JP6947675B2 - 天井空調照明ユニット及び天井空調照明システム - Google Patents

天井空調照明ユニット及び天井空調照明システム Download PDF

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Description

本発明は天井空調照明ユニットと天井空調照明システムに関する。
近年、オフィス空間などの快適性を向上させる手段のひとつとして放射空調が注目されている。放射空調は暖気や冷気を吹き出し口から直接吹き出す従来の空調システムと異なり、天井や壁等に設置した膜部材や面部材等からの放射熱(輻射熱)を利用する。このため、空間全体を均一な温度に保ちやすく、また、冷気あるいは暖気の局所的な流れが発生しにくいため、快適性が向上する。
特許文献1には放射空調を用いた天井空調ユニットが開示されている。空調機から供給された冷気または暖気は天井空調ユニットの内部空間に供給される。内部空間は天井空調ユニットの下面を形成する膜部材によって外部から仕切られている。冷気または暖気が内部空間に供給されることにより、膜部材を介した輻射による冷暖房が行われる。特許文献1には天井空調ユニットが照明機器を備えることも開示されている。
特開2014−134301号公報
特許文献1では照明機器がどのように配置されるか開示されていないが、放射空調システムと照明機器を組み合わせた天井空調照明ユニットにおいては、光源は膜部材の上方に設置することが考えられる。この場合、膜部材は光源からの光を透過させる光透過膜とする必要がある。一方、光源は通常下向き、すなわち光軸が鉛直方向下方を向くように設置されるため、光は直接光透過膜に当り、光透過膜を通過する。この際、均一な明るさを実現するためには光透過膜で光を十分に拡散させることが必要であり、そのためには光源と光透過膜との間にある程度の間隔が必要となる。換言すれば、均一な明るさを実現するためには天井空調照明ユニットの高さの増加が必要となる。しかし、天井空調照明ユニットの高さの増加は、天井空調照明ユニットの重量及びコストの増加、冷気または暖気が供給される内部空間の拡大による空調負荷の増加、室内空間の実質的な高さの減少などを引き起こす可能性がある。
本発明は、均一な明るさを得ることができ且つ高さを抑えることが可能な、放射空調方式の天井空調照明ユニットを提供することを目的とする。
本発明の天井空調照明ユニットは、空気が導入される内部空間を備えた、天井に取り付けられる空気導入ユニットと、内部空間において空気導入ユニットの側壁に取り付けられた光源と、を有している。空気導入ユニットの下面は光透過膜で形成されている。
内部空間に導入された空気によって光透過膜の温度が調整され、所定の温度に調整された光透過膜からの輻射熱により放射空調が実現される。また、光源が空気導入ユニットの側壁に取り付けられ、空気導入ユニットの下面が光透過膜で形成されているため、光源から出射した光は空気導入ユニットの内部空間で反射を繰り返した後に光透過膜に入射し、光透過膜で拡散される。従って、本発明によれば、均一な明るさを得ることができ且つ高さを抑えることが可能な、放射空調方式の天井空調照明ユニットを提供することができる。
第1の実施形態に係る天井空調照明システムの平面図(見上図)である。 一つのグループの天井空調照明ユニットを示す図である。 一つの天井空調照明ユニットを示す図である。 天井空調照明ユニットの部分断面図である。 第2の実施形態に係る天井空調照明ユニットを示す図である。 第3の実施形態に係る天井空調照明システムの平面図(見上図)である。 図6に示す天井空調照明ユニットを示す図である。 図6に示す天井空調照明ユニットの斜視図である。 図6に示す天井空調照明システムの変形例の平面図(見上図)である。 第4の実施形態に係る天井空調照明システムの断面図である。
