JP6957150B2 - 海洋熱エネルギー変換発電プラント - Google Patents

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Description

本発明は、海洋熱エネルギー変換発電プラントに関し、より具体的には、浮遊低波動プラットフォーム、多段熱機関、海洋熱エネルギー変換発電プラントに関する。
世界中のエネルギー消費および需要は、指数関数的な割合で増大している。この需要は、特にアジアおよびラテンアメリカの発展途上国で上昇し続けることが見込まれる。同時に、従来のエネルギー源、すなわち、化石燃料は、加速的に枯渇しつつあり、化石燃料を利用する費用は上昇し続けている。環境および規制の懸念が、その問題を悪化させている。
太陽関連再生可能エネルギーは、エネルギーの増大する需要に対する解決策の一部分を提供し得る、1つの代替エネルギー源である。太陽関連再生可能エネルギーは、化石燃料、ウラン、または熱「グリーン」エネルギーと違って、その利用と関連する気候リスクがほとんどないか、または全くないため、魅力的である。加えて、太陽関連エネルギーは、無料であり、多いに豊富である。
海洋熱エネルギー変換(「OTEC」)は、海洋の熱帯地方で熱として貯蔵された太陽エネルギーを使用して、再生可能エネルギーを生産する方式である。世界中の熱帯海洋および海は、独自の再生可能エネルギー資源を提供する。多くの熱帯地域(およそ南緯20°〜北緯20°の間)では、水面海水の温度は、ほぼ一定のままである。約100フィートの深さまで、海水の平均表面温度は、75°F〜85°F以上の間で季節的に変化する。同じ領域で、深海水(2500フィート〜4200フィート以上の間)は、極めて一定の40°Fにとどまる。したがって、熱帯海洋構造は、35°F〜45°Fの間の、温水貯水器と冷水貯水器との間の温度差を伴って、表面で大量の温水貯水器を、深部で大量の冷水貯水器を提供する。この温度差(ΔT)は、わずかな季節的変化を伴って、昼夜に極めて一定のままである。
OTECプロセスは、熱機関を駆動して電気エネルギーを生産するために、水面熱帯海水と深海熱帯海水との間の温度差を使用する。OTEC発電は、生産されるエネルギーについて、低〜ゼロ二酸化炭素排出量を有する、可能性な再生可能エネルギー源として、1970年代後半に識別された。しかしながら、OTEC発電プラントは、より従来的な高圧高温発電プラントと比較して、低い熱力学的効率を有する。例えば、80°F〜85°Fの間の平均海面温度、および40°Fの一定深海温度を使用して、OTEC発電プラントの最大理想カルノー効率は、7.5〜8%となる。実際の運用では、OTEC電力システムの総電力効率は、カルノー限度の約半分、または約3.5〜4.0%であると推定されている。加えて、1970年代および1980年代の主要な研究者らによって行われ、William Avery and Chih Wu,「Renewable Energy from the Ocean, a Guide to OTEC」Oxford University Press,1994(参照することにより本明細書に組み込まれる)で文書化された分析は、水および作業流体ポンプを作動させるため、および電力を発電プラントの他の補助的必要性に供給するために、40°FのΔTで動作するOTEC発電プラントによって生成された総電力の4分の1〜2分の1(またはそれ以上)が必要とされることを示す。これに基づいて、OTEC発電プラントが海面水に貯蔵された熱エネルギーを正味電気エネルギーに変換する低い全体的な正味効率が、商業的な実用可能なエネルギー生産オプションではなかった。
全体的な熱力学的効率のさらなる低減をもたらす追加の要因は、精密な周波数調節のために、タービン上に必要な制御を提供することと関連する損失である。これは、温かい海水から抽出することができる仕事を制限するタービンサイクルの圧力損失を導入する。結果として生じる正味発電プラント効率は、したがって、1.5%〜2.0%となるであろう。
高い温度および圧力で動作する熱機関に特有である効率と比較した、この低いOTEC正味効率は、OTEC電力が高価すぎて、より従来的な電力生産の方法と比較できないという、エネルギー計画者によって広く支持されている仮定につながっている。
実際に、寄生電力要件が、温水と冷水との間の比較的小さい温度差のため、OTEC発電プラントにおいて特に重要である。温かい海水と作業流体との間、および冷たい海水と作業流体との間で、最大熱伝達を達成するために、高い流速とともに、大きい熱交換表面積が必要とされる。これらの要因のうちのいずれか1つを増大させることにより、OTEC発電プラントへの寄生負荷を増加させ、それによって、正味効率を減少させ得る。海水と作業流体との間の限定された温度差におけるエネルギー伝達を最大限化する、効率的な熱伝達システムは、OTEC発電プラントの商業的実現可能性を増大させるであろう。
一見すると固有の大量寄生負荷を伴う比較的低い効率に加えて、OTEC発電プラントの運用環境は、そのような運用の商業的実現可能性も減少させる、設計および運用課題を提示する。前述のように、OTEC熱機関に必要とされる温水は、100フィート以下の深さまでの海洋の表面で見出される。OTECエンジンを冷却するための一定の冷水源は、2700フィート〜4200フィート以上の間の深さで見出される。そのような深さは、典型的には、居留区または陸塊にさえごく接近して見出されない。海上発電プラントが必要とされる。
発電プラントが浮遊していようと、水中の特徴に固定されていようと、2000フィート以上の長い冷水取込パイプが必要とされる。また、商業的に実現可能なOTEC運用で必要とされる大量の水により、冷水取込パイプは、大きな直径(典型的には、6〜35フィート以上の間)を必要とする。海上構造から大直径パイプを懸架することにより、商業的実現可能性を超えて、OTECの費用を以前から圧迫してきた、安定性、接続、および構築課題を提示する。
加えて、動的な海洋環境で懸架される、有意な長さ対直径比を有するパイプは、温度差およびパイプの長さに沿って変化する海流に曝され得る。屈曲およびパイプに沿って流動する渦からの応力もまた、課題を提示する。加えて、波の作用等の表面影響は、パイプと浮遊プラットフォームとの間の接続に関して、さらなる課題を提示する。望ましい性能、接続、および構造の配慮を有する、冷水パイプ取込システムは、OTEC発電プラントの商業的実現可能性を増大させるであろう。
OTEC発電プラントと関連する環境的懸念もまた、OTEC運用への障害となっている。従来のOTECシステムは、海洋深部から大量の栄養豊富な冷水を引き込み、この水を表面または表面付近で放出する。そのような放出は、有益かまたは有害かに関わらず、OTEC発電プラントの付近の海洋環境に影響を及ぼし、OTEC放出から下流にあり得る、魚種資源および珊瑚礁系に影響を及ぼし得る。
いくつかの側面では、発電プラントは、電源として、海洋熱エネルギー変換プロセスを使用する。
さらなる側面は、寄生負荷の低減、より優れた安定性、より低い建設および運用費用、ならびに環境排出量の改善を伴う、向上した全体的効率を有する海上OTEC発電プラントに関する。他の側面は、浮遊構造と一体型である大容量水導管を含む。多段OTEC熱機関のモジュール性および区画化は、建設および維持費用を削減し、オフグリッド運用を限定し、運用性能を向上させる。なおもさらなる側面は、構造的に統合熱交換区画を有する、浮遊プラットフォームを提供し、波の作用によるプラットフォームの低移動を提供する。統合浮遊プラットフォームはまた、多段熱交換器を通して、効率的な温水または冷水流を提供し、効率を増加させ、寄生電力要求を低減し得る。関連付けられたシステムは、適切な深度/温度範囲で温水および冷水を放出することによって、環境的に中性の熱排出量を推進することができる。電気の形態で抽出されるエネルギーは、海洋へのバルク温度を低下させる。
さらなる側面は、高効率多段熱交換システムを有する、浮遊低波動(floating,low heave)OTEC発電プラントに関し、温水および冷水供給導管および熱交換器キャビネットは、発電プラントの浮遊プラットフォームまたは構造に構造的に統合される。
一側面では、多段熱交換システムは、1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する、1つ以上の開放流プレートを備えている第1段熱交換ラックと、第1の熱交換ラックと垂直に整列されている第2段熱交換ラックであって、1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第2の作業流体と流体連通する、1つ以上の開放流プレートを備えている、第2段熱交換ラックとを含む。非作業流体が、最初に、第1の作業流体との熱交換のために、第1段熱交換ラックを通り、かつその中の1つ以上の開放流プレートの各々の周囲を流動し、次に、第2の作業流体との熱交換のために、第2の熱交換ラックを通り、かつ開放流プレートの各々の周囲を流動する。
一側面では、多段熱交換システムは、1つ以上の開放流プレートを備え、各プレートは、非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、第1段熱交換ラックと、第1の熱交換ラックと垂直に整列されている第2段熱交換ラックであって、非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する第2の作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、1つ以上の開放流プレートを備えている、第2段熱交換ラックと、第2の熱交換ラックと垂直に整列されている第3段熱交換ラックであって、非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する第3の作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、1つ以上の開放流プレートを備えている、第3段熱交換ラックと、第3の熱交換ラックと垂直に整列されている第4段熱交換ラックであって、非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する第4の作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、1つ以上の開放流プレートを備えている、第4段熱交換ラックとを含む。非作業流体は、第2の作業流体との熱相互作用のために、第2段熱交換ラックを通して流動する前に、第1の作業流体との熱相互作用のために、第1段熱交換ラックを通して流動する。非作業流体は、第3の作業流体との熱相互作用のために、第3段熱交換ラックを通して流動する前に、第2の作業流体との熱相互作用のために、第2段熱交換ラックを通して流動する。非作業流体は、第4の作業流体との熱相互作用のために、第4段熱交換ラックを通して流動する前に、第3の作業流体との熱相互作用のために、第3段熱交換ラックを通して流動する。
一側面では、開放流熱交換キャビネットは、非作業流体と流体連通し、かつそれによって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、第1の開放流熱交換プレートと、第1の開放流熱交換プレートと水平に整列されている1つ以上の第2の開放流熱交換プレートであって、それぞれ、非作業流体と流体連通し、かつそれによって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する作業流体と流体連通する内部通路とを備えている、1つ以上の第2の開放流熱交換プレートとを含む。第1の開放流熱交換プレートは、第2の熱交換プレートから、ある間隙だけ分離され、非作業流体は、間隙を通して流動する。
これらのシステムの実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を含むことができる。
いくつかの実施形態では、第1の作業流体は、蒸気に加熱され、第2の作業流体は、蒸気質の第1の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱される。ある場合には、第1の作業流体は、69〜71°Fの温度に加熱される。ある場合には、第2段作業流体は、第1段作業流体の温度を下回る、68〜70°Fの温度に加熱される。
いくつかの実施形態では、第1の作業流体は、第1段熱交換ラックにおいて、凝縮液体まで冷却され、第2の作業流体は、第2段熱交換ラックにおいて、凝縮液体まで冷却され、凝縮された第2段作業流体は、凝縮された第1段作業流体より高い温度を有する。ある場合には、第1の作業流体は、42〜46°Fの温度まで冷却される。ある場合には、第2段作業流体は、第1段作業流体を上回る、45〜47°Fの温度まで冷却される。ある場合には、非作業流体は、第1の温度で第1段熱交換ラックに流入し、非作業流体は、第2のより低い温度で第2段熱交換ラックに流入する。ある場合には、非作業流体は、38〜44°Fの温度で第1段熱交換ラックに流入し、42〜48°Fの温度で第2段熱交換ラックから流出する。
いくつかの実施形態では、非作業流体と作業流体の流量比は、2:1を上回る。
いくつかの実施形態では、非作業流体と作業流体の流量比は、20:1〜100:1である。
いくつかの実施形態では、第1および第2段熱交換ラックは、第1および第2段キャビネットを形成し、非作業流体は、配管による圧力損失を伴わずに、第1のキャビネットから第2のキャビネットに流動する。
いくつかの実施形態では、開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体のプレートの貫通がないことにより、作業流体の流動における圧力損失を低減させる。
いくつかの実施形態では、作業流体の流路は、非作業流体の流路を横切る第1の流動方向と、第1の流路方向と反対の第2の流路方向とを備えている。
いくつかの実施形態では、第1および第2の作業流体は、OTECシステム内の作業流体である。ある場合には、第1および第2の作業流体は、アンモニアである。
いくつかの実施形態では、非作業流体は、原水である。
いくつかの実施形態では、開放流プレートは、正面、背面、上部、および底部外部表面をさらに備え、非作業流体は、全外部表面と接触する。
いくつかの実施形態では、第1段ラックは、第1段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、第2段ラックは、第2段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、第2段ラック内の複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙は、第1段ラック内の複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙と垂直に整列され、第1および第2段ラックを通る作業流体の流動における圧力損失を低減させる。ある場合には、熱交換システムはまた、複数の開放流プレートの各々を懸架するためのレールと、複数の開放流プレートの各々の水平位置を維持するための複数のスロットとを含む。
いくつかの実施形態では、第1の作業流体は、蒸気に加熱され、第2の作業流体は、蒸気質の第1の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱され、第3の作業流体は、第2の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱され、第4の作業流体は、第3の蒸気流体より低い温度を有する蒸気に加熱される。ある場合には、第1の作業流体は、69〜71°Fの温度に加熱され、第2の作業流体は、第1の作業流体を下回る、68〜70°Fの温度に加熱され、第3の作業流体は、第2の作業流体を下回る、66〜69°Fの温度に加熱され、第4の作業流体は、第3の作業流体を下回る、64〜67°Fの温度に加熱される。
