JP7005280B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7005280B2 JP7005280B2 JP2017210903A JP2017210903A JP7005280B2 JP 7005280 B2 JP7005280 B2 JP 7005280B2 JP 2017210903 A JP2017210903 A JP 2017210903A JP 2017210903 A JP2017210903 A JP 2017210903A JP 7005280 B2 JP7005280 B2 JP 7005280B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixel
- interest
- image data
- reference image
- similar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims description 131
- 238000003672 processing method Methods 0.000 title claims 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 95
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 claims description 95
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 claims description 44
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 42
- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 37
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 claims description 22
- 238000009795 derivation Methods 0.000 claims description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 11
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 172
- 230000008569 process Effects 0.000 description 99
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 21
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 15
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 13
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 9
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 7
- 238000011161 development Methods 0.000 description 6
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 6
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000010187 selection method Methods 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000008570 general process Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
Description
(画像処理装置のハードウェア構成)
本実施形態における画像処理装置の構成例について、図1を参照して説明する。図1において、画像処理装置100はCPU101、RAM102、HDD103、汎用インターフェース(以下インターフェースは「I/F」と記す)104、モニタ108、及びメインバス109を備える。汎用I/F104は、カメラなどの撮像装置105や、マウス、キーボードなどの入力装置106、及びメモリーカードなどの外部メモリ107をメインバス109に接続する。
本実施形態における画像処理装置の機能構成例について、図2を参照して説明する。本実施形態の画像処理装置100は、入力制御部201と、記憶制御部202と、処理部203と、出力制御部204とを備える。処理部203は、領域判定部205と、合成部206と、現像部207とを含む。図2における各ブロックの機能は、CPU101がHDD103に格納されたアプリケーションのプログラムコードをRAM102に読み出して実行することにより実現される。あるいはまた、図2におけるブロックの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。これらは図2以降の機能構成図についても同様である。
図3は、本実施形態におけるメイン処理手順例を示すフローチャートである。図3に示されるフローチャートの処理は、CPU101がHDD103に格納されているアプリケーションのプログラムコードをRAM102に展開し実行することにより行われる。以下の各記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。これらは図3以降のフローチャートについても同様である。
S303において、合成部206は、S301で入力された基準画像データと1または複数の参照画像データとを合成する。合成処理の詳細は後述する。
S304において、現像部207は、S303で合成された合成画像データの現像処理を行う。現像された画像データは記憶領域に記憶される。ここで、本実施形態における現像処理には、画素を補間するデモザイク処理、メリハリを増すためのエッジ強調や、明るさを補正するγ補正、鮮やかさを増すための色補正などが含まれる。つまり、本実施形態の現像処理には、出力画像が好適に見えるように補正する処理全般が含まれる。なお、現像処理の詳細は本実施形態の主眼ではないため説明は省略する。
S305において、出力制御部204は、S304で現像処理が施された画像データを記憶領域から読み出して外部装置などに出力する制御を実行する。画像データの出力が完了すると、本フローチャートの処理を終了する。
図5は、本実施形態における領域判定手順(S302)の一例を示すフローチャートである。以下、図5のフローチャートを参照して本実施形態における領域判定手順について説明する。
S501において、領域判定部205は、領域判定結果を保持する領域判定マップと、エッジ強度を保持するエッジ強度マップと、エッジ類似度を保持するエッジ類似度マップとを初期化する。また、S501において、局所領域のサイズS1、閾値th1等のパラメータ、及び撮影時のISO感度に応じたノイズ分散σ2が読み込まれる。
S502において、領域判定部205は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S503において、領域判定部205は、着目画素のエッジ強度Eを導出する。
ここで、エッジ強度導出手法について具体的に説明する。先ず、着目画素と当該着目画素の周辺画素とを含む局所領域が決定される。局所領域のサイズS1はS501で入力されたパラメータに基づいて決定され、ここではS1=5であるものとして説明する。局所領域のサイズが5×5画素の例が図6(a)に示される。図6(a)において、着目画素601は黒色のブロックで、周辺画素602は灰色のブロックで、局所領域603は周辺画素602を囲む太線で表されている。局所領域603の形状は図6(a)に示される矩形に限定されない。例えば図6(b)に示されるような多角形のような形状でも問題はない。次いで、以下に示される(式1)を用いて、局所領域における分散値Vを色成分ごとに(本実施形態ではRGBごとに)算出する。
