JP6948688B2 - 視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラム - Google Patents

視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラム Download PDF

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Description

本発明は、車や電車等の乗り物において、カメラと光源の数を増やさなくても精度よく広範囲の視線を計測できる視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラムに関するものである。
従来、コンピュータを操作するためのインタフェースの一種として非接触型の視線計測技術がある。この視線計測技術は、カメラと光源を用いて、ユーザの視線をデータとして検出し、検出された視線データを用いてコンピュータの画面上のアイコンなどを操作するものである。この視線計測技術では、ユーザの眼球に赤外線などの光源からの光を照射して眼球を撮影し、撮影した画像の角膜表面における赤外線などの反射光と瞳孔との距離から算出される方向データをユーザの推定視線データとして検出する。
この技術により算出される推定視線データと、実際のユーザの実視線データとの間には、ユーザごとに異なる誤差が生じる。誤差が生じる原因には、眼球形状の個人差、角膜表面での光の屈折、中心窩の位置に関する個人差など様々な要素がある。
そこで、実視線データに対する推定視線データの誤差を補正するために、ユーザ毎の補正用パラメタを予め算出しておき、算出された推定視線データをこの補正用パラメタで補正するキャリブレーションと呼ばれる処理が行われる。
キャリブレーションは、予め定められた複数のマーカを利用者に順に注視させ、それぞれのマーカが注視されたときの推定視線データを検出し、検出された推定視線データと眼球から各マーカへの実際の方向データとの差から補正用パラメタを算出する。
キャリブレーションを行うことにより、ユーザの実際の視線により近い方向データを視線データとして検出することが可能になる。しかし、精度の高い視線データを検出するためには、補正用パラメタを生成する際に利用者に5点から20点程のマーカを注視させる必要があり、ユーザの負担が大きいといった問題がある。この問題に鑑みて、キャリブレーションを1点のマーカにまで減少させる技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に開示された技術では、光源の角膜表面での反射光と瞳孔をカメラで撮影することより、眼球画像から角膜の曲率中心と瞳孔の瞳孔中心とを結ぶ軸である眼球の光軸を求める。そして、眼球の光軸と視軸(視線と同等)とのずれ(個人差がある)を、1点を注視するキャリブレーションで求め、その後に計測した光軸をずれの分だけ、軸をずらすことにより正確に視線を求める。かかる技術では、眼球の内部の中心窩の位置がカメラで外部から撮影できないことから、キャリブレーションの際に注視する点数を1点から減らすことは困難である。
一方、本発明者は、既に、両眼の光軸を計測し、ディスプレイ画面上で視軸が交差するという拘束条件を付加することにより、キャリブレーションが不要(キャリブレーションフリー)な視線計測装置を提案している(特許文献2を参照)。
特許文献2に開示された視線計測装置は、ディスプレイ画面を見ているユーザについて、光源からの光が反射した眼球画像をカメラで取得し、眼球画像から角膜の曲率中心と瞳孔の瞳孔中心とを結ぶ軸である光軸を算出し、算出した光軸と、中心窩と角膜の曲率中心とを結ぶ軸である視軸との間のずれを算出し、光軸と視軸との間のずれに基づき、光軸をずらして視軸を求め、ユーザの画面上での注視点を画面と視軸の交点として算出するものである。
また一方、コンピュータを操作するためのインタフェースではなく、車、電車、船などの乗り物の操縦時の視線など遠方を眺めるユーザや、展望台から遠方を眺めるユーザの視線計測を行う状況を想定した場合、ユーザは殆どの時間、前方で遠方のどこかを見ていることになる。このようなユーザは、特別に指定されたどこかを見ることなしに、遠方を眺める視線動作中に自然にキャリブレーションがなされるならば、非常に理想的である。
本発明者は、主に遠方を眺めるユーザの視線計測を、予め定めた注視点を意識的に注視されて行うキャリブレーションではなく、遠方を自然に眺める状態下で、左右両眼の視軸(視線)が平行であることを拘束条件として自動でキャリブレーションを行い、眼球の光軸と視軸のずれを求める視線計測装置を提案している(特許文献3を参照)。
自動車の安全性向上や運転支援のためには、運転者の視線を計測し活用することが重要である。車の運転については、全ての人が自分専用の車を所有しているわけではなく、家族や友人が運転することもある。電車の運転手も途中で交代があり、異なる人が運転することもある。車に乗るたびにユーザキャリブレーションを行うのは煩わしいので、車用の視線計測はキャリブレーションの要らないものが望ましい。また、車用の視線計測では、運転者はルームミラーや左右のドアミラーを見るなど、広範囲に眼球を動かす状況を踏まえる必要がある。
特開2007−136000号公報 特許第5163982号公報 国際公開パンフレットWO2014/188727
上述の如く、車用の視線計測では、広範囲に眼球を動かす状況下で視線を計測する必要がある。コンピュータディスプレイ用の視線計測技術をそのまま導入したのであれば、ミラーを見たときなど眼球を左右に大きく動かした際の視線を計測することは困難である。すなわち、広範囲の視線を計測するには、精度を犠牲にするか、カメラを増やすかなどが必要である。
かかる状況に鑑みて、本発明は、車用の視線計測であって、前方の視線を計測できるだけでなく、広範囲の視線を計測できる視線計測装置、視線計測方法および視線計測プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の視線計測装置は、観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する装置において、以下の1−1)〜1−3)の構成を備える。
1−1)パラメタ取得手段
観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)と、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)を取得する。
1−2)光軸算出手段
一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、検出された2つの光源反射光、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
