JP6969637B2 - 因果関係分析方法および電子デバイス - Google Patents
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Description
・・・式(1)
方程式の最初の項は、変数重み係数wjによって調整されたフィッティング矛盾を表し、2番目の項は、観測変数間の因果関係を特徴付けるために構成された因果関係構造ネットワークにおけるスパース性制約を表す。具体的には、Gは因果ネットワーク構造を表す。Xi∈RNは、観測変数Xiを記述する、N個の観測値から構成されるベクトルを表す。Pa(Xi)は、因果構造GにおけるXiの親ノードを表し、Xiと他の変数との間の因果関係を表す。wiは、変数間の範囲の違いをバランスさせるためのスカラーパラメータを表し、連続変数及び離散変数の違い、及び、様々な連続変数の値の範囲の違いを含む。LL(Xi|Pa(Xi))は、例えば負の対数尤度(損失関数としても知られる)などの、データのフィッティング矛盾に依存する。そして、Pen(Xi,Pa(Xi))は、観測変数Xiの因果推定におけるスパース性制約、例えば、L0スパース性制約を設定するために使用される。
・・・式(2)
ここで、βiは、XiとXi以外の他の変数X−iとの間の因果関係を示し、解決されるべき因果関係である。εiは、変数Xiについての観測変数誤差を表し、Laplace(0,bi)は、平均値が0でスケールパラメータがbiのラプラス分布を表す。この式において、βij=0であれば、変数XjはXiの親ノードではないことを意味し、したがって(βi,X−i)はXiの親ノードPa(Xi)を示す。
・・・式(3)
ここで、nは観測データ数を表す。xinは、変数Xiのn番目の観測データ値を示す。X−i,nは、変数Xi以外の他の変数X−iのn番目の観測データ値を表す。biは変数Xiに対するラプラス分布のスケールパラメータを表し、βiはXiと変数Xi以外の他の変数X−iとの間の因果関係である。
・・・式(4)
ここで、βiは、Xiと変数Xi以外の他の変数X−iとの間の因果関係を示し、解決されるべき因果関係である。εiは変数Xiについての変数誤差(variable error)を表し、Logistic(0,1)は平均値0とスケールパラメータ1を持つロジスティック分布を表す。この場合、混合変数の連続変数についてのMIC規則は次のように表され得る。
・・・式(5)
ここで、nは観測データ数を表す。xinは、変数Xiのn番目の観測データ値を示す。X−i,nは、変数Xi以外の他の変数X−iのn番目の観測データ値を表す。βiはXiと変数Xi以外の他の変数X−iとの間の因果関係である。
・・・式(6)
ここで、Pac(Xi)は、Xiに対する潜在親ノード(potential parent node)の最適セットを表し、Xiの親ノード集合は、潜在親ノードの最適セットの1つのサブセットであり、つまり、Pa(Xi)⊆Pac(Xi)である。したがって、式(1)のLL(Xi|Pa(Xi))/wiは、は、重み係数によって調整された相対損失を表す。絶対損失と比較して、相対損失は、異なる変数範囲によって引き起こされるデータの差異を減らし、同様に観測変数Xiの推定誤差に対するモデルの感度を低下させる。
・・・式(7)
式(7)は、式(3)と同様であるが、X’を用いる点で異なり、X’は、Xiの親ノードであり、X−1のサブセットである。同様に、離散型の観測値について、wiは、ロジスティック分布の仮定に基づいて、例えば、次の式で計算され得る。
・・・式(8)
式(7)は、式(5)と実質的に同様であるが、X’を用いる点で異なり、X’は、Xiの親ノードであり、X−1のサブセットである。
・・・式(9)
・・・式(10)
ここで、
Xi∈RNは、観測変数Xiを記述する、N個の観測値から構成されるベクトルを表す。
X−i∈RN×(D−1)は、変数Xiを除く観測データの全てのデータを表し、行列の各列は、それぞれ、変数X1,...Xi−1,Xi+1,,...XDに対応する。
βi∈RD−1は、変数Xiと他の変数との間の因果強度(causal strength)を記述する推定されるべきパラメータを示す。
||A||0は、ベクトルのL0ノルムを示す。
制約G∈DAGは、因果ネットワーク構造を有向非巡回グラフとして拘束するために使用される。
λiは、観測変数Xjの因果推定に対するスパース性制約の強度を設定するためのスーパーパラメータを示す。
スカラーパラメータとしてのwiは、観測変数Xjの推定誤差に対するモデルの感度を低減させるための変数重み係数を示す。
ziはデータの種類を示し、zi=1は離散変数を表し、zi=0は連続変数を表す。
・・・式(11)
・・・式(12)
ここで、Vは一組の全観測変数を表し、Uは一組の未分類観測変数を表す。π1 Uは、変数セットUに属し、因果シーケンスにおいて最初にランク付けされる変数を示し、S(βj)は、ベクトルβjのサポートセットを表す。
・・・式(14)
ここで、g(Qs)は開始ノードからノードQsを介して現在のノードまでに費やされるコストを表し、h(Qs)は現在のノードからターゲットノードまでの予測コストを表し、ここで、g(Qs)およびh(Qs)は、次式に従ってそれぞれ計算され得る。
・・・式(14)
、および、因果シーケンスセットOPENが、初期化される。
は、ソート変数の候補シーケンスである。因果関係シーケンスセットOPENは、次の形式を取る。
・・・式(15)
ここで、Qsはソート変数セットを表し、f(Qs)は上記の式(13)を表し、
は、候補因果シーケンスを表し、以下のように初期化され得る。
・・・式(16)
を導入することが提案され、シーケンスグラフの探索空間は、変数グループの順次関係に従ってプルーニングされる。図4は、探索空間プルーニングが採用された場合の混合A*FoBa探索方法の例示的なフローチャートを示す。
が得られると、ステップ408において、変数グループの順次関係を用いて候補因果シーケンス