S505において、領域判定部205は、着目画素はエッジ部に位置するエッジ画素であると判定し、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に「1」を出力する。
S506において、領域判定部205は、着目画素は平坦部に位置する平坦画素であると判定し、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に「0」を出力する。出力が完了するとS510の判定処理に移行する。
S507において、領域判定部205は、参照画像データを1つ選択し、選択された参照画像データにおいて着目画素と同座標に位置する画素(以後、本実施形態において「対応画素」と記す)を選択する。
S508において、領域判定部205は、着目画素と対応画素との間のエッジ類似度を導出する。ここで、本実施形態におけるエッジ類似度は、着目画素を中心とする着目領域と、対応画素を中心とする局所領域との間でのSAD(差分絶対値の和)の逆数である。S508において、領域判定部205は、算出されたSADの逆数を、エッジ類似度マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に出力する。複数の参照画像データそれぞれから対応画素が選択された場合、参照画像データの数だけ導出されたSADの逆数が累積される。着目領域および局所領域のサイズは、エッジ強度導出(S503)における局所領域のサイズと同じであり、本実施形態では5×5画素のサイズで着目領域および局所領域が区画される。
S509において、領域判定部205は、全ての参照画像データから対応画素を選択したか否かを判定する。全ての対応画素の選択が完了した場合(S509:YES)はS510に移行し、全ての対応画素の選択が完了していない場合(S509:NO)は再びS507に戻る。
S510において、領域判定部205は、基準画像データの全画素についてS502~S509が完了したか否かを判定する。完了している場合(S510:YES)は領域判定処理を終了して再びメインフローチャート(図3)に戻る。完了していない場合(S510:NO)は再びS502に戻る。
図7は、本実施形態における合成手順(S303)の一例を示すフローチャートである。以下、図7のフローチャートを参照して本実施形態における合成手順について説明する。
S701において、合成部206は、領域判定処理(S302)で生成した領域判定マップと、エッジ強度マップと、エッジ類似度マップとを読み込む。また、S701において、合成処理で用いられる平滑化強度の基準値も読み込まれる。
S702において、合成部206は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S703において、合成部206は、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素を参照してその画素値が1であるか否かを判定する。すなわち、S703において、着目画素がエッジ画素であるか否かが判定される。着目画素がエッジ画素である場合(S703:YES)はS704に移行する。着目画素がエッジ画素ではない場合(S703:NO)はS705に移行する。
S704において、合成部206は、エッジ強度導出(S503)で導出されたエッジ強度Eと、エッジ類似度導出(S508)で導出されたエッジ類似度とを用いて平滑化強度SVを導出する。平滑化強度SVは(式3)によって導出することができる。
S705において、合成部206は、平滑化強度SVをS701で読み込んだ基準値に設定する。
S706において、合成部206は、着目画素と当該着目画素に類似する画素とを合成する類似画素合成処理を行う。類似画素合成処理の詳細は後述する。
S707において、合成部206は、基準画像データの全画素についてS702~S706の処理が完了したか否かを判定する。完了している場合(S707:YES)は合成処理を終了して再びメインフローチャート(図3)に戻る。完了していない場合(S707:NO)は再びS702に戻る。
図9は、本実施形態における類似画素の合成手順(S706)の一例を示すフローチャートである。以下、図9のフローチャートを参照して本実施形態における類似画素合成手順について説明する。
S901において、合成部206は、合成の候補となる画素を記録するための合成候補画素リストを初期化する。また、S901において、平滑化強度SV、着目領域のサイズS2、及び閾値th2、th3、合成画素数Num等のパラメータが入力される。本実施形態では、連続撮影によって取得された画像データの数が、合成画素数Numに設定される(Num=N)。
S902において、合成部206は、着目画素を中心とする着目領域を決定する。着目領域のサイズS2は、S901で入力されたパラメータから取得される。図10(a)は、基準画像データにおける着目画素と着目領域とを示す模式図である。図10(a)に示される通り、例えば着目領域サイズS2=5の場合、基準画像データ1001において着目画素1002を中心とする5×5の矩形領域が着目領域1003として決定される。
S904において、合成部206は、S903で選択した参照画像データにおける探索領域を決定する。探索領域のサイズS3は、S901で入力された平滑化強度SVに基づいて決定される。具体的には、平滑化強度SVと探索領域のサイズS3とが関連づけられたテーブルを予め記憶領域に記憶しておき、そのテーブルを参照して探索領域のサイズS3が決定される。
図11(a)は、本実施形態において、平滑化強度SVと探索領域のサイズS3とが関連付けられたテーブルの一例であり、例えば平滑化強度SV=18の場合は探索領域のサイズS3が「5」に決定される。平滑化強度SVが大きいほど探索範囲のサイズS3が小さくなるように決定すればよく、図11(b)に示されるようなグラフを満たすように、平滑化強度SVから探索領域のサイズS3が導出されるようにしてもよい。
図10(b)は、参照画像データにおける探索領域を示す模式図である。図10(b)に示される通り、例えば探索領域サイズS3=5の場合、参照画像データ1004において着目画素1002と同座標に位置する画素1005を中心とする5×5の矩形領域が探索領域1006として決定される。
ここで、着目画素とその周辺に位置する参照画素とを加重平均する、一般的なノイズ低減手法(例えば、特許文献1)によれば、全ての参照画素が加重平均されるため、探索領域のサイズを大きくすると、平滑化強度が上がる(ボケる)効果を得ることができる。しかしながら、本実施形態のノイズ低減手法によれば、着目画素と類似する上位Num番目までの画素が平均または加重平均されるため、探索領域のサイズが大きくなるほど平滑化強度が下がる(鮮鋭化する)効果を得ることができる。逆に、探索領域が小さくなるほど平滑化強度が上がる(ボケる)効果を得ることができる。本実施形態ではこの結果、平滑化強度SVが大きいほど探索領域を小さくすることにより、エッジのがたつきを抑制しつつ、画像データに混入したノイズを抑制することができる。
S906において、合成部206は、S905で選択された参照画素を中心とする参照領域を決定する。参照領域のサイズは着目領域サイズS2と同じであり、S901で入力されたパラメータから取得される。図10(c)に示される通り、例えばS2=5の場合、参照画素1007を中心とする5×5の矩形領域が参照領域1008として設定される。
S907において、合成部206は、S902で決定した着目領域とS906で決定した参照領域との差分絶対値の和(SAD)を導出する。
S908において、合成部206は、S907で導出されたSADと閾値th2とを比較する。SAD<th2である場合(S908:YES)はS909に移行する。SAD≧th2である場合(S908:NO)はS909をスキップしてS910に移行する。
S909において、合成部206は、S905で選択した参照画素を合成候補画素リストに追加する。S909において、S905で選択した参照画素の画素情報が合成候補画素リストに追加される。