いくつかの実施形態では、第1の作業流体は、第1段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、第2の作業流体は、第2段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、凝縮された第1の作業流体より高い温度を有し、第3の作業流体は、第3段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、凝縮された第2の作業流体より高い温度を有し、第4の作業流体は、第4の熱交換ラックにおいて、液体まで凝縮され、第3の作業流体より高い温度を有する。ある場合には、第1の作業流体は、42〜46°Fの温度まで凝縮され、第2の作業流体は、第1の作業流体より高い、45〜47°Fの温度まで凝縮され、第3の作業流体は、第2の作業流体より高い、46〜49°Fの温度まで凝縮され、第4の作業流体は、温度第3の作業流体より高い、49および52°Fの温度まで凝縮される。
いくつかの実施形態では、非作業流体は、配管による圧力損失を伴わずに、第1の熱交換ラックから第2の熱交換ラック、第2の熱交換ラックから第3の熱交換ラック、および第3の熱交換ラックから第4の熱交換ラックに流動する。
いくつかの実施形態では、開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体のプレートの貫通がないことにより、作業流体の流動における圧力損失を低減させる。
いくつかの実施形態では、作業流体の流路は、非作業流体の流路を横切る第1の流動方向と、第1の流路方向と反対の第2の流路方向とを備えている。
いくつかの実施形態では、第1段ラックは、第1段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、第2段ラックは、第2段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさら備え、第3段ラックは、第3段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、第4段ラックは、第4段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、各ラック内の複数の開放流プレートおよび間隙は、第1および第2段ラックを通る作業流体の流動における圧力損失を低減させるように、他段の他のラックの各々の中の開放流プレートおよび間隙と垂直に整列される。
いくつかの実施形態では、開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体のプレートの貫通がないことにより、作業流体の流動における圧力損失を低減させる。
なおもさらなる側面は、浮遊海洋熱エネルギー変換発電プラントを含む。スパー等の低波動構造、または、改良された半浸水型海上構造は、構造的に一体型の温海水通路と、多段熱交換表面と、作業流体通路とを有する、第1のデッキ部分を備え得、第1のデッキ部分は、作業流体の蒸発を提供する。構造的に一体型の冷海水通路と、多段熱交換表面と、作業流体通路とを有する、第2のデッキ部分も提供され、第2のデッキ部分は、蒸気から液体に作業流体を凝縮するための凝縮システムを提供する。第1および第2のデッキ作業流体通路は、発電のための1つ以上の蒸気タービン駆動発電機を備えている、第3のデッキ部分と連通する。
一側面では、水中部分を備えている、海上発電構造が提供される。水中部分は、一体型多段蒸発器システムをさら備えている、第1のデッキ部分と、一体型多段凝縮システムを備えている、第2のデッキ部分と、発電および変換機器を格納する、第3のデッキ部分と、冷水パイプおよび冷水パイプ接続とを備えている。
さらなる側面では、第1のデッキ部分は、高容量温水導管を形成する、第1段温水構造通路をさらに備えている。第1のデッキ部分はまた、第1段温水構造通路と協働し、作業流体を蒸気に加温するように配列される、第1段作業流体通路も備えている。第1のデッキ部分はまた、第2段温水構造通路に直接連結される、第1段温水放出口も備えている。第2段温水構造通路は、高容量温水導管を形成し、第1段温水放出口に連結される、第2段温水取込口を備えている。第2段温水取込口への第1段温水放出口の配列は、第1および第2段の間の温水流において低圧力損失をもたらす。第1のデッキ部分はまた、第2段温水構造通路と協働し、第2の作業流体を蒸気に加温するように配列される、第2段作業流体通路も備えている。第1のデッキ部分はまた、第2段温水放出口も備えている。
さらなる側面では、水中部分は、高容量温水導管を形成する、第1段冷水構造通路をさらに備えている、第2のデッキ部分を備えている。第1段冷水通路は、第1段冷水取込口をさらに備えている。第2のデッキ部分はまた、第1のデッキ部分の第1段作業流体通路と連通する第1段作業流体通路も備えている。第1段冷水構造通路と協働している第2のデッキ部分の第1段作業流体通路は、作業流体を液体に冷却する。第2のデッキ部分はまた、高容量温水導管を形成する、第2段冷水構造通路に直接連結される、第1段冷水放出口も備えている。第2段冷水構造通路は、第2段冷水取込口を備えている。第1段冷水放出口および第2段冷水取込口は、第1段冷水放出口から第2段冷水取込口への冷水流の低圧力損失をもたらすように配列される。第2のデッキ部分はまた、第1のデッキ部分の第2段作業流体通路と連通する第2段作業流体通路も備えている。第2段冷水構造通路と協働している第2段作業流体通路は、第2段作業流体通路内の作業流体を流体に冷却する。第2のデッキ部分はまた、第2段冷水放出口も備えている。
さらなる側面では、第3のデッキ部分は、第1および第2の蒸気タービンを備え得、第1のデッキ部分の第1段作業流体通路は、第1のタービンと連通しており、第1のデッキ部分の第2段作業流体通路は、第2のタービンと連通する。第1および第2のタービンは、1つ以上の発電機に連結することができる。
なおもさらなる側面では、水中部分を備えている、海上発電構造が提供され、水中部分は、第4段蒸発器部分と、第4段凝縮器部分と、第4段発電部分と、冷水パイプ接続と、冷水パイプとをさらに備えている。
一側面では、4段蒸発器部分は、第1段熱交換表面、第2段熱交換表面、第3段熱交換表面、および第4段熱交換表面を含む、温水導管を備えている。温水導管は、水中部分の垂直構造部材を備えている。第1、第2、第3、および第4の熱交換表面は、作業流体導管の第1、第2、第3、および第4段部分と協働しており、作業流体導管を通して流動する作業流体は、第1、第2、第3、および第4段部分の各々において蒸気に加熱される。
一側面では、第4段凝縮器部分は、第1段熱交換表面、第2段熱交換表面、第3段熱交換表面、および第4熱交換表面を含む、冷水導管を備えている。冷水導管は、水中部分の垂直構造部材を備えている。第1、第2、第3、および第4の熱交換表面は、作業流体導管の第1、第2、第3、および第4段部分と協働しており、作業流体導管を通して流動する作業流体は、各連続段で徐々に高い温度を伴って、第1、第2、第3、および第4段部分の各々において液体に冷却される。
さらに別の側面では、蒸発器部分の第1、第2、第3、および第4段作業流体導管は、第1、第2、第3、および第4の蒸気タービンと連通しており、蒸発器部分の第1段作業流体導管は、第1の蒸気タービンと連通しており、凝縮器部分の第4段作業流体導管へと排出する。
さらに別の側面では、蒸発器部分の第1、第2、第3、および第4段作業流体導管は、第1、第2、第3、および第4の蒸気タービンと連通しており、蒸発器部分の第2段作業流体導管は、第2の蒸気タービンと連通しており、凝縮器部分の第3段作業流体導管へと排出する。
さらに別の側面では、蒸発器部分の第1、第2、第3、および第4段作業流体導管は、第1、第2、第3、および第4の蒸気タービンと連通しており、蒸発器部分の第3段作業流体導管は、第3の蒸気タービンと連通しており、凝縮器部分の第2段作業流体導管へと排出する。
さらに別の側面では、蒸発器部分の第1、第2、第3、および第4段作業流体導管は、第1、第2、第3、および第4の蒸気タービンと連通しており、蒸発器部分の第4段作業流体導管は、第4の蒸気タービンと連通しており、凝縮器部分の第1段作業流体導管へと排出する。
なおもさらなる側面では、第1の発電機が、第1のタービン、第4のタービン、または第1および第4のタービンの組み合わせによって駆動される。
なおもさらなる側面では、第2の発電機が、第2のタービン、第3のタービン、または第2および第3のタービンの両方の組み合わせによって駆動される。
追加の側面は、第1および第4のタービンまたは第2および第3のタービンが、9MWから60MWの間の電力を生産すること、第1および第2のタービンが、約55MWの電力を生産すること、第1および第2のタービンが、海洋熱エネルギー変換発電プラントで複数のタービン発電機セットのうちの1つを形成すること、第1段温水取込口には、第2段冷水放出口からの干渉がないこと、第1段冷水取込口には、第2段温水放出口からの干渉がないこと、第1または第2段作業流体通路内の作業流体が、商業用冷媒を備えていること等の特徴のうちの1つ以上を組み込むことができる。作業流体は、アンモニア、プロピレン、ブタン、R−134、またはR−22等の好適な熱力学的熱力学的を伴う任意の流体を備え、第1および第2段作業流体通路の中の作業流体は、12°F〜24°Fの間で温度が上昇し、第1の作業流体は、第1段作業流体通路を通して流動し、第2の作業流体は、第2段作業流体通路を通して流動し、第2の作業流体は、第1の作業流体が第1の蒸気タービンに流入するよりも低い温度で第2の蒸気タービンに流入し、第1および第2段作業流体通路の中の作業流体は、12°F〜24°Fの間で温度が低下し、第1の作業流体は、第1段作業流体通路を通して流動し、第2の作業流体は、第2段作業流体通路を通して流動し、第2の作業流体は、第1の作業流体が第2のデッキ部分に流入するよりも低い温度で第2のデッキ部分に流入する。
さらなる側面はまた、第1または第2段温水構造通路内を流動する温水が、温かい海水、地熱で加熱された水、太陽熱で加熱された貯水器水、加熱された工業用冷却水、またはそれらの組み合わせを備えていること、温水が500,000〜6,000,000gpmの間で流動すること、温水が5,440,000gpmで流動すること、温水が300,000,000lb/hr〜1,000,000,000lb/hrの間で流動すること、温水が2,720,000lb/hrで流動すること、第1または第2段冷水構造通路内を流動する冷水が、冷たい海水、冷たい淡水、冷たい地下水、またはこれらの組み合わせを備えていること、冷水が250,000〜3,000,000gpmの間で流動すること、冷水が3,420,000gpmで流動すること、冷水が125,000,000lb/hr〜1,750,000,000lb/hrの間で流動すること、冷水が1,710,000lb/hrで流動すること等の特徴のうちの1つ以上を組み込むこともできる。
側面はまた、海上構造が低波動構造であること、海上構造が浮遊スパー構造であること、海上構造が半浸水型構造であること等の特徴のうちの1つ以上を組み込むこともできる。
なおもさらなる側面は、作業流体との熱交換のための第1の水流通路をさらに備えている、第1段キャビネットと、第1の作業流体通路と、作業流体との熱交換のためであり、第1の水流通路から第2の水流通路へ流動する水の圧力降下を限定する方式で第1の水流通路に連結される、第2の水流通路をさらに備えている、第1段キャビネットに連結される第2段キャビネットと、第2の作業流体通路とを備えている、海洋熱エネルギー変換発電プラントで使用するための高容量高速熱交換システムを含むことができる。第1および第2段キャビネットは、発電プラントの構造部材を備えている。
一側面では、水は、第1段キャビネットから第2段キャビネットへ流動し、第2段キャビネットは、第1段キャビネット蒸発器の下にある。別の側面では、水は、第1段キャビネットから第2段キャビネットへ流動し、第2段キャビネットは、凝縮器の中の第1段キャビネットより上側、および蒸発器の中の第1段キャビネットより下側にある。
なおもさらなる側面では、冷水パイプは、海洋深度からOTECの冷水取込口に冷水を提供する。冷水取込口は、OTEC発電プラントの水中部分の第2のデッキ部分内にあり得る。冷水パイプは、セグメント化された構造であり得る。冷水パイプは、連続パイプであり得る。冷水パイプは、外面と、上端と、底端とを有する、細長い管状構造を備えていることができる。管状構造は、複数の第1および第2の側板セグメントをさらに備えていることができ、各側板セグメントは、上部部分と、底部部分とを有し、第2の側板セグメントの上部部分は、第1の側板セグメントの上部部分からオフセットされる。冷水パイプは、少なくとも部分的に、外側表面の周りに螺旋状に巻かれる、輪金または薄帯を含むことができる。第1および第2の側板および/または輪金は、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、繊維強化プラスチック(FRP)、強化ポリマーモルタル(RPMP)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、架橋高密度ポリエチレン(PEX)、ポリブチレン(PB)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエステル、繊維強化ポリエステル、ビニルエステル、強化ビニルエステル、コンクリート、セラミック、またはそれらのうちの1つ以上の複合材料を備えていることができる。
さらなる側面は、OTEC発電プラントの水中部分と冷水パイプとの間に、動的接続を含む。動的接続は、冷水パイプの重量および動的力を支持することができ、OTECプラットフォームから懸架される。動的パイプ接続は、OTECプラットフォームと冷水パイプとの間の相対運動を可能にすることができる。相対運動は、垂直線から0.5°〜30°であり得る。一側面では、相対運動は、垂直線から0.5°〜5°であり得る。動的パイプ接続は、球状または弓状軸受表面を含むことができる。
いくつかの実施形態では、静的接続は、OTEC発電プラントの水中部分と冷水パイプとの間にある。これらのシステムでは、冷水パイプの上部は、円錐形であることができ、スパー内から降下されたラインおよびウィンチを使用して、円錐形受口内に後退されることができる。冷水パイプは、ラインが、スパーの下側デッキから中央体デッキの吊上機器において使用するために取り外され得るように、係止機構を使用して、保定されることができる。
ある側面では、水中垂直パイプ接続は、垂直パイプ受け取りベイを有する浮遊構造を備え、受け取りベイは、第1の直径を有する、浮遊構造と、パイプ受け取りベイに挿入するための垂直パイプであって、パイプ受け取りベイの第1の直径よりも小さい第2の直径を有する、垂直パイプと、軸受表面と、軸受表面とともに動作可能な1つ以上の戻り止めであって、戻り止めは、軸受表面と接触しているときに、第1または第2の直径とは異なる直径を画定する、戻り止めとを備えている。
他の側面のさらなる詳細は、本願と同時に出願され、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる、Ocean Thermal Energy Conversion Power Plant − Cold Water Pipe Connectionと題された米国特許出願第13/209,893号(代理人事件番号25667−016001)、およびTransferring Heat Between Fluidと題された米国特許出願第13/209,944号(代理人事件番号25667−014001)に説明されている。
