JP7000596B2 - 宿泊施設内でのメディア再生システムの一時的な構成 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照

本出願は、２０１８年４月６日に出願された米国特許出願第１５／９４７，５５９号明細書に基づく優先権を主張する。この出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本開示は、コンシューマ製品に関するものであり、特に、メディア再生に向けられた方法、システム、製品、機能、サービス、および他の要素に関するものや、それらのいくつかの態様に関する。

２００３年に、ソノス・インコーポレイテッドが最初の特許出願の１つである「複数のネットワークデバイス間のオーディオ再生を同期する方法」と題する特許出願をし、２００５年にメディア再生システムの販売を開始するまで、アウトラウド設定におけるデジタルオーディオへのアクセスおよび視聴のオプションは制限されていた。ソノス無線ＨｉＦｉシステムによって、人々は１つまたは複数のネットワーク再生デバイスを介して多くのソースから音楽を体験できるようになっている。スマートフォン、タブレット、またはコンピュータにインストールされたソフトウェアコントロールアプリケーションを通じて、ネットワーク再生デバイスを備えたいずれの部屋においても、人々は望む音楽を再生することができる。また、例えばコントローラを用いて、再生デバイスを備えた各部屋に異なる歌をストリーミングすることもできるし、同期再生のために複数の部屋をグループ化することもできるし、すべての部屋において同期して同じ歌を聴くこともできる。

デジタルメディアに対する関心がますます高まっていることを考えると、視聴体験をさらに向上させることができるコンシューマアクセス可能な技術をさらに開発することにニーズがある。

本明細書で開示されている技術の特徴、態様、および利点は、以下の記載、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照するとより理解しやすい。

ある実施形態を実施することのできる例示的なホームメディア再生システム構成を示す図 本開示の態様にかかる例示的な再生デバイスの機能ブロック図 本開示の態様にかかる例示的な再生デバイスの等角図 本開示の態様にかかる例示的なコントロールデバイスの機能ブロック図 本開示の態様にかかる例示的なコントロールデバイスの図 本開示の態様にかかる例示的なコントローラインタフェースを示す図 本開示の態様にかかる例示的なコントローラインタフェースを示す図 ある実施形態を実施することのできる宿泊施設内の例示的なメディア再生システム構成を示す図 本開示の態様にかかる例示的なユーザインタフェースを示す図 本開示の態様にかかる例示的なメッセージフロー図を示す図 本開示の態様にかかる例示的なユーザインタフェースを示す図 本開示の態様にかかる例示的なユーザインタフェースを示す図 例示的な実施形態にかかるビーコンを用いた例示的なメディア再生システム構成技術を示す図 例示的な実施形態にかかる例示的なメディア再生システム構成技術を示す図 例示的な実施形態にかかる宿泊施設内のメディア再生システムにおいて制限モードを実装する例示的な技術を示す図

図面は、いくつかの例示的な実施形態を説明することを目的としているが、本発明が、図面に示した配置および手段に限定されるものではないことは理解される。

Ｉ．概要
本明細書に記載される例示的な実施形態は、宿泊施設内のメディア再生システムを、ゲストの自宅のメディア再生システムで構成された設定、プレイリスト、お気に入り、サービス、および他のカスタマイズオプション（総称して「ホーム設定」と呼ぶ）で一時的に構成することを含む。このような構成は、ゲストが部屋に到着したときにメディア再生システムが構成されているよう、ゲストが部屋にチェックインする前に、またはゲストのチェックイン時に実行することができる。あるいは、メディア再生システムによるゲストの個人デバイス（例えば、スマートフォンまたはタブレット）の検出が、メディア再生システムをゲストのホーム設定に構成するトリガーとなってもよい。

ホテル、モーテル、ベッド＆ブレックファスト、および他の一時宿泊施設（総称して「ホテル」と呼ぶ）などの多くの宿泊施設には、部屋の予約とチェックインのためのオンライン予約システムがある。このような予約システムは、クラウドサーバにホストされ、ホテルの従業員（例えば、フロントデスクで、またはコールセンターで）またはゲスト自身によりウェブサイトまたはスマートフォンアプリを介してアクセスされる。例示的な予約システムは、ユーザアカウントをサポートして、個々のゲストの部屋予約、チェックイン、および特典プログラムを容易にする。したがって、ホテルのユーザアカウントは、ホテル内の特定の部屋に対するチェックインステータスと同様に、特定のゲストの部屋予約を示すことがある。

いくつかの実施形態において、ゲストのホテルのユーザアカウントは、ゲストのホームメディア再生システムの世帯ＩＤ（ＨＨＩＤ：Ｈｏｕｓｅｈｏｌｄ ＩＤ）にリンクされる。例示的なメディア再生システムはそれぞれ、メディア再生システムを互いに区別するグローバルユニークＨＨＩＤを有していてもよい。所定のメディア再生システムのＨＨＩＤはまた、そのメディア再生システムのユーザプロファイルを定義することができる。（ユニークＨＨＩＤを有する）特定のメディア再生システムのユーザプロファイルは、メディア再生システムの様々な設定を定義することができる。例示の範囲内で、そのようなユーザプロファイルはメディア再生システムの１つまたは複数の再生デバイスおよび／またはクラウドサーバ上で維持される。

ゲストのホテルのユーザアカウントの世帯ＩＤと、ゲストのホームメディア再生システムの世帯ＩＤとの間のリンクを生成することにより、ゲストのホームメディア再生システムは、ゲストが滞在する部屋の特定のメディア再生システムと、そのホーム設定を共有してもよい。ゲストは、おそらく、メディア再生システムのＨＨＩＤ、またはメディア再生システムのユーザプロファイル（例えば、ユーザ名およびパスワード）の認証情報を提供することにより、滞在に先立ち（例えば、予約時に）そのような関連付けを生成することができる。ゲストが予約システムを使用してチェックインすると（または、予約が開始されると）、ゲストにより予約された部屋のメディア再生システムは、ゲストのホームメディア再生システムまたはゲストのユーザプロファイルを維持しているクラウドサーバから、ゲストのメディア再生システムのホーム設定を取得する。

ゲストがホテルの部屋に到着すると、部屋のメディア再生システムは、そのメディア再生システムがゲストのメディア再生システムのホーム設定に構成されたことを示す音声のウェルカム通知を出力することができる。例えば、ゲスト（例えば、ニック）が部屋２にチェックインすると、メディア再生システムの再生デバイスが、「こんにちはニック、部屋２にようこそ。あなたのソノスシステムの準備ができています。」と出力してもよい。このようなメッセージは、ゲストのホームメディア再生システムに構成されたボイスアシスタントサービスを介して出力されてもよい。

いくつかの例では、部屋のメディア再生システムは、ゲストが部屋に到着したときのゲストのメディア再生システムのホーム設定で構成される。ゲストの個人デバイスは、部屋の中のメディア再生システムを示すビーコンまたは他のメッセージ（例えば、ＨＨＩＤまたは他のＵＵＩＤ）を検出するよう構成されてもよい。そのような個人デバイスは、おそらく個人デバイスにインストールされた制御アプリケーションを介して、ゲストのホームメディア再生システムのコントロールデバイスとして動作してもよい。個人デバイスは、ゲストのメディア再生システムのＨＨＩＤ、またはメディア再生システムのユーザプロファイルの認証情報を用いてビーコンメッセージに応答することができる。

上述のように、ゲストが部屋に滞在している間、その部屋のメディア再生システムは、ゲストの自宅のメディア再生システムに構成された設定、プレイリスト、お気に入り、サービス、および他のカスタマイズオプション（総称して、「ホーム設定」と呼ぶ）を一時的に採用することができる。例えば、その部屋のメディア再生システムは、ゲストの自宅のメディア再生システムに設定された１つまたは複数のストリーミングオーディオサービス（例えば、Ｓｐｏｔｉｆｙ（登録商標）、またはＰａｎｄｏｒａ（登録商標）など）のユーザアカウントを設定することができる。別の例として、その部屋のメディア再生システムは複数のゾーン（例えば、寝室およびバスルーム）を含んでいてもよく、それらのゾーン（例えば、主寝室およびバスルーム）に対応するユーザのメディア再生システムにおけるゾーンのそれぞれの設定にこれらのゾーンを構成してもよい。さらなる例として、ゲストのメディア再生システムが、世帯の異なるメンバーに対応する複数のプロファイルを有する場合、その部屋のメディア再生システムはその部屋に滞在するゲストに対応するユーザプロファイルの設定を採用することができる。

本明細書に記載される例示的なメディア再生システムは、ボイスアシスタントサービスとの対話を容易にするために、ネットワークマイクロフォンデバイス（ＮＭＤｓ：ｎｅｔｗｏｒｋｅｄ ｍｉｃｒｏｐｈｏｎｅ ｄｅｖｉｃｅｓ）を含んでいてもよい。いくつかの例では、ホテルの部屋内のメディア再生システムを、一時的にボイスアシスタントサービスのアカウントに構成することができる。ボイスアシスタントサービスは、多くの場合、スマートホーム設定のハブとして機能する。このように、ゲストのボイスアシスタントサービスのアカウントを使用してホテルの部屋でメディア再生システムを構成することにより、スマート照明などのホテルでのスマートホーム機能を、ゲストの自宅での１つまたは複数のスマートホーム設定に容易に統合することができる。

例示的な実施形態において、宿泊施設内のメディア再生システムは、ゲストが滞在している間、ゲストのホーム設定を用いた一時的な構成を維持することができる。しかし、そのようなユーザに対するパーソナライズは、ゲストの滞在中にホテルスタッフが部屋に入る可能性があるため（例えば、ハウスキーピングサービスなど）、いくつかのプライバシー問題を引き起こす。ゲストの部屋のメディア再生システムへの不正アクセスを防止するため、メディア再生システムは、ゲストが部屋にいないときに、音声に基づく購入、メッセージ送信、カレンダー機能、および他の潜在的に機密性の高い機能を無効にする制限モードを有効にすることができる。ホテルは、ゲストの個人デバイスのジオフェンシング（ｇｅｏ－ｆｅｎｃｉｎｇ）、入室認証情報（例えば、キーカード）、またはユーザ認識（例えば、声、顔、または他の生体情報を介して）などの様々な技術を使用してゲストが部屋にいるか否かを検出することができる。

ゲストが部屋からチェックアウトすると、メディア再生システムは、ゲストのホームメディア再生システムの世帯ＩＤを有するその部屋のメディア再生システムの関連付けを解除する。これにより、その部屋のメディア再生システムの一時的な構成が終了する。いくつかの例では、その部屋のメディア再生システムは、ゲストがチェックアウトすると、自動的にゲストのホームメディア再生システムの世帯ＩＤの関連付けを解除する。あるいは、ゲストは、メディア再生システムへの入力（例えば、スマートフォンアプリのコントロールまたはボイスコマンドを介して）により、関連付けの解除を開始してもよい。

ゲストのユーザプロファイルは、ゲストの滞在中に発生したいくつかのパーソナライズを維持してもよい。例えば、ゲストがプレイリストの作成または変更する場合、またはホテルのメディア再生システムでキュレートされたプレイリストにアクセスした場合、その情報を示すデータは、ゲストのユーザプロファイルに関連付けされてもよい。滞在中のリスニング履歴および他の使用データは、ユーザプロファイルに保持されてもよい。

上述のように、例示的な技術は、ホテル、モーテル、ベッド＆ブレックファスト、旅館、または他の一時宿泊施設などの宿泊施設内のメディア再生システムの一時的な構成を含んでもよい。本明細書に記載される例示的な実施形態は、方法、実施形態を実行するよう構成されたデバイス、実施形態を実行するよう構成されたデバイスのシステム、または、実施形態を実行するために１つまたは複数のプロセッサで実行可能な非一時的なコンピュータ可読媒体、などとして具体化され得る。当技術分野における当業者であれば、本開示が、本明細書に記載された例示的な特徴の組み合わせを含む、多くの他の実施形態を含むことを理解できるであろう。さらに、技術を説明するために所定のデバイスにより実行されると記載されている任意の例示的な動作は、本明細書に記載されるデバイスを含む、任意の適切なデバイスにより実行されてもよい。さらに、任意のデバイスは、別のデバイスに、本明細書に記載される任意の動作を実行させてもよい。

第１の実施形態は、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムを有する宿泊施設へのゲスト予約を示すデータを受信するステップと、ここで、ゲスト予約は、（ｉ）第２メディア再生システムのユーザプロファイル、および（ｉｉ）宿泊施設の予約された部屋、を示し、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、１つまたは複数のクラウドサーバに第２メディア再生システムのシステム構成についての問合せを行うステップと、ここで、システム構成は、第２メディア再生システムのそれぞれのゾーンに対する第２メディア再生システムの１つまたは複数の第２再生デバイスの構成を示し、ゲスト予約に関連する滞在中に、ココンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、を含んでもよい。第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、第２メディア再生システムの少なくとも１つのゾーンの１つまたは複数の設定で、特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成することを含む。

第２の実施形態は、無線パーソナルエリアネットワークインタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスから送信されたビーコンを検出するステップと、ここで、ビーコンは、個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムを有する宿泊施設の特定の部屋を識別するデータを含む、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスから送信されたビーコンの検出に応答して、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、第２メディア再生システムのシステム構成で特定の第１メディア再生システムを構成するためのプロンプトを表示させるステップと、ここで、モバイルデバイスの制御インタフェースは、第２メディア再生システムによるオーディオ再生を制御するための第２メディア再生システムのユーザプロファイルで構成され、選択された場合にモバイルデバイスに第２メディア再生システムのシステム設定で特定の第１メディア再生システムを構成させる、表示されたプロンプト内の特定の選択可能な制御の選択を示すタッチ入力データを、グラフィックディスプレイを介して検出するステップと、表示されたプロンプト内の特定の選択可能な制御の選択を示すタッチ入力データの検出に応答して、無線ネットワークインタフェースを介して、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成させるステップと、を含んでもよい。

第３の実施の形態は、宿泊施設の個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムと、特定の予約可能な部屋内で１人または複数のゲストの存在を検出するセンサと、を備えるシステムを含んでもよい。第３の実施形態は、特定の予約可能な部屋にゲストが宿泊している間、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、特定の予約可能な部屋へのゲストの滞在のためのゲスト予約に関連付けられたユーザプロファイルに登録された第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、特定の予約可能な部屋内の特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、ここで、特定の第１メディア再生システムは、特定の予約可能な部屋にゲストが滞在している間、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で構成される、センサを介して、特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストが滞在していないことを検出するステップと、特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストが滞在していないことの検出に応答して、ネットワークインタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムに、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第１機能を無効にさせるステップと、を含んでもよい。特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第２機能は、センサが特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストが滞在していないことを検出している間、有効である。

本明細書に記載されるいくつかの例は、「ユーザ」および／または他のエンティティなどの所定のアクター（ａｃｔｏｒｓ）によって実行される機能を参照するが、本明細書の記載は説明のみを目的としていることを理解されたい。特許請求の範囲自体に明示的に必要であることが記載されていない限り、特許請求の範囲は、そのような例示的なアクターによるアクションが必要であると解釈されるべきではない。

さらに、いくつかの機能は、本明細書において、別の要素または機能に「基づいて」または「応答して」実行されるものとして説明されている。簡潔にするために、機能は、一般的に、機能的リンクが存在する場合、別の機能に基づいていると記載される。しかし、「基づいて」または「応答して」という開示は、いずれかのタイプの機能的関係を開示するものとして理解されるべきである。特許請求の範囲において、「基づく」は、１つの要素または機能が別の要素または機能と関連するということを理解されるべきであり、「応答する」は、１つの要素または機能が別の要素または機能の必要な結果であると理解されるべきである。

ＩＩ．動作環境の例
図１は、本明細書に開示されている１つまたは複数の実施形態で実施可能なメディア再生システム１００の例示的な構成を示す。図示されるように、メディア再生システム１００は、例えば、オフィス、ダイニングルーム、およびリビングルームなどの、複数の部屋および空間を有する例示的なホーム環境に関連付けられている。これらの部屋および空間内で、メディア再生システム１００は、再生デバイス１０２（再生デバイス１０２ａ～１０２ｍとして個別に識別される）、ネットワークマイクロフォンデバイス１０３（「ＮＭＤ」１０３ａ～１０３ｇとして個別に識別される）、およびコントロールデバイス１０４ａおよび１０４ｂ（総称して「コントロールデバイス１０４」）を含む。ホーム環境は、１つまたは複数のスマート照明デバイス１０８およびスマートサーモスタット１１０など、他のネットワークデバイスを含んでいてもよい。図１は、ゲストが自宅に有する可能性のあるメディア再生システムの代表的なものである。

