以下に、各図面を参照して、本発明に係る遊技機の一具体例であるパチスロ機の実施形態について説明する。
[パチスロ機の構造]
まず、図1~図5を参照して、本実施形態のパチスロ機1の構造について説明する。
<外観構造>
図1は、パチスロ機1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ機1の外装体2は、複数のリール(例えば後述のリール3L,3C,3R)や各種制御基板(例えば後述の主制御基板71、副制御基板72)等を収容する箱状の筐体としてのキャビネット2aと、キャビネット2aの開口に対して開閉可能に取り付けられる前面側扉としてのフロントドア2bとを有している。また、キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ機1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rともいう。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って等間隔に描かれている。すなわち、各リール3L,3C,3Rには、複数の図柄が配されている。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11が設けられている。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上部を形成している。
この上パネルユニット10は、光源を有しており、光源から出射される光の発光態様によって各種の情報の報知や演出を実行する。液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置されており、表示される画像によって各種の情報の報知や演出を実行する。すなわち、上パネルユニット10及び液晶表示装置11は、遊技者に情報を報知する報知手段、又は遊技に関する演出を行う演出手段の一例である。
フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4ともいう。
リール表示窓4は、各リール3L,3C,3Rに配された複数の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。
また、各リール3L,3C,3Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる1又は複数のラインが有効ラインとして規定されることとなる。本実施形態では、リール3Lに対向する中段の領域、リール3Cに対向する中段の領域、リール3Rに対向する中段の領域を組合せてなるライン(センターライン)を有効ラインとして規定する。
このように、リール表示窓4においては、各リール3L,3C,3Rが回転することにより複数の図柄が変動表示され、各リール3L,3C,3Rの回転が停止することにより複数の図柄が停止表示される。すなわち、各リール3L,3C,3R及びリール表示窓4は、複数の図柄を複数列に変動表示及び停止表示する図柄表示手段の一例である。
また、リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。
この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、ストップボタン取付部15を有している。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。
窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ機1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。なお、情報シートの交換については、後で図3を参照して説明する。
本実施形態では、リール表示窓4と情報表示窓14を、連続する1つの開口部として形成した。しかし、本発明の遊技機に係る情報表示窓は、リール表示窓の下方に設けられていればよく、リール表示窓に連続していなくてもよい。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、上下方向に並ぶ2つの開口部として形成してもよい。
ストップボタン取付部15は、情報表示窓14の下方に設けられており、正面を向いた平面に形成されている。このストップボタン取付部15には、ストップボタン19L,19C,19Rが貫通する貫通孔が設けられている。ストップボタン19L,19C,19Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応付けられ、対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン19L,19C,19Rを、それぞれ左ストップボタン19L、中ストップボタン19C、右ストップボタン19Rともいう。
ストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる操作手段の一例であり、遊技者が停止操作を行うための停止操作手段である。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる操作手段の他の一例として、メダル投入口21、BETボタン22、スタートレバー23が設けられている。
メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ機1の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。BETボタン22は、パチスロ機1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。すなわち、メダル投入口21、BETボタン22は、遊技者が遊技媒体を投入する投入操作を行うための投入操作手段である。
スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。すなわち、スタートレバー23は、遊技者が開始操作を行うための開始操作手段である。
また、正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部12の両側には、サイドパネルユニット26L,26Rが設けられている。このサイドパネルユニット26L,26Rは、それぞれ光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。また、サイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ機1の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のメダル払出装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
<内部構造>
図2及び図3は、パチスロ機1の内部構造を示す斜視図である。この図2では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図3では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。また、図4は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図5は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図4参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。
キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図2及び図3参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図6参照)と、ホッパー装置51、遊技メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。
また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、パチスロ機1にメダルが投入された旨を示すメダル投入信号、パチスロ機1にメダルが払い出された旨を示すメダル払出信号、パチスロ機1において所定のエラー状態が発生した旨を示すセキュリティー信号、パチスロ機1において後述するボーナス遊技状態に移行した旨を示す特別状態信号及びパチスロ機1において後述する報知遊技状態に移行した旨を示す特定状態信号などの信号をパチスロ機1の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。このサブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。
キャビネット2aの内部の下側には、メダル払出装置(以下、ホッパー装置)51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。
ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図1参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図6参照)。
この電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図2、図3及び図5に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図3参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。
ミドルドア41には、主制御基板71(図6参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図3に示すように、ミドルドア41を開くと、窓カバー16の裏面とシート載置部17が露出される。上述したように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面とシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ機1における設定値の変更もしくはパチスロ機1における設定値の確認を行うときに使用する。本実施形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、主制御手段の一例である主制御回路91(図7参照)を構成する。主制御回路91は、内部当選役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定、演出内容の決定といった、パチスロ機1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。
ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図6参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御手段の一例である副制御回路101(図8参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。そして、フロントドア2bを裏面側から見て、センタースピーカ58の左側方には、ファン59が配設されている。つまり、ファン59は、フロントドア2bの裏面側における上部に配設されている。このファン59は、下向きに空気を送風し、パチスロ機1の内部を空冷する。
フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板61は、副制御基板72と主制御基板71とを接続する配線を中継する。また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62Bが挙げられる。
LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に配設されている。これらLED基板62A,62Bは、副制御回路101(図8参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)85(図6参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施形態のパチスロ機1には、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図1参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図1参照)に対向している。
下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66と、ドア開閉監視スイッチ67が配設されている。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口21に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、外部集中端子板47を介して、フロントドア2bが開放状態となった旨を示すセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図3参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図6参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図7参照)、セレクタ66及び遊技動作表示基板81(図6参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
[パチスロ機が備える制御系]
次に、パチスロ機1が備える制御系について、図6を参照して説明する。図6は、パチスロ機1の制御系を示すブロック図である。
パチスロ機1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。
リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ機1に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板80、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
ストップスイッチ基板80は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。このストップスイッチ基板80には、ストップスイッチが設けられている。ストップスイッチは、各ストップボタン19L,19C,19Rが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。
遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。
これらLED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65Rへの音声の出力を行う。また、サウンドI/O基板84は、アンプ基板45とともに、キャビネット側スピーカ42への音声の出力を行う。
また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72とともに副制御基板ケース57に収納されている。ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図7を参照して説明する。図7は、パチスロ機1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当選役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0~65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
つまり、本実施形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
上述したように、本実施形態では、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めている。したがって、例えば、左ストップボタン19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にある左リール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。
<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図8を参照して説明する。図8は、パチスロ機1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出実行のための各種の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するとともに、送信されたコマンドに応じた演出内容(演出データ)の選択及び登録を行うための主基板通信タスク、選択した演出内容に基づいて液晶表示装置11による映像の表示を制御する表示制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ42,58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御するサウンド制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当選役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ42,58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。
[遊技状態の変移]
次に、図9を参照して、パチスロ機1の遊技状態の変移について説明する。図9は、本実施形態のパチスロ機1における遊技状態の変移を示す概要図である。
まず、本実施形態のパチスロ機1においては、遊技者により遊技が行われる状態として、遊技者にとって不利な遊技区間である通常区間(不利区間)と、通常区間よりも遊技者にとって有利な遊技区間である有利区間とに大別される。
<通常区間(不利区間)>
本実施形態では、通常区間(不利区間)は、通常遊技状態によって構成される。
通常遊技状態は、後述するリプレイ役の当選確率が後述する報知遊技状態よりも低く設定され、後述する小役の当選確率が後述するボーナス遊技状態よりも低く設定され、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われない遊技状態である。本実施形態では、基本的に、後述する低RT遊技状態(RT0)が通常遊技状態に相当するものとしている。なお、「RT」とは「リプレイタイム」の略であり、このRT遊技状態を変移させることで、再遊技が作動することとなる複数のリプレイ役の当選確率や当選内容を変動させることができるようになっている。
通常遊技状態において、後述するボーナス役に当選し、当選したボーナス役に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されると(ボーナス成立)、ボーナス遊技状態に移行し、ボーナス遊技状態において、所定の終了条件が成立する(例えば、予め定められた枚数「300」を超えるメダルの払出が行われる)と(ボーナス終了)、ボーナス遊技状態が終了して通常遊技状態に移行する。もっとも、ボーナス遊技状態において、報知遊技状態の開始条件が成立した場合には、ボーナス遊技状態の終了にともなって後述する報知遊技状態に移行する。
また、通常遊技状態において、報知遊技状態の開始条件が成立した(例えば、後述する報知遊技状態の移行抽選に当選した)場合には、報知遊技状態に移行し、報知遊技状態において、報知遊技状態の終了条件が成立した(例えば、後述する報知遊技状態通常終了処理、あるいは後述する報知遊技状態規制終了処理が行われた)場合には、報知遊技状態が終了して通常遊技状態に移行する。
なお、本実施形態では、低RT遊技状態(RT0)において、ボーナス役に当選した場合に、ボーナス成立となるまで、RT遊技状態が後述するボーナス内部当選中(RT2)に移行するようになっている。ここで、ボーナス内部当選中(RT2)は、低RT遊技状態(RT0)よりもリプレイ役の当選確率が高いRT遊技状態であるが、この場合のボーナス内部当選中(RT2)は、通常区間(不利区間)に含まれるものとしている。
また、本実施形態では、低RT遊技状態(RT0)において、後述する上昇リプレイに対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されると、RT遊技状態が後述する高RT遊技状態(RT1)に移行するようになっている。ここで、本実施形態では、基本的に、この高RT遊技状態(RT1)が報知遊技状態に相当するものとしているが、停止操作の手順の報知が行われない場合であっても、上昇リプレイに対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示される場合もあることから、この場合の高RT遊技状態(RT1)は、通常区間(不利区間)に含まれるものとしている。
なお、通常区間(不利区間)の構成は上述したものに限られない。例えば、上述した通常遊技状態とはリプレイ役の当選確率(すなわち、RT遊技状態)が異なる複数の遊技状態を規定し、通常区間(不利区間)を構成することとしてもよい。
<有利区間>
本実施形態では、有利区間は、ボーナス遊技状態及び報知遊技状態によって構成される。
ボーナス遊技状態は、リプレイ役に当選せず、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知も行われないが、小役の当選確率が通常遊技状態及び報知遊技状態よりも高く設定されているため、メダルが増加する遊技者にとって有利な遊技状態である。もっとも、ボーナス遊技状態においても、リプレイ役に所定確率(例えば、通常遊技状態と同じ確率)で当選するようにしてもよく、また、小役に当選した場合に、遊技者の停止操作の手順によってメダル払出枚数が変動する場合には、より多くのメダルが払い出されることとなる遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われるようにしてもよい。この場合、通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態にあっては、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われず、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態にあっては、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われるようにしてもよい。
ボーナス遊技状態において、上述した所定の終了条件が成立すると(ボーナス終了)、通常遊技状態において成立したボーナスであって、ボーナス遊技状態中に報知遊技状態の開始条件が成立していなければ通常遊技状態に移行し、ボーナス遊技状態中に報知遊技状態の開始条件が成立していれば報知遊技状態に移行する。また、報知遊技状態において成立したボーナスであって、ボーナス遊技状態中に報知遊技状態の終了条件が成立していなければ報知遊技状態に移行し、ボーナス遊技状態中に報知遊技状態の終了条件が成立していれば通常遊技状態に移行する。
ここで、本実施形態では、ボーナス遊技状態が終了した場合、必ず低RT遊技状態(RT0)に移行するようになっているため、ボーナス遊技状態が終了してから報知遊技状態に移行させる場合には、低RT遊技状態(RT0)において、後述する押し順リプレイの当選時に、後述する上昇リプレイに対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示される停止操作の手順の報知が行われ、この報知された停止操作の手順にしたがって停止操作がなされることにより、高RT遊技状態(RT1)に移行し、報知遊技状態が開始されるようになっている。本実施形態では、この場合の低RT遊技状態(RT0)は、有利区間に含まれるものとしている。
報知遊技状態は、小役の当選確率がボーナス遊技状態よりも低く設定されているが、リプレイ役の当選確率が通常遊技状態よりも高く設定され、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われるため、メダルが増加する遊技者にとって有利な遊技状態である。
本実施形態では、基本的に、高RT遊技状態(RT1)が報知遊技状態に相当するものとしている。
報知遊技状態において、ボーナス役に当選し、当選したボーナス役に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されると(ボーナス成立)、ボーナス遊技状態に移行し、ボーナス遊技状態において、上述した所定の終了条件が成立すると(ボーナス終了)、ボーナス遊技状態が終了して報知遊技状態に移行する。もっとも、ボーナス遊技状態において、報知遊技状態の終了条件が成立した場合には、ボーナス遊技状態の終了にともなって通常遊技状態に移行する。
なお、本実施形態では、高RT遊技状態(RT1)において、ボーナス役に当選した場合に、ボーナス成立となるまで、RT遊技状態がボーナス内部当選中(RT2)に移行するようになっている。ここで、ボーナス内部当選中(RT2)は、高RT遊技状態(RT1)よりもリプレイ役の当選確率が低いRT遊技状態であるが、この場合のボーナス内部当選中(RT2)は、有利区間に含まれるものとしている。
また、本実施形態では、高RT遊技状態(RT1)において、後述する下降リプレイに対応する図柄の組合せ又は下降図柄が有効ライン上に停止表示されると、RT遊技状態が低RT遊技状態(RT0)に移行するようになっている。ここで、本実施形態では、遊技者にとって有利な停止操作の手順の報知が行われる場合であっても、報知された停止操作の手順にしたがわずに停止操作がなされると、下降リプレイに対応する図柄の組合せ又は下降図柄が有効ライン上に停止表示される場合がある。この場合、報知遊技状態の終了条件が成立していなければ、再度上昇リプレイに対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止表示される停止操作の手順の報知が行われて、高RT遊技状態(RT1)に復帰することができるようになっている。本実施形態では、この場合の低RT遊技状態(RT0)は、有利区間に含まれるものとしている。
なお、有利区間の構成は上述したものに限られない。例えば、上述したボーナス遊技状態及び報知遊技状態のいずれか1つのみを規定し、有利区間を構成することとしてもよい。また、例えば、ボーナス遊技状態を遊技者にとって不利な(あるいは、有利でも不利でもなくメダルが維持される)遊技状態として規定し、報知遊技状態のみを遊技者にとって有利な遊技状態として規定することとしてもよい。また、報知遊技状態を遊技者にとって不利な(あるいは、有利でも不利でもなくメダルが維持される)遊技状態として規定し、ボーナス遊技状態のみを遊技者にとって有利な遊技状態として規定することとしてもよい。
[内部当選役]
次に、図10を参照して、パチスロ機1の内部当選役について説明する。図10は、本実施形態のパチスロ機1における内部抽選テーブルを示す図である。なお、本実施形態では、予め定められた複数の図柄の組合せのうちいずれかの図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されることを、「成立」という表現を用いて説明しているが、「入賞」という表現に置き換えることもできる。
<内部当選役の種類>
図10に示すように、本実施形態では、内部当選役の一例として、通常リプレイ、押し順リプレイ1~6、通常小役、押し順小役1~6、特別小役1、特別小役2、ボーナス中小役、特別小役1+ボーナス、特別小役2+ボーナス及び単独ボーナスが規定されている。
通常リプレイ及び押し順リプレイ1~6は、リプレイ役であり、成立することによって今回の遊技において投入された枚数分のメダルが次回の遊技において自動で投入される(再遊技が作動する)内部当選役である。なお、リプレイ役の種類は一例を示すものであって、これらに限られるものではない。例えば、通常リプレイを設定しないようにしてもよく、また、押し順リプレイ1~6に替えて、押下位置正解で後述する上昇リプレイの図柄の組合せが成立し、押下位置不正解で後述する下降リプレイの図柄の組合せが成立するリプレイ役を設定するようにしてもよい。
通常リプレイは、通常リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、通常リプレイに当選した場合、押し順・押下位置不問で通常リプレイが成立するように停止制御される。なお、「押し順不問」とは、ストップボタン19L,19C,19Rの操作順序を問わないという意味であり、「押下位置不問」とは、ストップボタン19L,19C,19Rの操作タイミングを問わないという意味である。
押し順リプレイ1は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ1に当選した場合、押し順正解(123)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ1においては、正解となる押し順としてストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順リプレイ2は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ2に当選した場合、押し順正解(132)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ2においては、正解となる押し順としてストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順リプレイ3は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ3に当選した場合、押し順正解(213)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ3においては、正解となる押し順としてストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順リプレイ4は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ4に当選した場合、押し順正解(231)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ4においては、正解となる押し順としてストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順リプレイ5は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ5に当選した場合、押し順正解(312)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ5においては、正解となる押し順としてストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順リプレイ6は、少なくとも、上昇リプレイの図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及び下降リプレイの図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順リプレイ6に当選した場合、押し順正解(321)で上昇リプレイが成立し、押し順不正解で下降リプレイが成立するように停止制御される。なお、押し順リプレイ6においては、正解となる押し順としてストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
このように、押し順リプレイ1~6のいずれかに当選した場合に、対応付けられた正解となる押し順で停止操作がなされることにより、低RT遊技状態(RT0)において、高RT遊技状態(RT1)に移行する契機となる上昇リプレイを成立させ、また、高RT遊技状態(RT1)において、低RT遊技状態(RT0)に移行する契機となる下降リプレイを成立させないようにすることができる。したがって、これらの正解となる押し順は遊技者にとって有利な停止操作の手順であるといえる。
通常小役、押し順小役1~6、特別小役1、特別小役2及びボーナス中小役は、払出役を構成する小役であり、成立することによって予め対応付けられた払出枚数分のメダルが払い出される内部当選役である。なお、払出役の種類は一例を示すものであって、これらに限られるものではない。例えば、通常小役を設定しないようにしてもよく、また、押し順小役1~6に替えて、押下位置正解1で後述する通常小役の図柄の組合せが成立し、押下位置正解2で後述する特殊小役の図柄の組合せが成立し、押下位置不正解で後述する特定小役の図柄の組合せが成立する小役を設定するようにしてもよい。また、例えば、ボーナス役が成立することによって予め対応付けられた払出枚数分のメダルが払い出されるように構成される場合には、ボーナス役も払出役を構成するようにしてもよい。
通常小役は、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、通常小役に当選した場合、押し順・押下位置不問で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出される。
押し順小役1は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役1に当選した場合、押し順正解1(123)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(321)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
ここで、「押下位置正解」とは、ストップボタン19L,19C,19Rの少なくともいずれか1つの操作タイミングが特定の操作タイミングであったという意味であり、例えば、回転中のリール3Cにおける全ての図柄位置(1~21)のうちで特定の範囲の図柄位置(例えば、1~5)がリール表示窓4に表示されるタイミングで、ストップボタン19Cが操作された場合が正解のタイミングとなる。また、「押下位置不正解」とは、ストップボタン19L,19C,19Rの少なくともいずれか1つの操作タイミングが特定の操作タイミングとは異なる操作タイミングであったという意味であり、例えば、回転中のリール3Cにおける全ての図柄位置(1~21)のうちで特定の範囲の図柄位置(例えば、1~5)がリール表示窓4に表示されないタイミングで、ストップボタン19Cが操作された場合が不正解のタイミングとなる。
また、「下降図柄」は、遊技者に何らの利益も付与されない「ハズレ」の図柄の組合せのうちの一部の図柄の組合せであり、基本的には、押し順小役1~6のいずれかに当選したが、通常小役、特殊小役及び特定小役のいずれも成立しなかった場合(すなわち、「取りこぼし」が発生した場合)に停止表示される図柄の組合せである。
なお、押し順小役1においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順小役2は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役2に当選した場合、押し順正解1(132)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(312)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
