JP6933284B2 - 専用コアネットワーク(dcn)選択 - Google Patents

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Description

本開示は、専用コアネットワーク(DCN)選択に関する。
3GPPネットワークは、マシンタイプ通信(MTC)、Internet of Things(IoT)、データ利用等のための機器のような、非常に異なる特性を有する機器及び顧客をサポートし始めつつある。これらの種類の機器及び顧客は、オプション機能のサポート、トラヒック特性のサポート、利用可能性、輻輳管理、シグナリングのユーザプレーントラヒックに対する比、等の観点において、コアネットワークとは異なる要件を有することがある。時代が進むにつれて、機器/顧客の種類は増え続けることになる。
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事業者がこれらの異なる種類の機器及び顧客をサポートするためのコスト効率の良い仕組みの1つは、これらの異なる機器及び顧客の要件を満たすために設計され配置された、特化型コアネットワーク要素からなる別個の専用コアネットワークを作り出すことである。ネットワーク利用可能性又は冗長性要件が、様々なハードウェア及び/又はソフトウェアに対して、既存のコアネットワークよりも容易に満たされる場合があるので、その手法はコスト効率が良い。また、別個のコアネットワークを作り出すことは、特定のユーザ又はトラヒックタイプに対する独立したスケーリング、又は特定の機能の提供を可能にし、特定のユーザ及びトラヒックを互いに分離するのを可能にする。
3GPPが、Rel−13(TR23.707)において専用コアネットワークの標準化に取り組み始めており、ユーザ装置(UE)に影響を及ぼさないネットワーク解決策に合意した。TS23.401、s4.3.2.5を参照されたい。このRel−13の特徴によれば、事業者が、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)内で、それぞれが1つ以上のコアネットワークノードからなる複数のDCN(専用コアネットワーク)を配置できるようになる。各DCNは、特定のタイプ(複数の場合もある)の加入者又はデバイスにサービスを提供することに特化してもよい。これは、オプションの特徴であり、1または複数のRAT(無線アクセス技術;GERAN、UTRAN及びE−UTRAN)用にDCNを配置できるようになる。
DCNがサポートされる(配置される)とき、ネットワークへの初期アクセス時に、RAN(無線アクセスネットワーク)が特定のDCNを選択するだけの十分な情報を入手できない場合には、RANは、デフォルトコアネットワーク(CN)からコアネットワークノードを選択してもよい。その際、DCNへのリダイレクションが必要となりうる。
モバイル端末をデフォルトCNから専用CNにリダイレクトするために、TS23.401の5.19.1節において記述されている、RANを介してのリダイレクション手続を用いて、非アクセス層(NAS)メッセージをUEからターゲットDCNに転送する。UEに適したDCNを選択し、維持するために、RANノードのネットワークノード選択機能(NNSF)を含む、全ての選択機能がDCN(複数の場合もある)を認識している。
Rel−13のDCN選択の解決策は、Rel−13及びそれより早期にリリースされたモバイル端末をサポートするUEに影響を及ぼすことが許容されなかった。この理由から、その解決策は大きな不都合を有し、ネットワークへの初期アクセス時に、最初にデフォルトの進化型パケットコア(EPC)ノード(例えば、移動管理エンティティ(MME)又はパケット交換機(SGSN))を選択し、その後、モバイル端末を正しいDCNに再ルーティングする代わりに、RANが、はじめから正しい専用DCNを選択できるようにするだけの十分な情報を入手できない。これは余分なシグナリング及び遅延を引き起こす。
Rel−14において、3GPPは、以下の目的を有する、改善されたDCNに関する
作業項目(S2−152661)を開始した。
−UEから支援情報を提供することによって、DCN選択手法を改善する。
この支援情報は、Rel−13のDECOR手法を補完する。これにより、DCNに登録したり維持したりするために必要となるシグナリングを削減することができる。またこれにより、異なるDCN間のリダイレクトが不要になるので、専用コアネットワーク間の分離も改善することができる。この更新された選択手法は、UE及びRANに影響を及ぼすが、支援情報の提供はコアネットワークに影響を及ぼしうる。UEがPLMNを変更するときにこの解決策が機能する場合には好都合である。
しかしながら、RANがUEのメッセージをコアネットワークに向かってルーティングするための決定をいかに行うのかは不明確である。
この新しい進行中の作業に関して、本発明が解決しようとする課題は、どのようにして、RANノード(例えば、evolved Node B(eNB)又は無線ネットワーク制御局(RNC)又はCelluar IoT(CIoT) RAN)が正しい(専用)コアネットワークに向かうUEのメッセージ(例えば、NASメッセージ)のルーティングを決定できるかである。
