JP7026869B2 - 減結合回路 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信装置等に搭載される複数のアンテナに接続される減結合回路に関するものである。
近年、無線通信システムの高速化や高品質化に伴って、ダイバーシチやMIMO(Multiple Input Multiple Output)を適用するために、送受信に複数のアンテナを用いるマルチアンテナ技術への要求が高まっている。
また、高速化、高品質化や複数の無線通信システム搭載のために、無線通信装置を複数の周波数帯で動作させるニーズが高まっている。ダイバーシチやMIMOが効果を発揮するためには、複数のアンテナ間の結合をできる限り小さくし、アンテナ相関を低くする必要がある。
しかし、通信装置が小型な場合、複数のアンテナを搭載するための領域が限られ、それぞれのアンテナ間の距離を十分に確保できない。このため、アンテナ間結合が強くなり通信性能が劣化する。この問題に対して、アンテナに減結合回路を接続することにより、アンテナ間結合を低減させる方法がある。
特許文献1には、2素子のアンテナそれぞれに接続された伝送線路と、各伝送線路の終端間を接続したフィルタ回路とから構成された2周波共用減結合回路が開示されている。
特許第6197793号公報
特許文献1の2周波共用減結合回路では、2つの周波数でアンテナ素子間の結合の位相と伝送線路の電気長の合計を±90°とする必要がある。1つの周波数であれば、伝送線路の長さを調整することにより、アンテナ素子間の結合の位相と伝送線路の電気長の合計を±90°にできるが、異なる2つの周波数では、アンテナ素子間の結合の移相と伝送線路の電気長の合計を±90°にできるとは限らず、適用できるアンテナがかなり限定され、減結合回路としての汎用性が低いという課題があった。
また、特許文献1では、各伝送線路間にフィルタ回路を2つ以上設ける構成も開示されており、この構成であれば汎用性を向上できるとあるが、回路サイズと回路損失が大きくなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、2素子アンテナ間結合の振幅および位相がいくつであってもアンテナ間結合を2周波数帯で低減できる、汎用性の高い小型で簡易な減結合回路が得られることを目的とする。
この発明による減結合回路は、第1の端子と、第2の端子と、第3の端子と、第4の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された第1の共振回路と、前記第1の端子と前記第3の端子との間に接続された第2の共振回路と、前記第2の端子と前記第4の端子との間に接続された第3の共振回路と、前記第3の端子と前記第4の端子との間に接続された第4の共振回路とを備え、前記第1の共振回路と前記第4の共振回路は、ともにインダクタとキャパシタからなる並列共振回路またはインダクタとキャパシタから成る直列共振回路であり、前記第2の共振回路と前記第3の共振回路は、ともにインダクタとキャパシタからなる共振回路であって、前記第1の共振回路が直列共振回路の場合は並列共振回路であり、前記第1の共振回路が並列共振回路の場合は直列共振回路である。
本発明により、2素子アンテナ間結合の振幅および位相がいくつであってもアンテナ間結合を2周波数帯で低減できる、汎用性の高い小型で簡易な減結合回路を実現することが可能となる。
実施の形態1に係る減結合回路を示す回路図である。 共振回路1、共振回路4をインダクタとキャパシタの並列共振回路とし、共振回路2、共振回路3をインダクタとキャパシタの直列共振回路とした場合の減結合回路を示す回路図である。 共振回路1、共振回路4をインダクタとキャパシタの直列共振回路とし、共振回路2、共振回路3をインダクタとキャパシタの並列共振回路とした場合の減結合回路を示す回路図である。 2素子アンテナ間の結合を1つの周波数で低減する減結合回路を示す回路図である。 実施の形態1に係る減結合回路に対し、電磁界シミュレーションを行った際に用いた2素子アンテナの構成を示す図である。 図5の2素子アンテナだけを用いた場合と、図5の2素子アンテナに対し、実施の形態1に係る減結合回路を適用した場合の相互結合の計算結果である。 実施の形態2に係る減結合回路を示す回路図である。 実施の形態3に係る減結合回路を示す回路図である。 実施の形態4に係る減結合回路を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る減結合回路を示す回路図である。
図1において、減結合回路は、入出力端子1(第1の端子)、入出力端子2(第2の端子)、入出力端子3(第3の端子)、入出力端子4(第4の端子)と、共振回路11(第1の共振回路)、共振回路12(第2の共振回路)、共振回路13(第3の共振回路)、共振回路14(第4の共振回路)とが設けられている。