ある側面は、OTEC電力生産が、エネルギー生産のために、ほとんどまたは全く燃料費を必要としないこと、OTEC熱機関に関与する低圧および低温が、構成要素費用を削減し、高圧高温の発電プラントで使用される、高費用の特殊材料と比較して、通常の材料を必要とすること、発電プラントの信頼性が、有意な保守なしで数年間連続的に動作している、商業用冷蔵システムに匹敵する、高圧高温の発電プラントと比較して削減された建設時間、ならびに安全で環境に優しい運用および電力生産等の、利点のうちの1つ以上を有し得る。追加の利点として、従来のOTECシステムと比較して増加した正味効率、より低い犠牲電気負荷、温水および冷水通路ならびに作業流体流動通路内の低減した圧力損失、モジュール式構成要素、低頻度のオフグリッド生産時間、低波動および波の作用に対する低減した脆弱性、水面より下側の冷却水の放出、冷水放出からの干渉がない温水の取り込みが、挙げられ得る。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付図面および以下の説明に記載される。他の特徴、目的、および利点が、説明および図面から、ならびに請求項から明白となるであろう。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
多段熱交換システムであって、
1つ以上の開放流プレートを備えている第1段熱交換ラックであって、前記1つ以上の開放流プレートは、前記1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する、第1段熱交換ラックと、
前記第1の熱交換ラックと垂直に整列されている第2段熱交換ラックであって、前記第2段熱交換ラックは、1つ以上の開放流プレートを備え、前記1つ以上の開放流プレートは、前記1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第2の作業流体と流体連通する、第2段熱交換ラックと
を備え、
非作業流体が、最初に、前記第1の作業流体との熱交換のために、前記第1段熱交換ラックを通り、かつ前記第1段熱交換ラックの中の前記1つ以上の開放流プレートの各々の周囲を流動し、次に、前記第2の作業流体との熱交換のために、前記第2の熱交換ラックを通り、かつ前記開放流プレートの各々の周囲を流動する、熱交換システム。
(項目2)
前記第1の作業流体は、蒸気に加熱され、前記第2の作業流体は、前記蒸気質の第1の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱される、項目1に記載の熱交換システム。
(項目3)
前記第1の作業流体は、69〜71°Fの温度に加熱される、項目2に記載の熱交換システム。
(項目4)
前記第2段作業流体は、前記第1段作業流体の温度を下回る、68〜70°Fの温度に加熱される、項目3に記載の熱交換システム。
(項目5)
前記第1の作業流体は、前記第1段熱交換ラックにおいて、凝縮液体まで冷却され、前記第2の作業流体は、前記第2段熱交換ラックにおいて、凝縮液体まで冷却され、前記凝縮された第2段作業流体は、前記凝縮された第1段作業流体より高い温度を有する、項目1に記載の熱交換システム。
(項目6)
前記第1の作業流体は、42〜46°Fの温度まで冷却される、項目5に記載の熱交換システム。
(項目7)
前記第2段作業流体は、前記第1段作業流体を上回る、45〜47°Fの温度まで冷却される、項目6に記載の熱交換システム。
(項目8)
前記非作業流体は、第1の温度で前記第1段熱交換ラックに流入し、前記非作業流体は、第2のより低い温度で前記第2段熱交換ラックに流入する、項目4に記載の熱交換システム。
(項目9)
前記非作業流体は、38〜44°Fの温度で前記第1段熱交換ラックに流入し、42〜48°Fの温度で前記第2段熱交換ラックから流出する、項目4に記載の熱交換システム。
(項目10)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、2:1を上回る、項目1に記載の熱交換システム。
(項目11)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、20:1〜100:1である、項目1に記載の熱交換システム。
(項目12)
前記第1および第2段熱交換ラックは、第1および第2段キャビネットを形成し、前記非作業流体は、配管による圧力損失を伴わずに、前記第1のキャビネットから前記第2のキャビネットに流動する、項目1に記載の熱交換システム。
(項目13)
前記開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体の前記プレートの貫通がないことにより、前記作業流体の流動における圧力損失を低減させる、項目1に記載の熱交換システム。
(項目14)
前記作業流体の流路は、前記非作業流体の流路を横切る第1の流動方向と、前記第1の流路方向と反対の第2の流路方向とを備えている、項目1に記載の熱交換システム。
(項目15)
前記第1および第2の作業流体は、OTECシステム内の作業流体である、項目1に記載の熱交換システム。
(項目16)
前記第1および第2の作業流体は、アンモニアである、項目15に記載の熱交換システム。
(項目17)
前記非作業流体は、原水である、項目1に記載の熱交換システム。
(項目18)
前記開放流プレートは、正面、背面、上部、および底部外部表面をさらに備え、前記非作業流体は、全外部表面と接触する、項目1に記載の熱交換システム。
(項目19)
前記第1段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第1段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
前記第2段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第2段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
前記第2段ラック内の前記複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙は、前記第1段ラック内の前記複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙と垂直に整列されることにより、前記第1および第2段ラックを通る前記作業流体の流動における圧力損失を低減させる、項目1に記載の熱交換システム。
(項目20)
前記複数の開放流プレートの各々を懸架するためのレールと、前記複数の開放流プレートの各々の水平位置を維持するための複数のスロットとをさらに備えている、項目19に記載の熱交換システム。
(項目21)
多段熱交換システムであって、
1つ以上の開放流プレートを備えている第1段熱交換ラックであって、各プレートは、非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する、第1段熱交換ラックと、
前記第1の熱交換ラックと垂直に整列されている第2段熱交換ラックであって、前記第2段熱交換ラックは、前記非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備えている1つ以上の開放流プレートを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する第2の作業流体と流体連通する、第2段熱交換ラックと、
前記第2の熱交換ラックと垂直に整列されている第3段熱交換ラックであって、前記第3段熱交換ラックは、前記非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備えている1つ以上の開放流プレートを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する第3の作業流体と流体連通する、第3段熱交換ラックと、
前記第3の熱交換ラックと垂直に整列されている第4段熱交換ラックであって、前記第4段熱交換ラックは、前記非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備えている1つ以上の開放流プレートを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する第4の作業流体と流体連通する、第4段熱交換ラックと
を備え、
前記非作業流体は、前記第2の作業流体との熱相互作用のために、前記第2段熱交換ラックを通して流動する前に、前記第1の作業流体との熱相互作用のために、前記第1段熱交換ラックを通して流動し、
前記非作業流体は、前記第3の作業流体との熱相互作用のために、前記第3段熱交換ラックを通して流動する前に、前記第2の作業流体との熱相互作用のために、前記第2段熱交換ラックを通して流動し、
前記非作業流体は、前記第4の作業流体との熱相互作用のために、前記第4段熱交換ラックを通して流動する前に、前記第3の作業流体との熱相互作用のために、前記第3段熱交換ラックを通して流動する、熱交換システム。
(項目22)
前記第1の作業流体は、蒸気に加熱され、前記第2の作業流体は、前記蒸気質の第1の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱され、前記第3の作業流体は、前記第2の作業流体より低い温度を有する蒸気に加熱され、前記第4の作業流体は、前記第3の蒸気流体より低い温度を有する蒸気に加熱される、項目21に記載の熱交換システム。
(項目23)
前記第1の作業流体は、69〜71°Fの温度に加熱され、前記第2の作業流体は、前記第1の作業流体を下回る、68〜70°Fの温度に加熱され、前記第3の作業流体は、前記第2の作業流体を下回る、66〜69°Fの温度に加熱され、前記第4の作業流体は、前記第3の作業流体を下回る、64〜67°Fの温度に加熱される、項目22に記載の熱交換システム。
(項目24)
前記第1の作業流体は、前記第1段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、前記第2の作業流体は、前記第2段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、前記凝縮された第1の作業流体より高い温度を有し、前記第3の作業流体は、前記第3段熱交換ラックにおいて、凝縮液体に冷却され、前記凝縮された第2の作業流体より高い温度を有し、前記第4の作業流体は、前記第4の熱交換ラックにおいて、液体まで凝縮され、前記凝縮された第3の作業流体より高い温度を有する、項目21に記載の熱交換システム。
(項目25)
前記第1の作業流体は、42〜46°Fの温度まで凝縮され、前記第2の作業流体は、前記第1の作業流体より高い、45〜47°Fの温度まで凝縮され、前記第3の作業流体は、前記第2の作業流体より高い、46〜49°Fの温度まで凝縮され、前記第4の作業流体は、前記第3の作業流体より高い、49〜52°Fの温度まで凝縮される、項目24に記載の熱交換システム。
(項目26)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、2:1を上回る、項目21に記載の熱交換システム。
(項目27)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、20:1〜100:1である、項目21に記載の熱交換システム。
(項目28)
前記非作業流体は、配管による圧力損失を伴わずに、前記第1段熱交換ラックから前記第2段熱交換ラックに、前記第2段熱交換ラックから前記第3段熱交換ラックに、および前記第3段熱交換ラックから前記第4段熱交換ラックに流動する、項目21に記載の熱交換システム。
(項目29)
前記開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体の前記プレートの貫通がないことにより、前記作業流体の流動における圧力損失を低減させる、項目21に記載の熱交換システム。
(項目30)
前記作業流体の流路は、前記非作業流体の流路を横切る第1の流動方向と、前記第1の流路方向と反対の第2の流路方向とを備えている、項目21に記載の熱交換システム。
(項目31)
前記第1および第2の作業流体は、OTECシステム内の作業流体である、項目21に記載の熱交換システム。
(項目32)
前記第1および第2の作業流体は、アンモニアである、項目31に記載の熱交換システム。
(項目33)
前記第1および第2の作業流体は、アンモニアである、項目21に記載の熱交換システム。
(項目34)
前記非作業流体は、原水である、項目21に記載の熱交換システム。
(項目35)
前記第1段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第1段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
前記第2段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第2段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
前記第3段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第3段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
前記第4段ラックは、水平整列において複数の開放流プレートをさらに備え、前記複数の開放流プレートは、前記第4段ラック内の各プレート間に間隙を有し、
各ラック内の前記複数の開放流プレートおよび間隙は、前記第1および第2段ラックを通る作業流体の流動における圧力損失を低減させるように、他段の他のラックの各々の中の前記開放流プレートおよび間隙と垂直に整列されている、項目21に記載の熱交換システム。
(項目36)
開放流熱交換キャビネットであって、
第1の開放流熱交換プレートであって、非作業流体と流体連通し、かつ前記非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する作業流体と流体連通する、第1の開放流熱交換プレートと、
前記第1の開放流熱交換プレートと水平に整列されている1つ以上の第2の開放流熱交換プレートであって、前記1つ以上の第2の開放流熱交換プレートの各々は、非作業流体と流体連通し、かつ前記非作業流体によって囲まれる外部表面と、内部通路とを備え、前記内部通路は、前記内部通路を通して流動する作業流体と流体連通する、1つ以上の第2の開放流熱交換プレートと
を備え、
前記第1の開放流熱交換プレートは、前記第2の熱交換プレートから、ある間隙だけ分離され、前記非作業流体は、前記間隙を通して流動する、キャビネット。
(項目37)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、2:1を上回る、項目36に記載の熱交換キャビネット。
(項目38)
前記非作業流体と前記作業流体の流量比は、20:1〜100:1である、項目36に記載の熱交換キャビネット。
(項目39)
前記開放流プレートは、ノズルおよび/または非作業流体の前記プレートの貫通がないことにより、前記作業流体の流動における圧力損失を低減させる、項目36に記載の熱交換キャビネット。
(項目40)
前記作業流体は、OTECシステム内の作業流体である、項目36に記載の熱交換キャビネット。
(項目41)
前記作業流体は、アンモニアである、項目36に記載の熱交換キャビネット。
