JP7042433B2 - 電磁界シミュレータ及び電磁界シミュレータの動作方法 - Google Patents

電磁界シミュレータ及び電磁界シミュレータの動作方法 Download PDF

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Description

本開示は、電子機器の設計に用いて好適な電磁界シミュレータ及び電磁界シミュレータの動作方法に関する。
従来、機構CADや基板データから金属部分のみを反映したモデルを作成して電磁界解析する方法や、機構CADや基板データ等の設計情報を全て入力して電磁気的な結合を等価回路に変換して回路解析する方法がある。前者の電磁界解析方法として、例えば特許文献1に記載されたものがある。また、後者の回路解析方法として、例えば特許文献2に記載されたものがある。なお、上述した機構CADとは、電子機器を構成する筐体や各種部品等のCADを用いた設計データのことである。
特許文献1には、電気回路装置の持つプリント板類、ケーブル類、リード類、金属筐体類の構造体を正確に入力して、高精度で電磁界強度を算出する技術が開示されている。特許文献2には、電気エネルギーの伝搬の主経路を抽出して、その主経路の等価回路を作成して回路解析により放射電界の計算を行う技術が開示されている。
特開平07-302278号公報 特開2010-198201号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような電磁界解析方法においては、解析空間の拡大により計算量が増大し、汎用PC(Personal Computer)では解析が困難である。また、電子機器を構成している構造物の配置に関しては改善を図ることができるものの、ノイズ源となるIC(Integrated Circuit:集積回路)や発振器等をプリント基板上で最適な配置を行うことができない。
特許文献2に記載されたような回路解析方法においては、ノイズ電流の伝搬経路が予め特定できない条件においては、正確なEMI(Electro Magnetic Interference:電磁気妨害)レベルを計算するために、プリント基板の回路構成及びケーブルの配線態様などをシミュレーションの条件に詳細に反映させる必要があるが、この詳細な条件を反映したシミュレーションではモデル作成に時間を要し、計算コストを増大させてしまう課題がある。
本開示は、汎用PCでも解析可能な解析モデルを容易に作成することができる電磁界シミュレータ及び電磁界シミュレータの動作方法を提供することを目的とする。
本開示の電磁界シミュレータは、外部からデータを入力する入力部と、前記入力部を介して入力された前記データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記データを表示する表示部と、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部をそれぞれ制御するとともに、前記記憶部に記憶された前記データに対する演算を行い演算結果を前記記憶部に記憶させる制御・演算部と、を備え、前記制御・演算部は、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部のうち少なくとも一部と協働して、モデルを作成するのに必要な情報を抽出するモデル作成情報抽出処理を行い、抽出された前記情報に基づき前記モデルを作成するモデル自動作成処理を行い、作成された前記モデルに対して電磁界解析処理を行う、電磁界シミュレータであって、前記モデル作成情報抽出処理は、ノイズの影響を受ける機器の周波数情報である評価周波数情報を入力し、ノイズ源となる部品の周波数情報であるノイズ周波数情報を入力し、判定対象の素材を入力し、入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、前記金属材質の部品が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定し、前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当するか否かを判定し、前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定し、前記モデル自動作成処理は、前記アンテナ動作部ありと判定した部品であるか否かを判定し、前記アンテナ動作部ありと判定した部品である場合、該部品の判定箇所以外の形状を簡略化したモデルを作成し、前記電磁界解析処理は、作成された前記モデルに対して電磁界解析を行う。
本開示によれば、アンテナとして動作する金属のみ、かつ、簡略化したモデルを作成するので、計算量の削減が図れ、汎用PCでも容易に解析することが可能となる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記モデル作成情報抽出処理は、入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、前記金属材質の部品が存在する場合、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在するか否かを判定し、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定する。
