JP6977151B2 - 低減帯域幅上でリファレンス信号が送信される際の帯域スキャニングのための方法 - Google Patents

低減帯域幅上でリファレンス信号が送信される際の帯域スキャニングのための方法 Download PDF

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Description

本開示は、ワイヤレス通信に関連し、具体的には、低減帯域幅上でリファレンス信号が送信される際の帯域スキャニングのための方法及び装置に関連する。
いくつかのワイヤレス通信ネットワーク技術は、セルサーチを活用して、ワイヤレスデバイスとネットワークノードとの間の通信をサポートしている。周波数サーチは、セルサーチ手続全体の一部である。それに伴い言われていることとして、周波数サーチに関連するいくつかの根本的な概念はチャネルラスタ及びチャネルナンバリングを含み、それらが周波数サーチの性能に影響を与える。
[チャネルラスタ]
キャリア周波数の中央のサーチ又はいわゆる初期セルサーチを簡略化する目的で、無線チャネルの中央周波数は、良好に定義され概して固定された数の整数倍となるように仕様化されており、チャネルラスタと呼ばれる。チャネルラスタは、ユーザ機器(UE)のようなワイヤレスデバイス(WD)がラスタ点のうちの1つをサーチ対象のチャネルの中央周波数であると仮定してそこに対してのみ自身の局部発振器をチューニングすることを可能にする。一例として、LTE(Long-Term Evolution)では、全てのチャネル(即ち、全ての帯域幅)についてのチャネルラスタは100KHzである。
[セルサーチ手続]
GSM(Global System for Mobile Communication)、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、E−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)及びNR(New Radio)のような次世代の無線アクセス技術といった、多くの技術において、WDは、階層的なやり方でセルをサーチし、これは階層的セルサーチ手続として言及されることがある。これは、典型的にはWDが周波数同期、セルフレームタイミング、及びセルの物理アイデンティティを連動して取得することを意味する。これらの概念が以下のセクションにおいて議論される。
[周波数サーチ又は帯域スキャニング]
WDは、電源をオンされると、まず周波数帯域内のすべてのあり得る周波数(又はチャネル)のリストをサーチする。目的は、ある領域における使用に最も適した周波数チャネルを、特定の周波数帯域の範囲内で見つけ出すことである。最初に、WDは、典型的には、周波数帯域の範囲内のあり得るキャリア周波数ごとにサーチを行い、WD帯域幅の範囲内(又は、周波数帯域に依存して、システム帯域幅の範囲内)のキャリア周波数にわたって受信されたエネルギーを推定し又は検知する。これは、初期セルサーチ、帯域スキャニング、又は周波数スキャニングと呼ばれることがある。検知されたエネルギーレベルが、ダウンリンク(DL)送信、即ちネットワークノードからWDへの送信が存在することを示している場合、WDは、次のセクションで説明するようなセルサーチの次のステップを進める。
周波数サーチの複雑さは、スキャンスべき周波数帯域の数に伴い、及び各帯域内のキャリアの数の増加にも伴って、比例的に増加し得る。
[セルタイミング及びセルIDの取得]
この段階又はステップで、WDは、残りのタスクを進め、より具体的には、セルタイミング、及び周波数サーチの期間中に見つけ出した同一の周波数チャネル上で動作している隣接セルのセル識別(ID)を取得する。周波数サーチの期間中に、WDは、概して、最も強いセルのタイミングをも検知する。しかし、これは周波数サーチのために使用される固有のアルゴリズムに大きく依存し得る。例えば、WDは、典型的には、ある中央周波数を仮定しながら同期シーケンスにわたる相関演算を行う。
いずれのケースでも、周波数同期を取得した後に、WDは、隣接セルサーチの実行を続ける。したがって、WDは、セルタイミング、及び取得したキャリア周波数上で動作しているセルの物理IDの発見を継続的に試行する。
[リファレンス信号ミューティング]
LTEでは、リリース8から、全システム帯域幅を用いて無線フレーム内の全てのDLサブフレームにおいて基地局によりセル固有リファレンス信号(CRS)が送信される。CRSは、いくつかの手続のためにWDにより使用される。そうした手続の例は、時間及び/若しくは周波数追跡又は同期、チャネル推定、無線リンク品質測定、セル選択、並びにセル再選択などである。
しかしながら、CRSは、WDによりあらゆる時点で使用されるわけではない。あるセルにおける全システム帯域幅での継続的なCRS送信は、隣接セルにおいて動作するWDにおける干渉を引き起こし得る。CRS送信は、基地局(BS)の電力も消費する。したがって、ある例において、不連続受信(DRX)の非アクティブ時間(例えば、OFF期間)の期間中にセル内で最小限の帯域幅(例えば、1.4MHz)の外側でCRSをミューティングすることができ、及び、DRXサイクルのアクティブ時間(例えば、ON期間)の期間中に全帯域幅(BW)にわたってCRSを送信することができる。
図1は、CRSミューティング動作の1つの例を示している。“ミューティングされるCRS”との用語は、ウォームアップ及びクールダウンピリオドを除く、DRXの非アクティブ時間の期間中の低減されたCRS帯域幅(例えば、セル帯域幅(BW)内の中央の6リソースブロック(RB)上)を用いたCRSの送信をいう。ウォームアップピリオド及びクールダウンピリオドは、典型的には、非アクティブ時間の期間中に生じ、例えば図1に示したように、その期間中に、セルの全BWにわたって又はより大きい帯域幅にわたってCRSが送信される。特殊ケースとして、ウォームアップピリオド及び/又はクールダウンピリオドをゼロとすることができる。少なくともDRXのアクティブ時間の期間中に、CRSは、全帯域幅、又は低減されたCRS帯域幅と比較してより大きい帯域幅にわたって送信される。これは、高効率(lean)キャリア動作、リファレンス信号(RS)ミューティング又はCRSミューティングとも呼ばれる。高効率キャリア動作は、DRX及び/又は拡張DRX(eDRX)サイクルが使用される場合に適用される。
[DRXサイクル動作]
LTEにおいて、DRXサイクルは、WDがバッテリ電力を節約することを可能にするために使用される。DRXサイクルは、無線リソース制御(RRC)アイドル状態において使用されるが、RRC接続状態において使用されることもできる。RRCアイドル状態において現在使用されているDRXサイクルに対応する時間長の例は、320ミリ秒(ms)、640ms、1.28秒(s)及び2.56sを含む。RRC接続状態において現在使用されているDRXサイクルに対応する時間長の例は、2msから2.56sの範囲内であり得る。eDRXサイクルは、非常に長いものと予期されている(例えば、数秒から数分、場合によっては1時間以上まで)。eDRXサイクルの典型的な値は、4〜10分の間であり得る。
DRXサイクルは、ネットワークノードによって構成され、少なくとも以下のパラメータによって特徴付けられ得る:
オン期間(On-duration):DRXサイクルのオン期間の間、ネットワークノードにより構成されるタイマ(“オン期間タイマ(onDurationTimer)”という)が稼働中となる。このタイマは、DRXサイクルの開始時の連続する制御チャネルサブフレーム(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、又は拡張物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH)サブフレーム)の数を特定する。それは、互換可能に、DRXオンピリオドともいう。より具体的には、制御チャネル(例えば、PDCCH、ePDCCH)を受信するためにDRXからウェイクアップした後にWDが復号する必要のある連続するダウンリンクサブフレームの数の観点での時間長である。これにより、WDは、少なくともDRXサイクルのDRXオン期間の期間中に自身の受信機をターンオンすることを要する。オン期間タイマが稼働している場合、WDは、DRXサイクルのDRX状態にあるものと見なされる。
DRX非アクティビティタイマ(DRX-inactivity timer):WDは、オン期間の期間中に成功裏に制御チャネル(例えば、PDCCH、ePDCCH、マシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)、狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル(NPDCCH)など)を復号すると、DRX非アクティビティタイマ(下記参照)を始動し、それが満了するまで起きたままとなる。DRX非アクティビティタイマは、初期のアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)ユーザデータ送信を制御チャネルがそのMACエンティティ向けに示すサブフレームの後の、連続する制御チャネル(例えば、PDCCH、ePDCCH)サブフレームの数を特定する。それは、ネットワークノードによっても構成される。DRX非アクティビティタイマが稼働している場合、WDは、非DRX状態にある、即ちDRXが使用されていないと見なされる。
DRXアクティブ時間(DRX active time):DRXアクティブ時間は、WDが制御チャネル(例えば、PDCCH、ePDCCH、MPDCCH、NPDCCHなど)を監視する期間である。言い換えると、これはWDの受信機がアクティブであり又は起きている合計の期間である。これは、DRXサイクルの“オン期間”、DRX非アクティビティタイマが満了せずにWDが連続的な受信を行っている時間に加えて、WDが1回のHARQ RTTの後にDL再送に向けて待機しながら連続的な受信を行っている時間を含む。対照的に、DRX非アクティブ時間の期間中に、WDの受信機はアクティブではなく又は起きておらず、したがって、WDはどの制御チャネルも監視することを期待されない。
LTEにおけるDRX動作が、図2においてより詳細なパラメータと共に示されている。本開示の実施形態は、WDがeDRXと共に構成される場合にも適用可能であり得る。eDRXサイクルは、ある閾値(例えば、5.12秒)よりも大きいDRXサイクル長を有し、各eDRXサイクル内にページング送信ウィンドウ(PTW)を含む。PTWは、1つ以上のDRXサイクルを含む。
ここまでに説明した既存の解決策は、問題を有する。初期アクセスにおいて、WDは、典型的には、アクセスの試行先であるセルの存在に関する事前の情報を有しておらず、セル識別のために使用される同期信号(例えば、プライマリ同期信号/セカンダリ同期信号(PSS/SSS))の中央周波数を認識していない。いくつかの配備シナリオでは、(例えば、LTE)セルの中央周波数及び同期信号の中央周波数は同一である。しかしながら、いくつかの他の配備シナリオでは、(例えば、NR)セルの中央周波数及び同期信号(例えば、NRにおける同期信号ブロック(SSB))の中央周波数は同一かもしれず又はそうでないかもしれない。
初期アクセスの期間中にセルを識別するための最初のステップは、セルが動作するキャリア周波数の存在を判定することである。これを、周波数スキャニング、帯域スキャニング、周波数サーチ又は初期セルサーチという。次のステップは、例えば物理セル識別(PCI)を識別することにより、判定したキャリア周波数上で動作しているセルを識別することである。これは、同期信号の中央周波数の判定をも含む。帯域スキャニング手続において、WDは、典型的には、ある時間ピリオドにおいてある周波数範囲にわたってエネルギー(Pe)を推定し、それをあるエネルギー閾値(Hg)と比較して、キャリア周波数F1上で又はあるキャリア周波数範囲内で1つ以上のセルが動作している可能性があるかを判定する。
帯域スキャニング手続は、時間リソースにおいて頻繁に(例えば、毎サブフレーム(例えば、LTEでは1ms)など、毎時間リソースにおいて)全セル帯域幅にわたってリファレンス信号(例えば、セル固有リファレンス信号(CRS))が送信されるレガシーシステムにおいては良好に働く。一方で、セルが高効率キャリア動作を採用するLTEの将来のリリース(例えば、リリース15)又はNRにおいては問題が生じる。高効率キャリア動作では、リファレンス信号をミューティングし又はセル帯域幅のある部分の内側でのみ送信することができ、WD RF帯域幅もセル帯域幅よりも小さくすることができる。これが、初期アクセスのためのレガシーの周波数スキャニングの方法を、その新たなシナリオの下で不適当なものにする。
ネットワークノードとワイヤレスデバイスとの間の通信のための方法及び装置がここで開示され、いくつかの実施形態において、それらは高効率キャリア動作における帯域スキャニングを容易化するためのものである。
本開示のある観点によれば、高効率キャリア動作のためのネットワークノードのための方法が提供される。上記方法は、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別することと、識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと、を含む。
上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別すること、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、上記全セル帯域幅よりも小さい。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオド、及び上記低減帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、送信される上記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(CRS)を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記帯域幅パターンは、周期性を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、20ミリ秒(ms)である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、10ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、ランダムアクセス(RA)手続及びシステム情報ブロック(SIB)送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作において上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための上記少なくとも1つの時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、上記帯域幅パターンに従って上記リファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイス(WD)についての初期アクセスリクエストを受信すること、をさらに含む。
本開示の他の観点によれば、高効率キャリア動作のためのネットワークノードが提供される。上記ネットワークノードは、処理回路を備え、上記処理回路は、上記ネットワークノード(14)に、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別することと、識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと、を行わせるように構成される。
上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記ネットワークノードに、高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別すること、を行わせるようにさらに構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、上記全セル帯域幅よりも小さい。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記ネットワークノードに、上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、を行わせるようにさらに構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記ネットワークノードに、上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオド、及び上記低減帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、を行わせるようにさらに構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、送信される上記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記帯域幅パターンは、周期性を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、20ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、10ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記周期性は、ランダムアクセス手続及びシステム情報ブロック送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作において上記全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための上記少なくとも1つの時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記ネットワークノードに、上記帯域幅パターンに従って上記リファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイスについての初期アクセスリクエストを受信すること、を行わせるようにさらに構成される。
また別の観点によれば、高効率キャリア動作のためのワイヤレスデバイスのための方法が提供される。上記方法は、少なくとも第1の時間ピリオド及び上記第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定することと、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って、少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することと、推定された上記少なくとも1つのエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいて、上記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定することと、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかの判定に基づいて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行することと、を含む。
