JP6966456B2 - タウpet画像化リガンド - Google Patents

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Description

本発明は、ポジトロン放出断層撮影(PET)を使用してタウ凝集体を画像化および定量化するのに有用な、新規な選択的放射標識タウリガンドに関する。本発明はまた、このような化合物を含む組成物、このような化合物および組成物の調製方法、組織または対象をin vitroまたはin vivoで画像化するためのこのような化合物および組成物の使用、および前記化合物の前駆体も対象とする。
アルツハイマー病(AD)は、老化に伴う神経変性疾患である。AD患者は、認知障害および記憶喪失、ならびに不安症などの行動問題を患う。ADに罹患している人の90%超が散発型の障害を有するが、この症例の10%未満が家族性または遺伝性である。米国では、65歳で約10人に1人がADを有するが、85歳では2人に1人がADに罹患している。初期診断からの平均余命は7〜10年であり、AD患者は、介護付き生活施設での、または家族による、広範な介護を必要とする。人口に占める高齢者の数が増加するにつれ、ADに対する医学的関心が高まっている。現在使用可能なADの治療は、単にこの疾患の症状を処置するものに過ぎず、この疾患を引き起こす根底にある病理を処置するものではない。
AD患者の脳における顕著な病理学的特徴は、過剰リン酸化したタウタンパク質の凝集体によって生じる神経原線維変化、およびβ−アミロイドペプチドの凝集によって形成されるアミロイド斑である。最も蔓延している神経変性障害はADであるが、凝集タウタンパク質はまた、「タウオパチー」として知られる他の神経変性疾患の特徴でもあり、その疾患には、追加として、以下のみというわけではないが、神経原線維変化のみの認知症(TD:tangle−only dementia)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)が含まれる。これらの障害の異質性は、ヒトタウの広範なアイソフォームおよび翻訳後修飾と密接な関連がある。タウ凝集体は、超微細構造的に、対らせん状細線維(PHF:paired helical filament)、直線状細線維(SF:straight filament)、ランダムコイル状細線維(RCF:randomly coiled filaments)、またはねじれ状細線維(TF:twisted filaments)として現れる場合があり、この多様性が翻訳されて多型になる。神経原線維変化と、ADにおける認知障害のレベルおよび/またはADを発症する確率との相関性が作られている。しかしながら、診断は依然として、死後に組織診/剖検によって行われ得るのみである。病歴および統計的な記憶試験に基づく検査は、障害または認知症の明らかな証拠を必要とし、不正確である、または感度が低いことが多く、腰椎穿刺による脳脊髄液中のAβペプチドおよび総タウタンパク質の測定は侵襲的であり、有害作用を受けやすい。ADに固有の複雑さは別にしても、早期診断、進行度分類、および疾患進行の正確なモニタリングのための信頼のおけるツールが不足しているため、治療法の開発が阻まれてきた。したがって、診断を行う、および/または疾患進行をモニターする手段を突き止めることが依然として必要である。タウ凝集体を画像化することは、特に抗タウ処置が登場したときに、このような手段になり得る。
ポジトロン放出断層撮影(PET)は、すべての核画像化技術の中で最高の空間および時間分解能を提供する非侵襲的画像化技術であり、組織中のトレーサー濃度の真の定量化を可能にすることができるという付加的な利点を有する。PETは検出のためにポジトロン放出核種を使用する。これまでに、タウ凝集体の画像化用に、ポジトロン放出断層撮影放射性トレーサーがいくつか報告されている(レビューについては、例えばAriza et al.J.Med.Chem.2015,58,4365−4382を参照)。以下に限定されるものではないが、タウ凝集体に対する高親和性および高選択性、可逆的な結合、浸透性、好適な脳内薬物動態学的プロファイル、すなわち、脳全体への急速な分布、急速クリアランス、最小限の非特異的結合、ならびに合成の容易性を含む、特性のバランスが良好な、タウ凝集体を画像化するための選択的な改良型のポジトロン放出断層撮影放射性トレーサーを提供することが依然として必要である。
したがって、本発明の目的は、タウPET放射性トレーサーとして有用な化合物を提供することである。したがって、一態様において、本発明は式(I)
Figure 0006966456

[式中、
少なくとも1つの原子は放射性であり、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
特に、本発明は式(I’)
Figure 0006966456

[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。
別の態様において、本発明は、上記に定義した式(I)または(I’)の化合物を合成するための前駆体化合物に関する。したがって、本発明はまた、式(I−3)、(I−A)および(P−1)
Figure 0006966456

[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、LGは好適な脱離基であり、[陰イオン]は好適な陰イオン性対イオンである]の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物にも関する。
好適な脱離基とは、18Fに置換されることが可能なものであり、トリメチルアンモニウム、クロロ、ブロモ、ニトロおよび4−メチルベンゼンスルホネート(トシレート)からなる群から選択することができる。好適な陰イオン性対イオンとしては、トリフルオロアセテート(−[OC(O)CF)、有機スルホネート(例えばC1〜4アルキルスルホネート、またはフェニルがC1〜4アルキル、ハロまたはニトロ基で任意選択により置換されていてもよいフェニルスルホネート)およびタルトレートが挙げられる。C1〜4アルキルスルホネートの具体的な例としては、メタンスルホネート(メシレート)およびエタンスルホネートが挙げられ、フェニルスルホネートの具体的な例としては、ベンゼンスルホネート、4−メチルベンゼンスルホネート(トシレート)、4−ブロモベンゼンスルホネートおよび4−ニトロベンゼンスルホネートが挙げられる。特に、陰イオン性対イオンはトリフルオロアセテート(−[OC(O)CF)、トシレートおよびメシレートから選択される。
本発明はまた、式(I)の化合物の関連材料であって、関連する非放射標識化合物に相当し、本明細書では式[19F]−(I)
Figure 0006966456