ここで、広範囲に視線を動かすと、眼球が左右に傾き、2つのカメラ手段で撮像する各イメージに映る光源反射光が変わり、カメラ手段には2つの光源反射光が検出されず、1つの光源反射光だけ検出、或は光源反射光が検出されない場合がある。眼球が傾いた際だけでなく、カメラ画像の処理の都合(ノイズや解像度の都合によるもの)によって、1つの光源反射光だけ検出、或は光源反射光が検出されない場合もある。このような場合に、本発明が適用できる。
なお、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、例えば、自動車の運転手の前方の車内にカメラを設置するような場合では、眼球と検出したカメラの間の距離範囲を300〜900mmとする制約条件を加えて、光軸を算出しても構わない。この制約条件は実施態様に依存する。
1−3)注視点算出手段
左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する。
また、他の観点から、本発明の視線計測装置は、観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する装置において、以下の2−1)〜2−4)の構成を備える。
2−1)パラメタ取得手段
観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)と、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)を取得する。
2−2)光源識別手段
各々の光源手段による各々の光源反射光を識別する。
2−3)光軸算出手段
2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出された場合に、検出された2つの光源反射光、上述の光源識別手段を用いて識別された2つの光源反射光に対応する光源手段の位置、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
2−4)注視点算出手段
左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する。
また、他の観点から、本発明の視線計測装置は、観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する装置において、以下の3−1)〜3−4)の構成を備える。
3−1)パラメタ取得手段
観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の相対位置関係を取得する。
3−2)反射光補完手段
一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、予め算出した2つの光源反射光の相対位置関係を用いて、光源反射光を1つ補完して2つの光源反射光が検出されたとする。
ここで、相対位置関係とは、2つの光源反射光の間隔と向きであり、ベクトルで示すことができる。
3−3)光軸算出手段
反射光補完手段により補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラ手段の間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
3−4)注視点算出手段
左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する。
ここで、上記3−2)の反射光補完手段は、各々の光源手段による各々の光源反射光を識別した識別結果に基づき、目の輪郭形状における検出された1つの光源反射光の位置に基づき、又は、眼球を左右に傾けた際の瞳孔の移動方向に基づき、検出された光源反射光を基点とする補完する光源反射光の相対位置を判定する。
本発明の視線計測装置において、注視点算出手段は、運転時における運転者の注視点特性から導き出した前方注視対象物と、左右の眼球の光軸との交点の中点を、注視点として算出することができる。これにより、予め定めた注視点をユーザに意識的に注視させて行うキャリブレーションではなく、ユーザの自然な視線動作中に一瞬(カメラ手段による撮像画像の1フレーム)で自動キャリブレーションを行うことができる。
本発明の視線計測装置において、パラメタ取得手段は、それぞれの観測者の左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、および2つの光源反射光の相対位置関係について、事前にキャリブレーションを行い取得することでも構わない。特定ユーザ以外の利用時も視線計測装置を使うために、自動キャリブレーションを行うのが好ましいが、特定ユーザに使用が限られる場合などは、予め定めた注視点をユーザに意識的に注視させて行うキャリブレーションを事前に行い、ユーザ依存パラメタを取得しても構わない。一瞬で行う自動キャリブレーションよりも、精度が高いパラメタを取得できる。
本発明の視線計測装置において、顔が左右に大きく振られ、眼球が左右に大きく傾いた場合に、2組のカメラ手段と光源手段によって、同一又は異なるカメラ手段で瞳孔と1つの光源反射光が検出されるように、顔の移動方向に応じて、カメラ手段と光源手段の少なくとも何れかを移動させる手段を更に備えてもよい。
自動車の中の運転者が、左右のドアミラーを確認するといった動作では、顔が左右に大きく振られ、眼球が左右に大きく傾く。この場合、顔正面に配置された2組のカメラ手段と光源手段では、瞳孔および光源反射光の画像を取得できない場合がある。そのため、顔の移動方向に応じて、カメラ手段と光源手段の少なくとも何れかを移動させて、瞳孔および光源反射光の画像を取得できるようにし、視線計測を可能とする。
本発明の視線計測装置における光源手段は、眼球における光源の反射像が互いに分離したものとなるように各々異なる位置に配置され、各々の光源手段の照射光の形状パターン若しくは波長を異なるものとし、何れかのカメラ手段により撮像された眼球画像上における反射像の位置と実際の光源手段の位置とを対応付けすることができる。
視線を計算するためには、実空間における3次元的な光源位置と、眼球画像上での反射像であるプルキニエ像の位置を対応付ける必要がある。光源手段が複数存在する場合、光源手段が角膜に複数反射しているが、このような場合は、カメラ手段により撮影されたプルキニエ像と実際の光源手段との対応付けを行なう必要がある。
ここで、各々の光源手段の照射光の形状パターンを異なるものにするとは、例えば、a)複数の光源手段からなる形状パターンを異なるものとするもの、b)光源手段から照射する光の形状を星形,ハート型,文字型,QRコード(登録商標)に代表される二次元コードなど光源毎にユニークなものとするもの、c)形状が既知のものの自然光を用いるものにより光源手段を判別するものである。また、各々の光源手段の照射光の波長を異なるものにするとは、光の色(可視光波長のみならず赤外線波長も含む)によって光源手段を判別することである。
本発明の視線計測装置における光源手段は、各々の光源手段を順次点灯させられ、或いは、所定時間内に各々の光源手段をユニークに点滅させられ、何れかのカメラ手段により撮像された眼球画像上における反射像の位置と実際の光源手段の位置とを対応付けするができる。
