JP7029163B2 - エネルギー需要特性を取得する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つのエリアのエネルギー需要特性を取得する方法に関し、例えば冷暖房、照明等の建築物のエネルギー需要特性を取得する上で好適な方法に関する。
特許文献1記載の装置は、エネルギー需要家が無理なく省エネルギー目標値あるいはCO削減目標値を達成できるようにすることを課題としている。
当該課題を解決するため、特許文献1記載の装置は、複数のエリア毎の特徴(大口需要家の有無及び個数)を考慮し、例えば、大エリアの省エネルギー目標値あるいはCO削減目標値を、大エリアの省エネルギー目標値あるいはCO削減目標値よりも多く配分するようにしている。
特開2014-96988号公報
ところで、エネルギー消費は、天気等の自然現象、居住人員、エリア(建築物等)の空室率や経済活動のような社会事象によって変動している。従って、将来的には、低コストで自動更新できるようなシステムを構築することが望まれている。
現在、電力の小売り全面自由化が始まって1年余りが経過し、売電量計測、課徴金業務の合理化、高圧需要家の30分同時同量対応で、スマートメータの設置が急速に進んでいる。
しかしながら、一般的にスマートメータの計測値から冷暖房負荷や照明等、季節変動の少ない負荷の需要量把握はできないといわれている。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、単位時間(例えば1時間)毎の電力やガスの取引量と単位時間(例えば1時間)毎の気温を関係づけることにより、システム構成を複雑にすることなく、建築物等を含むエリアの冷暖房、照明等のエネルギー需要特性を取得することができる方法を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る少なくとも1つのエリアのエネルギー需要特性を取得する方法は、前記エリアにおける単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量を取得するエネルギー消費量取得ステップと、前記エリアの単位時間毎の外気温を取得する外気温取得ステップと、前記エネルギー消費量取得ステップで取得した単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量と、前記外気温取得ステップで取得した単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得する負荷変動特性取得ステップとを有することを特徴とする。
これにより、エリア(少なくとも1つの建築物を含む)における単位時間(例えば1時間)毎のエネルギー消費量(電力やガスの取引量)と単位時間(例えば1時間)毎の外気温を関係づけて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得する。定常負荷の変動特性を取得することで、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性を精度よく取得することが可能となる。
しかも、単位時間(例えば1時間)毎のエネルギー消費量は、電力量計、スマートメータ、ガス量計等を利用して取得することができ、外気温は例えば気象庁が提供している気象情報(例えば時刻毎の外気温の情報)を取得することができる。そのため、システム構成を複雑にすることなく、エリアの冷暖房、照明等のエネルギー需要特性を容易に取得することができる。
[2] 本発明において、前記負荷変動特性取得ステップは、前記エリアの外気温に対する前記単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図を取得するステップと、前記散布図のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域と、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域との境であるしきい値を設定するしきい値設定ステップと、前記変動領域に含まれる複数のプロットから、前記外気温に対する暖房負荷の変動特性と、前記外気温に対する冷房負荷の変動特性とを取得する冷暖房負荷変動特性取得ステップと、前記定常領域に含まれる複数のプロットから、前記外気温に対する定常負荷の変動特性を取得する定常負荷変動特性取得ステップと、を有してもよい。
すなわち、本発明は、エリアの外気温に対する単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域と、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域との境であるしきい値を設定する。そして、変動領域に含まれる複数のプロットから、外気温に対する暖房負荷の変動特性と、外気温に対する冷房負荷の変動特性を取得するようにしている。そのため、暖房負荷及び冷房負荷の変動特性を取得する際に、定常領域のプロットによる誤差(影響)を含めることがなくなり、精度よく暖房負荷及び冷房負荷の変動特性を取得することができる。
これは、定常負荷の変動特性を取得する場合も同様であり、定常負荷の変動特性を取得する際に、変動領域のプロットによる誤差(影響)を含めることがなくなり、精度よく定常負荷の変動特性を取得することができる。
