以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
以下に説明される複数の実施形態は、LTE eMTC及びNB-IoTを含むCIoTのための無線通信ネットワークを主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、その他のCIoTのための無線通信ネットワークに適用されてもよい。
<第1の実施形態>
図2は、本実施形態を含む幾つかの実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例を示している。図2の例では、CIoTデバイスとしてのUE1は、CIoT無線アクセスネットワーク(RAN)2及びコアネットワーク(CN)3を介してアプリケーションサーバ4と通信する。RAN2は、CIoTに関するデータパケット送信のための複数の通信アーキテクチャ・タイプをサポートする。RAN2は、RAN2によってサポートされている複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的に又は暗示的に示す情報を例えばMaster Information Block(MIB)又はSystem Information Block(SIB)を用いてセルで報知する。UE1は、これら複数の通信アーキテクチャ・タイプのうち少なくとも1つをサポートする。CN3は、これら複数の通信アーキテクチャ・タイプをサポートする。CN3は、これら複数の通信アーキテクチャ・タイプのうちの一部に向けられた個別dedicated CN(DCN)と、他の一部に向けられた別のDCNを含んでもよい。
いくつかの実装において、複数の通信アーキテクチャ・タイプは、非特許文献1に示されたソリューション2及び18にそれぞれ相当する第1及び第2の通信アーキテクチャ・タイプを含んでもよい。第1の通信アーキテクチャ・タイプでは、UE1によって送信又は受信されるユーザデータパケットがコントロールプレーン(e.g., UEとMME/C-SGNの間のNASメッセージ)を介して送信される。第1の通信アーキテクチャ・タイプでは、UE1のデータパケット送信のためにRAN2によるDRBのセットアップは必要とされない。また、データパケット送信に使用されるSRBに関して、RAN2によるAccess Stratum(AS)セキュリティ(i.e., ciphering and deciphering of control plane data及びintegrity protection and integrity verification of control plane data)は省略されてもよい。言い換えると、データパケット送信に使用されるSRBのためのPacket Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤの処理は省略されてもよい。この場合、UE1のデータパケットは、NAS security keysを用いてUE1及びCN3(e.g., MME、C-SGN)によって暗号化及び復号化される。一方、第2の通信アーキテクチャ・タイプでは、UE1によって送信又は受信されるユーザデータパケットがユーザプレーン(e.g., DRB及びGeneral Packet Radio Service (GPRS) Tunneling Protocol(GTP)トンネルを包含するEPSベアラ)を介して送信される。
UE1は、LTE eMTC及びNB-IoTのいずれか又は両方をサポートしてもよい。言い換えると、UE1は、CIoT RAT(NB-IoT RAT)及びLTE RAT(eMTC)のいずれか又は両方をサポートしてもよい。RAN2は、CIoT RAT(NB-IoT RAT)をサポートするCIoT BS及びLTE RAT(eMTC)をサポートするeNBのいずれか又は両方を含んでもよい。CN3は、C-SGN、若しくはMME及びS-GW、又はこれら両方を含んでもよい。CN3は、さらに、P-GW、Home Subscriber Server(HSS)、及びPolicy and Charging Rules Function(PCRF)等の他のネットワークエンティティを含んでもよい。
図3は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図3の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定される。UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す確立要因(establishment cause)を含むRRCコネクション要求(RRC Connection Request)メッセージをRAN2に送信する。
ステップ301では、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定(選択)する。いくつかの実装において、UE1は、UE1に予め設定されたデフォルトUE 能力(capability)に基づいて、使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、RAN2からの参照信号の受信電力(RSRP)又はUE1とRAN2(CIoT-BS/eNB)の間の推定される伝搬損失を計測し、計測されたRSRP又は伝搬損失に基づいて、使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、計測されたRSRP又は伝搬損失に基づいて必要とされるカバレッジ向上(coverage enhancement(CE))レベルを決定し、当該CEレベルに基づいて通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、データ送信トリガー(e.g., mo-Data、mo-ExceptionData、mt-Access、mo-Signaling)に応じて通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、データパケット送信を行うアプリケーションの種別に応じて通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。
ステップ302では、UE1は、ランダム・アクセス手順を開始する。すなわち、UE1は、ランダム・アクセス・プリアンブル(Random Access Channel (RACH)プリアンブル)をRAN2に送信し、RAN2からランダム・アクセス・レスポンス(RAR)メッセージを受信する。
ステップ303では、UE1は、ランダム・アクセス手順の第3メッセージ(Msg3)、つまりRRCコネクション要求(RRC Connection Request)メッセージをRAN2に送信する。当該RRC Connection Requestメッセージは、Common Control Channel(CCCH)上のSRB 0を用いて送信される。当該RRC Connection Requestメッセージは、UE1によって決定(選択)された通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す確立要因(establishment cause)情報要素を含む。
ここで、通信アーキテクチャ・タイプを示す確立要因は、例えば、第1(又は第2)の通信アーキテクチャ・タイプの場合には、通常の確立要因の1つ(e.g., mo-Data, mo-ExceptionData, mo-Signaling, mt-Access)を使用し、第2(又は第1)の通信アーキテクチャ・タイプの場合には、特定の確立要因を使用してもよい。特定の確立要因は、第1の通信アーキテクチャ・タイプに適用する場合、例えばNASメッセージでユーザデータを送信する通信アーキテクチャ・タイプであることを示す情報(e.g., mo-DataOverNAS, mo-ExceptionDataOverNAS, mo-SignalingDataOverNAS, mt-AccessDataOverNAS)でもよい。また、特定の確立要因は、第2の通信アーキテクチャ・タイプに適用する場合、例えばDRBを設定してユーザプレーン(UP)(ASメッセージ)でユーザデータを送信することを示す情報(e.g., mo-DataUP, mo-ExceptionDataUP, mo-SignalingUP, mt-AccessUP)でもよい。
ステップ304では、RAN2は、RRC Connection Requestメッセージの受信に応答して、RRCコネクション・セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージをUE1に送信する。当該RRC Connection Setupメッセージは、CCCH上のSRB 0を用いて送信される。当該RRC Connection Setupメッセージは、SRB 1の設定情報を含み、後続の(subsequent)シグナリングにDedicated Control Channel(DCCH)を使用することを可能にする。
当該RRC Connection Setupメッセージは、PDCPの必要性を示してもよい。より具体的には、当該RRC Connection Setupメッセージは、PDCPの必要性(例えばPDCPを従来通り使用するか否か)をUE1に示してもよい。いくつかの実装において、PDCPの必要性を示すフラグ情報が、当該RRC Connection Setupメッセージに包含されるRadioResourceConfigDedicated IE内又は他のIE内に含まれてもよい。
いくつかの実装において、当該RRC Connection Setupメッセージに包含されているPDCP設定(pdcp-Config)がPDCPの必要性を示してもよい。当該PDCP設定は、PDCPの必要性(例えばPDCPを従来通り使用するか否か)をUE1に示すフラグ情報を含んでもよい。当該PDCP設定は、SRB1のPDCP Configのdefault設定を有効にするべきか否かをUE1に示す情報を含んでもよい。当該PDCP設定は、具体的なPDCP Config(例えば、SRB1に適用されるRLC-SAP及びPDCP Sequence Number (SN) length)を含んでもよい。あるいは、RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じて、当該RRC Connection SetupメッセージにPDCP設定(pdcp-Config)を含めるか否かを決定してもよい。具体的には、RAN2は、UE1が第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択した場合、当該RRC Connection SetupメッセージにSRB 1のためのPDCP設定を含めてもよい。
ステップ305では、UE1は、RRCコネクション・セットアップ完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをRAN2に送信する。当該RRC Connection Setup Completeメッセージは、DCCH上のSRB 1を用いて送信される。当該RRC Connection Setup Completeメッセージは、イニシャルNASメッセージを運ぶ。なお、図3はアタッチ手順を対象としているから、当該イニシャルNASメッセージはアタッチ要求(Attach Request)メッセージである。当該Attach Requestメッセージは、“CIoT Attach”にセットされたEPS attach type IE(情報要素)を含む。
RAN2は、UE1からRRC Connection Setup Completeメッセージを受信し、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にS1AP: イニシャルUE(Initial UE)メッセージを用いて送信する。イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)は、S1AP: Initial UEメッセージのNAS-Protocol Data Unit (PDU) IE(情報要素)に埋め込まれる。RAN2は、UE1により決定(選択)された通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)を運ぶS1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ306では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、認証(Authentication)及びセキュリティ手順を実行し、NASセキュリティをセットアップする。認証及びセキュリティ手順に必要なダウンリンクNASメッセージ(i.e., Authentication Request及びNAS Security Mode Command)は、RRC: DL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上で送信される。同様に、認証及びセキュリティ手順に必要なアップリンクNASメッセージ(i.e., Authentication Response及びNAS Security Mode Complete)は、RRC: UL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上で送信される。
ステップ307では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、NAS: アタッチ承認(Attach Accept)メッセージをUE1に送信する。なお、UE1のためのセッション(e.g., DRB及びS1ベアラ)のセットアップは行われなくてもよい。このため、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、S1AP: Initial Context Setup RequestメッセージをRAN2(e.g., CIoT-BS、eNB)に送信する必要はない。したがって、当該Attach Acceptメッセージは、S1AP: Downlink NAS transportメッセージを用いてCN3からRAN2に送信されてもよい。そして、RAN2は、当該Attach Acceptメッセージを、RRC: DL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上でUE1に送信する。
UE1は、Attach AcceptメッセージをCN3からRAN2を介して受信する。Attach Acceptメッセージは、転送データタイプ(e.g., IP、non-IP、SMS)及びUEアドレス(e.g.,IPアドレス)を示してもよい。UE1は、Attach Acceptメッセージの受信に応答して、NAS: アタッチ完了(Attach Complete)メッセージをCN3に送信する。当該Attach Completeメッセージは、RRC: UL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上でRAN2に送信される。RAN2は、受信したAttach CompleteメッセージをS1AP: Uplink NAS transportメッセージを用いてCN3にフォワードする。
ステップ308では、RAN2は、RRCコネクション解放(RRC Connection Release)メッセージをSRB 1上でUE1に送信する。CN3は、S1AP: S1 UE Context Release CommandメッセージをRAN2に送信することによって、UE1とのRRCコネクションの解放をRAN2に要求してもよい。RRCコネクション解放(RRC Connection Release)メッセージを受信したことに応答して、UE1は、RRC-ConnectedモードからRRC-Idleモードに遷移する。なお、CIoTデバイスとしてのUE1のために、既存のRRC-idleモードとは異なる他の休止モード又は状態が定義されてもよい。したがって、UE1は、RRCコネクション解放(RRC Connection Release)メッセージを受信したことに応答して、RRC-Idleモード又は他の休止モードに遷移してもよい。当該他の休止モード又は状態は、RRCコネクションに関する情報(e.g., Access Stratum Security Context, bearer related information, L2/1 parameters)を保持しておくために、第2の通信アーキテクチャ・タイプにおいて使用されてもよい。
ステップ307のAttach Acceptメッセージ、ステップ308のRRC Connection Releaseメッセージ、又はその他のCN3からUE1へのダウンリンクNASメッセージは、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を明示的に又は暗示的に示してもよい。
ステップ309では、UE1は、アタッチ手順において設定された通信アーキテクチャ・タイプを記憶(格納)する。