S910において、合成部206は、探索領域における全ての参照画素が選択されたか否かを判定する。全ての参照画素が選択された場合(S910:YES)はS911に移行する。全ての参照画素が選択されていない場合(S910:NO)はS905に戻る。
S911において、合成部206は、全ての参照画像データが選択されたか否かを判定する。全ての参照画像データが選択された場合(S911:YES)はS912に移行する。全ての参照画像データが選択されていない場合(S911:NO)はS903に戻る。
S912において、合成部206は、SADが最も小さくなる参照画素を最上位とし、SADが昇順となるように合成候補画素リスト上の参照画素をソートする。
S913において、合成部206は、合成候補画素リストにおける上位Num番目までの参照画素を選択する。すなわち、SADが最も小さくなる参照画素からNum番目までの参照画素が選択される。
また、S909において合成候補画素リストに追加された参照画素の個数がNum個に満たない場合、S913をスキップしてもよい。この場合、S914において、合成候補画素リストに追加されている全参照画素について式(4)または式(5)が適用されてもよい。さらに、合成候補画素リストに追加された参照画素が0個の場合、th2の値を大きくしてから、再度合成処理(S303)が実行されてもよい。
S914が終了すると、本フローチャートの処理を終了して再び図7のフローチャートに戻る。
実施形態1では、ノイズ低減対象となる基準画像データをエッジ部と平坦部とに分類し、それぞれに適した平滑化強度でノイズ低減処理が行われていた。しかしながら、複数の画像データに含まれる被写体が動体の場合、動体のエッジ部と非動体のエッジ部とでは、基準画像データと参照画像データとの間で類似画素の見つけやすさが異なる。そうすると、動体エッジは類似画素が見つかり難いためノイズ低減量が少なくなり、非動体エッジは動体エッジと比較して類似画素が見つかり易いため相対的にノイズ低減量が多くなる。そのため、動体エッジと非動体エッジとで、平滑化強度を変更することが望ましい。そこで、実施形態2では、着目画素が非動体のエッジ部に位置する非動体エッジ画素であるか、動体のエッジ部に位置する動体エッジ画素であるかを判定し、それぞれに適した平滑化強度を設定してノイズを低減する手法について説明する。なお、実施形態1と共通する部分については説明を簡略化ないし省略し、以下では本実施形態に特有な点を中心に説明する。
図12は、本実施形態における領域判定手順(S302)の一例を示すフローチャートである。以下、図12のフローチャートを参照して本実施形態における領域判定手順について説明する。
S1201において、領域判定部205は、領域判定結果を保持する領域判定マップと、エッジ強度を保持するエッジ強度マップと、エッジ類似度を保持するエッジ類似度マップとを初期化する。また、S1201において、局所領域のサイズS1、閾値th3、th4等のパラメータ、及び撮影時のISO感度に応じたノイズ分散σ2が読み込まれる。なお、実施形態1とは異なり、領域判定マップは0,1,2の3値情報を保持することができる。
S1202において、領域判定部205は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S1203において、領域判定部205は、着目画素のエッジ強度Eを導出する。エッジ強度Eを導出する手法は実施形態1と同じである。
S1205において、領域判定部205は、参照画像データにおける探索領域のなかから着目画素と同じ色成分を有する画素を参照画素として選択する。参照画素を選択する手法は実施形態1と同じである。
S1206において、領域判定部205は、着目領域と参照領域との差分絶対値の和(SAD)を導出する。差分絶対値の和(SAD)を導出する手法は実施形態1と同じである。
S1207において、領域判定部205は、探索領域における全ての参照画素が選択されたか否かを判定する。全ての参照画素が選択された場合(S1207:YES)はS1208に移行する。全ての参照画素が選択されていない場合(S1207:NO)はS1205に戻る。
S1209において、領域判定部205は、着目画素を非動体エッジ画素と判定し、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に「1」を出力する。
S1210において、領域判定部205は、着目画素を動体エッジ画素と判定し、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に「2」を出力する。
S1211において、領域判定部205は、着目画素を平坦画素と判定し、領域判定マップにおいて着目画素と同座標に位置する画素に「0」を出力する。
S1212において、領域判定部205は、参照画像データにおいて着目画素と同座標に位置する画素(以後、本実施形態において「対応画素」と記す)を選択する。
S1213において、領域判定部205は、着目画素と対応画素との間のエッジ類似度を導出する。エッジ類似度を導出する手法は実施形態1と同じである。
S1214において、領域判定部205は、全ての参照画像データから対応画素を選択したか否かを判定する。全ての対応画素の選択が完了した場合(S1214:YES)はS1215に移行し、全ての対応画素の選択が完了していない場合(S1214:NO)は再びS1212に戻る。
S1215において、領域判定部205は、基準画像データの全画素についてS1202~S1214が完了したか否かを判定する。完了している場合(S1215:YES)は領域判定処理を終了して再びメインフローチャート(図3)に戻る。完了していない場合(S1215:NO)は再びS1202に戻る。
図13は、本実施形態における合成手順(S303)の一例を示すフローチャートである。以下、図13のフローチャートを参照して本実施形態における合成手順について説明する。
S1301において、合成部206は、領域判定処理(S302)で生成した領域判定マップと、エッジ強度マップと、エッジ類似度マップとを読み込む。また、S1301において、合成処理で用いられる平滑化強度の基準値及び補正係数cも読み込まれる。
S1302において、合成部206は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S1303において、合成部206は、領域判定マップにおける着目画素と同座標に位置する画素を参照し、その画素値が1であるか否かを判定する。すなわち、S1303において、着目画素が非動体エッジ画素であるか否かが判定される。着目画素が非動体エッジ画素である場合(S1303:YES)はS1305に移行する。着目画素が非動体エッジ画素ではない場合(S1303:NO)はS1304に移行する。
S1304において、合成部206は、領域判定マップにおける着目画素と同座標に位置する画素を参照し、その画素値が2であるか否かを判定する。すなわち、S1304において、着目画素が動体エッジ画素であるか否かが判定される。着目画素が動体エッジ画素である場合(S1304:YES)はS1305に移行する。着目画素が動体エッジ画素ではない場合(S1304:NO)はS1306に移行する。
S1305において、合成部206は、エッジ強度マップから取得したエッジ強度Eと、エッジ類似度マップから取得したエッジ類似度とを用いて平滑化強度SVを導出する。平滑化強度SVは(式6)によって導出することができる。
S1308において、合成部206は、基準画像データの全画素についてS1302~S1307の処理が完了したか否かを判定する。完了している場合(S1308:YES)は合成処理を終了して再びメインフローチャート(図3)に戻る。完了していない場合(S1308:NO)は再びS1302に戻る。
実施形態1、2では、基準画像データをエッジ部と平坦部とに分類し、それぞれに適した平滑化強度でノイズ低減処理が行われていた。そのため、エッジのがたつきを抑制しつつノイズを低減するなど、画像データに混入したノイズを良好に低減することができる。
