本出願は、セッション管理ネットワーク要素間のハンドオーバを実施するための通信方法、装置、及びシステムを提供する。
第1の態様によれば、本出願の実施形態は、通信方法を提供し、また方法は、セッション管理ネットワーク要素、又はセッション管理ネットワーク要素におけるチップによって実施され得る。セッション管理ネットワーク要素は、5G通信におけるSMFエンティティであり得るが、将来の通信において、セッション管理機能を有する別のエンティティであってもよい。方法は、以下のステップを含む、即ち、まず、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、次いで、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素に第1のメッセージを送る。ソースセッション管理ネットワーク要素は、ソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用され、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局に通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御され、かつターゲット基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
前述の方法によれば、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルが確立され、従って、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、転送トンネルを介してターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素にデータを転送し、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から、ソースセッション管理ネットワーク要素へのハンドオーバを実施し、端末デバイスのセッションを維持し、端末デバイスのサービス連続性を保証することができる。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースセッション管理ネットワーク要素に送る前に、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、まず第1の指示情報を取得し得る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
前述の方法によれば、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を取得することにより、現在、転送トンネルが確立される必要があると決定し、次いで、転送トンネルを確立することができる。これは、転送トンネルを確立する柔軟性及び効率を向上させることができる。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、複数の方法で第1の指示情報を取得するが、2つの方法が列挙される。
方法1:ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素から第1の指示情報を取得し得る。この場合、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を取得するために、ソースセッション管理ネットワーク要素と直接対話することができる。
方法2:ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を、モビリティ管理ネットワーク要素から取得する。
前述の方法によれば、第1の指示情報は、異なるネットワーク要素により、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送られ得る。転送トンネルを確立する異なる方法が提供され、異なるシナリオに適用されて、広範囲なアプリケーションシナリオを保証し得るようにする。
可能な設計では、第1の指示情報を取得した後、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、第1の指示情報に従って、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように示し得る。
前述の方法によれば、第1の指示情報は、転送トンネルを確立するための表示として使用され、従って、転送トンネルは、成功裏に確立されることができ、転送トンネルを確立する効率が向上されることができる。
可能な設計では、第1のメッセージは、転送トンネルを識別するために使用される情報を含んでもよく、特に、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含む。
前述の方法によれば、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含み、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、簡便にかつ迅速に転送トンネルを確立することができる。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素と直接対話できるようにするために、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得する必要がある。具体的には、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を、モビリティ管理ネットワーク要素から取得する。
前述の方法によれば、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素と直接対話することができる。ソースセッション管理ネットワーク要素が、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素と直接対話する方法は、比較的速く、効率的であり、転送トンネルを確立する効率が向上されることができる。
可能な設計では、転送トンネルを確立した後、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルリリースタイマを設定し、転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルをリリースするように指示する。
前述の方法によれば、トンネルリソースが節約できるように、転送トンネルリリースタイマが設定される。転送トンネルがリリースされるとき、転送トンネルリリースタイマが終了したかどうかだけが決定される必要があり、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、他のシグナリングを送る必要がなく、従って、シグナリングリソースが、有効に節約されることができる。
可能な設計では、転送トンネルに加えて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間のトンネルが、さらに確立され得る。具体的な処理は以下のようになる、即ち、
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報を取得する、又はターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素からセッション情報を受信する、また
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、セッション情報に基づいて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立する。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、またアンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
前述の方法によれば、データネットワークと端末デバイスの間で送信される必要のあるデータは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間のトンネルを介して送信され得るが、従って、端末デバイスは、適時にデータを受信し、送ることができ、それにより、端末デバイスのサービス連続性を保証する。
可能な設計では、第1の指示情報は、セッション情報で搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報及び第1の指示情報は、共に送られてもよく、従って、シグナリングリソースが、有効に節約され、効率が向上されることができる。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報は、セッション情報において搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報、及びソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報は、共に送られてもよく、従って、シグナリングソースは、有効に節約され、効率が向上されることができる。
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、通信方法を提供し、方法は、セッション管理ネットワーク要素、又はセッション管理ネットワーク要素におけるチップにより実施され得る。セッション管理ネットワーク要素は、5G通信におけるSMFエンティティであり得るが、将来の通信において、セッション管理機能を有する別のエンティティであってもよい。方法は、以下のステップを含む、即ち、まず、ソースセッション管理ネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信し、次いで、第1のメッセージに基づいて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用され、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット基地局と通信可能に接続されたターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
前述の方法によれば、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルが確立され、従って、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、データを、転送トンネルを介して、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に転送して、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素からソースセッション管理ネットワーク要素へのハンドオーバを実施し、セッションを維持し、端末デバイスのサービス連続性を保証することができる。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素が、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信する前に、ソースセッション管理ネットワーク要素は、まず転送トンネルは確立される必要があると決定し、次いで、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、又はモビリティ管理ネットワーク要素に送り得る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
前述の方法によれば、転送トンネルが確立される必要があると決定したとき、ソースセッション管理ネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する第1の指示情報を送る。こうすることは、転送トンネルを確立する柔軟性及び効率を向上させることができる。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素は、複数の方法で、転送トンネルが確立される必要があると決定し得る。ソースセッション管理ネットワーク要素又はソース中間ユーザプレーンネットワーク要素が、端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有するとき、ソースセッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルは確立される必要があると決定し得る。
前述の方法によれば、転送トンネルは、ダウンリンクデータが、端末デバイスに送られる必要のあるときに確立される。ソースセッション管理ネットワーク要素又はソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ダウンリンクデータを、転送トンネルを介して、端末デバイスに送ってもよく、従って、端末デバイスは、データを適時に受信することができる。
可能な設計では、第1のメッセージは、転送トンネルを識別するために使用される情報を含み得る、具体的には、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含む。
前述の方法によれば、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含み、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、簡便に、かつ迅速に転送トンネルを確立することができる。
可能な設計では、転送トンネルを確立した後、ソースセッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルリリースタイマを設定してもよく、転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ソースセッション管理ネットワーク要素は、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルをリリースするように指示する。
前述の方法によれば、トンネルリソースが節約できるように、転送トンネルリリースタイマが設定される。転送トンネルがリリースされるとき、転送トンネルリリースタイマが終了したかどうかだけが、決定される必要があり、ソースセッション管理ネットワーク要素は、他のシグナリングを送る必要がなく、従って、シグナリングリソースが有効に節約されることができる。
可能な設計では、その転送トンネルに加えて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素と、アンカーユーザプレーンネットワーク要素との間で、トンネルがさらに確立され得る。具体的な処理は、以下のようになる、即ち、
ソースセッション管理ネットワーク要素は、セッション情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立する、又は
ソースセッション管理ネットワーク要素は、セッション情報をモビリティ管理ネットワーク要素に送り、従って、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、またアンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
前述の方法によれば、データネットワークと端末デバイスの間で送信される必要のあるデータは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間のトンネルを介して送信され得るが、従って、端末デバイスは、データを適時に受信し、送ることができ、それにより、端末デバイスのサービス連続性を保証する。
可能な設計では、第1の指示情報は、セッション情報で搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報及び第1の指示情報は、共に送られてもよく、従って、シグナリングリソースが有効に節約され、効率が向上されることができる。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報は、セッション情報において搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報、及びソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報は、共に送られてもよく、従って、シグナリングリソースが有効に節約され、効率が向上されることができる。
第3の態様によれば、本出願の実施形態は、通信方法を提供し、また方法は、モビリティ管理エンティティ、又はモビリティ管理エンティティにおけるチップによって実施され得る。モビリティ管理エンティティは、5G通信におけるAMFエンティティであり得るが、また将来の通信において、セッション管理機能を有する別のエンティティであってもよい。方法は、以下のステップを含む、即ち、モビリティ管理ネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得する。モビリティ管理ネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、ここで、ソースセッション管理ネットワーク要素は、ソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素であり、またターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット基地局と通信可能に接続されたターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
前述の方法によれば、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素と直接対話できるようになる。
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するように示し、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素によって制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
前述の方法によれば、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を送ることにより、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように示し、従って、転送トンネルを確立する柔軟性及び効率が向上されることができる。
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素が、第1の指示情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る前に、モビリティ管理ネットワーク要素は、まず、転送トンネルが確立される必要があると決定し得る、又はモビリティ管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素から第1の指示情報を取得し得る。
前述の方法によれば、モビリティ管理ネットワーク要素は、様々な方法で第1の指示情報を決定し得るが、また転送トンネルを確立する様々な方法が提供されて、様々なシナリオに適用され、より広範囲なアプリケーションシナリオを保証し得る。
