添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細なしにこれらの概念が実践され得ることは当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素が、そのような概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図の形態で示される。
本明細書で説明される技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)および他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば、互換的に使用される。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access (UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband (UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System (UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution (LTE)およびLTE-Advanced (LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書において記載されている。本明細書で説明される技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに、次世代(たとえば、mmWave帯域内で動作する第5世代(5G))ネットワークなどの他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。
本開示は、時間および周波数に加えて、複数のネットワーク事業体にわたって送信空間レイヤを共有するための機構を説明する。プライオリティに基づくスペクトル共有方式では、1つのスペクトルが複数の送信機会(TXOP)へと時間区分される。各TXOPは、予約に基づいて、優先的なまたは高プライオリティのネットワーク事業体による優先的な使用、および低プライオリティのネットワーク事業体による機会主義的な使用を指定される。開示される実施形態では、媒体またはスペクトルを共有するネットワーク事業体は、たとえば中央の当局を介して、空間レイヤ情報を交換し得る。空間レイヤ情報は、ネットワーク事業体によってサポートされる空間レイヤの総数を示し得る。開示される実施形態では、高プライオリティのネットワーク事業体は、あるTXOPにおける通信のためにサポート可能な空間レイヤのうちの1つまたは複数を予約し得る。低プライオリティのネットワーク事業体は、そのTXOPにおける通信のために、残りの予約されていない空間レイヤを機会主義的に使用し得る。複数のネットワーク事業体にわたる空間レイヤの共有は、SDMAと呼ばれる。開示される実施形態は、よりプライオリティの高いネットワーク事業体からの空間レイヤの予約を低プライオリティのネットワーク事業体が検出するための、フレーム構造、シグナリング機構を含む。開示される実施形態は、SDMAプリコーディングのための空間チャネル情報を決定するための、TXOPにおける空間レイヤを共有するすべてのネットワーク事業体に対するチャネルサウンディング機構を含む。
一実施形態では、スケジューリングされたUEによる予約応答(RRS)信号送信を介して、媒体予約をシグナリングすることができ、スケジューリングされたUEによるサウンディング基準信号(SRS)送信から、空間チャネルサウンディングを取得することができる。たとえば、各々のスケジューリングされたUEは、各々のスケジューリングされた空間レイヤを示すためにRRS信号を送信し、TXOPを共有するすべてのネットワーク事業体の基地局(BS)における空間チャネル推定を容易にするために各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRSを送信する。
一実施形態では、スケジューリングされたUEによるSRS送信から、媒体予約および空間チャネルサウンディングを取得することができる。たとえば、各々のスケジューリングされたUEは、各々のスケジューリングされた空間レイヤを示すために、および、TXOPを共有するすべてのネットワーク事業体のBSにおける空間チャネル推定を容易にするために、各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRSを送信する。
一実施形態では、明示的な空間レイヤスケジューリング情報表示を介して媒体予約をシグナリングすることができ、スペクトルを共有する他のネットワーク事業体は明示的なスケジューリング情報を復号することができる。たとえば、明示的なスケジューリング情報は、グラント発行BS(granting BS)によってRRQ信号送信を介してシグナリングされ、または、単一周波数ネットワーク(SFN)方式ですべてのグラント発行BSによって同時に送信され得る。代替として、明示的なスケジューリング情報は、SFN方式でTXOPにおいてすべてのグラント発行BSおよびすべてのスケジューリングされたUEによって、同時のRRS信号送信を介してシグナリングされ得る。加えて、明示的なスケジューリング情報は、より細かい粒度の、たとえばTXOP内のサブ期間レベルの、空間レイヤ予約情報を含み得る。
本開示の態様はいくつかの利点を提供することができる。たとえば、時間および周波数の次元に加えて空間の次元における媒体の共有は、より細かい粒度での共有を可能にするので、媒体共有の効率を高め得る。本明細書でより詳細に説明されるような、構造化されたTXOPに基づく共有の同期動作は、BSおよび/またはUEにおける大規模なアンテナなしで同期SDMAを可能にするので、低コストでSDMAを展開することができる。
図1は、本開示の実施形態によるワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、BS105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、共有スペクトルを介して動作する。共有スペクトルは、1つまたは複数のネットワーク事業者に対して免許されないことがあり、または部分的に免許されることがある。スペクトルに対する接続は、限定され得るか、または別個の協調主体によって制御され得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、LTEまたはLTE-Aネットワークであり得る。さらに他の実施形態では、ネットワーク100は、ミリメートル波(mmW)ネットワーク、new radio (NR)ネットワーク、5Gネットワーク、またはLTEに対する任意の他の後継ネットワークであり得る。ネットワーク100は、2つ以上のネットワーク事業者によって運用され得る。ワイヤレスリソースは、ネットワーク100を介したネットワーク事業者間の協調通信のために異なるネットワーク事業者間で区分され調停され得る。
BS105は、1つまたは複数のBSアンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信し得る。各BS105は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、カバレッジエリアにサービスするBSおよび/またはBSサブシステムのこの特定の地理的カバレッジエリアを指すことがある。この点について、BS105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルのための通信カバレッジを提供し得る。マクロセルは一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは一般に、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルも一般に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE、自宅の中のユーザのUEなど)による制限付きアクセスも提供し得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示される例では、BS105a、105b、および105cは、それぞれカバレッジエリア110a、110b、および110cのマクロBSの例である。BS105dは、カバレッジエリア110dのピコBSまたはフェムトBSの例である。認識されるように、BS105は、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートし得る。
ネットワーク100において示される通信リンク125は、UE115からBS105へのアップリンク(UL)送信、またはBS105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。UE115はネットワーク100全体にわたって分散していることがあり、各UE115は固定式または移動式であることがある。UE115は、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115はまた、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、パーソナル電子デバイス、ハンドヘルドデバイス、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、Internet of Things (IoT)デバイス、Internet of Everything (IoE)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、家電機器、自動車などであってもよい。
BS105は、コアネットワーク130と、および互いと通信し得る。コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。BS105(たとえば、これはevolved eNodeB(eNB)、次世代NodeB(gNB)、またはアクセスノードコントローラ(ANC)の例であり得る)の少なくとも一部が、バックホールリンク132(たとえば、S1、S2など)を通じてコアネットワーク130とインターフェースすることができ、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実行することができる。様々な例では、BS105は、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134(たとえば、X1、X2など)を介して、直接または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を通じて)のいずれかで、互いと通信し得る。
各BS105はまた、いくつかの他のBS105を通じていくつかのUE115と通信することができ、ここで、BS105はスマート無線ヘッドの例であり得る。代替の構成では、各BS105の様々な機能が、様々なBS105(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)に分散されること、または単一のBS105に集約されることがある。
いくつかの実装形態では、ネットワーク100は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、UL上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において送信され、SC-FDMでは時間領域において送信される。隣接するサブキャリア間の間隔は一定であることがあり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存することがある。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。
一実施形態では、BS105は、ネットワーク100におけるDLおよびUL送信に対する(たとえば、時間周波数リソースブロックの形の)送信リソースを割り当て、またはスケジューリングすることができる。DLはBS105からUE115への送信方向を指し、一方でULはUE115からBS105への送信方向を指す。通信は、無線フレームの形であり得る。無線フレームは、複数の、たとえば約10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、たとえば約2個のスロットに分割され得る。周波数分割複信(FDD)モードでは、同時のUL送信およびDL送信が、異なる周波数帯域において発生することがある。たとえば、各サブフレームは、UL周波数帯域においてULサブフレームを、DL周波数帯域においてDLサブフレームを含む。時分割複信(TDD)モードでは、UL送信およびDL送信は、同じ周波数帯域を使用して異なる期間において発生する。たとえば、無線フレームの中のサブフレームのサブセット(たとえば、DLサブフレーム)がDL送信のために使用されることがあり、無線フレームの中のサブフレームの別のサブセット(たとえば、ULサブフレーム)がUL送信のために使用されることがある。
