JP7078850B2 - ネットワーク制御装置及びネットワーク制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク制御装置及びネットワーク制御方法に関する。
近年、増加するモバイルトラヒックを効率的に収容するため、Centralized Radio Access Network(C-RAN)構成が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。C-RANでは、多数のRadio Equipment(RE)が高密度で配置され、集約配置されたRadio Equipment Controls(RECs)に接続される。また、IEEE 802.1CMにおいて、フロントホールのトラヒックをレイヤ2(以下、L2と記載)ネットワークに収容する検討が進められている(例えば、非特許文献2参照)。一方で、Internet of Things(IoT)の一部に代表される、遅延を許容するトラヒック(遅延許容トラヒック)をアクセスネットワークに収容する検討も進められている。これらを鑑みて、フロントホール、バックホールに加え、遅延許容トラヒックを同一のL2ネットワーク(L2NW)に収容したマルチサービス収容アクセスネットワークを検討した報告がなされている(例えば、非特許文献3参照)。
L2NWを流れるサービスのフローの中には、多数の端末からネットワーク上のアプリケーションサーバに同時に接続するものがある。これら同時接続により、接続先サーバが、端末からバースト的に到着するパケットを処理できなくなることがある。バースト的に到着するパケットの一例として端末からのセッション要求パケットが考えられるため、以降は、バースト的に到着するパケットがセッション要求パケットである場合を例に記載する。一般に図21に示すように、各L2スイッチ(L2SW)では、ネットワーク上のサーバが処理能力を超える数のセッション要求パケットを受け付けないように、L2SWを流れるフローのシェーピングにより、各宛先へのトラヒックは平滑化されている。
"ドコモ5Gホワイトペーパー",[online],2014年9月,株式会社NTTドコモ,[平成30年6月29日検索],インターネット〈https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/whitepaper_5g/〉 Craig Gunther,"What's New in the World of IEEE 802.1 TSN",Standards News,IEEE Communications Magazine,Communications Standards Supplement,2016年9月,p.12-15 久保 尊広,外6名,"マルチサービスを収容したL2ネットワークにおける遅延の評価",2016年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会,2016年9月,B-8-25,p.155
図22に示すように、サーバの処理能力が一時的に枯渇している場合には、図21に示す通常時よりも、サーバにおける処理可能パケット数の閾値が低下する。そのため、サーバへのセッション要求パケットのフローが正常なレートであっても、サーバは、受信したパケットを、処理能力の枯渇前よりも多く廃棄する可能性がある。このような状況では、サーバにおいてパケット処理が行えずにパケットの廃棄が発生しているにもかかわらず、L2NWにおいて処理要求パケットを分散させることができないという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、中継ネットワークにおいて、接続先の通信装置へバースト的に到着する処理要求パケットを分散させることができるネットワーク制御装置及びネットワーク制御方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、1以上の中継装置からなる中継ネットワークにより、第一通信装置と第二通信装置との間のパケットを中継するネットワークシステムにおける前記中継装置から、当該中継装置へ入力されたパケットを観測して得られた、前記第一通信装置から前記第二通信装置宛ての処理要求パケットのトラヒック量を示す上り観測データと、前記第二通信装置が前記処理要求パケットに対応して送信した応答パケットのトラヒック量を示す下り観測データとを収集するデータ収集部と、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置に対して前記第二通信装置宛てのパケットを通過させる速さであるシェーピングレートを変更する制御部と、を備えるネットワーク制御装置である。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記トラヒック量は、前記中継装置への入力データレート、入力データ量又は入力パケット数である。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記制御部は、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記第二通信装置宛ての前記処理要求パケットのバーストトラヒックの発生又は終了を検出し、発生を検出したときには前記シェーピングレートを減少させ、終了を検出したときには前記シェーピングレートを増加させるよう制御する。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記制御部は、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と、前記第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量との比較に基づいて、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と、前記第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量の増分との比較に基づいて、前記第二通信装置宛ての前記処理要求パケットのバーストトラヒックの発生を検出する。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記制御部は、シェーピングレートの変更が可能である旨の通知を受信するまで、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置のうち前記第二通信装置に近い前記中継装置から順に前記シェーピングレートの変更依頼を送信する。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記中継ネットワークは、レイヤ2ネットワークであり、前記中継装置は、レイヤ2スイッチである。
本発明の一態様は、上述のネットワーク制御装置であって、前記処理要求パケットは、セッションの開始を要求するセッション要求パケットであり、前記応答パケットは、前記セッション要求パケットへの応答を示すセッション応答パケットである。
本発明の一態様は、1以上の中継装置からなる中継ネットワークにより、第一通信装置と第二通信装置との間のパケットを中継するネットワークシステムにおける前記中継装置から、当該中継装置へ入力されたパケットを観測して得られた、前記第一通信装置から前記第二通信装置宛ての処理要求パケットのトラヒック量を示す上り観測データと、前記第二通信装置が前記処理要求パケットに対応して送信した応答パケットのトラヒック量を示す下り観測データとを収集するデータ収集ステップと、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置に対して前記第二通信装置宛てのパケットを通過させる速さであるシェーピングレートを変更する制御ステップと、を有するネットワーク制御方法である。
本発明により、中継ネットワークにおいて、接続先の通信装置へバースト的に到着する処理要求パケットを分散させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態によるネットワークシステムの構成を示す図である。 同実施形態によるL2NWの構成を示す図である。 同実施形態によるネットワークシステムの他の構成を示す図である。 同実施形態によるL2SWの構成例を示すブロック図である。 同実施形態によるNWコントローラの構成を示すブロック図である。 同実施形態によるホップ数データを示す図である。 同実施形態による上り観測データを示す図である。 同実施形態による下り観測データを示す図である。 同実施形態によるL2NWにおけるセッション要求パケットとセッション応答パケットの流れを示す図である。 同実施形態によるセッション要求パケットの入力データレートとの比較に用いられるセッション応答パケットの入力データレートのタイミングを示す図である。 同実施形態によるNWコントローラがL2SWにシェーピング設定を行うシーケンス図である。 同実施形態によるネットワークシステムのシェーピング開始処理を示すフロー図である。 同実施形態によるネットワークシステムのシェーピング終了処理を示すフロー図である。 第2の実施形態による前周期上り観測データを示す図である。 同実施形態による上り増分データを示す図である。 同実施形態による前周期下り観測データを示す図である。 同実施形態による下り増分データを示す図である。 同実施形態によるセッション要求パケットの入力データレート増分との比較に用いられるセッション応答パケットの入力データレート増分のタイミングを示す図である。 第3の実施形態による処理能力データを示す図である。 同実施形態によるネットワークシステムのシェーピング開始処理を示すフロー図である。 従来技術によるパケットのシェーピングを示す図である。 従来技術によるL2NWにおけるバーストトラヒック発生を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、L2のネットワークの技術に関する。具体的には、本実施形態は、1以上のサービスが収容されるL2NWと接続されるアプリケーションサーバ負荷検出に関する。
