JP7068927B2 - 彫刻レッスンシステム、彫刻レッスン用プログラム - Google Patents

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本発明は彫刻レッスンシステム及び彫刻レッスン用プログラムに関する。
ネットワークを利用したオンライン・レッスンが知られている。これは、生徒側のコンピュータシステムと先生側のコンピュータシステムとをネットワークを介して接続し、英会話、楽器演奏、彫刻等を遠隔指導するものである。
たとえば特許文献1には、自宅に居ながら先生のアドバイスを受けることができる双方向性を持った楽器演奏システムが開示されている。具体的には、先生側および生徒側に、コンピュータとそれに接続された電子楽器により構成されるシステムを設け、ネットワークを介してそれぞれのシステムを接続する。先生側システムは、生徒側システムから送られてくる生徒の演奏データに基づく演奏を再生し、その演奏に対する演奏指導データや模範演奏データを作成して生徒側システムに送信する。生徒側システムは、先生側システムから送られてきた模範演奏データに基づいて演奏を再生するとともに、演奏指導データに基づく指導内容をディスプレイに表示できる。
また、特許文献2には、電子楽器が接続された生徒側のパーソナルコンピュータとサーバとをネットワークを介して接続し、サーバに置かれた豊富な教材を用いて生徒が楽器の演奏を練習できるようにした演奏教習システムが開示されている。特許文献2のシステムでは、サーバの指導プログラムによる自動評価が可能であるため、生徒が独習することができる。
特開2001-282095号公報 特開2002-023607号公報
ここで、楽器演奏のオンライン・レッスンにおいては、生徒の演奏にミスがあった場合、先生や指導プログラムによってミスの箇所が指摘され、生徒はミスした箇所を繰り返し練習することができる。
一方、彫刻のレッスンにおいては、先生の指導のもと実際に手作業で彫刻を行う。しかしながら、彫刻のレッスンにおいては、彫り過ぎのように大きなミス(修復不能なミス)をしてしまう場合がある。このような大きなミスをしてしまうと、最初から彫刻をやり直す必要が生じるため、それまでの作業が全て無駄になってしまうという問題がある。
この際、特願2017-147480号公報に記載の技術を利用することにより、生徒が修復可能なミスをした場合でも作業のやり直しを少なくすることができる。
一方、上記技術を用いて修復可能なミスをする前の彫刻作業データが得られたとしても、生徒の技術レベルよっては、同じミスを繰り返してしまったり、作業内容が複雑なためにそれ以上の彫刻が困難になる可能性もありうる。この場合、生徒は彫刻のレッスンを継続することが困難となる。
本発明の目的は、彫刻のレッスンを受けている生徒が作業に行き詰った場合であっても、彫刻を完了することが可能な彫刻レッスンシステムを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、作業者に対し、立体物の彫刻を指導するための彫刻レッスンシステムであって、完成状態の前記立体物を示す手本3Dデータを記憶するデータ記憶部と、前記手本3Dデータと、彫刻の途中状態の前記立体物を撮影して取得した作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する抽出部と、抽出した前記差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の前記立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する判定部と、前記彫り過ぎの部位及び前記彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を前記完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する生成部と、を有する彫刻レッスンシステムである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、彫刻のレッスンを受けている生徒が作業に行き詰った場合であっても、彫刻を完了することができる。
実施形態に係る彫刻レッスンシステムの概略を示す図である。 実施形態に係るコンピュータの構成例を示す図である。 彫刻レッスンで作成する立体物の例を示す図である。 実施形態に係る彫刻レッスンシステムの処理を示すフローチャートである。
<実施形態>
