以下に、本願に係る選択装置、配信装置、選択方法および選択プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る選択装置、配信装置、選択方法および選択プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.情報提供装置が提供する処理について〕
まず、図1を用いて、選択装置および配信装置の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供装置および端末装置が実行する処理の一例を示す図である。なお、以下の実施形態においては、配信装置の一例である情報提供装置10が実行する配信処理、および、選択装置の一例である端末装置100が実行する選択処理の一例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、以下に説明する各処理は、任意の粒度で分割され、分割された各処理を、情報提供装置10および端末装置100のいずれか任意の一方が実行することで実現されてもよい。
なお、以下の説明では、情報提供装置10から情報提供装置10に対して、各種任意のコンテンツを配信する例について説明する。ここで、コンテンツとは、相互に類似性を判定することができる情報であれば、任意の形式の情報が採用可能である。例えば、コンテンツは、静止画像や動画像等といった各種画像、音声、文章、ニュースやSNS(Social Networking Service)に投稿された情報等、利用者に対して提供される情報であって、各種の観点から類似性を判定可能な情報であれば、任意の情報が採用可能である。
また、以下に説明するコンテンツとは、同一種別のコンテンツである必要はなく、異なる種別の情報が混在するものであってもよい。例えば、情報提供装置10は、画像である第1コンテンツと音声である第2コンテンツとの類似性を判定してもよく、これらコンテンツの配信を行ってもよい。なお、以下の説明では、コンテンツの一例として、画像を配信する処理の一例について説明する。
〔1-1.情報提供装置の一例〕
情報提供装置10は、インターネット等の所定のネットワークN(例えば、図5を参照。)を介して、端末装置100と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。なお、情報提供装置10は、ネットワークNを介して、任意の数の端末装置100と通信可能であってよい。
端末装置100は、任意の利用者が利用する端末装置であり、PC(Personal Computer)、スマートデバイス、携帯電話等といった各種の情報処理装置により実現される。例えば、端末装置100は、情報提供装置10と情報の送受信を行い、利用者が入力した各種の情報や、利用者の入力に応じた情報を情報提供装置10へと送信する機能や、情報提供装置10から受信した情報を利用者に対して提供する機能を有する。例えば、端末装置100は、タッチパネルやスピーカーを有し、情報提供装置10から提供されたコンテンツを利用者に対して提供したり、タッチパネルを介して利用者からの入力を受付ける機能を有する。
〔1-2.処理の一例〕
ここで、画像や静止画像といったコンテンツの投稿を受付けると、投稿されたコンテンツを様々な利用者に対して提供するといったサービスが知られている。また、各種のコンテンツを検索クエリとして、検索クエリと類似する他のコンテンツを利用者に提供するサービスが知られている。このようなサービスを組み合わせることで、投稿されたコンテンツを利用者に対して提供し、利用者がコンテンツを選択した場合は、選択したコンテンツと類似する他のコンテンツを提供するといったサービスが考えられる。
より具体的な例を説明する。例えば、情報提供装置10は、端末装置100に対し、クエリ情報の候補となる画像を配信する。一方、端末装置100は、受付けた画像を画面上に表示し、利用者がいずれかの画像を選択した場合は、選択した画像を情報提供装置10に通知する。このような場合、情報提供装置10は、電子商店街において取引対象を示す画像(例えば、商品画像等)を検索対象とし、利用者が選択した画像をクエリ画像として、類似画像検索を行うことで、利用者が選択した画像に含まれる取引対象と同一もしくは類似する取引対象を特定する。そして、情報提供装置10は、特定した取引対象の画像、価格、取引対象を購入するためのコンテンツ等を利用者に対して提供する。
しかしながら、類似画像検索には、時間を要するため、サービスを迅速に提供することができない恐れがある。また、クエリ画像と検索対象となる画像とを複数の領域に分割し、領域ごとに特徴量を比較する従来技術では、類似画像検索にかかる時間を短縮できない恐れがある。
一方で、クエリ画像には、取引対象が含まれる領域だけではなく、背景のみが含まれる領域が含まれる場合がある。また、クエリ画像に複数の取引対象が撮影されている場合、撮影された取引対象のうち、一部の取引対象について検索を行いたいと利用者が所望する場合も考えられる。
そこで、端末装置100は、以下の選択処理を実行する。まず、端末装置100は、複数の領域が設定されたコンテンツであって、検索対象となる対象情報のうち類似する対象情報が領域ごとにあらかじめ紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。そして、端末装置100は、特定された領域と紐付られた対象情報に基づいて、検索結果とする対象情報を選択する。例えば、端末装置100は、コンテンツを配信する情報提供装置10から、コンテンツとコンテンツの各領域に紐付られた対象情報を示す情報との配信を受付ける。そして、端末装置100は、受け付けたコンテンツを利用者に提供し、利用者によって選択された領域と紐付られた対象情報に基づいて選択した検索結果とする対象情報を、情報提供装置10から取得する。
すなわち、情報提供装置10は、複数の領域が設定されたコンテンツであって、検索対象となる対象情報のうち類似する対象情報が領域ごとにあらかじめ紐付られたコンテンツを取得する。そして、情報提供装置10は、取得されたコンテンツと、そのコンテンツの各領域に紐付られた対象情報を示す紐付情報とを端末装置100に配信する。例えば、情報提供装置10は、利用者による領域の選択操作を受付ける端末装置100に対し、コンテンツと紐付情報とを配信する。また、例えば、情報提供装置10は、端末装置100として、コンテンツのうち利用者が選択した領域に紐付られた対象情報に基づいて検索対象となる対象情報を選択する端末装置100に対し、コンテンツと、紐付情報とを配信する。
例えば、情報提供装置10は、クエリ画像として配信される画像に対して複数の領域を設定し、検索対象となる画像から、クエリ画像の各領域と類似する画像を検索する。そして、情報提供装置10は、クエリ画像の各領域に対し、検索結果となる画像を示す情報を紐付ける。例えば、情報提供装置10は、クエリ画像の各領域を示す識別子と、その領域と類似する画像の識別子とを対応付けたリストを生成する。そして、情報提供装置10は、クエリ画像と共に、生成したリストを端末装置100へと配信する。
一方、端末装置100は、配信されたクエリ画像を表示するとともに、クエリ画像の中から検索に用いる範囲の選択を受付ける。そして、端末装置100は、選択された範囲(以下、「選択範囲」と記載する場合がある。)に含まれる領域等、選択範囲と対応する領域を特定し、特定した領域と紐付られた画像の識別子をリストから特定する。その後、端末装置100は、特定した識別子をマージすることで、選択範囲と対応する画像、すなわち、選択範囲と類似すると推定される画像を特定し、特定した画像の配信を情報提供装置10へと要求する。この結果、情報提供装置10は、要求された画像を端末装置100に配信することで、選択範囲と類似する画像を利用者に提供する。
すなわち、端末装置100は、クエリ画像全体を用いた画像検索を行うのではなく、クエリ画像のうち利用者が選択した選択範囲と対応する領域と類似する画像であって、予め各領域に対応付けられた画像の情報に基づいて、検索結果となる画像を選択する。そして、端末装置100は、選択した画像を取得して検索結果として表示する。この結果、端末装置100は、例えば、類似画像検索における特徴量の比較処理等といった負荷が高い処理を行わずとも、類似画像検索を行うことができるので、クエリ情報と類似する情報の検索速度を短縮することができる。
〔1-3.具体的な処理の一例〕
以下、図1を用いて、情報提供装置10が実行する処理の一例、および、端末装置100が実行する処理の一例について説明する。まず、情報提供装置10は、クエリとして配信されるコンテンツ(以下、「クエリコンテンツ」と記載する。)に対して複数の領域を設定し、各領域ごとに類似するコンテンツ(以下、「類似コンテンツ」と記載する。)のランキングリストを生成する(ステップS1)。
例えば、情報提供装置10は、検索対象となるコンテンツ(以下、「検索対象コンテンツ」と記載する。)が登録された検索対象データベース31を有する。このような場合、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1を複数の領域に分割し、分割した各領域ごとに、類似する検索対象コンテンツの検索を行う。例えば、情報提供装置10は、各領域ごとに、類似する検索対象コンテンツを類似度が高い方から順に所定の数(例えば、5つ)だけ特定し、特定した各検索対象コンテンツを領域と紐付ける。例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1の各領域を識別する識別子である領域ID(Identifier)に対し、その領域IDが示す領域と類似する検索対象コンテンツの識別子であるコンテンツIDを、類似度が高い方から順に並べた類似ランキングを対応付けたランキングリストを生成する。
