JP6968665B2 - シート体収容容器 - Google Patents

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Description

本発明はウエットシート等を収容するシート体収容容器に関する。
乾燥したティッシュやウエットタイプのティッシュ、或いはウエットナプキン等のシート体は、衛生性を維持したり乾燥を防いだりすると共に、使用の便宜のため、シート体収容容器に収容して用いられている。
特許文献1は、このシート体収容容器の従来例であり、その図3及び図4に示されるように、折り畳まれた多数のウエットティッシュを収容してなる収容袋20を収容する本体部100を備えている。収容袋20は、ウエットティッシュを取出すための取出口22を有し、この取出口22は使用前は貼付されたシールで塞がれている。
本体部100は、その上部に、ウエットティッシュを取り出すための開口部112と、この開口部112を覆う蓋部120とを有している。これにより、使用者は収容袋20のシールを剥がした後、その取出口22と本体部100の開口部112とが対向するように収容袋20を寝かせて本体部100内に収容し、そして、使用する際は蓋部120を開けて、収容袋20の取出口22、及び本体部100の開口部112を通じて、ウエットティッシュを引き抜くことができる。また、シールを剥がした後であっても、蓋部120で開口部112を閉じれば、ウエットティッシュの薬液の蒸発を防止できる。
また、蓋部120は開口方向に弾性片122で付勢されており、蓋部120を押すことで本体側の係止部114と蓋側の係止部121aとが係止し、バネの付勢力に抗して閉蓋状態にできる。そして、操作片131を押すことで、本体側の係止部114と蓋側の係止部121aとの係止が解除され、弾性片122の付勢力で蓋部120が跳ね上がって開蓋状態にできる。このように、使用者は、操作片131を押圧して蓋部120を開けてからウエットティッシュを引き抜き、使用後は蓋部120を手で押圧して、本体側の係止部114と蓋側の係止部121aとを係止させて閉蓋状態を維持させている。
特開2006−340915号公報
しかし、操作片131及び蓋部120の押圧により蓋部120の開閉が可能であっても、蓋部120の開閉操作が厄介な場合も少なくはない。例えば、漏らした糞尿やこぼした飲料を急いで拭く際に、片手が塞がっていたり、夜中の暗い環境下で操作したりする必要があり、このような場合は、未だに蓋部120の開け閉めが厄介である。また、蓋部120を閉め忘れることもあり、そうすると、ウエットティッシュであれば薬液が蒸発してウエットティッシュの乾燥を招き、ドライタイプのティッシュの場合もティッシュに埃等が付着して不衛生である。
本発明は、このような課題を解決するものであり、蓋の開閉を容易にすると共に、蓋の閉め忘れを防止することができるシート体収容容器を提供することを目的とする。
上記課題は、本発明によれば、シート体を収容できる収容空間を内側に有するシート収容部を備えた箱体であって、前記シート収容部から前記シート体を取り出すために、前記箱体の内側に形成された内側取出口と、前記内側取出口から取り出された前記シート体を、前記箱体内の介在空間を介して外部に引き抜くために、前記箱体の外壁に形成された外側取出口と、前記外側取出口を封止する蓋体と、を備え、前記蓋体は、弾性部材が接続され、この弾性部材の付勢力により前記外側取出口を下から押さえて封止すると共に、前記付勢力に抗して前記介在空間内に挿入可能であり、前記内側取出口は、前記介在空間の横に配置されて前記介在空間に臨んで開口しており、かつ、前記蓋体を前記介在空間内に挿入することで外部と連通されるシート体収容容器により解決される。
本発明のシート体収容容器によれば、シート体を収容できる収容空間を内側に有するシート収容部を備えた箱体であって、シート収容部の収容空間からシート体を取り出すために、箱体の内側に形成された内側取出口と、この内側取出口から取出されたシート体を、介在空間を介して外部に引き抜くために、箱体の外壁に形成された外側取出口とを備えている。このため、収容空間内のシート体は、内側取出口、介在空間、外側取出口を通って、外部に引き抜くことができる。
そして、このシート体収容容器は、外側取出口を封止する蓋体を有するため、不使用の際は、蓋体を閉めて箱体内を封止し、シート体に含浸された液体の蒸発や埃の付着等を防止できる。
ここで、蓋体は、弾性部材が接続され、この弾性部材の付勢力により外側取出口を下から押さえて封止すると共に、付勢力に抗して介在空間内に挿入可能である。このため、該付勢力に抗して蓋体を上から介在空間側に手で押せば、操作部を押す必要もなく開蓋状態となり、そして、蓋体を押している手を離すだけで、弾性部材の付勢力で閉蓋状態とすることができる。
