JP6923040B2 - 無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
近年、例えばスマートメーターやセンサネットワークなどの分野において、人間による制御を介さずに機器同士が通信するM2M(Machine to Machine)通信を導入することが検討されている。M2M通信は、無線通信システムに関する標準化団体である3GPP(Third Generation Partnership Project)ではMTC(Machine Type Communication)と呼ばれている。
3GPPによって仕様の策定が開始されている第5世代移動通信システムでは、マッシブMTC(Massive MTC)によって、多くの無線端末装置が自律的に無線通信を実行するようになる可能性がある。このとき、例えば基地局装置が各無線端末装置に対して無線リソースを割り当てて無線通信する方式では、無線端末装置が実際にデータを送信する前のシグナリングによるオーバーヘッドが大きくなる。結果として、無線端末装置が起動する時間が長くなり、消費電力が増大する。
そこで、シグナリングオーバヘッドを削減し、無線端末装置の起動時間を短縮して消費電力を低減するために、衝突ベースの送信方法(Uplink Contention Based Access:UL CB-Access)を採用することが検討されている。衝突ベースの送信方法によれば、複数の無線端末装置によるデータの送信が衝突し得るものの、基地局装置による無線リソースの割り当てが不要となり、無線リソースの割り当てのためのシグナリングを省略することができる。このため、例えば所定の報告タイミングなどに間欠的に起動する無線端末装置の起動時間を短縮することができ、消費電力を低減することができる。
3GPP TS36.211 V13.2.0 "Physical channels and modulation (Release 13)" 2016年6月 3GPP TR36.881 V14.0.0 "Study on latency reduction techniques for LTE (Release 14)" 2016年6月
ところで、MTCを用いたサービスでは、無線端末装置から報告される内容がサービスによって異なるため、サービスごとに無線端末装置が送信するデータのサイズは異なる。また、同一サービスであってもデータのサイズが常に一定であるとは限らない。このため、MTCにおける送信方法として衝突ベースの送信方法が採用される場合には、各無線端末装置は、サイズが異なるデータを任意の無線リソースによって送信することになる。
具体的には、MTCに使用される無線リソースとしてあらかじめ定められた無線リソースが複数の無線端末装置によって共有され、各無線端末装置は、共有される無線リソースの範囲内で任意の無線リソースを使用する。このため、無線端末装置から送信されたデータを受信する基地局装置は、各無線端末装置から送信されたデータの区切り位置を検出し、それぞれの無線端末装置のデータを復調及び復号する。
しかしながら、効率的に無線端末装置ごとのデータの区切り位置を検出するのは困難であるという問題がある。すなわち、各無線端末装置は、例えばリソースブロックなどを単位とした無線リソースにデータを割り当てて送信するが、データのサイズが一定ではないため、各無線端末装置がデータを送信するために使用するリソースブロックの数も一定ではない。したがって、無線端末装置ごとのデータの区切り位置となり得る候補が多数存在し、基地局装置がデータの区切り位置を一意に決定するのは困難である。
区切り位置を決定するための方法として、例えばそれぞれの候補を区切り位置と仮定し、無線端末装置ごとのデータの復調及び復号を実行し、誤りがないデータが得られるか否かを確認することも考えられる。しかし、上述したように、区切り位置の候補が多数存在することから、複数の無線端末装置それぞれについての区切り位置の組み合わせは膨大な数となり、すべての組み合わせについてデータの復調及び復号をするのは非効率的である。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、複数の無線端末装置それぞれから送信されるデータの区切り位置を効率的に検出することができる無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本願が開示する無線端末装置は、1つの態様において、データの割当単位となる無線リソースのブロックのサイズとは異なる系列長を有する信号系列を巡回拡張して標示信号を生成する生成部と、前記生成部によって生成された標示信号と送信データとをブロックにマッピングするマッピング部と、前記送信データを送信するシンボルと前記標示信号を送信するシンボルとを異ならせて、前記ブロックを含む信号を送信する送信部とを有する。
本願が開示する無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法の1つの態様によれば、複数の無線端末装置それぞれから送信されるデータの区切り位置を効率的に検出することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る無線端末装置の構成を示すブロック図である。 図3は、無線端末装置によるマッピングの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る無線送信方法を示すフロー図である。 図5は、実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1に係る無線受信方法を示すフロー図である。 図7は、受信信号の構成の一例を示す図である。 図8は、位置標示信号の具体例を示す図である。 図9は、位置標示信号の他の具体例を示す図である。 図10は、コードと巡回シフト量の関係の具体例を示す図である。 図11は、コードと巡回シフト量の関係の他の具体例を示す図である。 図12は、コードと信号系列の関係の具体例を示す図である。 図13は、コードと信号系列の関係の他の具体例を示す図である。 図14は、直交符号を説明する図である。 図15は、コードと巡回シフト量の関係のさらに他の具体例を示す図である。 図16は、コードと巡回シフト量の関係のさらに他の具体例を示す図である。 図17は、コードと巡回シフト量のグループとの対応を説明する図である。 図18は、ユーザごとのコードと巡回シフト量の具体例を示す図である。
以下、本願が開示する無線端末装置、基地局装置、無線通信システム及び無線通信方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。図1に示す無線通信システムは、複数の無線端末装置100と、基地局装置200とを有する。
無線端末装置100は、衝突ベースの送信方法を用いて、基地局装置200へデータを送信する。すなわち、複数の無線端末装置100は、基地局装置200へデータを送信するための無線リソースを共有しており、各無線端末装置100は、送信すべきデータが発生した際に、共有する無線リソースのうちデータサイズに応じた無線リソースを使用してデータを送信する。
このとき、無線端末装置100は、例えば所定の周波数帯域幅のブロックを単位として無線リソースにデータをマッピングし、基地局装置200へ送信する。また、無線端末装置100は、データをマッピングしたブロックに、自装置のデータの区切り位置を標示する位置標示信号もマッピングし、データとともに送信する。具体的には、無線端末装置100は、無線リソースのブロックのサイズとは異なるサイズで周期的に繰り返される信号を位置標示信号として、自装置のデータを含むブロックにマッピングする。