(項目42)
前記非作業流体は、原水である、項目36に記載の熱交換キャビネット。
図1は、例示的従来技術のOTEC熱機関を例証する。 図2は、例示的従来技術のOTEC発電プラントを例証する。 図3は、OTEC構造を例証する。 図4は、熱交換デッキのデッキ平面図を例証する。 図5は、熱交換器キャビネットを例証する。 図6Aは、従来の熱交換サイクルを例証する。 図6Bは、カスケード式多段熱交換サイクルを例証する。 図6Cは、ハイブリッドカスケード式多段熱交換サイクルを例証する。 図6Dは、蒸発器圧力降下および関連電力生産を例証する。 図7AおよびBは、例示的OTEC熱機関を例証する。 図7AおよびBは、例示的OTEC熱機関を例証する。 図8は、従来の多管式熱交換器を例証する。 図9は、従来のプレート熱交換器を例証する。 図10は、熱交換器キャビネットを例証する。 図11は、熱交換プレート配列の斜視図を例証する。 図12は、熱交換プレート配列の斜視図を例証する。 図13は、熱交換プレート構成の側面図を例証する。 図14は、従来の高温水蒸気サイクルのP−h図を例証する。 図15は、熱サイクルのP−h図を例証する。 図16は、熱交換プレートの実施形態を例証する。 図17は、熱交換プレートの実施形態を例証する。 図18は、熱交換プレートの一部を例証する。 図19Aおよび19Bは、一対の熱交換プレートの実施形態を例証する。 図19Aおよび19Bは、一対の熱交換プレートの実施形態を例証する。 図20Aおよび20Bは、一対の熱交換プレートの実施形態を例証する。 図20Aおよび20Bは、一対の熱交換プレートの実施形態を例証する。
種々の図面中の同一参照記号は、同一要素を示す。
本開示は、海洋熱エネルギー変換(OTEC)技術を使用する発電に関する。側面は、従来のOTEC発電プラントと比べて、低減した寄生負荷、より優れた安定性、より低い建設および運用費用を伴う、改善された全体的効率を有する、浮遊OTEC発電プラントに関する。他の側面は、浮遊構造と一体型である大容量水導管を含む。多段OTEC熱機関のモジュール性および区画化は、建設および維持費用を削減し、オフグリッド運用を限定し、運用性能を改善する。なおもさらなる側面は、統合熱交換区画を有する、浮遊プラットフォームを提供し、波の作用によるプラットフォームの低移動をもたらす。統合浮遊プラットフォームはまた、多段熱交換器を通して、効率的な温水または冷水流を提供し、効率を増加させ、寄生電力要求を低減し得る。側面は、適切な深度/温度範囲で温水および冷水を放出することによって、中性の熱排出量を推進する。電気の形態で抽出されるエネルギーは、海洋へのバルク温度を低下させる。
OTECは、電気を生成するために、地球の海洋に貯蔵される太陽からの熱エネルギーを使用するプロセスである。OTECは、海洋のより温かい最上層とより冷たい深海洋水との間の温度差を使用する。典型的には、この差は、少なくとも36°F(20℃)である。これらの条件は、およそ南回帰線と北回帰線との間、またはさらに北緯および南緯20°の熱帯地域に存在する。OTECプロセスは、ランキンサイクルに動力供給するために温度差を使用し、温かい水面水が熱源としての機能を果たし、冷たい深水がヒートシンクとしての機能を果たす。ランキンサイクルタービンは、電力を生産する発電機を駆動する。
図1は、温海水入口12と、蒸発器14と、温海水出口15と、タービン16と、冷海水入口18と、凝縮器20と、冷海水出口21と、作業流体導管22と、作業流体ポンプ24とを含む、典型的なOTECランキンサイクル熱機関10を例証する。
動作時、熱機関10は、いくつかの作業流体のうちのいずれか1つ、例えば、アンモニア等の商業用冷媒を使用することができる。他の作業流体は、プロピレン、ブタン、R−22、およびR−134aを含むことができる。他の商業用冷媒を使用することもできる。約75°F〜85°F以上の間の温かい海水が、温海水入口12を通して、海面または海面の直下から引き込まれ、順に、蒸発器14を通過するアンモニア作業流体を加温する。アンモニアは、約9.3atmの蒸気圧まで沸騰する。蒸気は、作業流体導管22に沿ってタービン16へと運ばれる。アンモニア蒸気は、タービン16を通過するにつれて膨張し、発電機25を駆動する動力を生産する。次いで、アンモニア蒸気は、凝縮器20に流入し、そこで、液体は約3000フィートの深海の深さから引き込まれた冷たい海水によって冷却される。冷たい海水は、約40°Fの温度で凝縮器に流入する。約51°Fである、凝縮器20の中の温度でのアンモニア作業流体の蒸気圧は、6.1atmである。したがって、有意な圧力差が、タービン16を駆動し、電力を生成するために利用可能である。アンモニア作業流体が凝縮するにつれて、液体作業流体は、作業流体導管22を介して、作業流体ポンプ24によって、蒸発器14の中へ戻される。
図1の熱機関10は、異なる作業流体、ならびにより低い温度および圧力を使用することによって、OTECが異なることを除いて、ほとんどの蒸気タービンのランキンサイクルと本質的に同じである。図1の熱機関10はまた、熱源(例えば、温かい海洋水)および冷たいヒートシンク(例えば、深海洋水)が電力を生産するために使用されるように、OTECサイクルが反対方向に実行されることを除いて、商業用冷蔵設備に類似する。
図2は、船またはプラットフォーム210と、温海水入口212と、温水ポンプ213と、蒸発器214と、温海水出口215と、タービン発電機216と、冷水パイプ217と、冷海水入口218と、冷水ポンプ219と、凝縮器220と、冷海水出口221と、作業流体導管222と、作業流体ポンプ224と、パイプ接続230とを含む、浮遊OTEC発電プラント200の構成要素を例証する。OTEC発電プラント200はまた、発電、変換、および伝送システムと、推進、スラスタ、または係留システム等の位置制御システムと、種々の補助および支援システム(例えば、職員宿泊施設、非常用電力、携帯用水、下水および排水、消火活動、損傷制御、予備浮力、および他の一般的な船上または海上システム)とを含むこともできる。
図1および2の基本熱機関およびシステムを利用するOTEC発電プラントの実装は、3%以下の比較的低い全体的効率を有する。この低い熱効率のため、OTEC運用は、生成される電力の1キロワット当たり、電力システムを通る大量の水流を必要とする。これは、ひいては、広い熱交換表面積を有する大型熱交換器を必要とする。
そのような大量の水および広い表面積は、温水ポンプ213および冷水ポンプ219においてかなりの圧送能力を必要とし、沿岸ベースの施設への分配のために、または船上産業目的で利用可能な正味電力を低減させる。また、ほとんどの水上船の限定された空間は、蒸発器または凝縮器に向けられ、それを通して流動する大量の水を促進するのは容易ではない。実際、大量の水は、大直径パイプおよび導管を必要とする。限定された空間の中にそのような構造を置くことは、他の機械類を収容するために、複数の屈曲を必要とする。そして、典型的な水上船または構造の限定された空間は、OTEC発電プラントでの最大効率に必要とされる広い熱交換表面積を促進するのは容易ではない。したがって、OTECシステムまたは船あるいはプラットフォームは、従来、大型で高価であった。これは、OTEC運用が高費用であり、より高い温度および圧力を使用する他のエネルギー生産オプションと比較すると、低産出量のエネルギー生産オプションであるという業界の結論につながった。
本明細書に説明されるシステムおよびアプローチは、OTEC運用の効率を向上させ、建設および運用費用を削減するために、技術的課題に対処する。
船またはプラットフォーム210は、冷水パイプ217と船またはプラットフォーム210との間の動的な力を限定するため、およびプラットフォームまたは船におけるOTEC機器のための良運用環境を提供するために、低運動を必要とする。船またはプラットフォーム210はまた、冷水および温水入口(218および212)の体積流量を支持し、OTECプロセスの効率を確保するように、適切なレベルで十分な冷水および温水を取り込むべきである。船またはプラットフォーム210はまた、船またはプラットフォーム210の水線より十分に下側での冷水および温水出口(221および215)を介する冷水および温水放出を可能にして、海面層中への熱再循環を回避するべきである。加えて、船またはプラットフォーム210は、発電動作を乱すことなく、荒天を乗り切るべきである。
本明細書に説明されるOTEC熱機関10は、最大効率および電力生産のために、高度に効率的な熱サイクルを使用する。沸騰および凝縮プロセスにおける熱伝達と、熱交換器の材料および設計とは、1ポンドあたりの温かい海水から抽出することができるエネルギーの量を限定する。蒸発器214および凝縮器220で使用される熱交換器は、寄生負荷を限定するために、低い損失水頭を伴う大量の温水および冷水流を使用する。熱交換器はまた、効率を向上させるために、高熱伝達係数を提供する。熱交換器は、効率を向上させるために、温水および冷水入口温度に対して調整される材料および設計を組み込む。熱交換器の設計は、費用および体積を削減するように、低量の材料を用いた単純構築方法を使用することができる。
タービン発電機216は、最小限の内部損失を伴って高度に効率的となるべきであり、また、効率を向上させるように作業流体に対して調整され得る。
図3は、以前のOTEC発電プラントの効率を向上させ、それと関連する技術的課題の多くを克服する、OTECシステムの実装を例証する。本実装は、スパーと一体型である熱交換器ならびに関連温水および冷水配管とともに、船またはプラットフォーム用のスパーを備えている。
OTECスパー310は、OTEC発電プラントとの使用のための一体型多段熱交換システムを格納する。スパー310は、水線305より下側に水中部分311を含む。水中部分311は、温水取込部分340と、蒸発器部分344と、温水放出部分346と、凝縮器部分348と、冷水取込部分350と、冷水パイプ351と、冷水放出部分352と、機械デッキ部分354と、デッキハウス360とを備えている。
動作時、75°F〜85°Fの間の温かい海水が、温水取込部分340を通して引き込まれ、構造的に一体型の温水導管(図示せず)を通してスパーを伝って流動する。OTEC熱機関の高容量水流要件により、温水導管は、500,000gpm〜6,000,000gpmの間の流量を蒸発器部分344に向ける。温水導管は、6フィート〜35フィート以上の間の直径を有する。このサイズにより、温水導管は、スパー310の垂直構造部材である。温水導管は、スパーを構造的に接合し、スパー310を垂直に支持するのに十分な強度の大直径パイプであり得る。代替として、温水導管は、スパー310の構造と一体型である通路であり得る。
次いで、温水は、作業流体を蒸気に加温するために、1つ以上の積層多段熱交換器を格納する蒸発器部分344を通して流動する。次いで、温かい海水は、温水放出口346を介して、スパー310から放出される。温水放出は、環境影響を限定するように、温水放出温度とほぼ同じ温度である海洋温度層における、またはそれに近い深さに、温水放出パイプを介して位置されるか、または向けられることができる。温水放出は、温水取込または冷水取込のいずれかを伴う熱再循環を回避するように、十分な深さに向けられることができる。
冷たい海水は、冷水パイプ351を介して、約40°Fの温度で2500〜4200フィート以上の間の深さから引き込まれる。冷たい海水は、冷水取込部分350を介して、スパー310に流入する。OTEC熱機関の高容量水流要件により、冷海水導管は、500,000gpm〜3,500,000gpmの間の流量を凝縮器部分348に向ける。そのような冷海水導管は、6フィート〜35フィート以上の間の直径を有する。このサイズにより、冷海水導管は、スパー310の垂直構造部材である。冷水導管は、スパーを構造的に接合し、スパー310を支持するのに十分な強度の大直径パイプであり得る。代替として、冷水導管は、スパー310の構造と一体型である通路であり得る。
次いで、冷たい海水は、積層多段凝縮器部分348へと上方に流動し、そこで、冷たい海水は、作業流体を液体に冷却する。冷たい海水は、次いで、冷海水放出口352を介して、スパー310から放出される。
機械デッキ部分354は、蒸発器部分344と凝縮器部分348との間で垂直に位置付けることができる。蒸発器部分344の下に機械デッキ部分354を位置付けることにより、取込口から多段蒸発器を通して放出口へのほぼ直線の温水流を可能にする。凝縮器部分348より上側に機械デッキ部分354を位置付けることにより、取込口から多段凝縮器を通して放出口へのほぼ直線の冷水流を可能にする。機械デッキ部分354は、タービン発電機356を含む。動作時、蒸発器部分344からの蒸気に加熱された温かい作業流体は、1つ以上のタービン発電機356へと流動する。作業流体は、タービン発電機356の中で膨張し、それによって、電力の生産のためにタービンを駆動する。次いで、作業流体は、凝縮器部分348へと流れ、液体まで冷却され、蒸発器部分344へと送出される。
図4は、複数の多段熱交換器420がOTECスパー410の周辺に配列される、OTECシステムの実装を例証する。熱交換器420は、OTEC熱機関で使用される蒸発器または凝縮器であり得る。熱交換の周辺レイアウトは、OTECスパープラットフォームの蒸発器部分344または凝縮器部分348とともに使用することができる。周辺配列は、任意の数の熱交換器(例えば、1つの熱交換器、2個から8個の間の熱交換器、8〜16個の熱交換器、16〜32個の熱交換器、または32個以上の熱交換器)を支持することができる。1つ以上の熱交換器は、OTECスパー410の単一のデッキの上または複数のデッキの上(例えば、2、3、4、5、または6個以上のデッキの上)で周辺に配列することができる。1つ以上の熱交換器は、2つの熱交換器が互の上に垂直に整列させられないように、2つ以上のデッキの間で周辺にオフセットすることができる。1つ以上の熱交換器は、1つのデッキの中の熱交換器が別の隣接デッキ上の熱交換器と垂直に整列させられるように、周辺に配列することができる。
個々の熱交換器420は、多段熱交換システム(例えば、2、3、4、5、または6個以上の熱交換システム)を備えていることができる。いくつかの実施形態では、個々の熱交換器420は、熱交換器を通る温かい海水流、冷たい海水流、および作業流体流の低圧力損失をもたらすように構築される、熱交換器キャビネットであることができる。
図5を参照すると、熱交換器キャビネット520の実施形態は、複数の熱交換段521、522、523、および524を含む。ある実装では、積層熱交換器は、第1の蒸発器段521から、第2の蒸発器段522へ、第3の蒸発器段523へ、第4の蒸発器段524へ、キャビネットを通して下方に流動する温かい海水を収容する。積層熱交換キャビネットの別の実施形態では、冷たい海水が、第1の凝縮器段531から、第2の凝縮器段532へ、第3の凝縮器段533へ、第4の凝縮器段534へ、キャビネットを通して上方に流動する。作業流体が、作業流体供給導管538および作業流体放出導管539を通して流動する。実施形態では、作業流体導管538および539は、温かい海水または冷たい海水の垂直流と比較して、水平に各熱交換器に流入し、そこから流出する。熱交換器キャビネット520の垂直多段熱交換設計は、統合船(例えば、スパー)および熱交換器設計を促進し、熱交換器段の間で配管を相互接続する要件を除去し、熱交換器システムの圧力降下の事実上全てが熱伝達表面上で起こることを確実にする。
熱伝達表面効率は、本明細書に説明されるように、表面形状、処理、および間隔を使用して改善することができる。アルミニウムの合金等の材料選択は、従来のチタンベースの設計と比べて優れた経済的性能を提供する。熱伝達表面は、100系、3000系、または5000系アルミニウム合金を備えていることができる。熱伝達表面は、チタンおよびチタン合金を備えていることができる。