そして、内側取出口は、介在空間の横に配置されて介在空間に臨んで開口しており、かつ、蓋体を介在空間内に挿入することで、外部と連通するようになっている。従って、使用者は、蓋体を上から介在空間側に押して内側取出口を露出させ、内側取出口から出ている或いは露出しているシート体を摘んで、そのままシート体を外側取出口から引き抜ける。そして、シート体を引き抜けば、手が蓋体から離れるため、弾性部材の付勢力だけで蓋体は外側取出口を封止するように元に戻る。このように使用者は、蓋体を開けるために操作部を押す必要もなく、単に介在空間内に手を挿入してシート体を引き抜く感覚でシート体を取れるし、取った後は自動で閉蓋状態になるので蓋の閉め忘れがなくなり、シート体に含浸された液体の蒸発や埃の付着等を防止できる。
また、好ましくは、前記弾性部材は、一端部が前記蓋体に接続され、他端部が前記箱体の内側底面以外の領域に接続されることで、垂直方向に対して傾斜して、或いは水平に配置されていることを特徴とする。従って、蓋体を楽に介在空間内に押し込むことができる。即ち、もし、弾性部材が蓋体と箱体の内側底面とに接続されて垂直に立った状態であると、蓋体を押し込むに従って例えばバネどうしの間隔が狭くなって押し難くなるが、例えば弾性部材が傾斜して配置されていると、そのような間隔が狭くなる事態を有効に回避できるため、比較的に楽な押し込みが可能となる。しかも、蓋体をより下側まで押し込むことができるので、介在空間内における手の可動範囲が大きくなって、よりシート体を摘み易くなる。
また、好ましくは、前記蓋体は、前記シート収容部の上面の位置に比べて、低く配置されていることを特徴とする。従って、蓋体を押し込む量が少なくてもシート体を摘むことができるため、使用者の操作負担が軽減される。
また、好ましくは、前記蓋体は、前記外側取出口を封止している状態において、前記外側取出口の周囲に対して前記弾性部材の前記付勢力により押し付ける上面と、前記上面から前記外側取出口の形状に対応するように突出して、前記外側取出口の内側に挿入される凸部と、を有することを特徴とする。従って、蓋体は、その上面と外側取出口の周囲とが密着するだけではなく、凸部と外側取出口の内周面とが密着して箱体を有効に密封し、シート体の乾燥や埃の付着等を防止できる。
また、好ましくは、前記蓋体の裏側には、前記外側取出口から取り出す際の前記シート体に引っ掛かる引掛け部が設けられていることを特徴とする。従って、シート体の乾燥や埃の付着等を防止できる。即ち、順次引き出せるように複数枚が折り畳まれたタイプのシート体の最初のシート体を外部に引き抜く際、その最初のシート体に追従する次のシート体については、もし外部取出口の近くまで到達した場合は、蓋体が閉まろうとする際に外部取出口の近くまで到達し、蓋体の縁周辺を通る可能性が高い。そうすると、上記構成では、引掛け部を有するので、この引掛け部に次のシート体を引っ掛けて、次のシート体が外側取出口から外部に飛び出る事態を防止できる。従って、閉蓋状態でシート体が蓋体と外部開口部との間に挟まってしまうこともなく、シート体の乾燥や埃の付着等を防止できる。
また、好ましくは、前記収容空間内には、前記収容空間に前記シート体が収納された状態において、前記シート体を前記内側取出口に向けて押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする。従って、収容空間内にあるシート体の枚数が少なくなった場合であっても、該少量のシート体を押圧部材で押して、シート体が収容空間内で倒れ込む事態を防止し、これにより円滑にシート体を取り出すことができる。
また、好ましくは、前記介在空間内には、薬液を収容した噴霧装置が配置されており、前記噴霧装置は、前記介在空間内に挿入された前記蓋体に押圧されたことを契機として、前記薬液を噴霧するようになっていることを特徴とする。従って、シート体を取り出そうとして蓋体を介在空間内で押すことで噴霧器から薬液が噴霧され、シート体がウエットシートであれば、その乾燥を防止することができる。
以上、本発明は、蓋の開閉を容易にすると共に、蓋の閉め忘れを防止することができるシート体収容容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係るシート体収容容器の斜視図であり、シート体を収容しようとしている図。 図1のシート体収容容器にシート体を収容した状態における図1のA−A断面図。 図2の外部取出口の内周面付近の拡大図。 図1のシート体収容容器にシート体を収容した状態における図1のB−B断面図。 図1のシート体収容容器の使用状態図。 本発明の実施形態の第1変形例に係るシート体収容容器であり、図1のB−B線の位置で切断した場合の端面図。 本発明の実施形態の第2変形例に係るシート体収容容器であり、図1のA−A線の位置で切断した場合の断面図。 本発明の実施形態の第3変形例に係るシート体収容容器の斜視図。 図8のC−C断面図。 図8のD−D断面図。 本発明の実施形態の第4変形例に係るシート体収容容器の平面図。 図11のE−E断面図。 第4変形例のシート体収容容器の使用状態図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は同様の構成である。
図1〜図5は本発明の実施形態に係るシート体収容容器(以下、「容器」という)10である。なお、図2は図1のA−A断面図であり、弾性部材37はこのA−A切断面に位置するが、断面を省略している。また、図4は図1のB−B断面図、図5は使用状態図であるが、収容した2つの収納袋12,12の内、右側の収納袋12の断面を省略している。
