JP6939942B2 - プログラム、情報処理方法、および情報処理システム - Google Patents

プログラム、情報処理方法、および情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、プログラム、情報処理方法、および情報処理システムに関する。
金融機関等から顧客に対して、投資および融資に関するアドバイスおよび提案が行なわれている。資産運用および債務返済にかかるシミュレーションを提供することにより、これらのアドバイスおよび提案を支援するシミュレーション生成装置が提案されている(特許文献1)。
資産運用を行なうには、ある程度まとまった金額の資金が必要である。ユーザの日々の支払の端数金額を貯蓄金として振り替えることにより、所望の金融商品を購入する資金を効率的に形成する、端数資金振替蓄積システムが提案されている(特許文献2)。
特開2017−188111号公報 国際公開第2017/204310号
高齢者が、人生の終わりに向けて身の回りを整理する、いわゆる終活が注目されている。しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されたシステム等では、既にある程度の資産を保有する高齢者の終活の支援はできない。
一つの側面では、終活を支援するプログラム等を提供することを目的とする。
プログラムは、高齢者の身の回りの整理を行なう終活に関する情報を管理するアカウントに関連付けられた第1代理人による、前記アカウントの所有者による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第1ログイン要求と、前記第1代理人とは異なる第2代理人による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第2ログイン要求とのいずれか一方の選択を、ネットワークを介して取得し、前記第1ログイン要求の選択を取得した場合、前記アカウントの所有者に承認要求を送信し、前記第2ログイン要求の選択を取得した場合、前記第2代理人に前記承認要求を送信し、送信した前記承認要求に対する承認を受信した場合に、前記ネットワークを介して前記第1代理人によるログイン要求を承認する処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面では、終活を支援するプログラム等を提供できる。
終活システムの構成を示す説明図である。 終活システムの構成を示す説明図である。 代理人による通常ログインの手順を説明する説明図である。 有事ログインの手順を説明する説明図である。 高級ブランド品、宝飾品、絵画または骨董品等の、本人が保有する高級動産を競売事業者に売却する手順を説明する説明図である。 ユーザDBのレコードレイアウトを示す説明図である。 権限DBのレコードレイアウトを示す説明図である。 動産DBのレコードレイアウトを示す説明図である。 資産DBのレコードレイアウトを示す説明図である。 推移DBのレコードレイアウトを示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 依頼メールの例を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 操作受付のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 動産のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 鑑定依頼のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 売却のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 代理人情報のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 資産取得のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態2の競売サーバが表示する画面を示す説明図である。 実施の形態2の競売サーバが表示する画面を示す説明図である。 実施の形態2の情報処理装置が表示する画面を示す説明図である。 実施の形態2のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態3の終活システムの機能ブロック図である。 実施の形態4の終活システムの構成を示す説明図である。
[実施の形態1]
図1は、終活システム10の構成を示す説明図である。図1は、ユーザが終活システム10にログインする段階の構成を示す。終活システム10は、ネットワークを介して接続された第1情報処理装置201、第2情報処理装置202、第3情報処理装置203、第4情報処理装置204および終活サーバ30を備える。
第1情報処理装置201は、第1CPU(Central Processing Unit)211、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24、入力部25、表示部26、カメラ27およびバスを備える。第1CPU211は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。第1CPU211には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。第1CPU211は、バスを介して第1情報処理装置201を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、第1CPU211が行なう処理の途中で必要な情報および第1CPU211で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、第1CPU211に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部24は、第1情報処理装置201とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。入力部25は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスである。表示部26は、液晶表示パネルまたは有機EL(Electro-Luminescence)表示パネル等の表示パネルである。入力部25と表示部26とは積層されてタッチパネルを構成しても良い。
カメラ27は、静止画および動画を撮影して、補助記憶装置23に記憶させることができる。カメラ27は、第1情報処理装置201とは別体であり、ネットワークまたは記憶媒体を介して撮影した画像データを第1情報処理装置201に入力可能であっても良い。
第2情報処理装置202、第3情報処理装置203および第4情報処理装置204の構成は、第1情報処理装置201と同様であり、図示を省略する第2CPU212、第3CPU213および第4CPU214をそれぞれ有する。
なお、第1情報処理装置201から第4情報処理装置204は、終活システム10に含まれる多数の情報処理装置20(図2参照)の例示である。以後の説明において、第1情報処理装置201から第4情報処理装置204のいずれであるかを区別しない場合には、情報処理装置20およびCPU21(図2参照)と記載する。情報処理装置20は、パソコン、スマートフォンまたはタブレット等の汎用の情報処理装置である。
終活サーバ30は、終活CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34およびバスを備える。終活CPU31は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。終活CPU31には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。終活CPU31は、バスを介して終活サーバ30を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置32は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置32には、終活CPU31が行なう処理の途中で必要な情報および終活CPU31で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置33は、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは磁気テープ等の記憶装置である。補助記憶装置33には、ユーザDB(Database)41、権限DB42、資産DB43、推移DB44、動産DB45、終活CPU31に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。なお、ユーザDB41、権限DB42、資産DB43、推移DB44および動産DB45は、終活サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置等に保存されていても良い。
通信部34は、終活サーバ30とネットワークとの間の通信を行なうインターフェイスである。終活サーバ30は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。終活サーバ30は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
図2は、終活システム10の構成を示す説明図である。図2は、ユーザが終活システム10にログインした後の構成を示す。図2においては、第1情報処理装置201から第4情報処理装置204のいずれであるかを区別せず、情報処理装置20と記載する。終活システム10は、ネットワークを介して接続された情報処理装置20および終活サーバ30を含む。
終活システム10は、ネットワークを介してそれぞれ複数の金融機関サーバ15、配送サーバ17および競売サーバ50に接続されている。競売サーバ50は、競売事業者が管理するサーバである。ここで競売は複数の買い手が買取価格を提示し、最も高い価格を提示した買い手に商品を販売する販売方式を意味する。なお、競売事業者は、終活システム10を介して動産を買い取る事業者の一例である。動産を買い取る事業者は、たとえば質屋、または美術商等、競売以外の取引を主に行なう事業者でも良い。
競売サーバ50は、競売CPU51、主記憶装置52、補助記憶装置53、通信部54、入力部55、表示部56およびバスを備える。競売CPU51は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。競売CPU51には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。競売CPU51は、バスを介して競売サーバ50を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置52は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置52には、競売CPU51が行なう処理の途中で必要な情報および競売CPU51で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置53は、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは磁気テープ等の記憶装置である。補助記憶装置53には、競売CPU51に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部54は、競売サーバ50とネットワークとの間の通信を行なうインターフェイスである。入力部55は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスである。表示部56は、液晶表示パネルまたは有機EL表示パネル等の表示パネルである。競売サーバ50は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。競売サーバ50は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
