JP6938531B2 - 外科用ステープラ用アンビル変更部材 - Google Patents

外科用ステープラ用アンビル変更部材 Download PDF

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Description

本発明は、外科用器具に関し、また様々な配置において、組織をステープル留め及び切断するように設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載された実施形態の種々の特徴は、それらの利点と共に、以下の説明により添付図面と併せて、以下のとおり理解してよい。
少なくとも1つの実施形態による、交換可能な外科用工具組立体を含む、外科用器具の斜視図である。 その内部に収容される、構成要素を露出するために省略したハンドルハウジングの一部を伴う、図1の外科用器具ハンドル組立体の、別の斜視図である。 図1及び図2の外科用器具のハンドル組立体の一部の、分解組立図である。 図2及び図3のハンドル組立体の、断面斜視図である。 基本ハウジング部分に対する1つの位置における実線、及びハンドル組立体の基本ハウジング部分に対する別の位置における極めて細い線にて示すハンドル組立体の把持部を伴う、図2〜4のハンドル組立体の、部分断面側面図である。 図5における線6〜6に沿った、図2〜5のハンドル組立体の、端部断面図である。 図5における線7〜7に沿った、図2〜6のハンドル組立体の、別の端部断面図である。 回転駆動軸受けにおいて、駆動ギアと噛み合い係合するシフトレバーギアを示す、図2〜7のハンドル組立体の、別の端部断面図である。 回転駆動軸受けにおいて、シフトレバーギアが駆動ギアと噛み合い係合する場合の、シフトレバーソレノイドの位置を示す、図2〜8のハンドル組立体の、別の端部断面図である。 断面図にて示されるその特定の部分を伴い、また疑似体にて示されるそのアクセスパネル部分を伴う、図2〜9のハンドル組立体の、別の斜視図である。 作動可能位置にて示される応急処置システムを伴う、図2〜11のハンドル組立体の、上面図である。 図2〜11に示した応急処置システムの応急処置ハンドルの、斜視図である。 断面図にて示される、その一部を伴う図12の応急処置ハンドルの一部の、分解組立図である。 図11のハンドル組立体の、断面立面図である。 附属装置部分、シャフト組立体、関節接合部、及びエンドエフェクタ組立体を備える、外科用ステープル留め附属装置の、斜視図である。 図15の外科用ステープル留め附属装置のステープルカートリッジ組立体、エンドエフェクタ組立体、及び関節接合部の、部分的な斜視図である。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な分解図である。 図15の外科用ステープル留め器具の附属装置部分及びシャフト組立体の、部分的な斜視図である。 図15の外科用ステープル留めの附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な斜視図であり、シャフト組立体は、閉鎖駆動装置と発射駆動装置との駆動可能性の間で移動するように構成されたシフト組立体を備え、またシフト組立体は、発射駆動装置を駆動させる位置に図示されている。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な分解斜視図であり、シフト組立体は、閉鎖駆動装置を駆動させる位置に図示されている。 図15の外科用ステープル留め附属装置の、エンドエフェクタ組立体の閉鎖フレームの斜視図であり、閉鎖フレームは、エンドエフェクタ組立体の組織保持ピン機構を係合する対応するスロット、及びステープルカートリッジ組立体を係合する対応する駆動タブを備える。 図21に示す、閉鎖フレームの底面図である。 図21に示す、閉鎖フレームの側面図である。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な分解図であり、シフト組立体は、閉鎖駆動装置を駆動させる位置に図示されている。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、縦断面図であり、シフト組立体が閉鎖駆動装置を駆動させる第1位置にあり、かつエンドエフェクタ組立体が開放配置にある。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の縦断面図であり、シフト組立体が第1位置にあり、かつエンドエフェクタ組立体が部分的に閉鎖配置にある。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の縦断面図であり、シフト組立体が第1位置にあり、かつエンドエフェクタ組立体が完全に固定された配置にある。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の縦断面図であり、シフト組立体が、第1位置から第2位置へと移動して発射駆動装置を駆動させ、かつエンドエフェクタ組立体が完全に固定された配置にある。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の縦断面図であり、シフト組立体が第2位置にあり、かつ外科用ステープル留め附属装置が完全に発射配置にある。 図15の外科用ステープル留め附属装置のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の縦断面図であり、シフト組立体が、第2位置から第3位置へと移動して発射駆動装置及び閉鎖駆動装置を同時に駆動させ、かつ外科用ステープル留め附属装置が完全に発射配置にある。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジを備えるシャフト組立体の、斜視図である。 シャフト組立体から取り外されたステープルカートリッジを示す、図30Aのシャフト組立体の、部分的な斜視図である。 図30Aのシャフト組立体の、部分的な分解図である。 開放され、固定されていない配置で示されている、図30Aのシャフト組立体の、部分的な断面図である。 閉鎖され、固定された配置で示されている、図30Aのシャフト組立体の、部分的な断面図である。 発射配置で示されている、図30Aのシャフト組立体の、部分的な断面図である。 少なくとも1つの実施形態による電力ハーベストシステムを示す、図30Aのシャフト組立体の、部分的な断面図である。 附属装置部分、シャフト組立体、関節接合部、及びエンドエフェクタ組立体を備える、外科用ステープル留め附属装置、又は外科用ステープル留め器具の、斜視図である。 図31の器具の関節接合部及びエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面図であり、エンドエフェクタ組立体は、エンドエフェクタフレーム、閉鎖フレーム、及びステープリングカートリッジ組立体を備える。 図31の器具のシャフト組立体、関節接合部、及びエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面図であり、エンドエフェクタ組立体内に取り付けられたステープリングカートリッジ組立体を示している。 図31の器具の附属装置部分及びシャフト組立体の断面斜視図であり、附属装置部分は、附属装置インターフェースと、器具インターフェースにより受動される回転制御運動をシャフト組立体の主要駆動シャフトへと伝達するように構成された伝動装置と、を備える。 図31の器具のエンドエフェクタ組立体及びシャフト組立体の、分解図である。 図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な斜視図である。 図31の器具のエンドエフェクタ組立体及びシャフト組立体の部分的な斜視図であり、エンドエフェクタ組立体の一部が完全に又は部分的に取り外されて、エンドエフェクタ組立体の駆動システム、複数のロック配列、及び組織保持ピン機構が曝されている。 閉鎖フレーム及びエンドエフェクタフレームの一部の部分的な斜視図であり、一部が取り外されて、図31の器具の駆動システム、ロック配列、及び組織保持ピン機構が曝されている。 捕捉されておらず、固定が外され、未発射で、ロックが解除された配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 捕捉されておらず、固定が外され、未発射で、ロックが解除されている図39の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 捕捉されておらず、固定が外され、未発射で、ロックが解除されている図39の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、図40における線41〜41に沿った部分的な断面立面図である。 捕捉され、部分的に固定され、未発射の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 捕捉され、部分的に固定され、未発射の図42の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 完全に固定され、未発射の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 完全に固定され、発射の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 部分的に引き込まれ、発射の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 完全に引き込まれ、ロックされた配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図であり、使用済みのステープリングカートリッジ組立体がエンドエフェクタ組立体から取り除かれている。 完全に引き込まれ、ロックされた図46の配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図であり、まだ使用されていないステープリングカートリッジ組立体が、エンドエフェクタ組立体内に取り付けられるようになっている。 完全に固定され、部分的な発射配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図であり、ステープリングカートリッジ組立体が発射状態表示器システムを備え、かつ本発射状態表示器システムは、器具が完全に固定され、部分的な発射配置にあることを表示する。 完全に固定され、完全な発射配置にて示された、図31の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図であり、発射状態表示器システムが、器具が完全に固定され、完全に発射配置にあることを表示する。 附属装置部分、シャフト組立体、関節接合部、及びエンドエフェクタ組立体を備える、外科用ステープル留め附属装置、又は外科用ステープル留め器具の、斜視図である。 図51の器具の附属装置部分の関節接合伝動装置の、部分的な斜視図である。 図51の器具のエンドエフェクタ組立体の斜視断面図であり、器具のいくつかの部分が取り外されて、器具の内側部分が曝されている。 図51の器具の、部分的な分解図である。 その周囲でカートリッジ支持顎部が回転可能である、枢動軸を画定する枢軸ピンを備える、図51の器具のカートリッジ支持顎部の、部分的な斜視図である。 図51の器具の附属装置部分、シャフト組立体、及び関節接合部の、部分的な分解図である。 図51の器具の関節接合部の、部分的な断面斜視図である。 図51の器具の関節接合部及びエンドエフェクタ組立体の斜視図であり、エンドエフェクタ組立体は、一対の移動可能な顎部、ステープルカートリッジ、及び駆動システムを備える。 固定され、未発射配置にて示された、図51の器具の断面立面図である。 固定され、完全にステープル留めされた配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体の、断面立面図である。 引き込まれた配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体の、断面立面図である。 図51の器具のエンドエフェクタ組立体の、図61における線62〜62に沿った断面立面図である。 固定され、完全にステープル留めされ、部分的な切断配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体の、断面立面図である。 固定が外された、又は開放配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体の、部分的な断面立面図である。 固定され、非関節接合配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な上面図である。 固定が外され、関節接合配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な上面図である。 固定され、関節接合配置にて示された、図51の器具のエンドエフェクタ組立体、関節接合部、及びシャフト組立体の、部分的な上面図である。 図51の器具のエンドエフェクタ組立体の閉鎖フレームの、断面立面図である。 図51の器具のエンドエフェクタフレームの、断面立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、円形外科用ステープル留め器具と共に使用するための、外科用ステープルカートリッジの一部の、斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、未形成配置及び形成配置での、一対のステープルを示す。 ステープル形成プロセスの作動に先立った、図70の外科用ステープルカートリッジの一部に対するアンビルの一部の、断面図である。 ステープルが形成された後の、図72のアンビル及び図70のステープルカートリッジの、別の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、円形外科用ステープル留め器具と共に使用するための、外科用ステープルカートリッジの一部の、斜視図である。 ステープル形成プロセスの作動に先立った、図74の外科用ステープルカートリッジの一部に対するアンビルの一部の、断面図である。 ステープルが形成された後の、図75のアンビル及びステープルカートリッジの、別の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビルの底面図である。 外科用ステープルカートリッジの一部に対するアンビルの一部の、断面図である。 3つの未形成の外科用ステープルを示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の一部の、斜視図である。 図81のステープル留め装置の外科用ステープルカートリッジの、上面図である。 図81の外科用ステープル留め装置の一部の、斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープル駆動部組立体の側面立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビルの底面図である。 図85のアンビルを用いた外科用ステープル留め装置の一部の、側面立面断面図である。 対応する形成済みのステープルを伴う、図85のアンビルのステープル形成ポケットの、拡大図である。 未形成及び形成済みの配置における、少なくとも1つの実施形態によるステープルを示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の一部の、側面立面断面図である。 未形成及び形成済みの配置における、少なくとも1つの実施形態によるステープルを示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の一部の、側面立面断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の一部の、上面図である。 図92の外科用ステープル留め装置に関連して使用してよい、少なくとも1つの実施形態による、アンビルの底面図である。 少なくとも1つの実施形態及び対応するステープルによる、ステープル窩の上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、未形成のステープルを示す。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の、上面図である。 少なくとも1つの実施形態及び対応するステープルによる、ステープル窩の上面図である。 図96の外科用ステープル留め装置に関連して使用してよい、少なくとも1つの実施形態による、アンビルの底面図である。 対応する形成済みのステープルを伴う、図98のアンビルのステープル形成ポケットの、拡大図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置の、部分的な断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、未形成のステープルを示す。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの平面図である。 少なくとも1つの実施形態及び対応するステープルによる、ステープル窩の上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープル留め装置のアンビルの、底面図である。 少なくとも1つの実施形態及び対応するステープルによる、一対のステープル窩の上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープラのアンビル組立体の断面図である。 図106のアンビル組立体のアンビル変更部材の断面図である。 図106のアンビル組立体のアンビル変更部材の上面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ステープラのアンビル組立体の上面図である。 図109の外科用ステープラのステープルカートリッジの、上面図である。 アンビル変更部材の形成ポケット及び形成ポケットにより形成されたステープルを図示する。 図109の外科用ステープラのステープル窩及び未形成のステープルを図示する。 図109の外科用ステープラの3つのステープルを支持する、ステープル駆動部の斜視図である。 図113のステープル駆動部の上面図である。 少なくとも1つの代替的実施形態による、ステープルカートリッジ、アンビル、及びアンビル変更部材を含むエンドエフェクタの、断面図を図示する。 少なくとも1つの実施形態による、未形成形状及び形成形状での、3つのステープルを図示する。
いくつかの図面にわたって、対応する参照記号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の各種実施形態を1つの形態で例示するものであり、このような例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本出願の出願人は、本出願と共に同日付けにて出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第_______号公報、表題:「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、代理人整理番号第END7821USNP/150535号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、代理人整理番号第END7822USNP/150536号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE−ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、代理人整理番号第END7822USNP1/150536−1号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、代理人整理番号第END7823USNP/150537号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、代理人整理番号第END7824USNP/150538号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、代理人整理番号第END7825USNP/150539号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR SURGICAL CUTTING AND STAPLING DEVICES WITH SEPARATE AND DDISTINCT FIRING SHAFTS」、代理人整理番号第END7826USNP/150540号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、代理人整理番号第END7827USNP/150541号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、代理人整理番号第END7829USNP/150543号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、代理人整理番号第END7830USNP/150544号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、代理人整理番号第END7831USNP/150545号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、代理人整理番号第END7832USNP/150546号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、代理人整理番号第END7833USNP/150547号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、代理人整理番号第END7834USNP/150548号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHEMENT LOCKOUT」、代理人整理番号第END7835USNP/150549号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、代理人整理番号第END7836USNP/150550号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、代理人整理番号第END7837USNP/150551号
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、代理人整理番号第END7838USNP/150552号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、代理人整理番号第END7839USNP/150553号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、代理人整理番号第END7840USNP/150554号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、代理人整理番号第END7841USNP/150555号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「STAPLE CARTGIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、代理人整理番号第END7843USNP/150557号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、代理人整理番号第END7844USNP/150558号、
−米国特許出願第_______号公報、表題:「CIRSULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING PORTARY FIRING SYSTEM」、代理人整理番号第END7845USNP/150559号、及び
−米国特許出願第_______号公報、表題:「CIRSULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」、代理人整理番号第END7845USNP1/150559−1号。
本出願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下の指定の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/984,488号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第14/984,525号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第14/984,552号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」。
本出願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下の指定の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/019,220号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、
−米国特許出願第15/019,228号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,196号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、
−米国特許出願第15/019,206号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、
−米国特許出願第15/019,215号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON−SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,227号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,235号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/019,230号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF−AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、及び
−米国特許出願第15/019,245号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」。
本出願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下の指定の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/043,254号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,259号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,275号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第15/043,289号公報、表題:「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本出願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/742,925号公報、表題:「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第14/742,941号公報、表題:「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、
−米国特許出願第14/742,914号公報、表題:「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/742,900号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、
−米国特許出願第14/742,885号公報、表題:「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第14/742,876号公報、表題:「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」。
本出願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/640,746号公報、表題:「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第14/640,795号公報、表題:「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/640,832号公報、表題:「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、代理人整理番号第END7557USNP/140482号、
−米国特許出願第14/640,935号公報、表題:「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、
−米国特許出願第14/640,831号公報、表題:「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/640,859号公報、表題:「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、
−米国特許出願第14/640,817号公報、表題:「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/640,844号公報、表題:「CONTROL TECHNIQUES AND SUB−PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、
−米国特許出願第14/640,837号公報、表題:「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、
−米国特許出願第14/640,765号公報、表題:「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS−INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」、
−米国特許出願第14/640,799号公報、表題:「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、及び
−米国特許出願第14/640,780号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」。
本出願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/633,576号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、
−米国特許出願第14/633,546号公報、表題:「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、
−米国特許出願第14/633,576号公報、表題:「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、
−米国特許出願第14/633,566号公報、表題:「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、
−米国特許出願第14/633,555号公報、表題:「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、
−米国特許出願第14/633,542号公報、表題:「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第14/633,548号公報、表題:「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第14/633,526号公報、表題:「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、
−米国特許出願第14/633,541号公報、表題:「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、及び
−米国特許出願第14/633,562号公報、表題:「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END−OF−LIFE PARAMETER」。
本出願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/574,478号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING」、
−米国特許出願第14/574,483号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、
−米国特許出願第14/575,139号公報、表題:「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/575,148号公報、表題:「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、
−米国特許出願第14/575,130号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON−MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、
−米国特許出願第14/575,143号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第14/575,117号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第14/575,154号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第14/574,493号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、及び
−米国特許出願第14/574,500号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」。
本出願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/782,295号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号、
−米国特許出願第13/782,323号公報、表題:「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTs」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号、
−米国特許出願第13/782,338号公報、表題:「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
−米国特許出願第13/782,499号公報、表題:「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0246474号、
−米国特許出願第13/782,460号公報、表題:「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246478号、
−米国特許出願第13/782,358号公報、表題:「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246477号、
−米国特許出願第13/782,481号公報、表題:「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許出願公開第2014/0246479号、
−米国特許出願第13/782,518号公報、表題:「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
−米国特許出願第13/782,375号公報、表題:「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許出願公開第2014/0246473号、及び
−米国特許出願第13/782,536号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許出願公開第2014/0246476号。
本出願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/803,097号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許公開公報第2014/0263542号、
−米国特許出願第13/803,193号公報、表題:「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0263537号、
−米国特許出願第13/803,053号公報、表題:「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0263564号、
−米国特許出願第13/803,086号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許公開公報第2014/0263541号、
−米国特許出願第13/803,210号公報、表題:「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0263538号、
−米国特許出願第13/803,148号公報、表題:「MULTI−FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0263554号、
−米国特許出願第13/803,066号公報、表題:「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0263565号、
−米国特許出願第13/803,117号公報、表題:「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0263553号、
−米国特許出願第13/803,130号公報、表題:「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0263543号、及び
−米国特許出願第13/803,159号公報、表題:「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0277017号。
本出願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、またその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/200,111号公報、表題:「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0263539号。
本出願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、またそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/226,106号公報、表題:「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2015/0272582号、
−米国特許出願第14/226,099号公報、表題:「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許公開公報第2015/0272581号、
−米国特許出願第14/226,094号公報、表題:「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許公開公報第2015/0272580号、
−米国特許出願第14/226,117号公報、表題:「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許公開公報第2015/0272574号、
−米国特許出願第14/226,075公報、表題:「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許公開公報第2015/0272579号、
−米国特許出願第14/226,093号公報、表題:「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2015/0272569号、
−米国特許出願第14/226,116号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許公開公報第2015/0272571号。
−米国特許出願第14/226,071号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許公開公報第2015/0272578号、
−米国特許出願第14/226,097号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許公開公報第2015/0272570号、
−米国特許出願第14/226,126号公報、表題:「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許公開公報第2015/0272572号、
−米国特許出願第14/226,133号公報、表題:「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許公開公報第2015/0272557号、
−米国特許出願第14/226,081号公報、表題:「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT,」、現在は米国特許公開公報第2015/0277471号、
