JP7028299B2 - 目標識別装置 - Google Patents

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この発明は、複数の赤外線波長帯域で取得した画像データから、特定の目標物のみを識別する目標識別装置に関する。
可視光帯域では差異を識別できない目標、特に高温物体について、従来、複数の赤外線波長帯域で取得した画像データを用いて目標を識別する目標識別装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この目標識別装置は、互いに異なる波長帯域で、同一視野の被写体画像を得る2つの撮像部と、前記2つの撮像部で得られた被写体画像の出力輝度を、波長帯域で別けて縦軸及び横軸とする直交座標系に夫々プロットしたときの座標点と、座標系の原点から上記座標点までの距離を計算する距離演算部と、前記座標点と前記原点を結ぶ直線と横軸との成す角を計算する角度演算部と、前記2つの演算部で得られる値を閾値処理することで有意目標を抽出する目標判定部を備えて、複数の背景のクラッタが含まれていても特定目標のみを識別する。このとき目標判定部における背景のクラッタと特定目標を弁別する検出ルールは、予め人手でルールベースのアルゴリズムを作成していた。
また、従来、赤外線の検出帯域による被撮像物の赤外領域における放射輝度の違いから目標を探知する赤外線目標探知装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
この赤外線目標探知装置は、赤外線放射を3.5から4.0μm帯及び4.5から4.8μm帯の各波長帯域に分離して、それぞれ検出される赤外線画像を用いる。その中で、目標となる飛しょう体ロケットプルームの放射する特徴的スペクトルが4.5から4.8μmの帯域に現れることを利用し、3.5から4.0μmのスペクトルと比較することで、目標と背景のクラッタを弁別する。
特開2005-208023号公報 特開2011-179857号公報
しかしながら複数の赤外線波長帯域で取得した画像データを用いて高温物体を識別する際に、目標の波長帯域とクラッタの波長帯域が接近している場合は、輝度値のみを用いた識別しか行うことができない。このため有意な識別に使える特徴量数の不足により誤識別を生じる場合があった。また、互いに近い近似的波長帯域ではクラッタ輝度分布と目標輝度分布の境界が不明慮なため、目標として識別される高輝度領域が減少し、識別能力が低下してしまうという問題があった。
また、目標とクラッタの各対象領域の特徴が明確である場合は、目標判定部において有効な弁別を行うための検出ルールを予め作成できるが、想定外のクラッタもしくは目標の場合は各対象領域の特徴が不明確で、当該クラッタと目標の弁別を行うことができないという問題がある。
この発明は係る課題を解決するためになされたものであって、複数種の熱源由来のクラッタが存在しても、目標物に近似的な赤外線波長帯域を持つクラッタを弁別し、想定していない目標やクラッタに対しても、弁別精度の良い目標識別装置を得ることを目的とする。
この発明による目標識別装置は、目標に相対的に強い放射強度を有する第一の赤外線波長帯域における特徴的なスペクトルを撮像可能な第一のセンサと、クラッタに強い放射強度を有する第二の赤外線波長帯域における特徴的なスペクトルを撮像可能な第二のセンサとを有した撮像装置と、上記第一、第二のセンサのそれぞれ撮像した画像の輝度データからそれぞれベクトル情報を抽出し、上記第一、第二のセンサにそれぞれ対応して抽出されるそれぞれのベクトル情報を組み合わせて得た複数の特徴量を抽出する検出処理部と、上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量を用いて、目標とクラッタをそれぞれ異なる特徴量を用いて識別する複数の閾値の学習データに基づいて目標を識別する識別処理部と、目標画像と目標のない画像を上記検出処理部と同一構成の検出処理部に入力し、当該検出処理部と同一構成の検出処理部により抽出された上記複数の特徴量に基づき、上記識別処理部において特徴量を識別する上記複数の閾値の学習データを生成する機械学習による学習処理を行う学習データ生成部と、を備えたものである。