なお、押し順小役2においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順小役3は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役3に当選した場合、押し順正解1(213)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(231)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
なお、押し順小役3においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順小役4は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役4に当選した場合、押し順正解1(231)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(213)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
なお、押し順小役4においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Cを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順小役5は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役5に当選した場合、押し順正解1(312)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(132)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
なお、押し順小役5においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Lを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Rを第2停止操作し、ストップボタン19Cを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
押し順小役6は、少なくとも、通常小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)、特殊小役の図柄の組合せ(例えば、スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄からなる図柄の組合せ)及び特定小役の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-スイカ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、押し順小役6に当選した場合、押し順正解1(321)で通常小役が成立するように停止制御され、通常小役が成立したときには9枚のメダルが払い出され、押し順正解2(123)で特殊小役が成立するように停止制御され、特殊小役が成立したときには3枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置正解で特定小役が成立するように停止制御され、特定小役が成立したときには1枚のメダルが払い出され、押し順不正解+押下位置不正解で下降図柄(例えば、ベル図柄-リプレイ図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)が成立するように停止制御される。
なお、押し順小役6においては、正解となる第1の押し順(押し順正解1)としてストップボタン19Rを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Lを第3停止操作する押し順が対応付けられ、また、正解となる第2の押し順(押し順正解2)として、第1の押し順の逆順である、ストップボタン19Lを第1停止操作し、ストップボタン19Cを第2停止操作し、ストップボタン19Rを第3停止操作する押し順が対応付けられており、その他の押し順は不正解の押し順となる。
このように、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、対応付けられた正解となる第1の押し順で停止操作がなされることにより、投入されたメダルの枚数(3枚)よりも多い9枚のメダルが払い出され、また、高RT遊技状態(RT1)において、低RT遊技状態(RT0)に移行する契機となる下降図柄を成立させないようにすることができる。また、対応付けられた正解となる第2の押し順で停止操作がなされることにより、投入されたメダルの枚数(3枚)と同じ3枚のメダルが払い出され、また、高RT遊技状態(RT1)において、低RT遊技状態(RT0)に移行する契機となる下降図柄を成立させないようにすることができる。したがって、これらの正解となる第1の押し順及び第2の押し順は遊技者にとって有利な停止操作の手順であるといえる。
特別小役1は、特別小役1の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-チェリー図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、特別小役1に当選した場合、押し順・押下位置不問で特別小役1が成立するように停止制御され、特別小役1が成立したときには3枚のメダルが払い出される。
特別小役2は、特別小役2の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-チェリー図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、特別小役2に当選した場合、押し順・押下位置不問で特別小役2が成立するように停止制御され、特別小役2が成立したときには3枚のメダルが払い出される。
ボーナス中小役は、ボーナス中小役の図柄の組合せ(例えば、リプレイ図柄-ベル図柄-リプレイ図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、ボーナス中小役に当選した場合、押し順・押下位置不問でボーナス中小役が成立するように停止制御され、ボーナス中小役が成立したときには15枚のメダルが払い出される。
なお、ボーナス中小役の図柄の組合せとして、通常小役や特殊小役の図柄の組合せを用いることとしてもよい。
単独ボーナスは、ボーナス役であり、成立することによって遊技状態をボーナス遊技状態に移行させる(ボーナスが作動する)内部当選役であり、特別小役1+ボーナス及び特別小役2+ボーナスは、上述した小役とボーナス役とが同時当選する内部当選役である。
また、これらの内部当選役が決定された場合、ボーナス役は、当選してから成立するまでの間、その内部当選状態が保持される。これを「持ち越し」といい、ボーナス役は「持越役」とも呼ばれる。また、ボーナス役の内部当選状態は「フラグ間」とも呼ばれる。なお、ボーナス役の種類は一例を示すものであって、これに限られるものではない。例えば、同一の終了条件(例えば、「300」枚を超える払出)が規定された、内部当選役として異なる複数のボーナス役を設定するようにしてもよく、異なる終了条件(例えば、一方が「300」枚を超える払出、他方が「105」枚を超える払出)が規定された、内部当選役として異なる複数のボーナス役を設定するようにしてもよい。また、これらのボーナス役を含め、小役(例えば、特別小役1や特別小役2)と同時当選させずに、単独でのみ当選するようにしてもよいし、リプレイ役(例えば、通常リプレイ)と同時当選するようにしてもよい。
単独ボーナスは、ボーナスの図柄の組合せ(例えば、7図柄-7図柄-7図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、単独ボーナスに当選した場合、押下位置正解でボーナスが成立するように停止制御され、押下位置不正解でボーナスは成立しないが、ボーナスが持ち越されるように制御される。
特別小役1+ボーナスは、少なくとも、特別小役1の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-ベル図柄-チェリー図柄からなる図柄の組合せ)及びボーナスの図柄の組合せ(例えば、7図柄-7図柄-7図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、特別小役1+ボーナスに当選した場合、押し順・押下位置不問で特別小役1が成立するように停止制御され、ボーナスが持ち越されるように制御される。もっとも、特別小役1を押下位置正解で成立するようにし、押下位置不正解で特別小役1が成立せず、さらに、ボーナスが押下位置正解であれば、ボーナスが成立するようにしてもよい。
特別小役2+ボーナスは、少なくとも、特別小役2の図柄の組合せ(例えば、ベル図柄-チェリー図柄-ベル図柄からなる図柄の組合せ)及びボーナスの図柄の組合せ(例えば、7図柄-7図柄-7図柄からなる図柄の組合せ)を成立させることが許可される内部当選役であり、特別小役2+ボーナスに当選した場合、押し順・押下位置不問で特別小役2が成立するように停止制御され、ボーナスが持ち越されるように制御される。もっとも、特別小役2が押下位置正解で成立するようにし、押下位置不正解で特別小役2が成立せず、さらに、ボーナスが押下位置正解であれば、ボーナスが成立するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、リプレイ役とボーナス役(持越役)が重複して当選している場合、ボーナス役よりもリプレイ役のほうを優先的に成立させるように停止制御されるとともに、小役とボーナス役の同時当選の場合、あるいは小役とボーナス役(持越役)が重複して当選している場合、ボーナス役よりも小役のほうを優先的に成立させるように停止制御されるようになっている。
<内部当選役の当選確率>
図10に示すように、本実施形態の内部抽選テーブルでは、いずれの内部当選役に当選したかを識別するための当選番号に対して、遊技状態毎の抽選値が対応付けられている。
なお、内部抽選テーブルは、通常、パチスロ機1の設定値(例えば、設定値1~6)毎にメインROM94に格納されている。しかしながら、図10においては、説明の便宜上、1つの内部抽選テーブルを用いて説明する。
本実施形態では、予め定められた数値の範囲「0~65535」から抽出される乱数値(抽選用乱数値)を、各当選番号に応じた抽選値で順次減算し、減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽選が行われる。
したがって、抽選値として規定されている数値が大きいほど、その当選番号に対応付けられた内部当選役が決定される確率が高い。なお、抽選値として「0」が規定されている場合には、その遊技状態において、その当選番号に対応付けられた内部当選役が決定されることがない(すなわち、抽選されない)ようになっている。減算の結果が負となったか否かの判断処理の回数が、当選番号の数を超えたときには、内部抽選処理の結果は「ハズレ」となる。
ここで、各当選番号の当選確率は、「各当選番号に対応する抽選値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(65536)」によって表すことができる。本実施形態では、遊技状態毎に一部又は全部の当選番号に対応付けられた抽選値を異ならせることにより、決定される内部当選役の種類や当選確率を変動させ、この結果、遊技者が抱く期待に起伏が生じるようにしている。
なお、内部抽選処理の方式は、上述した方式に限られるものではなく、例えば、予め定められた数値の範囲「0~65535」から抽出される抽選用乱数値に、各当選番号に応じた抽選値で順次加算し、加算の結果が所定の値となったか(例えば、当選番号毎に予め定められた値以上となったか)の判定を行うことによって内部的な抽選を行うこととしてもよい。
また、図10に示すような内部抽選テーブルを設けることなく、例えば、抽選用乱数値に対して、メインCPU93が所定の演算を行うことによって内部当選役を決定する制御を行ってもよい。すなわち、メインCPU93が抽出された抽選用乱数値に基づいて内部当選役を決定可能であればよく、その制御方法は内部抽選テーブルを用いたものに限定されない。
図10に示すように、本実施形態では、内部抽選テーブルの一例として、一般遊技状態(低RT遊技状態(RT0)、高RT遊技状態(RT1)及びボーナス内部当選中(RT2))とボーナス遊技状態の各遊技状態における各当選番号の抽選値を規定している。
当選番号「1」の「通常リプレイ」には、低RT遊技状態(RT0)において抽選値「4490」が割り当てられ、高RT遊技状態(RT1)において抽選値「35979」が割り当てられ、ボーナス内部当選中(RT2)において抽選値「17955」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられている。
当選番号「2」~「7」の「押し順リプレイ1~6」には、低RT遊技状態(RT0)において抽選値「748」が割り当てられ、高RT遊技状態(RT1)において抽選値「2244」が割り当てられ、ボーナス内部当選中(RT2)及びボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられている。
当選番号「8」の「通常小役」には、一般遊技状態において抽選値「1092」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられている。
当選番号「9」~「14」の「押し順小役1~6」には、一般遊技状態において抽選値「2184」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられている。
当選番号「15」及び「16」の「特別小役1」及び「特別小役2」には、一般遊技状態において抽選値「300」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「1024」が割り当てられている。
当選番号「17」の「ボーナス中小役」には、一般遊技状態において抽選値「0」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「63488」が割り当てられている。
当選番号「18」及び「19」の「特別小役1+ボーナス」及び「特別小役2+ボーナス」には、一般遊技状態において抽選値「27」が割り当てられ、ボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられる。なお、本実施形態では、ボーナス内部当選中(RT2)においてさらにボーナスが累積して当選する場合はないため、ボーナス内部当選中(RT2)において当選番号「18」又は「19」が決定された場合には、「特別小役1」又は「特別小役2」のみが新たに内部当選役として決定される。
当選番号「20」の「単独ボーナス」には、低RT遊技状態(RT0)及び高RT遊技状態(RT1)において抽選値「219」が割り当てられ、ボーナス内部当選中(RT2)及びボーナス遊技状態において抽選値「0」が割り当てられる。
<リール停止制御の概要>
ここで、本実施形態のパチスロ機1のリール停止制御の概要について説明する。上述したように、本実施形態では、単位遊技において複数の図柄の組合せの成立が許可される場合があり、ストップボタン19L,19C,19Rが、どのようなタイミングで操作されたか(停止操作タイミング)、及びどのような順序で操作されたか(停止操作順序)によって、最終的に停止表示される図柄の組合せ(「入賞役」ともいう。)も変動するように制御がなされる場合がある。
すなわち、最終的に有効ライン上に停止表示される図柄の組合せがどの図柄の組合せとなるかに関して(換言すれば、メインCPU93がリールの停止制御を実行するに際し、基となる情報として)は、以下の3つの要素に基づいて定められる。
第1の要素は、内部抽選処理によって決定された内部当選役である。例えば、内部抽選処理の結果が「ハズレ」であった場合、図柄組合せテーブル(不図示)等により予め定められた複数の図柄の組合せのうちいずれの図柄の組合せも有効ライン上に表示されることはない。
第2の要素は、遊技者の停止操作タイミング(換言すれば、遊技者がいずれかのストップボタンを操作したときの図柄の位置)である。例えば、本実施形態においては、最大滑り駒数として図柄4個分が定められているため、内部抽選処理の結果、いずれかの内部当選役に当選していたとしても、それによって成立が許可される図柄の組合せを構成する図柄が図柄4個分を超えて配置されていた場合には、遊技者の停止操作のタイミングによっては入賞が許可されている図柄の組合せが表示されない場合がある。これを「取りこぼし」という。
第3の要素は、遊技者の停止操作順序である。例えば、内部抽選処理の結果が通常リプレイ(当選番号「1」)であった場合には、いずれの停止操作順序であったとしても、通常リプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止表示される制御が行われる。
しかしながら、例えば、内部抽選処理の結果が「押し順リプレイ1」(当選番号「2」)であった場合、停止操作順序が「123」である場合には、上昇リプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されるが、その他の停止操作順序である場合には、上昇リプレイの図柄の組合せが有効ライン上に停止表示されないようになっている。
メインCPU93は、上述したリールの停止制御を実現するため、以下の処理を実行する。
まず、メインCPU93は、後述する内部抽選処理(図11のS14参照)において内部当選役を決定し、その内部当選役に関する情報をメインRAM95に格納すると、後述するリール停止初期設定処理(図11のS16参照)において、その内部当選役に関する情報に基づいて、メインROM94に格納されている各種の停止制御情報を読み出してメインRAM95に格納する。
ここで、各種の停止制御情報として格納される情報を例示すると、上述した第2の要素に関連して、各リールにおいてどの図柄位置でストップボタンが操作されるとどの図柄位置で停止させるか(滑り駒数)を直接的に又は間接的に規定した情報や、上述した第3の要素に関連して、どの停止操作順序でストップボタンが操作されるとどの図柄の組合せを優先的に表示させるかを直接的に又は間接的に規定した情報などが挙げることができる。
次に、メインCPU93は、後述するリール停止制御処理(図11のS21参照)において、メインRAM95に格納した各種の停止制御情報に基づいて各リールを停止させる。特に、内部当選役が「押し順役」である場合には、停止操作順序に応じて、格納した停止制御情報の中から適切な停止制御情報を選択し、あるいは、1の停止操作が行われた後に、停止制御情報を生成(変更)して停止制御を行う。
なお、停止操作タイミングや停止操作順序によって、同一の内部当選役であっても、異なる停止制御を実行する場合があるが、あくまでも当該停止制御は予め一意に定められたものであって、同一の内部当選役、かつ同一の停止操作タイミングや停止操作順序である限り、同一の停止制御が実行される。
このように、本実施形態では、複数の内部当選役と、その複数の内部当選役の各々に対応付けられ、成立が許可される図柄の組合せと、抽選に用いられる抽選値と、第1乃至第3の要素に基づくリールの停止制御に関する停止制御情報と、が予め定められることにより、出玉率を適切な範囲内のものとすることができるようになっている。
[主制御処理]
次に、図11~図17を参照して、主制御回路91のメインCPU93により実行される各種処理について説明する。
<メイン制御処理>
図11は、メイン制御処理を示すフローチャートである。なお、以下に説明するメイン制御処理は、パチスロ機1に電源が投入されたときに開始される。
最初に、パチスロ機1に電源が投入されると、メインCPU93は、電源投入時処理を実行する(S10)。この電源投入時処理では、電源断時にバックアップされたバックアップデータが正常であるか、設定値の変更(設定変更)が行われたか等が判断され、判断結果に応じた初期化処理が実行される。
次に、メインCPU93は、一遊技(1回の単位遊技)終了時の初期化処理を実行する(S11)。この初期化処理では、一遊技終了時に初期化するように予め指定されたメインRAM95の格納領域が初期化される。例えば、持越役を除く内部当選役に関する情報等が格納された格納領域が初期化(0クリア)される。
次に、メインCPU93は、メダル受付・スタートチェック処理を実行する(S12)。このメダル受付・スタートチェック処理では、遊技者により投入されたメダルを検出し、投入されたメダルが遊技を開始することを可能とする枚数である場合、遊技者の開始操作の検出を可能とする。例えば、一般遊技状態において3枚のメダルが投入された場合、又はボーナス遊技状態において2枚のメダルが投入された場合、スタートスイッチ79を開始操作の検出が可能な状態に制御する。
次に、メインCPU93は、必要な乱数値を抽出し、メインRAM95に割り当てられた乱数値格納領域に格納する(S13)。なお、本実施形態では、少なくとも、後述する内部抽選処理において用いられる乱数値(抽選用乱数値)と、後述する報知遊技状態の移行若しくは上乗せに関する処理において用いられる乱数値(報知用乱数値)とが、各々0~65535の中から抽出される。
次に、メインCPU93は、内部抽選処理を実行する(S14)。この内部抽選処理では、乱数値(抽選用乱数値)、内部抽選テーブル(図10参照)及び持越役の有無に基づいて、その単位遊技における内部当選役を決定する。
次に、メインCPU93は、図12に示す遊技開始時報知遊技関連処理を実行する(S15)。この遊技開始時報知遊技関連処理では、乱数値(報知用乱数値)、遊技状態及び抽選状態等に基づいて、報知遊技状態の開始、継続又は通常の終了に関する処理が実行される。詳細は後述する。
次に、メインCPU93は、リール停止初期設定処理を実行する(S16)。このリール停止初期設定処理では、内部抽選処理の結果(内部当選役)に基づいて、上述したリール3L,3C,3Rの各種の停止制御情報がメインRAM95の該当領域に格納される。
次に、メインCPU93は、主制御回路91から副制御回路101へ送信するスタートコマンドデータを生成し、生成したスタートコマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する(S17)。スタートコマンドデータは、例えば、内部当選役の種別、遊技状態の種別、抽選状態の種別及びボーナス終了となるボーナス遊技状態中の払出枚数の残数等の情報を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
次に、メインCPU93は、遊技開始時ロック実行処理を実行する(S18)。この遊技開始時ロック実行処理では、例えば、今回の遊技から報知遊技状態が開始される場合に、遊技者の遊技操作(例えば、停止操作)を所定時間(例えば、2秒)無効とする遊技開始時のロックを実行する。また、この遊技開始時のロックが実行されることに基づいて、外部集中端子板47から特定状態信号の出力を開始する。なお、特定状態信号は、後述する遊技終了時ロック実行処理(S29)において出力を開始することとしてもよい。
次に、メインCPU93は、ウェイト処理を実行する(S19)。このウェイト処理では、前回の遊技開始(前回の単位遊技の開始)から所定時間を経過しているか否かが判断され、所定時間を経過していないと判断された場合には、所定時間を経過するまで待機する待ち時間が消化される。このウェイト処理における所定時間、すなわちウェイト時間は、例えば、前回の単位遊技の開始から4.1秒に設定される。
次に、メインCPU93は、リール回転開始処理を実行する(S20)。このリール回転開始処理では、全てのリール3L,3C,3Rの回転開始を要求する処理を実行する。
なお、リールの回転開始制御は、図15に示す割込処理(より具体的には、ステップS324に示すリール制御処理)によって実行される。この割込処理は、一定の周期(1.1172ms)毎に定期的に実行される処理である。
図15のステップS324に示すリール制御処理によって、ステッピングモータの駆動が制御されることで、リール3L,3C,3Rの回転が開始され、リール3L,3C,3Rの回転が定速(例えば、80回転/1分間)に達するまで加速される。その後、リール3L,3C,3Rの回転が定速に達すると、この定速回転が維持される。なお、リール3L,3C,3Rの回転が定速に達し、上述したリールインデックスが検出されると、ストップボタン19L,19C,19Rへの停止操作が許可されるようになる。
なお、図示は省略するが、ステップS20において、メインCPU93は、主制御回路91から副制御回路101へ送信するリール回転開始コマンドデータを生成し、生成したリール回転開始コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する。リール回転開始コマンドデータは、例えば、リール3L,3C,3Rの回転が開始されたことを、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
このリール回転開始コマンドデータを受信することにより、副制御回路101は、リール回転開始を認識することができるようになり、各種の演出を実行するタイミング等を決定することができる。
次に、メインCPU93は、リール停止制御処理を実行する(S21)。このリール停止制御処理では、内部当選役、停止制御情報及び遊技者の停止操作に基づいて、リール3L,3C,3Rの停止制御が行われる。なお、図示は省略するが、ステップS21において、メインCPU93は、主制御回路91から副制御回路101へ送信するリール停止コマンドデータを生成し、生成したリール停止コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する。このリール停止コマンドデータは、停止されるリールの種別、停止開始位置(すなわち、ストップボタンが操作された際の図柄位置)及び滑り駒数又は停止予定位置(すなわち、実際にリールが停止する予定の図柄位置)等の情報を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
次に、メインCPU93は、入賞検索処理を実行する(S22)。この入賞検索処理では、全てのリール3L,3C,3Rが停止した後に、有効ライン上に表示された図柄の組合せが図柄組合せテーブル(不図示)等により予め定められた図柄の組合せであるか否かが判定され、有効ライン上に表示された図柄の組合せ(入賞役)が識別される。
次に、メインCPU93は、メダル払出処理を実行する(S23)。このメダル払出処理では、入賞検索処理の結果、払出役の図柄の組合せが有効ライン上に表示されたと判定された場合には、その図柄の組合せに対応付けられた払出枚数分のメダルを払い出し、あるいはその払出枚数分のメダルをクレジットする処理を実行する。また、入賞検索処理の結果、リプレイ役の図柄の組合せが有効ライン上に表示されたと判定された場合には、次回の遊技において再遊技を作動させる処理を実行する。
なお、図示は省略するが、ステップS23において、メインCPU93は、主制御回路91から副制御回路101へ送信する入賞作動コマンドデータを生成し、生成した入賞作動コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する(S27)。入賞作動コマンドデータは、例えば、入賞役の種別及び払出枚数等の情報を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
次に、メインCPU93は、RT遊技状態更新処理を実行する(S24)。このRT遊技状態更新処理では、予め定められたRT遊技状態の移行契機が成立したことに基づいて、RT遊技状態を更新する処理を実行する。
具体的には、メインCPU93は、低RT遊技状態(RT0)において、上昇リプレイの図柄の組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、RT遊技状態を高RT遊技状態(RT1)に更新し、低RT遊技状態(RT0)及び高RT遊技状態(RT1)において、ボーナスに当選した(持ち越された)ことに基づいて、RT遊技状態をボーナス内部当選中(RT2)に更新する。
また、メインCPU93は、高RT遊技状態(RT1)において、下降リプレイの図柄組合せ又は下降図柄が有効ライン上に表示されたことに基づいて、RT遊技状態を低RT遊技状態(RT0)に更新する。
なお、一般遊技状態における各RT遊技状態の移行契機は、上述したものに限られず、適宜設定可能である。例えば、一の移行契機が成立した後、予め定められた回数の遊技が行われたことを他の移行契機として、RT遊技状態を移行させることとしてもよい。
次に、メインCPU93は、遊技媒体数計数処理を実行する(S25)。この遊技媒体数計数処理では、パチスロ機1においてメインRAM95のバックアップエラーが発生し、全記憶領域が初期化された場合又はパチスロ機1の設定値が変更された場合(設定変更時)を初期状態の移行条件とし、初期状態から増加した(あるいは減少した)メダルの累積枚数を計数する。
例えば、メインCPU93は、初期状態からの遊技回数が100回である場合であって、その間(再遊技が作動した遊技を除く)に消費されたメダルが30枚(投入枚数3枚×10回分)であり、その間に払い出されたメダルが90枚(払出枚数9枚×10回分)であるとき、その差分の純増数(差枚数)であるプラス60枚分のメダル数を計数する。また、メインCPU93は、初期状態からの遊技回数が100回である場合であって、その間(再遊技が作動した遊技を除く)に消費されたメダルが270枚(投入枚数3枚×90回分)であり、その間に払い出されたメダルが90枚(払出枚数9枚×10回分)であるとき、その差分の純減数(差枚数)であるマイナス180枚分のメダル数を計数する。
なお、このようにして計数された遊技媒体数は、上述した初期状態の移行条件が成立した場合に初期化(0クリア)され、単に電源断を経て電源が再投入されただけでは初期化されないようになっている。もっとも、電源断を経て電源が再投入された場合にも初期化(0クリア)されることとしてもよい。
また、遊技媒体数の計数の手法はこれに限られず、適宜設定可能である。例えば、再遊技が作動された遊技においても3枚のメダルが払い出されたとして遊技媒体数を計数するようにしてもよく、消費されたメダルの枚数を考慮せずに、単に払い出された遊技媒体数を計数するようにしてもよい。また、計数結果にマイナスが発生した場合であっても計数上は0を維持することとしてもよい。すなわち、純減数を計数せず、純増数のみを計数することとしてもよい。
次に、メインCPU93は、図13に示す規制終了関連処理を実行する(S26)。この規制終了関連処理では、上述した遊技媒体数計数処理の計数結果、又はその他の規制終了条件が成立したことに基づいて、報知遊技状態の通常の終了条件を満たす前であっても、報知遊技状態を強制的に終了させる処理が実行される。詳細は後述する。
次に、メインCPU93は、ボーナス遊技作動・終了チェック処理を実行する(S27)。このボーナス遊技作動・終了チェック処理では、入賞検索処理の結果、一般遊技状態においてボーナスの図柄の組合せが有効ライン上に表示された場合、遊技状態をボーナス遊技状態に移行させるとともに、ボーナス終了となるボーナス遊技状態中の払出枚数の初期値(例えば、「300」)を設定する。また、ボーナス遊技状態においてメダルが払い出された場合、ボーナス遊技状態中の払出枚数を初期値から減算していき、ボーナス遊技状態中の払出枚数が0未満となった場合、ボーナス遊技状態を終了させ、遊技状態を一般遊技状態(より詳細には、低RT遊技状態(RT0))に移行させる。
なお、本実施形態では、ボーナス遊技状態の一例として、「RB」(レギュラーボーナス/第1種特別役物)が連続で作動する「BB」(ビッグボーナス/第1種特別役物に係る役物連続作動装置)を用いて説明しているが、これに限られず、例えば、「CB」(チャレンジボーナス/第2種特別役物)が連続で作動する「MB」(ミドルボーナス/第2種特別役物に係る役物連続作動装置)を用いることとしてもよいし、単に「RB」又は「CB」を用いることとしてもよい。
次に、メインCPU93は、図14に示す遊技終了時報知遊技関連処理を実行する(S28)。この遊技終了時報知遊技関連処理では、遊技開始時報知遊技関連処理、規制終了関連処理及びボーナス遊技作動・終了処理の結果に応じた処理が実行される。詳細は後述する。
次に、メインCPU93は、遊技終了時ロック実行処理を実行する(S29)。この遊技終了時ロック実行処理では、例えば、今回の遊技で報知遊技状態が終了される場合に、遊技者の遊技操作(例えば、開始操作や投入操作)を所定時間(例えば、2秒)無効とする遊技終了時のロックを実行する。また、この遊技終了時のロックが実行されることに基づいて、外部集中端子板47から出力されていた特定状態信号の出力を終了する。なお、特定状態信号は、上述した遊技開始時ロック実行処理(S18)において出力を終了することとしてもよい。
また、この遊技終了時ロック実行処理では、例えば、次回の遊技からボーナス遊技状態が開始される場合に、遊技者の遊技操作(例えば、開始操作や投入操作)を所定時間(例えば、4秒)無効とする遊技終了時のロックを実行する。また、この遊技終了時のロックが実行されることに基づいて、外部集中端子板47から特別状態信号の出力を開始する。
なお、特別状態信号は、上述したボーナス遊技作動・終了処理(S27)において出力を開始することとしてもよい。
また、この遊技終了時ロック実行処理では、例えば、今回の遊技でボーナス遊技状態が終了される場合に、遊技者の遊技操作(例えば、開始操作や投入操作)を所定時間(例えば、4秒)無効とする遊技終了時のロックを実行する。また、この遊技終了時のロックが実行されることに基づいて、外部集中端子板47から出力されていた特別状態信号の出力を終了する。なお、特別状態信号は、上述したボーナス遊技作動・終了処理(S27)において出力を終了することとしてもよい。
メインCPU93は、ステップS29の処理を実行した後、ステップS11の処理に戻る。
<遊技開始時報知遊技関連処理>
図12は、図11に示したメイン制御処理のステップS15において実行される遊技開始時報知遊技関連処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU93は、ボーナス遊技状態であるか否かを判断する(S40)。メインCPU93は、ボーナス遊技状態であると判断した場合(YES)には、続いて、報知遊技状態の中断中であるか否かを判断する(S41)。すなわち、メインCPU93は、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態であるか否かを判断する。
メインCPU93は、報知遊技状態の中断中であると判断した場合(YES)には、抽選状態及び内部当選役に基づいて、報知遊技状態の継続回数を上乗せ抽選し、抽選結果を継続回数に加算し(S42)、遊技開始時報知遊技関連処理を終了する。ここで、「抽選状態」は、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いを定めるための要素であり、本実施形態では、その一例として、報知遊技状態に関する抽選が相対的に有利となる抽選状態「高モード」と、報知遊技状態に関する抽選が相対的に不利となる抽選状態「低モード」とが規定されている。
メインCPU93は、例えば、抽選状態が高モードであり、内部当選役が特別小役1又は特別小役2であるとき、65536/65536の確率で報知遊技状態の継続回数として所定回数(例えば、50回)を上乗せすることを決定し、抽選状態が低モードであり、内部当選役が特別小役1又は特別小役2であるとき、16384/65536の確率で報知遊技状態の継続回数として所定回数(例えば、50回)を上乗せすることを決定する。