位置標示信号としては、例えばブロックのサイズ以下の素数の系列長を有するZadoff−Chu系列を巡回拡張した信号を用いることができる。すなわち、例えばブロックが12サブキャリア分のサイズである場合には、12以下の素数の11を系列長とするZadoff−Chu系列を巡回拡張することで得られる信号を位置標示信号とすることができる。なお、位置標示信号に用いられる系列の系列長は、必ずしも素数である必要はないが、信号系列を巡回拡張して位置標示信号を生成する場合には、ブロックのサイズと系列長との最小公倍数が大きくなる系列長を用いるのが好ましい。また、シフトすることにより互いに直交する信号が得られる信号系列であれば、ブロックのサイズと同サイズの信号系列を、ブロックごとに異なるパターンでシフトしたものを各ブロックの位置標示信号としても良い。
基地局装置200は、衝突ベースの送信方法を用いて複数の無線端末装置100から送信されたデータを受信する。そして、基地局装置200は、受信信号の各ブロックに含まれる位置標示信号を用いて、それぞれの無線端末装置100から送信されたデータの区切り位置を検出し、無線端末装置100ごとのデータを復調及び復号する。
基地局装置200は、データの区切り位置を検出する際、位置標示信号のレプリカをシフトさせながら、レプリカと受信信号の各ブロックとの相関を検出し、相関値が所定の閾値以上となるか否かを判定する。位置標示信号が強い自己相関を有するZadoff−Chu系列を巡回拡張して生成されているため、あるブロックとレプリカとの相関値が所定の閾値以上となった場合、このブロックが1つの無線端末装置100から送信されたデータを含む何番目のブロックであるかを、レプリカのシフト量から特定することができる。また、ブロックごとに異なるパターンで所定の系列をシフトして位置標示信号が生成されている場合も、ブロックと位置標示信号のレプリカとの相関値から、ブロックが何番目のブロックであるか特定することができる。
図2は、実施の形態1に係る無線端末装置100の構成を示すブロック図である。図2に示す無線端末装置100は、プロセッサ100a、メモリ100b及び無線送信部100cを有する。
プロセッサ100aは、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、無線端末装置100全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ100aは、符号化部110、変調部120、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)部130、位置標示信号生成部140、マッピング部150及びIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部160を有する。
符号化部110は、送信データに誤り検出符号であるCRC(Cyclic Redundancy Check)を付加し、誤り訂正符号化する。そして、符号化部110は、誤り訂正符号化された送信データを変調部120へ出力する。
変調部120は、符号化部110から出力された送信データを変調し、変調された送信データをDFT部130へ出力する。
DFT部130は、変調部120から出力された送信データを離散フーリエ変換し、周波数領域のデータに変換する。そして、DFT部130は、周波数領域のデータをマッピング部150へ出力する。
位置標示信号生成部140は、無線端末装置100のデータの区切り位置を標示する位置標示信号を生成する。具体的には、位置標示信号生成部140は、送信データがマッピングされる無線リソースの最小単位であるブロックのサイズよりも小さい系列長を有する信号系列を巡回拡張して位置標示信号を生成する。すなわち、位置標示信号生成部140は、例えばブロックのサイズよりも系列長が小さいZadoff−Chu系列を繰り返すことにより、位置標示信号を生成する。
ここで、系列長NZCのZadoff−Chu系列におけるm番目(0≦m≦NZC−1)の信号xq(m)は、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0006923040
ただし、式(1)において、qはZadoff−Chu系列の系列種別を特定する値である。位置標示信号生成部140は、式(1)の信号を用いて位置標示信号を生成する。送信データのサイズがM(M>0)である場合、位置標示信号のk番目(0≦k<M)の信号r(k)は、以下の式(2)で表すことができる。
r(k)=xq(k mod NZC) ・・・(2)
ただし、式(2)において、(k mod NZC)は、kを系列長NZCで除算した際の余りを示している。したがって、位置標示信号r(k)は、系列長NZCを周期として同じ信号系列を繰り返した信号である。
位置標示信号を生成する際に用いられる信号系列の系列長NZCは、送信データがマッピングされる無線リソースの最小単位であるブロックのサイズよりも小さい。また、好ましくは、系列長NZCは素数である。系列長NZCを素数とすることにより、ブロックのサイズと系列長NZCとの最小公倍数が大きくなる。この結果、信号系列を巡回拡張して得られた位置標示信号を、連続する複数のブロックにマッピングした場合、異なる位置標示信号がマッピングされるブロックの数を多くすることができる。換言すれば、位置標示信号によって区別可能なブロックの数を多くすることができる。
マッピング部150は、DFT部130から出力される周波数領域のデータと位置標示信号生成部140によって生成された位置標示信号とを無線リソースにマッピングする。具体的には、マッピング部150は、所定の周波数帯域及び時間によって規定される無線リソースの単位であるブロックに、データ及び位置標示信号をマッピングする。このとき、マッピング部150は、例えば図3に示すように、データをマッピングするブロックには、位置標示信号もマッピングする。すなわち、ブロック#0にデータ#0をマッピングする場合には、このブロック#0に位置標示信号もマッピングし、ブロック#0に隣接するブロック#1にデータ#1をマッピングする場合には、このブロック#1に位置標示信号もマッピングする。
位置標示信号が、ブロックのサイズよりも小さい系列長を有する信号系列を巡回拡張して生成される場合には、図3に示すように、各ブロックに含まれる位置標示信号は互いに異なっている。すなわち、例えばブロック#0の位置標示信号は、元の信号系列の先頭(図中の「0」)を起点としてブロックのサイズまで元の信号系列を巡回拡張した信号であるのに対し、ブロック#1の位置標示信号は、元の信号系列の2番目の信号(図中の「1」)を起点としてブロックのサイズまで元の信号系列を巡回拡張した信号である。つまり、各ブロックの位置標示信号は、ブロックごとに異なる位置を起点として元の信号系列を巡回拡張して生成されており、連続するブロックの巡回拡張の起点は、所定の規則性を有する。以下においては、ブロックごとの巡回拡張における起点のシフト量を「巡回シフト量」と呼ぶものとする。すなわち、例えば図3のブロック#0の位置標示信号の巡回シフト量は0であり、ブロック#1の位置標示信号の巡回シフト量は1である。
このように、ブロックごとの位置標示信号の巡回シフト量が異なるため、周波数方向で連続するブロック#0、#1を位置標示信号によって区別可能であるとともに、各ブロックにおける位置標示信号の巡回シフト量により、それぞれのブロックが何番目のブロックであるか特定可能である。換言すれば、ブロックごとの位置標示信号の巡回シフト量に基づいて、ブロックの連続性を判定することが可能となる。
さらに、Zadoff−Chu系列を用いて位置標示信号が生成されている場合には、各ブロックにマッピングされる位置標示信号が直交する。このため、同一のブロックに他の無線端末装置100から送信されるデータが含まれることになっても、データが開始するブロックが無線端末装置100ごとに異なれば、無線端末装置100ごとの送信データの区切り位置を正確に検出することが可能となる。
図2に戻って、IFFT部160は、マッピング部150によって得られた送信信号を逆高速フーリエ変換し、時間領域の送信信号を生成する。そして、IFFT部160は、送信信号を無線送信部100cへ出力する。