[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]の化合物と称す関連材料、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物にも関する。
本発明はまた、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物にも関する。特に、前記医薬組成物は診断用医薬組成物である。前記医薬組成物は、具体的には滅菌溶液である。したがって、本発明の実例は、本明細書に記載の式(I)の化合物を含む滅菌溶液である。
本発明は、さらに、画像化剤としての式(I)の化合物の使用に関する。本発明の例示は、組織もしくは対象をin vitroもしくはin vivoで画像化するための、本明細書に記載の式(I)の化合物の使用、または組織もしくは対象をin vitroもしくはin vivoで画像化する方法である。
特に、本発明は、タウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための式(I)の化合物に関する。特定のタウオパチーは、例えば、アルツハイマー病、神経原線維変化のみの認知症(TD)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)である。特に、タウオパチーはアルツハイマー病である。
本発明は、さらに、対象の脳内のタウ凝集体を画像診断するための式(I)の化合物、およびタウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化することにおける式(I)の化合物の使用に関する。特定のタウオパチーは、例えば、アルツハイマー病、神経原線維変化のみの認知症(TD)、嗜銀顆粒病(AGD)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、ピック病(PiD)、および17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(FTDP−17)である。特に、タウオパチーはアルツハイマー病である。
本発明はまた、検出可能な量の本明細書に記載の式(I)の標識化合物を組織または対象に接触させる、または提供する、または投与するステップ、および式(I)の化合物を検出するステップを含む、組織または対象を画像化する方法にも関する。
本発明のさらなる例示は、本明細書に記載の式(I)の化合物を組織または対象に接触させる、または提供するステップ、およびポジトロン放出断層撮影画像化システムで組織または対象を画像化するステップを含む、組織または対象を画像化する方法である。
さらに、本発明は、(a)特に陰イオン性対イオンがトリフルオロアセテートである、本明細書に定義する式(P−1)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、好適な条件下でフッ化物源18と反応させるステップ、または(b)本明細書に定義する式(I−A)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、好適な条件下でフッ化物源18と反応させるステップを含む、本明細書に記載の式(I’)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の調製方法に関する。好適な18の源は、例えば4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンカリウムフルオリド−[18F](1:1)([18F]KF.K222とも呼ぶ)である。好適な条件には、当技術分野において公知の求核置換に適切な条件、例えば、通常加熱下、例えば約120℃で、反応を進行させて完了させることを可能にするのに十分な時間、DMFを溶媒として使用することが含まれる。
Figure 0006966456
図1bに示す切片に隣接するヒト脳(AD)の凍結切片にAT8抗体でインキュベートした後の免疫組織化学画像を示す。 ヒト脳(AD)の凍結切片に4G8抗体でインキュベートした後の免疫組織化学画像を示す。 図1bに示す切片に隣接するヒト脳(AD)の凍結切片上の[18F]化合物番号1のオートラジオグラフィー画像(左)、結合した[18F]化合物番号1の、1μM[19F]化合物番号1での置換(中央)、および結合した[18F]化合物番号1の、1μM[19F]T808での置換(右)を示す。 3匹の雌ウィスターラットの全脳における[18F]化合物番号1のμPET時間放射能曲線を示す。ベースラインスキャン;前処置実験:非放射性化合物番号1、10mg/kgを、放射性トレーサー注射の60分前に皮下注射、および追跡試験:非放射性化合物番号1、1mg/kgを放射性トレーサー注射の30分後に静脈内注射。 3匹の雌ウィスターラットの全脳における[18F]T807のμPET時間放射能曲線を示す。ベースラインスキャン;前処置実験:T807、10mg/kgを、放射性トレーサー注射の60分前に皮下注射、および追跡試験:T807、1mg/kgを放射性トレーサー注射の30分後に静脈内注射。 ウィスターラットの全脳における[18F]化合物番号1および[18F]T807の小動物PET時間放射能曲線のベースライン比較を示す。 アカゲザルの全脳、脳梁、小脳および嗅内皮質ならびに頭蓋における[18F]化合物番号1のPET時間放射能曲線を示す。 アカゲザルの全脳、脳梁、小脳および嗅内皮質ならびに頭蓋における[18F]T807のPET時間放射能曲線を示す。 雌アカゲザルおよび雄アカゲザルにおける、[18F]化合物番号1および[18F]T807の平均全脳%SUVmax曲線をそれぞれ示す。 雄アカゲザルの全脳、脳梁、小脳、エントリナル(enthorinal)皮質および頭蓋における、[18F]化合物番号1のμPET時間放射能曲線を示す。 雄アカゲザルの全脳、脳梁、小脳、エントリナル(enthorinal)皮質および頭蓋における、[18F]T807のμPET時間放射能曲線を示す。 雄アカゲザルにおける[18F]化合物番号1および[18F]T807の平均全脳%SUVmax曲線を示す。
ある実施形態では、式(I)の、特に式(I’)の化合物は、化合物1(化合物番号1)、化合物2(化合物番号2)および化合物3(化合物番号3):
Figure 0006966456

またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。
本発明はまた、非放射標識化合物1、2および3に相当し、[19F]−化合物
Figure 0006966456

に相当する関連材料、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物にも関する。
19F]−化合物番号1は、化合物T−808(T−808、別名AV−680、CAS[1320211−61−7]、2−[4−(2−フルオロエチル)−1−ピペリジニル]−ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾールは、Siemensが開発している。例えば、J.Alzheimers Dis.2014,38,171−184を参照)の内製のトリチウム類似体を使用した放射標識置換アッセイにおいて、抽出されたヒトタウに強力な結合(pIC50 7.7)を示した。この類似体は本明細書で[H]−T808と称する。加えて、化合物番号1は、フロルベタピル(別名Amyvid(登録商標)、Eli Lilly and Co.製、またはAV−45、CAS[956103−76−7]、(E)−4−(2−(6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)ビニル)−N−メチルベンゼンアミン、例えば、J.Nucl.Med.2010,51,913−920を参照)の内製のトリチウム類似体を使用した放射標識置換アッセイにおいて、10μMまで、抽出されたヒトアミロイド−β凝集体に測定可能な結合を示さない。この類似体は本明細書で[H]−AV−45と称する。プロトコルの説明は後段に記載する。
19F]−化合物番号2は、[H]−T808を使用した放射標識置換アッセイにおいて、抽出されたヒトタウに強力な結合(pIC50 7.5)を示し、[H]−AV−45を使用した放射標識置換アッセイにおいて、10μMまで、抽出されたヒトアミロイド−β凝集体に測定可能な結合を示さなかった。
19F]−化合物番号3は、[H]−T808を使用した放射標識置換アッセイにおいて、抽出されたヒトタウに強力な結合(pIC50 7.6)を示し、[H]−AV−45を使用した放射標識置換アッセイにおいて、10μMまで、抽出されたヒトアミロイド−β凝集体に測定可能な結合を示さなかった。
pIC50値からCheng−Prusoff式を使用してK値を導くことができる(Cheng Y,Prusoff WH(December 1973)Biochem Pharmacol.22(23):3099−108)。化合物1および2:a,bの結合の結果のまとめ。
Figure 0006966456
値は少なくとも2回の測定値の平均であり、標準偏差を付記している。値は、IC50値から次式:K=IC50/(1+(濃度RL/K RL)を使用して計算した。ここで、PHFのKH−AV680について6.275nM、AβのKH−AV45について7.85nM、両アッセイとも10nMのRL濃度である。
H]−T808は、ブロモ前駆体(1当量)のメタノール溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5当量)の存在下で、室温にて、パラジウム担持炭素(5%)で触媒によるトリチウム化を行うことによって得られた。ブロモ前駆体は、T808をアセトニトリル中N−ブロモスクシンイミド(1当量)で臭素化することによって得られた。
H]−AV−45は、ジクロロメタンに溶解したAV−45に、イリジウムでの触媒(クラブトリー触媒)によるトリチウム交換をすることによって得られた。
Figure 0006966456
既に述べたように、式(I)の化合物、および式(I)の化合物を含む組成物は、組織または対象を、in vitroまたはin vivoで画像化するために使用することができる。特に、本発明は、組織または対象中のタウ凝集体を、in vitroまたはin vivoで画像化または定量化する方法に関する。
特に、タウを画像化する方法は、対象、特に患者に、検出可能な量の式(I)の化合物を提供するステップを含む。
さらに、本発明は、対象に検出可能な量の式(I)の化合物を提供するステップ、式(I)の化合物がタウ凝集体沈着物と結びつくのに十分な時間を与えるステップ、およびタウ凝集体沈着物と結びついた化合物を検出するステップを含む、タウ凝集体沈着物を画像化する方法に関する。
本方法がin vivoで行われる場合、式(I)の化合物は、静脈内に、例えば、シリンジでの注射によって、または短カテーテルなどの末梢静脈ラインを用いて投与することができる。式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む滅菌溶液は、特に、腕の静脈内投与によって、特に手背の特定できる任意の静脈中に、または肘の肘正中皮静脈中に投与してもよい。
したがって、特定の実施形態では、本発明は、本明細書に定義する式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む組成物、特に滅菌製剤を、対象に静脈内投与するステップ、およびポジトロン放出断層撮影画像化システムで対象を画像化するステップを含む、対象を画像化する方法に関する。
さらなる実施形態では、本発明は、式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む組成物を、対象に静脈内投与するステップ、およびポジトロン放出断層撮影画像化システムで画像化するステップを含む、対象におけるタウ凝集沈着物を定量化する方法に関する。
本化合物は検出可能な量で対象に提供され、化合物がタウ凝集沈着物と結びつくのに十分な時間が経過した後に、標識化合物は非侵襲的に検出される。
さらなる実施形態では、本発明は化合物(I−6)
Figure 0006966456

