この出願は、2017年9月18日に出願された米国特許出願第15/707,730号に基づく優先権を主張する。この出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図面は、いくつかの例示的な実施形態を説明することを目的としているが、本発明が、図面に示した配置および手段に限定されるものではないことは理解される。
I.概要
本明細書に記載の実施例は、特に、再生デバイスが「ロスト」状態にある時にメディア再生システムに対する再生デバイスのネットワーク接続を再確立する技術を含む。メディア再生システムの例は、複数のネットワーク相互接続装置(例えば、メディアを再生する1つ以上の再生デバイス及び/又は1つ以上の再生デバイスによる再生を制御する1つ以上の制御デバイス)を含む。ネットワークの安定性を促進するため、このようなメディア再生システムの例の再生デバイスは、ネットワークパラメータをデータストレージ内のファイルに保存し、これらのパラメータを利用して、ネットワーク接続を確立し得る。
しかしながら、保存ファイル内のネットワークパラメータを利用すると、それらのパラメータが、ネットワークで使用中の現在のネットワークパラメータと比べ「古く」(即ち異なるものに)なる可能性がある。メディア再生システムの再生デバイスは、保存されているネットワークパラメータが「古い」ため、再生デバイスがメディア再生システムとの接続を確立できない際に、「ロスト」状態となる場合がある。例えば、メディア再生システムの所定の再生デバイスの電源が切られている間に、メディア再生システムは、そのネットワークの無線チャネルを変更する場合がある。再生デバイスの電源が再び入り、保存されているネットワークパラメータを用いて接続を確立しようとする際に、再生デバイスは、以前の無線チャネルの使用を試みているため、ネットワーク接続を確立できない。
上述した再生デバイスの例とは対照的に、他のネットワーククライアントデバイスは、ルータ又はゲートウェイ(例えば、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバ)から動的にネットワークパラメータを取得する。最初に、このようなクライアントデバイスは、ディスカバリプロセスを介して、ネットワークパラメータを取得し得る。パワーサイクルの後、クライアントデバイスは、ルータ又はゲートウェイからネットワークパラメータを再取得し得る。このような例において、クライアントデバイスは、データストレージ内のファイルに保存されているネットワークパラメータを使用していないため、ネットワークパラメータが古くなることはなく、クライアントデバイスは、行き場を失うことを回避し得る。しかしながら、ネットワークパラメータが動的に取得されるため、特定のパラメータ(クライアントIPアドレス等)は、クライアントデバイス(例えば、再生デバイス)がクライアントデバイス上のファイルに保存されているネットワークパラメータを利用する場合に比べ安定していない。安定性が低い例として、クライアントデバイスは、ルータ又はゲートウェイからネットワークパラメータを再取得する際に、異なるIPアドレスを取得する場合がある。
一部の手法の例において、メディア再生デバイスの第1の再生デバイスは、メディア再生システムの第2の再生デバイスからネットワークパラメータを取得することにより、ネットワーク接続を再確立し得る。一例において、第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスが「ロスト」状態にある、即ち、第1の再生デバイスがネットワークとの接続を失った、と判断する。これにより、第1の再生デバイスは、「ロスト」状態にない、即ち、有効なネットワーク接続を有する、第2の再生デバイスを検索する。第1の再生デバイスは、プローブメッセージをブロードキャストすることにより第2の再生デバイスを検索し得る。このようなプローブメッセージを受信することに応答して、第2の再生デバイスは、第1の再生デバイスに応答メッセージを返送し得る。応答メッセージ(及び/又は第2の再生デバイスからの1つ以上の後続のメッセージ)は、第2の再生デバイスにより利用されるネットワークパラメータを表すデータを含む。このようなネットワークパラメータを受信すると、第1の再生デバイスは、受信したメッセージ(群)が表すネットワークパラメータを採用して、ネットワーク接続を再確立する。
上述したように、メディア再生システムの例は、1つ以上の再生デバイスによる再生を制御する1つ以上の制御デバイスを含み得る。このような制御デバイスは、ネットワークインタフェースを介してネットワーク上でコマンドを送信することにより、再生デバイス(群)を制御し得る。そのため、再生デバイスが「ロスト」となると(即ち、ネットワーク接続を失うと)、制御デバイスは、再生デバイスを制御する能力が制限される(又は能力が失われる)恐れがある。更に、一部の実施では、再生デバイス自体の制御インタフェースが制限されている。例えば、再生デバイスの例では、トランスポート制御(例えば、再生/一時停止、スキップ)及びボリューム制御は含まれるものの、ネットワーク接続を確立(又は再確立)するのに適したタッチスクリーンディスプレイ又は他のコントロールインタフェースが除外されている場合がある。そのため、本明細書に記載の手法の例は、再生デバイスが「ロスト」となったことを検出した際に、このような再生デバイスが別の再生デバイスからネットワークパラメータを取得することにより、ユーザ入力なしで、ネットワーク接続を再確立することを容易にし得る。
更に、一部の実施において、それぞれの再生デバイス上の各ネットワークパラメータファイルは、それぞれのバージョン番号を有しており、利用可能な最新のネットワークパラメータを再生デバイスが利用することを容易にし得る。例えば、第2の再生デバイスからのネットワークパラメータを用いてネットワーク接続を一時的に再確立した後、第1の再生デバイスは、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断し得る。メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断するために、第1の再生デバイスは、ネットワーク内の複数の再生デバイスからネットワークパラメータ(及び対応するバージョン番号)を受信し得る。
各再生デバイスは、そのファイルに保存されているネットワークパラメータを更新する際に、それぞれのネットワークパラメータファイルのバージョン番号をインクリメントすることから、第1の再生デバイスは、最新のバージョン番号を有するネットワークパラメータを特定することにより、最新のパラメータを判断し得る。第1の再生デバイスが、更に最新のネットワークパラメータを見つけた場合、第1の再生デバイスは、そのネットワークパラメータファイルを更新して、それらのネットワークパラメータを利用する。第1の再生デバイスは、これらのネットワークパラメータをメディア再生システム内の他の再生デバイスに対して複製して、各再生デバイスが最新のパラメータを有することを促進してもよい。
上述したように、手法の例は、メディア再生システムに対する再生デバイスのネットワーク接続を再確立することを含み得る。第1の実施は、第1の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルから、(i)第1のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を識別するサービスセット識別子(SSID)、(ii)無線チャネル、(iii)ネットワークインタフェースのIPアドレスを含む第1のネットワークパラメータにアクセスすることを含んでよく、第1の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータを用いて第1のWLAN上で有効なネットワーク接続を以前に確立している。第1の実施は、第1の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することを含んでもよく、第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することは、第1のネットワークパラメータを用いて無線ネットワークインタフェースを介して第1のWLANへの接続を試行することを含み、更に、第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、ネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることを含んでもよい。第1の実施は、更に、第2の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立するために第2の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てられた第2のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することを含んでよく、特定のWLANは、(a)第1のWLAN又は(b)第2のWLANの一方であり、第2の無線パラメータは、特定のWLANの無線チャネルを含む。第1の実施は、無線ネットワークインタフェースを介して、第2のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立することと、確立された特定のWLANへの有効なネットワーク接続を介して、第2の再生デバイスを含むメディア再生システムに参加することとを含んでよく、第1の再生デバイスは、確立された特定のWLANへの有効な接続を用いてオーディオコンテンツを再生するように構成される。
第2の実施は、有線接続を介してアクセスポイントに接続された第1の再生デバイスと、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイントに接続するように構成された第2の再生デバイスとを含み得る。第2の実施は、第2の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第2の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、第2の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、を含んでよい。第2の実施は、第1の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てられた、第1のネットワークパラメータとは異なる第2のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することを含んでもよい。第2の実施は、更に、無線ネットワークインタフェースを介して、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することを含んでよい。
第3の実施は、第1のサブネット内のIPアドレスを割り当てるように構成された第1のアクセスポイントに有線接続を介して接続された第1の再生デバイスと、有線接続を介してアクセスポイントではないネットワーク装置に接続された第2の再生デバイスと、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介して第1のアクセスポイントに接続するように構成された第3の再生デバイスとを含み得る。第3の実施は、第1のアクセスポイントが、第1のサブネットとは異なるIPアドレス範囲をカバーする第2のサブネット内でIPアドレスを割り当てるように構成された第2のアクセスポイントに交換されたと判断することと、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することに応答して、第3の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して第2のアクセスポイントに接続することとを含み得る。第3の実施は、更に、第2のアクセスポイントに接続した後、第3の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、第2のサブネット内のIPアドレスを要求することを含み得る。第3の実施は、第3の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、第2のサブネット内のIPアドレスを用いて、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介した第2のアクセスポイントへのネットワーク接続を確立することを含み得る。
これらの実施例のそれぞれは、特に、方法、実施を実行するように構成された装置、実施を実行するように構成された装置のシステム、又は実施を実行するために1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能媒体として実現し得る。本開示が、本明細書に記載の特徴例の組み合わせを含む他の多数の実施形態を含むことは、当業者に理解されよう。更に、手法を例示するために所定の装置により実行されるものとして記載された動作例は、本明細書に記載の装置を含む任意の適切な装置により実行され得る。更にまた、任意の装置は、他の装置に、本明細書に記載の動作の何れかを実行させ得る。
本明細書に記載の一部の例は、「ユーザ」及び/又は他の実体等、所定の主体により実行される機能を示す場合があるが、この記載は、説明の目的のみを有することを理解されたい。特許請求の範囲自体に明示的に必要であることが記載されていない限り、こうした任意の主体例による行動が必要であると解釈されるべきではない。
一部の動作は、他の動作に「応答して」実行されるものとして本明細書に記載されている。本開示の目的上、他の動作に「応答して」実行される動作とは、他の動作の必然的な結果として実行される動作を説明するものである。しかしながら、他の動作に「応答して」実行される動作は、必ずしも他の動作の直後に実行される必要はない。例えば、装置は、第1の動作を実行し、次に、1つ以上の第2の動作を実行し、その後、第3の動作を、第3の動作に応答して実行し得る。更に、特定の動作に応答して実行される所定の動作は、他の動作に基づいて実行されてもよく、但し、所定の動作は、特定の動作の必然的な結果であるものとする。
II.動作環境の例
図1は、本明細書で開示されている1つ又は複数の実施形態で実施可能又は実装可能なメディア再生システム100の例示的な構成を示す。図示されるように、メディア再生システム100は、複数の部屋および空間、例えば、主寝室、オフィス、ダイニングルーム、およびリビングルームを有する例示的なホーム環境に関連付けられている。図1の例に示されるように、メディア再生システム100は、再生デバイス102−124、制御デバイス126および128、有線又は無線のネットワークルータ130を含む。
更に、例示的なメディア再生システム100の異なる構成要素、および異なる構成要素がどのように作用してユーザにメディア体験を提供するかに関しての説明は、以下のセクションで述べられている。本明細書における説明は、概してメディア再生システム100を参照しているが、本明細書で述べられている技術は、図1に示されるホーム環境の用途に限定されるものではない。例えば、本明細書で述べられている技術は、マルチゾーンオーディオが望まれる環境、例えば、レストラン、モール、又は空港のような商業的環境、スポーツ用多目的車(SUV)、バス又は車のような車両、船、若しくはボード、飛行機などの環境において有益である。
a.例示的な再生デバイス