一態様において、本発明は、無線アクセスネットワークノードであって、該無線アクセスネットワークノードに接続されるコアネットワークノードから、該コアネットワークノードによってサポートされる専用コアネットワークを構成するためのメッセージを受信するように構成された受信機、を備える、無線アクセスネットワークノードを提供する。
一態様において、本発明は、無線アクセスネットワークノードのための通信方法であって、前記無線アクセスネットワークノードに接続されるコアネットワークノードから、該コアネットワークノードによってサポートされる専用コアネットワークを構成するためのメッセージを受信する、通信方法を提供する。
一態様において、本発明は、無線アクセスネットワークノードに、該無線アクセスネットワークノードに含まれるネットワーク内の新たなロケーションへの登録時に専用コアネットワークを示すための情報を送信するように構成された送信機を備えるモバイル端末を提供する。
一態様において、本発明は、無線アクセスネットワークノードに、該無線アクセスネットワークノードに含まれるネットワーク内の新たなロケーションへの登録時に専用コアネットワークを示すための情報を送信する、モバイル端末のための通信方法を提供する。
一態様において、本発明は、通信システムのための通信方法であって、無線アクセスネットワークによって、該無線アクセスネットワークノードに接続されるコアネットワークノードから、該コアネットワークノードによってサポートされる専用コアネットワークを構成するためのメッセージを受信し;モバイル端末から前記無線アクセスネットワークノードに、前記無線アクセスネットワークノードに含まれるネットワーク内の新たなロケーションへの登録時に専用コアネットワークを示すための情報を送信し;前記無線アクセスネットワークノードによって、前記モバイル端末から受信された前記専用コアネットワークを示すための前記情報に基づいて、前記コアネットワークノードを選択する;通信システムのための通信方法を提供する。
専用タイプのCNノードを有するRANノード設定手法を示す図である。 MME設定更新メッセージ(MME Configuration Update message)内の、RANノードがサポートしているDCNタイプのリストを示す図である。 RANノードでのDCNタイプリスト設定手法を示す図である。 システム情報メッセージ/ブロックのうちの1つと、そのRANノードがサポートしている全てのDCNタイプのリストとを示す図である。 初期UEメッセージ又は任意の他のNASメッセージ内でRANノードからEPCノードに更に渡すこともできるDCNタイプを示す図である。 S1−APの初期UEメッセージ内でRANがUEのUE Usageタイプの指示情報をEPCノードに転送しうることを示す図である。 正しいDCNを選択する方法の1つの具体例を示す図である。 ネットワークが、無線リソース制御(RRC)接続確立中にUEがRANノードに示した同じタイプのDCNをサポートしないシナリオを示す図である。 ネットワークノードの設定のための例示的なアーキテクチャを示す図である。
解決策形態1
図1における以下の解決策は、複数のモバイル端末によって提供される専用コアネットワークタイプ(DCNタイプ、CIoTタイプ、UE Usageタイプ、又はコアネットワークの専用タイプを識別する任意の他のタイプ)に基づいて、複数のモバイル端末による専用コアネットワーク(DCN)選択を支援することを提案するものである。
ステップ1)専用タイプのCNノードを有するRANノード設定手法−複数のRANノード(eNB又はRNC又はCIoT RANノード)に、RANノードが接続される複数のEPCノード(MME又はSGSN又はCIoT EPCノード)の1つ又は複数のDCN(専用コアネットワーク)タイプを提供する。EPCノード(MME/SGSN/CIoT EPC)のDCNタイプ、すなわち、EPCノードが特化する又は専用にする、ユーザ、サービス又はデバイスのタイプは、加入者情報管理装置(HSS)内でUE加入者情報のタイプを識別するために3GPPで既に合意されたものと同じタイプ、すなわち、「UE Usageタイプ」(TS23.401を参照)で、又は代替的には、3GPP Rel−13において専用MMEプール又はSGSNプールを識別するために合意された、MMEGI又はNUL−NRI/SGSNグループIdで識別されえる。MMEのDCNタイプは、既存の「UE Usageタイプ」との互換性を可能にする、いわゆる「MME Usageタイプ」(それはMMEごとのUE Usageタイプになるであろう)でも識別されえる。複数のEPCノード(例えば、複数のMME)の複数のDCNタイプは、事業者の設定又はポリシーに基づいて、オペレーション・メンテナンス機能ノード(OAM)を介して、又はローカルに設定されてもよい。
UEがRANノードに接続するときに、RANノードが正しい専用ネットワークを選択できるように、EPCノードは、接続されているRANノードに、EPCノードがサービスを提供するために特化された、複数のユーザ又は複数のモバイル端末(複数のUE)のタイプ(DCNタイプリスト)を示す。