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素から、サービス要求手続きをトリガするために使用されるメッセージを受信した場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
前述の方法によれば、サービス要求手順がトリガされる必要のあるとき、転送トンネルが確立される。端末デバイスが確実にデータを適時に受信できるように、ソースセッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルを使用することによってセッションを確立し得る。
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素は、複数の方法で、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し得る。次に、2つの方法を列挙する、即ち、
方法1:モビリティ管理ネットワーク要素は、まず端末デバイスの位置情報を取得し、次いで、端末デバイスの位置情報に基づいて、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を選択する。
方法2:モビリティ管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素から、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を受信する。
前述の方法によれば、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報は、様々な方法で取得され、通信方法が、より多くのシナリオに適用されるように、転送トンネルを確立する複数の方法が提供される。
可能な設計では、転送トンネルに加えて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルがさらに確立され得る。具体的な処理は、以下のようになる、即ち、
モビリティ管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報を受信する、また
モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間にトンネルを確立するようにする。
セッション情報は、以下の少なくとも1つを含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、アンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
前述の方法によれば、データネットワークと端末デバイスの間で送信される必要のあるデータは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間のトンネルを介して送信されてもよく、従って、端末デバイスは、適時にデータを受信し、送ることができ、それにより、端末デバイスのサービス連続性を保証する。
可能な設計では、第1の指示情報は、セッション情報で搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報及び第1の指示情報は、共に送られてもよく、従って、シグナリングリソースが有効に節約され、効率が向上されることができる。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報は、セッション情報において搬送され得る。
前述の方法によれば、セッション情報とソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報とは、共に送られてもよく、従って、シグナリングソースは、有効に節約され、効率が向上されることができる。
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、通信システムを提供する。有益な効果については、第1の態様及び第2の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度説明しないものとする。通信システムは、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素及びソースセッション管理ネットワーク要素を含む。
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、第1のメッセージを、ソースセッション管理ネットワーク要素に送るように構成され、また
ソースセッション管理ネットワーク要素は、第1のメッセージを、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から受信し、かつ第1のメッセージに基づいて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示するように構成される。
第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用され、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御され、かつターゲット基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信する前に、ソースセッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定し、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素から第1の指示情報を取得し、次いで、第1の指示情報に従って、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
可能な設計では、ソースセッション管理ネットワーク要素は、セッション情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る、ここで、セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、アンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
可能な設計では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報をさらに取得し、次いで、セッション情報に基づいて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間にトンネルを確立し得る。
可能な設計では、通信システムは、モビリティ管理ネットワーク要素をさらに含み、モビリティ管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。任意選択で、第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送られる。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素から、サービス要求手順をトリガするために使用されるメッセージを受信した場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
通信システムにおけるターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、ソースセッション管理ネットワーク要素、及びモビリティ管理ネットワーク要素の名前は、デバイスに対する何らかの限定を構成するものではないことを理解されたい。別のネットワークにおいては、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、ソースセッション管理ネットワーク要素、及びモビリティ管理ネットワーク要素はまた、対応する機能を有する他のネットワーク要素であり得る。
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。装置は、セッション管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第1の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。装置は、第1の態様の方法例におけるアクションを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実施され得る、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実施され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。可能な設計では、装置の構造は、処理ユニット及びトランシーバユニットを含む。これらのユニットは、第1の態様の前述の方法例における対応する機能を実行することができる。詳細には、方法例の詳細な記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
第6の態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。装置は、セッション管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第2の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。装置は、第2の態様の方法例におけるアクションを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実施される、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実施され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。可能な設計では、装置の構造は、処理ユニット及びトランシーバユニットを含む。これらのユニットは、第2の態様の前述の方法例における対応する機能を実行することができる。詳細には、方法例の詳細な記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
第7の態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。装置は、モビリティ管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第3の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。装置は、第3の態様の方法例におけるアクションを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアにより、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実施され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。可能な設計では、装置の構造は、処理ユニット及びトランシーバユニットを含む。これらのユニットは、第3の態様の前述の方法例における対応する機能を実行することができる。詳細には、方法例の詳細な記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
第8の態様によれば、本出願の実施形態は、装置をさらに提供する。装置は、セッション管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第1の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。通信装置の構造は、プロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、第1の態様の方法における対応する機能を実施する際に装置をサポートするように構成される。メモリは、プロセッサに結合されて、端末に必要なプログラム命令及びデータを記憶する。通信装置の構造は、別のデバイスと通信するように構成された通信インターフェースをさらに含む。
第9の態様によれば、本出願の実施形態は、装置をさらに提供する。装置は、セッション管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第2の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。通信装置の構造は、プロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、第2の態様の方法における対応する機能を実施する際に装置をサポートするように構成される。メモリは、プロセッサに結合されて、端末に必要なプログラム命令及びデータを記憶する。通信装置の構造は、別のデバイスと通信するように構成された通信インターフェースをさらに含む。
第10の態様によれば、本出願の実施形態は、装置をさらに提供する。装置は、モビリティ管理ネットワーク要素に適用される。有益な効果については、第3の態様の記述を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。通信装置の構造は、プロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、第3の態様の方法における対応する機能を実施する際に装置をサポートするように構成される。メモリは、プロセッサに結合されて、端末に必要なプログラム命令及びデータを記憶する。通信装置の構造は、別のデバイスと通信するように構成された通信インターフェースをさらに含む。
第11の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記録媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記録媒体は、命令を記憶し、命令がコンピュータで実行されたとき、コンピュータは、前述の諸態様による方法を実施することが可能になる。
第12の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。命令がコンピュータで実行されるとき、コンピュータは、前述の諸態様による方法を実施することが可能になる。
第13の態様によれば、本出願は、コンピュータチップをさらに提供する。チップは、メモリに接続される。チップは、メモリに記憶されたソフトウェアプログラムを読み取り、かつ実行して、前述の諸態様による方法を実施するように構成される。
本出願の目的、技術的な解決策、及び利点をより明確にするために、以下では、本出願を、添付図面を参照してさらに詳細に述べる。方法実施形態における特定の動作方法はまた、装置実施形態、又はシステム実施形態に適用され得る。
以下では、当業者がよく理解するのを助けるために、本出願におけるいくつかの用語を述べる。
1.通信システムは、端末デバイスがサービスを要求したとき、対応するサービスを実施するために、端末デバイスをDNに接続し、かつユーザプレーンデータを端末デバイスとDNの間で送信するために使用される。通信システムは、アクセスネットワーク(access network、AN)と、コアネットワークとに分割される。アクセスネットワークは、端末デバイスをコアネットワークに接続するために使用され、またコアネットワークは、端末デバイスを様々なDNに接続するために使用される。論理的な機能分割に基づいて、コアネットワークは、制御プレーンとユーザプレーンとにさらに分割され得る。
さらに、本出願において通信システムの規格は限定されず、通信システムは、第3世代(3th generation、3G)通信システム、第4世代(4th generation、4G)通信システム、第5世代(5th generation、5G)通信システム、及び3G通信システム、4G通信システム、又は5G通信システムに基づく進化型通信システムであってもよいことにさらに留意されたい。
2.本出願における制御プレーンネットワーク要素は、コアネットワークにおける制御プレーンの論理機能を扱い、制御プレーン機能(control plane function、CPF)エンティティと呼ばれることもあり、かつコアネットワークにおけるセッション管理、アクセス及びモビリティ管理、並びにポリシ制御など、制御管理機能の実施を扱うネットワーク要素である。
本出願における制御プレーンネットワーク要素は、主として、セッション管理ネットワーク要素、及びモビリティ管理ネットワーク要素を含む。
セッション管理ネットワーク要素は、例えば、ユーザプレーンネットワーク要素を端末デバイスに割り当てること、及びセッションを確立することなどのセッション管理機能を扱う。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、セッション管理機能(session management function、SMF)エンティティであり得る。端末デバイスのセッションが確立された後、端末デバイスの制御プレーン経路は、1つ又は複数のセッション管理ネットワーク要素を含み得る。
端末デバイスの制御プレーン経路が、1つのセッション管理ネットワーク要素を含むとき、セッション管理ネットワーク要素は、端末デバイスのセッションに関連する1つ又は複数のユーザプレーンネットワーク要素を管理し得る。
端末デバイスの制御プレーン経路が、複数のセッション管理ネットワーク要素を含むとき、セッション管理ネットワーク要素は、中間セッション管理ネットワーク要素と、アンカーセッション管理ネットワーク要素へと分類される。アンカーセッション管理ネットワーク要素は、端末デバイスのセッションにおいて、データネットワークに接続されたユーザプレーンネットワーク要素を制御する。例えば、アンカーセッション管理ネットワーク要素は、A-SMF(anchor SMF、anchor session management function)エンティティであり得る。中間セッション管理ネットワーク要素は、端末デバイスのセッションにおいて、基地局に接続されるユーザプレーンネットワーク要素を制御する。例えば、中間セッション管理ネットワーク要素は、I-SMF(intermediate SMF、intermediate session management function)エンティティであり得る。
モビリティ管理ネットワーク要素は、端末デバイスのアクセス管理及びモビリティ管理などの機能を扱う。実際の用途において、機能は、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)のネットワークアーキテクチャにおけるモビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)のモビリティ管理機能を含み、またアクセス管理機能をさらに含む。例えば、モビリティ管理ネットワーク要素は、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)エンティティであり得る。
3.本出願におけるユーザプレーンネットワーク要素は、主として、データパケット転送、サービス品質(quality of service、QoS)制御、課金情報統計などを扱う。