一方、端末装置100は、利用者からの操作に応じてクエリコンテンツの配信を情報提供装置10に要求する(ステップS2)。このような場合、情報提供装置10は、クエリコンテンツと、そのクエリコンテンツについて予め生成したランキングリストとを端末装置100に配信する。例えば、端末装置100は、所定のアプリケーション等を介して、利用者からクエリコンテンツの検索を行うための検索クエリを受付けた場合は、受付けた検索クエリを情報提供装置10へと送信する。このような場合、情報提供装置10は、受付けた検索クエリと対応するクエリコンテンツ(例えば、メタデータが検索クエリと一致あるいは類似するクエリコンテンツ)を検索し、検索したクエリコンテンツと、そのクエリコンテンツに対して予め生成したランキングリストとを端末装置100に送信する(ステップS3)。
また、端末装置100は、クエリコンテンツの配信を受付けた場合は、クエリコンテンツを提供し、利用者から選択範囲の入力を受付ける(ステップS4)。例えば、端末装置100は、クエリコンテンツが画像である場合、受付けた画像を表示するとともに、タッチパネルを介して、利用者から選択範囲の入力を受付ける。そして、端末装置100は、選択範囲の入力を受付けた場合は、選択範囲と対応する各領域に紐付られた類似ランキングを特定する(ステップS5)。
例えば、端末装置100は、クエリコンテンツC1について利用者から選択範囲CAの選択を受付けた場合、選択範囲CAと対応する領域として、選択範囲CAに内包される領域や、選択範囲CAと重複する領域、半分以上が選択範囲CAと重複する領域等、利用者が選択したと推定されうる領域を特定する。このような場合、端末装置100は、クエリコンテンツC1のランキングリストから、特定した領域と対応付けられた類似ランキングを特定する。そして、端末装置100は、特定した類似ランキングをマージし、検索結果コンテンツを選択する(ステップS6)。
例えば、端末装置100は、クエリコンテンツとして、各領域に対してその領域と類似する複数の検索対象コンテンツと、各検索対象コンテンツとその領域との間の類似度とが紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。例えば、端末装置100は、領域ID「領域#7」、「領域#8」、「領域#9」、「領域#12」、「領域#13」、「領域#14」、「領域#17」、「領域#18」、「領域#19」が示す領域が選択範囲CAに含まれている場合、これらの領域IDと対応付けられた類似ランキングを特定する。そして、端末装置100は、特定した類似ランキングにおいて、対応付けられた数が多くなるほど、若しくは、対応付けられた順序が高くなる程、値が高くなるスコアを特定したコンテンツIDごとに算出する。すなわち、端末装置100は、選択された領域と紐付られた各検索対象コンテンツに対し、類似する領域の数がより多く、かつ、類似度がより高い程、値が高くなるスコアを算出する。
そして、端末装置100は、スコアの値が最も高いコンテンツを検索結果コンテンツとして選択する。例えば、端末装置100は、特定した領域にコンテンツID「コンテンツ#1」、「コンテンツ#2」、および「コンテンツ#3」が対応付けられており、コンテンツID「コンテンツ#1」のスコアが「4.5」であり、コンテンツID「コンテンツ#2」のスコアが「1.5」であり、コンテンツID「コンテンツ#3」のスコアが「1.0」である場合、スコアの値が最も高いコンテンツID「コンテンツ#1」を検索結果コンテンツのコンテンツIDとして選択する。
このような場合、端末装置100は、選択した検索結果コンテンツを配信を情報提供装置10に要求する(ステップS7)。例えば、端末装置100は、選択したコンテンツIDを情報提供装置10へと送信する。このような場合、情報提供装置10は、受付けたコンテンツIDが示す検索対象コンテンツを端末装置100へと配信する(ステップS8)。そして、端末装置100は、配信された検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして利用者に提供する(ステップS9)。
このように、情報提供装置10は、利用者が選択範囲を選択するよりも前に、クエリコンテンツの各領域と類似する検索対象コンテンツを検索する。そして、情報提供装置10は、クエリコンテンツとともに検索結果を端末装置100へと配信する。一方、端末装置100は、利用者が選択範囲を選択した場合は、選択された範囲と対応する領域を特定し、特定した領域と類似する検索対象コンテンツの情報をマージすることで、選択された範囲に最も類似すると推定されうる検索対象コンテンツを選択する。例えば、端末装置100は、クエリコンテンツとして、各領域に対してその領域と類似する複数の検索対象コンテンツが類似する順序で紐付られたクエリコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。そして、端末装置100は、検索対象コンテンツのうち、特定された領域のうちより多くの領域と紐付けられ、かつ、各領域と類似する順序がより上位の検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択する度合を向上させる。
この結果、情報提供装置10や端末装置100は、利用者が選択範囲を入力した後で類似画像検索等を行わずとも、選択範囲と類似する可能性が高い検索対象コンテンツを提供することができるので、類似する情報の検索速度を向上させることができる。
〔1-4.マージについて〕
上述した説明では、端末装置100は、類似する領域の数がより多く、かつ、類似度がより高い程、値が高くなるスコアを検索対象コンテンツごとに算出し、算出したスコアが最も高い検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100は、選択範囲と対応する領域(以下、「対応領域」と記載する。)に紐付られた対象情報の共通性または非共通性に基づいて、検索結果とする対象情報を選択するのであれば、任意の手法で選択を行ってよい。
例えば、端末装置100は、各領域と検索対象コンテンツとの間の類似度を考慮して、検索結果コンテンツの選択を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、各領域と検索対象コンテンツとの間の類似度を算出する。また、情報提供装置10は、領域IDと、コンテンツIDと、その領域IDが示す領域とそのコンテンツIDが示す検索対象コンテンツとの間の類似度とを対応付けた類似度リストを生成する。そして、情報提供装置10は、生成した類似度リストをクエリコンテンツとともに端末装置100へと配信する。
このような場合、端末装置100は、各対応領域と対応付けられたコンテンツIDと類似度との組を特定し、コンテンツIDごとに類似度の和を算出する。そして、端末装置100は、類似度の和の値が最も高いコンテンツIDを、検索結果コンテンツのコンテンツIDとして選択してもよい。なお、端末装置100は、類似度に基づいて検索結果コンテンツを選択するのであれば、任意の手法により検索結果コンテンツの選択を行ってよい。
すなわち、端末装置100は、各領域に対し、その領域に類似する対象情報と、その領域およびその対象情報との間の類似度とが紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。そして、端末装置100は、特定された領域に紐付られた対象情報と類似度とに基づいて、検索結果となる対象情報を選択すればよい。
また、例えば、端末装置100は、複数の検索対象コンテンツを選択してもよい。例えば、端末装置100は、スコアの値が所定の閾値を超える複数の検索対象コンテンツや、スコアの値が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択してもよい。また、例えば、端末装置100は、類似度の和の値が所定の閾値を超える検索対象コンテンツや、類似度の和の値が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツを選択してもよい。
また、例えば、端末装置100は、対応領域と対応付けられた数が最も多い検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択してもよい。例えば、情報提供装置10は、各領域に対し、類似度が所定の閾値を超える検索対象コンテンツを紐付ける。このような場合、端末装置100は、検索対象コンテンツごとに、対応領域と対応付けられた数を計数し、計数した数が所定の閾値を超えた検索対象コンテンツや、計数した数が最も多い検索対象コンテンツ等を検索結果コンテンツとして選択してもよい。
また、端末装置100は、類似ランキングにおける順位、対応領域との類似度、対応領域に対応付けられた数等を総合的に勘案して、検索結果コンテンツの選択を行ってもよい。例えば、端末装置100は、各領域との類似度やランキングの順位、対応領域と対応付けられた数等に基づいて、検索対象コンテンツごとにスコアを算出し、算出したスコアが所定の閾値を超える検索対象コンテンツやスコアが高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択してもよい。すなわち、端末装置100は、対象情報のうち、特定領域のうちより多くの領域と紐付られた対象情報や特定領域との類似度がより高い対象情報を検索結果として選択する度合を向上させればよい。
〔1-5.選択範囲と対応する領域について〕
上述した例では、端末装置100は、選択範囲に含まれる領域を対応領域とした。ここで、端末装置100は、選択範囲に基づいて対応領域を特定するのであれば、任意の手法により対応領域を特定してよい。例えば、端末装置100は、全体が選択範囲に含まれる領域、所定の割合が選択範囲に含まれる領域、所定の位置が選択範囲に含まれる領域、選択範囲の外縁から所定の範囲内に含まれる領域等を対応領域として特定してもよい。
