JP7001265B2 - 映像修復システム、映像修復方法及びプログラム - Google Patents

映像修復システム、映像修復方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像修復システム、映像修復方法及びプログラムに関する。
多チャンネル時代をむかえ、古い映像コンテンツを大画面で精細なディスプレイで見ることが多くなっている。そこで、古い映像コンテンツなどのデジタル映像化が行われている。古い映画コンテンツでは、経年劣化したフィルムの色の修復技術や、パラ消しと言われるノイズ除去など、映像を修復する技術等が一部自動化されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-138035号公報
古い映像コンテンツを大画面で精細なディスプレイで表示した場合に、特に際立ってくるのが、画像内に一瞬表示されるスプライスである。しかしながら、現状では、映像フィルムに残されたスプライスの検出及び修復は、依然として目視及び手作業で行われているのが一般的である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、映像フィルムの修復作業を各段に効率化することができる映像修復システム、映像修復方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る映像修復システムは、
動画を修復する映像修復システムであって、
畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出部と、
前記ショット点画像検出部で検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出部と、
前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部と、
前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部と、
を備える。
この場合、前記スプライス検出部は、
ハフ変換により、前記スプライスのうち、一直線として認識される直線状のキズである強構造スプライスを検出する、
こととしてもよい。
また、前記スプライス検出部は、
前記強構造スプライスが検出されなかったショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、
前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、前記スプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出する、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る映像修復システムは、
動画を修復する映像修復システムであって、
前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出部と、
前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部と、
前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部と、
を備える。
前記画像修復部は、
画像間動き推定法を用いて、前記ショット点画像と前記類似度が高い方の画像との水平方向のズレ量を検出し、
前記類似度が高い方の画像の部分画像を、水平方向に検出したズレ量だけずらして、前記ショット点画像の部分画像と置換する、
こととしてもよい。
前記画像修復部は、
前記部分画像が置換されたショット点画像を表示し、その画像についてズレがある旨の操作入力があった場合に、
前記ショット点画像における前記部分画像と他の部分との境界線の上下の輝度差が最小となるように、前記ショット点画像に対して前記部分画像を水平方向に検出したズレ量だけずらす、
こととしてもよい。
前記部分画像が置換されたショット点画像における前記部分画像周辺の平滑化を行う画像平滑化部を備える、
こととしてもよい。
本発明の第3の観点に係る映像修復方法は、
動画を修復する映像修復方法であって、
コンピュータが、畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出ステップと、
コンピュータが、前記ショット点画像検出ステップで検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出ステップと、
コンピュータが、前記スプライス検出ステップでスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、
コンピュータが、前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復ステップと、
を含む。
本発明の第4の観点に係る映像修復方法は、
動画を修復する映像修復方法であって、
コンピュータが、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出ステップと、
コンピュータが、前記スプライス検出ステップでスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、
前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復ステップと、
を含む。
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
動画を修復するコンピュータを、
畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出部、
前記ショット点画像検出部で検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出部、
前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部、
前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部、
として機能させる。
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
動画を修復するコンピュータを、
前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出部、
前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部、
前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部、
として機能させる。
本発明によれば、映像フィルムに残るスプライスを自動的に検出し、検出したスプライスを消去して自動的に修復することができる。これにより、映像フィルムの修復作業を各段に効率化することができる。
本発明の実施の形態に係る映像修復システムの構成を示すブロック図である。 強構造スプライスの一例を示す図である。 弱構造スプライスの一例を示す図である。 畳み込みニューラルネットワークの構成の一例を示す図である。 図5(A)及び図5(B)は、ハフ変換を用いてスプライスを検出する流れの一例を示す図である。 図6(A)は、弱構造スプライスのない画像である。図6(B)は、図6(A)の白画素プロフィールである。図6(C)は、弱構造スプライスのある画像である。図6(D)は、図6(C)の白画素プロフィールである。 図7(A)、図7(B)及び図7(C)は、画像間の類似度を算出するために用いられる画像の輝度値のヒストグラムである。 図8(A)及び図8(B)は、画像修復の流れを示す模式図である。 画像間のズレ量を算出する流れを示す模式図である。 図10(A)及び図10(B)は、画像を修復する流れを示す模式図である。 図11(A)は、インタラクティブな位置ズレ量の調整の様子を示す模式図である。図11(B)は、ズレ量と輝度差の合計との関係を示す図である。図11(C)は、位置ズレが残留した画像の一例を示す図である。 メディアンフィルタを示す模式図である。 図1の映像修復システムのハードウエア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る映像修復システムの動作のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。全図において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号が付されている。本実施の形態に係る映像修復システム1は、古い映像フィルムを再生したときに画面に現れるキズを修復する画像処理システムである。
図1に示すように、データ記憶部10には、古い映像フィルムをデジタル化して得られた動画データを構成する一連の画像P1、P2、P3、P4、P5、…、PN(Nは自然数)が記憶されている。本実施の形態では、この一連の画像P1~PNが修復対象となる。本実施の形態では、修復されるキズは、主として、スプライスである。
スプライスは、表示された画像に現れる水平方向に延びる直線状のキズである。スプライスは、主として、映像の編集の際にフィルムがカットされ、つなぎ合わせた部分に発生する。例えば、図2に示すように、画像Pt-1、画像Pt、画像Pt+1(t=2~N-1の自然数)と続くような、映像コンテンツのシーン(場面)の切り替わりにおいて、切り替わり点、すなわちショット点画像となる画像PtにスプライスSが発生する。スプライスSは、本来の画像と関係のない白い横線であり、画像Ptの上部又は下部に発生する。
スプライスSには、図2に示すような、一直線のキズとして認識される強構造スプライスSSと、図3に示すように、強構造スプライスSSのようにはっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスSWとがある。この映像修復システム1は、強構造スプライスSSだけでなく、弱構造スプライスSWも検出する。
図1に戻り、映像修復システム1は、ショット点画像検出部2Aと、スプライス検出部2Bと、類似度算出部3と、画像修復部4と、画像平滑化部6と、動画生成部7と、を備える。
ショット点画像検出部2Aは、動画を構成する一連の画像P1~PNのうち、スプライスS(強構造スプライスSS及び弱構造スプライスSW)が含まれる画像Pt(t=1~N-1)を検出する。
より具体的には、ショット点画像検出部2Aは、畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、一連の画像P1~PNのうち、映像コンテンツのシーンの切り変わり時点に対応するショット点画像Ptを検出する。
畳み込みニューラルネットワーク(CNN;Convolutional Neural Network)とは、図4に示すような、神経科学の知見に基づく構造を持つ順伝播型ニューラルネットワークの一種であり、画像や動画認識に広く使われているモデルである。図4に示すように、CNN20において、1つ1つのブロックが、畳み込み層(特徴抽出を行なう単純型細胞に対応)又はプーリング層(位置ズレを許容する働きを持つ複雑型細胞に対応)である。この畳み込み層とプーリング層とから構成されるInceptionモジュールと呼ばれる小さなネットワーク (マイクロネットワーク) を定義し、Inceptionモジュールを通常の畳み込み層のように重ねていくことで1つの大きなCNN20が作り上げられている。本実施の形態では、CNN20として、1000クラスの画像分類を行うように学習された一般物体認識モデルが用いられる。