端末デバイスのユーザプレーン経路上で、端末デバイスのセッション(例えば、パケットデータユニット(packet data unit、PDU)セッション)が確立された後、1つ又は複数のユーザプレーンネットワーク要素が存在し得る。ユーザプレーン経路上のユーザプレーンネットワーク要素の位置に基づき、ユーザプレーンネットワーク要素は、中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素とに分類され得る。アンカーユーザプレーンネットワーク要素は、データネットワークに接続されるユーザプレーンネットワーク要素である。例えば、アンカーユーザプレーンネットワーク要素は、A-UPF(anchor UPF、anchor user plane function)エンティティであり得る。中間ユーザプレーンネットワーク要素は、基地局に接続されるユーザプレーンネットワーク要素である。例えば、中間ユーザプレーンネットワーク要素は、I-UPF(intermediate UPF、intermediate user plane function)エンティティであり得る。
4.本出願において、ユーザ機器(user equipment、UE)とも呼ばれる端末デバイスは、例えば、屋内又は屋外デバイス、手持ち式デバイス、又は車両に搭載されたデバイスなど、陸上で展開され得る。代替として、端末デバイスは、水上で(例えば、船上で)展開され得る、又は空中で(例えば、飛行機、気球、又は衛星で)展開され得る。端末デバイスは、移動電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、無線受信/送信機能を備えたコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線デバイス、自動運転(self driving)における無線デバイス、遠隔医療(remote medical)における無線デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線デバイス、輸送安全(transportation safety)における無線デバイス、スマートシティ(smart city)における無線デバイス、スマートホーム(smart home)における無線デバイスなどであり得る。
5.本出願におけるアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに対してアクセスサービスを提供し、かつアクセスネットワークを用いることにより、ユーザが移動通信ネットワークにアクセスするのを制御する。ANは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイス、又は別のANデバイスであり得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、gNB、ノードB(nodeB、NB)、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワーク制御装置(radio network controller、RNC)、基地局制御装置(base station controller、BSC)、送受信機基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、Home eNB、又はHome NodeB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、アクセスポイント(access point、AP)、又はワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス基地局(worldwide interoperability for microwave access base station、WiMAX BS)であり得る。これは、本出願において限定されない。
6.本出願におけるセッションは、端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、ユーザプレーンネットワーク要素、及びデータネットワークの間の接続であり、端末デバイスとデータネットワークの間でユーザプレーンデータを送信するために使用される。
本出願において、「複数の」は、「2つ以上の」を意味することに留意されたい。
さらに本出願の記述において、「第1の」、及び「第2の」などの用語は、単に区別及び説明のために使用されるに過ぎないものと理解されるべきであり、相対的な重要性を示す、又は示唆するものと理解されるべきではなく、又はシーケンスを示す、又は示唆するものと理解されるべきではない。
図1Aは、本出願による通信方法が適用できる可能な通信システムの概略図である。通信システムは、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、及びソースセッション管理ネットワーク要素を含み、任意選択で、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御されるターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素、及びソースセッション管理ネットワーク要素により制御されるソース中間ユーザプレーンネットワーク要素をさらに含む。任意選択で、通信システムは、モビリティ管理ネットワーク要素をさらに含み得る。
通信システムにおいて、1つのセッション管理ネットワーク要素は、1つ又は複数のユーザプレーンネットワーク要素を制御してもよい。記述を簡単にするために、1つのセッション管理ネットワーク要素が、1つのユーザプレーンネットワーク要素を制御する例が、図1Aの説明用に使用されている。
端末デバイスのモビリティに起因して、端末デバイスは、現在のセッション管理ネットワーク要素(記述を簡単にするために、以下では、「ソースセッション管理ネットワーク要素」と呼ばれ得る)のサービスエリアから、別のセッション管理ネットワーク要素(以下では、「ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素」と呼ばれ得る)のサービスエリアへと移動することがある。
前述の場合、端末デバイスのセッションの連続性を保証するために、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御されるソース中間ユーザプレーンネットワーク要素と、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御されるターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素との間で転送トンネルが確立されて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素が、転送トンネルを介して、データをターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に確実に送れるようにする必要がある。
さらに、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御されるターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素とトンネルを確立する必要があり、データネットワークにおけるデータが、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を用いることにより基地局に送られ、次いで、基地局を用いることにより、データが端末デバイスに送られることを保証する。端末デバイスのデータはまた、ターゲット基地局を用いることにより、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に送られ、次いで、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を用いることにより、データはデータネットワークに送られる。
通信システムで転送トンネルを確立する処理において、
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、かつソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースセッション管理ネットワーク要素に送るように構成され、また
ソースセッション管理ネットワーク要素は、第1のメッセージを、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から受信し、かつ第1のメッセージに基づいて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示するように構成される。
第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素へと転送トンネルを確立するために使用され、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御され、かつターゲット基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
可能な実装では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信する前に、ソースセッション管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定し、次いで、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に第1の指示情報を送り得る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
任意選択で、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を、ソースセッション管理ネットワーク要素から取得し、次いで、第1の指示情報に従って、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
可能な実装では、ソースセッション管理ネットワーク要素は、セッション情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素にさらに送ってもよい。セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、アンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
任意選択で、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報をさらに取得し、次いで、セッション情報に基づき、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立し得る。
任意選択で、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を、モビリティ管理ネットワーク要素から取得する。
任意選択で、モビリティ管理ネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得し、次いで、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送るように構成される。
可能な実装では、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立すべきであることを示し、またソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
任意選択で、モビリティ管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定し、第1の指示情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。
任意選択で、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報をソースセッション管理ネットワーク要素から取得し、第1の指示情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る。
任意選択で、モビリティ管理ネットワーク要素が、ソースセッション管理ネットワーク要素から、サービス要求手順をトリガするために使用されるメッセージを受信した場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
可能な実装では、モビリティ管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報を受信し、かつセッション情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間にトンネルを確立する。
図1Aで示される通信システムに基づいて、本出願の実施形態は、図1B及び図1Cを参照して、通信システムの別の2つの可能なネットワークアーキテクチャの概略図をさらに提供する。図1B及び図1Cで示される通信システムはそれぞれ、AMFエンティティ、SMFエンティティ、及びUPFエンティティを含み、また端末デバイス(例えば、諸図において、端末デバイスはUEである)、ANデバイスなどをさらに含み得る。
図1Aにおけるソースセッション管理ネットワーク要素、及びモビリティ管理ネットワーク要素は、それぞれ、図1BのI-SMF及びAMFに対応する。図1Aにおけるソース中間ユーザプレーンネットワーク要素、及びアンカーユーザプレーンネットワーク要素は、それぞれ、図1BにおけるI-UPF及びA-UPFに対応する。
図1Aのソース中間セッションネットワーク要素、及びモビリティ管理ネットワーク要素は、それぞれ、図1CのA-SMF及びAMFに対応する。図1Aのソース中間ユーザプレーンネットワーク要素及びアンカーユーザプレーンネットワーク要素は、それぞれ、図1CのI-UPF及びA-UPFに対応する。
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素及びターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、図1B及び図1Cに示されておらず、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、及びターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、図1B及び図1CにおけるSMFエンティティ及びUPFエンティティとは異なっているが、端末デバイスが移動するサービスエリアにおけるSMFエンティティ及びUPFエンティティであることを理解されたい。
図1Bで示される通信システムは、2つのSMFエンティティ(A-SMFエンティティ及びI-SMFエンティティ)、及び2つのUPFエンティティ(A-UPFエンティティ及びI-UPFエンティティ)を含み、またUEは、I-SMFエンティティのサービスエリアに位置する。
図1Cで示されるネットワークアーキテクチャは、1つのSMFエンティティを含み、またSMFエンティティは、データネットワークに接続されたA-UPFエンティティを制御する。この場合、図1Cでは、SMFエンティティは、A-SMFエンティティであり、またUEは、A-SMFエンティティのサービスエリアに位置する。
図1B及び図1CにおけるRANデバイス、SMFエンティティ、UPFエンティティ、AMFエンティティなどは、単に名前であり、名前は、デバイスに対する限定を構成しないことに留意されたい。5Gネットワーク及び別の将来のネットワークにおいては、RANデバイス、SMFエンティティ、UPFエンティティ、AMFエンティティ、及びUDMに対応するネットワーク要素は、代替として他の名前を有することもあり得る。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。
図1B及び図1Cで示されるネットワークアーキテクチャにおいては、RANデバイスは、N2インターフェースを介してAMFエンティティと通信し、RANデバイスは、N3インターフェースを介してUPFエンティティと通信し、UPFエンティティは、N4インターフェースを介してSMFエンティティと通信し、UPFエンティティは、N9インターフェースを介して互いに通信し、かつAMFエンティティは、N11インターフェースを介してSMFエンティティと通信する。
説明しやすくするために、本出願においては、図1B及び図1Cで示される通信システムは、本出願の解決策を述べるための具体的な実施形態として使用される。
図1B及び図1Cで示される通信システムにおいては、1つのSMFエンティティが、複数のUPFエンティティを制御し得る。複数のUPFエンティティの位置のセットは、SMFエンティティのサービスエリアを形成し得る。SMFエンティティは、複数のUPFエンティティを制御する、又は言い換えると、SMFエンティティは、複数のUPFエンティティに対応し得る。
端末デバイスが、現在の制御プレーン経路上のSMFエンティティのサービスエリアから、別のSMFエンティティのサービスエリアへと移動するとき、2つの異なるSMFエンティティ間を区別しやすくするために、現在の制御プレーン経路上のSMFエンティティは、ソースSMFエンティティと呼ばれ、また端末デバイスが移動するエリアにおけるSMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティと呼ばれる。端末デバイスのセッション連続性を保証するために、セッションは、再確立される必要があり、また端末デバイスは、ソースSMFエンティティからターゲットI-SMFエンティティへとハンドオーバされる必要がある。しかし、現在、SMFエンティティ間でハンドオーバを実施するための解決策は存在しない。従って、本出願は、SMFエンティティ間でハンドオーバを実施するために、図1Aから図1Cで示されたシステムアーキテクチャに適用可能な通信方法を提供する。
図1Bで示される通信システムは、2つのSMFエンティティを含む、即ち、I-SMFエンティティとA-SMFエンティティである。端末デバイスは、現在I-SMFエンティティのサービスエリアに位置しており、端末デバイスが、現在のI-SMFエンティティのサービスエリアから、別のI-SMFエンティティのサービスエリアに移動した場合、ソースSMFエンティティは、現在の制御プレーン経路上のI-SMFエンティティであり、またターゲットI-SMFエンティティは、端末デバイスが移動したエリアにおけるSMFエンティティである。ソース基地局は、現在のユーザプレーン経路上のアクセスネットワークデバイスであり、またターゲット基地局は、SMFエンティティ間のハンドオーバの後、ユーザプレーン経路に追加される必要のあるアクセスネットワークデバイスである。
図1Cで示される通信システムは、A-SMFエンティティを含む。端末デバイスは、A-SMFエンティティのサービスエリアに現在位置しており、端末デバイスが、現在のA-SMFエンティティのサービスエリアから、別のSMFエンティティのサービスエリアに移動した場合、SMFエンティティが、I-SMFエンティティとして現在の制御プレーン経路に挿入される必要があり、ソースSMFエンティティは、A-SMFエンティティであり、またターゲットI-SMFエンティティは、現在挿入される必要のあるSMFエンティティである。ソース基地局は、現在のユーザプレーン経路上のアクセスネットワークデバイスであり、またターゲット基地局は、SMFエンティティ間のハンドオーバの後、ユーザプレーン経路に追加される必要のあるアクセスネットワークデバイスである。
