JP6949950B2 - 測定システム及びかかるシステムを含むジャイロスコープ - Google Patents

測定システム及びかかるシステムを含むジャイロスコープ Download PDF

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Description

本発明は、干渉法による光計測に関する。
本発明は、特に、この測定システムにおいて用いられる広域スペクトル光源によって放射される光波に影響する強度雑音の影響を低減できるようにする干渉測定システムに関する。
本発明は、かかる測定システムを含む干渉光ファイバジャイロスコープの作製に、且つかかるジャイロスコープを用いる慣性姿勢又はナビゲーションユニットの作製に特に有利な用途を見出す。
周知のように(特にH.C.Lefevre,“The Fiber−Optic Gyroscope”,2nd Edition,Artech House,2014を参照)、ジャイロファイバ(又はI−FOGか、同様に簡単にFOGか、又は同様にファイバジャイロ)とも呼ばれる干渉光ファイバジャイロスコープは、次の要素を含む。即ち、
− 光源光波を放射する広域スペクトル光源。
− リング干渉計(サニャック干渉計とも呼ばれる)の共通入力/出力ゲートに光源光波の一部を送信する、且つ干渉計の戻り波の一部を検出器に導く光ルータ。戻り波のこの部分は、システムの出力波と呼ばれる。このルータは、特に、50−50(3dBとも呼ばれる)カプラ、Y接合部又はサーキュレータであってもよい。
− この共通入力/出力ゲート上の偏光子であって、入力波用に、且つリング干渉計の戻り波用に同じ偏光状態を選択する偏光子。
− 波を分離し、次に波が、ファイバコイルにおいて反対方向に伝搬し、次に再結合の後で互いに干渉するビーム分離器/再結合器。このコイルは、サニャック/ラウエ効果によって回転速度Ωへの依存をもたらし、用いられるファイバは、偏波保持(PM)ファイバが好ましい。
− コイルの一端に置かれた位相変調器。
広域スペクトル光源は、好ましくは、誘発放射を通じて増幅された自然放射(増幅自然放射ASEとも呼ばれる)によって光を放射する光源である。用語ASEは、かかるタイプの光源用に今日最も使用される用語であるが、しかしまたスーパールミネッセントという用語(半導体スーパールミネッセントダイオード又はSLDの場合)、及び超蛍光という用語(超蛍光ファイバ光源又はSFSとも呼ばれる、希土類ドープファイバを用いる光源の場合)もまた存在する。優先的に使用される希土類は、波長窓1525nm〜1565nmで放射する化学記号Erのエルビウムである。実際に、これは、エルビウムドープファイバ増幅器又はEDFAを用いる光通信において用いられる技術である。
偏光子、分離器/再結合器、及び変調器ユニットは、ニオブ酸リチウム(LiNbO)で作製された電気光学基板上の多機能集積光回路又はMIOCで優先的に作製され、ガイドは、アニール陽子交換又はAPEによって作製される。単相変調器ではなく、分離器/再結合器の機能を実行するY接合部の2つのブランチ上でプッシュプルに接続される1組の変調器が存在する。
ジャイロスコープはまた、
− システムの出力波をルータから受信し、それをアナログ電気測定信号に変換する検出器と、
− このアナログ電気信号をデジタル測定信号に変換するアナログ/デジタル変換器であって、このアナログ電気信号が、デジタルサンプルのシャノン基準を尊重するために、事前に増幅されるが、しかしまた周波数フィルタリングされるアナログ/デジタル変換器と、
− 測定されるパラメータ、従ってジャイロスコープの場合におけるコイルの回転速度Ωをこのデジタル信号から抽出するために、このデジタル信号を解析する、且つデジタル/アナログ変換器及びアナログ増幅器を介して位相変調器の制御電圧を供給するデジタル信号処理ユニットと、
を含む。
かかる測定システムにおける増幅された自然放射光源の使用は、多くの利点を有する。
第1に、かかる光源は、単一モードガイドにおいて光を直接生成し、単一モードガイドは、ファイバ又は単一モードガイドを含む相異なるコンポーネントへの光源光波の高効率な結合を可能にする。かかるASE光源は、高い空間コヒーレンスを有すると言われる。
これに反して、かかる光源は、その広域スペクトル故に、低い時間コヒーレンスを有し、それは、システムにおいて、コヒーレンスにリンクされた非常に多くの疑似現象、即ち後方散乱及び後方反射の影響、偏光子の拒否不足の影響、非線形カー効果を低減することを可能にする。
しかしながら、誘発放射を通して増幅された自然放射光源、従ってASE光源は、波、即ち光パワーが相異なる雑音源の影響を受ける波を放射する。
最初に、光子雑音が知られており、それは、ショット雑音であり、任意のタイプの光波用の最小基本雑音を表す。光子雑音は、波の光パワーに直接リンクされる雑音パワー密度を有する白色雑音である。
より正確には、光子雑音は、絶対項において光パワーに比例する、且つ従って相対項においてこの光パワーの逆数に比例する雑音パワー密度(パワースペクトル密度又はPSD)を有する。
例えば、1550nmの波長で、30マイクロワット(μW)のパワーを備えた光信号は、相対光子雑音パワー密度PSDphを有する。
PSDph(30μW)=10−14/Hz、即ち−140デシベル/Hz(−140dB/Hz)
相対光子雑音の標準偏差Bphもまた用いられ、それは、相対光子雑音パワー密度PSDphの平方根であり、検討される30μWの事例において、
ph(30μW)=PSDph 1/2=10−7/Hz1/2
である。
従って10倍高い光パワー300μWの光信号用に、相対光子雑音パワー密度は、次のようになる。
PSDph(300μW)=10−15/Hz、即ち−150dB/Hz
即ち、30μWの事例に対して−10dB/Hz、従って10倍低い。
他方で、これは、相対光子騒音標準偏差Bph用には、10の平方根倍だけ低い(101/2≒3)。
ph=(300μW)=PSDph 1/2≒0.3×10−7/Hz1/2
その上、広域スペクトル源によって放射された光波は、光子雑音に加えて生じる強度雑音、即ち光パワー変動を有する。この強度雑音は、より正確には、過剰相対強度雑音か、過剰RINか、又は単にRINと呼ばれる。光子雑音に加えて生じるこの過剰雑音は、以下では単に、光波に影響する強度雑音又はRINと呼ばれる。
この強度雑音(又はRIN)はまた、ジャイロファイバ信号の処理において実際に用いられる比較的低周波(最大で数MHz)用の白色雑音である。実際には、RINが、波の光周波数スペクトルの半値全幅(FWHM)の10分の1より低い周波数、即ち1〜3テラヘルツ(THz)の周波数におけるFWHM−f用の100〜300ギガヘルツ(GHz)用の白色雑音であり、それが、波長において、1550nmを中心に7〜20nmのFWHM−λに対応すると考えられてもよい。
従って、広域スペクトル光波に影響する強度雑音(又はRIN)は、低周波において周波数の関数として一定である、且つ光周波数スペクトルの半値全幅(FWHM−f)の逆数とほぼ等しい相対雑音パワー密度(PSDRIN)を有する。
PSDRIN≒1/FWHM−f
1/FWHM−fによるこの規定は、強度雑音(又はRIN)が、光波の連続的な広域スペクトルの全ての相異なる周波数成分間のランダムビートのためであり、これらの相異なる周波数成分が、ランダム位相で互いに干渉するという事実から来る。この雑音は、自己相関原理の結果であり、その雑音パワー密度PSDRIN(f)は、ヌル周波数で始まり、次に減少し、且つ光源の光スペクトルの幅とほぼ等しい半値幅を有し、この光スペクトルは、他方では、1550nmの波長用に非常に高い周波数、即ち約200THzを中心とする。
従って、波長において1550nm近くで7.5nmの半値全幅FWHM−λを、即ち光周波数において、約200THz近くで1THz、従って1012HzのFWHM−fを有するであろう30μWの光パワーの同じ光信号は、低周波において、一定の相対強度雑音、従ってRINの出力密度PSDRINを有するであろう。
PSDRIN(7.5nm)≒1/(1012Hz)=10−12/Hz、即ち−120dB/Hz
従ってこれは、−140dB/HzのPSDphである相対光子雑音パワー密度より20dB/Hz高い。雑音標準偏差(BRIN)において、これは、10倍高くなる。
ph=(30μW)PSDph 1/2=10−7/Hz1/2の場合に、
RIN(7.5nm)=PSDRIN 1/2≒10−6/Hz1/2
標準偏差において、相対強度雑音は、光パワーから独立しているが、しかしこれに反して、絶対強度雑音は、この光パワーに比例する。雑音パワー密度において、従って標準偏差の平方において、それは、相対項において常に光パワーから独立しているが、しかしこれに反して、それは、絶対項において常に光パワーの平方に比例する。
300μW、従って先行する例の30μWより10倍高い電力用に、相対強度雑音パワー密度は、PSDRIN=10−12/Hz、即ち−120dB/Hzのままであり、それは、相対光子雑音の密度より1000倍高く、標準偏差において1000の平方根倍、従って約30である。
誘発放射(ASE)を通して増幅された自然放射によって生成された広域スペクトル光波に影響する強度雑音(又はRIN)は、ジャイロファイバにおける支配的な雑音源であるが、しかしそれを補償することが可能である。実際には、ひとたび雑音源によってランダムに生成されると、その後、強度雑音(RIN)は、通常の決定論的な強度変調として働く。
− この強度雑音は、光波が幾つかの部分に分割される場合に、相対項において同一のままである。
− 且つこの強度雑音にリンクされたパワー変動は、このファイバの帯域幅より低い周波数用に、光ファイバにおける変形なしに伝搬するが、それは、実際にはジャイロファイバにおける場合である。実際には、既に言及したように、信号の処理は、用いられる数キロメートルの単一モードファイバの帯域幅が、数百ギガヘルツである場合に、低めの周波数(最大で数メガヘルツ)で動作する。
