JP7070531B2 - 都市構造設計装置及び都市構造設計プログラム - Google Patents

都市構造設計装置及び都市構造設計プログラム Download PDF

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本発明は、都市構造設計装置及び都市構造設計プログラムに関する。
都市設計を自動的に行うには、様々な事象を数値化する必要がある。例えば、特許文献1には、空間に事物を配置するに際して、空間に要望されている機能目標を満たし得るように事物の配置を決定することにより、空間を設計する方法が記載されている。この方法は、対象をなす空間に要望される1つまたは複数の機能目標を設定する工程と、各々の機能目標に対して評価条件を設定する工程と、空間内に配置される事物の発生規則を設定する工程と、発生規則にしたがって事物を発生させることにより空間の設計パターンを得る工程と、設計パターンを評価条件により評価する工程と、を具備する。
また、特許文献2には、仮想的な3次元電子地図を生成する3次元地図生成システムが記載されている。この3次元地図生成システムは、仮想空間内で、建造物を配置すべき土地枠の位置および形状を複数記憶した電子地図データを参照する地図参照部と、土地枠ごとに、建造されるべき建造物が満たすべき規制条件を対応づけて記憶する生成条件データベースを参照する生成条件参照部と、規制条件を満たす範囲で、各土地枠に建造物の3次元モデルデータを生成することで、3次元電子地図を生成する地図生成部と、を備える。
また、特許文献3には、平面地図情報から3次元都市景観情報を作成する方法が記載されている。この方法は、地図情報を読み取りデジタル化した基本地図データを作成するとともに、この地図情報に対応する地域のカラー航空写真を読み取りデジタル化し画像処理を施しその中に含まれる建物の屋根の色を抽出したカラー地図データを作成する。また、この方法は、基本地図データとカラー地図データとを位置合わせにより統合化した2次元デジタル地図を作成し、かつ地図情報に含まれる建物の正面あるいは側面の写真を読み取り画像処理を施した個別建物データを作成する。また、この方法は、この個別建物データにテクスチャマッピング処理と建物ライブラリからの形状選択およびパラメトリック操作とにより個別建物3次元データを作成し、2次元デジタル地図上に対応する個別建物3次元データを配置する。
特開平10-18407号公報 特開2008-83728号公報 特開平11-120374号公報
ところで、従来の手法では、最適な都市設計を行うために膨大な時間を要し、有限時間で解決することが難しかった。特に、道路構造、建造物等を表現する都市シミュレータは、人間が経験等で蓄積した知識(ルール)に対するパラメータを変化させることにより多様な3次元地図を生成する。しかし、この都市シミュレータは、生成した3次元地図に対して人間が景観等を評価する補助的なツールに過ぎなかった。このため、大量のパラメータに対する評価が必要となり、膨大な時間を要する上に、適切な都市構造を設計することが困難である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、比較的短時間で適切な都市構造を設計することができる都市構造設計装置及び都市構造設計プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の都市構造設計装置は、都市を構成する複数の要素の各々を表す複数の微分可能関数の各々を微分する微分計算部と、前記微分計算部により微分して得られた前記複数の微分可能関数の各々の微分値に基づいて、前記複数の微分可能関数の出力を入力とする、前記都市に関する目的関数の出力を最適化するように、前記複数の要素の各々に関するパラメータを探索するパラメータ探索部と、を備えている。
請求項2に記載の都市構造設計装置は、請求項1に記載の都市構造設計装置において、前記複数の要素が、道路、建造物、複数の車両の流れを示す交通流、及び、複数の人の流れを示す人流のうち2つ以上を含む。
請求項3に記載の都市構造設計装置は、請求項1又は請求項2に記載の都市構造設計装置において、前記目的関数が、渋滞の発生頻度を出力する関数、事故の発生頻度を出力する関数、二酸化炭素の排出量を出力する関数、及び、生活の質を示す指標を出力する関数の少なくとも1つであるとされている。
請求項4に記載の都市構造設計装置は、請求項1又は請求項2に記載の都市構造設計装置において、前記目的関数が、車両の開発者により予め規定された、前記車両の走行テストに適したテストシーンの数を出力する関数であるとされている。
請求項5に記載の都市構造設計装置は、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置において、前記パラメータ探索部により探索された前記複数の要素の各々に関するパラメータを用いて都市構造を設計する都市構造設計部と、前記都市構造設計部により設計された都市構造におけるパラメータを評価するパラメータ評価部と、を更に備えている。
請求項6に記載の都市構造設計装置は、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置において、前記複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を、予め定められた地域毎に算出する確率分布算出部を更に備えている。