図面を参照して、本発明の天井空調照明システム1と天井空調照明ユニット2のいくつかの実施形態を説明する。以下の説明及び図面において、X方向とY方向は互いに直交する水平方向を意味し、Z方向は鉛直方向を意味する。Y方向は専用給気ダクト5aが延びる方向であり、X方向はY方向と直交する方向である。また、各図において実線矢印は空気の流れを、破線矢印は光路を概念的に示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る天井空調照明システム1の平面図(見上図)である。天井空調照明システム1は天井100(図2参照)に取り付けられた複数の天井空調照明ユニット2を備えている。各天井空調照明ユニット2はZ方向にみて矩形の平面形状を有し、これらの天井空調照明ユニット2は互いに隙間を介して格子状に配列されている。それぞれの天井空調照明ユニット2の平面寸法は一例では1.5m×1.5m程度の正方形で、天井100の大きさに応じて適切な数の天井空調照明ユニット2を組み合わせることができる。すべての天井空調照明ユニット2を同じ間隔で配置することもできるが、本実施形態では2行2列の天井空調照明ユニット2を一つのグループ3として、グループ3同士の間隔G1をグループ3内の天井空調照明ユニット2同士の間隔G2より大きくしている。これによって隣接するグループ3間の隙間に、非常用照明、火災報知機、スピーカ等の天井設置物4を配置することができる。天井空調照明ユニット2の平面形状は正方形に限定されず、例えば長方形、台形、平行四辺形、三角形、六角形などの任意の多角形でもよく、あるいは円形、楕円形などの任意の曲線形状でもよい。天井空調照明ユニット2の配置方法は少なくとも間隙G1、好ましくはさらに間隔G2が確保される限り限定されないが、できるだけ規則的に配置することが好ましい。例えば六角形である場合、複数の天井空調照明ユニット2は蜂の巣状に配置することができる。
天井空調照明ユニット2と天井100との間には給気ダクト5が設けられている。給気ダクト5は空気供給手段6に接続されている。空気供給手段6は、暖気及び冷気を供給する空調機7と、その下流に位置する送風機8と、送風機8の下流に位置するフィルタ9と、を有している。給気ダクト5は専用給気ダクト5aと共通給気ダクト5bとに区分されている。専用給気ダクト5aは個々の天井空調照明ユニット2毎に設けられ、個々の天井空調照明ユニット2の空気導入口12c(図2参照)に接続されている。専用給気ダクト5aはY方向に延びている。共通給気ダクト5bは個々の専用給気ダクト5aを空気供給手段6に接続する。共通給気ダクト5bは専用給気ダクト5aの上方をX方向に延びる部分51と、X方向に延びる部分51を専用給気ダクト5aに接続し上下方向(Z方向)に延びる部分52(図2参照)と、からなっている。専用給気ダクト5aの共通給気ダクト5bとの接続部と反端側の端部はキャップ5dで閉じられている。
図2(a)は一つのグループ3の天井空調照明ユニット2の平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線からみた断面図、図2(c)は図2(a)のB−B線からみた断面図である。図3(a)は図2(b)のA部拡大図、図3(b)は図2(c)のB部拡大図である。図4は図3(a)のC部拡大図である。以下、個々の天井空調照明ユニット2の構成について説明する。
天井空調照明ユニット2は内部空間10が形成された空気導入ユニット11を有している。空気導入ユニット11は本体フレーム12と膜フレーム13とから構成されている。本体フレーム12は固定用部材14によって天井100に固定されている。
本体フレーム12は、天板12aと天板12aに固定された側壁12bとを備え、下側が開口したボックス形状のフレームである。側壁12bはコの字状のフランジ部材である。本体フレーム12は軽量化のため、アルミニウムの薄板で形成されている。天板12aには内部空間10に空気を導入する空気導入口12cが形成されている。空気導入口12cは本体フレーム12の上面、すなわち天板12aをY方向に横断するスリットである。空気導入口12cはメッシュ状のカバー15で覆われている。カバー15はY方向に細長い通気性のある繊維からなり、好ましくは本体フレーム12の内部空間10に面する内壁と同様の色合いで形成されている。空気導入口12cには専用給気ダクト5aが接続されている。専用給気ダクト5aの給気口5cは空気導入口12cに対応したスリット状の開口であり、空気はほぼ天井空調照明ユニット2のY方向の一端と他端の間の全区間から内部空間10に供給される。光源19からの光を反射させる照明反射板12dが空気導入口12cに沿って天板12aの下面に固定されている。図2(b)に示すように、天井設置物4は、隣接するグループ3の天井空調照明ユニット2の天板12a間に設置された支持板16に支持されている。これによって、天井設置物4が天井空調照明ユニット2に遮蔽されることを防止することができる。