各々の光源手段を順次点灯させるとは、順番に光源手段を点灯させて、眼球に映る光源反射像であるプルキニエ像を対応させることである。また、所定時間内に各々の光源手段をユニークに点滅させるとは、光源手段の点灯/消灯を2値データとし、特定の光源手段と対応付けすることである。
本発明の視線計測方法は、観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する方法において、観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の相対位置関係を取得するパラメタ取得ステップ、下記a)〜c)のステップ、左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する注視点算出ステップを実行することを特徴とする。
(ステップa)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合は、検出された2つの光源反射光、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第1の光軸算出ステップ
(ステップb)2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出された場合は、各々の光源手段に由来する光源反射光を識別する光源識別ステップと、検出された2つの光源反射光、光源識別ステップを用いて識別された2つの光源反射光に対応する光源手段の位置、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第2の光軸算出ステップ
(ステップc)一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合は、予め算出した2つの光源反射光の相対位置関係を用いて、光源反射光を1つ補完して2つの光源反射光が検出されたとする反射光補完ステップと、反射光補完ステップにより補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラ手段の間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第3の光軸算出ステップ
本発明の視線計測方法において、ステップc)の反射光補完ステップは、各々の光源手段による各々の光源反射光を識別した識別結果に基づき、目の輪郭形状における検出された1つの光源反射光の位置に基づき、又は、眼球を左右に傾けた際の瞳孔の移動方向に基づき、検出された光源反射光を基点とする補完する光源反射光の相対的位置を判定する。
本発明の視線計測方法において、パラメタ取得ステップは、それぞれの観測者の左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、および2つの光源反射光の相対位置関係について、事前にキャリブレーションを行い取得することが好ましい。
本発明の視線計測方法において、下記1)〜4)の場合に分けて角膜曲率中心(R)を算出し、下記5)と6)の場合に分けて瞳孔中心を算出し、下記1〜4)の場合の何れかと下記5)と6)の何れかを組合せて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出することでもよい。
1)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合
2)2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出される場合
3)一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合
4)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には1つ又は2つの光源反射光が検出される場合
5)2つのカメラ手段に瞳孔が検出される場合
6)一方のカメラ手段にのみ瞳孔が検出される場合
本発明の視線計測プログラムは、本発明の視線計測方法の各ステップを、コンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、正面を向いた状態から左右に大きく眼球を傾けて周囲を見る場合において、視線計測が可能といった効果がある。特に、自動車の中の運転者が、前方だけではなく、ルームミラーや左右のドアミラーを確認するといった広範囲の視線動作において、視線計測を行えるといった効果がある。
眼球の形状モデルの説明図 カメラと光源の配置図 光源から出た光線の経路の説明図 1つの経路に着目した図 角膜表面上での屈折の説明図 視線計測装置の機能ブロック図 視線計測装置のハードウェア構成図 光源Lとカメラ中心Cと角膜曲率中心Aを通る平面の説明図 光線の経路パターン(1) 光線の経路パターン(2) 光線の経路パターン(3) 光線の経路パターン(4) 光線の経路パターン(5) 光線の経路パターン(6) 視線計測方法の処理フロー図
上述した従来の視線計測装置では、図1に示すような眼球の形状モデルを用いたモデルベースのアプローチを用いている。このモデルベースのアプローチは、3次元で視線を求めることができ、十分な計測精度を保ったまま、キャリブレーションの簡素化や、頭部移動への対応の実現に有望であり、モデルベースのアプローチにより、キャリブレーションなしで眼球の光軸を求めることができる。
図1に示す形状モデルでは、角膜は球面と近似され、眼球の網膜上で最も解像度が高い場所は中心窩と呼ばれ、眼球のレンズ中心と角膜曲率中心との距離は無視され同一位置とされる。視線は、中心窩と注視点とを結ぶ線と定義され、角膜曲率中心を通るものとされている。中心窩と角膜曲率中心を結ぶ眼球の軸は、視軸と呼ばれる(視線と視軸は同じ線を表す)。光軸は、眼球の幾何学的な中心軸であり、角膜曲率中心と瞳孔中心を結ぶ線と定義される。ここで、視軸と光軸のなす角は、日本人の場合、水平方向で3.5〜7.5°(平均5.5°)、垂直方向で、0.25〜3.0°(平均1.0°)であり、ずれ角は個人毎に異なることが知られている。眼球の視軸と光軸のなす角は、カッパ角(κ)と定義される。
先ず、図1の形状モデルにおける角膜曲率中心の推定について説明する。上述の特許文献2に開示された技術では、図2に示すように、2組のカメラと点光源がコンピュータディスプレイの周囲に配置されている。観測者がディスプレイの前に位置し、ディスプレイ上の画面を見ている場合には、2つの点光源(L,L)から出た光が、1つの眼球の角膜表面上で反射してカメラのイメージセンサ上に到達する経路は、図3に示すようになる。
図4は、1つの経路に着目した図を示している。以下、アルファベットボールドタイプは、3次元ベクトルを示す。図4に示すように、点光源Lからの光は、角膜上Pjiで反射し、Cを通り、カメラjのイメージセンサ上にあるP´jiに達する。図4 において、LとCとP´jiを含む平面には、角膜は球とモデル化しているので、角膜曲率中心Aが含まれることになる。LとCとP´jiを含む平面は、下記数式1のように表される。ここで、X(=(x,y,z))は、平面上の点を表す。