本実施形態では、端末と、アプリケーションサーバとが、L2NWを介して通信する。L2NWは、L2SWにより構成される。端末からアプリケーションサーバの方向を上り、アプリケーションサーバから端末の方向を下りと記載する。ネットワークコントローラ(NWコントローラ)は、端末からアプリケーションサーバ宛の処理要求パケットのトラヒックデータとアプリケーションサーバからの応答パケットのトラヒックデータとを、L2SWから周期的に収集する。処理要求パケットは、アプリケーションサーバへ処理を要求するパケットであり、応答パケットは、処理要求パケットに対する応答として送信される。本実施形態では、処理要求パケットは、セッションの開始を要求するセッション要求パケットであり、応答パケットは、セッション要求パケットに対する応答を示すセッション応答パケットである場合を例に説明する。NWコントローラは、収集したトラヒックデータを用いて、アプリケーションサーバにおける処理能力の枯渇又はバーストトラヒックの発生を検出する。具体的には、NWコントローラは、L2SWにおけるセッション要求パケットとセッション応答パケットとの間の入力データレートの比、入力データ量の比、入力パケット数の比、又は、入力データレート増分の比に基づいて検出を行う。あるいは、NWコントローラは、セッション要求パケットの入力データレート、入力データ量、又は、入力データレート増分と、アプリケーションサーバが処理可能なそれらの上限値との比較に基づいて検出を行う。
NWコントローラは、L2NWを構成するL2SWのうち、処理能力の枯渇又はバーストトラヒックの発生が検出されたアプリケーションサーバになるべく近いL2SWに対して、そのアプリケーションサーバ宛ての全てのパケット又はセッション要求パケットのフロー(トラヒックの流れ)の送信レートを減少させるようシェーピングレートを設定する。シェーピングレートは、L2SWにおいて入力したパケットを通過させる速さである。これにより、アプリケーションサーバに同時に到着するセッション要求パケットを抑制する。そして、NWコントローラは、収集したトラヒックデータを用いて、アプリケーションサーバにおける処理能力が枯渇から回復した、又は、バーストトラヒックの発生が終了したと判断した場合、シェーピングレートを増加させ、元に戻す。
従来は、各L2SWにおいてパケットの輻輳を把握し、輻輳を把握したL2SWが自装置におけるシェーピングレートを低減していた。そのため、アプリケーションサーバが処理可能なセッション要求パケットのトラヒック量となるようにL2NW全体のパケットのフローを制御することは困難な場合があった。本実施形態によれば、NWコントローラは、アプリケーションサーバと直接通信することなく、アプリケーションサーバのセッション要求パケットの処理能力の状態やバーストトラヒックの発生を把握し、L2NW全体におけるセッション要求パケットのフローを低減させるように、L2SWにおけるシェーピングレートの変更が可能となる。従って、アプリケーションサーバへのセッション要求パケットの到着を分散させ、アプリケーションサーバにおけるパケット廃棄や遅延許容トラヒックの再送を防ぎ、ネットワーク利用効率を向上させることが可能となる。以下、詳細な実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるネットワークシステム1の構成を示す図である。ネットワークシステム1は、アプリケーションサーバ2と、端末3と、L2NW4と、L3NW(レイヤ3ネットワーク)7とを有する。ネットワークシステム1が複数のアプリケーションサーバ2を備える場合、各アプリケーションサーバ2はそれぞれ、異なるサービスを提供し得る。ネットワークシステム1が備えるJ台(Jは1以上の整数)のアプリケーションサーバ2のうちj台目(jは1以上J以下の整数)のアプリケーションサーバ2を、アプリケーションサーバ2-j又はアプリサーバ#jとも記載する。同図では、ネットワークシステム1は、2台(J=2)のアプリケーションサーバ2-1及び2-2を備えている。アプリケーションサーバ2-1はサービスAを提供し、アプリケーションサーバ2-2はサービスBを提供する。また、L2NW4と接続される複数の端末3には、サービスAを利用する端末3、サービスBを利用する端末3、その他のサービスを利用する端末3がある。
アプリケーションサーバ2と端末3とは、L2NW4及びL3NW(レイヤ3ネットワーク)7を介して接続されている。L2NW4は、1台以上のL2SW5から構成される。L2NW4を構成するN台のL2SW5のうちn台目(nは1以上N以下の整数)のL2SW5を、L2SW#nとも記載する。なお、アプリケーションサーバ2と端末3とは、L3ネットワークを介さずに直接L2NW4と接続されていてもよい。L2NW4は、さらに、NWコントローラ6を備える。NWコントローラ6は、各L2SW5と接続される。NWコントローラ6とL2SW5とを統合した装置としてもよい。例えば、NWコントローラ6は、L2SW5と同じ筐体に納められてもよい。NWコントローラ6がL2SW5と同じ筐体に収められており、かつ、高速な処理が必要な場合は、各L2SW5にハードウェアとしてNWコントローラ6が実装される構成が考えられる。また、NWコントローラ6は、L2NW4の外部の装置でもよい。また、L2NW4は、図2に示すL2NW4aのような構成でもよい。
図2は、L2NW4aの構成を示す図である。同図に示すように、L2NW4aは、幹線リングR1と、支線リングR2-1、R2-2との階層構造になっている。幹線リングR1、支線リングR2-1、R2-2はそれぞれ、リング状に接続される複数台のL2SW5からなる。幹線リングR1と支線リングR2-1とは1台のL2SW5で接続され、幹線リングR1と支線リングR2-2とは他の1台のL2SW5で接続される。幹線リングR1を構成するL2SW5は1台目のNWコントローラ6であるNWコントローラ#1と接続され、支線リングR2-1を構成するL2SW5は2台目のNWコントローラ6であるNWコントローラ#2と接続され、支線リングR2-2を構成するL2SW5は3台目のNWコントローラ6であるNWコントローラ#3と接続される。このように、幹線と支線のそれぞれ配置された複数のNWコントローラ6が制御を行う形態も可能である。
図3は、ネットワークシステム1bの構成を示す図である。図1に示すネットワークシステム1に代えて、同図に示すネットワークシステム1bを用いてもよい。同図に示すネットワークシステム1bが、図1に示すネットワークシステム1と異なる点は、L2NW4に代えてL2NW4bを備える点である。NWコントローラ6は、L2NW4bを構成するL2SW5のうち、一部のL2SW5と接続される。NWコントローラ6と接続されないL2SW5として、従来のL2SWを用いることができる。このように、NWコントローラ6が通信及び制御を行うことができないL2SW5があってもよい。
図4は、L2SW5の構成例を示すブロック図である。L2SW5は、第1ポート51、マッチング部52、カウンタ部53、キュー54、シェーパー55、第2ポート56、通知部57及び制御部58を備える。マッチング部52、カウンタ部53、キュー54、シェーパー55については、上りパケットに関してのみ記載している。
L2SW5は、第1ポート51を1以上備える。第1ポート51は、端末3、又は、下流の他のL2SW5から上りのパケットを入力する。マッチング部52は、入力した上りのパケットの分別を行う。具体的には、マッチング部52は、パケットに設定されている例えばヘッダのデータを参照し、パケットの宛先と、パケットの種類を判定する。パケットの種類は、セッション要求パケットであるか否かを示す。
カウンタ部53は、マッチング部52によるパケットの分別ごとにパケットのビット数をカウントする。これにより、カウンタ部53は、宛先のアプリケーションサーバ2及びパケットの種別ごとに、各観測周期における上りパケットのトラヒック量を計測する。観測周期は、バーストトラヒックの立ち上がりが判断できる時間間隔に設定する。トラヒック量は、入力データレートにより表される。入力データレートとは、1観測周期において入力したパケットのビット数を、1観測周期に相当する時間により除算した値である。カウンタ部53は、トラヒック量としてさらに観測周期ごとの入力データ量や入力パケット数を計数してもよい。入力データ量とは、入力したパケットのビット数、バイト数などである。
