JP7014091B2 - 通信システム、通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本開示は、互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システム、当該通信システムに向けられた通信装置、および、当該通信システムにおける通信方法に関する。
近年の情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)の進歩に伴って、生産ラインについても、現場の製造機器からPLC(プログラマブルコントローラ)までを一体のネットワーク化するようなシステムが実現されつつある。
このようなネットワーク化されたシステムにおいて伝送されるデータには、その用途、目的などに応じた要件が課される。例えば、製造装置または生産設備の制御に用いるデータ(制御系データ)は、そのデータサイズはそれほど大きくないものの、リアルタイム性が要求される。これに対して、管理のためのデータ(情報系データ)は、リアルタイム性などは必要ないものの、比較的大きいサイズのデータを伝送しなければならない。
データ伝送に関する先行技術として、米国特許出願公開第2016/0191272号明細書(特許文献1)は、スイッチがTS(Time Sensitive)ネットワークと非TSネットワークとの間でパケットをルーティングする場合に、スイッチは通信スケジュールされた時間にパケットを通信スケジュールして送信することを開示する。
米国特許出願公開第2016/0191272号明細書
生産ラインにおいては、上述したような制御系データおよび情報系データに加えて、制御系データのような高速なリアルタイム性は要求されないものの、ある程度の到着時刻の保証が必要なデータ(例えば、機器の設定および管理に関するデータ)も存在する。以下では、説明の便宜上、このようなデータを「制御情報系データ」とも称す。
制御系データおよび情報系データに加えて、両者の中間的な特性を有する制御情報系データの合計3種類のデータを取り扱う必要性が生じており、これら異なる種類のデータを伝送するための通信スケジュールは、適宜変更したいとの要望がある。
上述の特許文献1は、異なるネットワーク間でのパケット伝送にスケジューリングを開示するのみであり、送信のスケジューリングにおいて3種類のデータを取り扱うことの解決手段を何ら開示するものではない。
制御系データおよび情報系データに加えて制御情報系データなどの要求レベルが異なる種類のデータを、同一のネットワーク上でそれぞれの要求を満たしつつ伝送させるための新たな技術が要望されている。
本開示の一例に係る通信システムは、互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システムであって、複数の通信装置の各々は、製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、第1のデータおよび第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するための管理手段と、通信スケジュールと、当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリと、当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の条件のいずれかが満たされたとき、通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段と、他の通信装置から受信した各データを通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路と、を備える。
上述の開示によれば、通信スケジュールを、通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づく条件に適用する通信スケジュールに適宜切替えることで、第1~第3のデータの各データを、条件毎に、当該データに要求される帯域を確保しながら同一ネットワーク上を伝送させることができる。
また、各通信装置が、当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づくことで、通信スケジュールの切替を自律的に実施することができる。
上述の開示において、通信スケジュールは、他の通信装置から受信した第1のデータ、第2のデータ、および第3のデータのそれぞれについて、周期内において当該データを他のデータよりも優先して別の他の装置に転送する度合である優先度を規定する。
上述の開示によれば、通信スケジュールに従い伝送することで、通信スケジュールが規定する優先度に従い、第1~第3のデータのそれぞれについて、周期内において当該データを他のデータよりも優先して別の他の装置に転送することができる。
上述の開示において、通信スケジュールは、さらに、他の通信装置から受信した第1のデータ、第2のデータ、および第3のデータのそれぞれについて、当該データを別の他の通信装置に転送するレートを含む。
上述の開示によれば、通信スケジュールに従い伝送することで、通信スケジュールが規定する転送レートに従い、第1~第3のデータのそれぞれを別の他の装置に転送することができる。
上述の開示において、通信装置は、少なくとも1の入力ポートと、複数の出力ポートを有し、入力ポートで受信した第1のデータ、第2のデータ、および第3のデータを、それぞれ、複数の出力ポートのうち、第1の出力ポート、第2のポートおよび第3のポートから送出し、通信スケジュールが示す優先度は、周期内における各出力ポートが他の出力ポートよりも優先して開いている時間を規定する。
上述の開示によれば、第1~第3のデータのそれぞれに対応の各出力ポートの開時間を、通信スケジュールが規定する優先度に従い規定することで、第1~第3のデータのそれぞれについて、周期内において当該データを他のデータよりも優先して別の他の装置に転送することができる。
上述の開示において、他の装置との通信内容は、当該他の通信装置から受信する通知を含む。
上述の開示によれば、各通信装置は、適用する通信スケジュールを、他の通信装置から受信する通知に基づき切替えることができる。
上述の開示において、他の装置との通信内容は、周期内において第1のデータ、第2のデータおよび第3のデータのうちの1のデータを受信する時期を含む。
上述の開示によれば、各通信装置は、適用する通信スケジュールを、周期内において第1~第3のデータのうちの1のデータを受信する時期に基づき切替えることができる。
上述の開示において、他の装置との通信内容は、周期内において第1から第3のデータのうちの1のデータを受信する時期と、通信スケジュールにより指定される周期内において当該1のデータを転送する時期との組合せを含む。
上述の開示によれば、各通信装置は、適用する通信スケジュールを、周期内において第1から第3のデータのうちの1のデータを受信する時期と、通信スケジュールにより指定される周期内において当該1のデータを転送する時期との組合せに基づき切替えることができる。
本開示の一例に係る通信装置は、通信システムにネットワーク接続される通信装置であって、他の通信装置との間で互いに時刻同期するための同期手段と、製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、第1のデータおよび第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するための管理手段と、通信スケジュールと、当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリと、当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、前記複数の条件のいずれかが満たされたとき、通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段と、他の通信装置から受信した各データを通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路と、を備える。
本開示の一例に係る通信装置は、通信方法は、互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システムにおける通信方法であって、通信システムは、通信スケジュールと、当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリを備え、通信方法は、製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、第1のデータおよび第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するためのステップと、当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の条件のいずれかが満たされたとき、通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替えるステップと、他の通信装置から受信した各データを通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送するステップと、を備える。
本開示によれば、通信スケジュールを、通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づく条件に適用する通信スケジュールに適宜切替えることで、第1~第3のデータの各データを、条件毎に、当該データに要求される帯域を確保しながら同一ネットワーク上を伝送させることができる。