本開示によれば、アンテナとして動作する金属のみ、かつ、簡略化したモデルを作成するので、計算量の削減が図れ、汎用PCでも容易に解析することが可能となる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記ノイズの影響を受ける機器は、搭載する無線機器、近接する無線機器、又は法規制、業界団体規格を含む。
本開示によれば、ノイズの影響を受ける機器を反映させたモデルを作成することができる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記ノイズ源となる部品の周波数は、水晶の動作周波数、ICの動作周波数、又は無線/有線の通信周波数を含む。
本開示によれば、水晶の動作周波数、ICの動作周波数、又は無線/有線の通信周波数をノイズ源としたモデルを作成することができる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記判定対象の素材は、現物、写真、又は機構CADを含む。
本開示によれば、現物、写真、又は機構CADを判定対象の素材としてモデルを作成することができる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記モデル作成情報抽出処理は、前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定した後、アンテナ動作部ありと判定された部品と、モデル作成必要なノイズ源と判定されたノイズ源とをハイライトで表示する。
本開示によれば、アンテナ動作部として動作する部品と、モデル作成必要なノイズ源と判定されたノイズ源とをハイライトで表示するので、電子機器の設計において部品の適切な実装位置を決定することができる。更に、試作前に設計条件の検討を行うことができるので、試作後の設計変更が無くなって無駄な経費の発生を抑えることができるとともに、設計期間の短縮化が図れる。
本開示の電磁界シミュレータは、上記構成において、前記電磁界解析処理は、作成された前記モデルに対して電磁界解析を行った後、電磁界解析結果をハイライトで表示する。
本開示によれば、磁界強度の分布を明確に把握することができるので、試作前に設計条件の検討を行うことができる。
本開示の電磁界シミュレータの動作方法は、外部からデータを入力する入力部と、前記入力部を介して入力された前記データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記データを表示する表示部と、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部をそれぞれ制御するとともに、前記記憶部に記憶された前記データに対する演算を行い演算結果を前記記憶部に記憶させる制御・演算部と、を備え、前記制御・演算部は、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部のうち少なくとも一部と協働して動作する電磁界シミュレータの動作方法であって、モデルを作成するのに必要な情報を抽出するモデル作成情報抽出処理を行い、抽出された前記情報に基づき前記モデルを作成するモデル自動作成処理を行い、作成された前記モデルに対して電磁界解析処理を行い、前記モデル作成情報抽出処理は、ノイズの影響を受ける機器の周波数情報である評価周波数情報を入力し、ノイズ源となる部品の周波数情報であるノイズ周波数情報を入力し、判定対象の素材を入力し、入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、前記金属材質の部品が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定し、前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当するか否かを判定し、前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定し、前記モデル自動作成処理は、前記アンテナ動作部ありと判定した部品であるか否かを判定し、前記アンテナ動作部ありと判定した部品である場合、該部品の判定箇所以外の形状を簡略化したモデルを作成し、前記電磁界解析処理は、作成された前記モデルに対して電磁界解析を行う。
本開示によれば、アンテナとして動作する金属のみ、かつ、簡略化したモデルを作成するので、計算量の削減が図れ、汎用PCでも容易に解析することが可能となる。
本開示の電磁界シミュレータの動作方法は、上記方法において、前記モデル作成情報抽出処理は、入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、前記金属材質の部品が存在する場合、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在するか否かを判定し、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定する。
本開示によれば、アンテナとして動作する金属のみ、かつ、簡略化したモデルを作成するので、計算量の削減が図れ、汎用PCでも容易に解析することが可能となる。
本開示によれば、汎用PCでも解析可能な解析モデルを容易に作成することができる。