[3] 本発明において、前記冷暖房負荷変動特性取得ステップは、前記変動領域のうち、冬期の変動領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第1直線を暖房負荷変動特性として取得する暖房負荷変動特性取得ステップと、前記変動領域のうち、夏期の変動領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第2直線を冷房負荷変動特性として取得する冷房負荷変動特性取得ステップとを有してもよい。
冬期の変動領域に含まれる複数のプロットから、暖房負荷変動特性を第1直線として取得することができ、第1直線の傾き等から暖房のためのエネルギー消費量を直感的に把握することができる。同様に、夏期の変動領域に含まれる複数のプロットから、冷房負荷変動特性を第2直線として取得することができ、第2直線の傾き等から冷房のためのエネルギー消費量を直感的に把握することができる。
[4] 本発明において、前記定常負荷変動特性取得ステップは、冬期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線のうち、予め設定された冬期の温度における値と、夏期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線のうち、予め設定された夏期の温度における値とを結ぶ第5直線を定常負荷変動特性として取得してもよい。
予め設定された冬期の温度としては、例えば10℃を選ぶことができ、予め設定された夏期の温度としては、例えば25℃を選ぶことができる。そして、1つの第3直線のうち、例えば10℃における値(エネルギー消費量)と、1つの第4直線のうち、例えば25℃における値(エネルギー消費量)とを結ぶ第5直線を定常負荷変動特性として取得する。これにより、冬期から夏期にわたる定常負荷の変動特性を容易に取得することができる。
[5] 本発明において、前記しきい値設定ステップは、前記第5直線のうち、前記第1直線と前記第2直線の交点に対応する外気温における値(高さ)をしきい値として設定してもよい。
[6] 本発明において、前記定常負荷変動特性取得ステップは、冬期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線又は夏期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線のうち、前記第1直線と前記第2直線の交点に対応する外気温における値(高さ)を横軸に沿って引いた第6直線を定常負荷変動特性として取得してもよい。
定常負荷変動特性はほとんど相関がないことから、回帰係数は0に近くなり、回帰直線はほとんど横軸に沿った直線となる。そのため、定常負荷変動特性を得るための代表的な温度として、第1直線と第2直線の交点に対応する外気温に設定しておくことで、簡単に定常負荷変動特性を取得することができ、エリアの定常負荷を容易に算出することが可能となる。この場合、しきい値は、第6直線までの高さに相当する。
[7] 本発明において、前記暖房負荷変動特性を示す第1直線と前記冷房負荷変動特性を示す第2直線は共に、前記定常負荷変動特性を示す直線と連続してもよい。これにより、温度変化に対する定常負荷変動特性、暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性の連続性を担保することができる。
[8] 本発明において、前記暖房負荷変動特性を示す第1直線と前記冷房負荷変動特性を示す第2直線は共に、前記定常負荷変動特性を示す直線と不連続であってもよい。定常負荷変動特性を暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性に依存させる必要がないため、エリアの環境等に応じて任意に定常領域を設定することができ、温度変化に対する定常負荷変動特性、暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性の取得に係る時間を短縮することができる。
[9] 本発明において、前記エネルギー消費量は、前記エリアのエネルギー需要家に設置されたスマートメータからのデータを含んでもよい。
電力の小売全面自由化が始まって1年余りが経過し、売電量計測、課徴金業務の合理化、高圧需要家の30分同時同量対応等で、スマートメータの設置が急速に進んでいる。また、ガスの小売全面自由化が始まっており、ガスのスマートメータを設置することが計画されている。これらのスマートメータを利用することで、少なくとも1つのエリアに関するエネルギー需要特性の取得の自動化を促進させることができる。
[10] 本発明において、前記エネルギー消費量取得ステップは、前記エリアにおける単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量を取得してもよい。これにより、単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量と、単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得することができる。これは、冷暖房負荷を電力によって賄っているエリアのエネルギー需要特性を取得する場合に有効となる。