メディア再生システム１００の様々な再生デバイス、ネットワークマイクロフォンデバイス、およびコントロールデバイス１０２～１０４および／または他のネットワークデバイスは、ポイント間接続（ｐｏｉｎｔ－ｔｏ－ｐｏｉｎｔ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎｓ）を介して、および／またはネットワークルータ１０６を含むＬＡＮを介して、有線および／または無線の他の接続を介して、互いに接続されてもよい。例えば、再生デバイス１０２ｊ（「左」と指定される）は、再生デバイス１０２ａ（「右」と指定される）とのポイント間接続を有していてもよい。一実施形態では、左再生デバイス１０２ｊは、右再生デバイス１０２ａとポイント間接続を介して通信してもよい。関連する実施形態では、左再生デバイス１０２ｊは、ポイント間接続および／またはＬＡＮを介した他の接続を介して他のネットワークデバイスと通信してもよい。

ネットワークルータ１０６は、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）１０７を介して１つまたは複数のリモートコンピュータ１０５に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、リモートコンピュータ１０５は、クラウドサーバであってもよい。リモートコンピュータ１０５は、様々な方法で、メディア再生システム１００と対話するよう構成されてもよい。例えば、リモートコンピュータは、おそらくＷＡＮ１０７を介したストリーミングオーディオサービスの提供の一部として、ホーム環境におけるオーディオなどのメディアコンテンツのストリーミングおよび再生制御を容易にするよう構成されてもよい。

いくつかの例では、リモートコンピュータ１０５は、おそらく異なるエンティティにより運営される複数のサービスのクラウドサーバを代表するものであってもよい。そのようなサービスには、ストリーミングオーディオサービスおよびボイスアシスタントサービス（ＶＡＳ）が含まれていてもよい。リモートコンピュータ１０５はまた、１つまたは複数の宿泊施設のクラウドベースの予約システムを代表するものであってもよい。リモートコンピュータ１０５はさらに、メディア再生システム１００の追加機能を容易にするために再生デバイス１０２の製造業者によって提供されるクラウドベースのサービスを代表するものであってもよい。

例示の範囲内で、メディア再生システム１００は、本明細書で世帯識別子（ＨＨＩＤ）と呼ばれる識別子を使用して、他のメディア再生システムと区別される。ＨＨＩＤは、それぞれのメディア再生システムに対してユニークＨＨＩＤを容易にするために、コンピュータにより生成された数字または英数字の文字列であってもよい。クラウドサービスのサーバは、ＨＨＩＤを使用することで異なるユーザの所有するメディア再生システムを区別することができるため、ＧＵＩＤ（ｇｌｏｂａｌｌｙ ｕｎｉｑｕｅ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）は、様々なクラウドサービスを容易にすることができる。

所定のメディア再生システム（例えば、メディア再生システム１００）のＨＨＩＤはまた、そのメディア再生システムのシステム構成を識別してもよい。例えば、ＨＨＩＤは、複数のメディア再生システムに対するシステム構成を格納するデータベースにおけるプライマリキーとして使用されてもよい。このようにして、特定のメディア再生システムのシステム構成は、そのメディア再生システムのユニークＨＨＩＤを参照することによりアクセス可能となる。

特定のメディア再生システムのシステム構成は、複数の構成変数またはパラメータを定義してもよい。例えば、メディア再生システム１００のシステム構成は、チャネル（例えば、それぞれの周波数帯域）、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）（無線ネットワークの名称としての一連の英数字）、およびネットワークルータ１０６により提供されるネットワークのＷＰＡキーまたは他のセキュリティキーなどの、メディア再生システム１００のネットワークデバイスがネットワークに接続するために使用するネットワークパラメータを含んでいてもよい。メディア再生システム１００のシステム構成はまた、それぞれの再生デバイス１０２のゾーン構成を含んでもよい。ゾーン構成は、ゾーン名、ゾーン構成（例えば、ゾーンが結合ゾーンであるか）、および他のゾーン関連パラメータなどのパラメータを定義してもよい。

特定のメディア再生システムのシステム構成はまた、メディア再生システムのそれぞれのユーザに対応する１つまたは複数のユーザプロファイルを含んでいてもよい。それぞれのユーザプロファイルは、様々な設定および所定のユーザに対して固有のパラメータを含んでいてもよい。例えば、所定のユーザプロファイルは、プレイリスト、お気に入り（例えば、お気に入りのトラック、アルバム、アーティスト、ステーション、オーディオブック、など）、アラーム、および他の個別設定およびパラメータを定義してもよい。所定の世帯は、１人のユーザを含んでもよい。この場合、単一のユーザプロファイルが構成される。または、世帯は、複数のユーザを含んでもよい。この場合、ユーザプロファイルはそれぞれのユーザに対して構成される。場合によっては、複数のユーザは単一のユーザプロファイルを共有してもよい。

さらに、システム構成は、ストリーミングオーディオサービスやボイスアシスタントサービスなどの１つまたは複数のクラウドサービスの様々なユーザアカウントを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、それぞれのユーザアカウントは、所定のユーザプロファイルに関連付けられていてもよい。例えば、メディア再生システム１００の所定のユーザは、そのユーザプロファイルに複数のストリーミングオーディオサービスの認証情報を登録して、メディア再生システム１００の再生デバイス１０２によりそれらのストリーミングオーディオサービスからオーディオコンテンツをストリーミングできるようにしてもよい。別の例として、メディア再生システム１００の所定のユーザは、そのユーザプロファイルにボイスアシスタントサービスの認証情報を登録して、メディア再生システム１００のＮＭＤ１０３によりボイスコマンドでボイスアシスタントサービスに問合せできるようにしてもよい。

いくつかの実施形態では、１つまたは複数の再生デバイス１０２は、オンボード（例えば、統合された）ネットワークマイクロフォンデバイスを含んでいてもよい。例えば、再生デバイス１０２ａ～１０２ｅは、それぞれ対応するＮＭＤ１０３ａ～１０３ｅを含む。ネットワークマイクロフォンデバイスを含む再生デバイスは、明細書中に別段の記載がない限り、本明細書では再生デバイスまたはネットワークマイクロフォンデバイスと同じ意味で参照されることがある。

いくつかの実施形態では、１つまたは複数のＮＭＤ１０３は、スタンドアロンデバイスであってもよい。例えば、ＮＭＤ１０３ｆおよび１０３ｇは、スタンドアロンネットワークマイクロフォンデバイスであってもよい。スタンドアロンネットワークマイクロフォンデバイスでは、スピーカーまたは関連電子機器などの再生デバイスに通常含まれるコンポーネントが省略されていてもよい。その場合、スタンドアロンネットワークマイクロフォンデバイスは、オーディオ出力を生成しなくてもよい、または、限られたオーディオ出力（例えば比較的低品質のオーディオ出力）を生成してもよい。

使用中、ネットワークマイクロフォンデバイスは、その近傍にいるユーザからのボイス入力を受信し処理してもよい。例えば、ネットワークマイクロフォンデバイスは、ユーザが入力を発話したことを検出すると、ボイス入力をキャプチャしてもよい。図示された例では、リビングルームにある再生デバイス１０２ａのＮＭＤ１０３ａは、その近傍にいるユーザのボイス入力をキャプチャしてもよい。場合によっては、ボイス入力源（例えば、ユーザ）の近傍にある他のネットワークマイクロフォンデバイス（例えば、ＮＭＤ１０３ｂおよび１０３ｆ）はまた、ボイス入力を検出してもよい。そのような例では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、どのデバイスがボイス入力をキャプチャおよび／または処理すべきかを決定するために、互いに調停してもよい。ネットワークマイクロフォンデバイス間の選択および調停の例は、例えば、２０１７年２月２１日に出願され、「メディア再生システムのボイス制御」と題される米国特許出願第１５／４３８，７４９号明細書に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

特定の実施形態では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、ネットワークマイクロフォンデバイスを含まない再生デバイスに割り当てられてもよい。例えば、ＮＭＤ１０３ｆはその近傍にある再生デバイス１０２ｉおよび／または１０２ｌに割り当てられてもよい。関連する例では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、それが割り当てられた再生デバイスを通してオーディオを出力してもよい。ネットワークマイクロフォンデバイスおよび再生デバイスを指定された、またはデフォルトのデバイスとして関連付けることに関するさらなる詳細は、例えば、すでに参照した米国特許出願第１５／４３８，７４９号明細書に記載されている。

例示的なメディア再生システム１００の異なるコンポーネント、および異なるコンポーネントがユーザにメディア体験を提供するためにどのように対話するか、に関連するさらなる態様は、以下のセクションに記載される。本明細書での議論は、一般的に、例示的なメディア再生システム１００を参照し得るが、本明細書に記載された技術は、とりわけ、図１に示すホーム環境内での用途に限定されるものではない。例えば、本明細書に記載された技術は、再生デバイス、ネットワークマイクロフォンデバイス、および／またはコントロールデバイス１０２～１０４のいずれかの構成要素よりも多くまたは少なく含む他のホーム環境構成で有用であり得る。さらに、本明細書に記載された技術は、マルチゾーンオーディオが所望され得る環境、例えば、レストラン、モール、空港または宿泊施設のような商業施設、スポーツ用多目的車（ＳＵＶ）、バスまたは車のような車両、船またはボート、飛行機などの環境において有用であり得る。

ａ．再生デバイスの例
図２Ａは、図１に示す再生デバイス１０２のうちの選択された１つの、ある態様を示す機能ブロック図である。図示されるように、再生デバイスは、プロセッサ２１２、ソフトウェアコンポーネント２１４、メモリ２１６、オーディオ処理コンポーネント２１８、オーディオ増幅器２２０、スピーカー２２２、マイクロフォン２２４、および無線インタフェース２３２および有線インタフェース２３４を含むネットワークインタフェース２３０を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再生デバイスは、スピーカー２２２を含むのではなく、再生デバイスを外部スピーカーに接続するスピーカーインタフェースを含んでもよい。特定の実施形態では、再生デバイスは、スピーカー２２２もオーディオ増幅器２２０も含まず、再生デバイスを外部のオーディオ増幅器またはオーディオビジュアルレシーバに接続するラインアウトインタフェースを含んでもよい。再生デバイスは、その構成コンポーネントを収容するハウジング２３８を含む。

再生デバイスはさらに、ユーザインタフェース２２６を含んでいてもよい。ユーザインタフェース２２６は、１つまたは複数のコントロールデバイス１０４から独立して、またはそれと連動して、ユーザとの対話を容易にすることができる。様々な実施形態では、ユーザインタフェース２２６は、他の可能性の中でもとりわけ、ユーザが直接入力できるよう、１つまたは複数の物理ボタン、および／またはタッチ感応スクリーンおよび／または表面に提供されるグラフィカルユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェース２２６はさらに、ユーザに対して視覚的および／または聴覚的にフィードバックを提供する１つまたは複数のライトおよびスピーカーを含んでもよい。

いくつかの実施形態では、プロセッサ２１２は、メモリ２１６に格納された命令に従って入力データを処理するよう構成されたクロック駆動型コンピューティングコンポーネントであってもよい。メモリ２１６は、プロセッサ２１２により実行可能な命令を格納するよう構成された有形コンピュータ可読媒体であってもよい。例えば、メモリ２１６は、特定の機能を実現するためにプロセッサ２１２により実行される１つまたは複数のソフトウェアコンポーネント２１４をロードすることのできるデータストレージであってもよい。一例では、機能は、再生デバイスによりオーディオ源または別の再生デバイスからオーディオデータを取得することを含んでもよい。別の例では、機能は、再生デバイスによりオーディオデータをネットワーク上の別のデバイスに送信することを含んでもよい。さらに別の例では、機能は、マルチチャネルオーディオ環境を構築するために、再生デバイスを１つまたは複数の他の再生デバイスとペアリングすることを含んでもよい。

特定の機能は、オーディオコンテンツの再生を１つまたは複数の他の再生デバイスと同期させる再生デバイスを含んでもよい。同期再生中、リスナーは、同期された再生デバイスによるオーディオコンテンツの再生間の遅延に気付かないことがある。２００４年４月４日に出願され、「複数の独立クロックデジタルデータ処理デバイス間の動作を同期するシステムおよび方法」と題された米国特許第８，２３４，３９５号は、再生デバイス間のオーディオ再生同期のためのより詳細ないくつかの例を提供しており、これは、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。

オーディオ処理コンポーネント２１８は、１つまたは複数のデジタルアナログ変換器（ＤＡＣ）、オーディオ前処理コンポーネント、オーディオエンハンスメントコンポーネント、またはデジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のオーディオ処理コンポーネント２１８は、プロセッサ２１２のサブコンポーネントであってもよい。一例では、オーディオコンテンツは、オーディオ信号を生成するためにオーディオ処理コンポーネント２１８により処理されてもよい、および／または意図的に変更されてもよい。生成されたオーディオ信号は、次に、増幅するためにオーディオ増幅器２２０に提供され、スピーカー２２２を通して再生されてもよい。特に、オーディオ増幅器２２０は、１つまたは複数のスピーカー２２２を駆動できるレベルにオーディオ信号を増幅するよう構成されたデバイスを含んでいてもよい。スピーカー２２２は、個別のトランスデューサー（例えば、「ドライバ」）、または１つまたは複数のドライバを有する筐体を含む完全なスピーカーシステムを備えていてもよい。スピーカー２２２の特定のドライバは、例えば、サブウーファー（例えば、低周波用）、ミドルレンジドライバ（例えば、中周波用）、および／またはツイーター（例えば、高周波用）を含んでいてもよい。場合によっては、１つまたは複数のスピーカー２２２のそれぞれのトランスデューサーは、オーディオ増幅器２２０の個別に対応するオーディオ増幅器により駆動されてもよい。再生用にアナログ信号を生成することに加えて、オーディオ処理コンポーネント２１８は、再生用に１つまたは複数の再生デバイスに送信されるオーディオコンテンツを処理するよう構成されてもよい。

再生デバイスにより処理されるおよび／または再生されるオーディオコンテンツは、オーディオラインイン接続（例えば、自動検出３．５ｍｍラインイン接続）またはネットワークインタフェース２３０などを介して外部ソースから受信されてもよい。

ネットワークインタフェース２３０は、再生デバイスとデータネットワーク上の１つまたは複数の他のデバイスとの間のデータフローを容易にするよう構成されてもよい。したがって、再生デバイスは、再生デバイス、ローカルエリアネットワーク内のネットワークデバイス、またはインターネットなどのワイドエリアネットワークを介したオーディオコンテンツ源と通信して、１つまたは複数の他の再生デバイスからデータネットワークを介してオーディオコンテンツを受信するよう構成されてもよい。一例では、再生システムにより送信され受信されるオーディオコンテンツおよび他の信号は、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースのソースアドレスおよびＩＰベースのデスティネーションアドレスを含むデジタルパケットデータの形式で送信されてもよい。そのような場合、ネットワークインタフェース２３０は、デジタルパケットデータを解析することにより、再生デバイス宛てのデータが再生デバイスにより適切に受信され処理されるよう構成されてもよい。

図示されるように、ネットワークインタフェース２３０は、無線インタフェース２３２および有線インタフェース２３４を含んでいてもよい。無線インタフェース２３２は、他のデバイス（例えば、再生デバイスが関連付けられているデータネットワーク内の、他の再生デバイス、スピーカー、レシーバー、ネットワークデバイス、コントロールデバイス）と、通信プロトコル（例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１ａ、８０２．１１ｂ、８０２．１１ｇ、８０２．１１ｈ、８０２．１１ａｃ、４Ｇ移動通信規格などを含む任意の無線規格）に従って無線通信するための再生デバイス用のネットワークインタフェース機能を提供してもよい。有線インタフェース２３４は、通信プロトコル（例えば、ＩＥＥＥ８０２．３）に従って他のデバイスと有線接続を介して通信するための再生デバイス用のネットワークインタフェース機能を提供してもよい。図２Ａに示すネットワークインタフェース２３０は、無線インタフェース２３２と有線インタフェース２３４との両方を含んでいるが、ネットワークインタフェース２３０は、様々な例において、無線インタフェースだけ、あるいは有線インタフェースだけを含んでもよい。

上述したように、再生デバイスは、図１に示すＮＭＤ１０３のうちの１つのように、ネットワークマイクロフォンデバイスを含んでもよい。ネットワークマイクロフォンデバイスは、プロセッサ２１２、メモリ２１６、マイクロフォン２２４などの、再生デバイスの一部または全部のコンポーネントを共有してもよい。他の例では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、ネットワークマイクロフォンデバイスの動作面のみに特化したコンポーネントを含む。例えば、ネットワークマイクロフォンデバイスは、ファーフィールドマイクロフォン（ｆａｒ－ｆｉｅｌｄ ｍｉｃｒｏｐｈｏｎｅｓ）および／またはボイス処理コンポーネントを含んでもよい。それらは、再生システムに含まれない場合もある。別の例では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、マイクロフォンを有効化／無効化するためのタッチ感応ボタンを含んでもよい。さらに別の例では、ネットワークマイクロフォンデバイスは、上述したように、スタンドアロンデバイスであってもよい。図２Ｂは、ネットワークマイクロフォンデバイスを組み込んだ例示的な再生デバイス２０２を示す等角図である。再生デバイス２０２は、上面に、マイクロフォンの有効化／無効化のための制御を含むユーザインタフェース２２６を有する。ユーザインタフェース２２６はまた、再生制御用のトランスポートコントロールを含む。

