JP7046963B2 - 手術用器具への補助材の吸引付着 - Google Patents

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Description

様々な吸引技法を用いて手術用器具に補助材を付着させるための方法及び装置が提供される。
手術用ステープラは、外科的処置において、組織、血管、導管、シャント、又は特定の処置に関連する他の対象物若しくは身体部位の開口の閉鎖に使用される。開口は、血管内若しくは胃のような内臓内の通路として自然に発生するものもあり、あるいは組織若しくは血管穿刺でバイパス若しくは吻合を形成することによって、又はステープリング処置中の組織切開によって、などの外科的処置中に外科医によって形成されることがある。
ほとんどのステープラは、細長いシャフトを伴うハンドルを有し、シャフトはその端部に、その間でステープルを保持して成形するために形成される一対の移動可能な対向するジョーを有する。ステープルは典型的にはステープルカートリッジに収められ、そのステープルカートリッジは、ステープルの複数の列を収納することができ、2つのジョーのうちの1つに、手術部位へのステープルの放出のために配置されることが多い。使用中、ジョーは、ステープルされるべき対象物がジョーの間に配置されるように位置決めされ、ジョーが閉じて装置が始動されると、ステープルが放出されて成形される。いくつかのステープラは、ステープルカートリッジ内のステープルの列の間を移動し、ステープルされた列の間で、ステープルされた組織を長手方向に切開及び/又は開口するように構成されたナイフを含む。
手術用ステープラは何年にもわたって改良されてきたが、それ自体にはいまだに多くの問題が存在する。1つの共通問題は、ステープルが配設される組織又は他の対象物をステープルが貫通するときに形成される孔が原因で漏出が起こり得ることである。血液、空気、消化管液、及び他の液体が、ステープルが完全に成形された後でも、ステープルによって形成された開口を通してしみ出ることがある。処置される組織は、ステープリングによる外傷のために炎症を起こすこともある。更に、ステープリングのような処置と共に植え込まれ得るステープル並びに他の対象物及び材料は、一般に、それらがその中に植え込まれる組織のいくつかの特性を欠いている。例えば、ステープル並びに他の物体及び材料は、それらが植え込まれる組織の自然の柔軟性を欠く場合がある。当業者には、組織内にステープルが配置された後に組織がその自然の特性をできるだけ維持することが多くの場合望ましいことが認識されるであろう。
したがって、処置領域の自然特性を実質的に維持する一方で、漏出と炎症を最小にするように、組織、血管、導管、シャント、又は他の対象物若しくは身体部位のステープリングのための、改良された装置と方法に対する要求が存続する。
手術用ステープリング装置に補助材を付着させるための方法及び装置が提供される。一実施形態では、手術用ステープリング装置が提供され、この手術用ステープリング装置はエンドエフェクタを有する細長シャフトを含んでおり、そのエンドエフェクタは、間に組織を把持するように構成された第1及び第2のジョーを備えている。本手術用ステープリング装置は、第1のジョー上に配置され、吸引力によって第1のジョー上に保持される補助材を更に含んでいる。
エンドエフェクタ及び補助材は、様々な構成を有し得る。一実施形態において、エンドエフェクタは、補助材を通して複数のステープルを発射して吸引力を解放し、それによって補助材をエンドエフェクタから解放させるように構成され得る。
別の態様では、補助材は複数の空隙を含んでもよく、この空隙は、補助剤の中に形成されており、圧縮されたときに補助材を第1のジョーと係合させる吸引力を発生させるように構成されている。補助材は、共に積層された第1の層及び第2の層を含んでもよく、複数の空隙は、第1の層内に形成されてもよく、第1の層は、第1のジョーの表面と接触して配置されていてもよい。エンドエフェクタは、補助材を通して複数のステープルを発射するように構成されてもよく、それにより、複数のステープルは、複数の空隙を貫通して吸引力を断ち切り、補助材をエンドエフェクタから解放するようになっている。
更なる態様では、第1のジョーは、内部に形成された複数のステープル受容空洞を有するアンビルを含んでもよく、補助材は、複数のステープル受容空洞と整列される複数の空隙を含んでもよい。ステープル受容空洞の中へと複数の空隙を圧縮することは、補助材を第1のジョーと係合させる吸引力を発生させるように構成され得る。
更なる態様では、第1のジョーは、内部に形成された複数のステープル受容空洞を有するアンビルを含んでおり、補助材は、その上に形成され、複数のステープル受容空洞の中へと延在するように構成され得る複数の突出部を含んでもよく、各突出部は、内部に形成され、圧縮されたときに吸引力を発生させて、補助材を第1のジョーと係合させるように構成された空隙を有してもよい。第1のジョーは、複数の突出部を複数のステープル受容空洞と整列させるように構成された複数の整列機構を含んでいてもよい。
別の実施形態では、手術用ステープリング装置と共に使用するための補助材が提供され、その補助材は、合成材料及び生物学的材料のうちの少なくとも1つから形成された、可撓性の積層された補助材を含む。補助材は、第2の層に結合された第1の層を含んでおり、第1の層は複数の開口部を有している。第1の層は、複数の開口部が第1の層と第2の層との間に複数のエアポケットを形成するように、第2の層上に配置され得る。補助材は、手術用ステープリング装置上のジョーの表面に対して補助材を圧縮して各エアポケット内に部分真空を発生させることによって、その表面と係合するように構成され得る。
補助材の第1及び第2の層は多様な構成を有し得る。一実施形態では、第1の層は弾性変形可能であってもよい。第1の層は、内部に形成された複数の突出部を含んでおり、各突出部は、複数のエアポケットのうちの1つを画定し、また各突出部は、内部に形成された複数の開口部のうちの1つを有し得る。複数の開口部は、手術用ステープラのアンビル内に形成された複数のステープル受容空洞と整列するように構成され得る。補助材を圧縮することは、複数のエアポケット内の空気を複数の開口部から流出させて部分真空を発生させるように構成され得る。第2の補助層は、中実で、非透過性で、空隙のない層を含み得る。
別の実施形態では、手術の方法が提供され、その方法は、手術用装置のエンドエフェクタの第1のジョー上に補助材を配置することと、補助材上の複数の吸引部材が、補助材を第1のジョーに固定する吸引力を発生するようにするために、補助材を第1のジョーに対して圧縮することと、を含む。
本方法は様々な構成を有し得る。一実施形態では、補助材を第1のジョーに対して圧縮することは、複数の吸引部材から空気を放出することになり得るが、その結果、部分真空が複数の吸引部材内に生成される。複数の吸引部材は、複数の中空突出部を含んでよく、各突出部は、第1のジョーの表面に接して配置される開口部をその上に形成している。複数の吸引部材は、第1のジョー上の複数のステープル受容空洞と整列され得る。
他の態様では、本方法は、エンドエフェクタから複数のステープルを発射することを含み、複数のステープルは複数の吸引部材を貫通して吸引を解放し、それによって補助材をエンドエフェクタから解放させる。
本発明は、以下の詳細な説明を添付図面と併せ読むことで、より完全に理解されるであろう。
外科用ステープラの一実施形態の斜視図である。 図1の外科用ステープラの遠位部分の分解組み立て図である。 図1の外科用ステープラの駆動バーの斜視図である。 外科用ステープラの別の実施形態の斜視分解図である。 吸引力によってエンドエフェクタジョーに結合された補助材の一実施形態の斜視図である。 ジョーの組織接触表面と接触する前の補助材を示す、図5のエンドエフェクタジョー及び補助材の断面図である。 吸引によってジョーの組織接触表面に付着された補助材を示す、図6Aのエンドエフェクタジョー及び補助材の断面図である。 ステープルによって穿刺された補助材を示す、図6Aのエンドエフェクタジョー及び補助材の断面図である。 吸引力よってエンドエフェクタジョーに結合された補助材の別の実施形態の斜視図である。 図7Aの補助材の一部分の斜視分解図である。 ジョーの組織接触表面と接触する前の補助材を示す、図7Aのエンドエフェクタジョーの断面図である。 吸引によってジョーの組織接触表面に付着された補助材を示す、図8Aのエンドエフェクタジョー及び補助材の断面図である。 ステープルによって穿刺された補助材を示す、図8Aのエンドエフェクタジョー及び補助材の断面図である。 別の実施形態による補助材の一部分の斜視分解図である。
