JP7006077B2 - 管理システム、管理方法、及び管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存する管理システムに関する。
複数のコンピュータ端末を含むコンピュータシステム等の対象システムを管理する管理システムでは、資産管理、状態監視及びプロビジョニング等を行うための構成情報を記録する目的で、構成情報データベース(構成情報DB)が使用されている。
即時的な更新が求められる構成情報を記録する構成情報DBと、データ量が膨大となりがちな対象システムの構成変更の履歴を記録する履歴情報データベース(履歴情報DB)とを別個に設ける構成は、管理システムの妥当な構成の1つである。
例えば、特許文献1には、対象システムの構成変更履歴及び対象システムの性能情報などである監視情報の収集履歴を、スタースキーマ構造の履歴情報データベースで管理する技術が記載されている。
具体的に特許文献1の管理システムは、対象システムが有する複数の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースと、スタースキーマ構造のデータベースであって、前記複数の被管理要素の各々に関する監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブル、及び前記次元キーと関連付けて前記被管理要素の属性を記憶する被管理要素次元テーブルを備える履歴情報データベースと、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納する構成管理手段と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の属性値を含む新規レコードを前記被管理要素次元テーブルに追加する次元テーブル・データ追加手段と、前記対象システムに関する監視情報を収集する監視情報収集手段と、収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納する履歴データ追加手段と、を備える。
特開2009-193153号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術は、1種類の被管理要素を管理することしか想定していない。特許文献1に開示されている技術で複数種類の被管理要素を管理する場合、スタースキーマのデータ構造のセットを被管理要素の種類の数に応じて増やす必要がある。スタースキーマのデータ構造のセットを増やすと、当該セット分について新たに実装の作業が必要となる。そこで、1つのスタースキーマのデータ構造のセットで複数種類の被管理要素を管理するために、被管理要素毎に識別子を割り振り、被管理要素を抽象化して管理する方法が考えられる。しかし、特許文献1に開示されている技術は、被管理要素の名前を管理する構成はあるが、被管理要素の種類を管理することを想定していないため、複数の被管理要素を抽象化して管理した場合、被管理要素の種類を判別できなくなる問題が発生する。また、複数種類の被管理要素を管理すると、複数種類の監視情報が発生する可能性があるが、複数種類の被管理要素を抽象化して管理した場合、監視情報の種類を判別できなくなる問題が発生する。本願は上記問題を解決し、複数種類の被管理要素を1つのスタースキーマのデータ構造のセットで管理することを目的とする。なお、監視情報とは、対象システムの性能情報、障害発生情報、又は被管理要素の統計情報等である。また、構成情報とは、対象システムが、現在有している被管理要素の構成に関する情報のことである。
本発明の管理システムは、対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースと、スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種類以上の被管理要素の各々に関する監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースと、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納する構成管理手段と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更に掛かる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加する次元テーブル・データ追加手段と、前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集する監視情報収集手段と、収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納する履歴データ追加手段と、を備える。
本発明の管理方法は、2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存する管理方法であって、対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、
スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、を備える。
本発明のコンピュータプログラムは、2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存するステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、上記問題を解決し、1つのスタースキーマのデータ構造のセットで複数種類の被管理要素を管理する事が出来る。
管理システムの構成を示す図である。 管理システムの動作を示すフローチャートである。 管理システムの動作を示すフローチャートである。 被管理要素の具体例を示す図である。 履歴情報DBの具体例を示す図である。 履歴ファクトテーブルの具体例を示す図である。 被管理要素テーブルの具体例を示す図である。 グループテーブルの具体例を示す図である。 監視情報テーブルの具体例を示す図である。 出力部を更に備えた管理システムの構成を示す図である。 利用例のイメージ図を示す図ある。 グラフの具体例を示す図である。 管理システムを実現するコンピュータの構成を示す図である。
本願の実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本願の管理システム1におけるブロック図である。
構成情報DB10は、対象システムが有する2種類以上の被管理要素(被管理要素)に関する構成情報を格納する。
構成情報とは、対象システムが現在有している被管理要素の構成に関する情報のことである。例えば、被管理要素がサーバの場合、構成情報には、サーバ名、IP(Internet Protocol)アドレス、インストールされているOS(Operating System)名、サーバが属するグループ、設置場所等が含まれる。