メインCPU93は、ステップS41において、報知遊技状態の中断中でないと判断した場合(NO)には、抽選状態及び内部当選役に基づいて、報知遊技状態への移行を抽選し、当選したならばボーナス遊技状態の終了後から報知遊技状態に移行させ(S43)、遊技開始時報知遊技関連処理を終了する。
メインCPU93は、例えば、抽選状態が高モードであり、内部当選役が特別小役1又は特別小役2であるとき、32768/65536の確率で報知遊技状態へ移行させることを決定し、抽選状態が低モードであり、内部当選役が特別小役1又は特別小役2であるとき、8192/65536の確率で報知遊技状態へ移行させることを決定する。
メインCPU93は、ステップS40において、ボーナス遊技状態でない、すなわち、一般遊技状態であると判断した場合(NO)には、続いて、報知遊技状態であるか否かを判断する(S44)。メインCPU93は、報知遊技状態であると判断した場合(YES)には、遊技状態及び内部当選役に基づいて、停止操作手順報知のための指示情報を含む、主制御回路91から副制御回路101へ送信する演出状態コマンドデータを生成し、生成した演出状態コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する(S45)。演出状態コマンドデータは、例えば、報知遊技状態の継続回数の残数及び指示情報等を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
ここで、停止操作手順報知のための「指示情報」は、遊技者にとって有利な停止操作の手順がサブCPU102によって認識可能とするための情報であり、例えば、押し順リプレイ1~6及び押し順小役1~6のいずれに当選した場合には、押し順正解となる停止操作順序を示す情報が生成され、演出状態コマンドデータに格納される。また、例えば、単独ボーナスに当選した場合には、押下位置正解となるリール3L,3C,3Rの押下位置(特定の操作タイミング)を示す情報が生成され、演出状態コマンドデータに格納される。
このように、本実施形態では、遊技者の停止操作の手順を報知するか否かを主制御回路91が決定することとし、報知遊技状態である場合には、指示情報を含む演出状態コマンドを副制御回路101に送信する一方、報知遊技状態でない場合には、指示情報を含む演出状態コマンドを副制御回路101に送信しないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板71により構成される主制御回路91と、副制御基板72により構成される副制御回路101とは、主制御回路91から副制御回路101への一方向のみ通信可能に構成されている(図6参照)。
すなわち、本実施形態では、演出状態コマンドが主制御回路91から送信されない場合、副制御回路101は、遊技者の停止操作の手順を報知することができないように構成されている。これにより、副制御回路101に対して何らかの不正行為(例えば、不正な改造、主制御回路91から副制御回路101への通信路に対する不正アクセス)が行われた場合であっても、遊技の衡平性を担保することができるとともに、遊技店が不測の不利益を被ることを防止することができるようになっている。
もっとも、指示情報を含む演出状態コマンド送信の手法はこれに限られず、適宜設定可能である。例えば、報知遊技状態であるか否かにかかわらず、演出状態コマンドが送信されることとしてもよい。この場合、報知遊技状態である場合には、指示情報が含まれるように演出状態コマンドを生成して送信し、報知遊技状態でない場合には、指示情報が含まれないように演出状態コマンドを生成して送信することとしてもよい。
また、この場合、報知遊技状態でない場合には、指示情報に替えて、内部当選役の種類のみを示す情報(すなわち、リプレイ役、小役又はボーナス役のいずれに当選したことは識別可能であるが、その詳細な内容までは識別不能な情報)が含まれるように演出状態コマンドを生成して送信することとしてもよい。
次に、メインCPU93は、ステップS42と同様に、抽選状態及び内部当選役に基づいて、報知遊技状態の継続回数を上乗せ抽選し、抽選結果を継続回数に加算する(S46)。
次に、メインCPU93は、報知遊技状態の継続回数を1減算し(S47)、続いて、報知遊技状態の継続回数は0であるか否かを判断する(S48)。報知遊技状態の継続回数は0であると判断した場合(YES)には、報知遊技状態通常終了処理を実行し(S49)、遊技開始時報知遊技関連処理を終了する。この報知遊技状態通常終了処理では、次回遊技から遊技状態を通常遊技状態に移行させるとともに、移行した通常遊技状態開始時の抽選状態を抽選により決定し、設定する。
メインCPU93は、ステップS48において、報知遊技状態の継続回数は0でない(すなわち、1以上である)と判断した場合(NO)には、報知遊技状態中の抽選状態の移行抽選処理を実行し(S50)、遊技開始時報知遊技関連処理を終了する。この報知遊技状態中の抽選状態の移行抽選処理では、例えば、現在の抽選状態と内部当選役に基づいて、抽選状態を移行させるか否かを抽選し、移行させることが決定された場合に、決定された抽選状態を設定する。
メインCPU93は、ステップS44において、報知遊技状態でない、すなわち、通常遊技状態であると判断した場合(NO)には、ステップS50と同様に、通常遊技状態中の抽選状態の移行抽選処理を実行する(S51)。
次に、メインCPU93は、ステップS43と同様に、抽選状態及び内部当選役に基づいて、報知遊技状態への移行を抽選し、当選したならば次回遊技から報知遊技状態に移行させ(S52)、遊技開始時報知遊技関連処理を終了する。
なお、本実施形態では、ボーナス遊技状態中において、報知遊技状態からボーナス遊技状態に移行した場合には、報知遊技状態中の抽選状態がボーナス遊技状態においても引き継がれ、通常遊技状態からボーナス遊技状態に移行した場合には、通常遊技状態中の抽選状態がボーナス遊技状態においても引き継がれることとしているが、これに限られず、例えば、ボーナス遊技状態においても独自に抽選状態の移行抽選処理が実行されることとしてもよい。
また、報知遊技状態中の抽選状態と通常遊技状態中の抽選状態(ボーナス遊技状態においても独自に設定される場合には、ボーナス遊技状態中の抽選状態を含む)は、同様の構成(すなわち、一例として挙げた低モード又は高モードからなる構成)としてもよく、異なる構成(例えば、報知遊技状態中の抽選状態として低モード又は高モード、通常遊技状態中の抽選状態として低モード、中モード又は高モードからなる構成)としてもよい。
<規制終了関連処理>
図13は、図11に示したメイン制御処理のステップS26において実行される規制終了関連処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU93は、計数遊技媒体数は所定値であるか否かを判断する(S60)。すなわち、メインCPU93は、上述した遊技媒体数計数処理において計数されたメダルの差枚数が所定値(本実施形態では、「3000」以上)となったか否かを判断する。メインCPU93は、計数遊技媒体数は所定値でないと判断した場合(NO)には、続いて、規制終了選択操作がなされたか否かを判断する(S61)。ここで、規制終了選択操作は、計数遊技媒体数が所定値となる前であっても、規制終了時と同様の処理が行われることを遊技者が選択する操作であり、本実施形態では、例えば、BETボタン22を所定時間(例えば、5秒)押下し続けることによってなされる。
メインCPU93は、ステップS61において、規制終了選択操作がなされていないと判断した場合(NO)には、規制終了関連処理を終了する。一方、メインCPU93は、規制終了選択操作がなされたと判断した場合(YES)、また、ステップS60において、計数遊技媒体数は所定値であると判断した場合(YES)には、計数遊技媒体数をクリア(すなわち、初期値として0を設定)し(S62)、抽選状態を初期化する(S63)。
なお、本実施形態では、ステップS63の処理が実行される場合のみならず、上述した初期状態の移行条件が成立した場合においても抽選状態が初期化されることとしているが、このとき、初期化後の抽選状態として一律に低モードが設定されることとしてもよいし、初期化後の抽選状態を抽選により決定することとしてもよい。例えば、設定変更時において所定確率で高モードに移行するように構成する場合には、規制終了時においても所定確率で高モードに移行するように構成することとしてもよい。また、ステップS63の処理が実行される場合と初期状態の移行条件が成立した場合とで、異なる初期化処理がなされることとしてもよい。
次に、メインCPU93は、ボーナス遊技状態であるか否かを判断する(S64)。メインCPU93は、ボーナス遊技状態であると判断した場合(YES)には、続いて、報知遊技状態の中断中であるか否かを判断する(S65)。メインCPU93は、報知遊技状態の中断中であると判断した場合(YES)には、中断中の報知遊技状態をクリアし(S66)、ステップS69の処理に移る。一方、メインCPU93は、報知遊技状態の中断中でないと判断した場合(NO)には、規制終了関連処理を終了する。
メインCPU93は、ステップS64において、ボーナス遊技状態でないと判断した場合(NO)には、続いて、報知遊技状態であるか否かを判断する(S67)。メインCPU93は、報知遊技状態であると判断した場合(YES)には、報知遊技状態をクリアする(S68)。一方、メインCPU93は、報知遊技状態でないと判断した場合(NO)には、規制終了関連処理を終了する。
次に、メインCPU93は、報知遊技状態規制終了処理を実行し(S69)、規制終了関連処理を終了する。この報知遊技状態規制終了処理では、次回遊技(ボーナス遊技状態にあってはボーナス終了後の遊技)から遊技状態を通常遊技状態に移行させるとともに、報知遊技状態の継続回数を初期化(0クリア)する。
<遊技終了時報知遊技関連処理>
図14は、図11に示したメイン制御処理のステップS28において実行される遊技終了時報知遊技関連処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU93は、ボーナス遊技状態の終了時であるか否かを判断する(S80)。すなわち、メインCPU93は、上述したボーナス遊技作動・終了処理において、ボーナス遊技状態を終了させる処理が実行されたか否かを判断する。メインCPU93は、ボーナス遊技状態の終了時であると判断した場合(YES)には、続いて、報知遊技状態の中断中であるか否かを判断する(S81)。すなわち、メインCPU93は、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態が終了したか否かを判断する。
メインCPU93は、報知遊技状態の中断中であると判断した場合(YES)には、報知遊技状態再開処理を実行し(S82)、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。この報知遊技状態再開処理では、次回遊技から遊技状態を報知遊技状態に移行させるとともに、後述する報知遊技状態中断処理(S85)において一時的に退避させていた報知遊技状態の継続回数を復帰させる等の再開に関する処理が実行される。また、メインCPU93は、報知遊技状態の中断中でないと判断した場合(NO)にも、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。
メインCPU93は、ステップS80において、ボーナス遊技状態の終了時でないと判断した場合(NO)には、続いて、報知遊技状態であるか否かを判断する(S83)。メインCPU93は、報知遊技状態であると判断した場合(YES)には、さらに、ボーナスが成立したか否かを判断する(S84)。すなわち、メインCPU93は、上述したボーナス遊技作動・終了処理において、ボーナス遊技状態に移行させる処理が実行されたか否かを判断する。メインCPU93は、ボーナスが成立したと判断した場合(YES)には、報知遊技状態中断処理を実行し(S85)、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。この報知遊技状態中断処理では、上述したように、報知遊技状態の継続回数を一時的に退避させる等の中断に関する処理が実行される。また、メインCPU93は、ボーナスが成立していないと判断した場合(NO)にも、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。
メインCPU93は、ステップS83において、報知遊技状態でないと判断した場合(NO)には、続いて、次回遊技から報知遊技状態に移行させるか否かを判断する(S86)。すなわち、メインCPU93は、上述した遊技開始時報知遊技関連処理のステップS43又はステップS52において報知遊技状態に移行することが決定されており、次回遊技から報知遊技状態に移行させるべきであるか否かを判断する。メインCPU93は、次回遊技から報知遊技状態に移行させると判断した場合(YES)には、報知遊技状態の継続回数の初期値(例えば、「100」)をセットする(S87)。
次に、メインCPU93は、主制御回路91から副制御回路101へ送信する報知遊技状態開始コマンドデータを生成し、生成した報知遊技状態開始コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納し(S88)、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。報知遊技状態開始コマンドデータは、例えば、報知遊技状態が開始される旨を示す情報を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。
メインCPU93は、ステップS86において、次回遊技から報知遊技状態に移行させないと判断した場合(NO)には、続いて、報知遊技状態の通常終了又は規制終了時であるか否かを判断する(S89)。すなわち、メインCPU93は、上述した遊技開始時報知遊技関連処理のステップS50又は規制終了時処理のステップS69において、報知遊技状態を終了させる処理が実行されたか否かを判断する。メインCPU93は、報知遊技状態の通常終了又は規制終了時であると判断した場合(YES)には、主制御回路91から副制御回路101へ送信する報知遊技状態終了コマンドデータを生成し、生成した報知遊技状態終了コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納し(S90)、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。報知遊技状態終了コマンドデータは、例えば、報知遊技状態がいずれの終了条件の成立によって終了したかを示す情報を、サブCPU102によって認識可能とするためのデータである。また、メインCPU93は、報知遊技状態の通常終了又は規制終了時でないと判断した場合(NO)にも、遊技終了時報知遊技関連処理を終了する。
<メインCPUの制御による割込処理>
図15は、メインCPU93の制御による割込処理を示すフローチャートである。この処理は、1.1172ms毎に定期的に実行される。
まず、メインCPU93は、レジスタの退避を行う(S320)。次に、メインCPU93は、図16の説明において後述する入力ポートチェック処理を実行する(S321)。この入力ポートチェック処理では、例えば、メインCPU93に接続される各種のスイッチやセンサの信号の有無(オン・オフの変化)を確認する。
例えば、メインCPU93は、スタートスイッチ79、ストップスイッチ(不図示)等の各種スイッチのオンエッジ、オフエッジの情報やメダルセンサ(不図示)等の各種センサのオン、オフの情報をメインRAM95に格納する。
次に、メインCPU93は、タイマ更新処理を実行する(S322)。このタイマ更新処理では、例えば、ウェイト時間を制御するウェイトタイマやロック時間を制御するロックタイマ等の値が1以上である場合に、当該タイマの値を1割り込み毎に「1」ずつ減算する処理が実行される。次に、メインCPU93は、図17の説明において後述する通信データ送信処理を実行する(S323)。次に、メインCPU93は、リール制御処理を実行する(S324)。このリール制御処理では、例えば、リール回転開始処理(図11のS20)における各リールの回転開始要求に基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することにより、各リールの回転を加速させる加速処理を実行し、各リールが所定の速度(例えば、80回転/1分間)となったことに基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することにより、その所定の速度を維持する定速処理を実行し、リール停止制御処理(図11のS21)における各リールの回転停止要求に基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することにより、各リールの回転を停止させる停止処理を実行する。
次に、メインCPU93は、ランプ・7SEG駆動処理を実行する(S325)。例えば、メインCPU93は、クレジットされているメダルの枚数、払出枚数等を各種表示部に表示する。次に、メインCPU93は、レジスタの復帰を行い(S326)、定期的に発生する割込処理を終了する。
<入力ポートチェック処理>
図16は、図15に示したメインCPU93の制御による割込処理のステップS321において実行される入力ポートチェック処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU93は、各入力ポートの状態をチェックする(S330)。次に、メインCPU93は、前回の割り込み、すなわち、1割り込み前の入力ポートの状態をメインRAM95に格納し(S331)、現在の入力ポートの状態をメインRAM95に格納する(S332)。
このように、1割り込み前の入力ポートの状態と、現在の入力ポートの状態とを比較することで、メインCPU93は、双方の入力ポートの状態を確認することができるようになり、入力ポートの状態に変化があったか、例えば、BETボタン22、スタートレバー23等が操作されたか否か等をチェックしている。
次に、メインCPU93は、オンエッジの状態をメインRAM95に格納する(S333)。例えば、メインCPU93は、スタートスイッチ79に割り付けられた入力ポートの入力データが、1割り込み前にはオフを示すデータであったが、現在はオンを示すデータであった場合に、オンエッジに変移したことを示すオンエッジの情報をメインRAM95に格納し、また、スタートスイッチ79に割り付けられた入力ポートの入力データが、1割り込み前にはオンを示すデータであったが、現在はオフを示すデータであった場合に、オフエッジに変移したことを示すオフエッジの情報をメインRAM95に格納する。
<通信データ送信処理>
図17は、図15に示したメインCPU93の制御による割込処理のステップS323において実行される通信データ送信処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU93は、通信データ送信タイマを1減算する(S340)。次に、メインCPU93は、通信データ送信タイマが0であるか否かを判断する(S341)。
メインCPU93は、通信データ送信タイマが0でないと判断した場合(NO)には、通信データ送信処理を終了する。一方、メインCPU93は、通信データ送信タイマが0であると判断した場合(YES)には、続いて、通信データ格納領域に未送信データがあるか否かを判断する(S342)。
メインCPU93は、通信データ格納領域に未送信データがないと判断した場合(NO)には、無操作コマンドデータを生成し、生成した無操作コマンドデータをメインRAM95に割り当てられた通信データ格納領域に格納する(S343)。
なお、無操作コマンドデータは、上述した入力ポートチェック処理において格納された各種スイッチのオンエッジ、オフエッジの情報や各種センサのオン、オフの情報等が各パラメータとしてセットされる。これにより、コマンドが送信されない割込処理を発生しないようにして、コマンド送信に対する不正行為を防止することができるとともに、サブCPU102にこれらの情報を認識させることで、本来操作が無効である期間の操作(例えば、リール回転中におけるBETボタン22への操作)に基づいて、演出を変化させることが可能となる。
メインCPU93は、ステップS342において、通信データ格納領域に未送信データがあると判断した場合(YES)、又はステップS343の処理を実行した後、通信データ送信タイマに初期値(例えば、14)をセットする(S344)。
次に、メインCPU93は、通信データ格納領域に格納された通信データを副制御回路101に送信する(S345)。次に、メインCPU93は、通信データの送信が完了したか否かを判断する(S346)。
メインCPU93は、通信データの送信が完了していないと判断した場合(NO)には、ステップS345の処理に戻る。一方、メインCPU93は、通信データの送信が完了したと判断した場合(YES)には、通信データ格納領域をクリアするように更新し(S347)、通信データ送信処理を終了する。
[副制御処理]
次に、図18~図22を参照して、副制御回路101のサブCPU102により実行される各種処理について説明する。
<電源投入処理>
図18は、電源投入時におけるサブCPU102の電源投入処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU102は、初期化処理を実行する(S360)。この初期化処理では、サブCPU102は、サブRAM103等のエラーチェック、タスクシステムの初期化を行う。タスクシステムは、タイマ割込同期のタスクグループであるランプ制御タスク及びサウンド制御タスクや、VSYNC(VerticalSynchronization)割込同期のタスクグループであるマザータスク(図19参照)、コマンド受信割込同期のタスクグループである主基板通信タスク(図20参照)等を含む。
次に、サブCPU102は、ランプ制御タスクを起動する(S361)。このランプ制御タスクでは、サブCPU102が、サブCPU102に対して2ミリ秒毎に送信されるタイマ割込イベントメッセージを受け取るのを待ち、このタイマ割込イベントメッセージを受け取ったことに応じて、各種ランプ(例えば、LED85)の点灯状態を制御する。
次に、サブCPU102は、サウンド制御タスクを起動する(S362)。このサウンド制御タスクでは、ランプ制御タスクと同様に、各種スピーカ(例えば、スピーカ42,58,64,65L,65R)の出音状態を制御する。次に、サブCPU102は、図19に示すマザータスクを起動し(S363)、電源投入処理を終了する。
<マザータスク>
図19は、図18に示した電源投入処理のステップS363において起動されるマザータスクを示すフローチャートである。
まず、サブCPU102は、メインタスクを起動する(S370)。次に、図20に示す主基板通信タスクを起動する(S371)。次に、図21に示すアニメタスクを起動し(S372)、マザータスクを終了する。
<主基板通信タスク>
図20は、図19に示したマザータスクのステップS371において起動される主基板通信タスクを示すフローチャートである。
まず、サブCPU102は、受信コマンドのチェックを実行し(S380)、受信したコマンドの種別を抽出する(S381)。
次に、サブCPU102は、前回とは異なるコマンドを受信したか否かを判断する(S382)。サブCPU102は、前回とは異なるコマンドを受信しなかったと判断した場合(NO)には、ステップS380の処理に戻る。
一方、サブCPU102は、前回とは異なるコマンドを受信したと判断した場合(YES)には、受信したコマンドが正規のコマンドであると判断して、図22に示すコマンド受信時処理を実行する(S383)。次に、サブCPU102は、図22に示すコマンド受信時処理において選択された演出データに基づいて、アニメーションデータ(すなわち、画像表示による演出(報知)を実行するためのデータ)を登録し(S384)、ランプ・サウンドデータ(すなわち、発光態様・出音態様による演出(報知)を実行するためのデータ)を登録し(S385)、ステップS380の処理に戻る。
<アニメタスク>
図21は、図19に示したマザータスクのステップS372において起動されるアニメタスクを示すフローチャートである。
まず、サブCPU102は、前回の遊技情報との変化をチェックする(S390)。すなわち、サブCPU102は、送信されたコマンドに基づいて生成された現在の遊技情報が、前回までに送信されたコマンドに基づいて生成され、サブRAM103に登録されている遊技情報とは異なる遊技情報となっているか否かをチェックする。
次に、サブCPU102は、オブジェクト制御処理を実行する(S391)。すなわち、サブCPU102は、ステップS390において、遊技情報が変化しているチェック結果が得られた場合に、当該遊技情報等の変化に応じて、表示させる画像を変化させる制御を行う。
次に、サブCPU102は、ホールメニュー表示要求があるか否かを判断する(S392)。本実施形態では、サブCPU102は、設定用鍵型スイッチ56がオンとなっている場合に、ホールメニュー表示要求があると判断する。サブCPU102は、ホールメニュー表示要求があると判断した場合(YES)には、ホールメニュー制御処理を実行し(S393)、ステップS390の処理に戻る。
このホールメニュー制御処理では、遊技店の係員によって、後述する選択ボタン331及び決定ボタン332が操作されることより、パチスロ機1における各種の管理者用の設定動作(例えば、時刻設定)や確認動作(例えば、設定変更履歴やエラー履歴の確認)が行われる。
サブCPU102は、ステップS392において、ホールメニュー表示要求がないと判断した場合(NO)には、続いて、ガイドメニュー表示要求があるか否かを判断する(S394)。本実施形態では、サブCPU102は、後述する選択ボタン331が操作された場合に、ガイドメニュー表示要求があると判断する。サブCPU102は、ガイドメニュー表示要求があると判断した場合(YES)には、ガイドメニュー制御処理を実行し(S395)、ステップS390の処理に戻る。また、サブCPU102は、ガイドメニュー表示要求がないと判断した場合(NO)にも、ステップS390の処理に戻る。
このガイドメニュー制御処理では、遊技者によって、後述する選択ボタン331及び決定ボタン332が操作されることより、パチスロ機1における各種の遊技者用の設定動作(例えば、音量設定や後述するサービスログイン設定)や確認動作(例えば、遊技履歴や後述する規制終了関連情報の確認)が行われる。
<コマンド受信時処理>
図22は、図20に示した主基板通信タスクのステップS383において実行されるコマンド受信時処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU102は、演出状態コマンドを受信したか否かを判断する(S400)。サブCPU102は、演出状態コマンドを受信したと判断した場合(YES)には、演出状態コマンドに含まれる指示情報等を取得し(S401)、コマンド受信時処理を終了する。
一方、サブCPU102は、演出状態コマンドを受信しなかったと判断した場合(NO)には、続いて、スタートコマンドを受信したか否かを判断する(S402)。サブCPU102は、スタートコマンドを受信したと判断した場合(YES)には、さらに、指示情報等を取得済であるか否かを判断する(S403)。すなわち、サブCPU102は、演出状態コマンド受信時において、停止操作手順報知のための指示情報等を取得しているか否かを判断する。
サブCPU102は、ステップS403の処理において、指示情報等を取得済であると判断した場合(YES)には、取得している指示情報等に応じた停止操作手順報知用演出データをセットし(S404)、コマンド受信時処理を終了する。
一方、サブCPU102は、ステップS403の処理において、指示情報等を取得済でないと判断した場合(NO)には、サブCPU102によって抽出され、サブRAM103に格納されているサブ乱数値(例えば、0~32767のうちの任意の乱数値)を取得し、遊技状態及び内部当選役に基づいて演出データを抽選し、抽選結果に基づいて決定された演出データをセットし(S405)、コマンド受信時処理を終了する。
サブCPU102は、ステップS402の処理において、スタートコマンドを受信しなかったと判断した場合(NO)には、その他コマンド受信時処理(S406)を実行し、コマンド受信時処理を終了する。このその他コマンド受信時処理では、例えば、上述した電源投入時処理(図11のステップS10参照)においてコマンドデータが生成された初期化コマンドの受信時であれば、設定変更の有無に基づいて、演出状態を復帰させ、あるいは演出状態を初期化する。また、例えば、上述したメダル受付・スタートチェック処理(図11のステップS12参照)においてコマンドデータが生成されたメダル投入コマンド受信時であれば、メダルの投入の有無に基づいて、メダル投入音を出力するための演出データがセットされ、あるいは遊技状態に応じた背景画像を表示するための演出データがセットされる。
また、例えば、上述したリール回転開始処理(図11のステップS20参照)においてコマンドデータが生成されたリール回転開始コマンドの受信時であれば、リール回転開始音を出力するための演出データがセットされる。また、例えば、上述したリール停止制御処理(図11のステップS21参照)においてコマンドデータが生成されたリール停止コマンドの受信時であれば、リール停止音を出力するための演出データがセットされる。また、例えば、上述したメダル払出処理(図11のステップS23参照)においてコマンドデータが生成された入賞作動コマンドの受信時であれば、払出枚数に応じた払出音を出力するための演出データがセットされ、あるいは遊技状態が移行する場合には、その旨を示す映像を表示するための演出データがセットされる。
また、例えば、上述したボーナス遊技作動・終了処理(図11のステップS27参照)においてコマンドデータが生成されたボーナス開始コマンドの受信時であれば、ボーナス終了となるボーナス遊技状態中の払出枚数の初期値を表示するための演出データがセットされる。また、例えば、上述したボーナス遊技作動・終了処理(図11のステップS27参照)においてコマンドデータが生成されたボーナス終了コマンドの受信時であれば、ボーナス終了後に移行する遊技状態を示唆するための演出データがセットされる。また、例えば、上述した通信データ送信処理(図17参照)においてコマンドデータが生成された無操作コマンドの受信時であれば、無操作コマンドとして送信された情報に基づいて演出内容を変動させるための演出データがセットされる。具体的には、スタートコマンドの受信時において決定された演出データが、BETボタン22の連打を要求する演出データである場合に、無操作コマンドとして受信した、BETボタン22がオンエッジ状態であるか、オフエッジ状態の情報に基づいて、演出内容を変動させる。
また、例えば、上述した遊技終了時報知遊技関連処理(図14参照)においてコマンドデータが生成された報知遊技状態開始コマンドの受信時であれば、報知遊技状態に移行することを示す映像を表示するための演出データがセットされるとともに、報知遊技状態の継続回数の初期値を表示するための演出データがセットされる。また、例えば、上述した遊技終了時報知遊技関連処理(図14参照)においてコマンドデータが生成された報知遊技状態終了コマンドの受信時であれば、報知遊技状態が終了することを示す映像を表示するための演出データがセットされるとともに、規制終了時には、特定の情報(例えば、図24~27参照)を報知するための演出データがセットされる。
[パチスロ機の機能構成]
次に、図23を参照して、本実施形態のパチスロ機1における各種の機能について説明する。図23は、本実施形態のパチスロ機1における機能構成を示す説明図である。本実施形態では、図23に示した各手段が必要な処理を実行し、各々が担う機能が発揮されることで、遊技の進行に必要な動作及びそれに関連する動作が制御されるようになっている。
主制御回路91(主制御手段)は、投入操作検出手段201、開始操作検出手段202、乱数値抽出手段203、内部当選役決定手段204、停止操作検出手段205、図柄変動制御手段206、入賞判定手段207、利益付与手段208、設定値変更手段209、ロック制御手段210、外部信号出力制御手段211、遊技媒体数計数手段212、情報送信手段213、RT遊技状態制御手段214、特別遊技状態制御手段215及び報知遊技状態制御手段216を含む。
報知遊技状態制御手段216は、報知遊技状態開始手段221、報知遊技状態中断手段222、報知遊技状態通常終了手段223、報知遊技状態規制終了手段224、報知遊技状態継続手段225、抽選状態変動手段226、規制終了時補填手段227、規制終了前調整手段228、規制終了選択手段229及び規制終了段階制御手段230を含む。
副制御回路101(副制御手段)は、報知制御手段301、演出決定手段302、演出制御手段303、サービス提供手段304及び規制情報報知手段305を含む。
規制情報報知手段305は、規制終了時補填報知手段311及び規制終了前調整報知手段312を含む。
<投入操作検出手段>
投入操作検出手段201は、遊技者による遊技媒体(例えば、メダル)の投入操作を検出する。所定数の遊技媒体(例えば、3枚のメダル)の投入操作が検出されると、開始操作検出手段202による開始操作の検出が許可される。また、上述した図柄表示手段において、予め定められた入賞ラインが有効化される(この有効化された入賞ラインを「有効ライン」という。)。本実施形態において、主制御回路91に接続された、遊技者によるメダルの投入を検出するセレクタ66、及び遊技者によるBETボタン22の操作を検出するBETスイッチ77は、投入操作検出手段201を構成する。なお、検出可能な遊技媒体の種類は、メダルに限られず、コインやトークン、遊技球、若しくはこれらと同等の価値を有する電磁的遊技媒体等を含むものとする。
<開始操作検出手段>
開始操作検出手段202は、遊技者による開始操作を検出する。開始操作が検出されると、図柄変動制御手段206により、上述した図柄表示手段に表示される図柄の変動が開始される。また、乱数値抽出手段203により、内部当選役決定手段204が内部当選役を決定する際に用いられる乱数値(抽選用乱数値)が、予め定められた数値範囲内(例えば、0~65535)から抽出される。また、報知遊技状態制御手段216が報知遊技状態に関する決定を行う際に用いられる乱数値(報知用乱数値)が、予め定められた数値範囲内(例えば、0~65535)から抽出される。本実施形態において、主制御回路91に接続された、遊技者によるスタートレバー23の操作を検出するスタートスイッチ79は、開始操作検出手段202を構成する。
<乱数値抽出手段>
乱数値抽出手段203は、上述したように、開始操作検出手段202によって開始操作が検出されたことに基づいて、必要な乱数値(例えば、抽選用乱数値や報知用乱数値)を抽出する。本実施形態において、乱数発生器98で発生させた乱数を抽出するサンプリング回路99は、乱数値抽出手段203を構成する。なお、抽出する乱数値の種類、個数、数値範囲については、上述したものに限られず、遊技において必要となる個数の乱数値を、所定の数値範囲内から抽出することができるものとする。
<内部当選役決定手段>
内部当選役決定手段204は、乱数値抽出手段203によって抽出された乱数値に基づいて抽選を行い、予め定められた複数の役の中から内部当選役を決定する。すなわち、内部当選役の決定により、有効ライン上に表示されることが許可される図柄の組合せが決定される。本実施形態において、内部抽選テーブル(図10参照)に基づいて内部抽選処理(図11のS14参照)を実行するメインCPU93は、内部当選役決定手段204を構成する。
<停止操作検出手段>
停止操作検出手段205は、遊技者による停止操作を検出する。停止操作が検出されると、図柄変動制御手段206により、上述した図柄表示手段による図柄の変動表示が停止される。本実施形態において、主制御回路91に接続された、遊技者によるストップボタン19L,19C,19Rの操作を検出するストップスイッチ基板80は、停止操作検出手段205を構成する。