容器10は、ウエットタイプのティッシュやナプキン等の複数枚のウエットシート(以下、「ティッシュ」という)UTを収容し、全体を密封することでティッシュに含浸された薬液の蒸発や埃等の付着を防ぐと共に、使用時にティッシュUTを容易に取り出すために用いられる。この容器10はウエットシートに好適に用いることができるが、本発明はこれに限られるものではなく、容器10に収容されるシート体は乾燥したティッシュ等であっても構わない。
容器10を説明する前に、容器10に収容される複数枚のティッシュUTについて、図1及び図4を用いて説明する。
複数枚のティッシュUTは、容器10とは別に収納袋12に収容されている。収納袋12にはティッシュUTを取り出すための厚み方向に貫通した孔である開口部14が形成されている。開口部14は、ティッシュUTを1枚ずつ取り出せるようにした小孔である。この小孔は、使用前は図示しないシールを貼着することで塞がれているか、或いは、使用時にミシン目等の破断線を切り取って形成される。このように使用時に開口部14を露出又は形成することで、使用前の流通時等にシートに含浸された薬液の液体成分の蒸発を防止している。図の開口部14の形状は、上記実施形態に限られず、例えば略四角形状や十字状でもよく、また、1枚ずつ取り出せる小孔でなくてもよい。
収納袋12は、アルミニウム、ポリエチレンラミネートフィルム等の気密性を有するフィルム素材からなり、全体的に軟質性ないし可撓性を有している。図の収納袋12は、主面12Aに開口部14を有している。収納袋12は、保管性や持ち運び性を考慮して、全体的に軟質性を有する袋状であるが、所定の剛性を有していても構わない。そして、本実施形態の場合、ティッシュUTは、収納袋12から取り出されることなく、収納袋12に入れられたまま容器10に収容される。
この収納袋12に収容される複数枚のティッシュUTは、清拭等のための薬液を染み込ませたシート状の紙または不織布を複数枚積層したものであって、図4に示されるように、使用単位枚数UT1〜UT3毎に順次引き出せるように折り畳まれている。例えば使用単位枚数UT1,UT2,UT3が、順次その一部が互いの間に入って重なるように折り返されて収納されている。これによって、使用者は、最初のティッシュUT1を引き出すと、次のティッシュUT2の最初のティッシュUT1と重なっている部分UTaまでが開口部14を介して、後述する内側取出口33から引き出され、続いて、基本的には、開口部14と部分UTaとの接触によって、最初のティッシュUT1と次のティッシュUT2が分離し、ティッシュUT2は頭だけが開口部14から飛び出して残った状態となる。なお、図では3つの使用単位枚数UT1,UT2,UT3のみを図示しているが、収容袋12に収容されるティッシュUTの使用単位枚数はこれに限られず、また、ティッシュUTの折り方も図示される折り方に限られず、公知の折り方を使用できる。
次に、このようなティッシュUTを収容して使用される容器10について、説明する。
図1に示すように、容器10は全体が箱体とされている。図の箱体は略矩形状であるが、本発明はこれに限られるものではなく、球状や六角柱などの他の形状であっても構わない。
容器10は、少なくとも収納袋12に比べて硬度が高く、かつ、ティッシュUTに含浸した薬液に耐えて使用可能なプラスチック材料(例えばポリプロピレン、ABS樹脂)で形成されている。
この容器10は、ティッシュUTを収容するシート収容部45を有している。シート収容部45はその内側に、ティッシュUTを収納袋12に収納したまま収容可能な収容空間S1を有している。
本実施形態のシート収容部45は2箇所にあり、これにより、一方の収容空間S1内のティッシュUTを使用し終えた後、直ぐに、他方の収容空間S1内のティッシュUTを使用できる。シート収容部45は、開閉自在な蓋16を長手方向(折り畳まれたティッシュUTの長手方向)Xの側面に有し、蓋16を開けることで収納袋12を収容空間S1内に収容でき、蓋16を閉めることで収容空間S1を封止できる。このような収容空間S1の閉蓋状態を維持する構成として、マグネット等を利用することができる。
ここで、収納袋12を収容空間S1に挿入する際は、収納袋12を寝かさずに、図1のように立てて、開口部14が横(図の場合、Y方向)を向くようにして収容空間S1に挿入する。このように開口部14を横に向かせて挿入するのは、容器10内においてティッシュUTを横から取り出すためである。
図4および図5に示すように、容器10は、シート収容部45の収容空間S1からティッシュUTを取り出すために、容器(箱体)10の内側に形成された内側取出口33を有している。内側取出口33は、収容空間S1と後述する介在空間S2とを連通するための通路であり、本実施形態では横向きの開口(水平方向であり図のY方向に向かった開口)とされている。したがって、既述したとおりに開口部14を横に向かせて収納袋14を収容空間S1に挿入することで、横向きの内側取出口33に開口部14が重なって配置され、そして、収納袋12内のティッシュUTは、開口部14を介して内側取出口33から取り出されることになる。
