JP7061484B2 - メタン製造装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二酸化炭素を含有する原料ガスに水素を供給し、メタンを生成するメタン製造装置及び方法に関する。
従来、二酸化炭素(CO)と水素(H)とをメタン(CH)に変換する触媒反応(メタネーション反応)を利用して、二酸化炭素を含有する原料ガスからメタンを製造する装置が知られている。次の化1は、メタネーション反応式である。
[化1] CO+4H⇔CH+2H
メタネーション反応は発熱反応であるため、原料ガス及びその反応ガスは、反応場を通過する間に温度が上昇する。また、メタネーション反応は可逆反応であるため、温度が上昇することにより反応の平衡が化1の左辺側(原料側)に偏る。従って、メタネーション反応を促進するためには、反応場における温度上昇の抑制が効果的である。そこで、特許文献1,2では、反応器における温度上昇を抑制するメタン製造装置が提案されている。
特許文献1のメタネーション反応装置は、原料ガスと水素の一部を供給する第1反応器と、第1反応器から出たガスに水素の残部を供給する第2反応器と、第2反応器から出たガスの組成を調整する第3反応器とを備える。第1反応器の反応温度は、当該第1反応器への水素供給量によって調整される。
また、特許文献2のメタン製造装置は、触媒が収容された複数の反応器と、隣り合う2つの反応器をそれぞれ連通し、前段の反応器において生成された生成ガスを後段の反応器に送出する複数の連通ラインと、複数の反応器のうち、最も前段の反応器に原料ガスとともに水蒸気を導入する原料ガス導入部と、各連通ラインにおいて前段の反応器で生成された生成ガスをメタネーション反応が開始する温度まで冷却する冷却部とを備える。
特開2013-136538号公報 特開2015-107943号公報
メタン製造装置で生成される製品ガスには比較的高いメタン濃度が要求される。しかし、前述の通り、メタネーション反応の転化率はメタネーション触媒の温度などによって変化することから、反応器から出た生成ガスのメタン濃度が変動することがある。特許文献1では、最終段の反応器を出た生成ガスは吸着塔においてメタンが分離され、分離されたメタンが製品ガスとして回収されるため、製品ガスのメタン濃度は高い値で安定する。しかし、生成ガスからメタンを分離させる装置は、比較的高価であり、メンテナンスが煩雑であることから、メタン製造装置から省略したいという要望もある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、混合した水素と二酸化炭素とを含む原料ガスから製品ガスであるメタンを製造するメタン製造装置及び方法において、生成ガスからメタンを分離させる装置を省いても、製品ガスのメタン濃度をコントロールできる技術を提案することにある。
本発明の一態様に係るメタン製造装置は、混合した水素と二酸化炭素とを含む原料ガスから製品ガスであるメタンを製造するメタン製造装置であって、
メタネーション触媒が収容された反応器と、
前記反応器へ前記原料ガスを供給する原料ガス供給ラインと、
品質管理装置と、
前記反応器と前記品質管理装置とを接続し、前記反応器から出た前記生成ガスを前記品質管理装置へ送る生成ガスラインと、
前記製品ガスを貯える製品ガスタンクと、
前記品質管理装置と前記製品ガスタンクとを接続し、前記品質管理装置から出た前記製品ガスを前記製品ガスタンクへ送る製品ガスラインと、
前記品質管理装置と接続されたオフガスラインとを備え、
前記品質管理装置は、前記生成ガスのメタン濃度を検出するメタン濃度計と、前記生成ガスラインと接続される流路を前記製品ガスラインと前記オフガスラインとの間で切り替える流路切替器と、検出された前記メタン濃度が所定濃度以上のときに前記生成ガスラインと前記製品ガスラインとが接続され、検出された前記メタン濃度が前記所定濃度未満のときに前記生成ガスラインと前記オフガスラインとが接続されるように、前記流路切替器を動作させるコントローラとを備えることを特徴としている。なお、前記反応器が、連通ラインで直列的に接続された複数の反応器を含んでいてもよい。
これにより、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスのみが製品ガスタンクへ送られるので、回収する製品ガスのメタン濃度をコントロールすることができる。そして、生成ガスからメタンを分離させる装置を省略しても、純度の高いメタンを回収することができる。
上記メタン製造装置において、前記オフガスラインの下流側端部が、前記原料ガス供給ラインと接続されていてよい。
これにより、製品として回収されなかった生成ガスが、原料として再利用される。よって、資源を有効に活用することができ、また、温室効果ガスであるメタン及び二酸化炭素を含む生成ガスの大気排出量を低減することができる。