なお、本実施形態では、上述したように、全てのリールが回転しているときに最初に行われるリールの停止操作を第1停止操作、第1停止操作の次に行われる停止操作を第2停止操作、第2停止操作の次に行われる停止操作を第3停止操作という。
<図柄変動制御手段>
図柄変動制御手段206は、開始操作検出手段により開始操作が検出されると、図柄表示手段に表示される図柄の変動を開始する図柄変動開始制御手段と、停止操作検出手段により停止操作が検出されると、図柄表示手段に表示される図柄の変動を停止する図柄変動停止制御手段と、を含む。図柄変動停止制御手段は、停止操作検出手段により停止操作が検出されたタイミングと、内部当選役決定手段204により決定された内部当選役に応じて設定された停止制御情報(停止操作順序に関する情報を含む)に基づいて、所定の図柄数(例えば、図柄4個分)の範囲内で図柄表示手段に表示される図柄の変動を停止制御する。
本実施形態において、ステッピングモータを駆動制御することにより、遊技者によりスタートレバー23が操作されたことに基づいて、リール3L,3C,3Rの回転を開始させるリール回転開始処理(図11のS20参照)を実行し、遊技者によりストップボタン19L,19C,19Rが操作されたことに基づいて、対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止制御するリール停止制御処理(図11のS21参照)を実行するメインCPU93は、図柄変動制御手段206を構成する。
なお、パチスロ機1では、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、上記規定時間内でのリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」という。規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄1個分に定める。なお、滑り駒数の最大数はこれらに限られるものではなく、適宜設定可能である。
<入賞判定手段>
入賞判定手段207は、図柄表示手段に表示された図柄の組合せに応じて、入賞(成立)があるか否かの判定を行う。すなわち、図柄変動制御手段206により図柄の変動表示が停止された場合に、有効ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて役の入賞(成立)又は非入賞(非成立)を判定する。本実施形態において、図柄組合せテーブル等を参照し、図柄表示手段に表示された図柄の組合せに基づいて入賞検索処理(図11のS22参照)を実行するメインCPU93は、入賞判定手段207を構成する。
<利益付与手段>
利益付与手段208は、入賞判定手段により入賞(成立)があると判定されると、入賞(成立)した図柄の組合せに応じた利益を付与する。すなわち、利益付与手段208は、図柄表示手段に表示された図柄の組合せに応じて、対応する利益を遊技者に付与する。本実施形態において、入賞検索処理の結果に基づいてメダル払出処理(図11のS23参照)等を実行するメインCPU93は、利益付与手段208を構成する。なお、付与される利益が、副制御回路101の制御によって付与されるものである場合には、副制御回路101が、利益付与手段を構成する場合もある。
ここで、利益付与手段208により付与される利益としては、メダルの払出、今回の遊技と同じ数量の遊技媒体が自動で投入され、再度遊技を行えることとなる再遊技の作動、再遊技に係る内部当選役の当選確率が高くなる再遊技高確率状態(リプレイタイム)の作動、メダルの払出に係る内部当選役の当選確率が高くなる特別遊技状態(ボーナス)の作動、遊技者に適切な停止操作の手順を報知することにより、メダルの払出に係る内部当選役の入賞確率が高くなる報知遊技状態(アシストタイム)の作動等を挙げることができる。なお、利益付与手段208が付与する利益はこれに限られるものではない。
<設定値変更手段>
設定値変更手段209は、遊技店の係員による設定変更操作(すなわち、設定用鍵型スイッチ56を操作するとともに、設定値選択スイッチ(不図示)を操作して設定値を選択し、スタートレバー23を操作して選択した設定値を確定させる操作)を検出すると、パチスロ機1において予め定められた複数の設定値(例えば、設定値1~6)の中から1つの設定値を設定する。ここで、設定値は、その値が高いほど遊技者にとって有利さの度合いが高まるようになっており、例えば、設定値が高いほど特定の内部当選役(例えば、ボーナス役)に当選しやすく、あるいは報知遊技状態に移行しやすくなっている。本実施形態において、主制御回路91に接続された、設定用鍵型スイッチ56等の各種のスイッチは、設定値変更手段209を構成する。
<ロック制御手段>
ロック制御手段210は、ロックの実行条件が満たされると、遊技者の遊技操作(例えば、投入操作、開始操作又は停止操作)を所定時間無効とする(遊技の進行を停止させる)ロックの実行制御を行う。このような「ロック」は、「フリーズ」とも呼ばれる。本実施形態において、遊技開始時ロック実行処理(図11のS18参照)及び遊技終了時ロック実行処理(図11のS29参照)を実行するメインCPU93は、ロック制御手段210を構成する。
ここで、便宜上、遊技開始時に実行される遊技の進行が停止される制御を「遊技開始時ロック」と呼び、遊技終了時に実行される遊技の進行が停止される制御を「遊技終了時ロック」と呼ぶ。すなわち、「遊技開始時ロック」とは、スタートレバー23が操作された後、予め定められた期間においては、ストップボタン19L,19C,19Rへの操作が有効とならないという意味で遊技の進行が停止される制御であり、「遊技終了時ロック」とは、ストップボタン19L,19C,19Rが操作された後、予め定められた期間においては、BETボタン22への操作、若しくはスタートレバー23への操作が有効とならないという意味で遊技の進行が停止される制御である。もちろん、「ロック」の契機は、上記に限られるものではなく、例えば、スタートレバー23が操作され、ストップボタン19L,19C,19Rのいずれかが操作された後、予め定められた期間においては、その後の操作が有効とならない制御を行うこととしてもよい。
なお、本実施形態では、上述したように、予め定められたロックの実行条件が成立した場合に、遊技開始時ロック又は遊技終了時ロックを実行することとしているが、これに限られず、乱数値抽出手段203により抽出された乱数値に基づいて抽選を行い、ロックを実行するか否かを制御するようにしてもよい。例えば、特定小役1又は特定小役2に当選した場合、ロックを実行するか否かを抽選により決定し、この抽選結果を含めて、報知遊技状態に移行するか否かが決定されるようにしてもよい。
また、ロックの実行条件も上述したものに限られず、適宜設定可能である。例えば、今回の遊技で報知遊技状態が終了される場合に、通常終了時であれば、上述したような所定時間(例えば、2秒)の遊技終了時ロックを実行し、規制終了時であれば、その所定時間とは異なる特定時間(例えば、10秒)の遊技終了時ロックを実行するようにしてもよい。すなわち、報知遊技状態の規制終了時には、通常とは異なるロックの実行制御が行われるようにしてもよい。
<外部信号出力制御手段>
外部信号出力制御手段211は、外部信号の出力開始条件又は出力終了条件が満たされると、上述したメダル投入信号、メダル払出信号、セキュリティー信号、特別状態信号及び特定状態信号の出力を開始し、あるいは終了する制御を行う。これらの信号を外部に出力することにより、パチスロ機1の外部に設けられた表示装置(例えば、データ表示器)において、パチスロ機1の状態を報知することが可能となるとともに、複数の遊技機を管理する管理装置(例えば、ホールコンピュータ)において、パチスロ機1の状態をリアルタイムに管理することが可能となる。本実施形態において、主制御回路91に接続された外部集中端子板47を介して、各種の信号の出力を開始又は終了するメインCPU93は、外部信号出力制御手段211を構成する。
なお、本実施形態では、遊技開始時ロック又は遊技終了時ロックが実行されることに基づいて、特別状態信号及び特定状態信号の出力が開始又は終了されるようになっているが、これに限られず、例えば、各信号の出力開始条件又は出力終了条件が満たされた場合に、ロックの実行とは独立してこれらの信号の出力が開始又は終了される制御を行うようにしてもよい。
また、外部信号出力制御手段211により出力される信号の種類も上述したものに限られず、適宜設定可能である。例えば、今回の遊技で報知遊技状態が終了される場合に、規制終了時であれば、その旨を示す特殊信号を所定期間(例えば、10秒)にわたって出力し、規制終了により報知遊技状態が終了したことが上述した表示装置によって報知され、あるいは管理装置によって管理されるようにしてもよい。この場合も、遊技終了時ロックが実行されることに基づいて、特殊信号の出力が開始されるようにしてもよいし、ロックの実行とは独立して特殊信号の出力が開始されるようにしてもよい。
<遊技媒体数計数手段>
遊技媒体数計数手段212は、上述したように、払出役が成立してメダルが払い出された場合に、初期状態から増加した(あるいは減少した)メダルの累積枚数を計数する。また、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数は、上述した初期状態の移行条件が成立した場合及び後述する報知遊技状態規制終了手段224によって報知遊技状態の継続が規制される(すなわち、報知遊技状態が規制終了される)場合に初期化(0クリア)される。本実施形態において、遊技媒体数計数処理(図11のS25参照)を実行するメインCPU93は、遊技媒体数計数手段212を構成する。
ここで、本実施形態では、このように、初期状態(あるいは規制終了後)から増加した遊技媒体数を計数し、計数結果が所定値(例えば、「3000」以上)となった場合には、後述する報知遊技状態規制終了手段224によって報知遊技状態が規制終了されるように構成されている。したがって、遊技者の利益が極端に多くなる可能性があることに起因して、遊技の射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができるようになっている。
なお、このような遊技媒体数の規制の手法はこれに限られるものではない。例えば、遊技媒体数計数手段212の計数結果が上述した所定値となった場合であって、ボーナス遊技状態にある場合には、ボーナス遊技状態の通常の終了条件(例えば、予め定められた枚数のメダルが払い出されること)を満たす前であっても、ボーナス遊技状態を強制的に終了させる(規制終了させる)ように構成してもよい。
また、遊技媒体数計数手段212は、上述した有利区間における増加した遊技媒体数を計数するものであってもよい。具体的には、上述した通常区間(不利区間)から有利区間に移行したことに基づいて、増加するメダルの累積枚数の計数を開始し、有利区間から通常区間(不利区間)に移行したこと、又は有利区間におおける計数結果が上述した所定値となったことに基づいて、その計数結果が初期化(0クリア)されるものであってもよい。遊技媒体数計数手段212をこのように構成すれば、有利区間での遊技が極端に長く継続する可能性があることに起因して、遊技の射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
すなわち、本実施形態では、通常区間(不利区間)であるか有利区間であるかを問わず、単に初期状態から増加した遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段212の第1の態様、又はボーナス遊技状態及び報知遊技状態から構成される有利区間における増加した遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段212の第2の態様のいずれの態様も採用することができる。
<情報送信手段>
情報送信手段213は、主制御回路91において生成された各種の情報を、各種のコマンドとして副制御回路101に送信する。このように、主制御回路91から副制御回路101に各種の情報が送信されることで、副制御回路101は、主制御回路91と協働して遊技の進行を制御することができ、また、後述する演出決定手段302によって演出内容(演出データ)を決定し、後述する演出制御手段303によって演出の実行が制御されることで、遊技の進行に応じて適切な演出を行うことができるようになっている。本実施形態において、通信データ送信処理(図17参照)を実行するメインCPU93は、情報送信手段213を構成する。
<RT遊技状態制御手段>
RT遊技状態制御手段214は、上述したように、各RT遊技状態の移行契機が成立したことに基づいて、RT遊技状態の移行させる(更新する)制御を行う。本実施形態において、RT遊技状態更新処理(図11のS24参照)を実行するメインCPU93は、RT遊技状態制御手段214を構成する。
なお、本実施形態では、設定変更時、ボーナス遊技状態の終了又は下降リプレイ若しくは下降図柄の表示を移行契機とする低RT遊技状態(RT0)、上昇リプレイの表示を移行契機とする高RT遊技状態(RT1)及びボーナスの当選を移行契機とするボーナス内部当選中(RT2)を設定しているが、RT遊技状態の設定及び移行契機はこれに限られるものではなく、適宜設定可能である。例えば、ボーナス内部当選中(RT2)を設定せず、低RT遊技状態(RT0)においてボーナスに当選した場合、ボーナスが成立するまで(他のRT遊技状態に移行せず)低RT遊技状態(RT0)が継続し、高RT遊技状態(RT1)においてボーナスに当選した場合、ボーナスが成立するまで(他のRT遊技状態に移行せず)高RT遊技状態(RT1)が継続するようにしてもよい。
また、移行契機成立後の予め定められた遊技回数においてはRT遊技状態が変動せず、予め定められた遊技回数の遊技を行ったこと(消化したこと)に基づいて、RT遊技状態を変動させるRT遊技状態を設定するようにしてもよい。
具体的には、例えば、内部当選役として、高RT遊技状態(RT1)においてのみ所定の確率(例えば、抽選値として「1122」)で各々が抽選される、押し順リプレイ7~12をさらに設定し、押し順リプレイ7は、押し順正解(123)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立し、押し順リプレイ8は、押し順正解(132)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立し、押し順リプレイ9は、押し順正解(213)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立し、押し順リプレイ10は、押し順正解(231)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立し、押し順リプレイ11は、押し順正解(312)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立し、押し順リプレイ12は、押し順正解(321)で変動リプレイの図柄の組合せが成立する一方、押し順不正解で通常リプレイの図柄の組合せが成立するように構成する。
そして、変動リプレイの図柄の組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、固定高RT遊技状態(RT3)に移行させる。この固定高RT遊技状態(RT3)は、リプレイ役(例えば、通常リプレイ)の当選確率が高RT遊技状態(RT1)と同様に設定された遊技者にとって有利なRT遊技状態となっており、予め定められた遊技回数(例えば、「1000」回)を消化するか、ボーナスに当選するまで継続し、上昇リプレイの図柄の組合せ又は下降リプレイの図柄の組合せ若しくは下降図柄が表示されても他のRT遊技状態には移行しないように構成する。
このような構成によれば、報知遊技状態が規制終了によって終了することが予定されているある時期において、高RT遊技状態(RT1)から固定高RT遊技状態(RT3)に移行させることで、報知遊技状態自体は規制終了することになっても、高RT遊技状態は、予め定められた遊技回数を消化するか、あるいはボーナスに当選するまで継続するようになるため、規制終了後の遊技を、少なくとも低RT遊技状態(RT0)と比較して有利である固定RT遊技状態(RT3)で行うことが可能となる。
なお、固定高RT遊技状態(RT3)が継続する予め定められた遊技回数は、ボーナスの当選確率に応じた遊技回数としてもよい。例えば、ボーナスの当選確率が「1/240」である場合、その逆数の遊技回数、「240」を予め定められた遊技回数としてもよく、その逆数未満の遊技回数、「120」を予め定められた遊技回数としてもよく、その逆数を超える遊技回数、「360」を予め定められた遊技回数としてもよい。
<特別遊技状態制御手段>
特別遊技状態制御手段215は、上述したように、ボーナスの図柄の組合せが有効ライン上に表示されると、遊技者にとって有利なボーナス遊技状態(特別遊技状態)を開始させ、特別遊技状態においては、遊技者にメダルが払い出されることとなる小役を高確率で抽選し、予め定められた終了条件が成立する(例えば、予め定められた枚数「300」を超えるメダルの払出が行われる)と、特別遊技状態を終了させて、低RT遊技状態(RT0)に移行させる制御を行う。なお、このとき、特別遊技状態において報知遊技状態の移行条件が成立した場合、あるいは報知遊技状態から移行した特別遊技状態であった場合には、報知遊技状態に移行され、特別遊技状態において報知遊技状態の移行条件が成立しなかった場合、あるいは通常遊技状態から移行した特別遊技状態であった場合には、通常遊技状態に移行される。本実施形態において、ボーナス遊技作動・終了処理(図11のS27参照)を実行するメインCPU93は、特別遊技状態制御手段215を構成する。
なお、本実施形態では、上述した各RT遊技状態(一般遊技状態)は、原則として、メダルが減少する遊技状態となっているが、高RT遊技状態(RT1)及び固定高RT遊技状態(RT3)は、報知遊技状態に制御されている場合には、報知される停止操作の手順にしたがって停止操作がなされることにより、メダルが増加する遊技状態となる。また、高RT遊技状態(RT1)及び固定高RT遊技状態(RT3)は、報知遊技状態に制御されていない場合であっても、リプレイ役の当選確率が高く設定されていることから、例えば、低RT遊技状態(RT0)と比較すれば、メダルの減少量が少ない遊技状態となっている。これに対し、特別遊技状態は、停止操作の手順の報知の有無にかかわらずメダルが増加する遊技状態となっている。
<報知遊技状態制御手段>
報知遊技状態制御手段216は、遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態の開始、継続及び終了を制御する。また、報知遊技状態制御手段216は、報知遊技状態の規制終了に関連する各種の制御を行う。本実施形態において、遊技開始時報知遊技関連処理(図11のS15、図12参照)、規制終了関連処理(図11のS26、図13参照)及び遊技終了時報知遊技関連処理(図11のS28、図14参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態制御手段216を構成する。
<報知遊技状態開始手段>
報知遊技状態開始手段221は、特定の開始条件が成立したこと(例えば、ボーナス遊技状態又は通常遊技状態において、報知遊技状態の移行抽選に当選したこと)に基づいて、報知遊技状態を開始させる。すなわち、報知遊技状態開始手段221は、単に遊技状態を報知遊技状態に移行させる制御のみならず、報知遊技状態に移行させるか否かを決定する制御も行う。本実施形態において、報知遊技状態への移行を抽選し、当選したならば報知遊技状態に移行させる処理(図12のS43及びS52参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態開始手段221を構成する。
なお、本実施形態では、抽選状態変動手段226により変動された抽選状態及び内部当選役決定手段204により決定された内部当選役に基づいて、報知遊技状態に移行するか否かを決定するようにしているが、これに限られず、例えば、さらに、設定値変更手段209により設定された設定値に基づいて、報知遊技状態に移行するか否かを決定するようにしてもよい。この場合、設定値が高いほど、報知遊技状態に移行することが決定されやすくしてもよいし、設定値が高いほど、報知遊技状態に移行することが決定されやすい特定の内部当選役(例えば、特別小役1及び特別小役2)の当選確率を高くするようにしてもよい。さらに、この特定の内部当選役に当選した場合には、必ず報知遊技状態に移行することを決定してもよい。すなわち、報知遊技状態に移行することが確定する確定役を設定するようにしてもよい。
また、ボーナス遊技状態の終了後、あるいは報知遊技状態の終了後から所定の遊技回数(例えば、「1000」回)の間、ボーナス遊技状態や報知遊技状態に移行しなかった場合に、(いわゆる、天井機能を発動させて)報知遊技状態に移行することを決定してもよい。この場合、抽選状態変動手段226により変動された抽選状態に応じて、この所定の遊技回数を変動させるようにしてもよい。例えば、第1の抽選状態(一例として、低モード)であれば、所定の遊技回数として、「100」や「200」よりも「500」や「1000」のほうが決定されやすく、第2の抽選状態(一例として、高モード)であれば、所定の遊技回数として、「500」や「1000」よりも「100」や「200」のほうが決定されやすいようにしてもよい。
<報知遊技状態中断手段>
報知遊技状態中断手段222は、報知遊技状態開始手段221により報知遊技状態が開始されている場合に、特別遊技状態制御手段215により特別遊技状態に移行された場合、すなわち、報知遊技状態において、ボーナスに当選し、ボーナスの図柄の組合せが成立してボーナス遊技状態に移行した場合には、実行中の報知遊技状態を中断させ、ボーナス遊技状態が終了したことに基づいて、報知遊技状態を再開させる。本実施形態において、報知遊技状態の中断・再開に関する処理(図14のS82及びS85参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態中断手段222を構成する。
なお、本実施形態では、ボーナス遊技状態においては押し順小役1~6に当選しないようにしているが、これに限られず、ボーナス遊技状態においても押し順小役1~6に当選するようにしてもよい。この場合、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態にあっては、ボーナス遊技状態中に押し順正解となる遊技者にとって有利な停止操作の手順を報知し、通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態にあっては、ボーナス遊技状態中に押し順正解となる遊技者にとって有利な停止操作の手順を報知しないようにしてもよい。すなわち、報知遊技状態がボーナス遊技状態にまたがって実行されるものである場合には、報知遊技状態中断手段222を設けないようにしてもよい。
<報知遊技状態通常終了手段>
報知遊技状態通常終了手段223は、報知遊技状態の通常の終了条件が成立した場合に、報知遊技状態を終了させる。本実施形態では、通常の終了条件の一例として、報知遊技状態の移行時(あるいは、上乗せ時)に設定された報知遊技状態の継続回数分の遊技が行われたこと(すなわち、報知遊技状態の継続回数が0となったこと)に基づいて、報知遊技状態を終了させるようになっている。本実施形態において、報知遊技状態の通常の終了条件が成立したことに基づいて、報知遊技状態を終了させる処理(図12のS49参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態通常終了手段223を構成する。
なお、報知遊技状態の通常の終了条件はこれに限られず、適宜設定可能である。例えば、報知遊技状態において、押し順小役1~6に当選した場合に、押し順正解となる遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される回数(報知回数)が、報知遊技状態の移行時(あるいは、上乗せ時)に設定され、その報知回数分の報知が行われたことに基づいて、報知遊技状態を終了させるようにしてもよく、押し順リプレイ1~6に当選した場合に、押し順正解となる遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される回数(報知回数)が、報知遊技状態の移行時(あるいは、上乗せ時)に設定され、その報知回数分の報知が行われたことに基づいて、報知遊技状態を終了させるようにしてもよい。また、規制終了条件と同様に、報知遊技状態におけるメダルの差枚数(例えば、「200」)が、報知遊技状態の移行時(あるいは、上乗せ時)に設定され、その差枚数分のメダルの払い出しが行われたことに基づいて、報知遊技状態を終了させるようにしてもよい。
<報知遊技状態規制終了手段>
報知遊技状態規制終了手段224は、報知遊技状態の規制終了条件が成立した場合に、報知遊技状態を終了させる。本実施形態では、規制終了条件の一例として、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」以上)となったことに基づいて、報知遊技状態を終了させるようになっている。本実施形態において、報知遊技状態の規制終了条件が成立したことに基づいて、報知遊技状態を終了させる処理(図13のS69参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態規制終了手段224を構成する。
なお、本実施形態では、報知遊技状態規制終了手段224による報知遊技状態の規制終了は、報知遊技状態の中断中(すなわち、ボーナス遊技状態中)においても行われるようになっている。もっとも、これに限られず、報知遊技状態の中断中においては、報知遊技状態の規制終了が行われないようにしてもよく、あるいは報知遊技状態を再開するとき(例えば、図14のS82)に、規制終了条件が成立しているか否かを判断し、規制終了条件が成立していると判断した場合に、報知遊技状態の規制終了が行われるようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常の終了条件が成立した場合に報知遊技状態を終了させる報知遊技状態通常終了手段223と、規制終了条件が成立した場合に報知遊技状態を終了させる報知遊技状態規制終了手段224とを設けているが、報知遊技状態規制終了手段224のみを設けるようにしてもよい。
具体的には、報知遊技状態規制終了手段224が、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が特定値(例えば、「500」)となる毎に、報知遊技状態を終了させるか否かを抽選により決定し、報知遊技状態を終了させることが決定された場合には、規制終了時の同様の処理(例えば、図13のS62、S63、S66、S68及びS69)を実行して、報知遊技状態を終了させる。また、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が特定値(例えば、「500」)の倍数である所定値(例えば、「3000」)となった場合には、必ず報知遊技状態を終了させることを決定する。
この場合、報知遊技状態規制終了手段224は、報知遊技状態終了抽選テーブル(不図示)を用いて、報知遊技状態を終了させるか否かを決定するようにしてもよい。この報知遊技状態終了抽選テーブルでは、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「500」以上となった場合に、16384/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定し、49512/65536の確率で報知遊技状態を終了させないこと(継続させること)を決定する。また、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「1000」以上となった場合に、16384/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定し、49512/65536の確率で報知遊技状態を終了させないこと(継続させること)を決定する。
また、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「1500」以上となった場合に、32768/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定し、32768/32768の確率で報知遊技状態を終了させないこと(継続させること)を決定する。また、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「2000」以上となった場合に、32768/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定し、32768/65536の確率で報知遊技状態を終了させないこと(継続させること)を決定する。また、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「2500」以上となった場合に、49512/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定し、16384/の確率で報知遊技状態を終了させないこと(継続させること)を決定する。
そして、例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「3000」以上となった場合には、65536/65536の確率で報知遊技状態を終了させることを決定する。なお、これらの抽選値、特定値及び所定値の値はこれに限られず、適宜設定可能である。
また、遊技媒体数計数手段212が、さらに、有利区間における遊技回数を計数する遊技回数計数手段(例えば、遊技回数計数手段212)としての機能を有するようにしてもよい。この場合、例えば、特定値として、有利区間における遊技回数「250」を設定し、所定値として「1500」を設定してもよい。すなわち、報知遊技状態規制終了手段224が、有利区間における遊技回数が「250」となる毎に、報知遊技状態を終了させるか否かを抽選により決定し、有利区間における遊技回数が「250」の倍数である「1500」となった場合には、必ず報知遊技状態を終了させることを決定するようにしてもよい。特に、パチスロ機1において、有利区間における1遊技当りのメダルの増加枚数の理論値が2枚に設定されている場合には、有利区間における遊技回数によって報知遊技状態を終了させるか否かを決定することとしても、計数される遊技媒体数によって報知遊技状態を終了させるか否かを決定する場合と同様に、報知遊技状態規制終了手段224が作用することとなる。
もっとも、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」以上)となったことに基づいて、必ず報知遊技状態を終了させることはそのままに、所定値に至るまでの報知遊技状態の終了抽選については、有利区間における遊技回数が特定値(例えば、「250」)となる毎に行われるようにしてもよい。
<報知遊技状態継続手段>
報知遊技状態継続手段225は、報知遊技状態開始手段221により報知遊技状態が開始され、報知遊技状態通常終了手段223により報知遊技状態の通常の終了条件が成立する前に、所定の継続条件(上乗せ条件)が成立したことに基づいて、報知遊技状態を継続させる(上乗せする)。本実施形態では、所定の継続条件の一例として、報知遊技状態における上乗せ抽選に当選したこと(すなわち、上乗せ抽選により報知遊技状態の継続回数が上乗せされること決定され、決定結果に応じた継続回数が加算されること)に基づいて、報知遊技状態を継続させることを決定するようになっている。本実施形態において、報知遊技状態の所定の継続条件が成立したことに基づいて、報知遊技状態を継続させる処理(図12のS42及びS46参照)を実行するメインCPU93は、報知遊技状態継続手段225を構成する。
なお、報知遊技状態の所定の継続条件はこれに限られず、適宜設定可能である。例えば、報知遊技状態において、特定の内部当選役(例えば、ボーナス、特別小役1又は特別小役2)に当選したことに基づいて、必ず所定の上乗せが行われること(例えば、継続回数に「30」を加算すること)が決定されるようにしてもよい。
また、報知遊技状態を継続させる態様も、継続回数を加算する態様に限られない。例えば、継続回数「100」(初期値)を1セットとして報知遊技状態を管理する場合には、報知遊技状態継続手段225が、このセットを何セット分上乗せするかを決定するようにしてもよい。
また、この場合、報知遊技状態を開始させるか否かの抽選(すなわち、報知遊技状態開始手段221による報知遊技状態への移行抽選)と、報知遊技状態を継続させるか否かの抽選(すなわち、報知遊技状態継続手段225による報知遊技状態の継続抽選)とが共通の抽選(初当り・上乗せ共通抽選)として実行されるようにしてもよい。また、この場合、抽選状態変動手段226により変動された抽選状態、内部当選役決定手段204により決定された内部当選役及び設定値変更手段209により設定された設定値のうちの1又は複数の要素に基づいて、初当り・上乗せ共通抽選が実行されるようにすればよい。
なお、この場合、通常遊技状態(通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)において初当り・上乗せ共通抽選に当選する確率と、報知遊技状態(報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)において初当り・上乗せ共通抽選に当選する確率とを異ならせてもよい。具体的には、通常遊技状態(通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)のほうが、報知遊技状態(報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)よりも初当り・上乗せ共通抽選に当選する確率を高くすることで、例えば、報知遊技状態が報知遊技状態規制終了手段224によって終了される場合であっても、その後の報知遊技状態への移行の期待感を与えることができ、遊技の興趣を低下させないようにすることができる。一方、報知遊技状態(報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)のほうが、通常遊技状態(通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態を含む)よりも初当り・上乗せ共通抽選に当選する確率を高くすることで、例えば、一度報知遊技状態に移行した場合に、報知遊技状態の継続の期待感を与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
<抽選状態変動手段>
抽選状態変動手段226は、抽選状態の所定の変動条件が成立したこと(例えば、通常遊技状態又は報知遊技状態において、抽選状態の移行抽選に当選したこと)に基づいて、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いを定める抽選状態を変動させる。本実施形態において、抽選状態の所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる処理(図12のS50及びS51参照)を実行するメインCPU93は、抽選状態変動手段226を構成する。
