以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機1の構成)
まず、図1乃至図3を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における遊技機1の正面図の一例である。また、図2は、本発明の実施形態におけるガラス枠を開放させた遊技機1の斜視図の一例である。また、図3は、本発明の実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50と、が備えられている(図1、図2参照)。また、外枠60には、遊技球200が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠50には、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置34bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン35と、少なくとも2方向(本実施形態では4方向)へ押圧操作が可能な十字ボタン36とが設けられている。
音声出力装置32は、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行っている。また、枠用照明装置34bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしたものであって複数の位置に設けられている。
演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ35aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出を実行することになる。同様にして、十字ボタン36にも、十字ボタン検出スイッチ36bが設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力することができるように構成されている(図4参照)。特に、本実施形態では、演出ボタン35は、演出ボタン駆動モータ35bによって上下方向に移動することが可能に構成されている(図4参照)。また、演出ボタン35は、演出ボタン駆動モータ35bによって第1態様(振動していない態様)から第2態様(振動している態様)とすることが可能となっている(図示なし)。
また、ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、球送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ遊技球が1個ずつ送り出される。
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させる停止するストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
そして、遊技者が操作ハンドル3に触れることで、操作ハンドル3の内部に設けられているタッチセンサ3a(図4参照)が、操作ハンドル3と遊技者とが接触していることを検知する。その後、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球200が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることになる。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後、遊技領域6内を自由落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することになる。
遊技盤2の遊技領域6内には、各種の入賞口(一般入賞口12、普通図柄ゲート13、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、第2大入賞口17)と、画像表示装置31と、その画像表示装置31の表示領域を取り囲むようにして飾り部材7とが設けられている。
また、第1始動口14の内部には、始動口ランプ14bが設けられており、始動口ランプ14bは、例えば、遊技球が第1始動口14に入賞し、後述する保留アイコンの色を変化させる場合に、保留アイコンの色と対応する色にて発光することが可能となっている。例えば、遊技球が第1始動口14に入賞し、保留アイコンを緑色の保留アイコンに変化させる場合は、始動口ランプ14bも緑色で発光することが可能である。
なお、保留アイコンは、通常色である白色の他に、青色、黄色、緑色、赤色、虹色に変化可能であり、始動口ランプ14bもこれに応じた色にて発光することが可能である。
これに対して、遊技盤2の遊技領域6外には、第1特別図柄表示装置20と、第2特別図柄表示装置21と、普通図柄表示装置22と、第1特別図柄保留表示器23と、第2特別図柄保留表示器24と、普通図柄保留表示器25とが設けられている。
遊技領域6の左側下部には、遊技領域6の左側領域に向けて発射(所謂、左打ち)された遊技球が入賞(入球)可能であって、遊技領域6の右側領域に向けて発射(所謂、右打ち)された遊技球が入賞不能な3つの一般入賞口12が設けられており、遊技領域6の右側下部には、右打ちされた遊技球が入賞(入球)可能であって、左打ちされた遊技球が入賞不能な1つの一般入賞口12が設けられている。
ここで、各一般入賞口12には、遊技球の入賞(入球)を検出するための一般入賞口検出スイッチ12aが設けられている。そして、一般入賞口12への遊技球の入賞を検出すると、遊技球の払い出しを行うための払出装置から予め定められた数の賞球(例えば、10個の遊技球)が払い出されることになる。
遊技領域6の中央下部には、左打ちされた遊技球が入賞可能であって、右打ちされた遊技球が入賞不能な始動領域を構成する第1始動口14と、左打ちされた遊技球、及び、右打ちされた遊技球が入賞(入球)可能な始動領域を構成する第2始動口15とが上下に並んで設けられている。
第2始動口15は、第2始動口15への遊技球の入賞を容易にするための普通電動役物(始動口開閉装置)を構成する始動可動片15b、及び、第2始動口開閉ソレノイド15cを有しており、第2始動口開閉ソレノイド15cの作動によって始動可動片15bが垂直に立って第2始動口15への遊技球の入賞を規制する状態となる閉鎖状態(閉鎖態様)と、始動可動片15bが傾倒して第2始動口15への遊技球の入賞を許容する開放状態(開放態様)とに変換制御される。第2始動口15が開放状態であるときには、始動可動片15bが遊技球を第2始動口15に導く受け皿として機能するため、閉鎖状態であるときに比べて第2始動口15への遊技球の入賞機会(入賞割合)が増すことになる。
ここで、第1始動口14には、遊技球の入賞(入球)を検出するための第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には、遊技球の入賞(入球)を検出するための第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口14や第2始動口15への遊技球の入賞を検出すると、後述する「大当たり抽選(大当たり判定)」を行うための大当たり判定用乱数値を取得する。
また、第1始動口14や第2始動口15への遊技球の入賞を検出すると、上記大当たり判定用乱数値の他にも、停止表示する特別図柄を決定するための特別図柄判定用乱数値、特別図柄の変動時間を決定するためのリーチ判定用乱数値・特図変動用乱数値も取得される。なお、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値のことを特図判定情報という。なお、特別図柄の変動が行われていることを「変動表示」といい、特別図柄の変動が停止し停止表示(動くことなく完全に停止して表示)されたことを「確定停止表示」ということがある。
さらに、第1始動口14への遊技球の入賞を検出すると、払出装置から予め定められた数の賞球(例えば、3個の遊技球)が払い出されることになる。また、第2始動口15への遊技球の入賞を検出すると、払出装置から予め定められた数の賞球(例えば、1個の遊技球)が払い出されることになる。なお、第1始動口14に遊技球が入賞した場合に払い出される賞球数と、第2始動口15に遊技球が入賞した場合に払い出される賞球数を同じにしてもよい。
上記遊技領域6の左側、及び、右側には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13が設けられている。
ここで、普通図柄ゲート13には、遊技球の通過(進入)を検出するためのゲート検出スイッチ13aが設けられている。そして、普通図柄ゲート13への遊技球の通過を検出すると、後述する「当たり抽選(当たり判定)」を行うための当たり判定用乱数値を取得する。
また、普通図柄ゲート13への遊技球の通過を検出すると、上記当たり判定用乱数値の他にも、停止表示する普通図柄を決定するための普通図柄判定用乱数値、普通図柄の変動時間を決定するための普図変動用乱数値も取得される。なお、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動用乱数値のことを普図判定情報という。
遊技領域6の右側の領域には、右打ちされた遊技球が入賞(入球)可能であって、左打ちされた遊技球が入賞不能な第1大入賞口16、及び、第2大入賞口17が上下に離間して(遊技球が通過可能な幅を隔てて)設けられている。
第1大入賞口16は、第1大入賞口16への遊技球の入賞を容易にするための第1特別電動役物(第1大入賞口開閉装置)を構成する第1大入賞口開閉扉16b、及び、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを有しており、第1大入賞口開閉ソレノイド16cの作動によって第1大入賞口開閉扉16bが略垂直に立って第1大入賞口16への遊技球の入賞を規制する閉鎖状態(閉鎖態様)と、第1大入賞口開閉扉16bが傾倒して第1大入賞口16への遊技球の入賞を許容する開放状態(開放態様)とに変換制御される。第1大入賞口16が開放状態であるときには、第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16へ導く受皿として機能するため、閉鎖状態であるときに比べて第1大入賞口16への遊技球の入賞機会(入賞割合)が増すことになる。
ここで、第1大入賞口16には、遊技球の入賞(入球)を検出するための第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられている。そして、第1大入賞口16への遊技球の入賞を検出すると、予め設定された数の賞球(例えば、15個の遊技球)が払い出される。
第2大入賞口17は、第2大入賞口17への遊技球の入賞を容易にするための第2特別電動役物(第2大入賞口開閉装置)を構成する第2大入賞口開閉扉17b、及び、第2大入賞口開閉ソレノイド17cを有しており、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの作動によって第2大入賞口開閉扉17bが略垂直に立って第2大入賞口17への遊技球の入賞を規制する閉鎖状態(閉鎖態様)と、第2大入賞口開閉扉17bが傾倒して第2大入賞口17への遊技球の入賞を許容する開放状態(開放態様)とに変換制御される。第2大入賞口17が開放状態であるときには、第2大入賞口開閉扉17bが遊技球を第2大入賞口17へ導く受皿として機能するため、閉鎖状態であるときに比べて第2大入賞口17への遊技球の入賞機会(入賞割合)が増すことになる。
ここで、第2大入賞口17には、遊技球の入賞(入球)を検出するための第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられている。そして、第2大入賞口17への遊技球の入賞を検出すると、予め設定された賞球(例えば、15個の遊技球)が払い出される。なお、第1大入賞口16に遊技球が入賞した場合に払い出される賞球数と、第2大入賞口17に遊技球が入賞した場合に払い出される賞球数を異ならせてもよい。
遊技領域6の最下部には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、及び、第2大入賞口17のいずれにも入賞(入球)しなかった遊技球を遊技領域外に排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成された画像表示装置31が設けられている。なお、画像表示装置31は、2つ以上設けられていてもよい。
この画像表示装置31は、遊技が行われていない待機中に客待ち演出画像を表示したり、遊技の進行に応じた遊技演出画像を表示したりする。なかでも、後述する変動演出において大当たりの抽選結果を報知するための3個の演出図柄38(左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38c)が変動表示され、特定の演出図柄38の組み合わせ(例えば、777等)が確定停止表示されることにより、大当たりの抽選結果として大当たりが報知され、特定の演出図柄38以外の組み合わせ(例えば、289等)が確定停止表示されることにより、大当たり抽選結果としてハズレが報知される。
この演出図柄38は、第1始動口14、又は、第2始動口15への遊技球の入賞(入球)に基づき実行される特別図柄の変動表示の開始に合わせて変動表示を開始すると共に、所定の変動時間経過後の特別図柄の確定停止表示に合わせて確定停止表示する。すなわち、演出図柄38と特別図柄との変動表示のタイミング、演出図柄38と特別図柄との確定停止表示のタイミングは、それぞれが対応している。なお、演出図柄38の変動が行われていることを「変動表示」といい、演出図柄38の変動が停止し停止表示されたことを「確定停止表示」ということがある。また、演出図柄38においては、「確定停止表示」前に、「仮停止表示」することがあるが、「仮停止表示」については後述する。
なお、演出図柄38は、図43(b)T1〜T2等に示すように、第1の構成要素であるキャラクタ画像と、第2の構成要素である数字画像と、で1つの演出図柄38が構成されている。
また、演出図柄38は、後述の変動演出において、第1の構成要素であるキャラクタ画像と、第2の構成要素である数字画像とで構成される場面(例えば、図43(c)T6〜T7)と、第2の構成要素である数字画像のみで構成される場面(例えば、図43(c)T4〜T5)とを有している。
さらに、本実施形態では、第1始動口14に遊技球が入賞(入球)したときであっても、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したときであっても、変動演出において同じ種類の演出図柄38が変動表示、および、確定停止表示されるようになっている。ただし、第1始動口14に遊技球が入球したときと、第2始動口15に遊技球が入球したときとで異なる種類の演出図柄38が変動表示、および、確定停止表示されるように構成しても構わない。なお、演出図柄38の変動表示(変動方向、変動態様)や、変動表示とともに行われる演出等(表示による演出、音による演出、発光による演出)を「変動演出」ということがある。
なお、大当たりが報知される特定の演出図柄38の組み合わせのうち、「777」の組み合わせは、後述する図7における、第3大当たりが確定する組み合わせ(第3大当たり時のみしか選択されない組み合わせ)である。
一方で、大当たりが報知される特定の演出図柄38の組み合わせのうち、「777」以外の組み合わせ(例えば、「666」)は、後述する図7における、第1大当たり、第3大当たりのいずれの可能性もある組み合わせ(第1大当たり、第3大当たり時のいずれの場合であっても選択される組み合わせ)である。
すなわち、「7図柄」は、第1の特別遊技(例えば、第1大当たり)よりも遊技者に有利な第2の特別遊技(例えば、第2大当たり)が実行されることを示唆する図柄であるといえ、7図柄以外、例えば、「6図柄」は、第1の特別遊技(例えば、第1大当たり)が実行されることを示唆する図柄であるといえる。
なお、7図柄以外、例えば、「6図柄」の組み合わせが表示されて大当たりとなった場合は、大当たり遊技が行われているときに、所定の演出を介して、大当たり遊技の終了後が、低確率遊技状態となるのか、高確率遊技状態となるのか、が報知される。
また、画像表示装置31の表示部の右下端側では、変動演出において大当たりの抽選結果を報知するための3個の小演出図柄38d(図43等参照)が縦方向(本実施の形態では上から下)にスクロール表示させることで変動表示されている。
小演出図柄38dの変動表示は、第1特別図柄、又は、第2特別図柄の変動表示の開始に対応して開始され、第1特別図柄、又は、第2特別図柄の変動表示の停止に対応して停止される。つまり、第1特別図柄、又は、第2特別図柄の変動表示に対応して小演出図柄38dの変動表示が行われるようになっており、小演出図柄38dの変動状態によって第1特別図柄、又は、第2特別図柄の変動表示の実行状態が遊技者に報知(示唆)されるようになっている。
なお、小演出図柄38dは、演出図柄38と同様に、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成されており、小演出図柄38dの確定停止表示では、小演出図柄が大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の小演出図柄38dの組み合わせや「357」などのように規則性を持った小演出図柄38dの組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、小演出図柄38dは、演出図柄38に比べると、表示サイズの小さい図柄である。演出図柄38は、例えば、SPリーチに至る前と、SPリーチに至った後とで、表示サイズ等が変化することがあるが、表示サイズが変化した場合でも、小演出図柄38dとの大きさの関係は不変である。すなわち、小演出図柄38dは、常に、演出図柄38よりも表示サイズが小さい図柄である。
なお、小演出図柄38dが、演出図柄38よりも、常に大きいサイズで表示されてもよいし、小演出図柄38dが、演出図柄38よりも、大きいサイズで表示されることがあってもよい。
また、画像表示装置31の表示領域には、第1始動口14への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報のうち、大当たり抽選(大当たり判定)が未実行(未判定)の特図判定情報の数を示す第1特別図柄保留数(U1)を遊技者が把握し易いようにアイコン表示するため、および、第2始動口15への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報のうち、大当たり抽選(大当たり判定)が未実行(未判定)の特図判定情報の数を示す第2特別図柄保留数(U2)を遊技者が把握しやすいようにアイコン表示するための保留アイコン表示領域31b、及び、変動表示(変動演出)を実行中の特図判定情報を示す情報を遊技者が把握し易いようにアイコン表示するための当該変動アイコン表示領域31aが設けられている(図43等参照)。
図43等では記載を省略しているが、第1特別図柄保留数(U1)および第2特別図柄保留数(U2)がともに存在する場合、保留アイコン表示領域31bにおいて、それぞれの保留アイコンの一部が重なって表示されるようになっている。なお、保留アイコン表示領域31bを第1特別図柄保留数(U1)用と第2特別図柄保留数(U2)用とでそれぞれ設けてもよい。
なお、以降の説明において保留アイコン表示領域31bに表示されるアイコンのことを「保留アイコン(大当たり判定を未実行の特図判定情報であって保留情報に相当)」、当該変動アイコン表示領域31aに表示されるアイコンのことを「当該変動アイコン(大当たり判定を実行済であって変動表示(変動演出)を実行中の特図判定情報であって実行情報に相当)」という。
そして、画像表示装置31の表示領域を取り囲んだ飾り部材7には、画像表示装置31の表示領域の前面に遊技球が通過しないように、その外周に遊技盤2から立設した壁部が設けられている。
また、飾り部材7の左右両側には、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34aが設けられており、飾り部材7の上部には、遊技機1のタイトル(機種名)の「看板」を模した第1装飾部材33a(演出役物)が設けられ、飾り部材7の右部には、「刀」を模した第2装飾部材33b(演出役物)が設けられている。
この第1装飾部材33aは、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置33によって駆動され、上下方向に移動(初期位置から作動位置に作動)することが可能であって、この上下方向の移動によって画像表示装置31の前面に移動(初期位置から作動位置に作動)することができる。同様に、第2装飾部材33bも、盤用駆動装置33によって駆動され、第2装飾部材33bの下方を支点として左側に倒れて、画像表示装置31の前面に移動することができる。また、第2装飾部材33bは、鞘を模した鞘部33b1と、鞘に納められた刀身部33b2とで構成され、刀身部が盤用駆動装置33によって駆動されることで上下方向に移動(初期位置から作動位置に作動)することができる。
なお、第1装飾部材33aや第2装飾部材33bの少なくとも一方に液晶表示器を設け、当該液晶表示器に保留アイコン表示領域や当該変動アイコン表示領域の少なくとも一方を設けてもよいし、第1装飾部材33aに設けた液晶表示器と第2装飾部材33bに設けた液晶表示器の一方に保留アイコン表示領域を設けると共に他方に当該変動アイコン表示領域を設けてもよい。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14への遊技球の入賞に基づき実行される大当たりの抽選(大当たり判定)の抽選結果(判定結果)を、第1特別図柄を所定時間に亘って変動表示させてから抽選結果に対応する種類の第1特別図柄を確定停止表示させることで報知するものであり、LED等の複数の点灯部材によって構成されている。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15への遊技球の入賞に基づき実行される大当たり抽選(大当たり判定)の抽選結果(判定結果)を、第2特別図柄を所定時間に亘って変動表示させてから抽選結果に対応する種類の第2特別図柄を確定停止表示させることで報知するものであり、LED等の複数の点灯部材によって構成されている。
第1特別図柄表示装置20及び/又は第2特別図柄表示装置21は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、大当たりに当選した場合には「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を確定停止表示するように構成してもよい。
ここで、「大当たり抽選」とは、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したときに、大当たり判定用乱数値を取得し、取得した大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるかを判定する処理(大当たり判定)をいう。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したことに基づいて実行される大当たり抽選において、大当たり遊技(遊技者に有利な特別遊技)を実行する権利を獲得したことをいう。
「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16(第1特別電動役物)、又は、第2大入賞口17(第2特別電動役物)が開放されるラウンド遊技を、特別電動役物を連続して作動させるための役物連続作動装置が作動することによって所定回数(例えば、2回、又は、16回)行う。
各ラウンド遊技における第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17の最大開放時間(特別電動役物の作動時間)については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17に遊技球が入賞(入球)すると共に、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。なお、本実施形態では、複数種類の大当たり遊技が設けられているが、詳しくは後述する。
また、特別図柄の変動表示中や大当たり遊技(特別遊技)中等、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)しても、即座に大当たり抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たり抽選の権利が保留される。
より具体的には、第1始動口14に遊技球が入賞(入球)したときに取得された特図判定情報を第1保留として4個を限度に記憶し、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したときに取得された特図判定情報を第2保留として4個を限度に記憶する。第1保留の個数である第1特別図柄保留数(U1)、及び、第2保留の個数である第2特別図柄保留数(U2)は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から3つのLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から4つのLEDが点灯する。また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留数が表示されることになる。
また、遊技盤2の遊技領域6外に設けられている普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われた当たり抽選(当たり判定)の抽選結果(判定結果)を、普通図柄を所定時間に亘って変動表示させてから抽選結果に対応する種類の普通図柄を停止表示させることで報知するものであり、LED等によって構成される複数の点灯部材によって構成されている。
ここで、「当たり抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理(当たり判定)をいう。
また、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したことに基づき実行される当たりの抽選において、遊技者に有利な補助遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「補助遊技」においては、第2始動口15の始動可動片15bを所定時間に亘って開放状態に変換制御する。つまり、「補助遊技」は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)すると共に、当該入賞に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。なお、本実施形態では、複数種類の補助遊技が設けられているが、詳しくは後述する。
また、特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示中や補助遊技中等、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しても、即座に当たり抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、当たり抽選の権利が保留される。
より具体的には、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに取得された普図判定情報を第3保留として4個を限度に記憶する。第3保留の個数である普通図柄保留数(G)は、上記第1特別図柄保留表示器23、及び、第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25に表示される。
また、図2に示すように、ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
そして、ガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52と共に遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
ガラス枠50における左右方向の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
そして、図3に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板140、遊技情報出力端子板30等が設けられている。また、電源基板140に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ141、図示しない電源スイッチが設けられている。
(遊技機1の全体のブロック図)
次に、図4の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図4は、遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の基本動作(進行)を制御し、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、演出制御基板120と、払出制御基板130と、電源基板140とに接続されている。主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにデータを通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されている。また、主制御基板110は、電源基板140から電源電圧を入力している。
また、主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御用のプログラムや遊技制御に必要な各種データやテーブルが格納されるメインROM110b、及び、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cが内蔵されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と、RAMクリアスイッチ111aを少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17a、メインRAM110cの記憶内容をクリアする信号を入力するためのRAMクリアスイッチ111aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、演出制御基板120、払出制御基板130、第2始動口15の始動可動片15bを開閉動作させる第2始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉扉17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留数を表示する普通図柄保留表示器25、複数種のラウンド数を備えている場合に、対応するラウンド数を表示するラウンド数表示器66、時短遊技状態や高確率遊技状態において、遊技領域6の右側領域に向けて発射することを報知する右打ち表示器67、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30等が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
メインROM110bには、遊技制御用のプログラムの他に、大当たり抽選に用いられる大当たり判定テーブル(図5参照)、確定停止表示する特別図柄を決定するための特別図柄決定テーブル(図6参照)、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル(図7参照)、大入賞口開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図8参照)、大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)、特別図柄の変動パターンを決定する特図変動パターン決定テーブル(図10参照)、当たり抽選に参照される当たり判定テーブル(図11参照)等が記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
メインRAM110cには、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、停止普図データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1大当たり判定用乱数値記憶領域、第2大当たり判定用乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入賞球カウンタ(C)記憶領域、第2始動口入賞球カウンタ(D)、始動開放回数カウンタ、高確率遊技フラグ記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、遊技状態バッファ、停止特図データ記憶領域、停止普図データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、補助遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110や払出制御基板130において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするための複数のコネクタ(端子)が設けられている。
演出制御基板120は、主制御基板110からの演出コマンドの受信に基づき遊技に関する(遊技機1で行われる)演出を制御する従制御基板(従制御手段)となっている。演出制御基板120は、演算処理を行うサブCPU120a、演出制御プログラムが格納されたサブROM120b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM120cを備えた演出制御部120mと、画像表示装置31や音声出力装置32(スピーカ)等を制御する表示/音声制御部150、盤用照明装置34aや枠用照明装置34bや盤用駆動装置33や演出ボタン駆動モータ35b等を制御するランプ/駆動制御部160と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている。
サブCPU120aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM120bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM120cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ35aや十字ボタン検出スイッチ36bからの入力信号に応じて、各種制御部(表示/音声制御部150、ランプ/駆動制御部160)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
また、サブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、画像表示装置31、音声出力装置32、盤用駆動装置33、盤用照明装置34a、枠用照明装置34b、演出ボタン駆動モータ35bに所定の演出を実行させるための演出用データ(後述する演出パターン指定コマンド等)を決定する。そして、決定した演出用データを表示/音声制御部150、ランプ/駆動制御部160へ送信することで変動演出を実行するための制御を行う。
サブROM120bには、演出制御用のプログラムの他に、変動演出を実行するための変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
演出制御基板120の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ35aや十字ボタン検出スイッチ36bなどが接続されている。演出制御基板120では、演出ボタン検出スイッチ35aから演出ボタン35が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字ボタン検出スイッチ36bから十字ボタン36が操作されたことを示す十字ボタン検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
ここで、十字ボタン36の上下ボタンの操作により、音声出力装置32から出力されるBGMの音量、SE等の音量を調整する「音量調整」が可能となっている。例えば、音量値は、5段階の範囲で調整が可能であり、最も音量値が小さい「1」から、段階的に最も音量値が大きい「5」までのいずれかを設定できるようになっている。また、上ボタンの操作により、音量値を段階的に上げて、下ボタンの操作により、音量値を段階的に下げるように構成されている。
また、十字ボタン36の左右ボタンの操作により、盤用照明装置34a、枠用照明装置34bの各種LEDの発光量や、画像表示装置31のバックライトの発光量を調整する「光量調整」が可能となっている。例えば、光量値は、5段階の範囲で調整が可能であり、最も光量値が小さい「1」から、段階的に最も光量値が大きい「5」までのいずれかを設定できるようになっている。また、右ボタンの操作により、光量値を段階的に上げて、左ボタンの操作により、光量値を段階的に下げるように構成されている。
表示/音声制御部150は、演出制御部120mからのコマンドを受けて、画像表示装置31に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置32に所定の音声を出力させる制御を行ったりする。
表示/音声制御部150は、演算処理を行う統括CPU152、統括制御プログラムが格納された統括ROM153、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM154を備えた統括制御部151と、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)からなる画像制御部155と、画像データ等が格納されたCGROM156と、画像制御部155の内部に設けられ、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM157と、音声プロセッサとしての音声制御部158と、音声データ等が格納された音声ROM159、及び、入出力ポート等を備えている。
統括CPU152は、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM153に記憶された表示制御プログラムを読み出し、統括RAM154をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部120mから受信した演出指示コマンド等に応じて、画像制御部155や音声制御部158に各種の演出を実行させるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
統括ROM153は、マスクROM等で構成されており、画像表示を行うための表示制御プログラム、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、画像表示装置31の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
画像制御部155は、各種の画像データが記憶されているCGROM156が接続されており、統括制御部151(統括CPU152)からのコマンド(ディスプレイリスト、描画指令等)とCGROM156に記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、画像表示装置31に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する背景画像、キャラクタ画像、及び、セリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM156は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM156は、画像制御部155によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM156は、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM156は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM157は、画像データの書き込み、又は、読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM157は、統括制御部151(統括CPU152)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、画像表示装置31に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画、又は、表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、画像制御部155は、統括制御部151(統括CPU152)からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM156に記憶された描画データをVRAM157のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、画像表示装置31に出力して種々の画像を表示させる。
なお、画像制御部155には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、画像表示装置31と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、画像表示装置31に出力する。本実施の形態では、画像制御部155のフレームレートは1秒間に30回の描画(画像の表示)が行われるように30fps(1/30秒=約33ms)となっているが、1秒間に60回の描画(画像の表示)が行われるように60fps(1/60秒=約16.6ms)としてもよい。
また、画像制御部155と画像表示装置31との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板39が接続されている。汎用基板39は、画像データを表示する画像表示装置31の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
音声制御部158は、音声出力装置32と接続しており、演出制御部120mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、画像表示装置31の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置32から出力させる制御を行う。
ランプ/駆動制御部160は、演算処理を行うランプCPU160aと、ランプ・駆動制御プログラムが格納されたランプROM160b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM160c、及び、入出力ポート等を備えている。
ランプCPU160aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM160bに記憶されたランプ・駆動制御プログラムを読み出し、ランプRAM160cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部120mから受信した演出指示コマンド等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などの被制御装置に所定の演出を行わせるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
ランプ/駆動制御部の入出力ポートには、盤用照明装置34a、枠用照明装置34b、盤用駆動装置33、演出ボタン駆動モータ35bが接続されており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、盤用照明装置34a、枠用照明装置34bの各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を行ったり、盤用駆動装置33、演出ボタン駆動モータ35bのモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで動作演出(前述した移動演出)等を行ったりする。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う払出制御部131と、遊技球の発射制御を行う発射制御部132とを備えている。
この払出制御基板130は、主制御基板110と、電源基板140と接続されており、上述したように、払出制御基板130と主制御基板110との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、払出制御基板130は、電源基板140から電源電圧を入力している。
払出制御部131は、払出CPU131a、払出ROM131b、払出RAM131cから構成されるワンチップマイコンから構成されている。
払出CPU131aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検出スイッチ135、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM131bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応する払出データを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ134が接続されている。払出CPU131aは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM131bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、払出装置の払出モータ134を制御して所定の遊技球を払い出す。このとき、払出RAM131cは、払出CPU131aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
発射制御部132は、入力側にタッチセンサ3a、及び、発射ボリューム3bが接続されており、出力側に発射用ソレノイド4a、及び、球送りソレノイド4bを接続している。発射制御部132は、タッチセンサ3aからのタッチ信号を入力すると共に、発射ボリューム3bから供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aや球送りソレノイド4bを通電させる制御を行う。
タッチセンサ3aは、操作ハンドル3の内部に設けられ、遊技者が操作ハンドル3に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成される。タッチセンサ3aは、遊技者が操作ハンドル3に触れたことを検知すると、発射制御部132に発射用ソレノイド4aの通電を許可するタッチ信号を出力する。発射制御部132は、大前提としてタッチセンサ3aからタッチ信号の入力がなければ、遊技球200を遊技領域6に発射させないように構成されている。
発射ボリューム3bは、操作ハンドル3が回動する回動部に直結して設けられ、可変抵抗器から構成される。発射ボリューム3bは、その発射ボリューム3bに印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御部132に供給する(発射制御部132に供給する電圧を可変させる)。発射制御部132は、発射ボリューム3bにより分圧された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aを通電して、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cを回転させることで、遊技球200を遊技領域6に発射させる。
発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド4aには打出部材4cが直結されており、発射用ソレノイド4aが回転することで、打出部材4cを回転させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御部132に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射用ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
球送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成され、受け皿40にある遊技球を、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cに向けて1個ずつ送り出している。
電源基板140は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給すると共に、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。なお、バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する始動可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と始動可動片15bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)低確率遊技状態且つ時短遊技状態である「低確率時短遊技状態」と、
(2)低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である「低確率非時短遊技状態」と、
(3)高確率遊技状態且つ時短遊技状態である「高確率時短遊技状態」と、
(4)高確率遊技状態且つ非時短遊技状態である「高確率非時短遊技状態」と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することにする。また、「低確率時短遊技状態」を本実施形態においては「時短遊技状態」と称することにする。また、「高確率時短遊技状態」を本実施形態においては「高確率遊技状態」と称することにする。なお、「通常遊技状態」と「時短遊技状態」とをまとめて「低確率遊技状態」と称することがある。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/300と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/60と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいことになる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態への変更は、後述する大当たり遊技の終了後に行われる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13への遊技球の通過に基づき実行される当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、当たり抽選が行われて、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口15が0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13への遊技球の通過に基づき実行される当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が例えば3秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/16と低く設定され、「時短遊技状態」においては当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば15/16と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、第2始動口15が開放状態に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球の消費を抑えて遊技を進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間、及び、当たり抽選の当選確率が有利になるよう設定している。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間、及び、当たり抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定してもよい。
次に、図5乃至図12を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(大当たり抽選の大当たり判定テーブル)
図5は、大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図5(a)は、第1始動口14への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルであり、図5(b)は、第2始動口15への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルである。図5(a)と図5(b)とのテーブルでは、大当たり確率は同一である。
図5(a)、図5(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、大当たり判定用乱数値と、大当たり判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5(a)、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」であるか「ハズレ」であるかを判定する。
例えば、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の大当たり判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」から「16」の10個の大当たり判定用乱数値が大当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、大当たり判定用乱数値の乱数範囲が0から599であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/300であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は5倍アップして1/60である。
(特別図柄決定テーブル)
図6は、変動表示の結果として確定停止表示される特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定テーブルを示す図である。具体的には、図6(a)は、ハズレにおける特別図柄決定テーブルであり、図6(b)は、大当たりにおける特別図柄決定テーブルである。
図6(a)に示すようにハズレにおける特別図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別と、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される特別図柄判定用乱数値と、ハズレ特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。なお、ハズレにおいても複数の特別図柄が決定可能なように、複数のハズレ特別図柄と特別図柄判定用乱数値とを対応付けて構成してもよい。
また、図6(b)に示すように大当たりにおける特別図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14、又は、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される特別図柄判定用乱数値と、大当たり特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図6に示す特別図柄決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種別と、特別図柄判定用乱数値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止特図データ)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止特図データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