上記観点のいくつかの実施形態において、上記第2の時間ピリオドは、上記第1の時間ピリオドよりも少ない。上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することは、上記キャリア周波数の範囲内で上記第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、上記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の上記第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することは、上記キャリア周波数の範囲内で複数回続く上記第2の時間ピリオドにわたって上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定すること、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の上記関係を判定することは、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定された上記第1のエネルギーレベルと比較すること、をさらに含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足する場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記方法は、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足しない場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していないと判定すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信に少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに対応する。
上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第1の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための周期性に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における低減帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための時間長に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、上記全セル帯域幅よりも小さい。上記観点のいくつかの実施形態において、上記リファレンス信号送信は、ネットワークノードによるセル固有リファレンス信号送信である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の上記周期性は、20ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の上記周期性は、10ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信のための上記時間長は、1ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドのうちの少なくとも一方は、ランダムアクセスの周期性及びシステム情報ブロックの周期性のうちの一方に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかの上記判定に基づいて、上記キャリア周波数上で上記セルサーチを実行することは、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定することに応じて、上記キャリア周波数上で上記セルサーチを実行すること、を含む。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドの各々は、予め決定される時間ピリオドである。上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することは、上記第1の時間ピリオドにわたってパワースペクトル密度を推定することと、上記第2の時間ピリオドにわたってPSDを推定することと、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドの各々は1ミリ秒に相当することと、をさらに含む。
本開示の他の観点によれば、高効率キャリア動作のためのワイヤレスデバイスが提供される。上記ワイヤレスデバイスは、処理回路を含み、上記処理回路は、上記WDに、少なくとも第1の時間ピリオド及び上記第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定することと、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って、少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することと、推定された上記少なくとも1つのエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいて、上記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定することと、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかの上記判定に基づいて、上記キャリア周波数上で上記セルサーチを実行することと、を行わせるように構成される。
上記観点のいくつかの実施形態において、上記第2の時間ピリオドは、上記第1の時間ピリオドよりも少ない。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、上記キャリア周波数の範囲内で上記第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、上記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の上記第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、を行わせるように構成されることにより、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することを、上記WDに行わせる、ように構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、上記キャリア周波数の範囲内で複数回続く上記第2の時間ピリオドにわたって上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、を行わせるようにさらに構成されることにより、上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することを、上記WDに行わせる、ように構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定すること、を行わせるようにさらに構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定された上記第1のエネルギーレベルと比較すること、を行わせるようにさらに構成されることにより、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定することを、上記WDに行わせるように構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足する場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定すること、を行わせるように構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足しない場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していないと判定すること、を行わせるように構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信に少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第1の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための周期性に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、判定された上記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における低減帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための時間長に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、上記全セル帯域幅よりも小さい。上記観点のいくつかの実施形態において、上記リファレンス信号送信は、ネットワークノードによるセル固有リファレンス信号送信である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の上記周期性は、20ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の上記周期性は、10ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における上記全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信のための上記時間長は、1ミリ秒である。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドのうちの少なくとも一方は、ランダムアクセスの周期性及びシステム情報ブロックの周期性のうちの一方に対応する。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定することに応じて、上記キャリア周波数上で上記セルサーチを実行すること、を行うように構成されることにより、上記キャリア周波数上で上記セルサーチを実行することを、上記WDに行わせるようにさらに構成される。上記観点のいくつかの実施形態において、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドの各々は、予め決定される時間ピリオドである。上記観点のいくつかの実施形態において、上記処理回路は、上記WDに、上記第1の時間ピリオドにわたってパワースペクトル密度を推定することと、上記第2の時間ピリオドにわたってPSDを推定することと、を行わせるようにさらに構成されることにより、判定された上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定する、ように構成され、上記第1の時間ピリオド及び上記第2の時間ピリオドの各々は1ミリ秒に相当する。
本実施形態並びに付随する利点及びその特徴のより十分な理解が、添付図面と併せて考慮された場合に、以下の詳細な説明を参照することにより一層容易に得られるであろう:
ネットワークベースのCRS軽減に伴う例示的な動作の図である。 本開示のある実施形態に係る、LTEにおけるDRXサイクル動作を示す図である。 本開示のある実施形態に係る、例示的なネットワークのブロック図である。 本開示のある実施形態に係る、ネットワークノードのブロック図である。 本開示の代替的な実施形態に係る、ネットワークノードのブロック図である。 本開示のある実施形態に係る、ワイヤレスデバイスのブロック図である。 本開示の代替的な実施形態に係る、ワイヤレスデバイスのブロック図である。 本開示のある実施形態に係る、ネットワークノードと通信することを試行するためのワイヤレスデバイスにおける例示的な処理のフローチャートである。 本開示のまた別の実施形態に係る、ワイヤレスデバイスと通信することを試行するためのネットワークノードにおけるまた別の例示的な処理のフローチャートである。 本開示のある実施形態に係る、ネットワークノードへのアクセスを試行するWDのための例示的な手続を示すフローチャートである。 本開示の他の実施形態に係る、低減帯域幅のみでRSが送信される場合の、T1の期間中の推定されたパワースペクトル密度(PSD)を示す図である。 本開示の一実施形態に係る、固定的な及び低減された帯域幅上でのRS送信に加えて、全BW又はWDによる受信のために構成された帯域幅上でRSが送信される(T1−bから開始)T1の期間中の推定されたPSDを示す図である。 本開示のある実施形態に係る、時間ピリオドT1とT2との間の関係を示す図である。 本開示の一実施形態に係る、低減帯域幅のみでRSが送信される場合の、1つの例示的なセルの推定されたPSDを示す図である。 本開示のまた別の実施形態に係る、固定的な及び低減された帯域幅上でのRS送信に加えて、全BW又はWDによる受信のために構成された帯域幅上でRSがなされる他のPSDサンプルの期間中の推定されたPSDを示す図である。 本開示のある実施形態に係る、T1の期間中のPSDのシーケンスを示す図である。 時間及び周波数ドメイン上でのセル固有リファレンス信号(CRS)ミューティングを示す図である。 ランダムアクセス(RA)の期間中のセル帯域幅のうちの相異なる部分でのリファレンス信号(RS)の送信を示す図である。
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、注記されることとして、それら実施形態は、低減帯域幅にわたってリファレンス信号が送信される場合の帯域スキャニングに関連する装置のコンポーネント及び処理ステップの組み合わせに主として内在する。したがって、適切な場合には、コンポーネントは図中で型どおりのシンボルで表現されており、図面は、ここでの説明の恩恵を有する当業者にとって容易に明らかとなる詳細で本開示を曖昧にすることのないように、実施形態の理解に関する特定の詳細のみを示す。
ここで使用されるところでは、“第1”及び“第2”、“上”及び“下”などといった関係的な用語が、あるエンティティ又は要素と他のエンティティ又は要素とを単に区別するために、そうしたエンティティ又は要素間のいかなる物理的な若しくは論理的な関係若しくは順序を必ずしも要し又は示唆することなく使用され得る。ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、ここで説明される概念を限定することを意図されない。ここで使用されるような、単数形である“a”、“an”、及び“the”は、文脈で別段明示的に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、“含む(comprises)”、含む(comprising)”、“含む(includes)”及び/又は“含む(including)”という用語は、ここで使用される場合、記述された特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除しない。
別段定義されない限り、ここで使用される(技術的用語及び学術的用語を含む)全ての用語は、本開示が属する分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。さらに理解されるであろうこととして、ここで使用される用語は、本明細書及び関係する分野の文脈でのそれらの意味に整合する意味を有するものとして解釈されるべきであり、ここで文字通りそのように定義されない限り、理想化され又は過度に形式的な意味合いでは解釈されない。
ここで説明される実施形態において、“〜と通信している”などの連結を表す用語は、電気的通信又はデータ通信を示すために使用され得るものであり、それは、例えば物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング又は光学シグナリングにより達成され得る。複数のコンポーネントは連携して動作してよく、電気的通信及びデータ通信を達成することについて修正及び変形が可能であることを、当業者は理解するであろう。
いくつかの実施形態において、非限定的な用語である“ネットワークノード”が使用されており、UEと及び/又はセルラ、モバイル若しくはワイヤレス通信システム内の他のネットワークノードと通信することのできる任意のタイプの無線アクセスノード(若しくは無線ネットワークノード)又は任意のネットワークノードに相当し得る。ネットワークノードの例は、ノードB、マスタeNB(MeNB)、セカンダリeNB(SeNB)、gNodeB、マスタセルグループ(MCG)若しくはセカンダリセルグループ(SCG)に属するネットワークノード、基地局(BS)、マルチ標準無線(MSR)BSといったMSR無線ノード、eNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、リレーを制御するドナーノード、基地送受信局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)内のノード、コアネットワークノード(例えば、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、移動管理エンティティ(MME)など)、運用及び保守(O&M)、運用サポートシステム(OSS)、自己組織化ネットワーク(SON)、測位ノード(例えば、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E−SMLC))、ドライブテスト最小化(MDT)ノードなどである。
いくつかの実施形態において、非限定的な用語であるWD又はワイヤレスデバイスが互換可能に使用されている。ここでのWDは、ネットワークノード又は他のWDとの間で無線信号で通信可能な任意のタイプのワイヤレスデバイスであり得る。また、WDは、無線通信デバイス、ユーザ機器(UE)、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUE若しくはマシンツーマシン通信(M2M)可能なUE、低コスト及び/若しくは低複雑度WD、UEを具備するセンサ、タブレット、移動端末、スマートフォン、LEE(laptop embedded equipped)、LME(laptop mounted equipment)、USBドングル、CPE(Customer Premises Equipment)、IoT(Internet of Things)デバイス、又は狭帯域IoT(NB−IOT)デバイスなどであってもよい。
