JP7044245B2 - 対話システム補強装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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[概要]
第1の実施の形態に係る対話システム補強装置は、既存の対話システムと協調動作することにより、既存の対話システムがニュースに特化した対話を行うようにする。具体的には、この対話システム補強装置は、ユーザの発話がニュースで使われているような話題だった場合に、ニュースの情報を与え、同時にそのニュースに関する応答文を出力する。これを実現するために、まず入力された発話文から話題となる語を抽出する。その語が予め準備したニュース情報が入ったデータベース又はそれに類するもの(以下単に「データベース」と呼ぶ。)に含まれている場合には、そのデータベースから関連する情報を取得する。例えば入力に「テロ」という話題が含まれていた場合、「仏財務相:テロ資金の監視、日本と協力確認」というニュースタイトルを取得できる。この文を、ユーザの発話文とみなして既存の対話システムへ入力し、応答文を取得する。取得された応答文と、データベースから取得した文とを用いて、例えば「『仏財務相:テロ資金の監視、日本と協力確認』っていうニュースがあるみたい。テロ組織に対する監視を一層強化し、捜査当局は、ロンドンやマドリードで起きたような無差別テロを食い止めるらしい。」という応答文を生成し出力する。その結果、既存の対話システムがニュースに特化した対話システムとして利用できる。
《全体構成》
図1を参照して、第1の実施の形態に係る対話システム補強装置50は、既存の対話システム52と協調動作し、対話システム52をニュースに特化した対話システムとして機能させる。対話システム補強装置50は、ニュースDB66と、対話履歴DB68とを含む。ニュースDB66の構成については後述するが、単語を検索キーとして、その単語を含むニュースタイトルが取り出せるように予め準備したデータベースである。ニュースDB66にはニュースタイトルが多数格納されている。
図2を参照して、ニュースDB66は、複数のレコードを含む。各レコードは、キーと、そのキーを検索のためのキーとして取出可能なニュースタイトルとを含む。各レコードのキーは、対応するニュースタイトル中の単語(トピック)からなる。1つのレコードは複数のキーを持つことが可能であり、何れかのキーが検索のためのキーワードと一致すればそのレコードをニュースDB66から取出すことができる。
コンピュータをこの対話システム補強装置50として機能させるためのプログラムは以下のような制御構造を持つ。図3を参照して、このプログラムは、入力54からトピックである単語を抽出するステップ90と、ステップ90で抽出したトピックを検索キーとしてニュースDB66を検索することにより、そのトピックをキーに持つレコードのニュースタイトルをニュースDB66から取得するステップ92と、ステップ92において取得されたニュースタイトルの各々に対して以下の処理96を実行するステップ94とを含む。なお、ステップ92において1つもレコードが見つからなかった場合には、処理96は1回も実行されず制御はステップ94の次(後述するステップ98)に進む。
図3のステップ132におけるスコアの算出は、図4に示すニュースらしさ判定モデル168を使用して行われる。このニュースらしさ判定モデル168として、本実施の形態では、いわゆるディープニューラルネットワークの一種である畳み込みニューラルネットワーク、より具体的には、マルチカラム畳み込みニューラルネットワーク(Multicolumn Convolutional Neural Network:MCNN)を用いる。
図4にこのニュースらしさ判定モデル168の学習を行うためのモデル学習装置150の構成を示す。また図5にはニュースらしさ判定モデル168の概略構成を示す。図6にはニュースらしさ判定モデル168の1カラムの構成を示す。図7、図8及び図9には、このニュースらしさ判定モデル168の各カラムへの入力となる素性の導出方法を説明するための図を示す。
学習データは、上記した11種類の単語ベクトル列と、その単語ベクトル列が得られたテキストが正例か負例かを示すラベルとからなる。
図1に示す応答生成部72もコンピュータとの協働によりコンピュータを応答生成部72として機能させるプログラムにより実現される。図11を参照して、このプログラムは、予め準備されている応答のための応答フォームのいずれかをランダムに選択するステップ500を含む。この応答フォームは、例えば「[第1スロット]というニュースがありますよ。[第2スロット]」のようなものである。第1スロットにはニュースタイトルが代入され、第2スロットには対話システム52の出力が代入される。
