JP6945212B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
多くの電子商取引(EC:Electronic Commerce)では、登録会員に推奨商品を紹介することがなされている。例えば、購入履歴からその会員の嗜好を推定し、推定した嗜好に整合する商品を特定し、その商品に関連するバナー等の広告をその会員のスマートフォン(Smartphone)等の携帯情報端末に表示されることがなされている。しかしながら、購入履歴に基づく嗜好推定は、購入対象となる物品等があることが前提となるため嗜好対象としてカバーできる範囲は限定的であり、嗜好範囲を狭小化させてしまう恐れがある。
一方、ソーシャルネットワーキングサービスを利用するユーザは増加傾向にあり、ユーザは、自分が行った場所、自分の日常的な出来事、自分が使用した商品の紹介などを写真とともに投稿し、また、日常の思いをテキストで投稿することができる。このようにして、ソーシャルネットワーキングサービス上には日々多くのコンテンツが投稿されており、これらコンテンツは公序良俗などの一定の制約はあるものの、実質的には限定されておらず、その種類は多種多様である。ユーザは、投稿されたコンテンツを閲覧したり、投稿されたコンテンツに対してコメントをすることができる。このような、投稿コンテンツに対するユーザのアクションには、その時のユーザの興味、嗜好が自然と含まれることが多く、ソーシャルネットワーキングサービスを介したユーザの嗜好情報を収集することが望まれている。
少なくとも画像(写真(静止画)、一連の静止画から構成される動画を含む)とテキストとのうち一方を含むコンテンツが投稿されるインターネットサービスを利用するユーザの嗜好情報を収集することができる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
本実施形態に係る情報処理装置は、SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、ユーザのアクティビティログを受信する手段と、前記アクティビティログから前記ユーザがコメントをしたコンテンツを投稿した投稿ユーザのアカウントを選択する手段と、前記投稿ユーザのアカウントに基づいて、前記サーバから前記投稿ユーザが投稿したコンテンツのデータと、前記コンテンツに対して前記ユーザが投稿したコメントのデータを受信する受信手段と、前記コンテンツに含まれる投稿画像を解析して前記投稿画像内のオブジェクト又は前記オブジェクトの種類を前記ユーザの嗜好対象として識別する識別手段と、前記ユーザのコメントに基づいて、前記嗜好対象に対する前記ユーザの嗜好傾向を推定する推定手段とを具備する。
図1は、本実施形態に係る嗜好情報収集処理装置(情報処理装置)を含む全体構成図である。 図2は、本実施形態に係る情報処理装置の構成図である。 図3は、図1の情報端末に表示されるSNSサービスの画面の一例を示す図である。 図4は、図1の情報処理装置による嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、図4の嗜好解析処理(ステップS16、S17)の手順を示すフローチャートである。 図6は、図1の情報処理装置の機能ブロック図である。 図7は、図6の画像解析部を構成する複数の識別器の階層を示す図である。 図8は、図6の嗜好傾向解析部で嗜好極性解析に用いるテーブルの一例を示す図である。 図9は、図6の嗜好傾向解析部で嗜好程度解析に用いるテーブルの一例を示す図である。 図10は、図1の情報処理装置によるアクティビティログが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、図1の情報処理装置によるコメント者リストが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、図1の情報処理装置による共感意思表明者リストが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、図1の情報処理装置による閲覧者リストが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、図1の情報処理装置によるフォローアカウントリストが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、図1の情報処理装置によるフォロワーアカウントリストが起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、図1の情報処理装置によるコメント(メンションあり)が起点となる嗜好情報収集処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、人と人とのつながりを促進・サポートするコミュニティ型のサービスとしてソーシャルネットワーキングサービス(以下「SNS」という)、インターネットなどのネットワークを介して商品やサービスをウェブサイトで販売するサービスを展開するEC(electronic commerce、電子商取引)サービス、YouTube(登録商標)等の動画投稿閲覧サービス等の、少なくとも画像(写真(静止画)、一連の静止画から構成される動画を含む)とテキストとのうち一方を含むコンテンツが投稿されるインターネットサービスに関連する。ここでは「フェイスブック(登録商標)」、「ツイッター(登録商標)」、「インスタグラム(登録商標)」を代表例とするSNSサービスを例に説明する。これらSNSサービスは、投稿者は、自分のプロフィールや趣味、日常の出来事、関心のある出来事等に関する画像、動画等を自身のコメントと共に投稿するとともに、閲覧者は投稿者が投稿したコンテンツに対してコメントを投稿することができるコミュニティ性の高いインターネット上のサービスである。
なお、SNSサービスを利用するユーザのうち、コンテンツを投稿するユーザを特に「投稿者」といい、それを閲覧するユーザを「閲覧者」として両者を区別するものとする。さらに、閲覧者のうち、コメントを投稿した閲覧者をコメント者、共感意思を表明した閲覧者を共感意思表明者とする場合もある。コメントとしても投稿者が投稿したコメントを「投稿者コメント」、投稿者のコンテンツに対して閲覧者が投稿したコメントを「閲覧者コメント」と称して両者を区別する。