金融機関サーバ15は、銀行および証券会社等の金融機関が管理するサーバであり、いわゆるネットバンキング等の処理を受け付ける。配送サーバ17は、配送事業者が管理するサーバであり、配送車量の手配を受け付ける。
金融機関サーバ15および配送サーバ17は、汎用のパソコン、またはサーバ等の情報処理装置である。金融機関サーバ15および配送サーバ17は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。金融機関サーバ15および配送サーバ17は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。金融機関サーバ15および配送サーバ17の構成の詳細については省略する。
図3は、第1代理人による通常ログインの手順を説明する説明図である。第1情報処理装置201は第1代理人である代理人Aが使用する情報処理装置20である。第2情報処理装置202は、終活アカウントの所有者本人が使用する情報処理装置20である。
本人は、スマートフォン等の情報機器を操作することが苦手な高齢者である。代理人Aは、たとえば本人の子供、孫、甥または姪等の近親者である。代理人Aは、弁護士、税理士、ケアマネージャ、または、コンサルタント等の専門家であっても良い。
代理人Aがアカウントにログインする手順を説明する。代理人Aによる操作に基づいて、第1CPU211は終活CPU31に通常ログイン要求を送信する。通常ログイン要求は、本実施の形態の第1ログイン要求の一例である。終活CPU31は、第2情報処理装置202にログイン可否の問合せを送信する。
第2情報処理装置202は、たとえばポップアップ画面により「代理人Aさんがあなたの終活アカウントを使用します。承認しますか?(承認する/承認しない)」と表示する。本人は、「承認する」または「承認しない」のボタンをタッチすることにより、承認の可否を入力する。本人による入力は、音声入力またはジェスチャー入力等、任意の入力方式により行なわれても良い。
第2CPU212は、本人の操作を取得して、終活CPU31に送信する。本人が承認した場合、終活CPU31はログイン許可を第1CPU211に送信する。以上により、代理人Aは所定の権限の範囲内で、本人の終活アカウントに関する操作を行なえる。
本人が承認しない場合、終活CPU31は代理人Aのログインを拒否する。したがって、たとえば本人と代理人Aとの関係が悪化した場合には、本人は代理人Aによる終活アカウントに関する操作を容易に拒否できる。
図4は、有事ログインの手順を説明する説明図である。有事ログインは、本人が認知症を発症した場合、意識不明になった場合、または、死亡した場合等、本人が自己の判断により代理人の行為を承認できない場合に使用される。有事ログインにおいては、第2代理人が本人の代わりに第1代理人のログインを承認する。
第3情報処理装置203は、第2代理人である代理人Bが使用する情報処理装置20である。第4情報処理装置204は、第2代理人である代理人Cが使用する情報処理装置20である。代理人Bおよび代理人Cは、代理人Aが有事ログインする場合に、本人に代わって承認を行なう承認者である。代理人Bおよび代理人Cは、あらかじめ指定されている。
代理人Aによる操作に基づいて、第1CPU211は終活CPU31に有事ログイン要求を送信する。終活CPU31は、第3CPU213および第4CPU214にログイン可否の問合せを送信する。有事ログイン要求は、本実施の形態の第2ログイン要求の一例である。
第3CPU213は、代理人Bの操作を取得して、終活CPU31に送信する。第4CPU214は、代理人Cの操作を取得して、終活CPU31に送信する。第3CPU213および第4CPU214の双方から承認を受信した場合、終活CPU31はログイン許可を第1CPU211に送信する。代理人Aは所定の権限の範囲内で、本人の終活アカウントに関する操作を行なえる。
以上により、本人が突然代理人のログインを承認できなくなった場合であっても、代理人Aは有事ログインにより本人のアカウントにログインできる。以上により、高齢者である本人の自己決定権を尊重しつつ、本人の状況が急変した場合にも対応できる終活システム10を実現できる。
なお図示を省略するがアカウントの所有者本人がログインする場合には、終活CPU31は本人のユーザIDおよびパスワードの認証により、ログインを許可する。本人は、有事ログインを行なわない。ただし、認知症等により本人が適切な判断を行なえないおそれがある場合には、本人がログインする際に、代理人の承認を得るようにしても良い。
図5は、高級ブランド品、宝飾品、絵画または骨董品等の、本人が保有する動産を競売事業者に売却する手順を説明する説明図である。後述するように、本人が保有する動産が動産DB45に記録されている。本人または代理人は、物品を指定して、売却指示を行なう。
終活CPU31は、複数の競売事業者に対して売却指示を受けた物品に関する情報を競売CPU51に送信する。それぞれの競売CPU51は、競売事業者の買取査定額を終活CPU31に送信する。終活CPU31は、どの競売事業者が最高額を提示したかを判定する。
終活CPU31は、最高額を提示した競売事業者に落札通知を送信する。落札通知を受信した競売事業者は、金融機関サーバ15を介してネットバンキングにより終活システム10が指定する口座への送金手続を行なう。金融機関サーバ15は、終活CPU31に入金通知を送信する。
終活CPU31は、配送サーバ17に物品の受取先と配達先を通知して、配送手配を行なう。配送サーバ17からの指示に基づき、配送車両が本人または代理人から物品を受け取り、競売業者に届ける。
終活CPU31は、競売事業者から受領した金額から、配送事業者に支払う発送費用および売却手数料を差し引いた金額について、金融機関サーバ15を介して本人または代理人が指定する口座への送金手続を行なう。金融機関サーバ15は、送金処理を行う。
以上により、本人または代理人は売却指示を行なうだけで、競売事業者との交渉等の手間を掛けずに、有利な価格で物品を売却できる。また、査定の段階では本人の個人情報を伏せておくことができる。終活システム10が介在することにより、競売事業者も安全に取引を行なえる。
図6は、ユーザDB41のレコードレイアウトを示す説明図である。ユーザDB41は、終活システム10を使用するアカウントのユーザID、アカウントにアクセスするユーザのユーザID、本人との関係、権限レベル、有事ログイン条件および個人情報を関連付けて記録するDBである。ユーザDB41は、アカウントIDフィールド、ユーザIDフィールド、関係フィールド、権限レベルフィールド、有事ログイン条件フィールドおよび個人情報フィールドを有する。個人情報フィールドは、氏名フィールド、所属フィールド、メールアドレスフィールド、電話番号フィールド、住所フィールド、生年月日フィールドおよび性別フィールドを有する。
アカウントIDフィールドには、終活システム10により資産管理等の終活を行なう本人に固有に付与されたユーザID(Identifier)が記録されている。ユーザIDフィールドには、本人のアカウントにアクセスするユーザのユーザIDが記録されている。関係フィールドには、本人との関係が記録されている。権限レベルフィールドには、アカウントを操作する権限のレベルが記録されている。なお、それぞれのレベルの内容は、後述の権限DB42に記録されている。
有事ログイン条件フィールドには、有事ログイン時の承認者のユーザIDが記録されている。たとえば、ユーザID「AAA」は本人であるため、有事ログインを行なわない。ユーザID「BBB」が有事ログインする場合には、ユーザID「CCC」およびユーザID「DDD」の承認が必要である。
ユーザID「FFF」が有事ログインする際には、レベル2以上のユーザ2名の承認が必要である。この場合、図4を使用して説明した有事ログインの手順において、終活CPU31は、ユーザID「BBB」、ユーザID「CCC」およびユーザID「DDD」の3名に問合せを送信する。終活CPU31は、このうちの2名からの承認を受信した場合に、ユーザID「FFF」のログインを許可する。
氏名フィールドには、氏名が記録されている。所属フィールドには、所属が記録されている。メールアドレスフィールドには、メールアドレスが記録されている。電話番号フィールドには、電話番号が記録されている。住所フィールドには、住所が記録されている。生年月日フィールドには、生年月日が記録されている。性別フィールドには、性別が記録されている。個人情報フィールドには、さらにSNS(Social Network Service)のアカウント等が記録されても良い。
ユーザDB41は、一つのアカウントにアクセスする一人のユーザについて、一つのレコードを有する。なお、図4および図6においては、有事ログイン時の承認者は2名であるが、承認者の数は3名以上または1名であっても良い。有事ログインするユーザによって、承認者の数が異なっていても良い。
図7は、権限DB42のレコードレイアウトを示す説明図である。権限DB42は、権限レベルと、許可される操作とを関連付けて記録するDBである。権限DB42は、権限レベルフィールド、本人情報フィールド、代理人情報フィールド、資産情報フィールド、履歴情報閲覧フィールドおよび競売品情報フィールドを有する。本人情報フィールド、代理人情報フィールドおよび資産情報フィールドは、それぞれ登録・変更フィールドおよび閲覧フィールドを有する。競売品情報フィールドは、登録・変更フィールド、売却フィールドおよび閲覧フィールドを有する。
権限レベルフィールドには、権限レベルが記録されている。本人情報フィールドの登録・変更フィールドには、本人情報の登録および変更権限の有無が記録されている。本人情報フィールドの閲覧フィールドには、本人情報の閲覧権限の有無が記録されている。代理人情報フィールドの登録・変更フィールドには、代理人情報の登録および変更権限の有無が記録されている。代理人情報フィールドの閲覧フィールドには、代理人情報の閲覧権限の有無が記録されている。
資産情報フィールドの登録・変更フィールドには、資産情報の登録および変更権限の有無が記録されている。資産情報フィールドの閲覧フィールドには、資産情報の閲覧権限の有無が記録されている。履歴情報閲覧フィールドには、アカウントの登録、変更および閲覧にかかる履歴情報の閲覧権限の有無が記録されている。
競売品情報フィールドの登録・変更フィールドには、競売品情報の登録および変更権限の有無が記録されている。競売品情報フィールドの売却フィールドには、競売品の売却権限の有無が記録されている。競売品情報フィールドの閲覧フィールドには、競売品情報の閲覧権限の有無が記録されている。権限DB42は、一つの権限レベルについて、一つのフィールドを有する。
なお、競売品は、後述する動産DB45に記録された高級ブランド品、宝飾品、絵画または骨董品等の高級動産を意味する。これらの高級動産は、競売事業者による競売により、売却可能である。相続が発生する前に高級動産を売却することにより、終活の一環である身辺整理を行なえる。
各レベルの概要を説明する。レベル0は、本人の権限であり、本人情報、代理人情報および資産情報の登録、変更、閲覧と、履歴情報の閲覧と、競売品情報の登録、変更、閲覧および競売品の売却とが可能である。レベル1は、ログイン時に本人の承認を得るか、または有事ログインを行なうことにより、本人と同等の情報の閲覧および操作が可能である。レベル1は、スマートフォン等の操作が苦手な本人に代わり、アカウントに関連する各種操作を行なうユーザに付与されるレベルである。
