以下、本実施形態の遊技機1について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態における遊技機1の構成について説明する。図1は遊技機1の正面図であり、図2は、遊技機1の前面側の一部分の平面図であり、図3は遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球(遊技媒体)が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5を備える。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の上部には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾LEDを有する枠用照明装置10とが設けられる。また、ガラス枠4の開口部8の下部には、後述する払出装置95から付与条件の成立に基づいて払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿11と、上皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、BGM(バックグラウンドミュージック)、効果音等を出力することでサウンド(音楽、音声等の音)による演出を行う。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や払出装置95から遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10aを備えている。
上皿11は、発射装置26へ供給される遊技球を溜めるためのものである。上皿11に溜められた遊技球が発射装置26へと案内され、発射ハンドル15の回転角度に応じた打球力で遊技領域5aへと発射される。
また、上皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1又は図2参照)とが設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17と、演出ボタン17の操作を検出するための演出ボタン検出スイッチ17aと、演出ボタン17を通常状態と通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータ及び演出ボタン17を通常状態と所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータを備えたボタン駆動装置17bと、演出ボタン17を消灯状態と所定態様で発光する点灯状態とに変化させるための演出ボタン発光LED17cとを備えている。遊技者は、演出ボタン装置16を用いて遊技機1に対して所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(上ボタン191A、左ボタン192A、下ボタン193A、右ボタン194A)と、十字キー19の操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図5参照)とを備えており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
上皿11と下皿12との間には、上皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下皿12に遊技球が満杯となる皿満杯エラーの発生を検出する満杯検出スイッチ32a(図5参照)が設けられ、満杯検出スイッチ32aによって下皿12の満杯が検出されている間は後述する払出装置95による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ(不図示)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリュームとを備える。タッチセンサによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、発射装置26(図5参照)が遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部(図示省略)と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための発射装置26(図5参照)と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチが設けられている。
遊技盤取付部は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材と、打出部材を駆動するための発射用ソレノイドとを備える。発射装置26は、発射操作装置13の発射ハンドル15の回転角に応じた強さで発射用ソレノイドを動作させることにより、遊技球を遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35及び外側レール36が設けられており、この内側レール35と外側レール36によって囲まれた部分に遊技球が流下可能な遊技領域5aが形成される。また、内側レール35と外側レール36との間には、発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、この飾り枠40によって遊技領域5aが第1の発射勢で発射された遊技球が流下する左側遊技領域と、第1の発射勢よりも強い第2の発射勢で発射された遊技球が流下する右側遊技領域とに分けられ、左側遊技領域と右側遊技領域とは飾り枠40の下方で連通するようになっている。
飾り枠40の左側部には、左側遊技領域を流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
飾り枠40の左寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な3つの一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、飾り枠40の右寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な1つの一般入賞口43が設けられている。この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図5参照)によって検出される(付与条件が成立する)と、所定個数(例えば5個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。
ステージ部42の下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(第1特別図柄の始動入賞領域)が設けられている。第1始動口45に遊技球が入賞(入球)すると、特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの大当たり判定を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。また、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)すると、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。第1始動口45の内部には、第1始動口45に入賞(入球)した遊技球を検出するための第1始動口検出スイッチ45a(図5参照)が設けられている。
第1始動口45の右斜め下方の遊技領域5aには、可変始動部46が設けられている。可変始動部46は、後述する当たり判定(補助遊技判定)で当たりに当選したことに基づき遊技球の入賞(入球)が不可能又は困難な閉状態から遊技球の入賞が可能もしくは容易な開状態に変化可能に構成される。
具体的には、可変始動部46は、上面が左右方向(図1中左側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となると共に、前後方向に移動可能な第2始動口開閉部材48と、第2始動口開閉部材48の直下で上方に向けて開口する第2始動口47(第2特別図柄の始動入賞領域)と、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)と、第2始動口開閉部材48を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第2始動口47を閉状態に変換すると共に、第2始動口開閉部材48を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第2始動口47を開状態に変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図5参照)とを備える。
後述する補助遊技中に開状態となった第2始動口47に遊技球が入賞して第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)で検出される(付与条件が成立する)と、特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの大当たり判定を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。また、第2始動口47に遊技球が入賞して第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば2個)が払出装置95(図3参照)から賞球(賞価値の付与)として上皿11に払い出される。
遊技領域5aにおける右側遊技領域には、遊技球が常時通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)が設けられており、普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44aで検出されると、賞球は付与されないが、当たり遊技を実行するか否かの補助遊技判定(当たり判定)を行うための権利が付与(後述する普図判定情報が記憶)される。
普図ゲート44の下方には、大当たり判定で大当たりと判定されたことに基づいて、遊技球の入賞(入球)が不可能又は困難な閉状態から入賞が可能又は容易な開状態に変化可能な第1可変入賞部49(第1可変入賞装置)が設けられている。
第1可変入賞部49(第1可変入賞装置)は、上面が左右方向(図中右側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となる(中央流路91bの底面の一部を形成する)と共に、前後方向に移動可能な第1大入賞口開閉部材51と、第1大入賞口開閉部材51の直下で上方に向けて開口する第1大入賞口50(入賞領域)と、第1大入賞口50に入賞(入球)した遊技球を検出する第1大入賞口検出スイッチ50aと、第1大入賞口開閉部材51を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第1大入賞口50を閉状態に変換すると共に、第1大入賞口開閉部材51を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第1大入賞口50を開状態に変化させるための第1大入賞口開閉ソレノイド51b(図5参照)を備える。
そして、後述する大当たり遊技中に第1大入賞口開閉部材51が後方に移動して第1大入賞口50が閉状態から開状態に変換されると、第1大入賞口開閉部材51の上面を流下していた遊技球や第1大入賞口50に到達した遊技球が第1大入賞口50に入賞可能となる。第1大入賞口50に入賞した遊技球が第1大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば10個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球として上皿11に払い出される。
第1可変入賞部49の下方には、大当たり判定で大当たりと判定されたことに基づいて、遊技球の入賞(入球)が不可能又は困難な閉状態から入賞が可能又は容易な開状態に変化可能な第2可変入賞部55(第2可変入賞装置)が設けられている。
第2可変入賞部55(第2可変入賞装置)は、上面が左右方向(図中左側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となる(第1下流流路91eの底面の一部を形成する)と共に、前後方向に移動可能な第2大入賞口開閉部材57と、第2大入賞口開閉部材57の直下で上方に向けて開口する第2大入賞口56(入賞領域)と、第2大入賞口56に入賞(入球)した遊技球を検出する第2大入賞口検出スイッチ56aと、第2大入賞口開閉部材57を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第2大入賞口56を閉状態に変換すると共に、第2大入賞口開閉部材57を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第2大入賞口56を開状態に変化させるための第2大入賞口開閉ソレノイド57b(図5参照)とを備える。
そして、大当たり遊技中に第2大入賞口開閉部材57が後方に移動して第2大入賞口56が閉状態から開状態に変換されると、第2大入賞口開閉部材57の上面を流下していた遊技球や第2大入賞口56に到達した遊技球が第2大入賞口56に入賞可能となる。第2大入賞口56に入賞した遊技球が第2大入賞口検出スイッチ56aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば10個)の遊技球が払出装置95(図3参照)から賞球として上皿11に払い出される。
なお、左側遊技領域に発射された遊技球は、飾り枠40の下方に設けられる3つの一般入賞口43、第1始動口45の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため、左側遊技領域に発射された遊技球が、右側遊技領域に設けられる普図ゲート44、一般入賞口43、第1可変入賞部49(第1大入賞口50)及び第2可変入賞部55(第2大入賞口56)に入賞(通過)することはない。
また、右側遊技領域に発射された遊技球は、上流流路91aを経由して普図ゲート44などを通過し、右側遊技領域に設けられる1つの一般入賞口43、可変始動部46(第2始動口47)、第1可変入賞部49(第1大入賞口50)、第2可変入賞部55(第2大入賞口56)の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため右側遊技領域に発射された遊技球は、左側遊技領域に設けられる一般入賞口43、第1始動口45に入賞することはない。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50及び第2大入賞口56に入賞した遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球からなるアウト球を受け入れて集合させながら流下させるアウト球流路が設けられ、アウト球流路の最下流部にはアウト球検出スイッチ39a(図5参照)が設けられている。アウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球は遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部(島設備)に排出されることになる。
遊技領域5aの外側には、メイン情報表示器59が設けられている。メイン情報表示器59は、第1特別図柄表示器60と、第2特別図柄表示器61と、普通図柄表示器62とを備える。また、メイン情報表示器59は、第1特別図柄保留表示器63と、第2特別図柄保留表示器64と、普通図柄保留表示器65とを備える。また、メイン情報表示器59は、ラウンド数表示器66と、右打ち表示器67と、状態確認表示器68とを備える。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づいて行われる第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づいて行われる第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づいて行われる普通図柄の当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
大当たり判定とは、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した特図判定情報に基づいて大当たり遊技を実行するか否か等を判定することである。
第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数(具体的には8個)のLEDによって構成される。第1始動口45への遊技球の入賞に基づいて大当たり判定が行われると、第1特別図柄が変動表示し、所定時間の経過後に停止表示する。この第1特別図柄の停止態様によって、大当たり判定の結果が報知される。具体的には、第1特別図柄表示器60において、所定の周期(32m秒)でLEDの点灯態様が変化(移動点灯)することで、第1特別図柄の変動表示が行われ、第1特別図柄表示器60の各LEDが大当たり判定の結果を報知する態様(大当たり態様、又は、ハズレ態様)で点灯することで、第1特別図柄の停止表示が行われる。また、第2始動口47への遊技球の入賞に基づいて大当たり判定が行われると、第2特別図柄が変動表示し、所定時間の経過後に停止表示する。この第2特別図柄の停止態様によって、大当たり判定の結果が報知される。具体的には、第2特別図柄表示器61において、所定の周期(32m秒)でLEDの点灯態様が変化(移動点灯)することで、第2特別図柄の変動表示が行われ、第2特別図柄表示器61の各LEDが大当たり判定の結果を報知する態様(大当たり態様、又は、ハズレ態様)で点灯することで、第2特別図柄の停止表示が行われる。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、大当たり判定において大当たり遊技(特別遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「大当たり遊技」というのは、大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)が所定態様で閉状態から開状態に変換されるラウンド遊技を、インターバルを挟んで所定回数(例えば、4回、10回など)に亘って行うことであり、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な状態のことをいう。なお、「大当たり遊技」の期間は、第1特別図柄又は第2特別図柄が大当たりの態様で停止表示してオープニングが開始された時点から、ラウンド遊技が終了してエンディングが終了した時点までを意味してもよい。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても所定個数の遊技球(例えば10個)が大入賞口に入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)の何れかを実行可能となっている。
補助遊技判定とは、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づいて普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した普図判定情報に基づいて補助遊技を実行するか否かを判定することに該当する。なお、補助遊技判定が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する普通図柄の停止表示が行われる。
普通図柄表示器62は、3個のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、補助遊技判定の結果を報知する態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。普通図柄表示器62も、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61と同様の周期(32m秒)でLEDの点灯態様が変化(移動点灯)する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、補助遊技判定において補助遊技(当たり遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「補助遊技」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される状態のことをいう。
なお、補助遊技(当たり遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば10個)が入賞(入球)すると補助遊技(当たり遊技)が終了する。つまり、「補助遊技」は、第2特別図柄の変動表示の開始条件が成立し易い状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の補助遊技(当たり遊技)が設けられてもよい。
第1特別図柄保留表示器63は、2個のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第1保留)の個数である第1保留数(U1)を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、2個のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第2保留)の個数である第2保留数(U2)を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、第2保留を記憶しないようにしてもよい。
普通図柄保留表示器65は、2個のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普図判定情報(普図保留)の個数である普図保留数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、普図保留を記憶しないようにしてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDで構成することができる。例えば、大当たり判定で大当たりと判定された場合には、「3」や「7」等の数字を停止表示し、ハズレと判定された場合には、「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。
ラウンド数表示器66は、6個のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技)が発生した場合のラウンド数を表示するためのものであり、大当たり遊技の開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド数が4回の大当たり遊技であれば、最も左のLEDのみが点灯し、ラウンド数が10回の大当たり遊技であれば、全てのLEDが点灯する。
右打ち表示器67は、1個のLEDで構成され、遊技者に対して右側遊技領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促す右打ち表示を表示するためのものであり、大当たり状態(特別遊技)中、後述する確変遊技状態中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
状態確認表示器68は、1個のLEDで構成され、後述する設定変更モード又は後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード又は設定確認モードに移行するとLEDの点灯を開始し、設定変更モード又は設定確認モードが終了するとLEDを消灯する。このように、状態確認表示器68が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード又は設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、状態確認表示器68の設置位置は遊技機1の正面(表面)であればよく、その他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードと設定確認モードの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示するようになっているが、何れのモードに設定されているのかを認識可能に表示してもよい。例えば、設定変更モードでは状態確認表示器68を点灯表示するようにし、設定確認モードでは状態確認表示器68を点滅表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器68を設けているが、他の表示器と兼用としてもよい。例えば、設定変更モードや設定確認モードにおいては、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67などは消灯しているので、これら表示器の1つ又は複数のLEDを点灯させるようにしてもよい。
また、遊技領域5aの内側には、サブ情報表示器80が設けられる。サブ情報表示器80は、サブ第1変動表示器81と、サブ第2変動表示器82と、サブ第1保留表示器83と、サブ第2保留表示器84と、サブ普図変動表示器85と、サブ普図保留表示器86と、サブ右打ち表示器87とを備える。なお、サブ情報表示器80には、上述した状態確認表示器68のような後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていないが、これらに対応する表示器が設けられてもよい。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、それぞれ1個のLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定周期(例えば0.25秒点灯→0.25秒消灯)で点滅し、対応する特別図柄が停止表示されると停止表示(消灯又は点灯)する。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82で特別図柄の大当たり判定の結果を報知するようにしてもよい。この場合には、大当たりの場合にはLEDが点灯し、ハズレの場合にはLEDが消灯するようにするとよい。
サブ第1保留表示器83は、第1特別図柄の大当たり判定の保留数(第1保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、第2特別図柄の大当たり判定の保留数(第2保留数)を表示するためのものであり、それぞれ2個のLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが所定周期(0.25秒点灯→0.25秒消灯)で点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが所定周期(0.25秒点灯→0.25秒消灯)で点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(普図保留数)を表示するためのものであり、2個のLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「3」のときに左側のLEDが所定周期で点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが所定周期で点滅する。
サブ右打ち表示器87は、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すためのものであり、1個のLEDによって構成されている。そして、大当たり状態(特別遊技)中、確変遊技状態中、又は、時短遊技状態中にLEDが点灯し、それ以外の遊技状態でLEDが消灯する。
飾り枠40の内側に画成される演出空間40aの奥部には、第1画像表示装置70が設けられる。また、演出空間40aの下部であって第1画像表示装置70の前方には、第1画像表示装置70よりも表示領域が小さい第2画像表示装置71が設けられる。第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71は、液晶ディスプレイであってもよいし、有機ELディスプレイであってもよい。また、演出空間40aの上部には、動作演出を実行するための可動演出装置73が設けられている。
第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71では、遊技の進行に応じて様々な演出表示が行われる。演出表示としては、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ちデモ演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる演出図柄701による変動演出(後述する開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出等)や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる小図柄702の変動表示(更新変動)や、大当たり遊技の実行中に行われる大当たり演出等がある。
また、第2画像表示装置71は、第1画像表示装置70で変動演出の実行中にソレノイドやモータ等によって構成される可動装置(図示省略)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、第2画像表示装置71は、第1画像表示装置70の端部寄りに位置する待機位置(下方位置)と、第1画像表示装置70の中央寄りに位置する演出位置(上方位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、第2画像表示装置71の移動方向を左右方向や前後方向としてもよいし、演出ボタン17の操作によって移動演出を行うように構成してもよい。
第1画像表示装置70の表示部(表示領域)には、3つの演出図柄701(左から順に、左図柄、中図柄、右図柄ということがある)と小図柄702が表示される。演出図柄701及び小図柄702は、特別図柄の変動に応じて変動し、特別図柄の停止に応じて停止する演出用の図柄である。演出図柄701及び小図柄702の停止態様によって、大当たりか否かが報知される。
また、第1画像表示装置70には、保留アイコンHAと、当該アイコンTIとが表示される。保留アイコンHAは、第1特別図柄に係る大当たり判定の権利の保留を示すアイコンであり、最大で4つ表示される。また、当該アイコンTIは、現在の特別図柄の変動を示すアイコンである。第1画像表示装置70に表示される画像については後に詳述する。
可動演出装置73は、動作可能な第1可動部材73a及び第2可動部材73bを有し、第1画像表示装置70で実行される演出図柄701の変動表示の実行中に第1可動部材73aや第2可動部材73bに所定の動作を行わせることで動作演出を実行することが可能となっている。また、第1可動部材73aや第2可動部材73bには、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置74が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
具体的には、第1可動部材73aは、第1画像表示装置70の端部寄り(上方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置70の中央寄り(下方)に位置する演出位置(第2位置)との間で移動(上昇、下降)するようになっている。第2可動部材73bは、第1可動部材73aの前方の一部を覆う待機位置(第1位置)と、第1可動部材73aの前方から退く演出位置との間で移動するようになっている。
図3に示されるように、遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置95、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置95に供給する遊技球貯留部96、主制御部100を内蔵した主制御装置110Aと、払出制御部120を内蔵した払出制御装置120Aと、演出制御部130を内蔵した演出制御装置130Aと、電源基板160を内蔵した電源装置160A、遊技機の外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に遊技情報を出力するための遊技情報出力端子板90等が設けられている。
また、主制御装置の上部及び演出制御装置の全体を後方から覆うように左右一側に設定された回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材23が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材23に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や表示装置(第1画像表示装置、第2画像表示装置)や各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置74)の光量の調整に関わる調整モードを切り替えるための切替スイッチ22が設けられている。
主制御装置110Aの表面側には、遊技を制御するための主制御部100、主制御部100のメインRAM100cの記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(大当たりと判定される確率の)設定値を更新するための信号を入力するRWMクリアスイッチ111a、設定キーを用いた操作によって後述する設定変更モードや設定確認モードに移行させるための信号を入力する設定キースイッチ112a、遊技機の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器113(図5参照)、その他の電子部品等が実装されている。
情報表示器113は、左右方向に並べられた4つの7セグメント表示器(113a〜113d)で構成されている。そして、左から2つの7セグメント表示器113a及び113bによって性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、右から2つの7セグメント表示器113c及び113dによって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている。
(遊技盤の構成)
次に、図4を参照して、本発明の実施形態における遊技盤5の構成について具体的に説明する。図4は遊技盤5の分解斜視図である。
遊技盤5は、遊技盤5の前側を構成する盤面ユニット500と、遊技盤5の後側を構成する裏面ユニット501とによって構成されている。
盤面ユニット500は、上述した内側レール35及び外側レール36によって表面に遊技領域5aが形成されると共に、後方を視認可能とする窓部が形成される透明樹脂製の遊技板500aを有している。
そして、遊技板500aの遊技領域5aの内側に上述した飾り枠40、一般入賞口43、普図ゲート44(ゲート検出スイッチ44a)、第1始動口45(第1始動口検出スイッチ45a)、可変始動部46(第2始動口47、第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口開閉ソレノイド48b)、第1可変入賞部49(第1大入賞口50、第1大入賞口検出スイッチ50a、第1大入賞口開閉部材51、第1大入賞口開閉ソレノイド51b)、及び、第2可変入賞部55(第2大入賞口56、第2大入賞口検出スイッチ56a、第2大入賞口開閉部材57、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が設けられ、遊技領域5aの外側に上述したメイン情報表示器59が設けられている。
また、遊技板500aの右下部には、遊技機1に固有の識別情報が付された証紙が貼付される証紙プレート502が左側を軸として左右方向に回動可能な状態で設けられ、遊技板500aの4隅には、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを着脱可能に取り付けるための固定具503aがそれぞれ設けられている。
遊技板500aの右下に位置する固定具503aは、常態では証紙プレート502によって覆われており、証紙プレートの右側を指先でつまんで左側に向けて回動させると露出するようになっている。
固定具503aは、遊技板500aの前面側に位置する操作部と、該操作部から遊技板500aの裏面側まで延在する軸部と、該軸部の先端に設けられると共に遊技板500aの裏面側に位置する係合片とを備えており、操作部を操作することで係合片が第1状態(非係合姿勢)と第2状態(係合姿勢)とに変化するようになっている。
裏面ユニット501は、前面が開口する凹室状に形成されると共に、後方を視認可能とする窓部が形成されるユニットベース501aを有しており、凹室内には、第2画像表示装置71、可動演出装置73(第1可動部材73a、第2可動部材73b)等が設けられ、窓部の後方には第1画像表示装置70が設けられる。また、第1画像表示装置70の後側には演出制御装置130Aが設けられ、演出制御装置130Aの下方には主制御装置110Aが設けられている。
ユニットベース501aの4隅には、上述した固定具503aの係合片と係合することで盤面ユニット500と裏面ユニット501とを着脱可能に取り付けるための固定受部503bがそれぞれ設けられている。
盤面ユニット500と裏面ユニット501とを取り付ける場合には、証紙プレート502を開状態にして4つの固定具503aの係合片を第1状態(非係合姿勢)とする。そして、盤面ユニット500に設けられる各種電子部品(各種ソレノイド、各種スイッチ)から導出されるハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを、裏面ユニット501の右側部に設けられる貫通穴HAに通す。その後、盤面ユニット500の裏面と裏面ユニット501の前面を当接させると、固定具503aの係合片が固定受部503bの内部に進入した状態となる。
この状態で4つの固定具503aの操作部を回すことで係合片を第2状態(係合姿勢)とすると、係合片が固定受部503bに係合し、盤面ユニット500と裏面ユニット501とが固定される。その後、各種電子部品(各種ソレノイド、各種スイッチ)から導出されるハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを主制御装置110Aの雌コネクタに接続し、証紙プレート502を閉状態にすると、盤面ユニット500と裏面ユニット501の取り付け作業が完了する。
一方、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを取り外す場合には、主制御装置110Aの雌コネクタに接続されている雄コネクタCNを引き抜き、証紙プレート502を開状態にする。その後、4つの固定具503aの操作部を回すことで係合片を第1状態とすると、係合片と固定受部503bとの係合が解除される。
この状態で、盤面ユニット500と裏面ユニット501とを離間させると、4つの固定具503aの係合片が固定受部503bから退出する。その後、ハーネスHNの先端に設けられる雄コネクタCNを貫通穴HAから引き抜くと、盤面ユニット500と裏面ユニット501の取り外し作業が完了する。
なお、本実施形態では、遊技盤5(盤面ユニット500と裏面ユニット501のセット)のみの交換の他に、遊技機1の部品の再利用という観点から盤面ユニット500のみの交換も可能となっている。そのため、ここでは遊技盤取付枠3に遊技盤5が取り付けられていない状態での盤面ユニット500と裏面ユニット501との着脱について説明したが、遊技盤取付枠3に取り付けられた状態の遊技盤5から盤面ユニット500のみを交換することも可能となっている。
具体的には、遊技盤取付枠3に遊技盤5が取り付けられている状態では、遊技盤取付枠3に対してロック機構を介して裏面ユニット501のみが固定されるようになっており、ロック機構によって盤面ユニット500が固定されないようにすることで盤面ユニット500のみの交換を可能としている。そのため、盤面ユニット500のみを交換する場合については、ガラス枠4を開放状態にした後に上述した取り外しの作業を行うとよい。
(遊技機の全体のブロック図)
次に、図5の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図5は、遊技機1の全体のブロック図である。
本実施形態の制御構成としては、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する主制御部100と、主制御部100からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払出を制御する払出制御部120と、主制御部100からの演出制御コマンドの受信に基づき遊技に関する演出を制御する演出制御装置130A(演出制御部130)と、払出制御部120及び演出制御装置130Aに電源を供給する電源基板160を備えている。
なお、主制御部100と払出制御部120との通信は、双方向にコマンドを送受信可能に構成されており、主制御部100と演出制御装置130A(演出制御部130)との通信は、主制御部100から演出制御装置130A(演出制御部130)への一方向のみにコマンドを送信可能に構成されている。
主制御部100は、演算処理を行うメインCPU100a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM100b、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM100c、及び、入出力ポートを備えている。
主制御部100の入出力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口検出スイッチ50a、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口検出スイッチ56a、第2大入賞口開閉ソレノイド57b、磁気検出センサ57a、電波検出センサ58a、アウト球検出スイッチ39a、メイン情報表示器59、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112a、情報表示器113が接続されている。また、主制御部100の入出力ポートには、遊技情報出力端子板90、払出制御部120及び演出制御部130が接続されている。
メインCPU100aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM100bに記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM100cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置(検出スイッチや検出センサ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(ソレノイドや表示器等)を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、遊技情報出力端子板90を介して遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
「遊技情報」には、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞する毎に出力される始動口入賞信号、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が終了される毎に出力される図柄確定信号、大当たり遊技中に亘って出力される大当たり信号、ラウンド遊技(大入賞口の開放)中に亘って出力される開放中信号、後述する確変遊技状態又は時短遊技状態に亘って出力される信号、遊技機1のセキュリティ上で問題となる(脅かす)状況(RWMクリアやエラー等)が発生したときに出力されるセキュリティ信号等が挙げられる。
メインROM100bのメモリ領域には、遊技の進行に係るプログラムやデータが格納される遊技用ROM領域と、遊技機の性能表示に係るプログラムやデータが格納される情報用ROM領域とが順に配置されている。
遊技用ROM領域には、遊技の進行に係るプログラムが格納される遊技用プログラム領域と、遊技の進行に係るデータが格納される遊技用データ領域とが配置されている。
情報用ROM領域には、遊技機の性能表示に係るプログラムが格納される情報用プログラム領域と、遊技機の性能表示に係るデータが格納される情報用データ領域とが配置されている。
メインRAM100cのメモリ領域には、遊技用プログラムの実行に際してワーク(作業領域)として用いられる遊技用RWM領域と、情報用プログラムの実行に際してワーク(作業領域)として用いられる情報用RWM領域とが配置されている。
遊技用RWM領域には、遊技用プログラムがワークとして用いる遊技用ワーク領域と、遊技用プログラムが処理中のデータを一時的に退避させるための遊技用スタック領域とが配置されている。
遊技用ワーク領域には、設定値を格納するための設定値領域、RWM領域の異常を判定するための判定情報(後述するチェックサム)を格納するための判定情報領域、遊技の進行によって変化する遊技データを格納するための遊技用データ領域が順に配置されている。
情報用RWM領域には、情報用プログラムがワークとして用いる情報用ワーク領域と、情報用プログラムが処理中のデータを一時的に退避させるための情報用スタック領域とが配置されている。
情報用ワーク領域には、遊技機1の性能に係る情報を格納するための性能情報領域、各種のエラー判定に係る情報を格納するためのエラー情報領域とが配置されている。
以下、遊技用プログラムに基づく処理を行う遊技用領域(遊技用ROM領域、遊技用RWM領域)と、情報用プログラムに基づく処理を行う情報用領域(情報用ROM領域、情報用RWM領域)との関係について説明する。
メインCPU100aが遊技用プログラムに基づく処理を行う場合、基本的には遊技用データ領域を参照すると共に、遊技用RWM領域をワークとして使用しながら遊技用RWM領域の内容を参照及び更新するようになっている。また、情報用プログラムに基づく処理を行う場合に、基本的には情報用データ領域を参照すると共に、情報用RWM領域をワークとして使用しながら情報用RWM領域の内容を参照及び更新するようになっている。
ただし、遊技用プログラムに基づく処理では、情報用RWM領域の内容を更新することはできないが、参照することは可能となっている。また、情報用プログラムに基づく処理では、遊技用RWM領域の内容を更新することはできないが、参照することは可能となっている。
そして、情報用プログラムに基づく処理を行う場合には、遊技用プログラムに基づく処理においてフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避した後に情報用プログラムを呼び出して情報用プログラムに基づく処理を実行し、情報用プログラムに基づく処理が終了して遊技用プログラムに復帰した直後にフラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰するようになっている。
また、情報用プログラムの開始直後に遊技用スタック領域のスタックポインタを情報用RWM領域に退避した後に情報用スタック領域のスタックポインタを設定し、遊技用プログラムで用いていた全レジスタを情報用RWM領域に退避し、情報用プログラムの終了直前に遊技用プログラムで用いていた全レジスタを情報用RWM領域から復帰して遊技用スタック領域のスタックポインタを復帰するようになっている。
このようにすることで、情報用プログラムに基づく処理を行う場合に遊技用プログラムが使用していたデータを保護することができ、情報用プログラムから遊技用プログラムに復帰した際に、不都合が発生することがなくなる。
払出制御部120は、払出装置95を駆動して遊技球の払い出しを制御する。また、払出制御部120は、発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する。
払出制御部120は、演算処理を行う払出CPU121a、払出用プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c及び入出力ポート等を備えている。
払出制御部120の入出力ポートには、開放検出スイッチ、満杯検出スイッチ、払出装置95から払い出される遊技球を検出するための払出球検出スイッチ、払出装置95から遊技球を払い出すための払出モータ及び遊技球貯留部96に遊技球が貯留されていることを検出するための球有り検出スイッチが接続されている。
払出CPU121aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行う。これにより、主制御部100からの払出制御コマンドに応じて払出装置95から遊技球を払い出すための制御処理、演算処理の結果に基づくコマンドを主制御部100に送信するための制御処理等を行う。
払出制御部120には、球送りソレノイド、タッチセンサ、発射ボリューム及び発射用ソレノイドなどが接続されている。
払出制御部120は、タッチセンサから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド及び発射用ソレノイドへの通電を許容し、発射ボリュームからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイドを駆動させると共に、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイドを駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させるようになっている。
演出制御装置130Aは、主制御部100からの演出制御コマンドの受信に基づき演出の進行を統括的に制御する演出制御部130と、演出制御部130からの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力の制御処理を行う画像音響制御部140と、演出制御部130からの演出制御コマンドの受信に基づき各種発光部材(LED等)や各種駆動源(モータ等)の制御処理を行うランプ制御部150とを含む。
演出制御部130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130c、日時を計時するRTC130d、及び、入出力ポートを備えている。
演出制御部130の入出力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17a、十字キー検出スイッチ19aが接続されている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、決定結果に基づく演出制御コマンドを画像音響制御部140に送信するための制御処理、各種入力装置(検出スイッチ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(照明装置やモータ等)を制御するための制御処理等を行う。
画像音響制御部140は、演出制御部130からのコマンドを受けて、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声やサウンドを出力させる制御を行ったりする。
画像音響制御部140は、演出制御部130からの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力を統括的に制御する統括CPU141aと、統括制御プログラムが格納された統括ROM141bと、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM141cと、統括CPU141aからの表示制御コマンド(ディスプレイリスト)の受信に基づき第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に出力する画像を生成するVDP145と、画像データ等が格納されたCGROM146と、統括CPU141aからの音声制御コマンドの受信に基づき音声出力装置9を制御する音声制御部148(音声LSI)及び音声データ等が格納された音声ROMとを備えている。
統括CPU141aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM141bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM141cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンド(ディスプレイリスト)を生成してVDP145に送信するための制御処理、音声出力装置9から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部148(音声LSI)に送信するための制御処理等を行う。
また、画像音響制御部140には、第1画像表示装置70と、第2画像表示装置71と、音声出力装置9とが接続されている。画像音響制御部140(のVDP145)は、所定のフレーム時間(例えば、1/30秒)間隔で画像を生成し、生成した画像を第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に出力する。これにより、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に、例えば演出図柄701等を含む画像が表示される。また、画像音響制御部140(の音声制御部148)によって生成された音声信号が音出力装置9(スピーカ)に出力されることで、音が出力される。
また、演出制御装置130Aには、切替スイッチ22が接続されている。切替スイッチ22は、音出力装置9から出力される音(BGMや効果音等の演出音)の音量値を設定するためのスイッチである。例えば、切替スイッチ22に対する操作に応じて、音量値が「1」〜「5」の5段階に設定される。また、切替スイッチ22は、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71、枠用照明装置10、及び、盤用照明装置74の光量値を設定するためのスイッチとしても用いられる。切替スイッチ22に対する操作に応じて、光量値が「1」〜「5」の5段階に設定される。
また、演出制御装置130Aには、演出ボタン検出スイッチ17a及び十字キー検出スイッチ19aが接続される。
ランプ制御部150は、演算処理を行うランプCPU150a、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポートを備えている。
ランプ制御部150の入出力ポートには、枠用照明装置10、可動演出装置73、盤用照明装置74、サブ情報表示器80、演出ボタン駆動装置17b(演出ボタン駆動モータ、演出ボタン振動モータ)、演出ボタン発光LED17cが接続されている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、枠用照明装置10、演出ボタン駆動装置17b、演出ボタン発光LED17c、可動演出装置73及び盤用照明装置74の制御処理を行う。
電源基板160は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御部100、払出制御部120、演出制御装置130Aや各種電子部品)に供給する(電源供給手段に相当)。電源基板160には、供給される電源電圧が低下(停電が発生)したか否かを検出すると共に、電源電圧の低下(停電の発生)に基づき電圧降下信号を主制御部100に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御部100に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163とを備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御部100、払出制御部120、演出制御装置130Aや各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチを遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御部100へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電圧降下検知信号を主制御部100に出力し、電圧降下検知信号の出力中に電源電圧が所定値よりも大きくなったときに、電圧降下検知信号の出力を停止する。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御部100のメインRAM100cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM100cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。
なお、払出制御部120及び演出制御部130にはバックアップ電源を供給していないが、電源断(停電)時においても払出RAM121c及びサブRAM130cの記憶内容が保持されるように、払出制御部120及び演出制御部130にバックアップ電源を供給してもよい。また、払出制御部120及び演出制御部130の何れか一方にのみバックアップ電源を供給してもよい。
(遊技状態の説明)
ここで、遊技機1の遊技状態について説明する。本実施形態では、遊技状態として、大当たりと判定される確率が第1の確率である低確率状態と、大当たりと判定される確率が当該第1の確率よりも高い第2の確率である高確率状態とがある。具体的には、後述する大当たり判定において用いられる大当たり判定テーブルにおいて、遊技状態に応じて大当たりと判定される大当たり乱数値が予め定められている。大当たり判定では、大当たり判定用乱数値が大当たり判定テーブルに記憶された大当たり乱数値と一致する場合には、大当たりと判定され、一致しない場合にはハズレと判定される。高確率状態は、大当たりと判定される確率が低確率状態よりも高くなるため、遊技者にとって有利な状態である。
第1の確率及び第2の確率は、設定値毎に異なる。例えば、設定値は「1」〜「4」まで設定可能であり、設定値が「1」のときには、第1の確率は1/300であり、第2の確率は1/60であってもよい。また、設定値が「2」のときには、第1の確率は1/290であり、第2の確率は1/58であり、設定値が「3」のときには、第1の確率は1/280であり、第2の確率は1/56であり、設定値が「4」のときには、第1の確率は1/270であり、第2の確率は1/54であってもよい。なお、設定値は、例えば「1」〜「6」までの範囲で設定可能であってもよい。
また、本実施形態の遊技機1の遊技状態として、非補助遊技状態と、補助遊技状態とがある。補助遊技状態は、非補助遊技状態と比べて、第2始動口47への遊技球の入賞が容易な状態である。具体的には、「通常遊技状態(非補助遊技状態)」では、普図ゲート44に遊技球が通過したことを条件として行われる補助遊技判定において、当たりと判定される確率が1/200と低く設定され、普通図柄の変動時間(平均)が約30秒に設定され、かつ、当たりに当選した場合の第2始動口47の開放時間が0.18秒に設定される。
一方、「補助遊技状態」では、補助遊技判定において当たりと判定される確率が199/200と高く設定され、普通図柄の変動時間(平均)が約3秒に設定され、かつ、当たりと判定された場合の第2始動口47の開放時間が6秒に設定される。このため、通常遊技状態と比べて第2始動口47に遊技球が入賞し易く、遊技球の消費(減少)が抑えられとともに、第2始動口47への入賞に基づく大当たり判定が短時間で繰り返し実行されることになり、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な状態となる。
なお、「通常遊技状態」よりも「補助遊技状態」の方が、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たりと判定される確率が有利になるよう設定されているが、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たりと判定される確率のいずれか1つのみが有利になるように設定してもよい。
以下では、低確率状態かつ非補助遊技状態を「通常遊技状態」といい、高確率状態かつ補助遊技状態を「確変遊技状態」といい、低確率状態かつ補助遊技状態を「時短遊技状態」という。遊技機1は、初期的には通常遊技状態に設定され、大当たり遊技が行われた場合に、確変遊技状態又は時短遊技状態に移行する。
(主制御部のフローチャート)
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御部のメイン処理)
図6を用いて、主制御部100のメイン処理(遊技用プログラム)を説明する。図6は、主制御部100におけるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがメインCPU100aに入力されることで行われる。
まず、メインCPU100aは、ステップS10において、初期設定処理を行う。具体的には、遊技の制御を開始するための準備処理、設定変更操作に基づき設定値を変更するための設定変更処理、RWMクリア操作に基づきメインRAM100cの所定のRWM領域を初期化するためのRWMクリア処理、設定確認操作に基づき設定値を確認するための設定確認処理、盤面ユニット500に設けられる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b等)を初期動作させるための駆動源初期動作処理等を行う。なお、初期設定処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS51において、大当たり判定用初期乱数値、大当たり図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する。
メインCPU100aは、ステップS52において、電源基板160の電断検出回路162から供給電源の電圧降下(例えば24ボルトで供給されていた供給電源が18ボルト未満に低下すること)の発生を示す電圧降下検知信号が入力されているか否かを判定する。電圧降下検知信号が入力されていない場合には、ステップS51に処理を移し、電圧降下検知信号が入力されている場合には、ステップS53に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS53において、電圧降下検知信号が所定期間(例えば10ミリ秒)継続して入力されているか否かを判定する。所定期間継続して入力されている場合には、完全なる停電が発生したものとしてステップS54に処理を移し、所定期間継続していない場合には、供給電源が一瞬だけ電圧降下する瞬間停電の可能性があるものとしてステップS52に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS54において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS55において、払出制御部120に対して電源遮断の処理を開始したことを通知するための電源遮断指定コマンドを送信する。これにより、電源遮断指定コマンドを受信した払出制御部120から払出RAM121cに記憶されている遊技球の残り払出数を示す残り払出数指定コマンドが送信されてくることになる。
メインCPU100aは、ステップS56において、残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する。残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、ステップS57に処理を移し、残り払出数指定コマンドを受信した場合には、ステップS58に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS57において、残り払出数指定コマンドの受信を待機するための待機時間が経過したか否かを判定する。待機時間が経過していない場合には、ステップS56に処理を移し、待機時間が経過している場合には、払出制御部120と正常な通信ができないものとしてステップS58に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS58において、メインRAM100cの遊技用RWM領域に設定される払出カウンタに払出数をセーブする。具体的には、残り払出数指定コマンドを受信している場合には、残り払出数指定コマンドにより特定される残り払出数をセーブし、残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、残り払出数として「0」をセーブする。なお、ここでセーブされた残り払出数は、後述するタイマ割込の払出制御処理において参照され、電源が復旧した後に残り払出数に応じた払出数指定コマンドが払出制御部120に送信されることになる。
メインCPU100aは、ステップS59において、出力ポートをクリアする。これにより、出力ポートの出力状態が初期化されて各種表示器や各種駆動源(モータ、ソレノイド)の動作が停止することになる。
メインCPU100aは、ステップS60において、メインRAM100cの遊技用RWM領域のチェックサム(異常判定データ)を算出し、遊技用RWM領域の所定の領域にセーブする。このようにすることで、次回の電源ON時にチェックサムによる遊技用RWM領域のデータ異常判定を行うことが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS61において、メインRAM100cの遊技用RWM領域にメインRAM100cのデータがバックアップされている(電源復旧である)ことを示すバックアップフラグをセーブし、ステップS62において、RWMアクセスを禁止し、以降は電源供給が完全に断たれるまで待機する。