本実施形態に係る情報処理装置の1つの特徴は、SNSサービス上で投稿者が投稿したコンテンツを閲覧する閲覧者の嗜好対象を、投稿者が投稿したコンテンツに基づいて推定することにある。また、その嗜好対象に対する閲覧者の嗜好傾向(嗜好極性、嗜好程度)を閲覧者のアクションに基づいて推定することにある。ここでの「アクション」は、SNSサービス上での閲覧者の行動を示し、例えば、「コンテンツを閲覧する」、「コンテンツに対して共感意思を表明する」、「コンテンツに対してコメントを投稿する」、「特定のアカウントをフォローする」などが挙げられる。「共感意思を表明する」とは、「フェイスブック(登録商標)」、「ツイッター(登録商標)」、「インスタグラム(登録商標)」では「“いいね!”をつける」、「“いいね!”を投稿する」とも呼ばれる。
上記の特徴により、SNSサービス上で自らは積極的に情報を発信しないためにこれまで嗜好情報の収集が難しかった閲覧者の嗜好情報を収集することができる。このように収集した嗜好情報は、購入履歴から嗜好情報を取得する手法に比べて、過度な主観や誤差振動の少ない、より自然で信頼性の高い情報として非常に有用である。
なお、上記の特徴は、投稿者が投稿したコンテンツから投稿者の嗜好対象を特定し、特定した嗜好対象に対する嗜好極性や嗜好程度を、その画像に付帯する投稿者のコメントから推定し、それらを統合することにより投稿者の嗜好情報を生成することと明確に区別される。
図1に示すように本実施形態における情報処理装置2は、公衆通信回線網8(インターネット回線)に接続される。インターネット回線8にはSNSサーバ1、SNSサービスを利用するユーザが使用するPC、スマートフォン、PHS、PDA、タブレット端末などの情報端末3〜7が接続される。ここでは、コンテンツ投稿者であるユーザAの情報端末をユーザ端末3、ユーザAのコンテンツに対して共感意思を表明するとともにコメントを投稿したユーザBの情報端末をユーザ端末4、特定の企業DをフォローするユーザCの情報端末をユーザ端末5、特定の企業Dの情報端末をユーザ端末6、ユーザAがメンションしたユーザEの情報端末をユーザ端末6として、本実施形態の説明で登場する人物を整理する。
図2に示すように、情報処理装置2は、例えばコンピュータにより実現されるもので、プロセッサ21、RAM22、ROM23、記憶装置24、入力コントローラ25、ビデオコントローラ26及び通信装置27を有する。
プロセッサ21は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びGPU(Graphics Processing Unit)により構成することができる。RAM22は、プロセッサ21の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ROM23には、プロセッサ21により実行されるBIOS(Basic Input Output System)、オペレーティングシステムプログラム(OS)及び各種プログラムで処理される各種ファイル、各種データ等が記憶される。記憶装置24には、嗜好情報収集処理プログラム及び嗜好情報収集処理プログラムにより収集されたSNSサービスを利用するユーザのプロフィール情報が記憶されている。プロフィール情報には、ユーザの年齢、性別及び嗜好情報が含まれる。嗜好情報には、ユーザの嗜好対象、嗜好対象に対する嗜好傾向(嗜好極性及び嗜好程度)が含まれる。
入力コントローラ25は、キーボード、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイス等の入力デバイス28からの入力を制御する。ビデオコントローラ26は、プロセッサの制御のもとで、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ29の表示を制御する。通信装置27は、インターネット回線8を介して外部のSNSサーバ1との通信を制御する。本実施形態に係る情報処理装置2は、通信装置27を介してSNSサーバ1から各種情報をダウンロードすることができる。
ユーザは自己の情報端末を介してSNSサーバ1と通信することで、SNSサーバ1が提供するSNSサービスを受けることができる。例えば、ユーザA(投稿者)は情報端末を介してSNSサーバ1に対してコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)をアップロードすることができる。ユーザB(閲覧者)は情報端末を介してSNSサーバ1にアップロードされた投稿者のコンテンツを閲覧することができる。
図3に示すように、ユーザB(閲覧者)の情報端末には、ユーザA(投稿者)のコンテンツの閲覧画面が表示される。閲覧画面には、ユーザAが投稿したコンテンツ数、ユーザAがフォローしているアカウント数(フォロー数)、ユーザAをフォローしているアカウント数(フォロワ数)などのユーザAの基本情報が表示される。また、閲覧画面には、ユーザAの投稿コンテンツと、投稿コンテンツに対するコメント欄と、ユーザAの投稿コンテンツに対してユーザBがコメントを投稿するための投稿ボタンと、ユーザAの投稿コンテンツに対してユーザBが共感意思を表明するための表明ボタンとが表示される。ユーザBは投稿コンテンツに対するコメントを入力し、投稿ボタンを押すことで、その投稿コンテンツに対する閲覧者コメントをSNSサーバ1にアップロードすることができる。同様にして、ユーザBは表明ボタンを押すことで、その投稿コンテンツに対するユーザBの共感意思を表明することができる。ユーザA(投稿者)及びユーザB(閲覧者)は、コメント入力時にアカウントを指定することで、そのアカウントのユーザに対するコメントを投稿することができる。ここでは、コメント入力時にアカウントを指定することを「メンション」という。
(嗜好情報収集処理1)