ここで、後述するように、特別図柄の種類(停止特図データ)によって、大当たり遊技終了後の遊技状態(図7参照)、及び、大当たり遊技の種類(図8参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技終了後の遊技状態と大当たり遊技の種類を決定するものといえる。そのため、図6(b)における特別図柄の欄には、大当たり遊技の種類に対応する説明を補足的に記載している。
(大当たり遊技終了時設定データテーブル)
図7は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブルである。
図7に示すように大当たり遊技終了時設定データテーブルには、特別図柄の停止特図データと、遊技状態バッファと、時短遊技状態と、時短遊技回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
ここで、「遊技状態バッファ」とは、大当たり当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、時短遊技状態(又は非時短遊技状態)、及び、高確率遊技状態(又は低確率遊技状態)の組み合わせから構成されている。
具体的には、遊技状態バッファが「00H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない低確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報(すなわち、通常遊技状態)を示す。遊技状態バッファが「01H」であれば、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている高確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「02H」であれば、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない低確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報(すなわち、時短遊技状態)を示す。遊技状態バッファが「03H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている高確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報(すなわち、高確率遊技状態)を示す。なお、本実施形態における遊技機仕様(スペック)であると、遊技状態バッファが「01H」となることはないが、遊技機仕様(スペック)において、高確率遊技状態であるものの、見た目上の報知は行わない、いわゆる「潜伏確変」を備える仕様であれば、遊技状態バッファが「01H」となることがある。
メインCPU110aは、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、特別図柄の停止特図データと、遊技状態バッファとに基づいて、時短遊技状態と、時短遊技回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)を決定する。
本実施形態における図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルの特徴としては、「第1大当たり」は、時短遊技回数(J)として100回が付与され、高確率遊技回数(X)として0回が付与され、「第2大当たり」は、時短遊技回数(J)として10000回が付与され、高確率遊技回数(X)として10000回が付与され、「第3大当たり」は、時短遊技回数(J)として10000回が付与され、高確率遊技回数(X)として10000回が付与される。また、「第1大当たり」は、低確率遊技状態が付与され、「第2大当たり」および「第3大当たり」は、高確率遊技状態が付与される。
(特別電動役物作動態様決定テーブル)
図8は、大入賞口開放態様テーブルを決定するための特別電動役物作動態様決定テーブルである。後述するように、この大入賞口開放態様テーブルに基づいて、大当たり遊技が実行されることから、大入賞口開放態様テーブルが大当たり遊技の種類を示すものといえる。なお、本実施形態では、「テーブル」のことを適宜省略して「TBL」と記載することにする。
図8に示すように特別電動役物作動態様決定テーブルには、特別図柄の停止特図データと、大入賞口開放態様テーブルとが対応付けられている。
メインCPU110aは、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照し、特別図柄の停止特図データに基づいて、大入賞口開放態様テーブルを決定することになる。
(大入賞口開放態様テーブル)
図9は、図8で決定された大入賞口開放態様テーブルの構成を示す図であり、大入賞口開放態様テーブルによって第1大入賞口開閉扉16b、又は、第2大入賞口開閉扉17bの開閉条件が決定される。
具体的には、大当たり遊技のときに参照される大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群であり、第1大当たりテーブル、第2大当たりテーブル、第3大当たりテーブルから構成されている。
図9に示す大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17)と、1回の大当たり遊技における最大ラウンド遊技回数と、1つのラウンドにおける大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、大当たり遊技の開始から最初のラウンド遊技を実行するまでのオープニング時間と、各ラウンド遊技における大入賞口の最大開放回数と、各ラウンド遊技における大入賞口の1回の開放時間と、各ラウンド遊技における大入賞口の1回の閉鎖時間と、次のラウンド遊技を実行するまでのインターバル時間と、最後のラウンド遊技の終了から大当たり遊技の終了までのエンディング時間が対応付けられている。
メインCPU110aは、第1大当たりTBLに基づいて第1大当たり遊技を実行し、第2大当たりTBLに基づいて第2大当たり遊技を実行し、第3大当たりTBLに基づいて第3大当たり遊技を実行することになる。
図9に示す第1大当たりTBLによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、1つのラウンドあたり最大29秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が29秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。
図9に示す第2大当たりTBLによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、2ラウンド分(2回)の最大1.8秒の開放を行わせる第2大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が1.8秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、2ラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
図9に示す第3大当たりTBLによれば、第2大入賞口開閉扉17bを作動させて、遊技領域6の右側にある第2大入賞口17を、1つのラウンドあたり最大29秒まで開放させる第3大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が29秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第2大入賞口17に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第3大当たり遊技が終了することになる。
このように、本実施形態においては、開放する大入賞口、大入賞口の開放動作が異なる第1大当たり遊技から第3大当たり遊技の3種類の「大当たり遊技(特別遊技)」が設けられているため、遊技者にさまざまな特別遊技を楽しませることができる。
また、第2大当たり遊技の開放時間(1.8秒)は、例えば、第1大当たり遊技の開放時間(29秒)、第3大当たり遊技の開放時間(29秒)に比べて開放時間が短いことから、「不利な開放態様」といえる。
(特図変動パターン決定テーブル)
図10は、後述するように特別図柄の変動パターン(変動時間など)を決定するための特図変動パターン決定テーブルを示す図である。
図10に示すように特図変動パターン決定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり判定結果と、特別図柄(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、特別図柄の保留数(U1、又は、U2)と、特図変動用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間とが対応付けられている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果、及び、特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値は参照されないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値は、乱数範囲が97(0〜96)に設定されており、特図変動用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、図10に示す特図変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留数(U1、又は、U2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン(1)(通常変動)の変動時間(T1)よりも、変動パターン(2)(短縮変動)の変動時間(T2)の方が短くなるように設定されている。なお、特別図柄の保留数としては最大球数の「4」が記憶されることはあるが、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留数から1を減算した後に決定されるものであることから、保留数として「4」は参照されないことになる。なお、以降において、「通常変動1」と、「通常変動2」とを総称して、単に「通常変動」ということがある。
メインCPU110aは、図10に示す特図変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果、停止する特別図柄、特別図柄保留数(U1、又は、U2)、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成され、演出制御基板120に特別図柄の変動パターンの情報が送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板120では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄38等の演出内容が決定される。図10に示す特図変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄38等の演出内容を記載している。
ここで、演出内容として、「通常変動1」、「通常変動2」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄38がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動1、通常変動2と短縮変動とは、短縮変動が通常変動1、通常変動2に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄38の組み合わせの一部が仮停止表示して、他の演出図柄38が変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄38の組み合わせとして「777」の3桁の演出図柄38の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄38が「7」で仮停止表示して、残りの演出図柄38が変動を行っている態様をいう。なお、「仮停止表示(仮停止)」とは、演出図柄38が小さく揺れ動いたり、演出図柄38が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄38が停止しているかのようにみせている態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、2つの演出図柄38が仮停止し、残り1つの演出図柄38が変動する大当たり遊技が実行される期待度(以下、「大当たり期待度」という)が低いリーチを意味している。なお、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりすることはないが、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たり期待度が高いスーパーリーチを意味している。例えば、仮停止していない演出図柄38が特殊な変動をしたり、演出図柄38が変化したり、背景画像が変化したりして特殊なキャラクタが表示されたりする態様をいう。また、「SPSPリーチ」とは、スーパーリーチの後に行われ、スーパーリーチよりも大当たり期待度が高いスペシャルリーチを意味している。「SPSPリーチ」においても、演出図柄38が変化したり、背景画像が変化したりして特殊なキャラクタが表示されたり、例えば、実写画像が表示されたりする。また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄38の組み合わせが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチを意味している。なお、「SPリーチ」、または、「SPSPリーチ」が行われることを「SPリーチ以上」と称することがある。
なお、「SPリーチ」や「SPSPリーチ」における演出図柄38が変化する、とは、例えば、「SPリーチ」や「SPSPリーチ」に至るまでは、演出図柄38が数字+キャラクタで構成されていたのが、「SPリーチ」や「SPSPリーチ」に至った後は、演出図柄38が数字のみに変化することや、演出図柄38が数字のみに変化した際には、「SPリーチ」や「SPSPリーチ」に至るまでの演出図柄38の表示サイズに比べて、表示サイズが小さくなる(小さく変化する)ことが相当する。
このように、演出図柄38は、変動演出において、数字+キャラクタで構成される場面と、数字のみで構成される場面とを有する。例えば、図43(c)T4〜T5に示すように、数字のみの構成では、図43(c)T6〜T7に示すように、数字+キャラクタでの構成に比べ、演出図柄38自体の装飾性が低く、数字+キャラクタでの構成では、演出図柄38自体の装飾性が高いといえる。
すなわち、リーチ演出が実行されるか否かに注目させる場面では、遊技者もリーチ演出となるか否か、つまり、演出図柄38に注視している可能性が高いので、装飾性が高い演出図柄38を用いることで、遊技興趣を向上させることができる。一方、「SPリーチ」等において、大当たりとなるか否かに注目させる場面では、遊技者も大当たりとなるか否か、つまり、演出図柄38よりキャラクタ画像等に注視している可能性が高いので、装飾性が低い演出図柄38を用いることで、過度に演出図柄38に注視させることを防止でき、キャラクタ画像等に注視させることができる。
また、「擬似連回数」とは、「擬似連続予告の実行回数」を意味しており、「擬似連続予告」とは、1回の大当たりの抽選に対応する特別図柄の変動表示中に、演出図柄38を一旦仮停止表示させた後に再び変動させて、演出図柄38の変動と仮停止とを複数回行う変動態様による予告を意味している。なお、擬似連回数欄の括弧内の数字は、擬似連が実行されることにより、見た目上、実行される変動表示の回数を示しており、例えば、変動パターン17であれば、擬似連が3回行われることにより、見た目上、変動表示は4回実行される(擬似4変動)ことを示している。
また、「擬似連続予告」の実行を示唆するにあっては、演出図柄38のみを用いて行ってもよいし、専用の「擬似連実行示唆図柄」を用いて行ってもよい。
例えば、演出図柄38のみを用いて「擬似連続予告」の実行を示唆するにあっては、異なる奇数の演出図柄38を組み合せて仮停止表示させて「擬似連続予告」の実行を示唆してもよいし、例えば、左演出図柄38aに5図柄を仮停止表示させて、中演出図柄38bに5図柄を仮停止表示させて、右演出図柄38cに6図柄を仮停止表示させて「擬似連続予告」の実行を示唆してもよい。
また、専用の「擬似連実行示唆図柄」を用いて「擬似連続予告」の実行を示唆するにあっては、中演出図柄38bに、「擬似連実行示唆図柄」(例えば、NEXT図柄)を新たに表示して、「擬似連実行示唆図柄」(例えば、NEXT図柄)が停止すれば、「擬似連続予告」の実行を示唆してもよい。
なお、「擬似連実行示唆図柄」(例えば、NEXT図柄)が停止とは、演出図柄38と同様、仮停止表示でもよいし、演出図柄38とは異なり、確定停止表示でもよい。
(当たり抽選の当たり判定テーブル)
図11(a)に示すように当り判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり判定用乱数値と、当たり判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図11(a)に示す当たり判定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と取得された当たり判定用乱数値とに基づいて、「当たり」であるか「ハズレ」であるかを判定する。例えば、図11(a)に示す当たり判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「0」という1個の特定の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、「0」から「14」の15個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。従って、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0から15であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/16であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は15/16である。
(普通図柄決定テーブル)
図11(b)に示すように普通図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり判定結果と、普通図柄判定用乱数値と、普通図柄(停止普図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図11(b)に示す普通図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、当たり判定結果と、取得された普通図柄判定用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の種類(停止普図データ)に基づいて、普通図柄の情報としての普図指定コマンドを決定して、決定した普図指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
ここで、図11(d)に示すように、普通図柄(停止普図データ)によって、始動可動片15bの開放態様が決定されることから、普通図柄の種類が始動可動片15bの開放態様を決定するものといえる。
(普図変動パターン決定テーブル)
図11(c)は、後述するように普通図柄の変動パターン(変動時間など)を決定するための普図変動パターン決定テーブルを示す図である。
図11(c)に示すように普図変動パターン決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり抽選の抽選結果と、普図変動用乱数値と、普通図柄の変動時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図11(c)に示す普図変動パターン決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、当たり判定結果と、取得された普図変動用乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の変動時間に基づいて、普通図柄の変動時間の情報としての普図変動指定コマンドを決定して、決定した普図変動指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
図11(c)に示す普図変動パターン決定テーブルの特徴として、時短遊技状態の変動時間(3秒、又は、5秒)は、非時短遊技状態の変動時間(30秒、又は、40秒)よりも短くなるように構成されている。
(始動可動片の始動口開放態様決定テーブル)
図11(d)に示すように始動口開放態様決定テーブルには、停止普図データ(普通図柄)と、始動可動片15bの最大開放回数と、補助遊技のオープニング時間と、第2始動口15の開放時間と、インターバル時間と、補助遊技のエンディング時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図11(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数、オープニング時間、開放時間、閉鎖時間、インターバル時間、エンディング時間を決定する。
本実施形態では、図11(d)に示す始動口開放態様決定テーブルでは、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=01に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっており、停止普図データ=03に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっている。
そして、図11(b)の普通図柄決定テーブルに示すように、時短遊技状態において当たりとなったときに、最も有利な開放態様となる停止普図データ=03が選択されることになる。これにより、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技者に有利に始動可動片15bが作動することになる。
(各種記憶領域)
図12は、メインRAM110cに設定される各種記憶領域を示す図である。具体的には、図12(a)は、第1始動口14や第2始動口15に遊技球が入球した場合に取得される特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)が記憶される特図判定情報記憶領域を示す図であり、図12(b)は、特図判定情報記憶領域の各記憶部の構成を示す図であり、図12(c)は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過した場合に取得される普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動用乱数値)が記憶される普図判定情報記憶領域であり、図12(d)は、普図判定情報記憶領域の各記憶部の構成を示す図である。
図12(a)に示すように、特図判定情報記憶領域は、第1始動口14への遊技球の入賞に基づき取得される特図判定情報が記憶される第1特図判定情報保留記憶領域と、第2始動口15への遊技球の入賞に基づき取得される特図判定情報が記憶される第2特図判定情報保留記憶領域と、変動表示を実行中の特図判定情報が記憶される特図実行記憶領域とで構成されており、第1特図判定情報保留記憶領域、及び、第2特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれている。
なお、第1特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶された未判定の特図判定情報の個数が第1特別図柄保留数(U1)となり、これら未判定の特図判定情報に対応する数の保留アイコンが保留アイコン表示領域31bに表示され、第2特図判定情報保留記憶領域に記憶された未判定の特図判定情報の個数が第2特別図柄保留数(U2)となり、これら未判定の特図判定情報に対応する数の保留アイコンが保留アイコン表示領域31bに表示され、特図実行記憶領域に記憶される変動表示(変動演出)を実行中の特図判定情報に対応する当該変動アイコンが当該変動アイコン表示領域31aに表示されることになる。
また、第1特別図柄保留数(U1)は、画像表示装置31における第1特別図柄保留数表示領域31cに表示され(図43等参照)、第2特別図柄保留数(U2)は、画像表示装置31における第2特別図柄保留数表示領域31dに表示される(図43等参照)。なお、第1特別図柄保留数表示領域31c、および、第2特別図柄保留数表示領域31dに表示される保留数を単に「保留個数画像」と称することがある。なお、「保留個数画像」は、単に保留数を報知するのみで、大当たり遊技が実行される可能性があることを予告する役割は担っていない。
図12(b)に示すように、各記憶部は、大当たり判定用乱数値を記憶するための大当たり判定用乱数記憶領域と、特別図柄判定用乱数値を記憶するための特別図柄判定用乱数記憶領域と、リーチ判定用乱数値を記憶するためのリーチ判定用乱数記憶領域と、特図変動パターン判定用乱数値を記憶するための特図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、第1始動口14に遊技球が入球して特図判定情報が取得されると、第1特図判定情報保留記憶領域の第1〜第4記憶部のうちで特図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した特図判定情報が記憶される。また、第2始動口15に遊技球が入球して特図判定情報が取得されると、第2特図判定情報保留記憶領域の第1〜第4記憶部のうちで特図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した特図判定情報が記憶されることになる。
特図実行記憶領域は、第1特別図柄の変動表示の開始条件が成立すると、第1特図判定情報保留記憶領域の第1記憶に記憶されていた特図判定情報がシフトされ、第1特別図柄の変動表示を実行するために参照される。また、第2特別図柄の変動表示の開始条件が成立すると、第2特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされ、第2特別図柄の変動表示を実行するために参照される。
図12(c)に示すように、普図判定情報記憶領域は、普通図柄ゲート13への遊技球の通過に基づき取得される普図判定情報が記憶される普図判定情報保留記憶領域と、変動表示を実行中の普図判定情報が記憶される普図実行記憶領域とで構成されており、普図判定情報保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部まで分かれている。なお、普図判定情報保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶された未判定の普図判定情報の個数が普通図柄保留数(G)となる。
図12(d)に示すように、各記憶部は、当たり判定用乱数値を記憶するための当たり判定用乱数記憶領域と、普通図柄判定用乱数値を記憶するための普通図柄判定用乱数記憶領域と、普図変動パターン判定用乱数値を記憶するための普図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、普通図柄ゲート13に遊技球が通過して普図判定情報が取得されると、普図判定情報保留記憶領域の第1〜第4記憶部のうちで普図判定情報が記憶されていない最も番号の小さい記憶部に取得した普図判定情報が記憶されることになる。
普図実行記憶領域は、普通図柄の変動表示の開始条件が成立すると、普図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた普図判定情報がシフトされ、普通図柄の変動表示を実行するために参照される。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図13を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図13は、主制御基板110におけるメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板140により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、ステップS1〜S14によって構成される初期化処理を行う。具体的には、メインCPU110aは、ステップS1において、メインRAM110cへのアクセスを許可する。
メインCPU110aは、ステップS2において、メインRAM110cに電源復旧であることを示すバックアップフラグがセットされているか否かを判定する。バックアップフラグがセットされている場合には、ステップS3に処理を移し、バックアップフラグがセットされていない場合には、ステップS11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS3において、メインRAM110cのチェックサムを算出し、ステップS4において、前回の電源断時にメインRAM110cに記憶されたチェックサムと、新たに算出したチェックサムとを比較し、チェックサムが正常か否かの判定を行う。チェックサムが正常である場合には、ステップS5に処理を移し、チェックサムが正常でない場合には、RAM110cに記憶されているデータに異常がある(電源断前の制御状態に正常に復帰できない)ものとして、ステップS11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS5において、RAMクリアスイッチ111aがONしているか否かを判定する。RAMクリアスイッチ111aがONしていない場合には、電源復旧時の処理を行うものとしてステップS6に処理を移し、RAMクリアスイッチ111aがONしている場合には、電源投入時の処理を行うものとしてステップS12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS6において、メインRAM110cに記憶されるバックアップフラグ、及び、チェックサムをクリアし、電源復旧時のRAMの設定を行う。この処理を行うことで、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS7において、CPU周辺のデバイスの初期設定を行う。具体的には、演出制御基板120への出力設定、使用するCTC(Counter Timer Circuit)の設定、使用するCTCの割込みタイマ(4ミリ秒)等を設定する。
メインCPU110aは、ステップS8において、遊技の制御状態が復旧したこと、及び、停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS9に処理を移す。これにより、電源復旧指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
なお、電源復旧報知とは、画像表示装置31に電源が復旧したことを示す電源復旧画面(画像)を表示したり(例えば、図72)、音声出力装置32から電源が復旧したことを示す電源復旧報知音を出力したりすることである。
なお、電源復旧指定コマンドに現在の遊技状態を示す情報を含めずに、電源復旧指定コマンドを送信する前、又は、後に現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS9において、第1特別図柄保留数(U1)、及び、第2特別図柄保留数(U2)を示す特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120では特別図柄保留数を把握することが可能となると共に、画像表示装置31に第1保留アイコンや第2保留アイコンや保留個数画像を表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS10において、普通図柄保留数(G)を示す普通図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普通図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120で普通図柄記憶数を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS11において、メインRAM110cの全ての領域をクリアし、電源投入時のRAMの設定を行い、ステップS13に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS12において、メインRAM110cの使用領域をクリアし、電源投入時のRAMの設定を行い、ステップS13に処理を移す。この処理を行うことで、遊技の進行状態(制御状態)が初期状態に初期化されることになる。
メインCPU110aは、ステップS13において、CPU周辺のデバイスの初期設定を行う。具体的には、演出制御基板120への出力設定、使用するCTC(Counter Timer Circuit)の設定、使用するCTCの割込みタイマ(4ミリ秒)等を設定する。
メインCPU110aは、ステップS14において、遊技の制御状態が初期化(RAMクリア)されたことを示す電源投入指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS15に処理を移す。これにより、電源投入指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
なお、電源投入報知とは、画像表示装置31に電源が投入されたことを示す電源投入画面(画像)を表示したり、音声出力装置32からメインRAM110cが初期化されたことを示すRAMクリア報知音を出力したりすることである。
メインCPU110aは、ステップS15において、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値を更新する処理を行い、ステップS16において、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う。
メインCPU110aは、ステップS17において、電源断が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板140に設けられる電断検出回路から電源断検出信号が入力されたか否かを判定する。電源断が発生した場合には、ステップS18に処理を移し、電源断が発生していない場合には、処理がループするようにステップS15に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS18において、タイマ割込を禁止し、ステップS19において、出力ポートをクリアし、ステップS20において、メインRAM110cのチェックサムを算出してメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS21において、電源断からの復旧時に参照するバックアップフラグをメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS22において、メインRAM110cへのアクセスを禁止し、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
なお、電源断が発生したとき、及び、電源が投入されたときに、メインRAM110cの全使用領域のチェックサムを算出して比較するようにしているが、未使用領域を含む全ての領域のチェックサムを算出して比較するようにしてもよい。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図14は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
メインCPU110aは、ステップS110において、時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、始動可動片15bの開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新(1減算)する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、乱数更新処理を行う。具体的には、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動用乱数値を更新する処理を行う。より具体的には、それぞれの乱数値、及び、乱数カウンタを1加算する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、初期乱数値更新処理を行う。具体的には、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新(1加算)する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、入力制御処理を行う。具体的には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする処理を行う。詳しくは、図15を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特図特電制御処理を行う。具体的には、大当たり抽選、特別図柄の変動表示、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17の開閉、遊技状態の変化等を制御する処理を行う。詳しくは、図18を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普図普電制御処理を行う。具体的には、当たり抽選、普通図柄の変動表示、始動可動片15bの開閉等を制御する処理を行う。詳しくは、図25を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御処理を行う。具体的には、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成してメインRAM110cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、払出個数指定コマンドが払出制御基板130に送信され、払出個数指定コマンドに応じた個数の遊技球を払出装置から払い出すための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS600において、遊技進行データ作成処理を行う。具体的には、遊技情報出力端子板30から出力する外部情報信号、第2始動口開閉ソレノイド15cの駆動データ、第1大入賞口開閉ソレノイド16cの駆動データ、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データ、第1特別図柄表示装置20の表示データ、第2特別図柄表示装置21の表示データ、普通図柄表示装置22の表示データ、第1特別図柄保留表示器23の表示データ、第2特別図柄保留表示器24の表示データ、普通図柄保留表示器25の表示データ等の遊技進行に係る出力データを作成する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS700において、出力制御処理を行う。具体的には、上記ステップS600で作成した外部情報信号、各種の駆動データ、各種の表示データを出力させる処理を行う。また、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域や送信バッファにセットされているコマンドを演出制御基板120や払出制御基板130に送信するための処理も行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の入力制御処理)
図15を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図15は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号が入力されたか否かを判定し、検出信号が入力された場合に一般入賞口用の賞球カウンタに1加算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第1大入賞口検出スイッチ16a、又は、第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号が入力されたか否かを判定し、検出信号が入力された場合に大入賞口用の賞球カウンタに1加算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号が入力されたか否かを判定し、検出信号が入力された場合に第1始動口用の賞球カウンタに1加算し、第1特別図柄保留数(U1)が4個未満であれば第1特別図柄保留数(U1)を1加算すると共に、特図判定情報を取得して特図判定情報記憶領域の所定の記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶させると処理を行う。詳しくは、図16を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定し、検出信号が入力された場合に第2始動口用の賞球カウンタに1加算し、第2特別図柄保留数(U2)が4未満であれば第2特別図柄保留数(U2)を1加算すると共に、特図判定情報を取得して特図判定情報記憶領域の所定の記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶させる処理を行う。詳しくは、図17を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行い、今回の入力制御処理を終了する。具体的には、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力した場合に普通図柄保留数(G)が4未満であれば普通図柄保留数(G)を1加算すると共に、普図判定情報を取得して普図判定情報記憶領域の所定の記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶させる処理を行う。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図16を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図16は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230−1において、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号が入力されたか否かを判定する。検出信号が入力された場合には、ステップS230−2に処理を移し、検出信号が入力されなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−2において、賞球のために用いる第1始動口用の賞球カウンタ(3個賞球カウンタ)に1加算して更新する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS230−3において、第1特別図柄保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が4未満である場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−4において、第1特別図柄保留数(U1)に「1」を加算して記憶し、ステップS230−5において、第1特別図柄保留数(U1)を示す特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信され、画像表示装置31に第1保留アイコンや保留個数画像を表示する等の処理を行うことが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230−6において、特図判定情報を取得して第1特図判定情報記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特図判定情報を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS230−7において、事前判定処理を行う。具体的には、図示しない大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種類、今回取得した大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて予定変動パターンを決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS230−8において、上記ステップS230−7の事前判定処理で決定された予定変動パターンを示す始動口入賞指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより、始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信され、今回の第1始動口14への遊技球の入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始される前から(1、又は、複数の特別図柄の変動表示に亘って)、大当たり遊技が実行される可能性があることを予告する(大当たり遊技の実行を期待させる)先読み演出を実行することが可能となる。
なお、上述した保留アイコンの発光色に対応する色で始動口ランプ14bを発光させる演出は、当該先読み演出を構成する。よって、保留アイコンおよび始動口ランプ14bは、複数の特別図柄の変動表示に亘って段階的に色を変化させることも可能である。以下において、色を変化させた保留アイコンのことを「変化保留アイコン」ということがある。
(主制御基板の第2始動口検出スイッチ入力処理)
図17を用いて、主制御基板110の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図17は、主制御基板110における第2始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS240−1において、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号が入力されたか否かを判定する。検出信号が入力された場合には、ステップS240−2に処理を移し、検出信号が入力されなかった場合には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−2において、賞球のために用いる第2始動口用の賞球カウンタ(1個賞球カウンタ)に1加算して更新する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS240−3において、現在が補助遊技中であるか否かを判定する。補助遊技中でない場合には、ステップS240−5に処理を移し、補助遊技中である場合には、ステップS240−4において、第2始動口入賞球カウンタ(D)に1加算して更新する。
メインCPU110aは、ステップS240−5において、第2特別図柄保留数(U2)が4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が4未満である場合には、ステップS240−6に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が4未満でない場合には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−6において、第2特別図柄保留数(U2)に「1」を加算して記憶し、ステップS240−7において、第2特別図柄保留数(U2)を示す特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信され、画像表示装置31に第2保留アイコンを表示する等の処理を行うことが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS240−8において、特図判定情報を取得して第2特図判定情報記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特図判定情報を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS240−9において、事前判定処理を行う。具体的には、図示しない大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種類、今回取得した大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて予定変動パターンを決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS240−10において、上記ステップS240−9の事前判定処理で決定された予定変動パターンを示す始動口入賞指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより、始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信され、今回の第2始動口15への遊技球の入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始される前から(1、又は、複数の特別図柄の変動表示に亘って)、大当たり遊技が実行される可能性があることを予告する(大当たり遊技の実行を期待させる)先読み演出を実行することが可能となる。なお、保留アイコンと始動口ランプ14bとを用いた先読み演出は、例えば、高確率遊技状態や時短遊技状態における第2始動口15への遊技球の入賞を契機として実行することも可能である。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図18を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図18は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データをロードし、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、遊技の進行において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
メインCPU110aは、ステップS310において、特別図柄記憶判定処理を行い、今回の特図特電制御処理を終了する。具体的には、大当たり判定処理、確定停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。詳しくは、図19を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS320において、特別図柄変動処理を行い、今回の特図特電制御処理を終了する。具体的には、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行い、特別図柄の変動時間が経過した場合には、ステップS330の特別図柄停止処理に移行させる処理を行う。詳しくは、図21を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS330において、特別図柄停止処理を行い、今回の特図特電制御処理を終了する。具体的には、確定停止表示された特別図柄(大当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する処理を行うと共に、時短遊技回数(J)、時短遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、高確率遊技フラグを設定する処理を行う。詳しくは、図22を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS340において、大当たり遊技処理を行い、今回の特図特電制御処理を終了する。具体的には、大当たり遊技を制御する処理を行う。詳しくは、図23を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS350において、大当たり遊技終了処理を行い、今回の特図特電制御処理を終了する。具体的には、高確率遊技状態、又は、低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を決定すると共に、時短遊技状態、又は、非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を決定する処理を行う。詳しくは、図24を用いて後述する。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図19を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。図19は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310−1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中である(特別図柄時間カウンタ≠0)場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でない(特別図柄時間カウンタ=0)場合には、ステップS310−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−2において、第2特別図柄保留数(U2)が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が1以上である場合には、ステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が1以上でない場合には、ステップS310−4に処理を移す。なお、ステップS310−2の処理を肯定することは、「始動条件の成立」に相当する。
メインCPU110aは、ステップS310−3において、第2特別図柄保留数(U2)から1を減算して更新し、ステップS310−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−4において、第1特別図柄保留数(U1)が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が1以上であると判定した場合には、ステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でない場合には、ステップS318−1に処理を移す。なお、ステップS310−4の処理を肯定することは、「始動条件の成立」に相当する。
メインCPU110aは、ステップS310−5において、第1特別図柄保留数(U1)から1を減算して更新し、ステップS310−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−6において、上記ステップS310−3、又は、ステップS310−5で減算された特別図柄保留数(U)に対応する特図判定情報保留記憶領域に記憶された特図判定情報のシフト(記憶領域シフト)を行う。具体的には、第1特図判定情報記憶領域、又は、第2特図判定情報記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図実行記憶領域(第0記憶部)にシフトされる。このとき、既に特図実行記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていた前回の特別図柄の変動表示で用いた特図判定情報は消去される。
