JP7020081B2 - 競技施設 - Google Patents

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Description

本発明は、競技施設に関する。
特許文献1には、浮体式天然芝グランドシステム施設及びその浮体式天然芝グランド構造物に関する技術が開示されている。この先行技術では、ドック内に水を注入して浮体式天然芝グランド構造物を浮上させ、屋内エリアと屋外エリアとの間を浮上移動させている。
特許文献2には、多目的スタジアムなどのフィールドに敷設する天然芝パレットの敷設装置に関する技術が開示されている。この先行技術では、天然芝パレットの下部に設けられた浮上装置の空気圧で天然芝パレットを浮上させることで、天然芝パレットを牽引車が牽引する際の抵抗を大幅に低減している。
特開平10-088838号公報 特開平10-262453号公報
特許文献1では、ドック内に水を注入して浮体式天然芝グランド構造物を浮上させるので、施設の装置が大掛かりである。
特許文献2では、浮上装置の空気圧で天然芝パレットを浮上させるので、施設側の装置は不要であり、しかも床面はフラットであるが、天然芝パレットに浮上装置を設けるので、天然芝パレットがコストアップする。
本発明は、上記事実を鑑み、パレット等の被昇降物に昇降装置を設けることなく、外側に観客席がある競技エリアの床の床面をフラットにしつつ被昇降物を昇降させることが目的である。
第一態様は、外側に観客席がある競技エリアと、前記競技エリアの床に複数設けられ、前記床の床面から突出し、被昇降物を昇降する昇降装置と、を備えた競技施設である。
第一態様の競技施設では、床面から昇降装置が突出していない状態では、床面はフラットであるが、床面から昇降装置を突出させることで、床面に設けられたパレット等の被昇降物を昇降することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の競技施設の前記競技エリアの前記床面に並べられた複数のパレットと、前記昇降装置で持ち上げられた前記パレットと前記床との間に入れられると共に前記パレットを積載して搬送可能な台車と、を備えたパレット搬送機構である。
第二態様のパレット搬送機構では、昇降装置で持ち上げられたパレットと床との間に台車を入れた状態で昇降装置を下げることで、パレットが台車に積載され、台車で搬送可能となる。また、台車に積載されたパレットを昇降装置で持ち上げて、台車がパレットから移動した後に、昇降装置を下げることで、床面にパレットを設置することができる。
また、台車でパレットが搬送された後の床面は、昇降装置を下げて突出していない状態にすることで、床面がフラットになる。
第三態様は、外側に観客席がある競技エリアの床の床面に並べられた複数のパレット本体と、前記パレット本体の上に植えられた植物と、前記パレット本体の下部に設けられ、光の照射、水の供給及び風の発生の少なくとも一つを行う供給装置と、を備えた植物パレットである。
第三態様の植物パレットでは、植物が植えられた植物パレットの下部には、光、水及び風の少なくとも一つを供給することが可能な供給装置が設けられている。
よって、植物パレットを上下方向に積層等して保管する場合に、上側の植物パレットの供給装置が光、水及び風の少なくとも一つを供給することで、下側の植物パレットの植物が養生される。
本発明によれば、パレット等の被昇降物に昇降装置を設けることなく、外側に観客席がある競技エリアの床の床面をフラットにしつつ被昇降物を昇降させることができる。
本発明の一実施形態の競技施設の斜視図である。 本発明の一実施形態の競技施設を構成するフィールドの要部の縦断面図である。 (A)~(E)は、天然芝パレットの搬出手順の工程図である。 本発明の一実施形態の天然芝パレット及びその下に台車が進入した状態の平面図である。 競技施設から搬出された天然芝パレットをフォークリフトで荷受けした状態の図である。 天然芝パレットを保管した保管施設の拡大正面図である。 変形例の非自走式の台車を牽引車が牽引している図である。 変形例の天然芝パレットを持ち上げた状態の要部の縦断面図である。 (A)は天然芝パレットの中心部に昇降装置を設けると共に変形例の平面視略U字の台車が天然芝パレットの下に進入した状態の平面図であり、(B)及び(C)は天然芝パレットの下に多数の昇降装置を設けると共に変形例の小型の台車が天然芝パレットの下に進入した状態の平面図である。 (A)は平面視で長方形状の天然芝パレットを角部同士が接触するように並べた場合の平面図であり、(B)は天然芝パレットを長辺方向にずらして並べた場合の平面図である。 (A)は変形例の平面視で正方形状の天然芝パレットの平面図であり、(B)は変形例の平面視で正六角形状の天然芝パレットの平面図である。 本発明の一実施形態のパレット搬送機構のブロック図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態に係る、競技施設、パレット搬送機構及び植物パレットについて説明する。