以下に、本明細書で開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態のうちの1つ又は2つ以上の実施例が、添付の図面に示されている。当業者であれば、本明細書で詳細に説明し、添付の図面に示される装置、システム、及び方法は、非限定的な例示的実施形態であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲のみによって定義されることが理解されるであろう。1つの例示的な実施形態に関連して図示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような改変及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
更に、本開示においては、実施形態の同様の参照符合を付した構成要素は概して同様の特徴を有するものであり、したがって、特定の実施形態において、同様の参照符合を付した各構成要素の各特徴については必ずしも完全に詳しく述べることはしない。加えて、開示されるシステム、装置及び方法の説明で直線寸法又は円寸法が使用される範囲において、かかる寸法は、かかるシステム、装置、及び方法と組み合わせて使用することができる形状の種類を限定しようとするものではない。当業者には、任意の幾何学的形状についてかかる直線寸法及び円寸法に相当する寸法を容易に決定することができる点が認識されるであろう。システム及び装置、並びにその構成要素のサイズ及び形状は、少なくとも、システム及び装置が用いられる対象の解剖学的構造、システム及び装置が用いられる構成要素のサイズ及び形状、並びにシステム及び装置が用いられる方法及び手順に依存し得る。
1つ以上の本明細書で集合的に「補助材」と呼ぶ生体材料及び/又は合成材料を、手術用器具と共に使用して、外科的処置の改善を支援することは望ましいことであり得る。種々の異なる手術用エンドエフェクタが、補助材の使用によって利益を得ることがあり、いくつかの例示的実施形態では、エンドエフェクタは、手術用ステープラであり得る。手術用ステープラと共に使用されるときには、補助材は、ステープラのジョーの間及び/又はその上に配置されても、ジョーに配置されたステープルカートリッジに組み込まれても、又はそうでなければ、ステープルの近位に置かれてもよい。ステープルが配備されると、補助材は、ステープルと共に施療部位に残ってもよく、その結果、多くの利益を提供することができる。例えば、補助材は、施療部位における組織を増強して、施療部位において、ステープルにより裂かれ又は引き裂かれるのを防止することができる。組織増強は、組織が病変している、放射線治療など別の処置、化学療法など薬物治療、又は他の組織特性を変更する状況から治癒している場合に、ステープルが組織を裂かないように保つために必要なことがある。いくつかの場合において、補助材は、ステープリング後に生じる組織変形(例えば、肺膨張、消化管膨張など)から生じ得る、ステープル穿刺部位及びその付近における組織の移動を最小化してよい。当業者は、ステープル穿刺部位は応力集中部となることがあり、ステープルによって形成された孔の寸法は、その付近の組織が張力下に置かれると、増大することを認識するであろう。これらの穿刺部位付近での組織の移動を制限することは、張力下で増大し得る孔の寸法を最小化できる。いくつかの場合において、補助材は、例えば、シーラント、血液、接着剤など、更に治癒を促進する有益な流体を吸い上げる(wick)、又は吸収するように構成され得る。また、いくつかの場合において、補助材は、分解して、例えば、シーラントなど、更に治癒を促進するゲルを形成するように構成され得る。いくつかの場合には、補助材が、組織、血管、及び種々の他の対象物又は身体部位に植え込まれるときに、ステープルによって形成される孔の封止の支援に使用されてもよい。また、補助材は、補助材に関連付けられた任意のファイバ又はストランドの間隔、配置、及び/又は配向により、組織成長に影響を及ぼしてもよい。更に、いくつかの状況において、補助材は、ステープルによって加えられる圧力を分散させ、それによって、ステープルが組織(脆弱であり得る)を通して引き寄せられ、意図したように組織を締結することに失敗(いわゆる「チーズワイヤリング(cheese wiring)」)する可能性を低減する上で役立ち得る。加えて、補助材は、少なくとも部分的に伸張可能であり得、したがって、組織の少なくとも部分的な自然な運動(例えば、呼吸中の肺組織の膨張及び収縮)を可能にし得る。いくつかの実施形態では、ステープル線は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2014年9月26日出願の米国特許公開第2016/0089142号、名称「Method For Creating A Staple Line」に記載されているように可撓性であり得る。
手術用ステープル留め器具
様々な手術用器具が、本明細書で開示された補助材及び/又は薬剤と共に使用され得る。「補助材」は、本明細書において、「補助材料」とも呼ばれる。手術用器具は、手術用ステープラを含み得る。様々な手術用ステープラ、例えば、線状手術用ステープラ及び輪状ステープラが使用され得る。概して、線状ステープラが、長手方向ステープルラインを形成するように構成され得、細長いジョーを含むことができる。このジョーは、それに連結され、長手方向ステープル列を収容しているカートリッジを有する。細長いジョーは、ジョー内に保持された組織に沿って、ステープル列間の切断を形成することができるナイフ又は他の切断部材を含み得る。概して、輪状ステープラは、環状ステープルラインを形成するように構成され得、輪状ジョーを含むことができる。この輪状ジョーは、環状ステープル列を収容しているカートリッジを有する。輪状ジョーは、ジョー内に保持された組織を通る開口部を画定するために、ステープル列の内側に、切れ目を形成することが可能なナイフブレード又は他の切断要素を含み得る。ステープラは、様々な種々の外科的処置において、例えば、胸部手術又は胃部手術において、様々な組織上に位し得る。
図1は、1つ以上の補助材及び/又は薬剤を共に使用するに適した直線状手術用ステープラ10の一例を示している。ステープラ10は、一般に、ハンドルアセンブリ12と、ハンドルアセンブリ12の遠位端12dから遠位に延在するシャフト14と、シャフト14の遠位端14dにあるエンドエフェクタ30と、を含む。エンドエフェクタ30は、対向する下部及び上部ジョー32、34を有するが、他の種類のエンドエフェクタを、シャフト14、ハンドルアセンブリ12、及びそれらに付随する構成要素と共に使用し得る。図2に示されるように、下部ジョー32は、ステープルカートリッジ40を支持するように構成されているステープルチャネル56(図2を参照)を有する。上部ジョー34は、下部ジョー32に面し、ステープルカートリッジ40のステープル(ステープルは、図1及び図2において隠れている)を配備するのを支援するように、アンビルとして動作するように構成されているアンビル又は組織接触表面33を有する。少なくとも1つの対向する下部及び上部ジョー32、34は、それらの間に配置された組織及び/又は他の物体をクランプするために、他方の下部及び上部ジョー32、34に対して移動可能である。いくつかの実施では、対向する下部及び上部ジョー32、34の一方が、固定されるか、又は別の方法で移動不能であってよい。いくつかの実施では、対向する下部及び上部ジョー32、34の両方が、移動可能であってよい。発射システムの構成要素は、ステープルをクランプされた組織内に放出するために、エンドエフェクタ30の少なくとも一部を通って通過するように構成され得る。様々な実施において、ナイフブレード36(図3を参照)又は他の切断部材は、ステープリング処置中に組織を切断するために発射システムと連携され得る。切断要素は、ステープルが発射されるのと少なくとも部分的に同時に組織を切断するように構成され得る。いくつかの情況では、ステープルが排出され、組織が固定された後に、組織が切断されると有利となり得る。したがって、外科的処置が、ジョーの間に捕捉された組織が切り離されることを必要とする場合、ナイフブレード36は、ステープルがステープルカートリッジ40から排出された後に、ジョーの間に把持された組織を切り離すように前進する。