上記で言及されたように、ある形態は、複数のUE及び複数のEPCノードがDCNタイプの指示情報として「UE Usageタイプ」を使用する場合であるが、他の指示情報も使用されえる。別の形態は、DCNタイプに関するRANノードへのMMEの指示情報が、RANノードへのUEの指示情報と異なることである。この場合、RANノードは、UEからのDCNタイプを正しい専用EPCノードにマッピングする内部マッピング手法を有する必要がある。後者の形態の一例は、UEがDCNタイプにおいて、例えば「遅延許容」を示すのに対して、EPCノード(例えば、MME)が「M2M」のDCNタイプを示す場合である。RANノードにおけるUEの指示情報とEPCノードの指示情報との間のマッピングは、例えば、OAMシステム上の設定によって行われえるか、又はRANノード内の内部ロジックによって行われえる。
さらに、DCNは関連するDCNプロファイルを有してもよく、DCNプロファイルは、DCNタイプとともにRANノードに送信されえる。DCNプロファイルは、1つ又は複数の所定のサービスを提供するのに特化された、DCN特性を規定する複数のパラメータを含んでもよい。DCNタイプは、ネットワークスライシング手法と見なすことができ、それゆえ、関連するDCNプロファイルは、ネットワークスライス特性を規定してもよい。
DCNタイプリスト(例えば、「UE Usageタイプ」リスト又はMMEGI/SGSNグループIDリスト)は、以下の複数のメッセージとともに、EPCノードからRANノードに提供することができる。
ステップ1A)MME設定更新メッセージ(MME Configuration Update message)。MMEの設定中に、複数のMMEは、MME設定更新メッセージ(TS36.413、s8.7.5)内で、サポートされたDCNタイプのリストをRANノードに提供する(図2を参照されたい)。これにより、UEがサービスを受けるために接続するときに、RANノードが接続された複数のMMEによってサービスを提供されるUEのDCNタイプ(例えば、「UE Usageタイプ」又は指定されたMMEGI)についての情報を用いて正しいMMEを選択するように、そのRANノードはこの情報で設定できるようになる。DCNタイプのために、「UE Usageタイプ」以外の複数のパラメータが使用される場合には、DCNタイプの指示情報とUEの加入者タイプとの間のマッピングが必要となりうる。このマッピングは、RANノード内で設定される必要がある。
ステップ1B)S1設定応答メッセージ(S1 Setup Response message)(TS36.413、s9.1.8.5)。S1設定(S1 Setup)の手続中に、EPCノード(例えば、MME)は、RANノードにおいてDCNタイプリスト(例えば、「UE Usageタイプ」リスト又はMMEGIリスト)の設定を提供する、又は更新してもよい(図3を参照されたい)。これは、RANノード内のDCNタイプの設定を可能にするだけでなく、事業者のポリシー又は事業者の設定に基づいて、RANノード内のDCNタイプのリストの動的な設定更新も可能にする。
ステップ1C)−EPCノード(MME又はSGSN又はCIoT EPCノード又は任意の他の名称の専用ネットワークノード)の間の任意の他のシグナリング交換が、RANノードを専用EPCノードの特化タイプで設定するために使用されえる。
上記のオプションA1)、1B)又は1C)のいずれかに適用可能な更に別の態様において、RANノードは、EPCノードからのDCNタイプのリストに基づいて、RANノードがEPCノード(例えば、MME)の選択機能の特徴をサポートするか否かをEPCノードに示すことが可能となる。RANノードからのこの種の能力指示情報は、DCNタイプのリストがEPCノードからRANノードへのシグナリングの中に設定される必要があるか否かを決定するために、EPCノードによって使用されてもよい。特に、EPCノードから報知されるDCNタイプのリストが頻繁に変化する場合で、かつ、EPCノードがRANノードを頻繁に更新する必要がある場合には、全てのRANノードの代わりに、サポートしている複数のRANノードのみを更新することが有用でありうる。
図2及び図3に示されるように、いったんRANノードが、関連する複数のEPCノード(例えば、複数のMME)からDCNタイプを取得すると、RANノードは、DCNタイプ及び関連するDCNプロファイルを利用して、1つ又は複数のサービスごとにRANスライシングを実行してもよい。もしRANノードが複数のEPCノードから同じDCNタイプを受信したなら、RANノードは、異なる複数のEPCノードからの同じDCNタイプに関連付けられる全てのDCNプロファイルを、複数のEPCノードに及ぶ1つの集約(aggregated)ネットワークスライスと見なすものとする。