図2は、図1のメディア再生システム100の再生デバイス102−124の1つ又は複数を構成する例示的な再生デバイス200の機能ブロック図を示す。再生デバイス200は、プロセッサ202、ソフトウェアコンポーネント204、メモリ206、オーディオ処理コンポーネント208、オーディオアンプ210、スピーカ212、およびネットワークインタフェース214を含んでもよい。ネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216および有線インタフェース218を含む。ある場合では、再生デバイス200は、スピーカ212を含まないが、再生デバイス200を外部スピーカに接続するためのスピーカインタフェースを含んでもよい。別の場合では、再生デバイス200は、スピーカ212もオーディオアンプ210も含まないが、再生デバイス200を外部オーディオアンプ又はオーディオビジュアルレシーバーに接続するためのオーディオインタフェースを含んでもよい。
ある例では、プロセッサ202は、メモリ206に記憶された命令に基づいて、入力データを処理するように構成されたクロック駆動コンピュータコンポーネントであってもよい。メモリ206は、プロセッサ202によって実行可能な命令を記憶するように構成された非一時的なコンピュータ読み取り可能記録媒体であってもよい。例えば、メモリ206は、ある機能を実行するためにプロセッサ202によって実行可能なソフトウェアコンポーネント204の1つ又は複数をロードすることができるデータストレージであってもよい。ある例では、機能は、再生デバイス200がオーディオソース又は別の再生デバイスからオーディオデータを読み出すステップを含んでもよい。別の例では、機能は、再生デバイス200がネットワーク上の別のデバイス又は再生デバイスにオーディオデータを送信するステップを含んでもよい。更に別の例では、機能は、マルチチャンネルオーディオ環境を作るために、再生デバイス200と1つ又は複数の再生デバイスとをペアリングするステップを含んでもよい。
ある機能は、再生デバイス200が、1つ又は複数の他の再生デバイスと、オーディオコンテンツの再生を同期するステップを含む。再生を同期している間、再生デバイス200によるオーディオコンテンツの再生と1つ又は複数の他の再生デバイスによる再生との間の遅延を、聴取者が気づかないことが好ましい。「複数の独立クロックデジタルデータ処理デバイス間の動作を同期するシステムおよび方法」と題する米国特許第8,234,395号が本明細書に参照として援用されており、それは再生デバイス間のオーディオ再生を同期することが述べられたより詳細な例を提供している。
更に、メモリ206は、データを記憶するように構成されてもよい。データは、例えば、1つ又は複数のゾーン及び/又はゾーングループに一部として含まれる再生デバイス200などの再生デバイス200、再生デバイス200によりアクセス可能なオーディオソース、又は再生デバイス200(又は他の再生デバイス)に関連付け可能な再生キュー、に関連付けられている。データは、定期的に更新され、再生デバイス200の状態を示す1つ又は複数の状態変数として記憶されてもよい。また、メモリ206は、メディアシステムの他のデバイスの状態に関連付けられたデータを含んでもよく、デバイス間で随時共有することによって、1つ又は複数のデバイスが、システムに関連するほぼ直近のデータを有することができる。他の実施形態も可能である。
オーディオ処理コンポーネント208は、1つ又は複数のデジタル−アナログ変換器(DAC)、オーディオ処理コンポーネント、オーディオ強化コンポーネント、及びデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などを含んでいてもよい。ある実施形態では、1つ又は複数のオーディオ処理コンポーネント208は、プロセッサ202のサブコンポーネントであってもよい。ある実施形態では、オーディオコンテンツが、オーディオ処理コンポーネント208によって処理及び/又は意図的に変更されることによって、オーディオ信号を生成してもよい。生成されたオーディオ信号は、オーディオアンプ210に送信され、増幅され、スピーカ212を通じて再生される。特に、オーディオアンプ210は、1つ又は複数のスピーカ212を駆動できるレベルまでオーディオ信号を増幅するように構成されたデバイスを含んでもよい。オーディオ処理コンポーネント208およびオーディオアンプ210は、オーディオステージと呼ばれる場合がある。スピーカ212は、独立した変換器(例えば、「ドライバ」)又は1つ又は複数のドライバを内包する筐体を含む完全なスピーカシステムを備えてもよい。スピーカ212に備えられたあるドライバは、例えば、サブウーファー(例えば、低周波用)、ミドルレンジドライバ(例えば、中間周波用)、及び/又はツイーター(高周波用)を含んでもよい。ある場合では、1つ又は複数のスピーカ212のそれぞれの変換器は、オーディオアンプ210の対応する個々のオーディオアンプによって駆動されてもよい。再生デバイス200で再生するアナログ信号を生成することに加えて、オーディオ処理コンポーネント208は、オーディオコンテンツを処理し、そのオーディオコンテンツを1つ又は複数の他の再生デバイスに再生させるために送信する。
再生デバイス200によって処理及び/又は再生されるオーディオコンテンツは、外部ソース、例えば、オーディオライン−イン入力接続(例えば、オートディテクティング3.5mmオーディオラインイン接続)又はネットワークインタフェース214を介して、受信されてもよい。
ネットワークインタフェース214は、データネットワーク上で再生デバイス200と1つ又は複数の他のデバイスとの間のデータフローを可能にするように構成されてもよい。このように、再生デバイス200は、再生デバイスと通信する1つ又は複数の他の再生デバイス、ローカルエリアネットワーク内のネットワークデバイス、又は例えば、インターネット等のワイドエリアネットワーク上のオーディオコンテンツソースから、データネットワークを介してオーディオコンテンツを受信するように構成されてもよい。ある例では、再生デバイス200によって送信および受信されたオーディオコンテンツおよび他の信号は、インターネットプロトコル(IP)に基づくソースアドレスおよびIPに基づく宛先アドレスを含むデジタルパケットの形で送信されてもよい。そのような場合、ネットワークインタフェース214は、デジタルパケットデータを解析することによって、再生デバイス200宛てのデータを、再生デバイス200によって適切に受信して処理することができる。
図示されるように、ネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216と有線インタフェース218とを含んでもよい。無線インタフェース216は、再生デバイス200用のネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、無線規格IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15、4Gモバイル通信基準などを含む無線基準(規格)のいずれか)に基づいて、他のデバイス(例えば、再生デバイス200に関連付けられたデータネットワーク内の他の再生デバイス、スピーカ、レシーバー、ネットワークデバイス、制御デバイス)と無線通信してもよい。有線インタフェース218は、再生デバイス200用のネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、IEEE802.3)に基づいて他のデバイスとの有線接続を介して通信してもよい。図2に示されるネットワークインタフェース214は、無線インタフェース216と有線インタフェース218との両方を含んでいるが、ネットワークインタフェース214は、ある実施形態において、無線インタフェースのみか、又は有線インタフェースのみを含んでもよい。
ある例では、再生デバイス200と他の再生デバイスとは、ペアにされて、オーディオコンテンツの2つの別々のオーディオコンポーネントを再生してもよい。例えば、再生デバイス200は、左チャンネルオーディオコンポーネントを再生するように構成される一方、他の再生デバイスは、右チャンネルオーディオコンポーネントを再生するように構成されてもよい。これにより、オーディオコンテンツのステレオ効果を生成するか、又は強化することができる。ペアにされた再生デバイス(「結合再生デバイス」とも言う)は、更に、他の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生してもよい。
別の例では、再生デバイス200は、1つ又は複数の他の再生デバイスと音響的に統合され、単一の統合された再生デバイス(統合再生デバイス)を形成してもよい。統合再生デバイスは、統合されていない再生デバイス又はペアにされた再生デバイスと比べて、サウンドの処理や再現を異なるように構成することができる。なぜならば、統合再生デバイスは、オーディオコンテンツを再生するスピーカ追加することができるからである。例えば、再生デバイス200が、低周波レンジのオーディオコンテンツを再生するように設計されている場合(例えば、サブウーファー)、再生デバイス200は、全周波数レンジのオーディオコンテンツを再生するように設計された再生デバイスと統合されてもよい。この場合、全周波数レンジの再生デバイスは、低周波の再生デバイス200と統合されたとき、オーディオコンテンツの中高周波コンポーネントのみを再生するように構成されてもよい。一方で低周波レンジの再生デバイス200は、オーディオコンテンツの低周波コンポーネントを再生する。更に、統合再生デバイスは、単一の再生デバイス、又は更に他の統合再生デバイスとペアにされてもよい。
例として、現在、ソノズ・インコーポレイテッドは、「PLAY:1」、「PLAY:3」、「PLAY:5」、「PLAYBAR」、「CONNECT:AMP」、「CONNECT」、および「SUB」を含む再生デバイスを販売提供している。他の過去、現在、及び/又は将来のいずれの再生デバイスにおいても、追加的に又は代替的に本明細書で開示された実施例の再生デバイスに実装して使用することができる。更に、再生デバイスは、図2に示された特定の例又は提供されるソノズ製品に限定されないことは理解される。例えば、再生デバイスは、有線又は無線のヘッドホンを含んでもよい。別の例では、再生デバイスは、パーソナルモバイルメディア再生デバイス用のドッキングステーションを含むか、又は、それらと対話してもよい。更に別の例では、再生デバイスは、別のデバイス又はコンポーネント、例えば、テレビ、照明器具、又は屋内又は屋外で使用するためのいくつかの他のデバイスと一体化されてもよい。
b.例示的な再生ゾーン構成
図1のメディア再生システムに戻って、環境は、1つ又は複数の再生ゾーンを有しており、それぞれの再生ゾーンは1つ又は複数の再生デバイスを含んでいる。メディア再生システム100は、1つ又は複数の再生ゾーンで形成されており、後で1つ又は複数のゾーンが追加又は削除して、図1に示す例示的な構成としてもよい。それぞれのゾーンは、異なる部屋又は空間、例えば、オフィス、浴室、主寝室、寝室、キッチン、ダイニングルーム、リビングルーム、及び/又はバルコニーに基づく名前が与えられてもよい。ある場合では、単一の再生ゾーンは複数の部屋又は空間を含んでもよい。別の場合では、単一の部屋又は空間は、複数の再生ゾーンを含んでもよい。
図1に示されるように、バルコニー、ダイニングルーム、キッチン、浴室、オフィス、および寝室のゾーンのそれぞれは、1つの再生デバイスを有する一方、リビングルームおよび主寝室のゾーンのそれぞれは、複数の再生デバイスを有する。リビングルームゾーンは、再生デバイス104、106、108、および110が、別々の再生デバイスとしてか、1つ又は複数の結合再生デバイスとしてか、1つ又は複数の統合再生デバイスとしてか、又はこれらのいずれかの組み合わせで、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されてもよい。同様に、主寝室の場合では、再生デバイス122および124が、別々の再生デバイスとしてか、結合再生デバイスとしてか、又は統合再生デバイスとして、オーディオコンテンツを同期して再生するように構成されてもよい。
ある例では、図1の環境における1つ又は複数の再生ゾーンは、それぞれ異なるオーディオコンテンツを再生している。例えば、ユーザは、バルコニーゾーンでグリルしながら、再生デバイス102によって再生されるヒップホップ音楽を聞くことができる。一方、別のユーザは、キッチンゾーンで食事を準備しながら、再生デバイス114によって再生されるクラシック音楽を聞くことができる。別の例では、再生ゾーンは、同じオーディオコンテンツを別の再生ゾーンと同期して再生してもよい。例えば、ユーザがオフィスゾーンにいる場合、オフィスゾーンの再生デバイス118が、バルコニーの再生デバイス102で再生されている音楽と同じ音楽を再生してもよい。そのような場合、再生デバイス102および118は、ロック音楽を同期して再生しているため、ユーザは、異なる再生ゾーン間を移動してもアウト−ラウドで再生されるオーディオコンテンツをシームレス(又は少なくともほぼシームレス)に楽しむことができる。再生ゾーン間の同期は、前述の米国特許第8,234,395号で述べられているような再生デバイス間の同期と同様の方法で行ってもよい。
上述したように、メディア再生システム100のゾーン構成は、動的に変更してもよく、ある実施形態では、メディア再生システム100は、複数の構成をサポートする。例えば、ユーザが1つ又は複数の再生デバイスを、物理的にゾーンに移動させるか、又はゾーンから移動させる場合、メディア再生システム100は変更に対応するように再構成されてもよい。例えば、ユーザが再生デバイス102をバルコニーゾーンからオフィスゾーンに物理的に移動させる場合、オフィスゾーンは、再生デバイス118と再生デバイス102との両方を含んでもよい。必要に応じて、制御デバイス、例えば制御デバイス126と128とを介して、再生デバイス102が、ペアにされるか、又はオフィスゾーンにグループ化されるか、及び/又はリネームされてもよい。一方、1つ又は複数の再生デバイスが、再生ゾーンを未だ設定していないホーム環境において、ある領域に移動させられた場合、新しい再生ゾーンがその領域に形成されてもよい。
更に、メディア再生システム100の異なる再生ゾーンは、動的にゾーングループに組み合わされてもよいし、又は別々の再生ゾーンに分割されてもよい。例えば、ダイニングルームゾーンとキッチンゾーン114とがディナーパーティ用のゾーングループに組み合わされることによって、再生デバイス112と114とがオーディオコンテンツを同期して再生することができる。一方、あるユーザがテレビを見たい一方、他のユーザがリビングルーム空間の音楽を聞きたい場合、リビングルームゾーンが、再生デバイス104を含むテレビゾーンと、再生デバイス106、108および110を含むリスニングゾーンと、に分けられてもよい。
c.例示的な制御デバイス
図3は、メディア再生システム100の制御デバイス126及び128のうちの一方又は両方を構成する例示的な制御デバイス300の機能ブロック図を示す。制御デバイス300は、コントローラ300と呼ばれる場合もある。図示されるように、制御デバイス300は、プロセッサ302、メモリ304、ネットワークインタフェース306、およびユーザインタフェース308を含んでもよい。ある例では、制御デバイス300は、メディア再生システム100専用の制御デバイスであってもよい。別の例では、制御デバイス300は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアがインストールされたネットワークデバイス、例えば、iPhone(登録商標)、iPad(登録商標)、又は任意の他のスマートフォン、タブレットあるいはネットワークデバイス(例えば、PC又はMac(登録商標)などのネットワークコンピュータ)であってもよい。
プロセッサ302は、メディア再生システム100のユーザアクセス、コントロール、および構成を可能にすることに関する機能を実行するように構成されてもよい。メモリ304は、それらの機能を実行するためにプロセッサ302によって実行可能な命令を記憶するように構成されていてもよい。また、メモリ304は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアと、メディア再生システム100とユーザとに関連付けられた他のデータを記憶するように構成されてもよい。