従って、ここでは光源光パワーPと呼ばれるパワーを有する光源波Wから、いわゆる基準光パワーPREF=aREF.Pを有する基準波WREFを引き出す(即ち基準波WREFを得るために光源波Wの一部を取り出す)ことが、可能であり、aREFは、光源から引き出された基準の引き出し係数である。光源のパワーP(t)は、RIN、PS−ID、及びRIN故の相対時間変動を表す乗算係数MRIN(t)のない理想的なパワーから表現されてもよく、RINは、相対雑音である。これらの変動は、ちょうど見たように、決定論的な強度変調として働く。従って、
(t)=PS−ID(1+MRIN(t))
基準パワーPREFは、次の式で同じ相対時間変動MRIN(t)に従う。
REF(t)=aREF.PS−ID(1+MRIN(t))
今、パワーPOUTの出力波WOUTはまた、干渉システムにおける伝搬にリンクされた時間遅延τを伴い、RIN故のこれらの同じ相対時間変動MRIN(t)を伴う。従って、
OUT(t)=POUT−ID(1+MRIN(t−τ))
理想的な出力パワー(従ってRINのない)POUT−IDは、測定システムの相異なる成分の減衰と同様に、位相差ΔΦへのリング干渉計の応答に依存する減衰係数aOUTによって、光源の理想的なパワー(従ってRINのない)PS−IDにリンクされる。
OUT−ID=aOUT.(1+cosΔΦ).PS−ID
この位相差ΔΦは、
− 測定されるパラメータによって生成された、干渉計において伝搬する2つの対向伝搬波間の位相差ΔΦΩと、
− 位相変調器によって適用され、周期的に変調されるこれらの2つの波の間の位相差ΔΦと、
の和である。
出力パワーPOUTは、第1の検出器及び光/電気変換利得gOUTを有する第1の電子チェーンを用いて、アナログ電気信号SOUTに変換される。基準パワーPREFは、それとして、第2の検出器及び光/電気変換利得gREFを有する第2の電子チェーンを用いてアナログ電気信号SREFに変換される。
従って、次のものが得られる。
− 光源パワーP(t)のパワーに比例する、従って光源の強度雑音にリンクされた相対的変動MRINによって減衰されるアナログ電気基準信号SREF(t)。SREF(t)=gREF.aREF.PS−ID.(1+MRIN(t))
− 同様に、測定されるパラメータΩに依存する、且つ光源の強度雑音にリンクされるが、しかし干渉システムにおける伝搬時間τだけ遅延された同じ相対的変動MRINによって減衰されるアナログ電気測定信号SOUT(t)。SOUT(t)=gOUT.aOUT.(1+cosΔΦ).PS−ID.(1+MRIN(t−τ))
従って、2つの光/電気変換チェーンの平衡を保つ重み付け係数βを基準信号SREF(t)に掛けた後で、同様に干渉計における遅延τを補償した後で、基準信号SREF(t)を引くことによって、測定信号SOUT(t)を減衰するRIN効果を補償することが可能である。この重み付け係数βは、絶対項において、測定信号上の強度雑音及び基準信号上の強度雑音(相対項において同じである)を平衡させる。補償された出力信号SOUT−COMP(t)が得られる。
OUT−COMP(t)=SOUT(t)−β.SREF(t−τ)
遅延τ用の補償、即ち測定信号と基準信号の再同期化は、米国特許第5,331,404号明細書に提案されているように光遅延線で、又は米国特許第6,370,289号明細書に提案されているように、アナログ若しくはデジタル電子遅延で実行されてもよい。
幾つかの重要なポイントが、強調されなければならない。
第1に、ジャイロファイバにおいて優先的に用いられる非偏光ASE光源は、RINを伴うが、しかし偏光状態が選択される場合に、その関連するRINは、直交偏光状態のRINとは完全に相関を失う。従って、基準用に選択された偏光状態は、米国特許第5,331,404号明細書に説明されているように、干渉計において用いられる偏光状態と同じでなければならない。
更に、出力パワーPOUTの少なくとも4倍高い基準パワーPREFを選択することが好ましく、その結果、この基準パワーPREFの相対光子雑音は、出力波の相対光子雑音より2倍低く、従ってRIN補償において無視できる影響を有する。従って、測定システムは、出力パワーPOUTの理論的な光子雑音によってのみ制限される。
次に、強度雑音が、スペクトルにおける相異なるスペクトル成分のランダムビートにリンクされるので、強度雑音は、スペクトルが干渉計の入力と出力との間で修正される場合に修正される。これは、従来の単一モードファイバ、及び波形スペクトルを生成する減極剤が、コイルにおいて用いられる場合の事例である。他方で、偏波保持(PM)ファイバを用いると、スペクトルは、効果的に維持され、入力において引き出される基準RINと出力信号のRINとの間の相関は非常によい。
上記に説明されるようなジャイロファイバは、米国特許第6,370,289号明細書から周知である。このジャイロファイバにおいて、電気信号処理ユニットは、光源光波の相対強度雑音によって引き起こされる測定信号SOUTの雑音を補償するために、測定SOUT及び基準SREF信号を処理し、基準信号SREFの雑音は、光源光波の同じ相対強度雑音によって引き起こされ、その結果、パラメータの補償された測定における雑音は、低減される。
米国特許第6,370,289号明細書は、次のような方法をより正確に提供する。
− 測定信号SOUTの振幅及び基準信号SREFの振幅は、測定されるパラメータに対する感度がないスペクトルの領域において、これらの2つの信号のそれぞれにおける雑音パワーの平衡を保つように平衡を保たれる。
− 基準信号は、測定信号から減算される。
しかしながら、米国特許第6,370,289号明細書によれば、この方法は、測定信号及び基準信号のフーリエ変換の実行を要求するが、それは複雑である。
ちょうど米国特許第5,331,404号明細書のように米国特許第6,370,289号明細書が、リング干渉計の応答にバイアスをかけるために、正弦波位相変調ΔΦ(t)を暗に説明していることにもまた留意されたい。周知のように、次に、干渉計の出力パワーPOUTは、変調周波数fの相異なる高調波において変調され、従ってこの影響は、測定信号と基準信号との間の重み付き差分を計算する前に、相異なる高調波を基準信号SREFに掛けることによって補償されなければならない。
この文脈内において、本発明は、測定システムであって、測定される物理的パラメータの測定に対する光源光波の強度雑音の影響が、補償に干渉する重み付け係数(β)を最適値に制御することによって効率的に補償されるか、又は完全に除去さえされる測定システムを提案する。この制御は、測定信号及び基準信号の振幅間の比率の長期的な又は温度の展開を補償することを特に可能にする。
より正確には、本発明は、パラメータを測定するためのシステムであって、
− 過剰相対強度雑音によって減衰される光源光パワー(P)を有する光源光波を放射する増幅された自然放射光源と、
− 光ルータであって、
− 前記光源光波から入力光ビームを引き出すことであって、この入力光波が、偏光子、分離器/再結合器、位相変調器、及び偏波保持光ファイバコイルを含むサニャックリング干渉計の方へ導かれ、干渉計が、偏光子によって偏光状態が選択される前記入力光波を入力として受信し、且つ入力光波と同じ偏光状態に従う戻り光波を出力として生成し、戻り光波が、測定されるパラメータと、位相変調器によって導入される干渉計を伝搬する2つの対向伝搬波間の位相差ΔΦの関数とに依存する戻り光パワー(PBACK)を有することであるように、
− 前記戻り光波から出力光波を引き出すことであり、この出力光波が、出力光波の出力パワー(POUT)を表す測定信号を送出する第1の光放射検出器の方へ導かれることであるように、
− 前記光源光波から基準光波を引き出すことであって、この基準光波が、入力光波及び戻り光波と同じ偏光状態を有し、且つ基準光波の基準パワー(PREF)を表す基準信号を送出する第2の光放射検出器の方へ導かれることであるように、
構成された光ルータと、
− デジタル信号処理ユニットであって、
− 測定信号の関数である第1の信号と、
− 基準信号の関数である第2の信号であって、基準信号が、測定信号と再同期化され、重み付け係数(β)が、この第2の信号に適用される第2の信号と、
の間の重み付け差分を計算することによって決定される補償された測定信号(DΩ−COMP)から前記パラメータの測定値を提供するために、測定信号及び基準信号を処理するように適合されたデジタル信号処理ユニットと、
を含むシステムを提案する。
本発明によれば、デジタル信号処理ユニットは、
− 多状態方形波周期変調に従って位相差ΔΦを変調するために位相変調器を制御するように、
− 前記測定されるパラメータに敏感な第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)を更に適用することによって、補償された測定信号(DΩ−COMP)を決定するように、
− 追加の補償された信号(DRIN−COMP)を決定することであって、
− 測定信号の関数である第1の追加信号と、基準信号の関数である第2の追加信号との間の重み付け差分を計算することであって、基準信号が、測定信号と再同期化され、前記第2の信号に適用される同じ重み付け係数(β)が、第2の追加信号に適用されることによって、
− 前記測定されるパラメータに鈍感な追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)を適用することによって決定することであるように、
− 且つ追加の補償された信号の統計偏差σRINを最小化するか、又は所与の閾値未満に前記統計偏差σRINを低減する最適値(βopt)に前記重み付け係数(β)を制御するように、
適合される。
デジタル信号処理ユニットは、補償された測定信号(DΩ−COMP)を決定するために、重み付け係数のこの最適値(βopt)を用いるように適合される。
追加の補償された信号(DRIN−COMP)と同様に、補償された測定信号(DΩ−COMP)は、前記重み付け差分を計算する前か又は計算した後で、対応する順次デジタル復調コードを適用することによって決定されてもよい。
以下で本発明は、順次デジタル復調コードが、前記重み付け差分を計算する前に適用される非限定的な事例で提示される。
従って、下記において、次の場合、即ち、
− 第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)が、第1及び第2の信号を生成するために、測定信号及び基準信号にそれぞれ適用され、次に、第1及び第2の信号の重み付け差分が、(補償された測定信号DΩに−COMPを得るために)計算される場合と、