メモリ100bは、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ100aによって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
無線送信部100cは、IFFT部160から出力される送信信号に対して、例えばD/A(Digital/Analog)変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施す。そして、無線送信部100cは、アンテナを介して送信信号を送信する。
次いで、上記のように構成された無線端末装置100による無線送信処理について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。
無線端末装置100において送信すべき送信データが発生すると、符号化部110によって、送信データにCRCが付加され(ステップS101)、送信データの誤り訂正符号化が実行される(ステップS102)。誤り訂正符号化された送信データは、変調部120によって変調され(ステップS103)、DFT部130によって離散フーリエ変換される(ステップS104)。離散フーリエ変換により、送信データは、周波数領域のデータに変換される。
一方、位置標示信号生成部140によって、例えばZadoff−Chu系列などの信号系列が巡回拡張されることにより、位置標示信号が生成される(ステップS105)。巡回拡張される元の信号系列の系列長は、マッピング部150においてマッピングの単位となる無線リソースのブロックのサイズ以下である。すなわち、ブロックの周波数帯域が例えば12サブキャリア分のサイズである場合には、元の信号系列の系列長は12以下である。この場合、ブロックごとに異なる位置を起点として元の信号系列が巡回拡張され、ブロックごとに巡回シフト量が異なる位置標示信号が生成される。位置標示信号の生成に用いられる元の信号系列は、例えば基地局装置200から指示されても良く、複数の無線端末装置100が同一の信号系列を用いて位置標示信号を生成しても良い。
周波数領域のデータ及び位置標示信号が生成されると、マッピング部150によって、データ及び位置標示信号が無線リソースにマッピングされる(ステップS106)。具体的には、データが無線リソースのブロックにマッピングされ、データがマッピングされたブロックには、位置標示信号もマッピングされる。マッピングにより生成された送信信号は、IFFT部160によって逆高速フーリエ変換され(ステップS107)、時間領域の送信信号に変換される。そして、送信信号は、無線送信部100cによって、所定の無線送信処理が施され(ステップS108)、アンテナを介して基地局装置200へ送信される(ステップS109)。
次に、基地局装置200の構成及び動作について説明する。図5は、実施の形態1に係る基地局装置200の構成を示すブロック図である。図5に示す基地局装置200は、無線受信部200a、プロセッサ200b及びメモリ200cを有する。
無線受信部200aは、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対して、例えばダウンコンバート及びA/D(Analog/Digital)変換などの無線受信処理を施す。そして、無線受信部200aは、受信信号をプロセッサ200bへ出力する。
プロセッサ200bは、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、基地局装置200全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ200bは、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部210、デマッピング部220、レプリカ生成部230、境界検出部240、チャネル推定部250、端末データ選択部260、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform:逆離散フーリエ変換)部270、復調部280及び復号部290を有する。
FFT部210は、無線受信部200aから出力される受信信号を高速フーリエ変換し、周波数領域の受信信号を生成する。そして、FFT部210は、受信信号をデマッピング部220へ出力する。
デマッピング部220は、受信信号を構成する無線リソースをデマッピングして、受信信号に含まれる信号を取得する。具体的には、デマッピング部220は、受信信号を構成するブロックごとに、データと位置標示信号とパイロット信号とを取得する。そして、デマッピング部220は、データを端末データ選択部260へ出力し、位置標示信号を境界検出部240へ出力し、パイロット信号をチャネル推定部250へ出力する。なお、パイロット信号は、チャネル推定のために各無線端末装置100が送信する既知信号であるが、本実施の形態においては、位置標示信号がパイロット信号として用いられても良い。
レプリカ生成部230は、位置標示信号のレプリカを生成する。すなわち、レプリカ生成部230は、無線端末装置100が位置標示信号を生成する際に用いる信号系列と同一の信号系列を用いて、ブロックのサイズと同サイズのレプリカを生成する。信号系列の系列長はブロックのサイズよりも小さいため、レプリカ生成部230は、元の信号系列を巡回拡張してブロックと同サイズのレプリカを生成する。
このとき、レプリカ生成部230は、境界検出部240からの指示に応じて、起点をシフトさせながらレプリカを生成する。すなわち、レプリカ生成部230は、先頭を起点として元の信号系列を巡回拡張した初期レプリカを生成する他にも、先頭からシフトした位置を起点として元の信号系列を巡回拡張したレプリカを生成する。
境界検出部240は、デマッピング部220によって取得されたブロックごとの位置標示信号とレプリカ生成部230によって生成されたレプリカとに基づいて、無線端末装置100それぞれから送信された一連のデータ(以下「端末データ」という)の区切り位置を検出する。
具体的には、境界検出部240は、起点のシフト量が異なるレプリカを順次レプリカ生成部230に生成させながら、ブロックごとの位置標示信号とレプリカの相関を検出する。そして、境界検出部240は、あるブロックの位置標示信号とレプリカの相関値が所定の閾値以上である場合に、このブロックに端末データが含まれると判断する。さらに、境界検出部240は、起点のシフト量が変化したレプリカと隣接するブロックの位置標示信号との相関を検出し、隣接するブロックにも同一の無線端末装置100から送信された端末データが含まれるか否かを判断する。そして、境界検出部240は、位置標示信号とレプリカの相関値が所定の閾値以上である一続きのブロックには、一連の端末データが含まれると判断する。
このように、境界検出部240は、位置標示信号とレプリカとの相関値が所定の閾値以上である区間には端末データが含まれると判断することにより、ブロックの連続性を判定し、無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出する。すなわち、連続するブロックであれば、ブロック間の位置標示信号が所定の規則性を有するため、境界検出部240は、この規則性に従って起点をシフトしたレプリカを用いてブロックの連続性を判定する。
チャネル推定部250は、端末データに対応する一続きのブロックに含まれるパイロット信号を用いてチャネル推定を実行する。すなわち、チャネル推定部250は、無線端末装置100ごとのデータに関するチャネル推定を実行する。このとき、チャネル推定部250は、位置標示信号をパイロット信号として用いてチャネル推定を実行しても良い。
