JP6993565B2 - 無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線装置に関する。
ブルートゥース(登録商標)などの通信を用いてスマートフォンと関連付けられるタグが提案されている。こうしたタグは、財布、鍵、バッグ、傘などに取り付けて、これらの物品を紛失しそうになったときにスマートフォン等に知らせたり、紛失したときにタグが取り付けられた物品の所在をスマートフォン等に知らせる(例えば非特許文献1)。タグとスマートフォンの通信ができるようにするために、タグには、無線通信回路に電力を供給する電池が搭載されている。
特開2001-237892号公報
https://mamorio.jp/
なお、特許文献1のように、ICが特定のコマンドを受け付けると、回路の一部への電力の供給をオン・オフするものも提案されているが、コマンドを発行する回路は動作しており、それなりの消費電力を伴ってしまう。したがって、こうしたタグにおける電池の使用を検討すると、以下の制約条件を満たすものが求められることが分かる。
(1)タグの小型化のため、電池も小型の、例えばボタン電池などで動作することが望ましい。
(2)ボタン電池など、容量の小さい電池を利用する揚合、タグの使用開始までは、電力を無線通信回路に供給しないようにしたい。使用開始までに電力供給を継続していると、実際の使用可能期間が短くなってしまうからである。従って、使用開始までは、電量を使用しないか、ほとんど使用しないことが望ましい。
(3)電力供給の開始をスイッチによって行なうようにすると、部品点数が増加する。またタグの使用中にスイッチが誤ってオフになってしまうと、肝心の時に役に立たない。従って、オン・オフできるスイッチなどは利用できない。
(4)電池ボックスに蓋を設けて使用開始時に電池を入れるといった構成や、電池と接点の間の絶縁シートを引き抜いて給電を開始する構成などを採用すると、防水性を持たせることができない。防水性がないと、タグを、傘や自転車などに取り付けることができなくなり、利用範囲が限られてしまう。
上記した条件の少なくとも2つ以上を同時に満たすために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、無線装置が提供される。この無線装置は、無線通信回路と、前記無線通信回路に電力を供給する電池と、前記電池から前記無線通信回路への電力供給路を提供する電力供給装置と、当該無線装置を防水するケースと、を備え、前記電力供給装置は、前記ケースへの前記電池及び前記無線通信回路の組み込みが行われた状態では、前記電力供給路を非導通の状態とし、前記ケースの外部からの働きかけにより、前記電力供給路を不可逆的に導通状態とする。
この形態によれば、電力供給装置は、ケースへの電池及び前記無線通信回路の組み込みが行われた状態では、電力供給路を非導通の状態とし、ケースの外部からの働きかけにより、電力供給路を不可逆的に導通状態とする。したがって、防水性を維持し、簡単な構成で無線装置の使用開始までの消費電力を抑制できる。
(2)上記形態において、前記電力供給装置は、押下部と、前記電池に接続される第1導体パターンと、前記第1導体パターンと離間し、前記無線通信回路と接続される第2導体パターンと、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとの間を導通可能な導電性バネと、を有し、前記押下部が押し下げられる前は、前記導電性バネは、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンの間を導通しておらず、前記押下部が押し下げられた後は、前記導電性バネは、前記導電性バネの有する付勢力により、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンに接触した状態を維持し、前記第1、第2導体パターンの間を不可逆的に導通してもよい。
この形態によれば、簡単な構成で、第1導体パターンと第2導体パターンとの間を不可逆的に導通できる。
(3)上記形態において、前記第1、第2導体パターンは、いずれも基板の一方の面に配置され、前記導電性バネは、前記基板の前記第1、第2導体パターンのある側に前記第1、第2導体パターンから離間して設けられ、前記第1、第2導体パターンと反対側に凸となる形状を有し、前記押下部は、押し下げられると、前記導電性バネの形状を、前記第1、第2導体パターン側に凸となるように不可逆的に反転させ、前記導電性バネは、反転した状態で前記第1導体パターンと前記第2導体パターンの両方に接触して、導通してもよい。
この形態によれば、簡単な構成で、第1導体パターンと第2導体パターンとの間を不可逆的に導通できる。
