JP6979146B1 - 外部マイクロホン装置及び通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部マイクロホンでのノイズキャンセル機能などの所定の機能追加によるノイズを低減する外部マイクロホン装置を提供する。【解決手段】外部マイクロホン装置であるオプションマイクロホン装置2は、無線機1に接続ケーブル3を介して接続される。接続ケーブル3は、電源ラインL1と、音声ラインL2と、グランドラインL4と、を含む。オプションマイクロホン装置2は、マイクロホン22、電源電圧を蓄電する蓄電キャパシタ24、マイクロホン22からの音声信号からノイズを除去して音声信号のみを出力するノイズキャンセル部23、電源ラインL1と蓄電キャパシタ24又はノイズキャンセル部23との間に接続されたスイッチ25及びスイッチ25を制御する制御部20を備える。制御部20は、非送信時に電源ラインL1を蓄電キャパシタ24に接続し、送信時に蓄電キャパシタ24をノイズキャンセル部23の電源端子に接続するように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば無線通信装置などの通信装置に接続ケーブルを介して有線接続される、いわゆる「オプションマイクロホン」又は「オプションマイク」と呼ばれる外部マイクロホン装置と、前記外部マイクロホン装置を備える無線通信装置などの通信装置とに関する。
例えば特許文献1の図1及び図4において、無線通信装置のマイクロホンからの音声信号に対してノイズキャンセル処理を行うノイズキャンセル回路を用いることが開示されている。
特開2004−165962号公報(図1、図4)
図5は比較例に係るオプションマイクロホン装置2Aを接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。図5において、オプションマイクロホン装置2Aは、マイクロホン22と、ノイズキャンセルICなどのノイズキャンセル部23とを備えて構成される。また、無線機1は、音声信号増幅器16と、変調送信部17とを備えて構成される。ここで、無線機1と、オプションマイクロホン装置2Aとの間は、接続ケーブル3Aにより接続される。接続ケーブル3Aは、電源ラインL1と、音声ラインL2と、グランドラインL4とを備えて構成される。
本発明者らは、無線機1(無線通信装置)のオプションマイクロホン装置2A(着脱可能の外付け外部マイクロホン)にノイズキャンセルIC(もしくはモジュール)などのノイズキャンセル部23を搭載する際に以下の知見を得た。
このとき比較的長い接続ケーブルや芯線の細い接続ケーブルを使用すると、互いの接地(GND)間の抵抗成分Rgが大きくなる。ノイズキャンセル部には、電流経路P1の電流が流れるが、ノイズキャンセル部はA/D、D/A変換やメモリのW/R等の処理が高速動作するため消費電流が大きく変動するので、オプションマイクロホン装置2Aから無線機1に向かうリターン電流の変動により互いの接地(GND)間の電位差の変動が生じてノイズが発生する。これにより、オプションマイクロホン装置2A側にノイズキャンセル部23を搭載するとマイクロホン22の音質を著しく低下させる。
結果として、ノイズキャンセルした状態の音声にこれらのノイズを追加することになってしまう、ということを発見した。
そのため、これらの問題を解決するためには、接続ケーブルの長さに制限を設ける、ノイズキャンセル部23を無線機1側に搭載するなど、無線機1側に何らかのノイズ対策回路が必要となり、すでに販売、生産した従来機種への機能追加が不可能であった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、オプションマイクロホンなどの外部マイクロホン装置でのノイズキャンセル機能などの所定の機能追加によるノイズを低減することができる外部マイクロホン装置及び、当該外部マイクロホン装置を備える通信装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る外部マイクロホン装置は、
音声信号に従って搬送波を変調して無線変調信号を送信する無線通信装置に、接続ケーブルを介して接続される外部マイクロホン装置であって、
前記接続ケーブルは、
電源電圧を伝送する電源ラインと、
音声信号を伝送する音声ラインと、
前記無線通信装置の接地と、前記外部マイクロホン装置の接地とを接続するグランドラインとを含み、
前記外部マイクロホン装置は、
入力される音声を音声信号に変換するマイクロホンと、
前記電源電圧を蓄電する蓄電デバイスと、
前記マイクロホンからの音声信号からノイズを除去して音声信号のみを出力するノイズキャンセル部と、