このように、遊技機1の動作に必要な動作電源(18ボルト以上)の供給が開始された場合には初期設定処理を行うが、瞬間停電(18ボルト未満への電圧降下)の発生に伴って動作電源の供給が再開された場合には、初期設定処理が行われないようになっている。つまり、瞬間停電の発生時に何らかの要因で設定変更操作、設定確認操作、RWMクリア操作が行われていたとしても、設定変更処理、設定確認処理、RWMクリア処理が実行されることがないため、遊技機が意図していない動作を行うことがなくなり、遊技機としての信頼性を担保することが可能となる。
(主制御部の初期設定処理)
図7を用いて、主制御部100の初期設定処理(遊技用プログラム)を説明する。図7は、主制御部100の初期設定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU100aは、ステップS11において、全割込を禁止し、ステップS12において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS13において、他の制御部の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御部100からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御部120や演出制御部130が起動するのを1秒間に亘って待機する。
メインCPU100aは、ステップS14において、メインRAM100cのRWM領域へのアクセスを許可し、ステップS15において、発射許可指定コマンドを払出制御部120に送信する。これにより、払出制御部120によって発射装置26による遊技球の発射を許可するための処理が行われることになる。
メインCPU100aは、ステップS16において、メインRAM100cの遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグがセーブされているか否かを判定する。バックアップフラグがセーブされている場合には、電源復旧であるものとしてステップS17に処理を移し、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入又はイレギュラーな電源復旧であるものとしてステップS18に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS17において、メインRAM100cの遊技用RWM領域のチェックサム(異常判定データ)を算出し、遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグをクリアする。
メインCPU100aは、ステップS18において、設定変更操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112a、及び、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。設定変更操作があった場合には、設定変更モードに移行するものとしてステップS19に処理を移し、設定変更操作がなかった場合には、ステップS20に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS19において、設定変更処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、RWMクリアスイッチ111aの操作に基づいて、遊技の有利度合いの段階である(大当たり判定で大当たりと判定される確率の)設定値を変更(更新)するための処理を行う。なお、設定変更処理の詳細は後述する。本処理を終了すると、ステップS25に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS20において、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、メインRAM100cの遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS17で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する。チェックサムが正常である(RWM領域のデータに異常がない)場合には、ステップS21に処理を移し、チェックサムが正常でない(RWM領域のデータに異常がある)場合には、ステップS22に処理を移す。
なお、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入又はイレギュラーな電源復旧であるものとして、チェックサムが異常であると判定されるようになっており、ステップS22に処理を移すことになる。
メインCPU100aは、ステップS21において、設定値(遊技中)領域の設定値は適正範囲(ここでは、1〜4)であるか否かを判定する。設定値(遊技中)領域の設定値が適正範囲であると判定された場合には、ステップS23に処理を移し、設定値(遊技中)領域の設定値が適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS22に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS22において、復帰不可能エラー処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、情報表示器113に復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を表示し、演出制御部130に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信した後に、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、出力ポートをクリアした後に遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号(セキュリティ信号)を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理を行う。これにより、演出制御部130では、復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
「復帰不可能エラー」とは、遊技の制御が行われなくなる(遊技の制御に移行しなくなる)エラー状態となっており、設定変更処理が実行されないと解除されないようになっている。そのため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板160に設けられる電源スイッチをOFFにした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチをONにしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチをONにしなければならなくなっている。なお、復帰不可能エラー中にあっては、各種入力装置(各種スイッチ、各種センサ)からの信号入力の有無を一切監視しないようになっている。
「復帰不可能エラー報知」とは、画像表示装置に復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための復帰不可能エラー画面(「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を電源断まで所定の発光色(例えば赤)で全点灯させたり、音声出力装置9から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」+ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
メインCPU100aは、ステップS23において、RWMクリア操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。RWMクリア操作があった場合には、RWMクリアを行うものとしてステップS24に処理を移し、RWMクリア操作がなかった場合には、ステップS26に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS24において、RWMクリア処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、RWMクリアスイッチ111aの操作に基づいて、遊技の制御状態を初期化(遊技用RWM領域の設定値領域以外を初期化)するための処理を行う。メインCPU100aは、RWMクリア処理の後、ステップS25の処理を行う。なお、RWMクリア処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS25において、遊技の制御状態が初期化されたこと及び現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態)を示す電源投入コマンドを払出制御部120及び演出制御部130に送信し、ステップS31に処理を移す。これにより、演出制御部130では、遊技の制御状態が初期化されたこと示す電源投入報知を実行するための処理が行われる。
「電源投入報知」とは、第1画像表示装置70に遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための電源投入時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「123」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたり、音声出力装置9からRWM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RWMがクリアされました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。なお、電源投入報知において、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71に初期画面を表示するのではなく、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71にRWM領域がクリアされたことを報知する表示を表示するようにしてもよい。
メインCPU100aは、ステップS26において、設定確認操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態であるか否かを判定する。設定確認操作があった場合には、設定確認モードに移行するものとしてステップS27に処理を移し、設定確認操作がなかった場合には、遊技の制御状態を電源断前の状態に復帰させるためにステップS28に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS27において、設定確認処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、遊技用RWM領域の設定値(遊技中)領域にセーブされている設定値を情報表示器113に表示させるための処理を行う。なお、設定確認処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS28において、メインRAM100cの遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムをクリア(0クリア)する等の電源復旧時のRWM領域の設定を行う。これにより、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS29において、遊技の制御状態が復旧したこと及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧コマンドを演出制御部130に送信する。これにより、演出制御部130では、設定確認報知等を終了させて遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを示す電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源復旧報知」とは、第1画像表示装置70に遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを認識させるため電源復旧画像を所定期間(例えば30秒間)に亘って表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたり、音声出力装置9から電源が(停電から)復旧したことを示す電源復旧報知音(ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
メインCPU100aは、ステップS30において、その他のコマンド(後述する第1保留数U1を示すコマンド、第2保留数U2を示すコマンド等)を演出制御部130に送信する。これにより、演出制御部130では特図保留数を把握することが可能となると共に、第1画像表示装置70等に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU100aは、ステップS31において、設定値指定コマンドを演出制御部130に送信する。これにより、演出制御部130では現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入コマンドや電源復旧コマンドが送信される前に演出制御部130に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当たり遊技の開始毎にも送信してもよい。
メインCPU100aは、ステップS32において、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップS33において、全割込を許可することで遊技の進行制御(主制御部100のタイマ割込)を開始し、今回の初期設定処理を終了する。
つまり、遊技機1の電源がONとなってから初期設定処理が終了するまでは、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となり、初期設定処理が終了した後は遊技の進行制御が行われる遊技可能状態となる。
このように、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作については、複数の条件(操作)が設定されていることで、容易に設定変更やRWMクリアや設定確認を行うことができないため、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティを向上させることが可能となる。
また、RWMクリア操作や設定確認操作に設定されている条件(操作)よりも、設定変更操作に設定されている条件(操作)の数の方が多くなっていることで、設定変更という最も不正行為が行われ易い事象のセキュリティを高くすることができ、効果的に不正行為を防止することが可能となる。
また、チェックサムが異常の場合(バックアップフラグがセーブされていない場合も含む)に復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定値(遊技中)領域の値が適正範囲でない場合、つまり、前回の電源断が設定変更中に発生した可能性がある場合においては、チェックサムが正常であっても復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技店側が意図していない設定値が設定された状態で遊技が進行することがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定変更中(設定変更モード中)や設定確認中(設定確認モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71、枠用照明装置10や盤用照明装置74を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となる。
なお、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作について、条件としてガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチがON状態であることを含めてもよい。このようにすることで、条件が増えるので、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティをさらに向上させることが可能となる。
なお、ステップS20でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、チェックサムが異常と判定された時点で、メインRAM100cの遊技用RWM領域の設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS24に処理を移すようにしてもよい。
また、電源投入コマンド及び電源復旧コマンドには、現在の遊技状態を示す情報を含めて送信するようにしているが、電源投入コマンドや電源復旧コマンドを送信した後に、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサムを算出するようになっているが、全RWM領域のチェックサムを算出するようにしてもよいし、遊技用RWM領域のチェックサムと情報用RWM領域のチェックサムを別個に算出し、何れか一方のチェックサムが異常である場合に復帰不可能エラー処理に移行させるようにしてもよい。
(主制御部の設定変更処理)
図8を用いて、主制御部100の設定変更処理(遊技用プログラム)を説明する。図8は、主制御部100の設定変更処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU100aは、ステップS19−1において、設定変更中信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から設定変更中であることを示す設定変更中信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。なお、設定変更中信号(セキュリティ信号)は、設定変更中は出力し続け、設定変更が終了しても200m秒の間出力を継続してから出力を終了する。
ステップS19−2において、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示を表示する。具体的には、状態確認表示器68の1つのLEDを点灯する。これにより、遊技店員が状態確認表示器68を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS19−3において、設定変更コマンドを演出制御部130に送信する。これにより、演出制御部130では、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。
「設定変更報知」とは、第1画像表示装置70や第2画像表示装置71に設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白色)で全点灯させたりすることである。なお、音声出力装置9から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)を出力してもよい。これにより、遊技店員が第1画像表示装置70や第2画像表示装置71、枠用照明装置10、盤用照明装置74や音声出力装置9を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS19−4において、設定値領域から設定値を取得し、続くステップS19−5において、取得した設定値領域の設定値は適正範囲(ここでは、1〜4)であるか否かを判定する。取得設定値が適正範囲であると判定された場合には、ステップS19−7に処理を移し、取得設定値が適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS19−6において、取得設定値を「1」に変更する。
メインCPU100aは、ステップS19−7において、情報表示器113に現在の設定値を表示する。具体的には、取得設定値(ここでは、1〜4)を情報表示器113の1つの7セグメントLEDに表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで変更前の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS19−8において、設定値更新操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがOFF状態からON状態となったか否かを判定する。設定値更新操作があった場合には、ステップS19−9に処理を移し、設定値更新操作がなかった場合には、ステップS19−12に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS19−9において、取得設定値を+1更新し、ステップS19−10において、設定値補正処理を行う。具体的には、更新した設定値が適正範囲(1〜4)を超えた「5」となっている場合に、設定値を「1」に補正する処理を行う。
メインCPU100aは、ステップS19−11において、情報表示器113に現在の設定値を表示する。具体的には、更新後の取得設定値(ここでは、1〜4)を情報表示器113の1つの7セグメントLEDに表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで確定前の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19−12において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御部100が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を設定変更モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、設定変更モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS19−13において、設定値確定操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったか否かを判定する。設定値確定操作があった場合には、設定値が確定した(設定変更モードを終了させる)ものとしてステップS19−14に処理を移し、設定値確定操作がなかった場合には、設定値が更新される可能性があるものとしてステップS19−8に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS19−14において、更新後の取得設定値を設定値領域にセーブし、ステップS19−15において、情報表示器113での設定値の表示を終了し、ステップS19−16において、状態確認表示器68の表示を終了する。
メインCPU110aは、ステップS19−17において、メインRAM110cの遊技用RWM領域のうちの設定値領域以外を初期化(0クリア)する。これにより、遊技の進行状態が初期状態(遊技機1の出荷時の状態)に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータが引き継がれないことになる。
メインCPU110aは、ステップS19−18において、RWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号(セキュリティ信号)を出力するための処理を行う。なお、セキュリティ信号端子から他のセキュリティ信号が出力されていれば、出力されているセキュリティ信号の出力期間の終了後にRWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。
メインCPU110aは、ステップS19−19において、設定値確定操作によって設定変更モードが終了することに伴い、各種駆動源の初期動作を停止させるための処理を行い、今回の設定変更処理を終了する。
このように、設定値が適正範囲でなかった場合であっても、設定値として初期値がセットされるようになっていることで、不定な値が設定値として設定されて遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、遊技店員は、設定変更中(設定変更モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71、枠用照明装置10や盤用照明装置74を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となっている。
なお、設定値確定操作を設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったことにしていたが、RWMクリアスイッチ111aがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、専用スイッチがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、タッチセンサ15aからの信号を主制御部100にも入力するようにしてタッチセンサ15aがOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、特定の入賞口(始動口を含む)に設けられる検出スイッチ(例えば一般入賞口検出スイッチ43a等)がOFF状態からON状態になったことにしてもよいし、開放検出スイッチがOFF状態からON状態になったことにしてもよい。
また、設定変更処理の開始時に設定変更コマンドを送信し、設定変更処理の終了後に電源投入コマンドを送信するようになっているが、設定変更コマンドに代えて設定変更開始指定コマンドを送信し、電源投入コマンドに代えて設定変更終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定変更終了指定コマンドを設定変更処理の最後に送信してもよいし、設定変更処理の終了後に送信してもよい。
(主制御部のRWMクリア処理)
図9を用いて、主制御部100のRWMクリア処理(遊技用プログラム)を説明する。図9は、主制御部100のRWMクリア処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS24−1において、RWMクリア準備指定コマンドを演出制御部130に送信し、RWMクリア準備モードに移行する。これにより、演出制御部ではRWMクリア準備報知を行うための処理が行われることになる。
「RWMクリア準備報知」とは、第1画像表示装置70にRWMクリア準備中であることを認識させるためのクリア準備画面を表示したり、音声出力装置9から「再度RWMクリアスイッチを押して下さい」の報知音声を所定期間に亘って出力したりする報知である。
メインCPU110aは、ステップS24−2において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御部100が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)をRWMクリア準備モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、RWMクリア準備モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU110aは、ステップS24−3において、RWMクリア承認操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。メインCPU110aは、RWMクリア承認操作があった場合には、ステップS24−4に処理を移し、RWMクリア承認操作がなかった場合には、ステップS24−2に処理を戻す。
メインCPU100aは、ステップS24−4において、メインRAM100cの遊技用RWM領域のうちの設定値領域以外を初期化(0クリア)する。これにより、遊技の進行状態が初期状態(遊技機1の出荷時の状態)に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータ(設定値以外)が引き継がれないことになる。
メインCPU100aは、ステップS24−5において、RWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号(セキュリティ信号)を出力するための処理を行う。なお、セキュリティ信号端子から他のセキュリティ信号が出力されていれば、出力されているセキュリティ信号の出力期間の終了後にRWMクリア信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。
メインCPU100aは、ステップS24−6において、各種駆動源の初期動作を終了し、今回のRWMクリア処理を終了してRWMクリア準備モードを終了する。
なお、RWMクリア処理の開始時にRWMクリア準備指定コマンドを送信し、RWMクリア処理の終了後に電源投入コマンドを送信するようになっているが、電源投入コマンドに代えて(又は加えて)RWMクリア指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、RWMクリア指定コマンドをRWMクリア処理の最後に送信してもよいし、RWMクリア処理の終了後に送信してもよい。
(主制御部の設定確認処理)
図10を用いて、主制御部100の設定確認処理(遊技用プログラム)を説明する。図10は、主制御部100の設定確認処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU100aは、ステップS27−1において、設定確認中信号(セキュリティ信号)の出力処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から設定確認中であることを示す設定確認中信号(セキュリティ信号)の出力を開始する。なお、設定確認中信号(セキュリティ信号)は、設定確認中は出力し続け、設定確認が終了しても200m秒の間出力を継続してから出力を終了する。
メインCPU100aは、ステップS27−2において、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示を表示する。具体的には、状態確認表示器68の1つのLEDを点灯する。これにより、遊技店員が状態確認表示器68を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS27−3において、設定確認コマンドを演出制御部130に送信する。これにより、演出制御部130によって設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。
「設定確認報知」とは、第1画像表示装置70や第2画像表示装置71に設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置74を設定確認中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりすることである。なお、音声出力装置9から設定確認中であることを示す設定確認報知音(「設定値の確認中です」)を出力してもよい。これにより、遊技店員が第1画像表示装置70、第2画像表示装置71、枠用照明装置10、盤用照明装置74や音声出力装置9を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS27−4において、情報表示器113に現在の設定値を表示する。具体的には、設定値(遊技中)領域の設定値を参照して、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに設定値を示す数字(ここでは1〜4)を表示する。これにより、遊技店員が情報表示器113を確認することで現在の設定値を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS27−5において、駆動源初期動作処理(遊技用プログラム)を実行する。具体的には、盤面ユニット500に設けられるとともに遊技の進行に応じて主制御部100が作動させることになる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を設定確認モードが終了するまで初期動作させるための処理を行う。なお、設定確認モード中における各種駆動源の初期動作についての詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS27−5において、確認終了操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になったか否かを判定する。確認終了操作があった場合には、ステップS28−7に処理を移し、確認終了操作がなかった場合には、ステップS28−5の処理を繰り返し行う。
メインCPU100aは、ステップS27−7において、情報表示器113での設定値の表示を終了し、ステップS27−8において、状態確認表示器68の表示を終了する。そして、メインCPU100aは、ステップS27−9において、各種駆動源の初期動作を停止させるための処理を行い、今回の設定確認処理を終了して設定確認モードを終了する。
なお、設定確認処理の開始時に設定確認コマンドを送信し、設定確認処理の終了後に電源復旧コマンドを送信するようになっているが、設定確認コマンドに代えて設定確認開始指定コマンドを送信し、電源復旧コマンドに代えて(又は加えて)設定確認終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定確認終了指定コマンドを設定確認処理の最後に送信してもよいし、設定確認処理の終了後に送信してもよい。
以上のように、本実施形態では、設定変更中信号と、RWMクリア信号と、設定確認中信号と、復帰不可能エラー信号とは、同一のセキュリティ信号端子から出力されるようになっている。このようにすることで、限られた信号端子数でも多くの種類の信号を出力することができ、遊技機の利便性を向上することが可能となる。
また、電源供給の開始から遊技の進行制御(主制御部100のタイマ割込)が行われる遊技可能状態となるまで(開始前状態において)は、RWMクリアスイッチ111aや設定キースイッチ112a以外の入力装置(アウト球検出スイッチ39a、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56a、磁気検出センサ57a、電波検出センサ58a)からの信号入力の有無を監視しないようになっている。
つまり、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態においては、各種入賞口(始動口含む)に遊技球が入賞しても、その入賞は無効となって遊技球の払い出しが行われないようになっている。また、第1始動口45や第2始動口47に遊技球が入賞しても、その入賞は無効となって第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61での特別図柄の変動表示が行われず、大当たり遊技が実行されないようになっている。また、普図ゲート44を遊技球が通過しても、その通過は無効となって普通図柄表示器62での普通図柄の変動表示が行われず、補助遊技が実行されないようになっている。そのため、遊技の進行制御が開始される前という遊技者による遊技が行われることが想定し難い状況下において無駄な処理を行わずに済み、処理負荷を軽減することが可能となる。
また、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態においては、各種エラーが発生するような状況が発生していたとしても、エラー報知が行われないようになっている。そのため、遊技の進行制御が開始される前という不正行為が行われることが想定し難い状況下において無駄な処理を行わずに済み、処理負荷を軽減することが可能となる。
なお、設定変更中信号と、RWMクリア信号と、設定確認中信号と、復帰不可能エラー信号とを共通のセキュリティ信号端子から出力させるのではなく、別々の出力端子から出力させてもよい。
(主制御部のタイマ割込処理)
図11を用いて、主制御部100のタイマ割込処理(遊技用プログラム及び情報用プログラム)を説明する。図11は、主制御部100におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
このタイマ割込処理は、メイン処理の初期設定処理が終了した後において、主制御部100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路から所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが入力されることで実行され、遊技の進行を制御するようになっている。
まず、メインCPU100aは、タイマ割込処理の開始時に、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、時間制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、特別図柄の停止時間や特別電動役物の開放時間等の各種タイマカウンタを更新する処理を行う。
メインCPU100aは、ステップS100において、乱数更新処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の更新を行う。具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する処理を行う。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU100aは、ステップS200において、始動口検出スイッチ処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、第1始動口検出スイッチ45a、又は、第2始動口検出スイッチ47aに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。なお、始動口検出スイッチ処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS300において、特別図柄処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報の判定、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示の制御等の処理を行う。なお、特別図柄処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS400において、ゲート検出スイッチ処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、ゲート検出スイッチ44aに入力があったか否かを判定し、入力があった場合、普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値)を取得して記憶する。遊技機1は、普図判定情報を最大で4つ保留可能であり、現在保留されている普図判定情報の数が4未満の場合に、新たに普図判定情報を取得する。
メインCPU100aは、ステップS410において、普通図柄処理(遊技用プログラム)を行う。メインCPU100aは、普図ゲート44への遊技球の通過に基づく取得された普図判定情報の判定、普通図柄の変動表示の制御等の処理を行う。具体的には、普通図柄の変動表示中でない場合、メインCPU100aは、ステップS400で取得した普図判定情報に基づいて当たりか否かを判定する補助遊技判定を行い、当該判定結果に基づいて普通図柄の変動時間を設定し、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示を開始する。また、普通図柄の変動表示中である場合は、変動時間が経過したか否かを判定し、変動時間が経過していれば、補助遊技判定の結果に応じた普通図柄を停止表示させる。なお、メインCPU100aは、補助遊技状態では、補助遊技判定において、通常遊技状態よりも高い確率で当たりと判定する。
なお、普通図柄処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される当たり普通図柄の種類、ハズレ普通図柄の種類については、設定値によって変化せずに同一となっている。このようにすることで、複雑な遊技性となり過ぎず、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
また、普通図柄処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される各種当たり普通図柄の選択割合、各種ハズレ普通図柄の選択割合については、設定値によって変化せずに一定となっている。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS500において、大当たり遊技処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、ステップS300の特別図柄処理における大当たり判定で大当たりと判定し、大当たり図柄を停止表示させた場合に、第1大入賞口50又は第2大入賞口56を開閉する大当たり遊技を実行する。大当たり遊技処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS600において、補助遊技処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、ステップS410の普通図柄処理における補助遊技判定で当たりと判定し、普通図柄表示器62に当たり図柄を停止表示させた場合に、第2始動口47を開閉する補助遊技を実行する。これにより第2始動口47が開放する。なお、補助遊技状態では、通常遊技状態のときよりも第2始動口47の開放時間が長くなる。
メインCPU100aは、ステップS700において、払出制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、各種スイッチ(一般入賞口検出スイッチ43a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a)が入力を検出したことに基づいてメインRAM100cに記憶された各種の賞球カウンタを参照し、各種入賞口(一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に対応する払出数指定コマンドを払出制御部120に送信するための処理を行う。これにより、払出制御部120によって払出装置95から賞球を払い出すための処理が実行されることになる。
メインCPU100aは、ステップS800において、異常判定処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、各種エラー(補助遊技中でないときに第2始動口47に遊技球が入賞したり、特別遊技中でないときに大入賞口に遊技球が入賞したりする不正入賞エラー、各種入賞口に入賞した遊技球数と入賞球を流下させる入賞球流路から排出される遊技球数が一致しない異常入賞エラー、磁気検出センサ57aによって異常な磁気を所定期間に亘って検出する磁気エラー、電波検出センサ58aによって異常な電波を所定期間に亘って検出する電波エラー、開放検出スイッチ31aがOFF状態からON状態になる扉開放エラー、遊技の進行制御が行われている間にRWMクリアスイッチ111aや設定キースイッチ112aが操作される操作エラー)が発生したか否かを判定し、発生したエラーに対応するエラー指定コマンドを演出制御部130に送信するための処理を行う。これにより、演出制御部130によってエラー報知を行うための処理が実行されることになる。
メインCPU100aは、ステップS810において、データ作成処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、遊技情報出力端子板90から出力する外部出力データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57bに出力する大入賞口開閉データ、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成する処理を行う。
メインCPU100aは、ステップS820において、出力制御処理(遊技用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS810で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、払出制御部120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御部120に送信したり、後述する賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御部120に送信したりするための処理を行う。これにより払出制御部120が遊技球払出装置100から賞球を払い出すための制御を実行する。また、メインCPU100aは、設定した演出を実行させるための各種コマンドを演出制御部130に送信する。
次に、メインCPU100aは、割込を禁止した後にフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出し、ステップS900以降の処理を行う。
具体的には、メインCPU100aは、ステップS900において、遊技球計数処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、通常遊技状態中における各種入賞口(一般入賞口、大入賞口、始動口)への遊技球の入賞に基づく賞球の払出数である通常中払出数、通常遊技状態中におけるアウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球数である通常中アウト数、遊技状態に拘らずにアウト球検出スイッチ39aで検出された遊技球数である総アウト数といった遊技実績情報を計数するための処理を行う。
なお、総アウト数、通常中払出数、及び、通常中アウト数については、設定値を変化させたとしても影響を受けない(設定値とは無関係な)遊技実績情報となっているため、これらを計数しておくことで設定値の影響を排除した性能情報(後述する通常ベース値)を算出することが可能となり、遊技機1の性能把握に役立てることが可能となる。
メインCPU100aは、ステップS910において、通常ベース値算出処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値((通常中払出数÷通常中アウト数)×100)を算出すると共に、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値をセーブする処理を行う。
なお、遊技区間は、総アウト数が6万個となる毎に更新されるようになっている。また、ベース記憶領域には、現在の遊技区間における通常ベース値が記憶される第1領域と、1回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第2領域と、2回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第3領域と、3回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第4領域とが設けられており、現在を含む4つの遊技区間分の通常ベース値がそれぞれの領域にセーブされることになる。
メインCPU100aは、ステップS920において、性能表示データ設定処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、性能情報算出処理で算出されてベース記憶領域にセーブされている4つの遊技区間分の通常ベース値(性能情報)を5秒毎に切り替えながら情報表示器113に表示させるための性能表示データを設定する処理を行う。なお、性能表示データ設定処理の詳細は後述する。
メインCPU100aは、ステップS930において、試験データ作成処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データ(試験情報)を作成する処理を行う。
メインCPU100aは、ステップS940において、出力制御処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS920で設定した性能表示データ(性能情報)等の信号を各種表示器に出力させる表示出力処理や、上記ステップS930で作成した試験データ等の信号を出力する処理を行う。
そして、メインCPU100aは、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰するための処理を行い、今回のタイマ割込処理の開始時に退避した情報をメインCPU100aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
このように、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態(設定変更モード中、RWMクリアモード中、及び、設定確認モード中)においてはタイマ割込が実行されることがないため、払出数やアウト数の計数、通常ベース値の算出、通常ベース値の表示が行われないようになっているため、主制御部における制御負担を軽減することが可能となる。
(主制御部の始動口検出スイッチ処理)
次に、図12を参照して、遊技制御部100において実行される始動口検出スイッチ処理の詳細について説明する。図12は、図11のステップS200における始動口検出スイッチ処理の詳細フローチャートである。
メインCPU100aは、ステップS201において、第1始動口検出スイッチ45aが遊技球を検出したことによって信号の入力があったか否か(第1始動口45に遊技球が入賞したか否か)を判定する。第1始動口検出スイッチ45aに入力があったと判定した場合、ステップS202に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aに入力がないと判定した場合、ステップS208に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS202において、メインRAM100cに記憶されている第1特別図柄に係る大当たり判定の権利の保留数を示す第1保留数U1が、予め定められた最大保留数Umax1(例えば、4)未満であるか否かを判定する。第1保留数U1がUmax1未満の場合、ステップS203に処理を移し、そうでない場合、ステップS208に処理を移す。
メインCPU100aは、ステップS203において、第1保留数U1の値に「1」を加算して更新する。
メインCPU100aは、ステップS204において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)を取得し、取得した特図判定情報を、メインRAM100c内の第1特図判定情報記憶領域に記憶する。具体的には、第1特図判定情報記憶領域には、第1〜第4の記憶領域があり、メインCPU100aは、第1特図判定情報記憶領域の第1の記憶領域から順に空いている領域を検索していき、空いている領域に取得した特図判定情報を記憶する。
メインCPU100aは、ステップS205において、ステップS204で取得した特図判定情報に基づいて第1事前判定処理(第1先読み処理)を行う。なお、この第1事前判定処理は、通常遊技状態のときのみ実行される。第1事前判定処理が実行された場合は、次にステップS206に処理が移り、そうでない場合は、次にステップS207に処理が移る。
第1事前判定処理は、今回取得した特図判定情報に基づいて第1特別図柄の変動表示が行われる前に、当該特図判定情報を事前判定する処理である。具体的には、今回取得した特図判定情報と、事前判定テーブルとに基づいて、大当たりか否か、大当たりの場合には大当たり図柄、特図変動パターンを事前判定する。
ここで、事前判定テーブルとは、特別図柄処理における大当たり判定処理で用いられる大当たり判定テーブルと同じ乱数値を含むテーブルである。また、事前判定テーブルは、特別図柄処理における特図変動パターン設定処理で用いられる変動パターンテーブルと同じ乱数値を含むテーブルを含む。
メインCPU100aは、ステップS206において、第1事前判定処理の結果を演出制御部130に通知するための第1先読み情報を生成し、メインRAM100cにセットする。第1先読み情報は、ステップS820の出力制御処理において演出制御部130へ送信される。これにより、今回の入賞に係る第1特別図柄の変動表示が開始される前に、先読み演出(ゾーン演出、開始時エフェクト演出、先読みチャンス目演出、アイコン変化演出)が実行される場合がある。
メインCPU100aは、ステップS207において、第1始動入賞コマンドをメインRAM100cにセットする。第1始動入賞コマンドは、第1始動口45に遊技球が入賞したこと(第1特別図柄に係る大当たり判定が保留されたこと)を示すコマンドであり、第1保留数U1が含まれる。また、第1先読み情報がセットされている場合、第1始動入賞コマンドには、当該第1先読み情報が含まれる。第1始動入賞コマンドは、ステップS820の出力制御処理において演出制御部130へ送信される。これにより、第1画像表示装置70に第1保留数U1に対応する数の第1保留アイコンが表示される。
ステップS201で「NO」と判定した場合、ステップS202で「NO」と判定した場合、又はステップS207の処理を実行した場合、メインCPU100aは、ステップS208の処理を実行する。
メインCPU100aは、ステップS208において、第2始動口検出スイッチ47aが遊技球を検出したことによって信号の入力があったか否か(第2始動口47に遊技球が入賞したか否か)を判定する。第2始動口検出スイッチ47aに入力があったと判定した場合、ステップS208に処理を移し、そうでない場合、始動口検出スイッチ処理を終了する。
メインCPU100aは、ステップS209において、メインRAM100cに記憶されている第2特別図柄に係る大当たり判定の権利の保留数を示す第2保留数U2が、予め定められた最大保留数Umax2(例えば、4)未満であるか否かを判定する。第2保留数U2がUmax2未満の場合、ステップS209に処理を移し、そうでない場合、始動口検出スイッチ処理を終了する。
メインCPU100aは、ステップS210において、第2保留数U2の値に「1」を加算して更新する。
メインCPU100aは、ステップS211において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)を取得し、取得した特図判定情報を、メインRAM100c内の第2特図判定情報記憶領域に記憶する。具体的には、第2特図判定情報記憶領域には、第1〜第4の記憶領域があり、メインCPU100aは、第2特図判定情報記憶領域の第1の記憶領域から順に空いている領域を検索していき、空いている領域に取得した特図判定情報を記憶する。
メインCPU100aは、ステップS212において、ステップS211で取得した特図判定情報に基づいて第2事前判定処理(第2先読み処理)を行う。なお、この第2事前判定処理は、補助遊技状態(確変遊技状態又は時短遊技状態)のときのみ実行される。第2事前判定処理が実行された場合は、次にステップS213に処理が移り、そうでない場合は、次にステップS214に処理が移る。
第2事前判定処理は、今回取得した特図判定情報に基づいて第2特別図柄の変動表示が行われる前に、当該特図判定情報を事前判定する処理である。具体的には、今回取得した特図判定情報と、事前判定テーブルとに基づいて、大当たりか否か、大当たり図柄、特図変動パターンを事前判定する。
メインCPU100aは、ステップS213において、第2事前判定処理の結果を演出制御部130に通知するための第2先読み情報を生成し、メインRAM100cにセットする。第2先読み情報は、ステップS820の出力制御処理において演出制御部130へ送信される。これにより、今回の入賞に係る第2特別図柄の変動表示が開始される前に、先読み演出(ゾーン演出、開始時エフェクト演出、先読みチャンス目演出、アイコン変化演出)が実行される場合がある。
メインCPU100aは、ステップS214において、第2始動入賞コマンドをメインRAM100cにセットする。第2始動入賞コマンドは、第2始動口47に遊技球が入賞したこと(第2特別図柄に係る大当たり判定が保留されたこと)を示すコマンドであり、第2保留数U2が含まれる。また、第2先読み情報がセットされている場合、第2始動入賞コマンドには、当該第2先読み情報が含まれる。第2始動入賞コマンドは、ステップS820の出力制御処理において演出制御部130へ送信される。これにより、第1画像表示装置70に第2保留数U2に対応する数の第2保留アイコンが表示される。
(主制御部の特別図柄処理)
次に、図13〜図15を参照しつつ、主制御部100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。図13は、図11におけるステップS300の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図14は、図13のステップS408の特図変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。図15は、図13のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
図13に示されるように、主制御部100のメインCPU100aは、例えばメインRAM100cに記憶されている情報に基づいて、特別遊技中(大当たり遊技中)であるか否かを判定する(ステップS401)。特別遊技中であると判定された場合(ステップS401:YES)、メインCPU100aは、特別図柄処理を終了する。
メインCPU100aは、特別遊技中ではないと判定した場合(ステップS401:NO)、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS402)。特別図柄が変動表示中ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、メインRAM100cに記憶されている第2特別図柄の第2保留数U2が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS403)、「1」以上であると判定した場合(ステップS403:YES)、第2保留数U2を「1」減算して第2特別図柄の保留を1だけ消化する(ステップS404)。
具体的には、ステップS404において、メインCPU100aは、第2特図判定情報記憶領域の第1〜第4の記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行うことで、第1〜第4の記憶領域に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶領域に移動させる。
例えば、第2特図判定情報保留記憶領域の第4の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第3の記憶領域にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第3の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第2の記憶領域にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第2の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第1の記憶領域にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第1の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、メインRAM100cの当該判定領域にシフトされる。
メインCPU100aは、第2保留数U2が「1」以上ではない(第2特別図柄に係る大当たり判定が保留されていない)と判定した場合(ステップS403:NO)、メインRAM100cに記憶されている第1特別図柄の第1保留数U1が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS405)、「1」以上であると判定した場合(ステップS405:YES)、第1保留数U1を「1」減算して第1特別図柄の保留を1だけ消化する(ステップS406)。
具体的には、ステップS406において、メインCPU100aは、第1特図判定情報記憶領域の第1〜第4の記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行うことで、第1〜第4の記憶領域に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶領域に移動させる。
例えば、第1特図判定情報保留記憶領域の第4の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第1特図判定情報保留記憶領域の第3の記憶領域にシフトされる。また、第1特図判定情報保留記憶領域の第3の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第1特図判定情報保留記憶領域の第2の記憶領域にシフトされる。また、第1特図判定情報保留記憶領域の第2の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、第1特図判定情報保留記憶領域の第1の記憶領域にシフトされる。また、第1特図判定情報保留記憶領域の第1の記憶領域に記憶されている特図判定情報は、メインRAM100cの当該判定領域にシフトされる。
一方、メインCPU100aは、ステップS405で第1保留数U1が「1」以上でないと判定した場合(ステップS405:NO)、客待ちコマンドをメインRAM100cに設定して、図13に示す特別図柄処理を終了する。これにより、客待ちコマンドが演出制御部130に送信され、例えば、客待ちコマンドが受信されてから所定時間(例えば60秒)が経過すると、第1画像表示装置70において客待ち演出が開始される。
メインCPU100aは、ステップS404またはステップS406の処理に続いて、大当たり判定処理を実行する(ステップS407)。この大当たり判定処理では、大当たりか否かを判定するための大当たり判定と、停止表示される特別図柄の種類(大当たり図柄又はハズレ図柄)を判定するための図柄判定とが行われる。具体的には、メインCPU100aは、まず、当該判定領域に記憶された特図判定情報(具体的には、大当たり判定用乱数値)と、大当たり判定テーブルとに基づいて、大当たりか否かの大当たり判定を行う。大当たり判定テーブルには、設定値毎に遊技状態に応じた大当たり乱数値が記憶されており、現在の設定値と遊技状態に応じて、大当たりか否かが判定される。
メインCPU100aは、大当たり判定用乱数値に基づいて大当たりと判定した場合、変動時間の経過後に停止表示する大当たり図柄(大当たりの種類)を判定するため図柄判定を行う。この図柄判定では、当該判定領域に記憶された大当たり図柄判定用乱数値と、大当たり図柄判定テーブルとに基づいて、大当たり図柄が判定される。そして、メインCPU100aは、判定した大当たり図柄をメインRAM100cに設定する。一方、大当たり判定においてハズレと判定した場合には、メインCPU100aは、ハズレ図柄をメインRAM100cに設定する。そして、メインCPU100aは、設定した大当たり図柄又はハズレ図柄に対応する特別図柄指定コマンドをメインRAM100cにセットする。
(大当たり図柄判定テーブルの一例)
ここで、大当たり図柄判定テーブルの一例について説明する。図18は、図13のステップS407の大当たり判定処理において大当たり図柄の判定に用いられる大当たり図柄判定テーブルの一例を示す図である。
図18に示されるように、第1特別図柄に係る大当たり判定(すなわち、第1始動口45への入賞に基づく大当たり判定)において大当たりと判定された場合、大当たり図柄A1〜A3の何れかが判定される。具体的には、第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、15%の割合で大当たり図柄A1が選択され、50%の割合で大当たり図柄A2が選択され、35%の割合で大当たり図柄A3が選択される。
大当たり図柄A1は、10R確変大当たりを示す大当たり図柄である。大当たり図柄A1が停止表示されると、第2大入賞口56を最大で29.5秒開放させた後に2秒間閉塞させるラウンド遊技を10回(10ラウンド(「R」と表記する))繰り返す10R大当たり遊技が実行される。10R大当たり遊技が終了すると、確変遊技状態に設定される。なお、1回のラウンド遊技において、当該ラウンド遊技の開始から29.5秒が経過するまでに第2大入賞口56に遊技球が10個入賞した場合、当該ラウンド遊技は終了する。
大当たり図柄A2は、4R確変大当たりを示す大当たり図柄である。大当たり図柄A2が停止表示されると、第1大入賞口50を最大で29.5秒開放させた後に2秒間閉塞させるラウンド遊技を4回繰り返す4R大当たり遊技が実行される。当該4R大当たり遊技が終了すると、確変遊技状態に設定される。