なお、本実施形態では、第2特別図柄保留数(U2)を第1特別図柄保留数(U1)よりも優先して減算することにしたが、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄保留数(U1)、第2特別図柄保留数(U2)を減算するようにしてもよいし、第1特別図柄保留数(U1)を第2特別図柄保留数(U2)よりも優先して減算するようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS310−7において、上記ステップS310−3、又は、ステップS310−5で減算された第1特別図柄保留数(U1)、又は、第2特別図柄保留数(U2)を示す特別図柄記憶指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信され、画像表示装置31に表示されている第1保留アイコン、又は、第2保留アイコンの数を減らしたり、第1保留アイコン、又は、第2保留アイコンを当該変動アイコンに変化させたりする処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS311において、大当たり判定処理を行う。具体的には、図5に示す大当たり判定テーブルを参照して、確率遊技状態、及び、特図実行記憶領域に記憶されている大当たり判定用乱数値に基づいて大当たりか否かを決定し、図6に示す特別図柄決定テーブルを参照して、特別図柄表示装置(始動口の種別)、及び、特図実行記憶領域に記憶されている特別図柄判定用乱数値に基づいて特別図柄の種類(停止特図データ)を決定する。詳しくは、図20を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS312においては、特図変動パターン決定処理を行う。具体的には、図10に示す特図変動パターン決定テーブルを参照して、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の結果、特別図柄、特別図柄保留数(U)、特図実行記憶領域に記憶されているリーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。
メインCPU110aは、ステップS313において、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって特別図柄の変動表示に対応するように変動パターンに応じた変動演出を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS314において、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において遊技状態を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS315において、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
メインCPU110aは、ステップS316において、特別図柄の変動表示を開始する。具体的には、特別図柄の変動表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、上記ステップS600で第1特別図柄表示装置20、又は、第2特別図柄表示装置21で特別図柄を変動表示するための表示データが作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20、又は、第2特別図柄表示装置21で特別図柄の変動表示が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS317において、特図特電処理データ=1をセットし、図21に示す特別図柄変動処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS318−1において、特別図柄の変動表示や大当たり遊技が実行されていない客待ち状態(待機状態)であることを示す客待ち状態フラグがあるか否かを判定する。客待ち状態フラグがある場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態フラグがない場合には、ステップS318−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS318−2において、メインRAM110cの所定の領域に客待ち状態であることを示す客待ち状態フラグをセットし、ステップS318−3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。これにより、客待ち状態指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって客待ち演出を実行するための処理が行われることになる。
(主制御基板の大当たり判定処理)
図20を用いて、主制御基板110の大当たり判定処理を説明する。図20は、主制御基板110における大当たり判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS311−1において、大当たりであるか否かを判定する。具体的には、特図実行記憶領域に格納されている特図判定情報が第1特図判定情報保留記憶領域からシフトされたものである場合には、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、特図実行記憶領域に格納されている特図判定情報が第2特図判定情報保留記憶領域からシフトされたものである場合には、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、特図実行記憶領域に格納されている大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」であるか否かを判定する。大当たりである場合には、ステップS311−2に処理を移し、大当たりでない場合には、ステップS311−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS311−2において、大当たり図柄決定処理を行う。具体的には、図6(b)に示す大当たりにおける特別図柄決定テーブルを参照し、特図実行記憶領域に格納されている特別図柄判定用乱数値に基づいて、確定停止表示させる大当たり特別図柄の種類を決定し、決定した大当たり特別図柄の種類に対応する停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする。
なお、停止特図データ記憶領域にセットされた停止特図データは、後述する図22の特別図柄停止処理において「大当たり図柄」であるのか否かの判定に用いられると共に、図23の大当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図24の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
メインCPU110aは、ステップS311−3において、上記ステップS311−2で決定された停止特図データに対応する大当たり用の演出図柄指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において確定停止表示される大当たり特別図柄の種類(停止特図データ)を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS311−4において、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判定し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることにしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このため、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短遊技回数など)を設定できる。
メインCPU110aは、ステップS311−5において、ハズレ図柄決定処理を行う。具体的には、図6(a)に示すハズレにおける特別図柄決定テーブルを参照し、特図実行記憶領域に格納されている特別図柄判定用乱数値に基づいて、確定停止表示させるハズレ特別図柄の種類を決定し、決定したハズレ特別図柄の種類に対応する停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS311−6において、上記ステップS311−5で決定された停止特図データに対応するハズレ用の演出図柄指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の大当たり判定処理を終了する。これにより、演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において確定停止表示されるハズレ特別図柄の種類(停止特図データ)を把握することが可能となる。
(主制御基板の特別図柄変動処理)
図21を用いて、主制御基板110の特別図柄変動処理を説明する。図21は、主制御基板110における特別図柄変動処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS320−1において、特別図柄時間カウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過していない場合には、今回の特別図柄変動処理を終了し、変動時間が経過した場合には、ステップS320−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS320−2において、特別図柄の変動表示を確定停止表示させる。具体的には、上記ステップS316でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS311−2、S311−5でセットされた特別図柄を第1特別図柄表示装置20、又は、第2特別図柄表示装置21に確定停止表示させるための停止表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、第1特別図柄表示装置20、又は、第2特別図柄表示装置21に特別図柄が確定停止表示され、遊技者に大当たり判定結果が報知されることになる。
メインCPU110aは、ステップS320−3において、特別図柄が確定停止表示したことを示す図柄確定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、図柄確定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって変動演出を終了させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS320−4において、特別図柄の確定停止表示させる図柄停止時間(0.5秒)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1を減算して更新されていく。
メインCPU110aは、ステップS320−5において、特図特電処理データに2をセットし、図23に示す特別図柄停止処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の特別図柄停止処理)
図22を用いて、主制御基板110の特別図柄停止処理を説明する。図22は、主制御基板110における特別図柄停止処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS330−1において、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。図柄停止時間が経過した場合には、ステップS330−2に処理を移し、図柄停止時間が経過していない場合には、今回の特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS330−2において、時短遊技終了判定処理を行う。具体的には、メインRAM110cに時短遊技フラグがセットされている場合に、時短遊技回数(J)から1を減算して更新し、新たな時短遊技回数(J)が「0」であるか否かを判定する。その結果、時短遊技回数(J)が「0」である場合に、時短遊技フラグをクリアして、ステップS330−3に処理を移す。一方、時短遊技フラグがセットされていない場合や、時短遊技回数(J)が「0」でない場合には、そのままステップS330−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−3において、高確率遊技終了判定処理を行う。具体的には、メインRAM110cに高確率遊技フラグがセットされている場合に、高確率遊技回数(X)から1を減算して更新し、新たな高確率遊技回数(X)が「0」であるか否かを判定する。その結果、高確率遊技回数(X)が「0」である場合に、高確率遊技フラグをクリアして、ステップS330−4に処理を移す。一方、高確率遊技フラグがセットされていない場合や、高確率遊技回数(X)が「0」でない場合には、そのままステップS330−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−4において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において遊技状態を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS330−5において、停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが大当たり図柄であるか否かを判定する。大当たり図柄である場合には、ステップS330−7に処理を移し、大当たり図柄でない場合には、ステップS330−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−6において、特図特電処理データに0をセットし、図19に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS330−7において、特図特電処理データに3をセットし、図23に示す大当たり遊技処理に処理を移す準備を行う。
メインCPU110aは、ステップS330−8において、通常遊技状態移行処理を行う。具体的には、高確率遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、時短遊技フラグ、時短遊技回数(J)をクリアして、通常遊技状態(低確率非時短遊技状態)に移行させる。
メインCPU110aは、ステップS330−9において、大当たり開始準備設定処理を行う。具体的には、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、停止特図データに基づいて大当たり遊技の種類を決定し、図9に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群から大当たり遊技の種類に応じた大入賞口開放態様決定テーブル(「第1大当たりTBL」、「第2大当たりTBL」、「第3大当たりTBL」)を決定する。
メインCPU110aは、ステップS330−10において、大当たり遊技の種類(第1大当たり遊技〜第3大当たり遊技)に応じたオープニング指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、オープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって大当たり遊技のオープニング演出を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS330−11において、大当たり遊技のオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットし、今回の特別図柄停止処理を終了する。具体的には、上記ステップS330−9で決定した大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)から大当たり遊技の種類に応じたオープニング時間を判定して特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
(主制御基板の大当たり遊技処理)
図23を用いて、主制御基板110の大当たり遊技処理を説明する。図23は、主制御基板110における大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS340−1において、現在が大当たり遊技のオープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれるか否かを判定する。オープニング中である場合には、ステップS340−2に処理を移し、オープニング中でない場合には、S340−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−2において、特別遊技タイマカウンタにセットされているオープニング時間が経過したか否かを判定する。オープニング時間が経過していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間が経過している場合には、ステップS340−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−3において、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)に1をセットする。
メインCPU110aは、ステップS340−4において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)に「1」を加算し、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、又は、第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させるための通電データをセットすると共に、上記ステップS330−9で決定した大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)、及び、開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17が開放することになる。
メインCPU110aは、ステップS340−5において、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。具体的には、開放回数(K)が「1」である場合、つまり、ラウンド遊技が開始される場合に、ラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって大当たり遊技のラウンド演出を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS340−6において、現在が大当たり遊技のエンディング中であるか否かを判定する。エンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の期間となっている。エンディング中である場合には、ステップS340−18に処理を移し、エンディング中でない場合には、ステップS340−7に処理が移される。
メインCPU110aは、ステップS340−7において、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、又は、第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させるための通電データがセットされている否かを判定する。大入賞口の閉鎖中である場合には、ステップS340−8に処理を移し、大入賞口の閉鎖中でない場合には、ステップS340−9に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−8において、特別遊技タイマカウンタにセットされている大入賞口の閉鎖時間が経過したか否かを判定する。閉鎖時間が経過していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間が経過した場合には、大入賞口を開放させるためステップS340−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−9において、大入賞口の開放を終了させるための開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達すること、及び、開放回数(K)における1回あたりの開放時間が経過することの何れか一方が成立したか否かを判定する。開放終了条件が成立したと判定した場合には、ステップS340−10に処理を移し、開放終了条件が成立しないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−10において、大入賞口閉鎖処理を行う。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、又は、第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させるための通電データをクリアし、上記ステップS330−9で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)、及び、開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17の閉鎖時間(閉鎖インターバル時間、又は、1回の閉鎖時間)を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第1大入賞口16、又は、第2大入賞口17が閉鎖することになる。
メインCPU110aは、ステップS340−11において、1回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達すること、及び、開放回数(K)が最大開放回数になることの何れか一方が成立したか否かを判定する。1回のラウンドが終了した場合には、ステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−12において、ラウンドデータ初期化処理を行う。具体的には、開放回数(K)、及び、大入賞口入賞球カウンタ(C)をクリアする。ただし、ラウンド遊技回数(R)はクリアしない。
メインCPU110aは、ステップS340−13において、ラウンド遊技回数(R)が最大ラウンド遊技回数となっているか否かを判定する。最大ラウンド遊技回数である場合には、ステップS340−15に処理を移し、最大ラウンド遊技回数でない場合には、ステップS340−14に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−14において、ラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶し、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−15において、ラウンド遊技回数(R)をクリアし、ステップS340−16において、上記ステップS330−9で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)に基づいて、特別遊技の種類(長当たり遊技、短当たり遊技、発展当たり遊技)を判定し、大当たり遊技の種類に応じたエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、エンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって大当たり遊技のエンディング演出を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS340−17において、上記ステップS330−9で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)に基づいて、大当たり遊技の種類に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
メインCPU110aは、ステップS340−18において、特別遊技タイマカウンタにセットされているエンディング時間が経過したか否かを判定する。エンディング時間が経過した場合には、ステップS340−19に処理を移し、エンディング時間が経過していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−19において、特図特電処理データに4をセットし、図24に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技終了処理)
図24を用いて、主制御基板110の大当たり遊技終了処理を説明する。図24は、主制御基板110における大当たり遊技終了処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS350−1において、停止特図データ記憶領域にセットされた停止特図データ、及び、遊技状態バッファにある遊技状態情報をロードする。
メインCPU110aは、ステップS350−2において、高確率遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、ロードした停止特図データ、及び、遊技状態情報に基づいて、大当たり遊技の終了時に高確率遊技状態に移行させるか否かを判定し、高確率遊技状態に移行させる場合に、高確率遊技状態であることを示す高確率遊技フラグを高確率遊技フラグ記憶領域にセットする。例えば、停止特図データが「01」であれば、高確率遊技フラグがセットされる。
メインCPU110aは、ステップS350−3において、高確率遊技回数設定処理を行う。具体的には、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、ロードした停止特図データ、及び、遊技状態情報に基づいて、高確率遊技状態で実行可能な変動表示の回数である高確率遊技回数(X)を決定し、決定した高確率遊技回数(X)を高確率遊技回数(X)記憶領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS350−4において、時短遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、ロードした停止特図データ、及び、遊技情報に基づいて、大当たり遊技の終了時に時短遊技状態に移行させるか否かを判定し、時短遊技状態に移行させる場合に、時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグを時短遊技フラグ記憶領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS350−5において、時短遊技回数決定処理を行う。具体的には、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、ロードした停止特図データ、及び、遊技状態情報に基づいて、時短遊技状態で実行可能な変動表示の回数である時短遊技回数(J)を決定し、決定した時短遊技回数(J)を時短遊技回数(J)記憶領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS350−6において、高確率遊技フラグ、及び、時短遊技フラグの有無を確認して遊技状態を特定し、特定した遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120で遊技状態を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS350−7において、特図特電処理データに0をセットし、図19に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(主制御基板の普図普電制御処理)
図25を用いて、主制御基板110の普図普電制御処理を説明する。図25は、主制御基板110における普図普電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS401において、普図普電処理データをロードし、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば補助遊技処理(ステップS420)に処理を移す。
この「普図普電処理データ」は、後述するように普図普電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、遊技の進行において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
メインCPU110aは、ステップS410において、普通図柄変動処理を行い、今回の普図普電制御処理を終了する。具体的には、当たり判定処理、普通図柄を変動表示させる処理、普通図柄を停止表示させる処理等を行う。詳しくは、図26を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS420において、補助遊技処理を行い、今回の普図普電制御処理を終了する。具体的には、補助遊技を制御する処理を行う。詳しくは、図27を用いて後述する。
(主制御基板の普通図柄変動処理)
図26を用いて、主制御基板110の普通図柄変動処理を説明する。図26は、主制御基板110における普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS410−1において、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中である場合には、ステップS410−9に処理を移し、普通図柄の変動表示中でない場合には、ステップS410−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS410−2において、普通図柄保留数(G)が1以上であるかを判定する。普通図柄保留数(G)が1以上である場合には、ステップS410−3に処理を移し、普通図柄保留数(G)が1以上でない場合には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS410−3において、普通図柄保留数(G)から1を減算して更新し、ステップS410−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS410−4において、普通図柄保留記憶領域に記憶された普図判定情報のシフトを行う。具体的には、第1記憶部から第4記憶部に記憶された各普図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されている普図判定情報は、普図実行記憶領域(第0記憶部)にシフトされる。このとき、既に普図実行記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていた前回の普通図柄の変動表示で用いた特図判定情報は消去される。
メインCPU110aは、ステップS410−5において、当たり判定処理を行う。具体的には、図11(a)に示す当たり判定テーブルを参照して、遊技状態、及び、普図実行記憶領域に記憶されている当たり判定用乱数値に基づいて当たりか否かを決定する。
メインCPU110aは、ステップS410−6において、普通図柄決定処理を行う。具体的には、図11(b)に示す普通図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、当たり抽選の抽選結果と、取得された普通図柄判定用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定し、決定した停止普図データを停止普図データ記憶領域にセットし、停止普図データに対応する普図指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において停止普図データを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS410−7において、普通図柄の変動時間決定処理を行う。具体的には、図11(c)に示す普図変動パターン決定テーブルを参照し、遊技状態、当たり判定結果、普図実行記憶領域に記憶されている普図変動用乱数値に基づいて、普通図柄の変動時間を決定して普通図柄時間カウンタにセットし、普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図変動指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120において普通図柄の変動時間を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS410−8において、普通図柄の変動表示を開始し、今回の普通図柄変動処理を終了する。具体的には、普通図柄の変動表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、上記ステップS600において普通図柄表示装置22で普通図柄を変動表示するための表示データが作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、普通図柄表示装置22で普通図柄の変動表示が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS410−9において、普通図柄時間カウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過していない場合には、今回の普通図柄変動処理を終了し、変動時間が経過した場合には、ステップS410−10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS410−10において、普通図柄の変動表示を停止させる。具体的には、上記ステップS410−8でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS410−6でセットされた普通図柄を普通図柄表示装置22に停止表示させるための停止表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、普通図柄表示装置22に普通図柄が停止表示され、遊技者に当たり判定結果が報知されることになる。
メインCPU110aは、ステップS410−11において、停止普図データ記憶領域にセットされた停止普図データが当たり普通図柄であるか否かを判定する。当たり普通図柄である場合には、ステップS410−12に処理を移し、当たり普通図柄でない場合には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS410−12において、普図普電処理データ=1をセットし、図27に示す補助遊技処理に処理を移す準備を行い、ステップS410−13において、開放態様決定処理を行う。具体的には、図11(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数、補助遊技のオープニング時間、第2始動口15の開放時間、インターバル時間、補助遊技のエンディング時間を決定する。
メインCPU110aは、ステップS410−14において、補助遊技のオープニング時間を補助遊技タイマカウンタにセットし、今回の普通図柄変動処理を終了する。なお、補助遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
(主制御基板の補助遊技処理)
図27を用いて、主制御基板110の補助遊技処理を説明する。図27は、主制御基板110における補助遊技処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS420−1において、現在が補助遊技のオープニング中であるか否かを判定する。オープニング中である場合には、ステップS420−2に処理を移し、オープニング中でない場合には、S420−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−2において、補助遊技タイマカウンタにセットされているオープニング時間が経過したか否かを判定する。オープニング時間が経過していない場合には、今回の補助遊技処理を終了し、オープニング時間が経過している場合には、ステップS420−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−3において、第2始動口開放処理を行い、今回の補助遊技処理を終了する。具体的には、開放回数(S)に「1」を加算し、第2始動口開閉ソレノイド15cを通電させるための通電データをセットすると共に、開放回数(S)に対応する第2始動口15の開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第2始動口15が開放することになる。
メインCPU110aは、ステップS420−4において、現在が補助遊技のエンディング中であるか否かを判定する。エンディング中である場合には、ステップS420−12に処理を移し、エンディング中でない場合には、ステップS420−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−5において、第2始動口15の閉鎖(インターバル)中であるか否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド15cを通電させるための通電データがセットされているか否かを判定する。第2始動口15の閉鎖中である場合には、ステップS420−6に処理を移し、第2始動口15の閉鎖中でない場合には、ステップS420−7に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−6において、補助遊技タイマカウンタにセットされている第2始動口15の閉鎖時間(インターバル時間)が経過したか否かを判定する。閉鎖時間が経過してない場合には、今回の補助処理を終了し、閉鎖時間が経過している場合には、第2始動口15を開放させるためステップS420−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−7において、第2始動口15の開放を終了させるための開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、第2始動口入賞球カウンタ(D)の値が規定個数(10個)に達すること、及び、開放回数(S)における1回あたりの開放時間が経過することの何れか一方が成立したか否かを判定する。開放終了条件が成立したと判定した場合には、ステップS420−8に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−8において、第2始動口閉鎖処理を行う。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド15cを通電させるための通電データをクリアし、上記ステップS410−13で決定された第2始動口15の閉鎖時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第2始動口15が閉鎖することになる。
メインCPU110aは、ステップS420−9において、補助遊技が終了するか否かを判定する。具体的には、第2始動口の開放回数(S)が最大開放回数になっているか否かを判定する。補助遊技を終了させる場合には、ステップS420−10に処理を移し、補助遊技を終了させない場合には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−10において、補助遊技終了処理を行う。具体的には、開放回数(S)、及び、第2始動口入賞球カウンタ(D)をクリアする。
メインCPU110aは、ステップS420−11において、上記ステップS410−13で決定されたエンディング時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。
メインCPU110aは、ステップS420−12において、補助遊技タイマカウンタにセットされているエンディング時間が経過したか否かを判定する。エンディング時間が経過した場合には、ステップS420−13に処理を移し、エンディング時間が経過していない場合には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−13において、普図普電処理データに0をセットし、図26に示す普通図柄変動処理に処理を移す準備を行い、今回の補助遊技処理を終了する。
(演出制御部のメイン処理)
演出制御部120mにおけるサブCPU120aにより実行される処理について説明する。まず、図28を用いて、演出制御部120mのメイン処理を説明する。図28は、演出制御部120mにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU120aは、ステップS1000において、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
サブCPU120aは、ステップS1100において、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御部のタイマ割込処理)
図29を用いて、演出制御部120mのタイマ割込処理を説明する。図29は、演出制御部120mにおけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。なお、図示はしないが、演出制御部120mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
ステップS1300において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1400において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の詳細については、図30、及び、図31を用いて後述する。
なお、演出制御部120mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御部120mのコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドをサブRAM120cの受信バッファに格納するようになっている。
ステップS1500において、サブCPU120aは、演出制御部120mで用いられる各種タイマカウンタの更新するタイマ更新処理を行う。
ステップS1700において、サブCPU120aは、演出ボタン検出スイッチ35a、及び、十字ボタン検出スイッチ36bの信号を入力したか否かを判定し、演出ボタン検出スイッチ35a等の信号を入力した場合には、表示/音声制御部150に演出ボタン信号等を送信する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドをランプ/駆動制御部160や表示/音声制御部150へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1300で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
(演出制御部のコマンド解析処理)
次に、図30、及び、図31を用いて、演出制御部120mのコマンド解析処理を説明する。図30は、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(1)を示すフローチャートであり、図31は、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(2)を示すフローチャートである。コマンド解析処理(2)は、コマンド解析処理(1)に引き続いて行われる。
サブCPU120aは、ステップS1401において、受信バッファを参照してコマンドを受信したか否かを判定する。コマンドを受信している場合には、ステップS1402に処理を移し、コマンドを受信していない場合には、今回のコマンド解析処理を終了する。
サブCPU120aは、ステップS1402において、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを判定する。特別図柄記憶指定コマンドである場合には、ステップS1403に処理を移し、特別図柄記憶指定コマンドでなければ、ステップS1404に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1403において、保留記憶更新処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、受信した特別図柄記憶指定コマンドから保留記憶数を解析して、解析した保留記憶数をサブRAM120cの保留記憶数カウンタにセットする等の処理を行う。
サブCPU120aは、ステップS1404において、受信バッファに格納されているコマンドが始動口入賞指定コマンドであるか否かを判定する。始動口入賞指定コマンドである場合には、ステップS1405に処理を移し、始動口入賞指定コマンドでない場合には、ステップS1406に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1405において、アイコン変化演出決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、受信した始動口入賞指定コマンドの内容に基づいて、アイコン変化演出の実行の有無や変化シナリオを決定するための処理を行う。
なお、アイコン変化演出とは、上述した保留アイコンと始動口ランプ14bとを用いた演出に相当する。
サブCPU120aは、ステップS1406において、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。演出図柄指定コマンドである場合には、ステップS1407に処理を移し、演出図柄指定コマンドでない場合には、ステップS1408に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1407において、基礎図柄データ決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、大当たりの有無、大当たりの種別を識別可能とする基礎図柄データ(第1〜3大当たり図柄データ、ハズレ図柄データ)を決定するための処理を行う。
サブCPU120aは、ステップS1408において、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。変動パターン指定コマンドである場合には、ステップS1409に処理を移し、変動パターン指定コマンドでない場合には、ステップS1412に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1409において、変動演出パターン決定処理を行う。具体的には、受信した変動パターン指定コマンドの内容に基づいて、各種の演出装置を用いて実行される変動演出の演出態様である変動演出パターンを決定し、決定された変動演出パターンに応じた変動演出パターンコマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、変動演出パターンコマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、変動演出を実行するための処理が行われることになる。なお、この変動演出パターン決定処理の詳細は、図32を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1410において、アイコン表示態様更新処理を行う。具体的には、上述したアイコン変化演出決定処理で決定された変化シナリオ、及び、決定された変動演出パターンに基づいて、画像表示装置31に表示される保留アイコンや当該変動アイコンの表示態様を更新してアイコン変化演出を実行するための処理を行う。
サブCPU120aは、ステップS1411において、大当たり予告演出決定処理を行う。具体的には、決定された変動演出パターンに基づいて、大当たり予告演出の有無や実行する大当たり予告演出の種類等を決定するための処理を行う。この大当たり予告演出決定処理の詳細は、図34を用いて後述する。
なお、大当たり予告演出とは、実行中の変動演出の結果として大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する(大当たり遊技が実行されることを期待させる)演出、乃至、大当たり判定の結果を示唆する演出となっている。
サブCPU120aは、ステップS1412において、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであるか否かを判定する。図柄確定コマンドである場合には、ステップS1413に処理を移し、図柄確定コマンドでない場合には、ステップS1414に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1413において、演出図柄確定停止処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、演出図柄38を確定停止表示させるために、演出図柄を確定停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、停止指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、変動演出を確定停止表示させるための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1414において、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。遊技状態指定コマンドである場合には、ステップS1415に処理を移し、遊技状態指定コマンドでない場合には、ステップS1416に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1415において、遊技状態設定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、受信した遊技状態指定コマンドを参照して現在の遊技状態を特定し、該特定した遊技状態を示すデータをサブRAM120cの所定の領域にセットする処理を行う。
サブCPU120aは、ステップS1416において、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。オープニング指定コマンドである場合には、ステップS1417に処理を移し、オープニング指定コマンドでない場合には、ステップS1418に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1417において、オープニング演出パターン決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、オープニング指定コマンドに基づいて、大当たり遊技の開始時に行われるオープニング演出の演出パターンを決定し、決定した演出パターンに対応するオープニング演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、オープニング演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、オープニング演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1418において、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドであるか否かを判定する。ラウンド指定コマンドである場合には、ステップS1419に処理を移し、ラウンド指定コマンドない場合には、ステップS1420に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1419において、ラウンド演出パターン決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、ラウンド指定コマンドに基づいて、ラウンド遊技中に行われるラウンド演出の演出パターンを決定し、決定した演出パターンに対応するラウンド演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、ラウンド演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、ラウンド演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1420において、受信バッファに格納されているコマンドがエンディング指定コマンドであるか否かを判定する。エンディング指定コマンドである場合には、ステップS1421に処理を移し、エンディング指定コマンドでない場合には、ステップS1422に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1421において、大当たり終了演出パターン決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、エンディング指定コマンドに基づいて、大当たり遊技の終了時に行われるエンディング演出の演出パターンを決定し、決定した演出パターンに対応するエンディング指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、エンディング演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、エンディング演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1422において、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドであるか否かを判定する。客待ち状態指定コマンドである場合には、ステップS1423に処理を移し、客待ち状態指定コマンドでない場合には、今回のコマンド解析処理を終了する。
サブCPU120aは、ステップS1423において、客待ち演出決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。具体的には、客待ち状態指定コマンドに基づいて、客待ち状態(客待ち期間)に行われる客待ち演出を決定し、決定した客待ち演出に対応する客待ち演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする処理を行う。これにより、客待ち演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、客待ち演出を実行するための処理が行われることになる。
(変動演出パターン決定処理)
次に、図32を用いて、演出制御部120mの変動演出パターン決定処理を説明する。図32は、演出制御部120mにおけるアイコン変化演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU120aは、ステップS1441−1において、受信した変動パターン指定コマンドを参照し、ステップS1441−2において、変動演出パターン決定テーブル(図33参照)を選択する。
サブCPU120aは、ステップS1441−3において、変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動パターン指定コマンド、振分割合(%)に基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する。この変動演出パターン決定テーブルの詳細は、図33を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1441−4において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットし、今回の変動演出パターン決定処理を終了する。これにより、変動演出パターン指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、変動演出を実行するための処理が行われることになる。
