JP6978902B2 - 化合物半導体装置、受信機、及び化合物半導体装置の製造方法。 - Google Patents

化合物半導体装置、受信機、及び化合物半導体装置の製造方法。 Download PDF

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本発明は、化合物半導体装置、受信機、及び化合物半導体装置の製造方法に関する。
微弱な信号に対して高い感度で応答することができるデバイスとして確率共鳴現象を利用した確率共鳴トランジスタが提案されている。確率共鳴現象は、信号にノイズを重畳することでその信号に対する応答が向上する現象であって、これをトランジスタに利用することでコンピュータの省電力化や高感度のセンシングが可能になると期待される。
但し、提案されている確率共鳴トランジスタは、チャネルの延在方向が基板横方向を向いているため、基板上に高い密度で集積するのが難しい。
Katsuhiko Nishiguchi et al., "Detecting signals buried in noise via nanowire transistors using stochastic resonance", Applied Physics letters 101, 198108, 2012
一側面によれば、本発明は、基板上における確率共鳴トランジスタの集積度を高めることが可能な化合物半導体装置、受信機、及び化合物半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
一側面によれば、基板と、前記基板の上に互いに間隔をおいて複数形成され、各々が前記基板の上方に向かって線状に延びる線状半導体と、前記複数の線状半導体の各々の側面に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層の上に形成されたゲート電極と、を有し、前記線状半導体の各々の上端同士が連結して、前記線状半導体と同じ材料から連結部が形成されている化合物半導体装置が提供される。
一側面によれば、基板の上方に向かって延びた複数の線状半導体が確率共鳴トランジスタのチャネルとなるため、基板の面内方向にチャネルが延びたトランジスタよりも基板面内でのトランジスタの占有面積が減り、集積度を高めることが可能となる。
図1は、調査に使用した化合物半導体装置の断面図である。 図2は、調査に使用した化合物半導体装置の下部ゲート電極に印加したゲート電圧とソース電流との関係を模式的に示す図である。 図3(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図4(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図5(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その3)である。 図6(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その4)である。 図7(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その5)である。 図8(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その6)である。 図9(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その7)である。 図10(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その8)である。 図11(a)、(b)は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その9)である。 図12は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その10)である。 図13は、第1実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の上面図である。 図14は、第1実施形態に係る化合物半導体装置が備えるトランジスタのソース電流がゲート電圧に対してどのように変化するのかを示すグラフである。 図14は、第1実施形態に係る化合物半導体装置が備えるトランジスタの等価回路図である。 図16は、第2実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図である。 図17(a)、(b)は、第3実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図18は、第3実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図19(a)は、第4実施形態に係る化合物半導体装置の上面図であり、図19(b)は、図19(a)のIII−III線に沿う断面図である。 図20は、第4実施形態において線状半導体の個数を3個とした場合の上面図である。 図21は、第5実施形態に係る撮像装置の構成図である。 図22は、第5実施形態に係る撮像装置が備える受信機の回路図である。 図23は、第6実施形態に係る演算装置の回路図である。 図24は、第6実施形態に係る演算装置が備えるトランジスタの等価回路図である。 図25は、第6実施形態に係る演算装置が備えるシナプスデバイスの回路図である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が調査した事項について説明する。