端末データ選択部260は、境界検出部240によって検出された端末データの区切り位置を用いて、デマッピング部220から出力されるデータの中からそれぞれの端末データを選択する。つまり、端末データ選択部260は、同一の無線端末装置100の端末データを含む連続するブロックから端末データを抽出し、IDFT部270へ出力する。
IDFT部270は、端末データ選択部260から出力された端末データを逆離散フーリエ変換し、時間領域のデータに変換する。そして、IDFT部270は、時間領域のデータを復調部280へ出力する。
復調部280は、チャネル推定部250によるチャネル推定の結果得られたチャネル推定値を用いて、IDFT部270から出力されるデータを復調する。そして、復調部280は、復調されたデータを復号部290へ出力する。
復号部290は、復調部280から出力されたデータを誤り訂正復号し、CRCを用いた誤り検出を実行する。
次いで、上記のように構成された基地局装置200による無線受信処理について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。
無線端末装置100から送信された信号は、アンテナを介して無線受信部200aによって受信される(ステップS201)。なお、無線端末装置100は、衝突ベースの送信方法で信号を送信するため、受信信号には複数の無線端末装置100から送信された信号が含まれることもある。
受信信号は、無線受信部200aによって所定の無線受信処理が施され(ステップS202)、FFT部210によって高速フーリエ変換されることにより(ステップS203)、周波数領域の信号に変換される。そして、受信信号は、デマッピング部220によってデマッピングされ(ステップS204)、無線リソースのブロックに含まれる信号が取得される。具体的には、ブロックごとのデータ、位置標示信号及びパイロット信号が取得され、データは端末データ選択部260へ出力され、位置標示信号は境界検出部240へ出力され、パイロット信号はチャネル推定部250へ出力される。なお、位置標示信号がパイロット信号としてチャネル推定部250へ出力されても良い。
一方、レプリカ生成部230によって、無線端末装置100が位置標示信号を生成する際に用いる信号系列から位置標示信号のレプリカが生成される。ここでは、先頭を起点として元の信号系列を巡回拡張した初期レプリカが生成される(ステップS205)。換言すれば、起点のシフト量が0のレプリカが初期レプリカとして生成される。そして、境界検出部240によって、受信信号に含まれる複数のブロックのうち、データの区切り位置を検出する対象となる先頭のブロックが設定される(ステップS206)。ここでは、例えば受信信号の周波数帯域のうち最も低い周波数帯域に対応するブロックが先頭のブロックに設定される。
そして、境界検出部240によって、先頭のブロックの位置標示信号と初期レプリカとの相関が検出され(ステップS207)、相関値が所定の閾値以上であるか否かが判定される(ステップS208)。この判定の結果、相関値が所定の閾値以上である場合には(ステップS208Yes)、境界検出部240によって、設定された先頭のブロックから開始する端末データがあると判断される(ステップS209)。すなわち、先頭のブロックには、起点のシフト量が0の初期レプリカとの相関値が大きい位置標示信号が含まれているため、このブロックから開始する端末データがあると判断される。
このように、端末データが開始するブロックが検出されると、境界検出部240からの指示を受けたレプリカ生成部230によって、起点のシフト量を変化させたレプリカが生成される(ステップS210)。具体的には、直前にレプリカとの相関が検出されたブロックの隣接ブロックに対応するシフト量だけ起点がシフトしたレプリカが生成される。したがって、ここでは、先頭のブロックに隣接する2番目のブロックに対応するシフト量のレプリカが生成される。
また、相関を検出する対象ブロックも先頭のブロックに隣接するブロックにシフトし(ステップS211)、境界検出部240によって、新たな対象ブロックの位置標示信号とレプリカとの相関が検出される(ステップS207)。この相関検出の結果、新たな対象ブロックについても相関値が所定の閾値以上である場合には(ステップS208Yes)、新たな対象ブロックにも引き続き端末データが含まれると判断される(ステップS209)。そして、さらにレプリカ及び対象ブロックがシフトして(ステップS210、S211)、対象ブロックの位置標示信号とレプリカとの相関検出が繰り返される。
ところで、先頭のブロックの位置標示信号と初期レプリカとの相関値が所定の閾値未満の場合は(ステップS208No)、先頭のブロックに端末データが含まれていないと判断される。また、先頭のブロックから開始する端末データがあると判断された後、いずれかの対象ブロックの位置標示信号とレプリカとの相関値が所定の閾値未満となった場合は(ステップS208No)、先頭のブロックから開始した端末データが終了したと判断される。すなわち、境界検出部240によって、ブロックの連続性が判定された結果、一続きの端末データの区切り位置が検出されたことになる。
その後、境界検出部240によって、受信信号に含まれるすべてのブロックが先頭のブロックとして設定されたか否かが判定される(ステップS212)。この判定の結果、まだ先頭のブロックに設定されていないブロックがある場合には(ステップS212No)、初期レプリカが再度生成され(ステップS205)、新たに先頭のブロックが設定される(ステップS206)。そして、上述した処理と同様に、新たに設定された先頭のブロックから開始する端末データの有無が判断され、端末データがある場合には、この端末データの区切り位置が検出される。このように、ブロックごとに起点のシフト量が異なるレプリカを用いた相関検出により、ブロック間の端末データの連続性を判定し、複数の無線端末装置100それぞれから送信される端末データの区切り位置を効率的に検出することができる。
受信信号に含まれるすべてのブロックが先頭のブロックとして設定されると(ステップS212Yes)、受信信号に含まれるすべての端末データの区切り位置が検出されたことになる。そこで、端末データ選択部260によって、受信信号に含まれるデータから個々の端末データが順次選択される(ステップS213)。選択された端末データは、IDFT部270によって逆離散フーリエ変換され(ステップS214)、時間領域のデータに変換される。
また、チャネル推定部250によって、それぞれの端末データに対応するパイロット信号が用いられてチャネル推定が実行される。このチャネル推定には、端末データに対応する位置標示信号が用いられても良い。そして、チャネル推定の結果得られるチャネル推定値が用いられることにより、復調部280によって、端末データが復調される(ステップS215)。復調された端末データは、復号部290によって、誤り訂正復号され(ステップS216)、CRCによる誤り検出が施される(ステップS217)。
次に、端末データの区切り位置の検出の具体例について、図7を参照しながら説明する。図7は、受信信号の構成の一例を示す図である。
図7に示す受信信号には、ブロック#0〜#4の5個のブロックが含まれており、これらのブロックには、端末#1〜#4の4つの無線端末装置100からの送信データが含まれる。すなわち、端末#1は、ブロック#0を用いて送信データを送信し、端末#2は、ブロック#1、#2を用いて送信データを送信し、端末#3は、ブロック#2〜#4を用いて送信データを送信し、端末#4は、ブロック#3を用いて送信データを送信している。
各端末#1〜#4は、自端末が送信データを送信するブロックを用いて位置標示信号も送信している。すなわち、各端末#1〜#4は、それぞれのブロックのシンボル#0〜#(n−1)に送信データをマッピングし、同じブロックのシンボル#nに位置標示信号をマッピングする。すべての端末#1〜#4は、同一の信号系列を巡回拡張して位置標示信号を生成しているものとする。