本実施形態における画像処理装置の機能構成例について、図14を参照して説明する。本実施形態の画像処理装置100は、入力制御部201と、記憶制御部202と、処理部203と、出力制御部204とを備える。処理部203は、適応補間部1401と、選択部1402と、合成部206と、現像部207とを含む。処理部203における画像処理の詳細は後述する。
図15は、本実施形態におけるメイン処理手順例を示すフローチャートである。以下、図15のフローチャートを参照して本実施形態におけるメイン処理手順について説明する。
S1501において、入力制御部201は、時系列的に連続する複数のRAW画像データ、パラメータ、及びISO感度別のノイズ特性等の入力を受け付けて記憶領域に記憶する。
S1502において、適応補間部1401は、S1501で入力された複数のRAW画像データに対して適応補間処理を行い、適応補間画像データを生成する。以下、説明の便宜上、適応補間画像データのうち、後述の合成処理(S1504)で参照される画像データを「適応補間参照画像データ」と記す。適応補間処理には、勾配に基づく補間、色相を考慮した補間、高周波成分を推定する補間などが挙げられ、いずれの手法も適用することができる。適応補間参照画像データは記憶領域に記憶される。なお、適応補間処理の詳細は本実施形態の主眼ではないため説明は省略する。
S1504において、合成部206は、S1503で選択された合成候補画素に基づいて基準画像データと参照画像データとを、および、基準画像データと適応補間参照画像データとを合成する。合成処理の詳細は後述する。
S1505において、現像部207は、S1504で合成された合成画像データの現像処理を行う。
S1506において、出力制御部204は、S1505で現像処理が施された画像データを記憶領域から読み出して外部装置などに出力する制御を実行する。画像データの出力が完了すると、本フローチャートの処理を終了する。
図16は、本実施形態における合成候補画素の選択手順(S1503)の一例を示すフローチャートである。以下、図16のフローチャートを参照して本実施形態における合成候補画素の選択手順について説明する。
S1601において、選択部1402は、合成の候補となる画素を記録するための合成候補画素リストを初期化する。また、S1601において、着目領域のサイズS2、探索領域のサイズS3、及び閾値th5、th6などのパラメータが読み込まれる。
S1602において、選択部1402は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S1603において、選択部1402は、着目画素を中心とする着目領域を決定する。着目領域を決定する手法は実施形態1と同じである。
S1604において、選択部1402は、複数の参照画像データのなかから1つを選択する。
S1605において、選択部1402は、S1604で選択した参照画像データにおける探索領域を決定する。本実施形態において、探索領域のサイズS3は、S1601で入力されたパラメータから取得される。図10(b)に示される通り、例えば探索領域のサイズS3が「5」の場合、着目画素1002と同座標の画素1005を中心とする5×5の矩形領域が探索領域1006として決定される。あるいはまた、実施形態1と同様に平滑化強度SVに応じてS3を可変させてもよい。
S1607において、選択部1402は、S1606で選択した参照画素を中心とする参照領域を決定する。参照領域を決定する手法は実施形態1と同じである。
S1608において、選択部1402は、S1603で決定した着目領域とS1607で決定した参照領域との差分絶対値の和(SAD)を導出する。
S1609において、選択部1402は、S1608で導出されたSADと閾値th5とを比較する。SAD<th5である場合(S1609:YES)はS1610に移行する。SAD≧th5である場合(S1609:NO)はS1610~S1612をスキップしてS1613に移行する。
S1611において、選択部1402は、S1610で導出した平均値変化率(Ratio)と閾値th6とを比較する。Ratio<th6である場合(S1611:YES)はS1612に移行し、Ratio≧th6である場合(S1611:NO)はS1612をスキップしてS1613に移行する。
S1612において、選択部1402は、S1606で選択した参照画素の座標を合成候補画素リストに追加する。
S1614において、選択部1402は、全ての参照画像データが選択されたか否かを判定する。全ての参照画像データが選択された場合(S1614:YES)はS1615に移行する。全ての参照画像データが選択されていない場合(S1614:NO)はS1604に戻る。
S1615において、選択部1402は、基準画像データの全画素についてS1602~S1614が完了したか否かを判定する。完了している場合(S1615:YES)は合成候補画素選択処理を終了して再びメインフローチャート(図15)に戻る。完了していない場合(S1615:NO)は再びS1602に戻る。
図17は、本実施形態における合成手順(S1504)の一例を示すフローチャートである。以下、図17のフローチャートを参照して本実施形態における合成手順について説明する。
S1701において、合成部206は、S1503で生成した合成候補画素リストを読み込む。また、S1701において、合成対象となる画素数Numと、閾値th7などのパラメータ、及びISO感度別のノイズ分散σ2が読み込まれる。本実施形態では、画素数Numは、参照画像データの数に設定されている。さらに、S1701において、合成部206は、合成対象となる画素をカウントするための変数iを初期化してi=1とする。
S1702において、合成部206は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S1703において、合成部206は、着目画素のエッジ強度Eを導出する。エッジ強度Eを導出する手法は実施形態1と同じである。
S1704において、合成部206は、SADが最も小さくなる参照画素を最上位とし、SADが昇順となるように合成候補画素リスト上の参照画素をソートする。
S1706において、合成部206は、S1703で導出したエッジ強度Eと、閾値th7とを比較する。E≧th7の場合(S1706:YES)はS1707に移行し、E<th7の場合(S1706:NO)はS1708に移行する。
S1707において、合成部206は、S1705で取得した座標に対応する画素を適応補間参照画像データから取得する。
S1708において、合成部206は、S1705で取得した座標に対応する画素を参照画像データから取得する。
S1709において、合成部206は、iを1つインクリメントする。
S1710において、合成部206は、Num個の画素を取得したか否かを判定する。i=Numである場合(S1710:YES)はS1711に移行する。i≠Numである場合(S1710:NO)はS1705に戻る。
S1711において、合成部206は、ノイズ低減後の着目画素の画素値を導出する。具体的には、着目画素の画素値と、S1707及びS1708で取得されたNum番目までの画素の画素値との平均値または加重平均値が導出される。これらの手法は実施形態1と同じである。
S1712において、合成部206は、基準画像データにおける全ての画素について処理が完了したか否かを判定する。全ての画素について処理が完了した場合(S1712:YES)は本フローチャートの処理を終了して再びメインフローチャート(図15)に戻る。全ての画素について処理が完了していない場合(S1712:NO)は再びS1702に戻る。
実施形態3では、着目画素がエッジ画素の場合は適応補間後の画像データから合成対象の画素が取得され、着目画素が非エッジ画素の場合は適応補間前の画像データから合成対象の画素が取得される。
ところで、撮像装置を手に持って被写体を撮像した場合、被写体が静止していても画像ごとに被写体の位置が大きくずれる場合がある。このような場合、探索領域を探索しても着目画素と類似する類似画素を見つけることができない可能性がある。そこで、本実施形態では、先ず参照画像データを基準画像データに位置合わせする。次いで、エッジ画素については適応補間後の画像データから合成対象の画素を取得し、非エッジ画素については適応補間前の画像データから合成対象の画素を取得する手法について説明する。なお、上述の実施形態と共通する部分については説明を簡略化ないし省略し、以下では本実施形態に特有な点を中心に説明する。
