JP6926345B1 - 診断装置、診断方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、第1実施形態の開閉装置100および診断装置300の構成図である。開閉装置100は、例えば、ガス絶縁開閉装置(GIS、Gas-Insulated Switchgear)である。開閉装置100は、絶縁性のある気体中で電路の開閉を行う。例えば、開閉装置100は、容器101と、機構部102と、固定接点103と、可動接点104と、操作ロッド105と、操作機構106と、センサ107と、制御盤108と、を備える。制御盤108には、制御装置200および診断装置300が設けられる。
図3に示すように開閉装置が開路位置にある状態からの閉路動作では、指令信号により閉路用電磁弁ユニット16の閉路用ソレノイド76が励磁され、弁本体部76bとシート部76dの間が開き、流路73を介して、第2の排液ポート26と閉路用ポート74との間が開放される。そして、第4の液室35内から作動液が閉路用ポート74、流路73および第2の排液ポート26を介して排出される。これにより、第4の液室35内の圧力が低下して、第4の液室35内が低圧となり、切換弁41は、矢印X1方向に押されて図4に示す閉路位置に移動して、第2の制御ポート24と第2の給液ポート25とが接続される。
図5に示すように開閉装置が閉路位置にある状態からの開路動作では、第3の液室37内および第4の液室35内の圧力が高圧の状態において、指令信号により開路用電磁弁ユニット15の開路用ソレノイド75が励磁され、弁本体部75bとシート部75dの間が開く。そして。第2の排液ポート26と開路用ポート72との間が開放され、第3の液室37内から作動液が開路用ポート72および第2の排液ポート26を介して排出される。これによって、第3の液室37内の圧力が低下し、切換弁41は、矢印X2方向に押されて、図6に示す開路位置に移動する。これにより、第2の制御ポート24と第2の排液ポート26とが接続される。
図8に液圧操作装置10を適用した開閉装置100が閉路動作した時、センサ107で測定された動作特性として、閉路用ソレノイド76に流れる電流Icと操作ロッド105の位置の時間経過による変化(ストローク)Scを示す。操作ロッド105のストロークの代わりに駆動ロッド7のストロークを測定してもよい。測定した電流IcとストロークScより、次のように特徴量を物理量として定義する。
「時間tc2」は、「駆動源に電流値が与えられた時点から前記部材が動作を開始するための力が前記部材に提供された時点(トルクが発生)までの時間」または「前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークが動き出すまでの時間」の一例である。
「時間tc3」または「時間tc4」は、「駆動源に第1電流値が与えられた時点から部材が第1位置に移動した時点までの時間」の一例である。
「時間tc4」は、「前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置(オンからオフに切換わる位置)に前記駆動部が到達するまでの時間」の一例である。
「速度Vc1」は、「部材が第2位置から第3位置に移動した場合の速度」または「前記動作ストロークの動作開始時の動作速度」の一例である。
「速度Vc2」は、「部材が第2位置から第3位置に移動した場合の速度」または「駆動部の動作中間の動作速度」の一例である。
「速度Vc3」は、「前記駆動部の動作終端の動作速度」の一例である。
「跳ね返り量Gc」は、「部材が開路動作または閉路動作によって第1方向に移動して開路動作または閉路動作の終点に当たり跳ね返って第1方向とは反対の第2方向に移動した跳ね返り量」または「前記駆動部が終端位置に到達した後の跳ね返り量」の一例である。
図9に示すように、閉極時間tc4に遅延が発生(tc4#)し、動き出し時間tc2にも遅延(tc2#)が発生した時、時間tc1には遅延が発生していない場合は、閉路用電磁弁ユニット16は正常に動作したものの、切換弁部68または給液弁45を含む主操作弁部9の動作の遅延や排液弁46が閉じていないという異常が考えられ、切換弁部68または主操作弁部9の異常と推定(または判断)する。遅延が発生とは、特徴量である時間(例えば時間tc1#など)が、その時間に関連付けられた基準情報(例えば時間tc1)よりも所定度合以上遅れている(乖離している)ことである。
図10に示すように、閉極時間tc4に遅延が発生(tc4#)し、動き出し時間tc2にも遅延(tc2#)が発生した時、アーマチャ時間tc1にも遅延(tc1#)がみられた場合は、閉路用電磁弁ユニット16の弁本体部76bが開く位置まで動作するのが遅れたことでその後の切換弁41、給液弁45の動作が遅延したとことになり、閉路用ソレノイド76または閉路用電磁弁ユニット16に異常が発生したと判断する。