DLサブフレームおよびULサブフレームは、いくつかの領域にさらに分割され得る。たとえば、各DLまたはULサブフレームは、基準信号、制御情報、およびデータの送信のためのあらかじめ定められた領域を有し得る。基準信号は、BS105とUE115との間の通信を容易にする所定の信号である。たとえば、基準信号は、特定のパイロットパターンまたは構造を有することができ、ここでパイロットトーンは運用可能な帯域幅または周波数帯域にまたがることがあり、各パイロットトーンはあらかじめ定められた時間およびあらかじめ定められた周波数に配置される。たとえば、BS105は、UE115がDLチャネルを推定することを可能にするために、セル固有基準信号(CRS)および/またはチャネル状態情報-基準信号(CSI-RS)を送信し得る。同様に、UE115は、BS105がULチャネルを推定することを可能にするために、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。制御情報は、リソース割当ておよびプロトコル制御を含み得る。データは、プロトコルデータおよび/または運用データを含み得る。いくつかの実施形態では、BS105およびUE115は、自己完結型のサブフレームを使用して通信し得る。自己完結型のサブフレームは、DL通信のための部分およびUL通信のための部分を含み得る。自己完結型のサブフレームは、DL中心またはUL中心であり得る。DL中心のサブフレームは、UL通信より長い、DL通信のための時間長を含み得る。UL中心のサブフレームは、DL通信より長い、UL通信のための時間長を含み得る。
一実施形態では、ネットワーク100にアクセスすることを試みるUE115は、BS105からの1次同期信号(PSS)を検出することによって初期セル探索を実行し得る。PSSは、期間タイミングの同期を可能にすることがあり、物理レイヤ識別情報値を示すことがある。UE115は次いで、2次同期信号(SSS)を受信し得る。SSSは、無線フレーム同期を可能にすることがあり、セルを識別するための物理レイヤ識別情報値と組み合わされ得る、セル識別情報値を提供することがある。SSSはまた、複信モードおよびサイクリックプレフィックス長の検出を可能にし得る。TDDシステムなどの一部のシステムは、SSSを送信するが、PSSを送信しないことがある。PSSとSSSの両方が、それぞれ、キャリアの中心部分に位置し得る。PSSおよびSSSを受信した後、UE115は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)の中で送信され得る、マスター情報ブロック(MIB)を受信し得る。MIBは、システム帯域幅情報と、システムフレーム番号(SFN)と、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)構成とを含み得る。MIBを復号した後、UE115は、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)を受信し得る。たとえば、SIB1は、セルアクセスパラメータと、他のSIBのためのスケジューリング情報とを含むことがある。SIB1を復号することは、UE115がSIB2を受信することを可能にし得る。SIB2は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順と、ページングと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、電力制御と、SRSと、セル禁止とに関係する無線リソース制御(RRC)構成情報を含むことがある。MIBおよび/またはSIBを取得した後で、UE115は、BS105との接続を確立するためにランダムアクセス手順を実行することができる。接続を確立した後で、UE115およびBS105は通常動作段階に入ることができ、ここで運用データが交換され得る。
いくつかの実施形態では、UE115およびBS105は、複数のネットワーク事業者またはネットワーク事業体によって運用されることがあり、免許周波数帯域または免許不要周波数帯域を含み得る共有無線周波数スペクトルにおいて動作することがある。共有スペクトルは、協調通信を容易にするための複数のネットワーク事業体の間での共有のために、時間区分され得る。たとえば、ネットワーク100において、BS105およびUE115aは1つのネットワーク事業体と関連付けられたことがあり、一方でBS105bおよびUE115bは別のネットワーク事業体と関連付けられたことがある。ネットワーク事業体に従って共有スペクトルを時間区分することによって、BS105aとUE115aとの間の通信およびBS105bとUE115bとの間の通信は各々、それぞれの期間の間に発生することがあり、指定された共有スペクトル全体を利用することがある。
共有スペクトルの協調接続をサポートするために、BS105またはコアネットワーク130のエンティティは、接続権を管理し、ネットワーク100内で運用している異なるネットワーク事業体の間でリソースの区分を協調させるための、中央調停者として活動し得る。いくつかの実施形態では、中央調停者は、スペクトル接続システム(SAS)を含み得る。加えて、複数のネットワーク事業体からの送信は、協調を容易にするために時間同期され得る。
図2は、本開示の実施形態による干渉管理を伴うプライオリティに基づく協調スペクトル共有方式200を示す。x軸は何らかの一定の単位での時間を表す。y軸は何らかの一定の単位での周波数を表す。方式200は、共有スペクトル201に接続するために、BS105およびUE115によって利用され得る。方式200は2つの異なるネットワーク事業体(たとえば、事業者Aおよび事業者B)のための協調スペクトル接続を示すが、方式200は、3つ、4つ、またはそれより多くの事業体を含む、任意の適切な数のネットワーク事業体に適用され得る。
方式200において、スペクトル201は、フレーム構造205に示されるように、複数の送信機会(TXOP)202へと時間区分される。TXOP202は、固定された時間長を有することがあり、OFDMシンボル、サブフレーム、スロット、および/または任意の適切な時間フォーマットの単位で定義されることがある。各TXOP202は、複数のチャネル検知またはクリアチャネルアセスメント(CCA)期間204と、それに続く送信期間206を含む。CCA期間204は、ギャップ期間234によって分離される。TXOP202のフレーム構造205は、あらかじめ決められており、スペクトル201を共有するすべてのネットワーク事業体により知られている。複数のネットワーク事業体は、共有スペクトル201において運用するとき、時間同期され得る。
各CCA期間204は、特定のネットワーク事業体(たとえば、事業者Aまたは事業者B)に割り当てられる。割り当てられたネットワーク事業体は、後続の送信期間206を予約するためにCCA期間204において予約を送信し得る。各CCA期間204は、部分207、208、および209を含む。部分207および208は、ギャップ期間232によって分離される。部分207は、RRQ信号220を送信するために使用される。各RRQ信号220は、所定のプリアンブルシーケンス、request-to-send (RTS)信号、および/または送信トリガ(たとえば、スケジューリング情報)を含み得る。部分208は、(たとえば、事業者にまたがる)事業者レベルの共有のためのRRS信号222を送信するために使用される。部分209は、事業者内での(たとえば、ULとDLとの間での)リンクレベルの共有のためのRRS信号224を送信するために使用される。RRS信号222および224の各々は、所定のプリアンブルシーケンスまたはclear-to-send (CTS)信号を含み得る。CCA期間204は、プライオリティの降順で並べられ得る。したがって、低プライオリティの事業者ノードは、よりプライオリティの高いCCA期間204においてチャネル(たとえば、共有スペクトル201)を監視することができる。高プライオリティの事業者ノードからの予約を検出すると、低プライオリティの事業者ノードは、後続の送信期間206において送信するのを控え得る。ギャップ期間234は、低プライオリティの事業者ノードが、よりプライオリティの高い事業者の予約を処理することを可能にする。ギャップ期間232は、UL処理とDL処理の切替えを可能にする。
送信期間206は、210S1〜210SNとして示される複数のサブ期間210を含む。第1のサブ期間210S1は、部分214および216を含む。送信期間206の中の残りのサブ期間210は、部分212、214、および216を含む。部分212は、対応する部分214のためのDL制御230(たとえば、ULまたはDLトリガ)を送信するために使用される。部分214は、対応するトリガに基づいてULまたはDLデータ226を送信するために使用される。部分216は、スケジューリング要求(SR)またはハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報などの、UL制御228を送信するために使用される。一実施形態では、TXOP202は、いくつかのスロット218へと分割される。第1のスロット218は、CCA期間204およびサブ期間210S1を含む。残りのスロット218は、残りのサブ期間210に対応する。いくつかの実施形態では、スロット218は約500マイクロ秒にわたり得る。
ある例として、事業者Aは、特定のTXOP202において事業者Bより優先される。したがって、高プライオリティのCCA期間204aは事業者Aに割り当てられ、低プライオリティのCCA期間204bは事業者Bに割り当てられる。したがって、事業者Aノードは送信期間206において優先的な接続権を有し、一方で事業者Bノードは、送信期間206が事業者Aノードによって予約されないとき、機会主義的に送信期間206に接続し得る。加えて、TXOP202の間、デフォルトのリンク方向は、事業者A内および事業者B内のDLである。したがって、送信のプライオリティの順序は、事業者AのDL、事業者AのUL、事業者BのDL、および事業者BのULである。図2の事業者AおよびBに関して示される模様付きのボックスは、信号送信を表す。図2の一番上の破線のボックスは、信号送信のないTXOP構造205への参照として含まれる。
優先的な接続のために、事業者AのDLグラント発行BSは、後続の送信期間206を予約するために、CCA期間204aの部分207においてRRQ信号220aを送信し得る。RRQ信号220aはDLトリガを含み得る。事業者A内での動的なTDDのために、事業者AのULグラント発行BSは、再使用されるものに基づいて、CCA期間204aの同じ部分207において、ULトリガを含むRRQ信号220aを送信し得る。事業者Aのトリガされたノードは、事業者Bノード(たとえば、低プライオリティの事業者)を活動停止するために、CCA期間204aの部分208においてRRS信号222aを送信し得る。事業者Bノードは、事業者AからのRRQ信号220aおよび/またはRRS信号222aについて、CCA期間204aを監視し得る。RRQ信号220aおよび/またはRRS信号222aを検出すると、事業者Bノードは事業者Aにスペクトル接続権を渡し得る。
DLがトリガされたUE(たとえば、ターゲット受信機)は、より低いリンクプライオリティ(たとえば、UL)の事業者Aノードを活動停止するために、CCA期間204aの部分209においてRRS信号224aを送信し得る。続いて、DLグラント発行BSは、サブ期間210S1の部分214において、DLがトリガされたUEへデータ226aを送信し得る。DLがトリガされたUEは、サブ期間210S1の部分216において、UL制御228aを送信し得る。後続のサブ期間210において、DLグラント発行BSは、DL通信のために1つまたは複数の他のUEをトリガし得る。いくつかの実施形態では、送信期間206は、CCA期間204aの後で開始し得る(たとえば、低プライオリティのCCA期間204bを占有する)。
