JP6940252B2 - 撮像光学レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、光学レンズ分野に関し、特にスマートフォン、デジタルカメラなどの携帯端末装置と、モニタ、PCレンズなどの撮像装置とに適用される撮像光学レンズに関する。
近年、スマートフォンの登場に伴い、小型化の撮像レンズに対する需要がますます高まっているが、撮像レンズの感光素子は、一般的に、感光結合素子(Charge Coupled Device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体素子(Complementary Metal−Oxide Semiconductor Sensor、CMOS Sensor)の2種類のみに大別される。また、半導体製造プロセスの技術の進歩により、感光素子の画素サイズが縮小可能であるとともに、現在の電子製品は、優れた機能および軽量化・薄型化・小型化の外観を発展の傾向とする。そのため、良好な結像品質を有する小型化の撮像レンズは、現在の市場において既に主流となっている。
優れた結像品質を得るために、携帯電話のカメラに搭載された従来のレンズは、3枚式、4枚式、5枚式ひいては6枚式のレンズ構成を用いることが多い。また、技術の発展及びユーザの多様化のニーズの増加に伴い、感光素子の画素面積が縮小しつつあり且つ結像品質に対するシステムからの要求が高くなってきている場合には、7枚式のレンズ構成が徐々にレンズの設計に現れている。よく見られる7枚式のレンズは、比較的に良好な光学性能を有するが、その屈折力、レンズ間隔及びレンズ形状の設置に依然として不合理性がある程度存在するため、レンズ構造は、良好な光学性能を有しつつ、大口径、極薄化、広角化の設計要求を満たすことができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能を有するとともに、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満たす撮像光学レンズを提供することを目的とする。
上記技術問題を解決するために、本発明の実施形態は、撮像光学レンズを提供する。前記撮像光学レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、負の屈折力を有する第7レンズとによって構成され、
前記第1レンズの焦点距離をf1、前記撮像光学レンズ全体の焦点距離をf、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの軸上厚みをd7としたときに、以下の条件式(1)〜(3)を満たす。
0.85≦f1/f≦1.00 (1)
1.50≦f3/f2≦5.00 (2)
3.00≦R7/d7≦7.00 (3)
好ましくは、前記第2レンズの物体側面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側面の曲率半径をR4としたときに、以下の条件式(4)を満たす。
0.35≦(R3+R4)/(R3−R4)≦2.60 (4)
好ましくは、前記第3レンズの像側面から前記第4レンズの物体側面までの軸上距離をd6、前記第3レンズの軸上厚みをd5としたときに、以下の条件式(5)を満たす。
0.85≦d6/d5≦1.50 (5)
好ましくは、前記第1レンズの物体側面の曲率半径をR1、前記第1レンズの像側面の曲率半径をR2、前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(6)〜(7)を満たす。
−1.86≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.56 (6)
0.05≦d1/TTL≦0.17 (7)
好ましくは、前記第2レンズの軸上厚みをd3、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(8)〜(9)を満たす。
−4.71≦f2/f≦−1.06 (8)
0.02≦d3/TTL≦0.08 (9)
好ましくは、前記第3レンズの物体側面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(10)〜(12)を満たす。
−15.81≦f3/f≦−2.44 (10)
4.07≦(R5+R6)/(R5−R6)≦23.24 (11)
0.02≦d5/TTL≦0.06 (12)
好ましくは、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(13)〜(15)を満たす。
0.57≦f4/f≦2.80 (13)
−1.27≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−0.34 (14)
0.07≦d7/TTL≦0.29 (15)
好ましくは、前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第5レンズの物体側面の曲率半径をR9、前記第5レンズの像側面の曲率半径をR10、前記第5レンズの軸上厚みをd9、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(16)〜(18)を満たす。
−5.85≦f5/f≦−1.50 (16)
−14.35≦(R9+R10)/(R9−R10)≦−3.34 (17)
0.02≦d9/TTL≦0.08 (18)
好ましくは、前記第6レンズの焦点距離をf6、前記第6レンズの物体側面の曲率半径をR11、前記第6レンズの像側面の曲率半径をR12、前記第6レンズの軸上厚みをd11、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(19)〜(21)を満たす。
