本願の実施形態が通信方法及び通信デバイスを提供することにより、選択した変調符号化方式情報を端末デバイスに通知する方式が、URLLCサービスの要件に十分適合できるようになる。
第1の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、通信デバイスにより実行されてよく、通信デバイスは、例えば端末デバイスである。本方法は、変調符号化方式インデックスを決定する段階と、第1の情報を決定する段階と、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する段階とを含む。第1の情報を決定する段階は、受信したDCIに基づいて第1の情報を決定する段階、又は第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定する段階を含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。あるいは、第1の情報を決定する段階は、受信したDCI並びに第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、第1の情報を決定する段階を含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。
本願の本実施形態において、端末デバイスは、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定してよく、その結果、端末デバイスは、決定した変調符号化方式情報に基づいて、第2の情報に対する変調又は復調などの処理を行うことができる。第1の情報は、端末デバイスに動的に通知されてよい。例えば、第1の情報はDCIに基づいて動的に決定される、又は第1の情報は第1のHARQ応答情報を受信する回数に基づいて動的に決定される。第1の情報は半静的な上位層シグナリングを用いることなく通知されるので、URLLCサービスの要件が満たされることになり、変調符号化方式情報を端末デバイスに通知する方式が、URLLCサービスの要件に十分適合できるようになる。さらに、端末デバイスは、第1の情報を決定する場合、受信したDCIのみに基づいて第1の情報を決定してもよく、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数のみに基づいて第1の情報を決定してもよく、受信したDCI並びに第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、第1の情報を決定してもよい。したがって、これらの方式は比較的柔軟である。
実現可能な設計例において、第1の情報は受信したDCIに基づいて決定され、第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブル、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値、DCIにより示されるフィードバック時間間隔、及びDCIにより示されるA-CSIのうちの少なくとも1つを含む。
端末デバイスは、受信したDCIに基づいて第1の情報を決定してよい。例えば、DCIは、第2の情報をスケジューリングするのに用いられてよい。この場合、第1の情報はDCIを用いて決定され、端末デバイスは、ネットワークデバイスに他の追加情報を送信するよう要求することなく、第1の情報を決定することができる。これにより、伝送リソースを節約してリソース利用率を向上させることができるようになる。
実現可能な設計例において、第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブルを含み、DCIにより示される変調符号化方式テーブルは、複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つである。複数の変調符号化方式テーブルは、第1の変調符号化方式テーブルと第2の変調符号化方式テーブルとを含む。第1の変調符号化方式テーブルに含まれる、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報が、第1の変調符号化方式情報であり、第2の変調符号化方式テーブルに含まれる、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報が、第2の変調符号化方式情報である。
本願の本実施形態において、システムが、少なくとも1つの変調符号化方式テーブルをサポートできる。システムが複数の変調符号化方式テーブルをサポートする場合、DCIにより示される変調符号化方式テーブルは、複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つである。例えば、1つの変調符号化方式テーブルが1つのブロック誤り率に対応する。システムによりサポートされる変調符号化方式テーブルはそれぞれ、少なくとも1つの種類の変調符号化方式情報を含む。したがって、第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブルを直接的に含んでよく、端末デバイスは、DCIに基づいて、どの変調符号化方式テーブルを用いるかを決定し、次に、変調符号化方式インデックスに基づいて、変調符号化方式テーブル内の対応する変調符号化方式情報を決定してよい。この方式は、比較的簡単で直接的である。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を含み、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値は、複数の変調符号化方式インデックスオフセット値のうちの少なくとも1つである。複数の変調符号化方式インデックスオフセット値は、第1の変調符号化方式インデックスオフセット値と第2の変調符号化方式インデックスオフセット値とを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の変調符号化方式インデックスオフセット値に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2の変調符号化方式インデックスオフセット値に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
端末デバイスは、決定した変調符号化方式インデックスと、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値とに基づいて、DCIにより示される変調符号化方式テーブル内の変調符号化方式情報を決定してよい。具体的には、端末デバイスは、決定した変調符号化方式インデックスに変調符号化方式インデックスオフセット値を加算し(又は決定した変調符号化方式インデックスから変調符号化方式インデックスオフセット値を減算し)、変調符号化方式テーブル内の変調符号化方式インデックスを求めてよい。当該変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報が、決定予定の変調符号化方式情報である。この方式も簡単且つ直接的であり、実施するのが容易である。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIにより示されるフィードバック時間間隔を含み、フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるデータの送信と、端末デバイスによる当該データに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔、又は第2の情報をスケジューリングするのに用いられるDCIの送信と、端末デバイスによる第2の情報の送信との間の時間間隔であり、DCIにより示されるフィードバック時間間隔は、複数の時間間隔セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の時間間隔セットは第1の時間間隔セットと第2の時間間隔セットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
概して、フィードバック時間間隔が短いほど、要件が緊急であることを示し、そのようなサービスは、URLLCサービスであっても、別の比較的緊急なサービスであってもよい。そのようなサービスでは、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が、信頼性を保証するために用いられてよい。フィードバック時間間隔が長いほど、要件があまり緊急ではないことを示し、そのようなサービスの信頼性要件は通常あまり高くない。そのようなサービスでは、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が用いられてよい。
実現可能な設計例において、第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を含み、さらに、DCIのフォーマットを含む。DCIのフォーマットは第1のDCIフォーマットであり、DCIは第1のビット情報フィールドと第2のビット情報フィールドとを含む。第1の情報を決定する段階は、第1のビット情報フィールドに基づいて、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を決定する段階を含む。第1のビット情報フィールドのビット数が1より大きい又は1と等しく、第2のビット情報フィールドは以下の事項のうちの1つを含む。すなわち、第2のビット情報フィールドのビット数が2より小さい又は2と等しく、第2のビット情報フィールドは第2の情報からHARQ応答情報までのフィードバック時間を示すのに用いられること、第2のビット情報フィールドのビット数は3より小さい又は3と等しく、第2のビット情報フィールドは第2の情報により占有される時間領域リソースを示すのに用いられること、第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは冗長バージョンを示すのに用いられ、冗長バージョンは0又は3であること、第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは端末デバイスの伝送電力コマンドワードを示すのに用いられ、伝送電力コマンドワードは0又は3であること、第2のビット情報フィールドのビット数は4と等しく、第2のビット情報フィールドは変調符号化方式インデックスを示すのに用いられることである。
例えば、DCIのフォーマットは、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとを含んでよい。第1のDCIフォーマットのDCIが、コンパクト(compact)DCIと呼ばれてよく、第2のDCIフォーマットのDCIが、フォールバック(fallback)DCIと呼ばれてよい。第1のDCIフォーマットのDCIはURLLCサービスに適用できるDCIであることが理解されるであろう。第2のDCIフォーマットのDCIは、全てのサービスに適用できるDCIであり、例えば、DCI format 0_0及びDCI format 1_0である。本願の本実施形態で提供される技術的解決手段は、第1のDCIフォーマットのDCIに適用されてよい。本願の本実施形態では、第1のDCIフォーマットのDCIのビット総数と第2のDCIフォーマットのDCIのビット総数とが、同じになるように設定されてよいことが理解されるであろう。このように、ブラインド検出回数を減らすことができ、端末デバイスの電力が節約される。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、第2のビット情報フィールドは、第2のビット情報フィールドの元の機能をまだ完了することができ、第1のビット情報フィールドは第1の情報を決定するのに用いられてよい。これは、DCI内の既存のビット情報フィールドを用いて第1の情報を決定することに相当する。このように、第1の情報を決定するのに追加のリソースを用いる必要がないので、伝送リソースが節約され、DCIリソース利用率が向上する。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIにより示されるA-CSIを含み、DCIにより示されるA-CSIは、複数のA-CSIのうちの少なくとも1つである。複数のA-CSIは第1のCSIと第2のCSIとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のCSIに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のCSIに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である、且つ/又は、DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが複数のブロック誤り率に対応し、複数のブロック誤り率は最高ブロック誤り率と最低ブロック誤り率とを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である、若しくは、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
第1のCSIと第2のCSIとは、異なる内容を含むCSIであってよい。例えば、DCIにより示されるA-CSIが、RI及び/又はRSRPなどの徐々に変化する情報を含む場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが、CQI及び/又はPMIなどのすぐに変化する情報を含む場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。別の例では、DCIにより示されるA-CSIがCSI part 2を含む場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIがCSI part 1のみを含む場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。変調符号化方式テーブルとブロック誤り率との対応関係が本明細書において限定されることはない、つまり、変調符号化方式テーブルとブロック誤り率との対応関係は予め定められてもよく、上位層シグナリングを用いて設定されてもよいことに留意されたい。あるいは、第1のCSIと第2のCSIとは、異なるビット情報量(又はビット数と呼ばれる)に対応するCSIであってよい。例えば、DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第1のビット数より大きい又はそれと等しい場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第2のビット数より小さい場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式テーブルが必要とされる。
あるいは、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報であること、又は、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報であることが、事前に指定されてもよい。このことは、特に限定されない。
実現可能な設計例において、第1の情報を決定する段階は、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定する段階を含み、第1の情報は以下の情報のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率、及び、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率である。
本願の本実施形態において、第1の時間ウインドウは、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより設定されてもよく、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知される。
第1の時間ウインドウは、例えば、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点を終了時点として用いる単位時間、又はMCS情報が決定される時点を終了時点として用いる単位時間である。あるいは、第1の時間ウインドウは、第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後に第1の否定応答情報が受信される時点を終了時点として用いる、あるいは、第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後に第1のHARQ応答情報が初めて受信されない時点を終了時点として用いる、あるいは第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点を終了時点として用いる。本明細書における第1の確認応答情報は、伝送プロセスにおける任意の第1の確認応答情報であってよい。あるいは、第1の時間ウインドウは、1つの時間単位が位置する開始時点及び終了時点に対応する。
理論上、端末デバイスが1つのデータ(又は1つのトランスポートブロック)を送信するたびに、端末デバイスは、第1のHARQ応答情報をネットワークデバイスから受信する。この場合、端末デバイスは、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する状況に基づいて、他の追加情報を用いることなく第1の情報を決定してよく、ネットワークデバイスも追加情報を送信する必要はないので、伝送リソースが節約される。
実現可能な設計例において、第1の情報は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数を含み、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数は、複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属する。複数の回数のセットは、第1の回数のセットと第2の回数のセットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間ウインドウにおいて第1の回数のセットに含まれる第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間ウインドウにおいて第2の回数のセットに含まれる第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
第1の否定応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している。第1の否定応答情報が受信されない場合、これも、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示している場合があり、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している場合がある。第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が比較的大きい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いブロック誤り率に対応する変調符号化方式テーブルが選択される。
実現可能な設計例において、第1の情報は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数を含み、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数は、複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属する。複数の回数のセットは第3の回数のセットと第4の回数のセットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間ウインドウにおいて第3の回数のセットに含まれる第1の確認応答情報を受信する回数に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間ウインドウにおいて第4の回数のセットに含まれる第1の確認応答情報を受信する回数に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
第1の確認応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が正しいことを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が正しいことを示している。第1の確認応答情報を受信する回数が比較的小さい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いブロック誤り率に対応する変調符号化方式テーブルが選択される。
実現可能な設計例において、第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率を含み、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率は、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の比率セットは、第1の比率セットと第2の比率セットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し、且つ第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する、第1の比率セットに含まれる比率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し、且つ第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する、第2の比率セットに含まれる比率に対応している変調符号化方式情報が、第2の変調符号化方式情報である。
第1の否定応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している。第1の否定応答情報が受信されない場合、これも、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示している場合があり、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している場合がある。第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が比較的大きい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いブロック誤り率に対応する変調符号化方式テーブルが選択される。
実現可能な設計例において、第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率を含み、この比率は、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の比率セットは第3の比率セットと第4の比率セットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し、且つ第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する、第3の比率セットに含まれる比率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し、且つ第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する、第4の比率セットに含まれる比率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
第1の確認応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が正しいことを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が正しいことを示している。第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が比較的小さい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いブロック誤り率に対応する変調符号化方式テーブルが選択される。
第2の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、通信デバイスにより実行されてよく、通信デバイスは、例えば、基地局などのネットワークデバイスである。本方法は、変調符号化方式情報を決定する段階と、第1の情報及び変調符号化方式インデックスを決定する段階であって、第1の情報及び変調符号化方式インデックスは変調符号化方式情報を示すのに用いられる、段階と、ダウンリンク制御情報DCIを用いて第1の情報を送信する段階とを含む。
ネットワークデバイスは、DCIを用いて第1の情報を送信してよいので、端末デバイスは、DCIを用いて第1の情報を決定することができる。次に、端末デバイスは、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定してよく、その結果、端末デバイスは、決定した変調符号化方式情報に基づいて、第2の情報に対して変調又は復調などの処理を行うことができる。第1の情報は、端末デバイスに動的に通知されてよい。例えば、第1の情報はDCIに基づいて決定され、半静的な上位層シグナリングを用いることなく通知されるので、URLLCサービスの要件が満たされることになり、変調符号化方式情報を端末デバイスに通知する方式が、URLLCサービスの要件に十分適合できるようになる。
さらに、端末デバイスが別の方式で第1の情報を決定する場合、例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する状況に基づいて端末デバイスが第1の情報を決定する場合、ネットワークデバイスも、対応する方式で第1の情報を決定してよい。例えば、ネットワークデバイスは、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を送信する状況に基づいて第1の情報を決定する。この場合、ネットワークデバイスは、DCIを用いることなく第1の情報を送信してよいので、伝送リソースを節約することができる。
実現可能な設計例において、第1の情報は、変調符号化方式テーブル、変調符号化方式インデックスオフセット値、フィードバック時間間隔、及びA-CSIのうちの少なくとも1つを含む。
実現可能な設計例において、第1の情報は変調符号化方式テーブルを含み、変調符号化方式テーブルは複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つである。複数の変調符号化方式テーブルは、第1の変調符号化方式テーブルと第2の変調符号化方式テーブルとを含み、第1の変調符号化方式テーブルに含まれる、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、第2の変調符号化方式テーブルに含まれる、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
実現可能な設計例において、第1の情報は変調符号化方式インデックスオフセット値を含み、変調符号化方式インデックスオフセット値は、複数の変調符号化方式インデックスオフセット値のうちの少なくとも1つである。複数の変調符号化方式インデックスオフセット値は、第1の変調符号化方式インデックスオフセット値と第2の変調符号化方式インデックスオフセット値とを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の変調符号化方式インデックスオフセット値に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2の変調符号化方式インデックスオフセット値に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
実現可能な設計例において、第1の情報はフィードバック時間間隔を含み、フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるデータの送信と、端末デバイスによる当該データに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔であるか、あるいは第2の情報をスケジューリングするのに用いられるDCIの送信と、端末デバイスによる第2の情報の送信との間の時間間隔であり、フィードバック時間間隔は複数の時間間隔セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の時間間隔セットは第1の時間間隔セットと第2の時間間隔セットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
実現可能な設計例において、第1の情報は、変調符号化方式テーブル及び/又は変調符号化方式インデックスオフセット値を含み、さらに、DCIのフォーマットを含む。DCIのフォーマットは第1のDCIフォーマットであり、DCIは第1のビット情報フィールドと第2のビット情報フィールドとを含む。第1のビット情報フィールドは、変調符号化方式テーブル及び/又は変調符号化方式インデックスオフセット値を決定するのに用いられ、第1のビット情報フィールドのビット数が1より大きい又は1と等しく、第2のビット情報フィールドは以下の事項のうちの1つを含む。すなわち、第2のビット情報フィールドのビット数が2より小さい又は2と等しく、第2のビット情報フィールドは第2の情報からHARQ応答情報までのフィードバック時間を示すのに用いられること、第2のビット情報フィールドのビット数は3より小さい又は3と等しく、第2のビット情報フィールドは第2の情報により占有される時間領域リソースを示すのに用いられること、第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは冗長バージョンを示すのに用いられ、冗長バージョンは0又は3であること、第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは端末デバイスの伝送電力コマンドワードを示すのに用いられ、伝送電力コマンドワードは0又は3であること、及び、第2のビット情報フィールドのビット数は4と等しく、第2のビット情報フィールドは変調符号化方式インデックスを示すのに用いられることである。
実現可能な設計例において、第1の情報はA-CSIを含み、A-CSIは複数のA-CSIのうちの少なくとも1つである。複数のA-CSIは第1のCSIと第2のCSIとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のCSIに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のCSIに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である、且つ/又は、A-CSIに含まれるCSIが複数のブロック誤り率に対応し、複数のブロック誤り率は最高ブロック誤り率と最低ブロック誤り率とを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である、若しくは、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最低ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ最高ブロック誤り率に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
実現可能な設計例において、第1の情報は、DCIが位置する探索空間、DCIが位置するキャリア、DCIの検出期間、DCIのCCEアグリゲーションレベル、及びDCIが位置するCORSETのうちの少なくとも1つを含む。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIが位置する探索空間を含み、DCIが位置する探索空間は、複数の探索空間のうちの少なくとも1つである。複数の探索空間は共通探索空間とユーザ固有探索空間とを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ共通探索空間に対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つユーザ固有探索空間に対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
共通探索空間の出現頻度は通常比較的低く、ユーザ固有探索空間の出現頻度は通常比較的高い。したがって、共通探索空間は、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報の方に好適であり、ユーザ固有探索空間は、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報の方に好適である。この観点から、第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率が、第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率より小さくてよい。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIが位置するキャリアを含み、DCIが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つである。複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
例えば、あるシステムにおいて、URLLCサービスが伝送のために特定のキャリアで搬送されてよく、別のサービスが伝送のために別のキャリアで搬送されてよい。端末デバイスが、URLLCサービスを搬送するキャリアを用いてDCIを受信する場合、これは、DCIを用いてスケジューリングされる第2の情報がURLLCサービスに属すること、URLLCサービスは比較的高い信頼性を必要とすること、また比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が選択されてよいことを示している。端末デバイスが、別のサービスを搬送するキャリアを用いてDCIを受信する場合、これは、DCIを用いてスケジューリングされる第2の情報がURLLCサービス以外のサービスに属すること、別のサービスの信頼性要件がURLLCサービスほど高くないこと、また比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が選択されてよいことを示している。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIの検出期間を含み、DCIの検出期間は複数の検出期間セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の検出期間セットは第1の検出期間セットと第2の検出期間セットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1の検出期間セットに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2の検出期間セットに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