端末デバイスが、ソースSMFエンティティのサービスエリアからターゲットI-SMFエンティティのサービスエリアへと移動したとき、端末デバイスは、接続モードにあり得ることに留意されたい。言い換えると、NASシグナリング接続が、端末デバイスとAMFの間で維持される。代替として、端末デバイスは、アイドルモードにあってもよい。言い換えると、端末デバイスとAMFの間にNASシグナリング接続は存在しない。本出願で提供される通信方法は、端末デバイスのモードにかかわらず適用可能である。
図1A、図1B、及び図1Cで示された通信システムのネットワークアーキテクチャに基づき、説明しやすくするために、ソースセッション管理ネットワーク要素がソースSMFエンティティであること、ソースユーザプレーンネットワーク要素がソースI-UPFエンティティであること、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素がターゲットI-SMFエンティティであること、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素がターゲットI-UPFエンティティであること、アンカーユーザプレーンネットワーク要素がA-UPFエンティティであること、及びモビリティ管理ネットワーク要素がAMFエンティティであることの例だけが、説明に対して使用される。
具体的には、本出願で提供される通信方法は、2つの処理を含み得る。処理1:ソースUPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立すること。処理2:ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間にトンネルを確立すること。
以下では、前述の2つの処理を個別に述べる。
処理1:ソースUPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立すること。
転送トンネルは、以下の2つの通信方法において確立され得る。
方法1:ターゲットI-SMFエンティティが、ソースSMFエンティティと直接通信し、かつ対話する。
方法2:ターゲットI-SMFエンティティが、AMFエンティティを用いることにより、ソースSMFエンティティと通信し、かつ対話する。
本出願で提供される通信方法を明確に述べるために、以下では、処理1で使用され得る2つの通信方法を個別に述べる。
図2は、本出願の実施形態による通信方法を示す。前述の処理1における第1の通信方法は、この通信方法で使用される。図2で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S201:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報を取得する。ソースSMFエンティティは、ソース基地局と通信可能に接続されたUPFエンティティを制御するSMFエンティティである。
S202:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースSMFエンティティに送り、ソースSMFエンティティは、第1のメッセージを受信する。
S203:ソースSMFエンティティは、第1のメッセージに基づいて、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
第1のメッセージは、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するために使用される。ソースI-UPFエンティティは、ソースSMFエンティティにより制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたUPFエンティティであり、またターゲットI-UPFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティにより制御され、かつターゲット基地局と通信可能に接続されたUPFエンティティである。
ターゲットI-SMFエンティティがソースSMFエンティティと通信できるようにするために、ターゲットI-SMFエンティティは、まずソースSMFエンティティに関する情報を取得する必要がある。
任意選択で、ソースSMFエンティティに関する情報は、ソースSMFエンティティのアドレス情報、ソースSMFエンティティのID、又はソースSMFエンティティの完全修飾ドメイン名(fully qualified domain name、FQDN)であり得る。ソースSMFエンティティを識別するために使用可能ないずれの情報も、本出願のこの実施形態におけるソースSMFエンティティに関する情報に適用可能である。このように、ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報に基づいて、確実にソースSMFエンティティを決定することができ、かつソースSMFエンティティと対話することができるようになる。
ターゲットI-SMFエンティティが、ソースSMFエンティティに関する情報を取得した後、ターゲットI-SMFエンティティは、SMFエンティティ間のハンドオーバが現在実施される必要があり、転送トンネルが確立される必要があると決定し得る。言い換えると、ソースSMFエンティティに関する情報は、転送トンネルを確立するように指示するためのメッセージとして使用され得る。ソースSMFエンティティに関する情報を取得した後、ターゲットI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
可能な実装では、ソースSMFエンティティが、転送トンネルが確立される必要があると決定し、またソースSMFエンティティが、第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送ってもよい。第1の指示情報は、ターゲットI-SMFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
ターゲットI-SMFエンティティが、第1の指示情報をソースSMFエンティティから取得した後、ターゲットI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定し得る。
具体的には、ソースSMFエンティティが、転送トンネルが確立される必要があると決定する方法は、これだけに限らないが、以下の方法を含み得る。
方法1:ソースSMFエンティティが、端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有するとき、ソースSMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する、又はソースI-UPFエンティティが、端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有するとき、ソースI-UPFエンティティは、ダウンリンクデータ通知(downlink data notification)をソースSMFエンティティに送り、またソースSMFエンティティは、ダウンリンクデータが、現在、端末デバイスに送られる必要があると決定し、かつ転送トンネルが確立される必要があると決定し得る。
方法2:ソースSMFエンティティが、基地局とソースI-UPFの間でトンネルを確立する要求に使用される要求メッセージを送るとき、ソースSMFエンティティは、セッションが、ターゲットI-SMFへとハンドオーバされる必要があることを知り、ソースSMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
端末デバイスが接続モードにあるとき、端末デバイスが、SMFエンティティ間でハンドオーバされる必要がある場合、基地局間でもハンドオーバが存在し、ターゲット基地局は、ターゲット基地局に対応する間接転送トンネル情報を割り当て、ターゲット基地局に対応する割り当てられた間接転送トンネル情報をAMFエンティティに送り、次いで、AMFエンティティは、間接転送トンネル情報をターゲットI-SMFエンティティに送ることに留意されたい。間接転送トンネル情報を受信した後、ターゲットI-SMFエンティティは、間接転送トンネル情報を、転送トンネル確立表示として使用してもよく、ターゲットI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
端末デバイスがアイドルモードにあるとき、ソースSMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティが端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有する場合、ソースSMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティは、N3トンネル確立メッセージをAMFに送り、N3トンネル確立メッセージは、AMFエンティティをトリガして、基地局が端末デバイスをページングするように指示する。ページングを受信した後、端末デバイスは、サービス要求メッセージをAMFエンティティに送る。言い換えると、端末デバイスがアイドルモードにあるとき、ソースSMFエンティティによってサービス要求手順がトリガされる、又はソースSMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティが、端末デバイスに送られるダウンリンクデータをバッファしているため、サービス要求手順がトリガされる。
間接転送トンネルは、ソース基地局からソースI-UPF及びターゲットI-UPFを介してターゲット基地局への転送トンネルであり、かつ端末デバイスが接続モードにあるとき、データが、ソース基地局とターゲット基地局の間で直接転送できないために確立された転送トンネルであり、ソース基地局に送られたダウンリンクデータが、ターゲット基地局を用いることにより、端末デバイスに確実に送られるようにする(本出願のこの実施形態では、例えば、ANデバイスは基地局であり、またソースANデバイス及びターゲットANデバイスは、それぞれ、ソース基地局及びターゲット基地局である)。間接転送トンネルは、ソースI-UPFからターゲットI-UPFへの転送トンネルを含む。
端末デバイスがアイドルモードにあるとき、ソースSMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティが端末デバイスに送られるダウンリンクデータをバッファしている場合、サービス要求手順がトリガされる。ソースI-SMF又はソースI-UPFにおいて、ダウンリンクデータがバッファされているので、ソースI-SMF又はソースI-UPFにバッファされたデータが、端末デバイスに確実に送られるようにするために、ソースI-UPFからターゲットI-UPFへの転送トンネルも確立される必要がある。
ターゲットI-SMFエンティティが、転送トンネルが確立される必要があると決定したとき、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティにより制御されるUPFエンティティの中から、ターゲットI-UPFエンティティとしてUPFエンティティを選択し、かつ第1の指示情報に従って、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
ターゲットI-SMFエンティティは、第1の指示情報に従って複数の方法で、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立すべきであることを示し得る。以下では、2つの方法を列挙する。
方法1:ターゲットI-SMFエンティティは、第1の指示情報をターゲットI-UPFエンティティに送る。
方法2:ターゲットI-SMFエンティティは、第2の表示メッセージをターゲットI-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFエンティティが転送トンネルを確立するように指示する。
任意選択で、第1のメッセージは、例えば、転送トンネルのIPアドレス又はトンネル識別子など、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を含み得る。前述の転送トンネル情報は、単に説明用の例に過ぎず、転送トンネルを識別できるいずれの情報も、転送トンネル情報として使用され得る。
ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報は、ターゲットI-SMFエンティティにより決定され、かつ、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報に基づき、ターゲットI-SMFエンティティに送られる第1の指示情報又は第2の表示メッセージにおいて、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示するために使用され得る。代替として、ターゲットI-UPFエンティティが、第1の指示情報又は第2の表示メッセージを受信した後、ターゲットI-UPFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を決定し、かつ転送トンネルを確立し、またターゲットI-UPFエンティティは、転送トンネル情報をターゲットI-SMFに送る。
ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するために使用される第1のメッセージを決定し、第1のメッセージをソースSMFエンティティに送る。
任意選択で、第1のメッセージは、転送トンネルに対応するターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を含み得る。代替として、第1のメッセージは、確立された転送トンネルが、間接転送トンネルの一部であるかどうかを示すために使用される指示情報を含み得る。
第1のメッセージを受信した後、ソースSMFエンティティは、第1のメッセージに基づき、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
任意選択で、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示するとき、ソースSMFエンティティは、ソースI-UPFに、第1のメッセージにおいて、ターゲットI-UPFに対応する転送トンネル情報を送り得る。
任意選択で、ソースSMFエンティティが、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する処理において、ソースSMFは、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報を取得し得る。
具体的には、ソースSMFは、以下の2つの方法で、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報を取得し得る。方法1:ソースSMFは、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報を割り当て、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報をソースI-UPFに送る。方法2:ソースSMFは、ソースI-UPFに、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報を割り当てるように要求し、ソースI-UPFによって割り当てられたソースI-UPFに対応する転送トンネル情報を受信する。
任意選択で、転送トンネルを確立した後、ソースI-UPFエンティティは、ソースSMFエンティティにメッセージを送り、転送トンネルが確立されたことをソースSMFエンティティに通知し得る。転送トンネルが確立されたと決定した後、ソースSMFエンティティは、転送トンネル確立完了応答メッセージをターゲットI-SMFエンティティに送り、転送トンネルが確立されたことを、ターゲットI-SMFエンティティに通知し得る。
任意選択で、応答メッセージにおいて、ソースSMFは、ソースI-UPFに対応する転送トンネル情報をターゲットI-SMFに送る。
リソースを節約するために、転送トンネルが確立された後、ターゲットI-SMFエンティティ及びソースSMFエンティティは、転送トンネルリリースタイマを設定し得る。転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ターゲットI-SMF及びソースSMFは、それぞれ、ターゲットI-UPF及びソースI-UPFに、転送トンネルをリリースすべきであると示す。
ターゲットI-SMFエンティティは、第1のメッセージを送るとき、転送トンネルリリースタイマを設定し得る、ソースSMFエンティティによりフィードバックされた応答メッセージの受信後、転送トンネルリリースタイマを設定し得る、又はターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立すべきであることを示した後、転送トンネルリリースタイマを設定し得る。転送トンネルリリースタイマを設定する前述の方法は、全て説明のための例であり、転送トンネルを確立する処理において、転送トンネルリリースタイマが設定され得るいずれの方法も、本出願のこの実施形態に適用可能である。
転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルをリリースすべきであると示す。
ソースSMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティから第1のメッセージを取得したとき、転送トンネルリリースタイマを設定し得る、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように示した後、転送トンネルリリースタイマを設定し得る、又は応答メッセージをターゲットI-SMFに送ったとき、転送トンネルリリースタイマを設定し得る。転送トンネルリリースタイマを設定する前述の方法は、全て説明のための例であり、転送トンネルを確立する処理において、転送トンネルリリースタイマが設定され得る任意の方法が、本出願のこの実施形態に適用可能である。
転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ソースSMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルをリリースするように指示する。
図3は、本出願の実施形態による通信方法を示す。前述の処理1における第2の通信方法が、この通信方法で使用される。図で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S301:AMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得する。
S302:AMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報に基づいて、ソースSMFエンティティに関する情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、またターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報を受信する。
S303:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースSMFエンティティに送り、ソースSMFエンティティは、第1のメッセージを受信する。
S304:ソースSMFエンティティは、第1のメッセージに基づいて、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