基地局装置200は、まずブロック#0を先頭のブロックに設定し、初期レプリカとの相関を検出する。ブロック#0では、端末#1の端末データが開始するため、ブロック#0の位置標示信号と初期レプリカとの相関値は所定の閾値以上となる。そこで、レプリカ及び対象ブロックがシフトして、ブロック#1の位置標示信号とレプリカとの相関が検出される。ブロック#1には、端末#2の端末データが含まれるものの、端末#1の端末データが含まれないため、ブロック#1の位置標示信号と起点がシフトしたレプリカとの相関値は所定の閾値以上とならない。このため、端末#1の端末データは、ブロック#0のみに含まれると判断される。
続いて、基地局装置200は、ブロック#1を先頭のブロックに設定し、初期レプリカとの相関を検出する。ブロック#1では、端末#2の端末データが開始するため、ブロック#1の位置標示信号と初期レプリカとの相関値は所定の閾値以上となる。そこで、レプリカ及び対象ブロックがシフトして、ブロック#2の位置標示信号とレプリカとの相関が検出される。ブロック#2には、引き続き端末#2の端末データが含まれるため、ブロック#2の位置標示信号と起点がシフトしたレプリカとの相関値も所定の閾値以上となる。このため、端末#の端末データは、ブロック#2にも含まれると判断される。
そして、さらにレプリカ及び対象ブロックがシフトして、ブロック#3の位置標示信号とレプリカとの相関が検出される。ブロック#3には、端末#3、#4の端末データが含まれるものの、端末#2の端末データが含まれないため、ブロック#3の位置標示信号と起点がシフトしたレプリカとの相関値は所定の閾値以上とならない。このため、端末#2の端末データは、ブロック#1、#2に含まれると判断される。
以下同様に、基地局装置200は、ブロック#2〜#4を順次先頭のブロックに設定し、レプリカの起点をシフトさせながら、各ブロックの位置標示信号とレプリカとの相関を検出する。この結果、端末#3の端末データがブロック#2〜#4に含まれ、端末#4の端末データがブロック#3のみに含まれると判断される。
なお、ブロック#2、#3においては、複数の無線端末装置100の端末データが衝突している。しかしながら、例えばZadoff−Chu系列などの信号系列を用いて位置標示信号が生成されているため、端末データの先頭が一致しなければ、無線端末装置100ごとの位置標示信号が互いに直交し、正確な相関検出が可能である。また、衝突が発生するブロック#2、#3の端末データについては、復調を中止しても良く、キャンセラによって無線端末装置100ごとの端末データを分離しても良い。すなわち、例えば図7に示す例では、ブロック#1における端末#2のチャネル推定値を用いてブロック#2における端末#2の端末データを復調する。そして、ブロック#2のデータから端末#2の端末データをキャンセルすることにより、端末#3の端末データを得るようにしても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、無線端末装置は、無線リソースのブロックのサイズよりも小さい系列長の信号系列を巡回拡張して位置標示信号を生成し、データとともに位置標示信号をブロックにマッピングして送信する。そして、基地局装置は、位置標示信号のレプリカを生成し、レプリカの起点をシフトさせながら受信信号に含まれる各ブロックの位置標示信号との相関を検出する。このため、レプリカと位置標示信号との相関が大きいか否かを判定することによって、同一の無線端末装置から送信された連続する端末データがブロックに含まれるか否かを判断することができる。結果として、複数の無線端末装置それぞれから送信されるデータの区切り位置を効率的に検出することができる。
なお、上記実施の形態1においては、位置標示信号を生成するための信号系列として例えばZadoff−Chu系列を用いるものとした。ここで用いられるZadoff−Chu系列の系列長は、無線リソースのブロックのサイズ以下であり、系列長に等しい数のブロック間の位置標示信号を互いに直交させることができる。すなわち、例えば系列長が11のZadoff−Chu系列を巡回拡張して位置標示信号を生成する場合には、巡回シフト量が異なる11種類の位置標示信号を生成可能であり、11個のブロックに互いに直交する位置標示信号をマッピングすることができる。
しかしながら、無線端末装置100から送信されるデータのサイズが大きく、12個以上のブロックに送信データがマッピングされる場合には、同一の位置標示信号を含むブロックが複数生成され、ブロックの連続性が正確に判定されなくなる。そこで、このような場合には、12個目以降のブロックについて、系列種別が異なるZadoff−Chu系列を用いるようにしても良い。具体的には、例えば図8に示すように、ブロック#0〜#10の11個のブロックに対しては、系列長が11の第1のZadoff−Chu系列xq(m)を使用して位置標示信号を生成し、続くブロック#11〜#21の11個のブロックに対しては、系列長が11の第2のZadoff−Chu系列xp(m)を使用して位置標示信号を生成するなどとしても良い。このように、系列長に等しい数のブロックごとに位置標示信号の生成に用いられる系列種別を変えることにより、連続するすべてのブロック間の位置標示信号を区別することが可能となり、ブロックの連続性を正確に判定することができる。
また、位置標示信号の生成に用いられる信号系列は、Zadoff−Chu系列に限定されない。すなわち、例えば直交符号Walsh−codeを用いて位置標示信号を生成することも可能である。図9の上図は、系列長が8のWalsh−codeの一例を示す図である。この図に示すように、系列長が8の場合、互いに直交する8個の符号が生成可能なため、これらの符号をそれぞれブロックの位置標示信号として用いても良い。すなわち、例えば図9の下図に示すように、先頭のブロック#0には第1の符号W(0,8)を割り当て、2番目のブロック#1には第2の符号W(1,8)を割り当てるなどと、ブロックごとの符号の規則性をあらかじめ決定しておく。これにより、Walsh−codeを位置標示信号として用いた場合でも、ブロックの連続性を判定することができ、無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、無線端末装置が送信データをコード多重する場合に、コードと位置標示信号とを対応付ける点である。
上記実施の形態1では、複数の無線端末装置100が同一の信号系列を用いて位置標示信号を生成し、衝突ベースの送信方法でデータ及び位置標示信号を送信する。このため、複数の無線端末装置100が同一の無線リソースを先頭としてデータ送信をした場合には、複数の無線端末装置100から送信された同一の位置標示信号が1つのブロックに含まれてしまい、複数の無線端末装置100それぞれの端末データの区切り位置を検出することが困難である。
そこで、実施の形態2においては、無線端末装置100は、送信データをコードによって拡散し、それぞれのコードに対して異なる位置標示信号を対応付ける。これにより、複数の無線端末装置100の送信データがコード多重され、無線端末装置100ごとのデータが復調可能になるとともに、コードごとの位置標示信号によって端末データの区切り位置を正確に検出することができる。
具体的には、例えばコードごとに巡回シフト量が異なる位置標示信号を割り当て、異なるコードで拡散されたデータがマッピングされるブロックには、巡回シフト量が異なる位置標示信号がマッピングされるようにする。図10は、コードと位置標示信号の巡回シフト量との関係の具体例を示す図である。
図10に示すように、それぞれのコードに3種類の巡回シフト量(CS:Cyclic Shift)を割り当て、例えばコード#0で拡散されたデータがマッピングされるブロックには、巡回シフト量が0〜2の位置標示信号を割り当てる。すなわち、コード#0で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、先頭から0〜2の範囲でシフトした位置を起点として、例えばZadoff−Chu系列などの信号系列を巡回拡張した位置標示信号をマッピングする。したがって、例えばある無線端末装置100からの送信信号301に2つのブロックが含まれているが、これらのブロックには、巡回シフト量が0の位置標示信号CS#0と、巡回シフト量が1の位置標示信号CS#1とがそれぞれマッピングされている。