[11] 本発明において、前記使用電力量は、少なくとも前記エリアの電力需要家に設置された電力量計からのデータを含んでもよい。
[12] 本発明において、前記エネルギー消費量取得ステップは、前記エリアの単位時間及び単位延床面積当たりの使用ガス量を取得してもよい。これにより、単位時間毎の単位延床面積当たりの使用ガス量と、単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得することができる。これは、冷暖房負荷をガスによって賄っているエリアのエネルギー需要特性を取得する場合に有効となる。
[13] 本発明において、前記使用ガス量は、少なくとも前記エリアのガス需要家に設置されたガス量計からのデータを含んでもよい。
本発明に係るエネルギー需要特性を取得する方法によれば、単位時間(例えば1時間)毎の電力やガスの取引量と単位時間(例えば1時間)毎の気温を関係づけることにより、システム構成を複雑にすることなく、建築物等を含むエリアの冷暖房、照明等のエネルギー需要特性を獲得することができる。
本実施の形態に係るエネルギー需要特性を取得する方法を実現するシステム構成の一例を示すブロック図である。 コンピュータでの処理動作を示す機能ブロック図である。 散布図の一例を示す図である。 エネルギー消費量を4つのパラメータで示す説明図である。 図5Aは外気温に対する定常負荷の変動特性を取得する第1手法を示す説明図であり、図5Bは第2手法を示す説明図である。 図6A~図6Dは暖房負荷変動特性を示す第1直線と冷房負荷変動特性を示す第2直線と、定常負荷変動特性を示す第5直線又は第6直線との連続性、不連続性の例を示す説明図である。 本実施の形態に係るエネルギー需要特性を取得する方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る少なくとも1つのエリアのエネルギー需要特性を取得する方法の実施の形態例(以下、本実施の形態に係る方法と記す)を図1~図7を参照しながら説明する。
先ず、本実施の形態に係る方法を実現するシステム構成の一例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
システム構成は、エネルギー需要特性の計測対象である少なくとも1つのエリア10に設置された複数の電力量計12(あるいはスマートメータ14)及び複数のガス量計16と、コンピュータ18と、例えば気象庁等の気象情報提供サービス20とを有する。
エリア10としては、例えばオフィスビル、集合住宅、団地、工場等が挙げられる。
コンピュータ18は、図2に示すように、例えば以下の機能部を有する。すなわち、コンピュータ18は、少なくともエネルギー消費量取得部22と、外気温取得部24と、変動特性取得部26と、負荷変動特性表示部28とを有する。また、コンピュータ18にはディスプレイ30が接続されている。
エネルギー消費量取得部22は、複数の電力量計12(あるいはスマートメータ14)からのデータDaと複数のガス量計16からのデータDbに基づいて、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たり(例えば1m当たり)のエネルギー消費量を取得して、エネルギー消費量データファイル32に格納する。
ここで、エネルギー消費量取得部22は、例えば電力量取得部34とガス量取得部38を有する。
電力量取得部34は、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量を取得して、電力量データファイル36に格納する。使用電力量は、エリア10の電力需要家に設置された電力量計12又はスマートメータ14からのデータDaを含む。
ガス量取得部38は、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たりの使用ガス量を取得して、ガス量データファイル40に格納する。使用ガス量は、エリア10のガス需要家に設置されたガス量計16からのデータDbを含む。もちろん、ガス用のスマートメータが設置されていれば、該スマートメータからのデータを含んでもよい。
外気温取得部24は、気象情報提供サービス20から該当するエリア10の単位時間毎の外気温Dcを取得して、外気温データファイル42に格納する。
変動特性取得部26は、外気温取得部24で取得した単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性を取得して冷暖房負荷変動特性ファイル44に格納する。冷暖房負荷変動特性ファイル44は暖房負荷変動特性ファイル44Aと冷房負荷変動特性ファイル44Bとを有する。また、変動特性取得部26は、単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する定常負荷の変動特性を取得して定常負荷変動特性ファイル46に格納する。
具体的には、変動特性取得部26は、散布図取得部50と、しきい値設定部52と、冷暖房負荷変動特性取得部54と、定常負荷変動特性取得部56とを有する。
散布図取得部50は、エリア10の外気温に対する単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図58を取得する。