請求項7に記載の都市構造設計装置は、請求項6に記載の都市構造設計装置において、前記確率分布算出部が、前記複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を統合することにより、前記予め定められた地域毎に同時確率分布を更に算出する。
請求項8に記載の都市構造設計装置は、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置において、前記都市が、複数の都市であり、前記複数の都市が、都市間の相関関係を仮想空間上で表現可能とされ、前記複数の都市に対して都市間の類似度を求め、求めた類似度を用いて前記複数の都市をクラスタリングすることにより、前記複数の都市を含む地域全体の特徴を維持したまま、前記地域全体を仮想的に作成する仮想地域作成部を備えている。
請求項9に記載の都市構造設計装置は、請求項1に記載の都市構造設計装置において、前記要素が、複数の車両の流れを示す交通流であり、前記目的関数が、渋滞の発生頻度を出力する関数であり、前記微分計算部が、実際に走行する複数の車両の位置情報から生成される、前記交通流を表す微分可能関数を微分し、前記パラメータ探索部が、前記微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、前記微分可能関数の出力を入力とする、前記関数の出力を最小化するように、前記交通流に関するパラメータを探索し、前記パラメータ探索部により探索された前記交通流に関するパラメータを用いて、前記交通流に対して渋滞が発生しないように制御する交通流制御部、を更に備えている。
請求項10に記載の都市構造設計装置は、請求項1に記載の都市構造設計装置において、前記要素が、複数の人の流れを示す人流であり、前記目的関数が、渋滞の発生頻度を出力する関数であり、前記微分計算部が、実際に移動する複数の人の位置情報から生成される、前記人流を表す微分可能関数を微分し、前記パラメータ探索部が、前記微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、前記微分可能関数の出力を入力とする、前記関数の出力を最小化するように、前記人流に関するパラメータを探索し、前記パラメータ探索部により探索された前記人流に関するパラメータを用いて、前記人流に対して渋滞が発生しないように制御する人流制御部、を更に備えている。
更に、上記目的を達成するために、請求項11に記載の都市構造設計プログラムは、都市を構成する複数の要素の各々を表す複数の微分可能関数の各々を微分し、前記微分して得られた前記複数の微分可能関数の各々の微分値に基づいて、前記複数の微分可能関数の出力を入力とする、前記都市に関する目的関数の出力を最適化するように、前記複数の要素の各々に関するパラメータを探索することを、コンピュータに実行させる。
本発明によれば、比較的短時間で適切な都市構造を設計することができる都市構造設計装置及び都市構造設計プログラムを提供することができる。
第1の実施形態に係る都市構造設計装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る都市構造設計装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る都市と目的関数との関係の一例を示すグラフである。 実施形態に係る目的関数と複数の要素との関係の説明に供する図である。 実施形態に係る目的関数と複数の要素の各々を表すニューラルネットワークの出力との関係を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る都市構造設計プログラムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る都市構造設計装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る道路の曲率の算出例の説明に供する図である。 実施形態に係る生成地図及び正解地図の一例を示す図である。 実施形態に係る実世界のレイヤ表現と道路に関する存在分布の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る都市構造設計装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るミニチュア版の日本モデルの一例を示す図である。 第4の実施形態に係る都市構造設計装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る都市構造設計プログラムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る実在の車両、歩行者、及び信号機の状態の一例を示す図である。 実施形態に係る交通流の一例を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る都市構造設計装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る都市構造設計装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入出力インターフェース(I/O)14と、記憶部15と、表示部16と、操作部17と、通信部18と、を備えている。
本実施形態に係る都市構造設計装置10には、例えば、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の汎用的なコンピュータ装置が適用される。
