JP7083302B2 - 玩具及びヘッドセット - Google Patents

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Description

本発明は、頭部に装着する脳波検出部で検出した脳波に基づいて可動体の制御を行う玩具及びヘッドセットに関する。
ローターを有し飛行可能なドローン等の飛行玩具が広く知られている。飛行玩具は、コントローラーやスマートフォン等での操作に基づき飛行を制御される。一方で、脳波等の生体信号を検出し、これを玩具の動作制御に用いることが提案されている。これらを組み合わせ、頭部に装着した電極によって脳波を検出し、その脳波に基づいて飛行玩具の動作制御を行うことについて、例えば特許文献1に開示されている。
特表平3-503616号公報
飛行玩具を、頭部に装着するヘッドセットと飛行体とで構成する場合、ヘッドセットと飛行体との間では、制御情報が無線通信で送受信される。ヘッドセットと飛行体とが1つずつの場合には、特定のチャンネルを使用して両者の間で無線通信を行うことができる。一方、複数人で複数の飛行体を飛行させる場合には、ヘッドセットと飛行体とのセットが複数用意される。この場合に、混信を防ぐため各セットにおいては異なるチャンネルを使用する必要がある。
使用するチャンネルの切替は、ヘッドセットに切替スイッチを設けるなどして行うこともできるが、玩具においては物理的に操作する操作部を極力シンプルにしたい場合もあり、この場合にチャンネルの切替をどのように行うかが課題となっていた。また、飛行玩具に限らず、ラジコンカーなど可動体をヘッドセットからの制御信号で制御する玩具一般においても同様である。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、ヘッドセットに専用の操作部を設けることなく可動体との間で無線通信を行うチャンネルを切替えることのできる玩具及びヘッドセットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る玩具は、頭部に装着可能で脳波検出部を有するヘッドセットと、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき動作が制御される可動体とを有する玩具であって、
前記ヘッドセットは、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき前記可動体に対する制御信号を生成する制御部と、前記可動体に対して複数チャンネルのうち1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信する通信部と、自身の姿勢変化を検出する角度検出部とをさらに有し、
前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、前記角度検出部による姿勢変化の検出で通信に使用するチャンネルを切替えるので、そのための操作部を設けることなくチャンネル設定を行うことができる。
請求項2の発明に係る玩具は、前記可動体は、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき飛行が制御される飛行体であることを特徴として構成される。
請求項2に係る発明によれば、可動体が飛行体である玩具において、前記角度検出部による姿勢変化の検出で通信に使用するチャンネルを切替えるので、そのための操作部を設けることなくチャンネル設定を行うことができる。
また、請求項3,10の発明に係る玩具、ヘッドセットは、前記制御部は、所定時間内に前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴として構成される。
請求項3,10に係る発明によれば、チャンネルの切替を所定時間内の姿勢変化検出時に限ることで、意図しないチャンネル切替を抑制できる。
また、請求項4,11の発明に係る玩具、前記ヘッドセットは、頭部に巻回されるバンド部と、前記制御部と通信部及び角度検出部を納め前記バンド部に固定可能な本体部とを有し、該本体部の姿勢変化が70度以上であることを前記角度検出部が検出した場合に、前記制御部がチャンネルを切替えることを特徴として構成される。
請求項4,11に係る発明によれば、前記ヘッドセットを頭部から取り外した状態でなければチャンネル設定が困難な角度設定であるので、前記ヘッドセットを頭部に装着した状態で意図しないチャンネル設定が行われることを防止できる。