本実施の形態にかかる通信システム1のネットワーク構成例を示す模式図である。 図1の通信システム1において伝送されるデータ種別を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信システムの状態に応じた通信内容の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に従う通信装置の典型例である制御装置100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態にかかるフレーム20の一例を模式的に示す図である。 図4の送受信コントローラ213の具体的な構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる切替部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるメモリ104に格納される通信スケジュールと条件の組の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(1)を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(2)を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(2)のためのフレーム20の内容例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(3)を説明する模式図である。 本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替処理の概略フローチャートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる異常発生時の通信スケジュールの切替処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるメンテナンス時の通信スケジュールの切替処理の他の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるコンフィグレーション設定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるサポート装置300の構成の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.適用例>
まず、図6を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。図6は、本実施の形態に係る通信システムに通信装置が適用される場面の一例を模式的に示す。本実施の形態に係る通信装置は、制御周期内で時刻同期しながら他の通信装置と同一ネットワーク(伝送路111、112、113)を介して通信する。通信装置は、製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、これらとは異なる第3のデータなどの伝送の要求レベルが異なるデータを、ネットワークを介して伝送する。
通信装置では、受信回路211を介して他の通信装置または自己の通信装置からのデータであって、他の通信装置に伝送するデータは、キュー31、32および33のそれぞれに一旦格納されて、対応のゲート51,52および53が開いた時間において、送信回路115を介して転送される。本実施の形態では、セレクタ40は、受信回路211からのデータのうち、第1のデータをキュー31に割当て、第2のデータをキュー32に割当て、第3のデータをキュー33に割当てる。したがって、各キューには、同じ要求レベルのデータが格納される。
各キューに格納されたデータの他の通信装置への転送は、通信スケジュール42に従い実施される。通信スケジュール42は、制御周期内の各時間Ti(i=0,1,2・・・)において、いずれのゲートを開けるかを規定する制御指令43を含む。ゲートドライバ41は、通信スケジュール42の各時間Tiにおいて、制御指令43に従いゲート51、52および53のうち開状態にするゲートの選択と、選択されたゲートの開時間を制御する。したがって、通信スケジュール42を用いて、要求レベルが異なる各データのネットワーク上の伝送の帯域を規定することができる。
通信スケジュール42は、通信スケジュール管理部202が収集する自通信装置または通信システムの稼働状況(自己の通信装置の状態または他の通信装置との通信内容など)に基づき、切替部60が切替える。すなわち、各通信装置の通信スケジュール42の切替えは、互いに同期して実施される。
本実施の形態では、通信システムの稼働状況のそれぞれに対応して、当該稼働状況に適用する通信スケジュールに切替がなされることで、第1~第3のデータを伝送するための帯域を、通信システムの稼働状況に応じて必要とされる帯域に切替えることができる。
このような帯域の切替えにおいて、レート調整部34を併用して実施することができる。通信スケジュール管理部202は、例えば、稼働状況に応じた伝送レート341を決定し出力する。レート調整部34は、キュー32からゲート52へ送出されるデータのレート(単位時間当たりのゲート52へ出力データ量)を伝送レート341に基づき変更する。
上記に述べた稼働状況における自己の通信装置の状態は、電源起動、異常発生、メンテナンス開始などのイベントが生じた状態を含む。また、他の通信装置との通信内容は、他の通信装置から受信する通知、または他の通信装置からのデータ受信の時期を含む。データ受信の時期とは、制御周期内において第1から第3のデータのうちの1のデータを受信する時期と、現在適用中の通信スケジュール42により指定される制御周期内において当該1のデータを転送する時期との組合せを含む。
また、上記に述べた第1~第3のデータはFA(ファクトリオートメーション)において伝送され得る種類のデータである。第1のデータは、制御系データに相当する。制御系データは、製造装置または生産設備の制御に用いられるデータに相当する。制御系データの一例としては、サーボ指令値、エンコーダ値、センサのON/OFF値などが挙げられる。上記の第2のデータは、制御情報系データに相当する。制御情報系データは、制御系データとは異なるが制御に必要な情報に分類されるものであり、例えば、機器の設定・管理に関するデータを含む。上記の第3のデータは、機器の設定・管理に関するデータである。一例としては、ある期間に亘るセンサでの収集情報といった統計的データや、何らかの条件で撮像された監視画像(静止画像/動画像)などが挙げられる。
以下、本実施の形態のより具体的な応用例について説明する。
<B.通信システムの全体構成>
次に、本実施の形態に従う通信システム1のネットワーク構成例について説明する。図1は、本実施の形態にかかる通信システム1のネットワーク構成例を示す模式図である。
図1に示す通信システム1は、一例として、少なくとも一部の通信装置がデイジーチェーン接続のネットワークを採用する。具体的には、通信システム1は、PLCなどの制御装置100と、複数のデバイス200A~200Hと、集線装置として機能する中継装置400とを含む。制御装置100は、ネットワーク内のデータ伝送を管理するマスターとして機能し、デバイス200A~200Hおよび中継装置400は、マスターからの指令に従ってデータ伝送を行うスレーブとして機能する。
制御装置100と中継装置400との間は、上位の伝送路111で接続されており、中継装置400にて2つの下位の伝送路112,113に分岐されている。中継装置400に接続される下位伝送路112には、デバイス200A~200Dがデイジーチェーンで順次接続されており、中継装置400に接続される下位伝送路113には、デバイス200E~200Hがデイジーチェーンで順次接続されている。
伝送路111、112および113には、例えばTSN(Time-sensitive networking)規格に従いデータの到達時間が保証される、定周期通信を行なうバスまたはネットワークを採用することが好ましい。例えば、マシンコントロール用ネットワークの一例であるEtherCAT(登録商標)、汎用的なEthernet(登録商標)上に制御用プロトコルを実装した産業用オープンネットワークであるEtherNet/IP(登録商標)などの公知のプロトコルに係るネットワークを採用してもよい。
通信システム1のネットワーク内においては、制御装置100、デバイス200A~200H、および中継装置400は、いずれも「データ転送機能を有する通信装置」とみなすことができる。各通信装置は、ネットワークのスイッチング機能を有する。
図1に示す例においては、制御装置100、デバイス200A~200H、および中継装置400の各々は、隣接して接続されているある通信装置から、ネットワーク上を転送されるデータ(以下では、1つの転送単位のデータを「フレーム」とも称す。)を受信すると、当該入来したフレームを必要に応じて、隣接して接続されている別の通信装置へ転送する機能を有している。なお、受信されたフレームが自装置宛てである場合には、当該受信したフレームは他の通信装置へ転送されることなく、当該フレームを受信した装置自体で当該フレームが処理される。処理の結果を示すフレームが、また、他の通信装置に伝送される。
本実施の形態に従う通信システム1のネットワークは、製造装置や生産設備などを制御する制御装置100を含むものであり、いわゆる産業用ネットワークまたは産業用ネットワークに準拠する要件を充足するように構成される。そのような要件の一つとして、送信元から送出したデータが宛先に到着する時刻が保証される。このために、通信システム1は、予め定められたシステム周期(後述する制御周期T)を維持しつつ、ネットワークが有する帯域において、通信システム1の状態に応じた種類のデータを伝送するための帯域が確保されるように、データ伝送のためのスケジューリングを実施する。より具体的には、通信システム1の状態に応じて、制御系データ、制御情報系データおよび情報系データのうちの1のデータが、他のデータよりも優先的に伝送されるように、データ伝送のためのスケジューリングが実施される。
この「優先」の概念は、当該1のデータのみを伝送し、他のデータの送信を禁止するケースも含み得る。例えば、通信システム1では、スケジューリングに従う制御系データを送信する時間帯においては、仮に伝送するべき制御系データがないとしても、他のデータの送信は禁止するとの概念を含み得る。
このような宛先への到着時刻を保証するために、通信システム1は、図1に示すように、互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続される。つまり、通信システム1のネットワークを構成する通信装置の間では送受信タイミングが時刻同期の手段により時刻同期されている。より具体的には、ネットワークを構成する通信装置の各々は、時刻同期手段の一部として、互いに時刻同期されたタイマ(あるいは、同期してインクリメントまたはデクリメントされるカウンタ)を有しており、それらの時刻同期されたタイマまたはカウンタに従って、各通信装置がデータの送信または受信のタイミングを決定する。