図1~図4を参照して、実施形態に係る彫刻レッスンシステムについて説明する。彫刻レッスンシステムは、作業者(以下、「生徒」)に対し、立体物の彫刻を指導するために用いられる。
==彫刻レッスンシステム==
図1に示すように、彫刻レッスンシステム1は、コンピュータ10、撮影装置20、3Dプリント装置30、及びNC切削装置40を備える。撮影装置20、3Dプリント装置30、及びNC切削装置40は、それぞれコンピュータ10と通信可能に接続されている。また、彫刻レッスンシステム1は、ネットワークを介してサーバ装置(図示なし)と通信可能に接続されている。
コンピュータ10は、家庭用のパーソナルコンピュータ等である(詳細は後述)。撮影装置20は、生徒が彫刻した立体物の撮影を行うための装置である。本実施形態に係る撮影装置20は、立体物の撮影と併せて、立体物の深度をリアルタイムに計測できる技術を備えたものである。立体物の深度を計測する技術は、たとえば、KINECT(登録商標。Microsoft製)、RealSence(登録商標。Intel製)に搭載されている技術や、LiDARの技術を用いることができる。3Dプリント装置30は、3Dプリンタ用データに基づいて、立体物やその一部(所望のパーツ)を造形するプリンタである。造形方式は、FDM方式や光造形方式等、様々な方式を用いることができる。NC切削装置40は、エンドミル等により、立体物を切削加工する工作機械である。
本実施形態における彫刻レッスンは、サーバ装置から提供されるレッスンプログラムに沿って、生徒が初期状態の立体物に対して段階的に彫刻を行い、完成状態の立体物を作成するオンライン方式のレッスンである。
生徒は、コンピュータ10を使用して、ネットワーク経由でサーバ装置が提供するレッスンサイトにアクセスする。生徒は、ユーザー登録を行った後、希望する彫刻レッスンを選択し、レッスンに関する詳細情報(1回あたりの作業時間、レッスンを希望する曜日等)を入力する。最後に、生徒は、オンラインで料金支払いを行うことでレッスンプログラムの提供を受けることが可能となる。
一の彫刻レッスンは、複数回のレッスンプログラムにより構成されている。一のレッスンプログラムは、立体物の一部を彫刻するための内容が含まれており、全てのレッスンプログラムを行うことで、立体物を完成することができる。
初回のレッスンプログラムには、彫刻を開始する前の初期状態の立体物を示す3Dプリンタ用データが含まれている。コンピュータ10は、生徒からの指示入力に応じて当該データを3Dプリント装置30に入力する。3Dプリント装置30は、当該データに基づいて初期状態の立体物を造形する。生徒は、初回のレッスンプログラムに沿って、初期状態の立体物に対して彫刻を行う。生徒は、レッスンプログラムに沿った彫刻を繰り返し行うことで、徐々に立体物を完成させる。
==コンピュータ==
図2はコンピュータ10の構成例を示す図である。コンピュータ10は、記憶部100、通信部200、入力部300、表示部400、放音部500、及び制御部600を備える。
[記憶部]
記憶部100は、サーバ装置から受信したレッスンプログラムや、本実施形態に係る彫刻レッスンシステム1を機能させるためのプログラム等を記憶する大容量の記憶装置である。本実施形態に係る記憶部100は、データ記憶部100aを含んで構成されている。
(データ記憶部)
データ記憶部100aは手本3Dデータを記憶する。手本3Dデータは、完成状態の立体物を示すデータである。手本3Dデータは、レッスンプログラムに含まれているか、レッスンプログラムとは別にサーバ装置から配信される。以下では、完成状態の立体物として図3に示す仏像Xを用いて説明を行う。仏像Xは複数の部位から構成されている。具体的に、仏像Xは、頭部X1、胴体前部X2、胴体後部X3、右手X4、左手X5、右足X6、左足X7、台座上部X8、及び台座下部X9の9つの部位で構成されている。仏像Xの手本3Dデータは、各部位を示すデータ、及び各部位の境界線を示すデータを含む。
なお、手本3Dデータには、作業中3Dデータと比較する際(詳細は後述)の基準位置が予め設定されている。
[通信部・入力部・表示部・放音部]
通信部200は、サーバ装置、撮影装置20、3Dプリント装置30、及びNC切削装置40と接続するためのインターフェースを提供する。入力部300は、生徒が各種入力を行うための構成である。入力部300は、コンピュータ10に付属するキーボードやマウス、或いは表示部400に表示されるタッチパネルである。表示部400は、生徒に対して各種情報を表示するための構成である。表示部400は、コンピュータ10に付属するモニタや、コンピュータ10とは別に設けられたモニタ、或いはヘッドマウントディスプレイである。放音部500は、生徒に対して各種音声を放音するための構成である。放音部500は、コンピュータ10が内蔵するスピーカや、コンピュータ10とは別に設けられたパワードスピーカである。
