JP7058393B2 - 収集構造 - Google Patents

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Description

本発明は、収集構造に関する。
従来、反射性エネルギーや反射性物質を収集する収集構造が提案されている。このような収集構造の一つとして、反射性エネルギーの一種である音エネルギーを吸収する遮音壁が提案されている。この遮音壁は、例えば、圧電素子と振動板とによって構成された振動力発電装置を複数設けて構成されており、騒音の音エネルギーによって振動板を振動変形させ、この振動板の変形により圧電素子を変形させて発電を行うことにより、音エネルギーを吸収して騒音を低減することができる(例えば、特許文献1の段落0018-0024、図1)。
特開2013-146143号公報
しかしながら、このような従来の遮音壁においては、振動板以外の部分に音が当たった場合には反射されてしまい、音エネルギーを吸収することができなくなるため、音エネルギーの収集効率の観点から改善の余地があった。また、遮音壁に限らず、反射性エネルギーや反射性物質を収集する他の構造においても、同様の問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、反射性エネルギーや反射性物質の如き収集対象の収集効率を向上させることが可能となる、収集構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の収集構造は、反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造であって、第1反射面を有する第1反射手段と、第2反射面を有する第2反射手段と、第3反射面を有する第3反射手段と、を備え、前記第1反射面と前記第3反射面とが相互に対向し、且つ前記第1反射面と前記第3反射面との相互間に前記第2反射面が位置するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を配置し、前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面に反射された後に、当該反射された収集対象が前記第1反射面、前記第3反射面、及び前記第2反射面と順次反射する反射ループが繰り返されるように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、前記第2反射面上に位置する第1焦点であって前記第1反射面にて反射された前記収集対象が入射する第1焦点と、前記第2反射面上に位置する第2焦点であって前記第3反射面にて反射された前記収集対象が入射する第2焦点とが一致するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、前記第2反射面の部分のうち、前記第1焦点及び前記第2焦点に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、前記第1反射面側とは反対側に向けて窪んだ凹状に形成した。
請求項2に記載の収集構造は、反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造であって、第1反射面を有する第1反射手段と、第2反射面を有する第2反射手段と、第3反射面を有する第3反射手段と、を備え、前記第1反射面と前記第3反射面とが相互に対向し、且つ前記第1反射面と前記第3反射面との相互間に前記第2反射面が位置するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を配置し、前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面に反射された後に、当該反射された収集対象が前記第1反射面、前記第3反射面、及び前記第2反射面と順次反射する反射ループが繰り返されるように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、当該収集構造を複数設け、前記複数の収集構造のうち、隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段とが対向するように、前記複数の収集構造を所定方向に沿って並設した。
請求項3に記載の収集構造は、請求項2に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段に前記隣接する一対の前記収集構造の他方の少なくとも前記第2反射手段が収容されるように、当該第1反射手段の一部を凹状に形成した。
請求項4に記載の収集構造は、請求項2に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と、前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段又は前記第3反射手段とを一体に形成した。
請求項5に記載の収集構造は、請求項2又は3に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第3反射手段が、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第2反射手段と対向する前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第1反射手段よりも前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段側に突出しないように、当該第3反射手段を構成した。
請求項6に記載の収集構造は、請求項1から5のいずれか一項に記載の収集構造において、前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面へ入射することが前記第3反射手段によって阻害されないように、前記第3反射手段を構成した。
請求項7に記載の収集構造は、請求項6に記載の収集構造において、前記第3反射手段の先端部の近傍から前記第1反射面における前記第3反射手段の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した前記収集対象が前記第2反射面に向けて反射する際の反射角が略直角となるように、前記第3反射手段を構成した。
請求項8に記載の収集構造は、請求項1から7のいずれか一項に記載の収集構造において、前記第1反射面及び前記第3反射面の各々は、放物面の一部である。
請求項9に記載の収集構造は、請求項8に記載の収集構造において、前記第1反射面の開口直径を、前記第3反射面の開口直径よりも大きくした。
請求項1に記載の収集構造によれば、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面に反射された後に反射ループが繰り返されるように、第1反射手段、第2反射手段、及び第3反射手段を構成したので、反射ループを繰り返すことができ、第2反射面上の焦点付近で収集対象を効果的に収集することができる。よって、収集対象の収集効率を向上させることが可能となることから、収集対象の利用や低減を効果的に行うことができる。
また、第2反射面上に位置する第1焦点と、第2反射面上に位置する第2焦点とが一致するように、第1反射手段、第2反射手段、及び第3反射手段を構成したので、反射ループを一層効果的に繰り返すことができ、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
また、第2反射面の部分のうち、第1焦点及び第2焦点に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、第1反射面側とは反対側に向けて窪んだ凹状に形成したので、第2反射面の凹状部分で収集対象の反射を繰り返すことができ、収集対象の収集量を増加させることができる。
請求項2に記載の収集構造によれば、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面に反射された後に反射ループが繰り返されるように、第1反射手段、第2反射手段、及び第3反射手段を構成したので、反射ループを繰り返すことができ、第2反射面上の焦点付近で収集対象を効果的に収集することができる。よって、収集対象の収集効率を向上させることが可能となることから、収集対象の利用や低減を効果的に行うことができる。
また、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段と隣接する一対の収集構造の他方の第2反射手段とが対向するように、複数の収集構造を所定方向に沿って並設したので、収集対象の収集量を増やすことができ、ニーズに応じた収集量を得ることが可能となる。また、各収集構造の第1反射面への収集対象の入射が他の収集構造によって妨げられることを回避でき、収集対象の収集量を一層増やすことができる。
請求項3に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段に隣接する一対の収集構造の他方の少なくとも第2反射手段が収容されるように、当該第1反射手段の一部を凹状に形成したので、収集構造を並設するために必要なスペースのコンパクト化を図ることができ、収集構造の設置性を向上できる。
請求項4に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段と、隣接する一対の収集構造の他方の第2反射手段又は第3反射手段とを一体に形成したので、複数の収集対象を一体に形成でき、収集対象の製造性や設置性を向上できる。