例えば、DCIの検出期間が短いほど、要件が緊急であることを示し、そのようなサービスはURLLCサービスであっても、別の比較的緊急なサービスであってもよい。そのようなサービスでは、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が、信頼性を保証するのに用いられてよい。DCIの検出期間が長いほど、要件があまり緊急ではないことを示し、そのようなサービスの信頼性要件は通常あまり高くない。そのようなサービスでは、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が用いられてよい。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIのCCEアグリゲーションレベルを含み、DCIのCCEアグリゲーションレベルは複数のアグリゲーションレベルセットのうちの少なくとも1つに属する。複数のアグリゲーションレベルセットは第1のアグリゲーションレベルセットと第2のアグリゲーションレベルセットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のアグリゲーションレベルセットに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のアグリゲーションレベルセットに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
例えば、アグリゲーションレベルが高い場合、端末デバイスがDCIを受信できる確率が高くなる。この場合、端末デバイスの信頼性要件が比較的高い可能性が高く、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が信頼性を保証するために用いられてよい。これに対して、アグリゲーションレベルが低い場合、端末デバイスはDCIを受信しない可能性が高いかもしれない。したがって、この場合、端末デバイスの信頼性要件があまり高くなく、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が用いられてよい。
実現可能な設計例において、第1の情報はDCIが位置するCORSETを含み、DCIが位置するCORSETは複数のCORSETセットのうちの少なくとも1つに属する。複数のCORSETセットは第1のCORSETセットと第2のCORSETセットとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のCORSETセットに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のCORSETセットに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
実現可能な設計例において、第1のCORSETセットに対応するREGバンドルサイズが第1のREGバンドルサイズセットに属する、且つ/又は第2のCORSETセットに対応するREGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズセットに属する。
REGバンドルサイズが大きい場合、端末デバイスがDCIを受信できる確率が高くなる。この場合、端末デバイスの信頼性要件が比較的高い可能性が高く、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が信頼性を保証するために用いられてよい。これに対して、REGバンドルサイズが小さい場合、端末デバイスはDCIを受信しない可能性が高いかもしれない。したがって、この場合、端末デバイスの信頼性要件があまり高くなく、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が用いられてよい。
実現可能な設計例において、DCIは第2の情報の時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを示すのに用いられ、第1の情報を決定する段階は、第2の情報に対応するリソースに基づいて第1の情報を決定する段階を含む。第1の情報は、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリア、第2の情報に対応するリソースが位置するセル、第2の情報に対応するリソースが位置するBWP、第2の情報に対応するリソースが位置するTAG、第2の情報に対応するリソースが位置するPUCCH group、第2の情報に対応するリソースに対応するPUCCHフォーマット、第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔、第2の情報に対応するリソースの波形、及び第2の情報に対応するリソースの時間領域長のうちの少なくとも1つを含む。
実現可能な設計例において、第1の情報は第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを含み、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つである。複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含み、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応している変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、変調符号化方式インデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応している変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
例えば、あるシステムにおいて、URLLCサービスが伝送のために特定のキャリアで搬送されてよく、別のサービスが伝送のために別のキャリアで搬送されてよい。第2の情報が、URLLCサービスを搬送するキャリアを用いて伝送される場合、これは、第2の情報がURLLCサービスに属すること、URLLCサービスが比較的高い信頼性を必要とすること、また比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が選択されてよいことを示している。第2の情報が、別のサービスを搬送するキャリアを用いて伝送される場合、これは、第2の情報がURLLCサービス以外のサービスに属すること、別のサービスの信頼性要件がURLLCサービスほど高くないこと、また比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が選択されてよいことを示している。
第2の情報に対応するリソースが位置するセル、第2の情報に対応するリソースが位置するBWP、第2の情報に対応するリソースが位置するTAG、第2の情報に対応するリソースが位置するPUCCH group、第2の情報に対応するリソースに対応するPUCCHフォーマット、第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔、及び第2の情報に対応するリソースの波形のうちの少なくとも1つを第1の情報が含む場合、これは、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを第1の情報が含む場合と同様であり、詳細は再度説明しない。
実現可能な設計例において、第1の情報は第2の情報に対応するリソースの時間領域長を含み、第2の情報に対応するリソースの時間領域長は複数の時間領域長セットのうちの少なくとも1つに属する。複数の時間領域長セットは第1の時間領域長セットと第2の時間領域長セットとを含み、第2の情報に対応するリソースの、第1の時間領域長セットに含まれる時間領域長に対応する変調符号化方式情報が第1の変調符号化方式情報であり、第2の情報に対応するリソースの、第2の時間領域長セットに含まれる時間領域長に対応する変調符号化方式情報が第2の変調符号化方式情報である。
第2の情報に対応するリソースの時間領域長が比較的短い場合、これは、第2の情報が比較的緊急なサービスであり得るか、又は第2の情報に残された伝送時間が比較的短いことを示しており、第2の情報が比較的短時間での伝送に成功できることを保証するために、比較的低いブロック誤り率の変調符号化方式情報が必要とされる。第2の情報に対応するリソースの時間領域長が比較的長い場合、これは、第2の情報が緊急性の低いサービスであり得るか、又は第2の情報に残された伝送時間が比較的長いことを示しており、比較的高いブロック誤り率の変調符号化方式情報が用いられてよい。
実現可能な設計例において、第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率が第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率より小さい、又は第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率の優先度が第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率の優先度より高い。
あるいは、実現可能な設計例において、第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率が第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率より大きい、又は第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率の優先度が第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率の優先度より低い。
具体的には、第1の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率と、第2の変調符号化方式情報に対応するブロック誤り率との関係が、本願の本実施形態において限定されることはない。
実現可能な設計例において、第2の変調符号化方式情報は第1の変調符号化方式情報と同じであるか、又は第2の変調符号化方式情報は第1の変調符号化方式情報と異なる。
第3の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は通信デバイスにより実行されてよく、通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。本方法は、変調符号化方式インデックスを決定する段階であって、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは0~[N-1]であり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の条件、すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることのうちの少なくとも1つを満たす、段階と、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する段階であって、変調符号化方式情報は変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む、段階とを含む。実現可能な設計例において、A、B、及びCは整数であり、X、Y、及びZは整数である。
これに応じて、第4の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は通信デバイスにより実行されてよく、通信デバイスは、例えば、基地局などのネットワークデバイスである。本方法は、変調符号化方式情報を決定する段階であって、変調符号化方式情報は変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む、段階と、変調符号化方式情報に対応する変調符号化方式インデックスを決定する段階であって、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは0~[N-1]であり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の条件、すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることのうちの少なくとも1つを満たす、段階とを含む。実現可能な設計例において、A、B、及びCは整数であり、X、Y、及びZは整数である。
本願の本実施形態において、MCSテーブルが再提供されてよく、端末デバイスは、MCSインデックスを決定することにより、MCSテーブル内のMCS情報を直接的に決定することができる。この方式は比較的簡単であり、実施するのが容易である。
第5の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。端末デバイスは、前述の方法設計における端末デバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、端末デバイスの特定の構造がプロセッサと送受信機とを含んでよい。プロセッサと送受信機とは、第1の態様又は第1の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第6の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、ネットワークデバイスである。ネットワークデバイスは、前述の方法設計のネットワークデバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、ネットワークデバイスの特定の構造がプロセッサと送受信機とを含んでよい。プロセッサと送受信機とは、第2の態様又は第2の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第7の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。端末デバイスは、前述の方法設計における端末デバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、端末デバイスの特定の構造がプロセッサと送受信機とを含んでよい。プロセッサと送受信機とは、第3の態様又は第3の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第8の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、ネットワークデバイスである。ネットワークデバイスは、前述の方法設計のネットワークデバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、ネットワークデバイスの特定の構造がプロセッサと送受信機とを含んでよい。プロセッサと送受信機とは、第4の態様又は第4の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第9の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。端末デバイスは、前述の方法設計における端末デバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、端末デバイスの特定の構造が処理モジュールと送受信機モジュールとを含んでよい。処理モジュールと送受信機モジュールとは、第1の態様又は第1の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第10の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、ネットワークデバイスである。ネットワークデバイスは、前述の方法設計のネットワークデバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、ネットワークデバイスの特定の構造が処理モジュールと送受信機モジュールとを含んでよい。処理モジュールと送受信機モジュールとは、第2の態様又は第2の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第11の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。端末デバイスは、前述の方法設計における端末デバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、端末デバイスの特定の構造が処理モジュールと送受信機モジュールとを含んでよい。処理モジュールと送受信機モジュールとは、第3の態様又は第3の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第12の態様によれば、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、例えば、ネットワークデバイスである。ネットワークデバイスは、前述の方法設計のネットワークデバイスを実装するという機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。
実現可能な設計例において、ネットワークデバイスの特定の構造が処理モジュールと送受信機モジュールとを含んでよい。処理モジュールと送受信機モジュールとは、第4の態様又は第4の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つで提供される方法の対応する機能を実行してよい。
第13の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計の端末デバイスであってもよく、端末デバイスに配置されるチップでもよい。通信装置は、コンピュータが実行可能プログラムコードを格納するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合される。メモリに格納されるプログラムコードは命令を含み、プロセッサが命令を実行すると、通信装置は、第1の態様又は第1の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける端末デバイスで実行される方法を実行する。
第14の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計のネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイスに配置されるチップでもよい。通信装置は、コンピュータが実行可能プログラムコードを格納するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合される。メモリに格納されるプログラムコードは命令を含み、プロセッサが命令を実行すると、通信装置は、第2の態様又は第2の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおけるネットワークデバイスで実行される方法を実行する。
第15の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計の端末デバイスであってもよく、端末デバイスに配置されるチップでもよい。通信装置は、コンピュータが実行可能プログラムコードを格納するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合される。メモリに格納されるプログラムコードは命令を含み、プロセッサが命令を実行すると、通信装置は、第3の態様又は第3の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおける端末デバイスで実行される方法を実行する。
第16の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計のネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイスに配置されるチップでもよい。通信装置は、コンピュータが実行可能プログラムコードを格納するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合される。メモリに格納されるプログラムコードは命令を含み、プロセッサが命令を実行すると、通信装置は、第4の態様又は第4の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つにおけるネットワークデバイスで実行される方法を実行する。
第17の態様によれば、通信システムが提供され、通信システムはネットワークデバイスと端末デバイスとを含む。端末デバイスは、変調符号化方式インデックスを決定し、第1の情報を決定し、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定するように構成され、第1の情報を決定することは、受信したDCI又は第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定することを含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。ネットワークデバイスは、変調符号化方式情報を決定することと、第1の情報と変調符号化方式インデックスとを決定することであって、第1の情報と変調符号化方式インデックスとは変調符号化方式情報を示すのに用いられる、決定することと、ダウンリンク制御情報DCIを用いて第1の情報を送信することとを行うように構成される。
第18の態様によれば、通信システムが提供され、通信システムはネットワークデバイスと端末デバイスとを含む。端末デバイスは、変調符号化方式インデックスを決定することであって、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは0~[N-1]であり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の条件、すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることのうちの少なくとも1つを満たす、決定することと、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定することであって、変調符号化方式情報は変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む、決定することとを行うように構成される。ネットワークデバイスは、変調符号化方式情報を決定することであって、変調符号化方式情報は変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む、決定することと、変調符号化方式情報に対応する変調符号化方式インデックスを決定することであって、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは0~[N-1]であり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の条件、すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることのうちの少なくとも1つを満たす、決定することとを行うように構成される。実現可能な設計例において、A、B、及びCは整数であり、X、Y、及びZは整数である。
第19の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第20の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第21の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第3の態様又は第3の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第22の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第4の態様又は第4の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第23の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第24の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第25の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第3の態様又は第3の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
第26の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を格納し、命令がコンピュータで動作すると、コンピュータは、第4の態様又は第4の態様の実現可能な設計例のうちのいずれか1つの方法を実行することが可能になる。
本願の実施形態において、第1の情報は端末デバイスに動的に通知されてよい。例えば、第1の情報はDCIに基づいて動的に決定される、又は第1の情報は第1のHARQ応答情報を受信する回数に基づいて動的に決定される。第1の情報は半静的な上位層シグナリングを用いることなく通知されるので、URLLCサービスの要件が満たされることになり、変調符号化方式情報を端末デバイスに通知する方式が、URLLCサービスの要件に十分適合できるようになる。
本願の実施形態の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下ではさらに、添付図面を参照して本願の実施形態を詳細に説明する。
以下では、当業者の理解を容易にするために、本願の実施形態で使われるいくつかの用語を説明する。
(1)端末デバイスは、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイスを含み、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された処理デバイスを含んでよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を通じてコアネットワークと通信し、RANを用いて音声及び/又はデータをやり取りしてよい。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、リモート端末デバイス(remote terminal)、アクセス端末デバイス(access terminal)、ユーザ端末デバイス(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、又はユーザデバイス(user device)などを含んでよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(又は「セルラ方式」電話と呼ばれる)、移動端末デバイスを備えたコンピュータ、ポータブル且つポケットサイズでハンドヘルド型のコンピュータ内蔵式若しくは車載式の移動装置、又はインテリジェントなウェアラブルデバイスを含んでよい。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communications service、PCS)電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、又は携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などのデバイスである。端末デバイスはさらに、限定されたデバイス、例えば、比較的低電力消費のデバイス、限定された記憶能力を有するデバイス、又は限定された計算能力を有するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線自動識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、又はレーザスキャナなどの情報センシングデバイスを含む。
限定ではなく一例として、本願の実施形態において、端末デバイスは代替的にウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれることがあり、ウェアラブル技術をインテリジェントな設計の日常装具に適用することで開発された、眼鏡、手袋、腕時計、衣類、及び靴などのウェアラブルデバイスを指す一般用語である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接的に着用できる又はユーザの衣類又はアクセサリに組み込むことができるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアサポート、データ交換、クラウドインタラクションによって高性能な機能を実装するのに用いられる。汎用のウェアラブルインテリジェントデバイスには、スマートフォンに依存することなく、完全な又は部分的な機能を実装できるスマートウォッチ又はスマートグラスなどのフル機能で大型のデバイス、及び1つの種類の応用機能だけに特化して、スマートフォンなどの他のデバイスと連携する必要があるデバイス、例えば、身体的症状を監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、又はスマートジュエリーなどが含まれる。
(2)ネットワークデバイスは、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)を含み、1つ又は複数のセルを用いてエアインタフェースを介して無線端末デバイスと通信し且つアクセスネットワーク内にあるデバイスであってよい。ネットワークデバイスは、受信した無線フレーム及びインターネットプロトコル(IP)パケットを相互に変換し、端末デバイスとアクセスネットワークの残りの部分との間でルータとしての機能を果たすように構成されてよく、アクセスネットワークの残りの部分はIPネットワークを含んでよい。ネットワークデバイスはさらに、エアインタフェースの属性管理を調整してよい。例えば、ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム又はLTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムの進化型NodeB(NodeB、eNB、又はe-NodeB、evolutional NodeB)を含んでもよく、5GのNRシステムの次世代NodeB(next generation NodeB、gNB)を含んでもよい。これについては、本願の実施形態において限定されることはない。
さらに、本願の実施形態において、ネットワークデバイスはサービスをセルに提供し、端末デバイスは、セルで用いられる伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又はスペクトルリソース)を用いてネットワークデバイスと通信する。セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってよい。セルは、マクロ基地局に属してもよく、スモールセル(small cell)に対応する基地局に属してもよい。本明細書におけるスモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、及びフェムトセル(Femto cell)などを含んでよい。これらのセルは、カバレッジエリアが小さく且つ伝送電力が低いことを特徴としており、高速データ伝送サービスを提供するのに好適である。
さらに、LTEシステム又はNRシステムでは、複数の同一周波数セルが同時に1つのキャリアで動作してよい。いくつかの特別なシナリオでは、キャリア及びセルの概念が同等であることも考えられ得る。例えば、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)シナリオでは、二次キャリアがUE用に設定された場合、二次キャリアのキャリアインデックスと二次キャリアで動作する二次セルのセル識別情報(cell identity、Cell ID)とが両方とも搬送される。この場合、キャリア及びセルの概念は同等であることが考えられ得る。例えば、UEの場合、キャリアにアクセスすることは、セルにアクセスすることに相当する。
(3)サブキャリア間隔は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)システムの周波数領域における2つの隣接するサブキャリアの中心位置同士又はピーク位置同士の間隔の値である。例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムのサブキャリア間隔が15(キロヘルツ、kHz)であり、5GのNRシステムのサブキャリア間隔が、15kHz、30kHz、60kHz、又は120kHzであってもよい。
μが、サブキャリア間隔を示すのに用いられる。例えば、μ=0の場合、サブキャリア間隔は15kHzであり、又はμ=1の場合、サブキャリア間隔は30kHzである。
(4)URLLCサービス:URLLCサービスの遅延要件は非常に高く、送信側から受信側までの片方向伝送遅延は、0.5ms以内である必要があり、伝送信頼性は、1msの範囲内で99.999%に達する必要がある。
URLLCサービスの伝送遅延要件を満たすために、より短い時間スケジューリング単位が無線エアインタフェースを介したデータ伝送に用いられてよく、例えば、ミニスロット(mini-slot)又は大きいサブキャリア間隔を有するスロットが最小時間スケジューリング単位として用いられる。1つのミニスロットは、1つ又は複数の時間領域シンボルを含む。本明細書における時間領域シンボルは、直交周波数分割多重化OFDMシンボルであってよい。サブキャリア間隔が15kHzである1つのスロットの場合、6個又は7個の時間領域シンボルが含まれ、対応する時間長が0.5msである。サブキャリア間隔が60kHzである1つのスロットの場合、対応する時間長が0.125msに短縮される。
URLLCサービスのデータパケットが、突然、ランダムに生成される。データパケットは非常に長い間、生成されなくてもよく、複数のデータパケットが非常に短い期間に生成されてよい。ほとんどの場合、URLLCサービスのデータパケットは小型パケットであり、例えば50バイトである。URLLCサービスのデータパケットの特性が、通信システムのリソース割り当て方式に影響を与える。本明細書におけるリソースには、限定されることはないが、時間領域シンボル、周波数領域リソース、時間周波数リソース、符号語リソース、及びビームリソースなどが含まれる。通常、システムリソース割り当てが、アクセスネットワークデバイスによって完了する。以下では、説明の一例として、アクセスネットワークデバイスを用いる。アクセスネットワークデバイスが、リソース予約方式でリソースをURLLCサービスに割り当てるとするならば、URLLCサービスがない場合、システムリソースが無駄になる。さらに、URLLCサービスの短遅延特性によって、データパケットの伝送が非常に短い期間に完了することが求められる。したがって、アクセスネットワークデバイスは、URLLCサービス用に十分に高い帯域幅を予約する必要があるので、システムリソース利用率の急激な減少をもたらすことになる。
URLLCサービスデータには、超短遅延要件を満たすために、比較的短い時間スケジューリング単位が通常用いられる。例えば、サブキャリア間隔が15kHzである2つの時間領域シンボルが用いられる、又はサブキャリア間隔が60kHzである1つのスロットが用いられ、7個の時間領域シンボルと0.125msの時間長に対応している。
(5)変調符号化方式テーブル:変調符号化方式が本明細書ではMCSと略されることがあるので、変調符号化方式テーブルも本明細書ではMCSテーブルと略されることがある。しかしながら、変調符号化方式は本明細書において限定されることはなく、別の変換方式があってもよい。MCSテーブルは、変調方式(modulation)、符号化レート(coding rate)、及びBLERなどの内容のうちの少なくとも1つを含む。1つのMCSテーブルが少なくとも1つの種類の変調符号化方式情報を含んでよく、それぞれの種類の変調符号化方式情報は、対応するインデックス(つまり、変調符号化方式インデックス)を有し、変調方式、符号化レート、及びBLERといった内容のうちの少なくとも1つに対応する。同様に、変調符号化方式が本明細書ではMCSと略されるため、変調符号化方式情報もMCS情報と略されることがあり、変調符号化方式インデックスはMCSインデックスと略されることがある。