履歴情報DB20は、スタースキーマ構造のデータベースであり、履歴ファクトテーブル100及び被管理要素次元テーブル200を備える。
履歴ファクトテーブル100は、2種類以上の被管理要素の各々に関する監視情報を含む履歴情報を被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する。
監視情報とは、2種類以上の被管理要素の各々に関する情報である。具体的には、対象システムの性能情報、障害発生情報、又は被管理要素の統計情報等であり、管理システム1によるボーリング又は対象システムからの通知によって収集される。
被管理要素次元テーブル200は、被管理要素の属性に関する情報及び被管理要素の種類を区別する情報を次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルを備える。被管理要素の属性に関する情報とは、例えば、被管理要素の構成情報を含む。
また、被管理要素次元テーブル200は、監視情報の種類を区別する情報を次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルを更に備える。履歴情報DB20は、1つの履歴ファクトテーブル100に対して、複数の被管理要素次元テーブル200を有しても良い。履歴ファクトテーブル100、被管理要素次元テーブル200、被管理要素の種類を区別する情報、及び監視情報の種類を区別する情報の詳細な説明については後述する。
構成管理手段30は、構成情報を取得し、対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の対象システムに対応する構成情報を生成して構成情報DB10に格納する。
次元テーブル・データ追加手段40は、構成管理手段30から被管理要素の構成変更内容を取得する。次元テーブル・データ追加手段40は、対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更に掛かる被管理要素の構成変更後の属性に関する情報と被管理要素の種類を区別する情報とを含む新規レコードを第1の被管理要素次元テーブルに追加する。
監視情報収集手段50は、監視情報を、監視情報の種類を区別する情報に応じて対象システム又は構成情報DB10の少なくとも1つから収集する。監視情報収集手段50は、対象システムに関する監視情報を、定期的に又は変化が発生したタイミングで収集する。監視情報収集手段50は、収集した監視情報と当該監視情報を収集した対象システム又は構成情報DB10の構成情報とを関連付ける。
履歴データ追加手段60は、監視情報収集手段50が収集した監視情報を履歴情報として履歴ファクトテーブル100に格納する。
次に、図2を用いて、本願の実施形態における構成情報DB10及び履歴情報DB20の更新における動作を説明する。
構成管理手段30は、対象システムの構成変更が発生すると(S1でYes)、構成変更後の対象システムに対応する構成情報を生成して構成情報DB10に格納する(S2)。
次元テーブル・データ追加手段40は、構成変更に掛かる被管理要素の構成変更後の属性に関する情報と、被管理要素の種類を区別する情報とを含む新規レコードを第1の被管理要素次元テーブルに追加する(S3)。
次に図3を用いて、本願の実施形態における履歴ファクトテーブル100の更新における動作を説明する。
監視情報収集手段50は、監視情報の種類を区別する情報に応じて対象システム又は構成情報DB10の少なくとも1つから監視情報を収集する(S11)。
履歴データ追加手段60は、収集された監視情報を履歴情報として履歴ファクトテーブル100に格納する(S12)。
次に、本実施形態について具体例を用いて説明する。
本具体例では、特に、本願の特徴的な構成である履歴情報DB20の構成について、具体例を用いて説明する。
本具体例では、サーバとサーバが属するグループとを被管理要素とする。
図4に、本具体例における被管理要素のイメージ図を示す。図4に示す通り、対象システムが管理する対象のサーバは、Server1、Server2及びServer3がある。Server1及びServer2はGroup1に属し、Server3はGroup2に属する。
Groupとは、被管理要素を様々な視点で分類分けするための概念である。本具体例におけるGroupを分類分けする観点は、サーバが使用される業務や、サーバを所有している顧客などが考えられる。
Group1及びGroup2は、Group専用のグループである、Manage Groupに属する。Manage Groupとは、被管理要素であるGroupを管理するためのグループである。
さらに、Target Typeとは、被管理要素の種類を区別する情報である。本具体例において、Server1、Server2及びServer3のTarget TypeはServerであり、Group1及びGroup2のTarget TypeはGroupである。
本具体例において、履歴情報DB20は、履歴ファクトテーブル100と、第1の被管理要素次元テーブルである被管理要素テーブル70と、グループテーブル80と、第2の被管理要素次元テーブルである監視情報テーブル90とを備える。本具体例における履歴情報DB20のイメージ図を図5に示す。図1に記載の被管理要素次元テーブル200の具体例が、被管理要素テーブル70、グループテーブル80、及び監視情報テーブル90の事である。
履歴ファクトテーブル100は、スタースキーマ構造の中心として、被管理要素テーブル70、グループテーブル80、及び監視情報テーブル90と関連付けられている。
図6に、履歴ファクトテーブル100の具体例を示す。履歴ファクトテーブル100は、履歴情報を次元キー値と関連付けて記憶する。本具体例で履歴ファクトテーブル100は、次元キー値を他のテーブルの情報と紐付くID(identification)として使用し、履歴情報を、IDを用いて格納する。履歴ファクトテーブル100は、日時101と、Target Table ID102と、Group Table ID103と、Performance Counter ID104と、監視情報105と、を格納する。
履歴ファクトテーブル100の日時101の列には、履歴情報を記憶した際の日付及び時間の情報を格納する。履歴ファクトテーブル100のTarget Table ID102の列には、被管理要素を示すIDを格納する。履歴ファクトテーブル100のGroup Table ID103の列には、Groupを示すIDを格納する。履歴ファクトテーブル100のPerformance Counter ID104の列には、監視情報を示すIDを格納する。履歴ファクトテーブル100の監視情報105には、監視情報を示す値を格納する。