(数1)
{(P´ji−C)×(L−C)}・(X−C)=0 ・・・(式1)
iとjはそれぞれ0,1をとることから、上記数式1で表される平面は4つ存在することになる。そして、全ての面に角膜曲率中心Aが含まれることから、これらの面が少なくとも3つ求まれば、角膜曲率中心Aを求めることができる。つまり、図3に示される2台のカメラの2つのイメージセンサに写っている4つの反射光(P´00、P´01、P´10、P´11)のうち、3つの反射光が検出できれば角膜曲率中心Aを求めることができる。
次に、光軸の推定について説明する。図5は、角膜上での屈折についての説明図である。
ここでは、光軸方向を示す単位ベクトルを光軸ベクトルと呼ぶ。図5に示すように、光軸ベクトルdは角膜曲率中心Aと瞳孔中心Bとカメラjのレンズ中心Cを含む面内にある。この面は、下記数式2のように表すことができる。ここで、B´は、カメラjのイメージセンサ上の瞳孔中心位置である。
(数2)
{(C−B´)×(A−C)}・(X−C)=0 ・・・(式2)
jは0,1をとることから、上記数式2で表される平面は2つ存在し、光軸はこれらの2つの平面の交線となる。光軸ベクトルdは2つの平面の法線ベクトルに垂直な方向なので、下記数式3のように求められる。これから、光軸は下記数式4として求められる。つまり、角膜曲率中心位置Aが求まっている時には、2つのカメラで瞳孔が検出できれば、眼球の光軸を計算できる。
Figure 0006948688
(数4)
X=A+td ・・・(式4)
次に、視線の推定について説明する。上述した通り(上記段落0005、上記特許文献1を参照)、眼球の光軸と視軸のずれのカッパ角は、場所の分かっている1点を注視するキャリブレーションを行うことにより求めることができる。しかし、キャリブレーション無しで、カッパ角を推定する方法もある。
これは、「右目の光軸と注視対象物との交点」と「左目の光軸と注視対象物との交点」との中点を、注視点とする方法である。かかる中点は注視点の近似を与えることが知られており、注視点は最小二乗誤差(RMSE)1.58°で推定できる(参考文献:Takashi Nagamatsu, Ryuichi Sugano, Yukina Iwamoto, Junzo Kamahara, and Naoki Tanaka, User-calibration-free Gaze Estimation Method Using a Binocular 3D Eye Model, IEICE Transactions on Information and Systems, Vol. E94-D, No.9, pp.1817-1829, 2011.9)。この方法により、眼球の光軸と視軸のずれであるカッパ角の近似値を求めることができる。この他、対象物(例えばディスプレイ)をしばらく注視する、または、遠方をしばらく注視することにより、カッパ角を求める方法もある。
何れかの方法によりカッパ角を推定して、算出した眼球の光軸をカッパ角分だけ補正することにより、視線(眼球の視軸)を求めることができる。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
本発明の視線計測装置の一実施形態について、図6に示す機能ブロック図を用いて説明する。視線計測装置100は、光源手段10、カメラ手段11、パラメタ取得手段12、光軸算出手段(1)13、光源識別手段14、光軸算出手段(2)15、反射光補完手段16、光軸算出手段(3)17、注視点算出手段18の9つの構成要素からなる。ここで、パラメタ取得手段12は、ユーザの正面顔における左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の間隔を取得するが、既知の方法を用いて算出できる。
本実施例では、片眼に対してカメラ2台、点光源2個を用い、眼球の形状モデルを用いたモデルベースのアプローチを用いる。これにより、3次元で視線を求めることができ、十分な計測精度をもたせることができる。注視点算出では、注視対象物と、左右の眼球の光軸との交点の中点を注視点として算出する方法を用いる。これにより、速く(1フレームで)眼球の光軸を求めることが可能である。
ユーザの正面前方の左右に配置された2個のLED光源(LED光源は赤外光線を照射するものを用いる)と、LED光源からの光が反射した眼球画像を取得するカメラ(LED光源が赤外光線を照射する場合、赤外線に感度をもつ赤外線カメラ(infrared camera))を用意する。2台のカメラでそれぞれ両眼撮影すればよいが、高解像度で眼球画像を撮るためには、右目用2台、左目用2台の合計4台のカメラを使用する。
図7を参照して、視線計測装置100のハードウェア構成を説明する。視線計測装置100は、CPU211、メモリ212、ハードディスク213、キーボード214、マウス215、ディスプレイ216、外部メモリ217、LED218及びカメラ219を備えている。CPU211は、ハードディスク213に記録されているオペレーティング・システム(OS)、視線計測プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ212は、CPU211に対して作業領域を提供する。ハードディスク213は、オペレーティング・システム(OS)、視線計測プログラム等その他のアプリケーション、及び視線計測の結果得られた計測データを記録保持する。キーボード214、マウス215は、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ216は、右目用2台、左目用2台のカメラ219で撮像した被験者の眼球画像を、視線計測装置100の使用者の確認のために表示する。外部メモリ217は、例えばUSBメモリなどであり、視線計測プログラム等のデータを読み取る。
LED218は、視線計測装置100によって視線を計測する被験者に対して、光を照射する。カメラ219は、被験者の眼球画像を撮影する。2台のカメラの場合、それらはステレオカメラとして構成され、両眼の画像を撮影するために用いる。また、4台のカメラの場合、2組のステレオカメラが構成され、左右の眼の画像を撮影するために用いる。
図6の機能ブロック図におけるパラメタ取得手段12、光軸算出手段13、15、17、反射光補完手段16、注視点算出手段18について、図面を参照して詳細に説明する。
(A)パラメタ取得手段について
観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、個人依存のパラメタである左右の眼球の角膜曲率半径R、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離K、2つの光源反射光の相対位置関係を取得する。