本実施形態における画像処理装置の機能構成例について、図18を参照して説明する。図18に示される通り、本実施形態では、実施形態3の画像処理装置100の機能構成に加えて、処理部203に位置合わせ部1801をさらに備える。処理部203における画像処理の詳細は後述する。
図19は、本実施形態におけるメイン処理手順例を示すフローチャートである。以下、図19のフローチャートを参照して本実施形態におけるメイン処理手順について説明する。
S1901において、入力制御部201は、時系列的に連続する複数のRAW画像データ、パラメータ、及びISO感度別のノイズ特性等の入力を受け付けて記憶領域に記憶する。
S1902において、適応補間部1401は、S1901で入力された複数のRAW
画像データに対して適応補間処理を行い、適応補間画像データを生成する。適応補間画像データを生成する手法は実施形態3と同じである。
S1905において、合成部206は、S1904で選択された合成候補画素に基づいて基準画像データと参照画像データとを、および、基準画像データと適応補間参照画像データとを合成する。合成処理の詳細は後述する。
S1906において、現像部207は、S1905で合成された合成画像データの現像処理を行う。
S1907において、出力制御部204は、S1906で現像処理が施された画像データを記憶領域から読み出して外部装置などに出力する制御を実行する。画像データの出力が完了すると、本フローチャートの処理を終了する。
図20は、本実施形態における合成候補画素の選択手順(S1904)の一例を示すフローチャートである。以下、図20のフローチャートを参照して本実施形態における合成候補画素の選択手順について説明する。
S2001において、選択部1402は、S1601の処理に加え、対応画素の画素情報を記録するための対応画素リストを初期化する。また、S2001において、S1903で生成された射影変換行列も読み込まれる。
S2002において、選択部1402は、基準画像データにおける着目画素を選択する。
S2003において、選択部1402は、着目画素を中心とする着目領域を決定する。着目領域を決定する手法は実施形態1と同じである。
S2004において、選択部1402は、複数の参照画像データのなかから1つを選択する。S2004において、選択された参照画像データに対応する射影変換行列も選択される。
ここで、対応画素を導出する手法の詳細について説明する。まず、選択部1402は、着目画素の座標に射影変換行列をかけて射影変換後の座標を取得する。取得された座標に位置する画素の色成分が着目画素の色成分と同じ場合、取得された座標に位置する画素が対応画素として導出される。一方、取得された座標に位置する画素の色成分が着目画素の色成分と異なる場合、取得された座標の近傍に位置する画素であって、着目画素の色成分と同じ画素が対応画素として導出される。
図21(a)は、参照画像データにおいて着目画素の色成分がRである場合、射影変換後の座標の近傍に位置する画素が対応画素として導出される様子を示す図である。図21(a)では、参照画像データにおける局所領域2101が示されている。局所領域2101は、画素2102,2103,2104,2105を含み、それぞれの色成分はR,G,G,Bである。黒丸2016は射影変換後の座標を示しており、この座標に位置している画素の色成分は「B」である。そのため、局所領域2101において色成分Rを有する画素2102が対応画素として導出される。このように、本実施形態において、射影変換後の座標から着目画素と同じ色成分の画素を探索することを「クリップする」と記す。選択部1402は、射影変換後の座標と、クリップされた対応画素の座標とを関連付けて対応画素リストに追加する。なお、図21(a)において、白丸2107は画素2102の座標(中心位置)を、符号dは射影変換後の座標とクリップされた対応画素の座標との距離を示す。
S2008において、選択部1402は、S2007で決定した探索領域のなかから着目画素と同じ色成分を有する画素を参照画素として選択する。
S2009において、選択部1402は、S2008で選択した参照画素を中心とする参照領域を決定する。参照領域を決定する手法は実施形態1と同じである。
S2010において、選択部1402は、S2003で決定した着目領域とS2009で決定した参照領域との差分絶対値の和(SAD)を導出する。
S2011において、選択部1402は、S2010で導出したSADに、S2006で導出した補正量cを加算した値と、閾値th8とを比較する。SAD+c<th8である場合(S2011:YES)はS2012に移行する。SAD+c≧th8である場合(S2011:NO)はS2012~S2014をスキップしてS2015に移行する。
S2013において、選択部1402は、S2012で導出した平均値変化率(Ratio)と、閾値th9とを比較する。Ratio<th9である場合(S2013:YES)はS2014に移行し、Ratio≧th9である場合(S2013:NO)はS2014をスキップしてS2015に移行する。
S2014において、選択部1402は、S2008で選択した参照画素の座標を合成候補画素リストに追加する。
S2016において、選択部1402は、全ての参照画像データが選択されたか否かを判定する。全ての参照画像データが選択された場合(S2016:YES)、S2017に移行する。全ての参照画像データが選択されていない場合(S2016:NO)、S2004に戻る。
S2017において、選択部1402は、基準画像データの全画素についてS2002~S2016が完了したか否かを判定する。完了している場合(S2017:YES)は合成候補画素選択処理を終了して再びメインフローチャート(図19)に戻る。完了していない場合(S2017:NO)は再びS2002に戻る。
図22は、本実施形態における合成手順(S1905)の一例を示すフローチャートである。以下、図22のフローチャートを参照して本実施形態における合成手順について説明する。
S2201において、合成部206は、S1701の処理に加え、S1904で生成した対応画素リストを読み込む。
S2202において、合成部206は、基準画像データにおける着目画素を選択する。 S2203において、合成部206は、着目画素のエッジ強度Eを導出する。エッジ強度Eを導出する手法は実施形態1と同じである。
S2204において、合成部206は、SADが最も小さくなる参照画素を最上位とし、SADが昇順となるように合成候補画素リスト上の参照画素をソートする。
S2206において、合成部206は、S2203で導出したエッジ強度Eと、閾値th10とを比較する。E≧th10の場合(S2206:YES)はS2207に移行し、E<th10の場合(S2206:NO)はS2210に移行する。
S2207において、合成部206は、S2205で取得した座標に対応する画素を適応補間参照画像データから取得する。
S2208において、合成部206は、S2205で取得した座標は、S2005で導出した対応画素の座標と同じか否かを判定する。対応画素の座標と同じ場合(S2208:YES)はS2209に移行し、対応画素の座標とは異なる場合(S2208:NO)はS2211に移行する。
ここで、S2209における画素値の導出手法について、図23(a)および図23(b)を参照して説明する。図23(a)は、S1902で生成された適応補間参照画像データ2301を示す図である。適応補間参照画像データ2301には、S2207で取得された画素2303とその周辺画素とを有する局所領域2302が含まれている。なお、図23(a)の適応補間参照画像データにおける符号「R’」は、各画素の色成分が、着目画素の色成分Rと同じ色成分に補間されていることを表している。