また、端末装置100は、任意の形状の選択範囲を受付けてよい。例えば、端末装置100は、矩形や円形の選択範囲のみならず、フリーハンド形式で入力された範囲を選択範囲として採用してもよい。また、端末装置100は、複数の選択範囲の選択を受付けてもよい。例えば、端末装置100は、犬と自転車と人物とが撮影されたクエリ画像のうち、犬が撮影された範囲と、人物が撮影された範囲とを選択範囲として受付けた場合、これらの選択範囲の両方に対して予め紐付られた検索対象コンテンツを選択することで、犬と人物とが撮影された検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとしてもよい。
〔1-6.選択範囲と対応領域との関係に応じたマージの手法について〕
ここで、端末装置100は、選択範囲と類似する検索対象コンテンツを選択することができるのであれば、任意のマージ手法により、選択対象コンテンツの選択を行ってよい。例えば、端末装置100は、選択範囲と各領域との重複関係に応じて、対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを選択する度合を変化させてもよい。
例えば、端末装置100は、対応領域に紐付られた対象情報と、対応領域と選択範囲との位置関係に応じた重みとに基づいて、検索結果とする対象情報を選択してもよい。より具体的な例を挙げると、端末装置100は、対応領域のうち選択範囲に含まれる領域の割合に応じた優先度で、その対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択してもよい。すなわち、端末装置100は、選択範囲と重複する範囲より広い対応領域に紐付られた検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして優先的に選択してもよい。また、端末装置100は、選択範囲の中心により近い対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択する度合を向上させてもよい。
また、端末装置100は、類似する対象情報を検索するために利用者が選択した領域である類似領域を特定し、特定した類似領域に紐付られた検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択する度合を向上させてもよい。また、端末装置100は、類似しない対象情報を検索するために利用者が選択した領域である非類似領域を特定し、特定した非類似領域に紐付られた検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択する度合を低下させてもよい。すなわち、端末装置100は、類似領域若しくは非類似領域と紐付られた検索対象コンテンツのうち、類似領域とより類似し、非類似領域とより類似しない対象情報を検索結果コンテンツとして選択してもよい。
上述した各処理は、例えば、対応領域に紐付られた検索対象コンテンツの併合手法を変化させることで実現可能である。例えば、図2は、実施形態に係る端末装置が実行する併合手法のバリエーションを説明する図である。なお、図2に示す例では、クエリコンテンツC1が領域A1からA25に分割され、利用者から選択範囲C1を受付けた場合の第1マージ手法、および、利用者から複数の選択範囲C1、C2を受付けた場合の第2マージ手法の一例について記載した。
例えば、第1マージ手法においては、端末装置100は、選択範囲CAと各領域A1~A25が重複する割合を特定する。そして、端末装置100は、各領域A1~A25のうち、8割以上が選択範囲CAと重複する領域A2、A3、A7、A8、A12、A13、A17、およびA18を対応領域として特定する。続いて、端末装置100は、特定した対応領域に対し、選択範囲CAと重複する割合に基づいた重みを設定する。例えば、端末装置100は、対応領域のうち、選択範囲CAと重複する割合が80%以上100%以下となる領域A2、A3に対し、重み「0.8」を設定する。また、端末装置100は、対応領域のうち、選択範囲CAの中心部に近い領域A12、A13に対し、重み「2」を設定する。また、端末装置100は、他の対応領域である領域A7、A8、A17、A18に対し、重み「1」を設定する。
そして、端末装置100は、各対応領域に設定した重みを考慮して、各対応領域に紐付られた検索対象コンテンツのマージを行う。例えば、端末装置100は、各対応領域に対して、検索対象コンテンツとの類似度が紐付けられている場合、領域A2、A3に対して紐付られた類似度に重み「0.8」を積算し、領域A12、A13に対して紐付られた類似度に重み「2」を積算する。そして、端末装置100は、各検索対象コンテンツの類似度の和等に基づいて、検索結果コンテンツの設定を行ってもよい。また、端末装置100は、重みがより大きい領域に紐付られた検索対象コンテンツを選択する優先度を向上させるのであれば、任意の手法で重みの設定を行ってよい。
一方、第2マージ手法においては、端末装置100は、選択範囲CA1と選択範囲CA2との選択を受付ける。このような場合、端末装置100は、選択範囲CA1の対応領域A7、A8、A12、A13、および選択範囲CA2の対応領域A19、A20、A24、A25を特定する。
ここで、クエリコンテンツのうち、第1の部分と第2の部分とのいずれか一方に類似する検索対象コンテンツを検索したいという要望が考えられる。このような場合、端末装置100は、類似範囲として、選択範囲CA1と選択範囲CA2との選択を受付ける。このように選択範囲CA1と選択範囲CA2とが類似領域として選択されている場合、端末装置100は、各選択範囲CA1、CA2と対応する対応領域に紐付られた検索対象コンテンツを単純にマージする。
より具体的な例を挙げると、端末装置100は、選択範囲CA1に撮像されている撮影対象と、選択範囲CA2に撮影されている撮影対象との論理和となる検索対象コンテンツ、すなわち、各選択範囲CA1、CA2のいずれか一方に撮影されている両方の撮影対象が撮影された検索対象コンテンツを選択するには、各選択範囲CA1、CA2の対応領域に紐付られた検索対象コンテンツの中から、最も多くの対応領域に紐付られた検索対象コンテンツや類似度の和が最も高い検索対象コンテンツを選択すればよい。そこで、端末装置100は、選択範囲CA1と選択範囲CA2とが類似領域として選択されている場合、各選択範囲CA1、CA2と対応する各対応領域に対し、同じ重み「1」を設定する。そして、端末装置100は、特定した検索対象コンテンツをマージすることで、選択範囲CA1に撮像されている撮影対象と、選択範囲CA2に撮影されている撮影対象との論理和となる検索対象コンテンツを選択することができる。
また、クエリコンテンツのうち、第1の部分と第2の部分との両方に類似する検索対象コンテンツを検索したいという要望が考えられる。このような場合、端末装置100は、類似範囲として、選択範囲CA1と選択範囲CA2との選択を受付ける。さらに、端末装置100は、選択範囲CA1の対応領域と選択範囲CA2の対応領域との両方に紐付られた検索対象コンテンツを特定する。そして、端末装置100は、特定した検索対象コンテンツをマージすることで、選択範囲CA1に撮像されている撮影対象と、選択範囲CA2に撮影されている撮影対象との論理積となる検索対象コンテンツを選択することができる。
一方、クエリコンテンツのうち、第1の部分に類似する検索対象コンテンツのうち、第2の部分とは類似しない検索対象コンテンツを検索したいという要望が考えられる。例えば、自転車に乗っている人が撮影された写真から、自転車が撮影された範囲を矩形の選択範囲により選択した場合、自転車のみならず、自転車に乗っている人の足が含まれる場合がある。この結果、自転車のみが撮影された領域の紐付情報が、自転車に乗っている人の足が撮影された領域と紐付られた紐付情報に引っ張られてしまい、適切な検索対象コンテンツを選択できない恐れがある。
そこで、端末装置100は、類似領域の選択と共に、非類似領域の選択を受付けてもよい。例えば、端末装置100は、類似範囲として、選択範囲CA1の選択を受付けるとともに、非類似範囲として、選択範囲CA2の選択を受付ける。このような場合、端末装置100は、選択領域CA1と類似し、選択領域CA2と類似しない検索対象コンテンツを選択する。例えば、端末装置100は、選択領域CA1と対応する対応領域に対して重み「1」を設定し、選択範囲CA2と対応する対応領域に対して重み「-1」を設定する。この結果、端末装置100は、選択領域CA1と対応する各対応領域の多くと類似する検索対象コンテンツであって、選択領域CA2と対応する各対応領域の多くと類似しない検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択することができる。なお、端末装置100は、選択領域CA1と紐付られた検索対象コンテンツのうち、選択領域CA2と紐付られた検索対象コンテンツ以外のコンテンツをマージしてもよい。
なお、端末装置100は、3つ以上の選択領域の選択を受付けてもよい。また、端末装置100は、上述した説明以外にも、任意の対応で、対応領域と紐付られた検索対象コンテンツのマージを行ってもよい。また、端末装置100は、複数のマージ手法を組み合わせることで、対応領域全体との類似性を示すスコアを検索対象コンテンツ毎に算出し、算出したスコアに基づいて、検索結果コンテンツの選択を行ってもよい。
〔1-7.あらかじめ設定される領域について〕
上述した例では、情報提供装置10は、クエリコンテンツを複数の領域に分割し、各領域ごとに類似する検索対象コンテンツを紐付けた。ここで、情報提供装置10は、任意の態様で、領域の設定を行ってよい。例えば、情報提供装置10は、同じ大きさが設定された複数の領域を設定してもよく、異なる大きさが設定された複数の領域を設定してもよい。
例えば、クエリコンテンツが画像である場合、撮影対象は、画像の中心部分に含まれている可能性が高い。そこで、情報提供装置10は、画像の中心部分に近い領域については、画像の外縁に近い領域よりも小さい領域を設定してもよい。また、情報提供装置10は、各種の画像認識技術を用いて、撮影対象が撮影された範囲を推定し、推定した範囲については、他の範囲よりも小さい領域を設定してもよい。また、情報提供装置10は、多くの撮影対象を含む範囲ついては、他の範囲よりも小さい領域を設定してもよい。