− 追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、第1及び第2の追加信号を生成するために、測定信号及び基準信号にそれぞれ適用され、次に、第1及び第2の追加信号の重み付け差分が、(追加の補償された信号DRIN−COMPを得るために)計算される場合と、
が検討される。
下記において、
− 第1及び第2の信号は、復調された測定信号(DΩ−OUT)及び復調された基準信号(DΩ−REF)とそれぞれ呼ばれ、
− 第1及び第2の追加信号は、過剰相対強度雑音にのみ敏感な追加の復調された測定信号(DRIN−OUT)及び追加の復調された基準信号(DRIN−REF)とそれぞれ呼ばれる。
追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、測定されるパラメータに鈍感なので、追加の復調された測定信号(DRIN−OUT)及び復調された基準信号(DRIN−REF)は、このパラメータの値に依存しない。従って、重み付け係数(β)をその最適値(βopt)に制御することは、測定されるパラメータによって妨げられずに、特にこのパラメータの電位変動によって妨げられずに実行される。
RINとも呼ばれる過剰相対強度雑音が、用いられる周波数における白色雑音であることが更に思い出される。更に、本発明による測定システムにおいて、補償された測定信号(DΩ−COMP(t))及び追加の補償された信号(DRIN−COMP(t))は、基準パワー(PREF)の検出−増幅−フィルタリング−デジタル化の同じチェーンからと同様に、出力パワー(POUT)の検出−増幅−フィルタリング−デジタル化の同じチェーンから来る。従ってまた、追加の補償された信号(DRIN−COMP(t))の統計偏差σRINを最小化するために(又はそれを所与の閾値未満に低減するために)決定された重み付け係数の最適値(βopt)は、補償された測定信号(DΩ−COMP(t))用に、RINによって引き起こされた変動の振幅を最小化する(又は、それらを所与の閾値未満に低減できるようにする)値である。
他方で、ここで、位相差ΔΦは、多状態方形波周期変調に従って変調される。即ち、それは、経時的には部分的に一定であり、もちろん周期的である。
かかる多状態方形波周期的変調は、H.C.Lefevre,The Fiber−Optic Gyroscope,2nd edition, Artech House, 2014, pages 136−139に説明されているように、例えば、2状態方形波変調又は4状態方形波変調である。それはまた、米国特許第9,291,458号明細書に説明されているいわゆる「2k+1」変調であってもよい。
そのように変調された位相差ΔΦが、部分的に一定であるという事実によって、測定信号及び基準信号の復調用に、限られた計算能力だけを要求する特に単純な順次デジタル復調コード(CSDN−Ω及びCSDN−RIN)を使用できるようになる。
用いられる多状態方形波位相変調に特に適合された順次デジタル復調コードに基づいて、本発明による測定システムで実現された技術は、従って、米国特許第6,370,289号明細書において提案されたアプローチに対して非常に単純であり、提案されたアプローチは、フーリエ変換による複雑なスペクトル分析を要求する。
更に、干渉計のバイアシング用の多状態方形波位相変調の使用のおかげで、技術的背景に関係する部分において上記で言及した、基準信号に測定信号を追加的に掛けることを回避することが可能である。実際には、この場合に、出力パワーは、方形波変調の相異なる状態用の連続する一定のプラトーからなる。これらのプラトー間には遷移ピークが存在するが、しかしこれらのピークは、高速スイッチングデバイスによって除去される。これらの一定のプラトーは、開ループの事例では回転の場合に、相異なるレベルを有し得るが、しかし閉ループにおいて、特にデジタル位相ランプが用いられる場合に、これらのプラトーは、同じパワーレベルを有する。
要約すると、本発明による測定システムにおいて、光源光波に影響するRINに対する補償は、従って、上記の先行技術におけるより正確に、より確実に、同時により簡単な手法で実行される。
更に、重み付け係数(β)をその最適値(βopt)に制御することは、温度の変動又は長期にわたる展開によって引き起こされる干渉計における減衰の展開にもかかわらず、最適な補償に常にとどまりことを可能にする。
また、測定システムにおいて、
− 出力光波の出力パワー(POUT)が、追加のパラメータ(Vπ)に更に依存することと、
− デジタル信号処理ユニットが、測定されるパラメータ(Ω)に鈍感で、前記追加のパラメータ(Vπ)に敏感な第2の順次デジタル復調コード(CSDN−Vπ)を測定信号に適用することによって生成された第2の復調された測定信号(DVπ−OUT)に基づいて、前記追加のパラメータ(Vπ)を決定するように更に適合されることと、
− 追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、更に前記追加のパラメータ(Vπ)に鈍感であることと、
が規定されてもよい。
また、
− デジタル信号処理ユニットが、いわゆる「4状態」変調に従って位相差ΔΦを変調するようにより正確に適合され、そのために、位相差ΔΦが、各変調周期中に、4つの定数値ΔΦb1=π−α、ΔΦb2=π+α、ΔΦb3=−π+α及びΔΦb4=−π−αを連続的に有し、αが、π/2より小さい位相シフトであることと、
− 4つの位相差値ΔΦb1、ΔΦb2、ΔΦb3、ΔΦb4のそれぞれに応じて、処理される信号が、4つの値x、x、x、xをそれぞれ有し、処理される信号への第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)の適用が、4つの値x、x、x、xを合計することに存し、4つの値x、x、x、xが、この合計に先立って、−1、+1、+1、−1をそれぞれ、又は+1、−1、−1、+1をそれぞれ掛けられていることと、
− 処理される信号への第2の順次デジタル復調コード(CSDN−Vπ)の適用が、4つの値x、x、x、xを合計することに存し、4つの値x、x、x、xが、事前に−1、+1、−1、+1をそれぞれ、又は+1、−1、+1、−1をそれぞれ掛けられていることと、
が規定されてもよい。
特に、この4状態変調に干渉する位相シフトαが、π/64とπ/2との間に含まれることが規定されてもよい。
ここで、処理される信号は、測定信号(SOUT)に、又は基準信号(SREF)に対応する。
特に、増幅後に且つまたシャノン基準に関するアナログフィルタリング後に、測定信号(SOUT(t))及び基準信号(SREF(t))は、
− これらの4つの変調状態のそれぞれのために4つのデジタル値SN−OUT−n(n=1〜4を備えた)を有するデジタル測定信号SN−OUT(t)と、
− これらの4つの変調状態のそれぞれのために4つのデジタル値SN−REF−n(n=1〜4を備えた)を有するデジタル信号SN−REF(t)と、
をそれぞれ与えるために、上記の4つの変調状態のそれぞれにおいてデジタル的にサンプリングされる。
次に、測定信号(SOUT(t))用に、4つの値x、x、x、xは、4つの値SN−OUT−1、SN−OUT−2、SN−OUT−3、SN−OUT−4に対応し、それに対して基準信号(SREF(t))用に、4つの値x、x、x、xは、4つの値SN−REF−1、SN−REF−2、SN−REF−3、SN−REF−4に対応する。
次に、第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ω、− + + −を適用することによって得られる復調された測定信号及び基準信号DΩ−OUT(t)及びDΩ−REF(t)は、次の式に従って決定される。
Ω−OUT(t)=CSDN−Ω(SN−OUT(t))=−SN−OUT−1+SN−OUT2+SN−OUT−3−SN−OUT−4
及びDΩ−REF(t)=CSDN−Ω(SN−REF(t))=−SN−REF−1+SN−REF−2+SN−REF−3−SN−REF−4
(又は、もちろん、式DΩ−OUT(t)=CSDN−Ω(SN−OUT(t))=+SN−OUT−1−SN−OUT−2−SN−OUT−3+SN−OUT−4及びDΩ−REF(t)=CSDN−Ω(SN−REF(t))=+SN−REF−1−SN−REF−2−SN−REF−3+SN−REF−4に従って)
次に、第2の順次デジタル復調コードCSDN−Vπ、− + − +を適用することによって得られる復調された測定信号及び基準信号DVπ−OUT(t)及びDVπ−REF(t)は、次の式に従って決定される。
Vπ−OUT(t)=CSDN−Vπ(SN−OUT(t))=−SN−OUT−1+SN−OUT−2−SN−OUT−3+SN−OUT−4
及びDVπ−REF(t)=CSDN−Vπ(SN−REF(t))=−SN−REF−1+SN−REF−2−SN−REF−3+SN−REF−4
(又は、もちろん、式DΩ−OUT(t)=CSDN−Vπ(SN−OUT(t))=+SN−OUT−1−SN−OUT−2+SN−OUT−3−SN−OUT−4及びDΩ−REF(t)=CSDN−Vπ(SN−REF(t))=+SN−REF−1−SN−REF−2+SN−REF−3−SN−REF−4に従って)
考えられる実施形態によれば、第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)によって、且つ第2の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)によってそれぞれ実行される2つの復調が、互いに対して直角位相にあることが規定される。
次に、上記の「4状態」位相変調の特定の場合において、この場合に+ + − −(又は− − + +)と記される追加の順次デジタル復調コードCSDN−RINの適用が、+1、+1、−1、−1又は−1、−1、+1、+1を4つの値x、x、x、xにそれぞれ事前に掛けることによって、これらの4つの値を合計することに存する。
別の実施形態によれば、追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、偶数で割られた、特に2で割られた変調周波数に等しい周波数を有する周期成分に敏感であることが規定される。