L2SW5は、キュー54を1以上備える。例えば、L2SW5は、優先度別の複数のキュー54を備えてもよい。キュー54は、第1ポート51から入力した上りパケットを一時的にストア(バッファリング)する。セッション要求パケットをストアするキュー54と、データパケットをストアするキュー54とは同一でもよく、異なっていてもよい。シェーパー55は、キュー54がストアしている上りパケットを、設定されたシェーピングレートに従って例えば優先度に応じて読み出し、第2ポート56へ出力する。
L2SW5は、第2ポート56を1以上備える。第2ポート56は、上流の他のL2SW5又はアプリケーションサーバ2に、キュー54から読み出した上りパケットを出力する。
L2NW4は、アプリケーションサーバ2から端末3宛ての下りパケットを転送するため、下り方向についてマッチング部52、カウンタ部53、キュー54及びシェーパー55と同様の構成を有する(図示せず)。下り方向用のマッチング部52(図示せず)は、第2ポート56からが受信した下りパケットに設定されている例えばヘッダのデータを参照し、送信元のアプリケーションサーバ2と、パケットの種類を判定する。パケットの種類は、セッション応答パケットであるか否かを示す。下り方向用のカウンタ部53(図示せず)は、下り方向用のマッチング部52がマッチングした送信元のアプリケーションサーバ2及びパケットの種別ごとに下りパケットのトラヒック量を計測する。下り方向用のキュー54(図示せず)は、下りパケットを一時的にストアする。下り方向用のシェーパー55(図示せず)は、下り方向用のキュー54(図示せず)がストアしている下りパケットを優先度に応じて読み出し、第1ポート51を介して下流のL2SW5又は端末3へ出力する。
通知部57は、上りパケット観測データ及び下りパケット観測データを設定した観測データを、NWコントローラ6に定期的に通知する。上りパケット観測データは、1観測周期に観測された宛先のアプリケーションサーバ2及びパケットの種別ごとの上りパケットのトラヒック量を示す。下りパケット観測データは、1観測周期に観測された送信元のアプリケーションサーバ2及びパケットの種別ごとの下りパケットのトラヒック量を示す。制御部58は、各機能部を制御する。制御部58は、シェーパー55におけるシェーピングを制御する。
図5は、NWコントローラ6の構成を示すブロック図である。NWコントローラ6は、記憶部61と、データ収集部62と、制御部63とを備える。記憶部61は、ホップ数データと、各L2SW5における観測データを記憶する。ホップ数データは、各アプリケーションサーバ2と各L2SW5との間のホップ数を示す。データ収集部62は、各L2SW5から定期的に観測データを収集し、記憶部61に保存する。
制御部63は、シェーピング開始制御部631と、シェーピング終了制御部632とを備える。シェーピング開始制御部631は、観測データを参照して、アプリケーションサーバ2毎に、セッション要求パケットの入力データレートと、セッション応答パケットの入力データレートとの比を算出する。シェーピング開始制御部631は、算出した比に基づいて、アプリケーションサーバ2における処理能力の一時的な枯渇又はアプリケーションサーバ2宛てのバーストトラヒックの発生を検出する。シェーピング開始制御部631は、検出されたアプリケーションサーバ2宛ての上りパケットのトラヒック量を低減するようにシェーピングレートの変更をL2SW5に指示する。このとき、シェーピング開始制御部631は、ホップ数データを参照し、アプリケーションサーバ2との間のホップ数が少ないL2SW5を優先して指示対象とする。
シェーピング終了制御部632は、観測データを参照して、アプリケーションサーバ2毎に、セッション要求パケットの入力データレートと、セッション応答パケットの入力データレートとの比を算出する。シェーピング終了制御部632は、算出した比に基づいて、アプリケーションサーバ2における処理能力の一時的な枯渇からの回復又はアプリケーションサーバ2宛てのバーストトラヒックの終了を検出する。シェーピング終了制御部632は、検出されたアプリケーションサーバ2宛ての上りパケットのトラヒック量を増加させるようにシェーピングレートの変更をL2SW5に指示する。
図6は、ホップ数データの例を示す図である。ホップ数データは、アプリケーションサーバ2の識別情報と、当該アプリケーションサーバ2から各L2SWまでのホップ数とを示す。アプリケーションサーバ2の識別情報として、アプリケーションサーバ2のInternet Protocol(IP)アドレスを用いることができる。
図7は、上り観測データの例を示す図である。同図に示す上り観測データは、アプリケーションサーバ2の識別情報及びパケット種別ごとに、1観測周期においてL2SW5が観測(計測)した上りパケットの入力データレート及び入力データ量を示す。パケット種別は、セッション要求パケットであるか否かにより表される。セッション要求パケットである場合は「1」、セッション要求パケット以外の場合は「0」が設定される。
図8は、下り観測データの例を示す図である。同図に示す下り観測データは、アプリケーションサーバ2の識別情報及びパケット種別ごとに、1観測周期においてL2SW5が観測(計測)した下りパケットの入力データレート及び入力データ量を示す。パケット種別は、セッション応答パケットであるか否かにより表される。セッション応答パケットである場合は「1」、セッション応答パケット以外の場合は「0」が設定される。
図9は、L2NW4におけるセッション要求パケットとセッション応答パケットの流れを示す図である。同図に示すように、L2SW5は、中継したセッション要求パケットに対するアプリケーションサーバ2からのセッション応答パケットを、T_RTT経過後に受信する。T_RTTは、L2SW5からアプリケーションサーバ2までの往復伝搬遅延と、L2SW5における処理遅延と、アプリケーションサーバ2における処理遅延とを足し合わせた時間に相当する。
図10は、セッション要求パケットの入力データレートとの比較に用いられるセッション応答パケットの入力データレートのタイミングを示す図である。同図では、観測周期を単位とした離散時間1cから5cにおいて、セッション要求パケットの入力データレートが得られている。セッション応答パケットの入力データレートは、一定時間T_RTTを経過した後に、セッション要求パケットの入力データレートと同様の変化を起こす。よって、NWコントローラ6の制御部63は、セッション要求パケットの入力データレートと、T_RTTだけタイミングが後ろにずれたセッション応答パケットの入力データレートを比較する。
同図に示す例では、T_RTT=4cである。NWコントローラ6の制御部63は、離散時間3cにおけるセッション応答パケットの入力データレートと、離散時間7c(=3c+4c)におけるセッション要求パケットの入力データレートとを比較する。
図11は、NWコントローラ6がL2SW5へのシェーピング設定を行うシーケンス図である。ここでは、L2NW4を構成し、かつ、NWコントローラ6から制御可能なL2SW5の中で、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生しているアプリケーションサーバ2にL2SW#4が最も近く、次にL2SW#3が近いとする。
まず、NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、L2SW#4に対してシェーピング依頼を送信する(ステップS105)。L2SW#4は、シェーピング依頼を受信すると、自身の空きキューおよびシェーピングリソースを確認する(ステップS110)。L2SW#4は、確認の結果、シェーピング不可能であると判断すると、NWコントローラ6にシェーピング不可通知を送信する(ステップS115)。
NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、L2SW#4からシェーピング不可通知を受信すると、次にL2SW#3に対してシェーピング依頼を送信する(ステップS120)。L2SW#3は、NWコントローラ6からのシェーピング依頼を受信すると、自身の空きキューおよびシェーピングリソースを確認する(ステップS125)。L2SW#3は、確認の結果、シェーピング可能であると判断すると、シェーピング設定を実行し(ステップS130)、NWコントローラ6に対して、シェーピング設定完了通知を送信する(ステップS135)。
図12は、ネットワークシステム1のシェーピング開始処理を示すフロー図である。同図では、アプリケーションサーバ2における処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックの検知からシェーピング設定変更までの流れを示している。NWコントローラ6のデータ収集部62は、各L2SW5から定期的に観測周期毎に得られた観測データを受信し、記憶部61に登録している。ネットワークシステム1は、同図に示す処理を、観測周期と同じ長さの処理周期毎に行う。
まず、NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、変数jを1に初期化する。シェーピング開始制御部631は、j番目のアプリケーションサーバ2であるアプリサーバ#jについて以下のステップS205からステップS240のループ処理Aを行う。