URLLCサービスが複数のMCSテーブルをサポートしてよく、各MCSテーブルは1つ又は複数のBLERに対応してよい。本明細書の説明過程では、主に2つのMCSテーブルが一例として用いられる。実際の応用では、MCSテーブルの数がこれに限定されることはない。
(6)チャネル状態情報(channel state information、CSI):一般に、CSIは周期的CSI(P-CSI)、非周期的CSI(A-CSI)、及び半永続的CSI(SPS-CSI)に分類される。周期的CSIとは、端末デバイスがCSIをネットワークデバイスに周期的に送信することを意味する。非周期的CSIの送信は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を用いてネットワークデバイスによりトリガされ、半永続的CSIの送信については、ネットワークデバイスが、ダウンリンク制御情報を用いて、一定期間の間CSIを連続的に送信するよう端末デバイスをトリガする。送信メカニズムから分かるのは、非周期的CSIによって、ネットワークデバイスが端末デバイスに現在のCSIを送信するよう、ネットワークデバイスの要件に従って命令することが可能になり得るということであり、これはより柔軟である。しかしながら、各トリガはDCIの送信に依存する。DCIの数を制御して、DCIにより占有される制御チャネルリソースを減らすために、半永続的CSIが導入されており、周期的CSIは上位層シグナリングを用いて構成される。したがって、DCIの送信が可能な限り減らされ、3つのメカニズムが全て保持される。周期的CSI及び非周期的CSIだけが第4世代移動通信(the fourth generation、4G)システムでサポートされ、非周期的CSIは当然ながら物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)で送信され、周期的CSIは当然ながら物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)で送信されることに留意されたい。5GのNRシステムに関する現在の議論では、半永続的CSIが提起されており、非周期的CSIがPUCCHで送信されてよいことも合意されている。CSIは、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、プリコーティングマトリックスインジケータ(precoding matrix indicator、PMI)、ランクインジケータ(rank indicator、RI)、参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、チャネル状態情報-参照信号リソースインジケータ(channel state information-reference signal resource indicator、CRI)、又は非ゼロ広帯域増幅係数の数のインジケータ(indicator of the number of non-zero wideband amplitude coefficients)などの情報のうちの1つ又は複数を含む。
(7)帯域幅部分(bandwidth part、BWP)は、チャネル帯域幅の一部であり、「動作帯域幅(operating bandwidth)」若しくは伝送帯域幅、ミニBWP(mini BWP)、BWPユニット(BWP Unit)、又はBPサブバンドなどとも呼ばれることがあり、BWP又はBPと略されることがある。帯域幅部分の名称及び略語は、本願の実施形態において特に限定されない。BWPは、周波数領域における連続したリソースの一区分であってよい。例えば、1つの帯域幅部分はK(K>0)個の連続したサブキャリアを含む、又は1つの帯域幅部分は、N(N>0)個の非重複連続リソースブロック(resource block、RB)が位置する周波数領域リソースである、又は1つの帯域幅部分は、M(M>0)個の非重複連続リソースブロックグループ(resource block group、RBG)が位置する周波数領域リソースである。ここで、1つのRBGはP(P>0)個の連続したRBを含む。1つの帯域幅部分は、1つの特定のヌメロロジー(numerology)に関連しており、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔及び巡回プレフィックス(cyclic prefix、CP)のうちの少なくとも1つを含む。
(8)ブロック誤り率は本明細書においてBLERと略されるが、別の変換方式も名称も除外されない。BLERとは、全ての送信ブロックにおける誤りブロックの割合である。例えば、BLERは、{x*10e-1,x*10e-2,x*10e-3,x*10e-4,x*10e-5,x*10e-6,x*10e-7,x*10e-8,x*10e-9}のうちの1つと等しくてもよく、別の値と等しくてもよい。10e-1=10-1=0.1であり、BLERの他の値も同様である。xは正の数、例えばxは1若しくは5である、又は別の値と等しくてもよい。つまり、BLERは代替的に、正確性の割合と置き換えられてもよく、{1-[x*1e-1],1-[x*1e-2],1-[x*1e-3],1-[x*1e-4],1-[x*1e-5],1-[x*1e-6],1-[x*1e-7],1-[x*1e-8],又は1-[x*1e-9]}のうちの1つと等しくてもよいことが理解されるであろう。
(9)上位層シグナリングは、上位層プロトコル層により送信されるシグナリングであってよい。上位層プロトコル層は、物理層より上の少なくとも1つのプロトコル層である。上位層プロトコル層は具体的には、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層、及び非アクセス層(non-access stratum、NAS)のうちの少なくとも1つのプロトコル層を含んでよい。
動的シグナリングは、物理層により送信されるシグナリング、例えば、DCIを用いて送信されるシグナリング又は情報であってよい。
(10)波形:DCIの波形又は第2の情報に対応するリソースの波形などが、本明細書において説明される。現在、5GのNRシステムは、OFDMと、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier frequency division multiplexing access、SC-FDMA)という2つの種類の波形をアップリンクにおいてサポートする。5GのNRシステムは、ダウンリンクにおいてOFDMをサポートする。
(11)タイミングアドバンスグループ(timing advance group、TAG):1つのTAGは1つ又は複数のキャリアを含んでも、1つ又は複数のBWPを含んでもよい。
(12)PUCCH group:1つのPUCCH groupは1つ又は複数のTAGを含んでもよく、1つ又は複数のキャリアを含んでもよい。
(13)用語「システム」及び「ネットワーク」は、本願の実施形態では同じ意味で用いられ得る。用語「複数の(a plurality of)」は、少なくとも2つを意味する。これを考慮して、「複数の」は、本願の実施形態では「少なくとも2つの」と理解されてよい。用語「及び/又は(and/or)」は、関連対象物を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aだけが存在する、A及びBが両方とも存在する、Bだけが存在するという3つの場合を表し得る。さらに、記号「/」は一般に、特に明記しない限り、関連対象物の間で「又は(or)」の関係を示す。
さらに、特に明記しない限り、本願の実施形態では、「第1」及び「第2」などの序数が、複数の対象物を区別することを目的としているが、複数の対象物の序列、時系列、優先度、又は重要度を限定することを目的としているわけではない。
本願の実施形態は、LTEシステム又は5GのNRシステムに適用されてもよく、次世代移動通信システム又は別の同様の通信システムに適用されてもよい。
さらに、以下の説明過程では、本願の実施形態で提供される技術的解決手段がURLLCサービスに適用される一例が主に用いられる。このことが、実際の応用において限定されることはない。例えば、本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、URLLCサービスと同様の要件を有する別のサービスにも適用されてよい。
図1は、本願の一実施形態による応用シナリオを示す。図1には、ネットワークデバイスと少なくとも1つの端末デバイスが含まれる。ネットワークデバイス及び端末デバイスは5GのNRシステムで動作し、ネットワークデバイスは、例えば、基地局である。端末デバイスは、5GのNRシステムを用いてネットワークデバイスと通信してよい。
以下では、第1のMCS情報及び第2のMCS情報という2つの概念を説明する。第1のMCS情報及び第2のMCS情報は、以下の条件を満たしてよい。すなわち、第2のMCS情報に対応するBLERが第1のMCS情報に対応するBLERより小さいこと(例えば、第2のMCS情報に対応するBLERは10e-5であり、第1のMCS情報に対応するBLERは10e-3である)、又は第2のMCS情報に対応するBLERの優先度が第1のMCS情報に対応するBLERの優先度より高いことである。
あるいは、第1のMCS情報及び第2のMCS情報は以下の条件を満たしてよい。すなわち、第2のMCS情報に対応するBLERが第1のMCS情報に対応するBLERより大きいこと(例えば、第1のMCS情報に対応するBLERは10e-5であり、第2のMCS情報に対応するBLERは10e-3である)、又は第2のMCS情報に対応するBLERの優先度が第1のMCS情報に対応するBLERの優先度より低いことである。
以下の説明では、第2のMCS情報に対応するBLERが第1のMCS情報に対応するBLERより小さい、又は第2のMCS情報に対応するBLERの優先度が第1のMCS情報に対応するBLERの優先度より高いという一例が主に用いられる。しかしながら、本願の実施形態では、第1のMCS情報に対応するBLERと第2のMCS情報に対応するBLERとの大小関係が限定されることはなく、第1のMCS情報に対応するBLERの優先度と第2のMCS情報に対応するBLERの優先度との関係も限定されることはない。
さらに、BLERの値とBLERの優先度との関係も、本明細書において限定されることはない。例えば、実現可能なケースにおいて、より小さいBLERの値がより高い優先度を示す場合、値が10e-5のBLERの優先度が、値が10e-3のBLERの優先度より高い、又は別の実現可能なケースにおいて、より大きいBLERの値がより高い優先度を示す場合、値が10e-3のBLERの優先度が、値が10e-5のBLERの優先度より高い。あるいは、実現可能なケースにおいて、BLERの優先度が、上位層シグナリング又は物理層シグナリングを用いてネットワークデバイスにより通知される。
図2を参照すると、本願の一実施形態が第1の通信方法を提供する。以下の説明過程では、例えば、本方法は図1に示す応用シナリオに適用される。本方法の手順が、次の通り説明される。
S21:端末デバイスはネットワークデバイスにCSIを送信し、ネットワークデバイスは端末デバイスからCSIを受信する。
S22:ネットワークデバイスは第1の情報を決定する、又は第1の情報と変調符号化方式インデックスとを決定する。
S23:ネットワークデバイスは変調符号化方式インデックスを端末デバイスに送信し、端末デバイスは変調符号化方式インデックスを受信する。
S24:端末デバイスは変調符号化方式インデックスを決定する。
S25:端末デバイスは第1の情報を決定する。第1の情報を決定する段階は、受信したDCIに基づいて第1の情報を決定する且つ/又は第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定する段階を含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。
S26:端末デバイスは、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
S27:端末デバイスは、決定した変調符号化方式情報に基づいて第2の情報を伝送する。
本願の本実施形態では、これらの段階の連続番号は単なる一例であって、各段階の実際の実行順序に対する限定とはならない。適用過程において、各段階の実行順序は、異なるシナリオ又は要件に応じて変化してよい。
端末デバイスは、CSI参照リソースに対してチャネル測定を行うことにより、CSIレポート(report)を取得する。端末デバイスは、CSIレポートを符号化することで取得されるCSIをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスはCSIを端末デバイスから受信してよい。
S21が任意選択の段階であるのは、ネットワークデバイスが端末デバイスからCSIを受信しない場合には、ネットワークデバイスが代替的に変調符号化方式インデックスを端末デバイスに送信してよく、又は第2の情報をスケジューリングしてよいという理由による。
さらに、本願の本実施形態において、ネットワークデバイスはMCSインデックス(index)を端末デバイスに送信してよく、ネットワークデバイスは第1の情報とMCSインデックスをS22で決定してよい。例えば、ネットワークデバイスは、DCIを用いて、MCSインデックスを端末デバイスに示してよく、端末デバイスは、受信したDCIに基づいてMCSインデックスを決定してよい。この場合、S22は代替的に、次の通りに理解されてよい。すなわち、ネットワークデバイスは端末デバイスにDCIを送信し、端末デバイスはDCIを受信し、DCIはMCSインデックスを示してよい。具体的には、DCIはMCSフィールド(field)を含み、MCSフィールドはMCSインデックスを示してよい。あるいは、MCSインデックスはプロトコルに予め設定されてもよく、端末デバイス及びネットワークデバイスによって直接的に決定されてもよい。この場合、S23を実行する必要はない。つまり、ネットワークデバイスはMCSインデックスを端末デバイスに送信する必要はない。さらに、この場合、ネットワークデバイスはMCSインデックスをS22で決定することを選択してもよく、MCSインデックスを任意の他の段階で決定してもよい。あるいは、MCSインデックスは、上位層シグナリングなどの他のシグナリングを用いて、ネットワークデバイスにより設定されてもよい。この場合、S23は次の通りに理解されてよい。すなわち、ネットワークデバイスは、上位層シグナリングなどの他のシグナリングを端末デバイスに送信し、端末デバイスは、上位層シグナリングなどの他のシグナリングを受信する。上位層シグナリングなどの他のシグナリングは、MCSインデックスを示してよい。さらに、この場合、S23を必ずしも現在の順序で行わず、S26の前の任意の段階で行ってもよい。
このことを考慮して、S22も任意選択の段階であるのは、ネットワークデバイスがMCSインデックスを送信しなくても、端末デバイスはMCSインデックス及び第1の情報を決定することもできるという理由による。
さらに、S26も任意選択の段階であるのは、端末デバイスは必ずしも第2の情報を伝送しないという理由による。図2では、任意選択の段階を示す矢印が破線で描かれており、任意選択の段階と他の段階とを区別している。さらに、第2の情報は、アップリンク情報でもダウンリンク情報でもよい。したがって、図2では、第2の情報を示すのに両矢印が用いられる。つまり、両矢印は、端末デバイス及びネットワークデバイスが両方とも第2の情報を送信することを示すのではなく、第2の情報が端末デバイスにより送信されてもよく、ネットワークデバイスにより送信されてもよいことを示しているだけである。端末デバイスがここで第2の情報を伝送することは、具体的には次の通りであってよい。すなわち、端末デバイスは第2の情報を送信する、又は端末デバイスは第2の情報を受信する。
ネットワークデバイスが端末デバイスからCSIを受信しない場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために第2の情報を直接的にスケジューリングしてよく、又は端末は第2の情報を直接的に送信する。ネットワークデバイスが端末デバイスからCSIを受信する場合、ネットワークデバイスは、受信したCSIに基づいて、端末デバイスのために第2の情報をスケジューリングしてよい。端末デバイスがよりタイムリーにCSIをネットワークデバイスに送信する場合、ネットワークデバイスは端末デバイスのためにリソース割り当て及びMCS選択をより正確に行うことができるので、システムリソース利用率が向上し、端末デバイスによる第2の情報の伝送精度が向上することが分かる。
本願の本実施形態において、DCIは、第2の情報をスケジューリングするのに用いられてよい。例えば、DCIは、第2の情報を伝送するのに用いられる時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを示してよい。第2の情報はデータ及び/又は制御情報を含み、制御情報は、例えばCSIを含み、さらに他の情報を含んでもよい。第2の情報は、PUSCH、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、又はPUCCHで搬送されてもよい。例えば、第2の情報は、PUSCHで搬送されるアップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報であってもよく、第2の情報は、PDSCHで搬送されるダウンリンクデータ及び/又はダウンリンク制御情報であってもよく、第2の情報は、PUCCHで搬送されるアップリンク制御情報であってもよい。あるいは、DCIはスケジューリングに用いられなくてもよい。例えば、DCIは、特に第1の情報を示すのに用いられてよい。
端末デバイスは、異なる方式で第1の情報を決定してよい。例えば、端末デバイスにより第1の情報を決定する方式が、限定されることはないが、以下の方式のうちの少なくとも1つを含む。
A:受信したDCIに基づいて、第1の情報を決定する。
B:第1の時間ウインドウにおいて第1のハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、第1の情報を決定する。第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。
以下では、第1の情報を決定する前述の2つの方式を個々に説明する。
A:端末デバイスは、受信したDCIに基づいて第1の情報を決定する。
方式Aにおいて、端末デバイスにより決定される第1の情報は、複数の異なる種類の情報を含んでよい。方式Aの第1の例では、端末デバイスにより決定される第1の情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、DCIにより示される変調符号化方式テーブル(変調符号化方式テーブルは複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つを含む)、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値、DCIが位置する探索空間、DCIが位置するキャリア(carrier)、DCIが位置するセル(cell)、DCIが位置する帯域幅部分(bandwidth part、BWP)、DCIが位置するTAG、DCIが位置するPUCCH group、DCIのサブキャリア間隔、DCIの波形、DCIの検出期間、DCIにより示されるフィードバック時間間隔(フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるデータの送信と、端末デバイスによる当該データに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔、又は第2の情報をスケジューリングするのに用いられるDCIの送信と、端末デバイスによる第2の情報の送信との間の時間間隔である)、DCIにより示されるA-CSI、DCIの制御チャネルエレメント(control channel element、CCE)アグリゲーションレベル、及びDCIが位置する制御リソースグループ(CORSET)である。
これに応じて、端末デバイスが、受信したDCIに基づいて第1の情報を決定する場合、ネットワークデバイスがDCIを送信する前に第1の情報を決定するので、ネットワークデバイスは、第1の情報を直接的に決定する、又は送信予定のDCIに基づいて第1の情報を決定する。例えば、これに応じてネットワークデバイスにより決定される第1の情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、変調符号化方式テーブル(変調符号化方式テーブルは複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つである)、変調符号化方式インデックスオフセット値、DCIが位置する探索空間、DCIが位置するキャリア、DCIが位置するセル、DCIが位置する帯域幅部分、DCIが位置するTAG、DCIが位置するPUCCH group、DCIのサブキャリア間隔、DCIの波形、DCIの検出期間、フィードバック時間間隔(フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるデータの送信と、端末デバイスによる当該データに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔、又は第2の情報をスケジューリングするのに用いられるDCIの送信と、端末デバイスによる第2の情報の送信との間の時間間隔である)、A-CSI、DCIのCCEアグリゲーションレベル、及びDCIが位置するCORSETである。
端末デバイスにより決定された第1の情報と、ネットワークデバイスにより決定された第1の情報とは、同じはずである。例えば、端末デバイス及びネットワークデバイスは両方とも、DCIが位置するキャリアを第1の情報が含むと決定する。
以下の説明過程では、第1の情報、及び第1の情報に基づいてMCSインデックスに対応するMCS情報を決定することなどが、主に端末デバイスの観点から説明される。ネットワークデバイスの場合も、第1の情報を決定するプロセス又は決定された第1の情報の内容は同様である。
次に、前述の第1の情報が個々に説明される。
A1:第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブルを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスは、MCSインデックスを決定し、DCIにより示される変調符号化方式テーブルに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は、次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスは、MCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIにより示されるMCSテーブルを決定し、DCIにより示されるMCSテーブルに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
URLLCサービスが1つ又は複数のMCSテーブルをサポートしてよく、1つのMCSテーブルが1つ又は複数のBLERに対応してよい。複数のMCSテーブルのそれぞれは、少なくとも1つの種類のMCS情報を含み、それぞれの種類のMCS情報は、対応するMCSインデックスを有する。
端末デバイスは、受信したDCI内のMCSフィールドに基づいてMCSインデックスを決定しても、プロトコル又は上位層シグナリングなどを用いてMCSインデックスを決定してもよい。一般に、DCI内のMCSフィールドは、固定数のビットを含み、これらのビットはMCSインデックス(0~Y)を表す。したがって、複数のMCSテーブル内のMCSインデックスが、個々に番号を付けられる。この場合、異なるMCSテーブル内のMCSインデックスが同じであってよい。例えば、MCSインデックス1がMCSテーブル1に存在し、MCSインデックス1がMCSテーブル2にも存在する。したがって、MCSインデックスを取得することに加えて、端末デバイスは、どのMCSテーブルを用いるかを決定する必要があるので、MCSインデックスに対応するMCS情報を一意に決定することができる。
具体的には、DCIにより示されるMCSテーブルが第1のMCSテーブルである場合、第1のMCSテーブル内の、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報である、又はDCIにより示されるMCSテーブルが第2のMCSテーブルである場合、第2のMCSテーブル内の、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報である。あるいは、DCIにより示されるMCSテーブルが第1のMCSテーブルである場合、端末デバイスは、第1のMCSテーブル内のMCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIにより示されるMCSテーブルが第2のMCSテーブルである場合、端末デバイスは、第2のMCSテーブル内の、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。
あるいは、DCIにより示されるMCSテーブルが複数のMCSテーブルのうちの少なくとも1つである場合、複数のMCSテーブルは第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルとを含む。この場合、MCSテーブルを説明するという観点から、実施例A1における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、第1のMCSテーブルに含まれる、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であり、第2のMCSテーブルに含まれる、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
実施例A1において、DCIはMCSテーブルを示してよく、端末デバイスは、DCIに基づいてMCSテーブルを決定し、MCS情報を決定してよい。DCIがさらにMCSインデックスを示す場合、端末デバイスは、さらに多くの情報を受信することなくMCS情報を決定できるので、伝送リソースの占有が減少し、インジケーション方式が比較的簡単である。
A2:第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値を決定し、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
上述したように、本明細書では変調符号化方式がMCSと略されることがあるので、変調符号化方式インデックスオフセット値はMCSインデックスオフセット値と略されてよい。例えば、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値は複数のMCSインデックスオフセット値のうちの少なくとも1つであり、複数のMCSインデックスオフセット値は第1のMCSインデックスオフセット値と第2のMCSインデックスオフセット値とを含む。
上述したように、システムが1つ又は複数のMCSテーブルをサポートしてよく、1つのMCSテーブルは1つ又は複数のBLERに対応してよい。複数のMCSテーブルのそれぞれは、少なくとも1つの種類のMCS情報を含み、それぞれの種類のMCS情報は対応するMCSインデックスを有する。
一例では、システムは1つのMCSテーブルをサポートし、MCSテーブルは1つ又は複数のBLERに対応する。MCSテーブルでは、MCSインデックスが順に番号を付けられてよい。DCIはMCSインデックスオフセット値を示してよく、端末デバイスは、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値と決定されたMCSインデックスとに基づいて、DCIにより示されるMCSテーブル内のMCS情報を決定してよい。具体的には、端末デバイスは、決定されたMCSインデックスにMCSインデックスオフセット値を加算して(又は決定されたMCSインデックスからMCSインデックスオフセット値を減算して)、MCSテーブル内のMCSインデックスを求めてよく、当該MCSインデックスに対応するMCS情報が決定予定のMCS情報である。
例えば、MCSテーブル内のMCSインデックス番号が0~31である。上位層シグナリング構成又はDCI内のMCSフィールドに基づいて端末デバイスにより決定されるMCSインデックスが2であり、またDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が16である場合、端末デバイスは、MCSテーブル内のMCSインデックス18を決定してよく、MCSインデックス18により示されるMCS情報が端末デバイスにより決定されるMCS情報である。例えば、MCSテーブル内の全てのMCSインデックス番号が0~31である。上位層シグナリング構成又はDCI内のMCSフィールドに基づいて端末デバイスにより決定されるMCSインデックスが2であり、またDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が-16である場合、端末デバイスは、MCSテーブル内のMCSインデックスが([MCSインデックス]+[MCSインデックスオフセット値])mod[MCSインデックス番号の総数]と等しい、つまり、(2-16)mod32=14であると決定してよく、MCSインデックス14により示されるMCS情報が端末デバイスにより決定されるMCS情報である。
別の例において、システムは複数のMCSテーブルをサポートし、各MCSテーブルが1つ又は複数のBLERに対応してよい。複数のMCSテーブル内のMCSインデックスが一様な順序で番号を付けられてよい。例えば、第1のMCSテーブルが16個のMCS情報を含み、対応するMCSインデックスがMCSインデックス0~MCSインデックス15であり、第2のMCSテーブルが16個のMCS情報を含み、対応するMCSインデックスがMCSインデックス16~MCSインデックス31であるなどのように続く。DCIはMCSインデックスオフセット値を示してよく、端末デバイスは、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値と決定されたMCSインデックスとに基づいて、DCIにより示されるMCSテーブル内のMCS情報を決定してよい。具体的には、端末デバイスは、決定されたMCSインデックスにMCSインデックスオフセット値を加算して、1つのMCSテーブル内のMCSインデックスを求めてよく、当該MCSインデックスに対応するMCS情報が決定予定のMCS情報である。
例えば、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第1のインデックスオフセット値である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第2のインデックスオフセット値である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。あるいは、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第1のインデックスオフセット値である場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定し、又はDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第2のインデックスオフセット値である場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。具体的には、MCSインデックス及び第1のインデックスオフセット値に対応するMCS情報が第1のMCS情報であり、またMCSインデックス及び第2のインデックスオフセット値に対応するMCS情報が第2のMCS情報であることが理解されるであろう。
例えば、2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに含まれる16個のMCS情報に対応するMCSインデックスがMCSインデックス0~MCSインデックス15であり、第2のMCSテーブルに含まれる16個のMCS情報に対応するMCSインデックスがMCSインデックス16~MCSインデックス31である。例えば、DCIのインジケーションに従って端末デバイスにより決定されるMCSインデックスが2であり、またDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が16である場合、端末デバイスはMCSインデックス18を求めてよく、MCSインデックス18により示されるMCS情報が端末デバイスにより決定されるMCS情報である。あるいは、例えば、DCIのインジケーションに従って端末デバイスにより決定されるMCSインデックスが2であり、またDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が0である場合、端末デバイスはMCSインデックス0を求めてよく、MCSインデックス0により示されるMCS情報が端末デバイスにより決定されるMCS情報である。MCSインデックス18は第2のMCSテーブルにあり、MCSインデックス0は第1のMCSテーブルにある。したがって、MCSインデックスオフセット値は、特定のMCSテーブルを示すのに用いられ得ることが考えられてよい。
あるいは、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値は複数のMCSインデックスオフセット値のうちの少なくとも1つであり、複数のMCSインデックスオフセット値は第1のMCSインデックスオフセット値と第2のMCSインデックスオフセット値とを含む。MCSインデックスオフセット値を説明するという観点から、実施例A2における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。MCSインデックスに対応し且つ第1のMCSインデックスオフセット値に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のMCSインデックスオフセット値に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のMCSインデックスオフセット値に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第1のMCSインデックスオフセット値である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIにより示されるMCSインデックスオフセット値が第1のMCSインデックスオフセット値であるか、又は第2のMCSインデックスオフセット値であるかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、MCSインデックスオフセット値とMCS情報との対応関係が、MCSインデックスオフセット値とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のMCSインデックスオフセット値に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
実施例A1における第1の情報がDCIにより示されるMCSテーブルを含むのか、又は実施例A2における第1の情報がDCIにより示されるMCSインデックスオフセット値を含むのかに関係なく、インジケーション方式は比較的簡単で直接的であり、実施するのが容易である。