大当たり図柄A3は、4R通常大当たりを示す大当たり図柄である。大当たり図柄A3が停止表示されると、第1大入賞口50を最大で29.5秒開放させた後に2秒間閉塞させるラウンド遊技を4回繰り返す4R大当たり遊技が実行される。当該4R大当たり遊技が終了すると、時短遊技状態に設定される。
一方、第2特別図柄に係る大当たり判定(すなわち、第2始動口47への入賞に基づく大当たり判定)において大当たりと判定された場合、大当たり図柄B1〜B3の何れかが判定される。具体的には、第2特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、40%の割合で大当たり図柄B1が選択され、25%の割合で大当たり図柄B2が選択され、35%の割合で大当たり図柄B3が選択される。
大当たり図柄B1は、10R確変大当たりを示す大当たり図柄であり、大当たり図柄B1が停止表示されると、第2大入賞口56が開放されるラウンド遊技が10回繰り返される10R大当たり遊技が実行された後、確変遊技状態に設定される。また、大当たり図柄B2は、4R確変大当たりを示す大当たり図柄であり、大当たり図柄B2が停止表示されると、第1大入賞口50が開放されるラウンド遊技が4回繰り返される4R大当たり遊技が実行された後、確変遊技状態に設定される。また、大当たり図柄B3は、4R通常大当たりを示す大当たり図柄であり、大当たり図柄B3が停止表示されると、第1大入賞口50が開放されるラウンド遊技が4回繰り返される4R大当たり遊技が実行された後、時短遊技状態に設定される。
なお、ここで示した大当たりの種類は単なる一例であり、適宜変更が加えられてもよい。例えば、大当たり図柄A1に係る大当たり遊技において第2大入賞口56に代えて第1入賞口50が開放されてもよいし、第1大入賞口50及び第2大入賞口56が開放されてもよい。また、大当たり図柄A2、A3に係る大当たり遊技において第1入賞口50に代えて第2大入賞口56が開放されてもよいし、第1大入賞口50及び第2大入賞口56が開放されてもよい。また、各大当たり遊技において、第1大入賞口50又は第2大入賞口56の開放時間が短い(例えば、2秒以下)短開放ラウンド遊技が1又は複数回行われてもよい。
図13に戻り、ステップS407の大当たり判定処理に続いて、メインCPU100aは、特図変動パターン設定処理を実行する(ステップS408)。以下、図14を参照して、特図変動パターン設定処理について説明する。
(特図変動パターン設定処理)
図14に示すように、メインCPU100aは、後述する確変フラグがONか否か、すなわち、高確率状態か否かを判定する(ステップS461)。確変フラグがOFFの場合(ステップS461:NO)、メインCPU100aは、後述する時短フラグがONか否か、すなわち、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS462)。時短フラグがOFFの場合(ステップS462:NO)、すなわち、通常遊技状態の場合、メインCPU100aは、特図変動パターンテーブルとして通常テーブルをメインRAM100cにセットする(ステップS463)。時短フラグがONの場合(ステップS462:YES)、すなわち、時短遊技状態の場合、メインCPU100aは、特図変動パターンテーブルとして時短テーブルをメインRAM100cにセットする(ステップS464)。
一方、確変フラグがONの場合(ステップS461:YES)、すなわち、確変遊技状態の場合、メインCPU100aは、特図変動パターンテーブルとして確変テーブルをメインRAM100cにセットする(ステップS465)。
特図変動パターンテーブルは、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための条件を既定したテーブルである。特図変動パターンテーブルには複数の変動パターンが含まれており、大当たり判定の結果が大当たりのときに選択される大当たり変動パターン、ハズレであってリーチ無しのとき(リーチ判定用乱数値を用いて所定の変動時間以上の変動パターンを選択すると決定されなかったとき)に選択されるハズレ変動パターン(リーチ無し)、ハズレであってリーチ有りのとき(リーチ判定用乱数値を用いて所定の変動時間以上の変動パターンを選択すると決定されたとき)に選択されるリーチ変動パターンが含まれる。なお、特図変動パターンテーブルの一例として、通常遊技状態の場合に選択される通常テーブル、及び、確変遊技状態の場合に選択される確変テーブルの一例については後述する。
メインCPU100aは、ステップS463、ステップS464、又は、ステップS465の処理に続いて、ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであったか否かを判定する(ステップS466)。この大当たり判定の結果がハズレでない場合、すなわち、大当たりである場合(ステップS466:NO)は、メインCPU100aは、次のステップ468に処理を進める。
ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであると判定した場合(ステップS466:YES)、メインCPU100aは、リーチ判定処理を行う(ステップS467)。リーチ判定処理では、メインCPU100aは、取得したリーチ判定用乱数値に基づいて所定の変動時間以上のリーチ変動パターンを選択するか否かを判定する。そして、メインCPU100aは、ステップS467の処理に続いて、ステップS468の処理を実行する。
ステップS468では、メインCPU100aは、特別図柄の変動パターンを決定する。具体的には、メインCPU100aは、セットした特図変動パターンテーブルを用いて、メインRAM100cの当該判定領域に格納された特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、変動パターンを選択する。より具体的には、メインCPU100aは、特図変動パターン判定用乱数値と、セットした特図変動パターンテーブルに含まれる各変動パターンに設定された値とが一致する変動パターンを決定する。
決定された変動パターンは、設定情報としてメインRAM100cに設定される(ステップS469)。ステップS469の処理の後、メインCPU100aは、図14に示す特図変動パターン設定処理を終了して、図13のステップS409以降の処理を進める。
図13に戻り、ステップS408の処理に続いて、メインCPU100aは、変動開始コマンドをメインRAM100cにセットする(ステップS409)。変動開始コマンドには、ステップS407の処理で設定した図柄を示す特別図柄指定コマンド、ステップS408の処理で設定した変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンド、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンド、第1保留数U1(S406で減算後のU1)、及び、第2保留数U2(S404で減算後のU2)が含まれる。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の開始を指示するコマンドであって、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。これにより、演出図柄701を用いた変動演出が開始される。
ステップS409の処理に続いて、メインCPU100aは、特図変動パターン設定処理で設定した特別図柄の変動時間(設定カウンタ値)をメインRAM100cにセットする(ステップS410)、そして、メインCPU100aは、特別図柄の変動表示を開始する(ステップS411)。具体的には、メインCPU100aは、特別図柄の変動開始からの経過時間を示すカウンタ値に「1」を設定する。このカウンタ値は、ステップS402においてYESと判定される毎に「1」ずつ増加される。なお、このカウンタ値は、遊技機1の電源が遮断されてもメインRAM100cにおいて保持され、再び電源が復旧したときには、電源遮断前に記憶されていた値から更新される。そして、このカウンタ値に基づいて、ステップS810のデータ作成処理で特別図柄の変動表示を実行するためのLEDの点灯データが作成され、作成された点灯データがステップS820の出力制御処理で出力されることで第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61において特別図柄の変動表示が行われることになる。なお、特別図柄の変動表示は、ステップS407〜S409の処理が、ステップS404の処理に続いて行われた場合には第2特別図柄表示器61を用いて行われ、ステップS406の処理に続いて行われた場合には第1特別図柄表示器60を用いて行われる。
メインCPU100aは、ステップS402の処理で「YES」と判定した場合、またはステップS411の処理を実行した場合、ステップS411における変動表示の開始から、ステップS408の処理で設定された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS412)。具体的には、メインCPU100aは、現在のカウンタ値がステップS410で設定した設定カウンタ値に達したか否かを判定する。
メインCPU100aは、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS412:YES)、特別図柄が停止表示されることを通知する変動停止コマンドをメインRAM100cにセットする(ステップS413)。変動停止コマンドには、特別図柄の変動開始時にセットした大当たり判定の結果(大当たり図柄又はハズレ図柄)を示す図柄確定コマンドが含まれる。なお、変動停止コマンドには、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンド、第1保留数U1、及び、第2保留数U2を示す情報が含まれてもよい。この変動停止コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の終了を指示するコマンドであって、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。これにより、演出図柄701や小図柄702等の停止表示が行われ、演出図柄701を用いた変動演出が終了される。
続いて、メインCPU100aは、特別図柄の変動表示を終了し(ステップS414)、経過時間(カウンタ値)をリセットする(ステップS415)。これにより、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61において、ステップS407の大当たり判定処理の結果に応じた図柄(大当たり図柄、又はハズレ図柄)が停止表示され、大当たりか否かが報知される。
メインCPU100aは、ステップS415の処理の後、停止中処理を実行する(ステップS416)。停止中処理の詳細については後述する。
ステップS401で「YES」と判定された場合、ステップS405で「NO」と判定された場合、ステップS412で「NO」と判定された場合、またはステップS416の処理が行われた場合、メインCPU100aは、特別図柄処理を終了する。
(主制御部100による停止中処理)
次に、図13のステップS416の停止中処理について図15を参照して説明する。
図15に示されるように、メインCPU100aは、上記ステップS407の大当たり判定処理の結果に基づいて、大当たりか否かを判定する(ステップS480)。そして、メインCPU100aは、大当たりと判定した場合(ステップS480:YES)、メインRAM100cに記憶されている大当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS481)。
メインCPU100aは、ステップS481の処理に続いて、メインRAM100cに記憶されている時短フラグ及び確変フラグを「OFF」に設定する(ステップS482)。メインCPU100aは、ステップS482の処理に続いて、オープニングを開始し(ステップS483)、オープニングコマンドをメインRAM100cにセットする(ステップS484)。このオープニングコマンドは、大当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出を演出制御部130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
一方、メインCPU100aは、大当たりでないと判定した場合(ステップS480:NO)、時短フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS485)。時短フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS485:YES)、メインRAM100cに記憶されている補助遊技残余回数Jを「1」減算し、当該Jを更新する(ステップS486)。補助遊技残余回数Jは、補助遊技状態が維持される残りの特別図柄の変動回数(大当たり判定の実行回数)を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理において設定される。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS486の処理に続いて、メインCPU100aは、補助遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS487)。補助遊技残余回数Jが「0」であると判定した場合(ステップS487:YES)、メインCPU100aは、時短フラグを「OFF」に設定する(ステップS488)。
ステップS488の処理を実行した場合、時短フラグが「ON」ではないと判定した場合(ステップS485:NO)、又は補助遊技残余回数Jが「0」ではないと判定した場合(ステップS487:NO)、メインCPU100aは、確変フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS489)。
確変フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS489:YES)、メインCPU100aは、メインRAM100cに記憶されている高確率遊技残余回数Xを「1」減算し、当該Xを更新する(ステップS490)。高確率遊技残余回数Xは、高確率状態で特別図柄判定が行われる残りの回数を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理(後述する)において設定される。
ステップS490の処理に続いて、メインCPU100aは、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか否かを判定する(ステップS491)。高確率遊技残余回数Xが「0」であると判定した場合(ステップS491:YES)、メインRAM100cに記憶されている確変フラグを「OFF」に設定する(ステップS492)。
ステップS492の処理が実行された場合、ステップS484の処理が実行された場合、確変フラグが「ON」ではないと判定された場合(ステップS489:NO)、又は高確率遊技残余回数Xが「0」ではないと判定された場合(ステップS491:NO)、メインCPU100aは、図15の停止中処理を終了する。
(主制御部の大当たり遊技処理)
次に、図16を参照しつつ、主制御部100によって実行される大当たり遊技処理の詳細について説明する。図16は、図11のステップS500の大当たり遊技処理を示す詳細フローチャートである。図16に示されるように、メインCPU100aは、大当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)がONであるか否かを判定する(ステップS501)。大当たり遊技フラグがONの場合(ステップS501:YES)、メインCPU100aは、オープニング中か否かを判定する(ステップS502)。ここでは、上記ステップS483において開始された大当たり遊技のオープニング中か否かが判定される。
オープニング中であれば(ステップS502:YES)、メインCPU100aは、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS503)。なお、オープニング時間は、大当たり図柄によって異なる。オープニング時間が経過していれば(ステップS503:YES)、メインCPU100aは、大当たり判定処理の結果に応じて、R(大当たり遊技におけるラウンド数を示す)に「0」を設定するとともに、Rmaxの値、大入賞口(第1大入賞口50又は第2大入賞口56)の開放パターン(開放時間や開放回数、インターバル時間等)等を設定する(ステップS504)。
ここで、上述のように大当たり図柄によって、Rmaxの値が異なり、メインCPU100aは、大当たり図柄に応じて大当たり遊技のラウンド数を示すRmaxを設定する。
ステップS504に続いて、メインCPU100aは、Rに「1」を加算してメインRAM100cに保存する(ステップS505)。次に、メインCPU100aは、ステップS504で設定した開放パターンに基づいて大入賞口の開放制御を開始し(ステップS506)、ラウンドの開始を示すラウンド開始コマンドをメインRAM100cにセットする(ステップS507)。このラウンド開始コマンドは、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。ステップS507の処理の後、メインCPU100aは、次にステップS511の処理を実行する。
一方、オープニング中でなければ(ステップS502:NO)、メインCPU100aは、エンディング中か否かを判定する(ステップS508)。エンディング中であれば(ステップS508:YES)、メインCPU100aは、次にステップS518の処理を実行する。エンディング中でなければ(ステップS508:NO)、メインCPU100aは、ラウンド遊技とラウンド遊技との間のインターバル中か否かを判定する(ステップS509)。インターバル中である場合(ステップS509:YES)、メインCPU100aは、インターバル時間が経過したか否かを判定し(ステップS510)、経過していれば(ステップS510:YES)、次にステップS505の処理を実行する。インターバル時間が経過していない場合は(ステップS510:NO)、メインCPU100aは、大当たり遊技処理を終了する。
一方、インターバル中でない場合(ステップS509:NO)、すなわち、ラウンド遊技中である場合、メインCPU100aは、ラウンド終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS511)。ラウンド終了条件が成立していない場合(ステップS511:NO)、メインCPU100aは、大当たり遊技処理を終了する。
ラウンド終了条件は、ステップS506でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してから所定時間(例えば29.5秒)が経過したこと、又は、ステップS506でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してからの遊技球の大入賞口への入賞数が所定値(例えば、10個)になったことである。メインCPU100aは、この2つの条件のうちの何れかの条件が満たされた場合、ラウンド終了条件が成立したと判定する。
ラウンド終了条件が成立している場合(ステップS511:YES)、メインCPU100aは、このラウンドにおける大入賞口の開放制御を終了する(ステップS512)。続いて、メインCPU100aは、ラウンド終了コマンドをセットする(ステップS513)。このラウンド終了コマンドは、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
続いて、メインCPU100aは、RがRmaxと等しいか否かを判定する(ステップS514)。すなわち、メインCPU100aは、現在のラウンドがステップS504で設定した最大ラウンド数と等しいか否かを判定する。
RがRmaxと等しくないと判定した場合(ステップS514:NO)、メインCPU100aは、インターバル時間の計測を開始し(ステップS515)、その後、大当たり遊技処理を終了する。
RがRmaxと等しいと判定した場合(ステップS514:YES)、メインCPU100aは、エンディングを開始し(ステップS516)、エンディングコマンドをメインRAM100cにセットする(ステップS517)。このエンディングコマンドは、ステップS820の出力制御処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
メインCPU100aは、ステップS517の処理を行った場合、またはステップS508の処理でYESと判定した場合、ステップS516でエンディングを開始してから予め設定されたエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS518)。エンディング時間が経過していれば(ステップS518:YES)、メインCPU100aは、遊技状態設定処理を実行する(ステップS519)。遊技状態設定処理の詳細については、後述する。ステップS519の遊技状態設定処理を実行した場合、メインCPU100aは、大当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)をOFFに設定する(ステップS520)。
ステップS501の処理でNOと判定した場合、ステップS511の処理でNOと判定した場合、ステップS518の処理でNOと判定した場合、ステップS503の処理でNOと判定した場合、ステップS515の処理を実行した場合、または、ステップS520の処理を実行した場合、メインCPU100aは、図16に示す大当たり遊技処理を終了する。
(主制御部による遊技状態設定処理)
次に、図16のステップS519の遊技状態設定処理について説明する。図17は、図16のステップS519の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
図17に示されるように、メインCPU100aは、今回の大当たりの種類が高確率状態への移行を伴う確変大当たりか否かを判定する(ステップS530)。具体的には、メインCPU100aは、大当たり判定処理で設定された大当たり図柄に基づいて確変大当たりか否かを判定する。確変大当たりであった場合(ステップS530:YES)、メインCPU100aは、確変フラグ及び時短フラグをONに設定し(ステップS531)、高確率遊技残余回数XにXmaxを設定するとともに、補助遊技残余回数JにJmaxを設定する(ステップS532)。Xmax及びJmaxは予め定められた値であり、Xmax及びJmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。Xに非常に大きな値Xmaxが設定されるため、事実上、次の大当たりとなるまで確変遊技状態にて遊技が制御される。
ステップS532の処理を行った場合、又は、ステップS530でNOと判定した場合、メインCPU100aは、今回の大当たりが時短遊技状態への移行を伴う通常大当たりか否かを判定する(ステップS533)。ステップS533でYESと判定した場合、メインCPU100aは、時短フラグをONに設定する(ステップS534)。続いて、メインCPU100aは、補助遊技残余回数Jに例えば「100」を設定する(ステップS535)。
ステップS535の処理を行った場合、又は、ステップS533でNOと判定した場合、メインCPU100aは、図17に示す遊技状態設定処理を終了する。
(主制御部の性能表示データ設定処理)
図19を用いて、主制御部100の性能表示データ設定処理(遊技用プログラム)を説明する。図19は、主制御部100における性能表示データ設定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU100aは、ステップS920−1において、情報表示器113に表示される性能情報を切り替えるか否かを判定するためにメインRAM100cの情報用RWM領域にセーブされている表示切替時間カウンタが表示切替値「0」であるか否かを判定する。表示切替値「0」である場合には、情報表示器113に表示される性能情報(通常ベース値)を切り替えるものとしてステップ920−2に処理を移し、表示切替値「0」でない場合には、情報表示器113に表示される性能情報を切り替えないものとしてステップS920−6に処理を移す。なお、遊技機1への電源投入後に本処理が最初に実行される場合には、表示切替時間カウンタの値が表示切替値である「0」となっている。
メインCPU100aは、ステップS920−2において、情報用RWM領域に情報表示器113の点灯確認が済んでいるか否かを判定するための点灯確認済フラグがセーブされているか否かを判定する。点灯確認済フラグがセーブされている場合には、情報表示器113に通常ベース値を表示するものとしてステップS920−4に処理を移し、点灯確認済フラグがセーブされていない場合には、情報表示器113の点灯確認を行うものとしてステップS920−3に処理を移す。なお、遊技機1への電源投入後に本処理が最初に実行される場合には、点灯確認済フラグがセーブされていない状態となっている。
メインCPU100aは、ステップS920−3において、情報表示器113を構成している4つの7セグメント表示器(113a〜113d)の全てのセグメント(デシマルポイントを含む)を点灯させるための点灯確認用の表示データを決定する。
メインCPU100aは、ステップS920−4において、メインRAM100cの情報用RWM領域に設けられたベース記憶領域からデータ選択カウンタ値に応じた(情報表示器113に表示するための)通常ベース値を取得する。具体的には、データ選択カウンタ値が「0」であれば、ベース記憶領域の第1領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「1」であれば、ベース記憶領域の第2領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「2」であれば、ベース記憶領域の第3領域にセーブしてある通常ベース値を取得し、データ選択カウンタ値が「3」であれば、ベース記憶領域の第4領域にセーブしてある通常ベース値を取得する。
メインCPU100aは、ステップS920−5において、図示しない表示データ決定テーブルを参照して、区間カウンタ値、通常中アウト数カウンタが示す通常中アウト数、及び、取得した通常ベース値に基づいて、情報表示器113に表示させる通常ベース値の表示データを決定する。
メインCPU100aは、ステップS920−6において、決定した表示データを情報表示器113の表示情報として情報用RWM領域の出力データ領域にセットする。これにより、上述したステップS940の出力制御処理で情報用RWM領域の出力データ領域にセットされた表示データが参照され、該表示データに応じた通常ベース値(性能情報)が情報表示器113に表示されることになる。なお、各遊技区間における情報表示器113の表示情報については後述する。
メインCPU100aは、ステップS920−7において、上述した表示切替時間カウンタに1を加算し、ステップS920−8において、表示切替時間カウンタが上限値(例えば5秒)よりも大きいか否かを判定する。上限値よりも大きくない場合には、情報表示器113の表示を切り替える時間が経過していないものとして、ステップS920−15に処理を移し、上限値よりも大きい場合には、情報表示器113に表示される性能情報を切り替える時間が経過したものとして、ステップS920−9において、表示切替時間カウンタを0クリア(初期化)する。
メインCPU100aは、ステップS920−10において、メインRAM100cの情報用RWM領域に上述した点灯確認済フラグがあるか否かを判定する。点灯確認済フラグがある場合には、ステップS920−12に処理を移し、点灯確認済フラグがない場合には、ステップS920−11において、メインRAM100cの情報用RWM領域に点灯確認済フラグをセーブする。
メインCPU100aは、ステップS920−12において、上述したデータ選択カウンタに1を加算し、ステップS920−13において、データ選択カウンタが上限値(例えば3)よりも大きいか否かを判定する。上限値よりも大きくない場合には、ステップS920−15に処理を移し、上限値よりも大きい場合には、ステップS920−14において、データ選択カウンタを0クリア(初期化)する。
メインCPU100aは、ステップS920−15において、上述した遊技球計数処理でメインRAM100cの情報用RWM領域に退避したレジスタを復帰し、ステップS920−16において、上述した遊技球計数処理でメインRAM100cの情報用RWM領域に退避した遊技用スタックポインタを復帰し、今回の性能表示データ設定処理を終了する。
このように、遊技機1の電源ON後であって性能情報(通常ベース値)を表示する前において、情報表示器113の4つの7セグメント表示器の全てのセグメントが点灯する(点灯確認が行われる)ため、情報表示器113が故障していないかや、どのセグメントが故障しているか等の確認を行うことが可能となる。
また、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されるため、直近の4つの遊技区間における性能情報(通常ベース値)を比較することができ、遊技機の実性能の確認や不正行為が行われた可能性を把握することが可能となる。
(各遊技区間における情報表示器の表示情報)
次に、図20を用いて、各遊技区間における情報表示器113の表示情報について説明する。図20は、各遊技区間における情報表示器の表示情報を示す図である。図20の表示情報の表には、区間カウンタ値(遊技区間の種類)と、通常中アウト数と、データ選択カウンタ値と、情報表示器113の表示内容とが対応付けられている。
情報表示器113の識別セグに表示される識別情報としては、現在の遊技区間の通常ベース値であることを示す「bL.」、1回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b1.」、2回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b2.」、及び、3回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b3.」がある。
情報表示器113の数値セグに表示される数値情報としては、算出された通常ベース値がないことを示す「−−」、通常ベース値が「0」又は通常中アウト数が「0」であることを示す「00」、通常中アウト数が「1」以上であって通常ベース値が「1」〜「99」であることをそれぞれ示す「01」〜「99」、及び、通常ベース値が「100」以上であることを示す「99.」がある。なお、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値情報の十の位が必ず「0」となって2桁で表示されるようになっている。
そして、数値セグに表示される数値情報については、遊技区間や通常中アウト数に拘らず表示態様が変化しない(点灯表示される)が、識別セグに表示される識別情報については、遊技区間や通常中アウト数等(算出された通常ベース値の有無や算出された通常ベース値の信憑性の有無)によって表示態様が変化する(点滅表示又は点灯表示される)ようになっている。
具体的には、第1〜第4遊技区間では、算出された通常ベース値がない遊技区間の識別情報を表示する場合には、識別情報が点滅表示されることになる。また、第2遊技区間以降の遊技区間では、現在の遊技区間の識別情報(「bL.」)を表示する場合には、算出された通常ベース値の信憑性が低い期間(通常中アウト数が0〜5999個)だと、識別情報が点滅表示されることになる。それ以外の場合には、識別情報が点灯表示される。
ここで、情報表示器113の表示について一例を示すと、区間カウンタ値が「1」であって、通常中アウト数が0〜5999個の範囲内であって、データ選択カウンタ値が「0」であって、ベース記憶領域の第1領域に記憶された通常ベース値が「35」の場合、情報表示器113の識別セグには、「bL.」が点滅表示され、数値セグには「35」が点灯表示されることになる。
このように、通常ベース値が「99」以下の場合には、数値セグに「00」〜「99」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いていない性能情報が表示される一方、通常ベース値が「100」以上の場合には、数値セグに「99.」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いた性能情報が表示されるため、異常な通常ベース値であること把握し易くなる。
また、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値セグの十の位に必ず「0」が表示されて2桁(例えば「01」等)で表示されるため、数値セグとしての2つの7セグメント表示器を有効に使用して分かり易い表示とすることが可能となる。
また、現在の遊技区間の通常ベース値を表示する場合であって、現在の遊技区間の通常中アウト数が通常ベース値を算出するために十分な数量に達していない0〜5999個である場合には、識別セグに表示される識別情報「bL.」が点滅表示されるため、現在表示されている通常ベース値が信憑性の低い情報であることを把握し易くなる。
また、算出された通常ベース値がない場合には、数値セグに数値ではない「−−」が表示されるため、識別セグに表示される識別情報に対応する遊技区間では通常ベース値が算出されていないことが把握し易くなる。
なお、遊技球計数処理、性能情報算出処理、及び、性能表示データ設定処理を情報用プログラムとして実行するのではなく、何れか1つ又は2つを遊技用プログラムとして実行する(例えば、遊技球計数処理を各種スイッチ類からの信号入力の有無を監視している入力制御処理内で実行する)一方、残りを情報用プログラムとして実行するようにしてもよい。
また、情報表示器113に性能情報を表示するための表示データを出力する処理を、遊技用プログラムである出力制御処理において実行するのではなく、性能用プログラムで実行するようにしてもよい。
また、アウト球検出スイッチ39aによって、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、第1大入賞口50及び第2大入賞口56に入賞した遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球からなるアウト球を検出するのではなく、アウト球検出スイッチ39aによってアウト口に流入した遊技球のみを検出するようにしてもよい。その場合には、アウト球検出スイッチ39a、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第1大入賞口検出スイッチ50a、第2大入賞口検出スイッチ56aで遊技球を検出する毎にアウト数(総アウト数、通常中アウト数)を1ずつ加算するとよい。
(リーチ演出、特図変動パターンテーブル)
ここで、リーチ演出について説明した後、特図変動パターンテーブルの一例について説明する。
第1画像表示装置70には、左、中、右の3つの演出図柄701が表示され、特別図柄の変動開始に応じて、3つの演出図柄701が変動開始し、3つの同種の演出図柄701が揃って停止した場合(例えば、「777」や「444」)、大当たりが報知されたことになる。なお、3つの同種の演出図柄701が揃う状態を「ゾロ目」あるいは「図柄揃い」という。3つの同種の演出図柄701が揃わずに停止した場合は基本的にハズレが報知されたことになる。リーチ演出が行われることなく3つの異なる演出図柄701が停止した状態を「バラケ目」あるいは「通常ハズレ」という。また、リーチ演出の結果、3つの同種の演出図柄701が揃わずにハズレが報知されることを「リーチハズレ」ということがある。
リーチ演出は、第1画像表示装置70に表示される演出図柄701を用いた演出であり、遊技者に大当たりを期待させる演出である。具体的には、リーチ演出は、左右に同種の演出図柄701が仮停止し、中領域において演出図柄701が変動する演出であり、左右に仮停止した演出図柄701と同種の演出図柄701が中領域に停止することを遊技者に期待させる演出である。
ここで、「仮停止」とは、演出図柄701が完全に停止せずに微変動(例えば、上下に揺動)している状態である。
本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ演出(以下、「Nリーチ」と表記することがある)、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、及び、特殊リーチ演出がある。Nリーチ演出は、その後に大当たりとなる可能性(大当たり期待度、あるいは信頼度とも言う)が複数のリーチ演出の中で最も低い演出である。例えば、Nリーチ演出の大当たり期待度は、1%以下である。なお、Nリーチ演出として、演出時間及び/又は大当たり期待度の異なる(又は同じ)複数のNリーチ演出があってもよい。
SPリーチ演出は、Nリーチ演出よりも大当たり期待度の高い演出であり、Nリーチ演出よりも演出時間の長いリーチ演出である。例えば、SPリーチ演出の大当たり期待度は、5〜10%である。なお、SPリーチ演出として、複数のSPリーチ演出があってもよい。それぞれのSPリーチ演出によって大当たり期待度が異なるとともに、演出時間も異なってもよい。SPリーチ演出の演出時間が長いほど、大当たり期待度が高くなるように構成されてもよい。
SPSPリーチ演出は、SPリーチ演出よりも大当たり期待度の高い演出であり、SPリーチ演出よりも演出時間の長いリーチ演出である。例えば、SPSPリーチ演出の大当たり期待度は、30〜50%である。なお、SPSPリーチ演出として、複数のSPSPリーチ演出があってもよい。それぞれのSPSPリーチ演出によって大当たり期待度が異なるとともに、演出時間も異なってもよい。SPSPリーチ演出の演出時間が長いほど、大当たり期待度が高くなるように構成されてもよい。
また、特殊リーチ演出は、大当たり期待度が最も高い演出であり、例えば、大当たりを示唆する演出(大当たりの確定を示す確定演出)である。すなわち、特殊リーチ演出は大当たり判定において大当たりと判定されたときのみ実行される演出であり、大当たり期待度は100%である。また、特殊リーチ演出は、遊技者にとって最も有利な大当たり遊技(10R確変大当たり遊技)を示唆する演出でもある。
(特図変動パターンテーブルの一例)
次に、特図変動パターンテーブルの一例について説明する。図21は、通常遊技状態において特別図柄の変動パターンを選択する際に用いられる特図変動パターンテーブルの一例を示す図である。
図21に示されるように、第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄A1が判定された場合、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP1(変動時間30秒)と、変動パターンOP2(変動時間60秒)と、変動パターンOP3(変動時間90秒)と、変動パターンOP4(変動時間120秒)とのうちの何れかが選択される。具体的には、2%の割合で変動パターンOP1が選択され、8%の割合で変動パターンOP2が選択され、88%の割合で変動パターンOP3が選択され、2%の割合で変動パターンOP4が選択される。特図変動パターンテーブルには、各変動パターンに特図変動パターン判定用乱数値(0〜99の範囲で変化)が割り当てられており、始動口(第1始動口45又は第2始動口47)への遊技球の入賞時に取得された特図変動パターン判定用乱数値が、特図変動パターンテーブルに設定された特図変動パターン判定用乱数値の何れと一致するかに基づいて、変動パターンが選択される。
変動パターンOP1は、演出制御部130によってリーチ演出としてノーマルリーチ(Nリーチ)演出が行われる変動パターンである。変動パターンOP1が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄が変動開始した後、左右に同種の演出図柄が仮停止してNリーチ演出が行われ、大当たりが報知される。なお、Nリーチ演出が行われる変動パターンによる特別図柄の変動を「Nリーチ変動」ということがある。
なお、Nリーチ演出が開始される前に(又は開始された後に)、疑似変動演出(疑似連)が行われてもよい。この場合、Nリーチ演出と擬似変動演出とを含む変動演出が行われる変動パターンとして、予め複数の変動パターンが用意される。ここで、疑似連は、3つの演出図柄701のうちの少なくとも1つ(例えば疑似連を示唆する疑似連図柄)が仮停止し、再変動する演出である。疑似連の回数が多いほど、大当たり期待度が高い。例えば、3つの演出図柄701が仮停止してから再変動することによって疑似連が行われてもよいし、疑似連を示唆する疑似連図柄が仮停止して3つの演出図柄701が再変動することによって疑似連が行われてもよい。また、3つの演出図柄701の変動表示中に、所定の画像又は演出用の役物が動作することで疑似連が行われてもよい。
例えば、リーチが成立する(左右に同種の演出図柄が仮停止する)前に1又は複数回の疑似連(再変動)が行われ、その後、Nリーチ演出が開始されてもよい。また、疑似連が行われることなくリーチが成立し、その後、1又は複数回の疑似連が行われ、再びリーチが成立してNリーチ演出が開始されてもよい。また、リーチが成立する前に1又は複数回の疑似連が行われ、その後リーチが成立し、さらにその後、1又は複数回の疑似連が行われ、再びリーチが成立し、リーチ演出がおこなわれてもよい。なお、3つの演出図柄701のうちの何れもが仮停止することなく、疑似連が行われてもよい。
変動パターンOP2は、リーチ演出としてSPリーチ演出を含む変動演出が行われる変動パターンである。変動パターンOP2が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、大当たりが報知される。なお、SPリーチ演出が行われる変動パターンによる特別図柄の変動を「SPリーチ変動」ということがある。
変動パターンOP3は、リーチ演出として、SPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる変動パターンである。具体的には、変動パターンOP3が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、さらにその後、SPSPリーチ演出が行われ、大当たりが報知される。なお、SPSPリーチ演出が行われる変動パターンによる特別図柄の変動を「SPSPリーチ変動」ということがある。
変動パターンOP4が選択された場合、特殊リーチ演出を含む変動演出が行われる。具体的には、変動パターンOP4が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄が変動開始し、Nリーチ演出、SPリーチ演出の何れかを経由して(又は経由せず)、特殊リーチ演出が行われ、大当たりが報知される。特殊リーチ演出は、大当たりを示す3つの演出図柄701が揃った状態で変動する演出であり、大当たりを示唆する演出である。
第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄A2又はA3が判定された場合、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP1と、変動パターンOP2と、変動パターンOP3とのうちの何れかが選択される。具体的には、1%の割合で変動パターンOP1が選択され、9%の割合で変動パターンOP2が選択され、90%の割合で変動パターンOP3が選択される。大当たり図柄A2又はA3が判定された場合には、変動パターンOP4(特殊リーチ演出が行われる変動パターン)は選択されない。
第2特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合も、第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合と同様の変動パターンが選択される。このため、第2特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合については説明を省略する。なお、第2特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合は、第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合とは異なる変動パターンが選択されてもよい。例えば、第2特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定された場合にのみ実行される演出(第2特図専用演出(大当たり))があってもよい。
第1特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定され、かつ、始動口への遊技球の入賞時に取得されたリーチ判定用乱数値が例えば0〜9である場合、リーチ変動パターンとして、変動パターンRP1(変動時間:28秒)と、変動パターンRP2(変動時間:58秒)と、変動パターンRP3(変動時間:88秒)とのうちの何れかが選択される。具体的には、60%の割合で変動パターンRP1が選択され、30%の割合で変動パターンRP2が選択され、10%の割合で変動パターンRP3が選択される。
変動パターンRP1は、ノーマルリーチ演出が行われる変動パターンであり、変動パターンRP1が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄701が変動開始した後、左右に同種の演出図柄701が仮停止してNリーチ演出が行われ、ハズレが報知される。
変動パターンRP2は、SPリーチ演出が行われる変動パターンであり、変動パターンRP2が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄701が変動開始した後、左右に同種の演出図柄701が仮停止してNリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、ハズレが報知される。
変動パターンRP3は、SPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる変動パターンであり、変動パターンRP3が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの演出図柄701が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、さらにその後、SPSPリーチ演出が行われ、ハズレが報知される。
第1特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定され、かつ、リーチ判定用乱数値が例えば10〜99である場合、ハズレ変動パターンが選択される。具体的には、第1保留数U1が「0」〜「2」のときには、変動パターンHP1(変動時間:8秒)が選択され、第1保留数U1が「3」のときには、変動パターンHP2(変動時間:3秒)が選択される。
変動パターンHP1及びHP2は、通常ハズレを示す演出が行われる変動パターンであり、3つの演出図柄が変動開始してから、リーチ演出が行われることなくハズレを示唆する態様で停止表示される変動パターンである。以下では、変動パターンHP1及びHP2を、「通常ハズレ変動」ということがある。
第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合も、第1特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合と同様の変動パターンが選択される。このため、第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合については説明を省略する。なお、第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合は、第1特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合とは異なる変動パターンが選択されてもよい。例えば、第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合にのみ実行される演出(第2特図専用演出(ハズレ))があってもよい。
図22は、確変遊技状態において特別図柄の変動パターンを選択する際に用いられる特図変動パターンテーブルの一例を示す図である。
図22に示されるように、確変遊技状態では、第1特別図柄に係る大当たり判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄A1が判定された場合、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP5(変動時間40秒)又は変動パターンOP6(変動時間50秒)が選択される。また、大当たり図柄A2が判定された場合は、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP5又は変動パターンOP7(変動時間40秒)が選択される。大当たり図柄A3が判定された場合は、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP7が選択される。
また、確変遊技状態において、第2特別図柄に係る大当たり判定で大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄B1が判定された場合、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP5又は変動パターンOP6が選択される。また、大当たり図柄B2が判定された場合は、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP5又は変動パターンOP7が選択される。大当たり図柄B3が判定された場合は、大当たり変動パターンとして、変動パターンOP7が選択される。
変動パターンOP5は、遊技者側の自キャラクタと敵キャラクタとが格闘するバトルリーチ演出が行われ、バトルリーチ演出の結果、自キャラクタと敵キャラクタとが引き分けとなる引き分け演出が行われる変動パターンである。引き分け演出は、確変大当たりを示唆する演出であって、4R確変大当たりの可能性を示唆する演出である。
変動パターンOP6は、バトルリーチ演出が行われ、バトルリーチ演出の結果、自キャラクタが勝利する勝利演出が行われる変動パターンである。勝利演出は、10R確変大当たりを示唆する演出である。
変動パターンOP7は、バトルリーチ演出が行われ、バトルリーチ演出の結果、自キャラクタが敗北する敗北演出が行われる変動パターンである。敗北演出は、4R通常大当たりの可能性を示唆する演出である。
また、確変遊技状態では、第1特別図柄に係る大当たり判定でハズレと判定された場合には、ハズレ変動パターンとして、変動パターンHP3(変動時間15秒)が選択される。また、第2特別図柄に係る大当たり判定でハズレと判定された場合には、第2保留数U2が「1」〜「3」のときには、ハズレ変動パターンとして変動パターンHP4(変動時間2秒)又は変動パターンHP5(変動時間8秒)が選択され、第2保留数U2が「0」のときには、ハズレ変動パターンとして変動パターンHP3が選択される。
変動パターンHP3〜5が選択された場合には、バトルリーチ演出が行われることなく、3つの演出図柄701が変動してからハズレの態様で停止される。
(演出制御部のタイマ割込み処理)
次に、主制御部100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について説明する。
図23は、演出制御部130において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技機1の電源が投入されると、演出制御部130のサブCPU130aは、図23に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
サブCPU130aは、まず、コマンド受信処理を実行する(ステップE10)。ステップE10のコマンド受信処理は、主制御部100からの各種コマンドに基づいて、演出を制御する処理である。演出制御部130は、主制御部100からコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御部140及びランプ制御部150に実行させるためのコマンドを生成してサブRAM130cに設定する。このステップE10のコマンド受信処理の詳細については後述する。
ステップE10に続いて、サブCPU130aは、客待ち制御処理を行う(ステップE20)。具体的には、サブCPU130aは、主制御部100から客待ちコマンドを受信してから所定時間(例えば60秒)が経過した場合、客待ちデモ演出を開始する。この場合、演出制御部130は、出力中のBGMを停止して客待ちデモ演出用のBGMを出力する。
次に、サブCPU130aは、サブRAM130cに設定された各コマンドを画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信するコマンド送信処理を行う(ステップE30)。これにより、画像音響制御部140によって画像表示や音声出力等による演出が行われ、ランプ制御部150によって可動演出装置73や枠用照明装置10、盤用照明装置74等の制御が行われる。
(演出制御部130によるコマンド受信処理)
以下、図24を参照しつつ、演出制御部130において実行されるコマンド受信処理について説明する。図24は、図23のステップE10におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、主制御部100からコマンドを受信したか否かを判定する(ステップE101)。コマンドを受信した場合(ステップE101:YES)には、サブCPU130aは、ステップE102に処理を移し、コマンドを受信していない場合(ステップE101:NO)には、今回のコマンド受信処理を終了する。
サブCPU130aは、受信したコマンドが設定変更コマンドであるか否かを判定する(ステップE102)。設定変更コマンドである場合(ステップE102:YES)、サブCPU130aは、設定変更報知処理を行う(ステップE103)。具体的には、サブCPU130aは、上述した設定変更報知を開始させるための報知指示コマンドをサブRAM130cにセットする。これにより、報知指示コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、設定変更報知が行われることになる。
ステップE103を実行した場合、又は、ステップE102でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドが設定確認コマンドであるか否かを判定する(ステップE104)。
設定確認コマンドである場合(ステップE104:YES)、サブCPU130aは、設定確認報知処理を行う(ステップE105)。具体的には、サブCPU130aは、上述した設定確認報知を開始させるための報知指示コマンドをサブRAM130cにセットする処理を行う。これにより、報知指示コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、設定確認報知が行われることになる。
ステップE105を実行した場合、又は、ステップE104でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドが電源投入コマンド又は電源復旧コマンドであるか否かを判定する(ステップE106)。
電源投入コマンド又は電源復旧コマンドである場合(ステップE106:YES)、サブCPU130aは、電源ON報知処理を行う(ステップE107)。具体的には、受信したコマンドが電源投入コマンドである場合には、上述した電源投入報知を実行するための報知指示コマンドをサブRAM130cにセットし、受信したコマンドが電源復旧コマンドである場合には、上述した電源復旧報知を実行するための報知指示コマンドをサブRAM130cにセットする。これにより、報知指示コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、電源投入報知又は電源復旧報知を実行するための処理、及び、可動演出装置73(第1可動部材73a、第2可動部材73b)を所定の態様で動作させる初期動作や盤用照明装置74を所定の態様で発光させる初期発光等を実行するための処理が行われる。
ステップE107を実行した場合、又は、ステップE106でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドがエラー系コマンドであるか否かを判定する(ステップE108)。
ここで、エラー系コマンドには、復帰不可能エラーコマンド、不正入賞エラーコマンド、異常入賞エラーコマンド、磁気エラーコマンド、電波エラーコマンド、扉開放エラー開始コマンド、扉開放エラー終了コマンド、操作エラーコマンド等がある。
エラー系指定コマンドである場合(ステップE108:YES)、サブCPU130aは、エラー報知処理を行う(ステップE109)。具体的には、受信したエラー系コマンドの種類に応じたエラー報知(復帰不可能エラー報知、不正入賞エラー報知、異常入賞エラー報知、磁気エラー報知、電波エラー報知、扉開放エラー報知、操作エラー報知等)を実行するため報知指示コマンドをサブRAM130cにセットする。これにより、報知指示コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、各種のエラー報知が行われる。
ステップE109を実行した場合、又は、ステップE108でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドが始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンド又は第2始動入賞コマンド)であるか否かを判定する(ステップE110)。ここで、始動入賞コマンドには、第1保留数U1及び第2保留数U2が含まれる。また、始動入賞コマンドには、第1先読み情報又は第2先読み情報が含まれる場合がある。
受信したコマンドが始動入賞コマンドである場合(ステップE110:YES)、サブCPU130aは、始動入賞コマンド処理を実行する(ステップE111)。始動入賞コマンド処理は、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞したときに実行される処理である。始動入賞コマンド処理の詳細については後述する。
ステップE111を実行した場合、又は、ステップE110でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドが変動開始コマンドであるか否かを判定する(ステップE112)。変動開始コマンドである場合(ステップE112:YES)、サブCPU130aは、変動開始コマンド処理を実行する(ステップE113)。変動開始コマンド処理は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が開始される際に実行される処理である。変動開始コマンド処理が行われることで、後述する演出図柄701の開始時動作演出等が行われ、演出図柄701を用いた変動演出が開始される。変動開始コマンド処理の詳細、及び、変動開始コマンド処理に応じた演出の具体例については後述する。
ステップE113を実行した場合、又は、ステップE112でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドが変動停止コマンドであるか否かを判定する(ステップE114)。変動停止コマンドである場合(ステップE114:YES)、サブCPU130aは、変動停止コマンド処理を実行する(ステップE115)。変動停止コマンド処理は、第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示される際に実行される処理である。具体的には、変動停止コマンド処理では、大当たり判定の結果に応じた演出図柄701や小図柄702の停止表示が行われ、変動演出が終了される。また、変動停止コマンド処理において、後述する当該アイコンの消滅演出が行われる。この変動停止コマンド処理に応じた演出の具体例については後述する。
ステップE115を実行した場合、又は、ステップE114でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドがオープニングコマンドであるか否かを判定する(ステップE116)。オープニングコマンドである場合(ステップE116:YES)、サブCPU130aは、オープニング処理を実行する(ステップE117)。具体的には、サブCPU130aは、大当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出を決定して、画像音響制御部140やランプ制御部150にオープニング演出を実行させるためのコマンドをサブRAM130cにセットする。これにより、当該コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、オープニング演出を実行するための処理が行われる。
ステップE117を実行した場合、又は、ステップE116でNOと判定した場合、サブCPU130aは、受信したコマンドがエンディングコマンドであるか否かを判定する(ステップE118)。エンディングコマンドである場合(ステップE118:YES)、サブCPU130aは、エンディング処理を実行する(ステップE119)。具体的には、サブCPU130aは、大当たり遊技が終了されることを示すエンディング演出を決定して、画像音響制御部140やランプ制御部150にエンディング演出を実行させるためのコマンドをサブRAM130cにセットする。これにより、当該コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信され、エンディング演出を実行するための処理が行われる。
(演出制御部130による始動入賞コマンド処理)
以下、図25を参照しつつ、演出制御部130において実行される始動入賞コマンド処理について説明する。図25は、図24のステップE111における始動入賞コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、受信した始動入賞コマンドに基づいて、サブRAM130cに記憶された第1保留数N1又は第2保留数N2を更新する(ステップE111−1)。ここで、第1保留数N1は、第1特別図柄に係る大当たり判定の保留数を示す値であり、第2保留数N2は、第2特別図柄に係る大当たり判定の保留数を示す値である。始動入賞コマンドにおける第1保留数U1に基づいて、第1保留数N1が更新(増加)され、第2保留数U2に基づいて、第2保留数N2が更新(増加)される。これにより、第1保留数N1として、主制御部100において記憶される第1保留数U1が設定され、第2保留数N2として、主制御部100において記憶される第2保留数U2が設定される。
次に、サブCPU130aは、受信した始動入賞コマンドにおける第1先読み情報又は第2先読み情報に基づいて、事前判定の結果を解析する(ステップE111−2)。例えば、サブCPU130aは、受信した始動入賞コマンドが第1始動口45への入賞に基づくものである場合、第1先読み情報に基づいて第1事前判定処理の結果(大当たりか否か、大当たり図柄、特図変動パターン等)を判定する。なお、始動入賞コマンドに先読み情報が含まれない場合は、ステップE111−3〜E111−6は実行されず、次に、ステップE111−7の処理が実行される。
続いて、サブCPU130aは、ステップE111−2の解析結果に基づいて、アイコン変化演出判定処理を行う(ステップE111−3)。「アイコン変化演出」とは、保留アイコン(第1保留アイコン又は第2保留アイコン)、又は、当該アイコンが変化する演出である。ここでは、事前判定の結果(大当たりか否か、大当たり図柄、特図変動パターン)に基づいて、受信した始動入賞コマンドに対応する保留アイコンを通常態様とは異なる特別態様(青色、赤色、金色、虹色)に変化させるか否か、及び、その変化のシナリオが決定される。決定されたシナリオは、サブRAM130cに記憶される。具体的には、サブCPU130aは、事前判定の結果と、演出乱数とに基づいて、保留アイコンを特別態様に変化させるか否かを決定する。例えば、事前判定において大当たりと判定された場合には、ハズレと判定された場合よりも、保留アイコンを特別態様に変化させると判定される確率が高くなる。保留アイコンを特別態様に変化させると判定した場合、サブCPU130aは、さらに、アイコン変化シナリオテーブルと演出乱数とに基づく抽選を行い、保留アイコンの変化のシナリオ(最終的な表示態様、及び、最終的な表示態様に至るまでの過程)を決定する。なお、アイコン変化シナリオテーブルの一例については後述する。