また、請求項5,12の発明に係る玩具、ヘッドセットは、前記通信部は、3つ以上のチャンネルのいずれか1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信し、前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出する度に前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを順に切替えることを特徴として構成される。
請求項5,12に係る発明によれば、3つ以上のチャンネルがあっても、簡単な操作でチャンネルを切替えることができる。
また、請求項6の発明に係る玩具、ヘッドセットは、前記制御部は、チャンネルを切替える際に前記可動体に対してチャンネル設定信号を送信し、該チャンネル設定信号を受信した前記可動体は、前記ヘッドセットとの通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴として構成される。
請求項6に係る発明によれば、ヘッドセットでのチャンネル設定が前記可動体にも適用されるので、前記可動体にチャンネル設定のための操作部等を設ける必要がないようにすることができる。
また、請求項7,13の発明に係る玩具、ヘッドセットは、前記通信部は、2つのチャンネルのうち一方を使用して前記制御信号を送信すると共に、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合には、2つのチャンネルのうち他方を使用して前記制御信号を送信することを特徴として構成される。
請求項7,13に係る発明によれば、チャンネルが2つであるため、前記ヘッドセットにおける一定の姿勢変化の有無によりチャンネル設定が可能であり、簡易にチャンネル設定を行うことができる。
また、請求項8,14の発明に係る玩具、ヘッドセットの前記通信部は、前記可動体との間で赤外線通信を行うことを特徴として構成される。
請求項8,14に係る発明によれば、簡易に無線通信を行うことができる。
前記課題を解決するため、請求項9の発明に係るヘッドセットは、頭部に装着可能で脳波検出部を有し、該脳波検出部で検出された脳波に基づき可動体の動作を制御する制御信号を送信するヘッドセットであって、
前記脳波検出部で検出された脳波に基づき前記可動体に対する制御信号を生成する制御部と、前記可動体に対して複数チャンネルのうち1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信する通信部と、自身の姿勢変化を検出する角度検出部とをさらに有し、
前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴として構成される。
請求項9に係る発明によれば、前記角度検出部による姿勢変化の検出で通信に使用するチャンネルを切替えるので、そのための操作部を設けることなくチャンネル設定を行うことができる。
本発明に係る玩具及びヘッドセットによれば、ヘッドセットにおける姿勢変化で切替を含めたチャンネル設定を行い、そのための操作部を設ける必要がないので、操作系統をシンプルにすることができると共に、操作も簡単にすることができる。
本実施形態における飛行玩具の全体正面図である。 ヘッドセットの分解側面図である。 飛行玩具の構成図である。 電源オンから飛行開始までのフローチャートである。 飛行開始から着陸までのフローチャートである。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における飛行玩具の全体正面図を示している。この図に示すように、本実施形態の飛行玩具は、頭部に装着可能なヘッドセット10と、プロペラ部41を有して飛行可能な飛行体30とを有している。
ヘッドセット10は、頭部に巻回されるバンド部11に本体部12が取付けられている。本体部12には、脳波検出部20が接続される。脳波検出部20は帯状に形成されていて、長さ方向に沿って複数、本実施形態では3つの電極部20aを有しており、使用者の脳波を検出することができる。脳波検出部20は、バンド部11に設けられる孔またはスリットからバンド部11の裏側に導入されており、電極部20aが使用者の頭部に接触できるようにしている。脳波検出部20として、本実施形態では電極部20aを用いているが、それ以外の構成により脳波あるいはその他の生体信号を検出してもよい。例えば、使用側の磁性や体温の検出を行ってもよい。本体部12では、検出した脳波に基づいて飛行体の制御信号を生成し、その制御信号を赤外線通信により飛行体30に送信する。飛行体30は、受信した制御信号に基づき、内部に設けられる飛行制御部43によって飛行を制御される。
ヘッドセット10の本体部12は電源スイッチ26を有している。電源スイッチ26は、本体部12の電源のオン/オフ操作を行うことができると共に、後述するチャンネルの切替の際にも使用される。また、本体部12の正面には、LEDにより光る発光部27が設けられている。発光部27は、緑、青、赤にそれぞれ光ることができ、本体部12の状態を表示することができる。