同様に、コード#1によってデータが拡散された送信信号302に3つのブロックが含まれているが、これらのブロックには、巡回シフト量が3〜5の位置標示信号CS#3〜#5がそれぞれマッピングされている。
このように、コードごとに異なる巡回シフト量の位置標示信号を割り当てるため、複数の無線端末装置100が同一の無線リソースを先頭としてデータ送信をする場合でも、コードが異なればそれぞれの端末データの区切り位置を検出することができる。すなわち、図10に示した送信信号301、302は、同一の無線リソースを先頭としているが、それぞれデータを拡散するコードが異なっているため、位置標示信号の巡回シフト量が異なる。このため、基地局装置200は、信号301、302の位置標示信号を区別して、それぞれの端末データの区切り位置を検出することができる。
なお、図10において、複数の無線端末装置100によってコード#2で拡散されたデータを含むブロックが重複しているが、データが開始するブロックが異なるため、巡回シフト量の違いにより、実施の形態1と同様に無線端末装置100ごとの区切り位置を正確に検出することができる。
ところで、図10に示した例では、それぞれのコードに3種類ずつの巡回シフト量を割り当てた。しかしながら、無線端末装置100から送信されるデータには種々のものがあり、サイズも異なる。そこで、コードごとに割り当てる巡回シフト量の幅を変えて、小さいサイズのデータから大きいサイズのデータまでを送信可能にしても良い。
具体的には、例えばコードごとに巡回シフト量の幅が異なる位置標示信号を割り当て、コードごとに連続して送信可能なブロック数が異なるようにする。図11は、コードと位置標示信号の巡回シフト量との関係の具体例を示す図である。
図11に示すように、それぞれのコードに幅が異なる巡回シフト量を割り当て、例えばコード#0で拡散されたデータがマッピングされるブロックには、巡回シフト量が0〜1の位置標示信号を割り当てる。すなわち、コード#0で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、先頭から0〜1の範囲でシフトした位置を起点として元の信号系列を巡回拡張した位置標示信号をマッピングする。一方、コード#1で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、先頭から2〜5の範囲でシフトした位置を起点として元の信号系列を巡回拡張した位置標示信号をマッピングする。
このように、コードごとに割り当てられる巡回シフト量の幅が異なるため、コード#0では最大で2個のブロックのサイズまでのデータを送信可能になる一方、コード#1では最大で4個のブロックのサイズまでのデータを送信可能になる。さらに、コード#2には6〜11の巡回シフト量が割り当てられるため、コード#2では最大で6個のブロックのサイズまでのデータを送信することができる。
また、位置標示信号を生成する際にZadoff−Chu系列などの信号系列が用いられる場合には、複数の系列種別の信号系列を用いることにより、系列種別と巡回シフト量の組み合わせが多くなり、より多くのブロックの位置標示信号を区別可能にすることができる。
具体的には、例えば図12に示すように、コードごとに1種類の巡回シフト量を割り当て、周波数方向ではブロックごとに異なる信号系列に基づく位置標示信号がマッピングされるようにする。すなわち、例えばコード#0で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、巡回シフト量が0の位置標示信号CS#0がマッピングされ、コード#1で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、巡回シフト量が1の位置標示信号CS#1がマッピングされるようにする。
ただし、ブロックごとに位置標示信号を生成する際に用いられる信号系列が異なっており、例えば送信信号303の1つ目のブロックには信号系列xq(m)に基づく位置標示信号がマッピングされ、2つ目のブロックには信号系列xp(m)に基づく位置標示信号がマッピングされる。同様に、例えば送信信号304の1つ目のブロックには信号系列xq(m)に基づく位置標示信号がマッピングされ、2つ目のブロックには信号系列xp(m)に基づく位置標示信号がマッピングされ、3つ目のブロックには信号系列xr(m)に基づく位置標示信号がマッピングされる。
このように、コード方向では巡回シフト量が異なり、周波数方向ではブロックごとに信号系列の系列種別が異なるため、基地局装置200は、各無線端末装置100の位置標示信号を巡回シフト量によって区別するとともに、ブロックの連続性を系列種別によって判定する。このため、無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出することができる。
さらに、図12に示した例とはコード方向及び周波数方向の区別を入れ替えることも可能である。すなわち、例えば図13に示すように、コードごとに1種類の系列種別を割り当て、周波数方向ではブロックごとに巡回シフト量が異なる位置標示信号がマッピングされるようにする。すなわち、例えばコード#0で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、信号系列xq(m)に基づく位置標示信号がマッピングされ、コード#1で拡散されたデータがマッピングされたブロックには、信号系列xp(m)に基づく位置標示信号がマッピングされるようにする。
このようにコードごとに系列種別が異なるため、例えば送信信号305、306が同一の無線リソースを先頭としていても、系列種別の違いから無線端末装置100ごとの位置標示信号を区別することができる。なお、送信信号306は、信号系列xp(m)の系列長よりも大きい数のブロックから構成されるため、信号系列xp(m)とは異なる信号系列xp+1(m)も用いて位置標示信号が生成されている。
また、1つのコードに対応する各送信信号に着目すれば、実施の形態1と同様に、異なる巡回シフト量の位置標示信号が各ブロックにマッピングされており、ブロックの連続性が判定可能となっている。このように、コード方向では信号系列の系列種別が異なり、周波数方向では巡回シフト量が異なるため、基地局装置200は、各無線端末装置100の位置標示信号を系列種別によって区別するとともに、ブロックの連続性を巡回シフト量によって判定する。このため、無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、データを拡散するコードごとに巡回シフト量又は信号系列が異なる位置標示信号を対応付け、各コードで拡散されたデータがマッピングされるブロックには、対応する位置標示信号がマッピングされる。このため、複数の無線端末装置の位置標示信号が同一のブロックにマッピングされる場合でも、無線端末装置ごとの位置標示信号を区別して、端末データの区切り位置を検出することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の特徴は、位置標示信号に直交符号化を施すことにより、巡回シフト量が同じ位置標示信号を区別する点である。
上記実施の形態1では、複数の無線端末装置100が同一の信号系列を用いて位置標示信号を生成し、衝突ベースの送信方法でデータ及び位置標示信号を送信する。このため、複数の無線端末装置100が同一の無線リソースを先頭としてデータ送信をした場合には、複数の無線端末装置100から送信された同一の位置標示信号が1つのブロックに含まれてしまい、複数の無線端末装置100それぞれの端末データの区切り位置を検出することが困難である。