図11に示すように、閉極時間tc4および時間tc3に遅延が発生(tc4#、tc3#)しても動き出し時間tc2に遅延が発生していない時、初期速度Vc1と平均速度Vc2がともに遅くなっている(Vc1#、Vc2#)場合は、閉路用ソレノイド76、閉路用電磁弁ユニット16、切換弁部68は遅延無く動作し操作ロッド105が動き出すまでは正常に動作していると判断でき、例えば主操作弁部9で給液弁45の開度が少ないという異常が想定される。あるいは駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104の摩擦増加などの異常が想定される。よって、閉路用ソレノイド76、閉路用電磁弁ユニット16と切換弁部68を除く、主操作弁部9、駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104のいずれかに異常が発生したと判断する。
図12に示すように、閉極時間tc4に遅延が発生(tc4#)し、動き出し時間tc2と平均速度Vc2に遅延が発生せず、初期速度Vc1が遅くなっている(Vc1#)場合は、閉路用ソレノイド76、閉路用電磁弁ユニット16、切換弁部68は遅延無く動作し操作ロッド105が動き出すまでは正常に動作していると判断できる。また平均速度Vc2に遅延が無いことから主操作弁部9、操作ロッド105、可動接点104は正常に動作している。動き出しの速度に影響する部位の異常が考えられ、開路用制動部120の摩擦増加やチェック弁127の不動作など、開路用制動部120の異常と判断する。
図13に示すように、閉極時間tc4に遅延が発生(tc4#)しても動き出し時間tc2、初期速度Vc1に遅延が発生せず、平均速度Vc2が遅くなっている(Vc2#)場合は、操作ロッド105が特定位置Dc点まで動作してから可動接点104が固定接点103に接触するまでの行程に関わる部分で異常が発生していると考えられる。この場合、液圧操作装置10の液圧制御部61は正常に動作したと判断でき、駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104のいずれかに異常が発生したと判断する。
図14に示すように、操作ロッド105の終端速度Vc3が遅くなり(Vc3#)、閉極時間tc4が遅延(tc4#)した時、動き出し時間tc2に変化が無く平均速度Vc2が遅くなっている(Vc2#)場合は、操作ロッド105が動き出してからの全行程に関わる部分で異常が発生していると考えられ、液圧操作装置10の主操作弁部9および駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104のいずれかで異常が発生したと判断する。
図15に示すように、操作ロッド105の終端速度Vc3が遅くなった(Vc3#)時、閉極時間tc4と平均速度Vc2に変化が無い場合は、可動接点104が固定接点103と接触した後の行程で異常が発生したと考えられる。よって固定接点103または可動接点104で異常が発生したと判断する。
図16に示すように、閉路動作の終端速度Vc3が速くなる(Vc3#)か、Gc点における操作ロッド105の跳ね返り量が増加した(Gc#点)時、動作中間の操作ロッド105の平均速度Vc2が速くなっていた(Vc2#)場合、閉路動作の全行程において速度が速くなっていることになる。例えば、部品の脱落による可動部重量の低下や部品の折損による可動部分の分離などの異常が発生していると考えられる。よって、可動接点104、操作ロッド105、または駆動ユニット14のいずれかに異常が発生したと判断する。
図17に示すように、閉路動作の終端速度Vc3が速くなる(Vc3#)か、Gc点における操作ロッド105の跳ね返り量が増加した(Gc#点)時、閉極時間tc4および動作中間の操作ロッド105の平均速度Vc2に変化が無い場合、ストロークの終点付近の行程で異常が発生したと考えられる。この場合、可動接点104、操作ロッド105、または駆動ユニット14は正常と判断でき、例えば、円環部材124bの固渋や変形などで制動が不十分になっていることが考えられる。よって、液圧操作装置10の駆動シリンダ5の閉路用制動部122に異常が発生したと判断する。
次に図19に液圧操作装置10を適用した開閉装置100が開路動作した時、センサ107で測定された動作特性として、開路用ソレノイド75に流れる電流Ioと操作ロッド105の位置の時間経過による変化(ストローク)Soを示す。操作ロッド105のストロークの代わりに駆動ロッド7のストロークを測定してもよい。ここで、Ao点は開路用ソレノイド75に電流Ioが流れ始めた時点であり、Bo点は開路用ソレノイド75に流れる電流が一旦減少した後に再度上昇を始める変曲点である。時間to1はAo点からBo点までの時間(アーマチャ時間)である。Co点は操作ロッド105が開路動作を始めた時点であり、Do点は可動接点104が固定接点103から開離する位置に到達した時点である。時間to2はAo点からCo点までの時間(動き出し時間;第4時間)で、時間to3はAo点からDo点までの時間(開極時間;第5時間)である。
「時間tо2」は、「駆動源に電流値が与えられた時点から前記部材が動作を開始するための力が前記部材に提供された時点(トルクが発生)までの時間」または「前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークが動き出すまでの時間」の一例である。
「時間tо3」または「時間tо4」は、「駆動源に電流値が与えられた時点から部材が第1位置に移動した時点までの時間」の一例である。
「時間tо3」は、「前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置(オフからオンに切換わる位置)に前記駆動部が到達するまでの時間」の一例である。