ある例では、ネットワークインタフェース306は、工業規格(例えば、赤外線、無線、IEEE802.3などの有線規格、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15などの無線規格、4G通信規格など)に基づいてもよい。ネットワークインタフェース306においては、制御デバイス300がメディア再生システム100内の他のデバイスと通信するための手段を提供してもよい。ある例では、データおよび情報(例えば、状態変数)は、ネットワークインタフェース306を介して制御デバイス300と他のデバイスとの間で通信されてもよい。例えば、メディア再生システム100における再生ゾーンおよびゾーングループの構成は、制御デバイス300によって、再生デバイス又は別のネットワークデバイスから受信されてもよいし、あるいは制御デバイス300によって、ネットワークインタフェース306を介して別の再生デバイス又はネットワークデバイスに送信されてもよい。ある場合では、他のネットワークデバイスは、別の制御デバイスであってもよい。
ボリュームコントロールおよびオーディオ再生コントロールなどの再生デバイス制御コマンドは、ネットワークインタフェース306を介して制御デバイス300から再生デバイスに通信されてもよい。上述したように、メディア再生システム100の構成の変更は、ユーザにより制御デバイス300を用いて行うことができる。構成の変更は、1つ又は複数の再生デバイスをゾーンに追加すること、1つ又は複数の再生デバイスをゾーンから取り除くこと、1つ又は複数のゾーンをゾーングループに追加すること、1つ又は複数のゾーンをゾーングループから取り除くこと、結合プレーヤー又は統合プレーヤーを形成すること、結合プレーヤー又は統合プレーヤーから1つ又は複数の再生デバイスに分けることなどを含んでもよい。このように、制御デバイス300は、コントローラと呼ばれてもよく、制御デバイス300は、メディア再生システムコントローラアプリケーションソフトウェアをインストールした専用のコントローラか、又はネットワークデバイスであってもよい。
制御デバイス300のユーザインタフェース308は、図4に示されるコントローラインタフェース400などのようなコントローラインタフェースを提供することによって、メディア再生システム100のユーザアクセスおよび制御を可能にするように構成されてもよい。コントローラインタフェース400は、再生制御領域410、再生ゾーン領域420、再生ステータス領域430、再生キュー領域440、およびオーディオコンテンツソース領域450を含む。図示されるユーザインタフェース400は、図3の制御デバイス300などのようなネットワークデバイス(及び/又は図1の制御デバイス126および128)を設けられたユーザインタフェースの単なる一例であって、ユーザによってメディア再生システム100などのようなメディア再生システムを制御するためにアクセスされるものである。あるいは、様々なフォーマット、スタイル、および対話型シーケンスを他のユーザのインタフェースを1つ又は複数のネットワークデバイスに実装し、メディア再生システムへ類似の制御アクセスを提供してもよい。
再生制御領域410は、(例えば、タッチ又はカーソルを用いることで)選択可能なアイコンを含んでもよい。このアイコンによって、選択された再生ゾーン又はゾーングループ内の再生デバイスが、再生又は停止、早送り、巻き戻し、次にスキップ、前にスキップ、シャッフルモードのオン/オフ、リピートモードのオン/オフ、クロスフェードモードのオン/オフを行う。再生制御領域410は、別の選択可能なアイコンを含んでもよい。別の選択可能なアイコンは、イコライゼーション設定、再生ボリュームなど他の設定などを変更してもよい。
再生ゾーン領域420は、メディア再生システム100内の再生ゾーンの表示を含んでもよい。ある実施形態では、再生ゾーンのグラフィック表示が選択可能であってもよい。追加の選択可能なアイコンを移動させることによって、メディア再生システム内の再生ゾーンを管理又は構成することができる。例えば、結合ゾーンの作成、ゾーングループの作成、ゾーングループの分割、およびゾーングループのリネームなど他の管理又は構成を行うことができる。
例えば、図示されるように、「グループ」アイコンは、再生ゾーンのグラフィック表示のそれぞれに設けられてもよい。あるゾーンのグラフィック表示内の「グループ」アイコンは、メディア再生システム内の1つ又は複数のゾーンを選択して、あるゾーンとグループ化するオプションを出せるように選択可能であってもよい。一度グループ化すると、あるゾーンとグループ化されたゾーン内の再生デバイスは、あるゾーン内の再生デバイスと同期してオーディオコンテンツを再生するように構成される。同様に、「グループ」アイコンは、ゾーングループのグラフィック表示内に設けられてもよい。この場合、「グループ」アイコンは、ゾーングループ内の1つ又は複数のゾーンをゾーングループから取り除くために、ゾーングループ内の1つ又は複数のゾーンを選択から外すというオプションを出すように選択可能であってもよい。ユーザインタフェース400A等のユーザインタフェースを介してゾーンをグループ化およびグループ解除するための他の対話をすることも可能であるし、実施することも可能である。再生ゾーン領域420内の再生ゾーンの表示は、再生ゾーン又はゾーングループ構成が変更されると、動的に更新されてもよい。
再生ステータス領域430は、現在再生されているオーディオコンテンツ、前に再生されたオーディオコンテンツ、又は選択された再生ゾーン又はゾーングループ内で次に再生するように予定されているオーディオコンテンツ、のグラフィック表示を含んでもよい。選択可能な再生ゾーン又は再生グループは、ユーザインタフェース上で、例えば、再生ゾーン領域420及び/又は再生ステータス領域430内で視覚的に区別されてもよい。グラフィック表示は、トラックタイトル、アーティスト名、アルバム名、アルバム年、トラックの長さ、およびメディア再生システムを、ユーザインタフェース400Aを介して制御するときに、ユーザにとって有益な他の関連情報を含んでもよい。
再生キュー領域440は、選択された再生ゾーン又はゾーングループに関連付けられた再生キュー内のオーディオコンテンツのグラフィック表示を含んでもよい。ある実施形態では、それぞれの再生ゾーン又はゾーングループは、再生ゾーン又は再生グループによって再生される0以上のオーディオアイテムに対応する情報を含む再生キューに関連付けられてもよい。例えば、再生キュー内のそれぞれのオーディオアイテムは、ユー・アール・アイ(URI)、ユー・アール・エル(URL)、又は再生ゾーン又はゾーングループ内の再生デバイスによって使用可能な他の識別子を含んでもよい。これらによって、ローカルオーディオコンテンツソース又はネットワークオーディオコンテンツソース、からオーディオアイテムを見つけ、及び/又は取り出し、再生デバイスによって再生することができる。
ある例では、プレイリストが再生キューに追加されてもよい。この場合、プレイリスト内のそれぞれのオーディオアイテムに対応する情報が再生キューに追加されてもよい。別の例では、再生キュー内のオーディオアイテムは、プレイリストとして保存されてもよい。更に別の例では、再生デバイスがストリーミングオーディオコンテンツ、例えば、再生時間を有することで連続して再生されないオーディオアイテムよりも、停止しない限り連続して再生されるインターネットラジオを再生し続けているとき、再生キューは、空であってもよいし、又は「未使用」であるが埋められていてもよい。別の実施形態では、再生キューは、インターネットラジオ及び/又は他のストリーミングオーディオコンテンツアイテムを含むことができ、且つ再生ゾーン又はゾーングループがそれらのアイテムを再生しているとき「未使用」とすることができる。他の例も可能である。
再生ゾーン又はゾーングループが「グループ化される」か、又は「グループ解除」されるとき、影響を受ける再生ゾーン又はゾーングループに関連付けられた再生キューは、クリアされてもよいし、又は再び関連付けられてもよい。例えば、第1再生キューを含む第1再生ゾーンが、第2再生キューを含む第2再生ゾーンとグループ化された場合、形成されたゾーングループは、関連付けられた再生キューを有してもよい。関連付けられた再生キューは、最初は空であるか、(例えば、第2再生ゾーンが第1再生ゾーンに追加された場合、)第1再生キューのオーディオアイテムを含むか、(例えば、第1再生ゾーンが第2再生ゾーンに追加された場合、)第2再生キューのオーディオアイテムを含むか、又は第1再生キューと第2再生キューとの両方のオーディオアイテムを組み合わせられる。その後、形成されたゾーングループがグループ解除された場合、グループ解除された第1再生ゾーンは、前の第1再生キューと再び関連付けられてもよいし、空の新しい再生キューに関連付けられてもよいし、あるいはゾーングループがグループ解除される前にゾーングループに関連付けられていた再生キューのオーディオアイテムを含む新しい再生キューに関連付けられてもよい。同様に、グループ解除された第2再生ゾーンは、前の第2再生キューと再び関連付けられてもよいし、空の新しい再生キューに関連付けられてもよいし、あるいはゾーングループがグループ解除される前にゾーングループに関連付けられていた再生キューのオーディオアイテムを含む新しい再生キューに関連付けられてもよい。
図4のユーザインタフェース400Aに戻って、再生キュー領域440内のオーディオコンテンツのグラフィック表示は、トラックタイトル、アーティスト名、トラックの長さ、および再生キュー内のオーディオコンテンツに関連付けられた他の関連情報を含んでもよい。ある例では、オーディオコンテンツのグラフィック表示は、追加の選択可能なアイコンを選択して移動させることができる。これにより、再生キュー及び/又は再生キューに表示されたオーディオコンテンツを管理及び/又は編集することができる。例えば、表示されたオーディオコンテンツは、再生キューから取り除いてもよいし、再生キュー内の異なる位置に移動させてもよいし、すぐに再生させるか若しくは現在再生しているオーディオコンテンツの後に再生するように選択されてもよいし、あるいは他の動作を実行してもよい。再生ゾーン又はゾーングループに関連付けられた再生キューは、再生ゾーン又はゾーングループ内の1つ又は複数の再生デバイスのメモリ、再生ゾーン又はゾーングループに入っていない再生デバイスのメモリ、及び/又は他の指定のデバイスのメモリに記憶されていてもよい。そのような再生キューの再生には、キューのメディアアイテムを、おそらく順次またはランダムな順序で再生する1つ又は複数の再生デバイスが関係していてもよい。
オーディオコンテンツソース領域450は、選択された再生ゾーン又はゾーングループによりオーディオコンテンツを取り出して再生し得る、選択可能なオーディオコンテンツソースのグラフィック表現を含み得る。オーディオコンテンツソースに関しては、以下の節で説明する。
図5は、1つ以上のプロセッサ、有形のコンピュータ読み取り可能メモリ、ネットワークインタフェース、及びディスプレイを含むスマートフォン500を示す。スマートフォン500は、図1の制御デバイス126又は128、又は図3の制御デバイス300、又は本明細書に記載の他の制御デバイスの実施例となり得る。一例として、スマートフォン500と、スマートフォン500がメディア再生システム(例えば、メディア再生システム100)の制御デバイスとして動作する時に表示し得る特定の制御インタフェース、プロンプト、及び他のグラフィック要素とを参照する。例の範囲内で、このようなインタフェース及び要素は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ又はデスクトップコンピュータ、パーソナルメディアプレーヤ、又はリモートコントロール装置等の任意の適切な制御デバイスにより表示されてもよい。
スマートフォン500は、メディア再生システムの制御デバイスとして動作している間、コントローラインタフェース400等の1つ以上のコントローラインタフェースを表示し得る。図4の再生制御領域410、再生ゾーン領域420、再生ステータス領域430、再生キュー領域440、及び/又はオーディオコンテンツソース領域450と同様に、スマートフォン500は、再生制御インタフェース、再生ゾーンインタフェース、再生ステータスインタフェース、再生キューインタフェース、及び/又はオーディオコンテンツソースインタフェース等、1つ以上のそれぞれのインタフェースを表示し得る。制御デバイスの例は、スマートフォン又は他のハンドヘルド装置等により、画面サイズが比較的制限された個別のインタフェース(領域ではない)を表示する場合がある。
d.例示的なオーディオコンテンツソース
前回図示したように、ゾーン又はゾーングループ内の1つ又は複数の再生デバイスは、再生するオーディオコンテンツを、(例えば、オーディオコンテンツの対応するURI又はURLに基づいて、)複数の入手可能なオーディオコンテンツソースから取り出すように構成されてもよい。ある例では、オーディオコンテンツは、再生デバイスによって、対応するオーディオコンテンツソース(例えば、ライン−イン接続)から直接取り出されてもよい。別の例では、オーディオコンテンツは、1つ又は複数の他の再生デバイス若しくはネットワークデバイスを介してネットワーク上の再生デバイスに提供されてもよい。
例示的なオーディオコンテンツソースは、メディア再生システム内の1つ又は複数の再生デバイスのメモリを含んでもよい。メディア再生システムとしては、例えば、図1のメディア再生システム100、1つ又は複数のネットワークデバイス上のローカルミュージックライブラリ(例えば、制御デバイス、ネットワーク対応のパーソナルコンピュータ、又はネットワーク接続ストレージ(NAS)など)、インターネット(例えば、クラウド)を介してオーディオコンテンツを提供するストリーミングオーディオサービス、あるいは再生デバイス又はネットワークデバイスのライン−イン入力接続を介してメディア再生システムに接続されるオーディオソース、他の可能なシステムであってもよい。
ある実施形態では、オーディオコンテンツソースは、図1のメディア再生システム100などのようなメディア再生システムに定期的に追加されてもよいし、定期的に取り除かれてもよい。ある例では、1つ又は複数のオーディオコンテンツソースが追加される、取り除かれる、又は更新される度に、オーディオアイテムのインデックス付けが行われてもよい。オーディオアイテムのインデックス付けは、ネットワーク上で共有される全てのフォルダ/ディレクトリ内の識別可能なオーディオアイテムをスキャンすることを含んでもよい。ここで、ネットワークは、メディア再生システム内の再生デバイスによってアクセス可能である。また、オーディオアイテムのインデックス付けは、メタデータ(例えば、タイトル、アーティスト、アルバム、トラックの長さなど)と他の関連情報とを含むオーディオコンテンツデータベースを作成すること、又は更新すること、を含んでもよい。他の関連情報とは、例えば、それぞれの識別可能なオーディオアイテムを見つけるためのURI又はURLを含んでもよい。オーディオコンテンツソースを管理し、且つ維持するための他の例も可能である。
次に、幾つかの実施例に進むと、図5、8、及び10に示した実施500、800、及び1000は、それぞれ本明細書に記載の手法の実施形態例を示している。これらの実施形態例は、例えば、図1のメディア再生システム100、1つ以上の図2の再生デバイス200、又は1つ以上の図3の制御デバイス300を含む動作環境内で実施し得る。更に、一例としてメディア再生システムにより実行されるものとして例示される動作は、再生デバイス又はメディア再生システムの制御デバイス等、任意の適切な装置により実行することができる。実施500、800、及び1000は、図5、8、及び10に示した1つ以上のブロックにより例示される1つ以上の動作、機能、又は行動を含み得る。ブロックは連続する順序で例示されているが、これらのブロックは、並行して及び/又は本明細書に記載のものとは異なる順序で、実行してもよい。また、様々なブロックを、所望の実施に基づいて、少数のブロックに結合しても、追加のブロックに分割しても、及び/又は除去してもよい。