第1の実施の形態に係る対話システム補強装置50は以下の様に動作する。対話システム補強装置50は、入力54のトピックに適合するニュースタイトルがニュースDB66に格納されているとき(適合時)とそうでないとき(非適合時)とで異なる。以下、最初に適合時、次に非適合時の対話システム補強装置50の動作を説明する。なお、この動作に先立ち、図4に示すニュースらしさ判定モデル168の学習は完了しているものとする。
図1を参照して、適合時には対話システム補強装置50は以下のように動作する。入力54が入力されると、トピック抽出部60は入力54からトピックを抽出しニュースタイトル取得部62に与える(図3(以下同様)のステップ90)。ニュースタイトル取得部62は、トピック抽出部60が抽出したトピックと一致する単語を持つニュースタイトルをニュースDB66から取得し応答可否判定部64に与える(ステップ92)。応答可否判定部64は、ニュースタイトル取得部62によるニュースタイトルの取得結果に基づいて、入力54に対して対話システム補強装置50の機能を用いて応答するか、対話システム52に応答させるかを示す選択信号76を出力する。
非適合時には、対話システム補強装置50は以下のように動作する。入力54が入力されてから応答可否判定部64の動作までは上記適合時と同様である。しかし非適合時には、図3のステップ98の判定がNOとなり、図1に示す選択信号76は第2の値となる。その結果、選択部70はニュースタイトル78ではなく入力54を選択し、選択後の入力80として対話システム52に入力する。選択信号76が第2の値なので応答生成部72は何も動作しない。同様に選択信号76が第2の値なので選択部74は応答84ではなく応答82を選択し、応答56として出力する。
[概要]
本願発明の第2の実施の形態に係る対話システム補強装置は、既存の対話システムと協調動作して、既存の対話システムが教育に特化した対話を行うようにする。具体的には、対話の最中に教育的に重要な単語が出現した際に、それに関する問題を出題し、ユーザに回答させる。問題を出題可能とするため、予め教科書データを用いて質問回答データベースを作成しておく。ユーザの発話から話題(トピック)を抽出する。トピックに含まれる名詞が質問回答データベースにキーとして含まれる場合、その単語に関連する質問文を質問回答データベースから抽出する。ユーザの発話文自体は既存の対話システムへ入力し、応答文を取得する。質問回答データベースから抽出した質問文と、対話システムからの応答文を組合せて応答文を生成し、出力する。質問文を出力した後のユーザの入力に対しては、トピックとなる単語を抽出し、その単語が直前に出題した問題(質問文)の回答かどうかを質問回答データベースで確認し、正解か不正解に応じて文を生成する。また、質問回答データベースから該当の回答文も抽出する。正解か不正解かに応じた文と、質問回答データベースから抽出した回答文を組合せて応答文を生成し、出力する。
《全体構成》
図12を参照して、第2の実施の形態に係る対話システム補強装置530は、既存の対話システム52への入力54及びこの入力54に対する対話システム52の出力(応答)を受けるように接続され、対話システム52による対話の最中に教育的に重要な単語が出現した際に、それに関する問題をユーザに対して出題し、ユーザに回答させる処理を行う。さらに対話システム補強装置530は、この出題の直後にユーザから入力された入力54が直前の問題に対して正しい回答か否かを判定し、正解か不正解かに応じた文と、質問に対する回答文を組合せて応答文を生成し、出力する。すなわち、第1の実施の形態に係る対話システム補強装置50と異なり、この第2の実施の形態に係る対話システム補強装置530は、ユーザとの2回の対話により、ユーザに対して何らかの教育的な知識を伝えるよう既存の対話システム52の機能を補強する。
図14を参照して、質問処理部550は、応答566からトピックとしての単語を抽出するためのトピック抽出部600と、質問処理部550が抽出した単語をトピックに含む質問回答のレコードを質問回答DB548から取得するための質問回答取得部602と、質問回答取得部602が抽出した質問回答のレコードに基づいて、対話システム補強装置530が質問を生成して出力すべきか、対話システム52の応答を出力するべきかを判定するための応答可否判定部604と、応答可否判定部604により質問を生成すべきと判定されたときに、質問回答取得部602により取得された質問回答のレコードに基づいて対話システム補強装置530による応答(質問)570を生成するための応答生成部606とを含む。