CPU11、ROM12、RAM13、及びI/O14の各部は、バスを介して各々接続されている。これらCPU11、ROM12、RAM13、及びI/O14により制御部が構成される。
I/O14には、記憶部15と、表示部16と、操作部17と、通信部18と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O14を介して、CPU11と相互に通信可能とされる。
制御部は、都市構造設計装置10の一部の動作を制御するサブ制御部として構成されてもよいし、都市構造設計装置10の全体の動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。制御部の各ブロックの一部又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路又はIC(Integrated Circuit)チップセットが用いられる。上記各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。上記各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、上記各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。制御部の集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
記憶部15としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部15には、本実施形態に係る都市構造設計を行うための都市構造設計プログラム15Aが記憶される。なお、この都市構造設計プログラム15Aは、ROM12に記憶されていてもよい。
都市構造設計プログラム15Aは、例えば、都市構造設計装置10に予めインストールされていてもよい。都市構造設計プログラム15Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布して、都市構造設計装置10に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
表示部16には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。表示部16は、タッチパネルを一体的に有していてもよい。操作部17には、例えば、キーボードやマウス等の操作入力用のデバイスが設けられている。表示部16及び操作部17は、都市構造設計装置10のユーザから各種の指示を受け付ける。表示部16は、ユーザから受け付けた指示に応じて実行された処理の結果や、処理に対する通知等の各種の情報を表示する。
通信部18は、インターネットや、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続されており、画像形成装置や他のPC等の外部機器との間でネットワークを介して通信が可能とされる。
ところで、上述したように、都市構造設計の従来の手法では、大量のパラメータに対する評価が必要となり、膨大な時間を要する上に、適切な都市構造を設計することが難しい場合がある。
本実施形態に係る都市構造設計装置10のCPU11は、記憶部15に記憶されている都市構造設計プログラム15AをRAM13に書き込んで実行することにより、図2に示す各部として機能する。
図2は、第1の実施形態に係る都市構造設計装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る都市構造設計装置10のCPU11は、微分計算部11A、パラメータ探索部11B、都市構造設計部11C、及びパラメータ評価部11Dとして機能する。
記憶部15には、都市に関する各種データ(例えば、地図データ、画像データ等)を機械学習することにより都市構造を再現するニューラルネットワークを格納したニューラルネットワークデータベース(以下、「ニューラルネットワークDB」という。)15Bが設けられている。このニューラルネットワークDB15Bは、記憶部15に限らず、外部の記憶装置に設けられていてもよい。ニューラルネットワークは、都市を構成する要素を微分可能な関数として表現したものである。ここでいう複数の要素は、一例として、道路、建造物、複数の車両の流れを示す交通流、及び、複数の人の流れを示す人流のうち2つ以上を含んでいる。なお、これらの要素を表す関数は、微分可能関数であればよく、ニューラルネットワークに限定されるものではない。
上記ニューラルネットワークの生成には、一例として、敵対的生成ネットワーク(GAN:Generative Adversarial Networks)等が用いられる。GANは、生成モデルの一種であり、各種データから特徴を学習することで、実在しないデータを生成したり、存在するデータの特徴に沿って変換したりすることができる。GANは、正解データを与えることなく特徴を学習する「教師なし学習」の一手法とされている。
微分計算部11Aは、都市を構成する複数の要素の各々を表す複数のニューラルネットワークの各々を微分する。