多段熱交換器キャビネットは、OTEC熱機関の比較的低い利用可能な温度差以内の海水から作業流体への高エネルギー伝達を可能にすることが分かっている。任意のOTEC発電プラントの熱力学効率は、作業流体の温度が海水の温度にどれくらい接近するかの関数である。熱伝達の物理学は、作業流体の温度が海水の温度に接近するにつれて、エネルギーを伝達するために必要とされる面積が増加することを決定付ける。表面積の増加を相殺するために、海水の速度を増加させることにより、熱伝達係数を増加させることができる。しかし、海水の速度を増加させることにより、送出に必要とされる電力を多大に増加させ、それによって、OTEC発電プラントへの寄生電気負荷を増加させる。
図6Aは、温かい水面海水を使用して、作業流体が熱交換器の中で沸騰させられる、OTECサイクルを例証する。この従来のランキンサイクルにおける流体特性は、出て行く作業流体を、出て行く温かい海水の温度の約3°Fより下に限定する、沸騰プロセスによって制約される。同様に、サイクルの凝縮側は、出て行く冷たい海水の温度より2°Fより上に限定される。作業流体の合計の利用可能な温度降下は、約12°F(68°F〜56°Fの間)である。
カスケード式多段OTECサイクルは、作業流体温度が海水の温度により密接に合致することを可能にすることが分かっている。この温度差の増加は、OTEC熱機関と関連するタービンによって行うことができる作業の量を増加させる。
図6Bは、利用可能な作業流体温度降下を拡張するために、複数の沸騰および凝縮するステップを使用する、カスケード式多段OTECサイクルを例証する。各ステップは、独立した熱交換器、または図5の熱交換器キャビネット520の中の専用熱交換器段を必要とする。図6bのカスケード式多段OTECサイクルは、海水および作業流体の期待圧送負荷とのタービンの出力の合致を可能にする。この高度に効率設計は、専用およびカスタマイズされたタービンを必要とする。
図6Cは、図6Bの連鎖配列の熱力学的効率または最適化を保持しながら、同一の機器(例えば、タービン、発電機、ポンプ)の使用を促進する、ハイブリッドであるが、依然として効率カスケード式であるOTECサイクルを例証する。図6Cのハイブリッドカスケード式サイクルでは、作業流体の利用可能な温度差は、約18°F〜約22°Fに及ぶ。この狭い範囲は、熱機関の中のタービンが同一の性能仕様を有することを可能にし、それによって、建設および運用費用を削減する。
システム性能および電力出力は、OTEC発電プラントでハイブリッドカスケード式サイクルを使用して大きく増加させられる。表Aは、図6Aの従来のサイクルの性能を図6Cのハイブリッドカスケード式サイクルの性能と比較する。
Figure 0006957150
4段ハイブリッドカスケード式熱交換サイクルを利用することにより、流体間で伝達される必要があるエネルギーの量を低減する。これは、ひいては、必要とされる熱交換表面の量を低減する働きをする。
熱交換器の性能は、流体間の利用可能な温度差、ならびに熱交換器の表面における熱伝達係数の影響を受ける。熱伝達係数は、概して、熱伝達表面を横切る流体の速度とともに変化する。より高い流体速度は、より高いポンプ能力を必要とし、それによって、発電プラントの正味効率を低減する。ハイブリッドカスケード式多段熱交換システムは、より低い流体速度およびより優れた発電プラント効率を促進する。積層ハイブリッドカスケード式熱交換設計はまた、熱交換器を通したより低い圧力降下も促進する。垂直発電プラント設計はまた、システム全体にわたるより低い圧力降下を促進する。
図6Dは、100MWを電力網に送達する合計のOTEC発電プラント生成における熱交換器圧力降下の影響を例証する。熱交換器を通した圧力降下を限定することは、OTEC発電プラントの性能を大きく向上させる。圧力降下は、統合船またはプラットフォーム・熱交換器システムを提供することによって低減され、海水導管は、船の構造部材を形成し、連続して1つの熱交換器段から別の段への海水流を可能にする。船の中への取込口から、ポンプを通り、熱交換キャビネットを通り、順に、直列の各熱交換段を通り、最終的には発電プラントから放出するまでの方向における低変化を伴うほぼ直線の海水流が、低圧力降下を可能にする。
(カスケード式ハイブリッドOTEC発電:)
熱帯および亜熱帯地方の水面水と深海洋水との間の温度差を使用して電気を生産することができる、統合多段OTEC発電プラントを提供する。導管または流路として海上船またはプラットフォームの構造を使用することによって、海水用の従来の配管を排除することができる。代替として、温および冷海水配管は、十分なサイズおよび強度の導管またはパイプを使用し、垂直または他の構造支持を船またはプラットフォームに提供することができる。これらの統合海水導管セクションまたは通路は、船の構造部材としての機能を果たし、それによって、追加の鋼鉄の要件を低減する。統合海水通路の一部として、多段熱交換器キャビネットは、外部水ノズルまたは配管接続を必要とすることなく、作業流体蒸発の複数の段を提供する。統合多段OTEC発電プラントは、温かい海水および冷たい海水が自然な方向に流動することを可能にする。温かい海水は、海洋のより冷たい区域の中へ放出される前に冷却されるため、船を通して下向きに流動する。同様に、海洋の深部からの冷たい海水は、海洋のより温かい区域の中へ放出される前に加温されるので、船を通して上向きに流動する。この配列は、海水流方向の変化の必要性および関連圧力損失を回避する。配列はまた、必要とされる送出エネルギーも低減する。
多段熱交換器キャビネットは、ハイブリッドカスケード式OTECサイクルの使用を可能にする。これらの熱交換器のスタックは、適宜、作業流体を沸騰または凝縮させるように、連続してそれらを通過する海水を有する、複数の熱交換器段またはセクションを備えている。蒸発器セクションでは、温かい海水は、第1段を通過し、そこで、海水が冷却されるにつれて作業流体のうちの一部を沸騰させる。次いで、温かい海水は、次の熱交換器段の中へ積層を下方に流動し、わずかにより低い圧力および温度で追加の作業流体を沸騰させる。これは、スタック全体を通して連続的に起こる。熱交換器キャビネットの各段またはセクションは、電気を生成する専用タービンに作業流体蒸気を供給する。蒸発器段の各々は、タービンの排出口において対応する凝縮器段を有する。冷たい海水は、逆の順序で蒸発器まで凝縮器スタックを通過する。
図7Aおよび7Bを参照すると、例示的多段OTEC熱機関710は、ハイブリッドカスケード式熱交換サイクルを利用する。温かい海水は、温水ポンプ712によって、温かい海水取込口(図示せず)から圧送され、約1,360,000gpmおよび約79°Fの温度でポンプから放出する。温水取込口から温水ポンプへ、および温水ポンプから積層された熱交換器キャビネットへの温水導管の全部または一部は、船の一体型構造部材を形成することができる。
次いで、温水ポンプ712から、温かい海水が第1段蒸発器714に流入し、そこで第1の作業流体を沸騰させる。温水は、約76.8°Fの温度で第1段蒸発器714から流出し、第2段蒸発器715へと下方に流動する。
温水は、約76.8°Fで第2段蒸発器715に流入し、そこで第2の作業流体を沸騰させ、約74.5°Fの温度で第2段蒸発器715から流出する。
温水は、第2段蒸発器715から第3段蒸発器716へと下方に流動し、約74.5°Fの温度で流入し、そこで第3の作業流体を沸騰させる。温水は、約72.3°Fの温度で第3段蒸発器716から流出する。
次いで、温水は、第3段蒸発器716から第4段蒸発器717へと下方に流動し、約72.3°Fの温度で流入し、そこで第4の作業流体を沸騰させる。温水は、約70.1°Fの温度で第4段蒸発器717から流出し、次いで、船から放出する。図示されないが、放出は、温かい海水の放出温度とほぼ同じ温度、またはその温度の海洋深度における温度層に向けることができる。代替として、多段蒸発器を格納する発電プラントの部分は、温水が適切な海洋温度層に放出されるように、構造内のある深さに位置することができる。いくつかの実施形態では、第4段蒸発器から船の温水放出口までの温水導管は、船の構造部材を備えていることができる。
同様に、冷たい海水は、冷海水ポンプ722を介して冷海水取込口(図示せず)から送出され、約855,003gpmおよび約40.0°Fの温度でポンプから放出する。冷たい海水は、約2700〜4200フィート以上の間の海洋深度から引き込まれる。船の冷水取込口から冷水ポンプへ、および冷水ポンプから第1段凝縮器へ冷たい海水を運ぶ冷水導管は、その全体で、または部分的に船の構造部材を備えていることができる。
冷海水ポンプ722から、冷たい海水は、第1段凝縮器724に流入し、そこで第4段ボイラー717からの第4の作業流体を凝縮する。冷たい海水は、約43.5°Fの温度で第1段凝縮器に流入し、第2段凝縮器725まで流動する。
冷たい海水は、約43.5°Fで第2段凝縮器725に流入し、そこで第3段蒸発器716からの第3の作業流体を凝縮する。冷たい海水は、約46.9°Fの温度で第2段凝縮器725に流入し、第3段凝縮器726まで流動する。
冷たい海水は、約46.9°Fの温度で第3段凝縮器726に流入し、そこで第2段蒸発器715からの第2の作業流体を凝縮する。冷たい海水は、約50.4°Fの温度で第3段凝縮器726から流出する。
次いで、冷たい海水は、第3段凝縮器726から第4段凝縮器727まで流動し、約50.4°Fの温度で流入する。第4段凝縮器では、冷たい海水は、第1段蒸発器714からの第1の作業流体を凝縮する。次いで、冷たい海水は、約54.0°Fの温度で第4段凝縮器から流出し、最終的に船から放出する。冷たい海水の放出は、冷たい海水の放出温度とほぼ同じ温度、またはその温度の海洋深度における温度層に向けることができる。代替として、多段蒸発器を格納する発電プラントの部分は、冷たい海水が適切な海洋温度層に放出されるように、構造内のある深さに位置することができる。
第1の作業流体は、56.7°Fの温度で第1段蒸発器714に流入し、そこで74.7°Fの温度を伴う蒸気に加熱される。次いで、第1の作業流体は、第1のタービン731へ、次いで、第4段凝縮器727へ流動し、そこで第1の作業流体は、約56.5°Fの温度を伴う液体に凝縮される。次いで、液体の第1の作業流体は、第1の作業流体ポンプ741を介して、第1段蒸発器714に戻される。
第2の作業流体は、約53.0°Fの温度で第2段蒸発器715に流入し、そこで蒸気に加熱される。第2の作業流体は、約72.4°Fの温度で第2段蒸発器715から流出する。次いで、第2の作業流体は、第2のタービン732へ、次いで、第3段凝縮器726へと流動する。第2の作業流体は、約53.0°Fの温度で第3の段凝縮器から流出し、作業流体ポンプ742へと流動し、ポンプは、順に、第2の作業流体を第2段蒸発器715に戻す。
第3の作業流体は、約49.5°Fの温度で第3段蒸発器716に流入し、そこで蒸気に加熱され、約70.2°Fの温度で第3段蒸発器716から流出するであろう。次いで、第3の作業流体は、第3のタービン733へ、次いで、第2段凝縮器725へと流動し、そこで第3の作業流体は、約49.5°Fの温度で流体に凝縮される。第3の作業流体は、第2段凝縮器725から流出し、第3の作業流体ポンプ743を介して、第3段蒸発器716に戻される。
第4の作業流体は、約46.0°Fの温度で第4段蒸発器717に流入し、そこで蒸気に加熱される。第4の作業流体は、約68.0°Fの温度で第4段蒸発器717から流出し、第4のタービン734へと流動する。第4の作業流体は、第4のタービン734から流出し、第1段凝縮器724へと流動し、そこで約46.0°Fの温度を伴う液体に凝縮される。第4の作業流体は、第1段凝縮器724から流出し、第4の作業流体ポンプ744を介して、第4段蒸発器717に戻される。
第1のタービン731および第4のタービン734は、第1の発電機751を協働して駆動し、第1のタービン発電機対761を形成する。第1のタービン発電機対は、約25MWの電力を生産するであろう。
第2のタービン732および第3のタービン733は、第2の発電機752を協働して駆動し、第2のタービン発電機対762を形成する。第2のタービン発電機対762は、約25MWの電力を生産するであろう。
図7の4段ハイブリッドカスケード式熱交換サイクルは、最大量のエネルギーが、温かい海水と冷たい海水との間の比較的低い温度差から抽出されることを可能にする。また、全ての熱交換器は、同じ構成要素のタービンおよび発電機を使用して電気を生産する、タービン発電機対を直接支持することができる。
複数の多段ハイブリッドカスケード式熱交換器およびタービン発電機対を、船またはプラットフォーム設計に組む込むことができると理解されるであろう。
(多段開放流熱交換キャビネット)
OTECシステムは、その性質上、大量の水を要求し、例えば、100メガワットOTEC発電プラントは、例えば、類似サイズの燃焼蒸気発電プラントに対して要求されるより最大数桁も多くの水を要求し得る。例示的実装では、25MWOTEC発電プラントは、約1,000,000ガロン/分の蒸発器への温水供給および約875,000ガロン/分の凝縮器への冷水を要求し得る。わずかな温度差(約35〜45°F)を伴う状態で水を圧送するために要求されるエネルギーは、効率を低減させる一方、構造コストを上昇させる作用をする。
現在利用可能な熱交換器は、OTEC熱交換動作のために要求される大量の水および高効率を取り扱うには不十分である。多管式熱交換器は、一連の管から成る。一式のこれらの管は、加熱または冷却されなければならない、作業流体を含む。第2の非作業流体は、熱を提供するか、または要求される熱を吸収するかのいずれかを行い得るように、加熱または冷却されている管の上を流れる。一式の管は、管束と呼ばれ、平滑管、縦方向フィン付管等、いくつかのタイプの管から作製されることができる。多管式熱交換器は、典型的には、高圧用途のために使用される。これは、多管式熱交換器が、その形状により頑丈であるためである。多管式交換器は、OTEC運用の低温度差、低圧、大容量性質のために理想的ではない。例えば、多管式熱交換器は、図8に示されるように、典型的には、高圧力損失および関連付けられた配管エネルギーを伴う、複雑な配管配列を要求する。これらのタイプの熱交換器は、特に、海上プラットフォーム等の動的環境では、加工、設置、および維持が困難である。多管式熱交換器はまた、特に、シェルと管接続および内部支持体に対して、精密な組立を要求する。さらに、多管式熱交換器は、多くの場合、低熱伝達係数を有し、収容され得る水の体積が制限される。
図9は、プレート熱交換器を描写する。プレート熱交換器は、熱伝達のために、非常に大きな表面積および流体流動通路を有する、複数の薄く、わずかに分離されたプレートを含むことができる。この積層されたプレート配列は、多管式熱交換器より、所与の空間内において、より効果的であり得る。ガスケットおよびろう付け技術の進歩によって、プレート式熱交換器は、ますます実用化されている。HVAC用途では、例えば、本タイプの大型熱交換器は、板枠式と呼ばれる。開ループ内で使用されるとき、これらの熱交換器は、通常、ガスケット式であり、周期的分解、清掃、および点検を可能にする。浸漬ろう付けおよび真空ろう付けされたプレート変形例等の恒久的に接合されたプレート熱交換器は、多くの場合、冷凍等の閉ループ用途に特定される。プレート熱交換器はまた、使用されるプレートのタイプおよびそれらのプレートの構成が異なる。いくつかのプレートは、「山形」または他のパターンにスタンプされ得、その他は、機械加工されたフィンおよび/または溝を有し得る。