前記蓄電デバイスと前記電源ライン又は前記ノイズキャンセル部との間に接続されたスイッチと、
前記スイッチを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
非送信時に前記電源ラインを前記蓄電デバイスに接続し、送信時に前記蓄電デバイスをノイズキャンセル部の電源端子に接続するように制御する。
従って、本発明に係る外部マイクロホン装置によれば、オプションマイクロホンなどの外部マイクロホンでのノイズキャンセル機能などの所定の機能追加によるノイズを大幅に低減することができる。
実施形態に係るオプションマイクロホン装置2を接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。 図1のノイズキャンセル部23の詳細構成例を示すブロック図である。 図2の深層学習モデル部35の詳細構成例を示すブロック図である。 図1のオプションマイクロホン装置2の制御部20により実行される制御処理を示すフローチャートである。 比較例に係るオプションマイクロホン装置2Aを接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。 実施形態に係るオプションマイクロホン装置2を接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態及び変形例について図面を参照して説明する。なお、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付している。
(発明者の知見)
図6は実施形態に係るオプションマイクロホン装置2を接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。
図5を参照して説明した問題点を解決するために、図6に示すように、オプションマイクロホン装置2に蓄電キャパシタ24(充電池などの二次電池などの蓄電部でもよい)を搭載して、オプションマイクロホン装置2の使用時(送信時)は、スイッチ25を接点a側に切り替えてノイズキャンセル部23を蓄電キャパシタ24に蓄電された電源電圧から駆動させ、無線機1の本体からの電源供給をストップさせる。マイクロホン22を使用していないときは、スイッチ25を接点b側に切り替えて無線機1本体から蓄電キャパシタ24を充電しておく。これにより、マイクロホン22の使用時には、無線機1本体から供給された電源電圧を使用せず、内蔵の蓄電キャパシタ24で駆動するため、ノイズキャンセル部23には電流経路P2の電流が流れ、グランドラインL4の抵抗成分Rgにはリターン電流が流れないので、リターン電流による接地間の電位差でのノイズは発生せず、無線機1本体を変更することなくノイズによる音声劣化を防ぐことが可能となる。
以下、本実施形態の詳細について以下に説明する。
図1は実施形態に係るオプションマイクロホン装置2を接続した無線機1の構成例及び動作例を示すブロック図である。
図1において、無線機1は、無線通信装置の一例であって、制御部10と、送信指示キーであるPTT(Push To Talk)キー11Aを含む操作部11と、受信アンテナ12と、受信復調部13と、音声信号増幅器14と、スピーカ15(イヤホンでもよい)と、音声信号増幅器16と、変調送信部17と、送信アンテナ18と、端子T1〜T4を含むマイクロホンジャック(図示せず)とを備えて構成される。また、オプションマイクロホン装置2は無線機1の外部マイクロホンであって、制御部20と、PTTキー21と、マイクロホン22と、ノイズキャンセル部23と、蓄電キャパシタ24と、スイッチ25と、端子T11〜T14とを備えて構成される。
無線機1とオプションマイクロホン装置2とは、いわゆるマイクロホンケーブルと呼ばれる接続ケーブル3により接続される。具体的には、接続ケーブル3の無線機1側は端子T1〜T4に対応するプラグ接点を有するマイクロホンプラグを有しており、当該マイクロホンプラグを前記マイクロホンジャックに嵌合挿入することで、接続ケーブル3が無線機1に着脱可能に接続される。ここで、接続ケーブル3は、電源ラインL1と、音声ラインL2と、送信制御ラインL3と、グランドラインL4とを有する。
電源ラインL1はオプションマイクロホン装置2のスイッチ25の接点bを、端子T11及び端子T1を介して無線機1の電源電圧VDDに接続する。ここで、電源電圧VDDは、無線機1が内蔵するリチウムイオン電池などの二次電池又は外部電源装置から供給される。音声ラインL2はオプションマイクロホン装置2のノイズキャンセル部23の音声信号出力端子を、端子T12及び端子T2を介して無線機1の音声信号増幅器16の入力端子に接続する。送信制御ラインL3はオプションマイクロホン装置2の制御部20の送信制御信号出力端子を、端子T13及び端子T3を介して無線機1の制御部10の制御信号入力端子に接続する。グランドラインL4はオプションマイクロホン装置2のノイズキャンセル部23等の接地(グラウンド)を、端子T14及び端子T4を介して無線機1の接地(グラウンド)に接続する。