また、いくつかの実施形態において、汎用的な用語である“無線ネットワークノード”が使用されている。それは、任意の種類の無線ネットワークノードであってよく、基地局、無線基地局、基地送受信局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、進化型ノードB(eNB)、ノードB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のうちのいずれかを含み得る。
いくつかの実施形態において、WDは、デュアルコネクティビティ及び/又はキャリアアグリゲーションでのように、プライマリセル(PCell)及びプライマリセカンダリセル(PSCell)と共に、又はPCell、PSCell及び1つ以上のセカンダリセル(SCell)と共に構成されてもよい。構成されるセルは、WD固有、言うなればWDのサービングセルであってもよい。
いくつかの実施形態において、“レイヤ”との用語が使用されており、それは1つ以上のセルが動作し信号を送信及び/又は受信することのできる任意のキャリア周波数に相当し得る。WDは、キャリア周波数に属する1つ以上のセルの信号について1回以上の測定を実行することができる。レイヤは、周波数レイヤ又はキャリア周波数レイヤとして言及されてもよい。各キャリア周波数は、ARFCN(例えば、UMTSにおけるUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)絶対無線周波数チャネル番号(UARFCN)、LTEにおける進化型絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN)など)として言及されることのある絶対チャネル番号によってWDに対し指定され又は指し示されてもよい。
ここで使用される帯域幅(BW)との用語は、ノードが他のノードとの間で信号を送信し及び/又は受信する周波数の範囲であると考えられてよい。BWは、動作帯域幅、チャネル帯域幅、システム帯域幅、構成された帯域幅、送信帯域幅、セル帯域幅、セル送信BW、及びキャリア帯域幅として、互換可能に言及される。BWは、次のうちの任意の1つで表現され得る:G1MHz、G2GHz、物理チャネル数(例えば、G3リソースブロック、G4サブキャリアなど)を単位として。ある例において、BWは保護帯域を含んでもよく、他の例において、BWは保護帯域を除外してもよい。例えば、システム又はチャネルBWは保護帯域を含んでもよく、一方で、送信帯域幅は保護帯域を含まないBWからなってもよい。簡明さのために、ここでは全体を通じて本開示の実施形態を説明するために“BW”との用語が使用されている。
ここで使用される“時間リソース”との用語は、時間の長さを単位として表現される任意の種類の物理リソース又は無線リソースに相当し得る。時間リソースの例は、例えば、シンボル、時間スロット、サブフレーム、無線フレーム、送信時間インターバル(TTI)、インターリービング時間などを含む。ここで使用される“TTI”との用語は、物理チャネルを符号化し及びオプションとして送信向けにインターリーブすることのできる任意の時間ピリオド(T0)に相当し得る。物理チャネルは、符号化されたときと同じ時間ピリオド(T0)にわたって受信機により復号され得る。TTIは、ショートTTI(sTTI)、送信時間、時間スロット、サブスロット、ミニスロット、及びミニサブフレームとしても互換可能に言及され得る。
ここで使用されるリファレンス信号(RS)との用語は、例えばWDにとって既知の信号又は関連付けられるシーケンスといった、WDにおいて予め構成される任意の種類の物理信号に相当し得る。RSの例は、限定ではないものの、以下を含む:CRS、DMRS、マルチブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)RS、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)、PSS/SSS、狭帯域リファレンス信号(NRS)、狭帯域PSS(NPSS)、測位リファレンス信号(PRS)、位相追跡リファレンス信号(PT−RS)、及びSSBにおける信号(例えば、NR PSS、NR SSS、NR PBCH DMRSなど)。
ここで使用される“エネルギー推定”(又はエネルギー検知、エネルギー測定又はエネルギー判定)との用語は、ある時間及び周波数のある部分(例えば、帯域幅)の範囲内でのWDにおける信号のエネルギー又は電力の推定に相当し得る。エネルギー推定は、電力推定、パワースペクトル密度(PSD)推定、強度推定などとしてもここで言及され得る。
いくつかの実施形態は、アクティビティ状態の低い又は高いワイヤレスデバイスに適用可能である。低アクティビティ状態の例は、限定ではないものの、RRCアイドル状態、アイドルモードなどを含む。高アクティビティ状態の例は、限定ではないものの、RRC接続済み(CONNECTED)状態、アクティブモード、アクティブ状態などを含む。ワイヤレスデバイスは、DRXか又は非DRXかのいずれかで動作するように構成され得る。ワイヤレスデバイスは、DRXで動作するように構成される場合、ネットワークノードから新たな送信を受信する限り、依然として非DRXに従って動作し得る。
図面に戻ると、類似の要素への参照が類似の参照符号によってなされており、図3には、ここで説示される原理に従って構築されるワイヤレス通信システム10のブロック図が示されている。ワイヤレス通信ネットワーク10は、インターネット及び/又は公衆交換電話網(PSTN)を含み得るクラウド12を含む。クラウド12は、ワイヤレス通信ネットワーク10のバックホールネットワークとして供されてもよい。ワイヤレス通信ネットワーク10は、ネットワークノード14A及び14Bといった1つ以上のネットワークノードを含み、それらネットワークノードは、LTEの実施形態ではX2インタフェースを介して直接的に通信してもよく、まとめてネットワークノード14として言及される。考慮されることとして、新無線(NR)といった他の通信プロトコルについて、ネットワークノード14の間の通信のために他のインタフェースタイプを使用することができる。ネットワークノード14は、ワイヤレスデバイス16A及び16Bにサービスしてよく、それらはここでまとめてワイヤレスデバイス16として言及される。なお、便宜上2つのワイヤレスデバイス16及び2つのネットワークノード14のみが示されているものの、ワイヤレス通信ネットワーク10は、典型的には、より多くのワイヤレスデバイス(WD)16及びネットワークノード14を含み得る。さらに、いくつかの実施形態において、複数のWD16がサイドリンク接続として言及されることのあるものを用いて直接的に通信してもよい。
さらに、ワイヤレスデバイス又はネットワークノードにより実行されるものとしてここで説明される機能が、複数のワイヤレスデバイス及び/又は複数のネットワークノードをまたいで分散されてもよいことに留意されたい。言い換えると、ここで説明されるネットワークノード及びワイヤレスデバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実行に限定されず、実際には複数の物理デバイス間で分担されることができるものと考えられる。
図3に示したように、ネットワークノード14は、リファレンス信号ユニット18を含む。いくつかの実施形態において、リファレンス信号ユニット18は、以下でより詳細にここで説明するように、帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信するための、当該帯域幅パターンを判定する、ように構成され得る。ワイヤレスデバイス16は、キャリア周波数ユニット20を含む。いくつかの実施形態において、キャリア周波数ユニット20は、以下でより詳細にここで説明するように、1つ以上のキャリア周波数上でセルサーチを行うことができるように、当該1つ以上のキャリア周波数を判定する、ように構成される。ネットワークノード14及びワイヤレスデバイス16の多様な実施形態が、本開示の実施形態により考慮される。それに応じて、ネットワークノード14及びワイヤレスデバイス16の代替的な実施形態がそれぞれ図4〜図5及び図6〜図7に示されており、それら実施形態について以下でより詳細にここで議論する。
図4は、ワイヤレスデバイス16と通信するように構成されるネットワークノード14の例示的な実施形態のブロック図である。ネットワークノード14は、処理回路22を含む。いくつかの実施形態において、処理回路は、メモリ24及びプロセッサ26を含んでよく、メモリ24は、プロセッサ26により実行された場合に、プロセッサ26を、ワイヤレスデバイスとの通信に関連するものを含むここで説明される1つ以上の機能を実行するように構成する命令群、を含む。従来型のプロセッサ及びメモリに加えて、処理回路22は、例えば1つ以上のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(Field Programmable Gate Array)及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)といった、処理及び/又は制御のための集積回路を含んでもよい。
プロセッサ22は、メモリ24を含み、メモリ24へ接続され、及び/若しくはメモリ24へのアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)のために構成されてもよく、メモリ24は、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、光学メモリ、及び/若しくはEPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)といった、任意の種類の揮発性の並びに/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。そうしたメモリ24は、制御回路により実行可能なコード、並びに/又は、例えば構成及び/若しくはノードのアドレスデータといった例えば通信に関するデータなどの他のデータを記憶する、ように構成され得る。処理回路26は、ここで説明される方法のいずれかを制御し、並びに/又は、そうした方法を例えばプロセッサ26により実行させる、ように構成され得る。対応する命令群がメモリ24に記憶されてもよく、メモリ24は、読取可能であり、及び/又は、処理回路22へ読取可能に接続され得る。言い換えると、処理回路22は、コントローラを含んでもよく、コントローラは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、FPGA(Field-Programmable Gate Array)デバイス及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)デバイスを含んでもよい。考えられ得ることとして、処理回路22は、アクセス可能となるように構成され得るメモリを含み、又は、当該メモリへ接続され若しくは接続可能であり得る。ネットワークノード14は、ネットワークノード14とワイヤレスデバイス16との間で信号を送受信するための送受信機28をも含む。ある実施形態において、メモリ24は、BWパターン30を記憶し、プロセッサ26は、ここで説明される手続を実装するように判定ユニット32のアルゴリズムを実行する。
例えば、ある実施形態において、ネットワークノード14の処理回路22は、ネットワークノード14に、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別することと、識別された少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従って、送受信機28を介するなどしてリファレンス信号を送信することと、を行わせるように構成され得る。いくつかの実施形態において、処理回路22は、ネットワークノード14に、高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別すること、を行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、全セル帯域幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、処理回路22は、ネットワークノード14に、全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、を行わせるようにさらに構成される。
いくつかの実施形態において、処理回路22は、ネットワークノード14に、全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された少なくとも1つの時間ピリオド、及び低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、を行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、送信されるリファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(CRS)を含む。いくつかの実施形態において、上記帯域幅パターンは、周期性を含む。いくつかの実施形態において、上記周期性は、20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、10ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、ランダムアクセス(RA)手続及びシステム情報ブロック(SIB)送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための上記少なくとも1つの時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する。いくつかの実施形態において、処理回路22は、ネットワークノード14に、上記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイス(WD)16についての初期アクセスリクエストを受信すること、を行わせるようにさらに構成される。
図5は、ネットワークノード14の代替的な実施形態のブロック図であり、ネットワークノード14は、送受信機モジュール34及びBWパターン30を記憶するメモリモジュール36を有し、ここで説明されるネットワークノード14の処理を実行するためのソフトウェアモジュールであり得る判定モジュール38及び識別モジュール40をも有する。
図6は、例示的なワイヤレスデバイス16の一実施形態のブロック図である。ワイヤレスデバイス16は、メモリ44及びプロセッサ46を含む処理回路42を含む。ワイヤレスデバイス16は、ネットワークノード14とワイヤレスデバイス16との間で信号を送受信するための送受信機48をも含む。メモリ44は、BWパターン50を記憶し、プロセッサ46は、ワイヤレスデバイス16についてここで説明されるように、推定ユニット52により推定手続を、判定ユニット54により判定手続を実行する。例えば、ワイヤレスデバイス16についてのある実施形態において、処理回路42は、WD16に、少なくとも第1の時間ピリオド及び当該第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定することと、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って、少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することと、推定された少なくとも1つのエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいて、上記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定することと、上記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかの上記判定に基づいて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行することと、を行わせるように構成される。
いくつかの実施形態において、第2の時間ピリオドは、第1の時間ピリオドよりも少ない。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、上記キャリア周波数の範囲内で第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、上記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、を行わせるように構成されることにより、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することを、WD16に行わせる、ように構成される。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、上記キャリア周波数の範囲内で複数回続く第2の時間ピリオドにわたって上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、を行わせるようにさらに構成されることにより、上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することを、WD16に行わせる、ように構成される。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定すること、を行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定された上記第1のエネルギーレベルと比較すること、を行わせるようにさらに構成されることにより、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定することを、WD16に行わせるように構成される。
いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足する場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定すること、を行わせるように構成される。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足しない場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していないと判定すること、を行わせるように構成される。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信に少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに対応する。いくつかの実施形態において、判定された第1の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための周期性に対応する。いくつかの実施形態において、判定された第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における低減帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための時間長に対応する。いくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、全セル帯域幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、上記リファレンス信号送信は、ネットワークノード14によるセル固有リファレンス信号(CRS)送信である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の周期性は、20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の周期性は、10ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信のための時間長は、1ミリ秒である。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドのうちの少なくとも一方は、ランダムアクセス(RA)の周期性及びシステム情報ブロック(SIB)の周期性のうちの一方に対応する。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定することに応じて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行すること、を行うように構成されることにより、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行することを、WD16に行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドの各々は、予め決定される時間ピリオドである。いくつかの実施形態において、処理回路42は、WD16に、第1の時間ピリオドにわたってパワースペクトル密度(PSD)を推定することと、第2の時間ピリオドにわたってPSDを推定することと、を行わせるようにさらに構成されることにより、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定する、ように構成され、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドの各々は1ミリ秒に相当する。
図7は、ワイヤレスデバイス16の代替的な実施形態のブロック図であり、ワイヤレスデバイス16は、BWパターン50を記憶するメモリモジュール56を含む。ワイヤレスデバイス16は、ワイヤレスデバイス16についてここで説明されるような推定及び判定の手続を実行するためのソフトウェアモジュール58及び60をも含む。ワイヤレスデバイス16は、ネットワークノード14及び他のワイヤレスデバイスと通信するための送受信機モジュール62をも含む。
図3〜図7はそれぞれのプロセッサ内にあり得る多様な“ユニット”を示しているかもしれないが、それらユニットはその一部が処理回路内の対応するメモリに記憶される形で実装されてもよいことが考慮される。言い換えると、上記ユニットは、ハードウェアで、又はハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装されてもよい。
図8は、ネットワークノード14と通信することを試行するためのワイヤレスデバイス16における例示的な処理のフローチャートである。上記処理は、判定ユニット54を介するなどして、少なくとも第1の時間ピリオド及び当該第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定すること(ブロックS100)、を含む。上記処理は、推定ユニット52を介するなどして、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1つのエネルギーレベルを推定すること(ブロックS102)、を含む。上記処理は、判定ユニット54を介するなどして、推定された少なくとも1つのエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいて、上記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定すること(ブロックS104)、を含む。上記処理は、判定ユニット54を介するなどして、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかの判定に基づいて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行すること(ブロックS106)、を含む。
ワイヤレスデバイス16の例示的な処理のためのいくつかの実施形態において、第2の時間ピリオドは、第1の時間ピリオドよりも少ない。いくつかの実施形態において、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することは、上記キャリア周波数の範囲内で第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、上記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することは、上記キャリア周波数の範囲内で複数回続く第2の時間ピリオドにわたって上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記処理は、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の上記関係を判定することは、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかを判定するために、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定された上記第1のエネルギーレベルと比較すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記処理は、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足する場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定すること、を含む。いくつかの実施形態において、上記処理は、推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された上記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足しない場合に、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していないと判定すること、を含む。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信に少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに対応する。いくつかの実施形態において、判定された第1の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための周期性に対応する。いくつかの実施形態において、判定された第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における低減帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための時間長に対応する。いくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、全セル帯域幅よりも小さい。
いくつかの実施形態において、上記リファレンス信号送信は、ネットワークノード14によるセル固有リファレンス信号(CRS)送信である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の周期性は、20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信の周期性は、10ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたる上記リファレンス信号送信のための時間長は、1ミリ秒である。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドのうちの少なくとも一方は、ランダムアクセス(RA)の周期性及びシステム情報ブロック(SIB)の周期性のうちの一方に対応する。いくつかの実施形態において、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作しているかの上記判定に基づいて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行することは、上記キャリア周波数上で上記少なくとも1つのセルが動作していると判定することに応じて、上記キャリア周波数上でセルサーチを実行すること、を含む。いくつかの実施形態において、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドの各々は、予め決定される時間ピリオドである。いくつかの実施形態において、判定された第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドに従って、上記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で上記少なくとも1つのエネルギーレベルを推定することは、第1の時間ピリオドにわたってパワースペクトル密度(PSD)を推定することと、第2の時間ピリオドにわたってPSDを推定することと、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドの各々は1ミリ秒に相当することと、をさらに含む。
ワイヤレスデバイス16における代替的な処理では、上記処理は、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドを判定すること、を含む。上記処理は、第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定すること、をも含む。上記処理は、第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、をさらに含み得る。上記処理は、推定された上記第1のエネルギーレベルと推定された上記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定すること、をも含み得る。
ネットワークノード14との通信を試行するためのワイヤレスデバイス16におけるまた別の代替的な処理では、上記処理は、第1の時間ピリオド及び第2の時間ピリオドを判定すること、を含む。上記処理は、第1の時間ピリオドの期間中の1回以上の第2の時間ピリオドで、周波数帯域のPSDを推定すること、をも含む。上記処理は、期待されるBWパターンを測定されたBWパターンと比較することにより、上記周波数帯域内のキャリア周波数を判定すること、をも含む。
図9は、高効率キャリアモード動作のために構成されるネットワークノード14における例示的な処理のフローチャートである。上記処理は、リファレンス信号ユニット18を介するなどして、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別すること(ブロックS108)、を含む。上記処理は、識別された少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従って、送受信機28を介するなどしてリファレンス信号を送信すること(ブロックS110)、を含む。
ネットワークノード14における例示的な処理のいくつかの実施形態において、上記処理は、高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの時間ピリオドを識別すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記低減帯域幅は、全セル帯域幅よりも小さい。いくつかの実施形態において、上記処理は、全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記処理は、全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオド、及び低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、送信される上記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(CRS)を含む。いくつかの実施形態において、上記帯域幅パターンは、周期性を含む。いくつかの実施形態において、上記周期性は、20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、10ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、ランダムアクセス(RA)手続及びシステム情報ブロック(SIB)送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための上記少なくとも1つの時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する。いくつかの実施形態において、上記処理は、上記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイス(WD)についての初期アクセスリクエストを受信すること、をさらに含む。
いくつかの実施形態において、上記処理は、全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオド、及び低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための識別された上記少なくとも1つの時間ピリオドに少なくとも部分的に基づいて、上記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む。いくつかの実施形態において、送信される上記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(CRS)を含む。いくつかの実施形態において、上記帯域幅パターンは、周期性を含む。いくつかの実施形態において、上記周期性は、20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、10ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態において、上記周期性は、ランダムアクセス(RA)手続及びシステム情報ブロック(SIB)送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態において、高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたって上記リファレンス信号を送信するための上記少なくとも1つの時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する。いくつかの実施形態において、上記処理は、上記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイス(WD)16についての初期アクセスリクエストを受信すること、をさらに含む。
ネットワークノード14における代替的な実施形態では、上記処理は、全帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドを識別すること、を含む。上記処理は、上記1つ以上の時間ピリオドを識別することに基づいて、帯域幅パターンを判定することと、上記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと、をさらに含む。
以下は、本開示の実施形態の簡潔な概要である。第1のシナリオは、ワイヤレスデバイス(WD)16が、セルが動作している時間−周波数リソースの事前の知識無しで、ネットワークへ入ることを試みて、第1のセル1(cell1)への初期アクセスを実行することを含み得る。当該セルは、キャリア周波数(F1)上で動作しており、高効率キャリア動作を採用するネットワークノード14によりサービスされる。高効率キャリア動作モードにおいて、セルは、リファレンス信号(RS)(例えば、CRS)を、第1の時間ピリオド(Ta)の期間中に全セル帯域幅(Bc)にわたって送信する一方で、第2の時間ピリオド(Tb)の期間中に低減帯域幅(Br)にわたって送信し、ここで条件Br<Bcを前提とする。例示的な実施形態において、Tbの期間中にワイヤレスデバイス16のアクティビティは無いか又は低い(例えば、WDはデータを受信しない)。Taの期間中に、ワイヤレスデバイス16のアクティビティはより高く、又はワイヤレスデバイス16のアクティビティがより高いことが予期される(例えば、ワイヤレスデバイス16は、制御チャネルの読取り、データの受信などを行い得る)。Ta及びTbの例は、それぞれDRXアクティブ時間(例えば、DRXオン期間)及びDRX非アクティブ時間(例えば、DRXオフ期間)である。時間ピリオド(Ta,Tb)は、いくつかの実施形態において、周期的に又は非周期的に生起し得る。
第一の実施形態によれば、高効率動作モードでのcell1は、高効率キャリア関連の動作パラメータ(例えば、Ta及びTb)の値に関わらず、ある周期性(Tc)を伴う少なくとも時間ピリオドTs(例えば、Nc個の時間リソース)にわたって全帯域幅(Bc)上でRSを送信する。いくつかの実施形態において、パラメータTs及びTcは、例えば、ワイヤレスデバイス16及び/又はネットワークノード14において予め定義され若しくは予め決定されることができ;ネットワークノード14(例えば、コアネットワークノード、他の無線ネットワークノードなど)によりcell1において構成されることができ;及び/又は、1つ以上のWD16から受信されるリクエスト又は推奨に基づいて構成されることができる。Tc及び/又はTsの値は、さらに、特定の信号、動作及び/又は手続などの発生に関連付けられ得る。Tc及び/又はTsの値は、いくつかの実施形態において、cell1において使用されるDRXサイクル構成に関連付けられ得る。高効率キャリア動作におけるcell1でのRSの周期的な“照射(light up)”の目的は、ワイヤレスデバイス16が初期セルサーチ、例えば帯域スキャニングを行うことを支援することである。一例として、Tcは、cell1におけるランダムアクセス送信機会の周期性に関連付けられることができ、例えば、TcをRA機会の生起の最大の周期性(例えば、20ms)に等しくすることができる。