図23(b)は、局所領域2302の拡大図である。図23(b)に示される通り、局所領域2302には、S2207で取得された画素2303と、その周辺画素2304,2305,2306とが含まれる。画素2303において、「R→R’」は、色成分「R」が適応補間後に色成分「R’」に変化したことを示している。これは、画素2304~2306においても同じである。本実施形態ではこのように、参照画像データにおいて色成分R,G,G,Bを有していた4画素からなる局所領域2302が区画される。なお、S2005において対応画素がクリップされて導出されている場合、S2201で読み込んだ対応画素リストが参照され、射影変換後の座標と対応画素の座標(クリップ前後の座標)とが含まれるように局所領域2302が区画される。
次いで、合成部206は、射影変換後の座標(x’,y’)2307と、画素値IR1~画素値IR4の各座標との距離の逆数を、重みWm(m=1~4)として算出する。合成部206は、画素値IR1~画素値IR4それぞれに対応する重みWmに基づいて、S2214で用いられる画素値IRが導出される。画素値IRは(式7)を用いて導出することができる。
S2211において、合成部206は、S2207またはS2210で取得された画素の画素値を取得する。S2210で取得された画素値は後述のS2214で用いられる。
S2213において、合成部206は、Num個の画素を選択したか否かを判定する。i=Numである場合(S2213:YES)はS2214に移行し、i≠Numである場合(S2213:NO)はS2205に戻る。
S2214において、合成部206は、ノイズ低減後の着目画素の画素値を導出する。具体的には、着目画素の画素値と、S2209及びS2211で導出されたNum番目までの画素の画素値との平均値または加重平均値が導出される。これらの手法は実施形態1と同じである。
S2215において、合成部206は、基準画像データにおける全ての画素について処理が完了したか否かを判定する。全ての画素について処理が完了した場合(S2215:YES)は本フローチャートの処理を終了して再びメインフローチャート(図19)に戻る。全ての画素について処理が完了していない場合(S2215:NO)は再びS2202に戻る。
また、上述の実施形態では、撮像装置が被写体を連続撮影することにより取得した画像データの内、最初に取得した画像データを基準画像データに設定したが、これに限定されるものではない。例えば、主被写体を最も良好に捉えた画像データを基準画像データに設定しても構わない。
また、上述の実施形態では、合成候補画素リストに含まれる画素のうち、着目領域と参照領域とのSADが小さい参照画素から順に合成対象の画素として選択したが、これに限定されるものではない。例えば、合成候補画素リストからランダムに合成対象の画素として選択しても構わない。
また、実施形態3、4では、参照画像データのみから適応補間参照画像データを生成したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、基準画像データについても適応補間処理した画像データを生成して、エッジ画素については適応補間処理後の画像データを用いて合成処理を行ってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101・・・CPU
102・・・RAM
203・・・処理部
205・・・領域判定部
206・・・合成部
207・・・現像部
1401・・適応補間部
1402・・選択部
1801・・位置合わせ部
Claims (22)
- 時系列的に連続する複数の画像データを用いてノイズ低減処理を実行する画像処理装置であって、
前記複数の画像データのうち基準画像データにおける着目画素のエッジ強度を導出するエッジ強度導出手段と、
前記複数の画像データのうち前記基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記着目画素と、前記参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素と、の類似度を導出する類似度導出手段と、
前記エッジ強度と、前記類似度とに基づいて、前記着目画素と類似している画素を探索する探索範囲、着目画素に対応する着目ブロックのサイズ、類似している画素の類似画素数の少なくとも何れか1つを決定する決定手段と、
前記決定手段が決定した結果に従って、前記基準画像データと前記参照画像データそれぞれについて、前記探索範囲に含まれる画素に対応するブロックのうち着目ブロックに類似するブロックを探索することにより、前記着目画素に類似している類似画素を検出する検出手段と、
前記着目画素と、前記類似画素とを合成することで前記着目画素の画素値を算出する合成手段と、を有し、
前記決定手段は、前記エッジ強度が大きいほど、または前記類似度が小さいほど、前記探索範囲を小さくする
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記合成手段は、前記着目画素の画素値と、前記類似画素の画素値との平均値または加重平均値を、ノイズ低減処理後の着目画素の画素値として導出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記エッジ強度が大きいほど、または前記類似度が小さいほど、前記類似画素の数を多い数を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記類似度は、前記着目ブロックと、前記対応する画素を含む局所ブロックとの差分絶対値の和の逆数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記エッジ強度及び前記類似度を用いて、ノイズ低減量の程度を示す値である平滑化強度を導出する平滑化強度導出手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記着目画素がエッジ部に位置するエッジ画素である場合、前記着目画素と、前記参照画像データにおける参照画素との類似度に基づいて、前記着目画素が非動体のエッジ部に位置する非動体エッジ画素か、着目画素が動体のエッジ部に位置する動体エッジ画素かを判定する判定手段をさらに有し、
前記合成手段は、前記非動体エッジ画素よりも、前記動体エッジ画素の方が大きい平滑化強度で、前記着目画素と前記類似画素とを合成する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記類似度は、前記着目ブロックと、前記探索範囲に含まれる画素に対応するブロックとの差分絶対値の和であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 時系列的に連続する複数の画像データを用いてノイズ低減処理を実行する画像処理装置であって、
前記複数の画像データのうち基準画像データにおける着目画素のエッジ強度を導出するエッジ強度導出手段と、
前記複数の画像データのうち前記基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記着目画素と、前記参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素と、の類似度を導出する類似度導出手段と、
前記エッジ強度と、前記類似度とに基づいて、前記着目画素と類似している画素を探索する探索範囲、着目画素に対応する着目ブロックのサイズ、類似している画素の類似画素数の少なくとも何れか1つを決定する決定手段と、
前記決定手段が決定した結果に従って、前記基準画像データと前記参照画像データそれぞれについて、前記探索範囲に含まれる画素に対応するブロックのうち着目ブロックに類似するブロックを探索することにより、前記着目画素に類似している類似画素を検出する検出手段と、
前記着目画素と、前記類似画素とを合成することで前記着目画素の画素値を算出する合成手段と、を有し、
前記決定手段は、前記エッジ強度が大きいほど、または前記類似度が小さいほど、前記着目ブロックのサイズを小さくする
ことを特徴とする画像処理装置。 - 時系列的に連続する複数のRAW画像データを用いてノイズを低減するノイズ低減処理を実行する画像処理装置であって、
前記RAW画像データを適応的に補間して適応補間参照画像データを生成する生成手段と、
