JP6970561B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランプ装置に関する。
従来、ブローバイガスをクランクケース内から吸気流路へ還流させるブローバイガス還流装置は、クランクケースあるいはシリンダヘッドに設けられたパイプと、ブローバイガスを流通させるホースと、パイプとホースを締め付けるクランプとを備える。ブローバイガス還流装置のクランプは、一般的に金属製のクランプが用いられる(例えば、特許文献1)。
特開2004−143299号公報
ブローバイガスが大気へ開放されることを防ぐため、ブローバイガス還流装置は、パイプとホースが接続された後、その接続が解除されないようにすることが強く望まれている。しかし、金属製のクランプは、ホースの劣化による変形に対する追従性がなく、シール不良によるブローバイガスの漏出を招くおそれがある。
そこで、本発明は、ブローバイガスの漏出を防止することが可能なクランプ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のクランプ装置は、ブローバイガスを流通させるホースによって外周側が被覆されるパイプと、貫通孔の中心軸に沿った方向に配向する繊維を含む結晶性樹脂で形成され、前記貫通孔に前記ホースおよび前記パイプが挿入された状態で、前記ホースと前記パイプとを締結するクランプと、を備えた。
前記結晶性樹脂の結晶化度は、前記ホースの結晶化度よりも小さくてもよい。
前記貫通孔は、第1内径と前記第1内径よりも小さい第2内径を含むテーパ部を有してもよい。
前記パイプは、雄ネジ部が外周面に形成され、前記クランプは、雌ネジ部が前記貫通孔の内周面に形成され、前記クランプは、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合することにより、前記ホースと前記パイプとを締結してもよい。
前記パイプは、嵌合部が前記外周面に形成され、前記貫通孔の端部は、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合した後、前記嵌合部と嵌合してもよい。
本発明によれば、ブローバイガスの漏出を防止することが可能となる。
本実施形態におけるエンジンシステムの構成を示す概略図である。 本実施形態におけるクランプ装置の構成を示す概略図である。 本実施形態におけるクランプの構成を示す概略図である。 本実施形態におけるパイプに対する、ホース、クランプ、締め付けバンドの組み付け方法を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかるエンジンシステム1の構成を示す概略図である。図1に示すように、エンジンシステム1には、エンジン10が設けられている。エンジン10は、シリンダブロック12と、クランクケース14と、シリンダヘッド16と、ヘッドカバー18と、オイルパン20とを含んで構成される。クランクケース14は、シリンダブロック12と一体形成されている。シリンダヘッド16は、シリンダブロック12に連結される。ヘッドカバー18は、シリンダヘッド16に連結される。オイルパン20は、クランクケース14に連結される。
シリンダブロック12には、複数のシリンダボア22が形成されており、複数のシリンダボア22には、それぞれピストン24が摺動可能にコネクティングロッド26に支持されている。そして、エンジン10では、シリンダボア22と、シリンダヘッド16と、ピストン24の冠面とによって囲まれた空間が燃焼室28として形成される。
また、エンジン10では、クランクケース14およびオイルパン20に囲まれた空間がクランク室30として形成される。クランク室30内には、クランクシャフト32が回転可能に支持されている。ピストン24は、コネクティングロッド26を介してクランクシャフト32に連結される。
シリンダヘッド16には、吸気ポート34および排気ポート36が燃焼室28に連通するように設けられる。吸気ポート34と燃焼室28との間には、吸気バルブ38の先端が位置し、排気ポート36と燃焼室28との間には、排気バルブ40の先端が位置している。
また、エンジン10では、シリンダヘッド16およびヘッドカバー18に囲まれた空間がカム室42として形成される。カム室42には、吸気用カムシャフト44および排気用カムシャフト46が回転可能に支持されている。
