JP6951016B2 - 切り替え回路、管理システム、情報処理装置及びアクセス頻度の切り替え方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、2個のメインメモリと2個の保守診断プロセッサを備え、2個のメインメモリのそれぞれに2個の保守診断プロセッサを接続し、1個の保守診断プロセッサが故障した場合でも、残りの保守診断プロセッサに切り替えることよって、メインメモリに格納された障害ログを採取可能とする方法が開示されている。
特許文献1、2にはこのような課題を解決する手段は開示されていない。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概略図である。
図1に情報処理装置1を示す。情報処理装置1は、CPU101と、チップセット201と、SP(サービスプロセッサ)301と、メモリ401と、IO501,502とを備える。
CPU101は、中央演算装置である。メモリ401は、CPU101に接続されるメインメモリである。IO501は、CPU101に接続される周辺装置、例えば、PCIカード、SATA(Serial ATA)コントローラ、SAS(Serial Attached SCSI)コントローラ、通信装置等である。チップセット201は、CPU101に接続されCPU101と周辺機器(例えば、IO502、SP301)との接続やそれらの制御を行う。SP301は、診断インタフェース701でチップセット201に接続され、チップセット201を介してCPU101、IO501,502、メモリ401にアクセス可能である。SP301は、例えば、情報処理装置1で障害が発生した時にCPU101やIO501等の障害ログを、メモリ401から採取する管理装置である。
情報処理装置1は、この他にも例えば、図示しない補助記憶装置を備え、補助記憶装置がOS(operating system)や各種アプリケーションなどのプログラムを記憶する。そして、CPU101は、プログラムを補助記憶装置から読み出してメモリ401に展開し、当該プログラムを実行する。
SP301は、高速/低速切り替え部803と、デコード/エンコード部804と、シリアル変換部812と、パラレル変換部822と、メモリアクセス・リプライ制御部901と、を備える。
メモリアクセス・リプライ制御部901は、メモリ401へのアクセス要求を発行する。また、メモリアクセス・リプライ制御部901は、メモリ401から採取した情報(障害ログ等)をユーザへ提供する。
レジスタ601は、CPU101で稼働するOSやアプリケーション又はIO501等に基づくメモリアクセスと、SP301からのメモリアクセスのうち、何れを優先するかによって診断インタフェース701を切り替える指示を行う。
デコード/エンコード部801は、メモリアクセス要求については、SP301から取得した情報をデコードし、メモリアクセス・リプライ制御部902へ出力する。また、デコード/エンコード部801は、メモリアクセス・リプライ制御部902がメモリ401から取得した情報(リプライ)を、所定の形式でエンコードし、エンコード後の情報を高速/低速切り替え部802へ出力する。
シリアル変換部811は、診断インタフェース702を介してシリアル転送された情報を、チップセット201内で使用する形式に変換し、デコード/エンコード部801へ出力する。また、シリアル変換部811は、デコード/エンコード部801が出力した情報をシリアル変換して、診断インタフェース702へ出力する。
パラレル変換部821は、診断インタフェース703を介してパラレル転送された情報を、チップセット201内で使用する形式に変換し、デコード/エンコード部801へ出力する。また、パラレル変換部821は、デコード/エンコード部801が出力した情報をパラレル変換して、診断インタフェース703へ出力する。
診断インタフェース702を用いたメモリアクセスを低速モード、診断インタフェース703を用いたメモリアクセスを高速モードと記載する。
図3は、本発明の一実施形態によるアクセス頻度の切り替え結果を説明する第1の図である。
図3に低速モードおよび高速モードでのメモリアクセスにおいて、SP301からメモリ401へメモリアクセスを行い、そのリプライがSP301まで返却される場合の各構成における処理時間を示す。なお、図中、「REQ」はリクエスト、つまりメモリアクセス中であることを示し、「RPY」はメモリからリプライが返却される処理中であることを示す。図3に示す各過程の処理において、低速モードであれ、高速モードであれ、診断インタフェース701(702および703)の転送時間以外は同じ処理時間である。具体的には、以下のようになる。
(1)「A1」の時間は、SP301でメモリアクセス要求を準備する時間であり、高速モード、低速モードとも処理時間は変わらない。
(2)「A2」の時間は、SP301が、メモリアクセス要求の結果を受け取る時間であり、高速モード、低速モードとも処理時間は変わらない。
(3)「C1」の時間は、メモリアクセスに要する時間であり、CPU101を介してメモリ401にアクセスしているため、高速モード、低速モードとも処理時間は変わらない。
(4)「B1」および「B3」の時間は、SP301からチップセット201へメモリアクセス要求を診断インタフェース701によって転送する時間である。
高速モード時、アクセス要求情報は、診断インタフェース703によってパラレル転送され、高速に転送される(「B1」)。