ここで、RINが、白色雑音にたとえられ得るので、重み付け係数(β)の最適値(βopt)は、変調周波数においては、他の周波数におけるのと同じである。従って、変調周波数と相異なる周波数成分に敏感な追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)は、有利なことに、測定されるパラメータに鈍感であり、一方で変調周波数においてRINが最適に補償され得るようにする値に実際に対応する値へと重み付け係数(β)を制御することを可能にする。
この場合に、上記の「4状態」位相変調用に、そのとき+ + + + − − − −(又は− − − − + + + +)と記される追加の順次デジタル復調コードCSDN−RINの適用が、処理される信号が変調周期中に有する4つの値x、x、x、xを合計することと、処理される信号が次の変調周期中に有する4つの値x、x、x、xの和をそれらから引くこととに存することが特に規定されてもよい。従って、用いられる復調シーケンス+ + + + − − − −(又は− − − − + + + +)は、8つの連続状態、従って4状態変調の2つの周期にわたって延びる。
上記の「4状態」変調の場合に、デジタル復調のシーケンスが、加算又は減算だけを含むことが観察される。従って、デジタル復調のこれらのシーケンスによる復調信号の計算は、実行が速く、計算のエラーを持ち込まない。それは、上記の2状態方形波変調又は「2k+1」変調などの他の多状態方形波変調においても同じである。
加算及び減算の可換性及び結合性故に、既に示したように、順次デジタル復調コードの適用の前又は後に、前記重み付け差分を計算することが実際に可能であることが更に注目される。
信号への追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)の適用が、フーリエ変換を除いて、この信号に少なくとも1つの数学的演算(例えば上記演算+ + − − 又は+ + + + − − − −の1つ)を適用することに存すると更に規定されてもよい。
上記で説明したように得られた追加の補償された信号(DRIN−COMP)は、重み付け係数(β)を前記最適値(βopt)へと制御することを可能にし、前記最適値(βopt)に関して、それが、この信号の統計偏差σRINを最小化することが思い出される。
用語「統計偏差σRIN」は、ここでは、追加の補償された信号(DRIN−COMP)の統計的ばらつき故の、且つ従ってこの信号の平均値に関するこの信号の変動の振幅を表す、平均値からの偏差を指す。従って、追加の補償された信号(DRIN−COMP)の統計偏差σRINは、この信号の分散、その標準偏差、又は例えばその次数4の中心モーメントを特に表してもよい。追加の補償された信号(DRIN−COMP)の統計偏差σRINは、常に正である。
デジタル信号処理ユニットが、追加の補償された信号DRIN−COMPとその平均値<DRIN−COMP>との間の差DRIN−COMP−<DRIN−COMP>の絶対値の平均を計算することによって、追加の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRINを決定するように適合されることがまた規定されてもよい。次に、絶対値に基づいたこの統計偏差σRINの計算は、単に限られた計算資源の使用で漸増的に実行されてもよい。
好ましい実施形態において、前記最適値(βopt)への重み付け係数βの制御は、
− 差ΔσRIN(β)を計算することであって、
− 重み付け係数βの第1のオフセット値β+δβ用に計算された、追加の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRIN(β+δβ)の第1の値と、
− 重み付け係数βの第2のオフセット値β−δβ用に計算された、追加の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRIN(β−δβ)の第2の値と、
の間で、差ΔσRIN(β)を計算することによって、且つ
− この差ΔσRIN(β)をヌルにするために重み付け係数βを制御することによって、
実行される。追加の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRIN(β)が、前記最適値βoptにとって最小であるので、差ΔσRIN(β)は、β=βopt用にヌルにされる。
ΔσRIN(βopt)=σRIN(βopt+δβ)−σRIN(βopt−δβ)=0
従って、その手法で差ΔσRIN(β)をゼロへと制御することは、重み付け係数βをその最適値βoptへと導く。
差ΔσRIN(β)は、最適値βoptにおいて、符号の変更でゼロと交差し、且つこの値の近くでβに線形的に依存する。従って、それは、RIN補償制御ループ用のエラー信号を供給し、重み付け係数βをその最適値βoptへと効率的に制御することを可能にする。
更に、既に示したように、追加の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRINの決定は、単に限られた計算資源を要求し、その結果、この制御は、かかる資源で実行され得る。
従って、この実施形態の例において、重み付け係数βの調整、即ちそのおかげでRINの効率的な補償が取得される重み付け係数βの調整が、上記の先行技術においてよりも本発明による測定システムにおいて、はるかに簡単な手法で行われ得ることが再び注目される。
優先的には、重み付け係数βの第1のオフセット値β+δβと第2のオフセット値β−δβとの間の偏差2×δβは、重み付け係数βの値の2%と20%との間に含まれる。本出願人は、この値域に含まれる偏差2×δβの値が、重み付け係数βの効率的な制御につながることを実際に観察した。
別の追加の非限定的な特徴によれば、本発明による測定システムは、測定されるパラメータに依存する2つの対向伝搬波間の非相互的な位相シフトを補償するために、前記位相変調器によって、測定信号に依存する、干渉計を伝搬する2つの対向伝搬波間に反動位相シフトを適用するように適合される。従って、測定システムは、「閉ループ」において前記パラメータを測定するように適合される。
本発明は、ファイバコイルの軸と平行な回転軸を中心にジャイロスコープの回転速度の成分を測定するように意図された、上記で説明されるような測定システムを含む光ファイバジャイロスコープの作製において特に有利な用途を見出す。
従って、本発明はまた、本発明による測定システムを含むジャイロスコープに関し、次に、測定される物理的パラメータは、ジャイロスコープの前記回転速度(Ω)に対応する。
本発明は、少なくともかかるジャイロスコープを含む慣性姿勢又はナビゲーションユニットに更に関する。
本発明はまた、ファラデー効果によりサニャックリング干渉計において生成される位相差を測定するように意図された、本発明による測定システムを含む電流又は磁界センサ電流の作製に用途を見出し得る。
非限定的な例として与えられる添付の図面と関連する以下の説明は、本発明が何に存するか、及び本発明がどのように作られ得るかを理解できるようにする。
本発明の第1の実施形態による測定システムの概略図である。 本発明の第2の実施形態による測定システムの概略図である。 それぞれ、図1又は図2の測定システムによって測定される信号と同様に、この測定信号を処理することによって得られる信号を概略的に示す。 測定されるパラメータを決定するために、図1又は図2の測定システムにおいて実行される主な信号処理動作を表すブロック図である。 図6の信号処理動作に干渉する重み付けパラメータの関数として、この測定システムにおいて決定される雑音信号の統計偏差を概略的に示す。 図6の信号処理動作の1つをより詳細に表すブロック図である。
図1及び2は、本発明の第1及び第2の実施形態による測定システム100、200の主要素を概略的に示す。これらの2つの実施形態の同一又は類似の要素は、同じ参照符号によって参照され、毎回説明されるわけではない。
この測定システム100、200は、技術的背景に関係する部分で説明したように、誘発放射を通して増幅される自然放射光源(又はASE光源)110を含む。この光源110は、上記で説明したように、過剰相対強度雑音又はRINによって影響される光源光パワーPを有する光源光波Wを放射する。
測定システム100、200は、光波の伝搬用の相異なる経路101、102、103、104を含み、これらの経路101、102、103、104は、ここでは、光ファイバセクション、例えば光通信において従来的に用いられるシリカ光ファイバで形成される。
これらの相異なる経路101、102、103、104において、相異なる光波をルーティングし案内するために、測定システム100、200は、光ルータ120、220を含む。
測定システムの第1(図1)及び第2(図2)の実施形態間の主な差は、この光ルータ120、220の構成の詳細にある。
実施形態が何であっても、光ルータ120、220は、(光源経路103によって)光源110に光学的に接続され、光ルータ120、220は、光源110から光源光波Wを受信する。次に、光ルータ120、220は、基準光波WREF及び入力光波WINを光源光波Wから引き出すように構成される。
次に、基準光波WREFは、基準経路102を介して、光放射検出器142(第2の光放射検出器と呼ばれる)の方へ導かれ、それに対して入力光波WINは、干渉計経路101を介して、サニャックリング干渉計の入力/出力ポートの方へ導かれる。
この第2の光放射検出器142は、基準光波WREFの光パワーPREFに比例する基準信号SREFを放出する。
光ルータ120、220はまた、干渉計130から出る戻り波WBACKを干渉計経路101から受信するように、且つこの戻り波WBACKから出力光波WOUTを引き出すように構成される。
次に、出力光波WOUTは、出力経路104を介して、第1の光放射検出器141の方へ導かれる。
第1の光放射検出器141は、出力光波WOUTの出力光パワーPOUTに比例する測定信号SOUTを放出する。
測定システム100、200の干渉計130は、その入力/出力ポートによって干渉計経路101に接続され、干渉計130は、干渉計経路101から入力光波WINを受信する。