上記メタン製造装置において、前記品質管理装置は、前記生成ガスラインに並列に接続された複数のオフガス容器を備え、前記複数のオフガス容器にメタン濃度が前記所定濃度未満のガスを貯溜してよい。
このように、製品として回収されなかった生成ガス(即ち、オフガス)が複数のオフガス容器に一旦貯えられることによって、オフガスの排出タイミングや排出量をコントロールすることができる。
上記のメタン製造装置が、前記製品ガスラインに設けられた水素分離装置を更に備え、前記水素分離装置が、水素透過膜と、前記水素透過膜を介して一側に設けられた前記メタンが通るメタン流路と、前記水素透過膜を介して他側に設けられた前記水素と混合される前の前記二酸化炭素が通る二酸化炭素流路とを有していてよい。
これにより、生成ガスから分離されたメタンに含まれる水素を低減することができ、製品ガスタンクに回収されるメタンの純度を高めることができる。
上記のメタン製造装置が、前記最前段の反応器の前記触媒の温度を検出する温度センサと、前記原料ガス供給ラインに設けられた、バッファタンク、前記バッファタンクへ前記水素を供給する水素供給ライン、及び、前記バッファタンクへ前記二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給ラインと、前記二酸化炭素供給ラインに設けられた放出弁と、検出された前記触媒の温度に基づいて、前記触媒の温度が所定温度以上のときに前記二酸化炭素供給ラインを通る前記二酸化炭素の少なくとも一部が系外へ放出され、前記触媒の温度が前記所定温度未満のときに前記放出弁が閉じられるように、前記放出弁を動作させる放出弁制御装置とを、更に備えていてよい。
これにより、メタネーション触媒の温度が、例えば、メタネーション反応が停止する温度(又は、その近傍)まで上昇したときに、原料ガス中の二酸化炭素の割合を減らすことによって、反応器でのメタネーション反応を抑え、メタネーション触媒の温度を下げることができる。
本発明の一態様に係るメタン製造方法は、
水素と二酸化炭素とを混合して原料ガスを調製する工程と、
前記原料ガス中の前記水素及び前記二酸化炭素をメタネーション触媒の存在下で反応させてメタン及び水を生成する工程と、
生成した前記メタン及び水、並びに、未反応の前記原料ガスを含む生成ガスのメタン濃度を検出する工程と、
検出された前記生成ガスのメタン濃度が所定濃度以上のときに前記生成ガスを製品ガスタンクへ送り、検出された前記生成ガスのメタン濃度が前記所定濃度未満のときに前記生成ガスをオフガスラインへ送る工程とを含むことを特徴としている。
これにより、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスのみが製品ガスタンクへ送られるので、回収する製品ガスのメタン濃度をコントロールすることができる。そして、生成ガスからメタンを分離させる装置を省略しても、純度の高いメタンを回収することができる。
上記メタン製造方法において、前記生成ガスを前記オフガスラインへ送る工程が、前記生成ガスを前記原料ガスに混入させることを含んでいてよい。
これにより、製品として回収されなかった生成ガスが、原料として再利用される。よって、資源を有効に活用することができ、また、温室効果ガスであるメタン及び二酸化炭素を含む生成ガスの大気排出量を低減することができる。
上記メタン製造方法において、前記生成ガスを前記オフガスラインへ送る工程が、前記生成ガスを複数のガス容器に送ることを含んでいてよい。
このように、製品として回収されなかった生成ガスが複数のガス容器にいったん貯えられることによって、生成ガスの排出タイミングや排出量をコントロールすることができる。
上記メタン製造方法において、前記生成ガスを前記製品ガスタンクへ送る工程が、前記生成ガスから分離した前記メタンと前記水素と混合される前の前記二酸化炭素との水素分圧差を利用して、水素透過膜を用いて前記メタンからそれに含まれる前記水素を除去することを含んでいてよい。
これにより、生成ガスから分離されたメタンに含まれる水素を低減することができ、製品ガスタンクに回収されるメタンの純度を高めることができる。
本発明によれば、混合した水素と二酸化炭素とを含む原料ガスからメタンを製造するメタン製造装置及び方法において、生成ガスからメタンを分離させる装置を省略しても、製品ガスのメタン濃度をコントロールすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るメタン製造装置の全体的な構成を示す図である。 図2は、水素分離装置の構成を示す図である。 図3は、品質管理装置の構成を示す図である。 図4は、品質管理装置の処理の流れを示す図である。 図5は、変形例1に係るメタン製造装置の品質管理装置の構成を示す図である。 図6は、変形例2に係るメタン製造装置の品質管理装置の構成を示す図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係るメタン製造装置は、混合した水素と二酸化炭素とを含む原料ガスからメタンを製造するものである。