ソースSMFエンティティは、ソース基地局に通信可能に接続されたUPFエンティティを制御するSMFエンティティであり、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲット基地局と通信可能に接続されたターゲットI-UPFエンティティを制御するSMFエンティティである。
図3で示された実施形態では、図2で示された実施形態と同じであり、ターゲットI-SMFエンティティはまた、ソースSMFエンティティに関する情報を取得する必要があり、ソースSMFエンティティに関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースSMFエンティティに送る。第1のメッセージを受信した後、ソースSMFエンティティは、第1のメッセージに基づいて、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。具体的な処理については、図2で示された実施形態を参照のこと、繰り返しを再度述べないものとする。
可能な実装では、AMFエンティティが、第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、第1の指示情報は、ターゲットI-SMFエンティティに、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するように指示する。
ターゲットI-SMFエンティティが、第1の指示情報を取得した後、ターゲットI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定し得る。
具体的には、AMFエンティティは、多くの方法で、第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送るが、以下では、説明のために2つの方法を列挙する。
方法1:AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
転送トンネルが確立される必要があると決定するとき、AMFエンティティは、第1の指示情報を生成し、かつ第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
具体的には、AMFエンティティが、ソースSMFエンティティから、サービス要求手順をトリガするために使用されるメッセージを受信した場合、AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
端末デバイスのセッションが活動化されていない場合、セッションに対応する基地局とソースI-UPFの間でN3トンネルが、この場合、確立されていない。ソースSMFエンティティ又はソースI-UPFが、端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有する場合、ソースSMFエンティティは、AMFエンティティにセッションを活動化するためのメッセージを送る(即ち、N3トンネルを確立することを求める要求メッセージ)。端末デバイスが、現在、ターゲットI-SMFエンティティのサービスエリアに位置する場合、AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定し、第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。この場合、ソースSMFエンティティは、サービス要求手順をトリガする。
ターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得したとき、AMFエンティティは、まず端末デバイスの位置情報を取得し得る。端末デバイスの位置情報に基づいて、端末デバイスが、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアから外に移動すると決定した後、AMFエンティティは、端末デバイスの位置情報に基づいて、ターゲットI-SMFエンティティを選択する。
任意選択で、AMFエンティティが、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得したとき、ソースSMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティを選択した後、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報をAMFエンティティに送り得る。
方法2:AMFエンティティは、第1の指示情報をソースSMFエンティティから取得する。
AMFエンティティによりターゲットI-SMFエンティティに送られる第1の指示情報は、代替として、AMFエンティティを使用することにより、ソースSMFエンティティによって、ターゲットI-SMFエンティティに転送され得る。
転送トンネルが確立される必要があると決定したとき、ソースSMFエンティティは、第1の指示情報をAMFエンティティに送り、第1の指示情報は、ターゲットI-SMFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。
ソースSMFエンティティが、転送トンネルは確立される必要があると決定する方法については、図2で示された実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
次に、ターゲットI-SMFエンティティが、転送トンネルは確立される必要があると決定し、かつ転送トンネルを確立する方法、及びソースSMFエンティティが、第1のメッセージに基づいて、転送トンネルを確立する方法は、図2で示された実施形態におけるものと同じである。詳細をここで再度述べないものとする。
リソースを節約するために、転送トンネルが確立された後、ターゲットI-SMFエンティティ及びソースSMFエンティティは転送トンネルリリースタイマを設定し得る。転送トンネルリリースタイマが終了したとき、転送トンネルがリリースされる。転送トンネルリリースタイマの説明については、図2で示された実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
処理2:ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間にトンネルを確立する。
ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間のトンネルは、以下の2つの通信方法で確立され得る。
方法1:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティと直接通信し、かつ対話する。
方法2:ターゲットI-SMFエンティティは、AMFエンティティを用いることにより、ソースSMFエンティティと通信し、かつ対話する。
本出願で提供される通信方法を明確に述べるために、以下では、処理2で使用され得る2つの通信方法を個別に述べる。
図4は、本出願の実施形態による通信方法を示す。前述の処理2における第1の通信方法が、この通信方法で使用される。図4で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S401:ソースSMFエンティティは、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報をソースSMFエンティティから取得する。
S402:ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報に基づいて、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間でトンネルを確立する。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFエンティティに関する情報である。A-SMFエンティティは、A-UPFエンティティを制御するSMFエンティティである。
ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報に基づいて、ソースSMFエンティティのアドレス情報を決定し、ソースSMFエンティティのアドレス情報に基づいて、セッション情報を要求するために使用されるメッセージを、ソースSMFエンティティに送り得る。
セッション情報を要求するために使用されるメッセージを受信した後、ソースSMFエンティティは、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
セッション情報を受信した後、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間にトンネルを確立し得る。
セッション情報は、セッションコンテキスト情報であり得る。セッション情報は、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFエンティティに関する情報の少なくとも一方を含む。セッション情報が、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報を含むとき、ターゲットI-SMFエンティティは、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報をターゲットI-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間にアップリンクトンネルを確立し得る。セッション情報が、A-SMFエンティティに関する情報を含むとき、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFのダウンリンクトンネル情報をA-SMFエンティティに送ってもよく、A-SMFエンティティは、A-UPFからI-UPFへのダウンリンクトンネルを確立するために、ターゲットI-UPFエンティティのダウンリンクトンネル情報をA-UPFエンティティに送る。
図5は、本出願の実施形態による通信方法を示す。前述の処理2における第2の通信法が、この通信方法で使用される。図5で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S501:ソースSMFエンティティは、セッション情報をAMFエンティティに送り、AMFエンティティは、セッション情報を受信する。
S502:AMFエンティティは、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報を受信する。
S503:ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報に基づいて、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間でトンネルを確立する。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFエンティティに関する情報である。A-SMFエンティティは、A-UPFエンティティを制御するSMFエンティティである。
任意選択で、セッション情報は、透過型コンテナにカプセル化され得る、またAMFエンティティは、透過型コンテナ内のセッション情報を構文解析しないこともあり得る。
図5で示される実施形態では、AMFエンティティは転送機能を有し、ソースSMFエンティティのセッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。セッション情報の説明については、図4で示された実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
前述の2つの処理において、ターゲットI-SMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報を取得する必要があり、ソースSMFエンティティに関する情報を、複数の方法で取得し得ることに留意されたい。例えば、ソースSMFエンティティに関する情報は、AMFエンティティに事前記憶されてもよく、SMFエンティティ間でハンドオーバが実施される必要のある場合、AMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報を、ターゲットI-SMFエンティティに送る。代替として、ソースSMFエンティティが、ソースSMFエンティティに関する情報をAMFエンティティに送り得る、次いで、AMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報をターゲットI-SMFエンティティに転送する。ソースSMFエンティティに関する情報、及び他のセッション情報は、透過型コンテナ内に共にカプセル化される。
処理1における2つの通信法、及び処理2における2つの通信法は、ランダムに組み合わされ得ることを理解されたい。例えば、転送トンネルは、図2で示された通信方法を用いることにより確立され、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間のトンネルは、図4で示される通信方法を用いることにより確立される。別の例では、転送トンネルは、図3で示される通信方法を用いることにより確立され、またターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間のトンネルは、図5で示される通信方法を用いることにより確立される。さらに別の例では、転送トンネルは、図2で示される通信方法を用いることにより確立され、またターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間のトンネルは、図4で示される通信方法を用いることにより確立される。
処理1及び処理2は、同時に実施され得る、又は連続して実施され得ることに留意されたい。
情報をAMFエンティティ又はターゲットI-SMFエンティティに送るとき、ソースSMFエンティティは、送信用の1つのシグナリングに複数の情報を加え得る。例えば、セッション情報をAMFエンティティ又はターゲットI-SMFエンティティに送るとき、ソースSMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報をセッション情報に加えてもよく、又は第1の指示情報をセッション情報に加えてもよく、又はソースSMFエンティティに関する情報と第1の指示情報の両方をセッション情報に加えてもよい。
情報をターゲットI-SMFエンティティに送るとき、AMFエンティティは、送信用の1つのシグナリングに複数の情報を加え得る。例えば、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送るとき、AMFエンティティは、ソースSMFエンティティに関する情報をセッション情報に加えてもよく、又は第1の指示情報をセッション情報に加えてもよく、又はソースSMFエンティティに関する情報と第1の指示情報の両方をセッション情報に加えてもよい。
本出願の実施形態における図2から図5で示される通信方法は、以下の特定のシナリオに適用され、また本出願における通信方法は、以下の実施形態1から実施形態4を用いることによりさらに述べられる。
実施形態1は、図1Bで示されたネットワークアーキテクチャに適用される。ソースSMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティであり、UEが接続モードにあるとき、UEは、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアの外に移動し、ターゲットI-SMFエンティティのサービスエリアの中へと移動する。図6で示されるように、実施形態1の具体的な手順は、以下のステップを含む。
S601:ソース基地局は、AMFエンティティに、ハンドオーバ要求メッセージを送り、AMFエンティティは、ハンドオーバ要求メッセージを受信する。ハンドオーバ要求メッセージは、ハンドオーバされるセッションのセッション識別子(例えば、PDUセッションID)、ハンドオーバされるセッションに対応するSM N2要求メッセージ、及びUEの位置情報を含む。ハンドオーバされるセッションに対応するSM N2要求メッセージは、セッションのハンドオーバ中に、転送トンネルが確立される必要があるかどうか、また転送トンネルは、コアネットワークを貫通する必要があるかどうかを示す。
S602:AMFエンティティは、ハンドオーバされるセッションのセッション識別子に基づき、セッションに対応するソースI-SMFエンティティを決定し、AMFエンティティは、セッション更新要求メッセージをソースI-SMFエンティティに送り、ソースI-SMFエンティティは、セッション更新要求メッセージを受信する。AMFエンティティは、セッション更新要求メッセージにおいて、ハンドオーバされるセッションのセッション識別子、ハンドオーバされるセッションに対応するSM N2メッセージ、及びUEの位置情報をソースI-SMFエンティティに送る。
S603:ソースI-SMFエンティティは、UEの位置情報及びソースI-SMFエンティティのサービスエリアに基づいて、UEが、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアの外に移動するかどうかを決定する。UEが、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアの外に移動する場合、ソースI-SMFエンティティは、第1の応答メッセージをAMFエンティティに送り、AMFエンティティは、第1の応答メッセージを受信する。
第1の応答メッセージは、AMFエンティティに、ターゲットI-SMFエンティティを選択するように指示するために使用される指示情報を含み得る、又はターゲットI-SMFエンティティに関する情報を含み得る。ターゲットI-SMFエンティティは、UEの位置情報に基づいて、ソースI-SMFエンティティにより選択される。
第1の応答メッセージは、セッション情報をさらに含み、またセッション情報は、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFに関する情報の少なくとも一方を含む。
任意選択で、セッション情報は、ソースI-SMFエンティティに関する情報をさらに含む(例えば、ソースI-SMFエンティティの識別情報、又はソースI-SMFエンティティのアドレス情報など)。
具体的な実装では、ソースI-SMFエンティティは、セッション情報を透過型コンテナにカプセル化し、透過型コンテナをAMFエンティティに送り得る。AMFエンティティは、透過型コンテナ内のコンテンツを構文解析することなく、透過型コンテナをターゲットI-SMFエンティティに転送し得る。
任意選択で、ソースI-SMFエンティティが、ハンドオーバされるセッションに対応するSM N2メッセージを受信し、かつそれがAMFエンティティにより送られる場合、AMFエンティティはSM N2メッセージを記憶しないため、ソースI-SMFエンティティはまた、第1の応答メッセージを送るとき、SM N2メッセージをAMFエンティティに送り得る。
S604:AMFエンティティは、AMFエンティティに、ターゲットI-SMFエンティティを選択するように指示するために使用される指示情報を受信した場合、AMFエンティティは、UEの位置情報に基づいて、ターゲットI-SMFエンティティを選択する。
S605:AMFエンティティは、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送り、かつターゲットI-SMFエンティティに、ハンドオーバされるセッションに対応するSM N2要求メッセージ、UEの位置情報、及びソースI-SMFエンティティから取得されたセッション情報を送る。ターゲットI-SMFエンティティは、セッション確立要求を受信し、かつハンドオーバされるセッションに対応するSM N2要求メッセージ、UEの位置情報、及びソースI-SMFエンティティから取得されたセッション情報を取得する。