CNN20では、以下の手順で処理が行われる。
(1)全画素における画素値(R,G,B)を、画像P1、P2、・・・の順に、順次入力する。
(2)CNN20の最終層ではなく、途中の層から出力値(特徴ベクトル)を取り出す。
(3)取り出した連続する2つの画像Pt-1,Ptの特徴ベクトルを以下の式(1)に与え、COS類似度を算出する。
Figure 0007001265000001

ここで、qは、画像Ptにおける特徴ベクトルであり、dは、画像Pt-1における特徴ベクトルである。Vは特徴ベクトルの次元数である。
(4)ここで、q=Ft-1とし、d=Fとする。以下の式(2)を用いて、COS類似度と、閾値とを比較し、COS類似度が閾値(threshold)以下ならショット分割点とする。
(5)出力frameはショット分割点なら1、そうでなければ0とする。出力frameが1なら、画像Ptがショット点画像となる。
Figure 0007001265000002
CNN20では、教師有りデータ等を用いた機械学習が予め行われている。例えば、教師有りデータとしては、シーンの切り替わりのショット点画像Ptであることが明らかな画像と、ショット点画像でないことが明らかな画像とが与えられ、入力に対するCNN20の出力が、実際の結果と合致するように、機械学習が行われる。
スプライス検出部2Bは、ショット点画像検出部2Aで検出されたショット点画像PtにスプライスSが存在するか否かを検出する。まず、ショット点画像検出部2Aは、検出されたシーンの切り替わり時点前後の画像Ptの中から、強構造スプライスSSが含まれる画像Ptを検出する。
強構造スプライスSSの検出には、例えばハフ(Hough)変換を用いることができる。ハフ変換は、デジタル画像処理で用いられる特徴抽出法の1つであり、画像Ptから直線、円、楕円等の図形を検出する技法である。例えば、図5(A)に示すように、画像Ptの各画素の位置座標を(x,y)とする。また、画像Pt内におけるスプライスSがある場合に、スプライスSの関係式をy=ax+bとする。ハフ変換を行うことにより、スプライスSの関係式の係数a,bを求めることができる。
まず、スプライス検出部2Bは、画像Ptにおいて輝度変化の大きな画素点をスプライスS上の候補点として検出する。図5(A)では、(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)、・・・が候補点として検出されている様子が示されている。
候補点(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)、・・・をそれぞれ通過する直線は無数に存在する。スプライス検出部2Bは、抽出された候補点が最も多く通過する直線をスプライスSとして検出する。
ここで、図5(B)に、スプライスSの関係式の係数a,bを座標軸とする平面を示す。スプライス検出部2Bは、図5(B)に示すように、この平面上で、それぞれ候補点(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)、・・・を通過する可能性のある点(a,b)について投票を行っていく。この投票で最も点数の多かった座標(a1,b1)を、強構造スプライスSSの直線式の係数a,bとして決定する。
なお、スプライス検出部2Bは、投票数が閾値以下であった場合には、スプライス検出部2Bは、強構造スプライスSSが検出されなかったものと判定する。
スプライス検出部2Bは、強構造スプライスSSが検出されなかったショット点画像Ptの各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成する。スプライス検出部2Bは、二値化画像における水平方向の白画素の合計数(白画素プロフィール)に基づいて、スプライスSのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスSWを検出する。
例えば、図6(A)に示すように弱構造スプライスSWが発生していない二値化画像Ptでは、図6(B)に示すように、全ての垂直位置yにおける水平方向(x方向)の白画素の合計数は、閾値以下となる。一方、図6(C)に示すように弱構造スプライスSWが発生している画像Ptでは、図6(D)に示すように、弱構造スプライスSWがある垂直位置yにおいて水平方向(x方向)の白画素の合計数が閾値を超えるようになる。スプライス検出部2Bは、水平方向の白画素の合計数が閾値を超える垂直位置yが有るか否かによって、弱構造スプライスSWを検出する。
図1に戻り、類似度算出部3は、スプライス検出部2Bで検出された検出画像Ptと、検出画像Ptの前後の画像Pt-1、Pt+1との類似度をそれぞれ算出する。ここでは、検出画像Ptとその前後の画像Pt-1、Pt+1について、検出画像Ptとその前の画像Pt-1との類似度と、検出画像Ptとその後の画像Pt+1との類似度がそれぞれ算出される。
画像Pt,Pt-1の類似度及び画像Pt,Pt+1の類似度は、以下の式(3)で表現される各画像Ptの輝度値のヒストグラムの相関度に基づいて算出される。
Figure 0007001265000003

ここで、H(I),H(I)は、Pt-1,Pt,Pt+1の輝度値のヒストグラムの値である。それらの平均が、
Figure 0007001265000004

である。