ULがトリガされたUEは、CCA期間204aの部分209においてRRS信号224aを監視し得る。RRS信号224aが検出されないとき、ULがトリガされたUEは、リンクのプライオリティをULへと動的に切り替え、サブ期間210S1の部分214および216の間にそれぞれ、データ226aおよびUL制御228aをULグラント発行BSに送信し得る。よりプライオリティの低い事業者ノードがあるとき、ULグラント発行BS(たとえば、ターゲット受信機)は、ULグラント発行BSの近くの低プライオリティのノードを活動停止するために、CCA期間204aの部分209の間にRRS信号222aを送信し得る。後続のサブ期間210において、ULグラント発行BSは、UL通信のために1つまたは複数の他のUEをトリガし得る。動的なTDD機構がDLからULへのリンクプライオリティの切替えの文脈で説明されるが、同様の機構をULからDLへのリンクプライオリティに適用することができる。
共有スペクトル201が事業者Aによって予約されないとき、事業者Bは、事業者Aと同様の機構を使用してTXOP202に機会主義的に接続することができる。たとえば、事業者BのULグラント発行BSおよび/またはDLグラント発行BSは、データ226bのDLおよび/またはUL通信をトリガするために、割り当てられたCCA期間204bの部分207においてRRQ信号220bを送信し得る。事業者Bのトリガされたノードは、よりプライオリティの低い事業者があるとき、CCA期間204bの部分208においてRRS信号222bを送信することができる。DLがトリガされたUEは、CCA期間204bの部分209においてRRS信号224bを送信することができる。続いて、DLグラント発行BSは、サブ期間210S1の部分214において、DLがトリガされたUEへデータ226bを送信することができる。DLがトリガされたUEは、サブ期間210S1の部分216において、UL制御228bを送信することができる。デフォルトのリンクプライオリティからリンクプライオリティを切り替えるために、ULがトリガされたUEは、部分209においてRRS信号224bを監視し得る。RRS信号224bが検出されないとき、ULがトリガされたUEは、サブ期間210S1の部分214および216の間にそれぞれ、データ226bおよびUL制御228bをULグラント発行BSに送信し得る。
図3は、本開示の実施形態による媒体共有のためのSDMAを実装するワイヤレス通信ネットワーク300を示す。ネットワーク300は、ネットワーク100の一部に相当する。図3は、議論を簡単にするために2つのBS305および3つのUE315を示すが、本開示の実施形態がずっと多くのUE315および/またはBS305にスケーリングされ得ることが認識されるだろう。BS305およびUE315は、それぞれBS105およびUE115と類似していることがある。ネットワーク300は、周波数スペクトルを共有する複数の事業者によって運用され得る。たとえば、事業者AはBS305およびUE315を運用することがあり、事業者BはBS305bおよびUE315bを運用することがある。加えて、図3は、議論を簡単にするために、4つの送信アンテナ320を含む各BS305と、2つの受信アンテナ322を含む各UE315とを示すが、本開示の実施形態は、BS305および/またはUE315における任意の適切な数の送信アンテナおよび/または受信アンテナへとスケーリングされ得ることが認識されるであろう。
4つの送信アンテナ320を有するBS305aは、4という送信ランクまたは4つの空間レイヤをサポートすることができる。BS305aは、いくつかの空間レイヤを介してUE315と通信するために、単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、または多入力多出力(MIMO)タイプのプリコーディング技法を利用し得る。たとえば、BS305aは、リンク330によって示されるような2つの空間レイヤを介して、送信アンテナ320のサブセットまたはすべてを使用してUE315a1と通信し得る。加えて、BS305aは、リンク332によって示されるような別の2つの空間レイヤを介して、送信アンテナ320のサブセットまたはすべてを使用してUE315a2と通信し得る。UE315a1およびUE315a2との通信は、プリコーディングを介して同時に発生し得る。BS305aと同様に、BS305bは、4という送信ランクまたは4つの空間レイヤをサポートすることができ、UE315bと通信するためにSIMO、MISO、またはMIMO技法を利用し得る。
事業者AのBS305aおよび事業者BのBS305bは、方式200と同様の媒体共有方式を使用して、対応するUE315との通信のためにスペクトル(たとえば、スペクトル201)を共有し得る。しかしながら、時間および周波数にわたる共有に加えて、事業者Aおよび事業者Bは空間的な次元(たとえば、空間レイヤ)にわたって共有し得る。たとえば、BS305aがTXOP(たとえば、TXOP202)におけるUE315a1との通信のために4つの空間レイヤのうちの2つを使用するとき、BS305bは、リンク334によって示されるのと同じTXOPの間にUE315bと通信するために、残りの2つの空間レイヤを使用し得る。
一実施形態では、事業者Aは多地点協調(CoMP)クラスタの中にN1個のBSを含むことがあり、事業者AのBSの各々はM1個の送信アンテナを含むことがある。したがって、事業者Aは、CoMPクラスタにおいてN1×M1個の空間レイヤをサポートすることができる。事業者BはCoMPクラスタの中のN2個のBSを含むことがあり、事業者BのBSはM2個の送信アンテナを含むことがあるので、N2×M2個の空間レイヤをサポートする。共有スペクトルを介したSDMAを容易にするために、事業者は、たとえばSASまたはバックホール協調を介して、サポート可能な空間レイヤの数と関連付けられた情報を互いに共有し得る。SDMAに基づく媒体共有を利用するための機構が、本明細書でより詳細に説明される。
図4は、本開示の実施形態による、例示的なUE400のブロック図である。UE400は、上で論じられたようなUE115または315であり得る。示されるように、UE400は、プロセッサ402と、メモリ404と、媒体共有モジュール408と、モデムサブシステム412および無線周波数(RF)ユニット414を含むトランシーバ410と、1つまたは複数のアンテナ416とを含み得る。これらの要素は、たとえば1つまたは複数のバスを介して、互いに直接または間接的に通信していることがある。
プロセッサ402は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、または、本明細書で説明される動作を実行するように構成されたその任意の組合せを含み得る。プロセッサ402はまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
メモリ404は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ402のキャッシュメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、固体メモリデバイス、ハードディスクドライブ、他の形の揮発性および不揮発性のメモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。一実施形態では、メモリ404は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリ404は、命令406を記憶し得る。命令406は、プロセッサ402によって実行されると、本開示の実施形態に関してUE215を参照して本明細書で説明される動作をプロセッサ402に実行させる命令を含み得る。命令406は、コードと呼ばれることもある。「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むものと広く解釈されるべきである。たとえば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指し得る。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多数のコンピュータ可読ステートメントを含み得る。
媒体共有モジュール408は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、媒体共有モジュール408は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ404に記憶されプロセッサ402によって実行される命令406として実装され得る。媒体共有モジュール408は、本開示の様々な態様のために使用され得る。たとえば、本明細書でより詳細に説明されるように、媒体共有モジュール408は、共有スペクトルの中のTXOPを特定し、ネットワーク聴取を実行し、スケジューリングされた空間レイヤを示すためにRRSおよび/もしくはSRSを送信し、空間チャネル推定を容易にするためにSRSを送信し、かつ/または、空間チャネル推定に基づいてプリコーディングを実行するように構成される。
示されるように、トランシーバ410は、モデムサブシステム412とRFユニット414とを含み得る。トランシーバ410は、BS105および305などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム412は、変調およびコーディング方式(MCS)、たとえば、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従って、メモリ404および/またはSDMAに基づく媒体共有モジュール408からのデータを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット414は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム412からの変調/符号化されたデータ、またはUE315もしくはBS305などの別のソースから生じる送信の変調/符号化されたデータを処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット414はさらに、デジタルビームフォーミングと連携してアナログビームフォーミングを実行するように構成され得る。トランシーバ410の中で一緒に一体化されるものとして示されているが、モデムサブシステム412およびRFユニット414は、UE215が他のデバイスと通信することを可能にするためにUE215において一緒に結合された別々のデバイスであってもよい。
RFユニット414は、変調および/または処理されたデータ、たとえば、データパケット(または、より一般的には、1つまたは複数のデータパケットおよび他の情報を含むことがあるデータメッセージ)を1つまたは複数の他のデバイスへの送信のためにアンテナ416に提供し得る。アンテナ416は、アンテナ320および322と同様であり得る。これは、たとえば、本開示の実施形態による、RRS信号および/またはSRSの送信を含み得る。アンテナ416はさらに、他のデバイスから送信されたデータメッセージを受信し得る。このことは、たとえば、本開示の実施形態による、request-to-send (RTS)および/またはCTS信号の受信を含み得る。アンテナ416は、受信されたデータメッセージをトランシーバ410での処理および/または復調のために提供し得る。アンテナ416は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。RFユニット414は、アンテナ416を構成し得る。
図5は、本開示の実施形態による、例示的なBS500のブロック図である。BS500は、上で論じられたようなBS105または305であり得る。示されるように、BS500は、プロセッサ502と、メモリ504と、媒体共有モジュール508と、モデムサブシステム512およびRFユニット514を含むトランシーバ510と、1つまたは複数のアンテナ516とを含み得る。これらの要素は、たとえば1つまたは複数のバスを介して、互いに直接または間接的に通信していることがある。
プロセッサ502は、特定のタイプのプロセッサとして様々な機能を有し得る。たとえば、これらは、本明細書で説明される動作を実行するように構成された、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ502はまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
