JP7048065B2 - 結合性予測方法、装置、プログラム、記録媒体、および機械学習アルゴリズムの学習方法 - Google Patents
結合性予測方法、装置、プログラム、記録媒体、および機械学習アルゴリズムの学習方法 Download PDFInfo
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Description
(項1)
標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得するステップと、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得するステップと、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成するステップと、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換するステップと、
変換した前記予測立体構造ベクトルを機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測するステップと、
を含む方法。
(項2)
前記機械学習アルゴリズムの学習に用いられる訓練データが、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースに基づいて生成されている、項1に記載の方法。
(項3)
前記相互作用パターンデータベースが、
前記立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記立体構造を取得するステップと、前記空間配置情報へ変換するステップとを繰り返し行うことにより、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計を取得するステップと、
前記空間配置分布の統計に基づいて、複数の相互作用パターンを定義するステップと、
を含む方法により生成されている、項1または2に記載の方法。
(項A)
前記機械学習アルゴリズムが、ニューラルネットワーク構造の深層学習アルゴリズムである、項1から3のいずれかに記載の方法。
(項B)
結合性予測対象の前記化合物の立体構造が、理論的に求められた立体構造を含む、項Aに記載の方法。
(項C)
前記生体高分子が、タンパク質、核酸(DNA、RNA)または多糖である、項1から3およびAからBのいずれかに記載の方法。
(項D)
前記残基が、アミノ酸残基、ヌクレオチド残基、および単糖残基からなる群から選択されるいずれかの物質である、項1から3およびAからCのいずれかに記載の方法。
(項E)
結合性予測対象の前記化合物の立体構造を、前記立体構造データベースから取得する、項1から3およびAからDのいずれかに記載の方法。
(項F)
前記立体構造データベースが蛋白質構造データバンクである、項1から3およびAからEのいずれかに記載の方法。
(項4)
標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得する予測対象取得手段と、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得する立体構造取得手段と、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成手段と、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換手段と、
変換した前記予測立体構造ベクトルを機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測する結合性予測手段と、
を備える装置。
(項5)
コンピュータに、
標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得する予測対象取得機能と、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得する立体構造取得機能と、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成機能と、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換機能と、
変換した前記予測立体構造ベクトルを機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測する結合性予測機能と、
を実現させるプログラム。
(項6)
項5に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一時的な有体の記録媒体。
(項7)
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割するステップと、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成するステップと、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換するステップと、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させるステップと、
を含む、機械学習アルゴリズムの製造方法。
(項8)
前記機械学習アルゴリズムを学習させるステップが、前記空間配置ベクトルを正例として、前記予測立体構造ベクトルについて正例または負例を示すラベルを決定し、前記予測立体構造ベクトルを入力層とし前記ラベルを出力層として、機械学習アルゴリズムを学習させるステップである、項7に記載の機械学習アルゴリズムの製造方法。
(項9)
前記相互作用パターンデータベースが、
前記立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記立体構造を取得するステップと、前記空間配置情報へ変換するステップとを繰り返し行うことにより、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計を取得するステップと、
前記空間配置分布の統計に基づいて、複数の相互作用パターンを定義するステップと、
を含む方法により生成されている、項7または8に記載の機械学習アルゴリズムの製造方法。
(項10)
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得する複合体取得手段と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換する空間情報変換手段と、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換する空間ベクトル変換手段と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割する複合体分割手段と、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成手段と、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換手段と、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させる学習手段と、
を備える、機械学習アルゴリズムの製造装置。
(項11)