図3に示された手順は、例えば以下のように変更されてもよい。UE1は、RRC Connection Requestメッセージ(ステップ303)において、通常の確立要因と共に、別の情報要素で通信アーキテクチャ・タイプを示してもよい。当該別の情報要素は、例えば、第1及び第2の通信アーキテクチャ・タイプのどちらを選択したかを示す情報要素(e.g., Selected Architecture Type, Applied Architecture Type)でもよい。例えばUE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを示す場合に当該情報要素の値をDataOverNAS(DONAS)またはType 1に設定し、第2の通信アーキテクチャ・タイプを示す場合に当該情報要素の値を RRC-SuspendまたはType 2に設定してもよい。
例えば、当該別の情報要素は、SelectedArcType ENUMERATED {type1, type2}(又は、{dataOverNAS, rrc-Suspend})のように規定されてもよい。これに代えて、当該別の情報要素は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを選択したことを示すフラグ情報(e.g., SelectedArcType ENUMERATED {type1}, ArcType1 ENUMERATED {true})でもよい。さらに、これに代えて、当該別の情報要素は、第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択したことを示すフラグ情報(e.g., SelectedArcType ENUMERATED {type2}, ArcType2 ENUMERATED {true})でもよい。
2つの通信アーキテクチャ・タイプのうち一方(e.g., 第2の通信アーキテクチャ・タイプ)が選択されたことを示すフラグ情報を送信する方法がUE1に実装される場合、UE1が他方の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., 第1の通信アーキテクチャ・タイプ)を使用することがデフォルト(基本設定)として規定されてもよい。したがって、UE1が当該フラグ情報を送信しない場合、UE1はデフォルトの通信アーキテクチャ・タイプを選択したものとみなすことができる。つまり、RAN2は、当該フラグ情報を受信しなかった場合、UE1がデフォルトの通信アーキテクチャ・タイプを選択したと認識する。
図3に示された手順は、例えばさらに以下のように変更されてもよい。RAN2は、UE1によりRRC Connection Requestメッセージ(ステップ303)に示された通信アーキテクチャ・タイプとは異なる他の通信アーキテクチャ・タイプをUE1のために使用してもよい。この場合、RAN2は、RRC Connection Setupメッセージ(ステップ304)を用いて、当該他の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)をUE1に通知してもよい。あるいは、RAN2は、ステップ304において代わりにRRC Connecion RejectメッセージをUE1に送信し、当該メッセージで他の通信アーキテクチャ・タイプをUE1に通知してもよい。当該他の通信アーキテクチャ・タイプの通知の受信に応答して、UE1は、現在のアタッチ手順を終了して、新たなRRCコネクション・セットアップ手順(RRC Connection Setup procedure)からリスタートしてもよい。これに代えて、UE1は、RAN2からの他の通信アーキテクチャ・タイプの通知に従って、現在のアタッチ手順及びRRCコネクション・セットアップ手順を継続してもよい。
ユーザプレーン(e.g., DRB及びGPRS Tunneling Protocol(GTP)トンネルを包含するEPSベアラ)を介してユーザデータパケットが送信される第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、CN3は、ステップ307において、NAS: Attach AcceptメッセージをS1AP: Initial Context Setup Requestメッセージに含めてRAN2に送信してもよい。当該S1AP: Initial Context Setup Requestメッセージは、UE1のために使用されるセキュリティキー(KeNB)及びUE Security Algorithmを含む。RAN2は、受信したセキュリティキー(KeNB)及びUE Security Algorithmに従って、ASセキュリティセットアップを実行してもよい。ASセキュリティセットアップは、NAS: Attach AcceptメッセージをUE1に送信する前に行われてもよいし、送信した後に行われてもよい。
図3はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図3と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
図3の例によれば、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを示す確立要因(establishment cause)又は他の情報要素を含むRRC Connection RequestメッセージをRAN2に送信する。UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプを示すためにRRC Connection Requestメッセージ内の確立要因又は他の情報要素を使用することは、例えば以下の利点をもたらす。第1に、UE1は、UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプをNAS情報ではなくAS(RRC)情報として送信することができる。したがって、RAN2は、UE1が希望する通信アーキテクチャ・タイプを認識することができ、RAN2は、UE1が希望する通信アーキテクチャ・タイプに応じた処理(e.g., CN(DCN)の選択)を行うことができる。第2に、UE1は、UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプをRRCコネクションの設定前にRAN2に知らせることができる。したがって、RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャに依存したRRCコネクションをセットアップするために必要なシグナリングメッセージ数を削減できる。
<第2の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図4は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図4の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定される。UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素を含むRRC Connection Setup CompleteメッセージをRAN2に送信する。
ステップ401〜404は、図3に示されたステップ301〜304と同様である。ただし、ステップ403のRRC Connection Requestメッセージは、UE1によって決定(選択)された通信アーキテクチャ・タイプを示さない。
ステップ405では、UE1は、RRCコネクション・セットアップ完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをRAN2に送信する。当該RRC Connection Setup Completeメッセージは、DCCH上のSRB 1を用いて送信される。当該RRC Connection Setup Completeメッセージは、UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関するUEアシスタンス IE(情報要素)と、イニシャルNASメッセージとを含む。UEアシスタンス IEは、NAS情報であってもよいし、AS(RRC)情報であってもよい。
UEアシスタンス IEがAS(RRC)情報である場合、RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じて、SRB 1のためのPDCP設定(pdcp-Config)をUE1に送信してもよいし、PDCPレイヤを使用(適用)することをUE1に通知してもよい。具体的には、RAN2は、UE1が第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択した場合、SRB 1のためのPDCP設定をUE1に送信してもよい。
RAN2は、UE1からRRC Connection Setup Completeメッセージを受信し、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にイニシャルUEメッセージを用いて送信する。UEアシスタンス IEがAS(RRC)情報である場合、RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)を運ぶInitial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。これに対して、UEアシスタンス IEがNAS情報である場合、UEアシスタンス IEはイニシャルNASメッセージと共にS1AP: Initial UEメッセージのNAS-PDU IE(情報要素)に埋め込まれる。この場合、RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す通知を、例えばInitial Context Setup Requestメッセージ(e.g., Architecture Type IE)で、CN3から受信してもよい。
ステップ406〜409は、図3のステップ306〜309と同様である。
図4に示された手順は、例えば以下のように変更されてもよい。RAN2又はCN3は、UE1によりRRC Connection Setup Completeメッセージ又はAttach Requestメッセージ(ステップ404)に示された通信アーキテクチャ・タイプとは異なる他の通信アーキテクチャ・タイプをUE1のために使用してもよい。
RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージ(ステップ404)に応答して、他の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示すRRC Connection RejectメッセージをUE1に送信してもよい。この場合、UE1は、新たなRRCコネクション・セットアップ手順をリスタートしてもよい。
これに代えて、CN3は、Attach Acceptメッセージ(ステップ407)を用いて、他の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)をUE1に通知してもよい。この場合、UE1は、現在のアタッチ手順を終了して、新たなRRCコネクション・セットアップ手順からリスタートしてもよい。これに代えて、UE1は、RAN2からの他の通信アーキテクチャ・タイプの通知に従って、現在のアタッチ手順を継続してもよい。
ユーザプレーン(e.g., DRB及びGPRS Tunneling Protocol(GTP)トンネルを包含するEPSベアラ)を介してユーザデータパケットが送信される第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、CN3は、ステップ407において、NAS: Attach AcceptメッセージをS1AP: Initial Context Setup Requestメッセージに含めてRAN2に送信してもよい。当該S1AP: Initial Context Setup Requestメッセージは、UE1のために使用されるセキュリティキー(KeNB)及びUE Security Algorithmを含む。RAN2は、受信したセキュリティキー(KeNB)及びUE Security Algorithmに従って、ASセキュリティセットアップを実行してもよい。ASセキュリティセットアップは、NAS: Attach AcceptメッセージをUE1に送信する前に行われてもよいし、送信した後に行われてもよい。
図4はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図4と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
図4の例によれば、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを示すUEアシスタンスIEを含むRRC Connection Setup CompleteメッセージをRAN2に送信する。UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプを示すためにRRC Connection Setup Completeメッセージを使用することは、例えば以下の利点をもたらす。幾つかの実装において、UE1は、UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプをNAS情報として送信することができる。したがって、UE1は、UE1が希望する通信アーキテクチャ・タイプをCN3に容易に知らせることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図5は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図5の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをRAN2が決定(又は選択)する。
ステップ501〜504は、図4に示されたステップ402〜405と同様である。ただし、ステップ504のRRC Connection Setup Completeメッセージは、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)を含む。当該情報要素は、AS(RRC)情報である。したがって、RAN2(e.g., CIoT-BS、eNB)は、当該情報要素に基づいて、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを検出できる。
当該情報要素は、例えばUE1によってサポートされている通信アーキテクチャ・タイプを示してもよい(e.g., {type1, type2, ..}, or {DONAS, RRC-Suspend, ..})。当該情報要素は、複数の通信アーキテクチャ・タイプのうちどのタイプがUE1によってサポートされているかを示すビットマップであってもよい。当該情報要素は、デフォルトの通信アーキテクチャ・タイプを除いて、1又は複数のオプションの通信アーキテクチャ・タイプがUE1によってサポートされているかを示すフラッグ又はビットマップであってもよい。すなわち、当該情報要素は、オプションの通信アーキテクチャ・タイプがサポートされていることを示してもよいし(e.g., typeX supported)、それがサポートされているか否かを示してもよい(e.g., Support of typeX = ENUMERATED {true,…}, or {Supported, Not Supported})。なお、上記type1, type2(及びtypeX)は、例えばDataOverNAS (DONAS), RRC-Suspendのようにより具体的に通信アーキテクチャ・タイプを示す名称に置き換えられてもよい。
ステップ505では、RAN2は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。いくつかの実装において、RAN2は、UE1に予め設定されたデフォルトUE 能力(capability)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、RAN2は、RAN2からの参照信号のUE1による受信電力(RSRP)又はUE1とRAN2(CIoT-BS/eNB)の間の推定される伝搬損失に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。RSRP又は伝搬損失の計測結果は、UE1からRAN2に送られてもよい。さらに又はこれに代えて、RAN2は、CN3のネットワーク能力(capability)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、RAN2は、RAN2の負荷(e.g., Cell load、S1 Transport Network Layer (TNL) load、number of Connected UEs、number of UEs whose UE context stored)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。
RAN2は、UE1により決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じて、SRB 1のためのPDCP設定(pdcp-Config)をUE1に送信してもよいし、PDCPレイヤを使用(適用)することをUE1に通知してもよい。具体的には、RAN2は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択した場合、SRB 1のためのPDCP設定をUE1に送信してもよい。