レベル2は、本人情報の登録および変更と、競売品の売却以外の操作が可能である。レベル3は、本人情報、代理人情報、資産情報、履歴情報および競売品情報の閲覧が可能であるが、登録、変更および競売品の売却は行なえない。レベル4は、本人情報および代理人情報の閲覧のみが可能である。たとえば、近所の知人、訪問看護師等、資産管理には関与しない人にレベル4のアカウントを発行しておくことにより、本人が意識不明になったような場合に、代理人の連絡先を調べて連絡することが可能である。
なお、権限レベルは4段階に限定しない。5段階以上または3段階以下に、権限レベルを分けても良い。権限DB42に、アカウント所有者本人のIDを記録するアカウントIDフィールドを設け、アカウントごとに、権限レベルの定義を異なるようにしても良い。
図8は、動産DB45のレコードレイアウトを示す説明図である。動産DB45は、高級ブランド品、宝飾品、絵画または骨董品等の、相続品になり得る高級動産に固有に付与した動産IDと、対象物品と、相続人と、査定額とを関連付けて記録するDBである。
動産DB45は、アカウントIDフィールド、動産IDフィールド、対象物品フィールド、相続人フィールドおよび査定額フィールドを有する。対象物品フィールドは、カテゴリフィールド、品名・説明フィールド、購入日フィールド、購入金額フィールドおよび画像フィールドを有する。査定額フィールドは、A動産鑑定フィールド、B鑑定協会フィールド、C鑑定フィールドおよび最高査定額フィールドを有する。
アカウントIDフィールドには、終活システム10により資産管理等の終活を行なう本人に固有に付与されたユーザIDが記録されている。動産IDフィールドには、対象物品に固有に付与された動産IDが記録されている。カテゴリフィールドには、対象物品のカテゴリが記録されている。品名・説明フィールドには、対象物品の品名、説明、型番等が記録されている。購入日フィールドには、対象物品の購入日が記録されている。購入金額フィールドには、対象物品の購入金額が記録されている。画像フィールドには、対象物品の写真が記録されている。画像フィールドには、対象物品自体の写真の他に、購入時の鑑定書、説明書、領収書等の画像が記録されても良い。画像フィールドには、動画または音声が記録されても良い。
相続人フィールドには、将来対象物品を相続する予定の人が記録されている。A動産鑑定フィールド、B鑑定協会フィールドおよびC鑑定フィールドには、A動産鑑定、B鑑定協会およびC鑑定からそれぞれ提示されて対象物品の査定額が記録されている。ここで、A動産鑑定、B鑑定協会、C鑑定は、競売事業者の例示である。競売事業者の数は3つに限定しない。最高査定額フィールドには、提示された査定額のうち、最高値が記録されている。
図9は、資産DB43のレコードレイアウトを示す説明図である。資産DB43は、本人が保有する資産および負債を記録するDBである。資産DB43は、アカウントIDフィールド、区分フィールド、カテゴリフィールド、委託先1フィールド、委託先2フィールド、識別IDフィールド、パスワードフィールド、金額フィールドおよび備考フィールドを有する。
アカウントIDフィールドには、終活システム10により資産管理等の終活を行なう本人に固有に付与されたユーザIDが記録されている。区分フィールドには、「流動資産」、「固定資産」および「負債」の区分が記録されている。カテゴリフィールドには、資産および負債のカテゴリが記録されている。
委託先1フィールドおよび委託先2フィールドには、資産および負債にかかわる企業名および支店名が記録されている。識別IDフィールドには、口座番号または証書番号等が記録されている。パスワードフィールドにはパスワードが記録されている。パスワードフィールドは、暗号化されていることが望ましい。
金額フィールドには、資産および負債の金額が記録されている。「随時取得」は、ネットバンキング等のサービスにより最新情報を得られることを示す。備考フィールドには、備考が記録されている。資産DB43は、1つの資産または負債について、1つのレコードを有する。
図10は、推移DB44のレコードレイアウトを示す説明図である。推移DB44は、本人の資産額および負債額の推移を記録するDBである。推移DB44は、アカウントフィールド、算出日フィールド、資産フィールド、負債フィールドおよび純資産フィールドを有する。資産フィールドは、流動資産フィールドおよび固定資産フィールドを有する。
アカウントIDフィールドには、終活システム10により資産管理等の終活を行なう本人に固有に付与されたユーザIDが記録されている。算出日フィールドには、資産および負債を算出した算出日が記録されている。流動資産フィールドには、流動資産の金額が記録されている。固定資産フィールドには、固定資産の金額が記録されている。
負債フィールドには、負債の金額が記録されている。純資産フィールドには、純資産の金額が記録されている。なお、純資産は、(1)式により算出される。
純資産=流動資産+固定資産−負債 ‥‥‥ (1)
推移DB44は、1回の算出ごとに1つのレコードを有する。終活CPU31は、本人のアカウントへのアクセスがあり資産および負債を算出する都度、推移DB44にレコードを作成して、資産および負債を記録する。終活CPU31は、たとえば毎月1回等の定期的な間隔で資産および負債を算出して、推移DB44に記録しても良い。
図11から図15は、情報処理装置20が表示する画面を示す説明図である。図11は、終活システム10を起動した際に表示されるログイン画面を示す。ログイン画面には、ログインID欄61、パスワード欄62、本人ID欄63およびログインボタン64が表示されている。ログインボタン64は、第1ログインボタン641および第2ログインボタン642を含む。
ユーザは、ログインID欄61に自分のユーザIDを、パスワード欄62にパスワードを、本人ID欄63に終活アカウント所有者本人のIDを入力する。なお、一つのユーザIDで、一人のアカウントのみの代理を行なう場合には、本人ID欄63は無くても良い。
ログインIDと本人IDとが同一である場合、アカウントの所有者本人のログインであるため、ログインIDとパスワードの認証により、終活CPU31はログインを許可する。ログインIDと本人IDとが異なり、第1ログインボタン641の選択を受け付けた場合、CPU21および終活CPU31は図3を使用して説明した通常の代理人ログインの処理を行なう。第2ログインボタン642の選択を受け付けた場合、CPU21および終活CPU31は、図4を使用して説明した有事ログインの処理を行なう。
なお、第1ログインボタン641および第2ログインボタン642は、ボタンの形状に限定しない。たとえば第2ログインボタン642は、「有事ログインの際はここを押してください」等の文字が表示されたハイパーリンクであっても良い。
図12は、図7を使用して説明した権限レベルが0から3であるユーザによるログイン完了後に表示されるトップ画面を示す。トップ画面には、本人名欄68、資産欄65、制御ボタン66およびログアウトボタン67が表示されている。資産欄65は、流動資産欄651、固定資産欄652、負債欄653、純資産欄654、相続税欄655を含む。
流動資産欄651、固定資産欄652および負債欄653には、詳細ボタン69が表示されている。制御ボタン66は、本人情報ボタン661、代理人情報ボタン662、閲覧履歴ボタン663、推移グラフボタン664、競売品売却ボタン665を含む。それぞれのボタンが選択された場合の終活システム10の動作については、後述する。
本人名欄68には、アカウントの所有者本人の名前が表示されている。流動資産欄651、固定資産欄652、負債欄653および純資産欄654には、資産DB43に基づいて算出された流動資産の合計額、固定資産の合計額、負債の合計額および純資産額が表示されている。相続税欄655には、純資産額および相続税法の規定に基づいて算出された相続税額が表示されている。
図13は、図7を使用して説明した権限レベルが4であるユーザによるログイン完了後に表示されるトップ画面を示す。トップ画面には、本人名欄68、本人情報ボタン661、代理人情報ボタン662およびログアウトボタン67が表示されている。権限レベルが4であるユーザは資産情報および履歴情報への閲覧権限を有さない。したがって、資産欄65には閲覧権限を有さない旨が表示される。推移グラフボタン664および閲覧履歴ボタン663は表示されない。
図14は、図12において競売品売却ボタン665の選択を受け付けた場合に表示される相続品一覧画面を示す。相続品一覧画面には、ログアウトボタン67および物品リスト欄82が表示されている。物品リスト欄82には、対象物品が一覧表形式で表示されている。それぞれの物品行に、詳細ボタン69、物品の概要および代表写真が表示されている。ここで査定額は、事前に競売事業者から取得した査定額のうちの、最高査定額が表示される。
競売品情報の登録変更権限を有するレベル0からレベル2のユーザが使用する場合には、物品リスト欄82の左端に示すチェックボックス、鑑定依頼ボタン76および追加ボタン72が表示される。売却権限を有するレベル0またはレベル1のユーザが使用する場合には、さらに売却ボタン83が表示される。
ユーザがチェックボックスにチェックを入れた後に鑑定依頼ボタン76を選択することにより、終活CPU31は、ユーザによる鑑定指示を受け付ける。終活CPU31は、所定の競売事業者に当該物品の買取金額の査定を依頼する。同様にユーザが、チェックボックスにチェックを入れた後に売却ボタン83を選択することにより、終活CPU31はユーザからの売却指示を受け付ける。終活CPU31は、所定の競売事業者に当該物品の買い取りを依頼する。終活CPU31は、複数の業者に平行して買い取りを依頼し、最も高い金額を提示した業者に対して売却処理を行なう。
図15は、図14において詳細ボタン69または追加ボタン72の選択を受け付けた場合に表示される相続品情報画面を示す。相続品情報画面の上部にログアウトボタン67が表示されている。ログアウトボタン67の下に、カテゴリ、品名・説明、購入日、購入金額、相続人および写真欄78が表示されている。
競売品情報の登録・変更権限を有するレベル0からレベル2のユーザが使用する場合には、カメラボタン77、登録ボタン71および鑑定依頼ボタン76が表示される。また、各項目は、編集可能な状態である。いずれかの項目の編集が行なわれた場合、登録ボタン71が選択されるまでの間、鑑定依頼ボタン76は選択不可能な状態に設定される。それ以外のユーザが使用している場合には、カメラボタン77、登録ボタン71および鑑定依頼ボタン76は表示されず、各項目の編集も行なえない。
カメラボタン77の選択を受け付けた場合、CPU21はカメラ27を起動して対象物品等の撮影を受け付ける。CPU21は、撮影された写真を写真欄78に表示する。登録ボタン71の選択を受け付けた場合、CPU21は入力を受け付けたデータを終活CPU31に送信する。終活CPU31は、受信したデータを動産DB45に記録する。
鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けた場合、CPU21は終活CPU31に通知する。終活CPU31は、所定の競売事業者にメール等により鑑定依頼を送信する。なお、終活CPU31は、CPU21を介してユーザによる競売事業者の選択を受け付けても良い。終活CPU31は、対象物品のカテゴリ等に応じて競売事業者を選択しても良い。
図16は、依頼メールの例を示す説明図である。送信元は「終活支援サービス」であり、ユーザの個人情報は伏せられている。メールには、競売事業者から査定額の入力を受け付けるURL(Uniform Resource Locator)が記載されている。なお、終活CPU31は、送信したメールに対する返信メール、または、FAX等により、査定額を受け付けても良い。終活CPU31は、受け付けた査定額を、動産DB45に記録する。