第2の実施形態によれば、ワイヤレスデバイス16は、パラメータTc及びNcに関する情報を取得し、それらを使用して以下のように帯域スキャニング手続の一部としてエネルギー検知を実行し得る。
・ 時間ピリオドT1(例えば、T1=Tc=20ms)にわたって第1のエネルギーレベル(P1)を推定、及び
・ T1の範囲内でK回連続する時間ピリオドT2にわたって第2のエネルギーレベル(P2i,i=1,2,…)のセットを推定(例えば、T2=Ts=2ms)。ここで、K=T1/T2、i≦K
図10は、本実施形態に関与し得る手続の例示的なフローチャートを示している。P1及びP2iは、関数を用いることにより推定され得る。関数の例は、限定ではないものの、平均、加重平均、第xパーセンタイル、及び中央値などを含む。一例として、P1及びP2iは、それぞれ推定対象の時間ピリオドT1及びT2にわたって推定された平均値であってよい。ワイヤレスデバイス16により推定されるエネルギーレベルの例は、限定ではないものの、受信信号強度インジケーション(RSSI)、雑音を含む受信電力などを含んでもよい。図10に示した例示的な実装によれば、例示的な処理は、例えばWD16がブロックS112において周波数スキャンのための中央周波数を設定することと、ブロックS114においてタイマTM1を始動することと、を含み得る。上記処理は、タイマTM1が時間ピリオドT1よりも大きい(又は等しい)場合に、ブロックS116において、帯域幅BcでT1にわたるフィルタリングによりP1を算出すること、を含み得る。上記処理は、ブロックS118において、P1が閾値Th1よりも大きい(又は等しい)かを判定すること、を含む。そうではない場合(no)、上記処理はブロックS120へ進み、WD16はTM1が満了したかを判定し、TM1が満了した場合には、上記処理はS112へ戻り、そうでなければ上記処理はブロックS116へ戻る。一方、P1が閾値Th1よりも大きい(又は等しい)場合(yes)、上記処理はブロックS122へ進み、WD16は、、帯域幅Bcで時間ピリオドT2にわたるフィルタリングによりP2iを算出し得る。
エネルギーレベルを推定すると、ワイヤレスデバイス16は、ブロックS124の通りに、P1とP2iとを比較して、何らかのキャリアの存在がワイヤレスデバイス16により検知されたか否かを判定し得る。例えば、図10に示したように、MAX(P2i)≧(P1+δ)である場合、ワイヤレスデバイス16は、1つ以上のセルが周波数(F1)で動作していることが検知されたと想定する。そうでない場合、ワイヤレスデバイス16は、1つ以上のセルが動作しているF1が検知されていないと想定し、ブロックS120へ進み得る。パラメータδは、固定的な又は構成可能なパラメータであり得る。F1が検知されると、ワイヤレスデバイス16は、ブロックS126において、(例えば、プライマリ同期信号(PSS)及び/又はセカンダリ同期信号(SSSを検知するために)セルサーチ手続を進め得る。
別の言い方をすると、条件MAX(P2i)≧(P1+δ)が充足される場合、それは、ワイヤレスデバイス16がチューニングされたRF帯域幅において何らかの信号(例えば、CRSといったリファレンス/パイロット信号)を検知したというインジケーションであるとみなすことができる。よって、同期信号についてのより精細なサーチを開始することができ、例えば、ワイヤレスデバイス16がPSS及びSSSの検知を能動的に開始するなどである。それまでのステップにおけるエネルギー検知動作とこの後のより詳しい精細なサーチとの間の主な差異は、後者が格段に電力を消費することであり、よって後者はワイヤレスデバイス16がセル(cell1)を動作させているキャリアの存在を少なくとも検知した場合にのみ実行されるべきである。
また別の実施形態によれば、周波数スキャニングが狭帯域フィルタリング又は全帯域をカバーする高速フーリエ変換(FFT)の複数回の実行によって提供される場合、最も確度の高いキャリア周波数が何であるかを推定する目的で、パワースペクトル密度(PSD)のスナップショットが推定され得る。
CRS及びトラフィックはTa、Tb及び他のあり得るダウンリンク(DL)送信に依存して時間的に変化することから、上の説明に従ってPSDは時間的に変化し得る。ここで、電力レベルP1及びP2iを、全帯域にわたって算出されるPSDに基づいて、周波数帯域内の任意のあり得るキャリア周波数について推定することができる。例えば、フィルタリング後の電力P1を、P1を対象として上記ピリオドの期間中に電力レベルの平均をとることにより推定することができ、一方で、P2iのレベルは、各FFTの計算の都度算出され、その対象の帯域幅にわたって平均されたレベルであってよい。このPSDの場合、受信信号の帯域幅を代替的にセルの検知のために使用することができる。CRSは、中央のリソースブロック(RB)において継続的に送信され、中央のRBの外側ではチューニングによりオン/オフされる。
この実施形態の解決策では、例えば中央のRBをどこで見つけ出すことができるかを判定することにより(例えば、RBを搬送するスペクトルのどの部分が常に電力を含むかを推定することにより)、キャリア周波数を推定することができる。それにより、この例示的な推定をEARFCNごとに実行することを必要としない。代わりに、検知アルゴリズムは、ここで説明したように、常に送信信号が存在している区間を求めてサーチを行うことができる。
ここで議論した提案される解決策の利点は、限定ではないものの、次のうちの1つ以上を含み得る:
・ 目標のセルにおいてCRSミューティング/高効率キャリアが採用される場合であっても、初期アクセスの期間中に新たなセルの検知をより良好な電力効率でより迅速に行うことが可能とされる;
・ 同期信号と中央周波数とが異なる場合に、初期アクセスの期間中に目標のセルをより高速且つより良好な電力効率で検知することが可能とされる;
・ ワイヤレスデバイス16が強力なセルの検知に失敗しないことが確実化される;及び/又は
・ ワイヤレスデバイス16が強力なセルを検知することを可能にすることによりワイヤレスデバイス16のカバレッジが改善され、結果としてワイヤレスデバイス16が最も強力なセルにサービスされ又は滞在することになる。
本開示の多様な実施形態をそれら解決策により考えられる利点のいくつかと共に概説したが、多様な実施形態のより詳細な説明について以下に述べる。
ある例示的な実施形態において、ネットワークノード14によりサービスされるワイヤレスデバイス16における方法が提供され、当該方法は、セル間のDRX割当てに関連する情報を取得することと、その測定手続を適応させることと、を含む。一実施形態のある観点によれば、セルへのアクセスを試行するワイヤレスデバイス16における方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つ以上を含む:
ステップ1:例えば予め定義されるルールに基づいて、第1の時間ピリオド(T1)及び第2の時間ピリオド(T2)に関する情報を取得する。
ステップ2:第1の時間ピリオドT1(例えば、T1は20ms)にわたりキャリア周波数F1の範囲内で第1の受信エネルギー(P1)を推定する。
ステップ3:K回の連続する第2の時間ピリオドT2(例えば、T2は2ms)にわたりF1の範囲内で少なくとも1つの第2のエネルギーレベル又は第2のエネルギーレベル(P2i)のセットを推定する。ここで、T2<T1。
ステップ4:それまでのステップにおいて推定した少なくともエネルギーレベルP1と推定したエネルギーレベルP2iとの間の関係を判定する。
ステップ5:判定した関係に基づいて、F1上で1つ以上のセルが動作しているかを判定する。
上のステップ群が以下でより詳細にここで説明される。
[ステップ1]
本ステップにおいて、ワイヤレスデバイス16は、帯域スキャニング手続の一部として、エネルギー検知に関連するパラメータを取得する。そうしたパラメータの例は、第1の時間ピリオド(T1)及び第2の時間ピリオド(T2)である。ワイヤレスデバイス16は、例えば、予め定義される情報、ワイヤレスデバイス16による自律的な判定、及び/又はワイヤレスデバイス16によりネットワークノード14から受信される情報(例えば、ワイヤレスデバイス16が前回セルに滞在していた際にワイヤレスデバイス16へ提供される)、のうちのいずれかに基づいて、これらパラメータを取得することができる。パラメータT1は、ある周期性に相当し、その周期でT2にわたり全帯域幅上でRSが送信される。例えば、20msごとに少なくとも1回1サブフレームにわたってRSが送信される場合、T1=20msかつT2=1msである。
[ステップ2]
本ステップでは、第1のエネルギーレベルがキャリア周波数の範囲内で第1の時間ピリオド(例えば、T1)にわたり推定され得る。ワイヤレスデバイス16は、どのセルにも接続又は滞在しておらず、アクセス試行先セルに関する事前の知識も有しないであろう。この手続は、初期アクセス、初期セルサーチ、帯域スキャニング、周波数スキャニングなどとしても知られる。この手続は、ワイヤレスデバイス16が例えば自身のサービングセルを喪失した場合、又はワイヤレスデバイス16が当該デバイスをスイッチオンした場合に発生し得る。
典型的には、ワイヤレスデバイス16は、事業者及び当該デバイスがサポートする様々な帯域と共に構成され、それら帯域はワイヤレスデバイス16がセルを検知するためにスキャンする様々な特性を有し得る。
ワイヤレスデバイス16は、例えば無線周波数(RF)の範囲内のある時間ピリオドにわたるエネルギーの推定、あるキャリア周波数にわたりチューニングされるフィルタといった手段のうちの任意の1つ以上により、セルをどこで検出できるかを検知するために、完全な/全帯域幅にわたって受信エネルギーを推定し得る。
エネルギー推定又はエネルギー検知は、ワイヤレスデバイス16により、サーチ対象の周波数帯域のうちのある帯域幅の範囲内でT1にわたり行われ得る。典型的には、時間フィルタリングの場合、上記帯域幅(BW)は、ワイヤレスデバイス16によりサポートされるWD RF BWに等しい。サポートされるWD受信機の帯域幅は、WDのタイプ(例えば、WDカテゴリタイプ)によって変化する。カテゴリM1のWDは、少なくとも1.4MHzの帯域幅にわたって信号を受信することができ、カテゴリM2のWDは、少なくとも5MHzの帯域幅にわたって信号を受信することができる。
ある例において、T1は、予め定義され又は予め決定される値(例えば、20ms)であり得る。他の例において、T1は、アップリンク及び/又はダウンリンクにおいてあるタイプの信号を送信することのできる周期性に関連付けられ得る。例えば、セルにおける特定の信号の送信開始の前、又はそうした信号の送信の期間中に、セルは全BWにわたってRSを送信する。これが以下で若干の具体的な例と共に説明される。
ある具体的な例において、T1を、ネットワーク内のランダムアクセス(RA)機会の周期性に関連付け又は当該周期性の関数とすることができ、例えば、そうしたRA機会のあり得る最長の周期性(例えば、20ms)であってよい。例えば、セルは、当該セルのあり得る最長のRA送信の開始の直前に、2msにわたって全BW上でRSを送信する。これは、20msのいずれの時間ピリオド内においても、セルにおいて全BWにわたってRSが送信される少なくとも1回の2msの期間が存在することを、ワイヤレスデバイス16が知得することを可能にする。
また別の例において、T1を、あるシステム情報ブロック(SIB)の送信周期性に関連付け又は当該周期性の関数とすることができる(例えば、T1=80ms)。SIBの例は、限定ではないものの、SIB1、SIB1−BR、SIB1−NR、及びSIB2などを含む。例えば、10msごとに、セルは、SIB1の送信開始の直前の少なくとも2msにわたって全BW上でRSを送信する。セルは、SIB1送信の期間中に全BWにわたってRSを送信してもよく、SIB1送信の直後の少なくとも1つのサブフレームにおいて全BWにわたってRSを送信してもよい。
上記推定は、推定された信号の強度に関するインジケーションを提供し得るパワースペクトル密度(PSD)又はRSSIに帰結し得る。ピリオドT1にわたって推定されたエネルギーをここでP1と表しており、これはT1の期間中に検知された最大エネルギーに相当してもよい。
いくつかの実施形態において、WDは、検知されたエネルギーの強度を推定するために、様々な関数を使用してよい。そうした関数の例は、限定ではないものの、平均、加重平均、第xパーセンタイル、及び中央値などを含む。一例として、P1及びP2iのセットは、それぞれ推定対象の時間ピリオドT1及びT2にわたって推定された平均値である。エネルギーレベルの例は、限定ではないものの、RSSI、及び雑音を含む受信電力などを含む。
一例として、推定されたエネルギーは、例えば図11に似ているかもしれない、パワースペクトル密度(PSD)のプロットに帰結し得る。PSDは、ワイヤレスデバイス16によりエネルギーが推定される単位帯域幅あたりの合計電力である。ここで想定され得ることとして、RS送信から推定されたエネルギーは、中央周波数のみにあり、又は、セル帯域幅のうちの同期信号が送信される部分にある。いくつかの実施形態ではこの領域においてRSは常に送信され得ることから、エネルギーレベルにおいて存在し得る変動は小さい。
しかしながら、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)又はランダムアクセスチャネル(RACH)機会の送信と同時に、同じ長さ(T1)の他の時間ピリオドにわたってエネルギーが推定される場合、推定されるPSDは、例えば図12に示すように、異なる様相を呈し得る。図12では、T1−bにおいてSIB1送信がスケジューリングされるために、推定されたエネルギーレベルはピリオドT1−aと比較してT1−bにおいて増加しており、ネットワークはその期間中に全帯域幅にわたってRS送信を提供する。RSはより多数のRB上で送信されることから、これはワイヤレスデバイス16におけるより高い受信エネルギーレベルに帰結する。
[ステップ3]
本ステップにおいて、ワイヤレスデバイス16は、キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の第2の時間ピリオド(例えば、T2)にわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定し得る。例えば、ワイヤレスデバイス16は、(例えば、上で説明したWD RF BWといった、周波数帯域のある部分にチューニングされた)あるキャリア周波数においてT1の範囲内でK回連続する時間ピリオドT2にわたって受信/検知エネルギー(例えば、P2iセット)を推定し得る。P1及びP2iの値は、同じBWにわたって、及び周波数の同じ部分にわたって推定され得る。
パラメータT1及びT2は、T2がT1よりも小さい(T2<T1)という意味において関連する。T1はK回の第2の時間ピリオド(例えば、T2)をも含むことから、したがっていくつかの実施形態においてKは2よりも大きい(K≧2)。ある具体的な例において:T1=20ms、K=10、及びT2=2msである。他の例において:T1=20ms、K=20、及びT2=1msである。P2iがT1の範囲内の全てのT2にわたって推定される場合、K=T1/T2である。T1の範囲内のT2にわたる推定されたエネルギーレベルのセットは、P2iと表されており、ここでiはT2の範囲内のK回連続する時間ピリオドにおけるi番目の要素を指す。
受信/検知エネルギーを推定するための方法は、ここまでにステップ2において説明したものと同様だが、いくつかの相違があり得る。ある実施形態において、その差異とは、それがより短い時間ピリオドにわたって推定されることである。T1及びT2にわたって推定されるエネルギーの間の関係の一例が図13に示されている。
[ステップ4]
本ステップでは、推定された第1のエネルギーレベルと推定された少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係が判定され得る。ある実施形態において、ワイヤレスデバイス16は、時間ピリオドT1にわたる推定されたエネルギーレベルP1と、K個の長さT2の時間ピリオドにわたる(例えば、T1の範囲内のK個の連続するT2にわたる)推定されたエネルギーレベルP2iのセットとの間の関係を判定する。
判定された関係は、ワイヤレスデバイス16により、当該ワイヤレスデバイス16によりP1及びP2iが推定されたキャリア周波数(F1)上で1つ以上のセルが動作しているかを判定するためにさらに使用され得る。
F1上で1つ以上のセルが動作しているか否かを判定するための上記関係は、次の通りの一般的な関数(F)を用いて表され得る:P=F(P1,P2i,δ)、ここで、δは、例えばWDカテゴリ、受信帯域幅、ネットワーク内の干渉レベル、P1などといったいくつかの因子に依存し得るマージンである。例えば、P1がある閾値(例えば、P1=MAX(P2i))を上回る場合、δ=0である。このパラメータは、固定的であってもよく、又はネットワーク側により構成可能なパラメータであってもよい。固定値は、予め定義され、又はワイヤレスデバイス16により自律的に決定され得る。
そうした関数又は関係のある固有の実現法又は例を次のように表すことができる:MAX(P2i)≧(P1+δ)である場合、ワイヤレスデバイス16は、F1(例えば、P1及びP2iが推定されたBW)上で1つ以上のセルが動作しているものとし、そうではない場合、ワイヤレスデバイス16は、F1上で動作しているセルは無いものとする:ここで、MAX(P2i)は、T1の範囲内のK個の連続する時間ピリオドのうちで推定された最大の値に相当する。ワイヤレスデバイス16は、Xパーセンタイルが使用される場合、P1及びP2iという推定されたエネルギーレベルを比較するために同じ関数を適用してよい。例えば、P1のレベルを判定するためにXパーセンタイルが使用される場合、同じ関数をP2iのたに使用することができる。
本ステップの結果は、推定された2つの電力レベルの間の関係を示す絶対値であり得る(例えば、max(P2i)とP1との間、P2iとP1+δとの間など)。いくつかの実施形態において、それは上記条件が充足されるか否かを示すビットインジケータであってもよい。
[ステップ5]
本ステップにおいて、オプションではあるが、ワイヤレスデバイス16は、(ステップ4における)P1とP2iのセットとの間の関係の判定結果を使用して、ワイヤレスデバイス16が周波数F1にわたるセルサーチを実行すべきかをさらに決定する。
例えば、ワイヤレスデバイス16は、F1上で1つ以上のセルが動作していると判定される場合、F1上のセルを探索するためのセルサーチを実行する次のステップを進めるものとする。しかし、ワイヤレスデバイス16は、F1上で動作しているセルが無いと判定される場合、F1上のセルを探索するためのセルサーチを実行しないものとする。
セルサーチを実行するために、例えば、ワイヤレスデバイス16は、F1上の受信信号と、物理セルアイデンティティに対応する予め定義されたシーケンスのセットとの相関演算を行うものとする。ワイヤレスデバイス16は、セルにおいて同期信号が送信される時点を検知することを試行し、最終的にそのセルの物理セルIDを見つけ出す。