また、図1の例では、入出力端子1と入出力端子2には、それぞれアンテナ素子101(第1のアンテナ素子)、アンテナ素子102(第2のアンテナ素子)が接続されており、入出力端子3と入出力端子4には、給電点を設けることを想定している。
なお、参照面t1、参照面t2は、アンテナ側の2ポートのSパラメータを観測する面を表している。
共振回路11の一端は、入出力端子1に接続され、他端は入出力端子2に接続される。
共振回路12の一端は、入出力端子1に接続され、他端は入出力端子3に接続される。
共振回路13の一端は、入出力端子2に接続され、他端は入出力端子4に接続される。
共振回路14の一端は、入出力端子3に接続され、他端は入出力端子4に接続される。
図1に示した減結合回路の共振回路をインダクタとキャパシタで構成した場合の減結合回路を図2と図3に示す。
図2の減結合回路では、図1の減結合回路で示した、共振回路11をインダクタ21とキャパシタ31の並列共振回路とし、共振回路12をインダクタ22とキャパシタ32の直列共振回路とし、共振回路13をインダクタ23とキャパシタ33の直列共振回路とし、共振回路14をインダクタ24とキャパシタ34の並列共振回路としている。
インダクタ21の一端とキャパシタ31の一端は、入出力端子1と接続されており、インダクタ21の他端とキャパシタ31の他端は、入出力端子2と接続されている。
インダクタ22の一端は入出力端子1と接続されており、インダクタ22の他端はキャパシタ32の一端と接続されており、キャパシタ32の他端は入出力端子3と接続されている。
インダクタ23の一端は入出力端子2と接続されており、インダクタ23の他端はキャパシタ33の一端と接続されており、キャパシタ33の他端は入出力端子4と接続されている。
インダクタ24の一端とキャパシタ34の一端は、入出力端子3と接続されており、インダクタ24の他端とキャパシタ34の他端は、入出力端子4と接続されている。
図3の減結合回路では、図1の減結合回路で示した、共振回路11をインダクタ25とキャパシタ35の直列共振回路とし、共振回路12をインダクタ26とキャパシタ36の並列共振回路とし、共振回路13をインダクタ27とキャパシタ37の並列共振回路とし、共振回路14をインダクタ28とキャパシタ38の直列共振回路としている。
インダクタ25の一端は入出力端子1と接続されており、インダクタ25の他端はキャパシタ35の一端と接続されており、キャパシタ35の他端は入出力端子2と接続されている。
インダクタ26の一端とキャパシタ36の一端は、入出力端子1と接続されており、インダクタ26の他端とキャパシタ36の他端は、入出力端子3と接続されている。
インダクタ27の一端とキャパシタ37の一端は、入出力端子2と接続されており、インダクタ27の他端とキャパシタ37の他端は、入出力端子4と接続されている。
インダクタ28の一端は入出力端子3と接続されており、インダクタ28の他端はキャパシタ38の一端と接続されており、キャパシタ38の他端は入出力端子4と接続されている。
次に、本実施の形態における減結合回路の動作について説明する。本実施の形態1の減結合回路の動作を説明する前に、まず図4に示す減結合回路について説明する。
図4は、2素子アンテナ間の結合を1つの周波数で低減する減結合回路を示している。なお、図1と同一符号は、同一または、相当部分を示している。図4において、51~54はリアクタンスである。
リアクタンス51の一端は、入出力端子1に接続され、他端は入出力端子2に接続される。
リアクタンス52の一端は、入出力端子1に接続され、他端は入出力端子3に接続される。
リアクタンス53の一端は、入出力端子2に接続され、他端は入出力端子4に接続される。
リアクタンス54の一端は、入出力端子3に接続され、他端は入出力端子4に接続される。
また、アンテナ素子101は、入出力端子1に接続され、アンテナ素子102は、入出力端子2に接続される。
参照面t1からアンテナ素子101、102側を見た2ポートのSパラメータをSとし、参照面t2からアンテナ素子101、102側を見た2ポートのSパラメータをSとする。
また、基準インピーダンス(給電系のインピーダンス)をRとする。Rは、通常50Ωであるがここで限定するものではない。
図4の減結合回路において、リアクタンス51をX、リアクタンス52及びリアクタンス53をX、リアクタンス54をXとし、Sa11=Sa22=0(反射が0)、もしくはSa11=-Sa22(アンテナ素子101、102の反射係数が等振幅逆相)となる場合には、
Figure 0007026869000001