図4は、本実施形態に係る情報処理装置2による嗜好情報収集処理の動作手順を示しいている。図4に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザAが投稿したコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)をダウンロードする(ステップS11)。SNSサーバ1から、ユーザAの投稿コンテンツに対してコメントをしたアカウントのリスト(コメント者リスト)をダウンロードする(ステップS12)。コメント者リストから任意ユーザ、例えばユーザBのアカウントを選択する(ステップS13)。記憶装置24から、ユーザBに関するプロフィール情報を読み出す(ステップS14)。情報処理装置2は、SNSサーバ1からユーザAの投稿コンテンツに対するユーザBの閲覧者コメントをダウンロードする(ステップS15)。SNSサーバ1からダウンロードしたユーザAの投稿コンテンツとユーザBの閲覧者コメントとに対して嗜好解析処理を実行する(詳細は後述する)。それにより、ユーザAの投稿コンテンツからユーザBの嗜好対象を推定し(ステップS16)、ユーザBの閲覧者コメントから嗜好対象に対する嗜好傾向(嗜好極性、嗜好程度)を推定する(ステップS17)。ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好傾向を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS18)。コメント者リストにリストアップされている他のコメント者それぞれに対してステップS14〜ステップS18の処理を実行し、他のコメント者の嗜好情報を収集する(ステップS19)。
なお、ステップS14において、記憶装置24にユーザBのプロフィール情報が記憶されていない、つまりユーザBが新規ユーザである場合、情報処理装置2は、SNSサーバ1からユーザBのプロフィール情報をダウンロードする。
また、ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好傾向は以下のように嗜好情報として統合される。すなわち、ステップS18において、ステップS16で推定された嗜好対象がユーザBの嗜好情報に登録されていないとき、情報処理装置2は、ステップS16で推定された嗜好対象を新規に登録する。ステップS16で推定された嗜好対象がユーザBの嗜好情報に既に登録されているとき、情報処理装置2は、嗜好対象に対する嗜好傾向を更新する。上記の嗜好傾向の更新処理では、例えば、ユーザBの嗜好対象「猫」、嗜好極性「ポジティブ」、嗜好程度「10」が既に登録されており、ステップS16で推定された嗜好対象が「猫」、ステップS17で推定された嗜好極性が「ポジティブ」、嗜好程度が「15」であれば、情報処理装置2は、ユーザBの嗜好対象「猫」に対する嗜好傾向を、嗜好極性「ポジティブ」、嗜好程度「25」に更新する。同様の嗜好対象に関するコンテンツに対して何度もコメントを投稿しているユーザは、その嗜好対象に対して非常に興味があるものと推定できる。上記のように、累積的に嗜好傾向を更新することにより、ユーザのコメントの回数を嗜好傾向に反映させることができる。それにより、「知り合いの投稿だったからたまたまコメントしただけ」などのユーザの嗜好に反する情報(ノイズ)の影響を抑えることができ、嗜好情報の精度を向上させることができる。また、ユーザBの嗜好対象に対する嗜好傾向の移り変わりを捉えることができる。
ユーザがそれまで好意的だった「猫」を突然嫌いになるケースも想定される。このように、嗜好極性が反転するようなケースでは、嗜好対象に対するユーザの最新の嗜好傾向を反映するために、嗜好程度を減算するのではなく、その嗜好対象に対する嗜好傾向を反転するとともに嗜好程度をリセットするようにしてもよい。例えば、ユーザBの嗜好対象「猫」、嗜好極性「ポジティブ」、嗜好程度「10」が既に登録されており、ステップS16で推定された嗜好対象が「猫」、ステップS17で推定された嗜好極性が「ネガティブ」、嗜好程度が「5」であれば、情報処理装置2は、ユーザBの嗜好情報を、嗜好対象「猫」、嗜好極性「ネガティブ」、嗜好程度「5」に更新する。それにより、最新のユーザBの嗜好傾向を的確に捉えることができる。もちろん、ユーザはこれまで好意的だった「猫」を徐々に嫌いになるケースも想定される。このような場合では、嗜好程度を減算すべきである。例えば、ユーザBの嗜好対象「猫」、嗜好極性「ポジティブ」、嗜好程度「10」が既に登録されており、ステップS16で推定された嗜好対象が「猫」、ステップS17で推定された嗜好極性が「ネガティブ」、嗜好程度が「5」であれば、情報処理装置2は、ユーザBの嗜好情報を、嗜好対象「猫」、嗜好極性「ポジティブ」、嗜好程度「5」に更新する。なお、閲覧者コメントの投稿回数が嗜好情報に含まれてもよい。
以下、嗜好情報収集処理のステップS16、ステップS17において実行される嗜好解析処理について説明する。嗜好解析処理が実行されるまでに、情報処理装置2のセパレータ201により、SNSサーバ1からダウンロードしたユーザBの閲覧者コメントが言語解析部203に供給され、ユーザAの投稿コンテンツのうち投稿画像がオブジェクト抽出処理部207に供給されている。
嗜好解析処理が実行されると、言語解析部203は、ユーザBの閲覧者コメント(テキスト)をテキストマイニング処理にかけて、閲覧者コメントから名詞、形容詞、副詞を抽出する(S161)。なお、コメントに絵文字やスタンプ等の絵柄、記号、シンボルが含まれる場合、それらは予め決めた規則(テーブル)に従って形容詞として抽出する。閲覧者コメントから抽出された名詞はほとんどの場合、投稿画像内で閲覧者が注目しているオブジェクト又はオブジェクトの種類を示している。閲覧者コメントから抽出された名詞(それを表すコード)は画像選択部211及び画像解析部215に供給され、形容詞及び副詞(それを表すコード)は嗜好傾向解析部205に供給される。
オブジェクト抽出処理部207は、投稿画像からオブジェクト又はオブジェクトの種類を抽出し解析する(S162)。この処理は典型的には畳み込みニューラルネットワークが適用され、オブジェクトの種類(大分類)、オブジェクトの位置(フレーム内の区画)、オブジェクト領域の大きさ(フレームに対するオブジェクト領域のピクセル数の割合)が判断される。例えば図3の例では、画像内に3つのオブジェクトが含まれ、第1のオブジェクトとしては種類が「猫」であり、それが中央区画に位置し、サイズクラスが”大”である。同様に第2のオブジェクトは種類が「犬」であり、中央下区画に位置し、サイズクラスが”小”であり、第3のオブジェクトとしては種類が「猫」であり、それが左下区画に位置し、サイズクラスが”狭小”である。これらオブジェクト情報は部分画像切出部209に供給され、部分画像切出部209はオブジェクト情報に基づいて投稿画像(オリジナル)から、ここでは3つの部分画像を切り出す(S163)。切り出された部分画像は画像選択部211に供給される。