−米国特許出願第14/226,076号公報、表題:「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許公開公報第2015/0280424号、
−米国特許出願第14/226,111号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許公開公報第2015/0272583号、及び
−米国特許出願第14/226,125号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許公開公報第2015/0280384号。
本出願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、またこれらはそれぞれ、その対応する全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/479,103号公報、表題:「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許公開公報第2016/0066912号、
−米国特許出願第14/479,119号公報、表題:「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066914号、
−米国特許出願第14/478,908号公報、表題:「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066910号、
−米国特許出願第14/478,895号公報、表題:「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066909号、
−米国特許出願第14/479,110号公報、表題:「USE OF POLARITY OF HALL MAGNET DETECTION TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066915号、
−米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号、
−米国特許出願第14/479,115号公報、表題:「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066916号、及び
−米国特許出願第14/479,108号公報、表題:「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/248,590号公報、表題:「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0305987号、
−米国特許出願第14/248,581号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許公開公報第2014/0305989号、
−米国特許出願第14/248,595号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0305988号、
−米国特許出願第14/248,588号公報、表題:「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許公開公報第2014/0309666号、
−米国特許出願第14/248,591号公報、表題:「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0305991号、
−米国特許出願第14/248,584号公報、表題:「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0305994号、
−米国特許出願第14/248,587号公報、表題:「POWERED SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許公開公報第2014/0309665号、
−米国特許出願第14/248,586号公報、表題:「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許公開公報第2014/0305990号、及び
−米国特許出願第14/248,607号公報、表題:「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許公開公報第2014/0305992号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許仮出願番号第61/812,365号、表題:「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
−米国特許仮出願番号第61/812,376号、表題:「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
−米国特許仮出願番号第61/812,382号、表題:「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
−米国特許仮出願番号第61/812,385号、表題:「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
−米国特許仮出願番号第61/812,372号、表題:「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
本明細書にて記載され、また添付の図面に示される実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解をもたらすように、多くの具体的詳細が示される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするために、詳細には記載されていない。本明細書に記載及び図示される実施形態は非限定例であることが読者には理解され、また従って、本明細書にて開示された特定の構造的及び機能的詳細は、典型及び例示であり得ると理解できる。それらに対する変形形態及び変更が、特許請求の範囲から逸脱することなく行われ得る。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、開放型の連結動詞である。結果として、1つ以上の要素を「備える」か、「有する」か、「含む」か、若しくは「含有する」外科用システム、装置、又は機器は、それら1つ以上の要素を有しているが、それら1つ以上の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「備える」か、「有する」か、「含む」か、若しくは「含有する」、システム、装置、又は機器の要素は、それら1つ以上の特徴を有しているが、それら1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
用語「近位」及び「遠位」は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。用語「近位」は、臨床医に最も近い部分を意味し、用語「遠位」は、臨床医から離れた位置にある部分を意味する。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかし、外科用器具は多くの配向及び位置で使用されるものであり、またこれらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科処置を行うための、種々の例示的な装置及び方法が提供される。しかし、本明細書にて開示された種々の方法及び装置が、例えば開放型の外科処置と関連するものを含む、多くの外科処置及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書にて開示された種々の器具が、例えば、天然の開口部を通じて、組織に形成された切開又は穿刺穴を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分即ちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを進めることが可能な操作チャネルを有するアクセス装置を通じて挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、第1顎部と第2顎部とを備える。第1顎部は、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは第1顎部に挿入可能であり、かつ第1顎部から取り外し可能であるが、ステープルカートリッジが第1顎部から取り外し可能でない、又は少なくとも容易に交換可能でない、その他の実施形態も想定されている。第2顎部は、ステープルカートリッジから射出されたステープルを変形させるように構成された、アンビルを備える。第2顎部は、閉鎖軸の周囲で第1顎部に対して枢動可能であるが、第1顎部が第2顎部に対して枢動可能である、その他の実施形態も想定されている。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、即ち関節運動させることができるように構成された関節接合部を更に備える。エンドエフェクタは、関節接合部を通って延在する関節接合軸線の周囲で、回転可能である。関節接合部を含まないその他の実施形態も想定されている。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端部、遠位端部、及び近位端部と遠位端部との間に延在するデッキを含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1側に位置付けられ、またアンビルは、組織の第2側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキに対して組織を圧迫及び固定する。その後、カートリッジ本体内に取り外し可能に格納されたステープルを、組織内に配置させることができる。カートリッジ本体は、その内部に画定されたステープル窩を含み、ステープルは、ステープル窩内に取り外し可能に格納される。ステープル窩は、6つの長手方向列に配置される。3つの列のステープル窩は、長手方向スロットの第1側に位置付けられ、また3つの列のステープル窩は、長手方向スロットの第2側に位置付けられる。ステープル窩及びステープルのその他の配置も可能であり得る。
ステープルは、カートリッジ本体内のステープル駆動部により、支持される。駆動部は、第1の、又は未発射位置と、ステープル窩からステープルを射出する、第2の、又は発射位置との間で、移動可能である。駆動部は、カートリッジ本体の底部周辺に延在する保持具によりカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、かつ保持具をカートリッジ本体に対して保持するように構成された、弾性部材を含む。駆動部は、スレッドによりそれらの未発射位置とそれらの発射位置との間で、移動可能である。スレッドは、近位端部に隣接した近位位置と、遠位端部に隣接した遠位位置との間で、移動可能である。スレッドは、駆動部の下を摺動し、かつ駆動部を持ち上げるように構成された複数の傾斜面を備え、またステープルがその上に支持され、アンビルに向かう。
上記に加えて、スレッドは発射部材により遠位に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、かつスレッドを遠位端部に向かって押すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受容するように構成されている。アンビルは、発射部材を受容するように構成されたスロットもまた含む。発射部材は、第1顎部に係合する第1カムと、第2顎部に係合する第2カムとを更に備える。発射部材を遠位に前進させる際、第1カム及び第2カムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、即ち組織隙間を制御することができる。発射部材は、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切開するように構成された、ナイフもまた備える。ステープルがナイフよりも前方に射出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位に位置付けられることが望ましい。
図1は、種々の異なる外科処置を実施するために使用してよい、モータ駆動外科用システム10を示す。図示した実施形態では、モータ駆動外科用システム10は、交換可能な外科用工具組立体1000の1つの形態に取り付けられた、選択的に再構成可能なハウジング又はハンドル組立体20を備える。例えば、図1に示したシステム10は、エンドエフェクタと呼ばれることもある外科用切断及び締結器具を備える、交換可能な外科用工具組立体1000を含む。以下に更に詳細に議論されることになるように、交換可能な外科用工具組立体は、ステープルカートリッジの異なる寸法及び種類を支持するように適合されたエンドエフェクタを含んでよく、また異なるシャフト長さ、寸法、及び種類等を有する。このような配置は、例えば、任意の好適な留め具、又は留め具(複数)を利用して、組織を締結してよい。例えば、取り外し可能にその中に格納される複数の締結具を備える締結カートリッジを、外科用工具組立体のエンドエフェクタ内へと取り外し可能に挿入することができる、及び/又は外科用工具組立体のエンドエフェクタへと取り外し可能に取り付けることができる。その他の外科用工具組立体を、ハンドル組立体20と共に交換可能に使用してもよい。例えば、交換可能な外科用工具組立体1000を、ハンドル組立体20から取り外してもよく、またその他の外科処置を実施するように構成された異なる外科用工具組立体と交換してもよい。その他の配置では、本外科用工具組立体は、その他の外科用工具組立体と交換可能ではない場合があり、また取り外し不可能にハンドル組立体20に取り付けられた、又は取り外し不可能にハンドル組立体20に連結した、専用のシャフトを本質的に備える。外科用工具組立体はまた、細長いシャフト組立体と称される場合もある。外科用工具組立体は再利用可能であってよい、又はその他の構成では、外科用工具組立体は、1回の使用後に処分されるように設計されていてよい。
本発明を実施するための形態を読み進めるに従って、本明細書にて開示された種々の形態の交換可能なシャフト組立体が、ロボット制御式の外科用システムと関連して効果的に用いられ得ることもまた、理解されよう。従って、用語「ハウジング」及び「ハウジング組立体」も同様に、本明細書にて開示された、細長いシャフト組立体及びそれらの対応する等価物を作動させるために使用してよい少なくとも1つの制御運動を発生させる若しくは適用するように構成された少なくとも1つの駆動システムを収容する、あるいは別の方法で動作可能に支持する、ハウジング又は類似したロボットシステムの一部を包含し得る。用語「フレーム」とは、手持形外科用器具の一部を意味する場合もある。用語「フレーム」とは、ロボット制御式の外科用器具の一部、及び/又は外科用器具を動作可能に制御するのに使用されてよいロボットシステムの一部を表してもよい。例えば、本明細書にて開示されたシャフト組立体は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/118,241号、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許公開公報第2012/0298719号で開示されている、種々のロボットシステム、器具、構成要素、及び方法と共に用いられてよい。
ここで図1及び図2を参照すると、ハウジング組立体又はハンドル組立体20は、プラスチック、高分子材料、金属等から作製されてよい一対のハウジング区分40、70から形成されてよい主要ハウジング部分30を備え、また例えば、接着剤、ねじ、プレス嵌め機能、スナップ嵌め機能、ラッチ等などの適切な留め具配置により共に接合される。以下に更に詳細に議論されることになるように、主要ハウジング部分30は、そこに動作可能に取り付けられた交換可能な外科用工具組立体の一部に対応して、種々の制御運動を発生させる又は適用させるように構成された、その内部の複数の駆動システムを動作可能に支持する。ハンドル組立体20は、主要ハウジング部30に移動可能に連結された把持部100を更に備え、また主要ハウジング部30に対する種々の位置にて、臨床医により把持されかつ操作されるように構成されている。把持部100は、プラスチック、高分子材料、金属等から作製されてよい一対の把持区分110、120から作製され、また組立て及びメンテナンスの目的で、例えば、接着剤、ねじ、プレス嵌め機能、スナップ嵌め機能、ラッチ等などの適切な留め具配置により、共に接合される。
図2に見ることができるように、把持部100は、以下に更に詳細に議論されることになるような駆動モータ及びギアボックスを動作可能に支持するように構成された空洞窩132を画定する、把持ハウジング130を備える。把持ハウジング130の上部134は、主要ハウジング部分30における開口部80にわたって延在するように構成され、かつ枢軸シャフト180上で枢動可能に軸支される。枢軸シャフト180は、「PA」として示される枢動軸を画定する。図3を参照のこと。参照目的のため、ハンドル組立体20は、ハンドル組立体20に動作可能に取り付けられている交換可能な外科用工具の、細長いシャフト組立体のシャフト軸「SA」と平行であってよい、「HA」として示されるハンドル軸を画定する。枢動軸PAは、ハンドル軸線HAに対して横断している。図1を参照のこと。このような配置は、枢動軸PAの周囲で主要ハウジング部分30に対して、ハンドル組立体20に連結した交換可能な外科用工具組立体の種類にとって最も良好に適した位置へと、把持部100が枢軸回転することを可能にする。把持ハウジング130は、一般に「GA」として示される把持軸を画定する。図2を参照のこと。ハンドル組立体20に連結した交換可能な外科用工具組立体がエンドカッターを備える場合、例えば、臨床医は、把持軸GAがハンドル軸HAに対して垂直である、又はほぼ垂直(角度「H1」)であるように、主要ハウジング部分30に対して把持部100を位置させることを望む場合もある(本明細書で「第1把持位置」と称される)。図5を参照のこと。しかし、ハンドル組立体20を使用して、円形ステープラを備える交換可能な外科用工具組立体を制御する場合、例えば、臨床医は、把持軸GAがハンドル軸HAに対して45度若しくは約45度の角度、又はその他の好適な鋭角(角度「H2」)にある位置へと、把持部100を主要ハウジング部分30に対して枢軸回転させることを所望する場合がある。この位置は、本明細書において「第2把持位置」と称される。図5は、第2把持位置における、極めて細い線での把持部100を示す。
ここで図3〜5を参照すると、ハンドル組立体20は、主要ハウジング部分30に対する所望の配向にて把持部100を選択的にロックするための、通常150として示される把持ロッキングシステムをも含む。1つの配置では、把持ロッキングシステム150は、尖った歯154の弓状の連続152を備える。歯154は互いに離間配置され、かつそれらの間にロッキング溝156を形成する。各ロッキング溝156は、把持部100のための特定の角度のロッキング部に対応している。例えば、少なくとも1つの配置において、歯154及びロッキング溝又は「ロッキング位置」156は、第1把持位置と第2把持位置との間で、把持部100が10〜15度の間隔にてロックされることを可能にするように配置される。配置は、使用される器具の種類により編整された2つの停止位置(シャフト配置)を用いてよい。例えば、エンドカッターのシャフト配置に関しては、シャフトに対して約90度であってよく、また円形ステープラ配置に関しては、外科医に向かって前方に掃引されながら、角度はシャフトに対して約45度であってよい。把持ロッキングシステム150は、ロッキング溝156に固定的に係合するように構成されたロッキング部162を有する、ロッキングボタン160を更に含む。例えば、ロッキングボタン160を、枢軸ピン131にて主要ハンドル部分30に枢動可能に取り付けて、ロッキングボタン160が対応するロッキング溝156との係合内へと枢軸回転することを可能にする。ロッキングばね164は、対応するロッキング溝156を伴う係合位置又はロック位置内へと、ロッキングボタン160を付勢するのに役立つ。ロッキング部162及び歯構造は、臨床医がロッキングボタン160を押した場合に、歯154がロッキング部162を通り越して摺動することを可能にするのに役立つ。従って、主要ハウジング部分30に対する把持部100の角度位置を調節するために、臨床医はロッキングボタン160を押して、次に把持部100を所望の角度位置へと枢軸回転させる。一度把持部100が所望の位置へと移動すると、臨床医はロッキングボタン160を解除する。ロッキングばね164は、次に一連の歯154に向かってロッキングボタン160を付勢し、これにより、ロッキング部162が対応するロッキング溝156に入って、使用中にその位置内で把持部100を保持する。
ハンドル組立体20は、第1回転駆動システム300、第2回転駆動システム320、及び第3軸方向駆動システム400を動作可能に支持する。回転駆動システム300、320は、それぞれ、動作可能に把持部100にて支持されるモータ200により、動力供給される。図2に見ることができるように、例えば、モータ200は把持部100における窩132内に支持されて、そこから突出する出力駆動シャフト204を有するギアボックス組立体202を有する。種々の形態では、モータ200は、例えば、約25,000RPMの最大回転を有するDCブラシ付き駆動モータであってよい。その他の構成では、モータとしては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又はその他の任意の好適な電気モータを挙げることができる。モータ200は、1つの形態では、取り外し可能なパワーパック212を備え得る電源210により、動力提供されてよい。電源210は、例えば、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる、米国特許公開公報第2015/0272575号、表題:「SURGICAl INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」に更に詳細に開示された、種々の電源配置のいずれかを備えてよい。図示した配置では、例えば、パワーパック212は、遠位ハウジング部216に取り付けるために構成された、近位ハウジング部214を備えてよい。近側ハウジング部214及び遠位ハウジング部216は、複数の電池218をその中に動作可能に支持するように構成されている。電池218はそれぞれ、例えば、リチウムイオン(「LI」)又はその他の好適な電池を備えてよい。遠位ハウジング部分216は、モータ200にもまた動作可能に連結しているハンドル回路基板組立体220に、取り外し可能にかつ動作可能に取り付けられるために、構成されている。ハンドル回路基板組立体220はまた、一般的に本明細書において「制御システム又はCPU224」と称してよい。直列に接続されてよい複数の電池218を、ハンドル組立体20のための電源として使用してよい。なお、電源210は、交換可能及び/又は再充電可能であってよい。その他の実施形態では、外科用器具10は、例えば交流(AC)により動力供給されてよい。モータ200は、把持部100に取り付けられたロッカスイッチ206により、制御されてよい。
前述で概略を述べたように、モータ200は、出力駆動シャフト204を含むギアボックス組立体202に動作可能に連結している。出力駆動シャフト204には、駆動部傘歯車230が取り付けられている。モータ200、ギアボックス組立体202、出力駆動シャフト204及び駆動部傘歯車230は、「モータ組立体231」として、本明細書において一括して称されてもよい。駆動部傘歯車230は、枢軸シャフト180上に軸支された枢軸傘歯車238と同様に、システム駆動シャフト232へと取り付けられている従動傘歯車234と接合している。従動傘歯車234は、システム駆動シャフト232上で、従動傘歯車234が駆動部傘歯車230と噛み合い係合する係合位置(図5)と、従動歯車234が駆動部傘歯車230と噛み合い係合しない係合解除位置(図14)との間で、軸方向に移動可能である。駆動システムばね235は、従動傘歯車234と、システム駆動シャフト232の近位部分に形成される近位端部フランジ236との間で、軸支される。図4及び14を参照のこと。駆動システムばね235は、以下に更に詳細に議論されることになるように、従動傘歯車234を駆動部傘歯車230と噛み合い係合しないように付勢するのに役立つ。枢軸傘歯車238は、出力駆動シャフト204及び把持部100を伴う駆動部傘歯車230の、主要ハンドル部分30に対する枢軸移動を容易にする。
図示された実施例では、システム駆動シャフト232は、一般に、240として示される回転駆動セレクタシステムと接合している。少なくとも1つの形態では、例えば、回転駆動セレクタシステム240は、第1回転駆動システム300と第2回転駆動システム320との間で選択的に移動可能である、シフトレバーギア250を備える。図6〜9に見ることができるように、例えば、駆動セレクタシステム240は、主要ハンドル部分30内に取り付けられた非可動のシフトレバー取り付け板242を備える。例えば、シフトレバー取り付け板242は、ハウジング区分40、70に形成された取り付け突出部(図示せず)との間で機能的に保持されてよい、又は別様で、ねじ、接着剤等によりその内部に保持されてよい。依然として図6〜9を参照すると、システム駆動シャフト232は、シフトレバー取り付け板242における孔にわたって延在し、かつ中央又はシステムの、そこへ回転不可能に取り付けられた駆動ギア237を有する。例えば、中央駆動ギア237は、鍵溝配置233により、システム駆動シャフト232へと取り付けられてよい。図6〜図9を参照のこと。その他の配置では、システム駆動シャフト232は、そこへ取り付けられている対応する軸受け(図示せず)により、シフトレバー取り付け板242において、回転可能に支持されてよい。いずれにせよ、システム駆動シャフト232の回転は、中央駆動ギア234の回転という結果をもたらす。
図3に見ることができるように、第1駆動システム300は、主要ハンドル部分30に形成された遠位壁部32において回転可能に支持される、第1駆動軸受け302を含む。第1駆動軸受け302は、その内部に形成されたスプライン軸受けを有する、第1本体部分304を備えてよい。第1従動ギア306は、第1本体部分304上に形成される、又は第1本体部分304に非可動に取り付けられている。第1本体部分304は、遠位壁部32に提供された対応する孔若しくは通路内で回転可能に支持されてよい、又は遠位壁部32に取り付けられた対応する軸受け(図示せず)内で回転可能に支持されてよい。同様に、第2回転駆動システム320は、主要ハンドル部分30の遠位壁部32において回転可能に支持されもする、第2駆動軸受け322含む。第2駆動軸受け322は、その内部に形成されたスプライン軸受けを有する、第2本体部分324を備えてよい。第2従動ギア326は、第2本体部分324上に形成される、又は第2本体部分324に回転不可能に取り付けられている。第2本体部分324は、遠位壁部32に提供された対応する孔若しくは通路内で回転可能に支持されてよい、又は遠位壁部32に取り付けられた対応する軸受け(図示せず)内で回転可能に支持されてよい。第1及び第2駆動軸受け302、322は、ハンドル軸HAの各外側部上で、互いに離間配置される。例えば、図4を参照のこと。
上に示すように、図示された実施例では、回転駆動セレクタシステム240はシフトレバーギア250を含む。図6〜9に見ることができるように、シフトレバーギア250は、シフトレバー取り付け板242の弓状のスロット244において移動可能に支持されるアイドラシャフト252上に、回転可能に取り付けられている。シフトレバーギア250は、アイドラシャフト252上で自由に回転するように取り付けられており、かつ中央駆動ギア234と噛み合い係合して保持される。アイドラシャフト252は、シフトレバーソレノイド260のシャフト262の端部へと連結している。シフトレバーソレノイド260は、主要ハンドルハウジング30とピン留めされる、又は別の方法で主要ハンドルハウジング30に取り付けられ、これにより、シフトレバーソレノイド260が作動する場合に、シフトレバーギア250が、第1従動ギア306又は第2従動ギア326の1つとの噛み合い係合するように移動する。例えば、1つの配置では、ソレノイドシャフト262が引き込まれる場合(図6及び7)、シフトレバーギア250が中央駆動ギア234及び第1従動ギア306と噛み合い係合し、これにより、モータ200の作動が第1駆動軸受け302の回転という結果をもたらす。図6及び7に見ることができるように、シフトレバーばね266を用いて、シフトレバーギア250を本第1作動位置へと付勢してよい。従って、電力が外科用器具10に消費されるべきであり、シフトレバーばね266が、シフトレバーギア250を自動的に第1位置へと付勢する。シフトレバーギア250が本位置にある場合、モータ200のその後の作動が、第1回転駆動システム300の第1駆動軸受け302の回転という結果をもたらす。シフトレバーソレノイドが作動する場合、シフトレバーギア250が、第2駆動軸受け322上で第2従動ギア326と噛み合い係合するように移動する。その後、モータ200の作動が、第2回転駆動システム320の第2駆動軸受け322の作動又は回転という結果をもたらす。
以下に更に詳細に議論されることになるように、第1及び第2回転駆動システム300、320を使用して、そこへと連結する交換可能な外科用工具組立体の種々の構成要素部分に、動力を供給してよい。上に示すように、少なくとも1つの配置では、交換可能な外科用工具組立体の作動中に、モータに電力が消費される場合、シフトレバーばね266が、シフトレバーギア250を第1位置へと付勢する。交換可能な外科用工具組立体の構成要素部分が操作される際に応じて、第1駆動システム300へと回転駆動運動の適用を反転させて、交換可能な外科用工具組立体を患者から取り外すことを可能にすることが必要な場合がある。図示された実施例のハンドル組立体20は、例えば、回転駆動運動を上記のシナリオにおける第1回転駆動システム300へと手動で適用するための、一般に330として示される、手動で作動可能な「応急処置」システムを用いている。
ここで図3、10及び11を参照すると、図示された応急処置システム330は、遊星ギア組立体334を含む応急処置駆動伝達系332を備える。少なくとも1つの形態では、遊星ギア組立体334は、遊星傘歯車338を含む遊星ギア配置(図示せず)を収容する、遊星ギアハウジング336を含む。遊星ギア組立体334は、遊星ギアハウジング336内で遊星ギア配置に動作可能に連結する、応急処置駆動シャフト340を含む。遊星傘歯車338の回転は、最終的に応急処置駆動シャフト340を回転させる遊星ギア配置を回転させる。応急処置駆動ギア342は、応急処置駆動シャフト340上にて軸支され、これにより、応急処置駆動ギア342が、応急処置駆動シャフト340上で軸方向に移動することができ、依然としてそれと共に回転する。応急処置駆動ギア342は、応急処置駆動シャフト340上に形成されるばね停止フランジ344と、応急処置駆動シャフト340の遠位端部上に形成されるシャフトエンド停止装置346との間で、移動可能である。応急処置シャフトばね348は、応急処置駆動シャフト340上にて、応急処置駆動ギア342とばね停止フランジ344との間で軸支される。応急処置シャフトばね348は、応急処置駆動シャフト340上にて、応急処置駆動ギア342を遠位に付勢する。応急処置駆動ギア342が、応急処置駆動シャフト340上でその最遠位位置にある場合、応急処置駆動ギア342は、システム駆動シャフト232に回転不可能に取り付けられている応急処置従動ギア350と、噛み合い係合している。図14を参照のこと。
ここで図12及び13を参照すると、応急処置システム330は、応急処置駆動伝達系332への応急処置駆動運動の手動での適用を容易にする、応急処置作動装置組立体又は応急処置ハンドル組立体360を含む。これらの図に見ることができるように、応急処置ハンドル組立体360は、応急処置傘歯車364及びラチェットギア366を備える応急処置傘歯車362を含む。応急処置ハンドル組立体360は、ラチェットギア366に枢動可能に取り付けられている枢軸ヨーク372により応急処置傘歯車組立体362に移動可能に連結している、応急処置ハンドル370を更に含む。応急処置ハンドル370は、格納位置「SP」と作動位置「AP」との間での選択的な枢軸移動のために、ピン374により枢軸ヨーク372に枢動可能に連結している。図12を参照のこと。ハンドルばね376は、応急処置ハンドル370を作動位置APへと付勢するように用いられる。少なくとも1つの配置では、格納位置を表す軸線SPと作動位置を表す軸線APとの間の角度は、例えば約30度であってよい。図13を参照のこと。図13でも見ることができるように、応急処置ハンドル組立体360は、枢軸ヨーク372において窩又は孔377に回転可能に取り付けられているラチェット歯止め378を更に含む。ラチェット歯止め378は、作動方向(AD)にて回転する場合に、ラチェットギア366を噛み合い係合するように構成され、次に反対方向にて回転する場合に、ラチェットギア366を噛み合い係合から解除するように回転する。ラチェットばね384及びボール部材386は、枢軸ヨーク372における窩379にて移動可能に支持され、また応急処置ハンドル370が作動する(歯止めされる)際に、ラチェット歯止め378における移動止め380、382をロック可能に係合するように機能する。
ここで図3及び10を参照すると、応急処置システム330は、開放位置と閉鎖位置との間で動作可能である応急処置アクセスパネル390を更に含む。図示した配列では、応急処置アクセスパネル390は、主要ハウジング部分30のハウジング区分70に取り外し可能に連結するように構成されている。従って、少なくとも本実施形態では、応急処置アクセスパネル390が主要ハウジング部分30から取り外されている、又は分離されている場合に、「開放」位置にあると言え、また図示されるように、応急処置アクセスパネル390が主要ハウジング部分30に取り付けられている場合に、「閉鎖位置」にあると言える。その他の実施形態が考えられるが、アクセスパネルが開放位置にある場合に、アクセスパネルがそこへ取り付けられたままとなるように、アクセスパネルが主要ハウジング部分に移動可能に連結している。例えば、このような実施形態では、アクセスパネルは主要ハウジング部分に枢動可能に取り付けられていてよい、又は主要ハウジング部分に慴動可能に取り付けられていてよく、かつ開放位置と閉鎖位置との間で動作可能であってよい。図示された実施例では、応急処置アクセスパネル390は、対応するハウジング区分70の一部を素早く係合して、それを「閉鎖」位置において取り外し可能に保持するように構成されている。ねじ、ピン等などの機械的締結のその他の形態もまた、使用することができる。
応急処置アクセスパネル390が主要ハウジング部分30から取り外し可能である、又は応急処置アクセスパネル390が主要ハウジング部分30に移動可能に取り付けられたままであるかどうかに関わらず、応急処置アクセスパネル390は、駆動システムロッキング部材又はヨーク392、及びそれぞれがそれらの後方から突出している若しくは別様でその上に形成される応急処置ロッキング部材又はヨーク396を含む。駆動システムロッキングヨーク392は、応急処置アクセスパネル390が主要ハウジング部分30内に取り付けられる(即ち、応急処置アクセスパネルが「閉鎖」位置にある)場合に、システム駆動シャフト232の一部をその内部に受容するように構成された駆動シャフトノッチ394を含む。応急処置アクセスパネル390が閉鎖位置に位置付けられている又は閉鎖位置に取り付けられている場合、駆動システムロッキングヨーク392は、駆動傘歯車234を(駆動システムばね235の付勢に対して)駆動部傘歯車230と噛み合い係合させるように付勢するのに役立つ。なお、応急処置ロッキングヨーク396は、応急処置アクセスパネル390が閉鎖位置に取り付けられる、又は位置付けられる場合に、応急処置駆動シャフト340の一部をその内部に受容するように構成された応急処置駆動シャフトノッチ397を含む。図5及び10に見ることができるように、応急処置ロッキングヨーク396はまた、応急処置駆動ギア342を(応急処置シャフトばね348の付勢に対して)応急処置従動ギア350との噛み合い係合から解除するように付勢するのに役立つ。従って、応急処置ロッキングヨーク396は、応急処置アクセスパネル390が閉鎖位置に取り付けられる場合に、応急処置駆動ギア342がシステム駆動シャフト232の回転を妨げることを防止する。なお、応急処置ロッキングヨーク396は、応急処置ハンドル370を係合し、かつ応急処置ハンドル370を格納位置SP内に保持するためのハンドルノッチ398を含む。
図4、5及び10は、応急処置アクセスパネル390が閉鎖位置に取り付けられている、又は閉鎖位置にある場合の、駆動システム構成要素及び応急処置システム構成要素の配置を図示する。これらの図に見ることができるように、駆動システムロッキング部材392は、従動傘歯車234が駆動部傘歯車230と噛み合い係合するように付勢する。従って、応急処置アクセスパネル390が取り付けられる、又は閉鎖位置にある場合、モータ200の作動が、駆動部傘歯車230、また最終的にはシステム駆動シャフト232の回転という結果をもたらす。また、応急処置ロッキングヨーク396は、応急処置駆動ギア342を、システム駆動シャフト232上で応急処置従動ギア350との噛み合い係合から解除するように付勢するのに役立つ。従って、応急処置アクセスパネル390が取り付けられる、又は閉鎖位置にある場合、駆動システムはモータ200により作動可能であり、またシステム駆動シャフト232へのあらゆる作動運動から応急処置システム330が遮断される、又は防止される。応急処置システム330を起動させるために、臨床医は最初に応急処置アクセスパネル390を取り外す、あるいは別の方法で応急処置アクセスパネル390を開放位置へと移動させる。この動作は、従動傘歯車234との係合から駆動システムロッキング部材392を取り外し、それにより、駆動システムばね235が、駆動部傘歯車230との噛み合い係合から従動傘歯車234を解除するように付勢することを可能にする。なお、応急処置アクセスパネル390の取り外し、又は開放位置への応急処置アクセスパネルの移動はまた、応急処置ロッキングヨーク396と応急処置駆動ギア342との係合解除という結果をもたらし、それにより、応急処置シャフトばね348が、システム駆動シャフト232上で応急処置駆動ギア342が応急処置駆動ばね350と噛み合い係合するように付勢することを可能にする。従って、応急処置駆動ギア342の回転により、応急処置従動傘歯車350及びシステム駆動シャフト232の回転という結果がもたらされ得る。応急処置アクセスパネル390の取り外し、又は別の方法での、応急処置アクセスパネル390の開放位置への移動は、ハンドルばね376が、図11及び14に示す作動位置へと応急処置ハンドル370を付勢することもまた、可能にする。この位置にある場合、臨床医は、応急処置ハンドル370を、ラチェット方向RDにて手動でラチェット付けすることができ、これにより、(例えば、図14の時計回り方向での)ラチェット傘歯車364の回転という結果をもたらし、最終的に、応急処置駆動伝達系332を介した、システム駆動シャフト232への引き込み回転運動の適用という結果をもたらす。臨床医は、システム駆動シャフト232が多数回十分に回転して、ハンドル組立体20に取り付けられた外科用工具組立体の外科用エンドエフェクタ部分の構成要素を引き込むまで、応急処置ハンドル370を多数回ラチェット付けしてよい。一度応急処置システム330が手動で十分に作動すると、臨床医は、次に応急処置アクセスパネル390を交換して(即ち、応急処置アクセスパネル390を閉鎖位置へと戻す)、それにより、駆動システムロッキング部材392が、従動傘歯車234を駆動部傘歯車230と噛み合い係合させるように付勢させてよく、また応急処置ロッキングヨーク396が、応急処置駆動ギア342を応急処置従動傘車350から噛み合い係合解除させるように付勢させてよい。上述のように、電力を損失させる、又は電力を遮断せねばならず、シフトレバーばね266が、シフトレバーソレノイド260を第1作動位置へと付勢させ得る。このように、応急処置システム330の作動は、第1回転駆動システム300への反転運動又は引き込み運動の適用という結果をもたらし得る。
上述のように、外科用ステープル留め器具は、例えば、ステープル発射駆動装置を引き込むように構成された手動式作動応急処置システムを備えることができる。多くの場合、応急処置システムを1回以上操作する及び/又はクランク回転させて、ステープル発射駆動装置を完全に引き込むことを必要とする場合がある。このような場合、ステープル留め器具のユーザは、それらが何の応急処置をクランク回転させたかの追跡を失う場合があり、あるいは、更にどれくらい発射駆動装置が引き込まれることを必要とするかに関して混乱する場合がある。発射駆動装置の発射部材の位置を検知し、発射部材が引き込まれるのに必要とされる距離を決定し、また外科用器具のユーザへの距離を表示するように構成されたシステムを、ステープリング留め器具が備えることに関して、種々の実施形態が想定されている。
少なくとも一実施形態では、外科用ステープル留め器具は、発射部材の位置を検知するように構成された1つ以上のセンサを備える。少なくとも1つの場合では、例えば、センサはホール効果センサを備え、またセンサをステープル留め器具のシャフト及び/又はエンドエフェクタに位置付けることができる。センサは、外科用ステープル留め器具のコントローラと信号通信しており、順次、外科用ステープル留め器具上の表示器と信号通信している。コントローラは、基準位置、又は標準位置に対する発射部材の実際の位置−発射部材の完全に引き込まれた位置を含む−を比較するように構成されたマイクロプロセッサを備え、また距離、即ち、発射部材の実際の位置と標準位置との間の残りの距離を計算する。
上記に加えて更に、表示器は、例えば電子ディスプレイを備え、またコントローラは、任意の好適な方法にて、電子表示器上に残りの距離を表示するように構成されている。少なくとも1つの場合では、コントローラは、表示器上に進行バーを表示する。このような場合、空の進行バーは、発射部材がその発射ストロークが終了していることを表し得、また完全な進行バーは、例えば、発射部材が完全に引き込まれたことを表し得る。少なくとも1つの場合では、0%は、発射部材がその発射ストロークが終了していることを表し得、また100%は、例えば、発射部材が完全に引き込まれたことを表し得る。特定の場合では、コントローラは、発射部材をその完全に引き込まれた位置へと引き込むために、応急処置機構の作動が何回必要とされるかを表示器上に表示するように、構成されている。