第1実施形態の電磁界シミュレータの構成を示すブロック図 第1実施形態の電磁界シミュレータのメインの動作ステップを示すフローチャート 第1実施形態の電磁界シミュレータのモデル作成情報抽出処理の動作ステップを示すフローチャート 第1実施形態の電磁界シミュレータにおける判定対象の素材の入力画面の一例を示す図 図4に示す判定対象の素材である車載ユニットにおける『アンテナ動作部あり』と判定された部品と『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源のハイライト表示の一例を示す図 図4に示す判定対象の素材である車載ユニットにおける評価周波数f=1GHzとした場合のハイライト表示の一例を示す図 第1実施形態の電磁界シミュレータのモデル自動作成処理の動作ステップを示すフローチャート 第1実施形態の電磁界シミュレータの電磁界解析処理の動作ステップを示すフローチャート 第1実施形態の電磁界シミュレータによる電磁界解析結果のハイライト表示の一例を示す図 第2実施形態の電磁界シミュレータの構成を示すブロック図 第2実施形態の電磁界シミュレータで機構データの入力対象である電子機器の入力画面を示す図 第2実施形態の電磁界シミュレータの動作ステップを示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る電磁界シミュレータを具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
以下、図1を参照して、第1実施形態の電磁界シミュレータ1について説明する。図1は、第1実施形態の電磁界シミュレータ1の構成を示すブロック図である。同図において、電磁界シミュレータ1は、外部からデータを入力する入力部2と、入力部2を介して入力されたデータを記憶する記憶部3と、記憶部3に記憶されたデータを表示する表示部4と、入力部2、記憶部3及び表示部4をそれぞれ制御するとともに、記憶部3に記憶されたデータに対する演算を行い、演算結果を記憶部3に記憶させる制御・演算部5と、を備える。
入力部2は、例えばキーボードやマウスである。記憶部3は、例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)等の大容量記装置である。表示部4は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。制御・演算部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、入力部2、記憶部3及び表示部4のうち少なくとも一部と協働して、モデルを作成するのに必要な情報を抽出するモデル作成情報抽出処理と、抽出した情報に基づきモデルを作成するモデル自動作成処理と、作成したモデルに対して電磁界解析処理とを行う。制御・演算部5からは、入力部2には制御信号Sc1が出力され、記憶部3には制御信号Sc2が出力され、表示部4には制御信号Sc3が出力される。また、制御・演算部5と記憶部3との間でデータD2,D3の授受が行われる。また、入力部2からデータD1が記憶部3に出力され、記憶部3に記憶されたデータD4が表示部4に出力される。
制御・演算部5が行うモデル作成情報抽出処理は、被害者情報として、ノイズの影響を受ける機器の周波数情報を入力するとともに、加害者情報として、ノイズ源となる部品の周波数情報を入力する。ここで、ノイズの影響を受ける機器の周波数を“評価周波数”と呼び、ノイズ源となる部品の周波数を“ノイズ周波数”と呼ぶ。評価周波数情報には、搭載する無線機器、近接する無線機器、法規制、業界団体規格が含まれ、ノイズ周波数情報には、水晶の動作周波数、ICの動作周波数、無線/有線の通信周波数が含まれる。判定対象の素材は、例えば現物、写真、機構CADである。なお、前述したように、機構CADとは、電子機器を構成する筐体や各種部品等のCADを用いた設計データのことである。
制御・演算部5は、モデル作成情報抽出処理において、判定対象の素材を入力にした後、該素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、金属材質の部品が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定する。また、制御・演算部5は、モデル作成情報抽出処理において、ノイズ周波数の分周又は逓倍が評価周波数に該当するか否かを判定し、ノイズ周波数の分周又は逓倍が評価周波数に該当する場合、ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定する。
制御・演算部5が行うモデル自動作成処理は、モデル作成情報抽出処理においてアンテナ動作部ありと判定した部品であるか否かを判定し、アンテナ動作部ありと判定した部品である場合、該部品の判定箇所以外の形状を簡略化したモデルを作成する。制御・演算部5が行う電磁界解析処理は、モデル自動作成処理で作成したモデルに対して電磁界解析を行う。
次に、第1実施形態の電磁界シミュレータ1の動作について説明する。
図2は、第1実施形態の電磁界シミュレータ1のメインの動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御・演算部5は、上述したモデル作成情報抽出処理S1、モデル自動作成処理S2、電磁界解析処理S3を順次行う。以下、これらの処理について詳細に説明する。
図3は、第1実施形態の電磁界シミュレータ1のモデル作成情報抽出処理S1の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御・演算部5は、入力部2を制御して、ノイズの影響を受ける機器の評価周波数情報、ノイズ源となる部品のノイズ周波数情報及び判定対象の素材をそれぞれ入力する(ステップS10~ステップS12)。上述したように、評価周波数情報は、搭載する無線機器、近接する無線機器、法規制、業界団体規格等が含まれる情報であり、ノイズ周波数情報は、水晶の動作周波数、ICの動作周波数、無線/有線の通信周波数等が含まれる情報である。また、判定対象の素材は、現物、写真、機構CAD等である。