図1は、その調査に使用した化合物半導体装置の断面図である。
この化合物半導体装置1は、確率共鳴トランジスタとして機能するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であって、バックゲート電極2と絶縁層3とがこの順に形成される。絶縁層3は、例えば酸化シリコン層であって、その上には複数のシリコンナノワイヤ4が形成される。
各々のシリコンナノワイヤ4はトランジスタのチャネルとして機能し、シリコンを材料とする連結部5によって互いに連結される。その連結部5はトランジスタのドレイン領域となり、各シリコンナノワイヤ4の先端部4aがソース領域となる。更に、各々のシリコンナノワイヤ4の上には、酸化シリコン層等のゲート絶縁層6を介して下部ゲート電極7と上部ゲート電極8がこの順に形成される。
このMOSFETを確率共鳴トランジスタとして使用するには、先端部4aを接地電位に維持し、かつ上部ゲート電極8に正電圧を印加した状態で下部ゲート電極7に信号電圧を印加する。その信号電圧はチャネルの閾値電圧よりも僅かに低く、信号電圧とそのノイズ成分との和が閾値電圧を超えたときにチャネルがオン状態となる。また、先端部4aと連結部5との間のソースドレイン電圧VDを高めておき、信号電圧が僅かに変化しただけでソース電流ISが流れるようにしておく。
図2は、下部ゲート電極に印加したゲート電圧VLGとソース電流ISとの関係を模式的に示す図である。
図2に示すように、ソース電流ISはゲート電圧VLGに対してヒステリシス特性を示す。これは、ソースドレイン電圧VDを高めたことで衝突イオン化によって発生したホールが増え、これらのホールが電子と対消滅してチャネルがオフになるまでに時間を要するようになるためと考えられる。
そして、このようなヒステリシス特性は確率共鳴現象の双安定ポテンシャルに相当し、化合物半導体装置1が確率共鳴トランジスタとして機能するようになる。
特に、この例のように細いシリコンナノワイヤ4をトランジスタのチャネルとすることで、ゲート電圧VLGの僅かな変化によってソース電流ISが急峻に立ち上がるため、明確なヒステリシス特性が発現し易くなる。
但し、この化合物半導体装置1においては、シリコンナノワイヤ4が絶縁層3の面内方向に延びているため、絶縁層3の表面においてシリコンナノワイヤ4が占める割合が増えてしまい、絶縁層3に高い集積度でトランジスタを集積するのが難しい。
以下に、トランジスタの集積度を高めることが可能な各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る化合物半導体装置についてその製造工程を追いながら説明する。
図3〜図12は、本実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図である。なお、図3〜図12においては、互いに直交する第1断面と第2断面とを併記する。
まず、図3(a)に示すように、基板20として半絶縁性のGaAs基板を用意する。GaAs基板の面方位は特に限定されず、例えばAs原子が表出した(111)B面を基板20の表面とする。
そして、その基板20の上にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法でn型のGaAs層を100nm〜200nm程度の厚さに形成し、更にそのGaAs層をパターニングすることにより互いに分離した複数の導電性のコンタクト層21を形成する。
その後に、基板20とコンタクト層21の各々の上に絶縁性のマスク層22としてCVD法でSiN層を50nm程度の厚さに形成する。
次に、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィとドライエッチングによりマスク層22をパターニングし、コンタクト層21が表出する複数の開口22aをマスク層22に形成する。開口22aの大きさは特に限定されない。この例では、平面視で直径が20nm〜100nm程度の円形に開口22aを形成する。また、マスク層22に対するエッチングガスとしては、例えばCE4ガスやSF6ガスがある。
そして、マスク層22の上側全面に触媒金属層23として蒸着法で金層を20nm〜40nm程度の厚さに形成し、更にリフトオフ法で触媒金属層23をパターニングして開口22a内のみに残す。
次いで、図4(a)に示すように、触媒金属層23の触媒作用を利用しながら、複数の開口22aの各々からn型のInAs結晶を基板20の上方に向けてMOCVD法で線状に成長させ、そのInAs結晶を線状半導体25とする。