しかしながら、プレート熱交換器は、OTEC用途において、いくつかの有意な不利点を有する。例えば、これらのタイプの熱交換器は、OTECシステムで必要とされる大量の水を収容するのは容易ではない、複雑な配管配列を要求し得る。多くの場合、ガスケットが、精密に取り付けられ、各プレート対間に維持されなければならず、有意なボルト締めが、ガスケットシールを維持するために必要とされる。プレート熱交換器は、典型的には、1つの欠陥プレートでさえ、検査および修理するために、完全分解を要求する。プレート熱交換器に必要とされる材料は、コストのかかるチタンおよび/またはステンレス鋼に限定され得る。これらのタイプの熱交換器は、作業流体と非作業流体との間に、比較的に等しい流動面積を要求する。流体間の流量比は、典型的には、1:1である。図9から分かるように、供給および放出ポートは、典型的には、プレート面上に提供され、総熱交換表面積を縮小させ、作業流体および非作業流体の各々の流路を複雑にする。さらに、プレート熱交換器は、全プレートを貫通するノズルのための複雑な内部回路網を含む。
そのような従来の熱交換器の制限を克服するために、ガスケットのない、開放流熱交換器が、提供される。いくつかの実装では、個々のプレートは、各プレート間に間隙が存在するように、キャビネット内に水平に整列される。作業流体のための流路は、高熱伝達を提供するパターン(例えば、交互蛇行、山形、z−パターン等)において、各プレートの内部を通して流れる。作業流体は、プレート面における妨害または作業流体による水流動への障害を低減させるように、プレートの側面の接続を通して、各プレートに流入する。原水等の非作業流体は、キャビネットを通して垂直に流動し、開放流プレートの各々の間の間隙を充填する。いくつかの実装では、非作業流体は、開放流プレートの全側面と接触するか、または開放流プレートの正面および背面表面とのみ接触する。
図10は、図5に説明される配列に類似する、熱交換器の積層式キャビネット配列520とともに、複数の熱交換プレート1022のラックを有する、単一キャビネット524の詳細を例証する。非作業流体は、キャビネット524を通り、ラック内のプレート1022の各々を越えて、垂直に流動する。矢印1025は、水の流動方向を示す。水の流動方向は、上部から底部または底部から上部であることができる。いくつかの実施形態では、流動方向は、加熱または冷却されるにつれた水の自然方向であることができる。例えば、作業流体を凝縮するとき、水は、水が暖められるにつれて、対流の自然流動において、底部から上部へ、キャビネット配列を通して流動することができる。別の実施例では、作業流体を蒸発させるとき、水は、水が冷却するにつれて、上部から底部へ流動することができる。
図10を参照すると、開放流熱交換キャビネット524は、キャビネット面1030およびキャビネット側面1031を含む。キャビネット面1030の反対は、キャビネット面1032(図示せず)であり、キャビネット側面1031の反対は、キャビネット側面1033(図示せず)である。キャビネット面および側面は、プレナムまたは水導管を形成し、それを通して、原水非作業流体が、配管による圧力損失をほとんどまたは全く伴わずに、流動する。
図9に関して前述のガスケット熱交換器とは対照的に、開放流熱交換器は、プレート間のガスケットを使用して、非作業流体を含む流動チャンバを形成するのではなく、キャビネットを使用して、非作業流体(例えば、海水)を含む流動チャンバを形成する。したがって、開放流熱交換キャビネット524は、効果的に、ガスケットがない。本システムのこの重要な側面は、ガスケットに頼り作業流体をエネルギー提供媒体(例えば、海水)から隔離する、他のプレートおよびフレーム熱交換器より有意な利点を提供する。1980年代および1990年代にNELHAで行なわれたアルミニウムプレートおよびフレーム熱交換器の腐食試験は、生物付着が広範囲に及ぶ浸食を生じさせたガスケットの周囲からの多量の漏出があったので、わずか約6ヶ月後に停止せざるを得なかった。出願人は、ガスケット問題をOTECシステムにおけるプレートおよびフレーム設計の使用に対する主要な障害として特定した。
加えて、熱交換プレートのために側面に搭載された入口および出口ポートと組み合わせられたキャビネットアプローチは、典型的には、熱交換システムのプレート面上に提供される、供給および放出ポートの必要性を回避する(例えば、図9参照)。本アプローチは、各プレートの総熱交換表面積を増加させ、かつ作業流体および非作業流体の両方の流路を簡略化する。プレート間からのガスケットの除去はまた、流動に抵抗を生じさせ得る、有意な妨害を除去する。ガスケットがない開放流熱交換キャビネットは、背圧および関連付けられた圧送要求を低減させ、したがって、OTEC発電プラントの寄生負荷を低減させ、電力会社に送達され得る、電力増加をもたらすことができる。
OTEC凝縮器の場合、キャビネット524は、冷たい原水供給口に対して底部が開放され、かつ上方のキャビネット523と非遮断流体連通を提供するために、上部が開放される。垂直系列内の最終キャビネット521は、原水放出システムに対して上部が開放される。
蒸発器の場合、キャビネット521は、温かい原水供給口に対して上部が開放され、かつ下方のキャビネット522と非遮断流体連通を提供するために、底部が開放される。垂直系列内の最終キャビネット524は、温かい原水放出システムに対して底部が開放される。
熱交換キャビネットの各々の中には、複数の開放流熱交換プレート1022が、水平整列において配列され、各対のプレート1022間に間隙1025を提供する。各開放流プレートは、正面、背面、上部表面、底部表面、および左右側面を有する。プレート1022は、第1のプレートの背面が、第1のプレートのすぐ背後の第2のプレートの正面に面するように、水平整列において配列される。作業流体供給口および放出口は、プレートの各々の側面に提供され、原水が、ラック内の複数のプレート1022の正面および背面を越えて流動するにつれて、間隙1025を通る原水の流動に対する障害を回避する。プレート1022の各々は、プレートの内部にある、作業流体流動通路を含む。開放流プレート1022は、以下にさらに詳細に説明される。
いくつかの実装では、各個々のプレート1022は、作業流体が、単一プレートを通して流動するように、専用作業流体供給口および放出口を有する。作業流体の供給は、直接、作業流体供給通路のうちの1つ以上に通じる。他の実装では、作業流体は、熱交換キャビネットから作業流体システムの残りへと放出される前に、直列の2つ以上のプレートを通して流動することができる。
各熱交換器キャビネット524、523、522、および521は、類似構成要素を有し、あるキャビネット内の水平に整列されたプレート1022が、下方のキャビネット内のプレート上に垂直に整列するように、垂直に整列されることを理解されるであろう。あるキャビネット上のプレート1022間の間隙1025は、下方のキャビネット内のプレート1022間の間隙1025上に垂直に整列する。
図11および12を参照すると、熱交換キャビネット524内のプレート配列の例示的実装は、少なくとも、正面および背面を含む、外部表面を有する、第1の開放流熱交換プレート1051を含む。外部表面は、冷たい原水等の非作業流体1057と流体連通し、それによって囲まれる。第1の開放流プレートはまた、内部通路を通して流動する作業流体1058と流体連通する、内部通路を含む。少なくとも1つ以上の第2の開放流熱交換プレート1052は、第2のプレート1052の正面外部表面が、第1のプレート1051の背面外部表面に面するように、第1の開放流熱交換プレート1051と水平に整列される。第1のプレート同様に、少なくとも1つの第2のプレート1052は、非作業流体1057と流体連通し、それによって囲まれる外部表面と、内部通路を通して流動する作業流体1058と流体連通する、内部通路とを含む。第1の開放流熱交換プレート1051は、間隙1053だけ、第2の熱交換プレート1052から分離される。非作業流体1057は、間隙を通して流動する。
図13は、第1の開放流熱交換プレート1051と、第2の熱交換プレート1052と、各プレート1051および1052を分離する間隙1053とを含む、例示的開放流熱交換キャビネット524の側面図を描写する。作業流体1058は、内部作業流体流動通路1055を通して流動する。
前述のように、いくつかの実装では、単一熱交換キャビネットは、ハイブリッドカスケード式OTECサイクルの単一段に専用であることができる。いくつかの実装では、4つの熱交換キャビネットが、図5に描写および説明されるように、垂直に整列される。他の実装では、各プレートの側面に接続された作業流体供給および放出ラインを有するキャビネットが、使用されることができる。これは、作業流体導管が、プレート面上にあって、作業流体および非作業流体の両方の流動の妨害を回避する。
例えば、ガスケットがない多段熱交換システムは、1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する1つ以上の開放流プレートを備えている第1段熱交換ラックを含むことができる。作業流体は、各個々のプレートに専用の供給および放出ラインを介して、各プレートから供給および放出されることができる。第1の熱交換ラックと垂直に整列される第2段熱交換ラックもまた、含まれる。第2段熱交換ラックは、1つ以上の開放流プレートの各々の中の内部通路を通して流動する第2の作業流体と流体連通する、1つ以上の開放流プレートを備えている。再び、第2の作業流体は、各個々のプレートに専用のラインを通して、各個々のプレートへおよびそこから、供給および放出される。原水等の非作業流体が、最初に、第1段熱交換ラックを通して、かつ1つ以上の開放流プレートの各々の周囲を流動し、第1の作業流体との熱交換を可能にする。非作業流体が、次いで、第2の熱交換ラックを通して、かつ開放流プレートの各々の周囲を通過し、第2の作業流体との熱交換を可能にする。
第1段ラックは、各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートを含む。第2段ラックもまた、第2段ラック内の各プレート間に間隙を有する、水平整列において複数の開放流プレートを含む。第2段ラック内の複数の開放流プレートおよび間隙は、第1段ラック内の複数の開放流プレートおよび間隙と垂直に整列される。これは、第1および第2段ラックを通る非作業流体の流動における圧力損失を低減させる。非作業流体中の圧力損失もまた、直接、あるキャビネットから次のキャビネットに非作業流体を放出させることによって低減され、それによって、広範囲に及び、かつ巨大な配管システムの必要性を排除する。いくつかの実施形態では、熱交換プレートの第1および第2段ラックを含むキャビネットの壁は、導管を形成し、それを通して、非作業流体が、流動する。
例示的4段OTECシステムの各段の各ラック内のプレートの開放流配列により、非作業流体と作業流体の流量比は、ほとんどの従来のプレート熱交換器システムの典型的1:1から増加される。いくつかの実装では、非作業流体の流量比は、1:1超である(例えば、2:1超、10:1超、20:1超、30:1超、40:1超、50:1超、60:1超、70:1超、80:1超、90:1超、または100:1超)。
熱交換キャビネットの多段配列が、凝縮器として使用されるとき、非作業流体(例えば、冷たい海水)は、概して、非作業流体が第2段キャビネットに流入するときより低い温度で第1段キャビネットに流入し、非作業流体は、次いで、非作業流体が第3段キャビネットに流入するときより低い温度で第2段キャビネットに流入し、非作業流体は、概して、第4段キャビネットに流入するときより低い温度で第3段キャビネットに流入する。
熱交換キャビネットの多段配列が、蒸発器として使用されるとき、非作業流体(例えば、温かい海水)は、概して、非作業流体が第2段キャビネットに流入するときより高い温度で第1段キャビネットに流入し、非作業流体は、次いで、非作業流体が第3段キャビネットに流入するときより高い温度で第2段キャビネットに流入し、非作業流体は、概して、第4段キャビネットに流入するときより高い温度で第3段キャビネットに流入する。
熱交換キャビネットの多段配列が、凝縮器として使用されるとき、作業流体(例えば、アンモニア)は、概して、作業流体が第2段キャビネットから流出するときより低い温度で第1段キャビネットから流出し、作業流体は、作業流体が第3段キャビネットから流出するときより低い温度で第2段キャビネットから流出し、作業流体は、概して、第4段キャビネットから流出するときより低い温度で第3段キャビネットから流出する。
熱交換キャビネットの多段配列が、蒸発器として使用されるとき、作業流体(例えば、アンモニア)は、概して、第2段キャビネットから流出する作業流体より高い温度で第1段キャビネットから流出し、作業流体は、概して、第3段キャビネットから流出する作業流体がより高い温度で第2段キャビネットから流出し、作業流体は、概して、第4段キャビネットから流出するときより高い温度で第3段キャビネットから流出する。
4段OTECサイクルの実装の例示的熱平衡は、本明細書に説明され、概して、これらの概念を例証する。
いくつかの実装では、4段のガスケットがない熱交換システムは、1つ以上の開放流プレートを有する、第1段熱交換ラックを含み、各プレートは、非作業流体によって囲まれる、少なくとも、正面および背面を有する、外部表面を含む。各プレートはまた、内部通路を通して流動する第1の作業流体と流体連通する、内部通路を含む。作業流体は、各プレートに専用の供給および放出ラインによって、各プレートから供給および放出される。
4段熱交換システムはまた、第1の熱交換ラックと垂直に整列されている第2段熱交換ラックを含み、第2段熱交換ラックは、第1段のものに実質的に類似し、第1段のプレートと垂直に整列される、1つ以上の開放流熱交換プレートを含む。
第1および第2段ラックと実質的に同様の第3段熱交換ラックもまた、含まれ、第2段熱交換ラックと垂直に整列される。第1、第2、および第3段ラックと実質的に同様の第4段熱交換ラックも、含まれ、第3段熱交換ラックと垂直に整列される。
動作時、非作業流体は、各プレートの内部流動通路内を流動する第1の作業流体と熱相互作用するために、第1段熱交換ラックを通して流動し、その中の各開放流プレートを囲む。非作業流体は、次いで、第2の作業流体との熱相互作用のために、第2段熱交換ラックを通して流動する。非作業流体は、次いで、第3の作業流体との熱相互作用のために、第3段熱交換ラックを通して流動する前に、第2の作業流体との熱相互作用のために、第2段熱交換ラックを通して流動する。非作業流体は、第4の作業流体との熱相互作用のために、第4段熱交換ラックを通して流動する前に、第3の作業流体との熱相互作用のために、第3段熱交換ラックを通して流動する。非作業流体は、次いで、熱交換システムから放出される。
(自由流動熱交換プレート:)
OTEC運用の低温度差(典型的には、35°F〜85°F)は、非作業流体および作業流体の流動を妨害しない、熱交換プレート設計を要求する。さらに、プレートは、作業流体の低昇温エネルギー変換を支援するために、十分な表面積を提供しなければならない。
従来の発電システムは、典型的には、水蒸気発電サイクル等の大規模な昇温システムを伴う燃焼プロセスを使用する。環境問題および不安定な化石燃焼供給問題が、より見られるようになるにつれて、本明細書に説明され、太陽熱および海洋熱等の再生可能エネルギー源を使用する、OTECシステムの実装等の低昇温エネルギー変換(LTLEC)システムは、より重要となるであろう。従来の水蒸気発電サイクルは、燃焼プロセスからの排ガスを使用して、通常、超高温であるが、LTLECサイクルは、30〜100℃の低温エネルギー源を使用する。したがって、LTLECサイクルの熱源とヒートシンクとの間の温度差は、水蒸気発電サイクルのものよりはるかに小さい。