画像選択部211は、言語解析部203で解析された名詞として例えば「猫」と、オブジェクト情報の位置と大きさとに基づいて複数、ここでは3つのオブジェクトから一の注目オブジェクトを選択する(S164)。画像選択部211により選択された部分画像は前処理部213で前処理を受けた後、画像解析部215に供給される。前処理として典型的には、画像解析部215の画像解析結果の精度を安定化させるために解像度正規化処理、コントラスト正規化処理が例示されるが、勿論これら処理に限定されることは無い。
なお、オブジェクト抽出処理部207で抽出されたオブジェクトのうち2以上のオブジェクトが、言語解析部203で解析された名詞として特定されるオブジェクトの種類に一致するときには、その2以上のオブジェクトのうち、画像フレーム内の位置が中央又はそれに最も近いオブジェクトが注目オブジェクトとして選択される。さらに画像フレーム内の位置が中央に最も近いオブジェクトが複数存在するときには、最も大きい領域を占めるオブジェクトが注目オブジェクトとして選択される。
画像解析部215は、複数の識別器1乃至識別機nで構成される。複数の識別器は、典型的には畳み込みニューラルネットワークシステムにより構成される。畳み込みニューラルネットワークを作成する際の機械学習には、膨大な実際の教師画像を用意し学習を繰り返される。周知の通り、畳み込みニューラルネットワークは、2次元画像に対してフィルタによる畳み込みを行うことで、画像から特徴量を抽出する。畳み込みニューラルネットワークは、畳み込みとプーリングとを繰り返す多層ネットワークからなる。畳み込みニューラルネットワークにおいて畳み込み層を構成する識別に有効なフィルタの係数(重み)を、大量の学習用画像などの大量のデータを用いて学習させる。当該係数(重み)は、大量のデータを用いて、フィルタによる畳み込みと、一定領域の反応をまとめるプーリングとを繰り返すことで多様な変形に対する不変性を獲得する学習を行うことにより得られる。なお、畳み込みニューラルネットワークの識別性能は、畳み込み層を構成するフィルタに依存する。フィルタは、オブジェクトの種類ごとに用意される。
ここではオブジェクトの種類を図7に例示するように大分類の種類から中分類の種類、小分類の種類のごとく多階層化し、各階層の種類ごとに個々に識別器が用意されていて、各識別器はそれより下位分類上での種類を識別する。例えば識別器1が「動物」に関するものであれば、「犬」、「猫」など中分類の種類を識別し、識別器1が「猫」に関するものであれば、そりより下位分類の「ペルシャ」、「アメリカンショートヘア」など小分類の種類を識別する(S166)。
画像解析部215は、複数の識別器から、言語解析部203で解析された名詞として特定されるオブジェクトの種類に整合する識別器を用いて、画像選択部211により選択され、前処理部213で前処理された部分画像内のオブジェクトを識別する(S165)。例えば、言語解析部203で閲覧者コメントから「猫」が抽出されたとき、中分類の「猫」に関する識別器が選択され、選択された識別器は部分画像を解析して例えば「アメリカンショートヘア」を識別する。
嗜好傾向解析部205は、言語解析部203により閲覧者コメントから抽出された形容詞、副詞に基づいて(S171)、閲覧者の嗜好傾向(嗜好極性、嗜好程度)を推定する(S172)。嗜好傾向解析部205は、図8(a)、図8(b)に例示するように、多数の形容詞に対して嗜好極性(ポジティブ(プラス)/ネガティブ(マイナス))を判定するためのテーブルを世代ごと、さらに性別ごとに事前に作成して記憶しており、閲覧者の年齢、性別に従って選択したテーブルに言語解析部203で抽出した形容詞を照会することにより、閲覧者の主観的な嗜好極性を推定する。なお、嗜好対象に対してユーザが好意的である、興味がある、好みである場合に、その嗜好対象に対するユーザの嗜好極性が「ポジティブ(プラス)」であると推定され、嗜好対象に対してユーザが敵意的である、興味がない、好みではない場合に、その嗜好対象に対するユーザの嗜好極性が「ネガティブ(マイナス)」であると推定されるように、上記のテーブルは作成されている。
また、嗜好傾向解析部205は、図9に例示するように、多数の副詞に対して嗜好程度を判定するためのテーブルを事前に作成して記憶しており、言語解析部203で抽出した副詞を照会することにより、閲覧者自身の主観的な嗜好程度を推定する。これらテーブルには、形容詞だけではなく、絵文字やスタンプも掲載することが好ましい。テーブルは、随時追加、更新されるべきである。
画像解析部215で識別されたオブジェクトより下位階層の種類、嗜好傾向解析部205で解析された嗜好極性及び嗜好程度は、プロフィール統合処理部217において閲覧者のプロフィール情報に統合される。例えば投稿画像を解析することにより識別されたオブジェクトの種類が「アメリカンショートヘア」であり、嗜好解析結果として嗜好極性が「ポジティブ」、嗜好程度が「50」であれば、ユーザIDやユーザ氏名、年齢や性別等のプロフィール情報に嗜好情報としての”アメリカンショートヘア/ポジティブ/50”が関連付けられる。つまり当該ユーザ(閲覧者)は「アメリカンショートヘアが非常に強く好きである」との嗜好が認識され得る。
なお、嗜好解析処理において、投稿者の投稿画像から閲覧者の嗜好対象を推定しているが、投稿者が投稿したコンテンツに画像が含まれていない場合も想定される。投稿コンテンツに画像、動画が含まれていない場合であっても、情報処理装置2は、投稿者の投稿者コメントに対してテキストマイニング処理をかけて、投稿者コメントから抽出したオブジェクト又はオブジェクトの種類の名称を、閲覧者の嗜好対象として推定することができる。また、静止画ではなく動画が投稿される場合も想定される。このような場合であっても、情報処理装置2は、投稿動画から嗜好対象となるオブジェクトを抽出することができる。例えば、情報処理装置2のオブジェクト抽出処理部207は、動画を構成する一連の静止画のうち1つの静止画又は2以上の静止画からオブジェクトを抽出し解析する。