A3:第1の情報は、DCIが位置する探索空間を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIが位置する探索空間に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIが位置する探索空間を決定し、DCIが位置する探索空間に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
一般に、ネットワークデバイスにより端末デバイスのために設定される探索空間は、共通探索空間(common search space、CSS)とユーザ固有探索空間とを含む。ユーザ固有探索空間は、例えば、ユーザ機器固有探索空間(UE-specific search space、USS)である。例えば、DCIにより示される探索空間は複数の探索空間のうちの少なくとも1つであり、複数の探索空間は共通探索空間とユーザ固有探索空間とを含む。
具体的には、DCIが位置する探索空間が共通探索空間である場合(又は、端末デバイスが共通探索空間でDCIを受信する場合)、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定してよい、又は、DCIが位置する探索空間がユーザ固有探索空間である場合(又は、端末デバイスがユーザ固有探索空間でDCIを受信する場合)、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定してよい。あるいは、DCIが位置する探索空間が共通探索空間である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は、DCIが位置する探索空間がユーザ固有探索空間である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
あるいは、DCIにより示される探索空間は複数の探索空間のうちの少なくとも1つであり、複数の探索空間は共通探索空間とユーザ固有探索空間とを含む。この場合、探索空間を説明するという観点から、実施例A3における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ共通探索空間に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つユーザ固有探索空間に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ共通探索空間に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIにより示される探索空間が共通探索空間である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIにより示される探索空間が共通探索空間であるのか、又はユーザ固有探索空間であるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、探索空間とMCS情報との対応関係が、探索空間とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つユーザ固有探索空間に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
共通探索空間の出現頻度は、通常、比較的低く、ユーザ固有探索空間の出現頻度は、通常、比較的高い。したがって、共通探索空間は、比較的高いBLERのMCS情報に好適であり、ユーザ固有探索空間は、比較的低いBLERのMCS情報に好適である。この観点から、第2のMCS情報に対応するBLERが、第1のMCS情報に対応するBLERより小さくなり得る。
本願において、DCIは、第2の情報をスケジューリングするのに用いられるDCI、MCSインデックスを示すのに用いられるDCI、又は他のDCIであってもよいことが理解されるであろう。このことは、本願において限定されることはない。
A4:第1の情報は、DCIが位置するキャリアを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIが位置するキャリアに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIが位置するキャリアを決定して、DCIが位置するキャリアに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つであり、複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含む。
具体的には、DCIが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIが位置するキャリアが第2のキャリアである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するキャリアが第2のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
例えば、あるシステムでは、URLLCサービスが伝送のために特定のキャリアで搬送されてよく、別のサービスが伝送のために別のキャリアで搬送されてもよい。端末デバイスが、URLLCサービスを搬送するキャリアを用いてDCIを受信する場合、これは、DCIを用いてスケジューリングされる第2の情報がURLLCサービスに属すること、URLLCサービスは比較的高い信頼性を必要とすること、比較的低いBLERのMCS情報が選択されてよいことを示している。端末デバイスが、別のサービスを搬送するキャリアを用いてDCIを受信する場合、これは、DCIを用いてスケジューリングされる第2の情報がURLLCサービス以外のサービスに属すること、別のサービスの信頼性要件がURLLCサービスほど高くないこと、比較的高いBLERのMCS情報が選択されてよいことを示している。
具体的には、DCIが位置するキャリアが一次コンポーネントキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である。DCIが位置するキャリアが二次コンポーネントキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
例えば、第1のキャリアは、URLLCサービス以外のサービスを搬送するキャリアである。上述したように、本システムは複数のMCSテーブルをサポートする、例えば、2つのMCSテーブルをサポートする。端末デバイスは、第1のキャリアに基づいて、高いBLERのMCSテーブルを選択してよく、例えば、第1のMCSテーブルを選択してよく、次に端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて、第1のMCSテーブル内のどのMCS情報を選択するかを決定し、例えば、第1のMCS情報を選択すると決定する。同様に、例えば、第2のキャリアがURLLCサービスを搬送するキャリアであり、本システムが2つのMCSテーブルをサポートする例が引き続き用いられる。端末デバイスは、第2のキャリアに基づいて、低いBLERのMCSテーブルを選択する、例えば、第2のMCSテーブルを選択すると決定してよく、次に端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて、第2のMCSテーブル内のどのMCS情報を選択するか、例えば、第2のMCS情報を選択すると決定してよい。具体的には、一次コンポーネントキャリアに対応するMCSテーブルが第1のMCSテーブルであり、したがって、第1のMCS情報が決定される。二次コンポーネントキャリアに対応するMCSテーブルが第2のMCSテーブルであり、したがって、第2のMCS情報が決定される。
キャリアとMCS情報との対応関係がシステムに予め定められてもよく、上位層シグナリング又は物理層シグナリングを用いて通知されてもよいことに留意されたい。
あるいは、DCIが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つであり、複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含む。この場合、キャリアを説明するという観点から、実施例A4における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するキャリアが第1のキャリアであるのか、又は第2のキャリアであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、キャリアとMCS情報との対応関係が、キャリアとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
また、第1の情報はさらに、DCIが位置するセル、DCIが位置するBWP、DCIが位置するTAG、DCIが位置するPUCCHグループ(group)、DCIのサブキャリア間隔、及びDCIの波形のうちの少なくとも1つを含んでよい。これらの場合は、DCIが位置するキャリアを第1の情報が含む場合と同様であり、したがって、実施例A4において共に説明されている。
例えば、第1の情報は、DCIが位置するセルを含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング若しくは物理層シグナリングが用いられ、DCIが位置するセルが第1のセル、例えば、マクロセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するセルが第2のセル、例えば、マイクロセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
具体的には、システム又はプロトコルはそのことを事前に指定してよく、又は、高いブロック誤り率のMCSテーブルに対応するセルもあれば、低いブロック誤り率のMCSテーブルに対応するセルもあることを通知するのに、上位層シグナリング又は物理層シグナリングが用いられる。例えば、第1のセルが高いブロック誤り率のMCSテーブルに対応し、第2のセルが低いブロック誤り率のMCSテーブルに対応することが指定される。DCIが位置するセルが第1のセルである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIが位置するセルが第2のセルである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIが位置するセルが第1のセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するセルが第2のセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
あるいは、DCIが位置するセルが複数のセルのうちの少なくとも1つであり、複数のセルは第1のセルと第2のセルとを含む。この場合、セルを説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のセルに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のセルに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のセルに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するセルが第1のセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するセルが第1のセルであるのか、又は第2のセルであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、セルとMCS情報との対応関係が、セルとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のセルに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、第1の情報は、DCIが位置するBWPを含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング若しくは物理層シグナリングが用いられ、DCIが位置するBWPが第1のBWP、例えば、初期のBWP若しくはデフォルトのBWPである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するBWPが第2のBWP、例えば、アクティブなBWPである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
あるいは、DCIが位置するBWPは複数のBWPのうちの少なくとも1つであり、複数のBWPは第1のBWPと第2のBWPとを含む。この場合、BWPを説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のBWPに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のBWPに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のBWPに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するBWPが第1のBWPである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するBWPが第1のBWPであるのか、又は第2のBWPであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、BWPとMCS情報との対応関係が、BWPとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のBWPに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、第1の情報は、DCIが位置するTAGを含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング又は物理層シグナリングが用いられ、DCIが位置するTAGが第1のTAG、例えば、一次TAGである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するTAGが第2のTAG、例えば、二次TAGである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
あるいは、DCIが位置するTAGは複数のTAGのうちの少なくとも1つであり、複数のTAGは第1のTAGと第2のTAGとを含む。この場合、TAGを説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のTAGに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のTAGに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のTAGに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するTAGが第1のTAGである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するTAGが第1のTAGであるのか、又は第2のTAGであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、TAGとMCS情報との対応関係が、TAGとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のTAGに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、第1の情報は、DCIが位置するPUCCHグループ(group)を含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング若しくは物理層シグナリングが用いられ、DCIが位置するPUCCH groupが第1のPUCCH group、例えば、一次(primary)PUCCH groupである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するPUCCH groupが第2のPUCCH group、例えば、二次(secondary)PUCCH groupである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
あるいは、DCIが位置するPUCCH groupは複数のPUCCH groupのうちの少なくとも1つであり、複数のPUCCH groupは第1のPUCCH groupと第2のPUCCH groupとを含む。この場合、PUCCH groupを説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のPUCCH groupに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し第2のPUCCH groupに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し第1のPUCCH groupに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するPUCCH groupが第1のPUCCH groupである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するPUCCH groupが第1のPUCCH groupであるのか、又は第2のPUCCH groupであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、PUCCH groupとMCS情報との対応関係が、PUCCH groupとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のPUCCH groupに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、第1の情報はDCIのサブキャリア間隔を含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング若しくは物理層シグナリングが用いられ、DCIのサブキャリア間隔が第1のサブキャリア間隔、例えば、60kHzである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIのサブキャリア間隔が第2のサブキャリア間隔、例えば、15kHzである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。第1のMCS情報に対応するサブキャリア間隔が、第2のMCS情報に対応するサブキャリア間隔と異なる。任意選択で、第1のMCS情報に対応するサブキャリア間隔は、第2のMCS情報に対応するサブキャリア間隔より大きい。
あるいは、DCIのサブキャリア間隔は複数のサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つであり、複数のサブキャリア間隔は第1のサブキャリア間隔と第2のサブキャリア間隔とを含む。この場合、サブキャリア間隔を説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のサブキャリア間隔に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のサブキャリア間隔に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のサブキャリア間隔に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIのサブキャリア間隔が第1のサブキャリア間隔である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIのサブキャリア間隔が第1のサブキャリア間隔であるのか、又は第2のサブキャリア間隔であるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、サブキャリア間隔とMCS情報との対応関係が、サブキャリア間隔とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のサブキャリア間隔に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、第1の情報はDCIの波形を含む。
例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又はそのことを通知するのに上位層シグナリング若しくは物理層シグナリングが用いられてよく、DCIの波形が第1の波形、例えば、SC-FDMAである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIの波形が第2の波形、例えば、OFDMである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。第1のMCS情報に対応する波形が、第2のMCS情報に対応する波形と異なる。
あるいは、DCIの波形は複数の波形のうちの少なくとも1つであり、複数の波形は第1の波形と第2の波形とを含む。この場合、波形を説明するという観点から、この解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1の波形に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2の波形に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1の波形に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIの波形が第1の波形である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIの波形が第1の波形であるのか、又は第2の波形であるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、波形とMCS情報との対応関係が、波形とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の波形に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
これらの特定の例は、DCIが位置するセル又はDCIが位置するキャリアを第1の情報が含む場合と同様であり、詳細は再度説明しない。
A5:第1の情報はDCIの検出期間を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIの検出期間に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいてDCIの検出期間を決定し、DCIの検出期間に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIの検出期間は複数の検出期間セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の検出期間セットは第1の検出期間セットと第2の検出期間セットとを含む。
具体的には、DCIの検出期間が第1の検出期間セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIの検出期間が第2の検出期間セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIの検出期間が第1の検出期間セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIの検出期間が第2の検出期間セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
DCIの検出期間が第1の検出期間セットに属するということは、DCIの検出期間が第1の検出期間より大きい又はそれと等しいと理解されてよく、またDCIの検出期間が第2の検出期間セットに属するということは、DCIの検出期間が第2の検出期間より小さいと理解されてよい。第1の検出期間及び第2の検出期間は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1の検出期間は、第2の検出期間と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1の検出期間は第2の検出期間より大きい。
例えば、第1のMCSテーブル及び第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがある。DCIの検出期間が第1の検出期間より大きい又はそれと等しい場合、端末デバイスは、第1のMCSテーブルを選択すると決定し、次に、MCSインデックスに基づいて、具体的には第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報を選択すると決定してよい。又は、DCIの検出期間が第2の検出期間より小さい場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、次に、MCSインデックスに基づいて、具体的には第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報を選択すると決定してよい。
DCIの検出期間が短いほど、要件が緊急であることを示し、そのようなサービスは、URLLCサービスであっても、別の比較的緊急なサービスであってもよいことが理解されるであろう。そのようなサービスでは、比較的低いBLERのMCSテーブルが信頼性を保証するのに用いられてよい。DCIの検出期間が長いほど、要件があまり緊急ではないことを示し、そのようなサービスの信頼性要件は通常あまり高くない。そのようなサービスでは、比較的高いBLERのMCSテーブルが用いられてよい。
あるいは、DCIの検出期間は複数の検出期間のうちの少なくとも1つであり、複数の検出期間は第1の検出期間と第2の検出期間とを含む。この場合、検出期間を説明するという観点から、実施例A5における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。MCSインデックスに対応し且つ第1の検出期間に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2の検出期間に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1の検出期間に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIの検出期間が第1の検出期間である場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIの検出期間が第1の検出期間であるのか、又は第2の検出期間であるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、検出期間とMCS情報との対応関係又は検出期間セットとMCS情報との対応関係が、検出期間(又は検出期間セット)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の検出期間に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本明細書では、DCIの検出期間が第1の検出期間より大きい又はそれと等しく且つMCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報である一例が、用いられる。実際に、DCIの検出期間が第1の検出期間と等しい場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報でなくてよい。例えば、第1の検出期間が第2の検出期間と等しいとするならば、DCIの検出期間が第1の検出期間より大きい又はそれと等しい場合、MCSインデックスに対応する変調符号化方式情報は第1のMCS情報であり、DCIの検出期間が第1の検出期間より小さい場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。又は、DCIの検出期間が第1の検出期間より大きい場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であり、DCIの検出期間が第1の検出期間より小さい又はそれと等しい場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
つまり、本明細書は「~と等しい」という場合にどのように区分けを行うかについて、何も限定を設けない。範囲の区分けが以下で行われる場合、「~と等しい」を伴ういかなる場合もこれと同様であり、詳細は再度以下で説明しない。
A6:第1の情報は、DCIで示されるフィードバック時間間隔を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIにより示されるフィードバック時間間隔に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIにより示されるフィードバック時間間隔を決定し、DCIにより示されるフィードバック時間間隔に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIにより示されるフィードバック時間間隔は、複数の時間間隔セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の時間間隔セットは第1の時間間隔セットと第2の時間間隔セットとを含む。
具体的には、DCIにより示されるフィードバック時間間隔が第1の時間間隔セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIにより示されるフィードバック時間間隔が第2の時間間隔セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIにより示されるフィードバック時間間隔が第1の時間間隔セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIにより示されるフィードバック時間間隔が第2の時間間隔セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
フィードバック時間間隔が第1の時間間隔セットに属するということは、フィードバック時間間隔が第1の時間間隔より大きい又はそれと等しいと理解されてよく、フィードバック時間間隔が第2の時間間隔セットに属するということは、フィードバック時間間隔が第2の時間間隔より小さいと理解されてよい。第1の時間間隔及び第2の時間間隔は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1の時間間隔は、第2の時間間隔と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1の時間間隔は第2の時間間隔より大きい。
一例において、フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるデータの送信と、端末デバイスによる当該データに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔、又は第2の情報をスケジューリングするのに用いるDCIの送信と、端末デバイスによる第2の情報の送信との間の時間間隔である。
本明細書において、端末デバイスにより受信されるHARQ応答情報が第1のHARQ応答情報と呼ばれ、受信したHARQ応答情報は確認応答情報(ACK)/否定応答情報(NACK)を含む。したがって、端末デバイスにより受信される確認応答情報が第1の確認応答情報と呼ばれ、端末デバイスにより受信される否定応答情報が第1の否定応答情報と呼ばれる。端末デバイスにより送信されるHARQ応答情報が第2のHARQ応答情報と呼ばれ、送信されるHARQ応答情報は確認応答情報/否定応答情報も含む。したがって、端末デバイスにより送信される確認応答情報が第2の確認応答情報と呼ばれ、端末デバイスにより送信される否定応答情報が第2の否定応答情報と呼ばれる。
DCIがダウンリンクデータをスケジューリングするのに用いられる場合、フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるダウンリンクデータの送信と、端末デバイスによるダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報の送信との間の時間間隔であってよい、又はDCIがアップリンクデータ又はアップリンク制御情報をスケジューリングするのに用いられる場合、フィードバック時間間隔は、第2の情報に含まれるアップリンクデータ又はアップリンク制御情報をスケジューリングするのに用いられるDCIと、端末デバイスによる第2の情報に含まれるアップリンクデータ又はアップリンク制御情報の送信との間の時間間隔であってよい。
例えば、第1のMCSテーブル及び第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがある。DCIにより示されるフィードバック時間間隔が第1の時間間隔より大きい又はそれと等しい場合、端末デバイスは、第1のMCSテーブルを選択すると決定し、次にMCSインデックスに基づいて、具体的には第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報を選択すると決定してよい、又はDCIにより示されるフィードバック時間間隔が第2の時間間隔より小さい場合、端末デバイスは、第2のMCSテーブルを選択すると決定し、次にMCSインデックスに基づいて、具体的には第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報を選択すると決定してよい。例えば、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔は、M1個のスロット(slot)又はM2個のシンボル(symbol)であり、M1は0より大きい又は0と等しい整数であり、M2は1より大きい又は1と等しい整数である。例えば、M1=0であり、M2=14である。
フィードバック時間間隔が短いほど、要件が緊急であることを示し、そのようなサービスはURLLCサービスであっても、別の比較的緊急なサービスであってもよいことが理解されるであろう。そのようなサービスでは、比較的低いBLERのMCSテーブルが、信頼性を保証するのに用いられてよい。フィードバック時間間隔が長いほど、要件があまり緊急ではないことを示し、そのようなサービスの信頼性要件は通常あまり高くない。そのようなサービスでは、比較的高いBLERのMCSテーブルが用いられてよい。
別の例において、フィードバック時間間隔は代替的に、ネットワークデバイスがDCIを送信するか又は端末デバイスがDCIを受信する時点と、現在のサービス伝送を完了するための最大持続時間に対応する時点との間の時間間隔であってよい。
URLLCサービスが、サービス伝送を完了するための最大持続時間を指定し、例えば、現在の最大持続時間は1msである。言い換えれば、URLLCサービスが送信側に到着した時点からURLLCサービスの現在の伝送が終了する時点までの持続時間が、1ms以内である必要がある。理論上、URLLCサービスは、ネットワークデバイスがDCIを送信してから、伝送され始める。しかしながら、現在の伝送プロセスは既に、URLLCサービスが伝送される前に始まっている。例えば、図3を参照すると、図3のポイントAが、URLLCサービスが送信側に到着した時点を示し、ポイントBが、ネットワークデバイスがDCIを送信した時点又は端末デバイスがDCIを受信した時点を示し、またポイントCが、現在の伝送プロセスが終了した時点を示す。ネットワークデバイスがDCIを送信した時点又は端末デバイスがDCIを受信した時点は、URLLCサービスが送信側に到着した時点の後であり、したがって、URLLCサービスを伝送する持続時間がポイントBからポイントCまでの持続時間であり、この持続時間はこの例におけるフィードバック時間間隔であってもよいことが分かる。ポイントBからポイントCまでの持続時間が非常に短い場合、これは、残り時間が長くないことを示しており、比較的低いBLERのMCSテーブルが、伝送信頼性を向上させてサービスの伝送が1回で確実に成功できるように選択される。ポイントBからポイントCまでの持続時間が比較的長い場合、これは、残り時間がまだ十分にあることを示しており、比較的高いBLERのMCSテーブルが選択されてよい。