また、抽選状態変動手段226は、上述したように、設定値変更手段209により設定値が変更されたこと及び報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が終了されたことに基づいて、抽選状態を初期化する。また、抽選状態変動手段226は、報知遊技状態通常終了手段223により報知遊技状態が終了されたことに基づいて、抽選状態を再度(抽選により)設定する。なお、この場合、上述したものと同様に、抽選状態を初期化するようにしてもよい。また、抽選状態変動手段226は、特別遊技状態制御手段215により特別遊技状態が終了されたことに基づいて、抽選状態を再度(抽選により)設定するようにしてもよい。また、この場合、上述したものと同様に、抽選状態を初期化するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、抽選状態の一例として、各「モード」を挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いが異なる複数の「遊技状態」を設定するようにしてもよい。具体的には、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いが低い第1通常遊技状態と、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いが高い第2通常遊技状態とを設定するとともに、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いが低い第1報知遊技状態と、報知遊技状態に関する抽選の有利さの度合いが高い第2報知遊技状態とを設定するようにしてもよい。
<規制終了時補填手段>
規制終了時補填手段227は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまった場合に、遊技者の興趣が低下してしまうことを防止するため、本来得られるはずであった利益に代わる利益を補填可能にする。以下、規制終了時補填手段227の一例として、第1乃至第4の態様を挙げて説明する。
(規制終了時補填手段の第1の態様)
規制終了時補填手段227の第1の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、報知遊技状態の継続回数に残数があれば、その残数を貯留(ストック)しておき、報知遊技状態開始手段221により再度報知遊技状態が開始される場合に、その貯留された残数を報知遊技状態の継続回数の初期値に加算(付加)する(すなわち、報知遊技状態が規制終了されたときの継続回数の残数を、次回の報知遊技状態において上乗せする)ことで、規制終了時の補填を行おうというものである。
本実施形態では、報知遊技状態継続手段225により報知遊技状態の継続回数が上乗せされる場合があるため、報知遊技状態が規制終了されるときに、報知遊技状態の継続回数に残数が生じる場合がある。この場合、原則として、報知遊技状態の継続回数は初期化(0クリア)されるため(図13のS69参照)、この残数は無駄なものとなってしまう。
そこで、規制終了時補填手段227の第1の態様においては、この残数を次回の報知遊技状態まで持ち越し可能としている。
具体的には、図13に示す規制終了関連処理のステップS69において、報知遊技状態の継続回数に残数があるか否かを判断し、残数があると判断した場合に、その残数分の継続回数を貯留する。そして、図14に示す遊技終了時報知遊技関連処理のステップS87において、貯留された継続回数があるか否かを判断し、貯留された継続回数があると判断した場合に、その貯留分の継続回数を初期値に加算する。このような処理を実行可能なメインCPU93は、第1の態様に係る規制終了時補填手段227を構成する。
なお、報知遊技状態が規制終了されるときに、報知遊技状態の継続回数に残数があるか否かを判断するのみならず、その他の判断を行うことで、報知遊技状態の継続回数の残数を貯留するか否かを決定するようにしてもよい。すなわち、報知遊技状態の継続回数の残数が貯留される他の条件を定めてもよい。
報知遊技状態の継続回数の残数が貯留される他の条件としては、例えば、報知遊技状態が規制終了されるときに、報知遊技状態の継続回数の残数が所定数(例えば、「100」)以上であれば、その残数を貯留し、所定数未満であれば、その残数を貯留しないようにしてもよい。また、例えば、報知遊技状態の継続回数の残数において、所定数(例えば、「100」)を1単位として残数を貯留してもよい。具体的には、継続回数の残数が「120」であれば、1単位である「100」を貯留し、継続回数の残数が「240」であれば、2単位である「200」を貯留してもよい。
また、例えば、報知遊技状態が規制終了される直前(例えば、遊技媒体数計数手段212により計数された遊技媒体数が「2900」以上であるとき)に、報知遊技状態継続手段225により報知遊技状態の継続回数が上乗せされ、その上乗せされた継続回数が使用されることなく報知遊技状態が規制終了した場合に、その上乗せされた分の報知遊技状態の継続回数を貯留するようにしてもよい。
(規制終了時補填手段の第2の態様)
規制終了時補填手段227の第2の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、遊技媒体数計数手段212によって、有利区間におけるボーナス遊技状態において計数された遊技媒体数と、有利区間における報知遊技状態において計数された遊技媒体数の内訳に応じて、規制終了後の通常遊技状態における抽選状態を変動させることで、規制終了時の補填を行おうというものである。
本実施形態では、報知遊技状態が規制終了されるときに、原則として、抽選状態が初期化(「低モード」に移行)されるため(図13のS63参照)、規制終了後の通常遊技状態においては、報知遊技状態への移行の期待感が低いものとなってしまう。そこで、規制終了時補填手段227の第2の態様においては、規制終了後の抽選状態を、規制終了となるまでのメダルの払出状況(すなわち、ボーナス遊技状態で獲得したメダルと報知遊技状態で獲得したメダルの内訳)に応じて変動させることを可能としている。
具体的には、遊技媒体数計数手段212を、有利区間におけるボーナス遊技状態において計数された遊技媒体数と、有利区間における報知遊技状態において計数された遊技媒体数とを個別に計数可能となるように構成し、図13に示す規制終了関連処理のステップS69(あるいはステップS62)において、有利区間における報知遊技状態において計数された遊技媒体数よりも有利区間におけるボーナス遊技状態において計数された遊技媒体数のほうが多かったか(すなわち、ボーナス遊技状態で獲得したメダルのほうが多かったか)否かを判断する。そして、ボーナス遊技状態で獲得したメダルのほうが多かったと判断した場合には、抽選状態として「高モード」を設定し、ボーナス遊技状態で獲得したメダルのほうが少なかったと判断した場合には、抽選状態として「低モード」を設定する。
このような処理を実行可能なメインCPU93は、第2の態様に係る規制終了時補填手段227を構成する。
なお、規制終了時補填手段227の第2の態様では、抽選状態抽選テーブル(不図示)を用いて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。この抽選状態抽選テーブルでは、例えば、ボーナス遊技状態で獲得したメダルが1000枚未満の場合に、16384/65536の確率で「高モード」を設定し、1000枚以上2000枚未満の場合に、32768/65536の確率で「高モード」を設定し、2000枚以上の場合に、49512/65536の確率で「高モード」を設定する。すなわち、ボーナス遊技状態で獲得したメダルの枚数の範囲と抽選値とに基づいて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。
ここで、本実施形態において、例えば、設定値変更手段209により設定された設定値が高いほどボーナスに当選する確率が高く設定されている場合には、ボーナス遊技状態で獲得したメダルの枚数がより多くなることから、規制終了後の抽選状態が「高モード」に設定されれば、設定値が高い可能性を示唆することもできる。また、例えば、設定値変更手段209により設定された設定値が高いほど報知遊技状態への移行抽選又は報知遊技状態の継続抽選に当選する確率が高く設定されている場合には、報知遊技状態で獲得したメダルの枚数がより多くなることから、規制終了後の抽選状態が「低モード」に設定されたとしても、設定値が高い可能性を示唆することもできる。
(規制終了時補填手段の第3の態様)
規制終了時補填手段227の第3の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、有利区間における遊技回数に応じて、規制終了後の通常遊技状態における抽選状態を変動させることで、規制終了時の補填を行おうというものである。
本実施形態では、報知遊技状態が規制終了されるときに、原則として、抽選状態が初期化(「低モード」に移行)されるため(図13のS63参照)、規制終了後の通常遊技状態においては、報知遊技状態への移行の期待感が低いものとなってしまう。また、そうであるがために、遊技者が意図的に報知された停止操作の手順にしたがった停止操作を行わずに報知遊技状態が引き伸ばされ、報知遊技状態規制終了手段224が正常に発揮されない場合も生じることとなる。そこで、規制終了時補填手段227の第3の態様においては、規制終了後の抽選状態を、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数に応じて変動させることを可能としている。
具体的には、図13に示す規制終了関連処理のステップS69において、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数が所定回数(例えば、「1000」回)未満であった否かを判断する。そして、所定回数未満であると判断した場合には、抽選状態として「高モード」を設定し、所定回数以上であると判断した場合には、抽選状態として「低モード」を設定する。このような処理を実行可能なメインCPU93は、第3の態様に係る規制終了時補填手段227を構成する。
なお、規制終了時補填手段227の第3の態様では、抽選状態抽選テーブル(不図示)を用いて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。この抽選状態抽選テーブルでは、例えば、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数が1500回以上の場合に、16384/65536の確率で「高モード」を設定し、1000回以上1500回未満の場合に、32768/65536の確率で「高モード」を設定し、1000回未満の場合に、49512/65536の確率で「高モード」を設定する。すなわち、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数の範囲と抽選値とに基づいて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。
ここで、本実施形態において、例えば、ボーナス遊技状態における1遊技当りのメダルの増加枚数の理論値(期待値)が13枚に設定され、報知遊技状態における1遊技当りのメダルの増加枚数の理論値(期待値)が2枚に設定されている場合には、ボーナス遊技状態によってメダルを増加させた場合のほうが、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数が少なくなる。したがって、報知遊技状態の継続回数が十分に残存している状態で、連続してボーナス遊技状態に移行し(ボーナスが連荘し)、報知遊技状態が規制終了した場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを防止することができる。また、設定値変更手段209により設定された設定値が高いほどボーナスに当選する確率が高く設定されている場合には、有利区間における規制終了となるまでの遊技回数が少なくなることから、規制終了後の抽選状態が「高モード」に設定されれば、設定値が高い可能性を示唆することもできる。
(規制終了時補填手段の第4の態様)
規制終了時補填手段227の第4の態様は、有利区間において特定の抽選条件が成立したこと(一例として、特定の内部当選役(例えば、ボーナス、特別小役1又は特別小役2)に当選したこと)に基づいてポイント数を抽選し、抽選結果に応じてポイント数を累積して記憶し、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、記憶されているポイント数に応じて、規制終了後の通常遊技状態における抽選状態を変動させることで、規制終了時の補填を行おうというものである。
本実施形態では、報知遊技状態が規制終了されるときに、原則として、抽選状態が初期化(「低モード」に移行)されるため(図13のS63参照)、規制終了後の通常遊技状態においては、報知遊技状態への移行の期待感が低いものとなってしまう。そこで、規制終了時補填手段227の第4の態様においては、有利区間においてポイント数を抽選し、抽選結果に応じてポイント数を累積して記憶し、規制終了後の抽選状態を、記憶されているポイント数に応じて変動させることを可能としている。
具体的には、図12に示す遊技開始時報知遊技関連処理のステップS42及びステップS46において、特定の内部当選役に当選している場合にはポイント数を抽選し、抽選結果に応じてポイント数を累積して記憶する。また、図13に示す規制終了関連処理のステップS69において、記憶されているポイント数が所定数(例えば、「10」ポイント)以上であった否かを判断する。そして、所定数以上であると判断した場合には、抽選状態として「高モード」を設定し、所定数未満であると判断した場合には、抽選状態として「低モード」を設定する。このような処理を実行可能なメインCPU93は、第4の態様に係る規制終了時補填手段227を構成する。
なお、規制終了時補填手段227の第4の態様では、ポイント数抽選テーブル(不図示)を用いて、付与されるポイント数を決定するようにしてもよい。このポイント数抽選テーブルでは、例えば、特定の内部当選役に当選した場合に、16384/65536の確率でポイント数「0」が決定され、16384/65536の確率でポイント数「1」が決定され、16384/65536の確率でポイント数「2」が決定され、16384/65536の確率でポイント数「2」が決定される。もっとも、このポイント数抽選テーブルを、必ず「1」以上のポイント数が決定されるようにしてもよい。
また、規制終了時補填手段227の第4の態様では、抽選状態抽選テーブル(不図示)を用いて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。この抽選状態抽選テーブルでは、例えば、記憶されているポイント数が5ポイント未満の場合に、16384/65536の確率で「高モード」を設定し、5ポイント以上10ポイント未満の場合に、32768/65536の確率で「高モード」を設定し、10ポイント以上の場合に、49512/65536の確率で「高モード」を設定する。すなわち、有利区間において記憶されているポイント数の範囲と抽選値とに基づいて、規制終了後の抽選状態を決定するようにしてもよい。
また、ポイント数が抽選される特定の継続条件はこれに限られず、適宜設定可能である。例えば、報知遊技状態において、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、所定の確率で押し順正解となる停止操作の手順を報知せず、遊技者が押し順正解となる停止操作の手順で停止操作をした場合に、「1」以上のポイント数が決定されるようにしてもよい。
<規制終了前調整手段>
規制終了前調整手段228は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、遊技者の興趣が低下してしまうことを防止するため、あるいは遊技者が規制終了される時期をある程度選択することができるようにするため、規制終了される前にその調整を可能にする。以下、規制終了前調整手段228の一例として、第1の態様及び第2の態様を挙げて説明する。
(規制終了前調整手段の第1の態様)
規制終了前調整手段228の第1の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、規制終了前の所定の時期から、投入操作検出手段201により検出される投入枚数を変更することで、内部当選役決定手段204により決定される内部当選役の内容及び利益付与手段208により付与される利益の内容を変動させ、規制終了される時期が遊技者にとってより有利となるように規制終了前の調整を行おうというものである。
本実施形態では、一般遊技状態において3枚のメダルが投入された場合、開始操作検出手段202による開始操作の検出が可能となり、開始操作が行われると、内部当選役決定手段204が、図10に示す内部抽選テーブルを用いて内部当選役を決定する。すなわち、一般遊技状態である限り、通常遊技状態であるか報知遊技状態であるかにかかわらず、リプレイ役を除く各小役及びボーナス役の当選確率は一定となっている。
したがって、例えば、報知遊技状態が規制終了される直前に、ボーナス役に当選してボーナス遊技状態に移行することができた場合には、ボーナス遊技状態は停止操作の手順の報知の有無にかかわらずメダルが増加する状態であることから、ボーナス遊技状態において規制終了されたとしても、所定値(例えば、「3000」)を大きく超えるメダルの払い出しを受けて有利区間を終了させることができるが、ボーナス役に当選せずボーナス遊技状態に移行することができなかった場合には、所定値(例えば、「3000」)を大きく超えるメダルの払い出しを受けて有利区間を終了させることができない。
そこで、規制終了前調整手段228の第1の態様では、一般遊技状態において3枚のみならず2枚のメダルの投入を可能とし、報知遊技状態において2枚のメダルが投入された場合には、報知遊技状態による利益は受けづらいが、ボーナス役に当選することを期待できるようにし、報知遊技状態が規制終了される直前に、ボーナス役に当選してボーナス遊技状態に移行することができる可能性を高めることを可能としている。
具体的には、一般遊技状態において2枚のメダルが投入された場合に、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合には、図10に示すものとは異なり、押し順正解1及び押し順正解2のいずれで停止操作がなされたとしても、通常小役の図柄の組合せ又は特殊小役の図柄の組合せが成立したときには2枚のメダル(あるいは、1枚のメダルであってもよい)が払い出されるように内部当選役を定める。すなわち、押し順正解で停止操作がなされた場合であっても、メダルが増加しないようにする。一方、通常小役、特別小役1及び特別小役2のいずれかに当選した場合には、図10に示すとおりのメダルが払い出されるように内部当選役を定める。すなわち、報知遊技状態において2枚のメダルが投入された場合であっても、メダルが増加する場合があるようにして、いたずらに報知遊技状態が長引いてしまうことを防止している。
なお、一般遊技状態において2枚のメダルが投入された場合の各リプレイ役の当選確率(抽選値)は、図10に示すとおりの当選確率とするが、図10に示す当選確率以下の任意の当選確率を定めてもよい。また、一般遊技状態において2枚のメダルが投入された場合の各小役の当選確率(抽選値)は、図10に示すとおりの当選確率とするが、図10に示す当選確率以下の任意の当選確率を定めてもよい。特に、通常小役、特別小役1及び特別小役2については、図10に示す当選確率よりも低い当選確率とすれば、通常遊技状態において意図的に2枚のメダルを投入し、メダルの払い出しを受け、あるいは報知遊技状態への移行抽選を受けようとする遊技者の行為を抑制することができる。
また、一般遊技状態において2枚のメダルが投入された場合のボーナス役の当選確率(抽選値)は、図10に示す当選確率よりも低い当選確率とする。例えば、当選番号20の単独ボーナスの抽選値を「128」とする。これにより、報知遊技状態において2枚のメダルが投入された場合に、ボーナス役に当選することを期待できるようにするとともに、通常遊技状態において意図的に2枚のメダルを投入し、ボーナスに当選させようとする遊技者の行為を抑制することができる。このように内部当選役(内部抽選テーブル)を構成するとともに、このような処理を実行可能なメインCPU93は、第1の態様に係る規制終了前調整手段228を構成する。
なお、規制終了前調整手段228の第1の態様では、報知遊技状態規制終了手段224による報知遊技状態の規制終了前の調整について説明しているが、これに限られず、報知遊技状態通常終了手段223による報知遊技状態の通常終了前についても、同様の調整が可能である。
(規制終了前調整手段の第2の態様)
規制終了前調整手段228の第2の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、規制終了前の所定の時期から、停止操作の手順によって付与される利益が変動する内部当選役(例えば、押し順小役1~6)に当選したときに、所定の停止操作の手順(例えば、押し順正解1)とは異なる特定の停止操作の手順(例えば、押し順正解2)で停止操作がなされることで、利益付与手段208により付与される利益の内容を変動させ、規制終了される時期が遊技者にとってより有利となるように規制終了前の調整を行おうというものである。
本実施形態では、報知遊技状態において、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合、原則として、押し順正解1となる停止操作の手順が報知され、その報知された停止操作の手順にしたがって停止操作がなされることにより、投入枚数(3枚)よりも多い払出枚数(9枚)のメダルが払い出されるようになっている。また、本実施形態では、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、押し順正解1とは異なり、押し順正解1の逆順である押し順正解2で停止操作がなされることにより、投入枚数(3枚)以下の払出枚数(3枚。但し、下降図柄が表示されない限り、3枚未満であってもよい)のメダルが払い出されるようになっている。すなわち、遊技媒体数計数手段212により計数される遊技媒体数を増加させず、報知遊技状態が規制終了されないように調整することが可能となっている。
したがって、例えば、報知遊技状態が規制終了される直前に、報知遊技状態を規制終了させないように停止操作を行いつつ、ボーナス役に当選してボーナス遊技状態に移行することができた場合には、ボーナス遊技状態は停止操作の手順の報知の有無にかかわらずメダルが増加する状態であることから、ボーナス遊技状態において規制終了されたとしても、所定値(例えば、「3000」)を大きく超えるメダルの払い出しを受けて有利区間を終了させることができる。
また、本実施形態では、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態中においては、新たに報知遊技状態を開始させるか否かの抽選は行われず(あるいは、報知遊技状態を開始させるか否かが決定される確率が低く)、通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態中においては、新たに報知遊技状態を開始させるか否かの抽選が行われる(あるいは、報知遊技状態を開始させるか否かが決定される確率が高くなる)ようになっている。但し、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態であっても、このボーナス遊技状態中に(中断中の)報知遊技状態が規制終了された場合には、規制終了後のボーナス遊技状態中においては、通常遊技状態から移行したボーナス遊技状態中と同様の抽選が行われることとなる。
規制終了前調整手段228の第2の態様では、上述したような抽選に替えて、あるいはこれとともに、報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態が終了したとき及び報知遊技状態から移行したボーナス遊技状態であって、このボーナス遊技状態中に(中断中の)報知遊技状態が規制終了された場合のボーナス遊技状態が終了したときに、報知遊技状態に関する抽選(決定)を行うことで、報知遊技状態が規制終了される直前に、ボーナス役に当選してボーナス遊技状態に移行させ、ボーナス遊技状態中に報知遊技状態が規制終了されるように調整することで、より有利な抽選が受けられる可能性を高めることを可能としている。
なお、規制終了前調整手段228の第2の態様における、報知遊技状態に関する抽選(決定)とは、ボーナス遊技状態が終了したときに、新たに報知遊技状態を開始させるか否かを直接的に決定するための抽選であってもよいし、抽選状態変動手段226により抽選状態を変動させるための抽選であってもよい。本実施形態では、報知遊技状態が規制終了されるときに、原則として、抽選状態が初期化(「低モード」に移行)される(図13のS63参照)ことから、ボーナス遊技状態が終了したときに、抽選状態が変動する(「高モード」に移行する)場合があれば、その後の遊技における報知遊技状態への移行の期待感を与えることが可能になる。
具体的には、図14に示す遊技終了時報知遊技関連処理のステップS81において、報知遊技状態の中断中でないと判断した場合に、上述した報知遊技状態に関する抽選(決定)を実行する。そして、例えば、報知遊技に関する抽選(決定)が新たに報知遊技状態を開始させるか否かを直接的に決定するための抽選であり、抽選結果として新たに報知遊技状態を開始させることを決定した場合には、ステップS87及びステップS88の処理を実行する。また、例えば、報知遊技に関する抽選(決定)が抽選状態変動手段226により抽選状態を変動させるための抽選である場合には、所定の確率(例えば、16384/65536の確率)で高モードに移行させるか否かを決定し、高モードに移行させることが決定された場合には、ボーナス遊技状態終了後の通常遊技状態における抽選状態を高モードに設定する。このような処理を実行可能なメインCPU93は、第2の態様に係る規制終了前調整手段228を構成する。
なお、規制終了前調整手段228の第2の態様では、報知遊技状態規制終了手段224による報知遊技状態の規制終了前の調整について説明しているが、これに限られず、報知遊技状態通常終了手段223による報知遊技状態の通常終了前についても、同様の調整が可能である。
<規制終了選択手段>
規制終了選択手段229は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了される前であっても、遊技者が任意のタイミングで報知遊技状態を規制終了させることを可能とする。本実施形態において、上述した規制終了選択操作が行われたことに基づいて、報知遊技状態を規制終了させる処理(図13参照)を実行するメインCPU93は、規制終了選択手段229を構成する。
具体的には、規制終了選択手段229は、上述したように、規制終了選択操作が行われたことに基づいて、遊技媒体数計数手段212により計数されている遊技媒体数を初期化(0クリア)し、抽選状態を初期化し、報知遊技状態を終了させる。ここで、規制終了選択操作によってこれらの処理が行われる場合、遊技者にとってメリットが生じないとも考えられる。しかしながら、例えば、短時間しか遊技を行えない遊技者に対して多くの報知遊技状態の継続回数が付与された場合、そのまま遊技をやめることは喪失感を生じさせることになるし、また、そのまま新たな遊技者が遊技を継続することになれば、遊技店側が不利益を被ることになる。また、例えば、長時間遊技を行える遊技者が遊技を行おうとする場合に、すでに遊技媒体数計数手段212により相当数の遊技媒体数が計数されている場合には、遊技者はゆっくりと遊技を楽しむことができなくなる場合がある。規制終了選択手段229によれば、それらの点を是正することができる。
なお、規制終了選択手段229により報知遊技状態が規制終了される場合に、設定変更時と同様の処理が行われて、所定確率で抽選状態を変動させる(高モードに移行される)ようにし、報知遊技状態通常終了223により報知遊技状態が通常終了される場合に、この所定確率とは異なる特定確率で抽選状態を変動させる(高モードに移行される)ようにするようにしてもよい。この場合には、規制終了によって報知遊技状態を終了させた場合のほうが終了後の通常遊技状態が有利になる場合もあれば、通常終了によって報知遊技状態を終了させた場合のほうが終了後の通常遊技状態が有利になる場合もあるようにすることができることから、遊技者による任意の操作によって、報知遊技状態終了後の状態を変化させることが可能になる。
<規制終了段階制御手段>
規制終了段階制御手段230は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなる遊技媒体数を段階的に設定することを可能とする。すなわち、遊技媒体数計数手段212における所定値を段階的に設定しようとするものである。
本実施形態では、報知遊技状態が規制終了されることとなる遊技媒体数は、予め定められた一定数(「3000」)であるが、この場合、報知遊技状態規制終了手段224による報知遊技状態の規制終了が単調なものとなってしまう。そこで、規制終了段階制御手段230においては、これを段階的に変動させることを可能としている。
具体的には、上述した初期状態の移行条件が成立した場合に、遊技媒体数計数手段212における所定値の初期値として「500」を設定し、図12に示す規制終了関連処理のステップS62において、計数遊技媒体数がクリアされる毎に、設定される所定値を「500」ずつ加算し、「3000」を上限として設定する。すなわち、遊技媒体数計数手段212における所定値が「500」→「1000」→「1500」→「2000」→「2500」→「3000」と段階的に設定されるように制御を行う。このような処理を実行可能なメインCPU93は、規制終了段階制御手段230を構成する。
また、規制終了段階制御手段230によれば、遊技者が遊技を開始してから最初に報知遊技状態が規制終了されたときに、「500」枚で規制終了されたのであれば、そのパチスロ機1において設定変更がなされた可能性が高いことを示唆することができる。また、「500」枚以外で規制終了されたのであれば、そのパチスロ機1において設定変更がなされていない可能性が高いことを示唆することができる。
なお、規制終了段階制御手段230は、上述した初期状態の移行条件が成立した場合又は報知遊技状態が規制終了される場合に、遊技媒体数計数手段212における所定値を抽選により決定するものとしてもよい。
<報知制御手段>
報知制御手段301は、情報送信手段213により送信されたコマンドに含まれる情報に基づいて、報知を実行するための情報(例えば、演出データ)を決定し、決定した情報に応じた報知を報知手段に実行させる制御を行う。本実施形態において、情報送信手段213により送信された指示情報等に応じて、停止操作の手順の報知を報知手段に実行させる処理(図22のS404等参照)を実行するサブCPU102は、報知制御手段301を構成する。
なお、本実施形態では、情報送信手段213により送信された演出状態コマンドに指示情報等が含まれていることに基づいて、停止操作の手順が報知される。すなわち、主制御回路91によって、停止操作の手順の報知に関する制御(停止操作の手順を報知するか否かの決定及び報知する場合の報知内容の決定を行う制御)が行われるようになっているが、これに限られるものではない。例えば、情報送信手段213により送信された演出状態コマンド(あるいは、スタートコマンド)に含まれる、遊技状態を示す情報及び内部当選役の種類を示す情報に基づいて、報知制御手段301が、それに対応する報知内容を決定するようにしてもよい。すなわち、副制御回路101(サブCPU102)によって、停止操作の手順の報知に関する制御が行われるようにしてもよい。
<演出決定手段>
演出決定手段302は、抽出された演出用乱数値(サブ乱数値)や、情報送信手段213により送信されたコマンドに含まれる情報(例えば、遊技状態、抽選状態、内部当選役及び各種の抽選結果に関する情報)に基づいて、演出内容(例えば、演出データ)を決定する。本実施形態において、情報送信手段213により送信されたコマンドを受信した場合に、演出内容を決定する処理(図22のS405及びS406等参照)を実行するサブCPU102は、演出決定手段302を構成する。なお、演出手段が主制御回路91(メインCPU93)によって制御される場合(例えば、演出手段としてリール3L,3C,3Rを用いる場合)には、主制御回路91(メインCPU93)が演出決定手段302を構成するようにしてもよい。
<演出制御手段>
演出制御手段303は、演出決定手段302により決定された演出内容に応じた演出を演出手段に実行させる制御を行う。本実施形態において、決定された演出内容に応じて、演出手段による演出を実行させる処理(図18のS361、S362及び図21等参照)を実行するサブCPU102は、演出制御手段301を構成する。なお、演出手段が主制御回路91(メインCPU93)によって制御される場合(例えば、演出手段としてリール3L,3C,3Rを用いる場合)には、主制御回路91(メインCPU93)が演出制御手段303を構成するようにしてもよい。
<サービス提供手段>
サービス提供手段304は、遊技者の操作(例えば、後述する選択ボタン331及び決定ボタン332への操作)により、サービス提供要求(例えば、ガイドメニュー表示要求)があった場合に、遊技者の所望する各種のサービスを提供することを可能とする。本実施形態において、ガイドメニュー制御処理(図21のS395参照)を実行するサブCPU102は、サービス提供手段304を構成する。以下、サービス提供手段304により提供されるサービスの一例として、第1乃至第3の態様を挙げて説明する。
(サービス提供手段により提供されるサービスの第1の態様)
サービス提供手段304により提供されるサービスの第1の態様は、ガイドメニュー、すなわち、遊技者用の設定動作の項目の1つとして、「規制枚数初期化設定」を設けることで、遊技者が上述した規制終了選択操作を行うことを可能にするというものである。サービス提供手段304により提供されるサービスの第1の態様における表示画面の一例を図24に示す。
図24(後述の図25及び図26においても同様)に示すように、液晶表示装置11は、少なくともその一部がタッチパネルとして機能するように構成され、遊技者がガイドメニューの表示を開始させ、あるいはガイドメニュー内の項目を選択するための選択ボタン331と、遊技者が選択した項目について、設定動作を確定させるための決定ボタン332とが設けられている。なお、選択ボタン331及び決定ボタン332は、他の操作手段(例えば、BETボタン22やスタートレバー23)と同様に、フロントドア2bの前面側に設けられるようにしてもよい。この場合、選択ボタン331及び決定ボタン332への操作を検出する各スイッチは、副制御回路101に接続されるようにしてもよく、主制御回路91に接続されるようにしてもよい。
図24に示すように、サービス提供手段304により提供されるサービスの第1の態様では、選択ボタン331及び決定ボタン332によってガイドメニュー「規制枚数初期化設定」が選択されると、規制終了選択操作の操作方法や、規制終了選択操作が行われた場合のパチスロ機1の動作が表示されるようになっている。すなわち、規制終了選択操作に関する情報が提供される。これにより、遊技者は、規制終了選択操作を行って、規制終了選択手段229による報知遊技状態の規制終了を行わせることが可能となる。
なお、報知遊技状態の規制終了が副制御回路101によって制御される場合、例えば、少なくとも、遊技媒体数計数手段212及び報知遊技状態制御手段216がサブCPU102によって構成される場合には、このガイドメニュー「規制枚数初期化設定」において、選択ボタン331及び決定ボタン332が操作されることにより、規制終了選択手段229による報知遊技状態の規制終了が行われるようにしてもよい。
(サービス提供手段により提供されるサービスの第2の態様)
サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様は、ガイドメニュー、すなわち、遊技者用の確認動作の項目の1つとして、「規制終了関連情報確認」を設けることで、遊技者が、遊技媒体数計数手段212の計数結果に応じて報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数(規制枚数到達)と、初期状態から(あるいは、遊技が行われている日における)報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了された回数(規制終了回数)を確認することを可能にするというものである。サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様における表示画面の一例を図25に示す。
図25に示すように、サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様では、選択ボタン331及び決定ボタン332によってガイドメニュー「規制終了関連情報確認」が選択されると、規制枚数到達までのメダルの枚数及び規制終了回数が表示されるようになっている。すなわち、規制終了に関連する情報が提供される。図25に示す一例では、規制枚数到達までのメダルの枚数が「残り3000枚」であること及び規制終了回数が「0回」であること示されている。これにより、遊技者は、これらの規制終了関連情報を確認することが可能となる。
なお、サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様では、通常遊技状態であるか報知遊技状態であるかにかかわらず、遊技者によってガイドメニュー「規制終了関連情報確認」が選択されたことに応じて、規制枚数到達までのメダルの枚数及び規制終了回数が表示されるようにしているが、これに限られず、例えば、報知遊技状態においては、遊技者によってガイドメニュー「規制終了関連情報確認」が選択されなくとも、規制枚数到達までのメダルの枚数は常時表示されるようにしてもよい。
また、サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様(後述の第3の態様においても同様)において確認可能な規制終了関連情報は、これらに限られず、適宜設定可能である。例えば、規制終了選択手段229によって規制終了された回数を表示するようにしてもよく、規制終了段階制御手段230によって制御されている現在の規制終了の段階を表示するようにしてもよい。また、サービス提供手段304により提供されるサービスの第2の態様において確認可能な規制終了関連情報のうち、一部又は全部について、遊技店側で表示しないことを設定可能としてもよい。この場合、その設定は、ホールメニュー制御処理(図21のS393参照)において行えるようにすればよい。
(サービス提供手段により提供されるサービスの第3の態様)
サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様は、ガイドメニュー、すなわち、遊技者用の設定動作の項目の1つとして、「サービスログイン設定」を設けることで、遊技開始時(中途であってもよい)に、パチスロ機1において特定の遊技者であるか否かを識別可能とし、特定の遊技者であることが識別された場合に、各種の情報の提供を行うことを可能にするというものである。サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様における表示画面の一例を図26に示す。
図26の(a)に示すように、サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様では、選択ボタン331及び決定ボタン332によってガイドメニュー「サービスログイン設定」が選択されると、所定のコード情報333が表示され、遊技者の携帯端末機(不図示)によってこの所定のコード情報333が読み込まれることで、パチスロ機1において特定の遊技者であることを識別(ログイン)することができるようになっている。これにより、遊技者は、各種の情報の提供を受けることが可能となる。
ここで、サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様においては、液晶表示装置11に、遊技者の呼称や遊技履歴等を示す特定情報を含む所定のコード情報333(例えば、二次元コード、バーコードなど)を、遊技者の携帯端末機(例えば、携帯電話機)によって読み取り可能な態様で表示可能とし、遊技者の携帯端末機によって所定のコード情報333が読み取られることで、携帯端末機から外部情報装置(不図示、例えば、サーバ)へのアクセスを可能とし、外部情報装置へアクセスすることで特定情報を蓄積可能とし、また、この外部情報装置から携帯端末機に対して特定情報を復元するための情報を含む所定情報(例えば、パスワード)を送信可能とし、パチスロ機1において、送信された所定情報が入力されると、特定情報が復元されるように構成されるようにしてもよい。この場合、所定情報が入力されると、特定の遊技者であることが識別(ログイン)されるようになる。
図26の(b)に示すように、サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様では、パチスロ機1においてログインされると、液晶表示装置11の表示画面の上部に、遊技者の呼称を示す情報(例えば、「△△さん」)と、遊技履歴を示す情報(例えば、「LV15」)が表示されるとともに、上述した規制終了関連情報が恒常的に表示されるようになっている。図26の(b)に示す一例では、規制枚数到達までのメダルの枚数が「残り2900枚」であること及び規制終了回数が「1回」であること示されている。これにより、遊技者はログインすることで、これらの規制終了関連情報を確認することが可能となる。
なお、サービス提供手段304により提供されるサービスの第3の態様では、液晶表示装置11の近傍(例えば、フロントドア2bの前面側であって液晶表示装置11の下方、かつメダル投入口21の上方)に小型の液晶表示装置を設け、この小型の液晶表示装置によって、上述した規制終了関連情報を表示するようにしてもよい。すなわち、第1報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、第2報知手段(例えば、上述した小型の液晶表示装置)とを設け、第1報知手段によって停止操作の手順を報知し、第2報知手段によって上述した規制終了関連情報を報知するようにしてもよい。この場合、遊技者の呼称を示す情報や遊技履歴を示す情報等の遊技者固有の情報については、第1報知手段によって表示するようにしてもよいし、第2報知手段によって表示するようにしてもよい。
<規制情報報知手段>
規制情報報知手段305は、報知遊技状態の規制終了に関連する各種の情報の報知を行う。本実施形態において、報知遊技状態制御手段216による制御結果に基づいて、報知遊技状態の規制終了に関連する各種の情報の報知を報知手段に実行させる処理を実行するサブCPU102は、規制情報報知手段305を構成する。なお、以下に、規制情報報知手段305の一例として、規制終了時補填報知手段311及び規制終了前調整報知手段312について説明するが、規制情報報知手段305により報知される報知遊技状態の規制終了に関連する情報は、これに限られない。
例えば、報知遊技状態において、第1報知手段(例えば、液晶表示装置11)により停止操作の手順を示す情報を報知するとともに、第2報知手段(例えば、上パネルユニット10)により、規制情報報知手段305により報知される報知遊技状態の規制終了に関連する情報として、遊技媒体数計数手段212の計数結果に応じて報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数を示唆する情報を段階的に報知するようにしてもよい。すなわち、停止操作の手順を報知する報知する報知手段(第1報知手段の一例である液晶表示装置11)とは異なる報知手段(第2報知手段の一例である上パネルユニット10)によって、恒常的に規制終了までの段階が報知されるようにしてもよい。
具体的には、例えば、規制終了までの残りの遊技媒体数が第1の範囲(残り3000~1501枚)にあるときには、図27の上段に示すように、上部パネルユニット10の輝度を高くして点灯(若しくは点滅)させ、第2の範囲(残り1500~1枚)にあるときには、図27の中段に示すように、上部パネルユニット10の輝度を低くして点灯(若しくは点滅)させる。すなわち、第2報知手段では、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数の範囲に応じて、段階的に報知態様を変動させる。これにより、遊技者は、規制終了までの残りの遊技媒体数を段階的に感得することが可能となる。また、規制終了となった場合には、図27の下段に示すように、上部パネルユニット10を消灯させるとともに、液晶表示装置11において、報知遊技状態規制終了手段224によって報知遊技状態が規制終了したことを報知する。すなわち、規制終了となった場合には、第1報知手段及び第2報知手段によって、報知遊技状態が規制終了されることが報知される。
また、図27の下段に示すように、上部パネルユニット10を消灯させるとともに、液晶表示装置11において、報知遊技状態規制終了手段224によって報知遊技状態が規制終了したことが報知されるのは、ロック制御手段210により上述した特定時間(例えば、10秒)の遊技終了時ロックが実行されるときとすればよい。これにより、遊技者に報知遊技状態が規制終了されたことを確実に報知することが可能となる。
また、図27の下段に示すように、上部パネルユニット10を消灯させるとともに、液晶表示装置11において、報知遊技状態規制終了手段224によって報知遊技状態が規制終了したことが報知される場合に、さらに、後述する図28~図31に示すような報知を行うようにしてもよい。すなわち、第2報知手段によって報知遊技状態が規制終了されたことを報知し、第1報知手段によって遊技者にとって有意義な情報が報知されるようにしてもよい。
<規制終了時補填報知手段>
規制終了時補填報知手段311は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまった場合に、遊技者の興趣が低下してしまうことを防止するため、本来得られるはずであった利益に代わる利益を遊技者にとって有益な情報を報知することで補填可能にする。本実施形態において、報知遊技状態の規制終了時に遊技者にとって有益な情報の報知を報知手段に実行させる処理を実行するサブCPU102は、規制終了時補填報知手段311を構成する。以下、規制終了時補填報知手段311の一例として、第1乃至第4の態様を挙げて説明する。
(規制終了時補填報知手段の第1の態様)
規制終了時補填報知手段311の第1の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、抽選状態変動手段226によって抽選状態の抽選が行われる場合には、その抽選結果を報知することで、規制終了時の補填を行おうというものである。規制終了時補填報知手段311の第1の態様における表示画面の一例を図28に示す。
図28の(a)は、規制終了時補填報知手段311の第1の態様において、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、抽選状態変動手段226によって相対的に有利な抽選状態(例えば、高モード)が決定されている場合の表示画面の一例を示すものであり、報知遊技状態が規制終了したことを示す情報とともに、規制終了後の抽選状態が相対的に有利なものであることを示す情報が表示されている。これにより、遊技者に対して、遊技を継続させたほうが有利であるという有益な情報が報知されることとなる。
一方、図28の(b)は、規制終了時補填報知手段311の第1の態様において、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、抽選状態変動手段226によって相対的に不利な抽選状態(例えば、低モード)が決定されている場合の表示画面の一例を示すものであり、報知遊技状態が規制終了したことを示す情報とともに、規制終了後の抽選状態が相対的に不利なものであることを示す情報が表示されている。これにより、遊技者に対して、遊技を継続させない(遊技を止める)ほうが有利であるという有益な情報が報知されることとなる。
なお、規制終了時補填報知手段311の第1の態様では、図28の(a)及び(b)に示すような規制終了後の抽選状態を示す情報は、報知遊技状態通常終了手段223により報知遊技状態が通常終了されたときには報知されないようになっており、報知遊技状態が通常終了された場合よりも規制終了された場合のほうが、報知遊技状態の終了時における報知内容がより有利となるようにしている。
(規制終了時補填報知手段の第2の態様)
規制終了時補填報知手段311の第2の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、初期状態から(あるいは、遊技が行われている日における)報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了された回数(規制枚数到達回数)を示す情報及びその他の有益な情報を報知することで、規制終了時の補填を行おうというものである。規制終了時補填報知手段311の第2の態様における表示画面の一例を図29に示す。
図29に示すように、規制終了時補填報知手段311の第2の態様では、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、報知遊技状態が規制終了したことを示す情報とともに、規制枚数到達回数及び示唆する設定値が表示されるようになっている。図29に示す一例では、規制枚数到達回数が「1回」であること及び示唆する設定値が「6」であることが示されている。これにより、遊技者に対して、有益な情報が報知されることとなる。すなわち、上述したように、設定値変更手段209により設定された設定値が高いほど、ボーナス遊技状態に移行しやすく(ボーナスに当選しやすく)、あるいは報知遊技状態に移行しやすく(若しくは報知遊技状態が継続しやすく)なっている場合には、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了される可能性も高くなることから、規制枚数到達回数は遊技者にとって有益な情報となる。また、さらに、設定値の示唆も行われるようにすれば、より正確に遊技者にとって有利な設定値が設定されているかを推測することができることから、設定値の示唆は遊技者にとって有利な情報となる。
なお、規制終了時補填報知手段311の第2の態様において報知されるその他の有益な情報は、これに限られず、適宜設定可能である。例えば、ボーナス遊技状態の発生確率(ボーナス役の当選確率)を直接的に示す情報であってもよく、報知遊技状態の発生確率を直接的に示す情報であってもよい。また、設定値変更手段209により設定された設定値を直接的に示す情報であってもよい。また、報知遊技状態開始手段221により報知遊技状態が開始されることとなる上述の所定の遊技回数を示唆する情報であってもよく、直接的に示す情報であってもよい。
(規制終了時補填報知手段の第3の態様)
規制終了時補填報知手段311の第3の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了時補填手段227の第1の態様により報知遊技状態の継続回数の残数が貯留(ストック)される旨を報知することで、規制終了時補填手段227と協働して規制終了時の補填を行おうというものである。規制終了時補填報知手段311の第3の態様における表示画面の一例を図30に示す。
図30に示すように、規制終了時補填報知手段311の第3の態様では、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了時補填手段227の第1の態様により報知遊技状態の継続回数の残数が貯留(ストック)される場合には、その旨及び貯留(ストック)される報知遊技状態の継続回数の残数が表示されるようになっている。図30に示す一例では、貯留(ストック)される報知遊技状態の継続回数が「300ゲーム」分であることが示されている。これにより、遊技者に対して、有益な情報が報知されることとなる。
なお、規制終了時補填報知手段311の第3の態様において報知される情報は、これに限られず、適宜設定可能である。例えば、報知遊技状態の継続回数の残数が貯留(ストック)される旨については報知するが、貯留(ストック)される報知遊技状態の継続回数については報知しないようにしてもよい。また、貯留(ストック)される報知遊技状態の継続回数の範囲を複数に区分し、その区分を報知するようにしてもよい。
(規制終了時補填報知手段の第4の態様)
規制終了時補填報知手段311の第4の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了時補填手段227の第2の態様より抽選状態が変動すること(あるいは、変動する可能性)を報知することで、規制終了時補填手段227と協働して規制終了時の補填を行おうというものである。規制終了時補填報知手段311の第4の態様における表示画面の一例を図31に示す。
図31に示すように、規制終了時補填報知手段311の第4の態様では、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了となるまでのメダルの払出状況(すなわち、ボーナス遊技状態で獲得したメダルと報知遊技状態で獲得したメダルの内訳)が表示されるようになっている。図31に示す一例では、ボーナス遊技状態で獲得したメダルの枚数が「1000枚」であること及び報知遊技状態で獲得したメダルの枚数が「2000枚」であることが示されている。ここで、上述したように、規制終了時補填手段227の第2の態様では、規制終了後の抽選状態が規制終了となるまでのメダルの払出状況に応じて変動するようになっていることから、これにより、遊技者に対して、有益な情報が報知されることとなる。
なお、規制終了時補填報知手段311の第4の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了時補填手段227の第3の態様より抽選状態が変動すること(あるいは、変動する可能性)を報知するものであってもよい。すなわち、規制終了時補填手段227の第3の態様において、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、有利区間における遊技回数を表示するものであってもよい。
また、規制終了時補填報知手段311の第4の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、規制終了時補填手段227の第4の態様より抽選状態が変動すること(あるいは、変動する可能性)を報知するものであってもよい。すなわち、規制終了時補填手段227の第4の態様において、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されたときに、有利区間において記憶されたポイント数を表示するものであってもよい。
<規制終了前調整報知手段>
規制終了前調整報知手段312は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、遊技者の興趣が低下してしまうことを防止するため、あるいは遊技者が規制終了される時期をある程度選択することができるようにするため、規制終了される前にその調整を可能にするための報知を行う。本実施形態において、報知遊技状態の規制終了前にその調整を可能にするための報知を報知手段に実行させる処理を実行するサブCPU102は、規制終了前調整報知手段312を構成する。以下、規制終了前調整報知手段312の一例として、第1乃至第3の態様を挙げて説明する。
(規制終了前調整報知手段の第1の態様)
規制終了前調整報知手段312の第1の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、規制終了前の所定の時期から、投入操作検出手段201により検出される投入枚数を変更して遊技を行うことにより、規制終了される時期が遊技者にとってより有利となる可能性があることを報知し、規制終了前調整手段228と協働して規制終了前の調整を行おうというものである。
規制終了前調整報知手段311の第1の態様における表示画面の一例を図32に示す。
図32の(a)に示すように、規制終了前調整報知手段312の第1の態様では、規制終了前の所定の時期において、少なくとも、遊技媒体数計数手段212の計数結果に応じて報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数(規制枚数到達)と、報知遊技状態の現在の残り継続回数と、投入枚数を変更して遊技を行い、ボーナスに当選(してボーナス遊技状態に移行)すれば、(そのまま報知遊技状態が規制終了されるよりも)多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨とが表示されるようになっている。図32の(a)に示す一例では、規定枚数到達まで残り「100枚」であること、報知遊技状態の現在の残り継続回数が「100回(ゲーム)」であること、及び投入枚数を3枚から2枚に変更して遊技を行い、ボーナスに当選すれば、より多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨が示されている。もっとも、図32の(a)に示す一例では、さらに、ボーナス(遊技状態)での獲得期待枚数として約「300枚」の期待枚数がある旨が表示されるようになっている。遊技者はこれらの表示された情報を考慮し、任意の時期から投入枚数を2枚に変更して遊技を行うことができる。これにより、遊技者は、規制終了される時期がより有利となるように規制終了前の調整を行うことが可能となる。
なお、規制終了前調整報知手段312の第1の態様において、図32の(a)に示すような各情報の報知が行われる所定の時期については適宜設定可能であるが、本実施形態では一例として、規定枚数到達までの残りの遊技媒体数が特定の遊技媒体数(例えば、「100枚」)以下となった場合(すなわち、遊技媒体数計数手段212による計数結果が所定の結果(「2900」枚以上)となった場合)であって、報知遊技状態の現在の残り継続回数が特定の回数(例えば、「100回」)以上である場合に、各情報の報知が行われるようにしている。また、各情報の報知は、所定の時期において1回のみ行われるようにしてもよいし、所定の時期の経過後、報知遊技状態が規制終了となるまで、所定回数の遊技毎(例えば、1回の遊技毎や10回の遊技毎)に行われるようにしてもよい。
また、規制終了前調整報知手段312の第1の態様では、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合のみならず、報知遊技状態通常終了手段223により報知遊技状態が通常終了されてしまうことが予定される場合に、特定の時期から、投入操作検出手段201により検出される投入枚数を変更して遊技を行うことにより、通常終了される時期が遊技者にとってより有利となる可能性があることを報知し、通常終了前の調整を行おうとするものであってもよい。
この場合、所定の時期における報知と同様に、報知遊技状態の現在の残り継続回数と、投入枚数を変更して遊技を行い、ボーナスに当選(してボーナス遊技状態に移行)すれば(そのまま報知遊技状態が通常終了されるよりも)多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨とが表示されるようにしてもよいし、異なる情報を報知するようにしてもよい。
例えば、図32の(b)に示すように、通常終了前の特定の時期において、少なくとも、報知遊技状態の現在の残り継続回数と、投入枚数を変更して遊技を行い、特別小役(特別小役1又は特別小役2)に当選(して報知遊技状態の継続回数を上乗せ)すれば、(報知遊技状態がより長く継続することで)多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨とが表示されるようにしてもよい。
この場合、図32の(b)に示すような各情報の報知が行われる特定の時期については適宜設定可能であるが、本実施形態では一例として、報知遊技状態の現在の残り継続回数が特定の回数(例えば、「50回」)以下である場合に、各情報の報知が行われるようにしている。また、各情報の報知は、特定の時期において1回のみ行われるようにしてもよいし、特定の時期の経過後、報知遊技状態が通常終了となるまで、所定回数の遊技毎(例えば、1回の遊技毎や10回の遊技毎)に行われるようにしてもよい。
(規制終了前調整報知手段の第2の態様)
規制終了前調整報知手段312の第2の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、規制終了前の所定の時期から、RT遊技状態を変動させて遊技を行うことにより、規制終了される時期が遊技者にとってより有利となる可能性があることを報知し、規制終了前の調整を行おうというものである。規制終了前調整報知手段311の第2の態様における表示画面の一例を図33に示す。
本実施形態では、上述したように、高RT遊技状態(RT1)において、押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合に、押し順正解となる停止操作の手順で停止操作が行われた場合には、変動リプレイの図柄の組合せが表示され、RT遊技状態制御手段214は、この変動リプレイの図柄の組合せが表示されたことに基づいて、RT遊技状態を高RT遊技状態(RT1)から固定高RT遊技状態(RT3)に移行させることが可能となっており、この固定高RT遊技状態(RT3)は、予め定められた遊技回数(例えば、「1000」回)を消化するか、ボーナスに当選するまで継続するようになっている。
規制終了前調整報知手段312の第2の態様では、報知遊技状態において、押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合に、規制終了前の所定の時期までは、押し順不正解となって通常リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知し、規制終了前の所定の時期からは、押し順不正解となる停止操作の手順とは異なる停止操作の手順で停止操作がなされることにより、押し順正解となって変動リプレイの図柄の組合せが表示される旨を報知するようになっている。もっとも、規制終了前の所定の時期までは、押し順不正解となって通常リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知し、規制終了前の所定の時期からは、押し順正解となって変動リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知するようにしてもよい。
図33に示すように、規制終了前調整報知手段312の第2の態様では、規制終了前の所定の時期において、所定のリプレイ役(押し順リプレイ7~12のいずれか)に当選した場合に、少なくとも、遊技媒体数計数手段212の計数結果に応じて報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数(規制枚数到達)と、報知遊技状態の現在の残り継続回数と、停止操作の手順を変更してRT遊技状態を変動させれば、変動後のRT遊技状態においてボーナスに当選(してボーナス遊技状態に移行)させることにより、(そのまま報知遊技状態が規制終了されるよりも)多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨とが表示されるようになっている。図33に示す一例では、規定枚数到達まで残り「100枚」であること、報知遊技状態の現在の残り継続回数が「1000回(ゲーム)」であること、及び報知されている停止操作の手順の逆順で停止操作を行えば、ボーナス当選まで継続する可能性のあるRT(高RT遊技状態(RT3))に移行させることができる旨が示されている。もっとも、図33に示す一例では、さらに、ボーナス(遊技状態)での獲得期待枚数として約「300枚」の期待枚数がある旨が表示されるようになっている。遊技者はこれらの表示された情報を考慮し、任意の時期からRT遊技状態を変動させて遊技を行うことができる。これにより、遊技者は、規制終了される時期がより有利となるように規制終了前の調整を行うことが可能となる。
なお、規制終了前調整報知手段312の第2の態様において、図33に示すような各情報の報知が行われる所定の時期については適宜設定可能であるが、本実施形態では一例として、規定枚数到達までの残りの遊技媒体数が特定の遊技媒体数(例えば、「100枚」)以下となった場合(すなわち、遊技媒体数計数手段212による計数結果が所定の結果(「2900」枚以上)となった場合)であって、報知遊技状態の現在の残り継続回数が特定の回数(例えば、「1000回」)以上である場合に、それ以降の遊技において押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合には、各情報の報知が行われるようにしている。また、各情報の報知は、所定の時期の経過後、最初に押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合に1回のみ行われるようにしてもよいし、所定の時期の経過後、報知遊技状態が規制終了となるまで、押し順リプレイ7~12のいずれかに当選する毎に行われるようにしてもよい。
また、本実施形態では、規制終了前調整報知手段312の第2の態様における所定の時期がサブCPU102(副制御回路101)によって管理されるようにしているが、停止操作の手順を報知するか否か(すなわち、指示情報を送信するか否か)はメインCPU93(主制御回路91)によって制御されていることから、報知遊技状態において、押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合に、メインCPU93(主制御回路91)から送信される演出状態コマンドには、所定の時期を経過しているか否かにかかわらず、押し順不正解となって通常リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を示す指示情報が含まれ、また、原則として、サブCPU102(副制御回路101)もそれにしたがって停止操作の手順の報知を行うこととなる。この場合、規制終了前の所定の時期からは、サブCPU102(副制御回路101)は、図33に示すように、報知された停止操作の手順とは逆順で停止操作を行えば、(変動リプレイの図柄の組合せが表示されて)RT遊技状態を変動させることができる旨の付加的な情報の報知を行うようにすればよい。これにより、所定の時期を適切に管理することができる。
もっとも、規制終了前調整報知手段312の第2の態様における所定の時期が、メインCPU93(主制御回路91)によって管理されるようにしてもよい。この場合、報知遊技状態において、押し順リプレイ7~12のいずれかに当選した場合に、規制終了前の所定の時期までは、押し順不正解となって通常リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を示す指示情報を含む演出状態コマンドをサブCPU102(副制御回路101)に送信し、規制終了前の所定の時期からは、押し順正解となって変動リプレイの図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を示す指示情報を含む演出状態コマンドをサブCPU102(副制御回路101)に送信するようにすればよい。すなわち、規制終了前調整報知手段312の第2の態様では、RT遊技状態を変動させる報知に関し、メインCPU93が規制終了前調整報知手段311を構成するようにしてもよい。
(規制終了前調整報知手段の第3の態様)
規制終了前調整報知手段312の第3の態様は、報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されてしまうことが予定されている場合に、規制終了前の所定の時期から、払い出されるメダルの枚数を変動させて遊技を行うことにより、規制終了される時期が遊技者にとってより有利となる可能性があることを報知し、規制終了前の調整を行おうというものである。規制終了前調整報知手段311の第3の態様における表示画面の一例を図34に示す。なお、第3の態様に係る規制終了前調整報知手段311は、第2の態様に係る規制終了前調整手段228と協働して規制終了前の調整を行うものであってもよいし、第2の態様に係る規制終了前調整手段228と協働することなく規制終了前の調整を行うものであってもよい。
本実施形態では、上述したように、一般遊技状態において、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、押し順正解1となる停止操作の手順で停止操作が行われた場合には、通常小役の図柄の組合せが表示されて9枚のメダルが払い出され、押し順正解2となる停止操作の手順で停止操作が行われた場合には、特殊小役の図柄の組合せが表示されて3枚のメダルが払い出される。この場合、一般遊技状態における投入枚数は、原則として3枚であることから、遊技媒体数計数手段212は、通常小役の図柄の組合せが表示されて9枚のメダルが払い出された場合には、計数する遊技媒体数を増加させ、特殊小役の図柄の組合せが表示されて3枚のメダルが払い出された場合には、計数する遊技媒体数を増加させない。すなわち、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、押し順正解2となる停止操作の手順で停止操作が行われた場合には、遊技媒体数計数手段212により計数される遊技媒体数が維持されることから、報知遊技状態が規制終了される時期を変動させることができるようになっている。
規制終了前調整報知手段312の第3の態様では、報知遊技状態において、押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に、規制終了前の所定の時期までは、押し順正解1となって通常小役の図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知し、規制終了前の所定の時期からは、押し順正解1となる停止操作の手順とは異なる停止操作の手順で停止操作がなされることにより、押し順正解2となって特殊小役の図柄の組合せが表示される旨を報知するようになっている。もっとも、規制終了前の所定の時期までは、押し順正解1となって通常小役の図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知し、規制終了前の所定の時期からは、押し順正解2となって特殊小役の図柄の組合せが表示されることとなる停止操作の手順を報知するようにしてもよい。
図34に示すように、規制終了前調整報知手段312の第3の態様では、規制終了前の所定の時期において、所定の小役(押し順小役1~6のいずれか)に当選した場合に、少なくとも、遊技媒体数計数手段212の計数結果に応じて報知遊技状態規制終了手段224により報知遊技状態が規制終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数(規制枚数到達)と、報知遊技状態の現在の残り継続回数と、停止操作の手順を変更して払い出されるメダルの枚数を変動させれば、報知遊技状態が規制終了される前にボーナスに当選(してボーナス遊技状態に移行)させることにより、多くの遊技媒体を得られる可能性がある旨とが表示されるようになっている。図34に示す一例では、規定枚数到達まで残り「100枚」であること、報知遊技状態の現在の残り継続回数が「1000回(ゲーム)」であること、及び報知されている停止操作の手順の逆順で停止操作を行えば、メダルの獲得枚数を維持させることができる旨が示されている。もっとも、図34に示す一例では、さらに、ボーナス(遊技状態)での獲得期待枚数として約「300枚」の期待枚数がある旨が表示されるようになっている。遊技者はこれらの表示された情報を考慮し、任意の時期から停止操作の手順を変更し、払い出されるメダルの枚数を変動させて遊技を行うことができる。これにより、遊技者は、規制終了される時期がより有利となるように規制終了前の調整を行うことが可能となる。