[競技施設]
先ず、競技施設について説明する。
図1に示すように、本実施形態の競技施設10は、天井が設けられていないサッカー場であり、外周部分に観客席12が設けられ、中央部分に天然芝102の競技エリアの一例としてのフィールド20が設けられている。また、観客席12には、フィールド20から競技施設10の外に出ることが可能な通路14が設けられている。
フィールド20は、床50と、床50の床面50Aに並べられ敷き詰められた複数の平面視矩形状(長方形状)の植物パレットの一例としての天然芝パレット100と、を備えた構造となっている(図10(A)も参照)。
図2に示すように、床50には設置穴52が形成され、この設置穴52に昇降装置60が設置されている。本実施形態の昇降装置60は、シリンダー62とピストンロッド64とを備えた電動式の油圧ジャッキであり、後述する制御装置502(図12参照)によって制御されている。なお、本実施形態の床50は鉄筋コンクリート造であるが、これに限定されるものではない。
図4に示すように、昇降装置60は、被昇降物の一例としての複数の天然芝パレット100の各角部100Aの下側にそれぞれ設置されている。
図2に示す昇降装置60は、ピストンロッド64がシリンダー62に格納された最降下位置において、上端部64Aが床50の床面50Aから突出しないように設けられている(図3(D)及び図3(E)を参照)。また、昇降装置60と設置穴52の開口部52Aとの隙間には、図示していないシール材が設けられ、昇降装置60と設置穴52との隙間に水や埃等が入らないようになっている。なお、図示していないシール材は、ピストンロッド64の昇降を妨げない構造となっている。また、床50には、排水口54が設けられている。
平面視矩形状(長方形状)の天然芝パレット100は、パレット本体120と、パレット本体120の上に設けられた芝部110とで構成されている。パレット本体120は、鉄骨フレーム124と板材122とで構成されている。
図4に示すように、鉄骨フレーム124は、外周部に配置された第一鉄骨部材126(図2も参照)と、第一鉄骨部材126の内側に格子状に配置された第二鉄骨部材128(図2も参照)と、が接合されて構成されている。
図2に示すように、鉄骨フレーム124における昇降装置60のピストンロッド64に対応する部位(図4及び図10も参照)、本実施形態では第一鉄骨部材126の両端部(図4も参照)は成が低く、底面126Aは床面50Aから離れている。なお、本実施形態では、鉄骨フレーム124を構成する第一鉄骨部材126及び第二鉄骨部材128は、H形鋼で構成されているが、これに限定されるもではない。
鉄骨フレーム124の上には、複数の板材122が設けられている。なお、本実施形態の板材122はALC(Autoclaved Lightweight Concrete(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート))で構成されているが、ALCに限定されるものではない。
板材122の上には、芝部110が設けられている。芝部110は、土104に植物の一例としての天然芝102が植えられた構造となっている。なお、本実施形態の芝部110の外周部110A(隣接する天然芝パレット100との境界部分)は、スポンジ105と人工芝103とで構成されている。
天然芝102に潅水された水は、土104を浸透したのち、板材122の隙間や図示していない孔等から床面50Aに落下する。床面50Aに落下した水は、床50に設けられた排水口54から排水される。
前述したように、鉄骨フレーム124を構成する第一鉄骨部材126の両端部の底面126Aは、床面50Aから離れている。
この第一鉄骨部材126の両端部(天然芝パレット100の角部100A(図4参照))の底面126Aには、筒状のリブ123が設けられている。そして、前述した昇降装置60のピストンロッド64が床面50Aから若干突出し、上端部64Aが筒状のリブ123内に入っている。
後述するように、昇降装置60のピストンロッド64が上昇すると、第一鉄骨部材126の底面126Aに接触して押し上げることで、天然芝パレット100が持ち上がり、天然芝パレット100が床面50Aから大きく離れる(図3を参照)。
[天然芝パレットの供給装置]
次に、天然芝パレットの供給装置について説明する。
図2に示すように、本実施形態の天然芝パレット100のパレット本体120の下部120Aには、供給装置200が設けられている。本実施形態の供給装置200は、送風装置210、潅水装置230及び照明装置220で構成されている。