メモリ504は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ502のキャッシュメモリ)、RAM、MRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリデバイス、1つもしくは複数のハードディスクドライブ、メモリスタベースアレイ、他の形態の揮発性メモリおよび不揮発性メモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ504は、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。メモリ504は、命令506を記憶し得る。命令506は、プロセッサ502によって実行されると、プロセッサ502に、本明細書で説明される動作を実行させる命令を含み得る。命令506はコードと呼ばれることもあり、コードは、図5に関して上で論じられたように、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含めるように広く解釈され得る。
媒体共有モジュール508は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、媒体共有モジュール508は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ404に記憶されプロセッサ502によって実行される命令506として実装され得る。媒体共有モジュール508は、本開示の様々な態様のために使用され得る。たとえば、媒体共有モジュール508は、本明細書でより詳細に説明されるように、共有スペクトルの中のTXOPを特定し、ネットワーク聴取を実行し、空間レイヤ上でUEをスケジューリングし、RRSおよび/もしくはSRS送信のためにスケジューリングされたUEをトリガし、スケジューリングされたUEからSRSを受信し、他の事業者のSRSを検出し、受信されたSRSおよび検出されたSRSに基づいて空間チャネル情報を推定し、かつ/または、SDMAのために推定された空間チャネル情報に基づいてプリコーディングを実行するように構成される。
示されるように、トランシーバ510は、モデムサブシステム512とRFユニット514とを含み得る。トランシーバ510は、UE115および215ならびに/または別のコアネットワーク要素などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム512は、MCS、たとえば、LDPCコーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従って、データを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット514は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム512からの変調/符号化されたデータ、またはUE215などの別のソースから生じる送信の変調/符号化されたデータを処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット514は、デジタルビームフォーミングと連携してアナログビームフォーミングを実行するようにさらに構成され得る。トランシーバ510の中で一緒に一体化されるものとして示されているが、モデムサブシステム512およびRFユニット514は、BS305が他のデバイスと通信することを可能にするためにBS305において一緒に結合された別々のデバイスであってもよい。
RFユニット514は、変調および/または処理されたデータ、たとえば、データパケット(または、より一般的には、1つまたは複数のデータパケットおよび他の情報を含むことがあるデータメッセージ)を1つまたは複数の他のデバイスへの送信のためにアンテナ516に提供し得る。アンテナ516は、アンテナ320および322と同様であり得る。このことは、たとえば、本開示の実施形態に従った、ネットワークへの接続を完了するための情報の送信、およびキャンプされる(camped)UE215との通信を含み得る。アンテナ516はさらに、他のデバイスから送信されるデータメッセージを受信し、受信されたデータメッセージをトランシーバ510における処理および/または復調のために提供し得る。アンテナ516は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。
図6は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方式600を示す。x軸は何らかの一定の単位での時間を表す。y軸は何らかの一定の単位での周波数を表す。方式600は、BS105、305、および500、ならびにUE115、315、および400によって利用され得る。方式600は、時間および周波数に加えて複数の事業者にわたる空間レイヤの共有を可能にする。たとえば、高プライオリティの事業者は、特定のTXOP(たとえば、TXOP202)における通信のために1つまたは複数の空間レイヤを予約し、より低プライオリティの事業者がTXOPにおける残りの予約されていない空間レイヤを共有することを可能にし得る。本明細書でより詳細に説明されるように、TXOPの間に空間レイヤを共有するすべての事業者のスケジューリングされたUEは、SDMAプリコーディングを容易にするためにSRSを送信し得る。
方式600は、スペクトル201をTXOP202へと時間区分し、方式200と同様の、共有のためのプライオリティに基づく予約機構を利用する。しかしながら、方式600は、SDMAを容易にするために追加のシグナリングを含む。フレーム構造605において示されるように、各TXOP202は、CCA期間204に加えて、送信期間206の前にSRS期間604を含む。SRS期間604は、送信期間206においてスケジューリングされるUEによるSRS送信を指定される。加えて、送信期間206内のすべてのサブ期間210は、方式200における場合のように送信期間206の最初に異なるサブ期間210を有する代わりに、同様の構造を有する。サブ期間210は、送信時間間隔(TTI)またはスロットと呼ばれ得る。一実施形態では、各サブ期間210は、約500マイクロ秒の時間長にわたり得る。
ある例として、事業者Aは、特定のTXOP202において事業者Bより優先される。空間レイヤの共有を容易にするために、事業者AおよびBは空間レイヤ情報を交換し得る。たとえば、事業者AのBSは事業者Bの空間レイヤ情報を取得することがあり、事業者BのBSは事業者Aの空間レイヤ情報を取得することがある。空間レイヤ情報は、対応する事業者によってサポートされる空間レイヤの総数を含むことがある。
事業者A(たとえば、高プライオリティの事業者)のBS Aは、TXOP202の中の1つまたは複数の空間レイヤにわたって事業者AのUE Aをスケジューリングし得る。BS Aは、UE Aのためのスケジュール、RRSトリガ、およびSRSトリガを示すために、CCA期間204aの部分207においてRRQ信号620aを送信する。RRSトリガは、UE Aに割り当てられた部分208にRRS送信リソースを含み得る。SRSトリガは、UE Aに割り当てられたSRS期間604の中にSRS送信リソースを含み得る。RRS送信リソースおよびSRS送信リソースは、UE固有、空間レイヤ固有のリソースであり得る。RRQ信号620aは、RRQ信号220aと同様のプリアンブルおよび/または他の情報を含み得る。
RRQ信号620aを受信すると、UE Aは、RRSトリガに従って、各々のスケジューリングされた空間レイヤのためのCCA期間204aの部分208においてRRS信号622aを送信する。たとえば、RRSトリガは、各々のスケジューリングされた空間レイヤに対応する部分208において直交リソースを示し得る。直交リソースは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、および/または符号分割多重(CDM)を介して直交化され得る。したがって、UE Aは、対応するリソース上で各々のスケジューリングされた空間レイヤのためにRRS信号622aを送信し得る。
続いて、UE Aは、SRSトリガに従って、SRS期間604の間に各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRS624aを送信する。たとえば、SRSトリガは、各々のスケジューリングされた空間レイヤのためのSRS期間604において直交リソースを示し得る。したがって、UE Aは、対応するリソース上で各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRS624aを送信し得る。
事業者BのBS B(たとえば、低プライオリティの事業者)は、高プライオリティの事業者AのCCA期間204aを監視する。事業者AからのRRS信号622aを検出すると、BS Bは、受信されたRRS信号622aの数に基づいて、TXOP202の中の事業者Aによってスケジューリングされる空間レイヤの数および/またはUEの数を決定し得る。
予約された空間レイヤの数が事業者Aのサポート可能な空間レイヤの総数未満であるとき、BS Bは、TXOP202の中の残りの予約されていない空間レイヤのうちの1つまたは複数にわたってUE Bをスケジューリングし得る。BS Bは、RRS信号620aと同様のRRQ信号620bを送信する。いくつかの実施形態では、RRQ信号620bは、事業者BがTXOP202において最低のプライオリティを有するとき、RRSトリガを含まないことがある。
RRQ信号620bを受信すると、UE Bは、SRSトリガに従って、SRS期間604の間に各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRS624bを送信する。ある実施形態では、事業者(たとえば、事業者Aおよび事業者B)のためのSRS期間604の中の直交リソースは、所定の規則に従って事前に構成され得る。たとえば、直交リソースは、事業者が互いからのSRSをより効率的に復号することを可能にするために、空間レイヤおよび事業者に基づいて並べられる。
BS Aは、BS Aによって割り当てられるSRSリソースに基づいてUE AからSRS624aを受信し得る。BS Aは、事業者BからSRS624bを検出するためにブラインド復号を適用し得る。ブラインド復号とは、各SRSリソース上でのすべての許容可能なSRSシグネチャ(たとえば、波形)の検出を指す。
BS Bは、BS Bによって割り当てられるSRSリソースに基づいて、UE BからSRS624bを受信し得る。BS Bは、事業者AからSRS624aを検出するとき、RRS信号622aから取得された空間チャネル予約情報を適用し得る。たとえば、BS Bは、事業者Aから2つのRRS信号622aを受信し、事業者Aが2つの空間レイヤまたは2つのUEのための空間レイヤを予約したことを決定し得る。BS Bは、すべてのSRSリソース上でブラインド復号を適用する代わりに、2つの予約された空間レイヤに対応する期間604において、またはRRS信号622aにおいて取得される予約情報に従って、SRSリソースを監視し得る。
続いて、BS AおよびBS Bは別々に、対応する受信されたSRS624aおよび624bに基づいて空間チャネル情報を推定し、推定された空間チャネル情報に基づいてプリコーディングパラメータを決定する。
通信がDLのためのものであるとき、BS Aは、決定されたプリコーディングパラメータに従ってデータをプリコーディングし、サブ期間210の間にデータ226aをスケジューリングされたUE Aに送信する。代替として、通信がULのためのものであるとき、BS Aは、UL SRSの受信に基づいてスケジューリングされたUE Aにプリコーディングパラメータを提供することができ、UE Aは、提供されたプリコーディングパラメータに従ってデータをプリコーディングし、サブ期間210の間にデータ226aをBS Aに送信することができる。いくつかの実施形態では、DL制御230およびUL制御228はまた、プリコーディングパラメータに基づいてプリコーディングされ得る。
一実施形態では、RRQ信号620および/またはRRS信号622は、対応する予約のための送信リンク方向(たとえば、DLまたはUL)を示し得る。たとえば、高プライオリティの事業者がDL送信のために予約された空間レイヤを示すとき、低プライオリティの事業者は、同じDL方向への通信のために残りの予約されていない空間レイヤを共有し得る。このことは、事業者間での干渉を減らし、または干渉管理を簡単にし得る。
一実施形態では、RRQ信号620および/またはRRS信号622は、よりプライオリティの低い事業者による残りの予約されていない空間レイヤの共有がTXOP202において許可されるかどうかを示し得る。たとえば、残りの予約されていない空間レイヤの共有がTXOP202において許可されることを高プライオリティの事業者が示すとき、低プライオリティの事業者は、残りの予約されていない空間レイヤにおいてUEをスケジューリングし得る。逆に、残りの予約されていない空間レイヤの共有がTXOP202において許可されないことを高プライオリティの事業者が示すとき、低プライオリティの事業者は、利用可能な予約されていない空間レイヤがあるときでも、媒体(たとえば、スペクトル201)に接続するのを控え得る。