以上説明した本実施形態に係る情報処理装置2による嗜好情報収集処理によれば、SNSサービス上で自らは積極的に情報を発信しないためにこれまで嗜好情報の収集が難しかった利用者(閲覧者)の嗜好情報を収集することができる。これを実現するために、SNSサービス上で投稿者が投稿した投稿コンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)から閲覧者の嗜好対象を推定し、そのコンテンツに対する閲覧者コメントから閲覧者の嗜好傾向を推定することは、嗜好情報収集処理の1つの特徴である。また、投稿コンテンツから閲覧者の嗜好対象を推定するために、閲覧者コメントを利用することで、投稿コンテンツで閲覧者が注目しているオブジェクト(嗜好対象)を絞り込むことができるため、投稿者の投稿コンテンツから閲覧者の嗜好対象を推定する精度を向上させることができる。閲覧者コメントには、その時のユーザの興味、嗜好が自然に含まれていることが多く、閲覧者コメントを利用することで、より自然な信頼性の高い閲覧者の嗜好情報を収集することができる。
図4に示す嗜好情報収集処理は、投稿者の投稿コンテンツを起点として、その投稿コンテンツに対してコメントをしたコメント者の嗜好情報を収集するものであった。しかしながら、利用者のアクティビティログを起点として、その利用者の嗜好情報を収集することもできる。アクティビティログは、SNSサービス上の利用者のアクションを記録したものである。例えば、ユーザBのアクティビティログを分析することにより、ユーザBが閲覧したコンテンツ、ユーザBがコメントを投稿したコンテンツ、ユーザBが共感意思を表明したコンテンツを特定することができる。
(嗜好情報収集処理2)
図10は、本実施形態に係る情報処理装置2による嗜好情報収集処理の他の例の動作手順を示している。図10に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザBのアクティビティログをダウンロードする(ステップS21)。情報処理装置2は、記憶装置24から、ユーザBに関するプロフィール情報を読み出す(ステップS22)。アクティビティログからユーザBがコメントをしたコンテンツの投稿者であるユーザAのアカウントを選択し(ステップS23)、SNSサーバ1からユーザAの投稿コンテンツと、ユーザAの投稿コンテンツに対するユーザBの閲覧者コメントとをダウンロードする(ステップS24)。SNSサーバ1からダウンロードしたユーザAの投稿コンテンツとユーザBの閲覧者コメントとに対して嗜好解析処理を実行する。それにより、ユーザAの投稿コンテンツから嗜好対象を推定し(ステップS25)、ユーザBの閲覧者コメントから嗜好対象に対する嗜好傾向(嗜好極性、嗜好程度)を推定する(ステップS26)。ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好傾向を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS27)。アクティビティログに記録されているユーザBがコメントを投稿したコンテンツ及びそのコンテンツに対するユーザBの閲覧者コメントに対してステップS23〜ステップS27の処理を実行し、ユーザBの嗜好情報を収集する。図4に示す嗜好情報収集処理は、特定の投稿コンテンツに対して興味を持っているユーザの嗜好情報を収集するときに効率的であり、図10に示す嗜好情報収集処理は、特定のユーザの嗜好情報を収集するときに効率的である。
図4、図10に示した嗜好情報収集処理では、ユーザAの投稿コンテンツと、その投稿コンテンツに対するユーザBの閲覧者コメントとを用いて、ユーザBの嗜好情報を推定し、収集していた。上記の嗜好情報収集処理では、ユーザBの閲覧者コメントを活用することで、ユーザAの投稿コンテンツからユーザBの嗜好対象を推定する精度とその嗜好対象に対するユーザBの嗜好傾向を推定する精度とを向上され得る。しかしながら、嗜好傾向を解析するのに十分な単語が含まれていないような閲覧者コメントを投稿した利用者、投稿コンテンツに対して共感意思を表明した利用者、及び投稿コンテンツを閲覧しただけの利用者も、投稿コンテンツに対して一定の関心、嗜好があるものと考えるべきである。上記のような利用者の嗜好情報を、投稿コンテンツに対するアクションに基づいて推定することができる。
(嗜好情報収集処理3)
図11に示す嗜好情報収集処理は、コンテンツを起点として、そのコンテンツに対してコメントをしたコメント者の嗜好情報を収集するものである。図11に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザAが投稿したコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)をダウンロードする(ステップS31)。ユーザAの投稿画像から嗜好対象を推定する(ステップS32)。図11のステップS32の嗜好対象の推定処理は、既に説明した図4のステップS16(図5のステップS161〜ステップS165)と同様であるため省略する。ただし、図5のステップS161ではユーザBの閲覧者コメントに対して言語解析処理をかけていたが、図11のステップS32における嗜好対象の処理では、ユーザAの投稿者コメントに対して言語解析処理がかけられる。
情報処理装置2は、SNSサーバ1から、ユーザAが投稿したコンテンツに対してコメントをしたアカウントのリスト(コメント者リスト)をダウンロードする(ステップS33)。コメント者リストから任意アカウントのユーザBのアカウントを選択し(ステップS34)、選択したユーザBに関するプロフィール情報を記憶装置24から読み出す(ステップS35)。そして、ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好傾向を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS36)。コメント者リストにリストアップされているアカウントのユーザそれぞれに対してステップS34〜ステップS36の処理を実行し、コメント者の嗜好情報を収集する(ステップS37)。
(嗜好情報収集処理4)