図1に示す例においては、制御装置100はタイマ101を有しており、中継装置400はタイマ401を有しており、デバイス200A~200Hはタイマ201A~201Hをそれぞれ有している。例えば、制御装置100のタイマ101がグランドマスタとして機能し、中継装置400およびデバイス200A~200Hのタイマがこのグランドマスタを基準としてタイミングを同期させる。このようなタイマ間の同期によって、通信システム1において、フレームの伝送タイミング等を互いに一致させることができる。
制御装置100には、センサ、アクチュエータといった制御対象となるフィールド機器が直接に接続され得るまたはネットワーク2を介して接続され得るが、本実施の形態では、図1に示すように、これら制御対象はデバイス200およびネットワーク2を介して制御装置100に接続され得る。
制御装置100において実行される制御演算は、デバイス200がネットワーク2を介してフィールド機器から収集したデータまたは生成したデータの処理、デバイス200に対する指令等のデータを生成する処理(演算処理)、生成した出力データを対象のデバイス200へ送信する処理(出力処理)等を含む。
また、制御装置100に、サポート装置300が接続され得る。サポート装置300は、制御装置100がネットワーク2を管理するための必要な準備および制御対象を制御するために必要な準備等を支援する装置である。サポート装置300は、ネットワークの管理に関連して、例えば制御装置100に接続されるデバイス200のパラメータ(コンフィギュレーション)を設定するための設定環境等を提供する。サポート装置300は、設定環境等を提供する設定ツールがインストールされたPC(パーソナルコンピュータ)等を含み得る。
なお、図1に示す通信システム1においては、サポート装置300は、制御装置100とは別体として備えられるが、サポート装置300は、制御装置100に一体的に備えられてもよい。すなわち、サポート装置300が有する機能は、制御装置100に内蔵され得る。
<C.要求される通信性能>
図1に示す通信システム1においては、制御系データのような高速なリアルタイム性は要求されないものの、ある程度の到着時刻の保証が必要なデータ(例えば、機器の設定および管理に関するデータ)も存在する。以下では、説明の便宜上、このようなデータを「制御情報系データ」とも称す。
図2は、図1の通信システム1において伝送されるデータ種別を模式的に示す図である。図2を参照して、通信システム1においては、主として、(1)制御系データ、(2)制御情報系データ、(3)情報系データ、が伝送される。なお、これらのいずれにも分類されないデータが伝送されることを排除するものではなく、さらに別の種別のデータを伝送するようにしてもよい。
(1)制御系データは、その主旨として、機器を現実に制御するためのデータを含む。すなわち、制御系データは、製造装置または生産設備の制御に用いられるデータに相当する。制御系データの一例としては、サーボ指令値、エンコーダ値、センサのON/OFF値等が挙げられる。制御系データは、基本的には、周期的に伝送される。このような制御系データの通信周期は例えば10msec以下に設定されることが好ましい。
(2)制御情報系データは、情報系通信において用いられるデータのうち、制御に必要な情報に分類されるものであり、その主旨として、機器の設定・管理に関するデータを含む。すなわち、制御情報系データは、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のあるデータに相当する。制御情報系データの一例としては、センサデバイスに対するしきい値といった各種パラメータの設定、各機器に格納されている異常情報(ログ)の収集、各機器に対する更新用のファームウェア等が挙げられる。このようなネットワーク上で伝送される制御情報系データの内容は多種多様であるが、基本的には、機器の設定・管理に関するデータであるので、データサイズとしては、数kbyte程度が想定される。そのため、制御情報系データの通信周期は例えば100msec未満に設定されることが好ましい。
(3)情報系データは、情報系通信において用いられるデータのうち、管理に必要な情報に分類されるものである。情報系データの一例としては、ある期間に亘るセンサでの収集情報といった統計的データや、何らかの条件で撮像された監視画像(静止画像/動画像)等が挙げられる。このようなネットワーク上で伝送される制御系データの内容は多種多様であり、データサイズとしても多種多様である。典型的には、情報系データのデータサイズは、制御情報系データのデータサイズより大きいことが想定される。また、機器の制御には直接関係しないので、情報系データはベストエフォート方式で伝送されることが想定される。この場合、リアルタイム性(すなわち、指定された時間にデータが到着すること)ではなく、スループットの高さが重視される。
なお、データ毎に、制御系、制御情報系、情報系のいずれに分類されるのかを一意に決定するようにしてもよいし、同じデータであっても、その用途に応じて、制御系、制御情報系、情報系のいずれに分類されるのかが変化するようにしてもよい。
このように、制御系データについては高速高精度の通信が要求され、情報系データについては大容量の通信が要求される。そして、制御情報系データについては、制御系データと情報系データとの間の中間的な特性が要求される。
<D.通信システムの状態に応じた通信内容の例示>
図3は、本発明の実施の形態にかかる通信システムの状態に応じた通信内容の一例を模式的に示す図である。図3では、通信システム1が取り得る状況、すなわち各通信装置が取り得る状況のそれぞれに対応して、各通信装置がとる通信スケジュールが模式的に示される。
本実施の形態では、通信システム1の状況は、例えば通信システム1の各部に異常はなくフィールド機器を制御する正常稼働時のケース(A)、通信システム1の各部を起動または初期化する場合のケース(B)、通信システム1に何らかの異常が発生しているケース(C)および通信システム1をメンテナンスするためのメンテナンス時のケース(D)を含む。なお、通信システム1が取り得る状況は、ケース(A)~(D)の4種類に限定されない。
各状況において、通信されるべきデータの種類と通信スケジュールは異なる。具体的には、正常稼働時のケース(A)では、制御系データは例えば制御の指令値または現在値を含み、制御情報系データは、時刻同期の情報または制御のための設定値(しきい値またはモード設定値)等を含み、情報系データは、モニタリング監視に関するデータを含む。正常稼働時のケース(A)の通信スケジュールでは、各通信装置は、制御周期T内において、制御周期の開始から制御系データを送信し、制御系データを送信完了後の残り時間内で制御情報系データを送信し、続いて情報系データを送信する。これにより、制御周期Tにおいて、制御系データを伝送するための帯域を確実に確保することができる。
起動または初期化時のケース(B)では、制御情報系データ(例えば、時刻同期の情報、NW(ネットワーク)構成を取得するための情報、制御の設定値等)のみが伝送される。したがって、起動または初期化時のケース(B)の通信スケジュールでは、各通信装置は、制御周期T内において制御情報系データのみを送信する。これにより、制御周期Tにおいて、制御情報系データを伝送するための帯域を確保することができる。
異常発生時のケース(C)では、フィールド機器の現在値等を含む制御系データ、制御情報系データ(例えば、時刻同期の情報、NW(ネットワーク)構成を取得するための情報、異常情報取得等)および異常解析のためのロギングデータを取得するための情報系データが伝送される。また、異常発生時のケース(C)の通信スケジュールでは、制御周期T内において、マスターからスレーブへの通信スケジュールは、制御情報系データを送信後に情報系データが送信され、スレーブからマスターへの通信スケジュールは、制御情報系データを送信後に、制御情報系データおよび情報系データが送信される。これにより、制御周期T内において、例えば、マスターがスレーブからの異常データを収集するための帯域を確保することが可能となる。
メンテナンス時のケース(D)では、通信装置にバックアップリストアを実施するためのデータを含む制御情報系データおよび通信装置からロギングデータの取得を実施するためのデータを含む情報系データが伝送される。また、起動または初期化時のケース(B)の通信スケジュールでは、各通信装置は、制御周期T内において制御情報系データを送信し、その後に情報系データが送信する。これにより、制御周期Tにおいて、メンテナンスに必要な制御情報系データと情報系データを伝送するための帯域を確保することができる。
<E.通信装置の装置構成>
図4は、本実施の形態に従う通信装置の典型例である制御装置100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。本実施の形態にかかる通信システム1を構成する通信装置としては、制御装置100、デバイス200A~200H、および中継装置400を含み得る。以下では、典型例として、図4に示す制御装置100の装置構成について例示するが、デバイス200A~200Hおよび中継装置400についても同様の装置構成を有しするので、説明を繰返さない。
図4を参照して、制御装置100は、PLCをベースとして構成され得る。図4を参照して、制御装置100は、主たるコンポーネントとして、プロセッサ102と、メモリ104と、ストレージ106と、通信制御回路110とを含む。これらのコンポーネントはバス109を介して接続されている。
プロセッサ102は、ストレージ106に格納されているシステムプログラム107およびユーザアプリケーションプログラム108をメモリ104に読み出して実行することで、各種処理を実現する。メモリ104は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性記憶装置からなる。ストレージ106は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置からなる。ストレージ106には、制御装置100の各部を制御するためのシステムプログラム107に加えて、制御対象などに応じて設計されるユーザアプリケーションプログラム108が格納される。