一態様において、図2及び図3に示されるように、RANノードが関連する複数のEPCノード(例えば、複数のMME)からDCNタイプを取得するとき、RANノードは、そのRANノードがサポートしている全ての複数のDCNタイプのリスト(例えば、DCNタイプのリスト)を、複数のシステム情報メッセージ/複数のブロックのうちの1つによって(例えば、BCCHチャネル上で)ブロードキャストされてもよい(図4を参照されたい)。これにより、複数のUEは、RANノードによってサポートされている複数のDCNタイプについての情報を取得できるようになり、複数のUEは、もし自らが加入したDCNタイプがサポートされている場合、その場合にのみ接続しようと試みることになる。これは、そのRANノードにおいてサポートされないか、又は一時的に利用できないか(過負荷又は障害)、又は事業者のポリシー及び設定に基づく任意の他の理由から、1つ又は複数の特定のDCNへのアクセスを制限することによって、効率的なDCNアクセス制御を可能にする。このようにして、複数のアクセス障害からの過剰なシグナリングを回避することができ、UEの電池電力を節約することができる。
もしRANノード(事業者のポリシー又は設定に基づく)が、特定の専用の1つ又は複数のMMEが利用できないときに、デフォルトMMEを選択するように構成されるなら、RANノードは、DCNタイプのリストをブロードキャストしない(すなわち、DCNアクセス制限はない)。
別の態様において、RANノードにおける全てのUEに対する全般的な設定の代わりに、これはUEごとに行うこともできる。すなわち、EPCノード(例えば、MME)は、UEが初期UEメッセージを送信するときにDCNタイプのリストを提供する。その後、EPCノードは、インバウンドローミングユーザのために、ローカル(VPLMN)DCNタイプを上記UEのHPLMNにおいてサポートされているDCNタイプにマッピングすることができる。例えば、もしUEタイプの意味が、異なる複数のネットワーク内で異なり、かつUEによって送信されるUE Usageタイプが、当分の間、不変であると見なされる場合、VPLMNへの初期アタッチの時点において、VPLMNのEPCノードは、DCNタイプを含む、HPLMNのEPCノードの加入者プロファイルを受信することになる。VPLMNのEPCノードは、その際、このUEに適したDCNタイプを選択し、それを応答メッセージ、例えば、S1APにて、RANノードに送信することになる。これは、同じMMEが、異なる複数のインバウンドローマごとに、同じRANノードに異なる複数のサポート値を送信できることを意味する。DCNタイプの意味は、その際、UE粒度(granularity)によって決まる。
EPCノードから「DCNタイプのリスト」の指示情報を受信した後に、RANノードは、EPCノードID(例えば、MME ID)とともに「DCNタイプのリスト」を記憶する。RANノードは、全ての受信した複数のDCNタイプと、対応する複数のMME IDとのマッピングテーブルを生成することができる。このマッピングテーブルは、UEから示される同じDCNタイプを扱う複数のサービングノードが存在するときに、UEのNASメッセージを送るための、直接一致するか、又は最も適したサービングノードを選択するために、RANノードが使用しうる。
ステップ2)。複数のモバイル端末(例えば、UE、MS、MTC機器、CIoT機器又は任意の他のタイプの3GPP互換端末)によるDCNタイプの指示情報。UEは、RRC接続確立手続中に、自らのDCNタイプ(「UE Usageタイプ」加入者情報、又は必要な専用リソースのためのMMEGI識別情報、又は任意の他のタイプの加入者指示情報、又はユーザ特性、又はターゲットサービスプロバイダ、又はUE、SIM若しくはUICCにおいてあらかじめ設定されえるターゲットアプリケーション)を示すことができる。RANノードは、はじめから正しいタイプのDCN(MME、SGSN又はCIoT EPCノードのようなEPCノード)を選択することができる。すなわち、デフォルトEPCノードから専用EPCノードへのリルーティングのいかなる可能性も回避することができる。DCNタイプは、図5に示されるような、RRC接続設定完了メッセージにおいて、又は接続確立手続内の任意の他のメッセージにおいて、又はNASメッセージを介して示すことができる。
RANノードは、自らが接続される各MMEによってサポートされているDCNタイプのリストで設定されている(ステップ1を参照されたい)。RRC接続確立中に、UEは、接続する正しいMMEを選択するためにRANノードによって使用される自らのDCNタイプ(「UE Usageタイプ」又は専用リソースのMMEGI)を示す。UEはオプションで、モバイル発信(MO:Mobile Originated)サービスのためのRRC接続確立中にのみ自らのDCNタイプを示すことができる。もしRANノードが、(例えば、複数のホーム及び訪問先PLMNの一方又は両方がDCNタイプごとに複数のPLMN特有値を展開する複数のローミングシナリオにおいて、又は複数のDCNの不均一なカバレッジにおいて)UEから受信したDCNタイプとは異なるDCNタイプで複数のEPCノードによって設定されている場合、事業者のポリシー又は設定に基づいて、UEからのDCNタイプと、複数のEPCノードからの複数のDCNタイプとの間のマッピングが必要となる。