また、容器10は、内側取出口33から取り出されたティッシュUTを、介在空間S2を介して外部に引き抜くために、箱体の外壁(図の場合は上面)10Aに外側取出口35を有する。介在空間S2は、横を向いた内側取出口33と下を向いた外側取出口35との間に介在し、外側取出口35の直下に配置される空間であり、手指が挿入可能な空間である。
そして、収容空間S1と内側取出口33と介在空間S2とは横並びに配置(水平に配列)され、内側取出口33は介在空間S2に臨んで開口している。
容器10は以上の構成であるため、使用者は、外側取出口35から介在空間S2内に手指を入れ、介在空間S2の横にある内側取出口33から出たティッシュUTを摘まんで、それを介在空間S2、及び、外側取出口35を通して引き抜くことができる。
このような引き抜きを可能とするために、既述した通り、図1のように収納袋12は、開口部14が内側取出口33を介して介在空間S2を臨むように立てられて、収容空間S1に収容される。この収容の際、図1の収納袋12の開口部14がある主面12Aに、別部材である板部材20をあてがい、板部材20の貫通孔22からティッシュUTの頭UTbだけを出した後、収容空間S1に入れるのが好ましい。
板部材20は、図2及び図4に示すように、内側取出口33の開口面積を開口部14の開口面積より大きくしたとしても、開口部14の形状を維持して、ティッシュUTの所謂ズル(図4の最初のティッシュUT1を引き抜いた際に、次のティッシュUT2も追従して引き抜かれてしまう状態)を防止するための部材である。即ち、開口部14はズルを防止する小孔であり、もし、この小孔と内側取出口33との大きさ及び形状を同じに、かつ、互いの位置を一致させれば、ティッシュUTを取り出す際、内側取出口33の硬い周辺部で開口部14を押えて、開口部14の形状を維持し、これによりティッシュUTを開口部14に引っかかり易くしてズルをより有効に防止できる。しかし、開口部14と内側取出口33の位置を完全に一致させるように収納袋12を収容空間S1に入れるのは困難であり、もし内側取出口33も開口部14と同様の小孔にすると、却って、内側取出口33からティッシュUTを取り出せなくなる恐れがある。このため、内側取出口33の開口面積は開口部14に比べて大きいのが好ましく、本実施形態ではそのように構成している。そして、軟質性ないし可撓性を有する収納袋12の開口部14の形状を維持させてズルをより有効に防止することについては、容器10とは別の板部材20により達成させている。具体的には、図1に示すように、収納袋12を収容空間S1に入れる前に、開口部14の周囲に硬い板部材20を予めあてがって、ティッシュUTの頭UTbを板部材20の貫通孔22から出し、その後、収納袋12を収容空間S1に入れることで、内側取出口33の開口面積を開口部14よりも大きくしたとしても、開口部14及びその周囲の形状を維持できるようにしている。このため板部材20は、少なくとも収納袋12に比べて硬度が高く、好ましくは、ティッシュUTに含浸した薬液に耐えて使用可能なプラスチック材料で薄板状に形成されている。そして、中央領域に厚み方向に貫通した貫通孔22を有している。貫通孔22は開口部14の位置に配置され、開口部14から引き出すティッシュUTが通る孔であり、上記ズルを防止可能な形状とされている。本実施形態の貫通孔22は小孔であり、収納袋12の開口部14と同様の大きさとされているが、貫通孔22は内側取出口33より小さければ、これに限られない。即ち、開口面積について言えば、開口部14≦貫通孔22<内側取出口33が好ましい。
ここで、容器10の上面10Aにある外側取出口35は、ティッシュUTが乾燥しないように、蓋体26で封止されている。蓋体26には弾性部材37が接続され、弾性部材37の付勢力で外側取出口35を下から押して封止している。図2〜図5に示すように、弾性部材37にはコイルバネが利用されているが、本発明はこれに限られず、例えば引きバネ、板バネ、或いはゴムであっても構わない。
そして、蓋体26は、弾性部材37の付勢力に抗して上から押すだけで介在空間S2内に挿入可能であり、介在空間S2内を上下自在とされている。少なくとも、蓋体26は内側取出口33を介して介在空間S2内に露出した開口部14よりも下側に押し込めるようになっている。このため、図5に示すように、手指で蓋体26を上から押して、蓋体26を介在空間S2内に挿入することで、内側取出口33と外部(容器10の外側の空間)との連通が可能となる(即ち、蓋体26を押すことで、内側取出口33が介在空間S2及び外側取出口35を介して外部に露出可能となる)。なお、図2及び図5に示すように弾性部材37は、蓋体26を内側取出口33よりも下方に押し込める構成としているが、本発明は、収納袋12の開口部14が容器10の外部と挿通すれば、図のような構成に限られるものではなく、内側取出口33の一部だけが露出するように、内側取出口33の垂直方向Zの途中まで蓋体26を押し込めるようにしても構わない(それも内側取出口33と外部とが挿通する構成の一つである)。