実例として、ソノス・インコーポレイテッドは、「ＰＬＡＹ：１」、「ＰＬＡＹ：３」、「ＰＬＡＹ：５」「ＰＬＡＹＢＡＲ」、「ＣＯＮＮＥＣＴ：ＡＭＰ」、「ＣＯＮＮＥＣＴ」、および「ＳＵＢ」を含む特定の再生デバイスを、現在販売している（または、販売していた）。過去、現在、および／または将来の任意の他の再生デバイスは、本明細書に記載される例示的な実施形態の再生デバイスを実施するために、追加的に、または代替的に、使用されてもよい。加えて、再生デバイスは、図２Ａおよび／または図２Ｂに例示されるもの、あるいはソノス製品の提供に限定されないことが理解される。例えば、再生デバイスは、無線または有線ヘッドフォンを含んでもよい、別の例では、再生システムは、パーソナルモバイルメディア再生デバイス用のドッキングステーションを含んでもよい、またはそれと対話してもよい。さらに別の例では、再生デバイスは、テレビ、照明器具、または室内または屋外で使用するためのいくつかの他のデバイスなどの、別のデバイスまたはコンポーネントに統合されてもよい。

ｂ．再生ゾーン構成の例
図１のメディア再生システム１００に戻って、環境は、１つまたは複数の再生ゾーンを有していてもよい。それぞれの再生ゾーンは、１つまたは複数の再生デバイスを有する。メディア再生システム１００は、図１に示す例示的な構成に到達するために１つまたは複数のゾーンが追加、または削除された後、１つまたは複数の再生ゾーンで確立されてもよい。それぞれのゾーンは、オフィス、バスルーム、主寝室、寝室、キッチン、ダイニングルーム、リビングルーム、および／またはバルコニーなどの異なる部屋または空間に応じて名称を付与されてもよい。ある例では、単一の再生ゾーンが複数の部屋または空間を含んでいてもよい。別の例では、単一の部屋または空間が複数の再生ゾーンを有していてもよい。

図１に示すように、バルコニー、ダイニングルーム、キッチン、バスルーム、オフィス、寝室のゾーンはそれぞれ、１つの再生デバイスを有する。一方、リビングルームと主寝室とはそれぞれ、複数の再生デバイスを有する。リビングルームゾーンでは、再生デバイス１０２ａ、１０２ｂ、１０２ｊ、および１０２ｋが、個別の再生デバイスとして、１つまたは複数の結合再生デバイスとして、１つまたは複数の統合再生デバイスとして、または、それらの任意の組み合わせで、同期してオーディオコンテンツを再生するよう構成されてもよい。同様に、主寝室の場合、再生デバイス１０２ｆおよび１０２ｇは、個別の再生デバイスとして、結合再生デバイスとして、または統合再生デバイスとして、同期してオーディオコンテンツを再生するよう構成されてもよい。

一例では、図１の環境における１つまたは複数の再生ゾーンはそれぞれ、異なるオーディオコンテンツを再生していてもよい。例えば、あるユーザは、バルコニーゾーンでグリルしながら、再生デバイス１０２ｃにより再生されているヒップホップ音楽を聴いていてもよい。その一方で、別のユーザはキッチンゾーンで食べ物を用意しながら、再生デバイス１０２ｉにより再生されているクラシック音楽を聴いていてもよい。別の例では、再生ゾーンは、別の再生ゾーンと同期して同じオーディオコンテンツを再生してもよい。例えば、ユーザは、オフィスゾーンにいてもよく、オフィスゾーンでは、バルコニーゾーンで再生デバイス１０２ｃにより再生されている同じロック音楽を、再生デバイス１０２ｄが再生している。このような場合、ユーザが、シームレスに（または少なくとも実質的にシームレスに）異なる再生ゾーンの間を移動しながらアウトラウド（ｏｕｔ－ｌｏｕｄ）に再生されているオーディオコンテンツを楽しむことができるように、再生デバイス１０２ｃと１０２ｄとは、同期してロック音楽を再生していてもよい。再生ゾーン間の同期は、以前に参照された米国特許第８，２３４，３９５号に記載されているように、再生デバイス間の同期と同様の方法で達成することができる。

上で示したように、メディア再生システム１００のゾーン構成は、動的に変更することができる。また、いくつかの実施形態では、メディア再生システム１００は、複数の構成をサポートする。例えば、ユーザが１つまたは複数の再生デバイスをゾーンへ、またはゾーンから物理的に移動させる場合、メディア再生システム１００は、変更に対応するよう再構成されてもよい。例えば、ユーザがバルコニーゾーンからオフィスゾーンへ再生デバイス１０２ｃを物理的に移動させる場合、オフィスゾーンは、再生デバイス１０２ｄおよび再生デバイス１０２ｃの両方を含んでもよい。再生デバイス１０２は、要望があれば、コントロールデバイス１０４ａおよび１０４ｂなどのコントロールデバイスを介して、オフィスゾーンとペアリングまたはグループ化されてもよい、および／または、名称が変更されてもよい。一方で、１つまたは複数の再生デバイスが、すでに再生ゾーンではないホーム環境の特定の領域に移動される場合、その特定の領域に対して新しい再生ゾーンが生成されてもよい。

さらに、メディア再生システム１００の異なる再生ゾーンは、動的にゾーングループに結合されてもよい、または個別の再生ゾーンに分割されてもよい。例えば、再生デバイス１０２ｉおよび１０２ｌが同期してオーディオコンテンツをレンダリングできるように、ダイニングルームゾーンとキッチンゾーンとが、ディナーパーティ用のゾーングループに結合されてもよい。一方で、あるユーザがリビングルーム空間で音楽を聴きたいが別のユーザがテレビを見たい場合に、リビングルームゾーンは、再生デバイス１０２ｂを含むテレビゾーンと、再生デバイス１０２ａ、１０２ｊ、および１０２ｋを含むリスニングゾーンに分割されてもよい。

いくつかの実施形態では、メディア再生システム１００の再生デバイス１０２は、ホームグラフ（Ｈｏｍｅ Ｇｒａｐｈ）と呼ばれるスマートホーム階層に配置されてもよい。ホームグラフ階層の基本単位は「セット（Ｓｅｔ）」である。本開示の目的のために、「セット」は、所定の機能を実行する際に一緒に動作する個別のデバイスまたは複数のデバイスを指す。例えば、オーディオ再生デバイス（例えば、ステレオペアまたはサラウンドサウンド構成）の結合ゾーンは、それぞれのチャネルまたはコンテンツの一部を再生することによりオーディオコンテンツの再生の際に一緒に機能する。別の例として、同じ照明器具内の複数のスマート電球は、照明器具から照明を提供する際に一緒に機能する。異なるスマートデバイスを個別に制御するために、これらのスマートデバイスのそれぞれは、それぞれのセットに割り当てられてもよい。

ホームグラフ階層の次のレベルは「ルーム（Ｒｏｏｍ）」である。本明細書に記載される例示的なホームグラフ階層において、「ルーム」は家の所定の部屋のセットに対するコンテナと考えることができる。例えば、例示的なルームは、家のキッチンに対応し、「キッチン」という名称が割り当てられてもよい。「キッチンアイランド」および「キッチンライト」という名称を有する前述のセットは、ルームに属してもよい。

ホームグラフでは、ルームコンテナ内のセットは、ルームの名称で参照されてもよい。例えば、「キッチンで音楽を再生して」というボイスコマンドにより、「キッチンアイランド」セット（オーディオ再生デバイスを含む）が音楽再生を開始する。キッチンにオーディオ再生システムを含む複数のセットがある場合、「キッチンで音楽を再生して」というボイスコマンドは、オーディオ再生システムを含む「キッチン」ルームのすべてのセットを呼び出す。個別のセットの制御が必要な場合、セットは、ルームの名称ではなく、その名称（例えば、「キッチンアイランド」）を参照して選択されてもよい。

例示的なホームグラフ階層の次のレベルは「エリア（Ａｒｅａ）」である。多くの家は、２階および１階などのエリアに自然に分割されている。ホームグラフの第１実施例では、エリアは２つ以上のルームを含む。例えば、ユーザは「２階」および「１階」と名付けられた２つのエリアを事前に定義しておいてもよい。これらのエリアはそれぞれ、家のルーム１階とルーム２階とを含む。第２実施例では、エリアには２つ以上のセット（異なる部屋にあることもある）が含まれる。

ホームグラフ階層の最上レベルは「ホーム（Ｈｏｍｅ）」である。ホームは家全体、およびその中のすべてのセットを指す。いくつかの実施形態では、ホームは「どこでも」と呼ぶことにより参照されてもよい。本開示の目的のために、「セット（Ｓｅｔ）」、「ルーム（Ｒｏｏｍ）」、「エリア（Ａｒｅａ）」、および「ホーム（Ｈｏｍｅ）」という用語は、これらの用語の一般的な使用法と区別するために、ホームグラフ階層のレベルを指す場合大文字で記載される。さらに、セット、ルーム、エリア、およびホームを識別する際に人間が読める名称（すなわち、文字列）が使用され、引用符（例えば、「ニックの部屋」セット）で表示される。

ｃ．コントロールデバイスの例
図３Ａは、図１のメディア再生システム１００のコントロールデバイス１０４の選択された１つの特定の態様を示す機能ブロック図である。このようなコントロールデバイスはまた、コントローラまたは制御装置とも呼ばれることがある。図３Ａに示すコントロールデバイス１０４は、プロセッサ３１２、メモリ３１６、およびネットワークインタフェース３３０などの上述のネットワークデバイスの特定のコンポーネントと概ね類似したコンポーネントを含んでもよい。一例では、コントロールデバイスは、メディア再生システム１００専用のコントローラであってもよい。別の例では、コントロールデバイスは、メディア再生システムのコントローラアプリケーションソフトウェア（「コントローラアプリ」）がインストールされるネットワークデバイス、例えば、ｉＰｈｏｎｅ（登録商標）、ｉＰａｄ（登録商標）、または任意の他のスマートフォン、タブレット、またはネットワークデバイス（例えば、ＰＣまたはＭａｃ（登録商標）などのネットワークコンピュータ）など、であってもよい。コントロールデバイス１０４は、その構成コンポーネントを収容するハウジング３３８を含む。

コントロールデバイス１０４のメモリ３１６は、コントローラアプリケーションソフトウェアおよびメディア再生システム１００およびシステム１００のユーザと関連付けられた他のデータを格納するよう構成されてもよい。メモリ３１６には、メディア再生システム１００のユーザアクセス、コントロール、および構成を容易にするなどの特定の機能を達成するために、プロセッサ３１２により実行可能な１つまたは複数のソフトウェアコンポーネント３１４がロードされてもよい。コントロールデバイス１０４は、上述したように、無線インタフェースなどのネットワークインタフェース３３０を介して他のネット枠デバイスと通信する。

コントロールデバイス１０４は、コントロールデバイス１０４の環境で音を検出するよう配置された複数のマイクロフォンを含んでいてもよい。マイクロフォンは、メディア再生システム１００へのボイス入力を検出し、おそらく１つまたは複数のＶＡＳを使用してこれらの入力を処理し、１つまたは複数の再生デバイス１０２でコマンドを実行してもよい。

音量調節およびオーディオ再生制御などの再生デバイス制御コマンドはまた、コントロールデバイスからネットワークインタフェース３３０を介して再生デバイスに通信されてもよい。上述のように、メディア再生システム１００の構成の変更はまた、ユーザがコントロールデバイスを使用して実行してもよい。構成変更は、ゾーンへ／ゾーンから１つまたは複数の再生デバイスを追加する／削除すること、ゾーングループへ／ゾーングループから１つまたは複数のゾーンを追加する／削除すること、結合プレーヤーまたは併合プレーヤーの形成、結合プレーヤーまたは併合プレーヤーから１つまたは複数の再生デバイスを分離すること、などが含まれていてもよい。

一例では、データおよび情報（例えば、状態変数など）は、ネットワークインタフェース３３０を介してコントロールデバイスと他のデバイスとの間で通信されてもよい。例えば、メディア再生システム１００における再生ゾーンおよびゾーングループ構成は、再生デバイス、別のコントロールデバイス、または別のネットワークデバイスからコントロールデバイスにより受信されてもよく、または、ネットワークインタフェース３３０を介して別の再生デバイスまたは別のコントロールデバイスに、コントロールデバイスにより送信されてもよい。場合によっては、他のネットワークデバイスは別のコントロールデバイスであってもよい。

図３Ｂは、例示的なコントロールデバイス２０４を示す等角図である。図示されるように、コントロールデバイス２０４は、タッチ感応ディスプレイを含み、タッチ感応ディスプレイには、ユーザインタフェース３２６が表示される。コントロールデバイスのユーザインタフェース３２６は、図４Ａおよび４Ｂに示すコントローラインタフェース３２６ａおよび３２６ｂなどの、総称してコントローラインタフェース３２６と呼ばれることもあるコントローラインタフェースを提供することにより、メディア再生システム１００のユーザアクセスおよび制御を容易にするよう構成されてもよい。

図４Ａおよび４Ｂをともに参照すると、コントローラインタフェース３２６は、再生制御領域４４２、再生ゾーン領域４４３、再生ステータス領域４４４、再生キュー領域４４６、およびソース領域４４８を含む。図示されるユーザインタフェース３２６は、図３Ａに示すコントロールデバイスなどのネットワークデバイス上で提供され、メディア再生システム１００などのメディア再生システムを制御するためにユーザによってアクセスされ得るユーザインタフェースの一例に過ぎない。様々なフォーマット、スタイル、および対話シーケンスなどの他のユーザインタフェースは、代替的に１つまたは複数のネットワークデバイス上に実装され、メディア再生システムへの同等のある制御アクセスを提供してもよい。

再生制御領域４４２（図４Ａ）は、選択された再生ゾーンまたは再生グループ内の再生デバイスに再生または一時停止、早送り、巻き戻し、次へスキップ、前へスキップ、シャッフルモードの開始／終了、リピートモードの開始／終了、クロスフェードモードの開始／終了をさせる選択可能な（例えば、タッチにより、またはカーソルの使用により）アイコンを含んでもよい。再生制御領域４４２はまた、イコライザ設定および再生音量、その他の変更を行うための選択可能なアイコンを含んでもよい。

再生ゾーン領域４４３（図４Ｂ）は、メディア再生システム１００内の再生ゾーンの表示を含んでもよい。再生ゾーン領域はまた、図示される「ダイニングルーム＋キッチン」ゾーングループなどのゾーングループの表示を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再生ゾーンのグラフィック表示は、結合ゾーンの作成、ゾーングループの作成、ゾーングループの分離、およびゾーングループの名称変更、その他など、メディア再生システム内の再生ゾーンを管理または構成する追加の選択可能なアイコンを表示させるように選択可能であってもよい。

例えば、図示されるように、「グループ」アイコンは、再生ゾーンのそれぞれのグラフィック表示内に設けられていてもよい。特定のゾーンのグラフィック表示内に設けられた「グループ」アイコンは、特定のゾーンにグループ化されるメディア再生システム内の１つまたは複数の他のゾーンを選択するオプションを表示させるように選択可能であってもよい。グループ化されると、特定のゾーンにグループ化されたゾーン内の再生デバイスは、特定のゾーンの再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するよう構成される。同様に、「グループ」アイコンは、ゾーングループのグラフィック表示内に設けられてもよい。この場合、「グループ」アイコンは、ゾーングループから削除されるゾーングループ内の１つまたは複数のゾーンの選択を解除するオプションを表示させるように選択可能である。ユーザインタフェース３２６などのユーザインタフェースを介してゾーンをグループ化およびグループ解除するための他の対話および実装も可能である。再生ゾーン領域４４３（図４Ｂ）内の再生ゾーンの表示は、再生ゾーンまたはゾーングループの構成が変更されると、動的に更新されてもよい。

再生ステータス領域４４４（図４Ａ）は、選択された再生ゾーンまたはゾーングループで、現在再生中のオーディオコンテンツ、前に再生されたオーディオコンテンツ、または次に再生予定のオーディオコンテンツ、のグラフィック表示を含んでもよい。選択された再生ゾーンまたはゾーングループは、再生ゾーン領域４４３および／または再生ステータス領域４４４内などのユーザインタフェースにおいて視覚的に区別されてもよい。グラフィック表示は、トラックタイトル、アーティスト名、アルバム名、アルバム年、トラック長さ、および、ユーザインタフェース４２６を介してメディア再生システムを制御する際にユーザが知っていると有用であり得る他の関連情報、を含んでもよい。