前記複数のRAW画像データのうちノイズ低減対象となる基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記基準画像データにおける着目画素がエッジ部に位置するエッジ画素である場合は前記適応補間参照画像データから合成対象となる画素を取得し、前記着目画素が平坦部に位置する平坦画素である場合は前記参照画像データから合成対象となる画素を取得する取得手段と、
前記着目画素と、前記参照画像データから取得された前記着目画素に類似する類似画素とを、または、前記着目画素と、前記適応補間参照画像データから取得された前記着目画素に類似する類似画素とを合成する合成手段と、を有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記取得手段は、前記着目画素について導出されたエッジ強度に応じて、前記着目画素が前記エッジ画素であるか、または、前記着目画素が前記平坦画素であるかを決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記基準画像データと、前記参照画像データとの間で画素ごとの対応関係を導出する位置合わせ手段をさらに有することを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理装置。
- 前記着目画素と、前記参照画像データにおける参照画素との類似度に基づいて、前記類似度の高い参照画素のなかから前記類似画素を選択する選択手段をさらに有することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記選択手段は、前記参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素が前記着目画素とは異なる色成分を有する場合、前記対応する画素の周辺に位置する周辺画素であって、前記着目画素と同じ色成分を有する周辺画素を中心とする探索範囲を探索することにより前記類似度の高い参照画素を導出することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
- 前記対応する画素の画素位置から前記周辺画素の画素位置までの距離が長いほど前記類似度が小さくなるように補正されることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
- 前記類似度は、前記着目画素を含む着目ブロックと、前記参照画素を含む参照ブロックとの差分絶対値の和、および、前記着目ブロックと前記参照ブロックとの平均値変化率のうち少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記合成手段は、前記着目画素の画素値と、前記参照画像データまたは前記適応補間参照画像データから取得された前記類似画素の画素値と、の平均値または加重平均値を、ノイズ低減処理後の着目画素の画素値として導出することを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記合成手段は、前記類似画素が、前記適応補間参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素であった場合、前記類似画素と当該類似画素の周辺に位置する周辺画素の画素値とから、前記平均値または前記加重平均値の導出に用いられる画素値を算出することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
- 前記合成手段は、前記適応補間参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素の画素位置から、前記類似画素の画素位置および前記周辺画素の画素位置までのそれぞれの距離に応じたそれぞれの重みを用いて、前記平均値または前記加重平均値の導出に用いられる画素値を算出することを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
- 時系列的に連続する複数の画像データを用いてノイズ低減処理を実行する画像処理方法であって、
前記複数の画像データのうち基準画像データにおける着目画素のエッジ強度を導出するエッジ強度導出ステップと、
前記複数の画像データのうち前記基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記着目画素と、前記参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素と、の類似度を導出する類似度導出ステップと、
前記エッジ強度と、前記類似度とに基づいて、前記着目画素と類似している画素を探索する探索範囲、着目画素に対応する着目ブロックのサイズ、類似している画素の類似画素数の少なくとも何れか1つを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定された結果に従って、前記基準画像データと前記参照画像データそれぞれについて、前記探索範囲に含まれる画素に対応するブロックのうち着目ブロックに類似するブロックを探索することにより、前記着目画素に類似している類似画素を検出する検出ステップと、
前記着目画素と、前記類似画素とを合成することで前記着目画素の画素値を算出する合成ステップと、を有し、
前記決定ステップは、前記エッジ強度が大きいほど、または前記類似度が小さいほど、前記探索範囲を小さくする
ことを特徴とする画像処理方法。 - 時系列的に連続する複数の画像データを用いてノイズ低減処理を実行する画像処理方法であって、
前記複数の画像データのうち基準画像データにおける着目画素のエッジ強度を導出するエッジ強度導出ステップと、
前記複数の画像データのうち前記基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記着目画素と、前記参照画像データにおいて前記着目画素に対応する画素と、の類似度を導出する類似度導出ステップと、
前記エッジ強度と、前記類似度とに基づいて、前記着目画素と類似している画素を探索する探索範囲、着目画素に対応する着目ブロックのサイズ、類似している画素の類似画素数の少なくとも何れか1つを決定する決定ステップと、
前記決定ステップが決定した結果に従って、前記基準画像データと前記参照画像データそれぞれについて、前記探索範囲に含まれる画素に対応するブロックのうち着目ブロックに類似するブロックを探索することにより、前記着目画素に類似している類似画素を検出する検出ステップと、
前記着目画素と、前記類似画素とを合成することで前記着目画素の画素値を算出する合成ステップと、を有し、
前記決定ステップは、前記エッジ強度が大きいほど、または前記類似度が小さいほど、前記着目ブロックのサイズを小さくする
ことを特徴とする画像処理方法。 - 時系列的に連続する複数のRAW画像データを用いてノイズを低減するノイズ低減処理を実行する画像処理方法であって、
前記RAW画像データを適応的に補間して適応補間参照画像データを生成する生成ステップと、
前記複数のRAW画像データのうちノイズ低減対象となる基準画像データ以外を参照画像データとしたとき、前記基準画像データにおける着目画素がエッジ部に位置するエッジ画素である場合は前記適応補間参照画像データから合成対象となる画素を取得し、前記着目画素が平坦部に位置する平坦画素である場合は前記参照画像データから合成対象となる画素を取得する取得ステップと、
前記着目画素と、前記参照画像データから取得された前記着目画素に類似する類似画素とを、または、前記着目画素と、前記適応補間参照画像データから取得された前記着目画素に類似する類似画素とを合成する合成ステップと、を有する
ことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210903A JP7005280B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210903A JP7005280B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019083467A JP2019083467A (ja) | 2019-05-30 |