例えば、図7(A)、図7(B)及び図7(C)に示すように、類似度算出部3は、画像Pt,Pt-1,Pt+1の輝度値のヒストグラムを得る。さらに、類似度算出部3は、画像Ptの輝度値ヒストグラムと画像Pt-1の輝度値のヒストグラムとの相関度を求め、画像Ptの輝度値ヒストグラムと画像Pt+1の輝度値ヒストグラムとの相関度を求める。輝度値ヒストグラムの相関度が高い画像Pt+1、Pt-1のいずれかが、類似度が高い画像となる。
図1に戻り、画像修復部4は、図8(A)に示すように、前後の画像Pt-1、Pt+1のうち、類似度が高い方の画像P’を選択する。さらに、画像修復部4は、図8(B)に示すように、類似度が高い方の画像P’から、スプライスSが出現した部分に対応する部分画像PI’を抽出する。さらに、画像修復部4は、抽出された部分画像PI’を、対応する検出画像Ptの部分画像PIと置換して、検出画像Ptに含まれるスプライスSを消去する。
なお、スプライスSは、各画像Ptの上端近傍の領域又は下端近傍の領域に現れ、その発生領域は、上端又は下端から一定の範囲に現れるのが一般的である。従って、部分画像PI、PI’を、各画像Ptの上端又は下端における固定大の画像領域とすることができる。このため、スプライスSの位置は、画像の上側に出現しているか、下側に出現しているかを検出するだけでもよい。
さらに、画像修復部4は、図9に示すように、検出画像Ptと類似度が高い方の画像P’との水平方向のズレ量を検出する。そして、画像修復部4は、画像P’から抽出された部分画像PI’を、水平方向に検出したズレ量だけずらして、対応する検出画像Ptの部分画像PIと置換する。ズレ量の検出には、本実施の形態では、画像間動き推定法を用いる。画像間動き推定法は、2つの画像の間がどれぐらいずれているか、すなわち画像のシフト量を、各画像の位相画像を用いて推定する方法である。この方法では、2つの画像の位相に注目しそれらの位相の相関を取り、画像の間の「類似度」を測る。
画像間動き推定法において、画像修復部4は、まず、図9に示すように、画像Pt、画像P’をそれぞれフーリエ変換して、それぞれのスペクトル成分Fa,Fbを得る。そして、画像修復部4は、スペクトル成分Fa,Fbを振幅スペクトルで割ることで正規化し、逆フーリエ変換することで位相限定画像Fabを得る。位相限定画像Fabでは、位置座標(Δx,Δy)に点が形成されている。この点の位置座標(Δx,Δy)が、画像Ptと画像P’とのx軸方向、y軸方向のズレ量を示している。
画像修復部4は、部分画像PI’をx軸方向にΔxだけシフトさせて、画像Ptに埋め込む。この場合、図10(A)に示すように、空白部分Qが発生する。置換後の画像Pt’に空白部分Qがある場合、画像修復部4は、図10(B)に示すように、画像P’の空白部分Qに隣接する部分画像RIを、空白部分Qに埋め込んで、画像を修復する。なお、図10(A)は、Δxが正の場合であるが、Δxが負で、部分画像PI’を左方向にシフトするようにしてもよい。
また、画像修復部4は、図11(A)に示すように、部分画像PI’が置換されたショット点画像Ptを表示し、その画像についてズレがある旨の操作入力があった場合に、図11(B)に示すように、ショット点画像Ptにおける部分画像PI’と他の部分との境界線Bの上下の輝度差が最小となるように、図11(C)に示すように、ショット点画像Ptに対して部分画像PI’を水平方向に検出したズレ量Δxだけずらすこともできる。このように、最終的には人の眼により位置ズレを補正するインタラクティブな画像修復法を採用すれば、画像間動き推定法による位置ズレ補正を行っても残留する微小なズレをなくすことができる。
図1に戻り、画像平滑化部6は、画像修復部4で修復されたショット点画像Ptの部分画像PIの周辺領域の平滑化を行う。この画像の平滑化には、メディアンフィルタが用いられる。メディアンフィルタは、周辺輝度値の大きさを順に並べ、メディアン(中央値)を注目画素に置き換えていくフィルタ処理を行う。
このメディアンフィルタを用いることで、画像平滑化部6は、画像Pt内に含まれるノイズを除去することができる。例えば、図12に示すように、画素値が100である注目画素について周辺の画素の輝度値が、10、15、41、30、34、60、180、130であったとする。この9つの画素の輝度値などを順番に並べ換えると、10、15、30、34、41、60、100、130、180となる。この場合、画像平滑化部6は、中央の注目画素の値を中間値の41とする。これがメディアンフィルタによる平滑化処理である。
画像平滑化部6は、図10(B)に示す画像Ptの部分画像PI’との境界周辺に対してメディアンフィルタを適用する。
図1に戻り、動画生成部7は、スプライスSが消去された一連の画像P1~PNをつなげて動画を生成する。
図13は、図1の映像修復システム1のハードウエア構成を示す。図13に示すように、映像修復システム1は、制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、操作部34及び表示部35を備える。主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35はいずれも内部バス30を介して制御部31に接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等から構成されている。このCPUが、外部記憶部33に記憶されているプログラム39を実行することにより、図1に示す映像修復システム1の各構成要素が実現される。
主記憶部32は、RAM(Random-Access Memory)等から構成されている。主記憶部32には、外部記憶部33に記憶されているプログラム39がロードされる。この他、主記憶部32は、制御部31の作業領域(データの一時記憶領域)として用いられる。