なお、規制終了前調整報知手段312の第3の態様において、図34に示すような各情報の報知が行われる所定の時期については適宜設定可能であるが、本実施形態では一例として、規定枚数到達までの残りの遊技媒体数が特定の遊技媒体数(例えば、「100枚」)以下となった場合(すなわち、遊技媒体数計数手段212による計数結果が所定の結果(「2900」枚以上)となった場合)であって、報知遊技状態の現在の残り継続回数が特定の回数(例えば、「1000回」)以上である場合に、それ以降の遊技において押し順小役1~6のいずれかに当選した場合には、各情報の報知が行われるようにしている。
また、所定の時期の経過後、最初に押し順小役1~6のいずれかに当選した場合に1回のみ各情報の報知が行われ、所定の時期の経過後、報知遊技状態が規制終了となるまでは、押し順小役1~6のいずれかに当選する毎に、報知されている停止操作の手順の逆順で停止操作を行えば、メダルの獲得枚数を維持させることができる旨の報知のみが行われるようにしてもよい。
また、規制終了前調整報知手段312の第3の態様では、規制終了前調整報知手段312の第2の態様と同様に、所定の時期が、サブCPU102(副制御回路101)によって管理されるようにしてもよく、メインCPU93(主制御回路91)によって管理されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のパチスロ機1によれば、少なくとも以下に示す第1乃至第17の発明に係る遊技機を提供することができる。
[第1の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、報知遊技状態の終了が、上述したような規制によって管理されるとともに、報知回数(例えば、ナビゲーム数)の有無によっても管理されるようになっている。
しかしながら、上記の特許文献1に示す遊技機では、このような複数の条件によって報知遊技状態の終了を管理するようにしているため、制御負担が大きいという問題があった。このような問題は、副制御手段に対する不正行為を防止するために、記憶領域の容量が予め定められている主制御手段によって報知遊技状態を管理しようとした場合に顕著となる。
第1の発明は、遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態を主制御手段によって管理しようとする場合であっても、主制御手段における制御負担を増大させず、かつ、遊技者の利益を適正な範囲内のものとすることができる遊技機を提供することを目的とする。
第1の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が特定値(例えば、「500」)となる毎に、前記報知遊技状態を終了させるか否かを抽選により決定し、前記報知遊技状態を終了させることが決定された場合、及び前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記特定値の倍数である所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含むことを特徴とする遊技機である。
また、第1の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
前記報知遊技状態における遊技回数を計数する遊技回数計数手段(例えば、遊技回数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記遊技回数計数手段により計数された遊技回数が特定値(例えば、「250」)となる毎に、前記報知遊技状態を終了させるか否かを抽選により決定し、前記報知遊技状態を終了させることが決定された場合、及び前記遊技回数計数手段により計数された遊技回数が前記特定値の倍数である所定値(例えば、「1500」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含むことを特徴とする遊技機である。
第1の発明では、報知遊技状態が終了するか否かが報知遊技状態の終了抽選の結果のみによって決定されるとともに、報知遊技状態において獲得された遊技媒体数が所定値(例えば、3000枚)となった場合(あるいは、報知遊技状態において実行された遊技回数が所定値(例えば、1500回)となった場合)には、必ず報知遊技状態の終了が決定されるため、別途報知回数等を管理する必要がなくなることから、制御負担を増大させず、かつ、遊技者の利益を適正な範囲内のものとすることができる。
また、第1の発明では、上述した所定値の範囲内で、報知遊技状態の実行回数を変動させることができるため、予め報知回数等が付与される場合と比べて、遊技者の期待感を向上させることができる。
また、第1の発明では、特定値及び報知遊技状態の終了抽選における抽選確率を変更するだけで、簡単に遊技機の仕様を変更することができるため、工程の削減、あるいはデータ構成の汎用性を向上させることができる。
第1の発明によれば、遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態を主制御手段によって管理しようとする場合であっても、主制御手段における制御負担を増大させず、かつ、遊技者の利益を適正な範囲内のものとすることができる。
[第2の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、複数の設定値(例えば、1~6)のうちから1つの設定値が遊技店側により設定され、設定された設定値が高いほど、上述したような報知演出が実行されやすく、あるいは遊技者にとって有利なボーナス遊技状態に移行しやすくなっている(すなわち、出玉率が高くなる)ように構成されていることが一般的である。
すなわち、報知演出の規制に関する情報は、現在の設定値を間接的に示す情報として、遊技者にとって有意義な情報となり得るものとなっている。
第2の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、規制される旨を確実に報知することができるとともに、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる遊技機を提供することを目的とする。
第2の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記主制御手段は、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態を終了させる場合に、所定のロックを実行するロック制御手段(例えば、ロック制御手段210)と、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態を終了させる場合に、所定の信号を外部に出力する外部信号出力制御手段(例えば、外部信号出力制御手段211)と、をさらに備え、
前記副制御手段は、前記ロック制御手段により前記所定のロックが実行される場合に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記所定値となったことに基づいて前記報知遊技状態が終了されることを示す所定の報知が前記報知手段によって行われるように、前記報知手段を制御する特殊報知制御手段(例えば、規制情報報知手段305)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
また、第2の発明は、
前記外部信号出力制御手段は、前記ロック制御手段により前記所定のロックが実行されることに基づいて、前記所定の信号を外部に出力することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第2の発明では、報知遊技状態が規制によって終了される場合に、所定のロックを実行するとともに、その旨を表示することで、遊技者の利益が規制されることを確実に報知することができる。
また、第2の発明では、報知遊技状態が規制によって終了される場合に、所定の信号を外部に出力することで、遊技者は、例えば、外部のデータ表示器等により報知遊技状態が規制によって終了された回数を確認することができ、それによって設定されている設定値が高いか否かを推測することができるため、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
第2の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、規制される旨を確実に報知することができるとともに、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
[第3の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第3の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、規制の内容を段階的に変化させることで、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第3の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「500」~「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記主制御手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了されることとなる前記所定値を段階的に設定する段階制御手段(例えば、規制終了段階制御手段230)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第3の発明では、報知遊技状態が規制によって終了されることとなる遊技媒体数が段階的に変化することとなるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
また、第3の発明では、報知遊技状態が規制によって終了された場合の遊技媒体数が初期値(例えば、「500」)であるか否かに応じて、設定変更がなされたか否かを示唆することができるため、より有利な設定値が設定されているのではないかという期待感を与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
第3の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、規制の内容を段階的に変化させることで、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第4の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第4の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第4の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる抽選状態変動手段(例えば、抽選状態変動手段226)と、
前記抽選状態変動手段により変動された抽選状態に応じて特定の開始条件を成立させるか否かを決定し、当該特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、
前記特定の終了条件が成立する前であって、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記所定値となる前に、特定の操作がなされたことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第3終了手段(例えば、規制終了選択手段229)と、を含み、
前記遊技媒体数計数手段は、前記設定値設定手段により設定値が新たに設定された場合及び前記報知遊技状態第2終了手段又は前記報知遊技状態第3終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、計数した遊技媒体数を初期化し、
前記抽選状態変動手段は、
前記設定値設定手段により設定値が新たに設定された場合及び前記報知遊技状態第2終了手段又は前記報知遊技状態第3終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、所定確率で抽選状態を変動させ、
前記報知遊技状態第1終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記所定確率とは異なる特定確率で抽選状態を変動させることを特徴とする遊技機である。
また、第4の発明は、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態において、前記特定の操作に関する情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、サービス提供手段304)をさらに備えたことを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第4の発明では、報知遊技状態が通常終了される場合と、報知遊技状態が規制終了される場合とで、報知遊技状態終了後の抽選状態が変動する確率を異ならせることができ、さらに、報知遊技状態を規制終了させるタイミングを遊技者が任意に選択することができるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第4の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第5の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、複数の設定値(例えば、1~6)のうちから1つの設定値が遊技店側により設定され、設定された設定値が高いほど、上述したような報知演出が実行されやすく、あるいは遊技者にとって有利なボーナス遊技状態に移行しやすくなっている(すなわち、出玉率が高くなる)ように構成されていることが一般的である。
すなわち、報知演出の規制に関する情報は、現在の規制の状況を示す情報として、あるいは現在の設定値を間接的に示す情報として、遊技者にとって有意義な情報となり得るものとなっている。
第5の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる遊技機を提供することを目的とする。
第5の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記遊技媒体数計数手段は、前記設定値設定手段により設定値が新たに設定された場合及び前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、計数した遊技媒体数を初期化し、
前記副制御手段は、特定の操作がなされたことに基づいて、前記遊技媒体数計数手段の計数結果に応じて前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数を示す第1の情報と、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された回数を示す第2の情報と、が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、サービス提供手段304)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
また、第5の発明は、前記特殊報知制御手段は、前記報知遊技状態においては、前記特定の操作がなされなくとも、前記第1の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能であることを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第5の発明では、遊技者の特定の操作に応じて、第1の情報を報知可能とすることで、遊技者は、例えば、報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数が少ない遊技機では遊技を行わないほうがよいと判断することができるため、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。なお、報知遊技状態においては、特定の操作がなされなくとも、第1の情報を報知するようにしてもよい。これにより、報知遊技状態で遊技者を行っている遊技者に対しては報知遊技状態が規制によって終了される時期を認識させることができるため、利便性を向上させることができる。
また、第5の発明では、遊技者の特定の操作に応じて、第2の情報を報知可能とすることで、遊技者は、例えば、報知遊技状態が規制によって終了された回数が多い遊技機では設定値が高い可能性があるので遊技を行うべきと判断することができるため、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
第5の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
[第6の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、現在の規制の状況を示す情報(例えば、規制が行われる上限値に到達するまでの残り差数を示す情報、規制が行われた回数を示す情報)は、遊技者にとって価値のある情報となり得るものである。
したがって、遊技者に提供されるサービスにこのような情報を報知する機能が含まれるか否かは、そのサービスに対する遊技者の満足度や興味の度合いを大きく変化させるものと考えられる。
第6の発明は、遊技者の利益が適正な範囲内のものに規制される遊技機において、遊技者に提供されるサービスに遊技者にとって価値のある情報を報知する機能を含ませることで、遊技者に対するサービスの満足度や興味の度合いを向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
第6の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)と、
特定の操作がなされたことに基づいて、特定の遊技者であるか否かを識別可能とし、特定の遊技者であることが識別された場合に、前記報知手段によって特定の情報が報知されるサービスを提供するサービス提供手段(例えば、サービス提供手段304)と、を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記遊技媒体数計数手段は、前記設定値設定手段により設定値が新たに設定された場合及び前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、計数した遊技媒体数を初期化し、
前記サービス提供手段は、前記特定の情報として、前記遊技媒体数計数手段の計数結果に応じて前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数を示す第1の情報と、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された回数を示す第2の情報と、が報知されるサービスを提供することを特徴とする遊技機である。
また、第6の発明は、
前記報知手段は、第1報知手段及び第2報知手段を含み、
前記報知制御手段は、前記第1報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記第1報知手段を制御し、
前記サービス提供手段は、前記第2報知手段によって前記第1の情報及び前記第2の情報が報知されるサービスを提供することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第6の発明では、第1の情報を報知可能とすることで、遊技者は、例えば、報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数が少ない遊技機では遊技を行わないほうがよいと判断することができる。また、第2の情報を報知可能とすることで、遊技者は、例えば、報知遊技状態が規制によって終了された回数が多い遊技機では設定値が高い可能性があるので遊技を行うべきと判断することができる。
そして、第6の発明では、特定の遊技者であることが識別された場合に、これらの情報が提供されるサービスが開始されるようになっている。したがって、遊技者に対するサービスの満足度や興味の度合いを向上させることができる。
第6の発明によれば、遊技者の利益が適正な範囲内のものに規制される遊技機において、遊技者に提供されるサービスに遊技者にとって価値のある情報を報知する機能を含ませることで、遊技者に対するサービスの満足度や興味の度合いを向上させることができる。
[第7の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、現在の規制の状況を示す情報(例えば、規制が行われる上限値に到達するまでの残り差数を示す情報)は、遊技者にとって重要な情報となり得るものであり、このような情報は遊技者に対して適宜報知されることが望ましい。
第7の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、現在の規制の状況を示す情報を適宜報知することができる遊技機を提供することを目的とする。
第7の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に所定の情報を報知する第1報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、遊技者に特定の情報を報知する第2報知手段(例えば、上部パネルユニット10)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記第1報知手段を制御する第1報知制御手段(例えば、報知制御手段301)と、
前記報知遊技状態において、前記第2報知手段を制御する第2報知制御手段(例えば、規制情報報知手段305)と、を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記第1報知制御手段は、前記所定の情報として、前記第1報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記第1報知手段を制御し、
前記第2報知制御手段は、前記特定の情報として、前記第2報知手段によって前記遊技媒体数計数手段の計数結果に応じて前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数が段階的に報知されるように、前記第2報知手段を制御することを特徴とする遊技機である。
第7の発明では、有利な停止操作の手順が報知される第1報知手段とは異なる第2報知手段によって、報知遊技状態が終了されることとなるまでの残りの遊技媒体数が段階的に報知されるため、現在の規制の状況を示す情報を適宜報知することができる。
また、第7の発明は、
前記主制御手段は、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態を終了させる場合に、所定のロックを実行するロック制御手段(例えば、ロック制御手段210)と、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態を終了させる場合に、所定の信号を外部に出力する外部信号出力制御手段(例えば、外部信号出力制御手段211)と、をさらに備え、
前記第1報知制御手段及び前記第2報知制御手段は、前記ロック制御手段により前記所定のロックが実行される場合に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記所定値となったことに基づいて前記報知遊技状態が終了されることを示す報知が、前記第1報知手段及び前記第2報知手段によって行われるように、前記第1報知手段及び前記第2報知手段を制御することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第7の発明では、報知遊技状態が規制によって終了される場合に、所定のロックを実行するとともに、第1報知手段及び第2報知手段によってその旨が報知される。また、所定の信号を外部に出力することで、遊技者は、例えば、外部のデータ表示器等により報知遊技状態が規制によって終了されたことを確認することができる。したがって、遊技者の利益が規制されることを確実に報知することができる。
また、第7の発明は、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態を終了させる場合に、所定のロックを実行するロック制御手段(例えば、ロック制御手段210)をさらに備え、
前記第2報知制御手段は、前記ロック制御手段により前記所定のロックが実行される場合に、前記第2報知手段によって前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記所定値となったことに基づいて前記報知遊技状態が終了されることを示す報知が行われるように、前記第2報知手段を制御し、
前記第1報知制御手段は、前記ロック制御手段により前記所定のロックが実行される場合に、前記第1報知手段によって遊技者にとって有意義な情報を示す報知が行われるように、前記第1報知手段を制御することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第7の発明では、報知遊技状態が規制によって終了される場合に、所定のロックを実行し、第2報知手段においては報知遊技状態が規制によって終了される旨が報知され、第1報知手段置いては遊技者にとって有意義な情報が報知される。したがって、遊技者の利益が規制されることを確実に報知することができるとともに、遊技者にとって有意義な情報が報知されることで、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第7の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、現在の規制の状況を示す情報を適宜報知することができる。
[第8の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が規制される場合に、遊技者に対して何らの補填も行われないことから、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第8の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第8の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる抽選状態変動手段(例えば、抽選状態変動手段226)と、
前記抽選状態変動手段により変動された抽選状態に応じて特定の開始条件を成立させるか否かを決定し、当該特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、
前記抽選状態変動手段は、前記報知遊技状態第1終了手段又は前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記抽選状態を変動させることが可能であり、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記抽選状態を示す所定の報知が前記報知手段によって行われるように、前記報知手段を制御する特殊報知制御手段(例えば、規制終了時補填報知手段311)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第8の発明では、報知遊技状態が規制終了した場合に、報知遊技状態終了後の抽選状態が報知される。したがって、遊技者は、報知された抽選状態が有利なものであれば、継続して遊技を行うべきという判断を行うことができ、また、報知された抽選状態が不利なものであれば、得られた利益を減らさずに遊技を止めるべき、あるいは他の遊技機で遊技を行うべきという判断を行うことができる。
第8の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第9の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、複数の設定値(例えば、1~6)のうちから1つの設定値が遊技店側により設定され、設定された設定値が高いほど、上述したような報知演出が実行されやすく、あるいは遊技者にとって有利なボーナス遊技状態に移行しやすくなっている(すなわち、出玉率が高くなる)ように構成されていることが一般的である。
すなわち、報知演出の規制に関する情報は、遊技者に対する有利さの度合いを示す情報として、遊技者にとって有意義な情報となり得るものとなっている。
もっとも、このような遊技者にとって有意義な情報が無条件で報知されると、遊技機の稼働が低下し、かえって遊技店側が不利益を被る可能性もある。
第9の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知しつつ、遊技店側が不利益を被ることを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第9の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された回数を示す第1の情報と、当該第1の情報とは異なる、遊技者にとって有意義な第2の情報と、が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了時補填報知手段311)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第9の発明では、第1の情報及び第2の情報を報知可能とすることで、遊技者は、それらの情報を総合し、遊技中の遊技機で遊技を継続すべきか否かを判断することができるため、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
また、第9の発明では、報知遊技状態が規制終了した場合に、第1の情報及び第2の情報が報知されるため、報知遊技状態の規制終了が必ずしも遊技者にとって一方的に不利益となるものではなくなることから、遊技機の稼働を低下させず、遊技店側が不利益を被ることを防止することができる。
第9の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知しつつ、遊技店側が不利益を被ることを防止することができる。
[第10の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が規制される場合に、遊技者に対して何らの補填も行われないことから、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第10の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第10の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記報知遊技状態において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
所定の継続回数の遊技が行われたことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
所定の継続条件が成立したことに基づいて、前記所定の継続回数を上乗せし前記報知遊技状態を継続させる報知遊技状態継続手段(例えば、報知遊技状態継続手段225)と、
前記報知遊技状態継続手段により前記所定の継続回数が上乗せされ、前記報知遊技状態第1終了手段により前記報知遊技状態が終了される前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、
前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了される場合に、前記所定の継続回数の残数を貯留し、再度前記特定の開始条件が成立した場合に、貯留した前記所定の継続回数の残数を前記所定の継続回数に付加して前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態特別開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221及び規制終了時補填手段227)と、を含むことを特徴とする遊技機である。
また、第10の発明は、
前記報知遊技状態特別開始手段は、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が特定値(例えば、「2900」)以上前記所定値未満である場合であって、前記報知遊技状態継続手段により前記所定の継続回数が上乗せされた場合に、前記所定の継続回数の残数を貯留することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
また、第10の発明は、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記報知遊技状態特別開始手段により前記所定の継続回数の残数が貯留された場合には、その旨を示す所定の報知が前記報知手段によって行われるように、前記報知手段を制御する特殊報知制御手段(例えば、規制終了時補填報知手段311)をさらに備えたことを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第10の発明では、報知遊技状態は、規制終了される場合があるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制することができる一方、例えば、規制終了される間際に報知遊技状態の継続回数が上乗せされた場合には、次回の報知遊技状態の開始時までその上乗せされた報知遊技状態の継続回数が貯留(ストック)されるため、上乗せ抽選の結果得た利益が無駄とはならず、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第10の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第11の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示すような遊技機では、複数の設定値(例えば、1~6)のうちから1つの設定値が遊技店側により設定され、設定された設定値が高いほど、報知遊技状態に移行しやすくなっていたり、報知遊技状態が継続しやすくなっていたり、あるいは遊技者にとって有利なボーナス遊技状態に移行しやすくなっている(すなわち、出玉率が高くなる)ように構成されていることが一般的である。
すなわち、報知演出が規制されるまでにどのような内訳で遊技媒体を得たかは、現在の設定値を間接的に示す情報として、遊技者にとって有意義な情報となり得るものとなっている。
第11の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる遊技機を提供することを目的とする。
第11の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記内部当選役決定手段は、前記設定値設定手段により設定されている設定値が高いほど、前記特別役を内部当選役として決定しやすく、