コンピュータに、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得する複合体取得機能と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換する空間情報変換機能と、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換する空間ベクトル変換機能と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割する複合体分割機能と、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成機能と、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換機能と、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させる学習機能と、
を実現させるプログラム。
(項12)
項11に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一時的な有体の記録媒体。
図1は、本発明の実施の形態に係る結合性予測システムの概略構成図である。本発明の実施の形態に係る結合性予測システムは、ユーザ側装置100(100A,100B)と、データサーバ200とを備える。ユーザ側装置100とデータサーバ200とはネットワーク99を通じて接続されている。任意の構成として、結合性予測システムは、ネットワーク99を通じて接続されるアプリケーションサーバ300をさらに備えることができる。
図2は、ユーザ側装置のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ側装置100(100A,100B)は、処理部10(10A,10B)と、入力部16と、出力部17とを備える。
以下ではまず、深層学習処理および結合性予測処理の両方において用いる相互作用パターンデータベースの作成方法について、図3~図5を参照して説明する。次に、訓練データを用いた深層学習アルゴリズムの学習方法について、図6~図9を参照して説明し、学習済みの深層学習アルゴリズムを用いた結合性の予測方法について、図10~図12を参照して説明する。
図3は、相互作用パターンデータベースの作成手順を示すフローチャートであり、図4は、相互作用パターンデータベース作成処理の詳細を説明するための模式図である。図5は、複合体の立体構造をアミノ酸周辺のリガンド原子の空間配置情報へ変換する手順を説明するための模式図である。
図6は、深層学習装置100Aの機能を説明するためのブロック図である。深層学習装置100Aの処理部10Aは、複合体取得部101と、空間情報変換部102と、空間ベクトル変換部103と、複合体分割部104と、予測構造生成部105と、予測ベクトル変換部106と、深層学習部107と、を備える。これらの機能ブロックは、コンピュータに深層学習処理を実行させるプログラムを、処理部10Aの記録部13にインストールし、このプログラムをCPU11が実行することにより実現される。
図10は、結合性予測装置100Bの機能を説明するためのブロック図である。結合性予測装置100Bの処理部10Bは、予測対象取得部111と、立体構造取得部112と、予測構造生成部113と、予測ベクトル変換部114と、結合性予測部115と、を備える。これらの機能ブロックは、コンピュータに結合性予測処理を実行させるプログラムを、処理部10Bの記録部13にインストールし、このプログラムをCPU11が実行することにより実現される。
以上、本発明を特定の実施の形態によって説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
11 CPU
12 メモリ
13 記録部
14 バス
15 インタフェース部
16 入力部
17 出力部
41 アミノ酸原子
42 リガンド原子
51 空間配置ベクトル
52 ラベル値
53 予測立体構造ベクトル
54 ラベル値
55 予測立体構造ベクトル
56 ラベル値
60 ニューラルネットワーク
61a 入力層
61b 出力層
61c 中間層
62 ノード
98 記録媒体
99 ネットワーク
100 ユーザ側装置
100A 深層学習装置
100B 結合性予測装置
101 複合体取得部
102 空間情報変換部
103 空間ベクトル変換部
104 複合体分割部
105 予測構造生成部
106 予測ベクトル変換部
107 深層学習部
108 深層学習アルゴリズム
110 相互作用パターンデータベース
111 予測対象取得部
112 立体構造取得部
113 予測構造生成部
114 予測ベクトル変換部
115 結合性予測部
116 予測結果
200 データサーバ
210 立体構造データベース
300 アプリケーションサーバ
Claims (12)
- 生体高分子の立体構造と化合物の立体構造との結合性をコンピュータにより予測する方法であって、
標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得するステップと、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得するステップと、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成するステップと、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換するステップと、
変換した前記予測立体構造ベクトルを学習済の機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測するステップと、
を含み、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、コンピュータによる結合性予測方法。 - 前記機械学習アルゴリズムの学習に用いられる訓練データが、残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースに基づいて生成されており、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、請求項1に記載の結合性予測方法。 - 前記相互作用パターンデータベースが、
前記立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記立体構造を取得するステップと、前記空間配置情報へ変換するステップとを繰り返し行うことにより、残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計を取得するステップと、
前記複数の空間配置分布の統計に基づいて、複数の相互作用パターンを定義するステップと、
を含む方法により生成されており、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、請求項1または2に記載の結合性予測方法。 - 前記混合型の確率分布は混合ガウス分布である、請求項1から3のいずれか一項に記載の結合性予測方法。
- 標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得する予測対象取得手段と、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得する立体構造取得手段と、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成手段と、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換手段と、