干渉計130は、その入力/出力ポートに偏光子131Aを、続いて分離器/再結合器131Bを含む。分離器/再結合器131Bの2つの出力経路は、ファイバコイル132の2つの端部にそれぞれ接続され、このファイバは、偏波保持光ファイバである。
従って、偏光が偏光子131Aによって選択される入力光波WINは、分離器/再結合器131Bによって、ファイバコイル132において反対方向に伝搬する2つの対向伝搬波W及びWに分離される。
干渉計130は、2つの対向伝搬波W及びW間に位相差ΔΦを導入するように適合された、ファイバコイル132の端部の1つに配置される位相変調器131Cを更に含む。
ここで、技術的背景に関する部分において上記で説明したように、偏光子131Aと、分離器/再結合器131Bと、位相変調器131Cと含むユニットは、多機能集積光回路131によって作製される。
ファイバコイル132における伝搬後に、2つの対向伝搬波W及びWは、戻り光波WBACKを生成するために分離器/再結合器131Bで再結合され、戻り光波WBACKは、干渉計130の入力/出力ポートを通って干渉計130から出る。
戻り光波WBACKは、入力光波WINと同じ偏光状態を有し、この偏光状態は、偏光子131Aによって固定される。
戻り光波WBACKの戻り光パワーPBACKは、これらの2つの波W及びWの再結合中におけるこれらの2つの波W及びWの合計位相差ΔΦに依存する。
出力パワーPOUTが、戻り光波WBACKの戻り光パワーPBACKの小部分を表すので、測定信号SOUTは、戻り光パワーPBACKのように、合計位相差ΔΦに依存する。位相差ΔΦの関数として測定信号SOUTを概略的に表す曲線が、図3〜5のそれぞれに示されている。
この位相差ΔΦは、
− 測定されるパラメータΩによって生成された位相差ΔΦΩと、
− 位相変調器131Cによって導入された位相差ΔΦと、
の和に等しい。
従って、測定信号SOUT(ΔΦ)は、位相差ΔΦΩを決定すること、及び測定されるパラメータΩを位相差ΔΦΩから推定することを可能にする。
ここで、測定される(物理)パラメータΩは、ファイバコイル132の軸(ファイバコイルの軸は、コイルの各巻きによって画定される平面に垂直である)と平行な回転軸(図示せず)に沿って、干渉計130の回転速度の成分Ωである。
本発明による測定システム100の第1の実施形態(図1)において、光ルータ120は、4つのポートを備えた偏波保持2×2ファイバカプラによって作製される。好ましくは、このカプラは、その出力ポートのそれぞれにおいて同じ光パワーを送信する平衡カプラ(50−50)である。
追加の偏光子122が、光ルータ120と第2の検出器142との間で基準経路102に設けられる。この偏光子は、入力光波WIN及び戻り光波WBACK用と同じ偏光状態を基準光波WREF用に選択するように配置される。経路101及び102を形成する光ファイバは、更に偏波保持光ファイバである。
変形として、基準経路の代わりに、上記で言及した追加の偏光子は、例えば、光源と光ルータとの間で光源経路上に配置することが可能であり、そのとき光源経路は、偏波保持光ファイバによって作製される。
第2の実施形態(図2)において、光ルータ220は、光サーキュレータ221、偏波保持カプラ224、及び追加の偏光子223を含む。
サーキュレータ221は、測定システムにおいて、次のように接続される3つのポートを含む。
− 第1のポート221Aは、光源110に光学的に接続される。
− 第2のポート221Bは、カプラ224の入力ポート224Aに光学的に接続される。
− 第3のポート221Cは、出力経路104を通って第1の検出器141に光学的に接続される。
カプラ224の第1の出力ポート224Bは、干渉計経路101を通って干渉計130に光学的に接続され、それに対してカプラ224の第2の出力ポート224Cは、基準経路102を通って第2の検出器142に光学的に接続される。
追加の偏光子223は、サーキュレータ221の第2のポート221Bとカプラの入力ポート224Aとの間で光路上に配置される。この偏光子223は、入力光波WIN及び戻り光波WBACKの偏光状態と同一の偏光状態を選択するように配置される。換言すれば、この追加の偏光子223は、干渉計130に統合された偏光子131Aと同じ手法で方向付けられる。
この第2の実施形態において、再び、経路101及び102を形成する光ファイバは、偏光子223をカプラ224に接続する光ファイバのように偏波保持光ファイバである。
変形として、サーキュレータとカプラとの間に配置される代わりに、上記の追加の偏光子は、例えば、光源とサーキュレータとの間で光源経路上に配置することが可能であり、そのとき光源経路は、偏波保持光ファイバによって作製される。
サーキュレータ221は、その第1のポート221Aを通して光源光波Wを受信し、その第2のポート221Bでそれを送信する。追加の偏光子223を通過した後で、この光波は、一方で干渉計130の方へ送信された入力光波WINと、他方で第2の検出器142の方へ送信された基準光WREFとの間でカプラ224によって分離される。好ましくは、カプラ224の分離率は、基準波WREF用に1%〜5%であり、従って入力波WIN用にそれぞれ99%〜95%である。
干渉計130によって戻された戻り光波WBACKは、カプラの第1の出力ポート224Bを通ってカプラに入り、カプラの入力ポート224Aを通ってカプラから出る。その後、戻り光波WBACKは、サーキュレータ221に送信され、その第2のポート221Bを通ってサーキュレータ221に入り、その第3のポート221Cを通ってサーキュレータ221から出て、次に第1の検出器141に到着する。
第1の実施形態において実現される光ルータに対して、この第2の実施形態の光ルータ200は、光サーキュレータ221のおかげで、干渉計から出る戻り光パワーPBACKのより大きな割合を出力経路104において集光できるようにし、従って、パラメータΩを測定できる精度を改善する。
第1に、第2の実施形態におけるように、光ルータ120、220の構造の結果として、出力光波WOUT及び基準光波WREFは、同じ偏光状態を有し、その偏光状態は、ここでは、干渉計130の統合された偏光子131Aによって固定された入力WIN及び戻りWBACK光波の偏光状態に対応する。
ちょうど説明した光学装置のおかげで得られた測定SOUT及び基準SREF信号は、測定されるパラメータΩを決定するために、測定システム100、200のデジタル信号処理ユニット150によって処理される。
このデジタル信号処理ユニット150は、位相変調器131Cが、対向伝搬波W及びW間の前記位相差ΔΦを導入するように、位相変調器131Cを操縦するように更に適合される。
測定システム100、200の特に有利な特徴によれば、デジタル信号処理ユニット150は、周期的な多状態方形波変調に従って位相差ΔΦを変調するために、位相変調器131C制御するように一層正確に適合される。
次に、位相差ΔΦは、経時的に部分的に一定であり、もちろん周期的である。
対応する変調周波数fは、ここのように干渉計130の固有周波数fと等しくてもよい。それはまた、変形として、この固有周波数f×奇数と等しくてもよい。
周知のように、干渉計の固有周波数fは、コイルにおける伝搬時間τの逆数の半分f=1/(2τ)として定義され、従ってコイル長×約100km.kHzに等しい固有周波数という法則に従う(従って、1kmの光ファイバのコイル用に、干渉計の固有周波数は、約100キロヘルツと等しい)。
従って、ここでは、Tと記される変調周期は、干渉計のファイバコイル132における伝搬時間τの2倍と等しい。
デジタル信号処理ユニット150によって実行される多状態方形波変調は、本発明の概要において上記で説明されているように、ここでは「4状態」変調である。
変形として、位相変調器によって導入される多状態方形波位相変調は、2状態変調、又は同様に上記のいわゆる「2k+1」変調とすることが可能である。
この「4状態」変調用に、位相差ΔΦは、各変調周期Tm中に、4つの定数値ΔΦb1=π−α、ΔΦb2=π+α、ΔΦb3=−π+α、及びΔΦb4=−π−αを連続的に有し、位相シフトαは、例えばπ/64とπ/2との間に含まれることに留意されたい。
この「4状態」位相変調用に干渉計の出力部で得られた合計位相差ΔΦの時間tにわたる展開が、図3〜5に示されている。
次に、測定システム100、200は、変調の4状態ΔΦb1〜ΔΦb4に対応する4つのステージのそれぞれのために、測定信号SOUT(t)及び基準信号SREF(t)を(図1及び2に概略的に示されている2つのA/Dブロックによって)サンプリングしデジタル化するように構成される。従って、
− これらの4つの変調状態のそれぞれのために4つのデジタル値SN−OUT−n(n=1〜4を備えた)を有するデジタル化された測定信号SN−OUT(t)と、
− これらの4つの変調状態のそれぞれのために4つのデジタル値SN−REF−n(n=1〜4を備えた)を有するデジタル化された基準信号SN−REF(t)と、
が得られる。
換言すれば、測定信号SOUT(t)は、ΔΦ(t)=ΔΦbnである4つの連続的瞬間t(n=1〜4)においてサンプリングされる。従って、値SN−OUT(t)(SN−OUT−nと記される)が、これらの瞬間tのそれぞれのために得られる。各基準信号SREFは、同じ手法でサンプリングされ、従って値SN−REF(t)(SN−REF−nと記される)が、これらの瞬間のそれぞれにおいて得られる。
今、図3〜5に関連して説明されるように、この位相変調のおかげで得られた干渉計130のバイアシングは、デジタル信号SN−OUTの復調後に、測定されるパラメータΩによって生成された位相差ΔΦΩに応じることを可能にする。
図3は、位相差ΔΦΩがヌルである、且つ「4状態」変調が正確に実行される状況に対応する。即ち、その結果、
− 位相差ΔΦb1及びΔΦb2は、πの位相シフトに対して実際に対称的であり、且つ
− 位相差ΔΦb3及びΔΦb4は、−πの位相シフトに対して実際に対称的である。
図4は、位相差ΔΦΩが、非ヌルである状況に対応し、「4状態」変調は、再び正確に実行される。
図5は、位相差ΔΦΩが、ヌルであるが、しかし位相変調チェーンのデジタル/光変換利得が、正確な「4状態」変調を得るようには適合されない値(ここでは高すぎる)を有する状況に対応する。