請求項5に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第3反射手段が、隣接する一対の収集構造の一方の第2反射手段と対向する隣接する一対の収集構造の他方の第1反射手段よりも隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段側に突出しないように、当該第3反射手段を構成したので、収集対象が複数の収集構造の各々の第1反射手段に入射する際に、収集対象が複数の収集構造の各々の第3反射手段によって阻害されることなく当該第1反射手段にそれぞれ確実に入射させることができ、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
請求項6に記載の収集構造によれば、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面へ入射することが第3反射手段によって阻害されないように、第3反射手段を構成したので、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面へ入射することが第3反射手段によって阻害されることを回避でき、当該収集対象を確実に反射ループさせることが可能となる。
請求項7に記載の収集構造によれば、第3反射手段の先端部の近傍から第1反射面における第3反射手段の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象が第2反射面に向けて反射する際の反射角が略直角となるように、第3反射手段を構成したので、上記反射角が直角未満になるように第3反射手段を構成した場合に比べて、反射ループを一層効果的に繰り返すことができると共に、上記反射角が直角を上回る角度になるように第3反射手段を構成した場合に比べて、第1反射面の収集対象の入射量が低減することを回避できることから、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
請求項8に記載の収集構造によれば、第1反射面及び第3反射面の各々は、放物面の一部であるので、反射ループをさらに一層効果的に繰り返すことができ、収集対象を一層効果的に収集することができる。
請求項9に記載の収集構造によれば、第1反射面の開口直径を、第3反射面の開口直径よりも大きくしたので、第1反射面の開口直径を第3反射面の開口直径よりも小さくした場合に比べて、当該収集構造の外部から第1反射面に入射する収集対象の入射量を増やすことができ、収集対象の収集量を増加させることができる。
本発明の実施の形態1に係る収集構造を示す斜視図である。 図1の平面図である(一部図示省略)。 収集構造における収集対象の反射状態を概念的に示す図であり、図2に対応する領域を示す図である(一部図示省略)。 収集構造における収集対象の反射状態を概念的に示す図であり、(a)は実施の形態1に係る第1反射面及び第3反射面を完全放物面とした図、(b)は第1反射面及び第3反射面を完全放物面とした図であって、反射角が直角未満となる場合の図、(c)は第1反射面及び第3反射面を完全放物面とした図であって、上記反射角が直角を上回る角度となる場合の図である。 実施の形態2に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態3に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態4に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態5に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造を示す図であり、(a)は図2に対応する領域を示す図、(b)は収集対象の入射状態を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態6に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態1に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態1に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態1に係る収集構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る収集構造の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造に関するものである。
ここで、「反射性エネルギー」とは、波の性質を持つエネルギーであって、当該波の性質に起因して反射現象を起こすエネルギーを意味しており、例えば、電磁波エネルギー(ガンマ線から極超長波に至る各種波長のエネルギーであって、光エネルギーや電波エネルギーを含む)、音(音波)エネルギー、波(波浪)エネルギー、熱エネルギー、及び放射線エネルギーを含む。また、「反射性物質」とは、反射現象を起こす物質を意味しており、例えば、各種の粒子、埃、塵、放射線源、及びゴルフボールやテニスボールの如き反射性球体を含む。そして、これら反射性エネルギー又は反射性物質の一方又は両方に該当するものを「収集対象」と称する。以下では、収集対象が音エネルギーである場合について説明する。また、「収集」とは、収集対象を寄せ集めることを意味する。このように収集する目的や、収集した収集対象の取扱い方法は任意であるが、例えば、有効利用が困難な収集対象(例えば埃、塵)については廃棄し、有効利用が容易な収集対象(例えば音エネルギーや波エネルギー)については再生エネルギーとして利用することが可能である。以下では、収集した音エネルギーにより発電を行う場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
(構成)
最初に、実施の形態1に係る収集構造の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る収集構造を示す斜視図である。図2は、図1の平面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向を収集構造の左右方向(+X方向を収集構造の左方向、-X方向を収集構造の右方向)、図1のY方向を収集構造の前後方向(+Y方向を収集構造の前方向、-Y方向を収集構造の後方向)、図1のZ方向を上下方向(+Z方向を収集構造の上方向、-Z方向を収集構造の下方向)と称する。図1、図2に示すように、この収集構造1は、図示しない設置対象に支持されており、第1反射部10、第2反射部20、第3反射部30、及び発電部40を備えている。
(構成-第1反射部)
第1反射部10は、第1反射面10aを有する第1反射手段である。この第1反射部10は、長尺な中空柱状体(具体的には、略中空三角柱状体)に形成されており、図1に示すように、当該第1反射部10の長手方向が上下方向に沿うように配置されており、図示しない固定対象(例えば、壁等)に対して固定具又は溶接等によって固定されている。
また、第1反射面10aの設定方法については任意であるが、実施の形態1では、図2に示すように、第1反射部10の後面の略全体を、後述する図3の収集対象Cを反射する第1反射面10aとして設定している。
また、第1反射部10の材質については任意であるが、実施の形態1では、耐環境性が高いこと、及び製造コストが低いことが好ましいため、これらの条件を考慮して決定する。また、収集対象Cを再生エネルギーとして利用する場合には、収集対象Cに対する反射率が高いことが好ましいため、この条件を考慮して決定する。例えば、音に対する反射率が比較的高くなるように、金属、コンクリート、又はガラス等で形成してもよい。ただし、反射率については少なくとも第1反射面10aにおいて高ければよいことから、第1反射部10を全体としては反射率が低い材料(一例として、ゴム、発泡スチロール)で形成し、第1反射面10aのみを反射率が高い材質で表面処理してもよい。あるいは、収集対象Cを再生エネルギーとして利用せずに破棄する場合には、反射率を低減して吸収率を高めることが好ましいため、例えば、収集対象Cが音エネルギーである場合には、第1反射面10aを吸音材の如き吸収性材料で形成したり、収集対象Cが反射性物質である場合には、第1反射面10aを活性炭やカーボンブラシの如き吸収性材料で表面処理したりすることで、第1反射面10aに吸収性材料を配置してもよい(なお、第2反射部20の材質、及び第3反射部30の材質についても同様とする)。
(構成-第2反射部)
第2反射部20は、第2反射面20aを有する第2反射手段である。この第2反射部20は、長尺な板状体(具体的には、長方形状の板状体)に形成されており、図1に示すように、第1反射部10と第3反射部30との相互間において、当該第2反射部20の長手方向が上下方向に沿うように設けられている。具体的には、図2に示すように、第1反射部10の左端部から後方に向けて張り出すように配置され、第1反射部10に対して接続されている。
また、第2反射面20aの設定方法については任意であるが、実施の形態1では、第1反射面10aと後述の第3反射面30aとの相互間に第2反射面20aが位置するように設定しており、具体的には、図2に示すように、第2反射部20の右面の略全体を、収集対象Cを反射する第2反射面20aとして設定している。
(構成-第3反射部)
第3反射部30は、第3反射面30aを有する第3反射手段である。この第3反射部30は、長尺な板状体(具体的には、長方形状の板状体)に形成されており、図1に示すように、第2反射部20よりも後方側において、当該第3反射部30の長手方向が上下方向に沿うように設けられている。具体的には、図2に示すように、第2反射部20の後端部から右方に向けて張り出すように配置され、第2反射部20に対して接続されている。
また、第3反射面30aの設定方法については任意であるが、実施の形態1では、第1反射面10aと第3反射面30aとが相互に対向するように設定しており、具体的には、図2に示すように、第3反射部30の前面の略全体を、収集対象Cを反射する第3反射面30aとして設定している。