また別の例示的な実施形態において、セルへのアクセスを試行するワイヤレスデバイス16における方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つ以上を含む:
ステップ1:例えば予め定義されるルールに基づいて、第1の時間ピリオド(T1)及び第2の時間ピリオド(T2)に関する情報を取得する。
ステップ2:第1の時間ピリオドにわたる1回以上の第2の時間ピリオドで、帯域のPSDを推定する。さらなる実施形態において、時間T1(例えば、T1は20ms)の期間中に複数回、少なくともT2ms(例えば、T2は2ms)ごとにPSDを推定する。
ステップ3:期待される帯域幅パターンを、周波数帯域の推定されたPSDに対応する測定された帯域幅パターンと比較することにより、当該周波数帯域における1つ以上のキャリア周波数を判定する。例えば、さらなる実施形態において、周波数帯域内の1つ又は複数のキャリア周波数が検知され、ここで:
・ 中央のリソースブロック群のBWに対応する周波数キャリアにおいて送信は連続的であり;及び/又は、
・ T1ms長の測定シーケンスの期間中に、全システムBWに等しいBWを伴う信号をPSDが示す、少なくとも1つの測定サンプルが存在し、これは上述したように推定される連続的な送信の周りで対称的であるとは知られていないであろう。
ステップ4:判定された関係に基づいて、セルからの送信信号の中央周波数であり得る周波数を識別する。
上のステップ群が以下でより詳細にここで説明される。
[ステップ1]
これは、ここまでに説明した第1の実施形態におけるステップ1と同一の形で又は同様に実装され得る。本ステップにおいて、ワイヤレスデバイス16は、帯域スキャニング手続の一部として、エネルギー検知に関連するパラメータを取得し得る。そうしたパラメータの例は、第1の時間ピリオド(T1)及び第2の時間ピリオド(T2)である。ワイヤレスデバイス16は、例えば、予め定義される情報、ワイヤレスデバイス16による自律的な判定、及び/又はワイヤレスデバイス16によりネットワークノード14から受信される情報(例えば、ワイヤレスデバイス16が前回セルに滞在していた際にワイヤレスデバイス16へ提供される)、のうちのいずれかに基づいて、これらパラメータを取得することができる。パラメータT1は、T2にわたり全帯域幅上でRSが送信される周期性に相当し得る。例えば、20msごとに少なくとも1回1サブフレームにわたってRSが送信される場合、T1=20msかつT2=1msである。
[ステップ2]
本ステップにおいて、ワイヤレスデバイス16は、どのセルにも接続又は滞在しておらず、アクセス試行先セルに関する事前の知識も有しないであろう。この手続は、初期アクセス、初期セルサーチ、帯域スキャニング、周波数スキャニングなどとしても知られる。この手続は、ワイヤレスデバイス16が例えば自身のサービングセルを喪失した場合、又はワイヤレスデバイス16が当該デバイスをスイッチオンした場合に発生し得る。
典型的には、ワイヤレスデバイス16は、事業者及び当該デバイスがサポートする様々な帯域と共に構成され、それら帯域はワイヤレスデバイス16がセルを検知するためにスキャンする様々な特性を有し得る。
ワイヤレスデバイス16は、周波数帯域全体にわたって複数のFFTの実行を進めることにより、PSDを推定する。各FFTの実行により、ワイヤレスデバイス16によりサポートされるBWにわたってPSDが算出される。次回の実行において、中央周波数は、ワイヤレスデバイス16によりサポートされるBWの分だけ移動されてもよい。パワーの分散を推定する相異なるFFTの実行から合成されたこのPSDによって、高確率でセルをどこで検知できるかを、例えば以下の手段のうちの任意の1つ以上により検知することができる:
・ ここまでに説明したような全周波数帯域にわたる受信信号のPSD推定ごとに、複数のFFTで、合計時間T1msにわたって、T2ms以下の時間で分離された複数のPSDを計算し;並びに/又は、
・ それら推定を用いて、信号BWが経時的にいかに変化するか、及びそれによりキャリア周波数の中央周波数がどこに位置するかを判定する。
PSD推定は、例えば、サーチ対象の周波数帯域の範囲内で、T1msにわたってT2ごとにワイヤレスデバイス16により行われ得る。第1の実施形態のステップ2において、いかにしてT1が設定され且つそれが何に関連付けられるかに関する例が与えられている。同じ例が、この第2の実施形態についても有効である。その推定は、周波数ごとの推定された信号の強度に関するインジケーションを与えるPSDに帰結する。
ワイヤレスデバイス16は、ある送信信号のキャリア周波数を推定するために様々な関数を使用し得る。一例として、推定されたエネルギーは、例えば図11に似ているかもしれない、PSDのプロットに帰結し得る。PSDは、ワイヤレスデバイス16によりエネルギーが推定される単位帯域幅あたりの合計電力である。ここで想定され得ることとして、RS送信から推定されたエネルギーは、中央周波数のみにあり、又は、セル帯域幅のうちの同期信号が送信される部分にある。いくつかの実施形態では、この領域においてRSは常に送信されることから、エネルギーレベルにおいて存在し得る変動は小さい。図14は、RSが低減帯域幅のみにわたって送信される場合の、1つのセルの推定されるPSDの一例を示している。
このピリオドの期間中にも他の不定期の送信は存在し得るが、経時的に連続して送信が行われているのは中央のRBのみであり、そのため、それはPSDサンプル間で変化するであろう。
SIB1又はRACH機会の送信と同時に、T1ピリオドの期間中の他の時間ピリオドの期間中にPSDが推定される場合、推定PSDは(例えば、図12のように)違った形に見えるかもしれない。図12では、このサンプルの期間中にSIB1送信がスケジューリングされ、ネットワークはその期間中に全帯域幅にわたってRS送信を提供し得るために、推定BWは全システムBWをカバーする。図15は、固定的な及び低減されたBW上でのRS送信に加えて、WDによる受信のために全BW上でRSが構成されたまた別のPSDサンプルの期間中の推定されたPSDの一例を示している。図16は、あるBWパターンに対応するT1msの期間中のPSDのシーケンスの一例を示している(例えば、期待されるBWパターンに適合する推定BWパターン)。
[ステップ3]
本ステップでは、期待される帯域幅パターンを測定された帯域幅パターンと比較することにより、周波数帯域内の1つ以上のキャリア周波数が判定され得る。測定された帯域幅パターンは、例えば上のステップにおいて議論したように、周波数帯域の推定されたパワースペクトル密度に対応し得る。別の言い方をすると、ワイヤレスデバイス16は、キャリア周波数を推定する。
期待される帯域幅パターンは、例えば高効率キャリア動作においてセルの周波数キャリア上でPSDを推定する際に導かれるべきBWパターンといった、予め決定される帯域幅パターンに相当し得る。本開示の実施形態に従って、ワイヤレスデバイス16がセルへのアクセスを試行する際に測定したBWパターンとの比較を行うことができるように、期待される帯域幅パターンのインジケーションがWD16において記憶されてもよい。ある実施形態では、ある周波数キャリア上の限られたBWにおいてRSが送信される際に使用されるBWに対応する推定BWを伴う信号が全てのPSD推定において検知される場合において、その信号のBWが第1の時間ピリオド(例えば、T1ms)の期間中の第2の時間ピリオド(例えば、T2ms)の各回にて取得される1つ又は複数の連続的なPSDサンプルの期間中により広いときは、上の通りの特性を伴うセルが利用可能である可能性が高い。
[ステップ4]
いくつかの実施形態においてオプションであると考えられ得る本ステップでは、ワイヤレスデバイス16は、推定した確度の高いキャリア周波数についての判定の結果を使用して、セルサーチをどこで行うべきかを決定する。例えば、ワイヤレスデバイス16は、確度の高いキャリア周波数が複数存在すると判定される場合、最も強い確度の高いキャリアを対象としてセルサーチを開始することができる。他のオプションは、ワイヤレスデバイス16がそれらキャリアのうちのいくつかに滞在していることを以前に知得していて、そのために確度の高い対応するキャリアを対象としてセルサーチを開始し得ることである。
セルサーチを実行するために、例えば、ワイヤレスデバイス16は、F1上の受信信号と、物理セルアイデンティティに対応する予め定義されたシーケンスのセットとの相関演算を行うものとする。ワイヤレスデバイス16は、セルにおいて同期信号が送信される時点を検知することを試行し、最終的にそのセルの物理セルIDを見つけ出す。
ネットワークノード14(例えば、eNodeB)についてのまた別の例示的な実施形態において、ここで説明したネットワークノード14により実行される方法は、以下のように概説され得る:
ステップ1:高効率キャリア動作モードにおいて動作するセル内で全帯域幅のRS送信についての必要性を判定する。他の言い方をすると、ネットワークノード14は、全帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドを識別し、及び、高効率キャリア動作モードでのように低減帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドをも識別し得る。
ステップ2:セルにおける全帯域幅でのRS送信のためのパターンを判定する。他の言い方をすると、ネットワークノード14は、上のステップ1での1つ以上の時間ピリオドの識別に基づいて、BWパターンを判定し得る。
ステップ3:上のステップ2において判定されたパターンに従って、RSを送信する。
ステップ4:セルへのアクセスを試行するワイヤレスデバイス16からの初期アクセスリクエストを受信する。
上のステップ群が以下でより詳細にここで説明される。
[ステップ1]
本ステップにおいて、ネットワークノード14は、高効率キャリア動作モードで動作するように構成されるセル(例えば、cell1)において全帯域幅にわたってRSを送信する必要性を判定し得る。本実施形態は、キャリア周波数F1上で動作しているセルにおいては(例えば、高効率キャリア動作でのように)低減帯域幅上でRSが送信されるという前提を基礎とし得る。高効率キャリア動作モードでは、ネットワークノード14がセル帯域幅全体にわたってリファレンス信号を送信することを要する機会もあり得る。全セルBWにわたってRSが送信されるそれら機会のいくつかは、限定ではないものの:SIBを含むサブフレーム;ページング機会;物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)がスケジューリングされるサブフレーム、DRXオン期間、構成済みのマシンタイプ通信(MTC)物理ダウンリンク制御チャネルモニタリング(MPDCCH)モニタリング、ランダムアクセスチャネル(RACH)機会(例えば、Msg2/4受信の期間中)などを含み得る。
また、より大きい帯域幅にわたるRS送信が、ウォームアップピリオド及びクールダウンピリオドの期間中に(例えば、ワイヤレスデバイス16がチャネルを推定することを可能にするために、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)におけるMSG1の前に)生起してもよい。いくつかのケースでは、ネットワークノード14は、(例えば、WD16が帯域スキャニングを行うことを可能にするための)ある手続をサポートするために、依然として周波数F1上で時間T(例えば、4ms)という期間にわたり全帯域幅(Bc)上でRS送信を提供しなければならないかもしれない。ある例において、ネットワークノード14は、あるタイプのWD16の存在に基づいて、全BWにわたるRSの送信の対象のワイヤレスデバイス16を判定してもよい(例えば、ある数のレガシーデバイス若しくは他のデバイスがCRSミューティングの機能をサポートしないこと、又は高効率キャリア動作でセル内の全ての手続を行うことができないことを推定する)。ネットワークノード14は、そうしたWD16の存在を、統計又は過去の履歴などに基づいて検知することができる。他の例は、2つ以上の周波数キャリアでネットワークが動作するケースである。ネットワークがワイヤレスデバイス16に特定のキャリア周波数に滞在することを奨励するように構成される場合、ネットワークノード14は、ワイヤレスデバイス16がそのキャリアを高確率でサーチできるように、より頻繁に全帯域幅にわたってRSを送信し得る。
[ステップ2]
本ステップにおいて、ネットワークノード14は、セル内でF1上で全BWを送信する際に従うべきパターンを判定し得る(例えば、いつ、どの程度の長さで、及び、セル内で全帯域幅送信を行うべき周期性)。当該パターンは、ネットワークノード14が全帯域幅でのRS送信を少なくとも時間的にいつ要するのか又はさもなければいつ提供するように決定するかを指し示す。例えば、当該パターンは、少なくとも以下のパラメータから構成され得る:
・ セルの全BWにわたりRSが送信されるべき周期性。例えば、全帯域幅でのRS送信は、時間ピリオド(Tc)(例えば、Tc=20ms)ごとに1回周期的に行われ得る。
・ ピリオドTcごとに全BWにわたってRSが送信されることになる時間長(Ts)。
Tc及びTsの値は、予め定義され又はネットワークノード14により構成可能であり得る。それらは、構成可能である場合には、信号品質、動作のタイプ、又はRSが使用されようとしている手続(例えば、帯域スキャニング)といったいくつかの要因に依存し得る。
パラメータTc及びTsは、さらに、あるタイプの信号の送信及び/又は受信がセル内で生じ得る機会に関連付けられてもよい。それら機会は、転じて、ある手続(例えば、ランダムアクセス(RA)手続、セル内のSIB送信など)に関連する。そうした機会の例は、限定ではないものの、RA送信機会、及びSIB送信期間などを含む。例えば、Tcは、RA送信のある得る最長の周期性に相当し得る。これは、ここまでに議論したワイヤレスデバイス16の実施形態のステップ2において広く説明されている。同じ説明及び例が、いくつかの実施形態においてここでも同じように当てはまる。ワイヤレスデバイス16は、これらパラメータTc及びTsで、帯域スキャニングを目的とするエネルギー検出のためのそれぞれT1及びT2の対応する値を判定し得る。例えば、ワイヤレスデバイス16は、T1及びT2を次のように判定し得る:T1=Tc、及びT2=Ts
全帯域幅又はより大きい帯域幅でのRS送信に加えて、ネットワークノード14は、上記及び下記で識別した機会の前の数個のサブフレームにわたってRS送信を提供してもよい。いくつかの実施形態において、それらピリオドは、プリアンブル(又はウォームアップピリオド)及びポストアンブル(又はクールダウンピリオド)と呼ばれる。
他の例において、ネットワークノード14は、Tsにわたってより大きい帯域幅上でRSを送信してもよく、それは全帯域幅よりは小さい。例えば、同期信号が送信される帯域幅において行われるRS送信に加えて、ワイヤレスデバイス16が受信向けに構成される帯域幅上でRSを送信してもよい。
本ステップにおいて判定されたパターンは、前のステップにおいて識別したような様々な機会(並びに、それらのプリアンブルピリオド及びポストアンブルピリオド)へさらにマッピングされてよい。例えば、ある周期性に従って、ページング及びシステム情報送信が行われ得る。一例として、判定されたパターンは、上記周期性(Tc)に対応し、プリアンブル及びポストアンブルを含むSIBの時間長は時間長Tsに対応するであろう。例えば、SIBの周期性が80msである場合、Tc=80msである。SIBの時間長が1ms、プリアンブルが2ms、ポストアンブルが1msである場合、Ts=2msである(SIB時間長)。但し、ワイヤレスデバイス16は、T1=Tsである一方でT2=4msであると想定してもよい(SIB並びにポスト及びプリアンブルサブフレームの時間長)。
他の例において、セルBWよりも小さいBWを有するワイヤレスデバイス16はセル内のRA送信機会の最長ピリオドごとに一度、N1個の時間リソース(例えば、2ms)にわたってRSが送信されることを想定するものとする、というルールが決定されてもよい。
[ステップ3]
本ステップにおいて、ネットワークノード14は、前のステップにおいて判定されたパターンに従って、上記帯域幅にわたってRSを送信し得る。
[ステップ4]
いくつかの実施形態においてオプションであると考えられ得る本ステップでは、ネットワークノード14は、(ワイヤレスデバイス16の実施形態を参照しながらここまでに議論した通りの)本開示の実施形態に従ってセルを最初に識別し当該セルへのアクセスを試行しているワイヤレスデバイス16からのリクエストを受信する。これは、全帯域幅にわたるRS送信の周期的な又は非周期的な照射の結果であり、あるいはワイヤレスデバイス16が低減帯域幅にわたるRS送信に基づいてセルの検知に成功したためでもあり得る。ネットワークノード14は、そのRAリクエストをその内容に基づいて処理し、ランダムアクセスレスポンス(RAR)メッセージを送信し得る。
[いくつかの追加的な実施形態]
実施形態A1:
ワイヤレスデバイスのための方法であって、
第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドよりも少ない第2の時間ピリオドを判定することと、
キャリア周波数の範囲内で前記第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、
前記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の前記第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、
推定された前記第1のエネルギーレベルと推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定することと、
判定された前記関係に基づいて、前記キャリア周波数上で1つ以上のセルが動作しているかを判定することと、を含む方法。
実施形態A2:
実施形態A1に記載の方法であって、 前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することは、
前記キャリア周波数の範囲内で複数回続く前記第2の時間ピリオドにわたって前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、を含む、方法。
実施形態A3:
実施形態A1及びA2のいずれか1つに記載の方法であって、
前記キャリア周波数上で前記1つ以上のセルが動作していると判定することに応じて、前記キャリア周波数上でセルサーチを実行すること、をさらに含む、方法。
実施形態B1:
ワイヤレスデバイスのための方法であって、
第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドよりも短い第2の時間ピリオドを判定することと、
前記第1の時間ピリオドの期間中の1回以上の前記第2の時間ピリオドで、周波数帯域のパワースペクトル密度(PSD)を推定することと、
期待される帯域幅パターンを、前記周波数帯域の推定された前記パワースペクトル密度に対応する測定された帯域幅パターンと比較することにより、前記周波数帯域における1つ以上のキャリア周波数を判定することと、を含む方法。