膜フレーム13はアルミニウムからなる側壁13aと、側壁13aの下端に固定された光透過膜13bと、を有している。すなわち、空気導入ユニット11の下面は光透過膜13bで形成されている。光透過膜13bは不燃性の膜であり、ガラス繊維織物の基材に四フッ化エチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴムなどがコーティングされたものである。光透過膜13bは主に輻射による冷暖房を行うため通気性は不要であるが、通気性を与えて輻射だけでなく微風による冷暖房を行うようにしてもよい。また、光透過膜13bはほぼ水平に設けられているが、多少下側に撓ませ意匠性を高めてもよい。
膜フレーム13は側壁13aの上面に設けられた複数の固定具17によって本体フレーム12に取り付けられている。固定具17は側壁13aの上面に所定の間隔で離散的に設けられている。固定具17の種類は限定されないが、一例としていわゆるVばねを用いることができる。Vばねは針金を中央部で螺旋状に巻き、両側がV字状に開くように成形したものである。中央部の螺旋部が本体フレーム12に、両端が膜フレーム13に取り付けられ、螺旋部と両端の間の部分が膜フレーム13に設けられた受金具(図示せず)に通されている。通常はVばねの外側に開く弾性力によって、膜フレーム13が本体フレーム12に保持される。VばねをV字が狭くなるように変形させることで、Vばねを受金具から外し、膜フレーム13を本体フレーム12から取り外すことができる。本体フレーム12と膜フレーム13との間、すなわち空気導入ユニット11の側壁には、少なくとも固定具17が取り付けられた部位を除き、X方向及びY方向に延びるスリット状の間隙G3が形成され、膜フレーム13は間隙G3を介して本体フレーム12に取り付けられる。間隙G3は実質的に天井空調照明ユニット2の全周に沿って形成され、空気が内部空間10から室内に吹き出す空気吹き出し口18を形成する。
内部空間10には、本体フレーム12の側壁12bに複数の光源19が取り付けられている。光源19の種類は限定されないが、省エネルギー性能に優れたLEDを用いることが好ましい。複数の光源19は共通の支持具20に固定されてY方向に一列で配列している。光源19の光軸は側壁12bと直交する方向、すなわちX方向を向いているが、支持具20はそのY方向に延びる長軸20aを回転軸として回転することができる。これによって複数の光源19の光軸の向きを同時に調整することができる。複数の光源19をいくつかのグループに分け、各グループの光源19を専用の支持具20に固定してもよい。これによって、光源19の光軸の向きをグループごとに調整することができる。あるいは個々の光源19を専用の支持具20に固定し、光源19ごとに光軸を調整するようにしてもよい。
天井空調照明システム1の運転時(ここでは冷房の場合を例にとって説明する)には、空調機7で作られた冷気が送風機8とフィルタ9を通って共通給気ダクト5bに流入する。共通給気ダクト5bに流入した冷気は専用給気ダクト5a及び空気導入口12cを通って、個々の天井空調照明ユニット2の内部空間10に流入する。内部空間10に流入した冷気は光透過膜13bを冷却し、光透過膜13bによる輻射冷却が行われる。冷気の温度は人間の体温より低い温度に設定される。これによって、人間が放射によって失うエネルギーが発熱および吸収するエネルギーよりも大きくなり、所望の冷房効果が得られる。内部空間10の冷気は本体フレーム12と膜フレーム13との間の空気吹き出し口18から室内に吹き出され、この冷気の流れによっても室内が冷却される。上述の通り空気吹き出し口18は各天井空調照明ユニット2の4辺のほぼ全長に沿って形成されているため、冷気の流れは局所的な流れというよりはむしろ均一な流れである。また、冷気は天井空調照明システム1のほぼ全域から吹き出されるため、冷気の風速も非常に小さい。従って、冷気の流れによって快適性が阻害される可能性は小さい。室内に流入した冷気は必要に応じて室内の排気口(図示せず)から空調機7に戻して循環させてもよいし、室外に排出してもよい。