次に、サブCPU130aは、ステップE111−2の解析結果に基づいて、開始時エフェクト演出判定処理を行う(ステップE111−4)。詳細については後述するが、開始時エフェクト演出は、複数の特別図柄の変動にわたって実行可能な先読み連続演出の一例であり、演出図柄701の変動開始時に演出図柄701に対してエフェクト画像を付加する演出である。エフェクト画像は、演出図柄701を強調する画像であり、例えば、演出図柄701が所定の色で発光するような演出である。ステップE111−4では、サブCPU130aは、まず、先読み連続演出を実行するための条件が成立しているか否かを判定する。先読み連続演出を実行するための条件は、今回の入賞に係る特別図柄の変動(先読み対象の変動)が行われるまでに、保留されている特別図柄の変動においてリーチ演出が行われないことである。すなわち、先読み連続演出を実行するための条件は、先読み対象の変動よりも前の変動が通常ハズレ変動(変動パターンHP1〜5の何れか)であることである。先読み連続演出を実行するための条件が成立している場合には、サブCPU130aは、開始時エフェクト演出を実行するか否かを乱数に基づく抽選により決定し、開始時エフェクト演出を実行すると決定した場合には、開始時エフェクト演出シナリオテーブルを用いた抽選を行うことにより、開始時エフェクト演出のシナリオを決定する。決定されたシナリオは、サブRAM130cに記憶される。開始時エフェクト演出シナリオテーブルの一例については後述する。
次に、サブCPU130aは、ステップE111−2の解析結果に基づいて、ゾーン演出判定処理を行う(ステップE111−5)。詳細については後述するが、ゾーン演出は、複数の特別図柄の変動にわたって実行可能な先読み連続演出の一例であり、背景画像の変化を伴う演出である。ここでは、サブCPU130aは、先読み連続演出を実行するための条件が成立している場合、ゾーン演出を実行するか否かを抽選により決定し、ゾーン演出を実行すると決定した場合には、ゾーン演出シナリオテーブルを用いた抽選を行うことにより、ゾーン演出のシナリオを決定する。決定されたシナリオは、サブRAM130cに記憶される。ゾーン演出シナリオテーブルの一例については後述する。
次に、サブCPU130aは、ステップE111−2の解析結果に基づいて、チャンス目演出判定処理を行う(ステップE111−6)。詳細については後述するが、チャンス目演出は、複数の特別図柄の変動にわたって実行可能な先読み連続演出の一例であり、3つの演出図柄701を特定の組み合わせで停止させることで、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性があることを示唆する演出である。ここでは、サブCPU130aは、先読み連続演出を実行するための条件が成立している場合、チャンス目演出を実行するか否かを抽選により決定し、チャンス目演出を実行すると決定した場合には、チャンス目演出シナリオテーブルを用いた抽選を行うことにより、チャンス目演出のシナリオを決定する。決定されたシナリオは、サブRAM130cに記憶される。チャンス目演出シナリオテーブルの一例については後述する。
次に、サブCPU130aは、保留アイコンの追加表示を行う(ステップE111−7)。サブCPU130aは、ステップE111−3のアイコン変化演出判定処理において、保留アイコンの追加表示時に保留アイコンを特別態様で表示することが決定された場合は、決定された態様で保留アイコンを追加表示させるためコマンドをセットする。当該コマンドが画像音響制御部140に送信されることで、始動入賞コマンドに対応する第1保留アイコン又は第2保留アイコンを追加表示するためのアイコン追加表示演出が実行される。アイコン追加表示演出の詳細については後述する。なお、サブCPU130aは、現在表示されている保留アイコンの数と、ステップS111−1で更新された第1保留数N1又は第2保留数N2に基づいて、これらの整合性を確認し、これらに不整合が生じている場合には、保留アイコンの数が第1保留数N1又は第2保留数N2に整合するように制御を行う。この制御については後述する。
ステップE111−7の処理を実行した場合、サブCPU130aは、図25に示す処理を終了する。
(アイコン変化シナリオテーブルの一例)
ここで、アイコン変化シナリオテーブルの一例について説明する。図26は、アイコン変化シナリオテーブルの一例を示す図である。なお、ここでは、第1保留数N1が「4」であり、かつ、特図変動パターンとしてSPSPリーチ演出が行われる特図変動パターンOP3又はRP3が事前判定された場合について説明する。
図26において、「4変動前」は、受信した始動入賞コマンドに係る特別図柄の変動の4つ前の変動を示し、「3変動前」は、受信した始動入賞コマンドに係る特別図柄の変動の3つ前の変動を示し、「2変動前」は、受信した始動入賞コマンドに係る特別図柄の変動の2つ前の変動を示し、「1変動前」は、受信した始動入賞コマンドに係る特別図柄の変動の1つ前の変動を示す。また、「当該変動」は、受信した始動入賞コマンドに係る特別図柄の変動を示す。各パターンに記載された「青」や「赤」等の色は、各変動の期間における保留アイコン又は当該アイコンの色を示す。
例えば、シナリオ1では、「4変動前」から「当該変動」まで全て「青」となっている。これは、今回の入賞に応じた第1保留アイコンが追加表示される際に「青」に変化し、その後「青」を維持することを示す。また、例えば、シナリオ9は、今回の入賞に応じた第1保留アイコンが追加表示される際は、通常態様で表示され、「3変動前」においても通常態様で表示され、「2変動前」において通常態様から「青」に変化し、「1変動前」において「青」から「赤」に変化することを示す。また、シナリオ15は、今回の入賞に応じた第1保留アイコンが追加表示される際は、通常態様で表示され、「3変動前」及び「2変動前」においても通常態様で表示され、「1変動前」において通常態様から「赤」に変化し、「当該変動」において「赤」から「金」に変化することを示す。
図から明らかなように、事前判定の結果、大当たりと判定された場合には、最終的な表示態様の選択率は金>赤>青となっており、ハズレと判定された場合には、最終的な表示態様の選択率は青>赤>金となっている。このため、保留アイコン又は当該アイコンの表示態様としては、「金」、「赤」、「青」の順に大当たり期待度が高くなる。なお、「虹」は、大当たりの場合にのみ選択されるため、「虹」の大当たり期待度は100%である。また、「虹」は「当該変動」においてのみ変化可能である。すなわち、第1保留アイコンとして表示される間は「虹」に変化することはなく、当該アイコンとして表示されるときのみ「虹」に変化する可能性がある。
なお、図26は単なる一例であり、演出制御部100には、保留数および特図変動パターンに対応するアイコン変化シナリオが記憶されている。例えば、保留数が「4」であり、かつ、SPリーチ演出が行われる特図変動パターンOP2又はRP2に対応するSPリーチ用アイコン変化シナリオテーブル、保留数が「4」であり、かつ、Nリーチ演出が行われる特図変動パターンOP1又はRP1に対応するNリーチ用アイコン変化シナリオテーブル等が予め用意される。それぞれのテーブルでは、アイコンの各態様の選択割合が異なる。例えば、SPリーチ用アイコン変化シナリオテーブルおよびNリーチ用アイコン変化シナリオテーブルには、最終的な表示態様として「金」が選択される割合は「0」であってもよい。この場合、保留アイコン又は当該アイコンが「金」に変化した場合には、必ずSPSPリーチ演出に発展することになる。なお、アイコン変化シナリオテーブルは、保留数および特図変動パターンに対応して複数用意されるのではなく、保留数および特図変動パターンに関する条件を含む1つのアイコン変化シナリオテーブルが用意されてもよい。
(開始時エフェクト演出シナリオテーブルの一例)
ここで、開始時エフェクト演出シナリオテーブルの一例について説明する。図27は、開始時エフェクト演出シナリオテーブルの一例を示す図である。なお、ここでは、第1保留数N1が「4」であり、かつ、特図変動パターンとしてSPSPリーチ演出が行われる特図変動パターンOP3又はRP3が事前判定された場合について説明する。
詳細は後述するが、開始時エフェクト演出の態様には、例えば、「青」と「赤」の2つの態様があり、青よりも赤の方が大当たり期待度が高いことを示す。
図27に示されるように、例えば、シナリオ1では、「3変動前」から「当該変動」まで全て「青」となっている。これは、現在の特別図柄の変動(4変動前)が終了し、次の特別図柄の変動(すなわち、3変動前)において「青」の態様の開始時エフェクト演出が行われ、「2変動前」および「1変動前」においても「青」の態様の開始時エフェクト演出が行われ、「当該変動」においても、「青」の態様の開始時エフェクト演出が行われることを示している。また、シナリオ14では、「1変動前」において「青」の態様の開始時エフェクト演出が行われ、「当該変動」において「赤」の態様の開始時エフェクト演出が行われる。
図から明らかなように、事前判定の結果、大当たりと判定された場合には、開始時エフェクト演出の態様として青よりも赤の方が選択され易く、ハズレと判定された場合には、開始時エフェクト演出の態様として赤よりも青の方が選択され易くなっている。このため、開始時エフェクト演出の態様としては、「赤」の方が「青」よりも大当たり期待度が高くなる。なお、開始時エフェクト演出の態様としてこれら以外にも複数の態様があってもよい。
また、図26と同様に、図27のテーブルは単なる一例であり、SPリーチ用開始時エフェクト演出シナリオテーブルと、Nリーチ用開始時エフェクト演出シナリオテーブルとが用意されている。それぞれのテーブルでは、「青」の態様、「赤」の態様が選択される割合が異なる。例えば、Nリーチ用開始時エフェクト演出シナリオテーブルでは、大当たりの場合であっても、「赤」の態様が選択される確率が低く、例えば、「0」である。なお、SPSPリーチ用テーブル、SPリーチ用テーブル、Nリーチ用テーブルが1つになった開始時エフェクト演出シナリオテーブルが演出制御部130に予め記憶されてもよい。また、保留数に応じてテーブルが分かれている必要はなく、保留数にかかわらず1つのテーブルが用意されてもよい。
(ゾーン演出シナリオテーブルの一例)
ここで、ゾーン演出シナリオテーブルの一例について説明する。図28は、ゾーン演出シナリオテーブルの一例を示す図である。なお、ここでは、第1保留数N1が「4」であり、かつ、特図変動パターンとしてSPSPリーチ演出が行われる特図変動パターンOP3又はRP3が事前判定された場合について説明する。
ゾーン演出には、例えば、「強ゾーン」と「弱ゾーン」の2つの態様があり、「強ゾーン」の方が「弱ゾーン」よりも大当たり期待度が高いことを示す。
図28に示されるように、例えば、シナリオ1では、「3変動前」から「当該変動」まで全て「弱ゾーン」となっている。これは、現在の特別図柄の変動(4変動前)が終了し、次の特別図柄の変動(すなわち、3変動前)において「弱ゾーン演出」が行われ、「2変動前」および「1変動前」においても「弱ゾーン演出」が行われ、「当該変動」においても、「弱ゾーン演出」が行われることを示している。また、例えば、シナリオ7では、「1変動前」において「弱ゾーン」演出が行われ、「当該変動」において「強ゾーン演出」が行われることを示している。
図から明らかなように、事前判定の結果、大当たりと判定された場合には、ゾーン演出の態様として「弱ゾーン演出」よりも「強ゾーン演出」の方が選択され易く、ハズレと判定された場合には、「強ゾーン演出」よりも「弱ゾーン演出」が選択され易くなっている。このため、「強ゾーン演出」の方が「弱ゾーン演出」よりも大当たり期待度が高くなる。なお、ゾーン演出の態様としてこれら以外にも複数の態様があってもよい。
また、図26と同様に、図28のテーブルは単なる一例であり、SPリーチ用ゾーン演出シナリオテーブルと、Nリーチ用ゾーン演出シナリオテーブルとが用意されており、それぞれのテーブルでは、「強ゾーン演出」、「弱ゾーン演出」が選択される割合が異なる。例えば、Nリーチ用ゾーン演出シナリオテーブルでは、大当たりの場合であっても、「強ゾーン演出」が選択される確率が低く、例えば、「0」である。なお、SPSPリーチ用テーブル、SPリーチ用テーブル、Nリーチ用テーブルが1つになったゾーン演出シナリオテーブルが演出制御部130に予め記憶されてもよい。また、保留数に応じてテーブルが分かれている必要はなく、保留数にかかわらず1つのテーブルが用意されてもよい。
(チャンス目演出シナリオテーブルの一例)
ここで、チャンス目演出シナリオテーブルの一例について説明する。図29は、チャンス目演出シナリオテーブルの一例を示す図である。なお、ここでは、第1保留数N1が「4」であり、かつ、特図変動パターンとしてSPSPリーチ演出が行われる特図変動パターンOP3又はRP3が事前判定された場合について説明する。
チャンス目演出の態様には、例えば、「青」と「赤」の2つの態様があり、青よりも赤の方が大当たり期待度が高いことを示す。
図29に示されるように、例えば、シナリオ1では、「3変動前」から「当該変動」まで全て「青」となっている。これは、現在の特別図柄の変動(4変動前)が終了し、次の特別図柄の変動(すなわち、3変動前)において「青」の態様のチャンス目演出が行われ、「2変動前」および「1変動前」においても「青」の態様のチャンス目演出が行われ、「当該変動」においても、「青」の態様のチャンス目演出が行われることを示している。また、シナリオ14では、「1変動前」において「青」の態様のチャンス目演出が行われ、「当該変動」において「赤」の態様のチャンス目演出が行われる。
図から明らかなように、事前判定の結果、大当たりと判定された場合には、チャンス目演出の態様として青よりも赤の方が選択され易く、ハズレと判定された場合には、赤よりも青の方が選択され易くなっている。このため、チャンス目演出の態様としては、「赤」の方が「青」よりも大当たり期待度が高くなる。なお、チャンス目演出の態様としてこれら以外にも複数の態様があってもよい。
また、図26と同様に、図29のテーブルは単なる一例であり、SPリーチ用チャンス目演出シナリオテーブルと、Nリーチ用チャンス目演出シナリオテーブルとが用意されており、それぞれのテーブルでは、「青色」の態様、「赤色」の態様が選択される割合が異なる。例えば、Nリーチ用チャンス目演出シナリオテーブルでは、大当たりの場合であっても、「青色」が選択される確率が低く、例えば、「0」である。なお、SPSPリーチ用テーブル、SPリーチ用テーブル、Nリーチ用テーブルが1つになったチャンス目演出シナリオテーブルが演出制御部130に予め記憶されてもよい。また、保留数に応じてテーブルが分かれている必要はなく、保留数にかかわらず1つのテーブルが用意されてもよい。
(演出制御部130による変動開始コマンド処理)
以下、図30を参照しつつ、演出制御部130において実行される変動開始コマンド処理について説明する。図30は、図24のステップE113における変動開始コマンド処理の一例を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、受信した変動開始コマンドを解析し、大当たり判定の結果(大当たり図柄又はハズレ図柄)、特図変動パターン、現在の遊技状態、第1保留数U1、第2保留数U2を判定する(ステップE113−1)。
次に、サブCPU130aは、演出モード設定処理を行う(ステップE113−2)。詳細は後述するが、本実施形態では通常遊技状態に対応する複数の演出モードと、確変遊技状態に対応する演出モードと、時短遊技状態に対応する演出モードとがある。ここでは、現在、通常遊技状態を示す演出モードが設定されている場合、サブCPU130aは、演出モード変更条件が成立しているか否かを判定し、条件が成立している場合には、演出モードの変更を行う。演出モード変更条件は、例えば、現在の演出モードが設定されてから所定回数大当たり判定が行われたこと、直前の特別図柄の変動において特定の演出が行われたこと等であってもよい。なお、同じ遊技状態における複数の演出モードのそれぞれを「ステージ」ということがある。すなわち、ステップE113−2では、演出モード変更条件(ステージ変更条件)が成立している場合、通常遊技状態を示す演出モードにおける複数のステージの中から、何れかのステージが選択され、選択されたステージが設定される。また、サブCPU130aは、現在の演出モードがステップE113−1で判定した現在の遊技状態に対応していない場合、遊技状態に対応する演出モードを設定する。
次に、サブCPU130aは、特図変動パターンに基づいて変動演出パターンを決定する(ステップE113−3)。演出制御部130には、特図変動パターンに対応する変動演出パターンが記憶されており、特図変動パターンに対応する変動演出パターンが決定される。例えば、特図変動パターンが変動パターンOP3である場合、変動演出パターンとして、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンが決定される。
次に、サブCPU130aは、変動演出パターンに基づいて予告演出を決定する(ステップE113−4)。例えば、予告演出には、大当たりの可能性を示唆するセリフ予告、ステップアップ予告、カットイン予告等がある。また、予告演出には、大当たりを示唆する確定演出がある。サブCPU130aは、特図変動パターンに基づいて、予告演出を行うか否かを決定し、変動演出のどのタイミングでどの予告演出を行うかを決定する。
次に、サブCPU130aは、開始時動作演出を決定する(ステップE113−5)。開始時動作演出は、特別図柄の変動開始時の演出図柄701を用いた演出である。開始時動作演出の詳細については後述する。
次に、サブCPU130aは、停止前動作演出を決定する(ステップE113−6)。停止前動作演出は、特別図柄が停止表示される前に行われる演出図柄701を用いた演出である。停止前動作演出の詳細については後述する。
次に、サブCPU130aは、アイコン変化演出の設定を行う(ステップE113−7)。ここでは、上記アイコン変化演出判定処理において決定されたシナリオに従って保留アイコン又は当該アイコンを変化させるアイコン変化演出の設定が行われる。例えば、今回の特別図柄の変動において保留アイコンを変化させることが決定されている場合、サブCPU130aは、その保留アイコンを変化させるタイミング、保留アイコンを変化させる前に行うアイコン変化示唆演出の態様等を設定する。これにより、今回の特別図柄の変動中に、アイコン変化演出が行われる。また、サブCPU130aは、保留アイコンを移動表示させるためのアイコン移動表示演出の態様を設定する。アイコン移動表示演出の詳細については後述する。
なお、上記では、始動入賞コマンド処理のアイコン変化演出判定処理において、当該アイコンの表示態様が決定されたが、アイコン変化演出判定処理においては保留アイコンの表示態様のみが決定され、当該アイコンの表示態様については、このステップE113−7の処理において決定されてもよい。すなわち、当該アイコンの表示態様については、その当該アイコンに係る特別図柄の変動開始時に決定されてもよい。
次に、サブCPU130aは、ゾーン演出の設定を行う(ステップE113−8)。ここでは、上記ゾーン演出判定処理において決定されたシナリオに従ってゾーン演出の制御が行われる。例えば、今回の特別図柄の変動においてゾーン演出を開始することやゾーン演出の態様を変化させることが決定されている場合、サブCPU130aは、ゾーン演出を開始するタイミング、ゾーン演出の態様を変化させるタイミング、ゾーン演出を開始(又は変化)させる前に行うゾーン示唆演出の態様等を設定する。これにより、今回の特別図柄の変動中に、ゾーン演出の制御(開始又は変化)が行われる。
なお、上記では、始動入賞コマンド処理のゾーン演出判定処理において、先読み対象の変動におけるゾーン演出(ゾーン演出の有無及びその態様)が決定されたが、ゾーン演出判定処理においては先読み対象の変動よりも前の変動におけるゾーン演出が決定され、先読み対象の変動におけるゾーン演出については、このステップE113−8の処理において決定されてもよい。すなわち、特別図柄の変動開始時に、その変動においてゾーン演出を行うか否か、及び、その態様が決定されてもよい。
次に、サブCPU130aは、開始時エフェクト演出の設定を行う(ステップE113−9)。ここでは、上記開始時エフェクト演出判定処理で今回の特別図柄の変動において開始時エフェクト演出を実行することが決定されている場合、サブCPU130aは、開始時エフェクト演出を設定する。これにより、特別図柄の変動開始時に、開始時エフェクト演出が行われる。
なお、上記では、始動入賞コマンド処理の開始時エフェクト演出判定処理において、先読み対象の変動における開始時エフェクト演出(開始時エフェクト演出の実行の有無、及び、その態様)が決定されたが、開始時エフェクト演出判定処理においては先読み対象の変動よりも前の変動における開始時エフェクト演出が決定され、先読み対象の変動における開始時エフェクト演出については、このステップE113−9の処理において決定されてもよい。すなわち、特別図柄の変動開始時に、その変動において開始時エフェクト演出を行うか否か、及び、その態様が決定されてもよい。
次に、サブCPU130aは、チャンス目演出の設定を行う(ステップE113−10)。ここでは、上記チャンス目演出判定処理で今回の特別図柄の変動においてチャンス目演出を実行することが決定されている場合、サブCPU130aは、チャンス目演出を設定する。これにより、特別図柄の変動停止前に、チャンス目演出が行われる。
次に、サブCPU130aは、第1保留数N1又は第2保留数N2を更新する(ステップE113−11)。これにより、変動開始コマンドが第1特別図柄の変動開始を示すコマンドである場合は、第1保留数N1が「1」減算され、第2特別図柄の変動開始を示すコマンドである場合は、第2保留数N2が「1」減算される。なお、サブCPU130aは、現在表示されている保留アイコンの数と、ステップS113−11で更新された第1保留数N1又は第2保留数N2に基づいて、これらの整合性を確認し、これらに不整合が生じている場合には、保留アイコンの数が第1保留数N1又は第2保留数N2に整合するように制御を行う。これについては、後に詳述する。
次に、サブCPU130aは、設定した各演出を実行させるための各種コマンドをセットする(ステップE113−12)。各種コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信されることで、設定された各演出が実行される。
(画像音響制御部のタイマ割込み処理)
次に、画像音響制御部140において行われるタイマ割込み処理について説明する。
図31は、画像音響制御部140において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技機1の電源が投入されると、画像音響制御部140の統括CPU141aは、図31に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
統括CPU141aは、切替スイッチ処理を行う(ステップE401)。ここでは、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22に対する操作が行われた場合、音量値、及び/又は、光量値の調整が行われる。具体的には、統括CPU141aは、切替スイッチ22からの信号に基づいて、切替スイッチ22に対する操作が行われたか否かを判定し、切替スイッチ22に対する操作が行われた場合には、音声出力装置9から出力される演出音(BGMや効果音)の音量値や、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71のバックライトの光量値、枠用照明装置10及び盤用照明装置74の光量値の調整を行う。音量値および光量値は、所定の調整範囲(例えば1〜5)で設定可能である。
次に、統括CPU141aは、音量調整処理を行う(ステップE402)。ここでは、遊技者が操作可能な十字キー19に対する操作が行われたことに応じて、音声出力装置9から出力される演出音の音量値が調整される。具体的には、統括CPU141aは、十字キー検出スイッチ19aからの信号に基づいて、十字キー19の左ボタン192A又は右ボタン194Aが押下されたか否かを判定し、左ボタン192A又は右ボタン194Aが押下された場合には、音量値を上記所定の調整範囲内で調整する。
次に、統括CPU141aは、光量調整処理を行う(ステップE403)。ここでは、遊技者が操作可能な十字キー19に対する操作が行われたことに応じて、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71のバックライトの光量値、枠用照明装置10及び盤用照明装置74の光量値の調整が行われる。具体的には、統括CPU141aは、十字キー検出スイッチ19aからの信号に基づいて、十字キー19の上ボタン191A又は下ボタン193Aが押下されたか否かを判定し、上ボタン191A又は下ボタン193Aが押下された場合には、光量値を上記所定の調整範囲内で調整する。
なお、変動演出の開始時および終了時においては、十字キー19による音量値や光量値の調整は規制(抑制)される。また、遊技機1の電源が投入されてから主制御部100によって遊技の制御が開始されるまでの間(例えば、設定変更モード中、RWMクリア準備モード中、設定確認モード中、盤面ユニット500の各駆動源の初期動作中等)も、十字キー19による音量値や光量値の調整は規制される。
次に、統括CPU141aは、アニメーションの設定を行う(ステップE404)。具体的には、演出制御部130から各種演出の実行を指示するコマンドを受信した場合、統括CPU141aは、受信したコマンドに対応するアニメーションを決定する。
次に、統括CPU141aは、サウンドの設定を行う(ステップE405)。具体的には、演出制御部130から各種演出の実行を指示するコマンドを受信した場合、統括CPU141aは、受信したコマンドに対応するサウンドを決定する。
次に、統括CPU141aは、フレーム時間が経過したか否かを判定する(ステップE406)。ここで、フレーム時間は、1フレームの画像を表示する時間であり、例えば、1/30秒である。すなわち、ここでは、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に表示されている画像を更新するフレーム更新タイミングか否かが判定される。
フレーム時間が経過した場合(ステップE406:YES)、統括CPU141aは、描画制御処理を行う(E407)。ここでは、統括CPU141aは、設定されたアニメーションに応じた画像をVDP145に生成させる。これにより、現在表示中の画像の次の画像が生成および表示される。フレーム時間(例えば1/30秒)間隔で1フレームの画像が生成および表示されることにより、例えば第1画像表示装置70において、演出図柄701が変動する様子や保留アイコンが移動する様子が表示されることになる。第1画像表示装置70において表示される演出の具体例については後述する。
例えば、主制御部100において特別図柄の変動表示が開始された場合、主制御部100から変動開始コマンドが送信される。この変動開始コマンドを演出制御部130が受信し、上記変動開始コマンド処理で変動演出パターンが決定される。そして、演出制御部130から画像音響制御部140に対して変動演出の実行を開始するコマンドが送信され、当該コマンドが受信されてから次のフレーム更新タイミングで、VDP145によって画像が生成される。したがって、演出図柄701を用いた変動演出の開始タイミングは、特別図柄の変動表示の開始タイミングよりも遅れる。また、演出制御部130やランプ制御部150によって直接制御される演出(例えば、サブ情報表示器80を用いた表示)の開始タイミングは、演出図柄701を用いた変動演出の開始タイミングとズレる場合もあれば一致する場合もある。
次に、統括CPU141aは、音声制御処理を行う(ステップE408)。これにより、演出音が出力される。以上で図31に示す処理の説明を終了する。
(ランプ制御部のタイマ割込み処理)
次に、ランプ制御部150において行われるタイマ割込み処理について説明する。
図32は、ランプ制御部150において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技機1の電源が投入されると、ランプ制御部150のランプCPU150aは、図32に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
ランプCPU150aは、サブ情報表示器80の表示制御を行う(ステップE501)。例えば、ランプCPU150aは、演出制御部130が第1特別図柄の変動開始コマンドを受信した場合、演出制御部130から変動開始を示すコマンドを受信する。ランプCPU150aは、当該コマンドに応じて、サブ第1変動表示器81のLEDを所定の周期(例えば、0.5秒周期)で点滅させることにより、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示を行う。ランプCPU150aは、演出制御部130が変動開始コマンドを受信した後、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示を継続して行う。また、ランプCPU150aは、演出制御部130が第1特別図柄の変動停止コマンドを受信した場合、演出制御部130から変動停止を示すコマンドを受信し、当該コマンドに応じてサブ第1変動表示器81を用いた変動表示を終了する。
また、ランプCPU150aは、ステップE502において、可動演出装置73の制御を行う。ランプCPU150aは、演出制御部130によって決定されたタイミングで可動演出装置73を動作させる。
また、ランプCPU150aは、ステップE503において、その他の装置の制御を行う。例えば、ランプCPU150aは、演出制御部130によって決定されたタイミングで、枠用照明装置10を所定の態様で発光させたり、盤用照明装置74を発光させたり、ボタン駆動装置17bを動作させて演出ボタン17を動作させたり、演出ボタン発光LEDを発光させたりする。
次に、設定変更中、RWMクリア準備中、設定確認中、設定変更後、RWMクリア後、及び、設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。
(設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図33を用いて、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図33は、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ112aがON、RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御部100では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(設定変更中画面の表示、設定変更中音声「設定変更中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「4」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で設定値確定操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dでの設定値の表示も終了する。そして、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図34を用いて、RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図34は、RWMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときにRWMクリア操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御部100ではRWMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68にRWMクリア準備中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、RWMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRWMクリア準備報知(クリア準備画面の表示、「再度RWMクリアスイッチを押してください」の報知音声と「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の交互出力)が開始される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態でRWMクリア承認操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、RWMクリア準備モード及びRWMクリア準備報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図35を用いて、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図35は、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ112aがON)が行われると、主制御部100では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器68に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知(設定確認中画面の表示、設定確認中音声「設定確認中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「4」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で確認終了操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dでの設定値の表示も終了する。そして、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源復旧報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を初期動作させるようになっているため、遊技機1(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの場合も含む)の工場出荷時や遊技店での入れ替え(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの交換を含む)時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器68を除くメイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(RWMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRWMクリア準備報知、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知)を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることを遊技機1の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において複数の状態を創設せずに済み、遊技機1の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定値確定操作(RWMクリア承認操作、確認終了操作)があって開始前状態が終了するときには、各種駆動源の作動時間が経過する前であっても即座に各種駆動源の作動を終了させるようになっているため、各種駆動源の初期動作が遊技可能状態に行われることがなくなり、遊技の進行に応じた各種駆動源の作動と混同してしまうような不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動演出装置73の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57の動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口50や第2大入賞口が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることができると共に、遊技機1から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器113に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器113d以外の7セグメント表示器113a〜113cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、設定変更報知、RWMクリア準備報知及び設定確認報知において、各種駆動源の初期動作の目視確認を促す「駆動源初期動作中」又は「ソレノイドの動作を確認して下さい」の文字が表示されないようにしたが、そのような文字が表示されてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始された後に情報表示器113の全ての7セグメント表示器113a〜113dを全点灯させて点灯確認を行うようになっているが、設定変更モードやRWMクリア準備モードや設定確認モードの後においては点灯確認を行わないようにしてもよい。
(動作比較表)
図36を用いて、盤面ユニット500に設けられる各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)の各種動作タイミング(初期動作、大当たり遊技動作、通常遊技状態における補助遊技動作、時短遊技状態における補助遊技動作)における動作を比較する。図36は、各種駆動源の各種動作タイミングにおける動作比較を示す図である。
第2始動口開閉ソレノイド48bの1回の駆動時間は、通常遊技状態中の補助遊技動作時よりも初期動作時の方が長くなっている。そのため、通常遊技状態中の補助遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
また、初期動作時における第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bの1回の駆動時間が、大当たり遊技動作時における第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bの1回の駆動時間よりも小さな値になっている。このようにすると、第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bの初期動作時における確認時間を短縮することが可能となる。
なお、初期動作時における第2始動口開閉ソレノイド48bの1回の駆動時間を、通常遊技状態中の補助遊技動作時における1回の駆動時間と同じ値又はほぼ同じ(類似)値にしてもよい。このようにすると、第2始動口開閉ソレノイド48bが通常遊技状態中の補助遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
また、初期動作時における第2始動口開閉ソレノイド48bの1回の駆動時間を、通常遊技状態中の補助遊技動作時における1回の駆動時間よりも小さな値としてもよい。このようにすると、第2始動口開閉ソレノイド48bの初期動作時における確認時間を短縮することが可能となる。
また、初期動作時における第2始動口開閉ソレノイド48bの1回の駆動時間を、時短遊技状態中の補助遊技動作時における1回の駆動時間と同じ値又はほぼ同じ(類似)値にしてもよい。このようにすると、第2始動口開閉ソレノイド48bが時短遊技状態中の補助遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
また、初期動作時における第2始動口開閉ソレノイド48bの1回の駆動時間を、時短遊技状態中の補助遊技動作時における1回の駆動時間よりも大きな値としてもよい。このようにすると、第2始動口開閉ソレノイド48bが時短遊技状態中の補助遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
また、初期動作時における第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bの1回の駆動時間を、大当たり遊技動作時における1回の駆動時間と同じ値又はほぼ同じ(類似)値にしてもよい。このようにすると、第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bが大当たり遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
また、初期動作時における第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bの1回の駆動時間を、大当たり遊技動作時における1回の駆動時間よりも大きな値としてもよい。このようにすると、第1大入賞口開閉ソレノイド51b及び第2大入賞口開閉ソレノイド57bが大当たり遊技動作を行うことができるか否かを初期動作時に確認することができ、動作確認の精度を向上させることが可能となる。
(各種駆動源の初期動作の変形例)
以下、各種駆動源の初期動作の変形例について説明する。この変形例では、設定変更モードやRWMクリア準備モード、設定確認モードの終了後に各種駆動源を初期動作させる点で上記と相違する。
(設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図37を用いて、設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図37は、設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ112aがON、RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御部100では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器68に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定変更報知が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「4」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、設定値確定操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器68での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第1画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は、情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図38を用いて、RWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図38は、RWMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときにRWMクリア操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、主制御部100ではRWMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、上述したRWMクリア準備報知が開始される。
T2のタイミングにおいて、RWMクリア承認操作(RWMクリアスイッチ111aがON)が行われると、RWMクリア準備モードが終了して各種駆動源の初期動作が開始される。このとき、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図39を用いて、設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図39は、設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、遊技機1の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口47、第1大入賞口50、第2大入賞口56)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口50、第2大入賞口56)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、メイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68)、第1画像表示装置70、及び、情報表示器113が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、遊技機1の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ112aがON)が行われると、主制御部100では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器68に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定確認報知が開始される。また、情報表示器113のうちの右端の7セグメント表示器113dに現在の設定値(ここでは「4」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、確認終了操作(設定キースイッチ112aがOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器113の右端の7セグメント表示器113dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器68での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、主制御部100では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、メイン情報表示器59での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部130によって制御される各種演出役物(第1可動部材73a、第2可動部材73b、第2画像表示装置71、演出ボタン17)の初期動作が開始されると共に、情報表示器113において全ての7セグメント表示器113a〜113dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種演出役物の初期動作は情報表示器113の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器113の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器113a〜113dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(第2始動口開閉部材48、第1大入賞口開閉部材51、第2大入賞口開閉部材57)を動作させるための各種駆動源(第2始動口開閉ソレノイド48b、第1大入賞口開閉ソレノイド51b、第2大入賞口開閉ソレノイド57b)を初期動作させるようになっているため、遊技機1(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの場合も含む)の工場出荷時や遊技店での入れ替え(遊技盤5のみ、盤面ユニット500のみの交換を含む)時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器68を除くメイン情報表示器59(第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることを遊技機1の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、設定変更(RWMクリア、設定確認)を行いながら各種駆動源の動作確認を行うといった複雑なことせずに済み、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード(RWMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に作動待機時間を経てから遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の作動が開始されるようになっているため、設定変更(設定確認)が終了してから各種駆動源の動作確認を行うまでの時間的余裕を持たせることができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作が設定変更モードの終了後であるか、RWMクリア準備モードの終了後であるか、設定確認モードの終了後であるかに拘らず、同一の初期動作報知を行うようになっているため、初期動作報知の制御を簡便なものにすることができ、遊技機1の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57の動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動演出装置73の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、第1大入賞口開閉部材51や第2大入賞口開閉部材57を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口50や第2大入賞口が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることができると共に、遊技機1から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器113に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を主制御部100に与えないようにすることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード中やRWMクリア準備モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器113d以外の7セグメント表示器113a〜113cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
また、本変形例によれば、各種駆動源の初期動作中において、情報表示器113に設定値や遊技機の性能情報を表示しないようになっているため、各種駆動源の初期動作の確認に対して遊技店の従業員の意識を集中させることができ、各種駆動源の故障を的確に判断することが可能となる。
なお、本変形例では、遊技の進行制御が開始された後に情報表示器113の全ての7セグメント表示器113a〜113dを全点灯させて点灯確認を行うようになっているが、設定変更モードやRWMクリア準備モードや設定確認モードの後においては点灯確認を行わないようにしてもよい。
(特別図柄のサイクル変動)
次に、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61における特別図柄のサイクル変動について説明する。図40は、特別図柄のサイクル変動について説明するための図である。
上述のように、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ8個のLEDによって構成される。この8個のLEDの点灯パターンが所定の時間間隔で変化することで、特別図柄の変動表示が行われる。なお、以下では、第1特別図柄の変動表示について説明するが、第2特別図柄も同様である。
具体的には、遊技機1の電源がOFFの場合には、8個のLEDは全て消灯しており(図40(a))、遊技機1の電源がONにされ、初期状態(すなわち、第1特別図柄が変動表示されておらず、かつ、特別遊技が行われていない状態)においては8個のLEDのうち、最も右側のLEDが点灯し、その他のLEDは消灯した状態となる(図40(b))。この図40(b)の点灯態様は、大当たり判定の結果がハズレであることを示す。
第1特別図柄の変動表示が開始されると、8個のLEDのうち、左から1番目と2番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(c))。第1特別図柄の変動表示の開始から32m秒間は、この状態が維持される。
第1特別図柄の変動表示の開始から32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から2番目と3番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(d))。図40(d)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から3番目と4番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(e))。図40(e)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から4番目と5番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(f))。図40(f)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から5番目と6番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(g))。図40(g)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から6番目と7番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(h))。図40(h)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から7番目と8番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(i))。図40(i)の状態からさらに32m秒が経過すると、8個のLEDのうち、左から1番目と8番目のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯した状態になる(図40(j))。そして、図40(j)の状態からさらに32m秒が経過すると、図40(c)の状態に戻る。以降、第1特別図柄の変動時間が経過するまで、図40(c)〜(j)の点灯態様が繰り返される。
このようなLEDの点灯制御は、4m秒毎に実行される主制御部100によるタイマ割込み処理において行われる。例えば、主制御部100は、タイマ割込み処理を実行する毎にカウンタを1ずつ増加させ、このカウンタの値が8の倍数になった場合に、点灯させるLEDを1つ右にずらすように制御する。
このように、32m秒毎にLEDの点灯態様を変化させることで、第1特別図柄の変動表示が行われる。なお、図40(c)〜(j)までのLEDの変化をサイクル変動という。サイクル変動の周期は、32m秒×8=256m秒である。また、1回のサイクル変動におけるLEDの点灯態様の変化(例えば、1番目と2番目のLEDが点灯する状態から、2番目と3番目のLEDが点灯する態様への変化)を、「単位変化」ということがある。1回の単位変化の周期は、32m秒である。なお、単位変化の周期は、32秒に限らず、例えば、28m秒であってもよい。
第1特別図柄は、大当たり判定の結果に基づいて決定された変動時間が経過するまでに複数回のサイクル変動を繰り返す。そして、第1特別図柄が変動開始してから、変動時間の経過後に、大当たり判定の結果に基づいて、ハズレ又は大当たりを示す態様で各LEDが点灯する。
なお、ここでは特別図柄のサイクル変動において、同時に2つのLEDを点灯させるものとしたが、サイクル変動中に点灯させるLEDの数はこれに限らず、例えば、サイクル変動中に1つのLEDを点灯させ、点灯させるLEDを32m秒又は28m秒毎に変化させてもよい。また、ここではサイクル変動において複数のLEDを左から順に点灯させる場合について説明したが、複数のLEDをランダムに点灯させることでサイクル変動を実行してもよい。
(第1画像表示装置70において表示される画像)
次に、第1画像表示装置70において表示される画像について説明する。本実施形態の遊技機1では、遊技状態に対応する演出モードが設定される。具体的には、通常遊技状態では、演出モードA〜C(ステージA〜C)の何れかが設定される。また、確変遊技状態では演出モードDが設定され、時短遊技状態では演出モードEが設定される。
図41は、通常遊技状態のときに設定される演出モードAにおいて第1画像表示装置70の画面に表示される画像の一例を示す図である。
図41に示されるように、第1画像表示装置70の画面には、背景画像が表示される。背景画像は、画面に表示される各画像(演出図柄701、小図柄702、第1保留アイコンHA、当該アイコンTI、第1数字保留SHA、第2数字保留SHB、及び、その他変動演出中に表示される予告画像等)の背景となる画像であり、各画像よりも表示優先度の低い画像である。画面に表示される画像は、複数のレイヤーによって管理されており、最も奥側のレイヤー(最も表示優先度の低いレイヤー)に背景画像が描画される。背景画像は、演出モードに応じて異なる。演出モードA(ステージA)では、通常背景画像Aが表示され、演出モードB(ステージB)では通常背景画像Bが表示され、演出モードC(ステージC)では通常背景画像Cが表示される。
なお、各演出モードにおいて背景画像は、所定の態様で動作する(これを「背景演出」という)。例えば、背景画像に含まれるキャラクタやオブジェクトが画面上で移動したり、背景画像の一部又は全体が所定方向に移動したり、回転したりする場合がある。この背景演出は、大当たり判定の結果に基づいて行われる場合と、事前判定の結果に基づいて行われる場合とがあり、特別図柄の変動表示中に行われる。また、背景演出は、特別図柄の変動表示中に限らず、停止表示中にも実行される場合があってもよい。この場合は、大当たり判定の結果に基づかずに動作する。例えば、所定の時刻になった場合に所定のキャラクタが動作する背景演出が行われてもよい。
第1画像表示装置70の画面のほぼ中央領域には、特別図柄に対応する演出図柄701が表示される。演出図柄701は、背景画像に重畳して(背景画像よりも優先的に)表示される。演出図柄701は、3つの演出図柄701(各演出図柄701を左から順に、左図柄、中図柄、右図柄という)によって構成される。1の演出図柄701は、例えば、「1」から「9」までの数字を示す数字画像と、数字画像に対応するキャラクタ画像とにより構成される。なお、演出図柄701として、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して、複数の演出図柄701が変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して複数の演出図柄701が停止表示する。
演出図柄701は、大当たり判定の結果を報知する態様(ハズレ態様、大当たり態様)で所定時間(例えば0.5秒)に亘って停止表示する。大当たり態様は、例えば「777」や「555」などのように同一の演出図柄701の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
演出図柄701の表示態様は、演出モードに応じて異なる。例えば、演出モードAでは、演出図柄701に含まれるキャラクタ画像の表示態様が第1の表示態様となり、演出モードBでは、第2の表示態様となり、演出モードCでは、第3の表示態様となる。なお、演出モードに応じて、演出図柄701に含まれるキャラクタが異なってもよい。
詳細は後述するが、演出図柄701は、特別図柄の変動開始から所定時間、開始時動作演出を行い、開始時動作演出の後、例えば上下方向へのスクロール変動(変動表示演出)を行う。そして、演出図柄701は、スクロール変動を行った後、停止前動作演出を行い、その後、停止表示する。
また、演出図柄701による変動演出(開始時動作演出、スクロール変動等)中には、大当たり判定の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置70や第2画像表示装置71に表示されることで、大当たり遊技(特別遊技)が実行されることに対する遊技者の期待感を高めるようになっている。
また、画面の左下領域には、小図柄702が表示される。小図柄702は、第1特別図柄(又は第2特別図柄)に対応する演出図柄の一種であり、3つの小図柄701(左図柄、中図柄、右図柄)によって構成される。小図柄702は、演出図柄701よりも小さい図柄であり、演出図柄701と同様の「1」から「9」までの数字を示す数字画像により構成されるが、演出図柄701のようにキャラクタ画像を含まない。小図柄702は、特別図柄の変動表示に応じて変動表示し、特別図柄の停止表示に応じて、停止表示する。小図柄702の表示態様は、演出モードA〜Cの何れでも同じである。なお、小図柄702の表示態様は、遊技状態に関わらず同じであってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。
また、画面の左側の下部領域には、第1保留アイコン表示領域703Aが設けられる。第1保留アイコン表示領域703Aには、第1特別図柄の第1保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンHAが表示される。第1保留アイコン表示領域703Aは、4つの領域に分けられる。第1保留アイコン表示領域703Aは、最も右側の第1保留アイコンHA1を表示するための第1領域と、右から2番目の第1保留アイコンHA2を表示するための第2領域と、右から3番目の第1保留アイコンHA3を表示するための第3領域と、右から4番目の第1保留アイコンHA4を表示するための第4領域とから構成される。
第1保留アイコン表示領域703Aの右側には、当該アイコン表示領域704が設けられる。特別図柄の変動中、当該アイコン表示領域704には、当該アイコンTIが表示される。当該アイコンTIは、第1保留アイコンHAと同様の表示態様(同様の形状)であるが、当該アイコンTIの方が、第1保留アイコンHAよりも大きな画像である。
各第1保留アイコンHAは、第1特別図柄の変動表示(第1始動口45への入賞に基づく大当たり判定)の権利の保留を示す画像である。当該アイコンTIは、現在の特別図柄の変動(「当該変動」ともいう)を示す画像である。第1保留アイコンHAは、当該アイコン表示領域704に近い側から順に消化される。具体的には、現在の特別図柄の変動が終了すると、第1保留アイコン表示領域703Aの第1領域に表示された第1保留アイコンHA1が当該アイコン表示領域704に移動し、当該アイコンTIとして表示される。第1保留アイコンHA1の当該アイコン表示領域704への移動と同時に、第1保留アイコンHA2〜4は、それぞれ1つ右の領域にシフト移動し、第1保留アイコンHA1〜3として表示される。
第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、演出モードに応じて異なる表示態様で表示される。例えば、演出モードAでは、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIとして、ひし形の画像が表示される。また、演出モードBでは、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIとして、扇形の画像が表示される。また、演出モードCでは、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIとして、四角形の画像が表示される。
また、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、特別図柄の変動表示中および停止表示中に、所定の表示態様で動作する。具体的には、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、一定の周期で動作する。以下では、第1保留アイコンHA又は当該アイコンTIの動作を「周期動作」ということがある。第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、同じ又はほぼ同じ態様で周期動作を行う。周期動作の態様は、演出モードに応じて異なる。
例えば、演出モードAでは、特別図柄の変動表示中および停止表示中に、ひし形の第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIが、左方向に25度傾いた第1の状態から右方向に25度傾いた第2の状態に1秒間かけて移行し、再び、1秒間かけて第1の状態に戻る第1の周期動作を繰り返す。すなわち、演出モードAでは、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、2秒周期で第1の周期動作を行う。また、演出モードBでは、扇形の第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIが、特別図柄の変動表示中および停止表示中に、第1の周期動作とは異なる第2の周期動作を行う。例えば、扇形の第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、第2の周期動作として、拡大状態と縮小状態とを一定の周期(演出モードAに設定された場合と同じ又は異なる周期)で繰り返す。また、演出モードCでは、四角形の第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIが、一定の周期(演出モードAに設定された場合と同じ又は異なる周期)で第3の周期動作(例えば回転動作)を行う。