実施形態B2:
実施形態B1に記載の方法であって、 前記PSDを推定することは、
前記第1の時間ピリオドの期間中の前記第2の時間ピリオドの各回ごとに、前記周波数帯域の前記PSDを推定すること、を含む、方法。
実施形態B3:
実施形態B1及びB2のいずれか1つに記載の方法であって、
前記周波数帯域における前記1つ以上のキャリア周波数の前記判定に基づいて、ネットワークノードにより送信される信号の中央周波数を識別すること、をさらに含む、方法。
実施形態B4:
実施形態B1、B2及びB3のいずれか1つに記載の方法であって、
前記周波数帯域における前記1つ以上のキャリア周波数を判定することに応じて、前記1つ以上のキャリア周波数のうちの少なくとも1つでセルサーチを実行すること、をさらに含む、方法。
実施形態B5:
実施形態B1に記載の方法であって、
前記期待される帯域幅パターンは、高効率キャリア動作に対応する予め決定された帯域幅パターンである、方法。
実施形態B6:
実施形態B1に記載の方法であって、
前記期待される帯域幅パターンは、リファレンス信号送信パターンに対応する予め決定された帯域幅パターンである、方法。
実施形態B7:
実施形態B6に記載の方法であって、
前記リファレンス信号送信パターンは、不連続受信(DRX)非アクティブ時間ピリオドの期間中の、DRXアクティブ時間ピリオドの期間中の帯域幅と比較して低減された帯域幅にわたる、ネットワークノードによる送信に対応する、方法。
実施形態C1:
高効率キャリア動作のために構成されるネットワークノードのための方法であって、
全帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドを識別することと、
前記1つ以上の時間ピリオドを識別することに基づいて、帯域幅パターンを判定することと、
前記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと、を含む方法。
実施形態C2:
実施形態C1に記載の方法であって、
低減帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドを識別すること、をさらに含み、前記帯域幅パターンを判定することは、前記全帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための前記1つ以上の時間ピリオドを識別することに基づいて、及び、前記低減帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための前記1つ以上の時間ピリオドを識別することに基づいて、前記帯域幅パターンを判定すること、をさらに含む、方法。
実施形態C3:
実施形態C1及びC2のいずれか1つに記載の方法であって、
前記リファレンス信号を送信した後に、前記ネットワークノードとの通信を試行するワイヤレスデバイスからの初期アクセスリクエストを受信すること、をさらに含む、方法。
実施形態D1:
ネットワークノードであって、上述した実施形態Cの方法のいずれかを前記ネットワークノードに実行させるように構成される処理回路、を備えるネットワークノード。
実施形態D2:
ワイヤレスデバイスであって、上述した実施形態A及びBの方法のいずれかを前記ワイヤレスデバイスに実行させるように構成される処理回路、を備えるワイヤレスデバイス。
実施形態D3:
ワイヤレスデバイスであって、
判定モジュールであって、
第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドよりも短い第2の時間ピリオドを判定し、
推定された第1のエネルギーレベルと少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係を判定し、
判定された前記関係に基づいて、前記キャリア周波数上で1つ以上のセルが動作しているかを判定する、ように構成される判定モジュールと、
推定モジュールであって、
キャリア周波数の範囲内で前記第1の時間ピリオドにわたって前記第1のエネルギーレベルを推定し、
前記キャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の前記第2の時間ピリオドにわたって前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定する、ように構成される推定モジュールと、
を備えるワイヤレスデバイス。
実施形態D4:
ワイヤレスデバイスであって、
判定モジュールであって、
第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドよりも短い第2の時間ピリオドを判定し、
期待される帯域幅パターンを、周波数帯域の推定されたパワースペクトル密度に対応する測定された帯域幅パターンと比較することにより、前記周波数帯域における1つ以上のキャリア周波数を判定する、ように構成される判定モジュールと、
推定モジュールであって、
前記第1の時間ピリオドの期間中の前記第2の時間ピリオドの少なくとも各回ごとに、前記周波数帯域の前記パワースペクトル密度を推定する、推定モジュールと、
を備えるワイヤレスデバイス。
実施形態D5:
ネットワークノードであって、
全帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための1つ以上の時間ピリオドを識別するように構成される識別モジュールと、
前記1つ以上の時間ピリオドを識別することに基づいて、帯域幅パターンを判定するように構成される判定モジュールと、
前記帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信するように構成される送受信機モジュールと、
を備えるネットワークノード。
また別の実施形態として、CRS送信をネットワークにより中央の6つの物理リソースブロック(PRB)において提供することが考えられた。加えて、例えば次に挙げるような、セル帯域幅のうちWD(例えば、WD16)が受信又は送信のために構成され得る部分にわたってCRS送信が提供されてもよい:
− システム情報ブロック(SIB)を含むサブフレーム;
− ページング機会;
− スケジューリングされたサブフレーム;
− DRXのON期間;
− 構成されたMPDDCHモニタリング;
− RACH機会(例えば、Msg2/4受信の期間中);
− MPDCCHサーチスペースの外側のサブフレーム内のCSI測定のための、あり得る追加的なCRS。
LTE(Long Term Evolution)ネットワークでは、セル間干渉を最小化することで、良好なカバレッジ条件を経験しているユーザについてダウンリンクスループットを向上させるためにダウンリンクのより高次の変調(64QAM、256QAM)を利用できる機会の増加を助けることができる。これは、リリース15において、WDの狭帯域/広帯域の外側でのCRS送信をミューティングすることにより達成される。しかしながら、CRS信号は、常に中央の6PRBにおいて送信され得る。CRSミューティングは、次のシナリオを除いて適用され得る:
・ SIBを含むサブフレーム及びSIBに先行するサブフレーム。WDの無線周波数(RF)帯域幅にわたるCRS送信は、WDが自動利得制御(AGC)及びチャネル推定を行うために必要とされるであろう。SIBに先行するサブフレームの数は“ウォームアップ”ピリオドとも呼ばれる。
・ ページング機会及びページング機会に先立つサブフレーム。
・ スケジューリングされたサブフレーム及び事前のサブフレーム。
・ Msg2よりXサブフレーム前からDRX構成がWDへ送信されるまでの接続セットアップの期間中。
・ DRXのON期間及び事前のサブフレーム。
上で挙げた機会の前に生じる“ウォームアップ”ピリオドに加えて、“クールダウン”ピリオドの必要性もあり得る。WDチャネル帯域幅全体にわたるCRS送信をその期間中に提供することもできる。
CRSミューティングの概念の一例が図17に示されており、中央の6PRBで常時CRS送信が行われ得る一方で、時折(例えば、DRXのON期間、ウォームアップ及びクールダウンピリオドにおいて)WDのRF帯域幅上でのみCRSが送信されることが示されている。
ある実施形態において、MTC向けのCRSミューティングは、次の点についての定義を含み得る:
・ CRSの最小量;
・ CRSのためにBL WDにより使用される狭帯域/広帯域の外側のPRBの数に相当するXの値。
また、次のアップリンク送信機会に先立つ:
・ ランダムアクセス;
・ サウンディングリファレンス信号(SRS);
・ 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)。
低減帯域幅(即ち、中央6PRB)へのCRS送信の低減は、WDのケイパビリティインジケーションに基づいて有効化されることができる。WD(例えば、WD16)は、自身のRF帯域幅がWDチャネル帯域幅(例えば、WD DLカテゴリM1について1.4MHz)として特定された帯域幅と同一であるかに関する自身のケイパビリティを指し示し得る。例えば、自身の受信機の帯域幅が1.4MHzであるか否かをネットワーク(例えば、ネットワークノード14)へシグナリングすることができる。その情報をネットワークにより使用して、CRSを全セル帯域幅にわたって送信すべきか又は低減されたセル帯域幅にわたって送信すべきかを決定することができる。これは、WDがそうしたシグナリングを行うことのできるCONNECTEDモードにおいて首尾良く動作し得る。
しかしながら、1つの課題は、WDの初期アクセス手続がCRSミューティングによるインパクトを受けるのか、である。初期アクセスにおいて、WDは、アクセスを試行しようとするセルが動作する時間−周波数リソースの知識を事前には有しない。そのセルのとりわけフレーム境界、時間/周波数情報といった必須の情報を含む同期信号が送信されるのは、中央周波数においてである。3GPP仕様によれば、ネットワークノードは、100kHzごと(チャネルラスタ)に中央周波数を設定することができる。しかし、WDは、周波数帯域内の厳密な中央周波数の位置を知らず、よって、WDは、典型的には周波数範囲をスキャンし、その範囲内で検知されたエネルギーを算出する。算出された電力が閾値を上回る場合、WDは、その周波数領域においてLTEチャネルが利用可能であると想定し、そして100KHzの幅ごとに初期セルサーチの処理を開始する。
いくつかの実施形態において、ここで議論されるような様々な理由で、全体的な初期アクセス手続はCRSミューティングの機能によるインパクトをそれほど受けないであろう。第一に、留意すべきこととして、CRS送信信号は概して中央周波数において常に送信される。これは、スペクトルのうちWD RFがチューニングされた部分における新たなLTEセルの存在を検知するために、WDはレガシーの周波数センシング方法を依然として使用することができることを意味する。但し、検知されるエネルギーレベルは、全帯域幅のCRS送信が提供されるケースと比較するとより低い可能性がある。これは、例えば、新たなセルの存在を検知するために使用される閾値のいくつかの変更を要してもよい。
第二に、セル帯域幅のうち様々な機会でWDによる受信が構成される部分にもCRS送信を提供することが考えられた。しかしながら、WDはその段階ではシステム情報にアクセスしておらず又はそれを読み取っていないことから、WDは帯域幅のうちCRSが送信されるその部分にチューニングされない可能性がある。チューニングされたRF帯域幅に依存して、WDは、算出されるパワースペクトル密度(PSD)における変動を検知し得るが、それは時間的に変化し得る。
第三に、WDが例えばウォームアップピリオドの期間中にアップリンク(UL)タイミングを導出することを可能にするランダムアクセス(RA)機会の前に、ネットワークノードは、WDカテゴリM1/M2のWD帯域幅にわたってCRS送信を提供するものと期待され得る。ネットワークは、セルBWのうちWDカテゴリM1/M2がアイドルモードにおいても構成される部分(例えば、ページング機会)を認識しているかもしれない。複数のランダムアクセス機会を、相異なる周期性と共に構成することができる。
サブフレームごと(例えば、PRACHコンフィグレーションインデックス#14)という高い頻度で、又は、20msに1回(例えば、PRACHコンフィグレーションインデックス#0)という低い頻度で、RA機会を構成することができる。
WDカテゴリM1/M2が初期アクセス(例えば、帯域スキャニング)を行うことを支援するために、本開示のいくつかの実施形態は、20msごとに1回のダウンリンク(DL)サブフレームにおける、全セルBWにわたるCRSの送信を提供する。全BWにわたるCRSを伴うこのDLサブフレームは、使用される実際のRA構成に関わらず、20msごとに1回発生するRA機会の前に送信され得る。これは、RA機会の前にWDカテゴリM1/M2のBW上でのみCRSが送信されることになり、それが20msよりも短い周期で生じることを意味する。
全BW上でのCRS送信(例えば、20msごと)及び10msごとのWD BW上でのCRS送信の一例が図18に示されている。この例では、フレームごとに1回セル内でRAが生じることを前提とする。この例に対応するコードは以下のものを含み得る:
Figure 0006977151
技術仕様(TS)36.211のテーブル5.7.1−2が議論の目的のために以下に示される。
Figure 0006977151
考察#1:CRSは、20msごとに少なくとも1回のDLサブフレームにおいてBW全体にわたって送信され、それは例えば20msごとに生じるRA機会の前である。
要するに、CRS送信がある帯域幅へ低減される場合には、カテゴリM1/M2のデバイスについて初期アクセスはそれほどインパクトを受けないかもしれず、そうしたデバイスへの帯域幅全体にわたる照射(light up)は異なる機会で周期的に行われる。この周期的な照射は、これらデバイスが初期のセルサーチ又は帯域スキャニングを行うことを助けるはずである。
考察#2:セル内でCRSミューティングが採用される場合には、カテゴリM1/M2のWDについて初期アクセスに対する有意なインパクトは予見されない。
本開示は、CRSミューティングが目標のセルにおいて適用される場合の、周波数スキャニングを用いるWD初期アクセスのための配置を含む。CRSミューティングの下で現行の手続が作動してもよいことが考察されてきた。
・ 考察#1:CRSは、20msごとに少なくとも1回のDLサブフレームにおいてBW全体にわたって送信され、それは例えば20msごとに生じるRA機会の前である。
・ 考察#2:セル内でCRSミューティングが採用される場合には、カテゴリM1/M2のWDについてWD初期アクセスに対する有意なインパクトは予見されない。
当業者により理解されるであろうように、ここで説明した概念は、方法、データ処理システム及び/又はコンピュータプログラムプロダクトとして具現化されてよい。したがって、ここで説明した概念は、全体としてハードウェアでの実施形態、全体としてソフトウェアでの実施形態、又は、ソフトウェア及びハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形式をとってよく、それら全てが概して“回路”又は“モジュール”としてここで言及されている。さらに、本開示は、コンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムを媒体において具現化した有形のコンピュータ使用可能な当該記憶媒体上のコンピュータプログラムプロダクトの形式をとってもよい。ハードディスク、CD−ROM、電子記憶デバイス、光学記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含めて、任意の適した有形のコンピュータ読取可能な媒体が利用されてよい。
いくつかの実施形態は、フローチャートの例示、並びに/又は方法、システム及びコンピュータプログラムプロダクトのブロック図を参照しながらここで説明されている。理解されるであろうこととして、フローチャートの例示及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートの例示及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを、コンピュータプログラム命令群により実装することができる。それらコンピュータプログラム命令群は、(特殊目的のコンピュータを生み出すようにするための)汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサへ提供されてマシンを生み出し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して稼働する上記命令群が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するための手段を生成する。
それらコンピュータプログラム命令群は、コンピュータ読取可能なメモリ又は記憶媒体内に記憶されてもよく、コンピュータ読取可能なメモリ内に記憶される命令群がフローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装する命令手段を含む製造の品目を生み出すように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定のやり方で機能するように指示することができる。
また、コンピュータプログラム命令群は、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で一連の動作ステップを実行させるように、当該コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされて、コンピュータ実装された処理を生み出してもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で稼働するそれら命令群は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するためのステップを提供する。
理解されるべきこととして、ブロック内に記述した機能/動作は、動作例において記述した順序から外れて生じてもよい。例えば、連続的に示した2つのブロックが実際には実質的に並行的に実行さてもよく、又は、それらブロックは関係する機能性/動作に依存して逆の順序で実行されることがあってもよい。図のうちのいくつかは通信の主要な方向を示すための通信経路上の矢印を含むものの、理解されるべきこととして、描かれた矢印に対して反対方向に通信が生じてもよい。