「速度Vо1」は、「部材が第2位置から第3位置に移動した場合の速度」または「前記動作ストロークの動作開始時の動作速度」の一例である。
「速度Vо2」は、「部材が第2位置から第3位置に移動した場合の速度」または「駆動部の動作中間の速度」の一例である。
「速度Vо3」は、「前記駆動部の動作終端の動作速度」の一例である。
「跳ね返り量Gо」は、「部材が開路動作または閉路動作によって第1方向に移動して開路動作または閉路動作の終点に当たり跳ね返って第1方向とは反対の第2方向に移動した跳ね返り量」または「前記駆動部が終端位置に到達した後の跳ね返り量」の一例である。
図20に示すように、開極時間to3に遅延が発生し(to3#)、動き出し時間to2にも遅延が発生(to2#)した時、アーマチャ時間to1に遅延(to1#)がみられた場合は、電磁弁の弁本体部75bが開く位置まで動作するのが遅れたことでその後の切換弁41、排液弁46の動作が遅延したとことになり、開路用ソレノイド75または開路用電磁弁ユニット15に異常が発生したと判断する。この場合、Ao−Eо時間においても遅延が発生している。
図21に示すように、開極時間to3に遅延が発生し(to3#)、動き出し時間to2にも遅延が発生(to2#)した時、アーマチャ時間to1に遅延が発生していない場合は、開路用電磁弁ユニット15は正常に動作したものの、切換弁部68または排液弁46を含む主操作弁部9の動作の遅延や給液弁45が閉じていないという異常が考えられ、切換弁部68または主操作弁部9の異常と判断する。この場合、Ao−Eо時間においても遅延が発生している。
図22に示すように、開極時間to3に遅延が発生し(to3#)、平均速度Vo1にも遅延が発生し(Vo1#)、動き出し時間to2には遅延が発生していない場合は、開路用ソレノイド75、開路用電磁弁ユニット15、切換弁部68は遅延無く動作し、操作ロッド105が動き出すまでは正常に動作していると判断できる。例えば主操作弁部9で排液弁46の開度が少ないという異常が想定される。あるいは駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104の摩擦増加などの異常が想定される。よって、開路用ソレノイド75、開路用電磁弁ユニット15と切換弁部68を除く、主操作弁部9、駆動ユニット14、操作ロッド105、可動接点104のいずれかに異常が発生したと判断する。
図23に示すように、開極時間to3に遅延が発生し(to3#)、動き出し時間to2、平均速度Vo1に遅延が発生していない場合は、異常は操作ロッド105が動き出してから可動接点104が固定接点103から開離するまでの行程に関わる部分で発生していると考えられる。例えば、液圧操作装置10では閉路用制動部122の円環部材124bの固渋や変形などが想定される。あるいは可動接点104と固定接点103の摩擦増加などの異常が想定される。よって駆動ユニット14(動作主弁)、固定接点103、可動接点104のいずれかに異常が発生したと判断する。
図24に示すように、開路動作終端の速度Vo2が速くなる(Vo2#)、またはGo点における操作ロッド105の跳ね返り量が増加した(Go#点)時、開極時間to3が短くなっている(to3#)、または動作中間の操作ロッド105の平均速度Vo1が速くなった(Vo1#)場合、開路動作の全行程において速度が速くなっていると考えられる。例えば、部品の脱落などによる可動部重量の低下や部品の折損による可動部分の分離などが発生していると考えられる。よって、可動接点104、操作ロッド105または駆動ユニット14のいずれかに異常が発生したと判断する。
図25に示すように、開路動作終端の速度Vo2が速くなる(Vo2#)、またはGo点における操作ロッド105の跳ね返り量が増加した(Go#点)時、開極時間to3および動作中間の操作ロッド105の平均速度Vo1に変化が無い場合、操作ロッド105がEo点に到達するまでの行程は正常であり、Eo点を通過したあとの制動行程で異常が発生したと考えられる。この場合、可動接点104、操作ロッド105、または駆動ユニット14は正常と判断でき、ダンパー部126のチェック弁127の異常などが想定される。よって、液圧操作装置10の駆動シリンダ5の開路用制動部120に異常が発生したと判断する。
図27は、診断装置300により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、診断装置300は、開路動作または閉路動作を開始するタイミング(動作開始タイミング)であるか否かを判定する(ステップS100)。動作開始タイミングである場合、診断装置300は、開路動作を開始するタイミングであるか否かを判定する(ステップS102)。開路動作を開始するタイミングである場合、診断装置300は、開路動作の診断処理を開始する(ステップS104)。次に、診断装置300は、開路動作の終了タイミングであるか否かを判定する(ステップS106)。開路動作の終了タイミングである場合、ステップS112の処理に進む。
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、開閉装置100は、油圧機構ではなく、ばね機構が用いられている。