図12に示す嗜好情報収集処理は、コンテンツを起点として、そのコンテンツに対して共感意思を表明した利用者(共感意思表明者)の嗜好情報を収集するものである。図12に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザAが投稿したコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)をダウンロードする(ステップS41)。ユーザAの投稿画像から嗜好対象を特定する(ステップS42)。情報処理装置2は、SNSサーバ1から、ユーザAが投稿したコンテンツに対して共感意思を表明したアカウントのリスト(共感意思表明者リスト)をダウンロードする(ステップS43)。共感意思表明者リストから任意アカウントのユーザBのアカウントを選択し(ステップS44)、選択したユーザBに関するプロフィール情報を記憶装置24から読み出す(ステップS45)。そして、ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好程度を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS46)。共感意思表明者リストにリストアップされているアカウントのユーザそれぞれに対してステップS44〜ステップS46の処理を実行し、共感意思表明者の嗜好情報を収集する(ステップS47)。
(嗜好情報収集処理5)
図13に示す嗜好情報収集処理は、コンテンツを起点として、そのコンテンツを閲覧しただけの閲覧者の嗜好情報を収集するものである。図13に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザAが投稿したコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)をダウンロードする(ステップS51)。ユーザAの投稿画像から嗜好対象を特定する(ステップS52)。情報処理装置2は、SNSサーバ1から、ユーザAが投稿したコンテンツを閲覧したアカウントのリスト(閲覧者リスト)をダウンロードする(ステップS53)。閲覧者リストから任意アカウントのユーザBのアカウントを選択し(ステップS54)、選択したユーザBに関するプロフィール情報を記憶装置24から読み出す(ステップS55)。そして、ユーザBのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好程度を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS56)。閲覧者リストにリストアップされているアカウントのユーザそれぞれに対してステップS54〜ステップS56の処理を実行し、閲覧者の嗜好情報を収集する(ステップS57)。
図11、図12、図13に示す嗜好情報収集処理は、嗜好情報を収集する対象となる利用者を選択するリストが異なるだけであり、基本的な処理は同様である。図11のステップS36、図12のステップS46、図13のステップS56において、嗜好傾向に含まれる嗜好極性は「ポジティブ」とする。これは、基本的には、嗜好対象に対して興味、嗜好があるからこそ、嗜好対象に関するコンテンツに対してユーザはコメントしたり、共感意思を表明したり、閲覧すると考えられるためである。
なお、典型的には、嗜好対象の抽出元であるユーザAの投稿コンテンツに対するユーザBのアクションの種類及びその組み合わせにより、嗜好対象に対するユーザBの嗜好程度の値は異なる値に設定されている。例えば、投稿コンテンツに対してコメントを投稿したユーザは、投稿コンテンツを閲覧しただけのユーザに比べて、その投稿コンテンツに興味が強いと考えられる。同様に、投稿コンテンツに対して共感意思を表明したユーザは、投稿コンテンツを閲覧しただけのユーザに比べてその投稿コンテンツに興味が強く、投稿コンテンツに対してコメントを投稿したユーザに比べてその投稿コンテンツに興味が弱いと考えられる。また、投稿コンテンツに対してコメントを投稿し、且つ共感意思を表明したユーザは、投稿コンテンツに対してコメントを投稿しただけのユーザに比べて、その投稿コンテンツに興味が強いと考えられる。
例えば、図11に示すように、ユーザBが投稿コンテンツを閲覧しコメントをした場合、嗜好対象に対するユーザBの嗜好程度を「9」とする。図12に示すように、ユーザBが投稿コンテンツを閲覧し共感意思を表明した場合、嗜好対象に対するユーザBの嗜好程度を「5」とする。図13に示すように、ユーザBが投稿コンテンツを閲覧しただけである場合、嗜好対象に対するユーザBの嗜好程度を「1」とする。ユーザBが投稿コンテンツを閲覧し、共感意思を表明し、さらにコメントをした場合、嗜好対象に対するユーザBの嗜好程度を「20」とする。
なお、ユーザAの投稿コンテンツに対するユーザBのアクションの種類及びそれらの組み合わせにより変動する嗜好程度の値は、ユーザAがユーザBのフォロー対象か否かに応じて変動させてもよい。例えば、ユーザBがフォローしていないユーザAの投稿コンテンツに対してユーザBがアクションを起こすということは、ユーザBはその投稿コンテンツに対して非常に興味があると推定することができる。したがって、ユーザAがユーザBのフォロー対象でないときの嗜好程度の値は、ユーザAがユーザBのフォロー対象であるときの嗜好程度の値よりも高く設定される。それにより、「知り合いの投稿だからコメントしただけ」などのユーザの嗜好に反する情報(ノイズ)の影響を抑えることができる。
また、ユーザAの投稿コンテンツに対するユーザBのアクションの種類及びそれらの組み合わせの回数を、ユーザAの投稿コンテンツから抽出された嗜好対象に対する嗜好程度としてもよい。この場合、嗜好対象それぞれに対してコメント数、共感意思表明数、閲覧数などのアクション回数が関連付けられる。
(嗜好情報収集処理6)
ここまで説明した嗜好情報収集処理では、投稿コンテンツに対する利用者の何らかのアクションに基づいて、その利用者の嗜好情報を収集していた。しかしながら、利用者が既にフォローしている先のアカウントのプロフィール情報に基づいて、その利用者の嗜好情報を収集することもできる。
