JP7032245B2 - Shearing tool - Google Patents
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Description
本開示は、せん断工具に関するものである。 The present disclosure relates to shear tools.
従来、壁や屋根などに打ち込まれたリベットの頭部を切断するせん断工具が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの従来技術は、リベットなどの切断対象物を挟むように回動可能な一対の回動部材を備え、それらの両方あるいは一方に刃が設けられ、回動部材を回動させて刃の部分でリベットを切断するようになっている。また、両回動部材には、操作力を伝達するアームが設けられ、アームは、操作力が入力される位置を回動中心から遠くに配置することでアームの長さに応じたレバー比を得ることができる。
Conventionally, a shear tool for cutting the head of a rivet driven into a wall, a roof, or the like is known (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2).
These conventional techniques include a pair of rotating members that can rotate so as to sandwich an object to be cut such as a rivet, and a blade is provided on both or one of them, and the rotating member is rotated to rotate the blade portion. It is designed to cut the rivet with. Further, both rotating members are provided with an arm for transmitting the operating force, and the arm arranges the position where the operating force is input far from the center of rotation to obtain a lever ratio according to the length of the arm. Obtainable.
しかしながら、上記従来のせん断工具は、大きな切断力を得るためには、アームの長さが長くなり、作業環境によっては、長いアームを回動させるスペースを確保できない場合があった。
一方、狭い場所でも作業が可能なようにアームの長さを短くすると、得られるレバー比も小さくなり、十分な切断力を得るのが難しくなる。
However, in the above-mentioned conventional shear tool, the length of the arm becomes long in order to obtain a large cutting force, and depending on the working environment, it may not be possible to secure a space for rotating the long arm.
On the other hand, if the length of the arm is shortened so that the work can be performed even in a narrow place, the lever ratio obtained becomes small, and it becomes difficult to obtain a sufficient cutting force.
本開示は、上述の問題に着目して成されたもので、狭い場所でも作業可能でありながら十分な切断力を得ることが可能なせん断工具を提供することを目的としている。 The present disclosure has been made focusing on the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a shearing tool capable of obtaining a sufficient cutting force while being able to work even in a narrow place.
この目的を達成するため、本開示のせん断工具は、
相対回動可能な一対のカッタ部材を備え、各カッタ部材に形成された刃先部の間に配置された切断対象物を切断可能なカッタ部と、
前記両刃先部による切断を行うよう各カッタ部材に回動力を与え、かつ、作用点としての前記刃先部にレバー比に基づく操作力が伝達されるように、回動中心から延ばされた一対のアームと、
一対の前記アームが相対回動可能に連結された1本の連結軸部材、および、両アームの少なくとも一方と前記連結軸部材との間に介在され、前記連結軸部材に沿って移動可能な移動部材を有し、前記移動部材が前記連結軸部材に沿って移動して前記アームに前記操作力を入力するようにしたアーム操作部と、
を備え、
前記アームの回動中心軸に沿う方向に離れた位置で把持可能な取っ手が設けられ、
前記両刃先部で切断した前記切断対象物の飛散を抑制するカバー部材を備え、
前記カバー部材は、
前記取っ手に取り付けられて前記カッタ部との間に空間を開けて前記カッタ部に対向して設けられた第1のカバー部材と、
前記第1のカバー部材と前記カッタ部との間の前記空間を覆って前記カッタ部に取り付けられ、前記カッタ部材の回動に追従可能に形成されている第2のカバー部材と、を備えるせん断工具とした。
To this end, the shear tools of the present disclosure are:
A cutter portion having a pair of relative rotatable cutter members and capable of cutting an object to be cut arranged between the cutting edge portions formed on each cutter member.
A pair extended from the center of rotation so as to apply rotational power to each cutter member so as to perform cutting by the double-edged cutting edge portion and to transmit an operating force based on the lever ratio to the cutting edge portion as an action point. Arm and
A single connecting shaft member in which a pair of the arms are rotatably connected to each other, and a movement that is interposed between at least one of both arms and the connecting shaft member and is movable along the connecting shaft member. An arm operating unit having a member and having the moving member move along the connecting shaft member to input the operating force to the arm.
Equipped with
A handle that can be gripped at a position separated in the direction along the rotation center axis of the arm is provided.