まず、シェーピング開始制御部631は、直近の観測周期の上り観測データからアプリサーバ#jのセッション要求パケットの入力データレートを取得する。シェーピング開始制御部631は、取得した入力データレートが閾値αより大きいか否かを判断する(ステップS205)。例えば、シェーピング開始制御部631は、L2NW4を構成する全ての又は一部のL2SW5の上り観測データそれぞれから得られる入力データレートについて判断を行ってもよく、全て又は複数のL2SW5の上り観測データから得られる入力データレートの合計について判断を行ってもよい。例えば、シェーピング開始制御部631は、1又は複数台のL2SW5の上り観測データに基づいて、アプリサーバ#jへの合計の入力データレートを取得し、判断に用いてもよい。一例として、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jから1ホップだけ離れたL2SW5の上り観測データの合計から得られる入力データレートを用いる。なお、L2NW4それぞれの入力データレートを用いて判断を行う場合、入力データレートの取得元となる上り観測データを生成したL2SW5のアプリケーションサーバ2からのホップ数や、下流のL2SW5や端末3の台数等に応じて、閾値αを異なる値としてもよい。
シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jのセッション要求パケットの入力データレートが閾値α以下であると判断した場合(ステップS205:NO)、変数jの値に1を加算して、再びステップS205からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631、アプリサーバ#jのセッション要求パケットの入力データレートが閾値αよりも大きいと判断した場合(ステップS205:YES)、ステップS210の処理を行う。なお、シェーピング開始制御部631は、L2NW4それぞれの入力データレートについて判断を行う場合、それら全ての入力データレートが閾値α以下である場合にステップS205においてNOと判断し、いずれかの入力データレートが閾値αを超えている場合、ステップS205においてYESと判断する。
シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データレートを、直近の観測周期の下り観測データから取得する。さらに、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレートを、直近の観測周期からT_RTTだけ遡った観測周期の上り観測データから取得する。シェーピング開始制御部631は、セッション応答パケットの入力データレートと、セッション要求パケットの入力データレートの比である入力データレート比を計算し、閾値βより大きいか否かを判断する(ステップS210)。閾値βは、アプリケーションサーバ2が、セッション要求パケットに応じて正常にセッション応答パケットを送信したときの入力データレートの比よりも十分小さな(乖離した)値である。
このとき、シェーピング開始制御部631は、L2NW4を構成する全ての又は一部のL2SW5のそれぞれについて算出した入力データレート比について判断を行ってもよく、全て又は複数のL2SW5についてまとめて算出した入力データレート比について判断を行ってもよい。例えば、シェーピング開始制御部631は、1又は複数台のL2SW5の観測データに基づいて、L2NW4全体におけるアプリサーバ#jへの入力データレート比を算出し、判断に用いてもよい。一例として、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jから1ホップだけ離れたL2SW5の観測データの合計から得られる入力データレート比を用いる。シェーピング開始制御部631は、L2SW5それぞれについて算出した入力データレート比について判断を行う場合、全てのL2SW5について入力データレート比が閾値βより大きい場合にステップS210においてYESと判断し、いずれかのL2SW5の入力データレート比が閾値β以下である場合に、ステップS210においてNOと判断する。なお、入力データレート比が得られたL2SW5のアプリケーションサーバ2からのホップ数や、下流のL2SW5や端末3の台数等に応じて、閾値βを異なる値としてもよい。
シェーピング開始制御部631は、入力データレート比が閾値βより大きい判断した場合(ステップS210:YES)、変数jの値に1を加算して、再びステップS205からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631は、入力データレート比が閾値β以下であると判断した場合(ステップS210:NO)、アプリサーバ#j宛てに送信したセッション要求パケットに対して、正常にセッション応答パケットが送信されておらず、アプリサーバ#jにおいて処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと判断する(ステップS215)。処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推測される時点は、直近の観測周期からT_RTTだけ遡った観測周期である。
シェーピング開始制御部631は、図6に示すホップ数データを参照し、NWコントローラ6から制御可能なL2SW5に対して、アプリサーバ#jからのホップ数が小さい順に番号iを付与する。シェーピング開始制御部631は、変数iを1に初期化し、ステップS220~ステップS230のループ処理Bを行う。
シェーピング開始制御部631は、i番目のL2SW5であるL2SW#iにシェーピング依頼通知を送信する(ステップS220)。例えば、シェーピング対象は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットでもよく、アプリサーバ#j宛ての全てのパケットでもよい。また、シェーピング後のデータレートが、予め取得しておいたアプリサーバ#jが処理可能なデータレートとなるようなシェーピングレートをシェーピング依頼通知で指示してもよい。アプリサーバ#jが処理可能なデータレートは、例えば、全てのL2SW5に共通でもよく、L2SW5ごとに決められてもよい。L2SW5ごとに処理可能なデータレートが決められる場合、アプリケーションサーバ2からL2SW5までのホップ数や、L2SW5の配下のL2NW4又は端末3の台数に応じて決められてもよい。
シェーピング依頼通知を受信したL2SW#iの制御部58は、シェーピングの設定が可能か否かを判断する(ステップS225)。L2SW#iの制御部58は、シェーピングの設定が不可と判断した場合(ステップS225:NO)、NWコントローラ6にシェーピング不可通知を返送する(ステップS230)。シェーピング開始制御部631は、シェーピング不可通知を受信すると、現在のiの値に1を加算し、ステップS220からのループ処理Bを繰り返す。
L2SW#iの制御部58は、シェーピングの設定が可能と判断した場合(ステップS225:YES)、シェーパー55に対してシェーピングを行うよう制御を行う(ステップS235)。L2SW#iの制御部58は、シェーピング設定完了通知をNWコントローラ6に返送する(ステップS240)。
NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、L2SW#iからシェーピング設定完了通知を受信してループ処理Bを終了した後、あるいは、変数iの値がL2SW5の台数(又はNWコントローラ6から制御可能なL2SW5の台数)であるときのループ処理Bを実行した後、現在の変数jの値に1を加算してループ処理Aを繰り返す。シェーピング開始制御部631は、変数jの値がアプリケーションサーバ2の台数であるときのループ処理Aを実行した後、図12の処理を終了する。
なお、上記のステップS210において、シェーピング開始制御部631は、セッション応答パケットの入力データレートと、セッション要求パケットの入力データレートの比を用いて、バーストトラヒックの発生を判断しているが、入力データレートに代えて入力データ量又は入力パケット数を用いることができる。ステップS210において、シェーピング開始制御部631は、観測データから、セッション応答パケットの入力データ量と、セッション要求パケットの入力データ量とを取得し、それらの比と閾値とを比較する。あるいは、シェーピング開始制御部631は、観測データから、セッション応答パケットの入力パケット数と、セッション要求パケットの入力パケット数とを取得し、それらの比と閾値とを比較する。なお、入力パケット数を用いる場合、通知部57は、各観測周期の上り観測データに宛先のアプリケーションサーバ2及びパケットの種類ごとの入力パケット数を設定し、各観測周期の下り観測データに、送信元のアプリケーションサーバ2及びパケットの種別ごとの入力パケット数を設定する。
次に、上記のステップS235において設定したシェーピングの終了制御について説明する。NWコントローラ6のシェーピング終了制御部632は、L2SW5が生成した観測データを参照し、アプリサーバ#j(j=1,2,…)において処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推定された時点からのアプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレートの積算値と、アプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データレートの積算値とを取得する。シェーピング終了制御部632は、これらの積算値の比較に基づいて、バーストトラヒックの終了を推定する。シェーピング終了制御部632は、観測データに基づいてバーストトラヒックが終了したと推定した場合に、アプリサーバ#j宛ての上りパケットのシェーピングの終了をL2SW5に依頼する。