〔メタン製造装置100の構成〕
図1は本発明の一実施形態に係るメタン製造装置100の全体的な構成を示す図である。図1に示すメタン製造装置100は、連通ライン1で直列に接続された複数の反応器R1,R2,・・・と、複数の反応器Rのうち最前段の反応器R1へ原料ガスを供給する原料ガス供給ライン2と、品質管理装置9と、複数の反応器Rのうち最終段の反応器R2と品質管理装置9とを接続する生成ガスライン30と、製品ガスであるメタンを貯える製品ガスタンク4と、品質管理装置9と製品ガスタンク4とを接続する製品ガスライン40と、品質管理装置9と接続されたオフガスライン80とを備える。なお、複数の反応器R1,R2・・・のうち特定の反応器を指さない場合に「反応器R」と表す。
本実施形態に係るメタン製造装置100は、第1反応器R1と第2反応器R2との2つの反応器Rを備える。但し、反応器Rの数は3以上の複数であってもよい。各反応器Rには、水素及び二酸化炭素からメタン及び水を生成するメタネーション反応を促進させるメタネーション触媒が収容されている。メタネーション触媒は、特に限定されないが、例えば、市販のNi系触媒であってよい。反応器R1,R2には、メタネーション触媒の温度を検出するための温度センサT1,T2が設けられている。
第1反応器R1と第2反応器R2との間は、連通ライン1で接続されており、第1反応器R1から出た生成ガスは、連通ライン1を通じて第2反応器R2へ流入する。生成ガスには、メタネーション反応で生成したメタン及び水に加えて、未反応の二酸化炭素及び水素が含まれる。本実施形態では、反応器Rの数が2つであるため連通ライン1の数は1であるが、メタン製造装置100は反応器Rの数に応じた数の連通ライン1を備える。
連通ライン1には、第1熱交換器11と、水分離器12と、第2熱交換器13とが設けられている。第1熱交換器11では、生成ガスと冷却水との熱交換が行われる。水分離器12では、第1熱交換器11で冷却されることによって凝縮した生成ガス中の水分が、生成ガスから分離される。第2熱交換器13では、反応器R2の冷却に利用されたホットオイルと生成ガスとの熱交換が行われる。第1熱交換器11及び第2熱交換器13によって、連通ライン1から次段の反応器(第2反応器R2)へ流入する生成ガスの温度は、メタネーション反応が開始する温度以上且つメタネーション反応が停止する温度未満に調整される。
原料ガス供給ライン2には、原料ガスが貯えられるバッファタンク21と、バッファタンク21から出た原料ガスを圧縮する圧縮機22と、圧縮された原料ガスをメタネーション反応に適した温度に調整する熱交換器23とが設けられている。
バッファタンク21には、水素供給ライン24から水素が供給され、二酸化炭素供給ライン25から二酸化炭素が供給される。バッファタンク21では、定常時は、水素と二酸化炭素の割合がモル比で4となるように(水素/二酸化炭素=4)、均一に混合される。
二酸化炭素供給ライン25には、放出弁制御装置27によって制御される放出弁26が設けられている。放出弁制御装置27は、温度センサT1で検出された第1反応器R1のメタネーション触媒の温度に基づいて、触媒の温度が所定温度以上のときに二酸化炭素供給ライン25を通る二酸化炭素の少なくとも一部が系外へ放出され、触媒の温度が所定温度未満のときに放出弁26が閉じられるように、放出弁26を動作させる。これにより、第1反応器R1のメタネーション触媒の温度が所定温度以上のときは、バッファタンク21から第1反応器R1へ送られる原料ガスの二酸化炭素の割合が上記定常時よりも小さくなる。
圧縮機22では、原料ガスがメタネーション反応に適した圧力となるように圧縮される。メタネーション反応に適した圧力は、メタネーション触媒の種類や、反応器Rの仕様によって異なる。第1反応器R1に流入する原料ガスの圧力条件は、例えば、絶対圧で0~3MPaである。
熱交換器23では、第1反応器R1の冷却に利用されたホットオイルと原料ガスとの熱交換が行われ、原料ガスがメタネーション反応に適した温度に調整される。メタネーション反応に適した温度は、メタネーション触媒の種類や、反応器Rの段数によって異なる。例えば、第1反応器R1へ流入する原料ガスは約250~350℃であり、第2反応器R2へ流入する反応ガスは約150~250℃である。
最終段の反応器R2から出た生成ガスは、生成ガスライン30を通じて品質管理装置9へ送られる。生成ガスライン30には、熱交換器31と、水分離器32とが設けられている。熱交換器31では、最終段の反応器R2から出た生成ガスと水との熱交換が行われる。水分離器32では、熱交換器31で冷却されることによって凝縮した生成ガス中の水分が分離される。