なお、終活CPU31は、メール以外の任意の連絡手段により、競売事業者に連絡しても良い。終活CPU31は、対象物品に関する競売事業者からの追加質問を受け付けて、ユーザに伝達しても良い。
図17から図26は、情報処理装置20が表示する画面を示す説明図である。図17は、競売事業者からの査定額を受信した後の、相続品情報画面を示す。画面の下部に、それぞれの競売事業者から提示された査定額を一覧表示する査定金額欄79が表示されている。図17に示す画面を使用して、ユーザは写真等の追加登録、記載内容の修正、および、再度の査定依頼を行なえる。
図18は、図12または図13において本人情報ボタン661の選択を受け付けた場合に表示される本人情報画面を示す。本人情報画面の上部に、ログアウトボタン67が表示されている。本人情報の登録および変更権限を有するレベル0またはレベル1のユーザが使用している場合には、免許証入力ボタン73および登録ボタン71が表示される。それ以外のユーザが使用している場合には、免許証入力ボタン73および登録ボタン71は表示されない。
画面の中央部には、本人の氏名、メールアドレス、電話番号、住所、生年月日および性別が表示されている。レベル0またはレベル1のユーザは、これらの情報を編集して登録ボタン71を選択することにより、ユーザDB41に記録された情報を更新できる。
免許証入力ボタン73の選択を受け付けた場合、CPU21はカメラ27を起動して免許証の撮影を受け付ける。CPU21は文字認識により免許証に記載された氏名、住所等を取得して、氏名欄および住所欄にそれぞれ入力する。これにより、文字入力の手間を省くことができる。なお、CPU21は運転免許証の代わりに、マイナンバーカード、健康保険証等の写真から氏名、住所等を取得しても良い。
図19は、図12または図13において代理人情報ボタン662の選択を受け付けた場合に表示される代理人一覧画面を示す。代理人一覧画面には、ログアウトボタン67、代理人リスト欄81、および追加ボタン72が表示されている。代理人リスト欄81には、代理人が一覧表形式で表示されている。それぞれの代理人の行に、詳細ボタン69が表示されている。
図20および図21は、図19において詳細ボタン69の選択を受け付けた場合に表示される代理人情報画面を示す。図20および図21は、一繋がりの画面であり、スクロール操作により全体が表示される。
代理人情報画面の上部にログアウトボタン67および免許証入力ボタン73が表示されている。免許証入力ボタン73の機能は、図18を使用して説明した本人情報画面と同様である。免許証入力ボタン73の下に、代理人の氏名、メールアドレス、本人との関係、パスワード、電話番号、住所、生年月日および性別が表示されている。
代理人情報画面の下部に2つの有事承認者欄75が設けられている。有事承認者欄75には、図4を使用して説明した有事ログイン時の承認者が表示されている。
本人との関係の欄に、成年後見人欄74が設けられている。成年後見人欄74は、成年後見人指定欄741および登記事項証明書欄742を含む。未入力の登記事項証明書欄742に、カメラボタン77が表示されている。
本人の判断力が不十分になり家庭裁判所により成年後見人等が選任された場合、ユーザは成年後見人指定欄741を選択してチェックマークを入れる。ユーザは、カメラボタン77を操作して成年後見等にかかる登記事項証明書を撮影する。撮影された登記事項証明書の写真は、登記事項証明書欄742に入力される。
登記事項証明書は、法務局で発行される書類であり、地紋等の偽造防止手段が使用されている。CPU21または終活CPU31は、登記事項証明書の写真を解析することにより、真贋の判定および登記内容の認証を行なえる。
代理人情報の登録および変更権限を有さない、レベル3およびレベル4のユーザであっても、登録ボタン71を選択することにより、成年後見人の登録をユーザDB41に記録できる。これにより、家庭裁判所により選任された成年後見人等が終活システム10を利用できる。
なお、レベル3およびレベル4のユーザから、成年後見人の登録以外の箇所の編集および登録ボタン71の選択を受け付けた場合、CPU21は編集内容をユーザDB41に反映しない。代理人情報の登録および変更権限を有するレベル0からレベル2のユーザから登録ボタン71の選択を受け付けた場合、CPU21は編集内容を終活CPU31に送信して、ユーザDB41に反映させる。
図22は、図12において流動資産欄651または固定資産欄652内に表示された詳細ボタン69の選択を受け付けた場合に表示される資産情報画面を示す。資産情報画面には、資産DB43に記録された流動資産および固定資産の一覧が表示される。なお、資産DB43の金額フィールドに「随時取得」と記録された資産に関しては、識別IDフィールドおよびパスワードフィールドに記録された識別IDおよびパスワードを用いて、終活CPU31が各金融機関等から取得する。資産情報の登録および変更権限を有するレベル0からレベル2のユーザが使用する場合には、画面の右下に、追加ボタン72が表示される。
図23は、図12において負債欄653内に表示された詳細ボタン69の選択を受け付けた場合に表示される負債情報画面を示す。負債情報画面には、資産DB43に記録された負債の一覧が表示される。資産情報の登録および変更権限を有するレベル0からレベル2のユーザが使用する場合には、画面の右下に、追加ボタン72が表示される。
図24は、図22または図23において、追加ボタン72の選択を受け付けた場合に表示される資産登録画面を示す。資産登録画面には、資産の区分、カテゴリ等、資産DB43の各フィールドに対応する項目の入力を受け付ける入力欄が表示されている。登録ボタン71の選択を受け付けた場合、CPU21は編集内容を終活CPU31に送信して、資産DB43に反映させる。
図25は、図12において閲覧履歴ボタン663の選択を受け付けた場合に表示される履歴画面を示す。履歴画面には、終活CPU31により補助記憶装置33に記録された、いつ、どのユーザがどのような操作を行なったかの操作ログが表示される。操作ログは、テキスト形式またはCSV(Comma-Separated Values)形式等、任意の形式で記録される。情報処理システムの操作ログは、従来から一般的に使用されているため、詳細については省略する。
なお、操作ログは、ブロックチェーンを用いて記録されても良い。ブロックチェーンを用いることにより、ログの改竄が困難になる。そのため、代理人による不正な操作を抑止できる。
図26は、図12において推移グラフボタン664の選択を受け付けた場合に表示される資産推移画面を示す。終活CPU31は、推移DB44に記録されたデータに基づいて、資産の推移をグラフで資産推移画面に表示する。グラフの横軸は、資産、負債および純資産を算出した月を示す。縦軸は、資産、負債および純資産の金額を示す。実線は、固定資産と流動資産とを合計した資産の推移を示す。破線は、負債の推移を示す。縦棒グラフは、純資産の推移を示す。
図27および図28は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。第1CPU211は、図11を使用して説明したログイン画面から受け付けた情報に基づいて、終活CPU31にログイン要求を送信する(ステップS501)。
終活CPU31は、ログイン要求を受信する(ステップS601)。終活CPU31は、ログイン情報が正しいか否かを判定する認証を行なう(ステップS602)。ログイン情報が正しくない場合には、終活CPU31はログインできない旨を第1CPU211に送信するか、または、ログイン要求を無視する。
終活CPU31は、ログイン要求が通常ログイン要求であるか否かを判定する(ステップS603。通常ログイン要求であると判定した場合(ステップS603でYES)、ログインするユーザの権限が本人、すなわち権限がレベル0であるか否かを判定する(ステップS604)。
本人の権限であると判定した場合(ステップS604でYES)、終活CPU31は資産取得のサブルーチンを起動する(ステップS605)。資産取得のサブルーチンは、資産DB43に記録された情報に基づいて資産を取得するサブルーチンである。資産取得のサブルーチンの処理の流れは後述する。終活CPU31は、第1CPU211にログイン許可およびユーザの権限レベルを送信する。
第1CPU211は、ログイン許可およびユーザの権限レベルを受信する(ステップS502)。第1CPU211は、操作受付のサブルーチンを起動する(ステップS503)。操作受付のサブルーチンは、図12から図26を使用して説明したユーザの操作を受け付けて、画面を表示するサブルーチンである。操作受付のサブルーチンの処理の流れは後述する。その後、第1CPU211は処理を終了する。
本人の権限ではないと判定した場合(ステップS604でNO)、終活CPU31は第2CPU212に、承認要求を送信する(ステップS606)。第2CPU212は、承認要求を受信する(ステップS701)。第2CPU212は、たとえば「代理人Aさんがあなたの終活アカウントを使用します。承認しますか?(承認する/承認しない)」というポップアップ画面を表示する(ステップS702)。
第2CPU212は、「承認する」または「承認しない」のボタンを介して本人による入力を取得する(ステップS703)。第2CPU212は、取得した回答を終活CPU31に送信する(ステップS704)。
終活CPU31は、回答を受信する(ステップS611)。なお、終活CPU31は、所定の時間内に回答を受信しない場合には、「承認しない」の回答を受信したと判定して、次のステップに進んでも良い。
終活CPU31は、本人により代理人のログインが承認されたか否かを判定する(ステップS612)。承認されないと判定した場合(ステップS612でNO)、終活CPU31は、第1CPU211にログイン不許可を送信する。第1CPU211は、ログイン不許可を受信する(ステップS505)。第1CPU211は、ログインが許可されない旨を表示して、処理を終了する。
承認されたと判定した場合(ステップS612でYES)、終活CPU31は資産取得のサブルーチンを起動する(ステップS613)。資産取得のサブルーチンは、ステップS605で起動するサブルーチンと同一のサブルーチンである。終活CPU31は、第1CPU211にログイン許可およびユーザの権限レベルを送信する。
第1CPU211は、ログイン許可およびユーザの権限レベルを受信する(ステップS507)。第1CPU211は、操作受付のサブルーチンを起動する(ステップS508)。操作受付のサブルーチンは、ステップS503で起動するサブルーチンと同一のサブルーチンである。その後、第1CPU211は処理を終了する。
通常ログイン要求ではない、すなわち、有事ログイン要求であると判定した場合(ステップS603でNO)、終活CPU31は本人のアカウントIDおよびログイン中のユーザIDをキーとしてユーザDB41を検索し、抽出したレコードの有事ログイン条件フィールドから有事ログイン条件を取得する(ステップS621)。以下の説明では、有事ログイン条件は、第3情報処理装置203のユーザおよび第4情報処理装置204のユーザの承認である場合を例にして説明する。
終活CPU31は、第3CPU213および第4CPU214にそれぞれ承認要求を送信する(ステップS622)。第3CPU213および第4CPU214は、承認要求を受信する(ステップS711)。第3CPU213および第4CPU214は、たとえば「代理人Aさんが、太郎さんの終活アカウントへの有事ログインを希望しています。承認しますか?(承認する/承認しない)」というポップアップ画面を表示する(ステップS712)。
第3CPU213および第4CPU214は、「承認する」または「承認しない」のボタンを介して承認者による入力を取得する(ステップS713)。第3CPU213および第4CPU214は、取得した回答を終活CPU31に送信する(ステップS714)。
終活CPU31は、回答を受信する(ステップS631)。なお、終活CPU31は、所定の時間内に回答を受信しない場合には、「承認しない」の回答を受信したと判定して、次のステップに進んでも良い。