[式中、[陰イオン]は、本明細書に定義する好適な陰イオン性対イオンである]またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。特定の実施形態では、陰イオン性対イオンは、トリフルオロアセテート(−[OC(O)CF)、有機スルホネートおよびタルトレートからなる群から選択され、より特定するとトリフルオロアセテートである。
したがって、特定の実施形態では、本発明は化合物(I−6a)
Figure 0006966456

特にそのトリフルオロ酢酸塩または溶媒和物、特にその水和物に関する。
さらなる実施形態では、本発明は化合物(I−6b)
Figure 0006966456

またはその溶媒和物、特にその水和物に関する。
さらなる実施形態では、本発明は、式(I−6c)の化合物またはその溶媒和物、特にその水和物に関する。
Figure 0006966456
定義
本明細書で使用する場合、「組成物」という用語は、所定量の指定成分を含む生成物、および所定量の指定成分の組合せから直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含するものとする。
本発明による化合物の付加塩もまた、本発明の範囲内に包含されることを意図した。
許容される本発明の化合物の塩は、対イオンが薬学的に許容されるものである。しかし、薬学的に許容されない酸および塩基の塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製に用途がある場合がある。薬学的に許容されるか否かにかかわらず、すべての塩が本発明の範囲内に含まれる。薬学的に許容される塩は、本発明による化合物が形成することが可能な治療活性のある無毒性の酸付加塩形態を含むものと定義される。前記塩は、適切な酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、特に塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸;有機酸、例えば酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸およびパモ酸で、本発明による化合物の塩基形態を処理することによって得ることができる。
逆に、前記塩形態は、適切な塩基で処理することによって遊離塩基形態に変換することができる。
さらに、本発明の化合物のうち一部は、水(すなわち水和物)または一般的な有機溶媒とともに溶媒和物を形成することができ、このような溶媒和物もまた、本発明の範囲内に包含されるものとする。
本明細書で使用する「対象」という用語は、処置、観察または実験の目的である、または目的となってきたヒトを指す。特に断りのない限り、「対象」には無症候性のヒト、前駆症候性のヒトおよびヒト患者が含まれる。
調製
本発明による化合物は、一般に、それぞれが当業者に公知の一連の工程によって調製することができる。特に、化合物は、以下の合成方法に従って調製することができる。
本明細書に開示している式[19F]−(I)の化合物は、本明細書に記載の式(I−3)の化合物を、適切な式(II)の4−アミノ−ピリジン化合物[式中、すべての変数は、[19F]−(I)について本明細書に記載しているとおりである]と、
Figure 0006966456

ブッフバルトアミノ化条件下で反応させることによって調製することができる。
本明細書に開示している式(I’)の化合物は、本明細書に定義する式(P−1)または(I−A)の化合物をフッ化物源18と反応させることによって調製することができる。
したがって、本明細書に記載の式(I’)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、特に陰イオン性対イオンがトリフルオロアセテートである本明細書に定義する式(P−1)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、好適な条件下でフッ化物源18と反応させることによって調製することができる。
Figure 0006966456
あるいは、本明細書に記載の式(I’)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、本明細書に定義する化合物式(I−A)またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、好適な条件下でフッ化物源18と反応させることによって調製することができる。
Figure 0006966456
好適な18の源は、例えば4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサンカリウムフルオリド−[18F](1:1)([18F]KF.K222とも呼ぶ)である。好適な条件には、当技術分野において公知の求核置換に適切な条件、例えば、通常加熱下、例えば約120℃で、反応を進行させて完了させることを可能にするのに十分な時間、DMFを溶媒として使用することが含まれる。
応用
本発明による化合物には、組織または対象をin vitroおよびin vivoの両方で画像化するための様々な用途がある。したがって、例えば、本発明による化合物は、年齢および性別の異なる対象におけるタウ凝集体沈着物の特異的分布をマッピングするために使用することができる。さらに、アルツハイマー病を含むが、タウ凝集体沈着物に起因する他の疾患、すなわち他のタウオパチーも含む様々な疾患または障害に罹患している対象におけるタウ凝集体沈着物の特異的分布を調査することが可能になる。
したがって、過剰分布は、診断、症例発見、対象集団の層別化において、および個々の対象の疾患進行のモニタリングにおいて、特に抗タウ処置、例えば抗体が利用可能になった場合に役に立つ場合がある。放射性リガンドは、PET画像化用には微量、すなわち検出可能な量で投与されるため、本発明の放射性リガンドの投与による治療効果はあり得ない。
実験の部
I.化学的性質
本明細書で使用する場合、「aq.」という用語は水溶液を意味し、「tBuOH」はtert−ブタノールを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「h」は時間を意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「LCMS」は液体クロマトグラフィー/質量分析法を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「min」は分を意味し、「m.p.」は融点を意味し、「Pd(OAc)」は酢酸パラジウム(II)を意味し、「prep」は分取を意味し、「rm/RM」は反応混合物を意味し、「r.t./RT」は室温を意味し、「R」は保持時間(単位、分)を意味し、「sat.」は飽和を意味し、「sol.」は溶液を意味し、「TBAF」はテトラブチルアンモニウムフルオリドを意味し、「TEA」はトリエチルアミンを意味し、「TFA」は状況に応じてトリフルオロ酢酸またはトリフルオロアセテートを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「キサントホス」は4,5−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンを意味する。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、試薬用溶媒を使用してシリカゲル60F254プレート(Merck)で行った。オープンカラムクロマトグラフィーは、シリカゲル、メッシュ230〜400粒度および60Å孔径(Merck)にて、標準技法で行った。自動フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Grace(GraceResolv(商標)カートリッジ)またはTeledyne ISCO(RediSep(登録商標)カートリッジ)から購入した接続準備済み使い捨てカートリッジを使用し、不定形シリカゲル、粒径35〜70μmで、ISCO CombiFlashまたはBiotage Isolera(商標)Spektra装置にて行った。
核磁気共鳴(NMR):いくつかの化合物では、それぞれ360MHzおよび400MHzで作動するBruker DPX 360MHz NMRまたはBruker Avance III 400MHz NMR分光計で標準パルス系列を使用してH NMRスペクトルを記録した。試料をDMSO−dまたはCDClに溶解し、5mm NMR管に移して測定した。化学シフト(δ)を、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)より低磁場側の百万分率(ppm)で報告する。
本明細書に記載する酸/塩基化学量論値および/または含水量値は、実験によって得られたものであり、異なる分析方法を使用した場合には変動し得る。例えば、本明細書で報告されるトリフルオロ酢酸(TFA)の含量は、13C NMR積分値、元素分析および/またはイオンクロマトグラフィーによって決定した。
本発明の化合物を調製するためのいくつかの方法を以下の実施例に例示するが、これらの実施例は、本発明の範囲を例示するものであり、限定するものではない。特に断りのない限り、出発材料はすべて市販業者から入手し、さらに精製せずに使用した。
A.中間体の合成
中間体1
Figure 0006966456

2−ブロモ−6−フルオロ−3−ピリジンアミン(20g、96.33mmol)と、アクリル酸メチル(13.01mL、144.50mmol)と、Pd(OAc)(2.81g、12.52mmol)と、PPh(5.81g、22.16mmol)と、TEA(30.13mL、216.75mmol)とのTHF(143mL)中混合物を、封管中で140℃で2時間加熱した。反応生成物を室温まで冷却した。NaHCO(飽和溶液)およびEtOAcを添加し、相を分離した。水性相をEtOAcでさらに2回抽出した。まとめた有機層をMgSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;ヘプタン/EtOAc 100/0〜60/40(乾式充填))により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、中間体1(17.6g、93%)を橙色固体として得た。
中間体2
Figure 0006966456