これらのパラメタは、カメラ2台でそれぞれ点光源の反射光を2個検出できている時に算出する。ここで、一方のカメラに2個の反射光、他方のカメラに1個の反射光が検出できている時にも算出でき、そのような時にパラメタを算出してもよい。パラメタRは、計算上、3平面が求まれば計算できるからであり、パラメタKは、パラメタRを求める条件を満たした上で、カメラ2台にそれぞれ瞳孔が検出できた時に計算できるからである。この他、カメラ2台でそれぞれ点光源を2個検出できない状態が続き、算出不可の場合は、人の平均値を用いることも可能である。角膜曲率半径Rの平均値は7.8、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離Kの平均値は4.2である。
2つの光源反射光の相対位置関係は、光源、カメラ、眼球の位置関係によって変化するものである。自動車などの運転者の場合、固定された椅子に座って運転操作を行うことから、眼球の前後移動が少ない。光源とカメラが固定されている場合は、角膜に反射する2つの光源反射光は常にほぼ一定の相対位置関係で撮影される。このことから、カメラ2台でそれぞれ点光源を2個検出できている時に2つの光源反射光の相対位置関係を取得し、取得した相対位置関係を用いて光軸を算出する。
角膜曲率半径Rの導出について説明する。上述の数式1に示す平面の交点として角膜曲率中心Aを計算する。点光源2個を照射した場合に、カメラ2台で、合わせて3つ以上の光源反射光が撮影された場合にAを求めることができる。
図8は、点光源Lとカメラ中心Cと角膜曲率中心Aを通る平面である。Rの求め方は以下の通りである。まず、Rを適当に設定し、角膜の球(Aを中心とした半径Rの球)とP´jiとCを通る直線との交点P´´jiを求めて、P´´jiでの入射ベクトル(L−P´´ji)と反射ベクトル(C−P´´ji)がP´´jiでの球の法線ベクトル(P´´ji−A)となす角度が等しくなるかどうかを確認する。Rを変化させて、これを繰り返し、この反射の関係を満たすようなRを探索する。Rの平均値は、一般に7.8mmであることが知られており、Rの値を6mm〜9mmの範囲で探索するとよい。
上記の計算は、カメラと点光源の組み合わせによって、3〜4パターンの計算が可能である。これらの3〜4パターンから計算した角膜曲率半径の平均値を、最終的なRの推定値とすると、より安定する。
ここで、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離Kの導出について説明する。距離Kの計算は、角膜曲率中心Aと角膜曲率半径Rが求まっている時のみ可能であり、かつ、瞳孔が両方のカメラで撮れた時のみ可能である。
まず、瞳孔中心位置Bを求める。図5より、瞳孔中心から出た光は、角膜表面上のB´´で屈折する。B´´の位置で、カメラから光が来た場合の数式にすると、入射ベクトルは下記数式5で表される。
Figure 0006948688
カメラのレンズ中心を通り、vの方向ベクトルを持つ直線と、角膜曲率中心Aと角膜曲率半径Rの球との交点として、B´´の位置を求めることができる。すなわち、下記数式6,7を連立すると求めることができる。ここで、tはパラメタである。
Figure 0006948688
Figure 0006948688
B´´で屈折したベクトルtは、スネルの法則より、下記数式8で求められる。ここで、p=n/nであり、nは約1、nは約1.3375である。
Figure 0006948688
下記数式9は、B´´における法線ベクトルである。
Figure 0006948688
瞳孔中心Bは、2つのカメラからの光線の交点で求められる。角膜での屈折後のこれらの光線の式は下記数式10および数式11の通りである。なお、t、sはパラメタである。
Figure 0006948688
Figure 0006948688
以上より、角膜曲率中心Aと瞳孔中心Bとの距離Kは、下記数12により求められる。
Figure 0006948688
(B)光源算出手段について
光源算出手段について、3通りに分けて説明する。
光源算出手段1は、眼球を左右に傾ける、もしくは、画像処理の都合などにより、一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、検出された2つの光源反射光、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
光源算出手段2は、眼球を左右に傾ける、もしくは、画像処理の都合などにより、2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出された場合に、検出された2つの光源反射光、それぞれの光源反射光に由来する光源手段と眼球の間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
光源算出手段3は、眼球を左右に傾ける、もしくは、画像処理の都合などにより、一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、予め算出した2つの光源反射光の相対位置関係を用いて、補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する。
以下では、角膜曲率中心Aの位置の導出のやり方について説明し、光源算出手段1〜3に関して詳述していく。
眼球が大きく傾いた場合、特徴点(瞳孔中心とプルキニエ像)の検出ができない場合がある。そこで、特徴点の取得状況に応じて分類し、それぞれの場合の光軸算出手段(算出方法)を用意し、取得できた特徴点の数により、切り替えて計算する。様々な外乱により、反射光が検出できない場合もあるが、これらの場合も含める。
上述のパラメタ取得手段のように、カメラ2台、点光源2個を用いて、1つの眼球を撮影して、特徴点(瞳孔中心と2つのプルキニエ像)を検出すると、個人依存のパラメタである左右の眼球の角膜曲率半径R、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離K、2つの光源反射光の相対位置関係を取得でき、それから眼球の光軸を算出できる。パラメタ取得手段により取得した上記のパラメタは、特徴点がいくつか検出できない時に、光軸の算出に用いる。
カメラ2台、点光源2個を用いて、1つの眼球を撮影して検出する特徴点について、光源反射光と瞳孔中心に分けて場合分けを行うと以下の場合分けになる。
(1)光源反射光の検出数による角膜曲率中心の計算方法の場合分け
(1a)一方のカメラに2個の反射光、他方のカメラに2個の反射光
(1b)一方のカメラに2個の反射光、他方のカメラに1個の反射光
(1c)一方のカメラに2個の反射光、他方のカメラに0個の反射光
(1d)一方のカメラに1個の反射光、他方のカメラに1個の反射光
(1e)一方のカメラに1個の反射光、他方のカメラに0個の反射光
(2)瞳孔の検出による瞳孔中心の計算方法の場合分け
(2a)瞳孔が両方のカメラで検出
(2b)瞳孔が一方のカメラでのみ検出
上記(1a)と(1b)の場合は、上述のパラメタ取得手段と同様に、眼球の角膜曲率半径R、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離Kが計算可能であり、眼球の光軸を算出できる。
上記(1c)と(1d)と(1e)の場合は、パラメタ取得手段により予め取得したパラメタを用いて、眼球の光軸を算出できる。これについては以下説明する。