オプションマイクロホン装置2において、マイクロホン22に入力された音声は電気信号に変換された後、ノイズキャンセル部23に入力される。ノイズキャンセル部23は、後述する深層学習モデル部35(図2及び図3)を用いて音声期間と、ノイズを含む非音声期間とを区別して、非音声期間を通過させないようにノイズキャンセル処理を行って、音声以外のノイズを除去する処理を行った後、処理後の音声信号を音声ラインL2を介して無線機1の音声信号増幅器16に出力する。スイッチ25は例えばMOSトランジスタなどのスイッチング素子により構成され、制御部20によりその切り替え動作が制御される。
制御部20は送信時に、送信制御ラインL3をHレベル(二値信号のハイレベル)に設定することで無線機1の制御部10に送信開始を通知し、かつスイッチ25を接点a側に切り替えて、蓄電キャパシタ24に蓄電された電源電圧をスイッチ25の接点c及びa、並びにノイズキャンセル部23の電源端子23aを介してノイズキャンセル部23の回路部に供給する。一方、制御部20は非送信時に、送信制御ラインL3をLレベル(二値信号のローレベル)に設定することで無線機1の制御部10に非送信を通知し、かつスイッチ25を接点b側に切り替えて、無線機1からの電源電圧を蓄電キャパシタ24に印加して蓄電キャパシタ24を充電させる。
制御部10には、PTTキー11Aを含む操作部11が接続され、PTTキー11Aがオンされたときに、もしくは、送信制御ラインL3がHレベルになったときに、送信状態と判断して、変調送信部17の動作をオンにする。一方、PTTキー11Aがオンされていないときに、かつ、送信制御ラインL3がLレベルになったときに、非送信状態と判断して、変調送信部17の動作をオフにする。
無線機1の音声信号増幅器16は、入力される音声信号を増幅した後、変調送信部17に出力する。変調送信部17は入力される音声信号に従って、所定の変調方式で搬送波を変調することで変調無線信号を発生して送信アンテナ18を介して送信する。一方、受信復調部13は、受信アンテナ12により受信した変調無線信号を低雑音増幅、周波数変換、中間周波増幅などを行った後、所定の復調方式で音声信号に復調して音声信号増幅器14を介してスピーカ15に出力する。
次いで、図2を参照して、深層学習モデル部35を用いた図1のノイズキャンセル部23の構成及び動作について以下に説明する。
ここで、「音素」という用語は、特定の言語において1つの単語を他の単語から区別する音の単位を意味し、「振動レート」という用語は、各秒におけるデジタル化された振動データの0と1の間の移動の数を意味し、「振動計数値(VC)」という用語は、各フレーム内のデジタル化された振動データの値の合計を意味する。また、「振動パターン」とは、時間軸に沿った所定のフレーム数ごとに算出された振動数の総和のデータ分布を意味する。深層学習モデル部35では、異なる振動パターン、すなわち異なる振動計数値の総和(VS値)のデータ分布の違いを考慮して、ノイズキャンセル処理を行っており、振動レートは振動計数値に類似しているが、振動レートが大きいほど、振動計数値も大きくなる。
音声信号の振幅と振動レートは共に観測可能である。ノイズキャンセル部23の特徴は、音声信号の振幅と振動率に応じて音声イベントを検出することである。また、別の特徴は、デジタル化された振動データの振動計数値の総和を、あらかじめ定義されたフレーム数分だけ計測することで、音声と、非音声/無音を区別することである。もう一つの特徴は、入力される音声信号データのストリームをその振動パターンによって異なる音素に分類することである。別の特徴は、下流の処理部をトリガするように、入力される音声信号データストリームから最初の起動音素を正しく区別することであり、それによって、処理部を含む計算システムの電力消費等の計算コストを節約することである。
図2において、ノイズキャンセル部23は音声イベント検出を用いてノイズキャンセル処理を行うものであって、音声前置処理部38と、AD変換器39と、音声信号処理部30とを備えて構成される。ここで、音声前置処理部38は、アナログ音声信号に対して、ハイパスフィルタリング、ローパスフィルタリング、増幅又はそれらの組み合わせ等を含む、音声信号前置処理を行って、処理後のアナログ音声信号をAD変換器39に出力する。すなわち、音声前置処理部38は、マイクロホン22からの音声信号に対して、人間の音声信号の所定のレベル範囲であって、所定の帯域幅のみを通過させる。次いで、AD変換器39は、所定の基準電圧Vref及び許容電圧Vadm(<Vref)に従って、アナログ音声信号をデジタル音声信号にAD変換して音声信号処理部30の入力インターフェース36に出力する。