そのMOCVD法は不図示のチャンバを用いて行われ、そのチャンバ内における基板温度は例えば400℃〜450℃とする。また、線状半導体25の成長ガスとして、例えばトリメチルインジウム、アルシン、及び水素の混合ガスがチャンバに供給される。このうち、トリメチルインジウムはIII族元素(インジウム)の原料ガスの一例であり、アルシンはV族元素(ヒ素)の原料ガスの一例である。更に、アルシンの流量はトリメチルインジウムの流量の20倍程度に設定される。この成長ガスに硫化水素ガス(H2S)を添加することによりn型不純物である硫黄が線状半導体25にドープされ、線状半導体25の導電性はn型となる。
その線状半導体25の下端25aから上端25bまでの高さは特に限定されないが、この例ではその高さを0.5μm〜0.7μm程度とする。
次に、図4(b)に示すように、上記のInAs用の成長ガスを引き続き使用しながら、MOCVD法で上端25bを太らせつつ基板20の上方に更に成長させることにより、各々の上端25b同士が連結した連結部26を形成する。
このように上端25bを太らせるには、上端25bよりも下の線状半導体25を成長させるときと比較して、III族元素とV族元素の各々の原料ガスの混合ガスにおけるV族元素の原料ガスの流量比を高めればよい。例えば、図4(a)の工程におけるアルシンの流量がトリメチルインジウムの流量の20倍程度である場合には、本工程でアルシンの流量をトリメチルインジウムの流量の500倍程度にすることで上端20bを太らせることができる。
また、このように原料ガスの流量を制御するのに代えて、基板温度を制御することにより上端25bを太らせてもよい。その場合は、上端25bよりも下の線状半導体25を成長させるときの基板温度よりも高い基板温度で上端25bを成長させることにより、上端25bを基板横方向に太らせることができる。例えば、図4(a)の工程における基板温度が400℃〜450℃程度の場合には、本工程における基板温度を500℃〜550℃程度とすることで上端20bを太らせることができる。
なお、線状半導体25と連結部26とを合わせた高さは特に限定されないが、この例では両者を合わせた高さを1.5μm〜2μm程度とする。
更に、この連結部26によって各線状半導体25の各々の上端25b同士が電気的に接続されることになる。
次に、図5(a)に示すように、複数の線状半導体25の各々の側面と、連結部26の側面及び上面とに、ALD(Atomic Layer Deposition)法でアルミナ(Al2O3)層を2nm〜10nm程度の厚さに形成し、そのアルミナ層をゲート絶縁層27とする。
更に、そのゲート絶縁層27の上に導電層28として金層を20nm〜100nm程度の厚さに形成することにより、複数の線状半導体25の各々の側面と、連結部26の側面及び上面とを導電層28で覆う。
次に、図5(b)に示すように、ゲート絶縁層27と導電層28の各々をパターニングすることにより、マスク層22の上の余分なゲート絶縁層27と導電層28とを除去する。そのパターニングはフォトリソグラフィとドライエッチングにより行われ、導電層28とゲート絶縁層27の各々に対するエッチングガスとしてArガスを使用する。
続いて、図6(a)に示すように、フォトリソグラフィとドライエッチングによりマスク層22をパターニングし、複数のコンタクト層21の各々が表出する開口22bをマスク層22に形成する。
そして、基板20の上側全面に蒸着法で金層を100nm〜300nm程度の厚さに形成し、更にその金層をリフトオフ法でパターニングすることにより、開口22b内のみに金層をソース電極29として残す。
続いて、図6(b)に示すように、基板20の上側全面にネガ型レジスト31とポジ型レジスト32をこの順に塗布する。この例では、上端25bよりも下側の線状半導体25を埋め込む厚さにネガ型レジスト31を塗布すると共に、連結部26をポジ型レジスト32で覆う。
次に、図7(a)に示す工程について説明する。
まず、連結部26に露光光が当たらず、かつ連結部26の周囲に露光光が当たるような露光パターンで各レジスト31、32を露光する。その後、各レジスト31、32を現像することにより、連結部26の周囲をポジ型レジスト32で覆いつつ、各線状半導体25を内側に含む開口31aをネガ型レジスト31に形成する。
続いて、図7(b)に示すように、各レジスト31、32をマスクにして導電層28をウエットエッチングすることにより、線状半導体25の横に形成されている導電28のうち、基板20寄りに形成されている導電28を除去する。そのウエットエッチングで使用するエッチング液としては、例えばI2とKIとの混合溶液がある。
その後に、図8(a)に示すように、ネガ型レジスト31とポジ型レジスト32の各々を除去する。
次に、図8(b)に示すように、基板20の上側全面に第1の絶縁層33として熱硬化性樹脂を塗布し、第1の絶縁層33で線状半導体25と連結部26とを埋め込む。その熱硬化性樹脂として、例えばBCB(Benzocyclobutene)樹脂を使用し得る。その後に、第1の絶縁層33を200℃〜300℃程度の温度に加熱して熱硬化させる。