そこで、実施の形態3においては、無線端末装置100は、実施の形態2と同様に、送信データをコードによって拡散し、それぞれのコードに対して異なる位置標示信号を対応付ける。さらに、実施の形態3においては、無線端末装置100は、位置標示信号を例えばOCC(Orthogonal Cover Code)などの直交符号によって直交符号化し、巡回シフト量が同じ位置標示信号を区別可能にする。これにより、複数の無線端末装置100の送信データがコード多重されるとともに、位置標示信号が直交符号化され、区切り位置を検出可能な無線端末装置100ごとのデータの多重数を大きくすることができる。
図14は、直交符号の一例を説明する図である。図14に示すブロックは、例えば時間方向には14シンボルを含んでおり、4番目のシンボル401と11番目のシンボル402とに位置標示信号を有する。直交符号であるOCCが施される場合には、位置標示信号を有するシンボル401、402が符号[1,1]又は[1,−1]によって符号化される。このため、例えばシンボル401、402に含まれる位置標示信号が例えば巡回シフト量0の位置標示信号である場合、この位置標示信号が符号[1,1]によって符号化されているか、又は符号[1,−1]によって符号化されているかによって、2種類の位置標示信号として区別可能となる。
なお、シンボル401、402に含まれる位置標示信号は、例えばDMRS(Demodulation Reference Signal)などの参照信号として用いることも可能である。
図15は、位置標示信号を直交符号化する場合のコードと巡回シフト量との関係の具体例を示す図である。図15に示すように、それぞれのコードに4種類の巡回シフト量を割り当て、例えばコード#0で拡散されたデータがマッピングされるブロックには、巡回シフト量が0〜3の位置標示信号を割り当てる。したがって、例えばある無線端末装置100からの送信信号403に2つのブロックが含まれているが、これらのブロックには、巡回シフト量が0の位置標示信号CS#0と、巡回シフト量が1の位置標示信号CS#1とがそれぞれマッピングされている。
同様に、コード#1によってデータが拡散された送信信号404に2つのブロックが含まれているが、これらのブロックには、巡回シフト量が4、5の位置標示信号CS#4、#5がそれぞれマッピングされている。
このように、コードごとに異なる巡回シフト量の位置標示信号を割り当てるため、複数の無線端末装置100が同一の無線リソースを先頭としてデータ送信をする場合でも、コードが異なればそれぞれの端末データの区切り位置を検出することができる。すなわち、図15に示した送信信号403、404は、同一の無線リソースを先頭としているが、それぞれデータを拡散するコードが異なっているため、位置標示信号の巡回シフト量が異なる。このため、基地局装置200は、信号403、404の位置標示信号を区別して、それぞれの端末データの区切り位置を検出することができる。
さらに、コード#0〜#2で拡散されたデータがマッピングされたブロックの位置標示信号は、符号[1,1]で符号化されるのに対し、コード#3〜#5で拡散されたデータがマッピングされたブロックの位置標示信号は、符号[1,−1]で符号化される。このため、例えばコード#0とコード#3に割り当てられる位置標示信号の巡回シフト量はいずれも0〜3であるが、位置標示信号に施された直交符号によって、位置標示信号を区別することができる。
すなわち、例えばコード#0によってデータが拡散された送信信号403とコード#3によってデータが拡散された送信信号405とは、同一の無線リソースを先頭としており、先頭のブロックの位置標示信号の巡回シフト量も同一である。しかしながら、これらの送信信号403、405は、位置標示信号を符号化する直交符号が異なるため、基地局装置200は、信号403、405の位置標示信号を区別して、それぞれの端末データの区切り位置を検出することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、データを拡散するコードごとに巡回シフト量が異なる位置標示信号を対応付けるとともに、巡回シフト量が同一の位置標示信号を対応付けるコードについては、位置標示信号を直交符号化する。このため、複数の無線端末装置の位置標示信号が同一のブロックにマッピングされる場合でも、無線端末装置ごとの位置標示信号を区別して、端末データの区切り位置を検出することができる。
なお、上記各実施の形態においては、隣接するブロックの位置標示信号の巡回シフト量が連続するとともに、異なるコードに対応付けられる位置標示信号の巡回シフト量も連続するものとした。しかし、これらの巡回シフト量は、必ずしも連続しなくても良い。
具体的には、例えば図16に示すように、巡回シフト量が偶数の位置標示信号のみを用いることなども可能である。図16において、コード#0には巡回シフト量0〜6が割り当てられるが、送信信号406において隣接するブロックの位置標示信号の巡回シフト量は0と2である。同様に、コード#1には巡回シフト量8〜14が割り当てられるが、送信信号407において隣接するブロックの位置標示信号の巡回シフト量は8と10である。さらに、コード#3にはコード#0と同じ巡回シフト量0〜6が割り当てられるが、送信信号408において隣接するブロックの位置標示信号の巡回シフト量は0、2、4及び6である。
このように、隣接するブロックの位置標示信号の巡回シフト量は、必ずしも連続していなくても良く、互いに異なっていれば良い。隣接するブロック及び異なるコードの巡回シフト量の間隔が大きくなることにより、位置標示信号の復調及び復号時の誤りが少なくなり、より確実に無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出することができる。巡回シフト量の最適な間隔は、例えば以下のように算出することができる。
すなわち、位置標示信号を生成する際に用いられる信号系列の系列長をL、多重される無線端末装置100の最大数をN、OCCを適用するか否かを示す値をMとすると、異なるコードに割り当てられる巡回シフト量の間隔Dintraは、下記の式(3)によって算出される。
intra=L/N*M ・・・(3)
ただし、Mの値はOCCを適用する場合に2、OCCを適用しない場合に1である。
また、隣接するブロックの巡回シフト量の間隔Dinterは、上記の間隔Dintraを用いる下記の式(4)によって算出される。
inter=Dintra/(L/N) ・・・(4)
これらの式(3)、(4)によって算出された間隔の巡回シフト量を設定することにより、位置標示信号の巡回シフト量の最小の間隔を最大化することができる。結果として、位置標示信号の復調及び復号時の誤りが少なくなり、より確実に無線端末装置100ごとの端末データの区切り位置を検出することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4の特徴は、同一のコードに対応付けられた位置標示信号を巡回シフト量によって区別する点である。
上記各実施の形態においては、コードそれぞれに巡回シフト量が異なる位置標示信号を対応付けるものとしたが、位置標示信号の巡回シフト量が異なれば、コードは同一でも信号を送信する無線端末装置100を区別することができる。
そこで、実施の形態4においては、無線端末装置100がコードによってデータを拡散する場合、コードを選択することに加えて、位置標示信号の巡回シフト量を選択する。すなわち、無線端末装置100は、衝突ベースの送信方法を用いてデータを送信する際、データを拡散するコードを選択するとともに、あらかじめ決定された巡回シフト量のグループから位置標示信号に適用する巡回シフト量のグループを選択する。