[制御部]
制御部600は、コンピュータ10における各種の制御を行う。制御部600はCPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。たとえば、制御部600は、手本3Dデータに基づいて、完成状態の立体物の3次元画像を表示部400に表示させる。生徒は、入力部300を介して3次元画像の向きやスケールを自由に調整することができる。また、生徒が入力部300を介して3次元画像中の任意の部位を指定した場合、制御部600は、当該部位を彫刻する際の彫刻刀の使い方の動画を表示部400に表示させたり、彫刻時の注意事項を放音部500から放音させることができる。
ここで、本実施形態においては、CPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御部600は、抽出部600a、判定部600b、及び生成部600cとして機能する。
(抽出部)
抽出部600aは、手本3Dデータと、彫刻の途中状態の立体物を撮影して取得した作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する。
彫刻の途中状態とは、最終的な完成状態に至るまでの未完成状態であり、一回のレッスンプログラムに沿った彫刻が終了した状態である。彫刻レッスンは、たとえば、初期状態の立体物から全体のバランスを考慮しながら徐々に完成度を上げていくような方法がある。或いは、彫刻レッスンとして、図3に示した仏像Xを完成状態とした場合に、まず頭部X1の彫刻を行い、次に胴体前部X2の彫刻を行い・・・、最後に台座下部X9の彫刻を行うといったように、部位毎に彫刻を行う方法もある。後者の場合、彫刻の途中状態とは、頭部X1の彫刻が終了した状態、胴体前部X2の彫刻が終了した状態、・・・・・、台座下部X9の彫刻が終了した状態に相当する。
たとえば、生徒は、仏像Xを彫刻する9つのレッスン及び完成した立体物に塗装を行う1つのレッスンからなるレッスンプログラムに応じて彫刻を進めたが、彫刻のあるレッスンで作業に行き詰ったとする。この場合、生徒は、入力部300を介して撮影装置20による撮影指示を行う。コンピュータ10は、撮影装置20を制御し、彫刻の途中状態の立体物を撮影させる。撮影装置20は、立体物の2次元画像データ及び深度データに基づいて、各部位の作業中3Dデータを取得し、コンピュータ10に送信する。なお、撮影装置20により得られた2次元画像データ及び深度データをコンピュータ10に送信し、コンピュータ10側で作業中3Dデータを取得してもよい。
抽出部600aは、手本3Dデータと作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する。差分3Dデータは、手本3Dデータに対する作業中3Dデータのずれを示すデータである。作業中3Dデータが立体物の部位毎に取得された場合、抽出部600aは、部位毎の差分3Dデータを抽出する。抽出部600aは、抽出した差分3Dデータを判定部600bに出力する。
(判定部)
判定部600bは、抽出した差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する。
「彫り過ぎ」は、完成状態の立体物に対して、本来彫ってはいけない部分まで彫刻されている状態である。「彫り不足」は、完成状態の立体物に対して、本来彫るべき部分が彫刻されていない状態である。
具体例として、判定部600bは、頭部X1の差分3Dデータについて、作業中データが示す頭部X1の表面S1´の外側に手本3Dデータが示す頭部X1の表面S1が連続して存在し、表面S1´と表面S1とのずれ量が所定値以上であり、且つずれている範囲(面積)が所定値以上である場合に、頭部X1について彫り過ぎがあると判断する。
一方、判定部600bは、たとえば、台座下部X9の差分3Dデータに基づいて、作業中3Dデータが示す台座下部X9の表面S9´の内側に手本3Dデータが示す台座下部X9の表面S9が連続して存在し、表面S9´と表面S9とのずれ量が所定値以上であり、且つずれている範囲(面積)が所定値以上である場合に、表台座下部X9について彫り不足があると判断する。
判定部600bは、彫り過ぎの部位や彫り不足の部位がある場合にはその旨の判定結果を生成部600cに出力する。