任意選択で、AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
S606:ターゲットI-SMFエンティティは、UEの位置情報に基づいてターゲットI-UPFエンティティを選択し、かつセッション情報におけるA-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報をターゲットI-UPFエンティティに送る。ターゲットI-UPFエンティティは、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報を受信し、かつA-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報に基づいて、ターゲットI-UPFエンティティからA-UPFエンティティへのアップリンクトンネルを確立する。
S606において、ターゲットI-UPFエンティティからA-UPFエンティティへのアップリンクトンネルが確立される。UEが、ターゲット基地局にハンドオーバされた後、I-UPFエンティティは、ターゲット基地局から受信されたUEのアップリンクデータパケットを、アップリンクトンネルを介して、A-UPFエンティティに送り得る。
特定の実装中に、S606において、ターゲットI-SMFエンティティは、I-UPFエンティティに、N3アップリンクトンネルと、ターゲットI-UPFエンティティからN9インターフェースへのダウンリンクトンネルとを確立するようにさらに示し得る。S606の後、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティのN3インターフェースアップリンクトンネルに関する情報、及びターゲットI-UPFエンティティからN9インターフェースへのダウンリンクトンネルに関する情報を取得する。
任意選択で、ターゲットI-SMFは、SM N2要求メッセージに存在する表示と、転送トンネルが確立される必要があるかどうか、また転送トンネルがコアネットワークを貫通する必要があるかどうかを示す表示とに基づいて、間接転送トンネルが確立され得るかどうかを決定する。
S607:ターゲットI-SMFエンティティは、第2の応答メッセージをAMFエンティティに送り、またAMFエンティティは、第2の応答メッセージを受信する。第2の応答メッセージは、ターゲットI-SMFエンティティによりターゲット基地局に送られるSM N2応答メッセージを含み、SM N2応答メッセージは、ターゲットI-UPFエンティティのN3アップリンクトンネル情報、及び間接転送トンネルがサポートされるかどうかを示す表示を含む。
S608:AMFエンティティは、ハンドオーバ要求をターゲット基地局に送り、またそのハンドオーバ要求で、ターゲットI-SMFエンティティによりターゲット基地局に送られたSM N2応答メッセージをターゲット基地局に送る。ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求を受信し、SM N2応答メッセージを取得する。
S609:ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求応答をAMFエンティティに送り、AMFエンティティは、ハンドオーバ要求応答を受信する。間接転送トンネルが確立される必要がある場合、ターゲット基地局は、間接転送トンネル情報を割り当て、かつ間接転送トンネル情報をAMFエンティティに送り、AMFエンティティは、間接転送トンネル情報を受信する。
S610:AMFエンティティは、ターゲット基地局の間接転送トンネル情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、ターゲットI-SMFエンティティは、間接転送トンネル情報を受信する。
S611:ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲット基地局により送られた間接転送トンネル情報に基づいて、間接転送トンネルが確立される必要があると決定する。ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲット基地局の間接転送トンネル情報をターゲットI-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFに、間接転送トンネルを確立するように指示する。間接転送トンネルは、ターゲットI-UPFエンティティからターゲット基地局へと確立されたダウンリンク転送トンネルと、転送トンネルとを含む。ターゲットI-UPFは、間接転送トンネル情報を受信し、間接転送トンネルを確立する。
任意選択で、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFに対応する間接転送トンネル情報を割り当て、ターゲットI-UPFに対応する間接転送トンネル情報をターゲットI-UPFに送る。代替として、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFに、間接転送トンネル情報を割り当てるように要求し、ターゲットI-UPFは、間接転送トンネル情報をターゲットI-SMFに送る。
S611において、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティの転送トンネル情報を取得し、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を第1のメッセージに加える。ターゲットI-UPFエンティティの転送トンネル情報は、ターゲットI-SMFエンティティにより割り当てられ得る、又はターゲットI-UPFエンティティにより割り当てられ得る。任意選択で、第1のメッセージは、ソースI-UPFからターゲットI-UPFへの転送トンネルが、間接転送トンネルの一部であることを示すために使用される間接転送トンネル表示をさらに含み得る。
S612:ターゲットI-SMFエンティティは、例えば、セッションサービスに対応するユニフォームリソースロケータ(uniform resource locator、URL)など、ソースI-SMFエンティティに関して受信された情報に基づいて、ソースI-SMFエンティティのアドレス情報を取得し、第1のメッセージをソースI-SMFエンティティに送る。第1のメッセージは、ソースI-SMFエンティティに、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するように要求するために使用される。ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する間接転送トンネル情報を、ソースI-SMFエンティティに送り、ソースI-SMFエンティティは、第1のメッセージ、及びターゲットI-UPFエンティティに対応する間接転送トンネル情報を受信する。
S613:ソースI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報をソースI-UPFエンティティに送り、かつソースI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように要求する。ソースI-UPFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を受信し、転送トンネルを確立する。
任意選択で、ソースI-SMFは、第1のメッセージにおける間接転送トンネル表示に基づいて、ソースI-UPFエンティティに対応する間接転送トンネル情報を取得する。ソースI-SMFエンティティは、ソースI-UPFに対応する間接転送トンネル情報を割り当て、ソースI-UPFに対応する間接転送トンネル情報をソースI-UPFに送る。代替として、ソースI-SMFエンティティは、ソースI-UPFに、間接転送トンネル情報を割り当てるように要求し、ソースI-UPFは、間接転送トンネル情報をソースI-SMFに送る。
S614:ソースI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、またターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を受信する。
S615:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報をAMFエンティティに送り、AMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を受信する。
S616:AMFエンティティは、ハンドオーバコマンドをソース基地局に送る。ハンドオーバコマンドは、ソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を搬送する。ソース基地局は、ハンドオーバコマンドを受信し、かつソースI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得する。
ハンドオーバ準備段階は、ここで終了する。ハンドオーバ準備段階では、ターゲット基地局と基地局の間で間接転送トンネルが確立され、その間接転送トンネルの経路は、次のようになる、即ち、ソース基地局→ソースI-UPFエンティティ→ターゲットI-UPFエンティティ→ターゲット基地局である。
S617:ハンドオーバ準備が完了した後、ハンドオーバ実行処理が実施される。ハンドオーバ処理において、UEの無線インターフェースは、ソース基地局からターゲット基地局へとハンドオーバされ、A-UPFエンティティのダウンリンクトンネルは、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティにハンドオーバされる。ハンドオーバ実行処理の詳細については、5G関連のプロトコルを参照のこと。その詳細は、本出願のこの実施形態では述べないものとする。
実施形態2:実施形態1では、ソースSMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティを選択する、又はソースSMFエンティティは、AMFエンティティに、ターゲットI-SMFエンティティを選択するように指示する。実際には、AMFエンティティは、代替として、ソースSMFエンティティにより送られる表示を必要とすることなく、ターゲットI-SMFエンティティを選択し得る。実施形態2は、AMFエンティティが、ターゲットI-SMFエンティティを選択する方法を提供する。
実施形態2では、セッション情報を取得する2つの方法がさらに提供される。
方法1:AMFエンティティは、セッション情報を、ソースI-SMFエンティティから取得し、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
方法2:AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報をターゲットI-SMFエンティティに送り、ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報を、ソースI-SMFエンティティから取得する。
図7Aは、本出願の実施形態による通信方法を示す。その通信方法では、セッション情報を取得する第1の方法が使用される。図で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S701:実施形態1のS601と同じ。
S702:AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティのサービスエリア、及びUEの位置情報に基づいて、ターゲットI-SMFエンティティを選択する。
ソースI-SMFエンティティのサービスエリアに関する情報は、AMFエンティティにおいて構成され得る。代替として、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアに関する情報は、ネットワークリポジトリ機能(network repository function、NRF)エンティティにおいて構成され得る、またAMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティのサービスエリアに関する情報をNRFエンティティから取得する。
S703:AMFエンティティがターゲットI-SMFエンティティを選択した後、AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに、ハンドオーバされるセッションのセッション識別子を送り、ソースI-SMFエンティティに、セッション情報をAMFエンティティに送るように要求する。
セッション情報は、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFに関する情報の少なくとも一方を含む。
S704:ソースI-SMFエンティティは、セッション情報をAMFエンティティに送る。
任意選択で、セッション情報は、例えば、ソースI-SMFエンティティのアドレス情報、又は識別情報など、ソースI-SMFエンティティに関する情報をさらに含む。ソースI-SMFエンティティは、セッション情報を透過型コンテナにカプセル化し、透過型コンテナをAMFエンティティに送り、かつAMFエンティティを用いることにより、透過型コンテナをターゲットI-SMFエンティティに送り得る。
S705:AMFエンティティは、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送り、ソースI-SMFエンティティから受信されたセッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
任意選択で、AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報を、ターゲットI-SMFエンティティに送る。
S706からS717は、実施形態1におけるS606からS617と同じであり、詳細を再度ここで述べないものとする。
図7Bは、本出願の実施形態による通信方法を示す。通信方法において、セッション情報を取得する第2の方法が使用される。図で示されるように、方法の手順は、以下のステップを含む。
S701:実施形態1のS601と同じ。
S702:AMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティのサービスエリア、及びUEの位置情報に基づいて、ターゲットI-SMFエンティティを選択する。
ソースI-SMFエンティティのサービスエリアは、AMFエンティティにおいて構成され得る。代替として、ソースI-SMFのサービスエリアに関する情報は、NRFエンティティにおいて構成されてもよく、AMFエンティティは、NRFエンティティからソースI-SMFエンティティのサービスエリアを取得する。
S703:ターゲットI-SMFエンティティを選択した後、AMFエンティティは、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送り、かつソースI-SMFエンティティに関する情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。ターゲットI-SMFエンティティは、セッション確立要求を受信し、かつソースI-SMFエンティティに関する情報を取得する。
S704:ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報に基づいて、ソースI-SMFエンティティのアドレス情報を決定し、かつセッション情報を要求する要求メッセージをソースI-SMFエンティティに送る。
セッション情報は、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報、及びA-SMFに関する情報の少なくとも一方を含む。
S705:ソースI-SMFエンティティは、要求メッセージを受信し、ソースI-SMFエンティティは、セッション情報をターゲットI-SMFエンティティに送る。
S706からS717は、実施形態1のS606からS617と同じであり、詳細をここで再度述べないものとする。
実施形態3は、図1Bで示されたネットワークアーキテクチャに適用される。UEがアイドルモードにあるとき、UEは、サービス要求処理において、SMFエンティティ間でハンドオーバされる必要がある。実施形態3では、ターゲットI-SMFエンティティがまた、ソースI-SMFエンティティに関する情報を取得する必要がある。ターゲットI-SMFエンティティにより、ソースI-SMFエンティティに関する情報を取得するための方法については、実施形態1及び実施形態2を参照のこと。任意選択で、ターゲットI-SMFエンティティは、セッション情報をさらに取得し得る。ターゲットI-SMFエンティティによりセッション情報を取得するための方法については、実施形態1及び実施形態2を参照のこと。
実施形態3では、第1の指示情報を受信したとき、ターゲットI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。実施形態3では、第1の指示情報は、AMFエンティティによりターゲットI-SMFエンティティに送られ得る、又はAMFエンティティを用いることにより、ソースI-SMFエンティティによりターゲットI-SMFエンティティに送られ得る。
図8で示されるように、本出願の実施形態は通信方法を提供する。方法の手順は、以下のステップを含む。
S801:UEは、サービス要求メッセージをAMFエンティティに送る。メッセージは、活動化されるセッションのセッション識別子、及びUEの位置情報を含む。AMFエンティティは、サービス要求メッセージを受信する。
S802からS805:AMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得し、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送る。ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報、及び第1の指示情報を取得する。
任意選択で、ターゲットI-SMFエンティティは、S802からS805において、セッション情報をさらに取得し得る。AMFエンティティがターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得する方法、ターゲットI-SMFエンティティがソースI-SMFエンティティに関する情報を取得する方法、及びターゲットI-SMFエンティティがセッション情報を取得する方法は、実施形態1及び実施形態2におけるものと同じである。詳細を再度述べないものとする。
ターゲットI-SMFエンティティは、以下の2つの特定の方法で第1の指示情報を取得する。
(1)ソースI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があるかどうかを決定する。
ソースI-SMFエンティティは、サービス要求手順がトリガされたかどうかに応じて、転送トンネルが、確立される必要があるかどうかを決定し得る。ソースI-SMFが、サービス要求手順をトリガした場合、転送トンネルは確立される必要があると決定される。代替として、ソースI-SMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティが、UEに送られるダウンリンクデータをバッファしたかどうかに応じて、転送トンネルが確立される必要があるかどうかを決定し得る。ソースI-SMFエンティティ又はソースI-UPFエンティティが、UEに送られるダウンリンクデータをバッファした場合、ソースI-SMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