また、光源19が本体フレーム12の側壁12bに設置されているため、光源19から出射した光の多くは直接光透過膜13bに照射されず、本体フレーム12で反射を繰り返し、その後光透過膜13bに照射される。光の一部は膜フレーム13の側壁13aと光透過膜13bでも反射される。光の広がりの大きな光源19を選ぶことにより、光源19からの光が光透過膜13bに実質的に均一に照射されるが、反射を繰り返す間に光がさらに均一化され、光透過膜13bの表面における明暗のばらつきを抑えることができる。図示は省略するが、光源19をやや下向き(膜フレーム13側)にすることで、光透過膜13bの表面における明暗のばらつきをさらに抑えることができる。これに対し、光源19を本体フレーム12の側壁12bでなく天板12aに設置した場合、光源19の光軸が鉛直方向となるため、光の多くは内部空間10で反射することなく直接光透過膜13bに照射される。この結果、光透過膜13bの表面における明暗のばらつきが生じやすい。明暗のばらつきは局所的な照度の低下を招くとともに点灯時の意匠性を阻害する。これを避けるには光源19と光透過膜13bとの間の距離を大きくすることが考えられる。しかし、それによって内部空間10が大きくなるため、空調負荷が増大しエネルギーの節約が困難となる。また、本体フレーム12の高さが増加するため、本体フレーム12のコストが増加する。本体フレーム12の重量の増加により、天井空調照明ユニット2が地震などによって万が一落下したときの被害が拡大する可能性もある。さらに、室内の実質的な高さが拡大し、快適性を阻害する要因となる。本実施形態の天井空調照明システム1ないし天井空調照明ユニット2は光源19を本体フレーム12の側壁12bに設置しているため、空気導入ユニット11の高さを抑えることが可能であり、このような課題に容易に対処できる。一例では、天井空調照明ユニット2の高さは15cm程度に収めることができる。
光透過膜13bは経年変化によって黄ばみ、当初の色温度を維持することが困難となる場合がある。しかし、光源19として色温度が調整可能なLEDなどを採用することで、当初の色温度を維持することが容易である。光源19の光軸を調整することで光透過膜13bの黄ばみを目立ちにくくすることもできる。
本実施形態では本体フレーム12の空気導入口12cと専用給気ダクト5aの給気口5cはスリット状の開口であるため、光透過膜13bを通してこれらの影が見えることがある。すなわち、空気導入口12cに侵入した光は専用給気ダクト5aの給気口5cから専用給気ダクト5aの内部に入り、一部の光しか内部空間10に戻らないため、光透過膜13bの一部が周りより暗く見えることがある。換言すれば、光透過膜13bの一部に筋状の暗部が見えることがある。本実施形態では、専用給気ダクト5aの内部に入る光の一部が空気導入口12cを覆うメッシュ状のカバー15で反射されるため、筋状の暗部が見えにくい。カバー15自体も本体フレーム12の内部空間10に面する内壁と同様の色合いで形成されているため、一層暗部が目立たなくなる。
さらに、給気ダクト5の空気導入口12cと対向する区間の内面を鏡面にすることもできる。このような給気ダクト5として、外光を導入するために用いられる光ダクトを利用することができる。また、図3に示すように、専用給気ダクト5aの空気導入口12cと対向する区間にダクト内光源21を設けてもよい。専用給気ダクト5aの内部に入って失われる光を補償する程度の光量の光源21を設けることで、光透過膜13bの筋状の暗部を目立たなくすることができる。
(第2の実施形態)
図5を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。説明を省略した構成、効果等については第1の実施形態と同様である。図5は本発明の第2の実施形態に係る天井空調照明ユニット2を示す図である。図5(a)は図2(a)と同様、一つのグループ3の天井空調照明ユニット2の平面図を示している。図5(b),(c)は天井空調照明ユニット2の端部を示す、図5(a)のB−B線に沿った断面図である。
本体フレーム12と膜フレーム13との間の間隙(空気吹き出し口18)からは埃や虫が侵入することがある。運転中は空気吹き出し口18から冷気が吹き出しており、給気に含まれる塵埃もフィルタ9で除去されるため、このような現象は生じにくいが、天井空調照明システム1の停止時には埃や虫の侵入が生じやすい。本実施形態では、膜フレーム13の側壁13aに開閉可能な蓋部材22が設けられている。蓋部材22は通常はばね(図示せず)の付勢力で閉じられているが、図5(b)に示すように外から押すことで付勢力に抗して内部空間10に押し込まれるようにされている。図5(c)に示すように、バキュームダクト23で蓋部材22を押し込むことでバキュームダクト23を内部空間10に接続することができる。バキュームダクト23を定期的に内部空間10に接続し、内部空間10を室内に対して負圧とすることで、内部空間10に滞留した埃や虫の死骸を吸引して除去することができる。蓋部材22はできるだけ内部空間10に均等に設置することが好ましく、本実施形態では本体フレーム12の空気導入口12cの延びる方向(Y方向)における両側の側壁13aに、かつ空気導入口12cのX方向における両側に合計4つの蓋部材22が設けられている。