外部記憶部33は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD-RAM(Digital Versatile Disc Random-Access Memory)、DVD-RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成される。外部記憶部33には、制御部31に実行させるためのプログラム39があらかじめ記憶されている。また、外部記憶部33は、制御部31の指示に従って、このプログラム39の実行の際に用いられるデータを制御部31に供給し、制御部31から供給されたデータを記憶する。
操作部34は、キーボード及びマウスなどのポインティングデバイス等と、キーボード及びポインティングデバイス等を内部バス30に接続するインターフェイス装置から構成されている。操作部34を介して、操作者が操作した内容に関する情報が制御部31に入力される。
表示部35は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(ElectroLuminescence)などから構成される。操作者が操作情報を入力する場合は、表示部35には、操作用の画面が表示される。
なお、制御部31のプログラム39の実行により、図1に示す映像修復システム1の構成において、ショット点画像検出部2A、スプライス検出部2B、類似度算出部3、画像修復部4、画像平滑化部6及び動画生成部7は、制御部31及び主記憶部32に対応し、データ記憶部10は、外部記憶部33に対応する。
次に、本実施の形態に係る映像修復システム1の動作について説明する。
図14に示すように、まず、ショット点画像検出部2Aは、CNN20(図4参照)を用いた機械学習により、映像コンテンツのシーンの切り替わり時点に対応するショット点画像(ショット)Ptを検出する(ステップS1;ショット点画像検出ステップ)。これにより、映像コンテンツのシーンの切り替わり時点に対応するショット点画像Ptが検出される。
続いて、スプライス検出部2Bは、画像Ptに強構造スプライスSSが有るか否かを判定する(ステップS2;スプライス検出ステップ)。具体的には、スプライス検出部2Bは、ハフ変換を行って、画像Ptにおいて、強構造スプライスSSを検出する。
強構造スプライスSSがあった場合(ステップS2;Yes)、類似度算出部3は、例えば、図7(A)、図7(B)及び図7(C)に示すヒストグラムを用いて、画像Ptと前後の画像Pt-1、Pt+1との類似性を算出する(ステップS3;類似度算出ステップ)。
続いて、画像修復部4は、前後の画像Pt-1、Pt+1のうち、類似性の大きい画像との部分的な差し替えを行う(ステップS4;画像修復ステップ)。すなわち、画像修復部4は、図8(A)及び図8(B)に示すように、画像PtにおけるスプライスSが存在する部分画像PIを、類似性の高い画像P’の対応する部分画像PI’と置換することで、画像修復を行う。
続いて、画像修復部4は、図9に示すように、画像間動き推定法によるズレ量Δxを算出する(ステップS5)。続いて、画像修復部4は、図10(A)に示すように、画像P’の部分画像PI’と、画像Ptの部分画像PIとのズレ量Δxだけシフトさせる自動補正を行う(ステップS6)。画像修復部4は、図10(B)に示すように、画像P’の隣接部分画像RIを、画像Ptの空白部分Qに埋め込んで、画像の埋め合わせを行う。隣接する部分画像RIが空白部分Qとして最も近似するためである。
続いて、画像修復部4は、図11(A)に示すように、修復された画像を表示部35(図13参照)に表示して、部分画像PI’と部分画像PIとの間にズレが有るか否かを判定可能とする(ステップS7)。ズレがなく(ステップS7;No)、操作部34を用いて、その旨の操作入力が行われると、画像平滑化部6が、修復した画像に対してメディアンフィルタ(図12参照)を用いて平滑化を行う(ステップS10)。
一方、ズレが残っており(ステップS7;Yes)、操作部34を用いて、その旨の操作入力が行われると、画像修復部4は、部分画像PI’と部分画像PIとの境界部分の輝度値の差を求め、その輝度値の差によるズレ量を算出し、ズレ量が補正される(ステップS8)。画像修復部4は、修復された画像を表示部35に表示して、部分画像PI’と部分画像PIとの間にズレが有るか否かを判定可能とする(ステップS9)。そして、ズレがあると判定される限り(ステップS9;Yes)、操作部34の操作入力の下で、画像修復部4は、ステップS8とステップS9とを繰り返し、ズレの補正を行う。
ズレがないと判定されると(ステップS9;No)、画像平滑化部6は、修復した画像に対してメディアンフィルタ(図12参照)を用いて平滑化を行う(ステップS10)。
その後、動画生成部7は、修復された画像P1~PNに基づいて、動画を生成する(ステップS11)。
一方、強構造スプライスSSが検出されなかった場合(ステップS2;No)、スプライス検出部2Bは、画像の二値化(白画素又は黒画素への変換)を行う(ステップS20)。続いて、スプライス検出部2Bは、図6(A)又は図6(B)に示すような白画素プロフィールを生成する(ステップS21)。続いて、スプライス検出部2Bは、弱構造スプライスSWが有るか否かを判定する(ステップS22)。図6(D)に示すように、白画素プロフィールにおいて、閾値を超えるか否かにより、弱構造スプライスSWがあるか否かが判定される。弱構造スプライスSWがなければ(ステップS22;No)、動画を生成して(ステップS11)、処理を終了する。