また、情報提供装置10は、背景が撮影されている範囲とそれ以外の範囲とで異なる広さの領域を設定してもよい。例えば、情報提供装置10は、画像認識技術を用いて、取引対象が撮影されている範囲を推定し、推定した範囲については、他の範囲よりも小さい領域を推定してもよい。例えば、情報提供装置10は、撮影対象までの距離(すなわち、デプス)が近ければ近い程、より小さい大きさの領域を設定してもよい。
また、情報提供装置10は、重複関係を有する複数の領域を設定してもよい。例えば、情報提供装置10は、ピラミッドと呼ばれる構成を有する複数の領域を設定してもよい。このように重複関係を有する複数の領域を設定した場合にも、各領域と紐付られた検索対象コンテンツをマージすることで、端末装置100は、選択範囲と類似する検索対象コンテンツの選択を実現できる。
ここで、ある選択領域に対して所定の大きさを有する複数の第1対応領域と、第1対応領域よりも大きい第2対応領域とが重複して設定されている場合、利用者は、第1対応領域のそれぞれと類似する検索対象コンテンツよりも、第2対応領域と類似する検索対象コンテンツを検索しようとしているとも考えられる。そこで、情報提供装置10は、重複関係や、各領域の大きさに基づいた重みを各対応領域に対して適用してもよい。例えば、情報提供装置10は、より大きい対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを選択する優先度を向上させてもよい。
例えば、図3は、実施形態に係る情報提供装置が設定する領域の一例を説明する図である。例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1に対し、クエリコンテンツC1全体を25分割する領域A1~A25を設定する。また、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1に対し、クエリコンテンツC1全体を9分割する領域A30~A38を設定する。また、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1に対し、クエリコンテンツC1全体を4分割する領域A40~A343を設定する。また、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1全体に対して1つの領域A50を設定する。
なお、図3に示す例では、領域A1~A25をレイヤL1の領域とし、領域A30~A38をレイヤL1よりも前面のレイヤL2の領域とし、領域A40~43をレイヤL2よりも前面のレイヤL3の領域とし、領域A50をレイヤL3よりも前面のレイヤL4の領域として記載した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、情報提供装置10は、各領域に対してレイヤのような重複関係を設定する必要はない。
続いて、情報提供装置10は、各領域A1~A25、A30~A38、A40~A43、A50ごとに、類似する検索対象コンテンツを紐付ける。そして、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1と紐付情報とを端末装置100に配信する。このような場合、端末装置100は、選択範囲と対応する対応領域を全て特定する。そして、端末装置100は、各対応領域の大きさに応じた重みを設定した状態で、対応領域と紐付られた検索対象コンテンツをマージする。例えば、端末装置100は、最も小さい領域A1~A25に対しては重み「1」を設定し、領域A1~A25よりも大きい領域A30~A38に対しては重み「1.5」を設定し、領域A30~A38よりも大きい領域A40~A43に対しては重み「1.8」を設定し、領域A50に対しては重み「2」を設定する。
例えば、端末装置100は、レイヤL3領域A40よりも一回り大きく、領域A40の全体を内包する選択範囲が選択された場合、レイヤL3の領域A40のみならず、レイヤL2の領域A30、A31、A33、A34、およびレイヤL1の領域A1~A3、A6~A8、A11~A13を対応領域として特定する。そして、端末装置100は、領域A40に対して重み「1.8」、領域A30、A31、A33、A34に対して重み「1.5」、領域A1~A3、A6~A8、A11~A13に対して重み「1」を設定した状態で、各対応領域と紐付られた検索対象コンテンツをマージする。この結果、端末装置100は、選択範囲とより大局的に類似する検索対象コンテンツを選択することができる。
また、情報提供装置10は、それぞれ異なる解像度でクエリコンテンツを参照した際に類似する検索対象コンテンツが紐付られた領域を設定してもよい。例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1を所定の大きに分割する複数の第1領域群および第2領域群を設定する。そして、情報提供装置10は、クエリコンテンツのうち、第1領域に含まれる範囲を第1解像度で参照した際に類似する検索対象コンテンツを各第1領域に紐付ける。一方、情報提供装置10は、クエリコンテンツのうち、第1領域に含まれる範囲を第1解像度とは異なる解像度で参照した際に類似する検索対象コンテンツを各第2領域に紐付ける。この結果、端末装置100は、選択範囲を異なる解像度で参照した際に類似する検索対象コンテンツを考慮して、選択範囲と類似する検索対象コンテンツを検索結果コンテンツとして選択することができる。
また、情報提供装置10は、スライディングウインドウにより領域の設定を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、第1の大きさを有するスライディングウインドウを設定し、クエリコンテンツ上でスライディングウインドウを所定量ずつ移動させることで、それぞれ第1の大きさを有し、一部が他の領域と重複する第1領域群を設定してもよい。また、情報提供装置10は、第1の大きさを有するスライディングウインドウとは別に、第2の大きさを有するスライディングウインドウを設定し、クエリコンテンツ上でスライディングウインドウを所定量ずつ移動させることで、第2領域群を設定してもよい。また、情報提供装置10は、スライディングウインドウの大きさを徐々に変化させながら、領域の設定を行ってもよい。
〔1-8.検索に用いる観点の選択について〕
また、情報提供装置10は、各領域に対して、異なる観点に基づいて検索を行った複数の検索対象コンテンツを紐付けてもよい。例えば、情報提供装置10は、各領域ごとに、色が類似する検索対象コンテンツ、撮影された対象の形状が類似する検索対象コンテンツ、撮影された対象の模様が類似する検索対象コンテンツ等、それぞれ異なる属性が類似する検索対象コンテンツを検索し、検索結果を各領域に紐付ける。そして、端末装置100は、選択範囲の選択を受付けるとともに、どのような属性に基づいた検索を行うかの指定を利用者から受付け、対応領域と紐付られた検索対象コンテンツのうち、指定された属性が類似する検索対象コンテンツのマージを行えばよい。
すなわち、端末装置100は、クエリコンテンツに対して予め設定された複数の領域であって、第1属性が類似する対象情報と、第1属性とは異なる第2属性が類似する対象情報とがそれぞれに紐付られた複数の領域のうち、対応領域を特定する。そして、端末装置100は、対応領域と対応付けられた検索対象コンテンツのうち、利用者により選択された所定の属性が類似する対象情報として対応領域に紐付られた検索対象コンテンツに基づき、検索結果とする検索対象コンテンツを選択すればよい。
例えば、図4は、実施形態に係る情報提供装置が属性が異なる検索結果を紐付けたコンテンツの一例を説明する図である。図4に示す例では、クエリコンテンツC1には、領域A1~A25が設定されており、各領域に対し、それぞれ異なる属性が類似する検索対象コンテンツのランキングが紐付けられている。
例えば、情報提供装置10は、領域A2と色が類似する検索対象コンテンツを検索し、類似度が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツをまとめたランキング#1を作成する。また、情報提供装置10は、領域A2と撮影対象の形状が類似する検索対象コンテンツを検索し、類似度が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツをまとめたランキング#5を作成する。また、情報提供装置10は、領域A2と撮像対象の模様が類似する検索対象コンテンツを検索し、類似度が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツをまとめたランキング#9を作成する。
また、情報提供装置10は、領域A2と撮像対象までの距離(すなわち、奥行きやデプス)が類似する検索対象コンテンツを検索し、類似度が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツをまとめたランキング#13を作成する。そして、情報提供装置10は、ランキング#1、ランキング#5、ランキング#9、ランキング#13を領域A2と紐付けた紐付情報を生成する。また、情報提供装置10は、他の領域についても同様に、属性ごとのランキングである属性ランキングを紐付けた紐付情報を生成する。そして、情報提供装置10は、クエリコンテンツと紐付け情報とを配信する。
一方、端末装置100は、領域A2、A3、A7、A8を含む選択範囲CA1と領域A19、A20、A24、A25を含む選択範囲CA2との選択を受付ける。さらに、端末装置100は、選択範囲CA1と対応する属性として、「形状」の選択を受付け、選択範囲CA2と対応する属性として、「模様」の選択を受付ける。このような場合、端末装置100は、領域A2、A3、A7、A8の紐付情報のうち、選択された属性である選択属性「形状」と対応するランキング#5~#8を特定する。また、端末装置100は、領域A19、A20、A24、A25の紐付情報のうち、選択属性「模様」と対応するランキング#25~#28を特定する。そして、端末装置100は、ランキング#5~#8、#25~#28をマージすることで、検索結果コンテンツの選択を行う。