通信制御回路110は、制御装置100がネットワークを介して中継装置400または各デバイス200との間でデータを遣り取りするためのインターフェイスを提供する。通信制御回路110は、入来するフレームを処理し、処理後のフレームを送出する。具体的には、通信制御回路110は、主たるコンポーネントとして、少なくとも1の入力ポートに相当する受信回路(Rx)211と、受信バッファ212と、送受信コントローラ213と、送信バッファ114と、送信回路(Tx)115と、タイマ101とを含む。
受信回路211は、通信制御回路110上を定周期で伝送されるフレームを受信して、その受信したフレームに格納されているデータを受信バッファ212に書込む。送受信コントローラ213は、受信バッファ212に書込まれた受信フレームを順次読出す。送受信コントローラ213は、当該読出されたフレームから、制御装置100での処理に必要なデータのみを抽出し、プロセッサ102へ出力する。送受信コントローラ213は、プロセッサ102からの指令に従って、デバイス200へ送信すべきデータあるいはフレームを送信バッファ114へ順次書込む。送信回路115は、通信制御回路110上をフレームが伝送される周期に同期して、送信バッファ114に格納されているデータを順次ネットワーク2へ送出する。タイマ101は、送受信コントローラ213から通信フレームの送信などを指示するタイミングの基準となるパルスを発生するグランドマスタでもあり得る。
図4の構成が中継装置400に適用される場合、通信制御回路110は、伝送路111、112および113が接続され得る。図4の構成がデバイス200に適用される場合、通信制御回路110は、伝送路112および113が接続される。
<F.フレームの構成>
図5は、本発明の実施の形態にかかるフレーム20の一例を模式的に示す図である。フレーム20は、例えば、IEEE802.1Qbvのプロトコルに対応したフォーマットを有するが、フレーム20のフォーマットは図5に示すものに限定されない。
図5を参照して通信装置間で遣り取りされるフレーム20は、データ伝送を管理するために参照されるフィールドとして、プリアンブルを格納するフィールド21、フレームの宛先を格納するフィールド22、フレームの送信元を格納するフィールド23、フィールド24、ネットワークのタイプを格納するフィールド25、誤り訂正のためのフィールド27およびフレーム間ギャップを格納するフィールド28を含み、さらに、伝送されるべきデータ本体であるペイロードを格納するフィールド26を含む。フィールド26のペイロードとしては、上述した制御系データ、または制御情報系データ、または情報系データが含まれる。
本実施の形態では、フレーム20のフィールド24には、当該フレーム20のデータを後述する複数のキューのいずれに割当てるかを指示する割付データ241が格納される。なお、割付データ241が格納されるフィールドは、フィールド24に限定されない。
<G.通信制御回路110の構成>
図6は、図4の送受信コントローラ213の具体的な構成の一例を示す図である。図6を参照して、送受信コントローラ213は、セレクタ40、複数のキュー、レート調整部34、複数の出力ポートに相当する複数のゲート、複数のゲート51,52,53の開閉を制御するゲートドライバ41、フレーム20を伝送するための通信スケジュールを示す通信スケジュール42、通信スケジュール管理部202、および通信スケジュール42を切替える切替部60を備える。通信スケジュール管理部202および切替部60は、ASIC(application specific integrated circuit)やFPGA(field-programmable gate array)などのハードワイヤードな構成(ハードウェア実装)としてもよいし、プロセッサがプログラムを実行することで必要な機能を提供するように構成(ソフトウェア実装)としてもよい。さらに、ハードウェア実装とソフトウェア実装とを組み合わせた実装形態を採用してもよい。通信装置の用途や要求されるスペックなどに応じて、適宜最適な実装形態が採用される。
通信スケジュール管理部202は、送受信コントローラ213によるフレーム20の通信(伝送)の通信スケジュールを管理する。通信スケジュール管理部202は、切替部60による通信スケジュール42の切替えが制御周期Tに同期して実施されるように、切替部60を制御する。
セレクタ40は、受信回路211から入来するフレーム20の割付データ241を従い、複数のキューのうちの1つを選択し、選択したキューに当該フレーム20を格納する。複数のキューは、例えば制御系データのフレーム20を格納するためのキュー31、制御情報系データのフレーム20を格納するためのキュー32、および情報系データのフレーム20を格納するための複数のキュー33を含む。セレクタ40は、入来フレーム20の割付データ241に従い割付けられたキューに、当該入来フレーム20を格納する。本実施の形態では、制御系データのフレーム20の割付データ241は、キュー31への割付を指示し、制御情報系データのフレーム20の割付データ241は、キュー32への割付を指示し、情報系データのフレーム20の割付データ241は、キュー33への割付を指示する。これにより、キュー31には制御系データのフレーム20のみが格納されて、キュー32には制御情報系データのフレーム20のみが格納されて、キュー33には情報系データのフレーム20のみが格納される。
キュー31,32および33は、例えばFIFO(First In First Out)に従いフレーム20の書込みおよび読出しがなされる。キュー31、32および33の出力側は、それぞれ、ゲート51、52および53が接続される。図6では、キュー32は、キュー32からゲート52へフレーム20を送出するレートを調整するレート調整部34が接続される。レート調整部34は、通信スケジュール管理部202から出力される伝送レート341に基づき、キュー32からゲート52へ送出されるフレーム20のレートを調整する。
なお、レート調整部34が接続されるキューは、キュー32に限定されず、例えばキュー33またはキュー31に接続されてもよい。
ゲート51、52および53は、それぞれ、送受信コントローラ213に接続される。各ゲートは、ゲートドライバ41からの制御指令43に従い、制御周期T内において、開いている時間(または閉じている時間)を変更する。ゲート51、52および53は、それぞれ、開いている間は、対応のキューから読出されるフレーム20を、送受信コントローラ213を介して、伝送路111,112,113に送出するが、閉じている間は、対応のキューからのフレーム20を、送受信コントローラ213へ送出しない。
ゲートドライバ41は、通信スケジュール42に従い、制御周期T内において、ゲート51、52および53のそれぞれに制御周期Tに同期した間隔で制御指令43を出力する。
(g1.通信スケジュール)
図6を参照して、通信スケジュール42の一例を説明する。通信スケジュール42は、例えば制御周期T内を複数に区分して得られた時間Ti(例えばi=1,2,3,・・・126)のそれぞれに関連付けて、制御指令43を含む。制御指令43は、キューの個数に対応した個数のビット値からなるビット列として示される。各ビット値は、「0」の場合はゲートの「開」を指示し、「1」の場合はゲートの「閉」を指示する。
例えば、キュー31,32および33の総数が8個である場合、図6の通信スケジュール42によれば、時間T1の制御指令43は「01111111」で示される。したがって、制御周期Tの開始から時間T1においては、キュー31のゲート51は「開」くように制御されて、他のキュー32および33のゲート52および53は「閉」じるように制御される。
このように、複数の出力ポート(ゲート51,52、53)のうち開けるべき出力ポートの選択と、開ける時間(タイミング、長さ)は、通信スケジュール42により決定される。通信スケジュール42では、より特定的には、伝送路111、112、113に適用される通信プロトコルに規定するフレーム20のサイズ(データサイズ)に従い開閉時間が設定される。したがって、各通信装置から送出されて伝送路111、112および113上を伝送される制御系データ、制御情報系データおよび情報系データの伝送の帯域を、通信スケジュール42により設定することができる。これにより、伝送路111、112および113において制御系データ、制御情報系データおよび情報系データを伝送するための各帯域を通信スケジュール42により規定することが可能となる。
このように、通信スケジュール42は、時間Tiごとに、当該時間Tiに対応の制御指令43が示す値(各ビットの値)を異ならせることで、ゲート51、ゲート52およびゲート53の各々が開いている時間を変化させることができる。したがって、通信スケジュール42(より特定的には、時間Tiの制御指令43)は、制御周期T内で制御系データ、制御情報系データおよび情報系データのいずれを、他のデータよりも優先して転送するか、すなわち他のデータよりも優先的に大きな帯域を割当て他の通信装置に転送するかの度合を示す優先度を規定している。すなわち、通信スケジュール42が示す当該優先度により、制御周期T内における各出力ポート(ゲート51、52および53のそれぞれ)が他の出力ポートよりも優先して開いている時間が規定される。
また、本実施の形態では、伝送路112、113、111に各キューから送出されるフレーム20のレートを、すなわち制御系データ、制御情報系データおよび情報系データを転送するレートを、レート調整部34により調整することができる。したがって、伝送路111、112および113において制御系データ、制御情報系データおよび情報系データを伝送するための各帯域幅と、当該帯域におけるデータの転送レートを、通信スケジュール42およびレート調整部34の両者を用いて調整することが可能になる。
<H.切替部の構成>
図7は、本発明の実施の形態にかかる切替部の構成の一例を示す図である。図7を参照して、本発明の実施の形態では、メモリ104に、通信スケジュール65と、当該通信スケジュール65を適用する条件64とからなる組が複数格納されている。切替部60は、セレクタ61と、条件判断部62とを含む。条件判断部62は、通信装置の稼働状況を示す状況情報63に基づき、複数の条件64のうちいずれの条件64が満たされるかを判断する。状況情報63は、例えば当該通信装置の状態631および他の通信装置との通信内容(受信フレーム20による通知632およびフレーム20の受信のタイミング633)を含む。
セレクタ61は、満たされると判断された条件64に適用される通信スケジュール65を選択する。セレクタ61は、選択された通信スケジュール65をメモリ104から読出し、ゲートドライバ41が参照する通信スケジュール42を、読出された通信スケジュール65に切替える。なお、通信スケジュール管理部202は、ゲートドライバ41が参照する通信スケジュール42の切替えが、制御周期Tに同期して実施されるよう切替部60を制御する。