あるいは、フィードバック時間間隔は複数の時間間隔セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の時間間隔セットは第1の時間間隔セットと第2の時間間隔セットとを含む。この場合、時間間隔セットを説明するという観点から、実施例A6における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、フィードバック時間間隔が第1の時間間隔セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。フィードバック時間間隔が第1の時間間隔セットに属するのか、又は第2の時間間隔セットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、フィードバック時間間隔とMCS情報との対応関係又は時間間隔セットとMCS情報との対応関係が、フィードバック時間間隔(又は時間間隔セット)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の時間間隔セットに含まれるフィードバック時間間隔に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、フィードバック時間間隔が第1の時間間隔と等しい場合が、フィードバック時間間隔が第1の時間間隔より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信される時点は、第2の情報に含まれるダウンリンクデータをネットワークデバイスが送信する時点であっても、第2の情報に含まれるダウンリンクデータを端末デバイスが受信する時点であってもよい。これは、本願の本実施形態において限定されることはない。以下では、第2の情報に含まれるダウンリンクデータをネットワークデバイスが送信する時点を一例として用いる。
さらに、第2の情報に含まれるダウンリンクデータの送信と、ダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報の端末デバイスによる送信との間の時間間隔は、限定されることはないが、以下の実施例のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるシンボルの開始時点とダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するシンボルの開始時点との間の時間間隔、第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるシンボルの終了時点とダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するシンボルの開始時点との間の時間間隔、第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるシンボルのインデックスとダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するシンボルのインデックスとの間の時間間隔(時間間隔は、例えば、2つのインデックス間の差である)、第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるスロット(slot)の開始時点とダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するスロットの開始時点との間の時間間隔、第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるスロットの終了時点とダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するスロットの開始時点との間の時間間隔、及び第2の情報に含まれるダウンリンクデータが送信されるスロットのインデックスとダウンリンクデータに対応する第2のHARQ応答情報を端末デバイスが送信するスロットのインデックスとの間の時間間隔(時間間隔は、例えば、2つのインデックス間の差である)である。
A7:第1の情報は、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を含み、さらにDCIのフォーマットを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値並びにDCIのフォーマットに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値並びにDCIのフォーマットを決定し、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値並びにDCIのフォーマットに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIのフォーマットは、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとを含んでよい。第1のDCIフォーマットのDCIはコンパクト(compact)DCIと呼ばれることがあり、第2のDCIフォーマットのDCIはフォールバック(fallback)DCIと呼ばれることがある。第1のDCIフォーマットのDCIはURLLCサービスに適用できるDCIであることが理解されるであろう。第2のDCIフォーマットのDCIは、全てのサービスに適用できるDCIであり、例えば、DCI format 0_0及びDCI format 1_0である。第1のDCIフォーマット及び第2のDCIフォーマットに加えて、共通(common)DCIと呼ばれることがある第3のDCIフォーマットのDCIがある。第3のDCIフォーマットのDCIは、NRシステム又はLTEシステムのDCI、つまり、サービスを区別しないDCI、例えば、DCI format 0_1とDCI format 1_1とを区別しないDCIであってよい。
本願の本実施形態で提供される技術的解決手段は主に、第1のDCIフォーマットのDCIに適用される。つまり、端末デバイスにより受信されるDCIは第1のDCIフォーマットのDCIである。DCIは第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドを含み、第1のビット情報フィールドは第1の情報を搬送するのに用いられてよい。したがって、端末デバイスは、第1の情報ビットフィールドに基づいて、DCIにより示される変調符号化方式テーブル及び/又はDCIにより示される変調符号化方式インデックスオフセット値を決定してよい。第2の情報ビットフィールドに含まれるビット数は、1より大きい又は1と等しい。さらに、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和が、第2のDCIフォーマットのDCIにおける第2のビット情報フィールドのサイズと等しい。第2の情報ビットフィールドは、限定されることはないが、以下の実施例のうちの少なくとも1つを含む。
実施例1:第2のビット情報フィールドのビット数は2より小さい又は2と等しく、第2のビット情報フィールドは、第2の情報からHARQ応答情報までのフィードバック時間を示すのに用いられる。
実施例2:第2のビット情報フィールドのビット数は3より小さい又は3と等しく、第2のビット情報フィールドは、第2の情報により占有される時間領域リソースを示すのに用いられる。
実施例3:第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは、冗長バージョン(redundancy version、RV)を示すのに用いられ、冗長バージョンは0又は3である。
実施例4:第2のビット情報フィールドのビット数は1と等しく、第2のビット情報フィールドは、端末デバイスの伝送電力コマンドワードを示すのに用いられ、伝送電力コマンドワードは0又は3である。
実施例5:第2のビット情報フィールドのビット数は4と等しく、第2のビット情報フィールドは変調符号化方式インデックスを示すのに用いられる。
以下では、前述のいくつかの実施例を個々に説明する。
実施例1において、第2のビット情報フィールドは、第2の情報からHARQ応答情報までのフィードバック時間を示す、つまり、実施例A6のフィードバック時間間隔を示すのに用いられ、第2のビット情報フィールドは、DCIにおいてダウンリンクデータとHARQとの間のフィードバック時間インジケータ(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)を含んでよい。
例えば、第2のDCIフォーマットのDCIでは、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorのサイズ(size)がX1ビットと等しく、X1=3である。第1のDCIフォーマットのDCIでは、DCIにおけるPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorの第2のビット情報フィールドは、PDSCH-to-HARQ_feedback timingの機能を実装する、つまり、フィードバック時間間隔を示すのに引き続き用いられてよく、DCIの第1のビット情報フィールドは第1の情報を搬送するのに用いられる。第2のフォーマットのPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldのサイズは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和より大きい又はそれと等しくよい。例えば、第2のフォーマットのPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldのサイズは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和と等しい。第1のDCIフォーマットのDCIでは、第2のビット情報フィールドサイズは[X1-1]ビットより小さい又はそれと等しく、第1のビット情報フィールドのサイズは1ビットより大きい又はそれと等しい。第2のDCIフォーマットのDCIは第1のビット情報フィールドを含まないが、第2のビット情報フィールドを含むことが考えられ得る。
実施例1において、第1のDCIフォーマットのDCIに含まれる第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドは両方とも、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldであるが、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldに含まれる異なるビットが異なる機能を実装するのに用いられることが考えられ得る。あるいは、第1のDCIフォーマットのDCIの第1のビット情報フィールドは独立ビット情報フィールドとして用いられることが考えられ得る。この場合、第1のDCIフォーマットのDCIの第2のビット情報フィールドは、第2のDCIフォーマットのDCIの第2のビット情報フィールドと比較された場合、構成又は事前定義に基づいて縮小されることが考えられる。第1のビット情報フィールドは、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにもはや属さないことが理解されるであろう。
例えば、ビット情報フィールドの単位がスロットである。URLLCサービスが伝送されようとしている場合、遅延要件によって、通常、比較的長いスロットがHARQ応答情報をフィードバックするように命令されることはない。この場合、HARQ応答情報がフィードバックされたとしても、HARQ応答情報は失効するであろう。したがって、第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldは適宜縮小されてもよく、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldの元の機能を実装するのに用いられるビット情報フィールドが適宜縮小されてもよい。PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldを縮小した後に、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldに元々属している残りのビットが、第1の情報を搬送するのに用いられてよい。あるいは、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldを縮小した後に、節約したビット数が第1の情報を示すのに用いられてよい。
本実施形態では、第1のDCIフォーマットのDCIのビット総数と第2のDCIフォーマットのDCIのビット総数とが、同じになるように設定されてよいことが理解されるであろう。このように、ブラインド検出回数の数を減らすことができ、端末デバイスの電力が節約される。
実施例2において、第2のビット情報フィールドは、第2の情報により占有される時間領域リソースを示すのに用いられる。第1のDCIフォーマットのDCIがダウンリンクデータをスケジューリングするのに用いられる場合、第2のビット情報フィールドは、DCIの時間領域PDSCHリソース(time-domain PDSCH resource)フィールドに属してよい。第1のDCIフォーマットのDCIがアップリンクデータ又はアップリンク制御情報をスケジューリングするのに用いられる場合、第2のビット情報フィールドは、DCIの時間領域PUSCHリソース(time-domain PUSCH resource)フィールドに属してよい。
現在、第2のDCIフォーマットのDCIでは、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドの最大サイズがX2ビット、例えば、X2=4である。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、DCIのtime-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドにおける第2のビット情報フィールドは、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドの機能を実装するのに、つまり、第2の情報により占有される時間領域リソースを示すのに引き続き用いられてよく、DCIのtime-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドにおける第1のビット情報フィールドは、第1の情報を搬送するのに用いられる。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和より大きい又はそれと等しくてよい。例えば、第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和と等しい。第2のビット情報フィールドのサイズは[X2-1]ビットより小さい又はそれと等しく、第1のビット情報フィールドのサイズは1ビットより大きい又はそれと等しい。
第2のDCIフォーマットのDCIは第1のビット情報フィールドを含まないが、第2のビット情報フィールドを含み、第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドは両方とも、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドに属することが考えられ得る。実施例2において、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドも両方とも、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドに属するが、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドに含まれる異なるビットが、異なる機能を実装するのに用いられることが考えられ得る。あるいは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドは独立ビット情報フィールドとして用いられることが考えられ得る。この場合、構成又は事前定義に基づいて、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第2のビット情報フィールドは、第2のDCIフォーマットのDCIにおける第2のビット情報フィールドと比較される場合、縮小されることが考えられる。第1のビット情報フィールドは、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドにもはや属さないことが理解されるであろう。
time-domain PDSCH resourceフィールドは、PDSCHにより占有される時間領域リソースの長さを示すのに用いられ、time-domain PUSCH resourceフィールドは、PUSCHにより占有される時間領域リソースの長さを示すのに用いられる。したがって、URLLCサービスが伝送されようとしている場合、遅延要件によって、通常、非常に大量の時間領域リソースを占有するチャネルがデータを伝送するよう命令されることはない。この場合、チャネルが受信側で受信されたとしても、復号時間が終了した後に、サービス失効が生じやすい。したがって、第1のDCIフォーマットのDCIでは、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドは適宜縮小されてよく、又はtime-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドの元の機能を実装するのに用いられるビット情報フィールドが適宜縮小される。time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドが縮小された後に、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドに元々属している残りのビットが、第1の情報を搬送するのに用いられてよい。あるいは、time-domain PDSCH resourceフィールド又はtime-domain PUSCH resourceフィールドが縮小された後に、節約したビット数が第1の情報を示すのに用いられてよい。
実施例3において、第2のビット情報フィールドは冗長バージョンを示すのに用いられ、第2のビット情報フィールドはDCIのRV fieldに属してよい。
現在、第2のDCIフォーマットのDCIでは、RV fieldのサイズがX3ビットと等しく、例えば、X3=2である。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、DCIのRV fieldにおける第2のビット情報フィールドは、RV fieldの機能を実装するのに、つまり、冗長バージョンを示すのに引き続き用いられてよく、DCIのRV fieldにおける第1のビット情報フィールドは、第1の情報を搬送するのに用いられる。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、RV fieldのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和より大きい又はそれと等しくてよい。例えば、第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、RV fieldのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和と等しい。第2のビット情報フィールドのサイズは[X3-1]ビットと等しく、第1のビット情報フィールドのサイズは1ビットと等しい。
第2のDCIフォーマットのDCIは第1のビット情報フィールドを含まないが、第2のビット情報フィールドを含み、第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドは両方とも、RV fieldに属することが考えられ得る。実施例3において、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドも両方とも、RV fieldに属するが、RV fieldに含まれる異なるビットが異なる機能を実装するのに用いられることが考えられ得る。あるいは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドは独立ビット情報フィールドとして用いられることが考えられ得る。この場合、構成又は事前定義に基づいて、第1のDCIの第2のビット情報フィールドは、第2のDCIの第2のビット情報フィールドと比較される場合、縮小されることが考えられる。第1のビット情報フィールドは、RV fieldにもはや属さないことが理解されるであろう。
5GのNRシステムでは一般に、RVバージョンが0又は3である場合、受信側が、1回の伝送が成功した後に次の伝送を行うことなく、自己復号を実施することができる。しかしながら、RVバージョンが1又は2である場合、一部の情報しか1回に伝送できないので、残りの情報はさらに、次回に伝送される必要がある。しかしながら、URLLCサービスがサービス伝送完了に対して厳密な時間要件(例えば、1ms)を有している場合、再伝送の機会はない可能性が高い。したがって、本願の本実施形態では、RVバージョン0又は3の方がURLLCサービスに適している。これを考慮して、第2のビット情報フィールドは、RVバージョンが0又は3であることを示すのに用いられてよく、RV fieldの残りの1つのビットが第1の情報を搬送するのに用いられてよい。あるいは、RV fieldを縮小した後に、節約したビット数が第1の情報を示すのに用いられてもよい。しかしながら、第2のビット情報フィールドの特定のインジケーション結果が、本願の本実施形態において限定されることはない。例えば、第2のビット情報フィールドは、RVバージョンが0又は1であることを示しても、RVバージョンが1又は2であることを示してもよい。
実施例4において、第2のビット情報フィールドは端末デバイスの伝送電力コマンドワードを示すのに用いられ、第2のビット情報フィールドはDCIの伝送電力制御(transmit power control、TPC)フィールド(field)に属してよい。第1のDCIフォーマットのDCIがダウンリンクデータをスケジューリングするのに用いられる場合、第2のビット情報フィールドは、DCIのPUCCH用伝送電力制御コマンド(TPC command for scheduled PUCCH)に属してよい。第1のDCIフォーマットのDCIがアップリンクデータ又はアップリンク制御情報をスケジューリングするのに用いられる場合、第2のビット情報フィールドは、DCIのPUSCH用伝送電力制御コマンド(TPC command for scheduled PUSCH)に属してよい。
現在、第2のDCIフォーマットのDCIでは、TPC fieldのサイズがX4ビットと等しい。第1のDCIフォーマットのDCIでは、DCIのTPC fieldにおける第2のビット情報フィールドは、TPC fieldの機能を実装するのに、つまり、伝送電力コマンドワードを示すのに引き続き用いられてよく、DCIのTPC fieldにおける第1のビット情報フィールドは、第1の情報を搬送するのに用いられる。第1のDCIフォーマットのDCIでは、TPC fieldのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和より大きい又はそれと等しくてよい。例えば、第1のDCIフォーマットのDCIでは、TPC fieldのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和と等しい。第2のビット情報フィールドのサイズは[X4-1]ビットと等しく、第1のビット情報フィールドのサイズは1ビットと等しい。
第2のDCIフォーマットのDCIは第1のビット情報フィールドを含まないが、第2のビット情報フィールドを含み、第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドは両方とも、TPC fieldに属することが考えられ得る。実施例4において、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドも両方とも、TPC fieldに属するが、TPC fieldに含まれる異なるビットが異なる機能を実装するのに用いられることが考えられ得る。あるいは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドは独立ビット情報フィールドとして用いられることが考えられ得る。この場合、構成又は事前定義に基づいて、第1のDCIの第2のビット情報フィールドは、第2のDCIの第2のビット情報フィールドと比較される場合、縮小されることが考えられる。第1のビット情報フィールドは、TPC fieldにもはや属さないことが理解されるであろう。
したがって、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第2のビット情報フィールドの特定のインジケーション方式が、限定されることはないが、以下のいくつかの可能性を含む。
可能性1:第2のビット情報フィールドは1ビットであり、0を示す又は+3/+4を示すのに用いられる。
可能性2:第2のビット情報フィールドは1ビットであり、+1を示す又は+3/+4を示すのに用いられる。
可能性3:第2のビット情報フィールドは1ビットであり、0を示す又は+1を示すのに用いられる。
第2のビット情報フィールドが0を示す場合、これは、伝送電力が調整されないことを示し、第2のビット情報フィールドが+3を示す場合、これは、伝送電力が3倍に拡大されることを示す、といったことになる。
5GのNRシステムでは、URLLCサービスが比較的重要である。したがって、前述の可能性において、縮小電力調製係数がTPCコマンドワードから除外される、つまり、URLLCサービスの信頼性を保証するために電力が拡大されるか又は調整されない。しかしながら、これについては、実際にはこれに限定されることはない。例えば、第2のビット情報フィールドは、縮小電力調製係数も示してよい。例えば、第2のビット情報フィールドは1であり、+1を示す又は-3/-4/-1を示すのに用いられ、第2のビット情報フィールドが-3を示す場合、これは、伝送電力が3倍に縮小されることを示す、といったことになる。具体的には、第2のビット情報フィールドにより示される内容が、本願の本実施形態において限定されることはない。
実施例5において、第2のビット情報フィールドは変調符号化方式インデックスを示すのに用いられ、第2のビット情報フィールドはDCIのMCSフィールドに属してよい。この情報フィールドは、MCSインデックスを示すのに用いられる。
現在、第2のDCIフォーマットのDCIでは、MCSフィールドのサイズがX5ビットと等しく、例えば、X5=5である。第1のDCIフォーマットのDCIにおいて、DCIのMCSフィールドにおける第2のビット情報フィールドは、MCSフィールドの機能を実装するのに、つまり、変調符号化方式インデックスを示すのに引き続き用いられてよく、DCIのMCSフィールドにおける第1のビット情報フィールドは、第1の情報を搬送するのに用いられる。第1のDCIフォーマットのDCIでは、MCSフィールドのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和より大きい又はそれと等しくてよい。例えば、第1のDCIフォーマットのDCIでは、MCSフィールドのサイズは、第1のビット情報フィールドのサイズと第2のビット情報フィールドのサイズとの和と等しい。第2のビット情報フィールドのサイズは[X5-1]ビットと等しく、第1のビット情報フィールドのサイズは1ビットと等しい。
第2のDCIフォーマットのDCIは第1のビット情報フィールドを含まないが、第2のビット情報フィールドを含み、第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドは両方とも、MCSフィールドに属することが考えられ得る。実施例5において、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールド及び第2のビット情報フィールドも両方とも、MCSフィールドに属するが、MCSフィールドに含まれる異なるビット情報が異なる機能を実装するのに用いられることが考えられ得る。あるいは、第1のDCIフォーマットのDCIにおける第1のビット情報フィールドは独立ビット情報フィールドとして用いられることが考えられ得る。この場合、構成又は事前定義に基づいて、第1のDCIの第2のビット情報フィールドは、第2のDCIの第2のビット情報フィールドと比較される場合、縮小されることが考えられる。第1のビット情報フィールドは、MCSフィールドにもはや属さないことが理解されるであろう。
一般に、CQIテーブルが4ビットを用いて示され、同じBLERに対応するCQIテーブル及びMCSテーブルが互いに対応する、つまり、MCSテーブルも4ビットを用いて示されてよい。したがって、MCSフィールドの残りの1つのビットが、第1の情報を搬送するのに用いられてよく、又は節約したビット数が、縮小後の第1の情報を示すのに用いられてよく、その結果、DCIリソースが有効に利用できるようになる。
上述したX1、X2、X3、X4、及びX5は、1より大きい又は1と等しい正の整数である。X1-1=0の場合、対応する第2のビット情報フィールドに対応する情報が、上位層シグナリングを用いて設定される意味又は予め定められる意味を示し、このことは、X2、X3、X4、及びX5にも同様に適用されることが理解されるであろう。詳細は、ここで再度説明しない。
A8:第1の情報は、DCIにより示されるA-CSIを含む。
本実施形態の前提は、DCIが、A-CSIを報告するよう端末デバイスをトリガするのに用いられる情報フィールドを搬送することであり、DCIは、情報フィールドを用いて、A-CSIを報告するよう端末デバイスに命令してよい。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIにより示されるA-CSIに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIにより示されるA-CSIを決定し、DCIにより示されるA-CSIに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
一例において、DCIにより示されるA-CSIは複数のA-CSIのうちの少なくとも1つであり、複数のA-CSIは第1のCSIと第2のCSIとを含む。DCIにより示されるA-CSIが第1のCSIを含む場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIにより示されるA-CSIが第2のCSIを含む場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIにより示されるA-CSIが第1のCSIを含む場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIにより示されるA-CSIが第2のCSIを含む場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
例えば、ネットワークデバイス又はプロトコルは、A-CSIとBLERとの対応関係を予め定めてよい。端末デバイスは、プロトコルを用いてA-CSIとBLERとの対応関係を認識してもよく、その対応関係は上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1のCSIは第1のBLERに対応し、第2のCSIは第2のBLERに対応する。DCIが第1のCSIを報告するよう端末デバイスに命令する場合、これは、端末デバイスが第1のBLERのCSIを報告する必要があることを示している、又はDCIが第2のCSIを報告するよう端末デバイスに命令する場合、これは、端末デバイスが第2のBLERのCSIを報告する必要があることを示している。第1のCSI及び第2のCSIは両方ともA-CSIである。A-CSIとBLERとの対応関係があり、BLERとMCSテーブルとの対応関係がある。したがって、A-CSIとBLERとMCSテーブルとの対応関係があることが考えられ得る。例えば、第1のCSIが第1のBLERに対応し、第1のBLERが第1のMCSテーブルに対応する場合、第1のCSIも第1のMCSテーブルに対応することが考えられ得る。又は第2のCSIが第2のBLERに対応し、第2のBLERが第2のMCSテーブルに対応する場合、第2のCSIも第2のMCSテーブルに対応することが考えられ得る。DCIが第1のCSIを報告するよう端末デバイスに命令する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定してよく、端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報を決定してよい。又はDCIが第2のCSIを報告するよう端末デバイスに命令する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定してよく、端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報を決定してよい。具体的には、ここでの第1のCSI及び第2のCSIはCSIレポートであってもよく、特定のCSIに含まれる情報エントリでもよい。
あるいは、DCIにより示されるA-CSIは複数のA-CSIのうちの少なくとも1つであり、複数のA-CSIは第1のCSIと第2のCSIとを含む。この場合、A-CSIを説明するという観点から、実施例A8における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のCSIに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のCSIに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のCSIに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIにより示されるA-CSIが第1のCSIである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIにより示されるA-CSIが第1のCSIであるのか、又は第2のCSIであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、A-CSIとMCS情報との対応関係が、A-CSIとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のCSIに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