品質管理装置9は、製品ガスライン40を介して製品ガスタンク4と接続されている。また、品質管理装置9は、オフガスライン80を介して、原料ガス供給ライン2と接続されている。品質管理装置9は、生成ガスのメタン濃度に基づいて、生成ガスライン30と接続される流路を製品ガスライン40とオフガスライン80との間で切り替えるものである。品質管理装置9については、後ほど詳述する。
オフガスライン80の下流側端部は、原料ガス供給ライン2の圧縮機22よりも上流側と接続されている。本実施形態では、オフガスライン80の下流側端部はバッファタンク21と接続されている。但し、オフガスライン80の下流側端部は、原料ガス供給ライン2のバッファタンク21の下流側且つ圧縮機22の上流側、又は、原料ガス供給ライン2のバッファタンク21の上流側と接続されていてもよい。
製品ガスライン40には、生成ガスから水素を分離する水素分離装置42が設けられている。水素分離装置42で水素が分離されることによって、製品ガスタンク4に回収されるメタンの純度を更に高めることができる。
図2は、水素分離装置42の構成を示す図である。図2に示す水素分離装置42は、水素のみを通過させる水素透過膜71と、水素透過膜71を介して一側に設けられたメタン流路72と、水素透過膜71を介して他側に設けられた二酸化炭素流路73とを含む。メタン分離装置3から出たメタンがメタン流路72を通過する。また、二酸化炭素供給ライン25の二酸化炭素、即ち、水素と混合される前の二酸化炭素が、二酸化炭素流路73を通過する。メタン流路72のメタンの流れと、二酸化炭素流路73の二酸化炭素の流れは対向している。このような水素分離装置42では、二酸化炭素流路73を流れるガスの水素分圧は0であり、メタン流路72を流れるガスの水素分圧は0よりも大きい(例えば、10000Pa)。この水素分圧の差をドライビングフォースとして、メタン流路72を流れるガス中の水素が、水素透過膜71を透過して、二酸化炭素流路73へ移動する。
〔メタン製造方法〕
ここで、上記構成のメタン製造装置100を用いたメタン製造方法を説明する。
先ず、バッファタンク21で、水素供給ライン24から供給された水素と二酸化炭素供給ライン25から供給された二酸化炭素とが所定の割合で混合して、原料ガスが調製される。
原料ガスは、圧縮機22及び熱交換器23を経て、第1反応器R1に流入する。第1反応器R1では、原料ガス中の水素及び二酸化炭素がメタネーション触媒の存在下でメタネーション反応して、メタン及び水が生成される。第1反応器R1で生成されたメタン及び水、並びに、未反応の水素及び二酸化炭素を含む生成ガスは、連通ライン1へ流出する。
連通ライン1に流れ出た生成ガスは、第1熱交換器11、水分離器12、及び第2熱交換器13を経て第2反応器R2に流入する。第2反応器R2でも、生成ガス中の水素及び二酸化炭素がメタネーション触媒の存在下でメタネーション反応して、メタン及び水が生成される。第2反応器R2で生成されたメタン及び水、並びに、未反応の水素及び二酸化炭素を含む生成ガスは、生成ガスライン30へ流出する。
生成ガスライン30に流れ出た生成ガスは、熱交換器31及び水分離器32を経て品質管理装置9へ流入する。品質管理装置9は、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスを製品ガスライン40へ送る。製品ガスライン40へ流入した生成ガス(即ち、製品ガス)は、製品ガスタンク4へ流入し、製品ガスとして回収される。一方、品質管理装置9は、メタン濃度が所定濃度未満の生成ガスを生成ガスライン30へ送る、又は、後述するオフガス容器P1~PNに貯える。
〔品質管理装置9の構成及び動作〕
ここで、品質管理装置9について詳細に説明する。図3は、品質管理装置の構成を示す図である。
図3に示すように、品質管理装置9は、メタン濃度計91と、生成ガスライン30と接続された複数のガス容器P0~PN(Nは1以上の自然数)と、各ガス容器P0~PNの入口に設けられた入口弁K0~KNと、各ガス容器P0~PNの出口に設けられた出口弁J0~JNと、各ガス容器P0~PNに設けられた圧力計V0~VNと、コントローラ93とを含む。複数のガス容器P0~PNは、少なくとも1つの製品ガス容器P0と、少なくとも1つのオフガス容器P1~PNとを含む。
製品ガス容器P0は、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスを一時的に貯えるものである。所定濃度は、任意のメタン濃度であって、例えば、90%以上の数である。製品ガス容器P0の入口は生成ガスライン30と接続されており、製品ガス容器P0の出口は製品ガスライン40と接続されている。更に、製品ガス容器P0には、パージライン94が接続されており、パージライン94にはパージ弁95が設けられている。このパージ弁95と、前述の入口弁K0~KN及び出口弁J0~JNとが、生成ガスライン30と接続される流路を製品ガスライン40とオフガスライン80との間で切り替える流路切替器として機能する。