吸気用カムシャフト44には、複数の吸気バルブ用カム44aが固定されている。吸気バルブ用カム44aは、吸気バルブ38の末端に当接されており、吸気用カムシャフト44の回転に伴って回転することで、吸気バルブ38を軸方向に移動させる。これにより、吸気バルブ38は、吸気ポート34と燃焼室28との間を開閉させる。
排気用カムシャフト46には、複数の排気バルブ用カム46aが固定されている。排気バルブ用カム46aは、排気バルブ40の末端に当接されており、排気用カムシャフト46の回転に伴って回転することで、排気バルブ40を軸方向に移動させる。これにより、排気バルブ40は、排気ポート36と燃焼室28との間を開閉させる。
また、シリンダヘッド16には、不図示のインジェクタおよび点火プラグが設けられる。インジェクタから燃焼室28に噴射された燃料は、吸気ポート34を介して燃焼室28に供給された空気と混ざり混合気となる。そして、所定のタイミングで点火プラグが点火され、燃焼室28内で生成された混合気が燃焼される。かかる燃焼により、ピストン24が往復運動を行い、その往復運動が、コネクティングロッド26を通じてクランクシャフト32の回転運動に変換される。
吸気ポート34の上流側には、吸気マニホールドを含む吸気流路48が連通される。吸気流路48内には、エアクリーナ50、過給機80のコンプレッサ82、インタークーラ52、スロットルバルブ54が上流側から順に設けられる。エアクリーナ50によって浄化された吸気は、吸気流路48、吸気ポート34を通じて燃焼室28に導入される。なお、吸気流路48は、主に、コンプレッサ82よりも上流側のコンプレッサ前ダクト(ダクト)48a、コンプレッサ82よりも下流側のコンプレッサ後ダクト48bによって形成されている。
排気ポート36の下流側には、排気マニホールドを含む排気流路56が連通される。排気流路56には、過給機80のタービン84、触媒58およびマフラ60が上流側から順に設けられている。燃焼室28で生じた燃焼後の排気ガスは、排気流路56の通過過程で、触媒58によって浄化され、マフラ60を通じて外部に排出される。
過給機80は、コンプレッサ82、タービン84、ロータ軸86およびハウジング88を備えている。
コンプレッサ82は、内部空間が吸気流路48の一部としても機能するコンプレッサハウジング82aと、コンプレッサハウジング82a内に収容されたコンプレッサインペラ82bとによって構成される。コンプレッサインペラ82bは、タービンインペラ84bにロータ軸86を介して接続されており、タービンインペラ84bと一体的に回転する。コンプレッサインペラ82bは、タービンインペラ84bの回転動力によって回転することで、吸気を圧縮する。
タービン84は、内部空間が排気流路56の一部としても機能するタービンハウジング84aと、タービンハウジング84a内に収容されたタービンインペラ84bとによって構成される。タービンインペラ84bは、燃焼室28から排出された排気ガスによって回転する。
ハウジング88は、コンプレッサハウジング82aおよびタービンハウジング84aの間に設けられ、ロータ軸86を回転可能に支持する。
クランクケース14には、クランク室30に連通するオイルセパレータ62a、62bが設けられる。オイルセパレータ62a、62bは、シリンダボア22およびピストン24の隙間を介してクランク室30に流出したブローバイガスから、混入したオイルを分離する。
オイルセパレータ62aは、第1ブローバイガス流路64がクランプ装置100Aにより接続される。第1ブローバイガス流路64は、オイルセパレータ62aと、吸気流路48における吸気ポート34およびスロットルバルブ54の間とを連通する流路である。第1ブローバイガス流路64は、ブローバイガスを吸気流路48へ還流させる。なお。第1ブローバイガス流路64には、逆止弁(PCVバルブ)66が設けられ、吸気流路48からオイルセパレータ62aへの吸気の逆流を防止する。
オイルセパレータ62bは、第2ブローバイガス流路68がクランプ装置100Bにより接続されている。第2ブローバイガス流路68は、オイルセパレータ62bと、吸気流路48におけるエアクリーナ50およびコンプレッサ82の間とを連通する流路である。第2ブローバイガス流路68は、ブローバイガスを吸気流路48へ還流させる。