制御・演算部5は、記憶部3を制御して、入力部2により入力された評価周波数情報、ノイズ周波数情報及び判定対象の素材を記憶させる。記憶部3に記憶された評価周波数情報、ノイズ周波数情報及び判定対象の素材は、表示部4に表示可能なデータ形式に変換されて表示部4に表示される。図4は、判定対象の素材の入力画面41の一例を示す図である。同図に示す入力画面41には、カメラ等の撮像機器で撮像された例えばカーナビゲーションシステムの車載ユニット20が判定対象の素材として写し出されている。なお、同図に示す2重枠42は、表示部4のモニタ枠を示している。車載ユニット20は、金属製で直方体状に形成されており、内部にプリント基板21を収容している。
制御・演算部5は、評価周波数情報、ノイズ周波数情報及び判定対象の素材を入力して記憶させた後、判定対象の素材(例えば車載ユニット20)の中に金属材質の部品が存在するかどうか判定する(ステップS13)。車載ユニット20の中に金属材質の部品が存在すると判定すると(ステップS13で「YES」)、該部品の中に評価周波数のλ/16~λに該当する箇所があるかどうか判定する(ステップS14)。制御・演算部5は、評価周波数のλ/16~λに該当する箇所があると判定すると(ステップS14で「YES」)、『アンテナ動作部あり』と判定し(ステップS15)、評価周波数のλ/16~λに該当する箇所がないと判定すると(ステップS14で「NO」)、『アンテナ動作部なし』と判定する(ステップS17)。
制御・演算部5は、ステップS13の判定において、判定対象の素材に金属材質の部品が存在しないと判定した場合(ステップS13で「NO」と判定した場合)、ステップS14の判定を行わず、ステップS17に進み、『アンテナ動作部なし』と判定する。
制御・演算部5は、ステップS15で『アンテナ動作部あり』と判定するか、又はステップS17で『アンテナ動作部なし』と判定した後、金属材質の部品は全て判定済みかどうか判定する(ステップS16)。即ち、車載ユニット20のように、判定対象の素材が複数の金属材質の部品から構成される場合、全ての金属材質の部品に対して、評価周波数のλ/16~λに該当するかどうか判定する。制御・演算部5は、未判定の部品があると判定すると(ステップS16で「NO」)ステップS14に戻る。これに対し、金属材質の部品の全てを判定済みと判定すると(ステップS16で「YES」)、ノイズ周波数の分周/逓倍が評価周波数に該当するかどうか判定する(ステップS18)。制御・演算部5は、ノイズ周波数の分周/逓倍が評価周波数に該当すると判定すると(ステップS18で「YES」)、『モデル作成必要なノイズ源』と判定する(ステップS19)。そして、『アンテナ動作部あり』と判定した部品と、『モデル作成必要なノイズ源』と判定したノイズ源をハイライトで表示し(ステップS20)、本処理を終える。これに対し、ステップS18の判定においてノイズ周波数の分周/逓倍が評価周波数に該当しないと判定すると(「NO」と判定すると)、ステップS19及びステップS20の処理を行わず、『モデル作成不要なノイズ源』と判定し(ステップS21)、本処理を終える。
図5は、図4に示す判定対象の素材である車載ユニット20において、『アンテナ動作部あり』と判定された部品と、『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源のハイライト表示の一例を示す図である。同図に示す例は、評価周波数f=100MHzとした場合のハイライト表示である。部品201が『アンテナ動作部あり』と判定された部品であり、ノイズ源202が『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源である。『アンテナ動作部あり』と判定された部品201は、車載ユニット20の一角部分に実装されており、略T字状を成している。『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源202は、車載ユニット20の略中央部分に実装されている。部品201とノイズ源202は、いずれもハイライト表示であることを示すため、鎖線で描いている。
図6は、図4に示す判定対象の素材である車載ユニット20において、評価周波数f=1GHzとした場合のハイライト表示の一例を示す図である。評価周波数f=1GHzとした場合、部品203~206が『アンテナ動作部あり』と判定された部品であり、ノイズ源207が『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源である。『アンテナ動作部あり』と判定された各部品203~206は、車載ユニット20の本体の凹んだ部分や幅の狭い板状部分である。なお、これらは部品というよりは車載ユニット20の部分と言えるが、あくまでも一例である。
『モデル作成必要なノイズ源』と判定されたノイズ源207は、図5のノイズ源202の位置から多少外れた位置に実装されている。これらの部品203~206とノイズ源207は、いずれもハイライト表示であることを示すため、鎖線で描かれている。このように、評価周波数に該当する金属材質の部品とノイズ源がハイライト表示される。