以上のようにして、ティッシュUTを取り出そうとする使用者は、蓋体26を押して介在空間S2に手指を入れ、開口部14から貫通孔22及び内側取出口33を通じて出たティッシュUTを摘まんで、そのまま外側取出口35から引き抜くことができる。そして、ティッシュUTを引き抜けば蓋体26への手指による押圧状態も解除されるので、弾性部材37の付勢力で蓋体26は自動に閉まる。このため、使用者は単にティッシュUTを取るという動作をするだけで済み、蓋体26を意図的に閉めるという操作が不要となるため、非常に楽に蓋体26を閉めて、ティッシュUTの乾燥を防止することができる。
容器10は以上の特徴を有しているが、本実施形態では更に次の特徴も有している。
〔外側取出口と介在空間の大きさについて〕
外側取出口35は、使用者の拳が挿入可能であり、拳の挿入時に拳を傷つけることの無い形状とするのが好ましく、本実施形態では、図1に示すように、さらに指を伸ばした手(手の平と指)HDを水平にして挿入可能な面積と角部の無い丸みを帯びた形状を有している。なお、外側取出口35は折り畳まれたティッシュUTの長手方向Xに沿って長く形成され、外側取出口35に挿入される手HDの長手方向とティッシュUTの長手方向Xとが一致している。
また、介在空間S2については、使用者の指を伸ばした手(手の平と指)HDを水平に収容可能な形状とするのが好ましく、本実施形態では、さらに指を広げた手HDが収容可能とされている。
従って、使用者は、外側取出口35の大きさを左程気にすることなく、介在空間S2に躊躇なく手を入れて、容易にティッシュUTの先端を摘まんで、それを容器10から取り出すことができる。
〔弾性部材について〕
図2に示すように、弾性部材37は2本であるが、左側の弾性部材37−1と右側の弾性部材37−2とは配置が対称であるだけで、自身の構成は同じである。各弾性部材37は、一端部37Aが蓋体26に接続され、他端部37Bが箱体の内側底面10B以外の領域に接続されることで、垂直方向Zに対して傾斜している。具体的には、弾性部材37は、外側取出口35の周囲19を押さえつける蓋体26の下面部分(後述する両端部26A,26Bの下面)に一端部37Aが接続され、そこから容器10の内側側面(内側取出口33がない側面)10Cに向って斜めに配置されている。図2の場合、弾性部材37の他端部37Bは、介在空間S2に突出した突出部29に接続されている。図の突出部29は、内側側面10Cから突出しているが、内側底面10Bから上方に向って突出した構成にしてもよい。
突出部29は、弾性部材37を短くするものであり、平面視において一端部37Aとは重ならないように形成されている。また、弾性部材37は比較的曲り易いコイルバネを利用している。従って、蓋体26を上から押圧して開口部14よりも下方に位置させると、弾性部材37は図2のように曲がって、蓋体26を容易に介在空間S2内に押し込むことができる。もし、弾性部材37が垂直方向Zに沿って配置されて立った状態であると、蓋体26を押し込むに従ってコイル間隔が狭くなり、除々に押し難くなる。しかし、本実施形態では、上述のように弾性部材37が傾斜しているので、そのような事態を有効に回避できる。しかも、蓋体26を介在空間S2のより下側まで押し込めるので、介在空間S2内における手の可動範囲が広がって、よりティッシュを摘み易くなる。
なお、本発明はこのような構成に限られず、例えば弾性部材37の他端部37Bを内側側面10Cの上部に接続して、概ね水平に配置してもよい。しかし、弾性部材37を概ね水平にすると、蓋体26を上に向って押す力が弱まり、外側取出口35の密封性が弱まる。また、蓋体26を下に押し込むに従って大きい押圧力が必要になり、押し込み難くなる。このため、弾性部材37の他端部37Bは、内側側面10Cの垂直方向Zの中程(図の場合は、内側取出口33の若干下側)に接続している。
また、図2に示すように、弾性部材37は、少なくとも介在空間S2に露出する収納袋の開口部14の前方(本実施形態の場合は内側取出口33の前方)には配置されず、蓋体26の開閉機能に支障をきたさない範囲において、可及的に内側取出口33から離間して配置されている。具体的には、図1及び図2に示すように、弾性部材37の一端部37Aは、蓋体26のティッシュUTの長手方向Xの両端部26A,26Bに接続されている。弾性部材37の他端部37Bは内側取出口33が形成されていない内側側面10C(内側側面10Cから突出した突出部29も含む)に接続されている。従って、弾性部材37は、内側取出口33を介して開口部14からティッシュUTを取り出す際に邪魔になることはない。
さらに、図5に示すように蓋体26を介在空間S2に押し入れた際、蓋体26は内側取出口33に向って傾斜可能とされている。即ち、弾性部材37を軸にした回動が可能となり、図の場合、蓋体26の短手方向Yの一端部26Cが内側取出口33より下方に位置する場合に、他端部26Dが内側取出口33、或いは、それより上方に位置することが可能なように傾斜する。このため、弾性部材37を余り押すことなく、開口部14からティッシュUTを取り出すことができる。
弾性部材37は蓋体26の安定性を考慮して複数本設けるのが好ましく、本実施形態の場合、図1に示すように2本であり、蓋体26の長手方向Xの両端部26A,26Bの夫々に1本ずつ接続されている。なお、本発明はこれに限られず、弾性部材37は3本以上であっても構わない。