終活CPU31は、ステップS621で取得した有事ログイン条件が満たされたか否かを判定する(ステップS632)。条件が満たされないと判定した場合(ステップS632でNO)、終活CPU31は、第1CPU211にログイン不許可を送信する。第1CPU211は、ログイン不許可を受信する(ステップS511)。第1CPU211は、ログインが許可されない旨を表示して、処理を終了する。
条件が満たされたと判定した場合(ステップS632でYES)、終活CPU31は資産取得のサブルーチンを起動する(ステップS633)。資産取得のサブルーチンは、ステップS605で起動するサブルーチンと同一のサブルーチンである。終活CPU31は、第1CPU211にログイン許可およびユーザの権限レベルを送信する。
第1CPU211は、ログイン許可およびユーザの権限レベルを受信する(ステップS515)。第1CPU211は、操作受付のサブルーチンを起動する(ステップS516)。操作受付のサブルーチンは、ステップS503で起動するサブルーチンと同一のサブルーチンである。その後、第1CPU211は処理を終了する。
図29は、操作受付のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。操作受付のサブルーチンは、入力部25を介して図12から図26を使用して説明したユーザの操作を受け付けて、表示部26に画面を表示するサブルーチンである。
CPU21は、終活CPU31からデータを取得して、図12および図13を使用して説明したトップ画面を表示する(ステップS521)。CPU21は、資産欄65内の詳細ボタン69の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS522)。詳細ボタン69の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS522でYES)、CPU21は終活CPU31からデータを取得して、図22を使用して説明した資産情報画面または図23を使用して説明した負債情報画面により、資産の詳細を表示する(ステップS523)。
詳細ボタン69の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS522でNO)、CPU21は本人情報ボタン661の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS524)。本人情報ボタン661の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS524でYES)、CPU21は終活CPU31からデータを取得して、図18を使用して説明した本人情報画面を表示する(ステップS525)。
本人情報ボタン661の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS524でNO)、CPU21は代理人情報ボタン662の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS526)。代理人情報ボタン662の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS526でYES)、CPU21は代理人情報のサブルーチンを起動する(ステップS527)。代理人情報のサブルーチンは、代理人情報の登録、変更および閲覧を受け付けるサブルーチンである。代理人情報のサブルーチンの処理の流れは後述する。
代理人情報ボタン662の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS526でNO)、CPU21は閲覧履歴ボタン663の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS528)。閲覧履歴ボタン663の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS528でYES)、CPU21は終活CPU31からデータを取得して、図25を使用して説明した履歴画面を表示する(ステップS529)。
閲覧履歴ボタン663の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS528でNO)、CPU21は推移グラフボタン664の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS530)。推移グラフボタン664の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS530でYES)、CPU21は終活CPU31からデータを取得して、図26を使用して説明した資産推移画面を表示する(ステップS531)。
推移グラフボタン664の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS530でNO)、CPU21は競売品売却ボタン665の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS571)。競売品売却ボタン665の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS571でYES)、CPU21は動産のサブルーチンを起動する(ステップS572)。動産のサブルーチンは、動産に関する情報の入力および更新を受け付けるサブルーチンである。動産のサブルーチンの処理の流れは後述する。
ステップS523、ステップS525、ステップS527、ステップS529、ステップS531またはステップS572の終了後、CPU21はユーザによる操作のログを終活CPU31に送信して補助記憶装置33の操作ログに記録する(ステップS532)。なお、CPU21は、補助記憶装置23に一時的に操作ログを記録し、定期的に、または、プログラムの終了時に終活CPU31に送信しても良い。
競売品売却ボタン665の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS571でNO)、またはステップS532の終了後、CPU21は処理を終了するか否かを判定する(ステップS533)。終了しないと判定した場合(ステップS533でNO)、CPU21はステップS522に戻る。終了すると判定した場合(ステップS533でYES)、CPU21は処理を終了する。
図30は、動産のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。動産のサブルーチンは、動産に関する情報の入力および更新を受け付けるサブルーチンである。
CPU21は終活CPU31を介して動産DB45に記録されたデータを取得し、図14を使用して説明した相続品一覧画面を表示する(ステップS581)。CPU21は、詳細ボタン69の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS582)。
受け付けたと判定した場合(ステップS582でYES)、選択を受け付けた詳細ボタン69に対応する物品について、図15を使用して説明した相続品情報画面を表示する(ステップS583)。CPU21は、ユーザが競売品情報を変更する権限を有するか否かを判定する(ステップS584)。
権限を有すると判定した場合(ステップS584でYES)、CPU21は相続品情報画面の各項目を変更可能な状態にする。CPU21は、いずれかの項目の変更を受け付けたか否かを判定する(ステップS585)。変更を受け付けたと判定した場合(ステップS585でYES)、CPU21は鑑定依頼ボタン76を選択不可能な状態に設定する。CPU21は、登録ボタン71の選択を受け付けるまで、相続品情報画面中の各項目の編集を受け付ける(ステップS586)。
詳細ボタン69の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS582でNO)、CPU21は追加ボタン72の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS587)。追加ボタン72の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS587でYES)、CPU21は図15を使用して説明した相続品情報画面を各項目が空欄の状態で表示する。CPU21は、登録ボタン71の選択を受け付けるまで、相続品情報画面中の各項目の入力を受け付ける(ステップS588)。
ステップS586またはステップS588の終了後、CPU21はステップS585またはステップS587で受け付けたデータを終活CPU31に送信して、動産DB45を更新する(ステップS589)。
変更を受け付けていないと判定した場合(ステップS585でNO)、または、ステップS589の終了後、CPU21は、鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS591)。鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS591でYES)、CPU21は鑑定依頼のサブルーチンを起動する(ステップS592)。鑑定依頼のサブルーチンは、終活CPU31を介して競売事業者に買い取り時の査定額の提示を依頼するサブルーチンである。鑑定依頼のサブルーチンの処理の流れは後述する。
追加ボタン72の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS587でNO)、CPU21は、鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS901)。鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS901でYES)、CPU21は、物品リスト欄82の左端にあるチェックボックスにチェックマークが入った物品にかかる情報を取得する(ステップS902)。
CPU21は、チェックマークが入ったそれぞれの物品に関して、鑑定依頼のサブルーチンを起動する(ステップS903)。鑑定依頼のサブルーチンは、ステップS592で起動するサブルーチンと同一のサブルーチンである。
鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS901でNO)、CPU21は、売却ボタン83の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS904)。売却ボタン83の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS904でYES)、CPU21は、物品リスト欄82の左端にあるチェックボックスにチェックマークが入った物品にかかる情報を取得する(ステップS905)。
CPU21は、チェックマークが入ったそれぞれの物品に関して、売却のサブルーチンを起動する(ステップS906)。売却のサブルーチンは、終活CPU31を介して競売事業者に物品を売却するサブルーチンである。売却のサブルーチンの処理の流れ
ユーザが競売品情報を変更する権限をしないと判定した場合(ステップS584でNO)、相続品情報画面において鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS591でNO)、ステップS592、ステップS903、もしくはステップS906の終了後、CPU21はユーザによる操作のログを終活CPU31に送信して補助記憶装置33に記録する(ステップS593)。
売却ボタン83の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS904でNO)、または、ステップS593の終了後、CPU21は処理を終了するか否かを判定する(ステップS594)。たとえば、ログアウトボタン67の選択を受け付けた場合、CPU21は処理を終了すると判定する。