(変動演出パターン決定テーブル)
図33は、変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルを示す図である。変動演出パターン決定テーブルには、変動演出パターン指定コマンド、変動演出パターン毎の振分割合(%)、及び、決定される変動演出パターンが対応付けられており、参考として変動演出パターン毎の演出構成が記載されている。
変動演出パターンとは、画像表示装置31、音声出力装置32、盤用駆動装置33、盤用照明装置34a、枠用照明装置34b、演出ボタン35、十字ボタン36の演出装置を用いて行われる変動演出の演出態様であり、擬似連続予告の有無、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容等が規定されている。
ここで、図33に示す変動演出パターン決定テーブルの演出構成に記載されている各用語について説明する。
「通常変動」とは、演出図柄38によってリーチ状態が形成されない通常変動演出が行われることを示している。
「短縮変動」とは、通常変動演出よりも変動時間が短く演出図柄38によってリーチ状態が形成されない短縮変動演出が行われることを示している。
「ノーマルリーチ」とは、演出図柄38によってリーチ状態が形成されるノーマルリーチ演出が行われることを示している。
「SPリーチ」とは、演出図柄38によってリーチ状態が形成され、ノーマルリーチ演出よりも大当たり期待度が高いSPリーチ演出が行われることを示している。
「SPSPリーチ」とは、演出図柄38によってリーチ状態が形成され、SPリーチ演出よりも大当たり期待度が高いSPSPリーチ演出が行われることを示している。
「図柄煽り失敗」とは、左右の演出図柄38によりリーチ状態が形成されるか否かの煽り演出が実行されるが、最終的にリーチ状態が形成されない結果となることを示している。
「図柄煽り成功」とは、左右の演出図柄38によりリーチ状態が形成されるか否かの煽り演出が実行されて、最終的にリーチ状態が形成される結果となることを示している。
「擬似連失敗」とは、擬似連続予告が実行されるか否かの煽り演出が実行されるが、最終的に擬似連続予告が実行されない結果となることを示している。
「擬似連成功」とは、擬似連続予告が実行されるか否かの煽り演出が実行されて、最終的に擬似連続予告が実行される結果となることを示している。
「リーチ後擬似連成功」とは、リーチ状態が形成された後に擬似連続予告が実行されることを示している。
「ボタン非突」とは、対応するリーチ演出の最終局面(終盤)において演出ボタン35の操作を促す操作促進演出が実行され、この操作促進演出において演出ボタン35が操作されるか演出ボタン35の有効期間が経過すると、大当たりであるか否かを報知する当落報知演出を実行するが、この操作促進演出における有効期間において演出ボタン35が上方に移動せずに非突出状態(通常状態)に維持されることを示している。
「ボタン突」とは、対応するリーチ演出の最終局面(終盤)において演出ボタン35の操作を促す操作促進演出が実行され、この操作促進演出において演出ボタン35が操作されるか演出ボタン35の有効期間が経過すると、大当たりであるか否かを報知する当落報知演出を実行するが、この操作促進演出における有効期間において演出ボタン35が上方に移動して突出状態(特別状態)となることを示している。
なお、本実施形態においては、例えば、対応するリーチ演出の最終局面(終盤)において遊技者に操作させる操作デバイスとして、演出ボタン35を備える構成としたが、これに限られない。
例えば、演出ボタン35の他に別の操作手段を設けてもよい。具体的には、演出レバーを設けてもよい。
演出レバーは、演出ボタン35と一体型で設けられていてもよいし、別体型で設けられていてもよい。
なお、演出レバーを設ける場合には、大当たりである場合の対応するリーチ演出の最終局面(終盤)において、演出ボタン35よりも演出レバーを操作させる演出を選び易くしてもよい。
すなわち、「ボタン非突」を「演出ボタン35」、「ボタン突」を「演出レバー」にそれぞれ読み替えてもよい。
「復活演出」とは、一旦、SPリーチやSPSPリーチの最終局面(終盤)でハズレを報知し、その後、確定停止表示する前の仮停止表示期間において、第1装飾部材33aや第2装飾部材33bを作動させて、逆転的に大当たりを報知する演出である。
「特定画像」とは、SPリーチ以上においてハズレを報知した後に画像表示装置31に表示される画像であって、特に、SPリーチやSPSPリーチを実行した背景画像からSPリーチやSPSPリーチを実行する前の背景画像に切り替えるときに画像表示装置31に表示される画像である。
なお、「特定画像」は、ハズレのSPリーチ以上であれば必ず表示されるようになっており、大当たりの場合は、「復活演出」を行う変動演出パターン(変動演出パターン30)であれば表示されるようになっている。
すなわち、「特定画像」は、大当たりのSPリーチ以上の変動演出パターンよりもハズレのSPリーチ以上の変動演出パターンの方が表示され易い、といった特徴がある。
「特定画像」の表示例については、後でアニメーション図を用いて詳述する。
図33に示す変動演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、擬似連続予告が実行されない場合よりも、擬似連続予告演出が実行された場合の方が、リーチ演出が実行され易く、擬似連続予告の実行回数が多いほど大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。このようにすることで、擬似連続予告が実行されるか否か、又は、擬似連続予告の実行回数に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図33に示す変動演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、リーチ演出の最終局面(終盤)において発生する有効期間において演出ボタン35が通常状態のままになっている場合よりも、演出ボタン35が特別状態となる場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。このようにすることで、演出ボタン35が特別状態になるか否かに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出ボタン35が通常状態である場合は、当該演出ボタン35への操作を促す操作促進画像として「第1操作促進画像」が画像表示装置31に表示され(例えば、図62の「第1操作促進画像」参照)、演出ボタン35が特別状態である場合は、当該演出ボタン35への操作を促す操作促進画像として「第2操作促進画像」が画像表示装置31に表示される(例えば、図62の「第2操作促進画像」参照)。
(大当たり予告演出決定処理)
次に、図34を用いて、演出制御部120mの大当たり予告演出決定処理を説明する。図34は、演出制御部120mにおける大当たり予告演出決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU120aは、ステップS1443−1において、決定された変動演出パターンを参照し、ステップS1443−2において、リーチ前予告決定テーブル(図35参照)を用いて、リーチ前予告演出の実行の有無や実行するリーチ前予告演出の種類が定められた予告パターンを決定する。このリーチ前予告決定テーブルの詳細は、図35を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−3において、決定された予告パターンがセリフ予告演出を実行する予告パターンであるか否かを判定する。セリフ予告演出を実行する予告パターンである場合には、ステップS1443−4に処理を移し、セリフ予告演出を実行しない予告パターンである場合には、ステップS1443−6に処理を移す。
なお、セリフ予告演出とは、演出ボタン35の操作に基づいて大当たり期待度を示唆するセリフを画像表示装置31に表示させると共に、該セリフに応じた音声を音声出力装置32から出力する大当たり予告演出の1種となっている。
サブCPU120aは、ステップS1443−4において、セリフパターン決定テーブル(図36(a)参照)を用いて、セリフ予告演出の演出態様であるセリフパターンを決定してサブRAM120cの所定の領域にセットする。このセリフパターン決定テーブルの詳細は、図36(a)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−5において、決定したセリフパターンに応じたセリフ予告演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。これにより、セリフ予告演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、セリフ予告演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1443−6において、決定された予告パターンがステップアップ予告演出(SU予告演出)を実行する予告パターンであるか否かを判定する。ステップアップ予告演出を実行する予告パターンである場合には、ステップS1443−7に処理を移し、ステップアップ予告演出を実行する予告パターンでない場合には、ステップS1443−9に処理を移す。
なお、ステップアップ予告演出とは、第1ステップ(第1段階)から最終ステップ(最終段階)までの複数のステップ(段階)の何れかとなるまで、大当たり期待度に応じて第1ステップから所定の順序でステップ演出を実行する大当たり予告演出の1種となっている。具体的には、大当たり遊技が実行されない場合よりも大当たり遊技が実行される場合の(大当たり期待度が高い)方が多くのステップ演出が実行され易いようになっている。
サブCPU120aは、ステップS1443−7において、ステップアップパターン決定テーブル(図36(b)参照)を用いて、ステップアップ予告演出の演出態様であるステップアップパターンを決定してサブRAM120cの所定の領域にセットする。このステップアップパターン決定テーブルの詳細は、図36(b)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−8において、決定したステップアップパターンに応じたステップアップ予告演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。これにより、ステップアップ予告演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、ステップアップ予告演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1443−9において、決定された予告パターンがルーレット予告演出を実行する予告パターンであるか否かを判定する。ルーレット予告演出を実行する予告パターンである場合には、ステップS1443−10に処理を移し、ルーレット予告演出を実行する予告パターンでない場合には、ステップS1443−12に処理を移す。
なお、ルーレット予告演出とは、複数の選択アイコンを表示して、カーソル画像を複数の選択アイコン上で回転表示させ、所定時間経過後、いずれか1の選択アイコン上にカーする画像を停止させ(いずれか1の選択アイコンを選択し)、当該選択した選択アイコンに示される演出を実行する大当たり予告演出の1種となっている。例えば、「SP」という選択アイコンが選択された場合は、「SPリーチ」が実行されることになる。また、大当たり遊技が実行されない場合よりも大当たり遊技が実行される場合の(大当たり期待度が高い)方が、例えば、「激熱」や「虹」という選択アイコンを選択し易いようになっている。
サブCPU120aは、ステップS1443−10において、ルーレットパターン決定テーブル(図37(c)参照)を用いて、ルーレット予告演出の演出態様であるルーレットパターンと選択アイコンとを決定してサブRAM120cの所定の領域にセットする。このルーレットパターン決定テーブルの詳細は、図37(c)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−11において、決定したルーレットパターンに応じたルーレット予告演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。これにより、ルーレット予告演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、ルーレット予告演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU120aは、ステップS1443−12において、リーチ中予告決定テーブル(図38(a)参照)を用いて、リーチ中予告演出の実行の有無や実行するリーチ中予告演出の種類が定められた予告パターンを決定する。このリーチ中予告決定テーブルの詳細は、図38(a)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−13において、決定された予告パターンがキャラ群予告演出を実行する予告パターンであるか否かを判定する。キャラ群予告演出を実行する予告パターンである場合には、ステップS1443−14に処理を移し、キャラ群予告演出を実行しない予告パターンである場合には、ステップS1443−16に処理を移す。
なお、キャラ群予告演出とは、大当たり期待度が異なる複数種類のキャラクタの1つを群として画像表示装置31に表示させる大当たり予告演出の1種となっている。
サブCPU120aは、ステップS1443−14において、キャラ群パターン決定テーブル(図38(b)参照)を用いて、キャラ群予告演出の演出態様であるキャラ群パターンを決定してサブRAM120cの所定の領域にセットする。このキャラ群パターン決定テーブルの詳細は、図38(b)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−15において、決定したキャラ群パターンに応じたキャラ群予告演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。これにより、キャラ群予告演出指定コマンドが表示/音声制御部150やランプ/駆動制御部160に送信され、キャラ群予告演出が実行されることになる。
サブCPU120aは、ステップS1443−16において、決定された予告パターンが装飾部材予告演出を実行する予告パターンであるか否かを判定する。装飾部材予告演出を実行する予告パターンである場合には、ステップS1443−17に処理を移し、装飾部材予告演出を実行する予告パターンでない場合には、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
なお、装飾部材予告演出とは、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bを初期位置から作動位置に作動させる大当たり予告演出の1種となっている。具体的には、大当たり遊技が実行されない場合よりも大当たり遊技が実行される場合の(大当たり期待度が高い)方が、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが初期位置から作動位置に作動する回数が多くなり易いようになっている。
サブCPU120aは、ステップS1443−17において、装飾部材動作回数決定テーブル(図38(c)参照)を用いて、装飾部材予告演出における第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bの動作回数を決定してサブRAM120cの所定の領域にセットする。装飾部材動作回数決定テーブルの詳細は、図38(c)を用いて後述する。
サブCPU120aは、ステップS1443−18において、決定した動作回数に応じた装飾部材予告指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットし、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
(リーチ前予告決定テーブル)
図35は、リーチ前予告の予告パターンを決定する場合に参照されるリーチ前予告決定テーブルを示す図である。リーチ前予告決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、予告パターン毎の振分割合(%)、決定される予告パターンが対応付けられている。
リーチ前予告の予告パターンには、リーチ前予告が実行されない「予告なし」、セリフ予告演出が実行される「セリフ予告演出」、ステップアップ予告演出が実行される「ステップアップ予告演出」、ルーレット予告演出が実行される「ルーレット予告演出」の4種類が設定されており、大当たり期待度は、予告なし<セリフ予告演出<ルーレット予告演出<ステップアップ予告演出となっている。
図35に示すリーチ前予告決定テーブルの特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、リーチ前予告が実行され易く、且つ、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、リーチ前予告が実行され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、図35に記載したリーチ前予告は、一例を示しているにすぎず、図示しないリーチ前予告を備えていてもよい。
(セリフパターン決定テーブル)
図36(a)は、セリフパターンを決定する場合に参照されるセリフパターン決定テーブルを示す図である。セリフパターン決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、セリフパターン毎の振分割合(%)、決定されるセリフパターンが対応付けられている。
セリフパターンには、大当たり遊技が実行される可能性があるか否かが不明な「ノーマルセリフ」、リーチ演出が実行されることが確定する「リーチ確定セリフ」、リーチ演出が実行されることが確定すると共に、大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する「期待度UPセリフ」、大当たりとなることが確定する「当確セリフ(プレミア)」の4分類が設定されており、分類毎に複数のセリフが設定されており、大当たり期待度は、ノーマルセリフ<リーチ確定セリフ<期待度UPセリフ<当確セリフ(大当たり確定)となっている。
図36(a)に示すセリフパターン決定テーブルの特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、リーチ確定セリフ以上のセリフ(リーチ確定セリフ、期待度UPセリフ、当確セリフ)が決定され易く、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、リーチ確定セリフ以上のセリフ(リーチ確定セリフ、期待度UPセリフ、当確セリフ)が決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(ステップアップパターン決定テーブル)
図36(b)は、ステップアップパターンを決定する場合に参照されるステップアップパターン決定テーブルを示す図である。ステップアップパターン決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、ステップアップパターン毎の振分割合(%)、決定されるステップアップパターンが対応付けられている。
ステップアップパターンには、第1ステップ演出が実行される「通常SU1」、第1、及び、第2ステップ演出が実行される「通常SU2」、第1〜第3ステップ演出が実行される「通常SU3」、第1〜第4ステップ演出が実行される「通常SU4」、第1〜第5ステップ演出が実行される「通常SU5」、第1〜第5ステップ演出が実行されると共に大当たり遊技が実行されることが確定する「当確SU5(プレミア)」の6種類が設定されており、大当たり期待度は、通常SU1<通常SU2<通常SU3<通常SU4<通常SU5<当確SU5となっている。
図36(b)に示すステップアップパターン決定テーブルの特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、ステップ演出の実行数が多いステップアップパターンが決定され易く、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、ステップ演出の実行数が多いステップアップパターンが決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(ルーレットパターン決定テーブル)
図37(c)は、ルーレットパターンおよび選択アイコンを決定する場合に参照されるルーレットパターン決定テーブルを示す図である。ルーレットパターン決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、ルーレットパターン毎の振分割合(%)、決定されるルーレットパターンおよび選択アイコンが対応付けられている。
ルーレットパターンには、選択アイコンが「×」、「?」、「SP」、「熱」、「虹」からなる「ルーレットパターン1」、選択アイコンが「?」、「SP」、「熱」、「激熱」、「虹」からなる「ルーレットパターン2」の2種類が設定されており、大当たり期待度は、ルーレットパターン1<ルーレットパターン2となっている。
図37(c)に示すルーレットパターン決定テーブルの特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、ルーレットパターン2が決定され易く、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、「激熱」や「虹」といった選択アイコンが選択され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(リーチ中予告決定テーブル)
図38(a)は、リーチ中予告の予告パターンを決定する場合に参照されるリーチ中予告決定テーブルを示す図である。リーチ中予告決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、予告パターン毎の振分割合(%)、決定される予告パターンが対応付けられている。
リーチ中予告の予告パターンには、リーチ中予告が実行されない「予告なし」、キャラ群予告演出が実行される「キャラ群予告演出」、装飾部材予告演出が実行される「装飾部材予告演出」の3種類が設定されており、大当たり期待度は、予告なし<装飾部材予告演出<キャラ群予告演出となっている。
図38(a)に示すリーチ中予告決定テーブルの特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、リーチ中予告(キャラ群予告演出)が実行され易く、且つ、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、リーチ中予告(キャラ群予告演出)が実行され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、図38に記載したリーチ中予告は、一例を示しているにすぎず、図示しないリーチ中予告を備えていてもよい。
(キャラ群パターン決定テーブル)
図38(b)は、キャラ群パターンを決定する場合に参照されるキャラ群パターン決定テーブルを示す図である。キャラ群パターン決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン種別、キャラ群パターン毎の振分割合(%)、決定されるキャラ群パターンが対応付けられている。
キャラ群パターンには、第1キャラクタ群が表示される「第1キャラ群」、第2キャラクタ群が表示される「第2キャラ群」、第3キャラクタ群が表示される「第3キャラ群」、第4キャラクタ群が表示されると共に大当たりとなることが確定する「第4キャラ群(プレミア)」の4種類が設定されており、大当たり期待度は、第1キャラ群<第2キャラ群<第3キャラ群<第4キャラ群(大当たり確定)となっている。
図38(b)に示すキャラ群パターン決定テーブルの特徴としては、キャラ群予告演出が実行された時点でSPリーチ演出以上の変動演出パターンが実行されることが確定することが挙げられる。このようにすることで、キャラ群予告演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(装飾部材動作回数決定テーブル)
図38(c)は、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bを作動させる回数を決定する場合に参照される装飾部材動作回数決定テーブルを示す図である。装飾部材動作回数決定テーブルには、変動演出パターン毎の動作回数が対応付けられている。
例えば、最終的にSPリーチ演出を実行する変動演出パターンには、動作回数として「1」が対応付けられており、最終的にSPSPリーチ演出を実行する変動演出パターンには、動作回数として「1」または「2」が対応付けられており、最終的に全回転リーチ演出を実行する変動演出パターンには、動作回数として「3」が対応付けられている。
なお、最終的にSPSPリーチ演出を実行する変動演出パターンでは、ハズレ時ほど、動作回数「1」を選び易く、大当たり時ほど、動作回数「2」を選び易い振分になっている。
すなわち、大当たり期待度は、動作回数1回<動作回数2回<動作回数3回(大当たり確定)となっている。
図38(c)に示す装飾部材動作回数決定テーブルの特徴としては、例えば、変動開始時やノーマルリーチ中に第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが1回作動すれば、SPリーチ演出以上の変動演出パターンが実行されることが確定することが挙げられる。また、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが3回作動すれば、大当たりが確定することが挙げられる。このようにすることで、装飾部材予告演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(統括制御部151のメイン処理)
図39を用いて統括制御部151のメイン処理を説明する。図39は、統括制御部151のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板140から電源電圧が供給されると、統括CPU152にシステムリセットが発生し、統括CPU152は以下のメイン処理を行う。
まず、統括CPU152は、ステップT1において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップT2において、初期化処理を行う。この処理において、統括CPU152は、統括ROM153からメイン処理プログラムを読み込むと共に、統括RAM154に記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定などの処理を行う。
統括CPU152は、ステップT3において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップT4において、統括RAM154の受信バッファを参照して演出制御部120mから演出指示コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していない場合(ステップT4:No)には、ステップT7に処理を移し、受信している場合(ステップT4:Yes)には、ステップT5において、受信した演出指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して設定するアニメパターン設定処理を行う。なお、詳しくは、図41を用いて後述する。
なお、演出指示コマンドとは、客待ち演出コマンド、アイコン表示コマンド、変化演出コマンド、変動演出パターンコマンド、図柄停止パターンコマンド、オープニング演出パターンコマンド、ラウンド演出パターンコマンド、エンディング演出パターンコマンド等が挙げられる。
また、アニメグループとは、演出画像を構成するオブジェクトの種類、その演出画像の表示を行うシーン(タイミング)やウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライト画像の識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライト画像の表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する画像表示装置を指定した情報などが規定(指定)された情報であるアニメパターンが1、又は、複数、束ねられることによって形成されたグループである。
アニメグループの種類には、例えば、演出図柄38のアニメーションを表示するための演出図柄グループ、保留アイコンや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコングループ、背景やキャラクタといった変動演出のアニメーションを表示するための変動演出グループ、予告等のアニメーションを表示するための予告演出グループ、特別遊技演出のアニメーションを表示するための特別遊技演出グループなどが挙げられる。
統括CPU152は、ステップT6において、受信した演出指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して設定するサウンド設定処理を行い、ステップT7において、画像表示装置に表示させる演出画像を更新する(新たな演出画像の描画を行う)フレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがあるか否かを判定し、フレーム切替フラグがない場合(ステップT7:No)には、ステップT4に処理を移し、フレーム切替フラグがある場合(ステップT7:Yes)には、ステップT8において、フレーム切替フラグをクリアする。
統括CPU152は、ステップT9において、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成し、生成したディスプレイリストを画像制御部155に出力するディスプレイリスト生成・出力処理を行う。
ここで、ディスプレイリストとは、画像表示装置31に表示する演出画像を成型するための画像整形情報であり、1単位、又は、複数単位のフレーム毎(フレーム更新タイミング)に生成されるものであり、本実施の形態ではディスプレイリストを1フレーム毎に生成するようになっている。
具体的には、後述するアニメーション制御処理で設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報(アドレス)が更新されるため、設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報の内容に従った描画制御コマンドを設定していく現在のフレーム数に対応した1フレーム分のディスプレイリストが生成される。なお、描画制御コマンドは、各アニメパターンが属するアニメグループに設定される優先順位(描画順位)に従って最も低い優先順位のアニメグループのアニメパターンから最も高い優先順位のアニメグループのアニメパターンまで順次設定されるようになっているが、その逆でもよい。
統括CPU152は、ステップT10において、画像制御部155に対して出力したディスプレイリストに基づく演出画像の描画を指示する描画指令処理を行う。この描画指令処理が行われることで、画像制御部155ではディスプレイリストに基づく演出画像を描画用フレームバッファに描画し、表示用フレームバッファに描画されていた演出画像を画像表示装置31に表示させる処理を行う。
統括CPU152は、ステップT11において、サウンド制御コマンド群から構成されるサウンドリストを生成し、生成したサウンドリストを音声制御部158に出力するサウンドリスト生成・出力処理を行う。
ここで、サウンドリストとは、音声出力装置32から出力させる音声データや楽曲データ等のサウンド(BGM、サウンドエフェクト等)を指定するための音声出力情報であり、新たなサウンドの出力を行う場合に描画フレームを基準として生成されるものである。
統括CPU152は、ステップT12において、音声制御部158に対して出力したサウンドリストに基づくサウンドの出力を指示する音出力指令処理を行う。この音出力指令処理が行われることで、音声制御部158ではサウンドリストに基づくサウンドを音声出力装置32から出力させる。
そのため、各種のサウンドは、画像制御部155によるフレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置32からの出力を開始され、また、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置32からの出力を終了される。
なお、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置32から各種のサウンドの出力が開始されるが、フレーム更新タイミングと同期(同調)しないように音声出力装置32から各種のサウンドの出力が停止されるようにしてもよく、その逆となるようにしてもよい。
統括CPU152は、ステップT13において、次のフレームのディスプレイリストを作成するための準備として、設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報(アドレス)を更新するアニメーション制御処理を行ってからステップT4に処理を移し、以降はステップT4〜ステップT13までの処理をループするように繰り返し行う。
(統括制御部151のコマンド受信割込処理)
図40(a)を用いて統括制御部151のコマンド受信割込処理を説明する。図40(a)は、統括制御部151のコマンド受信割込処理を示すフローチャートであり、コマンド受信割込処理は、演出制御部120mから送信された演出指示コマンドを受信することで実行される。
統括CPU152は、ステップT20において、演出制御部120mから送信された演出指示コマンドを受信するコマンド受信処理を行う。具体的には、演出制御部120mから送信された演出指示コマンドを統括RAM154の受信バッファに格納する処理を行う。本処理を終了すると、今回のコマンド受信割込処理を終了する。
(統括制御部151のVブランク割込処理)
図40(b)を用いて、統括制御部151のVブランク割込処理を説明する。図40(b)は、統括制御部151のVブランク割込処理を示すフローチャートであり、Vブランク割込処理は、画像制御部155から1フレーム分の演出画像の表示が終了する(1/30秒=約33ms)毎に送信されるVブランク信号を受信する(1/30秒=約33ms)毎に実行される。
統括CPU152は、ステップT30において、各種カウンタ(シーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ、フレームカウンタ等)を所定数更新(例えば「1」加算)するカウンタ更新処理を行い、ステップT31において、画像制御部155に対してVRAM157の第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを切り替える指示を行うフレームバッファ切替指令処理を行う。
これにより、1/30秒(約33ms)毎のVブランク割込処理が実行される毎に第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とが「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わることになる。
統括CPU152は、ステップT32において、描画(表示)フレームが切り替わったことを示すフレーム切替フラグをセットし、今回のVブランク割込処理を終了する。このフレーム切替フラグは、上記ステップT7において参照されるため、上記ステップT8〜T13の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
(統括制御部151のアニメパターン設定処理)
図41を用いて、統括制御部151のアニメパターン設定処理を説明する。図41は、統括制御部151のアニメパターン設定処理を示すフローチャートである。
まず、統括CPU152は、ステップT5−1において、受信した演出指示コマンドが客待ち演出コマンドであるか否かを判定し、客待ち演出コマンドでない場合(ステップT5−1:No)には、ステップT5−3に処理を移し、客待ち演出コマンドである場合(ステップT5−1:Yes)には、ステップT5−2において、客待ち用のアニメーションを表示するための客待ちグループから客待ちアニメパターンを決定して設定する客待ちアニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−3において、受信した演出指示コマンドがアイコン表示パターンコマンドであるか否かを判定し、アイコン表示パターンコマンドでない場合(ステップT5−3:No)には、ステップT5−5に処理を移し、アイコン表示パターンコマンドである場合(ステップT5−3:Yes)には、ステップT5−4において、保留アイコンのアニメーションや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコングループからアイコンアニメパターンを決定して設定するアイコンアニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−5において、受信した演出指示コマンドが変動演出パターンコマンドであるか否かを判定し、変動演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−5:No)には、ステップT5−7に処理を移し、変動演出パターンコマンドである場合(ステップT5−5:Yes)には、ステップT5−6において、背景のアニメーションやキャラクタのアニメーションを表示するための変動演出グループから変動演出アニメパターンを決定して設定する変動演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−7において、受信した演出指示コマンドが図柄停止パターンコマンドであるか否かを判定し、図柄停止パターンコマンドでない場合(ステップT5−7:No)には、ステップT5−9に処理を移し、図柄停止パターンコマンドである場合(ステップT5−7:Yes)には、ステップT5−8において、演出図柄のアニメーションや第4図柄のアニメーションを表示するための演出図柄グループから図柄アニメパターンを決定して設定する図柄アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−9において、受信した演出指示コマンドが予告演出パターンコマンドであるか否かを判定し、予告演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−9:No)には、ステップT5−11に処理を移し、予告演出パターンコマンドである場合(ステップT5−9:Yes)には、ステップT5−10において、大当たりとなる可能性があることを予行する予告演出を表示するための予告演出グループから予告演出アニメパターンを決定して設定する予告演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−11において、受信した演出指示コマンドが操作促進パターンコマンドであるか否かを判定し、操作促進パターンコマンドでない場合(ステップT5−11:No)には、ステップT5−13に処理を移し、操作促進パターンコマンドである場合(ステップT5−11:Yes)には、ステップT5−12において、演出ボタン35の操作を促す操作促進演出を表示するための操作促進グループから操作促進アニメパターンを決定して設定する操作促進アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−13において、受信した演出指示コマンドが操作演出パターンコマンドであるか否かを判定し、操作演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−13:No)には、ステップT5−15に処理を移し、操作演出パターンコマンドである場合(ステップT5−13:Yes)には、ステップT5−14において、操作演出を表示するための操作演出グループから操作演出アニメパターンを決定して設定する操作演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−15において、受信した演出指示コマンドがオープニング演出パターンコマンドであるか否かを判定し、オープニング演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−15:No)には、ステップT5−17に処理を移し、オープニング演出パターンコマンドである場合(ステップT5−15:Yes)には、ステップT5−16において、オープニング演出を表示するためのオープニング演出グループからオープニング演出アニメパターンを決定して設定するオープニング演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−17において、受信した演出指示コマンドがラウンド演出パターンコマンドであるか否かを判定し、ラウンド演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−17:No)には、ステップT5−19に処理を移し、ラウンド演出パターンコマンドである場合(ステップT5−17:Yes)には、ステップT5−18において、ラウンド演出を表示するためのラウンド演出グループからラウンド演出アニメパターンを決定して設定するラウンド演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU152は、ステップT5−19において、受信した演出指示コマンドがエンディング演出パターンコマンドであるか否かを判定し、エンディング演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−19:No)には、今回のアニメパターン設定処理を終了し、エンディング演出パターンコマンドである場合(ステップT5−19:Yes)には、ステップT5−20において、エンディング演出を表示するためのエンディング演出グループからエンディング演出アニメパターンを決定して設定するエンディング演出アニメパターン決定処理を行い、今回のアニメパターン設定処理を終了する。
次に、図42〜図46を用いて、特定画像に係る第1の特徴部について説明する。
図42は、変動演出パターン(図33参照)毎の詳細を示すタイムチャート1であり、(a)は変動演出パターン1の詳細を示しており、(b)は変動演出パターン5の詳細を示しており、(c)は変動演出パターン7の詳細を示している。
図42においては、画像表示装置31に表示される「演出図柄(演出図柄38)」、「小演出図柄(小演出図柄38d)」、「保留図柄(上述した保留個数画像)」、「特定画像(後述の特定画像31e)」について、変動演出パターン毎の詳細を示している。
(タイミング(a)T0)
(a)は変動演出パターン1であり、タイミング(a)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、「演出図柄」は縦方向にスクロール表示し、遊技者は当該スクロール表示している様子を視認可能である。
また、このとき「演出図柄」は、第1表示態様で縦方向にスクロール表示している。
「第1表示態様」とは、「演出図柄」の通常表示態様(デフォルトの表示態様)であり、例えば、図43等に示されるように、キャラクタ図柄+数字図柄とで構成される表示態様(上述した第1の構成要素と第2の構成要素とで構成)である。なお、「第1表示態様」とは別に、数字図柄のみで構成される「第2表示態様」(上述した第2の構成要素で構成)を有しており、後述する変動演出パターン7等では、変動表示中に「第1表示態様」と「第2表示態様」とで変化可能となっている。
また、変動表示が開始されると、「小演出図柄」は縦方向にスクロール表示し、遊技者は当該スクロール表示している様子を視認可能である。
なお、「小演出図柄」は、「演出図柄」のように、「第1表示態様」、「第2表示態様」を有するものでなく、いかなる変動演出パターンであっても表示態様は不変である。例えば、図43等に示されるように、数字図柄のみで構成されており、キャラクタ図柄は付されていない。また、常に、画像表示装置31の表示領域右下に表示され、変動演出中に表示位置が変化したり、大きさが変化したり、色やデザインが変化したりすることもない。
また、変動表示が開始されても、「保留図柄」は表示されており、遊技者は当該表示されている「保留図柄」を視認可能である。
例えば、図43等に示されるように、第1特別図柄保留数表示領域31cに「2」と表示されており、これは図12における第1特図判定情報保留記憶領域の「第2記憶部」まで第1特図判定情報が記憶されていることを示している。また、第2特別図柄保留数表示領域31dに「0」と表示されており、これは図12における第2特図判定情報保留記憶領域の「第1記憶部」〜「第4記憶部」に第2特図判定情報が記憶されていないことを示している。
すなわち、「保留図柄」は、第1特別図柄保留数表示領域31c、第2特別図柄保留数表示領域31dにおいて、「0」〜「4」のいずれかの数字を表示可能であって、「0」が表示されているときは、「第0記憶部」に特図判定情報が記憶されていない状態、または、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている状態のいずれかの状態を示しており、「1」〜「4」は、それぞれ「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報が記憶されている状態を示している。
また、変動表示が開始されても、「特定画像」は表示されておらず、遊技者は「特定画像」を視認することはできない。なお、図33の演出構成欄において、「特定画像」が含まれている変動演出パターンにおいては、仮停止表示期間に至る直前に、「特定画像」が「2S」表示されることになる。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T1に至るまで継続される。
(タイミング(a)T1)
タイミング(a)T1は、「通常変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は引き続き「第1表示態様」にて視認可能であるが、「仮停止表示期間」となるため、縦方向のスクロール表示を終えて、所定の停止位置にて、小さく揺れ動いている様子を視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
すなわち、「小演出図柄」は、「仮停止表示期間」において、「演出図柄」のような小さく揺れ動いて表示されるものではなく、「仮停止表示期間」においても継続して縦方向のスクロール表示を行うようになっている。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されることなく、引き続き視認することはできないようになっている(以下、単に「表示されていない」と記載する)。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T2に至るまで継続される。
(タイミング(a)T2)
タイミング(a)T2は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は、引き続き「第1表示態様」にて視認可能であるが、「確定停止表示期間」となるため、小さく揺れ動く表示を終えて、所定の停止位置にて、完全に停止表示された様子を視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、引き続き視認可能であるが、「確定停止表示期間」となるため、縦方向のスクロール表示を終えて、「左」、「中」、「右」の図柄で構成される「小演出図柄」が同時に停止表示された様子を視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T3に至るまで継続され、タイミング(a)T3に至ると、変動演出パターン1を終了(1遊技が終了)することとなる。
(タイミング(b)T0)
(b)は変動演出パターン5であり、タイミング(b)T1に至るまでの「通常変動期間」の「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様は、上述した変動演出パターン1の「通常変動期間」と同様であるため、説明を省略する。
(タイミング(b)T1)
タイミング(b)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は、引き続き「第1表示態様」にて視認可能であるが、「ノーマルリーチ変動期間」となるため、例えば、左演出図柄38aと右演出図柄38cとが同じキャラクタ図柄+数字図柄で仮停止表示しており、中演出図柄38bが縦方向にスクロール表示している様子(リーチ状態)を視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
すなわち、「小演出図柄」は、「ノーマルリーチ変動期間」において、「演出図柄」のようにリーチ状態を形成するものではなく、「ノーマルリーチ変動期間」においても継続して、「左」、「中」、「右」の図柄が縦方向のスクロール表示を行うようになっている。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(b)T2に至るまで継続される。
(タイミング(b)T2)
タイミング(b)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は、引き続き「第1表示態様」にて視認可能であるが、「ノーマルリーチ変動期間」後の「仮停止表示期間」となるため、縦方向のスクロール表示を終えて、例えば、「5」図柄(左演出図柄38a)、「6」図柄(中演出図柄38b)、「5」図柄(右演出図柄38c)が所定の停止位置にて、小さく揺れ動いている様子を視認可能となっている。
なお、タイミング(b)T2における「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(b)T2からタイミング(b)T3に至るまでの「仮停止表示期間」における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(b)T3における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(b)T3からタイミング(b)T4に至るまでの「確定停止表示期間」における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様は、上述した変動演出パターン1と同様であるため、説明を省略する。
そして、タイミング(b)T4に至ると、変動演出パターン5を終了(1遊技が終了)することとなる。
(タイミング(c)T0)
(c)は変動演出パターン7であり、タイミング(c)T1を経てタイミング(c)T2に至るまでの「通常変動期間」および「ノーマルリーチ変動期間」の「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様は、上述した変動演出パターン5の「通常変動期間」および「ノーマルリーチ変動期間」と同様であるため、説明を省略する。
(タイミング(c)T2)
タイミング(c)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、リーチ状態を形成している「演出図柄」は背景画像によって視認不能となる。
なお、背景画像とは、ホワイトアウトする画像や、ブラックアウトする画像や、遮蔽画像(扉画像、襖画像等)が挙げられる。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
すなわち、「小演出図柄」は、「背景切替」において、「演出図柄」のように視認不能となるものではなく、「背景切替」においても、継続して視認可能に縦方向のスクロール表示を行うようになっている。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T3に至るまで継続される。
(タイミング(c)T3)
タイミング(c)T3は、「背景切替」を終えて、「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は、「第2表示態様」にて視認可能となっている。なお、「SPリーチ変動期間」や「SPSPリーチ変動期間」においては、リーチ演出の内容(例えば、キャラクタ画像同士の対決演出等)を主に遊技者に視認させたいため、「第2表示態様」では、数字図柄のみで、且つ、画像表示装置31の表示領域の隅で、表示サイズも「第1表示態様」におけるリーチ状態よりも小さくして表示されるようになっている。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
なお、上述したように、「小演出図柄」は、「SPリーチ変動期間」となっても、表示態様が変化するものではない。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T4に至るまで継続される。
(タイミング(c)T4)
タイミング(c)T4は、「SPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は、「第2表示態様」にて視認可能となっており、スクロール表示していた中演出図柄38bが、左演出図柄38aおよび右演出図柄38cとは異なる数字図柄にて仮停止表示を行うことになる。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T5に至るまで継続される。
(タイミング(c)T5)
タイミング(c)T5は、「SPリーチ変動期間」を終えて、「SPリーチ変動期間」から「仮停止表示期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「演出図柄」は特定画像が表示されることによって視認不能となる。
また、当該タイミングにおいて、「小演出図柄」は、視認可能に縦方向のスクロール表示を継続している。
また、当該タイミングにおいて、「保留図柄」は、引き続き視認可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は、視認可能に表示されることになる。
すなわち、当該タイミングの「背景切替」においては、画像表示装置31の表示領域に、「特定画像」、「小演出図柄」、「保留図柄」が視認可能に表示されていることになる。
そして、「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T6に至るまで継続される。
なお、タイミング(c)T5からタイミング(c)T6までの「特定画像」の表示時間は「2S」である。
(タイミング(c)T6)
タイミング(c)T6は、「背景切替」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「特定画像」の消去により、「演出図柄」が、再び、「第1表示態様」にて視認可能となっている。
なお、タイミング(c)T6における「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(c)T6からタイミング(c)T7に至るまでの「仮停止表示期間」における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(c)T7における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様、タイミング(c)T7からタイミング(c)T8に至るまでの「確定停止表示期間」における「演出図柄」、「小演出図柄」、「保留図柄」、「特定画像」の各態様は、上述した変動演出パターン1と同様であるため、説明を省略する。
そして、タイミング(c)T8に至ると、変動演出パターン7を終了(1遊技が終了)することとなる。
次に、図42のタイムチャートの理解を容易とするために、図43のアニメーションを用いて補足説明を行う。