〔蓋体について〕
図2及び図3に示すように、蓋体26は、外側取出口35の周囲19の下面19Aを下から押さえて封止している状態において、下面19Aに対して弾性部材37の付勢力で押さえ付ける上面26Eを有している。従って、この上面26Eと周囲19の下面19Aとを密着させて、ティッシュの乾燥を防止できる。
また、蓋体26は、この上面26Eから外側取出口35の開口形状に対応するように突出して、外側取出口35の内側に挿入される凸部39を有している。従って、この凸部39と外側取出口35の内周面35Aとを密着させて、ティッシュの乾燥を防止できる。
本実施形態の場合、外側取出口35は、下側(介在空間S2側)に向うに従って除々にその開口面積が大きくなるように内周面35Aが傾斜している。そして、蓋体26の凸部39は、上側(外部側)に向うに従って除々に窄まるように形成されている。従って、ティッシュを取り出して蓋体26への押圧を解除した際、弾性部材37の付勢力により、蓋体26の凸部39を外側取出口35の内周面35Aに自動で密着し易くすることができる。
本発明の実施形態に係る容器10は以上のように構成されており、このため、拳の状態や手を広げた状態などで蓋体26を上から躊躇なく押して、外側取出口35を介して介在空間S2の中に手を挿入し、そして、介在空間S2に露出した内側取出口33を介して開口部14から突出したティッシュUTを摘み、そのまま外側取出口35を通して引き抜くことができる。従って、使用者は蓋体26を操作する感覚はなく、単にティッシュUTを引き抜くという操作だけで、ティッシュUTを取り出すことができ、しかも、取り出した後も、蓋体26は自動で閉まるので、使用者は何の操作もせずに、ティッシュUTの乾燥を防止できる。
なお、躊躇なく蓋体26を押すためには、外側取出口35の開口面積は大きい程好ましいが、大き過ぎると、外側取出口35と蓋体26との隙間からティッシュUTの薬液が蒸発する恐れが高まる。従って、外側取出口35は、使用者の拳以上であって、使用者の指を広げた手(手の平と指)が水平に挿入可能な開口面積以下であることが好ましい。
〔第1変形例〕
次に、上述した実施形態の第1変形例に係る容器40を図6を用いて説明する。図6は図1のB−B線の位置で切断した場合の端面図であり、切断した奥の形状は図示されていない。なお、図6ではティッシュをを収容していない状態を図示している。
図6の容器40が図1〜図5の容器10と異なるのは、収容空間S1の数と固定手段42の有無である。すなわち、容器40の場合、ティッシュを収納可能な収容空間S1は一つのみで、収納空間S1と介在空間S2が横並びになっている。従って、介在空間S2が2つの収容空間S1に挟まれている図5では、いずれの収容空間S1にティッシュが入っているかの判断が必要となるが、第1変形例ではそのような判断は不要となる。
なお、本発明の収容空間S1は、介在空間S2と挿通するように介在空間S2と横並びであれば、いくつでも構わず、図1や図6のようにY方向に並べられるだけではなく、例えば図1のX方向に並べられても構わない。そして、図1のように、収容空間S1が複数ある場合は、介在空間S2の上方にある本容器の上面10A及び/又は蓋体26を透明にして、介在空間S2内の様子を視認できるようにしてもよい。
また、図6の容器40は、これを載置台に固定するための固定手段42が設けられている。図の固定手段42は、容器底部10Dに接続された吸盤であるが、マグネットでも構わない。この固定手段42は着脱自在であるのが好ましい。
〔第2変形例〕
次に、上述した実施形態の第2変形例に係る容器50を図7を用いて説明する。図7は図1のA−A線の位置で切断した場合の断面図である。なお、弾性部材52はこの切断面に位置するが、断面を省略している。
図7の容器50が図1〜図5の容器10と異なるのは、弾性部材52の構成と、外側取出口35の封止構造のみである。すなわち、容器50の弾性部材52は垂直に立った状態とされている。このため、図1〜図5で説明した「蓋体の押圧の容易性」「手の可動範囲の大きさ」という効果は得られないものの、蓋体26をより確実に外側取出口35の周囲19に押し付けることはでき、容器50の密封性を高めることができる。
図7の弾性部材52は図2と同様にコイルバネであり、蓋体26の両端部26A,26Bの夫々と内側底面10Bとを結ぶ2本とされているが、本発明はこれに限られず、例えば、蓋体26の中央部と内側底面10Bとを結ぶ1本のコイルバネであっても構わない。
また、本変形例では、外側取出口35の周囲19の下面と蓋体26の上面との間に、パッキング材54を設けることで、容器50の密封性を高めている。
〔第3変形例〕
次に、上述した実施形態の第3変形例に係る容器60を図8〜図10を用いて説明する。図8は該第3変形例に係る容器60の斜視図、図9は図8のC−C断面図、図10は図8のD−D断面図である。なお、図9における弾性部材37は切断面に位置するが、断面を省略している。また、図10では収容したティッシュを省略して図示している。