本実施形態において、AD変換器39において、基準電圧Vrefよりも小さい許容電圧Vadmは、基準電圧Vrefと組み合わせて、第1のしきい値電圧Vth1(=Vref+Vadm))及び第2のしきい値電圧Vth2(=Vref−Vadm)を形成するために使用され、AD変換器39は、第1のしきい値電圧Vth1及び第2のしきい値電圧Vth2に基づいて、第1のしきい値電圧Vth1以上又は第2のしきい値電圧Vth2以下のノイズに対してAD変換を実行せず、その間の音声信号に対してAD変換を実行することで、入力されるアナログ音声信号のノイズ及び干渉を除去することができる。ここで、例えばVref=1.0V,Vadm=0.01Vとすると、静かな環境では振動データの振動数が少なく,音声環境では振動データの振動数が多いことが理解できる。なお、本実施形態において、「フレームサイズ」とは、各フレーム内のデジタル化された振動データに対応するサンプリングポイントの数を意味し、「音素ウィンドウTw」とは、各音素の音声特徴量を収集するための時間を意味する。好ましい実施形態では、各フレームの継続時間Tfは例えば0.1〜1ミリ秒(ms)であり、音素ウィンドウTwは例えば約0.3秒である。さらに好ましい実施形態では、各フレーム内のデジタル化された振動データに対応するサンプリングポイントの数は例えば1〜16の範囲である。
音声信号を分析する場合、ほとんどの音声信号は短期間で安定しているので、通常、短期分析の方法が採用される。例えば、AD変換器39で使用されるサンプリング周波数fsが16000であり、各フレームの時間継続期間Tfが1msであると仮定すると、フレームサイズはfs×1/1000=16サンプルポイントとなる。
図2において、音声信号処理部30は例えばコンピュータデバイスで構成され、
(1)ノイズキャンセルなどの所定の音声信号処理を実行するCPU(Central Processing Unit)31と、
(2)CPU31の基本処理を実行するオペレーティングシステム及び前記音声信号処理のプログラム、並びに当該プログラムを実行するために必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)32と、
(3)CPU31の基本処理を実行するオペレーティングシステム及び前記音声信号処理のプログラムの実行時に、処理中のデータ等を格納するRAM(Read Access Memory)33と、
(4)前記音声信号処理を実行するために必要な後述する設定データ等を格納する不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Memory)34と、
(5)例えばニューラルネットワークなどで構成され、人間の音声信号データに基づいて深層学習されて入力される音声信号データに対して、ノイズを除去して実質的に音声信号のみを抽出して出力する深層学習モデル部35と、
(6)AD変換器39から入力される音声信号データを、後段の信号仕様値に変換するための所定の信号変換処理を行ってCPU31に出力する入力インターフェース36と、
(7)深層学習モデル部35によりノイズが除去された音声信号データを、後段の信号仕様値に変換するための所定の信号変換処理を行って端子T12、音声ラインL2等を介して無線機1に出力する出力インターフェース37と、
を備えて構成される。
ここで、EEPROM34は例えば、一連の振動計数値VC、振動計数値の総和VS、振動計数値の総和VSf、振動計数値の総和VSp(後述する)、及びすべての特徴ベクトルの音声特徴値を記憶する。なお、EEPROM34は外部メモリなどの記憶装置であってもよい。ここで、x個のフレームの振動計数値VCを加算して、時点Tjにおける現在のフレームの振動計数値の総和VSを得る。x個のフレームには現在のフレームが含まれる。一実施形態では、CPU31は、時点Tjにおける現在のフレームの振動計数値VCと、その直前(x−1)個のフレームの振動計数値の総和VSpとを加算して、時点Tjにおけるx個のフレームの振動計数値の総和VS(=VC+VSp)を得る。
なお、変形例では、CPU31は、時点Tjにおける現在のフレームの振動計数値VC、その直後のy個のフレームの振動計数値の総和VSf、及びその直前の(x−y−1)個のフレームの振動計数値の総和VSpを加算して、時点Tjにおけるx個のフレームの振動計数値の総和VS(=VC+VSf+VSp)を得るが、yはゼロ以上である。CPU31は、VS、VSf及びVSpの値をEEPROM34に格納する。好ましい実施形態では、x個のフレーム(音素ウィンドウTw)の継続時間(x×Tf)は、約0.3秒である。さらに好ましい実施形態では、x個のフレームのデジタル化された振動データに対応するサンプリングポイントの数は、x〜16xの範囲にある。