弱構造スプライスSWが有る場合(ステップS22;Yes)、前後の画像との類似性算出(ステップS3)、類似度の大きい画像との部分的な差し替え(ステップS4)、画像間動き推定法によるズレ量の算出(ステップS5)、ズレ量による自動補正(ステップS6)が行われ、ステップS7~ステップS9におけるインタラクティブ修復が行われる。その後、画像平滑化部6は、修復した画像に対してメディアンフィルタを用いて平滑化を行い(ステップS10)、動画生成部7が、縦キズが除去された画像で、動画を生成する(ステップS11)。
なお、本実施の形態に係る映像修復システム1を用いて映像を修復したところ、強構造スプライスSS及び弱構造スプライスSWの自動検出率は100%となった。特に、ショット点画像の検出にCNN20を用いた場合には、弱構造スプライスSWの検出率は、81%から100%に向上した。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、映像フィルムの動画に残るスプライスSを自動的に検出し、自動的に修復することができる。これにより、映像フィルムの修復作業を各段に効率化することができる。
なお、上記実施の形態では、畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、映像コンテンツのシーンの切り替わり時点を検出し、その時点の画像を対象としてスプライスSを検出した。このようにすれば、スプライスSを検出するショット点画像Ptを正確に絞りこむことができるので、検出に要する時間を短縮することができる。しかしながら、本発明はこれには限られない。すべての画像PtについてスプライスSを検出するようにしてもよい。
また、本実施の形態によれば、スプライスSのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスSWを検出して修復することができる。このようにすれば、スプライスSがより確実に消去された映像を修復することができる。
また、上記実施の形態では、動画における物体の動きに基づく前後の画像Pt、P’の水平方向のズレ量を検出し、そのズレ量Δxに応じて部分画像PI’をずらして置換する。これにより、ズレのない画像修復が可能となる。
そして、部分画像PI’をずらして置換したことにより発生する空白部分Qには、図10(B)に示すように、その部分に隣接する部分画像RIを埋め込む。これにより、違和感のない自然な画像修復が可能となる。
また、本実施の形態によれば、修復されたショット点画像Ptを表示し、横方向のズレが残留しているか確認することができ、ズレが確認されれば、インタラクティブにそれを修復することができる。これにより、わずかな横方向のズレも補正することができる。
また、上記実施の形態によれば、上述のような部分画像PI’の置換部分周辺の平滑化を行っているので、画像Ptの一部を置換しつつ、違和感のない画像修復が可能となる。
また、上記実施の形態では、スプライスSの検出にハフ変換を用い、部分画像の動き検出(ズレ量検出)に画像間動き推定法を用い、画像の平滑化にメディアンフィルタ等を用いたが、本発明はこれには限られない。これらの方法とは他の方法で、スプライスSの検出、部分画像の動き検出(ズレ量検出)、画像の平滑化が可能であれば、その方法を適用することができる。
その他、映像修復システム1のハードウエア構成やソフトウエア構成は一例であり、任意に変更および修正が可能である。
制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35及び内部バス30などから構成される映像修復システム1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する映像修復システム1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで映像修復システム1を構成してもよい。
映像修復システム1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)にコンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介してコンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、フィルム動画のスプライスの修復に適用することができる。
1 映像修復システム、2A ショット点画像検出部、2B スプライス検出部、3 類似度算出部、4 画像修復部、6 画像平滑化部、7 動画生成部、10 データ記憶部、20 CNN(畳み込みニューラルネットワーク)、30 内部バス、31 制御部、32 主記憶部、33 外部記憶部、34 操作部、35 表示部、39 プログラム、S スプライス、SS 強構造スプライス、SW 弱構造スプライス

Claims (11)

  1. 動画を修復する映像修復システムであって、
    畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出部と、
    前記ショット点画像検出部で検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出部と、
    前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部と、
    前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部と、
    を備える映像修復システム。
  2. 前記スプライス検出部は、
    ハフ変換により、前記スプライスのうち、一直線として認識される直線状のキズである強構造スプライスを検出する、
    請求項1に記載の映像修復システム。