この発明によれば、近似的な赤外線波長帯域の目標とクラッタを精度よく識別できる目標識別装置を得ることができる。
実施の形態1による目標識別装置の構成を示す図である。 実施の形態1による特徴量抽出領域を例示する図である。 実施の形態1による学習データ生成部の構成を示す図である。 実施の形態2による目標識別装置の構成を示す図である。 実施の形態2による学習データ生成部の構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による目標識別装置の構成を示す図である。図1において、実施の形態1による目標識別装置は、撮像装置1と、信号処理部2と、表示装置3によって構成される。この目標識別装置は、航空機、車両などの移動物体または固定装置に搭載されて、得られた画像から目標の識別を行う。
この目標識別装置が識別すべき目標(以下、目標)は、例えばロケットモータの燃焼部分である。ロケットモータの燃焼剤は炭化水素化合物と酸化剤により構成され、この燃料が燃焼すると、高温高圧の二酸化炭素が排出される。排出時の赤外線波長は、3.5から4.9μmの波長帯よりも4.5から4.8μmの波長帯に強い放射強度を持つ。一方、クラッタとなる太陽光による反射物は主に3.5から4.0μmの波長帯に相対的に強い放射強度を持つ。このように、高温物体が発する赤外線波長特性を利用し目標を識別する。
撮像装置1は、波長帯域Aのセンサ4と、波長帯域Bのセンサ5を備える。センサ4、5はそれぞれ別の波長帯域の赤外線画像を撮像し、かつ同一視野の画像を撮像する。例えばセンサ4は、波長帯域Aとして3.5から4.0μmに感度を有する。センサ5は、波長帯域Bとして4.5から4.8μmに感度を有する。撮像装置1の各センサ4、5の撮像した画像は、それぞれ信号処理部2に転送される。
信号処理部2は、目標の検出処理部6と、検出物の識別処理部7によって構成される。
検出処理部6は、撮像装置1から受け取った波長帯域Aのセンサ4の画像と波長帯域Bのセンサ5の画像に対して、識別処理部7にて識別処理を行うための前処理を行う。検出処理部6は、この前処理として、特徴点検出8、特徴点強調処理9、特徴量抽出処理10、特徴量マージ処理11を行う。
特徴点検出8は識別目標の特徴的なスペクトルを高感度に撮像可能なセンサで撮像した画像に対して行う処理である。また、波長帯域Bのセンサ5で得られた画像の輝度データと周囲のノイズ量を比較し、一定以上の値であれば目標に近い波長帯域を持つクラスタ(以下、対象)として二値化する。
特徴点検出8に並行して、波長帯域Aのセンサ4と波長帯域Bのセンサ5の画像それぞれに対して特徴点強調処理9を行う。特徴点強調処理9は、高周波成分を抽出し、低周波成分のオフセットの差分をとることで、背景と目標の境界を強調する。
特徴量抽出処理10は特徴点強調処理9によって得られた画像に対して行い、特徴点検出8で検出した対象の重心座標の画素周囲の輝度データを抽出する。
例として、5×5の範囲にある25画素分を抽出した際は、一つの対象あたり図2に示すカーネル形状A18に従い、波長帯域Aのセンサ4の画像は式(1)のベクトル情報として抽出し、波長帯域Bのセンサ5はカーネル形状B19に従い式(2)のベクトル情報として抽出する。
Figure 0007028299000001
Figure 0007028299000002
なお、抽出範囲は形態によって様々な範囲をとることが可能であり、n×m(n,mは任意の自然数)の範囲や円形等の対象画素の周辺を抽出すればよい。また、抽出する特徴量も輝度データに拘らず、装置が計測可能な特徴量を使用することができる。
ここで1つの検出画素あたり周囲5×5の画素を特徴量とした場合は、特徴点検出8で検出した対象から特徴量抽出処理10によって得られる重心座標の輝度データ単独で識別処理をかける場合と比べて、25倍の情報量を得られることになる。また、対象が持つ重心座標の輝度データだけでなく、5×5領域における対象の形状情報と特徴点強調処理9で取得した波長帯域Aのセンサ4の強調画像と波長帯域Bのセンサ5の強調画像を比較する。これによって得られる対象の波長帯域ごとの熱放射情報も同時に扱えるようになる。