図15を参照して、状態判定部542は、入力54からトピックを表す単語を抽出するためのトピック抽出部630と、トピック抽出部630により抽出された単語をトピックとして持つ質問回答のレコードを質問回答DB548から取得し、対話履歴DB544に保存された対話履歴と、取得された質問回答のレコードとに基づいて、対話システム補強装置530による応答(質問)の生成を行うべきか否かを示す判定信号560を出力する回答判定部632とを含む。回答判定部632は、対話履歴DB544により、直前の対話システム補強装置530の出力が質問でないとき、又は直前の対話システム補強装置530の出力が質問であったが、そのトピックと入力54からトピック抽出部630が抽出したトピックとが一致しないときには、入力54が質問に対する回答ではないと判定し、判定信号560を第2の値とする。直前の対話システム補強装置530の出力が質問であり、そのトピックと入力54からトピック抽出部630が抽出したトピックとが一致したときには判定信号560を第1の値とする。すなわち、判定信号560は、対話システム補強装置530による質問を生成すべきと判定されたときには第1の値となり、そうでないときには第2の値となる。
図16を参照して、回答処理部574は、入力564が与えられたことに応答して、対話履歴DB544及び質問回答DB548を参照して直前に対話システム補強装置530が生成した質問と対になっている回答文を質問回答DB548から抽出するための回答文抽出部660と、回答文抽出部660により抽出された回答文と対話履歴DB544に記憶された前回の質問とを対比することで回答が正しいか否かを判定し、判定結果に応じた適切な形で回答576を生成する応答生成部662とを含む。
選択部554は、判定信号560の値が第2の値であり、判定信号572の値が第2の値であるときには応答566を選択する。選択部554は、判定信号560の値が第2の値であり、判定信号572の値が第1の値であるときには応答(質問)570を選択する。選択部554は、判定信号560の値が第1の値であるときには、判定信号572の値にかかわらず回答576を選択する。
図14に示した質問処理部550は、コンピュータとの協働によりコンピュータを質問処理部550として機能させるプログラムにより実現される。図17を参照して、このプログラムは、対話システム52の出力する応答566(図12を参照)を取得するステップ690と、応答566からトピックを表す単語を抽出するステップ692と、ステップ692で取得されたトピックを検索キーとして質問回答DB548を検索し該当するレコードを取出すステップ694と、ステップ694で取出されたレコードがあるか否かを判定して制御の流れを分岐させるステップ696とを含む。
図15及び図16に示した状態判定部542及び回答処理部574は、コンピュータとの協働によりコンピュータを状態判定部542及び回答処理部574として機能させるプログラムにより実現される。
この第2の実施の形態に係る対話システム補強装置530は、大きく分けて以下の3通りのいずれかにより動作する。第1は、入力54に対して特に質問を行うことなく応答する場合である(通常時)。第2は、入力54に対して何らかの質問を行う場合である(質問時)。第3は、質問を行った直後の入力54に対して回答となる応答を行う場合である(回答時)。以下、これら3つの場合について説明する。
通常時、入力54が状態判定部542と分岐部540とに与えられる。このとき、状態判定部542の出力する判定信号560の値は第2の値となる。すなわち、図15を参照して、トピック抽出部630が入力54からトピックを抽出する。回答判定部632はこのトピックに合致する質問回答レコードを質問回答DB548から読出す。通常時には対話システム補強装置530が直前に出力した応答は質問ではない。したがって回答判定部632は判定信号560を第2の値とする。
質問時にも状態判定部542の動作は通常時と同様に動作する。