Figure 0007026869000002
[数3]
=±2R (3)
でX~Xを定義すると、相互結合を0、すなわちSb21=0にすることができる。なお、式(1)~(3)は複合同順である。
このように、図4の減結合回路では、参照面t1からアンテナ素子側を見た場合のアンテナ間結合Sa21や周波数によらず、基準インピーダンスRのみでリアクタンス51~54を決定できる。また、式(1)~(3)に示すように、相互結合を0にするX、X、Xの組み合わせは2通りある。
図1に戻り、本実施の形態における減結合回路の動作について説明する。
アンテナ間結合を低減したい周波数をf、f(f<f)とする。
周波数fにおいて、共振回路11のリアクタンスをXL1、共振回路12、13のリアクタンスをXL2、共振回路14のリアクタンスをXL3とする。
また、周波数fにおいて、共振回路11のリアクタンスをXH1、共振回路12、13のリアクタンスをXH2、共振回路14のリアクタンスをXH3とする。
ここで、前記した図4での減結合回路の動作を踏まえると、周波数fにおいて、
L1=R、XL2=-R、XL3=2R (4)
とし、周波数fにおいて、
H1=-R、XH2=R、XH3=-2R (5)
とすると、fとfの2周波数でアンテナ間結合を低減できる。
そして、図2の減結合回路に示すように、共振回路11をインダクタ21とキャパシタ31の並列共振回路とし、共振回路12をインダクタ22とキャパシタ32の直列共振回路とし、共振回路13をインダクタ23とキャパシタ33の直列共振回路とし、共振回路14をインダクタ24とキャパシタ34の並列共振回路とすれば、周波数f、周波数fにおいて式(4)、式(5)のリアクタンスを実現できる。
ここで、インダクタ21のインダクタンスをLa1、インダクタ22のインダクタンスをLa2、インダクタ23のインダクタンスをLa2、インダクタ24のインダクタンスをLa3、キャパシタ31のキャパシタンスをCa1、キャパシタ32のキャパシタンスをCa2、キャパシタ33のキャパシタンスをCa2、キャパシタ34のキャパシタンスをCa3とし、ω=2πf、ω=2πf とすると、
Figure 0007026869000003
Figure 0007026869000004
Figure 0007026869000005
Figure 0007026869000006
Figure 0007026869000007
Figure 0007026869000008
とおけば、式(4)、式(5)のリアクタンスを実現できる。
すなわち、本実施の形態1の図2の減結合回路においては、fとfでSa11=Sa22=0(反射が0)もしくはSa11=-Sa22(アンテナ素子101、102の反射係数が等振幅逆相)であれば、任意の2周波数でアンテナ間結合を0にすることができる。
また、8個の集中定数素子(インダクタ、キャパシタ)の値が、アンテナ間結合Sa21によらず、周波数と基準インピーダンスのみで決定される。したがって、汎用性の高い、2周波共用の減結合回路が得られる。更に、インダクタとキャパシタからなる8個の集中定数素子のみで構成されているので、回路を小型にすることができる。また、回路を簡易にすることができる。
次に、図3の減結合回路の動作について説明する。前記した図4の減結合回路の動作を踏まえると、式(4)、式(5)と同様に、fにおいて、
L1=-R、XL2=R、XL3=-2R (12)
とし、fにおいて、
H1=R、XH2=-R、XH3=2R (13)
とすると、fとfの2周波数でアンテナ間結合を低減できる。
そして、図3の減結合回路に示すように、共振回路11をインダクタ25とキャパシタ35の直列共振回路とし、共振回路12をインダクタ26とキャパシタ36の並列共振回路とし、共振回路13をインダクタ27とキャパシタ37の並列共振回路とし、共振回路14をインダクタ28とキャパシタ38の直列共振回路とすれば、fとfの2周波数において式(12)と式(13)のリアクタンスを実現できる。
ここで、インダクタ25のインダクタンスをLb1、インダクタ26のインダクタンスをLb2、インダクタ27のインダクタンスをLb2、インダクタ28のインダクタンスをLb3、キャパシタ35をCb1、キャパシタ36のキャパシタンスをCb2、キャパシタ37のキャパシタンスをCb2、キャパシタ38のキャパシタンスをCb3とする。
なお、ω=2πf、ω=2πfとすると、それぞれのインダクタンス及びキャパシタンスは以下のように定義できる。
Figure 0007026869000009
Figure 0007026869000010
Figure 0007026869000011
Figure 0007026869000012
Figure 0007026869000013