また、これら第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、公知の成形方法(例えば、射出成形等)により一体形成している。これにより、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30を接続する作業の手間を省略でき、収集構造1の製造性を向上できる。ただし、これに限らず、例えば、第1反射部10、第2反射部20、又は第3反射部30の少なくともいずれかを別体に形成してもよい。
(構成-発電部)
図1に戻り、発電部40は、後述する反射ループが繰り返されることにより収集された反射性エネルギーにより発電する発電手段である。この発電部40は、図1、図2に示すように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30によって囲繞される空間内において(図2では、後述する第1焦点F1(又は後述する第2焦点F2)の近傍位置において)、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、圧電素子41、振動板42、及び回路部(図示省略)を備えている。これら各部は、特許文献1に記載されたものと同様に構成することができるため、その詳細な説明については省略するものとし、以下ではその概要のみを説明する。
(構成-発電部-圧電素子)
圧電素子41は、圧力により変形することで電気を生じる薄板状の素子であり、チタン酸バリウム、ジルコニア等の圧電セラミックス、リチウムタンタレート(LiTaO3)等の圧電単結晶にて形成されている。また、圧電素子41には、プラス端子(図示省略)とマイナス端子(図示省略)が設けられている(これら各部の図示は省略する)。これらプラス端子とマイナス端子は、圧電素子41にて発生した電流を外部に出力するための出力端子であり、例えば、プラス端子は圧電素子41の下面に取り付けられており、マイナス端子は圧電素子41の上面に取り付けられている。
なお、圧電素子41として、若しくは圧電素子41に代えて、外力(歪み、屈曲、若しくは圧縮を生じさせる力を含む)により発電が可能な任意の素材を用いることができ、例えば、イオン導電性高分子の膜(ゲル)の両面に金属(金等)をメッキしたイオン高分子金属複合材料(IPMC:Ionic Polymer-Metal Composite)、イオン導電性高分子ゲル膜(ICPF:Ionic Conducting Polymergel Film)、これらIPMCやICPFを用いた人工筋肉、ダイナモ、油圧モータ、電磁誘導方式のモータ、超磁歪、エレクトレット等を使用することができる。この点は、後述する他の実施の形態でも同じである。
(構成-発電部-振動板)
振動板42は、外力によって振動し、この振動を圧電素子41に伝達することによって、圧電素子41に応力を加える支持体であると共に、圧電素子41の割れ強度を補強する補強材を兼ねるものである。この振動板42は、例えばステンレス薄板等の可撓性と耐久性を有する鋼材等からなる板状体にて形成されており、この振動板42の一方の側面に圧電素子41が接着剤等により接合されていると共に、第1反射部10(あるいは、第2反射部20又は第3反射部30)に対して図示しない接続部材を介して振動可能に固定されている。
(構成-発電部-回路部)
回路部は、収集構造1の各種機能を実現するための電気手段である。この回路部は、例えば公知の発電装置用の回路部を用いて構成されており、回路基板に対して、プラス端子、マイナス端子、整流部、及び出力端子(いずれも図示省略)を実装することによって構成されている。
プラス端子は、圧電素子41のプラス端子と配線(図示省略)を介して電気的に接続され、このプラス端子から出力された電流の入力を受け付ける。マイナス端子は、圧電素子41のマイナス端子と配線(図示省略)を介して電気的に接続され、このマイナス端子から出力された電流の入力を受け付ける。整流部は、マイナス端子及びプラス端子を介して取得された電流(具体的には交流電流)を直流電流に変換したり、あるいは直流電源の陰極又は陽極をどちらに接続しても構わないように調整したりするための整流手段であり、例えば複数のダイオードを有する公知のブリッジ回路を用いて構成されている。出力端子は、整流部から出力された電流を外部機器(図示省略)に出力するための端子であり、整流部と配線(図示省略)を介して電気的に接続されている。
(構成-収集構造の構成の詳細)
次に、収集構造1の構成の詳細について説明する。図3は、収集構造1における収集対象Cの反射状態を概念的に示す図であり、図2に対応する領域を示す図である(一部図示省略)。ただし、この収集構造1は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-収集構造の構成の詳細-第1の特徴)
まず、収集構造1の構成のうち第1の特徴については、図3に示すように、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aに反射された後に、当該反射された収集対象Cが第1反射面10a、第3反射面30a、及び第2反射面20aと順次反射するループ(以下、「反射ループ」と称する)が繰り返されるように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されている。
具体的には、第1反射面10a、第2反射面20a、及び第3反射面30aの形状及び大きさについては、実施の形態1では、反射ループを複数回繰り返すことができ、且つ収集対象Cの収集量が所望量となるように設定している。例えば、第1反射面10a及び第3反射面30aの形状については、図2、図3に示すように、放物面の一部に設定しており、より具体的には、水平断面形状が半放物面に設定している。なお、「半放物面」とは、完全放物面を頂点(又は頂点の近傍)で切断した際の片側の放物面を意味し、例えば、上記頂点を含む半放物面や、上記頂点を含まない半放物面等が該当する。また、第2反射面20aの形状については、図2、図3に示すように、平坦面に設定している。また、第1反射面10a及び第3反射面30aの開口直径については、図2、図3に示すように、第1反射面10aの開口直径を、第3反射面30aの開口直径よりも大きく設定している。また、第2反射面20aの前後方向の長さについては、図2、図3に示すように、第2反射面20a上において、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが入射する焦点F1(以下、「第1焦点F1」と称する)と、第3反射面30aにて反射された収集対象Cが入射する焦点F2(以下、「第2焦点F2」と称する)とが位置する長さに設定することが望ましく、一例として、解析結果や実験結果等に基づいて設定してもよい。
このような第1の特徴により、反射ループを繰り返すことができ、第2反射面20a上の焦点(第1焦点F1及び第2焦点F2)付近で収集対象Cを効果的に収集することができる。よって、収集対象Cの収集効率を向上させることが可能となることから、収集対象Cの利用や低減を効果的に行うことができる。特に、第1反射面10a及び第3反射面30aの各々が放物面の一部であるので、反射ループを一層効果的に繰り返すことができ、収集対象Cを一層効果的に収集することができる。また、第1反射面10aの開口直径を第3反射面30aの開口直径よりも大きくしたので、第1反射面10aの開口直径を第3反射面30aの開口直径よりも小さくした場合に比べて、当該収集構造1の外部から第1反射面10aに入射する収集対象Cの入射量を増やすことができ、収集対象Cの収集量を増加させることができる。
(構成-収集構造の構成の詳細-第2の特徴)
図2に戻り、次に、収集構造1の構成のうち第2の特徴については、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されないように、第3反射部30が構成されている。
具体的には、図2に示すように、第3反射部30の先端部(図2では、右端部)と第2焦点F2とを結ぶ仮想線Lの近傍に第3反射部30が位置し、且つ第3反射部30と仮想線Lとが重ならないように、第3反射部30が構成されている。より具体的には、第3反射部30の左右方向の長さを、第3反射部30の先端部が仮想線Lの近傍に位置し、且つ仮想線Lよりも左側に位置する程度の長さに設定している。
このような第2の特徴により、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されることを回避でき、当該収集対象Cを確実に反射ループさせることが可能となる。
(構成-収集構造の構成の詳細-第3の特徴)
次に、収集構造1の構成のうち第3の特徴については、第3反射部30の先端部の近傍から第1反射面10aにおける第3反射部30の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象Cが第2反射面20aに向けて反射する際の反射角が略直角となるように、第3反射部30が構成されている。
図4は、収集構造1における収集対象Cの反射状態を概念的に示す図であり、(a)は実施の形態1に係る第1反射面10a及び第3反射面30aを完全放物面とした図、(b)は第1反射面10a及び第3反射面30aを完全放物面とした図であって、上記反射角が直角未満となる場合の図、(c)は第1反射面10a及び第3反射面30aを完全放物面とした図であって、上記反射角が直角を上回る角度となる場合の図である。具体的には、図4(a)に示すように、第1反射面10a及び第3反射面30aを完全放物面とした場合に、第3反射部30の右端部の近傍から第1反射面10aにおける第3反射部30の右端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象Cが、第1焦点F1を通過して第1反射面10aに反射した後に第3反射面30aの左端部をすれすれに通過する程度に、第3反射部30が構成され、当該構成された第3反射部30が頂点で切断された際の片側の部分(図4(a)の右側部分)が、実施の形態1に係る第3反射部30として構成されている。より具体的には、第3反射部30の左右方向の長さについては、第3反射部30の先端部と第1反射面10aにおける第3反射部30の先端部に対向する部分(図2では、第1反射面10aにおける第3反射部30の先端部の真ん前の部分)とを結ぶ仮想直線と、第3反射部30の先端部に対向する部分と第1焦点F1とを結ぶ仮想直線とからなる角度(内角)が直角となる長さに設定している。