このような処理の結果、端末装置100は、利用者が所望する検索対象コンテンツの検索を容易にすることができる。例えば、端末装置100は、電子商店街に出品された取引対象のうち、色や模様が第1選択領域に含まれる取引対象に類似し、形状が第2選択領域に含まれる取引対象に類似する取引対象の検索を実現できる。
〔1-9.対応領域の選択について〕
なお、上述した例では、利用者が選択した選択範囲と対応する領域の特定を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、クエリコンテンツC1に対して設定された複数の領域を示すグリッドを選択可能に表示することで、利用者から対応領域の選択を直接受付けてもよい。また、端末装置100は、撮影対象が含まれる領域を特定し、特定した領域を対応領域の候補として利用者に提示してもよい。
〔1-10.クエリコンテンツと検索対象コンテンツとの関係について〕
ここで、情報提供装置10は、任意のコンテンツをクエリコンテンツや検索対象コンテンツとしてよい。例えば、情報提供装置10は、SNS等に投稿された画像をクエリコンテンツとし、電子商店街で取引される取引対象の画像を検索対象コンテンツとしてもよい。また、情報提供装置10は、クエリコンテンツと検索対象コンテンツとに同じコンテンツを採用してもよい。例えば、情報提供装置10は、任意の手法により検索対象コンテンツから代表的なコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツをクエリコンテンツとして、紐付情報とともに配信してもよい。
〔2.情報提供装置の構成〕
以下、上記した情報提供装置10および端末装置100が有する機能構成の一例について説明する。図5は、実施形態に係る情報提供装置および端末装置の構成例を示す図である。図5に示すように、情報提供装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。また、端末装置100は、通信部120、タッチパネル130、スピーカー140、記憶部150、および制御部160を有する。
まず、情報提供装置10の機能構成の一例について説明する。通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100との間で情報の送受信を行う。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、検索対象データベース31、およびクエリデータベース32を記憶する。
検索対象データベース31には、検索対象コンテンツの情報が登録される。例えば、図6は、実施形態に係る検索対象データベースに登録される情報の一例を示す図である。図6に示すように、検索対象データベース31には、「コンテンツID」および「コンテンツデータ」等といった項目を有する情報が登録されている。なお、コンテンツデータベース31には、図6に示す情報以外にも、検索対象コンテンツに関する情報であれば、任意の情報が登録されていてもよい。例えば、検索対象データベース31には、検索対象コンテンツとして取引対象の画像が登録されている場合、取引対象を購入するためのウェブページのURL(Uniform Resource Locator)や価格等といった情報が登録されていてもよい。
ここで、「コンテンツID」とは、検索対象コンテンツを識別する識別子である。また、「コンテンツデータ」とは、配信対象となる検索対象コンテンツのデータであり、例えば、画像データである。例えば、図6に示す例では、コンテンツID「コンテンツ#1」およびコンテンツデータ「データ#1」が対応付けて登録されている。このような情報は、コンテンツID「コンテンツ#1」が示す検索対象コンテンツのデータがコンテンツデータ「データ#1」である旨を示す。
なお、図6に示す例では、「コンテンツ#1」、「データ#1」等という概念的な値を記載したが、実際には、コンテンツデータベース31には、検索対象コンテンツを識別するための数値や文字列、コンテンツとして採用された情報のデータが登録されることとなる。
図5に戻り、説明を続ける。クエリデータベース32には、クエリコンテンツと紐付情報とが対応付けて登録される。例えば、図7は、実施形態に係るクエリデータベースに登録される情報の一例を示す図である。図7に示すように、クエリデータベース31には、「クエリコンテンツID」、「クエリコンテンツデータ」、「領域ID」、「領域情報」および「属性ランキング」が対応付けて登録されている。なお、クエリデータベース32には、図7に示す情報以外にも、クエリコンテンツに関する情報であれば、任意の情報が登録されていてもよい。
ここで、「クエリコンテンツID」とは、クエリコンテンツを識別する識別子である。また、「クエリコンテンツデータ」とは、クエリコンテンツのデータであり、例えば、画像データである。また、「領域ID」とは、対応付けられたクエリコンテンツIDが示すクエリコンテンツに対して設定された領域の識別子である。また「領域情報」とは、対応付けられた「領域ID」が示す領域をクエリコンテンツから特定するための情報であり、例えば、クエリコンテンツにおける領域の位置を示す情報である。また、「属性ランキング」とは、対応付けられた「領域ID」が示す領域と類似する検索対象コンテンツのコンテンツIDを類似度の順に並べたランキング情報であり、それぞれ異なる属性が類似する検索対象コンテンツのランキング情報である。例えば、図7に示す例では、「色」、「形状」、「模様」および「奥行」といった属性が類似する検索対象コンテンツのランキング情報が、各領域ごとに登録されている。
例えば、図7に示す例では、クエリコンテンツID「クエリコンテンツ#1」、クエリコンテンツデータ「クエリデータ#1」、領域ID「領域#1-1」、領域情報「領域#1-1」、属性「色」のランキング情報「色ランキング#1-1」、属性「形状」のランキング情報「形状ランキング#1-1」、属性「模様」のランキング情報「模様ランキング#1-1」、および属性「奥行」のランキング情報「奥行ランキング#1-1」が対応付けて登録されている。
このような情報は、クエリコンテンツID「クエリコンテンツ#1」が示すクエリコンテンツのデータがクエリコンテンツデータ「クエリデータ#1」である旨を示す。また、このような情報は、クエリコンテンツID「クエリコンテンツ#1」が示すクエリコンテンツに設定された領域のうち、領域ID「領域#1-1」が示す領域が、クエリコンテンツのうち、領域情報「領域#1-1」により特定される領域である旨を示す。また、このような情報は、領域ID「領域#1-1」が示す領域に紐付られたランキング情報が、「色ランキング#1-1」、「形状ランキング#1-1」、「模様ランキング#1-1」、および「奥行ランキング#1-1」である旨を示す。
また、「色ランキング#1-1」は、例えば、「コンテンツ#1、コンテンツ#4・・・」というように、属性「色」の類似度が高い順に検索対象コンテンツIDを並べた情報である。同様に、「形状ランキング#1-1」は、属性「形状」の類似度が高い順に検索対象コンテンツIDを並べた情報であり、「模様ランキング#1-1」は、属性「模様」の類似度が高い順に検索対象コンテンツIDを並べた情報であり、「奥行ランキング#1-1」は、属性「奥行」の類似度が高い順に検索対象コンテンツIDを並べた情報である。
なお、図7に示す例では、「クエリコンテンツ#1」、「クエリデータ#1」、「領域#1-1」、「領域情報#1-1」、「色ランキング#1-1」等という概念的な値を記載したが、実際には、クエリデータベース32には、クエリコンテンツを識別するための数値や文字列、領域を識別するための数値や文字列、クエリコンテンツから領域を特定するための座標データ、ランキング情報を構成する検索対象コンテンツID等が登録されることとなる。
図5に戻り、説明を続ける。制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図5に示すように、制御部40は、設定部41、クエリコンテンツ配信部42、および選択コンテンツ配信部43を有する。設定部41は、クエリコンテンツに対して各領域を設定し、設定した各領域に対して紐付情報を生成する。例えば、設定部41は、クエリデータベース32を参照し、属性ランキング等の紐付情報が登録されていないクエリコンテンツを選択する。そして、設定部41は、選択したクエリコンテンツに対して、複数の領域を設定する。
続いて、設定部41は、領域ごとに類似する検索対象コンテンツを検索対象データベース31から検索し、領域と類似する検索対象コンテンツのコンテンツIDをその領域を示す領域IDと紐付ける。例えば、設定部41は、クエリコンテンツの各領域に対して、その領域と類似する複数の検索対象コンテンツが類似する順序で紐付けてもよい。また、設定部41は、クエリコンテンツの各領域に対してその領域と類似する検索対象コンテンツと、その領域およびその検索対象コンテンツとの間の類似度とを紐付けてもよい。また、設定部41は、相互に重複関係を有する複数の領域をクエリコンテンツに対して設定してもよい。また、設定部41は、異なる大きさが設定された複数の領域を設定してもよい。
また、例えば、設定部41は、類似度が高い方から順に所定の数の検索対象コンテンツのコンテンツIDを紐付情報としてもよい。また、設定部41は、それぞれ異なる属性と対応する紐付情報を生成してもよい。例えば、設定部41は、色が領域#1と類似する検索対象コンテンツのランキング情報を色ランキング情報として領域#1と紐付け、形状が領域#1と類似する検索対象コンテンツのランキング情報を形状ランキング情報として領域#1と紐付けてもよい。そして、設定部41は、クエリコンテンツIDと、領域IDと、生成した紐付情報とを対応付けてクエリデータベース32に登録する。