(4)上記形態において、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとは、それぞれ基板の異なる面に形成され、前記導電性バネは、前記導電性バネの2つの端部のうちの一方の端部が前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとのうちのいずれか一方と接続されており、前記押下部が押し下げられる前は、前記導電性バネの他方の端部が、前記基板を挟んで前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとのうちの他方の導体パターンの反対側にあることで前記導体パターンと離間しており、前記押下部が押し下げられたあとは、前記他方の端部が前記基板を越えて前記他方の導体パターンの側に移動し、前記導電性バネの有する付勢力により前記他方の端部と前記他方の導体パターンとが導通してもよい。
この形態によれば、簡単な構成で、第1導体パターンと第2導体パターンとの間を不可逆的に導通できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、無線装置の他、無線タグ、無線装置、無線タグにおける消費電力抑制方法等の形態で実現することができる。
実施形態としての無線装置を備える紛失防止用タグとこのタグと通信する親機とからなる紛失予防システムの概略構成図である。 無線装置と親機の回路構成の一例である。 紛失予防システムにおけるタグの使用開始までのフローチャートである。 親機におけるアプリケーションソフトの動作フローチャートである。 電力供給装置の具体的な構成を示す説明図である。 第2実施形態における電力供給装置の具体的な構成を示す説明図である。 第3実施形態における電力供給装置の具体的な構成を示す説明図である。 他の実施形態の無線装置を示す説明図である。
・第1実施形態:
(1)装置構成:
図1は、実施形態としての無線装置20を備える紛失防止用タグ10(以下「タグ10」と呼ぶ。)とこのタグ10と通信する親機40とからなる紛失予防システムの概略構成図である。タグ10は、無線装置20と、無線装置20を他の物品に取り付けるための取付部23とを備える。無線装置20は、後述する無線通信回路や電池を内蔵しており、防水ケース11により密閉されている。本実施形態では、取付部23は、防水ケース11に一体に作り込まれており、無線装置20の一部に設けられた開口部21と、開口部21から防水ケース11の外縁に至る切込22を有する。なお、取付部23は、開口部21を通るカラビナ、紐、結束バンドなどの無線装置20と別体の部材で構成されていてもよい。この場合、切込22はなくても良い。すなわち、取付部23は、無線装置20を他の物品に容易に取り付けられる構成を有していればよい。タグ10は、取付部23により、財布、鍵、バッグ、傘などの物に取り付けられる。タグ10は、押下部12を有する。押下部12は、防水ケース11の一部が変形可能とされて形成されており、無線装置20の無線通信回路への電力供給を開始させるためのボタンとして働く。押下部12は、タグ10の使用者によって押される。押下部12を用いたタグ10の動作開始の仕組みについては、後で詳しく説明する。
親機40は、タグ10の位置を確認するための装置であり、親機40として、例えばスマートフォンやタブレットなどの携帯機器が使用可能である。親機40は、ディスプレイ41を有している。ディスプレイ41は、入力機能を有する表示装置であり、利用者への各種情報の表示や、入力に用いられる。このタグ10を用いた紛失予防システムは、親機40上で動作するアプリケーションソフトウエアと組み合わされて実現される。以下、この紛失予防システムの無線装置20及び親機40の構成及びその動作の概要について説明する。
図2は、無線装置20と親機40の回路構成の一例である。無線装置20は、電池100と、無線通信回路110と、電力供給装置120と、を備える。電力供給装置120は、押下部12と、突起13と、電力供給路121とを備える。本実施形態では、電池100として、例えば、CR2025等のボタン電池や、CP124920等のシート状電池が使用可能である。無線通信回路110は、アンテナ111を有しており、通電が開始された後は、一定期間ごとにビーコンを発信する。無線通信回路110と電力供給装置120の電力供給路121は、直列に接続されており、電力供給路121が非導通状態(「非導通」とも呼ぶ。)では、無線通信回路110に電力が供給されないが、電力供給路121が導通状態(「導通」とも呼ぶ。)になると無線通信回路110に電力が供給されるようになる。