図14に示す嗜好情報収集処理は、利用者(ユーザC)のフォロー先のアカウントのプロフィール情報に基づいて、その利用者(ユーザC)の嗜好情報を収集するものである。図14に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザCのフォロー先のアカウントのリスト(フォローアカウントリスト)をダウンロードし(ステップS61)、ユーザCに関するプロフィール情報を記憶装置24から読み出す(ステップS62)。フォローアカウントリストから任意アカウントの企業Dの公式アカウントを選択し(ステップS63)、選択した企業Dに関するプロフィール情報をSNSサーバ1からダウンロードする(ステップS64)。企業Dのプロフィール情報から、企業名、商品名、ブランド名、スポーツ種類名、チーム名、アーティスト名、グループ名、キャラクタ名などの嗜好対象を特定する(ステップS65)。そして、ユーザCのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好程度を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS66)。このとき、嗜好極性は「ポジティブ」とする。フォローアカウントリストにリストアップされている他の企業の公式アカウントそれぞれに対してステップS63〜ステップS66の処理を実行し、ユーザCの嗜好情報を収集する(ステップS67)。
ユーザCは興味、嗜好があるから企業Dをフォローしていると考えるのが自然である。図14に示す嗜好情報収集処理によれば、ユーザCのフォロー先の企業D又は企業Dが扱う商品等からユーザCの嗜好対象を推定し、ユーザCの嗜好情報に登録することにより、信頼性の高い嗜好情報を収集することができる。
(嗜好情報収集処理7)
図14に示す嗜好情報収集処理は、ユーザCを起点として、ユーザCのフォロー先の企業Dのプロフィール情報を用いてユーザCの嗜好情報を収集していた。しかしながら、企業Dを起点として、企業Dのプロフィール情報を用いて企業DのフォロワーであるユーザCの嗜好情報を収集するようにしてもよい。
図15に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントの企業Dのプロフィール情報と、企業Dのフォロワーのアカウントのリスト(フォロワーアカウントリスト)をダウンロードする(ステップS71)。フォロワーアカウントリストから任意アカウントのユーザCのアカウントを選択し(ステップS72)、選択したユーザCに関するプロフィール情報を記憶装置24から読み出す(ステップS73)。企業Dのプロフィール情報から、企業名、商品名、ブランド名、スポーツ種類名、チーム名、アーティスト名、グループ名、キャラクタ名などの嗜好対象を特定する(ステップS74)。そして、ユーザCのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好程度を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS75)。フォロワーアカウントリストにリストアップされている他のユーザそれぞれに対してステップS72〜ステップS75の処理を実行し、企業Dのフォロワーの嗜好情報を収集する(ステップS76)。
なお、情報処理装置2は、投稿画像に対する投稿者コメント及び閲覧者コメントにおいてメンションがなされている、つまり特定のアカウントが指定されている場合(図3参照)、その指定されたアカウントのユーザの嗜好情報を収集することができる。図17に示すように、情報処理装置2は、SNSサーバ1から、任意アカウントのユーザAが投稿したコンテンツ(投稿画像、投稿者コメント)とそのコンテンツに対する閲覧者コメントとをダウンロードする(ステップS71)。投稿者コメント及び閲覧者コメントにメンションがなされている場合(ステップS72;Ys)、メンションにより指定されたユーザEのアカウントを特定し(ステップS73)、記憶装置24からユーザEに関するプロフィール情報を読み出す(ステップS74)。情報処理装置2は、ユーザAの投稿画像から嗜好対象を特定する(ステップS75)。そして、ユーザEのプロフィール情報に嗜好対象、その嗜好対象に対する嗜好程度を嗜好情報として統合し、記憶装置24に記憶する(ステップS76)。投稿者コメント及び閲覧者コメントにメンション先が指定されているアカウントのユーザそれぞれに対してステップS73〜ステップS76の処理を実行し、メンション先のユーザの嗜好情報を収集する(ステップS77)。
ユーザAは、投稿コンテンツをユーザEに見てもらいたいと思ってユーザEをメンションする訳であるから、少なくともユーザEをメンションしたユーザAから見て、ユーザEは投稿コンテンツに対して一定の興味、嗜好を有すると判断されたものと考えるのが自然である。つまり、図17に示す嗜好情報収集処理によれば、メンションにより指定されたユーザの客観的な嗜好情報を収集することができる。記憶装置24には、図17に示す嗜好情報収集処理により収集される閲覧者の客観的な嗜好情報と、図4、図10−図15で示す嗜好情報収集処理により収集される閲覧者の主観的な嗜好情報とが各別に記憶されるようにしてもよいし、統合して記憶されるようにしてもよい。
なお、図4、図10に示す嗜好情報収集処理により投稿者の投稿コンテンツと閲覧者の閲覧者コメントとを用いて収集された閲覧者の嗜好情報は、図11−図16に示す嗜好情報収集処理により投稿者の投稿コンテンツと、それに対する閲覧者のアクションとに基づいて収集された閲覧者の嗜好情報に比べて信頼性が高いといえる。したがって、図4、図10に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好情報と、図11−図16に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好情報とは、各別に記憶される。しかし、これは、図4、図10に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好情報と、図11−図16に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好情報とを統合することを否定するものではなく、嗜好程度の値付け、重み付けの設定により、統合することもできる。例えば、図4、図10に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好程度は、図11−図16に示す嗜好情報収集処理により収集された閲覧者の嗜好程度よりも高くなるように設定される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…SNSサーバ、2…情報処理装置、3−7…情報端末、21…プロセッサ、22…RAM、23…ROM、24…記憶装置、25…入力コントローラ、26…ビデオコントローラ、27…通信装置、201…セパレータ、203…言語解析部、205…嗜好傾向解析部、207…オブジェクト抽出処理部、209…部分画像切出部、211…画像選択部、213…前処理部、215…画像解析部、217…プロフィール統合処理部。