また、エンジンシステム1には、カム室42と、吸気流路48におけるインタークーラ52およびスロットルバルブ54の間とを連通する掃気流路70が設けられる。さらに、シリンダブロック12およびシリンダヘッド16には、クランク室30とカム室42とを連通する通気孔72が形成されている。
エンジンシステム1では、過給機80が実質的に過給していない場合、吸気流路48におけるスロットルバルブ54の下流側は負圧になる。このため、掃気流路70、カム室42、通気孔72を介して吸気がクランク室30に供給されるとともに、クランク室30内のブローバイガスが、オイルセパレータ62a、第1ブローバイガス流路64を通じて吸気流路48に還流される。
一方、過給機80が過給している場合、コンプレッサ82より上流側が負圧になる。このため、掃気流路70、カム室42、通気孔72を介して吸気がクランク室30に供給されるとともに、クランク室30内のブローバイガスが、オイルセパレータ62b、第2ブローバイガス流路68を通じて吸気流路48に還流される。
図2は、本実施形態におけるクランプ装置100Aの構成を示す概略図である。なお、クランプ装置100Aとクランプ装置100Bの構造は実質的に等しい。したがって、ここでは、クランプ装置100Aの構造について詳述し、クランプ装置100Bの構造の説明については省略する。
クランプ装置100Aは、オイルセパレータ62aに設けられたパイプ102と、パイプ102に対し挿抜可能に構成されるホース104と、パイプ102とホース104を締結するクランプ106と、ホース104とクランプ106の間に配される締め付けバンド108とを備える。
パイプ102は、内部に空洞を有する管である。パイプ102の内部は、ブローバイガスが流通する。パイプ102は、円筒部102aと、先端部102bと、係止部102cを有する。円筒部102aは、円筒形状で、一定の外径および内径に形成される。
先端部102bは、大径部102baとテーパ部102bbを有する。大径部102baは、円筒部102aの外径より大きい外径に形成される。大径部102baは、円筒形状に形成され、一端が円筒部102aと接続し、他端がテーパ部102bbと接続する。大径部102baと円筒部102aとの間には、段差部が形成される。テーパ部102bbは、大径部102baとの接続端において、大径部102baと同一の外径に形成される。テーパ部102bbは、大径部102baから離隔する方向に向かって外径が漸縮するテーパ面を有する。テーパ部102bbは、内部が空洞となる円錐台形状に形成される。
係止部102cは、円筒部102aの外周面上に形成される。係止部102cは、パイプ102の中心軸方向において、大径部102baと所定距離離間した位置に設けられる。係止部102cは、雄ネジ部102caと、テーパ部102cbと、嵌合部102ccとを有する。雄ネジ部102caは、外周面に螺旋状のねじ山が形成される。テーパ部102cbは、円錐台形状に形成され、一端が雄ネジ部102caと接続し、他端が嵌合部102ccと接続する。テーパ部102cbは、雄ネジ部102caから離隔する方向に向かって外径が漸拡するテーパ面を有する。嵌合部102ccは、略円環形状に形成され、テーパ部102cbとの接続端に円周方向に沿って延在する溝を有する。
ホース104は、樹脂(本実施形態では、合成ゴム)により円筒形状に形成される。ホース104の内部には、ブローバイガスが流通する。ホース104は、内部の空洞にパイプ102の先端部102bおよび円筒部102aの一部が挿入される。したがって、パイプ102は、ホース104によって外周側が被覆される。ホース104の一端は、雄ネジ部102caの端面と接触する。雄ネジ部102caの端面と接触することで、ホース104が位置決めされる。
図3は、本実施形態におけるクランプ106の構成を示す概略図である。クランプ106は、六角柱形状に形成されたナットである。クランプ106は、ホース104とパイプ102とを締結する。クランプ106は、図3に示すように、ホース104を挿通させるための貫通孔106aが形成される。クランプ106の内周面(貫通孔106a)には、平行部106b(端部)と、雌ネジ部106cと、テーパ部106dとが形成される。貫通孔106aは、クランプ106の上面106eおよび下面106fを貫通する。