中間体1(14.8g、75.44mmol)とトリ−n−ブチルホスフィン(18.84mL、75.44mmol)とのAcOH(107.87mL)中混合物を、封管中で110℃で1時間加熱した。混合物を蒸発させ、次いでDIPE(500mL)中で撹拌した。固体を濾別し、50℃で終夜真空乾燥し、中間体2(11.3g、91%)を黄色固体として得た。
中間体3
Figure 0006966456

POCl(1.925mL、20.71mmol)を中間体2(5g、20.71mmol)の1,4−ジオキサン(64.32mL)懸濁液に添加し、この混合物を圧力チューブ中で110℃で1時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、飽和NaHCO水溶液に溶かし、DCMで抽出し、MgSOで脱水し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/EtOAc 100/0〜80/20(乾式充填))により精製した。所望の画分を蒸発させ、中間体3(3.36g、89%)を白色固体として得た(試料を、13mol%の中間体3aを含有するものと判定した)。
H NMR(360MHz,CDCl−d)δ ppm 7.35(dd,J=9.1,2.9Hz,1H)7.65(d,J=9.1Hz,1H)8.21(dd,J=8.8,0.7Hz,1H)8.36−8.45(m,1H).
中間体4
Figure 0006966456

手順a:3−クロロベンゾペルオキソ酸(70%、8.33g、33.81mmol)を1,5−ナフチリジン(2g、15.37mmol)のDCM(100mL)溶液に添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。沈殿物が形成されたが、まだ一部の変換しか観察されなかった。追加の3−クロロベンゾペルオキソ酸(70%、4.92g、19.98mmol)を添加し、次いでメタノール(50mL)を添加するとすべての沈殿物が溶解し、撹拌を終夜継続した。再度固体が形成され、これを濾過した。濾液を半分濃縮し、さらに沈殿物が形成され、これを濾過し、以前に得られた沈殿物と一緒にまとめた。この固体はまだ3−クロロ安息香酸を含有していることがわかり、DCM/MeOH(9:1)で1日トリチュレートし、濾過し、真空乾燥して、中間体4(2.18g、88%)を黄色固体として得た。
手順b:3−クロロベンゾペルオキソ酸(164.4g、666.9mmol)を、1,5−ナフチリジン(28.0g、215.1mmol)のDCM(1.4L)およびMeOH(0.7L)溶液に添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。さらに3−クロロベンゾペルオキソ酸(53.0g、215.1mmol)を添加し、撹拌を72時間継続した。固体が形成され、これを濾過した。濾液を半分濃縮し、さらに沈殿物が形成され、これを濾過し、以前に得られた沈殿物と一緒にまとめた。この固体をDCM/MeOH(9:1)でトリチュレートし、濾過し、真空乾燥して、中間体4(28.0g、172.7mmol、80%)を黄色固体として得た。
中間体5
Figure 0006966456

手順a:中間体4(1g、6.17mmol)とトリメチルアミン(THF中1M、37.02mL、37.02mmol)とのDCM(50mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(2.57mL、18.50mml)を0℃で添加した。混合物を室温で撹拌し、完了次第(約30分)、EtO(50mL)を添加し、撹拌を1時間継続した。白色塩を濾過により単離し、EtOで洗浄し、終夜真空乾燥して、中間体5:トリメチルアミン.TFA、40:60(3.4g)を得た。
手順b:中間体4(1g、6.17mmol)とトリメチルアミン(THF中1M、30.84mL、30.84mmol)とのDCM(59.3mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(2.57mL、18.50mmol)を0℃で添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。EtO(50mL)を添加し、撹拌を1時間継続し、白色固体を濾過により単離し、EtOで洗浄し、終夜真空乾燥して、中間体5(1.83g、純度93%、63%)を白色固体として得た。
手順c:トリフルオロ酢酸無水物(69.5mL、499.5mmol)を、中間体4(27.0g、166.5mmol)とトリメチルアミン(THF中1M、0.85L、850mmol)とのDCM(1.35L)撹拌溶液に0℃で添加した。この混合物を室温で撹拌した。完了次第(約30分)、EtO(1L)を添加し、撹拌を1時間継続した。白色塩を濾過により単離し、EtOで洗浄し、終夜真空乾燥して、中間体5(68g、144.0mmol、86%)を得た。
中間体6A、中間体6Bおよび中間体6C
Figure 0006966456

手順a:NaH(鉱油中60%分散体、0.614g、15.34mmol)を、中間体5(手順aから取得:純度40%、60%トリフルオロ酢酸トリメチルアンモニウムを含有;1.58g、2.56mmol)と4−アミノ−2−メチルピリジン(0.277g、2.56mmol)との脱水DMF(分子篩で、25.24mL)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を、室温までゆっくり加温しながら20分間撹拌した(赤色が現れる)。シリカゲルおよび水(5mL)を添加し、溶媒を蒸発乾固し、フラッシュカラム(24gシリカ)に充填し、DCM中10%MeOHで溶離した。生成物画分を蒸発させて、426mgの粗製物を得、これを再度フラッシュカラムクロマトグラフィーにより24gシリカで精製し、DCM中10%MeOHで溶離した。生成物画分を蒸発させて、中間体6a(トリフルオロ酢酸塩、318mg、27%、純度90%;38mg、純度96%)を黄色粘着性固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.60(s,3H)3.71(s,9H)7.66(d,J=9.2Hz,1H)8.06(dd,J=6.2,1.8Hz,1H)8.19(s,1H)8.37(d,J=9.2Hz,1H)8.43(d,J=9.2Hz,1H)8.45(d,J=6.4Hz,1H)8.71(d,J=9.2Hz,1H)11.13(br s,1H).13C NMR(101MHz,DMSO−d)δ ppm 21.81(s,1C),38.30(s,1C),54.68(s,1C),69.84(s,1C),111.06(s,1C),112.30(s,1C),116.31(s,1C),120.28(s,1C),135.80(s,1C),137.62(s,1C),138.24(s,1C),139.64(s,1C),142.01(s,1C),144.98(s,1C),150.39(s,1C),153.17(s,1C),154.79(s,1C),155.52(s,1C),158.15(s,1C),161.13(s,1C).δppm157.99(J=33Hz)および117.44(J=301Hz)での四重線に加えて、対イオンとしてのCFCO の存在を確認した。
手順b:この反応は、2つの別のバッチで行い、これらをまとめて一緒に後処理した:
バッチ1:NaH(3.81g、356mmol、鉱油中60%分散体)を、手順cに従って得られた中間体5(15.0g、31.8mmol)と4−アミノ−2−メチルピリジン(3.43g、31.8mmol)とのDMF(313mL、分子篩で脱水)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を、室温までゆっくり加温しながら20分間撹拌した(赤色が現れる)。溶媒を蒸発乾固し、EtOAc(200mL)および水(20mL)に再度溶解した。
バッチ2:NaH(14.22g、356mmol、鉱油中60%分散体)を、中間体5(56.0g、119mmol)と4−アミノ−2−メチルピリジン(12.8g、119mmol)とのDMF(1170mL、分子篩で脱水)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を、室温までゆっくり加温しながら20分間撹拌した(赤色が現れる)。溶媒を蒸発乾固し、EtOAc(600mL)および水(60mL)に再度溶解した。
両溶液をまとめ、その後、溶媒を再度蒸発させて黄色固体を得、これを分取HPLC(固定相:Uptisphere C18 ODB−10μm、200g、5cm、移動相:0.1%TFA水溶液+5%MeOH)により精製した。RP−HPLC画分を蒸発乾固した。得られた油にエーテルを添加し、回転蒸発によりゆっくり蒸発させ(3回反復)、黄色結晶を形成させた。この結晶をエーテルで終夜トリチュレートして微粉末を得、これを濾過し、再度エーテルで洗浄し、55℃で終夜真空乾燥し、次いで凍結乾燥器内で室温にて24時間乾燥し、中間体6b(元素分析によるとTFA複塩および半水和物、12.3g、23.2mmol)を黄色固体として得た。
H NMR(600MHz,DMSO−d+C,61℃)δ ppm 2.65(s,3H),3.71(s,9H),7.82(d,J=9.1Hz,1H),8.30(br d,J=5.1Hz,1H),8.36(d,J=9.1Hz,1H),8.40(s,1H),8.45(d,J=9.2Hz,1H),8.52(d,J=6.7Hz,1H),8.69(d,J=9.2Hz,1H),11.68(br s,1H).
手順c:NaH(鉱油中60%分散体、4.92g、122.98mmol)を、中間体5(手順bから取得:純度93%、9.68g、20.50mmol)と4−アミノ−2−メチルピリジン(2.22g、20.50mmol)とのDMF(分子篩で脱水、202.3mL)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を、室温までゆっくり加温しながら20分間撹拌した(赤色が現れた)。溶媒を蒸発乾固し、残渣をEtOAcに溶解し、次いで水を添加し、この混合物を蒸発させて中間体6を黄色固体として得、これを分取HPLC(固定相:Uptisphere C18 ODB−10μm、200g、5cm;移動相:0.1%TFA水溶液+5%CHCN、MeOH)により精製して固体を得、これをEtOに溶かし、濾過し、次いで40℃で終夜真空乾燥して、中間体6c(元素分析によるとTFA三重複塩および一水和物、2.4g、29%)を黄色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.71(s,3H)3.71(s,9H)7.71(d,J=9.2Hz,1H)8.19(br d,J=5.1Hz,1H)8.45−8.52(m,3H)8.55(d,J=7.0Hz,1H)8.81(dd,J=9.2,0.7Hz,1H)11.56(s,1H).
B.非放射性化合物の合成
Figure 0006966456