なお、設定部41は、クエリコンテンツに対して領域を設定した場合、各領域がクエリコンテンツのどの領域であるかを示す領域情報を生成する。例えば、設定部41は、各領域が矩形である場合、各領域が有する頂点の座標や各領域の中心位置の座標を領域情報とする。また、設定部41は、各領域が円形である場合、各領域の中心位置の座標や半径を領域情報とする。すなわち、設定部41は、クエリコンテンツから各領域を特定するための情報を領域情報として生成する。そして、設定部41は、生成した領域情報を各領域と対応付けてクエリデータベース32に登録する。
また、設定部41は、各領域ごとに異なる解像度を設定し、クエリコンテンツの各領域を、各領域ごとに設定した解像度で参照した際に類似する検索対象コンテンツのランキング情報や類似度を紐付情報としてもよい。また、設定部41は、各領域に対し、第1属性が類似する検索対象コンテンツと、第1属性とは異なる第2属性が類似する検索対象コンテンツとを紐付けてもよい。例えば、設定部41は、1つの領域に対し、色が類似する検索対象コンテンツのランキングや類似度を紐付けるとともに、形状が類似する検索対象コンテンツのランキングや類似度を紐付けてもよい。
クエリコンテンツ配信部42は、複数の領域が設定されたクエリコンテンツであって、検索対象コンテンツのうち類似する検索対象コンテンツが領域ごとにあらかじめ紐付られたクエリコンテンツをクエリデータベース32から取得する。そして、クエリコンテンツ配信部42は、取得したクエリコンテンツと、そのクエリコンテンツと紐付られた紐付情報とを端末装置100に送信する。例えば、クエリコンテンツ配信部42は、クエリデータベース32を参照し、配信対象とするクエリコンテンツを選択する。
このような場合、クエリコンテンツ配信部42は、選択したクエリコンテンツのクエリコンテンツデータと、クエリコンテンツの各領域を示す領域IDと、各領域の領域情報と、各領域に紐付られたランキング情報を紐付情報として取得する。そして、クエリコンテンツ配信部42は、取得した紐付情報を端末装置100へと配信する。すなわち、クエリコンテンツ配信部42は、クエリコンテンツのうち利用者が選択した領域に紐付られた検索対象コンテンツに基づいて、検索結果コンテンツを選択する端末装置100に対し、クエリコンテンツと紐付情報とを配信する。また、クエリコンテンツ配信部42は、領域を選択する選択操作を受付ける端末装置100に対し、クエリコンテンツと、クエリコンテンツの各領域に紐付られた検索対象コンテンツを示す紐付情報とを配信する。
選択コンテンツ配信部43は、端末装置100が検索結果として選択した検索対象コンテンツを配信する。例えば、選択コンテンツ配信部43は、端末装置100は、コンテンツIDを受付ける。このような場合、選択コンテンツ配信部43は、受付けたコンテンツIDと対応付けられたコンテンツデータを検索対象データベース31から読出し、読み出したコンテンツデータを端末装置100に配信する。
続いて、端末装置100の機能構成の一例について説明する。通信部120は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部120は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置10との間で情報の送受信を行う。
タッチパネル130は、端末装置100が有するタッチパネルであり、例えば、クエリコンテンツである画像を表示する機能と共に、利用者から領域の選択や選択領域の選択操作を受付ける機能を有する。スピーカー140は、端末装置100が有するスピーカーであり、例えば、クエリコンテンツや検索対象コンテンツに含まれる音声等を出力する機能を有する。
記憶部150は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部150は、ランキングリスト保持テーブル151を記憶する。
ランキングリスト保持テーブル151は、情報提供装置10から配信されたランキングリストがクエリコンテンツの領域ごとに保持される。すなわち、ランキングリスト保持テーブル151には、配信されたクエリコンテンツの紐付情報が、クエリコンテンツの領域ごとに登録される。なお、ランキングリスト保持テーブル151に登録される情報は、例えば、図7に示したクエリデータベース32に登録された情報のうち、配信されたクエリコンテンツの紐付情報と同じ情報が登録されるものとして、詳細な図示を省略する。
図5に戻り、説明を続ける。制御部160は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部160は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
図5に示す例では、制御部160は、受付部161、提供部162、特定部163、選択部164、および取得部165を有する。受付部161は、クエリコンテンツや検索対象コンテンツを配信する情報提供装置10から、クエリコンテンツと紐付情報との配信を受付ける。このような場合、受付部161は、クエリコンテンツの各領域を示す領域IDと、領域情報と、各領域に紐付られた検索対象コンテンツのコンテンツID、すなわち、ランキング情報とをランキングリスト保持テーブル151に登録する。
提供部162は、受け付けたクエリコンテンツを利用者に提供する。例えば、提供部162は、情報提供装置10から配信されたクエリコンテンツをタッチパネル130上に表示することで、クエリコンテンツを利用者に提供する。なお、提供部162は、クエリコンテンツに音声が含まれる場合は、スピーカー140から音声を出力してもよい。
特定部163は、複数の領域が設定されたクエリコンテンツであって、検索対象コンテンツのうち類似する検索対象コンテンツが領域ごとにあらかじめ紐付られたクエリコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を対応領域として特定する。より具体的には、特定部163は、利用者によって選択された複数の領域を特定する。例えば、特定部163は、タッチパネル130等を介して、クエリコンテンツから利用者が選択したい選択範囲の入力を受付ける。このような場合、特定部163は、クエリコンテンツに対して予め設定された複数の領域のうち、選択範囲と対応する領域を特定する。
例えば、特定部163は、選択範囲の座標と、各領域の領域情報が示す各領域の座標とを比較することで、選択範囲に内包される領域や、半分以上が選択範囲と重なる領域を特定する。なお、特定部163は、複数の選択範囲と対応する領域を特定してもよい。また、特定部163は、重複関係を有する領域や大きさが異なる領域のうち、選択範囲と重複する全ての領域を特定してもよい。すなわち、特定部163は、選択範囲を基準として利用者が選択したと推定される全ての領域を特定するのであれば、任意の基準に従って、対応領域を特定してよい。
なお、特定部163は、類似する対象情報を検索するために利用者が選択した領域である類似領域、もしくは、類似しない対象情報を検索するために利用者が選択した領域である非類似領域を特定してもよい。例えば、特定部163は、利用者から受付けた類似範囲と対応する領域を類似領域とし、利用者から受付けた非類似範囲と対応する領域を非類似領域としてもよい。
選択部164は、特定された対応領域と紐付られた検索対象コンテンツに基づいて、検索結果とする検索対象コンテンツを選択する。例えば、選択部164は、対応領域に紐付られた検索対象コンテンツの共通性又は非共通性に基づいて、検索結果とする検索対象コンテンツを選択する。例えば、選択部164は、特定部163が特定した対応領域の紐付情報をランキングリスト保持テーブル151から読み出す。そして、選択部164は、読み出した紐付情報をマージすることで、検索結果とする検索対象コンテンツのコンテンツIDを選択する。
例えば、選択部164は、対応領域のうちより多くの領域と紐付られた検索対象コンテンツを検索結果として選択する度合を向上させる。すなわち、選択部164は、より多くの対応領域と類似する検索対象コンテンツを検索結果として優先的に選択する。また、選択部164は、対応領域のうちより多くの領域と紐付けられ、かつ、各対応領域と類似する順序がより上位の検索対象コンテンツを検索結果として選択する度合を向上させてもよい。例えば、選択部164は、対応領域と紐付られた類似度の和を検索対象コンテンツごとに算出し、算出した和の値に基づいて、検索結果となる検索対象コンテンツを選択してもよい。
また、選択部164は、類似領域若しくは非類似領域と紐付られた検索対象コンテンツのうち、類似領域とより類似し、非類似領域とより類似しない検索対象コンテンツを検索結果となる検索対象コンテンツとして選択してもよい。例えば、選択部164は、類似領域に対して正の重みを設定し、非類似領域に対して負の重みを設定して、各対応領域に紐付られた検索対象コンテンツをマージしてもよい。
また、選択部164は、各領域に対して所定の重みを設定してもよい。例えば、選択部164は、対応領域と紐付られた検索対象コンテンツと、前記選択範囲における各対応領域の位置に応じた重みとに基づいて、検索結果とする検索対象コンテンツを選択してもよい。例えば、選択部164は、選択範囲の中心により近い対応領域に対してより大きな重みを設定することで、その対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを検索結果として選択する度合を向上させてもよい。また、選択部164は、選択範囲と重複する範囲がより広い対応領域に対してより大きな重みを設定することで、その対応領域と紐付られた検索対象コンテンツを検索結果として選択する度合を向上させてもよい。