以降の説明は、一例として使用電力量を主体に説明し、使用ガス量については使用電力量とほぼ同じであるため、重複説明を省略する。
取得した散布図58は、一例として使用電力量について説明すると、例えば図3に示すように、単位延床面積当たりの使用電力量が外気温の上昇に従って下降する第1領域60aと、単位延床面積当たりの使用電力量が外気温の上昇に従って上昇する第2領域60bと、単位延床面積当たりの使用電力量が外気温の変化に関わらずほぼ一定である第3領域60cが存在する。これは、使用ガス量についても同様であるため、説明を省略する。
すなわち、第1領域60a及び第2領域60bは、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域62A、第3領域60cは、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域62Bと定義することができる。
また、変動領域62Aは、傾きが右下がりである負の回帰係数を示す複数のプロットが散布された冬期の変動領域62Aa(=第1領域60a)と、傾きが右上がりである正の回帰係数を示す複数のプロットが散布された夏期の変動領域62Ab(=第2領域60b)に区分けすることもできる。
同様に、定常領域62Bは、複数のプロットが散布された冬期の定常領域62Baと、複数のプロットが散布された夏期の定常領域62Bbに区分けすることができる。
このことから、エネルギー消費量は、以下の4つのパラメータで記述可能となる。4つのパラメータとは、図4に示すように、負の回帰係数-Kwと、正の回帰係数Kcと、しきい値Ethと外気温Thである。しきい値Ethは、負の回帰係数-Kwに基づく第1直線L1と正の回帰係数Kcに基づく第2直線L2との交点Hの外気温Thにおける高さEthを指す。このしきい値Ethの設定方法は後述する。
しきい値設定部52は、散布図58(図3参照)のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域62Aと、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域62Bとの境であるしきい値Ethを設定する。しきい値Ethは、上述したように、エネルギー消費量を示す4つのパラメータのうちの1つであり、しかも、データ処理上、変動領域62Aと定常領域62Bを区別するための指標として使用される。これにより、上述した冷暖房負荷変動特性取得部54及び定常負荷変動特性取得部56でのデータ処理を高速にすることが可能となる。
上述したパラメータの利用方法としては、当該エリア10におけるエネルギー効率の改善等に利用することができる。例えばしきい値Ethを下げることで、定常負荷を削減することができる。負の回帰係数(暖房の傾き)を下げることで、暖房効率の向上を図ることができ、正の回帰係数(冷房の傾き)を下げることで、冷房効率の向上を図ることができる。
そして、冷暖房負荷変動特性取得部54は、変動領域62Aに含まれる複数のプロットから、外気温に対する暖房負荷の変動特性と、外気温に対する冷房負荷の変動特性を取得する。
具体的には、冷暖房負荷変動特性取得部54は、暖房負荷変動特性取得部54Aと、冷房負荷変動特性取得部54Bとを有する。
暖房負荷変動特性取得部54Aは、変動領域62Aのうち、冬期の変動領域62Aaに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第1直線L1のデータを暖房負荷変動特性として取得して暖房負荷変動特性ファイル44Aに格納する。
冷房負荷変動特性取得部54Bは、変動領域62Aのうち、夏期の変動領域62Abに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第2直線L2のデータを冷房負荷変動特性として取得して冷房負荷変動特性ファイル44Bに格納する。
定常負荷変動特性取得部56は、散布図58の定常領域62Bに含まれる複数のプロットから、外気温に対する定常負荷の変動特性を取得して、定常負荷変動特性ファイル46に格納する。
具体的には、定常負荷変動特性取得部56は、例えば2つの手法(第1手法及び第2手法)のうち、いずれかの手法によって、外気温に対する定常負荷の変動特性を取得する。
第1手法は、図5Aに示すように、冬期の定常領域62Baに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線L3のうち、予め設定された冬期の温度(例えば10℃)における値と、夏期の定常領域62Bbに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線L4のうち、予め設定された夏期の温度(例えば25℃)における値とを結ぶ第5直線L5を定常負荷変動特性として取得し、定常負荷変動特性ファイル46に格納する。この場合、しきい値設定部52は、第5直線L5のうち、第1直線L1と第2直線L2の交点Hに対応する外気温Thにおける値(高さ)をしきい値Ethとして設定する。なお、予め設定された冬期の温度及び夏期の温度は、上述した温度10℃及び25℃に限定されることはなく、エリア10の気候、例えば寒冷地か温暖地等によって適宜選択することができる。