更に、本明細書に開示された実施について、フローチャートは、本発明の可能な一実施の機能及び動作を示す。これに関して、各ブロックは、プロセスの特定の論理機能又はステップを実施するためにプロセッサにより実行可能な1つ以上の命令を含むモジュール、セグメント、又はプログラムコードの一部を表し得る。プログラムコードは、例えば、ディスク又はハードドライブを含む記憶装置等、任意のタイプのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶し得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、及びランダムアクセスメモリ(RAM)のような、データを短期間記憶するコンピュータ読み取り可能媒体等の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。また、コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、リードオンリメモリ(ROM)、光学ディスク又は磁気ディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)のような二次又は持続的長期ストレージ等の非一時的媒体を含み得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、他の任意の揮発性又は不揮発性ストレージシステムであってもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、又は有形の記憶装置と考え得る。加えて、本明細書に開示した実施について、各ブロックは、プロセス内の特定の論理機能を実行するように配線された回路を表し得る。
IV.再生デバイスの接続を再確立する手法の例
上述したように、一部の手法の例は、ネットワーク接続を再確立する再生デバイスを含み得る。図5は、第1の再生デバイスが第2の再生デバイスのネットワークパラメータを用いてネットワーク接続を確立することを容易にする実施500を示す。
a.第1の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルから第1のネットワークパラメータにアクセス
ブロック502において、実施500は、第1の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルから第1のネットワークパラメータにアクセスすることを含む。例えば、第1の再生デバイス(例えば、図1に示した任意の再生デバイス又は図2の再生デバイス200)は、第1の再生デバイスのデータストレージ(例えば、メモリ206)内に保存されたファイルから、第1のネットワークパラメータを取り出し得る。第1の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータを表す文字、記号、又は他のデータ構造から第1のネットワークパラメータを取り出すために、データストレージ内に保存されたファイルに対して読み取り操作を実行することにより第1のネットワークパラメータを取り出し得る。
ファイルに保存された第1のネットワークパラメータには、第1のローカルエリアネットワーク(例えば、第1のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN))への有効なネットワーク接続を確立するために第1の再生デバイスが以前に使用したネットワーク設定が含まれる。換言すれば、少なくとも以前の時点においては、ファイルに保存されたネットワークパラメータは、第1の再生デバイスのネットワークインタフェースにより使用した時に、第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立することが可能となる設定を表していた。しかしながら、第1の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを取り出す時に、第1の再生デバイスの外部での変更(例えば、第1のローカルエリアネットワークに対する変更)により、第1のネットワークパラメータが「古く」なり、第1の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータを用いて、第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できなくなる場合がある。
ファイルは、ローカルエリアネットワークへのネットワーク接続を確立するのに十分となる様々なネットワークパラメータを含み得る。例えば、ネットワークパラメータは、第1の再生デバイスのIPアドレスと、ゲートウェイアドレスとを含み得る。ワイヤレスローカルエリアネットワークの場合、ネットワークパラメータは、第1のワイヤレスローカルエリアネットワークを識別するサービスセット識別子(SSID)と、無線チャネル(例えば、2.4GHz又は5GHz帯域の無線チャネル)とを含む。Wi−Fi Protected Access(WPA)等のプロトコルを用いてネットワークが保護されている場合、ネットワークパラメータは、更に、セキュリティキー等の無線セキュリティ設定を含む。他のネットワークパラメータの例には、メディアアクセス制御(MAC)アドレス及びサブネットマスクが含まれる。一部の実施において、ファイルは、DHCPサーバのアドレス、サブネットマスク、及びDHCPリース情報(例えば、DHCPサーバからリースを取得した時、及び又はリースの期限が切れる時)を含み得る。他のネットワークパラメータもファイルに保存することができる。
上述したように、第1の再生デバイスの例は、制御デバイス(例えば、制御デバイス300)から制御コマンドを受信する等の動作を実行するために、又は再生のためにメディアコンテンツを取り出すために、ネットワーク接続を確立する。そのため、このような動作の準備として、第1の再生デバイスは、パワーサイクル後の電源投入又は起動シーケンスの一部として第1のネットワークパラメータにアクセスし得る。第1のネットワークパラメータにアクセスした後(恐らくは第1のネットワークパラメータにアクセスすることに応答して)、第1の再生デバイスは、これらの第1のネットワークパラメータを用いてネットワーク接続の確立を試行し得る。
図6は、実施500(及び本明細書に記載の他の実施)を実現し得るシステム600の例を示す。図示したように、システム600は、再生デバイス602、再生デバイス604、及び再生デバイス606を含む。再生デバイス602、再生デバイス604、及び再生デバイス606は、アクセスポイント608が提供するローカルエリアネットワークを介して相互接続されるメディア再生システムの再生デバイスを表し得る。図6に図示していない他の装置も、アクセスポイント608が提供するローカルエリアネットワークに接続し得る。このような装置には、制御デバイス、追加の再生デバイス、及び他のタイプのネットワーククライアントデバイスが含まれ得る。
図6に示したように、システム600は、更に、ローカルエリアネットワークを容易にするアクセスポイント608を含む。一部の例において、アクセスポイント608は、クライアントデバイスがアクセスポイントを介して互いに通信するインフラストラクチャ(ステーション)モードにおいて第1のローカルエリアネットワークを提供する。又は、アクセスポイント608は、ポイントツーポイントメッシュネットワークにおけるノードを表す。このようなネットワークでは、1つ以上の他のノードを、アクセスポイント608を介してメッシュネットワークに接続し得る。他の例も可能である。
一例において、再生デバイス604は、再生デバイス604のデータストレージ内に保存されたファイルから、第1のネットワークパラメータにアクセスし得る。このような第1のネットワークパラメータは、上述したネットワークパラメータの例の何れか、及び他の任意の適切なネットワークパラメータを含み得る。例えば、第1のネットワークパラメータは、SSID、無線チャネル、及び再生デバイス604のIPアドレス等、第1のワイヤレスローカルエリアネットワークのネットワークパラメータを含み得る。第1の再生デバイスは、ファイルから追加のネットワークパラメータを取り出してもよい。
b.第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できないことを確認
図5を再び参照すると、ブロック504において、実施500は、第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することを含む。例えば、第1の再生デバイスは、ファイルから第1のネットワークパラメータへアクセスすることに応答して、第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立することができるかを判断し得る。上述したように、場合により、第1のネットワークパラメータは、古くなっている場合がある。このような状況において、第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断し得る。
第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することは、データストレージ内のファイルから取り出した第1のネットワークパラメータを用いて第1のローカルエリアネットワークへの接続を試行することを含み得る。誤った判断の可能性を低減するために、第1の再生デバイスは、第1のローカルエリアネットワークへの接続を繰り返し試行してもい。失敗した試行の閾値数により、第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスが有効なネットワーク接続を確立できないと判断し得る。一部の実施において、第1の再生デバイスは、相当な時間ウィンドウ(例えば、例として特に、60乃至120秒のウィンドウ等、30秒より長いウィンドウ)に亘り接続を繰り返し試行し得る。このような時間ウィンドウを超えて接続を繰り返し試行することで、第1の再生デバイスが有効なネットワーク接続を確立できないと誤って判断する可能性が低減される。
第1の再生デバイスは、幾つかの異なる条件の何れかの下で「有効な」ネットワーク接続を確立したと判断し得る。例えば、第1の再生デバイスは、ステーションモードにおいて第1のローカルエリアネットワークのアクセスポイントへのネットワーク接続を確立したかを判断し得る。また、第1の再生デバイスは、アクセスポイントにより割り当てられたIPアドレス(即ち、有効なネットワーク接続を示さない場合があるデフォルト又は自動割り当てのIPアドレスではないもの)を用いて、ポイントツーポイントメッシュネットワークを通じて有線ネットワーク接続へのネットワークパスを確立したかを判断し得る。第1の再生デバイスは、更に、制御デバイスへのネットワーク接続を確立したかを判断し得る。第1の再生デバイスは、セットアップ手順の一部として、制御デバイスとのポイントツーポイントネットワーク接続を確立し得る。このような接続を行う際に、再生デバイスは、デフォルト又は自動割り当てのIPアドレスを利用し得る。第1の再生デバイスがこれらの条件の何れかの下でネットワーク接続を確立できない場合、第1の再生デバイスは、「有効な」ネットワーク接続を確立できないと判断し得る。
図6を再び参照すると、上述した例において、再生デバイス604は、再生デバイス604のデータストレージ内に保存されたファイルから取り出した第1のネットワークパラメータを用いて、再生デバイス604が第1のワイヤレスローカルエリアネットワークへのネットワーク接続を確立できるかを判断し得る。例えば、再生デバイス604は、アクセスポイント608との有効なネットワーク接続を確立するために接続を試行し得る。再生デバイス604がネットワーク接続を確立できない場合(恐らくは、ある時間ウィンドウに亘り試行を繰り返した後)、再生デバイス604は、第1のネットワークパラメータを用いて第1のワイヤレスローカルエリアネットワークへのネットワーク接続を確立できないと判断し得る。
c.プローブ要求メッセージをブロードキャスト
図5では、ブロック506において、実施500は、プローブ要求メッセージをブロードキャストすることを含む。例えば、第1の再生デバイスは、ネットワークインタフェース(例えば、IEEE802.11互換の無線ネットワークインタフェース)を介して複数の無線チャネル上でプローブ要求メッセージをブロードキャストし得る。一部の実施において、第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスが第1のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、プローブ要求メッセージをブロードキャストする。
第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスと同じメディア再生システムの1つ以上の第2の再生デバイスに達するように、プローブ要求メッセージをブロードキャストする。このような第2の再生デバイスは、それぞれのネットワークインタフェースを介してプローブ要求メッセージをリッスンし、プローブ要求メッセージを受信することに応答して、送信者(即ち、第1の再生デバイス)に応答を送信するように構成(例えばプログラム)し得る。最終的に、応答には、特定のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立するために、第2の再生デバイスが使用している第2のネットワークパラメータが含まれ得る。
プローブ要求メッセージが1つ以上の第2の再生デバイスにより受信される可能性を高めるために、プローブ要求メッセージをブロードキャストすることは、複数の無線チャネル上でプローブ要求をブロードキャストすることを含み得る。例えば、第1の再生デバイスは、1つ以上の周波数帯域内の許容チャネル(例えば、2.4Ghz帯域のチャネル1乃至11)上でプローブ要求メッセージをブロードキャストし得る。許容チャンネル及び帯域は、国及び/又は区域により異なる場合がある。
プローブ要求メッセージは、プローブ要求メッセージを受信する第2の再生デバイスに、第1の再生デバイスに関する情報を提供する様々なインジケーションを含み得る。例えば、プローブ要求メッセージは、第1の再生デバイスのインジケーション(例えば、第1の再生デバイスのアドレス)を含み得る。また、プローブ要求メッセージは、第1の再生デバイスがロスト状態であることを示すインジケーションを含み得る。このようなインジケーションは、ブロードキャストしている装置がロスト状態であるかを示すように設定可能な特定の文字列又はフラグの形式をとり得る(例えば、ロスト状態の場合「1」、ロスト状態ではない場合「0」)。プローブ要求メッセージは、更に、宛先アドレス(即ち、IPv4ネットワーク等のブロードキャストアドレス、255.255.255.255アドレス)を含み得る。
例えば、プローブ要求メッセージは、第1の再生システムが属するメディア再生システムのインジケーションも含み得る。本明細書に記載のメディア再生システムの例には、所定のメディア再生システム(「世帯」)を他のメディア再生システムから区別する世帯ID(HHID)をそれぞれ割り当て得る。他のタイプの識別子は、例として特に、ゾーン名、IPアドレス、プレーヤID、又はMACアドレス等、メディア再生システム内の再生デバイスを区別し得る。メディア再生システムの例は、1つ以上の再生デバイスを含み得るが、システムは、1つの再生デバイスを含むか、複数の再生デバイスを含むかにかかわらず、システム全体を識別する単一のHHIDを有する。プローブ要求メッセージは、第1の再生デバイスが属するメディア再生システムの世帯ID(HHID)のインジケーションを含み得る。