一実施形態では、RRSリソースオーバーヘッドを減らすために、スケジューリングされたUEは、スケジューリングされた空間レイヤの数とは無関係に単一のRRS信号622を送信することができ、低プライオリティの事業者は、RRS信号622を検出すると、フルランクの送信のための予約を想定することができる。たとえば、BS Bは、UE Aが4つの空間レイヤをサポートできることを示す空間レイヤ情報を取得し得る。UE AからRRS信号622aを検出すると、BS Bはすべての4つの空間レイヤが予約されることを想定することがあり、一方でBS Aは2つの空間レイヤのためのUE Aをスケジューリングするだけであることがある。
別の実施形態では、RRSリソースオーバーヘッドを減らすために、事業者のスケジューリングされたUEは、UE固有の空間レイヤ固有のリソースの代わりに、事業者固有の共通リソース上でRRS信号662を送信し得る。たとえば、BS AはTXOP202のための2つのUEをスケジューリングすることができ、両方のUEは同じ共通リソース上でRRS信号622aを送信することができる。そのような実施形態では、BS Bは、共通リソースからの干渉シグネチャまたはパターンを決定し、決定された干渉シグネチャまたはパターンに基づいて、スケジューリングもしくは予約された空間レイヤの数および/またはスケジューリングされたUEの数を決定し得る。
上で示されるように、複数の事業者にわたるSDMAを容易にするために、いくつかの事例では、BSまたはUEは、BSまたはUEに宛てられる信号を受信することができ、一方でいくつかの他の事例では、BSまたはUEは、別のBSまたはUEに宛てられる信号などの、BSまたはUEに特に宛てられない信号を検出することができる。方式600は事業者ごとに1つのBSという文脈で説明されるが、方式600は、任意の適切な数のUEと通信するために、任意の適切な数のBSによって利用され得る。加えて、事業者間での空間レイヤの共有はTXOPフレーム構造605と同期されるので、この共有は同期SDMAと呼ばれる。
図7は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方法700のシグナリング図である。方法700は、BS A、UE A、BS B、およびUE Bの間で実施される。BS AおよびBは、BS105、305、および500と同様である。UE AおよびBは、UE115、315、および400と同様である。方法700のステップは、BS AおよびBならびにUE AおよびBのコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な回路)によって実行され得る。方法700は、図2および図6に関してそれぞれ説明された方式200および600における場合と同様の機構を利用し得る。示されるように、方法700はいくつかの列挙されるステップを含むが、方法700の実施形態は、列挙されるステップの前、後、およびステップ間に追加のステップを含み得る。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は、省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。例として、BS AおよびUE Aは事業者Aによって運用され、一方でBS BおよびUE Bは事業者Bによって運用され、ここで事業者Aは共有スペクトル(たとえば、スペクトル201)上の特定のTXOP(たとえば、TXOP202)において、事業者Bより優先される。
ステップ705において、BS Aは、事業者Bと関連付けられた空間レイヤ情報を取得する。ステップ710において、BS Bは、事業者Aと関連付けられた空間レイヤ情報を取得する。たとえば、BS AおよびBの各々が4つの空間レイヤ(たとえば、レイヤ1、2、3、および4)をサポートすることができる。
ステップ715において、BS Aは、UE Aとチャネル予約情報を通信する。チャネル予約情報は、空間レイヤ1および2にわたるTXOPにおけるUE Aのためのスケジュールを示す。たとえば、BS AおよびUE Aは、方式600において説明されるようなRRQおよびRRS信号を交換する。
ステップ720において、BS Bは、UE Bとチャネル予約情報を通信する。チャネル予約情報は、他の空間レイヤ3および4にわたるTXOPにおけるUE Bのためのスケジュールを示す。たとえば、BS Bは、空間レイヤ1および2が事業者Aによって予約され空間レイヤ3および4が利用可能であることを決定し、方式600において説明されるようにUE BとRRQおよびRRS信号を交換する。
ステップ725において、UE Aは、たとえばBS AのRRQ信号から受信されたSRSトリガに従って、スケジューリングされた空間レイヤ1および2の各々においてSRS A(たとえば、SRS624a)を送信する。
ステップ730において、UE Bは、たとえばBS BのRRQ信号から受信されたSRSトリガに従って、スケジューリングされた空間レイヤ3および4の各々においてSRS B(たとえば、SRS624b)を送信する。
ステップ735において、BS AはSRS AおよびBを監視する。BS Aは空間レイヤ1および2をスケジューリングしてSRSリソースを割り振ったので、BS Aは割り振られたSRSリソースに従ってSRS Aを受信し得る。しかしながら、BS Aは、BS Bによってスケジューリングされた空間レイヤおよび/またはBS Bによって割り振られたSRSリソースに関して事前の知識を持たないことがある。したがって、BS Aは、SRS Bを検出するためにブラインド復号を適用し得る。ステップ740において、BS Aは、受信されたSRS AおよびBに基づいてプリコーディングパラメータを決定し得る。たとえば、プリコーディングパラメータは、空間レイヤ1、2、3、および4のためのプリコーディング行列の形式であり得る。
ステップ745において、BS BはSRS AおよびBを監視する。BS Bは空間レイヤ1および2をスケジューリングしてSRSリソースを割り振ったので、BS Bは割り振られたSRSリソースに従ってSRS Bを受信し得る。上で説明されたように、BS Bは、RRS信号検出に基づいて、空間レイヤの数および/または事業者AによってスケジューリングされるUEの数に関する事前の知識を持っていることがある。したがって、BS Bは、RRS信号検出から取得された予約情報(たとえば、スケジューリングされた空間レイヤ1および2)を活用して、SRS Aを検出し得る。たとえば、BS Bは、空間レイヤ1および2に対応するSRSリソースの中でSRS Aを監視し得る。ステップ750において、BS Bは、受信されたSRS AおよびBに基づいて、空間レイヤ1、2、3、および4のためのプリコーディングパラメータを決定し得る。
ステップ760において、BS Aは、空間レイヤ1および2を介してUE Aとデータ(たとえば、データ226a)を通信する。データは、ステップ740において決定されたプリコーディングパラメータに基づいてプリコーディングされる。
ステップ765において、BS Bは、空間レイヤ3および4を介してUE Bとデータ(たとえば、データ226b)を通信する。データは、ステップ750において決定されたプリコーディングパラメータに基づいてプリコーディングされる。
図8〜図10は、BS105、305、および500、ならびにUE115、315、および400によって利用され得る、SDMAに基づく媒体共有のための様々なシグナリング機構を示す。図8〜図10は、方式600および方法700と同様に事業者Aが特定のTXOP202において事業者Bより優先される文脈において説明される。図8〜図10では、x軸はある一定の単位での時間を表し、y軸はある一定の単位での周波数を表す。
図8は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方式800を示す。方式800は、方式600と類似しているが、チャネルサウンディングおよび媒体予約のためにSRS波形を使用する。フレーム構造805において示されるように、各CCA期間204は部分207およびSRS期間804を含む。SRS期間804は、SRS期間604と実質的に同様であり得るが、事業者固有である。
方式800では、事業者A(たとえば、高プライオリティの事業者)のBS Aは、送信期間206の中の1つまたは複数の空間レイヤにわたって事業者AのUE Aをスケジューリングするために、CCA期間204aの部分207においてRRQ信号820aを送信する。RRQ信号820aは、RRQ信号620aと実質的に同様であり得る。たとえば、RRQ信号820aは、UE AのためのスケジュールおよびSRSトリガを含み得る。SRSトリガは、CCA期間204aのSRS期間804においてSRSリソースを示し得る。UE Aは、SRSトリガに従って、各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRS624aを送信することによって応答する。
事業者B(たとえば、低プライオリティの事業者)のBS Bは、CCA期間204aのSRS期間804からSRS624aを検討するためにブラインド復号を適用し得る。BS Bは、検出されたSRS624aに基づいて、事業者Aによって予約される空間レイヤを決定し得る。BS Bは、送信期間206の中の1つまたは複数の残りの予約されていない空間レイヤにわたって事業者BのUE Bをスケジューリングし得る。BS Bは、UE BのためのスケジュールおよびSRSトリガを示すCCA期間204bの部分207においてRRQ信号820bを送信する。SRSトリガは、CCA期間204bのSRS期間804においてSRSリソースを示し得る。UE Bは、SRSトリガに従って、各々のスケジューリングされた空間レイヤに従ってSRS624bを送信することによって応答する。BS Bは、BS Bによって割り当てられるSRSリソースに基づいてSRS624bを受信する。
BS Aは、BS Aによって割り当てられるSRSリソースに基づいてSRS624aを受信する。BS Aは、CCA期間204bのSRS期間804からSRS624bを検出するために、ブラインド復号を適用し得る。続いて、BS AおよびBS Bは、方式600において説明されたものとの同様の機構を使用して、対応する受信ならびに/または検出されたSRS624aおよび624bに基づいてSDMAプリコーディングを実行する。
理解され得るように、方式800は、チャネルサウンディングと媒体予約の両方のためにSRS波形を使用することによって、リソースオーバーヘッドを減らすことができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、方式800は、方式600と同じチャネルサウンディングおよび/または媒体共有性能を提供しないことがあり、ブラインド復号により低プライオリティの事業者における処理の複雑さを増大させることがある。方式800は事業者ごとに1つのBSという文脈で説明されるが、方式800は、任意の適切な数のUEと通信するために、任意の適切な数のBSによって利用され得る。
図9は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方式900を示す。方式900は、方式600および800と類似しているが、サブ期間またはTTIの粒度などの、より細かい粒度で空間レイヤの共有を可能にする。たとえば、グラント発行BSは、TXOP202内の異なるTTIまたはスケジューリングサブ期間210において、異なるUEをスケジューリングし得る。フレーム構造905において示されるように、各CCA期間204は部分907を含む。各部分907は、RRQ信号送信(たとえば、プリアンブル)およびスケジューリング情報送信のために、FDMおよび/またはTDMリソースを含み得る。
方式900では、事業者A(たとえば、高プライオリティの事業者)のBS Aは、サブ期間210のためのUE Aのセットをスケジューリングするために、CCA期間204aの部分907においてRRQ信号920aを送信する。RRQ信号920aは、各サブ期間210の中の各々のスケジューリングされたUEのために、空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソース情報を示し得る。RRQ信号920aは、RRQ信号220と同様のプリアンブルを含み得る。RRQ信号920aは、各サブ期間210のためのリンク方向、および/または、低プライオリティの事業者が残りの予約されていない空間レイヤを共有し得るかどうかを示し得る。