更に識別処理部7の機械学習においては、人間が想定していない情報も関連付けて特徴量としてとらえることができる。本実施の形態1では、一つの対象につき2つのセンサがあり、25画素の情報量なので50次元領域においての情報の関連付けが行われることになる。
特徴量マージ処理11は特徴量抽出処理10で得られた特徴量をマージする。例えば、特徴量抽出処理10で式(1)と式(2)が得られた場合、式(1)と式(2)を組み合わせて次の式(3)を得る。
Figure 0007028299000003
式(3)の形式にすることで、機械学習は50次元の各次元を同一重みの情報として扱うことになる。そうすることで、学習時に識別に不要な次元は使用しないという選択肢を得ることができる。この式(3)の特徴量は特徴点検出8で検出した数だけ行う。
検出処理部6で生成された特徴量は識別処理部7に送られる。
識別処理部7は識別器12と識別器13で構成される。識別器12は第一識別器14と事前に得られた第一学習データ15を保持している。識別器13は第二識別器16と事前に得られた第一学習データ17を保持している。
第一識別器14がもつ第一学習データ15は機械学習によって生成される。第二識別器16がもつ第二学習データ17は機械学習によって生成される。この機械学習は代表的なSVM(Support Vector Machine)を使用する。
このように識別器を第一識別器14、第二識別器16と多段構成にすることにより、それぞれの識別器が目標とクラッタがもつ性質ごとに識別処理をかけることができる。
例えば、初段では、第一の識別器14がロケットモータと太陽光反射の特徴的スペクトルに基づいて目標であるロケットモータとクラッタである太陽光反射を識別する。
しかし、クラッタがロケットモータに近いスペクトルをもつ燃焼物だった場合、誤認識を生じる。そこで次段の第二の識別器16では、それぞれの特徴的スペクトルだけに頼らず、形状情報や赤外波長帯域ごとの熱放射情報を用いて近似的波長帯域での識別に特化した識別を行う。近似的波長帯域に特化した場合、目標とクラッタがそれぞれ特徴的スペクトルを持っていると誤認識となる場合があるため、複数の識別器で処理することで誤認識を低下させることが可能になる。
ここで、第一学習データ15及び第二学習データ17は、学習データ生成部21によって生成される。図3は、実施の形態1による学習データ生成部21の構成を示す図である。学習データ生成部21は、学習画像発生部20より転送される、目標が写っている正例画像24及び目標が写っていない負例画像25を受け取る。
正例画像24及び負例画像25は、正例、負例が判断できるようにあらかじめ教師信号が付与されている。また、それぞれの画像は撮像装置1を用いて撮像されたものであり、波長帯域A及び波長帯域Bの波長帯域でそれぞれ撮像が行われている。
学習データ生成部21は検出処理部26と学習処理31、学習処理32によって構成される。検出処理部26に含まれる特徴点検出27、特徴点強調処理28、特徴量抽出処理29、及び特徴点マージ処理30は、図1で説明した検出処理部6に含まれる特徴点検出8、特徴点強調処理9、特徴量抽出処理10、及び特徴点マージ処理11と、それぞれ同等の動作を行う。検出処理部26は、図1で説明した検出処理部6と同一構成であって、同様に動作して特徴量を抽出する。
学習処理31及び学習処理32は検出処理部26が抽出した複数の特徴量に基づいて、機械学習のSVMを用いて正例と負例をそれぞれ分ける複数の閾値を決定する。
学習処理31と学習処理32は、それぞれ別の特徴量を入力し学習する。例えば、学習処理31に対象の重心座標における輝度データを用いていた場合、対象の波長帯域Aと波長帯域Bの2次元の輝度データを比較して閾値を決定する。