<I.条件と通信スケジュール>
図8は、本発明の実施の形態にかかるメモリ104に格納される通信スケジュールと条件の組の一例を示す図である。図8を参照して、条件64は、例えば、正常稼働時のケース(A)、各部を起動または初期化する場合のケース(B)、何らかの異常が発生した時のケース(C)およびメンテナンス時のケース(D)を含む。条件64は、状況情報63の状態631、通知632、またはタイミング633が満たすべき条件を示す。本実施の形態では、状態631は、通信装置にイベントが生じた場合に自律的に判断する自装置の状態を示す。通知632は、通信装置が他の通信装置などの外部からから受信する通知を示す。タイミング633は、制御周期T内において制御系データ、制御情報系データまたは情報系データのうちの1のデータを受信する時期を示す。より特定的には、タイミング633は、制御周期T内において当該1のデータを受信する時期と、現在適用されている通信スケジュール42により指定される制御周期T内において当該1のデータを転送する時期との組合せを含む。
なお、本実施の形態では、メモリ104に、通信装置に現在適用されている通信スケジュール42の種類(正常稼働時、起動初期化時、異常発生時、メンテナンス時など)を識別するデータが格納される。
図8を参照して、各ケースの条件64を説明する。まず、正常稼働時のケース(A)の条件64は、状態631が、初期処理完了後またはメンテナンス処理完了後または異常処理完了後などを示し、通知632が、正常稼働開始指示を受信した時を示し、タイミング633が制御系データを受信した時期が、正常稼働時の通信スケジュール42が規定する“制御系データ”を転送する時期(帯域)で受信したとの組合せを示す。
起動または初期化のケース(B)の条件64は、状態631が電源起動後を示し、通知632がリセット指示を受信した時を示し、タイミング633が初期設定データを受信した時期が、正常稼働時の通信スケジュール42が規定する“制御系データ”を転送する時期(帯域)で受信したとの組合せを示す。
異常発生のケース(C)の条件64は、状態631が異常発生時を示し、通知632が異常発生通知を受信した時を示し、タイミング633が異常情報収集のデータを受信した時期が、正常稼働時の通信スケジュール42が規定する“制御系データ”を転送する時期(帯域)で受信したとの組合せを示す。
メンテナンス時のケース(D)の条件64は、通知632がメンテナンス開始通知を受信した時を示し、タイミング633がバックアップ/リストアのデータを受信した時期が、正常稼働時の通信スケジュール42が規定する“制御系データ”または“制御情報系データ”を転送する時期(帯域)で受信したとの組合せを示す。
図8を参照して、正常稼働時のケース(A)、起動初期化時のケース(B)、異常発生時のケース(C)およびメンテナンス時のケース(D)の各条件64に適用する通信スケジュール65は、図3で説明したものと同様であるので説明は繰返さない。図8の各通信スケジュール65は、図8で示されるような帯域が示す優先度に従い制御系データ、制御情報系データおよび情報系データの各データが伝送されるように、制御周期T内の各時間Tiに関連付けて、制御指令43のビット値が設定されている。
(i1.通信スケジュール切替方法(1))
図9は、本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(1)を示す図である。図9を参照して、通知632を用いた通信スケジュールの切替方法の一例を説明する。具体的には、特定のキュー33Aにフレーム20Aが格納されたとことを示す通知632を用いて通信スケジュール切替を実施する。
図9には、通信スケジュール切替方法(1)を実現するための送受信コントローラ213Aの一部が模式的に示される。図9を参照して送受信コントローラ213Aは、特定フレーム20Aを格納するための特定キュー33Aと、受信フレーム20のうち特定フレーム20Aを選択して特定キュー33Aに格納するための特定フレーム振分部44を有したセレクタ40Aを有する。特定フレーム振分部44は、受信するフレーム20のうち、割付データ241が特定キュー33Aへの割付を指示するフレーム20(特定フレーム20A)のみを特定キュー33Aに格納する。特定キュー33Aは、例えば正常稼働時は使用されないキューである。特定フレーム20Aは、初期起動時、異常処理時、メンテナンス時などのイベント発生時に伝送される。
通信スケジュール管理部202は、特定のキュー33Aにフレーム20Aが格納されたとことを検知すると、通知632を切替部60に出力する。図7の条件判断部62は、通信スケジュール管理部202から、特定のキュー33Aに特定フレーム20Aが格納されたと旨の通知632を受付けると、通信スケジュール切替を実施する。具体的には、条件判断部62は、他の通信装置との通信内容(すなわち、特定フレーム20を受信した旨の通知632)に基づき、初期起動時、または異常処理時、またはメンテナンス時のいずれかの条件64が満たされたと判断する。セレクタ61は、満たされたと判断された条件64に適用される他の通信スケジュール65を選択する。切替部60は、通信スケジュール42を選択された他の通信スケジュール65に切替える。
(i2.通信スケジュール切替方法(2))
図10は、本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(2)を示す図である。図11は、本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(2)のためのフレーム20の内容例を示す図である。図10を参照して、通知632を用いた通信スケジュールの切替方法の他の例を説明する。具体的には、通信スケジュール変更を促すラベルを含むフレーム20の受信を検知したことを示す通知632を用いて通信スケジュール切替を実施する。このラベルは、図11に示すように、フレーム20の所定フィールド(例えば、宛先のフィールド22またはヘッダのフィールド24)に、初期起動時/異常発生時/メンテナンス時を示すラベル29として格納される。
図10には、通信スケジュール切替方法(2)を実現するための送受信コントローラ213Bの一部が模式的に示される。図10を参照して送受信コントローラ213Bは、受信フレーム20の所定フィールドに上記のラベル29が格納されていることを検知し、その旨の通知632を出力するラベル検出部45を有したセレクタ40Bを有する。ラベルが格納される図11のフレーム20は、初期起動時、異常処理時、メンテナンス時などに伝送される。
切替部60は、ラベル検出部45から通知632を受付けると、通信スケジュール切替を実施する。具体的には、図7の条件判断部62は、他の通信装置との通信内容(すなわち、ラベル29を格納したフレーム20を受信した旨の通知632)に基づき、初期起動時、または異常処理時、またはメンテナンス時のいずれかの条件64が満たされたと判断する。セレクタ61は、満たされたと判断された条件64に適用される他の通信スケジュール65を選択する。切替部60は、通信スケジュール42を選択された他の通信スケジュール65に切替える。
(i3.通信スケジュール切替方法(3))
図12は、本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替方法(3)を説明する模式図である。切替方法(3)では、切替部60は、当該通信装置の状態631または他の通信装置との通信内容(すなわちタイミング633)に基づき、複数の条件64のいずれかが満たされたとき、通信スケジュール42を、当該条件64に適用する他の通信スケジュール65に切替える。
より具体的には、通信スケジュール切替方法(3)は例えば次のようなケースで適用され得る。つまり、本発明の実施の形態では、通信スケジュール42が示す優先度に従うことで、例えば、制御系データを伝送する時間帯においては、仮に伝送するべき制御系データがなくても情報系データは送信されない(情報系データの送信は禁止される)。したがって、この時間帯に、ある通信装置は情報系データの伝送を開始することで、各通信装置に通信スケジュール切替を促す、すなわち通信スケジュール切替方法(3)を実施させることができる。
本発明の実施の形態では、通信装置は互いに時刻同期されたタイマに従って、各通信装置がデータの送信または受信のタイミングを決定するから、受信側の通信装置は、送信側の通信装置から時間T1で送信されたフレーム20を受信する時間T2を算出(推定)することができる(図12参照)。通信スケジュール管理部202は、通信スケジュール42、制御周期Tの開始からの経過時間、および上記の推定時間に基づき、当該制御周期T内において制御系データを受信する時間、または制御情報系データを受信する時間、または情報系データを受信する時間を算出(推定)することができる。
通信スケジュール管理部202は、通信装置がフレーム20を受信したとき、フレーム20のフィールド24のヘッダが示すデータタイプ(制御系データ、または制御情報系データ、または情報系データ)が、当該フレーム20を受信した時間で受信が推定されるデータのタイプと一致するか否かを判断する。不一致であるときは、通信スケジュール管理部202は、受信したデータタイプを含むタイミング633を切替部60に出力し、一致するときは、タイミング633を出力しない。
切替部60の条件判断部62は、当該通信装置の稼働状態とタイミング633に基づき、複数の条件64のいずれかが満たされたとき、通信スケジュール42を、当該条件64に適用する他の通信スケジュール65に切替える。
例えば、図12を参照して、正常稼働状態の送信側の通信装置が異常発生(R9)を検出した場合、通信スケジュール42を異常発生時のケース(C)の通信スケジュール65に切替える。これにより、送信側の通信装置からは、異常発生時の制御情報系データが送信される。
受信側の通信装置は、正常稼働状態の通信スケジュール42に従い通信中であるから、通信スケジュール管理部202は、制御系データが受信される帯域(時間)に、送信側の通信装置からの制御情報系が受信されたことを検知し、タイミング633を出力する。受信側の通信装置の条件判断部62は、タイミング633が“制御系データ”の帯域で異常発生の制御情報系データを受信したことを示すことに基き、図8の異常発生時のケース(C)の条件64が満たされたことを判断する。セレクタ61は、判断に基づき異常発生時のケース(C)の条件64に適合した通信スケジュール65を選択する。切替部60は、通信スケジュール42を選択された他の通信スケジュール65に切替える(R11)。