モバイル端末からRANノードへUEのDCNタイプを示すために、他の複数のRRC接続確立メッセージ(例えば、RRC接続要求)をも使用することができ、その場合、RANノードの挙動は、UEからDCNタイプを示すことがRRC接続設定完了メッセージ(RRC Connection Setup Complete message)で受信される場合に類似であるか、又は同じであろう。
もしUEが、RANノードへのいかなるDCNタイプも示さないなら、RANノードの挙動はRel−13のTS23.401において指定されるとおりとなり、RANノードは、もしUE又はユーザのDCN専用情報についての他の入手可能な情報がないなら、UEをデフォルトMMEに転送することになる。
任意選択で、もしRANノードが複数のDCNタイプ(例えば、「UE Usageタイプ」又はMMEGI又は専用EPCリソースのための任意の他の識別方法)で設定されていないか、又はRANノードが、UEによって示されるDCNタイプを復号できないなら、図5に示されるように、DCNタイプは、初期UEメッセージ又は任意の他のNASメッセージでRANノードからEPCノード(例えば、MME又はSGSN又はCIoT EPCノード)に、更に渡すこともできる。そのようにして、EPCノードは、事業者のポリシー又はローカル設定に基づいて、UEからのDCNタイプを解析し、それを正しい専用ネットワークにマッピングすることができる。
別の態様(図6)において、DCNタイプが標準化されていないタイプ(例えば、DCNタイプがPLMNに特有な値を有するUE Usageタイプである、図6を参照)であるときに特に、UEは、自らのDCNタイプ(上記で言及された複数のRRCメッセージ(例えば、RRC接続設定完了又はRRC接続要求)又は任意の他のAS若しくはNASメッセージ内のコンテナ内の加入(subscribed)UE Usageタイプ)を示すことができる。上記の複数のメッセージ内の「UE Usageタイプ」フラグのパラメータが、UE Usageコンテナ内の「UE Usageタイプ」が標準化されているか、又はPLMN特有であるか(例えば、1/0、又は真/偽又は標準化/PLMN特有によって、UE Usageタイプコンテナ内の「UE Usageタイプ」要素のタイプを示す簡単なフラグ)を示すことになる。
もし「UE Usageタイプ」がグローバルに標準化されているなら、UEからの「UE Usageタイプ」コンテナが、標準化された「UE Usageタイプ」値そのものになるであろう。
もし「UE Usageタイプ」がPLMNに特有(標準化されていない)であるのなら、UE Usageタイプコンテナは、
−事業者のローミング、マッピング並びに設定及びポリシーに基づいて、RANノード又はEPCノードによって解析されることになる、UE Usageタイプコンテナ内に「UE Usageタイプ」のためのホームPLMN特有値を含むことになるか、
−又は、UEが、ローミング時にUE Usageタイプコンテナ内の訪問先PLMNの「UE Usageタイプ」値を使用できるように、ホームPLMNが、UEに(無線で、又は端末/SIM/UICC設定を介して)、複数のローミングパートナのための複数の「UE Usageタイプ」値を与える。
図6は、RANがS1−APの初期UEメッセージ内で、UEのUE Usageタイプの指示情報をEPCノードに転送してもよいことを更に示す。UEからのUE Usageタイプの指示情報は、UEの加入者情報の妥当性を(例えば、HSSによって)検証するために、EPCノードによって使用されえる。そのような場合、UEがNASシグナリングにおいて「DCNタイプ」を示す必要はない。ASシグナリング上のUEの指示情報を、S1−MMEインタフェース上のS1−APシグナリングに転送するか否かを決定するために、RANノードは、内部処理ユニットを有することが必要となりうる。一例において、eNBは常に、UEのASの指示情報をS1−MMEインタフェース上でEPCノードに転送してもよい。別の例において、eNBは、指示情報の値に応じて、UEのASの指示情報を転送してもよい。更に別の例において、RANノードは、複数の利用可能なDCNのいずれかにマッピングするために、UEのASの指示情報の値がRANノードに知られているか否か(又はRANノードがその値で設定されているか否か)に応じて、UEのASの指示情報を転送してもよい。
図7のダイアグラムは、上記のステップに基づいて、正しいDCNを選択する方法の1つの具体例を示す。
1−2)複数のEPCノード(例えば、複数のMME)が、MME設定メッセージ(TS36.413、s8.7.5)又はMME/eNBインタフェース上の任意の他のメッセージの、サポートされている1つ又は複数のDCNタイプのリストをRANノードに提供する。DCNタイプは、既に3GPPにおいて規定されている「UE Usageタイプ」(すなわち、Rel−13の場合のTS23.401における「UE Usageタイプの加入者情報の値」にあった複数のDCNタイプ値)で表すことができるか、又は専用MMEのプールのために指定されるMMEGI又は任意の他の専用リソース識別方法によって表すことができる。これにより、UEがサービスを受けるために接続するときに、RANノードがこの情報を用いて正しいMMEを選択するように、RANノードが接続されるMMEによってサービスを受ける複数のDCNタイプについての情報でRANノードを設定できるようになる。上記の例において、複数のMMEのうちの1つは「デフォルト」タイプ(従来の非専用MME)からなり、別のMMEは、「mtc」(マシンタイプ通信)及び「ciot」(Cellular Internet of Things)タイプ(例えば、複数の「mtc」及び「ciot」UE Usageタイプ値)からなる。また、複数のデフォルトMMEは、いかなるDCNタイプリストも示さない(例えば、リストが存在しないか、又は空である)ことも可能であり、それは、全てのDCNタイプがサポートされることを意味することになる。