例えば、CSIは1つ又は複数のCSIコンテンツを含み、CSIコンテンツはCQI、RI、及びPMIなどを含む。DCIにより示されるA-CSIが、RI及び/又はRSRPなどの徐々に変化する情報を含む場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いBLERのMCSテーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIが、CQI及び/又はPMIなどのすぐに変化する情報を含む場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いBLERのMCSテーブルが必要とされる。別の例では、DCIにより示されるA-CSIがCSI part 2を含む場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いBLERのMCSテーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIがCSI part 1しか含まない場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いBLERのMCSテーブルが必要とされる。MCSテーブルとBLERとの対応関係がここで限定されることはない、つまり、MCSテーブルとBLERとの対応関係は予め定められてもよく、上位層シグナリングを用いて設定されてもよいことに留意されたい。
端末デバイスはMCSインデックスを決定し、CSIに含まれるCSIコンテンツに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定することが理解されるであろう。
例えば、CSIはCSIの1つ又は複数のビット情報量を含み、CSIコンテンツは、CQI、RI、及びPMIなどのビット情報を含む。DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第1のビット数より大きい又はそれと等しい場合、これは、CSIが緊急性の低いサービスであり得ることを示しており、比較的高いBLERのMCSテーブルが必要とされる。DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第2のビット数より少ない場合、これは、CSIが比較的緊急なサービスであり得ることを示しており、比較的低いBLERのMCSテーブルが必要とされる。
端末デバイスはMCSインデックスを決定し、CSIに含まれるCSIのビット情報量に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定することが理解されるであろう。
別の例では、DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが複数のBLERに対応し、複数のBLERは最高BLERと最低BLERとを含み、最高BLERは最大値を有するBLERであり、最低BLERは最小値を有するBLERである。この場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が特定のBLERに対応するMCS情報であると決定する。あるいは、DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが複数のBLERに対応し、MCSインデックスに対応するMCS情報は特定のBLERに対応するMCS情報である。特定のBLERは、例えば最高BLER、つまり、最大値を有するBLERであり、例えば、最高BLERに対応するMCS情報が第1のMCS情報である。又は特定のBLERは、例えば最低BLER、つまり、最小値を有するBLERであり、例えば、最低BLERに対応するMCS情報が第2のMCS情報である。又は特定のBLERは、最高BLER及び最低BLER以外のBLERであってよい。
例えば、CSIは1つ又は複数のCSIレポート(report)を含み、異なるCSIレポートが異なるBLERに対応してよい。この場合、DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが、複数のBLERに対応してよい。例えば、1つのMCSテーブルが1つのBLERに対応する。端末デバイスは、複数のMCSテーブルから、最高BLERに対応するMCSテーブル又は最低BLERに対応するMCSテーブルなどの、1つのMCSテーブルを選択してよく、次に、MCSインデックスに基づいてMCS情報を決定してよい。端末デバイスがどのBLERに対応するどのMCSテーブルを選択するかは、プロトコルにより予め定められてもよく、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて通知されてもよい。
実施例A8の2つの例は、個々に用いられてもよく、組み合わされてもよい。
さらに、DCIにより示されるA-CSIに含まれるCSIが複数のBLERに対応し、複数のBLERは最高BLERと最低BLERとを含む。この場合、BLERを説明するという観点から、実施例A8における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ最高BLERに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ最低BLERに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である、又はMCSインデックスに対応し且つ最低BLERに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ最高BLERに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ最高BLERに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIにより示されるA-CSIが最高BLERに対応するCSIである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIにより示されるA-CSIが最高BLERに対応するのか、又は最低BLERに対応するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、A-CSIとMCS情報との対応関係又はA-CSIに対応するBLERとMCS情報との対応関係が、A-CSI(又はA-CSIに対応するBLER)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ最低BLERに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合、又はMCSインデックスに対応し且つ最低BLERに対応しているMCS情報が第1のMCS情報である場合、又はMCSインデックスに対応し且つ最高BLERに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合などの理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第1のビット数と等しい場合が、DCIにより示されるA-CSIに含まれるビット情報量が第1のビット数より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
A9:第1の情報は、DCIのCCEアグリゲーションレベルを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIのCCEアグリゲーションレベルに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいてDCIのCCEアグリゲーションレベルを決定し、DCIのCCEアグリゲーションレベルに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIのCCEアグリゲーションレベルは複数のアグリゲーションレベルセットのうちの少なくとも1つに属し、複数のアグリゲーションレベルセットは第1のアグリゲーションレベルセットと第2のアグリゲーションレベルセットとを含む。
具体的には、DCIのCCEアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIのCCEアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIのCCEアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIのCCEアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
DCIのCCEアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルセットに属するということは、DCIのアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルより小さいと理解されてよく、DCIのアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルセットに属するということは、DCIのアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルより大きい又はそれと等しいと理解されてよい。第1のアグリゲーションレベル及び第2のアグリゲーションレベルは2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1のアグリゲーションレベルは、第2のアグリゲーションレベルと等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1のアグリゲーションレベルは、第2のアグリゲーションレベルより小さい。
アグリゲーションレベルが高い場合、端末デバイスがDCIを受信できる確率が高いと理解されてよい。この場合、端末デバイスの信頼性要件が比較的高い可能性が高く、比較的低いBLERのMCSテーブルが信頼性を保証するのに用いられてよい。これに対して、アグリゲーションレベルが低い場合、端末デバイスは、DCIを受信しない可能性が高いかもしれない。したがって、この場合、端末デバイスの信頼性要件があまり高くなく、比較的高いBLERのMCSテーブルが用いられてよい。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、DCIのCCEアグリゲーションレベルが4であり且つ第1のアグリゲーションレベルセットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又はDCIのCCEアグリゲーションレベルが8又は16であり且つ第2のアグリゲーションレベルセットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、DCIのCCEアグリゲーションレベルは複数のアグリゲーションレベルセットのうちの少なくとも1つに属し、複数のアグリゲーションレベルセットは第1のアグリゲーションレベルセットと第2のアグリゲーションレベルセットとを含む。この場合、アグリゲーションレベルセットを説明するという観点から、実施例A9における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のアグリゲーションレベルセットに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のアグリゲーションレベルセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のアグリゲーションレベルセットに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIのCCEアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIのCCEアグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルセットに属するのか、又は第2のアグリゲーションレベルセットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、アグリゲーションレベルセットとMCS情報との対応関係又はDCIのCCEアグリゲーションレベルとMCS情報との対応関係が、アグリゲーションレベルセット(又はDCIのCCEアグリゲーションレベル)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のアグリゲーションレベルセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、DCIのアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルと等しい場合が、DCIのアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルより大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
A10:第1の情報は、DCIが位置するCORSETを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIが位置するCORSETに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIに基づいて、DCIが位置するCORSETを決定し、DCIが位置するCORSETに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、DCIが位置するCORSETは複数のCORSETセットのうちの少なくとも1つに属し、複数のCORSETセットは第1のCORSETセットと第2のCORSETセットとを含む。
具体的には、DCIが位置するCORSETが第1のCORSETセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又はDCIが位置するCORSETが第2のCORSETセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、DCIが位置するCORSETが第1のCORSETセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するCORSETが第2のCORSETセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
一例において、第1のCORSETセット内の対応するリソースエレメントグループ(resource element group、REG)バンドルサイズ(bundle size)が第1のREGバンドルサイズセットに属する、且つ/又は、第2のCORSETセット内の対応するREGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズセットに属する。
この場合、DCIが位置するCORSETが第1のCORSETセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIが位置するCORSETが第2のCORSETセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。あるいは、DCIのREGバンドルサイズが第1のREGバンドルサイズセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又はDCIのREGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
REGバンドルサイズが第1のREGバンドルサイズセットに属するということは、REGバンドルサイズが第1のREGバンドルサイズより小さいと理解されてよく、REGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズセットに属するということは、REGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズより大きい又はそれと等しいと理解されてよい。第1のREGバンドルサイズ及び第2のREGバンドルサイズは2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1のREGバンドルサイズは、第2のREGバンドルサイズと等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1のREGバンドルサイズは、第2のREGバンドルサイズより小さい。
REGバンドルサイズが大きい場合、端末デバイスがDCIを受信できる確率が高い。この場合、端末デバイスの信頼性要件が比較的高い可能性が高く、比較的低いBLERのMCSテーブルが信頼性を保証するのに用いられてよい。これに対して、REGバンドルサイズが小さい場合、端末デバイスは、DCIを受信しない可能性が高いかもしれない。したがって、この場合、端末デバイスの信頼性要件があまり高くなく、比較的高いBLERのMCSテーブルが用いられてよい。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、DCIのREGバンドルサイズが2であり且つ第1のREGバンドルサイズセットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又はDCIのREGバンドルサイズが6であり且つ第2のREGバンドルサイズセットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、DCIが位置するCORSETは複数のCORSETセットのうちの少なくとも1つに属し、複数のCORSETセットは第1のCORSETセットと第2のCORSETセットとを含む。この場合、CORSETセットを説明するという観点から、実施例A10における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のCORSETセットに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のCORSETセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のCORSETセットに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、DCIが位置するCORSETが第1のCORSETセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。DCIが位置するCORSETが第1のCORSETセットに属するのか、又は第2のCORSETセットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、CORSETセットとMCS情報との対応関係又はDCIが位置するCORSETとMCS情報との対応関係が、CORSETセット(又はDCIが位置するCORSET)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のCORSETセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、DCIのREGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズと等しい場合が、DCIのREGバンドルサイズが第2のREGバンドルサイズより大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIのサブキャリア間隔に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。本実施形態は、以下で説明される第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔と同様であり、詳細はここで説明しない。
上述したDCIに基づいて決定される第1の情報は、DCIに基づいて直接的に決定される情報と理解されてよい。以下では、DCIに基づいて決定されるいくつかの種類の第1の情報を説明する。以下で説明されるDCIに基づいて決定される第1の情報は、DCIに基づいて間接的に決定される情報と理解されてよい。
方式Aの第2の例において、DCIは、第2の情報を伝送するよう命令するのに用いられる。この場合、第1の情報を決定することは、DCIの命令に従って伝送される第2の情報に対応するリソースに基づいて、第1の情報を決定することを含んでよく、第1の情報は、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリア、第2の情報に対応するリソースが位置するセル、第2の情報に対応するリソースが位置するBWP、第2の情報に対応するリソースが位置するTAG、第2の情報に対応するリソースが位置するPUCCH group、第2の情報に対応するリソースに対応するPUCCHフォーマット、第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔、第2の情報に対応するリソースの波形、及び第2の情報に対応するリソースの時間領域長のうちの少なくとも1つを含む。
第2の情報がDCIに基づいて決定され、次に第1の情報が第2の情報に対応するリソースに基づいて決定されるので、第1の情報はDCIに基づいて間接的に決定されると理解されてよい。方式Aの第2の例において、端末デバイスが第1の情報を決定する方式が、ネットワークデバイスが第1の情報を決定する方式と同じであり、決定される第1の情報も同じである。
以下の説明過程では、第1の情報、及びMCSインデックスに対応するMCS情報を第1の情報に基づいて決定することなどが、主に端末デバイスの観点から説明される。ネットワークデバイスの場合も、第1の情報を決定するプロセス又は決定された第1の情報の内容は同様である。
第2の情報に対応するリソースは、第2の情報を搬送するのに用いられるリソースと理解されてよい。第2の情報は、第1の情報が決定されるときに送信されていないので、第2の情報を搬送するのに用いられるリソースは、第2の情報に対応するリソースと説明される。端末デバイスは、DCIを用いて、第2の情報に対応するリソースを決定してよい。例えば、DCIは、第2の情報に対応するリソースを示してよい。あるいは、第2の情報に対応するリソースはプロトコルで指定されてもよく、上位層シグナリング又は他の動的シグナリングを用いて決定されてもよい。
前述のいくつかの種類の第1の情報は、以下で個々に説明される。
A11:第1の情報は、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIの命令に従って伝送される第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを決定し、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つであり、複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含む。
具体的には、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第2のキャリアである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第2のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
例えば、あるシステムでは、URLLCサービスが伝送のために特定のキャリアで搬送されてよく、別のサービスが伝送のために別のキャリアで搬送されてもよい。第2の情報が、URLLCサービスを搬送するキャリアを用いて伝送される場合、これは、第2の情報がURLLCサービスに属すること、URLLCサービスは比較的高い信頼性を必要とすること、また比較的低いBLERのMCSテーブルが選択されてよいことを示している。第2の情報が、別のサービスを搬送するキャリアを用いて伝送される場合、これは、第2の情報がURLLCサービス以外のサービスに属していること、別のサービスの信頼性要件がURLLCサービスほど高くないこと、また比較的高いBLERのMCSテーブルが選択されてよいことを示している。
具体的には、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが一次コンポーネントキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である。第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが二次コンポーネントキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
例えば、第1のキャリアは、URLLCサービス以外のサービスを搬送するキャリアである。上述したように、本システムは複数のMCSテーブルをサポートし、例えば、2つのMCSテーブルをサポートする。端末デバイスは、第1のキャリアに基づいて、高いBLERのMCSテーブルを選択する、例えば、第1のMCSテーブルを選択すると決定し、次に端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて、第1のMCSテーブル内のどのMCS情報を選択するかを決定してよく、例えば、第1のMCS情報を選択すると決定してよい。同様に、例えば、第2のキャリアはURLLCサービスを搬送するキャリアであり、本システムが2つのMCSテーブルをサポートする例が引き続き用いられる。端末デバイスは、第2のキャリアに基づいて、低いBLERのMCSテーブルを選択すると決定してよく、例えば、第2のMCSテーブルを選択すると決定してよく、次に端末デバイスは、MCSインデックスに基づいて、第2のMCSテーブル内のどのMCS情報を選択するかを決定する、例えば、第2のMCS情報を選択すると決定する。具体的には、一次コンポーネントキャリアに対応するMCSテーブルが第1のMCSテーブルであり、したがって、第1のMCS情報が決定される。二次コンポーネントキャリアに対応するMCSテーブルが第2のMCSテーブルであり、したがって、第2のMCS情報が決定される。
キャリアとMCS情報との対応関係が、システムに予め定められてもよく、上位層シグナリング又は物理層シグナリングを用いて通知されてもよいことに留意されたい。
あるいは、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアは複数のキャリアのうちの少なくとも1つであり、複数のキャリアは第1のキャリアと第2のキャリアとを含む。この場合、キャリアを説明するという観点から、実施例A11における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1のキャリアに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第1のキャリアである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアが第1のキャリアであるのか、又は第2のキャリアであるのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、キャリアとMCS情報との対応関係が、キャリアとMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2のキャリアに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
また、第1の情報はさらに、第2の情報に対応するリソースが位置するセル、第2の情報に対応するリソースが位置するBWP、第2の情報に対応するリソースが位置するTAG、第2の情報に対応するリソースが位置するPUCCH group、第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔、第2の情報に対応するリソースに対応するPUCCHフォーマット、及び第2の情報に対応するリソースの波形のうちの少なくとも1つを含んでよい。これらの場合は、第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを第1の情報が含む場合と同様であり、したがって、実施例A11で共に説明される。
例えば、第1の情報は、第2の情報に対応するリソースが位置するセルを含む。例えば、システム又はプロトコルがそのことを事前に指定してよく、又は、高いブロック誤り率のMCSテーブルに対応するセルもあれば、低いブロック誤り率のMCSテーブルに対応するセルもあることを通知するのに、上位層シグナリング又は物理層シグナリングが用いられる。例えば、第1のセルが高いブロック誤り率のMCSテーブルに対応し、第2のセルが低いブロック誤り率のMCSテーブルに対応することが指定される。第2の情報に対応するリソースが位置するセルが第1のセルである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第2の情報に対応するリソースが位置するセルが第2のセルである場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第2の情報に対応するリソースが位置するセルが第1のセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第2の情報に対応するリソースが位置するセルが第2のセルである場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。例えば、第1のセルはマクロセルであり、第2のセルはマイクロセルである。又は第2のセルはマクロセルであり、第1のセルはマイクロセルである。
第2の情報に対応するリソースが位置するBWP、第2の情報に対応するリソースが位置するTAG、第2の情報に対応するリソースが位置するPUCCH group、第2の情報に対応するリソースのサブキャリア間隔、第2の情報に対応するリソースに対応するPUCCHフォーマット、又は第2の情報に対応するリソースの波形などの内容を第1の情報が含むということは、第2の情報に対応するリソースが位置するセル又は第2の情報に対応するリソースが位置するキャリアを第1の情報が含む場合と同様であり、またA4と同様である。詳細は、再度説明しない。
A12:第1の情報は、第2の情報に対応するリソースの時間領域長を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第2の情報に対応するリソースの時間領域長に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、受信したDCIの命令に従って伝送される第2の情報に対応するリソースの時間領域長を決定し、第2の情報に対応するリソースの時間領域長に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
例えば、第2の情報に対応するリソースの時間領域長は、複数の時間領域長セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の時間領域長セットは第1の時間領域長セットと第2の時間領域長セットとを含む。
具体的には、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第2の時間領域長セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第2の時間領域長セットに属する場合、MCS方式インデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
第2の情報に対応するリソースはPDSCH、PUSCH、又はPUCCHであってもよく、第2の情報に対応するリソースの決定された時間領域長は、第2の情報を搬送するPDSCH、PUSCH、又はPUCCHの時間領域長であってもよい。ここでの時間領域長の単位は、シンボル、スロット、又はミニスロットなどであってもよく、このことは特に限定されない。
第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長セットに属するということは、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長より大きい又はそれと等しいと理解されてよく、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第2の時間領域長セットに属するということは、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第2の時間領域長より小さいと理解されてよい。第1の時間領域長及び第2の時間領域長は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスにより通知されてもよい。第1の時間領域長は第2の時間領域長と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1の時間領域長は第2の時間領域長より小さい。
第2の情報に対応するリソースの時間領域長が比較的短い場合、これは、第2の情報が比較的緊急なサービスであり得るか、又は第2の情報に残された伝送時間が比較的短いことを示しており、第2の情報が比較的短時間での伝送に成功できることを保証するために、比較的低いBLERのMCSテーブルが必要とされる。第2の情報に対応するリソースの時間領域長が比較的長い場合、これは、第2の情報は緊急性の低いサービスであり得るか、又は第2の情報に残された伝送時間が比較的長いことを示しており、比較的高いBLERのMCSテーブルが用いられてよい。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長より大きい又はそれと等しく且つ第1の時間領域長セットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又は第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第2の時間領域長より小さく且つ第2の時間領域長セットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、第2の情報に対応するリソースの時間領域長は、複数の時間領域長セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の時間領域長セットは第1の時間領域長セットと第2の時間領域長セットとを含む。この場合、時間領域長セットを説明するという観点から、実施例A12における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1の時間領域長セットに対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2の時間領域長セットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1の時間領域長セットに対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長セットに属するのか、又は第2の時間領域長セットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、時間領域長セットとMCS情報との対応関係又は第2の情報に対応するリソースの時間領域長とMCS情報との対応関係が、時間領域長セット(又は第2の情報に対応するリソースの時間領域長)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の時間領域長セットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長と等しい場合が、第2の情報に対応するリソースの時間領域長が第1の時間領域長より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
方式Aの実施例は個々に適用されてもよく、任意のいくつかの実施例が組み合わされてもよい。第1の情報の1つの種類の内容が、1つの実施例とみなされてよい。
第1の情報がDCIに基づいて決定される方式は上述されており、第1の情報を決定する別の方式が以下に説明される。
B:第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定する。ここで、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。