空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を他の事業者が復号することを可能にするために、RRQ信号920aは、LTE物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)における場合と同様の機構を使用して送信され得る。たとえば、明示的なスケジューリング情報を搬送するための部分907におけるリソースは、複数の所定の探索空間へと分割され得る。探索空間は、TXOP202のサブ期間210においてスケジューリングされるUEのための、空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を搬送し得る。
事業者B(たとえば、低プライオリティの事業者)のBS Bは、事業者AからのRRQ信号920aを監視する。RRQ信号920aを検出すると、BS Bは、各サブ期間210のための事業者Aの空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソース情報を決定するために、各探索空間にブラインド復号を適用し得る。BS Bは、空間レイヤスケジューリング情報に基づいて、残りの利用可能な空間レイヤを使用してサブ期間210において1つまたは複数のUE Bをスケジューリングし得る。BS Bは、BS Aによって示されるのと同じ送信リンク方向に、サブ期間210においてUE Bをスケジューリングし得る。BS Bは、空間レイヤ共有がある特定のサブ期間210において許可されないことをBS Aが示すとき、その特定のサブ期間210におけるスケジューリングを飛ばしてもよい。BS Bは、BS Aと同様の機構を使用して、サブ期間210において各々のスケジューリングされたUE Bのための空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソースを示すために、RRQ信号920bを送信する。
続いて、スケジューリングされたUE AおよびBの各々は、SRSリソース情報に従って、SRS期間604の中の各々の対応するスケジューリングされた空間レイヤのためのSRS624を送信する。BS Aは、BS Aによって割り当てられるSRSリソースに基づいてUE AからSRS624aを受信し、RRQ信号920bから検出されるSRSリソース情報に基づいてSRS624bを検出する。同様に、BS Bは、BS Bよって割り当てられるSRSリソースに基づいてUE BからSRS624bを受信し、RRQ信号920aから検出されるSRSリソース情報に基づいてSRS624aを検出する。BS AおよびBS Bは、対応する受信されたSRS624aおよび624bに基づいて、各サブ期間210のためのプリコーディングパラメータを別々に決定する。
図10は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方式1000を示す。方式1000は方式900と類似しているが、特定の事業者のすべてのグラント発行BSおよびすべてのスケジューリングされたUEが、たとえば単一周波数ネットワーク(SFN)方式で、TTIごとに空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソース情報を同時に送信する。方式1000は、方式600と同じフレーム構造605を使用する。しかしながら、部分208は、グラント発行BSおよびスケジューリングされたUEの同時の送信を搬送し得る。
方式1000では、事業者A(たとえば、高プライオリティの事業者)のBS Aは、サブ期間210のためのUE Aのセットをスケジューリングするために、CCA期間204aの部分207においてRRQ信号1020aを送信する。RRQ信号1020aは、RRQ信号620aと類似していることがあるが、各サブ期間210の中の各々のスケジューリングされたUE Aのために、空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソース情報を含むことがある。
すべてのスケジューリングされたUE Aおよびグラント発行BS Aは、CCA期間204aの部分208においてRRS信号1022aを同時に送信し得る。RRS信号1022aは、プリアンブルまたは所定のシーケンス、ならびに空間レイヤスケジューリング情報およびSRSリソース情報を含み得る。同時の送信は、他の事業者における受信品質および検出性能を上げることができる。
事業者BのBS B(たとえば、低プライオリティの事業者)は、RRS信号1022aを監視することによって、各サブ期間210のための事業者Aの空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を決定し得る。たとえば、BS Bは、復調のための基準信号としてRRS信号の中のプリアンブルまたは所定のシーケンスを使用することによって、空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を復号し得る。BS Bは、空間レイヤスケジューリング情報に基づいて、残りの利用可能な空間レイヤを使用してサブ期間210において1つまたは複数のUE Bをスケジューリングし得る。BS Bは、BS Aと同様の機構を使用して、各サブ期間210の中の各々のスケジューリングされたUE Bのための空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を示すために、RRQ信号1020bを送信する。すべてのスケジューリングされたUE Bおよびグラント発行BS Bは、空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報を反映する、CCA期間204bの部分208においてRRS信号1022bを同時に送信し得る。
続いて、スケジューリングされたUE AおよびBの各々は、空間レイヤスケジューリングおよびSRSリソース情報に従って、SRS期間604の中の各々の対応するスケジューリングされた空間レイヤにおいてSRS624を送信する。BS Aは、BS Aによって割り当てられるSRSリソースに基づいてUE AからSRS624aを受信し、RRS信号1022bから検出されるSRSリソース情報に基づいてSRS624bを検出する。同様に、BS Bは、BS Bよって割り当てられるSRSリソースに基づいてUE BからSRS624bを受信し、RRS信号1022aから検出されるSRSリソース情報に基づいてSRS624aを検出する。BS AおよびBS Bは、対応する受信されたSRS624aおよび624bに基づいて、各サブ期間210のためのプリコーディングパラメータを別々に決定する。いくつかの実施形態では、RRQ信号1020および/またはRRS信号1022は、特定のサブ期間210における送信リンク方向、および/または残りの予約されていない空間レイヤの共有が許容可能であるかどうかなどの、追加の予約情報を示し得る。
方式900および1000は、いくつかの利点を提供することができる。たとえば、より細かい粒度での空間レイヤ共有は、事業者がトラフィック条件および/またはチャネル条件により良く適応することを可能にする。加えて、方式900および1000は、スケジューリングされていないUEが、送信期間206の間にトランシーバチェーンの中のいくつかの構成要素をオフにして、それによりスケジューリングされていないUEにおける電力の節約を実現することを可能にする。
図11は、本開示の実施形態によるSDMAに基づく媒体共有方法1100の流れ図である。方法1100のステップは、BS105、305、および500ならびにUE115、315、および400などの、ワイヤレス通信デバイスのコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の適切な構成要素)によって実行され得る。方法1100は、図2、図6、図8、図9、図10、および図7に関してそれぞれ説明された、方式200、600、800、900、1000、および方法700におけるものと同様の機構を利用し得る。示されるように、方法1100はいくつかの列挙されるステップを含むが、方法1100の実施形態は、列挙されるステップの前、後、およびステップ間に追加のステップを含み得る。いくつかの実施形態では、列挙されるステップのうちの1つまたは複数は、省略されてもよく、または異なる順序で実行されてもよい。
ステップ1110において、方法1100は、共有スペクトル(たとえば、共有スペクトル101)のTXOP(たとえば、TXOP102)の中の1つまたは複数の空間レイヤの予約を示す通信を送信するステップを含む。共有スペクトルは、プライオリティに基づいて複数のネットワーク事業体(たとえば、事業者Aおよび事業者B)によって共有される。たとえば、ワイヤレス通信デバイスは、複数のネットワーク事業体の第1のネットワーク事業体(たとえば、事業者A)と関連付けられる。一実施形態では、通信は、方式600または1000に関してそれぞれ説明されるRRS信号622または1022などの、RRS信号を含む。一実施形態では、通信は、方式800に関して説明されるSRS624などのSRSを含む。一実施形態では、通信は、方式900に関して説明されるRRQ信号920などの、RRQ信号を含む。
ステップ1120において、方法1100は、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介してデータ(たとえば、データ226)を通信するステップを含む。データは、上で説明されたように決定される空間チャネル情報に基づいて事前にコーディングされる。
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁気粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
本明細書の開示に関して説明される様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せとして実装されてよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実施する特徴はまた、異なる物理的位置において機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置されてもよい。また、特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用される場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。
本開示の実施形態は、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第1のワイヤレス通信デバイスによって、共有スペクトルの送信機会(TXOP)における1つまたは複数の空間レイヤの予約を示す通信を送信するステップであって、共有スペクトルが、第1のネットワーク事業体および第2のネットワーク事業体によって共有される、ステップと、第1のワイヤレス通信デバイスによって、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第2のワイヤレス通信デバイスと、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介してデータを通信するステップとを含む、ワイヤレス通信の方法を含む。