所定値は、彫り過ぎまたは彫り不足を判断するための基準となる値である。所定値は、立体物毎に共通の値を用いてもよいし、部位ごとに異なる値を設定してもよい。たとえば、仏像Xの頭部X1のように複雑な部分は、ずれの厳密な判断を要することから所定値として小さな値(たとえば、「ずれ量:3mm」)を設定する。一方、胴体前部X2のように簡単な部分は、ある程度のずれが許容されるため、所定値として大きな値(たとえば、「ずれ量:5mm」)を設定してもよい。
(生成部)
生成部600cは、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する。
具体的に、生成部600cは、判定部600bにより彫刻の途中状態の立体物において、彫り過ぎの部位があると判定された場合、修正3Dデータとして、当該彫り過ぎの部位を補修するための補修パーツを3Dプリント装置30により造形するためのデータを生成する。
コンピュータ10は、3Dプリント装置30を制御し、生成部600cが生成した修正3Dデータに基づいて、補修パーツを造形させる。生徒は、補修パーツを立体物の彫り過ぎた部位に接着剤等で貼り付けることにより、立体物の補修を行う。
補修パーツは、彫り過ぎた部位と同等のサイズであってもよいし、彫り過ぎた部位よりも外側に向かって少し大きいサイズであってもよい。彫り過ぎた部位よりも少し大きいサイズの補修パーツを用いる場合、生徒は、補修した部位の彫刻に再度チャレンジすることができる。
なお、たとえば頭部X1の一部のみを彫り過ぎたとする。この場合、修正3Dデータは、頭部X1の彫り過ぎた部分のみに相当する補修パーツを造形するためのデータであってもよいし、頭部X1全体に相当する補修パーツを造形するためのデータ(すなわち、頭部X1を造形するためのデータ)であってもよい。後者の場合、彫り過ぎた部分を含む頭部X1全体を切り離し、頭部X1全体を構成する補修パーツに付け替える。
一方、生成部600cは、判定部600bにより彫刻の途中状態の立体物において、彫り不足の部位があると判定された場合、修正3Dデータとして、当該彫り不足の部位をNC切削装置40により切削加工するためのデータを生成する。NC切削装置40により切削加工するためのデータは、たとえばエンドミルが移動する加工パスや移動速度を示すデータである。
コンピュータ10は、NC切削装置40を制御し、生成部600cが生成した修正3Dデータに基づいて、彫り不足の部位に対して切削加工を行わせる。
このように彫り過ぎた部位に対しては補修パーツを貼り付けることにより、彫り不足の部位に対しては切削加工を行うことにより、手本3Dデータが示す完成状態の立体物と同様に仕上げることができる。従って、生徒は、その後のレッスン(たとえば、残りの彫刻を行うレッスンや、完成状態の立体物を塗装するレッスン)に進むことができる。
==彫刻レッスンシステムの動作について==
次に、図4を参照して本実施形態における彫刻レッスンシステム1の動作の具体例について述べる。図4は、彫刻レッスンシステム1における処理を示すフローチャートである。以下の例では、生徒が仏像Xの彫刻を行うレッスンプログラムを進めた状態にあるとする。また、仏像Xの手本3Dデータはデータ記憶部100aに記憶されているとする。
コンピュータ10は、生徒からの指示入力に基づいて撮影装置20を制御し、彫刻の途中状態の立体物を撮影させ、作業中3Dデータを取得する(作業中3Dデータの取得。ステップ10)。
抽出部600aは、手本3Dデータと、ステップ10で取得した作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する(差分3Dデータの抽出。ステップ11)。
判定部600bは、ステップ11で抽出した抽出した差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する(彫り過ぎ及び彫り不足の判定。ステップ12)。
彫り過ぎの部位があると判定された場合(ステップ13でYの場合)、生成部600cは、修正3Dデータとして、当該彫り過ぎの部位を補修するための補修パーツを3Dプリント装置30により造形するためのデータを生成する(補修パーツを造形するための修正3Dデータを生成。ステップ14)。
コンピュータ10は、3Dプリント装置30を制御し、ステップ14で生成した修正3Dデータに基づいて補修パーツを造形させる(補修パーツの造形。ステップ15)。生徒は、造形された補修パーツを彫り過ぎの部位に貼り付ける作業を行う。
また、彫り不足の部位があると判定された場合(ステップ16でYの場合)、生成部600cは、修正3Dデータとして、当該彫り不足の部位をNC切削装置40により切削加工するためのデータを生成する(切削加工するための修正3Dデータを生成。ステップ17)。