A cover member for suppressing the scattering of the object to be cut, which is cut by the double-edged edge portion, is provided.
The cover member is
A first cover member attached to the handle and provided so as to face the cutter portion with a space between the cutter portion and the first cover member.
Shearing including a second cover member that covers the space between the first cover member and the cutter portion and is attached to the cutter portion so as to be able to follow the rotation of the cutter member. It was a tool.
本開示のせん断工具は、上記構成により、狭い場所でも作業可能でありながら十分な切断力を得ることが可能である。そして、取っ手を備えることにより作業性に優れる。また、第1のカバー部材と第2のカバー部材からなるカバー部材を備えることにより切断対象物の飛散を全方位に抑制でき、使い勝手に優れる。 With the above configuration, the shear tool of the present disclosure can work even in a narrow place and can obtain a sufficient cutting force. Further, by providing a handle, workability is excellent. Further, by providing the cover member composed of the first cover member and the second cover member, the scattering of the object to be cut can be suppressed in all directions, and the usability is excellent.
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、実施の形態のせん断工具Aの構造を説明する。
図1は、せん断工具Aを示す正面図である。
せん断工具Aは、カッタ部10、アーム部20、アーム操作部30、取っ手40、カバー部材50を備える。
Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings.
First, the structure of the shear tool A of the embodiment will be described.
FIG. 1 is a front view showing a shear tool A.
The shear tool A includes a
(カッタ部)
まず、カッタ部10について説明する。
カッタ部10は、カッタ部材としての板状の第1のカッタ片11と第2のカッタ片12とを有する。各カッタ片11,12は、板状のカッタ片支持部材13に立ち上げられて固定された回動支軸11a,12aを中心に回動可能に支持され、両カッタ片11、12の刃先部11b,12bにより後述するリベット100(図7D参照)などを切断する。
(Cutter part)
First, the
The
また、両カッタ片11,12は、回動支軸11a,12aから刃先部11b,12bとは反対側に延びるレバー部11c,12cを備え、このレバー部11c,12cの先端の後述する回動連結軸26から操作力が入力される。ここで、カッタ片11,12では、回動中心の回動支軸11a,12aから作用点である刃先部11b,12bまでの距離よりも、回動支軸11a,12aと力点であるレバー部11c,12cの先端の回動連結軸26との距離の方が長くなっている。よって、作用点である刃先部11b,12bでは、両カッタ片11,12に入力された操作力に対し、前記距離の比率に基づくレバー比を得て大きな力を得ることができる。
Further, both the
また、カッタ片11,12は、図2に示すように、レバー部11c,12cが、刃先部11b,12bに対して角度θで傾けられている。すなわち、刃先部11b,12bを、切断対象のリベット100が設けられた壁面などの設置面200に沿わせた場合に、アーム部20およびアーム操作部30が、設置面200から離れて配置されるようになっている。
Further, as shown in FIG. 2, the
さらに、カッタ片支持部材13の裏面には、刃先部11b、12bの全体が図2に示すように設置面200に沿って当接させるための座部材14が取り付けられている。すなわち、カッタ片支持部材13において図2の下側に位置する端面13aおよび座部材14の下側の端面14aは、カッタ片11,12の側に位置する面に対して、前述の角度θを成すよう傾斜され、かつ、刃先部11b,12bに沿うように配置されている。