次いで、図9(a)に示すように、第1の絶縁層33の上面33aをエッチバックすることにより、連結部26よりも低い位置に上面33aを低下させる。そのエッチバックで使用するエッチングガスとしては、例えばSF6ガスとO2ガスとの混合ガスがある。
続いて、図9(b)に示すように、第1の絶縁層33をマスクにしながら、上面33aよりも上側の導電層28をドライエッチングして除去すると共に、上面33aの下に残存する導電層28をゲート電極28aとする。なお、このドライエッチングで使用するエッチングガスは特に限定されないが、本実施形態ではそのエッチングガスとしてArガスを使用する。
また、この例のように予め基板20寄りの導電層28を除去しておき、その後に第1の絶縁層33をマスクにして導電層28をエッチングすることで、各線状半導体25の上端25bにゲート電極28を形成するのが容易となる。
次に、図10(a)に示すように、第1の絶縁層33の上側全面に蒸着法で金層を形成した後、その金層をパターニングすることにより、ゲート電極28aに繋がるゲート配線35を上面33aに形成する。
次いで、図10(b)に示すように、第1の絶縁層33の上に第2の絶縁層34として熱硬化性樹脂を塗布し、第2の絶縁層34で連結部26を埋め込む。その熱硬化性樹脂は例えばBCB樹脂であって、塗布後に200℃〜300℃程度の温度で熱硬化される。
そして、図11(a)に示すように、SF6ガスとO2ガスとの混合ガスをエッチングガスとして使用するドライエッチングにより第2の絶縁層34の上面34aをエッチバックし、その上面34を連結部26の上面26aと同じ高さにまで低下させる。
次に、図11(b)に示すように、第2の絶縁層34の上面34aから露出している部分のゲート絶縁層27をドライエッチングして除去する。そのドライエッチングでは、例えばArガスをエッチングガスとして使用し得る。
続いて、図12に示すように、連結部26と第2の絶縁層34の各々の上面26a、34aに蒸着法で金層を形成し、更にリフトオフ法でその金層をパターニングすることにより、連結部26に接続されたドレイン電極36dを形成する。
図13は、本工程を終了した後の上面図である。
なお、前述の図3〜図12における第1断面は図13のI−I線に沿う断面図に相当し、第2断面は図13のII−II線に沿う断面図に相当する。
図13に示すように、第2の絶縁層34の上にはソースパッド36sとゲートパッド36gとが形成される。ソースパッド36sとゲートパッド36gは、前述のドレイン電極36dと同じ工程で形成され、各絶縁層33、34に形成された第1及び第2のコンタクトホール37a、37bを介してソース電極29とゲート配線35のそれぞれに電気的に接続される。
以上により、図12に示すように、トランジスタTRを備えた本実施形態に係る化合物半導体装置40の基本構造が完成する。
そのトランジスタTRにおいては、各線状半導体25の下端25aがソース領域となり、連結部26がドレイン領域となる。そして、複数の線状半導体25の各々がチャネルになり、これらの線状半導体25とその周囲のゲート電極28aによって複数の素子部EU1、EU2が形成される。
各素子部EU1、EU2は、それぞれがn型のMOSFETとして機能するトランジスタであり、ゲート電極28aに印加するゲート電圧VGによって各素子部EU1、EU2におけるキャリアの流れが制御される。なお、この例では素子部EU1、EU2の各々がゲート電極28aを共有しているが、素子部EU1、EU2ごとに個別にゲート電極28aを形成してもよい。
図14は、このトランジスタTRのソース電流ISがゲート電圧VGに対してどのように変化するのかを示すグラフである。
トランジスタTRを確率共鳴トランジスタとして使用するには、図14の領域Aにおけるグラフの傾きが急峻となるように、ソース電極29とドレイン電極36dとの間のソースドレイン電圧VDを十分に高めておく。また、ゲート電圧VGをチャネルの閾値電圧よりも僅かに低くし、ゲート電圧VGとそのノイズ成分との和が閾値電圧を超えたときにチャネルがオン状態となるようにする。
これにより、ゲート電圧VGが僅かに変化しただけでソース電流ISが流れるようになると共に、図2と同様にソース電流ISがゲート電圧VGに対してヒステリシス特性を示すようになる。このヒステリシス特性は確率共鳴現象の双安定ポテンシャルと同一であるため、トランジスタTRが確率共鳴トランジスタとして機能するようになる。
図15は、このトランジスタTRの等価回路図である。
図15の例では、ノイズ成分を含む信号電圧S(t)を各素子部EU1、EU2のゲート電極28aに印加し、その信号電圧S(t)を増幅する場合を想定している。なお、トランジスタTRを確率共鳴トランジスタとして使用する場合には、前述のように信号電圧S(t)を各素子部EU1、EU2の閾値電圧よりも低くする。
線状半導体25の直径や形状は、製造誤差等によって複数の素子部EU1、EU2ごとに僅かに異なっており、これにより閾値電圧も素子部EU1、EU2ごとに僅かに異なる。そのため、各素子部EU1、EU2に同一の信号電圧S(t)を印加しても、全ての素子部EU1、EU2が同期してオンオフを繰り返す可能性は確率的に低く、各素子部EU1、EU2が非同期でオンオフを繰り返すようになる。図15では、このような非同期性を表すために、ゲート電圧の揺らぎ成分ζ1(t)、ζ2(t)を導入している。