飛行体30は、半円球に鍔部を設けた形状を有する飛行体本体40と、飛行体本体40の上部に設けられるプロペラ部41とを有している。プロペラ部41は、飛行体本体40の内部に設けられる飛行制御部43により回転が制御され、その回転数によって、飛行体30を上昇、あるいは下降させることができる。
図2には、ヘッドセット10の分解側面図を示している。この図に示すように、本体部12は、背面側にクリップ状の取付部12aを有している。この取付部12aをバンド部11に対して差し込んで取付けることにより、本体部12をバンド部11に固定することができる。本体部12が固定されたバンド部11を頭部に巻回して固定することで、本体部12は使用者の頭部に固定される。
図3には、飛行玩具の構成図を示している。本体部12には、前述のように脳波検出部20が設けられる。脳波検出部20からの微弱な信号は、増幅器21で増幅され、A/Dコンバータ22によりデジタル信号に変換されて、制御部23に送られる。制御部23は、脳波検出部20で検出した脳波の信号に基づいて、前述の制御信号を生成する。また、制御部23には、飛行体30との通信を行う本体通信部24と、本体部12の姿勢変化を検出する角度検出部25と、前述の電源スイッチ26及び発光部27、音声を発生させるスピーカーからなる音声発生部28とがさらに接続されている。
脳波検出部20で検出される脳波は、波状の信号として取得されるので、その周波数を検出することができる。制御部23は、検出した脳波の周波数帯により、以下の3つの状態を識別する。脳波の周波数が4~7Hzの場合、制御部23は脳波をθ波と識別する。脳波の周波数が8~13Hzの場合、制御部23は脳波をα波と識別する。脳波の周波数が14~30Hzの場合、制御部23は脳波をβ波と識別する。
制御部23は、検出した脳波をθ波と識別した場合、現状維持の制御信号を生成する。また制御部23は、検出した脳波をα波と識別した場合、低回転の制御信号を生成し、検出した脳波をβ波と識別した場合、高回転の制御信号を生成する。
本体通信部24は、チャンネルAとチャンネルBの2つのチャンネルのうち、いずれか一方を用いて飛行体30と赤外線通信を行うことができる。チャンネルの切替は、制御部23からの指令により行われる。
赤外線通信には、3.8KHzの搬送周波数が用いられる。チャンネルAの信号では、0.56msの信号部分と0.56msの空白部分とが繰り返され、チャンネルBの信号では、0.56msの信号部分と1.69msの空白部分とが繰り返される。本体通信部24と飛行体通信部44は、信号に含まれる空白部分の長さを識別することで、いずれかのチャンネルを用いた通信を行うことができる。
角度検出部25は、加速度センサを有しており、自身の姿勢変化を制御部23に対して出力することができる。制御部23は、一定の場合に角度検出部25からの姿勢変化の情報を受信し、その情報に応じて本体通信部24のチャンネルの切替制御を行う。
飛行体30は、前述の飛行制御部43の他に、プロペラ部41を駆動するモーター部42と、本体部12との間で赤外線通信を行うための飛行体通信部44と、飛行体の高度変化を検出する高度検出部45とをさらに有している。モーター部42は、飛行制御部43により制御され、プロペラ部41の回転速度を変化させることができる。高度検出部45は、気圧変化を検出することで、飛行体30の高度変化を検出することができる。飛行体30の飛行制御部43には、飛行体30の電源オンの状態やチャンネル切替の状態を表す発光部46がさらに接続されている。
次に、飛行体30を飛行開始させるまでのフローについて説明する。図4には、電源オンから飛行開始までのフローチャートを示している。このフローに際して、飛行体30側は予め電源をオンにしておく。飛行体30は、電源がオンになった際、本体部12と同じチャンネルに設定された状態となっている。
使用者は、まずヘッドセット10の本体部12の電源スイッチ26を操作して、本体部12を電源オンの状態にする(S1-1)。このとき、本体通信部24はチャンネルAに設定された状態となっているものとする。制御部23は、電源オンになったら音声発生部28に所定の音声を発生させ、再度電源スイッチ26が操作されるのを待機する(S1-2)。電源スイッチ26が操作されたら、制御部23は一定時間内に角度検出部25において一定の姿勢変化が検出されるか否かを判別する(S1-3)。
S1-3において、一定の姿勢変化は、角度検出部25における70度以上の姿勢変化のことである。70度以上の姿勢変化は、ヘッドセット10を頭部に装着したままでは困難であり、ヘッドセット10を頭部から外した状態において可能である。これにより、ヘッドセット10を頭部に装着した状態で、意図しないチャンネル変更が行われることを防止できる。