一般的に、音声信号データについては、同じ音素では振動計数値VCの振動パターンが類似しているが、異なる音素ではVS値の振動パターンが全く異なる。従って、振動計数値VCの振動パターンを利用して、音素を区別することができる。特に、例えば鶏又は猫の鳴き声と、人間の音声とは、振動計数値VCの周波数分布に関して全く異なり、人間の音声の振動計数値VCのほとんどは40以下に分布していることが既知である。
学習フェーズにおいて、音声信号処理部30のCPU31は、まず、所定の音声信号データ収集方法を複数回実行して、複数の音素に対する複数の特徴ベクトルを収集し、複数の特徴ベクトルに対応するラベルを付加して、複数のラベル付き学習例を形成する。その後、起動音素を含む異なる音素に対する複数のラベル付き学習例を、深層学習モデル部35の学習に適用する。最後に、学習された深層学習モデル部35(音声信号データの予測モデルを構成する)を作成して、入力される音声信号データのストリームが起動音素を含むかどうかを分類する。音声信号処理部30の起動音素として、所定の音素が指定されている場合、深層学習モデル部35は、少なくとも当該指定された音素を含む異なる音素についての複数のラベル付き学習例で学習される。
すなわち、学習段階では、ラベル付けされた学習例のセットを使用して深層学習モデル部35を学習し、それによって深層学習モデル部35が、ラベル付けされた学習例の各フレームの3つの音声特徴量(例えば、(VSj,TDj,TGj))に基づいて、j=0〜299の間で、所定の起動音素を認識するようにする。学習段階の終わりに、学習された深層学習モデル部35は、当該起動音素に対応する学習されたスコアを提供し、学習されたスコアは、次に、入力される音声信号データのストリームをランタイムで分類するための基準として使用される。なお、VSj,TDj,TGjは以下のように定義される。
(1)VSj:フレームjの振動計数値の総和(VS値);
(2)TDj:フレームjにおいて、ゼロではない振動計数値の総和(VS値)の時間期間;及び
(3)TGj;フレームjにおける、ゼロではない振動計数値の総和(VS値)間の時間ギャップ(時間隙間)。
深層学習モデル部35を学習するために、教師付き学習に関連する様々な機械学習技術を使用することができ、例えば、サポートベクターマシン(SVM)法、ランダムフォレスト法、畳み込みニューラルネットワーク法などを利用できる。教師付き学習では、複数のラベル付けされた学習例を使用して関数計算部(すなわち、深層学習モデル部35)が作成され、その各例は、入力特徴ベクトルとラベル付けされた出力からなる。学習されたとき、深層学習モデル部35は、対応するスコア又は予測値を生成するために、新しいラベルのない例に適用することができる。
図3は図2の深層学習モデル部35の詳細構成例を示すブロック図である。
深層学習モデル部35は、例えば、図3に示すように、ニューラルネットワークを用いて実装される。ここで、ニューラルネットワークは、1つの入力層41と、少なくとも1つであり好ましくは複数の中間層42と、1つの出力層43を含む。入力層41には3つの入力ニューロン51,52,53があり、各入力ニューロン51,52,53は、特徴ベクトルの各フレームの3つのオーディオ特徴値(すなわち、VSj,TDj,TGj)に対応する。また、中間層42は、各入力ニューロン51,52,53に関連する重み係数と各ニューロンのバイアス係数を有するニューロン61〜74で構成される。学習フェーズのサイクルを通じて中間層42の各ニューロン61〜74の重み係数とバイアス係数を変更することにより,ニューラルネットワークを学習して,所定の種類の入力に対する予測値を報告するようにすることができる。さらに、出力層43は、音素に対応する1つの予測値(具体的には、音声期間であるか、ノイズを含む非音声期間であるかを示す)を提供する1つの出力ニューロン81を含む。
以上説明したように、前記ノイズキャンセル部において、深層学習モデル部35は、人間の音声の特徴パラメータを用いて学習され、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間であるか否かを判定する。そして、音声信号処理部30のCPU31は、深層学習モデル部35の前記判定に基づいて、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間を通過させないようにノイズキャンセル処理を行って、前記ノイズキャンセル処理後の音声信号を出力する。ここで、深層学習モデル部35は、人間の音声の特徴パラメータを入力とし、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間であるか否かを判定する判定結果を出力とする、図3のニューラルネットワークにより構成される。