0.69≦f6/f≦2.66 (19)
−5.87≦(R11+R12)/(R11−R12)≦−1.68 (20)
0.04≦d11/TTL≦0.13 (21)
好ましくは、前記第7レンズの焦点距離をf7、前記第7レンズの物体側面の曲率半径をR13、前記第7レンズの像側面の曲率半径をR14、前記第7レンズの軸上厚みをd13、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(22)〜(24)を満たす。
−2.08≦f7/f≦−0.65 (22)
0.74≦(R13+R14)/(R13−R14)≦2.65 (23)
0.05≦d13/TTL≦0.14 (24)
本発明は、下記の有利な作用効果を有する。本発明に係る撮像光学レンズは、良好な光学特性を有しつつ、大口径、広角化および極薄化の特性を持ち、特に高画素用のCCD、CMOSなどの撮像素子により構成された携帯電話の撮像レンズユニットとWEB撮像レンズに適用することができる。
本発明の実施例における技術案が明瞭に説明されるように、以下では、実施例の記述に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、下記の図面が単に本発明の幾つかの実施例に係り、当業者にとって、進歩性に値する労働をせずにこれらの図面から他の図面を取得可能である。
第1実施形態に係る撮像光学レンズの構成を示す模式図である。 図1に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。 図1に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。 図1に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。 第2実施形態に係る撮像光学レンズの構成を示す模式図である。 図5に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。 図5に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。 図5に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。 第3実施形態に係る撮像光学レンズの構成を示す模式図である。 図9に示す撮像光学レンズの軸上色収差を示す模式図である。 図9に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す模式図である。 図9に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す模式図である。
本発明の目的、解決手段およびメリットがより明瞭になるように、以下では、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。本発明の各実施形態において本発明をより良好に理解するために多くの技術的詳細を述べることは、当業者に理解され得る。しかし、これらの技術的詳細および以下の各実施形態に基づく様々な変更および修正がなくても、本発明が保護請求する技術案も実現できる。
(第1実施形態)
図面を参照し、本発明は、撮像光学レンズ10を提供する。図1において、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10が示されており、当該撮像光学レンズ10は、7枚のレンズを備える。具体的に、前記撮像光学レンズ10は、物体側から像側にかけて、順次に絞りS1、正の屈折力を有する第1レンズL1、負の屈折力を有する第2レンズL2、負の屈折力を有する第3レンズL3、正の屈折力を有する第4レンズL4、負の屈折力を有する第5レンズL5、正の屈折力を有する第6レンズL6および負の屈折力を有する第7レンズL7からなる。第7レンズL7と像面Siとの間に光学フィルタ(filter)GFなどの光学素子が設けられてもよい。
本実施形態では、前記第1レンズL1の焦点距離をf1、前記撮像光学レンズ10全体の焦点距離をfとして定義すると、条件式0.85≦f1/f≦1.00を満たす。この条件式は、前記第1レンズL1の焦点距離と前記撮像光学レンズ全体の焦点距離との比を規定するものである。f1/fの範囲内では、光学システムの性能の向上に有利である。
前記第2レンズL2は、負の屈折力を有し、システムの収差の補正に有利であり、結像品質を向上させる。
前記第3レンズL3の焦点距離をf3、前記第2レンズL2の焦点距離をf2として定義すると、条件式1.50≦f3/f2≦5.00を満たす。f3/f2がこの条件式を満たすときに、前記第2レンズL2と前記第3レンズL3との屈折力を効果的に配分可能であり、光学システムの収差を補正して更に結像品質を向上させる。
前記第4レンズL4の物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズL4の軸上厚みをd7として定義すると、条件式3.00≦R7/d7≦7.00を満たす。R7/d7がこの条件式を満たすときに、光線がレンズを通った時の偏向度合いを緩和可能であり、収差を効果的に低減できる。
前記第2レンズL2の物体側面の曲率半径をR3、前記第2レンズL2の像側面の曲率半径をR4として定義すると、条件式0.35≦(R3+R4)/(R3−R4)≦2.60を満たす。この条件式は、前記第2レンズL2の形状を規定するものであり、レンズの成型に有利である。