ここで、図4(b)に示すように、上記反射角が直角未満となる第3反射部30(具体的には、平面形状が図4(a)よりも小さい第3反射部30)に基づいて構成されることも考えられる。しかしながら、この場合には、第3反射部30の右端部の近傍から第1反射面10aにおける第3反射部30の右端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象Cは、第1焦点F1を通過して第1反射面10aに反射した後に第3反射面30aの左端部から離れたところを通過するので、第1反射面10a及び第3反射面30aを半放物面とした場合に反射ループを効果的に繰り返すことが難しくなるという問題が生じる。また、図4(c)に示すように、上記反射角が直角を上回る角度となる第3反射部30(具体的には、平面形状が図4(a)よりも大きい第3反射部30)に基づいて構成されることも考えられる。しかしながら、この場合には、第3反射部30の平面形状が比較的大きくなるので、第1反射面10aの収集対象Cの入射量が低減してしまうという問題が生じる。よって、これらの問題を回避するために、図4(a)の第3反射部30の構成に基づいて、実施の形態1に係る第3反射部30は構成されている。
このような第3の特徴により、上記反射角が直角未満になるように第3反射部30を構成した場合に比べて、反射ループを一層効果的に繰り返すことができると共に、上記反射角が直角を上回る角度になるように第3反射部30を構成した場合に比べて、第1反射面10aの収集対象Cの入射量が低減することを回避できることから、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
(構成-収集構造の構成の詳細-第4の特徴)
次に、収集構造1の構成のうち第4の特徴については、図2に示すように、第2反射面20a上に位置する第1焦点F1と、第2反射面20a上に位置する第2焦点F2とが一致するように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されている。
具体的には、第1反射面10a及び第3反射面30aの各々の向きが、第1焦点F1と第2焦点F2とが一致する向きとなるように、第1反射部10及び第3反射部30を配置しており、より具体的には、第1反射面10aの頂部が第3反射面30aの頂部とが同一線上に位置するように配置している。さらに、第2反射面20aの前後方向の長さを、第1焦点F1と第2焦点F2とが一致可能な長さに設定しており、一例として、解析結果や実験結果等に基づいて設定している。
このような第4の特徴により、反射ループを一層効果的に繰り返すことができ、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
(収集構造の作用について)
図3に戻り、続いて、このように構成された収集構造1の作用について説明する。
すなわち、例えば、図3に示すように、収集構造1の外部から入射した収集対象Cは、第1反射部10の第1反射面10aで反射することにより、第2反射部20の第2反射面20a上に位置する第1焦点F1に向けて進行する。次に、上記第1焦点F1に向けて進行する収集対象Cが、発電部40に当たることなく進行した後に第2反射面20aに当たって(又は発電部40(具体的には、振動板42)に当たって)第1反射面10aに向けて反射された場合には、この収集対象Cは、第1反射面10aに反射してから第3反射部30の第3反射面30aに反射した後に、第2反射面20a上に位置する第2焦点F2に向けて進行する。次いで、上記第2焦点F2に向けて進行する収集対象Cが、発電部40に当たることなく進行した後に第2反射面20aに当たって(又は発電部40(具体的には、振動板42)に当たって)第1反射面10aに向けて反射された場合には、この収集対象Cは、第1反射面10aに反射してから第3反射部30の第3反射面30aに反射した後に、第2反射面20a上に位置する第2焦点F2に向けて進行すること(すなわち、反射ループ)を繰り返すことになる。以降同様に反射ループが繰り返され、最終的には、収集対象Cは反射ループによって減衰されて低減又は消滅する。
そして、この第1焦点F1(又は第2焦点F2)あるいはその周辺領域において、収集対象Cを振動板42に当てることで当該振動板42を振動させ、この振動を圧電素子41に伝達することによって当該圧電素子41を変形させる。この変形により圧電素子41にて発生した電流を、圧電素子41のプラス端子及びマイナス端子を介して回路部のプラス端子及びマイナス端子に出力し、回路部の整流部により整流を経て、回路部の出力端子から出力する。このように出力された電流は、出力端子に接続された図示しない電気機器(例えば、蓄電池、LED等)により利用される。この結果、収集対象C(実施の形態1においては音エネルギー)を用いて発電を行うことが可能になる。
(効果)
このように実施の形態1によれば、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aに反射された後に反射ループが繰り返されるように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30を構成したので、反射ループを繰り返すことができ、第2反射面20a上の焦点付近で収集対象Cを効果的に収集することができる。よって、収集対象Cの収集効率を向上させることが可能となることから、収集対象Cの利用や低減を効果的に行うことができる。
また、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されないように、第3反射部30を構成したので、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されることを回避でき、当該収集対象Cを確実に反射ループさせることが可能となる。
また、第3反射部30の先端部の近傍から第1反射面10aにおける第3反射部30の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象Cが第2反射面20aに向けて反射する際の反射角が略直角となるように、第3反射部30を構成したので、上記反射角が直角未満になるように第3反射部30を構成した場合に比べて、反射ループを一層効果的に繰り返すことができると共に、上記反射角が直角を上回る角度になるように第3反射部30を構成した場合に比べて、第1反射面10aの収集対象Cの入射量が低減することを回避できることから、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
また、第2反射面20a上に位置する第1焦点F1と、第2反射面20a上に位置する第2焦点F2とが一致するように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30を構成したので、反射ループを一層効果的に繰り返すことができ、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
また、第1反射面10a及び第3反射面30aの各々は、放物面の一部であるので、反射ループをさらに一層効果的に繰り返すことができ、収集対象Cを一層効果的に収集することができる。
また、第1反射面10aの開口直径を、第3反射面30aの開口直径よりも大きくしたので、第1反射面10aの開口直径を第3反射面30aの開口直径よりも小さくした場合に比べて、当該収集構造1の外部から第1反射面10aに入射する収集対象Cの入射量を増やすことができ、収集対象Cの収集量を増加させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、収集構造を複数並設した形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る収集構造の構成について説明する。図5は、実施の形態2に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。実施の形態2に係る収集構造100は、図5に示すように、実施の形態1に係る収集構造1と略同様に構成されており、所定方向に沿って複数並設されている。
具体的には、複数の収集構造100のうち、隣接する一対の収集構造100の一方の第1反射部10と隣接する一対の収集構造100の他方の第2反射部20とが対向するように、左右方向に沿って並設されている。より具体的には、上記隣接する一対の収集構造100の一方の第1反射部10と隣接する一対の収集構造100の他方の第2反射部20とが当接するように、並設されている。