再生キュー領域４４６は、選択された再生ゾーンまたはゾーングループに関連付けられた再生キュー内のオーディオコンテンツのグラフィック表示を含んでもよい。いくつかの実施形態では、それぞれの再生ゾーンまたはゾーングループは、再生ゾーンまたはゾーングループにより再生されるゼロまたはそれ以上のオーディオアイテムに相当する情報を含む再生キューに関連付けられてもよい。例えば、再生キュー内のそれぞれのオーディオアイテムは、おそらく再生デバイスによる再生用に、ローカルオーディオコンテンツソースまたはネットワークオーディオコンテンツソースからオーディオアイテムを検索および／または取得するために、ユーアールアイ（ＵＲＩ：Ｕｎｉｆｏｒｍ ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）、ユーアールエル（ＵＲＬ：Ｕｎｉｆｏｒｍ ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｌｏｃａｔｏｒ）、または、再生ゾーンまたはゾーングループ内の再生デバイスにより使用可能ないくつかの他の識別子を含んでもよい。

一例では、プレイリストは、再生キューに追加されてもよい。この場合、プレイリスト内のそれぞれのオーディオアイテムに対応する情報は、再生キューに追加されてもよい。一例では、再生キュー内のオーディオアイテムは、プレイリストとして保存されてもよい。さらなる例では、再生ゾーンまたはゾーングループが、再生時間を有する個別のオーディオアイテムではなく停止されるまで連続して再生するインターネットラジオなどの連続ストリーミングオーディオコンテンツを再生しているとき、再生キューは空であってもよい、または、追加されているが「未使用」であってもよい。代替的な実施形態では、再生キューは、インターネットラジオおよび／または他のストリーミングオーディオコンテンツアイテムを含むことができる。再生キューは、再生ゾーンまたはゾーングループがこれらのアイテムを再生しているときに、「使用中」とすることができる。他の例もまた可能である。

再生ゾーンまたはゾーングループが「グループ化」または「グループ解除」されると、影響する再生ゾーンまたはゾーングループに関連付けられた再生キューはクリアされてもよい、または再び関連付けられてもよい。例えば、第１再生キューを含む第１再生ゾーンが第２再生キューを含む第２再生ゾーンとグループ化されると、確立されたゾーングループは関連付けられた再生キューを有していてもよく、関連付けられた再生キューは、最初は空である、第１再生キューからのオーディオアイテムを含む（第２再生ゾーンが第１再生ゾーンに追加された場合）、第２再生ゾーンからのオーディオアイテムを含む（第１再生ゾーンが第２再生ゾーンに追加された場合）、または第１および第２再生キューの両方からのオーディオアイテムの組み合わせである。その後、確立されたゾーングループがグループ解除されると、結果として得られる第１再生ゾーンは、元の第１再生キューに再び関連付けられてもよいし、空である新しい再生キューまたは確立されたゾーングループがグループ解除される前に確立されたゾーングループに関連付けられた再生キューからのオーディオアイテムを含む新しい再生キューに関連付けられてもよい。同様に、結果として得られる第２再生ゾーンは、元の再生キューに再び関連付けられてもよいし、空である新しい再生キューまたは確立されたゾーングループがグループ解除される前に確立されたゾーングループと関連付けられていた再生キューからのオーディオアイテムを含む新しい再生キューに関連付けられてもよい。他の例もまた可能である。

図４Ａおよび４Ｂを引き続き参照して、再生キュー領域４４６（図４Ａ）のオーディオコンテンツのグラフィック表示は、トラックタイトル、アーティスト名、トラック長さ、および再生キュー内のオーディオコンテンツに関連付けられた他の関連情報を含んでもよい。一例では、オーディオコンテンツのグラフィック表示は、再生キューに表示されている再生キューおよび／またはオーディオコンテンツを管理および／または操作するための追加の選択可能なアイコンを表示させるように選択可能であってもよい。例えば、表示されたオーディオコンテンツは、再生キューから削除されてもよく、再生キュー内の異なる位置へ移動されてもよく、または、すぐ再生するようにまたは任意の現在再生中のオーディオコンテンツの後に再生するように選択されてもよいし、その他も可能である。再生ゾーンまたはゾーングループに関連付けられた再生キューは、再生ゾーンまたはゾーングループ内の１つまたは複数の再生デバイスの、再生ゾーンまたはゾーングループ内に存在しない再生ゾーンの、および／またはいくつかの他の指定されたデバイスの、メモリに格納されてもよい。そのような再生キューの再生は、キューのメディアアイテムを、おそらく順次またはランダムな順序で再生する１つまたは複数の再生デバイスを含んでもよい。

ｄ．オーディオコンテンツソースの例
ソース領域４４８（図４Ａ）は、選択されたオーディオコンテンツソースおよびボイスアシスタントサービス（ＶＡＳ）のグラフィック表示を含んでもよい。ソース領域４４８のオーディオソースは、選択された再生ゾーンまたはゾーングループにより、オーディオコンテンツが取得され、再生され得るオーディオコンテンツソースであってもよい。ゾーンまたはゾーングループ内の１つまたは複数の再生デバイスは、様々な利用可能なオーディオコンテンツソースから再生するためのオーディオコンテンツを取得する（例えば、オーディオコンテンツに対して対応するユーアールアイ（ＵＲＩ）またはユーアールエル（ＵＲＬ）に従って）よう構成されてもよい。一例では、オーディオコンテンツは、対応するオーディオコンテンツソース（例えば、ラインイン接続）から、直接的に再生デバイスにより取得されてもよい。別の例では、オーディオコンテンツは、１つまたは複数の他の再生デバイスまたはネットワークデバイスを介して、ネットワーク経由で再生システムに提供されてもよい。

例示的なオーディオコンテンツソースは、メディア再生システム内の１つまたは複数の再生デバイスのメモリを含んでもよい。メディア再生システムは、図１のメディア再生システム１００、１つまたは複数のネットワークデバイス（例えば、コントロールデバイス、ネットワーク対応ＰＣ、またはネットワークアタッチドストレージ（ＮＡＳ）など）上のローカルミュージックライブラリ、インターネット（例えば、クラウド）を介してオーディオコンテンツを提供するストリーミングオーディオサービス、または再生デバイスまたはネットワークデバイス上のラインイン入力接続を介してメディア再生システムに接続されるオーディオソースなどであり、その他であってもよい。

いくつかの実施形態では、オーディオコンテンツソースは、図１のメディア再生システム１００などのメディア再生システムから定期的に追加または削除されてもよい。一例では、オーディオアイテムのインデックス作成は、１つまたは複数のオーディオコンテンツソースが追加、削除、または更新されるたびに実行されてもよい。オーディオアイテムのインデックス作成は、メディア再生システム内の再生デバイスによりアクセス可能なネットワーク経由で共有されるすべてのフォルダ／ディレクトリ内の識別可能なオーディオアイテムに対してスキャンすること、メタデータ（例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、トラック長さ、その他）、およびそれぞれの識別可能なオーディオアイテムを検索するためのＵＲＩまたはＵＲＬなどの他の関連付けられた情報を含むオーディオコンテンツデータベースの生成または更新を含んでもよい。オーディオコンテンツソースの管理および維持について、他の例もまた可能である。

ＩＩＩ．宿泊施設におけるメディア再生システムの例
図５は、本明細書に記載される１つまたは複数の実施形態により実装されるシステム５００の例示的な構成を示す。図５に示すように、システム５００は、３つの客室（部屋１、２、３）を有する宿泊施設（すなわち、ホテル）に実装される。ホテルでは、ロビーにフロントデスクがあり、チェックインおよびチェックアウトなどのゲストサービスを容易に行えるようになっている。図５に示す宿泊施設は、多くの異なる種類のホテル、モーテル、ベッド＆ブレックファスト、および他の一時宿泊施設を代表するものである。

システム５００は、多くの点でメディア再生システム１００と類似している。例えば、システム５００は、再生デバイス５０２ａ～５０２ｇを含む。それらは、メディア再生システムの再生デバイス１０２とコンポーネントおよび機能が類似している。システム５００はまた、ＮＭＤ５０３ａ～５０３ｃおよびコントロールデバイス５０４を含む。これらは、メディア再生システム１００のＮＭＤ１０３およびコントロールデバイス１０４とコンポーネントおよび機能が類似している。いくつかの例では、ホテルのゲストは、ホテルに自分の個人デバイス（例えば、スマートフォンまたはタブレット）を持参してもよい。この場合、コントロールデバイス５０４は、メディア再生システム１００のコントロールデバイス１０４と同一の物理デバイスであってもよい。

例示的な実施形態では、それぞれの客室の再生デバイスは、それぞれのＨＨＩＤを有する個別のメディア再生システムとして構成される。例えば、システム５００は、それぞれの部屋１、２、および３にメディア再生システム５００ａ、５００ｂ、および５００ｃを含んでもよい。例えば、部屋１のメディア再生システム５００ａは、再生デバイス５０２ａおよび５０２ｂと、ＮＭＤ５０３ａと、含む。同様に、メディア再生システム５００ｂおよび５００ｃはそれぞれ、図示されるように再生デバイスおよびＮＭＤを含む。それぞれの部屋は、１つまたは複数のスマート照明デバイス５０８ａ～５０８ｃおよびスマートサーモスタット５１０ａ～５１０ｃなどの他のネットワークデバイスを含んでもよい。それぞれの客室内の再生デバイス５０２をそれぞれのメディア再生システムとして構成することで、それぞれの部屋内のゲストによりそのシステムを個別に制御および再生することが容易になる。ロビーには、再生デバイス５０２ｇが別のメディア再生システム５００ｄとして構成されてもよい。

また図５に示すネットワークルータ５０６は、システム５００のネットワークデバイスと相互に接続するネットワークを提供する。ネットワークルータ５０６は、ＷＡＮ５０７に接続している。ＷＡＮ５０７は、ＷＡＮ１０７（すなわち、インターネット）と同一のネットワークである。リモートコンピュータシステム５０５は、ストリーミングオーディオサービス、ボイスアシスタントサービスなどのような、１つまたは複数のクラウドベースのサービスを提供するよう構成された１つまたは複数のサーバを示す。リモートコンピュータ１０５はまた、図５に示すホテルを含む、１つまたは複数の宿泊施設のクラウドベースの予約システムを代表するものであってもよい。リモートコンピュータ１０５はさらに、再生デバイス１０２の製造業者により提供される、宿泊施設内のメディア再生システムの追加的な機能を容易にするクラウドベースのサービスを代表するものであってもよい。１つまたは複数のリモートコンピュータシステム５０５は、図１に示すリモートコンピュータ１０５と同一のものであってもよい。

一例では、図１に示すメディア再生システム１００のユーザ（例えば、ニック）は、予約システム５５０を使用して図５に示すホテルの部屋（例えば、部屋２）を予約する。予約システム５５０は、１つまたは複数の宿泊施設に対して部屋予約を維持するよう構成された１つまたは複数のサーバを含む。予約システム５５０は、例としてホテル内にあるように図示されているが、予約システム５５０は、クラウドベースであってもよいし、リモートコンピュータシステム５０５上に実装されていてもよい。例えば、予約システム５５０は、ホテルチェーン（例えば、Ｍａｒｉｏｔｔ（登録商標）、Ｈｉｌｔｏｎ（登録商標）、Ｈｙａｔｔ（登録商標）など）のクラウドベースのシステムを示してもよい。他の例では、予約システム５５０は、Ｐｒｉｃｅｌｉｎｅ（登録商標）などのサードパーティトラベルサイトのクラウドベースのシステムを示してもよい。サードパーティトラベルサイトは、複数の異なる宿泊施設の部屋予約を容易にする。

様々な例では、予約システム５５０は、ウェブインタフェースを介して、または予約アプリケーションまたはアプリ（例えば、スマートフォンまたはタブレットアプリ）を介してアクセス可能である。所定のユーザの部屋予約および他の情報は、予約システム５５０のユーザアカウント内に格納されてもよい。例えば、メディア再生システム１００のユーザは、コントロールデバイス１０４ａ（例えば、ニックのスマートフォン）上のアプリケーションを介して予約システム５５０にログインして、図５に示すホテルの部屋を予約してもよい。別の例では、ユーザは、ホテルのフロントデスクに電話してもよいし、ホテルの従業員が端末５５１を使用してユーザのために部屋を予約してもよい。他の例も同様に可能である。

ゲストの滞在に先立ち、ゲストは、ホテルのユーザアカウントへの自分のメディア再生システムのユーザアカウントの関連付けに対してオプトインしてもよい。例えば、メディア再生システム１００のユーザは、おそらく、予約システム５５０のウェブインタフェースまたはアプリを使用して、メディア再生システム１００の自分のユーザプロファイル（例えば、ニックのユーザプロファイル）を予約システム５５０のユーザアカウント（例えば、ニックのホテルアカウント）にリンクさせてもよい。代替的に、メディア再生システム１００のユーザは、おそらく、コントロールデバイス１０４のユーザインタフェース３２６を使用して、予約システム５５０のユーザアカウントをメディア再生システム１００のユーザプロファイルにリンクさせてもよい。

図６は、コントロールデバイス５０４に表示されたコントローラインタフェース３２６ｃを示す。上述したように、コントロールデバイス５０４は、ゲストの個人デバイスを示し、図１、３Ａ、および３Ｂに示すコントロールデバイス１０４および２０４と類似のまたは同一のコンポーネントおよび機能を有していてもよい。いくつかの例では、ユーザは、ホテルのゲストになるときに、自分の個人デバイスを持参する。この場合、コントロールデバイス５０４は、図１に示すコントロールデバイス１０４と同じ物理デバイスである。

図示されるように、コントローラインタフェース３２６ｃは、ホテルが室内無線サウンドシステム（例えば、図５に示す再生デバイス５０２ａ～５０２ｆ）を含むことを示すプロンプト６６１を含む。プロンプト６６１はさらに、客室のメディア再生システム（すなわち、メディア再生システム５００ｂ）がチェックイン時にゲストのホーム設定で構成され得ることを示す。コントローラインタフェース３２６ｃはさらに、メディア再生システムのユーザプロファイルに対するゲストの認証情報を入力するためのコントロール６６２および６６３を含む。認証情報を提供した後、選択可能なコントロール６６４の選択により、コントロールデバイス５０４は、図５に示すリモートコンピュータシステム５０５に認証情報を送信することができる。これにより、メディア再生システムのゲストのユーザプロファイルとホテルのユーザアカウントとの間にリンクが生成される。代替的に、選択可能なコントロール６６５の選択は、そのような関連付けの生成に対して、オプトアウトする。

上述したように、ゲストの部屋へのチェックインは、その部屋の中のメディア再生システムをゲストのホーム設定で構成するトリガーとなってもよい。いくつかの例では、所定の予約に対するゲストの部屋へのチェックインステータスは、予約システム５５０において状態変数として示される。場合によっては、ゲストは、ホテルの従業員に話しかけてフロントデスクでチェックインしてもよい。ホテルの従業員は、端末５５１を使用して予約システム５５０にアクセスし、ゲストを部屋にチェックインさせてもよい。これにより、その部屋に対する状態変数が変更され、ゲストが今その部屋にチェックインしたことを示す。あるいは、ゲストは、予約システム５５０のウェブインタフェースまたはスマートフォンアプリを使用して自身でチェックインしてもよい。さらに別の例では、予約システム５５０は、チェックインが可能になる時間（例えば、午後３時）に、所定の部屋のメディア再生システムのゲストのホーム設定への構成をトリガーしてもよい。

様々な例では、再生デバイス５０２ｃおよび５０２ｄおよび／またはＮＭＤ５０３とは、メディア再生システム５００ｂがゲストのメディア再生システム１００のホーム設定に構成されたことを示す、音声のウェルカム通知を出力してもよい。例えば、ゲスト（例えば、ニック）が部屋２に入ると、メディア再生システム５００ｂの再生デバイス５０２ｃおよび５０２ｄおよび／またはＮＭＤ５０３は、「こんにちはニック、部屋２へようこそ、あなたのソノスシステムの準備ができています。」と出力してもよい。このようなメッセージは、おそらく、予約システム５５０を介してゲストの予約に関する情報を取得することにより、ゲストのホームメディア再生システムに構成されたボイスアシスタントサービスを介して出力される。

所定の部屋のメディア再生システムをゲストのホーム設定に構成することは、ゲストのメディア再生システム１００からゲストのメディア再生システムのホーム設定（例えば、システム構成）を取得するシステム５００、またはゲストのユーザプロファイルを維持するリモートコンピュータシステム５０５を含む。例えば、メディア再生システム１００のユーザが部屋２にチェックインすると、システム５００は、メディア再生システム１００のＨＨＩＤに対応するユーザプロファイルをリモートサーバー５０５に問い合わせてもよい。システム５００は、自分のメディア再生システムのユーザプロファイルを予約システム５５０のユーザアカウントにリンクさせるために、ユーザがユーザプロファイルの認証情報を提供することにより、このＨＨＩＤを事前に取得してもよい。