手順a:2−メチル−4−ピリジンアミン(1.66g、15.34mmol)のtBuOH(61.61mL)溶液に、中間体3(1.66g、15.34mmol)、キサントホス(177.47mg、0.31mmol)、Pd(OAc)(68.86mg、0.31mmol)およびCsCO(13.99g、42.94mmol)を添加した。この混合物に窒素を5分間バブリングし、次いでバイアルを密封し、140℃で18時間加熱した。次いで、混合物を室温まで冷却し、水およびEtOAcで希釈し、固体の大部分が溶解するまで撹拌した。二相混合物をガラスフィルターで濾過し、これをEtOAcおよび水ですすいだ。次に、有機層を分離し、水性層をEtOAcで抽出した(3×)。まとめた有機層を塩水で洗浄し、次いでMgSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。
精製を分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、50×150mm;移動相:0.25% NHHCO水溶液、MeOH)により行って、化合物1(915mg、24%)を得た。
別法として、精製をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;DCM/MeOH中7N NH、100/0〜90/10)により行った。生成物画分を回収し、蒸発乾固し、次いでDIPEおよび水で処理し、二相混合物を2時間撹拌した。得られた結晶を濾過し、DIPEおよび水で洗浄した。75℃で3時間真空乾燥してから、化合物[19F]−1を淡黄色結晶として得た。
手順b:TBAF(THF中1M、0.28mL、0.28mmol)を中間体6a(38mg、0.093mmol)のDMF(0.93mL)溶液に添加した。得られた混合物を90℃で30分間撹拌した。揮発分をすべて蒸発させた。残渣を、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、勾配(DCM/MeOH中7N NH、1:0〜0:1)を使用して精製した。生成物画分を蒸発させて、化合物[19F]−1(15.4mg、65%)を黄色結晶として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.45(s,3H)7.39(d,J=9.2Hz,1H)7.48(dd,J=8.9,2.8Hz,1H)7.72−7.85(m,2H)8.10(d,J=9.0Hz,1H)8.28(d,J=5.7Hz,1H)8.39(t,J=8.0Hz,1H)9.97(s,1H).
Figure 0006966456

3−メチルピリジン−4−アミン(118.5mg、1.1mmol)のtBuOH(4.4mL)溶液に、中間体3(200mg、1.1mmol)、キサントホス(12.68mg、0.02mmol)、Pd(OAc)(4.9mg、0.02mmol)および第三リン酸カリウム(651.0mg、3.1mmol)を添加した。この混合物に窒素を5分間バブリングし、次いでバイアルを密封し、140℃で18時間加熱した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、固体の大部分が溶解するまで撹拌した。二相混合物をガラスフィルターで濾過し、これをEtOAcおよび水ですすいだ。次に、有機層を分離し、水性層をEtOAcで抽出した(3×)。まとめた有機層を塩水で洗浄し、次いで脱水し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。精製を、分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、30×150mm、移動相:0.25%NHHCO水溶液、MeOH)により行い、生成物画分を蒸発させて固体を得、これをメタノールに再度溶解し、再度蒸発させて化合物[19F]−2(37mg(13%)を得た。
H NMR(360MHz,DMSO−d)δ ppm 2.32(s,3H)7.46(dd,J=9.0,2.7Hz,1H)7.69(d,J=9.1Hz,1H)8.12(d,J=9.1Hz,1H)8.27−8.34(m,3H)8.53(d,J=5.9Hz,1H)8.85(s,1H).
Figure 0006966456

4−アミノピリジン(114.43mg、1.22mmol)のtBuOH(4.40mL)溶液に、中間体3(200mg、1.10mmol)、キサントホス(12.68mg、0.022mmol)、Pd(OAc)(4.92mg、0.022mmol)およびCsCO(1g、3.07mmol)を添加し、この混合物を140℃で24時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、水に懸濁させ、DCMおよびEtOAcで抽出し、MgSOで脱水し、濾過し、溶媒を蒸発させた。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g)により、DCM/MeOH中NH(1:0〜95:5)の勾配を使用して精製して黄色固体を得、これをDIPEおよび水でトリチュレートし、濾過し、真空乾燥して化合物[19F]−3(46mg、17%)を得た。
H NMR(360MHz,DMSO−d)δ ppm 7.40(d,J=8.9Hz,1H)7.49(dd,J=9.0,2.7Hz,1H)7.94(d,J=6.2Hz,2H)8.12(d,J=9.1Hz,1H)8.36−8.45(m,3H)10.10(s,1H).
C.放射性合成
材料および方法
概要
化学薬品および試薬はすべて販売元から購入し、さらに精製せずに使用した。[18F]T807(別名AV−1451、CAS[1415379−56−4]、7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール)を、以前に報告された手順(Declercq,L.et al.Mol Imaging 2016,14,1−15)に従って放射標識した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析を、UV検出器セットに接続したLaChrom Elite HPLCシステム(Hitachi,Darmstadt,Germany)にて、254nmで行った。放射標識化合物の分析については、HPLC溶出液を、UV検出器を通過させた後に、単一チャネル分析器に接続した3インチNaI(Tl)シンチレーション検出器(GABIボックス;Raytest,Straubenhardt,Germany)ヘと導いた。GINA Star(Raytest)データ取得システムを使用して、データを取得し、分析した。生体内分布(データは示さず)および放射性代謝産物の試験の、試料中の放射能の定量化を、試料交換器中に据えた、多チャネル分析器に連結した3インチNaI(Tl)ウェル型結晶を備えた自動γ計数管(Wallac 2480 Wizard 3q,Wallac,Turku,Finland)を使用して行った。値はバックグラウンド放射、物理的減衰および計数管不感時間について補正される。定量的データは平均±標準偏差(SD)として表す。平均値は、独立両側スチューデントのt−検定を使用して比較する。値はP≦0.05を統計的に有意とみなした。10μm厚のヒトAD死後脳薄片(BraakのステージV−VI)を内製した(KU Leuven,Neurology Department,Leuven,Belgium、地元の倫理委員会からの許可後)。動物は、温度調節され(約22℃)、湿度制御された施設の中の個別に換気されたケージに収容し、12時間−12時間明暗周期とし、餌および水を自由に摂れるようにした。動物実験はすべて、大学(KU Leuven)動物倫理委員会の許可を得てから、ベルギーの、動物のケアおよび使用についての実施規定に従って行った。
化合物番号1の放射標識(N=6)
Figure 0006966456