上記に加えて更に、応急処置機構の作動により、外科用ステープリング留め器具の電池、電源を、発射駆動装置の電気モータから動作可能に遮断することができる。少なくとも一実施形態では、応急処置機構の作動によりスイッチがはじかれ、これにより、電気モータから電池が電気的に連結解除される。このようなシステムは、発射部材の手動での引き込みに電気モータが抵抗するのを防止する。
図示されるハンドル組立体20はまた、一般に、400として示される第3の軸方向駆動システムを支持する。図3及び図4に見ることができるように、第3軸方向駆動システム400は、少なくとも一形態では、第3駆動器部材、又はそこから突出するロッド410を有する、ソレノイド402を備える。第3駆動作動器部材410の遠位端部412は、動作可能にそこへ取り付けられた交換可能な外科用工具組立体の駆動システム構成要素の対応する部分を受容するための、その内部に形成された第3駆動クレードル又はソケット414を有する。ソレノイド402は、ハンドル回路基板組立体220及び制御システム又はCPU224とワイヤ接続している、あるいは別の方法で通信する。少なくとも1つの配置では、ソレノイド402は「ばね荷重式」であり、これにより、ソレノイド402が非作動である場合に、そのばね構成要素が、第3駆動作動器410を非作動の開始位置へ戻すように付勢する。
上に示すように、再構成可能なハンドル組立体20は、有利には、種々の異なる交換可能な外科用工具組立体を作動させるために用いられてよい。ハンドル組立体20は、その目的で、その端部に交換可能な外科用工具組立体を動作可能に連結させるための、一般に500として示される工具取り付け部を含む。図示された実施例では、工具取り付け部500は、交換可能な外科用工具組立体の工具取り付けモジュール部の対応する一部を係合するように構成された、2つの内側に向かって面しているダブテール受容スロット502を含む。各ダブテール受容スロット502は、テーパ状であってもよい、又は換言すれば、多少V形であってもよい。ダブテール受容スロット502は、交換可能な外科用工具組立体の工具取り付けノズル部の一部上に形成された、対応するテーパ状の取り付け部又は突出部を解除可能に受容するように構成されている。各交換可能な外科用工具組立体はまた、ハンドル組立体20の工具取り付け部500に形成された対応する保持ポケット504を解除可能に係合するように構成された、ラッチングシステムに取り付けられてよい。
種々の交換可能な外科用工具組立体は、第1回転駆動システム310に動作可能に連結、又は接合するように構成された「主要」回転駆動システムを有してよく、同様に、第2回転駆動システム320に動作可能に連結、又は接合するように構成された「副」回転駆動システムを有してよい。主要及び副回転駆動システムは、交換可能な外科用工具組立体の一部を備える特定の種類の外科用エンドエフェクタの一部へと、種々の回転運動を提供するように構成されてよい。第1回転駆動システムへの主要回転駆動システムの動作可能な連結、並びに第2回転駆動システム320への副駆動システムの動作可能な連結を促進するために、ハンドル組立体20の工具取り付け部500もまた、交換可能な外科用工具組立体の主要及び副回転駆動システムの一部を連結プロセス中に遠位に付勢して、これにより、ハンドル組立体20上における、第1回転駆動システム300への主要回転駆動システムの位置合わせ及び動作可能な連結、並びにハンドル組立体20上における、第2回転駆動システム320への副回転駆動システムの位置合わせ及び動作可能な連結を促進するように構成された、一対の挿入ランプ506を含む。
交換可能な外科用工具組立体はまた、交換可能な外科用工具組立体の外科用エンドエフェクタの対応する一部に、軸方向運動(複数)を適用するための「第3」軸方向駆動システムを含んでよい。ハンドル組立体20上における、第3軸方向駆動システム400への第3軸方向駆動システムの動作可能な連結を促進するために、突出部又は第3軸方向駆動システムのその他の一部をその内部に動作可能に受容するように構成されるソケット414と共に、第3駆動作動器部材410が提供されている。
外科用ステープル留め工具組立体、又は附属装置11100を、図15〜30に示す。工具組立体11100は、外科処置中に、組織を捕捉、固定、ステープル留め、及び切断するように構成されている。主に図15を参照すると、工具組立体11100は、附属装置部分11200、シャフト組立体11300、関節接合部11400、及びエンドエフェクタ組立体11500を備える。工具組立体11100は、附属装置部分11200により、器具インターフェースへと取り付けられるように構成されている。器具インターフェースは、本明細書に開示されるもののような外科用器具ハンドルを備え得る。その他の実施形態は、工具組立体11100が器具インターフェースへと容易に取り付け可能ではなく、また器具インターフェースから容易に取り外し可能ではないことを想定しており、代わりに、単一の器具の一部であると想定している。附属装置部分11200は、器具インターフェースから回転制御運動を受容するように構成され、工具組立体11100が取り付けられ、かつ回転制御運動をシャフト組立体11300へと伝達する。シャフト組立体11300は、関節接合部11400を介して、エンドエフェクタ組立体11500へとこれらの回転制御運動を伝達する。
図18でより詳細に図示された附属装置部分11200は、器具インターフェースへと取り付けられて、器具インターフェースによりシャフト組立体11300へと発生する回転制御運動を提供するように構成されている。附属装置部分11200は、附属装置部分ハウジング11201により支持される主要取り付けインターフェース11210及び副取付けインターフェース11220を備える。取り付けインターフェース11210、11220は、器具インターフェースの対応する取り付けインターフェースと噛み合う、又は連結するように構成されている。外科用器具ハンドルの対応する取り付けインターフェースは、例えば、ユーザにより作動される場合に、1つ以上のモータにより回転するように構成されたギア伝達系を備えることができ、回転する場合に、主要取り付けインターフェース11210及び副取り付けインターフェース11220を回転させる。
ユーザは、両方のインターフェース11210、11220を同時に回転させる、又は代替的に、インターフェース11210、11220を独立して回転させるように選択してよい。主要取り付けインターフェース11210は、入力駆動シャフト11211及びそこへ取り付けられている入力駆動ギア11213を回転させるように構成されている。入力駆動シャフト11211は、ハウジング11201に隣接するように構成されたハウジング軸受け11212を備え、かつシャフト11211が遠位に並進するのを防止する。入力駆動ギア11213は、シャフト組立体11300の移動ギア11313と動作可能に互いに噛み合っており、これは主要駆動シャフト11311へと取り付けられている。その結果、インターフェース11210の回転が、シャフト11311へと伝達される。同様の配置が、副取り付けインターフェース11220に関して使用される。副取り付けインターフェース11220は、入力駆動シャフト11221及びそこへ取り付けられている入力駆動ギア11223を回転させるように構成されている。入力駆動シャフト11221は、ハウジング11201に隣接するように構成されたハウジング軸受け11222を備え、かつシャフト11221が遠位に並進するのを防止する。入力駆動ギア11223は、シャフト組立体11300の移動ギア11323と動作可能に互いに噛み合っており、これは副駆動シャフト11321へと取り付けられている。その結果、インターフェース11220の回転が、シャフト11321へと伝達される。主要駆動シャフト11311は、シャフト組立体ハウジング11301内に収容される。駆動シャフト11311は、関節接合部11400を介して、附属装置インターフェース11210からエンドエフェクタ組立体11500へと回転制御運動を伝達する。副駆動シャフト11321はまた、シャフト組立体ハウジング11301内に収容される。副駆動シャフト11321は、関節接合部11400を介して、附属装置インターフェース11220からエンドエフェクタ組立体11500へと回転制御運動を伝達する。
関節接合部11400は、シャフト組立体ハウジング11301に対してエンドエフェクタ組立体11500を受動的に関節接合させることを可能にする。主に図19及び20を参照すると、関節接合部11400は、シャフトハウジング11301に取り付けられた近位ヨーク11410、エンドエフェクタ組立体11500に取り付けられた遠位ヨーク11430、及び近位ヨーク11410及び遠位ヨーク11430を枢軸可能に連結する関節接合ピン11420を備える。関節接合ピン11420は、それぞれ近位ヨーク11410及び遠位ヨーク11430にて画定される近位ヨークの開口11411及び遠位ヨークの開口11431内に回転可能に受容される。エンドエフェクタ組立体11500は、工具組立体11100、またより具体的には、シャフトハウジング11301により画定される長手方向工具軸線LTに対して横手方向にて、関節接合ピン11420により画定される関節接合軸線AAの周囲で関節接合するように、構成されている。近位ヨーク11410は、同軸主要駆動シャフト11311及び副駆動シャフト11321がその内部に延在することを可能にする、その内部に長手方向に延在した開口11419を備える。関節接合ピン11420はまた、副駆動シャフト11321が関節接合ピン11420を介して延在することを可能にする、その内部で長手方向に延在した開口11421を備える。
関節接合部11400は、関節接合ロック11440及び移動止め11413を備える受動関節接合システムを利用する。ユーザは、関節接合ピン11420の周囲でエンドエフェクタ組立体11500を手動で枢軸回転させて、遠位ヨーク11430を関節接合ロック11440へと移動させてよい。関節接合ロック11440は近位ヨーク11410に対して移動し、かつ関節接合ピン11420の周囲を回転し、関節接合ロック11440は、近位ヨーク11410にて画定される移動止め11413を把持、又は漸増的にロックして、適切な位置にて遠位ヨーク11430をロックするように構成され、その結果、エンドエフェクタ組立体11500を所定位置へとロックする。別の方法で述べられているが、エンドエフェクタ組立体11500を関節接合ピン11420の周囲で回転させる際に、受動関節接合システムが、関節接合軸線AAの周囲でエンドエフェクタ組立体11500の漸増関節接合を促進する。
関節接合部11400は、主要駆動シャフト11311の回転をエンドエフェクタ組立体11500へと伝達、通信するように更に構成されている。関節接合11400を介して、又は関節接合11400にわたって主要駆動シャフト11311の回転運動を伝達するために、関節接合11400は、主要駆動シャフト11311、関節接合ピン11420の周囲で回転可能なアイドラ傘歯車11416、及び入力駆動シャフト11518に取り付けられた出力傘歯車11417に取り付けられた入力傘歯車11415を備える、噛み合ったギア伝達系を更に備える。主要駆動シャフト11311が回転する際に、入力傘歯車11415が回転し、アイドラ傘歯車11416が回転する。アイドラ傘歯車11416の回転は、出力傘歯車11417を回転させ、従って、入力駆動シャフト11518を回転させて、出力傘歯車11417が連結される。本配置は、主要入力駆動シャフト11518との駆動係合を維持しつつエンドエフェクタ組立体11500が関節接合される場合に、出力傘歯車11417が関節接合ピン11420の周囲で回転することを可能にする。
主要入力駆動ギア11519は主要入力駆動シャフト11518に取り付けられており、また主要入力駆動シャフト11518が回転する場合に回転する。主要入力駆動ギア11519は、以下で更に詳細に議論される駆動システム11510の単一回転入力部として作動するように構成されている。
関節接合部11400は、副駆動シャフト11321がそれを通して通過することを可能にするように更に構成され、これにより、副駆動シャフト11321の駆動スクリュー11325が、以下で更に詳細に議論される駆動システム11510のシフト組立体11550を係合してよい。入力傘歯車11415、出力傘歯車11417、及び主要入力駆動シャフト11518のそれぞれは、副駆動シャフト11321がそれを通して延在することが可能となるように構成された開口を備える。副駆動シャフト11321は、例えば、エンドエフェクタ組立体11500が関節接合軸線AAの周囲で関節接合する際に湾曲するように、可撓性であることができる。推力軸受け11326は、副駆動シャフト11321上に取り付けられて、エンドエフェクタ組立体11500が関節接合される場合に、主要入力駆動シャフト11518を介して副駆動シャフト11321が引き寄せられることを防止する。軸受け11326は、主要入力駆動ギア11519により境を接する、又は境界付けされる。
関節接合部11400は、エンドエフェクタフレーム11600の近位顎部11610を遠位ヨーク11430へと取り付けることにより、エンドエフェクタフレーム11600を支持する。遠位ヨーク11430は、外側表面及び内側表面を有するスリーブ部11433を備え、外側表面はエンドエフェクタフレーム11600により係合され、また内側表面はシフト組立体11550を慴動可能に支持するように構成されている。
主に図17及び19を参照すると、エンドエフェクタ組立体11500は、駆動システム11510、エンドエフェクタフレーム11600、エンドエフェクタフレーム11600に対して移動可能な閉鎖フレーム11700、及びエンドエフェクタフレーム11600内へと取り付けられるように構成された交換可能なステープルカートリッジ組立体11800を備える。駆動システム11510は、シャフト組立体11300からの回転制御運動を受容するように構成された単一の回転入力部、関節接合部11400を備え、閉鎖駆動装置11530及び駆動システム11510の発射駆動装置11540を選択的に駆動させる。閉鎖駆動装置11530は、閉鎖フレーム11700及びステープルカートリッジ組立体11800の一部と相互作用して、エンドエフェクタ組立体11500内に組織を捕捉するために、エンドエフェクタフレーム11600に対して、閉鎖フレーム11700及びステープルカートリッジ組立体11800を捕捉段階位置へと移動させるように構成されている。本捕捉段階は、組織保持ピン11871を有する組織保持ピン機構11870を自動的に配置させることを伴う。次に、閉鎖フレーム11700を固定段階位置へと移動させて、ステープルカートリッジ組立体11800を用いて組織を固定するめに、閉鎖駆動装置を使用することができる。一度工具組立体11100が完全に固定配置となると、発射駆動装置11540を操作して、ステープルカートリッジ組立体11800から複数のステープル11880を射出させることができ、またステープルカートリッジ組立体のステープルカートリッジ本体11810からのナイフ11840を配置させて、ステープルカートリッジ組立体11800により捕捉されかつ固定された組織を切断することができる。シフト組立体11550は、閉鎖駆動装置11530の駆動可能性と、発射駆動装置11540の駆動可能性と、また閉鎖駆動装置11530及び発射駆動装置11540の両方の同時の駆動可能性との間で移動する能力をユーザに提供する。
ステープルカートリッジ組立体11800は、交換可能であるように構成されている。ステープルカートリッジ組立体11800をエンドエフェクタフレーム11600内に取り付けることができ、これにより、取り付けの際に、ステープル組立体11800が、閉鎖フレーム11700及び駆動システム11510と動作可能に係合する。ここで図16を参照すると、エンドエフェクタフレーム11600は、近位顎部11610、遠位顎部11630、及び近位顎部11610と遠位顎部11630とを接続させる接続部11620を備える。近位顎部11610は、駆動システム11510及び閉鎖フレーム11700を動作可能に支持し、またステープルカートリッジ本体11810を慴動可能に受容し、かつ移動可能に支持するように構成されている。遠位顎部11630は、ステープルカートリッジ組立体11800のアンビル部11830を慴動可能に受容し、かつ固定して支持するように構成されている。アンビル部11830は、ステープル11880を形成するように構成されたステープル形成面11831、及びナイフ11840を少なくとも部分的にその内部に受容するように構成されたナイフスロット11835を備える。接続部11620は、ロケータピン配置11821を有するステープルカートリッジ組立体11800のアンビルフレーム11820を、受容しかつ支持するように構成されている。ロケーティングピン配置11821は、ステープルカートリッジ組立体11800をエンドエフェクタ組立体11500内へと素早く及び/又は容易に装填することを可能にする。ロケーティングピン機能部11821は、エンドエフェクタフレーム11600の接続部11620にて、ロケーティングピンの陥凹に対応している。ステープルカートリッジ組立体11800は、ガイドピン11823を更に備える。カートリッジ本体11810は、ナイフ並びに支持及び案内目的のためのカートリッジガイドピン11823を使用して、エンドエフェクタフレーム11600に対して移動するように構成されている。
カートリッジ本体11810は、ステープル11880を取り外し可能に格納するように構成された複数のステープル窩11818を有するカートリッジデッキ11811、その内部にナイフ11840が移動可能に位置付けられるナイフスロット11815、並びにピン11823及び11871をその内部で受容するように構成された一対のピンスロット11812を備える。カートリッジデッキ11811は、カートリッジ本体11810がステープル形成面11831に向かって進む場合に、アンビル部11830と隣接するように構成されている閉鎖停止装置11813を更に備える。閉鎖停止装置11813は、閉鎖停止装置がステープル形成面11831に対して隣接する場合の、デッキ11811とステープル形成面11831との間の到達可能な最短距離を画定する。とは言うものの、例えば、厚い組織がステープル留めされる場合に、閉鎖停止装置11813がステープル形成面11831に接触しない場合があることが、想定される。
閉鎖フレーム11700は、カートリッジ駆動タブ11701、カートリッジ把持凹部、又はカートリッジ本体11810と係合するように、また閉鎖フレーム11700がカートリッジ本体11810を遠位顎部11630に向かって押すのを可能にするように、かつカートリッジ本体11810を遠位顎部11630から離して引き込むように構成された機能部、11703を備える。カートリッジ駆動タブ11701は、ステープルカートリッジ本体11810の駆動面11801を係合し、これにより、閉鎖駆動装置11530により閉鎖フレーム11700が遠位に移動させられる場合に、閉鎖フレーム11700がカートリッジ本体11810をアンビル部11830に向かって押し動かす、又は駆動させることができる。カートリッジ把持機能部11703は、フック又はアームとして作動し、かつ閉鎖駆動装置11530により閉鎖フレーム11700が近位に移動させられる場合に、カートリッジ11810を近位に引き寄せるように構成されている。
ここで図17に移ると、ステープルカートリッジ組立体11800は、ステープル駆動部基部11850により支持される複数の駆動部11851を更に備える。駆動部11851は、ステープル11880を支持し、かつステープル11880をその各ステープル窩11818から押し出すように構成されている。ステープル駆動部基部11850及びナイフ11840は、主要駆動部11860により駆動され、これは、駆動システム11510の発射バー11560と相互作用する。ナイフ11840は、ナイフ支持体11843により、主要駆動装置11860へと取り付けられている。発射駆動装置11540は、主要駆動部11860と相互作用し、これにより、発射駆動装置11540が作動した場合に、発射バー11560が主要駆動部11860を遠位に押し、かつ最終的にはステープルカートリッジ組立体11800からステープル11880を射出して、ナイフ11840を配置させる。発射駆動装置11540は、発射バー11560を引き込むように動作することができ、これは、発射バー11560及び主要駆動部11860と係合したナイフ反応アーム11561を使用して、主要駆動部11860を引き込む。主要駆動部11860は、ナイフ反応アーム11561を受容するように構成されたスロット11863、及び更に、発射バー11560と主要駆動部11860との間の位置合わせインターフェースとして作動するように構成された発射バーガイドピン11865を備える。
上述のように、エンドエフェクタ組立体11500の駆動システム11510は、単一の回転入力部、又は主要入力駆動ギア11519と係合して、工具組立体11100の複合機能に影響を及ぼす。ここで図24を参照すると、駆動システム11510は、閉鎖駆動装置11530、発射駆動装置11540、及びシフト組立体11550を備えて、閉鎖駆動装置11530の駆動可能性と、発射駆動装置11540の駆動可能性と、また閉鎖駆動装置11530及び発射駆動装置11540の両方の同時の駆動可能性との間で選択的に移動する能力を、ユーザに提供する。上述のように、インターフェース11220が選択的に回転されて、シャフト11321を動作させることができる。シャフト11321は、ねじ込み可能にシフト組立体11550と係合したねじ込み部、又は駆動スクリュー、11325を備える。シフト組立体11550は、副駆動シャフト11321の駆動スクリュー11325を使用して、長手方向工具軸線LTに沿って長手方向に移動可能である。副附属装置インターフェース11220が回転する場合、シフト組立体11550が遠位ヨーク11430に対して移動する。シャフト11321の代わりに、モータ及び/又はソレノイドがエンドエフェクタ組立体11500内に位置付けられて、記載された位置との間でシフト組立体11550を移動させることが想定される。
閉鎖駆動装置11530は、入力駆動ギア11539及び入力スプライン部11538を有する入力駆動シャフトを備える。入力駆動ギア11539は、主要入力駆動ギア11519と動作可能に噛み合う。閉鎖駆動装置11530は、出力スプライン部11537及びねじ込み部11536を有する出力シャフトを更に備える。閉鎖駆動装置11530の出力シャフトは、閉鎖駆動装置11530の入力駆動シャフトと位置合わせされる。主要入力駆動ギア11519が回転する場合、閉鎖駆動装置11530の出力シャフトは、スプライン部11538、11537がシフト組立体11550により連結する場合のみ、閉鎖駆動装置11530の入力駆動シャフトと一致して回転する。閉鎖駆動装置11530の出力シャフトのねじ込み部11536は、閉鎖フレーム11700のねじ込み穴11736により、ねじ込み可能に受容される。閉鎖駆動装置11530の出力シャフトが回転する場合、エンドエフェクタフレーム11600に対して閉鎖フレーム11700が移動して、ステープルカートリッジ本体11810がアンビル部11830に向かって遠位に進んで、エンドエフェクタ組立体11500内に組織を固定するようにする。
発射駆動装置11540はまた、入力駆動ギア11549及び入力スプライン部11548を有する入力駆動シャフトを備える。入力駆動ギア11549はまた、主要入力駆動ギア11519と動作可能に噛み合う。発射駆動装置11540は、出力スプライン部11547及び入力スプライン部11546を有する出力シャフトを更に備える。発射駆動装置11540の出力シャフトは、発射シャフト穴11545B内で入力スプライン部11546を受容する、管状発射シャフト11545を更に備える。管状発射シャフト11545は、入力スプライン部11546のリブ11546Sと回転可能に係合し、これにより、入力スプライン部11546との回転した駆動可能な関係を維持しつつ、管状発射シャフト11545が入力スプライン部11546に対して長手方向に移動する。発射駆動装置11540の出力シャフトは、発射駆動装置11540の入力駆動シャフトと位置合わせされる。主要入力駆動ギア11519が回転する場合、発射駆動装置11540の出力シャフトは、スプライン部11548、11547がシフト組立体11550により連結する場合のみ、発射駆動装置11540の入力駆動シャフトと一致して回転する。
管状発射シャフト11545は、発射シャフト面11544、及び更に、発射バー11560によりねじ込み可能に受容されるねじ込み出力シャフト11543を更に備える。閉鎖フレーム11700が閉鎖駆動装置11530により遠位に進む場合、閉鎖フレーム11700は、発射バー11560を遠位に押す。閉鎖フレーム11700により発射バーが遠位に進む際に、管状発射シャフト11545は、少なくともねじ込み出力シャフト11543と発射バー11560がねじ込み係合しているせいで、発射バー11560により入力スプライン部11546に対して遠位に引き寄せられる。管状発射シャフト11545は、閉鎖フレーム11700において画定された発射穴11745により軸支的に受容されて、閉鎖フレーム11700内で管状発射シャフト11545の回転を可能にする。スプライン部11548、11547が連結した場合、入力スプライン部11546により、発射駆動装置11540の管状発射シャフト11545が回転し、また、同様に、管状発射シャフト11545の発射シャフト面11544が、閉鎖フレーム11700の発射たな状部11744を押す。移動可能な接面機構としてたな状部11744を利用することで、管状発射シャフト11545は、ねじ込み出力シャフト11543により、発射バー11560を遠位に駆動させ、従って、ナイフ11840を配置させ、かつステープル窩11818からステープル11880を射出させる。
スプライン部11537、11538のセットと11547、11548のセットとを連結させること及び連結解除することにより、上述した駆動可能性の選択肢との間で、ユーザがシフト組立体11550を移動させることを可能にする。シフト組立体11550は、副駆動シャフト11321の駆動スクリュー11325をねじ込み可能に受容し、これにより、駆動スクリュー11325が回転する場合に、シフト組立体11550が、スプライン部11537、11538のセットと11547、11548のセットに対して長手方向に移動する、ねじ込み開口11555を備える。シフト組立体11550は、閉鎖駆動装置11530に対応するスプライン閉鎖連結部又はクラッチリング11553、及び発射駆動装置11540に対応するスプライン発射連結部又はクラッチリング11554を更に備える。スプライン連結部11553、11554は、シフト組立体11550内に軸支的に支持された、円柱状、管状様の連結部であって、かつシフト組立体11550内で回転することが可能である。スプライン連結部11553、11554はそれぞれ、スプライン配置を備える内側シェルを有し、これにより、連結部11553、11554が、スプラインシャフト部11537、11538のセットと11547、11548のセットをそれぞれ連結させる、又は噛み合わせることができる。シフト組立体11550が移動して、エンドエフェクタ組立体11500を組織固定配置に定置させる場合に、閉鎖連結部11553がスプライン部11537、11538と係合する。閉鎖連結部11553は、スプラインシャフト部11538の回転をスプラインシャフト部11537へと伝達し、従って、閉鎖駆動装置11530の出力シャフトを回転させる。シフト組立体11550が移動して、エンドエフェクタ組立体11500を組織切断及びステープル留め配置に定置させる場合に、発射連結部11554がスプライン部11547、11548と係合する。発射連結部11554は、入力スプラインシャフト部11548の回転を出力スプライン部11547へと伝達し、従って、発射駆動装置11540の出力シャフトを回転させる。シフト組立体11550はまた、第2位置へと近位に移動した場合に、シフト組立体11550が副駆動シャフト11321の推力軸受け11326に対してネストすることを可能にする、円柱状の凹部11556を備える。
工具組立体11100のユーザは、固定状態とステープル形成状態との間で、コントローラ内蔵型工具組立体11100及び/又は工具組立体11100が取り付けられる器具インターフェースを介して、何の機能の実施をユーザが望んでいるかに応じて、工具組立体11100を移動させることができる。コントローラはモータと通信して、主要附属装置インターフェース11210、副附属装置インターフェース11220のどちらか、又は主要附属装置インターフェース11210と副附属装置インターフェース11220の両方を同時に作動させ得る。ここで図25〜30を参照すると、駆動システム11510とエンドエフェクタ組立体11500との間の相互作用及び係合は、捕捉、固定、ステープル留め、及び組織の切断を含む工具組立体11100の可能な機能に関して、ここで議論されるであろう。
図25は、解放配置、又は初期配置にある工具組立体11100を示す。シフト組立体11550は、閉鎖連結部11553が閉鎖駆動装置11530のスプラインシャフト部11538、11537を連結して、主要入力駆動ギア11519の回転の際に、閉鎖駆動装置11530の出力シャフトが駆動することを可能にする第1位置にある。発射連結部11554は、それが発射駆動装置11540の出力シャフトのみと噛み合う位置にある。この場合、発射連結部11554は、スプラインシャフト部11538、11537を噛み合わせるように構成された位置にない。主要入力駆動ギア11519の回転の際に、発射駆動装置11540の出力シャフトが駆動しない故に、この位置では、発射連結部11554はシフト組立体11550内で回転しない。
閉鎖駆動装置11530の作動は、2つの機能を実施し、エンドエフェクタ組立体11500内で組織をピン留め(捕捉)する、及びエンドエフェクタ組立体11500内で組織を固定する。組織保持ピン11871内で組織を捕捉するために、シフト組立体11550が第1位置にある間に、主要附属装置インターフェース11210が作動する。主要入力駆動ギア11519が駆動し、また閉鎖連結部が、閉鎖駆動装置11530のスプライン部11538、11537の両方と係合する故に、閉鎖駆動装置11530の出力シャフトが回転して、閉鎖フレーム11700を遠位に進める。閉鎖フレーム11700のこの初期の遠位移動は、レバー11770と共に組織保持ピン機構11870を自動的に配置させる。連結器凹部11876を有する連結部11873は、一対のレバーアーム11772から延在するレバー先端部11774を受容して、組織保持ピン機構11870とレバー11770とを連結するように構成されている。キャップ窓11877及びキャップ基部11875を有するカートリッジキャップ11878は、レバー11770がステープルカートリッジ組立体11800と係合して、ピン機構11870と相互作用することを可能にする。キャップ基部11875は、ピン用の接面位置、連結器部11873、及び従って、ピン機構11870を画定する。ピン11871を配置させるために、レバー11770が、エンドエフェクタフレーム11600、閉鎖フレーム11700、及び組織保持ピン機構11870と相互作用する。レバー11770は、エンドエフェクタフレーム11600のフレーム開口11671内に支持された接面ピン11771、及び閉鎖フレーム11700のフレームスロット11741を備える。接面ピン11771は、レバー回転軸線を画定する。レバー11770はまた、閉鎖フレーム11700の閉鎖フレームカムスロット11743との係合ために構成された作動タイン11773を有する、レバーアーム11772を備える。レバーは、ピン機構11870の連結器部11873との係合ために構成された、レバー先端部11774を更に備える。
図21〜23に最良に見ることができるように、閉鎖フレーム11700の閉鎖フレームカムスロット11743は、作動タイン11773を遠位に駆動させて、レバー11770がレバー回転軸線周囲で回転し、従って、レバー先端部11774を引き上げてピン11871を対応するピンスロット11812から外し、かつ遠位顎部11630に向かって駆動させるように構成された、初期のカムスロット部11743Aを備える。閉鎖フレームカムスロット11743はまた、最終カムスロット部11743Bを備え、以下に更に詳細に議論される固定段階中に、作動タイン11773のための閉鎖フレーム11700における遊隙を可能にする。作動タイン11773は、固定段階中に最終カムスロット部11743Bに隣接して組織保持ピン11871が引き込まれるのを防止する、又は固定及び/又は発射/住ステープル留め段階中の開口を防止する。フレームスロット11741はまた遊隙を提供するが、固定段階中の接面ピン11771は別である。閉鎖駆動装置11530の初期の作動段階は、組織保持ピン11871が、ステープルカートリッジ組立体11800の遠位顎部11630及び/又はアンビル部11830との係合のために配置される、初期の捕捉段階を完了させる。この初期の捕捉段階は、図26に見ることができるように、工具組立体11100を用いて組織を捕捉するのに十分であり得る。
初期の捕捉段階中、閉鎖フレーム11700はまた、ステープルカートリッジ組立体11800の一部を前進させ、かつ発射バー11560を遠位顎部11630に向かって前進させる。カートリッジ駆動タブ11701は、カートリッジ本体11810を駆動させ、また閉鎖フレーム11700は管状発射シャフト11545及び発射バー11560を駆動させる。その他の、及び/又は追加の接触点が、閉鎖フレーム11700、発射駆動装置11540、及びステープルカートリッジ組立体11800との間に提供されてよく、エンドエフェクタ組立体11500の特定の部分の前進を補助する。上述のように、発射駆動装置11540の管状発射シャフト11545及び入力スプライン部11546は、回転可能な駆動関係を維持しつつ、互いに対して長手方向に移動することができる。これは、発射駆動装置11540の出力シャフトの延在を促進し、これにより、閉鎖フレーム11700が前進した後に入力スプライン部11546が駆動される場合に、管状発射シャフト11545が駆動されてよい。
図27は、閉鎖駆動装置11530の最終作動段階後に、完全な固定配置にある工具組立体11100を示す。閉鎖停止部11813は、アンビル部11830により境界付けられ、また組織保持ピン機構11870が完全に配置される。組織保持ピン機構11870を完全に配置させるために、閉鎖フレームカムスロット11743が、最終カムスロット端部11743Cを備えて、作動タイン11773を最終位置へと前進させる。工具組立体11100の配置は、完全に固定位置であると考えられる。ユーザは、閉鎖駆動装置を反対方向にて作動させて、閉鎖駆動装置を引き込むことを決定してよく、これにより組織が固定されず、また捕捉されない、又はユーザは、シフト組立体を図28に示す第2位置へと移動させて、工具組立体11100を発射させることを決定してよい。
シフト組立体を図28に示す第2位置へと移動させるために、ユーザは副附属装置インターフェース11220を作動させることができ、これにより、駆動スクリュー11325を回転させて、シフト組立体11550を第2位置へと近位に移動させる。シフト組立体11550は、第2位置へと移動する際に、推力軸受け11326に対してネストするように構成されている。第2位置では、シャフト組立体11550の発射連結器11554は、発射駆動装置11540のスプラインシャフト部11548、11547を連結して、主要入力駆動ギア11519の回転の際に、発射駆動装置11540の出力シャフトが駆動することを可能にする。シフト組立体11550を第2位置へと移動させることはまた、閉鎖駆動装置11530のスプラインシャフト部11538、11537を連結解除する。閉鎖連結器11553は、主要入力駆動ギア11519が駆動する場合にシフト組立体11550内で回転するが、閉鎖連結器11553が入力スプライン部11548とのみ噛み合う故に、閉鎖駆動装置11530の出力シャフトが回転しない。
ユーザは、ここで主要附属装置インターフェース11210を駆動させることにより発射駆動装置11540を作動させて、主要駆動シャフト11311を駆動させることができる。発射駆動装置11540の作動は、出力スプライン部11546を回転させ、これにより、管状発射シャフト11545を回転させる。管状発射シャフト11545は、閉鎖フレーム11700の発射穴11745内で回転する。管状発射シャフト11545が回転する場合に、管状発射シャフト11545の発射シャフト接面11544が閉鎖フレーム11700の発射たな状部11744を押し出す、又は閉鎖フレーム11700の発射たな状部11744により接面する。管状発射シャフト11545の回転は、ねじ込み出力シャフト11543を回転させ、これにより、発射バー11560を遠位に駆動させる。発射バー11560の遠位移動は、ナイフ11840をカートリッジ本体11810から外れて配置させ、またステープル駆動部11851及び駆動部基部11850と共にステープル11880をステープル窩11818から外して駆動させる。ナイフ11840は、エンドエフェクタ組立体11500により固定された組織を切断し、かつステープル11880は、エンドエフェクタ組立体により固定された組織をステープル留めする。
図29に示す段階では、ユーザは、主要附属装置インターフェース11210を作動させることにより、反対方向にて発射バー11560を引き込むことができ、これにより、駆動バー11560及びナイフ11840を近位に引き寄せる。発射バー11560は、発射バーガイドピン11865を軸支的に支持して、発射バー11560及び主要駆動装置11860の移動中に、発射バー11560及び主要駆動部11860の位置合わせを維持するように構成された、開口11565を備える。発射バー11560はまた、ナイフ引き込みアーム11561を受容するように構成されたスロット11563を備え、これにより、発射バー11560が近位に移動する場合に、発射バー11560がナイフ11840を近位に引き寄せることができる、又は引き込むことができる。ユーザのためのその他の選択肢は、副附属装置インターフェース11220を作動させることにより、第1位置及び第2位置の中間である第3位置へとシフト組立体11550を移動させることを伴うことができる。図30に示すこの第3位置は、連結器11553、11554の両方を、スプライン部11538、11537と11548、11547とのそれらの各セットとの連結係合へと位置付ける。ユーザは、次に主要附属装置インターフェース11210を反転方向にて作動させ、主要駆動ギア11519を作動させ、かつ閉鎖駆動装置11530の出力シャフトと発射駆動装置11540の出力シャフトの両方を同時に駆動させることができる。ユーザは、工具組立体11100の使用中に、ユーザが工具組立体11100を外科手術部から引き抜くことを所望する場合に迅速な引き込み方法を提供する、この同時の駆動可能性を、あらゆる時点で所望する場合がある。器具インターフェースを内蔵するコントローラをプログラムして、シフト組立体11550を第3位置へと自動的に移動させて、附属装置インターフェース11210、11220の両方を同時に作動させることにより、主要入力駆動ギア11519を反転させることができる。
工具組立体11100’を、図30A〜30Gに示す。工具組立体11100’は、多くの点で工具組立体11100に類似している。主に図30Aを参照すると、工具組立体11100’は、附属装置部分11200、附属装置部分11200から延在するシャフト11300、エンドエフェクタ11500’、及びエンドエフェクタ11500’をシャフト11300へと接続させる関節接合部11400’を備える。主に図30Bを参照すると、エンドエフェクタ11500’は、エンドエフェクタフレーム11600’と、エンドエフェクタフレーム11600’及びアンビル顎部11630’へと挿入可能、及びエンドエフェクタフレーム11600’及びアンビル顎部11630’から取り外し可能なステープルカートリッジ11800’と、を備える。ステープルカートリッジ11800’は、開放、非固定位置(図30D)と閉鎖、固定位置(図30E)との間で、アンビル顎部11630’に対して摺動自在なカートリッジ本体11810’を備える。以下で更に詳細に記載されるように、工具組立体11100’は、その非固定及び固定位置との間で、カートリッジ本体11810’を移動させるように構成された閉鎖駆動装置11530’を備える。主に図30Fを参照すると、工具組立体11100’はまた、カートリッジ本体11810’がその固定位置へと移動した後に、取り外し可能にステープルカートリッジ11800’内に格納されたステープルを射出させるように構成された発射駆動装置11540’を備え、これは以下で更に詳細に記載される。
前述のように、関節接合部11400は、ピン11420により回転可能に接続される近位ヨーク11410及び遠位ヨーク11430を備える。関節接合部11400’は、近位ヨーク11410’及び遠位ヨーク11430’を含む同様の配置を備える。なお、同様に前述のように、関節接合部11400は、動作可能に噛み合って駆動シャフト11311の回転を駆動システム11510へと伝達する傘歯車11415、11416、及び11417を備える。関節接合部11400’は、シャフト11311の回転運動を駆動システム11510’へと伝達するように構成された傘歯車の同様の配置を備える。更に、関節接合部11400’は、シャフト11300に対してエンドエフェクタ11500’を関節接合するように構成された傘歯車11415、11416及び11417にネストした、第2の噛み合った傘歯車11495’及び11496’のセットを備える。傘歯車11495’は、近位ヨーク11410’により回転可能に支持され、また動作可能に関節接合入力シャフト11391’(図30D)及び傘歯車11496’と係合する。傘歯車11496’は、遠位ヨーク11430’に固定可能に取り付けられている。傘歯車11496’の一部は、遠位ヨーク11430’のノッチ11439’内へと延在している。第1方向における入力シャフト11391’の回転は、第1方向にてエンドエフェクタ11500’を回転させ、かつ同様に、第2方向、又は反対方向における入力シャフト11391’の回転は、第2方向、又は反対方向にてエンドエフェクタ11500’を回転させる。工具組立体11100’は、組立体11100’が取り付けられて入力シャフト11391’を回転させる器具インターフェースの電気モータにより、作動されてよい。しかし、工具組立体11100’を、任意の好適な手段により作動させることができる。