一部の実施において、プローブ要求メッセージは、プローブ要求フレームを含み得る(又は、これからなり得る)。プローブ要求フレームは、既存の802.11ネットワークの範囲をスキャンするために802.11の仕様に定められた特定のタイプのメッセージである。プローブ要求フレームは、プローブ要求メッセージを受信する第2の再生デバイスに第1の再生デバイスに関する情報を提供する様々な情報要素を含み得る。このような情報要素は、特に、第1の再生デバイスがロスト状態であることを示すインジケーション及び第1の再生システムが属するメディア再生システムのインジケーション等、上述した様々なインジケーションを含み得る。
例示として、図7Aは、第1の再生デバイスが有効な接続を確立できないと判断することに応答してブロードキャストし得るプローブ要求フレーム700Aの例を示す。プローブ要求フレーム700Aは、IEEE802.11の仕様等の仕様に準拠し得る。プローブ要求フレーム700Aは仕様に準拠し得るが、プローブ要求フレーム700Aを特定の実施のために修正してもよい。例えば、プローブ要求フレームの例は、追加のフィールドを含んでもよく、又はIEEE802.11プローブ要求フレームのフィールドの目的を、この実施のために変更してもよい。
図示したように、MACヘッダにおいて、プローブ要求フレーム700Aは、フレームのタイプを示し得るフレームコントロール702Aを含む。また、プローブ要求フレーム700Aは、デュレーション704Aを含み、ブロードキャスト又はマルチキャストフレームでは、0に設定される。プローブ要求フレーム700Aは、更に、宛先アドレス(DA)706A及び送信元アドレス(SA)708Aを含み、それぞれプローブ要求フレーム700Aの宛先(例えば、全て「f」のブロードキャストアドレス」)及び送信元(例えば、第1の再生デバイス)を示す。プローブ要求フレーム700Aは、更に、基本サービスセット(BSS)ID710Aを含む。プローブ要求メッセージにおいて、BSS IDは、ブロードキャストBSS ID(例えば、全て1のBSSID)に設定し得る。ブロードキャストBSSIDを使用するフレームは、任意のBSSIDフィルタリングを通過し、これにより、プローブ要求メッセージは、無線範囲内の任意のBSSに到達することができる。
フレーム本体において、プローブ要求フレーム700Aは、サービスセットID(SSID)712A、及びサポートされるレート714Aを含む。プローブ要求を受信するステーション(例えば、第2の再生デバイス)は、この情報を用いて、送信装置(例えば、第1の再生デバイス)がネットワークに参加可能かを判断する。SSID712Aは、特定のネットワークのSSIDに設定するか、又は任意の対応するネットワークに参加するように設定し得る。このフィールドは、第1の再生デバイスが属するメディア再生システムのHHIDに設定し得る。第1の再生デバイスが複数のメディア再生システムに参加可能な場合、このフィールドは、HHIDのリストを含んでもよい。一部の実施において、メディア再生システムにおいて相互接続する装置の無線ネットワークのSSIDは、メディア再生システムのHHIDの役割も果たし得る。又は、これをブロードキャストSSIDに設定することが可能であり、これは、第1の再生デバイスが任意のネットワークに参加することが許可されていることを示す。プローブ要求フレーム700Aは、更に、第1の再生デバイスによりサポートされるレートを示すレート714Aを含む。プローブ要求フレーム700Aは、更に、フレームに追加されたエラー検出コードであるフレームチェックシーケンス(FCS)716Aを含む。
図6を再び参照すると、上述した例において、再生デバイス604は、データストレージ内のファイルから取り出した第1のネットワークパラメータを用いて有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、プローブ要求メッセージをブロードキャストし得る。ブロードキャストされたプローブ要求メッセージは、再生デバイス604が特定のメディア再生システム(例えば、更に再生デバイス602及び/又は606を含み、特定のHHIDを有するメディア再生システム)に属することを示し得る。ブロードキャストされたプローブ要求メッセージは、更に、再生デバイス604がロスト状態であることを示し得る。上述したように、他のインジケーションも可能である。
d.プローブ要求メッセージに対する応答を受信
図5を再び参照すると、ブロック508において、実施500は、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することを含む。例えば、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスからネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージに対する応答を受信し得る。プローブ要求メッセージに対する応答は、第2のネットワークパラメータを示す。
このような第2のネットワークパラメータは、特定のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立するために第2の再生デバイスにより使用されているネットワーク設定である。場合により、このローカルエリアネットワークは、ファイルに保存された第1のネットワークパラメータを用いて、第1の再生デバイスが以前に接続されていた第1のローカルエリアネットワークであり得る。しかしながら、パラメータの特定の部分が変更され(例えば、無線チャネル等)、これにより第1のネットワークパラメータが古くなっている可能性がある。又は、第2のネットワークパラメータは、第2のローカルエリアネットワークに接続するために第2の再生デバイスにより使用されているネットワーク設定を示し得る。例えば、第1の再生デバイスは、2つの世帯間(例えば、ユーザの主たる住居と別荘との間)で移動された場合がある。2つの世帯は、異なるHHIDに関連付けされている場合がある。第1及び第2のローカルエリアネットワークは、それぞれ主たる住居及び別荘(又はその逆)のネットワークであり得る。
上述したように、プローブ要求メッセージを受信する第2の再生デバイスは、特定の条件が満たされる場合、受信したプローブ要求メッセージに対する応答を送信し得る。第1の条件は、第2の再生デバイスが第1の再生デバイスと同じメディア再生システム(世帯)の一部であることであり得る。上述したように、第1の再生デバイスは、プローブ要求メッセージにおいて、その世帯を示し得る。別の条件は、第2の再生デバイスが有効なネットワーク接続を有することであり得る。プローブ要求メッセージを受信することに応答して、第2の再生デバイスは、第2の再生デバイスが適切な条件を満たすかを判断し、満たす場合、プローブ要求メッセージに対する応答メッセージを送信し得る。
場合によっては、複数の第2の再生デバイスがプローブ要求メッセージを受信し、応答のための適切な条件を満たしていると判断し得る。そのため、場合により、第1の再生デバイスは、複数の応答メッセージを受信し得る。様々な実施において、有効なネットワーク接続を有していない第1の再生デバイスの世帯内の第2再生デバイスは、プローブ要求メッセージに応答しないか、又は第2ネットワークパラメータを含まない応答を送信することになる。第2の再生デバイス(群)は、このような(複数の)応答を、プローブ要求メッセージに示される送信元アドレス(例えば、SA708Aフィールドに示されるアドレス)に送信し得る。
一部の実施において、プローブ要求メッセージは、プローブ要求フレームを含み得る(又は、これからなり得る)。プローブ要求フレームは、既存の802.11ネットワークの範囲をスキャンするために802.11の仕様に定められた特定のタイプのメッセージである。プローブ要求フレームは、プローブ要求メッセージを受信する第2の再生デバイスに第1の再生デバイスに関する情報を提供する様々な情報要素を含み得る。このような情報要素は、特に、第1の再生デバイスがロスト状態であることを示すインジケーション及び第1の再生システムが属するメディア再生システムのインジケーション等、上述した様々なインジケーションを含み得る。
例示として、図7Bは、プローブ要求メッセージを受信することに応答して(更に、恐らくは、1つ以上の条件が満たされていると判断することに応答して)、第2の再生デバイスが送信し得るプローブ応答フレーム700Aの例を示す。プローブ応答フレーム700Bは、IEEE802.11仕様等の仕様に準拠し得る。プローブ要求フレーム700Bは仕様に準拠し得るが、プローブ要求フレーム700Bを特定の実施のために修正してもよい。例えば、プローブ要求フレームの例は、追加のフィールドを含んでもよく、又はIEEE802.11プローブ要求フレームのフィールドの目的を、この実施のために変更してもよい。
図示したように、MACヘッダにおいて、プローブ応答フレーム700Bは、フレームコントロール702B及びデュレーション704Bを含む。プローブ応答フレーム700Bは、更に、宛先アドレス(DA)706B及び送信元アドレス(SA)708Bを含み、それぞれプローブ応答フレーム700Bの宛先(例えば、第1の再生デバイス)及び送信元(例えば、第2の再生デバイス)を示す。プローブ応答フレーム700Bは、更に、基本サービスセット(BSS)ID710Bを含む。BSS ID710Bは、第2の再生デバイスが現在接続されている特定のローカルエリアネットワークのBSSに設定し得る。
フレーム本体において、プローブ要求フレーム700Bは、パラメータ712Bを含む。パラメータ712Bは、第2の再生デバイスが有効な接続を有するローカルエリアネットワークの第2のネットワークパラメータを示し得る。第1の再生デバイスは、パラメータ712Bを一致させることにより、最終的に有効な接続を確立し得る。パラメータ712Bは、例として特に、(同期用の)タイムスタンプ、ビーコン間隔、能力情報、及びSSIDを含み得る。
図6を再び参照すると、上述した例において、再生デバイス604は、再生デバイス602及び再生デバイス606のうち1つ以上から応答メッセージを受信し得る。例えば、再生デバイス602が再生デバイス604からプローブ要求メッセージを受信し、再生デバイス602が再生デバイス604と同じ世帯の一部であり、有効なネットワーク接続を有すると判断した場合、再生デバイス602は、応答メッセージを再生デバイス604へ送信し得る。再生デバイス602からの応答メッセージは、再生デバイス602がネットワーク(例えば、アクセスポイント608により作成されたWLAN)に接続するために用いている第2のネットワークパラメータを示し得る。
e.特定のネットワークへの有効な接続を確立
図5を再び参照すると、ブロック510において、実施500は、特定のネットワークへの有効なネットワーク接続を確立することを含む。例えば、第1の再生デバイスは、無線ネットワークインタフェースを介して、第2の再生デバイスから受信した応答メッセージ内の第2のネットワークパラメータを用いて有効なネットワーク接続を確立し得る。第1の再生デバイスは、第1の再生デバイスと同じ特定のローカルエリアネットワークへの有効なネットワーク接続を確立する。特定のローカルエリアネットワークは、第1の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて以前に接続された第1のローカルエリアネットワーク、又は第2の再生デバイスが現在接続されている第2のローカルエリアネットワークであり得る。一部の実施において、第1の再生デバイスは、応答メッセージを受信することに応答して、第2のネットワークパラメータを用いて接続を確立することを試行する。
第1の再生デバイスは、幾つかの異なるタイプのネットワークへの有効なネットワーク接続を確立し得る。場合により、ネットワーク接続は、特定のローカルエリアネットワークのアクセスポイントへの、ステーションモードにおけるネットワーク接続である。又は、ネットワーク接続は、アクセスポイントにより割り当てられたIPアドレスを用いた有線ネットワーク接続への無線ネットワークパスである。このような接続は、特定のローカルエリアネットワークがメディア再生システムの複数の再生デバイス間のメッシュポイントツーポイントネットワークである場合に確立し得る。他の例も可能である。
図6を再び参照すると、前述した例において、再生デバイス604は、再生デバイス602から受信した第2のネットワークパラメータを用いて、ネットワークへの有効な接続を確立し得る。例えば、再生デバイス604は、アクセスポイント608により作成されたWLANへの有効な接続を確立し得る。他の例も可能である。例えば、再生デバイスは、恐らくは再生デバイス602(又は再生デバイス606)に接続することにより、ポイントツーポイントメッシュネットワークへの有効な接続を確立し得る。
f.メディア再生システムに参加
図5を再び参照すると、ブロック512において、実施500は、メディア再生システムに参加することを含む。例えば、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスを含むメディア再生システムに参加し得る。メディア再生システムに参加することにより、第1の再生デバイスは、メディア再生システムの制御デバイスにより制御可能になり得る。更に、第1の再生デバイスは、状態情報(例えば、1つ以上の状態変数)を、メディア再生システムの他の再生デバイス及び/又はメディア再生システムの制御デバイスと共有し得る。
更に、メディア再生システムに参加することにより、第1の再生デバイスは、特定のローカルエリアネットワークへの確立済みの有効なネットワーク接続を用いてオーディオコンテンツを再生するように構成される。例えば、第1の再生デバイスは、ネットワーク接続を用いて、メディア再生システムに登録された1つ以上の音声ソースからオーディオコンテンツを取り出し得る。加えて、第1の再生デバイスは、ネットワーク接続を用いて、メディア再生システムの1つ以上の第2の再生デバイスと同期してメディアコンテンツを再生し得る。例えば、第1の再生デバイスは、ネットワーク接続を用いて、オーディオコンテンツ及び/又は再生タイミング情報を受信し得る。
再び図6の例に戻ると、ネットワーク接続を確立した後、再生デバイス604は、再生デバイス602(及び場合により再生デバイス606)を含むメディア再生システムに参加し得る。次に、再生デバイス604は、これらの再生デバイスと状態情報を共有して再生等の共同動作を実行し得る。更に、再生システムに接続された任意の制御デバイスは、確立されたネットワーク接続を介して再生デバイス604を制御し得るようになる。
本明細書で説明したように、メディア再生システムの例において、ネットワークパラメータは、メディア再生システムの各再生デバイスのデータストレージ内のそれぞれのファイルに保存し得る。一部の実施において、各ファイルは、同じくファイル内に保存されたバージョン番号を有し得る。バージョン番号は、ファイルに保存されたネットワークパラメータのバージョンを反映し得る。ネットワークパラメータをバージョン管理することにより、メディア再生システムにおいて利用可能な最新のネットワークパラメータの使用が容易になる。
例えば、ネットワークパラメータを受信した後、再生デバイスは、受信したネットワークパラメータのバージョン番号を、データストレージ内に保存されたネットワークパラメータのバージョン番号と比較し得る。受信したネットワークパラメータのバージョン番号の方が新しい場合、再生デバイスは、ファイルに保存されたネットワークパラメータを、受信したネットワークパラメータで更新(例えば置換)し得る。例えば、ブロック508において第2のネットワークパラメータを含む応答メッセージを受信した後、第1の再生デバイスは、第2のネットワークパラメータのバージョン番号を第1のネットワークパラメータのバージョン番号と比較し得る。第2のネットワークパラメータのバージョン番号の方が新しい場合、第1の再生デバイスは、データストレージ内に保存されたファイルを、第2のネットワークパラメータで置換するか、又は別の形で更新し得る。バージョン番号は、バージョン番号が大きい番号である場合、及び/又はバージョン番号がより最近のタイムスタンプに関連している場合に、より新しいとし得る。ファイル内のネットワークパラメータを置換すると、第1の再生デバイスは、(例えば、ブロック510に記載のように)ネットワーク接続を確立する際に、これらのネットワークパラメータを使用し得る。