Further, on the back surface of the cutter
したがって、カッタ片支持部材13の端面13aおよび座部材14の端面14aの全面を設置面200に当接させると、カッタ片11,12の刃先部11b,12bが、その全長に亘って設置面200に沿って配置される。
Therefore, when the entire surface of the
(アーム部)
次に、アーム部20について説明する。
アーム部20は、レバー部11c,12cに回動力を与える操作を行う部分であり、図1に示すように、レバー部11cに連結された第1のアーム21と、レバー部12cに連結された第2のアーム22とを備える。
(Arm part)
Next, the
The
各アーム21,22は、同様の構成であり、それぞれ、板状のアーム本体23とアーム本体23を挟んでアーム本体23と一体的に設けられたプレート部材24とを備える。
アーム本体23,23は、それぞれ、回動軸25を中心として回動可能に連結されている。そして、アーム本体23,23の一端が回動連結軸26によりレバー部11c、12cと相対回動可能に連結され、他端側がプレート部材24と一体的に結合されている。
Each of the
The
プレート部材24は、図3に示すように、2枚の板材を並設しアーム本体23を挟んで形成されている。そして、プレート部材24の先端部には、後述するアーム操作部30のスライダ32,33が、回動可能に連結されている。なお、スライダ32,33や、この回動の方向などについては後述する。
As shown in FIG. 3, the
上述したアーム部20は、図1において第1のアーム21が回動軸25を中心に時計回り方向に回動し、第2のアーム22が回動軸25を中心に反時計回り方向に回動すると、カッタ片11,12が、刃先部11b,12bで切断を行うように回動する。
In the
ここで、各アーム21,22は、作用点である回動連結軸26と回動中心の回動軸25との距離よりも、回動軸25と後述する力点であるプレート部材24の先端部との距離の方が長く形成されている。したがって、各アーム21,22では、作用点である回動連結軸26では、前述の距離の比率に基づくレバー比により、プレート部材24に入力される操作力よりも大きな回動力を得ることができる。
Here, each of the
(アーム操作部)
次に、アーム操作部30について説明する。
アーム操作部30は、アーム部20に対し一対のアーム21,22を回動させる操作力を伝達するもので、各アーム21,22に連結された連結軸部材31と、移動部材としての第1のスライダ32および第2のスライダ33とを備える。
(Arm operation unit)
Next, the
The
連結軸部材31は、断面が円形の棒状に形成されている。そして、連結軸部材31の外周には、軸方向に沿う方向の中間部を挟んで、第1の雄ネジ31aと第2の雄ネジ31bとが形成されている。第1の雄ネジ31aと第2の雄ネジ31bは、それぞれ、螺旋の雄ネジであるが螺旋の向きが逆向きとなっており、ここでは、第1の雄ネジ31aが左ネジ、第2の雄ネジ31bが右ネジとする。
また、連結軸部材31の両端には、ナット31c、31dが固定され、さらに、連結軸部材31の軸方向の中間部にストッパとしてのナット31eが固定されている。
The connecting
Further, nuts 31c and 31d are fixed to both ends of the connecting
第1のスライダ32および第2のスライダ33は、それぞれ、内周に雌ネジ32a,33aが形成されている。すなわち、第1のスライダ32は、その雌ネジ32aを第1の雄ネジ31aと噛み合わせて、第1の雄ネジ31aの外周に装着されている。同様に、第2のスライダ33は、その雌ネジ33aを第2の雄ネジ31bと噛み合わせて、第2の雄ネジ31bの外周に装着されている。
The
図4A、図4B、図4Cに、第1のスライダ32を示す。なお、これらの図では、第1のスライダ32を図示しているが、両スライダ32,33は同様の構成であるので、第2のスライダ33も図示しているものとしてカッコ書きでスライダ33の符号も表記する。
4A, 4B, and 4C show the
なお、図4Aは第1のスライダ32を図1と同方向である正面から見た正面図、図4Bは第1のスライダ32を連結軸部材31の軸方向に沿う方向から見た側面図、図4Cは第1のスライダ32を図1において上方から見た平面図である。
4A is a front view of the
図4A~図4Cに示すように、スライダ32は、スライダ本体321と、一対の連結軸322,322とを備える。
スライダ本体321は、略円柱状に形成され、円柱の軸心に直交する方向にネジ穴321aが形成されている。そして、このネジ穴321aの内周に前述の雌ネジ32aが形成されている。
As shown in FIGS. 4A to 4C, the
The slider