また、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、演出モードA〜Cの何れでも、通常態様(白色)から、通常態様とは異なる特別態様(青色、赤色、金色、虹色)に変化可能である。特別態様は、通常態様よりも大当たり期待度が高いことを示し、青色、赤色、金色、虹色の順に期待度が高いことを示す。第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、通常態様で表示されている場合でも、特別態様で表示されている場合でも、同じ態様で周期動作を行う。なお、特別態様で表示されているときと、通常態様で表示されているときとで、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作の態様が異なってもよい。また、複数の特別態様のうちの青色か、赤色か、金色か、虹色かによって、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作の態様が異なってもよい。例えば、アイコンが青色の場合には第1の態様でアイコンが周期動作を行い、アイコンが赤色の場合には第1の態様よりも動きが大きな(又は動作速度が速い)第2の態様でアイコンが周期動作を行ってもよい。また、第1保留アイコンHA又は当該アイコンTIが特別態様に変化する可能性を示唆する変化示唆態様(例えば、点滅態様)があってもよい。第1保留アイコンHA又は当該アイコンTIが変化示唆態様で表示されているときは、通常態様のときと同じ周期動作が行われてもよいし、異なる周期動作が行われてもよい。また、第1保留アイコンHA又は当該アイコンTIが変化示唆態様で表示されているときは、特別態様のときと同じ周期動作が行われてもよいし、異なる周期動作が行われてもよい。
また、画面の右下領域には、第1特別図柄の変動表示の保留数を示す第1保留数(U1)を数字で表した第1数字保留SHAと、第2特別図柄の変動表示の保留数を示す第2保留数(U2)を数字で表した第2数字保留SHBとが表示される。第1数字保留SHA及び第2数字保留SHBの表示態様は、何れの演出モードでも同じであり、何れの遊技状態でも同じである。
なお、当該アイコン表示領域704は、所定の台座画像の上に形成される。第1保留アイコン表示領域703も、所定の台座画像の上に形成されてもよい。
また、通常遊技状態では、基本的には第2始動口47には遊技球は入賞しないが、第2始動口47に遊技球が入賞した場合は、第1保留アイコン表示領域703Aとは異なる領域(例えば、当該アイコン表示領域704の右側の領域)に、第2特別図柄の変動表示(第2始動口47への入賞に基づく大当たり判定)の保留を示す第2保留アイコンHBが表示される。第2保留アイコンHBは、第2保留数(U2)に応じて最大で4つ表示される。
また、本実施形態では、第1画像表示装置70において演出図柄701の変動表示が行われるが、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71の何れか一方、又は、両方で演出図柄701の変動表示が行われてもよい。また、第1画像表示装置70において演出図柄701の変動表示が行われ、第2画像表示装置71において小図柄702の変動表示が行われてもよい。また、第1画像表示装置70において演出図柄701及び小図柄702の変動表示が行われ、第2画像表示装置71において第1保留アイコンHA、第2保留アイコンHB及び、当該保留アイコンTIが表示されてもよい。
図42は、確変遊技状態のときに設定される演出モードDにおいて第1画像表示装置70の画面に表示される画像の一例を示す図である。
図42に示されるように、確変遊技状態では、演出モードDが設定され、演出モードD用の背景画像(確変背景画像)が表示される。また、演出図柄701として、通常遊技状態における演出図柄とは異なる態様の演出図柄701が表示される。具体的には、確変遊技状態における演出図柄701は、「1」から「9」までの数字を示す数字画像を含み、キャラクタ画像を含まない。
また、画面の左下領域には、小図柄702が表示される。演出モードD(確変遊技状態)における小図柄702の表示態様及び表示位置は、演出モードA〜C(通常遊技状態)と同じである。なお、通常遊技状態と確変遊技状態とで、小図柄702の表示態様及び表示位置が異なってもよいし、表示態様は同じで表示位置が異なってもよいし、表示位置は同じで表示態様が異なってもよい。
また、演出モードDでは、画面の右側の下部領域に、第2特別図柄の第2保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンHBを表示するための第2保留アイコン表示領域703Bが設けられる。第2保留アイコン表示領域703Bの左側には、当該アイコンTIを表示するための当該アイコン表示領域704が設けられる。
第2保留アイコンHBは、第2特別図柄の変動表示(第2始動口47への入賞に基づく大当たり判定)の権利の保留を示す画像であり、最大で4つ(HB1〜HB4)表示される。第2保留アイコンHBは、第1保留アイコンHAと同様に、当該アイコン表示領域704に近い側から順に消化される。具体的には、現在の特別図柄の変動が終了すると、最も左側の第2保留アイコンHB1が当該アイコン表示領域704に移動し、当該アイコンTIとして表示される。第2保留アイコンHB1の当該アイコン表示領域704への移動と同時に、第2保留アイコンHB2〜4は、それぞれ左方向にシフト移動し、第2保留アイコンHB1〜3として表示される。
また、画面の右下領域には、第1数字保留SHAと第2数字保留SHBとが表示される。第1数字保留SHA及び第2数字保留SHBの表示態様及び表示位置は、通常遊技状態のときと同じである。なお、通常遊技状態と確変遊技状態とで、第1数字保留SHA及び第2数字保留SHBの表示態様及び/又は表示位置が異なってもよい。
なお、図示は省略するが、時短遊技状態のときには、演出モードEが設定される。演出モードEでは、背景画像が確変遊技状態のときとは異なるが、演出図柄701、小図柄702、第2保留アイコンHB、当該アイコンTI、第1数字保留SHA及び第2数字保留SHBは、確変遊技状態のときと同じである。なお、時短遊技状態と確変遊技状態とで、これらのうちの何れかの表示態様及び/又は表示位置が異なってもよい。例えば、時短遊技状態と確変遊技状態とで、演出図柄701の表示態様及び/又は表示位置が異なり、小図柄702の表示態様及び表示位置は同じであってもよい。
(特別図柄の変動表示に伴う演出)
次に、特別図柄の変動表示に伴う演出について説明する。図43及び図44は、通常遊技状態のときの大当たり判定においてハズレと判定された場合の第1特別図柄の変動開始から停止までの演出の一例を示したタイミングチャートを示す図である。図43及び図44では、通常遊技状態のときに通常ハズレ変動が行われる場合の演出について説明する。図45〜図49は、図43及び図44の各タイミングにおける演出の一例を示す図である。
図43に示すように、時刻t0より前は、第1特別図柄表示器60(及び第2特別図柄表示器61)において特別図柄が停止表示しており、第1特別図柄保留表示器63が示す第1保留数U1(及び第2特別図柄保留表示器64が示す第2保留数U2)はゼロである(図45(a))。具体的には、第1特別図柄表示器60では8つのLEDのうち最も右側のLEDのみが点灯し、ハズレが報知されている。また、第1特別図柄保留表示器63の2つのLEDは消灯している。また、サブ第1変動表示器81のLEDは消灯しており、サブ第1保留表示器83の2つのLEDも消灯している。また、第1画像表示装置70においては、客待ち演出は行われておらず、通常背景画像に重畳して、演出図柄701および小図柄702がハズレを示す態様(例えば「144」)で停止表示されている。また、第1保留アイコンHAおよび当該アイコンTIは表示されておらず、第1数字保留SHA及び第2数字保留SHBは「0」となっている。また、スピーカからは、BGMは出力されていない。また、通常背景画像が所定の態様で動作を行う背景演出が行われている。
時刻t0において、第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1特別図柄に係る大当たり判定が行われ、第1特別図柄表示器60において第1特別図柄の変動表示が開始される。具体的には、図45(b)に示されるように、第1特別図柄の変動表示の開始から32m秒が経過するまで、第1特別図柄表示器60の8つのLEDのうちの左から1番目と2番目のLEDが点灯し、他のLEDが消灯した状態となる。時刻t0以降は、変動パターン設定処理によって設定された特別図柄の変動時間が経過するまで、第1特別図柄は、上述したサイクル変動を繰り返す。また、時刻t0においては、サブ第1変動表示器81のLEDは消灯したままであり、演出図柄701および小図柄702も停止表示したままである。また、BGMも非出力のままである。一方、背景演出は継続して行われる。
次に、時刻t1において、演出制御部130は主制御部100から変動開始コマンドを受信し、この変動開始コマンドの受信に応じて演出が開始される(図45(c))。具体的には、第1特別図柄の1回目のサイクル変動が終了するまでに、演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始される。また、小図柄702を用いた変動表示演出と、サブ第1変動表示器81の変動表示(点滅表示)とが開始される。また、第1保留アイコンHA1が追加表示されるアイコン追加表示演出が行われる。また、スピーカからは通常BGMの出力が開始される。通常BGMの種類は、演出モードに応じて異なる。なお、演出図柄701の変動開始時に、大当たり判定の結果に基づいて、大当たり期待度を示唆する演出音が出力される場合がある。また、時刻t1においても背景演出は行われ、以後も、背景演出は継続される。
より具体的には、演出図柄701を用いた開始時動作演出では、演出図柄701が所定の態様で動作する。例えば、各演出図柄701が画面の上方に移動開始するとともに、演出図柄701内のキャラクタ画像が動作する。この開始時動作演出は、所定時間(例えば、30〜45フレーム時間;1〜1.5秒)にわたって行われ、特別図柄の複数のサイクル変動にわたって行われる。具体的には、画像音響制御部140には、演出図柄701を所定の動作パターンで動作させるための複数のフレームによって構成されるアニメーション動画(変動開始時の動作パターンを示すデータ)が記憶されており、当該アニメーション動画を再生することで、開始時動作演出が行われる。図45(c)では、各演出図柄701が動作を開始した瞬間の画像が表示されている。
開始時動作演出には複数の態様があり、各態様に応じたアニメーション動画(変動開始時の動作パターンを示すデータ)が遊技機1(具体的には画像音響制御部140)に予め記憶されている。例えば、開始時動作演出の複数の態様として、1の演出図柄701を上方に所定距離だけ移動させた後、一旦停止させ、下方に加速させながら移動させる態様がある。開始時動作演出の各態様によって、実行時間(演出時間)が異なってもよいし、同じであってもよい。なお、開始時動作演出の複数の態様の例については後述する。
左、中、右の3つの演出図柄701がそれぞれ同じ態様で開始時動作演出を行う場合もあれば、左、中、右の3つの演出図柄701がそれぞれ異なる態様で開始時動作演出を行う場合があってもよい。また、3つの演出図柄701がそれぞれ同じタイミングで開始時動作演出を行う場合もあれば、異なるタイミングで開始時動作演出を行う場合があってもよい。ここでは、3つの演出図柄701が同じタイミングで開始時動作演出を行う場合の演出例が示されている。
なお、演出図柄701を用いた開始時動作演出の態様は、演出図柄701の種類(「1」〜「9」の何れか)によって異なってもよいし、演出モードによって異なってもよいし、大当たり期待度(特別図柄の変動パターン)に応じて異なってもよい。また、開始時動作演出の態様によって、その後に行われる演出の内容が示唆されてもよい。例えば、開始時動作演出の特定の態様は、その後にリーチ演出が行われる可能性が高いことを示唆してもよい。
演出図柄701を用いた開始時動作演出では、後述する演出図柄701を用いた変動表示演出とは異なり、演出図柄701内のキャラクタ画像や数字が遊技者にとって視認し易い態様で表示される。具体的には、演出図柄701を用いた変動表示演出では、演出図柄701が半透明、かつ、高速で移動表示されるため、遊技者は、「1」〜「9」の何れの数字の演出図柄701が現在表示されているかを認識し難い。これに対して、演出図柄701を用いた開始時動作演出では、演出図柄701は半透明でない通常の態様で表示され、かつ、高速で移動表示されないため、遊技者は、「1」〜「9」の何れの数字の演出図柄701が動作しているかを容易に認識することができる。
小図柄702を用いた変動表示演出は、左、中、右の3つの小図柄が上から下方向にスクロール表示する演出である。左、中、右の各列では、「1」から「9」の小図柄が、所定の周期で高速で変動表示を繰り返す。この小図柄の所定の周期は、上記第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作の周期とは異なる。小図柄の所定の周期は、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作の周期よりも短くてもよいし長くてもよい。小図柄704の変動表示演出中は、各小図柄が半透明で表示されるとともに高速で移動するため、遊技者は各小図柄の数字を認識し難い。小図柄702を用いた変動表示演出が開始されたタイミングで、小図柄702は、停止表示された状態から、図45(c)に示すようなスクロール表示の状態(高速変動の状態)に移行する。
また、時刻t1においては、第1保留アイコンHA1の追加表示を行うためのアイコン追加表示演出が開始される。アイコン追加表示演出は、開始時動作演出よりも短い複数のフレーム時間(例えば、10フレーム時間;1/3秒)にわたって行われるアニメーション動画である。アイコン追加表示演出には複数の態様がある。例えば、アイコン追加表示演出の第1の態様では、表示開始時は透明度が50%の第1保留アイコンHA1が表示され、時間経過に応じて透明度が低下し、所定時間後(例えば、10フレーム時間後)に透明度0%の第1保留アイコンHA1(つまり、通常の第1保留アイコンHA1)が表示される。また、アイコン追加表示演出の第2の態様では、表示開始時は比較的小さな第1保留アイコンHA1が表示され、時間経過に応じて拡大され、所定時間後(例えば、10フレーム時間後)に通常の大きさの第1保留アイコンHA1が表示される。複数の態様のうちの何れの態様でアイコン追加表示演出を実行するかは、演出モードに応じて定められてもよいし、抽選で決定されてもよい。なお、アイコン追加表示演出中は、アイコンが上記周期動作とは異なる所定の動作態様で動作してもよい。例えば、第1保留アイコンHA1が回転しながら出現することで第1保留アイコンHA1の追加表示演出が行われ、第1保留アイコンHA1の追加表示演出が終了した後、第1保留アイコンHA1が所定の周期で揺動する周期動作が行われてもよい。
なお、アイコン追加表示演出とともに、遊技球の始動口への入賞に応じた入賞音が出力されてもよい。入賞音は、大当たり判定又は事前判定の結果に応じて出力されてもよく、入賞音によって大当たり期待度が示唆されてもよい。
また、時刻t1において、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示(LEDの点滅表示)が開始される。図45(c)における斜線で塗りつぶされた丸印は、LEDの点滅表示を表している。サブ第1変動表示器81の点滅表示の周期は、第1保留アイコンHAの周期動作の周期よりも短い。また、時刻t1において、サブ第1保留表示器83の左側のLEDが点灯する。また、第1数字保留SHAが示す値は「0」のままであり、第2数字保留SHBについても同様に「0」のままである。
次に、時刻t2(例えば、第1特別図柄の2回目のサイクル変動中)において、第1保留アイコンHA1の追加表示アニメーションが終了して第1保留アイコンHA1の追加表示が完了するとともに、その追加表示された第1保留アイコンHA1が、第1保留アイコン表示領域703Aの第1領域から当該アイコン表示領域704へ移動するアイコン移動表示演出が開始される(図45(d))。アイコン移動表示演出は、複数のフレーム時間(例えば、15フレーム時間;0.5秒間)にわたって行われるアニメーション動画である。
なお、アイコン移動表示演出には複数の態様がある。具体的には、アイコン移動表示演出の態様は、演出モードに応じて定まる。なお、アイコン移動表示演出の態様によって大当たり期待度が示唆されてもよい。例えば、特定の第1保留アイコンHAが特定の態様でアイコン移動表示演出を行った場合には、その特定の第1保留アイコンHAに対応する特別図柄の変動において大当たりとなる可能性が高くてもよい。また、複数の第1保留アイコンHAが特定の態様でアイコン移動表示演出を行った場合には、複数の第1保留アイコンHAのうちの何れかの保留アイコンに対応する特別図柄の変動において、大当たりとなる可能性が高いことを示してもよい。
また、時刻t2において、演出図柄701を用いた開始時動作演出は継続しており、各演出図柄701が時刻t1よりも上方に移動されるとともに、演出図柄701内のキャラクタ画像がさらに動作する。また、小図柄702を用いた変動表示演出、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示(LEDの点滅表示)も継続される。一方、時刻t2において、サブ第1保留表示器83の左側のLEDは消灯する。すなわち、サブ第1保留表示器83の左側のLEDは、第1保留アイコンHA1の表示開始とともに点灯し、第1保留アイコンHA1の当該アイコンTIへの移動開始とともに、消灯する。なお、サブ第1保留表示器83の左側のLEDは、第1保留アイコンHA1が当該アイコンTIとして表示されるまでの間(時刻t1〜t3までの間)、点灯してもよい。
時刻t2〜t3においては、図45(e)に示されるように、演出図柄701はさらに上方に移動する。また、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続される。また、アイコン移動表示演出は継続して行われ、第1保留アイコンHA1が半透明になって移動する様子が表示される。
次に、時刻t3において、アイコン移動表示演出が終了し、第1保留アイコンHA1の当該アイコン表示領域704への移動が終了する(図45(f))。これにより、第1保留アイコンHA1が、当該アイコンTIとして表示される。このとき、当該アイコンTIは、第1保留アイコンHA1よりも拡大表示される。具体的には、第1保留アイコンHA1は、当該アイコン表示領域704に向かって移動するに従って徐々に拡大され、当該アイコン表示領域704に表示される時点で、当該アイコンTIの大きさで表示される。時刻t3において、演出図柄701を用いた開始時動作演出は継続しており、演出図柄701がさらに上方に移動する。また、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示も継続される。
ここで、当該アイコン表示領域704に表示された当該アイコンTIは、一定の周期(例えば、2秒周期)で所定の周期動作を行う。具体的には、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーション(例えば、60フレームで構成されるアニメーション)データが遊技機1に記憶されており、当該アイコンTIの表示中はこのアニメーションが繰り返し再生される。すなわち、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションの最後のフレームが表示されると、再び、1フレーム目(先頭)から表示が開始される。保留アイコンHAも同様に、保留アイコンHAの周期動作のためのアニメーションデータが遊技機1に予め記憶されている。本実施形態では、当該アイコンTIの周期動作と、保留アイコンHAの周期動作とは同じ動作である。1又は複数の第1保留アイコンHAと当該アイコンTIとが同時に表示される場合には、これらのアイコン(複数の第1保留アイコンHA及び当該アイコンTI)は、同期して周期動作を行う。
当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションデータと、保留アイコンHAの周期動作のためのアニメーションデータとは、同じデータであってもよいし異なるデータであってもよい。また、周期動作の態様は、設定されている演出モードによって異なる。
なお、第1保留アイコンHA1が移動表示されている間(時刻t2〜t3)も、第1保留アイコンHA1は同じ周期動作を行う。また、第1保留アイコンHA1は、追加表示される時点(時刻t1〜t2)においても同じ周期動作を行う。なお、第1保留アイコンHAは、移動表示される間(アイコン移動表示演出の実行中)、所定の周期動作を行わなくてもよい。すなわち、特別図柄の変動開始時は、第1保留アイコンHAは周期動作を一旦停止してもよい。この場合、第1保留アイコンHAは、アイコン移動表示演出によって1つ右の領域に移動した後、最初から(第1の状態から)周期動作を開始する。また、第1保留アイコンHAが追加表示される間(アイコン追加表示演出の実行中)、追加表示される第1保留アイコンHAは、周期動作を行わなくてもよい。
時刻t3〜t4において、図46(g)に示されるように、演出図柄701の開始時動作演出が継続して実行される。具体的には、演出図柄701は上方への移動から反転して、下方に向かって徐々に加速する。また、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続される。また、当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続する。
次に、時刻t4において、演出図柄701の開始時動作演出が終了し、3つの演出図柄701を用いた変動表示演出が開始される(図46(h))。この演出図柄701を用いた変動表示演出では、演出図柄701が半透明で表示されるとともに、高速でスクロール表示される。具体的には、左領域、中領域、及び、右領域のそれぞれにおいて、「1」〜「9」の数字を含む複数の演出図柄701を縦方向に並べた図柄列が高速で下方に向かって移動表示される。画像音響制御部140には、演出図柄701の変動表示演出(スクロール表示)用のアニメーション動画(変動表示中の動作パターンを示すデータ)が記憶されており、開始時動作演出に対応するアニメーションの再生が終了すると、変動表示演出用のアニメーションの再生が開始される。また、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続される。また、当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続する。
演出図柄701を用いた変動表示演出には複数の態様があり、各態様に応じたアニメーション動画(変動表示中の動作パターンを示すデータ)が予め記憶されている。例えば、変動表示演出の複数の態様として、上下方向に並んだ複数種類の演出図柄701(「1」〜「9」の演出図柄)を上方から下方に向かって高速で移動表示させる態様がある。なお、演出図柄701の変動表示演出の複数の態様の例については後述する。
これに対して、小図柄702を用いた変動表示演出には、1つの態様しかない。小図柄702を用いた変動表示演出では、左、中、右の各領域において、「1」〜「9」の小図柄702を縦方向に並べた図柄列が高速で下方に向かって移動表示される。また、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示の態様も1つだけである。サブ第1変動表示器81を用いた変動表示では、LEDが所定時間間隔(例えば、0.5秒間隔)で点滅する。
なお、小図柄702を用いた変動表示演出にも複数の態様があってもよいし、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示にも複数の態様があってもよい。この場合、演出図柄701を用いた変動表示演出の態様の数は、小図柄702を用いた変動表示演出及びサブ第1変動表示器81を用いた変動表示の態様の数よりも多い。
左、中、右の3つの演出図柄701はそれぞれ同じ態様で変動表示演出を行う。なお。左、中、右の3つの演出図柄701がそれぞれ異なる態様で変動表示演出を行う場合があってもよい。
また、演出図柄701を用いた変動表示演出の態様は、演出図柄701の種類(「1」〜「9」の何れか)によって異なってもよいし、演出モードによって異なってもよいし、大当たり期待度(特別図柄の変動パターン)に応じて異なってもよい。
時刻t5において、第1始動口45に遊技球が入賞した場合、第1特別図柄保留表示器63の2つのLEDのうち、左側のLEDが点灯する(図46(i))。これにより、第1保留数U1が「1」になったこと(すなわち、第1特別図柄に係る大当たり判定の権利が1つ保留されたこと)が報知される。時刻t5においても、演出図柄701を用いた変動表示演出と、小図柄702を用いた変動表示演出と、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続される。また、当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続する。
次に、時刻t6において、演出制御部130が主制御部100から始動入賞コマンドを受信したことに応じて、サブ第1保留表示器83の左側のLEDが点灯するとともに、第1数字保留SHAが「0」から「1」に増加する(図46(j))。第1数字保留SHAの「0」から「1」への増加は、1フレーム時間で行われる。すなわち、演出制御部130が始動入賞コマンドを受信した後の次のフレーム更新タイミングで、第1数字保留SHAは「0」から「1」に更新される。
また、時刻t6において、第1保留アイコンHA1のアイコン追加表示演出が開始される。これにより、第1保留アイコンHA1の追加表示アニメーションが表示され、複数のフレーム時間(例えば、10フレーム時間;0.33秒)をかけて、第1保留アイコンHA1が追加表示される様子(例えば半透明の態様から半透明でない通常の態様に変化する様子)が表示される。なお、このアイコン追加表示演出に伴って、入賞音が出力されてもよい。
時刻t6〜t7において、演出図柄701を用いた変動表示演出と、小図柄702を用いた変動表示演出と、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示とが継続される。また、第1保留アイコンHA1は、アイコン追加表示演出によって追加表示された後、継続的に表示される。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、同期して所定の周期動作を行う(図46(k))。
ここで、当該アイコンTIが所定の周期動作を行っている間、任意のタイミングで、遊技球が第1始動口45に入賞し得る。当該アイコンTIが所定の周期動作を行っている間の何れのタイミングで第1保留アイコンHA1が追加表示されても、追加表示後の第1保留アイコンHA1は、当該アイコンTIと同期して所定の周期動作を行う。すなわち、当該アイコンTIが第1の状態のときには、第1保留アイコンHA1も第1の状態になり、当該アイコンTIが第2の状態のときには、第1保留アイコンHA1も第2の状態になる。さらに第1保留アイコンHA2〜4が追加表示された場合も同様である。すなわち、各第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、追加表示されたタイミングがどのようなタイミングであったとしても、同期して周期動作を行う。言い換えると、遊技球が第1始動口45に入賞したタイミングがどのようなタイミングであっても、各第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、同期して周期動作を行う。
第1保留アイコンHAと当該アイコンTIとを同期させる方法はどのようなものでもよい。例えば、当該アイコンTIが所定の周期動作によって右側に25度傾いた状態のときに、第1保留アイコンHA1のアイコン追加表示演出が開始された場合(図46(j))、第1保留アイコンHA1の追加表示の開始時点において、第1保留アイコンHA1を右側に25度傾いた状態で表示させてもよい。具体的には、第1保留アイコンHA1の追加表示を開始する時点で、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションの何フレーム目が表示されているかを判定し、第1保留アイコンHA1の周期動作のためのアニメーションの再生を、同じフレーム目から開始する。以後、2つのアニメーションをフレーム更新タイミングで1フレームずつ表示することで、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHA1は同期して所定の周期動作を行うことになる。第1保留アイコンHA1の追加表示中も、第1保留アイコンHA1は、当該アイコンTIと同期して周期動作を行うことになる。なお、アイコン追加表示演出のためのアニメーションは、第1保留アイコンHA1の周期動作のためのアニメーションの一部であってもよい。
また、アイコン追加表示演出によって第1保留アイコンHA1の追加表示が完了した後に、当該アイコンTIの周期動作と同期させて、第1保留アイコンHA1に周期動作を開始させてもよい。この場合、第1保留アイコンHA1のアイコン追加表示演出中は、第1保留アイコンHA1は周期動作を行わないようにしてもよいし、当該アイコンTIとは同期せずに周期動作を行ってもよい。例えば、アイコン追加表示演出によって第1保留アイコンHA1の追加表示が完了した時点で、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションの何フレーム目が表示されているかを判定し、第1保留アイコンHA1の周期動作のためのアニメーションの再生を、同じフレーム目から開始してもよい。以後、2つのアニメーションを時間経過に応じて再生することで、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHA1は同期して所定の周期動作を行うことになる。
また、アイコン追加表示演出によって第1保留アイコンHA1の追加表示が完了した後、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションの最後のフレームが表示されるまで第1保留アイコンHA1に周期動作を行わせず、当該アイコンTIの周期動作のためのアニメーションが先頭から再生される時点で、第1保留アイコンHA1の周期動作のためのアニメーションを先頭から再生開始してもよい。これにより、以後、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHA1は同期して所定の周期動作を行うことになる。
次に、時点t7において、3つの演出図柄701のうち例えば左の演出図柄701(左図柄)が停止前動作演出を開始する(図46(l))。この時点で、右図柄および中図柄は、変動表示演出を継続している。また、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示も継続される。具体的には、3つの小図柄702は全て変動表示演出を継続している。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、同期して所定の周期動作を継続する(図46(l))。
ここで、停止前動作演出とは、演出図柄701の変動表示演出(スクロール表示)が行われた後であって、演出図柄701が停止表示(仮停止又は本停止)される前に、演出図柄701を所定の態様で動作させる演出である。停止前動作演出では、演出図柄701が半透明でない通常の態様で表示され、例えば画面の上方から下方に向かってゆっくりと移動する。また、演出図柄701内のキャラクタ画像が所定の態様で動作する。演出図柄701が半透明でない通常の態様で表示されるとともに、比較的ゆっくりとした速度で移動するため、遊技者は「1」〜「9」の何れの演出図柄701が停止前動作演出を行っているかを容易に認識することができる。また、演出図柄701内のキャラクタ画像が動作するため、興趣性が向上する。
なお、演出図柄701の「仮停止」とは、演出図柄701が例えば上下方向や左右方向に小さく揺れ動いたり(揺動)、小さく変形したりして微変動している状態であり、演出図柄701が完全には停止していない状態をいう。これに対して、演出図柄701の「本停止」とは、演出図柄701が完全に停止した状態である。
演出図柄701を用いた停止前動作演出には、複数の態様があり、各態様に応じたアニメーション動画(変動停止前の動作パターンを示すデータ)が予め記憶されている。例えば、演出図柄701が上から下にゆっくりと移動しながらキャラクタが手を振り、所定の位置に停止する態様がある。それぞれの態様によって、実行時間(演出時間)が異なってもよいし、同じであってもよい。
左、中、右の3つの演出図柄701がそれぞれ同じ態様で停止前動作演出を行う場合もあれば、左、中、右の3つの演出図柄701がそれぞれ異なる態様で停止前動作演出を行う場合もある。また、3つの演出図柄701がそれぞれ同じタイミングで停止前動作演出を行う場合もあれば、異なるタイミングで停止前動作演出を行う場合もある。ここでは、3つの演出図柄701がそれぞれ異なるタイミングで停止前動作演出を行う場合の演出例が示されている。
なお、停止前動作演出の態様は、演出図柄701の種類によって異なってもよいし、演出モードによって異なってもよいし、大当たり期待度(特別図柄の変動パターン)に応じて異なってもよい。
ここで、演出図柄701を用いた開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出の組み合わせは、予め記憶されたパターンデータに応じて定められる。例えば、第1のパターンデータに基づく変動演出では、第1の態様の開始時動作演出が行われた後、第1の態様の変動表示演出が行われ、所定時間経過後に、第1の態様の停止前動作演出が行われる。このような一連の演出の流れを定めたパターンデータが予め記憶される。このため、例えば、第1の態様の開始時動作演出の後には、第1の態様又は第2の態様の変動表示演出が行われるものの、第3の態様の変動表示演出は行われないようになっている。変動表示演出と停止前動作演出との関係も同様である。すなわち、第1の態様の変動表示演出の後には、第1の態様又は第2の態様の停止前動作演出は行われるが、第3の態様の停止前動作演出は行われないようになっている。なお、演出図柄701を用いた一連の開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出の例については後述する。
このように、演出図柄701を用いた開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出の組み合わせを記憶したパターンデータを予め記憶することで、演出図柄701を用いた開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出を順に違和感なく行うことができる。なお、このようなパターンデータを用いて開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出を選択するのではなく、例えば、乱数を用いた抽選によって、複数の態様の中から何れかの態様の開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出を選択してもよい。この場合、禁則処理によって特定の態様の組み合わせは選択されないようにしてもよい。例えば、第1の態様の開始時動作演出と、第2の態様の変動表示演出と、第3の態様の停止前動作演出との組み合わせは、禁則処理によって選択されないようにしてもよい。
時刻t7〜t8の間、左図柄による停止前動作演出が所定時間(例えば、2秒)行われ(図47(m))、時刻t8において、左図柄が仮停止する(図47(n))。なお、左図柄が仮停止する際に、図47(n)に示すように、左図柄に一瞬(例えば、0.5秒)だけエフェクトが付加されてもよい。このエフェクトは、開始時エフェクト演出におけるエフェクト画像とは異なる画像であって、演出図柄701を強調する画像である。時刻t7〜t8の間も、右図柄及び中図柄は、変動表示演出を継続し、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示も継続される。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、同期して所定の周期動作を継続する。
その後、時刻t9において、右図柄による停止前動作演出が開始される(図47(o))。右図柄による停止前動作演出は、左図柄による停止前動作演出と同じ態様であってもよいし、異なる態様であってもよい。右図柄による停止前動作演出が実行されている間(時刻t9〜t10)、左図柄は仮停止しており、中図柄は変動表示演出を行っている(図47(p))。また、この間、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続され、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続する。
そして、時刻t10において、右図柄が仮停止する(図47(q))。なお、右図柄が仮停止する際に、左図柄の仮停止時と同様に一瞬だけ右図柄にエフェクトが付加されてもよい。時刻t10においても、中図柄は、変動表示演出を継続し、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示も継続される。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続している。
次に、時刻t11において、中図柄による停止前動作演出が開始される(図47(r))。中図柄による停止前動作演出は、左図柄及び右図柄による停止前動作演出と同じ態様であってもよいし、異なる態様であってもよい。中図柄による停止前動作演出が実行されている間(時刻t11〜t12)、左図柄及び右図柄は仮停止している(図48(s))。また、この間、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続され、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続している。
そして、時刻t12において、中図柄が仮停止して、3つの演出図柄701が仮停止する(図48(t))。なお、中図柄が仮停止する際に、一瞬だけ中図柄にエフェクトが付加されてもよい。また、左図柄、右図柄、中図柄のそれぞれが仮停止する際にはエフェクトは付加されず、3つの演出図柄701が仮停止する際に(すなわち、3つ目の演出図柄701が仮停止する際に)、3つの演出図柄701のそれぞれに対してエフェクトが付加されてもよい。時刻t12においても、小図柄702を用いた変動表示演出およびサブ第1変動表示器81を用いた変動表示も継続される。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続している。
3つの演出図柄701が仮停止してから所定期間(例えば、1秒)経過後の時刻t13において、第1特別図柄表示器60において第1特別図柄がハズレの態様で停止表示する(図48(u))。この時刻t13においては、3つの演出図柄701の仮停止、小図柄702を用いた変動表示演出、および、ブ第1変動表示器81を用いた変動表示は継続している。また、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIも、所定の周期動作を継続している。
次に、時刻t14において、演出制御部130が主制御部100からの変動停止コマンドを受信したことに応じて、3つの演出図柄701が本停止するとともに、小図柄702が停止表示する(図48(v))。すなわち、3つの小図柄702は、変動表示(高速変動)を行っている状態から、演出図柄701のような停止時動作演出を経由せずに、停止表示する。また、サブ第1変動表示器81のLEDが消灯することで、サブ第1変動表示器81を用いた停止表示が行われる。
3つの演出図柄701の本停止、小図柄702の停止表示、及び、サブ第1変動表示器81の停止表示が行われたタイミングで(または、これらの停止表示の後で)、当該アイコンTIの消滅演出が開始される。ここで、当該アイコンTIの消滅演出は、複数のフレーム(例えば、10フレーム)にわたって行われるアニメーションであって、当該アイコンTIが徐々に消滅する演出である。この消滅演出では、例えば、当該アイコンTIの透明度が徐々に高くなり、所定時間(例えば、0.4秒)経過後に当該アイコンTIが消滅(消去)される(すなわち非表示にされる)。なお、当該アイコンTIの消滅演出の別の態様としては、当該アイコンTIの大きさを徐々に小さくさせて、所定時間経過後に消滅させる態様であってもよい。
次に、時刻t15において、当該アイコンTIの消滅演出が終了することで、当該アイコンTIが完全に消滅する(図48(w))。この時刻t14〜t15の間も、第1特別図柄は停止表示している。また、当該アイコンTIの消滅演出の実行中も、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHAは周期動作を継続する。また、当該アイコンTIの消滅演出が終了した時点でも、第1保留アイコンHAは周期動作を継続する。なお、当該アイコンTIの消滅演出の実行中は、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHAは周期動作を一旦停止(アニメーションを終了)してもよい。すなわち、特別図柄の停止表示時には、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHAは周期動作を一旦停止してもよい。当該アイコンTIが消滅した後に、第1保留アイコンHAが一旦周期動作を停止してもよいし、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHAが一旦周期動作を停止した後に、当該アイコンTIが消滅してもよい。
そして、第1特別図柄が停止表示してから所定時間(例えば、0.5秒)経過後の時刻t16において、保留されていた第1特別図柄に係る大当たり判定が行われ、第1特別図柄表示器60において、当該大当たり判定の結果に基づく第1特別図柄の変動表示が開始される(図48(x))。また、第1特別図柄保留表示器63の2つのLEDのうち、左側のLEDが消灯する。
時刻14〜t16の間、3つの演出図柄701の本停止、小図柄702の停止表示、及び、サブ第1変動表示器81の停止表示は継続する。また、第1保留アイコンHA1は、所定の周期動作を継続する。また、この間も背景演出は継続して行われる。また、通常BGMの出力も継続して行われる。なお、当該アイコンTIの消滅演出が行われている間、当該アイコンTIは、所定の周期動作を継続して行ってもよいし、所定の周期動作を行わなくてもよい。
次に、時刻t17において、演出制御部130が主制御部100から変動開始コマンドを受信し、上述したのと同様に各演出が開始される(図49(y))。具体的には、第1特別図柄の1回目のサイクル変動が終了するまでに、演出図柄701を用いた開始時動作演出と、小図柄702を用いた変動表示演出とが開始される。また、第1保留アイコンHA1のアイコン移動表示演出が開始される。また、サブ第1保留表示器83の2つのLEDのうち、左側のLEDが消灯するとともに、第1数字保留SHAが「1」から「0」に減少する。第1数字保留SHAの「1」から「0」への減少は、1フレーム時間で行われる。すなわち、演出制御部130が変動開始コマンドを受信した後の次のフレーム更新タイミングで、第1数字保留SHAは「1」から「0」に更新される。また、時刻t17においても、背景演出は継続して行われる。また、通常BGMの出力も継続して行われる。
そして、上記と同様に、時刻t18において、第1保留アイコンHA1の当該アイコン表示領域704への移動が終了し、第1保留アイコンHA1が当該アイコンTIとして表示される(図49(z))。次に、時刻t19において、演出図柄701を用いた開始時動作演出が終了して、演出図柄701を用いた変動表示演出が開始される(図49(z2))。なお、特別図柄の停止に応じて第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作を一旦停止する場合、次の特別図柄の変動開始に応じて第1保留アイコンHAをシフト移動させた後に、第1保留アイコンHA及び当該アイコンを最初から周期動作させてもよい。すなわち、周期動作のためのアニメーションを最初から再生開始してもよい。あるいは、特別図柄の停止に応じて第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIの周期動作を一旦停止する場合、次の特別図柄の変動開始に応じて第1保留アイコンHAをシフト移動させた後に、第1保留アイコンHA及び当該アイコンの周期動作を、一旦停止前の状態から再開させてもよい。
なお、図45〜図49では、3つの演出図柄701が同時に開始時動作演出を行い、変動表示演出の後、左、右、中の順に演出図柄701が停止前動作演出を行う演出例について説明した。他の演出においては、3つの演出図柄701がそれぞれ別のタイミングで開始時動作演出を実行してもよい。また、3つの演出図柄701が停止する順番はこれに限らない。例えば、3つの演出図柄701が同時に停止前動作演出を行い、同時に仮停止してもよい。また、例えば、右、左、中の順に演出図柄701が停止前動作演出を行い、この順に演出図柄701が仮停止してもよい。また、例えば、左図柄および右図柄が同時に停止前動作演出を行って左図柄および右図柄が先に仮停止し、その後、中図柄が停止前動作演出を行って仮停止してもよい。また、演出図柄701が停止前動作演出を行う順番と、演出図柄701が仮停止を行う順番が異なってもよい。例えば、左図柄が停止前動作演出を開始した後、右図柄が停止前動作演出を開始した場合において、左図柄と同時に右図柄が仮停止してもよいし、右図柄が先に仮停止してもよい。
また、本実施形態では、3つの演出図柄701のうちの少なくとも何れか1つが開始時動作演出を行う第1の期間よりも、3つの演出図柄701のうちの少なくとも何れか1つが停止前動作演出を行う第2の期間の方が長い。例えば、第1の期間において、3つの演出図柄701が同時に開始時動作演出を開始した後、同時に開始時動作演出を終了してもよいし、3つの演出図柄701が同時に開始時動作演出を開始した後、異なるタイミングで開始時動作演出を終了してもよい。また、第2の期間において、3つの演出図柄701が異なるタイミングで停止前動作演出を開始した後、異なるタイミングで停止前動作演出を終了してもよいし、3つの演出図柄701が同時に停止前動作演出を開始した後、同時に停止前動作演出を終了してもよい。どのような場合でも、第2の期間は、第1の期間よりも長い。また、1の演出図柄701が開始時動作演出を行う期間よりも、1の演出図柄701が停止前動作演出を行う期間の方が長い。なお、これらの期間の関係は逆でもよい。すなわち、3つの演出図柄701のうちの少なくとも何れか1つが停止前動作演出を行う第2の期間よりも、3つの演出図柄701のうちの少なくとも何れか1つが開始時動作演出を行う第1の期間の方が、長くてもよい。また、1の演出図柄701が停止前動作演出を行う期間よりも、1の演出図柄701が開始時動作演出を行う期間の方が長くてもよい。
ここで、演出図柄701を用いた一連の開始時動作演出、変動表示演出、停止前動作演出の複数の演出例について説明する。
・デフォルト変動
デフォルト変動では、特別図柄の変動開始時に演出図柄701が一瞬上方に浮いた後、下方に向かって移動する開始時動作演出が行われる。開始時動作演出の後、半透明の演出図柄701が高速で上から下方向へ移動する(縦スクロールする)変動表示演出が行われる。その後、停止前動作演出において、演出図柄701が上から下方向へ移動しながら半透明の態様から半透明でない態様に変化し、エフェクトを伴って停止する。
・逆縦スクロール変動
逆縦スクロール変動では、特別図柄の変動開始時に演出図柄701が一瞬下に沈んだ後、上方に向かって移動する開始時動作演出が行われる。開始時動作演出の後、半透明の演出図柄701が高速で下から上方向へ移動する(逆縦スクロールする)変動表示演出が行われる。その後、停止前動作演出において、演出図柄701が下から上方向へ移動しながら半透明の態様から半透明でない態様に変化し、エフェクトを伴って停止する。
・横回転変動
横回転変動では、特別図柄の変動開始時に演出図柄701が一瞬右方向へ向き、左方向に反転して横回転する開始時動作演出が行われる。開始時動作演出の後、半透明の演出図柄701がその場で高速で横回転する変動表示演出が行われる。その後、停止前動作演出において、演出図柄701が比較的低速で横回転しながら半透明の態様から半透明でない態様に変化し、エフェクトを伴って停止する。
・拡大変動
拡大変動では、特別図柄の変動開始時に演出図柄701が拡大し、拡大したまま上から下方に向かって移動する開始時動作演出が行われる。開始時動作演出の後、半透明の演出図柄701が高速で上から下方向へ移動する(縦スクロールする)変動表示演出が行われる。その後、停止前動作演出において、拡大したままの演出図柄701が上から下方向へ移動しながらエフェクトを伴って停止し、元の大きさに戻る。
・リール変動
リール変動では、演出図柄701が特別図柄の変動開始時に左、中、右の各領域において、リール状の画像が出現し、各リール状の画像が回転を開始するような開始時動作演出が行われる。1のリール状の画像には、「1」〜「9」までの数字を示す演出図柄が含まれる。開始時動作演出の後、左、中、右の各領域においてリール状の画像が高速で回転する変動表示演出が行われる。その後、停止前動作演出において、3つのリール状の画像がエフェクトを伴って停止する。各リール内に含まれる演出図柄が横一列に並んで停止することで、3つの演出図柄が停止する。
これら演出図柄701の複数の動作態様(「デフォルト変動」、「逆縦スクロール変動」、「横回転変動」、「拡大変動」、「リール変動」)は、大当たり判定の結果を示唆してもよい。具体的には、通常は「デフォルト変動」が選択され、「デフォルト変動」は大当たり判定の結果を示唆しない。「デフォルト変動」以外の演出が行われた場合は、「デフォルト変動」が行われる場合よりも、その変動において大当たりとなる可能性が高くてもよい。また、「デフォルト変動」以外の演出は、事前判定の結果に基づいて実行されてもよい。すなわち、先読み演出として「デフォルト変動」以外の演出が行われてもよい。
また、これら演出図柄701の複数の動作態様(「デフォルト変動」、「逆縦スクロール変動」、「横回転変動」、「拡大変動」、「リール変動」)は、大当たり判定の結果を示唆するものではなくてもよい。例えば、演出図柄701の複数の動作態様は、演出モードに応じて定められてもよい。また、大当たり判定の結果に関わらず、所定の確率で「デフォルト変動」以外の演出(例えば、逆縦スクロール変動)が選択され、「デフォルト変動」以外の演出が選択された場合には、複数の特別図柄の変動にわたって連続的にその選択された演出(逆縦スクロール変動)が行われてもよい。
なお、停止前動作演出において各演出図柄701にエフェクトが付加されるタイミングは、同じであってもよいし異なってもよい。例えば、左、右、中の順に各演出図柄701が停止する場合、左図柄が停止前動作演出を行ってからエフェクトを伴って仮停止し、次に、右図柄が停止前動作演出を行ってからエフェクトを伴って仮停止し、その次に、中図柄が停止前動作演出を行ってからエフェクトを伴って仮停止してもよい。また、左、右、中の順に各演出図柄701が停止する場合、左図柄が停止前動作演出を行ってからエフェクトを伴わずに仮停止し、次に、右図柄が停止前動作演出を行ってからエフェクトを伴わずに仮停止し、そして、中図柄が停止前動作演出を行ってから仮停止する際に、3つの演出図柄701のそれぞれに対してエフェクトが付加されてもよい。
また、上記演出例では、特別図柄が停止表示しており、かつ、第1保留数(U1)が「0」のときに、第1始動口45に遊技球が入賞した場合、サブ第1保留表示器83の左側のLEDを一瞬だけ点灯させるようにした。他の演出例では、特別図柄が停止表示しており、かつ、保留がゼロであるときに、第1始動口45に遊技球が入賞した場合、サブ第1保留表示器83の左側のLEDを点灯させないようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、特別図柄の変動開始に応じて、演出図柄が所定の態様で開始時動作演出を行う。その後、演出図柄は変動表示演出を開始する。演出図柄による開始時動作演出の実行中には、小図柄702やサブ第1変動表示器81は既に変動表示を開始している。開始時動作演出により、演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、特別図柄の変動表示が開始されたかどうか遊技者にとって分かりにくい場合もあるが、小図柄702やサブ第1変動表示器81が先に変動表示を開始するため、遊技者は特別図柄の変動開始を容易に認識することができる。
また、演出図柄701については所定の態様で動作させる開始時動作演出を行った後に、演出図柄701の変動表示演出を開始するが、小図柄702については所定の表示態様で動作させる開始時動作演出を行うことなく変動表示演出を開始する。演出図柄701による開始時動作演出によって興趣性が向上する一方で、小図柄702は開始時動作演出を行うことなく変動表示を開始するため、特別図柄の変動開始を遊技者に容易に認識させることができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中には、演出制御部130によって制御される保留情報(第1数字保留SHA、第1保留アイコンHA、サブ第1保留表示器83)を減少させている。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、開始時動作演出によっては保留が消化されたこと(特別図柄の変動が開始されたこと)が遊技者にとって分かり難い場合があるが、開始時動作演出中には保留情報が減少しているため、遊技者は保留の消化(特別図柄の変動開始)を容易に認識することができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中には、各第1保留アイコンHAのシフト移動(例えば、第1保留アイコンHA1から当該アイコンTIへの移動、第1保留アイコンHA2から第1保留アイコンHA1への移動、第1保留アイコンHA3から第1保留アイコンHA2への移動等)を開始している。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、開始時動作演出によっては保留が消化されたこと(特別図柄の変動が開始されたこと)が遊技者にとって分かり難い場合があるが、先に第1保留アイコンHAが移動するため、遊技者は保留の消化(特別図柄の変動開始)を容易に認識することができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中には、各第1保留アイコンHAのシフト移動(例えば、第1保留アイコンHA1から当該アイコンTIへの移動、第1保留アイコンHA2から第1保留アイコンHA1への移動、第1保留アイコンHA3から第1保留アイコンHA2への移動等)を終了している。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、開始時動作演出によっては保留が消化されたこと(特別図柄の変動が開始されたこと)が遊技者にとって分かり難い場合があるが、先に第1保留アイコンHAの移動が完了するため、遊技者は保留の消化(特別図柄の変動開始)を容易に認識することができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中には、第1保留アイコンHA1の当該アイコンTIへの移動を開始している。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、開始時動作演出によっては保留が消化されたこと(特別図柄の変動が開始されたこと)が遊技者にとって分かり難い場合があるが、先に第1保留アイコンHA1の当該アイコン表示領域704への移動が開始するため、遊技者は特別図柄の変動開始を容易に認識することができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中には、当該アイコンTIを表示させている。開始時動作演出は演出図柄の変動表示演出前に行われるため、開始時動作演出によっては保留が消化されたこと(特別図柄の変動が開始されたこと)が遊技者にとって分かり難い場合があるが、先に現在の特別図柄の変動を示す当該アイコンTIが表示されるため、遊技者は特別図柄の変動開始を容易に認識することができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中や変動表示の実行中には、第1保留アイコンHAが所定の表示態様で周期動作を行う。このため、開始時動作演出によって演出図柄に注目させることができるとともに、演出図柄の変動表示の前に第1保留アイコンHAを所定の表示態様で動作させることで、第1保留アイコンHAにも注目させることができ、興趣性を向上させることができる。
また、特別図柄の変動の保留がないときに第1始動口45に遊技球が入賞した場合、開始時動作演出中に、第1保留アイコンHA1が追加表示され、第1保留アイコンHA1の追加表示後に第1保留アイコンHA1が当該アイコン表示領域704に移動する。この第1保留アイコンHA1の追加表示によって、遊技者は、新たに遊技球が入賞したことによって変動が開始されたことを容易に認識することができる。さらに、追加表示された第1保留アイコンHA1が当該アイコン表示領域704に移動して、当該アイコンITとして表示されることによって、このアイコンに対応する大当たり判定が行われたことを直感的に認識することができる。また、第1保留アイコンHA1の追加表示とともに、サブ第1保留表示器83の左側のLEDが点灯して消灯することによっても、新たな入賞に基づく変動が開始したことを容易に認識させることができる。
第1保留アイコンHA1の追加表示とサブ第1保留表示器83の左側のLEDの点灯とが行われる一方で、第1数字保留SHAが示す値は「0」のままである(図45(c))。第1保留アイコンHA1の追加表示やサブ第1保留表示器83の左側のLEDの点灯によって、第1保留数U1が増加した(すなわち、主制御部100において大当たり判定の権利が保留された)と誤解される可能性があるが、第1数字保留SHAによって実際の第1保留数U1を表示することで、遊技者に誤解を与えないようにすることができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出の実行中や変動表示の実行中には、当該アイコンTIが所定の表示態様で周期動作を行う。このため、開始時動作演出によって演出図柄に注目させることができるとともに、演出図柄の変動表示の前に当該アイコンTIを所定の表示態様で動作させることで、当該アイコンTIにも注目させることができ、興趣性を向上させることができる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、開始時動作演出の実行中には、BGMの出力が開始されている。演出図柄の変動表示の開始前にBGMの出力が開始されるため、遊技者に特別図柄の変動を認識させることができる。また、演出図柄の変動表示が開始される前にBGMの出力が開始されているため、遊技の開始をスムーズにすることができ、突然、演出図柄の変動表示が開始される場合よりも遊技者は遊技に入り込み易くなる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、開始時動作演出を実行する際に、BGMを出力可能である。開始時動作演出を実行する際にBGMが出力されるため、遊技の開始をスムーズにすることができ、突然、演出図柄の変動表示が開始される場合よりも遊技者は遊技に入り込み易くなる。
また、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、開始時動作演出の実行前から出力されていたBGMを開始時動作演出中においても継続して出力する。開始時動作演出の実行前からBGMが出力されるため、遊技の開始をスムーズにすることができ、突然、演出図柄の開始時動作演出や変動表示が開始される場合よりも遊技者は遊技に入り込み易くなる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示中に演出図柄による変動演出と、小図柄による変動演出とを実行可能であり、特別図柄の停止表示中に演出図柄による停止表示と、小図柄による停止表示とを実行可能である。演出図柄による変動演出(開始前動作演出および変動表示演出)の後、演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行し、停止前動作演出中は、小図柄による変動演出を実行している。演出図柄の停止表示の前に、演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。また、停止前動作演出によって特別図柄が変動しているのか停止したのか遊技者にとって紛らわしくなる可能性があるが、停止前動作演出中に小図柄による変動演出を実行することで、特別図柄が変動していることを遊技者に認識させることができ、大当たりに対する期待を持続させることができる。
また、本実施形態では、1の領域(例えば、右領域)で演出図柄が停止前動作演出を行っている間、他の領域(中領域)で演出図柄が同じ又は異なる態様で停止前動作演出を行うときと、他の領域(中領域)で変動表示演出を行うときとがある。これにより、各演出図柄(左、中、右図柄)についてタイミングを変えて停止前動作演出を行ったり、同時に停止前動作演出を行ったりすることができ、興趣性を向上させることができる。例えば、1の演出図柄(例えば右図柄)が停止前動作演出を行っているときに他の演出図柄(中図柄)が変動表示演出を行っている場合には、このまま変動が終了するのではなく、さらに別の展開への期待が高まる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示中に演出図柄による変動演出を実行可能であり、特別図柄の停止表示中に演出図柄による停止表示を実行可能である。演出図柄による変動演出(開始前動作演出および変動表示演出)の後、演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行し、その後演出図柄を停止表示させる。停止前動作演出中は、特別図柄は変動演出を実行している。演出図柄の停止表示の前に、演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後に停止表示することを前提として、停止前動作演出が行われた後に、当該アイコンの消滅演出が行われる。演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。停止前動作演出によって演出図柄を動作させた後に演出図柄を停止させる場合、動いている状態から停止している状態に変化するため、かえって停止のタイミングが分かり難い場合があるが、演出図柄の停止前動作演出の後に当該アイコンを消滅させることで、特別図柄の変動が終了したことを分かり易く報知することができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後に停止表示することを前提として、停止前動作演出中は当該アイコンは表示され、演出図柄の停止表示の後、当該アイコンは消滅する。演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。演出図柄の停止表示の後に当該アイコンを消滅させることで、特別図柄の変動が終了したことを分かり易く報知することができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後に演出図柄および小図柄が停止表示することを前提として、小図柄が停止表示した後、当該アイコンを消滅させる消滅演出を実行する。演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。小図柄の停止表示の後に当該アイコンを消滅させることで、特別図柄の変動が終了したことを分かり易く報知することができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後に演出図柄および小図柄が停止表示する。小図柄については、所定の態様で小図柄を動作させる停止前動作演出を行うことなく、小図柄を停止表示させる。演出図柄を用いた停止前動作演出を行うことで演出図柄に注目させることができ、興趣性を高めることができる。小図柄は、停止前動作演出を行うことなく停止表示するため、遊技者にとって紛らわしくなく、特別図柄の変動が終了したことを分かり易く報知することができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後に停止表示することを前提として、演出図柄の停止前動作演出中も演出図柄の停止表示中も、BGMを継続して出力する。このため、演出の連続性を確保することができ、次変動への移行をスムーズにすることができる。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた開始時動作演出には複数の動作態様があり、複数の動作態様のうちの何れかで開始時動作演出が行われる。何れの動作態様で開始時動作演出が行われても、小図柄702やサブ第1変動表示器81を用いた変動表示が先に開始される。また、演出図柄を用いた開始時動作演出の動作態様に応じて、演出図柄が変動表示演出を行うまでの時間が異なる。また、何れの動作態様で開始時動作演出が行われても、小図柄702やサブ第1変動表示器81の変動表示の態様は同じである。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた開始時動作演出には複数の動作態様があり、何れの動作態様であっても、左、中、右の3つの演出図柄が開始時動作演出を行う順番が同じパターンが存在する。例えば、開始時動作演出の何れの動作態様であっても、3つの演出図柄が同時に開始時動作演出を開始するパターンが存在する。また、何れの動作態様であっても、左図柄、右図柄、中図柄の順で開始時動作演出を開始するパターンが存在する。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた停止前動作演出には複数の動作態様があり、何れの動作態様であっても、左、中、右の3つの演出図柄が停止前動作演出を行う順番が同じパターンが存在する。例えば、停止前動作演出の何れの動作態様であっても、3つの演出図柄が同時に停止前動作演出を開始するパターンが存在する。また、何れの動作態様であっても、左図柄、右図柄、中図柄の順で停止前動作演出を開始するパターンが存在する。