回答時には、直前の質問に関する情報が対話履歴DB544に記録されている。図15と図18を参照して、回答判定部632は、入力54が与えられると、対話履歴DB544を参照して、直前の対話システム補強装置530の応答が質問文であったか否かを判定する(図18の(以下同じ)ステップ742)。この例の場合には直前の応答が質問であったと判定される(ステップ742でYES)。さらに回答判定部632は、入力54が質問文に対する回答か否かを判定する(ステップ744及び746)。この設例ではステップ746の判定はYESとなる。したがってトピック抽出部630は入力54からトピックを表す単語を抽出する(ステップ748)。回答判定部632は、トピック抽出部630が抽出したトピックを検索キーに質問回答DB548から質問回答レコードを取出し、回答文を抽出する(ステップ750)。この回答文のトピックが直前の質問文のトピックと一致するか否かを判定する(ステップ752)。両者が一致すればステップ752の判定はYESとなる。ステップ754で正解時の応答を回答文から生成しステップ762で出力する。両者が一致しないときには誤答時の応答を回答文から生成しステップ762で出力する。
以上のように上記各実施の形態によれば、既存の対話システムには手を加えることなく、教育及びニュースのような、あるカテゴリに特化した対話システムに変換できる。既存の対話システムを改造したり、新たな対話システムを開発したりする必要がない。そのため、開発コストを低くできる。また、ユーザは基本的には既存の対話システムと対話をすることになり、ある条件が充足されたときにだけ特化した応答を受け取るようになる。そのため、既存の対話システムをそのまま使用していたときと比較して対話システムの動作が変化したという感覚を持つ可能性を小さくできる。その結果、既存の対話システムを利用していたユーザに違和感を生じさせることなく、既存のシステムに特定の新たな機能を追加できる。
上記した各実施の形態に係る対話システム補強装置50及び対話システム補強装置530の各機能部は、それぞれコンピュータハードウェアと、そのハードウェア上でCPU(中央演算処理装置)及びGPU(Graphics Processing Unit)により実行される、対話システムに対するアドオンとして準備されるプログラムとにより実現できる。図19及び図20に上記各装置及びシステムを実現するコンピュータハードウェアを示す。GPUは通常は画像処理を行うために使用されるが、このようにGPUを画像処理ではなく通常の演算処理に使用する技術をGPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)と呼ぶ。GPUは同種の複数の演算を同時並列的に実行できる。一方、ニューラルネットワークの訓練時及び動作時には、各ノードの重み演算は単純な積和演算であり、しかもそれらは同時に実行できることが多い。したがって、図4~図6に示すMCNN220、並びに図17に示す質問文のスコア計算及び図18の回答らしさのスコア計算に使用される図示しないMCNN等の訓練と動作にはGPGPUが適している。
52 対話システム
60、600、630 トピック抽出部
62 ニュースタイトル取得部
64、604 応答可否判定部
66 ニュースDB
68、544 対話履歴DB
70、74、554 選択部
72、606、662 応答生成部
78 ニュースタイトル
150 モデル学習装置
160 大規模テキストデータベース
162 モデル学習部
164 ニュース用語辞書
166 接続語辞書
168 ニュースらしさ判定モデル
170 ニュースタイトル記憶部
172 ニュースタイトルスコアリング部
174 スコア付ニュースタイトル
190 テキスト抽出・分類部
192 学習用テキスト記憶部
194 学習処理部
220 MCNN
260、262、264、266 畳み込みニューラルネットワーク群
280 サブネットワーク
360 ニュースタイトル候補
540 分岐部
542 状態判定部
548 質問回答DB
550 質問処理部
574 回答処理部
602 質問回答取得部
632 回答判定部
660 回答文抽出部
Claims (6)
- 対話システムとともに動作し、前記対話システムによる対話に特徴を与える対話システム補強装置であって、
前記対話システムに与えられる入力を受け、前記対話システムに代わって当該入力に対する応答を出力すべきか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段による判定が肯定であることに応答して、前記入力に基づいて予め準備された応答生成方法により応答を生成するための第1の応答生成手段と、
前記第1の応答生成手段の出力と、前記対話システムの出力とを受けるように接続され、前記第1の判定手段の判定結果が肯定か否かにしたがって、前記第1の応答生成手段の出力と、前記対話システムの出力とを選択的に出力する第1の選択手段とを含む、対話システム補強装置。 - 前記第1の判定手段は、