第2手法は、図5Bに示すように、上記第3直線L3又は上記第4直線L4のうち、第1直線L1と第2直線L2の交点Hに対応する外気温Thにおける値(高さ)を横軸に沿って引いた第6直線L6を定常負荷変動特性として取得する。図5Bの例では、代表的に第4直線L4のうち、外気温Thにおける値(高さ)を横軸に沿って引いた第6直線L6を引いた例を示す。そして、しきい値Ethは、第6直線L6までの高さに相当する。
なお、図6A~図6Dに示すように、暖房負荷変動特性を示す第1直線L1と冷房負荷変動特性を示す第2直線L2の少なくとも一方は、定常負荷変動特性を示す第5直線L5又は第6直線L6と連続してもよいし、不連続であってもよい。
負荷変動特性表示部28は、ディスプレイ30に少なくとも図3及び図4に示すグラフを表示する。すなわち、負荷変動特性表示部28は、暖房負荷変動特性ファイル44Aに格納された第1直線L1のデータ、冷房負荷変動特性ファイル44Bに格納された第2直線L2のデータに基づいて、ディスプレイ30に第1直線L1及び第2直線L2を表示し、さらに、第1直線L1と第2直線L2との交点Hに対応する外気温Thを横軸に表示し、しきい値Ethの位置を示す横軸に平行な直線Lthと、しきい値Ethを表示する。
次に、本実施の形態に係る方法について図7のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図7のステップS1において、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量を取得して、エネルギー消費量データファイル32に格納する。ステップS2において、気象情報提供サービス20から該当するエリア10の単位時間毎の外気温を取得して、外気温データファイル42に格納する。
このエネルギー消費量の取得並びに外気温の取得を、予め設定された年数、例えば3年間にわたって実施する。ステップS1での処理が終了した時点で、エネルギー消費量データファイル32には、当該エリア10の例えば3年間の単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量が格納され、外気温データファイル42には、当該エリア10の例えば3年間の単位時間毎の外気温が格納される。なお、エネルギー消費量の蓄積期間は、1年間でもよいが、エリア10の平均的な傾向をできるだけ正確に把握するためには、3年間~6年間がよく、効率的には3年間が好ましい。
その後、ステップS3において、変動特性取得部26は、外気温取得部24で取得した単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性を取得して冷暖房負荷変動特性ファイル44に格納する。
ステップS4において、変動特性取得部26の散布図取得部50は、当該エリア10の外気温に対する単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図58(図3、図4参照)を取得する。
ステップS5において、しきい値設定部52は、散布図58のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域62Aと、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域62Bとの境であるしきい値Ethを設定する。
ステップS6において、冷暖房負荷変動特性取得部54は、変動領域62Aに含まれる複数のプロットから、外気温に対する暖房負荷の変動特性と、外気温に対する冷房負荷の変動特性を取得する。
具体的には、冷暖房負荷変動特性取得部54の暖房負荷変動特性取得部54Aは、変動領域62Aのうち、冬期の変動領域62Aaに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第1直線L1を暖房負荷変動特性として取得して暖房負荷変動特性ファイル44Aに格納する。
冷暖房負荷変動特性取得部54の冷房負荷変動特性取得部54Bは、変動領域62Aのうち、夏期の変動領域62Abに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第2直線L2を冷房負荷変動特性として取得して冷房負荷変動特性ファイル44Bに格納する。
その後、ステップS7において、定常負荷変動特性取得部56は、定常領域62Bに含まれる複数のプロットから、外気温に対する定常負荷の変動特性を取得して、定常負荷変動特性ファイル46に格納する。
ステップS8において、負荷変動特性表示部28は、暖房負荷変動特性ファイル44Aに格納された第1直線L1のデータ、冷房負荷変動特性ファイル44Bに格納された第2直線L2のデータに基づいて、ディスプレイ30に第1直線L1及び第2直線L2を表示する。さらに、負荷変動特性表示部28は、第1直線L1と第2直線L2との交点Hに対応する外気温Thを横軸に表示し、しきい値Ethの位置を示す横軸に平行な直線Lthと、しきい値Ethを表示する。