なお、図9及び図10に示したように、セッション要求パケットがL2SW#iを通過してアプリサーバ#jに到着し、処理され、セッション応答パケットとして同一のL2SW#iスイッチに戻るまでには一定の時間T_RTTを要する。そこで、シェーピング終了制御部632は、セッション応答パケットの積算開始タイミングを、セッション要求パケットの積算開始タイミングよりもT_RTTだけ経過した時点とする。図10では、T_RTT=4cであるため、セッション要求パケットの積算開始タイミングが離散時間3cであるときには、セッション要求パケットの積算開始タイミングを離散時間7c(=3c+4c)とする。
図13は、各観測周期におけるネットワークシステム1のシェーピング終了処理を示すフロー図である。同図では、バーストトラヒック終了の検知し、L2SW5に設定されているシェーピングレートの設定解除までの流れを示している。ネットワークシステム1は、同図に示す処理を観測周期と同じ長さの処理周期毎に行う。
NWコントローラ6のシェーピング終了制御部632は、変数iを1に初期化する。さらに、シェーピング終了制御部632は、変数jの値を1に初期化する。シェーピング終了制御部632は、記憶部61に記憶される観測データから、i番目のL2SW5であるL2SW#iにおけるアプリサーバ#jの観測要求データレート及び観測応答データレートを算出する。観測要求データレートは、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推定される時点以降にL2SW#iにおいて観測されたアプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレートの積算値である。観測応答データレートは、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推定される時点からT_RTTが経過した以降にL2SW#iにおいて観測されたアプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データレートの積算値である。シェーピング終了制御部632は、観測応答データレートを観測要求データレートにより除算してレートRを算出する(ステップS305)。
シェーピング終了制御部632は、算出したレートRが閾値TRよりも大きいか否かを判断する(ステップS310)。セッション要求パケットとセッション応答パケットのパケットサイズが等しい場合、閾値TRとして1に十分近く1よりも小さい値、例えば、て0.75を用いる。セッション要求パケットとセッション応答パケットのサイズ比が異なる場合は、サイズ比に合わせて閾値TRを変更する。例えば、セッション要求パケットのサイズ:セッション応答パケットのサイズ=10:9の場合は、R=0.9のときに2種類のパケットの入力レートは等しい。この場合、閾値TRを0.9に十分近く、0.9よりも小さい値とする。
シェーピング終了制御部632は、レートRが閾値TR以下であると判断した場合(ステップS310:NO)、jの値に1を加算してステップS305からの処理を繰り返す。シェーピング終了制御部632は、レートRが閾値TRを超えると判断した場合(ステップS305:YES)、アプリサーバ#jにおける処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが終了したと判断する(ステップS315)。シェーピング終了制御部632は、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生する前のシェーピングレートを設定するためのシェーピングレート変更指示を全てのL2SW5、又は、L2SW#iに送信する(ステップS320)。シェーピングレート変更指示を受信したL2SW5の制御部58は、シェーピングレートの変更をシェーパー55に設定する。シェーピング終了制御部632は、jの値に1を加算してステップS305からの処理を繰り返す。なお、シェーピングレートを段階的に増加させ、元に戻してもよい。
シェーピング終了制御部632は、変数iの値がNWコントローラ6から制御可能なL2SW5の台数であるときのステップS305~ステップS320までの処理を終えると、現在の変数jの値に1を加算した後、変数iを初期値から順に1ずつ増加させ、各iの値についてステップS305~ステップS320の処理を繰り返す。シェーピング開始制御部631は、変数jの値がアプリケーションサーバ2の台数に達すると、処理を終了する。
なお、入力データレートに代えて入力データ量又は入力パケット数を用いて上記のステップS305及びステップS310の処理を行ってもよい。入力データ量データを用いる場合、上記におけるレートRに代えて、以下の指標R’を用いて、閾値と比較する。
R’=セッション応答パケットデータ量積算値/セッション要求パケットデータ量積算値
上記におけるセッション要求パケットデータ量積算値は、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推定される時点以降のセッション要求パケットの入力データ量の積算値である。また、セッション応答パケットデータ量積算値は、その推定される時点からT_RTT経過した以降のセッション応答パケットの入力データ量の積算値である。
また、入力パケット数を用いる場合、上記におけるレートRに代えて、以下の指標R”を用いて、閾値と比較する。
R”=セッション応答パケット数積算値/セッション要求パケット数積算値
上記におけるセッション要求パケット数積算値は、処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと推定される時点以降のセッション要求パケットの入力パケット数の積算値である。また、セッション応答パケット数積算値は、その推定される時点からT_RTT経過した以降のセッション応答パケットの入力パケット数の積算値である。
本実施形態によれば、アプリケーションサーバ2における処理能力が一時的に枯渇した、又は、バーストトラヒックが発生したことを検出し、L2NW4全体におけるセッション応答パケットのトラヒックを低減することができる。また、アプリケーションサーバ2に問い合わせることなく、アプリケーションサーバ2における処理能力が回復した、又は、バーストトラヒックの発生が終了したことを検出し、L2SW5において行っていたシェーピングを終了させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、L2SW5におけるセッション応答パケットとセッション要求パケットの入力データレートの比、入力データ量の比、または、入力パケット数の比に基づいてバーストトラヒックの発生又はアプリケーションサーバ2における処理能力の一時的な枯渇を判断していた。本実施形態では、第1の実施形態の入力データレート、入力データ量、または、入力パケット数に代えて、過去の観測周期からの入力データレートの増分、入力データ量の増分、入力パケット数の増分を用いる。以下では、入力データレートの増分を用いる場合を例として、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態のネットワークシステムは、図1に示す第1の実施形態のネットワークシステム1と同様である。また、本実施形態のL2SW5及びNWコントローラ6の構成はそれぞれ、図4に示すL2SW5及びNWコントローラ6の構成と同様である。
NWコントローラ6のデータ収集部62は、第1の実施形態と同様に、各L2NW4から図7に示す上り観測データ及び図8に示す下り観測データを含む観測周期毎の観測データを周期的に受信し、記憶部61に書き込む。さらに、データ収集部62は、収集した観測データと、その観測データよりも1観測周期前の観測データとを用いて、各L2NW4におけるアプリケーションサーバ2及びパケット種別ごとの上りパケット及び下りパケットの入力データレート増分を算出し、記憶部61に登録する。
図14は、前周期上り観測データの例を示す図である。前周期上り観測データは、図7に示す上り観測データと同じL2NW4における1観測周期前の上り観測データから得られる。同図に示す前周期上り観測データは、アプリケーションサーバ2の識別情報及びパケット種別ごとに、L2SW5が観測(計測)した上りパケットの前回入力データレート及び前回入力データ量を示す。前回入力データレートは、1観測周期前の上りパケットの入力データレートであり、前回入力データ量は、1観測周期前の入力データ量である。パケット種別は、セッション要求パケットであるか否かにより表される。
図15は、上り増分データの例を示す図である。上り増分データは、アプリケーションサーバ2及びパケット種別毎の上りパケットの入力データレートの増分を示す。入力データレートの増分は、図7に示す上り観測データが示す入力データレートから、図14に示す前回上り観測データが示す前回入力データレートを減算して得られる。