方式Bでは、1つ又は複数の種類の決定された第1の情報もあってよい。例えば、第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数と、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数と、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率と、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率とのうちの少なくとも1つを含む。
方式Aで説明される決定方式は、端末デバイスにより第1の情報を決定する方式である。これに応じて、方式Bでは、ネットワークデバイスが第1の情報を決定することは、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を送信する回数に基づいて第1の情報を決定することを含んでよく、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である。
方式Bでは、ネットワークデバイスにより決定される1つ又は複数の種類の第1の情報もあってよい。例えば、第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を送信する回数と、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を送信する回数と、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を送信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を送信する総必要回数に対する比率と、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を送信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を送信する総必要回数に対する比率とのうちの少なくとも1つを含む。
端末デバイスでは、第1の否定応答情報が受信されない理由が、ネットワーク障害などによって生じるパケット損失であることがある。ネットワークデバイスでは、第1のHARQ応答情報は、毎回伝送されるデータに対して送信されるはずである。したがって、ネットワークデバイスは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を送信しない回数を考慮しなくてもよい。
端末デバイスにより決定される第1の情報とネットワークデバイスにより決定される第1の情報とは、同じはずである。例えば、端末デバイス及びネットワークデバイスは両方とも、DCIが位置するキャリアを第1の情報が含むと決定する。
以下の説明過程では、第1の情報、及び第1の情報に基づいてMCSインデックスに対応するMCS情報を決定することなどが、主に端末デバイスの観点から説明される。ネットワークデバイスの場合も、第1の情報を決定するプロセス又は決定された第1の情報の内容は同様である。
本願の本実施形態において、第1の時間ウインドウは、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより設定されてもよく、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知される。
第1の時間ウインドウは、例えば、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点を終了時点として用いる単位時間、又はMCS情報が決定される時点を終了時点として用いる単位時間である。あるいは、第1の時間ウインドウは、第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後に第1の否定応答情報が受信される時点を終了時点として用いる、あるいは、第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後に第1のHARQ応答情報が初めて受信されない時点を終了時点として用いる、あるいは第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として、また第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点を終了時点として用いる。本明細書における第1の確認応答情報は、伝送プロセスにおける任意の第1の確認応答情報であってよい。あるいは、第1の時間ウインドウは、1つの時間単位が位置する開始時点及び終了時点に対応する。
MCS情報が決定される時点は、MCS情報が決定される時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点と理解されてもよく、MCS情報が決定される時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点と理解されてもよい。MCS情報を搬送するDCIが受信される時点は、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよく、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよい。
第1の確認応答情報が受信される時点は、第1の確認応答情報が受信される時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよく、第1の確認応答情報が受信される時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよい。
第1の否定応答情報が受信される時点は、第1の否定応答情報が受信される時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよく、第1の否定応答情報が受信される時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよい。
第1のHARQ応答情報が受信されない時点は、第1のHARQ応答情報が受信されない時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点と理解されてもよく、第1のHARQ応答情報が受信されない時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点と理解されてもよい。
第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点は、第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点が位置するシンボルの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよく、第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点が位置するスロットの開始時点又は終了時点又はインデックスと理解されてもよい。
さらに、単位時間が、シンボル、スロット、又はミニスロットなどと理解されてもよい。第1の時間ウインドウが、MCS情報が決定される時点を終了時点として用いる単位時間である場合、第1の時間ウインドウでは、Z1単位時間が、MCS情報が決定される時点を終了時点として用いることで早められることが理解されるであろう。ここで、Z1は正の整数である。第1の時間ウインドウが、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点を終了時点として用いる単位時間である場合、第1の時間ウインドウでは、Z2単位時間が、MCS情報を搬送するDCIが受信される時点を終了時点として用いることで早められることが理解されるであろう。ここで、Z2は正の整数である。例えば、第1の時間ウインドウは1msと定められる。
1つの時間単位に対応する開始時点及び終了時点が、1つの時間単位において第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数と理解されてよく、1つの時間単位は、Y1個のスロットであってもY2個のシンボルであってもよい。時間単位は予め定められてもよく、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて通知されてもよい。Y1及びY2は正の整数である。
第1の時間ウインドウが、第1の確認応答情報が受信される時点を開始時点として用い、また第1の確認応答情報が受信された後の予め設定された期間の終了時点を終了時点として用いるならば、1つの第1の確認応答情報が受信された場合、1つの第1の時間ウインドウに入ることが決定されてよく、またタイマが始動する。タイマの計時期間が、予め設定された期間である。タイマが終了したときに、第1の時間ウインドウが終了したと決定され、タイマがリフレッシュされる。次回、別の第1の確認応答情報を受信すると、タイマが再度始動して、次の第1の時間ウインドウに入る。
あるいは、第1の確認応答情報が受信される時点が開始時点として用いられ、第1の確認応答情報が受信された後の第1のHARQ応答情報が初めて受信されない時点が終了時点として用いられる。
以下では、方式Bにおける第1の情報を個々に説明する。
B1:第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数を決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、MCSインデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数は、複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属し、複数の回数のセットは第1の回数のセットと第2の回数のセットとを含む。
具体的には、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ確認応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ確認応答情報を受信しない回数が第2の回数のセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数より小さいと理解されてよく、また第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数のセットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数より大きい又はそれと等しいと理解されてよい。第1の回数及び第2の回数は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1の回数は第2の回数と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1の回数は第2の回数より小さい。
第1の否定応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している。第1の否定応答情報が受信されない場合、これも、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示している場合があり、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している場合がある。第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が比較的大きい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いBLERに対応するMCSテーブルが選択される。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数のセットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が、複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属し、複数の回数のセットは第1の回数のセットと第2の回数のセットとを含む。この場合、回数のセットを説明するという観点から、実施例B1における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第1の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第2の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第1の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が、第1の回数のセットに属するのか、又は第2の回数のセットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、回数のセットとMCS情報との対応関係、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数とMCS情報との対応関係が、回数のセット(又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の回数のセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数と等しい場合が、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第2の回数より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
B2:第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数を決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数に基づいて、MCSインデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数は複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属し、複数の回数のセットは第3の回数のセットと第4の回数のセットとを含む。
具体的には、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第4の回数のセットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第4の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数より大きい又はそれと等しいと理解されてよく、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第4の回数のセットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第4の回数より小さいと理解されてよい。第3の回数及び第4の回数は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスにより通知されてもよい。第3の回数は第4の回数と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第3の回数は第4の回数より大きい。
第1の確認応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が正しいことを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が正しいことを示している。第1の確認応答情報を受信する回数が比較的小さい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であることを示しており、サービス伝送終了時間が近づいているため、低いBLERに対応するMCSテーブルが選択される必要がある。第1の確認応答情報を受信する回数が比較的大きい場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が正しいことを示しており、高いBLERに対応するMCSテーブルが選択されてよい。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第4の回数のセットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数は複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属し、複数の回数のセットは第3の回数のセットと第4の回数のセットとを含む。この場合、回数のセットを説明するという観点から、実施例B2における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し且つ第3の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し且つ第4の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ第3の回数のセットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数のセットに属するのか、又は第4の回数のセットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、回数のセットとMCS情報との対応関係又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数とMCS情報との対応関係が、回数のセット(又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第4の回数のセットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数と等しい場合が、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数が第3の回数より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
B3:第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率を含む。
第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数は、端末デバイスにより送信されるアップリンクデータに基づいて決定されてよい。理論上、端末デバイスが1つのアップリンクデータを送信するたびに、第1のHARQ応答情報が1回受信される。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスは、MCSインデックスと、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率とを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に基づいて、MCSインデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率は、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の比率セットは第1の比率セットと第2の比率セットとを含む。
具体的には、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットの属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率より小さいと理解されてよく、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率セットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率より大きい又はそれと等しいと理解されてよい。第1の比率及び第2の比率は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第1の比率は第2の比率と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第1の比率は第2の比率より小さい。
第1の否定応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が不正確であることを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が不正確であることを示している場合がある。第1の否定応答情報を受信する回数の第1のHARQ応答情報を受信する必要回数の数に対する比率が比較的大きい場合、これは、第1の否定応答情報を受信する回数が比較的大きいこと、ネットワークデバイスによる受信が常に不正確であること、またサービス伝送終了時間が近づいているために、低いBLERに対応するMCSテーブルが選択される必要があることを示している。第1の否定応答情報を受信する回数の第1のHARQ応答情報を受信する必要回数の数に対する比率が比較的小さい場合、これは、第1の否定応答情報を受信する回数が比較的小さいこと、ネットワークデバイスによる受信が正しいこと、また高いBLERに対応するMCSテーブルが選択されてよいことを示している。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットに属する場合、端末デバイスは第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率セットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率は、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の比率セットは第1の比率セットと第2の比率セットとを含む。この場合、比率セットを説明するという観点から、実施例B3における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し、且つ第1の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し、且つ第2の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し且つ、第1の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第1の比率セットに属するのか、又は第2の比率セットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、比率セットとMCS情報との対応関係、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率とMCS情報との対応関係が、比率セット(又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第2の比率セットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率と等しい場合が、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第2の比率より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
B4:第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率を含む。
本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよいことが理解されるであろう。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
あるいは、本方法は次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスは、MCSインデックスと、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率とを決定し、第1の時間ウインドウの第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に基づいて、MCSインデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
例えば、第1の情報に含まれる、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の比率セットは第3の比率セット及び第4の比率セットを含む。
具体的には、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第1のMCS情報であると決定する、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数対する比率が第4の比率セットに属する場合、端末デバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報が第2のMCS情報であると決定する。あるいは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第4の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCS情報である。
第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率セットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率より大きい又はそれと等しいと理解されてよく、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第4の比率セットに属するということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第4の比率より小さいと理解されてよい。第3の比率及び第4の比率は2つの閾値として用いられ、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスにより予め設定され、上位層シグナリング又は動的シグナリングを用いて端末デバイスに通知されてもよい。第3の比率は第4の比率と等しくてもよく、等しくなくてもよい。例えば、第3の比率は第4の比率より大きい。
第1の確認応答情報が受信された場合、これは、ネットワークデバイスによる受信が正しいことを示しているか、又は端末デバイスによるアップリンクデータ伝送が正しいことを示してよい。第1の確認応答情報を受信する回数の第1のHARQ応答情報を受信する必要回数の数に対する比率が比較的小さい場合、これは、ネットワークデバイスにより受信される第1の確認応答情報の回数が少ないほど常に不正確であること、またサービス伝送終了時間が近づいているため、低いBLERに対応するMCSテーブルが選択される必要があることを示している。第1の確認応答情報を受信する回数の第1のHARQ応答情報を受信する必要回数の数に対する比率が比較的大きい場合、これは、より多くの第1の確認応答情報が受信されていること、ネットワークデバイスによる受信が正しいこと、また高いBLERに対応するMCSテーブルが選択されてよいことを示している。
例えば、第1のMCSテーブルと第2のMCSテーブルという2つのMCSテーブルがあり、第1のMCSテーブルに対応するBLERが10e-3であり、第2のMCSテーブルに対応するBLERが10e-5である。例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率セットに属する場合、端末デバイスは、第1のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCSテーブル内の第1のMCS情報である、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の、第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第4の比率セットに属する場合、端末デバイスは第2のMCSテーブルを選択すると決定し、MCSインデックスに対応するMCS情報は第2のMCSテーブル内の第2のMCS情報である。
あるいは、第1の情報に含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が、複数の比率セットのうちの少なくとも1つに属し、複数の比率セットは第3の比率セット及び第4の比率セットを含む。この場合、比率セットを説明するという観点から、実施例B4における解決手段は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、MCSインデックスに対応し、且つ第3の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が第1のMCS情報であり、MCSインデックスに対応し、且つ第4の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が第2のMCS情報である。ここで、第1のMCS情報は第2のMCS情報と異なる。
MCSインデックスに対応し、且つ第3の比率セットに含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率に対応しているMCS情報が、ここで説明される第1のMCS情報であるということは、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率セットに属する場合、MCSインデックスに対応するMCS情報は第1のMCS情報であると理解されるはずである。第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が、第3の比率セットに属するのか、又は第4の比率セットに属するのかに関係なく、MCSインデックスは変化しない。したがって、比率セットとMCS情報との対応関係、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率とMCS情報との対応関係が、比率セット(又は第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率)とMCSインデックスとの対応関係の代わりに、ここで重要視されるべきである。MCSインデックスに対応し且つ第4の比率セットに対応しているMCS情報が第2のMCS情報である場合の理解も同じである。
本実施形態では、「~と等しい」という区分けの場合もある。実施例A5と同様に、本実施形態では、例えば、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率と等しい場合が、第1の時間ウインドウにおいて第1の確認応答情報を受信する回数の第1の時間ウインドウにおいて第1のHARQ応答情報を受信する総必要回数に対する比率が第3の比率より大きい場合と一致する。このことは、実際にはこれに限定されることはない。「~と等しい」という場合の具体的な説明については、実施例A5を参照されたい。詳細は、再度説明しない。
方式A及び方式Bの前述の説明では、第1のMCS情報が第2のMCS情報と異なる例が用いられている。適用時には、第1のMCS情報は代替的に第2のMCS情報と同じであってもよい。
方式Bの実施例は個々に適用されてもよく、任意のいくつかの実施例が組み合わされてもよい。第1の情報の1つの種類の内容が、1つの実施例とみなされてよい。
さらに、方式A及び方式Bにおける任意のいくつかの実施例が組み合わされてもよい。以下では、方式Aの実施例が方式Bの実施例と組み合わされる一例を説明する。例えば、実施例A1が実施例B1と組み合わされる。
上述したように、実施例A1は、DCIにより示される変調符号化方式テーブルを第1の情報が含むということであり、実施例B1は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数を第1の情報が含むということである。
さらに、本願の本実施形態において、本方法は代替的に次の通りに説明されてもよい。すなわち、端末デバイスはMCSインデックスを決定し、DCIにより示される変調符号化方式テーブルと、第1の情報に含まれる第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数とに基づいて、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定する。
第1の情報はDCIにより示される変調符号化方式テーブルを含み、DCIにより示される変調符号化方式テーブルは複数の変調符号化方式テーブルのうちの少なくとも1つであることが理解されるであろう。任意選択で、複数の変調符号化方式テーブルは、第1の変調符号化方式テーブルと第2の変調符号化方式テーブルとを含む。
第1の情報は、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数を含み、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/又は第1のHARQ応答情報を受信しない回数は、複数の回数のセットのうちの少なくとも1つに属することが理解されるであろう。複数の回数のセットは第1の回数のセットと第2の回数のセットとを含み、第1の回数のセットは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数を含む、又は第2の回数のセットは、第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数を含む。
さらに、DCIにより示される変調符号化方式テーブルが第1のテーブルであり、また第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報は第1の変調符号化方式情報である、あるいはDCIにより示される変調符号化方式テーブルが第2のテーブルであるか、又は第1の時間ウインドウにおいて第1の否定応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数が第1の回数のセットに属する場合、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報は第2の変調符号化方式情報である。
方式A及び方式Bにおける任意の他のいくつかの実施例が組み合わされる場合、組み合わせ方式も同様であり、詳細は本明細書において再度説明しない。
前述の説明過程では、端末デバイスがMCS情報を決定することが一例として用いられている。実際の応用では、ネットワークデバイスは端末デバイスと同じ方式でMCS情報を決定するので、詳細は再度説明しない。
本明細書で説明される「セット」は、「範囲」と理解されてもよい。例えば、「第1の比率セット」は「第1の比率範囲」と理解されてもよく、又は「第1の回数のセット」は「第1の回数の範囲」と理解されてもよい。「セット」に含まれる要素が、連続値であってもよく、少なくとも1つの離散値であってもよい。このことは、特に限定されない。
図2に示す実施形態では、既存のMCSテーブルが、修正することなく引き続き用いられてよい。したがって、この方法は既存のプロトコルにうまく適合する。
さらに、図4を参照すると、本願の一実施形態が第2の通信方法を提供する。この通信方法では、現在のMCSテーブルが直接的に修正されてよく、その結果、端末デバイスは、MCSインデックスを取得した後にMCS情報を直接的に決定することができる。以下では、詳細な説明を行う。以下の説明過程では、本方法が図1に示す応用シナリオに適用される一例が引き続き用いられる。本方法の手順が、次の通りに説明される。