メインレバー211の一端部には、ピン211aを介して遮断ばねリンク215が取り付けられている。遮断ばねリンク215は、遮断ばね212の端部に嵌着されている。リンク機構206はメインレバー211の出力端のピンを介して連結されている。
投入ばね213は、図示しない電動機の動力により駆動される蓄勢装置によって蓄勢される。
Claims (22)
- 絶縁性のある気体中で電路の開閉を行う開閉装置の動作に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された情報に含まれる、二つ以上の特徴情報を組み合わせた特定情報に基づいて、前記開閉装置が基準状態である第1状態とは異なる第2状態となっている要因を推定する診断部と、を備え、
前記診断部は、第1の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第1の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、第2の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第2の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、前記第1の特徴情報および前記第2の特徴情報の種別とに基づいて、前記要因を特定する、
診断装置。 - 前記特徴情報は、前記開閉装置の開路動作または閉路動作を制御する部材の変化量または変化傾向を示す指標である、
請求項1に記載の診断装置。 - 前記部材の変化量または変化傾向を示す指標は、
前記部材を動作させるために前記部材の駆動源に電流が与えられた時点から前記電流が減少した後に再度上昇を開始した変曲点が到来するまでの時間、
前記駆動源に電流値が与えられた時点から前記部材が動作を開始するための力が前記部材に提供された時点までの時間、
前記駆動源に前記電流値が与えられた時点から前記部材が第1位置に移動した時点までの時間、
前記部材が第2位置から第3位置に移動した場合の速度、または
前記部材が開路動作または閉路動作によって第1方向に移動して前記開路動作または閉路動作の終点に当たり跳ね返って前記第1方向とは反対の第2方向に移動した跳ね返り量のうち、一以上の指標を含む、
請求項2に記載の診断装置。 - 前記診断部は、前記開閉装置が使用されている環境条件により補正された、前記動作に関する情報、または前記特徴情報を用いて、前記要因を推定する、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の診断装置。 - 前記開閉装置は、可動部の第1接点を固定された第2接点に機械的に接触させる開路動作または前記第1接点を前記第2接点から開離させる閉路動作により電気回路のオンとオフとを切り替えて前記電路の開閉を行い、
前記開閉装置は、
前記第1接点が連結された駆動部と、前記駆動部に連結し駆動シリンダ内を往復摺動する駆動ピストンの片側または両側に高圧力の作動液体を作用させて前記第1接点と前記第2接点との接触または開離を制御する前記駆動部に連結された液圧操作装置と、を備え、
前記液圧操作装置は、前記駆動シリンダと前記駆動ピストンとを含むシリンダ部と、前記駆動ピストンの片側または両側に作動液体を供給または駆動ピストンの片側から作動液体を排出する動作主弁と、高圧の前記作動液体の供給または排出を選択的に行うことにより前記動作主弁の開閉を行う切換弁と、高圧の作動液体の供給または排出により前記切換弁を動作させる電磁弁を備え、
前記電磁弁はソレノイドに制御電流を通電することにより弁体を動作させることで切換弁部の液圧を制御し、前記シリンダ部は、前記閉路動作の終端で閉路動作を制動する閉路用制動部および開路動作の終端で前記開路動作を制動する開路用制動部を含む、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の動作に関する情報は、前記駆動部の動作ストロークに関する情報と前記ソレノイドに通電される制御電流に関する情報とを含み、
前記診断部は、前記動作ストロークに関する特徴情報と、前記制御電流に関する特徴情報とに基づいて、前記要因を推定する、
請求項5に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の動作に関する情報は、前記駆動部の動作ストロークと前記ソレノイドに通電される制御電流とに関する情報を含み、
前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記制御電流が少なくとも1つの変曲点に到来した時点までの時間、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークが動き出すまでの時間、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に前記駆動部が到達するまでの時間、
前記動作ストロークの動作開始時の動作速度、
前記駆動部の動作中間の動作速度、
前記駆動部の動作終端の動作速度、または
前記駆動部が終端位置に到達した後の跳ね返り量、
のうち少なくとも2つ以上を含む、
請求項5または6に記載の診断装置。 - 前記開閉装置は、液圧を制御して動作ストロークを制御し、