代替例では、客室のメディア再生システムは、ゲストが部屋に入る前にゲストのホームメディア再生システムのＨＨＩＤを知らないことがある。このような例では、ゲストの個人デバイス（例えば、スマートフォンまたはタブレット）は、客室のメディア再生システムとメッセージを交換し、個人デバイスからゲストのホームメディア再生システムのＨＨＩＤをメディア再生システムに送信してもよい。ゲストの個人デバイスは、メディア再生システム１００に接続されたときにコントロールデバイス１０４として個人デバイスが動作するよう、ゲストのホームメディア再生システムのＨＨＩＤをメモリに格納して有していてもよい。

図７は、コントロールデバイス５０４とメディア再生システム５００ｂの再生デバイス５０２ｃとの間で交換されたメッセージを示すメッセージフロー図６７０を示す。このようなメッセージは代表的なものであり、追加的なまたはより少ないメッセージを使用する例示的な実施形態が検討されている。さらに、このようなメッセージは、ゲストの個人デバイスとメディア再生システム５００ｂの他のネットワークデバイス（例えば、再生デバイス５０２ｄまたはＮＭＤ５０３ｂ）との間で交換されてもよい。

６７１で、再生デバイス５０４ｂは、コントロールデバイス５０４により検出されるビーコンメッセージを発信する。アプリケーション（メディア再生システム１００または予約アプリに対するコントロールアプリ）は、おそらく、バックグラウンドプロセスの一部として、そのようなビーコンメッセージを監視するようコントロールデバイス５０４を構成してもよい。いくつかの実施形態では、再生デバイス５０４ｂは、ビーコンメッセージを繰り返し（例えば、周期的に）発信し、そのようなデバイスが部屋に存在するようになったときに様々なコントロールデバイス５０４による検出を容易にする。

ビーコンメッセージはメディア再生システム５００ｂの一部であるとして、再生デバイス５０２ｃを識別する識別子（例えば、ＨＨＩＤ）を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンメッセージは、再生デバイス５０２ｃの識別を容易にするために、メジャー値とマイナー値とを含む。例えば、メジャー値は、ホテルを識別するユニバーサルユニーク識別子（ＵＵＩＤ：ｕｎｉｖｅｒｓａｌｌｙ ｕｎｉｑｕｅ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）であってもよく、マイナー値は、部屋番号を識別するものであってもよい。このような値は、それぞれの部屋で再生デバイス５０２のインストール中に構成されてもよい。

ビーコンメッセージは、他の無線規格および／またはプロトコルの中でも、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）またはＷｉＦｉ（登録商標）を介して送信することができる。いくつかの実施形態では、隣接した部屋の再生デバイスにより発信されたビーコンの誤検出を最小限に抑えるために、ビーコンメッセージは、信号伝播距離を低減するためにＢｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ－Ｅｎｅｒｇｙ（ＬＥ）を使用してもよい。さらに、ビーコン信号は、誤検出を最小限に抑えるために、指向性（例えば、指向性アンテナを介して）であってもよい。別の例として、部屋の壁は、誤検出を最小限に抑えるためにビーコン信号を減衰させてもよい。

ビーコン信号の誤検出を回避するおよび／または最小化するために他のステップも同様に取られ得る。例えば、メディア再生システムのコントローラアプリがビーコンを検出するよう構成されている実施形態では、このコントローラアプリは、予約アプリからゲストの予約に対応するメジャー値および／またはマイナー値を受信してもよい。そして、この例では、コントロールデバイス５０４は、これらの値を有するビーコンメッセージに対してのみ応答するよう構成されてもよい。別の例として、予約アプリがビーコンを検出するよう構成されている実施形態では、予約アプリは予約システム５５０からゲストの予約に対応するメジャー値および／またはマイナー値を問い合わせてもよい。そうすると、これらの値を有するビーコンメッセージにのみ応答することが容易になる。

ビーコンメッセージの検出に基づいて、コントロールデバイス５０４は、６７２で、ユーザのホームメディア再生システムと宿泊施設のメディア再生システムとの間でデータを共有するための権限が付与されているか否かを検出する。いくつかの例では、そのような権限は、メディア再生システムのコントローラアプリを介して、または予約システム５５０のインタフェースを介して、事前に取得されていてもよい。あるいは、コントロールデバイス５０４は、おそらく、コントローラアプリまたは予約アプリを介して、データ共有に対する権限を取得するためのプロンプトを表示してもよい。様々な実施形態では、プロンプトは、コントロールデバイス５０４のロック画面に表示される、またはコントロールデバイス５０４のプッシュ通知を介して表示される。

このようなプロンプトを説明するため、図８は、コントロールデバイス５０４に表示されたコントローラインタフェース３２６ｄを示す。図示されるように、コントローラインタフェース３２６ｄは、コントロールデバイス５０４が、客室に室内無線サウンドシステム（すなわち、メディア再生システム５００ｂ）が含まれていることを検出したということを示すプロンプト８６１を含む。プロンプト８６１はさらに、客室のメディア再生システムをゲストのホーム設定で構成することができることを示す。選択可能なコントロール８６４の選択により、コントロールデバイス５０４は、ゲストのホームシステム構成をメディア再生システム５００ｂと共有することをリクエストする。あるいは、選択可能なコントロール８６５の選択により、そのようなデータ共有がオプトアウトされる。

図７に戻って、６７３で、コントロールデバイス５０４はリモートコンピュータシステム５０５にメッセージを送信する。メッセージは、ゲストのホームメディア再生システム１００のＨＨＩＤを含み、リモートコンピュータシステム５０５は、メディア再生システム１００から、またはメディア再生システム１００を含む複数のメディア再生システムに対するシステム構成を維持するクラウドベースのサーバから、メディア再生システム１００のシステム構成を取得することができる。メッセージはまた、メディア再生システム１００（すなわち、メディア再生システム５００ｂ）のシステム構成で構成されるメディア再生システムを識別するためのメジャー値およびマイナー値を含む。

６７４で、リモートコンピュータシステム５０５は、メディア再生システム１００のホームシステム構成について問い合わせる。例えば、リモートコンピュータシステム５０５は、データベースにメディア再生システム１００のＨＨＩＤに関連付けられて格納されているシステム構成について問い合わせてもよい。別の例として、リモートコンピュータシステム５０５は、複数のメディア再生システムのシステム構成を維持するクラウドベースのサービスの１つまたは複数のサーバに問い合わせてもよい。クラウドベースのサービスのこのようなサーバは、メディア再生システム１００のＨＨＩＤに関連付けられて格納されているシステム構成をデータベースに問い合わせてもよい。

６７５で、リモートコンピュータシステム５０５は、再生デバイス５０２ｃに１つまたは複数のメッセージを送信する。メッセージは、メディア再生システム１００（またはその一部）のホームシステム構成を示す。例えば、リモートコンピュータシステム５０５は、メディア再生システム１００のホームシステム構成を示すＸＭＬファイルを送信してもよい。

６７６で、メディア再生システム１００のホームシステム構成を示すメッセージを受信した後、再生デバイス５０２ｃは、客室内のメディア再生システム５００ｂをメディア再生システム１００のホーム設定に構成する。

いくつかの実施形態では、客室内のメディア再生システム５００ｂをメディア再生システム１００のホーム設定に構成することは、メディア再生システム１００に登録されているストリーミングオーディオサービスを登録することを含む。所定のストリーミングオーディオサービス（例えば、Ｓｐｏｔｉｆｙ（登録商標）またはＰａｎｄｏｒａ（登録商標）など）を設定するために、メディア再生システム１００のユーザは、ストリーミングオーディオサービスの１つまたは複数のユーザアカウントに対する認証情報（例えば、ユーザ名およびパスワード）を提供してもよく、そのサービスからメディア再生システム１００の再生デバイス１０２へのオーディオのストリーミングを可能にすることができる。これらの認証情報は、メディア再生システム１００のシステム構成に格納され、客室のメディア再生システム５００ｂに設定されてもよい。例えば、メディア再生システムのシステム構成のうち、メディア再生システムのストリーミングオーディオサービス登録を示す部分は、客室のメディア再生システム５００ｂのシステム構成にコピーされてもよい。このため、客室のメディア再生システム５００ｂは、ゲストの自宅のメディア再生システム１００と同じストリーミングサービス登録を有する。

さらなる例では、メディア再生システム１００のホーム設定でメディア再生システム５００ｂを構成することは、メディア再生システム１００に登録されたボイスアシスタントサービスを登録することを含む。所定のボイスアシスタントサービス（例えば、Ａｍａｚｏｎ Ａｌｅｘａ（登録商標）またはＡｐｐｌｅ Ｓｉｒｉ（登録商標））をセットアップするために、メディア再生システム１００のユーザは、ボイスアシスタントサービスの１つまたは複数のユーザアカウントに対する認証情報（例えば、ユーザ名およびパスワード）を提供し、メディア再生システム１００のＮＭＤ１０３からボイスアシスタントサービスへのボイスアシスタントコマンドを有効にしてもよい。メディア再生システム５００ｂに対するこれらのボイスアシスタントサービスの登録を伝播させるために、メディア再生システム５００ｂは、メディア再生システム１００のシステム構成からメディア再生システム５００ｂのシステム構成に登録情報（例えば、サービスおよび対応する認証情報）をコピーしてもよい。

例の中で、メディア再生システム１００のホーム設定で客室内のメディア再生システム５００ｂを構成することは、客室内のメディア再生システム５００ｂにユーザカスタマイズ設定を伝播することを含む。ユーザカスタマイズ設定は、お気に入り（例えば、メディア再生システム１００のユーザプロファイル（例えば、ニックのユーザプロファイル）内にお気に入りとして指定されている、プレイリスト、アーティスト、アルバム、曲、本、および他のオーディオコンテンツ）を含んでもよい。これらのユーザカスタマイズ設定の伝播は、メディア再生システム１００のシステム構成の関連部分を客室内のメディア再生システムのシステム構成の対応部分にコピーすることを含んでもよい。

いくつかのユーザカスタマイズ設定は、ゾーン固有であってもよい。例えば、ユーザ（ニック）は、異なるゾーンで異なるお気に入りを指定してもよい。これは、おそらく、ユーザはオフィスゾーンではクラシック音楽を聴き、リビングルームゾーンではポップ音楽を聴くことを好むためである。別の例として、ユーザは、特定のゾーン内で（例えば、ニックの部屋などの寝室内で）、アラーム（例えば、午前７時に所定のオーディオコンテンツを再生する）を設定してもよい。別の例では、ユーザがそのゾーンで音楽の再生を開始すると（例えば、「音楽を再生して」というボイスコマンドを発話することにより）、そのゾーン内の再生デバイス１０２は、そのデフォルト音楽の再生を開始する、というように、ユーザは、それぞれのゾーンで異なるデフォルト音楽を設定してもよい。これらの例は例示的なものであり、他のゾーン固有のユーザカスタマイズ設定も考えられる。

そのような設定の伝播の後、客室内のメディア再生システム５００ｂは、ゲストの自宅のメディア再生システム１００と同一のまたは同様の体験を提示する。例えば、メディア再生システム５００ｂに接続されている間にコントロールデバイス５０４がユーザインタフェース３２６ａを表示する場合、ソース領域４４８（図４Ａ）は、ユーザインタフェース３２６ａがメディア再生システム１００の制御のために表示されているときにコントロールデバイス１０４に表示されるのと同一の、選択可能なオーディオコンテンツソースおよびボイスアシスタントサービス（ＶＡＳ）のグラフィック表示を示す。同様に、アラームは同じオーディオコンテンツで同時に（おそらく、タイムゾーンにより調整されて）鳴る。ユーザインタフェース３２６を使用してユーザのお気に入りを閲覧または検索すると、同じお気に入りが表示される。メディア再生システム１００に関連して上述したホーム体験の他の態様も同様に伝播してもよい。

いくつかの態様では、客室内のメディア再生システムは、ゲストの自宅のメディア再生システム１００と比較して異なる体験を提示してもよい。例えば、客室内のメディア再生システム５００ｂは、ユーザのホームメディア再生システム１００と比較して、異なる数または構成のゾーンを有していてもよい。特に、部屋２のメディア再生システム５００ｂは、寝室ゾーン（再生デバイス５０２ｃ）とバスルームゾーン（再生デバイス５０２ｄ）とを含んでいてもよい。そのように、メディア再生システム５００ｂに接続されている間にコントロールデバイス５０４がユーザインタフェース３２６ｂを表示する場合、再生ゾーン領域４４３（図４Ｂ）は、メディア再生システム１００のゾーンに代わり、これらのゾーンを表示する。

このような違いを考えると、メディア再生システム１００のホーム設定で客室内のメディア再生システム５００ｂを構成することは、メディア再生システム１００のホーム設定を変更して、客室内のメディア再生システム５００ｂに適合させることを含んでもよい。いくつかの例では、メディア再生システム５００ｂを構成することは、メディア再生システム５００ｂのゾーンに最もよく合うメディア再生システム１００のゾーンを識別することを含んでもよい。例えば、メディア再生システムの主寝室ゾーン（例えば、ニックの部屋）およびバスルームゾーンからの設定は、メディア再生システム５００ｂの寝室ゾーンおよびバスルームゾーンにそれぞれ伝播されてもよい。さらなる例では、メディア再生システム５００ｂを構成することは、メディア再生システム１００の複数のゾーンからメディア再生システム５００ｂの単一のゾーンへ設定を結合するまたは統合することを含んでもよい。例えば、寝室（すなわち、ニックの部屋および寝室）からの設定を組み合わせて、メディア再生システム５００ｂの寝室ゾーンへ伝播されてもよい。

さらなる例では、客室のうちの２つが隣接していてもよく（両開きドアで隔てられてはいるが）、共用廊下に出ることなく２つのゲストルームの間のアクセスを容易にすることができる。これは、例えば、親がこどもと旅行する場合に好まれる配置である。そのような例では、両方の部屋のネットワークデバイスは、単一のメディア再生システムとして構成されてもよい。この２つの部屋のメディア再生システムは追加の再生デバイス５０２を含むため、メディア再生システム５００からの設定は、単一の部屋予約の場合とは異なって伝播されてもよい。

例えば、ニックと彼の息子のニックＪｒ．は、単一の予約のもと、それぞれ部屋２と３とにチェックインしてもよい。そのような例では、メディア再生システム１００の主寝室ゾーン（すなわち、ニックの部屋）と寝室ゾーンからの設定はそれぞれ、部屋２および３の寝室ゾーンに伝播されてもよい。いくつかの例では、この伝播は、メディア再生システム１００のシステム構成内のそれぞれのゾーンに関連付けられたユーザプロファイル（例えば、ニックおよびニックＪｒ．のそれぞれのユーザプロファイル）により決定されてもよい。あるいは、ゲストは、コントローラアプリまたは予約アプリを使用して、予約した部屋の利用可能なゾーンへのそれぞれのゾーンの伝播を設定してもよい。上述の例を続けると、メディア再生システム１００には１つのバスルームゾーンしかないため、メディア再生システム１００のバスルームゾーンからの設定は、部屋２および３のそれぞれのバスルームゾーンに伝播されてもよい。

いくつかの例では、特定のユーザに関連付けられた設定だけが、メディア再生システム１００から客室のメディア再生システム５００ｂに伝播される。例えば、ニック（ニックＪｒ．ではなく）がホテルに滞在している場合、ニックのユーザプロファイル（例えば、ニックのお気に入り）に対応する設定だけが、メディア再生システム１００からメディア再生システム５００ｂに伝播される。さらに、所定の世帯は、所定のストリーミングオーディオサービスに対して複数のユーザアカウントを有していてもよい。いくつかの例では、所定のサービス（例えば、ストリーミングオーディオサービスおよびボイスアシスタントサービス）のそれぞれのユーザアカウントは、メディア再生システムの所定のユーザプロファイルに関連付けられる。これにより、ホテルに滞在するゲストに対応するユーザアカウントの伝播が容易になる。

上述のように、ゲストが部屋に滞在している間、その部屋のメディア再生システムは、ゲストの自宅のメディア再生システムで構成された設定、プレイリスト、お気に入り、サービスおよび他のカスタマイズオプション（総称して、「ホーム設定」と呼ぶ）を一時的に採用してもよい。例えば、その部屋のメディア再生システムは、ゲストの自宅のメディア再生システムで構成された１つまたは複数のストリーミングオーディオサービスのユーザアカウントをセットアップしてもよい。別の例として、その部屋のメディア再生システムは、複数のゾーン（例えば、寝室およびバスルーム）を含んでもよく、これらのゾーン（例えば、主寝室およびバスルーム）に対応するユーザのメディア再生システムのゾーンのそれぞれの設定でこれらのゾーンを構成してもよい。さらなる例として、ゲストのホームメディア再生システムが世帯の異なるメンバーに対応する複数のプロファイルを有する場合、その部屋のメディア再生システムは、その部屋に滞在しているゲストに対応するユーザプロファイルの設定を採用してもよい。