貫通孔106aは、上面106eに第1開口端106aaを有し、下面106fに第2開口端106abを有する。平行部106bは、貫通孔106aの最も第1開口端106aa側に設けられる。平行部106bは、貫通孔106aの中心軸と平行な面を有し、リング状に形成される。平行部106bは、係止部102cの嵌合部102ccの溝に嵌合する。雌ネジ部106cは、平行部106bよりも第2開口端106ab側に設けられる。雌ネジ部106cは、螺旋状のねじ溝が形成される。テーパ部106dは、雌ネジ部106cよりも第2開口端106ab側に設けられ、貫通孔106aの最も第2開口端106ab側に設けられる。テーパ部106dは、雌ネジ部106cから離隔する方向に向かって内径が漸縮する。テーパ部106dは、第1内径と第1内径よりも小さい第2内径を含むテーパ面を有する。なお、平行部106bおよびテーパ部106dには、螺旋状のねじ溝は形成されていない。
クランプ106は、繊維を含む結晶性樹脂(FRP)で構成される。結晶性樹脂は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド9T(PA9T)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等である。クランプ106は、本実施形態では、ポリアミド6(ナイロン6)に強化材としてガラス繊維GFを添加したものを使用する。結晶性樹脂は、固化状態において結晶部と非晶部とを有する。結晶性樹脂の全容積に占める結晶部の比率を結晶化度という。ところで樹脂は、熱が加わることにより収縮する熱収縮現象が生じる。クランプ106およびホース104は、樹脂で構成される。そのため、クランプ106およびホース104は、熱が加わると熱収縮する。本実施形態では、クランプ106の熱収縮量は、ホース104の熱収縮量と同等以上である。クランプ106の熱収縮量は、ホース104の熱収縮量より大きい方が好ましい。換言すれば、クランプ106の結晶化度は、ホース104の結晶化度より小さい。クランプ106を成形後に急冷することで、クランプ106の結晶化度をホース104の結晶化度よりも小さくすることができる。
クランプ106は、ガラス繊維GFが一定方向(図3中矢印方向)に配列して構成されている。ここで、一定方向とは、クランプ106の貫通孔106aの中心軸に沿った方向である。換言すれば、クランプ106の繊維配向は、貫通孔106aの中心軸に沿った方向である。クランプ106の繊維配向は、樹脂を成形する金型のゲート位置により決定することができる。樹脂に添加されたガラス繊維GFは、金型内を流れる樹脂の流れに沿って配列する。したがって、金型のゲート位置を、例えば、クランプ106の貫通孔106aの中心軸上における第1開口端106aa側あるいは第2開口端106ab側に設ける。そうすることで、貫通孔106aの中心軸に沿った方向に配向するガラス繊維GFを含むクランプ106を形成することができる。なお、本実施形態は、射出成形法を用いて金型によりクランプ106を成形している。
図2に戻り、締め付けバンド108は、金属により、径方向に伸縮性を有する略リング形状に形成される。締め付けバンド108は、ホース104とクランプ106との間に配される。また、締め付けバンド108は、ホース104の一端が雄ネジ部102caの端面と接触した状態で、パイプ102の大径部102baと雄ネジ部102caとの間に配される。締め付けバンド108は、ホース104をパイプ102側に締め付ける。
図4は、本実施形態におけるパイプ102に対する、ホース104、クランプ106、締め付けバンド108の組み付け方法を説明する図である。まず、図4(a)に示すように、パイプ102にホース104を挿入(嵌合)する。ホース104は、パイプ102の雄ネジ部102caの端面に突き当てられ、位置決めされる。つぎに、図4(b)に示すように、ホース104の外周側に締め付けバンド108を配置する。その後、図4(c)に示すように、ホース104にクランプ106を取り付け、クランプ106を図中矢印方向に移動させる。