このように、本実施の形態に係る方法は、少なくとも1つのエリア10のエネルギー需要特性を取得する方法であって、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量を取得するエネルギー消費量取得ステップと、エリア10の単位時間毎の外気温を取得する外気温取得ステップと、エネルギー消費量取得ステップで取得した単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量と、外気温取得ステップで取得した単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得する負荷変動特性取得ステップとを有する。
エリア(少なくとも1つの建築物を含む)における単位時間(例えば1時間)毎のエネルギー消費量(電力やガスの取引量)と単位時間(例えば1時間)毎の外気温を関係づけて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得する。定常負荷の変動特性を取得することで、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性を精度よく取得することが可能となる。
しかも、単位時間(例えば1時間)毎のエネルギー消費量は、電力量計12、スマートメータ14、ガス量計16等を利用して取得することができ、外気温は例えば気象庁が提供している気象情報(例えば時刻毎の外気温の情報)を取得することができる。そのため、システム構成を複雑にすることなく、エリア10の冷暖房、照明等のエネルギー需要特性を容易に取得することができる。
本実施の形態において、負荷変動特性取得ステップは、エリア10の外気温に対する単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図58を取得するステップと、散布図58のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域62Aと、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域62Bとの境であるしきい値Ethを設定するしきい値設定ステップと、変動領域62Aに含まれる複数のプロットから、外気温に対する暖房負荷の変動特性と、外気温に対する冷房負荷の変動特性とを取得する冷暖房負荷変動特性取得ステップと、定常領域62Bに含まれる複数のプロットから、外気温に対する定常負荷の変動特性を取得する定常負荷変動特性取得ステップと、を有する。
すなわち、本実施の形態は、エリア10の外気温に対する単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図58のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域62Aと、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域62Bとの境であるしきい値Ethを設定する。そして、変動領域62Aに含まれる複数のプロットから、外気温に対する暖房負荷の変動特性と、外気温に対する冷房負荷の変動特性を取得するようにしている。そのため、暖房負荷及び冷房負荷の変動特性を取得する際に、定常領域62Bのプロットによる誤差(影響)を含めることがなくなり、精度よく暖房負荷及び冷房負荷の変動特性を取得することができる。
これは、定常負荷の変動特性を取得する場合も同様であり、定常負荷の変動特性を取得する際に、変動領域62Aのプロットによる誤差(影響)を含めることがなくなり、精度よく定常負荷の変動特性を取得することができる。
本実施の形態において、冷暖房負荷変動特性取得ステップは、変動領域62Aのうち、冬期の変動領域62Aaに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第1直線L1を暖房負荷変動特性として取得する暖房負荷変動特性取得ステップと、変動領域62Aのうち、夏期の変動領域62Abに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第2直線L2を冷房負荷変動特性として取得する冷房負荷変動特性取得ステップとを有する。
冬期の変動領域62Aaに含まれる複数のプロットから、暖房負荷変動特性を第1直線L1として取得することができ、第1直線L1の傾き等から暖房のためのエネルギー消費量を直感的に把握することができる。同様に、夏期の変動領域62Abに含まれる複数のプロットから、冷房負荷変動特性を第2直線L2として取得することができ、第2直線L2の傾き等から冷房のためのエネルギー消費量を直感的に把握することができる。
本実施の形態において、定常負荷変動特性ステップは、冬期の定常領域62Baに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線L3のうち、予め設定された冬期の温度における値と、夏期の定常領域62Bbに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線L4のうち、予め設定された夏期の温度における値とを結ぶ第5直線L5を定常負荷変動特性として取得する定常負荷変動特性取得ステップとを有する。
予め設定された冬期の温度としては例えば10℃を選ぶことができ、予め設定された夏期の温度としては例えば25℃を選ぶことができる。そして、1つの第3直線L3のうち、例えば10℃における値(エネルギー消費量)と、1つの第4直線L4のうち、例えば25℃における値(エネルギー消費量)とを結ぶ第5直線L5を定常負荷変動特性として取得する。これにより、冬期から夏期にわたる定常負荷の変動特性を容易に取得することができる。