この実施の形態1では、目標がロケットモータの燃焼ガスであった場合、波長帯域Bの方が波長帯域Aに比べ強い輝度データを示す。クラッタは太陽光反射などであるため、波長帯Aの方が波長帯域Bに比べて強い輝度データを示す。この相関性を用いて閾値を決定する。得られた閾値は第一学習データ22として保持される。第一学習データ22は信号処理部2において第一学習データ15として扱われる。
学習処理31において波長帯域A及び波長帯域Bの特徴的な相関性を学習した場合、学習処理32では近似的な波長帯域における相関性を学習する。例えば、特徴量として50次元の情報を用いた場合、図3のカーネル形状A18及びカーネル形状B19から得られる対象の輝度データ、形状情報、波長帯域ごとの熱放射情報なども含まれる。
ここで学習処理32の学習処理を行うと、50次元上の超空間において超平面の閾値を決定する。得られた閾値は第二学習データとして保持される。第二学習データ23は信号処理部2において第二学習データ17として扱われる。なお、学習処理31及び学習処理32で使用する特徴量は、特徴量抽出処理29で得られる特徴量から任意のものを選択することが可能である。
学習処理31及び学習処理32は識別線を線形で引くように設定している。入力した特徴量からガウシアン型のカーネル関数を用いて非線形の識別線を引く方式があるが、計算量が多くなり、リアルタイム性に欠ける。そこで、入力する特徴量自体の次元を増やしておき、線形の識別線(高次元上では超平面)を引くことでリアルタイム性と高い識別性能を獲得している。
識別器12は式(3)のうち、第一学習データ15が学習した特徴量と同様の特徴量を使用する。第一学習データ15が保持する閾値を用いて第一識別器14は対象の判定を行う。対象が第一識別器14によって閾値より大きな値、つまり正の値をとった場合目標と判定される。
識別器13の基本的動作は識別器12の動作と同じであるが、保持している第二学習データ17は第一学習データ15と別の特徴量で学習する。第二学習データ17が保持する閾値を用いて第二識別器16は対象の判定を行う。対象が第二識別器16によって閾値より大きな値、つまり正の値をとった場合目標と判定される。
表示装置3は第一識別器14と第二識別器16の識別結果の論理積をとる。第一識別器14及び第二識別器16の両方が目標と識別した場合、表示装置3は波長帯域Aのセンサ4の画像もしくは波長帯域Bのセンサ5の画像上に、目標を示すマークを重畳する。
以上説明した通り、実施の形態1による目標識別装置は、複数の異なる赤外線波長帯域のセンサを有した撮像装置1と、上記各センサ(4、5)の画像の特徴量を抽出する検出処理部6と、上記検出処理部6で抽出した画像の特徴量を用いて、目標とクラッタをそれぞれ異なる特徴量を識別する複数の閾値の学習データ(15、17)に基づいて目標を識別する複数の識別器(12、13)を有し、それぞれの識別器の識別した目標の論理積から目標を決定し、表示装置3に決定した目標を出力する識別処理部7と、目標画像と目標のない画像を上記検出処理部6と同一構成の検出処理部26に入力し、当該同一構成の検出処理部26の処理結果に基づき、上記識別器(12、13)において特徴量を識別する上記複数の閾値の学習データ(15、17)を生成する学習データ生成部21を備えたことを特徴とする。
これによって、目標とクラッタの波長帯域の違いの特徴を利用し、撮像装置1が捉えた目標を識別でき、線形の多次元の超平面で処理を行うことでリアルタイム性を獲得するという効果を奏する。これによって、複数の赤外線波長帯域を撮像できる撮像装置を用いて取得した画像データから、特定の目標物のみを識別する目標識別装置において、近似的な赤外線波長帯域の目標とクラッタを精度よく識別することができる。
また、複数種の熱源由来のクラッタが存在しても、目標物に近似的な赤外線波長帯域を持つクラッタを弁別するとともに、機械学習によって目標の検出ルールを決定することで、想定していない目標やクラッタに対しても、精度の良い目標識別装置を得ることできる。
また、複数次元での線形識別処理により、リアルタイム性能を獲得できる。更に、複数次元には輝度データだけでなく、装置が計測可能な情報をどれでも使用しても良い。
実施の形態2.