デジタル信号処理ユニット150は、ここでは、CSDN−Ω又は同様に− + + −と記される第1の順次デジタル復調コードをデジタル化された測定信号SN−OUTに適用することによって、デジタル化された測定信号SN−OUTを復調するように適合されるが、それは、前に4つの値SN−OUT−1、SN−OUT−2、N−OUT−3、N−OUT−4に−1、+1、+1、−1をそれぞれ掛けたことによってそれらの4つの値を合計することに存する。
CSDN−Ω(SN−OUT(t))=−SN−OUT−1+SN−OUT−2+SN−OUT−3−SN−OUT−4
この復調信号は、以下で第1のパラメータΩとも呼ばれる、測定されるパラメータΩに依存する。この信号は、測定される第1のパラメータΩに敏感なコードCSDN−Ωによる、デジタル化された測定信号SN−OUT(t)のデジタル復調用にDΩ−OUT(t)と記され、従って、
Ω−OUT(t)=CSDN−Ω(SN−OUT(t))=−SN−OUT−1+SN−OUT−2+SN−OUT−3−SN−OUT−4
第1のパラメータΩを備えた第1の復調された測定信号DΩ−OUT(t)の依存性は、図3〜5に示されている。図3及び5は、位相差ΔΦΩがヌルの場合に、この復調信号がヌルであるのに対して、図4におけるように、非ヌルの位相差ΔΦΩの場合に、この復調信号が同様に非ヌルである(且つこの位相差ΔΦΩが大きいので、それだけ高い)ことを示す。
この4状態変調はまた、CSDN−Vπ又は同様に− + − +と記される第2の順次デジタル復調コードから、位相変調チェーンのデジタル/光変換利得を表す、Vπと記される第2のパラメータ又は追加パラメータの測定信号を生成できるようにする。測定される第2のパラメータVπに依存する、Vπ−信号と呼ばれるこの復調信号は、測定される第2のパラメータVπに敏感なコードに従って、デジタル復調用にDVπ−OUT(t)と記され、従って、
Vπ−OUT(t)=CSDN−Vπ(SN−OUT(t))=−SN−OUT−1+SN−OUT−2−SN−OUT−3+SN−OUT−4
である。
測定される第1のパラメータΩを提供する第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ω(− + + −)は、測定されるこの第2のパラメータVπに鈍感である。換言すれば、第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ωを適用することによって得られる信号は、第2のパラメータVπの値に依存しない。例として、図3の状況で得られる信号DΩ−OUT(t)は、図5の状況で得られる信号DΩ−OUT(t)と同一であり(それはここではヌル信号である)、それに対してこれらの2つの状況は、パラメータVπの相異なる値に対応する。これは、第2のパラメータVπに対する第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ωの鈍感さを示す。
同様に、測定されるために第2のパラメータVπを与える第2の順次デジタル復調コードCSDN−Vπ(− + − +)は、(図3及び4を比較することによって観察されるように)測定される第1のパラメータΩに鈍感である。
従って、4状態変調は、デジタル化された測定信号SN−OUT(t)を生成するために、出力パワーPOUTの検出、増幅、フィルタリング及びデジタル化の同じチェーンを用いて、測定される2つのパラメータΩ及びVπに独立してアクセスできるようにし、次に、デジタル化された測定信号SN−OUT(t)は、単に、2つの相異なる順次デジタル復調コードCSDN−Ω及びCSDN−Vπで処理され、2つの相異なる順次デジタル復調コードは、各々、測定されるそれらのパラメータΩ又はVπにそれぞれ敏感であり、且つ測定される他のパラメータVπ又はΩに鈍感である。これらの2つの順次デジタル復調コードCSDN−Ω及びCSDN−Vπによって生成された信号が、RINによって影響されることが注目される。
上記で示されているように、本発明による測定システムの変形において、デジタル信号処理ユニットは、位相変調器が、「4状態」位相変調の代わりに、いわゆる「2k+1」位相変調を適用するように、位相変調器を制御するように適合される。この「2k+1」変形用に、2つの相異なる順次デジタル復調コードであって、それぞれ、測定されるそれらのパラメータΩ又はVπに敏感であり、且つ測定される他のパラメータVπ又はΩに鈍感である2つの相異なる順次デジタル復調コードもまた、米国特許第9,291,458号明細書に説明されているように、実行され得る。
測定信号SOUTは、上記の復調動作を考慮して、第1及び第2のパラメータΩ及びVπを決定できるようにする。
基準信号SREFは、技術的背景に関係する部分で説明されているように、RINによって引き起こされる測定信号SOUTの変動を補償するために用いることができる。
その目的のために、デジタル信号処理ユニット150は、ここで、
− 第1の復調された基準信号DΩ−REFを得るために、デジタル化された基準信号SN−REF(t)に第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ωを適用するように、次に、
− 第1の復調された測定信号DΩ−OUTと第1の復調された基準信号DΩ−REFとの間の重み付き差分を計算することによって、第1の補償された測定信号DΩ−COMP(t)を決定し、重み付け係数βが、第1の復調された基準信号DΩ−REFに適用され、DΩ−COMP=DΩ−OUT−β.DΩ−REFであるように適合される。
デジタル信号処理ユニット150は、ここで、
− 第2の復調された基準信号DVπ−REFを得るために、デジタル化された基準信号SN−REFに第2の順次デジタル復調コードCSDN−Vπを適用するように、次に、
− 第2のパラメータVπの測定に対するRINの影響を同様に補償するために、第2の復調された測定信号DVπ−OUTと第2の復調された基準信号DVπ−REFとの間の重み付き差分を計算することによって、第2の補償された測定信号DVπ−COMPを決定し、同じ重み付け係数βが、第2の復調された基準信号DVπ−REFに適用され、DVπ−COMP=DVπ−OUT−β.DVπ−REFであるように更に適合される。
特に注目すべき手法で、デジタル信号処理ユニット150は、
− 測定される第1のパラメータΩに鈍感で、過剰相対強度雑音(又はRIN)に敏感な第3の順次デジタル復調コードCSND−RINを
− RINだけに敏感な第3の復調された測定信号DRIN−OUTを生成するために、デジタル化された測定信号SN−OUTに、且つ
− RINだけに敏感な第3の復調された基準信号DRIN−REFを生成するために、デジタル化された基準信号SN−REFに適用することと、
− 第3の復調された測定信号DRIN−OUTと第3の復調された基準信号DRIN−REFとの間の重み付け差分を計算することであって、第3の復調された基準信号DRIN−REFが、第1の復調された測定信号DΩ−COMPに対するRINの影響を補償するために用いられる重み付け係数と同じ重み付け係数βを掛けられることと、
によって第3の補償された信号DRIN−COMPを決定するように適合される。
デジタル信号処理ユニット150は、第3の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRINを所与の閾値以下に最小化又は低減する(ここでは最小化する)最適値βoptへと前記重み付け係数βを制御するように更に適合される。
従って、重み付け係数βは、前記値βoptへ制御され、そのためにRINは、第3の補償された信号DRIN−COMP用に、しかしまた第1の補償された測定信号DΩ−COMP用に最適に補償され、従って第1のパラメータΩの測定に対するRINの影響を最もよく低減する。RINはまた、第2の補償された測定信号DVπ−COMP用に最適に補償され、従って第2のパラメータVπの測定に対するRINの影響を最もよく低減する。
ここで、追加の順次デジタル復調コードCSDN−RIN(又は第3の順次デジタル復調コード)は、測定される第1のパラメータΩ及び第2のパラメータVπの両方に対して、より正確に鈍感である。従って、この追加コードCSDN−RINは、RINだけに敏感になり、且つ測定される2つのパラメータΩ及びVπによって減衰されずに、その補償の制御を可能にする。
ここで実行される「4状態」変調の場合に、かかるデジタル復調コードCSDN−RINの2つの例が、特に与えられてもよい。即ち、第1のシーケンス+ + − −(若しくは− − + +)、又は第2のシーケンス+ + + + − − − −(若しくは− − − − + + + +)であり、それらは、次に、8つの連続状態、従って4状態変調の2つの周期Tにわたって延びる。
例えばシーケンス+ + − −の場合に、RINにのみ敏感な第3の復調された測定信号DRIN−OUT(t)は、次の式に従って得られる。
RIN−OUT(t)=CSDN−RIN(SN−OUT(t))=+SN−OUT−1+SN−OUT−2−SN−OUT−3−SN−OUT−4
及び同様に、
RIN−REF(t)=CSDN−RIN(SN−REF(t))= +SN−REF−1+SN−REF−2−SN−REF−3−SN−REF−4
図3〜5は、このシーケンス+ + − −の場合に、第1及び第2のパラメータΩ及びVπに対する、追加の順次デジタル復調コードCSDN−RINの鈍感さを示す。第3の復調された測定信号DRIN−OUT(t)が、図3及び4に対応する状況において同一(ここではヌル)であるのに対して、これらの図が、第1のパラメータΩの2つの相異なる値に対応することが、図3及び4を比較することによって実際に観察される。同様に、第3の復調された測定信号DRIN−OUT(t)が、第2のパラメータVπに依存しないことが、図3及び5を比較することによって観察される。
上記で示したように、位相差ΔΦは、変形として、この「4状態」変調ではなく2状態変調に従って変調される。次に、この変形の枠内で、第1の順次デジタル復調コードCSDN−Ωは、周期にわたりシーケンス− +に従って、且つそれ故に2つの変調周期にわたり− + − +に従って作成される。次に、追加の順次デジタル復調コードCSDN−RINは、2つの変調周期にわたってシーケンス+ + − −又は− − + +に従って作成される(それが、実際には、測定されるパラメータΩに鈍感であることが注目される)。