被管理要素テーブル70は、被管理要素を示す情報と、被管理要素の種類を区別する情報とを格納する。
図7に、被管理要素テーブル70の具体例を示す。被管理要素テーブル70は、Target Table ID71と、Name72と、Target Type73と、を格納する。Target Table ID71は、履歴ファクトテーブル100のTarget Table ID102と関連付けられている。
被管理要素テーブル70のTarget Table ID71の列には、被管理要素を示すIDを格納する。被管理要素テーブル70のName72の列には、被管理要素の名称を格納する。被管理要素テーブル70のTarget Type73の列には、被管理要素の種類を区別する情報を格納する。具体的に、Target Table ID71の列には、Performance Counter ID91が示す被管理要素の種類に関する情報を格納する。
グループテーブル80は、履歴ファクトテーブル100に登録するグループの種類を区別する情報を格納する。
図8に、グループテーブル80の具体例を示す。グループテーブル80は、Group Table ID81と、Name82と、を格納する。Group Table ID81は、履歴ファクトテーブル100のGroup Table ID103と関連付けられている。
グループテーブル80のGroup Table ID81の列には、Groupを示すIDを格納する。グループテーブル80のName82の列には、履歴ファクトテーブル100に登録するグループの種類を区別する情報を格納する。具体的に、グループテーブル80のName82の列には、Group Table ID81が示すGroupの名前を格納する
監視情報テーブル90は、履歴ファクトテーブル100に登録する監視情報の種類を区別する情報を格納する。
図9に、監視情報テーブル90の具体例を示す。監視情報テーブル90は、Performance Counter ID91と、Name92とを格納する。Performance Counter ID91は、履歴ファクトテーブル100のPerformance Counter ID104と関連付けられている。
監視情報テーブル90のPerformance Counter ID91の列には、監視情報を示すIDを格納する。監視情報テーブル90のName92の列には、監視情報の種類を区別する情報を格納する。具体的に、Name92の列には、Performance Counter ID91が示す監視情報の種類の名前を格納する。本具体例では、Performance Counter ID91が1の場合は、ServerのCPU使用率を示し、Performance Counter ID91が2の場合は、Groupに属するサーバ数を示す。本具体例では、監視情報として、各ServerのCPU利用率と、各Groupに属するServerの数とを監視するが、監視情報はこれに限られない。例えば、イベントの発生情報、システム構成変更の発生回数、ソフトウェア配布回数、バックアップ・リストアの実行回数等を、監視情報としても良い。
本発明によれば、上記問題を解決し、1つのスタースキーマのデータ構造のセットで複数種類の被管理要素を管理する事が出来る。その理由は、履歴情報DB20が、前記被管理要素の属性に関する情報及び被管理要素の種類を区別する情報を次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、監視情報を区別する情報を次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備えるからである。
また、本発明は、1つの履歴ファクトテーブル100にアクセスするだけで任意の履歴データを取得できるため、任意の履歴データの取得に費やされる時間を軽減する事ができる。
なお、履歴ファクトテーブル100は、IDを用いて履歴情報を格納するため、名称を用いて履歴情報に格納する場合に比べて、履歴ファクトテーブル100内のデータ容量を削減することができる。
なお、本願の管理システム1は、出力部300を更に備えても良い。出力部300を更に備えた管理システム1を、図10に示す。出力部300は、履歴情報DB20に登録されるデータを出力し、利用者に提示する。また、出力部300は、履歴情報DB20に登録されているデータを用いて履歴情報に関するレポートを作成し、当該作成したレポートを出力することが出来る。本願を利用する事で、管理システム1の利用者は、任意の期間の履歴情報を取得することができる。任意の期間の履歴情報の利用例としては、例えば、それぞれの顧客に属しているサーバの変化等の履歴情報が挙げられる。
図11に、本願の利用例のイメージ図を示す。
日時Aにおいて、Server1は顧客Aに属しており、Server5は顧客Bに属している。日時Bにおいて、Server1及びServer2は顧客Aに属しており、Server5は顧客Bに属している。日時Cにおいて、Server1、Server2、Server3、及びServer4は顧客Aに属しており、Server5及びServer6は顧客Bに属している。
図12に、出力部300が、上記の利用例をレポートとして出力したグラフのイメージ図を示す。このように、本願における管理システム1を利用すれば、日時Å、日時B、及び日時Cにおける各顧客に属するサーバの台数を、図12のようなグラフで閲覧することが可能になる。
なお、本具体例では、被管理要素として、サーバとサーバが属するグループとを被管理要素としたが、異なる種類の被管理要素についても同様に管理することが可能である。例えば、管理可能な被管理要素の種類として、以下の具体例が考えられる。1つ目の具体例は、ストレージやネットワークの装置など、サーバ(コンピュータ)以外のハードウェアである。2つ目の具体例は、装置単体だけではなく、LUN(Logical Unit Number)やVLAN(Virtual Local Area Network)といった装置内の物理的な構成要素や論理的な要素である。3つ目の具体例は、サーバ又はストレージ等のような、従来のITシステムの構成要素だけでなく、近年IoT(Internet of Things)と呼ばれるシステムにおける、センサ及び通信機能を持つものである。
なお、被管理要素にグループが含まれる場合、グループの構成情報はどのように取得しても構わない。例えば、構成管理手段30が構成情報DB10からグループに関連する構成情報を生成し、次元テーブル・データ追加手段40が当該グループに関連する構成情報を履歴情報DB20に追加するやり方でも良い。