ステップ506では、RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にS1AP: Initial UEメッセージを用いて送信する。イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)は、S1AP: Initial UEメッセージのNAS-PDU IE(情報要素)に埋め込まれる。RAN2は、ステップ505において決定した通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、ステップ505において決定した通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)を運ぶS1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ507〜510は、図3のステップ306〜309、又は図4のステップ406〜409と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図5に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図5はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図5と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第4の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図6は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図6の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをRAN2が決定する。なお、図6の手順は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)がRRC Connection Requestメッセージを用いて送信される点が図5に示された手順と異なる。
ステップ601及び602は、図3に示されたステップ302及び303と同様である。ただし、ステップ602のRRC Connection Requestメッセージは、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)を含む。当該情報要素は、AS(RRC)情報である。したがって、RAN2(e.g., CIoT-BS、eNB)は、当該情報要素に基づいて、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを検出できる。
ステップ603では、RAN2は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。
ステップ604は、図3のステップ304と同様である。ただし、ステップ604のRRC Connection Setupメッセージは、ステップ603においてRAN2により決定された通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示してもよい。
ステップ605及び606は、図3のステップ305と同様である。ただし、RAN2は、ステップ603において決定された通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、ステップ603において決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)を運ぶS1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ607〜610は、図3のステップ306〜309、又は図5のステップ507〜510と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図6に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図6はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図6と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第5の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図7は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図7の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをRAN2が決定する。なお、図7の手順は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)がイニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)と共にNAS情報として送信される点が図5及び図6に示された手順と異なる。
ステップ701〜704は、図4に示されたステップ402〜405と同様である。ただし、ステップ704では、UE1は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを示すNAS情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)をAttach Requestメッセージと共に送信する。当該NAS情報要素は、例えばUE1によってサポートされている通信アーキテクチャ・タイプを示してもよい(e.g., {type1, type2, ..}, or {DONAS, RRC-Suspend, ..})。これに代えて、当該NAS情報要素は、オプションの通信アーキテクチャ・タイプがサポートされていることを示してもよいし(e.g., typeX supported)、それがサポートされているか否かを示してもよい(e.g., Support of typeX = ENUMERATED {true,…}, or {Supported, Not Supported})。なお、上記type1, type2(及びtypeX)は、例えばDataOverNAS (DONAS), RRC-Suspendのようにより具体的に通信アーキテクチャ・タイプを示す名称に置き換えられてもよい。
ステップ705では、CN3は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., UE Supported Architecture Type)を示すS1AP: Initial Context Setup RequestメッセージをRAN2に送信する。ステップ706では、RAN2は、CN3から受信した情報に基づいてUE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。RAN2は、決定した通信アーキテクチャ・タイプをCN3にS1AP: Initial Context Setup Responseメッセージを用いて通知してもよい(ステップ707)。
ステップ708〜711は、図3のステップ306〜309、図5のステップ507〜510、又は図6のステップ607〜610と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図7に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図7はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図7と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第6の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図8は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図8の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをRAN2が決定する。なお、図8の手順は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)がHSS5からCN3(e.g., MME、C-SGN)を介してRAN2に送られる点が図5〜図7に示された手順と異なる。
ステップ801〜804は、図7に示されたステップ701〜704と同様である。ただし、ステップ804では、UE1は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを示すNAS情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)を送信する必要がない。
ステップ805では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、認証(Authentication)及びセキュリティ手順を実行し、NASセキュリティをセットアップする。ステップ806では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、UE1の認証情報(Authentication Information)をHSS5から受信する際に、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., UE Supported Architecture Type)をHSS5から受信する。HSS5は、UE1の加入者情報としてUE Supported Architecture Typeを管理する。
ステップ807〜809は、図7のステップ705〜707と同様である。ステップ810〜812は、図3のステップ307〜309、図5のステップ508〜510、図6のステップ608〜611、又は図7のステップ709〜711と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図8に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図8はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図8と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第7の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図9は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図9の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをCN3が決定する。
ステップ901〜904は、図7のステップ701〜704と同様である。すなわち、ステップ904では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関するNAS情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)をAttach Requestメッセージと共にUE1から受信する。
ステップ905では、CN3は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプ(UE Supported Architecture Type)を考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。いくつかの実装において、CN3は、UE1に予め設定されたデフォルトUE 能力(capability)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、CN3は、RAN2(e.g., CIoT BS、eNB)のネットワーク能力(capability)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、CN3は、CN3の負荷(e.g., S1 Transport Network Layer (TNL) load、number of Connected UEs、number of UEs whose UE context stored)に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、CN3は、UE1に適用されるQuality of Service(QoS)(e.g., QoS Class Identifier(QCI)、Allocation and Retention Priority(ARP)、リソースタイプ(Guaranteed Bit Rate(GBR)又はnon-GBR))に基づいて、UE1のために使用する通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。
ステップ906では、CN3は、ステップ905において決定した通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示すS1AP: Initial Context Setup RequestメッセージをRAN2に送信する。RAN2は、ステップ906の通知に対する応答を送信してもよい(ステップ907)。
ステップ908〜911は、図3のステップ306〜309、図4のステップ406〜409、図5のステップ507〜510、図6のステップ607〜610、又は図7のステップ708〜711と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図9に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図9はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図9と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第8の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図10は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図10の手順では、UE1のCN3へのアタッチ手順の間に、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプをCN3が決定する。なお、図10の手順は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)がHSS5からCN3(e.g., MME、C-SGN)に送られる点が図9に示された手順と異なる。
ステップ1001〜1006は、図8のステップ801〜806と同様である。ステップ1007〜1009は、図9のステップ905〜907と同様である。ステップ1010〜1012は、図3のステップ307〜309、図4のステップ407〜409、図5のステップ508〜510、図6のステップ608〜610、図7のステップ709〜711、図8のステップ810〜812、又は図9のステップ909〜911と同様である。
第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、図10に示された手順は、上述した他の手順と同様に、ASセキュリティセットアップを行うように変更されてもよい。図10はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図10と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
<第9の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図11及び図12は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図11及び図12の手順では、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、UE1がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定(又は選択)する。
図11は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。既に説明したように、第1の通信アーキテクチャ・タイプでは、UE1によって送信又は受信されるユーザデータパケットがコントロールプレーン(e.g., UEとMME/C-SGNの間のNASメッセージ)を介して送信される。一方、図12は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。第2の通信アーキテクチャ・タイプでは、UE1によって送信又は受信されるユーザデータパケットがユーザプレーン(e.g., DRB及びGPRS Tunneling Protocol(GTP)トンネルを包含するEPSベアラ)を介して送信される。