連結軸322は、スライダ本体321の両端面の軸心位置で、軸心に沿う方向に突出されている。そして、両連結軸322,322は、図3に示すように、各アーム21,22のプレート部材24の一対のプレートに相対回動可能に支持されている。すなわち、アーム21,22は、スライダ32,33に対して、連結軸部材31の中心軸に直交する方向を向いた連結軸322を中心に回動可能に連結されている。
The connecting
このように、スライダ本体321は、プレート部材24に支持されているため、連結軸部材31をその軸心を中心に回転させると、各スライダ32,33は、連結軸部材31に沿って移動する。そして、連結軸部材31の第1の雄ネジ31aと第2の雄ネジ31bとの螺旋の向きが逆向きであるため、連結軸部材31を回転させた際に、各スライダ32,33は、連結軸部材31に沿って逆方向にスライドする。
As described above, since the slider
例えば、連結軸部材31を時計回り方向と反時計回り方向との一方に回転させると、両スライダ32,33は、例えば、図1において矢印M1,M2に示すように、両者32,33が近付くように移動する。また、連結軸部材31を、それとは逆方向に回転させると、両スライダ32,33は、矢印M1,M2と逆方向に両者32,33が離れるように移動する。
For example, when the connecting
したがって、スライダ32,33が、相対的に近付くように、図1の矢印M1,M2の方向に移動した場合、アーム部20では、第1のアーム21が図1において時計回り方向に回動し、第2のアーム22が図1において反時計回り方向に回動する。よって、カッタ部10では、両カッタ片11,12が、刃先部11b,12bの間の切断対象物を切断する。
Therefore, when the
逆に、スライダ32,33が、図1の矢印M1,M2とは逆方向に、相対的に離れる方向に移動した場合、アーム部20では、第1のアーム21が図1において反時計回り方向に回動し、第2のアーム22が図1において時計回り方向に回動する。よって、カッタ部10では、刃先部11b,12bどうしが離れるように両カッタ片11,12が回動する。
また、連結軸部材31の回転に対してスライダ32,33が移動する場合、連結軸部材31の回転速度に対してスライダ32,33は減速して移動する。よって、スライダ32,33から各アーム21,22に対しては、操作力(トルク)が増大して伝達される。
On the contrary, when the
Further, when the
(取っ手)
次に、取っ手40について説明する。
取っ手40は、リベット100などの切断対象物の切断時にせん断工具Aの保持を行うのに用いる。この取っ手40は、図2に示すように、把持部41と連結部42とにより略L字状に形成されている。
(Handle)
Next, the
The
把持部41は作業者が握る部分であり、レバー部11c,12cおよびアーム部20に対して、アーム部20の回動軸25の軸心に沿う方向に離れた位置に配置されている。また、連結部42は、カッタ片支持部材13に溶接などにより固定されている。
The
(カバー部材)
次に、カバー部材50について説明する。
カバー部材50は、リベット100の頭部など切断対象物の切り離した側の部材が飛び散るのを防ぐためのもので、図1に示すように、第1のカバー部材としての上部保護カバー51と、第2のカバー部材としての側面カバー52とを備える。
(Cover member)
Next, the
The
上部保護カバー51は、図5に示すように、本体51aと連結片51bとを備える。本体51aは、平面形状が6角形の薄板状に形成されている。また、連結片51bは、本体51aの最も長い辺から外方に突出され、図2に示すように、取っ手40に結束部材53により固定されている。なお、上部保護カバー51は、ビニルなどの樹脂により形成されている。
As shown in FIG. 5, the upper
側面カバー52は、図2に示すように、上部保護カバー51とカッタ片11,12において刃先部11b、12bが設けられている部位との間の空間を覆って設けられている。この側面カバー52は、図6Aに示す、一対の側壁部52a,52bと、両側壁部52a,52bの一端を連結する背面壁部52cとを備える。
As shown in FIG. 2, the
側壁部52a,52bは、図1に示すように、カッタ片11,12の外側に沿うことができる形状に形成され、それぞれ、カッタ片11,12に設けられたブラケット部11d,12dにネジ54により取り付けられている。また、背面壁部52cは、取っ手40の連結部42の背面に沿って設けられている。
また、側面カバー52は、アクリル板などのある程度の強度を有した樹脂板により形成され、かつ、カッタ片11,12の回動に追従して変形可能となっている。
As shown in FIG. 1, the
Further, the
(実施の形態の作用)
次に、実施の形態の作用を、図7A~図7Dに基づいて説明する。
なお、作用の説明にあたり、建物Hの外壁パネル300の交換に際し、既設の外壁パネル300を柱310(図7C参照)に固定したリベット100を切断する作業の手順を説明する。
(Action of embodiment)
Next, the operation of the embodiment will be described with reference to FIGS. 7A to 7D.