図7は、第1実施形態の電磁界シミュレータ1のモデル自動作成処理S2の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御・演算部5は、まず金属材質の部品が、『アンテナ動作部あり』と判定した部品かどうか判定し(ステップS30)、当該部品と判定すると(ステップS30で「YES」)、入力部2を制御して、当該部品の材質情報を入力する(ステップS31)。これに対し、制御・演算部5は、『アンテナ動作部あり』と判定した部品ではないと判定すると(ステップS30で「NO」)、当該部品の材質情報を入力しない(ステップS32)。制御・演算部5は、ステップS31又はステップS32の処理を行った後、判定した部品の判定箇所以外の形状を簡略化したモデルを作成する(ステップS33)。例えば、凹凸や穴を金属で塞いだモデルを作成する。制御・演算部5は、当該モデルを作成した後、部品は全て判定済みかどうか判定し(ステップS34)、部品は全て判定済みでないと判定すると(ステップS34で「NO」)、ステップS30に戻り、全て判定済みと判定すると(ステップS34で「YES」)、『モデル作成必要なノイズ源』と判定したノイズ源を給電点として反映し(ステップS35)、本処理を終える。
図8は、第1実施形態の電磁界シミュレータ1の電磁界解析処理S3の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御・演算部5は、まず作成したモデルを用いて電磁界解析を実行する(ステップS40)。次いで、電磁界解析により得られた結果をハイライトで表示し(ステップS41)、本処理を終える。
図9は、電磁界解析結果のハイライト表示の一例を示す図である。同図に示す例は、評価周波数f=100MHzとした場合の磁界強度をハイライト表示したものである。3種類の鎖線301~303で、磁界強度0.8(A/m)、0.5(A/m)、0.3(A/m)を示している。即ち、鎖線301が磁界強度0.3(A/m)、鎖線302が磁界強度0.5(A/m)、鎖線303が磁界強度0.8(A/m)である。なお、磁界強度を示す鎖線301~303は、磁界強度に応じて色を変えるようにしても良いし、磁界強度の数値も表示するようにしても良い。鎖線301~303の色を変える場合、例えば0.3(A/m)に対応する鎖線301を黄色にし、0.5(A/m)に対応する鎖線302をオレンジ色にし、0.8(A/m)に対応する鎖線303を赤色にする。
このように、第1実施形態の電磁界シミュレータ1は、ノイズの影響を受ける機器の周波数情報である評価周波数情報と、ノイズ源となる部品の周波数情報であるノイズ周波数情報と、判定対象の素材とを入力し、判定対象の素材に金属材質の部品が存在するか否かを判定して、金属材質の部品が存在する場合で、評価周波数のλ/16~λに該当する箇所があれば、該箇所を『アンテナ動作部あり』と判定した部品としてハイライト表示し、また、ノイズ周波数の分周又は逓倍が評価周波数に該当するか否かを判定し、評価周波数に該当する場合、ノイズ周波数の分周又は逓倍をモデル作成に必要なノイズ源と判定してハイライト表示し、さらに、アンテナ動作部ありと判定した部品の判定箇所以外の形状を簡略化したモデルを作成し、作成したモデルに対し、モデル作成に必要なノイズ源を給電点として反映させ、これにより得られたモデルにて電磁界解析を行い、電磁界解析結果をハイライトで表示する。
以上により、第1実施形態の電磁界シミュレータ1は、アンテナとして動作する金属のみでモデルを作成するので、計算量の削減が図れ、汎用PCでも容易に解析することが可能となる。また、アンテナ動作部として動作する部品と、モデル作成必要なノイズ源と判定されたノイズ源とをハイライトで表示し、さらに作成したモデルに対して電磁界解析を行った結果をハイライトで表示するので、電子機器の設計において部品の適切な実装位置を決定することができ、さらに試作前に設計条件の検討を行うことができるので、試作後の設計変更が無くなって無駄な経費の発生を抑えることができるとともに、設計期間の短縮化が図れる。
なお、第1実施形態の電磁界シミュレータ1においては、画面上で対象部分をハイライト表示するようにしたが、対象部分だけを表示するようにしてもよい。
また、第1実施形態の電磁界シミュレータ1においては、アンテナとして動作する金属のみでモデルを作成するようにしたが、必要に応じて手修正も対応可能であり、また対象部分以外は平面金属板でモデル化するようにしてもよい。
また、第1実施形態の電磁界シミュレータ1が有する機能をクラウドに持たせて、クラウド上でサービスを提供するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態の電磁界シミュレータ10の構成を示すブロック図である。なお、同図において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けている。同図において、第2実施形態の電磁界シミュレータ10は、筐体、プリント基板、放熱部品等で構成される電子機器に対し、該電子機器を構成する部品の中の金属部品でモデル化を行い、周波数を指定してシミュレーションを行うものであり、外部からデータを入力する入力部2と、入力部2を介して入力されたデータを記憶する記憶部3と、記憶部3に記憶されたデータを表示する表示部4と、入力部2、記憶部3及び表示部4をそれぞれ制御するとともに、記憶部3に記憶されたデータに対する演算を行い、演算結果を記憶部3に記憶させる制御・演算部11と、を備える。
なお、制御・演算部11から入力部2、記憶部3及び表示部4それぞれに出力される制御信号、制御・演算部11と記憶部3との間のデータの授受、入力部2から記憶部3へのデータの出力及び記憶部3から表示部4へのデータの出力は、前述した第1実施形態の電磁界シミュレータ1と同様である。