これらの図の容器60が図1〜図5の容器10と異なるのは、蓋体26の位置、蓋体26の裏側の構成、及び収容空間S1内の構成である。
即ち、蓋体26は、収容空間S1を有するシート収容部45の上面45Aの位置に比べて低く配置され、図9に示すように、蓋体26の位置が上面45Aに比べて高さH1分だけ下がっている。このため、蓋体26と内側取出口33及びそこから露出する開口部14との距離が短くなって、弾性部材37を図2に比べて短くすることができる。そして、ティッシュを取り出すための蓋体26の押し込み量H2が小さくなり、使用者の操作負担を軽減することができる。
また、本変形例では、蓋体26の裏側には、図10に示すように、蓋体26の縁周辺26Eに先端64Aが配置されることで、外側取出口35から取り出す際のティッシュに引っ掛かる部材である引掛け部64が設けられている。引掛け部64は、ティッシュUTの所謂ズルを防止するための部材である。即ち、取り出そうとする最初のティッシュUT1に追従する次のティッシュUT2については、通常は、収納袋12の開口部14や板部材20の貫通孔22の作用によりズルが防止される。しかし、もし次のティッシュUT2が上手く最初のティッシュUT1と分離しない場合、蓋体26が閉まろうとする際に外部開口部35の近くまで到達するため、蓋体26の縁周辺26Eを通る可能性が高い。この点、本変形例では、縁周辺26Eに先端64Aが配置された引掛け部64を有するため、次のティッシュUT2がこの引掛け部64に引っ掛かり、最初のティッシュUT1は使用者の力で引き抜かれるが、次のティッシュUT2は最初のティッシュUT1から分離して、介在空間S2内に残すことができる。従って、閉蓋状態で次のティッシュUT2が蓋体26と外部開口部35との間に挟まってしまうこともなく、ティッシュUTの乾燥を防止できる。
なお、引掛け部64は厚みは大きくても構わないが、本変形例の場合は板状体とされ、先端のエッジを効かせてティッシュUTとの引っ掛かりを良くしている。また、引掛け部64は、蓋体26の内側取出口33に最も近い端部26A,26Bに設けられ、その先端64Aは蓋体26の裏面から少し距離Dが置かれている。
また、本変形例では、収容空間S1内には、ティッシュ(図の場合は収納袋12)を内側取出口33に向けて押圧する押圧部材68が設けられている。押圧部材68はティッシュをその厚み方向(複数枚のティッシュの積層方向)に押して、収容空間S1内でティッシュが倒れないようにするためのもので、図10の場合、内側取出口33に向けて付勢力を発揮するコイルバネで構成され、その先端に設置された板材57によりティッシュを面状に押圧可能としている。従って、収容空間S1内にあるティッシュの枚数が少なくなってきた場合であっても、該少量のティッシュを付勢力で押して倒れ込みを防止し、これにより円滑にティッシュを内側取出口33から取り出すことができる。
なお、本変形例ではコイルバネを用いているが、これに限らず、例えば板ばね、或いはスポンジ等の弾力性のある部材であってもよい。スポンジの場合は、そこに薬液を含浸させて、収容空間S1内の湿気を維持するようにしてもよい。
〔第4形例〕
次に、上述した実施形態の第4変形例に係る容器70を図11〜図13を用いて説明する。図11は該第4変形例に係る容器70の平面図、図12は図11のE−E断面図、図13は第4変形例の容器70の使用状態図である。なお、図11及び図12はティッシュを収容していない状態であり、図13では弾性部材を省略して図示している。また、図13の一点鎖線で囲った図は、蓋体26の端部付近の拡大断面図である。
これらの図の容器70が図1〜図5の容器10と主に異なるのは、噴霧装置72が設けられている点である。即ち、容器70の介在空間S2内には、薬液を収容した噴霧装置72が設けられている。
噴霧装置72は、介在空間S2に薬液を噴霧するためのもので、薬液は、ティッシュに含浸された薬液と同じものが好ましい。この噴霧装置72は、介在空間S2に押し込まれた蓋体26に押圧されたことを契機として、薬液を噴霧する装置である。
具体的には、噴霧装置72は、内側取出口33よりも下側に配置され、押圧されると薬液を噴霧するノズルヘッド74を有する公知のポンプディスペンサーを利用できる。即ち、図13に示すように、介在空間S2内に押し込まれた蓋体26がノズルヘッド74を押圧するとステム79が押し下げられ、図示しないピストンが下降して、内部の薬液が加圧される。そうすると、薬液はステム79を通じてノズルヘッド74へ送られ、ノズルヘッド74の上部に設けられた孔76から吐出される。なお、ノズルヘッド74への押圧を解除すると、バネ78の付勢により押し下げられたノズルヘッド74は上昇して元に戻る。
本変形例の場合、蓋体26のノズルヘッド74を押圧する押圧部26Fに貫通孔17が形成されており、この貫通孔17はノズルヘッド74の孔76と押圧時に重なるように形成されている。換言すれば、図11に示すように、平面視において貫通孔17と孔76とが重なっている。このため、蓋体26でノズルヘッド74を押圧し、薬液を貫通孔17を通じて押し込まれた蓋体26よりも上側(内側取出口33側)の空間に噴霧することができる。