カメラ2台、点光源2個を用いて、1つの眼球を撮影して検出された反射光が2個の場合は、一方のカメラで2個の反射光が検出され、他方のカメラで反射光が検出されない場合か、或は、2つのカメラそれぞれで1個ずつの反射光が検出された場合である。
ここで、光源はある周期で点滅させるなどして、検出された反射光がどの光源からのものか識別できるものとすると、その組み合わせは、光源と眼球とカメラがなす面の4つの面から2面を選択する組み合わせになり、=(4×3)/(2×1)=6通りである。
先ず、角膜曲率中心Aが乗る直線を求める。角膜曲率中心Aが乗る平面は2面しか求まらないので、これだけでは角膜曲率中心Aの位置が決まらない。そこで、角膜曲率中心Aが乗る直線を求める。点光源i、カメラjを通る平面は、下記数式13で表される。一方、点光源k、カメラlを通る平面は、下記数式14で表される。
(数13)
{(P´ji−C)×(L−C)}・(X−C)=0 ・・・(式13)
(数14)
{(P´lk−C)×(L−C)}・(X−C)=0 ・・・(式14)
上記数式13と数式14の2つの平面の交線を求めるため、交線の方向ベクトルを求める。この交線の方向ベクトルlは、これら2つ平面の法線ベクトルに直角であるので、下記数式15に示すようになる。
Figure 0006948688
上述の通り、方向ベクトルは求まったが、直線の位置を決めるには、その直線が通る点を1点定める必要がある。以下のように場合分けして考える。
(a)カメラjとカメラlが同一で、2面が同一のカメラ中心を通る場合、すなわち、1つのカメラで1つの眼球に反射した反射光が2つ検出できた場合には、光線の経路は、図9と図10に示す2パターン存在する。
図9は、カメラ0で、P´00、P´01が検出できたパターンを示している。一方、図10は、カメラ1で、P´10、P´11が検出できたパターンを示している。2面はカメラ中心の位置を通るため、角膜曲率中心Aは、方向ベクトルlを用いて下記数式16のように表せる。但し、uはパラメタである。
(数16)
A=C+ul ・・・(式16)
パラメタuの探索範囲について説明する。パラメタuは凡そ眼球とカメラとの間の距離を表しているので、それに対応する範囲(例えばディスプレイの下にカメラがあるような状況では300〜900mmの範囲)で探索する。パラメタuの値があまり大きいと、角膜の球面と上記数式16で表された直線が交点を持たなくなるため、事前に解があるかどうかのチェックを行う必要がある。
以上から、1つのカメラで1つの眼球に反射した反射光が2つ検出できた場合には、検出された2つの光源反射光、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心Aの位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する光源算出手段1を用いる。
(b)点光源iと点光源kが同一で、2面が同一の点光源をとおる場合、すなわち、2つのカメラで反射光が眼球上にそれぞれ1つ検出できるが、その反射光が同一の光源由来である場合には、光線の経路は、図11と図12に示す2パターン存在する。
図11は、カメラ0で、P´00が検出できて、カメラ1でP´10が検出できたパターンを示している。一方、図12は、カメラ0でP´01が検出できて、カメラ1でP´11が検出できたパターンを示している。2面は点光源の位置を通るため、角膜曲率中心Aは、方向ベクトルlを用いて下記数式17のように表せる。但し、uはパラメタである。
(b)の場合、パラメタuの探索範囲は、パラメタuは、凡そ眼球と光源との間の距離を表しているのでその範囲で探索する。
(数17)
A=L+ul ・・・(式17)
(c)上記(a),(b)以外で、2つのカメラで反射光が眼球上にそれぞれ1つ検出できるが、その反射光が異なる光源由来である場合には、光線の経路は、図13と図14に示す2パターン存在する。
図13は、カメラ0で、P´00が検出できて、カメラ1でP´11が検出できたパターンを示している。一方、図14は、カメラ0でP´01が検出できて、カメラ1でP´10が検出できたパターンを示している。直線が通る点は、どの点でもいいが、例えば、z=0と2面との交点(Q)を求めてそれを用いる。角膜曲率中心Aは、方向ベクトルlを用いて下記数式18のように表せる。但し、uはパラメタである。
(c)の場合、パラメタuは、座標系の取り方にもよるが、ディスプレイ面がz=0であるならば、通常の配置であるならば、ディスプレイ面から300〜900mmの範囲を探索すればよい。
(数18)
A=Q+ul ・・・(式18)
上記数式16〜18におけるパラメタuは、以下のように求めることができる。角膜曲率中心Aは上記の直線上に存在するので、反射の関係を用いてパラメタuを決定する。
まず仮に設定したパラメタuの値を用いて、角膜曲率中心Aを計算する。図4で、角膜の球(Aを中心とした半径Rの球)とP´jiとCを通る直線との交点P´´jiを求めて、P´´jiでの入射ベクトル(L−P´´ji)と反射ベクトル(C−P´´ji)がP´´jiでの球の法線ベクトル(P´´ji−A)となす角度が等しくなるかどうかを確認する。この反射の関係を満たすようにパラメタuを決定する。
上述のように、パラメタuの探索範囲は、上記の(a)、(b)、(c)で異なり、(a)の場合は、パラメタuは眼球とカメラとの間の距離に対応する範囲で探索する。また、上記の(b)の場合は、パラメタuは、眼球と光源との間の距離に対応する範囲で探索する。また、上記の(c)の場合は、パラメタuは、座標系の取り方にもよるが、ディスプレイ面がz=0であるならば、通常の配置であるならば、ディスプレイ面から300〜900mmの範囲を探索する。
以上より、角膜曲率中心Aの位置が求まる。なお、カメラと光源を含む面は2面あるので、パラメタuの値は2通り求めることが可能である。
以上から、2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出された場合には、検出された2つの光源反射光、それぞれの光源反射光に由来する光源手段と眼球の間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心Aの位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する光源算出手段2を用いる。
次に、カメラで検出された反射光が1個の場合、すなわち、一方のカメラで角膜上に反射光1つが検出され、他方のカメラでは反射光が検出されない場合について説明する。
角膜が球であれば2つの反射光が観察されるはずであるが、角膜は白目に埋もれている構造のため、目を大きく傾けると、目を向けた方向と反対方向からあてた光が白目の部分に反射するようになり、角膜上で反射光が観察できなくなってしまう。この場合、このままでは、計算ができない。そこで、仮想的に、埋もれているはずの角膜の部分にも反射し、2つの反射光を撮影している状態を作り出すこととする。