<J.処理フローチャート>
図13は、本発明の実施の形態にかかる通信スケジュールの切替処理の概略フローチャートの一例を示す図である。図13を参照して、通信スケジュール管理部202は、条件64を判断するための情報(状態631、通知632、タイミング633)を収集し(ステップS1)、条件判断部62は、収集した情報に基づき正常稼働時のケース(A)、起動初期化時のケース(B)、異常発生時のケース(C)およびメンテナンス時のケース(D)の各条件64のうち、いずれかの条件が満たされるかを判断する(ステップS3、S4)。条件判断部62は、いずれの条件64も満たされないと判断すると(ステップS5でNO)、処理はステップS1に戻るが、いずれかの条件64が満たされると判断すると(ステップS5でYES)、切替部60は通信スケジュール42の切替を実施する(ステップS7)。具体的には、セレクタ61は、満たされた条件64に適用する通信スケジュール65を選択し、切替部60は通信スケジュール42を選択された他の通信スケジュール65に切替える。
その後、送受信コントローラ213は、他の通信装置から受信した各フレーム20を通信スケジュール42に従って、別の他の通信装置へ転送する(ステップS9)。プロセッサ102は、処理を終了するかを判断し(ステップS11)、処理を終了すると判断すると(ステップS11でYES)、通信スケジュールの切替処理は終了するが(ステップS11でYES)、終了しないと判断すると(ステップS11でNO)、ステップS1に戻る。
(j1.異常発生時の通信スケジュール切替処理の一例)
図14は、本発明の実施の形態にかかる異常発生時の通信スケジュールの切替処理の一例を示すフローチャートである。図14では、送信側の通信装置で実施される処理と、受信側の通信装置で実施される処理とが関連付けて示される。図14の送信側の通信装置および受信側の通信装置のいずれの処理フローチャートも、図13に示した処理に基いている。
図14を参照して、図12に示した通信スケジュールの切替方法(3)を実現するための具体的な処理の一例を説明する。図14の処理では、いずれの通信装置も予め正常稼働時の通信スケジュール(A)が適用されている。図14の処理を説明するに際して、制御装置100における通信スケジュールの切替え処理を説明する。
制御装置100の通信スケジュール管理部202は、後述する診断系フレーム20を受信すると、受信した診断系フレーム20の内容から異常発生の通知632を受信したことを検知する。条件判断部62は、当該通知632に基づき異常発生時のケース(C)の条件64が満たされると判断する。当該判断に基づき、切替部60は、通信スケジュール42を、異常発生時のケース(C)の条件64に適用される通信スケジュール65に切替える。また、異常発生の通知を受信したとき、制御装置100のプロセッサ102はユーザアプリケーションプログラム108が有する監視ツールを起動する。監視ツールは、受信する診断系フレーム20の内容に基づき異常診断処理を実施する。監視ツールは、異常診断処理により、異常発生箇所(例えば、フィールド機器)を特定すると、異常発生箇所を特定した旨の特定通知を送信する。
次に、図14を参照して、送信側および受信側の通信装置の通信スケジュールの切替処理を説明する。送信側の通信装置で例えば、フィールド機器の異常発生を検出すると、通信スケジュール管理部202は異常発生を示す状態631を出力する(ステップS1a)。条件判断部62は通信スケジュール管理部202からの状態631に基づき、複数の条件64のいずれが満たされるかを判断する(ステップS3a、S5a)。いずれの条件64も満たされないと判断されると(ステップS5aでNO)、ステップS1aに戻る。ここでは、異常発生時のケース(C)の条件64が満たされると判断され(ステップS5aでYES)、判断に基づき、切替部60は、セレクタ61を用いて、通信スケジュール42を、異常発生時のケース(C)の条件64に適用する通信スケジュール65に切替える(ステップS7a)。
送受信コントローラ213は、切替後の通信スケジュール42に従い、異常情報を取得するために制御情報系データのフレーム20(診断系フレーム20ともいう)を伝送する(ステップS9a)。
通信スケジュール管理部202は、異常発生箇所を特定した旨の特定通知を受信するか否かにより診断系フレーム20の送信を終了するか否かを判断する(ステップS11a)。通信スケジュール管理部202は、送信を終了すると判断すると(ステップS11aでYES)、診断系フレーム20の送信を終了する。一方、通信スケジュール管理部202は、送信を終了しないと判断する間は(ステップS11aでNO)、診断系フレーム20の送信を継続する。
次に、受信側の通信装置において、通信スケジュール管理部202は、正常稼働時の通信スケジュール42に従い通信中に、制御系データが受信される帯域(時間)において制御情報系データ(診断系フレーム20)が受信されたことを検知し、タイミング633を出力する(ステップS1b)。
受信側の通信装置の条件判断部62は、現在は正常稼働時のケース(A)の通信スケジュール42が適用されていること、およびタイミング633が“制御系データ”の帯域で異常発生の制御情報系データ(診断系フレーム20)の受信を示すことに基き、条件64のいずれが満たされるかを判断する(ステップS3b、S5b)。いずれの条件64も満たされないと判断されるときは(ステップS5bでNO)、ステップS1bに戻る。
ここでは、図8の異常発生時のケース(C)の条件64が満たされると判断される(ステップS5bでYES)。当該判断に基づき、切替部60は、セレクタ61を介して、通信スケジュール42を、異常発生時のケース(C)の条件64に適合した通信スケジュール65に切替える(ステップS7b)。
送受信コントローラ213は、切替後の通信スケジュール42に従い、送信側の通信装置から受信する診断系フレーム20を他の通信装置に伝送する(ステップS9b)。
通信スケジュール管理部202は、上記の特定通知を受信するか否かにより診断系フレーム20の送信を終了するか否かを判断する(ステップS11b)。通信スケジュール管理部202は、送信を終了すると判断すると(ステップS11bでYES)、診断系フレーム20の送信を終了する。一方、通信スケジュール管理部202は、送信を終了しないと判断する間は(ステップS11bでNO)、診断系フレーム20の送信を継続する。
本実施の形態では、診断系フレーム20を伝送する制御情報系データの通信は、予め定められたプロトコル(LLDP(Link Layer Discovery Protocol)またはSNMP(Simple Network Management Protocol)など)を用いて実施されてもよい。
上記に述べたように、異常発生時は、各通信装置では元の通信スケジュール42は、異常発生時のケース(C)に対応の通信スケジュール65に切替えられることにより、元の通信スケジュール42による制御系データの帯域は削除されて、診断系フレーム20を伝送する制御情報系データの帯域を確保することができる。
(j2.メンテナンス時の通信スケジュール切替処理の例)
上記に述べた監視ツールが、異常発生箇所の機器を特定すると、特定された機器のメンテナンスを開始するために、通信システム1においては、ユーザが指定する機器のロギングデータ、当該機器およびその周辺機器のバックアップデータに関するデータ通信が、情報系データを伝送する帯域で実施される。
図15は、本発明の実施の形態にかかるメンテナンス時の通信スケジュールの切替処理の他の例を示すフローチャートである。図15では、制御装置100のユーザアプリケーションプログラム108が有する監視ツールの処理、ロギングデータの収集対象となる対象通信装置で実施される処理、および他の通信装置で実施される処理が関連付けて示される。図15の対象通信装置および他の通信装置のいずれの処理フローチャートも、図13に示した処理に基いている。なお、図15の処理では、いずれの通信装置も予め正常稼働時の通信スケジュール(A)が適用されている。
まず、制御装置100の通信スケジュール管理部202は、ユーザからメンテナンス開始の通知632を受信する(ステップT1)。条件判断部62は当該通知に基づきメンテナンス時のケース(D)の条件64が満たされると判断する。切替部60は、当該判断に基づき、元の通信スケジュール42をメンテナンス時のケース(D)の条件64に適用する通信スケジュール65に切替える(ステップT2)。
制御装置100のプロセッサ102は、ユーザからのメンテナンス開始の通知632に従い、対象通信装置宛に所定データ(例えば、ロギングデータまたはバックアップデータ)を制御装置100に送信するよう要求するメンテナンス開始の通知を送信する(ステップT3)。
対象通信装置では、通信スケジュール管理部202は、制御装置100からメンテナンス開始の通知632を受信し、切替部60に出力する(ステップS1c)。条件判断部62は通信スケジュール管理部202からの通知632に基づき、複数の条件64のいずれが満たされるかを判断する(ステップS3c、S5c)。いずれの条件64も満たされないと判断されると(ステップS5cでNO)、ステップS1cに戻る。ここでは、メンテナンス時のケース(C)の条件64が満たされると判断され(ステップS5cでYES)、判断に基づき、切替部60は、セレクタ61を用いて、元の通信スケジュール42を、メンテナンス時のケース(C)の条件64に適用する通信スケジュール65に切替える(ステップS7c)。
送受信コントローラ213は、切替後の通信スケジュール42に従い、要求された例えばロギングデータを送信する情報系データのフレーム20(以下、メンテナンス系フレーム20ともいう)を伝送する(ステップS9c)。
通信スケジュール管理部202は、予め定められた通知を受信するか否かによりメンテナンス系フレーム20の送信を終了するか否かを判断する(ステップS11c)。この予め定められた通知は、例えば、監視ツールによるデータ収集が終了したことを示す正常稼働開始指示の通知などを含む。
通信スケジュール管理部202は、送信を終了すると判断すると(ステップS11cでYES)、メンテナンス系フレーム20の送信を終了する。一方、通信スケジュール管理部202は、送信を終了しないと判断する間は(ステップS11cでNO)、メンテナンス系フレーム20の送信を継続する(ステップS9c)。