具体的には、例えば図17に示すように、コード#0には巡回シフト量0〜5のグループと巡回シフト量6〜11のグループとが対応付けられ、コード#1には巡回シフト量12〜17のグループと巡回シフト量18〜23のグループとが対応付けられている。このため、ある無線端末装置100は、例えばコード#0を選択するとともに、巡回シフト量0〜5のグループを選択して、送信信号501を送信する。また、他の無線端末装置100は、例えばコード#0を選択するとともに、巡回シフト量6〜11のグループを選択して、送信信号502を送信する。
これらの送信信号501、502は、データがいずれもコード#0によって拡散されているが、巡回シフト量のグループが異なる。このため、送信信号501、502の先頭の無線リソースが同一でも、送信信号501の先頭のブロックの巡回シフト量が0であるのに対し、送信信号502の先頭のブロックの巡回シフト量が6である。結果として、送信信号501、502を受信する基地局装置200は、これらの信号の送信元である無線端末装置100を区別することができ、無線端末装置100ごとの送信データの区切り位置を正確に検出することが可能となる。
このように、同一のコードに対して巡回シフト量の複数のグループが対応付けられる具体例を図18に示す。図18は、ユーザ#0〜#11の12の無線端末装置100から送信される送信信号を示す図である。
各送信信号は、ブロック#0〜#3を含んでおり、コード#0〜#5のいずれかで拡散されたデータを含む。ここでは、コード#0〜#5によって拡散されることにより、データは、ブロック#0〜#3の4つのブロックのうち、いずれか2つの斜線で示すブロックのみにマッピングされる。すなわち、例えばコード#0によって拡散されたデータは、ブロック#0、#1にマッピングされ、コード#1によって拡散されたデータは、ブロック#0、#2にマッピングされる。
データが4つのブロックのうち2つのブロックのみにマッピングされるのに対し、位置標示信号504は、4つのブロックすべてにマッピングされる。そして、各コードには、位置標示信号504の巡回シフト量が異なる2つのグループが対応付けられている。このため、例えばユーザ#0、#1のデータは、いずれもコード#0で拡散されてブロック#0、#1のみに配置されるが、位置標示信号504の巡回シフト量によって区別することができる。
なお、コードと巡回シフト量の対応関係に関する情報は、基地局装置200から送信される報知情報によって必要に応じて無線端末装置100へ報知されても良いし、呼接続時に基地局装置200から無線端末装置100へ通知されても良い。また、基地局装置200から送信される情報は、コードと巡回シフト量の対応関係そのものを示すテーブル情報などであっても良いし、無線端末装置100が上式(3)、(4)を用いた演算をするための情報であっても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、データを拡散するコードそれぞれに対して、巡回シフト量のグループが異なる位置標示信号を対応付ける。このため、同一のコードによって拡散されたデータを送信する複数の無線端末装置の位置標示信号を、巡回シフト量によって区別して、端末データの区切り位置を検出することができる。また、少ないコードで多くの無線端末装置の端末データを多重することが可能となる。
100a、200b プロセッサ
100b、200c メモリ
100c 無線送信部
110 符号化部
120 変調部
130 DFT部
140 位置標示信号生成部
150 マッピング部
160 IFFT部
200a 無線受信部
210 FFT部
220 デマッピング部
230 レプリカ生成部
240 境界検出部
250 チャネル推定部
260 端末データ選択部
270 IDFT部
280 復調部
290 復号部

Claims (10)

  1. データの割当単位となる無線リソースのブロックのサイズとは異なる系列長を有する信号系列を巡回拡張して標示信号を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された標示信号と送信データとをブロックにマッピングするマッピング部と、
    前記送信データを送信するシンボルと前記標示信号を送信するシンボルとを異ならせて、前記ブロックを含む信号を送信する送信部と
    を有することを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記生成部はさらに、前記標示信号をコードに対応付ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記生成部はさらに、前記コード毎に異なる前記標示信号を対応付ける、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線端末装置。
  4. 前記生成部はさらに、複数の前記コードのそれぞれに同一の前記標示信号を対応付ける、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線端末装置。
  5. データの割当単位となる無線リソースのブロックのサイズとは異なる系列長を有する信号系列が巡回拡張された標示信号と送信データとが異なるシンボルにマッピングされたブロックを含む信号を受信する受信部と、
    前記標示信号に応じて、連続するブロックに含まれる前記送信データを復調する復調部と
    を有することを特徴とする基地局装置。
  6. 前記受信部は、コードに対応付けられた前記標示信号を受信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  7. 前記受信部はさらに、前記コード毎に異なる前記標示信号を受信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
  8. 前記受信部はさらに、複数の前記コードのそれぞれに対応付けられた同一の前記標示信号を受信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
  9. 無線端末装置と基地局装置とを有する無線通信システムであって、
    前記無線端末装置は、
    データの割当単位となる無線リソースのブロックのサイズとは異なる系列長を有する信号系列を巡回拡張して標示信号を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された標示信号と送信データとをブロックにマッピングするマッピング部と、
    前記送信データを送信するシンボルと前記標示信号を送信するシンボルとを異ならせて、前記ブロックを含む信号を送信する送信部とを有し、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末装置から送信された信号を受信する受信部と、
    前記標示信号に応じて、連続するブロックに含まれる前記送信データを復調する復調部とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 無線端末装置と基地局装置とを有する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記無線端末装置が、
    データの割当単位となる無線リソースのブロックのサイズとは異なる系列長を有する信号系列を巡回拡張して標示信号を生成し、
    生成された標示信号と送信データとをブロックにマッピングし、
    前記送信データを送信するシンボルと前記標示信号を送信するシンボルとを異ならせて、前記ブロックを含む信号を送信し、
    前記基地局装置が、
    前記無線端末装置から送信された信号を受信し、
    前記標示信号に応じて、連続するブロックに含まれる前記送信データを復調する
    処理を有することを特徴とする無線通信方法。
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