そして、このような非同期性によりトランジスタTRに確率共鳴現象が発現し、素子部EU1、EU2の各々のソース電流R1(t)、R2(t)を足し合わせてなるソース電流RΣ(t)のS/N比が向上する。
以上説明した本実施形態によれば、上記のようにトランジスタTRを確率共鳴トランジスタとして機能させることができるため、微弱な信号電圧S(t)を増幅してS/N比が向上したソース電流RΣ(t)を得ることができる。
しかも、各線状半導体25が基板20の上方に向かって延びるため、基板20において各線状半導体25が占める面積を小さくでき、基板20に各線状半導体25を高い集積度で設けることができる。
また、連結部26が各線状半導体25に共通のドレイン領域となるため、素子部EU1、EU2のドレイン電圧を共通にすることができ、各素子部EU1、EU2のドレイン電圧がばらつくのを抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、確率共鳴現象が発現し易い化合物半導体装置について説明する。
図16は、本実施形態に係る化合物半導体装置の断面図である。
なお、図16において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態に係る化合物半導体装置50においては、複数の線状半導体25の各々の直径D1、D2を異なる値にする。
これにより、各素子部EU1、EU2の閾値電圧が明確に異なるようになるため、これらの素子部EU1、EU2の動作の非同期性がより顕著に表れ、トランジスタTRに確率共鳴現象が発現し易くなる。
なお、このように線状半導体25ごとにその直径を変えるには、線状半導体25ごとにマスク層22の開口22aの直径を変えればよい。
(第3実施形態)
本実施形態では、以下のように線状半導体25同士を連結する連結部26の形成を容易にする。
図17〜図18は、本実施形態に係る化合物半導体装置の製造途中の断面図である。
なお、図17〜図18において、第1実施形態や第2実施形態で説明したのと同じ要素にはこれらの実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
まず、第1実施形態の図3(a)〜図4(a)の工程を行うことにより、図17(a)に示すように、基板20の上にMOCVD法で複数の線状半導体25を形成する。
但し、本実施形態では、各線状半導体25の下端25aの材料をInAsとし、線状半導体25の成長と共にその材料をInAsから徐々にInAsSbに変えていく。このように線状半導体25にSbを添加するには、線状半導体25の成長ガスにSbの原料ガスであるトリメチルアンチモンを添加すればよい。トリメチルアンチモンはV族元素(アンチモン)の原料ガスの一例である。また、線状半導体25の成長ガスには、InとAsの原料ガスであるトリメチルインジウムとアルシンも含まれる。
なお、線状半導体25の成長途中でSbの組成比が急激に変化すると線状半導体25のバンドギャップが不連続となり、それによりキャリアの流れが阻害されてしまう。これを防ぐために、各線状半導体25の下端25aから連続的にSbの組成比を増大させるのが好ましい。
更に、この方法では各線状半導体25の成長の初期においてSbの組成比が減るため、Sbの作用によって各線状半導体25が基板横方向に成長するのを抑制でき、基板20の上方に向かって各線状半導体25を成長させ易くすることができる。
次に、図17(b)に示すように、InAsSb用の成長ガスを引き続き使用しながら、各線状半導体25の上端25bを太らせつつ基板20の上方に成長させて、各上端25b同士が連結した連結部26を形成する。
第1実施形態で説明したように、上端25bを太らせるには、上端25bよりも下の線状半導体25を成長させるときと比較して、III族元素とV族元素の各々の原料ガスの混合ガスにおけるV族元素の原料ガスの流量比を高めればよい。
これに代えて、上端25bよりも下の線状半導体25を成長させるときの基板温度よりも高い基板温度で上端25bを成長させることにより、上端25bを基板横方向に太らせてもよい。
これらのいずれの方法を採用する場合であっても、線状半導体25に含まれるSbが上端25bの基板横方向への成長を促す作用があるため、本実施形態では上端25bを太らせて容易に連結部26を形成することができる。
この後は、第1実施形態で説明した図5(a)〜図12の工程を行うことにより、図18に示す本実施形態に係る化合物半導体装置60の基本構造を完成させる。
以上説明した本実施形態によれば、連結部26の材料としてInAsSbを使用するため、Sbの作用によって連結部26を基板横方向に簡単に太らせることができる。
しかも、線状半導体25から連結部26に向かってSbの組成比を連続的に高くするため、線状半導体25におけるバンドギャップが不連続になるのを防止できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、以下のようにして第1〜第3実施形態よりも線状半導体25の個数を増やす。