図11について説明する。ステップ1101では、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定(選択)する。通信アーキテクチャ・タイプを決定するために考慮されるパラメータは、図3のステップ301と同様であってもよい。なお、図11の例では、UE1は、データパケットの送信機会毎に通信アーキテクチャ・タイプを決定(選択)できる。したがって、UE1は、データパケットの送信機会毎に動的に変化するパラメータを考慮してもよい。例えば、UE1は、データ送信トリガー(e.g., mo-Data、mo-ExceptionData、mt-Access、mo-Signaling)に応じて通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、データパケット送信を行うアプリケーションの種別に応じて通信アーキテクチャ・タイプを選択してもよい。
ステップ1102〜1106は、図3のステップ302〜305と同様である。ただし、図11の例は、アタッチ完了後のRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードへの遷移を示している。さらに、図11の例では、ステップ1101において、UE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを選択する。したがって、ステップ1105においてUE1によって送信されるイニシャルNASメッセージは、スモールデータを運ぶNASメッセージである。すなわち、UE1は、スモールデータをイニシャルNASメッセージ上にピギーバックする。
ステップ1106では、RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., スモールデータを運ぶNASメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にS1AP: Initial UEメッセージを用いて送信する。イニシャルNASメッセージ(i.e., スモールデータを運ぶNASメッセージ)は、S1AP: Initial UEメッセージのNAS-PDU IE(情報要素)に埋め込まれる。RAN2は、UE1により決定された第1の通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、UE1により決定された第1の通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、S1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ1107では、CN3(e.g., MME、C-SGN)は、スモールデータパケットを得るために、UE1からのアップリンクNASメッセージを復号化(decrypt)する。ステップ1108では、CN3は、スモールデータパケットのデータタイプに依存して、スモールデータパケットをフォワードする。Mobile Originated スモールパケットに対するACK又は応答が期待される場合、CN3は、到着した応答ダウンリンク・データパケットを受信する(ステップ1109)。ステップ1110では、CN3は、ダウンリンク・データパケットを暗号化し、暗号化されたダウンリン・データパケットを運ぶダウンリンクNASメッセージを生成する。ステップ1111では、S1AP: DL NAS TransportメッセージをRAN2に送信する。ステップ1112では、RAN2は、RRC: DL Information TransferメッセージをUE1にSRB 1において送信する。当該DL Information Transferメッセージは、UE1宛ての暗号化されたダウンリン・データパケットを運ぶダウンリンクNASメッセージを含む。
続いて図12について説明する。図12のステップ1201は、図11のステップ1101と同様である。ただし、図12の例では、UE1は、UE1のデータパケット送信のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択する。
ステップ1202〜1206は、図11のステップ1102〜1106と同様である。ただし、図12の例では第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるため、ステップ1205においてUE1によって送信されるイニシャルNASメッセージは、サービス要求(Service Request)メッセージである。
ステップ1206では、RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., Service Requestメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にS1AP: Initial UEメッセージを用いて送信する。イニシャルNASメッセージ(i.e., Service Requestメッセージ)は、S1AP: Initial UEメッセージのNAS-PDU IE(情報要素)に埋め込まれる。RAN2は、UE1により決定された第2の通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、UE1により決定された第2の通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、S1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ1207〜1211は、既存のサービス要求手順におけるEPSベアラの確立手順と同様である。ステップ1212及び1213では、UE1は、アップリンクベアラ上でS-GW6及びRAN2を介してアップリンク・データを送信し、ダウンリンクベアラ上でS-GW6及びRAN2を介してダンリンク・データを受信する。
ステップ1214では、UE1、RAN2、及びCN3は、RRCコネクションの一時中止(suspension)を行う。UE1は、RRC-ConnectedからRRC-Idleモード(又は他の休止モード)に遷移し、RRC-Idleモード(又は他の休止モード)においてRRCコネクションに関する情報、e.g., Access Stratum Security Context, bearer related information (incl. RoHC state information) and L2/1 parameters when applicableを保持(retain)する。同様に、RAN2も、UE1のRRCコネクションに関する情報、e.g., Access Stratum Security Context, bearer related information (incl. RoHC state information) and L2/1 parameters when applicableを保持する。さらに、RAN2及びCN3は、S1AP UE Contextsを保持する。さらにまた、RAN2は、S1-U tunnel addressesを保持する。これにより、UE1、RAN2、及びCN3は、以前の(previous)RRCコネクションからの情報を後の(subsequent)のRRCコネクション・セットアップのために再利用することができる。
図11及び図12はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図11及び図12と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
図12の手順は、以下のように変更されてもよい。いくつかの実装において、ステップ1206のS1AP: Initial UEメッセージは、第2の通信アーキテクチャ・タイプで使用されるダウンリンク・トンネル・エンドポイント識別子を示してもよい。ダウンリンク・トンネル・エンドポイント識別子は、第2の通信アーキテクチャ・タイプにおいてUE1のデータパケット送信のために使用されるRAN2とCN3との間のベアラのRAN2側のトンネル・エンドポイントを特定する。ダウンリンク・トンネル・エンドポイント識別子は、S1ベアラ(GTPトンネル)のS1 eNB TEID(S1 TEID (DL))であってもよい。さらに、ステップ1206のS1AP: Initial UEメッセージは、第2の通信アーキテクチャ・タイプにおいてUE1のデータパケット送信のために使用されるRAN2のアドレス(e.g., eNB address)を示してもよい。これにより、通常のEPSベアラ確立手順において必要な、MMEからS-GWへのModify Bearer Requestメッセージ、及びS-GWからMMEへのModify Bearer Responseメッセージの送信を省略できる。さらに又はこれに代えて、通常のEPSベアラ確立手順において必要なeNBからMMEへのInitial Context Setup Responseメッセージの送信を省略できる。CIoTでは、RAN2及びCN3は、多数のCIoTデバイスとの通信を行える能力が必要とされる。これらのシグナリングメッセージの送信を無くすことで、CIoTのためのRAN2及びCN3の負荷の低減に寄与できる。
図11及び図12の例によれば、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを示す確立要因(establishment cause)を含むRRC Connection RequestメッセージをRAN2に送信する。したがって、図11及び図12の例は、図3の例と同様の利点をもたらすことができる。さらに、図11及び図12の例は、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、UE1がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定することを可能にできる。
<第10の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図13及び図14は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図13及び図14の手順では、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、UE1がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。図13は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。一方、図14は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。なお、図13及び図14の手順は、UE1によって決定された通信アーキテクチャ・タイプがRRC Connection Setup Completeメッセージを用いてRAN2に送られる点が図11及び図12の手順と異なる。
図13について説明する。ステップ1301〜1312は、図11のステップ1101〜1112と同様である。ただし、図13の手順では、図4の手順と同様に、UE1は、UE1によって決定された第1の通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示すUEアシスタンス IE(情報要素)をRRC Connection Setup Completeメッセージ(ステップ1305)を用いてRAN2に送信する。
続いて図14について説明する。ステップ1401〜1414は、図12のステップ1201〜1214と同様である。ただし、図14の手順では、図4の手順と同様に、UE1は、UE1によって決定された第2の通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示すUEアシスタンス IE(情報要素)をRRC Connection Setup Completeメッセージ(ステップ1405)を用いてRAN2に送信する。
図13及び図14はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図13及び図14と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
図13及び図14の例によれば、UE1は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定し、決定された通信アーキテクチャ・タイプを示すUEアシスタンスIEを含むRRC Connection Setup CompleteメッセージをRAN2に送信する。したがって、図13及び図14の例は、図4の例と同様の利点をもたらすことができる。さらに、図13及び図14の例は、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、UE1がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定することを可能にできる。
<第11の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態では、UE1のために使用される通信アーキテクチャの決定(又は選択)を伴う他の通信手順が説明される。図15及び図16は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図15及び図16の手順では、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、RAN2がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。図15は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。一方、図16は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。なお、図15及び図16の手順は、RAN2が通信アーキテクチャ・タイプの決定を行う点が図11及び図12に示された手順と異なる。
図15について説明する。ステップ1501〜1505は、図6のステップ601〜605と同様である。ただし、図15の例は、アタッチ完了後のRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードへの遷移を示している。さらに、図15の例では、ステップ1503において、RAN2は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプを選択する。したがって、ステップ1505においてUE1によって送信されるイニシャルNASメッセージは、スモールデータを運ぶNASメッセージである。すなわち、UE1は、スモールデータをイニシャルNASメッセージ上にピギーバックする。なお、ステップ1504のRRC Connection Setupメッセージは、ステップ1503においてRAN2により決定された第1の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を明示的に又は暗示的に示してもよい。
ここで、RAN2が明示的に通信アーキテクチャ・タイプを示す場合、RAN2は、当該通信アーキテクチャ・タイプを示すAS レイヤ(e.g., RRCレイヤ)の情報要素、又はNASレイヤの情報要素をRRC Connection Setupメッセージに入れてUE1に送信してもよい。通信アーキテクチャ・タイプを示すNAS情報要素が送信される場合、UE1のNASレイヤは、使用すべき通信アーキテクチャ・タイプを示す情報をUE1のASレイヤに送信してもよいし、当該通信アーキテクチャ・タイプに従ってデータ送信を開始してもよい。一方、RAN2が暗示的に通信アーキテクチャ・タイプを示す場合、RAN2は、選択された通信アーキテクチャ・タイプに関する設定情報をRRC Connection Setupメッセージを含めることによって、当該選択された通信アーキテクチャ・タイプをUE1に通知してもよい。
ステップ1506では、RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージから取り出されたイニシャルNASメッセージ(i.e., スモールデータを運ぶNASメッセージ)をCN3(e.g., MME、C-SGN)にS1AP: Initial UEメッセージを用いて送信する。イニシャルNASメッセージ(i.e., スモールデータを運ぶNASメッセージ)は、S1AP: Initial UEメッセージのNAS-PDU IE(情報要素)に埋め込まれる。RAN2は、ステップ1503において決定された通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示す情報要素をS1AP: Initial UEメッセージに含めてもよい。RAN2は、ステップ1503において決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応するDCNをCN3内から選択し、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)を運ぶS1AP: Initial UEメッセージを選択されたDCNに送信してもよい。
ステップ1507〜1512は、図11のステップ1107〜1112、又は図13のステップ1307〜1312と同様である。
続いて図16について説明する。ステップ1601〜1606は、図15のステップ1501〜1505と同様である。ただし、ステップ1603では、RAN2は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択する。したがって、ステップ1605においてUE1によって送信されるイニシャルNASメッセージは、サービス要求(Service Request)メッセージである。なお、ステップ1604のRRC Connection Setupメッセージは、ステップ1603においてRAN2により決定された第2の通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を明示的に又は暗示的に示してもよい。