前記開閉装置の動作に関する情報、前記特徴情報、または前記特定情報は、前記開閉装置の動作時の周囲温度、作動液体の圧力、制御電流の電圧、前回動作したときから次の動作までの動作インターバルの時間の少なくとも1つの条件により補正され、
前記診断部は、補正後の情報を用いて、前記要因を推定する、
請求項7に記載の診断装置。 - 前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記制御電流が上昇後に減少しその後再度上昇に転じる変曲点までの第1時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間と、を含み、
前記診断部は、前記第3時間が第3基準時間よりも遅延し、前記第2時間が第2基準時間よりも遅延し、且つ前記第1時間が第1基準時間と合致する場合、前記切換弁または前記動作主弁が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から制御電流が上昇後に減少しその後再度上昇に転じる変曲点までの第1時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間と、を含み、
前記診断部は、前記第3時間が第3基準時間よりも遅延し、前記第2時間が第2基準時間よりも遅延し、且つ前記第1時間が第1基準時間よりも遅延した場合、前記電磁弁または前記ソレノイドが異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間と、
前記駆動部の動作開始時の第1動作速度と、
前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第3時間が第3基準時間よりも遅延し、前記第2時間が第2基準時間に合致し、前記第1動作速度が第1基準動作速度よりも所定度合以上遅く、且つ前記第2動作速度が第2基準動作速度よりも所定度合以上遅い場合は、前記可動部、前記駆動部、前記液圧操作装置のシリンダ部、または前記動作主弁のいずれかが異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の前記閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間と、
前記駆動部の動作開始時の第1動作速度と、
前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第2時間が第2基準時間に合致し、前記第3時間が第3基準時間よりも遅延し、前記第1動作速度が第1基準動作速度に合致し、且つ前記第2動作速度が第2基準速度よりも所定度合以上遅い場合、前記可動部、駆動部、前記液圧操作装置のシリンダ部のいずれかが異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間と、
前記駆動部の動作開始時の第1動作速度と、
前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第2時間が第2基準時間に合致し、前記第3時間が第3基準時間よりも遅延し、前記第2動作速度が第2基準動作速度に合致し、且つ前記第1動作速度が第1基準動作速度より所定度合以上遅い場合、前記液圧操作装置の開路用制動部が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間または前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第3動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第2時間が第2基準時間に合致し、前記第3動作速度が第3基準動作速度よりも所定度合以上遅く、且つ前記第3時間が第3基準時間よりも所定度合以上遅い、または前記第2動作速度が第2基準動作速度よりも所定度合以上遅い場合、前記可動部、前記駆動部、前記液圧操作装置のシリンダ部、または前記動作主弁のいずれかが異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第2時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間、または前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第3動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第2時間が第2基準時間に合致し、前記第3動作速度が第3基準動作速度よりも所定度合以上遅く、且つ前記第3時間が第3基準時間に合致し、または前記第2動作速度が第2基準動作速度に合致する場合、前記第1接点または前記第2接点が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に到達するまでの第3時間、または前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第3動作速度、または駆動部が終端位置に到達した後の第1跳ね返り量と、を含み