送信するステップは、第1のワイヤレス通信デバイスに対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を送信するステップを含み、1つまたは複数のリソースの各々は、1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応する。送信するステップは、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスの予約応答(RRS)信号送信と同じリソースを使用してTXOPにおいて予約される1つまたは複数の空間レイヤを示すために、1つまたは複数のRRS信号を送信するステップを含む。送信するステップは、第1のワイヤレス通信デバイスに対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)を送信するステップを含み、1つまたは複数のリソースの各々は1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応し、1つまたは複数のSRSの各々は、1つまたは複数の空間レイヤの対応する空間レイヤのための空間チャネル情報を提供する。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、第2のワイヤレス通信デバイスから、第1のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおける第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を受信するステップを含み、送信するステップはこのRRQ信号に応答したものである。RRQ信号はさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおける第2のスケジュールを示し、送信するステップは、第1のスケジュールおよび第2のスケジュールを含む予約応答(RRS)信号を送信するステップを含む。送信するステップは、TXOPの間の1つまたは複数の空間レイヤを介した第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を送信するステップを含む。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、第1の探索空間に基づいて第1のスケジュールを符号化することと、第1の探索空間とは異なる第2の探索空間に基づいてTXOPにおける第2のスケジュールを符号化することとによって、RRQ信号を生成するステップを含む。予約はさらに送信リンク方向を示し、データを通信するステップは、送信リンク方向においてデータを通信するステップを含む。第1のネットワーク事業体は、1つまたは複数の空間レイヤを含むある数のサポート可能な空間レイヤを含み、予約はさらに、残りの予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されるかどうかを示す。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、第2のワイヤレス通信デバイスから、1つまたは複数の空間レイヤに対応するサウンディング基準信号(SRS)の第1のセットを受信するステップを含み、データはSRSの少なくとも第1のセットに基づいてプリコーディングされる。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、1つまたは複数の他の空間レイヤに対応する第2のネットワーク事業体からSRSの第2のセットを検出するステップを含み、データはSRSの第2のセットに基づいてさらにプリコーディングされる。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、第2のネットワーク事業体のサポート可能な空間レイヤを示す空間レイヤ情報を取得するステップであって、サポート可能な空間レイヤが、1つまたは複数の空間レイヤおよび1つまたは複数の他の空間レイヤを含む、ステップと、第1のワイヤレス通信デバイスによって、1つまたは複数の他の空間レイヤを予約する第2のネットワーク事業体からのTXOPの別の予約を検出するステップと、第1のワイヤレス通信デバイスによって、少なくとも別の予約および空間レイヤ情報に基づいて、TXOPにおける第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための1つまたは複数の空間レイヤを決定するステップとを含む。別の予約を検出するステップは、1つまたは複数の他の空間レイヤを示す1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を受信するステップを含む。別の予約を検出するステップは、SRSの第2のセットを受信するステップを含む。別の予約を検出するステップは、予約要求(RRQ)信号を受信するステップと、1つまたは複数の探索空間上のRRQ信号に対してブラインド復号を適用することによって、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するステップとを含む。別の予約を検出するステップは、予約応答(RRS)信号を受信するステップと、RRS信号を復調することによって、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するステップとを含む。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、別の予約に基づいて、予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されることを決定するステップを含む。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間のために予約されることを決定するステップを含み、データを通信するステップは、第1のスケジューリング期間においてデータを通信するステップを含む。方法はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスによって、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤが送信リンク方向のために予約されることを決定するステップを含み、通信するステップはさらに、送信リンク方向においてデータを通信するステップを含む。
本開示の実施形態はさらに、共有スペクトルの送信機会(TXOP)における1つまたは複数の空間レイヤの予約を示す通信を送信し、共有スペクトルが、第1のネットワーク事業体および第2のネットワーク事業体によって共有され、装置が第1のネットワーク事業体と関連付けられ、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第2のワイヤレス通信デバイスと、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介してデータを通信するように構成される、トランシーバを備える装置を含む。
トランシーバはさらに、装置に対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を送信することによって通信を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は、1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応する。トランシーバはさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスの予約応答(RRS)信号送信と同じリソースを使用してTXOPにおいて予約される1つまたは複数の空間レイヤを示すために、1つまたは複数のRRS信号を送信することによって、通信を送信するように構成される。トランシーバはさらに、装置に対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)を送信することによって通信を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応し、1つまたは複数のSRSの各々は、1つまたは複数の空間レイヤの対応する空間レイヤのための空間チャネル情報を提供する。トランシーバはさらに、第2のワイヤレス通信デバイスから、装置のためのTXOPにおける第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を受信するように構成され、この通信はこのRRQ信号に応答して送信される。RRQ信号はさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおける第2のスケジュールを示し、トランシーバはさらに、第1のスケジュールおよび第2のスケジュールを含む予約応答(RRS)信号を送信することによって通信を送信するように構成される。トランシーバはさらに、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介した第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を送信することによって、通信を送信するように構成される。装置はさらに、第1の探索空間に基づいて第1のスケジュールを符号化することと、第1の探索空間とは異なる第2の探索空間に基づいてTXOPにおいて第2のスケジュールを符号化することとによって、RRQ信号を生成するように構成されるプロセッサを含む。予約はさらに送信リンク方向を示し、トランシーバはさらに、送信リンク方向においてデータを通信することによってデータを通信するように構成される。第1のネットワーク事業体は、1つまたは複数の空間レイヤを含むある数のサポート可能な空間レイヤを含み、予約はさらに、残りの予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されるかどうかを示す。トランシーバはさらに、第2のワイヤレス通信デバイスから、1つまたは複数の空間レイヤに対応するサウンディング基準信号(SRS)の第1のセットを受信するように構成され、データはSRSの少なくとも第1のセットに基づいてプリコーディングされる。装置はさらに、1つまたは複数の他の空間レイヤに対応する第2のネットワーク事業体からSRSの第2のセットを検出するように構成されるプロセッサを含み、データはSRSの第2のセットに基づいてさらにプリコーディングされる。装置はさらに、第2のネットワーク事業体のサポート可能な空間レイヤを示す空間レイヤ情報を取得し、サポート可能な空間レイヤが、1つまたは複数の空間レイヤおよび1つまたは複数の他の空間レイヤを含み、1つまたは複数の他の空間レイヤを予約する第2のネットワーク事業体からのTXOPの別の予約を検出し、少なくとも別の予約および空間レイヤ情報に基づいて、TXOPにおける第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための1つまたは複数の空間レイヤを決定するように構成されるプロセッサを含む。プロセッサはさらに、1つまたは複数の他の空間レイヤを示す1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を受信することによって、別の予約を検出するように構成される。プロセッサはさらに、SRSの第2のセットを受信することによって、別の予約を検出するように構成される。プロセッサはさらに、予約要求(RRQ)信号を受信することと、1つまたは複数の探索空間上のRRQ信号に対してブラインド復号を適用することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定することとによって、別の予約を検出するように構成される。プロセッサはさらに、予約応答(RRS)信号を受信することと、RRS信号を復調することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定することとによって、別の予約を検出するように構成される。プロセッサはさらに、別の予約に基づいて、予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されることを決定するように構成される。プロセッサはさらに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間のために予約されることを決定するように構成され、データを通信することは、第1のスケジューリング期間においてデータを通信することを含む。プロセッサはさらに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤが送信リンク方向のために予約されることを決定するように構成され、通信することはさらに、送信リンク方向においてデータを通信することを含む。
本開示の実施形態は、プログラムコードが記録されたコンピュータ可読媒体を含み、このプログラムコードは、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第1のワイヤレス通信デバイスに、共有スペクトルの送信機会(TXOP)における1つまたは複数の空間レイヤの予約を示す通信を送信させるためのコードであって、共有スペクトルが、第1のネットワーク事業体および第2のネットワーク事業体によって共有される、コードと、第1のワイヤレス通信デバイスに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第2のワイヤレス通信デバイスと、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介してデータを通信させるためのコードとを備える。