さらに、専用給気ダクト5aの共通給気ダクト5bとの境界部の近傍にはダンパ24が設けられている。ダンパ24は専用給気ダクト5aの入口付近に設けられる。例えば、図5(a)の左上の天井空調照明ユニット2の清掃を行うときは、この天井空調照明ユニット2に繋がる共通給気ダクト5bから分岐する他の天井空調照明ユニット2のダンパ24をすべて閉じ、この天井空調照明ユニット2のダンパ24だけを開く。これによって、他の天井空調照明ユニット2への空気流が遮断され、共通給気ダクト5bを流れる空気の全量がこの天井空調照明ユニット2に流入する。従って、空調機7の風量を高めなくても、この天井空調照明ユニット2に供給される空気の流量を効率的に高めることができる。空気の流量が不足するときは空調機7の風量を高めることもできる。天井空調照明ユニット2に供給される風量を高めることで内部空間10の空気を攪拌し、それによって舞い上がった埃や虫の死骸をバキュームダクト23で吸引することで、埃や虫の死骸を効率的に除去することができる。
(第3の実施形態)
図6〜8を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。説明を省略した構成、効果等については第1の実施形態と同様である。図6は本発明の第3の実施形態に係る天井空調照明システム1の平面図(見上図)である。図7(a)は一つの天井空調照明ユニット2の平面図、図7(b)は図7(a)のA−A線からみた断面図、図7(c)は図7(a)のB−B線からみた断面図である。図8は天井空調照明ユニット2の斜め上方からみた斜視図であり、天井100と固定用部材14の図示は省略している。本実施形態では天井空調照明ユニット2のグループ3は設けられておらず、X方向に延びる一列の天井空調照明ユニット2に対して一つの共通給気ダクト5bが設けられている。共通給気ダクト5bからは各天井空調照明ユニット2に空気を供給する専用給気ダクト5aが分岐している。また、本実施形態では第1の実施形態と異なり、専用給気ダクト5aと共通給気ダクト5bが同一の水平位置に設けられている。従って、ダクトの設置高さが抑制され、室内の実質的な高さを確保することが容易である。天井空調照明ユニット2間の間隔G1は第1の実施形態における天井空調照明ユニット2のグループ3間の間隔と同じであるが、天井設置物4の配置が不要なところは天井空調照明ユニット2間の間隔を縮めることができる。
図9は本実施形態の変形例を示す図6と同様の図である。本実施形態では専用給気ダクト5aが省略されている。図示は省略するが、空気導入口12cはX方向に配置され、これに伴い、空気導入口12cと連通する給気口5cは共通給気ダクト5bに設けられている。本実施形態は専用給気ダクト5aが不要になるため、ダクト構造の簡略化が可能となる。
(第4の実施形態)
図10を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。説明を省略した構成、効果等については第1の実施形態と同様である。図10は第4の実施形態に係る天井空調照明システムの図3と同様の断面図である。本実施形態では専用給気ダクト105aは空気導入ユニット2の内部に設けられている。専用給気ダクト105aは下方に向かってX方向の幅が減少する半円形の断面形状を有している。専用給気ダクト105aは表面に空気の吹き出し口25を備える。吹き出し口25は専用給気ダクト105aの長軸と平行な断面において複数の角度位置に設けられている。図示は省略するが、吹き出し口25は専用給気ダクト105aの長軸に沿っても、一定の間隔で設けられている。共通給気ダクトは専用給気ダクト105aの上部、すなわち本体フレーム12の天板12aの上方に設けてもよいし、専用給気ダクト105aと同一の水平位置に設けてもよい。後者の場合、ダクトの必要設置高さを事実上ゼロにすることができる。更に、図9に示すような平面配置にすると、共通給気ダクトの大半を省略することもでき、この場合もダクトの必要設置高さを事実上ゼロにすることができる。