例えば、自動車の運転者の場合は、椅子に座っていることから、前後移動が少ない。このような場合は、角膜に反射する2つの反射光は常にほぼ一定の間隔で撮影される。そこで、正面方向を見ている時に、1つの角膜に反射する2つの反射光の相対的な位置関係を保存しておき、それを用いて、1つの反射光しか検出できない場合に、もう一つの反射光を、白目がなければ反射すると推定される場所に、仮想的に補完するのである。
すなわち、一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、予め算出した2つの光源反射光の相対位置関係を用いて、補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)を用いて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心Aの位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する光源算出手段3を用いる。
ここで、瞳孔中心Bの算出方法について説明する。瞳孔が両方のカメラで検出できる場合には、上述による計算で求めた角膜曲率中心Aの位置を用いて、上述の如く、瞳孔中心Bを2つのカメラからの光線の交点で求められる。角膜での屈折後の光線の式は前述の数式10および数式11である。
また、瞳孔が片方のカメラでしか検出できない場合、すなわち、一方のカメラで瞳孔が検出され、他方のカメラでは瞳孔が検出されない場合、瞳孔中心Bの求め方について説明する。図5で、カメラj=0の場合を考える。角膜表面は、角膜曲率中心Aと角膜曲率半径Rを用いて、下記数式19で表される球面であるとしている。
Figure 0006948688
角膜表面上のB´´で屈折するベクトルtは、スネルの法則より、前述の数式8で求められる。瞳孔は、下記数式20の直線上に存在する。但し、vはパラメタである。
Figure 0006948688
パラメタvの値を求めるのであるが、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離Kの値も既に計算済であることから、下記数式21を満たすように、パラメタvを決定する。角膜の曲率半径は、平均7.8mmであるので、パラメタvは0〜9の間を探せば十分である。
Figure 0006948688
光軸は、角膜曲率中心Aと瞳孔中心Bとを結ぶ線として求めることができる。
視線計測方法の一実施態様について説明する。
本実施例の視線計測方法の処理フローについて、図15を参照して説明する。
自動車の運転手の眼球を撮影するために、運転手の両眼の前方方向に、2つのカメラと2つの点光源が車内に配置されているとする。
最初に、パラメタ取得ステップ(S01)で、運転手の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の相対位置関係を取得する。
次に、眼球を左右に傾けると、2つのカメラで撮像する各イメージに映る光源反射光が変わってくる。その変化をカメラ画像に映る光源反射光で捉える。すなわち、カメラが反射光を取得したかを判断する(ステップS02)。なお、眼球を傾けた際だけでなく、カメラ画像の処理の都合(ノイズや解像度の都合によるもの)によって、光源反射光が検出されない場合も本処理を適用できる。
1)一方のカメラには2つの光源反射光が検出され、他方のカメラには光源反射光が検出されない場合、光源算出1ステップ(S03)で、検出された2つの光源反射光、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸(光軸)を算出する。
2)2つのカメラには各々1つの光源反射光が検出された場合、まず、光源識別ステップ(S04)で、2つの点光源それぞれに由来する光源反射光を識別し、次に、光源算出2ステップ(S05)で、検出された2つの光源反射光、光源識別ステップを用いて識別された2つの光源反射光に対応する点光源の位置、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸(光軸)を算出する。
3)一方のカメラには1つの光源反射光が検出され、他方のカメラには光源反射光が検出されない場合、まず、反射光補完ステップ(S06)で、予め算出した2つの光源反射光の相対位置関係を用いて、光源反射光を1つ補完して2つの光源反射光が検出されたとし、次に、光源算出3ステップ(S07)で、補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラの間の距離範囲の制約条件、予め算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸(光軸)を算出する。
処理の最後に、注視点算出ステップ(S08)で、左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する。
なお、眼球が傾いたか否かを判断(ステップS02)した後の場合分けに関して、4)一方のカメラには2つの光源反射光が検出され、他方のカメラには1つ又は2つの光源反射光が検出される場合を加えても構わない。その場合、運転手の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)と、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)が算出でき、算出した角膜曲率半径(R)および距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸(光軸)を算出できる。
本発明は、広範囲の視線を計測する視線計測装置や視線計測方法として有用であり、車用の視線計測装置として利用が期待できる。
10 光源手段
11 カメラ手段
12 パラメタ取得手段
13,15,17 光軸算出手段
14 光源識別手段
16 反射光補完手段
18 注視点算出手段
100 視線計測装置

Claims (13)

  1. 観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する装置において、
    観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の相対位置関係を取得するパラメタ取得手段と、
    一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合に、正面方向を見ている時における1つの角膜に反射する2つの光源反射光の間隔と向きを用いて、眼球を左右に傾けた際の瞳孔の移動方向に基づき、検出された光源反射光を基点とし、補完する光源反射光の相対位置を判定し、光源反射光を1つ補完して2つの光源反射光が検出されたとする反射光補完手段と、
    前記反射光補完手段により補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラ手段の間の距離範囲の制約条件、予め算出した前記角膜曲率半径(R)および前記距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する光軸算出手段と、