In order to explain the operation, a procedure of cutting the
まず、図7Aに示すように、建物Hの外壁パネル300の端縁部に設けられているガスケット320を、ペンチ410を用いて取り外す。
次に、図7Bに示すように、外壁パネル300の取り外し用の治具420を用い、交換対象の既設の外壁パネル300の下端部を、図7Cに示すように、柱310から剥がし、外壁パネル300と柱310との間に隙間500を形成する。なお、この際、隣接の外壁パネル300bを傷付けないように、治具420との間に保護シート430を配置する。
First, as shown in FIG. 7A, the
Next, as shown in FIG. 7B, the lower end portion of the existing
次に、外壁パネル300の下端側から隙間500に、せん断工具Aを差し込む。この場合、カッタ部10のカッタ片11,12から隙間500差し込んで、カッタ片11,12の刃先部11b、12bの間に、リベット100を配置するように差し込む。さらに、カッタ部10の座部材14の端面14aを、柱310を設置面200として沿わせ、刃先部11b,12bがリベット100の軸心に沿う方向に対して直角を成すようにする。
Next, the shear tool A is inserted into the
次に、作業者は、片手で、取っ手40の把持部41を握り、せん断工具Aを保持した状態で、不図示のインパクトレンチを両ナット31c,31dのいずれかに係合させ、連結軸部材31を所定方向に回転させる。
この連結軸部材31の回転により、各雄ネジ31a,31bに噛み合ったスライダ32,33が図1の矢印M1,M2方向に移動し、これによりアーム部20の各アーム21,22が、先端部の回動連結軸26,26が相互に離れるように回動する。そして、このアーム部20の回動に伴い、カッタ片11,12が回動し、刃先部11b,12bによりリベット100を切断する。
なお、このときのアーム21,22の最大ストロークは、スライダ33のスライドがナット31eに規制されることで、規制される。
Next, the operator grips the
Due to the rotation of the connecting
The maximum stroke of the
また、上記の切断時に、各アーム21,22では、一端のスライダ32,33の位置と回転中心の回動軸25との距離と、回動軸25と回動連結軸26との距離と、に基づくレバー比が得られる。さらに、カッタ片11,12においても、入力側の回動連結軸26,26と回転中心の回動支軸11a,12aとの距離と、回動支軸11a,12aと刃先部11b,12bの切断部分との距離と、に基づくレバー比が得られる。
加えて、連結軸部材31とスライダ32,33との間では、各雄ネジ31a,31bと、各雌ネジ32a,33aとの回転運動を、スライダ32,33のスライドに変換する際に、減速されることにより、トルクが増大する。
以上のレバー比や減速により、アーム21,22の長さが短くても、刃先部11b,12bでは、大きな切断力を得ることができる。
Further, at the time of the above cutting, in each of the
In addition, between the connecting
Due to the above lever ratio and deceleration, even if the lengths of the
上述のようにして、リベット100の切断を終えると、不図示のインパクトレンチにより連結軸部材31を切断時とは逆方向に回転させ、スライダ32,33を、図1の矢印M1,M2とは逆方向にスライドさせる。これにより、せん断工具Aでは、図1に示すように、カッタ片11,12の刃先部11b,12bどうしが離れた状態に戻る。また、この時のスライダ32,33の移動は、ナット31c,31dにより規制することができる。
After cutting the
(実施の形態の効果)
以下に、実施の形態のせん断工具Aの効果を列挙する。
(1)実施の形態のせん断工具Aは、
相対回動可能な一対のカッタ部材としてのカッタ片11,12を備え、各カッタ片11,12に形成された刃先部11b,12bの間に配置されたリベット100などの切断対象物を切断可能なカッタ部10と、
両刃先部11b,12bによる切断を行うよう各カッタ片11,12に回動力を与え、かつ、作用点としての刃先部11b,12bにレバー比に基づく操作力が伝達されるように、回動中心である回動軸25から延ばされた一対のアーム21,22と、
一対のアーム21,22が相対回動可能に連結された1本の連結軸部材31、および、両アーム21,22と連結軸部材31との間に介在され、連結軸部材31に沿って移動可能な移動部材としてのスライダ32,33を有し、スライダ32,33が連結軸部材31に沿って移動してアーム21,22に操作力を入力するようにしたアーム操作部30と、
を備える。
したがって、刃先部11b,12bにおける切断力は、アーム21,22の長さによるレバー比のみではなく、スライダ32,33への操作力にも依存する。したがって、スライダ32,33へ入力する操作力を大きくすることで、アーム21,22を短くして狭い場所での作業を可能としつつ、十分な切断力を得ることが可能となる。
(Effect of embodiment)
The effects of the shear tool A of the embodiment are listed below.