図4は図1のオプションマイクロホン装置2の制御部20により実行される制御処理を示すフローチャートである。
図4のステップS1において、まず、以下の初期化処理を実行する。すなわち、PTTキー21のオン待ち(送信待ち)となり、送信制御ラインL3をLレベルに設定し、スイッチ25を接点bに切り替えることで、ノイズキャンセル部23への電源電圧の供給を停止して、蓄電キャパシタ24への充電を行う。
次いで、ステップS2において、PTTキー21はオンされたか否かが判断され、YESのときはステップS3進む一方、NOのときはステップS6に進む。ステップS3では、送信制御ラインL3はHレベルか否かが判断され、YESのときはステップS2に戻る一方、NOのときはステップS4に進む。さらに、ステップS4では、送信制御ラインL3をHレベルに設定し、ステップS5において、スイッチ25を接点a側に切り替えることで、ノイズキャンセル部23への電源電圧の供給を開始し、蓄電キャパシタ24への充電を停止し、ステップS2に戻る。
ステップS6では、送信制御ラインL3はLレベルか否かが判断され、YESのときはステップS2に戻る一方、NOのときはステップS7に進む。ステップS7では、送信制御ラインL3をLレベルに設定し、ステップS8では、スイッチ25を接点b側に切り替えることで、ノイズキャンセル部23への電源電圧の供給を停止し、蓄電キャパシタ24への充電を開始して、ステップS2に戻る。
以上説明したように、オプションマイクロホン装置2に蓄電キャパシタ24を搭載して、オプションマイクロホン装置2の使用時(送信時)は、スイッチ25を接点a側に切り替えてノイズキャンセル部23を蓄電キャパシタ24に蓄電された電源電圧から駆動させ、無線機1の本体からの電源供給をストップさせる。マイクロホン22を使用していないときは、スイッチ25を接点b側に切り替えて無線機1本体から蓄電キャパシタ24を充電しておく。これにより、マイクロホン22の使用時には、無線機1本体から供給された電源電圧を使用せず、内蔵の蓄電キャパシタ24で駆動するため、ノイズキャンセル部23には、図6に示す電流経路P2の電流が符号101のグラウンド(GND)に向かって流れる。したがって、リターン電流による接地間の電位差でのノイズは発生せず、無線機1本体を変更することなくノイズによる音声劣化を防ぐことが可能となる。
(変形例)
以上の実施形態において、蓄電キャパシタ24を用いて電源電圧を蓄電しているが、本発明はこれに限らず、例えばリチウムイオン電池等の充電池又は二次電池などの蓄電デバイスを用いてもよい。
以上の実施形態において、ノイズキャンセル部23は深層学習モデル部35を用いて構成しているが、本発明はこれに限らず、深層学習モデル部35を用いず、オプションマイクロホン装置2の外部の環境音信号(ノイズ)を用いて、ノイズキャンセル処理を実行するようにしてもよい。
以上の実施形態において、オプションマイクロホン装置2において、消費電流が比較的多い回路をノイズキャンセル部23としている。しかし、本発明はこれに限らず、マイクロホン22からの音声信号を増幅するなどの消費電流が比較的多い音声増幅器、もしくは、音声信号を例えば符号化などの音声処理を行う音声処理回路などのデバイス回路を備えたときも、本発明の構成は極めて有効である。
以上の実施形態では、無線機1なども無線通信装置に接続されるオプションマイクロホン装置2などの外部マイクロホンについて説明しているが、本発明はこれに限らず、無線通信装置に代えて、有線通信装置などの通信装置にも適用することができる。
以上の実施形態においては、無線機1は無線通信装置の一例であって、変調送信部17と、受信復調部13とを備えているが、本発明はこれに限らず、少なくとも変調送信部17を備えてもよい。
以上の実施形態においては、接続ケーブル3は送信制御ラインL3を含むが、送信制御信号を例えば他の無線通信手段又は有線通信手段を用いて無線機1に伝送してもよい。
(特許文献1との相違点)
特許文献1に記載の無線通信装置は、その図1及び図4において、無線通信装置のマイクロホンからの音声信号に対してノイズキャンセル処理を行うノイズキャンセル回路を用いることが開示されている。しかしながら、オプションマイクロホン装置において、蓄電キャパシタ24などの蓄電デバイスと、スイッチ25と、制御部20とを備えることは開示も示唆もない。また、図5を参照して説明した課題も、特許文献1において開示も示唆もない。従って、特許文献1に記載の無線通信装置は、前記課題を解決することができず、「オプションマイクロホンなどの外部マイクロホン装置でのノイズキャンセル機能などの所定の機能追加によるノイズを低減することができる」という本発明の特有の効果も特許文献1において開示も示唆もない。