様々な実施形態では、ゲストの自宅で構成されたスマートホーム設定は、ホテルの客室に伝播されてもよい。上述のように、１つまたは複数のボイスアシスタントサービスをサポートするＮＭＤ１０３は、再生デバイス１０２内に実装されてもよく、再生デバイス１０２と協働して動作することにより、１つまたは複数のボイスアシスタントサービスを使用して、ホーム内の再生デバイス１０２または他のネットワークデバイス（例えば、スマート照明デバイス１０８およびスマートサーモスタット１１０）のボイスコントロールを容易にしてもよい。ボイスアシスタントサービスのユーザプロファイルは、客室内のＮＭＤ５０３に伝播する１つまたは複数のスマートホーム設定を含んでもよい。

例えば、ユーザのニックは、メディア再生システム１００の彼のユーザプロファイルで登録されたボイスアシスタントサービスのユーザアカウントを有していてもよい。ニックは、このユーザアカウントのカレンダー、通知、ボイスメール、およびスマート家電設定などの様々なスマートホーム設定を事前に構成してもよい。例の中で、ボイスアシスタント機能は、ＮＭＤ１０３により受信したボイスコマンドがボイスアシスタントサービスの１つまたは複数のサーバに送信されるという点でクラウドベースである。このようなサーバは、ボイスコマンドへの応答（例えば、音声応答または指示）を提供してもよい。このようなクラウドベースの機能を考えると、ボイスアシスタントサービスに実装されるスマートホーム設定の伝播は、客室のＮＭＤ５０３にボイスアシスタントサービスのユーザアカウントを登録することにより伝播されてもよい。

しかし、客室はゲストの自宅とは異なることを考慮すると、いくつかのスマートホーム設定は、客室のＮＭＤ５０３に伝播されない。例えば、客室にはないスマートホーム家電に対するスマートホーム設定（例えば、スマートオーブンのオーブン温度の設定）は、伝播されない。他の例も同様に可能である。

他のスマートホーム設定は伝播される。例えば、メディア再生システム５００ｂは、おそらく、スマートサーモスタット５１０ｂにボイスアシスタントサービスのアカウントを登録することにより、スマートサーモスタット１１０のプログラミングをスマートサーモスタット５１０ｂに伝播させてもよい。場合によっては、メディア再生システム５００ｂは、スマート照明デバイス５０８ｂにスマート照明デバイス１０８の設定を伝播してもよい。例えば、ニックが自宅のニックの部屋で、徐々に目を覚ますよう照明の設定をしている場合、メディア再生システム５００ｂは、スマート照明デバイス５０８ｂに同じ設定を伝播してもよい。しかし、スマート照明デバイスが客室に存在しないゾーンまたはルーム（例えば、バルコニー）に関連付けられている場合など、他の場合では、そのような設定は伝播されなくてもよい。

さらなる例では、システム５００は、いくつかのスマートホーム設定を変更することにより、ホテルに滞在している間にゲストが自宅のスマートホーム家電の制御を行えるようにしてもよい。例えば、ニックの部屋のスマート照明デバイスを消すために、「寝室の照明を消して」というボイスコマンドを発声する代わりに、ゲストは、「自宅の寝室の照明を消して」というボイスコマンドを発声する必要があることがある。「寝室の照明を消して」という前者のボイスコマンドにより、ＭＮＤ１０３は、スマート照明デバイス５０８ｂを消してもよい。

例の中では、宿泊施設はキュレートされた機能を提供してもよい。例えば、ハワイのホテルであれば、ハワイアン音楽で「アロハプレイリスト」をキュレートしてもよい。いくつかの実施形態では、そのようなプレイリストは、おそらく、ストリーミングオーディオサービスを介してアクセス可能なプレイリストを生成するストリーミングオーディオサービスと連携することにより、特定のストリーミング音楽サービスを介してキュレートされてもよい。

所定の部屋でのゲストの滞在（例えば、ニックの部屋２での滞在）の開始時に、そのようなプレイリストが、おそらく、その部屋の１つまたは複数の再生デバイス５０２のキューを追加することにより、その部屋のメディア再生システム５００で事前構成されてもよい。そして、再生デバイス５０２のユーザインタフェース２２６の再生ボタンを押すと、またはコントロールデバイス５０４のユーザインタフェース３２６を介して、再生デバイスは、キュレートされたプレイリストの再生を開始する。さらなる例では、キュレートされたプレイリストは、ゲストが「音楽を再生して」というボイスコマンドを発声したときに最初に再生されるデフォルトオーディオコンテンツであってもよい。

ホテルによっては、特定のサービスと連携してもよい。例えば、図５に示すホテルは、ストリーミングオーディオサービスとしてＳｐｏｔｉｆｙ（登録商標）と連携しているが、Ａｐｐｌｅ Ｍｕｓｉｃ（登録商標）とは連携していなくてもよく、および、ボイスアシスタントサービスとしてＡｍａｚｏｎ Ａｌｅｘａ（登録商標）と連携しているが、Ａｐｐｌｅ Ｓｉｒｉ（登録商標）とは連携していなくてもよい。このような場合、システム５００は、連携していないサービスからの設定をそれぞれの部屋のネットワークデバイスに伝播させることを回避してもよい。

連携サービスの使用を容易にするために、コントロールデバイス５０４の予約アプリおよび／またはコントローラアプリは、そのようなサービスの登録を促すプロンプトを表示してもよい。プロンプトは、プッシュ通知またはウェルカム画面を介して表示されてもよく、その他でもよい。プロンプトは、サービスプロバイダのウェブサイトまたはアプリにリンクされ、おそらく、無料トライアルまたは他のプロモーションで、連携サービスへの登録を容易にしてもよい。

その部屋のメディア再生システム５００ｂにユーザのホーム設定を伝播することにより、客室のメディア再生システム５００ｂは、ゲストの個人ユーザプロファイルおよびユーザアカウントへのインタフェースとなる。ゲストのユーザプロファイルおよびユーザアカウントへの不正アクセスを防止するために、メディア再生システム５００ｂは、ユーザが部屋にいない間、制限モードに入ってもよい。制限モードでは、ユーザのプライバシーまたは安全性に影響を与える可能性のある機能、例えば、ボイスアシスタントサービスの、音声に基づく購入、メッセージ送信、電話、およびカレンダー機能などが無効化される。同様に、ＮＭＤ５０３を介したユーザのホームメディア再生システム１００の制御は無効化される。再生の停止、ボリュームの変更、または照明の制御などの、ユーザプロファイルまたはユーザアカウントの伝播の有無にかかわらず利用可能な機能は、この制限モードでも有効なままである。

この制限モードの間、コントロールデバイス５０４は、ユーザに制限モードであることを通知するプロンプトを表示してもよい。これにより、ゲストの個人情報および個人デバイスへの不正アクセスに対するゲストの懸念を和らげるのに役立つであろう。このようなプロンプトを例示するために、図９にコントロールデバイス５０４に表示されるコントローラインタフェース３２６ｅを示す。図示されているように、コントローラインタフェース３２６ｅは、システム５００によりゲストが部屋の外にいることを検出し、制限モードが有効化されていることを示すプロンプト９６１を含む。プロンプト９６１はさらに、制限モードは、ゲストの個人情報および個人デバイスへの不正アクセスを防止し、システム５００によりゲストがその部屋に再入室したことを検出した場合に通常モードの動作が再開されることを示す。選択可能なコントロール９６４の選択により、コントロールデバイス５０４は、ＷＡＮ５０７を介して、客室のメディア再生システムに通常モードを再開するよう指示するメッセージを送信する。そのようなオプションは、ゲストの一人が外出している間に他のゲストが部屋に残っている場合などに有用であり得る。

それぞれの部屋のメディア再生システム５００ａ、５００ｂ、および５００ｃは、それぞれの部屋においてゲストの存在（または不在）を検出する１つまたは複数のセンサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のセンサは、無線ネットワークインタフェース（例えば、再生デバイス５０２の無線ネットワークインタフェース２３２）を含む。そのような無線ネットワークインタフェースは、ユーザの個人デバイス（例えば、コントロールデバイス５０４）が部屋に存在するか否かを判定するためにジオフェンシング（ｇｅｏ－ｆｅｎｃｉｎｇ）を実装してもよい。例えば、再生デバイス５０２ｃまたは５０２ｄの無線ネットワークインタフェース２３２がコントロールデバイス５０４からの無線送信を検出できる場合、メディア再生システム５００ｂは、部屋にニックが存在するとみなすことができる。

他の例では、それぞれの部屋のメディア再生システム５００ａ、５００ｂ、または５００ｃは、それぞれの部屋に入室するために使用される部屋の認証情報に基づいて動作モードが決定される。図５に戻って、部屋１、２、および３へのドアはそれぞれ、キーカードリーダー５５２ａ、５５２ｂ、および５５２ｃを使用して解錠される。それぞれの部屋のキーカードリーダーは、その部屋のそれぞれのメディア再生システム５００と通信するネットワークインタフェースを含んでもよい。

異なるキーカードは、異なるアクセスコードでコード化されてもよい。ユニバーサルアクセスコードでコード化されたキーカード（ホテルスタッフが使用する可能性のある）が部屋２へのドアを解錠するのに使用される場合、キーカードリーダー５５２ｂは、メディア再生システム５００ｂに制限モードに入るようメッセージを送信してもよい。逆に、個人アクセスコードによりコード化されたキーカード（ニックが使用するためのコードである可能性がある）が部屋２へのドアを解錠するのに使用される場合、メディア再生システム５００ｂは、通常モードで動作してもよい。

さらなる例では、権限のないユーザまたはデバイスがシステムを制御するか、または他の方法でアクセスしようとすると、それぞれの部屋のメディア再生システム５００ｂは、動的に制限モードに入ってもよい。例えば、再生デバイス５０２ｃまたは５０２ｄがニックの個人デバイス以外のコントロールデバイス５０４からコントロールコマンドを受信する場合、メディア再生システム５００ｂは、これらのコマンドに関しては制限モードに入ってもよい。別の例として、ＮＭＤ５０３がニックの声以外の声によるボイスコマンドを検出する場合、メディア再生システム５００ｂは、このボイスコマンドに関しては制限モードに入ってもよい。すなわち、メディア再生システム５００ｂは、制限モードで許可されている場合にのみ、コントロールコマンドまたはボイスコマンドに応答してもよい。

チェックアウト時に、ホームユーザ設定およびユーザのその他の個人データが客室内のメディア再生システムから削除される。例えば、ニックが部屋２からチェックアウトしたとき、メディア再生システムのＨＨＩＤは、部屋２のメディア再生システム５００ｂから関連付けを解除されてもよい。これにより、メディア再生システムからニックのプロファイルおよびすべての関連情報が削除される。あるいは、予約アプリ、コントローラアプリを介して、またはＮＭＤ５０３ｂを介するメディア再生システムへのボイスコマンドを介して、ゲストは自分の個人データを手動で削除してもよい。

チェックアウトは様々な方法でトリガーされてもよい。例えば、ゲスト従業員が予約システム５５０に接続された端末５５１を使用してゲストをチェックアウトさせてもよい。あるいは、ゲストは予約アプリ、または予約システム５５０へ転送されるＮＭＤ５０３へのボイスコマンドを介してチェックアウトを開始してもよい。さらなる例として、おそらく、部屋のゲストの不在を検出する客室内のセンサと組み合わせて、予約システム５５０は、所定の時間後、自動的にゲストをチェックアウトさせてもよい。

例の中では、ゲストの滞在からのいくつかのデータは、ゲストのホームメディア再生システム１００に、またはゲストの登録されたストリーミングオーディオサービスのユーザアカウントに保持されてもよい。例えば、場合によっては、ゲストは、ゲストのホームメディア再生システム１００のユーザプロファイルに、またはストリーミングオーディオサービスのゲストのユーザアカウントに、キュレートされたプレイリストを保存してもよい。これにより、ゲストが自宅に戻った後も、ゲストのホームメディア再生システム１００でプレイリストを楽しむことが容易になり得る。別の例として、滞在中のゲストの再生履歴および他の使用履歴は、ゲストのホームメディア再生システム１００のユーザプロファイルに、またはゲストの登録されたストリーミングオーディオサービスのユーザアカウントに保持されていてもよい。このようなデータ保持により、滞在中に聞いた曲および／または滞在中に利用した他のクラウドサービスの機能をレビューすることが容易になる。

ＩＶ．技術の例
図１０、１１、および１２に示す実施例１０００、１１００、および１２００は、本明細書に記載される技術の例示的な実施形態を示す。例えば、図１のメディア再生システム１００、図２の１つまたは複数の再生デバイス１０２、図２の１つまたは複数のネットワークデバイス１０３、図３の１つまたは複数のコントロールデバイス１０４、図５のシステム５００、同様に本明細書に記載される他のデバイス、および／または他の適切なデバイスを含む動作環境で、これらの例示的な実施形態を実装することができる。さらに、メディア再生システムにより実行される例として示される動作は、メディア再生システムの再生デバイスまたはコントロールデバイスなどの任意の適切なデバイスにより実行することができる。実施例１０００、１１００、および１２００は、図１０、１１、および１２に示す１つまたは複数のブロックにより示される１つまたは複数の動作、機能、またはアクションを含んでもよい。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックはまた、並列に、および／または本明細書に記載されたものと異なる順序で実行されてもよい。また、様々なブロックは、より少ないブロックに結合されてもよく、追加のブロックに分割されてもよく、および／または所望の実施例に基づいて削除されてもよい。

加えて、本明細書に開示される実施形態について、フローチャートは本実施形態の１つの可能な実施例の機能および動作を示す。この点において、それぞれのブロックは、モジュール、セグメント、またはプログラムコードの一部を表してもよい。これらは、プロセス中の特定の論理的機能またはステップを実装するためにプロセッサにより実行可能な１つまたは複数の命令を含む。プログラムコードは、任意の形式のコンピュータ可読媒体、例えば、ディスクまたはハードドライブを含む記憶装置など、に格納されてもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、およびランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）のような、短期的にデータを格納するコンピュータ記憶媒体などの、非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体はまた、例えば、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）、光学または磁気ディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）のような、二次記憶装置または永続性長期記憶装置などの、非一時的媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体はまた、任意の他の揮発性または不揮発性ストレージシステムであってもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、または、例えば、有形記憶装置とみなすことができる。さらに、本明細書に記載される実施形態では、それぞれのブロックは、プロセス中の特定の論理的機能を実行するために配線された回路を示してもよい。

ａ．ビーコンを使用するメディア再生システムの構成の例
上述のように、本明細書に記載される実施形態は、ビーコンメッセージを使用して、ゲストのホームメディア再生システムのシステム構成で、客室のメディア再生システムの構成を容易にすることを含んでもよい。図１０は、そのようなビーコンを使用した例示的な実施例１０００を示す。

ｉ．ビーコン検出
ブロック１００２で、実施例１０００は、ビーコンを検出することを含む。図５に戻って、コントロールデバイス５０４は、特定のメディア再生システム（例えば、メディア再生システム５００ｂ）の再生デバイス（例えば、再生デバイス５０２ｃおよび／または５０２ｄ）から送信されたビーコンを検出してもよい。コントロールデバイス５０４は、無線パーソナルエリアネットワークインタフェース（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）インタフェース）を介してビーコンを検出してもよい。

ビーコンは、それぞれ個別に予約可能な部屋（例えば、部屋１～３）に対応する、複数の第１メディア再生システム（例えば、メディア再生システム５００ａ～５００ｃ）を有する宿泊施設（例えば、図５に示すホテル）の特定の部屋を識別するデータを含む。データは、それぞれ個別に予約可能な部屋に対応する複数の第１メディア再生システム複数の宿泊施設の中から、その宿泊施設（図５に示すホテル）を識別するメジャー値を含んでもよい。データはまた、その宿泊施設の個別に予約可能な部屋（部屋１、２、３）の中からその宿泊施設の特定の部屋（例えば、部屋２）を識別するマイナー値を含んでもよい。

ビーコンの検出に基づいて、コントロールデバイス５０４は、無線インタフェース（例えば、ＷｉＦｉ（登録商標）インタフェース）を介して、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスにビーコンの確認応答を送信してもよい。ビーコンの確認応答を受信することにより、特定の第１メディア再生システム（メディア再生システム５００ｂ）の再生デバイス（例えば、再生デバイス５０２ｃおよび／または５０２ｄ）は、音声のウェルカムメッセージを再生してもよい。音声のウェルカムメッセージは、宿泊施設および特定の第１メディア再生システムが配置された特定の予約可能な部屋を識別してもよい。