このような構成により、実施の形態1に係る収集構造1に比べて、収集対象Cの収集量を増やすことができ、ニーズに応じた収集量を得ることが可能となる。また、各収集構造100の第1反射面10aへの収集対象Cの入射が他の収集構造100によって妨げられることを回避でき、収集対象Cの収集量を一層増やすことができる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、隣接する一対の収集構造100の一方の第1反射部10と隣接する一対の収集構造100の他方の第2反射部20とが対向するように、複数の収集構造100を所定方向に沿って並設したので、収集対象Cの収集量を増やすことができ、ニーズに応じた収集量を得ることが可能となる。また、例えば、各収集構造100の第1反射面10aの一部が他の収集構造100と重なるように収集構造100を並設する場合に比べて、各収集構造100の第1反射面10aへの収集対象Cの入射が他の収集構造100によって妨げられることを回避でき、収集対象Cの収集量を一層増やすことができる。また、隣接する一対の収集構造100の一方の第1反射部10と隣接する一対の収集構造100の他方の第2反射部20とが当接するように並設することで、設置スペースをコンパクトにすることができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、実施の形態2とは異なる形態であって、収集構造を複数並設した形態である。なお、実施の形態2と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態2で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る収集構造の構成について説明する。図6は、実施の形態3に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。実施の形態3に係る収集構造200は、図6に示すように、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に構成されており、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に、左右方向に沿って複数並設されている。ただし、これら複数の収集構造200の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
すなわち、複数の収集構造200のうち、隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10に隣接する一対の収集構造200の他方の少なくとも第2反射部20が収容されるように、当該第1反射部10の一部が凹状に形成されている。具体的には、図6に示すように、上記隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10に上記隣接する一対の収集構造200の他方の少なくとも第2反射部20(図6では、第2反射部20のみ)が収容されるように、当該第1反射部10の部分のうち当該第2反射部20に対向する部分及びその近傍が当該第1反射部10の内側に向けて(図6では、左側に向けて)窪んだ凹状に形成されている。そして、図6に示すように、上記隣接する一対の収集構造200の他方の第2反射部20は、上記隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10の凹状部分に収容されるように設置されている。
このような構成により、実施の形態2に係る収集構造100と同様に、収集対象Cの収集量を増やすことができ、ニーズに応じた収集量を得ることが可能となる。また、実施の形態2に係る収集構造100に比べて、収集構造200を並設するために必要なスペースのコンパクト化を図ることができ、収集構造200の設置性を向上できる。
(効果)
このように実施の形態3によれば、隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10に隣接する一対の収集構造200の他方の少なくとも第2反射部20が収容されるように、当該第1反射部10の一部を凹状に形成したので、収集構造200を並設するために必要なスペースのコンパクト化を図ることができ、収集構造200の設置性を向上できる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4について説明する。この形態は、複数の収集構造を一体形成した形態である。なお、実施の形態2と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態2で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態4に係る収集構造の構成について説明する。図7は、実施の形態4に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。実施の形態4に係る収集構造300は、図7に示すように、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に構成されており、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に、左右方向に沿って複数並設されている。ただし、これら複数の収集構造300の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
すなわち、まず、複数の収集構造300の各々の第1反射部10は、図7に示すように、第1反射部本体11及び接続部12を備えており、これら第1反射部本体11及び接続部12を一体形成することで構成されている。このうち、第1反射部本体11は、第1反射部10の基本構造体であり、長尺な板状体に形成されており、当該第1反射部本体11の長手方向が上下方向に沿うように配置されていると共に、第1反射部本体11の前端部が当該収集構造300の第2反射部20と当接するように配置されており、当該第2反射部20に対して接続されている。また、接続部12は、第1反射部本体11と隣接する収集構造300の第3反射部30とを接続する接続手段である。この接続部12は、長尺な板状体に形成されており、当該接続部12の長手方向が上下方向に沿うように配置されていると共に、接続部12の前端部が上記隣接する収集構造300(具体的には、第3反射部30)と当接するように配置されている。なお、この場合において、第1反射面10aの設定方法については任意であるが、実施の形態4では、第1反射部本体11の後面全体を第1反射面10aとして設定している。さらに、接続部12は、第1反射部本体11と隣接する収集構造300の第3反射部30よりも右側に突出しないように設けられているので、接続部12によって隣接する収集構造300の第1反射面10aへの収集対象Cの入射を阻害されることを回避できる。
さらに、図7に示すように、複数の収集構造300のうち、隣接する一対の収集構造300の一方の第1反射部10と、隣接する一対の収集構造300の他方の第3反射部30とが一体に形成されている。具体的には、公知の成形方法を用いて、上記隣接する一対の収集構造300の一方の第1反射部10における接続部12の先端部(図7では、前端部)と上記隣接する一対の収集構造300の他方の第3反射部30の先端部(図7では、右端部)とがそれぞれ接続されることにより、一体に形成されている。
このような構成により、複数の収集対象Cを一体に形成でき、収集対象Cの製造性や設置性を向上できる。
(効果)
このように実施の形態4によれば、隣接する一対の収集構造300の一方の第1反射部10と、隣接する一対の収集構造300の他方の第3反射部30とを一体に形成したので、複数の収集対象Cを一体に形成でき、収集対象Cの製造性や設置性を向上できる。
〔実施の形態5〕
次に、実施の形態5について説明する。この形態は、実施の形態4とは異なる形態であって、複数の収集構造を一体形成した形態である。なお、実施の形態2と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態2で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態5に係る収集構造の構成について説明する。図8は、実施の形態5に係る収集構造を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。実施の形態5に係る収集構造400は、図8に示すように、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に構成されており、実施の形態2に係る収集構造100と略同様に、左右方向に沿って複数並設されている。ただし、これら複数の収集構造400の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
すなわち、まず、複数の収集構造400の各々の第1反射部10は、図8に示すように、長尺な中実柱状体(具体的には、略中実三角柱状体)に形成されており、当該第1反射部10の長手方向が上下方向に沿うように配置されている。より具体的には、収集構造400の外形が実施の形態4に係る収集構造300の外形と略同一になるように形成されている。ただし、各収集構造400の第1反射部10の後端部が尖るように形成されているので、第1反射部10の後端部が尖っていない場合に比べて収集対象Cを第1反射部10の第1反射面10aに確実に入射させることが可能となる。また、実施の形態5では、第1反射部10における後方部分の少なくとも一部の厚み(左右方向の長さ)が前方に向かうにつれて厚くなるように設定している。以上のような構成により、実施の形態4に係る収集構造300に比べて、収集構造400の強度を向上させることできる。
さらに、図8に示すように、複数の収集構造400のうち、隣接する一対の収集構造400の一方の第1反射部10と、隣接する一対の収集構造400の他方の第2反射部20及び第3反射部30とが一体に形成されている。具体的には、公知の成形方法を用いて、上記隣接する一対の収集構造400の一方の第1反射部10の前方部分と上記隣接する一対の収集構造400の他方の第2反射部20とがそれぞれ接続されると共に、上記隣接する一対の収集構造400の一方の第1反射部10の後方部分と上記隣接する一対の収集構造400の他方の第3反射部30とがそれぞれ接続されることにより、一体に形成されている。