エンドエフェクタ11500の駆動システム11510と同様に、エンドエフェクタ11500’の駆動システム11510’は、動作可能に傘歯車11417と係合し、かつ動作可能に閉鎖駆動装置11530’の駆動ギア11539及び発射駆動装置11540’の駆動ギア11549と噛み合う、入力ギア11519を備える。また駆動システム11510と同様に、駆動システム11510’は、閉鎖、又は固定操作モードと発射操作モードとの間でシャフト組立体11100’を移動させるように、第1位置(図30D及び30E)と第2位置(図30F)との間で移動可能なシフトレバーブロック、又は組立体、11550’を備える。駆動ギア11539は、スプラインシャフト11538’に取り付けられており、また、シフトレバーブロック11550’がその第1位置(図30D及び30E)にある場合に、スプラインシャフト11538’が閉鎖駆動装置11530’のスプラインシャフト11537’と回転可能に連結する。スプラインシャフト11537’は、ねじ込み可能に閉鎖フレーム11700’と係合するねじ込み遠位端部11536を備え、またスプラインシャフト11537’がスプラインシャフト11538’により第1方向にて回転する場合に、閉鎖フレーム11700’及びカートリッジ本体11810’が図30Eに示すように遠位に配置されて、エンドエフェクタ11500’を閉鎖する。具体的には、発射駆動装置11540’の駆動ギア11549の回転は、シフトレバーブロック11550’がその第1位置にある場合に、シフトレバーブロック11550’を介して発射駆動装置11540’の遠位部分へと伝達されない。この結果、閉鎖駆動装置11530’は、発射駆動装置11540’を独立して動作させ、かつ更に、シフトレバーブロック11550’がその第2位置へと移動するまで、発射駆動装置11540’を動作させることができない。
上述に加えて、駆動ギア11549は、スプラインシャフト11548’に取り付けられており、また、シフトレバーブロック11550’がその第2位置(図30F)にある場合に、シフトレバーブロック11550’が、スプラインシャフト11548’を発射駆動装置11540’のスプラインシャフト11547’へと回転可能に連結する。スプラインシャフト11547’は、発射駆動装置11540’の回転可能な駆動シャフト11545に固定される、遠位端部11546を備え、これにより、スプラインシャフト11547’及び駆動シャフト11545が共に回転する。駆動シャフト11545は、発射ブロック11560’とねじ込み可能に係合するねじ込み遠位端部11543を含み、スプラインシャフト11547’がスプラインシャフト11548’により第1方向へと回転する場合に、発射ブロック11560’が遠位に配置されて、ステープルカートリッジ11800’からステープルを発射して、ステープルカートリッジ本体11810’とアンビル顎部11630’との間で捕捉された組織を切断する。上記の発射駆動装置11540と同様に、発射駆動装置11540’は、ステープル駆動部11850’、ナイフブロック11860’、及びナイフ11840’を備え、これらは、発射駆動装置11540’の発射ストローク中に、発射ブロック11560’により遠位に押される。具体的には、閉鎖駆動装置11530’の駆動ギア11539の回転は、シフトレバーブロック11550’がその第2位置にある場合に、シフトレバーブロック11550’を介して閉鎖駆動装置11530’の遠位部分へと伝達されない。その結果、発射駆動装置11540’は、閉鎖駆動装置11530’を独立して動作させる。
上記に加えて図30D及び30Eを比較した際、閉鎖駆動装置11530’がエンドエフェクタ11550’を閉鎖するように動作する場合に、発射駆動装置11540’が延在する、又ははまり込む、ということを、読者は理解しなければならない。その結果、スプラインシャフト11547’の遠位端部11546が、駆動シャフト11545との係合を回転可能に維持する。主に図30Cを参照すると、閉鎖フレーム11700’は、閉鎖フレーム11700’が遠位に駆動してエンドエフェクタ11550’を閉鎖する場合に、駆動シャフト11545上で画定された軸つば11544に隣接して、駆動シャフト11545を引き寄せるように構成されたフック11744’を備える。後述のように、閉鎖駆動装置11530’がエンドエフェクタ11500’を再開放するように動作する場合に、駆動シャフト11545が近位に押されて、発射駆動装置11540’を折り畳む。
発射駆動装置11540’の発射ストローク後に、スプラインシャフト11548’が第2方向又は反対方向にて回転し、発射ブロック11560’、ナイフブロック11860’、及びナイフ11840’を近位に引き寄せる。具体的には、ステープル駆動部11850’が発射ブロック11560’内に引き込まれない。しかし、その他の実施形態では、ステープル駆動部11850’は引き込まれ得る。一度ナイフ11840’がカートリッジ本体11810’のデッキの下に十分に引き込まれると、シフトレバーブロック11550’がその第1位置へと移動して戻り得て、発射駆動装置11540’を駆動シャフト11311から動作可能に連結解除し、また同様に、閉鎖駆動装置11530’を駆動シャフト11311内に動作可能に再連結させる。このような位置で、スプラインシャフト11538’は、第2方向、又は反対方向にて回転することができ、カートリッジ本体11810’及び閉鎖フレーム11700’を近位に引き寄せ、かつエンドエフェクタ11500’を再開放する。
エンドエフェクタ11500’は、上述のように、その第1位置と第2位置との間で、シフトレバーブロック11550’を移動させるように構成された、モータ11322’を備える。モータ11322’は、閉鎖フレーム11700’に取り付けられたモータ支持体11329’内に位置付けられた、ハウジングを備える。モータ11322’のハウジングがモータ支持体11329’内に完全に取り付けられ、これにより、モータ支持体11329’に対してハウジングが移動しない。モータ11322’は、シフトレバーブロック11550’にて画定されたねじ込み開口11555とねじ込み可能に係合した、回転可能な出力シャフト11325’を更に備える。モータ11322’が第1方向にて動作する場合に、ねじ付き出力シャフト11325’が、シフトレバーブロック11550’をその第1位置へと移動させる。モータ11322’が第2方向にて動作する場合に、ねじ付き出力シャフト11325’が、シフトレバーブロック11550’をその第2位置へと移動させる。
主に図30Gを参照すると、電池及びコントローラシステム11324’は、モータ11322’と通信して、モータ11322’に動力を供給するように構成されている。器具11100’が取り付けられた外科用器具インターフェースのユーザ及び/又はコンピュータが、シフトブロック11550’を移動させることを所望する場合、例えば、信号がワイヤレスにて電池及びコントローラシステム11324へと送信される。その他の場合では、コンダクタを介して、信号をシステム11324’へと通信することができる。この信号は、次にモータ11322’へと通信されて、モータ11322’を作動させる。少なくとも1つの代替実施形態では、ソレノイドを利用してシフトレバーブロック11550’を移動させることができる。
このようなシステムのためにバッテリ寿命を延長することが重要であり得る、ということを、読者は理解するべきである。器具11100’は、動作の種々の段階中に、運動エネルギーを取り入れるように構成されている。器具11100’は、駆動システム11510’の運動を電気エネルギーへと変換し、かつそのエネルギーを電池内に蓄積させることができる、エネルギー取り入れシステムを備える。エネルギー取り入れシステムは、遠位ヨーク11430’内に収容され、かつ閉鎖駆動装置11530の近位部分に近接して位置付けられた、コイル11327’を備える。コイル11327’は、コンダクタ11326’を介して、電池及びコントローラシステム11324’へと電気的に連結している。駆動ギア11539から近位に延在するシャフトは、その上に取り付けられた磁気ディスク11328’を備える。閉鎖駆動装置11530’が回転する際に、磁気ディスク11328’がコイル11327’と密接に近接して回転し、エネルギー取り入れシステム内で電流を発生させる。
エネルギー取り入れシステムは、シフトレバーブロック11550’が中立の位置(図30G)にある場合に、発生器として作動し得る。この中立位置にて、スプライン連結器11554は、スプラインシャフト11547’のみと噛み合い、また同様に、スプライン連結器11553は、スプラインシャフト11537’のみと噛み合う。従って、駆動入力部11519が回転する場合に、エネルギー取り入れシステムがエネルギーを発生させて、あらゆる器具機能の実施を介さずに、電池を再充電するように構成されている。具体的には、エネルギー取り入れシステムはまた、シフトレバーブロック11550’がその第1位置及びその第2位置にある場合に、発生器として作動し得る。固定及び/又は発射の間、このような場合には、どの器具機能が作動されるかに関係なく、磁気ディスク11328’が入力部11539により回転する。取り入れられたエネルギーは、エンドエフェクタ11500’の固定及び/又は発射動作の間、電池及び/又はモータ11322’へと供給されてよい。
外科用ステープル留め附属装置、又は工具組立体、12100を、図31〜50に示す。工具組立体、又は器具12100は、外科処置中に、組織を捕捉、固定、及びステープル留めするように構成されている。主に図31〜33を参照すると、工具組立体12100は、附属装置部分12200、シャフト組立体12300、関節接合部12400、及びエンドエフェクタ組立体12500を備える。工具組立体12100は、附属装置部分12200により、器具インターフェースへと取り付けられるように構成されている。器具インターフェースは、本明細書に開示されるもののような外科用器具ハンドルを備え得る。その他の実施形態は、工具組立体12100が器具インターフェースへと容易に取り付け可能ではなく、また器具インターフェースから容易に取り外し可能ではないことを想定しており、代わりに、単一の器具の一部であると想定している。附属装置部分12200は、器具インターフェースから回転制御運動を受容するように構成され、工具組立体12100が取り付けられ、かつ回転制御運動をシャフト組立体12300へと伝達する。シャフト組立体12300は、関節接合部12400及びエンドエフェクタ組立体12500を介して、これらの回転制御運動を伝達する。
附属装置部分12200は、伝導装置システム12210を備える。図34に示すように、附属装置部分ハウジング12201内に収容された伝導装置システム12210は、連結器部12223を備える附属装置インターフェース12220を備える。連結器部分12223は、器具インターフェースに動作可能に連結するように構成されている。伝導装置は、ハウジング軸受け12221、連結器部12223に連結された入力シャフト12211、及び入力シャフト12211に取り付けられた入力駆動ギア12213を更に備える。器具インターフェースによる連結器部12223の作動の際に、入力駆動ギア12213は、主要駆動シャフトギア12313を駆動させて、主要駆動シャフトギア12313に取り付けられた主要駆動シャフト12311を駆動させる。
主に図35〜38を参照すると、エンドエフェクタ組立体12500は、駆動システム12510、エンドエフェクタフレーム12600、エンドエフェクタフレーム12600に対して移動可能な閉鎖フレーム12700、及びエンドエフェクタフレーム12600内へと取り付けられるように構成された交換可能なステープルカートリッジ組立体12800を備える。駆動システム12510は、シャフト組立体12300からの回転制御運動を受容するように構成された単一の回転入力部を備え、かつ主要駆動装置12520を駆動させて、工具組立体12100内で組織を固定する。主要駆動装置12520は、エンドエフェクタ組立体12500と相互作用して、閉鎖フレーム12700を移動させ、その結果、ステープルカートリッジ組立体12800を遠位に移動させるように構成されている。閉鎖フレーム12700の遠位運動により、組織を捕捉するための、ステープルカートリッジ組立体12800の組織保持ピン12860の自動的な配置も生じる。主要駆動装置12520は、一度工具組立体12100が完全な固定配置に達すると、工具組立体12100を発射させるように、更に構成されている。工具組立体12100を発射させることは、ステープルカートリッジ組立体12800からの複数のステープルを配置させて、捕捉された組織をステープル留めし、かつ工具組立体12100により固定することを含む。
エンドエフェクタフレーム12600は、エンドエフェクタ組立体12500の種々の構成要素を収容する。エンドエフェクタフレーム12600は、ステープルカートリッジ12800の閉鎖フレーム12700を収容する。エンドエフェクタフレーム12600内における、閉鎖フレーム12700及びステープルカートリッジ組立体12800の相互運動が可能となる。エンドエフェクタ12600は、近位首部12610、第1側フレーム12620A、及び第2側フレーム12620Bを備える。近位首部12610は、関節接合部12400へと取り付けられている、又は連結している。関節接合部12400は、工具組立体12100のユーザが、シャフトハウジング12301に対してエンドエフェクタ組立体12500を受動的に関節接合することを可能にするように構成された、可撓性首部12401を備える。工具組立体12100が関節接合部を備えず、かつ近位首部12610がシャフト組立体12300のシャフトハウジング12301に直接取り付けられる実施形態が、想定される。
近位首部12610並びに第1及び第2側フレーム12620A、12620Bは、駆動システム12510を含むエンドエフェクタ組立体12500の、特定の構成要素を収容する。第1及び第2側フレーム12620A、12620Bはそれぞれ、近位顎部12621A、12621B、中間顎部12622A、12622B、及び遠位顎部12623A、12623Bをそれぞれ備える。遠位顎部12623A、12623Bは、少なくともステープル形成面12641を有するアンビル12640により、共に保持される。ボルト、ねじ、及び/又はリベットの配置は、例えば、側フレーム12620A、12620Bを互いに取り付けるために、使用することができる。エンドエフェクタフレーム12600は、中間顎部12622A、12622Bとの間に位置付けられて、ステープルカートリッジ組立体12800の一部又は部分ための間隙を提供し、エンドエフェクタフレーム12600に対して移動する際に、側フレーム12620A、12620Bの中間部12622A、12622Bとの間で摺動するスペーサ部材12630を、更に備える。
閉鎖フレーム12700は、主要駆動装置12510の作動の際に、ステープルカートリッジ組立体12800を、アンビル12640に向かって遠位に押すように構成されている。閉鎖フレーム12700は、ステープルカートリッジ組立体12800のステープルカートリッジ本体12810に接触して駆動させるための、カートリッジ本体駆動面12708を備える。ステープルカートリッジ本体12810は、デッキ12811、複数のステープル窩12813、及び閉鎖停止部12815を備える。ステープルカートリッジ組立体12800はまた、ステープル窩12813内に取り外し可能に格納された、複数のステープル12830を備える。複数のステープル12830は、ステープル形成面12641に対して形成されるように構成されている。工具組立体12100は、閉鎖停止部12815がステープル形成面12641に隣接する、及び/又はアンビル12640において画定される凹部内に着する場合に、完全に固定された配置に達するように想定される。ステープルカートリッジ組立体12800がその完全な固定位置に達した場合に、閉鎖停止部12815がアンビル12640又はステープル形成面12641に決して到達せず、また代わりに、閉鎖停止部12815がステープル形成面12641に隣接するように位置付けられる実施形態もまた、想定される。完全な固定配置における、デッキ12811とステープル形成面12641との距離の制御は、以下に更に詳細に記載される、駆動システム12510を使用して実行することができる。
図36〜38を参照すると、駆動システム12510の作動に先立った非ロック配置における、エンドエフェクタ組立体12500が示されている。エンドエフェクタ組立体12500は、主要駆動シャフト12311により提供される回転運動を利用して、工具組立体12100内の組織を捕捉、固定、及びステープル留めするように構成されている。工具組立体12100を用いて組織を捕捉するために、閉鎖フレーム12700を前進させる、又は作動させて、ピン作動機構12560を作動させる。ピン作動機構12560の作動は、ステープルカートリッジ組立体12800の組織保持ピン12860を配置させる。ピン作動機構12560は、ピンレバー12561及びエンドエフェクタフレーム12600から固定されて延在する接面ピン12565を備える。接面ピン12565は、ピンレバー12561が回転する周囲で保持ピン軸線を画定する。閉鎖フレーム12700は、それらの反対側上に画定されて接面ピン12565のための遊隙を提供する、一対の接面ピンスロット12706を備え、これにより、閉鎖フレーム12700が接面ピン12565に対して移動することができる。ピンレバー12561は、閉鎖フレーム12700にて画定される一対のカムスロット12702内に受容される一対の作動突出部、又はタイン、12563を備える、一対のレバーアーム12562を備える。カムスロット12702は、閉鎖フレーム12700がエンドエフェクタフレーム12600内で長手方向に移動して、保持ピン軸線の周囲でピン作動機構12560を回転させる際に、作動突出部12563を遠位にかつ横に置き換えるように構成されている。ピンレバー12561は、レバーアーム12562から延在するレバー先端部12564を更に備える。レバー先端部12564は、組織保持ピン12860の連結器部12861へと延在して、ピン作動機構12560とピン12860とを連結させる。組織保持ピン12860は、ピンシャフト、又はロッド、12863、及び手動オーバーライドノブ12865を更に備える。ピン作動機構12560が閉鎖フレーム12700により作動する場合に、レバー先端部12564は、アンビル12640に向かってピンシャフト12863を前進させる。
ピン12860の手動オーバーライドノブ12865は、例えば、駆動システム12510が故障した場合に、又は電力損失の場合に、工具組立体12100のユーザが、ピンシャフト12863を手動で後退させステープルカートリッジ組立体12800へと戻すことを可能にするように、構成されている。作動突出部12563は、ユーザにレバーアーム12562からの突出部12563を剪断する能力を提供し、従って、ピンレバー12561を接面ピン12565の周囲で自由に回転させることを可能にするために、レバーアーム12562よりもより壊れやすい材料及び/又は形態から構成されてよい。この自由回転の結果、連結器部12861は、もし多少の抵抗があってもステープルカートリッジ本体12810に対して近位に移動することが可能であり、従ってピンシャフト12863が手動で引き込まれることを可能にする。上記に加えて、又は上記の代わりに、作動突出部12563は、手動オーバーライドノブ12865を近位に引き寄せた場合に、レバーアーム12562を内側に折り畳む、又は湾曲させることを可能にする実質的に薄い構成、又は特徴から構成されてよく、これにより、作動突出部12563を内側へと促してカムスロット12702から外し、上記の自由回転を提供する。
未使用又は未発射の場合、カートリッジはエンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられて、主要駆動装置12520が作動され得る。以下でより詳細に議論されるように、エンドエフェクタ組立体12500は、未使用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ組立体12500へと挿入された場合に破棄される、1つ以上のロックアウトを備える。いかなる場合でも、主要駆動装置12520は、閉鎖フレーム12700及びステープルカートリッジ組立体12800をアンビル12640に向かってを移動させて、エンドエフェクタ組立体12500を用いて組織を捕捉及び固定し、同様に工具組立体12100を発射させて組織をステープル留めすることに関しての原因となる。主要駆動装置12520は、駆動可能に主要入力ギア12310と噛み合う、入力駆動ギア12521を備える。入力駆動ギア12521は、駆動スクリュー部12525を備える主要駆動シャフト12523へと取り付けられている。主要駆動装置12520はまた、シャフト12523を支持するように構成された推力軸受け配置12524を備える。駆動スクリュー部12525は、閉鎖ナットチューブ、又は閉鎖駆動装置、12530のねじ込み開口12531内に、ねじ込み可能に受容される。閉鎖ナットチューブ12530は、内側フレーム構造12650の機構穴12653内に移動可能に支持され、かつフレーム穴12653内の複数の長手方向延在スロット12653S内に受容される複数のタブ12533を備え、これは、閉鎖ナットチューブ12530が駆動スクリュー部12525と共に回転することを防ぐ。図示された実施形態が4つのタブ12533を含むにもかかわらず、1つのタブ12533及び対応するスロット12653Sのみで十分であり得る。駆動スクリュー部12525が第1方向にて回転する場合に、フレーム穴12653内で閉鎖ナットチューブ12530が長手方向に移動する、又は摺動するが、フレーム穴12653内で回転はしない。この遠位運動の結果、閉鎖ナットチューブ12530のたな状部12537が閉鎖フレーム12700を押して、閉鎖フレーム12700が遠位に移動するようにする。駆動スクリュー部12525が第2位置にて回転する場合に、駆動スクリュー部12525が閉鎖ナットチューブ12530を近位に引き寄せる。
閉鎖ナットチューブ12530が、ステープルカートリッジ12800の完全な固定位置と関連した最遠位位置に到達した場合、タブ12533は、閉鎖チューブ12530において画定された遠位環状凹部12653ADへと進入する。環状凹部12653ADは、タブ12533のための遊隙を提供する。タブ12533が環状凹部12653ADと位置合わせされる場合に、タブ12533は、もはや閉鎖ナットチューブ12530の回転を防止しない。その結果、閉鎖ナットチューブ12530がこの最遠位位置に到達した場合の駆動スクリュー部12525の回転が、閉鎖ナットチューブ12530と駆動スクリュー部12525の両方の同時回転という結果をもたらす。
この段階で、同一方向における駆動システム12510の更なる作動が、工具組立体12100の発射という結果をもたらす。種々の場合では、駆動システム12510は、妨害なしに、固定から発射への並進を同時に発生させてよい。種々のその他の場合では、工具組立体12100は、閉鎖ナットチューブ12530がその最遠位位置に達した場合に、駆動システム12510の作動を妨げるように構成されてよい。いずれの場合も、工具組立体12100は、駆動システム12510がカートリッジ組立体12800を完全に固定位置へと移動させた後に発射するように構成されている。閉鎖ナットチューブ12530は、駆動部バー12550の発射ナット部12555によりねじ込み可能に受容される発射スクリュー部、又は発射駆動装置、12535を更に備える。閉鎖ナットチューブ12530がここで自由に回転するので、駆動スクリュー12525が回転して駆動部バー12550を遠位に回転させる際に、発射スクリュー部12535はここで回転する。駆動部バー12550は、ステープルカートリッジ駆動部12820を遠位に押し、これにより、ステープルカートリッジ組立体12800からステープル12830を射出する。ステープル駆動部12820は、それぞれが支持クレードル12824を有する複数のステープル駆動部12823により、複数のステープル12830を支持する。ステープル駆動部12820は、ステープルカートリッジ本体12810内でアンビル12640に向かって遠位に移動して、ステープル窩12813からステープル留め形成表面12641に向かってステープル12830を射出する。ステープルの2つの列のみが図示されているにもかかわらず、任意の好適な数の列を用いてよい。駆動部バー12550は、ガイドピン12553及び対応するガイドピンスロット12703を使用して、閉鎖フレーム12700によりガイドされる。
上記のように、主要駆動部12520が作動して、閉鎖フレーム12700を前進させることにより、エンドエフェクタ組立体12500内で組織を捕捉及び固定し、また次に、駆動部バー12550を遠位に前進させることにより、組織をステープル留めする。しかし、上記のように、主要駆動装置12520は、未使用のステープルカートリッジ組立体がエンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられるまで、作動することができない。この種類のロック配置を提供するロックアウト駆動装置12540が提供される。より詳細には、ロックアウト駆動装置12540は、主要駆動装置12520と同一の入力を利用し、ロックアウト駆動装置12540がロックされた構成である場合に、手主要駆動装置12520が駆動しないようにする。ロックアウト駆動装置12540が解除配置にある場合に、主要駆動装置12520が駆動することができる。
図38〜41を参照すると、ロックアウト駆動装置12540は、主要駆動シャフト12311に取り付けられた主要入力ギア、又は共通駆動入力部、12310と動作可能に噛み合う、外側駆動ギア12541を備える。ロックアウト駆動装置12540は、シャフト12542、エンドエフェクタフレーム12600の内部フレーム構造12650に対して接面するばね搭載干渉ギア12545、及びステープルカートリッジ組立体12800のキー部12817により係合されるように構成された遠位ロック部12547を、更に備える。閉鎖フレーム12700は、閉鎖フレーム12700と遠位ロック部12547との間の相対運動を可能にする窓部12707(図35)を備える。外側駆動ギア12541は、内側スプライン、又はシャフト12542へと取り付けられた内側駆動ギア12543を慴動可能に支持して係合するように構成された鋸歯状部12541Sを備える。これにより、内側駆動ギア12543と外側駆動ギア12541との駆動関係を維持しつつ、シャフト12542と外側駆動ギア12541との相対的な前後方向の移動を許容することができる。例えば、シャフト12542とのプレス嵌め関係を有する干渉ギア12545は、エンドエフェクタフレーム12600の内側フレーム構造12650に対して、ばね12544により正常位置に止められる。ばね12544は、例えば、圧縮ばねから構成されてよい。シャフト12542は、閉鎖フレーム12700にて、ロックアウト窓部12704のロックアウトスロット12704Sに向かって干渉ギア12545を促すばね12544により、常に遠位に促される。干渉ギア12545がロックアウトスロット12704Sにある場合に、シャフト12542はロック配置にある。このロック配置により、シャフト12542の回転が防止され、外側駆動装置ギア12541の駆動が防止される。これにより、外側駆動ギア12541の駆動を防止して、駆動システム12510の作動を防止する。ロック配置では、駆動システム12510は、例えば、接合状態であってよい。器具ハンドルのコントローラ及び/又は搭載コントローラは、例えば、エネルギースパイクを測定することより、接合関係を検知してよく、また次に、エネルギーが限界に達した際に、モータに送達する電力を把握する。
ロックアウト駆動装置12540を非ロック配置に置据するために、ステープルカートリッジ組立体は、エンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられなければならない。ステープルカートリッジ組立体12800のキー部12817は、遠位ロック部12547のランプ表面12548と接触して、遠位ロック部12547を近位に押すように構成されている。遠位ロック部12547を近位に押すことで、シャフト12542が近位に促される。シャフト12542を近位に押すことで、干渉ギア12545をロックアウトスロット12704Sから移動させて、ロックアウト窓部12704内の自由回転位置へと移動させる。干渉ギア12545が自由に回転することができる場合に、シャフト12542も回転することができる。シャフト12542が回転可能である場合、ロックアウト駆動装置12540は、入力ギア12310が主要駆動装置12520及びロックアウト駆動装置12540を同時に駆動させることを可能にする、非ロック配置にある。非ロック配置では、駆動システム12510は、もはや接合状態にない。
遠位ロック部12547は、ピン12547Pにより、シャフト12542へとピン止めされる。ピン12547Pは、シャフト12542のシャフト開口12549P内に受容され、これにより、例えば、ロックアウト駆動装置12540が駆動した場合に、締りばめによりシャフト12542及びピン12547Pが共に回転する。これにより、ピン12547Pは、遠位ロック部12547内で回転することができる。従って、ロック配置へとシフトする場合に、ばね搭載干渉ギア12545がシャフト12542を遠位に促すことに加えて、遠位ロック部12547は、ピン12547Pのピンヘッドを遠位に押し、遠位ロック部12547が、同様にシャフト12542を遠位に引き寄せる(図41を参照)という結果をもたらす。遠位ロック部12547は、レバーアーム12562との間で、挟まれる、又はネストされる。駆動部バー12550は、遠位ロック部12557用の遊隙スロット12547を備える。
使用済みのステープルカートリッジ組立体がエンドエフェクタ組立体12510内に設置された場合に、駆動システム12500を作動させないようにするために、別のロックアウトが提供される。使用済みのカートリッジロックアウト部材、又はカートリッジ駆動部係合アーム、12660は、側フレーム12620A、12620Bとの間に位置付けられる。ロックアウト部材12660は、ばね部材12661及び駆動部バー留め具機構、又はフック12663を備える。図35〜38の非ロック配置にて、ロックアウト部材12660が示される。エンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられたステープルカートリッジ組立体12800は、図35〜37において未使用である。未使用のカートリッジは、未発射でありかつその最近位位置にあるステープル駆動部12820を含む。種々の実施形態では、ステープル駆動装置12820などのステープル駆動部が発射後に引き込まれないので、発射された場合に、使用されたカートリッジにおけるステープル駆動部が最遠位位置内に残る。これにより、ロックアウト部材12660がばね部材12661により促されて、ステープル駆動部の不存在下で駆動部バー12550を捕えるが、ステープルカートリッジ組立体の不存在故、又は存在しているカートリッジが使用された故かどうかである。いずれかの率で、カートリッジ駆動部止め機構12663により止められる場合に、駆動システム12510が作動される。本ロックアウト配置はまた、駆動システム12510を接合状態に据える。
主に図39〜46を参照すると、駆動組立体12100の動作は、外科用ステープル留め処置、又は操作に関して、ここで記載される。図39〜41の非捕捉、非固定、非発射、非ロック配置にて、工具組立体12100が示される。未使用ステープルカートリッジ組立体12800がエンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられる故に、工具組立体12100が非ロックされる。干渉ギア12545はロックアウトスロット12704Sから押し出され、ロックアウト窓部12704、及び内側フレーム構造12650の窓部、又は窩、12655内で自由に回転する。ロックアウト部材12660は、未使用ステープルカートリッジ組立体12800のステープル駆動部12820により駆動部バー12550から押し離され、これにより、移動のための、駆動部バー12550の非閉鎖性の通路を提供する。ピン作動機構12560の作動タイン12563は、カムスロット12702の第1部分にある。器具のユーザは、ここで器具のカートリッジデッキ12811とアンビル12640との間に組織を置いて、組織の捕捉のために準備をしてよい。
ここで図42〜43を参照すると、駆動システム12510が作動して工具組立体12100により組織が捕捉される。閉鎖フレーム12700は、作動突出部12563をカムスロット12702とカムさせることにより、ピン作動機構12560及びピン12860を自動的に配置させる。ピン12860は、完了した組織捕捉工程を定義するアンビル12640と接触する。閉鎖フレーム12700はまた、ステープルカートリッジ組立体12800をアンビルに向かって遠位に前進させる。この時に、工具組立体12100は、主要駆動装置12520を連続的に作動させて組織を完全に固定させてもよい。しかし、ユーザが現在捕捉している組織(図示されていない組織)を捕捉しないことを所望する場合、ユーザは、駆動システム12510を反対方向で作動させて駆動システム12510を反転させ、それにより、ピン作動機構12560をピン保持軸線周囲で回転させてピンシャフト12863を引き込んでよい。例えば、ピンシャフト12863が完全な配置位置に達した場合に、器具は検出用のセンサにはめ込まれてよい。ピンの完全配置を検出することは、作動の一時的な停止をもたらして、この段階で捕捉された組織を固定するか、また最終的にステープル留めするかどうかを、ユーザが決定することを可能にし得る。一度ユーザが、捕捉した組織を固定して最終的にステープル留めすることを決定すると、ユーザは、主要駆動システム12510を更に作動させて、固定工程の着手を誘発させてよい。
図42及び43では、ロックアウト駆動装置12540のシャフト12542は、ステープルカートリッジ本体12810のキー部12817であるその付勢部材との接触を失った際に、その元々の位置へとばね戻りする。換言すれば、ばね12544は、その中立の、非圧縮状態にある。干渉ギア12545は、1つが、内側フレーム構造12650のロックアウト窓部12655、及び2つが、閉鎖フレーム12700の遠位移動故に、依然として自由回転位置にある。内側駆動装置ギア12543は、駆動システム12510が作動する場合にロックアウト駆動装置12540が回転することを可能にする、内側スプライン部12541Sとの噛み合い関係内で長手方向に移動するが、当該噛み合い関係を支持する。閉鎖ナットチューブ12530タブ12533は、スロット12653S内に位置付けられて、駆動スクリュー部12525が回転する際に、閉鎖ナットチューブ12530をフレーム穴12653内で並進させる。
ここで図44に移ると、完全な固定配置での工具組立体12100が示されている。閉鎖ナットチューブ12530のタブ12533は、それらの遠位位置に達して、ここで閉鎖ナットチューブ12530が回転することを可能にする。工具組立体12100は、完全な固定位置に達した際に、主要駆動装置12510の作動を一時的に停止させ、これにより、工具組立体12100のユーザが、捕捉され、かつここで固定された組織がステープル留めされる目標の組織であるかどうかを確認することができるように、更に構成されてよい。工具組立体12100のユーザが組織を固定しないことを所望する場合、駆動システム12510を反転させて、閉鎖ナットチューブ12530のタブ12533を穴12653のスロット12653S内に戻して位置させてよく、これにより、駆動スクリュー部12525が閉鎖ナットチューブ12530を引き戻して、その結果、閉鎖フレーム12700を近位に引き戻してよい。ユーザが、捕捉され、ここで固定された組織がステープル留めされる目的の組織であることを決定した場合、ユーザは、手動駆動装置12510の更なる作動を誘発させて工具組立体12100を発射させてよい。
図45は、完全な発射配置にある工具組立体12100を示す。発射スクリュー部12535が回転して、駆動部バー12550をアンビル12640へと前進させ、ステープルカートリッジ本体12810内でステープル駆動部12820を遠位に押し出す。ステープル駆動部12820のこの遠位前進は、ステープル窩12813からのステープル12830の配置をもたらす。ガイドピン12553が、閉鎖フレーム12700におけるその対応するガイドピンスロット12703から部分的に前進する。工具組立体12100の完全な発射の際に、工具組立体12100は、駆動システム12510を自動的に反転させてステープルカートリッジ組立体12800を引き込み、ちょうどステープル留めされたばかりの組織を非固定及び非捕捉してよい。この自動引き込みは、例えば、ステープル12830が完全に発射されたことを確認するように構成された、任意の好適なセンサ故であってよい。1つの場合では、駆動部バー12550の完全作動が検出されてよい。別の場合では、指定の回転数を回転させてステープル駆動部を指定の距離に前進させるように、発射スクリュー部12535を構成することができ、指定の回転数の回転が完了した際に、工具組立体12100及び/又は工具組立体12100が取り付けられる器具インターフェースは、自動引き込みを初期化してよい。これは、例えば、異なるステープルカートリッジ組立体が使用され、かつ駆動部バー12550が移動するのに必要とされる距離が変更されて、異なるステープル高さに適合される場合に有利であり得る。
ここで図46を参照すると、工具組立体12100は、非捕捉、非固定の、完全発射配置にて示されている。ロック部材12660は、駆動部バー12550により外側へと押し出されている。ロック部材12660はまた、その駆動部バー留め具機構12663をステープル駆動部12820下で直接突いている。留め具機構12663は、単独で、ここで使用済みのステープルカートリッジ組立体12800のステープル駆動部12820がいずれかの理由で近位に移動することを防止してよい。閉鎖ナットチューブ12530のタブ12533は、それらの最近位位置にある。この最近位位置は、タブ12533を、発射穴12653内の近位環状凹部12653AP内に据置する。環状凹部12653APは、閉鎖チューブが駆動スクリュー部12525と同時に回転して、駆動部バー12550を引き込むことを可能にする。
図47は、エンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられていないステープルカートリッジ組立体12800を伴う、工具組立体12100を示す。ステープルカートリッジ組立体12800の非取り付けに先立って、ロック部材12660の留め具機構12663がばね部材12661により内側に促されて、駆動部バー12550を留める。この位置では、駆動部バー12550が前進できない故に、駆動システム12510は接合状態にある。使用済みステープルカートリッジ組立体12800が工具組立体12100から取り外された場合に、ロック部材12660はこの位置に留まる。ステープルカートリッジ組立体12800の取り外しの際に、ロックアウト駆動装置12540がそのロック機能を始動させる。遠位ロック部12547がカートリッジ本体キー部材により近位に押し出されない故に、ばね12544は、干渉ギア12545を誘発して、これにより、シャフト12542が、ロックアウト窓部12704のロックアウトスロット12704Sにおいて干渉ギア12545を遠位に位置させる。エンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられたステープルカートリッジ組立体を用いずに、ロック部材12660及びロックアウト駆動装置12540は、2つの作動防止装置、又は機構を提供して、駆動システム12510の作動を防止する。
ここで図48を参照すると、未使用カートリッジ組立体12800は、エンドエフェクタ組立体12500内に取り付けられていないように、示されている。ステープル駆動部12820の基底部12821は、留め具12663に接触して留め具12663を駆動部バー12550から押して離すことにより、ロック部材12660をロック解除するように構成されている。上述のように、キー部12817は、遠位ロック部12547のランプ表面12548を係合して、干渉ギア12545をロックアウトスロット12704Sから自由回転位置へと押し出すように構成されている。
ステープルカートリッジ組立体12800は、ステープル12830の状態を工具組立体12100のユーザに視覚的に表示する状態表示器システムを更に備える。ここで図49及び50を参照すると、ステープルカートリッジ組立体12800は、完全な固定配置であり、ステープル駆動部12820のステープル駆動部12823がカートリッジ本体12810のデッキ12811上に部分的に延在する部分的な発射配置にて示されている。カートリッジ窓部12853は、ステープル駆動部12823の移動を表示するために、ステープルカートリッジ本体12810内に提供されている。ステープル駆動部の移動は、ステープル駆動部12823それ自体上の視覚表示部12823A、12823Bにより表示される。例えば、視覚表示部12823A、12823Bは、例えば、輝度、又は色合いが変化して、カートリッジ本体12810内でのステープル駆動部12823の進行を示す単色を備えてよい。より高い輝度は、ステープル駆動部12823が完全な発射位置に接近している、又は完全な発射位置に到達したことを示してもよい。その他の場合では、ステープル駆動部12823は2つの色を含み、青などの第1の色12823Aは、例えば、ステープル駆動部12823の進行が中間であることを示し、また赤などの第2の色12823Bは、例えば、ステープル駆動部12823が完全な発射位置に到達したことを示してもよい。
外科用ステープル留め附属装置、又は工具組立体、13100を、図51〜69に示す。工具組立体、又は器具13100は、外科処置中に、組織を固定、ステープル留め、及び切断するように構成されている。主に図51〜55を参照すると、工具組立体13100は、附属装置部分13200、シャフト組立体13300、関節接合部13400、及びエンドエフェクタ組立体13500を備える。附属装置部分13200は、外科用器具のインターフェースに取り付けられるように構成されている。機器インターフェースは、例えば、本明細書に開示されるようなハンドルを含むことができる。その他の実施形態は、工具組立体13100が器具インターフェースへと容易に取り付け可能ではなく、また器具インターフェースから容易に取り外し可能ではないことを想定しており、代わりに、単一の器具の一部であると想定している。附属装置部分13200は、器具インターフェースから回転制御運動を受容するように構成され、工具組立体13100が取り付けられ、かつ回転制御運動をシャフト組立体13300へと伝達する。以下でより詳細に議論するように、シャフト組立体13300は、関節接合部13400を介して、エンドエフェクタ組立体13500へとこれらの回転制御運動を伝達する。