オフガス容器P1~PNは、メタン濃度が所定濃度未満の生成ガスを一時的に貯えるものである。各オフガス容器P1~PNの入口は生成ガスライン30と接続されており、各オフガス容器P1~PNの出口はオフガスライン80と接続されている。つまり、複数のオフガス容器P1~PNは並列に生成ガスライン30と接続されており、複数のオフガス容器P1~PNは並列にオフガスライン80と接続されている。
メタン濃度計91は、水分離器32より下流側且つ各品質管理装置9よりも上流側に設けられている。このメタン濃度計91で検出されたメタン濃度は、コントローラ93へ出力される。また、各圧力計V0~VNで検出された各ガス容器P0~PN内の圧力は、コントローラ93へ出力される。
コントローラ93は、メタン濃度計91からメタン濃度を取得し、各圧力計V0~VNから圧力を取得し、これらの値に基づいて流路切替器(入口弁K0~KN、出口弁J0~JN、及びパージ弁95)の動作を制御する。コントローラ93は、プロセッサ及びメモリを備えたコンピュータで構成されており、プロセッサで所定のプログラムを実行することにより、後述するコントローラ93としての機能を備える。
ここで、図4を用いて、品質管理装置9の処理の流れについて説明する。図4は、品質管理装置9の処理の流れを示す図である。カウンタの値はn(nは1以上N以下の自然数)とする。
製品ガス容器P0の入口弁K0及び出口弁J0が開放され、オフガス容器P1~PNの入口弁K1~KN及び出口弁J1~JNが閉止され、パージ弁95が閉止された状態からスタートする(ステップS1)。この状態では、最終段の反応器R2から出た反応ガスは、熱交換器31及び水分離器32を経て製品ガス容器P0に流入し、更に、製品ガス容器P0から製品ガスライン40を通じて製品ガスタンク4へ流入する。
コントローラ93は、メタン濃度計91で検出されるメタン濃度を常時監視する。コントローラ93は、検出されたメタン濃度が所定濃度以上であれば(ステップS2でYES)、ステップS1に戻って処理を続ける。一方、コントローラ93は、検出されたメタン濃度が所定濃度未満であれば(S2でNO)、ステップS3に進む。
ステップS3では、コントローラ93は、製品ガス容器P0の入口弁K0及び出口弁J0が閉止され、オフガス容器Pnの入口弁Knが開放され、オフガス容器Pnの出口弁Jnが閉止され、オフガス容器Pnを除くオフガス容器P1~PNの入口弁K1~KN及び出口弁J1~JNが閉止されるように、流路切替器を動作させる。これにより、最終段の反応器R2から出た反応ガスは、熱交換器31及び水分離器32を経てオフガス容器Pnに流入し、オフガス容器Pnに貯溜される。更に、反応ガス(製品ガス)は、製品ガス容器P0から製品ガスライン40を通じて製品ガスタンク4へ流入する。
ここで、コントローラ93は、オフガス容器Pn内の圧力と所定圧力とを比較する。所定圧力は、任意の値であって、例えば、オフガス容器P1~PNの設計圧力である。オフガス容器Pn内の圧力が所定圧力未満であれば(ステップS4でYES)、オフガス容器Pnの残容量にまだ余裕がある。一方、オフガス容器Pn内の圧力が所定圧力以上となれば(ステップS4でNO)、オフガス容器Pnが満杯になったとして、コントローラ93はnに1を足した数を新たなnとする(n=n+1)(ステップS5)。但し、nがNの場合は、新たなnは1とする。そして、コントローラ93は、新たなnについて、ステップS3を繰り返す。このようにして、検出されたメタン濃度が所定濃度以上となるまで、オフガス容器P1~PNに順次オフガスを貯めていく。
コントローラ93は、検出されたメタン濃度が所定濃度以上となれば(ステップS6でYES)、パージ弁95が開放され、製品ガス容器P0の入口弁K0が開放され、製品ガス容器P0の出口弁J0が閉止され、オフガス容器P1~PNの入口弁K1~KN及び出口弁J1~JNが閉止されるように、流路切替器を動作させる(ステップS7)。これにより、最終段の反応器R2を出た生成ガスは、製品ガス容器P0へ流入し、パージライン94を通じてオフガスライン80へ流出する。その結果、メタン濃度計91より下流側の生成ガスライン30、及び、メタン濃度が所定濃度未満の生成ガスが流入している可能性のある製品ガス容器P0内が、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスでパージされる。
そして、所定のパージ処理時間が経過すると(ステップS8でYES)、処理がステップS1に戻って、コントローラ93は、製品ガス容器P0の入口弁K0及び出口弁J0が開放され、オフガス容器P1~PNの入口弁K1~KN及び出口弁J1~JNが閉止され、パージ弁95が閉止さされるように、流路切替器を動作させる。