パラメータ探索部11Bは、微分計算部11Aにより微分して得られた複数のニューラルネットワークの各々の微分値に基づいて、複数のニューラルネットワークの出力を入力とする、都市に関する目的関数の出力を最適化するように、複数の要素の各々に関するパラメータを探索する。なお、目的関数には、一例として、渋滞の発生頻度を出力する関数(つまり、複数の車両の平均速度を出力する関数)が適用される。この場合、目的関数の出力の最適化とは、渋滞の発生頻度を最小化(つまり、複数の車両の平均速度を最大化)することを意味する。また、目的関数には、事故の発生頻度を出力する関数を適用してもよい。この場合、目的関数の出力の最適化とは、事故の発生頻度を最小化することを意味する。また、目的関数には、二酸化炭素の排出量を出力する関数を適用してもよい。この場合、目的関数の出力の最適化とは、二酸化炭素の排出量を最小化することを意味する。また、目的関数には、生活の質(QoL:Quality of Life)を表す指標を出力する関数を適用してもよい。この場合、目的関数の出力の最適化とは、QoLを表す指標を最大化することを意味する。なお、QoLを表す指標としては、一例として、バリアフリー化された建造物の数等が挙げられる。また、目的関数には、車両の開発者により予め規定された、車両の走行テストに適したテストシーンの数を出力する関数を適用してもよい。この場合、目的関数の出力の最適化とは、テストシーンの数を最大化することを意味する。
ここで、図3~図5を参照して、目的関数Happyを最適化する処理について具体的に説明する。
図3は、本実施形態に係る都市と目的関数Happyとの関係の一例を示すグラフである。図3において、縦軸は目的関数Happyの出力を示し、横軸はニューラルネットワークで表現された複数の都市を示している。
本実施形態では、図3に示す都市Xの構造を、目的関数Happyの出力が最適化されるように推定する。このとき、都市Xを構成する複数の要素をそれぞれ微分可能関数(本実施形態ではニューラルネットワーク)で表現する。これにより、膨大なパラメータを評価することなく、比較的短時間で適切なパラメータが得られるようにする。なお、目的関数Happyの出力を最適化するとは、目的関数Happyの出力を最大化又は最小化することを意味する。
図4は、本実施形態に係る目的関数Happyと複数の要素との関係の説明に供する図である。
図4に示すように、目的関数Happyは、各要素を表すニューラルネットワークf、f、f、・・・の出力(y、y、y、・・・)を用いて、下記の式(1)のように表現される。この目的関数Happyは、都市シミュレータにおいて定義される関数である。なお、都市シミュレータ自体は、公知の技術であるため、ここでの具体的な説明は省略する。
Happy=g(y、y、y、・・・) ・・・(1)
但し、yは道路を表すニューラルネットワークの出力であり、yは建造物を表すニューラルネットワークの出力であり、yは交通流を表すニューラルネットワークの出力である。
図4の例では、都市Xを構成する複数の要素として、道路、建造物、及び交通流の3つの要素(3次元)を適用した場合について示している。但し、本実施形態では、都市Xを構成する要素の数が4つ以上であっても同様に適用される。
また、ニューラルネットワークf、f、fの出力y、y、yは、下記の式(2)~式(4)のように表現される。
=f(x11、x12、x13、・・・) ・・・(2)
=f(x21、x22、x23、・・・) ・・・(3)
=f(x31、x32、x33、・・・) ・・・(4)
但し、x11、x12、x13、・・・は道路に関するパラメータであり、x21、x22、x23、・・・は建造物に関するパラメータであり、x31、x32、x33、・・・は交通流に関するパラメータである。例えば、道路の場合、道路の形状を表す幅、勾配、曲率等がパラメータとなる。これらのパラメータは、特に限定されるものではなく、各要素の特徴に応じて適切なパラメータを採用すればよい。
図5は、本実施形態に係る目的関数Happyと複数の要素の各々を表すニューラルネットワークの出力y、y、yとの関係を模式的に示す図である。
図5に示すように、上記ニューラルネットワークの出力y、y、yによって3次元の座標区間が構成される。この3次元の座標空間の中で目的関数Happyの出力が最大化又は最小化される。
本実施形態では、各要素(図4の例では道路、建造物、及び交通流)をニューラルネットワークで表現することで、目的関数Happyの出力を最大化又は最小化する、最適な都市構造を推定する。具体的に、各要素の各パラメータについてのニューラルネットワークを微分した微分値に対して、下記の式(5)を適用し、接線方向にパラメータを順次探索し、最適解となるパラメータを求める。つまり、各要素の各パラメータの最適解を求めることで、各要素の各パラメータについてのニューラルネットワークの出力が最適化され、目的関数Happyの出力が最大化又は最小化される。
Figure 0007070531000001
・・・(5)
但し、fは要素を表すニューラルネットワークを示し、xは要素に関するパラメータを示す。∂f/∂xはニューラルネットワークfの位置iでの微分値を示し、∂fi+1/∂xはニューラルネットワークfの位置i+1での微分値を示す。αは適宜設定可能な係数(ハイパーパラメータ)を示す。
ニューラルネットワークfは、微分可能関数であるため、ニューラルネットワークfの微分は勾配(傾き)を与える。上記式(5)において、|∂f/∂x|は勾配の大きさを示し、αは勾配の方向にどれだけの大きさ進むのかを定める係数を示す。上記式(5)における「-α」の「-」は、パラメータxの探索が勾配を下る方向(つまり、ニューラルネットワークfの値が減少する方向)に進んでいくことを示している。