図14は、圧力−エンタルピー(P−h)図において、従来の高温水蒸気発電サイクルのプロセスを示す。水蒸気発電サイクルの熱効率は、30〜35%の範囲内である。
対照的に、図15は、OTEC運用において使用されるもの等のLTLECサイクルのP−h図を示す。LTLECサイクルの典型的熱効率は、2〜10%である。これは、従来の高温水蒸気発電サイクルのほぼ3分の1〜10分の1である。故に、LTLECサイクルは、従来の発電サイクルよりはるかに大きなサイズの熱交換器を必要とする。
以下に説明される熱交換プレートは、高熱伝達性能と、熱源流体側およびヒートシンク流体側における低圧力降下とをもたらし、システム効率に影響を及ぼす、圧送能力要件を限定する。OTECおよび他のLTLECサイクルのために設計されたこれらの熱交換プレートは、以下の特徴を含むことができる。
1) 小型チャネル設計を有する作業流体流路。これは、圧延接合されたアルミニウム熱交換プレート内に提供されることができ、作業流体と非作業流体との間の大きな活性熱伝達面積を提供する。
2) 熱源およびヒートシンクの非作業流体における圧力降下を有意に低減させるように、プレート間に提供される間隙および/または偶数プレートと奇数プレートとの間の圧延接合されたプレートのオフセット。このように、熱源流体側およびヒートシンク流体側に対して、比較的に広い流体流動面積が、提供される一方、発電サイクルの作業流体に対して、比較的に狭い流体流動面積を維持することができる。
3) 作業流体の流動通路内で徐々に変化する通過当りチャネル数の構成は、流動に沿った位相変化作業流体の圧力降下を低減させることができる。プレート内のチャネルの数は、作業流体、動作条件、および熱交換器幾何学形状に従って、設計されることができる。4) 波状の作業流体流動通路またはチャネル構成は、熱伝達性能を向上させることができる。
5) 作業流体流動チャネル内および平行チャネルの間において、流動チャネルのチャネル内側壁の両端は、流動方向が反転されるとき、後続チャネルに平滑に流体を向けるように湾曲されることができ、チャネルの内壁の端部から側壁までの非均一距離が、平行チャネル間で使用されることができる。
前述の特徴は、システム内で必要とされる圧送力を低減させ、熱伝達性能を向上させることができる。
再び、図11を参照すると、小型チャネル圧延接合型熱交換プレート1051および1052が、斜視図に示される。作業流体と非作業流体との間での交差・逆流動が、提供される。蒸発器として使用されるとき、非作業流体1057(例えば、海水)は、プレートの上部に流入し、プレートの底部から流出する。作業流体1058(例えば、アンモニア)は、液体状態において、プレートの底部側に流入し、熱エネルギーをより高い温度の非作業流体から吸収することによって、蒸発し、最後に、気相となる。発生した蒸気1059は、上部側からプレートを去る。
図13は、側面図において、流体流動を示す。作業流体流動チャネル1055は、2つの流体間の活性熱伝達面積を増加させる一方、熱交換プレート全体の体積を縮小させるために、比較的に広い幅wおよび比較的に低い高さhを有する。チャネルの幅wは、約10〜約15mmに及び得る(例えば、11mm超、12mm超、13mm超、14mm未満、13mm未満、および/または12mm未満)。チャネルの高さhは、約1〜約3mmに及び得る(例えば、1.25mm超、1.5mm超、1.75mm超、2mm超、2.75mm未満、2.5mm未満、2.25mm未満、および/または2mm未満)。チャネル間の間隔は、約4〜約8mmであり得る(例えば、4.5mm超、5mm超、5.5mm超、7.5mm未満、7mm未満、および/または6.5mm未満)。圧延接合されたプレートは、偶数プレート1051および奇数プレート1052分布で配列され、非作業流体1057のための平滑流路を提供し、作業流体流動チャネル1055内の作業流体流動面積より広い非作業流体流動面積を提供するために、オフセット作業流体流動通路1055を伴う。本配列は、熱源流体側およびヒートシンク流体側における圧力降下を低減させる。
図16は、プレートの熱伝達性能を向上させるように設計されたうねり状または波状の作業流体流路を例証する。
図17は、作業流体1058を受け取る2つの入口と、加熱または冷却された流体1059を放出する2つの出口とを伴う、熱交換プレートの実施形態を例証する。各開放流プレート内の内部流路は、作業流体の流動が、実質的に、非作業流体の流動方向に垂直または交差流動となるように、交互蛇行パターンで配列される。加えて、蛇行パターンを通る作業流体の進行は、概して、非作業流体の流動と平行または非作業流体の流動方向と反対であることができる。いくつかの実施形態では、チャネル間の流動分布は、誘導羽根の使用によって改善されることができる。図18は、流路1701内の可変空間の面積1710が、平行チャネル1705間の流動分布を均一化するように提供される、熱交換プレートの実施形態を例証する。さらに、チャネルの内壁1712の両端1715は、流動方向が反転されるとき、後続チャネルへ流体を平滑に向けるために湾曲され、チャネルの内側壁1712の端部から側壁1702までの非均一距離は、平行チャネル間で使用されることができる。これらの誘導羽根および可変流路寸法は、例えば、図17、19AおよびB、および20AおよびBに示される熱交換プレート等の熱交換プレート内で実装されることができる。
いくつかの実施形態では、作業流体は、流路に沿って、液体から蒸気にその相を変化し、その結果、同一の流動通路面積が、熱交換プレート全体を通して使用される場合、作業流体圧力降下が、有意に増加するであろうことが見出された。その蒸気質変化と関係付けられた流動に沿った流体−圧力降下の増加を低減させるために、通過当りの平行流動通路の数が、作業流体の流路に沿って増加されることができる。
図19Aおよび19Bは、本アプローチを蒸発器内に実装する、一対の熱交換プレート1905、1910を図示する。図19A内の熱交換プレート1905は、2つの入口1911を有し、各々、2つの小型チャネル1912に流れ込む。小型チャネル1912は、図17に示される熱交換プレートのチャネルに類似する蛇行方式でプレートに沿って延在する。しかしながら、図19Aに示される熱交換プレートでは、2つの小型チャネルからの流動は、第1の遷移点1914において、3つの小型チャネルに流れ込む。3つの小型チャネルからの流動は、第2の遷移点1916において、4つの小型チャネルに流れ込む。熱交換プレートが、2つの別個の相補的流路を含むので、これらの拡張は、4つの出口1918を通して放出する、8つの小型チャネルをもたらす。
熱交換プレート1905の4つの出口1918は、図19Bに示される熱交換プレート1910の4つの入口1920に液圧接続される。4つの小型チャネルからの流動は、第3の遷移点1922において、5つの小型チャネルに流れ込む。5つの小型チャネルからの流動は、第4の遷移点1924において、6つの小型チャネルに流れ込む。本熱交換プレートはまた、2つの別個の相補的流路を含むため、これらの拡張は、6つの出口1926を通して放出する、12の小型チャネルをもたらす。熱交換プレート1905、1910を直列に接続することは、単一の長い熱交換プレートの均等物を提供するが、製造がより容易である。
プレート1905、1910は、約1200mm〜1800の長さLを有する(例えば、1300mm超、1400mm超、1450mm超、1475mm超、1700mm未満、1600mm未満、約1550mm未満、および/または1525mm未満)。プレートの幅Wは、約250〜約450mmに及び得る(例えば、275mm超、300mm超、325mm超、350mm超、425mm未満、400mm未満、375mm未満、および/または350mm未満)。
いくつかの実施形態では、異なるサイズのプレートと、異なる数の入口および出口とが、所望の熱交換面積および拡張/収縮特性を提供するために使用される。例えば、対のプレート1905、1910は、現在のベンダの制限に一部基づいて、サイズを決められる。いくつかの実施形態では、単一プレートは、対のプレート1905、1010と置換され、したがって、作業流体をプレート1905からプレート1910に伝達するために使用される、出口1920および入口1918の必要性を排除するであろう。より大きなプレートは、約2700mm〜3300mmの長さLを有し得る(例えば、2800mm超、2900mm超、2950mm超、2975mm超、3200mm未満、3100mm未満、約3050未満、および/または3025mm未満)。より大きなプレートは、約550〜約850mmの幅Wを有し得る(例えば、575mm超、600mm超、625mm超、650mm超、825mm未満、800mm未満、775mm未満、および/または750mm未満)。いくつかの実施形態では、単一のより大きな入口1918が、プレート1905の2つの入口と置換され、作業流体を全4つの小型チャネル1912に送給する。入口1918および出口1920は、熱交換プレートの効率を低下させる、損失水頭源となり得るので、入口1918および出口1920の数を減少させることは、所与のOTECシステムの全体的圧送要件、したがって、寄生負荷を低減させるであろう。
熱交換プレート1905、1910を通る流動は、蒸発器に対して説明される。熱交換プレート1905、1910はまた、凝縮器においても使用され得る。しかしながら、凝縮器を通る流体の流動は、蒸発器に対して説明される流動の逆となるであろう。
いくつかの熱交換プレートは、作業流体(例えば、アンモニア)が、熱交換プレートを通して通過する滞留時間を増加させ、かつ熱伝達のための追加の表面積を提供することができる、曲折小型チャネルを含む。図20Aおよび20Bは、概して、図19Aおよび19Bに示される熱交換プレート1905、1910に類似する、一対の熱交換プレート2005、2010を図示する。しかしながら、熱交換プレート2005、2010の小型チャネルは、曲折パターンを含む。実験室試験および数値モデル化に基づいて、正弦波状曲折パターンを含む、熱交換プレート2005、2010は、約10%のプレートの数の減少を伴って、プレート1905、1910と同一の熱交換を提供すると推定される。
プレート1905、1910およびプレート2005、2010は両方とも、比較的に正弦波状曲線パターンで配列されるチャネルを含む。これらのパターンは、いくつかの利点を提供すると考えられる。比較的に正弦波状の曲線パターンは、プレートを覆う水流動に、プレート間でより乱れかつより長い経路を辿らせ、作業流体(例えば、アンモニア)側が、理論上、より多くの熱エネルギーを水から抽出することを可能にする。さらに、正弦波状流動パターンは、プレートが、反対方向に転換または交互され得(例えば、左右交互)、入口および出口継手が、相互に干渉しないように構成される。
前述の種々の特徴を組み込む熱交換プレートは、圧延接合プロセスを使用して製造されることができる。圧延接合は、2つの金属プレートが、熱および圧力によって一緒に融合され、次いで、流動チャネルが、2つのパネル間に生成されるように、高圧力空気で膨張される、製造プロセスである。炭素系材料が、所望の流動パターンで底部パネル上に印刷される。第2のパネルは、次いで、第1のパネル上に配設され、2つのパネルは、次いで、2つのパネルが、炭素材料が存在する場所を除き、全ての場所において融合される、熱圧延プレスを通して圧延される。少なくとも1つのチャネルが、振動マンドレルが2つのプレート間に挿入され、加圧された空気が注入されるポートを生成する縁に印刷される。加圧された空気は、チャネルが、2つのプレートが一緒に融合しないように防止されている場所に生成されるように、金属を変形させ、拡張させる。連続式(金属は、シート金属のロールから、高温圧延プレスを通して、連続的に流れる)、または断続式(事前に切断されたパネルが、個々に、処理される)の2つの圧延接合が行なわれ得る、方法が存在する。
プロトタイプでは、2つの金属シート(各々、厚さ約1.05〜1.2mm、長さ1545mm、および幅350mm)が、一緒に圧延接合され、プレートを形成する。チャネルは、図19Aおよび19Bに示されるパターンにおいて、ブロー成形によって、接合された金属シート間に形成された。チャネルは、12〜13.5mmの幅wおよび約2mmの高さhを伴って形成された。プレートは、作業流体としてアンモニアおよび非作業流体として水を使用して、良好な熱交換特性を呈する。
(追加のOTEC特徴:)
OTEC発電プラントの例示的実装では、海上OTECスパープラットフォームは、4つの別個の電力モジュールを含み、各々が定格設計条件で約25MWの正味電力を生産する。各電力モジュールは、異なる圧力および温度レベルで動作し、4つの異なる段で海水系から熱を取り入れる、4つの別個の電力サイクルまたは連鎖熱力学的段を備えている。4つの異なる段は、連続して動作する。定格設計条件(全負荷・夏条件)での4つの段のおよその圧力および温度レベルは、以下の通りである。
Figure 0006957150
作業流体は、温かい海水(WSW)から熱を取り入れることによって複数の蒸発器の中で沸騰させられる。飽和蒸気が、蒸気セパレータの中で分離され、STDスケジュールの継目のない炭素鋼パイプによってアンモニアタービンに導かれる。凝縮器の中で凝縮された液体は、2×100%電気モータ駆動型低速給水ポンプによって蒸発器に戻される。サイクル1および4のタービンは、共通の発電機を駆動する。同様に、サイクル2および3のタービンは、別の共通の発電機を駆動する。いくつかの実施形態では、100MWの発電プラントでは、各発電プラントモジュールに2つの発電機、合計8つの発電機がある。
蒸発器への給水は、蒸気セパレータの中でレベルを維持するように、給水制御弁によって制御される。凝縮器レベルは、サイクル流体構成制御弁によって制御される。給水ポンプの最小流量が、給水ライン上の流量計によって調節される制御弁を通して凝縮器に導かれる再循環ラインによって維持される。
動作時、モジュールの4つの電力サイクルが独立して動作する。サイクルのうちのいずれかは、例えば、故障の場合に、または保守のために、必要であれば、他のサイクルの動作を妨げることなく動作停止することができる。そのような部分的動作停止は、全体的電力モジュールの正味発電を低減させるであろう。
システムは、大量の海水を必要とし、各々、送出機器、水管路、配管、弁、熱交換器などを伴う、冷たい海水および温かい海水を取り扱うための別個のシステムがある。海水は、淡水よりも腐食性であり、それと接触する場合がある全ての材料は、これを考慮して慎重に選択される必要がある。海水システムの主要な構成要素を構築するための材料は、以下となる。
大孔配管: ガラス繊維強化プラスチック(FRP)
大型海水管路およびチャンバ: エポキシ被覆炭素鋼
大孔弁: ゴム裏地付きのバタフライ型
ポンプインペラ: 好適なブロンズ合金
好適な手段によって制御されない限り、海水システムの内側の生体成長は、発電プラント性能の有意な損失を引き起こし得、かつ発電プラントからのより低い出力につながる熱伝達表面の汚染を引き起こし得る。この内部成長はまた、水流に対する抵抗を増加させ、さらなるポンプ能力要求、より低いシステム流量等を引き起こし、より過酷な場合では、流路の完全閉塞さえも引き起こし得る。
深海から引き込まれる水を使用する冷海水(「CSW」)システムには、生物付着の問題がほとんどまたは全くないはずである。これらの深度での水は、多くの日光を受けず、酸素が不足しているため、その中では生物がほとんどいない。しかしながら、いくつかの種類の嫌気性細菌が、いくつかの条件下で成長することが可能であり得る。生物付着に対抗するために、塩素化衝撃が使用されるであろう。