変換した前記予測立体構造ベクトルを学習済の機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測する結合性予測手段と、
を備え、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている結合性予測装置。 - コンピュータに、
標的の生体高分子の指定と、結合性予測対象の化合物の立体構造とを取得する予測対象取得機能と、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、前記指定に対応する生体高分子の立体構造を取得する立体構造取得機能と、
取得した前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記化合物との複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成機能と、
生成した前記予測立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換機能と、
変換した前記予測立体構造ベクトルを学習済の機械学習アルゴリズムに入力し、前記機械学習アルゴリズムを用いて前記予測立体構造ベクトルを判別することによって、前記生体高分子の立体構造と前記化合物の立体構造との結合性を予測する結合性予測機能と、
を実現させ、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されているプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一時的な有体の記録媒体。
- コンピュータにより機械学習アルゴリズムを学習させる方法であって、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割するステップと、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成するステップと、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換するステップと、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させるステップであり、前記空間配置ベクトルを正例として、前記予測立体構造ベクトルについて正例または負例を示すラベルを決定し、前記予測立体構造ベクトルを入力層とし前記ラベルを出力層として、機械学習アルゴリズムを学習させるステップと、
を含み、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、コンピュータによる機械学習アルゴリズムの学習方法。 - 前記相互作用パターンデータベースが、
前記立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得するステップと、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換するステップと、
前記立体構造を取得するステップと、前記空間配置情報へ変換するステップとを繰り返し行うことにより、残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計を取得するステップと、
前記複数の空間配置分布の統計に基づいて、複数の相互作用パターンを定義するステップと、
を含む方法により生成されており、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、請求項8に記載の機械学習アルゴリズムの学習方法。 - 生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得する複合体取得手段と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換する空間情報変換手段と、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の複数の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換する空間ベクトル変換手段と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割する複合体分割手段と、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成手段と、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換手段と、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させる学習手段であり、前記空間配置ベクトルを正例として、前記予測立体構造ベクトルについて正例または負例を示すラベルを決定し、前記予測立体構造ベクトルを入力層とし前記ラベルを出力層として、機械学習アルゴリズムを学習させる学習手段と、
を備え、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されている、機械学習アルゴリズムの学習装置。 - コンピュータに、
生体高分子の立体構造を蓄積した立体構造データベースから、生体高分子とリガンドとの複合体の立体構造を取得する複合体取得機能と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、生体高分子の残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置情報へ変換する空間情報変換機能と、
前記空間配置情報を、残基周辺に位置するリガンド原子の空間配置分布の統計に基づいて定義された複数の相互作用パターンを含む相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す空間配置ベクトルへ変換する空間ベクトル変換機能と、
前記立体構造データベースから取得した前記複合体の前記立体構造を、前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに分割する複合体分割機能と、
分割した前記生体高分子の立体構造と前記リガンドの立体構造とに基づいて、前記生体高分子と前記リガンドとの複合体の予測立体構造を生成する予測構造生成機能と、
生成した前記予測立体構造を前記相互作用パターンデータベースと照合し、前記相互作用パターンとの照合結果を表す予測立体構造ベクトルへ変換する予測ベクトル変換機能と、
前記予測立体構造ベクトルと前記空間配置ベクトルとを訓練データとして、機械学習アルゴリズムを学習させる学習機能であり、前記空間配置ベクトルを正例として、前記予測立体構造ベクトルについて正例または負例を示すラベルを決定し、前記予測立体構造ベクトルを入力層とし前記ラベルを出力層として、機械学習アルゴリズムを学習させる学習機能と、
を実現させ、
前記複数の空間配置分布が、生体高分子を構成する原子種の組み合わせの数に応じた複数の混合型の確率分布によって表現されているプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一時的な有体の記録媒体。
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