本実施形態の送風装置210は、第一鉄骨部材126のウエブ129及び第二鉄骨部材128のウエブ127に形成された貫通孔121に設けられている。なお、図2では、第一鉄骨部材126のウエブ127の貫通孔121及び送風装置210は、図示されていないが、第二鉄骨部材128と同様の構造である。
潅水装置230は、水平方向に延在するホース232を有し、ホース232内を流れる水が図示していない孔から下側に向けて吐出するようになっている。照明装置220は、下側に向けて光を照射するようになっている。
供給装置200は、競技施設10の外に設置されている後述する保管施設300(図6参照)に保管されると動作するようになっている。なお、供給装置200の送風装置210は、競技施設10のフィールド20の床面50Aに設置されている状態でも動作可能となっている。
[パレット搬送機構]
次は、パレット搬送機構について説明する。
図12に示すパレット搬送機構500は、台車510(図1及び図3(C)参照)、制御装置502、前述した昇降装置60(図2参照)及び天然芝パレット100(図1及び図2を参照)を含んで構成されている。
本実施形態の台車510は、自走式とされ、制御装置502によって無線操縦される。
図3(C)に示すように、台車510は昇降装置60で持ち上げられた天然芝パレット100と床面50Aとの間に入る高さとされると共に天然芝パレット100を積載して搬送可能である(図4も参照)。
[保管施設]
次に、保管施設について説明する。
図6に示すように、競技施設10(図1参照)に隣接して構築された保管施設300は、塔状とされ、天然芝パレット100を上下に間隔をあけて積層して保管することができる。保管施設300内には、図示していない上下方向のレールに沿って昇降可能な支持部310が設けられ、この支持部310の上に天然芝パレット100が載っている。
保管施設300には、図示していない電気設備が設けられている。そして、この電気施設に、保管された天然芝パレット100の供給装置200の送風装置210及び照明装置220が電気的に接続することで、送風装置210及び照明装置220に電気が供給され、送風装置210及び照明装置220が作動するように構成されている。
また、保管施設300には、図示していない給水装置が設けられている。そして、この給水装置に、保管された天然芝パレット100の供給装置200の潅水装置230が接続することで、潅水装置230のホース232に水が給水されるようになっている。
よって、天然芝パレット100の供給装置200の潅水装置230のホース232から水が吐出し、照明装置220から光が下側に向けて照射される。また、送風装置210によって、風が発生する。よって、上下に間隔をあけて積層した保管された上側の天然芝パレット100の供給装置200によって、下側の天然芝パレット100の天然芝102に水、光及び風が供給され、養生される。
なお、保管施設300の一番上に保管された天然芝パレット100の天然芝102は、図示していない天井部分に設けられた供給装置200によって養生される。或いは、保管施設300の天井部分を開放して太陽光及び風雨によって養生してもよい。
<作用及び効果>
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1及び図10(A)のように、天然芝パレット100をフィールド20の床50の床面50Aに並べて設置した状態では、図2に示すように、昇降装置60のピストンロッド64が床面50Aから若干突出し、ピストンロッド64の上端部64Aが筒状のリブ123内に入ることで、天然芝パレット100が位置決めされると共に横ずれが防止されている。
また、供給装置200の送風装置210を作動させることで、競技施設10の図示していない空調装置と連動して、天然芝パレット100を適切な温湿度に保つことが可能となる。
競技施設10のフィールド20で、天然芝102を必要としないイベント、例えばコンサートや展示会等を開催する場合は、全ての天然芝パレット100を搬出し、天然芝102の傷みを防止する。よって、次に、天然芝パレット100の搬出作業及び搬入作業の一例について説明する。
図3(A)及び図3(B)に示すように、制御装置502(図12参照)が昇降装置60を制御し、ピストンロッド64を上昇させて天然芝パレット100を持ち上げる。
図3(C)に示すように、制御装置502(図12を参照)によって無線操縦された台車510が自走して、通路14(図1を参照)からフィールド20(図1も参照)に進入し、天然芝パレット100の平面視における中央部分の真下に移動する(図4も参照)。なお、天然芝パレット100は昇降装置60によって床面50Aから大きく離れるまで持ち上げられるので、厚みのある台車510を天然芝パレット100の下に入ることができる。
図3(D)に示すように、昇降装置60のピストンロッド64を下降させて天然芝パレット100を台車510に載せる。このとき、ピストンロッド64は、床面50Aまで下降させる。