例えば、ニューラルネットワークfが凸関数である場合、勾配を下る方向に進んだ先で、微分値が0(ゼロ)になったときのパラメータxを最適解とする。また、ニューラルネットワークfが非凸関数である場合、微分値が0(ゼロ)になるパラメータxが複数得られる可能性がある。この場合、複数のパラメータxのうち、ニューラルネットワークfの値が最小又は最大となるときのパラメータxを最適解とするようにしてもよい。
すなわち、各要素のパラメータxの最適解の探索に上記式(5)を適用することにより、探索範囲が制限されるため、膨大なパラメータxを評価することなく、比較的短時間で適切なパラメータxが得られる。
都市構造設計部11Cは、パラメータ探索部11Bにより探索された複数の要素の各々に関するパラメータを用いて都市構造を設計する。都市構造設計部11Cは、例えば、上述の都市シミュレータを用いて都市構造を設計する。
パラメータ評価部11Dは、都市構造設計部11Cにより設計された都市構造におけるパラメータを評価する。パラメータ評価部11Dは、例えば、上述の都市シミュレータを用いてパラメータの評価を行う。
次に、図6を参照して、第1の実施形態に係る都市構造設計装置10の作用について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る都市構造設計プログラム15Aによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、都市構造設計装置10に対して、都市構造設計処理の実行が指示されると、CPU11により都市構造設計プログラム15Aが起動され、以下の各ステップを実行する。
図6のステップ100では、CPU11が、ニューラルネットワークDB15Bから複数の要素の各々を表す複数のニューラルネットワークを取得し、取得した複数のニューラルネットワークの各々を微分する。
ステップ101では、CPU11が、ステップ100で微分して得られた複数のニューラルネットワークの各々の微分値に基づいて、複数のニューラルネットワークの出力を入力とする、都市に関する目的関数Happyの出力を最適化するように、複数の要素の各々に関するパラメータを探索する。具体的に、パラメータの探索は、上述の式(5)を用いて行われる。
ステップ102では、CPU11が、ステップ101で探索された複数の要素の各々に関するパラメータを用いて都市構造を設計する。都市構造の設計は、例えば、上述の都市シミュレータを用いて行われる。
ステップ103では、CPU11が、ステップ102で設計された都市構造におけるパラメータを評価する。パラメータの評価は、例えば、上述の都市シミュレータを用いて行われる。
ステップ104では、CPU11が、終了タイミングが到来したか否かを判定する。終了タイミングが到来していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ100に戻り処理を繰り返し、終了タイミングが到来したと判定した場合(肯定判定の場合)、本都市構造設計プログラム15Aによる一連の処理を終了する。
このように本実施形態によれば、各要素のパラメータの最適解の探索に際し、各要素の微分可能関数の微分値を用いることにより、探索範囲が制限される。このため、膨大なパラメータを評価することなく、比較的短時間で適切なパラメータが得られる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を算出する場合について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る都市構造設計装置10Aの機能的な構成の一例を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態で説明した都市構造設計装置10と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る都市構造設計装置10AのCPU11は、微分計算部11A、パラメータ探索部11B、及び確率分布算出部11Eとして機能する。
確率分布算出部11Eは、複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を、予め定められた地域毎に算出する。また、確率分布算出部11Eは、複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を統合することにより、予め定められた地域毎に同時確率分布を算出するようにしてもよい。なお、ここでいう地域とは、例えば、日本全体であってもよいし、都道府県の単位であってもよいし、あるいは、区市町村の単位であってもよい。
例えば、道路の特徴を何らかの特徴量を用いて表現することで、図8に示すように、特定の地域における道路の曲率の確率分布を算出することが可能となる。なお、曲率は、道路の形状を示すパラメータの1つである。
図8は、本実施形態に係る道路の曲率の算出例の説明に供する図である。
図8に示すように、特定の地域(例えば「愛知県」等)における道路の曲率の確率分布が算出されている。この場合、例えば、車両の走行テストに適したテストシーンとして規定された曲率がどの地域にどの程度存在するか、といった情報を得ることができる。このため、車両の開発者等が車両の走行テストを行う際に、走行テストに適したテストシーンを効率的に特定することが可能となる。
また、上記確率分布は、例えば、図9に示すような生成地図から得られる道路の形状を関数として表現することにより算出される。
図9は、本実施形態に係る生成地図及び正解地図の一例を示す図である。