図19(a)は、本実施形態に係る化合物半導体装置70の上面図である。また、図19(b)は、図19(a)のIII−III線に沿う断面図である。
図19(a)、(b)に示すように、本実施形態では、トランジスタTRのチャネルとなる線状半導体25の個数を4個とする。
第1実施形態で説明したように、ゲート電極28aには各チャネルの閾値電圧よりも低い信号電圧S(t)が印加され、信号電圧S(t)とそのノイズ成分との和が閾値電圧を超えたときにチャネルがオン状態となる。そのため、チャネルの数が少ない場合にはオン状態となるチャネルが確率的に少なくなってしまい、ソース電流RΣ(t)のS/N比を向上させるのが難しくなる。
よって、本実施形態のように線状半導体25の個数を増やすことによりオン状態となるチャネルの個数が確率的に増え、第1実施形態と比較してソース電流RΣ(t)のS/N比を向上させ易くすることができる。
なお、各線状半導体25の配置レイアウトは特に限定されないが、図19(a)のように上面視で仮想正方形C4の頂点に各線状半導体25を設けるのが好ましい。
これにより、上面視したときの各線状半導体25の配置の対称性が高まるため、各線状半導体25を流れるソース電流等が線状半導体25ごとにばらつくのを抑えることができる。
なお、図19(a)、(b)の例では線状半導体25を4個設けたが、線状半導体25の個数はこれに限定されない。
図20は、線状半導体25の個数を3個とした場合の上面図である。この場合でも、線状半導体25の個数を増やしたことでソース電流RΣ(t)のS/N比を向上させ易くすることができる。
また、仮想正三角形C3の頂点に各線状半導体25を設けることで、図19(a)の例と同じ理由によってソース電流等が線状半導体25ごとにばらつくのを抑制することが可能となる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第4実施形態で説明したトランジスタTRを使用した受信機について説明する。
図21は、本実施形態に係る撮像装置100の構成図である。
なお、図21において、第1〜第4実施形態で説明したのと同じ要素にはこれらの実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図21に示すように、この撮像装置100は、撮像素子101、受信機102、及び出力回路103を備える。
このうち、撮像素子101は、例えばCMOS(Complementary MOS)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)であって、平面内に行列状に配列されたN×N個(Nは自然数)の画素101aを有する。各々の画素101aは、光を受光してその強度に応じた画素信号Si,j(t)(1≦i,j≦N)を出力する。
また、受信機102は、撮像素子101から画素信号Si,j(t)を受信し、それを増幅してなる出力信号Ti,j(t)(1≦i,j≦N)を後段の出力回路103に出力する。
出力回路103は、受信機102から受信した出力信号Ti,j(t)を所定のフォーマットに変換して不図示のディスプレイに出力する。
図22は、受信機102の回路図である。
図22に示すように、受信機102は、複数の画素101aの各々に対応した複数のトランジスタTRを有する。
各トランジスタTRのゲート電極28aは、対応する画素101aに繋がる信号線105に接続されており、その信号線105を伝搬する画素信号Si,j(t)を受信する。また、各々のトランジスタTRには、四つの線状半導体25に対応した素子部EU1〜EU4が設けられる。
各素子部EU1〜EU4は、画素信号Si,j(t)を増幅してソース電流R1(t)〜R4(t)を出力する。これらのソース電流R1(t)〜R4(t)は足し合わされてソース電流RΣ(t)となり、そのソース電流RΣが出力信号Ti,j(t)として出力される。
前述のように、各トランジスタTRは確率共鳴トランジスタとして機能するため、画素信号Si,j(t)が微弱であってもS/N比が高い出力信号Ti,j(t)を出力することができ、ディスプレイに鮮明な画像を表示することができる。
なお、この例では、4個の線状半導体25を備えたトランジスタTRを一つの画素102aに割り当てたが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、各トランジスタTRにおける線状半導体25の個数を2個とし、2個のトランジスタTRを一つの画素102aに割り当ててもよい。
(第6実施形態)
本実施形態では、第4実施形態で説明したトランジスタTRを使用した演算装置について説明する。
図23は、本実施形態に係る演算装置の回路図である。
この演算装置200は、ニューラルネットワークであって、入力端子IN1〜IN4、トランジスタTR、及びシナプスデバイス201の各々を複数有する。
このうち、トランジスタTRは、入力端子IN1〜IN4のそれぞれに対応して設けられており、これらの入力端子IN1〜IN4から入力された入力電圧を増幅してスパイク電圧を出力するニューロン回路として機能する。