    左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する注視点算出手段、
    を備えたことを特徴とする視線計測装置。
  2. 前記注視点算出手段は、運転時における運転者の注視点特性から導き出した前方注視対象物と、左右の眼球の光軸との交点の中点を、注視点として算出することを特徴とする請求項1記載の視線計測装置。
  3. 前記パラメタ取得手段は、それぞれの観測者の左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、および前記2つの光源反射光の相対位置関係について、事前にキャリブレーションを行い取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の視線計測装置。
  4. 顔が左右に大きく振られ、眼球が左右に大きく傾いた場合に、
    2組のカメラ手段と光源手段によって、同一又は異なるカメラ手段で、瞳孔と1つの光源反射光が検出されるように、
    顔の移動方向に応じて、カメラ手段と光源手段の少なくとも何れかを移動させる手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の視線計測装置。
  5. 前記光源手段は、眼球における光源の反射像が互いに分離したものとなるように各々異なる位置に配置され、
    各々の光源手段の照射光の形状パターン若しくは波長を異なるものとし、何れかのカメラ手段により撮像された眼球画像上における反射像の位置と実際の光源手段の位置とを対応付けすることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の視線計測装置。
  6. 前記光源手段は、各々の光源手段を順次点灯させられ、或いは、所定時間内に各々の光源手段をユニークに点滅させられ、何れかのカメラ手段により撮像された眼球画像上における反射像の位置と実際の光源手段の位置とを対応付けすることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の視線計測装置。
  7. 観測者の眼球を撮影するために配置された少なくとも2組のカメラ手段と光源手段を用いて、観測者の視線を計測する方法において、
    観測者の左右の眼球のそれぞれの瞳孔とそれぞれの角膜表面で反射する各2つの光源反射光から、左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、2つの光源反射光の相対位置関係を取得するパラメタ取得ステップ、
    下記1)〜3)の何れかのステップ、
    左右の眼球においてそれぞれ算出された光軸に基づいて注視点を算出する注視点算出ステップ、
    を実行することを特徴とする視線計測方法:
    1)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合は、
    検出された2つの光源反射光、予め算出した前記角膜曲率半径(R)および前記距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第1の光軸算出ステップ、
    2)2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出された場合は、
    各々の光源手段に由来する光源反射光を識別する光源識別ステップ、
    検出された2つの光源反射光、前記光源識別ステップを用いて識別された前記2つの光源反射光に対応する光源手段の位置、予め算出した前記角膜曲率半径(R)および前記距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第2の光軸算出ステップ、
    3)一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合は、
    正面方向を見ている時における1つの角膜に反射する2つの光源反射光の間隔と向きを用いて、眼球を左右に傾けた際の瞳孔の移動方向に基づき、検出された光源反射光を基点とし、補完する光源反射光の相対位置を判定し、光源反射光を1つ補完して2つの光源反射光が検出されたとする反射光補完ステップ、
    前記反射光補完ステップにより補完された光源反射光と検出された光源反射光、眼球と検出したカメラ手段の間の距離範囲の制約条件、予め算出した前記角膜曲率半径(R)および前記距離(K)に基づいて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出する第3の光軸算出ステップ。
  8. 前記反射光補完ステップは、
    各々の光源手段による各々の光源反射光を識別した識別結果に基づき、
    又は、
    目の輪郭形状における検出された1つの光源反射光の位置に基づき、
    又は、
    眼球を左右に傾けた際の瞳孔の移動方向に基づき、
    検出された光源反射光を基点とする補完する光源反射光の相対的位置を判定することを特徴とする請求項に記載の視線計測方法。
  9. 前記パラメタ取得ステップは、それぞれの観測者の左右の眼球の角膜曲率半径(R)、角膜曲率中心と瞳孔中心との距離(K)、および前記2つの光源反射光の相対位置関係について、事前にキャリブレーションを行い取得することを特徴とする請求項又はに記載の視線計測方法。
  10. 下記1)〜4)の場合に分けて角膜曲率中心(R)を算出し、
    下記5)と6)の場合に分けて瞳孔中心を算出し、
    下記1〜4)の場合の何れかと下記5)と6)の何れかを組合せて、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を算出し、角膜曲率中心位置と瞳孔中心位置を結ぶ軸である光軸を算出することを特徴とする請求項の何れかの視線計測方法:
    1)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合、
    2)2つのカメラ手段には各々1つの光源反射光が検出される場合、
    3)一方のカメラ手段には1つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には光源反射光が検出されない場合、
    4)一方のカメラ手段には2つの光源反射光が検出され、他方のカメラ手段には1つ又は2つの光源反射光が検出される場合、
    5)2つのカメラ手段に瞳孔が検出される場合、
    6)一方のカメラ手段にのみ瞳孔が検出される場合。
  11. 請求項10の何れかの視線計測方法の各ステップを、コンピュータに実行させるための視線計測プログラム。
  12. 請求項1〜の何れかの視線計測装置が搭載された乗り物。
  13. 請求項11の視線計測プログラムを実行するコンピュータが搭載された乗り物。
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