RINを効率的に補償するために、技術的な背景に関係する部分で説明したように、測定信号は、前記重み付け差分を計算する前に、基準信号と再同期化されなければならない。その目的のために、補償された信号は、次の式に従って決定される。
Ω−COMP(t)=DΩ−OUT(t)−β.DΩ−REF(t−τ),
Vπ−COMP(t)=DVπ−OUT(t)−β.DVπ−REF(t−τ)及び
RIN−COMP(t)=DRIN−OUT(t)−β.DRIN−REF(t−τ)
これらの式で、τは、干渉計の遷移時間によって特に引き起こされる、測定信号と基準信号との間の遅延である。
特別な光又は電子遅延線なしに、この再同期化が簡単に行われるために、測定システムの光学部品は、ここで、
− 測定信号と基準信号との間の遅延τと、
− 多状態変調周期Tを画定する、ここでは2τと等しいコイルにおける伝搬時間τと、
を等しくするように構成される。
これは、
− 一側(他側と共に)における光源110と第2の検出器142との間の光路と、
− 光源110と干渉計130の入力/出力ポートとの間の光路、及びこの入力/出力ポートと第1の検出器141との間の光路の和と、
を等しくすることによって行われる。
次に、測定信号基準信号の再同期化は、デジタル復調コードのシーケンスが、基準信号に適用される場合に、コイルにおける伝搬時間τに対応する状態の数だけ、且つ従って多状態方形波変調の変調周期Tの半分に対応する状態の数だけ、デジタル復調コードのシーケンスをシフトすることによって、有利なことに簡単な手法で行われる。
4状態変調の例において、このオフセットは、2状態であり、コイルにおける伝搬時間τは、状態の期間の2倍である。次に、例えば、第1のデジタル復調コードCSDN−Ωによる測定信号の復調は、次の式に従って実行される。
Ω−OUT(t)=−SN−OUT(tk+1)+SN−OUT(tk+2)+SN−OUT(tk+3)−SN−OUT(tk+4
これに対して次に、このコードCSDN−Ωによる基準信号の復調は、次の式に従って実行される。
Ω−REF(t−τ)=DΩ−REF(t−τ)=CSDN−Ω(SN−REF(t−τ))
=−SN−REF(tk−1)+SN−REF(t)+SN−REF−3(tk+1)−SN−REF(tk+2
この式でtk+n(n=1〜4)は、ΔΦ(tk+n)=ΔΦbnであるk番目の変調周期の瞬間である(換言すれば、この瞬間tk+nは、k番目の変調周期において変調状態nに対応する)。
ここで、同じシフティング規則が、復調され再同期化された基準信号DVπ−REF(t−τ)及びDRIN−REF(t−τ)を生成するために適用される。
ある多状態方形波変調又は他の場合に、復調された基準信号DΩ−REF及びDRIN−REF(DVπ−REFと同様に)は、デジタル復調計算において、値のシーケンスSN−REF(tk+n)(n=1〜2m)を置き換えることによって再同期化され、nは、周期における変調状態の順序番号であり、2mは、値のシーケンスSN−REF(tk+n−m)による変調状態の数である。例として、2状態変調は、m=1に対応し、それに対して「4状態」変調は、m=2に対応する。
本発明による測定システムによって実行される信号処理動作が、今、図6に関連して概説される。
これらの処理動作は、既に上記で(図6におけるブロックNUM)で言及された(アナログ)測定SOUT及び基準SREF信号のデジタル化によって始まる。このデジタル化には、このデジタル化のシャノン基準に関する増幅及び周波数フィルタリングが先行する。ここで、この周波数フィルタリングは、測定信号SOUT及び基準信号SREFの直接成分を更に除去する。
次に、第1、第2及び第3の順次デジタル復調コードは、デジタル化された測定信号及び基準信号SN−OUT及びSN−REFに適用され、従って、
− 第1の復調された測定信号及び基準信号DΩ−OUT及びDΩ−REFと、
− 第2の復調された測定信号及び基準信号DVπ−OUT及びDVπ−REFと、
− 第3の復調された測定信号及び基準信号DRIN−OUT及びDRIN−REFと、
を生成する。
ここで、これらの復調は、上記で説明したように、復調された基準信号を復調された測定信号と再同期化するために実行される。
次に、第1の補償された測定信号DΩ−COMPは、第1の復調された測定信号及び基準信号DΩ−OUT及びDΩ−REFの重み付け差分を計算することによって決定される(第1の復調された基準信号DΩ−REFは、重み付け係数βを掛けられる)。
次に、第1のパラメータΩの値は、RIN用に補償されたこの測定信号DΩ−COMPに基づいて決定される。
第2の補償された測定信号DVπ−COMPは、第2の復調された測定信号及び基準信号DVπ−OUT及びDVπ−REFの重み付け差分を計算することによって更に決定される(第2の復調された基準信号DVπ−REFは、同じ重み付け係数βを掛けられる)。
次に、第2のパラメータVπの値は、RIN用に補償されたこの測定信号DVπ−COMPに基づいて決定される。
第3の復調された測定信号及び基準信号DRIN−OUT(t)及びDRIN−REF(t)は、それらとして、前記同じ重み付け係数βをその最適値βoptへと制御するために用いられる。この制御は、今、より詳細に説明されるが、図6のブロックREGによって概略的に表される(図8でより詳細に説明される)。
重み付け係数βの最適値βoptが、図7に概略的に示されているように、重み付け係数βに依存する第3の補償された信号DRIN−COMP(追加の補償された信号とも呼ばれる)の統計偏差σRINを最小化することが思い出される。
実際には、βが小さすぎる場合に、DRIN−OUT(t)のRIN用の不十分な補償故にRINへの依存の残りがあり、そのとき、積β.DRIN−REF(t−τ)の絶対強度雑音は、DRIN−OUT(t)の絶対強度雑音に対して小さすぎる。
それは、βが高すぎる場合に、β.DRIN−REF(t−τ)の絶対強度雑音によってもたらされる過剰補償故に同じになり、そのときβ.DRIN−REF(t−τ)の絶対強度雑音は、DRIN−OUT(t)の絶対強度雑音に対して高すぎる。
βの値が、その最適値βoptと等しい場合に、信号DRIN−OUT(t)に対するRINの影響は、他方で完全に除去され(信号β.DRIN−REF(t−τ)及びDRIN−OUT(t)の絶対強度雑音は平衡される)、そのとき、この信号の統計偏差σRINは、光子雑音によって与えられる理論的な最小値σMINに達する。
統計偏差σRINを決定するために、デジタル信号処理ユニット150は、追加の補償された信号DRIN−COMPとその平均値<DRIN−COMP>との間の差DRIN−COMP−<DRIN−COMP>の絶対値の平均を計算することによって、ここでは正確に適合される。
σRIN=<|DRIN−COMP−<DRIN−COMP>|>
信号DRIN−OUT及びDRIN−REFの平均値が、ヌルなので、平均値<DRIN−COMP>もまたヌルであり、その結果、統計偏差σRINは、ここで単に絶対値|DRIN−COMP|の平均値として計算される。
σRIN=<|DRIN−COMP|>
変形として、第3の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRINは、その絶対値の平均値を計算する代わりに、この信号の標準偏差又は同様に分散を計算することによって決定することが可能である。
ここで、重み付け係数の最適値βoptへの重み付け係数βの制御は、
− 差ΔσRIN(β)であって、
− 重み付け係数βの第1のオフセット値β+δβ用に計算された第3の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差の第1の値σRIN(β+δβ)と、
− 重み付け係数βの第1のオフセット値β−δβ用に計算された第3の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差の第2の値σRIN(β−δβ)との間の差ΔσRIN(β)を計算することによって、且つ
− この差ΔσRIN(β)をヌルにするように重み付け係数βを制御することによって行われる。
第3の補償された信号DRIN−COMPの統計偏差σRINが、前記最適値βopt用に最小なので(図7を参照)、差ΔσRIN(β)は、β=βopt用にヌルにされる。従って、差ΔσRIN(β)をヌルにするように重み付け係数βを制御することは、重み付け係数βが、その最適値βoptに効率的に到達するようにする。
ここで、制御ユニットは、絶対値の差|DRIN−COMP(β+δβ)|−|DRIN−COMP(β−δβ)|の差を経時的に合計することによって、差ΔσRIN(β)=σRIN(β+δβ)−σRIN(β−δβ)を計算するように一層正確にプログラムされる。
ΔσRIN(β)=Σ|DRIN−COMP(β+δβ)|−|DRIN−COMP(β−δβ)|
この式で和Σは、幾つかの変調周期の和を表示する。
差ΔσRIN(β)の計算は、図8においてブロック80に対応する。
次に、差ΔσRIN(β)は、ここでは形式
β(i+1)=β(i)γ.ΔσRIN(β(i))
の反復比例補正によって重み付け係数βを制御する誤差信号として用いられる。
この式で、γは、制御ループの反動係数である。
この反復比例補正(図8においてブロック81に対応する)は、誤差信号ΔσRINが、ここでは差|DRIN−COMP(β(i)+δβ)|−|DRIN−COMP(β(i)−δβ)|の経時的な累積によって生成されるという事実故に、追加処理を要求せずに、積分型の補正に自然につながることが注目される。
ここでは、デジタル信号処理ユニット150は、測定される第1のパラメータΩに依存する2つの波W、Wの間の非相互的位相シフトΔΦを補償するために、測定信号SOUTの関数である反動位相シフトを2つの対向伝搬波W及びW間に適用するために位相変調器を131C制御するように更に適合される。換言すれば、測定システム100、200は、閉ループにおけるパラメータΩを測定するように適合される。
本発明による測定システム100、200は、光ファイバジャイロスコープの作製における一部であってもよく、光ファイバジャイロスコープは、それ自体、慣性姿勢及びナビゲーションユニットの一部とすることができる。