なお、システム利用者は、被管理要素を管理するための特殊なグループを任意の視点で作成しても良い。また、本具体例では、システム利用者がサーバを明示的にグルーピングした場合について説明したが、以下のような方法でグルーピングしても良い。1つ目の方法は、サーバ、ストレージ、又はネットワーク機器など、被管理要素の種類でグルーピングすることである。2つ目の方法は、ハードウェアの障害状態や、電源の状態など、被管理要素の状態でグルーピングすることである。3つ目の方法は、任意のタグの設定によりグルーピングすることである。
なお、被管理要素の種類について、以下のような方法で追加することが可能である。1つ目の方法は、被管理要素テーブル70のTarget Type73に、新たに管理する被管理要素の種類を区別する情報を追加し、被管理要素テーブル上で管理することである。2つ目の方法は、追加する被管理要素の種類に関する情報を収集し、履歴情報DB20に登録する監視情報を取得又は計算を行う手段を追加することである。
なお、被管理要素テーブル70は、被管理要素が属するグループを示すIDとして、Group Table IDの列を備えても良い。これにより、システム利用者は、被管理要素テーブル70を確認することで、被管理要素が現在属するGroupを認識することができる。
なお、被管理要素テーブル70は、被管理要素にGroupが存在する場合に、被管理要素としてのGroupとグループテーブル80におけるGroupとを関連付けるIDである、Original Group Table IDを備えても良い。
なお、監視情報テーブル90は、新たにTarget Typeの列を備えても良い。監視情報テーブル90のTarget Typeは、監視情報の種類を区別する情報と被管理要素の種類を区別する情報とを対応付ける。監視情報テーブル90にTarget Typeの列を備えた場合、監視情報収集手段50は、Target Typeに応じて対象システム又は構成情報DB10の少なくとも1つから監視情報を収集しても良い。
[プログラム]
本発明におけるプログラムは、コンピュータに、S1からS3及びS11からS12の処理を実行させるプログラムである。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における管理システム1及び管理方法を実現することができる。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、管理システム1を実現するコンピュータについて図13を用いて説明する。
図13は、本発明の実施の形態における管理システム1を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図13に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113は、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。入力機器118とは、例えば、キーボード及びマウス並びにタッチパネル等が挙げられる。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、又はフレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体が挙げられる。更に、記録媒体120の具体例としては、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体も挙げられる。
[付記]
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報処理装置等の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースと、
スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種類以上の被管理要素の各々に関する監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースと、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納する構成管理手段と、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更に掛かる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加する次元テーブル・データ追加手段と、
前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集する監視情報収集手段と、
収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納する履歴データ追加手段と、
を備える管理システム。
(付記2)
前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
付記1に記載の管理システム。
(付記3)
前記履歴情報データベースは、前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを更に備える、
付記2に記載の管理システム。
(付記4)
2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存する管理方法であって、
対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、
スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、
前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、
収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、
を備える管理方法。
(付記5)
前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
付記4に記載の管理方法。
(付記6)
前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを備える履歴情報データベースを生成するステップ(g)を更に備える
付記5に記載の管理方法。
(付記7)
2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存するステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、
スタースキーマ構造のデータベースであって、前記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、
前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、
