JP7045150B2 - 連続最適化問題の大域的探索装置及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の目的は、解の精度と処理速度を共に向上できるようにした連続最適化問題の大域的探索装置及びプログラムを提供することにある。
図1Aから図10は第1実施形態の説明図を示している。最適化装置1は、CPU2と、ROM、RAM等のメモリ3と、入出力インタフェース4とをバス接続して構成されたマイクロコンピュータ(以下マイコン)5、又は汎用コンピュータなどを用いて連続最適化問題の大域的探索装置として構成される。以下、マイコン5が最適化処理を実行することとして説明を行う。マイコン5が、メモリ3に記憶された最適化プログラムを実行し、各種手順を実行することで最適化処理を実行する。メモリ3は非遷移的実体的記録媒体として用いられる。
以下では、全体評価関数Hoptの最小値を最適値として求めるための形態を示すが、最大値を最適値として求める処理に適用しても良い。
以上、説明したように本実施形態によれば、複数の要求、制約により生成される全体評価関数Hoptについて、全体評価関数Hoptを一部の要求、制約から作成した部分評価関数Hi(xi)に分け、1または複数の個体Kを部分評価関数Hi(xi)に沿って設定し、設定された部分評価関数Hi(xi)の部分的な最適解を探索しながら、または、部分的な最適解を探索した後、当該探索される部分的な解を備える個体Kの間に引力を作用させて全体評価関数Hoptの最適解を探索している。これにより、単純化された部分的な部分評価関数Hi(xi)の最適化処理に基づいて、全体の複雑な全体評価関数Hoptの最適解を探索できるようになり、全体評価関数Hoptの最適解を高速に取得できる。
図11から図15は第3実施形態の追加説明図を示している。第3実施形態では、個体Kの変数xiの初期分布の設定方法を説明する。前述実施形態に示したように、各個体KはM次元の変数xiを備えているが、このM次元の変数xiの初期分布を如何なる形態とするかに応じて、実効的な評価関数Heffの谷の通過数、すなわち極値の通過数、及び、収束方法も変化する。
図16から図23は第4実施形態の追加説明図を示している。第4実施形態では極小化の方法について別の形態を説明する。
発明者は、以上のように説明した方法について具体例を用いて検証している。以下では、この検証条件について説明する。発明者らは、「0」~「9」の一桁の手書き数字を深層学習を用いて識別する問題を挙げて検証している。
以下、前述の検証結果について説明する。
図20は本実施形態の引力相互作用項f(xi-xi+1)を用いて得られたLossfunctionの検証結果、図21は引力相互作用項f(xi-xi+1)を用いない場合の比較例のLossfunctionの検証結果を示している。
以下、未知のテストデータに対する検証結果について説明する。
図22は本実施形態のAccuracyの検証結果、図23は比較例のAccuracyの検証結果を示している。図22及び図23のAccuracyは前述の学習データとは異なる未知のテストデータを用いた正答率を示すものであり、新たなデータに対するクラスラベルや関数値を正確に予測できるかどうかを示す汎化性能に関する指標を示すもので、前述同様に探索ステップ数を横軸として示している。比較例では正答率、すなわち識別精度を73.65%となるのに対し、本実施形態では正答率、識別精度を91.71%とすることができ、本実施形態を採用することで比較例よりも高い識別性能を示すことが把握できた。
以上説明したように、本実施形態によれば、引力相互作用項f(xi-xi+1)と部分評価関数Hiの勾配gq、gcに応じて、それぞれ個体Kの変数xiの更新幅Δxq、Δxcを導出するときに、引力相互作用項f(xi-xi+1)と部分評価関数Hiの勾配gq、gcの指数移動平均値~mq、~mcと引力相互作用項f(xi-xi+1)と部分評価関数Hiの勾配gq、gcの二乗の指数移動平均値~vq、~vcがそれぞれ近くなるにしたがってそれぞれ更新幅Δxq、Δxcを大きくしている。また、勾配の指数移動平均値~mq、~mcが勾配の二乗の指数移動平均値~vq、~vcよりも小さくなるにつれて更新幅Δxq、Δxcを小さくするように導出している。このため、更新幅Δxq、Δxcを大きい幅から小さい幅に自動的に変化させることができ、極力少ない更新回数で効率的に極小値に個体Kを到達させることができる。
なお、第4実施形態に示した処理を用いると、引力相互作用項f(xi-xi+1)の影響力は、前述した勾配gqの変化に応じて適応的に変更される。このため(15)式の二次引力係数ρiを固定値(例えば0.1)としても問題なく収束する。すなわち、例えば第2実施形態では二次引力係数ρiを初期値から大きくすることで個体Kの間に引力を作用させて最適値に収束させるようにしたが、第4実施形態では増加させる処理をする必要がなくなる。また第2実施形態に説明したように、二次引力係数ρiを増加させるように処理しても良い。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
個体Kは各部分評価関数Hi(xi)の間で同数の変数xiを備えることが望ましい。前述実施形態では、個体Kの変数xiを解出力する形態を説明しているが、変数xiに対応した評価値、すなわち、解出力すべき変数xiを実効的な評価関数Heffに代入した評価値を解出力するようにしても良い。第3実施形態では、二次引力係数ρi/2を初期値=0から徐々に大きくする形態を示したが、初期値は0に限られない。
Claims (26)
- 複数の要求、制約により変数(x)を用いて生成される全体評価関数について、一部の要求、制約により生成した部分評価関数(Hi(x))に分け、1または複数の個体の変数を前記部分評価関数に沿って設定する設定部(6)と、
前記設定された部分評価関数の部分的な最適解を探索しながら、または、部分的な最適解を探索した後、当該探索される部分的な解を備える個体の間に引力を作用させて探索空間の中で前記全体評価関数の最適解を探索する最適解探索部(7)と、