また、本実施形態では、保留アイコン(第1保留アイコンHA又は第2保留アイコンHB)を移動させるアイコン移動表示演出には、複数の動作態様がある。例えば、保留アイコンが真横にシフト移動するパターンと、保留アイコンが少し浮き上がって横方向に移動するパターンとがあってもよい。また、例えば、演出モードに応じて、アイコン移動表示演出の動作態様が異なってもよい。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた開始時動作演出の動作態様に応じて、大当たり期待度が異なる。例えば、開始時動作演出の第1の動作態様よりも、第2の動作態様の方が大当たり期待度が高い。一方、保留アイコンのアイコン移動表示演出の動作態様によっては大当たり期待度は異ならない。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた停止前動作演出の動作態様に応じて、期待度(現在の特別図柄の変動において大当たりとなる期待度、又は、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる期待度)が異なる。例えば、停止前動作演出の第1の動作態様よりも、第2の動作態様の方が期待度が高い。一方、保留アイコンのアイコン移動表示演出の動作態様によっては期待度は異ならない。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた開始時動作演出の動作態様は、設定されている演出モード(ステージ)に関係なく複数の動作態様の中から何れかが選択されて実行されるが、アイコン移動表示演出の動作態様は演出モード(ステージ)に応じて選択されてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた停止前動作演出の動作態様は、設定されている演出モード(ステージ)に関係なく複数の動作態様の中から何れかが選択されて実行されるが、アイコン移動表示演出の動作態様は演出モード(ステージ)に応じて選択されてもよい。
また、何れの動作態様の開始時動作演出が行われる場合でも、アイコン移動表示演出が終了してから開始時動作演出が終了する。
なお、本実施形態では、変動停止コマンドの受信に応じて当該アイコンTIの消滅演出を行ったが、当該アイコンTIの消滅演出を行うタイミングはこれに限らない。例えば、変動開始コマンドを受信してから、変動開始コマンドに含まれる変動時間が経過したタイミングで、当該アイコンTIの消滅演出が行われてもよい。また、次の変動開始コマンドを受信したタイミング、又は、客待ちコマンドを受信したタイミングで、当該アイコンTIの消滅演出が開始されてもよい。
また、上記では、通常ハズレ変動において、変動停止コマンドの受信に応じて当該アイコンTIの消滅演出を行うこととしたが、後述のように、当該アイコンTIは特別図柄が停止する際以外にも、特別図柄の変動中の所定のタイミングで非表示にされる場合がある。
(変動開始、変動停止時における音量・光量調整操作)
本実施形態の遊技機1では、十字キー19の所定のボタン(例えば、上ボタン191A又は下ボタン193A)を用いた操作によって、特別図柄の変動表示中、特別図柄の停止表示中に、演出に関連する音(BGM、効果音、キャラクタの音声等)の音量を調整可能である。また、十字キー19の別のボタン(例えば、左ボタン192A又は右ボタン194A)を用いた操作によって、特別図柄の変動表示中、特別図柄の停止表示中に、第1画像表示装置70や第2画像表示装置71、枠用照明装置10、盤用照明装置74の光量を調整可能である。なお、各種エラー(不正入賞エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー等)に関連する音の音量は、十字キー19を用いた操作によっては変更されず、エラーに関連する音(エラー報知音)の音量は、常に最大値に設定される。以下、特別図柄の変動表示中、および停止表示中に十字キー19に対する操作が行われた場合の制御について説明する。
図50は、特別図柄の変動表示中および停止表示中に音量調整操作が行われる場合の演出の一例を示したタイミングチャートを示す図である。図51及び図52は、図50の各タイミングにおいて第1画像表示装置70に表示される画像の一例を示す図である。なお、以下では、第1特別図柄の変動表示中に音量調整操作が行われる場合について説明するが、第2特別図柄の変動表示中に操作が行われる場合も同様である。また、以下では、音量調整操作に関わる部分についてのみ詳細に説明し、第1特別図柄表示器60、第1特別図柄保留表示器63、及び、各オブジェクト(演出図柄701、小図柄702、第1保留アイコンHA、当該アイコンTI、第1数字保留SHA)の動作については、上記と同じであるため詳細な説明を省略する。
図50に示されるように、時刻t0において、客待ち中であるとする。すなわち、第1保留数U1および第2保留数U2がゼロであり、かつ、特別図柄が停止表示している状態であるとする。また、BGMは出力されていない状態であるとする(図51(a))。この状態で時刻t0において、十字キー19を用いて音量調整操作が行われた場合、音量値が例えば「2」から「3」に設定されるとともに、現在の音量値を示す音量値画像OGが表示される(図51(b))。本実施形態では、音量値を例えば「1」〜「5」の5段階に設定可能である。音量値画像OGは、現在設定されている音量値が「1」〜「5」のどの段階かを示す画像であり、例えば、音量値を示す画像を音量値に応じた数だけ表示することによって現在の音量値を示してもよいし、音量値をそのまま数字で示してもよい。また、十字キー19を用いた音量調整操作が行われた瞬間から、音量調整音の出力が開始される。音量調整音は、十字キー19を用いて音量調整操作が行われたことを示す音であり、例えば、0.8秒間出力される。音量調整音は、新たに設定された音量値で出力される。
音量値画像OGは、例えば、第1画像表示装置70の画面の右領域に表示され、例えば、右図柄の表示領域と重複する領域に表示される。図では、右図柄の一部が音量値画像OGと重なっている。この場合、音量値画像OGは右図柄よりも手前のレイヤーに描画される。すなわち、音量値画像OGは右図柄よりも優先的に表示され、音量値画像OGによって右図柄の一部が視認不可能又は視認困難になっている。音量値画像OGは、特別図柄の変動表示が開始されない場合は、表示開始されてから所定時間(例えば、10秒)が経過するまでは、継続して表示される。
ここで、音量値画像OGが表示されてから所定時間(10秒)が経過するまでに、第1始動口45に遊技球が入賞して、第1特別図柄の変動表示が開始されたとする(時刻t1、図51(c))。
時刻t2において、演出制御部130が変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701等を用いた変動演出が開始され(図51(d))、音量調整操作によって調整された後の音量でBGMが出力開始される。このとき、音量値画像OGが表示されてから所定時間(10秒)が経過する前であっても、音量値画像OGは消去される。
具体的には、変動開始コマンドが受信されたことに応じて、表示中の音量値画像OGが消去される。また、変動開始コマンドの受信時に、音量調整音の出力中である場合、音量調整音の出力を停止する。また、変動開始コマンドを受信してから所定時間(時刻t2〜t3;例えば、1秒間)は、音量値画像OGの表示が抑制(規制あるいは制限)されるとともに、音量値の変更自体が抑制される。すなわち、この期間は、十字キー19を用いて音量調整操作が行われた場合でも音量値は変更されず、したがって、音量値画像OGは表示されず、音量調整音も出力されない。
次に、時刻t3において、例えば当該アイコンTIが表示され、演出図柄701を用いた開始時動作演出が終了する前に再び十字キー19を用いた音量調整操作が可能となる。なお、演出図柄701を用いた開始時動作演出が終了した後(すなわち、演出図柄701を用いた変動表示演出が開始された後)、音量調整操作が可能となってもよい。
その後、演出図柄701を用いた変動表示演出中の時刻t4において、十字キー19を用いた音量調整操作が行われると、音量値が「3」から「4」に変更されるとともに、音量値画像OGが表示される(図51(f))。このときも音量調整音が出力される。
次に、演出図柄701を用いた変動表示演出中の時刻t5において、第1始動口45に遊技球が入賞した場合、始動入賞コマンドの受信に応じてアイコン追加表示演出が行われる(図52(g))。音量値画像OGが表示開始されてから所定時間(例えば、10秒)が経過していない場合、アイコン追加表示演出が行われるときも音量値画像OGは継続して表示される。なお、アイコン追加表示演出に伴って現在の音量値に応じた入賞音が出力されてもよい。
次に、時刻t6において、演出図柄701を用いた停止前動作演出が行われる(図52(h))。音量値画像OGが表示開始されてから所定時間(例えば、10秒)が経過していない場合、この停止前動作演出中も、音量値画像OGは継続して表示される。
時刻t7において、第1特別図柄が停止表示する(図52(i))。この時点では、演出図柄701は本停止しておらず、音量値画像OGも継続して表示される。
そして、時刻t8において、演出制御部130が変動停止コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701の本停止、小図柄702の停止表示等が行われるとともに、音量値画像OGが消去される(図52(j))。音量値画像OGが表示されてから所定時間(10秒)が経過する前であっても、音量値画像OGは強制的に消去される。変動停止コマンドを受信してから所定時間(例えば、1秒間)は、音量値画像OGの表示が抑制されるとともに、音量値の変更自体も抑制される。
さらに、次の特別図柄の変動表示が開始され、時刻t9において、演出制御部130が次の変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701を用いた開始時動作演出が行われるとともに、小図柄702の変動表示が開始される(図52(k))。この間も、音量値の変更は抑制され、音量値画像OGの表示も抑制される。
その後、時刻t10において、演出図柄701を用いた開始時動作演出中に(又は、開始時動作演出の後に)、十字キー19を用いた音量調整操作が可能となる(図52(l))。
以上のように、本実施形態では、特別図柄の変動表示中及び停止表示中に、遊技者は十字キー19を用いて音量調整が可能であるが、特別図柄の変動開始から所定時間、及び、特別図柄の停止表示から所定時間は、十字キー19を用いた音量調整が抑制される。
十字キー19を用いた光量調整についても同様である。具体的には、特別図柄の変動表示中及び停止表示中に、遊技者は十字キー19を用いて光量調整が可能である。第1画像表示装置70、第2画像表示装置70、枠用照明装置10、盤用照明装置74等の光量値は、例えば、「1」〜「5」の5段階で調整可能である。十字キー19を用いた光量調整操作が行われると、光量値が調整され、現在の光量値を示す光量値画像が表示されるとともに、光量調整音が出力される。特別図柄の変動開始からの所定期間、及び、特別図柄の変動停止からの所定期間では、この光量調整が抑制される。すなわち、光量調整自体が抑制されるとともに、光量値画像の表示および光量調整音の出力が抑制される。
これにより、特別図柄の変動開始時および変動停止時に音量値画像OGや光量値画像が表示されることで演出図柄701の視認性が低下することを防止することができる。また、特別図柄の変動開始時および変動停止時に音量調整音や光量調整音が出力される場合、特別図柄の変動開始又は変動停止によって音が出力されたかのように(すなわち、大当たり判定の結果に基づく音であるかのように)遊技者に誤解を与えてしまう可能性がある。このため、特別図柄の変動開始および変動停止から所定時間は、音量調整音や光量調整音が出力されないように音量調整や光量調整を抑制する。これにより、このような誤解を遊技者に与えないようにすることができる。
なお、本実施形態の遊技機1では、遊技者が操作可能な十字キー19を用いた音量調整や光量調整に加えて、基本的に遊技店員が操作可能な切替スイッチ22を用いた音量調整や光量調整が可能である。特別図柄の変動開始又は変動停止から所定時間であっても、切替スイッチ22に対する操作が行われた場合、音量調整や光量調整が行われてもよい。すなわち、特別図柄の変動開始および変動停止から所定時間、遊技者が操作可能な十字キー19を用いた音量調整や光量調整は抑制するが、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22を用いた音量調整や光量調整については抑制しないようにしてもよい。この場合において、特別図柄の変動開始又は変動停止から所定時間に切替スイッチ22を用いた音量調整(又は光量調整)が行われた場合には、音量調整(又は光量調整)自体は可能である一方、音量値画像(又は光量値画像)の表示が抑制されてもよいし、音量調整音(又は光量調整音)の出力が抑制されてもよい。逆に、この場合でも、音量値画像(又は光量値画像)の表示や音量調整音(又は光量調整音)の出力も抑制されないようにしてもよい。
また、切替スイッチ22を用いた音量調整や光量調整が行われた場合、十字キー19を用いた音量調整や光量調整と同様に、音量値画像OGや光量値画像が表示される。例えば、音量値画像OGの表示中に切替スイッチ22を用いた音量調整が行われた場合でも、十字キー19を用いた音量調整が行われた場合でも、音量値画像OGの表示が更新される。また、音量値画像OGが表示されていないときに、切替スイッチ22を用いた音量調整が行われた場合、音量値画像OGが表示される。この場合においても、特別図柄の変動開始時又は変動停止時には、音量値画像OGは消去され、特別図柄の変動開始又は変動停止から所定期間は、十字キー19を用いた音量調整は抑制される。なお、音量値画像OGが表示されていないときに、切替スイッチ22を用いた音量調整が行われた場合は、音量値画像OGは表示されない一方で、音量値画像OGの表示中に切替スイッチ22を用いた音量調整が行われた場合は、音量値画像OGの表示が更新されてもよい。光量調整についても同様である。
また、エラー報知音の出力中は、切替スイッチ22を用いた音量調整(又は光量調整)は可能であるが、十字キー19を用いた音量調整(又は光量調整)は抑制されてもよい。エラー報知音は、各種エラー(不正入賞エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー等)が発生したときに出力される音であり、最大音量で出力される。エラー報知音の出力中に切替スイッチ22を用いた音量調整が行われても、出力中のエラー報知音の音量調整は行われない。また、エラー報知音以外の演出音(大当たり判定の結果に基づく演出に関する音。例えばキャラクタの音声、大当たり判定の結果を示唆する効果音等)の出力中については、切替スイッチ22を用いた音量調整(又は光量調整)と、十字キー19を用いた音量調整(又は光量調整)とが可能であり、音量調整が行われた場合には、演出音の音量が変化する。なお、上述のように、特別図柄の変動開始又は変動終了から所定時間は、十字キー19を用いた音量調整(又は光量調整)が抑制される。
また、エラー報知音の出力中は、演出音を出力させない、又は、演出音の音量を低下させるようにし、十字キー19を用いた音量調整を抑制してもよい。すなわち、エラー報知音の出力中は、演出音の出力を抑制し、十字キー19を用いた音量調整も抑制する。エラー報知音の出力中に演出音の出力を抑制する方法としては、内部的に演出音の再生を行うが音量をゼロにする(すなわち、ミュートにする。言い換えると、非可聴音を出力する)方法、演出音の再生を行わない方法、演出音の音量を低下させる方法の何れであってもよい。
また、本実施形態の遊技機1では、エラー報知音の出力が開始される場合に、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値に設定されている場合であっても、現在の音量値よりも低い音量値(音量値ゼロを含む)で演出音を出力し、エラー報知音の出力が終了する場合に、演出音の音量を、低下させる前の音量(すなわち、設定されている音量値)に戻す。演出音の音量値が戻るときには、音量値画像は表示されない。
なお、上記実施形態では、音量値画像の表示の抑制として、特別図柄の変動開始時および変動停止時に、音量値画像を消去したが、変形例では、特別図柄の変動開始時および変動停止時に、演出図柄701の手前側のレイヤーに表示されていた音量値画像を、演出図柄701の奥側(背景画像側)のレイヤーに移動させることで、音量値画像の表示を抑制してもよい。すなわち、特別図柄の変動開始時および変動停止時に、演出図柄701を音量値画像よりも優先的に表示させてもよい。
また、上記実施形態では、音量調整音の出力中に特別図柄が変動開始した場合、又は、変動停止した場合、出力中の音量調整音を停止したが、変形例では、音量調整音の出力中に特別図柄が変動開始した場合、又は、変動停止した場合、音量調整音の出力期間(例えば、0.8秒)が経過するまで、音量調整音の出力を継続してもよい。この場合においても、音量値画像については消去されてもよい。すなわち、十字キー19を用いた音量調整によって音量値画像の表示および音量調整音の出力が行われているときに、特別図柄が変動開始又は変動停止した場合、音量値画像の表示は抑制するが、音量調整音の出力は継続してもよい。
また、上記実施形態では、特別図柄の変動開始時又は変動終了時を除く期間に十字キー19を用いた音量調整操作(又は光量調整操作)が行われた場合、音量値画像(又は光量値画像)を表示するとともに、音量調整音(光量調整音)を出力したが、変形例では、音量値画像(又は光量値画像)は表示されず、音量調整音(光量調整音)のみ出力されてもよい。この場合においても、特別図柄の変動開始又は変動終了から所定時間(例えば、1秒間)は、十字キー19を用いた音量調整(又は光量調整)は抑制され、音量調整音(光量調整音)の出力が抑制される。
以上のように、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後、停止表示し、演出図柄の停止前動作演出中も演出図柄の停止表示中も、BGMを継続して出力する。演出図柄の停止前動作演出中であっても、十字キー19を用いたBGMの音量調整は可能である。演出図柄が停止前動作演出を行っている間も、BGMの出力が継続するため、演出の連続性を確保することができ、次変動への移行をスムーズにすることができる。また、停止前動作演出中でも、音量調整が可能であるため、遊技者の好みに合わせていつでも音量調整を行うことができる。
また、本実施形態では、演出図柄が停止前動作演出を行った後、停止表示し、演出図柄の停止前動作演出中も演出図柄の停止表示中も、BGMを継続して出力する。演出図柄の停止前動作演出中であっても、十字キー19を用いたBGMの音量調整は可能である。また、停止前動作演出中にエラー報知音が出力される場合は、出力中のBGMは抑制(音量低下、ミュート、又は再生停止)される。これにより、停止前動作演出中でも音量調整が可能であるが、エラー報知音が出力される場合には、BGMが抑制されるため、エラー報知音を遊技者に聞かせることができる。
(SPSPリーチの演出例)
次に、リーチ演出が行われる場合の演出例について説明する。以下では、リーチ演出のうち、SPSPリーチ演出が行われる場合について説明する。
(SPSPリーチ演出からハズレが報知される場合の演出例)
図53は、SPSPリーチ演出が行われる場合の演出の一例を示したタイミングチャートを示す図である。図54は、図53の続きのタイミングチャートであり、SPSPリーチ演出の結果、ハズレが報知される場合のタイミングチャートを示す図である。図55〜図58は、図53及び図54の各タイミングにおける演出の一例を示す図である。
時刻t0以前では、第1特別図柄に係る大当たり判定の権利が3つ保留されているものとする。図53に示すように、時刻t0において、第1特別図柄が変動開始すると、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702を用いた変動表示演出、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示、各第1保留アイコンHAが右方向にシフト移動するアイコン移動表示演出等が開始される(図55(a))。なお、実際には第1特別図柄が変動開始した後に、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702を用いた変動表示演出、及び、各第1保留アイコンHAのアイコン移動表示演出等が開始されるが、特別図柄の変動開始タイミングと、各演出の開始タイミングとのズレは上述した通りであるため、ここでは省略する。
演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始されると、時刻t1において、各演出図柄701に対して、エフェクト画像705aが付加される開始時エフェクト演出が行われる(図55(b))。なお、この開始時エフェクト演出において、エフェクト画像705aの表示とともに、変動開始音が出力されてもよい。変動開始音は、エフェクト画像705aの表示態様(青、又は、赤)に応じて異なってもよい。
開始時エフェクト演出は、3つの演出図柄701のそれぞれに青色又は赤色のエフェクト画像705aが重畳して表示される演出であり、比較的小さなエフェクト画像705aが徐々に拡大する演出である。遊技機1には、エフェクト画像705aが徐々に拡大される複数のフレーム(例えば、45〜60フレーム;1.5秒〜2秒)にわたるアニメーション動画を示すデータが記憶されている。なお、開始時エフェクト演出は、事前判定の結果に基づいて、複数の特別図柄の変動にわたって各変動の開始時に行われる場合と、事前判定又は大当たり判定の結果に基づいて、1の特別図柄の変動の開始時に行われる場合とがある。ここでは、1の特別図柄の変動の開始時に、開始時エフェクト演出が行われるものとする。
開始時エフェクト演出は、演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始した後のタイミングで開始され、開始時動作演出中に終了される。例えば、開始時動作演出の開始タイミング(時刻t0)と、開始時エフェクト演出の開始タイミング(t1)とは、0.5秒程ずれてもよい。このように開始時動作演出を開始した後に、開始時エフェクト演出を実行することによって、演出図柄701を用いた開始時動作演出の視認性を妨げることを防止できるとともに、演出図柄701の変動開始時の興趣性を向上させることができる。
なお、開始時動作演出の開始タイミング(時刻t0)と、開始時エフェクト演出の開始タイミング(t1)とは、同じであってもよい。また、ここでは、開始時エフェクト演出は、特別図柄の1回目のサイクル変動中に開始される演出例について説明しているが、別の演出例では、特別図柄が1又は複数回サイクル変動を行った後に、開始時エフェクト演出が開始されてもよい。
次に、時刻t2において、第1保留アイコンHA1から当該アイコンTIへの移動が完了する。この時点では、開始時動作演出および開始時エフェクト演出は継続中である(図55(c))。また、当該アイコンTIが表示された場合、当該アイコンTIのアイコン変化演出が開始される場合がある。例えば、図55(c)に示されるように、第1保留アイコンHA1が当該アイコン表示領域704に移動して当該アイコンTIとして表示されたタイミングで、当該アイコンTIが「白色」から「青色」に変化するアイコン変化演出が開始される。アイコン変化演出は、第1保留アイコンHA又は当該アイコンTIが変化する演出であり、例えば、変化するアイコンの周囲にエフェクトが表示されてから所定時間(例えば、0.5秒)かけてアイコンが変化する演出である。遊技機1には、当該アイコンTIのアイコン変化演出のための複数のフレーム(例えば、15フレーム)から構成されるアニメーションを示すデータと、第1保留アイコンHAのアイコン変化演出のためのアニメーションを示すデータとが記憶されている。
なお、当該アイコンTIのアイコン変化演出のためのアニメーションを示すデータと、第1保留アイコンHAのアイコン変化演出のためのアニメーションを示すデータとは同じであってもよい。また、当該アイコンTIのアイコン変化演出は、特別図柄の変動開始時に限らず、特別図柄の変動中の任意のタイミングで実行され得る。
次に、時刻t3において、開始時エフェクト演出が終了する(図55(d))。開始時エフェクト演出は、特別図柄が複数回のサイクル変動を行った後、終了する。開始時エフェクト演出が終了した時点でも、開始時動作演出は継続している。また、時刻t3においては、当該アイコンTIのアイコン変化演出は既に終了しており、当該アイコンTIは、例えば青色の態様で表示されている。
その後、時刻t4において開始時動作演出が終了し、演出図柄701を用いた変動表示演出が開始される(図55(e))。なお、SPSPリーチ演出が行われる場合には、図43等で説明した通常ハズレ変動の場合よりも、開始時動作演出の実行時間が長くてもよい。例えば、通常ハズレ変動の場合の開始時動作演出は、1〜1.5秒間行われるのに対して、SPSPリーチ演出が行われる場合の開始時動作演出は、2秒〜3秒行われてもよい。また、SPSPリーチ演出が行われる場合には、通常ハズレ変動の場合と異なる態様の開始時動作演出が行われてもよい。
所定時間が経過すると、時刻t5において、左図柄および右図柄の停止前動作演出が行われる(図55(f))。次に、時刻t6において、左図柄および右図柄として同種の演出図柄701(例えば、「1」図柄)が仮停止し、リーチが成立する(図56(g))。リーチが成立すると、時刻t6〜t7において、リーチ報知演出が行われる(図56(h))。
リーチ報知演出は、左右に同種の演出図柄701が仮停止してリーチが成立したことを報知する演出であり、所定時間(例えば、2秒)にわたって行われる。具体的には、リーチ報知演出では、仮停止している左図柄および右図柄に対してエフェクト画像705bが付加されることで左図柄および右図柄が発光する。また、リーチ報知演出では、左図柄および右図柄の表示領域にわたる横長の画像(「リーチ」と書かれた画像)が、左図柄および右図柄に重畳して表示される。また、リーチ報知演出では、スピーカから例えば「リーチ」というキャラクタの音声が出力される。
次に、時刻t7において、Nリーチ(ノーマルリーチ)演出が開始される(図56(i))。具体的には、Nリーチ演出では、左図柄および右図柄が仮停止し、中図柄としての複数の演出図柄701が画面の上方から下方に向かって比較的ゆっくりとした速度で移動表示する演出が行われ、中図柄として左図柄および右図柄と同種の演出図柄が停止することを遊技者に期待させる演出が行われる。Nリーチ演出中は、Nリーチ演出の実行前から表示されていた通常背景画像が継続して表示される。また、Nリーチ演出の開始に応じて、通常BGMとは異なるNリーチ用BGMの出力が開始される。また、Nリーチ演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が大当たりの可能性を示唆する所定の態様(例えば青色)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。Nリーチ演出は、所定時間(時刻t7〜t8;例えば、10秒)にわたって実行される。
次に、Nリーチ演出の終盤において、比較的ゆっくりとした速度で移動表示していた中図柄が加速し、SPリーチ演出への発展が示唆される(図56(j))。
次に、時刻t8において、SPリーチ演出に発展することを示唆するSP発展演出が実行される(図56(k))。SP発展演出では、例えば、左図柄および右図柄内のキャラクタ画像が剥離して、数字画像で構成される左図柄および右図柄が縮小しながら画面の左右方向に移動する演出が行われる。また、SP発展演出中は、SP発展演出用の背景画像が表示される。なお、SP発展演出中も通常背景画像が表示されてもよい。
そして、時刻t9において、SPリーチ演出が開始される(図56(l))。SPリーチ演出では、縮小された数字画像からなる左図柄701および右図柄701が画面内の上方領域の左右領域にそれぞれ仮停止し、画面の中央部分においてSPリーチ演出に対応するSPリーチ動画演出(例えば、2Dのアニメキャラクタが動作する演出)が行われる。また、SPリーチ演出の開始時には、左図柄701および右図柄701が発光するように、左図柄701および右図柄701のそれぞれに対してエフェクト画像705cが付加される。また、SPリーチ演出の開始に応じて、背景画像が通常背景画像からSPリーチ用背景画像に変化するとともに、通常BGM及びNリーチ用BGMとは異なるSPリーチ用BGMの出力が開始される。
時刻t9〜t10において、SPリーチ演出が実行され、左図柄および右図柄と同種の演出図柄701が中図柄として停止することを遊技者に期待させる演出が行われる(図57(m))。また、SPリーチ演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が大当たりの可能性を示唆する所定の態様(例えば、青や緑)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。
次に、SPリーチ演出の終盤の時刻t10において、ブラックアウト演出が行われることがある(図57(n))。ブラックアウト演出は、SPSPリーチ演出が行われる可能性を示唆する演出であり、SPSPリーチ演出への発展の可能性が高いことを示唆する演出である。ブラックアウト演出では、画面全体がブラックアウトする(黒又は灰色の画像が画面全体に表示される)とともに、遊技者に演出ボタン17に対する操作を促すボタン操作促進画像PBGが表示される。また、演出ボタン17に対する操作の有効期間を示す有効期間画像YKGが表示される。ブラックアウト演出中、演出図柄701は非表示とされる。一方、小図柄702は継続して表示され、変動表示演出を行う。また、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは表示され、第1数字保留SHAおよび第2数字保留SHBも継続して表示される。なお、ブラックアウト演出中、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは非表示にされてもよいし、第1保留アイコンHAは非表示にされる一方で当該アイコンTIは表示されてもよいし、第1保留アイコンHAは表示にされる一方で当該アイコンTIは非表示されてもよい。また、ブラックアウト演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が所定の態様で点灯するランプ点灯演出が停止(すなわち、ランプが消灯)されてもよいし、ブラックアウト演出中もランプ点灯演出が継続されてもよい。
なお、ブラックアウト演出中は、ブラックアウト演出の開始前に出力されていたBGM(ここではSPリーチ用BGM)が中断し、BGMが出力されない無音状態となる。この無音状態においてはBGM以外の演出音(例えば、キャラクタの音声やボタン操作を促す音、その他の効果音等)は出力されてもよい。また、各種エラーが発生した場合には、ブラックアウト演出中であってもエラー報知音は最大音量で出力される。ブラックアウト演出中にSPリーチ用BGMの出力が中断した後、SPSPリーチ演出に発展する場合には、SPリーチ用BGMは再開されず、SPSPリーチ演出に応じた音が出力される。一方、ブラックアウト演出中にSPリーチ用BGMの出力が中断した後、SPSPリーチ演出に発展しない場合は、SPリーチ演出及びSPリーチ用BGMの出力が再開されて、その後ハズレが報知される。具体的には、ブラックアウト演出の後にSPSPリーチ演出に発展しない場合、ブラックアウト演出中に、SPリーチ用BGMの再生を継続するが音量をゼロ又は低下させることによりSPリーチ用BGMの出力を抑制し、その後、SPリーチ演出を再開するとともにSPリーチ用BGMの音量を元の音量に復帰させ、SPリーチ用BGMの出力を再開させる。ブラックアウト演出の後にSPSPリーチ演出に発展する場合は、ブラックアウト演出中に、SPリーチ用BGMを停止し(SPリーチ用BGMの再生を終了し)、その後、SPSPリーチ演出の発展に応じてSPSPリーチ演出に係る音(BGMや効果音)を出力させる。なお、ブラックアウト演出の後にSPSPリーチ演出に発展する場合もSPSPリーチ演出に発展しない場合も、ブラックアウト演出中に、SPリーチ用BGMの再生を継続するが音量をゼロ又は低下させることにより、SPリーチ用BGMの出力を抑制してもよい。
ここで、ブラックアウト演出が開始された後、有効期間中に演出ボタン17が押下された場合、又は、演出ボタン17に対する操作が行われることなく有効期間が経過した場合、SPSPリーチ演出に発展することを示唆するSPSP発展演出が行われる。
そして、SPSP発展演出の後、時刻t11において、SPSPリーチ演出が開始される(図57(o))。SPSPリーチ演出の開始に応じて、SPSPリーチ用背景画像が表示されるとともに、SPSPリーチ用BGMの出力が開始される。また、SPSPリーチ演出の開始に応じて、第1保留アイコンHAは非表示にされる。また、SPSPリーチ演出中、小図柄702は変動表示演出を継続し、当該アイコンTIは継続して表示され、第1数字保留SHAおよび第2数字保留SHBも継続して表示される。また、SPSPリーチ演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が大当たりの可能性が比較的高いことを示唆する所定の態様(例えば赤色の態様)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。なお、SPSPリーチ演出中、第1保留アイコンHAに加えて、当該アイコンTIも非表示にされてもよい。また、SPSPリーチ演出中、第1保留アイコンHAを表示する一方で当該アイコンTIを非表示にしてもよい。
SPSPリーチ演出中は、画面の上部領域の左右領域において、数字画像からなる比較的小さな左図柄701及び右図柄701がそれぞれ仮停止し、画面中央においては、SPSPリーチ演出用の動画演出(例えば、3Dのキャラクタが動作する演出)が行われる。
次に、SPSPリーチ演出の終盤の時刻t12において、決め演出が実行される(図57(p))。ここで、決め演出とは、大当たりか否かが報知される直前に行われる演出であり、遊技者に大当たりを期待させる演出である。決め演出の直後に、大当たりか否かが報知される。例えば、決め演出として、演出ボタン17に対する操作を促すための操作促進演出が実行されたり、操作促進演出の代わりに、左図柄および右図柄と同種の演出図柄701が画面中央で低速で移動し、画面中央に停止することを期待させる演出が行われる。ここでは、例えば、決め演出の一例として、演出ボタン17に対する操作を促すための操作促進演出が実行されるものとする。
具体的には、時刻t12において、遊技者に演出ボタン17に対する操作を促すボタン操作促進画像PBGとともに、操作の有効期間を示す有効期間画像YKGが表示される(図57(p))。ボタン操作促進画像PBGとして、通常状態の演出ボタン17を模した画像、又は、突出状態の演出ボタン17を模した画像が表示される。ボタン操作促進画像PBGとして突出状態の演出ボタン17を模した画像が表示される場合には、演出ボタン17は突出状態に変化する。演出ボタン17が突出状態に変化した場合は、演出ボタン17が通常状態のときよりも、大当たり期待度が高い。
なお、決め演出中以外の期間(リーチ演出の前半。例えば、SPSPリーチ演出開始前の図57(n)に示すブラックアウト演出中)でも演出ボタン17が突出状態に変化することはあるが、リーチ演出の前半よりもリーチ演出の後半(例えば、決め演出中)の方が、演出ボタン17は突出状態に変化しやすい。
また、操作促進演出中は、SPSPリーチ用BGMの出力が停止し、BGMが出力されない無音状態となる。なお、この無音状態において、BGM以外の所定の効果音や遊技者に演出ボタン17の操作を促す操作促進音が出力されてもよい。また、各種エラーが発生した場合には、決め演出としての操作促進演出中であってもエラー報知音は最大音量で出力される。決め演出としての操作促進演出の実行に応じて、当該操作促進演出の実行前に出力されていたSPSPリーチ用BGMは停止し、内部的にも再生されない。なお、決め演出としての操作促進演出中に、SPSPリーチ用BGMの再生を継続するが、音量をゼロ又は低下させることによりSPSPリーチ用BGMの出力を抑制してもよい。
そして、時刻t13において、有効期間中に演出ボタン17が押下された場合、又は、演出ボタン17に対する操作が行われることなく有効期間が経過した場合、大当たり判定の結果が報知される。ここでは、大当たり判定の結果がハズレであったため、ハズレを報知する失敗演出が行われる(図57(q))。具体的には、中図柄として、左図柄および右図柄とは異なる演出図柄701が仮停止することでハズレが報知される。この時点では、小図柄702は変動表示演出を継続している。また、失敗演出の実行中は、失敗演出(ハズレ報知演出)に応じたBGMや効果音が出力される。なお、失敗演出の実行中は、操作促進演出中に停止(抑制)されたSPSPリーチ用BGMの出力が再開されてもよい。また、失敗演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74がハズレを示唆する所定の態様(白色の態様)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。
次に、時刻t14において、切替画像が画面全体に表示される(図57(r))。この切替画像では、演出図柄701は非表示とされ、当該アイコンTIも非表示にされる。一方、小図柄702は継続して表示され、変動表示演出を行う。また、第1数字保留SHAおよび第2数字保留SHBも継続して表示される。
続く時刻t15において、SPSPリーチ用背景画像から通常背景画像に切り替わるとともに、3つの演出図柄701は、数字画像とキャラクタ画像とを含む通常の大きさの態様に戻り、3つの演出図柄701はハズレの態様で仮停止する(図58(s))。また、第1保留アイコンHAも再び表示され、当該アイコンTIも表示される。また、小図柄702は、変動表示演出を継続し、第1数字保留SHAおよび第2数字保留SHBも継続して表示される。
次に、時刻t16において、第1特別図柄が停止表示し(図58(t))、続く時刻t17において、演出制御部130が変動停止コマンドを受信したことに応じて、3つの演出図柄701が本停止するとともに、小図柄702も停止表示する(図58(u))。また、変動停止コマンドの受信に応じて、当該アイコンTIの消滅演出も開始される。
そして、第1特別図柄の停止表示から0.5秒が経過した時刻t18において、次の特別図柄の変動が開始され、上記と同様に、演出制御部130が変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701を用いた開始時動作演出等が実行される。
(SPSPリーチ演出から大当たりが報知される場合の演出例)
次に、SPSPリーチ演出の結果、大当たりが報知される場合の演出について説明する。図59は、SPSPリーチ演出の結果大当たりが報知される場合のタイミングチャートの一例を示す図である。図60は、SPSPリーチ演出の結果、大当たりが報知される場合の演出の一例を示す図である。
時刻t12の決め演出までは、図55(a)〜図57(p)と同様に演出が行われる。図59に示されるように、図57(p)の決め演出の後、時刻t13において、演出ボタン17に対する操作の有効期間中に演出ボタン17が押下された場合、又は、演出ボタン17に対する操作が行われることなく有効期間が経過した場合、大当たりを報知する成功演出が実行される(図60(q−2))。具体的には、左図柄および右図柄と同種の中図柄(ここでは「1」図柄)が仮停止することによって、3つの同種の演出図柄701が仮停止し、大当たりが報知される。この成功演出の際には、中図柄にエフェクト画像705dが付加される。この時点では、小図柄702は変動表示演出を継続している。また、成功演出の実行中は、大当たりを報知するBGMや効果音が出力される。なお、図60(q−2)示す画像の表示の代わりに、可動演出装置73を動作させることで大当たりを報知する成功演出が実行されてもよい。この場合、可動演出装置73が動作して第1画像表示装置70の画面の前面に出現するとともに、第1画像表示装置70の画面には、大当たりを報知する画像(演出図柄701以外の画像。例えば虹色の背景画像)が表示される。また、成功演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が大当たりを示唆する所定の態様(虹色の態様)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。
次に、時刻t14において、大当たりを示す大当たり背景画像に切り替わるとともに、画面全体にわたって3つの演出図柄701が拡大表示される図柄拡大演出が行われる(図60(r−2))。この図柄拡大演出においては、拡大された数字画像からなる3つの演出図柄701が画面中央に表示されるとともに、各演出図柄701の周囲にエフェクト画像705eが付加される。また、図柄拡大演出の実行に応じて、当該アイコンTIが消去される。また、図柄拡大演出中も、小図柄702は変動表示演出を継続し、第1数字保留SHAおよび第2数字保留SHBも継続して表示される。また、図柄拡大演出中は、大当たりを報知するBGMや効果音が出力される。また、図柄拡大演出中は、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74が大当たりを示唆する所定の態様(虹色の態様)で点灯するランプ点灯演出が行われてもよい。
次に、図柄拡大演出の後、数字画像からなる3つの演出図柄701が縮小して、時刻t15において、3つの演出図柄701が仮停止する(図60(s−2))。この3つの演出図柄701の仮停止中に、3つの演出図柄701のそれぞれに対してエフェクト画像705fが付加されることにより、演出図柄701が発光するような大当たり発光演出が行われる。この大当たり発光演出中も、小図柄702は変動表示演出を継続する。また、枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74は継続して所定の態様(虹色の態様)で点灯するランプ点灯演出を行ってもよい。
その後(例えば、大当たり発光演出の終了から1秒後)、時刻t16において、第1特別図柄が大当たりの態様で停止表示し(図60(t−2))、続く時刻t17において、演出制御部130が変動停止コマンドを受信したことに応じて、3つの演出図柄701が本停止し、小図柄702も停止表示する(図60(u−2))。
なお、ハズレの場合と異なり、大当たりの場合には、特別図柄の停止表示中に当該アイコンTIは表示されない。また、ハズレの場合には、SPSPリーチ用背景画像から通常背景画像に切り替わるとともに、演出図柄701の態様が数字画像とキャラクタ画像とを含む通常の態様に戻る。これに対して、大当たりの場合には、SPSPリーチ用背景画像から大当たり背景画像に切り替わるとともに、演出図柄701の態様がキャラクタ画像を含まない数字画像からなる態様で表示される。なお、大当たりの場合でも、演出図柄701が大当たりの態様で仮停止している間(時刻t15〜t16)、演出図柄701の態様が数字画像とキャラクタ画像とを含む通常の態様で表示されてもよい。また、演出図柄701が大当たりの態様で仮停止している間、当該アイコンTIが表示されてもよい。この場合は、変動停止コマンドの受信に応じて演出図柄701が本停止する場合でも、当該アイコンTIの消滅演出は行われなくてもよい。また、大当たりの場合、例えば図60(q−2)の後、通常背景画像に戻り、演出図柄701の態様が数字画像とキャラクタ画像とを含む通常の態様で表示されるとともに、当該アイコンTI及び第1保留アイコンHAが表示されてもよい。
そして、特別図柄が停止表示してから0.5秒後に主制御部100から演出制御部130に大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドが送信され、当該オープニングコマンドの受信に応じて、オープニング演出が開始される(時刻t18、図60(v))。
なお、図示は省略するが、SPSPリーチ演出に発展せずに、SPリーチ演出の結果、大当たり又はハズレが報知される場合には、図57(n)の後、SPSPリーチ演出が行われることなく、中図柄が停止して大当たり又はハズレが報知される。あるいは、図57(m)の後、ブラックアウト演出が行われることなく、中図柄が停止して大当たり又はハズレが報知される。具体的には、大当たりの場合には、SPリーチ演出の結果、中図柄が仮停止して3つの同種の演出図柄701が仮停止して大当たりが報知される。この3つの同種の演出図柄701が仮停止している間、小図柄702は変動表示を継続し、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続して表示され、周期動作を維持する。その後、変動停止コマンドの受信に応じて3つの同種の演出図柄701が本停止するとともに小図柄702が停止表示し、その間、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続的に表示される。このとき、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTI周期動作を継続してもよいし、周期動作を停止してもよい。そして、図60(v)と同様にオープニング演出が開始され、大当たり遊技が開始される。一方、ハズレの場合には、SPリーチ演出の結果、左右と異なる種類の中図柄が仮停止してハズレが報知される。3つの演出図柄701がハズレの態様で仮停止している間、小図柄702は変動表示を継続し、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続して表示され、周期動作を維持する。その後、SPリーチ用背景画像から通常背景画像に切り替わり、変動停止コマンドの受信に応じて3つの演出図柄701がハズレの態様で本停止するとともに小図柄702が停止表示する。その間、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続的に表示される。このとき、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTI周期動作を継続してもよいし、周期動作を停止してもよい。
また、図示は省略するが、SPリーチ演出に発展せずに、Nリーチ演出の結果、大当たり又はハズレが報知される場合には、図56(j)の後、SPリーチ演出が行われることなく、中図柄が停止して大当たり又はハズレが報知される。この場合、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは、非表示にされることなく、大当たり又はハズレが報知されている間も継続して表示される。具体的には、大当たりの場合には、Nリーチ演出の結果、中図柄が仮停止して3つの同種の演出図柄701が仮停止して大当たりが報知される。この3つの同種の演出図柄701が仮停止している間、小図柄702は変動表示を継続し、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続して表示され、周期動作を維持する。その後、変動停止コマンドの受信に応じて3つの同種の演出図柄701が本停止するとともに小図柄702が停止表示し、その間、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続的に表示される。このとき、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTI周期動作を継続してもよいし、周期動作を停止してもよい。そして、図60(v)と同様にオープニング演出が開始され、大当たり遊技が開始される。一方、ハズレの場合には、Nリーチ演出の結果、左右と異なる種類の中図柄が仮停止してハズレが報知される。3つの演出図柄701がハズレの態様で仮停止している間、小図柄702は変動表示を継続し、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続して表示され、周期動作を維持する。その後、変動停止コマンドの受信に応じて3つの演出図柄701がハズレの態様で本停止するとともに小図柄702が停止表示し、その間、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTIは継続的に表示される。このとき、第1保留アイコンHA及び当該アイコンTI周期動作を継続してもよいし、周期動作を停止してもよい。
なお、SPSPリーチ演出を実行する変動パターンが選択された場合、Nリーチ演出の後、SPリーチ演出を経由せずに、SPSPリーチ演出が行われる場合があってもよい。また、特殊リーチ演出を実行する変動パターンOP4が選択された場合、Nリーチ演出又はSPリーチ演出の後(あるいは、Nリーチ演出又はSPリーチ演出を行わずに)、特殊リーチ演出が行われる。特殊リーチ演出は、大当たり遊技が行われること(大当たり遊技の確定)を示唆する演出であり、3つの同種の演出図柄701が揃った状態の図柄列(例えば、「111」や「222」)が所定方向(上から下方向)に移動する演出が所定時間実行された後、3つの同種の演出図柄701が停止する演出である。
上記演出は単なる一例であり、特別図柄の変動中に大当たり判定の結果を示唆する様々な演出が行われてもよい。
例えば、大当たりと判定された場合、Nリーチ演出、SPリーチ演出、又は、SPSPリーチ演出の結果としてハズレの可能性が高いことを示唆する演出(リーチハズレ演出)が行われた後に、大当たり遊技が行われることを示唆する復活演出が行われてもよい。リーチハズレ演出の後に復活演出が行われるか否かに関わらず、リーチハズレ演出を行う前に(例えば、リーチ演出中またはリーチ演出の開始前に)、復活演出が行われる可能性があることを示唆する復活示唆演出が行われてもよい。
また、例えば、図57(n)や図57(p)に示す演出とは別に、演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出が行われ、操作が行われた場合には、所定の演出を実行可能であってもよい。この所定の演出は、操作促進演出を伴う場合と、操作促進演出を伴わない場合とがあり、SP発展演出やSPSP発展演出が行われる前の所定のタイミングにおいては、この操作促進演出の実行は制限されてもよい。一方で、大当たり判定の結果が確変遊技状態への移行を伴う大当たりである場合には、このようなSP発展演出やSPSP発展演出が行われる前の所定のタイミングでの操作促進演出の実行が制限されることなく所定の確率で行われ、この操作促進演出が行われたことに応じて演出ボタン17に対する操作が行われた場合は、所定の演出(例えば、確変大当たりを示唆する演出)が行われる。すなわち、大当たり判定の結果が確変遊技状態への移行を伴う大当たりでない場合には、上記所定のタイミングでの操作促進演出の実行は制限(規制)され、大当たり判定の結果が確変遊技状態への移行を伴う大当たりである場合には、上記所定のタイミングでの操作促進演出の実行は制限(規制)されない。なお、所定のタイミングでの操作促進演出の実行を制限する方法としては、予め実行確率をゼロに設定する方法や、予め相対的に低い実行確率を設定し抽選によって実行を制限する方法等がある。
また、上記では通常遊技状態において、第1特別図柄が変動するときの演出について説明したが、第2特別図柄が変動するときにも同様の演出が行われる。なお、第2特別図柄が変動するときには第1特別図柄が変動するときとは異なる演出が行われてもよい。また、確変遊技状態や時短遊技状態においては、上述した演出とは異なる演出が行われる。なお、確変遊技状態や時短遊技状態においても上記と同様の演出が行われてもよい。
例えば、確変遊技状態においては、特別遊技が行われてから第1の期間(特別図柄の変動が第1回数行われるまでの期間)と、第1の期間とは異なる第2の期間(例えば、第1の期間よりも短い期間)とでは、第2特別図柄の変動パターンを選択するための変動パターンテーブルが異なり、第1の期間と第2の期間とで、演出の内容、及び/又は、演出の選択率が異なってもよい。例えば、第1の期間では、第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合には、第1の確率で演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出を行った後にハズレ報知演出を実行し、第2の期間では、第2特別図柄に係る大当たり判定においてハズレと判定された場合には、第1の確率よりも高い第2の確率で操作促進演出を行った後にハズレ報知演出を実行してもよい。
また、通常遊技状態において、前段演出(例えば演出図柄701を用いた開始時動作演出や変動表示演出)からそれに続く後段演出(例えばリーチ演出)を行い、後段演出において遊技者にとって有利な情報を報知する第1報知演出を行い、確変遊技状態では、通常遊技状態のときと同じ前段演出を実行した後、後段演出を行い、当該後段演出において第1報知演出とは異なる、遊技者にとって有利な情報を報知する第2報知演出を行ってもよい。
また、前段演出(例えば演出図柄701を用いた開始時動作演出や変動表示演出)からそれに続く後段演出を行い、当該後段演出において大当たり遊技の実行に関する情報を報知する第1のパターンと、第1のパターンのときとは異なる前段演出を実行した後、第1のパターンのときと同じ後段演出を行い、当該後段演出において遊技者にとって有利な情報を報知する第2のパターンとを実行可能であってもよい。また、大当たり判定の結果を示す図柄が停止表示する際に、後段演出を実行可能であってもよい。
また、例えば、10R確変大当たりに当選した場合には、大当たり遊技が行われることを示唆する複数の特定演出のうちの特定態様の演出を実行可能であり、4R確変大当たりに当選した場合には、当該特定態様の演出を実行不可能に構成されてもよい。また、例えば、通常遊技状態では、10R確変大当たりに当選した場合でも4R確変大当たりに当選した場合でも、特定態様の演出を実行可能であり、確変遊技状態では、10R確変大当たりに当選した場合には特定態様の演出を実行可能であるが、4R確変大当たりに当選した場合には特定態様の演出を実行不可能であってもよい。
また、上記演出例では、通常ハズレ変動においては、第1の背景画像(演出モードA〜Cの何れかの背景画像)上に第1の大きさの3つの演出図柄701を表示して開始時動作演出及び変動表示演出を行い、その後、第1の大きさの3つの演出図柄701を用いて停止前動作演出を行って、当該3つの演出図柄701を停止表示させた。また、大当たり判定においてハズレと判定された場合であって、SPリーチ変動やSPSPリーチ変動においては、第1の背景画像上に第1の大きさの3つの演出図柄701を表示して開始時動作演出を行い、第1の大きさの2つの演出図柄701を用いて停止前動作演出を行ってから2つの演出図柄701を仮停止させ、第2の背景画像(SPリーチ演出に対応する背景画像、SPSPリーチ演出に対応する背景画像)上に第1の大きさよりも小さな第2の大きさの2つの演出図柄701を仮停止させた状態でSPリーチ演出やSPSPリーチ演出を行い、その後、第1の背景画像に戻して、第1の大きさの3つの演出図柄701を停止表示させた。すなわち、通常ハズレ変動でも、SPリーチ変動やSPSPリーチ変動でも、第2の大きさの演出図柄701を用いて、開始時動作演出及び停止前動作演出を行わないようにした。他の演出例では、第2の大きさの演出図柄701を用いて、開始時動作演出、及び/又は、停止前動作演出が行われる場合があってもよい。また、大当たり判定においてハズレと判定された場合であって、SPリーチ変動やSPSPリーチ変動においては、第1の背景画像(例えば、演出モードAに対応する背景画像)上に第1の大きさの3つの演出図柄701を表示して開始時動作演出を行い、第1の大きさの2つの演出図柄701を用いて停止前動作演出を行ってから2つの演出図柄701を仮停止させ、第2の背景画像上に第1の大きさよりも小さな第2の大きさの2つの演出図柄701を仮停止させた状態でSPリーチ演出やSPSPリーチ演出を行い、その後、第1の背景画像とは異なる第3の背景画像(演出モードBに対応する背景画像)上に第1の大きさの3つの演出図柄701を停止表示させてもよい。
また、大当たりと判定された場合、Nリーチ演出が行われる前、Nリーチ演出中、SPリーチ演出中、あるいは、SPSPリーチ演出中に、大当たり遊技が行われることを示唆する確定演出が、1又は複数回行われてもよい。例えば、確定演出として、プレミアキャラクタが出現する演出、虹色の画像を第1画像表示装置70及び/又は第2画像表示装置71に表示する演出、可動演出装置73を虹色に発光させる演出、枠用照明装置10、盤用照明装置、又は、演出ボタン17を虹色に発光させる演出等が行われてもよい。例えば、SPSPリーチ演出中に演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出が行われ、操作の有効期間中に演出ボタン17が押下された場合、カットイン画像が第1画像表示装置70に表示される。カットイン画像には、大当たり期待度が相対的に低い青色カットイン画像と、大当たり期待度が相対的に高い赤色カットイン画像と、大当たり遊技が行われることを示唆する虹色カットイン画像とがあり、これらのうちの何れかが演出ボタン17の押下に応じて表示されてもよい。また、虹色カットイン画像が表示される場合には、虹色カットイン画像の表示中に、又は、虹色カットイン画像が表示される前に、演出ボタン17を振動させ、青色カットイン画像が表示される場合には、青色カットイン画像の表示中又は青色カットイン画像の表示前に、演出ボタン17を振動させないようにしてもよい。また、Nリーチ演出が行われる前、Nリーチ演出中、SPリーチ演出中、あるいは、SPSPリーチ演出中に、操作促進演出を伴わずに(演出ボタン17に対する操作を伴わずに)、大当たり遊技が行われることを示唆する確定演出が行われてもよい。
(先読み演出の具体例)
次に、先読み演出の具体例について説明する。上述のように、本実施形態の遊技機1は、事前判定の結果に基づいて、複数の特別図柄の変動にわたって行われる先読み演出(先読み連続演出)として、開始時エフェクト演出、チャンス目演出、及び、ゾーン演出が実行される場合がある。これらの3つの先読み連続演出のうちの1つのみが実行される場合もあれば、複数が実行される場合もある。以下では、事前判定においてSPSPリーチ演出が行われると事前判定された場合に、SPSPリーチ演出が行われる特別図柄の変動(先読み対象変動)の前の変動において、先読み連続演出が実行される場合の演出例について説明する。
図61は、先読み対象変動の2変動前に先読み連続演出が行われる場合のタイミングチャートの一例を示す図である。図62は、図61の続きの演出を示す図であって、先読み対象変動の1変動前から先読み対象変動の途中までのタイミングチャートの一例を示す図である。図63〜図66は、図61及び図62の各タイミングにおける演出の一例を示す図である。
図61に示されるように、第1特別図柄に係る大当たり判定の権利が3つ保留されており、先読み対象である第1保留アイコンHA3が青色で表示されているとする。このとき、時刻t0において、先読み対象の2変動前に係る第1特別図柄が変動開始すると、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702を用いた変動表示演出、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示、各第1保留アイコンHAのアイコン移動表示演出等が開始される(図63(a))。なお、実際には第1特別図柄が変動開始した後に、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702を用いた変動表示演出、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示等が開始されるが、これらの開始タイミングのズレは上述した通りであるため、ここでは説明を省略する。
演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始されると、時刻t1において、各演出図柄701に対して、エフェクト画像705aが付加される開始時エフェクト演出が行われる(図63(b))。
次に、時刻t2において、各第1保留アイコンHAの移動が完了する。この時点では、開始時動作演出および開始時エフェクト演出は継続中である(図63(c))。
次に、時刻t3において、開始時エフェクト演出が終了する(図63(d))。この時点では、開始時動作演出は継続している。さらに、時刻t4において、開始時動作演出が終了し、演出図柄701を用いた変動表示演出が実行される(図63(e))。
所定時間が経過すると、時刻t5において、ゾーン演出が開始される(図63(f))。ゾーン演出の開始の際には、ゾーン演出の開始を示唆するゾーン突入画像が表示される。また、ゾーン演出の開始に応じて、ゾーン演出が実行されていることを示すゾーン表示画像707が表示されるとともに、背景画像が通常背景画像からゾーン背景画像に変化する。ゾーン表示画像707は、例えば、左右方向に長い帯状の画像に重畳して「ゾーン」の文字が書かれた画像であり、「ゾーン」の文字が左方向から右方向へ移動する。ゾーン表示画像707は、背景画像の手前側のレイヤーに配置され、演出図柄701の奥側のレイヤーに配置される(すなわち、演出図柄701の方が優先表示される)。なお、ゾーン表示画像707は、演出図柄701の手前側のレイヤーに配置されてもよい。ゾーン表示画像707として、「弱ゾーン」と「強ゾーン」のそれぞれに対応した画像があり、ここでは、弱ゾーンに対応するゾーン表示画像707が表示されている。また、ゾーン背景画像は、例えば、所定のキャラクタが動作する画像であり、ゾーン背景画像として、「弱ゾーン」と「強ゾーン」のそれぞれに対応した画像がある。ゾーン表示画像707およびゾーン背景画像は、1又は複数の特別図柄の変動にわたって表示される。また、ゾーン演出の実行中は、通常BGMに代えて、ゾーンBGMが出力される。なお、ゾーン演出の実行中に通常BGMが出力されてもよい。なお、ゾーン演出中は、帯状のゾーン表示画像707に加えて、ゾーン演出の実行中を示す別の画像が表示されてもよい。また、ゾーン演出中は、保留アイコンや当該アイコンの台座の画像(保留アイコンや当該アイコンの表示領域を形成するための画像)が、ゾーン演出特有の画像に切り替わってもよい。
なお、ゾーン演出の実行中にゾーンBGMを出力する場合、ゾーンBGMの出力中に、通常BGMの再生を継続し、通常BGMの音量をゼロ又は低下させることで、通常BGMの出力を抑制してもよい。また、大当たり判定の結果を示唆するキャラクタを表示する示唆演出を実行可能であり、当該示唆演出中にキャラクタの音声(示唆演出音)を出力可能であってもよい。このような示唆演出をゾーン演出中もゾーン演出中でないときも実行可能であることを前提として、ゾーン演出中に当該示唆演出を実行する場合には、キャラクタの音声は、ゾーン演出中でないときより小さい音量で出力されてもよいし、ゾーンBGMよりも小さい音量で出力されてもよいし、出力されなくてもよい。
次に、時刻t6において、先読み対象の変動に係る第1保留アイコンHA2に対するアイコン変化演出が開始される(図64(g))。例えば、第1保留アイコンHA2は、アイコン変化演出によって「青」から「赤」に変化する。なお、アイコン変化演出に伴って、アイコン変化音が出力されてもよい。アイコン変化音は、変化後の保留アイコンに表示態様に応じた音であり、始動口への遊技球の入賞時に出力される入賞音と同じ音であってもよい。
次に、左図柄および右図柄がそれぞれ異なるタイミングで停止前動作演出を行った後、仮停止する。そして、時刻t6から所定時間(例えば、5秒)が経過した時刻t7において、3つ目の中図柄が停止前動作演出を行い(図64(h))、時刻t8において、中図柄が仮停止する(図64(i))。
中図柄が仮停止した直後(例えば、0.5秒後)の時刻t9において、3つの演出図柄701を用いた先読みチャンス目演出が開始される(図64(j))。先読みチャンス目演出は、それぞれの演出図柄701の周囲にエフェクト画像705hが表示される演出であり、大当たりを示さない組み合わせであって、特定の組み合わせ(例えば、偶数図柄の組み合わせ、又は、奇数図柄の組み合わせ)の演出図柄701が仮停止してハズレを報知する演出である。先読みチャンス目演出は、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる期待度が高いことを示唆する演出である。なお、先読みチャンス目演出には、第1の態様(偶数図柄の組み合わせであって、青色のエフェクト画像705hが付加される態様)と、第1の態様よりも大当たり期待度の高い第2の態様(奇数図柄の組み合わせであって、赤色のエフェクト画像705hが付加される態様)とがある。また、先読みチャンス目演出において、停止音が出力されてもよい。この停止音は、第1の態様と第2の態様とで異なってもよい。