第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は、1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応する。第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスの予約応答(RRS)信号送信と同じリソースを使用してTXOPにおいて予約される1つまたは複数の空間レイヤを示すために、1つまたは複数のRRS信号を送信するように構成される。第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応し、1つまたは複数のSRSの各々は、1つまたは複数の空間レイヤの対応する空間レイヤのための空間チャネル情報を提供する。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、第2のワイヤレス通信デバイスから、第1のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおける第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を受信させるためのコードを含み、第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、RRQ信号に応答して通信を送信するように構成される。RRQ信号はさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおける第2のスケジュールを示し、第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、第1のスケジュールおよび第2のスケジュールを含む予約応答(RRS)信号を送信するように構成される。第1のワイヤレス通信デバイスに通信を送信させるためのコードはさらに、TXOPの間の1つまたは複数の空間レイヤを介した第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を送信するように構成される。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、第1の探索空間に基づいて第1のスケジュールを符号化することと、第1の探索空間とは異なる第2の探索空間に基づいてTXOPにおいて第2のスケジュールを符号化することとによって、RRQ信号を生成させるためのコードを含む。予約はさらに送信リンク方向を示し、第1のワイヤレス通信デバイスにデータを通信させるためのコードはさらに、送信リンク方向においてデータを通信するように構成される。第1のネットワーク事業体は、1つまたは複数の空間レイヤを含むある数のサポート可能な空間レイヤを含み、予約はさらに、残りの予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されるかどうかを示す。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、第2のワイヤレス通信デバイスから、1つまたは複数の空間レイヤに対応するサウンディング基準信号(SRS)の第1のセットを受信させるためのコードを含み、データはSRSの少なくとも第1のセットに基づいてプリコーディングされる。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、1つまたは複数の他の空間レイヤに対応する第2のネットワーク事業体からSRSの第2のセットを検出させるためのコードを含み、データはSRSの第2のセットに基づいてさらにプリコーディングされる。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、第2のネットワーク事業体のサポート可能な空間レイヤを示す空間レイヤ情報を取得させるためのコードであって、サポート可能な空間レイヤが、1つまたは複数の空間レイヤおよび1つまたは複数の他の空間レイヤを含む、コードと、第1のワイヤレス通信デバイスに、1つまたは複数の他の空間レイヤを予約する第2のネットワーク事業体からのTXOPの別の予約を検出させるためのコードと、第1のワイヤレス通信デバイスに、少なくとも別の予約および空間レイヤ情報に基づいて、TXOPにおける第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための1つまたは複数の空間レイヤを決定させるためのコードとを含む。第1のワイヤレス通信デバイスに別の予約を検出させるためのコードはさらに、1つまたは複数の他の空間レイヤを示す1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を受信するように構成される。第1のワイヤレス通信デバイスに別の予約を検出させるためのコードはさらに、SRSの第2のセットを受信するように構成される。第1のワイヤレス通信デバイスに別の予約を検出させるためのコードはさらに、予約要求(RRQ)信号を受信し、1つまたは複数の探索空間上のRRQ信号に対してブラインド復号を適用することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するように構成される。第1のワイヤレス通信デバイスに別の予約を検出させるためのコードはさらに、予約応答(RRS)信号を受信し、RRS信号を復調することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するように構成される。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、別の予約に基づいて、予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されることを決定させるためのコードを含む。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間のために予約されることを決定させるためのコードを含み、第1のワイヤレス通信デバイスにデータを通信させるためのコードはさらに、第1のスケジューリング期間においてデータを通信するように構成される。コンピュータ可読媒体はさらに、第1のワイヤレス通信デバイスに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤが送信リンク方向のために予約されることを決定させるためのコードを含み、通信することはさらに、送信リンク方向においてデータを通信することを含む。
本開示の実施形態はさらに、共有スペクトルの送信機会(TXOP)における1つまたは複数の空間レイヤの予約を示す通信を送信するための手段であって、共有スペクトルが、第1のネットワーク事業体および第2のネットワーク事業体によって共有され、装置が第1のネットワーク事業体と関連付けられた、手段と、第1のネットワーク事業体と関連付けられた第2のワイヤレス通信デバイスと、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介してデータを通信するための手段とを備える装置を含む。
通信を送信するための手段はさらに、装置に対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は、1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応する。通信を送信するための手段はさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスの予約応答(RRS)信号送信と同じリソースを使用してTXOPにおいて予約される1つまたは複数の空間レイヤを示すために、1つまたは複数のRRS信号を送信するように構成される。通信を送信するための手段はさらに、装置に対して指定された1つまたは複数のリソースを使用して1つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)を送信するように構成され、1つまたは複数のリソースの各々は1つまたは複数の空間レイヤのうちの1つに対応し、1つまたは複数のSRSの各々は、1つまたは複数の空間レイヤの対応する空間レイヤのための空間チャネル情報を提供する。装置はさらに、第2のワイヤレス通信デバイスから、装置のためのTXOPにおける第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を受信するための手段を含み、この通信はこのRRQ信号に応答して送信される。RRQ信号はさらに、第1のネットワーク事業体と関連付けられた別のワイヤレス通信デバイスのためのTXOPにおいて第2のスケジュールを示し、通信を送信するための手段はさらに、第1のスケジュールおよび第2のスケジュールを含む予約応答(RRS)信号を送信するように構成される。通信を送信するための手段はさらに、TXOPの間に1つまたは複数の空間レイヤを介した第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための第1のスケジュールを示す予約要求(RRQ)信号を送信するように構成される。装置はさらに、第1の探索空間に基づいて第1のスケジュールを符号化することと、第1の探索空間とは異なる第2の探索空間に基づいてTXOPにおいて第2のスケジュールを符号化することとによって、RRQ信号を生成するための手段を含む。予約はさらに送信リンク方向を示し、データを通信するための手段はさらに、送信リンク方向においてデータを通信するように構成される。第1のネットワーク事業体は、1つまたは複数の空間レイヤを含むある数のサポート可能な空間レイヤを含み、予約はさらに、残りの予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されるかどうかを示す。装置はさらに、第2のワイヤレス通信デバイスから、1つまたは複数の空間レイヤに対応するサウンディング基準信号(SRS)の第1のセットを受信するための手段を含み、データはSRSの少なくとも第1のセットに基づいてプリコーディングされる。装置はさらに、1つまたは複数の他の空間レイヤに対応する第2のネットワーク事業体からSRSの第2のセットを検出するための手段を含み、データはSRSの第2のセットに基づいてさらにプリコーディングされる。装置はさらに、第2のネットワーク事業体のサポート可能な空間レイヤを示す空間レイヤ情報を取得するための手段であって、サポート可能な空間レイヤが、1つまたは複数の空間レイヤおよび1つまたは複数の他の空間レイヤを含む、手段と、1つまたは複数の他の空間レイヤを予約する第2のネットワーク事業体からのTXOPの別の予約を検出するための手段と、少なくとも別の予約および空間レイヤ情報に基づいて、TXOPにおける第2のワイヤレス通信デバイスとの通信のための1つまたは複数の空間レイヤを決定するための手段とを含む。別の予約を検出するための手段はさらに、1つまたは複数の他の空間レイヤを示す1つまたは複数の予約応答(RRS)信号を受信するように構成される。別の予約を検出するための手段はさらに、SRSの第2のセットを受信するように構成される。別の予約を検出するための手段はさらに、予約要求(RRQ)信号を受信し、1つまたは複数の探索空間上のRRQ信号に対してブラインド復号を適用することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するように構成される。別の予約を検出するための手段はさらに、予約応答(RRS)信号を受信し、RRS信号を復調することにより1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間または送信リンク方向のうちの少なくとも1つのために予約されることを決定するように構成される。装置はさらに、別の予約に基づいて、予約されていないサポート可能な空間レイヤの共有が許可されることを決定するための手段を含む。装置はさらに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤがTXOP内の第1のスケジューリング期間のために予約されることを決定するための手段を含み、データを通信するための手段はさらに、第1のスケジューリング期間においてデータを通信するように構成される。装置はさらに、別の予約に基づいて、1つまたは複数の他の空間レイヤが送信リンク方向のために予約されることを決定するための手段を含み、データを通信するための手段はさらに、送信リンク方向においてデータを通信するように構成される。
当業者が今では理解するように、また当面の具体的な適用例に応じて、本開示の要旨および範囲から逸脱することなく、本開示のデバイスの材料、装置、構成、および使用方法において、かつそれらに対して、多くの修正、置換、および変形を行うことができる。このことに照らして、本明細書で示され、説明された特定の実施形態は、それらのいくつかの例によるものにすぎないので、本開示の範囲はそのような特定の実施形態の範囲に限定されるべきではなく、むしろ、下記に添付される特許請求の範囲およびそれらの機能的な均等物の範囲と完全に同じであるべきである。