を備える連続最適化問題の大域的探索装置。 - 前記最適解探索部は、
前記部分評価関数と引力相互作用項(f(xi-xi+1))により構成される実効的な評価関数(Heff)を(1)式としたときに、
前記引力相互作用項の勾配に応じて前記個体の変数の第1更新幅(Δxq)を導出し、前記部分評価関数の勾配に応じて前記個体の変数の第2更新幅(Δxc)を導出し、当該第2更新幅(Δxc)を前記第1更新幅(Δxq)に加算した合計更新幅(Δx)を算出して導出するように構成され、
前記引力相互作用項の勾配に応じて前記個体の変数の第1更新幅(Δxq)を導出するときに、前記引力相互作用項の勾配の移動平均値と前記引力相互作用項の勾配の二乗の移動平均値の平方根とが近くなるにしたがって前記第1更新幅を大きくすると共に前記勾配の移動平均値が前記勾配の二乗の移動平均値の平方根よりも小さくなるにつれて前記第1更新幅を小さくするように導出する請求項1記載の連続最適化問題の大域的探索装置。
- 前記最適解探索部は、
前記第2更新幅を導出するときに、前記部分評価関数の勾配の移動平均値と前記部分評価関数の勾配の二乗の移動平均値の平方根とが近くなるにしたがって前記第2更新幅を大きくすると共に前記勾配の移動平均値が前記勾配の二乗の移動平均値の平方根よりも小さくなるにつれて前記第2更新幅を小さくするように導出する請求項2または3記載の連続最適化問題の大域的探索装置。 - 前記設定部は、初期分布として前記探索空間に前記複数の個体の変数をランダムに分布させるように設定する請求項1から10の何れか一項に記載の連続最適化問題の大域的探索装置。
- 前記変数の探索を開始する前に予め変数の推定解(xiz)が与えられている場合には、
前記設定部は、初期分布として前記探索空間の内部に限定された限定探索範囲(Sa)であって当該推定解を含む限定探索範囲に前記個体の変数を設定する請求項1から10の何れか一項に記載の連続最適化問題の大域的探索装置。 - 前記個体は前記部分評価関数の間で同数の変数(xi)を備える請求項1から12のいずれか一項に記載の連続最適化問題の大域的探索装置。
- 大域的探索装置に、
複数の要求、制約により変数(x)を用いて生成される全体評価関数について、一部の要求、制約により生成した部分評価関数(Hi(xi))に分け、1または複数の個体の変数を前記部分評価関数に沿って設定する手順と、
前記設定された部分評価関数により部分的な最適解を探索する手順と、
前記部分的な最適解を探索しながら、または、部分的な最適解を探索した後、当該探索される部分的な解を備える個体の間に引力を作用させて探索空間の中で前記全体評価関数の最適解を探索する手順と、
を実行させるプログラム。 - 前記全体評価関数の最適解を探索する手順では、
前記部分評価関数と引力相互作用項(f(xi-xi+1))により構成される実効的な評価関数(Heff)を(1)式としたときに、
前記引力相互作用項の勾配に応じて前記個体の変数の第1更新幅(Δxq)を導出し、前記部分評価関数の勾配に応じて前記個体の変数の第2更新幅(Δxc)を導出し、当該第2更新幅(Δxc)を前記第1更新幅(Δxq)に加算した合計更新幅(Δx)を算出して導出するものであり、
前記引力相互作用項の勾配に応じて前記個体の変数の第1更新幅(Δxq)を導出するときに、前記引力相互作用項の勾配の移動平均値と前記引力相互作用項の勾配の二乗の移動平均値の平方根とが近くなるにしたがって前記第1更新幅を大きくすると共に前記勾配の移動平均値が前記勾配の二乗の移動平均値の平方根よりも小さくなるにつれて前記第1更新幅を小さくするように導出する請求項14記載のプログラム。
- 前記全体評価関数の最適解を探索する手順では、
前記部分評価関数の勾配に応じて前記個体の変数の第2更新幅(Δxc)を導出し、当該第2更新幅を前記第1更新幅(Δxq)に加算した合計更新幅(Δx)を算出して導出するように構成され、
前記第2更新幅を導出するときに、前記部分評価関数の勾配の移動平均値と前記部分評価関数の勾配の二乗の移動平均値の平方根とが近くなるにしたがって前記第2更新幅を大きくすると共に前記勾配の移動平均値が前記勾配の二乗の移動平均値の平方根よりも小さくなるにつれて前記第2更新幅を小さくするように導出する請求項15または16記載のプログラム。 - 前記複数の個体の変数を設定する手順では、
初期分布として前記探索空間に前記複数の個体の変数をランダムに分布させるように設定する請求項14から23の何れか一項に記載のプログラム。 - 前記変数の探索を開始する前に予め変数の推定解(xiz)が与えられている場合、
前記複数の個体の変数を設定する手順では、
初期分布として前記探索空間の内部に限定された限定探索範囲(Sa)であって当該推定解を含む限定探索範囲に前記個体の変数を設定する請求項14から23の何れか一項に記載のプログラム。 - 前記個体は前記部分評価関数の間で同数の変数(xi)を備える請求項14から25のいずれか一項に記載のプログラム。
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ADACHI, S. H. et al.,Application of Auantumu Annealing to Training of Deep Neural Networks,arXiv.org [online],arXiv:1510.06356,2015年10月21日,Retrieved from the Internet: <URL: https://arxiv.org/abs/1510.06356> [Retrieved on 2021-08-27] |
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石亀 篤司,Particle Swarm Optimization――群れでの探索――,計測と制御,2008年06月01日,Vol. 47, No. 6,pp. 459-465 |
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