このようにして、RANノードは、RANノードが接続される各MMEによってサポートされた複数のDCNタイプのリストで設定される。
3A)UEがMOサービスのためのRRC接続確立をトリガするとき、UEは(例えば、RRC接続設定完了メッセージ(RRC Connection Setup Complete message)において)、例えば、DCNタイプパラメータ=「mtc」によって自らのDCN加入者情報を示す。
4A)UEからのDCNタイプ=「mtc」指示情報に基づいて、RANノードは、「mtc」専用EPCノードを(UEから受信されたDCNタイプと同じタイプから)選択する。RANノードは、HSSでの加入者情報の検証のためのUEからDCNタイプの指示情報のパラメータとともに「mtc」タイプ専用情報を持つNASメッセージを、UEからMMEに転送する。
3B)UEがMOサービスのためのRRC接続確立をトリガするとき、UEは(例えば、RRC接続設定完了メッセージにおいて)、例えば、DCNタイプパラメータ=「ciot」を介して、自らのDCN加入者情報を示す。
4B)UEからのDCNタイプ=「ciot」指示情報に基づいて、RANノードは、「ciot」専用EPCノードを(UEから受信されたDCNタイプと同じタイプから)選択する。RANノードは、HSSでの加入者情報の検証のためにUEからのDCNタイプの指示情報のパラメータとともに「ciot」専用情報を持つNASメッセージを、UEからMMEに転送する。
3C)もしUEがMOサービスのためのRRC接続確立をトリガするなら、UEは(例えば、RRC接続設定完了メッセージにおいて)、例えば、DCNタイプパラメータ=「sdt」を介して、自らのDCN加入者情報を示す。
4C)UEからのDCNタイプ=「sdt」(スモールデータ伝送)指示情報に基づいて、RANノードは、(UEから受信されたDCNタイプと同じタイプから)「sdt」専用のEPCノードを選択しようと試みる。「sdt」タイプ専用の専用MMEが使用できないとき、RANノードは、事業者設定又はポリシーに基づいて、
・UEからのDCNタイプの指示情報パラメータとともにUEからのNASメッセージを、「デフォルト」タイプ専用のMMEに転送する。デフォルトMMEは、事業者の設定に基づいて、UEにサービスを提供するか、又は拒絶に含まれるバックオフタイマを用いてUEからのNASメッセージを拒絶することができるか、又は代替的には、事業者のポリシー若しくは設定によって必要に応じて、UEからのNASメッセージを異なる専用のMMEに転送することができる、又は、
・RANノードは、ローカル設定又は複数の事業者ポリシーに基づいて、再び、UEからのNASメッセージを別の専用リソース(MME)に転送する。
図8のダイアグラムは、UEがRRC接続確立中に(例えば、RRC接続設定完了メッセージ又はRRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request message)又は任意の他のRRCシグナリングにおいて)RANノードに示した同じタイプからのDCNをネットワークがサポートしない、すなわち、RANノードが、UEによって示された「DCNタイプ」の専用ネットワークが関連付けられていないときのシナリオを示す。この場合、(UEをデフォルトEPCノードに転送すること以外の)1つの取り得る挙動は、既に生成されているRRC接続を、新たな解放原因とともに、UEに返送されるRRC接続解放メッセージ(RRC Connection Release message)によって解放することによって、RANノードがUEを拒絶することであり、解放原因(Release cause)は、例えば、以下である。
−「DCNサポートなし」(又は同様の意味を有する任意の他の名称のもの)−UEによるDCNタイプの指示情報のDCNがこのRANノードによってサポートされていない。
−「DCN利用不可」(又は同様の意味を有する任意の他の名称のもの)−DCNは、障害又は任意の他の理由から一時的に利用不可である。
解放原因「DCNサポートなし」を伴うRRC接続解放メッセージを受信すると、UEが同じTA/LA内にある間、UEは、同じDCNへのRRC接続のための別の試行を開始してはいけない。
解放原因「DCN利用不可」を伴うRRC接続解放メッセージを受信すると、UEが同じセル内にある間、UEは、RRC接続確立のための別の試行を開始してはいけない。もしRRC接続解放メッセージ内に「延長待機タイマ(extended wait timer)」が存在するなら、「延長待機タイマ」が満了するとき、UEは同じセル内で別のRRC接続確立を試みることができる。