フルオリド−18([18F]F)を、Cyclone18/9サイクロトロン(Ion Beam Applications,Louvain−la−Neuve,Belgium)中で、2mLの97%濃縮18O−HO(Rotem HYOX18,Rotem Industries,Beer Sheva,Israel)を18−MeVプロトンで照射することによる18O(p,n)18F核反応によって生成した。照射後、[18F]Fを、SepPak Light Accellプラス第四級メチルアンモニウム(QMA)陰イオン交換カートリッジ(CO 2−型、Waters,Milford,Massachusetts,U.S.A.)に捕捉し、Kryptofix 2.2.2(K−222、27.86mg)とKCO(2.5mg)とのCHCN/HO(0.75mL;95:5v/v)中混合物で溶離した。ヘリウム流で100℃にて溶媒を蒸発させてから、無水CHCN(1mL)を添加し、[18F]Fを同じ条件下でさらに乾燥した。
0.5mgの前駆体(I−6aまたはI−6c、それぞれモノ−またはトリスTFA−塩)のDMF(0.3ml)溶液を、乾燥した[18F]F/KCO/K−222残渣に添加し、この混合物を120℃で10分間加熱した(通常加熱)。粗製放射標識混合物を0.6mLの分取緩衝液(0.01M NaHPO pH9.6およびEtOH(65:35v/v))で希釈し、逆相HPLC(RP−HPLC)を使用してXBridge C18カラム(5μm、4.6mm×150mm;Waters,Milford,U.S.A.)で精製し、0.01M NaHPO pH9.6とEtOHとの混合物(65:35v/v)で流速0.8mL/分にて溶離し、254nmでUV検出をした。精製した放射性トレーサー溶液を生理食塩水で希釈して、静脈内注射に適したエタノール濃度<10%を得た。次いで、溶液を0.22μmフィルター(Millex−GV,Millipore,Billerica,MA,U.S.A.)に通過させて滅菌生成物を得た。品質管理を、RP−HPLCを使用して、XBridgeカラム(C18、3.5μm、3.0mm×100mm;Waters,Milford,U.S.A.)にて、0.01M NaHPO pH9.6とCHNとの混合物(70:30v/v)で流速0.8mL/分にて溶離して行った。UV検出を254nmで行った。
18F]化合物番号1を、減衰補正した平均放射化学的収率46%(分取クロマトグラムにおける[18F]Fの放射能に対して、n=6)で得た。放射化学的収率は[18F]化合物番号1の前駆体のビス−およびトリスTFA塩と同じであった。放射化学的純度はHPLCを使用して分析用C18カラムで試験し、98%を超えていた。[18F]化合物番号1は全合成時間60分以内で得られ、合成の最後に(EOS、n=6)比放射能65±55GBq/μmolで回収した。
18F]−T807は、全合成時間60分以内、比放射能45±35GBq/μmol、EOS(n=4)、放射化学的純度95%超で回収した。
II.分析の部
LCMS一般手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、各方法に明記したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器またはUV検出器およびカラムを使用して行った。必要に応じて、追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
化合物は、その実測保持時間(R)およびイオンで表される。データの表に別に明記されていなければ、報告される分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を明記する(すなわち、[M+NH、[M+HCOO]など)。複数の同位体パターンを有する分子(Br、Clなど)については、報告される値は最低同位体質量について得られた値とする。得られた結果はすべて、使用する方法に通常付随する実験上の不確実性を伴っていた。
以下で、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「MSD」は質量選択検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味し、「HSS」は高強度シリカを意味し、「Q−Tof」は四重極飛行時間型質量分析計を意味し、「CLND」は化学発光窒素検出器を意味し、「ELSD」は蒸発光走査検出器(Evaporative Light Scanning Detector)を意味する。
Figure 0006966456
融点
値はピーク値または融解範囲のいずれかであり、この分析方法に通常付随する実験上の不確実性を伴って得られる。
複数の化合物について、DSC823e(Mettler−Toledo)で融点を測定した。融点は、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は300℃とした。
Figure 0006966456
III.生物学的検査の部
ヒトAD脳からの凝集タウおよびアミロイド斑の単離
濃縮した凝集タウ画分を、GreenbergおよびDaviesが記述したプロトコル(Greenberg SG,Davies P.A preparation of Alzheimer paired helical filaments that display distinct tau proteins by polyacrylamide gel electrophoresis.Proc.Natl.Acad.Sci.1990;87:5827−5831)をわずかに変更したバージョンに従い、ヒトAD脳組織(タウ原線維の量が多い後頭皮質)を使用して調製した。手短に言えば、凍結したヒトAD脳試料(約10g)を、10体積の冷均質化緩衝液(10mMトリス、800mM NaCl、1mM EGTA、10%スクロース、pH7.4、PhosSTOPホスファターゼおよびcOmplete EDT不含プロテアーゼ阻害剤(Roche,Vilvoorde,Belgium)を含有)を使用して、氷上で均質化した。27000×gにて4℃で20分間遠心分離した後、上清を回収し、1%(w/v)N−ラウロイルサルコシンおよび1%(v/v)2−メルカプトエタノールを添加した。N−ラウロイルサルコシン/2−メルカプトエタノールの上清を、オービタルシェイカーで振盪しながら37℃で2時間インキュベートした。続いて、108000×gにて室温で1.5時間超遠心分離して、凝集タウを濃縮してペレットにした。上清を除去し、ペレットを少量のTBS(50mMトリス、150mM NaCl、pH7.4)で慎重に2回すすいだ。最後に、凝集タウのペレットをTBSに入れて元通りにし、再懸濁させて試料の均質性を確認した。少量に等分して−80℃で保管した。
濃縮した凝集β−アミロイド標本を、凍結したヒトAD脳試料(10g−アミロイド斑の量が多い後頭皮質)から調製し、これを7倍体積の冷均質化緩衝液(250mMスクロース、20mMトリス塩基、1mM EDTA、1mM EGTAならびにPhosSTOPホスファターゼおよびcOmplete EDTA不含プロテアーゼ阻害剤)を使用して氷上で均質化した。27000×gにて4℃で20分間遠心分離した後、細胞片を除去した。アミロイド斑を含有する上清を等分し、−80℃で保管した。
in vitro競合放射性リガンド結合アッセイ
競合放射性リガンド結合アッセイにより、用量反応濃度範囲の試験化合物の存在下で、放射標識した参照リガンドの結合を測定する。
手短に言えば、凝集タウ標本を、5%エタノールを含むPBS緩衝液に、100μgタンパク質/mlまで希釈した。96ウェル形式で、20μgタンパク質の凝集タウ標本の存在下にて、H−T808(比放射能;32.97Ci/mmol)を最終濃度10nMで、漸増量の試験化合物に添加した。非特異的結合を、50μMチオフラビンT(一般的なβシート結合剤)の存在下で残存するカウント数として定義した。室温で2時間インキュベートしてから、Filtermate96ハーベスター装置(Perkin Elmer,Zaventem,Belgium)を使用して、GF/Bガラスフィルターで結合混合物を濾過することにより、結合していないリガンドを除去する。20%エタノールを含有するPBS緩衝液で、フィルターを3回洗浄した。フィルタープレートを終夜乾燥してから、Microscint O液(Perkin Elmer)を添加した。原線維に結合した放射標識リガンドの数は、Topcount装置(Packard Instrument Company,Connecticut,USA)にて、液体シンチレーション計数により測定する。
半数阻害濃度(IC50)の値は、GraphPad Prismソフトウェア(GraphPad Software,SanDiego,CA)を使用して、少なくとも2つの独立した実験の置換曲線から決定した。
凝集β−アミロイドに結合する化合物を判定するために、同様のアッセイを準備したが、一部、小さな変更を加えた。手短に言えば、アミロイド標本を、0.1%BSAおよび5%エタノールを含む50mMトリスに、150μgタンパク質/mlまで希釈した。30μgタンパク質のアミロイド斑標本の存在下で、H−AV−45(フロルベタピル−比放射能;45.95Ci/mmol)を最終濃度10nMで、漸増量の試験化合物に添加した。非特異的結合を、500μMのチオフラビンTの存在下で測定した。室温で150分インキュベートしてから、GF/Bガラスフィルターで結合混合物を濾過した。20%エタノールを含有するPBS緩衝液で、フィルターを3回洗浄した。続くステップは凝集タウ標本について説明したものと同一とした。
この放射標識置換アッセイにおいて、[19F]−化合物番号2および[19F]−化合物番号3は、[H]−T808を使用した際に、抽出されたヒトタウに強力な結合(それぞれpIC50 7.5および7.6)を示し、[H]−AV−45を使用した際に、10μMまで、抽出されたヒトアミロイド−β凝集体への測定可能な結合は示さなかった。
免疫組織化学検査:M&Mヒト脳