図1に示すように、天然芝パレット100を積載した台車510を通路14から競技施設10の外に搬出する(図3(E)も参照)。
図5に示すように、競技施設10(図1を参照)の外に搬出された天然芝パレット100は、フォークリフト92で持ち上げて台車510(図3(C)等を参照)から降ろされる。このとき、天然芝パレット100が大きく、一台のフォークリフト92で持ち上げられてない場合は、複数台(本実施形態では二台)のフォークリフト92で持ち上げて降ろせばよい。
なお、本実施形態では、天然芝パレット100は、図1に示す競技施設10に隣接した図6に示す保管施設300に移動して保管される。また、保管施設300内まで台車510で移動し、支持部310が上がって受け替えるようにすれば、フォークリフト92による荷受けが不要になる。
天然芝パレット100を降ろした台車510は、再び通路14からフィールド20に進入して、別の天然芝パレット100を搬出する。
このとき、図1及び図10(A)のように、平面視で長方形状の天然芝パレット100を搬出した場所は、凹状のエリア55となり、ここから台車510を進入させる。
全ての天然芝パレット100を搬出し、図3(D)及び図3(E)に示すように、昇降装置60のピストンロッド64を降ろして上端部64Aを床面50Aに同一にすることで、床面50A全体がフラットになる(図1も参照)。なお、ピストンロッド64の上端部64Aを床面50Aよりも下げて、昇降装置60が設置されている床50の設置穴52にキャップ等で蓋をしてもよい。また、必要に応じて床面50Aの一部又は全面に板やシート等を敷いてもよい。
競技施設10の外側に搬出された天然芝パレット100をフィールド20に搬入する際は、搬出作業と逆の手順で行えばよい。
具体的には、図5に示すフォークリフト92で台車510(図3(D)等を参照)に天然芝パレット100を積載し、図1に示す通路14からフィールド20に搬送する。なお、本実施形態のように保管施設300(図6参照)で保管する場合は、保管施設300内まで台車510が移動し、支持部310が下がって受け替えるようにすればよい。
図3(D)に示すように、台車510を所定の場所に移動し、図3(C)に示すように、積載された天然芝パレット100を昇降装置60のピストンロッド64を上昇させて持ち上げる。
図3(B)に示すように、台車510(図3(C)等を参照)を移動させた後に、図3(A)に示すように、ピストンロッド64を下げることで、床面50Aに天然芝パレット100が設置される。
図1に示すように、天然芝パレット100を降ろした台車510は、再び通路14から競技施設10の外に移動し、天然芝パレット100を積載する。
なお、図12に示す制御装置502による台車510の位置の把握は、既存の技術を用いて行うことができる。例えば、台車510の位置を、床面50A(図1参照)に設けた磁気テープやセンサー等で把握してもよいし、GPSで把握してもよい。
このように、天然芝パレット100をフィールド20から台車510で搬出することで天然芝102を痛めることなく、フィールド20の床50の床面50A全面をフラットにして、コンサートや展示会等のイベントを容易に開催することができる。
また、昇降装置60をコンサートの際のステージ等の昇降に利用してもよい。或いは、台車510を移動ステージとして利用してもよい。
なお、競技施設10のフィールド20で、天然芝102を必要としないコンサートや展示会等のイベントを開催する場合に、天然芝パレット100を搬出及び搬入する例で説明したが、これに限定さない。例えば、あるエリアの天然芝102に傷みが生じた場合、当該エリアの天然芝パレット100を交換する際の搬出及び搬入にも利用することができる。
また、図2に示すように、本実施形態の天然芝パレット100は、芝部110の外周部110A(隣接する天然芝パレット100との境界部分)は、土104と天然芝102でなく、スポンジ105と人工芝103とで構成されている。よって、天然芝パレット100を持ち上げた際や搬送中等に土104がこぼれたり、天然芝102が剥がれたりすることが防止される。
図8は、芝部110の外周部110Aまで土104及び天然芝102を設けた変形例の天然芝パレット101である。この場合、上述のように、天然芝パレット101を持ち上げた際や搬送中等に外周部110Aの土104がこぼれたり、天然芝102が剥がれたりする虞がある。しかし、外周部110Aの土104及び天然芝102が破損しても、搬入後に天然芝パレット101の芝部110の外周部110Aの土104及び天然芝102を補修すればよい。なお、この変形例の天然芝パレット101では、端部に壁119を設けて、外周部110Aの土104及び天然芝102の破損を抑制している。