更に、一部の実施において、再生デバイスは、他の再生デバイス間でネットワークパラメータを複製し得る。例えば、メディア再生システムの第1の再生デバイスは、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断し得る。このように判断することは、メディア再生システムの複数の再生デバイスからネットワークインタフェースを介して、複数の第2の再生デバイスのそれぞれのデータストレージのファイルに保存されたそれぞれのネットワークパラメータを示すメッセージを受信することを含み得る。一部の実施において、第1の再生デバイスは、第2の再生デバイスにネットワークパラメータを要求することに応答して、このようなメッセージを受信する。このようなメッセージは、例として特に、プローブ要求フレーム及びプローブ応答フレームの形式をとり得る。
第2の再生デバイスのそれぞれのデータストレージのファイルに保存されたそれぞれのネットワークパラメータを示すメッセージを受信した後、第1の再生デバイスは、受信したメッセージのそれぞれに示されたネットワークパラメータのそれぞれのバージョン番号に基づいて、最新のバージョン番号を有する又は最新のタイムスタンプに関連付けられた特定のネットワークパラメータがメディア再生システムの最新のネットワークパラメータであると判断し得る。例えば、再生デバイスは、そのネットワーク設定ファイル内のネットワークパラメータのバージョン番号を、受信したネットワークパラメータのバージョン番号と比較し得る。メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断することに応答して、第1の再生デバイスは、その保存されたファイル内のネットワークパラメータを(このようなネットワークパラメータが異なる場合に)更新し得る。その後、第1の再生デバイスは、更新されたネットワークパラメータを用いて、有効なネットワーク接続を確立し得る。
更に、1つ以上の第2の再生デバイスが、より低いバージョンのネットワークパラメータを送信した場合、第1の再生デバイスは、これらの再生デバイスに、それぞれのネットワークパラメータを更新させ得る。例えば、第1の再生デバイスは、ネットワークインタフェースを介して、第2の再生デバイスのデータストレージ内に保存された少なくとも1つのファイルを、最新のネットワークパラメータにより更新し得る。このようなネットワークパラメータの更新により、第2の再生デバイスは、最新のネットワークパラメータを用いて、特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立する。
V.再生デバイス(群)の接続を再確立する実施例
上述したように、一部の手法の例は、複数の再生デバイスを含み得る。図8は、再生デバイス802、再生デバイス804、及び再生デバイス806を含むシステム800の例を示す。本明細書に記載の手法の例(例えば、実施500)の下で、再生デバイス802、再生デバイス804、及び再生デバイス806の1つ以上は、別の再生デバイス802、再生デバイス804、又は再生デバイス806からのネットワークパラメータを用いてネットワーク接続を再確立し得る。
図8に示したように、システム800は、更に、ローカルエリアネットワークを容易にするアクセスポイント808を含む。イーサネット(IEEE802.3)又は他の有線ネットワークインタフェースを介して、再生デバイス802は、アクセスポイント808に接続される。加えて、無線(IEEE802.11)ネットワークインタフェースを介して、再生デバイス802は、ポイントツーポイントメッシュネットワークのルートを形成する。再生デバイス804は、再生デバイス802との無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイント808に接続するように構成される。同様に、再生デバイス806は、再生デバイス804(上述したように、再生デバイス802に接続するように構成される)との無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイント808に接続するように構成される。
各再生デバイスのこれらのネットワーク構成を反映するネットワークパラメータは、各再生デバイスのデータストレージ内のそれぞれのファイルに保存される。一例において、再生デバイス802の電源がオフであるか、他の原因で利用できない間、再生デバイス804及び806の無線チャネルは、異なるチャネルに(例えば、チャネル6からチャネル11に)更新される。結果として、再生デバイス802のデータストレージ内のファイル内のネットワークパラメータは、相違するチャネルを示し、その結果、再生デバイス802は、チャネル6において再生デバイス804とのポイントツーポイント接続の確立を試行する一方、再生デバイス804は、チャネル11において再生デバイス802とのポイントツーポイント接続の確立を試行する。この無線チャネルの違いのため、再生デバイス804と再生デバイス806と、はネットワーク接続を確立できない。
実施500に関連して上述したように、動作中、再生デバイスの例は、(例えば、恐らくは起動後に、データストレージ内のファイルからネットワークパラメータを取り出した後)有効な接続を確立することができるかを判断する。上記の例において、再生デバイス804及び再生デバイス806は、それぞれ、有効なネットワーク接続を確立することができるかを判断し得る。上述した無線チャネルの違いがある場合、再生デバイス804及び再生デバイス806は、それぞれ、有効なネットワーク接続を確立できないと判断し得る。再生デバイス804及び再生デバイス806は、図5のブロック504に関連して上述した手法の例等、任意の適切な手法を用いて、この判断を実行し得る。
有効なネットワーク接続を確立できないと判断すると、再生デバイス804は、接続の再確立を試行する。特に、再生デバイス804は、(例えば、図5のブロック506で説明したように)プローブ要求メッセージをブロードキャストする。プローブ要求メッセージに応答して、再生デバイス804は、再生デバイス802からネットワークパラメータを含む応答(例えば、図5のブロック508で説明したような応答メッセージ)を受信し得る。これらのネットワークパラメータは、再生デバイス802がチャネル6を使用していることを示す。
同様に、有効なネットワーク接続を確立できないと判断すると、再生デバイス806は、接続の再確立を試行する。特に、再生デバイス806は、(例えば、図5のブロック506で説明したように)プローブ要求メッセージをブロードキャストする。しかしながら、再生デバイス804とは異なり、再生デバイス806は、再生デバイス802の無線範囲内ではない。そのため、再生デバイス806は、再生デバイス806によりブロードキャストされたプローブ要求メッセージに対する再生デバイス802からの応答を受信しない。再生デバイス804はネットワーク接続を有していない(即ち、再生デバイス804はロスト状態にある)ので、再生デバイス806は、再生デバイス804からのネットワークパラメータを含むプローブ要求メッセージも受信しない。
一方、再生デバイス802からネットワークパラメータを含む応答を受信すると、再生デバイス804は、接続を再確立するために、これらのネットワークパラメータを使用する。特に、再生デバイス804は、再生デバイス802からの応答メッセージが表す(且つ再生デバイス802が使用している)無線チャネルであるチャネル6への切り替えを行う。これにより、再生デバイス804は、IPアドレスを取得し、再生デバイス802を介してアクセスポイント808への有効なネットワーク接続を確立する。
しかしながら、上述したように、再生デバイス802がチャネル6に設定された後、再生デバイス804及び806は、無線チャネル11に更新された。そのため、再生デバイス804上のファイルに保存されたネットワークパラメータのバージョン番号は、再生デバイス802上のファイルに保存されたネットワークパラメータのバージョン番号よりも新しい。したがって、再生デバイス802及び再生デバイス804が接続を確立する時、再生デバイス802は、再生デバイス804からネットワークパラメータを受信し、これらのネットワークパラメータが自装置に保存されたネットワークパラメータより最近のものであると判断し得る。その結果、再生デバイス802は、自装置のネットワークパラメータを、再生デバイス804からのネットワークパラメータで更新し得る。これにより、再生デバイス802は無線チャネル11を使用する。
再生デバイス802が無線チャネル11に切り替わると、再生デバイス804は、現在無線チャネル6を使用しているため、再生デバイス802とのネットワーク接続を失う可能性がある。再生デバイス802とのネットワーク接続を失うと、再生デバイス804は、再生デバイス802との接続を時間ウィンドウに亘り繰り返し試行し得る。これらの接続の試行が失敗した場合、再生デバイス804は、有効なネットワーク接続を確立できないと再び判断し得る。
有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、再生デバイス804は、別のプローブ要求メッセージをブロードキャストする。プローブ要求メッセージに応答して、再生デバイス804は、再生デバイス802からネットワークパラメータを含む応答を受信し得る。これらのネットワークパラメータは、再生デバイス802がチャネル11を使用していることを示す。再生デバイス804は、接続を再確立するために、これらのネットワークパラメータを使用する。特に、再生デバイス804は、再生デバイス802からの応答メッセージが表す無線チャネルであるチャネル11への切り替えを行う。これにより、再生デバイス804は、IPアドレスを取得し、再生デバイス802を介してアクセスポイント808への有効なネットワーク接続を再確立する。
再生デバイス804がチャネル11を使用するようになると、再生デバイス806は、再生デバイス804とのネットワーク接続を確立し得る(再生デバイス806が依然としてチャネル11上にあるため)。これにより、再生デバイス806は、再生デバイス804(及び再生デバイス802)を介してアクセスポイント808への有効なネットワーク接続を確立することができる。この時点で、再生デバイス802、804、及び806は、全て、メディア再生システムで利用可能な最新のネットワークパラメータを用いてネットワーク接続を確立している。
チャネル11の代わりに、再生デバイス806に保存されたネットワークパラメータにより、再生デバイス806がチャネル1を使用することになった場合、再生デバイス806は、別のプローブ要求メッセージをブロードキャストする。再生デバイス804は、再生デバイス804がチャネル11を用いていることを示すプローブ要求メッセージへの応答を送信する。これにより、再生デバイス806は、チャネル11に切り替わることになる。
更に、再生デバイス806に保存されたネットワークパラメータのバージョン番号が、再生デバイス802及び804に保存されたネットワークパラメータのそれぞれのバージョン番号よりも新しい場合、これらのネットワークパラメータは、上述した手法を用いて、再生デバイス804(及び最終的には802)に複製されることになる。
VI.新しいアクセスポイントへの接続を確立する手法の例
上述したように、一部の手法の例は、ネットワーク接続を再確立する再生デバイスを含み得る。再生デバイスの例は、データストレージ内のそれぞれのファイルに、そのネットワーク設定を保存しているため、アクセスポイントを交換しても、元のアクセスポイントに無線接続されていた再生デバイスは、IPアドレスを即座に更新しない。代わりに、このような再生デバイスは、次のDHCP更新(数日又は数週間の長さのリースとなり得る)まで、ネットワークパラメータを保持する場合がある。その結果、元のアクセスポイントに無線接続されていた再生デバイスは、ネットワーク接続を失う。図9は、アクセスポイント(例えば、無線ルータ)が交換される時にネットワーク接続を再確立することを容易にする実施900を示す。
a.第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断
ブロック902において、実施900は、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することを含む。例えば、無線ネットワーク接続を経由して(例えば、再生デバイスに保存されたネットワークパラメータを介して)第1のアクセスポイントに接続するように構成された再生デバイスは、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断し得る。場合によっては、第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとは、異なるサブネット内でIPアドレスを割り当てる別々の物理装置である。例えば、第1のアクセスポイントは192.168.x.yのサブネット内でIPアドレスを割り当て、第2のアクセスポイントは10.10.x.yのサブネット内でIPアドレスを割り当てる。又は、第1のアクセスポイント及び第2のアクセスポイントは、異なるサブネット内でIPアドレスをリースするように再構成された同じ物理装置である。
例示として、図10は、再生デバイス1002、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び再生デバイス1008を含むシステム1000の例を示す。図10に示したように、システム1000は、更に、ローカルエリアネットワークを容易にするアクセスポイント1010を含む。イーサネット(IEEE802.3)又は他の有線ネットワークインタフェースを介して、再生デバイス1002は、アクセスポイント1010に接続される。加えて、無線(IEEE802.11)ネットワークインタフェースを介して、再生デバイス1002は、ポイントツーポイントメッシュネットワークのルートを形成する。再生デバイス1004は、再生デバイス1002との無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイント1010に接続するように構成される。同様に、再生デバイス1006は、再生デバイス1004(上述したように、次に再生デバイス1002に接続するように構成される)との無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイント1010に接続するように構成される。再生デバイス1008も、再生デバイス1002との無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイント1010に接続するように構成される。ネットワーク装置(例えば、セットトップボックス、スマートテレビ、又は他の任意のネットワーク装置)は、有線イーサネット接続を介して再生デバイス1008に接続される。これにより、ネットワーク装置1012は、(再生デバイス1008及び1002を介して)アクセスポイント1010への接続を得ることができる。
しかしながら、アクセスポイント1010が異なるサブネット内でIPアドレスを割り当てるように更新されると(又は、第2のサブネット内でIPアドレスを割り当てる新しいアクセスポイントに交換されると)、再生デバイス1002は、アクセスポイント1010への有線イーサネット接続を介して、この第2のサブネット内のIPアドレスを受信する。しかしながら、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び再生デバイス1008は、元の(第1の)サブネット内のIPアドレスを使用するように構成されているため、これらの再生デバイスは、再生デバイス1002へのネットワーク接続を失う。更に、これらの再生デバイスは、第2のサブネット内のIPアドレスを即座に取得しない場合がある(例えば、DHCPリースが期限切れになるまで。これは、24時間以上等、相当の期間になり得る)。この間、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び再生デバイス1008は、ロスト状態となる。