電力供給路121は、導電性バネ122と、第1、第2導体パターン123、124を備える。押下部12の下(ケース11内部側)には、突起13が設けられており、突起の縁端側には、導電性バネ122が配置されている。導電性バネ122と、第1、第2導体パターン123、124は、直列に接続され電力供給路121を提供している。導電性バネ122は、ケース11への電池及び無線通信回路110の組み込みが行われた状態では、導電性バネ122は、第1、第2導体パターン123、124から離間しており電力供給路121を非導通の状態としている。ケース11の外部からの働きかけ、具体的には、押下部12の押し下げにより、突起13が導電性バネ122を押し、導電性バネ122は、第1、第2導体パターン123、124と接触して、電力供給路121を不可逆的に導通状態とする。すなわち、押下部12が押し下げられる前においては、無線通信回路110には電力が供給されない。一方、押下部12が一旦押し下げられると、無線通信回路110に電力を供給できるようになる。電力供給装置120の具体的な構成ついては、後述する。
親機40は、ディスプレイ41と、CPU42と、無線通信回路43と、アンテナ44と、GNS受信回路45と、メモリ46と、を備える。無線通信回路43は、タグ10の無線装置20等と通信を行うための無線通信回路である。GNS受信回路45は、汎地球測位航法衛星システム(Global Navigation Satellite System)のGNSからの電波を受信して、時刻と位置を取得する。CPU42は、無線通信回路43がタグ10の無線装置20からからビーコンを受信したときに、GNS受信回路45から時刻と位置(親機40の位置)を取得し、メモリ46に書き込む。メモリ46は、アプリケーションソフトウエアなどのプログラムを記憶する他、ビーコンを受信したときの時刻と位置を記憶にも用いられる。
図3は、紛失予防システムにおけるタグ10の使用開始までのフローチャートである。ステップS100では、タグ10の使用者は、押下部12を押し下げて、無線装置20の無線通信回路110への電力の供給を開始させる。これにより、無線通信回路110は、所定期間毎にビーコンを発信する。この動作の詳細については、後述する。ステップS110では、タグ10の使用者は、親機40のアプリケーションソフトウエアを起動し、無線装置20と親機40とのペアリングを行う。使用者は、親機40を用いて、無線装置20のペアリング情報を親機40に登録する。これにより、親機40は、どのビーコンと、どのタグ10と、が対応しているか、対応関係を判断できるようになる。ステップS120では、使用者は、タグ10を物品に取り付ける。なお、使用者は、タグ10を物品に取り付けるステップS120を、ステップS100、S110の前に行っても良い。
図4は、親機40におけるアプリケーションソフトの動作フローチャートである。ステップS200では、使用者により、タグ紛失予防システムのアプリケーションソフトウエアが起動される。ステップS210では、親機は、タグ10の無線装置20からのビーコンを受信する。ステップS220では、タグ10の無線装置20からのビーコンを受信すると、親機40のCPU42は、ビーコンを受信した時刻及び親機40の位置をメモリ46に書き込む。時刻や位置は、GNS受信回路45から取得可能である。ステップS230では、親機40のCPU42は、タグ10の無線装置20からのビーコンを所定期間毎に受信できたか判断し、ビーコンを受信できなかった場合には、ステップS240に移行し、ビーコンを受信できている場合には、ステップS210に戻る。ステップS240では、親機40のCPU42は、ビーコンを最後に受信したときの親機40の位置をディスプレイ41に表示する。例えば、タグ10と親機40との距離が離れると、親機40は、ビーコンを受信できなくなる場合がある。すなわち、ビーコンを受信できない場合には、タグ10を取り付けた物品が、親機40の近傍になく、使用者が物品を紛失あるいは見失っている可能性がある。そのため、親機40のCPU42はディスプレイ41にビーコンを最後に受信したときの親機40の位置をディスプレイ41に表示する。このとき、親機40のCPU42は、音声等により、ビーコンを受信できなかったことを利用者に報知してもよい。また、親機40のCPU42は、メモリ46記憶されている位置を時系列的にディスプレイ41に表示しても良い。タグ10を取り付けた物品は、ビーコンを最後に受信したときの親機40の位置から、ディスプレイ41にビーコンを最後に受信したときの親機40の位置(現在位置)に至る経路上の近傍にある可能性が高い。利用者は、ディスプレイ41に表示された位置の情報を手がかりとして、タグ10を取り付けた物品を探すことができる。なお、ビーコンが受信できなくなった後、再びビーコンが受信できるように可能になった場合には、親機40のCPU42は、ディスプレイ41に表示した位置を表示しないように消去しても良い。