ｉｉ．特定の第１メディア再生システムを構成するためのプロンプトの表示
ブロック１００４で、実施例１０００は、特定の第１メディア再生システムを構成するためのプロンプトを表示することを含んでもよい。例えば、コントロールデバイス５０４は、グラフィックディスプレイ（例えば、図３Ｂのグラフィックディスプレイ３２８）に第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成で、特定の第１メディア再生システム（メディア再生システム５００ｂ）を構成するためのプロンプト（例えば、図６のプロンプト６６１）を表示させてもよい。例の中で、コントロールデバイス５０４は、ロックスクリーン内で、またはプッシュ通知を介して、または他の方法で、ユーザインタフェース３２６内にプロンプトを表示してもよい。例示的な実施例では、コントロールデバイス５０４のコントローラインタフェース（例えば、図４Ａおよび４Ｂに示すコントローラアプリ）は、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のユーザプロファイル（例えば、ニックのユーザプロファイル）で構成され、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のオーディオ再生を制御する。

ｉｉｉ．特定の第１メディア再生システムを構成するための入力の検出
ブロック１００６では、実施例１０００は、特定の第１メディア再生システムを構成するための入力を検出することを含む。例えば、コントロールデバイス５０４は、グラフィックディスプレイを介して、表示されたプロンプト内の特定の選択可能なコントロール（例えば、図６の選択可能なコントロール６６４）の選択を示すタッチ入力データを検出してもよい。これが選択されると、モバイルデバイスに、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成で特定の第１メディア再生システム（メディア再生システム５００ｂ）を構成させる。特定の選択可能なコントロールの選択は、特定の第１メディア再生システムを構成するための権限を示してもよい。代替的な実施形態では、権限は、図７のブロック６７２に関連して記載されるように、他の技術を使用して取得される。

ｉｖ．特定の第１メディア再生システムの構成
ブロック１００８で、実施例１０００は、特定の第１メディア再生システムを構成することを含む。例えば、表示されたプロンプト内の特定の選択可能なコントロールの選択を示すタッチ入力データの検出に基づいて、コントロールデバイス５０４は、無線ネットワークインタフェースを介して、コンピュータシステム（例えば、リモートコンピュータシステム５０５）の１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、特定の第１メディア再生システム（メディア再生システム５００ｂ）を構成させてもよい。

例の中で、特定の第１メディア再生システムを構成することは、図７の６７３、６７４、６７５、および／または６７６に示す、または他の、メッセージおよび動作を含んでもよい。例えば、コントロールデバイス１０４は、コントローラインタフェースから、第２メディア再生システムの識別情報（例えば、メディア再生システム１００のＨＨＩＤ）を取得してもよい。これにより、所定の製造業者のすべてのメディア再生システムの中から、第２メディア再生システムを一意に識別することができる。コントロールデバイス５０４は、ネットワークインタフェース３３０を介して、図７の６７３に示すように、コンピュータシステム（例えば、リモートコンピュータシステム５０５）の１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムの識別情報を送信する。そのようなメッセージは、図７の６７４に示すように、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成について、１つまたは複数のサーバが、１つまたは複数のクラウドサーバに問合せをするようにしてもよい。

さらなる例では、コントロールデバイス５０４は、コントローラインタフェースから、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）の権限トークンを取得してもよい。この権限トークンは、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）に対してのみアクセスを許可する。コントロールデバイス５０４は、ネットワークインタフェース３３０を介して、コンピュータシステム（例えば、リモートコンピュータシステム５０５）の１つまたは複数のサーバに権限トークンを送信してもよい。これにより、１つまたは複数のサーバは、第２メディア再生システムのシステム構成について１つまたは複数のクラウドサーバに問合せすることを許可される。

ｂ．メディア再生システムの構成の例
図１１は、ゲストのホームメディア再生システムのシステム構成で、客室のメディア再生システムを構成する、例示的な実施例１１００を示す。

ｉ．ゲスト予約を示すデータの受信
ブロック１１０２で、実施例１１００は、ゲスト予約を示すデータ受信することを含む。例えば、図５に戻って、システム５００は、おそらく、予約システム５５０を介して、それぞれ個別に予約可能な部屋（例えば、部屋１～３）に対応する複数の第１メディア再生システム（例えば、メディア再生システム５００ａ～５００ｃ）を有する宿泊施設（例えば、図５に示すホテル）へのゲスト予約（例えば、ニックの滞在のための）を示すデータを受信してもよい。ゲスト予約は、第２メディア再生システムのユーザプロファイル（例えば、メディア再生システム１００のニックのユーザプロファイル）を示してもよい。ゲスト予約はまた、宿泊施設の予約された部屋（例えば、部屋２）を示してもよい。

ｉｉ．ホームメディア再生システムのシステム構成についてのクラウドサーバへの問合せ
ブロック１１０４で、実施例１１００は、ゲストのホームメディア再生システムのシステム構成について１つまたは複数のサーバに問合せすることを含む。例えば、システム５００は、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成について、１つまたは複数のクラウドサーバ（例えば、リモートコンピュータシステム５０５）に問合せをしてもよい。システム５００は、図７のブロック６７４に関連して説明したように、または他の例のように、クラウドサーバに問合せしてもよい。

ｉｉｉ．特定の第１メディア再生システムの構成
ブロック１１０６で、実施例１１００は、特定の第１メディア再生システムを構成することを含む。例えば、ゲストのゲスト予約に関連付けられた滞在中に、システム５００は、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、予約された部屋（部屋２）の特定の第１メディア再生システム（例えば、メディア再生システム５００ｂ）を構成してもよい。

第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成することは、本明細書に記載される任意の例示的な構成を含んでもよい。例えば、システム５００は、第２メディア再生システムの少なくとも１つのゾーン（例えば、メディア再生システム１００のニックの部屋）の１つまたは複数の設定で、特定の第１メディア再生システムの第１ゾーン（例えば、第１メディア再生システム５００ｂの寝室ゾーン）を構成してもよい。

例の中で、システム５００は、第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成が、第２メディア再生システムの第１ゾーン（例えば、メディア再生システム１００のニックの部屋）が睡眠エリアを示すゾーン名を有することを示す、と判断してもよい。そのような例では、システム５００は、第２メディア再生システムの第１ゾーン（例えば、ニックの部屋）の１つまたは複数の設定で、特定の第１メディア再生システムの第１ゾーン（例えば、寝室ゾーン）を構成してもよい。

さらに、システム５００は、第２メディア再生システムのシステム構成が、第２メディア再生システムが、睡眠エリアのそれぞれを示す複数のゾーン（例えば、主寝室および寝室）を含むことを示す、と判断してもよい。そのような実施形態では、システム５００は、主寝室に対応する主寝室ゾーンを示すゾーン名に基づいて、主寝室ゾーンの１つまたは複数の設定で、メディア再生システム５００ｂの寝室ゾーンを構成してもよい。

例の中で、予約された部屋の特定の第１メディア再生システム（メディア再生システム５００ｂ）は、第２再生デバイスを含む第２ゾーン（例えば、バスルームゾーン）を含む。そのような例では、システム５００は、システム構成に基づいて、第２メディア再生システムの第２ゾーン（例えば、メディア再生システム１００のバスルームゾーン）がバスルームエリアを示すゾーン名を有するか否かを判断してもよい。その場合、システム５００は、第２メディア再生システムの第２ゾーンの１つまたは複数の設定で、特定の第１メディア再生システムの第２ゾーン（すなわち、バスルームゾーン）を構成してもよい。

例の中で、システム５００は、１つまたは複数のボイスアシスタントサービスのゲストユーザアカウントで、１つまたは複数のＮＭＤを構成してもよい。さらに、システム５００は、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントの１つまたは複数のスマートホーム設定について、ボイスアシスタントサービスの１つまたは複数のサーバに問合せしてもよく、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、問合せの結果として受信したそれぞれのスマートホーム設定で、予約された部屋の１つまたは複数のスマートホーム家電（例えば、スマート照明デバイス５０８またはスマートサーモスタット５１０）を構成してもよい。

さらなる例では、システム５００は、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されたスマートホーム家電の所定のスマートホーム設定を、予約された部屋の対応するスマートホーム家電に変更してもよい。例えば、所定のスマートホーム設定は、１つまたは複数のスマート照明（例えば、スマート照明デバイス１０８）用の照明のパターンであってもよい。そのような例では、スマートホーム設定を変更することは、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成された１つまたは複数のスマート照明（例えば、スマート照明デバイス１０８）用の照明のパターンで、予約された部屋の１つまたは複数のスマート照明（例えば、スマート照明デバイス５０８ｂ）を構成することを含む。

ｃ．メディア再生システムに制限モードを実装するための技術の例
上述のように、本明細書に記載される実施形態は、ゲストの個人情報および個人デバイスへの不正アクセスを防止する制限モードを含んでもよい。図１２は、そのような制限モードを実装する例示的な実施例１２００を示す。

ｉ．特定の第１メディア再生システムの構成
ブロック１２０２で、実施例１２００は、特定の第１メディア再生システムを構成することを含む。例えば、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在（例えば、部屋２でのニックの滞在）中に、システム５００は、第２メディア再生システム（例えば、メディア再生システム１００）のシステム構成に示される１つまたは複数の設定で、特定の予約可能な部屋の特定の第１メディア再生システム（例えば、部屋２のメディア再生システム５００ｂ）を構成してもよい。第２メディア再生システムは、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在のためのゲスト予約に関連付けられたユーザプロファイル（例えば、ニックのユーザプロファイル）に登録されてもよい。

ｉｉ．客室にゲストがいないことを検出
ブロック１２０４で、実施例１２００は、客室に１人または複数のゲストがいないことを検出することを含む。例えば、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在中に、特定の第１メディア再生システム（部屋２のメディア再生システム５００ｂ）が第２メディア再生システム（メディア再生システム１００）のシステム構成に示される１つまたは複数の設定で構成されている場合、システム５００は、１つまたは複数のセンサを介して、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいないことを検出してもよい。例示的なセンサは、キーカードリーダー５５２（キーカードにコード化されたアクセスコードを使用してゲストの存在を検出する）、部屋の再生デバイスのネットワークインタフェース２３０（ジオフェンシングを使用してゲストの存在を検出する）、および／または生体センサ（音声認識または顔認識を介してゲストの存在を検出する）、ならびに他の適切なセンサを含む。

ｉｉｉ．客室での制限モードの有効化
ブロック１２０６で、実施例１２００は、ゲストが客室にいない間、客室で制限モードを有効化することを含む。例えば、システム５００が、ゲスト（例えば、ニック）がゲストの客室（例えば、部屋２）にいないことを検出している間、システム５００は、特定のメディア再生システム（例えば、メディア再生システム５００ｂ）に、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第１機能を無効にさせてもよい。他の第２機能は、制限モードで有効化されたままでもよい。さらなる例の中で、システム５００は、１つまたは複数のセンサを介して、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋に存在することを検出し、１つまたは複数の第１機能が有効化される通常モードを有効化してもよい。

例示的な第１機能は、ユーザのプライバシーおよび／または安全性に影響を与える可能性がある。例えば、第１機能は、個人のプレイリストの制御、ボイスアシスタントサービスを介したボイスコマンドの実行、および／または個人カレンダーへのアクセスなどを含んでもよい。他の例示的な第１機能は、客室のメディア再生システムおよび／またはボイスアシスタントがゲストのホームメディア再生システムおよび／またはボイスアシスタントからの設定で構成された場合にカスタマイズされた、または変更された機能を含む。

対照的に、例示的な第２機能は、ユーザのプライバシーおよび／または安全性に影響を与えない。例えば、第２機能は、特定の第１メディア再生システムによるオーディオコンテンツの再生停止、および／または、スマート照明の制御などを含んでもよい。他の例示的な第２機能は、客室のメディア再生システムおよび／またはボイスアシスタントがゲストのホームメディア再生システムおよび／またはボイスアシスタントからの設定で構成されているか否かにかかわらず利用可能な機能を含む。

Ｖ．結論
上述の説明は、とりわけ、他のコンポーネント、ファームウェア、および／またはハードウェアで実行されるソフトウェアを含む、様々な例示的なシステム、方法、装置、および製品を開示する。そのような例は、単に例示的なものであり、限定的なものであると考えるべきではないと理解される。例えば、任意のまたはすべてのファームウェア、ハードウェア、および／またはソフトウェアの態様またはコンポーネントは、ハードウェアのみで、ソフトウェアのみで、ファームウェアのみで、またはハードウェア、ソフトウェア、および／またはファームウェアの任意の組み合わせで実施することができると考えられる。したがって、提供された例は、そのようなシステム、方法、装置、および／または製品を実施するための唯一の方法ではない。

（特徴１）コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数のメディア再生システムを有する宿泊施設へのゲスト予約を示すデータを受信するステップと、ここで、ゲスト予約は、（ｉ）第２メディア再生システムのユーザプロファイル、および、（ｉｉ）宿泊施設の予約された部屋、を示す、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムのシステム構成について、１つまたは複数のクラウドサーバに問合せするステップと、ここで、システム構成は、第２メディア再生システムのそれぞれのゾーンへの、第２メディア再生システムの１つまたは複数の第２再生デバイスの構成を示す、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、を含み、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、第２メディア再生システムの少なくとも１つのゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップ、を含む、方法。

（特徴２）特徴１の方法であって、第１ゾーンは、予約された部屋の睡眠エリアに対応し、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、システム構成に基づいて、睡眠エリアを示すゾーン名を有する第２メディア再生システムの第１ゾーンであると決定するステップと、第２メディア再生システムの第１ゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップと、を含む、方法。

（特徴３）特徴２の方法であって、第２メディア再生システムのシステム構成は、第２メディア再生システムが睡眠エリアのそれぞれを示す複数のゾーンを有することを示し、方法はさらに、主寝室を示すゾーン名を有する第２メディア再生システムの第１ゾーンであると決定することに基づいて、複数のゾーンのそれぞれのうち睡眠エリアを示す第１ゾーンを選択するステップ、を含む、方法。

（特徴４）特徴２の方法であって、予約された部屋の特定の第１メディア再生システムはさらに、第２再生デバイスを有する第２ゾーンを備え、第２ゾーンは、予約された部屋のバスルームエリアに対応し、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、第２メディア再生システムのシステム構成に基づいて、バスルームエリアを示すゾーン名を有する第２メディア再生システムの第２ゾーンを決定するステップと、ネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムの第２ゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第２ゾーンを構成するステップと、を含む、方法。

（特徴５）特徴２の方法であって、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定は、特定の日時に第２メディア再生システムの第１ゾーンでオーディオコンテンツを再生するよう構成されたアラームを含み、第２メディア再生システムの第１ゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップは、ネットワークインタフェースを介して、特定の日時に特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンでオーディオコンテンツを再生するよう構成されたアラームをトリガーするよう、特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップ、を含む、方法。

（特徴６）特徴１の方法であって、方法はさらに、第２メディア再生システムのシステム構成が、第２メディア再生システムがそれぞれの設定を有する複数のユーザプロファイルを含むことを示すことを決定するステップ、を含み、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、ゲスト予約が第２メディア再生システムの特定のユーザアカウントを示すことを決定するステップと、ネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムの特定のユーザアカウントに特有の１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、を含む、方法。

（特徴７）特徴１の方法であって、方法はさらに、第２メディア再生システムのシステム構成が、第２メディア再生システムによるオーディオ再生がボイスアシスタントサービスへのボイスコマンドを介して制御可能であるように、第２メディア再生システムがボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されていることを示すことを決定するステップ、を含み、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、ネットワークインタフェースを介して、特定のメディア再生システムによる再生が、ボイスアシスタントサービスへのボイスコマンドにより制御可能であるように、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数のネットワークマイクロフォンデバイスを構成するステップ、を含む、方法。

（特徴８）特徴７の方法であって、方法はさらに、ネットワークインタフェースを介して、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントの１つまたは複数のスマートホーム設定について、ボイスアシスタントサービスの１つまたは複数のサーバに問合せするステップと、ネットワークインタフェースを介して、問合せの結果受信したそれぞれのスマートホーム設定で予約された部屋の１つまたは複数のスマートホーム家電を構成するステップと、を含む、方法。

（特徴９）特徴８の方法であって、方法はさらに、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されたスマートホーム家電の所定のスマートホーム設定を、予約された部屋の対応するスマートホーム家電に変更するステップ、を含む、方法。

（特徴１０）特徴９の方法であって、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されたスマートホーム家電の所定のスマートホーム設定は、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成された１つまたは複数のスマート照明用の照明パターンを含み、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されたスマートホーム家電の所定のスマートホーム設定を、予約された部屋の対応するスマートホーム家電に変更するステップは、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、ネットワークインタフェースを介して、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成された１つまたは複数のスマート照明用の照明パターンで予約された部屋の１つまたは複数のスマート照明を構成するステップ、を含む、方法。