エンドエフェクタ30の作動は、ハンドルアセンブリ12での、例えば、臨床医、外科医などのユーザーからの入力によって開始され得る。ハンドルアセンブリ12は、それに連結されるエンドエフェクタ30を扱って操作するように設計された多くの異なる構成を有してもよい。図示した例では、ハンドルアセンブリ12は、その中に配置される様々な機械的及び/又は電気的構成要素を伴うピストルグリップ型のハウジング18を有し、器具10の多様な機能を操作する。例えば、ハンドルアセンブリ12は、その遠位端部12dに隣接して装着された回転ノブ26を含み得るが、この回転ノブは、シャフト14の長手方向軸線Lを中心としてハンドルアセンブリ12に対してシャフト14及び/又はエンドエフェクタ30を回転させることを促進し得るものである。ハンドルアセンブリ12は、クランプトリガ22によって作動されるクランプシステムの一部としてクランプ構成要素と、発射トリガ24によって作動される発射システムの一部として発射構成要素と、を更に含み得る。クランプ及び発射トリガ22、24は、例えば、トーションばねによって、静止ハンドル20に対して開放位置に付勢され得る。静止ハンドル20に向けたクランプトリガ22の移動は、以下に記載のクランプシステムを作動させることができ、これにより、ジョー32、34を互いに向けて倒させ、したがって、それらの間に組織をクランプすることができる。発射トリガ24の移動は、以下に記載の発射システムを作動させることができ、これにより、その中に配置されたステープルカートリッジ40からステープルを放出させることができ、及び/又はナイフブレード36を前進させて、ジョー32、34の間に捕捉された組織を切断することができる。当業者であれば、機械、油圧、空気圧、電気機械、ロボット、又はその他の発射システムの構成要素の様々な構成が、ステープルの放出及び/又は組織の切開に使用され得ることを認識するであろう。
図2に示されるように、図示した実施のエンドエフェクタ30は、カートリッジアセンブリ又はキャリアとして機能する下部ジョー32と、アンビルとして機能する、対向する上部ジョー34と、を有する。内部に複数のステープルを有するステープルカートリッジ40は、ステープルトレイ37内に支持され、次に、ステープルトレイ37は、下部ジョー32のカートリッジチャネル内に支持される。上部ジョー34は、複数のステープル受容空洞(図示せず)を有し、ステープル受容空洞の各々は、ステープルカートリッジ40内に収容される複数のステープルのうちの対応するステープルの上に位置付けられる。図示した実施では、上部ジョー34は、シャフト14との係合部のすぐ遠位の、ステープルチャネル56の近位端56p内で枢動可能に受け入れられる近位枢動端部34pを有するが、上部ジョー34は、様々な方法で下部ジョー32に接続され得る。上部ジョー34が下向きに枢動されると、上部ジョー34はアンビル表面33を移動させ、その上に形成されたステープル受容空洞は、対向するステープルカートリッジ40に向かって移動する。
ジョー32、34の開放及び閉鎖を実現してそれらの間に組織を選択的に挟持するために、様々なクランプ構成要素が使用され得る。図示したように、上部ジョー34の枢動端部34pは、ステープルチャネル56との枢動取り付け部より遠位に閉鎖機構34cを含む。したがって、遠位端部が、閉鎖機構34cと係合する馬蹄形開口部46aを含む閉鎖管46は、クランプトリガ22に応答して、閉鎖管46の近位長手方向運動中に上部ジョー34に対して開放運動、及び閉鎖管46の遠位長手方向運動中に上部ジョー34に対して閉鎖運動を選択的に加える。上記されたように、様々な実施において、エンドエフェクタ30の開閉は、上部ジョー34に対する下部ジョー32の相対運動、下部ジョー32に対する上部ジョー34の相対運動、又は互いに対する両方のジョー32、34の運動によってもたらされてよい。
図示した実施の発射構成要素は、図3に示されるように、遠位端部にEビーム38を有する発射バー35を含む。発射バー35は、シャフト14内、例えば、シャフト14の長手方向発射バースロット14s内に包含され、ハンドル12からの発射運動によって誘導される。発射トリガ24の作動は、エンドエフェクタ30の少なくとも一部を通るEビーム38の遠位運動に影響し、したがって、ステープルカートリッジ40内に収容されたステープルを発射させ得る。図示したように、Eビーム38の遠位端部から突出しているガイド39は、図2に示したウェッジスレッド47と係合し得、次にこのウェッジスレッドは、ステープルカートリッジ40内に形成されたポケット41を通じて上向きにステープルドライバ48を押し上げることができる。ステープルドライバ48の上向きの移動は、カートリッジ40内の複数のステープルの各々に上向きの力を加え、それによって上部ジョー34のアンビル表面33に対してステープルを上向きに押し、成形されたステープルを作り出す。
ステープルを発射させることに加えて、Eビーム38は、ジョー32、34の閉鎖、ステープルカートリッジ40からの上部ジョー34の引き離し、及び/又はジョー32、34間に捕捉された組織の切断を促進するように構成され得る。具体的には、一対の頂部ピン及び一対の底部ピンが下部及び上部ジョー32、34の一方又は両方と係合して、発射バー35がエンドエフェクタ30を通って前進するときに、ジョー32、34を互いに向けて圧迫し得る。同時に、頂部ピンと底部ピンとの間に延在するナイフブレード36は、ジョー32、34の間で捕捉された組織を切り離すように構成され得る。
使用中、手術用ステープラ10は、カニューレ又はポート内に配置され、手術部位に配置され得る。切開されてステープル留めされる組織は、手術用ステープラ10のジョー32、34の間に置かれてもよい。手術部位におけるジョー32、34の所望の配置及びジョー32、34に対する組織の所望の配置を達成するために、ステープラ10の各機構がユーザーによって望みどおりに操作され得る。適切な位置決めを達成した後に、クランプトリガ22を静止ハンドル20に向けて引いて、クランプシステムを作動させ得る。クランプトリガ22は、閉鎖管46が、シャフト14の少なくとも一部分を通って遠位方向に前進して、ジョー32、34の少なくとも一方が他方に向かって折り畳まれて、これらの間に配設された組織を挟持するように、クランプシステムの構成要素を動作させ得る。その後、発射バー35及び/又はEビーム38が、エンドエフェクタ30の少なくとも一部を通って遠位方向に前進して、ステープルの発射を実行し、また任意選択的に、ジョー32、34の間で捕捉された組織を切り離すように、発射トリガ24は、静止ハンドル20に向かって引き込まれて、発射システムの構成要素を作動させ得る。
直線状手術用ステープラ50の形態をなす手術用器具の別の例が図4に示されている。ステープラ50は一般に、図1のステープラ10同様に構成及び使用され得る。図1の手術用器具10と同様に、手術用器具50は、シャフト54を備えるハンドルアセンブリ52を含んでおり、このシャフトは、ハンドルアセンブリから遠位方向に延在し、組織を治療するためのエンドエフェクタ60をその遠位端部に有している。エンドエフェクタ60の上部及び下部ジョー64、62は、これらの間で組織を捕捉し、下部ジョー62に配置されたカートリッジ66からステープルを発射することによって組織をステープル留めし、及び/又は組織に切開部を形成するように構成され得る。この実施において、シャフト54の近位端にある取り付け部67は、シャフト54及びエンドエフェクタ60をハンドルアセンブリ52に取り外し可能に取り付けることができるように構成され得る。具体的には、取り付け部67の嵌合機構68は、ハンドルアセンブリ52の補助嵌合機構71と嵌合できる。シャフト54をハンドルアセンブリ52に着脱可能に結合するために、任意の数の補助嵌合機構及び任意の種類の結合を使用できるが、嵌合機構68、71は、例えば、スナップフィット結合、バヨネット式結合などによって互いに結合するように構成され得る。図示した実施のシャフト54の全体は、ハンドルアセンブリ52から分離可能に構成されているが、いくつかの実施において、取り付け部67は、シャフト54の遠位部のみを取り外すことができるように構成され得る。シャフト54及び/又はエンドエフェクタ60の分離可能な結合は、特定の処置のための所望のエンドエフェクタ60の選択的な取り付け、及び/又は多数の異なる処置のためのハンドルアセンブリ52の再利用を可能にする。