この方法では、ソースI-SMFエンティティが、第1の指示情報を送る必要がある。具体的には、AMFエンティティが、ソースI-SMFエンティティからセッション情報を取得し得るとき(例えば、図6で示されるS602及びS603、また図7Aで示されるS703及びS704)、ソースI-SMFエンティティは、セッション情報に第1の指示情報を加えて、セッション情報をAMFエンティティに送る。次いで、AMFエンティティは、第1の指示情報をセッション確立要求においてターゲットI-SMFエンティティに送る(例えば、図6で示されるS605、及び図7Aで示されるS705)。
第1の指示情報及びセッション情報は、透過型コンテナにカプセル化され、AMFエンティティを用いることにより、ターゲットI-SMFエンティティに送られ得る。AMFエンティティが、透過型コンテナにおけるコンテンツを構文解析する必要はない。
ターゲットI-SMFエンティティが、ソースI-SMFエンティティから、直接セッション情報を取得する場合(例えば、図7Bで示されるS704及びS705など)、ソースI-SMFエンティティは、第1の指示情報を直接ターゲットI-SMFエンティティに送り得る。
(2)AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があるかどうかを決定する。
AMFエンティティは、セッションに対応するソースI-SMFエンティティが、サービス要求手順をトリガするかどうかに応じて、転送トンネルが確立される必要があるかどうかを決定し得る。セッションに対応するソースI-SMFエンティティが、サービス要求手順をトリガしたとき、AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。例えば、サービス要求手順をトリガするためにソースSMFエンティティにより使用されるメッセージを受信したとき、AMFエンティティは、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
転送トンネルが確立される必要があると決定したとき、AMFエンティティは、第1の指示情報をターゲットI-SMFエンティティに送る必要がある。具体的には、AMFエンティティは、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送るとき、セッション確立要求に第1の指示情報を加え得る(例えば、図6で示されるS605、図7Aで示されるS705、及び図7Bで示されるS703など)。
S806:ターゲットI-SMFエンティティは、UEの位置情報に基づいてターゲットI-UPFエンティティを選択する。第1の指示情報を受信した後、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに送られるN4セッション確立要求メッセージに、第1の指示情報又は第2の指示情報を加えて、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。ターゲットI-UPFエンティティは、N4セッション確立要求メッセージを受信し、かつ第1の指示情報又は第2の指示情報を取得する。
S806において、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得し、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を第1のメッセージに加える。
ターゲットI-SMFエンティティは、以下の2つの方法で、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得し得る。
方法1:ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を割り当て、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報をターゲットI-UPFに送る。
方法2:ターゲットI-SMFは、ターゲットI-UPFエンティティに、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を割り当てるように要求し、ターゲットI-UPFは、転送トンネル情報をターゲットI-SMFに送る。
S802からS805において、ターゲットI-SMFエンティティがセッション情報を取得し、またセッション情報が、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報を含む場合、S806において、ターゲットI-SMFエンティティは、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報をターゲットI-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間にトンネルを確立する。
S807:ターゲットI-SMFエンティティは、A-SMFエンティティと対話し、A-UPFエンティティとターゲットI-UPFエンティティの間でダウンリンクトンネルを確立する。
S808:ターゲットI-SMFエンティティが第1の指示情報を受信した場合、ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-SMFエンティティに関する情報に基づいて、ソースI-SMFエンティティのアドレス情報を決定し、第1のメッセージをソースI-SMFエンティティに送る。第1のメッセージは、ターゲットI-UPFに対応する転送トンネル情報を含む。ソースI-SMFエンティティは、第1のメッセージを受信する。
任意選択で、第1のメッセージは、転送トンネルが、間接転送トンネルの一部ではないことを示すために使用される非間接転送トンネル表示をさらに含む。
S809:ソースI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するように指示するために、ターゲットI-UPFに対応する転送トンネル情報をソースI-UPFエンティティに送る。ソースI-UPFエンティティは、ターゲットI-UPFに対応する転送トンネル情報を受信し、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立する。
S810:ソースI-SMFエンティティは、転送トンネルを確立した後、応答メッセージをターゲットI-SMFエンティティに送り、ターゲットI-SMFエンティティは、応答メッセージを受信し、かつソースI-SMFが、転送トンネルを確立したと決定する。
S811:ソースI-SMFエンティティ及びターゲットI-SMFエンティティは、それぞれ、転送トンネルリリースタイマを設定する。
S812:ターゲットI-SMFエンティティは、AMFエンティティを用いることにより、ターゲット基地局と対話し、ターゲット基地局とターゲットI-UPFエンティティの間でアップリンク/ダウンリンクトンネルを確立する。具体的な実装については、既存のプロトコルの記述を参照のこと。詳細を本出願のこの実施形態では述べないものとする。
S813:転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ソースI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティに、転送トンネルをリリースするように示し、またターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルをリリースするように指示する。
S807は、S809の後に実施されてもよいことに留意されたい。具体的には、ソースI-UPFとターゲットI-UPFの間の転送トンネルがまず確立され、次いで、ターゲットI-UPFとA-UPFの間のトンネルが確立される。代替として、S807は、ステップ806の前に実施されてもよい。具体的には、A-UPFからターゲットI-UPFへのダウンリンクトンネルは、ターゲットI-UPFからA-UPFへのアップリンクトンネルが確立される前に確立される。これは、本出願のこの実施形態に限定されない。
実施形態4は、図1Cで示されたネットワークアーキテクチャに適用される。ソースSMFエンティティは、A-SMFエンティティであり、UEが、A-SMFエンティティのサービスエリアの外に移動し、ターゲットI-SMFエンティティのサービスエリア内に移動する。ターゲットI-SMFは、UEの制御プレーン経路に挿入される必要がある。実施形態4では、ターゲットI-SMFエンティティはまた、A-SMFエンティティに関する情報を取得する必要がある。ターゲットI-SMFエンティティにより、A-SMFエンティティに関する情報を取得するための方法は、実施形態1及び実施形態2で、ソースI-SMFエンティティに関する情報を取得するための方法を参照のこと。
図9で示されるように、本出願の実施形態は、通信方法を提供する。方法の手順は、以下のステップを含む。
S901:UEは、サービス要求メッセージをAMFエンティティに送る。メッセージは、活動化されるセッションのセッション識別子、及びUEの位置情報を含む。AMFエンティティは、サービス要求メッセージを受信する。
S902からS905:AMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得し、セッション確立要求をターゲットI-SMFエンティティに送る。ターゲットI-SMFエンティティは、A-SMFエンティティに関する情報、及び第1の指示情報を取得する。
任意選択で、S902からS905において、ターゲットI-SMFエンティティは、A-SMFエンティティからセッション情報をさらに取得し得る。AMFエンティティがターゲットI-SMFエンティティに関する情報を取得する方法、ターゲットI-SMFエンティティがA-SMFエンティティに関する情報を取得する方法、及びターゲットI-SMFエンティティがセッション情報を取得する方法は、実施形態1及び実施形態2におけるものと同様である。詳細を再度述べないものとする。A-SMFエンティティは、実施形態1及び実施形態2におけるソースSMFエンティティに対応することに留意されたい。従って、A-SMFエンティティに関する情報を取得するための方法は、実施形態1及び実施形態2におけるソースSMFエンティティに関する情報を取得するための方法と同様である。
任意選択で、S902からS905において、ターゲットI-SMFエンティティは、第1の指示情報をさらに取得する。A-SMFエンティティは、実施形態3におけるソースSMFエンティティに対応しており、第1の指示情報を取得するための方法は、実施形態3におけるものと同様である。
S906:ターゲットI-SMFエンティティは、UEの位置情報に基づいて、ターゲットI-UPFエンティティを選択する。第1の指示情報を受信した後、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに送られるN4セッション確立要求メッセージに、第1の指示情報、又は第2の指示情報を加えて、ターゲットI-UPFエンティティに、転送トンネルを確立するように指示する。ターゲットI-UPFエンティティは、N4セッション確立要求メッセージを受信し、第1の指示情報又は第2の指示情報を取得する。
S906において、ターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得し、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を第2のメッセージに加える。
ターゲットI-SMFエンティティにより、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得する方法については、実施形態2におけるターゲットI-SMFエンティティにより、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を取得する方法を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
ターゲットI-SMFエンティティが、S902からS905においてセッション情報を取得した場合、S906において、ターゲットI-SMFエンティティは、A-UPFエンティティのアップリンクトンネル情報をターゲットI-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間でトンネルを確立する。
S907:ターゲットI-SMFエンティティは、第2のメッセージをA-SMFエンティティに送り、A-SMFエンティティは、第1のメッセージを受信する。
任意選択で、ターゲットI-SMFエンティティは、ソースI-UPFエンティティからターゲットI-UPFエンティティへの転送トンネルを確立するように指示するために使用される転送トンネル確立指示情報を第2のメッセージに加える。
任意選択で、第2のメッセージは、ターゲットI-UPFエンティティのダウンリンクトンネル情報をさらに含み、ターゲットI-UPFエンティティのダウンリンクトンネル情報は、ターゲットI-UPFとA-UPFの間でトンネルを確立するために使用される。
S908:転送トンネルが確立される必要がある場合、A-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報を第2のメッセージでソースI-UPFエンティティに送り、かつソースI-UPFエンティティに転送トンネルを確立するように指示する指示情報を、ソースI-UPFエンティティに送る。ソースI-UPFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに対応する転送トンネル情報、及び指示情報を受信し、転送トンネルを確立する。
任意選択で、A-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティのダウンリンクトンネル情報をA-UPFエンティティに送り、ターゲットI-UPFエンティティとA-UPFエンティティの間でトンネルを確立する。
S909:A-SMFエンティティが、転送トンネルが確立されたと決定した後、A-SMFエンティティは、ターゲットI-SMFエンティティに応答メッセージを送り、ターゲットI-SMFエンティティに、転送トンネルが確立されたことを通知する。ターゲットI-SMFエンティティは、応答メッセージを受信し、A-SMFが転送トンネルを確立したと決定する。
S910:A-SMFエンティティ及びターゲットI-SMFエンティティは、それぞれ転送トンネルリリースタイマを設定する。
S911:ターゲットI-SMFエンティティは、AMFエンティティを使用することによりターゲット基地局と対話し、ターゲット基地局とターゲットI-UPFエンティティの間にアップリンク/ダウンリンクトンネルを確立する。具体的な実装については、既存のプロトコルの記述を参照のこと。その詳細は、本出願のこの実施形態では述べないものとする。
S912:転送トンネルリリースタイマが終了したとき、A-SMFエンティティは、ソースUPFエンティティに、転送トンネルをリリースするように示し、またターゲットI-SMFエンティティは、ターゲットI-UPFエンティティに転送トンネルをリリースするように指示する。
方法実施形態と同じ発明の概念に基づいて、本出願の実施形態は、前述の実施形態のいずれか1つにおいて、ターゲットI-SMFエンティティにより実施される方法を実施するように構成された装置をさらに提供する。関連する特徴については、前述の方法実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。図10で示されるように、装置は、処理ユニット1001及びトランシーバユニット1002を含む。
具体的には、処理ユニット1001は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得するように構成される。
トランシーバユニット1002は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素に第1のメッセージを送るように構成される。
ソースセッション管理ネットワーク要素は、ソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用される。ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素により制御され、かつターゲット基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素に第1のメッセージを送る前に、トランシーバユニット1002は、第1の指示情報をさらに取得してもよく、第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
具体的には、トランシーバユニット1002は、以下の2つの方法で、第1の指示情報を取得し得る。
方法1:トランシーバユニット1002は、第1の指示情報を、ソースセッション管理ネットワーク要素から取得する。
方法2:トランシーバユニット1002は、第1の指示情報を、モビリティ管理ネットワーク要素から取得する。
第1の指示情報を取得した後、処理ユニット1001は、第1の指示情報に従って、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
任意選択で、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含む。
処理ユニット1001は、モビリティ管理ネットワーク要素からソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得してもよい。
可能な実装では、処理ユニット1001は、転送トンネルリリースタイマをさらに設定し、転送トンネルリリースタイマが終了したとき、中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルをリリースするように示し得る。
可能な実装では、装置は、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素と、アンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルをさらに確立し得る。
具体的には、トランシーバユニット1002は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報を取得する、又はモビリティ管理ネットワーク要素からセッション情報を受信する。
処理ユニット1001は、セッション情報に基づいて、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立する。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、アンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
方法実施形態と同じ発明の概念に基づき、本出願の実施形態は、前述の実施形態のいずれか1つにおけるソースSMFエンティティにより実施される方法を実施するように構成された装置をさらに提供する。関連する特徴については、前述の方法実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。図11で示されるように、装置は、処理ユニット1101及びトランシーバユニット1102を含む。