図9に示す生成地図は、例えば、上述のGANを用いて機械学習することにより関数として表現されたものである。この生成地図では、「教師なし学習」であるにも係わらず、正解地図の状態が略再現されていることが分かる。このように、地図についても機械学習によって精度良く関数表現することが可能となる。また、この生成地図によれば、例えば、1.7km四方を1つの単位として、約17万単位で日本を表現することも可能となる。この場合、道路の曲率の確率分布を、日本全国を対象として、算出することが可能となる。
上記のように、本実施形態によれば、道路形状に関する確率分布を算出することが可能とされる。一方、道路形状以外でも様々な事象(ここでいう事象はパラメータとして表される。)が存在する。これらの事象を統合して、全事象についての同時確率分布を算出するようにしてもよい。同時確率分布Pallは、一例として、下記の式(6)を用いて算出される。但し、nは事象の数を示し、Rは起こり得る全ての事象の確率分布空間を示す。
all=P(p,p,・・・,p|n∈R)・・・(6)
ここで、システム評価として必要となる項目の例を以下に挙げる。これらの項目は、物体検出あるいは物体認識において、しばしば誤検出の要因になることや、認識対象となる場合があるため、確率分布を算出する際に必要な項目である。
・電柱、ガードレール
・信号(位置以外にも信号サイクル)
・交差点形状
・建物属性(幅、高さ)→道路死角分布を作成することで走行テストに利用可能。
・道路属性(白線種別、ガードレール種別、電柱種別)→白線認識等のための走行テストに利用可能。
これらをまとめると、図10に示すように、3種類の静止物のレイヤ構造で表現することができる。
図10は、本実施形態に係る実世界のレイヤ表現と道路に関する存在分布の一例を示す図である。
図10に示すように、走行環境におけるシステム評価ではこれらのレイヤにおける存在確率が特徴量化されることが重要となる。この場合、道路以外にも信号、電柱、ガードレール等の存在を表す特徴量に基づくVisual Odometryの評価、交差点形状に表す特徴量に基づく自動運転の車速、操舵制御の評価等が可能となる。
なお、ユーザが特徴量を考案することも可能であるし、深層学習等を用いて特徴量自体を求めることも可能である。上記確率分布を用いることでシステムを客観的に評価することが可能となる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、複数の都市が微分可能関数で表現されていることを利用して、人間ではとらえきれない都市間の相関を高次の仮想空間上で表現する形態について説明する。
図11は、第3の実施形態に係る都市構造設計装置10Bの機能的な構成の一例を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態で説明した都市構造設計装置10と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態に係る都市構造設計装置10BのCPU11は、微分計算部11A、パラメータ探索部11B、及び仮想地域作成部11Fとして機能する。
本実施形態においては、複数の都市が対象とされる。これら複数の都市は、都市間の相関関係を仮想空間上で表現可能とされている。
仮想地域作成部11Fは、複数の都市に対して都市間の類似度を求め、求めた類似度を用いて複数の都市をクラスタリングすることにより、複数の都市を含む地域全体の特徴を維持したまま、地域全体を仮想的に作成する。ここでいう地域とは、例えば、図12に示すように日本全体である。つまり、高次の仮想空間での都市間の類似度に基づき都市をクラスタリングすることで日本の特徴を維持したまま、全事象(パラメータ)を網羅するミニチュア版の日本モデルを作成することができる。
図12は、本実施形態に係るミニチュア版の日本モデルの一例を示す図である。
図12に示す日本モデルを用いることで、実際に走行せずとも仮想環境で走行テストを行うことが可能となる。このため、走行テストにおける工数の削減に寄与する。また、道路形状、周囲の背景等を分析することで仮想のテストシーンを作り出すことが可能となる。これにより、更なるテスト工数の削減を図ることができる。また、各事象(パラメータ)を特徴量化している場合、それらの各事象を、機械学習等を用いて圧縮することで真に必要な走行テストを選択的に実施することも可能となる。
[第4の実施形態]
本実施形態では、交通流又は人流に関するパラメータを用いて、交通流又は人流を最適な状態に制御する形態について説明する。
図13は、第4の実施形態に係る都市構造設計装置10Cの機能的な構成の一例を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態で説明した都市構造設計装置10と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態に係る都市構造設計装置10CのCPU11は、微分計算部11A、パラメータ探索部11B、及び交通流・人流制御部11Gとして機能する。
都市を構成する要素が複数の車両の流れを示す交通流である場合、目的関数は、渋滞の発生頻度を出力する関数とされる。
微分計算部11Aは、実際に走行する複数の車両の位置情報から生成される、交通流を表す微分可能関数を微分する。
パラメータ探索部11Bは、微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、微分可能関数の出力を入力とする、渋滞の発生頻度を出力する関数の出力を最小化(つまり、複数の車両の平均速度を出力する関数の出力を最大化)するように、交通流に関するパラメータを探索する。