前記遊技媒体数計数手段は、前記有利区間における、前記特別遊技状態において前記遊技媒体払出手段により払い出された第1の遊技媒体数と、前記報知遊技状態において前記遊技媒体払出手段により払い出された第2の遊技媒体数と、を区別して計数可能であり、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記有利区間における前記遊技媒体数計数手段により計数された前記第1の遊技媒体数と前記第2の遊技媒体数の内訳を示す所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了時補填報知手段311)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第11の発明では、報知遊技状態が規制終了した場合に、有利区間における規制終了に至るまでの、特別遊技状態において得られた第1の遊技媒体数と、報知遊技状態において得られた第2遊技媒体数の内訳を報知することで、遊技者は、例えば、それらの内訳から現在の設定値を推測することができるため、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
また、第11の発明は、
前記報知遊技状態制御手段は、所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる抽選状態変動手段(例えば、抽選状態変動手段226及び規制終了時補填手段227)をさらに備え、
前記抽選状態変動手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記有利区間における前記遊技媒体数計数手段により計数された前記第1の遊技媒体数と前記第2の遊技媒体数の内訳に応じて抽選状態を変動させ、
前記報知遊技状態開始手段は、前記抽選状態変動手段により変動された抽選状態に応じて前記特定の開始条件を成立させるか否かを決定することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第11の発明では、報知遊技状態が規制終了した場合に、有利区間における規制終了に至るまでの、特別遊技状態において得られた第1の遊技媒体数と、報知遊技状態において得られた第2遊技媒体数の内訳に応じて抽選状態が変化するため、新たな遊技性を付加することができ、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第11の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合に、遊技者にとって有意義な情報を報知することができる。
[第12の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、また、遊技者に対して何らの補填も行われないことから、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
また、例えば、報知演出が規制される直前に、遊技者が意図的に報知演出にしたがわない停止操作を行えば、報知遊技状態を継続させることが可能となる場合もあるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制する機能が正常に発揮されない場合があるという問題もあった。
第12の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする機能を正常に発揮させることを可能にするとともに、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第12の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
遊技者に対する有利さの度合いが異なる複数の設定値の中から1の設定値を設定する設定値設定手段(例えば、設定値変更手段209)と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる抽選状態変動手段(例えば、抽選状態変動手段226及び規制終了時補填手段227)と、
前記抽選状態変動手段により変動された抽選状態に応じて特定の開始条件を成立させるか否かを決定し、当該特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記特定の終了条件が成立する前に、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記特別遊技状態における1遊技当りの遊技媒体の増加数の期待値は、前記報知遊技状態における1遊技当りの遊技媒体の増加数の期待値よりも高く、
前記内部当選役決定手段は、前記設定値設定手段により設定されている設定値が高いほど、前記特別役を内部当選役として決定しやすく、
前記抽選状態変動手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記有利区間における遊技回数に応じて抽選状態を変動させるか否かを決定可能とし、前記有利区間における遊技回数が少ないほど、遊技者にとって有利な抽選状態を決定しやすいことを特徴とする遊技機である。
第12の発明では、報知遊技状態が規制終了した場合には、有利区間における遊技回数に応じて、報知遊技状態終了後の抽選状態が決定される。この場合に、有利区間における遊技回数が少ないほど、遊技者にとって有利な抽選状態が決定されやすくなっている。したがって、遊技者に報知遊技状態の規制終了に対するインセンティブを与えることができるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする機能を正常に発揮させることを可能にするとともに、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第12の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする機能を正常に発揮させることを可能にするとともに、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第13の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、また、遊技者に対して何らの補填も行われないことから、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第13の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技が単調となることなく、また、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第13の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記報知遊技状態制御手段は、
所定の変動条件が成立したことに基づいて、抽選状態を変動させる抽選状態変動手段(例えば、抽選状態変動手段226及び規制終了時補填手段227)と、
前記抽選状態変動手段により変動された抽選状態に応じて特定の開始条件を成立させるか否かを決定し、当該特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
前記有利区間において、特定の抽選条件が成立したことに基づいて、ポイント数を抽選し、抽選結果に応じて当該ポイント数を累積して記憶するポイント数決定手段(例えば、規制終了時補填手段227)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記抽選状態変動手段は、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了された場合に、前記ポイント数決定手段により記憶されているポイント数に応じて抽選状態を変動させるか否かを決定可能とし、前記ポイント数決定手段により記憶されているポイント数が多いほど、遊技者にとって有利な抽選状態を決定しやすいことを特徴とする遊技機である。
第13の発明では、有利区間においてポイント数の抽選が行われ、抽選結果に応じてポイント数が累積記憶され、報知遊技状態が規制終了した場合には、記憶されているポイント数に応じて、報知遊技状態終了後の抽選状態が決定される。この場合に、記憶されているポイント数が多いほど、遊技者にとって有利な抽選状態が決定されやすくなっている。
したがって、報知遊技状態が規制終了するまでの遊技の内容に応じて報知遊技状態終了後の状態を変化させることができるため、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技が単調となることなく、また、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第13の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技が単調となることなく、また、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第14の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第14の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第14の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
第1の遊技媒体数(例えば、3枚)の投入操作及び当該第1の遊技媒体数よりも少ない第2の遊技媒体数(例えば、2枚)の投入操作を検出可能な投入操作検出手段(例えば、投入操作検出手段201)と、
前記投入操作検出手段により投入操作が検出されたことに基づいて、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数から前記投入操作検出手段により検出された投入枚数分の遊技媒体数を減じた分の遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記内部当選役決定手段は、前記特別遊技状態でないときに、
前記投入操作検出手段により前記第1の遊技媒体数の投入操作が検出された場合には、前記特別役を第1の確率で内部当選役として決定し、
前記投入操作検出手段により前記第2の遊技媒体数の投入操作が検出された場合には、前記特別役を前記第1の確率よりも低い第2の確率で内部当選役として決定し、
前記遊技媒体払出手段は、前記特別遊技状態でないときに、
前記投入操作検出手段により前記第1の遊技媒体数の投入操作が検出された場合であって、前記内部当選役決定手段により所定の払出役(例えば、押し順小役1~6)が決定され、前記有利な停止操作の手順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記第1の遊技媒体数より多い数の遊技媒体(例えば、9枚)を払い出し、
前記投入操作検出手段により前記第2の遊技媒体数の投入操作が検出された場合であって、前記内部当選役決定手段により前記所定の払出役が決定され、前記有利な停止操作の手順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記第2の遊技媒体数以下となる数の遊技媒体(例えば、2枚)を払い出し、
前記投入操作検出手段により前記第1の遊技媒体数又は前記第2の遊技媒体数の投入操作が検出された場合であって、前記内部当選役決定手段により特定の払出役(例えば、通常小役)が決定され、停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記第1の遊技媒体数より多い数の遊技媒体(例えば、9枚)を払い出し、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態において、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了される前の所定の時期に、前記投入操作検出手段により検出される投入枚数を、前記第1の遊技媒体数から前記第2の遊技媒体数に変更して遊技を行うことにより遊技者にとってより有利となる可能性がある旨を示す所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了前調整報知手段312)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第14の発明では、報知遊技状態が規制終了される前の所定の時期に、投入枚数の変更を示唆する所定の情報の報知を行うことで、遊技者は、報知遊技状態が規制終了されるまでの遊技性及び得られる利益を変動させることができる。例えば、投入枚数を変更して遊技を行い、報知遊技状態が規制終了される直前に特別遊技状態に移行させることができた場合には、そのまま報知遊技状態が規制終了する場合と比べて多くの遊技媒体を得ることができる場合がある。したがって、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
また、第14の発明は、
前記特殊報知制御手段は、前記報知遊技状態において、前記報知遊技状態第1終了手段により前記報知遊技状態が終了される前の特定の時期に、前記投入操作検出手段により検出される投入枚数を、前記第1の遊技媒体数から前記第2の遊技媒体数に変更して遊技を行うことにより遊技者にとってより有利となる可能性がある旨を示す特定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能であることを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第14の発明では、報知遊技状態が通常終了される前の特定の時期に、投入枚数の変更を示唆する特定の情報の報知を行うことで、遊技者は、報知遊技状態の継続に関する遊技性及び得られる利益を変動させることができる。例えば、投入枚数を変更して遊技を行い、報知遊技状態が通常終了される直前に報知遊技状態を継続させることができた場合には、そのまま報知遊技状態が通常終了する場合と比べて多くの遊技媒体を得ることができる場合がある。したがって、遊技の興趣を向上させることができる。
第14の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第15の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第15の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第15の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、リプレイ役に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、再遊技を作動させる再遊技作動手段(例えば、利益付与手段208)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
前記内部当選役決定手段により前記リプレイ役が決定される確率が高い第1高RT遊技状態(例えば、高RT遊技状態(RT1))及び第2高RT遊技状態(例えば、固定高RT遊技状態(RT3))と、前記内部当選役決定手段により前記リプレイ役が決定される確率が低い低RT遊技状態(例えば、低RT遊技状態(RT0))と、を有し、前記特別遊技状態でないときに、所定の移行条件が成立したことに基づいて、これらのRT遊技状態の間を移行させるRT遊技状態制御手段(例えば、RT遊技状態制御手段214)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記RT遊技状態制御手段は、
前記低RT遊技状態において、前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、第1の図柄の組合せ(例えば、上昇リプレイの図柄の組合せ)が前記図柄表示手段に停止表示された場合に、前記第1高RT遊技状態に移行させ、
前記第1高RT遊技状態において、前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、第2の図柄の組合せ(例えば、下降リプレイの図柄の組合せ)が前記図柄表示手段に停止表示された場合に、前記低RT遊技状態に移行させ、
前記第1高RT遊技状態において、前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、第3の図柄の組合せ(例えば、変動リプレイの図柄の組合せ)が前記図柄表示手段に停止表示された場合に、前記第2高RT遊技状態に移行させ、
前記第2高RT遊技状態において、前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、前記第2の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示された場合であっても、前記低RT遊技状態に移行させず、所定回数(例えば、「1000」回)の遊技が行われた場合に、前記低RT遊技状態に移行させ、
前記第2高RT遊技状態において、前記所定回数の遊技が行われる前に、前記内部当選役決定手段により前記特別役が決定された場合に、前記第2高RT遊技状態を終了させ、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記特別遊技状態は、遊技媒体数が増加する遊技状態であり、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態において、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了される前の所定の時期に、前記RT遊技状態制御手段により制御されるRT遊技状態を、前記第1高RT遊技状態から前記第2高RT遊技状態に変更して遊技を行うことにより遊技者にとってより有利となる可能性がある旨を示す所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了前調整報知手段312)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
第15の発明では、報知遊技状態が規制終了される前の所定の時期に、RT遊技状態の変更を示唆する所定の情報の報知を行うことで、遊技者は、報知遊技状態が規制終了されるまでの遊技性及び得られる利益を変動させることができる。例えば、RT遊技状態を変更して遊技を行い、報知遊技状態が規制終了された後もこの高RT遊技状態を継続させ、この高RT遊技状態において特別遊技状態に移行させることができた場合には、そのまま報知遊技状態が規制終了する場合と比べて多くの遊技媒体を得ることができる場合がある。したがって、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
また、第15の発明は、
前記主制御手段は、前記特別遊技状態において、前記報知遊技状態に関する抽選を行う抽選手段(例えば、報知遊技状態開始手段221又は抽選状態変動手段226)をさらに備え、
前記抽選手段は、前記報知遊技状態中断手段により前記報知遊技状態が中断されている場合の前記特別遊技状態よりも、前記報知遊技状態中断手段により前記報知遊技状態が中断されていない場合の前記特別遊技状態のほうが有利となるように、前記報知遊技状態に関する抽選を行うことを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第15の発明では、例えば、RT遊技状態を変更して遊技を行い、報知遊技状態が規制終了された後もこの高RT遊技状態を継続させ、この高RT遊技状態において特別遊技状態に移行させることができた場合には、この特別遊技状態における報知遊技状態に関する抽選が、報知遊技状態から移行した特別遊技状態における報知遊技状態に関する抽選よりも有利となっている。したがって、再度報知遊技状態に移行させることができるかもしれないという期待感を与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
第15の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第16の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第16の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第16の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
投入操作を検出可能な投入操作検出手段(例えば、投入操作検出手段201)と、
前記投入操作検出手段により所定の遊技媒体数(例えば、3枚)の投入操作が検出されたことに基づいて、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数から前記所定の遊技媒体数を減じた分の遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記遊技媒体払出手段は、前記特別遊技状態でないときに、
前記内部当選役決定手段により所定の払出役(例えば、押し順小役1~6)が決定され、前記有利な停止操作の手順である第1の押し順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記所定の遊技媒体数より多い数の遊技媒体(例えば、9枚)を払い出し、
前記内部当選役決定手段により前記所定の払出役が決定され、前記第1の押し順とは異なる第2の押し順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記所定の遊技媒体数以下となる数の遊技媒体(例えば、3枚)を払い出し、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件を成立させるか否かを決定し、当該特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221及び規制終了前調整手段228)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含むことを特徴とする遊技機である。
また、第16の発明は、
前記報知遊技状態開始手段は、
前記報知遊技状態中断手段により前記報知遊技状態が中断されている場合の前記特別遊技状態において又は当該特別遊技状態が終了したときには、新たに前記特定の開始条件を成立させるか否かを決定せず、
前記報知遊技状態中断手段により前記報知遊技状態が中断されていない場合の前記特別遊技状態において又は当該特別遊技状態が終了したときには、新たに前記特定の開始条件を成立させるか否かを決定することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
また、第16の発明は、
前記第2の押し順は、前記第1の押し順の逆順であり、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態において、前記内部当選役決定手段により前記所定の払出役が決定された場合に、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了される前の所定の時期から、前記報知手段によって報知されている前記有利な停止操作の手順である前記第1の押し順とは逆順で停止操作がなされることにより、前記遊技媒体払出手段によって前記所定の遊技媒体数以下となる数の遊技媒体が払い出される旨を示す所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了前調整報知手段312)をさらに備えたことを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第16の発明では、報知遊技状態において、所定の払出役に当選した場合に、報知された第1の押し順で停止操作がなされることで投入枚数より多い枚数の遊技媒体が払い出され、第1の押し順とは異なる第2の押し順で停止操作がなされることで投入枚数以下の枚数の遊技媒体が払い出される。また、特別遊技状態において、報知遊技状態が規制終了した場合には、規制終了後の特別遊技状態又はこの特別遊技状態が終了したときに、報知遊技状態に関する抽選が行われるようになっている。これにより、例えば、報知遊技状態が規制終了される前の所定の時期から、所定の払出役に当選した場合に第2の押し順で停止操作を行いつつ、報知遊技状態が規制終了される直前に特別遊技状態に移行させることができた場合には、そのまま報知遊技状態が規制終了する場合と比べて多くの遊技媒体を得ることができる場合があり、さらに、再度報知遊技状態に移行させることができる場合がある。したがって、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第16の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
[第17の発明に係る遊技機]
上記の特許文献1に示す遊技機では、遊技者の利益が一律に規制されてしまうことから、遊技が単調となり、遊技の興趣が著しく低下してしまうという問題があった。
第17の発明は、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる遊技機を提供することを目的とする。
第17の発明は、
複数の図柄を複数列に変動表示する図柄表示手段(例えば、リール3L,3C,3R及びリール表示窓4)と、遊技者に情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備えた遊技機であって、
投入操作を検出可能な投入操作検出手段(例えば、投入操作検出手段201)と、
前記投入操作検出手段により所定の遊技媒体数(例えば、3枚)の投入操作が検出されたことに基づいて、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、内部当選役決定手段204及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を開始する図柄変動開始制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止する図柄変動停止制御手段(例えば、図柄変動制御手段206)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、払出役(例えば、小役)に対応する図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、利益付与手段208及び規制終了前調整手段228)と、
前記図柄変動停止制御手段により前記図柄表示手段による図柄の変動表示が停止され、特別役に対応する特別の図柄の組合せが前記図柄表示手段に停止表示されたことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させ、所定の終了条件が成立したことに基づいて、前記特別遊技状態を終了させる特別遊技状態制御手段(例えば、特別遊技状態制御手段215)と、
遊技者にとって有利な停止操作の手順が報知される報知遊技状態に制御する報知遊技状態制御手段(例えば、報知遊技状態制御手段216)と、
少なくとも、前記特別遊技状態及び前記報知遊技状態からなる有利区間において、前記遊技媒体払出手段により払い出された遊技媒体数から前記所定の遊技媒体数を減じた分の遊技媒体数を計数する遊技媒体数計数手段(例えば、遊技媒体数計数手段212)と、を含む主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段によって前記有利な停止操作の手順が報知されるように、前記報知手段を制御する報知制御手段(例えば、報知制御手段301)を含む副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記遊技媒体払出手段は、前記特別遊技状態でないときに、
前記内部当選役決定手段により所定の払出役(例えば、押し順小役1~6)が決定され、前記有利な停止操作の手順である第1の押し順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記所定の遊技媒体数より多い数の遊技媒体(例えば、9枚)を払い出し、
前記内部当選役決定手段により前記所定の払出役が決定され、前記第1の押し順とは異なる第2の押し順で停止操作がなされた場合には、前記図柄表示手段に停止表示された図柄の組合せに応じて前記所定の遊技媒体数と同数の遊技媒体(例えば、3枚)を払い出し、
前記報知遊技状態制御手段は、
特定の開始条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を開始させる報知遊技状態開始手段(例えば、報知遊技状態開始手段221及び規制終了前調整手段228)と、
前記報知遊技状態開始手段により前記報知遊技状態が開始されている場合に、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態に移行された場合には、前記報知遊技状態を中断するとともに、前記特別遊技状態制御手段により前記特別遊技状態が終了された場合には、前記報知遊技状態を再開させる報知遊技状態中断手段(例えば、報知遊技状態中断手段222)と、
特定の終了条件が成立したことに基づいて、前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第1終了手段(例えば、報知遊技状態通常終了手段223)と、
前記特定の終了条件が成立する前に、前記特別遊技状態又は前記報知遊技状態において、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が所定値(例えば、「3000」)となった場合に、前記報知遊技状態中断手段により中断若しくは再開されている前記報知遊技状態又は前記報知遊技状態開始手段により開始されている前記報知遊技状態を終了させる報知遊技状態第2終了手段(例えば、報知遊技状態規制終了手段224)と、を含み、
前記特別遊技状態は、遊技媒体数が増加する遊技状態であり、
前記副制御手段は、前記報知遊技状態において、前記内部当選役決定手段により前記所定の払出役が決定された場合に、前記報知遊技状態第2終了手段により前記報知遊技状態が終了される前の所定の時期から、前記第2の押し順で停止操作がなされることにより、前記遊技媒体払出手段によって前記所定の遊技媒体数と同数の遊技媒体が払い出される旨を示す所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御可能な特殊報知制御手段(例えば、規制終了前調整報知手段312)をさらに備えたことを特徴とする遊技機である。
また、第17の発明は、
前記特殊報知制御手段は、前記遊技媒体数計数手段により計数された遊技媒体数が前記所定値未満である特定値(例えば、「2900」)以上となったときを前記所定の時期として、前記所定の情報が前記報知手段によって報知されるように、前記報知手段を制御することを特徴とする上記に記載の遊技機である。
第17の発明では、報知遊技状態において、所定の払出役に当選した場合に、報知された第1の押し順で停止操作がなされることで投入枚数より多い枚数の遊技媒体が払い出され、第1の押し順とは異なる第2の押し順で停止操作がなされることで投入枚数と同数の遊技媒体が払い出される。また、報知遊技状態が規制終了される前の所定の時期から、その旨が報知される。これにより、例えば、報知遊技状態が規制終了される前の所定の時期から、所定の払出役に当選した場合に第2の押し順で停止操作を行いつつ、報知遊技状態が規制終了される直前に特別遊技状態に移行させることができた場合には、そのまま報知遊技状態が規制終了する場合と比べて多くの遊技媒体を得ることができる場合がある。したがって、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
第17の発明によれば、遊技者の利益を適正な範囲内のものに規制しようとする場合であっても、遊技の興趣が低下してしまうことを抑止することができる。
なお、本実施形態に係る発明の一例として、第1乃至第17の発明を挙げて説明したが、本実施形態に係る発明はこれに限られず、上述した各手段の各態様について、第1乃至第17の発明とは異なる組合せとすることで、第1乃至第17の発明とは異なる発明が構成されるようにしてもよい。
以上、本発明について、本実施形態を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明が備える各手段などの具体的構成については上述した本実施形態において採用した例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形が可能である。
例えば、本実施形態においては、図柄表示手段として、リール3L,3C,3R及び表示窓4を採用しているが、これに替えて、あるいはこれとともに、液晶表示装置を用いる構成としてもよい。すなわち、液晶表示装置に表示される図柄の画像を変動表示させることとしてもよい。また、表示窓4をリール3L,3C,3Rに応じた複数の表示窓4L,4C,4Rとして構成し、この表示窓4L,4C,4Rにより、リール3L,3C,3Rの周面に配された図柄の一部を表示するようにしてもよい。
また、例えば、本実施形態においては、内部当選役決定手段として、乱数発生器98により発生させた乱数値をメインCPU93が取得して内部抽選処理や報知遊技状態に関する抽選処理を行うこととしているが、これに替えて、あるいはこれとともに、メインCPU93内に内蔵された乱数発生回路(不図示)を用いて乱数値を取得することとしてもよい。
また、例えば、本実施形態においては、開始操作検出手段として、スタートレバー23への操作を検出するスタートスイッチ79を採用し、停止操作検出手段として、ストップボタン19L,19C,19Rへの操作を検出するストップスイッチ基板80を採用しているが、これに替えて、あるいはこれとともに、タッチパネルスイッチを用いる構成としてもよい。
また、例えば、本実施形態において示した、メインCPU93、又はサブCPU102の制御により管理される各種の計数手段(カウンタ)及び各種の計時手段(タイマ)は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その管理態様を適宜変更することができる。例えば、「加算」により管理される各種のカウンタ及び各種のタイマは、「減算」により管理されることとしてもよく、この場合、「~以上」であるか否かの判断は、「~以下」であるか否かの判断と読み替え、「~を超える」か否かの判断は、「~未満」か否かの判断と読み替えるものとする。また、例えば、「減算」により管理される各種のカウンタ及び各種のタイマは、「加算」により管理されることとしてもよく、この場合、「~以下」であるか否かの判断は、「~以上」であるか否かの判断と読み替え、「~未満」か否かの判断は、「~を超える」か否かの判断と読み替えるものとする。
また、例えば、本実施形態において示した、メインCPU93の制御により管理される各種のカウンタ及び各種のタイマは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、サブCPU102の制御により管理されることとしてもよく、サブCPU102の制御により管理される各種のカウンタ及び各種のタイマは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、メインCPU93の制御により管理されることとしてもよい。
また、例えば、本実施形態において示した、メインCPU93の制御により管理される各種の遊技状態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、サブCPU102の制御により管理されることとしてもよく、サブCPU102の制御により管理される各種の遊技状態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、メインCPU93の制御により管理されることとしてもよい。
なお、本実施形態に記載された全ての発明は、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で、パチンコ機、ゲームマシン、スロットマシンその他の全ての遊技機において適用することができる。