ハンドルアセンブリ52は、その上に、エンドエフェクタ60を扱って操作するための1つ以上の機構を有していてもよい。非限定例として、ハンドルアセンブリ52の遠位端に取り付けられた回転ノブ72は、ハンドルアセンブリ52に対するシャフト54及び/又はエンドエフェクタ60の回転を促進し得る。ハンドルアセンブリ52は、移動可能なトリガ74によって作動するクランプシステムの一部としてのクランプ構成要素と、これもトリガ74によって作動され得る発射システムの一部としての発射構成要素と、を含み得る。したがって、いくつかの実施において、第1運動範囲を通る、静止ハンドル70に向けたトリガ74の移動は、クランプ構成要素を作動させて、対向するジョー62、64を互いに向けて閉鎖位置に接近させ得る。いくつかの実施では、ジョー62、64を閉鎖位置へと移動させるように、対向するジョー62、64の一方のみが移動し得る。第2運動範囲を通る、静止ハンドル70に向けたトリガ74の更なる移動は、発射構成要素を作動させて、ステープルカートリッジ66からステープルを放出させることができ、及び/又はナイフ若しくは他の切断部材(図示せず)を前進させて、ジョー62、64間に捕捉された組織を切断することができる。
更なる実施形態では、手術用器具は、他の形態を採用し得る。一例では、手術用器具は、環状外科用ステープラ(図示せず)の形態をなす。環状ステープラは概して、図1及び図4の直線状ステープラ10、50と同様に構成及び使用され得るが、ステープルの環状パターン、例えば、管状の身体器官の周りを囲むステープルを形成すべく、環状アンビルに対してステープルを配備するように構成されたカートリッジアセンブリなど、環状ステープラとしての機能性に対処するいくつかの機構を備えている。
手術用ステープリング器具10、50の図示した例は、多くの異なる構成及び関連する使用方法のうちのごく一部の例を提供するものであり、これらは本明細書で提供される開示内容と共に用いられ得る。図示した例は、全て低侵襲処置で使用するように構成されているが、切開外科的処置で使用するように構成されている器具、例えば、米国特許第8,317,070号(発明の名称「Surgical Stapling Devices That Produce Formed Staples Having Different Lengths」、2007年2月28日付けで出願)に記載されているようにオープン線状ステープラを本明細書で提供される開示と共に使用できることが理解されるであろう。図示した例の更なる詳細、並びに手術用ステープラ、その構成要素、及びその関連する使用方法の更なる例は、米国特許出願公開第2015/0277471号(発明の名称「Systems And Methods For Controlling A Segmented Circuit」、2014年3月26日付で出願)、同第2013/0256377号(発明の名称「Layer Comprising Deployable Attachment Members」、2013年2月8日付けで出願)、米国特許第8,393,514号(発明の名称「Selectively Orientable Implantable Fastener Cartridge」、2010年9月30日付けで出願)、同第8,317,070号(発明の名称「Surgical Stapling Devices That Produce Formed Staples Having Different Lengths」、2007年2月28日付けで出願)、同第7,143,925号(発明の名称「Surgical Instrument Incorporating EAP Blocking Lockout Mechanism」、2005年6月21日付けで出願)、米国特許出願公開第2015/0134077号(発明の名称「Sealing Materials For Use In Surgical Stapling」、2013年11月8日付けで出願、発明の名称「Sealing Materials for Use in Surgical Procedures」、2013年11月8日付けで出願)、同第2015/0134076号(発明の名称「Hybrid Adjunct Materials for Use in Surgical Stapling」、2013年11月8日付けで出願)、同第2015/0133996号(発明の名称「Positively Charged Implantable Materials and Method of Forming the Same」、2013年11月8日付けで出願)、同第2015/0129634号(発明の名称「Tissue Ingrowth Materials and Method of Using the Same」、2013年11月8日付けで出願)、同第2015/0133995号(発明の名称「Hybrid Adjunct Materials for Use in Surgical Stapling」、2013年11月8日付けで出願)、同第2015/0272575号(発明の名称「Surgical Instrument Comprising a Sensor System」、2014年3月26日付けで出願)、及び同第2015/0351758号(発明の名称「Adjunct Materials and Methods of Using Same in Surgical Methods for Tissue Sealing」、2014年6月10日付けで出願)に提供される。これらの文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
植え込み可能な補助材
上記されたように、様々な植え込み可能な補助材が、手術用ステープル留め器具と共に使用するのに提供される。補助材は、様々な構成を有することができ、様々な材料から形成され得る。一般的に、補助材は、フィルム、積層体、発泡体、射出成形熱可塑性材料、真空熱成形材料、繊維性構造体、及びこれらのハイブリッドのうちの1種類以上から形成され得る。補助材はまた、1種類以上の生物由来材料、及び/又は合成材料、及び/又は1種類以上の薬物を含み得る。これらの材料はそれぞれ、以下により詳細に検討される。
補助材は、発泡体、例えば、独立気泡発泡体、連続気泡発泡体、又はスポンジから形成され得る。このような補助材を製造することができる例は、動物由来コラーゲン、例えば、ブタの腱からのものであり、ついで、これが処理され、発泡構造に凍結乾燥され得る。ゼラチンがまた使用され、発泡体へと加工され得る。様々な発泡補助材の例は、先で言及された米国特許第8,393,514号(発明の名称「Selectively Orientable Implantable Fastener Cartridge」、2010年9月30日付けで出願)に更に記載されている。
また、補助材は、以下で検討された任意の適切な材料又はその組み合わせから形成されたフィルムからも形成され得る。フィルムは、1つ以上の層を含むことができ、同層はそれぞれ、異なる分解速度を有することができる。更に、フィルムは、内部に形成された様々な領域、例えば、多くの異なる形態において、1種以上の薬剤を内部に放出可能に保持することができるリザーバを有することができる。内部に配置された少なくとも1種の薬剤を有するリザーバは、吸収性又は非吸収性ポリマーを含み得る、1つ以上の異なるコーティング層を使用して封止され得る。フィルムは様々な方式で形成され得る。例えば、押出成形フィルム又は圧縮成形フィルムであってもよい。薬剤はまた、水素結合などの非共有結合相互作用を経てフィルム上に吸着され得る。
また、補助材は、射出成形熱可塑性材料又は真空熱成形材料からも形成され得る。様々な成形補助材の例は、米国特許出願公開第2013/0221065号(発明の名称「Fastener Cartridge Comprising A Releasably Attached Tissue Thickness Compensator」、2013年2月8日付けで出願)に更に記載されている。同文献は、その全体が参照により組み込まれる。また、補助材は、ファイバベース格子であってもよく、同格子は、織布、編地、又はメルトブロー、ニードルパンチ、若しくは熱構成ルーズ織布などの不織布であってもよい。補助材は、多くの異なる方法で共に補助材を形成し得る、同じ種類の格子又は異なる種類の格子から形成され得る、複数の領域を有し得る。例えば、ファイバは、規則的又は不規則な構造を形成するために、織られ、編まれ(braided又はknitted)、又は他の方法で相互に結び付けられ得る。得られた補助材が比較的緩くなるように、ファイバは、相互に結び付けられ得る。あるいは、補助材は、密に相互に結び付けられたファイバを含み得る。補助材は、シート、チューブ、螺旋、又は柔らかい部分及び/若しくはより硬い補強部分を含み得る任意の他の構造の形態であり得る。補助材は、特定の領域がより密なファイバを有してもよく、一方で、他の領域がより密でないファイバを有するように構成され得る。ファイバ密度は、補助材の1つ以上の次元に沿って、補助材の意図した用途に基づいて、異なる方向で変わり得る。補助材は、織られるか、編まれるか、あるいは別の方法で相互接続された繊維から形成され得るが、これらの繊維は補助材が伸長することを可能にするものである。例えば、補助材は、その長手方向軸線に沿った方向、及び/又は長手方向軸線に対して垂直な横方向に伸長するように構成され得る。少なくとも2次元(例えば、X方向及びY方向)に伸張可能である一方で、補助材は、その厚さ(例えば、Z方向)に沿って補強をもたらすことができ、これにより、伸長はするが、ステープルによる引き裂き及び引き通しには抵抗するようになる。組織と共に伸張し得るように移植されるべく構成された補助材の非限定的な例が、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2014年9月26日出願の上述の米国特許公開第2016/0089142号、名称「Method For Creating A Staple Line」に記載されている。