以上詳述したように、本発明に係る外部マイクロホン装置によれば、オプションマイクロホンなどの外部マイクロホン装置でのノイズキャンセル機能などの所定の機能追加によるノイズを大幅に低減することができる。
1 無線機
2 オプションマイクロホン装置
3 接続ケーブル
10 制御部
11 操作部
11A PTTキー
12 受信アンテナ
13 受信復調部
14 音声信号増幅器
15 スピーカ
16 音声信号増幅器
17 変調送信部
18 送信アンテナ
20 制御部
21 PTTキー
22 マイクロホン
23 ノイズキャンセル部
23a 電源端子
24 蓄電キャパシタ
25 スイッチ
30 音声信号処理部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 EEPROM
35 深層学習モデル部
36 入力インターフェース
37 出力インターフェース
38 音声前置処理部
39 AD変換器
41 入力層
42 中間層
43 出力層
51〜81 ニューロン
L1 電源ライン
L2 音声ライン
L3 送信制御ライン
L4 グランドライン
Rg 抵抗成分
T1〜T14 端子

Claims (8)

  1. 音声信号に従って搬送波を変調して変調信号を送信する通信装置に、接続ケーブルを介して接続される外部マイクロホン装置であって、
    前記接続ケーブルは、
    電源電圧を伝送する電源ラインと、
    音声信号を伝送する音声ラインと、
    前記通信装置の接地と、前記外部マイクロホン装置の接地とを接続するグランドラインとを含み、
    前記外部マイクロホン装置は、
    入力される音声を音声信号に変換するマイクロホンと、
    前記電源電圧を蓄電する蓄電デバイスと、
    前記マイクロホンからの音声信号からノイズを除去して音声信号のみを出力するノイズキャンセル部と、
    前記蓄電デバイスと前記電源ライン又は前記ノイズキャンセル部との間に接続されたスイッチと、
    前記スイッチを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    非送信時に前記電源ラインを前記蓄電デバイスに接続し、送信時に前記蓄電デバイスをノイズキャンセル部の電源端子に接続するように制御する、
    外部マイクロホン装置。
  2. 前記蓄電デバイスは、二次電池又は蓄電キャパシタである、
    請求項1に記載の外部マイクロホン装置。
  3. 前記ノイズキャンセル部は、人間の音声の特徴パラメータを用いて学習され、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間であるか否かを判定する深層学習モデル部を用いて、ノイズキャンセル処理を行う、
    請求項1又は2に記載の外部マイクロホン装置。
  4. 前記ノイズキャンセル部は、前記深層学習モデル部の前記判定に基づいて、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間を通過させないようにノイズキャンセル処理を行って、前記ノイズキャンセル処理後の音声信号を出力する音声信号処理部を備える、
    請求項3に記載の外部マイクロホン装置。
  5. 前記深層学習モデル部は、人間の音声の特徴パラメータを入力とし、入力される音声信号からノイズを含む非音声期間であるか否かを判定する判定結果を出力とする、所定のニューラルネットワークにより構成される、
    請求項4に記載の外部マイクロホン装置。
  6. 前記ノイズキャンセル部は、
    前記音声信号処理部の前段に設けられ、前記マイクロホンからの音声信号に対して、人間の音声信号の所定のレベル範囲であって、所定の帯域幅のみを通過させる音声信号前置処理部をさらに備える、
    請求項4又は5に記載の外部マイクロホン装置。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の外部マイクロホン装置に接続される通信装置であって、
    前記外部マイクロホン装置と、
    前記外部マイクロホン装置に接続され、前記通信装置に接続するための接続ケーブルとをさらに備える、
    通信装置。
  8. 前記通信装置は、前記音声信号に従って無線搬送波を変調して無線変調信号を送信する無線通信装置である、請求項7に記載の通信装置。
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