本実施の形態において、しきい値設定ステップは、第5直線L5のうち、第1直線L1と第2直線L2の交点Hに対応する外気温Thにおける値(高さ)をしきい値Ethとして設定する。
本実施の形態において、定常負荷変動特性ステップは、冬期の定常領域62Baに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線L3又は夏期の定常領域62Bbに含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線L4のうち、第1直線L1と第2直線L2の交点Hに対応する外気温Thにおける値(高さ)を横軸に沿って引いた第6直線L6を定常負荷変動特性として取得する定常負荷変動特性取得ステップを有する。
定常負荷変動特性はほとんど相関がないことから、回帰係数は0に近くなり、回帰直線はほとんど横軸に沿った直線となる。そのため、定常負荷変動特性を得るための代表的な温度として、第1直線L1と第2直線L2の交点Hに対応する外気温Thに設定しておくことで、簡単に定常負荷変動特性を取得することができ、エリア10の定常負荷を容易に算出することが可能となる。この場合、しきい値Ethは、第6直線L6までの高さに相当する。
本実施の形態において、暖房負荷変動特性を示す第1直線L1と冷房負荷変動特性を示す第2直線L2は共に、定常負荷変動特性を示す直線Lthと連続している。これにより、温度変化に対する定常負荷変動特性、暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性の連続性を担保することができる。
本実施の形態において、暖房負荷変動特性を示す第1直線L1と冷房負荷変動特性を示す第2直線L2は共に、定常負荷変動特性を示す直線Lthと不連続である。定常負荷変動特性を暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性に依存させる必要がないため、エリア10の環境等に応じて任意に定常領域62Bを設定することができ、温度変化に対する定常負荷変動特性、暖房負荷変動特性及び冷房負荷変動特性の取得に係る時間を短縮することができる。
本実施の形態において、エネルギー消費量は、エリア10のエネルギー需要家に設置されたスマートメータからのデータを含んでもよい。電力の小売全面自由化が始まって1年余りが経過し、売電量計測、課徴金業務の合理化、高圧需要家の30分同時同量対応等で、スマートメータ14の設置が急速に進んでいる。また、ガスの小売全面自由化が始まっており、ガスのスマートメータを設置することが計画されている。これらのスマートメータ14を利用することで、少なくとも1つのエリア10に関するエネルギー需要特性の取得の自動化を促進させることができる。
本実施の形態において、エネルギー消費量取得ステップは、エリア10における単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量を取得する。これにより、単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量と、単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得することができる。これは、冷暖房負荷を電力によって賄っているエリアのエネルギー需要特性を取得する場合に有効となる。
本実施の形態において、使用電力量は、少なくともエリアの電力需要家に設置された電力量計からのデータを含んでもよい。
本実施の形態において、エネルギー消費量取得ステップは、エリア10の単位時間及び単位延床面積当たりの使用ガス量を取得する。これにより、単位時間毎の単位延床面積当たりの使用ガス量と、単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得することができる。これは、冷暖房負荷をガスによって賄っているエリア10のエネルギー需要特性を取得する場合に有効となる。
本実施の形態において、使用ガス量は、エリア10のガス需要家に設置されたガス量計からのデータを含む。
なお、本発明に係るエネルギー需要特性を取得する方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…エリア 12…電力量計
14…スマートメータ 16…ガス量計
18…コンピュータ 20…気象情報提供サービス
22…エネルギー消費量取得部 24…外気温取得部
26…変動特性取得部 28…負荷変動特性表示部
30…ディスプレイ 32…エネルギー消費量データファイル
34…電力量取得部 36…電力量データファイル
38…ガス量取得部 40…ガス量データファイル
42…外気温データファイル 44…冷暖房負荷変動特性ファイル
44A…暖房負荷変動特性ファイル 44B…冷房負荷変動特性ファイル
46…定常負荷変動特性ファイル 50…散布図取得部
52…しきい値設定部 54…冷暖房負荷変動特性取得部
54A…暖房負荷変動特性取得部 54B…冷房負荷変動特性取得部
56…定常負荷変動特性取得部 58…散布図