解決策形態2:
上記の問題の別の取り得る解決策は、UEのメッセージを正しいDCNに転送するために適切な方法において複数のRANノード(例えば、複数のeNB)を設定することである。この設定は、例えば、OAMシステムを介して行われえる。形態2は、OAMによる、より静的な設定方法である。それゆえ、この解決策は、そのDCN設定が頻繁に変化しないネットワークに適用可能である。
図9は、運用、管理及び保守(OAM)システムを用いて、RANノード、及びサービングネットワークノード、より詳細には、基地局、eNB及びMMEを設定する方法の例示的なアーキテクチャを示す。一般に、RANノード(例えば、eNB)及びネットワークノード(例えば、MME)は、エレメントマネージャ(EM)を実現する。EMは、ネットワーク事業者によって運用されるOAMシステムの一部である、ネットワークマネージャ(NM)に接続される。
本発明の特定のシナリオにおいて、ネットワーク事業者は、OAMシステムを用いて、複数のRANノード(複数のeNB)をUEのDCNタイプの指示情報と特定のDCNの指示情報を扱うサービングノードとの特定のマッピングで設定することができる。また、OAMシステムを用いて、サービングネットワークノードを対応するDCNタイプで設定することもできる。また、eNBは、UEからの「DCNタイプ」の指示情報に基づいて、正しいサービングネットワークノードにUEのNASメッセージを送ることができる。言い換えると、UEからの「DCNタイプ」の指示情報をサービングノードの利用可能なDCNタイプにマッピングするためにRANノードを設定することは、上記の形態1のeNBの設定と類似している。
設定は、例えば、下記を含むようなある種のテーブルにおいて行われうる。
−1つ又は複数のMMEGI又はSGSNグループIDとマップする複数のUE「DCN
タイプ」の指示情報、
−MME ID又はSGSN IDとマップする複数のUE「DCNタイプ」の指示情報、
−…
そのような設定を有するとき、eNBは、UEのNASメッセージが転送される特定のサービングノード(MME)を選択する方法を決定することができる。
本発明において提案される解決策は、その説明及び例において大抵の場合に4Gの用語(UE、MME、eNB等)を使用するが、その解決策は、3G/2G技術(MS(Mobile Station)として示される端末、及びネットワークノード、SGSN、MSC、RNC、基地局等)に、及び任意の新旧の3GPP互換技術、IoTネットワーク及び端末等にも同じく適用可能である。
本開示の態様の要約
1.MME設定更新(MME Configuration Update)(DCNタイプリスト)−接続されるMMEによってサポートされているDCNタイプ(例えば、UE Usageタイプ又はMMEGI又は専用EPCリソースの任意の他の識別方法)のリストを含むMME設定更新メッセージ(MME Configuration Update message)の新たなパラメータDCNタイプのリスト。これにより、(特定のRANノードに接続される)複数のMMEが、専用にサービスを提供する複数のDCNタイプでそのRANノードを設定できるようになる。
2.RRC接続設定完了(RRC Connection Setup Complete)(DCNタイプ)−RRC接続設定完了メッセージ(RRC Connection Setup Complete message)(又はUEからの任意の他のAS又はNASメッセージ)の新たなパラメータであるDCNタイプにより、UEがRANノードに、専用ネットワークに対する自らの加入者情報を(例えば、「UE Usageタイプ」又はMMEGI又はUEの専用ネットワーク加入者情報を識別する任意の他の方法を介して)示すことができる。
実施態様では、2つの新たなパラメータをRRC接続設定メッセージ(RRC Connection Setup Complete message)に追加することができる。−このRRC接続設定完了(UE Usageタイプフラグ、UE Usageタイプコンテナ)は複数のPLMNのうちの一方又は両方がUE Usageタイプ用に複数のPLMNに特有の値を使用する場合の、複数のPLMN間のローミングをカバーする。この場合、UE Usageタイプフラグは、UEからのUE UsageタイプコンテナのUE Usageタイプの値が、標準化されたものであるか、PLMNに特有のものであるかを示すことになる。
3.RANノード(例えば、eNB)による専用EPCノードの選択−UEからのDCNタイプのリスト及びDCNタイプの指示情報でのMMEへの設定に基づいて、RANノードは、UEにサービスを提供する正しい専用EPCノードを選択する。
4.初期UEメッセージ(Initial UE message)(DCNタイプ)−専用MMEがDCNのためのUE加入を検証できるような、又は代替的には、専用コアネットワーク選択がEPCノードによって行われるとき(例えば、RANノード内の専用リソース選択情報が依然として不十分であるとき)の初期UEメッセージ内の新たなパラメータ。