前記診断部は、前記第3動作速度が第3基準速度よりも所定度合以上速く、または前記第1跳ね返り量が第1基準跳ね返り量よりも所定度合以上増加し、且つ前記第3時間が第3基準時間よりも所定度合以上短い、または前記第2動作速度が第2基準動作速度よりも所定度合以上速い場合、前記可動部または前記駆動部が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の閉路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に前記駆動部が到達するまでの第3時間、および前記駆動部の動作中間の第2動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第3動作速度、または駆動部が終端位置に到達した後の第1跳ね返り量と、を含み
前記診断部は、前記第3動作速度が第3基準速度よりも所定度合以上速く、または前記第1跳ね返り量が第1基準跳ね返り量よりも所定度合以上増加し、前記第3時間が第3基準時間に合致し、且つ前記第2動作速度が第2基準動作速度に合致する場合、前記閉路用制動部が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の開路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記動作ストロークの動き出しまでの第4時間と、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に前記駆動部が到達するまでの第5時間と、
前記駆動部の動作中間の第4動作速度と、を含み、
前記診断部は、前記第5時間が第5基準時間よりも所定度合以上遅く、前記第4時間が第4基準時間に合致し、且つ前記第4動作速度が第4基準動作速度に合致する場合、前記第1接点、前記第2接点、前記液圧操作装置の前記動作主弁、前記液圧操作装置の前記シリンダ部のいずれかが異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の開路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に前記駆動部が到達するまでの第5時間、および前記駆動部の動作中間の第4動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第5動作速度、または前記駆動部が終端位置に到達した後の第2跳ね返り量と、を含み、
前記診断部は、前記第5動作速度が第5動作速度よりも所定度合以上速い、または前記第2跳ね返り量が第2基準跳ね返り量よりも所定度合以上増加し、且つ、前記第5時間が第5基準時間よりも所定度合以上短い、または前記第4動作速度が第4基準速度よりも所定度合以上速い、前記可動部または前記駆動部が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - 前記開閉装置の開路動作において、前記特定情報は、
前記制御電流の通電開始時点から前記電気回路のオンとオフとが切換る位置に前記駆動部が到達するまでの第5時間、または前記駆動部の動作中間の第4動作速度と、
前記駆動部の動作終端の第5動作速度、または前記駆動部が終端位置に到達した後の第2跳ね返り量と、を含み、
前記診断部は、
前記第5動作速度が第5基準動作速度よりも所定度合以上速い、または前記第2跳ね返り量が第2基準跳ね返り量よりも所定度合以上増加し、且つ前記第5時間が第5基準時間に合致し、または前記第4動作速度が第4基準速度に合致する場合、前記開路用制動部が異常であると推定する、
請求項7または請求項8に記載の診断装置。 - コンピュータが、
絶縁性のある気体中で電路の開閉を行う開閉装置の動作に関する情報を取得し、
前記取得された情報に含まれる、二つ以上の特徴情報を組み合わせた特定情報に基づいて、前記開閉装置が基準状態である第1状態とは異なる第2状態となっている要因を推定し、
第1の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第1の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、第2の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第2の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、前記第1の特徴情報および前記第2の特徴情報の種別とに基づいて、前記要因を特定する、
診断方法。 - コンピュータに、
絶縁性のある気体中で電路の開閉を行う開閉装置の動作に関する情報を取得させ、
前記取得された情報に含まれる、二つ以上の特徴情報を組み合わせた特定情報に基づいて、前記開閉装置が基準状態である第1状態とは異なる第2状態となっている要因を推定させ、
第1の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第1の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、第2の特徴情報に関連付けられた基準情報が示す指標に対して、前記第2の特徴情報が示す指標が所定度合以上乖離していると判定した判定結果と、前記第1の特徴情報および前記第2の特徴情報の種別とに基づいて、前記要因を特定させる、
プログラム。
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