上記電子機器は、例えばカーナビゲーションシステムの車載ユニットである。図11は、電子機器50の入力画面41を示す図であり、(a)は下筐体51から上筐体(蓋部)52を取り外したときの入力画面、(b)は下筐体51に上筐体52を取り付けたときの入力画面である。同図に示すように、電子機器50の下筐体51は、前部と後部がそれぞれ直角方向に折り曲げられ、左右両側が開放された形状を成し、左右両側それぞれに2つの板状片53を有している。左右両側それぞれの2つの板状片53は、離間配置されている。ここで、図11に向かって右側の2つの板状片53の前部側を53、後部側を53とし、左側の2つの板状片53の前部側を53、後部側を53とする。下筐体51の板状片53~53は、上筐体52を下筐体51に固定するためのものである。下筐体51にはプリント基板60が収容されている。
図10に戻り、制御・演算部11は、例えばCPUであり、入力部2、記憶部3及び表示部4のうち少なくとも一部と協働して、電子機器50を構成するプリント基板60を含む構成要素の機構データを入力し、入力した機構データに対応する構成要素の材質を示す材質情報を入力し、入力した材質情報に基づき、機構データから金属物を抽出して、シミュレーションを行うモデルを作成する。機構データは、電子機器50を構成する上下筐体51,52、部品(図示略)、プリント基板60それぞれの形状、寸法、座標データであり、入力部2にて入力される。また、材質情報は、機構データの上下筐体51,52、部品(図示略)、プリント基板60の材質情報であり、入力部2にて入力される。
制御・演算部11は、作成したモデルに基づき、電子機器50を構成するプリント基板60上で、ノイズ源となる部品の実装を不適切とする実装不適切エリア65(図11参照)を求めて、該実装不適切エリア65をハイライト表示する。即ち、制御・演算部11は、以下に示す処理を行って実装不適切エリア65を求め、それをハイライト表示する。なお、不適切なエリア以外のエリアは適切なエリアを示すことになる。
(1) 作成したモデルに基づき、電子機器50を構成するプリント基板60を分割する分割数を設定する。分割数は、例えば8/16/32/64であり、分割数が多いほど精度の高い実装位置(ICや発振器等の部品の実装位置)を計算できる。
(2) 電子機器50内で使用する、あるいは、生成される周波数からノイズ源となるノイズ周波数を設定する。
(3) EMIレベルを確認すべき評価周波数を設定する。
(4) (3)で設定した評価周波数で確認すべきEMIレベルを設定する。
(5) (1)で設定した分割数にプリント基板60を分割し、分割エリアのそれぞれにおいて、(2)で設定したノイズ周波数があった場合に、(3)で設定した評価周波数が、(4)で設定したEMIレベルを超えているか否かを演算して求める。
(6) (5)で演算した結果、(3)で設定した評価周波数が、(4)で設定したEMIレベルを超えている分割エリアがあった場合、その分割エリアを、ノイズ源となる部品(ICや発振器等)の実装を不適切とする実装不適切エリア65としてハイライト表示する。なお、不適切なエリア以外のエリアは、適切なエリアを示すことになる。
ハイライト表示として、評価周波数がEMIレベルを超えている箇所が、例えば図11に示す下筐体51の板状片53であったとすると、この板状片53の付近に雷マーク70を表示する。なお、このとき雷マーク70の表示を点滅させるようにしてもよい。また、評価周波数が設定したEMIレベルを超えている箇所をハイライト表示する際、EMIレベルの値に応じて互いに異なる色で表示するようにしてもよく、またEMIレベルの値を表示するようにしてもよい。例えば、10~20(dBμV/m)のとき黄色で表示し、20~30(dBμV/m)のときオレンジ色で表示し、30~40(dBμV/m)のとき赤色で表示する。このように、ノイズ源となるICや発振器等の部品を実装不適切エリア65に実装した場合、評価周波数が設定したEMIレベルを超えている箇所即ち下筐体51の板状片53をハイライト表示する。
次に、第2実施形態の電磁界シミュレータ10の動作について説明する。
図12は、第2実施形態の電磁界シミュレータ10の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御・演算部11は、まず電子機器50を構成する上下筐体51,52、部品(図示略)、プリント基板60それぞれの形状、寸法、座標を含む機構データを入力する(ステップS50)。次いで、制御・演算部11は、機構データの上下筐体51,52、部品(図示略)、プリント基板60の材質情報を入力する(ステップS51)。
制御・演算部11は、機構データと材質情報を入力した後、これらを用いてモデルを作成する(ステップS52)。即ち、制御・演算部11は、入力した材質情報を基に、入力した機構データから金属物を抽出し、非金属物を機構データから削除し、シミュレーションを行うモデルを作成する。
制御・演算部11は、シミュレーションを行うモデルを作成した後、プリント基板60の分割数を設定する(ステップS53)。即ち、制御・演算部11は、電子機器50内に配置されているプリント基板60の大きさやプリント基板60上に実装する部品(ノイズ源となるICや発振器等)を考慮して分割数を設定する。例えば、8/16/32/64の分割数を設定する。
制御・演算部11は、プリント基板60の分割数を設定した後、ノイズ周波数情報を設定する(ステップS54)。即ち、制御・演算部11は、電子機器50内で使用する、あるいは生成される周波数からノイズ源となる周波数を設定する。更に、制御・演算部11は、設定したノイズ周波数の分周周波数及び逓倍周波数を計算し、ノイズ周波数に含める。