交通流・人流制御部11Gは、パラメータ探索部11Bにより探索された交通流に関するパラメータを用いて、交通流に対して渋滞が発生しないように制御する。この場合、交通流・人流制御部11Gは、交通流制御部に相当する。
また、都市を構成する要素が複数の人の流れを示す人流である場合、目的関数は、渋滞の発生頻度を出力する関数とされる。
微分計算部11Aは、実際に移動する複数の人の位置情報から生成される、人流を表す微分可能関数を微分する。
パラメータ探索部11Bは、微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、微分可能関数の出力を入力とする、渋滞の発生頻度を出力する関数の出力を最小化(つまり、複数の人の平均速度を出力する関数の出力を最大化)するように、人流に関するパラメータを探索する。
交通流・人流制御部11Gは、パラメータ探索部11Bにより探索された人流に関するパラメータを用いて、人流に対して渋滞が発生しないように制御する。この場合、交通流・人流制御部11Gは、人流制御部に相当する。
次に、図14を参照して、第4の実施形態に係る都市構造設計装置10Cの作用について説明する。なお、図14の例では、交通流及び人流の両方を制御する場合について説明するが、交通流及び人流のいずれか一方のみを制御する場合も同様である。
図14は、第4の実施形態に係る都市構造設計プログラム15Aによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、都市構造設計装置10Cに対して、交通流・人流制御処理の実行が指示されると、CPU11により都市構造設計プログラム15Aが起動され、以下の各ステップを実行する。
図14のステップ110では、CPU11が、一例として、図15に示すように、実際に走行する車両、歩行者の位置情報を取得する。なお、このとき、信号機等の所謂インフラ設備の位置情報を取得するようにしてもよい。
図15は、本実施形態に係る実在の車両、歩行者、及び信号機の状態の一例を示す図である。
図15の例において、車両には自車位置を測位するGPS(Global Positioning System)受信機が搭載されている。また、歩行者は測位機能を備えたスマートフォン等の携帯端末を携帯している。都市構造設計装置10Cは、車両に搭載されたGPS受信機と通信可能に接続されており、車両の位置情報を取得する。また、都市構造設計装置10Cは、歩行者が携帯する携帯端末と通信可能に接続されており、歩行者の位置情報を取得する。また、都市構造設計装置10Cは、車両の位置情報及び地図情報を用いて、車両周辺の信号機の位置情報を取得する。
ステップ111では、CPU11が、ステップ110で取得した複数の車両の位置情報に基づいて、一例として、図16に示すような交通流を再現する微分可能関数を生成する。具体的に、上述の式(4)を用いて交通流を再現する微分可能関数を生成する。また、CPU11は、ステップ110で取得した複数の歩行者の位置情報に基づいて、人流を再現する微分可能関数を生成する。
図16は、本実施形態に係る交通流の一例を模式的に示す図である。
図16に示す複数の車両によって表される交通流は、各車両の位置情報に基づいて微分可能関数として再現される。
ステップ112では、CPU11が、一例として、上述の式(5)を用いて、ステップ111で生成した交通流及び人流の各々についての微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、微分可能関数の出力を入力とする、目的関数Happy(上述の式(1)を参照)の出力を最適化するように、交通流に関するパラメータ及び人流に関するパラメータを探索する。
ステップ113では、CPU11が、ステップ112で探索された交通流に関するパラメータ及び人流に関するパラメータを用いて、交通流及び人流に対して渋滞が発生しないように制御する。例えば、交通流であれば、車両のナビゲーション装置に対して、渋滞を回避可能な経路情報を提供し、人流であれば、歩行者が携帯する携帯端末に対して、渋滞を回避可能な経路情報を提供する。また、信号機の位置情報が得られている場合には、信号機の青信号、赤信号、及び黄信号の各々について点灯間隔、点灯タイミング等を制御するようにしてもよい。
ステップ114では、CPU11が、終了タイミングが到来したか否かを判定する。終了タイミングが到来していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ110に戻り処理を繰り返し、終了タイミングが到来したと判定した場合(肯定判定の場合)、本都市構造設計プログラム15Aによる一連の処理を終了する。
このように本実施形態によれば、現在の交通流及び人流の状況をリアルタイムで取得し、目的関数(渋滞ゼロ等)を最適化するように、交通流に関するパラメータ及び人流に関するパラメータが探索される。そして、探索結果をフィードバックすることで、動的な交通流及び人流が最適な状態に制御される。
なお、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
以上、実施形態として都市構造設計装置を例示して説明した。実施形態は、コンピュータを、都市構造設計装置が備える各部として機能させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、このプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。