がさらに検証され、候補因果シーケンスが変数グループの順次関係と矛盾しないか否かを判定する。候補因果シーケンスと変数グループの順次関係との間に矛盾がない場合、方法はステップ405に進み、そこで新しく生成された候補因果シーケンスがOPENセットに追加される。一方、候補因果シーケンスと変数グループの順次関係との間に矛盾がある場合、本方法はステップ405をスキップして直接ステップ406を実行する。このようにして、探索空間をプルーニングして、最適解を発見するプロセスを加速することができる。
を提示することができる。また、観測データを自動的に学習することによっても、変数グループの関係が得られ得る。以下、図5を参照して、変数グループの順次関係を自動的に学習する方法の一例について説明する。
、つまり、全ての強連結成分(strongly connected component)の和集合(union)が変数の全体集合(universal set)である。強連結成分は、それ自体でループを形成することができ、他のノードまたは強連結成分とのループを形成できないノードの集合である。図6Bは、図6Aに示す親関係グラフから抽出された強連結成分SCC1およびSCC2を模式的に示す図である。
が直接取得され得るので、順次関係
が取得され得る。例えば、図6Cに示す新たな有向非巡回グラフについて、
が取得され得る。
各観測変数について潜在的に最適な親ノードセットを取得し、
得られた最適な親ノードセットに基づいて親関係グラフを生成し、
親関係グラフから強連結成分を抽出し、
強連結成分内の各成分を新たなノードに変換し、親関係グラフ内の2つの強連結成分間の連結性の存在下でそれぞれの新たなノード間に対応するエッジを追加することによって、親関係グラフを新たな有向非巡回グラフに変換し、
有向非巡回グラフにおける強連結成分間の順次関係を抽出して、変数グループの予め定められた順次関係とする、
ことによって、自動的に決定するように構成され得る。変数グループの順次関係の自動決定については、図5を参照して上記の説明を参照することができる。
Claims (16)
- 因果関係分析方法であって、
複数の観測変数に対応する観測データを取得することと、
前記複数の観測変数のデータタイプを決定することと、
前記データタイプに基づいて、連続観測変数の因果関係目的関数と離散観測変数の因果関係目的関数とを含む因果モデルを用いて前記複数の観測変数間の因果関係を決定することと、
を有する方法。 - 前記複数の観測変数は、連続変数、離散変数、およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。 - 前記複数の観測変数の1つが連続変数である場合、連続観測変数の前記因果関係目的関数を用いて、前記複数の観測変数の1つと他の観測変数との因果関係を決定することと、
前記複数の観測変数の1つが離散変数である場合、離散観測変数の前記因果関係目的関数を用いて、前記複数の観測変数の1つと他の観測変数との因果関係を決定することと、
をさらに有する、請求項1に記載の方法。 - 前記因果モデルは、前記複数の観測変数のデータタイプに対応するパラメータをさらに有する、
請求項1に記載の方法。 - 連続観測変数の前記因果関係目的関数が、観測変数の誤差がラプラス分布に従うと仮定して構築され、離散観測変数の因果関係目的関数が、観測変数の誤差がロジスティック分布に従うと仮定して構築される、
請求項1に記載の方法。 - 連続観測変数の前記因果関係目的関数および離散観測変数の前記因果関係目的関数のそれぞれが尤度関数である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 - 前記因果関係は、有向非巡回グラフ及びスパース性の制約の下で前記因果モデルを用いて決定される、
請求項1に記載の方法。 - 前記因果モデルは、前記複数の観測変数のそれぞれの重み係数のパラメータをさらに有し、前記重み係数は、異なる前記観測変数を前記観測データの大きさに関して比較可能にする、
請求項1に記載の方法。 - 前記重み係数は、観測変数の誤差がロジスティック分布に従うと仮定して計算される、
請求項8に記載の方法。 - 前記重み係数は、観測変数の誤差がラプラス分布に従うと仮定して計算される、
請求項8に記載の方法。 - 前記因果関係を決定することは、前記複数の観測変数の最適な因果順序(optimal causal order)を決定することをさらに有する、
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。 - 前記複数の観測変数間の前記因果関係を送信すること、
をさらに有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。 - 前記観測データは、製薬、製造、市場、交通、気象、および大気質のうちの少なくとも1つに関するデータを有する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。 - 前記因果関係と前記観測変数とに基づく分析及び予測のうちの少なくとも1つを実行すること、
をさらに有する、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。 - 分析及び予測のうちの少なくとも1つは、製薬分析、製造分析、市場分析、交通予測、気象予測、および大気質予測のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。 - 複数の観測変数に対応する観測データを取得し、
前記複数の観測変数のデータタイプを決定し、
前記データタイプに基づいて、連続観測変数の因果関係目的関数と離散観測変数の因果関係目的関数とを含む因果モデルを用いて前記複数の観測変数間の因果関係を決定する、
ように構成されたプロセッサを有する、電子デバイス。
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