前記第3レンズL3の像側面から前記第4レンズL4の物体側面までの軸上距離をd6、前記第3レンズL3の軸上厚みをd5として定義すると、条件式0.85≦d6/d5≦1.50を満たす。この条件式は、前記第3レンズL3および前記第4レンズL4の間の空気間隔距離と前記第3レンズL3のコア厚みと的比を規定するのもである。d6/d5の範囲内では、レンズの加工とレンズの組立とに有利である。
前記第1レンズL1の物体側面の曲率半径をR1、前記第1レンズL1の像側面の曲率半径をR2として定義すると、条件式−1.86≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.56を満たす。条件式の範囲内では、第1レンズL1の形状を合理的に規定可能であり、第1レンズL1によってシステムの球面収差を効果的に補正可能である。
前記撮像光学レンズ10の光学長をTTL、前記第1レンズL1の軸上厚みをd1として定義すると、条件式0.05≦d1/TTL≦0.17を満たす、条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第2レンズL2の焦点距離をf2として定義すると、条件式−4.71≦f2/f≦−1.06を満たす。前記第2レンズL2の負屈折力を合理的な範囲で規定することにより、光学システムの収差の補正に有利である。
前記第2レンズL2の軸上厚みをd3として定義すると、条件式0.02≦d3/TTL≦0.08を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第3レンズL3の焦点距離をf3として定義すると、条件式−15.81≦f3/f≦−2.44を満たす。屈折力の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
前記第3レンズL3の物体側面の曲率半径をR5、前記第3レンズL3の像側面の曲率半径をR6として定義すると、条件式4.07≦(R5+R6)/(R5−R6)≦23.24を満たす。条件式の範囲内では、第3レンズL3の形状を効果的に規定可能であり、第3レンズL3の成型に有利であると共に、第3レンズL3の表面の曲率が大きすぎることによる成型不良及び応力の生成を回避する。
前記第3レンズL3の軸上厚みをd5として定義すると、条件式0.02≦d5/TTL≦0.06を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第4レンズL4の焦点距離をf4として定義すると、条件式0.57≦f4/f≦2.80を満たす。屈折力の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
前記第4レンズL4の物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズL4の像側面の曲率半径をR8として定義すると、条件式−1.27≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−0.34を満たす。この条件式は、第4レンズL4の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、極薄化、広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
前記第4レンズL4の軸上厚みをd7として定義すると、条件式0.07≦d7/TTL≦0.29を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第5レンズL5の焦点距離をf5として定義すると、条件式−5.85≦f5/f≦−1.50を満たす。第5レンズL5に対する限定により、効果的に撮像レンズの光線角度を緩やかにさせ、公差感度の低減に有利である。
前記第5レンズL5の物体側面の曲率半径をR9、前記第5レンズL5の像側面の曲率半径をR10として定義すると、条件式−14.35≦(R9+R10)/(R9−R10)≦−3.34を満たす。この条件式は、第5レンズL5の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、レンズの極薄広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
前記第5レンズL5の軸上厚みをd9として定義すると、条件式0.02≦d9/TTL≦0.08を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第6レンズL6の焦点距離をf6として定義すると、条件式0.69≦f6/f≦2.66を満たす。条件式の範囲内では、屈折力の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
前記第6レンズL6の物体側面の曲率半径R11、前記第6レンズL6の像側面の曲率半径R12は、条件式−5.87≦(R11+R12)/(R11−R12)≦−1.68を満たす。この条件式は、第6レンズL6の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、極薄広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
前記第6レンズL6の軸上厚みd11は、条件式0.04≦d11/TTL≦0.13を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
前記第7レンズL7の焦点距離をf7として定義すると、条件式−2.08≦f7/f≦−0.65を満たす。条件式の範囲内では、屈折力の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