更に、ネットワーク装置1012への有線接続のため、再生デバイス1008は、有線接続を有することをブロードキャストし得る。これに応答して、再生デバイス1004及び再生デバイス1006は、それぞれのメッシュポイントツーポイント接続を介して再生デバイス1008に接続することにより、有効なネットワーク接続の確立を試行し得る。しかしながら、ネットワーク装置1012はアクセスポイントではないため、このような接続により、再生デバイス1004及び再生デバイス1006(又は再生デバイス1008)が有効なネットワーク接続を確立することはできない。
アクセスポイント1010が交換された時にネットワーク接続を再確立することは、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び再生デバイス1008の1つ以上が、アクセスポイント1010が交換されたか、又は異なるサブネット内でIPアドレスを割り当てるように再構成されたと判断することを含み得る。この状態を認識した後、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び再生デバイス1008の1つ以上は、最終的に新しいIPに接続し、新しいサブネット内でIPアドレスを取得し、有効なネットワーク接続を再確立し得る。
第1のアクセスポイントが第2の再生デバイスに交換されたと判断することは、DHCPフレームをモニタすることを含み得る。DHCPクライアント(例えば、再生デバイス)は、DHCPディスカバリメッセージをブロードキャストすることによりDHCP接続を開始し得る。DHCPサーバ(例えば、アクセスポイント)がDHCPディスカバメッセージ(要するにIPアドレスのリース要求)を受信すると、サーバは、クライアント用にIPアドレスを予約し、DHCPオファーメッセージをクライアントに送信することによりリースオファーを行う。クライアントは、提供されたアドレスを要求するDHCPリクエストをブロードキャストすることにより、DHCPオファーメッセージに応答する。
実施例において、再生デバイスの例は、ネットワークインタフェースを介して(例えば、無線ネットワークインタフェースを介して)受信したDHCPリクエストフレーム内で、DHCPリクエストフレームの一部がDHCPサーバIDに設定された特定のDHCPリクエストフレームをモニタし得る。DHCPリクエストフレームがブロードキャストされることにより、再生デバイスは、DHCPリクエストフレームを受信することができる。更に、DHCPリクエストフレームは、DHCPサーバID(例えば、DHCPサーバのIPアドレス)を含むフィールドを含む。DHCPリクエストフレームを受信すると、再生デバイスは、DHCPサーバIDが設定されているか、及び受信したDHCPリクエストフレーム内のDHCPサーバIDが、データストレージ上のファイルに保存されたDHCPサーバIDと異なるかを判断し得る。受信したDHCPリクエストフレーム内のDHCPサーバIDが、データストレージ上のファイルに保存されたDHCPサーバIDと異なる場合、再生デバイスは、DHCPサーバ(即ち、アクセスポイント)が変更された(即ち、交換又は再構成された)と判断し得る。
b.第2のアクセスポイントに接続
図9を再び参照すると、ブロック904において、実施900は、第2のアクセスポイントに接続することを含む。例えば、再生デバイスは、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することに応答して、第2のアクセスポイントへの接続を試行し得る。第2のアクセスポイントへの接続を試行することは、再生デバイスがDHCPディスカバリメッセージをブロードキャストすることを含み得る。上述したように、このようなDHCPディスカバリメッセージをブロードキャストすることにより、DHCP接続プロセスが開始され、最終的に再生デバイスが新しいIPアドレスを取得することにつながる。
例えば、図10を再び参照すると、アクセスポイント1010が交換された(又は再構成された)と判断することに応答して、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び/又は再生デバイス1008の1つ以上は、新しいアクセスポイントへの接続を試行し得る。例えば、再生デバイス1004は、新しいアクセスポイントが受信し得るDHCPディスカバリメッセージをブロードキャストし得る。その後、新しいアクセスポイントは、DHCP接続プロセスを続行し得る。
c.第2のサブネット内のIPアドレスを要求
図9では、ブロック906において、実施900は、第2のサブネット内のIPアドレスを要求することを含む。例えば、再生デバイスは、第2のアクセスポイントからDHCPオファーメッセージの受信することに応答して、DHCPリクエストメッセージをブロードキャストし得る。DHCPオファーメッセージは、クライアントのMACアドレス、オファーされたIPアドレス、サブネットマスク、リース期間、及びオファーしているDHCPサーバのIPアドレスを示すフィールドを含む。
例えば、図10を再び参照すると、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び/又は再生デバイス1008の1つ以上は、第2のアクセスポイントが提供するローカルエリアネットワークのサブネット内のIPアドレスを要求する。例えば、再生デバイス1004は、新しいアクセスポイントが受信し得るDHCPリクエストメッセージをブロードキャストし得る。その後、新しいアクセスポイントは、DHCP接続プロセスを続行し得る。
場合により、複数のDHCPサーバは、同じサブネット上に存在し得る。この状態を特定するために、再生デバイスは、第2のアクセスポイントにより提供される再生デバイスの推定ネットワークが、第1のアクセスポイントにより提供される再生デバイスの現在のネットワークとは異なると判断し得る。例えば、再生デバイスの現在のネットワークを判断するために、再生デバイスは、共にデータストレージ内のネットワーク設定ファイルに保存される再生デバイスの現在のIPアドレスとサブネットマスクとの間のAND演算を実行し得る。次に、再生デバイスの推定ネットワークを判断するために、再生デバイスは、再生デバイスの現在の新しいIPアドレス(即ち、第2のサブネット内のIPアドレス)とサブネットマスクとの間のAND演算を実行し得る。次に、再生デバイスは、第3の再生デバイスの推定ネットワークを、第3の再生デバイスの現在のネットワークと比較して、同じサブネット上に2つのDHCPサーバが存在するかを判断し得る。存在する場合、再生デバイスは、所望のDHCPサーバに接続するためにIPアドレスを更新するか、他のアクションを実行し得る。
d.第2のアクセスポイントへのネットワーク接続を確立
図9を再び参照すると、ブロック908において、実施900は、第2のアクセスポイントへのネットワーク接続を確立することを含む。例えば、再生デバイスは、DHCPサーバからDHCP承認を受信する場合がある。DHCP承認は、更に、DHCPサーバにより提供されるローカルエリアネットワーク上での通信用に自装置のネットワークインタフェースを構成するために再生デバイスが使用する他の構成情報が含まれている。
例えば、図10を再び参照すると、アクセスポイント1010が交換された(又は再構成された)と判断することに応答して、再生デバイス1004、再生デバイス1006、及び/又は再生デバイス1008の1つ以上は、新しいアクセスポイントへのネットワーク接続の確立を試行し得る。例えば、再生デバイス1004は、DHCPサーバからDHCP承認を受信し、受信したメッセージ(群)に示されたネットワークパラメータを用いるように自装置のネットワークインタフェースを構成し得る。再生デバイス1004は、これらのネットワークパラメータをデータストレージ内のネットワーク設定ファイルに保存し得る。
VII.結論
上記の説明は、とりわけ、コンポーネント、ファームウェアおよび/またはハードウェア上で実行されるソフトウェアを含む様々な例示的なシステム、方法、装置、および製品を開示している。そのような例は単に例示的なものであり、限定的であると見なされるべきではないことが理解される。例えば、ファームウェア、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの態様またはコンポーネントのいずれかまたはすべてを、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、ファームウェアのみ、またはハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアの任意の組み合わせで実施できることが考えられる。したがって、提供される例は、そのようなシステム、方法、装置、および/または製品を実施するための唯一の方法ではない。
(特徴1)第1の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルから、(i)第1のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を識別するサービスセット識別子(SSID)、(ii)無線チャネル、(iii)ネットワークインタフェースのIPアドレスを含む第1のネットワークパラメータにアクセスすることを含む方法であって、第1の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータを用いて第1のWLAN上で有効なネットワーク接続を以前に確立しており、方法は、更に、第1の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することを含み、第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することは、第1のネットワークパラメータを用いて無線ネットワークインタフェースを介して第1のWLANへの接続を試行することを含み、方法は、更に、第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、ネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第2の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立するために第2の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てられた第2のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することとを含み、特定のWLANは、(a)第1のWLAN又は(b)第2のWLANの一方であり、第2の無線パラメータは、特定のWLANの無線チャネルを含み、方法は、更に、無線ネットワークインタフェースを介して、第2のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立することと、確立された特定のWLANへの有効なネットワーク接続を介して、第2の再生デバイスを含むメディア再生システムに参加することとを含み、第1の再生デバイスは、確立された特定のWLANへの有効な接続を用いてオーディオコンテンツを再生するように構成される、方法。
(特徴2)更に、第2のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立した後、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断することを含み、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断することは、メディア再生システムの複数の再生デバイスからネットワークインタフェースを介して、複数の再生デバイスのそれぞれのデータストレージのファイルに保存されたそれぞれのネットワークパラメータを示すメッセージを受信することと、受信したメッセージのそれぞれに示されたネットワークパラメータのそれぞれのバージョン番号に基づいて、最新のバージョン番号を有する特定のネットワークパラメータが、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータであると判断することと、を含み、更に、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータを判断することに応答して、特定のネットワークパラメータが第2のネットワークパラメータと異なる場合は、無線ネットワークインタフェースを介して、最新のバージョン番号を有する特定のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立することを含む、特徴1の方法。
(特徴3)第2のネットワークパラメータは、メディア再生システムの最新のネットワークパラメータとして判断され、動作は、更に、ネットワークインタフェースを介して、少なくとも1つの追加の再生デバイスのデータストレージ内に保存された少なくとも1つのファイルを第2のネットワークパラメータにより更新することを含み、少なくとも1つの追加の再生デバイスのデータストレージ内に保存された少なくとも1つのファイルを第2のネットワークパラメータにより更新することにより、少なくとも1つの追加の再生デバイスは、第2のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立する、特徴2の方法。
(特徴4)第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することは、少なくとも30秒続く時間ウィンドウに亘り、第1のネットワーク設定を用いて無線ネットワークインタフェースを介して第1のWLANへの接続を繰り返し試行することを含む、特徴1の方法。
(特徴5)第1の再生デバイスが第1のWLANへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することは、(a)第1のWLANのアクセスポイントへのステーションモードにおけるネットワーク接続と、(b)アクセスポイントにより割り当てられたIPアドレスを用いた有線ネットワーク接続へのネットワークパスと、又は(c)第1の再生デバイスによるオーディオコンテンツの再生を制御するように構成された制御デバイスへのネットワーク接続であり、第1の再生デバイスにより自動的に割り当てられたIPアドレスを使用するネットワーク接続と、のうち1つを介して有効なネットワーク接続を確立できないと判断することを含む、特徴1の方法。
(特徴6)第1のWLANは、メディア再生システムの複数の再生デバイス間のメッシュポイントツーポイントネットワークを含む、特徴5の方法。
(特徴7)第2のネットワークパラメータを用いて特定のWLANへの有効なネットワーク接続を確立することは、(a)特定のWLANのアクセスポイントへのステーションモードにおけるネットワーク接続、又は(b)アクセスポイントにより割り当てられたIPアドレスを用いた有線ネットワーク接続へのネットワークパス、のうち1つを含み、特定のWLANは、メディア再生システムの複数の再生デバイス間のメッシュポイントツーポイントネットワークを含む、特徴1の方法。
(特徴8)装置に特徴1乃至7の何れかの方法を実行させる、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を内部に保存した有形の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
(特徴9)特徴1乃至7の何れかの方法を実行するように構成された装置。
(特徴10)特徴1乃至7の何れかの方法を実行するように構成されたメディア再生システム。