S41:ネットワークデバイスが変調符号化方式情報を決定する。変調符号化方式情報は、変調方式(modulation)、符号化レート(coding rate)、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む。
S42:ネットワークデバイスは、変調符号化方式情報に対応する変調符号化方式インデックスを決定する。変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは0~[N-1]であり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の条件、すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であることのうちの少なくとも1つを満たす。
S43:端末デバイスが変調符号化方式インデックスを決定する。
S44:端末デバイスは、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定する。
S45:端末デバイスは、決定した変調符号化方式情報に基づいて第2の情報を伝送する。
第2の情報は、データ及び/又は制御情報を含み、制御情報は、例えばCSIを含み、さらに他の情報を含んでもよい。第2の情報は、PUSCH又はPDSCHで搬送されてよい。例えば、第2の情報は、PUSCHで搬送されるアップリンクデータ及び/又はアップリンク制御情報であってもよく、第2の情報は、PDSCHで搬送されるダウンリンクデータ及び/又はダウンリンク制御情報であってもよい。
S45が任意選択の段階であるのは、端末デバイスは必ずしも第2の情報を伝送しないからである。図4では、任意選択の段階を示す矢印が破線で描かれており、任意選択の段階と他の段階とを区別している。さらに、第2の情報は、アップリンク情報でもダウンリンク情報でもよい。したがって、図4では、第2の情報を示すのに両矢印が用いられる。つまり、両矢印は、端末デバイス及びネットワークデバイスが両方とも第2の情報を送信することを示すのではなく、第2の情報が端末デバイスにより送信されてもよく、ネットワークデバイスにより送信されてもよいことを示しているだけである。
ネットワークデバイスは、DCIを用いて、MCSインデックスを端末デバイスに示してよく、端末デバイスは、受信したDCIに基づいてMCSインデックスを決定してよい。具体的には、DCIはMCSフィールドを含み、MCSフィールドはMCSインデックスを示してよい。あるいは、MCSインデックスはプロトコルで予め設定されてもよく、端末デバイス及びネットワークデバイスにより直接的に決定されてもよい、又はMCSインデックスは、上位層シグナリングなどの他のシグナリングを用いて、ネットワークデバイスにより端末デバイスに対して設定されてもよい。
MCSインデックスがプロトコルで予め設定される場合、ネットワークデバイスは、MCSインデックスに対応するMCS情報を決定するために、端末デバイスと同じ方式でMCS情報を決定してよい、つまり、プロトコルで指定されるMCSインデックスを決定してよい。MCSインデックスが、DCI又は上位層シグナリングなどを用いて端末デバイスに対して設定される場合、ネットワークデバイスは、まずMCS情報を選択し、MCS情報に対応するMCSインデックスを決定し、次に、DCI又は上位層シグナリングなどを用いて端末デバイスに対してMCSインデックスを設定してよい。
本願の本実施形態では、少なくとも1つの新たなMCSテーブルが提供されてよく、少なくとも1つのMCSテーブルのうちの1つが一例として用いられ、例えば、このMCSテーブルは第1のMCSテーブルと呼ばれる。例えば、N個のMCSインデックスが、第1のMCSテーブルに含まれるMCSインデックスである。
図2に示す実施形態では、適用できるMCSテーブルが1つのBLERに対応してよい。図4に示す実施形態において、新たに提供される第1のMCSテーブルが、少なくとも2つのBLERに対応してよい。例えば、第1のMCSテーブルは少なくとも第1のBLER及び第2のBLERに対応する。
第1のMCSテーブル内のMCS情報がランダムに配置されてもよく、又は、BLERが考慮されるので、第1のMCSテーブル内のMCS情報はBLERに基づいて配置されてもよい。具体的には、MCS情報はBLERに基づいて配置され、配置方式は、限定されることはないが、以下の可能性のうちの少なくとも1つを含む。
可能性1:MCS情報はBLERの昇順で配置され、且つくし形に配置される。
例えば、第1のMCSテーブルは、第1のBLERと第2のBLERという2つのBLERに対応し、第1のBLERは10e-5であり、第2のBLERは10e-3である。テーブル2を参照すると、配置順序が、例えば、第1のBLER→第2のBLER→、第1のBLER→第2のBLERとなっている。これは、上述した複数の場合のうちの1つである。つまり、MCSインデックスAからMCSインデックスBは第1のブロック誤り率に対応し、MCSインデックスCは第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にある。この場合、同じBLERに対応するMCSインデックスが非連続的であり、別のBLERに対応するMCSインデックスがMCSインデックスに挿入される。
表2において、Pi/2二位相偏移変調(binary phase shift keying、BPSK)=modulation1、四位相偏移変調(quadrature phase shift keying、QPSK)=modulation2、16直交振幅変調(quadrature amplitude modulation、QAM)=modulation4、及び64QAM=modulation6である。つまり、modulationの値が2である場合、これは変調方式がQPSKであることを示す、といったことになる。当然ながら、ここで説明されるいくつかの対応関係は単なる例であって、modulationの値と特定の変調方式との対応関係が、これに限定されることはない。
表2の1つの行が、1つのMCS情報と理解されてよい。1つのMCS情報が、1つのMCSインデックスと一連のパラメータとに対応することが分かる。表2に示すいくつかの種類のパラメータに加えて、MCSテーブルは他のパラメータを含んでよいが、他のパラメータは、本願の解決手段と著しく関連していないので、1つずつ列挙されない。さらに、符号化レートの値も、本願の解決手段と著しく関連していないので、表2には記載されていない。本願の本実施形態で提供される第1のMCSテーブルは、表2に示す少なくとも1つのエントリを含んでよく、さらに表2に示していない別の可能なエントリを含んでもよいことに留意されたい。例えば、MCSインデックスが代替的に、32より小さくても、32より大きくてもよい。あるいは、第1のMCSテーブルはもっと多くのBLERに対応してよく、もっと多くのBLERは、可能性1で提供される配置方式を満たす限り、本願の本実施形態の保護範囲に含まれる。表2の1つのエントリが、表2の1つのMCS情報を示す。表2の1つ又は複数のエントリが新たな表2を形成してよく、新たな表2も本願の本実施形態の保護範囲内であることが理解されるであろう。
表2に示す配置方式では、表全体の効率値(efficiency)も昇順で配置される。システムの効率値で表される物理的意味が、スペクトル効率である。一般に、効率値が大きいほど良好であるが、効率値は、受信される信号対雑音比(signal-to-noise ratio、SNR)によっても限定される。したがって、MCS情報は、複数の要因に基づいて選択される必要がある。MCSインデックスがDCI又は上位層シグナリングなどを用いて端末デバイス用に設定される場合、ネットワークデバイスはまずMCS情報を選択する必要がある。例えば、ネットワークデバイスは、表2に含まれる少なくとも1つのエントリからMCS情報を選択する。MCS情報を選択する場合、ネットワークデバイスは効率値に基づいてMCS情報を選択してよい。ランダム配置と比較すると、ネットワークデバイスは、この配置方式では、MCS情報を順に検索できるので、検索時間が低減される。
可能性2:MCS情報はBLERの降順で配置される。
例えば、第1のMCSテーブルは、第1のBLERと第2のBLERと第3のBLERという3つのBLERに対応する。ここで、第1のBLERは10e-1であり、第2のBLERは10e-2であり、第3のBLERは10e-5である。表3を参照すると、配置順序は、例えば、第1のBLER→第2のBLER→第3のBLERとなる。これは上述したもう一方の場合である。つまり、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、インデックス[Y+1]からインデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にある。この場合、同じBLERに対応するMCSインデックスが連続している。同じBLERに対応するMCSインデックスが、別のBLERに対応するMCSインデックスの前に配置され、別のBLERに対応するMCSインデックスは、同じBLERに対応するMCSインデックスに挿入されない。
表3におけるmodulationの値と特定の変調方式との対応関係については、表2の説明を参照されたい。当然ながら、これは単なる一例であって、modulationの値と特定の変調方式との対応関係は、これに限定されることはない。
表3の1つの行が、1つのMCS情報と理解されてよい。1つのMCS情報が、1つのMCSインデックスと一連のパラメータとに対応することが分かる。同様に、表3に示すいくつかの種類のパラメータに加えて、MCSテーブルは他のパラメータを含んでよいが、他のパラメータは、本願の解決手段と著しく関連していないので、1つずつ列挙されない。さらに、符号化レートの値も、本願の解決手段と著しく関連していないので、表3には記載されていない。本願の本実施形態で提供される第1のMCSテーブルは、表3に示す少なくとも1つのエントリを含んでよく、さらに表3に示していない別の可能なエントリを含んでもよいことに留意されたい。例えば、MCSインデックスが代替的に、32より大きくてもよい。あるいは、第1のMCSテーブルはもっと多くのBLERに対応してよく、もっと多くのBLERは、可能性2で提供される配置方式を満たす限り、本願の本実施形態の保護範囲に含まれる。表3の1つのエントリが、表3の1つのMCS情報を示す。表3の1つ又は複数のエントリが新たな表3を形成してよく、新たな表3も本願の本実施形態の保護範囲内であることが理解されるであろう。
要約すれば、本願の本実施形態で提供される第1のMCSテーブルは、表2及び/又は表3に示す少なくとも1つのエントリを含んでよく、さらに表2及び表3に示していない他の可能なエントリを含んでもよい。
MCSインデックスの値=0が、通常、信号対干渉及び雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)の最低値に対応する。異なるBLERでは、最低SINRの値が異なる。高いBLERの最低SINRが低いBLERの最低SINRより大きいことは、明らかである。例えば、10e-1の最低SINRが10e-5の最低SINRより高い。したがって、1つのMCSテーブルが複数のBLERに対応するMCS情報を含む場合、任意選択で、MCSインデックス=0が最高BLERのMCS情報に対応する必要がある。例えば、MCSテーブルは、10e-3のBLERのMCS情報と、10e-5のBLERのMCS情報とを含む。この場合、MCS=0は、10e-3のBLERに対応する必要がある。
表3の配置方式において、MCSインデックスがDCI又は上位層シグナリングなどを用いて端末デバイス用に設定される場合、ネットワークデバイスはまずMCS情報を選択する必要がある。例えば、ネットワークデバイスは、表3に含まれる少なくとも1つのエントリからMCS情報を選択する。MCS情報を選択する場合、ネットワークデバイスはSINRに基づいてMCS情報を選択してよい。ランダム配置と比較すると、ネットワークデバイスは、この配置方式では、MCS情報を順に検索できるので、検索時間が低減される。
表2及び表3の説明において、第1のBLER及び第2のBLERなどの値は単なる例であることに留意されたい。本願の本実施形態において、提供されたMCSテーブルに対応する少なくとも2つのBLER間の大きさ及び/又は優先度が限定されることはない。例えば、本願の本実施形態において、第1のBLERと第2のBLERとの大小関係が限定されることはなく、且つ/又は第1のBLERと第2のBLERとの間の優先度が限定されることはない。
本願の本実施形態において、MCSテーブルが再提供され、端末デバイスは、MCSインデックスを決定した後に、MCS情報を直接的に決定することができる。この方式は比較的簡単である。
図2に示す実施形態で提供される技術的解決手段と、図4に示す実施形態で提供される技術的解決手段とは両方とも、URLLCサービス又は別の同様のサービスが伝送されるシナリオに適用されてよいことが理解されるであろう。端末デバイスを一例に用いると、端末デバイスは、アップリンク伝送又はダウンリンク伝送を行ってよい。この場合、図2に示す実施形態で提供される技術的解決手段又は図4に示す実施形態で提供される技術的解決手段は、URLLCサービス又は別の同様のサービスを伝送する端末デバイスの伝送方向に適用されてよい。例えば、端末デバイスがアップリンク伝送の際にURLLCサービスを伝送する場合、図2に示す実施形態で提供される技術的解決手段又は図4に示す実施形態で提供される技術的解決手段は、端末デバイスのアップリンク伝送に適用されてよく、また端末デバイスがダウンリンク伝送の際にURLLCサービス以外のサービスを伝送する場合、図2に示す実施形態で提供される技術的解決手段又は図4に示す実施形態で提供される技術的解決手段は、端末デバイスのダウンリンク伝送に適用されてよい。あるいは、本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、用いられなくてもよい。例えば、先行技術の技術的解決手段が引き続き用いられてもよく、このことは、本願の実施形態において限定されることはない。
本願の実施形態で提供されるデバイスが、添付図面を参照して以下に説明される。
図5は、通信デバイス500を示す。通信デバイス500は、例えば、端末デバイスである。通信デバイス500は、上述した端末デバイスの機能を実装できる。通信デバイス500は、上述した端末デバイスであってもよく、上述した端末デバイスに配置されるチップであってもよい。通信デバイス500は、プロセッサ501と送受信機502とを含んでよい。プロセッサ501は、図2に示す実施形態のS24、S25、及びS26を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機502は、図2に示す実施形態のS21、S23、及びS27を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、プロセッサ501は、変調符号化方式インデックスを決定するように構成される。
プロセッサ501はさらに、第1の情報を決定することであって、第1の情報を決定することは、送受信機502により受信されるDCIに基づいて第1の情報を決定すること、並びに/又は第1の時間ウインドウにおいて送受信機502が第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて、第1の情報を決定することを含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である、決定することと、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定することとを行うように構成される。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
図6は、通信デバイス600の概略構造図である。通信デバイス600は、例えば、ネットワークデバイスである。通信デバイス600は、上述したネットワークデバイスの機能を実装することができる。通信デバイス600は、上述したネットワークデバイスであってもよく、上述したネットワークデバイスに配置されるチップであってもよい。通信デバイス600は、プロセッサ601と送受信機602とを含んでよい。プロセッサ601は、図2に示す実施形態のS22を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機602は、図2に示す実施形態のS21、S23、及びS27を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、プロセッサ601は、変調符号化方式情報を決定するように構成される。
プロセッサ601はさらに、第1の情報及び変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、第1の情報及び変調符号化方式インデックスは変調符号化方式情報を示すのに用いられる。
送受信機602は、DCIを用いて第1の情報を送信するように構成される。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
図7は、通信デバイス700の概略構造図である。通信デバイスは、例えば、端末デバイスである。通信デバイス700は、上述した端末デバイスの機能を実装することができる。通信デバイス700は、上述した端末デバイスであってもよく、上述した端末デバイスに配置されるチップであってもよい。通信デバイス700は、プロセッサ701を含んでもよく、任意選択で、さらに送受信機702を含んでもよい。プロセッサ701は、図4に示す実施形態のS43及びS44を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機702は、図4に示す実施形態のS45を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、プロセッサ701は、変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、変調符号化方式インデックスは、N個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の事項のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることである。
プロセッサ701はさらに、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定するように構成され、変調符号化方式情報は、変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
図8は、通信デバイス800の概略構造図である。通信デバイスは、例えば、ネットワークデバイスである。通信デバイス800は、上述したネットワークデバイスの機能を実装することができる。通信デバイス800は、上述したネットワークデバイスであってもよく、上述したネットワークデバイスに配置されるチップであってもよい。通信デバイス800は、プロセッサ801と送受信機802とを含んでよい。プロセッサ801は、図4に示す実施形態のS41及びS42を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機802は、図4に示す実施形態のS45を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、プロセッサ801は、変調符号化方式情報を決定するように構成され、変調符号化方式情報は、変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む。
プロセッサ801はさらに、変調符号化方式情報に対応する変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の事項のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることである。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
簡単な実施形態において、当業者であれば、通信デバイス500、通信デバイス600、通信デバイス700、又は通信デバイス800が、代替的に図9Aに示す通信装置900の構造体を用いて実装されてもよいことを考え出すかもしれない。通信装置900は、上述したネットワークデバイス又は端末デバイスの機能を実装することができる。通信装置900は、プロセッサ901を含んでよい。通信装置900が図2に示す実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成される場合、プロセッサ901は、図2に示す実施形態のS24、S25、及びS26を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。通信装置900が図2に示す実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される場合、プロセッサ901は、図2に示す実施形態のS22を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。通信装置900が図4に示す実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成される場合、プロセッサ901は、図4に示す実施形態のS43及びS44を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。通信装置900が図4に示す実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される場合、プロセッサ901は、図4に示す実施形態のS41及びS42を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
通信装置900は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップsystem on chip、SoC)、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラム可能型論理デバイス(programmable logic device、PLD)、又は別の統合チップによって実装されてもよい。通信装置900は、本願の実施形態のネットワークデバイス又は通信デバイスに配置されてよいので、ネットワークデバイス又は通信デバイスは、本願の実施形態で提供される方法を実施する。
任意選択の実施例において、通信装置900は、ネットワークデバイスと通信するように構成された送受信機コンポーネントを含んでよい。例えば、通信装置900が図2に示す実施形態におけるネットワークデバイス又は端末デバイスの機能を実装するように構成される場合、送受信機コンポーネントは、図2に示す実施形態のS21、S23、及びS27を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。通信装置900が図4に示す実施形態におけるネットワークデバイス又は端末デバイスの機能を実装するように構成される場合、送受信機コンポーネントは、図4に示す実施形態のS45を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
任意選択の実施例において、通信装置900はさらにメモリ902を含んでよい。図9Bを参照すると、メモリ902は、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成され、プロセッサ901は、これらのコンピュータプログラム又は命令を復号し且つ実行するように構成される。これらのコンピュータプログラム又は命令は、前述のネットワークデバイス又は前述の端末デバイスの機能プログラムを含んでよいことを理解されたい。ネットワークデバイスの機能プログラムがプロセッサ901により復号され且つ実行される場合、ネットワークデバイスは、本願の実施形態のうちの図2に示す実施形態又は図4に示す実施形態で提供される通信方法におけるネットワークデバイスの機能を実装することが可能になり得る。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ901により復号され且つ実行される場合、端末デバイスは、本願の実施形態のうちの図2に示す実施形態又は図4に示す実施形態で提供される通信方法における端末デバイスの機能を実装することが可能になり得る。
別の任意選択の実施例において、ネットワークデバイス又は端末デバイスの機能プログラムは、通信装置900の外側でメモリに格納される。ネットワークデバイスの機能プログラムがプロセッサ901により復号され且つ実行される場合、メモリ902は、ネットワークデバイスの機能プログラムの一部又は全ての内容を一時的に格納する。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ901により復号され且つ実行される場合、メモリ902は、端末デバイスの機能プログラムの一部又は全ての内容を一時的に格納する。
別の任意選択の実施例において、ネットワークデバイス又は端末デバイスの機能プログラムは、通信装置900のメモリ902に格納されるように設定される。ネットワークデバイスの機能プログラムが通信装置900のメモリ902に格納される場合、通信装置900は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスに配置されてよい。端末デバイスの機能プログラムが通信装置900のメモリ902に格納される場合、通信装置900は、本願の実施形態における端末デバイスに配置されてよい。
さらに別の任意選択の実施例において、ネットワークデバイスの機能プログラムの一部の内容が通信装置900の外側でメモリに格納され、ネットワークデバイスの機能プログラムの他の内容が通信装置900のメモリ902に格納される。あるいは、端末デバイスの機能プログラムの一部の内容が通信装置900の外側でメモリに格納され、端末デバイスの機能プログラムの他の内容が通信装置900のメモリ902に格納される。
本願の実施形態において、通信デバイス500、通信デバイス600、通信デバイス700、通信デバイス800、及び通信装置900は、機能モジュールが対応する機能に基づいて分割される形態で提示されてもよく、機能モジュールが統合方式で分割される形態で提示されてもよい。本明細書における「モジュール」は、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するASIC、プロセッサ、及びメモリ、統合論理回路、並びに/又は前述の機能を提供できる別のコンポーネントであってよい。
さらに、図5に示す実施形態で提供される通信デバイス500は、代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信デバイスは、処理モジュールと送受信機モジュールとを含む。例えば、処理モジュールはプロセッサ501により実装されてよく、送受信機モジュールは送受信機502により実装されてよい。処理モジュールは、図2に示す実施形態のS24、S25、及びS26を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機モジュールは、図2に示す実施形態のS21、S23、及びS27を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、処理モジュールは、変調符号化方式インデックスを決定するように構成される。
処理モジュールはさらに、第1の情報を決定することであって、第1の情報を決定することは、送受信機モジュールにより受信されるDCIに基づいて第1の情報を決定すること、並びに/又は第1の時間ウインドウにおいて送受信機モジュールが第1のHARQ応答情報を受信する回数及び/若しくは第1のHARQ応答情報を受信しない回数に基づいて第1の情報を決定することを含み、第1のHARQ応答情報は第1の確認応答情報又は第1の否定応答情報である、決定することと、第1の情報に基づいて、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定することとを行うように構成される。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
図6に示す実施形態で提供される通信デバイス600は、代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信デバイスは、処理モジュールと送受信機モジュールとを含む。例えば、処理モジュールはプロセッサ601により実装されてよく、送受信機モジュールは送受信機602により実装されてよい。処理モジュールは、図2に示す実施形態のS22を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機モジュールは、図2に示す実施形態のS21、S23、及びS27を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、処理モジュールは、変調符号化方式情報を決定するように構成される。
処理モジュールはさらに、第1の情報及び変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、第1の情報及び変調符号化方式インデックスは変調符号化方式情報を示すのに用いられる。
送受信機モジュールは、DCIを用いて第1の情報を送信するように構成される。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
図7に示す実施形態で提供される通信デバイス700は、代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信デバイスは処理モジュールを含み、任意選択で、さらに送受信機モジュールを含んでもよい。例えば、処理モジュールはプロセッサ701により実装されてよく、送受信機モジュールは送受信機702により実装されてよい。処理モジュールは、図4に示す実施形態のS43及びS44を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機モジュールは、図4に示す実施形態のS45を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、処理モジュールは、変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、変調符号化方式インデックスは、N個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の事項のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることである。
処理モジュールはさらに、変調符号化方式インデックスに対応する変調符号化方式情報を決定するように構成され、変調符号化方式情報は、変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
さらに、図8に示す実施形態で提供される通信デバイス800は、代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信デバイスは、処理モジュールと送受信機モジュールとを含む。例えば、処理モジュールはプロセッサ801により実装されてよく、送受信機モジュールは送受信機802により実装されてよい。処理モジュールは、図4に示す実施形態のS41及びS42を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。送受信機モジュールは、図4に示す実施形態のS45を実行する且つ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスをサポートするように構成されてよい。
例えば、処理モジュールは、変調符号化方式情報を決定するように構成され、変調符号化方式情報は、変調方式、符号化レート、及びブロック誤り率を含み、ブロック誤り率は少なくとも2つのブロック誤り率のうちの1つであり、少なくとも2つのブロック誤り率は第1のブロック誤り率と第2のブロック誤り率とを含む。
処理モジュールはさらに、変調符号化方式情報に対応する変調符号化方式インデックスを決定するように構成され、変調符号化方式インデックスはN個の変調符号化方式インデックスのうちの1つであり、N個の変調符号化方式インデックスは以下の事項のうちの少なくとも1つを含む。すなわち、変調符号化方式インデックスXから変調符号化方式インデックスYが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックス[Y+1]から変調符号化方式インデックスZが第2のブロック誤り率に対応し、0≦X≦Y≦Z≦[N-1]の関係にあり、Nは1より大きい整数であること、及び変調符号化方式インデックスAから変調符号化方式インデックスBが第1のブロック誤り率に対応し、変調符号化方式インデックスCが第2のブロック誤り率に対応し、0≦A<C<B≦[N-1]の関係にあり、Nは2より大きい整数であることである。
前述の方法の実施形態における各段階の関連内容は全て、対応する機能モジュールの機能説明に引用できるので、詳細はここで再度説明しない。
本願の実施形態で提供される通信デバイス500、通信デバイス600、通信デバイス700、通信デバイス800、及び通信装置900は、図2に示す実施形態又は図4に示す実施形態で提供される通信方法を実行するように構成されてよい。したがって、デバイスにより取得され得る技術的効果については、前述の方法の実施形態を参照されたい。詳細は、ここで再度説明しない。
本願の実施形態は、本願の実施形態における方法、デバイス(system)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図の各手順及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図の手順及び/又はブロックの組み合わせを実施するのに用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は別のプログラム可能型データ処理デバイスのプロセッサが機械を生成するために提供されてよいので、コンピュータ又は別のプログラム可能型データ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数の手順及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックのうちの指定された機能を実装する装置を生成する。
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせで実装されてよい。ソフトウェアがこれらの実施形態を実装するのに用いられる場合、これらの実施形態の全て又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ且つコンピュータで実行されると、本願の実施形態における手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能型装置であってもよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))方式又は無線(例えば、赤外線、電波、又はマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1つ又は複数の使用可能な媒体を統合したサーバ又はデータセンターなどのデータ記憶装置であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state disk、SSD))などであってよい。
当業者であれば、本願の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本願の実施形態に対して様々な修正及び変形を行えることが明らかである。本願は、これらの修正及び変形が以下の特許請求の範囲及びそれらの均等な技術によって定められる保護範囲に含まれる限り、これらの修正及び変形を包含することが意図されている。