図4はこの発明に係る実施の形態2による目標識別装置の構成を示すブロック図である。図5はこの実施の形態2による学習データ生成部の構成を示す図である。図4に示す実施の形態1による目標識別装置は、図1の識別処理部7が更に多層化しており、識別器の個数は任意の自然数Nとなる。図1と同一符号のものは同一の構成をなし、同様に動作する。また、実施の形態2による目標識別装置は、脅威判定47を有している。
図4の構成において、撮像装置1及び信号処理部2の処理は図1の実施の形態1と同様である。しかし、識別処理部7がもつ学習データはN個あり、N個の各学習データに対応したそれぞれの識別器である、第一識別器14、第二識別器16、・・・、第N識別器34は、検出処理部6から得られる特徴量を識別する。
第一識別器14、第二識別器16、・・・、第N識別器34の各識別器それぞれの学習データは、図5に示す学習データ生成部47によって生成される。学習データ生成部47は図3の学習データ生成部21と同様の処理を行う。N個の学習処理は並行して行われる。学習画像発生部20は、第一学習セット36、第二学習セット39及び第N学習セット42のN種類の学習セットを出力する。N個のそれぞれの学習処理は、学習画像発生部20から転送されるN種類の各学習セットと対になっている。
第一学習セット36を用いて学習処理31が行われ第一学習データ22を生成し、第二学習セット39を用いて学習処理32が行われ第二学習データ23を生成し、第N学習セット42を用いて学習処理N45が行われ第N学習データ46が生成される。
学習画像発生部20がもつ各学習セット(第一学習セット36、第二学習セット39、・・・、第N学習セット42)は、それぞれ別の目標が正例として教師信号を付与された状態で格納されている。
例えば、第一学習セット36はロケットモータの燃焼ガスによって放射される高波長側の対象を正例画像37としその他のクラッタを負例画像38とする。第二学習セット39は航空機のエンジン発熱を正例画像40としその他のクラッタを負例画像41とする。第N学習セット42は第二学習セット39とは別の航空機のエンジン発熱を正例画像N43としその他のクラッタを負例画像Nとする。
図1、図3の構成では、ロケットモータの燃焼ガスによって放射される高波長側の対象とその他のクラッタのみを識別の対象としていた。この実施の形態2による図4、図5の構成では、学習データ生成部48で得られた第N学習データ46までを図4の識別処理部7に組み込む。これによって図4の構成では、学習データセット分Nの数だけの識別対象の種類を得ることができる。
表示装置3は、識別処理部7からの識別データに基づき、表示装置3上に識別した対象の種類の表示が可能となる。上記例で挙げた構成を用いると、表示装置3は識別器12が目標と判断した対象は「ロケットモータの燃焼ガス」に相当するマーカを重畳し、識別器13が目標とした対象は、「航空機1」に相当するマーカを重畳し、識別器N33が目標とした対象は、「航空機N」に相当するマーカを重畳する。
対象が複数の識別器において目標とされた際は、脅威判定47によって対象に重畳するマーカ種別を決定する。脅威判定47は本装置が搭載される航空機、車両などの移動物体または固定装置にとって脅威の目標かどうかを判定する。上記例では、早急に対処すべき目標は「ロケットモータの燃焼ガス」を備えた対象と設定しておくことで、識別器12で目標とされたものは識別器13から識別器N33のどれかが「航空機」と識別したとして、表示装置3上では「ロケットモータの燃焼ガス」相当のマーカしか重畳されない。
以上、説明した通り実施の形態2による目標識別装置は、1つの目標の識別だけでなく、複数種類の目標識別も可能であるという効果を奏する。