このような構成により、実施の形態4に係る収集構造300と略同様に、複数の収集対象Cを一体に形成でき、収集対象Cの製造性や設置性を向上できる。
(効果)
このように実施の形態5によれば、隣接する一対の収集構造400の一方の第1反射部10と、隣接する一対の収集構造400の他方の第2反射部20及び第3反射部30とを一体に形成したので、複数の収集対象Cを一体に形成でき、収集対象Cの製造性や設置性を向上できる。
〔実施の形態6〕
次に、実施の形態6について説明する。この形態は、実施の形態5とは異なる形態であって、複数の収集構造を一体形成した形態である。なお、実施の形態5と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態5で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態6に係る収集構造の構成について説明する。図9は、実施の形態6に係る収集構造を示す図であり、(a)は図2に対応する領域を示す図、(b)は収集対象Cの入射状態を示す図である。実施の形態6に係る収集構造500a、500bは、図9に示すように、実施の形態5に係る収集構造400と略同様に構成されている。ただし、これら複数の収集構造500a、500bの構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。なお、実施の形態6では、図9(a)に示すように、収集構造500aの第2反射部20及び第3反射部30を組み合わせたものは、収集構造500aの第1反射部10と収集構造500bの第2反射部20及び第3反射部30とを組み合わせたものと略同一に構成されているものとする。
すなわち、図9(a)に示すように、隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第3反射部30が、隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第2反射部20と対向する隣接する一対の収集構造500a、500bの他方の第1反射部10よりも隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第1反射部10側に突出しないように、当該第3反射部30が構成されている。具体的には、収集構造500bの第3反射部30(図9(a)の右側の第3反射部30)が、収集構造500bの第2反射部20(図9(a)の右側の第2反射部20)と対向する収集構造500aの第1反射部10(図9(a)の左側の第1反射部10)よりも収集構造500bの第1反射部10側(図9(a)では右側)に突出しないように、当該第3反射部30(図9(a)の右側の第3反射部30)が構成されている。また、収集構造500aの第3反射部30(図9(a)の左側の第3反射部30)も、図9(a)に示すように、収集構造500bの第3反射部30と同様に構成されている。さらに、収集構造500aの第1反射部10と収集構造500bの第2反射部20及び第3反射部30とを組み合わせたものの側面のうち、収集構造500aの第1反射部10の後端部から収集構造500bの第3反射部30の右端部に至るまでの部分の側面は、上下方向に沿うように平坦状に形成されている(なお、収集構造500aの第2反射部20及び第3反射部30を組み合わせたものについても同様とする)。
このような構成により、図9(b)に示すように、収集対象Cが収集構造500a及び500bの各々の第1反射部10に対して前後方向に沿うように入射する際に、収集対象Cが収集構造500a及び500bの各々の第3反射部30によって阻害されることなく当該第1反射部10にそれぞれ確実に入射させることができる。よって、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
また、この他にも、実施の形態6に係る収集構造500a、500bは、できる限りにおいて任意の構造にて構成可能である。
具体的には、実施の形態6に係る収集構造500a、500bの各々の第2反射面20aは、平坦面であると説明したが、これに限らず、例えば、非平坦面であってもよい。図10から図14は、実施の形態6に係る収集構造500a、500bの変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。一例として、図10に示すように、上記第2反射面20aは、図10の左側に向けて窪んだ凹面であると共に、第2反射部20の厚さが、略均一に設定されてもよい。この場合には、第1焦点F1及び第2焦点F2は、第2反射面20a上以外の他の位置に位置してもよい(なお、図11から図14の第1焦点F1及び第2焦点F2についても同様とする)。また、図11に示すように、上記第2反射面20aは、図11の左側に向けて窪んだ凹面あり、且つ複数の波状の凹部又は凸部を有する凹面であってもよい。また、図12、図13に示すように、上記第2反射面20aは、図12(又は図13)の左側に向けて窪んだ凹面であると共に、第2反射部20の厚さが、不均一に設定されてもよい。具体的には、図12に示すように、第2反射面20aの上方部分のみが奥側に向かうについて薄くなるように設定されてもよい。あるいは、図13に示すように、第2反射面20aの上方部分及び下方部分が奥側に向かうについて薄くなるように設定されてもよい。また、図14に示すように、上記第2反射面20aは、図14の左側に向けて窪んだ凹面あり、且つ複数の鋭利な凹部又は凸部を有する凹面であってもよい。このような図10から図14に示す構成により、収集構造500a、500bの各々の第2反射面20aの凹状部分で収集対象Cの反射を繰り返すことができ(特に、図11、図14に示す構成は、収集対象Cを複雑に反射させることができる)、収集対象Cの収集量を増加させることができる。
(効果)
このように実施の形態6によれば、隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第3反射部30が、隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第2反射部20と対向する隣接する一対の収集構造500a、500bの他方の第1反射部10よりも隣接する一対の収集構造500a、500bの一方の第1反射部10側に突出しないように、当該第3反射部30を構成したので、収集対象Cが収集構造500a、500bの各々の第1反射部10に入射する際に、収集対象Cが収集構造500a、500bの各々の第3反射部30によって阻害されることなく当該第1反射部10にそれぞれ確実に入射させることができ、収集対象Cの収集効率を一層向上させることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(収集構造について)
各実施の形態に示した収集構造に関して、設置数や設置位置は任意に変更することができ、例えば、収集構造を、直線上に複数並設したり、特定の軸を対象として左右対称に配置したり、特定の点を対象として放射状や扇状に並設したり、相互に大きさ(例えば、第1反射部10又は第3反射部30の半放物面の直径等)が異なる複数の収集構造を並設してもよい。また、複数の収集構造を、左右方向、前後方向、又は上下方向に対して傾斜するように並設してもよい。また、各図に個別的に示した収集構造の全体や一部を相互に組み合わせてもよい。例えば、実施の形態3に係る収集構造200に実施の形態1に係る収集構造1を加えてもよい。
また、上記実施の形態2では、複数の収集構造100のうち隣接する収集構造100同士が当接するように、複数の収集構造100が並設されていると説明したが、これに限らない。例えば、複数の収集構造100が、相互に間隔を隔てて並設されてもよい。
また、上記実施の形態1から6では、収集構造が設置対象に支持されていると説明したが、これに限らない。図15は、実施の形態6に係る収集構造500a、500bの変形例を示す図である。例えば、図15に示すように、実施の形態6に係る収集構造500a、500bは、収集構造500aの第2反射部20に接続された回転軸部510を中心として図示しない回転手段(例えばモータ等)によって回転可能に構成されてもよい。このような構成により、実施の形態6に係る収集構造500a、500bを組み合わせたものをパラボラ状に形成したものと同程度に収集対象Cを収集することができ、収集対象Cの収集量を増加させることができる。
(各種の反射部について)
上記実施の形態1では、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30を組み合わせたものが、長尺状体であると説明したが、これに限らない。図16、図17は、実施の形態1に係る収集構造1の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。例えば、図16、図17に示すように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30を組み合わせたものが、パラボラ状に形成されてもよい。一例として、図16に示すように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30をそれぞれ1つずつ備えるパラボラ状の収集構造1であってもよい。あるいは、図17に示すように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30をそれぞれ複数備えるパラボラ状の収集構造1であってもよい。これらの場合において、図16、図17に示すように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30によって囲繞された空間に複数の発電部40が設けられてもよい。