時刻t9から所定時間(例えば、1秒)が経過した時刻t10において、先読みチャンス目演出が終了し(エフェクト画像705hが消去され)、ハズレを示す3つの演出図柄701が仮停止する(図64(k))。そして、時刻t11において、第1特別図柄が停止表示するとともに、変動停止コマンドの受信に応じて、3つの演出図柄701が本停止する(図64(l))。3つの演出図柄701が本停止する際には、先読みチャンス目演出の開始とともに出力開始された停止音が終了している。具体的には、第1特別図柄が停止表示する前に停止音の出力は終了している。なお、第1特別図柄が停止表示するタイミング、及び、3つの演出図柄701が本停止するタイミングにおいても、停止音が出力中であってもよい。
なお、実際には第1特別図柄が停止表示した後に、演出図柄701の本停止、小図柄702の停止表示、及び、サブ第1変動表示器81の停止表示等が行われるが、これらのタイミングのズレは上述した通りであるため、ここでは説明を省略する。
このように、事前判定の結果に基づいて、3つの演出図柄701に対して停止前動作演出と仮停止とがそれぞれ順に行われた後、先読みチャンス目演出が実行される場合がある。例えば、左図柄が停止前動作演出を行った後、仮停止し、次に、右図柄が停止前動作演出を行った後、仮停止し、最後に、中図柄が停止前動作演出を行った後、仮停止する。そして、3つ目の中図柄が仮停止した直後に、3つの演出図柄701に対して同時にエフェクト画像705hが付加される。なお、3つの演出図柄701が順に停止前動作演出および仮停止を行う場合に限らず、3つの演出図柄701のうちの少なくとも2つが同時に停止前動作演出および仮停止を行う場合があってもよい。この場合でも、先読みチャンス目演出が実行される場合には、3つの演出図柄701に対するエフェクト画像705hの付加は同時に行われる。例えば、左図柄および右図柄が同時に停止前動作演出と仮停止とを行った後、中図柄が停止前動作演出と仮停止とを行い、その後、3つの演出図柄701に対して同時にエフェクト画像705hが付加される場合があってもよい。また、左図柄、中図柄、及び、右図柄が、同時に停止前動作演出および仮停止を行い、その後、3つの演出図柄701に対して同時にエフェクト画像705hが付加される場合があってもよい。
時刻t11から0.5秒経過後の時刻12において、次の特別図柄の変動表示(先読み対象の1変動前)が開始される(図65(m))。具体的には、上記と同様に、演出図柄701を用いた開始時動作演出等が開始され、開始時エフェクト演出が実行される。
次に、時刻t13において、演出図柄701を用いた変動表示演出が開始され(図65(n))、さらに所定時間が経過すると、3つの演出図柄701のそれぞれが(異なるタイミングで又は同時に)停止前動作演出および仮停止を行う(時刻t14の直前、図65(o))。
そして、時刻t14において、2回目の先読みチャンス目演出が開始される(図65(p))。2回目の先読みチャンス目演出では、1回目の先読みチャンス目演出とは異なる態様の演出が行われてもよい。例えば、1回目の先読みチャンス目演出は第1の態様で行われ、2回目の先読みチャンス目演出はより大当たり期待度の高い第2の態様で行われてもよい。
時刻t15において、先読みチャンス目演出が終了して(エフェクト画像705hが消去され)、ハズレを示す3つの演出図柄701が仮停止する(図65(q))。そして、時刻t16において、第1特別図柄が停止表示するとともに、変動停止コマンドの受信に応じて、3つの演出図柄701が本停止する(図65(r))。
さらに、0.5秒経過後の時刻17において、次の特別図柄の変動表示(先読み対象の変動)が開始される(図66(s))。上記と同様に、演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始され、開始時エフェクト演出が実行される。ここで、先読み対象変動における開始時エフェクト演出の態様は、2変動前および1変動前における開始時エフェクト演出よりも大当たり期待度の高い態様であってもよいし、同じ期待度の態様であってもよい。
次に、時刻t18において、Nリーチ演出が開始される(図66(t))。このNリーチ演出中まで、背景画像として、ゾーン背景画像が表示される。また、Nリーチ演出の開始に応じて、又は、Nリーチ演出の開始前に、ゾーン演出の態様が「弱ゾーン演出」からより大当たり期待度の高い「強ゾーン演出」に変化する。この変化に伴って、ゾーン表示画像707中の文字も「強ゾーン」に変化する。なお、「弱ゾーン演出」から「強ゾーン演出」へは何れのタイミングで変化してもよい。
そして、SP発展演出が行われた後、時刻t19において、SPリーチ演出が開始される(図66(u))。SPリーチ演出の開始に応じて、背景画像は、ゾーン背景画像からSPリーチ用背景画像に変化する。また、図66(u)に示されるように、Nリーチ演出中までは横長のゾーン表示画像707が表示されていたが、SPリーチ演出の開始に応じて、縦長のゾーン表示画像707に変化する。
SPリーチ演出が終了すると、SPSP発展演出を経由して、時刻t20において、SPSPリーチ演出が開始される(図66(v))。SPSPリーチ演出の開始に応じて、SPリーチ用背景画像からSPSPリーチ用背景画像に変化する。また、SPSPリーチ演出の開始に応じて、ゾーン表示画像707が非表示になる。以降のSPSPリーチ演出については、上記と同様であるため説明を省略する。
なお、SPSPリーチ演出中においても、ゾーン表示画像707が表示されてもよい。また、上記演出例では、ゾーン演出が実行される場合でも、SPリーチ演出中はSPリーチ用背景画像を表示し、SPSPリーチ演出中はSPSPリーチ用背景画像を表示するものとしたが、他の演出例では、ゾーン演出が実行される場合には、SPリーチ演出中およびSPSPリーチ演出中でもゾーン背景画像を表示してもよい。
このように、本実施形態では、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、開始時動作演出の開始前でも開始時動作演出の実行中においても、背景画像を用いた背景演出(ゾーン背景画像の動作、通常背景画像の動作)が行われる。このため、特別図柄の変動表示の開始前は背景に注目させるが、特別図柄の変動開始に応じて、演出図柄を用いて開始時動作演出を行うことで、背景に注目させた状態から演出図柄に注目させることができ、特別図柄の変動開始することをアピールすることができる。また、事前判定の結果に基づいて背景演出が行われる場合には、以降の変動について遊技者を期待させることができる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動開始に応じて演出図柄が開始時動作演出を行った後、変動表示を開始し、演出図柄の開始時動作演出を開始するときでも、背景画像を用いた背景演出が行われている。このため、背景に注目させるとともに背景に注目させた状態から演出図柄に注目させることができる。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた停止前動作演出が行われた後、演出図柄および小図柄が停止し、演出図柄の停止中も小図柄の停止中も、背景画像を用いた背景演出が行われている。このため、演出図柄が停止する際には演出図柄に注目させることができ、演出図柄が停止した後は、背景に注目させることができる。
また、本実施形態では、演出図柄を用いた停止前動作演出が行われた後、演出図柄および小図柄が停止し、演出図柄の停止前動作演出中も、背景画像を用いた背景演出が行われている。このため、演出図柄が停止する際には演出図柄に注目させることができ、演出図柄が停止した後は、背景に注目させることができる。
(コマンド非受信時の演出例)
次に、主制御部100からのコマンドを演出制御部130が受信できない場合の演出例について説明する。例えば、主制御部100と演出制御部130との接続不良が発生した場合や外部からの何らかの影響(例えば妨害電波等)により、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できない場合がある。
以下では、第1特別図柄が変動表示中であり、かつ、第1保留数U1が「3」であるときに演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可になった場合について説明する。また、3つ目の保留(以下、「先読み対象」という)に基づいて、先読み連続演出(ゾーン演出)を実行中であり、先読み対象の変動より前の変動では、特別図柄の変動パターンとして、リーチ演出を伴わない通常ハズレの変動パターンHP1又はHP2が選択されるものとする。
図67は、特別図柄の変動表示中に演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可になった場合のタイミングチャートの一例を示す図である。図68及び図69は、図67の各タイミングにおける演出の一例を示す図である。
図67に示されるように、時刻t0において、演出図柄701は変動表示演出を実行中であり、小図柄702およびサブ第1変動表示器81も変動表示中である。また、第1特別図柄保留表示器63が示す第1保留数U1は、「3」である(左側のLEDが点滅し、右側のLEDが点灯している)。また、サブ第1保留表示器83が示す保留数は、「3」である(左側のLEDが点滅し、右側のLEDが点灯している)。また、第1保留アイコンHAおよび第1数字保留SHAが示す保留数も「3」である。また、背景画像としてゾーン背景画像が表示されており、ゾーン演出の実行中であることを示すゾーン表示画像707が表示されている。
このような演出の実行中に、時刻t1において、演出制御部130は、主制御部100からのコマンドを受信できない状態になったとする。この場合でも、演出図柄701を用いた変動表示演出は継続される。また、小図柄702の変動表示演出、及び、サブ第1変動表示器81の変動表示も継続して行われる。また、ゾーン演出も継続して実行される。また、この変動の開始時又は開始前に決定されていた各種演出も、予め決定されていたタイミングで実行される。
具体的には、特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、変動開始時に決定された順番で演出図柄701が停止前動作演出および仮停止を行う。例えば、特別図柄の変動開始時に、左図柄、右図柄、中図柄の順で停止することが決定されている場合、時間経過に応じて、左図柄が停止前動作演出を行った後、仮停止し、次に、右図柄が停止前動作演出を行った後、仮停止する。
そして、時刻t2において、中図柄が停止前動作演出を行う(図68(b))。時刻t3において、中図柄による停止前動作演出が終了すると、中図柄が仮停止する(図68(c))。なお、この変動において先読みチャンス目演出の実行が決定されていた場合には、先読みチャンス目演出が実行される。
次に、時刻t4において、第1特別図柄が停止表示する(図68(d))。具体的には、主制御部100は、第1特別図柄を停止表示させるとともに、演出制御部130に対して変動停止コマンドを送信する。しかしながら、演出制御部130は、主制御部100からの変動停止コマンドを受信できない。このため、第1特別図柄が停止表示した後も(正常な状態なら演出制御部130が変動停止コマンドを受信するタイミング以降も)、3つの演出図柄701の仮停止(揺動)は継続される。また、小図柄702の変動表示も継続して実行される。また、サブ第1変動表示器81も変動表示を継続する。また、当該アイコンTIも継続して表示される。また、3つの第1保留アイコンHAも継続して表示される。また、ゾーン演出も継続して実行される。また、BGMも、継続して出力される。
次に、時刻t5において、主制御部100において第1保留数U1が「3」から「2」に減少されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始される(図68(e))。すなわち、先読み対象の2つ前の変動が開始される。具体的には、主制御部100は、第1特別図柄の変動表示を開始するとともに、演出制御部130に対して変動開始コマンドを送信する。しかしながら、演出制御部130は、主制御部100からの変動開始コマンドを受信できない。このため、第1特別図柄の変動表示が開始されても、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702を用いた変動表示演出、及び、サブ第1変動表示器81の変動表示は開始されない。一方で、3つの演出図柄701の仮停止(揺動)は継続され、小図柄702の変動表示演出も継続して実行され、サブ第1変動表示器81も変動表示を継続する。また、第1保留アイコンHAのアイコン移動表示演出も開始されず、サブ第1保留表示器83、及び、第1数字保留SHAが示す保留数も「3」のままである。また、当該アイコンTIも継続して表示される。また、ゾーン演出も継続して実行され、BGMも継続して出力される。
なお、この変動(先読み対象の2変動前)において、先読み対象に対する事前判定の結果に基づいて、開始時エフェクト演出の実行が予め決定されていた場合でも、この変動の開始に応じて、開始時エフェクト演出は実行されない。また、仮にこの変動において先読みチャンス目演出の実行が予め決定されていても、この変動において先読みチャンス目演出は実行されない。
次に、時刻t6において、演出制御部130は、主制御部100からのコマンドを受信できる状態に復帰したとする。この場合でも、3つの演出図柄701の仮停止(揺動)は継続され、小図柄702の変動表示も継続して実行される。また、サブ第1変動表示器81も変動表示を継続する。また、サブ第1保留表示器83、第1保留アイコンHA、及び、第1数字保留SHAが示す保留数も「3」のままである。また、ゾーン演出は継続して実行され、BGMも継続して出力される。
その後、時刻t7において、第1特別図柄が停止表示されるとともに、演出制御部130が主制御部100からの変動停止コマンドを受信する(図68(f))。変動停止コマンドの受信に応じて、3つの演出図柄701が本停止するとともに、小図柄702が停止表示し、サブ第1変動表示器81も停止表示する。この時点では、サブ第1保留表示器83、第1保留アイコンHA、及び、第1数字保留SHAが示す保留数は「3」のままである。また、変動停止コマンドの受信に応じて、当該アイコンTIの消滅演出が実行される。この当該アイコンTIの消滅演出は、上述した通り、複数のフレームにわたって徐々に当該アイコンTIが消滅する演出である。また、ゾーン演出は継続して実行され、BGMも継続して出力される。
そして、次の時刻t8において、主制御部100において第1保留数U1が「2」から「1」に減少されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始される(図69(g))。すなわち、先読み対象の1つ前の変動が開始される。また、演出制御部130は、主制御部100からの変動開始コマンドを受信し、変動開始コマンドの受信に応じて、演出図柄701を用いた開始時動作演出を開始するとともに、小図柄702を用いた変動表示演出を開始する。また、サブ第1変動表示器81において変動表示が開始される。また、サブ第1保留表示器83が示す保留数は、「3」から「1」に変化する(左のLEDが点灯し、右のLEDが消灯した状態に変化する)。また、第1数字保留SHAが示す保留数は、「3」から「1」に変化する。この第1数字保留SHAが示す保留数の変化は、1フレームで行われる。すなわち、変動開始コマンドを受信してから次のフレーム更新タイミングで、第1数字保留SHAが「3」から「1」に更新される。また、ゾーン演出は継続して実行され、BGMも継続して出力される。
また、時刻t8において、1つの第1保留アイコンHAが消滅するとともに、2つの第1保留アイコンHAがそれぞれシフト移動を開始する(図69(g))。すなわち、この時点で表示されている3つの第1保留アイコンHAのうちの余分な1つの第1保留アイコンHAが消滅され、残りの2つの第1保留アイコンHAがそれぞれシフト移動する。
次に、時刻t9において、各演出図柄701に対する開始時エフェクト演出が実行される(図69(h))。ここでは、先読み対象に対する事前判定の結果に基づいて、先読み対象の1つ前の変動において、先読み連続演出として開始時エフェクト演出を実行することが予め決定されていたため、開始時エフェクト演出が実行される。
そして、時刻t10において、開始時動作演出が終了し、演出図柄701を用いた変動表示演出が実行される(図69(i))。以降は、上述したように演出が進行する。
なお、図69(g)において、余分な1つの第1保留アイコンHAを消滅させ、残りの2つの第1保留アイコンHAをシフト移動させる場合、当該アイコン表示領域704から最も遠い方の第1保留アイコンHAを消滅させてもよいし、当該アイコン表示領域704に最も近い方の第1保留アイコンHAを消滅させてもよい。
図70は、第1保留アイコンHAが1つ余分に表示されている場合に、最も左側の第1保留アイコンHA3が消去される演出例を示す図である。
図70に示されるように、変動開始コマンドの受信に応じて、最も左側の第1保留アイコンHA3を消滅させるとともに、残る第1保留アイコンHA2及びHA1を、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIの表示領域にそれぞれ移動開始させる(図70(g))。最も左側の第1保留アイコンHA3は、1フレームで消去され、次のフレームでは表示されない(図70(g−2))。すなわち、この場合、複数のフレームにわたって徐々に第1保留アイコンHA3を消滅させる消滅演出は行われない。一方、残る第1保留アイコンHA2及びHA1の移動は、上述した通常のアイコン移動表示演出(主制御部100からのコマンドを取りこぼすことなく変動開始コマンドを受信したことに応じて実行されるアイコン移動表示演出)により移動される。すなわち、複数のフレーム(例えば、15フレーム;0.5秒間)にわたるアニメーションにより第1保留アイコンHA2及びHA1が移動される。そして、第1保留アイコンHA2及びHA1は、複数のフレーム後に、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIとしてそれぞれ表示される(図70(g−3))。
図71は、第1保留アイコンHAが1つ余分に表示されている場合に、最も右側の第1保留アイコンHA1が消去される演出例を示す図である。
図71に示されるように、変動開始コマンドの受信に応じて、最も右側の第1保留アイコンHA1を消滅させるとともに(図71(g))、残る第1保留アイコンHA3及びHA2をそれぞれ第1保留アイコンHA2及びHA1の表示領域に瞬間的に(1フレームで)移動させる(図71(g−2))。すなわち、変動開始コマンドの受信に応じて、最も右側の第1保留アイコンHA1が1フレームで消滅するとともに、残る第1保留アイコンHA3及びHA2がそれぞれ第1保留アイコンHA2及びHA1の表示領域にそれぞれ1フレームで移動する。言い換えると、最も右側の第1保留アイコンHA1を複数のフレームにわたって徐々に消滅させる消滅演出は行われず、第1保留アイコンHA3及びHA2を複数のフレームにわたって移動させるアイコン移動表示演出は行われない。さらにその後、瞬間的に移動した第1保留アイコンHA2及びHA1を、第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIの表示領域にそれぞれアイコン移動表示演出(複数のフレームにわたるアニメーション)により移動させる(図71(g−3))。
なお、図70で示した場合でも、図71で示した場合でも、余分な第1保留アイコンHAを消滅させる際に、複数のフレームにわたって余分な第1保留アイコンHAを消滅させる消滅演出が行われてもよい。この場合、正常に変動停止コマンドを受信したことに応じて実行される当該アイコンの消滅演出よりも、短い時間で(すなわち、少ないフレーム数で)余分な第1保留アイコンHAを消滅させてもよいし、同じ時間で(すなわち、同じフレーム数で)余分な第1保留アイコンHAを消滅させてもよい。
また、図71で示した場合において、残った第1保留アイコンHA3及びHA2を、それぞれ第1保留アイコンHA2及びHA1の表示領域に1フレームで移動させるのではなく、複数のフレームで移動させてもよい。すなわち、残った第1保留アイコンHA3及びHA2を複数のフレームにわたるアイコン移動表示演出により移動させてもよい。この場合の第1保留アイコンHA3及びHA2から第1保留アイコンHA2及びHA1への移動速度は、通常のアイコン移動表示演出における移動速度よりも速くてもよい。すなわち、正常に主制御部100からのコマンドを受信しなかったことにより保留アイコンが正常な位置に表示されていない場合、各保留アイコンを正常な位置に戻す際に、通常のアイコン移動表示演出よりも短い時間で保留アイコンを移動させてもよい。なお、正常に主制御部100からのコマンドを受信しなかった場合の第1保留アイコンHA3及びHA2から第1保留アイコンHA2及びHA1への移動速度は、通常のアイコン移動表示演出における移動速度と同じでもよい。
また、図71で示した場合において、残った第1保留アイコンHA3及びHA2をそれぞれ第1保留アイコンHA2及びHA1の表示領域に(1フレーム又は複数フレームで)移動させた後、移動後の第1保留アイコンHA2及びHA1を、それぞれ、通常のアイコン移動表示演出よりも速い速度で(すなわち短い時間で)第1保留アイコンHA1及び当該アイコンTIの表示領域に移動させてもよい。
このように、主制御部100で管理される第1保留数U1と、演出制御部130で管理される第1特別図柄に係る大当たり判定の保留数とに不整合が生じている場合、変動開始コマンドの受信に応じて、不整合が解消される。サブ第1保留表示器83及び第1数字保留SHAが示す保留数は、正常な値に瞬間的に変化する。
一方、第1保留アイコンHAについては、第1保留アイコンHAが余分に表示されている場合には、余分に表示された第1保留アイコンHAが消滅される。具体的には、現在表示されている第1保留アイコンHAの数(HA_N)からこの時点の主制御部100に記憶されている第1保留数(U1)を減算した数に、さらに「1」を減算した数(「HA_N−U1−1」)の第1保留アイコンHAが消滅し、残り(U1+1)の第1保留アイコンHAがアイコン移動表示演出により移動表示される。
第1保留アイコンHAを消滅させる場合には、第1保留アイコンHAを、1フレームで瞬間的に消滅させてもよいし、複数のフレームにわたるアニメーションにより消滅させてもよい。アニメーションにより第1保留アイコンHAを消滅させる場合には、上述した当該アイコンTIの消滅演出による当該アイコンTIの消滅よりも短い時間で、第1保留アイコンHAを消滅させてもよい。
ここで、第1保留アイコンHAが特別態様で表示されているときに、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能となったことにより主制御部100における保留数と演出制御部130における保留数との間で不整合が生じた場合、その特別態様の第1保留アイコンHAに対応する特別図柄の変動が終了していない場合には、不整合が解消された後でも特別態様が維持される。例えば、時刻t8の直前(図68(f))において、第1保留アイコンHA3が青色で表示されている場合、時刻t8になったタイミングで、比較的短い時間(1フレーム又は複数のフレーム)で最も右側の第1保留アイコンHA1が消滅し、それと同時に、残る青色の第1保留アイコンHA3及び白色の第1保留アイコンHA2が、第1保留アイコンHA2及び第1保留アイコンHA1の表示領域に、それぞれ比較的短い時間(1フレーム又は複数のフレーム)で移動する。そして、青色の第1保留アイコンHA2、及び、白色の青色の第1保留アイコンHA1が、それぞれ右方向にアイコン移動表示演出(複数のフレームにわたるアニメーション)により移動して、第1保留アイコンHA1(青色)及び当該アイコンTI(白色)としてそれぞれ表示される。
また、例えば、第1保留アイコンHA3が特別態様で表示されているときに、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能となり、その状態が継続したとする。この場合、時間経過に応じて、主制御部100においては現在の特別図柄の変動が終了し、次の特別図柄の変動が開始する。さらに時間が経過すると、主制御部100においては演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能になった時点において保留されていた特別図柄の変動がすべて終了する。この間、第1画像表示装置70においては、演出図柄701の揺動及び小図柄702の変動表示が継続して行われ、第1保留アイコンHA3は、特別態様のまま継続して表示される。また、第1保留アイコンHA2、HA1及び当該アイコンTIも継続して表示され、第1数字保留SHAは「3」のまま維持される。また、サブ第1変動表示器81においても変動表示が継続され、サブ第1保留表示器83が示す保留数は「3」のまま維持される。その後、第1始動口45に遊技球が4つ入賞した場合、第1特別図柄の変動表示が開始されるとともに、第1特別図柄の変動が3つ保留された状態となる。このとき、主制御部100における第1保留数U1と、演出制御部130における第1特別図柄の保留数とが一致する。この状態で、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信可能な状態に復帰した場合、演出制御部130は、次に主制御部100から変動停止コマンドを受信する。この変動停止コマンドの受信に応じて、演出図柄701の本停止および小図柄702の停止表示が行われるとともに、当該アイコンTIの消滅演出が行われる。そして、次の第1特別図柄の変動開始に応じて、特別態様の第1保留アイコンHA3が、アイコン移動表示演出により移動して、第1保留アイコンHA2として表示されることになる。すなわち、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能になる前に表示されていた特別態様の第1保留アイコンHAは、その特別態様の第1保留アイコンHAに対応する特別図柄の変動が終了していても、主制御部100からのコマンドを受信可能な状態に復帰した時点の保留数が主制御部100と演出制御部130とで整合(一致)していれば、復帰した後においても維持される。この場合、第1保留アイコンHAの表示態様は、正確な先読み結果を反映しない。すなわち、第1保留アイコンHAが大当たり期待度の高い表示態様で表示されている場合であっても、その表示態様の第1保留アイコンHAに係る変動が行われても、期待度の高い演出は行われず、通常ハズレ変動となることがある。
なお、他の実施形態では、第1保留アイコンHAが特別態様で表示されているときに、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能となったことにより主制御部100における保留数と演出制御部130における保留数との間で不整合が生じた場合において、不整合が解消されたときには、第1保留アイコンHAが通常態様になってもよい。例えば、時刻t8の直前(図68(f))において、第1保留アイコンHA3が青色で表示されている場合、時刻t8になったタイミングで、比較的短い時間(1フレーム又は複数のフレーム)で余分な最も左側の青色の第1保留アイコンHA3が消滅し、それと同時に、残る白色の第1保留アイコンHA2及びHA1が、それぞれ右方向にアイコン移動表示演出(複数のフレームにわたるアニメーション)により移動して、第1保留アイコンH1及び当該アイコンTIとして表示される。残る第1保留アイコンHA2及びHA1が特別態様で表示されていた場合でも、余分な第1保留アイコンHA3が消滅する際に、通常態様に変更されてもよい。
また、現在表示されている第1保留アイコンHAの数よりも、実際の第1特別図柄の第1保留数U1が多い場合には、変動開始コマンドの受信に応じて、これらが整合するように制御される。具体的には、現在表示されている第1保留アイコンHAの数(HA_N)からこの時点の主制御部100に記憶されている第1保留数(U1)を減算した数が、「1」未満である場合、第1保留アイコンHAの数が不足しているため、第1保留アイコンHAが増加される。例えば、第1保留アイコンHA1のみが表示されており、変動開始コマンドに含まれる第1保留数U1が「2」である場合には、第1保留アイコンHA3及びHA2が追加表示されることで不足分のアイコンが追加される。そして、追加表示された第1保留アイコンHA3及びHA2が、第1保留アイコンHA2及びHA1の表示領域にそれぞれ移動されるとともに、第1保留アイコンHA1が当該アイコンTIの表示領域に移動される。この不足分の第1保留アイコンHA3及びHA2が追加表示される際には、通常の始動口への遊技球の入賞時に行われるアイコン追加表示演出よりも少ないフレーム数で(すなわち短い時間で)追加表示されてもよいし、同じフレーム数で(すなわち同じ時間で)追加表示されてもよい。
なお、上記では特別図柄の変動表示中に演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信できない状態になってから、特別図柄の変動停止及び変動開始を挟んでコマンドを受信できる状態に復帰した場合について説明した。演出制御部130が、特別図柄の変動開始に応じて変動開始コマンドを受信し、次に変動停止コマンドを受信せずに次の変動開始コマンドを受信した場合は、以下のような制御になる。
すなわち、変動開始コマンドを受信する直前では、図68(d)に示すように、演出図柄701は仮停止(揺動)し、小図柄702は変動表示演出を実行し、サブ第1変動表示器81は変動表示を実行している。また、ゾーン演出は継続して実行され、BGMも継続して出力される。
この状態で変動開始コマンドを受信したことに応じて、当該アイコンTIが消滅する。この当該アイコンTIの消滅は、1フレームで(瞬間的に)行われる。なお、この当該アイコンTIの消滅は、複数のフレームを有するアニメーションにより行われてもよい。例えば、変動開始コマンドの受信に応じた当該アイコンTIの消滅は、正常に変動停止コマンドを受信したことによって実行される上記当該アイコンTIの消滅演出よりも少ないフレーム数のアニメーションにより行われてもよい。また、変動開始コマンドの受信に応じた当該アイコンTIの消滅は、正常に変動停止コマンドを受信したことによって実行される上記当該アイコンTIの消滅演出により行われてもよい。
また、変動開始コマンドの受信に応じて、演出図柄701を用いた開始時動作演出が開始される。このとき、演出図柄701は仮停止した状態から、本停止を経由せずに、開始時動作演出を開始する。
また、変動開始コマンドの受信に応じて、小図柄702は停止表示することなく変動表示演出を実行する。すなわち、小図柄702は、変動表示演出を行っている状態から停止表示を経由せずに、変動表示演出を実行(継続)する。
また、変動開始コマンドの受信に応じて、サブ第1変動表示器81は停止表示することなく変動表示を実行する。すなわち、サブ第1変動表示器81は、変動表示を行っている状態から停止表示を経由せずに、変動表示を実行(継続)する。
また、変動開始コマンドの受信に応じて、第1保留アイコンHAは、上述のように主制御部100における第1保留数U1と演出制御部130における第1特別図柄の保留数(N1)の間で不整合が生じていた場合には、消滅および1フレームでの瞬間的な移動(又は複数フレームでの短時間の移動)を行った後、アイコン移動表示演出によりシフト移動を行う。
上記では、先読み連続演出(ゾーン演出)の実行中に演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信できない状態になった場合の演出例について説明したが、先読み演出を実行していない場合でも同様である。
また、上記では、通常ハズレ変動(変動パターンHP1又はHP2)の実行中にコマンドを受信できない状態になった場合について説明したが、リーチ変動(例えば、SPリーチ演出に対応する変動パターン、SPSPリーチ演出に対応する変動パターン等)の実行中にコマンドを受信できない状態になった場合も同様に、変動演出は継続される。例えば、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンによる変動演出が実行されている場合、時間経過に応じて、Nリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと演出が進行し、SPSPリーチ演出の結果として、3つの演出図柄701が仮停止して大当たりか否かが報知される。演出制御部130が変動停止コマンドを受信しなかった場合には、ハズレ又は大当たりを示す3つの演出図柄701の仮停止期間が延長され、小図柄702の変動表示、及び、サブ第1変動表示器81の変動表示の期間も延長される。この場合、SPSPリーチ用BGMは、SPSPリーチ演出の終了(3つの演出図柄701の仮停止)に応じて停止され、この延長期間中は出力されない。そして、次の変動停止コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701が本停止するとともに、小図柄702及びサブ第1変動表示器81も停止表示する。
なお、上記実施形態では、主制御部100からのコマンドを受信不可能な状態になった後、受信可能な状態になった場合において、主制御部100で管理される保留数と、演出制御部130で管理される保留数との間で不整合が生じていた場合には、変動停止コマンドの受信に応じてこれらの不整合を解消するように制御された。別の実施形態では、変動開始コマンドの受信に応じてこれらの不整合を解消するように制御されてもよい。具体的には、演出制御部130が、変動開始コマンドに含まれる第1保留数、第2保留数に基づいて、不整合が生じているか判定し、不整合が生じている場合には、不足分の保留アイコンを追加したり、余分な保留アイコンを消滅させたり、第1数字保留SHAや第2数字保留SHBを更新したり、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84の表示を更新したりする。
以上のように、本実施形態では、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できなかった場合、特別図柄が停止表示した場合でも、演出図柄701は仮停止したまま揺動する。これにより、大当たり判定の結果を遊技者に報知し続けることができる。
また、本実施形態では、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できなかった場合、特別図柄が停止表示した場合でも、小図柄702は変動表示演出を継続し、サブ第1変動表示器81は変動表示を継続する。これにより、遊技者の期待を継続させることができる。また、小図柄702及びサブ第1変動表示器81が長時間変動表示を継続するため、正常でない状態を遊技者に気付かせることができる。
また、本実施形態では、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できなかった場合、特別図柄が停止表示した場合でも、当該アイコンTIは消滅せずに継続して表示される。これにより、遊技者の期待を継続させることができる。また、当該アイコンTIが長時間表示されたままとなるため、正常でない状態を遊技者に気付かせることができる。
また、本実施形態では、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できない状態になった場合でも、実行中の変動演出(演出図柄701の変動表示演出、停止前動作演出、予告演出、リーチ演出等)は継続して行われ、先読み演出(例えば、ゾーン演出)も実行される。これにより、遊技者の期待を継続させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを正常に受信できない状態になった後、受信可能な状態に復帰した場合、次の変動開始コマンドに応じて、演出図柄701を用いた変動演出が実行され、予めその変動において実行が決定されていた先読み演出(開始時エフェクト演出)も実行される。
また、本実施形態では、所定の演出の実行中(例えば、当該アイコンTIの表示中)に、変動停止コマンドを受信した場合は、当該所定の演出を終了し(当該アイコンTIを消滅させ)、変動停止コマンドを受信しなかった場合は、所定の演出を継続し、次のコマンド(次の変動開始コマンド)を受信した場合は、実行中の所定の演出を終了し、さらに別の演出(新たな当該アイコンへの移動)を実行する。すなわち、所定の演出の実行中に第1コマンドを受信したことに応じて所定の演出を終了し、第2コマンドを受信したことに応じて別の演出を実行することを前提として、第1コマンドを受信せずに、第2コマンドを受信した場合でも、所定の演出を終了するとともに別の演出を実行する。これにより、第1コマンドを受信しなかった場合でも、第2コマンドの受信によって整合性を保ちつつ演出を実行することができる。
また、本実施形態では、先読み対象の特別図柄の変動開始に応じた変動開始コマンドを受信しなかった場合、当該先読み対象の特別図柄の変動中に、変動演出(例えば、演出図柄701を用いた開始時動作演出、変動表示演出、小図柄702の変動表示、サブ第1変動表示器81の変動表示、第1保留アイコンの移動等)を実行しなくても、その特別図柄の変動中に、先読み演出を実行することができる。これにより、変動演出を実行できなくても遊技者の期待を持続させることができる。
なお、変動演出を実行せずに先読み演出を実行する場合には、当該先読み演出は継続的に実行される。また、先読み演出の態様として、先読み用の表示(ゾーン表示画像707)と先読み用の音(ゾーンBGM)とがあり、変動演出を実行せずに先読み演出を実行する場合に、先読み用の表示については段階的に変化(例えば、横長のゾーン表示画像707から縦長のゾーン表示画像707への変化、ゾーン表示画像707の色の変化、弱ゾーンを示す画像から強ゾーンを示す画像への変化等)可能であるが、先読み用の音については、先読み用の表示の態様が変化するときに出力態様が変化するときと、出力態様が変化しないときとがあってもよい。
また、本実施形態では、複数の特別図柄の変動にわたる先読み連続演出を実行可能であり、特別図柄の変動開始に応じた変動開始コマンドを受信した場合は、変動演出(演出図柄701の開始時動作演出、変動表示演出等)を実行するとともに、先読み連続演出(例えば、開始時エフェクト演出)を実行するが、変動開始コマンドを受信しなかった場合は、その特別図柄の変動表示中に変動演出および先読み連続演出の実行が規制(抑制)される。変動演出および先読み連続演出の実行が規制(抑制)された場合でも、次の特別図柄の変動開始に応じた変動開始コマンドを受信した場合には、規制(抑制)された先読み連続演出(開始時エフェクト演出)を実行する。これにより、変動開始コマンドを受信できなかった場合でも、先読み連続演出を実行することができ、遊技者を期待させることができる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動開始に応じた変動開始コマンドを受信せずに変動演出を実行しない場合、その特別図柄の変動表示中に、第1先読み演出(例えば、ゾーン演出、第1保留アイコンHAを用いた演出等)を実行するが、第2先読み演出(例えば、開始時エフェクト演出、先読みチャンス目演出)については実行しない。これにより、変動開始コマンドを受信できなかった場合でも、実行可能な先読み演出については実行することができ、遊技者を期待させることができる。
また、本実施形態では、3つの演出図柄701の仮停止中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、演出図柄701の仮停止期間を延長し、この仮停止期間の延長中においてもBGMを継続して出力する。これにより、演出を途切れさせないようにすることができる。
また、本実施形態では、変動停止コマンドを正常に受信する場合には、特別図柄の停止表示から所定時間(例えば、30秒)が経過するまでBGMを継続し、所定時間の経過後にBGMを停止する。一方、変動停止コマンドを正常に受信しない場合には、特別図柄の停止表示(3つの演出図柄701の仮停止期間の延長開始)から所定時間が経過しても、BGMを停止せず、継続して出力する。これにより、演出を途切れさせないようにすることができる。
また、本実施形態では、小図柄702(又はサブ第1変動表示器81)の変動表示演出中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、小図柄702の変動表示演出を延長し、この変動表示演出の延長中においてもBGMを継続して出力する。これにより、演出を継続することができる。
また、本実施形態では、当該アイコンTIの表示中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、当該アイコンTIの表示を延長し、この当該アイコンTIの表示の延長中においてもBGMを継続して出力する。これにより、演出を継続することができる。
また、本実施形態では、通常ハズレ変動において変動停止コマンドを受信しなかった場合には、3つの演出図柄701の仮停止期間を延長し、この延長期間中にBGMを継続して出力する。例えば、通常BGMの出力中であれば、通常BGMの出力を継続し、ゾーンBGMを出力中であれば、ゾーンBGMの出力を継続する。一方、例えば、SPSPリーチ変動やSPリーチ変動において、変動停止コマンドを受信しなかった場合には、3つの演出図柄701の仮停止期間を延長するが、この延長期間中にSPSPリーチ用BGMやSPリーチ用BGMを継続して出力しない。これにより、変動停止コマンドを受信できなかった場合でも通常ハズレ変動の場合には演出を継続することができる一方で、例えばSPリーチ演出が行われた場合には、SPリーチ演出が実質的に終了していることを遊技者に認識させることができ、過度に期待を持続させないようにすることができる。
また、本実施形態では、先読み演出(例えばゾーン演出)の実行中であって、3つの演出図柄701の仮停止中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、演出図柄701の仮停止期間を延長し、この仮停止期間の延長中においても実行中の先読み演出を継続する。これにより、先読み演出を継続することができ、遊技者の期待を持続させることができる。
また、本実施形態では、先読み演出(例えばゾーン演出)の実行中であって、小図柄702(又はサブ第1変動表示器81)の変動表示演出中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、小図柄702(又はサブ第1変動表示器81)の変動表示の実行期間を延長し、この延長期間においても実行中の先読み演出を継続する。これにより、先読み演出を継続することができ、遊技者の期待を持続させることができる。
また、本実施形態では、先読み演出(例えばゾーン演出)の実行中であって、当該アイコンTIの表示中に変動停止コマンドを受信しなかった場合には、当該アイコンTIの表示期間を延長し、この延長期間においても実行中の先読み演出を継続する。これにより、先読み演出を継続することができ、遊技者の期待を持続させることができる。
なお、上記演出図柄701の仮停止期間の延長期間、小図柄702の変動表示演出の延長期間、及び、当該アイコンTIの表示の延長期間においては、先読み演出の演出態様の段階を変化させない。例えば、ゾーン演出を実行中であれば、ゾーン演出の態様を弱ゾーンから強ゾーンに変化させない。また、第1保留アイコンHAを第1の特別態様(例えば、青)で表示している場合には、第2の特別態様(例えば、赤)に変化させない。これにより、先読み演出を制御することができる。
また、上記演出図柄701の仮停止期間の延長期間、小図柄702の変動表示演出の延長期間、及び、当該アイコンTIの表示の延長期間においては、先読み演出の演出態様の段階を変化させる契機となる契機演出(先読み演出の演出態様が変化すること(あるいはその可能性)を遊技者に期待させる演出)を実行しない。これにより過度に遊技者を期待させないようにすることができる。
また、上記演出図柄701の仮停止期間の延長期間、小図柄702の変動表示演出の延長期間、及び、当該アイコンTIの表示の延長期間においても、先読み演出用のBGM(ゾーンBGM)を出力可能である。これにより、先読み演出の継続を遊技者にアピールすることができ、興趣性を向上させることができる。
また、本実施形態では、正常に変動停止コマンドを受信した場合、当該変動停止コマンドの受信に応じて当該アイコンTIの消滅演出が複数のフレームにわたるアニメーションによって行われる。一方、変動停止コマンドを受信せずに当該アイコンTIが継続して表示され、次のコマンド(次の変動停止コマンド、次の変動開始コマンド、又は客待ちコマンド)を受信した場合には、当該アイコンTIは、比較的短い時間(例えば、1フレーム)で消去される。すなわち、正常に変動停止コマンドを受信した場合の当該アイコンTIの消滅期間よりも、変動停止コマンドを受信せずに次のコマンドを受信した場合の当該アイコンTIの消滅期間の方が短い。これにより、正常に変動停止コマンドを受信しない場合は、即座に当該アイコンTIを消去することができる。
なお、正常に変動停止コマンドを受信せずに次の変動開始コマンド(又は変動停止コマンド)を受信した場合の当該アイコンTIの消滅期間と、正常に変動停止コマンドを受信せずに次に客待ちコマンドを受信した場合の当該アイコンTIの消滅期間とは同じであってもよい。
また、上記演出図柄701の仮停止期間の延長期間、小図柄702の変動表示演出の延長期間、及び、当該アイコンTIの表示の延長期間においては、大当たり遊技が行われることを示唆する予告演出(確定演出)は開始されないが、延長期間前に開始されていた予告演出については延長期間中も継続して実行される。また、延長期間前においては、複数のタイミングで予告演出(確定演出)を実行可能であり、何れのタイミングで開始されたかに関わらず、延長期間中も継続して実行されてもよい。また、予告演出(確定演出)には、第1演出(例えば音)と第2演出(所定色での発光)とがあり、第1演出については延長前に終了するが、第2演出については延長期間中も継続して実行可能であってもよい。
また、本実施形態では、上述のように、特別図柄の変動表示中に十字キー19を用いた音量調整が可能であり、通常は、特別図柄の変動停止時及び変動開始時には、十字キー19を用いた音量調整が抑制(規制)される。演出図柄701の仮停止中に変動停止コマンドを正常に受信しなかった場合は、演出図柄701の仮停止期間が延長される。この仮停止期間の延長中においては、十字キー19を用いた音量調整が可能である。また、この期間の延長中であっても通常BGM又はゾーンBGMを出力するが、SPリーチ用BGMやSPSPリーチ用BGMについてはこの期間の延長中に出力しない。
また、本実施形態では、小図柄702(又はサブ第1変動表示器81)の変動表示中に変動停止コマンドを正常に受信しなかった場合は、小図柄702の変動表示期間が延長される。この変動表示期間の延長中においては、十字キー19を用いた音量調整が可能である。また、この期間の延長中であっても通常BGM又はゾーンBGMを出力するが、SPリーチ用BGMやSPSPリーチ用BGMについてはこの期間の延長中に出力しない。
また、本実施形態では、当該アイコンTIの表示中に変動停止コマンドを正常に受信しなかった場合は、当該アイコンTIの表示期間が延長される。この表示期間の延長中においては、十字キー19を用いた音量調整が可能である。また、この期間の延長中であっても通常BGM又はゾーンBGMを出力するが、SPリーチ用BGMやSPSPリーチ用BGMについてはこの期間の延長中に出力しない。
また、本実施形態では、演出図柄701の仮停止中に変動停止コマンドを正常に受信しなかった場合は、演出図柄701の仮停止期間が延長され、その後、次の変動開始コマンドを受信した場合には、演出図柄701は本停止せず、仮停止位置から変動演出(開始時動作演出)を開始する。これにより、変動停止コマンドを受信しない異常があった場合でも、正常な演出に復帰させることができる。
また、本実施形態では、変動停止コマンドを正常に受信しなかったことによる小図柄702(又は、サブ第1変動表示器81)の変動表示の延長期間中に、次の変動開始コマンドを受信した場合には、小図柄702(又は、サブ第1変動表示器81)は停止表示せず、変動表示を継続する。これにより、変動停止コマンドを受信しない異常があった場合でも、正常な演出に復帰させることができる。
また、本実施形態では、変動停止コマンドを正常に受信しなかったことによる当該アイコンTIの表示期間の延長中に、次の変動開始コマンドを受信した場合には、当該アイコンTIを消去(例えば1フレームで瞬間的に消去)し、その後、アイコン移動表示演出により、第1保留アイコンHA1を移動させて当該アイコンTIを表示させる。これにより、変動停止コマンドを受信しない異常があった場合でも、正常な演出に復帰させることができる。
また、演出図柄701の仮停止中に変動停止コマンドを正常に受信しなかったことによる演出図柄701の仮停止期間の延長中に、主制御部100からの電源投入コマンドを演出制御部130が受信した場合、演出図柄701を視認不可能にするとともに、電源投入画像をさせる。
また、変動停止コマンドを正常に受信しなかったことによる小図柄702(又は、サブ第1変動表示器81)の変動表示の延長期間中に、主制御部100からの電源投入コマンドを演出制御部130が受信した場合、小図柄702を視認不可能にするとともに、電源投入画像をさせる。
また、変動停止コマンドを正常に受信しなかったことによる当該アイコンTIの表示期間の延長中に、主制御部100からの電源投入コマンドを演出制御部130が受信した場合、当該アイコンTIを視認不可能にするとともに、電源投入画像をさせる。
また、本実施形態では、主制御部100からのコマンドを正常に受信しなかったことによって、主制御部100に記憶される第1保留数(U1)よりも、演出制御部130における保留数(第1保留アイコンHAの数、第1数字保留SHAの数等。ここでは「HA_N」)が多くなった場合には、次の変動開始コマンドの受信に応じて、余剰分(HA_N−U1−1)の第1保留アイコンのシフト移動は行われないが、必要分(U1+1)の第1保留アイコンのシフト移動は行われる。これにより、変動停止コマンドを受信しない異常があった場合でも、正常な演出に復帰させることができる。
また、本実施形態では、先読み演出の実行中に、主制御部100からのコマンドを正常に受信しなかったことによって、主制御部100に記憶される第1保留数U1と、演出制御部130における第1特別図柄の保留数(第1保留アイコンHAの数、第1数字保留SHAの数等)とにズレが生じた場合、次の変動開始コマンドの受信に応じた変動演出の実行中に、先読み演出を実行可能である。なお、次の変動開始コマンドを受信した場合、実行中の先読み演出を終了してもよい。
(特別図柄の変動表示中に電源が遮断された場合の表示例)
次に、特別図柄の変動表示中に電源が遮断された場合の演出例について説明する。以下では、第1特別図柄が変動表示中であり、かつ、第1保留数U1が「1」であるときに遊技機1の電源が遮断された場合について説明する。
図72は、第1特別図柄の変動表示中に電源が遮断された場合のタイミングチャートの一例を示す図である。図73〜図75は、図72の各タイミングにおける表示の一例を示す図である。
図72に示されるように、時刻t0において、第1特別図柄が変動表示中であり、演出図柄701は変動表示演出を実行中であり、小図柄702およびサブ第1変動表示器81も変動表示中である(図73(a))。また、第1特別図柄保留表示器63が示す第1保留数U1は、「1」であり、サブ第1保留表示器83が示す保留数も「1」である。また、特別態様(青色)の第1保留アイコンHA1が表示されており、当該アイコンTIも表示されている。また、第1数字保留SHAは「1」である。また、背景画像として通常背景画像が表示されており、通常BGMが出力されている。
次に、時刻t1において電源が遮断されたとする。電源が遮断されると、第1特別図柄表示器60及び第1特別図柄保留表示器63を含むメイン情報表示器59の全てのLEDは消灯し、サブ第1変動表示器81及びサブ第1保留表示器83を含むサブ情報表示器80の全てのLEDも消灯する。また、第1画像表示装置70も動作しなくなる(図73(c))。電源が遮断されても、主制御部100のメインRAM100cに記憶された情報はある程度の期間(例えば24時間)維持される。
時刻t1から所定時間経過後に、設定変更操作やRWMクリア操作が行われることなく電源が復旧し、上述した初期設定処理が行われることによって、時刻t2において第1特別図柄の変動表示および第1特別図柄保留表示器63の表示が再開したとする。ここでは、電源が遮断される直前の状態から第1特別図柄の変動表示が再開される。
すなわち、電源が遮断される時刻t1の直前(例えば電断の1m秒前)において、例えば、第1特別図柄表示器60の左から3番目と4番目のLEDが点灯していた場合(図73(b))、時刻t2において電源が復旧してから最初に第1特別図柄表示器60のLEDが点灯するときには、左から3番目と4番目のLEDが点灯する(図73(d))。なお、上述のように第1特別図柄表示器60の各LEDは、32m秒毎に点灯状態が変化する。3番目と4番目のLEDが点灯してから32m秒後のタイミングで電源が遮断された場合には、電源復旧後、最初に4番目と5番目のLEDが点灯することになる。
第1特別図柄の変動表示が再開した時点t2においては、第1画像表示装置70に、演出図柄701、小図柄702、保留アイコン、当該アイコン、第1数字保留SHA、第2数字保留SHBを含む遊技に関連する演出画像は表示されない(図73(d))。なお、この場合、遊技機1の起動中であることを示す画像が表示されてもよい。
その後、時刻t3において、主制御部100からの電源復旧コマンドに応じた電源復旧画像が表示される(図74(e)の左側の図)。ここで、電源復旧コマンドには、客待ち状態中か、特別図柄の変動表示中か、大当たり遊技中かを識別する情報が含まれる。また、電源復旧コマンドとともに、現在の遊技状態、第1保留数U1、第2保留数U2を示すコマンドが主制御部100から送信される。これらのコマンドに基づいて、画像が生成される。
具体的には、図74(e)の右側の図のように、遊技状態に応じた背景画像と、所定の3つの演出図柄701及び小図柄702と、第1保留数U1に応じた数の第1保留アイコンHAと、第1保留数U1に応じた第1数字保留SHAの画像と、第2保留数U2に応じた第2数字保留SHBの画像とを含む演出画像が、画像音響制御部140において内部的に生成される。
第1特別図柄の変動表示中であっても、所定の3つの演出図柄701及び小図柄702は停止されている。また、電源遮断前に表示されていた図柄に関係なく、予め定められた固定の3つの演出図柄の組み合わせ(例えば「123」)が描画される。何れの演出モードであっても、予め定められた固定の3つの演出図柄の組み合わせ(例えば「123」)が描画される。例えば、通常遊技状態では、複数の演出モードA〜C(ステージA〜C)のうち、所定の演出モード(例えば、演出モードA)が設定され、所定の演出モードに応じた表示態様の演出図柄が描画される。また、確変遊技状態では、演出モードDに応じた表示態様の演出図柄が描画される。何れの演出モードであっても、電源復旧時の3つの演出図柄の組み合わせとしては、共通の数字の組み合わせ(「123」)となる。
また、第1保留アイコンHAは、電源遮断前と同じ1つであるが、その表示態様は通常態様となる。すなわち、電源遮断前に特別態様で表示されていた第1保留アイコンHA1は、電源復旧後は通常態様となる。また、第1保留アイコンHA1は、上述した周期動作を行う。また、内部的に生成される演出画像には、当該アイコンは表示(生成)されない。また、背景画像は、遊技状態に応じた背景画像となる。これら背景画像、演出図柄701、保留アイコン等の画像のレイヤー(優先順位)は、通常の遊技中におけるレイヤーと同じであり、背景画像が最も奥側に配置され、背景画像の手前側に演出図柄701等が配置される。
この生成された演出画像のさらに手前側のレイヤーに、電源復旧コマンドに応じた電源復旧画像が配置され、電源復旧画像が第1画像表示装置70に表示される(図74(e)の左側の図)。すなわち、生成された演出図柄701等を含む演出画像は、第1画像表示装置70に表示されず、遊技者に視認されない。電源復旧画像は、電源が復旧したことを示す画像であり、遊技者を演出図柄701等を含む通常の演出画像が表示されるまで待機させるための画像である。
また、図74(e)に示されるように、電源復旧画像が表示されている間、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示(LEDの点滅)は行われない。一方、電源復旧画像が表示されている間、サブ第1保留表示器83は、第1保留数U1に応じた表示となる。すなわち、ここでは第1保留数U1は「1」であるため、サブ第1保留表示器83の2つのLEDのうち、左側のLEDが点灯しており、第1特別図柄に係る第1保留数U1が「1」であることを示している。なお、第2保留数U2は「0」であるため、サブ第2保留表示器84の2つのLEDは消灯しており、内部的に生成される演出画像における第2数字保留SHBも「0」となる。
この電源復旧画像が表示されている間、第1特別図柄の変動表示は継続し、遊技自体は進行中である。例えば、時刻t4において、第1始動口45に遊技球が入賞した場合、主制御部100における第1保留数U1は「2」に変化し、第1特別図柄に係る大当たり判定が保留される。
この第1始動口45への遊技球の入賞に応じて、サブ第1保留表示器83の表示が「2」に変化するとともに、第1数字保留SHAも「2」に変化する(図74(f))。また、第1保留アイコンHAも追加される。具体的には、第1保留アイコンHA2のアイコン追加表示演出(追加表示アニメーション)が行われる。電源復旧画像が最も手前側のレイヤーに重畳表示されるため、追加される第1保留アイコンHA2は、この時点では遊技者に視認不可能である。また、追加される第1保留アイコンHA2は、アイコン変化演出判定処理において特別態様で追加することが決定された場合には、特別態様で追加される。ここでは、第1保留アイコンHA2は、通常態様で追加されるものとする。なお、この始動口への入賞に応じて、入賞音が出力されてもよい。入賞音が出力されることで、第1保留アイコンHA2のアイコン追加表示演出が視認不可能であっても、始動口への入賞があったことを遊技者に認識させることができる。また、入賞音によって、追加される第1保留アイコンHAの表示態様も遊技者に認識させることができる。
次に、時刻t5において第1特別図柄の変動時間が経過した場合、第1特別図柄表示器60において第1特別図柄が停止表示する(図74(g))。遊技機1の電源が遮断されていた期間は、特別図柄の変動時間としてはカウントされない。このため、第1特別図柄は、時刻t3において変動表示を再開してから、時刻t1における第1特別図柄の残りの変動時間が経過したタイミングで停止表示される。
第1特別図柄の停止表示に応じて、時刻t6において、演出制御部130によって変動停止コマンドが受信される。この変動停止コマンドの受信に応じて電源復旧画像が消去され、第1画像表示装置70において、演出図柄701、小図柄702、第1保留アイコンHA等を含む演出画像が表示される(図75(h))。
次に、時刻t7において、第1特別図柄の変動表示が開始される(図75(i))。この時点では、演出制御部130は主制御部100からの変動開始コマンドを受信しておらず、演出図柄701、小図柄702等は停止表示したままである。
次に、時刻t8において、演出制御部130が第1特別図柄の変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出図柄701を用いた開始時動作演出、小図柄702の変動表示、サブ第1変動表示器81を用いた変動表示が開始される(図75(j))。また、第1保留アイコンHAのアイコン移動表示演出が開始されるとともに、サブ第1保留表示器83及び第1数字保留SHAの表示が「2」から「1」に減少する。
このように、特別図柄の変動表示中に遊技機1の電源が遮断され、その後復旧した場合、変動中の特別図柄が停止表示するまで、電源復旧画像が表示されたまま遊技が進行される。そして、特別図柄が停止表示されたことに応じて、電源復旧画像が消去され、演出図柄701等を含む通常の演出画像が表示されることになる。電源復旧時に、電源復旧コマンドと、保留数を示すコマンドと、遊技状態を示すコマンドとが主制御部100から演出制御部130に送信される。これらのコマンドに基づいて、演出制御部130は、特別図柄の変動表示中に電源復旧したこと、保留数、遊技状態を認識し、それに応じた画像を生成、表示する。
具体的には、電源復旧時に、電源復旧画像が表示され、電源復旧画像の表示中であっても、保留アイコンは下位レイヤーにおいて描画される。しかしながら、保留アイコンは電源復旧画像によって視認不可能となる。また、電源復旧画像の表示中に特別図柄に係る大当たり判定の保留(特別図柄の変動の保留)が増加した場合、その増加に応じた保留アイコンも描画されるが、電源復旧画像によって視認不可能となる。また、電源復旧画像の表示中は、特別図柄が変動表示していても演出図柄701及び小図柄702は停止されたまま描画されるが、電源復旧画像によって視認不可能となる。
また、保留アイコンが特別態様で表示されているときに電源が遮断され、その後、復旧した場合、通常態様の保留アイコンの画像が描画される。電源復旧画像がその上位レイヤーに描画され、通常態様の保留アイコンは視認不可能となる。そして、所定のタイミング(特別図柄の停止表示のタイミング)で、電源復旧画像が消去されて、通常態様の保留アイコンが表示される。
また、電源復旧画像の表示中に始動口に遊技球が入賞した場合、事前判定の結果に基づいて、特別態様の保留アイコンが追加で描画されることがある。電源復旧画像がその上位レイヤーに描画され、特別態様の保留アイコンは視認不可能となる。そして、所定のタイミング(特別図柄の停止表示のタイミング)で、電源復旧画像が消去されて、特別態様の保留アイコンが表示される。
また、電源復旧画像の表示中に始動口に遊技球が入賞した場合、保留アイコンが追加で描画されるとともに、入賞音が出力される。これにより、追加される保留アイコンが電源復旧画像の下位レイヤーに描画され、視認不可能であっても、遊技者に始動口への入賞があったことを容易に認識させることができる。また、その追加される保留アイコンが特別態様の保留アイコンである場合は、特別態様に応じた入賞音が出力されてもよい。この場合は、保留アイコンが視認不可能であっても、遊技者に特別態様の保留アイコンが追加されたことを認識させることができる。
また、電源復旧画像の表示中であっても、保留アイコンを描画するとともに保留アイコンに上記周期動作を行わせる。これにより、電源復旧画像から通常の演出画像に移行した場合でも、スムーズに演出を開始することができる。
このような制御によって、電源復旧画像の消去時(特別図柄の停止表示時)に、現在の状態(遊技状態、保留数、特別図柄の変動状態等)に応じた演出画像を即座に表示させることができ、次の特別図柄の変動開始時にスムーズに演出を再開することができる。また、現在の特別図柄の変動が終了するまで電源復旧画像を表示することにより、電源復旧時に演出図柄701を変動表示させる場合よりも遊技者を混乱させないようにすることができる。すなわち、電源復旧時に演出図柄701の変動表示を実行させる場合には、どのような演出をどのようなタイミングで実行するかを正確に定める必要があり、特別図柄の停止表示のタイミングと演出図柄701を用いた演出のタイミングとが合わない場合は、遊技者を混乱させることになる。現在の特別図柄の変動が終了するまで電源復旧画像を表示することでこのようなことを防止することができる。
なお、上記実施形態では、変動停止コマンドを演出制御部130が受信したことに応じて、電源復旧画像を消去するとともに、演出図柄701等を含む通常の演出画像を表示することとした。変動停止コマンドに代えて、別のコマンドに応じてこのような制御が行われてもよい。例えば、次の変動開始コマンドを演出制御部130が受信したことに応じて、電源復旧画像の消去および通常の演出画像の表示を行ってもよい。また、客待ちコマンドを受信したことに応じて、電源復旧画像の消去および通常の演出画像の表示を行ってもよい。
また、客待ち中に遊技機1の電源が遮断され、その後、電源が復旧した場合には、図74(e)に示す電源復旧画像が表示されることなく、又は、電源復旧画像が一瞬だけ表示された後、通常の演出画像が表示される。この場合、3つの演出図柄701及び小図柄702は、予め定められた固定の数字の組み合わせで表示される。
また、お大当たり遊技中に遊技機1の電源が遮断され、その後、電源が復旧した場合は、図74(e)に示す電源復旧画像が表示されることなく、又は、電源復旧画像が一瞬だけ表示された後、大当たり遊技中の演出に係る画像が表示される。
(電源復旧時、電源投入時の他の特徴)
電源遮断からの電源復旧時、又は、電源投入時において、本実施形態の遊技機1は以下のような特徴を有する。
例えば、本実施形態の遊技機1は、演出ボタン17を押下した状態で電源スイッチを押下すると、遊技機1が遊技可能な状態になる前に、店舗設定、RTC設定、エコモード設定、又はデバッグモードでの起動を行うためのメニュー画面が表示される。店舗設定とは、遊技店員が店舗の情報を入力するための設定である。また、RTC設定は、日付や時刻の設定である。また、エコモード設定は、消費電力を抑えるエコモードの設定をするかどうかの設定である。このようなメニュー画面の表示中に、演出制御部130が電源投入コマンドを受信した場合、メニュー画面を視認不能にして電源投入画像を表示する。また、メニュー画面の表示中に、演出制御部130が電源復旧コマンドを受信した場合、メニュー画面を視認不能にして電源復旧画像を表示する。