Figure 0007026869000014
式(14)、式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)より、式(12)、式(13)のリアクタンスを実現できる。すなわち、本実施の形態1の図3の減結合回路においては、fとfでSa11=Sa22=0(反射が0)もしくはSa11=-Sa22(アンテナ素子101、102の反射係数が等振幅逆相)であれば、任意の2周波数でアンテナ間結合を0にすることができる。
また、インダクタとキャパシタからなる8個の集中定数素子の値が、アンテナ間結合Sa21によらず、周波数と基準インピーダンスのみで決定される。したがって、汎用性の高い、2周波共用の減結合回路が得られる。更に、インダクタとキャパシタからなる8個の集中定数素子のみで構成されているので、回路を小型にすることができる。また、回路を簡易にすることができる。
次に、実施の形態1に係る減結合回路の効果を確認するために行った電磁界シミュレーションの結果について説明する。
図5は、電磁界シミュレーションを行った際に用いた2素子アンテナの構成を示す図である。なお、図1と同符号は、同一または相当部分を示している。図5において、151はグランド導体板、201と202は給電点である。λは、周波数fにおける自由空間波長である。
図5の例では、グランド導体板151を方形とした場合について説明しており、その一辺にアンテナ素子101とアンテナ素子202を配置している。図中、アンテナ素子101とアンテナ素子102は、グランド導体板151の一辺の中央に配置した例を示しているが、アンテナ素子101とアンテナ素子102はどこに配置してもよい。また、図5は2素子アンテナの構成の例であり、本実施の形態1に関わる減結合回路が適用できるアンテナ構成はこれに限定するものではない。アンテナ素子101、102としてはダイポールアンテナやパッチアンテナ等のあらゆるアンテナに適用でき、それらの配置、形状も限定するものではない。
なお、アンテナ素子101とグランド導体板151との間には給電点201、アンテナ素子102をとグランド導体板151との間には、給電点202を設ける。
図5において、グランド導体板151の寸法、アンテナ素子101とアンテナ素子102の寸法および間隔は、λ基準で記載している。なお、ここではf=1.51×fとする。
アンテナ素子101、102の長さはそれぞれ0.20λ、アンテナ素子101とアンテナ素子102の間隔は0.25λとする。
グランド導体板151の大きさは0.50λ×1.00λとする。また、基準インピーダンスR=50Ωとする。
図5のアンテナ素子101、102は、2周波共用の分岐モノポールであり、電磁界シミュレーションを行った結果、反射振幅はfにおいて-35dB、fにおいて-40dBと低減されている。なお、アンテナ素子101とアンテナ素子102は対称構造のため、アンテナ素子101、102の反射は同じである。アンテナ間の相互結合は、fにおいて-7.0dB、fにおいて-6.1dBと高くなっている。
次に、図2の減結合回路を適用した場合の計算結果を示す。図5の給電点201を図2の入出力端子1に接続し、図5の給電点202を図2の入出力端子2に接続する。式(6)~(11)より、fとfで相互結合を低減するためのインダクタ21~24のインダクタンス、キャパシタ31~34のキャパシタンスを求めた。
図6に、図2の減結合回路が無い場合と有る場合の相互結合の計算結果を示す。横軸は、fで規格化した周波数である。また、減結合回路が有る場合の相互結合は、図2の参照面t2から見た結合|Sb21|である。図6から分かるように、図2の減結合回路を適用することにより、相互結合が低減し、fにおいて-37.9dB、fにおいて-38.0dBとなることが確認できる。
なお、市販されているインダクタのインダクタンス値は離散的であるため、インダクタ21~28のインダクタンスを、それぞれ複数のインダクタ、キャパシタにより実現しても良い。同様に、市販されているキャパシタのキャパシタンス値は離散的であるため、キャパシタ31~38のキャパシタンスを、それぞれ複数のインダクタ、キャパシタにより実現しても良い。
以上のように、減結合回路を、入出力端子1~4と、共振回路11~14とから構成することで、入出力端子1に接続されたアンテナ素子101と入出力端子2に接続されたアンテナ素子102の相互結合を2周波数帯で低減する、小型で簡易な減結合回路が得られるという効果を有する。
また、本実施の形態に係る減結合回路を適用しない場合のアンテナ素子101とアンテナ素子102の相互結合の振幅および位相がいくつであっても、相互結合を2周波数帯で低減することができる、汎用性の高い減結合回路が得られるという効果を有する。
実施の形態2.