(1) The shear tool A of the embodiment is
A pair of
Rotation is applied to each
One connecting
To prepare for.
Therefore, the cutting force at the
(2) 実施の形態のせん断工具Aは、
アーム操作部30が、スライダ32,33に操作力を減速して伝達する減速機構を有する。
したがって、減速機構によりスライダ32,33へ操作力を増大して伝達可能であり、上記(1)のようにアーム21,22を長くすること無く、刃先部11b,12bにおける切断力を確保することができる。
(2) The shear tool A of the embodiment is
The
Therefore, the deceleration mechanism can increase the operating force to the
(3)実施の形態のせん断工具Aは、
アーム操作部30は、減速機構として、
連結軸部材31の外周に形成された雄ネジ31a,31bと、
スライダ32,33に形成され、雄ネジ31a,31bに噛み合う雌ネジ32a,33aと、を備え、
連結軸部材31の回転によりスライダ32,33が連結軸部材31に沿って移動可能に形成されている。
したがって、コンパクトな構造でありながら、連結軸部材31の回転速度に対してスライダ32,33を減速して移動させることができる。
(3) The shear tool A of the embodiment is
The
A
The
Therefore, although the structure is compact, the
(4)実施の形態のせん断工具Aは、
アーム操作部30は、
一対のアーム21,22がそれぞれ連結された一対のスライダ32,33を備え、
連結軸部材31において軸方向に沿う方向の異なる位置に形成された一対の雄ネジ31a,31bを備えるとともに、各雄ネジ31a,31bは、相互に螺旋の方向が逆向きに形成され、
一対のスライダ32,33は、それぞれ噛み合う各雄ネジ31a,31bに応じた螺旋の向きの雌ネジ32a,33aが形成されている。
よって、連結軸部材31の回転時に、両スライダ32,33は、逆方向にスライドし、アーム21,22に対し、両者の間隔を狭める回動および両者の間隔を広げる回動を行うことできる。これにより、刃先部11b,12bによる切断動作およびその逆方向の動作をさせることができる。
したがって、アーム21,22の一方のみを回動させる場合と比較して、スライダ32,33の必要な移動量を抑え、効率の良い切断動作を行うことができる。
(4) The shear tool A of the embodiment is
The
A pair of
The connecting
The pair of
Therefore, when the connecting
Therefore, as compared with the case where only one of the
(5)実施の形態のせん断工具Aは、
アーム21,22の回動中心軸(回動軸25の軸心)に沿う方向に離れた位置で把持可能な取っ手40が設けられている。
よって、作業者は、取っ手40を握ってせん断工具Aを保持した状態で、連結軸部材31を回転させることができ、作業性に優れる。
また、取っ手40は、把持部41と連結部42とにより略L字状に形成され、アーム21,22およびカッタ片11,12から離れて配置されていることから、例えば、非使用時には、把持部41を足場のポケットなどに挿して保持することができる。これにより、落下防止をはかることができ、使い勝手に優れる。
(5) The shear tool A of the embodiment is
A
Therefore, the operator can rotate the connecting
Further, since the
(6)実施の形態のせん断工具Aは、
両刃先部11b,12bで切断対象物の飛散を抑制するカバー部材50を備える。
したがって、切断したリベット100の頭部などの切断対象物の飛散を抑制でき、使い勝手に優れる。
(6) The shear tool A of the embodiment is
A
Therefore, it is possible to suppress the scattering of the object to be cut such as the head of the
(7)実施の形態のせん断工具Aは、
カバー部材50は、
取っ手40に取り付けられてカッタ部10との間に空間を開けてカッタ部10に対向して設けられた第1のカバー部材としての上部保護カバー51と、
上部保護カバー51とカッタ部10との間の空間を覆ってカッタ部10に取り付けられ、カッタ部材10の回動に追従可能に形成されている第2のカバー部材としての側面カバー52と、を備える。
よって、リベット100などの切断対象物を切断した時点では、カッタ部10の全周を覆うことができ、リベット100の頭部などの飛散を、より確実に防止することができる。すなわち、上部保護カバー51によりカッタ片11,12に対向する方向を覆い、上部保護カバー51とカッタ片11,12との間は、側面カバー52の側壁部52a,52bと背面壁部52cとにより全周を囲っており、全方位の飛散を防止できる。
特に、実施の形態では、刃先部11b,12bどうしが当接した際には、カッタ片11,12に取り付けられた側面カバー52の側壁部52a,52bどうしが、図6Bに示すように、当接するようになっている。このため、上記の飛散防止を、さらに確実に行うことができる。
加えて、側面カバー52は、アクリル板により形成し、リベット100の頭部などの飛散による破損を抑制できる。
(7) The shear tool A of the embodiment is
The
An upper
A
Therefore, when the object to be cut such as the
In particular, in the embodiment, when the
In addition, the
以上、実施の形態のせん断工具について説明したが、本発明のせん断工具は、本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、切断対象物として、リベットを示したが、切断対象は、これに限定されるものではなく、釘、ネジなど他の部材もせん断方向に切断可能である。
また、実施の形態では、刃先部を備えたカッタ部材とアームとは、別体の例を示したが、アームは、カッタ部材と一体であってもよい。なお、実施の形態では、カッタ部材とアームとを別体に形成することで、2段階にレバー比を得ることができる。
Although the shearing tool of the embodiment has been described above, the shearing tool of the present invention is not limited to the present embodiment and can be appropriately changed without changing the gist of the present invention.