また、図6に示すように、本実施形態では、塔状の保管施設300に、天然芝パレット100を上下に間隔をあけて積層して保管している。よって、天然芝パレット100を地盤90の地盤上90A(図5参照)等に並べて保管する場合と比較し、保管スペースが省スペース化される。
また、前述したように、上下に間隔をあけて積層した保管された上側の天然芝パレット100の供給装置200の潅水装置230のホース232から水が吐出し、照明装置220から光が下側に向けて照射される。また、送風装置210によって、風が発生する。よって、上側の天然芝パレット100の供給装置200によって、下側の天然芝パレット100の天然芝102が養生される。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、競技施設10のフィールド20の床50の床面50Aに天然芝パレット100の鉄骨フレーム124が直接接触して設置されている。これに対して、角部100A(図4参照)等に脚が設けられている構造の変形例の天然芝パレットを考える。
この脚が設けられている変形例の天然芝パレットの場合、鉄骨フレーム124は脚で支えられ床面50Aと間隔があいている。よって、鉄骨フレーム124は、撓みを抑制するために剛性を高くする必要が生じ重量が増加する。
これに対して、本実施形態の天然芝パレット100は、鉄骨フレーム124が床面50Aに接触して設置されているので、鉄骨フレーム124の撓みを考慮する必要がないので、比較例よりも軽量化することができる。
また、変形例の天然芝パレットの場合は、脚で支持されているので、天然芝パレット上でサッカー競技を行った場合、振動しやすい。
これに対して、本実施形態の天然芝パレット100は、鉄骨フレーム124が床面50Aに接触して設置されているので、比較例よりも振動しにくい。なお、ここで説明した脚が設けられている構造の変形例の天然芝パレットも本発明の実施形態の一つである。
次に昇降装置を台車に設けた場合の比較例を考える。
台車が天然芝パレットの下に入るには、前述した変形例の天然芝パレットのように脚を設けて床面50Aから大きく離す必要がある。しかし、天然芝パレットに脚を設けると、前述したように、重量の増加や振動の増加を招く要因となる。よって、本実施形態のように、昇降装置60を床50に設けることは、好適である。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、図2等に示すように、上記施形態の天然芝パレット100の下部に設けられた供給装置200は、送風装置210、照明装置220及び潅水装置230で構成されていたが、これに限定されない。供給装置200は、送風装置210、照明装置220及び潅水装置230の少なくとも一つを備えていればよい。また、天然芝パレット100の下部に供給装置200が設けられていなくてもよい。なお、この場合、供給装置200を保管施設300(図6参照)に設ければよい。或いは、天然芝パレット100を地盤上90A(図5参照)等に並べて保管すればよい。
また、例えば、図2等に示すように、上記実施形態では、天然芝パレット100をフィールド20の床50の床面50Aに設置した状態では、昇降装置60のピストンロッド64が床面50Aから突出し、上端部64Aが筒状のリブ123内に入っていたが、これに限定されない。天然芝パレット100を搬出した際と同様に、昇降装置60のピストンロッド64の上端部64Aが、床面50A以下の位置にあってもよい(図3(E)及び図3(F)参照)。
また、例えば、上記実施形態では、図4に示すように、昇降装置60は、天然芝パレット100の角部100Aの下に設けられていた、つまり一つの天然芝パレット100に対して四つの昇降装置60が設けられていたが、これに限定されない。図9(A)のように、天然芝パレット100の中心部にも昇降装置60を設けてもよいし、図9(B)及び図9(C)のように更に多くの昇降装置60を設けてもよい。このように五以上の昇降装置60を設けることで、昇降装置60で天然芝パレット100を持ち上げた際の安定度が向上する。また、一つ当たりの昇降装置60が負担する重量が少なくてすむ。
なお、図9(A)のように、天然芝パレット100の中心部にも昇降装置60を設けた場合は、平面視で凹部513が形成された略U字形状の台車512とすることで、中心部の昇降装置60に干渉することなく、台車512を天然芝パレット100の真下に入れることができる。
また、図9(B)及び図9(C)のように多くの昇降装置60を設けた場合は、複数の小型の台車514、515で一つの天然芝パレット100を積載して搬送すればよい。このように複数の台車514、515で搬送することで、一台の台車514、515が負担する重量が少なくてすむ。
また、例えば、図10(A)に示すように、上記実施形態では、平面視で長方形状の天然芝パレット100を全角部100A同士が接触するように並べたが、これに限定されない。