制御・演算部11は、ノイズ周波数情報を設定した後、EMIレベルを確認する評価周波数を設定する(ステップS55)。
制御・演算部11は、設定した評価周波数の確認すべきEMIレベルを設定する(ステップS56)。
制御・演算部11は、EMIレベルを設定した後、EMIレベルを計算する(ステップS57)。即ち、制御・演算部11は、ステップS53で設定したプリント基板分割数でプリント基板60を分割し、その分割エリアのそれぞれに、ステップS54で設定したノイズ周波数があった場合に、ステップS55で設定した評価周波数が、ステップS56で設定したEMIレベルを超えているか否かを計算する。
制御・演算部11は、EMIレベルの計算結果を表示する(ステップS58)。即ち、制御・演算部11は、ステップS57で計算した結果、ステップS55で設定した評価周波数が、ステップS56で設定したEMIレベルを超えている分割エリアがあった場合、その分割エリアにノイズ源となるICや発振器等を配置しないようにすることを認識させるために、その分割エリアをハイライト表示する。併せて、その時にステップS56で設定したEMIレベルを超えている箇所をハイライト表示し、かつ、その値を表示する。
以上により、第2実施形態の電磁界シミュレータ10は、電子機器50を構成する構造物のうちの金属部品のみでモデル化を行い、プリント基板60を分割して計算することにより、評価周波数ごとに設定したEMIレベルを超えるノイズを輻射している箇所と、その時のプリント基板60上のICや発振器等の配置場所を実装不適切エリア65として表示する。
ノイズ周波数ごとにプリント基板60上でのICや発振器等の実装不適切エリア65を表示することで、適切なICや発振器等の実装位置を決定することができる。また、試作前に設計条件の検討を行うことができるので、試作後の設計変更が無くなって、無駄な経費の発生が抑えられるとともに、設計期間の短縮化が図れる。
また、電子機器50を構成する構造物のうち金属部品のみでモデル化を行うことで、計算量を削減でき、これにより、計算コストの削減が図れる。
なお、第2実施形態の電磁界シミュレータ10が有する機能をクラウドに持たせて、クラウド上でサービスを提供するようにしてもよい。
本開示の電磁界シミュレータは、電子機器の設計に有用である。
1,10 電磁界シミュレータ
2 入力部
3 記憶部
4 表示部
5,11 制御・演算部
20 車載ユニット
21 プリント基板
41 入力画面
42 モニタ枠
50 電子機器
51 下筐体
52 上筐体
53~53 下筐体51の板状片
60 プリント基板
65 実装不適切エリア
70 雷マーク
201 部品
202,207 ノイズ源
203~206 部品
301~303 磁界強度を示す鎖線

Claims (9)

  1. 外部からデータを入力する入力部と、
    前記入力部を介して入力された前記データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記データを表示する表示部と、
    前記入力部、前記記憶部及び前記表示部をそれぞれ制御するとともに、前記記憶部に記憶された前記データに対する演算を行い演算結果を前記記憶部に記憶させる制御・演算部と、を備え、
    前記制御・演算部は、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部のうち少なくとも一部と協働して、
    モデルを作成するのに必要な情報を抽出するモデル作成情報抽出処理を行い、
    抽出された前記情報に基づき前記モデルを作成するモデル自動作成処理を行い、
    作成された前記モデルに対して電磁界解析処理を行う、
    電子機器の電磁界のシミュレーションを行う電磁界シミュレータであって、
    前記モデル作成情報抽出処理は、
    前記電子機器が無線通信を行う際に用いられ得る電磁波の周波数に対応する評価周波数を示す評価周波数情報を入力し、
    ノイズ源となる部品の周波数情報であるノイズ周波数情報を入力し、
    判定対象の素材を入力し、
    入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、
    前記金属材質の部品が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部を前記金属材質の部品が有すると判定し、
    前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当するか否かを判定し、
    前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定し、
    前記モデル自動作成処理は、
    前記電子機器に搭載される少なくとも1つの金属材質の部品が、前記アンテナ動作部を有すると判定されたのか否かを判定し、
    前記電磁界のシミュレーションに用いられるモデルであって、かつ、前記電子機器の3次元の形状に対応する前記モデルを作成し、
    前記電子機器に搭載される少なくとも1つの金属材質の部品が、前記アンテナ動作部を有すると判定された場合、前記モデルにおいて前記少なくとも1つの金属材質の部品以外の箇所の形状を所定の形状に置き換えることにより、前記モデルを作成し、
    前記電磁界解析処理は、
    作成された前記モデルに対して電磁界解析を行う、
    電磁界シミュレータ。