5.RRC接続解放(RRC Connection Release)(解放原因)(Release cause)−UEによって示されたDCNタイプの専用ネットワークが利用できないか、又はサポートされていないときに、RANノードはUEを拒絶することができる。解放原因のための新たな複数の値は、−DCNサポートなし及びDCN利用不可である。
6.システム情報によるDCNタイプのリストのブロードキャスト−RANノードは、そのRANノードによってサポートされる複数のDCNのリストをブロードキャストしてもよい。これはつまりRANノードによるDCNアクセス制御である。もしデフォルトMMEがMMEループ(サービスエリア)内に存在するなら、デフォルトMMEが、(事業者のポリシーに基づいて)DCNサポートがない複数のUEにサービスを提供するように設定されることが可能であるので、RANノードは、いかなるDCNタイプのリストもブロードキャストしなくてよい。
本開示の例示的な利点
1.UE NASメッセージのリルートが回避される。UEがDCNパラメータを介して専用ネットワークに対する自らの加入者情報を提供し、RANノードも複数のMMEのDCNタイプで設定されるので、RANノードは、NASメッセージをUEからデフォルトMMEに転送することなく、正しい専用リソースを選択することができる。
2.RANノードによる改善されたロードバランシング。RANノードには、接続される複数のMMEによってサポートされる複数のDCNタイプが与えられるので、RANノードは、同じDCNタイプの複数のMMEに対してのみ既存の複数のロードバランシング原理を適用することによって、専用MMEを選択することができる。
この出願は、2015年10月9日に出願された欧州特許出願第15189240.3を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。

Claims (4)

  1. コアネットワークノードから、過負荷である少なくとも1つのネットワークスライスを示す過負荷メッセージを受信する第1の受信手段と、
    モバイル端末が使用するサービスに対応する第1のネットワークスライスを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを前記モバイル端末から受信する第2の受信手段と、
    前記第1のネットワークスライスが前記少なくとも1つのネットワークスライスに含まれる場合に、前記RRCメッセージを拒絶するためのメッセージを前記モバイル端末へ送信する送信手段と、
    を備え、
    前記メッセージは前記モバイル端末のさらなるRRCメッセージ送信を制限するタイマを含む、
    無線アクセスネットワークノード。
  2. モバイル端末であって、
    前記モバイル端末が使用するサービスに対応する第1のネットワークスライスを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを無線アクセスネットワークノードへ送信する送信手段と、
    前記無線アクセスネットワークノードがコアネットワークノードから受信した、過負荷メッセージに含まれる少なくとも1つのネットワークスライスが前記第1のネットワークスライスを含む場合に、前記RRCメッセージを拒絶するためのメッセージを前記無線アクセスネットワークノードから受信する受信手段と、
    を備え、
    前記メッセージは前記モバイル端末のさらなるRRCメッセージ送信を制限するタイマを含む、
    モバイル端末。
  3. コアネットワークノードから、過負荷である少なくとも1つのネットワークスライスを示す過負荷メッセージを受信し、
    モバイル端末が使用するサービスに対応する第1のネットワークスライスを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを前記モバイル端末から受信し、
    前記第1のネットワークスライスが前記少なくとも1つのネットワークスライスに含まれる場合に、前記RRCメッセージを拒絶するためのメッセージを前記モバイル端末へ送信する、
    ことを備え、
    前記メッセージは前記モバイル端末のさらなるRRCメッセージ送信を制限するタイマを含む、
    通信制御方法。
  4. モバイル端末における通信制御方法であって、
    前記モバイル端末が使用するサービスに対応する第1のネットワークスライスを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを無線アクセスネットワークノードへ送信し、
    前記無線アクセスネットワークノードがコアネットワークノードから受信した、過負荷メッセージに含まれる少なくとも1つのネットワークスライスが前記第1のネットワークスライスを含む場合に、前記RRCメッセージを拒絶するためのメッセージを前記無線アクセスネットワークノードから受信する、
    ことを備え、
    前記メッセージは前記モバイル端末のさらなるRRCメッセージ送信を制限するタイマを含む、
    通信制御方法。
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