低速モード時、アクセス要求情報は、診断インタフェース702によってシリアル転送され、低速に転送される(「B3」)。
(5)「B2」および「B4」の時間は、チップセット201からSP301へメモリ401からのリプライを診断インタフェース701によって転送する時間である。
高速モード時、リプライの情報は、診断インタフェース703によってパラレル転送され、高速に転送される(「B2」)。
低速モード時、リプライの情報は、診断インタフェース702によってシリアル転送され、低速に転送される(「B4」)。
上記をまとめると、SP301からのシリアル転送であれば、メモリ401へのアクセス間隔が長くなり、アクセス頻度は低下する。その結果、相対的にOSからのメモリアクセスが優先される。SP301からのパラレル転送であれば、メモリ401へのアクセス間隔が短くなり、アクセス頻度は増加する。その結果、相対的にSP301からのメモリアクセスが優先される。
また、リプライの情報には、ライト命令の場合はリプライを示すコード情報が含まれ、リード命令の場合には、リプライを示すコード情報とリプライデータが含まれる。
リード命令の場合、コマンド8bit、アドレス32bitの計40bitが必要で、リプライでは、リプライを示す8bitとリプライデータの8Byteの計72bitが必要となる。
なお、これらの値は、装置に依存するため、上記の8bit、32bit、8Byteより少ない場合や多い場合もある。またライトイネーブル、補助情報が付加される場合もある。
図4は、本発明の一実施形態によるアクセス頻度の切り替え結果を説明する第2図である。
図4(a)は、低速モード時のタイムチャートである。図4(b)は、高速モード時のタイムチャートである。1Tを単位時間とすると、図4(a)のシリアル転送では、104bitを送信するために104Tが必要である。図4(b)のパラレル転送では、8bit幅のパラレル転送とした場合に13Tが必要となる。この例では、シリアル転送とパラレル転送の差分は91Tとなる。アクセス要求は連続して転送されるため、シリアル転送の場合、この差分だけSP301からのメモリアクセスは空くことになり、OSからのメモリアクセスとの競合が少なくなる。つまり、SP301からのメモリアクセスを優先したい場合には、高速モードが適し、OSからのメモリアクセスを優先したい場合には、低速モードが適している。
図5は、本発明の一実施形態による切り替え制御の一例を示す第1のフローチャートである。
初期状態では、高速モード、低速モードの何れかに設定されているとする。
まず、レジスタ601は、OS又はSP301からアクセス頻度の切り替え要求を取得する(ステップS11)。例えば、OS等が、優先度の高いJOBを実行している場合、OSは、そのJOBが完了するまでSP301からの割り込みの影響を低減するためにレジスタ601へ低速モードへの切り替えを指示する。あるいは、SP301は、チップセット201や図示しない所定の外部割込み用のインタフェースを介して、CPU101やIO501等での障害の発生を検出すると、障害ログの速やかな取得を行うためにレジスタ601へ高速モードへの切り替えを指示する。
初期状態では、高速モード、低速モードの何れかに設定されているとする。また、動作モードは、OS優先モードとSP優先モードの何れかに設定されているとする。
レジスタ601は、アクセス頻度の切り替え要求があるか無いかを判定する(ステップS21)。切り替え要求が無い場合(ステップS21;No)、アクセス頻度の切り替え要求があるまで待機する。切り替え要求があった場合(ステップS21;Yes)、レジスタ601は、現在の動作モードを判定する(ステップS22)。動作モードがSP優先モードの場合、切り替え要求の依頼元がOSやIO501等で、かつ、低速モードへの切り替え要求かどうかを判定する(ステップS23)。この条件を満たす場合、レジスタ601は、アクセス頻度の切り替え要求を破棄し、アクセス頻度の切り替えを行わない(ステップS26)。ステップS23の条件を満たさない場合、レジスタ601は、要求どおり、アクセス頻度を切り替える(ステップS25)。例えば、SP301が、高速モードでの動作中に低速モードへの切り替えを指示した場合、レジスタ601は、アクセス頻度を低速モードへ切り替える。
このような動作モード別の高速モードと低速モードの切り替え制御により、動作モードをOS優先モードに設定しておけば、OSが実行するJOBの実行速度の低下を抑制することができる。また、動作モードをSP優先モードに設定しておけば、SP301が実行する障害ログの採取を優先して行うことができ、障害ログの上書きによる消失等を防ぐことができる。
また、CPU101と、メモリ401と、チップセット201と、IO501、502を1つの構成単位(Cellと記載する。)として、複数のCellを含む構成としてもよい。この構成では、例えば、1台のSP301が何れかのCellのチップセット201と接続される。そして、SP301は、接続されたチップセット201のレジスタ601のアクセス頻度を切り替える。他のCellにおいては、この切り替え指示は適用されず、これまで通りの処理を継続する。
図7は、本発明の一実施形態における切り替え回路の最小構成を示す図である。
図示するように切り替え回路10は、少なくとも切り替え部11と複数のインタフェース12−1、12−2、・・・12−nとを備える。