  3. 前記スプライス検出部は、
    前記強構造スプライスが検出されなかったショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、
    前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、前記スプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出する、
    請求項2に記載の映像修復システム。
  4. 動画を修復する映像修復システムであって、
    前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出部と、
    前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部と、
    前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部と、
    を備える映像修復システム。
  5. 前記画像修復部は、
    画像間動き推定法を用いて、前記ショット点画像と前記類似度が高い方の画像との水平方向のズレ量を検出し、
    前記類似度が高い方の画像の部分画像を、水平方向に検出したズレ量だけずらして、前記ショット点画像の部分画像と置換する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の映像修復システム。
  6. 前記画像修復部は、
    前記部分画像が置換されたショット点画像を表示し、その画像についてズレがある旨の操作入力があった場合に、
    前記ショット点画像における前記部分画像と他の部分との境界線の上下の輝度差が最小となるように、前記ショット点画像に対して前記部分画像を水平方向に検出したズレ量だけずらす、
    請求項5に記載の映像修復システム。
  7. 前記部分画像が置換されたショット点画像における前記部分画像周辺の平滑化を行う画像平滑化部を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の映像修復システム。
  8. 動画を修復する映像修復方法であって、
    コンピュータが、畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出ステップと、
    コンピュータが、前記ショット点画像検出ステップで検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出ステップと、
    コンピュータが、前記スプライス検出ステップでスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、
    コンピュータが、前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復ステップと、
    を含む映像修復方法。
  9. 動画を修復する映像修復方法であって、
    コンピュータが、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出ステップと、
    コンピュータが、前記スプライス検出ステップでスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出ステップと、
    前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復ステップと、
    を含む映像修復方法。
  10. 動画を修復するコンピュータを、
    畳み込みニューラルネットワークを用いた機械学習により、前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り変わり時点に対応するショット点画像を検出するショット点画像検出部、
    前記ショット点画像検出部で検出されたショット点画像から、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスを検出するスプライス検出部、
    前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部、
    前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部、
    として機能させるプログラム。
  11. 動画を修復するコンピュータを、
    前記動画を構成する一連の画像のうち、シーンの切り替わり時点に対応するショット点画像の各画素を、白画素又は黒画素のいずれかに二値化して二値化画像を生成し、前記二値化画像における水平方向の白画素の合計数に基づいて、水平方向に延びる直線状のキズであるスプライスのうち、はっきりとした一直線として認識できないが、全体として直線状のキズとして認識される弱構造スプライスを検出するスプライス検出部、
    前記スプライス検出部でスプライスが検出されたショット点画像と、そのショット点画像の前後の画像との類似度をそれぞれ算出する類似度算出部、
    前記前後の画像のうち、前記ショット点画像と類似度が高い方の画像から、前記スプライスが出現した部分に対応する部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、対応する前記ショット点画像の部分画像と置換して、前記ショット点画像に含まれるスプライスを消去する画像修復部、
    として機能させるプログラム。
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