JP7005280B2 true JP7005280B2 (ja) | 2022-01-21 |
Family
ID=66670618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017210903A Active JP7005280B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7005280B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022100693A (ja) * | 2020-12-24 | 2022-07-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像処理方法、画像処理装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012186593A (ja) | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Sony Corp | 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム |
JP2015035198A (ja) | 2012-10-25 | 2015-02-19 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2016201037A (ja) | 2015-04-13 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
JP2017034608A (ja) | 2015-08-05 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
-
2017
- 2017-10-31 JP JP2017210903A patent/JP7005280B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012186593A (ja) | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Sony Corp | 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム |
JP2015035198A (ja) | 2012-10-25 | 2015-02-19 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2016201037A (ja) | 2015-04-13 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
JP2017034608A (ja) | 2015-08-05 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019083467A (ja) | 2019-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7149355B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, image processing program, and computer-readable record medium storing image processing program | |
KR101612165B1 (ko) | 초고해상도 이미지 생성 방법 및 이를 구현하기 위한 비선형 디지털 필터 | |
JP6253331B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
US8363985B2 (en) | Image generation method and apparatus, program therefor, and storage medium which stores the program | |
KR101136506B1 (ko) | 화상 생성 방법, 장치 및 그 프로그램 및 프로그램을 기록한 기록매체 | |
CN105339951A (zh) | 用于检测文档边界的方法 | |
JP2007000205A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法並びに画像処理プログラム | |
WO2007064465A1 (en) | Detecting objects of interest in digital images | |
US20040105015A1 (en) | Image processing device and image processing program | |
CN111183630B (zh) | 一种智能终端的照片处理方法及处理装置 | |
JP2020129276A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム | |
JP5973804B2 (ja) | 画像処理装置及びその制御方法 | |
JP7005280B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム | |
EP2966613A1 (en) | Method and apparatus for generating a super-resolved image from an input image | |
JP6938282B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
RU2635883C1 (ru) | Способ и система обработки изображений для формирования изображений сверхвысокого разрешения | |
CN115471413A (zh) | 图像处理方法及装置、计算机可读存储介质和电子设备 | |
JP2017228874A (ja) | 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム | |
JP3496563B2 (ja) | 物体検出装置、物体検出方法及び物体検出プログラムを記録した記録媒体 | |
JP6953184B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
Ataer-Cansizoglu et al. | Super-resolution of very low-resolution faces from videos | |
JP6708131B2 (ja) | 映像処理装置、映像処理方法及びプログラム | |
JP2021047710A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム及びプログラム | |
JP2014087022A (ja) | 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム | |
US11995153B2 (en) | Information processing apparatus, information processing method, and storage medium |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201021 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210622 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210820 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220105 |