附属装置部分13200は、ハウジング13201及び関節接合伝動装置、また追加で、エンドエフェクタ伝動装置を含む伝動装置13205を備える。図56を参照すると、関節接合伝動装置は、器具からの回転運動を受容するように構成された関節接合駆動連結器13210(図52)、入力シャフト13212、及びハウジング軸受け13211を備える。軸受け13211は、入力シャフト13212を回転可能に支持する。入力シャフト13212は、ウォームホイール13214と噛み合ったウォームギア部13213を備える。ウォームホイール13214は、並進、又はピニオンギア13215と連結して、シャフト組立体13300の関節接合シャフト、又はロッド、13320を作動させる。ギア13215は、ウォームホイール13214と共に回転する。関節接合シャフト13320は、ピニオンギア13215と噛み合うそれらの近位部分上に配置されたラック13325を備え、これにより、ピニオンギア13215が入力シャフト13212により回転する場合に、関節接合シャフト、又はリンク、13320が長手方向に移動して、エンドエフェクタ組立体13500を作動させる。
エンドエフェクタ組立体13500は、非関節接合配置、又は中立配置にて、図65に示されている。図66に示すように、関節接合シャフト13320を遠位に押して、エンドエフェクタ組立体13500を第1方向へと作動させることができる。同様に、図67に示すように、関節接合シャフト13320を近位に引き寄せて、エンドエフェクタ13500を第2方向、又は反対方向へと作動させることができる。図65〜67に示すように、関節接合シャフト13320は、エンドエフェクタ13500に直接取り付けられておらず、むしろ、関節接合シャフト13320は、関節接合リンク13324を介して、エンドエフェクタ13500に取り付けられている。エンドエフェクタ13500の中立配置、又は非関節接合配置では、図55に示すように、関節接合リンク13324は、関節接合軸線A〜Aに近位の領域から関節接合軸線A〜Aに遠位の領域へと延在する。また、エンドエフェクタ13500の中立配置では、関節接合リンク13324は、工具組立体13100及び/又はシャフトハウジング13301により画定された長手方向軸線LAの片側のみに位置付けされる。関節接合リンク13324は、関節接合シャフト、又は駆動装置、13320が、関節接合伝動装置により近位に及び/又は遠位に並進する場合に、関節接合軸線A〜Aの周囲でエンドエフェクタ組立体13500を関節接合させるのを援助するように構成された、湾曲した配置を備える。
エンドエフェクタ組立体13500は、関節接合部13400から遠位に延在するフレーム、又はスプライン、13501を備える。関節接合部13400は、シャフトハウジング13301に固定して取り付けられた近位ヨーク13401、下方の、エンドエフェクタスパイン13501に固定して取り付けられた遠位ヨークアーム13402、及び上方の、エンドエフェクタスパイン13501に固定して取り付け得られた遠位ヨークアーム13403を備える。ヨークアーム13402、13403は、関節接合軸線A〜Aの周囲でヨーク13401に対して回転するように構成されている。図示されていないが、ピン又はロッドは、近位ヨーク13401及びヨークアーム13402、13403が周囲で枢軸回転するように、関節接合軸線A〜Aに沿って位置付けられてよい。関節接合リンク13324は、ピン13404により、上部の、遠位ヨークアーム13403と連結されており、これにより、関節接合シャフト13320がシャフトハウジング13301に対して長手方向に移動する場合に、関節接合シャフト13320が上部ヨークアーム13403を押し出す、又は引き寄せて、関節接合軸線A〜Aの周囲でエンドエフェクタ組立体13500を作動させることができる。
伝動装置13205のエンドエフェクタ伝動装置は、駆動入力部、又は器具インターフェースからの回転運動を受容するように構成された主要駆動連結器、13220を備える。エンドエフェクタ伝動装置は、入力シャフト13222及び入力シャフト13222を回転可能に支持するハウジング軸受け13221を更に備える。入力シャフト13222は、軸支的にその上に支持された閉鎖駆動ギア13223、軸支的にその上に支持された発射駆動ギア13224、及び閉鎖駆動ギア13223と発射駆動ギア13224との間に配置されたスプラインシャフト部13225を備える。発射駆動ギア13224が、シャフト組立体13300の対応する出力発射駆動ギア13344と噛み合っている一方で、閉鎖駆動ギア13223は、シャフト組立体13300の対応する出力閉鎖駆動ギア13333と噛み合っている。
エンドエフェクタ伝動装置のシフトレバー機構13230は、閉鎖駆動ギア13223の駆動可能性と発射駆動ギア13224の駆動可能性との間での移動が可能である。閉鎖駆動ギア13223及び発射駆動ギア13224は、シフトレバー機構13230により係合しない限り回転しない。閉鎖駆動ギア13223は、発射駆動ギア13224に面する一組の閉鎖駆動ギア13223の側面上に配置された、一組の歯、又は突出部、13226を備える。発射駆動ギア13224は、閉鎖駆動ギア13223に面する一組の発射駆動ギア13224の側面上に配置された、一組の歯、又は突出部、13227を備える。シフトレバー本体、又はディスク、13235は、閉鎖駆動ギア13223に面するディスク13235の第1側上に配置された、歯、又は突出部、13236、及び発射駆動ギア13224に面するディスク13235の第2側上に配置された、歯、又は突出部、13237を備える。シフトディスク13235は、スプラインシャフト部13225と噛み合い、かつスプラインシャフト部13225に対して摺動自在である。シフトディスク13235は、シフトソレノイド13231により作動可能なシフトレバーアーム13233により保持されて、ディスク13235が閉鎖駆動ギア13223と噛み合い係合にある第1位置とディスク13235が発射駆動ギア13224と噛み合い係合にある第2位置との間で、シフトレバーアーム13233を移動させる。ディスク13235が閉鎖駆動ギア13223と係合する場合に、駆動連結器13220の回転が、閉鎖駆動ギア13223の回転を発生させて、これにより、閉鎖シャフト13330を回転させる。同様に、ディスク13235が発射駆動ギア13224と係合する場合に、駆動連結器13220の回転が発射駆動ギア13224の回転を発生させて、これにより、発射シャフト13340を回転させる。シフトソレノイド13231の作動は、器具インターフェースから信号を受信してこれらの信号をシフトソレノイド13231へと送達するように構成された、搭載型コントローラ13203を介して達成されてよい。
ここで図57に移ると、関節接合部13400は、上述のように、シャフト組立体13300からの回転制御運動を受容して、これらの回転制御運動をエンドエフェクタ組立体13500へと伝動、又は伝達するように構成されている。シャフト組立体13300に対してエンドエフェクタ組立体13500を作動させる能力を維持しつつ、シャフト組立体13300の閉鎖シャフト13330の回転運動を、エンドエフェクタ組立体13500の閉鎖シャフト、又は駆動装置、13530へと伝達するために、また更に、発射シャフト13340の回転運動を、エンドエフェクタ組立体13500の発射シャフト、又は駆動装置13540へと伝達するために、関節接合部13400は傘歯車の配置を備える。発射シャフト13340は、発射シャフト13340の遠位端部に取り付けられた入力傘歯車13441、入力傘歯車13441と噛み合い係合するアイドラ傘歯車13442、及びアイドラ傘歯車13442と噛み合い係合し、かつエンドエフェクタ組立体13500の駆動システムの発射シャフト13540に取り付けられている出力傘歯車13443を備える。アイドラ傘歯車ギア13442は、関節接合軸線A〜Aに対して共通の回転軸線を有する。上記に加えて、閉鎖シャフト13330は、閉鎖シャフト13330の遠位端部に取り付けられた入力傘歯車13431、関節接合軸線A〜Aに対して共通の回転軸線を有し、かつ入力傘歯車13431と噛み合い係合したアイドラ傘歯車13432、及びアイドラ傘歯車13432と噛み合い係合し、かつエンドエフェクタ組立体13500の駆動システムの閉鎖シャフト13530に取り付けられた出力傘歯車13433を備える。傘歯車13441、13442、13443は、傘歯車13431、13432、13433内でネスト配置にあり、これにより、(内側)発射傘歯車13441、13442、13443が(外側)閉鎖傘歯車13431、13432、13433に対して回転することができ、かつその逆も可能である。
出力傘歯車13433、13443は、関節接続軸線A〜Aの周囲で回転可能である。エンドエフェクタ組立体13500が関節接合する故に、出力傘歯車13433、13443はアイドラ傘歯車13432、13442の両方を逆回転させるように構成されている。アイドラ傘歯車13432、13442の逆回転は、入力傘歯車13431、13441の逆回転を引き起こし、またこれにより、閉鎖シャフト13330及び発射シャフト13340の回転を引き起こす。エンドエフェクタ組立体13500が関節接合されつつエンドエフェクタにおける接合を防止するために、附属装置部分13200の搭載型コントローラ13203は、ユーザが関節接合駆動連結器13210を作動させる場合に、シフトソレノイド13231に信号を送って、シフトディスク13235が軸支的に支持された駆動ギア13223、13224のどちらかと係合しない中立位置にシフトディスク13235を位置付けてよい。その結果、駆動ギア13223、13224は入力シャフトに対して自由に回転し得て、これにより関節接合故の、傘歯車組立体の回転を拡散させる。
エンドエフェクタ組立体13500は、互いに対して移動可能な第1顎部13510及び第2顎部13520を更に備える。ここで図58に移ると、エンドエフェクタ組立体13500は、開放位置と閉鎖位置との間で顎部13510、13520を移動させるように構成された閉鎖システムを備える。閉鎖システムは、閉鎖シャフト13530の閉鎖スクリュー部13531とねじ込み可能に係合する閉鎖ナット13536を有する、閉鎖フレーム13535を備える。閉鎖フレーム13535は、閉鎖シャフト13530の作動、又は回転の際に、エンドエフェクタフレーム13501に対して移動可能である。第1回転方向における閉鎖シャフト13530の回転は、フレーム13501の遠位移動を引き起こす。第1回転方向と反対の第2回転方向における閉鎖シャフト13530の回転は、フレーム13501の近位移動を引き起こす。閉鎖シャフト13530の遠位端部に位置付けられた推力軸受け13533は、エンドエフェクタフレーム13501のフレーム支持体13503内に支持される。以下で更に詳細に議論されるが、エンドエフェクタ組立体13500はまた、発射シャフト13540の発射駆動ギア13541により作動される発射システム13550を備える。閉鎖シャフト13530及び発射シャフト13540は、互いに独立して回転するように構成されている。
図64は、開放配置、又は非固定配置にあるエンドエフェクタ組立体13500の部分図である。工具組立体13100により組織を固定するために、閉鎖駆動装置13530の作動により、顎部13510、13520の両方が開放位置から閉鎖位置へと移動する。閉鎖駆動装置13530の回転が、閉鎖スクリュー部13531を回転させる。閉鎖スクリュー部13531の回転は、閉鎖ナット13536の回転を引き起こし、またこれにより、エンドエフェクタフレーム13501に対して閉鎖フレーム13535を並進させる。閉鎖フレーム13535を完全に引き込む際に、閉鎖ナット13536は、ヨークアーム13402、13403の間で画定される凹部内に受容されるように構成されている。
エンドエフェクタフレーム13501は、少なくとも部分的に閉鎖フレーム13535内に位置付けされ、これにより、エンドエフェクタフレーム13501の2つの横側面が、閉鎖フレーム13535の対応するスロット内に受容される。このような構成は、エンドエフェクタフレーム13501が閉鎖フレーム13535を介して延在することを可能にし、また閉鎖フレーム13535がエンドエフェクタフレーム13501に対して移動することを可能にする。エンドエフェクタ組立体13500は、ステープル13575を形成するように構成された顎部13520上に配置されたアンビル部13521を更に備える。顎部13520は、エンドエフェクタフレーム13501内に少なくとも部分的に位置付けられる。顎部13520は、閉鎖フレーム13535にて画定される一対の閉鎖フレームスロット13537、及びエンドエフェクタフレーム13501にて画定される一対のエンドエフェクタフレームスロット13507内で移動可能な、一対の作動ピン13527を備える。顎部13520は、その内部に位置付けられる一対のスロット13522Sを備える近位フック部13522を更に備える。近位フック部13522は、エンドエフェクタフレーム13501のフレームピン13502にフック留め、又はラッチ留めされるように構成されている。顎部13520は、フレームピン13502の周囲で枢動可能である。フック部13522の開放スロット配置は、ユーザがいずれかの理由で顎部13520を交換することを所望する場合に、顎部13520がエンドエフェクタ組立体13500から取り外されることを可能にする。
ピン13502により接面され、またピン13502により回転可能である顎部13520が、閉鎖フレーム13535を遠位に前進させることより閉鎖位置へと回転して、閉鎖フレームスロット13537の一対の閉鎖カム面13537Cが、顎部13520のピン13527を顎部13510に向かってカムさせる。ピン13515により接面され、またピン13515により画定されたピン軸線周囲で回転可能な顎部13510が、閉鎖フレーム13535を遠位に前進させることより回転位置へと移動して、閉鎖フレーム13535の閉鎖カム面13532が、顎部13510の底面13512を顎部13520に向かってカムさせる。同様に、閉鎖フレーム13535を近位に移動させることにより顎部13520が開放位置へと移動して、閉鎖フレームスロット13537の一対の開口カム面13537O(図68を参照のこと)が、顎部13520のピン13527を上向きにカムさせる。エンドエフェクタフレームスロット13507は、ピン13527が上向きにカムされ、かつフレーム13501に対して下向きである際の、ピン13527ための遊隙スロットである。顎部13510は、閉鎖フレーム13535を近位に移動させることにより開放位置へと移動して、閉鎖カム面13532が近位に移動して、フレーム13501に対して顎部13510が降下して開くことを可能にする。顎部13510は、ピン13527のための遊隙を提供する一対の湾曲した凹部13517を備える。
上記に加えて、図69に見ることができるように、顎部13510が回転する周囲の軸線及び顎部13520が回転する周囲の軸線は、同一ではない。軸線は、垂直的に、また水平的に、互いに補い合っている。顎部13510が回転する周囲の軸線は、顎部13520が回転する周囲の軸線に対して遠位である。軸線間の垂直距離は、カートリッジ13570とアンビル13521との間の所定の組織間隙距離及び/又は固定距離を画定してよい。
工具組立体13100が非固定配置(図66)にある場合に、上記に加えて、閉鎖ナット13536は、ヨークアーム13402、13403間で画定された凹部であるその最近位位置にある。非固定配置では、顎部13520の上部表面は完全に曝されており、工具組立体13100のユーザが器具から顎部13520を取り外すことを可能にする。これは、容易に交換可能なアンビル配置を提供する。
エンドエフェクタフレーム13501は、工具組立体13100により固定された組織をステープル留め及び/又は切断するように構成された、発射システム13550を支持する。発射システム13550は、以下で更に詳細に議論されるが、発射シャフト13540の発射駆動ギア13541により作動するように構成されている。顎部、又はカートリッジ支持チャネル、13510は、一対の対応するフレーム開口部13505内で受容されるように構成されている顎部13510に対して外側に向かって延在する一対の枢軸ピン13515を備えて、顎部13510を、その結果、ステープルカートリッジ13570を、ピン13515により画定される枢動軸の周囲で、エンドエフェクタフレーム13501に対して枢軸回転させることを可能にする。
発射システム13550は、発射駆動ギア13541と噛み合う駆動ギア13551を備える。駆動ギア13551は、エンドエフェクタフレーム13501のフレーム支持体13504により回転可能に支持される近位発射シャフト13552上に位置付けられる。発射システム13550は、顎部13510の推力軸受け支持体13514内に支持される近位推力軸受け13554、及び上部及び下部ブッシング組立体13573内に支持される遠位推力軸受け13556を備える、発射スクリューシャフト13555を更に備える。ブッシング組立体13573は、遠位カートリッジ窩13572内に位置付けられる。発射システム13550は、発射シャフト13552と発射スクリューシャフト13555とを動作可能に連結するU接合部13553を更に備える。U接合部13553は、近位発射シャフト13552と発射スクリューシャフト13555との間の駆動関係を維持しつつ、ピン13515により画定された枢動軸の周囲で、顎部13510が回転することを可能にする。種々の場合では、U接合部13553は、枢軸ピン13515により画定された軸線に位置付けられ、しかし、U接合部13553は、任意の好適な位置に配置されてよい。
発射システム13550は、発射部材、又はスレッド、13560を更に備える。スレッド13560は、発射スクリューシャフト13555とねじ込み可能に係合する、それを通して延在するねじ込み開口を備える。スレッド13560は、発射スクリューシャフト13555により、回転を抑制され、また少なくとも実質的に回転を抑制され、またその結果、発射スクリューシャフト13555がその長手方向軸線の周囲で回転する場合に、発射スクリューシャフト13555がスレッド13560を長手方向にずらす。使用される場合、発射スクリューシャフト13555が発射方向に回転する場合にスレッド13560が遠位にずらされ、また発射スクリューシャフト13555が第2方向に回転する場合にスレッド13560が近位にずらされる。
以下で更に詳細に記載されるように、ステープル発射ストロークがステープルカートリッジ13570からステープル13575を射出させ、またアンビル部13521とステープルカートリッジ13570との間で捕捉された組織をステープル留めしている間に、未発射位置(図59)と発射位置(図60)との間でスレッド13560が遠位にずらされる。図59及び60から、読者は、ステープル留めされている間には組織が切断されないことを理解するべきである。より具体的には、スレッド13560は、ステープル発射ストローク中に、非配置、又は下方位置のままである、ナイフ、又は切断部材、13561を備える。ステープル発射ストロークが完了した後に、ここで図61を参照すると、スレッド13560は近位に引き込まれる。切断部材13561が、ステープルカートリッジ13570のフレームから延在するピン、又はカム、13516と接触するまで、スレッド13560が近位に引き込まれる。切断部材13561は、スレッド13560に回転可能に取り付けられており、また切断部材13561がピン13516と接触する場合に、切断部材13561が配置位置へと上向きに回転する。この時点で、図63に示すように、スレッド13560がもう一度遠位に前進して、切断ストローク中にステープル留めされた組織を切断することができる。
切断部材13561は、ステープルカートリッジ13570において画定される長手方向スロット13571内で移動する。ピン13516は、推力軸受け支持体13514から延在して、長手方向スロット13571と位置合わせされる。スレッド13560が未発射位置(図59)にある場合に、切断部材13561はピン13516と接触しないが、スレッド13560がその未発射位置に対して近位に引き込まれる場合に、図61に示すように、切断部材13561がピン13516と接触して、その配置位置へと回転する。より具体的には、切断部材13561のカムアーム13566がピン13516を係合して、その非切断位置からその切断位置へと、上向きに回転する。
上述のように、図59は、に未発射配置、又は初期配置ある工具組立体13100を示す。工具組立体13100のこのような未発射配置では、同様に上述のように、スレッド13560がその未発射位置にあり、また切断部材13561がその非切断位置にある。工具組立体13100は、スレッド13560がその未発射位置にあるかどうか、及び/又は切断部材13561がその非切断位置にあるかどうかを検出するように、構成されていてもよい。少なくとも1つの場合では、ステープルカートリッジ13570は、スレッド13560が未発射位置にある場合に、スレッド13560の存在を検出するように構成された第1センサを備えることができる。同様に、ステープルカートリッジ13570は、切断部材13561がその切断位置にある場合に、切断部材13561の存在を検出するように構成された第2センサを備えることができる。第1センサ及び第2センサは、例えば近接センサを備えることができ、また工具組立体13100のコントローラと信号通信することができる。
スレッド13560が、その発射ストロークのその最遠位位置に達した場合に、図60に示すように、全てのステープル13575がステープルカートリッジ13570から配置され得る。種々の場合では、センサは、エンドエフェクタ組立体の遠位に配置され、スレッド13560がその最遠位位置に達したかどうかを検出するように構成されている。センサは、例えば、工具組立体13100のコントローラと信号通信する近接センサを備えてよい。一度全てのステープル13575が発射されると、器具のコントローラは、発射ストロークが完了した信号をユーザに送信することができる。この時点で、ユーザは工具組立体13100を操作して、処置切断部のために工具組立体13100を準備するよう、スレッド13560を引き込むことができる。あるいは、工具組立体13100は、発射ストロークが完了した後に、スレッド13560を自動で引き込むように構成することができる。
上述のように、図61は、全てのステープルが発射されて、発射部材が最近位位置、又はモードスイッチ位置へと引き込まれる配置での、工具組立体13100を示す。同様に上述のように、本モードスイッチ位置は、ピン13516が切断部材13561のカムアーム13566と係合し、かつ切断部材13561を切断位置へと回転させることを可能にする。種々の場合では、スレッド13560は、ステープル発射ストロークが完了した信号を器具のコントローラが受信するまで、本モードスイッチ位置に達することを防止してよい。少なくとも1つのこのような場合では、発射ストローク終了センサによる発射ストロークの完了確認信号を器具のコントローラが受信しない場合に、一度スレッド13560がその未発射位置に達すると、器具のコントローラは発射駆動装置のモータへの電力供給を遮断することができる。器具のコントローラが、ステープル発射ストロークが完了した信号を受信する場合に、器具のコントローラは、スレッド13560がその未発射位置を越えてそのモードスイッチ位置へと近位に引き込まれることを可能にすることができる。
一度スレッド13560がモードスイッチ位置へと移動すると、器具のコントローラは、スレッド13560がもう一度遠位に前進することを可能にすることができる。種々の場合では、器具は、押された場合に、発射駆動装置13540をもう一度作動させて、第2ストローク又は切断ストロークにわたって、ステープルカートリッジ13570を介してスレッド13560を駆動させることができる、組織切断スイッチを備えることができる。切断部材13561は、ここでその切断位置へと持ち上げられ、切断部材13561がステープル留めされた組織を切開し得る。
上記に加えて、工具組立体13100は、スレッド13560がその組織切断ストロークを完了させた後に、切断部材13561をその非切断位置へと降下させるように構成されている。より具体的には、主に図63を参照すると、切断部材13561のカム部13566は、組織切断ストロークの終了時に遠位ピン、又はカム、13574と接触するように構成され、このような相互作用が、切断部材13561をその非切断位置へと下向きに回転させる。その結果、切断部材13561が組織に曝されることなく、スレッド13560を引き込むことができる。同様に、その結果、切断部材13561が曝されることなく、切断ストローク後に、顎部13510、13520を組織から固定解除することができる。発射ストローク中に、切断部材13561が既にその下方位置にある故に、発射ストロークの終了時に、切断部材13561が遠位ピン13574と相互作用しないことを、読者は理解するべきである。
上記で概要を述べたように、工具組立体13100は、全てのステープル13575が発射されるまで、又は全てのステープル13575が完全に形成されるまで、工具組立体13100により固定された組織の切断を妨げるように構成されている。同様に上記で概要を述べたように、非切断位置と切断位置との間で切断部材13561が枢動可能である際に、本機能の分岐が可能である。
図70は、少なくとも1つの実施形態による円形外科用ステープル留め器具と共に使用する、ステープルカートリッジ4410の一部の斜視図である。種々の円形外科用ステープル留め器具が周知である。例えば、その全体が参照として本明細書に組み込まれる,米国特許出願第14/836,110号公報、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING INSTRUMENTS」(2015年8月26日出願)は、種々の円形外科用ステープル留め器具の配置を開示している。その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる、米国特許出願第14/498,070号公報、表題:「CIRCULAR FASTENER CARTRIDGES FOR APPLYING RADIALLY EXPANDING FASTENER LINES」(2014年9月26日出願)もまた、種々の円形外科用ステープル留め器具の配置を開示している。これらの参照において議論されるように、円形外科用ステープル留め器具は、一般に、アンビルを円形外科用ステープラへと動作可能に連結するように構成された附属装置部分を備える、フレーム組立体を備える。
一般に、アンビルは、環状ライン又はステープル形成ポケットのラインを支持するアンビルヘッドを含む。アンビルステム又はトロカール部は、アンビルヘッドに取り付けられており、かつ円形ステープル留め器具のアンビル附属装置部分へと取り外し可能に連結するように構成されている。種々の円形外科用ステープル留め器具は、目的の組織が、アンビルと外科用ステープルカートリッジのデッキとの間で固定され得るように、アンビルを外科用ステープルカートリッジへと選択的に移動させる、及びアンビルを外科用ステープルカートリッジから離すように選択的に移動させるための手段を含む。外科用ステープルカートリッジは、アンビルに提供されたステープル形成ポケットに対応する1つ以上の環状アレイにて配置される、複数の外科用ステープルをその内部に取り外し可能に格納する。ステープルは、ステープルカートリッジに形成される対応するステープル窩内に取り外し可能に格納されており、かつ円形ステープラ内に動作可能に受容される選択的に移動可能な押出組立体の対応する部分上で支持される。円形ステープラは、アンビルとステープルカートリッジとの間で固定された組織を切開するように構成された、環状ナイフ又は切断部材を更に備える。
再び図70を参照すると、ステープルカートリッジ4410は、環状カートリッジデッキ表面4412を画定するカートリッジ本体4411を備える。カートリッジ本体4411は、離間配置された内側ステープル窩4422の環状列4420及び離間配置された外側ステープル窩4442の環状列4440を備える。図70に見ることができるように、内側ステープル窩4422は、外側ステープル窩4442に対して食い違っている。各内側ステープル窩4422内で支持されるのは内側外科用ステープル4430であり、また各外側ステープル窩4442内で支持されるのは外側外科用ステープル4450である。外側環状列4440における外側ステープル4450は、内側環状列4420における内側ステープル4430と異なる特徴を有してよい。例えば、図71の実施形態に示されるように、外側ステープル4450は未形成の「ガルウイング型」配置を有する。特に、各外側ステープル4450は、ステープルクラウン4452から延在する一対の脚部4454、4464を含む。各脚部4454、4464は、クラウン4452から延在する垂直部4456、4466をそれぞれ含む。垂直部4456、4466は、一実施形態では互いに平行であってよい。しかし、図示された配置では、垂直部4456、4466は互いに平行ではない。例えば、図示された配置における、クラウン4452と垂直部4456、4466との間の角度Aは、90度を超える。図71を参照のこと。ステープル配置に関する更なる詳細は、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる、米国特許出願第14/319,008号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」(2014年6月30日)、米国特許出願番号第2015/0297232号にて見出すことができる。しかし、クラウン4452に対して、その他の垂直部4456、4466が、その他の角度で配置されてよい。クラウン4452に対して90度を超える角度で配向する垂直部4456、4466を有することの1つの利点は、このような配置が、その対応するステープル窩内でステープルの一時的な保持を補助し得る、ということである。
少なくとも1つの脚部4454、4464は、内側に延在する端部を含む。図71に示す実地形態では、例えば、各脚部4454、4464は、内側に延在する脚部を含む。図示された配置では、脚部4458は垂直脚部4456から内側に延在し、また脚部4468は垂直脚部4466から内側に延在する。図71に見ることができるように、脚部4458は脚部4468より短い。換言すれば、ステープルクラウン4452と、脚部4458が垂直脚部4456から内側に角度付けられる地点との間の距離Hは、ステープルクラウン4452と、脚部4468が垂直脚部4466から内側に角度付けられる地点との間の距離Hを超える。従属って、少なくとも一実施形態での距離Hは、長さHよりも短い。脚部4458が垂直脚部4556に対して角度付けられる角度Aは、脚部4468が垂直脚部4466に対して角度付けられる角度Aに相当してよい、又は角度A及びAは互いに異なってよい。ステープル配置に関する更なる詳細は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/319,008号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」(2014年6月30日出願)、米国特許出願公開第2015/0297232号に見出すことができる。
少なくとも一実施形態では、各内側外科用ステープル4430は、図71に示す配置を有してよい。図71に見ることができるように、内側外科用ステープル4430は、クラウン4432及びそこから延在する2つの脚部4434、4436を有する。垂直脚部4434、4436は、クラウン4432から相対的に垂直に延在してよい、又は垂直脚部4434、4436は、90度を超えてよい角度Aで延在してよい。このような配置は、それらの対応するステープル窩4422内でステープル4430の一時的な保持を補助してよい。しかし、垂直脚部4434、4436は、異なる角度にてクラウン4432から延在してよい。いくつかの実施形態では、角度Aは互いに等しい。その他の実施形態では、角度Aは互いに異なる。図示された実施形態では、内側ステープル4430及び外側ステープル4450は、それぞれ同一の未形成高さUFHを有する。内側及び外側ステープル4430、4450は、従来の外科用ステープルワイヤから形成される。少なくとも一実施形態では、外側ステープル4450を形成するために使用されるステープルワイヤの径は、内側ステープル4430を形成するために使用されるステープルワイヤの径を超える。その他の実施形態では、内側及び外側ステープルは、同一の径を有してよく、またその他の径のワイヤから形成されてよい。いくつかの配置では、内側及び外側ステープルは、同一の種類のステープルワイヤから形成されてよい。このような配置では、内側ステープルと外側ステープルのワイヤ径は、同一であり得る。依然として別の実施形態では、しかし内側及び外側ステープルは、同一の未形成形状/配置を有してよく、依然として異なるワイヤ径を有する2つの異なるステープルワイヤから形成されてよい。同様に少なくとも1つの配置では、各外側ステープル4450のクラウン幅CWは、各内側ステープル4430のクラウン幅CWよりも大きい。ステープル配置に関する更なる詳細は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/319,008号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」(2014年6月30日出願)、米国特許出願公開第2015/0297232号に見出すことができる。
図70を参照すると、ステープルカートリッジ4410は、デッキ表面4412の上に延在する外側リム4414を含む。外科手術中、臨床医は、円形ステープラのカートリッジに対するアンビルの位置を調節することができる。少なくとも1つのこのような実施形態では、ステープルカートリッジ4410は、デッキ表面4412から延在するデッキ特徴部4416及び4418を更に備える。図70に見ることができるように、一連の内側デッキ特徴部4416は、発射プロセス中にナイフ又は切断部材が通過することを介して、ステープル窩4422の内側列4420と、中央に配置されるナイフ開口部4413との間に提供される。デッキ特徴部4416は、図70、72及び73にて示すように、内側ステープル窩及び開口部4413に対して形状付けられかつ配置されてよい。例えば、内側デッキ特徴部4416はそれぞれ、ナイフ開口部4413の壁及び又は内側ステープル窩4422の列に隣接する円錐形の又は傾斜した本体部4417と同一空間に広がる、平坦な壁部4415を有してよい。図72及び73を参照のこと。図70に示す実施形態では、デッキ特徴部4416は、示されるように、2つの隣接する内側ステープル窩4422との間の間隙にて配向され、かつ一対のステープル窩4422との間で食い違う。本システムにおける窩延在配置又はデッキ特徴部は、一般に、平坦なデッキカートリッジにおいて遭遇するより圧力を下げるのに役立ち得る。本開示の配置はまた、組織の移動及びずれを緩和するのに役立ち得る。組織のずれは一般に望ましくないので、外径保持機構はより大きく、かつより多数であってよい。内部径機構は、ブレードが内側の内部径の隣を通過する際に、組織の張り/歪みを増大させるのに役立つ場合があり、これは、システムがより良好に切断を行うようにし得る。しかし、デッキ特徴部4416は異なる形状及び配置を有してよく、またデッキ表面4412上の異なる位置に配置されてよい。
図70、72、及び73に見ることができるように、あらゆるその他の外側ステープル窩4442は、その各端部と関連付けられている外側デッキ特徴部4418を含む。外側デッキ特徴部4418は、デッキ特徴部4412の上に延在し、かつステープル4450がステープルカートリッジ4410から射出される場合に、外側ステープル4450をアンビルに向かって案内する。このような実施形態では、外側ステープル4450は、発射部材によりそれらがアンビルに向かって移動するまで、外側デッキ特徴部4418の上に延在しない場合がある。主に図70を参照すると、少なくとも1つの実施形態では、外側デッキ特徴部4418は、対応する外側ステープル窩4442全体の周囲で延在しない。第1外側デッキ特徴部4418は、対応する外側窩4442の第1端部に隣接して位置付けされており、また第2外側デッキ特徴部4418は、外側窩4442の第2端部に隣接して位置付けされる。図70に見ることができるように、外側デッキ特徴部4418は、外側ステープル窩4442に1つおきに関連付けられている。このような配置は、全体の圧力を下げ、かつ組織の緊張及び移動を最小限にするのに役立ち得る。しかし、その他の実施形態では、第1及び第2の外側デッキ特徴部4418は、外側ステープル窩4442のそれぞれと関連付けられていてもよい。依然としてその他の実施形態では、外側デッキ特徴部は、対応する外側窩の全周の周囲に延在してよい。図72に見ることができるように、内側デッキ特徴部4416は、外側デッキ特徴部4418よりも短い。換言すれば、各内側デッキ特徴部はデッキ表面4412の上に突出し、各外側デッキ特徴部4418がデッキ表面4412の上に突出する距離未満である距離である。各外側デッキ特徴部は、デッキ表面4412の上に突出してよく、外側リム4414がデッキ表面4412の上に突出する同一の距離である。更に、図72に見ることができるように、各外側デッキ特徴部4418は、一般に、患者の大腸及び直腸にわたるステープルヘッドの挿入中に、組織がデッキ特徴部上でたるむことを防止するのに役立ち得る、円錐形の、又は先細り状の外側輪郭を有する。
前述のデッキ特徴部配置は、1つ以上の利点を提供し得る。例えば、直立した外側リムは、組織がカートリッジデッキに沿って摺動することを防止するのに役立ち得る。この直立したリムはまた、1つの連続した唇状部構成であるよりはむしろ、高低の繰り返しパターンを備え得る。内側の直立機構はまた、ブレードに隣接した組織の保持に役立ち得、また向上した切断をもたらし得る。内側デッキ特徴部は、全ての窩との間、又は代替的な配置にあることができ、デッキ特徴部(複数)は、連続した直立の唇状部を備えてよい。所望の量の組織固定を達成しながら、高力/圧縮ゾーンの数を最小にするために、デッキ特部徴数の均衡を保つことが望ましい場合がある。窩同軸特徴部は、ステープル脚部が突出する領域における組織フローの最小化という、追加の目的に役立ち得る。このような配置はまた、ステープル脚部が射出されて並進し、対応する形成ポケットから構成され得るアンビルポケットを受容する際に、望ましいステープル形成を促進する。このような局在性ポケット機構は、ステープルがカートリッジから出る際に、カートリッジからの脚部支持を促進しつつ、低圧縮ゾーンを増大させる。本配置は、それにより、ステープルがアンビルポケットに接する前に、ステープルが「飛び出さなければ」ならない距離を最小化する。組織フローは、カートリッジの中心から半径方向外側に進むにつれて増大する傾向にある。
図72及び73は、アンビル4480に関連した外科用ステープルカートリッジ4410の使用を示す。アンビル4480は、ステープル形成挿入部又は部分4484を動作可能に支持するアンビルヘッド部4482及びナイフワッシャ4490を備える。ナイフワッシャ4490は、ステープラヘッドにて支持されるナイフ4492に対して、対峙関係にて支持される。図示された実施形態では、ステープル形成挿入部4484は、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼等から作製され、かつ内側ステープル形成ポケット4486の内側列及び外側ステープル形成ポケット4488の外側列を含む。各内側ステープル形成ポケット4486は、内側ステープル窩4422のうち1つに対応しており、また各外側ステープル形成ポケット4488は、外側ステープル窩4442のうち1つに対応している。図示された配置では、アンビル4480が、カートリッジデッキ表面4412に対するその発射位置へと移動する場合に、内側ステープル形成ポケット4486が外側ステープル形成ポケット4488よりもカートリッジデッキ表面4412に接近する。換言すれば、第1間隙g又は第1ステープル形成部4485とカートリッジデッキ表面4412との間の第1ステープル形成距離は、第2間隙g又は第2ステープル形成部4487とカートリッジデッキ表面4412との間の第2ステープル形成距離未満である。
図72及び73に更に見ることができるように、内側ステープル4430は、押出組立体4500の対応する内側駆動部部分4502における、それらの対応する内側ステープル窩4422内でそれぞれ支持され、また外側ステープル4450のそれぞれは、対応する駆動部部分4504における、それらの対応する外側ステープル窩4442内で支持される。アンビル4480に向かった押出組立体4500の前進は、図73に示すように、内側及び外側ステープル4430、4450が、それらの各対応するステープル形成ポケット4486、4488と接触形成するように駆動され得る。なお、ナイフ4492は、アンビル4480とデッキ表面4412との間で固定された組織及びナイフワッシャ4490の非金属ボタン4491を介して、遠位に前進する。このような配置は、内側ステープル4430の形成高さFH未満である形成高さFHを伴う、外側ステープル4450を提供するのに役立つ。換言すれば、外側ステープル4450の外側列4440は、ステープル4440の外側列付近の組織圧縮を軽減するより大きい捕捉量及び/又はより高い形成高さをもたらす、より大きい「B」形状へと形成される。より大きいB形状はまた、内側列に向かう血流を改善し得る。種々の場合では、外側ステープル4450の外側列4440は、より大きいステープルクラウン、より長いステープル脚部幅、及び/又はより厚いステープル脚部厚を利用することにより展開される、より大きい抵抗性を備える。
各列に使用されるステープルの数量を変更することができる。一実施形態では、例えば、外側ステープル4450は内側ステープル4430よりも多い。別の実施形態では、外側ステープル4450よりもより多い内側ステープル4430が用いられる。種々の場合では、外側ステープル4450のワイヤ径は、内側ステープル4430のワイヤ径よりも大きい。内側及び外側ステープル4430、4450は、同一の未形成高さUFHを有してよい。外側ステープル4450の外側列4440におけるクラウン幅CWは、内側ステープル4430の内側列4420のクラウン幅CWよりも大きい。外側ステープル4450のガルウイング型の配置は、それらの各クラウンと異なる距離にて配置されたベンドを用いる。同様の駆動部又は押出移動と共に、平坦な(非段状の)カートリッジデッキ表面4412を伴う段状のアンビルの配置を使用することで、異なる形成高さを有するステープルをもたらす。
図74は、別のステープルカートリッジの実施形態4610を示す。図74に見ることができるように、ステープルカートリッジ4610は、離間配置された内側ステープル窩4622の内側環状列4620、及び離間配置された外側ステープル窩4642の外側環状列4640を含む、カートリッジデッキ4612を含む。図74に見ることができるように、内側ステープル窩4622は、外側ステープル窩4642に対して食い違っている。各内側ステープル窩4622内で支持されるのは内側外科用ステープル4630であり、また各外側ステープル窩4642内で支持されるのは外側外科用ステープル4650である。なお、外側リム4614は、デッキ表面4612上に延在する。種々の実施形態では、上記に加えて、ステープル4630、4650は、それらが発射部材によりアンビルに向かって移動するまで、デッキ表面4612上で突出しない。このような実施形態は、ステープルが格納されるステープルの各ステープル窩の深さと比較して小型のステープルを、頻繁に利用してよい。その他の実施形態では、ステープルがそれらの未発射位置にある場合に、ステープルの脚部がデッキ表面4612上で突出する。少なくとも1つのこのような実施形態では、ステープルカートリッジ4610は、デッキ表面4612から延在するデッキ特徴部4616及び4618を更に備える。