また、補助材は、積層複合材又はメルトロック相互結合ファイバなどのハイブリッド構造であることもできる。様々なハイブリッド構造の補助材の例が、米国特許第9,282,962号(発明の名称「Adhesive Film Laminate」、2013年2月8日付けで出願)、及び同第7,601,118号(発明の名称「Minimally Invasive Medical Implant And Insertion Device And Method For Using The Same」、2007年9月12日付けで出願)に更に記載されており、これらの文献は、その全体が参照により組み込まれる。
記載された技術に基づく補助材は、様々な材料から形成され得る。材料は、異なる目的での様々な実施形態に使用され得る。材料は、組織内方成長を促進するために、組織に提供されるべき所望の治療に従って選択され得る。材料は、ホモポリマー及びコポリマーを含めた、生体吸収性及び生体適合性ポリマーを含み得る。生体吸収性ポリマーは、吸収性、再吸収性、生体再吸収性、又は生体分解性ポリマーであり得る。また、補助材は、活性剤、例えば、活性な細胞培養物(例えば、ダイス状の自家組織、幹細胞療法に使用される作用剤(例えば、Biosutures及びCellerix S.L.)、止血剤、及び組織治癒剤も含み得る。
それらの補助材は、内部に、少なくとも1種の薬剤を放出可能に保持し得る。同薬剤は、多数の異なる薬剤から選択され得る。薬剤としては、所望の機能を有する、補助材内に含まれ、又は同補助材に関連付けられた薬物若しくは他の作用剤が挙げられるが、これらに限定されない。薬剤としては、例えば、抗菌剤、例えば、抗菌剤及び抗生物質、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗炎症剤、成長因子、鎮痛薬、麻酔剤、組織マトリックス変性阻害剤、抗ガン剤、止血剤、及び生物学的応答を引き起こす他の作用剤が挙げられるが、これらに限定されない。補助材はまた、例えば、エコー源性材料又は放射線不透過性材料など、撮像中の可視性を向上させる作用薬から作製され得るか、あるいはそれらを含み得る。
補助材から薬剤を放出するための様々な補助材及び様々な技法の例が、米国特許出願第14/840,613号(発明の名称「Medicant Eluting Adjuncts and Methods of Using Medicant Eluting Adjuncts」、2015年8月31日付けで出願)に更に記載されている。同文献は、その全体が参照により組み込まれる。
種々の異なる手術用エンドエフェクタが、補助材の使用によって利益を得ることがあり、いくつかの例示的実施形態では、エンドエフェクタは、手術用ステープラであり得る。手術用ステープラと共に使用されるときには、補助材は、ステープラのジョーの間及び/又はその上に配置されても、ジョーに配置されたステープルカートリッジに組み込まれても、又はそうでなければ、ステープルの近位に置かれてもよい。ステープルが配備されると、補助材は、ステープルと共に施療部位に残ってもよく、その結果、多くの利益を提供することができる。例えば、補助材は、施療部位における組織を増強して、施療部位において、ステープルにより裂かれ又は引き裂かれるのを防止することができる。組織増強は、組織が病変している、放射線治療など別の処置、化学療法など薬物治療、又は他の組織特性を変更する状況から治癒している場合に、ステープルが組織を裂かないように保つために必要なことがある。いくつかの場合において、補助材は、ステープリング後に生じる組織変形(例えば、肺膨張、消化管膨張など)から生じ得る、ステープル穿刺部位及びその付近における組織の移動を最小化してよい。当業者は、ステープル穿刺部位は応力集中部となることがあり、ステープルによって形成された孔の寸法は、その付近の組織が張力下に置かれると、増大することを認識するであろう。これらの穿刺部位付近での組織の移動を制限することは、張力下で増大し得る孔の寸法を最小化できる。いくつかの場合において、補助材は、例えば、シーラント、血液、接着剤など、更に治癒を促進する有益な流体を吸い上げる(wick)、又は吸収するように構成され得る。また、いくつかの場合において、補助材は、分解して、例えば、シーラントなど、更に治癒を促進するゲルを形成するように構成され得る。いくつかの場合には、補助材が、組織、血管、及び種々の他の対象物又は身体部位に植え込まれるときに、ステープルによって形成される孔の封止の支援に使用されてもよい。また、補助材は、補助材に関連付けられた任意のファイバ又はストランドの間隔、配置、及び/又は配向により、組織成長に影響を及ぼしてもよい。
補助材の付着
一般に、補助材を手術用ステープラと共に使用するとき、補助材は、エンドエフェクタに取り外し可能に付着され得る。補助材は、好ましくは、エンドエフェクタが治療部位に配置されている間もエンドエフェクタに固定されたままであり、ステープルが治療部位に配備されたときにエンドエフェクタから取り外されて上述の利益をもたらす。しかしながら、ステープル配備の前に、補助材がエンドエフェクタから時期尚早に離脱し得ることが観察されている。エンドエフェクタからの補助材の離脱は、エンドエフェクタが使用される様式に応じて、様々な形態で生じ得る。例えば、離脱は、補助材がエンドエフェクタから垂直に持ち上がること、補助材がエンドエフェクタに対して横方向に摺動すること、及び/又は補助材の縁部がエンドエフェクタの表面から巻き上がることを含み得る。補助材はまた、エンドエフェクタが組織を挟持及び捻回するために使用されるときに、横向きに摺動することがある。
図5~図9は、補助材を手術用器具に付着するための様々な例示的な装置及び方法を示す。一般に、補助材は、補助材を吸引力/部分真空によって手術用器具のエンドエフェクタジョーに付着させるように構成された複数の吸引部材を含むことができ、この吸引力/部分真空は、特定の態様では、補助材がエンドエフェクタジョーに対して圧縮されるときに発生し得る。吸引部材は、吸引/部分真空を解放して治療部位においてエンドエフェクタジョーから補助材を分離するように更に構成され得る。補助部の実施形態について、ステープラ10と共に以下に説明されており、ここでは吸引部材は、エンドエフェクタ30の上部ジョー34の組織接触表面33に補助材を結合している。しかしながら、当業者には、吸引部材の実施形態が制限なしに任意の手術用器具と共に利用され得ることが理解されよう。更に、吸引部材の実施形態は、補助材を、上部ジョー34の組織接触表面33、下部ジョー32の組織接触表面、及びこれらの組み合わせと結合するために利用され得る。
図5~図6Cは、ステープリング装置10の上部ジョー34の組織接触表面33(例えば、アンビル表面)上に配設された複数の吸引部材502を含む補助材500の実施形態を示している。以下に詳細に記載されるように、吸引部材502のそれぞれは、補助材500内に形成されてもよく、また補助材500を上部ジョー34に連結するように構成され得る。例えば、吸引部材502は、補助材500と組織接触表面33との間に吸引力/部分真空をもたらし得るが、この吸引力/部分的真空は、治療部位に配置する前に、組織接触表面33に対する補助材500の横方向の摺動及び垂直方向の剥離を阻止するのに十分である。