  2. 請求項1に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記モデル作成情報抽出処理は、
    入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、
    前記金属材質の部品が存在する場合、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在するか否かを判定し、
    前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定する、
    電磁界シミュレータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記電子機器は、搭載する無線機器、近接する無線機器、又は法規制、業界団体規格を含む、
    電磁界シミュレータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記ノイズ源となる部品の周波数は、水晶の動作周波数、ICの動作周波数、又は無線/有線の通信周波数を含む、
    電磁界シミュレータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記判定対象の素材は、現物、写真、又は機構CADを含む、
    電磁界シミュレータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記モデル作成情報抽出処理は、
    前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定した後、
    アンテナ動作部ありと判定された部品と、モデル作成必要なノイズ源と判定されたノイズ源とをハイライトで表示する、
    電磁界シミュレータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電磁界シミュレータであって、
    前記電磁界解析処理は、
    作成された前記モデルに対して電磁界解析を行った後、
    電磁界解析結果をハイライトで表示する、
    電磁界シミュレータ。
  8. 外部からデータを入力する入力部と、前記入力部を介して入力された前記データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記データを表示する表示部と、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部をそれぞれ制御するとともに、前記記憶部に記憶された前記データに対する演算を行い演算結果を前記記憶部に記憶させる制御・演算部と、を備え、前記制御・演算部は、前記入力部、前記記憶部及び前記表示部のうち少なくとも一部と協働して動作し、電子機器の電磁界のシミュレーションを行う電磁界シミュレータの動作方法であって、
    モデルを作成するのに必要な情報を抽出するモデル作成情報抽出処理を行い、
    抽出された前記情報に基づき前記モデルを作成するモデル自動作成処理を行い、
    作成された前記モデルに対して電磁界解析処理を行い、
    前記モデル作成情報抽出処理は、
    前記電子機器が無線通信を行う際に用いられ得る電磁波の周波数に対応する評価周波数を示す評価周波数情報を入力し、
    ノイズ源となる部品の周波数情報であるノイズ周波数情報を入力し、
    判定対象の素材を入力し、
    入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、
    前記金属材質の部品が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部を前記金属材質の部品が有すると判定し、
    前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当するか否かを判定し、
    前記ノイズ周波数の分周又は逓倍が前記評価周波数に該当する場合、前記ノイズ源をモデル作成必要なノイズ源と判定し、
    前記モデル自動作成処理は、
    前記電子機器に搭載される少なくとも1つの金属材質の部品が、前記アンテナ動作部を有すると判定されたのか否かを判定し、
    前記電磁界のシミュレーションに用いられるモデルであって、かつ、前記電子機器の3次元の形状に対応する前記モデルを作成し、
    前記電子機器に搭載される少なくとも1つの金属材質の部品が、前記アンテナ動作部を有すると判定された場合、前記モデルにおいて前記少なくとも1つの金属材質の部品以外の箇所の形状を所定の形状に置き換えることにより、前記モデルを作成し、
    前記電磁界解析処理は、
    作成された前記モデルに対して電磁界解析を行う、
    電磁界シミュレータの動作方法。
  9. 請求項8に記載の電磁界シミュレータの動作方法であって、
    前記モデル作成情報抽出処理は、
    入力された前記素材において金属材質の部品が存在するか否かを判定し、
    前記金属材質の部品が存在する場合、前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在するか否かを判定し、
    前記評価周波数のλ/16~λに該当する箇所が存在する場合、アンテナとして動作するアンテナ動作部ありと判定する、
    電磁界シミュレータの動作方法。
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