シナプスデバイス201は、シナプス前ニューロンに対応するトランジスタTRから出力されたスパイク電圧Vpreと、シナプス後ニューロンに対応するトランジスタTRから出力されたスパイク電圧Vpostとに基づいて、シナプス後電流IPSCを出力する。
図24は、トランジスタTRの等価回路図である。
トランジスタTRは確率トランジスタであって、四つの線状半導体25に対応した素子部EU1〜EU4を有する。これらの素子部EU1〜EU4の各々のゲート電極28aには、入力端子IN1〜IN4の各々から入力された入力電圧が信号電圧S(t)として印加される。素子部EU1〜EU4の各々からは信号電圧S(t)を増幅してなるソース電流R1(t)〜R4(t)が出力され、これらのソース電流R1(t)〜R4(t)を足し合わせてなるソース電流RΣ(t)がトランジスタTRから出力される。
図25は、シナプスデバイス201の回路図である。
図25に示すように、シナプスデバイス201は、メモリスタ202、キャパシタC、及びトランジスタM1、M2を有する。
このような回路構成では、シナプス後ニューロンに対応するトランジスタTRが発火しておらず、スパイク電圧Vpostがローレベルの場合には、トランジスタM2がオフ状態となり、メモリスタ202を介してキャパシタCが充放電される。
よって、この場合にスパイク電圧Vpreがハイレベルになっても、その後にスパイク電圧Vpreがローレベルになることでメモリスタ202を流れる電荷の総量がキャンセルされ、スパイク前後でメモリスタ202のコンダクタンスは変化しない。
一方、キャパシタCが充電された状態でスパイク電圧Vpostがハイレベルになると、トランジスタM2を介してキャパシタCが放電される。よって、この状態でスパイク電圧Vpreがローレベルになってもメモリスタ202を介して放電される電荷は殆どなく、スパイクの前後でメモリスタ202のコンダクタンスが変化することになる。
これにより、スパイクのタイミングによってメモリスタ202のコンダクタンスが変化し、そのコンダクタンスによってシナプス後電流IPSCを変えることができる。
以上説明した本実施形態によれば、図23に示したように、ニューロン回路として設けたトランジスタTRが確立共鳴トランジスタとして機能する。そのため、入力端子IN1〜IN4から入力される入力電圧が微弱であっても、S/N比が向上した十分な大きさのスパイク電圧Vpre、Vpostを発生させることができる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板と、
前記基板の上に互いに間隔をおいて複数形成され、各々が前記基板の上方に向かって線状に延びると共に、各々の上端同士が電気的に接続された線状半導体と、
前記複数の線状半導体の各々の側面に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上に形成されたゲート電極と、
を有する化合物半導体装置。
(付記2) 前記複数の線状半導体の各々の直径が互いに異なることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3) 前記複数の線状半導体の各々の前記上端同士を連結する連結部を更に有することを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記4) 前記連結部の材料はInAsSbであることを特徴とする付記3に記載の化合物半導体装置。
(付記5) 前記複数の線状半導体の材料はInAsSbであって、前記複数の線状半導体から前記連結部に向かってSbの組成比が連続的に高くなることを特徴とする付記4に記載の化合物半導体装置。
(付記6) 上面視したときに、前記複数の線状半導体の各々が仮想正多角形の頂点に位置することを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記7) 受信した信号が伝搬する信号線と、
基板と、
前記基板の上に互いに間隔をおいて複数形成され、各々が前記基板の上方に向かって線状に延びると共に、各々の上端同士が電気的に接続された線状半導体と、
前記複数の線状半導体の各々の側面に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上に形成され、かつ前記信号線に電気的に接続されたゲート電極と、
を有する受信機。
(付記8) 基板の上方に向かって延びた複数の線状半導体を前記基板の上に間隔をおいて成長させる工程と、
複数の前記線状半導体の各々の上端同士を電気的に接続する工程と、
前記複数の線状半導体の各々の側面にゲート絶縁層を形成する工程と、
前記ゲート絶縁層の上にゲート電極を形成する工程と、
を有する化合物半導体装置の製造方法。
(付記9) 複数の前記線状半導体の各々の前記上端同士を電気的に接続する工程は、前記複数の線状半導体の各々の前記上端を太らせて、隣接する前記上端同士を連結する連結部を形成することにより行われることを特徴とする付記8に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記線状半導体の前記上端を太らせるときの基板温度は、前記上端よりも下の前記線状半導体を成長させるときの基板温度よりも高いことを特徴とする付記9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記線状半導体を成長させる工程において、前記線状半導体の成長ガスとしてV族元素の原料ガスとIII族元素の原料ガスとの混合ガスを使用すると共に、