具体的には、トランシーバユニット1102は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信し、処理ユニット1101は、第1のメッセージに基づいて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用される。ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素であり、またターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット基地局と通信可能に接続されたターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
装置は、第1の表示メッセージを送るようにさらに構成され得る。
具体的には、処理ユニット1101は、まず転送トンネルが確立される必要があると決定し、次いで、トランシーバユニット1102は、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素、又はモビリティ管理ネットワーク要素に送る。第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、転送トンネルを確立するように指示する。
可能な実装では、ソースセッション管理ネットワーク要素、又はソース中間ユーザプレーンネットワーク要素が、端末デバイスに送られるダウンリンクデータを有するとき、処理ユニット1101は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
任意選択で、第1のメッセージは、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に対応する転送トンネル情報を含む。
処理ユニット1101は、転送トンネルリリースタイマを設定し、転送トンネルリリースタイマが終了したとき、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に、転送トンネルをリリースするように示し得る。
可能な実装では、装置は、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルをさらに確立し得る。
具体的には、トランシーバユニット1102は、セッション情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立するようにする、又は
トランシーバユニット1102は、セッション情報をモビリティ管理ネットワーク要素に送り、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送るようにする。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、またアンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
方法実施形態と同じ発明の概念に基づき、本出願の実施形態は、前述の実施形態のいずれか1つにおけるAMFエンティティにより実施される方法を実施するように構成された装置をさらに提供する。関連する特徴に関しては、前述の方法実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。図12で示されるように、装置は、処理ユニット1201及びトランシーバユニット1202を含む。
処理ユニット1201は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得するように構成される。
トランシーバユニット1202は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づき、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送るように構成され、ここで、ソースセッション管理ネットワーク要素は、ソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素であり、またターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、ターゲット基地局と通信可能に接続されたターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
トランシーバユニット1202は、第1の指示情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素にさらに送り得る、ここで、第1の指示情報は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するように示し、またソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素により制御され、かつソース基地局と通信可能に接続されたユーザプレーンネットワーク要素である。
可能な実装では、トランシーバユニット1202が、第1の指示情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る前に、処理ユニット1201は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
可能な実装では、トランシーバユニット1202が、第1の指示情報をターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送る前に、トランシーバユニット1202は、第1の指示情報をソースセッション管理ネットワーク要素から取得する。
具体的には、処理ユニット1201が、ソースセッション管理ネットワーク要素から、サービス要求手順をトリガするために使用されるメッセージを受信した場合、処理ユニット1201は、転送トンネルが確立される必要があると決定する。
処理ユニット1201は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を、以下の2つの方法で取得し得る。
方法1:処理ユニット1201は、端末デバイスの位置情報を取得し、端末デバイスの位置情報に基づいて、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を選択する。
方法2:処理ユニット1201は、ソースセッション管理ネットワーク要素からターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を受信する。
可能な実装では、装置1200は、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立するとき、セッション情報を送り得る。
具体的には、トランシーバユニット1202は、ソースセッション管理ネットワーク要素からセッション情報を受信し、次いでセッション情報を、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に送り、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素とアンカーユーザプレーンネットワーク要素の間でトンネルを確立するようにする。
セッション情報は、以下の少なくとも一方を含む、即ち、アンカーユーザプレーンネットワーク要素のアップリンクトンネル情報、及びアンカーセッション管理ネットワーク要素に関する情報であり、またアンカーセッション管理ネットワーク要素は、アンカーユーザプレーンネットワーク要素を制御するセッション管理ネットワーク要素である。
本出願の実施形態において、ユニットへの分割は例であり、単に論理的な機能分割に過ぎず、実際に行われる実装において他の分割もあり得る。さらに、本出願の実施形態における機能的なユニットは、1つのプロセッサに統合されてもよく、又は物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが、1つのモジュールへと統合される。前述の統合されるユニットは、ハードウェアの形態で実装され得る、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装され得る。
統合されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本質的に本出願の、又は従来技術に寄与する部分の技術的な解決策、又は全て又はいくつかの技術的な解決策は、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記録媒体に記憶され、かつ端末デバイス(パーソナルコンピュータ、移動電話、ネットワークデバイス、又は同様のものであり得る)、又はプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態における方法ステップの全て又はいくつかを実施するように指示するためのいくつかの表示を含む。記録媒体は、USBフラッシュドライブ、取外し可能なハードディスク、読出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
本出願の実施形態では、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素(ターゲットI-SMF)、ソースセッション管理ネットワーク要素(ソースSMF)、及びモビリティ管理ネットワーク要素(AMF)は全て、統合により得られた機能モジュールの形態で提示され得る。本明細書における「モジュール」は、特定のASIC、回路、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ、メモリ、統合された論理回路、及び/又は前述の機能を提供できる別のデバイスであり得る。簡単な実施形態では、当業者は、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素(ターゲットI-SMF)、ソースセッション管理ネットワーク要素(ソースSMF)、及びモビリティ管理ネットワーク要素(AMF)は、図13で示された形態であり得ることが分かるはずである。
図13で示される装置1300は、少なくともプロセッサ131、及びメモリ132を含み、そして、任意選択で、通信インターフェース134をさらに含み得る。
メモリ132は、ランダムアクセスメモリなど、揮発性メモリであり得る。代替として、メモリ132は、読出し専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、又はソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)など不揮発性メモリであり得る。代替として、メモリ132は、期待されるプログラムコードを、コマンド又はデータ構造の形態で担持又は記憶するために使用されることができ、かつコンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体である。しかし、これは限定されない。メモリ132は、前述のメモリの組合せとしてもよい。
本出願のこの実施形態では、プロセッサ131とメモリ132の間の特定の接続媒体は限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ132及びプロセッサ131は、図においてバス133を用いることにより接続される。バス133は、図では、太い線を用いることにより示されている。他の構成要素間の接続法は、単に説明用の例であり、限定を課すものではない。バス133は、アドレスバス、データバス、制御バス、又は同様のものに分類され得る。表現を分かりやすくするために、図13において、バスを表すために、1つの太い線だけが使用されるが、これは、1つだけのバス、又は1つのタイプだけのバスがあることを意味するものではない。
プロセッサ131は、データ受信機能及び送信機能を有してもよく、別のデバイスと通信することができる。図13で示される装置では、代替として、独立したデータ送受信機モジュールが設定され得る。例えば、通信インターフェース134は、データを受信し、送るように構成される。プロセッサ131が別のデバイスと通信するとき、データは、通信インターフェース134を介して送信され得る。
ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素が、図13で示される形態であるとき、図13におけるプロセッサ131は、メモリ132に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出し得る、従って、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素は、前述の方法実施形態のいずれか1つにおけるターゲットI-SMFにより実施される方法を実施することができる。
ソースセッション管理ネットワーク要素が、図13で示される形態であるとき、図13のプロセッサ131は、メモリ132に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出し得る、従って、ソースセッション管理ネットワーク要素は、前述の方法実施形態のいずれか1つにおけるソースSMFにより実施される方法を実施することができる。
モビリティ管理ネットワーク要素が図13で示される形態であるとき、図13におけるプロセッサ131は、メモリ132に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出し得る、従って、モビリティ管理ネットワーク要素は、前述の方法実施形態のいずれか1つにおけるAMFにより実施される方法を実施することができる。
具体的には、図10から図12において、トランシーバユニット及び処理ユニットの機能/実装処理は、メモリ132に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、図13におけるプロセッサ131により実施され得る。代替として、図10から図12において、処理ユニットの機能/実装処理は、メモリ132に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、図13におけるプロセッサ131により実施され、また図10から図12において、トランシーバユニットの機能/実装処理は、図13における通信インターフェース134により実施され得る。
プロセッサ131は、例えば、図13におけるCPU0及びCPU1など、1つ又は複数のCPUを含み得る。
装置1300は、例えば、図13におけるプロセッサ131及びプロセッサ135など、複数のプロセッサを含み得る。
本出願のこの実施形態で提供される装置は、前述の通信方法を実施し得る。従って、本装置により得られる技術的な効果については、前述の方法実施形態を参照のこと。詳細をここで再度述べないものとする。
本出願において、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を、ターゲットセッション管理ネットワーク要素に送る。ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報を取得した後、ターゲットセッション管理ネットワーク要素は、ソースセッション管理ネットワーク要素に関する情報に基づいて、第1のメッセージをソースセッション管理ネットワーク要素に送る。第1のメッセージは、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルを確立するために使用される。ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素から第1のメッセージを受信した後、ソースセッション管理ネットワーク要素は、第1のメッセージに基づいて、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素に転送トンネルを確立するように指示する。本出願の実施形態における方法に従って、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素からターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素への転送トンネルが確立され、従って、ソース中間ユーザプレーンネットワーク要素は、データを、転送トンネルを介して、ターゲット中間ユーザプレーンネットワーク要素に転送し、ターゲット中間セッション管理ネットワーク要素からソースセッション管理ネットワーク要素へのハンドオーバを実施し、セッションを維持し、かつ端末デバイスのサービス連続性を保証することができる。
本出願は、本出願による方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフロー図、及び/又はブロック図を参照して述べられる。コンピュータプログラム命令は、フロー図及び/又はブロック図における各処理及び/又は各ブロックを実施するために、並びにフロー図及び/又はブロック図における処理及び/又はブロックの組合せを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込まれたプロセッサ、又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成してもよく、従って、コンピュータ、又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フロー図における1つ又は複数の処理、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置を生成する。
コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに、特定の方法で動作するように命令できるこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、従って、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、命令装置を含む人工物を生成する。命令装置は、フロー図における1つ又は複数の処理、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックの特定の機能を実施する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータに、又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに搭載されてもよく、従って、オペレーション及びステップのシリーズは、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデバイスで実施され、それにより、コンピュータで実施される処理を生成する。従って、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フロー図における1つ又は複数のプロセスの、及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロックの特定の機能を実施するためのステップを提供する。
当業者が、本出願の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正及び変形を行うことができることは明らかである。本出願は、それらが添付の特許請求の範囲、及びそれらの均等な技術の範囲に含まれるならば、本出願のこれらの修正及び変形を含むように意図される。