図74にも見ることができるように、ステープル窩4622は、1つおきに、それらの各端部と関連付けられている内側デッキ特徴部4616を含む。内側デッキ特徴部4616はデッキ表面4612の上に延在し、かつ対応する内側ステープル4630がステープルカートリッジ4610から射出される場合に、対応する内側ステープル4630をアンビルに向かって案内する。このような実施形態では、発射部材によりステープルがアンビルに向かって移動するまで、内側ステープル4630が内側デッキ特徴部4616の上に延在しない場合がある。図示された実施例では、内側デッキ特徴部4616は、対応する内側ステープル窩4622全体の周囲に延在しない。第1内側デッキ特徴部4616は、対応する内側窩4622の第1端部に隣接して位置付けられており、また第2内側デッキ特徴部4616は、内側窩4622の第2端部に隣接して位置付けられている。しかし、その他の実施形態では、内側デッキ特徴部4416は、内側ステープル窩4622のそれぞれと関連付けられていてもよい。依然としてその他の実施形態では、内側デッキ特徴部は、対応する内側ステープル窩の全周の周囲に延在してよい。1つおきの窩と関連付けられている、同軸パターンにおいて異なる高さを有するデッキ特徴部を用いることにより、所望によりそれらの均衡を保って、できるだけたくさんの、またできるだけ多くの、可能な限り長いステープル脚部を案内しつつ、より低圧力の組織間隙領域を提供してよい。換言すれば、このような配置は組織フローの量を最小化させて、目的の組織に適用される圧力量全体を減少させ得る。
依然として図74を参照すると、各外側ステープル窩4642は、それらの各端部と関連付けられている外側デッキ特徴部4618を含む。外側デッキ特徴部4618は、デッキ特徴部4612の上に延在し、かつステープル4650がステープルカートリッジ4610から射出される場合に、外側ステープル4650をアンビルに向かって案内する。このような実施形態では、発射部材によりステープルがアンビルに向かって移動するまで、内側ステープル4650が内側デッキ特徴部4618の上に延在しない場合がある。図74に見ることができるように、図示された実施例では、外側デッキ機構4618は、対応する外側ステープル窩4642全体の周囲に延在しない。第1外側デッキ特徴部4618は、対応する外側窩4642の第1端部に隣接して位置付けられ、また第2外側デッキ特徴部4618は、外側窩4642の第2端部に隣接して位置付けられる。図74に見ることができるように、外側デッキ機構4618は、外側ステープル窩4642のそれぞれと関連付けられている。しかし、その他の実施形態では、第1及び第2外側デッキ特徴部4618は、1つおきに、外側ステープル窩4642と関連付けられていてもよい。依然としてその他の実施形態では、外側デッキ特徴部は、対応する外側窩の全周の周囲に延在してよい。図75及び76に見ることができるように、内側デッキ特徴部4616及び外側デッキ特徴部4618は、同一の距離でデッキ表面4612の上に延在する。換言すれば、それらは同一の高さを有する。なお、図75、76にも見ることができるように、各内側デッキ特徴部4416及び各外側デッキ特徴部4618は、一般に、患者の大腸及び直腸にわたるステープルヘッドの挿入中に、デッキ特徴部上で組織がたるむことを防止するのに役立ち得る、円錐形の、又は先細り状の外側輪郭を有する。
図75及び76は、アンビル4680と接続する外科用ステープルカートリッジ4610の使用を示す。アンビル4680は、ステープル形成挿入部又は部分4684を動作可能に支持するアンビルヘッド部4682及びナイフワッシャ4690を備える。ナイフワッシャ4690は、ステープルヘッドにて支持されるナイフ4692に対して対峙関係にて支持される。図示された実施形態では、ステープル形成挿入部4684は、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼等から作製され、かつ内側ステープル形成ポケット4686の内側列及び外側ステープル形成ポケット4688の外側列を含む。各内側ステープル形成ポケット4686は、内側ステープル窩4622のうち1つに対応しており、また各外側ステープル形成ポケット4688は、外側ステープル窩4642のうち1つに対応している。図示された配置では、内側ステープル形成ポケット4686は、デッキ表面4612から、外側ステープル形成ポケット4688と同一の距離gで配置される。
図75及び76に更に見ることができるように、内側ステープル4630は、押出組立体4700の対応する内側駆動部部分4702上における、対応する内側ステープル窩4622内で支持される。外側ステープル4650は、対応する外側駆動部部分4704における、対応する外側ステープル窩4642内で支持される。アンビル4680に向かった押出組立体4700の前進は、図76に示すように、内側及び外側ステープル4630、4650がそれらの各対応するステープル形成ポケット4686、4688と接触を形成するように、駆動させ得る。なお、ナイフ4692は、アンビル4680とデッキ表面4612との間で固定された組織及びナイフワッシャ4690の非金属ボタン4691を介して、遠位に前進する。図75及び76に示される実施例では、各内側ステープル4630は、第1ワイヤ径Dを有する第1ステープルワイヤから形成され、かつ第1未形成高さLを有する。例えば、第1ワイヤ径Dは、約0.020cm〜0.038cm(0.0079”〜0.015”)(増分は、一般に0.023cm、0.024cm、及び0.00368cm(0.0089”、0.0094”、及び0.00145”))であってよく、また第1未形成高さLは約約0.503cm〜0.635cm(0.198”〜0.250”)であってよい。各外側ステープル4650は、第2ワイヤ径Dを有する第2ステープルワイヤから形成され、かつ第2未形成高さLを有する。図75及び76に示す実施形態では、D<D及びL<Lである。しかし、図76に見ることができるように、内側及び外側ステープル4630、4650は、同一の形成高さFHにより形成される。外側上におけるより厚いワイヤステープルは、止血的により良好に保持する傾向にあるより小さい径のステープルの内側列と比較して、高い引裂強度及び高い破裂強度を提供する傾向にある。換言すれば、圧縮の小さいステープルの外側列がより良好な治癒及び血流を促進する一方で、ステープルのより締まった内側列は止血的により良好な保持を行ってもよい。なお、より長い脚部を伴うステープルは、より短い脚部を伴うステープルと同一の高さで形成された場合であっても、より強く、かつ高負荷状況においても保持に十分な、より厳密に形成される可能性が高いより長い脚部のステープルを生じさせ得る、より多くのB湾曲を確実にし得る。ステープルの各列にて使用されるステープルの数量を、変更することができる。一実施形態では、例えば、内側列4620は、外側ステープル4650の外側列4640と同一の数の、内側ステープル4630を有する。種々の配置では、ステープル4650のクラウン幅は、内側ステープル4630のクラウン幅よりも大きい。その他の実施形態では、ステープルステープル4630、4650は、同一のクラウン幅を有してよい。その他の配置では、ステープル4630、4650は、上記のガルウイング型設計であってよい。例えば、ステープルの少なくとも1つの脚部は、内側に湾曲する端部を含んでよい、又は両方の脚部は、互いに向かって内側に湾曲する端部を含んでよい。このようなステープルは、内側環状列若しくは外側環状列、又は内側及び外側環状列の両方において、用いられてよい。
図77は、離間配置されたステープル窩の3つの環状列4820、4840、4860を含むカートリッジデッキ4812を含む、別の円形ステープルカートリッジの実施形態4810を示す。第1列4820の内側は、それぞれ第1角度にて配置された、複数の第1内側窩、又は第1ステープル窩4822を含む。各内側ステープル窩4822は、対応する内側ステープル又は第1ステープル4830を、その内部で動作可能に支持する。内側窩4822は、第1ステープル4830を、接線方向に対して同一の均一角度にて配向させる。図示された実施例では、各内側ステープル4830は、第1ステープル径Dを有する第1ステープルワイヤから形成される。一例では、第1ステープルワイヤ径Dは、約0.020cm〜0.038cm(0.0079”〜0.015”)(増分は、一般に0.023cm、0.024cm、及び0.00368cm(0.0089”、0.0094”、及び0.00145”))であってよい。図80を参照すると、各内側ステープル4830は、第1クラウン4832及び2つの第1脚部4834を含む。第1クラウンは第1クラウン幅Cを有し、また各第1脚部4834は第1未形成脚部長さLを有する。一実施例では、第1クラウン幅Cは、約0.254cm〜0.762cm(0.100”〜0.300”)であってよく、また第1未形成脚部長さLは、約0.503cm〜0.635cm(0.198”〜0.250”)であってよい。第1脚部4834は、それぞれが、第1ステープルクラウン4832に対して角度Aにて配置されてよい。角度Aは、約90度であってよい、又はわずかに90度を超えてもよく、これにより、第1脚部4834が外側にわずかに広がり、第1ステープル4830が、その対応する第1ステープル窩4822にて保持されるのを補助する。
図78及び79に移ると、ステープルカートリッジ4810は、食い違っている又は角度付けられている第1ステープル形成ポケット4904の第1の対4903の2つの内側又は第1列4902を含むアンビル4900との接続に使用されるように、意図される。第1ステープル形成ポケット4904の各第1の対4903は、1つの第1ステープル4830に対応している。1つの第1ステープル形成ポケット4904は、1つの第1ステープル脚部4834に対応しており、また対4903のその他の第1ステープル形成ポケット4904は、その他の第1ステープル脚部4834に対応している。このような配置は形成ステープル配置の確立に役立ち、第1ステープル4830の第1ステープル脚部4834が、その特定の第1ステープル4830の第1クラウン4832により平面外で形成され、これにより、1つの第1脚部4834が第1クラウン4832の片側上に形成され、またその他の第1脚部4834が第1クラウン4832のもう一方の片側上に形成される。この「三次元」形成ステープル配置は、図78のいくつかの第1ステープル形成ポケット4904に関して示される。
図79に最も特に見ることができるように、カートリッジデッキ4812は「段状」構造である。カートリッジデッキ4812は、内側又は第1ステープル窩4822の内側又は第1環状列4820に対応する、内側又は第1カートリッジデッキ部4814を含む。図79に更に見ることができるように、アンビル4900が閉鎖位置又は固定位置へと移動する場合に、第1形成ポケット4904を含むアンビル4900の一部は、デッキ部4814から第1間隙距離gにて離間配置される。
図77、79及び80を再び参照すると、中間列又は第2列4840は、それぞれが第2角度にて配置される、第2の複数の中間ステープル窩又は第2ステープル窩4842を含む。各中間ステープル窩4842は、対応する中間ステープル又は第2ステープル4850を、その内部で動作可能に支持する。中間窩4842は、中間ステープル又は第2ステープル4850を、接線方向に対して同一の均一な第2角度にて配向させる。しかし、第2角度は、第1角度とは異なる。換言すれば、第1及び第2ステープルがそれらの各第1及び第2窩において支持される場合に、各第1ステープル4830の第1クラウンの軸線は、延在する場合に、最終的に、隣接する第2ステープル4850の第2クラウンの延在する軸線と交差し得る。図79及び80に見ることができるように、各第2ステープル又は中間ステープル4850は、第2ステープルクラウン又は基部4852及び2つの第2脚部4854を備える。ステープル基部4852は、いくらかの長方形の断面形状を有してよく、かつ平坦なシート材料から形成される。第2ステープル脚部4854は、例えば、円形の断面輪郭を有してよい。第2ステープル又は中間ステープルは、例えば、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/836,110号公報、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING INSTRUMENTS」(2015年8月26日出願)に開示されている、種々のステープル配置を備え得る。長方形の断面プロファイルを有するステープル基部から延在する円形のステープル脚部を有することで、優先湾曲平面を伴わないステープル基部部分及びステープル脚部を提供することができる。第2ステープル4850は、ステープル脚部4854がステープル基部部分4852から延在する、湾曲部4856を備える。湾曲部4856は、実質的に正方形の断面輪郭を備えてよい。湾曲部4856の正方形の輪郭及び長方形の輪郭並びにステープル基部部分4852は、それぞれ、円形のステープル脚部4854への堅い接続及び幹を提供する。円形のステープル脚部4854は、正方形、長方形、若しくは節点又は非均一形状を伴う任意の形状、断面を伴うステープル脚部が有し得る、優先湾曲平面を排除する。第2ステープル脚部4854のそれぞれは、第2径Dを有する。少なくとも1つの実施形態では、D>Dである。第2基部又はクラウン4852は、第2クラウン幅Cを有する。一つの配置では、C>Cである。第2脚部4854は、第2基部又はクラウン4852に対して、角度Aにてそれぞれ配置されてよい。角度Aは約90度であってよい、又はわずかに90度を超えてよく、これにより、第2脚部4854が外側にわずかに広がって、第2ステープル4850をその対応する第2ステープル窩4842内に保持することを補助する。
図78及び79に移ると、アンビル4900は、第2ステープル形成ポケット4914の、食い違った、又は角度付けられた第2の対4913の、2つの中間列又は第2列4912を更に備える。第2ステープル形成ポケット4914の各第2の対4913は、1つの第2ステープル4850に対応する。1つの第2ステープル形成ポケット4914は、1つの第2ステープル脚部4854に対応し、また対4913のその他の第2ステープル形成ポケット4914は、その他の第2ステープル脚部4854に対応する。このような配置は、形成ステープル配置の確立に役立ち、かつ第2脚部4854は、特定の第2ステープル4850の第2基部4852により、平面外に形成される。この「三次元」形成ステープル配置は、図78のいくつかの第2ステープル形成ポケット4914に関して示される。
図79に最も特に見ることができるように、カートリッジデッキ4812は、中間ステープル窩又は第2ステープル窩4842の中間環状列又は第2環状列4840に対応する、第2カートリッジデッキ部4816を更に備える。図79に更に見ることができるように、アンビル4900が閉鎖位置又は固定位置へと移動する場合に、第2形成ポケット4914を含むアンビル4900の一部は、デッキ部4816から第2間隙距離gにて離間配置される。図示された実施例では、g>gである。
図77、79及び80を再び参照すると、外側列又は第3列4860は、第2ステープル窩4842に対して寸法付けられた第3の複数の外側ステープル窩又は第3ステープル窩4862を含み、これにより、外側ステープル窩又は第3ステープル窩4862が、2つの隣接する第2窩4842間の距離に及ぶ。各外側ステープル窩4862は、対応する外側ステープル又は第3ステープル4870を、その内部で動作可能に支持する。外側窩4862は、外側ステープル又は第3ステープル4870を、円周方向に対して正接するように配向させる。図79及び80に見ることができるように、各第3ステープル又は外側ステープル4870は、第3ステープルクラウン又は基部4872及び2つの第3脚部4874を備える。ステープル基部4872は、いくらかの長方形の断面形状を有してよく、かつ平坦なシート材料から形成される。第3ステープル脚部4874は、例えば、円形の断面輪郭を有してよい。第3ステープル又は外側ステープル4870は、例えば、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/836,110号公報、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING INSTRUMENTS」(2015年8月26日出願)に開示されている、種々のステープル配置を備えてもよい。長方形の断面プロファイルを有するステープル基部から延在する円形のステープル脚部を有することで、優先湾曲平面を伴わないステープル基部部分及びステープル脚部を提供することができる。第3ステープル4870は、ステープル脚部4874がステープル基部4872から延在する湾曲部4876を含む。湾曲部4876は、実質的に正方形の断面輪郭を備えてよい。湾曲部4876の正方形の輪郭及び長方形の輪郭並びにステープル基部部分4872は、それぞれ、円形のステープル脚部4874への堅い接続及び幹を提供する。円形のステープル脚部4874は、正方形、長方形、若しくは節点又は非均一形状を伴う任意の形状、断面を伴うステープル脚部が有し得る、優先湾曲平面を排除する。少なくとも1つの実施形態では、D>Dである。第3基部又はクラウン4872は第3クラウン幅Cを有し、また各第3脚部4874は第3未形成脚部長さLを有する。一つの配置では、C>C及びL>Lである。第3脚部4874は、第3基部又はクラウン4872に対して、角度Aにてそれぞれ配置されてよい。角度Aは約90度であってよい、又はわずかに90度を超えてよく、これにより、第3脚部4874が外側にわずかに広がって、第3ステープル4870をその対応する第3ステープル窩4862内に保持することを補助する。
図78及び79に移ると、アンビル4900は、外側又は第3ステープル形成ポケット4918の外側列4916を更に備える。各第3ステープル形成ポケット4918は、1つの第3ステープル4870に対応する。図79に最も特に見ることができるように、カートリッジデッキ4812は、外側ステープル窩又は第3ステープル窩4862の外側列又は第3列4860に対応する、第3カートリッジデッキ部4818を更に備える。図79に更に見ることができるように、アンビル4900が閉鎖位置又は固定位置へと移動する場合に、第3形成ポケット4918を含むアンビル4900の一部は、デッキ部4818から第3間隙距離gにて離間配置される。図示された実施例では、g>gである。図79に更に見ることができるように、少なくとも1つの実施形態では、組織厚補償要素4920は、各外側ステープル又は第3ステープル4870に関連して用いられる。組織厚補償要素は、酸化再生セルロース(ORC)内に埋め込まれた織布材料を備えて、止血を促進してよい。組織厚補償要素4920は、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる、米国特許出願第14/187,389号公報、表題:「IMPLANTABLE LAYER ASSEMBLIES」(2014年2月24日出願)、米国特許出願公開第2015/0238187号に開示されている、任意の種々の組織厚補償要素配置を備えてよい。図79に見ることができるように、組織厚補償要素4920は、「a」として表される厚さを有する。一実施形態では、組織厚補償要素は、約0.038cm〜0.11cm(0.015”〜0.045”)の厚さを有する。しかし、その他の厚さが用いられてもよい。
従って、少なくとも1つの実施形態では、図77〜80に示すように、ステープルカートリッジ4810は、3つのステープル列のそれぞれにおいて、異なる数のステープルを用いてよい。1つの配置では、ステープルの内側列は、最小のワイヤ径及び最短の未形成脚部長さを伴う、従来のステープルを備える。各第1ステープルは最短のクラウン幅を有し、また各第1ステープルは、接線方向に対して均一の角度にて配向される。中間ステープルは、第1ステープル配置とは異なる配置を有する。中間ステープルの各脚部は、中程度のワイヤ径及び均一な脚部長さを備える。各中間ステープルは、内側ステープルのクラウン幅よりもわずかに大きいクラウン幅を有し、また各中間ステープルは、接線方向に対して均一の角度ではあるが、内側ステープルの内側列に対しては異なる角度にて、配向される。各外側ステープルは、中間ステープルの配置と類似した配置を有する。各外側ステープルの第3脚部のそれぞれは、内側ステープル及び中間ステープルの脚部のワイヤ径と比較して、最大のワイヤ径を備える。各外側ステープルのクラウン幅は、内側ステープル及び中間ステープルのクラウン幅よりも著しく大きい。各外側ステープルは、カートリッジの円周方向へと接線方向に配向される。ステープルの外側列は、ORC内に埋め込まれて止血を促進する、織布製の組織厚補償要素(スペーサ布)を用いている。段上のアンビル及び段状のカートリッジデッキは、内側列において最短の形成高さを有するステープル、及び外側列において最長の形成高さを有するステープルを伴う、異なる形成ステープル高さをもたらす。ステープルの内側列及び中間列に対応するアンビルポケットが「傾斜」して、内側列及び中間列内に三次元ステープルを作成する。「浴槽タイプ」のアンビルポケットは、ステープルの外側列に対応している。少なくとも1つの実施形態では、ステープルは順次発射されてよい。例えば、内側列及び中間列におけるステープルが最初に発射されて、外側列のステープルがその後に発射されてよい。環状ナイフは、発射プロセス中に、固定された組織を切断する。
図81〜84は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による湾曲したステープル留め器具の一部5000を示す。湾曲したステープル留め器具5000は、フレーム組立体5010、ステープルカートリッジ5020、及びステープルカートリッジのデッキに対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル(図示せず)を備える。以下に更に詳細に議論されることになるように、第1作動力を受容する際に、ステープルカートリッジ5020はアンビルに向かって駆動し、それらの間で組織を捕捉する。湾曲したステープル留め器具5000は、ステープルカートリッジ5020とアンビルとの間で捕捉された組織を切開するように構成された切断部材(図示せず)を含む、ナイフ組立体を更に含む。ステープルカートリッジ5020は、切断部材を受容するように構成された切断スロット5024を含むデッキ5022、複数のステープル窩5030A及び5030B、及びステープル窩5030A、5030B内に取り外し可能に格納された複数のステープル5040(図84)を備える。湾曲したステープル留め器具5000は、フレーム組立体5010内の軸方向配置ために構成された主要駆動部5102を備える、駆動部組立体5100を更に備える。発射システムの作動の際に、主要駆動部5102は、アンビルに向かった方向にて軸方向に移動する。少なくとも1つの配置では、主要駆動部5102の軸方向の移動はまた、切断スロット5024の切断部材を前進させて、カートリッジ5020とアンビルとの間で固定された組織を切断する。
図示された実施例では、カートリッジ5020は、3つの区分、「高」区分5030、「中間」区分5050、及び「低」区分5070へと、長手方向に区画される。切断スロット5024は、高区分、中間区分、及び低区分5030、5050、5070のそれぞれを分岐させて、これにより、ステープル窩の2つの列を切断スロット5024の各側面上に配置させる。図82に見ることができるように、例えば、ステープルカートリッジ5020は、内側ステープル窩5082の2つの内側列5080A、5080B、及び外側ステープル窩5092の2つの外側列5090A、5090Bを備える。ステープルカートリッジ5020は、デッキ5022から延在する複数のデッキ特徴部を更に含む。例えば、図81及び82を参照すると、ステープル窩5092の外側列5090A、5090Bは、それを伴うデッキ特徴部の集合を有する。図示された実施例では、高区分5030と関連付けられているこれらのステープル窩5092は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5032を含む。媒介区分5050と関連付けられているこれらのステープル窩5092は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5052を含む。低区分5070と関連付けられているこれらのステープル窩5092は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5072を含む。H>H>H。少なくとも1つの実施形態では、例えば、Hは約0.05cm(0.020”)、Hは約0.038cm(0.015”)、及びHは約0.025cm(0.010”)であってよい。デッキ特徴部5032、5052、及び5072は、デッキ表面5022へと型取られてよい。実施形態では、デッキ特徴部5032、5052、5072は、デッキ表面5022へと取り付けられるように構成された別個の部分である、と想定される。デッキ特徴部5032、5052、及び5072は、ステープルをカートリッジ5020内に充填する間、ステープルを射出する前にステープル5112を収容若しくは支持する間、かつ/又はステープル5112をカートリッジ5020から射出する間に、ステープルを支持、誘導、及び/又は制御するためのステープル窩5092の延長であってもよい。単一のデッキ特徴部5032、5052、5072は、隣接するステープル5112の2つの異なるステープル脚部を支持する。デッキ特徴部5032、5052、5072は、各ステープル脚部の1つ以上の側部、面、及び/又は縁部を支持するように構成された複数の支持壁を含み得る。実施形態では、外側ステープル列5090A、5090B上のデッキ特徴部5032、5052、5072は、各外側列5090A、5090Bにおけるあらゆるその他のステープル窩5092のみと関連している、と想定される。図83に示す実施形態では、内側列5080A、5080B(図83では、列5080Bのみを見ることができる)のステープル窩5082は、それぞれがそれと関連したデッキ特徴部を有する。例えば、高区分5030と関連付けられているこれらのステープル窩5082は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5034を含む。媒介区分5050と関連付けられているこれらのステープル窩5082は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5054を含む。低区分5070と関連付けられているこれらのステープル窩5082は、特徴部高さHの、デッキ表面5022上に延在するデッキ特徴部5074を含む。
ステープルカートリッジ5020は、作動力の適用の際に、ステープル窩5082、5092内に支持されたステープルをアンビルに向かって駆動させるように構成された、駆動部組立体5100を含む。図83及び84に示す配置では、例えば、駆動部組立体5100は、そこへの作動運動の適用の際にアンビルに向かって移動するように、またそこへの引き込み運動の適用の際にアンビルから離れて移動するように構成された、主要駆動部5102を含む。駆動部組立体5100は、一対の高駆動部部分5104(片方が切断スロット5024の各側にある)、一対の中間駆動部部分5106(片方が切断スロット5024の各側にある)、及び一対の低駆動部部分5108(片方が切断スロット5024の各側にある)を更に備える。駆動部部分5104、5106、5108のそれぞれは、それと関連する複数のステープル支持駆動部5110を有する。ステープル支持駆動部5110は、ステープル窩5082、5092のそれぞれにおいて支持され、またその上でステープル5112を支持する。図84を参照のこと。このように、ステープル留め装置が発射されると、ステープル5112は、異なる形成ステープル高さにて形成され得る。例えば、高区分5030に関連付けられているステープル5112の形成高さは、媒体区分5050に関連したこれらのステープルの形成高さよりも短い形成高さを有してよく、また媒体区分5050と関連付けられているステープル5112の形成高さは、低区分5070と関連したステープル5112の形成高さよりも短くてよい。なお、ステープルを駆動させることにより、異なる距離が、アンビルの偏向に適応することに役立ち得る。しかし、アンビルの偏向がない場合には、このような配置は、領域により変化する形成高さを伴うステープルを提供する。駆動部組立体5100の作動はまた、固定された組織にわたって切断部材が駆動されることをもたらす。読者は、異なる脚部及び/又はクラウン配置、及び/又は異なるワイヤ径、及び/又は異なる形成高さを伴う異なるステープルが、異なる区分5030、5050、5070に用いられて、組織切断ラインの各側面上に所望の形成ステープル高さ及び配置を得てよいことを、理解するであろう。
図85〜88は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による、別の湾曲したステープル留め器具5200の一部を示す。最初に図86を参照すると、湾曲したステープル留め器具5200は、フレーム組立体5210、ステープルカートリッジ5220、及びステープルカートリッジ5220のデッキ5222に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5260を備える。湾曲したステープル留め器具5200は、ステープルカートリッジ5220とアンビル5260との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材(図示せず)を含む、ナイフ組立体を更に含む。図86に示す実施形態では、デッキ5222は、切断部材を受容するように構成された中央に配置される切断スロット5228を含む、「段状」デッキを備える。デッキ5222は、切断スロット5228が延在する場所及び低デッキ部5226にわたって中央に配置される、高デッキ部5224を更に備える。内側ステープル窩5230Aの内側列は、切断スロット5228の各側面上で、高デッキ部5224に提供される。各低デッキ部5226は、その内側に、外側ステープル窩5230Bの対応する列を有する。図86に見ることができるように、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部5231は、外側ステープル窩5230Bの各外側列において、外側ステープル窩5230Bのそれぞれと、又はあらゆるその他の外側ステープル窩5230Bのうち1つと関連付けられていてよい。その他の配置では、デッキ特徴部は、内側ステープル窩5230Aの各列において、内側ステープル窩5230Aのそれぞれと、又はあらゆるその他の内側ステープル窩5230Aと更に関連付けられていいてよい。依然としてその他の配置では、任意の内側ステープル窩及び外側ステープル窩5230A、5230Bと関連して、デッキ特徴部を用いなくてもよい。
ここで図86及び88を参照すると、少なくとも1つの配置では、各ステープル窩5230Aは、内側ステープル5240をその内部に取り外し可能に格納し、また各ステープル窩5230Bは、外側ステープル5250をその内部に取り外し可能に格納する。各内側ステープル5240は、対応する駆動部5214上で支持され、また各外側ステープル5250は、対応する駆動部5216上で支持される。駆動部5214、5216は、ステープル留め器具5200にて動作可能に支持される、移動可能な駆動部組立体5218の一部を形成する。駆動部組立体5218への作動運動の適用により、各ステープル5240、5250が前進してアンビル5260との接触形成をもたらす、ということが理解されるであろう。
内側ステープル5240の内側列は、外側ステープル5250の外側列とは異なる特徴を備えてもよい。例えば、図88の実施形態に示されるように、内側ステープル5240の脚部は、「ガルウイング型」配置を有する。特に、各外側ステープル5240は、ステープルクラウン5242から延在する一対の脚部5244、5246を含む。各脚部5244、5246は、クラウン5242から延在する垂直部5245、5247をそれぞれ含む。垂直部5245、5247は、一実施形態では互いに平行であってよい。しかし、図示された配置では、垂直部5245、5247は互いに平行ではない。図88を参照のこと。しかし、クラウン5242に対して、垂直脚部5245、5247が、その他の角度で配置されてよい。ステープル配置に関する更なる詳細は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/319,008号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」(2014年6月30日出願)、米国特許出願公開第2015/0297232号に見出すことができる。クラウン5242に対して90度を超える角度で配向する垂直部5245、5247を有することの1つの利点は、このような配置が、その対応するステープル窩内でステープルの一時的な保持を補助し得る、ということである。依然として図88を参照すると、各脚部5244、5246は、内側に延在する脚部を更に含む。図示された配置では、脚部5248は垂直脚部5244から内側に延在し、また脚部5249は垂直脚部5246から内側に延在する。図に見ることができるように、脚部5248は脚部5244より短い。各内側ステープル5240は、未形成高さLを有する。
図88にもまた見ることができるように、外側ステープル5250の脚部はまた、「ガルウイング型」配置を有する。特に、各外側ステープル5250は、ステープルクラウン5252から延在する一対の脚部5254、5256を含む。各脚部5254、5256は、クラウン5252から延在する垂直部5255、5257をそれぞれ含む。垂直部5255、5257は、一実施形態では互いに平行であってよい。しかし、図示された配置では、垂直部5255、5257は互いに平行ではない。図88を参照のこと。ステープル配置に関する更なる詳細は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/319,008号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」(2014年6月30日出願)、米国特許出願公開第2015/0297232号に見出すことができる。しかし、クラウン5242に対して、垂直脚部5245、5247が、その他の角度で配置されてよい。クラウン5252に対して90度を超える角度で配向する垂直部5255、5257を有することの1つの利点は、このような配置が、その対応するステープル窩内でステープルの一時的な保持を補助し得る、ということである。依然として図88を参照すると、各脚部5254、5256は、内側に延在する脚部を更に含む。図示された配置では、脚部5258は垂直脚部5254から内側に延在し、また脚部5259は垂直脚部5256から内側に延在する。図に見ることができるように、脚部5258は脚部5254より短い。各外側ステープル5250は、未形成高さLを有する。図示された配置では、L>Lである。図示された実施形態では、内側ステープル及び外側ステープル5240、5250は、同一のワイヤ径Dを有する。しかしその他の実施形態では、内側ステープル及び外側ステープル5240、5250は、異なるワイヤ径を有する。依然としてその他の実施形態では、ステープル5240はステープル窩5230Bを提供してよく、またステープル5250はステープル窩5230Aを提供してよく、これにより、より長い未形成ステープルがステープル窩の内側ラインにあり、またより短いステープルがステープル窩の外側ラインにある。
ステープリング留め器具5200は、図85及び86にて示すように、アンビル5260を用いてよい。図85を最初に参照すると、アンビル5260は、アンビル本体5260にて支持される2つの挿入部5264を含んでよく、これにより、1つの挿入部5264が切断スロット5228の片側上に配置されたステープルに対応し、またもう一方の挿入部5264が切断スロット5228のもう一方の片側上に配置されたステープルに対応する。図86に見ることができるように、挿入部5264は、アンビル5260に段状のステープル形成内面5261を提供する。各挿入部5264は、内側部分5265及び外側部分5267を含む。アンビル5260が固定された組織のための閉鎖配向に位置付けられる場合に、間隙Gは、挿入部5264の内側部分5265と対応するデッキ部5224との間に提供され、また間隙Gは、挿入部5264の外側部分5267と対応するデッキ部5226との間に形成される。図示された配置では、G>Gである。内側部分5265は、ステープル形成窩5270の一対の内側ステープル5268Aの、内側列5266Aを備える。各挿入部5264の外側部分5267は、外側ステープル形成ポケット5270の外側ポケット5258Bの、外側列5266Bを備える。
ここで図87に移ると、少なくとも1つの実施例では、ステープル形成ポケット5270の各対5268A、5268Bの各ステープル形成ポケット5270は、三角形形状を有する。単一の対5268A、5268Bにおける形成ポケット5270は、互いに離間配置され、かつ特定のステープルの対応する脚部を受容して形成するように構成されている。このような配置は、三次元構造を伴う形成ステープルを提供することに役立つ。即ち、形成ステープルの各脚部は、ステープルクラウンと同一平面上に位置しない。図87を参照のとこ。1つの配置では、各外側ステープル5250の形成高さFは、図88に示すように、各内側ステープル5240の形成高さFを超える。代替的な配置では、例えば、アンビル挿入部は段状配置でなくてもよく、またカートリッジデッキの対応する部分から同一距離である、本明細書にて開示された種々の型の同様のステープル形成ポケットのラインを、本質的に含む。このような配置では、カートリッジデッキは段状でなくてもよく、また本明細書にて開示された種々の型のデッキ特徴部を含んでもよい、あるいは含まなくてもよい。少なくとも1つの変型では、内側ステープルのラインは、(切断部材を適応させるスロットから最も遠い)外側ラインにおけるステープルよりも短い未形成長さを有してよく、またその逆であってもよい。内側ライン及び外側ラインにおけるステープルは、本明細書にて開示されたガルウイング型の配置であってよい、又はそれらは標準型のU形状設計であってよい。各ラインにおけるステープルは、隣接ラインにおけるステープルのワイヤ径と異なる、又は同一である、ワイヤ径を有してよい。
図89及び90は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態によるステープル留め器具5300を示す。最初に図89を参照すると、ステープル留め器具5300は、フレーム組立体5310、ステープルカートリッジ5320、及びステープルカートリッジ5320のデッキ5322に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5360を備える。ステープルカートリッジ5320及びアンビル5360は、湾曲していてもよい、又は直線状であってもよい。ステープル留め器具5300は、ステープルカートリッジ5320とアンビル5360との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材5312を含む、ナイフ組立体を更に含む。ステープルカートリッジ本体5320は、切断部材5312を受容するように構成された、中央に配置される切断スロット5328を含む、デッキ5322を備える。離間配置された内側ステープル窩5330Aの内側列は、切断スロット5228の各側面上に提供される。間隔外側ステープル窩5330Bの外側列は、内側ステープル窩5330Aの内側列のそれぞれに隣接して提供される。図89に見ることができるように、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部5331は、内側ステープル窩及び外側ステープル窩5330A、5330Bのそれぞれと関連付けられていてよい。その他の実施形態では、各それぞれの列における、あらゆるその他の内側ステープル窩及び/又は外側ステープル窩5330A、5330Bのうち1つは、それらと関連するデッキ特徴部5331を有する。依然としてその他の配置では、任意の内側ステープル窩及び外側ステープル窩5330A、5330Bと関連して、デッキ特徴部を用いなくてもよい。
少なくとも1つの配置では、各内側ステープル窩5330Aは、内側ステープル5340をその内部に取り外し可能に格納し、また各外側ステープル窩5330Bは、外側ステープル5350をその内部に取り外し可能に格納する。各内側ステープル5340は、対応する駆動部5314上で支持され、また各外側ステープル5350は、対応する駆動部5316上で支持される。駆動部5314、5316は、ステープル留め器具5300にて動作可能に支持される、移動可能な駆動部組立体5318の一部を形成する。駆動部組立体5318への作動運動の適用により、各ステープル5340、5350が前進してアンビル5260との接触形成をもたらす、ということが理解されるであろう。図示された配置では、内側ステープル5340は、ガルウイング型設計の脚部を備え、かつ未形成高さLを有してもよい。外側ステープル5350はまた、ガルウイング型設計の脚部を有してよく、かつ未形成高さLを有してよい。図示された配置では、L>Lである。しかし、本明細書にて開示されたその他のステープル配置もまた用いてよい。
ステープリング留め器具5300は、図89にて示すように、アンビル5360を用いてよい。図89に見ることができるように、アンビル5360は、アンビル本体5362にて支持される2つの挿入部5364を含んでよく、これにより、1つの挿入部5364が切断スロット5328の片側上に配置されたステープルに対応し、またもう一方の挿入部5364が切断スロット5328のもう一方の片側上に配置されたステープルに対応する。図89に見ることができるように、アンビル5360が閉鎖されている場合に、挿入部5364は、カートリッジデッキ5322からの未形成距離Gにて配置されている。各挿入部5364は、内側ステープル形成ポケット5368Aの内側列及び外側ステープル形成ポケット5368Bの外側列を備える。ステープル形成ポケット5368A、5368Bは、本明細書にて開示された、任意の種々のステープル形成ポケット配置にて提供されてよい。装置5300が発射される場合に、各外側ステープル5350の形成高さFは、図90に示すように、各内側ステープル5240の形成高さFを超える。