コンピュータ10は、NC切削装置40を制御し、ステップ17で生成した修正3Dデータに基づいて作業途中の立体物について彫り不足の部位を切削加工する(彫り不足の部位を切削加工。ステップ18)。
なお、ステップ13~ステップ15の処理とステップ16~ステップ18の処理は、逆の順で行われてもよい。
彫刻レッスンシステム1は、作業が終了するまで(ステップ19でYの場合まで)、生徒からの指示入力がなされたタイミングでステップ10~ステップ18の処理を繰り返し行う。
このように本実施形態に係る彫刻レッスンシステム1は、生徒に対し、立体物の彫刻を指導するために用いられる。彫刻レッスンシステム1は、完成状態の立体物を示す手本3Dデータを記憶するデータ記憶部100aと、手本3Dデータと、彫刻の途中状態の立体物を示す作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する抽出部600aと、抽出した差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する判定部600bと、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する生成部600cと、を有する。
差分3Dデータを参照することにより、彫刻の途中状態の立体物の彫り過ぎや彫り不足の部位を把握することができる。そして、彫り過ぎや彫り不足の部位がある場合には、修正3Dデータを生成することにより、彫り過ぎや彫り不足の部位を完成状態の立体物と同様に仕上げることを可能とする。従って、彫刻の技術レベルが足りない生徒であっても、同じミスを繰り返したり、作業内容が複雑なためにそれ以上の彫刻が困難となるといった問題が生じ難い。そのため、生徒はレッスンプログラムを継続することができる。すなわち、本実施形態に係る彫刻レッスンシステム1によれば、彫刻のレッスンを受けている生徒が作業に行き詰った場合であっても、立体物の彫刻を完了することが可能となる。
また、本実施形態に係る彫刻レッスンシステム1は、所望のパーツを造形する3Dプリント装置30を備える。そして、生成部600cは、彫り過ぎの部位があると判定された場合、修正3Dデータとして、当該彫り過ぎの部位を補修するための補修パーツを3Dプリント装置30により造形するためのデータを生成することができる。
このように、補修パーツ用のデータを生成することにより、彫刻レッスンシステム1は、3Dプリント装置30により造形した補修パーツを生徒に提供できる。生徒は、補修パーツを彫り過ぎた部位に貼り付けることで、レッスンプログラムを進めることが可能となる。
また、本実施形態に係る彫刻レッスンシステム1は、立体物を切削加工するNC切削装置40を備える。そして、生成部600cは、彫り不足の部位があると判定された場合、修正3Dデータとして、当該彫り不足の部位をNC切削装置40により切削加工するためのデータを生成する。
このように、彫り不足の部位を切削加工するためのデータを生成することにより、彫刻レッスンシステム1は、当該データを用いてNC切削装置40を制御し、レッスンを受けている生徒にとって彫刻が困難な部位を自動で加工することができる。従って、生徒はレッスンプログラムを進めることが可能となる。
或いは、本実施形態に係る機能を彫刻レッスン用プログラムとして提供することができる。彫刻レッスン用プログラムは、生徒に対し、立体物の彫刻を指導するためのプログラムである。彫刻レッスン用プログラムは、コンピュータ10を、完成状態の立体物を示す手本3Dデータを記憶するデータ記憶部100aと、手本3Dデータと、彫刻の途中状態の立体物を示す作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する抽出部600aと、抽出した差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する判定部600bと、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する生成部600cとして機能させる。このような彫刻レッスン用プログラムによれば、彫刻のレッスンを受けている生徒が作業に行き詰った場合であっても、立体物の彫刻を完了することが可能となる。
<その他>
上記実施形態において、生成部600cは、抽出した差分3Dデータに基づいて、生徒の彫刻をガイドするためのガイド映像情報を生成し、表示部400に当該ガイド映像情報を表示させることができる。或いは、生成部600cは、抽出した差分3Dデータに基づいて、生徒の彫刻をガイドするためのガイド音声情報を生成し、放音部500からガイド音声情報を放音させることができる。