前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、
収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
(付記8)
前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
付記7に記載のコンピュータプログラム。
(付記9)
前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを備える履歴情報データベースを生成するステップ(g)を更にコンピュータに実行させる、
付記8に記載のコンピュータプログラム。
1 管理システム
10 構成情報DB
20 履歴情報DB
30 構成管理手段
40 次元テーブル・データ追加手段
50 監視情報収集手段
60 履歴データ追加手段
70 被管理要素テーブル
80 グループテーブル
90 監視情報テーブル
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
200 被管理要素次元テーブル
300 出力部

Claims (9)

  1. 対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースと、
    記2種類以上の被管理要素の各々に関する監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える、スタースキーマ構造のデータベースである履歴情報データベースと、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納する構成管理手段と、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更に掛かる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加する次元テーブル・データ追加手段と、
    前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集する監視情報収集手段と、
    収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納する履歴データ追加手段と、
    を備える管理システム。
  2. 前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
    請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記履歴情報データベースは、前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを更に備える、
    請求項2に記載の管理システム。
  4. 2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存する管理方法であって、
    対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、
    記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える、スタースキーマ構造のデータベースである履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、
    前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、
    収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、
    コンピュータが行う管理方法。
  5. 前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
    請求項4に記載の管理方法。
  6. 前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを備える履歴情報データベースをコンピュータが生成するステップ(g)を更に備える
    請求項5に記載の管理方法。
  7. 2種類以上の被管理要素を含む対象システムの構成変更履歴及び監視情報の収集履歴を保存するステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    対象システムが有する2種類以上の被管理要素に関する構成情報を格納する構成情報データベースを生成するステップ(a)と、
    記2種以上の被管理要素の各々に関する前記監視情報を含む履歴情報を前記被管理要素に対応付けられた次元キー値と関連付けて記憶する履歴ファクトテーブルと、前記被管理要素の属性に関する第1の情報及び前記被管理要素の種類を区別する第2の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第1の被管理要素次元テーブルと、前記監視情報の種類を区別する第3の情報を前記次元キー値と関連付けて記憶する第2の被管理要素次元テーブルと、を備える、スタースキーマ構造のデータベースである履歴情報データベースを生成するステップ(b)と、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更後の前記対象システムに対応する前記構成情報を生成して前記構成情報データベースに格納するステップ(c)と、
    前記対象システムの構成変更の発生に応じて、構成変更にかかる前記被管理要素の構成変更後の前記第1の情報と前記第2の情報とを含む新規レコードを前記第1の被管理要素次元テーブルに追加するステップ(d)と、
    前記対象システムに関する前記監視情報を前記第3の情報に応じて前記対象システム又は前記構成情報データベースの少なくとも1つから収集するステップ(e)と、
    収集された前記監視情報を前記履歴情報として前記履歴ファクトテーブルに格納するステップ(f)と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  8. 前記2種類以上の被管理要素は被管理要素のグループを含む、
    請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記次元キー値を関連付けて前記グループの種類を区別する情報を記憶する第3の被管理要素次元テーブルを備える履歴情報データベースを生成するステップ(g)を更にコンピュータに実行させる、
    請求項8に記載のコンピュータプログラム。
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