水面付近からの温かい海水を取り扱う温海水(「WSW」)システムは、生物付着から保護されなければならない。汚染率は、沿岸水よりもOTEC運用に好適な熱帯外洋水では、はるかに低いことが分かっている。必要に応じて、環境的に容認可能であろう非常に低い用量で、OTECシステムの中の生物付着を制御するために、化学剤を使用することができる。小量の塩素の投与は、海水中の生物付着に対抗するのに非常に効果的であることが証明されている。1日1時間で約70ppbの割合での塩素の用量が、海洋生物の成長を防止するのに極めて効果的である。この用量率は、EPAによって規定された環境的安全レベルの1/20にすぎない。塩素耐性生物を取り除くために、時々、低用量処理の計画の間に、他の種類の処理(熱衝撃、塩素化衝撃、他の殺生物剤等)を使用することができる。
海水流に投与するための必要な塩素は、海水の電解によって設備船上の船内で生成される。この種類の電気塩素化設備は、市販されており、投与に使用される次亜塩素酸塩溶液を生産するために成功裏に使用されてきた。電気塩素化設備は、貯蔵タンクを充填するように連続的に動作することができ、これらのタンクの内容物は、前述で説明される周期的投与に使用される。
全ての海水導管は、沈殿物が堆積し得るか、または生物が定着してコロニーを開始し得る、あらゆるデッドポケットを回避するように設計される。そこに回収され得る堆積物を吹き飛ばすように、流水配列が水管路の低い点から提供される。管路および水チャンバの高い点は、閉じ込められたガスが漏出することを可能にするように通気される。
冷海水(CSW)システムは、設備船用の共通深海水取込口、水送出/分配システム、関連水配管を伴う凝縮器、および水を海に戻すための放出管路から成る。冷水取込パイプは、2700フィート以上(例えば、2700フィート〜4200フィートの間)の深さまで下方に延在し、そこで海水温度は、ほぼ一定の40°Fである。パイプへの入口は、大型生物がその中へ吸い込まれることを阻止するようにスクリーンによって保護される。パイプに流入した後、冷水は、海面に向かって上方に流動し、船またはスパーの底付近の冷水ウェルチャンバに送達される。
CSW供給ポンプ、分配管路、凝縮器等は、発電プラントの最低レベルに位置する。ポンプは、交差管路から吸い込み、冷水を分配管路システムに送る。4×25%CSW供給ポンプが、各モジュールに提供される。各ポンプは、必要な時に、点検、保守等のために隔離し、開くことができるように、入口弁を用いて独立して循環させられる。ポンプは、高効率電気モータによって駆動される。
冷たい海水は、連続してサイクルの凝縮器を通して流動し、次いで、CSW流出が海に戻るように放出される。CSWは、必要な順序で、連続して4つの発電プラントサイクルの凝縮器の熱交換器を通して流動する。凝縮器の設置は、必要な時に、それらが清掃および保守のために隔離され、開かれることを可能にするように配列される。
WSWシステムは、海面より下側に位置する水中取込グリル、入ってくる水をポンプに伝えるための取込プレナム、水ポンプ、熱伝達表面の汚染を制御する殺生物剤投与システム、懸濁物質による閉塞を防止する水漉システム、関連水配管を伴う蒸発器、および水を海に戻すための放出管路を備えている。
取込グリルは、海面付近から温水を引き込むように、発電プラントモジュールの外壁に提供される。取込グリルにおける前面速度は、海洋生物の引き込みを限定するように、0.5フィート/秒未満に保たれる。これらのグリルはまた、大型浮遊破片の流入も防止し、それらの障害物のない開口部は、ポンプおよび熱交換器を安全に通過することができる固体の最大サイズに基づく。これらのグリルを通過した後、水は、グリルの後ろに位置する取込プレナムに流入し、WSW供給ポンプの吸引に送られる。
WSWポンプは、ポンプフロアの対抗する側に2つのグループで位置する。各グループ用の取込プレナムからの別個の吸引接続を伴って、ポンプの半分が、各側に位置する。この配列は、取込プレナムの任意の部分を通る最大流量を全流量の約1/16に限定するので、取込システムにおける摩擦損失を低減する。ポンプの各々は、必要な時に、点検、保守等のために隔離し、開くことができるように、入口側に弁が提供される。ポンプは、ポンプ出力を負荷に合致させるように、可変周波数駆動を伴う高効率電気モータによって駆動される。
WSWシステム、特にその熱伝達表面の生物付着を制御することが必要であり、このために、好適な殺生物剤がポンプの吸引時に投与されるであろう。
温水流は、熱交換器の中の狭い通路を封鎖し得る、より大型の懸濁粒子を除去するために、漉される必要があり得る。大型自動フィルタまたは「破片フィルタ」を、必要であればこのために使用することができる。懸濁物質は、スクリーン上で保持し、次いで、逆洗によって除去することができる。懸濁固体を運ぶ逆洗流出物は、海に戻される発電プラントの放出流に送られるであろう。このための正確な要件は、海水の質に関するより多くのデータの回収後、設計のさらなる開発中に決定されるであろう。
漉された温かい海水(WSW)は、蒸発器の熱交換器に分配される。WSWは、必要な順序で、連続して4つの発電プラントサイクルの凝縮器を通して流動する。最後のサイクルからのWSW流出は、海面より約175フィート以上下側の深度で放出される。次いで、それは、海水の温度(したがって、密度)が流出の温度に合致する深さまでゆっくりと沈む。
(追加の側面:)
基線冷水取込パイプは、側板付きのセグメント化された引抜成形繊維ガラスパイプである。各側板セグメントは、40〜50フィート長であることができる。側板セグメントは、側板を交互に配置し、相互係止継目を作成することによって、接合することができる。パイプ側板は、最大52インチ幅および少なくとも50フィート長のパネルに押出成形され、e−ガラスまたはs−ガラスをポリウレタン、ポリエステル、またはビニルエステル樹脂とともに組み込むことができる。いくつかの側面では、側板セグメントは、コンクリートであり得る。側板は、中実構造であり得る。側板は、コア付きまたはハニカム構造であり得る。側板は、相互に係止するように設計され、側板の両端において、冷水パイプのセクション間におけるフランジの使用を排除することによって、交互に配置されるであろう。いくつかの実施形態では、側板は、40フィート長であり、5フィートおよび10フィート毎に、交互に配置することができ、そこでパイプセクションを接合される。側板およびパイプセクションは、例えば、ポリウレタンまたはポリエステル接着剤を使用して、一緒に接合することができる。3−Mおよび他の企業が、好適な接着剤を製造している。サンドイッチ構造が使用される場合、ポリカーボネート発泡体またはシンタクチック発泡体が、コア材料として使用され得る。蜘蛛の巣状亀裂は、回避されるべきであり、ポリウレタンの使用は、信頼性のある設計を提供する支援をする。
いくつかの実施形態では、想定されるCWPは、連続的である。すなわち、セクション間にフランジを有していない。
CWPは、球状軸受継手を介して、スパーに接続されるであろう。冷水パイプはまた、吊上ケーブルおよびラムまたはデッドボルトシステムの組み合わせを使用して、スパーに接続されることができる。
プラットフォームとしてスパーを使用することの有意な利点のうちの1つは、そうすることにより、最も過酷な100年間の暴風雨条件でさえも、スパー自体とCWPとの間で比較的わずかな回転しかもたらさないことである。加えて、スパーとCWPとの間の垂直および横力は、球体とその座部との間の下向きの力が軸受表面を常に接触して保つようなものである。水を通さない密閉の役割も果たすこの軸受は、その嵌合球面座部と接触しなくならない。したがって、CWPを定位置で垂直に保持する機構を設置する必要性がない。これは、球面軸受設計を単純化するのに役立ち、また、そうでなければ任意の追加のCWPパイプ保持構造またはハードウェアによって引き起こされ得る、圧力損失を限定する。球面軸受を通して伝達される横力はまた、CWPの垂直拘束を必要とすることなく適切に収容することができるほど十分に低い。
本明細書の実施形態は、浮遊海上船またはプラットフォーム内の多段熱交換器を説明してきたが、他の実施形態が本発明の範囲内であることが理解されるであろう。例えば、多段熱交換器および統合流路は、沿岸ベースのOTEC施設を含む、沿岸ベースの施設に組み込むことができる。また、温水は、温かい淡水、地熱で加熱された水、または産業排水(例えば、原子力発電プラントまたは他の工場からの放出された冷却水)であり得る。冷水は、冷たい淡水であり得る。本明細書で説明されるOTECシステムおよび構成要素は
、電気エネルギー生産に、または塩水の脱塩、浄水、深海水再生、水産養殖、バイオマスまたは生物燃料の生産、およびさらに他の産業を含む、他の使用分野で使用することができる。
本明細書で記述される全ての参考文献は、それらの全体で参照することにより組み込まれる。
他の実施形態も、以下の請求項の範囲内である。

Claims (12)

  1. OTECシステムの多段熱交換システムであって、前記多段熱交換システムは、
    ガスケットがない第1段蒸発器キャビネットであって、前記第1段蒸発器キャビネットは、温水供給部に開放している上部と別の蒸発器キャビネットに開放している底部とを有する内側空洞を画定する複数の壁を有する、第1段蒸発器キャビネットと
    入口が搭載された側面および出口が搭載された側面を有し、かつ、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された複数の開放流プレートであって、前記複数の開放流プレートは、前記複数の開放流プレートのそれぞれの中の内部通路を通って流動する第1の作業流体および前記複数の開放流プレートのそれぞれの周囲を流動する前記温水供給部からの温水と流体連通し、前記第1段蒸発器キャビネットの前記複数の壁は、第1の側壁と第2の側壁とを含み、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートは、前記第1の側壁に面する第1の側面と、前記第2の側壁に面する第2の側面とを含み、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートは、前記第1の側壁および前記第2の側壁が延びている方向に積層されており、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記入口が搭載された側面は、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記第1の側面に搭載されており、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記出口が搭載された側面は、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記第2の側面に搭載されている、複数の開放流プレートと、
    前記第1段蒸発器キャビネットの下流にあるガスケットがない最終段蒸発器キャビネットであって、前記最終段蒸発器キャビネットは、温水放出部に開放している底部と別の蒸発器キャビネットに開放している上部とを有する内部空洞を画定する複数の壁を有し、前記最終段蒸発器キャビネットの前記複数の壁は、前記第1の蒸発器キャビネットの前記複数の壁の下側にあり、かつ、前記第1の蒸発器キャビネットの前記複数の壁と共に鉛直方向に整列されている、最終段蒸発器キャビネットと、
    入口が搭載された側面および出口が搭載された側面を有し、かつ、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された複数の開放流プレートであって、前記複数の開放流プレートは、前記複数の開放流プレートのそれぞれの中の内部通路を通って流動する第2の作業流体および前記温水放出部に向かって前記複数の開放流プレートのそれぞれの周囲を流動する前記温水と流体連通し、前記最終段蒸発器キャビネットの前記複数の壁は、第1の側壁と第2の側壁とを含み、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートは、前記第1の側壁に面する第1の側面と、前記第2の側壁に面する第2の側面とを含み、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートは、前記第1の側壁および前記第2の側壁が延びている方向に積層されており、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記入口が搭載された側面は、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記第1の側面に搭載されており、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記出口が搭載された側面は、前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの前記第2の側面に搭載されている、複数の開放流プレートと
    を含み、
    前記最終段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートは、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートの下側にあり、かつ、前記第1段蒸発器キャビネットの前記内側空洞内に配置された前記複数の開放流プレートと共に鉛直方向に整列されている、熱交換システム。
  2. 前記第1の作業流体は、第1の蒸気に加熱され、前記第2の作業流体は、前記第1の蒸気よりも低い温度を有する第2の蒸気に加熱される、請求項1に記載の熱交換システム。
  3. 前記第1の作業流体は、20.6℃〜21.7℃の温度に加熱される、請求項2に記載の熱交換システム。
  4. 前記第2の作業流体は、前記第1の作業流体が前記第1段蒸発器キャビネットにおいて加熱される温度を下回る温度まで前記第1段蒸発器キャビネットにおいて加熱される、請求項3に記載の熱交換システム。
  5. 前記温水は、第1の温度で前記第1段蒸発器キャビネットに入り、前記温水は、第2のより低い温度で前記最終段蒸発器キャビネットに入る、請求項4に記載の熱交換システム。
  6. 前記温水の前記第1の作業流体に対する流量比は、2:1よりも大きい、請求項1に記載の熱交換システム。
  7. 前記温水の前記第1の作業流体に対する流量比は、20:1〜100:1である、請求項1に記載の熱交換システム。
  8. 前記第1の作業流体および前記第2の作業流体は、OTECシステム内の作業流体である、請求項1に記載の熱交換システム。
  9. 前記第1の作業流体および前記第2の作業流体は、アンモニアである、請求項に記載の熱交換システム。
  10. 前記第1段蒸発器キャビネットおよび前記最終段蒸発器キャビネットのうちの少なくとも一方の前記1つ以上の開放流プレートは、正面外部表面と、背面外部表面と、上部外部表面と、底部外部表面とをさらに含み、前記温水は、すべての外部表面に接触している、請求項1に記載の熱交換システム。
  11. 前記最終段蒸発器キャビネット内の前記複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙は、前記第1段蒸発器キャビネット内の前記複数の開放流プレートおよびそれらの間の間隙と共に鉛直方向に整列されることにより、前記第1段蒸発器キャビネットおよび前記最終段蒸発器キャビネットを通る前記温水の流動における圧力損失を低減させる、請求項1に記載の熱交換システム。
  12. 前記複数の開放流プレートのそれぞれを懸架するためのレールと、前記複数の開放流プレートのそれぞれの水平位置を維持するための複数のスロットとをさらに含む、請求項11に記載の熱交換システム。
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