ステップ1606〜1614は、図12のステップ1206〜1214、又は図14のステップ1406〜1414と同様である。
図15及び図16はMobile Originated(MO)データ送信を示しているが、図15及び図16と同様の手順は、Mobile Terminated(MT)データ送信に適用されてもよい。
図15及び図16の例は、アタッチ完了後にUE1がデータパケット送信のためにRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際のRRCコネクション・セットアップ手順の間に、RAN2がUE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定することを可能にできる。
<第12の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。ただし、CN3は、複数の(個別)コアネットワークを含む。RAN2は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定するとともに、決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応する(個別)コアネットワークをCN3内の複数の(個別)コアネットワークの中から選択するよう構成されている。さらに、RAN2は、イニシャルNon-Access Stratum(NAS)メッセージを、選択されたコアネットワークに送信するよう構成されている。
図17は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図17の例では、CN3は、第1の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第1の(個別)コアネットワーク((D)CN-1 3A)、及び第2の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第2の(個別)コアネットワーク((D)CN-2 3B)を含む。
ステップ1701は、図5のステップ504と同様である。すなわち、UE1は、初期アタッチのためのRRCコネクション・セットアップ手順において、RRC Connection Setup Completeメッセージを送信する。ステップ1701のRRC Connection Setup Completeメッセージは、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素(e.g., UE Supported Architecture Type)を含む。当該情報要素は、AS(RRC)情報である。
ステップ1702では、図5のステップ505と同様に、RAN2は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。さらに、RAN2は、決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応する(個別)コアネットワークをCN3内の複数の(個別)コアネットワークの中から選択する。すなわち、RAN2は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプを選択した場合にCN-1 3Aを選択し、CN-1 3AにS1AP: Initial UEメッセージを送信する(ステップ1703)。RAN2は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを選択した場合にCN-2 3Bを選択し、CN-2 3BにInitial UEメッセージを送信する(ステップ1704)。当該Initial UEメッセージは、RAN2によって選択された通信アーキテクチャ・タイプ(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を示してもよい。
ステップ1705〜1708は、図5のステップ507〜510と同様である。ステップ1706のAttach Acceptメッセージ、ステップ1707のRRC Connection Releaseメッセージ、又はその他のCN3(i.e., CN-1 3A又はCN-2 3B)からUE1へのダウンリンクNASメッセージは、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを明示的に又は暗示的に示してもよい。
なお、図17に示された手順に従ってアタッチを完了した後にUE1がデータ送信を行う場合、UE1は、RRC Connection Setup Completeメッセージ内のRegistered MME IE(情報要素)を用いて、UE1が登録されている(個別)CNの情報、つまりMME又はC-SGNの情報、を示してもよい。RAN2は、UE1に適用する通信アーキテクチャ・タイプの選択及び(個別)CNの選択のために、RRC Connection Setup Completeメッセージ内のRegistered MME IEを参照してもよい。すなわち、RAN2は、Registered MME IEがCN-1 3AのNASノード(MME/C-SGN)を示す場合に、第1の通信アーキテクチャ・タイプ及びCN-1 3AをUE1のために選択し、Registered MME IEがCN-2 3BのNASノード(MME/C-SGN)を示す場合に、第2の通信アーキテクチャ・タイプ及びCN-2 3BをUE1のために選択してもよい。なお、Registered MME IEに加えて、又はこれに代えて、Registered C-SGN IE、Registered DCN IE、又はUE Usage Typeが用いられてもよい。
図17の例によれば、RAN2は、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定するとともに、Initial UEメッセージが送信されるべき(個別)コアネットワークを選択する。したがって、RAN2は、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプのRAN2での動的な決定に従って、適切な(個別)コアネットワークを選択することができる。
<第13の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。ただし、CN3は、複数の(個別)コアネットワークを含む。RAN2は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定するよう構成されている。CN3は、RAN2により決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応した適切な(個別)コアネットワークにInitial UEメッセージが送信されるように、Initial UEメッセージのリルーティング(リダイレクション)を行うよう構成されている。
図18は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図18の例では、CN3は、第1の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第1の(個別)コアネットワーク((D)CN-1 3A)、及び第2の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第2の(個別)コアネットワーク((D)CN-2 3B)を含む。
ステップ1801及び1805は、図5のステップ504及び505と同様である。RAN2は、イニシャルNASメッセージを包含するRRC Connection Setup CompleteメッセージをUE1から受信する。そして、RAN2は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプを考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。
ステップ1803では、RAN2は、予め指定された又は任意に選択された(個別)コアネットワークにS1AP: Initial UEメッセージを送信する。当該Initial UEメッセージは、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を含む。図18の例では、RAN2は、(個別)コアネットワークCN-2 3BにInitial UEメッセージを送信する。なお、予め指定された(個別)コアネットワークは、例えばデフォルトの通信アーキテクチャ・タイプをサポートするものでもよい。
ステップ1804では、CN3(ここでは、CN-2 3B)内のNASノード(MME/C-SGN)は、RAN2から受信したInitial UEメッセージを受信し、当該メッセージ内の通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を参照する。UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプがCN-2 3Bに対応付けられている場合、CN-2 3B内のNASノードは、当該Initial UEメッセージに包含されたAttach Requestメッセージに基づいてアタッチ処理を継続する。これに対して、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが他の(個別)コアネットワーク(ここでは、CN-1 3A)に対応付けられている場合、CN-2 3B内のNASノードは、当該Initial UEメッセージをCN-1 3AにリルートするようRAN2に要求する。具体的には、図18に示されているように、CN-2 3Bは、S1AP: Reroute NAS Message RequestメッセージをRAN2に送信する。当該Reroute NAS Message Requestメッセージは、Initial UEメッセージが送られるべき(個別)コアネットワークの識別子(e.g., MME Group ID、C-SGN Group ID、DCN Group ID及びAdditional Global Unique Temporary Identity(GUTI))を含む。
ステップ1804では、Initial UEメッセージのリルートを決定する際に、CN3は、HSS5から取得したUE1の加入者データ(subscription data)、例えばUE Capability、又はUE Usage Type(e.g., C-IoT, general MTC, delay tolerant MTC)をさらに考慮してもよい。
ステップ1805では、RAN2は、S1AP: Reroute NAS Message Requestメッセージを受信したことに応答して、当該Reroute NAS Message Requestメッセージ内で指定された(個別)コアネットワーク(ここでは、CN-1 3A)に向けてInitial UEメッセージをリルートする。
ステップ1806〜1809は、図17のステップ1705〜1708と同様である。ステップ1807のAttach Acceptメッセージ、ステップ1808のRRC Connection Releaseメッセージ、又はその他のCN3(i.e., CN-1 3A又はCN-2 3B)からUE1へのダウンリンクNASメッセージは、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを明示的に又は暗示的に示してもよい。
図18に示された手順に従ってアタッチを完了した後にUE1がデータ送信を行う場合、UE1は、RRC Connection Setup Completeメッセージ内のRegistered MME IE(情報要素)を用いて、UE1が登録されている(個別)CNの情報、つまりMME又はC-SGNの情報、を示してもよい。RAN2は、UE1に適用する通信アーキテクチャ・タイプの選択及び(個別)CNの選択のために、RRC Connection Setup Completeメッセージ内のRegistered MME IEを参照してもよい。すなわち、RAN2は、Registered MME IEがCN-1 3AのNASノード(MME/C-SGN)を示す場合に、第1の通信アーキテクチャ・タイプ及びCN-1 3AをUE1のために選択し、Registered MME IEがCN-2 3BのNASノード(MME/C-SGN)を示す場合に、第2の通信アーキテクチャ・タイプ及びCN-2 3BをUE1のために選択してもよい。
図18の例によれば、CN3は、RAN2により決定された通信アーキテクチャ・タイプを認識し、RAN2により決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてInitial UEメッセージをリルートする。したがって、CN3は、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプのRAN2での動的な決定に応じて、適切な(個別)コアネットワークにおいてInitial UEメッセージを処理することができる。
<第14の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。ただし、CN3は、複数の(個別)コアネットワークを含む。CN3は、UE1のデータパケット送信のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定するとともに、CN3により決定された通信アーキテクチャ・タイプに対応した適切な(個別)コアネットワークにInitial UEメッセージが送信されるように、Initial UEメッセージのリルーティング(リダイレクション)を行うよう構成されている。
図19は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図19の例では、CN3は、第1の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第1の(個別)コアネットワーク((D)CN-1 3A)、及び第2の通信アーキテクチャ・タイプに対応する第2の(個別)コアネットワーク((D)CN-2 3B)を含む。なお、図19の手順は、CN3がUE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプの決定を行う点が図18に示された手順と異なる。
ステップ1901及び1902は、図9のステップ904と同様である。すなわち、ステップ1901では、UE1は、イニシャルNASメッセージ(i.e., Attach Requestメッセージ)と、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプ(UE Supported Architecture Type)とを包含する個別NAS情報(Dedicated NAS Information)を運ぶRRC Connection Setup CompleteメッセージをRAN2に送信する。ステップ1902では、RAN2は、RRC Connection Setup Completeメッセージから個別NAS情報を取り出す。そして、RAN2は、取り出された個別NAS情報を包含するNAS-PDUを運ぶS1AP: Initial UEメッセージを、予め指定された又は任意に選択された(個別)コアネットワークに送信する。図19の例では、RAN2は、(個別)コアネットワークCN-2 3BにInitial UEメッセージを送信する。
ステップ1903は、図9のステップ905と同様である。すなわち、CN3(ここでは、CN-2 3B)内のNASノード(MME/C-SGN)は、UE1によってサポートされている1又は複数の通信アーキテクチャ・タイプ(UE Supported Architecture Type)を考慮し、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定する。CN-2 3B内のNASノードは、通信アーキテクチャ・タイプの決定において、HSS5から取得したUE1の加入者データ(subscription data)、例えばUE Capability、又はUE Usage Typeをさらに考慮してもよい。
ステップ1904〜1909は、図18のステップ1804〜1809と同様である。ただし、ステップ1904のS1AP: Reroute NAS Message Requestメッセージは、CN-2 3Bにより決定(選択)されたUE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素(e.g., Applied Architecture Type、Selected Architecture Type)を含んでもよい。これにより、RAN2は、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを認識することができる。
図19の例によれば、CN3は、UE1のための通信アーキテクチャ・タイプを決定すると共に、当該決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてInitial UEメッセージをリルートする。したがって、CN3は、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプのCN3での動的な決定に応じて、適切な(個別)コアネットワークにおいてInitial UEメッセージを処理することができる。