(2)電力供給装置の構成:
図5は、電力供給装置120の具体的な構成を示す説明図である。電力供給装置120は、押下部12と、突起13と、基板14と、絶縁基板16と、導電性バネ122と、第1、第2導体パターン123、124を備える。基板14は、開口141を有しており、第1、第2導体パターン123、124は、基板14に、開口141を挟んで設けられているが、互いに接触していない。絶縁基板16は、基板14と押下部12との間に設けられており、導電性バネ122が設けられている。押下部12が押し下げられる前の初期状態では、導電性バネ122は、突起13側が凸となる形状を有しており、第1、第2導体パターン123、124の両方と接触しておらず、第1、第2導体パターン123、124は、電気的に非導通状態である。
押下部12が押し下げられると、突起13が導電性バネ122の凸の頂部を押し下げ、図5の破線で示すように、導電性バネ122の凸の向きを反転させる。その結果、導電性バネ122は、付勢力により第1、第2導体パターン123、124と接触し、第1導体パターン123と第2導体パターン124は、導電性バネ122を介して、導通状態となる。導電性バネ122は、上に凸の形状と、下に凸の形状との2つの形状を安定な形状とされている。しかも、導電性バネ122の凸の向きを元に戻すための構成を備えていないため、導電性バネ122は、第1導体パターン123と第2導体パターン124に接触した状態を維持し、押下部12が押し下げられる前の状態には戻らない。
以上説明したように、第1実施形態によれば、電力供給装置120は、第1導体パターン123、第2導体パターン124と導通可能は導電性バネ122を備える。防水ケース11の外部から押下部12が押し下げられると、導電性バネ122の凸の向きが逆になり、第1導体パターン123と第2導体パターン124は、導電性バネ122を介して、導通状態となる。即ち、電力供給路121(図2)が導通状態となり、無線通信回路110に電力が供給される。すなわち、このような簡単な構成で、タグ10の使用開始までは、電力を無線通信回路110に供給せず、その後、電力を無線通信回路110に供給できる。つまり、出荷から使用開始までの期間、例えば流通在庫中に電池の電力を抑制でき、購入した者が使用を開始するとして行った明示的な処理後(押下部12の押し下げ後)から無線通信回路110への電池の電力の供給を開始するので、タグ10の使用期間の保証をし易い。
また、導電性バネ122の凸の向きの変化は不可逆的な変化であるため、導電性バネ122の凸向きが押下部12側を向いて、第1導体パターン123から第2導体パターン124の間が非導通に戻ることはない。すなわち、無線通信回路110に電力が供給された後は、使用者の行為により、無線通信回路110への電力の供給が停止され、ビーコンの発信が停止されることは無い。すなわち、タグ10の使用中に誤ってオフになってしまって、肝心の時に役に立たなくなることが起こらない。
上記実施形態では、押下部12の押し下げによる導電性バネ122の向きを変える動作は、防水ケース11の内部で行われるため、タグ10の防水性を損なわない。また、本実施形態では、電池100も防水ケース11に埋設され、交換不能としているため、防水性を高くできる。
上記実施形態では、導電性バネ122は、導電性の金属により構成したが、導体パターン123、124側に導電材料、例えば金属箔を貼り付けた樹脂等で形成してもよい。すなわち、樹脂製の基材とその表面の金属層により形成してもよい。
・第2実施形態:
図6は、第2実施形態における電力供給装置120の具体的な構成を示す説明図である。第2実施形態では、電力供給装置120は、押下部12と、突起13と、基板14と、導電性バネ122と、第1、第2導体パターン123、124を備える。基板14は、開口141を有しており、第1、第2導体パターン123、124は、基板14の互いに反対側の面に、開口141を挟んで設けられているが、互いに接触していない。導電性バネ122の一方の端部125は、第2導体パターン124に接触した状態で固定されている。導電性バネ122の他方の端部126は、第1導体パターン123と接触していない。また、他方の端部126は、自由に動ける自由端である。導電性バネ122のほぼ中央は、突起13に向けて凸となっている。