前記第7レンズL7の物体側面の曲率半径R13、前記第7レンズL7の像側面の曲率半径R14は、条件式0.74≦(R13+R14)/(R13−R14)≦2.65を満たす。この条件式は、第7レンズL7の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、極薄広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
前記第7レンズL7の軸上厚みd13は、条件式0.05≦d13/TTL≦0.14を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
上記関係を満たすときに、撮像光学レンズ10は、良好な光学性能を有しつつ、大口径、広角化、極薄化の設計要求を満たすことができる。当該撮像光学レンズ10の特性によれば、当該撮像光学レンズ10は、特に高画素用のCCD、CMOSなどの撮像素子により構成された携帯電話の撮像レンズユニットとWEB撮像レンズに適用することができる。
以下では、実施例を用いて本発明の撮像光学レンズ10を説明する。各実施例に記載された符号は、以下に示される。焦点距離、軸上距離、曲率半径、軸上厚み、変曲点位置、停留点位置の単位は、mmである。
TTLは、光学長(第1レンズL1の物体側面から像面Siまでの軸上距離)であり、単位がmmである。
好ましくは、高品質の結像需要が満足されるように、前記レンズの物体側面および/または像側面には、変曲点および/または停留点が更に設けられてもよい。具体的な実施可能技術案は、以下のようになる。
表1、表2は、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10の設計データを示す。
Figure 0006940252
ただし、各符号の意味は、以下のようになる。
S1:絞り
R:光学面の曲率半径、レンズの場合は中心曲率半径
R1:第1レンズL1の物体側面の曲率半径
R2:第1レンズL1の像側面の曲率半径
R3:第2レンズL2の物体側面の曲率半径
R4:第2レンズL2の像側面の曲率半径
R5:第3レンズL3の物体側面の曲率半径
R6:第3レンズL3の像側面の曲率半径
R7:第4レンズL4の物体側面の曲率半径
R8:第4レンズL4の像側面の曲率半径
R9:第5レンズL5の物体側面の曲率半径
R10:第5レンズL5の像側面の曲率半径
R11:第6レンズL6の物体側面の曲率半径
R12:第6レンズL6の像側面の曲率半径
R13:第7レンズL7の物体側面の曲率半径
R14:第7レンズL7の像側面の曲率半径
R15:光学フィルタGFの物体側面の曲率半径
R16:光学フィルタGFの像側面の曲率半径
d:レンズの軸上厚み、または、隣接するレンズ間の軸上距離
d0:絞りS1から第1レンズL1の物体側面までの軸上距離
d1:第1レンズL1の軸上厚み
d2:第1レンズL1の像側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離
d3:第2レンズL2の軸上厚み
d4:第2レンズL2の像側面から第3レンズL3の物体側面までの軸上距離
d5:第3レンズL3の軸上厚み
d6:第3レンズL3の像側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離
d7:第4レンズL4の軸上厚み
d8:第4レンズL4の像側面から第5レンズL5の物体側面までの軸上距離
d9:第5レンズL5の軸上厚み
d10:第5レンズL5の像側面から第6レンズL6の物体側面までの軸上距離
d11:第6レンズL6の軸上厚み
d12:第6レンズL6の像側面から第7レンズL7の物体側面までの軸上距離
d13:第7レンズL7の軸上厚み
d14:第7レンズL7の像側面から光学フィルタGFの物体側面までの軸上距離
d15:光学フィルタGFの軸上厚み
d16:光学フィルタGFの像側面から像面までの軸上距離
nd :d線の屈折率
nd1 :第1レンズL1のd線の屈折率
nd2 :第2レンズL2のd線の屈折率
nd3 :第3レンズL3のd線の屈折率
nd4 :第4レンズL4のd線の屈折率
nd5 :第5レンズL5のd線の屈折率
nd6:第6レンズL6のd線の屈折率
nd7:第7レンズL7のd線の屈折率
ndg : 光学フィルタGFのd線の屈折率
vd :アッベ数
v1:第1レンズL1のアッベ数
v2:第2レンズL2のアッベ数
v3:第3レンズL3のアッベ数
v4:第4レンズL4のアッベ数
v5:第5レンズL5のアッベ数
v6:第6レンズL6のアッベ数
v7:第7レンズL7のアッベ数
vg:光学フィルタGFのアッベ数
表2は、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10における各レンズの非球面データを示す。
Figure 0006940252
ただし、kは、円錐係数であり、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16、A18、A20は、非球面係数である。
IH:像高
y=(x/R)/[1+{1−(k+1)(x/R)}1/2]+A4x+A6x+A8x+A10x10+A12x12+A14x14+A16x16+A18x18+A20x20 (25)
各レンズ面の非球面は、説明の便宜上、上記条件式(25)に示す非球面を採用する。しかし、本発明は、当該条件式(25)に示す非球面多項式の形態に限定されるものではない。