S1-3では、一定時間内における角度検出部25での姿勢変化が検出される。一定時
間内に角度検出部25での姿勢変化が検出された場合、制御部23は本体通信部24から飛行体30に対し、チャンネル設定をチャンネルAからチャンネルBに切替える旨の設定信号を送信させる(S1-4)。該設定信号を受信した飛行体30の飛行制御部43は、飛行体通信部44が使用するチャンネルを、チャンネルAからチャンネルBに変更する。また、それと併せて、飛行制御部43は発光部46に所定の表示をさせることで、飛行体30側でチャンネル設定が切替わったことを知らせることができる。
次に、制御部23は、本体通信部24におけるチャンネルの設定を、チャンネルAからチャンネルBに切替える(S1-5)。制御部23は、チャンネルの切替が行われたことを示す光を発光部27に発生させる。
S1-3で一定時間内に角度検出部25での姿勢変化が検出されなかった場合、制御部23は本体通信部24から飛行体30に対し、チャンネル設定を変更しない旨の設定信号を送信させる(S1-6)。該信号を受信した飛行体30の飛行制御部43は、発光部46にチャンネル設定の変更がされなかったことを示す光を発生させる。
チャンネル設定がされたら、制御部23は、再度電源スイッチ26が操作されるのを待機する(S1-7)。使用者はヘッドセット10を頭部に装着し、電源スイッチ26を操作する。電源スイッチ26が操作されたら、制御部23は脳波検出部20に使用者の脳波を検出させる(S1-8)。ここで脳波が正常に検出されなかった場合、制御部23は発光部27を点滅させると共に、音声発生部28に音声を発生させることで、その旨を知らせる(S1-9)。S1-8で脳波が正常に検出されたら、飛行体30の飛行制御が開始される(S1-10)。その際にも、制御部23は発光部27を点滅させると共に、音声発生部28に音声を発生させることで、その旨を知らせる。S1-10における発光部27の点滅は、S1-9における発光部27の点滅と色や周期を異なるものとし、また、S1-10において音声発生部28が発生する音声も、S1-9において音声発生部28が発生する音声と異なるものとすることで、使用者は脳波が正常に検出されたか否かを認識することができる。
ヘッドセット10と飛行体30がそれぞれ2つずつ存在する場合には、それぞれ異なるチャンネルで通信を行うことで、両者が混信することを防止できる。このため、この場合には一方のヘッドセット10と飛行体30について、チャンネルを切替える必要がある。この際に、角度検出部25による本体部12の姿勢変化によって、本体部12と飛行体30におけるチャンネルの切替が行われるので、チャンネル切替のための操作スイッチ等を設ける必要がない。これによりスイッチ操作を不要とできると共に、操作をシンプルにすることができる。また、これによって、複数のヘッドセット10と飛行体30の組み合わせを同時に使用できるので、複数人で飛行体30を飛行させることができ、幅広い遊び方に飛行玩具を適用できる。
次に、飛行体30の飛行開始から着陸までのフローにつき説明する。図5には、飛行開始から着陸までのフローチャートを示している。飛行制御開始したら(S2-1)、制御部23は、脳波検出部20で検出した脳波を取得する(S2-2)。制御部23は、取得した脳波の周波数を検出し、それがθ波(4~7Hz)であるか否かを判別する(S2-3)。脳波がθ波であった場合、制御部23は現状維持の制御信号を生成し、本体通信部24から飛行体30に対し該制御信号を送信する(S2-4)。
現状維持の制御信号を受信した飛行体30は、静止状態であった場合にはそのまま静止状態を維持し、飛行状態であった場合もプロペラ部41の回転数をそのまま維持する。また、飛行体30が静止状態であった場合に、プロペラ部41を飛行体30が上昇しない程度に低速回転を開始させるようにしてもよい。
S2-3で脳波がθ波でなかった場合、制御部23は、検出した脳波がα波(8~13Hz)か否かを判別する(S2-5)。脳波がα波であった場合、制御部23は低回転の制御信号を生成し、本体通信部24から飛行体30に対し該制御信号を送信する(S2-6)。
低回転の制御信号を受信した飛行体30は、飛行していない状態であった場合には、飛行体30が上昇しない程度にプロペラ部41を低速回転させる。また、飛行体30が飛行状態であった場合には、プロペラ部41を低速回転状態として、飛行体30を下降させる。
S2-5で脳波がα波でなかった場合、制御部23は、検出した脳波がβ波(14~30Hz)か否かを判別する(S2-7)。脳波がβ波であった場合、制御部23は高回転の制御信号を生成し、本体通信部24から飛行体30に対し該制御信号を送信する(S2-8。