押下部12が押し下げられると、突起13が導電性バネ122のほぼ中央を押し下げ、図6の破線で示すように、導電性バネ122の他方の端部126が基板14を越えて、基板14の反対側に面に移動する。その結果、導電性バネ122は、第1導体パターン123と接触し、第1導体パターン123から第2導体パターン124へ電気的に導通する。即ち、電力供給路121(図2)が導通状態となり、電力を無線通信回路110に供給できる。なお、導電性バネ122の他方の端部126の位置を元に戻すための構成を備えていないため、導電性バネ122は、押下部12が押し下げられる前の状態には戻らない。この形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有し、簡単な構成で、タグ10の使用開始までは、電力を無線通信回路110に供給せず、その後、電力を無線通信回路110に供給できる。
・第3実施形態:
図7は、第3実施形態における電力供給装置120の具体的な構成を示す説明図である。図6に示す第2実施形態との違いは、第1、第2導体パターン123、124が、基板14の同じ面に形成されている点である。この形態においても、押下部12が押し下げられると、突起13が導電性バネ122のほぼ中央を押し下げ、図7の破線で示すように、導電性バネ122の他方の端部126が基板14を越えて、基板14の反対側に面に移動する。その結果、導電性バネ122は、第1導体パターン123と接触し、第1導体パターン123から第2導体パターン124へ電気的に導通する。即ち、電力供給路121(図2)が導通状態となり、電力を無線通信回路110に供給できる。この構成でも、第1の実施形態と同様の効果を有し、簡単な構成で、タグ10の使用開始までは、電力を無線通信回路110に供給せず、その後、電力を無線通信回路110に供給できる。
図6、図7に示す第2、第3実施形態では、導電性バネ122を押下部12、突起13側が凸となるようにしていたが、導電性バネ122は、ほぼ平坦な形状であってもよい。導電性バネ122の形状を、押下部12、突起13側が凸となる形状とすると、突起13の大きさを小さくできる。
第2、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、導電性バネ122を、樹脂製の基材とその表面の金属層により形成してもよい。
・他の実施形態1:
上記図5~図7に示す第1~3の実施形態では、押下部12を押し下げることで導電性バネ122の凸の向きや他方の端部126の位置を変えていた。導電性バネ122を用いる代わりに、形状記憶合金で形成された導電体で第1、第2導体パターン123、124間の導通、非導通を制御しても良い。例えば、形状記憶合金の導電体が第1、第2導体パターン123、124に接触しないように成形して低温で保管し、使用時に室温に戻すことで、形状記憶合金の導電体を第1、第2導体パターン123、124に接触させるようにしても良く、形状記憶合金の導電体が第1、第2導体パターン123、124に接触しないように成形して保管し、使用時に一時的に高温にすることで、形状記憶合金の導電体を第1、第2導体パターン123、124に接触させるようにしても良い。このような構成であっても、簡単な構成で、タグ10の使用開始までは、電力を無線通信回路110に供給せず、その後、電力を無線通信回路110に供給できる。
・他の実施形態2:
図8は、他の実施形態の無線装置20を示す説明図である。この実施形態では、導電性バネ122と並列に半導体スイッチ150を備える。押下部12、突起部13、導電性バネ122、第1、第2導体パターン123、124の構成については、既に説明した構成を採用できる。図8に示す例では、半導体スイッチ150は、PchのMOS電解効果型トランジスタである。半導体スイッチ150のゲート(ノードN5)は、抵抗151を介して、電源側のノードN4に接続されている。半導体スイッチ150のゲートは、導電性樹脂で形成された導体152を介してグランド側のノードN6に接続されている。導体152は、防水ケース11から切り取り可能に設けられた切取部153を通っている。切取部153が切り取られる前の状態では、半導体スイッチ150のゲート(ノードN5)の電位はグランド電位であり、半導体スイッチ150はオンである。したがって、無線通信回路110に電力が供給される。したがって、無線装置20の検査が可能である。切取部153が切り取られると、導体152が断線し、半導体スイッチ150のゲート(ノードN5)の電位は電源電位となり、半導体スイッチ150はオフとなる。この状態では、無線通信回路110に電力が供給されないため、電池100の電力が消費されない。すなわち、この実施形態では、無線装置20の検査後、切取部153を切り取ることで、タグ10の使用開始までの電力消費を抑制できる。なお、導体152が切り取られた場合、完全に非導通とならなくても、抵抗値が上がればよい。この場合、抵抗器151と、切り取られて一部残った導電性樹脂の導体152の抵抗分割比により半導体スイッチ150のゲート電位VGSが小さくなり閾値未満となれば半導体スイッチ150は非導通となる。なお、押下部12を押し下げることで、タグ10が使用開始されるのは、上記各実施形態と同様である。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…紛失防止用タグ(タグ)