また、選択部164は、各対応領域の紐付情報のうち、利用者が選択した属性と対応する紐付情報をマージしてもよい。例えば、選択部164は、対応領域に紐付られた検索対象コンテンツのうち、利用者により選択された所定の属性が類似する検索対象コンテンツとしてその対応領域に紐付られた検索対象コンテンツに基づいて、検索結果とする検索対象コンテンツを選択してもよい。より具体的には、選択部164は、第1選択範囲と第2選択範囲とが選択されるとともに、第1選択範囲と対応する属性として「色」が選択され、第2選択範囲と対応する属性として「模様」が選択された場合、第1選択範囲の対応領域と紐付られたランキング情報のうち、色ランキング情報と、第2選択範囲の対応領域と紐付られたランキング情報のうち、模様ランキング情報とをマージすることで、検索結果となる検索対象コンテンツの選択を行ってもよい。
取得部165は、検索対象コンテンツの配信を行う情報提供装置10から、検索結果として選択された検索対象コンテンツを取得する。例えば、取得部165は、情報提供装置10に対し、選択部164により検索結果として選択された検索対象コンテンツのコンテンツIDを通知する。この結果、取得部165は、検索結果として選択された検索対象コンテンツを取得し、取得した検索結果コンテンツを利用者に提供する。
〔3.情報提供装置が実行する処理の流れの一例〕
続いて、図8を用いて、情報提供装置10が実行する処理の流れについて説明する。図8は、実施形態に係る情報提供装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、情報提供装置10は、図8に示す処理を、任意の単位で、任意のタイミングにより実行可能である。
例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツに対して複数の領域を設定し、各領域に対して類似する検索対象コンテンツを紐付ける(ステップS101)。続いて、情報提供装置10は、クエリコンテンツの配信要求を受付けたか否かを判定し(ステップS102)、受付けていない場合は(ステップS102:No)、受付けるまで待機する。また、情報提供装置10は、クエリコンテンツの配信要求を受付けた場合は(ステップS102:Yes)、クエリコンテンツとともに各領域に対して紐付られた検索対象コンテンツのリスト、すなわち、紐付情報を配信する(ステップS103)。
続いて、情報提供装置10は、検索結果コンテンツのコンテンツIDを受信したか否かを判定し(ステップS104)、受信していない場合は(ステップS104:No)、受信するまで待機する。一方、情報提供装置10は、、検索結果コンテンツのコンテンツIDを受信した場合は(ステップS104:Yes)、受付けたコンテンツIDが示す検索対象コンテンツを端末装置100に配信し(ステップS105)、処理を終了する。
続いて、図9を用いて、端末装置100が実行する処理の流れについて説明する。図9は、実施形態に係る端末装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、端末装置100は、図9に示す処理を、任意の単位で、任意のタイミングにより実行可能である。
例えば、端末装置100は、各領域に類似する検索対象コンテンツが紐付られたクエリコンテンツを受信する(ステップS201)。そして、端末装置100は、クエリコンテンツを提供する(ステップS202)。ここで、端末装置100は、選択範囲を受付けたか否かを判定し(ステップS203)、受付けていない場合は(ステップS203:No)、受付けるまで待機する。そして、端末装置100は、選択範囲を受付けた場合は(ステップS203:Yes)、選択範囲と対応する領域を特定し(ステップS204)、特定した領域に紐付られた検索対象コンテンツの情報をマージする(ステップS205)。そして、端末装置100は、マージ結果に基づいて、検索結果コンテンツを選択する(ステップS206)。その後、端末装置100は、検索結果コンテンツの配信を情報提供装置10に要求し、取得した検索結果コンテンツを利用者に提供して(ステップS207)、処理を終了する。
〔4.変形例〕
上記では、情報提供装置10および端末装置100による処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、情報提供装置10および端末装置100が実行する処理のバリエーションについて説明する。
〔4-1.処理の実行主体について〕
上述した処理では、端末装置100が、選択された領域と紐付られた検索対象コンテンツのマージを行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツの配信のみを行う。このような場合、端末装置100は、クエリコンテンツを利用者に提供するとともに、選択された選択範囲を情報提供装置10に通知する。そして、情報提供装置10は、通知された選択範囲と対応する対応領域を特定し、特定した対応領域に対して予め紐付けられていた検索対象コンテンツをマージし、検索結果となる検索対象コンテンツを選択し、選択した検索対象コンテンツを端末装置100に配信してもよい。
また、端末装置100は、クエリコンテンツと、クエリコンテンツのうちどの範囲が領域に該当するかを示す情報とを受付け、利用者から選択範囲を受付けた場合は、選択範囲と対応する対応領域を特定し、特定した対応領域を情報提供装置10に通知してもよい。このような場合、情報提供装置10は、通知された対応領域に対して予め紐付けられていた検索対象コンテンツをマージし、検索結果となる検索対象コンテンツを選択し、選択した検索対象コンテンツを端末装置100に配信してもよい。
すなわち、端末装置100や情報提供装置10は、共に複数の領域が設定されたクエリコンテンツであって、検索対象となる検索対象コンテンツのうち類似する検索対象コンテンツが領域ごとにあらかじめ紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定し、特定された領域と紐付られた検索対象コンテンツに基づいて、検索結果とする検索対象コンテンツを選択する選択装置として動作してよい。
また、端末装置100は、情報提供装置10以外の任意の配信サーバから、検索結果となる検索対象コンテンツの配信を受付けてもよい。例えば、情報提供装置10は、検索対象コンテンツを管理する検索サーバから検索対象コンテンツを取得し、紐付情報を設定したクエリコンテンツを生成する。ここで、情報提供装置10は、紐付情報として、検索対象コンテンツのコンテンツIDと共に、検索対象コンテンツを配信サーバから取得するためのURLを各領域に紐付ける。そして、情報提供装置10は、クエリコンテンツと紐付情報とを配信する。
このような場合、端末装置100は、選択範囲と対応する対応領域を特定し、特定した対応領域に紐付られた検索対象コンテンツをマージすることで、検索結果となる検索対象コンテンツを選択する。そして、端末装置100は、選択した検索対象コンテンツに紐付られたURLを用いて、配信サーバから、検索対象コンテンツを取得してもよい。
〔4-2.領域の大きさの最適化について〕
また、情報提供装置10は、利用者の選択した選択範囲に基づいて、クエリコンテンツの各領域の大きさを最適化してもよい。例えば、情報提供装置10は、あるクエリコンテンツC1について利用者の選択した選択範囲の履歴を取得し、各選択範囲の位置や大きさが有する特徴を学習する。そして、情報提供装置10は、学習結果に基づいて、クエリコンテンツC1に対して設定する領域の大きさを変更してもよい。例えば、情報提供装置10は、クエリコンテンツC1について利用者が選択した選択範囲の大きさが、所定の閾値を超える場合は、大きさが所定の閾値以上となる領域を設定してもよい。また、情報提供装置10は、利用者が頻繁に選択する位置については、より大きな領域を設定してもよく、逆により小さな領域を設定してもよい。
また、情報提供装置10は、クエリコンテンツの内容に応じて領域の大きさを最適化してもよい。例えば、情報提供装置10は、物体認識技術を用いて、クエリ画像の中から背景が撮影されている領域と、取引対象が撮影されている領域とを特定する。そして、情報提供装置10は、背景が撮影されている範囲と取引対象が撮影されている範囲とのそれぞれを領域として設定してもよい。また、情報提供装置10は、撮影されている取引対象の数が多ければ多い程、領域の大きさを小さくしてもよい。
〔4-3.紐付情報について〕
ここで、情報提供装置10は、任意の粒度で検索対象コンテンツと領域との類似度を示す紐付情報を設定して良い。例えば、情報提供装置10は、ある領域に対し、その領域と、全ての検索対象コンテンツとの間の類似度を紐付けてもよい。
また、情報提供装置10は、各領域ごとに物体認識を行い、認識結果を紐付情報に含めてもよい。このような場合、情報提供装置10は、物体認識の結果が所定の条件を満たす領域の紐付情報のみをマージして、検索結果を選択してもよい。例えば、情報提供装置10は、対応領域のうち、物体認識の結果が背景ではない領域と紐付られた検索対象コンテンツのみをマージしてもよい。
〔4-4.コンテンツについて〕
上述した例では、クエリコンテンツや検索対象コンテンツとして画像が採用される例等について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、任意の種別の情報がクエリコンテンツや検索対象コンテンツとして採用可能である。
例えば、情報提供装置10は、コンテンツとして音声が採用される場合、クエリとなる音声を複数の領域に分割し、各領域に対して、検索対象となる音声のうち類似する音声を紐付ける。このような場合、端末装置100は、クエリとなる音声のうち利用者が選択範囲として選択した再生時間帯に含まれる領域を対応領域として特定し、特定した対応領域に紐付られた音声の情報をマージすることで、選択範囲と類似する音声を選択してもよい。
例えば、情報提供装置10は、コンテンツとしてニュースの文字列が採用される場合、クエリとなる文字列を複数の領域に分割し、各領域に対して、検索対象となるニュースのうち類似するニュースを紐付ける。このような場合、端末装置100は、クエリとなるニュースの文字列のうち利用者が選択範囲として選択した範囲に含まれる領域を対応領域として特定し、特定した対応領域に紐付られたニュースの情報をマージすることで、選択範囲と類似するニュースを選択してもよい。