実施の形態1に係る減結合回路を2素子アンテナに適用した場合には、相互結合は低減できるが、反射振幅は低減させることができない(反射振幅が高くなる場合もある)。
本実施の形態では、反射振幅を低減する減結合回路について述べる。
図7は、本実施の形態で用いた減結合回路の構成を示す図である。なお、図1と同符号は、同一または相当部分を示している。図7に示す減結合回路において、61は共振回路14の一端と入出力端子3の間に挿入された整合回路、62は共振回路14の他端と入出力端子4の間に挿入された整合回路である。
t3は参照面であり、参照面t3からアンテナ素子101、アンテナ素子102側を見た2ポートのSパラメータをSとする。
図1で説明した共振回路11~14から構成された減結合回路により、2周波数において相互結合|Sb21|は低減されるので、図7に示すように、整合回路61と整合回路62は互いに独立に調整することができ、2周波数で参照面t3における反射振幅|Sc11|、|Sc22|を低減させることができる。
なお、整合回路61、62は、インダクタやキャパシタ等の集中定数素子で構成しても良く、分布定数線路で構成しても良い。また、これらの組み合わせによって構成しても良い。
以上のように、共振回路14の一端と入出力端子3の間に整合回路61を、共振回路14の他端と入出力端子4の間に整合回路62を挿入することにより、反射振幅が低減した減結合回路を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、アンテナ素子101、102の反射振幅が2周波数f1、f2で予め低減されている場合を検討した。本実施の形態では、アンテナ素子101、102の後に整合回路を挿入した減結合回路について述べる。
実施の形態1に係る減結合回路においては、減結合回路を適用しない場合に、アンテナ素子101、102の反射振幅が低減されているか、もしくはアンテナ素子101、102の反射係数が等振幅逆相である必要がある。しかし、アンテナ素子101、102の形状によっては、所望の2周波数f1、f2でアンテナ素子101、102の反射が低減されていない場合がある。
図8は、本実施の形態で用いた減結合回路の構成を示す図である。なお、図1と同符号は、同一または相当部分を示している。図8に示す減結合回路において、63は入出力端子1と共振回路11の一端の間に挿入された整合回路、64は入出力端子2と共振回路11の他端の間に挿入された整合回路である。
このように本実施の形態の減結合回路では、アンテナ素子101、102の反射振幅を低減させるために、整合回路63、64をアンテナ素子が接続される入出力端子側に設置している。なお、整合回路63、64は、インダクタ、キャパシタ等の集中定数素子で構成しても良く、分布定数線路で構成しても良い。また、これらの組み合わせによって構成しても良い。
このように整合回路63、64を設置することで、所望の2周波数f、fで参照面t1における反射振幅|Sa11|、|Sa22|を低減させることができる。すなわち、アンテナ素子101、102だけで反射振幅が低減されている必要はなくなり、減結合回路の汎用性を更に向上させることができる。
以上のように、減結合回路を、入出力端子1~4と、共振回路11~14と、整合回路63、64から構成することで、入出力端子1に接続されたアンテナ素子101と入出力端子2に接続されたアンテナ素子102の相互結合を2周波数帯で低減する、汎用性の高い小型で簡易な減結合回路が得られるという効果を有する。
実施の形態4.
実施の形態2及び3では、実施の形態1に係る減結合回路に対し、整合回路を挿入した場合について説明した。
本実施の形態では、実施の形態1に係る減結合回路に対し、伝送線路を挿入した場合について説明する。図9は、本実施の形態で用いた減結合回路の構成を示す図である。なお、図1と同符号は、同一または相当部分を示している。図9に示す減結合回路において、71は入出力端子1と共振回路11の一端の間に挿入した伝送線路71、72は入出力端子2と共振回路11の他端の間に挿入した伝送線路である。
まず、図9の減結合回路において、2周波数f、fに対し、アンテナ素子101の反射が入出力端子1で低減されており、アンテナ素子102の反射が入出力端子2で低減されている場合を考える。
実施の形態1に係る減結合回路では、実施の形態2で述べたように、相互結合は低減できるが、反射振幅は低減させることができない。そこで、実施の形態2で述べたように、整合回路61、62を設置することで、反射振幅を低減させることができる。ただし、参照面t2における反射振幅が大きいと、整合回路61、62の構成が複雑になり、損失が大きくなる。
一方で、参照面t1からアンテナ素子101、102側を見た時の相互結合Sa21の位相により、参照面t2における反射Sb11と反射Sb22は変化する。そこで、伝送線路71、72を挿入し、伝送線路71、72の長さを調整して、相互結合Sa21の位相を変化させることにより、参照面t2における反射振幅|Sb11|、|Sb22|を低減させることができる。これにより、整合回路61、62を不要とするか、もしくは整合回路61、62における損失を低減させることができる。