また、貫通孔17は、蓋体26が外側取出口35を封止している状態において、蓋体26の外部に露出しない領域(外側取出口35よりも外側の領域)に形成されている。従って、図11及び図12に示す閉蓋状態において、貫通孔17は外側取出口35から外部に露出しないため、容器70内の湿気を維持できる。
更に、本変形例の場合、噴霧装置72、蓋体26のノズルヘッド74を押圧する押圧部26F(貫通孔17を含む)は、内側取出口33のある内壁70Aに沿うようにして、内壁70Aの近傍に配置されている。これにより、薬液が内側取出口33付近に噴霧され、取り出す際のティッシュに付着し易いようにしている。
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、上述の実施形態及び各変形例の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせたりしてもよい。
例えば、上記実施形態では、収納袋12に板部材20を付けてから、収容空間S1内に収容するようにしているが、板部材20は必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態では、内側取出口33は横向きの開口であるが、本発明はこれに限られず、内側取出口33の開口は例えば斜め上を向いても構わない。
また、上記実施形態及び変形例の蓋体26は上からの押圧により、例えば図5のように傾斜はするものの、内側底面10Bに向って全体が下降するようになっている。しかし、本発明の蓋体はこれに限られず、外側取出口35の周辺にねじりコイルバネを接続し、ねじりコイルバネを軸にして、蓋体を上からの手指の押圧によって回動させて、介在空間S2内に挿入するようにしてもよい。このような回動動作によっても内側取出口33と外部とを連通することができ、また、蓋体の押圧を解除すれば、ねじりコイルバネにより蓋体を元に戻して外側取出口35を封止できる。
10,40,50,60,70・・・ウエットシート収容容器、12・・・収納袋、14・・・収納袋の開口部、26・・・蓋体、33・・・内側取出口、35・・・外側取出口、37,52・・・弾性部材、39・・・凸部、45・・・シート収容部、64・・・引掛け部、S1・・・収容空間、S2・・・介在空間、UT・・・ウエットシート

Claims (7)

  1. シート体を収容できる収容空間を内側に有するシート収容部を備えた箱体であって、
    前記シート収容部から前記シート体を取り出すために、前記箱体の内側に形成された内側取出口と、
    前記内側取出口から取り出された前記シート体を、前記箱体内の介在空間を介して外部に引き抜くために、前記箱体の外壁に形成された外側取出口と、
    前記外側取出口を封止する蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体は、弾性部材が接続され、前記弾性部材の付勢力により前記外側取出口を下から押さえて封止すると共に、前記付勢力に抗して前記介在空間内に挿入可能であり、
    前記内側取出口は、前記介在空間の横に配置されて、前記介在空間に臨んで開口しており、かつ、前記蓋体を前記介在空間内に挿入することで外部と連通される
    ことを特徴とするシート体収容容器。
  2. 前記弾性部材は、一端部が前記蓋体に接続され、他端部が前記箱体の内側底面以外の領域に接続されることで、垂直方向に対して傾斜して、或いは水平に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート体収容容器。
  3. 前記蓋体は、前記シート収容部の上面の位置に比べて、低く配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート体収容容器。
  4. 前記蓋体は、前記外側取出口を封止している状態において、前記外側取出口の周囲に対して前記弾性部材の前記付勢力により押し付ける上面と、前記上面から前記外側取出口の形状に対応するように突出して、前記外側取出口の内側に挿入される凸部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート体収容容器。
  5. 前記蓋体の裏側には、前記外側取出口から取り出す際の前記シート体に引っ掛かる引掛け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシート体収容容器。
  6. 前記収容空間内には、前記収容空間に前記シート体が収納された状態において、前記シート体を前記内側取出口に向けて押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシート体収容容器。
  7. 前記介在空間内には、薬液を収容した噴霧装置が配置されており、
    前記噴霧装置は、前記介在空間内に挿入された前記蓋体に押圧されたことを契機として、前記薬液を噴霧するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のシート体収容容器。
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