また、第1可動部材73aは、第1の領域において移動可能であり、第2可動部材73bは、第1領域と重複する第2領域において移動可能であり、大当たりを報知する際に、第1可動部材73aは、初期位置から演出図柄701の表示領域と重複する第1の演出位置まで移動する第1可動役物演出を実行し、第2可動部材73bは、初期位置から演出図柄701の表示領域と重複する第2の演出位置まで移動する第2可動役物演出を実行するように構成される。第1可動部材73a及び第2可動部材73bは、通常は初期位置で待機している。第1可動部材73a及び第2可動部材73bが初期位置で待機しているときに電源が遮断し、その後、電源が復旧したときには、電源復旧画像を表示するとともに、初期位置から第1可動部材73a及び第2可動部材73bを動作させる初期動作を行わせる。第1可動部材73a及び第2可動部材73bの動作中に電源が遮断された場合には、電源復旧時に、第1可動部材73a及び第2可動部材73bが初期位置にない場合がある。電源復旧時に第1可動部材73a及び第2可動部材73bがそれぞれ初期位置にない場合には、第1可動部材73a及び第2可動部材73bをそれぞれ異なるタイミングで、初期位置まで戻すともに、電源復旧画像を表示する。第1可動部材73a及び第2可動部材73bを初期位置まで戻した後、第1可動部材73a及び第2可動部材73bをそれぞれ異なるタイミングで、上記可動役物演出の実行時と同じ演出位置および演出態様で移動させ、その後、初期位置まで移動させる初期動作を行わせる。初期動作中は、電源復旧画像を表示する。このような制御を行うことで、可動範囲が重複する複数の可動部材において、電源復旧時に初期位置になくても、複数の可動部材を干渉させることなく、動作を確認することができる。
また、第1特別図柄の変動の保留は、第1特別図柄保留表示器63、サブ第1保留表示器83、及び、第1保留アイコンHAを用いて表示される。第1保留アイコンHAの表示態様は変化可能であるのに対して、第1特別図柄保留表示器63、及び、サブ第1保留表示器83の表示態様は変化不可能である。電源復旧時は、第1保留アイコンHAの表示が再開されるよりも先に、第1特別図柄保留表示器63、及び、サブ第1保留表示器83の表示が再開される。第2特別図柄の変動の保留についても同様に、電源復旧時に第2保留アイコンHBの表示が再開されるよりも先に、第2特別図柄保留表示器64、及び、サブ第2保留表示器84の表示が再開される。このため、電源復旧時に可能な限り早めに保留数を報知することができる。
また、電源復旧画像の表示中は、音量調整操作(又は光量調整操作)に応じた音量値画像(光量値画像)も非表示にされる。また、電源復旧画像の表示中に、始動口に遊技球が入賞した場合も同様に、音量値画像(光量値画像)は表示されない。この場合、音量調整操作(又は光量調整操作)に応じた音量調整(又は光量調整)自体は可能であってもよい。音量調整操作(又は光量調整操作)に応じた音量値画像(光量値画像)は、内部的に描画されるが、電源復旧画像によって視認不可能とされてもよい。電源復旧画像の表示中に演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信できない状態から受信できる状態になった場合も同様に、音量値画像(光量値画像)は表示されない。
また、電源復旧後、変動停止コマンドの受信に応じて電源復旧画像は消去されるが、変動停止コマンドの受信から所定期間は音量値画像(光量値画像)の表示は抑制される(非表示にされる)。特別図柄の変動の保留がある場合は、次の変動開始コマンドの受信から所定期間が経過するまでは音量値画像(光量値画像)は非表示にされ、演出図柄701の開始時動作演出が行われた後、音量値画像(光量値画像)は表示可能となる。
また、本実施形態の遊技機1は、以下に示すような特徴を有してもよい。
大当たり期待度の異なる複数のリーチ演出のうち、期待度の低いNリーチ演出について、先読み演出(ゾーン演出、開始時エフェクト演出、先読みチャンス目演出、アイコン変化演出)が実行される場合には、先読み演出が実行されない場合よりも、Nリーチ演出の大当たり期待度を高くしてもよい。例えば、先読み演出が実行されない場合のNリーチ演出の期待度は「1%」であるのに対して、先読み演出が実行された場合には、Nリーチ演出の期待度を「5%」に上昇させてもよい。また、複数の先読み演出のうち、特定の先読み演出が実行された場合には、特定の先読み演出が実行されない場合よりもNリーチ演出の大当たり期待度を高くしてもよい。このような構成により、期待度の低いリーチ演出であっても、先読み演出が実行されている場合には、遊技者に大当たりを期待させることができる。なお、Nリーチ演出の開始前に先読み演出が実行される場合と、Nリーチ演出の開始後に先読み演出が実行される場合とがあってもよい。この場合において、前者の方が後者よりも大当たり期待度が高く(又は低く)てもよい。なお、SPSPリーチ演出の大当たり期待度については、このような期待度の変化は無くてもよいし、あってもよい。
また、大当たりと判定された場合とハズレと判定された場合とでは、各演出の実行割合が次のように異なる。具体的には、大当たりと判定された場合には、先読み演出(例えばアイコン変化演出)を実行せずにNリーチを実行する割合よりも、先読み演出を実行した後にNリーチを実行する割合の方が高くなるように構成されている。また、大当たりと判定された場合には、先読み演出を実行した後にNリーチ演出を実行する割合よりも、先読み演出を実行した後にSPリーチ演出を実行する割合の方が高くなるように構成されている。また、大当たりと判定された場合には、先読み演出を実行した後にSPリーチ演出を実行する割合よりも、先読み演出を実行した後にSPSPリーチ演出を実行する割合の方が高くなるように構成されている。一方、ハズレと判定された場合には、先読み演出を実行した後にNリーチ演出を実行する割合よりも、先読み演出を実行した後にSPリーチ演出を実行する割合の方が低くなるように構成されている。また、ハズレと判定された場合には、先読み演出を実行した後にSPリーチ演出を実行する割合よりも、先読み演出を実行した後にSPSPリーチ演出を実行する割合の方が低くなるように構成されている。
また、保留アイコンは、青、赤、金の何れかに変化可能であり、当該アイコンも同様の青、赤、金の何れかに変化可能であり、当該アイコンが所定の色から特定の色(例えば、金)に変化した場合には、当該アイコンに係る変動において、SPリーチ演出よりも期待度の高いSPSPリーチ演出に発展することを示唆する示唆演出を実行可能であってもよい。この場合、示唆演出の後にSPSPリーチ演出が実行されるが、当該アイコンが特定の色であるときには、示唆演出が実行されたか否かに関わらず、SPSPリーチ演出を実行可能であってもよい。なお、保留アイコンとして表示されている間に上記特定の色に変化し、その特定の色の保留アイコンが、当該アイコンとして表示されたときには、示唆演出は実行されなくてもよい。また、保留アイコンが特定の色に変化して当該アイコンとして表示される場合よりも、当該アイコンの表示中に当該アイコンが特定の色に変化する場合の方が、示唆演出が実行され易くてもよい。
また、例えば、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に対応する変動パターンによる特別図柄の変動中において、Nリーチ演出の実行中よりも、Nリーチ演出の実行前の方が、当該アイコンが変化しやすい。これにより、Nリーチ演出の開始前に、大当たりを期待させることができるとともに、大当たり期待度の高いSPリーチ演出やSPSPリーチ演出への発展を期待させることができる。
また、保留アイコンおよび当該アイコンは、複数のタイミングにおいて変化可能であり、保留アイコンが変化可能な第1の期間よりも、当該アイコンが変可能な第2の期間の方が長い。また、リーチ演出(Nリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される変動においては、Nリーチ演出が開始される前の方が、Nリーチ演出の実行中よりも、保留アイコンを変化させる確率が高い。これにより、保留アイコンについてはリーチ演出が実行される前に変化しやすくすることができ、保留に遊技者の興味を向けることができる。また、リーチ演出が開始された後は、保留アイコンが変化しにくくなり、逆に当該アイコンが変化しやすくなるため、遊技者の興味を当該変動(現在の変動)に向けることができる。
また、演出モードに応じて保留アイコン又は当該アイコンの表示態様の段階数が異なってもよい。例えば、第1の段階数の表示態様(例えば、青、赤、金)で保留アイコンを表示可能であって第1の背景画像が表示される第1の演出モードと、第2の段階数の表示態様(例えば、青、赤、金、虹)で保留アイコンを表示可能であって第2の背景画像が表示される第2の演出モードとがあってもよい。また、保留アイコンを変化させるアイコン変化演出の前に、アイコン変化演出の実行の契機となる(アイコンが変化する可能性があることを示唆する)アイコン変化示唆演出を実行可能であってもよい。保留アイコンが複数の段階の表示態様のうち、どの段階からどの段階に変化するかによって、アイコン変化示唆演出の内容が異なってもよい。例えば、青から赤に変化する場合のアイコン変化示唆演出の態様と、青から金に変化する場合のアイコン変化示唆演出の態様とが異なってもよい。
また、本実施形態の遊技機1は、変動演出の実行中に、大当たり遊技が実行されることを示唆する確定演出(大当たりの確定を示す確定演出)が行われる場合がある。
例えば、確定演出として、大当たり遊技が実行されることを示唆する確定音が出力される場合がある。確定音は、演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出に関連せずに出力される。確定音の出力後に操作促進演出が実行され、演出ボタン17に対する操作に応じて可動演出装置73を作動させることで大当たりを報知する第1の報知演出パターンと、確定音を出力せずに操作促進演出が実行され、演出ボタン17に対する操作に応じて可動演出装置73を作動させることで大当たりを報知する第2の報知演出パターンとがあってもよい。第2の報知演出パターンを実行する場合には、可動演出装置73を作動させた後も、確定音は出力されない。
また、Nリーチ演出からSPリーチ演出を実行し、さらにSPSPリーチ演出を実行する第1のリーチ演出パターンと、Nリーチ演出からSPリーチ演出を実行せずにSPSPリーチ演出を実行する第2のリーチ演出パターンとがあり、第1のリーチ演出パターンを実行する場合と、第2のリーチ演出パターンを実行する場合とで、確定演出を実行可能であり、それぞれのパターンで確定演出の実行態様を異ならせてもよい。また、演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出を実行し、操作促進演出における演出ボタン17の操作の有効期間中に演出ボタン17に対する操作が行われた場合に、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆する予告演出を実行可能であってもよい。変動演出中の複数のタイミングで確定演出を実行可能であるが、操作の有効期間中は、上記確定演出を実行しないようにしてもよい。
また、演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出を実行し、操作促進演出における演出ボタン17の操作の有効期間中に演出ボタン17に対する操作が行われた場合に、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆する予告演出を実行可能であり、大当たり遊技が実行されることを示唆する確定音の出力を伴う確定演出を実行可能であってもよい。可動演出装置73を作動させる場合と、作動させない場合とで、確定演出の実行割合、及び/又は、予告演出の実行割合が異なり、変動演出中の複数のタイミングで確定演出を実行可能であるが、上記有効期間中(操作促進演出中)は確定演出を実行しないようにしてもよい。
また、大当たりか否かが報知される直前の決め演出よりも前に、大当たり遊技が実行されることを示唆する確定演出と、大当たり遊技が実行される可能性を示唆する示唆演出とを実行可能であってもよい。示唆演出には、第1示唆演出と、第1示唆演出よりも大当たり期待度が高い第2示唆演出とがあり、第1示唆演出を実行する場合よりも第2示唆演出を実行する場合の方が可動演出装置73が作動し易く構成される。また、演出ボタン17に対する操作を促す操作促進演出を実行し、操作促進演出における演出ボタン17の操作の有効期間中に演出ボタン17に対する操作が行われた場合に、大当たり遊技が行われる可能性を示唆する演出を実行可能である。大当たりと判定されてリーチ演出が実行される場合には、リーチ演出の実行前に操作促進演出が実行される場合よりも、リーチ演出の実行中に操作促進演出が実行される場合の方が、操作促進演出において演出ボタン17が突出状態に変化し易い。
また、大当たりと判定された場合、第1の変動時間の第1変動パターン、又は、第1の変動時間よりも長い第2の変動時間の第2変動パターンを選択可能であり、第1変動パターンが選択された場合には、第1の確率で第1確定演出を実行し、第2変動パターンが選択された場合には、第2の確率で第2確定演出を実行してもよい。第2確定演出を実行する場合には、第1態様(第1の大きさ、かつ、キャラクタが付加された態様)の演出図柄を用いて開始時動作演出を行い、所定の演出の実行中は第2態様(第1の大きさよりも小さい第2の大きさ)の演出図柄を用いて変動表示演出を行い、その後、第1態様又は第3態様(第1の大きさ、かつ、キャラクタが付加されない態様)の演出図柄を用いて停止前動作演出を行ってもよい。一方、第1確定演出を実行する場合には、第2態様の演出図柄を表示することなく、第1態様又は第3態様の演出図柄を用いて停止前動作演出を行ってもよい。ここで、第1確定演出が実行される場合には、第2確定演出が実行される場合よりも、遊技者にとって有利な大当たり遊技が行われ易くてもよい。逆に、第2確定演出が実行される場合には、第1確定演出が実行される場合よりも、遊技者にとって有利な大当たり遊技が行われ易くてもよい。
また、演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信可能な場合、リーチ演出の結果ハズレが報知される変動(リーチハズレ変動)における演出図柄701の揺動期間は、大当たりが報知される変動(大当たり変動)における演出図柄701の揺動期間よりも長い。演出制御部130が主制御部100からのコマンドを受信不可能な場合には、リーチハズレ変動における演出図柄701の揺動期間は、大当たり変動における演出図柄701の揺動期間よりも短くなってもよい。
以上のように、本実施形態の遊技機1は、以下のような特徴を有する。具体的には、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、演出図柄が開始時動作演出(所定方向への移動やキャラクタの動作)を開始する。具体的には、初回のサイクル変動が終了した後に、演出図柄が開始時動作演出(所定方向への移動やキャラクタの動作)を開始する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、小図柄及びサブ第1変動表示器を用いた変動表示が開始される。具体的には、初回のサイクル変動における最初の単位変化(最初のLEDの点灯)が終了した後に、小図柄及びサブ第1変動表示器を用いた変動表示が開始される。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、保留表示の更新(減少表示)を開始する。具体的には、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、保留アイコンのシフト移動(移動アニメーション)を開始する。また、初回のサイクル変動における最初の単位変化(最初のLEDの点灯)が終了した後に、保留アイコンのシフト移動(移動アニメーション)を終了することにより、保留表示の更新を終了する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、保留アイコンから当該アイコンへの変化を開始する。また、初回のサイクル変動における最初の単位変化(最初のLEDの点灯)が終了した後に、保留アイコンから当該アイコンへの変化を終了する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、遊技音(例えば、BGM、変動開始音、その他大当たり判定の結果を予告する予告音)の可聴出力を開始する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミングで、背景画像を用いた背景演出を開始する。また、初回のサイクル変動の開始前およびサイクル変動の実行中において、背景画像を用いた背景演出を実行している。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、演出図柄が停止表示(仮停止表示)する。特別図柄の最後のサイクル変動が終了する前に、演出図柄が仮停止表示する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、小図柄及びサブ第1変動表示器が停止表示する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の実行中およびサイクル変動の終了後において、保留アイコンが周期動作(演出動作。例えば、左右への揺れ、回転等)をしている。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、最後のサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで、当該アイコンの消滅演出(消滅アニメーション)を終了する。具体的には、最後のサイクル変動が終了した後に、当該アイコンの消滅演出を終了する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、最後のサイクル変動の開始以前に出力開始された遊技音(演出BGM、先読みチャンス目演出における停止音、その他、演出図柄の仮停止時に出力される仮停止音、本停止時に出力される本停止音)が、最後のサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミングで終了する。また、最後のサイクル変動の開始以前に出力開始された遊技音(仮停止音等)の可聴出力が、最後のサイクル変動が終了する前に終了する。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の実行中および最後のサイクル変動の終了後において、所定の遊技音(演出BGM等)を可聴出力している。
また、特別図柄が複数回のサイクル変動後に停止する遊技機において、サイクル変動の実行中および最後のサイクル変動の終了後において、背景画像を用いた背景演出を実行している。
また、遊技機1は、大当たり判定の権利(特別図柄の変動)の保留数を示す数字画像(第1数字保留SHA、第2数字保留SHB)と保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動開始時に、数字画像の表示態様を変化(例えば「4」から「3」に変化)させた後に、保留アイコンの表示態様を変化(例えば4つから3つに変化)させることが可能である。数字画像は、特別図柄の変動中に始動口に新たな入賞がない場合は表示態様は変化しない。一方、保留アイコンは、特別図柄の変動中に始動口に新たな入賞がない場合であっても、所定の周期で表示態様を第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を繰り返し実行することが可能である。また、保留アイコンは、複数表示可能であり、複数の保留アイコンは同期(又はほぼ同期)して周期動作を行う。
保留アイコンが追加表示される場合、保留アイコンの追加表示開始時と、追加表示の完了時とでは、表示態様の一部が異なる。また、保留アイコンの追加表示開始時と、追加表示の完了時とでは、周期動作の動作態様の一部が異なってもよい。例えば、追加表示開始時では、小さく動作し、追加表示の完了後は大きく動作してもよい。例えば、追加表示開始時では、左右の傾きが0〜10度の範囲で動作し、追加表示の完了後は左右の傾きが25度の範囲で動作してもよい。
また、特別図柄の変動の保留数が単数であるときと、複数あるときとで、数字画像が表示される領域の大きさは同じであるが、保留アイコンが表示される領域の大きさは異なる。
また、保留アイコンと当該アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動中に保留アイコン及び当該アイコンに所定の周期動作を繰り返し行わせることが可能であり、特別図柄の変動表示が終了すると、当該アイコンを消滅(非表示)させ、その後、保留アイコンの周期動作を終了させてもよい。なお、保留アイコンの周期動作を終了させた後に、当該アイコンを消滅させてもよい。
また、保留アイコンと当該アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動中に保留アイコン及び当該アイコンに所定の周期動作を繰り返し行わせることが可能である。演出図柄が仮停止した後に、当該アイコンを消滅させ、演出図柄が本停止してから次の特別図柄の変動が開始するまでの間に、保留アイコンを周期動作させてもよい。
また、演出図柄と当該アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動中に当該アイコンに所定の周期動作を繰り返し行わせることが可能であり、演出図柄が仮停止した後に、当該アイコンの周期動作を終了させ、当該アイコンの透明度を第1の透明度から第2の透明度に変化させ、当該アイコンを消滅させてもよい。なお、演出図柄は仮停止した後に本停止し、本停止の前後では透明度は変化しない。
また、演出図柄と小図柄と保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動中に保留アイコンを第1の状態から第2の状態に変化させる所定の周期動作を繰り返し実行可能である。特別図柄の変動開始に伴って、小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させ、保留アイコンは、移動後に第1の状態から(最初から)周期動作を開始してもよい。
また、演出図柄と小図柄と保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動中に保留アイコンを第1の状態から第2の状態に変化させる所定の周期動作を繰り返し実行可能である。特別図柄の変動開始に伴って、小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させ、演出図柄が本停止してから次の特別図柄の変動が開始されるまでの間に、保留アイコンに周期動作を行わせてもよい。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、第1演出モード(第1ステージ)において、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する第1周期動作を繰り返すことが可能であり、第1演出モードとは異なる第2演出モード(第2ステージ)において、保留アイコンが第3の状態から第4の状態に変化する第2周期動作を繰り返すことが可能であり、特別図柄の変動開始に伴って小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンが移動を開始する。第1周期動作において保留アイコンが第1の状態から次の第1の状態になるまでの時間(第1周期動作の周期)は、第2周期動作において保留アイコンが第3の状態から次の第3の状態になるまでの時間(第2周期動作の周期)と同じであってもよい。
また、保留数を示す数字画像と、保留アイコンとを表示可能であり、第1演出モード(第1ステージ)において、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する第1周期動作を繰り返すことが可能であり、第1演出モードとは異なる第2演出モード(第2ステージ)において、保留アイコンが第3の状態から第4の状態に変化する第2周期動作を繰り返すことが可能である。特別図柄の変動開始に伴って数字画像の表示態様が変化した後、保留アイコンの表示態様が変化する。第1周期動作において保留アイコンが第1の状態から次の第1の状態になるまでの時間(第1周期動作の周期)は、第2周期動作において保留アイコンが第3の状態から次の第3の状態になるまでの時間(第2周期動作の周期)と同じであってもよい。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンの表示態様を、少なくとも、第1表示態様から、第1表示態様よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2表示態様に変化させることが可能であり、特別図柄の変動開始に伴って小図柄の変動表示を開始させた後、保留アイコンの移動を開始させることが可能である。第1表示態様により表示されている保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する第1周期動作を第1周期で繰り返すことが可能であり、第2表示態様により表示されている保留アイコンが第3の状態から第4の状態に変化する第2周期動作を、第1周期とは異なる第2周期で繰り返すことが可能であってもよい。
また、演出図柄と、保留アイコンと、別の保留数を示す保留数表示(数字画像)とを表示可能であり、保留アイコンは第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を所定の周期で繰り返すことが可能である。また、演出図柄が停止する際に演出図柄を用いた演出(停止前動作演出やエフェクトを付加する演出)を実行可能であり、演出図柄が停止する際に、保留アイコンの周期動作を終了し、次の特別図柄の変動に応じて、保留数表示を変化させた後、保留アイコンを移動させる。保留アイコンの周期動作の周期は、演出図柄を用いた演出の演出時間よりも短い。なお、保留アイコンの周期動作の周期は、演出図柄を用いた演出の演出時間よりも長くてもよい。
また、演出図柄と、保留アイコンと、別の保留数を示す保留数表示(数字画像)とを表示可能であり、保留アイコンは第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を所定の周期で繰り返すことが可能である。また、演出図柄が停止する際に演出図柄を用いた演出(停止前動作演出やエフェクトを付加する演出)を実行可能である。また、演出図柄が本停止してから次の変動が開始されるまでの間に、保留アイコンに周期動作を行わせることが可能であり、保留アイコンの周期動作の周期は、演出図柄を用いた演出の演出時間よりも短い。なお、保留アイコンの周期動作の周期は、演出図柄を用いた演出の演出時間よりも長くてもよい。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させることが可能である。リーチ演出(Nリーチ演出)の実行後、特別遊技が実行される期待度が高い特別演出(SPリーチ演出)を実行しているときに保留アイコンを非表示にし、リーチ演出の実行後、特別演出を実行しないときに保留アイコンの表示は維持される。小図柄は、リーチ演出の実行後に特別演出を実行するか否かにかかわらず、表示が維持される。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させることが可能である。保留アイコンの表示態様を、少なくとも、第1表示態様から第1表示態様よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2表示態様に変化させることが可能であり、特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行しているときに、第2表示態様により表示されている保留アイコンを非表示にし、特別演出の終了後に、特別遊技を行う場合は第2表示態様による保留アイコンの表示を行わず、特別遊技を行わない場合は保留アイコンの表示を行う。小図柄は、特別演出を実行しているときでも表示が維持される。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させることが可能である。特別遊技を行う場合であって、リーチ演出の実行後に特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行しているときに、保留アイコンを非表示にし(図57(o))、特別遊技を行う場合であって、リーチ演出の実行後に特別演出を実行しないときは、保留アイコンの表示を維持する(図56(j)の結果、大当たりが報知される)。特別遊技を行う場合であって、リーチ演出の実行後に特別演出を実行するとき、及び、特別演出を実行しないときのいずれにおいても、小図柄の表示は維持される。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させることが可能である。特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行しているときに、保留アイコンを非表示にし(図57(o))、特別演出の終了後に、ハズレを示す演出図柄が表示された後に大当たりを示す演出図柄が表示される場合には、保留アイコンを非表示にし(図60(r−2))、特別演出の終了後に、ハズレを示す演出図柄が表示された後に大当たりを示す演出図柄が表示されない場合には、保留アイコンが表示される(図58(u))。小図柄は、特別演出を実行しているときにも表示が維持される。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示を開始した後、保留アイコンを移動させることが可能である。リーチ演出の実行後、特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行しているときに保留アイコンを非表示にし(図57(o))、特別演出の終了後、ハズレを示す演出図柄が表示される際に保留アイコンが表示され(図58(u))、リーチ演出の実行後、特別演出を実行しないときに保留アイコンは表示が維持される。小図柄は、特別演出を実行しているときも表示が維持される。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄の変動表示が開始した後、保留アイコンが移動を開始し、小図柄は、所定の周期で変動表示を行う。保留アイコンは、第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を、前記所定の周期(小図柄の変動表示の周期)とは異なる周期で繰り返すことが可能である。
また、演出図柄と、特別図柄が変動中であることを示すサブ第1変動表示器と、保留アイコンとを表示可能であり、サブ第1変動表示器を所定の周期で点滅させることで特別図柄が変動中であることを報知可能である。特別図柄の変動開始にともないサブ第1変動表示器が点滅を開始した後、保留アイコンが移動を開始し、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を、前記所定の周期(サブ第1変動表示器の点滅の周期)とは異なる周期で繰り返すことが可能である。
また、保留アイコンを表示可能であり、第1特別図柄表示器60を所定の周期で変動表示(点灯及び消灯)させた後に大当たり判定の判定結果を報知可能であり、大当たり判定の結果に応じて第1特別図柄表示器60が変動表示を開始した後、保留アイコンが移動を開始し、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を、前記所定の周期(第1特別図柄表示器60の変動表示の周期。例えば、サイクル変動の周期)とは異なる周期で繰り返すことが可能である。
また、保留数を表示する保留数表示(第1数字保留SHA、サブ第1保留表示器)と、保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動開始にともない、保留数表示は移動することなく変化し、保留数表示の変化の後、保留アイコンが移動する。
また、演出図柄と、小図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動開始にともない小図柄が変動表示を開始した後、保留アイコンが移動を開始する。保留アイコンは第1の位置と第2の位置とで往復移動する周期動作を繰り返し行う。小図柄の移動方向と、保留アイコンの周期動作における移動方向とは異なる。
また、保留アイコンを表示可能であり、第1特別図柄表示器60を所定の周期で変動表示(点灯及び点滅)させた後に大当たり判定の判定結果を報知可能であり、保留アイコンが第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を、前記所定の周期(第1特別図柄表示器60の変動表示の周期。例えば、サイクル変動の周期)とは異なる周期で繰り返すことが可能である。電源復旧時に第1特別図柄表示器60が点灯を開始した後、保留アイコンが表示される。
また、演出図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動停止にともない演出図柄が変動停止した後、保留アイコンが移動を開始し、保留アイコンは第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行する際に、演出図柄の表示態様を変化させる一方で、前記周期動作の態様を変化させない。
また、演出図柄と、保留アイコンとを表示可能であり、特別図柄の変動停止にともない演出図柄が変動停止した後、保留アイコンが移動を開始し、保留アイコンは第1の状態から第2の状態に変化する周期動作を実行可能であり、特別遊技が実行される期待度が高い特別演出を実行する際に、演出図柄の表示態様を変化させ、保留アイコンを非表示とする。
上述のように特別図柄のサイクル変動中に演出図柄を用いた開始時動作演出、演出図柄を用いた変動表示演出、演出図柄を用いた停止時動作演出、アイコン追加表示演出、アイコン移動表示演出、保留アイコン又は当該アイコンを用いた周期動作、当該アイコンの消滅演出、保留アイコンの消滅演出、小図柄を用いた変動表示演出、その他、特別図柄の変動中の様々な演出について説明したが、各演出の時間は以下のようなものであってもよい。例えば、演出図柄を用いた開始時動作演出の時間は、演出図柄を用いた停止時動作演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、これらの時間は特別遊技が行われる期待度に応じて異なってもよい。例えば、特別図柄の変動における大当たり期待度が相対的に低い場合は、その変動における開始時動作演出の方が停止時動作演出よりも長く(又は短く)てもよいし、同じでもよい。また、期待度が相対的に高い場合には、停止時動作演出の方が開始時動作演出よりも長く(又は短く)てもよいし、同じでもよい。また、期待度に関わらず、演出図柄を用いた変動表示演出の時間は、開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間(及びこれらの時間の和)よりも長くてもよい。また、開始時動作演出の時間は、保留アイコン又は当該アイコン(アイコン)の移動表示演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、アイコンの移動表示演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、アイコンの周期動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、アイコンの周期動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、当該アイコンの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、当該アイコンの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な保留アイコンを消滅させる際の保留アイコンの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、小図柄(又はサブ第1変動表示器)を用いた変動表示演出の時間は、演出図柄を用いた開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間よりも長くてもよい。また、小図柄(又はサブ第1変動表示器)を用いた変動表示演出の時間は、開始時動作演出の時間と停止時動作演出の時間との和よりも長くてもよい。また、小図柄(又はサブ第1変動表示器)を用いた変動表示演出の時間は、開始時動作演出の時間と演出図柄を用いた変動表示演出の時間との和よりも長くてもよい。また、小図柄(又はサブ第1変動表示器)を用いた変動表示演出の時間は、演出図柄を用いた変動表示演出の時間と停止時動作演出の時間との和よりも長くてもよい。
また、特別図柄の変動中に演出役物を用いた演出が行われる場合、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における開始時動作演出の時間よりも長くてもよい。なお、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、開始時動作演出の時間よりも短くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動中に演出役物を用いた演出が行われる場合、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における演出図柄を用いた停止時動作演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。特別図柄の変動中に演出役物を用いた演出が行われる場合、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における演出図柄を用いた変動表示演出の時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動中に演出役物を用いた演出が行われる場合、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における保留アイコン又は当該アイコン(アイコン)の移動表示演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、アイコンの周期動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、当該アイコンの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な保留アイコンを消滅させる際の保留アイコンの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、特別図柄の変動中に図57(n)や(p)に示すようなボタン操作を促すボタン促進演出が実行される場合、有効期間画像YKGが表示される最大の時間は、その変動における演出図柄を用いた開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間(及びこれらの時間の和)よりも長くてもよい。また、有効期間画像YKGが表示される最大の時間は、その変動における演出図柄を用いた変動表示演出の時間よりも短くてもよい。
また、特別図柄の変動中にボタン促進演出が実行される場合、有効期間画像YKGが表示される最大の時間は、アイコン移動表示演出の時間よりも長くてもよい。また、特別図柄の変動中にボタン促進演出が実行される場合、有効期間画像YKGが表示される最大の時間は、アイコンの消滅演出(通常時の当該アイコンの消滅演出、コマンドを受信できずに余分なアイコンが表示されているときの当該余分なアイコンの消滅演出)よりも長くてもよい。
また、特別図柄の変動中にボタン促進演出及び演出役物を用いた演出が実行される場合、有効期間画像YKGが表示される最大の時間は、演出役物が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動開始時に開始時エフェクト演出が実行される場合、開始時エフェクト演出の実行時間(エフェクトが付加される時間)は、その変動における演出図柄を用いた開始時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、開始時エフェクト演出の実行時間は、その変動における演出図柄を用いた停止時動作演出及び変動表示演出のそれぞれの時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、チャンス目を示すエフェクト画像が表示される時間は、その変動における演出図柄を用いた停止時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、エフェクト画像が表示される時間は、その変動における演出図柄を用いた開始時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、エフェクト画像が表示される時間は、その変動における演出図柄を用いた変動表示演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また、演出図柄を用いた開始時動作演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。また、演出図柄を用いた変動表示演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。また、演出図柄を用いた停止時動作演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。
また、アイコン移動表示演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよい。また、アイコン追加表示演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、通常時の当該アイコンの消滅演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、コマンドを受信不可能な状態になったことで余分なアイコンが表示されている場合において、余分なアイコンが消滅される際のアイコンの消滅演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、余分なアイコンが消滅される際のアイコンの消滅演出の時間は、特別図柄のサイクル変動における1回の単位変化の時間よりも長くてもよい。
また、第1特別図柄の変動中のサブ第1変動表示器81の変動周期は、第1特別図柄のサイクル変動よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第1特別図柄の変動中のサブ第1変動表示器81の変動周期は、第1特別図柄のサイクル変動における単位変化の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第2特別図柄の変動中のサブ第2変動表示器82の変動周期は、第2特別図柄のサイクル変動よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第2特別図柄の変動中のサブ第2変動表示器82の変動周期は、第2特別図柄のサイクル変動における単位変化の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、上記実施形態では、大当たり判定において大当たりと判定された場合、大当たり遊技を行い、大当たり遊技を経由して遊技状態が変更される遊技機について説明した。他の実施形態では、大当たりと判定されなかった場合においても、通常遊技状態から時短遊技状態に移行させてもよい。例えば、通常遊技状態での特別図柄の変動回数(大当たり判定においてハズレと判定した連続回数)が、所定の上限回数(例えば、300回)に達した場合、その変動において大当たりと判定されなくても、所定回数(例えば50回。100回以上でもよい)の時短遊技状態に移行させてもよい。この場合、特別図柄が所定回数変動するまでに大当たりにならなければ時短遊技状態が終了し、通常遊技状態に戻る。あるいは、大当たり判定の結果がハズレであっても(すなわち、始動口への入賞時に取得された大当たり判定用乱数値がハズレを示す値であっても)、入賞時に取得された大当たり図柄判定用乱数値(大当たりと判定された場合の大当たり図柄(大当たりの種類)を判定するための乱数)が所定の値である場合には、所定回数の時短遊技状態に移行させてもよい。また、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合において、上記所定の上限回数は、可変であってもよいし固定であってもよい。例えば、所定の上限回数が可変である場合、特別図柄の変動回数が第1の回数になった場合に時短遊技状態が付与されるときと、特別図柄の変動回数が第2の回数になった場合に時短遊技状態が付与されるときとがあってもよい。この場合、特別図柄の変動回数に応じて付与される時短回数を異ならせてもよく、変動回数が多いほど時短回数が多く設定されてもよい。また、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合では、取得された大当たり図柄判定用乱数値によって付与される時短回数が異なってもよい。例えば、取得された大当たり図柄判定用乱数値が第1の値の場合には第1の時短回数が付与され、取得された大当たり図柄判定用乱数値が第2の値の場合には第2の時短回数が付与されてもよい。また、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合と、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合とがあってもよい。この場合、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合と、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合とで、付与する時短回数を異ならせてもよい。例えば、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合には、50回の時短遊技状態に移行させ、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合には、それよりも少ない30回の時短遊技状態に移行させてもよい。逆に、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合よりも、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合の方が時短回数を多くしてもよい。また、このように大当たりを経由せずに時短遊技状態に移行させた場合において、その移行された時短遊技状態中に、さらに大当たりを経由せずに時短遊技状態が付与される場合には、新たに付与される時短回数だけ、時短遊技状態が継続してもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、50回の時短遊技状態に移行させてもよい。あるいはこの場合、時短回数が上乗せされてもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、残りの20回に新たに付与される50回が追加されて、70回の時短遊技状態が付与されてもよい。また、このような大当たりを経由しない時短遊技状態中は、大当たりを経由しない時短遊技状態を付与させないようにしてもよい。また、大当たりを経由せずに、特別図柄の変動回数又は大当たり図柄判定用乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる構成において、時短遊技状態への移行を示唆する時短示唆演出が行われてもよい。例えば、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出が実行され易く構成されてもよい。逆に、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出がされ難く構成されてもよい。また、演出図柄を用いた開始時動作演出において、時短示唆演出が行われてもよい。例えば、演出図柄が変動開始時に特定の態様で動作した場合は、時短遊技状態に移行する可能性を示唆してもよい。また、演出図柄を用いた変動表示演出において、時短示唆演出が行われてもよい。また、演出図柄を用いた停止時動作演出において、時短示唆演出が行われてもよい。
(本発明に係る遊技機の構成とその作用効果)
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは実施形態との対応付けを示したものであり、単なる例示にすぎない。
(構成1)
構成1に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記第1変動演出は、前記第1演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出(浮き上がり、回転等)と、前記開始動作演出の後、前記第1演出図柄を変動表示させる変動表示演出(スクロール表示)とを含み、前記開始動作演出中には、前記第2変動演出を実行している。
(構成2)
構成2に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記第1変動演出は、前記第1演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出(浮き上がり、回転等)と、前記開始動作演出の後、前記第1演出図柄を変動表示させる変動表示演出(スクロール表示)とを含み、前記第2変動演出では、前記第2演出図柄を所定の表示態様で動作させることなく、前記第2演出図柄の変動表示を実行する。
(構成3)
構成3に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄(演出図柄701)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出(浮き上がり、回転等)と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出(スクロール表示)とを含み、前記保留記憶に対応する保留情報(保留アイコン、数字保留、サブ保留表示器)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留情報を減少表示させることが可能であり、前記開始動作演出の後には、前記保留情報が減少表示されている。
(構成4)
構成4に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄(演出図柄701)による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出(浮き上がり、回転等)と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出(スクロール表示)とを含み、前記保留記憶に対応する保留表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留表示を移動表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記保留表示の移動表示が開始されている。
(構成5)
構成5に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する保留表示を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留表示を移動表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記保留表示の移動表示を終了する。
(構成6)
構成6に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記第1情報表示の移動表示が開始されている。
(構成7)
構成7に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記第2情報表示を表示させることが可能である。
(構成8)
構成8に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とが含まれ、前記保留記憶に対応する保留表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記開始動作演出中において、前記保留表示を所定の表示態様で動作(周期動作)させることが可能である。
(構成9)
構成9に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中において、前記第2情報表示を所定の表示態様で動作(周期動作)させることが可能である。
(構成10)
構成10に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、背景画像の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能であり、前記開始動作演出中に、前記背景演出を実行可能である。
(構成11)
構成11に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、背景画像の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能であり、前記開始動作演出を開始する前から、前記背景演出を実行可能である。
(構成12)
構成12に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記開始動作演出中には、前記所定の音の出力が開始されている。
(構成13)
構成13に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記開始動作演出を実行する際に、前記所定の音を出力可能である。
(構成14)
構成14に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を所定の態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記開始動作演出の実行前から出力されていた前記所定の音を、前記開始動作演出の実行中も継続して出力可能である。
(構成15)
構成15に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記第1演出図柄による第1停止表示と、前記第2演出図柄による第2停止表示とを実行可能であり、前記第1変動演出の後、前記第1演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記第1停止表示を実行可能であり、前記停止前動作演出中は、前記第2変動演出を実行している。
(構成16)
構成16に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、複数の演出図柄(左図柄、中図柄、右図柄)による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記複数の演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記複数の演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記複数の演出図柄のうちの第1演出図柄(左図柄)が前記停止前動作演出を行っている間、前記複数の演出図柄のうちの第2演出図柄(右図柄)が前記停止前動作演出を行うときと、前記第2演出図柄が変動表示を行うときとがある。
(構成17)
構成17に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記停止前動作演出中は、前記識別情報が変動表示している。
(構成18)
構成18に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記停止前動作演出の後、前記第2情報表示を消滅させる消滅演出(当該アイコンの消滅演出)を実行可能である。
(構成19)
構成19に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記演出図柄による停止表示の後、前記第2情報表示は消滅する。
(構成20)
構成20に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記第1演出図柄による第1停止表示と、前記第2演出図柄による第2停止表示とを実行可能であり、前記第1変動演出の後、前記第1演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記第1停止表示を実行可能であり、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記第2停止表示が実行された後、前記第2情報表示を消滅させる消滅演出を実行可能である。
(構成21)
構成21に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記第1演出図柄による第1停止表示と、前記第2演出図柄による第2停止表示とを実行可能であり、前記第1変動演出の後、前記第1演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記第1停止表示を実行可能であり、前記第2変動演出の後、前記第2演出図柄を所定の表示態様で動作させることなく、前記第2停止表示を実行可能である。
(構成22)
構成22に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、背景画像の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能であり、前記演出図柄による前記停止表示の実行中に、前記背景演出を実行可能である。
(構成23)
構成23に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、背景画像の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能であり、前記停止前動作演出および前記演出図柄による前記停止表示の実行中に、前記背景演出を実行可能である。
(構成24)
構成24に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記停止前動作演出および前記演出図柄による前記停止表示の実行中に、前記所定の音を継続して出力可能である。
(構成25)
構成25に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記停止前動作演出中に、所定の操作部(十字キー19)に対する操作に応じて前記所定の音の音量を調整可能である。
(構成26)
構成26に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記識別情報の停止表示において、前記演出図柄による停止表示を実行可能であり、前記変動演出の後、前記演出図柄を所定の態様で動作させる停止前動作演出を実行可能であり、前記停止前動作演出の後、前記演出図柄による前記停止表示を実行可能であり、前記識別情報の変動表示中に所定の音(BGM等)を出力可能であり、前記停止前動作演出中に、所定の操作部(十字キー19)に対する操作に応じて前記所定の音の音量を調整可能であり、所定条件を満たした場合に所定の報知音を出力可能であり、前記停止前動作演出中に、前記所定の報知音(エラー報知音)を出力する場合に、前記所定の音の音量を抑制することが可能である。
(構成27)
構成27に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記第1変動演出は、前記第1演出図柄を複数の態様(浮き上がり、回転等)の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記第1演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記開始動作演出中には、前記第2変動演出を実行している。
(構成28)
構成28に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、第1演出図柄(演出図柄701)による第1変動演出と、前記第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(小図柄702)による第2変動演出とを実行可能であり、前記第1変動演出は、前記第1演出図柄を複数の態様(浮き上がり、回転等)の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記第1演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記第2変動演出では、前記第2演出図柄を所定の表示態様で動作させることなく、前記第2演出図柄の変動表示を実行する。
(構成29)
構成29に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する保留情報(保留アイコン、数字保留、サブ保留表示器等)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留情報を減少表示させることが可能であり、前記開始動作演出の後には、前記保留情報が減少表示されている。
(構成30)
構成30に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する保留表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留表示を移動表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記保留表示の移動表示が開始されている。
(構成31)
構成31に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する保留表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記保留表示を移動表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記保留表示の移動表示を終了する。
(構成32)
構成32に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記第1情報表示の移動表示が開始されている。
(構成33)
構成33に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中には、前記第2情報表示を表示させることが可能である。
(構成34)
構成34に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とが含まれ、前記保留記憶に対応する保留表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記開始動作演出中において、前記保留表示を所定の表示態様で動作(周期動作)させることが可能である。
(構成35)
構成35に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御手段と、前記主制御手段からのコマンドに基づき演出を制御する演出制御手段と、を備える遊技機であって、前記主制御手段は、判定情報を取得し、前記判定情報に基づいて、特別遊技を実行するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、識別情報を変動表示させてから所定時間の経過後に前記識別情報を停止表示させることが可能であり、前記判定が行われる前の前記判定情報を保留記憶手段に保留記憶として記憶することが可能であり、前記保留記憶を減少させる場合と増加させる場合とがあり、前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示において、演出図柄による変動演出を実行可能であり、前記変動演出は、前記演出図柄を複数の態様の中から何れかの態様で動作させる開始動作演出と、前記開始動作演出の後、前記演出図柄を変動表示させる変動表示演出とを含み、前記保留記憶に対応する第1情報表示(保留アイコン)を表示可能であり、前記保留記憶が減少されたことに応じて、前記第1情報表示を移動表示させて第2情報表示(当該アイコン)として表示させることが可能であり、前記開始動作演出中において、前記第2情報表示を所定の表示態様で動作(周期動作)させることが可能である。
これまで説明した実施形態、他の実施形態及びこれらの変形例に係る構成は、互いに矛盾しない限り、任意に組み合わせることが可能である。また、本発明は、上述した実施形態、他の実施形態及びこれらの変形例に係る構成に限らず、他の変形が加えられてもよい。