切り替え部11は、CPU101で稼働するプログラム又はIOに基づくメモリ401へのアクセスと独立してメモリ401へアクセスが可能なSP301(管理装置)からメモリ401へのアクセス頻度を切り替える。
複数のインタフェース12−1〜12−nは、アクセス頻度ごとに設けられたSP301とメモリ401の間で情報を転送する転送速度の異なる複数のインタフェースである。
切り替え部11は、インタフェース12−1〜12−nの中から、所望のアクセス頻度に応じた転送速度のインタフェース12−1等を選択する。
図2の構成と対比すると、切り替え部11は、レジスタ601および高速/低速切り替え部802,803に相当し、インタフェース12−1〜12−nは、診断インタフェース702,703に相当する。
10・・・切り替え回路
11・・・切り替え部
12−1、12−2、12−n・・・インタフェース
101・・・CPU
201・・・チップセット
301・・・SP(サービスプロセッサ)
401・・・メモリ
501,502・・・IO
601・・・レジスタ
701、702、703・・・診断インタフェース
801、804・・・デコード/エンコード部
802、803・・・高速/低速切り替え部
811、812・・・シリアル変換部
821、822・・・パラレル変換部
901、902・・・メモリアクセス・リプライ制御部
Claims (10)
- CPUと、メモリと、チップセットと、前記チップセットに接続されて前記チップセットを介して前記メモリへアクセスし障害情報を採取するサービスプロセッサと、を含む情報処理装置において前記チップセットと前記サービスプロセッサの間で情報を転送するインタフェースを切り替える切り替え回路であって、
前記CPUで稼働するプログラム又はIOに基づく前記メモリへのアクセスと独立して前記メモリへのアクセスが可能な前記サービスプロセッサから前記メモリへのアクセス頻度を切り替える切り替え部と、
前記サービスプロセッサと前記メモリの間で情報を転送する転送速度の異なる複数の前記インタフェースと、を備え、
前記切り替え部は、所望のアクセス頻度に応じた転送速度の前記インタフェースを選択する、
切り替え回路。 - 複数の前記インタフェースには、前記情報をシリアルに転送するシリアルインタフェースと、前記情報をパラレルに転送するパラレルインタフェースと、
が含まれる請求項1に記載の切り替え回路。 - 異なる転送幅を有する複数の前記パラレルインタフェース、
を備える請求項2に記載の切り替え回路。 - 前記切り替え部は、前記サービスプロセッサから前記メモリへのアクセスを優先する場合、相対的に高速な転送速度の前記インタフェースを選択する、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の切り替え回路。 - 前記切り替え部は、前記プログラム又は前記IOに基づく前記メモリへのアクセスを優先する場合、相対的に低速な転送速度の前記インタフェースを選択する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の切り替え回路。 - 前記切り替え部は、前記プログラム又は前記IOに基づく前記メモリへのアクセスを優先する第1優先モードの設定を受け付けた場合、前記サービスプロセッサから指示される所定の閾値より多いアクセス頻度への切り替え指示を受け付けない、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の切り替え回路。 - 前記切り替え部は、前記サービスプロセッサから前記メモリへのアクセスを優先する第2優先モードの設定を受け付けた場合、前記プログラム又は前記IOに基づいて指示される所定の閾値より少ないアクセス頻度への切り替え指示を受け付けない、
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の切り替え回路。 - サービスプロセッサと、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の切り替え回路と、を備える、
管理システム。 - CPUと、メモリと、チップセットと、前記CPUで稼働するプログラム又はIOに基づく前記メモリへのアクセスと独立して前記メモリへアクセスできる、前記チップセットに接続されて前記チップセットを介して前記メモリへアクセスし障害情報を採取するサービスプロセッサと、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の切り替え回路と、
を備える情報処理装置。 - CPUと、メモリと、チップセットと、前記チップセットに接続されて前記チップセットを介して前記メモリへアクセスし障害情報を採取するサービスプロセッサと、を含む情報処理装置において、前記チップセットと前記サービスプロセッサの間で情報を転送するインタフェースを切り替えることによって前記サービスプロセッサから前記メモリへのアクセス頻度の切り替え方法であって、
前記CPUで稼働するプログラム又はIOに基づく前記メモリへのアクセスと独立して前記メモリへアクセスできる前記サービスプロセッサと前記メモリの間で情報を転送する転送速度の異なる複数のインタフェースの中から、前記サービスプロセッサから前記メモリへの所望のアクセス頻度に応じた転送速度の前記インタフェースを選択する、
アクセス頻度の切り替え方法。
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