なお、図43は、画像表示装置31のみを抜き出して記載しており、「特定画像」が表示されない(b)変動演出パターン5のケースと、「特定画像」が表示される(c)変動演出パターン7のケースとを記載している。
なお、図43のアニメーションでは、タイムチャートの主要部のみを記載している。
(変動演出パターン5における表示例)
(b)T1〜T2は、「ノーマルリーチ変動期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、右演出図柄38cとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、中演出図柄38bが縦方向にスクロール表示することで、リーチ状態を形成している。
また、背景画像として、山を模した背景画像が表示されている。
また、画像表示装置31の表示領域の左下隅には、第1特別図柄保留数表示領域31c、第2特別図柄保留数表示領域31dが形成され、保留個数画像が表示されている。
また、画像表示装置31の表示領域の右下隅には、「左」、「中」、「右」の図柄からなる小演出図柄38dが縦方向にスクロール表示している。
また、特に、図42のタイムチャートでは言及していないが、当該変動アイコン表示領域31aと、保留アイコン表示領域31bとが表示され、当該変動アイコン表示領域31aには「○」形状の保留アイコンが「1」つ表示されており、保留アイコン表示領域31bには、第1特別図柄保留数表示領域31cの保留個数画像「2」に対応するように、「○」形状の保留アイコンが「2」つ表示されている。
(b)T2〜T3は、「仮停止表示期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、中演出図柄38bとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「6」図柄(第1表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、右演出図柄38cとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が仮停止表示している(僅かに揺れ動いている)。
なお、その他の表示態様は、(b)T1〜T2と同様であるため、説明を省略する。
(b)T3〜T4は、「確定停止表示期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が確定停止表示し(完全に停止している)、中演出図柄38bとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「6」図柄(第1表示態様)が確定停止表示し(完全に停止している)、右演出図柄38cとして、キャラクタ図柄+数字図柄からなる「5」図柄(第1表示態様)が確定停止表示している(完全に停止している)。
また、「左」、「中」、「右」の図柄からなる小演出図柄38dが同時に「5」、「6」、「5」で確定停止表示している。
また、確定停止表示に伴い、当該変動アイコン表示領域31aには「○」形状の保留アイコンが消去されている。
(変動演出パターン7における表示例)
(c)T4〜T5は、「SPリーチ変動期間」における「ハズレ報知」と対応している。
「ハズレ報知」においては、一例として、味方キャラクタ画像が敵キャラクタ画像に敗北する様子(対決演出)が表示され、敗北したことを示す「負け」という画像が表示される。
また、左演出図柄38aとして、数字図柄のみからなる「5」図柄(第2表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、右演出図柄38cとして、数字図柄のみからなる「5」図柄(第2表示態様)が仮停止表示し(僅かに揺れ動いている)、中演出図柄38bとして、数字図柄のみからなる「6」図柄(第2表示態様)が仮停止表示している。
なお、中演出図柄38bは、表示領域の中央において、左演出図柄38a、右演出図柄38cの表示サイズよりも大きい表示サイズにて表示されている。
また、背景画像として、「ノーマルリーチ変動期間」にて表示されていた山を模した背景画像は表示されておらず、「対決演出」に応じた背景画像が表示されている。このように、「SPリーチ変動期間」においては、「通常変動期間」や「ノーマルリーチ変動期間」において表示されていた背景画像と異なる背景画像が表示される。
また、画像表示装置31の左下隅には、第1特別図柄保留数表示領域31c、第2特別図柄保留数表示領域31dが形成され、保留個数画像が表示されている。
また、画像表示装置31の右下隅には、「左」、「中」、「右」の図柄からなる小演出図柄38dが縦方向にスクロール表示している。
また、特に、図42のタイムチャートでは言及していないが、当該変動アイコン表示領域31aと、保留アイコン表示領域31bとは、「SPリーチ変動期間」においては、遊技者の視点をSPリーチ演出に向けさせるために表示しないようになっている。なお、図42の(c)T2から(c)T6にわたり表示しないようになっている。
このように当該変動アイコン表示領域31aや保留アイコン表示領域31bを非表示としても、保留個数画像は継続して表示されているので、遊技者は適宜、保留個数画像を視認することにより、保留状況を確認することができる。
(c)T5〜T6は、「SPリーチ変動期間」後の「背景切替」と対応している。
当該「背景切替」においては、特定画像31e(シャッターを模した画像)が表示領域の全面にわたって表示される。
当該特定画像31eの表示に伴い、演出図柄38やキャラクタ画像は視認不能となる。
しかしながら、保留個数画像と小演出図柄38dとは、特定画像31eの表示によって遮蔽されず、特定画像31eの表示中でも視認可能となっている。
(c)T6〜T7は、「仮停止表示期間」と対応しており、(c)T7〜T8は、「確定停止表示期間」と対応しているが、表示内容は、(b)T2〜T3で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
変動演出パターン7のように、SPリーチの実行に伴って、演出図柄や背景画像等の表示態様が変化する場合は、(c)T5〜T6で示す特定画像31eの表示を一旦挟んだ後に、SPリーチの実行前の表示態様に戻すことで、遊技者に違和感を与えない表示態様の切り替えを行うことができる。
また、SPリーチでハズレが報知された後は、特定画像31eの表示を行った後に、SPリーチの実行前の表示態様に戻すことで、演出の切れ目を明確にすることができ、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
なお、特定画像31eが表示される前の、(c)T4〜T5における演出図柄(数字図柄部分)と、特定画像31eが表示された後の、(c)T6〜T7における演出図柄(数字図柄部分)とでは、以下の特徴を有している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cは、特定画像31e表示後は、特定画像31e表示前に比べて、表示サイズが大きくなり、中演出図柄38bは、特定画像31e表示後は、特定画像31e表示前に比べて、表示サイズが小さくなっている。
これにより、SPリーチにおいて遊技者に視認させたいポイント(対決演出や中演出図柄38bとして何が表示されるか)を明確にすることができる。
なお、表示サイズはこれに限らず、任意に変更できる。例えば、特定画像31eが表示される前の中演出図柄38bも、左演出図柄38aと右演出図柄38cと同じ表示サイズでもよい。
次に、図44を用いて、「特定画像」が表示されない変動演出パターンでは実行可能であるが、「特定画像」が表示される変動演出パターンでは実行不能な演出例(演出図柄38を用いた所定演出)を説明する。
なお、図44においては、画像表示装置31のみを抜き出して記載しており、「特定画像」が表示されない変動演出パターンとして変動演出パターン1を、「特定画像」が表示される変動演出パターンとして変動演出パターン7を一例として記載している。
なお、図44のアニメーションでは、タイムチャートの主要部のみを記載している。
(変動演出パターン1における表示例)
(a)T0〜T1は、「通常変動期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが縦方向にスクロール表示している。
なお、他の表示要素(保留個数画像等)については、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(a)T1〜T2は、「仮停止表示期間」と対応している。
この「仮停止表示期間」においては、演出図柄38を構成するキャラクタ図柄が動作を行うようになっている。
具体的には、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cのそれぞれのキャラクタ図柄が両手を上に挙げ、その後に、両手を下げる、といった一連の動作を行うようになっている。
このような動作を行うことにより、変化に乏しい通常変動(変動演出パターン1)に変化を与えることができ、遊技興趣の向上に繋がる。
(a)T2〜T3は、「確定停止表示期間」と対応している。
なお、「確定停止表示期間」における表示態様は、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
このようにして、「特定画像」が表示されない変動演出パターンでは、「仮停止表示期間」において、キャラクタ図柄による動作演出が実行可能である。
(変動演出パターン7における表示例)
図44における(c)T4〜T5、(c)T5〜T6、(c)T6〜T7、(c)T7〜T8の変動演出パターン7における表示例は、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略するが、(c)T6〜T7の「仮停止表示期間」においては、上記の変動演出パターン1で述べたような演出図柄38を構成するキャラクタ図柄による動作演出は行われない。
このように、「特定画像」が表示される変動演出パターンでは、「仮停止表示期間」において、キャラクタ図柄による動作演出が実行不能である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させたにも関わらず、「仮停止表示期間」においてキャラクタ図柄による動作演出が実行されることでリーチ演出(SPリーチ)が続いている、と思わせてしまうことを防止できる。
なお、「仮停止表示期間」における演出図柄38を用いた演出は、動作演出に限らず、他の演出であってもよい。
例えば、演出図柄38が「3」図柄、「4」図柄、「5」図柄といったように、バラけた数字で仮停止表示し、その後、リーチ演出に発展させるような、いわゆる「チャンス目」演出を搭載する場合に、「仮停止表示期間」において、演出図柄38を強調表示(所定のエフェクト画像を付加)するような演出であってもよい。
すなわち、「特定画像」が表示される変動演出パターンでは、「仮停止表示期間」において、このような演出図柄38を強調表示するような演出を実行可能としてもよい。
また、例えば、演出図柄38が「3」図柄、「5」図柄、「7」図柄といったように、奇数図柄の組み合わせで複数変動にわたり連続して確定停止表示させて、複数変動後の変動において大当たりが付与されることに期待を持たせる先読み演出を搭載する場合に、「仮停止表示期間」において、演出図柄38を色表示(所定の色画像を付加)するような演出であってもよい。
すなわち、「特定画像」が表示される変動演出パターンでは、「仮停止表示期間」において、このような演出図柄38を色表示するような演出を実行可能としてもよい。
なお、当該演出において、図柄の組み合わせを複数変動にわたり連続して確定停止表示させる場合に、当該図柄の組み合わせは、奇数図柄の組み合わせに限らず、偶数図柄の組み合わせでもよいし、「3」図柄、「4」図柄、「5」図柄といったように図柄が順番に並んだ組み合わせでもよい。
また、その他、演出図柄38を消灯させることで(暗くさせることで)、SPリーチ等への移行を示唆する演出でもよい。
次に、図45を用いて、遊技状態毎の「特定画像」の表示態様について説明する。
なお、図45は、画像表示装置31のみを抜き出して記載しており、「通常遊技状態」(通常)において変動演出パターン7が実行されたケースと、「高確率遊技状態」(高確率)において変動演出パターン7が実行されたケースとを記載している。
なお、図45のアニメーションでは、タイムチャートの主要部のみを記載している。
(通常遊技状態の変動演出パターン7における表示例)
(c)T4〜T5(通常)、(c)T5〜T6(通常)、(c)T6〜T7(通常)、(c)T7〜T8(通常)の変動演出パターン7における表示例は、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(高確率遊技状態の変動演出パターン7における表示例)
(c)T4〜T5(高確率)は、「SPリーチ変動期間」における「ハズレ報知」と対応している。
(c)T4〜T5(高確率)は、(c)T4〜T5(通常)に比べて、高確率遊技状態中であることを示す「RUSH中画像31f」と、高確率遊技状態中においては右打ちを行うことを示す「右打ち画像31g」とが更に表示される点で異なっており、その他の表示態様は共通であるが、保留個数画像や、小演出図柄38dは、遊技状態が変化しても表示態様(デザインや大きさ等)は不変である。
(c)T5〜T6(高確率)は、「SPリーチ変動期間」後の「背景切替」と対応している。
(c)T5〜T6(高確率)は、(c)T5〜T6(通常)と同じ画像からなる特定画像31eが表示される。ただし、特定画像31eの前面側に重ねるように、「RUSH中画像31f」と、「右打ち画像31g」とが表示される。
このように、遊技状態で必要不可欠な情報(RUSH中画像31f、右打ち画像31g)は表示するが、特定画像31eそのものは、通常遊技状態と共通のものを用いている。
これにより、特定画像31eを、通常遊技状態用と、高確率遊技状態用とで、それぞれ用意する必要がなくなり、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
(c)T6〜T7(高確率)は、「仮停止表示期間」と対応している。
高確率遊技状態においては、「仮停止表示期間」となっても、演出図柄38は「第2表示態様」のままであり、その後の「確定停止表示期間」においても同様である。
すなわち、高確率遊技状態においては、演出図柄38は常時「第2表示態様」となっている。
また、連続して大当たりとなった回数(いわゆる、連チャン回数)を示す連続大当たり回数画像31h(「3勝」という画像)が表示されている。
また、高確率遊技状態であることを示す夜を模した背景画像が表示されている。
なお、他の表示要素(保留個数画像等)については、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(c)T7〜T8(高確率)は、「確定停止表示期間」と対応している。
(c)T7〜T8(高確率)は、(c)T7〜T8(通常)に比べて、夜の背景画像と、高確率遊技状態中であることを示すRUSH中画像31fと、高確率遊技状態中においては右打ちを行うことを示す右打ち画像31gと、連続大当たり回数画像31hと、「第2表示態様」の演出図柄38が表示される点で異なっており、その他の表示態様は共通である。
なお、図45においては、通常遊技状態と、高確率遊技状態とを例に挙げて説明したが、時短遊技状態においても共通の特定画像31eを表示するようにしてもよい。
これにより、通常遊技状態と、高確率遊技状態と、時短遊技状態とにおいて、共通の特定画像31eを用いることができるので、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
なお、時短遊技状態と、高確率遊技状態とで共通の特定画像31eを表示するが、通常遊技状態では別の(デザインが異なる)特定画像31eを表示するようにしてもよい。
次に、図46を用いて、モード毎の「特定画像」の表示態様について説明する。
なお、図46は、画像表示装置31のみを抜き出して記載しており、「通常遊技状態」(通常)におけるモードAにおいて変動演出パターン7が実行されたケースと、「通常遊技状態」(通常)におけるモードBにおいて変動演出パターン7が実行されたケースとを記載している。
なお、図46のアニメーションでは、タイムチャートの主要部のみを記載している。
モードとは、遊技者に飽きを生じさせないために、所定変動数毎やリーチ演出が実行される毎に切り替わるものであって、モードによって、背景画像や、演出図柄38のキャラクタ図柄の態様や、保留アイコンの態様が異なるようになっている。
例えば、モードAであれば、山を模した背景画像が表示されるが、モードBであれば、海を模した背景画像が表示される。
本実施形態においては、便宜上、モードAとモードBとを用いた説明とするが、さらに複数のモードを備えていてもよい。
なお、モードは、いわゆる「ステージ(演出ステージ)」と同義である。
また、モードは、遊技者の演出ボタン35の操作によって切り替わる(他のモードに移行する)ようにしてもよい。
(通常遊技状態モードAの変動演出パターン7における表示例)
(c)T4〜T5(モードA)、(c)T5〜T6(モードA)、(c)T6〜T7(モードA)、(c)T7〜T8(モードA)の変動演出パターン7における表示例は、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略するが、(c)T6〜T7(モードA)において、モードAを示す「モードA画像31j」が表示されている点のみ相違する。
(通常遊技状態モードBの変動演出パターン7における表示例)
(c)T4〜T5(モードB)、(c)T5〜T6(モードB)の変動演出パターン7における表示例は、図43で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(c)T6〜T7(モードB)は、「仮停止表示期間」と対応している。
(c)T6〜T7(モードB)は、(c)T6〜T7(モードA)に比べて、海を模した背景画像が表示されており、演出図柄38を構成するキャラクタ図柄も海をコンセプトとしたデザインとなっている。
また、モードBを示す「モードB画像31k」が表示されている
また、当該変動アイコン表示領域31aに表示されたアイコンや、保留アイコン表示領域31bに表示された保留アイコンも、モードAとは異なるデザイン(菱形)となっている。
なお、保留個数画像や、小演出図柄38dの表示態様(デザイン、大きさ等)はモードAと共通である。すなわち、モードが変化しても、表示態様は不変である。
(c)T7〜T8(モードB)は、「確定停止表示期間」と対応している。
すなわち、モードBにおける演出図柄38が確定停止表示(完全に停止)する。
このように、モードによって背景画像等を異ならせることで遊技者の飽きの防止を図りつつも、特定画像31eは全てのモードで共通のものを用いることで、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
なお、図46においては、通常遊技状態のモードAと、通常遊技状態のモードBとで説明を行ったが、時短遊技状態や、高確率遊技状態において複数のモードを有する場合にも、図46の内容を適用することができる。
なお、モードAとモードBとで共通の特定画像31eを表示し、モードCとモードDとで共通の特定画像31e(モードAとモードBとで表示する特定画像31eとはデザインが異なる特定画像31e)を表示するようにしてもよい。
なお、図42〜図46を実行する遊技状態は問わない。例えば、全ての遊技状態で適用してもよいし、一部の遊技状態で適用してもよい。
なお、図42〜図46において、特定画像31eの表示前後で、演出図柄38の表示態様を変化させたが、変化しなくてもよい。
また、図42〜図46において、特定画像31eの表示前後で、小演出図柄38dの表示態様を変化させなかったが、変化させてもよい。
(図42〜図46のまとめ)
すなわち、図42〜図46では、以下の特徴を有している。
すなわち、
特定画像31eの表示中(例えば、図43の(c)T5〜T6)は、
小演出図柄38d→視認可能に表示される。
特定画像31eの表示後(例えば、図43の(c)T6〜T7)は、
小演出図柄38d→視認可能に表示される。
演出図柄38→視認可能に表示される。
といった特徴がある。
これにより、特定画像31eによって演出の切れ目を明確にすることができ、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
また、特定画像31eの表示中は、演出図柄38を視認不能とすることで、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
また、特定画像31eの表示中は、演出図柄38が視認不能であっても、少なくとも小演出図柄38dが視認可能に表示されるので、変動状況を確認することができる。
また、特定画像31eの表示中は、小演出図柄38dだけでなく、保留個数画像も視認可能に表示されるので、当該保留個数画像の更新状況で変動状況を確認することもできる。
また、演出図柄38は、特定画像31eの表示前と、特定画像31eの表示後とで、「第2表示態様」から「第1表示態様」に変化するので、特定画像31eの表示中は視認不能として、特定画像31eの表示を挟んで変化させることで、遊技者に違和感を与えない表示態様の切り替えを行うことができる。
すなわち、
特定画像31eが表示される前(例えば、図43の(c)T4〜T5)と後(例えば、図43の(c)T7〜T8)とでは、
小演出図柄38dの表示態様→変化しない。
演出図柄38の表示態様→第2表示態様(例えば、数字のみで構成される表示態様)から第1表示態様(例えば、数字+キャラクタで構成される表示態様)に変化する。
といった特徴がある。
これにより、例えば、遊技者が注視している表示サイズの大きい演出図柄38が特定画像31eの表示を介して変化するので、特定画像31eの表示により、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
すなわち、
特定画像31eの表示を伴う変動演出パターン(例えば、変動演出パターン7)では、
仮停止表示期間において、
演出図柄38を用いた演出(例えば、キャラクタ図柄による動作演出)→実行しない。
特定画像31eの表示を伴わない変動演出パターン(例えば、変動演出パターン1)では、
仮停止表示期間において、
演出図柄38を用いた演出(例えば、キャラクタ図柄による動作演出)→実行可能である。
といった特徴がある。
これにより、特定画像31eの表示を伴わない変化に乏しい変動演出パターン1に変化を与えることができ、遊技興趣の向上に繋がる。
また、特定画像31eの表示を伴う変動演出パターン7では、特定画像31eの表示により、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させたにも関わらず、「仮停止表示期間」においてキャラクタ図柄による動作演出が実行されることでリーチ演出(SPリーチ)が続いている、と思わせてしまうことを防止できる。
すなわち、
特定画像31eの表示される前(例えば、図43の(c)T4〜T5)と後(例えば、図43の(c)T7〜T8)とでは、
保留個数画像の表示態様→変化しない(例えば、大きさやデザイン等は変化しない)。
演出図柄38の表示態様→変化する(例えば、数字のみで構成される第2表示態様から数字+キャラクタで構成される第1表示態様に変化する)。
といった特徴がある。
これにより、特定画像31eによって演出の切れ目を明確にすることができ、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
また、特定画像31eの表示中は、演出図柄38を視認不能とすることで、リーチ演出(SPリーチ)が終了したことを遊技者に明確に把握させることができる。
また、特定画像31eの表示中は、演出図柄38が視認不能であっても、少なくとも保留個数画像が視認可能に表示されるので、変動状況を確認することができる。
また、特定画像31eの表示中は、保留個数画像だけでなく、小演出図柄38dも視認可能に表示されるので、当該小演出図柄38dにより変動状況を確認することもできる。
また、演出図柄38は、特定画像31eの表示前と、特定画像31eの表示後とで、「第2表示態様」から「第1表示態様」に変化するので、特定画像31eの表示中は視認不能として、特定画像31eの表示を挟んで変化させることで、遊技者に違和感を与えない表示態様の切り替えを行うことができる。
すなわち、
通常遊技状態で、例えば、変動演出パターン7を実行すると、
特定画像31e(例えば、図45の(c)T5〜T6(通常))が表示される。
そして、
当該、特定画像31eは、
特定遊技状態(例えば、高確率遊技状態、時短遊技状態)においても表示可能(例えば、図45の(c)T5〜T6(高確率))である。
といった特徴がある。
これにより、遊技状態それぞれで特定画像31eを用意する必要がなく、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
すなわち、
第1モードで、例えば、変動演出パターン7を実行すると、
特定画像31e(例えば、図46の(c)T5〜T6(モードA))が表示される。
そして、
当該、特定画像31eは、
第2モードにおいても表示可能(例えば、図46の(c)T5〜T6(モードB))である。
といった特徴がある。
これにより、モードそれぞれで特定画像31eを用意する必要がなく、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
次に、図47〜図51を用いて、特定画像に係る第2の特徴部について説明する。
なお、図47〜図51では、主に変動演出中の「音」について言及するものであるから記載を省略しているものがあるが、図42〜図46で述べた内容は、適宜組み合わせて用いることができる。
図47は、変動演出パターンにおける楽曲構成を示しており、例えば、変動演出パターン1であれば、変動演出パターン1が実行されているときに「楽曲A」が音声出力装置32から出力されることを示し、楽曲数は「楽曲A」の「1つ」であることを示している。
また、変動演出パターン5であれば、変動演出パターン5が実行されているときに「楽曲A」が音声出力装置32から出力された後、「楽曲B」が音声出力装置32から出力されることを示し、楽曲数は「楽曲A」、「楽曲B」の「2つ」であることを示している。
なお、その他の変動演出パターンについても同様の考えであるため、その他の変動演出パターンについては説明を省略するが、全体の傾向としては、リーチ演出が実行されない変動演出パターンほど、変動演出の実行中に出力される楽曲数(種類)は少なく、リーチ演出が実行される変動演出パターンほど、変動演出の実行中に出力される楽曲数(種類)は多くなり、さらに、リーチ演出が実行される変動演出パターンでも、ノーマルリーチ<SPリーチ≒SPSPリーチといったように、変動演出の実行中に出力される楽曲数(種類)は多くなっている傾向にある。
なお、図47に記載する、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「楽曲E」、「復活時楽曲」について、楽曲がメロディのみで構成されていてもよいし、楽曲がメロディ+歌詞で構成されていてもよい。ただし、変動演出パターンの前半は、メロディのみで構成し、変動演出パターンの後半は、メロディ+歌詞で構成されていた方が、大当たり遊技が実行されることへの期待感を向上させることができるので、例えば、「楽曲A」、「楽曲B」をメロディのみで構成し、「楽曲C」、「楽曲D」、「楽曲E」、「復活時楽曲」をメロディ+歌詞で構成することが望ましい。これにより、楽曲構成により、大当たり遊技が実行されることへの期待感を向上させることができる。
図48は、変動演出パターン(図33参照)毎の詳細を示すタイムチャート2であり、(a)は変動演出パターン1の詳細を示しており、(b)は変動演出パターン5の詳細を示しており、(c)は変動演出パターン7の詳細を示しており、(d)は変動演出パターン16の詳細を示している。
また、画像表示装置31に表示される「特定画像」と、音声出力装置32から出力されるBGM(楽曲)、および停止音との関係について、変動演出パターン毎の詳細を示している。
(タイミング(a)T0)
(a)は変動演出パターン1であり、タイミング(a)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T1に至るまで継続される。
(タイミング(a)T1)
タイミング(a)T1は、「通常変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」が音声出力装置32より出力される。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T2に至るまで継続される。
(タイミング(a)T2)
タイミング(a)T2は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。すなわち、「停止音」は仮停止表示期間において出力される音である。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T3に至るまで継続され、タイミング(a)T3に至ると、変動演出パターン1を終了(1遊技が終了)することとなる。
(タイミング(b)T0)
(b)は変動演出パターン5であり、タイミング(b)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(b)T1に至るまで継続される。
(タイミング(b)T1)
タイミング(b)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(b)T2に至るまで継続される。
(タイミング(b)T2)
タイミング(b)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」は出力されていない。すなわち、ノーマルリーチの終了に伴って、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲を終了する。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」が音声出力装置32より出力される。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(b)T3に至るまで継続される。
(タイミング(b)T3)
タイミング(b)T3は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(b)T4に至るまで継続され、タイミング(b)T4に至ると、変動演出パターン5を終了(1遊技が終了)することとなる。
なお、変動演出パターン5では、停止音を出力するとしたが、出力しないようにしてもよい。すなわち、リーチ演出以上が行われる変動演出パターンでは、「停止音」を出力しないようにしてもよい。
(タイミング(c)T0)
(c)は変動演出パターン7であり、タイミング(c)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T1に至るまで継続される。
(タイミング(c)T1)
タイミング(c)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T2に至るまで継続される。
(タイミング(c)T2)
タイミング(c)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T3に至るまで継続される。
(タイミング(c)T3)
タイミング(c)T3は、「背景切替」を終えて、「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」が出力される。すなわち、SPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T4に至るまで継続される。
(タイミング(c)T4)
タイミング(c)T4は、「SPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。すなわち、全ての楽曲を停止することで、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知している。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T5に至るまで継続される。
(タイミング(c)T5)
タイミング(c)T5は、「SPリーチ変動期間」を終えて、「SPリーチ変動期間」から「仮停止表示期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は視認可能に表示されることになる。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T6に至るまで継続される。
なお、タイミング(c)T5からタイミング(c)T6までの「特定画像」の表示時間は「2S」である。
(タイミング(c)T6)
タイミング(c)T6は、「背景切替」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T7に至るまで継続される。
(タイミング(c)T7)
タイミング(c)T7は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T8に至るまで継続され、タイミング(c)T8に至ると、変動演出パターン7を終了(1遊技が終了)することとなる。
以上の変動演出パターン7で示すように、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」に至るまでの「背景切替」の期間(第1期間)と、「SPリーチ変動期間」を終えて「仮停止表示期間」に至るまでの「背景切替」の期間(第2期間)とは、ともにいずれの楽曲も出力されていないことになる。
なお、楽曲が出力されていない、とは、楽曲データが出力されていない状態でもよいし、楽曲データは出力されているが、音が音声出力装置32から出力されていない状態でもよい。すなわち、遊技者を基準として、楽曲が「非可聴音」となっていれば、いずれの状態でもよい。
これにより、第1期間では、ノーマルリーチの楽曲からSPリーチの楽曲に変更する際に、一旦間を置くことができるので、楽曲が変更されたことを明確に認識させることができる。
また、第2期間では、無音となることで、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
なお、第1期間および第2期間で無音としたが、他の期間で無音とする期間があってもよい。
また、変動演出パターン7で示すように、「特定画像」の表示前は、楽曲(楽曲A、楽曲B、楽曲C)が出力可能であるが、「特定画像」の表示後は、楽曲を出力しない。
すなわち、「特定画像」の表示を基準として、表示前は楽曲を出力することで、大当たりへの期待感を向上させることができる。一方、表示後は楽曲を出力しないことで、大当たりへの過度の期待感を付与しないようにすることができる。また、表示後は楽曲を出力しないことで、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
(タイミング(d)T0)
(d)は変動演出パターン16であり、タイミング(d)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T1に至るまで継続される。
(タイミング(d)T1)
タイミング(d)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T2に至るまで継続される。
(タイミング(d)T2)
タイミング(d)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T3に至るまで継続される。
(タイミング(d)T3)
タイミング(d)T3は、「背景切替」を終えて、「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」が出力される。すなわち、SPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T4に至るまで継続される。
(タイミング(d)T4)
タイミング(d)T4は、「SPリーチ変動期間」を終えて、「SPリーチ変動期間」から「SPSPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T5に至るまで継続される。
(タイミング(d)T5)
タイミング(d)T5は、「背景切替」を終えて、「SPSPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲D」が出力される。すなわち、SPSPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T6に至るまで継続される。
(タイミング(d)T6)
タイミング(d)T6は、「SPSPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。すなわち、全ての楽曲を停止することで、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知している。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T7に至るまで継続される。
(タイミング(d)T7)
タイミング(d)T7は、「SPSPリーチ変動期間」を終えて、「SPSPリーチ変動期間」から「仮停止表示期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は視認可能に表示されることになる。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T8に至るまで継続される。
なお、タイミング(d)T7からタイミング(d)T8までの「特定画像」の表示時間は「2S」である。
(タイミング(d)T8)
タイミング(d)T8は、「背景切替」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T9に至るまで継続される。
(タイミング(d)T9)
タイミング(d)T9は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「停止音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「楽曲D」、「停止音」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(d)T10に至るまで継続され、タイミング(d)T10に至ると、変動演出パターン16を終了(1遊技が終了)することとなる。
すなわち、変動演出パターン7、変動演出パターン16では、変動演出パターン1、変動演出パターン5と異なり、「特定画像」が表示され、ハズレ報知から、1遊技の終了まで、いずれの楽曲も出力されておらず、無音となっている。
また、「仮停止表示期間」であっても、「停止音」は出力されていない。
例えば、変動演出パターン1や変動演出パターン5の選択頻度は高いものであるので、複数変動にわたり連続して実行されることがある。そのため、「停止音」を出力することで、変動間の切れ目を明確にする必要がある。これに対して、変動演出パターン7や変動演出パターン16の選択頻度は低いものであるので、複数変動にわたり連続して実行することは少ない。そのため、「停止音」を出力しなくても、変動間の切れ目が明確となるから、変動演出パターン7、変動演出パターン16では、「停止音」を出力しない、といった理由づけになっている。
また、変動演出パターン1や変動演出パターン5は、例えば、変動演出中の背景画像等の変化に乏しい変動演出パターンであり、また、「特定画像」が表示される変動演出パターンでもないから、演出の切れ目が明確でない。特に、複数変動にわたり連続して実行される可能性も高いから、より一層、演出の切れ目が明確でなくなる。
よって、このような変動演出パターンにおいては、「停止音」を出力することで、演出の切れ目を明確にすることができる。
一方、変動演出パターン7や変動演出パターン16は、例えば、変動演出中の背景画像等の変化に富んだ変動演出パターンであるから、背景画像等の変化により、ある程度、演出の切れ目が明確となる分、「停止音」を出力する必要がない。
また、「特定画像」が表示される変動演出パターンでもあるから、「停止音」を出力しなくても、「特定画像」の表示=演出の切れ目の報知、といった役割を担わせることもできる。このように変動演出パターンに応じた好適な演出の切れ目の報知を行うことができる。
次に、図49のタイムチャート3を用いて、変動演出を終えたとき(1遊技の終了時)に、後続保留が存在しない場合の各変動演出パターンの特徴について説明する。
図49では、変動演出パターン1と、変動演出パターン7との比較で説明する。
なお、「保留0」とは、変動演出パターン1の例であれば、(a)T0〜(a)T3までは、「第0記憶部」に特図判定情報が記憶されているが、「第1記憶部」〜「第4記憶部」(図12)に特図判定情報が記憶されておらず、(a)T3〜は、「第0記憶部」、「第1記憶部」〜「第4記憶部」のいずれにも特図判定情報が記憶されていないことを示している。
同様に、変動演出パターン7の例であれば、(c)T0〜(c)T8までは、「第0記憶部」に特図判定情報が記憶されているが、「第1記憶部」〜「第4記憶部」(図12)に特図判定情報が記憶されておらず、(c)T8〜は、「第0記憶部」、「第1記憶部」〜「第4記憶部」のいずれにも特図判定情報が記憶されていないことを示している。
また、「効果音」とは、上述したSEのことであり、BGM(楽曲)とは異なる音である。
また、「始動入賞音」とは、第1始動口14、または第2始動口15に遊技球が入球し、入球時から保留アイコンの色を変化させる場合に出力される音である。例えば、入球時から青色の保留アイコンで保留アイコン表示を行う場合は、「第1始動入賞音」が出力され、入球時から緑色の保留アイコンで保留アイコン表示を行う場合は、「第2始動入賞音」が出力される、といったように色に応じた音を出力可能となっている。
なお、「始動入賞音」は、入球時から保留アイコンの色を変化させる場合に限らず、単に第1始動口14、または第2始動口15に遊技球が入球したことを報知する音(いわゆる入賞報知音)でもよい。
また、「盤用照明装置」とは、盤用照明装置34a(図4)のことであり、「枠用照明装置」とは、枠用照明装置34b(図4)のことである。
また、これら照明装置の「発光LV.」とは、各照明装置の明度を示しており、LV1<LV2<LV3<LV4<LV5といったように、数値が上がっていくほど明るく発光することを意図している。なお、明度とは、例えば、LV1とLV2とで、点灯させるLEDの数は変わらないが、発光の強弱で明度を異ならせてもよいし、点灯させるLEDの数を異ならせることで明度を異ならせてもよい。
なお、LV5の明度は、後述の図71で示す各種エラーが発生している場合に選択される明度である。
(タイミング(a)T0)
(a)は変動演出パターン1であり、タイミング(a)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「保留0」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T1に至るまで継続される。
(タイミング(a)T1)
タイミング(a)T1は、「通常変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「保留0」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T2に至るまで継続される。
(タイミング(a)T2)
タイミング(a)T2は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」に記憶していた特図判定情報が消去される。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「保留0」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T3に至るまで継続され、タイミング(a)T3に至ると、変動演出パターン1を終了(1遊技が終了)することとなる。
(タイミング(a)T3)
タイミング(a)T3は、「確定停止表示期間」を終えて、「客待ち待機期間」(客待ち状態)に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は引き続き出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」においても特図判定情報は記憶されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「保留0」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T4に至るまでの「10S」間にわたり継続される。
すなわち、変動演出を終えたとき(1遊技の終了時)に、後続保留が存在しない場合、直前に実行した変動演出パターンが変動演出パターン1であれば、「確定停止表示期間」を終えた後の「客待ち待機期間」中であっても、変動演出パターン1を実行中に出力していた「楽曲A」が出力され続ける。
これにより、「客待ち待機期間」中であっても、変動演出が続いているような感覚を付与することができるので、遊技興趣の向上に繋がる。
なお、このように「客待ち待機期間」中でも楽曲が出力され続ける変動演出パターンは、変動演出パターン1に限らない。例えば、図33の、ハズレで「特定画像」が表示されない変動演出パターンであれば実行するようにしてよい。
(タイミング(a)T4)
タイミング(a)T4は、「客待ち待機期間」(客待ち状態)に至って「10S」が経過したタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。すなわち、「客待ち待機期間」(客待ち状態)に至ると、「10S」間にわたり楽曲が出力され続けるが、「10S」経過したところで楽曲は停止する。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」においても特図判定情報は記憶されていない。
そして、以降、第1始動口14や第2始動口15に遊技球が入球しない限りは、当該態様が継続する。
(タイミング(c)T0)
(c)は変動演出パターン7であり、タイミング(c)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T1に至るまで継続される。
(タイミング(c)T1)
タイミング(c)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T2に至るまで継続される。
(タイミング(c)T2)
タイミング(c)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。例えば、「背景切替」において、遮蔽画像を表示する場合は、遮蔽する音などを出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T3に至るまで継続される。
(タイミング(c)T3)
タイミング(c)T3は、「背景切替」を終えて、「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」が出力される。すなわち、SPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。例えば、SPリーチの内容を示すタイトル表示の際に、タイトル表示が行われたことを示す音を出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T4に至るまで継続される。
(タイミング(c)T4)
タイミング(c)T4は、「SPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。すなわち、全ての楽曲を停止することで、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知している。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。例えば、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する音を出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T5に至るまで継続される。
(タイミング(c)T5)
タイミング(c)T5は、「SPリーチ変動期間」を終えて、「SPリーチ変動期間」から「仮停止表示期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「効果音」は出力可能である。例えば、「特定画像」の表示に伴う音を出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV2の明度で発光している。すなわち、「特定画像」の表示に伴い、明度を下げるようにしている。これにより、「特定画像」の表示時は、遊技機1全体の明度が下がるので、リーチ演出の終了を明確に認識させることができる。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は視認可能に表示されることになる。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T6に至るまで継続される。
なお、タイミング(c)T5からタイミング(c)T6までの「特定画像」の表示時間は「2S」である。
すなわち、「特定画像」の表示中も「始動入賞音」は出力可能である。なお、「特定画像」の表示中は、図43等で述べたように、保留アイコンは非表示となるので、「特定画像」の表示中のいずれかの始動口への入球で保留アイコンを変化させる先読み演出を実行する場合でも、リアルタイムで色を変化させた保留アイコンを表示することができない。
しかしながら、変化させる色に応じた「始動入賞音」は出力可能であるから、色が変化した保留アイコンは非表示であっても、熟練した遊技者であれば、出力された「始動入賞音」を聴取して、何色の保留アイコンであるのかを判断することができる。
また、「始動入賞音」を出力しないと、「特定画像」表示後に、いきなり色が変化した保留アイコンが表示されているケースも想定され、遊技者に違和感を与えてしまうが、「始動入賞音」を出力可能とすることで、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
(タイミング(c)T6)
タイミング(c)T6は、「背景切替」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」にのみ特図判定情報が記憶されている。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T7に至るまで継続される。
(タイミング(c)T7)
タイミング(c)T7は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」に記憶していた特図判定情報が消去される。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(c)T8に至るまで継続され、タイミング(c)T8に至ると、変動演出パターン7を終了(1遊技が終了)することとなる。
(タイミング(c)T8)
タイミング(c)T8は、「確定停止表示期間」を終えて、「客待ち待機期間」(客待ち状態)に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「第1記憶部」〜「第4記憶部」に特図判定情報は記憶されておらず(保留0であって)、「第0記憶部」においても特図判定情報は記憶されていない。
また、当該タイミングにおいて、「始動入賞音」は出力可能である。
また、当該タイミングにおいて、「盤用照明装置」、「枠用照明装置」は、LV3の明度で発光している。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「保留0」、「効果音」、「始動入賞音」、「盤用照明装置の発光LV.」、「枠用照明装置の発光LV.」のこれらの態様は、以降、第1始動口14や第2始動口15に遊技球が入球しない限り、継続する。
すなわち、変動演出を終えたとき(1遊技の終了時)に、後続保留が存在しない場合、直前に実行した変動演出パターンが変動演出パターン7であれば、「確定停止表示期間」を終えた後の「客待ち待機期間」中、変動演出パターン7を実行中に出力していた楽曲が出力されない。
なお、このように「客待ち待機期間」中、楽曲が出力されない変動演出パターンは、変動演出パターン7に限らない。例えば、図33の、ハズレで「特定画像」が表示される変動演出パターンであれば適用してよい。
このように、「特定画像」が表示される変動演出パターンでは、「客待ち待機期間」中、楽曲を出力しないようにして、上述のように、「特定画像」が表示されない変動演出パターンでは、「客待ち待機期間」中、継続して楽曲を出力するようにした。
このようにした理由も、変動演出パターンの選択頻度に起因するものであり、「特定画像」が表示される変動演出パターンに比べ、「特定画像」が表示されない変動演出パターンの方が頻出するものであるから、そのように頻度が高い変動演出パターンにおいては、「客待ち待機期間」に至った場合も、継続して楽曲を出力するようにしている。
なお、図49は、通常遊技状態において変動演出パターン1が実行された場合と、通常遊技状態において変動演出パターン7が実行された場合とを想定している。
一方、時短遊技状態や、高確率遊技状態では、ハズレで「特定画像」が表示される変動演出パターンにおいても、「客待ち待機期間」中、楽曲を継続して出力するようにしてよい。これにより、「客待ち待機期間」中であっても、遊技者に有利な状態(時短遊技状態、高確率遊技状態)が継続していることを報知することができる。
次に、図50のタイムチャート4を用いて、大当たり時の変動演出パターンについて説明する。
図50では、変動演出パターン20と、変動演出パターン30との比較で説明する。
なお、大当たり時においても、「特定画像」が表示される変動演出パターンがあり、本実施形態では、変動演出パターン30がそれに相当する。
(タイミング(e)T0)
(e)は変動演出パターン20であり、タイミング(e)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、大当たりを報知するときに出力可能な「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、大当たりのオープニング時に出力可能な「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T1に至るまで継続される。
(タイミング(e)T1)
タイミング(e)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T2に至るまで継続される。
(タイミング(e)T2)
タイミング(e)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T3に至るまで継続される。
(タイミング(e)T3)
タイミング(e)T3は、「背景切替」を終えて、「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲C」が出力される。すなわち、SPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T4に至るまで継続される。
(タイミング(e)T4)
タイミング(e)T4は、「SPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果が大当たりであったことを報知する「大当たり報知」を行うタイミングである。なお、図面上は、便宜上、「777」と記載する。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」が出力される。すなわち、大当たりであることを報知するための効果音(例えば、キュインキュイン)が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T5に至るまで継続される。
(タイミング(e)T5)
タイミング(e)T5は、「SPリーチ変動期間」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T6に至るまで継続される。