〔4-5.装置構成〕
情報提供装置10は、クエリコンテンツに領域を設定したり、各領域に紐付情報を設定する設定サーバ、クエリコンテンツを配信する第1配信サーバ、および検索対象コンテンツを配信する第2配信サーバにより実現されてもよい。このような場合、設定サーバには、図5に示す設定部41が配置され、第1配信サーバには、図5に示すクエリコンテンツ配信部42が設置され、第2配信サーバには、図5に示す選択コンテンツ配信部43が設置されていてもよい。また、記憶部30に登録された各データベース31、32は、外部のストレージサーバに保持されていてもよい。
〔4-6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔4-7.プログラム〕
また、上述した実施形態に係る情報提供装置10は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
〔5.効果〕
上述したように、情報提供装置10若しくは端末装置100は、複数の領域が設定されたコンテンツ(例えば、クエリコンテンツ)であって、検索対象となる対象情報(例えば、検索対象コンテンツ)のうち類似する対象情報が領域ごとにあらかじめ紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。そして、情報提供装置10若しくは端末装置100は、特定された領域と紐付られた対象情報に基づいて、検索結果とする対象情報を選択する。
このように、情報提供装置10若しくは端末装置100は、コンテンツの各領域に予め紐付られた対象情報であって、各領域と類似する対象情報の検索結果から、検索結果とする対象情報を選択する。この結果、情報提供装置10若しくは端末装置100は、利用者が選択した領域と類似する対象情報の検索を行わずとも、各領域に予め紐付られた類似検索の結果をマージするだけで、利用者が選択した領域と類似する対象情報を選択できるので、クエリ情報と類似する情報の検索速度を改善することができる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、利用者によって選択された複数の領域を特定し、特定された各領域に紐付られた対象情報の共通性又は非共通性に基づいて、検索結果とする対象情報を選択する。例えば、情報提供装置10もしくは端末装置100は、対象情報のうち、特定された各領域のうちより多くの領域と紐付られた対象情報を検索結果として選択する度合を向上させる。また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、各領域に対してその領域と類似する複数の対象情報が類似する順序で紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定し、対象情報のうち、特定された領域のうちより多くの領域と紐付けられ、かつ、各領域と類似する順序がより上位の対象情報を検索結果として選択する度合を向上させる。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、選択された領域と類似する対象情報を容易に特定することができる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、各領域に対してその領域と類似する対象情報と、その領域およびその対象情報との間の類似度とが紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定し、特定された領域に紐付られた対象情報と類似度とに基づいて、検索結果となる対象情報を選択する。例えば、情報提供装置10もしくは端末装置100は、各領域に対してその領域と類似する複数の対象情報と、各対象情報とその領域との間の類似度とが紐付られたコンテンツのうち、利用者によって選択された領域を特定する。また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、特定された領域と紐付られた類似度の和を対象情報ごとに算出し、算出した和の値に基づいて、検索結果となる対象情報を選択する。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、選択された領域を統合的に勘案して類似する対象情報を検索結果として選択できる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、類似する対象情報を検索するために利用者が選択した領域である類似領域、若しくは、類似しない対象情報を検索するために利用者が選択した領域である非類似領域を特定し、特定された類似領域若しくは非類似領域と紐付られた対象情報のうち、類似領域とより類似し、非類似領域とより類似しない対象情報を検索結果となる対象情報として選択する。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、ある対象領域に類似し、かつ、ある対象領域には類似しない対象情報を検索結果として選択することができる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、コンテンツに対して予め設定された複数の領域のうち、利用者がコンテンツから選択した選択範囲と対応する領域を特定する。例えば、情報提供装置10もしくは端末装置100は、利用者がコンテンツから選択した複数の選択範囲と対応する領域を特定する。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、利用者が選択された範囲に類似する対象情報を選択できる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、特定された領域と紐付られた対象情報と、特定された領域の選択範囲における位置関係に応じた重みとに基づいて、検索結果とする対象情報を選択する。例えば、情報提供装置10もしくは端末装置100は、選択範囲の中心により近い領域と紐付られた対象情報を検索結果として選択する度合を向上させる。また、例えば、情報提供装置10もしくは端末装置100は、選択範囲と重複する範囲がより広い領域と紐付られた対象情報を検索結果として選択する度合を向上させる。このため、情報提供装置10は、選択範囲から推定される利用者の検索意図を考慮して、検索対象となる対象情報を選択することができる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、コンテンツに対して予め設定された複数の領域であって、重複関係を有する複数の領域のうち、利用者によって選択された領域を特定する。また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、コンテンツに対して予め設定された複数の領域であって、異なる大きさが設定された複数の領域のうち、利用者によって選択された領域を特定する。また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、コンテンツに対して予め設定された複数の領域であって、コンテンツのうちその領域に含まれる範囲を各領域ごとに設定される解像度で参照した場合にその範囲と類似する対象情報が紐付られた複数の領域のうち、利用者によって選択された領域を特定する。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、例えば、選択範囲と類似する対象情報の選択精度を向上させることができる。
また、情報提供装置10もしくは端末装置100は、コンテンツに対して予め設定された複数の領域であって、第1属性がその領域と類似する対象情報と、その第1属性とは異なる第2属性がその領域と類似する対象情報とがそれぞれに紐付られた複数の領域のうち、利用者によって選択された領域を特定し、特定された領域に紐付られた対象情報のうち、利用者により選択された所定の属性が類似する対象情報として特定された領域に紐付られた対象情報に基づいて、検索結果とする対象情報を選択する。このため、情報提供装置10もしくは端末装置100は、例えば、第1の選択範囲と色が類似し、第2の選択範囲と形状が類似する対象情報を検索結果として選択することができる。
また、情報提供装置10は、利用者による領域の選択操作を受付ける端末装置100に対し、コンテンツと、そのコンテンツの各領域に紐付られた対象情報を示す情報とを配信する。このため、情報提供装置10は、クエリ情報と類似する情報の検索速度を改善することができる。
また、端末装置100は、コンテンツを配信する配信装置から、コンテンツとそのコンテンツの各領域に紐付られた対象情報を示す情報との配信を受付ける。また、端末装置100は、受け付けたコンテンツを利用者に提供する。そして、端末装置100は、対象情報の配信を行う配信装置(例えば、情報提供装置10)から、検索結果として選択された対象情報を取得する。このため、端末装置100は、クエリ情報と類似する情報の検索速度を改善することができる。
また、情報提供装置10は、複数の領域が設定されたコンテンツであって、検索対象となる対象情報のうち類似する対象情報が領域ごとにあらかじめ紐付られたコンテンツを取得する。そして、情報提供装置10は、取得されたコンテンツと、そのコンテンツの各領域に紐付られた対象情報を示す紐付情報とを端末装置に配信する。例えば、情報提供装置10は、端末装置100として、コンテンツのうち利用者が選択した領域に紐付られた対象情報に基づいて、検索結果とする対象情報を選択する端末装置100に対し、コンテンツと、紐付情報とを配信する。このため、情報提供装置10は、クエリ情報と類似する情報の検索速度を改善することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、選択部は、選択手段や選択回路に読み替えることができる。