単語をキーとして当該単語に関連する応答文候補を検索できるように複数の応答文候補を記憶した応答文候補記憶手段と、
前記入力から当該入力に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
前記単語抽出手段により抽出された前記単語をキーとして前記応答文候補記憶手段から応答文候補を検索し取出すための応答文候補取出手段と、
前記応答文候補取出手段により取出された応答文候補があったか否かにしたがって、前記対話システムに代わって前記入力に対する応答を出力すべきか否かを判定するための手段とを含む、請求項1に記載の対話システム補強装置。 - 前記第1の応答生成手段は、
前記応答文候補取出手段により取出された応答文候補の各々について、前記特徴を表している程度を示す特徴スコアを算出するためのスコア算出手段と、
前記応答文候補取出手段により取出された応答文候補の内で、前記スコア算出手段により最も高い特徴スコアが算出された応答文候補を選択し前記第1の選択手段に出力するための手段とを含む、請求項2に記載の対話システム補強装置。 - 前記第1の応答生成手段は、
単語をキーとして当該単語に関連する応答文候補を検索できるように複数の応答文候補を記憶した応答文候補記憶手段と、
前記入力から当該入力に含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
前記単語抽出手段により抽出された前記単語をキーとして前記応答文候補記憶手段から応答文候補を検索し取出すための応答文候補取出手段と、
前記応答文候補取出手段により取出された応答文候補の各々について、前記特徴を表している程度を示す特徴スコアを算出するためのスコア算出手段と、
前記応答文候補取出手段により取出された応答文候補の内で、前記スコア算出手段により最も高い前記特徴スコアが算出された応答文候補を選択し前記第1の選択手段に出力するための手段とを含む、請求項1に記載の対話システム補強装置。 - 前記第1の応答生成手段は、
複数の特定対話データ項目を記憶した特定対話データ項目記憶手段を含み、
前記特定対話データ項目の各々は、第1の応答文と、当該第1の応答文の後に出力が予定される第2の応答文と、少なくとも前記第1の応答文に含まれる第1の単語とを含み、
前記第1の応答生成手段はさらに、
前記入力に対する前記対話システムの出力するシステム応答文を受信するよう前記対話システムに接続され、当該システム応答文に含まれる単語を抽出するための単語抽出手段と、
前記単語抽出手段により抽出された前記単語を前記第1の単語として含む特定対話データ項目を前記特定対話データ項目記憶手段から取出すためのデータ項目取出手段と、
前記データ項目取出手段により取出された特定対話データ項目に含まれる前記第1の応答文を出力して前記第1の選択手段に入力するための手段と、
前記データ項目取出手段により前記特定対話データ項目が取出されたか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の応答文を出力したことを示す出力履歴を記憶するための履歴記憶手段とを含み、
前記第1の判定手段は、前記対話システムに入力が与えられたことに応答して、前記履歴記憶手段を参照し、当該入力が前記第1の応答文の出力された直後の入力であるか否かにしたがって、前記対話システムに代わって当該入力に対する応答を出力すべきか否かを判定する第3の判定手段を含み、
前記対話システム補強装置はさらに、前記第2の判定手段により、前記対話システムに与えられた前記入力が前記第1の応答文の出力された直後の入力であると判定されたことに応答して、前記第1の応答文と同じ前記特定対話データ項目内の前記第2の応答文に基づいて応答を生成し、出力するための第2の応答生成手段を含み、
前記第1の選択手段は、前記第1の応答生成手段の出力と、前記対話システムの出力と、前記第2の応答生成手段の出力とを受けるように接続され、前記第2の判定手段の判定結果と前記第3の判定手段による判定結果との組合せにしたがって、前記第1の応答生成手段の出力と、前記第2の応答生成手段の出力と、前記対話システムの出力とを選択的に出力する第2の選択手段を含む、請求項1に記載の対話システム補強装置。 - 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の対話システム補強装置の各手段としてコンピュータを機能させる、コンピュータプログラム。
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