また、上記実施の形態1から6では、第1反射面10aにて反射された収集対象Cが第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されないように、第3反射部30が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1反射面10aにて反射された収集対象Cの一部が第2反射面20aへ入射することが第3反射部30によって阻害されるように、第3反射部30が構成されてもよい。一例として、第3反射部30の先端部と仮想線Lとが重なるように、第3反射部30が構成されてもよい。
また、上記実施の形態1から6では、第2反射面20a上において第1焦点F1と第2焦点F2とが一致するように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第2反射面20a上において第1焦点F1と第2焦点F2とが一致しないように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されてもよい。また、上記実施の形態1から6では、第2反射面20a上に第1焦点F1と第2焦点F2とが位置するように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第2反射面20a上以外の位置(一例として、第2反射部20の内部)に第1焦点F1と第2焦点F2とが位置するように、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30が構成されてもよい。
また、上記実施の形態3では、複数の収集構造200のうち、隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10に隣接する一対の収集構造200の他方の第2反射部20のみが収容されるように、当該第1反射部10の部分のうち当該第2反射部20に対向する部分及びその近傍が凹状に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、上記隣接する一対の収集構造200の一方の第1反射部10に上記隣接する一対の収集構造200の他方の第2反射部20及び第3反射部30が収容されるように、当該第1反射部10の部分のうち当該第2反射部20に対向する部分及びその近傍が凹状に形成されてもよい。
(各種の反射面について)
上記実施の形態1から6では、第1反射面10a及び第3反射面30aの各々が、水平断面形状が半放物面であると説明したが、これに限らない。例えば、水平断面形状が円弧状となる半放物面の形状であってもよい。あるいは、半放物面以外の他の放物面の一部(例えば、第1反射面10aの一部、あるいは第3反射面30aの一部)であってもよい。
また、上記実施の形態1では、第2反射部20の反射面が平坦面であると説明したが、これに限らず、例えば、非平坦面であってもよい。図18は、実施の形態1に係る収集構造1の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。一例として、図18に示すように、第2反射面20aの部分のうち、第1焦点F1及び第2焦点F2に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、第1反射面10a側とは反対側(図18では、左側)に向けて窪んだ凹状に形成されてもよい。これにより、第2反射面20aの凹状部分で収集対象Cの反射を繰り返すことができ、収集対象Cの収集量を増加させることができる。
(発電部について)
上記実施の形態1から6では、振動板42の側面の一方に圧電素子41を設けた構造(いわゆるユニモルフ型)について説明したが、振動板42の両側面に圧電素子41を設けた構造(いわゆるバイモルフ型)としてもよい。
また、上記実施の形態1から6では、発電部40が、第1焦点F1(又は第2焦点F2)の近傍に配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1焦点F1(又は第2焦点F2)の近傍以外の位置に配置されてもよい。また、第1焦点F1(又は第2焦点F2)には、収集された収集対象Cを捕集する捕集部を設けて、この捕集部により捕集された収集対象Cを捕集部とは異なる位置に配置された発電部40に導入することにより発電を行ってもよい。一例として、収集対象Cが光エネルギーである場合、第1焦点F1(又は第2焦点F2)に光ファイバ(捕集部)を設けて、この光ファイバによって捕集された光エネルギーを遠隔位置に導き、この遠隔位置に配置された太陽電池(発電部40)に照射することで発電を行ってもよい。
また、上記実施の形態1から6では、第1反射部10、第2反射部20、及び第3反射部30によって囲繞される空間に発電部40が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、収集対象Cを第1反射面10a、第2反射面20a、及び第3反射面30aによる反射で減衰させることを目的とする場合には、発電部40に代えて、吸音材、活性炭、カーボンブラシ等の吸収性材料が設けられてもよい。あるいは、単に発電部40を省略して、上記囲繞される空間を開放空間としてもよい。
(付記)
付記1の収集構造は、反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造であって、第1反射面を有する第1反射手段と、第2反射面を有する第2反射手段と、第3反射面を有する第3反射手段と、を備え、前記第1反射面と前記第3反射面とが相互に対向し、且つ前記第1反射面と前記第3反射面との相互間に前記第2反射面が位置するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を配置し、前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面に反射された後に、当該反射された収集対象が前記第1反射面、前記第3反射面、及び前記第2反射面と順次反射する反射ループが繰り返されるように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成した。
付記2の収集構造は、付記1に記載の収集構造において、前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面へ入射することが前記第3反射手段によって阻害されないように、前記第3反射手段を構成した。
付記3の収集構造は、付記2に記載の収集構造において、前記第3反射手段の先端部の近傍から前記第1反射面における前記第3反射手段の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した前記収集対象が前記第2反射面に向けて反射する際の反射角が略直角となるように、前記第3反射手段を構成した。
付記4の収集構造は、付記1から3のいずれか一項に記載の収集構造において、前記第2反射面上に位置する第1焦点であって前記第1反射面にて反射された前記収集対象が入射する第1焦点と、前記第2反射面上に位置する第2焦点であって前記第3反射面にて反射された前記収集対象が入射する第2焦点とが一致するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成した。
付記5の収集構造は、付記4に記載の収集構造において、前記第2反射面の部分のうち、前記第1焦点及び前記第2焦点に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、前記第1反射面側とは反対側に向けて窪んだ凹状に形成した。
付記6の収集構造は、付記1から5のいずれか一項に記載の収集構造において、前記第1反射面及び前記第3反射面の各々は、放物面の一部である。
付記7の収集構造は、付記6に記載の収集構造において、前記第1反射面の開口直径を、前記第3反射面の開口直径よりも大きくした。
付記8の収集構造は、付記1から7のいずれか一項に記載の収集構造において、当該収集構造を複数設け、前記複数の収集構造のうち、隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段とが対向するように、前記複数の収集構造を所定方向に沿って並設した。
付記9の収集構造は、付記8に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段に前記隣接する一対の前記収集構造の他方の少なくとも前記第2反射手段が収容されるように、当該第1反射手段の一部を凹状に形成した。
付記10の収集構造は、付記8に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と、前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段又は前記第3反射手段とを一体に形成した。
付記11の収集構造は、付記8又は9に記載の収集構造において、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第3反射手段が、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第2反射手段と対向する前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第1反射手段よりも前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段側に突出しないように、当該第3反射手段を構成した。
(付記の効果)
付記1に記載の収集構造によれば、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面に反射された後に反射ループが繰り返されるように、第1反射手段、第2反射手段、及び第3反射手段を構成したので、反射ループを繰り返すことができ、第2反射面上の焦点付近で収集対象を効果的に収集することができる。よって、収集対象の収集効率を向上させることが可能となることから、収集対象の利用や低減を効果的に行うことができる。