1 撮像装置、2 信号処理部、3 表示装置、6 検出処理部、7 識別処理部、8 特徴点検出、9 特徴点強調処理、10 特徴量抽出処理、11 特徴量マージ処理、12 識別器、13 識別器、14 第一識別器、15 第一学習データ、16 第二識別器、17 第二学習データ、22 第一学習データ、23 第二学習データ、26 検出処理部、27 特徴点検出、28 特徴点強調処理、29 特徴量抽出処理、30 特徴量マージ処理、31 学習処理、32 学習処理、33 識別器N、34 第N識別器、35 第N学習データ、36 第一学習セット、39 第二学習セット、42 第N学習セット、45 学習処理N、46 第N学習データ、47 脅威判定。

Claims (2)

  1. 目標に相対的に強い放射強度を有する第一の赤外線波長帯域における特徴的なスペクトルを撮像可能な第一のセンサと、クラッタに強い放射強度を有する第二の赤外線波長帯域における特徴的なスペクトルを撮像可能な第二のセンサとを有した撮像装置と、
    上記第一、第二のセンサのそれぞれ撮像した画像の二値化によって検出した対象における重心及びその周囲画素の輝度データからそれぞれ重心及びその周囲画素に対応したベクトル情報を抽出し、上記第一、第二のセンサにそれぞれ対応して抽出されるそれぞれのベクトル情報を組み合わせて関連付けた当該対象の輝度データ、形状情報、波長帯域ごとの熱放射情報を含む複数の特徴量を抽出する検出処理部と、
    上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量を用いて、目標とクラッタをそれぞれ異なる特徴量を用いて識別する複数の閾値の学習データに基づいて目標を識別する複数の識別器を有し、それぞれの識別器の識別した目標の論理積から目標を決定し、表示装置に決定した目標を出力する識別処理部と、
    目標画像と目標のない画像を上記検出処理部と同一構成の検出処理部に入力し、当該検出処理部と同一構成の検出処理部により抽出された上記複数の特徴量に基づき、上記識別処理部において特徴量を識別する上記複数の閾値の学習データを生成する機械学習による学習処理を行う学習データ生成部と、
    を備え、
    上記識別処理部は、上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量を用いて、上記複数の閾値の学習データにおける第一の閾値の学習データに基づいて目標とクラッタを特徴的スペクトルにより識別する第一識別器と、上記複数の閾値の学習データにおける第二の閾値の学習データに基づいて形状情報や赤外波長帯域ごとの熱放射情報により近似的波長帯域での識別に特化して目標とクラッタを識別する第二識別器とを有し、
    上記学習データ生成部は、上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量における輝度データの特徴量に基づいて、目標とクラッタの上記第一、第二の赤外線波長帯における輝度データの強度の相関性を用いて決定した閾値を上記第一の閾値の学習データとして保持する第一の学習処理と、
    上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量における上記対象の輝度データ、形状情報、波長帯域ごとの熱放射情報を含む上記第一の学習処理とは別の特徴量に基づいて近似的な赤外線波長帯域における相関性を用いて得られた閾値を上記第二の閾値の学習データとして保持する第二の学習処理とを有する、
    目標識別装置。
  2. 上記識別処理部は、上記検出処理部で抽出した上記複数の特徴量の識別を行う第N識別器(Nは任意の自然数)を更に有し、
    上記学習データ生成部は、上記学習画像発生部から第一学習セット、第二学習セット、及び第N学習セット(Nは任意の自然数)のN種類の学習セットが入力され、各学習セットはそれぞれ別の目標が正例画像として与えられており、それぞれの学習セットに基づくそれぞれの識別器に対応した学習処理によりそれぞれの学習データを生成し、
    上記第一、第二のセンサの撮像した画像に、上記それぞれの識別器が識別した目標の種類を表示するマーカを重畳する表示装置を備えた請求項1に記載の目標識別装置。
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