For example, a rivet is shown as an object to be cut, but the object to be cut is not limited to this, and other members such as nails and screws can also be cut in the shear direction.
Further, in the embodiment, the cutter member provided with the cutting edge portion and the arm are shown as separate bodies, but the arm may be integrated with the cutter member. In the embodiment, the lever ratio can be obtained in two stages by forming the cutter member and the arm separately.
さらに、実施の形態では、一対のアームの両方が連結軸部材に対してスライドする例を示したが、一対のアームの一方のみが連結軸部材にスライドするようにしてもよい。例えば、一対のアームは、一方が連結軸部材に対して、回動可能に連結され、もう一方のみが、実施の形態と同様に、連結軸部材の雄ネジに噛み合う雌ネジを有したスライダを介して回動可能に連結されていてもよい。この場合、一対のアームの一方のみが連結軸部材に対してスライドするが、両アームは相対的に回動して、一対の刃先部による切断を行うことができる。 Further, in the embodiment, although both of the pair of arms slide with respect to the connecting shaft member, only one of the pair of arms may slide with respect to the connecting shaft member. For example, a pair of arms may have a slider in which one is rotatably connected to the connecting shaft member and only the other has a female screw that meshes with the male screw of the connecting shaft member, as in the embodiment. It may be rotatably connected via. In this case, only one of the pair of arms slides with respect to the connecting shaft member, but both arms can rotate relatively to perform cutting by the pair of cutting edges.
また、実施の形態では、連結軸部材を回転させるのに、インパクトレンチを使用する例を示したが、これに限定されるものではなく、手動で回転させてもよい。例えば、連結軸部材から外径方向にハンドルを伸ばし、取っ手を持ってこのハンドルを回転させるようにしてもよい。
また、実施の形態では、移動部材を連結軸部材に沿って移動させるのに、雄ネジと雌ネジとを用いたが、移動部材を移動させる構造としては、これに限定されない。連結軸部材にラックを設け、移動部材にピニオンを設け、ピニオンを回転させるようにしてもよい。
Further, in the embodiment, an example in which an impact wrench is used to rotate the connecting shaft member has been shown, but the present invention is not limited to this, and the connecting shaft member may be rotated manually. For example, a handle may be extended in the outer diameter direction from the connecting shaft member, and the handle may be held to rotate the handle.
Further, in the embodiment, a male screw and a female screw are used to move the moving member along the connecting shaft member, but the structure for moving the moving member is not limited to this. A rack may be provided on the connecting shaft member, a pinion may be provided on the moving member, and the pinion may be rotated.