Claims (10)

  1. SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、ユーザのアクティビティログを受信する手段と、
    前記アクティビティログから前記ユーザがコメントをしたコンテンツを投稿した投稿ユーザのアカウントを選択する手段と、
    前記投稿ユーザのアカウントに基づいて、前記サーバから前記投稿ユーザが投稿したコンテンツのデータと、前記コンテンツに対して前記ユーザが投稿したコメントのデータを受信する受信手段と、
    前記コンテンツに含まれる投稿画像を解析して前記投稿画像内のオブジェクト又は前記オブジェクトの種類を前記ユーザの嗜好対象として識別する識別手段と、
    記ユーザのコメントに基づいて、前記嗜好対象に対する前記ユーザの嗜好傾向を推定する推定手段と、
    を具備する情報処理装置。
  2. 前記ユーザの嗜好情報を記憶する記憶手段と、
    前記嗜好対象が前記ユーザ嗜好情報として前記記憶手段に登録されていないとき、前記嗜好対象を前記ユーザ嗜好情報として前記記憶手段に新規に登録し、前記嗜好対象が前記ユーザ嗜好情報として前記記憶手段に既に登録されているとき、前記嗜好対象に対する前記ユーザの嗜好傾向を更新する嗜好情報登録手段と、
    をさらに具備する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記推定手段は、前記ユーザのコメントを言語処理して抽出された形容詞に基づいて前記ユーザの前記嗜好対象に対する嗜好極性を推定し、前記ユーザのコメントを言語処理して抽出された副詞に基づいて前記ユーザ前記嗜好対象に対する嗜好程度を推定する、請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記受信手段は、前記ユーザの年齢及び性別を含むプロフィール情報を前記サーバから受信し、
    前記推定手段は、前記ユーザの年齢及び性別を参照して、前記ユーザの嗜好傾向を推定する、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記識別手段は、前記ユーザのコメントを言語処理して抽出された名詞に基づいて、前記オブジェクトに関する種類を多階層に分類して各階層の種類から、より下位の種類を識別するために、複数の階層ごと及び複数の種類に対して個々に用意された複数の識別器から特定の識別機を選択し、前記選択された識別器を用いて、前記投稿画像から前記オブジェクト又は前記オブジェクトの種類を識別する、請求項1記載の情報処理装置。
  6. SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、ユーザのアクティビティログを受信する手段と、
    前記アクティビティログから前記ユーザが共感意思を表明したコンテンツの投稿ユーザのアカウントを選択する手段と、
    前記投稿ユーザのアカウントに基づいて、前記サーバから前記投稿ユーザが投稿したコンテンツのデータを受信する受信手段と、
    前記コンテンツに含まれる投稿画像を解析して前記投稿画像内のオブジェクト又は前記オブジェクトの種類を前記ユーザの嗜好対象として識別する識別手段と、
    を具備する情報処理装置。
  7. SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、ユーザがフォローするアカウントのフォローアカウントリストを受信する受信手段と、
    前記フォローアカウントリストから公式アカウントを選択する手段と、
    前記サーバから前記公式アカウントのプロフィール情報を受信する手段と、
    前記プロフィール情報に含まれる企業名、商品名、ブランド名、スポーツ種類名、チーム名、アーティスト名、グループ名又はキャラクタ名を嗜好対象として特定する特定手段と、
    を具備する情報処理装置。
  8. SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、公式アカウントのフォロワーアカウントリストを受信する受信手段と、
    前記公式アカウントのプロフィール情報を受信する手段と、
    前記プロフィール情報に含まれる企業名、商品名、ブランド名、スポーツ種類名、チーム名、アーティスト名、グループ名又はキャラクタ名を前記フォロワーアカウントリスト上のユーザ各々嗜好対象として特定する特定手段と、
    を具備する情報処理装置。
  9. SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、投稿ユーザが投稿した投稿画像及びコメントを含むコンテンツのデータを受信する受信手段と、
    前記投稿ユーザが前記コメントに指定したアカウントを抽出する手段と、
    前記投稿画像を解析して前記投稿画像内のオブジェクト又は前記オブジェクトの種類を前記アカウントのユーザの嗜好対象として識別する識別手段と、
    を具備する情報処理装置。
  10. コンピュータを、
    SNSサービス、ECサービス又は動画投稿閲覧サービスを提供するサーバから、ユーザのアクティビティログを受信する手段と、
    前記アクティビティログから前記ユーザがコメントをしたコンテンツを投稿した投稿ユーザのアカウントを選択する手段と、
    前記投稿ユーザのアカウントに基づいて、前記サーバから前記投稿ユーザが投稿したコンテンツのデータと、前記コンテンツに対して前記ユーザが投稿したコメントのデータを受信する受信手段と、
    前記コンテンツに含まれる投稿画像を解析して前記投稿画像内のオブジェクト又は前記オブジェクトの種類を前記ユーザの嗜好対象として識別する識別手段と、
    記ユーザのコメントに基づいて、前記嗜好対象に対する前記ユーザの嗜好傾向を推定する推定手段として機能させるためのプログラム。
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