表3、表4は、本発明の実施例の撮像光学レンズ10における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。ここで、P1R1、P1R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側面と像側面を示し、P2R1、P2R2は、それぞれ第2レンズL2の物体側面と像側面を示し、P3R1、P3R2は、それぞれ第3レンズL3の物体側面と像側面を示し、P4R1、P4R2は、それぞれ第4レンズL4の物体側面と像側面を示し、P5R1、P5R2は、それぞれ第5レンズL5の物体側面と像側面を示し、P6R1、P6R2は、それぞれ第6レンズL6の物体側面と像側面を示し、P7R1、P7R2は、それぞれ第7レンズL7の物体側面と像側面を示す。「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された変曲点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された停留点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。
Figure 0006940252
Figure 0006940252
図2、図3は、それぞれ波長436nm、486nm、546nm、588nmおよび656nmの光が第1実施形態の撮像光学レンズ10を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。図4は、波長546nmの光が第1実施形態の撮像光学レンズ10を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。図4の像面湾曲Sがサジタル方向の像面湾曲であり、Tがタンジェンシャル方向の像面湾曲である。
後の表13は、各実施形態1、2、3における各種の数値と条件式で規定されたパラメータに対応する値を示す。
表13に示すように、第1実施形態は、各条件式を満たす。
本実施形態では、前記撮像光学レンズ10の入射瞳径が2.560mm、全視野の像高が3.475mmであり、対角線方向の画角が77.60°であり、これにより、前記撮像光学レンズ10は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態と基本的に同様であり、符号の意味も第1実施形態と同じであり、当該第2実施形態の撮像光学レンズ20の構造形態を図5に示し、以下に相違点のみを挙げる。
表5、表6は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20の設計データを示す。
Figure 0006940252
表6は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20における各レンズの非球面データを示す。
Figure 0006940252
表7、表8は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。
Figure 0006940252
Figure 0006940252
図6、図7は、それぞれ波長436nm、486nm、546nm、588nmおよび656nmの光が第2実施形態の撮像光学レンズ20を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。図8は、波長546nmの光が第2実施形態の撮像光学レンズ20を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
表13に示すように、第2実施形態は、各条件式を満たす。
本実施形態では、前記撮像光学レンズの入射瞳径が2.560mm、全視野の像高が3.475mmであり、対角線方向の画角が77.60°であり、これにより、前記撮像光学レンズ20は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態と基本的に同様であり、符号の意味も第1実施形態と同じであり、当該第3実施形態の撮像光学レンズ30の構造形態を図9に示し、以下に相違点のみを挙げる。
表9、表10は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30の設計データを示す。
Figure 0006940252
表10は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30における各レンズの非球面データを示す。
Figure 0006940252
表11、表12は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。
Figure 0006940252
Figure 0006940252
図10、図11は、それぞれ波長436nm、486nm、546nm、588nmおよび656nmの光が第3実施形態の撮像光学レンズ30を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。図12は、波長546nmの光が第3実施形態の撮像光学レンズ30を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
下記の表13は、上記の条件式に応じて本実施形態において各条件式に対応する値を示している。明らかに、本実施形態の撮像光学レンズは、上記の条件式を満足する。
本実施形態では、前記撮像光学レンズの入射瞳径が2.560mm、全視野の像高が3.475mmであり、対角線方向の画角が77.60°であり、これにより、前記撮像光学レンズ30は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
Figure 0006940252
ただし、Fnoは、撮像光学レンズの絞り値(F値)である。
当業者であれば分かるように、上記各実施形態が本発明を実現するための具体的な実施形態であり、実際の応用において、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、形式及び細部に対して各種の変更を行うことができる。