なお、上記のようにオフガス容器P1~PNに貯められたオフガスは、反応器Rの熱暴走を抑止するために用いられてよい。この場合、コントローラ93は、温度センサT1で検出された第1反応器R1のメタネーション触媒の温度に基づいて、触媒の温度が所定温度以上のときにオフガス容器P1~PNの少なくとも1つの出口弁J1~JNを開放する。これにより、オフガスライン80へ流出したオフガスは、原料ガス供給ライン2を流れる原料ガスに混入する。メタン濃度の高いオフガスが混入した原料ガスが第1反応器Rに流入すると、第1反応器R1のメタネーション反応が抑えられ、メタネーション触媒の温度の上昇を抑えることができる。
また、オフガス容器P1~PNの全てが所定圧力となったときは、メタン製造装置100の運転を停止してよい。
以上に説明したように、本実施形態のメタン製造装置100は、メタネーション触媒が収容された反応器Rと、反応器Rへ原料ガスを供給する原料ガス供給ライン2と、品質管理装置9と、反応器Rと品質管理装置9とを接続し、反応器Rから出た生成ガスを品質管理装置9へ送る生成ガスライン30と、製品ガスを貯える製品ガスタンク4と、品質管理装置9と製品ガスタンク4とを接続し、品質管理装置9から出た製品ガスを製品ガスタンク4へ送る製品ガスライン40と、品質管理装置9と接続されたオフガスライン80とを備える。品質管理装置9は、生成ガスのメタン濃度を検出するメタン濃度計91と、生成ガスライン30と接続される流路を製品ガスライン40とオフガスライン80との間で切り替える流路切替器(入口弁K0~KN、出口弁J0~JN)と、検出されたメタン濃度が所定濃度以上のときに生成ガスライン30と製品ガスライン40とが接続され、検出されたメタン濃度が所定濃度未満のときに生成ガスライン30とオフガスライン80とが接続されるように、流路切替器を動作させるコントローラ93とを備える。なお、本実施形態では、反応器Rが連通ライン1で直列的に接続された複数の反応器R1,R2を含むが、反応器Rは単数であってもよい。
同様に、本実施形態に係るメタン製造方法は、水素と二酸化炭素とを混合して原料ガスを調製する工程と、原料ガス中の水素及び二酸化炭素をメタネーション触媒の存在下で反応させてメタン及び水を生成する工程と、生成したメタン及び水、並びに、未反応の原料ガスを含む生成ガスのメタン濃度を検出する工程と、検出された生成ガスのメタン濃度が所定濃度以上のときに生成ガスを製品ガスタンク4へ送り、検出された生成ガスのメタン濃度が所定濃度未満のときに生成ガスをオフガスライン80へ送る工程とを含む。
本実施形態に係るメタン製造装置100及び方法によれば、メタン濃度が所定濃度以上の生成ガスのみが製品ガスタンク4へ送られるので、回収する製品ガスのメタン濃度をコントロールすることができる。そして、生成ガスからメタンを分離させる装置を省略しても、純度の高いメタンを回収することができる。
また、本実施形態に係るメタン製造装置100において、オフガスライン80の下流側端部が、原料ガス供給ライン2と接続されている。
同様に、本実施形態に係るメタン製造方法では、生成ガスをオフガスライン80へ送る工程が、生成ガスを原料ガスに混入させることを含む。
これにより、製品として回収されなかった生成ガスが、原料として再利用される。よって、資源を有効に活用することができ、また、温室効果ガスであるメタン及び二酸化炭素を含む生成ガスの大気排出量を低減することができる。
また、本実施形態に係るメタン製造装置100において、品質管理装置9は、生成ガスライン30に並列に接続された複数のオフガス容器P1~PNを備え、複数のオフガス容器P1~PNにメタン濃度が所定濃度未満のガス(即ち、オフガス)を貯溜する。
同様に、本実施形態に係るメタン製造方法では、生成ガスをオフガスライン80へ送る工程が、生成ガスを複数のガス容器P1~PNに送ることを含む。
このように、製品として回収されなかった生成ガス(即ち、オフガス)が複数のオフガス容器P1~PNに一旦貯えられることによって、オフガスの排出タイミングや排出量をコントロールすることができる。
また、本実施形態に係るメタン製造装置100は、製品ガスライン40に設けられた水素分離装置42を更に備える。この水素分離装置42は、水素透過膜71と、水素透過膜71を介して一側に設けられたメタンが通るメタン流路72と、水素透過膜71を介して他側に設けられた水素と混合される前の二酸化炭素が通る二酸化炭素流路73とを有する。
同様に、本実施形態に係るメタン製造方法において、生成ガスを製品ガスタンク4へ送る工程が、生成ガスから分離したメタンと水素と混合される前の二酸化炭素との水素分圧差を利用して、水素透過膜71を用いてメタンからそれに含まれる水素を除去することを含む。
これにより、生成ガスから分離されたメタンに含まれる水素を低減することができ、製品ガスタンク4に回収されるメタンの純度を高めることができる。