前記線状半導体の前記上端を太らせるときに、前記上端よりも下の前記線状半導体を成長させるときと比較して、前記混合ガスにおける前記V族元素の原料ガスの流量比を高めることを特徴とする付記8に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記ゲート電極を形成する工程は、
前記ゲート絶縁層を形成した後に、前記複数の線状半導体の各々の前記側面、前記連結部の側面、及び前記連結部の上面を導電膜で覆う工程と、
前記複数の線状半導体の各々の前記側面のうち、前記基板寄りの部位に形成された前記導電膜を除去する工程と、
前記導電膜を除去する工程の後に、前記複数の線状半導体の各々を埋め込む厚さの絶縁層を前記基板の上に形成する工程と、
前記絶縁層をマスクにして、前記絶縁層の上面よりも上の前記導電膜を除去すると共に、前記上面よりも下の前記導電膜を前記ゲート電極として残す工程とを有することを特徴とする付記9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
1…化合物半導体装置、2…バックゲート電極、3…絶縁層、4…シリコンナノワイヤ、4a…先端部、5…連結部、6…下部ゲート電極、7…下部ゲート電極、8…上部ゲート電極、20…基板、21…コンタクト層、22…マスク層、22a…開口、23…触媒金属層、25…線状半導体、25a…下端、25b…上端、26…連結部、26a…上面、27…ゲート絶縁層、28…導電層、28a…ゲート電極、29…ソース電極、31…ネガ型レジスト、32…ポジ型レジスト、31a…開口、33…第1の絶縁層、33a…上面、34…第2の絶縁層、34a…上面、36d…ドレイン電極、36g…ゲートパッド、36s…ソースパッド、40、70…化合物半導体装置、100…撮像装置、101a…画素、101…撮像素子、102…受信機、103…出力回路、105…信号線、200…演算装置、201…シナプスデバイス、202…メモリスタ、C…キャパシタ、TR、M1、M2…トランジスタ。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の上に互いに間隔をおいて複数形成され、各々が前記基板の上方に向かって線状に延びる線状半導体と、
    前記複数の線状半導体の各々の側面に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上に形成されたゲート電極と、
    を有し、
    前記線状半導体の各々の上端同士が連結して、前記線状半導体と同じ材料から連結部が形成されている化合物半導体装置。
  2. 前記複数の線状半導体の各々の直径が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記連結部の材料はInAsSbであることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記複数の線状半導体の材料はInAsSbであって、前記複数の線状半導体から前記連結部に向かってSbの組成比が連続的に高くなることを特徴とする請求項3に記載の化合物半導体装置。
  5. 上面視したときに、前記複数の線状半導体の各々が仮想正多角形の頂点に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. 受信した信号が伝搬する信号線と、
    基板と、
    前記基板の上に互いに間隔をおいて複数形成され、各々が前記基板の上方に向かって線状に延びる線状半導体と、
    前記複数の線状半導体の各々の側面に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上に形成され、かつ前記信号線に電気的に接続されたゲート電極と、
    を有し、
    前記線状半導体の各々の上端同士が連結して、前記線状半導体と同じ材料から連結部が構成されている受信機。
  7. 基板の上方に向かって延びた複数の線状半導体を前記基板の上に間隔をおいて成長させる工程と、
    複数の前記線状半導体の各々の上端同士を電気的に接続する工程と、
    前記複数の線状半導体の各々の側面にゲート絶縁層を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁層の上にゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記複数の線状半導体を成長させる工程は、前記線状半導体の各々の上端同士を連結して、前記線状半導体と同じ材料から連結部を形成する工程を有する化合物半導体装置の製造方法。
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