処理を終了しないと判定した場合(ステップS594でNO)、CPU21はステップS581に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS594でYES)、CPU21は、処理を終了する。
なお、図30を使用して説明する処理は、動産に関する情報の入力および更新を受け付ける処理の一例である。図14に例示する詳細ボタン69、追加ボタン72および鑑定依頼ボタン76が選択された際の処理は、図30に示すフローチャートに示す処理に限定されず、独立して実施される場合もある。
図31は、鑑定依頼のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。鑑定依頼のサブルーチンは、終活CPU31を介して競売事業者に買取金額の査定を依頼するサブルーチンである。
CPU21は、鑑定依頼ボタン76の選択を受け付けた旨および鑑定依頼対象の物品にかかる情報を終活CPU31に送信する(ステップS911)。CPU21は、その後処理を終了する。終活CPU31は、CPU21から送信された情報を受信する(ステップS651)。
終活CPU31は、所定の競売事業者が管理する競売サーバ50の競売CPU51に、鑑定依頼を送信する(ステップS652)。たとえば、競売サーバ50は競売事業者が使用するメールサーバであり、鑑定依頼は図16を使用して説明したメールである。
競売CPU51は、依頼を受信する(ステップS951)。競売CPU51は、査定額を取得する(ステップS952)。査定額は、たとえば競売事業者の担当者により入力される。査定額は、競売事業者が管理するDB等に基づいて自動的に算出されても良い。競売CPU51は査定額を終活CPU31に送信する(ステップS953)。
終活CPU31は、査定額を受信する(ステップS653)。終活CPU31は、動産DB45に査定額を記録する(ステップS654)。終活CPU31は、各競売事業者から提示された査定額から最高額を抽出し、最高査定額フィールドに記録する(ステップS655)。
終活CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS656)。終活CPU31は、たとえばステップS652で鑑定依頼を送信したすべての競売事業者から査定額を受信した場合に、処理を終了すると判定する。終活CPU31は、ステップS652で鑑定依頼を送信した後に、所定の期間が経過した場合に、処理を終了すると判定しても良い。
処理を終了しないと判定した場合(ステップS656でNO)、終活CPU31はステップS653に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS656でYES)、終活CPU31は処理を終了する。
図32は、売却のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。売却のサブルーチンは、終活CPU31を介して競売事業者に物品を売却するサブルーチンである。
CPU21は、売却ボタン83の選択を受け付けた旨および売却対象の物品にかかる情報を終活CPU31に送信する(ステップS921)。CPU21は、その後処理を終了する。終活CPU31は、CPU21から送信された情報を受信する(ステップS661)。
終活CPU31は、所定の競売事業者が管理する競売サーバ50の競売CPU51に、買取依頼を送信する(ステップS662)。たとえば、競売サーバ50は競売事業者が使用するメールサーバであり、鑑定依頼は買取を依頼するメールである。
競売CPU51は、依頼を受信する(ステップS961)。競売CPU51は、査定額を取得する(ステップS962)。競売CPU51は査定額を終活CPU31に送信する(ステップS963)。
終活CPU31は、査定額を受信する(ステップS663)。終活CPU31は、動産DB45に査定額を記録する(ステップS664)。終活CPU31は、各競売事業者から提示された査定額から最高額を抽出し、最高査定額フィールドに記録する(ステップS655)。
終活CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS666)。処理を終了しないと判定した場合(ステップS666でNO)、終活CPU31はステップS663に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS666でYES)、終活CPU31は処理を終了する。
なお、図31を使用して説明した鑑定依頼のサブルーチンを実行後、所定の査定額有効期間内である場合には、終活CPU31はステップS662からステップS666までを省略しても良い。
終活CPU31は、売却先を決定する(ステップS667)。たとえば終活CPU31は、最高の査定額を提示した競売事業者を売却先に決定する。終活CPU31は、CPU21を介して競売事業者と査定額の一覧をユーザに提示して、売却先の選択を受け付けても良い。
終活CPU31は、売却先の競売CPU51に落札通知を送信する。落札通知は、たとえば売却する物品、売却価格、代金の振込先および振込期限等が記載されたメールである。競売CPU51は落札通知を受信する(ステップS964)。競売CPU51は、たとえばネットバンキングシステム等を介して送金処理を行う(ステップS965)。
終活CPU31は、入金を確認する(ステップS671)。終活CPU31は所定の配送事業者が管理する配送サーバ17に、売却する物品を競売事業者に運ぶ配送依頼を送信する(ステップS672)。以上により、終活CPU31は、対象物品を競売事業者あてに発送する処理を実現する。終活CPU31は、動産DB45を更新して、売却する対象物品を削除する(ステップS673)。
配送サーバ17は、配送依頼を受信する(ステップS971)。配送サーバ17は、配送手配を行なう(ステップS972)。具体的には、配送サーバ17は、ドライバおよび車両のスケジュールを所定の予定表に記録するとともに、ドライバに配送にかかる情報を通知する。
図33は、代理人情報のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。代理人情報のサブルーチンは、代理人情報の登録、変更および閲覧を受け付けるサブルーチンである。
CPU21は終活CPU31からデータを取得して、図19を使用して説明した代理人一覧画面を表示する(ステップS541)。CPU21は、詳細ボタン69の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS542)。
受け付けたと判定した場合(ステップS542でYES)、選択を受け付けた詳細ボタン69に対応する代理人について、図20および図21を使用して説明した代理人情報画面を表示する(ステップS543)。CPU21は、登録ボタン71の選択を受け付けるまで、代理人情報画面中の各項目の編集を受け付ける(ステップS544)。
受け付けていないと判定した場合(ステップS542でNO)、CPU21は追加ボタン72の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS545)。追加ボタン72の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS545でYES)、CPU21は図20および図21を使用して説明した代理人情報画面を各項目が空欄の状態で表示する。CPU21は、登録ボタン71の選択を受け付けるまで、代理人情報画面中の各項目の入力を受け付ける(ステップS546)。
ステップS544またはステップS546の終了後、CPU21は成年後見人指定欄741にチェックマークが表示されているか否かを判定する(ステップS551)。チェックマークが表示されていると判定した場合(ステップS551でYES)、CPU21は登記事項証明書欄742に登記事項証明書が入力されているか否かを判定する(ステップS552)。
登記事項証明書が入力されていると判定された場合(ステップS552でYES)、CPU21は登記事項証明書が真正であるか否かを認証する(ステップS553)。なお、CPU21は登記事項証明書のデータを終活CPU31に送信し、終活CPU31が認証を行なっても良い。
CPU21は、認証が成功した、すなわち登記事項証明書欄742に入力された登記事項証明書が真正であると認められたか否かを判定する(ステップS554)。認証が成功したと判定した場合(ステップS554でYES)、CPU21はステップS544またはステップS546で受け付けたデータを終活CPU31に送信して、ユーザDB41を更新する(ステップS555)。
なお、代理人が成年後見人または保佐人である旨が登記事項証明書に記載されている場合、CPU21および終活CPU31は、代理人の権限レベルを本人の権限レベルに相当するレベル0に設定し、アカウント所有者本人の権限レベルをたとえばレベル4に設定する。このようにすることにより、「判断能力を欠く常況にある」本人により、誤った入力等が行なわれることを防止できる。
成年後見人指定欄741にチェックマークが表示されていないと判定した場合(ステップS551でNO)、CPU21はログイン中のユーザが代理人情報を登録および変更する権限を有するか否かを判定する(ステップS561)。権限を有すると判定した場合(ステップS561でYES)、CPU21はステップS544またはステップS546で受け付けたデータを終活CPU31に送信して、ユーザDB41を更新する(ステップS562)。
登記事項証明書が入力されていないと判定した場合(ステップS552でNO)、認証が失敗したと判定した場合(ステップS554でNO)、または、権限を有さないと判定した場合(ステップS561でNO)、CPU21はエラーが発生した旨を表示部26に表示する(ステップS563)。
追加ボタン72の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS545でNO)、または、ステップS555、ステップS562もしくはステップS563の終了後、CPU21は処理を終了するか否かを判定する(ステップS564)。たとえば、ログアウトボタン67の選択を受け付けた場合、CPU21は処理を終了すると判定する。
処理を終了しないと判定した場合(ステップS564でNO)、CPU21はステップS542に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS564でYES)、CPU21はユーザによる操作のログを終活CPU31に送信して補助記憶装置33に記録する(ステップS565)。CPU21は、処理を終了する。
図34は、資産取得のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。資産取得のサブルーチンは、資産DB43に記録された情報に基づいて資産を取得するサブルーチンである。
終活CPU31は、本人のアカウントIDをキーとして資産DB43を検索し、1つの資産レコードを取得する(ステップS641)。終活CPU31は、取得したレコードの金額フィールドに「随時取得」と記録されているか否かを判定する(ステップS642)。
「随時取得」と記録されていると判定した場合(ステップS642でYES)、終活CPU31は同じレコードの識別IDフィールドおよびパスワードフィールドに記録された情報を用いて当該資産の残高にかかる情報を、銀行、保険会社、ローン会社等の金融機関サーバ15に要求する(ステップS643)。