次に、他の通信装置の処理を説明する。他の通信装置は、対象通信装置からのメンテナンス系フレーム20が監視ツール(制御装置100)に到達するまでに経由する通信装置である。他の通信装置において、通信スケジュール管理部202は、正常稼働状態の通信スケジュール42に従い通信中に、制御系データが受信される帯域(時間)において情報系データ(メンテナンス系フレーム20)が受信されたことを検知し、タイミング633を出力する(ステップS1d)。
他の通信装置の条件判断部62は、現在は正常稼働時のケース(A)の通信スケジュール42が適用されていること、およびタイミング633が“制御系データ”の帯域でメンテナンス系フレーム20の受信を示すことに基き、条件64のいずれが満たされるかを判断する(ステップS3d、S5d)。いずれの条件64も満たされないと判断されるときは(ステップS5dでNO)、ステップS1dに戻る。
ここでは、図8のメンテナンス時のケース(D)の条件64が満たされると判断される(ステップS5dでYES)。当該判断に基づき、切替部60は、セレクタ61を介して、通信スケジュール42を、メンテナンス時のケース(D)の条件64に適合した通信スケジュール65に切替える(ステップS7d)。
送受信コントローラ213は、切替後の通信スケジュール42に従い、受信するメンテナンス系フレーム20を他の通信装置に伝送する(ステップS9d)。
通信スケジュール管理部202は、予め定められた通知(例えば、正常稼働開始指示の通知など)を受信するか否かによりメンテナンス系フレーム20の送信を終了するか否かを判断する(ステップS11d)。通信スケジュール管理部202は、送信を終了すると判断すると(ステップS11dでYES)、メンテナンス系フレーム20の送信を終了する。一方、通信スケジュール管理部202は、送信を終了しないと判断する間は(ステップS11dでNO)、メンテナンス系フレーム20の送信を継続する(ステップS9d)。
上記に述べたように、メンテナンス時は、各通信装置では元の通信スケジュール42は、メンテナンス時のケース(D)に対応の通信スケジュール65に切替えられることにより、元の通信スケジュール42による制御系データの帯域は削除されて、メンテナンス系フレーム20を伝送する情報系データの帯域を確保することができる。
<K.サポート装置によるコンフィグレーションの設定>
本実施の形態では、各通信装置に、コンフィグレーションを設定するユーザ操作をサポートする環境がサポート装置300による提供され得る。このコンフィグレーションの設定処理により、ユーザは、サポート装置300を操作して、通信スケジュール65と、当該通信スケジュールを適用する条件64との組を各通信装置に設定することができる。図16は、本発明の実施の形態にかかるコンフィグレーション設定処理の一例を示すフローチャートである。図17は、本発明の実施の形態にかかるサポート装置300の構成の一例を示す図である。
図17を参照して、サポート装置300は、一例として、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコン)を用いてプログラムを実行することで実現される。
図17を参照して、サポート装置300は、CPUやMPUなどのプロセッサ302と、ドライブ304と、主記憶装置306と、二次記憶装置308と、USBコントローラ312と、ローカルネットワークコントローラ314と、入力部316と、表示部318とを含む。これらのコンポーネントはバス320を介して接続される。
プロセッサ302は、二次記憶装置308に格納された各種プログラムを読み出して、主記憶装置306に展開して実行することで、後述するような各種処理を実現する。
二次記憶装置308は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Flash Solid State Drive)などで構成される。二次記憶装置308には、典型的には、サポート装置300において実行されるコンフィグレーションツール226を含む各種プログラムが格納される。ドライブ304は、メモリカード116または記憶媒体305を着脱可能に構成される。
USBコントローラ312は、USB接続を介して制御装置100との間のデータの遣り取りを制御する。ローカルネットワークコントローラ314は、任意ネットワークを介した他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。
入力部316は、キーボードやマウスなどで構成され、ユーザ操作を受付ける。表示部318は、ディスプレイ、各種インジケータなどで構成され、プロセッサ302からの処理結果などを出力する。
図17には、プロセッサ302がプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASICまたはFPGAなど)を用いて実装してもよい。
サポート装置300においてコンフィグレーションツール226のプログラムが実行されることにより、通信スケジュール65と、当該通信スケジュール65を適用する条件64との組を生成し各通信装置に設定するための環境が提供される。
図16を参照して、プロセッサ302は、入力部316を介してユーザから条件64を指定する操作を受付け(ステップT11)、また、当該条件64に適用する通信スケジュール65を指定する操作を受付け(ステップT13)、また、両者を紐付ける操作を受付ける(ステップT15)。プロセッサ302は、条件64と通信スケジュール65との指定操作が終了したか否かを判断する(ステップT17)。終了したと判断しない間(ステップT17でNO)、ステップT11~T15が繰返される。
プロセッサ302は、条件64と通信スケジュール65との指定操作が終了したことを判断すると(ステップT17でYES)、ステップT15で紐付けられた条件64と通信スケジュール65の組を生成し(ステップT19)、各組を制御装置100のメモリ104に格納し(ステップT21)、また他のデバイス200のメモリ104に格納する(ステップT23)。
これにより、各通信装置に、条件64と通信スケジュール65の組を設定するコンフィグレーションの設定処理は終了する。
<L.プログラム>
各通信装置(制御装置100、デバイス200)のプロセッサ102は、上記に述べた通信スケジュール切替の処理に応じて装置内の各構成要素の制御を行う。ストレージ106は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどの補助記憶装置であり、ユーザアプリケーションプログラム108の一部に、実行されることにより通信スケジュール切替の処理を実施するプログラムおよびデータなどを記憶し得る。通信スケジュール切替の処理は、上記に述べた各フローチャートに従う処理を含む。
サポート装置300により、通信スケジュール切替の処理のプログラムが各通信装置のストレージ106にロードされる場合は、当該プログラムは、メモリカード116または記憶媒体205を介してロードされる。また、記憶媒体305は、コンピュータを含むその他装置、機械などにより、そこに記録されたプログラムなどの情報を読み取り可能なように、当該プログラムなどの情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的または化学的作用によって蓄積する媒体である。各通信装置は、この記憶媒体305から、通信スケジュール切替の処理のプログラムを読出しストレージ106に格納する。なお、通信スケジュール切替の処理のプログラムは、ネットワークを含む各種通信回線を介して、各通信装置にダウンロードされるとしてもよい。
<M.変形例>
上記に述べたように、通信スケジュール42により各キュー(すなわち制御系データ、制御情報系データおよび情報系データのそれぞれ)について伝送路111、112および113における伝送のための帯域幅を切替えたが、帯域幅の切替に当該キューのデータを転送するためのレートの切替を併用してもよい。具体的には、変形例において、通信スケジュール42は、各時間Tiに対応して制御指令43と伝送レート341を含む。このような通信スケジュール42によれば、制御周期Tの各時間Tiで、制御指令43によって各ゲートの開時間、すなわち帯域幅を調整でき、さらに、調整された帯域幅において、伝送レート341によりデータを転送するレートを調整することができる。これにより、制御系データ、制御情報系データおよび情報系データそれぞれを伝送するための帯域において当該データを転送するレートを調整することが可能となる。
<N.利点>
本実施の形態では、通信システム1の各通信装装置は、状況情報63に基づく判断をし、判断結果に基き通信スケジュール42を切替えることで、自律的に通信スケジュール42の切替を実現する。これにより、通信スケジュール切替えを指令する特別なフレームの伝送を必要とせずに、すなわち伝送路のトラフィクに影響と与えることなく、通信スケジュールの自動的な切替えが可能となる。また、各通信装置では、通信スケジュール42は、状況情報63に基づく判断に従った各ケースに対応した条件64に適用されるべき通信スケジュール65に切替えられる。これにより、各ケースにおいて、制御系データ、情報系データおよび制御情報系データを、それぞれ、当該ケースで要求されている帯域を確保しつつ同一のネットワーク上で伝送することができる。
<O.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
互いに時刻同期された複数の通信装置(100、200、400)がネットワーク接続された通信システム(1)であって、
前記複数の通信装置の各々は、
製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータ(制御系データ)と、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータ(制御情報系データ)と、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータ(情報系データ)とを、通信スケジュール(42)に従って伝送するための管理手段(202)と、
通信スケジュール(65)と、当該通信スケジュールを適用する条件(64)との組を複数格納するメモリ(104)と、