また、本実施形態に係るメタン製造装置100において、最前段の反応器R1の触媒の温度を検出する温度センサT1と、原料ガス供給ライン2に設けられた、バッファタンク21、バッファタンク21へ水素を供給する水素供給ライン24、及び、バッファタンク21へ二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給ライン25と、二酸化炭素供給ライン25に設けられた放出弁26と、検出された触媒の温度に基づいて、触媒の温度が所定温度以上のときに二酸化炭素供給ライン25を通る二酸化炭素の少なくとも一部が系外へ放出され、触媒の温度が所定温度未満のときに放出弁26が閉じられるように、放出弁26を動作させる放出弁制御装置27とを、更に備える。
これにより、メタネーション触媒の温度が、例えば、メタネーション反応が停止する温度(又は、その近傍)まで上昇したときに、原料ガス中の二酸化炭素の割合を減らすことによって、反応器Rでのメタネーション反応を抑え、メタネーション触媒の温度を下げることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。上記のメタン製造装置100の構成は、例えば、以下のように変更することができる。なお、以下に説明する変形例1,2の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(変形例1)
図5は、変形例1に係るメタン製造装置100の品質管理装置9Aの構成を示す図である。図5に示すように、変形例1に係るメタン製造装置100では、前述の実施形態に係る品質管理装置9から品質管理装置9Aの構成を変更している。
品質管理装置9Aは、メタン濃度計91と、生成ガスライン30と接続された複数のオフガス容器P1~PN(Nは1以上の自然数)と、各オフガス容器P1~PNの入口に設けられた入口弁K1~KNと、各オフガス容器P1~PNの出口に設けられた出口弁J1~JNと、各ガス容器P1~PNに設けられた圧力計V1~VNと、生成ガスライン30と接続された開閉弁99と、コントローラ93とを含む。
品質管理装置9Aでは、前述の実施形態に係る品質管理装置9の製品ガス容器P0、製品ガス容器P0の入口弁K0、製品ガス容器P0の出口弁J0、パージ弁95、及びパージライン94が省略されており、それらの代わりに開閉弁99が設けられている。開閉弁99は、複数のオフガス容器P1~PNと並列に生成ガスライン30と接続されている。また、開閉弁99は、製品ガスライン40と接続されている。そして、コントローラ93は、前述の品質管理装置9の処理の流れにおいて、生成ガスライン30と製品ガスライン40とを接続する際に、開閉弁99を開放し、生成ガスライン30とオフガスライン80とを接続する際に、開閉弁99を閉止するように、流路切替器(開閉弁99、入口弁K1~KN、出口弁J1~JN)を操作する。
(変形例2)
図6は、変形例2に係るメタン製造装置100の品質管理装置9Bの構成を示す図である。図6に示すように、変形例2に係るメタン製造装置100では、前述の実施形態に係る品質管理装置9から品質管理装置9Bの構成を変更している。
品質管理装置9Bは、メタン濃度計91と、生成ガスライン30と接続された三方弁97と、三方弁97と、コントローラ93とを含む。
品質管理装置9Bでは、前述の実施形態に係る品質管理装置9の複数のガス容器P0~PN、各ガス容器P0~PNの入口に設けられた入口弁K0~KN、各ガス容器P0~PNの出口に設けられた出口弁J0~JN、各ガス容器P0~PNに設けられた圧力計V0~VN、パージ弁95、及びパージライン94が省略されており、それらの代わりに三方弁97が設けられている。三方弁97は、生成ガスライン30、製品ガスライン40、及びオフガスライン80と接続されており、生成ガスライン30と接続される流路を製品ガスライン40とオフガスライン80との間で切り替える。
コントローラ93は、前述の品質管理装置9の処理の流れにおいて、生成ガスライン30と製品ガスライン40とを接続する際に、これらが接続されるように三方弁97を動作させ、生成ガスライン30とオフガスライン80とを接続する際に、これらが接続されるように三方弁97を動作させる。
1 :連通ライン
2 :原料ガス供給ライン
3 :メタン分離装置
4 :製品ガスタンク
5 :リサイクルライン
9,9A,9B :品質管理装置
11 :第1熱交換器
12 :水分離器
13 :第2熱交換器
21 :バッファタンク
22 :圧縮機
23 :熱交換器
24 :水素供給ライン
25 :二酸化炭素供給ライン
26 :放出弁
27 :放出弁制御装置
30 :生成ガスライン
31 :熱交換器
32 :水分離器
40 :製品ガスライン
42 :水素分離装置
71 :水素透過膜
72 :メタン流路
73 :二酸化炭素流路
91 :メタン濃度計
93 :コントローラ