図5~図6Cに示される実施形態では、補助材500は、第1の補助層500a及び第2の補助層500bを含む可撓性積層体として形成され得る。第1の補助層500a及び第2の補助層500bは、共通の境界面に沿って一緒に結合され得る。例示的な実施形態では、第1の補助層500aは、複数の吸引部材502を含み、第2の補助層500bは、実質的に中実であり、非透過性であり、かつ空隙のないものである。複数の吸引部材502は、第1の補助層500aの表面の下に形成された複数のエアポケット又は空隙504と、第1の補助層500aの外側表面に形成されたそれぞれの開口部506と、を含む。第1及び第2の補助層500a、500bは単一の層として示されているが、第1の補助層及び第2の補助層のいずれか又は両方が、互いに融着された2つ以上の別個の層から形成され得ることが当業者には理解されよう。
複数の吸引部材502は多様な方式で形成され得る。一実施形態では、空隙504は、選択された形状を有するポケットを、内側表面を通じて、また選択された距離だけ外側表面から分離された第1の補助層500aのバルクの中へと切り込むことによって形成され得る。別の実施形態では、第1の補助層は、ポケットを画定し、また任意選択的にその中に開口部506を画定する金型を使用して、溶融物から鋳造され得る。いずれのシナリオにおいても、それぞれの開口部506は、ポケットのそれぞれを通じて第1の補助材500aの外側表面へと更に形成され得る。各開口部506の直径は、それに対応するポケットよりも小さくてもよい。ポケット及び開口部506が形成されると、第1の補助層500aは、第2の補助層500b上に配置され、それに結合されて、空隙504を形成する開口部506を除く全ての側のポケットを閉鎖し得る。例えば、第1の補助層500aと第2の補助層500bは、熱、接着剤、溶媒による第1の補助層500a及び/又は第2の補助層500bの活性化、並びに第1の補助層500aと第2の補助層500bとの積層のための任意の他の機構のうちの1種類以上によって、第1の補助層500aの内側表面を含んだ共通の境界面に沿って互いに融着され得る。図5及び図6A~図6Cでは、複数の空隙504は、直線形状を有するものとして示されているが、それらが任意の所望の形状を取り得ることが、当業者には理解されよう。
吸引力/部分真空は、以下のように、吸引部材502と組織接触表面33との間に発生し得る。図6Aに示されるように、補助材500は、第1の補助層500aの外側表面が上部ジョー34の組織接触表面33の反対側にある状態で配向され得る。続いて、図6Bに示されるように、補助材500は、第1の補助層500aが組織接触表面33に接触する状態で上部ジョー34上に配置され得、第2の補助層500bは、組織接触表面33に対して圧縮され得る。この圧縮は、複数の空隙504を弾性的に変形させ、複数の空隙504から複数の開口部506を介して環境に空気を放出することによって、複数の空隙504内の部分真空を確立し得るものである。周囲大気の圧力は複数の空隙504内の圧力よりも高いため、大気は、複数の空隙504を組織接触表面33に押し付けて、補助材500を上部ジョー34に固定する吸引力/部分真空を確立する。補助材500は図5~図6Cにおいては積層体として示されているが、補助材の代替的な実施形態が、複数の吸引部材502を含む単一層として形成され得ることが、当業者には理解されよう。
補助材500は、補助材500の屈曲及び圧縮下での補助材500の変形(例えば、弾性変形)を可能にするように構成された1種類以上の材料から形成され得る。例えば、第1及び第2の補助層500a、500bはそれぞれ、屈曲及び/又は圧縮下で所望の程度の弾性変形をもたらす剛性を有する材料から、独立に選択され得る。好適な材料の例としては、合成材料及び生物学的材料が挙げられるが、これらに限定されない。合成材料としては、ポリジオキサノン(PDS)、Monocryl(登録商標)(ポリグレカプロン25、グリコリドとε-カプロラクトンとのコポリマー;ETHICON,Inc.)、ポリヒドロキシ酸(例えば、ポリ-ラクチド、ポリグリコリド、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシ-バレレート)、ラクチドとトリメチレンカーボネートとのコポリマー、グリコリドとラクチドとトリメチレンカーボネートとのコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン、合成又は天然オリゴ酸及びポリアミノ酸、ポリホスファゼン、ポリ無水物、ポリオルトエステル、ポリホスフェート、ポリホスホネート、ポリアルコール、多糖類、並びにポリエーテルが挙げられる。生物学的材料としては、天然に存在する材料(例えば、コラーゲン、ゼラチン)、天然に由来する材料(例えば、ω-3脂肪酸と架橋された生体吸収性ゲルフィルム)、及び酸素化再生セルロース(ORC)を挙げることができるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、第1及び第2の補助層500a、500bのそれぞれの厚さは、約8μm~約25μmの範囲から独立して選択され得る。補助材500内の吸引部材502の配置は、圧縮下での補助材500の変形を容易にするように構成され得る。例えば、図6Bに更に示されるように、吸引部材502の少なくとも一部分は、組織接触表面に形成されたステープル受容空洞43のパターンと実質的に一致するパターンをなして形成され、上部ジョー34上に配置されたときにステープル受容空洞43と整列され得る。このように整列された吸引部材502は、上部ジョー34によって支持されていないために整列されていない吸引部材502と比較して、上部ジョー34に対してより容易に圧縮され得る(例えば、組織接触表面33は、ステープル受容空洞43によって第1の補助層500aから凹まされている)。吸引部材502の代替的な実施形態が代替的に又は追加的に、下部ジョー32の組織接触表面のポケット41と整列されるようにパターン化され得ることが、当業者には理解されよう。
補助材500はまた、補助材500の圧縮を容易にするアプリケータ(図示せず)を使用して組織接触表面33に張り付けられ得る。アプリケータは、ステープル受容空洞43と同様の形状及び/又は分布パターンを有する隆起エリアを含んでもよい。アプリケータの隆起エリアが所与の吸引部材502及びステープル受容空洞43と位置合わせされると、隆起エリアは、ステープル受容空洞43内に延在し、平面アプリケータよりも高い程度で吸引部材502を圧縮し得る。アプリケータの代替的な実施形態が、下部ジョー32の組織接触表面のポケット41と整列するようにパターン化され得ることが、当業者には理解されよう。
吸引部材502はまた、吸引力/部分真空を調節するための様々な方式で構成され得る。一例では、所与の吸引部材502の吸引力/部分真空は、大気と複数の空隙504との間の一定の圧力差を仮定して、複数の空隙504の体積を増加又は減少させることによって上昇又は低下し得る。別の例では、複数の吸引部材502によって補助材500に加えられる全吸引力は、各吸引部材502が同じ体積を有すると仮定して、補助材500内の吸引部材502の数を増加又は減少させることによって、上昇又は低下し得る。更に、補助材500内の吸引部材502の位置を変更することによって、吸引力/部分真空は、補助材500の選択されたエリアにおいて局所的に増加又は減少し得る。
吸引部材502は、補助材500をステープルが貫通した後に補助材500を組織接触表面33から解放するように更に構成され得、エンドエフェクタ30が組織から後退するときに補助材500が組織治療部位に残留できるようにする。一実施形態では、上述したように、複数の吸引部材502によって及ぼされる吸引力/部分真空は、ステープルによって補助材500が組織に付着する力が吸引力よりも大きくなるように調整され得る。したがって、ステープルが補助材500及び組織を通して配備された後、補助材500は、組織接触表面33から解放され得る。図6B~図6Cに示される別の実施形態では、吸引部材502の少なくとも一部が、それぞれのステープル受容空洞43と整列し得る。例示的な実施形態(図6C)では、補助材500を通ってステープル受容空洞43の中へと発射されたステープル510は、複数の空隙504を穿孔して吸引/部分真空を断ち切ることができる。
補助材500の実施形態は、組織接触表面33上に配置されたときに補助材500の摺動を抑制するために、吸引部材502と組み合わせて機能するように構成された1つ以上の機構を任意選択的に含み得る。例えば、補助材500は、第1の補助層500aの表面から外側に延在する1つ以上の突出機構(図示せず)を含み得る。これらの機構は、組織接触表面33内に形成された1つ以上の陥凹エリア内に受容されるように寸法決めされ得る。図5に示されるように、陥凹エリアの一実施形態は、ジョー32、34間における前進中にナイフブレード36又は他の切断要素を受容するように構成された上部ジョー34に形成されたスロット44を含み得る。補助材500が組織接触表面33上に配置されると、1つ以上の突出機構がスロット44内に延在し、剪断応力を受けたときに補助材500の横方向位置を維持し得る。吸引部材502は、吸引部材502の圧縮を妨害することを回避するために、突出機構の位置から離間され得る。