金融機関サーバ15は要求を受信する(ステップS801)。金融機関サーバ15は、識別IDおよびパスワードを認証する(ステップS802)。仮に認証に失敗した場合には、金融機関サーバ15はステップS644で受信した要求を無視するか、または、認証できない旨を終活CPU31に通知する。金融機関サーバ15は、指定された識別IDにかかる残高を取得する(ステップS803)。金融機関サーバ15は残高を終活CPU31に送信する(ステップS804)。終活CPU31は、残高を受信し、主記憶装置32または補助記憶装置33に一時的に記憶する(ステップS644)。
「随時取得」と記録されていないと判定した場合(ステップS642でNO)、終活CPU31は金額フィールドに記録された金額を取得する(ステップS645)。ステップS645またはステップS644の終了後、終活CPU31はステップS641で取得したレコードの区分フィールドに記録された区分ごとに分けて、金額を加算する(ステップS646)。
終活CPU31は、資産DB43に記録された本人のアカウントIDにかかるレコードの処理を終了したか否かを判定する(ステップS647)。終了していないと判定した場合(ステップS647でNO)、終活CPU31はステップS641に戻る。終了したと判定した場合(ステップS647でYES)、終活CPU31は処理を終了する。
本実施の形態によると、近親者等の代理人が、本人の承認を得て操作を行なうことにより、情報機器の操作が苦手な高齢者の終活を支援する終活システム10を提供できる。有事ログイン機能を有することにより、本人の自己決定権を尊重しつつ、本人の状況が急変した場合にも対応できる終活システム10を提供できる。
本実施の形態によると、預金等の金融資産に比べると金銭的価値が不明確であるが、相続を考慮する必要がある高額動産の処理を支援する終活システム10を提供できる。代理人がスマートフォン等の情報処理装置20を使用して、動産DB45に対象物品を容易に登録可能である。動産DB45に相続人フィールドを設けることにより、それぞれの物品を誰に相続させたいかという本人の意思を容易に記録できる。
図14を使用して説明した相続品一覧画面を使用することにより、どのような高額動産を保有しているかを、容易に把握できる。そのため、売却等の生前整理をスムーズに行なえる。
終活CPU31を介して競売事業者に査定および買取を依頼することにより、ユーザのプライバシーを保護しながら、対象物品の金銭的価値を取得する終活システム10を提供できる。複数の競売事業者から査定額を取得するため、対象物品を高く売却することにより、本人の身辺整理を円滑に進める終活システム10を提供できる。
なお、対象物品を売却する代わりに、レンタルしても良い。この場合、図32を使用して説明した売却のサブルーチンにおいて、売却価格の代わりにレンタル価格の査定を依頼する。
真正の登記事項証明書が入力された場合には、代理人の登録および変更権限を有さないユーザによる操作であっても代理人の登録および変更を可能にすることにより、家庭裁判所により選任された成年後見人等が操作できる終活システム10を提供できる。
ネットワークを介して、預金、保険金、ローン残高等を取得して資産欄65、資産情報画面および負債情報画面に表示することにより、純資産等の現状を容易に確認できる終活システム10を提供できる。資産推移画面を表示することにより、たとえば今後の生活費の見通し等を容易に確認できる終活システム10を提供できる。
履歴画面により、各ユーザの操作内容を一覧できるため、代理人同士の相互監視および本人による監視を行なえる。したがって、不正な操作を抑止できる終活システム10を提供できる。ログの記録にブロックチェーンを使用することにより、ログの改竄が困難になり、さらに安全性の高い終活システム10を提供できる。
履歴画面により、各ユーザの操作内容を一覧できるため、代理人同士の相互監視および本人による監視を行なえる。したがって、不正な操作を抑止できる終活システム10を提供できる。ログの記録にブロックチェーンを使用することにより、ログの改竄が困難になり、さらに安全性の高い終活システム10を提供できる。
相続税欄655に、純資産額および相続税法の規定に基づいて算出された相続税額が表示されるため、節税対策および納税準備対策の必要性を検討できる終活システム10を提供できる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、競売事業者からの買取希望を受け付ける終活システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図35および図36は、実施の形態2の競売サーバ50が表示する画面を示す説明図である。図35は、図示を省略する検索条件入力画面を介して、競売サーバ50のユーザから「時計」の選択を受け付けた場合に、競売CPU51が表示部56に表示する競売候補品情報画面を示す。
競売候補品一覧画面には、ログアウトボタン67および物品リスト欄82が表示されている。物品リスト欄82には、複数のアカウントが保有する時計が終活CPU31を介して動産DB45から取得され、一覧表形式で表示されている。それぞれの物品行に、詳細ボタン69、物品の概要および代表写真が表示されている。
図36は、図35において詳細ボタン69の選択を受け付けた場合に表示される競売候補品情報画面を示す。競売候補品情報画面の上部にログアウトボタン67が表示されている。ログアウトボタン67の下に、詳細情報欄84および買取申込欄85が表示されている。
詳細情報欄84に、終活CPU31を介して動産DB45から取得されたカテゴリ、品名・説明、購入日、購入金額、査定金額および写真が表示されている。買取申込欄85に、買取オファー額欄851、コメント入力欄852および送信ボタン853が表示されている。なお、送信ボタン853は、買取オファー額欄851に数値が入力された場合に、選択可能な状態に設定される。競売CPU51は、それぞれの物品の動産IDも終活CPU31から取得しているが、競売候補品情報画面には表示しない。
なお、図35および図36を使用して説明した画面は、ネットワークを介して競売サーバ50に接続されたスマートフォン、タブレットまたはパソコン等の、汎用の情報処理装置に表示されても良い。
競売事業者は、図35および図36を使用して説明した画面を閲覧し、買取を申し込む物品を決定する。競売CPU51は、買取オファー額欄851に買取オファー額の入力を受け付ける。競売CPU51は、コメント入力欄852に競売事業者によるコメントの入力を受け付ける。送信ボタン853の選択を受け付けた場合、競売CPU51は対象物品の動産ID、買取オファー額およびコメントを終活CPU31に送信する。
終活CPU31は、競売サーバ50から受信した動産IDをキーとして動産DB45を検索し、当該動産を保有するアカウントIDを抽出する。終活CPU31は、抽出したアカウントIDを保有する本人および権限レベルがレベル1である代理人が使用する情報処理装置20のCPU21に対して、いわゆるプッシュ通知により買取オファーを送信する。
図37は、実施の形態2の情報処理装置20が表示する画面を示す説明図である。CPU21は、競売CPU51から受信したプッシュ通知に基づいて、図37に示す特別オファー画面を表示部26に表示する。
特別オファー画面の上部にログアウトボタン67が表示されている。ログアウトボタン67の下に、買取オファー欄86、詳細情報欄84および査定金額欄79が表示されている。買取オファー欄86に、コメント表示欄861、受諾ボタン862および拒否ボタン863が表示されている。コメント表示欄861に、競売CPU51から終活CPU31を介して送信された買取オファー額およびコメントが表示されている。
詳細情報欄84に、動産DB45から取得されたカテゴリ、品名・説明、購入日、購入金額、相続人および写真が表示されている。査定金額欄79に、動産DB45の査定額フィールドから取得した、過去に各競売事業者から取得した査定金額が一覧表示されている。
本人または代理人は、買取オファー額およびコメントに基づいて、オファーを受諾するか、拒否するかを判断する。CPU21は、受諾ボタン862および拒否ボタン863を介して本人または代理人による判断を取得する。
終活CPU31は、本人または代理人による判断を競売CPU51に送信する。オファーが受諾された場合には、競売CPU51は金融機関サーバ15を介して代金を送金する。入金が確認された後、終活CPU31は配送サーバ17に配送依頼を送信する。
図38は、実施の形態2のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。競売CPU51は、図示を省略する検索条件入力画面を介して、競売事業者から検索条件を取得する(ステップS981)。競売CPU51は、終活CPU31に検索条件を送信する(ステップS982)。
終活CPU31は、検索条件を受信する(ステップS691)。終活CPU31は、動産DB45を検索して、検索条件に合致する動産レコードを抽出する(ステップS692)。終活CPU31は、抽出した動産レコードのうちに、動産IDフィールド、対象物品フィールドおよび最高査定額フィールドに記録されたデータを競売CPU51に送信する(ステップS693)。
競売CPU51は、受信した動産レコードに基づいて、図35および図36を使用して説明した競売候補品情報画面を表示する(ステップS983)。競売CPU51は、送信ボタン853の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS984)。受け付けたと判定した場合(ステップS984でYES)、競売CPU51は、動産ID、買取オファー額およびコメントを終活CPU31に送信する(ステップS985)。受け付けていないと判断した場合(ステップS984でNO)、競売CPU51は処理を終了する。
終活CPU31は、競売CPU51から送信された情報を受信する(ステップS694)。終活CPU31は、受信した動産IDをキーとして動産DB45を検索してレコードを抽出し、アカウントIDフィールドに記録されたアカウントIDを取得する。終活CPU31は、アカウントIDをキーとしてユーザDB41を検索し、アカウント所有者本人および権限レベルがレベル1である代理人のユーザIDを抽出する。終活CPU31は、抽出したユーザIDにかかるユーザが使用する情報処理装置20のCPU21に、動産IDに対応する動産レコード、買取オファー額およびコメントを送信する(ステップS695)。
CPU21は、受信した情報に基づいて、図37を使用して説明した特別オファー画面を表示する(ステップS401)。CPU21は、受諾ボタン862または拒否ボタン863を介して本人または代理人の応答を取得する(ステップS402)。CPU21は、終活CPU31に応答を送信する(ステップS403)。
終活CPU31は、応答を受信する(ステップS696)。終活CPU31は、競売CPU51に応答を送信する(ステップS697)。競売CPU51は、応答を受信する(ステップS986)。競売CPU51は、買取オファーが受諾されて取引が成立したか否かを判定する(ステップS987)。成立したと判定した場合(ステップS987でYES)、競売CPU51は、たとえばネットバンキングシステム等を介して送金処理を行う(ステップS988)。成立しないと判定した場合(ステップS987でNO)、競売CPU51は処理を終了する。
終活CPU31は、入金を確認する(ステップS698)。終活CPU31は所定の配送事業者が管理する配送サーバ17に、売却する物品を競売事業者に運ぶ配送依頼を送信する(ステップS699)。以上により、終活CPU31は、対象物品を競売事業者あてに発送する処理を実現する。終活CPU31は、動産DB45を更新して、売却する対象物品を削除する(ステップS690)。
配送サーバ17は、配送依頼を受信する(ステップS975)。配送サーバ17は、配送手配を行なう(ステップS976)。具体的には、配送サーバ17は、ドライバおよび車両のスケジュールを所定の予定表に記録するとともに、ドライバに配送にかかる情報を通知する。