60a~60c…第1領域~第3領域 62A…変動領域
62Aa…冬期の変動領域 62Ab…夏期の変動領域
62B…定常領域 62Ba…冬期の定常領域
62Bb…夏期の定常領域 Eth…しきい値
L1~L6…第1直線~第6直線

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのエリアのエネルギー需要特性を取得する方法であって、
    前記エリアにおける単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量を取得するエネルギー消費量取得ステップと、
    前記エリアの単位時間毎の外気温を取得する外気温取得ステップと、
    前記エネルギー消費量取得ステップで取得した単位時間毎の単位延床面積当たりのエネルギー消費量と、前記外気温取得ステップで取得した単位時間毎の外気温に基づいて、外気温に対する冷暖房負荷の変動特性と、外気温に対する定常負荷の変動特性とを取得する負荷変動特性取得ステップとを有し、
    前記負荷変動特性取得ステップは、
    前記エリアの外気温に対する前記単位延床面積当たりのエネルギー消費量の散布図を取得するステップと、
    前記散布図のうち、大きい回帰係数を示す複数のプロットが散布された変動領域と、小さい回帰係数を示す複数のプロットが散布された定常領域との境であるしきい値を設定するしきい値設定ステップと、
    前記変動領域に含まれる複数のプロットから、前記外気温に対する暖房負荷の変動特性と、前記外気温に対する冷房負荷の変動特性とを取得する冷暖房負荷変動特性取得ステップと、
    前記定常領域に含まれる複数のプロットから、前記外気温に対する定常負荷の変動特性を取得する定常負荷変動特性取得ステップと、を有し、
    前記冷暖房負荷変動特性取得ステップは、
    前記変動領域のうち、冬期の変動領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第1直線を暖房負荷変動特性として取得する暖房負荷変動特性取得ステップと、
    前記変動領域のうち、夏期の変動領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第2直線を冷房負荷変動特性として取得する冷房負荷変動特性取得ステップとを有し、
    前記定常負荷変動特性取得ステップは、
    冬期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線のうち、予め設定された冬期の温度における値と、夏期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線のうち、予め設定された夏期の温度における値とを結ぶ第5直線を定常負荷変動特性として取得することを特徴とする方法。
  2. 請求項記載の方法において、
    前記しきい値設定ステップは、
    前記第5直線のうち、前記第1直線と前記第2直線の交点に対応する外気温における値をしきい値として設定することを特徴とする方法。
  3. 請求項記載の方法において、
    前記定常負荷変動特性取得ステップは、
    冬期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第3直線又は夏期の定常領域に含まれる複数のプロットの外気温に対する相関を示す1つの第4直線のうち、前記第1直線と前記第2直線の交点に対応する外気温における値を横軸に沿って引いた第6直線を定常負荷変動特性として取得することを特徴とする方法。
  4. 請求項のいずれか1項に記載の方法において、
    前記暖房負荷変動特性を示す第1直線と前記冷房負荷変動特性を示す第2直線は共に、前記定常負荷変動特性を示す直線と連続していることを特徴とする方法。
  5. 請求項のいずれか1項に記載の方法において、
    前記暖房負荷変動特性を示す第1直線と前記冷房負荷変動特性を示す第2直線は共に、前記定常負荷変動特性を示す直線と不連続であることを特徴とする方法。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の方法において、
    前記エネルギー消費量は、前記エリアのエネルギー需要家に設置されたスマートメータからのデータを含むことを特徴とする方法。
  7. 請求項のいずれか1項に記載の方法において、
    前記エネルギー消費量取得ステップは、
    前記エリアにおける単位時間毎の単位延床面積当たりの使用電力量を取得することを特徴とする方法。
  8. 請求項記載の方法において、
    前記使用電力量は、少なくとも前記エリアの電力需要家に設置された電力量計からのデータを含むことを特徴とする方法。
  9. 請求項のいずれか1項に記載の方法において、
    前記エネルギー消費量取得ステップは、
    前記エリアの単位時間及び単位延床面積当たりの使用ガス量を取得することを特徴とする方法。
  10. 請求項記載の方法において、
    前記使用ガス量は、少なくとも前記エリアのガス需要家に設置されたガス量計からのデータを含むことを特徴とする方法。
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