次に、測定される物理的パラメータΩは、上記で示されているように、ファイバコイルの軸と平行なジャイロスコープの回転速度の成分に対応する。
変形として、測定システムは、電流又は磁界センサに属してもよい。この場合に、測定される物理的パラメータは、電流又は磁界であり、電流又は磁界は、ファラデー効果によって、ファイバコイルを伝搬する2つの対向伝搬光波間の非相互的な位相差の変動を引き起こす。

Claims (13)

  1. − 過剰相対強度雑音によって減衰される光源光パワーを有する光源光波(W)を放射する増幅された自然放射光源(100)と、
    − 光ルータ(120;220)であって、
    − 前記光源光波(W)から入力光波(WIN)を引き出すことであって、この入力光波(WIN)が、偏光子(131A)と、分離器/再結合器(131B)と、位相変調器(131C)と、偏波保持ファイバコイル(132)とを含むサニャックリング干渉計(130)の方へ導かれ、前記干渉計(130)が、前記偏光子(131A)によって偏光状態が選択される前記入力光波(WIN)を入力として受信し、且つ前記入力光波(WIN)と同じ偏光状態に従う戻り光波(WBACK)を出力として生成し、前記戻り光波(WBACK)が、測定されるパラメータ(Ω)と、前記位相変調器(131C)によって導入される前記干渉計(130)を伝搬する2つの対向伝搬波(W、W)間の位相差ΔΦの関数とに依存する戻り光パワーを有することであるように、
    − 前記戻り光波(WBACK)から出力光波(WOUT)を引き出すことであって、この出力光波が、前記出力光波(WOUT)の出力パワーを表す測定信号(SOUT)を送出する第1の光放射検出器(141)の方へ導かれることであるように、
    − 前記光源光波(W)から基準光波(WREF)を引き出すことであって、この基準光波(WREF)が、前記入力光波(WIN)及び前記戻り光波(WBACK)と同じ偏光状態を有し、且つ前記基準光波(WREF)の基準パワーを表す基準信号(SREF)を送出する第2の光放射検出器(142)の方へ導かれることであるように構成された光ルータ(120;220)と、
    − デジタル信号処理ユニット(150)であって、
    − 前記測定信号(SOUT)の関数である第1の信号と、
    − 前記基準信号(SREF)の関数である第2の信号であって、前記基準信号(SREF)が、前記測定信号(SOUT)と再同期化され、重み付け係数(β)が、この第2の信号に適用される第2の信号と、
    の間の重み付け差分を計算することによって決定される補償された測定信号(DΩ−COMP)から前記パラメータ(Ω)の測定値を提供するために、前記測定(SOUT)及び前記基準(SREF)信号を処理するように適合されたデジタル信号処理ユニット(150)と、
    を含むパラメータ(Ω)を測定するためのシステム(100、200)であって、
    前記信号処理ユニット(150)が、
    − 多状態方形波周期変調に従って前記位相差ΔΦを変調するために前記位相変調器(131C)を制御するように、
    − 前記測定されるパラメータ(Ω)に敏感な第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)を更に適用することによって、前記補償された測定信号(DΩ−COMP)を決定するように、
    − 追加の補償された信号(DRIN−COMP)を決定ことであって、
    − 前記測定信号の関数である第1の追加信号と前記基準信号の関数である第2の追加信号との間の重み付け差分を計算することであって、前記基準信号が、前記測定信号と再同期化され、前記第2の信号に適用される同じ重み付け係数(β)が、前記第2の追加信号に適用されることによって、
    − 前記測定されるパラメータ(Ω)に鈍感な追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)を適用することによって決定することであるように、
    − 且つ前記追加の補償された信号(DRIN−COMP)の統計偏差σRINを最小化するか、又は所与の閾値未満に前記統計偏差σRINを低減する最適値(βopt)へと前記重み付け係数(β)を制御するように、
    適合されることを特徴とする測定システム(100、200)。
  2. − 前記出力光波(WOUT)の前記出力パワーが、追加のパラメータに更に依存し、
    − 前記デジタル信号処理ユニット(150)が、前記測定されるパラメータ(Ω)に鈍感で、前記追加のパラメータに敏感な第2の順次デジタル復調コード(CSDN−Vπ)を前記測定信号(SOUT)に適用することによって生成された復調された測定信号(DVπ−OUT)に基づいて、前記追加のパラメータを決定するように更に適合され、
    − 前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、更に前記追加のパラメータに鈍感である、請求項1に記載の測定システム(100、200)。
  3. − 前記位相差ΔΦが、各変調周期中に、4つの定数値ΔΦb1=π−α、ΔΦb2=π+α、ΔΦb3=−π+α及びΔΦb4=−π−αを連続的に有し、αが、π/2より小さい位相シフトであり、
    − 4つの位相差値ΔΦb1、ΔΦb2、ΔΦb3、ΔΦb4のそれぞれに応じて、処理される信号が、4つの値x、x、x、xをそれぞれ有し、前記処理される信号への前記第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)の適用が、4つの値x、x、x、xを合計することに存し、前記4つの値x、x、x、xが、この合計に先立って、−1、+1、+1、−1をそれぞれ、又は+1、−1、−1、+1をそれぞれ掛けられ、
    − 前記処理される信号への前記第2の順次デジタル復調コード(CSDN−Vπ)の適用が、前記4つの値x、x、x、xを合計することに存し、前記4つの値x、x、x、xが、−1、+1、−1、+1をそれぞれ、又は+1、−1、+1、−1をそれぞれ事前に掛けられる、請求項2に記載の測定システム(100、200)。
  4. 前記第1の順次デジタル復調コード(CSDN−Ω)によって、且つ前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)によってそれぞれ実行される2つの復調が、互いに対して直角位相にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  5. 前記周期変調が変調周波数を有し、前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)が、偶数で割られた前記変調周波数に等しい周波数を有する周期成分に敏感である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  6. 前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)の適用が、前記4つの値x、x、x、xを合計することに存し、前記4つの値x、x、x、xが、+1、+1、−1、−1をそれぞれ、又は−1、−1、+1、+1をそれぞれ事前に掛けられる、請求項3を依存する場合の請求項4に記載の測定システム(100、200)。
  7. 前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)の適用が、前記処理される信号が、変調周期中に有する前記4つの値x、x、x、xを合計することと、前記処理される信号が、次の変調周期中に有する前記4つの値x、x、x、xの和をそれらから引くことと、に存する、請求項3を依存する場合の請求項5に記載の測定システム(100、200)。
  8. 信号への前記追加の順次デジタル復調コード(CSDN−RIN)の適用が、フーリエ変換を除いて、この信号に少なくとも1つの数学的演算を適用することに存する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  9. 前記デジタル信号処理ユニット(150)が、前記追加の補償された信号DRIN−COMPとその平均値<DRIN−COMP>との間の差DRIN−COMP−<DRIN−COMP>の絶対値の平均を計算することによって、前記追加の補償された信号DRIN−COMPの前記統計偏差σRINを決定するように適合される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  10. 前記最適値(βopt)への前記重み付け係数βの制御が、
    − 差ΔσRIN(β)を計算することであって、
    − 前記重み付け係数βの第1のオフセット値β+δβ用に計算された、前記追加の補償された信号DRIN−COMPの前記統計偏差σRIN(β+δβ)の第1の値と、
    − 前記重み付け係数βの第2のオフセット値β−δβ用に計算された、前記追加の補償された信号DRIN−COMPの前記統計偏差σRIN(β−δβ)の第2の値と、
    の間で、差ΔσRIN(β)を計算すること、及び
    − この差ΔσRIN(β)をヌルにするために前記重み付け係数βを制御すること
    によって実行される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  11. 前記測定されるパラメータ(Ω)に依存する前記2つの対向伝搬波(W、W)間の非相互的な位相シフトを補償するために、前記測定信号(SOUT)に依存する、前記位相変調器(131C)により干渉計(130)において伝搬する前記2つの対向伝搬波(W、W)間に反動位相シフトを適用するように適合される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の測定システム(100、200)を含むジャイロスコープであって、前記測定される物理的パラメータが、前記ジャイロスコープの前記回転速度(Ω)の成分であるジャイロスコープ。
  13. 請求項12に記載の少なくとも1つのジャイロスコープを含む慣性姿勢又はナビゲーションユニット。
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