図91は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による湾曲したステープル留め器具5400を示す。ステープル留め器具5400は、フレーム組立体5410、ステープルカートリッジ5420、及びステープルカートリッジ5420のデッキ5422に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5470を備える。ステープルカートリッジ5420及びアンビル5470は、湾曲していてもよい、又は直線状であってもよい。ステープル留め器具5400は、ステープルカートリッジ5420とアンビル5470との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材5412を含むナイフ組立体を更に含む。ステープルカートリッジ本体5420は、切断部材5412を受容するように構成された、中央に配置された切断スロット5428を含むデッキ5422を備える。離間配置された内側ステープル窩5430Aの内側列は、切断スロット5428の各側面上に提供される。離間配置された中間ステープル窩5430Bの中間列は、切断スロット5428の各側面上で、離間配置された内側ステープル窩5430Aの各内側列に隣接して提供される。離間配置された外側ステープル窩5430Cの外側列は、中間ステープル窩5430Bの離間配置された中間列のそれぞれに隣接して提供される。本実施形態に関しては、デッキ特徴部は図示されていない。しかし、その他の実施形態は、いくつかの、又は全ての内側ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての中間ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての外側ステープル窩に関連して、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部を用いている。
少なくとも1つの配置では、各内側ステープル窩5430Aは、その内部に内側ステープル5440を取り外し可能に格納する。各中間ステープル窩5430Bは、その内部に中間ステープル5450を取り外し可能に格納する。各外側ステープル窩5430Cは、その内部に外側間ステープル5460を取り外し可能に格納する。各内側ステープル5440は、対応する駆動部5414上に支持される。各中間ステープル5450は、対応する中間ステープル駆動部5416上に支持される。各外側ステープル5460は、対応する外側駆動部5418上に支持される。駆動5414、5416、5418は、ステープル留め器具5400にて動作可能に支持される、移動可能な駆動部組立体5419の一部を形成する。駆動部組立体5419への作動運動の適用により、各ステープル5440、5450、5460が前進してアンビル5470との接触形成をもたらす、ということが理解されるであろう。図示された配置では、内側ステープル、中間ステープル、及び外側ステープル、5440、5450、5460は同一構成であってよく、また同一の未形成高さを有してよい。
ステープリング留め器具5400は、図91にて示すように、アンビル5470を用いてよい。図91に見ることができるように、アンビル5470は、アンビル本体5472にて支持される2つの挿入部5474を含んでよく、これにより、1つの挿入部5474が切断スロット5428の片側上に配置されたステープルに対応し、またもう一方の挿入部5474が切断スロット5428のもう一方の片側上に配置されたステープルに対応する。図89に見ることができるように、アンビル5470が閉鎖されている場合に、挿入部5474は、カートリッジデッキ5422からの未形成距離Gにて配置されている。各挿入部5474は、内側ステープル形成窩5478Aの内側列、中間ステープル形成窩5478Bの中間列、及び外側ステープル形成窩5478Cの外側列を備える。ステープル形成窩5478A、5478B、及び5478Cは、本明細書にて開示された、任意の種々のステープル形成ポケット配置を備えてよい。駆動装置5400が発射される場合に、ステープル5440、5450、5460のそれぞれは、同一の形成高さ及び配置を有する。しかし、本明細書にて開示されたその他のステープル配置及びステープル形成ポケット配置もまた用いられて、異なる形成高さ及び配置を伴うステープルを作成する。
図92は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による別のステープル留め器具5500を示す。ステープル留め器具5500は、フレーム組立体5510、ステープルカートリッジ5520、及びステープルカートリッジ5520のデッキ5522に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5570(図93)を備える。ステープル留め器具5500は、ステープルカートリッジ5520とアンビル5570との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材5512を含む、ナイフ組立体を更に含む。ステープルカートリッジ5520は、切断部材5512を受容するように構成された、中央に配置される切断スロット5528を含む、デッキ5522を備える。間隔内側ステープル窩5530Aの内側列は、切断スロット5528の各側面上に提供される。離間配置された中間ステープル窩5530Bの中間列は、切断スロット5528の各側面上で、離間配置された内側ステープル窩5530Aの各内側列に隣接して提供される。離間配置された外側ステープル窩5530Cの外側列は、中間ステープル窩5530Bの中間列のそれぞれに隣接して提供される。本実施形態に関しては、デッキ特徴部は図示されていない。しかし、その他の実施形態は、いくつかの、又は全ての内側ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての中間ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての外側ステープル窩に関連して、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部を用いている。依然としてその他の配置では、あらゆるその他の列に配置されるステープル窩は、それに関係するデッキ特徴部を有してよい。
少なくとも1つの配置では、各内側ステープル窩5530Aは、その内部に内側ステープル5540を取り外し可能に格納する。各中間ステープル窩5530Bは、その内部に中間ステープル5550を取り外し可能に格納する。各外側ステープル窩5530Cは、その内部に外側間ステープル5560を取り外し可能に格納する。各ステープル5540、5550、5560は、ステープル留め器具5500にて動作可能に支持される、移動可能な駆動部組立体の一部を形成する、対応する駆動部上で支持される。駆動部組立体への作動運動の適用により、各ステープル5540、5550、5560が前進してアンビル5570との接触形成をもたらす、ということが理解されるであろう。図示された配置では、図95にて示すように、内側ステープル、中間ステープル、及び外側ステープル、5440、5450、5460は同一構成であってよく、また同一の未形成高さを有してよい。1つの配置では、例えば、ステープル5540、5550、及び5560は、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる、米国特許出願第14/836,110号、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING ISTRUMENTS」(2015年8月26日出願)開示されている種類及び配置であってよい。
上記に加えて、本明細書にて開示されたステープルカートリッジのステープルは、ステープルカートリッジのステープル窩においてステープルを保持するように構成された1つ又は2つ以上の機構を含むことができる。ここで図94及び95に移ると、ステープル5540、5550、5560はそれぞれ、基部5542、及び基部5542から延在するステープル脚部5544、5546を含む。基部5542は、対応するステープル窩5530A、5530B、及び5530Cの側壁において対応する移動止め又は溝5531と係合する、そこから延在する突出部5543を備える。ステープル窩の側壁における突出部5543と移動止め又は溝5531との間の相互作用は、ステープル5540、5550、5560が、カートリッジ5520の底部の外に落下しないようにする。突出部5543とステープル窩側壁との間の相互作用は、締りばめを備えるが、このような締りばめは、ステープル5540、5550、5560がそれぞれの窩5530A、5530B、及び5530Cから射出されることを防止しない。突出部5543は、例えば、打抜きプロセス中に、基部5542において形成され得る。打抜きプロセスは、基部5542の反対側に窪みを作ることにより、突出部5543を形成することができる。溝又は移動止め5531を備えない、代替的な実施形態が想定される。
ステープリング留め器具5500は、図93にて示すように、アンビル5570を用いてよい。図93に見ることができるように、アンビル5570は、内側ステープル形成ポケット5579の対5578Aの2つの内側列、中間ステープル形成ポケット5579の対5578Bの2つの中間列5577B、及び外側ステープル形成ポケット5579の対5578Cの2つの外側列5577Cを含む。単一の対5578A、5578B及び5578Cにおけるステープル形成ポケット5579は、互いに離間配置され、かつ特定のステープル5540、5550、及び5560の対応する脚部5544、5546を受容して形成するように構成されている。しかし、ステープル形成ポケット5579は、本明細書にて開示された、任意の種々のステープル形成ポケット配置にて提供されてよい。
図96は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による別のステープル留め器具5600を示す。ステープル留め器具5600は、フレーム組立体5610、ステープルカートリッジ5620、及びステープルカートリッジ5620のデッキ5622に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5670(図97)を備える。ステープル留め器具5600は、ステープルカートリッジ5620とアンビル5670との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材5612を含む、ナイフ組立体を更に含む。ステープルカートリッジ本体5620は、切断部材5612を受容するように構成された、中央に配置される切断スロット5628を含む、デッキ5622を備える。離間配置されたステープル窩5632の内側列5630Aは、切断スロット5528の各側面上に提供される。離間配置されたステープル窩5632の外側列5630Bは、ステープル窩5632の内側列5630Aのそれぞれに隣接して提供される。本実施形態に関しては、デッキ特徴部は図示されていない。しかし、その他の実施形態は、いくつかの、又は全ての内側ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての外側ステープル窩に関連して、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部を用いている。
少なくとも1つの配置では、各ステープル窩5632は、その内部にステープル5640を取り外し可能に格納する。各ステープル5640は、ステープル留め器具5600にて動作可能に支持される、移動可能な駆動部組立体の一部を形成する、対応する駆動部5650上で支持される。駆動部組立体への作動運動の適用により、各ステープル5640が前進してアンビル5670との接触形成をもたらす、ということが理解されるであろう。図示された配列では、各ステープル5640は、クラウン5642及び2つの離間配置された脚部5644、5646を備える。本明細書にて議論したように、脚部5644、5646は、クラウン5642に対して垂直であってよい、又はそれらはクラウン5642に対して垂直でなくてもよい。図97に見ることができるように、各ステープル駆動部5650は、第1の幅Wを有する中央部5652、及びそれぞれがより狭い幅Wを有する2つの端部5644を備える。端部5654は、対応するステープル5642の各端部を支持する。各窩5632は、中央部5634及び2つの端部5636と類似した形状である。狭い端部5636は、ステープル5642が窩5632から外に射出される際に、ステープル脚部5644、5646に、側部の支持を提供する。
ステープリング留め器具5600は、図98にて示すように、アンビル5670を用いてよい。この図に見ることができるように、アンビル5670は、ステープル形成ポケット5680、5690の対5679Aの2つの内側列5678A、及びステープル形成ポケット5680、5690の対5679Bの2つの外側列5678Bを含む。単一の対5679A、5679Bにおけるステープル形成ポケット5680、5690は、互いに離間配置され、かつ特定のステープル5640の対応する脚部5544、5546を受容して形成するように構成されている。図99に見ることができるように、各ステープルポケット5680は、対応する脚部5644の端部により最初に接触されるように形成された外側ポケット部5682、及びそれが内側に形成されて形成プロセスを完了させる際に、脚部5644を捕捉するように構成された内側ポケット部5684を含む。同様に、各ステープルポケット5690は、対応する脚部5646の端部により最初に接触されるように形成された外側ポケット5692、及びそれが内側に形成されて形成プロセスを完了させる際に、脚部5646を捕捉するように構成された内側ポケット部5694を含む。外側ポケット部5682は幅Sを有し、また内側ポケット部5684は幅Sを有する。図示された実施形態では、S>Sである。このような配置は、脚部のためのより幅の広い初期接触領域を提供することに役立ち、また形成プロセス中に、平面配列においてステープルクラウンにより脚部を保持して、図99にて示すように、形成ステープルによりステープル5640を提供するのに役立つ。
図100は、組織を捕捉、切開、及びステープル留めするように構成された、少なくとも1つの実施形態による、別のステープル留め器具5700の一部を示す。ステープル留め器具5700は、細長いチャネル5710、ステープルカートリッジ5720、及びステープルカートリッジ5720のデッキ5722に対して対峙関係にて支持されるように構成されたアンビル5770を備える。ステープル留め器具5700は、ステープルカートリッジ5720とアンビル5770との間に捕捉された組織を切開するように構成された切断部材5782を備える、ナイフ組立体5780を更に備える。図示された配置では、ナイフ組立体5780は、アンビル5772内に動作可能に支持された回転駆動シャフト5770にから懸架されている。第1回転方向での回転駆動シャフト5772の回転は、ステープルカートリッジ5720を介して、ナイフ組立体5780を遠位に駆動させる。第2反対方向での駆動シャフト5772の回転は、ナイフ組立体5780が近位方向で引き込まれることを引き起こす。ナイフ組立体5780は、ステープル駆動部と接続して結果的にステープルカートリッジ5720からステープルを射出させるウェッジスレッド(図示せず)を、遠位に駆動させるのに役立つ。
ステープルカートリッジ本体5720は、切断部材5782を受容するように構成された、中央に配置される切断スロット5728を含む、デッキ5722を備える。離間配置された内側ステープル窩5730Aの内側列は、切断スロット5728の各側面上に提供される。離間配置された中間ステープル窩5730Bの中間列は、切断スロット5728の各側面上で、離間配置された内側ステープル窩5730Aの各内側列に隣接して提供される。離間配置された外側ステープル窩5730Cの外側列は、中間ステープル窩5730Bの中間列のそれぞれに隣接して提供される。図100に見ることができるように、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部5731は、ステープル窩5730A、5730B、5730Cのそれぞれと関連付けられていてよい。その他の実施形態では、あらゆるその他の内側ステープル窩5730Aのうち1つ、及び/又はあらゆるその他の中間ステープル窩5730Bのうち1つ、及び/又はあらゆるその他の外側ステープル窩5730Cのうち1つは、それと関連するデッキ特徴部5731を有する。依然としてその他の配置では、任意のステープル窩5730A、5730B、及び5730Cと関連して、デッキ特徴部を用いなくてもよい。
図100に見ることができるように、アンビル5770は、アンビル本体5771にて支持される2つの挿入部5774を含んでよく、これにより、1つの挿入部5774が切断スロット5728の片側上に配置されたステープルに対応し、またもう一方の挿入部5774が切断スロット5728のもう一方の片側上に配置されたステープルに対応する。図100に見ることができるように、アンビル5770が閉鎖されている場合に、挿入部5774は、カートリッジデッキ5722からの未形成距離Gにて配置されている。各挿入部5774は、内側ステープル形成窩5778Aの内側列、中間ステープル形成窩5778Bの中間列、及び外側ステープル形成窩5778Cの外側列を備える。ステープル形成窩5778A、5778B、及び5778Cは、本明細書にて開示された、任意の種々のステープル形成ポケット配置を備えてよい。駆動装置5700が発射される場合に、ステープル5740のそれぞれは、同一の形成高さ及び配置を得る。しかし、本明細書にて開示されたその他のステープル配置及びステープル形成ポケット配置もまた用いられてよく、これにより、異なる形成高さ及び配置を伴うステープルを作成する。
ここで図101を参照すると、ステープル5740は、基部5742及び基部5542から延在するステープル脚部5744、5548を備える。図示された配列では、脚部5744は、ガルウイング型の配置を有してよい。即ち、脚部5744は、垂直延在部5745及び内側に角度付けられた端部5746を有する。その他の実施形態では、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/836,110号公報、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING INSTRUMENTS」(2015年8月26日出願)に開示されている、種類及びステープル配置を用いてよい。
図102は外科用ステープルカートリッジ5820を示し、例えば、上記のステープル留め装置5700、又は参照により本明細書に組み込まれる種々の参照に開示されている類似のステープル留め装置配置のうちの1つに関連して、使用されてよい。ステープルカートリッジ5820は、それを通して切断部材を受容するように構成された、中央に配置される切断スロット5828を含む、デッキ5822を備える。離間配置されたステープル窩5832の内側列5830Aは、切断スロット5828の各側面上に提供される。離間配置されたステープル窩5832の中間列5830Aは、切断スロット5828の各側面上で、各内側列5830Aに隣接して提供される。離間配置された窩5832の外側列5832Cは、ステープル窩5832の中間列5830Bのそれぞれに隣接して提供される。本実施形態に関しては、デッキ特徴部は図示されていない。しかし、その他の実施形態は、いくつかの、又は全ての内側ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての中間ステープル窩に関連して、及び/又はいくつかの、又は全ての外側ステープル窩に関連して、本明細書にて開示された種々の配置のデッキ特徴部を用いている。
少なくとも1つの配置では、各ステープル窩5832は、その内部にステープル5840を取り外し可能に格納する。1つの配置では、例えば、ステープル5840は、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/836,110号公報、表題:「SURGICAL STAPLING CONFIGURATIONS FOR CURVED AND CIRCULAR STAPLING INSTRUMENTS」(2015年8月26日出願)に開示されている、種類及びステープル配置であってよい。上記に加えて、本明細書にて開示されたステープルカートリッジのステープルは、ステープルカートリッジのステープル窩においてステープルを保持するように構成された1つ又は2つ以上の機構を含むことができる。ここで図103に移ると、ステープル5840は、基部5842及び基部5842から延在するステープル脚部5844、5846を含む。基部5842はそこから延在する突出部5843を備え、対応するステープル窩5832の側壁において、対応する移動止め又は溝5833と係合する。ステープル窩の側壁における突出部5843と移動止め又は溝5833との間の相互作用は、ステープル5840が、カートリッジ5820の底部の外に落下しないようにする。突出部5843とステープル窩側壁との間の相互作用は、締りばめを備えるが、しかし、このような締りばめは、ステープル5840がそれぞれの窩5832から射出されることを防止しない。突出部5843は、例えば、打抜きプロセス中に、基部5842において形成され得る。打抜きプロセスは、基部5842の反対側に窪みを作ることにより、突出部5843を形成することができる。溝又は移動止め5833を備えない、代替的な実施形態が想定される。
図104は、上記の方法にてナイフを駆動させるための回転駆動シャフト5972を含む、アンビル5970を示す。アンビル5970は、アンビル本体5971にて支持される2つの挿入部5974を含んでよく、これにより、1つの挿入部5974が、対応するステープルカートリッジ(図示せず)における切断スロットの片側上に配置されたステープルに対応し、またもう一方の挿入部5974が切断スロットのもう一方の片側上に配置されたステープルに対応する。各挿入部5974は、ステープル形成窩5980の対5979Aの内側列5978A、ステープル形成窩5980の対5979Bの中間列5978B、及びステープル形成窩5980の対5979Cの外側列5978Cを備える。単一の対5979A、5979B、5979Cにおけるステープル形成ポケット5980は、互いに離間配置され、かつ対応するステープル5940の対応する脚部5944、5946を受容して形成するように構成されている。
本明細書にて開示された種々のステープルカートリッジ及びステープル配置は、種々の薬物溶出配置に関連して用いられてよい。以下の参照のそれぞれは、参照により本明細書中にその全体がそれぞれ組み込まれる。米国特許出願第14/840,613号公報、表題:「DRUG ELUTING ADJUNCTS AND METHODS OF USING DRUG ELUTING」(2015年8月31日出願)、米国特許出願第14/667,874号公報、表題:「MALLEABLE BIOABSORBABLE POLYMER ADHESIVE FOR RELEASABLY ATTACHING A STAPLE BUTTRESS TO A SURGICAL STAPLER」(2015年3月25日出願)、米国特許出願第13/531,619号公報、表題:「TISSUE STAPLER HAVING A THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING INCORPORATING A HEMOSTATIC AGENT」(2012年6月25日出願)、米国特許出願公開第2012/0318842号、米国特許出願第13/531,623号公報、表題:「TISSUE STAPLER HAVING A THICKNESS COMPENSATOR INCORPORATING AN OXYGEN GENERATING AGENT」(2012年6月25日出願)、米国特許出願公開第2012/0318843号、米国特許出願第13/531,627号公報、表題:「TISSUE STAPLER HAVING A THICKNESS COMPENSATOR INCORPORATING AN ANTI−MICROBLAL AGENT」(2012年6月25日出願)、米国特許出願公開第2012/0312860号、米国特許出願第13/531,630号公報、表題:「TISSUE STAPLER HAVING A THICKNESS COMPENSATOR INCORPORATING AN ANTI−INFLAMMATORY AGENT」(2012年6月25日出願)、米国特許出願公開第2012/0318844号、米国特許出願第13/763,161号公報、表題:「RELEASABLE LAYER OF MATERIAL AND SURGICAL END EFFECTOR HAVING THE SAME」(2013年2月8日出願)、米国特許出願公開第2013/0153641号、米国特許出願第13/763,177号公報、表題:「ACTUATOR FOR RELEASING A LAYER OF MATERIAL FROM A SURGICAL END EFFECTOR」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0146641号、米国特許出願第13/763,192号公報、表題:「MULTIPLE THICKNESS IMPLANTABLE LAYERS FOR SURGICAL STAPLING DEVICES」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0146642号、米国特許出願第13/763,028号公報、表題:「ADHESIVE FILM LAMINATE」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0146643号、米国特許出願第13/763,035号公報、表題:「ACTUATOR FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FROM A FASTENER CARTRIDGE」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0214030号、米国特許出願第13/763,042号公報、表題:「RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND FASTENER CARTRIDGE HAVING THE SAME」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0221063号、米国特許出願第13/763,048号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0221064号、米国特許出願第13/763,054号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A CUTTING MEMBER FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2014/0097227号、米国特許出願第13/763,065号公報、表題:「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLY ATTACHED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0221065号、米国特許出願第13/763,078号公報、表題:「ANVIL LAYER ATTACHED TO A PROXIMAL END OF AN END EFFECTOR」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0256383号、米国特許出願第13/763,094号公報、表題:「LAYER COMPRISING DEPLOYABLE ATTACHMENT MEMBERS」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0256377号、米国特許出願第13/763,106号公報、表題:「END EFFECTOR COMPRISING A DISTAL TISSUE ABUTMENT MEMBER」(2013年2月8日)、米国特許出願公開第2013/0256378号、米国特許出願第13/532,825号公報、表題:「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR HAVING IMPROVED VISIBILITY」(2012年6月26日)、米国特許出願公開第2013/0256376号、米国特許出願第14/300,954号公報、表題:「ADJUNCT MATERIALS AND METHODS OF USING SAME IN SURGICAL METHODS FOR TISSUE SEALING」(2014年6月10日出願)、米国特許出願公開第2015/0351758号、米国特許出願第14/926,027号公報、表題:「SURGICAL STAPLER BUTTRESS ASSEMBLY WITH GEL ADHESIVE RETAINER」(2015年10月29日出願)、米国特許出願第14/926,029号公報、表題:「FLUID PENETRABLE BUTTRESS ASSEMBLY FOR A SURGICAL STAPLER」(2015年10月29日出願)、米国特許出願第14/926,072号公報、表題:「SURGICAL STAPLER BUTTRESS ASSEMBLY WITH FEATURES TO INTERACT WITH MOVABLE END EFFECTOR COMPONENTS」(2015年10月29日出願)、米国特許出願第14/926,090号公報、表題:「EXTENSIBLE BUTTRESS ASSEMBLY FOR SURGICAL STAPLER」(2015年10月29日出願)、及び米国特許出願第14/926,160号公報、表題:「MULTI−LAYER SURGICAL STAPLER BUTTRESS ASSEMBLY」(2015年10月29日出願)。
本明細書にて開示された種々のアンビル配置は、その内部に形成されたステープル形成ポケットを含む比較的平坦な形成挿入部を用いてよい、又は種々のアンビル配置は、その内部に形成された対応するステープル形成ポケットを有する、「段状」の形成表面を有してよい。本明細書の種々のステープルカートリッジ配置は、平坦なデッキ表面を有してよい、又はデッキ表面は段状であってよい(異なる平面上にあるデッキ表面部を含む)。いくつかの実施形態では、デッキ特徴部は、ステープルカートリッジにおける全てのステープル窩に関連付けられていてよい。その他の配置では、デッキ特徴部は、あらゆるその他のステープル窩の外側列において、全てのステープル窩に関連して用いられてよい。依然としてその他の実施形態は、デッキ特徴部が、構成される1つおきの窩の列を伴い、特定の列において、1つおきに、ステープル窩に関連付けられていること想定している。依然としてその他の実施形態では、デッキ特徴部を用いないことが考えられる。
本明細書にて開示された種々の実施形態では、「U」形状の未形成配置を有するステープルを用いてよい、又はステープルは、異なる未形成形状であってよく、例えば、基部又はクラウンは長方形の断面形状を有する。種々のステープルは、円形の断面形状、正方形の断面形状、円形と正方形の断面形状の組み合わせ等を有するワイヤから形成されてよい。ステープルは、ガルウイング型又はテーパ状の配置を有する1つ以上の脚部を提供し得る。ステープルは、異なるワイヤ径及び異なる最大断面面積を有してよい。ステープル脚部は左右対称であってよく、又はそれらは非左右対称であってよい(湾曲した端部を伴う、及び伴わない)。特定のステープルの脚部は互いに平行であってよい、又はそれらは互いに平行でなくてもよい。特定のカートリッジ内におけるステープルは、同一の未形成高さを有してよい、又はそれらは異なる未形成高さを有してもよい。特定のカートリッジ内又は領域におけるステープルは、同一のクラウン幅を有してよい、又はそれらは異なるクラウン幅を有してもよい。ステープル及びそれらの対応するステープルポケットは、ステープルが形成される場合に、脚部がステープルクラウン又は基部と同一平面に位置するように構成されてよい、又はそれらは、ステープルが形成される場合に、脚部がステープルクラウン又は基部と同一平面に位置しないように構成されてよい。上述の全てのステープルの特徴は、ステープルの領域とカートリッジ選択との間で、ステープルからステープルへと、変更させることができる。
円形のステープルアンビル配置では、ステープル形成ポケットは、アンビルの円周に対して接線してよい。その他の配置では、又は接線して配置されたステープル形成ポケットに加えて、その他のステープル形成ポケットは、接線方向に対する角度にて提供されてよい。ステープル形成ポケット配向のこのような変更は、ステープル形成ポケットの特定の列内又はステープル形成ポケットの異なる列に提供されてよい。異なるステープル形成ポケット形状の種類を用いてもよい。従来の左右対称なステープル形成ポケット形状を用いてもよい。それに加えて又は代替的に、非対称的なステープル形成ポケット形状を用いてもよい。その他のステープル形成ポケットは、対応する脚部をより狭い出口ポケット部へと通す各ステープル脚部のための広い着地帯を伴う、蝶ネクタイ形状を有してよい。上述の全てのステープル形成ポケットの特徴は、ポケットの領域又はラインと特定のアンビル選択との間で、ポケットからポケットへと、変更させることができる。
本明細書にて開示された種々のステープル装置は、アンビルとカートリッジの間に提供された対応する間隙に対する所望の形成ステープル高さを達成するように調整された、駆動部の移動の異なる総計を提供するように、構成されてよい。例えば、いくつかの配置構成では、ステープル駆動部は、カートリッジデッキをちょうど通過して、又はカートリッジデッキをほどよく通過して、形成ステープル高さを制御するように駆動されてよい。駆動部の移動の総計を、所望の未形成長さ又は高さを有する特定のステープルと整合させることにより、所望の形成高さを伴うステープルを得ることができる。
本開示の種々の実施形態にて説明したように、外科用ステープル留め及び切断器具は、アンビル及びステープルカートリッジを受容するように構成されたカートリッジチャネルを含む。アンビル及びステープルカートリッジの一方又は両方は、開放配置と閉鎖配置との間で、他方に対して移動可能であり、それらの間で組織を捕捉する。ステープルは、ステープルカートリッジ内のステープル窩から捕捉した組織へと配置される。ステープルは、アンビルにて形成ポケットに対して形成される。ステープルが配置された後に、ステープルカートリッジを交換することができる。
ステープルを適切に形成するために、ステープル窩及び形成ポケットは、閉鎖配置にて近接して位置合わせされることを必要とする。この1つの種類のアンビルに関する制限は、1つの種類のステープルカートリッジを用いてのみ使用が可能である、ということである。別様に配置されたステープル窩を有する異なるステープルは、ステープル窩がアンビルの形成ポケットと適切に位置合わせすることができない故に、同一のアンビルに使用することができない。本開示は、異なるステープルカートリッジと共に使用可能なアンビルを変更する、種々の実施形態を含む。ステープルの配置中に変更される又は使用されるように構成された、1つ以上の構成要素をアンビルが含む場合には、別の制限が発生する。本開示は、アンビルを変更して、ステープルの配置中に変更又は使用される構成要素若しくは特徴部を補充する、並びに/又は新規の特徴部及び/若しくは構成要素を提示する、種々の実施形態を含む。
図106を参照すると、アンビル組立体15000は、アンビル15002に取り付けられたアンビル変更部材15004を含む。アンビル変更部材15004は、組織接触面15006及びアンビル接触面15008を含む。組織接触面15006は、アンビル15002の形成ポケット15012とは異なるポケット15010を備える。アンビル変更部材15004がアンビル15002に取り付けられていない場合に、形成ポケット15012は、第1ステープルカートリッジのステープル窩と位置合わせ可能である。アンビル変更部材15004がアンビル15002に取り付けられている場合に、第1ステープルカートリッジのステープル窩と異なっている一方で、しかし形成ポケット15010は、第2ステープルカートリッジのステープル窩と位置合わせ可能である。
図106に図示されているように、アンビル変更部材15004が非段状デッキ15015を備える一方で、アンビル15002は段状デッキ15013を備える。あるいは、アンビルは非段状デッキを備えてよく、これは、段状デッキを備えるアンビル変更部材により変更が可能である。段状デッキ15013は、形成ポケット15012の内側列から段状に上がる、形成ポケット15012’の外側列を含む。非段状デッキ15015は、平坦な組織接触面15006にて画定される形成ポケット15010を含む。少なくとも1つの場合では、アンビル変更部材は、形成ポケット15010の外側列から段状に上がる、形成ポケット15010の1つ以上の列を含んでよい。
少なくとも1つの場合では、アンビルの1つ以上の構成要素又は特徴部がアンビルの以前の使用中に変更又は使用された場合に、アンビル変更部材15004を使用することができる。この場合、アンビル変更部材は、使用された、又は変更されたアンビルの組織接触面を、新しい構成要素又は特徴部を伴う新しい組織接触面と、交換することができる。例えば、アンビル15002の成形ポケット15012は、ステープルの配置中に切断可能な回路要素を含んでよい。アンビルが使用される度に切断された回路要素を修理する代わりに、アンビル変更部材を用いて、無損傷の回路要素を伴うアンビルポケットを含む交換組織接触面を、提示することができる。別の実施例では、アンビルは、アンビルの組織接触面に対して位置づけられた、埋込型の層を含んでよい。アンビルが使用される度に新しい埋込型の層をアンビルに取り付ける代わりに、アンビル変更部材を用いて、交換組織接触面に取り付けられた埋込型の層を伴う交換組織接触面を、提示することができる。
少なくとも1つの場合では、アンビルに1つ以上の新しい構成要素及び特徴部を導入するために、アンビル変更部材15004を使用することができる。図107にて示すように、アンビル変更部材15004は、埋込型の層15014を備える。本来、アンビル15002が埋込型の層を含まなくてよいにもかかわらず、図106にて示すように、アンビル変更部材15004をアンビル15002に取り付けることにより、アンビル15002に埋込型の層を追加することができる。例えば、生体適合性接着剤及び/又はストラップなどの種々の取り付け手段を使用して、埋込型の層15014をアンビル変更部材15004に取り付けることができる。埋込型の層15014は、ステープルの配置中に、アンビル変更部材15004からはずされる。特定の場合では、形成ステープルは、組織及び埋込型の層15014の一部を含み得る取り込み領域を画定する。このような場合では、埋込型の層15014の取り込まれた部分は、組織厚補償要素として機能し得る。埋込型の層15014は、高分子組成物を含んでよい。高分子組成物は、1つ以上の合成高分子及び/又は1つ以上の非合成高分子を含んでよい。合成高分子は、合成吸収性高分子及び/又は合成非吸収性高分子を含んでよい。
ステープル形成プロセス中に、アンビルはかなりの力に曝される。アンビルとアンビル変更部材との間の間隙は、ステープル形成プロセス中に、安定性の低下及び/又は破壊リスクの上昇をもたらし得る。図106及び107にて示すように、アンビル変更部材15004は、アンビル変更部材15004のアンビル接触面15008から延在する間隙フィルタ15016を含む。間隙フィルタ15016は、アンビル15002とアンビル変更部材15004との間での追加の支持を提供するように構成され、かつ間隙フィルタ15016は、アンビルが段状デッキを含む状況において特に有用である。
図106に示すように、アンビル15002の段状デッキ15013は、アンビル15002とアンビル変更部材15004との間で1つ以上の間隙間を有する。間隙フィルタ15016は、段状デッキ15013の形成ポケット15012’の外側列に対して戦略的に位置付けられて、アンビル変更部材15004がアンビル15002へと取り付けられる場合に、アンビル変更部材15004とアンビル15002との間の間隙を最小化させる。少なくとも1つの場合では、アンビル変更部材15004のアンビル接触面15008は、アンビル変更部材15004に取り付け得られたアンビルの対応するアンビルポケットを充填する、又は実質的に充填するように構成された、突出部を含む。
アンビル変更部材15004は、1つ以上の取り付け機構15018を含む。少なくとも1つの場合では、取り付け機構15018は、アンビル変更部材15004をアンビル15002へと取り外し可能に取り付けるように構成されている。図106及び107にて示すように、アンビル変更部材15004の取り付け機構15018は、互いに十分に離間された側壁から構成されて、アンビル15002の外側壁15020をぴったりと把持する。取り付け機構15018は、アンビル変更部材15004がアンビル15002に取り付けられると、アンビル15002により連続面又は平坦な面を形成するように構成された、角度付けられ、湾曲し、半曲し、及び/又は削られた端部15022を含む。結果として得られる表面は、組織への損傷を減少させる、又は防止するように意図される。
少なくとも1つの場合では、アンビル変更部材は、アンビルとスナップ係合するように設計することができる。例えば、アンビルは、アンビル変更部材のアンビル接触面から延在した1つ以上の直立タブを機能的に受容するように構成された、1つ以上のスリットを含むことができる。例えば、生体適合性接着剤及び/又はスクリューなどのその他の取り付け手段を利用して、アンビルに対して、アンビル変更部材を位置づけることができる。
図106及び107を参照すると、アンビル変更部材15004は、アンビル変更部材15004の2つの側面15028及び15030との間に長手方向に延在する、横断切可能部15024を含む。図106にて示すように、アンビル変更部材15004がアンビル15002に取り付けられる場合、横断切可能部15024は、アンビル15002の段状デッキ15013の2つの側面15032と15034との間で延在する長手方向スロット15026に沿って位置合わせされる。横断切可能部15024は、長手方向スロット15026に沿って遠位に移動する切断部材により、切断される。アンビル変更部材15004がアンビル15002に取り付けられる場合に、横断切可能部15024は、アンビル変更部材15004を安定させる。少なくとも1つの場合では、アンビル変更部材15004の側面15028及び15030は、切断部材が長手方向スロット15026に沿って遠位に前進する際に、切断部材により完全に切断され、かつ分離される。その他の場合では、アンビル変更部材15004の側面15028及び15030は、切断部材が長手方向スロット15026に沿って遠位に前進する際に、切断部材により部分的にのみ切断させる。