(タイミング(e)T6)
タイミング(e)T6は、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲C」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(e)T7に至るまで継続される。
(タイミング(e)T7)
タイミング(e)T7は、「確定停止表示期間」を終えて、「大当たりOP(オープニング)」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」が出力される。そして、以降、大当たりOPが終了し、1回目のラウンド遊技に至るまで、「大当たりOP楽曲」が出力される。
このように、大当たり時の変動演出パターンでは、基本、「特定画像」は表示されないようになっている。
すなわち、本実施形態において、「特定画像」の表示=大当たり判定の結果が「ハズレ」であったことの報知、といえる。
ただし、例外的に、以下の変動演出パターン30においては、特定画像が表示されるので、以下、その説明を行う。
(タイミング(f)T0)
(f)は変動演出パターン30であり、タイミング(f)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。変動表示が開始されると、音声出力装置32より「楽曲A」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、一旦、ハズレ報知が行われた後に、逆転的に大当たり報知を行う復活演出の実行中に出力可能な「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T1に至るまで継続される。
(タイミング(f)T1)
タイミング(f)T1は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲B」が出力される。すなわち、ノーマルリーチの実行に伴う楽曲に変更されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T2に至るまで継続される。
(タイミング(f)T2)
タイミング(f)T2は、「ノーマルリーチ変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」から「SPSPリーチ変動期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。すなわち、「背景切替」が行われている間は、いずれの楽曲も出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T3に至るまで継続される。
(タイミング(f)T3)
タイミング(f)T3は、「背景切替」を終えて、「SPSPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「楽曲D」が出力される。すなわち、SPSPリーチの実行に伴う楽曲が出力されることになる。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T4に至るまで継続される。
(タイミング(f)T4)
タイミング(f)T4は、「SPSPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。すなわち、全ての楽曲を停止することで、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知している。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T5に至るまで継続される。
(タイミング(f)T5)
タイミング(f)T5は、「SPSPリーチ変動期間」を終えて、「SPSPリーチ変動期間」から「仮停止表示期間」へ切り替えるための「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は視認可能に表示されることになる。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T6に至るまで継続される。
なお、タイミング(f)T5からタイミング(f)T6までの「特定画像」の表示時間は「2S」である。
(タイミング(f)T6)
タイミング(f)T6は、「背景切替」を終えて、「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T7に至るまで継続される。
(タイミング(f)T7)
タイミング(f)T7は、「仮停止表示期間」を終えて、「復活演出」に移行するタイミングである。
すなわち、ハズレであれば、「仮停止表示期間」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するが、大当たりであれば、当該タイミングで、「復活演出」に移行することになる。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」が出力される。すなわち、復活演出の実行に伴い、「復活時楽曲」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T8に至るまで継続される。
(タイミング(f)T8)
タイミング(f)T8は、「復活演出」中における「大当たり報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されている。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」が出力される。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T9に至るまで継続される。
(タイミング(f)T9)
タイミング(f)T9は、「復活演出」を終えて、「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「復活時楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たり時効果音」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」は出力されていない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「楽曲A」、「楽曲B」、「楽曲D」、「復活時楽曲」、「大当たり時効果音」、「大当たりOP楽曲」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(f)T10に至るまで継続される。
(タイミング(f)T10)
タイミング(f)T10は、「確定停止表示期間」を終えて、「大当たりOP(オープニング)」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「大当たりOP楽曲」が出力される。そして、以降、大当たりOPが終了し、1回目のラウンド遊技に至るまで、「大当たりOP楽曲」が出力される。
このように、復活演出を伴う大当たり時の変動演出パターン30では、例外的に、特定画像が表示される。
ただし、図33の振分割合からしても、大当たり時に変動演出パターン30が選択されることは稀であるため、ハズレ時と大当たり時とを比較した場合には、圧倒的にハズレ時の方が「特定画像」が出やすい、といった関係にある。
このように、特定画像の表示を伴わない大当たりの変動演出パターン20よりも、特定画像の表示を伴う大当たりの変動演出パターン30の方が、1の変動演出内において出力される楽曲数が多い関係にある。これにより、遊技興趣を向上させることができる。
なお、一例として、変動演出パターン20を挙げているに過ぎないので、変動演出パターン20は他の特定画像の表示を伴わない大当たりの変動演出パターンに置き換えることができる。
その場合、変動演出パターン29は、図47によれば、楽曲数は「4」であり、変動演出パターン30は、図47によれば、楽曲数は「4」であるので、この場合は楽曲数が同数となるが、他の変動演出パターンは、楽曲数は「3」であるから、大当たりの変動演出パターンの大半において、特定画像の表示を伴わない変動演出パターンよりも、特定画像の表示を伴う変動演出パターンの方が、楽曲数が多い関係になっている。
次に、図51のタイムチャート5を用いて、特定画像の表示を伴わないハズレ時の変動演出パターンと、特定画像の表示を伴わない大当たり時の変動演出パターンとを比較して説明する。
図51では、ハズレ時の変動演出パターンとして、変動演出パターン1と変動演出パターン5とを挙げて、大当たり時の変動演出パターンとして、変動演出パターン20を挙げて説明するが、ハズレ時の変動演出パターンは図48で既に述べており、大当たり時の変動演出パターンは図50で既に述べていることから、タイムチャートの詳細な説明は省略する。
すなわち、ハズレで、特定画像の表示を伴わない変動演出パターンでは、楽曲数は「1」または「2」であり(図47参照)、大当たりで、特定画像の表示を伴わない変動演出パターンでは、楽曲数は「3」または「4」である。
よって、ハズレで、特定画像の表示を伴わない変動演出パターンよりも、大当たりで、特定画像の表示を伴わない変動演出パターンの方が、1の変動演出内で出力される楽曲数が多い関係にある。
換言すれば、特定画像が表示されなければ、楽曲数により、大当たりへの期待度が変化し得るので、特定画像の表示の有無と、楽曲数とによって、1の変動演出内の遊技興趣を向上することができる。
なお、図47〜図51を実行する遊技状態は問わない。例えば、全ての遊技状態で適用してもよいし、一部の遊技状態で適用してもよい。
(図47〜図51のまとめ)
すなわち、図47〜図51では、以下の特徴を有している。
すなわち、
大当たり判定の結果がハズレの場合(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)で、
特定画像31eの表示を伴う変動演出パターン(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18)は、
大当たり判定の結果がハズレの場合(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)で、
特定画像31eの表示を伴わない変動演出パターン(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン6)に比べて、
複数の楽曲からなるリーチ演出を実行し易い(例えば、変動演出パターン1は、特定画像31eの表示を伴わない変動演出パターンであって、楽曲数は1である。一方、変動演出パターン7は、特定画像31eの表示を伴う変動演出パターンであって、楽曲数は3(リーチ演出の楽曲数は2)である)。
といった特徴がある。
これにより、遊技興趣を向上することができる。
すなわち、
第1のリーチ演出(例えば、変動演出パターン7)→楽曲数3(リーチ演出の楽曲数は2)であり、
第2のリーチ演出(例えば、変動演出パターン16)→楽曲数4(リーチ演出の楽曲数は3)であるから、楽曲数が異なっている。
そして、(楽曲数が異なっていても)
第1のリーチ演出を実行してから、特定画像31eを表示する場合(例えば、図48の(c)T5〜(c)T6)と、
第2のリーチ演出を実行してから、特定画像31eを表示する場合(例えば、図48の(d)T7〜(d)T8)と、がある。
といった特徴がある。
これにより、リーチ演出を行う変動演出パターン毎に楽曲数が異なるので、遊技興趣を向上することができる一方、楽曲数が異なるリーチ演出を行う変動演出パターンでも、リーチ演出を実行してから特定画像31eを表示するので、リーチ演出が終了したタイミングを明確に認識することができる。
すなわち、
変動演出では、楽曲を伴う特定演出(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行可能である。
特定演出のうち、少なくとも一部の期間(例えば、図48の(c)T2〜(c)T3、すなわち「背景切替」)→楽曲を伴わない期間である。
特定演出のうち、特定画像31eが表示されている期間(例えば、図48の(c)T5〜(c)T6、すなわち「背景切替」)→楽曲を伴わない期間である。
といった特徴がある。
これにより、例えば、図48の(c)T2〜(c)T3の期間では、ノーマルリーチの楽曲からSPリーチの楽曲に変更する際に、一旦間を置くことができるので、違和感のない楽曲変更を行うことができる。
また、例えば、図48の(c)T5〜(c)T6の期間では、無音となることで、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
すなわち、変動演出において、
特定画像31eが表示される前→楽曲を伴う(例えば、変動演出パターン7であれば、楽曲A、楽曲B、楽曲Cが出力される)。
特定画像31eが表示された後→楽曲を伴わない(例えば、いずれの楽曲も出力されない)。
といった特徴がある。
これにより、「特定画像」の表示を基準として、表示前は楽曲を出力することで、大当たりへの期待感を向上させることができる。一方、表示後は楽曲を出力しないことで、大当たりへの過度の期待感を付与しないようにすることができる。
すなわち、
特定画像31eの表示を伴う変動演出パターン(例えば、変動演出パターン7)においては、
「仮停止表示期間」における「停止音」→出力されない(例えば、図48の(c)T6〜(c)T7)。
特定画像31eの表示を伴わない変動演出パターン(例えば、変動演出パターン1)においては、
仮停止表示期間」における「停止音」→出力する(例えば、図48の(a)T1〜(a)T2)。
といった特徴がある。
これにより、選択頻度や、演出内容に応じた、好適な「停止音」の出力が可能となる。
次に、図52〜図57を用いて、特定画像に係る第3の特徴部について説明する。
なお、図52〜図57では、主に予告演出について言及するものであるから記載を省略しているものがあるが、図42〜図46で述べた内容や、図47〜図51で述べた内容は、適宜組み合わせて用いることができる。
図52は、変動演出パターン(図33参照)毎の詳細を示すタイムチャート6であり、(a)は変動演出パターン10の詳細を示しており、主に擬似連の詳細を示すものである。(b)は変動演出パターン5の詳細を示しており、主にセリフ予告の詳細を示すものである。(c)は変動演出パターン7の詳細を示しており、主にルーレット予告演出の詳細を示すものである。(d)は変動演出パターン33の詳細を示しており、主にSU予告演出の詳細を示すものである。
また、画像表示装置31に表示される「特定画像」と、予告演出との関係について、変動演出パターン毎の詳細を示している。
(タイミング(a)T0)
(a)は変動演出パターン10であり、タイミング(a)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に「通常変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T1に至るまで継続される。
(タイミング(a)T1)
タイミング(a)T1は、「通常変動期間」から「擬似連2報知期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、擬似連が継続することを示唆する「継続!」という文字画像(セリフ予告演出に対応)が表示される。
さらに、その後、「画像表示装置」に、擬似連の実行を示唆する「NEXT図柄」が、タイミング(a)T2に至るまで表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。すなわち、「擬似連2報知期間」においては、予告演出の一態様である「セリフ予告演出」を重複して実行可能である。
なお、「セリフ予告演出」に限らず、図示していない他の予告演出についても実行可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T2を経て、タイミング(a)T3に至るまで継続される。
(タイミング(a)T3)
タイミング(a)T3は、「擬似連2報知期間」から「継続演出」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、擬似連が継続したことを示す「継続演出画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T4に至るまで継続される。
(タイミング(a)T4)
タイミング(a)T4は、「継続演出」から「擬似連2変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「擬似連2変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T5に至るまで継続される。
(タイミング(a)T5)
タイミング(a)T5は、「擬似連2変動期間」から「擬似連3報知期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、擬似連が継続することを示唆する「継続!?」という文字画像が表示される。
さらに、その後、「画像表示装置」に、擬似連の実行を示唆する「NEXT図柄」が、タイミング(a)T6に至るまで表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。すなわち、「擬似連3報知期間」においては、予告演出の一態様である「セリフ予告演出」を重複して実行可能である。
なお、「セリフ予告演出」に限らず、図示していない他の予告演出についても実行可能となっている。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T6を経て、タイミング(a)T7に至るまで継続される。
(タイミング(a)T7)
タイミング(a)T7は、「擬似連3報知期間」から「継続演出」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、擬似連が継続したことを示す「継続演出画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T8に至るまで継続される。
(タイミング(a)T8)
タイミング(a)T8は、「継続演出」から「擬似連3変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「擬似連3変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T9に至るまで継続される。
(タイミング(a)T9)
タイミング(a)T9は、「擬似連3変動期間」から「ノーマルリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「ノーマルリーチ画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T10に至るまで継続される。
(タイミング(a)T10)
タイミング(a)T10は、「ノーマルリーチ変動期間」から「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「切替画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T11に至るまで継続される。
(タイミング(a)T11)
タイミング(a)T11は、「背景切替」から「SPリーチ変動期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「SPリーチ画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T12に至るまで継続される。
(タイミング(a)T12)
タイミング(a)T12は、「SPリーチ変動期間」において、大当たり抽選の結果がハズレであったことを報知する「ハズレ報知」を行うタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「ハズレ報知画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T13に至るまで継続される。
(タイミング(a)T13)
タイミング(a)T13は、「SPリーチ変動期間」から「背景切替」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「特定画像」が2S間にわたり表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。すなわち、タイミング(a)T13〜タイミング(a)T14の「背景切替」においては、予告演出の一態様である「セリフ予告演出」を重複して実行不能である。なお、「セリフ予告演出」に限らず、図示していない他の予告演出についても実行不能となっている。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T14に至るまで継続される。
(タイミング(a)T14)
タイミング(a)T14は、「背景切替」から「仮停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「仮停止画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T15に至るまで継続される。
(タイミング(a)T15)
タイミング(a)T15は、「仮停止表示期間」から「確定停止表示期間」に移行するタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「確定停止画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行されない。
また、当該タイミングにおいて、「特定画像」は表示されていない。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」、「特定画像」のこれらの態様は、タイミング(a)T16に至るまで継続され、タイミング(a)T16に至ると、変動演出パターン10を終了(1遊技が終了)することとなる。
なお、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示は、大当たり判定の結果に応じた「示唆演出」を構成する。
さらに、「特定画像」の表示は、当該示唆演出(「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)が実行されることを予期させる「示唆報知演出」を構成する。
なお、「特定画像」の表示は、図33を参照すると、ハズレ時の方が大当たり時に比べて表示され易くなっている。故に、「特定画像」の表示後の「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示は、大当たり遊技が実行される可能性が低いことを示唆する特定の示唆演出であるといえる。また、「特定画像」の表示は、大当たり遊技が実行される可能性が低いことを示唆する特定の示唆報知演出であるといえる。
ここで、図52の(a)変動演出パターン10のタイムチャートの理解を容易とするために、変動演出パターン10の一部の表示態様を図54のアニメーションを用いて補足説明を行う。
図54は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(変動演出パターン10における表示例)
(a)T0〜T1は、「通常変動期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが縦方向にスクロール表示している。
そして、その後、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、中演出図柄38bのみが縦方向にスクロール表示している状態となる。
(a)T1〜T2は、「擬似連2報知期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、中演出図柄38bとして、「NEXT図柄31m」(上述の擬似連実行示唆図柄)が画面上方から出現する。
さらに、キャラクタ画像31lが表示され、当該キャラクタ画像31lより、擬似連が継続することを示唆する「継続!」という文字画像(セリフ予告演出に対応)が発せられる。
(a)T2〜T3は、「擬似連2報知期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、画面上方から出現した「NEXT図柄31m」が画面中央に仮停止表示(確定停止表示でもよい)している。
(a)T3〜T4は、「継続演出」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、画面中央に仮停止表示「NEXT図柄31m」の周囲にエフェクト画像が表示されるとともに、表示領域の右上に、擬似連回数を示す「擬似連回数画像31n」が「×2」という表示内容で表示される。
また、このとき、音声出力装置32より、擬似連継続演出として、「ジャキーン!」という効果音が出力される。
(a)T4〜T5は、「擬似連2変動期間」と対応している。
すなわち、(a)T0〜T1で示す表示内容に、「×2」という「擬似連回数画像31n」が加わっただけで、見た目上、新たな変動演出が開始されたように見せている。
(a)T6〜T7は、「擬似連2報知期間」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、画面上方から出現した「NEXT図柄31m」が画面中央に仮停止表示している。
(a)T7〜T8は、「継続演出」と対応している。
すなわち、左演出図柄38aと、右演出図柄38cとが仮停止表示し、画面中央に仮停止表示「NEXT図柄31m」の周囲にエフェクト画像が表示されるとともに、表示領域の右上に、擬似連回数を示す「擬似連回数画像31n」が「×3」という表示内容で表示される。
また、このとき、音声出力装置32より、擬似連継続演出として、「ジャキーン!」という効果音が出力される。
擬似連を伴う変動演出パターン10では、以上のような表示態様となっている。
なお、「擬似連2変動期間」、「擬似連3変動期間」の「擬似連変動期間」は、大当たり判定の結果に応じた「示唆演出」を構成する。
さらに、「擬似連2報知期間」、「擬似連3報知期間」の「擬似連報知期間」は、当該示唆演出(「擬似連2変動期間」、「擬似連3変動期間」の「擬似連変動期間」)が実行されることを予期させる「示唆報知演出」を構成する。
なお、特にタイムチャート上では時間の関係を記載していないが、「擬似連2報知期間」から「擬似連2変動期間」までの時間(換言すれば、「第1の示唆報知演出」から「第1の示唆演出」までの時間)は、「特定画像」の表示から「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示までの時間(換言すれば、「第2の示唆報知演出」から「第2の示唆演出」までの時間)に比べて、長い時間で構成されている。
また、「擬似連2報知期間」と「擬似連2変動期間」との演出実行時間は、「特定画像」の表示と「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示との演出実行時間に比べて、長い時間で構成されている(以下、「演出実行時間の関係」ということがある)。
これにより、例えば、大当たり判定の結果を報知するタイミングより前に行われる「第1の示唆報知演出」から「第1の示唆演出」においては、長い間、大当たりに対する期待感を維持することができる。
一方、例えば、大当たり判定の結果を報知するタイミングより後に行われる「第2の示唆報知演出」から「第2の示唆演出」においては、速やかに示唆報知演出で実行されることが予期された示唆演出を実行することで、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
なお、当該時間の関係は、これに限らず、両者が等しい時間でもよいし、両者が逆の関係であってもよい。
再度、図52のタイムチャートの説明に戻る。
(タイミング(b)T0)
(b)は変動演出パターン5であり、タイミング(b)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に「通常変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行可能である。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」のこれらの態様は、タイミング(b)T1に至るまで継続される。
(タイミング(b)T1)
タイミング(b)T1は、変動表示中において、セリフ予告演出が実行されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「通常変動画像」およびリーチ演出の実行を予め報知する「リーチだ!」という画像が表示される。
そして、「画像表示装置」、「セリフ予告演出」のこれらの態様は、タイミング(b)T2まで継続し、その後、タイミング(b)T3に至ると、「通常変動期間」が終了する。
(タイミング(b)T3)
タイミング(b)T3は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に至るタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に「ノーマルリーチ画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「セリフ予告演出」は実行しない。
なお、変動演出パターン5の以降の内容の記載は省略する。
ここで、図52の(b)変動演出パターン5のタイムチャートの理解を容易とするために、変動演出パターン5の一部の表示態様を図55のアニメーションを用いて補足説明を行う。
図55は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(変動演出パターン5における表示例)
(b)T0〜T1は、「通常変動期間」におけるセリフ予告演出実行前と対応している。
すなわち、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが縦方向にスクロール表示している。
そして、その後、(b)T1〜T2において、キャラクタ画像31lが表示され、当該キャラクタ画像31lより、リーチ演出の実行を予め報知する「リーチだ!」というセリフ画像が表示される(発せられる)。
そして、(b)T2〜T3において、左演出図柄38a(5図柄)が仮停止表示し、さらに、(b)T3〜において、右演出図柄38c(5図柄)が仮停止表示し、5図柄によるノーマルリーチ演出が実行される。
変動演出パターン5では、以上のような表示態様となっている。
なお、「ノーマルリーチ変動期間」は、大当たり判定の結果に応じた「示唆演出」を構成する。
さらに、「セリフ予告演出」における、リーチ演出の実行を予め報知するセリフ画像(「リーチだ!」というセリフ画像)は、当該示唆演出(「ノーマルリーチ変動期間」)が実行されることを予期させる「示唆報知演出」を構成する。
なお、「セリフ予告演出」を変動演出パターン10で実行した場合でも、「特定画像」の表示と「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示との関係において、上述した「演出実行時間の関係」が当てはまる。
再度、図52のタイムチャートの説明に戻る。
(タイミング(c)T0)
(c)は変動演出パターン7であり、タイミング(c)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に「通常変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「ルーレット予告演出」は実行可能である。
そして、「画像表示装置」、「ルーレット予告演出」のこれらの態様は、タイミング(c)T1に至るまで継続される。
(タイミング(c)T1)
タイミング(c)T1は、変動表示中において、ルーレット予告演出が実行されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「ルーレット演出画像」(複数の選択肢が表示されたルーレット演出画像)が表示される。そして、所定時間経過後に、複数の選択肢からいずれかの選択肢を選択する演出が実行される。
そして、「画像表示装置」、「ルーレット予告演出」のこれらの態様は、タイミング(c)T2まで継続し、その後、タイミング(c)T3に至ると、「通常変動期間」が終了する。
(タイミング(c)T3)
タイミング(c)T3は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に至るタイミングである。
なお、以降は、タイミング(c)T4において「背景切替」に移行し、タイミング(c)T5において「SPリーチ変動期間」に移行し、「画像表示装置」においては、それぞれに対応する画像が表示される。
なお、変動演出パターン7の以降の内容の記載は省略する。
ここで、図52の(c)変動演出パターン7のタイムチャートの理解を容易とするために、変動演出パターン7の一部の表示態様を図56のアニメーションを用いて補足説明を行う。
図56は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(変動演出パターン7における表示例)
(c)T0〜T1は、「通常変動期間」におけるルーレット予告演出実行前と対応している。
すなわち、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが縦方向にスクロール表示している。
そして、その後、(c)T1〜T2において、ルーレット演出画像31oが表示され、「×」、「?」、「SP」、「熱」、「虹」というルーレットパターン1(図37参照)に対応する選択肢が表示される。
そして、いずれかの選択肢を選択するような演出(選択カーソル画像を回転移動させるような演出)を行い、所定時間にわたり当該演出を継続する。
そして、所定時間が経過すると、1の選択肢を除いて画面が暗くなり、1の選択肢が選択されたことを報知する。
なお、図56においては、「SP」が選択されたと仮定している。
(c)T3〜T4は、「ノーマルリーチ変動期間」を示し、また、(c)T4〜T5は、「背景切替」を示し、切替画像(「発展!」という画像)が表示されている。
なお、(c)T4〜T5では、「ノーマルリーチ変動期間」に対応する山を模した背景画像は表示されておらず、「発展!」という文字画像の他は、ホワイトアウトする画像が表示されている。
そして、(c)T5〜は「SPリーチ変動期間」を示している。「SPリーチ変動期間」では、「ノーマルリーチ変動期間」に対応する山を模した背景画像は表示されておらず、「SPリーチ!」という文字画像と、キャラクタ画像同士が対決するような画像が表示される。
変動演出パターン7では、以上のような表示態様となっている。
なお、「SPリーチ変動期間」は、大当たり判定の結果に応じた「示唆演出」を構成する。
さらに、「ルーレット予告演出」における、選択肢の選択(図56の例であると、「SP」の選択)は、当該示唆演出(「SPリーチ変動期間」)が実行されることを予期させる「示唆報知演出」を構成する。
なお、「ルーレット予告演出」を変動演出パターン10で実行した場合でも、「特定画像」の表示と「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示との関係において、上述した「演出実行時間の関係」が当てはまる。
再度、図52のタイムチャートの説明に戻る。
(タイミング(d)T0)
(d)は変動演出パターン33であり、タイミング(d)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に「通常変動画像」が表示される。
また、当該タイミングにおいて、「SU予告演出」は実行可能である。
そして、「画像表示装置」、「SU予告演出」のこれらの態様は、タイミング(d)T1に至るまで継続される。
(タイミング(d)T1)
タイミング(d)T1は、変動表示中において、SU予告演出が実行されたタイミングである。
当該タイミングにおいて、「画像表示装置」に、「SU予告演出画像」が表示される。なお、図52では、最終的に、「当確SU5」が表示されると仮定している。よって、「SU1」→「SU2」→「SU3」→「SU4」→「SU5」→「当確SU5」といったように、順に所定時間ずつ、切り替えて表示される。
そして、「画像表示装置」、「SU予告演出」のこれらの態様は、タイミング(d)T2まで継続し、その後、タイミング(d)T3に至ると、「通常変動期間」が終了する。
(タイミング(d)T3)
タイミング(d)T3は、「通常変動期間」を終えて、「ノーマルリーチ変動期間」に至るタイミングである。
なお、以降は、タイミング(d)T4において「全回転変動期間」に移行し、タイミング(c)T5において「仮停止表示期間」に移行し、タイミング(c)T6において「確定止表示期間」に移行し、「画像表示装置」においては、それぞれに対応する画像が表示される。
なお、変動演出パターン33の以降の詳細な説明は省略する。
ここで、図52の(d)変動演出パターン33のタイムチャートの理解を容易とするために、変動演出パターン33の一部の表示態様を図57のアニメーションを用いて補足説明を行う。
図57は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
(変動演出パターン33における表示例)
(d)T0〜T1は、「通常変動期間」におけるSU予告演出実行前と対応している。
すなわち、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが縦方向にスクロール表示している。
そして、その後、(d)T1〜において、ステップアップ予告演出画像31pが表示され、(d)〜T2において、「当確SU5 全回転」というステップアップ予告演出画像31pが表示される。
さらに、「当確SU5 全回転」というステップアップ予告演出画像31pの表示に併せて、音声出力装置32より、当該変動が大当たりであることを報知する報知音(キュイン!キュイン!)が出力される。
(d)T4〜T5は、「全回転変動期間」を示している。「全回転変動期間」では、左演出図柄38a、中演出図柄38b、右演出図柄38cが同じ図柄で揃った態様で、縦方向にスクロール表示している。
そして、(d)T5〜T6で、左演出図柄38a(7図柄)、中演出図柄38b(7図柄)、右演出図柄38c(7図柄)が仮停止表示し、(d)T6〜T7で、左演出図柄38a(7図柄)、中演出図柄38b(7図柄)、右演出図柄38c(7図柄)が確定停止表示する。
変動演出パターン33では、以上のような表示態様となっている。
なお、「全回転変動期間」は、大当たり判定の結果に応じた「示唆演出」を構成する。
さらに、「SU予告演出」における、ステップアップ予告演出画像31pの表示(図56の例であると、「当確SU5 全回転」という表示)は、当該示唆演出(「全回転変動期間」)が実行されることを予期させる「示唆報知演出」を構成する。
なお、「SU予告演出」を変動演出パターン10で実行した場合でも、「特定画像」の表示と「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示との関係において、上述した「演出実行時間の関係」が当てはまる。
以上、(a)変動演出パターン10、(b)変動演出パターン5、(c)変動演出パターン7、(d)変動演出パターン33を例に挙げて説明した。それらによれば、大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より前は、大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より後に比べて、実行可能な示唆演出の数が多いことを特徴としている。
また、大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より前は、大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より後に比べて、実行可能な示唆報知演出の数が多いことを特徴としている。
すなわち、大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より前は、
「擬似連2報知期間」、「擬似連3報知期間」(示唆報知演出)と、「擬似連2変動期間」、「擬似連3変動期間」(示唆演出)との組み合わせによる演出(擬似連2演出、擬似連3演出)、
「セリフ予告演出」における、リーチ演出の実行を予め報知するセリフ画像(「リーチだ!」というセリフ画像)(示唆報知演出)と、「ノーマルリーチ変動期間」(示唆演出)との組み合わせによる演出(セリフ予告演出およびノーマルリーチ演出)、
「ルーレット予告演出」における、選択肢の選択(図56の例であると、「SP」の選択)(示唆報知演出)と、「SPリーチ変動期間」(示唆演出)との組み合わせによる演出(ルーレット予告演出およびルーレット対応演出)、
「SU予告演出」における、ステップアップ予告演出画像31pの表示(図56の例であると、「当確SU5 全回転」という表示)(示唆報知演出)と、「全回転変動期間」(示唆演出)との組み合わせによる演出(SU予告演出およびSU対応演出)、
が実行可能である一方、
大当たり判定の結果を報知するタイミング(例えば、図52(a)の「ハズレ報知」)より後は、
「特定画像」の表示(示唆報知演出)と、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示(示唆演出)との組み合わせによる演出(背景切替演出および仮停止表示演出)、
が実行可能である。
これにより、大当たり判定の結果を報知するタイミングより前は、複数種類の示唆報知演出および示唆演出により、大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たり判定の結果を報知するタイミングより後は、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
このように、大当たり判定の結果を報知するタイミングより前は、大当たり判定の結果を報知するタイミングより後に比べて、実行可能な示唆報知演出および示唆演出の数が多いことから、大当たり判定の結果を報知するタイミングより前は、予告演出の実行度合いによっては、第1の示唆報知演出と第1の示唆演出との組み合わせによる演出(例えば、擬似連2演出、擬似連3演出)と、第2の示唆報知演出と第2の示唆演出との組み合わせによる演出(例えば、セリフ予告演出およびノーマルリーチ演出)と、を実行可能であり、大当たり判定の結果を報知するタイミングより後は、第3の示唆報知演出(特定画像31eの表示)と第3の示唆演出(「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)との組み合わせによる演出(背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能であるといえる。
なお、このような形態に限らず、大当たり判定の結果を報知するタイミングの前後で、実行可能な示唆報知演出および示唆演出の数が同じであってもよいし、大当たり判定の結果を報知するタイミングの後の方が前に比べて実行可能な示唆報知演出および示唆演出の数が多くてもよい。
また、図52の(a)変動演出パターン10の例で示すように、例えば、「擬似連2報知期間」では、その実行中において、他の予告演出(例えば、「セリフ予告演出」)を同時に実行可能であるが、例えば、「特定画像」の表示では、その実行中において、他の予告演出(例えば、「セリフ予告演出」)を同時に実行不能である。
すなわち、第1の示唆報知演出(「擬似連2報知期間」)を実行する場合は、予告演出は実行可能であり、第2の示唆報知演出(「特定画像」の表示)を実行する場合は、予告演出を実行しないといえる。
これにより、大当たりに対する期待感を向上させる局面では、他の予告演出を同時に実行することで、更なる大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止する局面では、他の予告演出も同時に実行しないことで、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することを維持できる。
図53は、図33の変動演出パターンの一部を抜粋した図面であり、特に、(a)変動演出パターン毎の擬似連回数と特定画像の出現度合いの関係(ハズレ時)、(b)ハズレ時と大当たり時との特定画像の出現度合いの関係を示している。
なお、図53において、擬似連回数1回が定められている変動演出パターンは、例えば、通常変動→擬似連成功→通常変動といったように、見た目上、あたかも2回の変動が行われているので、「擬似連2演出」となる。また、擬似連回数2回が定められている変動演出パターンは、例えば、通常変動→擬似連成功→通常変動→擬似連成功→ノーマルリーチ変動といったように、見た目上、あたかも3回の変動が行われているので、「擬似連3演出」となる。また、擬似連回数3回が定められている変動演出パターンは、例えば、通常変動→擬似連成功→通常変動→擬似連成功→通常変動→擬似連成功→ノーマルリーチ変動といったように、見た目上、あたかも4回の変動が行われているので、「擬似連4演出」となる。
また、図33に示すように、大当たりにおける変動演出パターンにおいても、同様に、「擬似連2演出」、「擬似連3演出」、「擬似連4演出」が実行可能である。
なお、実行可能な擬似連演出は、これに限らず、さらに「擬似連5演出」があってもよいし、「擬似連6演出」があってもよい。
(a)は、変動演出パターン毎の擬似連回数と特定画像の出現度合いの関係(ハズレ時)を示しており、ハズレで擬似連が実行される変動演出パターンを抜粋したものである。このうち、「特定画像」の表示を伴わない変動演出パターンは、変動演出パターン3のみであり、他の変動演出パターンは、「特定画像」の表示を伴う変動演出パターンである。
例えば、変動演出パターン3と、他の変動演出パターンとを比べた場合に、擬似連回数が多く規定されている変動演出パターンの方が、「特定画像」が表示されやすくなっている。これは、擬似連回数が多くなるほど、SPリーチ以上に移行し易いから、状況的に「特定画像」が表示され易くなる、といった理由と、擬似連回数が多くなるほど、大当たりに対する期待感が高揚する分、ハズレ報知が行われた後は、リーチ演出がハズレとなって終了したことを明確に報知する必要があるから、「特定画像」が表示され易くなる、といった理由と、によるものである。
なお、擬似連続予告が行われた場合は、回数を問わず、特定画像31eを表示してもよいし、擬似連回数が多く規定されている変動演出パターンの方が、特定画像31eが表示され難くしてもよい。
(b)は、ハズレ時と大当たり時との特定画像の出現度合いの関係を示しており、「特定画像」の表示を伴う変動演出パターンを抜粋したものである。上述したように、大当たり時に「特定画像」の表示を伴う変動演出パターンは、変動演出パターン30のみであり、また、変動演出パターン30は、図33の振分割合からしても、大当たり時に変動演出パターン30が選択されることは稀であるため、「特定画像」の表示を伴う変動演出パターンは、大当たり時よりもハズレ時の方が出現し易い、といった傾向にある。
これにより、「特定画像」の表示=大当たり判定の結果がハズレであった、と遊技者に認識させ易くすることができ、「特定画像」の表示により、リーチ演出がハズレで終了したと認識させ易くすることができる。
なお、「特定画像」の表示を伴う変動演出パターンは、ハズレ時よりも大当たり時の方が出現し易くしてもよい。
なお、図52〜図57を実行する遊技状態は問わない。例えば、全ての遊技状態で適用してもよいし、一部の遊技状態で適用してもよい。
(図52〜図57のまとめ)
すなわち、図52〜図57では、以下の特徴を有している。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前と後とでは、実行可能な示唆報知演出および示唆演出の数が異なる。
といった特徴がある。
これにより、大当たり判定の結果を報知するタイミングの前は、示唆報知演出および示唆演出により、大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たり判定の結果を報知するタイミングの後は、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前→第1の示唆報知演出と第1の示唆演出との組み合わせによる第1演出(例えば、擬似連2演出、擬似連3演出)と、第2の示唆報知演出と第2の示唆演出との組み合わせによる第2演出(例えば、セリフ予告演出およびノーマルリーチ演出)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より後→第3の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)と第3の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)との組み合わせによる第3演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能である。
といった特徴がある。
これにより、大当たり判定の結果を報知するタイミングの前は、示唆報知演出および示唆演出により、大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たり判定の結果を報知するタイミングの後は、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前→第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」)とを実行する場合がある。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より後→第2の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)と第2の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)とを実行する場合がある。
第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)を実行する場合→予告演出(例えば、セリフ予告演出)は実行可能である。
第2の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)を実行する場合→予告演出(例えば、セリフ予告演出)は実行しない。
といった特徴がある。
これにより、大当たりに対する期待感を向上させる局面では、他の予告演出を同時に実行することで、更なる大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止する局面では、他の予告演出も同時に実行しないことで、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することを維持できる。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前→第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2実行期間」)との組み合わせによる第1演出(例えば、擬似連2演出)と、第2の示唆報知演出(例えば、「擬似連3報知期間」)と第2の示唆演出(例えば、「擬似連3実行期間」)との組み合わせによる第2演出(例えば、擬似連3演出)と、を実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より後→第3の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)と第3の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)との組み合わせによる第3演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能である。
第1演出と第3演出とを実行する割合と、第1演出と第2演出と第3演出とを実行する割合と、は異なる(例えば、図53における、変動演出パターン3、9、14、15の擬似連回数1回(擬似連2演出)では、変動演出パターン3のように、擬似連は実行するものの特定画像31eは表示しない場合があるが、変動演出パターン10〜12、16〜18の擬似連回数2回(擬似連3演出)では、いずれの変動演出パターンでも特定画像31eを表示するので、第1演出と第2演出とを実行した場合の方が、第1演出のみを実行した場合に比べ、第3演出が実行される割合が高い)。
といった特徴がある。
これにより、演出内容がSPリーチ等の実行により複雑化しても、リーチ演出がハズレとなって終了したことを明確に認識させることができる。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前→第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」、「擬似連3報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2実行期間」、「擬似連3実行期間」)との組み合わせによる第1演出(例えば、擬似連2演出、擬似連3演出)を実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より後→第2の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)と第2の示唆演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)との組み合わせによる第2演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能である。
大当たり判定の結果がハズレの場合に第1演出と第2演出とを実行する割合と、大当たり判定の結果が大当たりの場合に第1演出と第2演出とを実行する割合と、は異なる(例えば、図53の、変動演出パターン7〜18は、ハズレである場合に特定画像31eを表示する変動演出パターンであり、変動演出パターン30は、大当たりである場合に特定画像31eを表示する変動演出パターンである。故に、ハズレである場合の方が、大当たりである場合に比べて、特定画像31eが表示され易い)。
といった特徴がある。
これにより、「特定画像」の表示=大当たり判定の結果がハズレであった、と遊技者に認識させ易くすることができ、「特定画像」の表示により、リーチ演出がハズレで終了したと認識させ易くすることができる。
すなわち、
変動演出において、
大当たり判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、
当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)とを実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より前→第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」)とからなる演出(例えば、擬似連2演出)を実行可能である。
大当たり判定の結果を報知する所定タイミング(例えば、図52の(a)T12)より後→第2の示唆報知演出(例えば、特定画像31eの表示)と第2の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)とからなる演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能である。
そして、上記の演出の実行時間が異なっている。
といった特徴がある。
これにより、例えば、大当たり判定の結果を報知するタイミングより前に行われる「第1の示唆報知演出」から「第1の示唆演出」においては、大当たりに対する期待感を維持することができる。
一方、例えば、大当たり判定の結果を報知するタイミングより後に行われる「第2の示唆報知演出」から「第2の示唆演出」においては、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
次に、図58〜図61を用いて、特定画像に係る第4の特徴部について説明する。
なお、図58〜図61では、主に図柄煽り演出について言及するものであるから記載を省略しているものがあるが、図42〜図46で述べた内容や、図47〜図51で述べた内容や、図52〜図57で述べた内容は、適宜組み合わせて用いることができる。