ヒトAD脳の塊(BraakのステージV−VI)を瞬間凍結し、クライオスタットでスライスし(20μm厚)、免疫組織化学検査に使用するまで−80℃で保管した。切片を乾燥し、ホルマリン中に固定し、過酸化水素(DAKO、S2023)で5分間、およびブロッキング試薬(PBS1x+0.05%Triton X−100)で1時間インキュベートした。抗アミロイドまたは抗タウ抗体[(4G8,Covance,SIG−38220)、バックグラウンド低減成分(DAKO、S3022)を含む1/500希釈の抗体希釈液、または(AT8(Bierna et al.,EMBO J.1992,11(4):1593−7)、内製、1mg/ml原液濃度)、バックグラウンド低減成分(DAKO、S3022)を含む0.2μg/mLの抗体希釈液]、を切片に1時間適用した。大規模な洗浄の後に、スライドをHRPコンジュゲート抗マウス二次抗体(Envision、DAKO、K4000)でインキュベートし、次いで発色DAB標識した(DAKO、K3468)。ヘマトキシリンで対比染色してから、切片を脱水し、有機封入剤(Vectamount,Vector labs,H−5000)で封入した。図1aは、AT8 IHCで検出したAD脳におけるタウの病状を示し、図1bは、DAKO IHCで検出したAD脳におけるβ−アミロイドの病状を示す。高拡大画像は、赤い挿入の部位から取っている。
オートラジオグラフィー試験
AD患者(BraakのステージV−VI)の風乾凍結した20μm厚の薄片を[18F]化合物番号1(切片当たり7.4kBq/500μL)で60分間インキュベートし、次いで、他で記載されているように、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)とエタノールとの混合物で洗浄した(Xia CF,Arteaga J,Chen G,et al.[(18)F]T807,a novel tau positron emission tomography imaging agent for Alzheimer’s disease.Alzheimers Dement.2013,1−11,doi:10.1016/j.jalz.2012.11.008)。結合の特異性を査定するために、1μMの標準T808または[18F]化合物番号1の存在下で、薄片をトレーサーでインキュベートした。薄片を乾燥してから蛍光ストレージスクリーン(超分解能スクリーン、Perkin Elmer)に曝露した。スクリーンをCyclone Plusシステム(Perkin Elmer,Waltham,Massachusetts,U.S.A.)で読み出し、Optiquantソフトウェアを使用して分析した。結果を平方mm当たりのデジタル光単位(DLU/mm)として表す。隣接するAD薄片を抗タウ抗体(AT8)および抗Aβ抗体(AG8)で免疫染色して、[18F]化合物番号1の結合と関連付けた。図2は、オートラジオグラフィーにおけるAD脳切片への[18F]化合物番号1の結合を示す(左)。結合パターンは隣接するスライドにてAT8 IHCで検出されたタウの病状(図1を参照)に十分に一致している。神経原線維変化(NFT)へのトレーサー結合の特異性を査定するために、標準の化合物番号1およびT808での遮蔽試験を行った。1μMの非放射性化合物番号1で自己遮蔽した結果は99%阻害となった(図2、中央)。[18F]化合物番号1の結合は、1μMのT808の存在下では98%低減した(図2、右)。遮蔽のパーセンテージは(1mol/L遮蔽剤の存在下でのDLU/mm)/(DLU/mmトレーサーのみ)として計算した。
マイクロPET画像化試験
ウィスターラット
動的120分マイクロPETスキャンを、Focus(商標)220マイクロPETスキャナー(Concorde Microsystems,Konxville,TN,USA)で、3匹の雌ウィスターラットを全手順の間ガス麻酔下に置いて(O中2.5%イソフルラン、流速1L/分)同時に行った。動物の頭部をマイクロPETスキャナーの視野の中央に置いた。スキャンをリストモードで取得し、取得データに24の時間枠(4×15秒、4×60秒、5×180秒、8×300秒、3×600秒)でフーリエリビニングをした。データに3D最大事後確率(3D−MAP)再構成を施し、アフィン変換を使用して、Paxinosの座標におけるラット脳[18F]FDGテンプレートに手作業で位置合わせをし、事前定義した関心体積(VOI)分析を可能にした。全脳の時間放射能曲線(TAC)を、VOIを使用して、PMODソフトウェア(v3.2、PMOD Technologies Ltd.,Zuerich,Switzerland)で生成した。脳内の放射能濃度を、トレーサー注射後の時間の関数としての標準取込値(SUV、(脳内放射能Bq/mL)/(全注入量(Bq)/体重g)で計算)として表した。スキャンを、50MBqの[18F]化合物番号1または[18F]T807のIV注射直後に開始した(n=3/トレーサー)。前処置試験および置換試験のために、非放射性参照化合物である化合物番号1またはT807を、5%DMSOと、5%Tween80と、40%(2−ヒドロキシプロピル)−β−シクロデキストリン(CD)との混合物に溶解し(以下のように調製:化合物をDMSOに溶解し、次いで40%CD水溶液で希釈し、次いで5%Tween80水溶液を添加し(沈殿を防止するため)、次いで最終DMSO濃度が5%になるまで40%CD水溶液でさらに希釈した)、注射前に0.22μm膜フィルター(Millex−GV,Millipore)で濾過した。前処置(n=1)は、放射性トレーサー注射の60分前に、10mg/kgの化合物番号1またはT807を皮下(SC)注射することによって行った。置換(n=1)は、放射性トレーサー注射の30分後に、1mg/kgの化合物番号1またはT807をIV注射することによって行った。μPET画像を、未処置のラットにおいて取得したベースラインスキャン(n=1)と比較した。
18F]化合物番号1および[18F]T807の120分のベースライン、前処置および追跡試験の結果を、図3aおよび3bにそれぞれ示す(時間放射能曲線、TAC)。[18F]化合物番号1および[18F]T807のベースラインスキャンのTACは、両化合物について、初期脳取込みが高く、約1.6という比較的高強度の脳内SUV値であったことを示した(図3および4)。[18F]化合物番号1は、図4)のSUV曲線に示すように、[18F]T807と比較して、ウォッシュアウト速度が最も速かった(注射の60分後にSUV値0.2)。自己遮蔽も自己追跡効果も[18F]化合物番号1には観察されなかったが、これは、脳内に、特異的な非タウ関連の結合は存在しないことを示すものである。前処置試験と比較して、[18F]T807のベースラインスキャン中の脳取込みは低かったことが記録された。同様の効果が追跡試験において注射の40分後に観察された。
マイクロPET画像化試験
アカゲザル(実験1)
18F]化合物番号1または[18F]T807を使用した動的120分マイクロPETスキャンを、Focus(商標)220マイクロPETスキャナー(Concorde Microsystems,Knoxville,TN,USA)にて、筋肉内(IM)注射によりケタミン(Ketalar(登録商標))およびキシラジン(Rompun(登録商標))で鎮静状態にした雌アカゲザル(9歳アカゲザル(macaca mulatta)、5.3kg)および雄アカゲザル(6歳アカゲザル(macaca mulatta)、7.6kg)にそれぞれ行った。スキャン中、サルに、追加用量のケタミン/キシラジンをIV注射により反復投与した。血液中O飽和、呼吸頻度および心拍数を、全実験中モニターした。動物の頭部をマイクロPETスキャナーの視野の中央に置いた。スキャンをリストモードで取得し、取得データに24の時間枠(4×15秒、4×60秒、5×180秒、8×300秒、3×600秒)でフーリエリビニングをした。データを、3D最大事後確率(3D−MAP)反復再構成法を使用して再構成した。全脳、脳梁、小脳および嗅内皮質のTACを、VOIを使用して、PMODソフトウェアで生成した。脳内の放射能濃度を、トレーサー注射後の時間の関数としてのSUVとして表す(図5aおよび5b)。スキャンを、185MBqの[18F]T807の[18F]化合物番号1を右肢の伏在静脈にIV注射した直後に開始した。[18F]化合物番号1および[18F]T807の120分ベースラインスキャンの結果を図5aおよび5bにそれぞれ示す。再度、[18F]化合物番号1のベースラインスキャンのTACは、初期脳取込みが高く、ウォッシュアウトが速い(SUV値約1.8)ことを示し、白質結合の増加は記録されなかった(図5a)。脳内の[18F]T807のベースラインスキャンのTACは、初期脳取込みがもっと遅く(SUV値約1.3)、ウォッシュアウトがもっと遅いことを示す(図5b)。頭蓋側部でのTACは、両化合物について、時間の関数としての増加はしなかった。したがって、[18F]化合物番号1の頭蓋付近での高取込みの集中は、アクリル製ヘッドポストをサルの頭蓋に固定したことで生じた瘢痕または炎症組織に[18F]化合物番号1が貯留したためである可能性が高い。
アカゲザル(実験2)
18F]化合物番号1または[18F]T807を使用した動的120分μPETスキャンを、Focus220μPETスキャナーにて、筋肉内(IM)注射によりケタミン(Ketalar(登録商標))およびキシラジン(Rompun(登録商標))で鎮静状態にした雄アカゲザル(6歳アカゲザル(Macaca mulatta)、7.6kg)に行った。スキャン中、サルに、追加用量のケタミン/キシラジンをIV注射により反復投与した。血液中O飽和、呼吸頻度および心拍頻度を、全実験中モニターした。動物の頭部をμPETスキャナーの視野の中央に置いた。スキャンをリストモードで取得し、24の時間枠(4×15秒、4×60秒、5×180秒、8×300秒、3×600秒)でフーリエリビニングをした。データを、3D最大事後確率(3D−MAP)反復再構成法を使用して再構成した。全脳のTACを、VOIを使用して、PMODソフトウェアで生成した。脳内の放射能濃度を、トレーサー注射後の時間の関数としてのSUVとして表す。スキャンを、185MBqの[18F]化合物番号1または[18F]T807を右肢の伏在静脈にi.v.注射した直後に開始した。[18F]化合物番号1および[18F]T807の120分ベースラインスキャンの結果を図7aおよび7bにそれぞれ示す。脳内の[18F]化合物番号1のベースラインスキャンのTACは、初期脳取込みが速く高く、ウォッシュアウトが速い(SUV値約1.9、ピークまでの時間:1分)ことを示し、白質結合が低いことが記録された。脳内の[18F]T807のベースラインスキャンのTACは、初期脳取込み(SUV値約1.3、取込みピークまでの時間:15分)およびウォッシュアウトがもっと遅いことを示す(図8)。頭蓋のTACは、両化合物について、SUVシグナルが時間の関数としての増加はしなかったことを示す。実験1で観察された[18F]化合物番号1の頭蓋付近での高取込みの集中は、実験2では、同程度まで観察されなかった。[18F]化合物番号1および[18F]T807の頭蓋のTACにより、シグナルが経時で減少しているため、頭蓋付近での集中的な取込みの増加は[18F]フルオリドに関連する骨取込みによるものではあり得ないことが示された。