補助材700の別の実施形態が図7A~図8Cに示されている。この補助材は概して補助材500と同様に構成及び使用され、吸引力/部分真空を介して組織接触表面33に付着し、ステープルが配備されるときに組織接触表面33から解放され得る。図7A~図7Bに示されるように、補助材700は、結合された第1及び第2の補助層700a、700bと、複数の吸引部材702と、を含む。この実現形態では、吸引部材702は、第2の補助層700bの反対側の第1の補助層700aの表面から外側に延在する中空突出部として形成され得る。突出部は、各突出部を通って延在するそれぞれの開口部706と流体連通する複数のエアポケット704を画定し得る。第1及び第2の補助層700a、700bは単一の層として示されているが、第1の補助層及び第2の補助層のいずれか又は両方が、互いに融着された2つ以上の別個の層から形成され得ることが当業者には理解されよう。
図8A~図8Cに示されるように、補助材700は組織接触表面上に配置され得(図8A)、吸引部材702は、エアポケット704から開口部706を介して環境に空気を放出して、内部に吸引力/部分真空を形成するように圧縮され得る(図8B)。エアポケット704は更に、ステープルが補助材700を通じて発射されるときに部分真空の結果として生じる吸引を解放し得得る。例示的な実施形態では、吸引力/部分真空は、図8Cに示されるように、エアポケット704をステープル710で穿孔することによって解放され得る。代替的に又は追加的に、複数の吸引部材702によってもたらされる吸引/部分真空の力は、エンドエフェクタ30が組織から取り除かれるときの、ステープル710の組織(図示せず)への付着の強度によって克服され得る。図7A~図8Cでは、複数の吸引部材702は、概ね円形状を有するものとして示されているが、吸引部材702が任意の所望の形状を取り得ることが、当業者には理解されよう。例えば、図9は、複数の吸引部材902を含んだ補助材900の実施形態を示しているが、これらの吸引部材は、中にエアポケット904を形成しており、開口部906を有している。図示されるように、吸引部材902は、ステープル受容空洞43の形状に適合する形状を有している。
複数の吸引部材702、902は多様な方式で形成され得る。一実施形態では、突出部は、選択された形状をその中に有する空隙を画定する金型を使用して、第1の補助層700aを溶融物から鋳造することによって形成され得る。その後、それぞれの開口部706、906が、空隙のそれぞれを通して第1の補助材700aの外側表面へと形成され得る。各開口部706、906の直径は、それに対応する空隙の幅よりも小さくてもよい。空隙及び開口部706、906が形成された後、第1の補助層700aは、第2の補助層700b上に配置され、それに結合されて、エアポケット704、904を形成する開口部706、906を除く全ての側の空隙を閉鎖し得る。例えば、第1の補助層700aと第2の補助層700bは、熱、接着剤、溶媒による第1の補助層500a及び/又は第2の補助層500bの活性化、並びに第1の補助層700aと第2の補助層700bとの積層のための任意の他の機構のうちの1種類以上の適用によって、第1の補助層700aの内側表面を含んだ共通の境界面に沿って互いに融着され得る。
複数の吸引部材702、902はまた、上部ジョー34上に配置されたときに補助材700、900の横方向の摺動を阻止するように構成され得る。一実施形態において、吸引部材702、902の少なくとも一部分は、複数のステープル受容空洞43内に受容されるように寸法決めされた形状を有し得る。例えば、吸引部材902の形状は、複数のステープル受容空洞43と嵌合するように構成され得る。これらの実施において、吸引部材702、902がステープル受容空洞43内に受容され、補助材700が面内力(例えば、剪断力)にさらされると、ステープル受容空洞43の外側部は、吸引部材702、902の横方向の動きを抑制し、それによって補助材700、900の横方向の動きを阻止し得る。
ある実施形態において、補助材500、700、900のいずれかがまた、組織上に配置されたときに治癒機能を実施するように構成され得る。このような治癒機能としては、薬剤を送達すること、組織を補強すること、組織の内殖又は癒着を促進すること、癒着の防止などを挙げることができるが、これらに限定されない。
用語
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、臨床医などのユーザーが器具のハンドルを握ることについて使用されることが認識されるであろう。「前方」及び「後方」といった他の空間的用語は、同様に、遠位及び近位にそれぞれ対応する。便宜上、また説明を明確にするため、本明細書では「垂直」及び「水平」といった空間的用語が、図面に対して使用されている点も更に理解されるであろう。しかしながら、手術用器具は、多くの配向及び位置で使用されるものであり、これらの空間的用語は、限定的かつ絶対的なものであることを意図するものではない。
本発明には従来の低侵襲性及び開放手術用器具における用途、並びにロボット支援手術における用途があることを当業者は認識するであろう。いくつかの実施形態において、本明細書に記載された装置及び方法は、開放的な外科的処置のために提供されるものであり、また他の実施形態において、それらの装置及び方法は、腹腔鏡下、内視鏡的、及び他の低侵襲の外科的処置のために提供されるものである。これらの装置は、人間のユーザーによって直接、又はロボット若しくは類似の操作ツールの直接制御下でリモート発射されてよい。しかしながら、当業者は、本明細書に開示される様々な方法及び装置が、多数の外科的処置及び用途で用いられ得ることを理解するであろう。本明細書で開示される様々な器具が、例えば、自然開口部を通して、組織に形成された切開又は穿刺孔を通して、又はトロカールカニューレなどのアクセス装置を使用してなどの、何らかの方法で体内へ挿入され得ることを当業者は更に認識するであろう。例えば、これらの器具の作動部分、すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入できる、又は手術用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを通過させることが可能な作業用チャンネルを有するアクセス装置を介して挿入され得る。
再使用
本明細書に開示される装置は、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、装置は、少なくとも1回の使用後に再使用のために再調整することができる。再調整には、装置の分解工程、それに続く洗浄工程又は特定の部品の交換工程、及びその後の再組み立て工程の任意の組み合わせを含むことができる。特に、装置は分解することができ、装置の任意の数の特定の部品又は部分を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外すことができる。特定の部分を洗浄及び/又は交換した後、装置を後の使用のために、再調整施設で、又は外科手技の直前に外科チームによってのいずれかで組み立て直すことができる。当業者であれば、装置の再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用できることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、全て本出願の範囲内にある。
当業者には、上述の実施形態に基づいて本発明の更なる特徴及び利点が認識されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除き、具体的に示され説明される内容により限定されるものではない。本明細書に引用される全ての刊行物及び参照文献はそれらの全容が参照によって本明細書に明示的に組み込まれる。
〔実施の態様〕
(1) 手術用ステープリング装置であって、
間に組織を把持するように構成された第1及び第2のジョーを備えたエンドエフェクタを有する細長シャフトと、
前記第1のジョー上に配置され、吸引力によって前記第1のジョー上に保持される補助材と、を含む、装置。