図58(a)は、演出図柄38の振分(ノーマルリーチハズレ時)を示すテーブルであり、当該テーブルは、例えば、サブROM120bに記憶されている。例えば、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドと、変動パターン指定コマンドとに基づいて、演出図柄指定コマンドが示す停止特図データが「00」であり、変動パターン指定コマンドが示す変動パターンが「変動パターン4」であれば、図58(a)で示すノーマルリーチハズレ時のテーブルを参照して、どの演出図柄38を用いてリーチ演出を行い、ハズレとするか、を決定する。
図58(a)に示すように、「1図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「2図柄」は、振分割合が「20%」となっており、「3図柄」は、振分割合が「5%」となっており、「4図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「5図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「6図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「7図柄」は、選択されない振分割合となっており、「8図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「9図柄」は、振分割合が「10%」となっている。
図58(b)は、演出図柄38の振分(SPリーチ以上ハズレ時)を示すテーブルであり、当該テーブルは、例えば、サブROM120bに記憶されている。例えば、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドと、変動パターン指定コマンドとに基づいて、演出図柄指定コマンドが示す停止特図データが「00」であり、変動パターン指定コマンドが示す変動パターンが「変動パターン5〜10」のいずれかであれば、図58(b)で示すSPリーチ以上ハズレ時のテーブルを参照して、どの演出図柄38を用いてリーチ演出を行い、ハズレとするか、を決定する。
図58(b)に示すように、「1図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「2図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「3図柄」は、振分割合が「9%」となっており、「4図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「5図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「6図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「7図柄」は、振分割合が「1%」となっており、「8図柄」は、振分割合が「15%」となっており、「9図柄」は、振分割合が「10%」となっている。
例えば、ハズレである場合、「7図柄」によるノーマルリーチは実行されず、「7図柄」によるSPリーチ以上は実行される余地があるから、「7図柄」でリーチ状態になると、必ず、SPリーチ以上が行われる。
なお、SPリーチ以上でハズレであると、図33で示すように、「特定画像」の表示を伴うため、「7図柄」でリーチ状態になると、必ず、SPリーチ以上が行われ、必ず、特定画像の表示を伴う、といったことがいえる。
一方、例えば、ハズレである場合、「6図柄」でリーチ状態になると、「ノーマルリーチ」、「SP以上リーチ」のどちらの可能性もある。すなわち、「6図柄」の場合は、「ノーマルリーチ」で終了して、「特定画像」が表示されない場合と、「SP以上リーチ」が実行されて、「特定画像」が表示される場合とがある。
すなわち、ハズレである場合の、「6図柄」でリーチ状態になったときと、「7図柄」でリーチ状態になったときとでは、「7図柄」が必ず「特定画像」の表示を伴う分、「特定画像」が表示され易い、といった傾向にある。
なお、図58の振分は、当該傾向に準じれば、適宜変更可能である。例えば、ノーマルリーチハズレ時に「7図柄」を選択してもよい。
ここで、図58の理解を容易とするために、(a)「6図柄」でリーチ状態となったときと、(b)「7図柄」でリーチ状態となったときとの表示態様を図59のアニメーションを用いて補足説明を行う。
図59は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
また、図59においては、仮停止表示を省略して記載している。
(a)は、「6図柄」でリーチ状態となったときであり、この場合、(N1)で示すように、ノーマルリーチハズレとなる場合(特定画像31eの表示なし)と、(SP1−1)で示すように、SPリーチ以上ハズレとなる場合と、がある。SPリーチ以上ハズレとなる場合は、(SP1−2)で示すように、特定画像31eが表示される。
(b)は、「7図柄」でリーチ状態となったときであり、この場合、SPリーチ以上ハズレとなる場合しかない。すなわち、(SP1−2)で示すように、特定画像31eが表示される場合しかない。
よって、ハズレである場合の、「6図柄」でリーチ状態になったときと、「7図柄」でリーチ状態になったときとでは、「7図柄」が必ず「特定画像」の表示を伴う分、「特定画像」が表示され易い、といった傾向にある。
図60(a)は、図柄煽り成功時の演出図柄38の振分を示すテーブルであり、当該テーブルは、例えば、サブROM120bに記憶されている。例えば、サブCPU120aは、変動演出パターンとして、「変動演出パターン8」、「変動演出パターン20」、「変動演出パターン27」(演出構成に図柄煽り成功を含む変動演出パターン)のいずれかを決定した場合は、図60(a)で示す図柄煽り成功時の演出図柄38の振分を示すテーブルを参照して、どの演出図柄38を用いて図柄煽りを行い、リーチ状態とするか、を決定する。
図60(a)に示すように、「1図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「2図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「3図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「4図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「5図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「6図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「7図柄」は、振分割合が「4%」となっており、「8図柄」は、振分割合が「12%」となっており、「9図柄」は、振分割合が「12%」となっている。
図60(b)は、図柄煽り失敗時の演出図柄38の振分を示すテーブルであり、当該テーブルは、例えば、サブROM120bに記憶されている。例えば、サブCPU120aは、変動演出パターンとして、「変動演出パターン2」(演出構成に図柄煽り失敗を含む変動演出パターン)を決定した場合は、図60(b)で示す図柄煽り失敗時の演出図柄38の振分を示すテーブルを参照して、どの演出図柄38を用いて図柄煽りを行うか、を決定する。
図60(b)に示すように、「1図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「2図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「3図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「4図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「5図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「6図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「7図柄」は、振分割合が「20%」となっており、「8図柄」は、振分割合が「10%」となっており、「9図柄」は、振分割合が「10%」となっている。
すなわち、「7図柄」は、他の図柄に比べて、図柄煽り失敗が発生し易く、図柄煽り成功が発生し難い、傾向にある。例えば、「6図柄」であれば、「7図柄」に比べて、図柄煽り成功が発生し易い分、図柄煽り演出が発生したときに、リーチ状態が形成され易い。
また、ハズレ時の図柄煽り成功が行われる変動演出パターンは、「変動演出パターン8」であり、当該「変動演出パターン8」は、特定画像の表示を伴う変動演出パターンである。
故に、「6図柄」を用いた図柄煽り演出が発生したときは、「7図柄」を用いた図柄煽り演出が発生したときに比べて、「変動演出パターン8」が実行されている可能性が高く、特定画像が表示され易い、といった傾向にある。
なお、図60の振分は、当該傾向に準じれば、適宜変更可能である。例えば、「7図柄」も他の図柄と均等に選ばれるようにしてもよいし、「7図柄」を、図柄煽り成功時に、他の図柄よりも選択し易くして、図柄煽り失敗時に、他の図柄よりも選択し難くしてもよい。
また、「奇数図柄」を、図柄煽り成功時に、「偶数図柄」よりも選択し易くして、図柄煽り失敗時に、「偶数図柄」よりも選択し難くしてもよい。また、「偶数図柄」と「奇数図柄」とが逆の関係であってもよい。
ここで、図60の理解を容易とするために、「7図柄」による図柄煽り失敗の表示例と、「7図柄」による図柄煽り成功の表示例とを図61を用いて補足説明する。
図61は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
また、図61においては、仮停止表示を省略して記載している。
図柄煽り失敗では、(a)において、左演出図柄38aとして「7図柄」が仮停止表示しており、右演出図柄38cとして「7図柄」が画面上方からゆっくりと仮停止表示位置に向かって下降し、仮停止表示位置に止まるか否かを煽っている。このとき、音声出力装置32からも、右演出図柄38cの「7図柄」が仮停止表示位置に止まるか否かを煽る「ゴゴゴ♪」という効果音が出力される。
そして、(b)では、効果音が変化(「ゴワーン♪」という効果音に変化)して、右演出図柄38cの「7図柄」が仮停止表示位置に止まるか否かをさらに煽っている。なお、「7図柄」は、図58でも述べたように、SPリーチ以上ハズレ時に選ばれ難くなっているから、「7図柄」でリーチ状態となると、大当たりへの期待度はかなり向上する。よって、このような位置づけとなっている図柄を有している場合に、図柄煽り演出は、遊技興趣を向上させる上で有効な演出である。
そして、(c)では、音声出力装置32から、「スカッ」といった効果音が出力され、同時に、右演出図柄38cの「7図柄」が画面下方に移動した様子が表示されている。すなわち、左演出図柄38aとして「7図柄」と同じ図柄が右演出図柄38cとして仮停止表示位置に仮停止表示しなかった、すなわち、図柄煽りに失敗したことを示している。
そして、(d)では、右演出図柄38cとして「8図柄」が仮停止表示し、リーチ状態とならなかったことを示している。
次に、図柄煽り成功では、(a)および(b)では、図柄煽り失敗と同様であるが、(c)において、音声出力装置32から、「カキーン♪」といった効果音が出力され、同時に、右演出図柄38cの「7図柄」が仮停止表示位置に仮停止表示した、すなわち、図柄煽りに成功したことを示している。そして、(d)では、右演出図柄38cとして「7図柄」が仮停止表示し、リーチ状態となったことを示している。
なお、図58〜図61を実行する遊技状態は問わない。例えば、全ての遊技状態で適用してもよいし、一部の遊技状態で適用してもよい。
(図58〜図61のまとめ)
すなわち、図58〜図61では、以下の特徴を有している。
すなわち、
大当たり判定の結果がハズレである場合(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)、
特定画像31eの表示を伴う、第1の特定図柄(例えば、6図柄の演出図柄38)を用いるリーチ演出(変動演出パターン)と、特定画像31eの表示を伴う、第2の特定図柄(例えば、6図柄の演出図柄38)を用いるリーチ演出(変動演出パターン)とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、大当たり判定処理がハズレである場合、6図柄は、ノーマルリーチ時においても選ばれる分、特定画像31eが表示されないことがあるが、7図柄は、SPリーチ以上である場合にのみ選ばれる分、特定画像31eが表示される。故に、6図柄でリーチとなった場合と、7図柄でリーチとなった場合とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
といった特徴がある。
これにより、図柄(演出図柄38)によって特定画像が表示される割合が異なるので、遊技興趣を向上することができる。
すなわち、
第1の特定図柄(例えば、6図柄の演出図柄38)を用いて、リーチ演出とするか否かの第1の示唆演出(例えば、6図柄によるリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出)を実行する場合と、
第2の特定図柄(例えば、7図柄の演出図柄38)を用いて、リーチ演出とするか否かの第2の示唆演出(例えば、7図柄によるリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出)を実行する場合とがある。
特定画像31eの表示を伴う、第1の示唆演出を実行してからリーチ演出を実行する変動演出(変動演出パターン)と、特定画像31eの表示を伴う、第2の示唆演出を実行してからリーチ演出を実行する変動演出(変動演出パターン)とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、6図柄は7図柄に比べて図柄煽り演出が成功し易く、7図柄は6図柄に比べて図柄煽り演出が失敗し易い。故に、6図柄の方が7図柄よりもリーチとなり易く、リーチとなり易い分、特定画像31eが表示され易く、6図柄でリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出と、7図柄でリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
といった特徴がある。
これにより、図柄によって特定画像が表示される割合が異なるので、遊技興趣を向上することができる。
次に、図62〜図67を用いて、特定画像に係る第5の特徴部について説明する。
なお、図62〜図67では、主に操作促進画像について言及するものであるから記載を省略しているものがあるが、図42〜図46で述べた内容や、図47〜図51で述べた内容や、図52〜図57で述べた内容や、図58〜図61で述べた内容は、適宜組み合わせて用いることができる。
図62は、本実施形態における操作促進画像の表示例を示している。
図62は、画像表示装置31のみを抜き出して記載したものであり、画像表示装置31の各表示要素は、図43等で述べた内容と同じであるため、説明を省略する。
「第1操作促進画像」とは、31qで示されるように、演出ボタン35が非突出状態であって、当該状態に対応する操作促進画像を指している。よって、操作促進画像においても、上方に突出していない様子を示す画像が表示される。
「第2操作促進画像」とは、31rで示されるように、演出ボタン35が突出状態であって、当該状態に対応する操作促進画像を指している。よって、操作促進画像においても、上方に突出している様子を示す画像が表示される。
なお、(a)〜(e)は、操作促進画像の表示から、確定停止表示までの流れを示しており、特に、(c)において、特定画像31eが表示されたことを示している。
すなわち、第1操作促進画像31qが表示される変動演出においても、第2操作促進画像31rが表示される変動演出においても、特定画像31eが表示可能であり、共通する特定画像31eが表示されることになる。
これにより、第2操作促進画像31rが表示される変動演出であるからといって、特別な特定画像31eが表示されるわけではなく、第2操作促進画像31rが表示される変動演出であっても、リーチ演出がハズレとなって終了したことを明確に認識させることができる。
また、特定画像31eを、第1操作促進画像31q用と、第2操作促進画像31r用とで、それぞれ用意する必要がなくなり、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
なお、図62では、「第1操作促進画像」と「第2操作促進画像」の例として、演出ボタン35が非突出状態である画像と、演出ボタン35が突出状態である画像とを用いて説明したが、「第1操作促進画像」と「第2操作促進画像」とで大当たりへの期待度が異なっていれば、どのような態様であってもよい。
例えば、演出ボタン35が突出状態とならない遊技機にあっては、演出ボタン35が非突出状態であって通常色(例えば、青)である画像を「第1操作促進画像」として、演出ボタン35が非突出状態であって通常色とは異なる色(例えば、赤)である画像を「第2操作促進画像」として当てはめてもよい。
また、演出ボタン35の他に、別の操作手段(上述の演出レバー)を有する遊技機にあっては、演出ボタン35に対応する画像を「第1操作促進画像」として、別の操作手段(上述の演出レバー)に対応する画像を「第2操作促進画像」として当てはめてもよい。
次に、図63を用いて、ハズレ時の、変動演出パターン毎の表示可能な操作促進画像と実行可能タイミングについて説明する。
なお、対応演出において「決め」と記載しているのは、大当たり判定の結果を報知する報知期間(例えば、図42であれば、(c)T4〜(c)T5)が該当する。
すなわち、大当たり判定の結果を報知する報知期間においては、遊技者に演出ボタン35を操作させて(操作しなかった場合は所定時間の経過をもって)、大当たり判定の結果を報知することができる。
なお、以下において、「決め」を「決め演出」ということがある。
また、「決め演出」は、遊技者に演出ボタン35を操作させて(操作しなかった場合は所定時間の経過をもって)、大当たり判定の結果を報知するものと、遊技者に演出ボタン35を操作させずに、大当たり判定の結果を報知するものとの両方を実行可能に備えるものでもよいし、いずれか一方のみを実行可能に備えるものでもよい。
例えば、変動演出パターン1であれば、表示可能(実行可能)な操作促進画像として、第1操作促進画像が規定されており、実行可能タイミングとして、変動開始時が規定されている。さらに、対応演出として、セリフ予告演出が規定されている。
すなわち、変動演出パターン1であれば、変動開始時に、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、セリフ予告演出が実行される、といったことを示している。
例えば、変動演出パターン7であれば、表示可能(実行可能)な操作促進画像として、第1操作促進画像が規定されており、実行可能タイミングとして、変動開始時およびSPリーチ時が規定されている。さらに、対応演出として、セリフ予告演出および決め演出が規定されている。
すなわち、変動演出パターン7であれば、変動開始時に、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、セリフ予告演出が実行され、決め演出時に、再度、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、大当たり判定の結果が報知される、といったことを示している。
例えば、変動演出パターン12であれば、表示可能(実行可能)な操作促進画像として、第1操作促進画像および第2操作促進画像が規定されており、実行可能タイミングとして、変動開始時およびSPリーチ時が規定されている。さらに、対応演出として、セリフ予告演出および決め演出が規定されている。
すなわち、変動演出パターン12であれば、変動開始時に、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、セリフ予告演出が実行され、決め演出時に、第2操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、大当たり判定の結果が報知される、といったことを示している。
例えば、変動演出パターン16であれば、表示可能(実行可能)な操作促進画像として、第1操作促進画像が規定されており、実行可能タイミングとして、変動開始時およびSPリーチ時およびSPSPリーチ時が規定されている。さらに、対応演出として、セリフ予告演出および決め演出が規定されている。
すなわち、変動演出パターン16であれば、変動開始時に、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、セリフ予告演出が実行され、SPリーチ時の決め演出時に、再度、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、大当たり判定の結果が報知され(この場合、引き分け演出が発生し、SPSPリーチに発展する)、SPSPリーチ時の決め演出時に、再度、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、大当たり判定の結果が報知される、といったことを示している。
例えば、変動演出パターン18であれば、表示可能(実行可能)な操作促進画像として、第1操作促進画像および第2操作促進画像が規定されており、実行可能タイミングとして、変動開始時およびSPSPリーチ時が規定されている。さらに、対応演出として、セリフ予告演出および決め演出が規定されている。
すなわち、変動演出パターン18であれば、変動開始時に、第1操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、セリフ予告演出が実行され、SPSPリーチ時の決め演出時に、第2操作促進画像が表示されて、演出ボタン35を操作すれば、大当たり判定の結果が報知される、といったことを示している。
なお、その他の変動演出パターンにおいても同様であるため、詳細な説明は省略する。また、対応演出は、セリフ予告演出や決め演出に限らず、演出ボタン35の操作を伴う演出であれば、他の演出を適用してもよい。
すなわち、ハズレの変動演出パターンには、変動演出中に、第1操作促進画像の表示を伴う変動演出パターンと、第1操作促進画像の表示を複数回伴う変動演出パターンと、第1操作促進画像および第2の操作促進画像の表示を伴う変動演出パターンとを有している。
さらに、変動演出中に、第1操作促進画像の表示を少なくとも1回伴う変動演出(変動演出パターン1〜3、5〜18)には、特定画像の表示を伴う変動演出パターン(変動演出パターン7〜18)と、特定画像の表示を伴わない変動演出パターン(変動演出パターン1〜3、5、6)とがあるのに対して、変動演出中に、第2操作促進画像の表示を伴う変動演出(変動演出パターン12、18)には、特定画像の表示を伴う変動演出パターンのみ(変動演出パターン12、18)がある。すなわち、変動演出中に、第2操作促進画像の表示を伴う場合、特定画像が表示されない、といったことはない。
これにより、第2操作促進画像の表示を伴いハズレが報知された場合であっても、特定画像が表示されることで、リーチ演出がハズレで終了したことを明確に認識させることができる。
次に、図64を用いて、SPリーチ以上(ハズレ時)の第1操作促進画像と第2操作促進画像の対応関係等について説明する。
図64(a)は、ハズレのSPリーチ以上ハズレの変動演出パターン(変動演出パターン7〜18)を抜粋したものである。
すなわち、いずれの変動演出パターンも特定画像の表示を伴う変動演出パターンである。
(a)は、SPリーチ以上(ハズレ時)の第1操作促進画像と第2操作促進画像の対応関係を示しており、各変動演出パターンにおける決め演出で表示される操作促進画像との関係を示している。
すなわち、第1操作促進画像は、変動演出パターン7〜11、13〜17が規定されているのに対して、第2操作促進画像は、変動演出パターン12、18が規定されている。また、変動演出パターン12は、変動パターン7が決定された場合の振分割合が「10%」であり、変動演出パターン18は、変動パターン10が決定された場合の振分割合が「10%」であることから、選ばれ難い変動演出パターンであるといえる。
(b)は、SPリーチ以上(ハズレ)の第1操作促進画像と第2操作促進画像の出現率の比較を示しており、例えば、決め演出で表示される操作促進画像が第1操作促進画像である変動演出パターンは、全体の振分が「580/600」であるのに対して、決め演出で表示される操作促進画像が第2操作促進画像である変動演出パターンは、全体の振分が「20/600」である。すなわち、SPリーチ以上ハズレ時の出現率は、第1操作促進画像が「29/30」となり、第2操作促進画像が「1/30」となる。つまり、SPリーチ以上ハズレ時は、決め演出で第2操作促進画像よりも第1操作促進画像が表示され易い関係になっている。
すなわち、第1操作促進画像が表示されて特定画像が表示されるよりも、第2操作促進画像が表示されて特定画像が表示される方が、出現し難い、といえる。
なお、第2操作促進画像が表示されて特定画像が表示されるよりも、第1操作促進画像が表示されて特定画像が表示される方が、出現し難く構成してもよい。
また、SPリーチ以上においては、決め演出で、第1操作促進画像の方が第2操作促進画像よりもハズレが報知され易い、換言すれば、決め演出で、第2操作促進画像の方が第1操作促進画像よりも大当たりが報知され易い、といった関係になっている。
すなわち、第1操作促進画像は、相対的に大当たり期待度が「低」となり、第2操作促進画像は、相対的に大当たり期待度が「高」となる。
よって、特定画像の表示を伴う変動演出パターンは、第1操作促進画像が表示された場合の方が出現し易く、第2操作促進画像が表示された場合の方が出現し難い、といえる。
また、SPリーチ以上ハズレにおいて、第1操作促進画像が表示された場合の方が、第2操作促進画像が表示された場合に比べてハズレの可能性が高いので、第1操作促進画像が表示された場合の方が、第2操作促進画像が表示された場合に比べて特定画像が表示され易い、といえる。
なお、第2操作促進画像が表示された場合の方が、第1操作促進画像が表示された場合に比べて特定画像が表示され易く構成してもよい。
次に、図65を用いて、高確率遊技状態と低確率遊技状態での比較した説明を行う。なお、図65(a)は、SPリーチ以上における決め演出において、第1操作促進画像または第2操作促進画像が表示された場合のハズレおよび大当たりの割合を簡易に示す図であり、図65(b)は、SPリーチ以上における決め演出において、第2操作促進画像が表示された場合のハズレおよび大当たりの割合を簡易に示す図である。
(a)は、高確率遊技状態と低確率遊技状態での比較であり、高確率遊技状態において、SPリーチ以上である場合、決め演出で第1操作促進画像または第2操作促進画像が表示されてハズレとなる割合は「10/100」であり、大当たりとなる割合は「90/100」である。一方、低確率遊技状態において、SPリーチ以上である場合、決め演出で第1操作促進画像または第2操作促進画像が表示されてハズレとなる割合は「70/100」であり、大当たりとなる割合は「30/100」である。
すなわち、高確率遊技状態の方が、SPリーチ以上で決め演出に至った場合(決め演出でいずれかの操作促進画像が表示された場合)、大当たりとなり易く、低確率遊技状態の方が、SPリーチ以上で決め演出に至った場合(決め演出でいずれかの操作促進画像が表示された場合)、ハズレとなり易い、といった傾向にある。
つまり、高確率遊技状態における決め演出において操作促進画像が表示された場合よりも、低確率遊技状態における決め演出において操作促進画像が表示された場合の方が、ハズレやすい分、特定画像が表示され易い、といえる。
なお、図65(a)で記載している選択割合は、一例に過ぎず、任意に変更することができる。例えば、高確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「50/100」として、高確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「50/100」としてもよい。
また、例えば、高確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「70/100」として、高確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「30/100」としてもよい。
また、例えば、低確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「50/100」として、低確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「50/100」としてもよい。
また、例えば、低確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「70/100」として、低確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「30/100」としてもよい。
(b)は、さらに、決め演出で表示された操作促進画像が第2操作促進画像であった場合の比較であり、高確率遊技状態において、SPリーチ以上である場合、決め演出で第2操作促進画像が表示されてハズレとなる割合は「1/100」であり、大当たりとなる割合は「99/100」である。一方、低確率遊技状態において、SPリーチ以上である場合、決め演出で第2操作促進画像が表示されてハズレとなる割合は「20/100」であり、大当たりとなる割合は「80/100」である。
すなわち、いずれの遊技状態においても、決め演出で第2操作促進画像が表示されれば、大当たりが報知され易い傾向にあるが、高確率遊技状態の方が、SPリーチ以上で決め演出に至った場合(決め演出で第2操作促進画像が表示された場合)、大当たりとなり易く、低確率遊技状態の方が、SPリーチ以上で決め演出に至った場合(決め演出で第2操作促進画像が表示された場合)、高確率遊技状態に比べるとハズレとなり易い、といった傾向にある。
つまり、高確率遊技状態における決め演出において第2操作促進画像が表示された場合よりも、低確率遊技状態における決め演出において第2操作促進画像が表示された場合の方が、ハズレやすい分、特定画像が表示され易い、といえる。
なお、図65(b)で記載している選択割合は、一例に過ぎず、任意に変更することができる。例えば、高確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「30/100」として、高確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「70/100」としてもよいし、高確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「50/100」として、高確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「50/100」としてもよい。
また、例えば、低確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「40/100」として、低確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「60/100」としてもよいし、低確率遊技状態において、ハズレである場合は、選択割合を「50/100」として、低確率遊技状態において、大当たりである場合は、選択割合を「50/100」としてもよい。
次に、図66、図67、図75を用いて、変動演出パターン毎の演出ボタンの振動回数と実行可能タイミングについて説明する。
なお、図66において、「開始」とは、変動演出の開始時を示しており、すなわち、変動演出の開始時に、演出ボタン35が振動することを示している。また、「決め」とは、SPリーチ以上の決め演出を示しており、決め演出後の、例えば、図67で示すタイミングT0において、演出ボタン35が振動することを示している。
なお、図66では、SPリーチ以上の決め演出で、演出ボタン35の操作を伴う変動演出パターンを抜粋している。
図66に示すように、演出ボタンの振動回数は、ハズレである場合は、「開始」における振動は可能であるが、「決め」における振動は不能となっている。具体的には、変動演出パターン12、16〜18は、「開始」において、演出ボタン35が振動するようになっており、「決め」において、演出ボタン35が振動しないようになっている。その他の、ハズレの変動演出パターンは、「開始」および「決め」ともに、演出ボタン35が振動しないようになっている。
一方、大当たりである場合は、「開始」における振動も、「決め」における振動も可能となっている。具体的には、変動演出パターン19〜24、26、27、30は、「開始」では、演出ボタン35が振動しないが、「決め」では、演出ボタン35が振動するようになっている。また、変動演出パターン25、28、29、31は、「開始」においても、「決め」においても、演出ボタン35が振動するようになっている。
よって、ハズレの場合は、1の変動演出において、演出ボタン35が「0」回、または「1」回振動可能であり、大当たりの場合は、1の変動演出において、演出ボタン35が「1」回、または「2」回振動可能である。
すなわち、演出ボタン35の振動回数が多い場合(大当たり=1回または2回)の方が、少ない場合(ハズレ=0回または1回)に比べて、特定画像が表示され難い(ハズレの方が表示され易い)、といった傾向にある。
なお、図66では、演出ボタンの振動回数について簡易に示しているに過ぎず、上記傾向に準じていれば、振動回数は適宜変更可能である。例えば、1の変動演出において振動するポイントはさらに多くてもよい。例えば、変動演出の中盤(例えば、SPリーチに移行するとき)に振動させてもよい。
図75は、その具体例である。なお、図75において、「途中」とは、上述したように、変動演出の中盤(例えば、SPリーチに移行するとき)等が当てはまる。
図75に示すように、振動の「回数」という観点であると、大当たりの場合は、少なくとも1回、「決め」で振動するように構成されており、また、「開始」、「途中」、「決め」の全てで振動する変動演出パターンも備えていることから、図66同様、ハズレの場合に比べると、演出ボタン35が振動し易くなっている。
よって、図66同様、演出ボタン35の振動回数が多い場合(大当たり=1回〜3回)の方が、少ない場合(ハズレ=0回〜2回)に比べて、特定画像が表示され難い(ハズレの方が表示され易い)、といった傾向にある。
一方、図75の例では、変動演出パターンによっては、ハズレの場合の方が、大当たりの場合に比べて、振動回数が多くなるケースもある。
例えば、ハズレの、変動演出パターン15、17、18は、「開始」と「途中」とで、それぞれ振動するので、振動回数は2回となる。これに対して、大当たりの、変動演出パターン19、20、21は、「決め」のみで振動するので、振動回数は1回となる。よって、演出ボタン35の振動回数が多い場合(ハズレ=2回)の方が、少ない場合(大当たり=1回)に比べて、特定画像が表示され易い、といったケースも生じ得る。
すなわち、「決め」で振動すれば、大当たりとなるので、大当たりに対する期待度としては、「決め」>「開始」≒「途中」となり、振動する「タイミング」という観点であると、
(イ)「決め」で振動した場合(振動回数は1回)、例えば、「変動演出パターン19」
(ロ)「決め」以外で振動した場合(振動回数は2回)、例えば、「変動演出パターン18」
上記(ロ)のように、上記(イ)の振動回数を上回ったとしても、上記(ロ)の方が、特定画像が表示され易い、といった関係になる。
このように、図66のように、振動する「回数」で見た場合と、図75のように、振動する「タイミング」で見た場合とで、振動回数と特定画像の表示割合との関係が変化することがある。
図67は、演出ボタン35を振動させるタイミングを示すタイムチャート7である。
演出ボタン35が振動しない例として、(a)変動演出パターン7を用いて、演出ボタン35が振動する例として、(b)変動演出パターン21を用いて、説明する。
(a)は、変動演出パターン7であり、タイミングT0の大当たり判定の結果を報知するタイミングの直前に、例えば、図62で示す操作促進画像を表示する(ボタン画像+押せ!を表示する)。なお、タイミングT0の大当たり判定の結果を報知するタイミングの直前に、ボタン画像+押せ!を表示する演出が上述した「決め演出」である。
そして、タイミングT0において、大当たり判定の結果がハズレであったことが報知される。
そして、タイミングT1〜タイミングT2にかけて、特定画像が2S間にわたり表示され、その後、「仮停止表示期間」、「確定停止表示期間」と移行するが、演出ボタン35は、タイミングT4に至るまで、振動しないようになっている。
すなわち、ハズレの変動演出パターンでは、演出ボタン35は振動しない。
(b)は、変動演出パターン21であり、タイミングT0の大当たり判定の結果を報知するタイミングの直前に、例えば、図62で示す操作促進画像を表示する(ボタン画像+押せ!を表示する)。
そして、タイミングT0において、大当たり判定の結果が大当たりであったことが報知される。
そして、タイミングT0において、大当たりの報知が行われるとともに、演出ボタン35がタイミングT3に至るまで振動することになる。
これにより、大当たりに至って高揚している遊技者の気分をさらに高揚させることができる。
なお、特定画像は、タイミングT3に至るまで表示されることはない。
すなわち、大当たりの変動演出パターンでは、例えば、大当たり判定の結果を報知するタイミングT0において、演出ボタン35が振動する。
なお、上記例では、演出ボタン35を振動させる態様にて説明したが、振動に限らず、他の態様であってもよい。例えば、単に第1位置から第2位置に変化する態様であってもよいし、演出ボタン35を第1発光色から第2発光色とする態様であってもよい。
なお、図62〜図67を実行する遊技状態は問わない。例えば、全ての遊技状態で適用してもよいし、一部の遊技状態で適用してもよい。
なお、変動演出パターン30の復活演出において、第1操作促進画像または第2操作促進画像が表示されることがあってもよい。
このように特定画像31eの表示後においても第1操作促進画像または第2操作促進画像が表示されることがあるとしても、第1操作促進画像および第2操作促進画像は、特定画像31eの表示後よりも、特定画像31eの表示前の方が表示され易い振分でよい。
(図62〜図67のまとめ)
すなわち、図62〜図67では、以下の特徴を有している。
すなわち、
第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出(例えば、図62の第1操作促進画像)と、当該第1操作促進画像が実行される場合よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出(例えば、図62の第2操作促進画像)と、がある。
特定画像31eの表示を伴う、第1操作促進演出を実行する変動演出(例えば、図64)と、特定画像31eの表示を伴う、第2操作促進演出を実行する変動演出(例えば、図64)とは、それぞれ実行割合が異なっている(例えば、第1の操作促進演出はハズレ時に実行され易く、第2の操作促進演出はハズレ時に実行され難い関係にあり、それに伴い、特定画像31eの表示を伴う変動演出の実行割合も異なる)。
といった特徴がある。
これにより、例えば、第1操作促進画像が実行される場合、特定画像が表示されてハズレとなることが多くなり、一方で、第2操作促進画像が実行される場合、特定画像が表示されずに大当たりとなることが多くなる。故に、特定画像の表示=ハズレを示唆していることを把握でき、このような表示からも大当たり判定の結果を推測できるので、遊技興趣を向上させることができる。
すなわち、
第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出(例えば、図62の第1操作促進画像)と、当該第1操作促進画像が実行される場合よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出(例えば、図62の第2操作促進画像)と、がある。
第1操作促進演出を実行する変動演出(例えば、図62、図63)においても、第2操作促進演出を実行する変動演出(例えば、図62、図63)においても(例えば、第1の操作促進演出を伴う変動演出においても、第2の操作促進演出を伴う変動演出においても)、特定画像31eが表示可能である。
といった特徴がある。
これにより、いずれの変動演出であっても、リーチ演出がハズレとなって終了したことを明確に認識させることができる。
また、特定画像を、第1操作促進画像用と、第2操作促進画像用とで、それぞれ用意する必要がなくなり、CGROM156の使用領域の削減に繋がる。
すなわち、
第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出(例えば、図62の第1操作促進画像)と、当該第1操作促進画像が実行される場合よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出(例えば、図62の第2操作促進画像)と、がある。
第1操作促進演出を伴う変動演出→特定画像31eを表示する場合と、表示しない場合とがある(例えば、変動演出パターン7は第1操作促進画像を表示可能であり、特定画像31eが表示可能である。一方、変動演出パターン1は第1操作促進画像を表示可能であるが、特定画像31eを表示しない)。
第2操作促進演出を伴う変動演出→特定画像31eを表示する(例えば、変動演出パターン12、変動演出パターン18は、第2操作促進画像を表示可能であり、特定画像31eが表示可能である)。
といった特徴がある。
これにより、リーチ演出がハズレで終了したことを明確に認識させることができる。
すなわち、
操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出と、第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出)の実行を伴って前記判定の結果を報知する判定結果報知演出(例えば、決め演出)を実行可能である。
通常遊技状態において、特定画像31eの表示を伴う判定結果報知演出(例えば、決め演出)を実行する割合と、高確率遊技状態において、特定画像31eの表示を伴う判定結果報知演出(例えば、決め演出)を実行する割合とは異なる(例えば、通常遊技状態に大当たりと判定される割合(1/300)と高確率遊技状態に大当たりと判定される割合(1/60)とは異なり、通常遊技状態の方がハズレのSPリーチ以上が実行され易い分、特定画像31eの表示を伴う決め演出を実行する割合も異なる)。
といった特徴がある。
これにより、遊技状態によって特定画像の出現度合いが変化するので、遊技興趣を向上させることができる。
すなわち、
第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出(例えば、図62の第1操作促進画像)と、当該第1操作促進画像が実行される場合よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出(例えば、図62の第2操作促進画像)と、がある。
大当たり判定の結果がハズレである場合、
特定画像31eの表示を伴う、第1操作促進演出を実行する変動演出と、特定画像31eの表示を伴う、第2操作促進演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なっている(例えば、第1操作促進画像の表示される方が、第2操作促進画像が表示されるよりもハズレとなり易く、ハズレとなり易い分、特定画像31eが表示され易い。故に、特定画像31eの表示を伴う、第1の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出と、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる)。
といった特徴がある。
これにより、第1操作促進画像が実行される場合、特定画像が表示されてハズレとなることが多くなり、一方で、第2操作促進画像が実行される場合、特定画像が表示されずに大当たりとなることが多くなる。故に、特定画像の表示=ハズレを示唆していることを把握でき、このような表示からも大当たり判定の結果を推測できるので、遊技興趣を向上させることができる。
すなわち、
第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出(例えば、図62の第1操作促進画像)と、当該第1操作促進画像が実行される場合よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出(例えば、図62の第2操作促進画像)と、がある。
通常遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2操作促進演出を実行する変動演出と、高確率遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2操作促進演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、通常遊技状態に大当たりと判定される割合と高確率遊技状態に大当たりと判定される割合とは異なり、通常遊技状態の方がハズレのSPリーチ以上が実行され易い分、第1遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出と、第2遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる)。
といった特徴がある。
これにより、遊技状態によって特定画像の出現度合いが変化するので、遊技興趣を向上させることができる。
すなわち、
リーチ演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像を表示する第1操作促進演出と、第2操作促進画像を表示する第2操作促進演出)を実行可能である。
操作手段(例えば、演出ボタン35)は、第1態様(例えば、振動していない態様)から、第2態様(例えば、振動している態様)にすることが可能である。
操作手段(例えば、演出ボタン35)を第2態様(例えば、振動している態様)にする回数が第1回数(例えば、0回)の場合と、操作手段(例えば、演出ボタン35)を第2態様(例えば、振動している態様)にする回数が第2回数(例えば、1回)の場合とでは、特定画像31eが表示される割合は異なる(例えば、ハズレの場合は、演出ボタン35の振動回数が0回であり、大当たりの場合は、演出ボタン35の振動回数が1回であり、振動回数が0回であった場合の方が、ハズレの分、特定画像31eが表示され易い。故に、操作手段を振動させない場合と、操作手段を振動させる場合とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
といった特徴がある。
これにより、特定画像の表示と、演出ボタン35が振動回数とで、リーチ演出がハズレで終了したことを明確に認識させることができる。
次に、図68〜図74を用いて、関連する特徴部について説明する。
なお、画像表示装置31の表示要素について、図43で述べた内容と同一のものは説明を省略する。
図68は、変動表示中、特に、特定画像31eが表示されているタイミングで「音量調整」が行われた場合の、画像表示装置31の表示例を示している。
本実施形態に係る遊技機1においては、変動表示中でも、客待ち状態中でも、十字ボタン36による「音量調整」が可能である。
そして、「音量調整」が行われると、図68(b)に示すように、現在の音量レベルを示すレベル画像31sが表示される。
また、上述したとおり、特定画像31eが表示されているときは楽曲が出力されていないが、音声出力装置32より、現在の音量レベルに対応する音量値にて、音量調整音(「ピッ♪」)が出力される。
なお、変動表示中のレベル画像31sの表示態様(大きさ、表示位置、色等)と、客待ち状態中のレベル画像31sの表示態様とは、同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。例えば、変動表示中のレベル画像31sは、客待ち状態中のレベル画像31sよりも小さいサイズで表示されてもよいし、異なる表示位置に表示されてもよいし、色を薄くして表示してもよいし、そもそも表示されてなくてもよい。
また、変動表示中は、音量調整音(「ピッ♪」)が出力されずに、レベル画像31sの表示のみによる報知であってもよい。
すなわち、図68によれば、特定画像31eが表示されているタイミングで十字ボタン36による「音量調整」が行われると、特定画像31eとともに、レベル画像31sが画像表示装置31の右隅に表示されることになる。
このように、特定画像31eとともにレベル画像31sを表示しても、特定画像31eの表示面積の方が、レベル画像31sの表示面積よりも大きいので、特定画像31eが目立たなくなってしまうことを防止できる。
なお、図68の例では、現在の音量値が「2」であることを示しており、レベル画像31sを表示してから、所定時間にわたり十字ボタン36による操作が行われないと、図68(d)で示すように、レベル画像31sが消去される。
このように、特定画像31eが表示されているタイミングで「音量調整」が行われた場合、特定画像31eとともに、レベル画像31sを表示するようにした。
これにより、「音量調整」を行うタイミングの自由度を高めることができるとともに、併せて、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
なお、図68における「音量調整」は、「光量調整」に読み替えてもよい。
図69のタイムチャート8は、(a)が変動演出パターン7において装飾部材予告(図38の装飾部材予告演出)が行われる例を示しており、(b)が変動演出パターン7において「特定画像」の表示中に遊技機1の電源がOFFになった例を示しており、(c)が始動口ランプ14bを用いた演出が行われる例を示している。
(a)は変動演出パターン7であり、タイミング(a)T0は、変動表示が開始されたタイミングである。なお、タイミング(a)T2に至るまで、「装飾部材予告」は実行せず、「特定画像」も表示されていない。
そして、タイミング(a)T2に至ると、大当たり判定の結果が報知されるタイミング(a)T4に至るまでの所定タイミングにおいて、「装飾部材予告」が1回実行される。すなわち、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bを初期位置から作動位置に作動させ、所定時間経過後に、初期位置に復帰させる。
そして、タイミング(a)T4〜タイミング(a)T5において「ハズレ報知」が行われ、「装飾部材予告」は、タイミング(a)T4以降、実行されない(0回)。
そして、タイミング(a)T5〜タイミング(a)T6において「特定画像」が表示され、以降、「仮停止表示期間」、「確定停止表示期間」と移行する。
すなわち、「特定画像」が表示されるタイミング(a)T5〜タイミング(a)T6より前の方が、「特定画像」が表示されるタイミング(a)T5〜タイミング(a)T6より後に比べて、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが作動位置に作動し易い、といった特徴となっている。
これにより、大当たり判定の結果を報知するタイミングの前は、装飾部材予告演出により、大当たりに対する期待感を向上させることができる。
また、大当たり判定の結果を報知するタイミングの後は、大当たりに対する過度な期待感を向上させることを防止することができる。
なお、「特定画像」が表示されるタイミング(a)T5〜タイミング(a)T6より前は、1回に限らず、複数回、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bを作動させてもよい。
また、ハズレの変動演出パターンにおいては、タイミング(a)T4以降に、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが作動することはないが、大当たりの変動演出パターンの変動演出パターン30においては、例えば、図50のタイミング(f)T7において、復活演出の一部の演出として、第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが作動することがある。
すなわち、ハズレの場合、
「特定画像」の表示前→作動する(装飾部材予告に当選)、「特定画像」の表示後→作動しない、というケースと、
「特定画像」の表示前→作動しない(装飾部材予告に非当選)、「特定画像」の表示後→作動しない、というケースと、があって、
大当たりの場合、
「特定画像」の表示前→作動する(装飾部材予告に当選)、「特定画像」の表示後→作動しない、というケースと、
「特定画像」の表示前→作動しない(装飾部材予告に非当選)、「特定画像」の表示後→作動しない、というケースと、
「特定画像」の表示前→作動しない(装飾部材予告に非当選)、「特定画像」の表示後→作動する(復活演出)、というケースと、
「特定画像」の表示前→作動する(装飾部材予告に当選)、「特定画像」の表示後→作動する(復活演出)、というケースと、
があることになる。
(b)は変動演出パターン7であり、主に、「背景切替」の場面の特徴部を示している。
タイミング(b)T0は、「特定画像」が表示されるタイミングである。
このとき、遊技機1の電源はON(電源プラグ141を介して電源が供給されている)となっている。
そして、「特定画像」の表示中(例えば、2S経過前)のタイミング(b)T1において、停電が発生し、遊技機1の電源がOFF(電源プラグ141を介して電源が供給されていない)となる。この場合、当然、画像表示装置31もOFFとなるので、「特定画像」も表示されていないとなる。
そして、タイミング(b)T2において、停電が解消され復電し、遊技機1の電源がONとなる。なお、タイミング(b)T2は、「背景切替」中であって、「特定画像」の表示期間(例えば、2S経過前)である。よって、停電前に表示していた「特定画像」を再度、表示することが考えられるが、「特定画像」の再表示よりも、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)を優先して画像表示装置31に表示する。
すなわち、タイミング(b)T2においては、「特定画像」は表示されておらず、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)が表示されることになる。
このように、「特定画像」の表示中(例えば、2S経過前)に停電が発生した場合であっても、「特定画像」の再表示よりも、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)を優先して画像表示装置31に表示するようにした。
これにより、現在の遊技機1の状況に応じて、最優先で遊技者に報知すべき内容を的確に報知することができる。
(c)は連続する変動演出において、保留アイコンと始動口ランプ14bを用いた演出が行われていることを示しており、1変動目(1遊技目)として、変動演出パターン1が実行され、2変動目(2遊技目)として、変動演出パターン7が実行されたことを示している。
なお、いずれの変動演出も、主要部のみの説明とする。
タイミング(c)T0は、1変動目における変動演出パターン1の「確定停止表示期間」のタイミングである。
当該タイミングにおいては、画像表示装置31に確定停止画像が表示されている。また、第1始動口14に遊技球が入球し、「保留」が「0」から「1」に更新(第1記憶部に記憶)されている。
また、第1始動口14への入球に基づいて、保留アイコンと始動口ランプ14bとを用いた先読み演出の実行に当選し、保留アイコンとして、第1始動口14への入球時から緑保留アイコンを表示し、始動口ランプ14bを緑色で点灯(発光)させる先読み演出が実行されたとしている。
すなわち、当該タイミングより、「始動口ランプ」は、消灯から点灯(緑)に変化し、「画像表示装置」は、緑保留アイコン画像を表示する。
なお、「特定画像」は表示されていない。
そして、これらの態様が、タイミング(c)T1に至るまで継続する。
タイミング(c)T1は、1変動目の変動演出パターン1が終了し、2変動目の変動演出パターン7が開始されたタイミングである。