図16は、前周期下り観測データの例を示す図である。前周期下り観測データは、図8に示す下り観測データと同じL2NW4における1観測周期前の下り観測データから得られる。同図に示す前周期下り観測データは、アプリケーションサーバ2の識別情報及びパケット種別ごとに、L2SW5が観測(計測)した下りパケットの前回入力データレートを示す。前回入力データレートは、1観測周期前の下りパケットの入力データレートである。パケット種別は、セッション応答パケットであるか否かにより表される。
図17は、下り増分データの例を示す図である。下り増分データは、アプリケーションサーバ2及びパケット種別毎の下りパケットの入力データレートの増分を示す。入力データレートの増分は、図8に示す下り観測データが示す入力データレートから、図16に示す前回下り観測データが示す前回入力データレートを減算して得られる。
図18は、セッション要求パケットの入力データレート増分との比較に用いられるセッション応答パケットの入力データレート増分のタイミングを示す図である。同図では、観測周期を単位とした離散時間1cから5cにおいて、セッション要求パケットの入力データレート増分が得られている。セッション応答パケットの入力データレートは、図10と同様に、一定時間T_RTTを経過した後に、セッション要求パケットの入力データレートと同様の変化を起こす。そこで、NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、セッション要求パケットの入力データレート増分と、T_RTTだけタイミングが後にずれたセッション応答パケットの入力データレート増分とを比較する。
同図に示す例では、T_RTT=4cである。NWコントローラ6のシェーピング開始制御部631は、離散時間1cにおけるセッション応答パケットの入力データレート増分と、離散時間5c(=1c+4c)におけるセッション要求パケットの入力データレート増分とを比較する。
本実施形態によるネットワークシステム1のシェーピング開始処理は、ステップS210の処理を除き、図12に示す第1の実施形態と同様である。すなわち、ステップS210において、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データレート増分を、現在の処理周期の直近の観測周期の下り増分データから取得する。さらに、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレート増分を、直近の観測周期からT_RTTだけ遡った観測周期の上り増分データから取得する。シェーピング開始制御部631は、セッション応答パケットの入力データレート増分と、セッション要求パケットの入力データレート増分の比である入力データレート増分比を計算し、閾値よりも大きいか否かを判断する。閾値は、1よりも十分小さい値を用いる。シェーピング開始制御部631は、入力データレート増分比が閾値よりも大きいと判断した場合(ステップS210:YES)、変数jの値に1を加算して、再びステップS205からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631は、入力データレート増分比が閾値以下であると判断した場合(ステップS210:NO)、アプリサーバ#jにおいて処理能力の一時的な枯渇又はバーストトラヒックが発生したと判断する(ステップS215)。
なお、入力データレートの増分に代えて、入力データ量の増分又は入力パケット数の増分を用いることができる。この場合、上り増分データは、アプリケーションサーバ2及びパケット種別毎の上りパケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分を示す。上りパケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分は、上り観測データが示す入力データ量又は入力パケット数から、当該上り観測データよりも1観測周期前の上り観測データが示す入力データ量又は入力パケット数を減算して得られる。また、下り増分データは、アプリケーションサーバ2及びパケット種別毎の下りパケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分を示す。下りパケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分は、下り観測データが示す入力データ量又は入力パケット数から、当該下り観測データよりも1観測周期前の下り観測データが示す入力データ量又は入力パケット数を減算して得られる。
そして、ステップS210において、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分を、現在の処理周期の直近の観測周期の下り増分データから取得する。さらに、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分を、直近の観測周期からT_RTTだけ遡った観測周期の上り増分データから取得する。シェーピング開始制御部631は、セッション応答パケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分と、セッション要求パケットの入力データ量の増分又は入力パケット数の増分の比を計算し、閾値よりも大きいか否かを判断する。
本実施形態によるネットワークシステム1のシェーピング終了処理は、ステップS305及びステップS310の処理を除き、図13に示す第1の実施形態と同様である。すなわち、シェーピング終了制御部632は、L2SW#iにおけるアプリサーバ#jからのセッション応答パケットの入力データレート増分を、現在の処理周期の直近の観測周期の下り増分データから取得する。さらに、シェーピング開始制御部631は、L2SW#iにおけるアプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレート増分を、直近の観測周期からT_RTTだけ遡った観測周期の上り増分データから取得する。シェーピング開始制御部631は、セッション応答パケットの入力データレート増分と、セッション要求パケットの入力データレート増分の比である入力データレート増分比を計算する(ステップS305)。シェーピング終了制御部632は、算出した入力データレート増分比が閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS310)。閾値には、1に十分近く1よりも小さい値、例えば、0.75を用いる。シェーピング終了制御部632は、入力データレート増分比が閾値以下であると判断した場合(ステップS310:NO)、iの値に1を加算してステップS305からの処理を繰り返し、入力データレート増分比が閾値よりも大きいと判断した場合(ステップS310:YES)、ステップS315の処理を行う。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、アプリケーションサーバ2における処理能力が一時的に枯渇した、又は、バーストトラヒックが発生したことを検出し、L2NW4全体におけるセッション応答パケットのトラヒックを低減することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、L2SW5におけるセッション要求パケットの入力データレートが、アプリケーションサーバ2において処理可能な入力データレートを超過した場合、セッション要求パケットのバーストトラヒックが発生したと判断する。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態のネットワークシステムは、図1に示す第1の実施形態のネットワークシステム1と同様である。また、本実施形態のL2SW5及びNWコントローラ6の構成はそれぞれ、図4に示すL2SW5及びNWコントローラ6の構成と同様である。ただし、NWコントローラ6の61は、各アプリケーションサーバ2の処理能力データをさらに記憶する。
図19は、処理能力データの例を示す図である。同図に示す処理能力データは、各アプリケーションサーバ2の識別情報及びパケット種別ごとに、アプリケーションサーバ2が処理可能なデータ量、データレート及びデータレート増分を示す。パケット種別は、セッション要求パケットであるか否かにより示される。なお、本実施形態においては、アプリケーションサーバ2が処理可能なデータレート及びデータレート増分が設定されていなくてもよい。
図20は、本実施形態のネットワークシステム1におけるシェーピング開始処理を示すフロー図である。同図において、図12に示す第1の実施形態のフロー図と同一の処理には同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、シェーピング開始制御部631は、変数jを1に初期化する。シェーピング開始制御部631は、j番目のアプリケーションサーバ2であるアプリサーバ#jについてス以下のステップS405からステップS240のループ処理A’を行う。
シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレートを、直近の観測周期の上り観測データから取得し、観測要求データレートとする。さらに、シェーピング開始制御部631は、処理能力データから、アプリサーバ#jが処理可能なセッション要求パケットのデータ量を取得し、登録要求データレートとする。シェーピング開始制御部631は、観測要求データレートが、登録要求データレート×k(kは係数)を超えているか否かを判定する(ステップS405)。
このとき、シェーピング開始制御部631は、L2NW4を構成する全ての又は一部のL2SW5のそれぞれについて取得した観測要求データレートについて判断を行ってもよく、全て又は複数のL2SW5についてまとめて算出した観測要求データレートについて判断を行ってもよい。例えば、シェーピング開始制御部631は、1又は複数台のL2SW5の観測データに基づいて、L2NW4全体におけるアプリサーバ#jへの観測要求データレートを算出し、判断に用いてもよい。一例として、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#jから1ホップだけ離れたL2SW5についてまとめて算出した観測要求データレートを用いてもよい。なお、シェーピング開始制御部631は、L2SW5のそれぞれについて算出した観測要求データレートについて判断を行う場合、全てのL2SW5について登録要求データレート×k以下である場合にステップS405においてNOと判断し、いずれかのL2SW5の観測要求データレートが登録要求データレート×kを超えている場合に、ステップS405においてYESと判断する。係数kの値は、L2SW5で共通であってもよく、アプリケーションサーバ2からのホップ数や下流のL2SW5又は端末3の台数等に応じてL2SW5ごとに異なっていてもよい。また、ホップ数や下流のL2SW5又は端末3の台数等に応じた処理能力データを記憶部61に保持しておき、観測要求データレートが得られたL2SW5に対応した処理能力データから登録要求データレートを読み出してもよい。
シェーピング開始制御部631は、観測要求データレートが、登録要求データレート×k以下であると判断した場合(ステップS405:NO)、変数jの値に1を加算して、再びステップS405からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631は、観測要求データレートが登録要求データレート×kよりも大きいと判断した場合(ステップS405:YES)、アプリサーバ#j宛てのバーストトラヒックが発生したと判断し(ステップS410)、第1の実施形態と同様にループ処理Bを行う。これにより、アプリサーバ#jになるべく近いL2NW4にシェーピングを設定してバーストトラヒックが起きたフローのシェーピングレートを減少させ、アプリサーバ#jに同時に到着するセッション要求パケットを抑制する。
例えば、シェーピング開始制御部631は、L2SW5におけるアプリサーバ#j宛てのセッション要求パケット又は全パケットのデータレートを、アプリサーバ#jが処理可能な入力データレートまで削減するようL2SW5に指示する。アプリサーバ#jが処理可能な入力データレートは、例えば、全てのL2SW5に共通でもよく、L2SW5ごとに決められてもよい。また、処理可能な入力データレートは、アプリサーバ#jの登録要求データレートでもよく、登録要求データレートに対して、アプリケーションサーバ2からL2SW5までのホップ数や、L2SW5の配下のL2NW4又は端末3に応じた係数を乗算した値でもよい。
本実施形態によれば、予めアプリケーションサーバ2から処理可能なデータレートを取得しておくことで、アプリケーションサーバ2宛てのバーストトラヒックの発生を判断し、トラヒック量を低減することが可能である。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、L2SW5におけるセッション要求パケットの入力データレートが、アプリケーションサーバ2において処理可能なデータレートを超過した場合、セッション要求パケットのバーストトラヒックが発生したと判断する。本実施形態では、L2SW5におけるセッション要求パケットの入力データ量が、アプリケーションサーバ2において処理可能なデータ量を超過した場合、セッション要求パケットのバーストトラヒックが発生したと判断する。以下では、第3の実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態のネットワークシステムは、図1に示す第1の実施形態のネットワークシステム1と同様である。また、本実施形態のL2SW5及びNWコントローラ6の構成はそれぞれ、図4に示すL2SW5及びNWコントローラ6の構成と同様である。NWコントローラ6の記憶部61は、図19に示す処理能力データを記憶する。ただし、処理能力データには、アプリケーションサーバ2が処理可能なデータレート及びデータレート増分が設定されていなくてもよい。
本実施形態によるネットワークシステム1のシェーピング開始処理は、ステップS405の処理を除き、図20に示す第3の実施形態と同様である。すなわち、ステップS405において、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データ量を、直近の観測周期の上り観測データから取得し、観測要求データ量とする。さらに、シェーピング開始制御部631は、処理能力データから、アプリサーバ#jが処理可能なセッション要求パケットのデータ量を取得し、登録要求データ量とする。シェーピング開始制御部631は、観測要求データ量が、登録要求データ量×k(kは係数)を超えているか否かを判定する。シェーピング開始制御部631は、観測要求データ量が、登録要求データ量×k以下であると判断した場合(ステップS405:NO)、変数jの値に1を加算して、再びステップS405からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631は、観測要求データ量が登録要求データ量×kよりも大きいと判断した場合(ステップS405:YES)、アプリサーバ#j宛てのバーストトラヒックが発生したと判断し(ステップS410)、第1の実施形態と同様にループ処理Bを行う。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、L2SW5におけるセッション要求パケットの入力データレートの増分が、アプリケーションサーバ2において処理可能なデータレートの増分を超過した場合、セッション要求パケットのバーストトラヒックが発生したと判断する。以下では、第3の実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態のネットワークシステムは、図1に示す第1の実施形態のネットワークシステム1と同様である。また、本実施形態のL2SW5及びNWコントローラ6の構成はそれぞれ、図4に示すL2SW5及びNWコントローラ6の構成と同様である。
NWコントローラ6のデータ収集部62は、第1の実施形態と同様に、各L2NW4から図7に示す上り観測データ及び図8に示す下り観測データを含む観測周期毎の観測データを周期的に受信し、記憶部61に書き込む。さらに、データ収集部62は、収集した上り観測データと、その観測データよりも1観測周期前の上り観測データとを用いて、各L2NW4におけるアプリケーションサーバ2及びパケット種別ごとの上りパケットの入力データレート増分を算出し、記憶部61に登録する。すなわち、データ収集部62は、観測データを記憶部61に記憶すると、1観測周期前の上り観測データを図14に示す前周期上り観測データとして記憶部61に書き込み、上り観測データ及び前周期上り観測データを用いて、図15に示す上り増分データを生成して記憶部61に書き込む。
本実施形態によるネットワークシステム1のシェーピング開始処理は、ステップS405の処理を除き、図20に示す第3の実施形態と同様である。すなわち、ステップS405において、シェーピング開始制御部631は、アプリサーバ#j宛てのセッション要求パケットの入力データレート増分を、直近の観測周期の上り増分データから取得し、観測増分データとする。さらに、シェーピング開始制御部631は、処理能力データから、アプリサーバ#jが処理可能なセッション要求パケットのレート増分を取得し、登録増分データとする。シェーピング開始制御部631は、観測増分データが、登録増分データ×k(kは係数)を超えているか否かを判定する。シェーピング開始制御部631は、観測増分データが、登録増分データ×k以下であると判断した場合(ステップS405:NO)、変数jの値に1を加算して、再びステップS405からの処理を行う。一方、シェーピング開始制御部631は、観測増分データが登録増分データ×kよりも大きいと判断した場合(ステップS405:YES)、アプリサーバ#j宛てのバーストトラヒックが発生したと判断し(ステップS410)、第1の実施形態と同様にループ処理Bを行う。
本実施形態によるネットワークシステム1のシェーピング終了処理は、第2の実施形態と同様であるが、第1の実施形態と同様であってもよい。