94 :パージライン
95 :パージ弁
97 :三方弁
99 :開閉弁
100 :メタン製造装置
R,R1,R2 :反応器
T1,T2 :温度センサ

Claims (10)

  1. 混合した水素と二酸化炭素とを含む原料ガスから製品ガスであるメタンを製造するメタン製造装置であって、
    メタネーション触媒が収容された反応器と、
    前記反応器へ前記原料ガスを供給する原料ガス供給ラインと、
    品質管理装置と、
    前記反応器と前記品質管理装置とを接続し、前記反応器から出た生成ガスを前記品質管理装置へ送る生成ガスラインと、
    前記製品ガスを貯える製品ガスタンクと、
    前記品質管理装置と前記製品ガスタンクとを接続し、前記品質管理装置から出た前記製品ガスを前記製品ガスタンクへ送る製品ガスラインと、
    前記品質管理装置と接続されたオフガスラインとを備え、
    前記品質管理装置は、前記生成ガスのメタン濃度を検出するメタン濃度計と、前記生成ガスラインと接続される流路を前記製品ガスラインと前記オフガスラインとの間で切り替える流路切替器と、検出された前記メタン濃度が所定濃度以上のときに前記生成ガスラインと前記製品ガスラインとが接続され、検出された前記メタン濃度が前記所定濃度未満のときに前記生成ガスラインと前記オフガスラインとが接続されるように、前記流路切替器を動作させるコントローラとを備える、
    メタン製造装置。
  2. 前記オフガスラインの下流側端部が、前記原料ガス供給ラインと接続されている、
    請求項1に記載のメタン製造装置。
  3. 前記品質管理装置は、前記生成ガスラインに並列に接続された複数のオフガス容器を備え、前記複数のオフガス容器に前記メタン濃度が前記所定濃度未満のガスを貯溜する、
    請求項1又は2に記載のメタン製造装置。
  4. 前記製品ガスラインに設けられた水素分離装置を更に備え、
    前記水素分離装置が、水素透過膜と、前記水素透過膜を介して一側に設けられた前記メタンが通るメタン流路と、前記水素透過膜を介して他側に設けられた前記水素と混合される前の前記二酸化炭素が通る二酸化炭素流路とを有する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のメタン製造装置。
  5. 前記反応器の前記触媒の温度を検出する温度センサと、
    前記原料ガス供給ラインに設けられた、バッファタンク、前記バッファタンクへ前記水素を供給する水素供給ライン、及び、前記バッファタンクへ前記二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給ラインと、
    前記二酸化炭素供給ラインに設けられた放出弁と、
    検出された前記触媒の温度に基づいて、前記触媒の温度が所定温度以上のときに前記二酸化炭素供給ラインを通る前記二酸化炭素の少なくとも一部が系外へ放出され、前記触媒の温度が前記所定温度未満のときに前記放出弁が閉じられるように、前記放出弁を動作させる放出弁制御装置とを、更に備える、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のメタン製造装置。
  6. 前記反応器が、連通ラインで直列的に接続された複数の反応器を含む、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のメタン製造装置。
  7. 水素と二酸化炭素とを混合して原料ガスを調製する工程と、
    前記原料ガス中の前記水素及び前記二酸化炭素をメタネーション触媒の存在下で反応させてメタン及び水を生成する工程と、
    生成した前記メタン及び水、並びに、未反応の前記原料ガスを含む生成ガスのメタン濃度を検出する工程と、
    検出された前記生成ガスのメタン濃度が所定濃度以上のときに前記生成ガスを製品ガスタンクへ送り、検出された前記生成ガスのメタン濃度が前記所定濃度未満のときに前記生成ガスをオフガスラインへ送る工程と、
    を含むメタン製造方法。
  8. 前記生成ガスを前記オフガスラインへ送る工程が、前記生成ガスを前記原料ガスに混入させることを含む、
    請求項7に記載のメタン製造方法。
  9. 前記生成ガスを前記オフガスラインへ送る工程が、前記生成ガスを複数のガス容器に送ることを含む、
    請求項7又は8に記載のメタン製造方法。
  10. 前記生成ガスを前記製品ガスタンクへ送る工程が、前記生成ガスから分離した前記メタンと前記水素と混合される前の前記二酸化炭素との水素分圧差を利用して、水素透過膜を用いて前記メタンからそれに含まれる前記水素を除去することを含む、
    請求項7~9のいずれか一項に記載のメタン製造方法。
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