10 カッタ部
11 (第1の)カッタ片(カッタ部材)
11b 刃先部
12 (第2の)カッタ片(カッタ部材)
12b 刃先部
20 アーム部
21 (第1の)アーム
22 (第2の)アーム
25 回動軸
26 回動連結軸
30 アーム操作部
31 連結軸部材
31a 第1の雄ネジ
31b 第2の雄ネジ
32 (第1の)スライダ(移動部材)
32a 雌ネジ
33 (第2の)スライダ(移動部材)
33a 雌ネジ
40 取っ手
50 カバー部材
51 上部保護カバー(第1のカバー部材)
52 側面カバー(第2のカバー部材)
100 リベット(切断対象物)
A (実施の形態の)せん断工具
10 Cutter part 11 (1st) Cutter piece (cutter member)
11b Cutting edge 12 (second) cutter piece (cutter member)
12b
32a Female screw 33 (second) slider (moving member)
52 Side cover (second cover member)
100 rivets (object to be cut)
A Shearing tool (of the embodiment)
Claims (3)
前記両刃先部による切断を行うよう各カッタ部材に回動力を与え、かつ、作用点としての前記刃先部にレバー比に基づく操作力が伝達されるように、回動中心から延ばされた一対のアームと、
一対の前記アームが相対回動可能に連結された1本の連結軸部材、および、両アームの少なくとも一方と前記連結軸部材との間に介在され、前記連結軸部材に沿って移動可能な移動部材を有し、前記移動部材が前記連結軸部材に沿って移動して前記アームに前記操作力を入力するようにしたアーム操作部と、
を備え、
前記アームの回動中心軸に沿う方向に離れた位置で把持可能な取っ手が設けられ、
前記両刃先部で切断した前記切断対象物の飛散を抑制するカバー部材を備え、
前記カバー部材は、
前記取っ手に取り付けられて前記カッタ部との間に空間を開けて前記カッタ部に対向して設けられた第1のカバー部材と、
前記第1のカバー部材と前記カッタ部との間の前記空間を覆って前記カッタ部に取り付けられ、前記カッタ部材の回動に追従可能に形成されている第2のカバー部材と、を備えるせん断工具。 A cutter portion having a pair of relative rotatable cutter members and capable of cutting an object to be cut arranged between the cutting edge portions formed on each cutter member.
A pair extended from the center of rotation so as to apply rotational power to each cutter member so as to perform cutting by the double-edged cutting edge portion and to transmit an operating force based on the lever ratio to the cutting edge portion as an action point. Arm and
A single connecting shaft member in which a pair of the arms are rotatably connected to each other, and a movement that is interposed between at least one of both arms and the connecting shaft member and is movable along the connecting shaft member. An arm operating unit having a member and having the moving member move along the connecting shaft member to input the operating force to the arm.
Equipped with
A handle that can be gripped at a position separated in the direction along the rotation center axis of the arm is provided.
A cover member for suppressing the scattering of the object to be cut, which is cut by the double-edged edge portion, is provided.
The cover member is
A first cover member attached to the handle and provided so as to face the cutter portion with a space between the cutter portion and the first cover member.
Shearing including a second cover member that covers the space between the first cover member and the cutter portion and is attached to the cutter portion so as to be able to follow the rotation of the cutter member. tool.
前記アーム操作部は、
前記連結軸部材の外周に形成された雄ネジと、
前記移動部材に形成され、前記雄ネジに噛み合う雌ネジと、を備え、
前記連結軸部材の回転により前記移動部材が前記連結軸部材に沿って移動可能に形成されているせん断工具。 In the shearing tool according to claim 1,
The arm operation unit is
The male screw formed on the outer circumference of the connecting shaft member and
A female screw, which is formed on the moving member and meshes with the male screw, is provided.
A shear tool in which the moving member is formed so as to be movable along the connecting shaft member by the rotation of the connecting shaft member.
前記アーム操作部は、
一対の前記アームがそれぞれ連結された一対の前記移動部材を備え、
前記雄ネジとして、前記連結軸部材において軸方向に沿う方向の異なる位置に形成された一対の前記雄ネジを備えるとともに、各雄ネジは、相互に螺旋の方向が逆向きに形成され、
一対の前記移動部材は、それぞれ噛み合う各雄ネジに応じた螺旋の向きの前記雌ネジが形成されているせん断工具。 In the shearing tool according to claim 2,
The arm operation unit is
The pair of moving members, each of which is connected to the pair of arms, are provided.
As the male screw, a pair of the male screws formed at different positions along the axial direction in the connecting shaft member are provided, and each male screw is formed with the spiral directions opposite to each other.
The pair of moving members is a shearing tool in which the female screw in a spiral direction corresponding to each meshing male screw is formed.
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