ガイド映像情報またはガイド音声情報は、彫り過ぎまたは彫り不足があった部位について、彫り過ぎまたは彫り不足の程度(ずれ量)を示す情報や、どのように彫刻を進めるべきかを指導するための情報である。たとえば、彫り過ぎた部位の正しい彫り方を映像及び音声で確認した生徒は、補修パーツを貼り付けた後、ガイド映像を見ながら彫り過ぎた部位の彫刻に再度チャレンジできる。或いは、ガイド映像情報またはガイド音声情報を参照することで、生徒は、今の技術レベルでそれ以上の彫刻が可能かどうかを判断することができる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 彫刻レッスンシステム
10 コンピュータ
20 撮影装置
30 3Dプリント装置
40 NC切削装置
100a データ記憶部
400 表示部
500 放音部
600 制御部
600a 抽出部
600b 判定部
600c 生成部

Claims (5)

  1. 所望のパーツを造形する3Dプリント装置を備え、作業者に対し、立体物の彫刻を指導するための彫刻レッスンシステムであって、
    完成状態の前記立体物を示す手本3Dデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記手本3Dデータと、彫刻の途中状態の前記立体物を撮影して取得した作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する抽出部と、
    抽出した前記差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の前記立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する判定部と、
    前記彫り過ぎの部位及び前記彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を前記完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する生成部と、
    を有し、
    前記生成部は、前記彫り過ぎの部位があると判定された場合、前記修正3Dデータとして、当該彫り過ぎの部位を補修するための補修パーツを、前記3Dプリント装置により造形するためのデータを生成する彫刻レッスンシステム。
  2. 前記彫刻レッスンシステムは、立体物を切削加工するNC切削装置を備え、
    前記生成部は、前記彫り不足の部位があると判定された場合、前記修正3Dデータとして、当該彫り不足の部位を前記NC切削装置により切削加工するためのデータを生成することを特徴とする請求項1記載の彫刻レッスンシステム。
  3. 前記生成部は、抽出した前記差分3Dデータに基づいて、前記作業者の彫刻をガイドするためのガイド映像情報を生成し、表示部に当該ガイド映像情報を表示させることを特徴とする請求項1または2記載の彫刻レッスンシステム。
  4. 前記生成部は、抽出した前記差分3Dデータに基づいて、前記作業者の彫刻をガイドするためのガイド音声情報を生成し、放音部から前記ガイド音声情報を放音させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の彫刻レッスンシステム。
  5. 作業者に対し、立体物の彫刻を指導するための彫刻レッスン用プログラムであって、
    コンピュータを、
    完成状態の前記立体物を示す手本3Dデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記手本3Dデータと、彫刻の途中状態の前記立体物を撮影して取得した作業中3Dデータとを比較して差分3Dデータを抽出する抽出部と、
    抽出した前記差分3Dデータに基づいて、彫刻の途中状態の前記立体物において、彫り過ぎの部位及び彫り不足の部位の少なくとも一方があるか否かを判定する判定部と、
    前記彫り過ぎの部位及び前記彫り不足の部位の少なくとも一方があると判定された場合、当該部位を前記完成状態の立体物と同様に仕上げるための修正3Dデータを生成する生成部であって、前記彫り過ぎの部位があると判定された場合、前記修正3Dデータとして、当該彫り過ぎの部位を補修するための補修パーツを、所望のパーツを造形する3Dプリント装置により造形するためのデータを生成する生成部と、
    して機能させるための彫刻レッスン用プログラム。
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