本実施形態においても、光源19をやや下向き(膜フレーム13側)にすることで、光透過膜13bの表面における明暗のばらつきをさらに抑えることができる。専用給気ダクト105aの内面を鏡面にしてもよい。これによって、吹き出し口25から専用給気ダクト105aの内部に進入した光を専用給気ダクト105aの外部に反射させ、専用給気ダクト105aを目立たせにくくすることができる。専用給気ダクト105aの外面を本体フレーム12の天板12aや側壁12bと同様の材料で形成し、光を反射、拡散させることもできる。また、専用給気ダクト105aの外面を白色または空気導入ユニット11の内部空間10に面する面(すなわち、本体フレーム12の天板12aや側壁12bの内部空間10に面する内面)と同様の色または同色とすることもできる。これらの方法によっても、専用給気ダクト105aを目立たせにくくすることもできる。専用給気ダクト105aは金属等の剛性の高い材料で作成することもできるが、ポリエステル布などの可撓性のある材料で形成された所謂ソックダクト(ソックスダクト)を専用給気ダクト105aとして用いることもできる。
1 天井空調照明システム
2 天井空調照明ユニット
5 給気ダクト
5a,105a 専用給気ダクト
5b 共通給気ダクト
10 内部空間
11 空気導入ユニット
12 本体フレーム
12a 天板
12b 側壁
12c 空気導入口
13 膜フレーム
13a 側壁
13b 光透過膜
15 カバー
17 固定具
18 空気吹き出し口
19 光源
21 ダクト内光源
22 蓋部材
23 バキュームダクト
24 ダンパ
25 吹き出し口
100 天井
G3 間隙

Claims (13)

  1. 空気が導入される内部空間を備えた、天井に取り付けられる空気導入ユニットと、前記内部空間において前記空気導入ユニットの側壁に取り付けられた光源と、を有し、前記空気導入ユニットの下面は光透過膜で形成されている、天井空調照明ユニット。
  2. 前記空気導入ユニットは、前記光源を備えた本体フレームと、前記光透過膜を備えた膜フレームと、を有し、前記膜フレームは、空気吹き出し口を形成する間隙を介して前記本体フレームに取り付けられる、請求項1に記載の天井空調照明ユニット。
  3. 前記膜フレームは当該膜フレームの上面に離散的に設けられた複数の固定具によって前記本体フレームに取り付けられている、請求項2に記載の天井空調照明ユニット。
  4. 前記膜フレームの側壁に、バキュームダクトを接続可能で且つ開閉可能な蓋部材が設けられている、請求項2または3に記載の天井空調照明ユニット。
  5. 複数の前記光源が前記本体フレームの側壁に取り付けられ、前記複数の光源の光軸の向きが調整可能である、請求項2から4のいずれか1項に記載の天井空調照明ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の天井空調照明ユニットを複数個備え、
    複数の前記天井空調照明ユニットが互いに隙間を介して規則的に配列されている、天井空調照明システム。
  7. 前記空気導入ユニットの外部に設けられた給気ダクトを有し、前記給気ダクトは前記空気導入ユニットの上面を横断するスリット状の空気導入口を介して、前記内部空間に接続されている、請求項6に記載の天井空調照明システム。
  8. 前記空気導入口を覆うメッシュ状のカバーを有している、請求項7に記載の天井空調照明システム。
  9. 前記空気導入ユニットの内部に設けられ、表面に空気の吹き出し口を備える給気ダクトを有する、請求項6に記載の天井空調照明システム。
  10. 前記給気ダクトは下方に向かって幅が減少する半円形の断面形状を有している、請求項9に記載の天井空調照明システム。
  11. 前記給気ダクトの外面が白色、または前記空気導入ユニットの前記内部空間に面する面と同様の色とされている、請求項9または10に記載の天井空調照明システム。
  12. 前記給気ダクトの前記内部空間と対向する区間の内面は鏡面とされている、請求項7から11のいずれか1項に記載の天井空調照明システム。
  13. 前記給気ダクトの内部の前記内部空間と対向する区間にダクト内光源が設けられている、請求項7から12のいずれか1項に記載の天井空調照明システム。
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