なお、NWコントローラ6は、バスで接続されたCentral Processing Unit(CPU)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行することによって上記の機能を実現するようにしてもよい。なお、NWコントローラ6の各機能の全て又は一部は、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)やProgrammable Logic Device(PLD)やField Programmable Gate Array(FPGA)等のハードウェアを用いて実現されても良い。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されても良い。
以上説明した実施形態によれば、ネットワークシステムは、1以上の中継装置からなる中継ネットワークにより、第一通信装置と第二通信装置との間のパケットを中継する。例えば、中継装置はL2SW5であり、中継ネットワークはL2NW4であり、第一通信装置は端末3であり、第二通信装置はアプリケーションサーバ2である。ネットワーク制御装置は、データ収集部と、制御部とを備える。例えば、ネットワーク制御装置は、NWコントローラ6である。
データ収集部は、中継装置から、当該中継装置へ入力されたパケットを観測して得られた、第一通信装置から第二通信装置宛ての処理要求パケットのトラヒック量を示す上り観測データと、第二通信装置が処理要求パケットに対応して第一通信装置宛てに送信した応答パケットのトラヒック量を示す下り観測データとを収集する。例えば、処理要求パケットは、セッションの開始を要求するセッション要求パケットであり、応答パケットは、セッション要求パケットへの応答を示すセッション応答パケットである。また、例えば、トラヒック量は、中継装置への入力データレート、入力データ量又は入力パケット数である。
制御部は、上り観測データが示すトラヒック量と下り観測データが示すトラヒック量との比、又は、上り観測データから得られるトラヒック量の増分と下り観測データから得られるトラヒック量の増分との比に基づいて、中継ネットワークを構成する中継装置に対して第二通信装置宛てのパケットを通過させる速さであるシェーピングレートを変更する。例えば、制御部は、上記の比に基づいて、第二通信装置宛ての処理要求パケットのバーストトラヒックの発生又は終了を検出し、発生を検出したときにはシェーピングレートを減少させ、終了を検出したときにはシェーピングレートを増加させるよう制御する。例えば、制御部は、バーストトラヒックの終了を検出したときには、バーストトラヒックが発生する前に設定してあったシェーピングレートに戻すように制御する。
また、制御部は、上り観測データが示すトラヒック量と、第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量との比較に基づいて、又は、上り観測データから得られるトラヒック量の増分と、第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量の増分との比較に基づいて、第二通信装置宛ての処理要求パケットのバーストトラヒックの発生を検出してもよい。
また、制御部は、シェーピングレートの変更が可能である旨の通知を受信するまで、中継ネットワークを構成する中継装置のうち第二通信装置に近い中継装置から順にシェーピングレートの変更依頼を送信してもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1b…ネットワークシステム, 2-1,2-2…アプリケーションサーバ, 3…端末, 4、4a、4b…L2NW, 5…L2SW, 6…NWコントローラ, 7…L3ネットワーク, 51…第1ポート, 52…マッチング部, 53…カウンタ部, 54…キュー, 55…シェーパー, 56…第2ポート, 57…通知部, 58…制御部, 61…記憶部, 62…データ収集部, 63…制御部, 631…シェーピング開始制御部, 632…シェーピング終了制御部

Claims (8)

  1. 1以上の中継装置からなる中継ネットワークにより、第一通信装置と第二通信装置との間のパケットを中継するネットワークシステムにおける前記中継装置から、当該中継装置へ入力されたパケットを観測して得られた、前記第一通信装置から前記第二通信装置宛ての処理要求パケットのトラヒック量を示す上り観測データと、前記第二通信装置が前記処理要求パケットに対応して送信した応答パケットのトラヒック量を示す下り観測データとを収集するデータ収集部と、
    前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記上り観測データが得られた期間よりも所定時間後の期間における前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記上り観測データが得られた期間よりも所定時間後の期間における前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置に対して前記第二通信装置宛てのパケットを通過させる速さであるシェーピングレートを変更する制御部と、
    を備え
    前記所定時間は、前記トラヒック量を観測した前記中継装置から前記第二通信装置までの往復伝搬遅延と、前記第二通信装置における処理遅延とを足し合わせた時間である、
    ネットワーク制御装置。
  2. 前記トラヒック量は、前記中継装置への入力データレート、入力データ量又は入力パケット数である、
    請求項1に記載のネットワーク制御装置。
  3. 前記制御部は、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記上り観測データが得られた期間よりも前記所定時間後の期間における前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記上り観測データが得られた期間よりも前記所定時間後の期間における前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記第二通信装置宛ての前記処理要求パケットのバーストトラヒックの発生又は終了を検出し、発生を検出したときには前記シェーピングレートを減少させ、終了を検出したときには前記シェーピングレートを増加させるよう制御する、
    請求項1又は請求項2に記載のネットワーク制御装置。
  4. 前記制御部は、前記上り観測データが示す前記トラヒック量と、前記第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量との比較に基づいて、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と、前記第二通信装置が処理可能な処理要求パケットのトラヒック量の増分との比較に基づいて、前記第二通信装置宛ての前記処理要求パケットのバーストトラヒックの発生を検出する、
    請求項3に記載のネットワーク制御装置。
  5. 前記制御部は、シェーピングレートの変更が可能である旨の通知を受信するまで、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置のうち前記第二通信装置に近い前記中継装置から順に前記シェーピングレートの変更依頼を送信する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のネットワーク制御装置。
  6. 前記中継ネットワークは、レイヤ2ネットワークであり、
    前記中継装置は、レイヤ2スイッチである、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネットワーク制御装置。
  7. 前記処理要求パケットは、セッションの開始を要求するセッション要求パケットであり、
    前記応答パケットは、前記セッション要求パケットへの応答を示すセッション応答パケットである、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のネットワーク制御装置。
  8. 1以上の中継装置からなる中継ネットワークにより、第一通信装置と第二通信装置との間のパケットを中継するネットワークシステムにおける前記中継装置から、当該中継装置へ入力されたパケットを観測して得られた、前記第一通信装置から前記第二通信装置宛ての処理要求パケットのトラヒック量を示す上り観測データと、前記第二通信装置が前記処理要求パケットに対応して送信した応答パケットのトラヒック量を示す下り観測データとを収集するデータ収集ステップと、
    前記上り観測データが示す前記トラヒック量と前記上り観測データが得られた期間よりも所定時間後の期間における前記下り観測データが示す前記トラヒック量との比、又は、前記上り観測データから得られる前記トラヒック量の増分と前記上り観測データが得られた期間よりも所定時間後の期間における前記下り観測データから得られる前記トラヒック量の増分との比に基づいて、前記中継ネットワークを構成する前記中継装置に対して前記第二通信装置宛てのパケットを通過させる速さであるシェーピングレートを変更する制御ステップと、
    を有し、
    前記所定時間は、前記トラヒック量を観測した前記中継装置から前記第二通信装置までの往復伝搬遅延と、前記第二通信装置における処理遅延とを足し合わせた時間である、
    ネットワーク制御方法。
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