Claims (10)

  1. 撮像光学レンズであって、
    物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、負の屈折力を有する第7レンズとによって構成され、
    前記第1レンズの焦点距離をf1、前記撮像光学レンズ全体の焦点距離をf、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの軸上厚みをd7としたときに、以下の条件式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする撮像光学レンズ。
    0.85≦f1/f≦1.00 (1)
    1.50≦f3/f2≦5.00 (2)
    3.00≦R7/d7≦7.00 (3)
  2. 前記第2レンズの物体側面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側面の曲率半径をR4としたときに、以下の条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    0.35≦(R3+R4)/(R3−R4)≦2.60 (4)
  3. 前記第3レンズの像側面から前記第4レンズの物体側面までの軸上距離をd6、前記第3レンズの軸上厚みをd5としたときに、以下の条件式(5)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    0.85≦d6/d5≦1.50 (5)
  4. 前記第1レンズの物体側面の曲率半径をR1、前記第1レンズの像側面の曲率半径をR2、前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(6)〜(7)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    −1.86≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−0.56 (6)
    0.05≦d1/TTL≦0.17 (7)
  5. 前記第2レンズの軸上厚みをd3、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(8)〜(9)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    −4.71≦f2/f≦−1.06 (8)
    0.02≦d3/TTL≦0.08 (9)
  6. 前記第3レンズの物体側面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(10)〜(12)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    −15.81≦f3/f≦−2.44 (10)
    4.07≦(R5+R6)/(R5−R6)≦23.24 (11)
    0.02≦d5/TTL≦0.06 (12)
  7. 前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(13)〜(15)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    0.57≦f4/f≦2.80 (13)
    −1.27≦(R7+R8)/(R7−R8)≦−0.34 (14)
    0.07≦d7/TTL≦0.29 (15)
  8. 前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第5レンズの物体側面の曲率半径をR9、前記第5レンズの像側面の曲率半径をR10、前記第5レンズの軸上厚みをd9、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(16)〜(18)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    −5.85≦f5/f≦−1.50 (16)
    −14.35≦(R9+R10)/(R9−R10)≦−3.34 (17)
    0.02≦d9/TTL≦0.08 (18)
  9. 前記第6レンズの焦点距離をf6、前記第6レンズの物体側面の曲率半径をR11、前記第6レンズの像側面の曲率半径をR12、前記第6レンズの軸上厚みをd11、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(19)〜(21)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    0.69≦f6/f≦2.66 (19)
    −5.87≦(R11+R12)/(R11−R12)≦−1.68 (20)
    0.04≦d11/TTL≦0.13 (21)
  10. 前記第7レンズの焦点距離をf7、前記第7レンズの物体側面の曲率半径をR13、前記第7レンズの像側面の曲率半径をR14、前記第7レンズの軸上厚みをd13、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(22)〜(24)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
    −2.08≦f7/f≦−0.65 (22)
    0.74≦(R13+R14)/(R13−R14)≦2.65 (23)
    0.05≦d13/TTL≦0.14 (24)
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