当該タイミングにおいては、2変動目の変動演出パターン7における「通常変動期間」が開始し、「画像表示装置」に、通常変動画像と緑保留アイコン画像(当該変動アイコン表示領域31aにシフトして表示)とが表示されている。
なお、2変動目の開始に伴って、「保留」は「0」となり(第1記憶部〜第2記憶部に記憶なし)、始動口ランプ14bは、点灯(緑)を継続する。すなわち、「画像表示装置」の緑保留アイコン画像と、始動口ランプ14bの点灯(緑)は、少なくとも2変動に跨り、継続して行われていることになる。
なお、「特定画像」は表示されていない。
そして、これらの態様が、タイミング(c)T2に至るまで継続し、タイミング(c)T2より、緑保留アイコン画像が非表示となって遊技者からは視認不能となるが、始動口ランプ14bの点灯(緑)は継続しており、引き続き遊技者から視認可能となっている。つまり、「SPリーチ変動期間」への移行に伴って、緑保留アイコン画像を非表示としても、始動口ランプ14bが非表示となった緑保留アイコン画像と対応する色で発光しているので、遊技者は始動口ランプ14bを視認することで、大当たりに対する期待度がどの程度であるのかを把握することができるようになっている。
タイミング(c)T3は、「SPリーチ変動期間」に移行したタイミングであり、当該タイミングにおいて、「画像表示装置」には、SPリーチ画像が表示されている。
また、始動口ランプ14bは、点灯(緑)を継続する。
なお、「特定画像」は表示されていない。
そして、その後、大当たり判定の結果を報知するタイミングにて「ハズレ報知」が行われ、タイミング(c)T4に至る。
タイミング(c)T4は、「SPリーチ変動期間」から「背景切替」へ移行するタイミングであり、当該タイミングにおいて、「画像表示装置」には、「特定画像」が「2S間」表示される。
また、始動口ランプ14bは、点灯(緑)を継続する。
そして、これらの態様が、タイミング(c)T5に至るまで継続する。
そして、タイミング(c)T5に至ると、「特定画像」が非表示となるが、始動口ランプ14bは、図示を省略している「確定停止表示期間」が完了するまで、点灯(緑)を継続する。
すなわち、保留アイコンと始動口ランプ14bとを用いた先読み演出では、保留アイコンは、変動演出中に非表示となり視認不能になることがあるが、始動口ランプ14bは、変動演出中に非表示となることがなく、常に視認可能である。
よって、「背景切替」で「特定画像」を表示しても、始動口ランプ14bによる発光演出(例えば、点灯(緑))は、「特定画像」の表示によって、視認不能となることがなく、相互に干渉することがない。
これにより、「特定画像」の表示によって、リーチ演出が終了したことを明確に認識させつつ、始動口ランプ14bによって、終了したリーチ演出における大当たりに対する期待度がどの程度であったのかを把握させることができる。
図70は、主制御基板110から送信された「図柄確定コマンド」を、演出制御基板120で正常に受信したケースと、正常に受信しなかったケースとを示している。
なお、「図柄確定コマンド」を演出制御基板120で受信するタイミングは、概ね(c)のタイミングである。
よって、(a)で「ハズレ報知」が行われ、(b)で「特定画像31e」が表示されるまでは、いずれのケースにおいても同様の表示態様となる。
また、(c)における仮停止表示も、途中までは同様の表示態様となるが、「図柄確定コマンド」を正常に受信していない場合、演出図柄が確定停止表示せず、仮停止表示したままとなる。
すなわち、いずれのケースであっても、「特定画像31e」が表示されるので、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
また、図70(d)の演出図柄が確定停止表示せず、で示しているように、「図柄確定コマンド」を受信していない場合、演出図柄の仮停止表示が継続し、大当たり判定の結果が確定されず、遊技者が煩わしさを感じてしまう、という問題があった。
しかしながら、いずれのケースでも、「特定画像31e」が表示されるので、「特定画像31e」の表示により、リーチ演出がハズレで終了したことを推測することもできるので、「図柄確定コマンド」を受信していない場合に、大当たり判定の結果が確定しなくとも、遊技者に煩わしさを与えてしまうことを防止できる。
図71は、遊技機1で発生し得るエラーに関連するエラー関連コマンドと、エラー関連コマンドにおける優先順位を抜粋した表である。
なお、図71において、「優先順位」とは、複数のエラーが同時に生じた場合に、いずれのエラー報知等を優先するかであったり、他の表示等と同時に報知を行うことの不可であったりを定めたものである。
例えば、「大入賞口異常入賞エラー」と、「皿満タンエラー」とが同時に生じた場合、「大入賞口異常入賞エラー」に係るエラー報知等が優先される。
また、「電源復旧時指定」であれば、後述する図72で示すように、電源復旧に係る報知のみを行い(他の表示等と同時に報知を行うことが不可)、「皿満タンエラー開始指定 皿満タンエラー終了指定」であれば、後述する図72で示すように、例えば、特定画像31eと同時に受け皿40から遊技球を排出することを促す排出促進画像31uの表示を行う(他の表示等と同時に報知を行うことが可)。
エラー関連コマンドは、優先順位が「1」(最も優先度が高い)の「電源投入時指定」(RAMクリアSWの操作を伴う電源ON)、優先順位が「2」の「電源復旧時指定」(RAMクリアSWの操作を伴わない電源ON)、優先順位が「3」の「大入賞口異常入賞エラー」(例えば、大当たり中でないのに大入賞口検出SWがONとなった等)、優先順位が「4」の「盤面異常エラー開始指定」(例えば、図示しない磁気センサや電波センサが異常な磁気や異常な電波を検出)、優先順位が「5」の「扉開放エラー開始指定 扉開放エラー終了指定」(例えば、扉開放スイッチ133が扉開放を検出)、優先順位が「6」の「皿満タンエラー開始指定 皿満タンエラー終了指定」(例えば、受け皿40に所定量以上の遊技球が貯留されていることを検出)優先順位が「7」の「スイッチ未接続エラー開始指定 スイッチ未接続エラー終了指定」(例えば、いずれかのスイッチが未接続であることを検出)が挙げられる。
図72は、「特定画像」の表示中に停電が発生し、遊技機1の電源がOFFになったケース(以下、ケース1)と、「特定画像」の表示中に、受け皿40に所定量以上の遊技球が貯留され、皿満タンエラーが発生したケース(以下、ケース2)とを示すアニメーションである。
なお、図72は、図69で述べた(b)変動演出パターン7を説明するタイムチャートと対応している。
タイミング(b)〜T0は、図69のタイミング(b)〜T0であって、いずれのケースにおいても、「ハズレ報知」が行われている。
そして、ケース1では、タイミング(b)T0〜タイミング(b)T1にかけて、「特定画像」が表示されて、タイミング(b)T1において、停電が発生して遊技機1の電源がOFFになり、画像表示装置31がOFFになる(画面が真っ暗になる)。
そして、タイミング(b)T2において、復電して遊技機1の電源がONになり、画像表示装置31に、特定画像31eが再表示されず、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)が表示される。
一方、ケース2では、タイミング(b)T0〜タイミング(b)T3にかけて、「特定画像」が表示される。
なお、図69においては図示していないが、タイミング(b)T0〜タイミング(b)T3の間に、皿満タンエラー(優先順位の低いエラー)が発生した場合は、特定画像31eの前面側一部に排出促進画像31uを重ねて表示する。
すなわち、特定画像31eの表示と、排出促進画像31uの表示とを同時に行う。
そして、タイミング(b)T3〜仮停止表示が行われる。
すなわち、特定画像31eの表示中に停電が生じ、特定画像31eの表示期間中に、優先順位の高い「電源復旧時指定」コマンドを受信すれば、特定画像31eを再表示せずに、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)を優先して表示するようにした。
一方、特定画像31eの表示中に優先順位の低い「皿満タンエラー開始指定」コマンドを受信すれば、特定画像31eの表示を継続して、同時に、排出促進画像31uを表示するようにした。
これにより、定められている優先順位に応じて、優先順位の高いものは、画像表示装置31の表示領域全面で報知を行い、優先順位の低いものは、画像表示装置31の表示領域一部で報知を行うことになるので、優先順位に応じた的確な表示を行うことができる。
すなわち、「電源復旧時指定」のように優先順位の高いものは、遊技機1が復旧するまでのプロセスを明確に報知することで、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
なお、例えば、優先順位が「7」の「スイッチ未接続エラー」が特定画像31eの表示期間において発生している場合は、図72の皿満タンエラーと同様の表示態様となる。
すなわち、特定画像31eの表示とともに、スイッチ未接続エラーを報知する画像が表示される。
ここで、スイッチ未接続エラーは、遊技機1の電源をOFFにして、未接続となっているスイッチ等を確認する必要がある。
よって、特定画像31eの表示とともに、スイッチ未接続エラーを報知する画像が表示されているときに上記確認を行うために、遊技機1の管理者により電源がOFFにされることがある。
このような場合に、スイッチ未接続を解消し、再度、遊技機1の電源をONにすると、特定画像31eを再表示せずに、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)を優先して表示する。
すなわち、遊技機1の電源がOFFとなる前の状況が、特定画像31eの表示とともに、スイッチ未接続エラーを報知する画像が表示されている場合でも、特定画像31eのみが表示されている場合でも、復電時は、特定画像31eを再表示せずに、復電時画像(電源復旧中 しばらくお待ちください)を優先して表示する。
これにより、停電前の表示状況に関わらず、遊技機1の電源が復旧していることを画像表示装置31の表示領域全面で報知することができる。
図73は、「変化保留アイコン」がないケースと、「変化保留アイコン」があるケースとを示している。
なお、(a)の「ハズレ報知」以前の記載は省略しているが、例えば、「変化保留アイコン」があるケースとは、当該変動演出が開始された時点で、保留アイコン表示領域31bに「変化保留アイコン」が表示されている、と想定して説明する。
「変化保留アイコン」がないケースでは、(b)で特定画像31eが表示された後も、(c)および(d)で示すように、保留アイコン表示領域31bに通常色の保留アイコン(図中「○」で示す保留アイコン)が表示されている。
「変化保留アイコン」があるケースでは、(b)で特定画像31eが表示された後も、(c)および(d)で示すように、保留アイコン表示領域31bに通常色とは異なる色の保留アイコン(図中「●」で示す保留アイコン)が表示されている。
すなわち、特定画像31eの表示前、例えば、当該変動演出における変動開始時に、保留アイコン表示領域31bに通常色とは異なる色の保留アイコン(図中「●」で示す保留アイコン)を表示していた場合、特定画像31eの表示後に、再度、同じ表示態様(図中「●」で示す保留アイコン)にて保留アイコン表示領域31bに表示する。
これにより、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
なお、特定画像31eの表示前に、保留アイコン表示領域31bに通常色とは異なる色の保留アイコン(図中「●」で示す保留アイコン)を表示していた場合、特定画像31eの表示後、保留アイコン表示領域31bに通常色の保留アイコン(図中「○」で示す保留アイコン)を表示(特定画像31eの表示後はデフォルト表示)するようにしてもよい。
また、特定画像31eの表示前に、保留アイコン表示領域31bに通常色とは異なる色の保留アイコン(図中「●」で示す保留アイコン)を表示していた場合、特定画像31eの表示後、さらに大当たりへの期待度が高い色の保留アイコン(例えば、「●」で表示されていた保留アイコンを「◎」で表示する)に変化させてもよい。
なお、通常色の保留アイコンを「変化保留アイコン」に変化させるにあっては、様々な演出を介して変化させるようにしてもよい。例えば、保留アイコン自体が大きく表示されて、「変化保留アイコン」に変化するか否かを煽る演出を経て変化させてもよいし、保留アイコンと略同一サイズのキャラクタ画像(いわゆるミニキャラクタ画像)を表示して、当該ミニキャラクタ画像により「変化保留アイコン」に変化するか否かを煽る演出を経て変化させてもよい。
ただし、図73の(b)や、(c)や、(d)の場面においては、「変化保留アイコン」に変化するか否かを煽る演出を実行しないようにする。
これにより、特に、特定画像31eの表示が阻害されることを防止でき、リーチ演出が終了したことを明確に認識させることができる。
図74は、変形例を示している。
なお、本実施形態における遊技機1は、いずれの遊技状態においても、SPリーチ、またはSPSPリーチが実行されていないときは、1の演出図柄ライン(シングルライン)で変動表示が行われ、SPリーチ、またはSPSPリーチにおいては、複数の演出図柄ラインでリーチ演出を行うことがある。
このような遊技機において、例えば、(a)に示すように、「SPリーチ変動期間」において、「2図柄」によるリーチ演出と、「3図柄」によるリーチ演出とを同時に行う、いわゆるダブルリーチ演出(複数の演出図柄ライン)を実行した場合、(b)に示すように、特定画像31eを表示して演出図柄38を遮蔽した後に、(c)および(d)に示すように、「通常変動期間」等が行われる際の1の演出図柄ラインに戻すようにしてもよい。
これにより、特定画像31eの表示で一旦間をおいてから1の演出図柄ラインに戻すことができるので、遊技者に違和感を与えることのない切り替えを行うことができる。
また、特定画像31eは、図43等に示すシャッターを模した画像に限らず、図74で示すカーテンを模した画像でもよいし、図示しない遊技機1のモチーフ(機種名等)を表した画像でもよいし、図示しないキャラクタによる画像でもよいし、図示しない煙、霧、靄(もや)を模した画像でもよいし、図示しないホワイトアウト画像やブラックアウト画像でもよい。
また、同じ特定画像31eであっても、例えば、変動演出パターンの種類によって、特定画像31eの表示時間が異なるようにしてもよい。例えば、SPSPリーチの実行を伴う変動演出パターンの方が、SPリーチの実行を伴う変動演出パターンよりも特定画像31eの表示時間が長くてもよい。
また、特定画像31eを2種類以上有していてもよい。その場合は、遊技状態やモード等で使い分けてもよい。
また、特定画像31eは、低確率遊技状態と、高確率遊技状態とで、それぞれ複数種有していてもよい。
また、特定画像31eを複数有して、同じ遊技状態におけるモードに即した特定画像31eを表示するようにしてもよい。
また、特定画像31eを複数有して、当該複数の特定画像31eの中に、例えば、変動演出パターン30を実行する場合に高い確率で選択される特別の特定画像31eを含めてもよい。これにより、特別の特定画像31eが表示された場合に、復活演出が発生するのではないか、といった期待を持たせることができる。
また、図74に示すように、特定画像31eにて遮蔽を行う場合は、例えば、画像表示装置31の画面右側からカーテンを模した特定画像31eにて遮蔽していくようにしてもよい。また、画像表示装置31の画面左側からでもよいし、画像表示装置31の画面上側からでもよいし、画像表示装置31の画面下側からでもよい。
このように、演出図柄38等が徐々に遮蔽されていくことで、見た目上の面白みを与えることができる。
また、図74に示すように、特定画像31eによる遮蔽を解除する際には、遮蔽する場合と同様に、画像表示装置31の画面左側から解除して、画面左側に表示された表示要素から露出していくようにしてもよいし、画像表示装置31の画面右側から解除して、画面右側に表示された表示要素から露出していくようにしてもよいし、画像表示装置31の画面上側から解除して、画面上側に表示された表示要素から露出していくようにしてもよいし、画像表示装置31の画面下側から解除して、画面下側に表示された表示要素から露出していくようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、例えば、図5に示すように、大当たり抽選における大当たり確率は、低確率遊技状態、高確率遊技状態でそれぞれ1つずつの確率であったが、これに限らず、複数段階の設定値毎に、異なる大当たり確率を有する、いわゆる設定搭載遊技機としてもよい。
例えば、図5に記載している、低確率遊技状態で1/300の大当たり確率、高確率遊技状態で1/60の大当たり確率を設定値1の値として、設定値6では、低確率遊技状態で1/240の大当たり確率、高確率遊技状態で1/40の大当たり確率として(設定値2〜設定値5の確率は省略する)、遊技店において、任意の設定値を設定できるようにする。
このように設定値を搭載すれば、遊技者には、有利な大当たり確率が設定されているのか、不利な大当たり確率が設定されているのかを推測しながら遊技を行わせることができるので、遊技興趣の向上に寄与できる。
そして、このような設定値を搭載した場合に、特定画像31eを用いて、複数段階の設定値のうち、いずれの設定値が設定されているかを示唆するようにしてもよい(特定画像31eに、いわゆる設定示唆演出の役割を持たせる)。
具体的には、設定値が設定されると、いずれの設定値が設定されたのかを示すコマンドが送信されるので、当該コマンドに基づく設定値情報をサブRAM120cに記憶しておく。
また、特定画像31eを、例えば、デザインや色等が異なるように、CGROM156に複数種類記憶しておく。
そして、例えば、サブCPU120aは、特定画像31eを表示する変動演出パターンを決定すると、設定示唆演出を実行するか否かを決定し、実行しない場合は、通常の特定画像31eを表示することを決定して、実行する場合は、サブRAM120cに記憶された設定値情報に応じた特別の特定画像31eを表示することを決定する。
例えば、設定値1が設定され、設定示唆演出を実行する場合は、設定値1、設定値3、設定値5のいずれか(奇数設定値)が設定されている可能性が高いことを示唆する特別の特定画像31eを表示することを決定する。
一方、設定値6が設定され、設定示唆演出を実行する場合は、設定値2、設定値4、設定値6のいずれか(偶数設定値)が設定されている可能性が高いことを示唆する特別の特定画像31eや、設定値4、設定値5、設定値6のいずれか(いわゆる高設定値)が設定されている可能性が高いことを示唆する特別の特定画像31eや、設定値6が設定されていることを確定的に示す特別の特定画像31eを表示することを決定する。
なお、設定値6が設定され、設定示唆演出を実行する場合、偶数設定値が設定されている可能性が高いことを示唆する特別の特定画像31eを表示することを決定し易く、設定値6が設定されていることを確定的に示す特別の特定画像31eを表示することを決定し難いようにしてもよい。
このように、特定画像31eに、いわゆる設定示唆演出の役割を持たせることで、例えば、SPリーチがハズレとなってしまい落胆している遊技者に対して、有益な情報を付与することができるので、遊技意欲を喚起することができる。
また、SPリーチ以上が実行されることを、より望ませて遊技を行わせることができる。
また、複数段階の設定値ごとに、図33の変動演出パターンの振分割合が変化するようにしてもよい。例えば、図33の振分割合は、設定値1の値として、設定値6の場合は、別の変動演出パターン決定テーブルをサブROM120bに記憶しておけばよい。例えば、図33において、変動演出パターン16の振分割合は70%で、変動演出パターン17の振分割合は20%で、変動演出パターン18の振分割合は10%となっているが、設定値6の変動演出パターン決定テーブルでは、変動演出パターン16の振分割合は30%で、変動演出パターン17の振分割合は30%で、変動演出パターン18の振分割合は40%となっていてもよい。また、複数段階の設定値ごとに、出現し易い変動演出パターンがあってもよい。
このように構成することで、実行された変動演出パターンから、設定値を推測する楽しみを遊技者に付与することができるので、遊技興趣を向上させることができる。
なお、複数段階の設定値ごとに、図33の変動演出パターンの振分割合が変化するように構成すると、自ずと、複数段階の設定値ごとに、特定画像31eの出現割合も変化することになる。このように、複数段階の設定値ごとに出現割合が変化する特定画像31eからも、設定値を推測する楽しみを遊技者に付与することができるので、遊技興趣を向上させることができる。
また、特定画像31eに、いわゆる設定示唆演出の役割を持たせてもよい点を述べたが、大当たりが発生する可能性を予告する予告演出の役割を持たせてもよい。
具体的には、図33の変動演出パターン30における「復活演出」が実行される期待度を、特定画像31eにて示唆するようにしてもよい。
この場合、複数種類の特定画像31eをCGROM156に記憶しておき、例えば、変動演出パターン18(ハズレ)では、特別の特定画像31eよりも、通常の特定画像31eを選び易くして、変動演出パターン30(大当たり)では、通常の特定画像31eよりも、特別の特定画像31eを選び易くして、特別の特定画像31eが表示された場合に、「復活演出」が実行されることに期待を持たせるようにする。
これにより、特定画像31eの表示が、単に背景切替の役割に留まることを防止できるので、特別の特定画像31eが表示されることを望ませて、より遊技興趣を向上することができる。
なお、特定画像31eに、設定示唆演出の役割と、予告演出の役割とを同時に持たせてもよい。
これにより、特定画像31eの表示に遊技者の注目を一気に集めることができるので、より遊技興趣を向上することができる。
なお、本実施形態においては、通常遊技状態、時短遊技状態、高確率遊技状態を備える遊技機として説明を行ったが、備える遊技状態は適宜変更可能である。
例えば、通常遊技状態と高確率遊技状態とを備え、時短遊技状態を備えていない遊技機でもよいし、通常遊技状態と時短遊技状態とを備え(例えば、1種2種タイプの遊技機)、高確率遊技状態を備えていない遊技機でもよい。
なお、このような遊技機であっても、異なる遊技状態で共通の特定画像31eを用いてもよいし、遊技状態毎に異なる特定画像31eを用いてよい。
(本実施形態に記載された発明の内容1)
従来の遊技機では、遊技者にリーチ演出に発展したことを明確に認識させるために、発展演出を行ってからリーチ演出を行うものがあった(例えば、特開2013−121404号公報の図14における「襖演出」)。しかしながら、リーチ演出が終了(例えば、ハズレを報知して終了)した後は、何ら演出が行われることがないため、遊技者によっては、リーチ演出が終了したことを明確に認識できず、遊技興趣の低下の一因にもなっていた。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記図柄には、第1図柄(例えば、演出図柄38)と当該第1図柄とサイズが異なる第2図柄(例えば、小演出図柄38d)とを含み、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図43の(c)T4〜T5)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像の表示中(例えば、図43の(c)T5〜T6)は、前記第2図柄を視認可能に表示し、前記特定画像の表示後(例えば、図43の(c)T6〜T7)は、前記第1図柄と前記第2図柄とをともに視認可能に表示する。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記図柄には、第1図柄(例えば、演出図柄38)と当該第1図柄とサイズが異なる第2図柄(例えば、小演出図柄38d)とを含み、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図43の(c)T4〜T5)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像の表示される前(例えば、図43の(c)T4〜T5)と後(例えば、図43の(c)T7〜T8)では、前記第2図柄の表示態様は変化しない(例えば、数字からなる図柄のみ)が、前記第1図柄の表示態様は変化可能(例えば、数字からなる図柄のみから、数字からなる図柄およびキャラクタからなる図柄に変化可能)である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第3の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を仮停止(例えば、演出図柄38を小さく揺れ動かした状態で停止)させてから本停止(例えば、演出図柄38や小演出図柄38dが動くことなく完全に停止)させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図44の(c)T4〜T5)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像が表示された場合(例えば、図44の(c))の前記図柄の仮停止(例えば、図44の(c)T6〜T7)では、所定演出(例えば、キャラクタ図柄による動作演出)を実行しないが、前記特定画像が表示されない場合(例えば、図44の(a))の前記図柄の仮停止(例えば、図44の(a)T1〜T2)では、所定演出(例えば、キャラクタ図柄による動作演出)を実行可能である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定する権利を所定数(例えば、図12(a)に示す第0記憶部から第4記憶部まで記憶可能)保留記憶可能な保留記憶手段(例えば、メインRAM110c)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記保留記憶手段によって保留記憶された前記権利に対応する保留画像(例えば、第1特別図柄保留数表示領域31cに表示される第1特別図柄保留数(U1)、第2特別図柄保留数表示領域31dに表示される第2特別図柄保留数(U2))を表示させる保留表示演出(例えば、第1特別図柄保留数表示領域31cに表示される0〜4の表示、第2特別図柄保留数表示領域31dに表示される0〜4の表示)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図43の(c)T4〜T5)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像の表示される前(例えば、図43の(c)T4〜T5)と後(例えば、図43の(c)T7〜T8)では、前記保留画像の表示態様は変化しない(例えば、大きさやデザイン等は変化しない)が、前記図柄の表示態様は変化可能(例えば、数字からなる図柄のみから、数字からなる図柄およびキャラクタからなる図柄に変化可能、すなわち、大きさやデザイン等が変化可能)である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、第1遊技状態(例えば、通常遊技状態)と前記第1遊技状態とは異なる第2遊技状態(例えば、高確率遊技状態、時短遊技状態)とを制御可能な遊技状態制御手段(例えば、メインCPU110a)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図45(c)T4〜T5(通常)、図45(c)T4〜T5(高確率))に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記第1遊技状態で表示可能な前記特定画像が前記第2遊技状態においても表示可能(例えば、図45(c)T5〜T6(通常)、図45(c)T5〜T6(高確率)で共通の特定画像31eを表示可能)である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、少なくとも第1のモード(例えば、図46におけるモードA)と当該第1のモードとは異なる第2のモード(例えば、図46におけるモードB)とのいずれかのモードを表示可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、SPリーチ、SPSPリーチ)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、図46(c)T4〜T5(モードA)、図46(c)T4〜T5(モードB))に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記第1のモードで表示可能な前記特定画像が前記第2のモードにおいても表示可能(例えば、図46(c)T5〜T6(モードA)、図46(c)T5〜T6(モードB)で共通の特定画像31eを表示可能)である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第7の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では楽曲を伴う特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出においては、複数の楽曲からなる前記特定演出を実行可能(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18)であり、前記特別遊技を行わないとの結果(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)であって前記特定画像の表示を伴う場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18)は、前記特別遊技を行わないとの結果(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)であって前記特定画像の表示を伴わない場合(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン6)に比べて、前記複数の楽曲からなる前記特定演出を実行し易い(例えば、変動演出パターン1は特定画像が表示されない変動演出であって、楽曲数は1であるのに対して、変動演出パターン7は特定画像が表示される変動演出であって、楽曲数は3(リーチ演出の楽曲数は2)である)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第8の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では楽曲を伴う特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定演出のうち、第1の特定演出(例えば、変動演出パターン7)と当該第1の特定演出とは異なる第2の特定演出(例えば、変動演出パターン16)とで、楽曲の数が異なり(例えば、変動演出パターン7は楽曲数3(リーチ演出の楽曲数は2)で、変動演出パターン16は楽曲数4(リーチ演出の楽曲数は3))、前記第1の特定演出を実行してから前記特定画像を表示する場合と、前記第2の特定演出を実行してから前記特定画像を表示する場合とがある。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第9の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では楽曲を伴う特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定演出のうち、少なくとも一部の期間(例えば、変動演出パターン7における「ノーマルリーチ変動期間」と「SPリーチ変動期間」との間の「背景切替」)と前記特定画像が表示されている期間(例えば、変動演出パターン7における「SPリーチ変動期間」と「仮停止表示期間」との間の「背景切替」)とは、前記楽曲を伴わない期間(例えば、楽曲を出力していない期間)である。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第10の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では楽曲を伴う特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像が表示される前では、前記楽曲を伴い(例えば、変動演出パターン7であれば、楽曲A、楽曲B、楽曲Cが出力され)、前記特定画像が表示された後では、前記楽曲を伴わない(例えば、いずれの楽曲も出力されない)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第11の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を仮停止(例えば、演出図柄38を小さく揺れ動かした状態で停止)させてから本停止(例えば、演出図柄38や小演出図柄38dが動くことなく完全に停止)させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定画像の表示を伴う変動演出(例えば、変動演出パターン7)における前記図柄の仮停止(例えば、仮停止表示期間)では演出音(例えば、演出図柄38の停止音)を出力せず、前記特定画像の表示を伴わない変動演出(例えば、変動演出パターン1)における前記図柄の仮停止(例えば、仮停止表示期間)では演出音(例えば、演出図柄38の停止音)を出力する。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第12の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定手段により、前記特別遊技を行うとの判定結果に応じて前記特別遊技の実行を制御可能な特別遊技実行制御手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記判定の結果が前記特別遊技を行わないとの結果(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)であって、前記特定画像の表示を伴う、第1の図柄(例えば、6図柄の演出図柄38)を用いる特定演出を実行する変動演出と、前記特定画像の表示を伴う、第2の図柄(例えば、7図柄の演出図柄38)を用いる特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、大当たり判定処理がハズレである場合、6図柄は、ノーマルリーチ時においても選ばれる分、特定画像31eが表示されないことがあるが、7図柄は、SPリーチ以上である場合にのみ選ばれる分、特定画像31eが表示される。故に、6図柄でリーチとなった場合と、7図柄でリーチとなった場合とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第13の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定手段により、前記特別遊技を行うとの判定結果に応じて前記特別遊技の実行を制御可能な特別遊技実行制御手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、第1の図柄(例えば、6図柄の演出図柄38)を用いて前記特定演出を実行させるか否かの第1の示唆演出(例えば、6図柄によるリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出)を実行する場合と、第2の図柄(例えば、7図柄の演出図柄38)を用いて前記特定演出を実行させるか否かの第2の示唆演出(例えば、7図柄によるリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出)を実行する場合と、があり、前記特定画像の表示を伴う、前記第1の示唆演出を実行してから特定演出を実行する変動演出と、前記特定画像の表示を伴う、前記第2の示唆演出を実行してから特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、6図柄は7図柄に比べて図柄煽り演出が成功し易く、7図柄は6図柄に比べて図柄煽り演出が失敗し易い。故に、6図柄の方が7図柄よりもリーチとなり易く、リーチとなり易い分、特定画像31eが表示され易く、6図柄でリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出と、7図柄でリーチとするか否かを煽る図柄煽り演出とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第14の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン7〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であり、前記操作促進演出には、第1の操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示)と、当該第1の操作促進演出が実行される場合よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2の操作促進演出(例えば、第2操作促進画像の表示)と、を含み、前記特定画像の表示を伴う、前記第1の操作促進演出を実行する変動演出と、前記特定画像の表示を伴う、前記第2の操作促進演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、第1の操作促進演出はハズレ時に実行され易く、第2の操作促進演出はハズレ時に実行され難い関係にあり、それに伴い、特定画像31eの表示を伴う変動演出の実行割合も異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第15の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であり、前記操作促進演出には、第1の操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示)と、当該第1の操作促進演出が実行される場合よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2の操作促進演出(例えば、第2操作促進画像の表示)と、を含み、前記第1の操作促進演出を伴う変動演出においても、前記第2の操作促進演出を伴う変動演出においても、前記特定画像を表示可能である(例えば、図62の第1操作促進画像が表示される変動演出でも、図62の第2操作促進画像が表示される変動演出でも、図62(c)において、特定画像31eを表示可能である)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第16の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であり、前記操作促進演出には、第1の操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示)と、当該第1の操作促進演出が実行される場合よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2の操作促進演出(例えば、第2操作促進画像の表示)と、を含み、前記第1の操作促進演出を伴う変動演出において、前記特定画像を表示する場合と表示しない場合とがあり(例えば、変動演出パターン7は第1操作促進画像を表示可能であり、特定画像31eが表示可能である。一方、変動演出パターン1は第1操作促進画像を表示可能であるが、特定画像31eを表示しない)、前記第2の操作促進演出を伴う変動演出においては、前記特定画像を表示する(例えば、変動演出パターン12、変動演出パターン18は、第2操作促進画像を表示可能であり、特定画像31eが表示可能である)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第17の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、第1遊技状態(例えば、通常遊技状態)と前記第1遊技状態とは異なる第2遊技状態(例えば、高確率遊技状態、時短遊技状態)とを制御可能な遊技状態制御手段(例えば、メインCPU110a)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)の実行を伴って前記判定の結果を報知する判定結果報知演出(例えば、決め演出)を実行可能であり、前記第1遊技状態において、前記特定画像の表示を伴う前記判定結果報知演出を実行する割合と、前記第2遊技状態において、前記特定画像の表示を伴う前記判定結果報知演出を実行する割合とは異なる(例えば、通常遊技状態に大当たりと判定される割合と高確率遊技状態に大当たりと判定される割合とは異なり、通常遊技状態の方がハズレのSPリーチ以上が実行され易い分、特定画像31eの表示を伴う決め演出を実行する割合も異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第18の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であり、前記操作促進演出には、第1の操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示)と、当該第1の操作促進演出が実行される場合よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2の操作促進演出(例えば、第2操作促進画像の表示)と、を含み、前記特別遊技を行わないとの前記判定の結果である場合(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)、前記特定画像の表示を伴う、前記第1の操作促進演出を用いる前記特定演出を実行する変動演出と、前記特定画像の表示を伴う、前記第2の操作促進演出を用いる前記特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、第1操作促進画像の表示される方が、第2操作促進画像が表示されるよりもハズレとなり易く、ハズレとなり易い分、特定画像31eが表示され易い。故に、特定画像31eの表示を伴う、第1の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出と、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第19の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、第1遊技状態(例えば、通常遊技状態)と前記第1遊技状態とは異なる第2遊技状態(例えば、高確率遊技状態、時短遊技状態)とを制御可能な遊技状態制御手段(例えば、メインCPU110a)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記変動演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であり、前記操作促進演出には、第1の操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示)と、当該第1の操作促進演出が実行される場合よりも前記特別遊技が実行される期待度が高い第2の操作促進演出(例えば、第2操作促進画像の表示)と、を含み、前記第1遊技状態での、前記特定画像の表示を伴う、前記第2の操作促進演出を用いる前記特定演出を実行する変動演出と、前記第2遊技状態での、前記特定画像の表示を伴う、前記第2の操作促進演出を用いる前記特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる(例えば、通常遊技状態に大当たりと判定される割合と高確率遊技状態に大当たりと判定される割合とは異なり、通常遊技状態の方がハズレのSPリーチ以上が実行され易い分、第1遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出と、第2遊技状態での、特定画像31eの表示を伴う、第2の操作促進演出を用いる特定演出を実行する変動演出とは、それぞれ実行割合が異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第20の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では特定演出(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)を実行することが可能であり、前記特定演出を実行した場合(例えば、変動演出パターン5〜変動演出パターン18、変動演出パターン30)に特定画像(例えば、特定画像31e)を表示可能であり、前記特定演出の実行中に、操作手段(例えば、演出ボタン35)の操作を促す操作促進演出(例えば、第1操作促進画像の表示または第2操作促進画像の表示)を実行可能であるとともに、前記操作手段を第1態様(例えば、振動していない態様)から第2態様(例えば、振動している態様)にすることが可能であり、前記操作手段を前記第2態様にする回数が第1回数(例えば、0回)の場合と、前記第1回数とは異なる第2回数(例えば、1回)の場合とでは、前記特定画像が表示される割合は異なる(例えば、ハズレの場合は、演出ボタン35の振動回数が0回であり、大当たりの場合は、演出ボタン35の振動回数が1回であり、振動回数が0回であった場合の方が、ハズレの分、特定画像31eが表示され易い。故に、操作手段を振動させない場合と、操作手段を振動させる場合とでは、特定画像31eが表示される割合が異なる)。
これにより、特定画像31eの表示により、リーチ演出が終了したことを明確に認識できるようになり、遊技興趣の低下を防止できる。
(本実施形態に記載された発明の内容2)
従来の遊技機では、始動口に遊技球が入球したことを契機に遊技者に有利な特別遊技を発生させるか否かの特別遊技判定を行い、当該特別遊技判定の結果に基づいて変動演出を行い、当該変動演出が行われているときに、特別遊技判定の結果を示唆する示唆演出を行うものがあった(例えば、特開2017−221253号公報)。しかしながら、遊技興趣が低下しやすい、といった問題点があった。
◆上記課題を解決するための第1の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前と、前記所定タイミングより後とでは、実行可能な前記示唆報知演出および前記示唆演出の数が異なる(例えば、所定タイミングより前は、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」、「ルーレット予告演出」、「SU予告演出」の示唆報知演出が実行可能であり、これらのそれぞれに応じた示唆演出が実行可能である。一方、所定タイミングより後は、「特定画像31e」の表示の示唆報知演出のみが実行可能であり、「特定画像31e」の表示に応じた「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示の示唆演出のみが実行可能である)。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第2の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「ノーマルリーチ変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前は、第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」)との組合せと、第2の示唆報知演出(例えば、「セリフ予告演出」における「リーチだ!」というセリフ画像)と第2の示唆演出(例えば、「ノーマルリーチ変動期間」)との組合せと、を実行可能であり、前記所定タイミングより後は、第3の示唆報知演出(例えば、「特定画像31e」の表示)と第3の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)との組合せと、を実行可能である。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。
◇上記課題を解決するための第3の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出では、前記特別遊技が発生する可能性を予告する予告演出(例えば、セリフ予告演出)を実行することが可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前は、第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」)と、を実行する場合があり、前記所定タイミングより後は、第2の示唆報知演出(例えば、「特定画像31e」の表示)と第2の示唆演出(「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、を実行する場合があり、前記第1の示唆報知演出を実行する場合に、前記予告演出は実行可能であり(例えば、図52において、「擬似連2報知期間」、「擬似連3報知期間」では、セリフ予告演出が実行可能である)、前記第2の示唆報知演出を実行する場合に、前記予告演出は実行しない(例えば、図52において、「特定画像31e」を表示する「背景切替」では、セリフ予告演出を実行しない)。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第4の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前は、第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」)とからなる第1演出(例えば、擬似連2演出)と、第2の示唆報知演出(例えば、「擬似連3報知期間」)と第2の示唆演出(例えば、「擬似連3変動期間」)とからなる第2演出(例えば、擬似連3演出)と、を実行可能であり、前記所定タイミングより後は、第3の示唆報知演出(例えば、「特定画像31e」の表示)と第3の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)とからなる第3演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能であり、前記第1演出と前記第3演出とを実行する割合と、前記第1演出と前記第2演出と前記第3演出とを実行する割合とは異なる(例えば、図53における、変動演出パターン3、9、14、15の擬似連回数1回では、変動演出パターン3のように、擬似連は実行するものの特定画像31eは表示しない場合があるが、変動演出パターン10〜12、16〜18の擬似連回数2回では、いずれの変動演出パターンでも特定画像31eを表示するので、第1演出と第2演出とを実行した場合の方が、第1演出のみを実行した場合に比べ、第3演出が実行される割合が高い)。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第5の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前は、第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」、「擬似連3報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」、「擬似連3変動期間」)とからなる第1演出(例えば、擬似連演出)を実行可能であり、前記所定タイミングより後は、第2の示唆報知演出(例えば、「特定画像31e」の表示)と第2の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)とからなる第2演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能であり、前記特別遊技を行わないとの前記判定の結果(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を否定)である場合に、前記第1演出と前記第2演出とを実行する割合と、前記特別遊技を行うとの前記判定の結果(例えば、大当たり判定処理のステップS311−1を肯定)である場合に、前記第1演出と前記第2演出とを実行する割合とは異なる(例えば、図53の、変動演出パターン7〜18は、ハズレである場合に特定画像31eを表示する変動演出パターンであり、変動演出パターン30は、大当たりである場合に特定画像31eを表示する変動演出パターンである。故に、ハズレである場合の方が、大当たりである場合に比べて、特定画像31eが表示され易い)。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。
◆上記課題を解決するための第6の構成としては、主制御手段(例えば、主制御基板110)と演出制御手段(例えば、演出制御基板120)とを備える遊技機であって、前記主制御手段は、始動条件が成立(例えば、特別図柄記憶判定処理のステップS310−2を肯定、または特別図柄記憶判定処理のステップS310−4を肯定)すると、遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を行うか否かの判定(例えば、大当たり判定処理)を行う判定手段(例えば、メインCPU110a)と、前記判定が行われると、識別情報(例えば、特別図柄)を変動表示させてから停止表示させることにより当該判定の結果を表示する識別情報表示制御手段(例えば、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)と、所定のコマンド(例えば、メインCPU110aにより実行される各処理においてセットおよび送信される各種コマンド)を送信するコマンド送信手段(例えば、主制御基板タイマ割込処理のステップS700を行うメインCPU110a)と、を備え、前記演出制御手段は、前記コマンド送信手段からの前記所定のコマンドを受信可能(例えば、演出制御基板タイマ割込処理のステップS1400)であり、前記識別情報に対応する図柄(例えば、演出図柄38、小演出図柄38d)を変動させ、前記図柄を停止させる変動演出(例えば、変動演出パターン1〜変動演出パターン33)を実行可能であり、前記変動演出における所定タイミング(例えば、図52における(a)T12のタイミング)において前記判定の結果を報知し、前記変動演出において、前記判定の結果に応じた示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」や「擬似連3変動期間」、「SPリーチ変動期間」、「全回転変動期間」、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)と、当該示唆演出が実行されることを予期させる示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」や「擬似連3報知期間」、「ルーレット予告演出」における選択肢の選択(例えば、図56の「SP」の選択)、「SU予告演出」におけるステップアップ予告演出画像31pの表示(例えば、図56の「当確SU5 全回転」という表示)、「特定画像31e」の表示)と、を実行可能であり、前記示唆報知演出が実行(例えば、図52の(a)T1〜(a)T3)された後に、前記示唆演出の実行タイミング(例えば、図52の(a)T4)となると、前記示唆演出を実行(例えば、図52の(a)T4〜(a)T5において擬似連2変動を実行)し、前記所定タイミングより前は、第1の示唆報知演出(例えば、「擬似連2報知期間」)と第1の示唆演出(例えば、「擬似連2変動期間」)とからなる第1演出(例えば、擬似連2演出)を実行可能であり、前記所定タイミングより後は、第2の示唆報知演出(例えば、「特定画像31e」の表示)と第2の示唆演出(例えば、「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示)とからなる第2演出(例えば、背景切替演出および仮停止表示演出)を実行可能であり、前記第1演出の実行時間(例えば、「擬似連2報知期間」から「擬似連2変動期間」までの時間)と前記第2演出の実行時間(例えば、「特定画像31e」の表示から「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示までの時間)とは異なる時間(「特定画像31e」の表示から「仮停止表示期間」における演出図柄38の仮停止表示までの時間の方が短い時間)である。
これにより、遊技興趣の低下を防止できる。