Claims (13)

  1. 式(I)
    Figure 0006966456
    [式中、
    少なくとも1つの原子は放射性であり、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]
    による化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 式(I’)
    Figure 0006966456
    [式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]を有する請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  3. Figure 0006966456
    からなる群から選択される、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
  5. 前記組成物が滅菌溶液である、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. タウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  7. 対象の脳内のタウ凝集体の画像診断に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  8. タウオパチーに罹患している、または罹患している疑いのある患者のタウ凝集体を結合させ、画像化するのに使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または請求項4もしくは5に記載の医薬組成物。
  9. (a)式(P−1)[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1であり、[陰イオン]、トリフルオロアセテート;C 1〜4 アルキルスルホネート;フェニルがC 1〜4 アルキル、ハロまたはニトロ基で任意選択により置換されていてもよいフェニルスルホネート;およびタルトレートから選択される、陰イオン性対イオンである]の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、加熱下、反応を進行させて完了させることを可能にするのに十分な時間、N,N−ジメチルホルムアミドである溶媒中で、フッ化物源18と反応させるステップ、または(b)式(I−A)[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1であり、LGは、トリメチルアンモニウム、クロロ、ブロモ、ニトロおよび4−メチルベンゼンスルホネートから選択される、脱離基である]の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、加熱下、反応を進行させて完了させることを可能にするのに十分な時間、N,N−ジメチルホルムアミドである溶媒中で、フッ化物源18と反応させるステップを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
    Figure 0006966456
  10. 式(I−A)および(P−1)
    Figure 0006966456
    [式中、LGは、トリメチルアンモニウム、クロロ、ブロモ、ニトロおよび4−メチルベンゼンスルホネートから選択される、脱離基であり、[陰イオン]、トリフルオロアセテート;C 1〜4 アルキルスルホネート;フェニルがC 1〜4 アルキル、ハロまたはニトロ基で任意選択により置換されていてもよいフェニルスルホネート;およびタルトレートから選択される、陰イオン性対イオンであり、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  11. 式[19F]−(I)
    Figure 0006966456
    [式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  12. 式(I−3)の化合物を、適切な式(II)の4−アミノ−ピリジン化合物[式中、メチル置換基は、存在する場合、ピリジル環の任意の利用可能な炭素原子に結合しており、nは0または1である]と、
    Figure 0006966456
    ブッフバルトアミノ化条件下で反応させるステップを含む、請求項1に記載の化合物の調製方法。
  13. 式(I−3)
    Figure 0006966456
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
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