例えば、図10(B)に示すように天然芝パレット100を長辺方向にずらして並べてもよい。なお、この図10(B)のように天然芝パレット100を長辺方向にずらして並べると、天然芝パレット100がずれ難いので好適である。
また、平面視で長方形状以外の形状の天然芝パレットであってもよい。例えば、図11(A)に示すように、平面視で正方形状の天然芝パレット107であってもよいし、図1(B)に示すように、平面視で正六角形状の天然芝パレット108であってもよい。この図11(B)の平面視で正六角形状の天然芝パレット108は、ずれ難いので好適である。また、正六角形状の天然芝パレット108の場合、六つの角部の全ての下に昇降装置60を設ける必要はなく、例えば、図中のKで囲った角部に昇降装置60を設けなくても、天然芝パレット108を安定して持ち上げることができる。
また、例えば、図1等に示すように、上記実施形態では、台車510は、自走式で、制御装置502(図12参照)が無線操縦する機構であったが、これに限定されない。例えば、カメラ、センサー及び制御装置等を搭載した自動運転の台車510とし、各台車510自身が位置や方向を認識して、自動で天然芝パレット100を搬出及び搬入するようにしてもよい。この場合、自動運転の台車510からの指示によって、昇降装置60のピストンロッド64が昇降するようにしてもよいし、昇降装置60にもセンサーや制御装置等を備えており、台車510と連携してピストンロッド64を昇降するようにしてもよい。言い換えると、集中制御ではなく、分散制御であってもよい。或いは、作業員が無線で自走式の台車510を操作してもよい。更に、図7に示すように、牽引車94が牽引する非自走式の台車519であってもよい。別の観点から説明すると、複数の天然芝パレット100、複数の台車510、509及び複数の昇降装置60を備えるパレット搬送機構500は、制御装置502を有しない構成であってもよい。
また、例えば、図2に示すように、上記実施形態では、昇降装置60は、シリンダー62とピストンロッド64とを備えた電動式の油圧ジャッキであったが、これに限定されない。どのような構造の昇降装置であってもよい。パンタグラフ式の昇降装置であってもよい。
また、例えば、図1に示すように、上記実施形態の競技施設10は、天井が設けられていないサッカー場であるが、これに限定されない。天井がある競技施設であってもよい。なお、この場合は、天然芝パレット100は、常時、競技施設10の外で保管して養生し、天然芝102が必要なときに床面50Aに敷き詰めるようにすればよい。或いは、養生が必要な天然芝102でなく人工芝のパレットとしてもよい。
また、図1に示すサッカー場以外の競技施設10、例えば、陸上競技場や野球場に本発明を適用してもよい。その場合、パレット本体120(図1参照)の上には、天然芝102以外、例えば、人工芝、ゴムチップ弾性舗装材及び人工土等を使用目的に応じて設ければよい。また、例えば、競技エリアの一部をゴムチップ弾性舗装材のパレットとし、他を天然芝パレット100としてもよい。
また、天然芝102以外の植物、例えば草花が植えられた植物パレットであってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 競技施設
12 観客席
20 フィールド(競技エリアの一例)
50 床
50A 床面
60 昇降装置
100 天然芝パレット(被昇降物の一例、植物パレットの一例)
101 天然芝パレット(被昇降物の一例、植物パレットの一例)
102 天然芝(植物の一例)
107 天然芝パレット(被昇降物の一例、植物パレットの一例)
108 天然芝パレット(被昇降物の一例、植物パレットの一例)
120 パレット本体
120A 下部
200 供給装置
210 送風装置
220 照明装置
230 潅水装置
300 保管施設
500 パレット搬送機構
502 制御装置
510 台車
512 台車
514 台車
515 台車
519 台車

Claims (2)

  1. 外側に観客席がある競技エリアの床の床面に並べられた複数のパレットと、
    前記競技エリアの前記床に複数設けられ、前記床面から突出し、前記パレットを昇降させる昇降装置と、
    前記昇降装置で持ち上げられた前記パレットと前記床との間に入れられると共に前記パレットを積載して搬送可能な台車と、
    を備えた競技施設。
  2. 前記パレットは、
    前記床面に並べられたパレット本体と、
    前記パレット本体の上に植えられた植物と、
    前記パレット本体の下部に設けられ、光の照射、水の供給及び風の発生の少なくとも一つを行う供給装置と、
    を備えている、
    請求項1に記載の競技施設。
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