本実施の形態によると、競売事業者は動産DB45に記録された様々な動産の中から、需要の高いものを探して、買い取りを申し込むことができる。たとえば、特定の物品を探している顧客から相談を受けた場合に、動産DB45を検索することにより、目的の物品を発見できる。
本実施の形態によると、アカウント所有者本人および代理人は、特段の手続を行なわずに競売事業者からの買取希望を受けることができる。売却を予定していない物品に対して、わざわざ買い取りを希望する場合には、相場よりも高い価格が提示される場合がある。したがって、アカウント所有者が保有する動産を、高い価格で売却する機会を得ることができる。
本実施の形態によると、買取希望を受けることが、アカウント所有者本人および代理人が動産の処分を具体的に検討するきっかけとなり得る。これにより、終活を円滑に進める終活システム10を実現できる。
[実施の形態3]
図39は、実施の形態3の終活システム10の機能ブロック図である。終活システム10は、ネットワークを介して接続されたサーバ30と、第1情報処理装置201と、第2情報処理装置202とを備える。第1情報処理装置201は、第1表示部901、第1取得部902、第1送信部903および第2表示部904を備える。第2情報処理装置202は、承認取得部911および第3送信部912を備える。サーバ30は、第2送信部921と許可部922とを備える。
第1表示部901は、アカウントの所有者による承認を要求する第1ログインボタン641と、第2代理人による承認を要求する第2ログインボタン642とを表示する。第1取得部902は、第1表示部901に表示した第1ログインボタン641と第2ログインボタン642とのいずれかの選択、および、アカウントに関連付けられた第1代理人のログイン情報を含むログイン要求を取得する。第1送信部903は、第1取得部902が取得したログイン要求を送信する。
第2送信部921は、第1送信部903から送信されたログイン要求に基づいて、第2情報処理装置202に承認要求を送信する。承認取得部911は、第2送信部921から送信された承認要求に基づいて、承認を取得する。第3送信部912は、承認取得部911が取得した承認を送信する。
許可部922は、第3送信部912から送信された承認が所定の条件を満たす場合に、第1送信部903から送信されたログイン要求を許可する。第2表示部904は、許可部922によりログイン要求が許可された場合に、第1代理人のログイン完了後の画面を表示する。
[実施の形態4]
本実施の形態は、汎用のサーバコンピュータ90と、情報処理装置20とプログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の終活システム10を実現する形態に関する。図40は、実施の形態4の終活システム10の構成を示す説明図である。なお、実施の形態1と共通する部分の説明は省略する。
サーバコンピュータ90は、終活CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34、読取部38およびバスを備える。サーバコンピュータ90は、汎用のパーソナルコンピュータ、または大型計算機等の情報機器等である。また、本実施の形態のサーバコンピュータ90は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。終活CPU31は、読取部38を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置33に保存する。また終活CPU31は、サーバコンピュータ90に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出しても良い。さらに、終活CPU31は、通信部34および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置33に保存しても良い。
プログラム97は、サーバコンピュータ90の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置32にロードして実行される。これにより、サーバコンピュータ90は上述した終活サーバ30として機能する。
終活CPU31は、プログラム97のうちの一部を情報処理装置20に送信する。送信されたプログラム97は、情報処理装置20の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置22にロードして実行される。CPU21は、通信部24および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置23に保存しても良い。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 終活システム
15 金融機関サーバ
17 配送サーバ
20 情報処理装置
201 第1情報処理装置
202 第2情報処理装置
203 第3情報処理装置
204 第4情報処理装置
21 CPU
211 第1CPU
212 第2CPU
213 第3CPU
214 第4CPU
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 通信部
25 入力部
26 表示部
27 カメラ
30 終活サーバ(サーバ)
31 終活CPU
32 主記憶装置
33 補助記憶装置
34 通信部
38 読取部
41 ユーザDB
42 権限DB
43 資産DB
44 推移DB
45 動産DB
50 競売サーバ
51 競売CPU
52 主記憶装置
53 補助記憶装置
54 通信部
55 入力部
56 表示部
61 ログインID欄
62 パスワード欄
63 本人ID欄
64 ログインボタン
641 第1ログインボタン
642 第2ログインボタン
65 資産欄
651 流動資産欄
652 固定資産欄
653 負債欄
654 純資産欄
655 相続税欄
66 制御ボタン
661 本人情報ボタン
662 代理人情報ボタン
663 閲覧履歴ボタン
664 推移グラフボタン
665 競売品売却ボタン
67 ログアウトボタン
68 本人名欄
69 詳細ボタン
71 登録ボタン
72 追加ボタン
73 免許証入力ボタン
74 成年後見人欄
741 成年後見人指定欄
742 登記事項証明書欄
75 有事承認者欄
76 鑑定依頼ボタン
77 カメラボタン
78 写真欄
79 査定金額欄
81 代理人リスト欄
82 物品リスト欄
83 売却ボタン
84 詳細情報欄
85 買取申込欄
851 買取オファー額欄
852 コメント入力欄
853 送信ボタン
86 買取オファー欄
861 コメント表示欄
862 受諾ボタン
863 拒否ボタン
90 サーバコンピュータ
901 第1表示部
902 第1取得部
903 第1送信部
904 第2表示部
911 承認取得部
912 第3送信部
921 第2送信部
922 許可部
96 可搬型記録媒体
97 プログラム
98 半導体メモリ

Claims (8)

  1. 高齢者の身の回りの整理を行なう終活に関する情報を管理するアカウントに関連付けられた第1代理人による、前記アカウントの所有者による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第1ログイン要求と、前記第1代理人とは異なる第2代理人による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第2ログイン要求とのいずれか一方の選択を、ネットワークを介して取得し、
    前記第1ログイン要求の選択を取得した場合、前記アカウントの所有者に承認要求を送信し、
    前記第2ログイン要求の選択を取得した場合、前記第2代理人に前記承認要求を送信し、
    送信した前記承認要求に対する承認を受信した場合に、前記ネットワークを介して前記第1代理人によるログイン要求を承認する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. ログインを完了した前記第1代理人が所定の権限を有する場合、
    前記アカウントの所有者が保有する宝飾品および絵画を含む動産の登録を受け付け、
    登録された前記動産の鑑定指示を受け付け、
    鑑定指示を受け付けた前記動産にかかる査定額を事業者から取得し、
    取得した査定額を前記動産と関連付けて記録する
    請求項1に記載のプログラム。
  3. ログインを完了した前記第1代理人が所定の権限を有する場合、
    前記アカウントの所有者が保有する宝飾品および絵画を含む動産の登録を受け付け、
    登録された前記動産の売却指示を受け付け、
    売却指示を受け付けた前記動産にかかる査定額を事業者から取得し、
    前記動産を前記事業者あてに発送する指示を出力する
    請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. 取得した前記査定額に基づいて前記事業者に代金を請求し、
    請求した代金が入金された後に、前記動産を前記事業者あてに発送する指示を出力する
    請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記代金から発送費用および手数料を差し引いた金額を前記アカウントの所有者が指定する口座に振り込む指示を出力する
    請求項4に記載のプログラム。
  6. 代理人が前記アカウントの所有者を後見する成年後見人であることを示す登記事項証明書の入力を受け付け、
    前記登記事項証明書の真贋を判定し、
    前記登記事項証明書が真であると判定した場合に、前記代理人に前記アカウントの所有者に相当する権限を付与する
    請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のプログラム。
  7. 高齢者の身の回りの整理を行なう終活に関する情報を管理するアカウントに関連付けられた第1代理人による、前記アカウントの所有者による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第1ログイン要求と、前記第1代理人とは異なる第2代理人による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第2ログイン要求とのいずれか一方の選択を、ネットワークを介して取得し、
    前記第1ログイン要求の選択を取得した場合、前記アカウントの所有者に承認要求を送信し、
    前記第2ログイン要求の選択を取得した場合、前記第2代理人に前記承認要求を送信し、
    送信した前記承認要求に対する承認を受信した場合に、前記ネットワークを介して前記第1代理人によるログイン要求を承認する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  8. 高齢者の身の回りの整理を行なう終活に関する情報を管理するアカウントに関連付けられた第1代理人による、前記アカウントの所有者による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第1ログイン要求と、前記第1代理人とは異なる第2代理人による承認に基づいた前記アカウントへのログインを要求する第2ログイン要求とのいずれか一方の選択を、ネットワークを介して取得する選択取得部と、
    前記第1ログイン要求の選択を取得した場合、前記アカウントの所有者に承認要求を送信する第1送信部と、
    前記第2ログイン要求の選択を取得した場合、前記第2代理人に前記承認要求を送信する第2送信部と、
    送信した前記承認要求に対する承認を受信した場合に、前記ネットワークを介して前記第1代理人によるログイン要求を承認するログイン承認部と
    を備える情報処理システム。
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