付記2に記載の収集構造によれば、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面へ入射することが第3反射手段によって阻害されないように、第3反射手段を構成したので、第1反射面にて反射された収集対象が第2反射面へ入射することが第3反射手段によって阻害されることを回避でき、当該収集対象を確実に反射ループさせることが可能となる。
付記3に記載の収集構造によれば、第3反射手段の先端部の近傍から第1反射面における第3反射手段の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した収集対象が第2反射面に向けて反射する際の反射角が略直角となるように、第3反射手段を構成したので、上記反射角が直角未満になるように第3反射手段を構成した場合に比べて、反射ループを一層効果的に繰り返すことができると共に、上記反射角が直角を上回る角度になるように第3反射手段を構成した場合に比べて、第1反射面の収集対象の入射量が低減することを回避できることから、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
付記4に記載の収集構造によれば、第2反射面上に位置する第1焦点と、第2反射面上に位置する第2焦点とが一致するように、第1反射手段、第2反射手段、及び第3反射手段を構成したので、反射ループを一層効果的に繰り返すことができ、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
付記5に記載の収集構造によれば、第2反射面の部分のうち、第1焦点及び第2焦点に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、第1反射面側とは反対側に向けて窪んだ凹状に形成したので、第2反射面の凹状部分で収集対象の反射を繰り返すことができ、収集対象の収集量を増加させることができる。
付記6に記載の収集構造によれば、第1反射面及び第3反射面の各々は、放物面の一部であるので、反射ループをさらに一層効果的に繰り返すことができ、収集対象を一層効果的に収集することができる。
付記7に記載の収集構造によれば、第1反射面の開口直径を、第3反射面の開口直径よりも大きくしたので、第1反射面の開口直径を第3反射面の開口直径よりも小さくした場合に比べて、当該収集構造の外部から第1反射面に入射する収集対象の入射量を増やすことができ、収集対象の収集量を増加させることができる。
付記8に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段と隣接する一対の収集構造の他方の第2反射手段とが対向するように、複数の収集構造を所定方向に沿って並設したので、収集対象の収集量を増やすことができ、ニーズに応じた収集量を得ることが可能となる。また、各収集構造の第1反射面への収集対象の入射が他の収集構造によって妨げられることを回避でき、収集対象の収集量を一層増やすことができる。
付記9に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段に隣接する一対の収集構造の他方の少なくとも第2反射手段が収容されるように、当該第1反射手段の一部を凹状に形成したので、収集構造を並設するために必要なスペースのコンパクト化を図ることができ、収集構造の設置性を向上できる。
付記10に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段と、隣接する一対の収集構造の他方の第2反射手段又は第3反射手段とを一体に形成したので、複数の収集対象を一体に形成でき、収集対象の製造性や設置性を向上できる。
付記11に記載の収集構造によれば、隣接する一対の収集構造の一方の第3反射手段が、隣接する一対の収集構造の一方の第2反射手段と対向する隣接する一対の収集構造の他方の第1反射手段よりも隣接する一対の収集構造の一方の第1反射手段側に突出しないように、当該第3反射手段を構成したので、収集対象が複数の収集構造の各々の第1反射手段に入射する際に、収集対象が複数の収集構造の各々の第3反射手段によって阻害されることなく当該第1反射手段にそれぞれ確実に入射させることができ、収集対象の収集効率を一層向上させることが可能となる。
1 収集構造
10 第1反射部
10a 第1反射面
11 第1反射部本体
12 接続部
20 第2反射部
20a 第2反射面
30 第3反射部
30a 第3反射面
40 発電部
41 圧電素子
42 振動板
100 収集構造
200 収集構造
300 収集構造
400 収集構造
500 収集構造
510 回転軸部
C 収集対象
F1 第1焦点
F2 第2焦点
L 仮想線

Claims (9)

  1. 反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造であって、
    第1反射面を有する第1反射手段と、
    第2反射面を有する第2反射手段と、
    第3反射面を有する第3反射手段と、を備え、
    前記第1反射面と前記第3反射面とが相互に対向し、且つ前記第1反射面と前記第3反射面との相互間に前記第2反射面が位置するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を配置し、
    前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面に反射された後に、当該反射された収集対象が前記第1反射面、前記第3反射面、及び前記第2反射面と順次反射する反射ループが繰り返されるように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、
    前記第2反射面上に位置する第1焦点であって前記第1反射面にて反射された前記収集対象が入射する第1焦点と、前記第2反射面上に位置する第2焦点であって前記第3反射面にて反射された前記収集対象が入射する第2焦点とが一致するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、
    前記第2反射面の部分のうち、前記第1焦点及び前記第2焦点に対応する部分以外の他の部分の少なくとも一部を、前記第1反射面側とは反対側に向けて窪んだ凹状に形成した、
    収集構造。
  2. 反射性エネルギー又は反射性物質である収集対象を収集するための収集構造であって、
    第1反射面を有する第1反射手段と、
    第2反射面を有する第2反射手段と、
    第3反射面を有する第3反射手段と、を備え、
    前記第1反射面と前記第3反射面とが相互に対向し、且つ前記第1反射面と前記第3反射面との相互間に前記第2反射面が位置するように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を配置し、
    前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面に反射された後に、当該反射された収集対象が前記第1反射面、前記第3反射面、及び前記第2反射面と順次反射する反射ループが繰り返されるように、前記第1反射手段、前記第2反射手段、及び前記第3反射手段を構成し、
    当該収集構造を複数設け、
    前記複数の収集構造のうち、隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段とが対向するように、前記複数の収集構造を所定方向に沿って並設した、
    収集構造。
  3. 前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段に前記隣接する一対の前記収集構造の他方の少なくとも前記第2反射手段が収容されるように、当該第1反射手段の一部を凹状に形成した、
    請求項2に記載の収集構造。
  4. 前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段と、前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第2反射手段又は前記第3反射手段とを一体に形成した、
    請求項2に記載の収集構造。
  5. 前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第3反射手段が、前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第2反射手段と対向する前記隣接する一対の前記収集構造の他方の前記第1反射手段よりも前記隣接する一対の前記収集構造の一方の前記第1反射手段側に突出しないように、当該第3反射手段を構成した、
    請求項2又は3に記載の収集構造。
  6. 前記第1反射面にて反射された前記収集対象が前記第2反射面へ入射することが前記第3反射手段によって阻害されないように、前記第3反射手段を構成した、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の収集構造。
  7. 前記第3反射手段の先端部の近傍から前記第1反射面における前記第3反射手段の先端部の近傍に対向する部分に至るように入射した前記収集対象が前記第2反射面に向けて反射する際の反射角が略直角となるように、前記第3反射手段を構成した、
    請求項6に記載の収集構造。
  8. 前記第1反射面及び前記第3反射面の各々は、放物面の一部である、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の収集構造。
  9. 前記第1反射面の開口直径を、前記第3反射面の開口直径よりも大きくした、
    請求項8に記載の収集構造。
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