ここで説明した概念の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++といったオブジェクト指向プログラミング言語で書かれてもよい。しかしながら、本開示の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、“C”プログラミング言語といった旧来の手続型のプログラミング言語で書かれてもよい。そのプログラムコードは、全体としてユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は、全体としてリモートコンピュータ上で稼働してよい。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、LAN(local area network)若しくはWAN(wide area network)を通じてユーザのコンピュータへ接続されてもよく、又は、その接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを通じて)外部コンピュータへなされてもよい。
多くの異なる実施形態が、上の説明及び図面に関連してここで開示されている。理解されるであろうこととして、それら実施形態のあらゆる組み合わせ及び副次的な組み合わせをそのまま記述し及び説明することは、過度に冗長的で分かりにくいはずである。したがって、全ての実施形態は、いかなる手法で及び/又は組み合わせで組み合わされてもよく、本明細書は、図面を含めて、ここで説明した実施形態の全ての組み合わせ及び副次的な組み合わせについて並びにそれらを活用するやり方及び処理について完全に記述した説明を構成するものと解釈されるものとし、そうしたいかなる組み合わせ又は副次的な組み合わせに関する請求項をもサポートするものとする。
ここまでの説明において使用されている可能性のある略語は次を含む:
・DMRS 復調リファレンス信号
・CRS セル固有リファレンス信号
・MBSFN マルチブロードキャスト単一周波数ネットワーク
・RS リファレンス信号
・CSI−RS チャネル状態情報リファレンス信号
・NRS 狭帯域リファレンス信号
・NPSS 狭帯域PSS
・NSSS 狭帯域SSS
・PRS 測位リファレンス信号
・PT−RS 位相追跡リファレンス信号
・SSB 同期信号ブロック
・NR 新無線
・ACK 確認応答
・ADC アナログ−デジタル変換
・AGC 自動利得制御
・ANR 自動ネイバ関係
・AP アクセスポイント
・BCH ブロードキャストチャネル
・BLER ブロックエラーレート
・BS 基地局
・BSC 基地局コントローラ
・BTS 基地送受信局
・CA キャリアアグリゲーション
・CC コンポーネントキャリア
・CG セルグループ
・CGI セルグローバル識別子
・CP サイクリックプレフィクス
・CPICH 共通パイロットチャネル
・CSG クローズド加入者グループ
・DAS 分散アンテナシステム
・DC デュアルコネクティビティ
・DFT 離散フーリエ変換
・DL ダウンリンク
・DL−SCH ダウンリンク共有チャネル
・DRX 不連続受信
・EARFCN 進化型絶対無線周波数チャネル番号
・ECGI 進化型CGI
・eNB eNodeB
・FDD 周波数分割複信
・FFT 高速フーリエ変換
・HD−FDD 半二重FDD
・HO ハンドオーバ
・M2M マシンツーマシン
・MAC メディアアクセス制御
・MBB モバイルブロードバンド
・MCG マスタセルグループ
・MDT ドライブテスト最小化
・MeNB マスタeNodeB
・MIB マスタ情報ブロック
・MME モビリティ管理エンティティ
・MPDCCH マシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル
・MRTD 最大受信タイミング差
・MSR マルチ標準無線
・NACK 否定確認応答
・NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
・OFDM 直交周波数分割多重
・SI システム情報
・PCC プライマリコンポーネントキャリア
・PCI 物理セルアイデンティティ
・PCell プライマリセル
・PCG プライマリセルグループ
・PCH ページングチャネル
・PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
・ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
・PDU プロトコルデータユニット
・PGW パケットゲートウェイ
・PHICH 物理HARQインジケーションチャネル
・PLMN 公衆地上移動体ネットワーク
・PSCell プライマリSCell
・PSC プライマリサービングセル
・PSS プライマリ同期信号
・PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
・RACH ランダムアクセスチャネル
・RAT 無線アクセス技術
・RF 無線周波数
・RLM 無線リンク管理
・RNC 無線ネットワークコントローラ
・RRC 無線リソース制御
・RRH リモート無線ヘッド
・RRU リモート無線ユニット
・RSCP 受信信号符号電力
・RSRP リファレンス信号受信電力
・RSRQ リファレンス信号受信品質
・RSSI 受信信号強度インジケーション
・RSTD リファレンス信号時間差
・RV 冗長性バージョン
・Rx 受信機
・SCC セカンダリコンポーネントキャリア
・SCell セカンダリセル
・SCG セカンダリセルグループ
・SeNB セカンダリeNodeB
・SFN システムフレーム番号
・SGW シグナリングゲートウェイ
・SI システム情報
・SIB システム情報ブロック
・SIB1 システム情報ブロックタイプ1
・SINR 信号対干渉及び雑音比
・SON 自己組織化ネットワーク
・SSC セカンダリサービングセル
・SSS セカンダリ同期信号
・TA タイミングアドバンス
・TAG タイミングアドバンスグループ
・TDD 時分割複信
・Tx 送信機
・UARFCN UMTS絶対無線周波数チャネル番号
・UE ユーザ機器
・UL アップリンク
・WD ワイヤレスデバイス
当業者により認識されるであろうこととして、ここで説明した実施形態は、これまでに具体的に示し説明したものには限定されない。加えて、上で別段の言及がなされていない限り、添付図面の全ては等尺ではないことに留意すべきである。上の教示を踏まえて、次の特許請求の範囲のスコープから逸脱することなく、多様な修正及び変形が可能である。

Claims (29)

  1. 高効率キャリア動作のためのネットワークノード(14)のための方法であって、
    高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの第1の時間ピリオドを識別することと
    高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための少なくとも1つの第2の時間ピリオドを識別することと、
    識別された前記少なくとも1つの第1の時間ピリオドにおいて送信される前記リファレンス信号及び識別された前記少なくとも1つの第2の時間ピリオドにおいて送信される前記リファレンス信号について少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で推定されるエネルギーレベルの間の関係に基づいてワイヤレスデバイスが前記少なくとも1つのキャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定できるように、識別された前記少なくとも1つの第1の時間ピリオド及び識別された前記少なくとも1つの第2の時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと
    を含む方法。
  2. 請求項に記載の方法であって、前記低減帯域幅は、前記全セル帯域幅よりも小さい、方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、送信される前記リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(CRS)を含む、方法。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法であって、前記帯域幅パターンは、周期性を含む、方法。
  5. 請求項に記載の方法であって、前記周期性は、20ミリ秒(ms)である、方法。
  6. 請求項に記載の方法であって、前記周期性は、10ミリ秒(ms)である、方法。
  7. 請求項のいずれか1項に記載の方法であって、前記周期性は、ランダムアクセス(RA)手続及びシステム情報ブロック(SIB)送信時間長のうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に基づく、方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法であって、高効率キャリア動作において前記全セル帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための前記少なくとも1つの第1の時間ピリオドは、1ミリ秒に相当する、方法。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記帯域幅パターンに従って前記リファレンス信号が送信される結果として、ワイヤレスデバイス(WD)(16)についての初期アクセスリクエストを受信すること、
    をさらに含む、方法。
  10. 高効率キャリア動作のためのネットワークノード(14)であって、
    処理回路(22)を備え、前記処理回路(22)は、前記ネットワークノード(14)に、
    高効率キャリア動作において全セル帯域幅にわたってリファレンス信号を送信するための少なくとも1つの第1の時間ピリオドを識別することと、
    高効率キャリア動作のための低減帯域幅にわたって前記リファレンス信号を送信するための少なくとも1つの第2の時間ピリオドを識別することと、
    識別された前記少なくとも1つの第1の時間ピリオドにおいて送信される前記リファレンス信号及び識別された前記少なくとも1つの第2の時間ピリオドにおいて送信される前記リファレンス信号について少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で推定されるエネルギーレベルの間の関係に基づいてワイヤレスデバイスが前記少なくとも1つのキャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定できるように、識別された前記少なくとも1つの第1の時間ピリオド及び識別された前記少なくとも1つの第2の時間ピリオドに少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに従ってリファレンス信号を送信することと、
    を行わせるように構成される、ネットワークノード(14)。
  11. 高効率キャリア動作のためのワイヤレスデバイス(WD)(16)のための方法であって、
    少なくとも第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定することと
    少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で前記第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、
    前記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の前記第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、
    推定された前記第1のエネルギーレベルと推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係に少なくとも部分的に基づいて、前記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定することと
    前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作しているかの判定に基づいて、前記キャリア周波数上でセルサーチを実行することと
    を含む方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、前記第2の時間ピリオドは、前記第1の時間ピリオドよりも少ない、方法。
  13. 請求項11に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することは、
    前記キャリア周波数の範囲内で複数回続く前記第2の時間ピリオドにわたって前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定すること、
    をさらに含む、方法。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法であって、推定された前記第1のエネルギーレベルと推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の前記関係を推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定された前記第1のエネルギーレベルと比較することにより判定すること、をさらに含む、方法。
  15. 請求項1114のいずれか1項に記載の方法であって、推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された前記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足する場合に、前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作していると判定すること、を含む、方法。
  16. 請求項1115のいずれか1項に記載の方法であって、推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルと推定された前記第1のエネルギーレベルとの間の差が少なくとも予め決定された条件を充足しない場合に、前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作していないと判定すること、を含む、方法。
  17. 請求項1116のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の時間ピリオド及び前記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信に少なくとも部分的に基づく帯域幅パターンに対応する、方法。
  18. 請求項1117のいずれか1項に記載の方法であって、判定された前記第1の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における全セル帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための周期性に対応する、方法。
  19. 請求項17又は18に記載の方法であって、判定された前記第2の時間ピリオドは、高効率キャリア動作における低減帯域幅にわたるリファレンス信号送信のための時間長に対応する、方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、前記低減帯域幅は、前記全セル帯域幅よりも小さい、方法。
  21. 請求項1820のいずれか1項に記載の方法であって、前記リファレンス信号送信は、ネットワークノード(14)によるセル固有リファレンス信号(CRS)送信である、方法。
  22. 請求項18に記載の方法であって、高効率キャリア動作における前記全セル帯域幅にわたる前記リファレンス信号送信の前記周期性は、20ミリ秒(ms)である、方法。
  23. 請求項18に記載の方法であって、高効率キャリア動作における前記全セル帯域幅にわたる前記リファレンス信号送信の前記周期性は、10ミリ秒(ms)である、方法。
  24. 請求項19に記載の方法であって、高効率キャリア動作における前記全セル帯域幅にわたる前記リファレンス信号送信のための前記時間長は、1ミリ秒(ms)である、方法。
  25. 請求項1124のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の時間ピリオド及び前記第2の時間ピリオドのうちの少なくとも一方は、ランダムアクセス(RA)の周期性及びシステム情報ブロック(SIB)の周期性のうちの一方に対応する、方法。
  26. 請求項1125のいずれか1項に記載の方法であって、前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作しているかの前記判定に基づいて、前記キャリア周波数上で前記セルサーチを実行することは、
    前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作していると判定することに応じて、前記キャリア周波数上で前記セルサーチを実行すること、
    を含む、方法。
  27. 請求項1126のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の時間ピリオド及び前記第2の時間ピリオドの各々は、予め決定される時間ピリオドである、方法。
  28. 請求項1127のいずれか1項に記載の方法であって、
    記第1の時間ピリオドにわたって前記第1のエネルギーレベルを推定することは、前記第1の時間ピリオドにわたってパワースペクトル密度(PSD)を推定することを含み、
    前記少なくとも1回の前記第2の時間ピリオドにわたって前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することは、前記第2の時間ピリオドにわたってPSDを推定することを含み、前記第1の時間ピリオド及び前記第2の時間ピリオドの各々は1ミリ秒に相当する、
    方法。
  29. 高効率キャリア動作のためのワイヤレスデバイス(WD)(16)であって、処理回路(42)を備え、前記処理回路(42)は、前記WD(16)に、
    少なくとも第1の時間ピリオド及び前記第1の時間ピリオドとは異なる第2の時間ピリオドを判定することと、
    少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で前記第1の時間ピリオドにわたって第1のエネルギーレベルを推定することと、
    前記少なくとも1つのキャリア周波数の範囲内で少なくとも1回の前記第2の時間ピリオドにわたって少なくとも1つの第2のエネルギーレベルを推定することと、
    推定された前記第1のエネルギーレベルと推定された前記少なくとも1つの第2のエネルギーレベルとの間の関係に少なくとも部分的に基づいて、前記キャリア周波数上で少なくとも1つのセルが動作しているかを判定することと、
    前記キャリア周波数上で前記少なくとも1つのセルが動作しているかの前記判定に基づいて、前記キャリア周波数上でセルサーチを実行することと、
    を行わせるように構成される、WD(16)。
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