その他、上記実施形態で説明した都市構造設計装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。
10、10A、10B、10C 都市構造設計装置
11 CPU
11A 微分計算部
11B パラメータ探索部
11C 都市構造設計部
11D パラメータ評価部
11E 確率分布算出部
11F 仮想地域作成部
11G 交通流・人流制御部
12 ROM
13 RAM
14 I/O
15 記憶部
15A 都市構造設計プログラム
15B ニューラルネットワークDB
16 表示部
17 操作部
18 通信部

Claims (11)

  1. 都市を構成する複数の要素の各々を表す複数の微分可能関数の各々を微分する微分計算部と、
    前記微分計算部により微分して得られた前記複数の微分可能関数の各々の微分値に基づいて、前記複数の微分可能関数の出力を入力とする、前記都市に関する目的関数の出力を最適化するように、前記複数の要素の各々に関するパラメータを探索するパラメータ探索部と、
    を備えた都市構造設計装置。
  2. 前記複数の要素は、道路、建造物、複数の車両の流れを示す交通流、及び、複数の人の流れを示す人流のうち2つ以上を含む
    請求項1に記載の都市構造設計装置。
  3. 前記目的関数は、渋滞の発生頻度を出力する関数、事故の発生頻度を出力する関数、二酸化炭素の排出量を出力する関数、及び、生活の質を示す指標を出力する関数の少なくとも1つである
    請求項1又は請求項2に記載の都市構造設計装置。
  4. 前記目的関数は、車両の開発者により予め規定された、前記車両の走行テストに適したテストシーンの数を出力する関数である
    請求項1又は請求項2に記載の都市構造設計装置。
  5. 前記パラメータ探索部により探索された前記複数の要素の各々に関するパラメータを用いて都市構造を設計する都市構造設計部と、
    前記都市構造設計部により設計された都市構造におけるパラメータを評価するパラメータ評価部と、を更に備えた
    請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置。
  6. 前記複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を、予め定められた地域毎に算出する確率分布算出部を更に備えた
    請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置。
  7. 前記確率分布算出部は、前記複数の要素の各々に関するパラメータの確率分布を統合することにより、前記予め定められた地域毎に同時確率分布を更に算出する
    請求項6に記載の都市構造設計装置。
  8. 前記都市は、複数の都市であり、
    前記複数の都市は、都市間の相関関係を仮想空間上で表現可能とされ、
    前記複数の都市に対して都市間の類似度を求め、求めた類似度を用いて前記複数の都市をクラスタリングすることにより、前記複数の都市を含む地域全体の特徴を維持したまま、前記地域全体を仮想的に作成する仮想地域作成部を更に備えた
    請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の都市構造設計装置。
  9. 前記要素は、複数の車両の流れを示す交通流であり、
    前記目的関数は、渋滞の発生頻度を出力する関数であり、
    前記微分計算部は、実際に走行する複数の車両の位置情報から生成される、前記交通流を表す微分可能関数を微分し、
    前記パラメータ探索部は、前記微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、前記微分可能関数の出力を入力とする、前記関数の出力を最小化するように、前記交通流に関するパラメータを探索し、
    前記パラメータ探索部により探索された前記交通流に関するパラメータを用いて、前記交通流に対して渋滞が発生しないように制御する交通流制御部、を更に備えた
    請求項1に記載の都市構造設計装置。
  10. 前記要素は、複数の人の流れを示す人流であり、
    前記目的関数は、渋滞の発生頻度を出力する関数であり、
    前記微分計算部は、実際に移動する複数の人の位置情報から生成される、前記人流を表す微分可能関数を微分し、
    前記パラメータ探索部は、前記微分可能関数を微分して得られた微分値に基づいて、前記微分可能関数の出力を入力とする、前記関数の出力を最小化するように、前記人流に関するパラメータを探索し、
    前記パラメータ探索部により探索された前記人流に関するパラメータを用いて、前記人流に対して渋滞が発生しないように制御する人流制御部、を更に備えた
    請求項1に記載の都市構造設計装置。
  11. 都市を構成する複数の要素の各々を表す複数の微分可能関数の各々を微分し、
    前記微分して得られた前記複数の微分可能関数の各々の微分値に基づいて、前記複数の微分可能関数の出力を入力とする、前記都市に関する目的関数の出力を最適化するように、前記複数の要素の各々に関するパラメータを探索することを、
    コンピュータに実行させるための都市構造設計プログラム。
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