<第15の実施形態>
通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素をUE1からRAN2に送信するための方法は、上述の各実施形態で説明された方法、すなわちRRCメッセージ(e.g., RRC Connection Request、RRC Connection Setup Complete)を用いる方法に限定されない。
例えば、UE1は、RRCより下位のレイヤ(i.e., RLC、MAC)のRLC header、MAC header又はMAC Control Element(MAC CE)を用いて、通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(UEアシスタンスIE)を送信してもよい。さらに又はこれに代えて、UE1は、RLC header、MAC header又はMAC CEを用いて、PDCP処理(e.g., ASセキュリティ処理)の省略を示す情報をRAN2に送信してもよい。より具体的には、第1の通信アーキテクチャ・タイプがPDCP処理の省略を伴う場合、UE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素とPDCP処理の省略を示す情報要素の少なくとも一方をMAC CEで送信してもよい。
例えば、図4のステップ401においてUE1が第1の通信アーキテクチャ・タイプを決定(選択)した場合、UE1は、RRC Connection Setup Completeメッセージ(ステップ405)を送信する際に、SRB 1のためのPDCP処理を省略しているかもしれない。そこで、UE1は、MAC CEを用いて、第1の通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素とPDCP処理の省略を示す情報要素の少なくとも一方を送信する。MAC CEを用いることにより、RAN2は、UE1から受信したメッセージ(RRC Connection Setup Completeを含む)に関して、PDCP処理より前のMAC処理の時点で当該メッセージのPDCP処理が省略されたことを認識することができる。
<第16の実施形態>
上述の実施形態では、UE1がRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際に、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信を伴うランダム・アクセス手順が行われる例を示したが、これには限定されない。他のランダム・アクセス手順がUE1及びRAN2に実装されてもよい。いくつかの実装において、UE11は、ランダム・アクセス・プリアンブル(RACHプリアンブル)の代わりに、小さい(短い)メッセージをRACHで送信してもよい。この場合、RACHで送信される当該メッセージは、UE1によって決定(選択)された又はサポートされている通信アーキテクチャ・タイプを示してもよい。これにより、UE1は、UE1によって決定(選択)された又サポートされている通信アーキテクチャ・タイプをRRCコネクションの設定前にRAN2に知らせることができる。例えば、RAN2は、UE1から通知された通信アーキテクチャ・タイプを考慮して、RAレスポンス・メッセージを生成できる。例えば、RAレスポンス・メッセージは、UE1から通知された通信アーキテクチャ・タイプに応じたbackoff indicatorを含んでもよい。
<第17の実施形態>
UE1がRRC-Idleモード(又は他の休止モード)からRRC-Connectedモードに遷移する際に使用されるRACHリソースは、複数の通信アーキテクチャ・タイプに個別に割り当てられてもよい。この場合、UE1は、プリアンブル又は小さい(短い)メッセージを含む最初のRACH送信のためにいずれのRACHリソースが使用されるかによって、UE1によって決定(選択)された又はサポートされている通信アーキテクチャ・タイプを暗示的に示してもよい。これにより、UE1は、UE1によって決定(選択)された又サポートされている通信アーキテクチャ・タイプをRRCコネクションの設定前にRAN2に知らせることができる。例えば、RAN2は、UE1から通知された通信アーキテクチャ・タイプを考慮して、RAレスポンス・メッセージを生成できる。例えば、RAレスポンス・メッセージは、UE1から通知された通信アーキテクチャ・タイプに応じたbackoff indicatorを含んでもよい。
<第18の実施形態>
上述の実施形態は、NB-IoTの通信、LTE eMTCの通信、又はこれら両方に適用されてもよい。さらに、上述の実施形態は、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEの通信に適用されてもよい。
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。なお、本実施形態に係るUE1は、CIoTデバイス(e.g., NB-IoT、LTE eMTC)であってもよいし、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEであってもよい。本実施形態では、上述した複数の通信アーキテクチャ・タイプのいずれかがUE1に適用される場合のモビリティの例が説明される。
UE1のモビリティは、アイドルモード(e.g., RRC-Idle、他の休止モード)でのセル変更(アイドルモード・モビリティ)およびコネクテッドモード(e.g., RRC-Connected)でのセル変更(コネクテッドモード・モビリティ)を含む。アイドルモード・モビリティは、アイドルモードでのセル再選択手順を含む。コネクテッドモード・モビリティは、コネクテッドモードでのバックワード・ハンドオーバ手順およびフォワード・ハンドオーバ手順(e.g., リダイレクションを伴うRRCリリース(RRC release with redirection)を含む。
本実施形態に係る無線通信ネットワークは、第1および第2の通信アーキテクチャ・タイプを含む複数の通信アーキテクチャ・タイプの1つ以上に関して、これらの通信アーキテクチャ・タイプのいずれかが適用されたUE1のモビリティをサポートしなくてもよい。ここで、“モビリティをサポートしない”とは、アイドルモード又はコネクテッドモードでのセル変更の後にUE1に適用される通信アーキテクチャ・タイプの決定又は選択の際に、セル変更前にUE1に適用されていた通信アーキテクチャ・タイプ及びその設定が考慮されないことを意味する。
いくつかの実装において、RAN2は、第1(又は第2)の通信アーキテクチャ・タイプを適用するUE1に対するRRC-Connectedモードのモビリティ(handover, redirection)の機能を無効(disabled)にしてもよい。言い換えると、UE1は、RRC-Connectedモードのモビリティの機能(e.g., measurement report, handover, redirection)を無効化(deactivated)してもよい。さらに又はこれに代えて、RAN2は、例えば、第2(又は第1)の通信アーキテクチャ・タイプを適用するUE1に対するRRC-Idleモードのモビリティ(セル再選択)の機能を無効(disabled)にしてもよい。言い換えると、UE1は、RRC-Idleモードのモビリティの機能(e.g., cell reselection, measurement)を無効化(deactivated)してもよい。
いくつかの実装において、第1(又は第2)の通信アーキテクチャ・タイプを適用するUE1は、RRC-Idleモードのモビリティの機能及びRRC-Connectedモードのモビリティの機能を有効化(activated)されてもよい。この場合、UE1は、RRC-Idle又はRRC-Connectedモードでのセル変更の際に以下のように動作してもよい。
例えば、UE1は、セル再選択の実行に応答して、再選択前のセルにおいてUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプの情報を解放(破棄)してもよい。
例えば、UE1は、RRC-Connectedモードでのハンドオーバ手順(バックワード・ハンドオーバ)の間に、RAN2内のソースRANノード(e.g., ソースeNB、ソースCIoT BS)からハンドオーバ指示を受信したことに応答して、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプに関する情報を解放(破棄)してもよい。ハンドオーバ指示は、例えば、mobilityControlInfo IEを含むRRC Connection Reconfigurationメッセージであってもよい。
例えば、UE1は、RRC-ConnectedモードでのRRC release with redirection手順の間に、リダイレクションを要求するRRC Connection ReleaseメッセージをRAN2内のソースRANノード(e.g., ソースeNB、ソースCIoT BS)から受信したことに応答して、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプに関する情報を解放(破棄)してもよい。あるいは、UE1は、リダイレクションを要求するRRC Connection Releaseメッセージに従ってセル再選択の実行に応答して、再選択前のセルにおいてUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプの情報を解放(破棄)してもよい。ここで、RRC Connection Releaseメッセージで使用されるRelease Causeは、”other”でもよいし、新たなcause(e.g., redirectionForCIoT, redirectionForCellUpdate, redirectionRequired, cellUpdateRequired)が規定され、これを使用してもよい。
UE1のセル変更の後に、UE1、RAN2、及びCN3は、上述の実施形態のいずれかに記載の方法に従って、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを決定(選択)してもよい。あるいは、UE1は、セル変更の後に、既存のLTE及びLTE-Advancedにおけるデータ送信を行ってもよい(fall back to legacy/conventional mechanism)。
上述したように、本実施形態では、アイドルモード(休止モード)又はコネクテッドモードでのUE1のセル変更の際に、UE1は、セル変更前の通信アーキテクチャ・タイプ設定を解放(破棄)する。したがって、UE1とセル変更後のネットワークとの間で通信アーキテクチャ・タイプ設定の不整合(不一致)が生じることを防止できる。
<第19の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態に係るUE1は、CIoTデバイス(e.g., NB-IoT、LTE eMTC)であってもよいし、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEであってもよい。本実施形態では、上述した複数の通信アーキテクチャ・タイプのいずれかがUE1に適用される場合のアイドルモード・モビリティの例が説明される。
本実施形態に係るUE1は、セル再選択を行った場合に、セル再選択前からUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素をRAN2またはCN3に送信する。具体的には、UE1は、セル再選択後に最初にRRC-Connectedモードになる際に、当該情報要素を送信してもよい。
図20及び図21は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図20は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。一方、図21は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。図20及び図21の例では、RAN2は、RAN-1 2A及びRAN-2 2Bを含む。RAN-1 2Aは、セル変更(セル再選択)の前のRANノード(e.g., CIoT BS、eNB)に対応し、RAN-2 2Bは、セル変更後のRANノードに対応する。
図20について説明する。ステップ2001では、第1〜第17の実施形態で説明されたいずれかの手順に従って、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定され、決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてUE1が設定される。図20の例では、UE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。ステップ2002では、RAN-1 2Aは、RRCコネクション解放(RRC Connection Release)メッセージをSRB 1上でUE1に送信する。ステップ2003では、UE1は、UE1に設定されている通信アーキテクチャ・タイプを記憶(格納)し、RRC-Idleモード(又は他の休止モード)に遷移する。図20の例では、UE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。
UE1は、RRC-Idleモード(又は他の休止モード)においてサービングセル及び周辺セルを測定する。ステップ2004では、UE1は、セル再選択を実行する。ステップ2005及び2006では、UE1及びRAN-2 2Bは、UE1がセル再選択後に最初にRRC-ConnectedモードになるためのRRCコネクション確立手順を行う。当該手順の間に、UE1は、セル再選択前からUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素(e.g., Configured arc-type information)をRAN-2 2Bに送信する。当該情報要素は、例えば、RRC Connection Requestメッセージを用いて送信されてもよいし、RRC Connection Setup Completeメッセージを用いて送信されてもよい。図20の例では、当該情報要素は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを示す。これにより、RAN-2 2Bは、セル再選択前からUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを知ることができ、RAN2は、UE1に設定されている通信アーキテクチャ・タイプに応じた処理を行うことができる。
ステップ2007では、UE1は、NASメッセージを使用してULデータ送信若しくはDLデータ受信又は両方を行う。第9〜第10の実施形態と同様に、UE1は、RRC Setup Completeメッセージ又はRRC: UL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上で、ULデータを含むNASメッセージを送信してもよい。UE1は、RRC: DL Information Transferメッセージを用いてSRB 1上で、DLデータを含むNASメッセージを受信してもよい。
図20の手順は、以下のように変更されてもよい。例えば、RAN-2 2Bは、CN3と通信し、UE1の認証又は承認を行ってもよい。
UE1は、セル再選択前からUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., Configured arc-type information)を、NASメッセージを用いてCN3に送信してもよい。この場合、CN3は、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素をRAN-2 2Bに送信してもよい。
UE1は、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素に代えて、設定されている通信アーキテクチャ・タイプの再開(resume)を示す情報要素と、再選択前のセル又はRANノードを示す情報要素(e.g., Physical Cell ID(PCI)、Carrier frequency (EARFCN)、E-UTRAN Cell Global ID(ECGI))をRAN-2 2Bに送信してもよい。この場合、RAN-2 2Bは、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを、再選択前のセルを管理するRANノードに問い合わせてもよい。
UE1は、設定されている通信アーキテクチャ・タイプの再開(resume)を示す情報要素をCN3に送信してもよい。この場合、CN3は、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素をRAN-2 2Bに送信してもよい。