ここで、貫通孔106aの平行部106bおよび雌ネジ部106cの内径は、ホース104の外径より大きく、ホース104の外周面に配置された締め付けバンド108の外径より大きい内径を有する。また、テーパ部106dの内径は、ホース104の外径以上の内径を有する。具体的に、テーパ部106dは、一端がホース104の外径より大きい第1内径を有し、他端(第2開口端106ab)がホース104の外径と大凡等しい第2内径を有する。第1内径は、平行部106bおよび雌ネジ部106cの内径と大凡等しく、ホース104の外周面に配置された締め付けバンド108の外径より大きい内径を有する。また、第2内径は、ホース104の外周面に配置された締め付けバンド108の外径より小さい内径を有する。そのため、クランプ106を図中矢印方向に移動させても、クランプ106の上面106eが締め付けバンド108と干渉せずに、容易にクランプ106をパイプ102とホース104の接続部まで移動させることができる。したがって、クランプ106をパイプ102およびホース104に組み付ける際の作業性を向上させることができる。
なお、テーパ部106dは、他端(第2開口端106ab)がホース104の外径未満の第2内径を有してもよい。その場合、第2内径は、パイプ102の大径部102baの外径よりも大きい。ホース104は、クランプ106が組み付けられると、テーパ部106dの他端により内径側に押圧され変形する。そのため、テーパ部106dの他端は、パイプ102およびホース104を締結する初期の締結力を与えることができる。
クランプ106がパイプ102の雄ネジ部102caと接触すると、クランプ106をパイプ102の周方向(例えば図中時計回り方向)に回転させる。ここで、クランプ106のホース104の長手方向への移動、および、クランプ106の回転は、工具を用いることなく、作業者の手で行うことが可能である。クランプ106を回転させると、図4(d)に示すように、雄ネジ部102caと雌ネジ部106cが螺合する。雄ネジ部102caおよび雌ネジ部106cにより、クランプ106をパイプ102へ容易に組み付けることができる。
雄ネジ部102caと雌ネジ部106cとが螺合した状態で、さらにクランプ106を回転させると、クランプ106の平行部106bがテーパ部102cbのテーパ面と当接し、クランプ106の平行部106bがテーパ部102cbのテーパ面に乗り上げる。クランプ106の平行部106bがテーパ部102cbのテーパ面に乗り上げると、図4(e)に示すように、クランプ106の平行部106bが嵌合部102ccの溝と嵌合する。このように、クランプ106の平行部106bは、雄ネジ部102caと雌ネジ部106cが螺合した後、嵌合部102cc(溝)と嵌合する。このとき、締め付けバンド108は、パイプ102の大径部102baと雄ネジ部102caとの間に位置する。テーパ部106dは、締め付けバンド108と協働してホース104を外側から締め付ける。これにより、パイプ102に対する、ホース104、クランプ106、締め付けバンド108の組み付けが完了する。
なお、クランプ106の組み付けが完了すると、クランプ106の平行部106bが嵌合部102cc(溝)と嵌合する。そのため、図4(e)に示す状態からクランプ106をパイプ102の周方向(例えば、反時計回り方向)に回転させても、クランプ106の平行部106bは、テーパ部102cbを乗り越えて戻ることはない。言い換えれば、嵌合部102ccは、クランプ106の平行部106bとの嵌合状態を維持(保持)する。したがって、クランプ装置100Aは、クランプ106を破壊しない限り、パイプ102とホース104の接続箇所からクランプ106を取り外すことはできない。よって、クランプ装置100Aは、クランプ106組み付け後における、クランプ106の脱落を防止することができる。
ところで、ホース104は、経時劣化や熱劣化等により変形(収縮)し、クランプ106とホース104の間でシール不良(ブローバイガスの漏出)が生じるおそれがある。そこで、本実施形態は、クランプ106を、繊維を含む結晶性樹脂で構成し、クランプ106の繊維配向を、貫通孔106aの中心軸に沿った方向にしている。
クランプ装置100Aおよびクランプ装置100Bは、エンジン房内に配される。エンジン房内は、エンジン10稼働時において、エンジン10からの伝熱により、例えば、50℃以上の温度環境となる。クランプ106は、結晶性樹脂であるため、50℃以上の熱が加わると、非晶部の結晶化が進み、熱収縮する。熱収縮は、結晶性樹脂の繊維配向と直交する方向に収縮しやすくなる。クランプ106の繊維配向は、貫通孔106aの中心軸に沿った方向であるため、熱収縮が起こるとクランプ106は、貫通孔106aの径方向内側に向かって収縮する。