次に、図9の減結合回路において、アンテナ素子101、102が対称構造の場合を考える。この時、アンテナ素子101の入出力端子1における反射とアンテナ素子102の入出力端子2における反射は同じとなる。前述したように、参照面t1における反射Sa11、a22が等振幅逆相であれば、共振回路11~14で構成される回路により、相互結合を低減させることができる。そこで、伝送線路71の電気長と伝送線路72の電気長が、fとfの中心周波数で約90度異なるように設定する。
このようにすることで、参照面t1における反射Sa11と反射Sa22がf、fにおいておおむね等振幅逆相となる。したがって、参照面t1における反射振幅|Sa11|と|Sa22|が低減されていなくても、参照面t2における相互結合を低減させることができる。参照面t1における反射振幅|Sa11|と反射振幅|Sa22|が低減されている必要がないので、f近傍の相互結合が低減される周波数帯域、f近傍の相互結合が低減される周波数帯域を広げることができる。
以上のように、減結合回路を、入出力端子1~4と、共振回路11~14と、伝送線路71、72から構成することで、入出力端子1に接続されたアンテナ素子101と入出力端子2に接続されたアンテナ素子102の相互結合を2周波数帯で低減する、低損失あるいは広帯域の、汎用性の高い小型で簡易な減結合回路が得られるという効果を有する。
なお、本実施の形態1~4の減結合回路においては、入出力端子1、2をそれぞれアンテナ素子101、102に接続してアンテナ間結合を低減させることに限定するものではない。例えば、相反性を有している任意の2ポートのSパラメータを有するコンポーネントであれば、入出力端子1と2に接続することで、この2ポートのコンポーネントの相互結合を低減させることができる。
1~4 入出力端子、11~14 共振回路、21~28 インダクタ、31~38 キャパシタ、51~54 リアクタンス、61~64 整合回路、71 伝送線路、72 伝送線路、101 アンテナ素子、102 アンテナ素子、151 グランド導体板。

Claims (6)

  1. 第1の端子と、
    第2の端子と、
    第3の端子と、
    第4の端子と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された第1の共振回路と、
    前記第1の端子と前記第3の端子との間に接続された第2の共振回路と、
    前記第2の端子と前記第4の端子との間に接続された第3の共振回路と、
    前記第3の端子と前記第4の端子との間に接続された第4の共振回路と
    を備え
    前記第1の共振回路と前記第4の共振回路は、ともにインダクタとキャパシタからなる並列共振回路またはインダクタとキャパシタから成る直列共振回路であり、
    前記第2の共振回路と前記第3の共振回路は、ともにインダクタとキャパシタからなる共振回路であって、前記第1の共振回路が直列共振回路の場合は並列共振回路であり、前記第1の共振回路が並列共振回路の場合は直列共振回路である減結合回路。
  2. 作周波数において、前記第2の共振回路のリアクタンスと前記第3の共振回路のリアクタンスは前記第1の共振回路のリアクタンスの反数であり、前記第4の共振回路のリアクタンスが前記第1の共振回路のリアクタンスの2倍である請求項1に記載の減結合回路。
  3. 前記第2の共振回路と前記第4の共振回路との接続点と前記第3の端子との間に接続した第1の整合回路と、
    前記第3の共振回路と前記第4の共振回路との接続点と前記第4の端子との間に接続した第2の整合回路を備えた請求項1または請求項2に記載の減結合回路。
  4. 前記第1の共振回路と前記第2の共振回路との接続点と前記第1の端子との間に接続した第3の整合回路と、
    前記第1の共振回路と前記第3の共振回路との接続点と前記第2の端子との間に接続した第4の整合回路を備えた請求項1または請求項2に記載の減結合回路。
  5. 前記第1の共振回路と前記第2の共振回路との接続点と前記第1の端子との間に接続した第1の伝送線路と、
    前記第1の共振回路と前記第3の共振回路との接続点と前記第2の端子との間に接続した第2の伝送線路を備えた請求項1または請求項2に記載の減結合回路。
  6. 前記第1の端子に接続された第1のアンテナ素子と、
    前記第2の端子に接続された第2のアンテナ素子と
    を備え、
    前記第1の伝送線路の電気長と前記第2の伝送線路の電気長が、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子で用いる第1の周波数と第2の周波数の中心周波数で90度異なる請求項5に記載の減結合回路。
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