当該通信装置の状態(631)または他の通信装置との通信内容(632、633)に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段(60)と、
他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路(213)と、を備える、通信システム。
[構成2]
前記通信スケジュールは、
前記他の通信装置から受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータのそれぞれについて、前記周期内において当該データを他のデータよりも優先して前記別の他の装置に転送する度合である優先度(43)を規定する、構成1に記載の通信システム。
[構成3]
前記通信スケジュールは、さらに、
前記他の通信装置から受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータのそれぞれについて、当該データを別の他の通信装置に転送するレート(341)を含む、構成2に記載の通信システム。
[構成4]
前記通信装置は、少なくとも1の入力ポート(211)と、複数の出力ポート(51、52、53)を有し、
前記入力ポートで受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータを、それぞれ、複数の出力ポートのうち、第1の出力ポート(51)、第2のポート(52)および第3のポート(53)から送出し、
前記通信スケジュールが示す前記優先度は、前記周期内における各出力ポートが他の出力ポートよりも優先して開いている時間を規定する、構成2または3に記載の通信システム。
[構成5]
前記他の装置との通信内容は、当該他の通信装置から受信する通知(632)を含む、構成1から4のいずれか1に記載の通信システム。
[構成6]
前記他の装置との通信内容は、前記周期内において前記第1のデータ、前記第2のデータおよび前記第3のデータのうちの1のデータを受信する時期(633)を含む、構成1から5のいずれか1に記載の通信システム。
[構成7]
前記他の装置との通信内容は、前記周期内において前記第1から前記第3のデータのうちの1のデータを受信する時期と、前記通信スケジュールにより指定される前記周期内において当該1のデータを転送する時期との組合せ(633)を含む、構成1から6のいずれか1に記載の通信システム。
[構成8]
通信システムにネットワーク接続される通信装置であって、
他の通信装置との間で互いに時刻同期するための同期手段と、
製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するための管理手段と、
通信スケジュールと、当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリと、
当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段と、
他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路と、を備える、通信装置。
[構成9]
互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システムにおける通信方法であって、
前記通信システムは、通信スケジュールと、当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリを備え、
前記通信方法は、
製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するためのステップと、
当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替えるステップと、
他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送するステップと、を備える、通信方法。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 通信システム、20 フレーム、29 ラベル、31,32,33,33A キュー、34 レート調整部、40,40A,40B,61 セレクタ、41 ゲートドライバ、42,65 通信スケジュール、43 制御指令、44 特定フレーム振分部、45 ラベル検出部、51,52,53 ゲート、60 切替部、62 条件判断部、63 状況情報、64 条件、100 制御装置、111,112,113 伝送路、200,200A,200D,200E,200H デバイス、202 通信スケジュール管理部、213,213A,213B 送受信コントローラ、226 コンフィグレーションツール、241 割付データ、300 サポート装置、341 伝送レート、400 中継装置、631 状態、632 通知、633 タイミング、T 制御周期。

Claims (9)

  1. 互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システムであって、
    前記複数の通信装置の各々は、
    製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するための管理手段と、
    通信スケジュールと、前記通信システムの稼働状況を表す条件であって当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリと、
    当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段と、
    他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路と、を備え
    前記複数の組は、前記通信システムの稼働状況として正常稼働時、起動または初期化時、異常発生時、およびメンテナンス時それぞれを表す条件の組を含む、通信システム。
  2. 前記通信スケジュールは、
    前記他の通信装置から受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータのそれぞれについて、周期内において当該データを他のデータよりも優先して前記別の他の装置に転送する度合である優先度を規定する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信スケジュールは、さらに、
    前記他の通信装置から受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータのそれぞれについて、当該データを別の他の通信装置に転送するレートを含む、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信装置は、少なくとも1の入力ポートと、複数の出力ポートを有し、
    前記入力ポートで受信した前記第1のデータ、前記第2のデータ、および前記第3のデータを、それぞれ、複数の出力ポートのうち、第1の出力ポート、第2のポートおよび第3のポートから送出し、
    前記通信スケジュールが示す前記優先度は、前記周期内における各出力ポートが他の出力ポートよりも優先して開いている時間を規定する、請求項2または3に記載の通信システム。
  5. 前記他の通信装置との通信内容は、当該他の通信装置から受信する通知を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記他の通信装置との通信内容は、前記周期内において前記第1のデータ、前記第2のデータおよび前記第3のデータのうちの1のデータを受信する時期を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記他の通信装置との通信内容は、前記周期内において前記第1から前記第3のデータのうちの1のデータを受信する時期と、前記通信スケジュールにより指定される前記周期内において当該1のデータを転送する時期との組合せを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 通信システムにネットワーク接続される通信装置であって、
    他の通信装置との間で互いに時刻同期するための同期手段と、
    製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するための管理手段と、
    通信スケジュールと、前記通信システムの稼働状況を表す条件であって当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリと、
    当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替える切替手段と、
    他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送する送受信回路と、を備え、
    前記複数の組は、前記通信システムの稼働状況として正常稼働時、起動または初期化時、異常発生時、およびメンテナンス時それぞれを表す条件の組を含む、通信装置。
  9. 互いに時刻同期された複数の通信装置がネットワーク接続された通信システムにおける通信方法であって、
    前記通信システムは、通信スケジュールと、前記通信システムの稼働状況を表す条件であって当該通信スケジュールを適用する条件との組を複数格納するメモリを備え、
    前記通信方法は、
    製造装置または生産設備の制御に用いられる周期的に伝送される第1のデータと、指定された時間内に宛先へ到着させる必要のある第2のデータと、前記第1のデータおよび前記第2のデータとは異なる第3のデータとを、通信スケジュールに従って伝送するためのステップと、
    当該通信装置の状態または他の通信装置との通信内容に基づき、複数の前記条件のいずれかが満たされたとき、前記通信スケジュールを、当該条件に適用する他の通信スケジュールに切替えるステップと、
    他の通信装置から受信した各データを前記通信スケジュールに従って、別の他の装置へ転送するステップと、を備え、
    前記複数の組は、前記通信システムの稼働状況として正常稼働時、起動または初期化時、異常発生時、およびメンテナンス時それぞれを表す条件の組を含む、通信方法。
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