続いて図21を説明する。ステップ2101では、第1〜第17の実施形態で説明されたいずれかの手順に従って、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定され、決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてUE1が設定される。図21の例では、UE1は、第2の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。ステップ2102では、RAN-1 2Aは、RRCコネクションの一時中止(suspension)のためのRRCメッセージ(RRC Connection Suspendメッセージ)をUE1に送信する。当該RRCメッセージの受信に応答して、UE1は、RRC-ConnectedからRRC-Idleモード(又は他の休止モード)に遷移し、RRC-Idleモード(又は他の休止モード)においてRRCコネクションに関する情報を保持する(ステップ2103)。同様に、RAN-1 2A及びCN3もRRCコネクションの一時中止(suspension)のために必要なUE1に関するコンテキストを保持する(ステップ2103)。さらに、UE1及びRAN-1 2Aは、UE1に設定されている通信アーキテクチャ・タイプ(ここでは、第2の通信アーキテクチャ・タイプ)を記憶する(ステップ2104)。
ステップ2105及び2106は、図20のステップ2004及び2005と同様である。ただし、ステップ2106で送信されるRRCメッセージでは、UE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素(e.g., Configured arc-type information)は、第2の通信アーキテクチャ・タイプを示す。さらに、ステップ2106で送信されるRRCメッセージは、再選択前のセル又はRANノードを示す情報要素(e.g., PCI、ECGI)を含む。
ステップ2107では、ステップ2106でのRRCメッセージの受信に応答して、RAN-2 2Bは、セル再選択前のRAN-1 2AにUEコンテキストを要求する。ステップ2098では、RAN-1 2Aは、RAN-1 2Aにおいて保持されているUEコンテキストをRAN-2 2Bに送る。ステップ2109では、RAN-2 2Bは、サスペンドされていたRRCコネクションを再開するために、CN3と通信する。具体的には、RAN-2 2Bは、S1-AP: UE Context ActiveメッセージをCN3に送信し、S1-AP: UE Context Active AckメッセージをCN3から受信してもよい。S1-AP: UE Context Activeメッセージは、CN3内でのS1ベアラの構成変更(modification)手順を引き起こす。当該手順は、例えば、MME(又はC-SSN)からS-GWへのModify Bearer Requestメッセージの送信、及びS-GWからMME(又はC-SSN)へのModify Bearer Responseメッセージの送信を含む。
ステップ2110では、RAN-2 2Bは、RRCコネクションの再開(resumption)の完了を示すRRCメッセージ(RRC Connection Resume Completeメッセージ)をUE1に送信する。当該RRCメッセージは、ASセキュリティ情報を含む。ステップ2111では、UE1及びRAN-2 2Bは、ASセキュリティを確立する。ステップ2112では、UE1は、ULベアラ上でRAN-2 2Bを介してULデータを送信し、DLベアラ上でRAN-2 2Bを介してDLデータを受信する。
上述したように、本実施形態では、UE1は、セル再選択を行った場合に、セル再選択前からUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., Configured arc-type information)を、RAN-2 2B又はCN3に送信する。したがって、UE1とセル変更後のネットワークとの間で通信アーキテクチャ・タイプ設定の不整合(不一致)が生じることを防止できる。
<第20の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態に係るUE1は、CIoTデバイス(e.g., NB-IoT、LTE eMTC)であってもよいし、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEであってもよい。本実施形態では、上述した複数の通信アーキテクチャ・タイプのいずれかがUE1に適用される場合のコネクテッドモード・モビリティの例が説明される。
本実施形態では、UE1のハンドオーバの際に、ソースRANノード(e.g., CIoT BS、eNB)は、UE1に設定されている(UE1のために使用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素を含むハンドオーバ要求(Handover Request)をターゲットRANノード(e.g., CIoT BS、eNB)に送信する。
図22及び図23は、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図22は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。一方、図23は、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。図22及び図23の例では、RAN2は、RAN-1 2A及びRAN-2 2Bを含む。RAN-1 2Aは、ソースRANノード(e.g., CIoT BS、eNB)に対応し、RAN-2 2Bは、ターゲットRANノードに対応する。
図22について説明する。ステップ2201では、第1〜第17の実施形態で説明されたいずれかの手順に従って、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定され、決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてUE1が設定される。図20の例では、UE1は、第1の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。ステップ2202では、UE1は、RRC-Connectedモードである。したがって、ステップ2202では、UE1は、NASメッセージを使用してULデータ送信若しくはDLデータ受信又は両方を行ってもよい。
ステップ2203では、UE1は、サービングセル及び周辺セルの測定結果を示す測定報告をソースRAN-1 2Aに送信する。ステップ2004では、ソースRAN-1 2Aは、ターゲットRAN-2 2BへのUE1のハンドオーバを決定する。ステップ2005では、ソースRAN-1 2Aは、ハンドオーバ要求をターゲットRAN-2 2Bに送信する。当該ハンドオーバ要求は、ソースRAN-1 2AにおいてUE1のために使用されている通信アーキテクチャ・タイプ(ここでは第1の通信アーキテクチャ・タイプ)を示す情報要素(e.g., arc-type information)を含む。
ステップ2206では、ハンドオーバ要求の受信に応答して、ターゲットRAN-2 2Bは、ハンドオーバ要求に対する応答メッセージ(e.g., Handover Request Acknowledgeメッセージ)をソースRAN-1 2Aに送信する。いくつかの実装において、当該応答メッセージは、ソースRAN-1 2Aから通知された通信アーキテクチャ・タイプにターゲットRAN-2 2Bが対応できるか否かを示す。あるいは、当該応答メッセージは、ターゲットRAN-2 2BにおいてUE1のために使用される(変更された)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す。
ステップ2207では、ソースRAN-1 2Aは、ハンドオーバ後にも現在の通信アーキテクチャ・タイプが継続されることを示す、又はハンドオーバ後にUE1に適用される(変更された)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., arc-type information)を含むハンドオーバ指示をUE1に送信する。ハンドオーバ指示は、例えば、mobilityControlInfo IEを含むRRC Connection Reconfigurationメッセージであってもよい。図22の例では、ターゲットRAN-2 2BにおいてもUE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用される。
ステップ2208では、UE1は、ターゲットセル(ターゲットRAN-2 2B)に同期するためにランダム・アクセス手順を実行する。ステップ2209では、UE1は、ハンドオーバ確認(Handover Confirm)を含むRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをターゲットRAN-2 2Bに送信する。ステップ2210では、UE1は、ステップ2207でソースRAN-1 2Aから指示された通信アーキテクチャ・タイプに従って、UL送信若しくはDL送信又は両方を行う。図22の例では、ターゲットRAN-2 2BにおいてもUE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用される。したがって、ステップ2210では、UE1は、NASメッセージを使用してULデータ送信若しくはDLデータ受信又は両方を行ってもよい。
図22の手順は、以下のように変更されてもよい。ステップ2205では、ハンドオーバ要求は、第1の通信アーキテクチャ・タイプの使用がUE1に承認されていること(authorized)を示してもよい。
続いて図23を説明する。ステップ2301では、第1〜第17の実施形態で説明されたいずれかの手順に従って、UE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプが決定され、決定された通信アーキテクチャ・タイプに応じてUE1が設定される。図23の例では、UE1は、第2の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。ステップ2302では、UE1のためのベアラ確立手順が実行される。ステップ2303では、UE1は、ULベアラ上でRAN-1 2Aを介してULデータを送信し、DLベアラ上でRAN-1 2Aを介してDLデータを受信する。
ステップ2304〜2310は、図22のステップ2203〜2209と同様である。ただし、図23の例では、ターゲットRAN-2 2Bは、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。ステップ2311では、ターゲットRAN-2 2Bは、通常のハンドオーバ手順と同様に、UE1のためのS1ベアラの経路を変更するためにCN3と通信する。例えば、ターゲットRAN-2 2Bは、S1AP: Path Switch RequestメッセージをCN3に送信し、S1AP: Path Switch Request AckメッセージをCN3から受信する。
ステップ2312では、UE1は、ULベアラ上でターゲットRAN-2 2Bを介してULデータを送信し、DLベアラ上でターゲットRAN-2 2Bを介してDLデータを受信する。
ステップ2313では、UE1、ターゲットRAN-2 2B、及びCN3は、RRCコネクションの一時中止(suspension)を行う。
図22の手順と図23の手順は適宜組み合わされてもよい。すなわち、既に説明したように、ターゲットRAN-2 2Bは、ソースRAN-1 2AでUE1に適用されていたのとは異なる通信アーキテクチャ・タイプをUE1に適用してもよい。したがって、図22において、ハンドオーバ応答メッセージ(ステップ2206)が、第2の通信アーキテクチャ・タイプがターゲットRAN-2 2BにおいてUE1に使用されることを示す場合、ステップ2210の代わりに図23のステップ2311〜2313が行われてもよい。これと反対の場合も同様である。
上述したように、本実施形態では、ソースRAN-1 2Aは、UE1に設定されている(UE1のために使用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素を含むハンドオーバ要求(Handover Request)をターゲットRAN-2 2Bに送信する。したがって、UE1とターゲットRAN-2 2Bとの間で通信アーキテクチャ・タイプ設定の不整合(不一致)が生じることを防止できる。
また、本実施形態では、ターゲットRAN-2 2Bは、ソースRAN-1 2Aから通知された通信アーキテクチャ・タイプにターゲットRAN-2 2Bが対応できるか否かを示す情報要素、又はターゲットRAN-2 2BにおいてUE1のために使用される(変更された)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素を含むハンドオーバ応答メッセージをソースRAN-1 2Aに送る。さらに、ソースRAN-1 2Aは、ターゲットRAN-2 2BにおいてUE1のために使用される通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素を含むハンドオーバ指示をUE1に送信する。したがって、ソースRAN-1 2Aでのそれとは異なる通信アーキテクチャ・タイプをターゲットRAN-2 2BにおいてUE1のために使用することができる。
<第21の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図2と同様である。本実施形態に係るUE1は、CIoTデバイス(e.g., NB-IoT、LTE eMTC)であってもよいし、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEであってもよい。本実施形態では、上述した複数の通信アーキテクチャ・タイプのいずれかがUE1に適用される場合のコネクテッドモード・モビリティの例が説明される。
本実施形態では、コネクテッドモードでのフォワード・ハンドオーバ手順の際に、UE1は、ソースRAN-1 2AにおいてUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的又は暗示的に示す情報要素をターゲットRAN-2 2Bに送信する。具体的には、UE1は、ターゲットRAN-2 2BへのRRCコネクション再確立メッセージ(RRC Connection Re-establishmentメッセージ)を用いて当該情報要素を送信してもよい。フォワード・ハンドオーバ手順は、リダイレクションを伴うRRC解放メッセージをソースRAN-1 2AがUE1に送信することで開始されてもよい。これに代えて、フォワード・ハンドオーバ手順は、Radio Link Failure(RLF)タイマの満了に応じて、UE1により自発的に開示されてもよい。
図24並びに図25A及び25Bは、本実施形態に係る通信手順の一例を示すシーケンス図である。図24は、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。一方、図25A及び25Bは、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプが使用されるケースを示している。図24並びに図25A及び25Bの例では、RAN2は、RAN-1 2A及びRAN-2 2Bを含む。RAN-1 2Aは、ソースRANノード(e.g., CIoT BS、eNB)に対応し、RAN-2 2Bは、ターゲットRANノードに対応する。
図24について説明する。ステップ2401〜2403は、図22のステップ2201〜2203と同様である。ステップ2404では、ソースRAN-1 2Aは、ターゲットRAN-2 2Bへのリダイレクションを示すRRC解放メッセージをUE1に送信する。この場合、当該RRC解放メッセージの受信に応答して、UE1は、セル再選択を行う(ステップ2405)。なお、ステップ2404は行われなくてよい。具体的には、UE1は、RLFタイマの満了に応じて自発的にセル(再)選択(ステップ2405)を行ってもよい。
ステップ2406では、UE1は、RRCコネクション再確立要求メッセージをターゲットRAN-2 2Bに送信する。当該RRCコネクション再確立要求メッセージは、ソースRAN-1 2AにおいてUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., Configured arc-type information)を含む。
ステップ2407では、ターゲットRAN-2 2Bは、RRCコネクション再確立メッセージ(RRC Connection Re-establishmentメッセージ)をUE1に送信する。当該メッセージは、現在の通信アーキテクチャ・タイプが継続されることを示す、又はターゲットRAN-2 2BにおいてUE1に適用される(変更された)通信アーキテクチャ・タイプを明示的または暗示的に示す、当該通信アーキテクチャ・タイプに関する情報要素(e.g., arc-type information)を含んでもよい。
図24の例では、ターゲットRAN-2 2Bは、UE1のために第1の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。したがって、ステップ2408は、図22のステップ2210と同様である。
続いて図25A及び25Bを説明する。ステップ2501〜2504は、図23のステップ2301〜2304と同様である。
ステップ2505〜2508は、図24のステップ2404〜2407と同様である。図25A及び25Bの例では、ターゲットRAN-2 2Bは、UE1のために第2の通信アーキテクチャ・タイプを使用する。したがって、ステップ2509〜2514は、図21のステップ2107〜2112と同様である。