（特徴１１）特徴８の方法であって、さらに、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、ネットワークインタフェースを介して、オーディオトラックのキュレートされたプレイリストで、第１ゾーンのキューを構成するステップ、を含む、方法。

（特徴１２）特徴１の方法であって、方法はさらに、第２メディア再生システムのシステム構成が、第２メディア再生システムが複数のストリーミングオーディオサービスのそれぞれのユーザアカウントで構成されていることを示すことを決定するステップを含み、第２メディア再生システムの第１ゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップは、ネットワークインタフェースを介して、複数のストリーミングオーディオサービスの特定の１つのユーザアカウントで特定の第１メディア再生システムを構成するステップ、を含む、方法。

（特徴１３）デバイスに特徴１から１２のいずれかの方法を実行させる１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納した、有形の、非一時的なコンピュータ可読媒体。

（特徴１４）特徴１から１２のいずれかの方法を実行させるよう構成されたデバイス。

（特徴１５）特徴１から１２のいずれかの方法を実行させるよう構成されたシステム。

（特徴１６）無線パーソナルエリアネットワークインタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスから送信されたビーコンを検出するステップと、ここで、ビーコンは、予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムを有する宿泊施設の特定の部屋を識別するデータを含む、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスから送信されたビーコンの検出に応答して、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、第２メディア再生システムのシステム構成で特定の第１メディア再生システムを構成するようプロンプトを表示させるステップと、ここで、モバイルデバイスのコントローラインタフェースは、第２メディア再生システムによるオーディオ再生を制御するために、第２メディア再生システムのユーザプロファイルで構成される、グラフィックディスプレイを介して、表示されたプロンプト内の特定の選択可能なコントロールの選択を示すタッチ入力データを検出するステップと、ここで、選択されると、モバイルデバイスに第２メディア再生システムのシステム構成で特定の第１メディア再生システムを構成させる、無線ネットワークインタフェースを介して、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成させるステップと、を含む、方法。

（特徴１７）特徴１６の方法であって、ビーコン内で、宿泊施設の特定の部屋を示すデータは、（ｉ）個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムをそれぞれ有する複数の宿泊施設の中から宿泊施設を識別するメジャー値と、（ｉｉ）宿泊施設の個別に予約可能な部屋の中から宿泊施設の特定の部屋を識別するマイナー値と、を含む、方法。

（特徴１８）特徴１６の方法であって、無線パーソナルエリアネットワークインタフェースは、８０２．１５互換無線パーソナルエリアネットワークインタフェースであり、無線ネットワークインタフェースは、８０２．１１互換無線パーソナルエリアネットワークインタフェースである、方法。

（特徴１９）特徴１６の方法であって、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、第２メディア再生システムのシステム構成で特定の第１メディア再生システムを構成するようプロンプトを表示させるステップは、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、モバイルデバイスのロックスクリーン内にプロンプトを表示させるステップ、を含む、方法。

（特徴２０）特徴１６の方法であって、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、第２メディア再生システムのシステム構成で特定の第１メディア再生システムを構成するようプロンプトを表示させるステップは、モバイルデバイスのグラフィックディスプレイに、モバイルデバイスのプッシュ通知内にプロンプトを表示させるステップ、を含む、方法。

（特徴２１）特徴１６の方法であって、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成させるステップはさらに、コントローラインタフェースから、第２メディア再生システムの識別情報を取得するステップと、ここで、識別情報は、所定の製造業者によるすべてのメディア再生システムの中から、第２メディア再生システムを一意に識別し、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバへのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムの識別情報を送信し、第２メディア再生システムのシステム構成について、１つまたは複数のクラウドサーバに問い合わせさせるステップと、を含み、ここで、システム構成は、第２メディア再生システムのそれぞれのゾーンに対する第２メディア再生システムの１つまたは複数の第２再生デバイスの構成を示す、方法。

（特徴２２）特徴２１の方法であって、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成させるステップはさらに、コントローラインタフェースから、第２メディア再生システムから権限トークンを取得するステップと、ここで、権限トークンは、第２メディア再生システムにのみアクセスを許可する、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバへのネットワークインタフェースを介して、第２メディア再生システムにのみアクセスを許可する権限トークンを送信して、１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成について、１つまたは複数のクラウドサーバへ問い合わせることを許可するステップと、を含む、方法。

（特徴２３）特徴１６の方法であって、コンピュータシステムの１つまたは複数のサーバに、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムを構成させるステップはさらに、第２メディア再生システムの少なくとも１つのゾーンの１つまたは複数の設定で特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成すること、を含む、方法。

（特徴２４）特徴１６の方法であって、さらに、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスから送信されたビーコンの検出に応答して、無線インタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスに、ビーコンの確認応答を送信するステップ、を含み、ビーコンの確認応答の受信することにより、特定の第１メディア再生システムの再生デバイスは、宿泊施設および特定の第１メディア再生システムが配置されている特定の予約可能な部屋を識別する音声のウェルカムメッセージを再生する、方法。

（特徴２５）デバイスに特徴１６から２４のいずれかの方法を実行させる１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納した、有形の、非一時的なコンピュータ可読媒体。

（特徴２６）特徴１６から２４のいずれかの方法を実行させるよう構成されたデバイス。

（特徴２７）特徴１６から２４のいずれかの方法を実行させるよう構成されたシステム。

（特徴２８）システムにより実行される方法であって、システムは、宿泊施設の個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムと、特定の予約可能な部屋で１人または複数のゲストの存在を検出するセンサと、ネットワークインタフェース、１つまたは複数のプロセッサ、およびコンピュータシステムに方法を実行させる１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納した記憶装置、を含むコンピュータシステムと、を備える。方法は、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在中に、コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、特定の予約可能な部屋へのゲストの滞在に対するゲスト予約に関連付けられたユーザプロファイルに登録された第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で特定の予約可能な部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、特定の第１メディア再生システムが、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在中に、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で構成されている間、センサを介して、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいないことを検出するステップと、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいないことを検出したことに応答して、ネットワークインタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムに、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第１機能を無効化させるステップと、を含み、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第２機能は、センサが特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストがいないことを検出している間、有効化される。

(特徴２９）特徴２８の方法であって、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第１機能は、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在のためのゲスト予約に関連付けられたユーザプロファイルに登録された第１メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定に対応する機能で構成される、方法。

（特徴３０）特徴２９の方法であって、１つまたは複数の第１機能は、（ｉ）個人のプレイリストの制御と、（ｉｉ）ボイスアシスタントサービスを介した音声に基づく購入の実行と、（ｉｉｉ）個人カレンダーへのアクセスと、のうち少なくとも１つを含み、１つまたは複数の第２機能は、（ｉ）特定の第１メディア再生システムによるオーディオコンテンツの再生の停止と、（ｉｉ）特定の予約可能な部屋のスマート照明の制御と、のうち少なくとも１つを含む、方法。

（特徴３１）特徴３０の方法であって、さらに、特定の第１メディア再生システムが、特定の予約可能な部屋でのゲストの滞在中に、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で構成されている間、センサを介して、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいることを検出するステップと、ネットワークインタフェースを介して、特定の第１メディア再生システムに、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第１機能を有効化させるステップと、を含み、特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数の第２機能は、センサが１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいないことを検出している間、有効化されたままである、方法。

（特徴３２）特徴３０の方法であって、センサは、特定の予約可能な部屋への入口ドアにあるネットワークに接続されたキーカードリーダーロック、を含み、センサを介して、特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストがいることを検出するステップは、ネットワークに接続されたキーカードリーダーロックから、ゲストの滞在に関連付けられたキーカードが入口ドアを解錠したことを示すメッセージを受信するステップ、を含む、方法。

（特徴３３）特徴３０の方法であって、センサは、（ａ）顔、または（ｂ）声のうち少なくとも１つを認識するよう構成された生体センサを含み、センサを介して、１人または複数のゲストが特定の予約可能な部屋にいることを検出するステップは、バイオセンサを介して、特定の予約可能な部屋に少なくとも１人のゲストがいることを示す生体データを検出するステップ、を含む、方法。

（特徴３４）特徴２８の方法であって、センサは、無線ネットワークインタフェースを含み、センサを介して、特定の予約可能な部屋に１人または複数のゲストがいることを検出するステップは、無線ネットワークインタフェースを介して、少なくとも１人のゲストに関連付けられたスマートフォンが特定の予約可能な部屋にあることを示すジオフェンシングデータを検出するステップ、を含む、方法。

（特徴３５）特徴２８の方法であって、第２メディア再生システムのシステム構成に示される１つまたは複数の設定で予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、ネットワークインタフェースを介して、特定のメディア再生システムによる再生が、ボイスアシスタントサービスへのボイスコマンドを介して制御可能であるように、ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで、特定の第１メディア再生システムのネットワークマイクロフォンデバイスを構成するステップ、を含み、１つまたは複数の第１機能は、ボイスアシスタントサービスへのコマンドを含む、方法。

（特徴３６）デバイスに特徴２８から３５のいずれかの方法を実行させる１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納した、有形の、非一時的なコンピュータ可読媒体。

（特徴３７）特徴２８から３５のいずれかの方法を実行させるよう構成されたデバイス。

（特徴３８）特徴２８から３５のいずれかの方法を実行させるよう構成されたシステム。

本明細書は、主として、例示的な環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、および他の記号的表現の観点から提示されており、それらは、ネットワークに接続されたデータ処理デバイスの動作に直接的または間接的に類似するものである。これらの処理の説明および表現は、通常、当業者によって、他の当業者にそれらの仕事の内容を最も効果的に伝えるために使用される。本開示を十分に理解するため、多数の具体的な詳細が説明されている。しかし、当業者にとって、本開示の特定の実施形態は、特定の、具体的な詳細がなくても実施可能であることが理解される。他の例では、実施の形態の態様を不必要に曖昧にすることを避けるため、周知の方法、手順、コンポーネント、および回路は詳細に記載されていない。したがって、本開示の範囲は、上述の実施形態の説明よりも、添付の特許請求の範囲により定義される。

添付の特許請求の範囲のいずれかが、純粋にソフトウェアおよび／またはファームウェアの実施形態をカバーするように読み取られる場合、少なくとも１つの実施例における少なくとも１つの要素は、ここに明確に、ソフトウェアおよび／またはファームウェアを格納する、メモリ、ＤＶＤ、ＣＤ、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）、などの、有形の、非一時的な媒体を含むと定義される。

Claims (14)

1. コンピュータシステムのネットワークインタフェースを介して、個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムを有する宿泊施設へのゲスト予約を示すデータを受信するステップと、
   ここで、前記ゲスト予約は、（ｉ）第２メディア再生システムのユーザプロファイル、および（ｉｉ）前記宿泊施設の予約された部屋、を示す、
   前記コンピュータシステムの前記ネットワークインタフェースを介して、前記第２メディア再生システムのシステム構成について、１つまたは複数のクラウドサーバに問合せするステップと、
   ここで、前記システム構成は、前記第２メディア再生システムのそれぞれのゾーンへの、前記第２メディア再生システムの１つまたは複数の第２再生デバイスの構成を示す、
   前記ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、前記コンピュータシステムの前記ネットワークインタフェースを介して、前記第２メディア再生システムの前記システム構成に示される１つまたは複数の設定で前記予約された部屋の特定の第１メディア再生システムを構成するステップと、
   を含み、
   前記特定の第１メディア再生システムを構成するステップは、前記第２メディア再生システムの少なくとも１つのゾーンの１つまたは複数の設定で前記特定の第１メディア再生システムの第１ゾーンを構成するステップ、を含む、
   方法。
2. さらに、
   前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンは、前記予約された部屋の睡眠エリアに対応する場合に、睡眠エリアを示すゾーン名を有する前記第２メディア再生システムの前記第１ゾーンの１つまたは複数の設定で前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンを構成するステップ、
   を含む、
   請求項１に記載の方法。
3. 前記第２メディア再生システムの前記第１ゾーンは主寝室を示すゾーン名を有する、
   請求項２に記載の方法。
4. さらに、
   前記ネットワークインタフェースを介して、バスルームエリアを示すゾーン名を有する前記第２メディア再生システムの第２ゾーンの１つまたは複数の設定で前記第１メディア再生システムの第２ゾーンを構成するステップ、
   ここで、前記第１メディア再生システムの第２ゾーンは、前記予約された部屋のバスルームに対応する、
   を含む、
   請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。
5. 前記第２メディア再生システムの前記システム構成に示される前記１つまたは複数の設定は、
   特定の日時に前記第２メディア再生システムの前記第１ゾーンでオーディオコンテンツを再生するよう構成されたアラーム、
   を含み、
   前記第２メディア再生システムの前記第１ゾーンの１つまたは複数の設定で前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンを構成するステップは、
   前記特定の日時に前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンで前記オーディオコンテンツを再生するよう構成されたアラームをトリガーするよう、前記ネットワークインタフェースを介して、前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンを構成するステップ、
   を含む、
   請求項１から４のいずれか１項に記載の方法。
6. さらに、
   前記第２メディア再生システムの前記システム構成が、前記第２メディア再生システムがそれぞれの設定を有する複数のユーザプロファイルを含むことを示す場合に、前記ネットワークインタフェースを介して、前記ゲスト予約に示される前記第２メディア再生システムの特定のユーザアカウントに特有の１つまたは複数の設定で前記特定の第１メディア再生システムを構成するステップ、
   を含む、
   請求項１に記載の方法。
7. さらに、
   前記第２メディア再生システムの前記システム構成が、前記第２メディア再生システムによるオーディオ再生がボイスアシスタントサービスへのボイスコマンドを介して制御可能であるように、前記第２メディア再生システムが前記ボイスアシスタントサービスのユーザアカウントで構成されていることを示す場合に、前記ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、前記特定の第１メディア再生システムによる再生が前記ボイスアシスタントサービスへのボイスコマンドを介して制御可能であるように、前記ネットワークインタフェースを介して、前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントで前記特定の第１メディア再生システムの１つまたは複数のネットワークマイクロフォンデバイスを構成するステップ、
   を含む、
   請求項１に記載の方法。
8. さらに、
   前記ネットワークインタフェースを介して、前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントの１つまたは複数のスマートホーム設定について、前記ボイスアシスタントサービスの１つまたは複数のサーバに問合せするステップと、
   前記ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、前記ネットワークインタフェースを介して、前記問合せの結果受信したそれぞれのスマートホーム設定で前記予約された部屋の１つまたは複数のスマートホーム家電を構成するステップと、
   を含む、
   請求項７に記載の方法。
9. さらに、
   前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントで構成されたスマートホーム家電の所定のスマートホーム設定を、前記予約された部屋の対応するスマートホーム家電に変更するステップ、
   を含む、
   請求項８に記載の方法。
10. 前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントで構成された前記スマートホーム家電の前記所定のスマートホーム設定は、
    前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントで構成された１つまたは複数のスマート照明用の照明パターン、
    を含み、
    前記スマートホーム家電の前記所定のスマートホーム設定を変更するステップは、
    前記ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、前記ネットワークインタフェースを介して、前記ボイスアシスタントサービスの前記ユーザアカウントで構成された１つまたは複数のスマート照明用の前記照明パターンで、前記予約された部屋の１つまたは複数のスマート照明を構成するステップ、
    を含む、
    請求項９に記載の方法。
11. さらに、
    前記ゲスト予約に関連付けられた滞在中に、前記ネットワークインタフェースを介して、オーディオトラックのキュレートされたプレイリストで、前記第１ゾーンのキューを構成するステップ、
    を含む、
    請求項８に記載の方法。
12. 前記第２メディア再生システムの前記システム構成が、前記第２メディア再生システムが複数のストリーミングオーディオサービスのそれぞれのユーザアカウントで構成されていること示す場合に、
    前記第２メディア再生システムの前記第１ゾーンの１つまたは複数の設定で前記特定の第１メディア再生システムの前記第１ゾーンを構成するステップは、
    前記ネットワークインタフェースを介して、前記複数のストリーミングオーディオサービスの特定の１つのユーザアカウントで、前記特定の第１メディア再生システムを構成するステップ、
    を含む、
    請求項１から１１のいずれか１項に記載の方法。
13. 宿泊施設の個別に予約可能な部屋のそれぞれに対応する複数の第１メディア再生システムと、
    コンピュータシステムであって、ネットワークインタフェース、１つまたは複数のプロセッサ、および、前記コンピュータシステムに請求項１から１２のいずれか１項に記載の方法を実行させる前記１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令が格納された記憶装置、を含むコンピュータシステムと、
    を備える、
    システム。
14. コンピュータシステムに請求項１から１２のいずれか１項に記載の方法を実行させる１つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納する有形の、非一時的なコンピュータ可読媒体。

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