11…防水ケース
12…押下部
13…突起
14…基板
16…絶縁基板
20…無線装置
21…開口部
22…切込
23…取付部
40…親機
41…ディスプレイ
42…CPU
43…無線通信回路
44…アンテナ
45…GNS受信回路
46…メモリ
100…電池
110…無線通信回路
111…アンテナ
120…電力供給装置
121…電力供給路
122…導電性バネ
123…第1導体パターン
124…第2導体パターン
125…端部
126…端部
141…開口
150…半導体スイッチ
151…抵抗
152…導体
153…切取部

Claims (4)

  1. 無線装置であって、
    無線通信回路と、
    前記無線通信回路に電力を供給する電池と、
    前記電池から前記無線通信回路への電力供給路を提供する電力供給装置と、
    当該無線装置を防水するケースと、
    を備え、
    前記電力供給装置は、
    前記電池に接続される第1導体パターンと、
    前記第1導体パターンと離間し、前記無線通信回路と接続される第2導体パターンと、
    前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとの間を導通可能な導電体であって、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとを導通しない第1の安定な形状と、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとを導通する第2の安定な形状と、を有する導電体と、を有し、
    前記電力供給装置は、前記ケースへの前記電池及び前記無線通信回路の組み込みが行われた状態では、前記導電体を前記第1の安定な形状とし、前記ケースの外部からの働きかけにより、前記導電体を不可逆的に前記第2の安定な形状とする、
    無線装置。
  2. 請求項1に記載の無線装置であって、
    前記電力供給装置は、さらに、押下部を有し、
    前記導電体は、導電性バネであり、
    前記押下部が押し下げられる前は、前記導電性バネは、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンの間を導通しない前記第1の安定な形状であり、
    前記押下部が押し下げられた後は、前記導電性バネは、前記導電性バネの有する付勢力により、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンに接触した状態を維持し、前記第1、第2導体パターンの間を不可逆的に導通する前記第2の安定な形状となる、無線装置。
  3. 請求項2に記載の無線装置であって、
    前記第1、第2導体パターンは、いずれも基板の一方の面に配置され、
    前記導電性バネは、前記基板の前記第1、第2導体パターンのある側に前記第1、第2導体パターンから離間して設けられ、前記第1、第2導体パターンと反対側に凸となる形状を有し、
    前記押下部は、押し下げられると、前記導電性バネの形状を、前記第1、第2導体パターン側に凸となるように不可逆的に反転させ、
    前記導電性バネは、反転した状態で前記第1導体パターンと前記第2導体パターンの両方に接触して、導通する、
    無線装置。
  4. 請求項2に記載の無線装置であって、
    前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとは、それぞれ基板の異なる面に形成され、
    前記導電性バネは、前記導電性バネの2つの端部のうちの一方の端部が前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとのうちのいずれか一方の導体パターンと接続されており、
    前記押下部が押し下げられる前は、前記導電性バネの他方の端部が、前記基板を挟んで前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとのうちの他方の導体パターンの反対側にあることで前記他方の導体パターンと離間しており、
    前記押下部が押し下げられたあとは、前記他方の端部が前記基板を越えて前記他方の導体パターンの側に移動し、前記導電性バネの有する付勢力により前記他方の端部と前記他方の導体パターンとが導通する、
    無線装置。
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