図108を参照すると、アンビル変更部材15104が示されている。アンビル変更部材15104は、アンビル変更部材15004に関して多くの点で類似している。例えば、アンビル変更部材15104は、アンビル15002に取り外し可能に取り付けられている。アンビル変更部材15004と異なり、アンビル変更部材15104は、横断切可能部を欠いている。代わりに、アンビル変更部材15104は、アンビル変更部材15104の2つの側面15128及び15130との間に延在する、細長いスロット15124を含む。その他の場合では、しかし、アンビル変更部材15104は、細長いスロット15124の代わりに、横断切可能部を装備してもよい。
アンビル変更部材15104は、近位端部15136及び遠位端部15138を含む。細長いスロット15124は、近位端部15136及び/又は遠位端部15138を介して画定することができる。なお、細長いスロット15124は、2つの側面15128と15130との間で、長手方向軸線15140を画定する。図109にて示すように、アンビル変更部材15104がアンビル15002に取り付けられる場合に、細長いスロット15124が、アンビル15002の細長いスロット15026と位置合わせされる。位置合わせの間、細長いスロット15124及び15026は、例えば、柔らかい組織を切断するように適合された切断部材を受容するように構成されている。
アンビル変更部材15104は、側面15128及び15130のそれぞれにおいて、形成ポケット15110a、15110b、及び15110cの3つの列を含む。図109にて示すように、複数の第1形成ポケット15110aが互いに平行であり得る、又は少なくとも実質的に平行であり得る。同様に、複数の第2形成ポケット15110bが互いに平行であり得る、若しくは少なくとも実質的に平行であり得る、並びに/又は複数の第3形成ポケット15110cが互いに平行であり得る、若しくは少なくとも実質的に平行であり得る。少なくとも1つの場合では、「ほぼ平行」とは、本明細書の目的では、いずれかの方向に対して約15度の平行の範囲内であることを意味することができる。
特定の場合では、少なくとも1つの第1形成ポケット15110a、少なくとも1つの第2形成ポケット15110b、及び少なくとも1つの第3形成ポケット15110cは、アンビル変更部材15004の組織接触面15108において画定される。第1形成ポケット15110a、第2形成ポケット15110b、及び第3形成ポケット15110cを、側面15128及び/又は側面15130上に位置させることができる。図109にて示すように、第1形成ポケット15110aは、第1形成ポケット15110aの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第1軸線15142を画定する。同様に、第2形成ポケット15110bは、第2形成ポケット15110bの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第2軸線15144を画定する。また、第3形成ポケット15110cは、第3形成ポケット15110cの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第3軸線15146を画定する。第2軸線15144は、第1軸線15142に対して横断しており、これにより、軸線15144及び15142が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。なお、第2軸線15144は、第3軸線15146に対して横断しており、これにより、軸線15144及び15146が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。
図109にて示すように、例えば、第2軸線15144が、第1軸線15142及び/又は第3軸線15146に対して垂直である、又は少なくとも実質的に垂直である一方で、第1軸線15142は、第3軸線15146に対して平行である、又は少なくとも実質的に平行である。少なくとも1つの場合では、「ほぼ垂直」とは、本明細書の目的では、いずれかの方向に対して約15度の垂直の範囲内であることを意味することができる。
図109〜112を参照すると、アンビル変更部材15104の第1形成ポケット15110a、第2形成ポケット15110b、及び第3形成ポケット15110cは、ステープルカートリッジ15200の第1ステープル窩15210a、第2ステープル窩15210b、及び第3ステープル窩15210cからそれぞれ配置可能なステープルを形成又はステープルを湾曲させるように構成されている。例えば、第1形成ポケット15110aは、ステープル15256が第1ステープル窩15210aから配置された際に、ステープル15256のステープル脚部15254を受容して形成するように構成された、2つの形成ポケット15152を含む。
閉鎖構成において、アンビル15002は、アンビル変更部材15200の組織接触面15108とステープルカートリッジ15104の組織接触面15208との間で組織が捕捉されるように、ステープルカートリッジ15200と少なくとも実質的に位置合わせされる。なお、アンビル変更部材15104の第1形成ポケット15110a、第2形成ポケット15110b、及び第3形成ポケット15110cは、第1ステープル窩15210a、第2ステープル窩15210b、及び第3ステープル窩15210cとそれぞれ位置合わせされる、又は少なくとも実質的に位置合わせされて、配置されたステープル15256のステープル脚部15254を捕捉し、かつ形成する。
ステープルカートリッジ15200は、第1側15228及び第2側15230を含む。細長いスロット15224は、第1側15228と第2側15230との間に延在する。細長いスロット15224は、ステープルカートリッジ15200の近位端部15236と遠位端部15238との間及び/又はそれらを介して移動するように延在することができる。ステープルカートリッジ15200は、側面15228及び15230のそれぞれにおいて、ステープル窩15210a、15210b、及び15210cの3つの列を含む。閉鎖配置では、細長いスロット15224は、アンビル15026の細長いスロット15002とアンビル変更部材15124の細長いスロット15104との間に位置合わせされる、又は少なくとも実質的に位置合わせされる。位置合わせの間、細長いスロット15224、15124及び15026は、例えば、柔らかい組織を切断するように適合された切断部材を受容するように構成されている。
図110にて示すように、複数の第1ステープル窩15210aが互いに平行である、又は少なくとも実質的に平行である。同様に、複数の第2ステープル窩15210bが互いに平行である、若しくは少なくとも実質的に平行である、並びに/又は複数の第3ステープル窩15210cが互いに平行である、若しくは少なくとも実質的に平行である。
特定の場合では、少なくとも1つの第1ステープル窩15210a、少なくとも1つの第2ステープル窩15210b、及び少なくとも1つの第3ステープル窩15210cは、ステープルカートリッジ15200の組織接触面15208において画定される。第1ステープル窩15210a、第2ステープル窩15210b、及び第3ステープル窩15210cを、側面15228及び/又は側面15230上に位置させることができる。図110にて示すように、第1ステープル窩15210aは、第1ステープル窩15210aの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第1軸線15242を画定する。同様に、第2ステープル窩15210bは、第2ステープル窩15210bの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第2軸線15244を画定する。また、第3ステープル窩15210cは、第3ステープル窩15210cの近位端部及び遠位端部にわたって延在する第3軸線15246を画定する。第2軸線15244は、第1軸線15242に対して横断しており、これにより、軸線15244及び15242が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。なお、第2軸線15244は、第3軸線15246に対して横断しており、これにより、軸線15244及び15246が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。図110にて示すように、例えば、第2軸線15244が、第1軸線15242及び/又は第2軸線15246に対して垂直である、又は少なくとも実質的に垂直である一方で、第1軸線15242は、第2軸線15246に対して平行である、又は少なくとも実質的に平行である。
種々の場合では、上記に更に加えて、アンビルは、長手方向軸線の第1セットに沿って位置合わせされたステープル形成ポケットの列を備えることができる。アンビルに取り付け可能なアンビル変更部材は、長手方向軸線の第1セットと位置合わせされていない長手方向軸線の第2セットに沿って位置合わせされた、ステープル形成ポケットの列を備えることができる。その結果、アンビル変更部材上のステープル形成ポケットは、アンビル上のステープル形成ポケットと長手方向に位置合わせしない。いくつかの例では、アンビル変更部材上の形成ポケットの長手方向、列はアンビル上のポケットを形成する縦方向の列と位置合わせし、アンビル変更部材上の長手方向のその他の列は、アンビル上の形成ポケットの長手方向の列と一致しない。
図113及び114を参照すると、少なくとも1つの第1ステープル窩15210aからの少なくとも1つの第1ステープル15256a、少なくとも1つの第2ステープル窩15210bからの少なくとも1つの第2ステープル15256b、及び少なくとも1つの第3ステープル窩15210cからの少なくとも1つの第3ステープル15256cは、アンビル変更部材15104とステープルカートリッジ15200との間で捕捉された組織内へと同時に配置可能である。三重のステープル駆動部15260は、ステープルカートリッジ15200のカムスレッドと協働して、それらの各ステープル窩15210a、15210b、及び15210cから、3つのステープル15256a、15256b、及び15256cを同時に配置させるように構成され得る。カムスロットにより、ステープル窩15210a、15210b、及び15210c内でステープル駆動部15260を持ち上げることができる、又は上向きに摺動させることができ、これにより、ステープル駆動部15260の上向きの移動が、ステープル15256a、15256b、及び15256cを射出させる、又は配置させることができる。
図113及び114にて示すように、3つのステープル15256a、15256b、及び15256cのそれぞれは、ステープル駆動部15260のクレードル15255に対して位置させられた基部15253を含む。ステープル駆動部15260は、ステープルカートリッジ15200のカムスレッドと協働して、それらの各ステープル窩15210a、15210b、及び15210cから、3つのステープル15256a、15256b、及び15256cを同時に配置させるように構成された、2つのランプ15257を備える。
3つのステープル15256a、15256b、及び15256cは、共通面15272、15274、及び15276をそれぞれ画定する。3つのステープル15256a、15256b、及び15256cは、ステ=プル駆動装置15260に対して配向しており、これにより、第2共通面15274が第1共通面15272に対して横断し、これにより、共通面15274及び15272が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。なお、第2共通面15274は、第3共通面15276に対して横断しており、これにより、共通面15274及び15276が、それらの間で鋭角又は鈍角を発生させる。図114にて示すように、第2共通面15274が、第1共通面15272及び第3共通面15276に対して垂直である、又は少なくとも実質的に垂直である一方で、第1共通平面15272は、第3共通平面15276に対して平行である、又は少なくとも実質的に平行である。
図115を参照すると、エンドエフェクタ15300は、アンビル15002に取り付けられたアンビル変更部材15304を含むアンビル組立体15303と共に閉鎖配置にて示される、ステープルカートリッジ15301を含む。アンビル変更部材15304は、アンビル変更部材15004に関して多くの点で類似している。例えば、アンビル変更部材15304は、横断切可能部15024並びにアンビル変更部材15304の2つの側面15028及び15030上に配置された形成ポケット15010を含む。埋込型の層15314は、側面15028の形成ポケット15010に対して配置され、埋込型の層15315は、側面15030の形成ポケット15010に対して配置される。埋込型の層15314及び15315は隔置されて、それらの間で間隙15317を画定する。間隙15317は、長手方向に平行に、又は少なくとも実質的に平行に、横断切可能部15024と共に延在している。埋込型の層15318及び15319は、ステープルカートリッジ15301の段状デッキ15321に対して配置される。ステープル15323は、ステープルカートリッジ15301のステープル窩15325内で、クレードル15355により支持される。ステープル15323は、図114に示すように、アンビル変更部材15304がアンビル15002に取り付けられる場合に、形成ポケット15010に対して形成されるように構成されている。代替的に、アンビル変更部材15304がアンビル15002に取り付けられていない場合に、ステープル15323は、アンビル15002の形成ポケット15012及び15012’に対して形成されるように構成されている。
図116は、互いに類似し、かつステープルカートリッジ15301のステープル窩15325内に類似して位置される3つの非形成ステープル15323a、15323b、及び15323cを示す。ステープルステープル15323a、15323b、及び15323cは、同一、又は少なくとも実質的に同一の、約0.038cm(0.150”)の未形成高さHを備える。種々の場合では、非形成高さHは、例えば、約0.254cm〜約0.508cm(0.100”〜0.200”)の範囲から選択されることができる。図116に示すように、ステープル15323a、15323b、及び15323cは、異なる形成された高さH1、H2、及びH3をそれぞれ有する。ステープル15323a、15323b、及び15323cは、ステープルカートリッジ15301の内側列、中間列及び外側列にそれぞれ形成された。ステープルの形成された高さは、対応するステープル窩内でステープルを支持する対応するクレードルと形成ポケットとの間で画定される、形成距離に依存する。対応するクレードルから形成ポケットをより近接して位置づける、又は対応するクレードルから更に話して位置づけることにより、形成距離を変更することができる。アンビル変更部材を用いて、形成距離を変更することができる。例えば、図115に示すように、第1形成距離D1よりも長い第2形成距離D2が、アンビル15002の形成ポケット15012’と同一のクレードル15355との間で画定される一方で、第1形成距離D1は、アンビル変更部材15304の形成ポケット15010と形成クレードル15355との間で画定される。
図116を参照すると、ステープル15323bは、第2形成距離D2が第1形成距離D1よりも大きい故に、ステープル15323aの形成された高さH1よりも高い、形成された高さH2を備える。前記別の方法では、ステープル15323aがアンビル変更部材15304の形成ポケット15010に対して形成された一方で、ステープル15323bはアンビル15002の形成ポケット15012’に対して形成された。図116に示すように、ステープルカートリッジ15301のステープルの外側列のステープルカートリッジ15323cの形成された高さH3は、ステープル15323cの第2ステープル脚部の形成された高さ未満である、ステープル15323cの第1ステープル脚部の形成された高さである。ステープル15323のようなステープルは、図116に示されるように、異なるステープル高さへと形成されたステープル脚部を備えてよい。
種々の場合では、アンビル変更部材は、段のある組織接触面を含んでよく、例えば、形成ポケットのその他の列に対して形成ポケットの少なくとも1つの列が登壇する、又は降壇する。特定の場合では、アンビル変更部材は、アンビルの特定の部分に対して位置づけられて、その部分を修正してよい。例えば、アンビル変更部材は、アンビルの近位部分に対して位置付けられて、遠位及び中央部分を変更しないようにしつつ、近位部分を修正し得る。別の実施例では、アンビル変更部材は、アンビルの中央部分に対して位置付けられて、遠位及び近位部分を変更しないようにしつつ、中央部分を修正し得る。更に別の実施例では、アンビル変更部材は、アンビルの遠位部分に対して位置付けられて、近位及び中央部分を変更しないようにしつつ、遠位部分を修正し得る。
種々の場合では、アンビル変更部材は、アンビルの形成ポケットのサブセットを修正するように構成され得る。例えば、アンビル変更部材を、アンビルの形成ポケットの1つ以上の列に対して位置付けして、アンビルの形成ポケットの残りの列を変更しないように維持しつつ、形成ポケットの1つ以上の列を修正することができる。少なくとも1つの場合では、アンビル変更部材15304などのアンビル変更部材は、例えばステープルカートリッジ15301などのステープルカートリッジと、例えばアンビル15002などのアンビルとの間で捕捉された組織に及ぼされる圧縮を、修正又は変更することができる。アンビル変更部材15304は、ステープルカートリッジ15301とアンビル15002との間の組織圧縮間隙間を減少させることにより、捕捉された組織へと及ぼされる圧縮を増大させることができる。アンビル変更部材15304をアンビル15002に対して位置決めすることにより、捕捉された組織に加わる圧縮を増大させるアンビル変更部材15304の大きさにより、組織圧縮間隙間の寸法が効果的に低減される。組織圧縮間隙は、約0.11cm(0.045”)の高さを備える。種々の場合では、例えば、組織圧縮間隙は、約0.07cm〜0.25cm(0.03”〜約0.10”)の範囲から選択された高さを備えてもよい。組織圧縮間隙の高さのその他の値が、本開示により検討される。
本明細書に記載された多くの外科用器具システムは、電気モータにより動作するが、本明細書に記載された外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作させることができる。種々の事例において、本明細書にて記載された外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより動作させることができる。特定の場合では、本明細書にて開示されたモータは、ロボット制御システムの一部又は部分を備えてもよい。また、本明細書にて開示されたいずれかのエンドエフェクタ及び/又は工具組立体を、ロボット外科用機器システムと共に利用することができる。米国特許出願第13/118,241号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2012/0298719号は、例えば、ロボット外科用器具システムのいくつかの実施例をより詳細に開示している。
本明細書で説明した外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形と関連させて説明されているが、本明細書に記載された実施形態は、これに限定されない。ステープル以外の締結具、例えばクランプ又はタックなどを配備する、様々な実施形態も想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
欧州特許出願第EP795298号、表題:「LINEAR STAPLER WITH IMPROVED FIRING STROKE」(1997年3月12日出願)、
米国特許第5,605,272号、表題:「TRIGGER MECHANISM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(1997年2月25日発行)、
米国特許第5,697,543号、表題:「LINEAR STAPLER WITH IMPROVED FIRING STROKE」(1997年12月16日発行)、
米国特許出願公開第2005/0246881号、発明の名称「METHOD FOR MAKING A SURGICAL STAPLER」(2005年11月10日公開)、
米国特許出願公開第2007/0208359号、表題:「METHOD FOR STAPLING TISSUE」(2007年9月6日公開)、
米国特許第4,527,724号、発明の名称「DISPOSABLE LINEAR SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(1985年7月9日発行)、
米国特許第5,137,198号、発明の名称「FAST CLOSURE DEVICE FOR LINEAR SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(1992年8月11日発行)、
米国特許第5,405,073号、表題:「FLEXIBLE SUPPORT SHAFT ASSEMBLY」(1995年4月11発行)、
米国特許第8,360,297号、表題:「SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT WITH SELF ADJUSTING ANVIL」(2013年1月29発行)、
米国特許出願第14/813,242号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SYSTEMS FOR ASSURING THE PROPER SEQUENTIAL OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」(2015年7月30日出願)、
米国特許出願第14/813,259号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SEPARATE TISSUE SECURING AND TISSUE CUTTING SYSTEMS」(2015年7月30日出願)、
米国特許出願第14/813,266号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SYSTEM FOR PERMITTING THE OPTIONAL TRANSECTION OF TISSUE」(2015年7月30日出願)、
米国特許出願第14/813,274号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SYSTEM FOR BYPASSING AN OPERATIONAL STEP OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、(2015年7月30日出願)
米国特許第5,403,312号、表題:「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」(1995年4月4日発行)、
米国特許第7,000,818号、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」(2006年2月21日発行)、
米国特許第7,422,139号、表題:「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」(2008年9月9日発行)、
米国特許第7,464,849号、表題:「ELECTRO−MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」(2008年12月16日発行)、
米国特許第7,670,334号、表題:「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」(2010年3月2日発行)、
米国特許第7,753,245号、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」(2010年7月13日発行)、
米国特許第8,393,514号、表題:「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」(2013年3月12日発行)、
米国特許出願第11/343,803号公報、表題:「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は米国特許第7,845,537号、
米国特許出願第12/031,573号公報、表題:「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」(2008年2月14日出願)、
米国特許出願第12/031873号公報、表題:「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」(2008年2月15日出願)、現在は米国特許第7980443号、
米国特許出願第12/235,782号公報、表題:「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
米国特許出願第12/249,117号公報、表題:「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
米国特許出願第12/647,100号公報、表題:「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」(2009年12月24日出願)、現在は米国特許第8,220,688号、
米国特許出願第12/893,461号公報、表題:「STAPLE CARTRIDGE」(2012年9月29日出願)、現在は米国特許第8,733,613号、
米国特許出願第13/036647号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(2011年2月28日出願)、現在は米国特許第8561870号、
米国特許出願第13/118,241号公報、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
米国特許出願第13/524,049号公報、表題:「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」(2012年6月15日出願)、現在は米国特許第9,101,358号、
米国特許出願第13/800,025号、表題:「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」(2013年3月13日出願)、現在は米国特許出願公開第2014/0263551号、
米国特許出願第13/800,067号、表題:「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」(2013年3月13日出願)、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
米国特許出願公開第2007/0175955号、表題:「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」(2006年1月31日出願)、及び
米国特許出願公開第2010/0264194号、表題:「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」(2010年4月22日出願)、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と共に本明細書で種々の装置について説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、その他の材料が使用されてもよい。更に、種々の実施形態に従って、所与の機能を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変更を全て包含することが意図される。
本明細書にて開示された装置は、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかし、いずれの場合でも、装置は少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、装置の分解工程、それに続く装置の特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後の装置の再組立工程の任意の組み合わせが挙げられ得るが、これらに限定されない。特に、再調整設備及び/又は外科チームは、装置を分解することができ、装置の特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、その後の使用のために再組立てすることができる。当業者であれば、装置の再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、全て本発明の範囲内にある。
本明細書にて開示された装置は、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで器具を滅菌してよい。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置いてよい。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。装置はまた、β線若しくはγ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で周知の任意のその他の技術を用いて滅菌されてよい。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。従って、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において参照により本明細書に援用されたものとする全ての特許、刊行物、又はその他の開示物は、援用される資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に援用されるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれるものとするが、既存の定義、記述、又は本明細書に記載されるその他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、組み込まれる文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込まれるものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープラであって、
アンビル組立体であって、
アンビルであって、
前記アンビルの長さに沿って長手方向に延在する細長いスロットと、
前記細長いスロットの第1側における第1アンビル区分であって、前記第1アンビル区分が、複数の第1ステープル形成ポケットを備える、第1アンビル区分と、
前記細長いスロットの第2側における第2アンビル区分であって、前記第2アンビル区分が、複数の第2ステープル形成ポケットを備える、第2アンビル区分と、を備える、アンビルと、
前記アンビルに取り付けられたアンビル変更部材であって、前記アンビル変更部材が、
前記第1アンビル区分に対して位置づけられた第1部分であって、前記第1部分が、複数の第3ステープル形成ポケットを備える、第1部分と、
前記第2アンビル区分に対して位置づけられた第2部分であって、前記第2部分が、複数の第4ステープル形成ポケットを備える、第2部分と、を備える、アンビル変更部材と、を備える、アンビル組立体を備える、外科用ステープラ。
(2) 前記第1ステープル形成ポケットが第1ポケット配置を備え、前記第3ステープル形成ポケットが、前記第1ポケット配置とは異なる第2ポケット配置を備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(3) 前記第2ステープル形成ポケットが前記第1ポケット配置を備え、前記第4ステープル形成ポケットが前記第2ポケット配置を備える、実施態様2に記載の外科用ステープラ。
(4) 前記アンビル変更部材が、前記第1部分と前記第2部分との間に横切開可能部を更に備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(5) 前記横切開可能部が、前記細長いスロットに対して位置づけられている、実施態様4に記載の外科用ステープラ。
(6) 前記アンビル変更部材が、そこへと取り外し可能に取り付けられた埋込型の層を備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(7) 前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記アンビル変更部材と前記アンビルとの間の少なくとも1つの間隙を占有するように構成された少なくとも1つの間隙充填材を、前記アンビル変更部材が備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(8) 前記アンビル変更部材が、前記アンビル変更部材を前記アンビルに取り付けるように構成された少なくとも1つの取り付け機構を備える、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(9) 前記少なくとも1つの取り付け機構がはす縁を備え、前記アンビルが外側壁部を備え、前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記はす縁が前記外側壁部と同一平面上になるように構成された、実施態様8に記載の外科用ステープラ。
(10) 前記第1ステープル形成ポケットが第1長手方向軸線に沿って配置され、前記第2ステープル形成ポケットが第2長手方向軸線に沿って配置され、前記第3ステープル形成ポケットが第3長手方向軸線に沿って配置され、前記第3長手方向軸線が前記第1長手方向軸線と位置合わせされておらず、前記第4ステープル形成ポケットが第4長手方向軸線に沿って配置され、前記第4長手方向軸線が前記第2長手方向軸線と位置合わせされていない、実施態様1に記載の外科用ステープラ。
(11) 外科用ステープラのアンビルと共に使用するアンビル変更部材であって、前記アンビル変更部材は、
本体と、
前記アンビルに対して位置づけられるように構成されたアンビル接触面と、
複数のステープル形成ポケットを備える組織接触面と、
前記本体を前記アンビルに取り外し可能に固定するように構成された、少なくとも1つの取り付け機構と、を備える、アンビル変更部材。
(12) 前記本体が細長いスロットを備える、実施態様11に記載のアンビル変更部材。
(13) 横切開可能部を更に備える、実施態様11に記載のアンビル変更部材。
(14) 前記横切開可能部が、前記アンビルの細長いスロットに対して位置付け可能である、実施態様13に記載のアンビル変更部材。
(15) 前記組織接触面に取り外し可能に取り付けられた埋込型の層を更に備える、実施態様11に記載のアンビル変更部材。
(16) 前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記アンビル変更部材と前記アンビルとの間の少なくとも1つの間隙を占有するように構成された少なくとも1つの間隙充填材を更に備える、実施態様11に記載のアンビル変更部材。
(17) 前記少なくとも1つの取り付け機構がはす縁を備え、前記アンビルが外側壁部を備え、前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記はす縁が前記外側壁部と同一平面上になるように構成されている、実施態様11に記載のアンビル変更部材。
(18) 外科用システムであって、
アンビルであって、
前記アンビルの長さに沿って長手方向に延在する細長いスロットと、
複数の第1ステープル形成ポケットと、を備える、アンビルと、
前記アンビルに取り外し可能に取り付けることができるアンビル変更部材であって、複数の第2ステープル形成ポケットを備える、アンビル変更部材と、
前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられていない場合に、前記複数の第1ステープル形成ポケットにより形成可能な複数のステープルを備えるステープルカートリッジであって、前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記ステープルは、前記複数の第2ステープル形成ポケットにより形成可能である、ステープルカートリッジと、を備える、外科用システム。
(19) 前記アンビル変更部材に取り外し可能に取り付けられた埋込型の層を更に備える、実施態様18に記載の外科用システム。
(20) 前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記アンビル変更部材と前記アンビルとの間の少なくとも1つの間隙を占有するように構成された少なくとも1つの間隙充填材を、前記アンビル変更部材が備える、実施態様18に記載の外科用システム。
(21) 前記アンビル変更部材が、前記アンビル変更部材を前記アンビルに取り付けるように構成された少なくとも1つの取り付け機構を備える、実施態様18に記載の外科用システム。

Claims (9)

  1. 外科用ステープラであって、
    アンビル組立体であって、
    アンビルであって、
    前記アンビルの長さに沿って長手方向に延在する細長いスロットと、
    前記細長いスロットの第1側における第1アンビル区分であって、前記第1アンビル区分が、複数の第1ステープル形成ポケットを備える、第1アンビル区分と、
    前記細長いスロットの第2側における第2アンビル区分であって、前記第2アンビル区分が、複数の第2ステープル形成ポケットを備える、第2アンビル区分と、を備える、アンビルと、
    前記アンビルに取り付けられたアンビル変更部材であって、前記アンビル変更部材が、
    前記第1アンビル区分に対して位置づけられた第1部分であって、前記第1部分が、複数の第3ステープル形成ポケットを備えており、前記第1部分が、前記複数の第1ステープル形成ポケットによるステープル形成を防止するように構成されている、第1部分と、
    前記第2アンビル区分に対して位置づけられた第2部分であって、前記第2部分が、複数の第4ステープル形成ポケットを備えており、前記第2部分が、前記複数の第2ステープル形成ポケットによるステープル形成を防止するように構成されている、第2部分と、を備える、アンビル変更部材と、を備える、アンビル組立体を備える、外科用ステープラ。
  2. 前記第1ステープル形成ポケットが第1ポケット配置を備え、前記第3ステープル形成ポケットが、前記第1ポケット配置とは異なる第2ポケット配置を備える、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  3. 前記第2ステープル形成ポケットが前記第1ポケット配置を備え、前記第4ステープル形成ポケットが前記第2ポケット配置を備える、請求項2に記載の外科用ステープラ。
  4. 前記アンビル変更部材が、前記第1部分と前記第2部分との間に横切開可能部を更に備える、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  5. 前記横切開可能部が、前記細長いスロットに対して位置づけられている、請求項4に記載の外科用ステープラ。
  6. 前記アンビル変更部材が、そこへと取り外し可能に取り付けられた埋込型の層を備える、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  7. 前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記アンビル変更部材と前記アンビルとの間の少なくとも1つの間隙を占有するように構成された少なくとも1つの間隙充填材を、前記アンビル変更部材が備える、請求項1に記載の外科用ステープラ。
  8. 外科用ステープラであって、
    アンビル組立体であって、
    アンビルであって、
    前記アンビルの長さに沿って長手方向に延在する細長いスロットと、
    前記細長いスロットの第1側における第1アンビル区分であって、前記第1アンビル区分が、複数の第1ステープル形成ポケットを備える、第1アンビル区分と、
    前記細長いスロットの第2側における第2アンビル区分であって、前記第2アンビル区分が、複数の第2ステープル形成ポケットを備える、第2アンビル区分と、を備える、アンビルと、
    前記アンビルに取り付けられたアンビル変更部材であって、前記アンビル変更部材が、
    前記第1アンビル区分に対して位置づけられた第1部分であって、前記第1部分が、複数の第3ステープル形成ポケットを備える、第1部分と、
    前記第2アンビル区分に対して位置づけられた第2部分であって、前記第2部分が、複数の第4ステープル形成ポケットを備える、第2部分と、を備える、アンビル変更部材と、を備える、アンビル組立体を備えており、
    前記アンビル変更部材が、前記アンビル変更部材を前記アンビルに取り付けるように構成された少なくとも1つの取り付け機構を備えており、
    前記少なくとも1つの取り付け機構が角度付けられた端部を備え、前記アンビルが外側壁部を備え、前記アンビル変更部材が前記アンビルに取り付けられている場合に、前記角度付けられた端部が前記外側壁部と同一平面上になるように構成されている、外科用ステープラ。
  9. 前記第1ステープル形成ポケットが第1長手方向軸線に沿って配置され、前記第2ステープル形成ポケットが第2長手方向軸線に沿って配置され、前記第3ステープル形成ポケットが第3長手方向軸線に沿って配置され、前記第3長手方向軸線が前記第1長手方向軸線と位置合わせされておらず、前記第4ステープル形成ポケットが第4長手方向軸線に沿って配置され、前記第4長手方向軸線が前記第2長手方向軸線と位置合わせされていない、請求項1に記載の外科用ステープラ。
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