ステップ2515は、図23のステップ2313と同様である。
図25A及び25Bの手順は、以下のように変更されてもよい。ステップ2505のRRCコネクション解放メッセージは、Resume IDを示してもよい。Resume IDは、RRCサスペンジョンのためにRAN2がUE1に割り当てる識別子である。RAN2は、以前に格納されたUEコンテキストとUE1とを関連付けるためにResume IDを使用する。いくつかの実装において、ソースRAN-1 2Aが当該Resume IDを決定し、これをUE1及びターゲットRAN-2 2Bに送信してもよい。これに代えて、ターゲットRAN-2 2Bが当該Resume IDを決定し、これをソースRAN-1 2Aを介してUE1に送信してもよい。
上述したように、本実施形態では、UE1は、フォワード・ハンドオーバ関してセル再選択を行った場合に、ソースRAN-1 2AにおいてUE1に設定されている(適用されている)通信アーキテクチャ・タイプを示す情報要素(e.g., Configured arc-type information)を、ターゲットRAN-2 2Bに送信する。したがって、UE1とターゲットRAN-2 2Bとの間で通信アーキテクチャ・タイプ設定の不整合(不一致)が生じることを防止できる。
<第22の実施形態>
3GPPは、2020年移行の導入に向けた5Gの標準化作業を3GPP Release 14として2016年に開始する予定である。5Gは、LTE及びLTE-Advancedの継続的発展(enhancement/evolution)と新たな5Gエア・インタフェース(新たなRadio Access Technology(RAT))の導入による革新的な発展の組合せで実現されると想定されている。新たなRAT(New 5G RAT)は、例えば、LTE/LTE-Advancedの継続的発展が対象とする周波数帯(e.g., 6 GHz以下)よりも高い周波数帯、例えば10 GHz以上のセンチメートル波帯及び30 GHz以上のミリ波帯をサポートする。
高い周波数帯は、高レート通信を提供できる。しかしながら、高い周波数帯のカバレッジは、その周波数特性のために、より局所的である。したがって、高い周波数帯が特定のエリアでの容量及びデータレートを向上するために使用される一方で、広いカバレッジが既存の低い周波数帯によって提供される。すなわち、高い周波数帯でのNew 5G RAT通信の安定性を確保するためには、低い周波数帯と高い周波数帯、つまりLTE/LTE-AdvancedとNew 5G RAT、の密接な(tight) 統合(integration)又は密接なインターワーキングが必要とされる。5Gをサポートする無線端末(5G User Equipment(UE))は、Carrier Aggregation(CA)若しくはDual Connectivity(DC)又はこれらを改良した技術を用いて、低い周波数帯および高い周波数帯(つまり、LTE/LTE-Advancedセル及びNew 5G セル)の両方に接続する。
本明細書で使用される“LTE”との用語は、特に断らない限り、New 5G RATとの密接なインターワーキングを可能とする5GのためのLTE及びLTE-Advancedの発展を含む。このようなLTE及びLTE-Advancedの発展は、LTE-Advanced Pro、LTE+、又はenhanced LTE(eLTE)とも呼ばれる。また、本明細書における“5G”又は“New 5G”との用語は、第5世代移動通信システム(5G)のために新たに導入されるエア・インタフェース(RAT)及びこれに関するノード、セル、及びプロトコルレイヤ等を示すために便宜的に使用される。新たに導入されるエア・インタフェース(RAT)及びこれに関するノード、セル、及びプロトコルレイヤの正式な名称は、標準化作業が進む過程で将来的に決定されるであろう。例えば、LTE RATは、Primary RAT (P-RAT, pRAT)又はMaster RATと呼ばれ、New 5G RATは、Secondary RAT (S-RAT, sRAT)と呼ばれるかもしれない。
上述した第1〜第21の実施形態は、LTE RATとNew 5G RATの密接なインターワーキングを提供する5G無線通信ネットワークに適用されてもよい。いくつかの実装において、UE1、RAN2、及びCN3は、第1〜第8の実施形態で説明されたいずれかのアタッチ手順をLTE RATにおいて実行し、 当該アタッチ手順において決定(選択)された通信アーキテクチャ・タイプに従うデータ送信をNew 5G RATにおいて行ってもよい。
例えば、第1の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、UE1は、LTEセルでのRRC Connection Setup Completeメッセージの代わりに、5GセルでのUL Informatin Transferメッセージを用いてデータを送信してもよいし、5GセルでのDL Information Transferメッセージを用いてデータを受信してもよい。例えば、第2の通信アーキテクチャ・タイプがUE1のために使用される場合、UE1、RAN2、及びCN3は、RRCコネクションの一時中止(suspension)及び再開(resumption)を5Gセルで実行してもよい。このとき、UE1及びRAN2は、LTEセルにおける通信のために接続しているコアネットワーク・ノードに加えて、LTEセルとは別のコアネットワーク・ノードにも接続するようにしてもよい。
最後に、上述の複数の実施形態に係るUE1、RAN2内のノード(e.g., CIoT BS、eNB)、及びCN3内のノード(e.g., C-SGN、MME)の構成例について説明する。図26は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ2601は、RAN2と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ2601により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ2601は、アンテナ2602及びベースバンドプロセッサ2603と結合される。すなわち、RFトランシーバ2601は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ2603から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ2602に供給する。また、RFトランシーバ2601は、アンテナ2602によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ2603に供給する。
ベースバンドプロセッサ2603は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、ベースバンドプロセッサ2603によるデジタルベースバンド信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ2603によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC Control Element(MAC CE)の処理を含んでもよい。
ベースバンドプロセッサ2603は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ2604と共通化されてもよい。
アプリケーションプロセッサ2604は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ2604は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ2604は、メモリ2606又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
いくつかの実装において、図26に破線(2605)で示されているように、ベースバンドプロセッサ2603及びアプリケーションプロセッサ2604は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ2603及びアプリケーションプロセッサ2604は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス2605として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
メモリ2606は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ2606は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ2606は、ベースバンドプロセッサ2603、アプリケーションプロセッサ2604、及びSoC2605からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ2606は、ベースバンドプロセッサ2603内、アプリケーションプロセッサ2604内、又はSoC2605内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ2606は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
メモリ2606は、上述の複数の実施形態で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又は複数のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)2607を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ2603又はアプリケーションプロセッサ2604は、当該1又は複数のソフトウェアモジュール2607をメモリ2606から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
図27は、上述の実施形態に係るRAN2内のノード(e.g., CIoT BS、eNB)の構成例を示すブロック図である。図27を参照すると、当該ノードは、RFトランシーバ2701、ネットワークインターフェース2703、プロセッサ2704、及びメモリ2705を含む。RFトランシーバ2701は、無線端末1と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ2701は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ2701は、アンテナ2702及びプロセッサ2704と結合される。RFトランシーバ2701は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をプロセッサ2704から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ2702に供給する。また、RFトランシーバ2701は、アンテナ2702によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ2704に供給する。
ネットワークインターフェース2703は、ネットワークノード(e.g., MME、C-SGN、S-GW)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース2703は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ2704は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、プロセッサ2704によるデジタルベースバンド信号処理は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、プロセッサ2704によるコントロールプレーン処理は、S1プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
プロセッサ2704は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ2704は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU又はMPU)を含んでもよい。
メモリ2705は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。メモリ2705は、プロセッサ2704から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ2704は、ネットワークインターフェース2703又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ2705にアクセスしてもよい。
メモリ2705は、上述の複数の実施形態で説明されたRAN2内のノード(e.g., CIoT BS、eNB)による処理を行うための命令群およびデータを含む1又は複数のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)2706を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ2704は、当該1又は複数のソフトウェアモジュール2706をメモリ2705から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたRAN2内のノードの処理を行うよう構成されてもよい。
図28は、上述の実施形態に係るCN3内のノード(e.g., C-SGN、MME)の構成例を示すブロック図である。図28を参照すると、当該ノードは、ネットワークインターフェース2801、プロセッサ2802、及びメモリ2803を含む。ネットワークインターフェース2801は、ネットワークノード(e.g., C-SGN、MME、HSS、S-GW、P-GW、CIoT BS、eNB)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース2801は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ2802は、メモリ2803から1又は複数のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)2804を読み出して実行することで、上述の実施形態において説明されたCN3内のノード(e.g., C-SGN、MME)の処理を行う。プロセッサ2802は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ2802は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ2803は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ2803は、プロセッサ2802から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ2802は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ2803にアクセスしてもよい。
図26〜図28を用いて説明したように、上述の実施形態に係るUE1、RAN2内のノード、及びCN3内のノードが有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の施形態は、各々独立に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
上述の実施形態で説明されたRAN2は、Cloud Radio Access Network(C-RAN)であってもよい。C-RANは、Centralized RANと呼ばれることもある。したがって、上述の実施形態で説明されたRAN2又はRAN2内のCIoT BS若しくはeNBにより行われる処理及び動作は、C-RANアーキテクチャに含まれるDigital Unit(DU)又はDU及びRadio Unit(RU)の組み合せによって提供されてもよい。DUは、Baseband Unit(BBU)と呼ばれる。RUは、Remote Radio Head(RRH)又はRemote Radio Equipment(RRE)とも呼ばれる。すなわち、上述の実施形態で説明されたRAN2、CIoT BS、又はeNBによって行われる処理及び動作は、任意の1又は複数の無線局(RANノード)によって提供されてもよい。
上述の実施形態は、NB-IoTの通信、LTE eMTCの通信、又はこれら両方に適用されてもよい。さらに、上述の実施形態は、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に係るその他のUEの通信に適用されてもよい。さらにまた、上述の実施形態は、LTE、LTE-Advanced 及びこれらの改良に限定されるものではなく、その他の無線通信ネットワークに適用されてもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2015年12月28日に出願された日本出願特願2015−256034を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。