(特徴11)有線接続を介してアクセスポイントに接続された第1の再生デバイスと、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイントに接続するように構成された第2の再生デバイスとを含むメディア再生システムにおいて実行される方法であって、第2の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第2の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、第2の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第1の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てられた、第1のネットワークパラメータとは異なる第2のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することと、無線ネットワークインタフェースを介して、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することと、を含む方法。
(特徴12)更に、第2のネットワークパラメータを用いてアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立した後、第2の再生デバイスが第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第2の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、第2の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、別のプローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第1の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを示す、別のプローブ要求メッセージに対する応答を受信することと、無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することと、を含む、特徴11の方法。
(特徴13)第2の再生デバイスが第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立した後、第1のネットワークパラメータが第2のネットワークパラメータより新しいリビジョンであると判断することと、第1のネットワークパラメータが第2のネットワークパラメータより新しいリビジョンであると判断することに応答して、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てることと、を含み、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てることにより、第2の再生デバイスは、第1及び第2のネットワークパラメータが異なることに基づいて、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することが防止される、特徴12の方法。
(特徴14)更に、第1の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、第2の再生デバイスから第2のネットワークパラメータを受信することを含み、第2のネットワークパラメータは、第2の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルにおいて表され、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てることは、第1の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルにおいて表されるネットワークパラメータを、第2のネットワークパラメータから第1のネットワークパラメータに更新することを含む、特徴13の方法。
(特徴15)更に、第3の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第2の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第3の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、第3の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第2の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することと、プローブ要求への応答を受信した後で、且つ第2の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立した後、無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを用いて第2の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することと、を含む、特徴12の方法。
(特徴16)1つ以上の装置に特徴11乃至15の何れかの方法を実行させる、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を内部に保存した有形の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
(特徴17)特徴11乃至15の何れかの方法を実行するように構成された装置。
(特徴18)特徴11乃至15の何れかの方法を実行するように構成されたメディア再生システム。
(特徴19)有線接続を介してアクセスポイントに接続された第1の再生デバイスと、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介してアクセスポイントに接続するように構成された第2の再生デバイスとを含むメディア再生システムにおいて実行される方法であって、第2の再生デバイスが第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第2の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、ネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第1の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てられた、第1のネットワークパラメータとは異なる第2のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を受信することと、無線ネットワークインタフェースを介して、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することと、を含む方法。
(特徴20)更に、第2のネットワークパラメータを用いてアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立した後、第2の再生デバイスが第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することと、第2の再生デバイスがアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立できないと判断することに応答して、第2の再生デバイスのネットワークインタフェースを介して、別のプローブ要求メッセージを複数の無線チャネル上でブロードキャストすることと、第1の再生デバイスから無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを示す、別のプローブ要求メッセージに対する応答を受信することと、無線ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することと、を含む、特徴19の方法。
(特徴21)更に、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立した後、ネットワークインタフェースを介して、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスに送信することを含み、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスに送信することにより、第1の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータが第2のネットワークパラメータより新しいリビジョンであることに基づいて、第1のネットワークパラメータを第1の再生デバイスのネットワークインタフェースに割り当てる、特徴20の方法。
(特徴22)第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することは、第2の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルにおいて表されるネットワークパラメータを、第1のネットワークパラメータから第2のネットワークパラメータに更新することを含み、第1のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立することは、第2の再生デバイスのデータストレージ内に保存されたファイルにおいて表されるネットワークパラメータを、第2のネットワークパラメータから第1のネットワークパラメータに更新することを含む、特徴20の方法。
(特徴23)更に、第2のネットワークパラメータを用いて第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続を確立する前に、第3の再生デバイスからネットワークインタフェースを介して、プローブ要求メッセージを受信することと、第3の再生デバイスからプローブ要求メッセージを受信することに応答して、無線ネットワークインタフェースを介して第3の再生デバイスへ、第1のネットワークパラメータを示す、プローブ要求メッセージに対する応答を送信することと、を含み、プローブ要求メッセージに対する応答を送信することにより、第3の再生デバイスは、第1のネットワークパラメータを用いて第2の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介したアクセスポイントへの有効なネットワーク接続の確立を試行する、特徴19の方法。
(特徴24)1つ以上の装置に特徴19乃至23の何れかの方法を実行させる、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を内部に保存した有形の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
(特徴25)特徴19乃至23の何れかの方法を実行するように構成された装置。
(特徴26)特徴19乃至23の何れかの方法を実行するように構成されたメディア再生システム。
(特徴27)第1のアクセスポイントが、第1のサブネットとは異なるIPアドレス範囲をカバーする第2のサブネット内でIPアドレスを割り当てるように構成された第2のアクセスポイントに交換されたと判断することと、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することに応答して、ネットワークインタフェースを介して、第2のアクセスポイントに接続することと、第2のアクセスポイントに接続した後、ネットワークインタフェースを介して、第2のサブネット内のIPアドレスを要求することと、ネットワークインタフェースを介して、第2のサブネット内のIPアドレスを用いて、第1の再生デバイスとの無線ポイントツーポイント接続を介した第2のアクセスポイントへのネットワーク接続を確立することと、を含む、方法。
(特徴28)第1のアクセスポイントの第1のDHCPサーバIPアドレスは、データストレージ上のファイルに保存され、第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することは、ネットワークインタフェースを介して受信したDHCPリクエストフレーム内で、DHCPリクエストフレームの一部が第2のDHCPサーバIPアドレスに設定されている特定のDHCPリクエストフレームをモニタすることと、特定のDHCPリクエストフレーム内に設定された第2のDHCPサーバIPアドレスが、データストレージ上のファイルに保存された第1のDHCPサーバIPアドレスと異なると判断することと、を含み、ファイルは、DHCPサーバIPアドレスを含むネットワークパラメータを表す、特徴27の方法。
(特徴29)第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントに交換されたと判断することは、更に、第2のアクセスポイントにより提供される推定ネットワークが、第1のアクセスポイントにより提供される現在のネットワークとは異なると判断することを含む、特徴27の方法。
(特徴30)第2のアクセスポイントにより提供される推定ネットワークが、第1のアクセスポイントにより提供される現在のネットワークとは異なると判断することは、現在のネットワークを判断することと、推定ネットワークを判断することと、推定ネットワークを現在のネットワークと比較することと、を含む、特徴29の方法。
(特徴31)第2のサブネット内のIPアドレスを要求することは、第1のDHCPサーバIPアドレスを有する第2のアクセスポイントとの新しい無線ポイントツーポイント接続を開始するために、DHCPディスカバリメッセージをブロードキャストすることを含む、特徴27の方法。
(特徴32)第2のサブネット内のIPアドレスを要求することは、第1のサブネット内のIPアドレスのリースが期限切れになったと判断することと、第1のサブネット内のIPアドレスのリースが期限切れになったと判断すること応答して、第1のDHCPサーバIPアドレスを有する第1のアクセスポイントとのIPアドレスのリースを更新することと、を含む、特徴27の方法。
(特徴33)1つ以上の装置に特徴27乃至32の何れかの方法を実行させる、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令を内部に保存した有形の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
(特徴34)特徴27乃至32の何れかの方法を実行するように構成された装置。
(特徴35)特徴27乃至32の何れかの方法を実行するように構成されたメディア再生システム。
本明細書は、例示的な環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、および他のシンボル表現に関して広く示されており、それらは直接又は間接的にネットワークに接続されるデータ処理デバイスの動作に類似するものである。これらの処理説明および表現は、一般的に当業者によって使用され、それらの仕事の内容を他の当業者に最も効率良く伝えることができる。多くの具体的な内容が、本開示を理解するために提供されている。しかしながら、当業者にとって、本開示の特定の実施形態が特定の、具体的な詳細なしに実施され得ることは理解される。他の例では、周知の方法、手順、コンポーネント、および回路が、実施形態を不必要に曖昧にすることを避けるため、詳細に説明していない。したがって、本開示の範囲は、上記した実施形態よりむしろ添付された特許請求の範囲によって定義される。
添付の特許請求の範囲のいずれかが単にソフトウェア及び/又はファームウェアへの実装をカバーするように読み取ると、少なくとも1つの例における要素の1つ又は複数は、本明細書では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを記憶する有形の非一時的な記憶媒体、例えば、メモリ、DVD、CD、Blu−ray(登録商標)等を含むことが明確に定められている。