(2) 前記エンドエフェクタは、前記補助材を通して複数のステープルを発射して前記吸引力を解放し、それによって前記補助材を前記エンドエフェクタから解放させるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記補助材は複数の空隙を含んでおり、該空隙は、前記補助材の中に形成されており、圧縮されたときに前記補助材を前記第1のジョーと係合させる前記吸引力を発生させるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記補助材は、共に積層された第1の層及び第2の層を含んでおり、前記複数の空隙は前記第1の層内に形成されており、前記第1の層は前記第1のジョーの表面と接触して配置されている、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記エンドエフェクタは、前記補助材を通して複数のステープルを発射するように構成されており、それにより、前記複数のステープルは、前記複数の空隙を貫通して前記吸引力を断ち切り、前記補助材を前記エンドエフェクタから解放するようになっている、実施態様3に記載の装置。
(6) 前記第1のジョーは、内部に形成された複数のステープル受容空洞を有するアンビルを含んでおり、前記補助材は、前記複数のステープル受容空洞と整列される複数の空隙を含んでおり、前記ステープル受容空洞内への前記複数の空隙の圧縮は、前記補助材を前記第1のジョーと係合させる前記吸引力を発生させるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記第1のジョーは、内部に形成された複数のステープル受容空洞を有するアンビルを含んでおり、前記補助材は、その上に形成され、前記複数のステープル受容空洞の中へと延在するように構成されている複数の突出部を含んでおり、各突出部は、内部に形成され、圧縮されたときに前記吸引力を発生させて、前記補助材を前記第1のジョーと係合させるように構成された空隙を有している、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記第1のジョーは、前記複数の突出部を前記複数のステープル受容空洞と整列させるように構成された複数の整列機構を含んでいる、実施態様7に記載の装置。
(9) 外科用ステープリング装置と共に使用するための補助材であって、
合成材料及び生物学的材料のうちの少なくとも1つから形成された、可撓性の積層された補助材を含んでおり、前記補助材は、第2の層に結合された第1の層を含んでおり、前記第1の層は複数の開口部を有しており、また前記第1の層は、前記複数の開口部が前記第1の層と前記第2の層との間に複数のエアポケットを形成するように、前記第2の層上に配置されており、前記補助材は、外科用ステープリング装置上のジョーの表面に対して前記補助材を圧縮して各エアポケット内に部分的真空を発生させることによって、前記表面と係合するように構成されている、補助材。
(10) 前記第1の層は弾性変形可能である、実施態様9に記載の補助材。
(11) 前記第1の層は、内部に形成された複数の突出部を含んでおり、各突出部は、前記複数のエアポケットのうちの1つを画定し、また各突出部は、内部に形成された前記複数の開口部のうちの1つを有している、実施態様9に記載の補助材。
(12) 前記複数の開口部は、手術用ステープラのアンビル内に形成された複数のステープル受容空洞と整列するように構成されている、実施態様9に記載の補助材。
(13) 前記補助材を圧縮することは、前記複数のエアポケット内の空気を前記複数の開口部から流出させて前記部分真空を発生させるように構成されている、実施態様9に記載の補助材。
(14) 前記第2の補助層は、中実で、非透過性で、空隙のない層を含んでいる、実施態様9に記載の補助材。
(15) 外科的方法であって、
手術用装置のエンドエフェクタの第1のジョー上に補助材を配置することと、
前記補助材上の複数の吸引部材が、前記補助材を前記第1のジョーに固定する吸引力を発生するようにするために、前記補助材を前記第1のジョーに対して圧縮することと、を含む、方法。
(16) 前記補助材を前記第1のジョーに対して圧縮することは、前記複数の吸引部材から空気を放出することになり、その結果、部分真空が前記複数の吸引部材内に生成される、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記複数の吸引部材は、複数の中空突出部を含んでおり、各突出部は、前記第1のジョーの表面に接して配置される開口部をその上に形成している、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記複数の吸引部材は、前記第1のジョー上の複数のステープル受容空洞と整列される、実施態様15に記載の方法。
(19) 前記エンドエフェクタから複数のステープルを発射することを更に含み、前記複数のステープルは前記複数の吸引部材を貫通して前記吸引を解放し、それによって前記補助材を前記エンドエフェクタから解放させる、実施態様15に記載の方法。

Claims (12)

  1. 手術用ステープリング装置であって、
    間に組織を把持するように構成された第1及び第2のジョーを備えたエンドエフェクタを有する細長シャフトと、
    前記第1のジョー上に配置され、吸引力によって前記第1のジョー上に保持される補助材と、を含み、
    前記第1のジョーは、内部に形成された複数のステープル受容空洞を有するアンビルを含んでおり、前記補助材は、前記複数のステープル受容空洞と整列される複数の空隙を含んでおり、前記ステープル受容空洞内への前記複数の空隙の圧縮は、前記補助材を前記第1のジョーと係合させる前記吸引力を発生させるように構成されている、装置。
  2. 前記エンドエフェクタは、前記補助材を通して複数のステープルを発射して前記吸引力を解放し、それによって前記補助材を前記エンドエフェクタから解放させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記補助材は、共に積層された第1の層及び第2の層を含んでおり、前記複数の空隙は前記第1の層内に形成されており、前記第1の層は前記第1のジョーの表面と接触して配置されている、請求項1に記載の装置。
  4. 前記エンドエフェクタは、前記補助材を通して複数のステープルを発射するように構成されており、それにより、前記複数のステープルは、前記複数の空隙を貫通して前記吸引力を断ち切り、前記補助材を前記エンドエフェクタから解放するようになっている、請求項1に記載の装置。
  5. 記補助材は、その上に形成された複数の突出部を含んでおり、各前記突出部は、前記複数の空隙のうちの1つを有している、請求項1に記載の装置。
  6. 前記第1のジョーは、前記複数の突出部を前記複数のステープル受容空洞と整列させるように構成された複数の整列機構を含んでいる、請求項5に記載の装置。
  7. 外科用ステープリング装置と共に使用するための補助材であって、
    合成材料及び生物学的材料のうちの少なくとも1つから形成された、可撓性の積層された補助材を含んでおり、前記補助材は、第2の層に結合された第1の層を含んでおり、前記第1の層は複数の開口部を有しており、また前記第1の層は、前記複数の開口部が前記第1の層と前記第2の層との間に複数のエアポケットを形成するように、前記第2の層上に配置されており、前記補助材は、外科用ステープリング装置上のジョーの表面に対して前記補助材を圧縮して各前記エアポケット内に部分的真空を発生させることによって、前記表面と係合するように構成されている、補助材。
  8. 前記第1の層は弾性変形可能である、請求項7に記載の補助材。
  9. 前記第1の層は、内部に形成された複数の突出部を含んでおり、各前記突出部は、前記複数のエアポケットのうちの1つを画定し、また各前記突出部は、内部に形成された前記複数の開口部のうちの1つを有している、請求項7に記載の補助材。
  10. 前記複数の開口部は、手術用ステープラのアンビル内に形成された複数のステープル受容空洞と整列するように構成されている、請求項7に記載の補助材。
  11. 前記補助材を圧縮することは、前記複数のエアポケット内の空気を前記複数の開口部から流出させて前記部分真空を発生させるように構成されている、請求項7に記載の補助材。
  12. 前記第2のは、中実で、非透過性で、空隙のない層を含んでいる、請求項7に記載の補助材。
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