このとき、クランプ106の熱収縮量は、ホース104の熱収縮量より大きい。換言すれば、クランプ106の結晶化度は、ホース104の結晶化度より小さい。クランプ106の結晶化度をホース104の結晶化度よりも小さくするためには、クランプ106の成形後に急冷する必要がある。例えば、成形時の金型の温度を低温に調整し、成形後に金型から取り出すことで急冷することができる。また、成形後の金型で保持する時間を短時間に調整し、成形後に金型から取り出すことで急冷することができる。このように、成形条件を調整し、樹脂を急冷することで結晶化度を小さくすることができる。
上述したとおり、クランプ106は、ホース104が経時劣化や熱劣化等により変形したとしても、熱収縮することで、ホース104の変形に追従することができる。したがって、クランプ106とホース104の間で生じるシール不良(ブローバイガスの漏出)を防止することができる。
本実施形態のクランプ装置100A、100Bによれば、クランプ106を回転させることでパイプ102に容易に組み付けることができる。クランプ106を組み付ける際には、工具を用いることなく、作業者の手で組み付けることが可能である。したがって、専用の特殊工具を用意する必要がない為、作業性が向上するとともに、工具スペースが不必要な為、使用部位の制限もかからない。また、専用の特殊工具を用意する必要がない為、低コスト化にも寄与する。さらに、ホース104が劣化により変形しても、クランプ106が熱収縮することでシール不良(ブローバイガスの漏出)を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、オイルセパレータ62aと第1ブローバイガス流路64を接続するクランプ装置100Aの構成について説明した。しかし、上記実施形態のクランプ装置100Aの構成は、これに限定されず、例えば、吸気流路48と第1ブローバイガス流路64を接続する接続部に適用されてもよい。あるいは、クランプ装置100Aの構成は、吸気流路48と第2ブローバイガス流路68を接続する接続部に適用されてもよい。また、PCVバルブ66と第1ブローバイガス流路64を接続する接続部に適用されてもよい。
上記実施形態では、クランプ106は、六角柱形状に形成されたナットである場合について説明した。しかし、上記実施形態のクランプ106は、これに限定されず、例えば、円柱形状に形成されたナットであってもよい。
本発明は、クランプ装置に利用できる。
100A、100B クランプ装置
102 パイプ
104 ホース
106 クランプ
106a 貫通孔
GF ガラス繊維(繊維)

Claims (5)

  1. ブローバイガスを流通させるホースによって外周側が被覆されるパイプと、
    貫通孔の中心軸に沿った方向に配向する繊維を含む結晶性樹脂で形成され、前記貫通孔に前記ホースおよび前記パイプが挿入された状態で、前記ホースと前記パイプとを締結するクランプと、
    を備えたクランプ装置。
  2. 前記結晶性樹脂の結晶化度は、前記ホースの結晶化度よりも小さい請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記貫通孔は、第1内径と前記第1内径よりも小さい第2内径を含むテーパ部を有する請求項1または2に記載のクランプ装置。
  4. 前記パイプは、雄ネジ部が外周面に形成され、
    前記クランプは、雌ネジ部が前記貫通孔の内周面に形成され、
    前記クランプは、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合することにより、前記ホースと前記パイプとを締結する請求項1から3のいずれか1項に記載のクランプ装置。
  5. 前記パイプは、嵌合部が前記外周面に形成され、
    前記貫通孔の端部は、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合した後、前記嵌合部と嵌合する請求項4に記載のクランプ装置。
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