高回転の制御信号を受信した飛行体30は、飛行していない状態であった場合には、飛行体30が上昇するようにプロペラ部41を高速回転させる。また、飛行体30が飛行状態であった場合には、プロペラ部41を高速回転状態として、飛行体30を上昇させる。
制御信号により飛行体30が制御されたら、飛行体30の飛行制御部43は、高度検出部45で検出された高度が、飛行開始前の高度を基準として一定以上の高度に達しているか否かを判別する(S2-9)。ここで、一定以上の高度は、任意に設定できるが、例えば2.5mとすることができる。飛行体30が一定以上の高度に達している場合、飛行制御部43はプロペラ部41を低回転の状態とし、飛行体30を下降させる。さらに、飛行制御部43は高度検出部45による高度変化を検出し、飛行前の元の高度になったか否か判別する(S2-11)。飛行体30の高度が元の高度になったら、飛行制御部43はプロペラ部41を停止させる(S2-12)。
S2-9において高度が一定以上に達していなければ、S2-2以降のフローを繰り返す。
このように、ヘッドセット10で使用者の脳波を検出し、検出した脳波に応じて飛行体30の飛行制御を行うことで、使用者のリラックス状態や集中状態に応じて飛行体30の飛行状態が変化し、飛行玩具における新しい感覚の遊び方を可能とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的範囲において様々に適用されうる。例えば、飛行玩具の本体部12や飛行体30の形状については、任意のものを採用できる。
また、本実施形態ではチャンネルAとチャンネルBの2つのチャンネルを切替えるが、3つ以上のチャンネルを切替えるようにしてもよい。ただし、チャンネルを2つとすることで、本体部12を傾けるか否かだけの違いでチャンネル設定ができるので、より簡易にチャンネル設定を行うことができる。
3つ以上のチャンネルを切替える場合、角度検出部25で一定の姿勢変化を検出する度に、チャンネルを順に切替えるようにすることができる。例えば、チャンネルA、チャンネルB、チャンネルCの3つのチャンネルを切替える場合、本体部12を一回傾けて角度検出部25で70度以上の姿勢変化を検出したら、チャンネルAからチャンネルBに切替わると共に、発光部27で所定の光を発する。また、本体部12を一旦元の角度に戻してもう一度傾けて角度検出部25で70度以上の姿勢変化を検出したら、チャンネルBからチャンネルCに切替わると共に、発光部27で所定の光を発する。さらに、本体部12を一旦元の角度に戻してもう一度傾けて角度検出部25で70度以上の姿勢変化を検出したら、チャンネルCからチャンネルAに切替わると共に、発光部27で所定の光を発する。チャンネルが4つ以上の場合も同様の動作とすることができる。
また、本実施形態では本体部12の姿勢変化が70度以上の場合にチャンネルを切替えることとしたが、角度の閾値は70度に限られず、任意に設定できる。ただし、ヘッドセット10を頭部に装着した状態では検出できない程度の大きい角度に設定することが、意図しないチャンネル設定を防止するためには好ましい。
また、本実施形態ではヘッドセット10と飛行体30との間で赤外線を用いた無線通信を行うが、電波等他の手段による無線通信であってもよい。
また、本実施形態は飛行玩具を対象としているが、ラジコンカー等の可動体の動作をヘッドセット10からの制御信号で制御する玩具についても、本発明を適用できる。
10 ヘッドセット
11 バンド部
12 本体部
12a 取付部
20 脳波検出部
21 増幅器
22 A/Dコンバータ
23 制御部
24 本体通信部
25 角度検出部
26 電源スイッチ
27 発光部
28 音声発生部
30 飛行体
40 飛行体本体
41 プロペラ部
42 モーター部
43 飛行制御部
44 飛行体通信部
45 高度検出部
46 発光部

Claims (14)

  1. 頭部に装着可能で脳波検出部を有するヘッドセットと、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき動作が制御される可動体とを有する玩具であって、
    前記ヘッドセットは、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき前記可動体に対する制御信号を生成する制御部と、前記可動体に対して複数チャンネルのうち1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信する通信部と、自身の姿勢変化を検出する角度検出部とをさらに有し、
    前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴とする玩具。
  2. 前記可動体は、前記脳波検出部で検出された脳波に基づき飛行が制御される飛行体であることを特徴とする請求項1に記載の玩具。
  3. 前記制御部は、所定時間内に前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴とする請求項1または2に記載の玩具。
  4. 前記ヘッドセットは、頭部に巻回されるバンド部と、前記制御部と通信部及び角度検出部を納め前記バンド部に固定可能な本体部とを有し、該本体部の姿勢変化が70度以上であることを前記角度検出部が検出した場合に、前記制御部が前記チャンネルを切替えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の玩具。
  5. 前記通信部は、3つ以上のチャンネルのいずれか1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信し、前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出する度に前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを順に切替えることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の玩具。
  6. 前記制御部は、前記チャンネルを切替える際に前記可動体に対してチャンネル設定信号を送信し、該チャンネル設定信号を受信した前記可動体は、前記ヘッドセットとの通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の玩具。
  7. 前記通信部は、2つのチャンネルのうち一方を使用して前記制御信号を送信すると共に、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合には、2つのチャンネルのうち他方を使用して前記制御信号を送信することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の玩具。
  8. 前記通信部は、前記可動体との間で赤外線通信を行うことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の玩具。
  9. 頭部に装着可能で脳波検出部を有し、該脳波検出部で検出された脳波に基づき可動体の動作を制御する制御信号を送信するヘッドセットであって、
    前記脳波検出部で検出された脳波に基づき前記可動体に対する制御信号を生成する制御部と、前記可動体に対して複数チャンネルのうち1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信する通信部と、自身の姿勢変化を検出する角度検出部とをさらに有し、
    前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴とするヘッドセット。
  10. 前記制御部は、所定時間内に前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合に、前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを切替えることを特徴とする請求項9に記載のヘッドセット。
  11. 頭部に巻回されるバンド部と、前記制御部と通信部及び角度検出部を納め前記バンド部に固定可能な本体部とを有し、該本体部の姿勢変化が70度以上であることを前記角度検出部が検出した場合に、前記制御部が前記チャンネルを切替えることを特徴とする請求項9または10に記載のヘッドセット。
  12. 前記通信部は、3つ以上のチャンネルのいずれか1つのチャンネルを使用して前記制御信号を送信し、前記制御部は、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出する度に前記通信部で前記可動体との通信に使用するチャンネルを順に切替えることを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載のヘッドセット。
  13. 前記通信部は、2つのチャンネルのうち一方を使用して前記制御信号を送信すると共に、前記角度検出部で一定の姿勢変化を検出した場合には、2つのチャンネルのうち他方を使用して前記制御信号を送信することを特徴とする請求項9~12のいずれか1項に記載のヘッドセット。
  14. 前記通信部は、前記可動体との間で赤外線通信を行うことを特徴とする請求項9~13のいずれか1項に記載のヘッドセット。
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